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イベント内容 報酬一覧 ミッション 攻略方法 不具合や修正内容 予告画像 [部分編集] imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (20150326hanami.png) イベント内容 腹ペコキャラを大満足させよう 報酬一覧 他 ミッション 料理名 EXP GOLD 素材1 素材2 レア度 備考 花見サンドイッチ 72 108 卵 肉 ★★★ お花見 花見唐揚げ 192 128 鶏肉 粉 ★★★★ お花見 花見パイロール 108 72 鶏肉 肉 ★★★ お花見 花見炊き込みご飯 96 64 卵 米 ★ お花見 ローストポーク 286 286 肉 粉 ★★★★★ お花見 春野菜のサラダ 128 192 野菜 果物 ★★★★ お花見 花見デコおにぎり 80 120 卵 米 ★ お花見 菜の花のグリーンスティック 35 35 野菜 肉 ★★ お花見 お団子 40 40 野菜 米 ★★ お花見 攻略方法 腹ペコはフレンドと共有する習慣をつけるとフレンドも共有してくれるかも 不具合や修正内容 予告画像 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (20150326hanami_.png)
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ホワイトアウト スペック表 正式名称 ホワイトアウト 分類 第二世代 用途 威嚇用鹵獲特化機体 所属 『正統王国』 全長 80m(装甲を含む。コックピットのみであれば20m) 最高速度 720km/h 推進機関 蠕動方式+スリングショット 装甲 1cm×100+ホウ砂利用半ジェル状フッ素ゴム 主砲 ポリフッ化ビニリデン利用ワイヤートラップ各種 副砲 高圧スタンガン、スリングショット 搭乗者 スノーフレーク=ブロックアンドフォール その他 メインカラーリング:「白はこの世で一番刺激的な色である」 解説 一見スライムを思わせる白濁したジェルで出来た機体。ジェルは合成樹脂により構成されており電気を非常に通しやすい。等間隔に砂鉄を混ぜることにより磁気を利用し自由自在に形を変えることが可能である。また装甲には一種の半導体である小型制御装置が多量に含まれておりシナプスのように複雑な試算を行うコンピュータの役割も担っている 移動は全身を蠕動させることにより這いまわるように移動する。装甲を利用することによりスリングショットのように自身を打ち出した場合、時速700kmを超えるスピードを可能としている 戦闘方法は、敵機に装甲を用いて付着することにより、移動の自由を奪うことである。オニオン装甲の隙間から侵入し、コンソールに直接アクセスすることで機能を停止させ、乗っ取りを行う。この際エリートの抵抗を奪うため半濁ジェル状装甲を用いて感電、もしくは拘束する 敵機に対する抵抗手段として、敵機のスピードを利用したワイヤーの断頭や、ワイヤーを戦場に張り巡らせることによる鹵獲が可能 上層部からは「変態に技術を与えた結果」との評判 コンセプト 敵機に纏わりつく形で移動を阻害し鹵獲する機体 弱点 ブヨブヨとした半スライム状の合成樹皮を用いているため外見が非常によろしくない。また装甲の特殊性から移動か非常に困難
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(ぶろっくぴーぷる)【cube people(person)】 ブロックピープルの町の住人。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 文字通り体がブロックでできていて、頭上に立方体が浮いている。ジェイクをゴールド・グラインダーと見間違えたが、犬だとわかると「かわいいわんこ」として扱った。(#13-A) タグ:種族
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スピットロック/Throat/Hommarju add. YUNRO It seems to do and what is betrayal now you Come on I bring it on I was just sick of taking about you for gun Dance in the war You said "I Love You" so but liar game Was amazed out of my eyes Get drunk you say wards blindness baby Cheep talk cheep beef no more Do you see that with a sigh people to you Hey dude, King of the hill You do too bad Monkey s king of the hill Do you know you say the self indulgence? Let it so of sorts arms Cheep talk cheep hope cheep beef no more
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90G Race / T-HEY and TANEKO with inopu 3.2.1とピストル射程圏内でテイクオーバー 超高速な超高層の摩天楼ステアリング 急降下したくなってふいに合わせてもダウンフォースは得られない フルスロットルから香るガソリンの匂いがクる 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたまま so 90Gなスピードで都心環状線をよそにブレイクスルー 慣性法則も壊して飛ばして 90%ふかしてすぐに最終コーナーまでワープして ブラックアウト気味のハンドリングのままでcrazy race so 90Gなスピードで都心環状線をよそにブレイクスルー 慣性法則も壊して飛ばして 90%ふかしてすぐに最終コーナーまでワープして ブラックアウト気味のハンドリングのままでcrazy race (Full Ver.) 3.2.1とピストル射程圏内でテイクオーバー 超高速な超高層の摩天楼ステアリング 急降下したくなってふいに合わせてもダウンフォースは得られない フルスロットルから香るガソリンの匂いがクる 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたまま so 90Gなスピードで都心環状線をよそにブレイクスルー 慣性法則も壊して飛ばして 90%ふかしてすぐに最終コーナーまでワープして ブラックアウト気味のハンドリングのままでcrazy race 相対性の社会用快楽主義な大衆的なドリフト 超能力で超特急の懲戒免職になるサスペンション 急上昇のキーワード探し始めてもカリスマには程遠い フルスロットルでぶん回すメーターがぶっ飛んだ ピットにinしてマシンメンテナンス ナンセンスなエンジニアにはにやにやしたまま窓を拭いて吸殻を捨てて きっとそれはスタンドだピットではないstand up! コックピットで立ち上がって頭ぶっけてcrazyなfaceでピットアウト so 90Gなスピードで都心環状線をよそにブレイクスルー 慣性法則も壊して飛ばして 90%ふかしてすぐに最終コーナーまでワープして ブラックアウト気味のハンドリングのままでcrazy race 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたままcrazy face 吸って吐いたまま so 90Gなスピードで都心環状線をよそにブレイクスルー 慣性法則も壊して飛ばして 90%ふかしてすぐに最終コーナーまでワープして ブラックアウト気味のハンドリングのままでcrazy race
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楽のリアs☆ 通称:コック長殿!?w 最近よくお会いしますね^^ これからもよろしくです^^
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貧乏クジの行方 ◆PfOe5YLrtI 黒き獣が地を走りながら、背負う砲門からビームの光を撃ち放つ。 赤き巨人へと向けられたその光は、しかし巨人の屈強な腕に阻まれ、本体への直撃を許さない。 「邪魔しないでよっ!!」 「って、あれに乗ってんのは子供かよ!?」 獣の中から聞こえるプルの声に、タスクが思い出すのはスクールの少年少女達の話。 あの少女もまた、彼らと同様の訓練や強化・調整を施されているというのだろうか。 操縦は荒ったい、しかし確かにあの獣のような機体を使いこなしている。 少なくとも、年端も行かない普通の女の子に一朝一夕でできる芸当ではない。 「しかもラトゥーニ達よりさらに年下っぽいし……たまったもんじゃねぇな、ったく!」 獣は巨人の周囲をすばしっこく跳び回りながら、ビームを乱射する。 その全てを受けきり、逸らし、やり過ごし……確実に防ぐ巨人。 それは、犬と飼い主のじゃれ合いのようなやり取りに見えなくもなかった。 タスクは特別優秀なパイロットというわけではない。 運動神経は鈍いし、一度はパイロット適正審査の段階で落とされたこともある。 だがそれでも、勘と悪運とそして根性を武器に、DC戦争に始まる幾多の大戦を潜り抜けてきた。 単純に実戦経験に関しては、ここにいるプルよりもタスクのほうが場数を踏んできている。 加えて重装甲の機体の扱いにかけては、ジガンスクードに乗り慣れたタスクに一日の長があった。 武装や格闘性能など、総合的に見ればビッグデュオはむしろジガンより遥かに使い勝手がいいといえよう。 獣――ガイアガンダムの火力は読めた。これなら、隙さえ突かれなければ防ぎきれる。 条件は全てにおいてタスク優位だ。これでヘマをやらかした日には、立場がないというものである。 「もう!ずるいよ、私のガイアにはそんな腕付いてないのに!」 イライラを募らせたプルが、痺れを切らし叫び声をあげた。 ビッグデュオの喉元を噛み千切らんばかりの勢いで飛び掛る。 「うおっと!?」 その際、背面ウイングにビームの光が収縮し、刃を形成しているのをタスクは見逃さない。 飛び込んでくるガイアにタイミングを合わせて……両の手で翼ごと挟みこむ! 「捕まった――!?」 「白羽取りっ!どうよっ!」 白羽取りにしてはスマートさに欠けるが、半ば力任せに機体ごと引っ掴む。斬られ役に甘んじてやる気はない。 ひとまずの動きを封じたことで、タスクは眼下を見回す。 (さっきのあいつは……上手く逃げ切れたみたいだな!) カズマの姿が完全に見えないことを確認し、タスクは行動に出ることにする。 この取り留めのないじゃれ合いもここまでだ。 「よーし!もういいだろお嬢ちゃん、おイタはそこまでだぜ」 元々シャドウミラーの意のままに殺し合いに乗ってやる意思など、タスクには存在しない。 ましてや相手が幼子となってはなおさらだ。 「よくないよ!早く死んでくれなきゃ、ジュドーのところに帰れないんだから!」 「物騒だなぁオイ……ん?」 プルの口から出た言葉がひっかかった。 名簿だ。参加者一覧の中に、ジュドーという表記があったことを思い出す。 「おい、ちょっと待てって!お前、そのジュドーって奴まで殺しちまうつもりかよ!」 「何わかんないこと言ってんのさ!」 「わかんないってお前、ジュドーって名前が名簿に……」 「あたしはジュドーの所に帰るんだ!邪魔すると許さないから!」 言っていることがメチャクチャだ。まるで、自分達と敵対していた頃のゼオラを思い出させる。 あの頃の彼女やオウカ・ナギサ同様、施された洗脳や強化が、思考をも破綻させているのか―― シャドウミラーのやりそうなことだと、タスクは舌を打った。 ……『前例』の存在が、タスクの目を曇らせていた。 本当はそこまで難しく考えるまでもなく、ただ単に名簿を見ていないだけの話だが。 「沈めぇーっ!!」 砲門にビームが収縮するのを確認し、反射的にビッグデュオはガイアを掴んでいた手を離す。 放たれたビームが空を切る。同時に、空へと跳ぶガイア。 その獣の姿が、別の形――人型へと変わりつつあるのが見えた。 (変形するか!そうはいきますかって!) 元整備兵だったタスクの眼力は伊達ではない。 目の前の機体が何らかの変形機構を秘めていたことは先刻お見通しだ。 接近戦を行いやすい人型となって、体勢を立て直すか。 それを阻止すべく、牽制として巨人の豪腕を大きく振り回した。 その瞬間、ガイアの全ての動きが停止した。 「え……!?」 「なっ……!?」 完全に無防備となったガイアに、ビッグデュオの豪腕が炸裂する。 それが決まり手となって、戦いはあっさりと終わりを告げた。 ガイアは、まるで壊れた人形のように地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなる。 「や、やべぇ!まともに入っちまった!!おい、大丈夫か!?」 元々殺す気などなかったこともあり、タスクは慌てて声をかける。 ガイアは変形途中の不恰好な形態のまま、微動だにしない。 (なんてこった……コックピットを潰しちまったのか……!?) しかし、タスクの心配は杞憂に終わる。 「う、うぅ……いたたた……」 「あ、よかった。生きてたか~」 ガイアの外部スピーカーから少女の声が聞こえ、タスクは胸を撫で下ろす。 声の調子から察するに、大した怪我はないようだ。 やがて、動かなくなったガイアがガチャガチャと動き始める。 「う、うそ!?なんで、どうして動かないの!?」 獣から人へ変わる途中段階の状態のまま、もがくように タスクは相手の機体の不備を察した。 (もしかして……) 変形機構に異常個所があり、まともに作動しなかったのだろう。 考えられるのは、最初に放った巨大ドッスン落としだ。 相手の行動を封じるつもりで放った一撃だが、なにせこの重量だ。 その際のショックで変形機構がいかれてしまった、と考えるべきか。 そんな状態で無理に変形を試みたがために、動作不能に陥ったと思われる。 機体の動きを止められたという意味では結果オーライ……だろうか。 動作不能で済んだだけマシだ。ビルトラプターのような爆発事故を起こすよりは。 だが、このまま放置しておくわけにもいかない。 少女はこの状態のままでも、無理に機体を動かそうとしている。 下手に動かされて武器を暴発でもされたら、そこから機体の爆発を引き起こしてしまうかもしれない。 「よし、待ってろお嬢ちゃん。すぐそっちに行くからな」 「やだ、近寄らないでよ!!」 歩み寄ろうとするビッグデュオに、プルは怯えを含んだ声を上げ始める。 やはり、まだ年相応の女の子か。 今しがた自分を殴った怖い巨人が迫ってくるのだ、無防備な状態のまま待つのは辛かろう。 「来ないで!ジュドー!!助けて、ジュドー!!」 外部スピーカーを全開にしているせいか、プルの悲鳴が大音量で周囲まで響き渡った。 耳を劈くような甲高い悲鳴に、思わず耳をふさぎたくなる。 「あー、もう!これじゃこっちが悪者みたいじゃねぇかよ!」 そう……確かにその通りだった。 この一場面だけを切り取れば、助けを求める少女を襲っているように見えなくもない。 そして。 何と間の悪いことであろうか。 ものの見事に、これを勘違いした輩がやってきてしまった。 「待て待て待てぇぇぇい!!その悪逆非道、許さぁぁぁぁぁん!!!」 閃光、爆音。燃える森。 他の参加者が、殺し合いを始めてしまった合図だ。 それを見つけながら、黙って立ち去るダイゴウジ・ガイではない。すぐさま現場へ急行する。 そして現場にたどり着いてみれば、響き渡るは助けを求める少女の悲鳴。 少女が乗るのは、傷つき倒れた獣のような小さな機体。 そんな無力な少女に今にも襲い掛からんとする、赤く禍々しい巨人。 一目瞭然。正義と悪との識別完了。 「悪党め!!このダイゴウジ・ガイが相手になってやるぜ!!!」 ガイは少女を救うために、巨人に戦いを挑む。立ち上がれ、ゲキ・ガンガー3! 先手必勝、赤い巨人に攻撃を仕掛けた。これで少しでも自分に注意を向けられれば儲けものだ。 「な、なんだぁ……うおっ!?」 新手の乱入に戸惑う余裕も与えてくれず。いきなり放たれたビームに、被弾するビッグデュオ。 「くそ、殺し合いに乗った奴か!?やべぇ!」 ビーム砲によるダメージはさほどではない。 ビッグデュオの機体性能を生かせば、新たな敵機と渡り合うことも可能だろう。 だが問題はガイアだ。動かなくなったガイアは格好の的でしかない。 タスクはプルを庇うために、機体を盾にするべく巨人をガイアのもとへと移動させる。 が、その行動もまた新たな誤解を呼ぶことになった。 「あーっ!?てめぇぇ、少しは空気を読まないかぁぁぁ!!」 どこまでも非道なその振る舞いに、ガイは叫んだ。 自分を無視して、あくまでも少女を殺さんとする悪しき巨人……どこまでも許し難い。 ゲキ・ガンガー3のスピードを全開にして、ガイもまた少女の下へと駆けた。 しかし、これはまずい。距離が離れすぎている。 この距離では、自分のゲキ・ガンガーより先に巨人が少女のもとにたどり着いてしまう。 それを許せば、終わりだ。 心無き殺人者により、あの機体諸共少女の命が失われることになる。 あのヴィンデルにより首を爆破された、仮面の男のように。 「くっそぉぉ!!間に合えぇぇぇぇぇぇ!!!」 さすがのガイにも、焦りを表情に滲ませずにはいられなかった。 唯一の飛び道具を巨人に向けて撃ちまくるも、非力なビーム砲では巨人の足止めすら叶わない。 だがそれでも、たとえ悪足掻きに見えようとも、ガイは諦めることはない。 「うおおおおおおおおおおおおお!!!!届け、ゲキ・ガンガー!!! ゲキガン・パァァァァァァァァンチ!!!!!」 無我夢中で、機体の拳を前へと突き出す。 その時、不思議なことが起こった――! ガイの、ゲキ・ガンガーを信じる愚直なまでに純粋な魂の叫びに応えたのか。 ゲキ・ガンガー……否、ソーラーアクエリオンの新たな力が解き放たれる。 突き出された右腕に、奇跡の力が宿った。 腕が――伸びたッ!! 「ウソやっ!?」 その変化に、タスクは我が目を疑った。 アクエリオンの腕に新たな関節が凄まじい勢いで次々と増殖していく。 その拳は真っ直ぐに、ビッグデュオのいる場所へと迫ってくる。 ありえない光景に、一瞬、タスクは防御を忘れた。 だがこのタイミングで、隙を見せることは致命的―― 「が……っ……!?」 コックピット内部に、激しい衝撃が襲い掛かる。 アクエリオンの拳が、ストレートにビッグデュオの胸部を捉えていた。 しかし、それだけには留まらない。 「そのまま……いぃぃぃっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 腕はさらに際限なく伸び続ける。 その拳に巨人を捉えたまま、真っ直ぐに伸び続ける。 腕の関節が無尽蔵に増殖を繰り返し、猛烈な勢いで。 ビッグデュオ諸共、ただひたすらに拳は飛んでいく。 どこまでも、どこまでも、どこまでも―― 「ぐああぁぁぁあぁああああああばばばばばばばばばばばばばばばっっっ!!!!」 既にビッグデュオはバランスを崩し、その身の全てをアクエリオンの拳に任せていた。 放たれる拳の勢いのままに大地を抉りながら、ただひたすら猛烈な勢いで後ろに押し流されていく。 無論、それに伴いコックピット内に響く衝撃は、半端なものではない。 (どこまで!?どこまで伸びるんだ、こりゃあ!?) このまま世界の果てまで押し出されそうな錯覚すら覚えた。 それに抗うべく、揺れるコックピットの中で操縦桿に手を伸ばす。 視界が、焦点が定まらない。それでも、懸命に手を伸ばす。 そして、ようやく操縦桿に届いた、その時。 一際大きな衝撃が、ビッグデュオに襲い掛かった。 「がはぁっ!!」 タスクの視界が暗転した。 身体が一瞬宙に浮き、上下感覚がなくなる。 直後、コックピットがひしゃげるような轟音が鳴り渡り。 全身がバラバラになるかのような振動が響いて―― ――静寂が訪れた。 コックピット内の振動も止まった。 そこで、タスクは後退がようやく収まったことを知る。 朦朧とする意識の中で、タスクは見た。 巨人の胸に突き刺さっていた拳が離れ、伸びた腕がそのまま逆戻りしていくのを。 * * * * * * * * * * * 「おぉ……す、すげぇ……」 伸びた腕が帰ってくる。やがて腕は元の長さまで戻り、何事もなかったかのように元の鞘へと収まった。 ソーラーアクエリオンの腕に起きた突然の変化には、ガイ自身も呆気に取られるほかなかった。 まるでマンガだ。常識で考えられることではない。 「すげぇ……腕が伸びやがった!すげぇぞゲキ・ガンガー!」 もっとも、彼はそんな細かいことにとらわれる人間でもないが。 テレビで見ていた本物のゲキ・ガンガーとは毛色こそ違うものの、これは間違いなくゲキ・ガンガーだ。 彼が憧れ、待ち望み、求めていたスーパーロボットに他ならなかった。 否応なしに、興奮が彼の身体を駆け巡る。だが、それに浸っている場合ではない。 倒れた、黒い獣のような人のような機体――ガイアガンダムに、視線を移した。 「助けて……くれたの……?」 アクエリオンを見上げながら、プルは呟いた。 「なんで……?みんな殺さなきゃいけないのに……ジュドーにだって、会えない……」 「心配するな!君はそんなことをする必要はない!全ては俺に任せておけ!!」 呆然と呟く少女に、ガイははっきりと言ってみせた。 根拠のない自信と言動、だがそれも時として頼もしさとなることもある。 「このバトルロワイアルなんて、俺がぶっ潰してやる! そして君も、そのジュドーって奴に会わせてやるさ!」 「ジュドー……に……?」 特に、こういう殺し合いの場では。死の恐怖を経験した直後の、幼子の場合には。 「俺はガイ……ダイゴウジ・ガイだ。君は俺が守ってやる!」 「ガ……イ……」 その言葉を最後に、少女は気絶したようだった。緊張の糸が切れたのだろう。 (大した怪我もないようだし、しばらく寝かせておいてやるか) 少女を襲っていた赤い巨人は、ゲキガンパンチで遠くまでぶっ飛ばした。だが、倒したという確証はない。 もし生きていたなら……それを放置しておくわけにはいかないだろう。 助けを求める無力な少女を、容赦なく殺しにかかるような外道だ。新たな犠牲者が出る可能性は否定できない。 「心無き悪党め……しかぁしっ!!このダイゴウジ・ガイがいる限り、お前の好きにはさせん!」 巨人を吹っ飛ばした方角に向けて、ビシッと指をさし宣言する。 続いてその指を空へと向け、この状況を見て楽しんでいるであろう諸悪の根源へと叫んだ。 「そして見ていろヴィンデル・マウザー!!お前達の思い通りにはならん!! 悪の野望は俺とゲキ・ガンガーが打ち砕いてやるッッ!!!」 朝日をバックに、勝利を誓う男。なんと頼もしい姿だろう。 眠る少女の近くで大声出すのはどうかとは思うが、それは抜きにして。 弱きを助け、悪党どもを挫く。これこそまさしくヒーローの姿。 実は殺し合いに乗っていたのはプルで、最初に仕掛けたのも彼女で。 タスクはそれにも関わらず、彼女を助けようと頑張っていたわけだが…… そんなことはガイが知る由もなかった。 世の中は無情である。 【ヤマダ・ジロウ 搭乗機体:ソーラーアクエリオン(創聖のアクエリオン) パイロット状態:絶好調 機体状態:良好。エネルギー少量消費 現在地:E-2 第一行動方針:目の前の女の子を助ける。 第二行動方針:仲間になってくれる参加者を探す。 第三行動方針:女の子をジュドーとかいう奴に会わせてやる 最終行動方針:打倒ヴィンデル! 備考1:アクエリオンをゲキ・ガンガー3と名付けた。 備考2:エレメントシステムについての説明はちゃんと目を通していない 備考3:タスク(ビッグデュオ)を危険人物と認識しました】 【エルピー・プル 搭乗機体:ガイアガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY) パイロット状態:気絶 機体状態:変形途中形態のまま一時的な行動不能。多少の損壊。 現在地:E-2 第一行動方針:……(気絶中) 最終行動方針:なんでもいいのでおうちに帰る(正直帰れれば何でもいい) 備考:名簿は見てなく、ジュドーがこちらにいることに気づいてません】 【1日目 07 30】 さっきのあの子、今頃あのロボットにやられちまってるだろうか。 そう考えるだけで、俺の端正な顔が悔しさに歪む。 助けてやれなかったどころか、今じゃ自分の命の危機ときた。情けないったらない。 でも、だからと言ってこのまま燻ってる場合じゃねぇ。 全身に響く痛みに耐えつつ、俺は状況確認のために機体を操作していた。 コックピットを中心にダメージこそあれど、ビッグデュオは問題なく動くようだ。頑丈なこった。 ただ機体は平気でも、中にいる俺自身のダメージは無視できるもんじゃなかった。 あばらが完全にいっちまってるのは間違いない。他にも身体を動かすたびに、各所から悲鳴が上がる。 頭からも軽く出血してるみたいだし……こいつは少し動いただけでも結構な苦痛だ。 まだ始まったばかりだってのに、いきなりなんてザマだ。 モニターにマップが映し出され、現在位置が表示される。 どうやら今いる場所はD-1……ちょうど灯台の真下にいるようだ。 無限に続くかと思われたあのズームパンチが止まったのは、灯台にぶつかったせいだろう。 ……ってちょっと待て。D-1って何だ、俺がさっきまで戦ってたのはE-2だったはずだぞ。 この地図を見る限り、1エリアの対角線に近い距離を押し出されたことになるわけだが。 ……。 待て待て待て。おかしいだろ、これ!一体どんなトリックだ!? 1キロ2キロの距離じゃないんだぞ!?そんな長い距離を腕が伸びたってのか!? どういう構造してるんだ、さっきのロボットは。ラージじゃないが、解体してみたい衝動に駆られる。 あるいはマシンセルのようなナノマシンの類か?いや、斬艦刀だってあそこまでメチャクチャじゃないぞ。 それとも修行したらロボットでもここまで伸ばせるものなのか。帰ったらラーダさんに聞いてみよう。 今までいろんな非常識を見てきたし、滅多なことでは驚くまいと思ってたが……ありゃあ規格外だぜ。 苦笑いしながら、シートに深く背を倒す。 正直、よく生きていられたもんだと思った。この悪運、キョウスケ中尉とタメ張れるかもな。 だがその悪運も、後に続かなければ消え失せるだけだ。 もしこの後、さっきの腕が伸びるロボットの追撃を受ければ。 そうでなくても、殺し合いに乗った奴に見つかれば……それで俺は終わりだ。 または、このまま誰にも見つからず放置されて、このエリアを禁止エリア指定された日には…… 畜生、ネガティブなこと考えてるうちにだんだん眠くなってきやがった。 ――あれ?嘘だろ?意識が沈んでいく。 死ぬのか?まさかこのまま、死んじまうのか?俺は。 俺の人生、こんなので終わりだってのか?冗談じゃねぇぞ。 こんなわけのわからない所でわけのわからないままわけのわからない攻撃で殺されてたまるか。 まだやり残したことが山ほどあるんだ。 だってのに、身体にろくに力が入らない。 ちくしょう……目の前が霞んできやがった―― 俺が死んじまっちゃぁ…… あいつ、泣いちまうんだろうなぁ。 ちくしょう。 俺は、まだ、あいつに―― レオ――ナ―― 「聞こえる!?これに乗っている人、生きているなら返事をなさい!」 ……っとと。聞き覚えのある声が、突然耳に届いた。 どうやら、俺の悪運はまだ消えていないらしい。 モニターに、見慣れない機体が映っていた。だが、俺の中に不安はない。 見つけてくれた。それも、何より心強い仲間に、だ―― 「あ……ヴィレッタ姐さんじゃないスか」 「その声……タスクなのね!?」 安堵の溜息が思わず漏れた。自分の中の緊張の糸がプチプチと切れていくのがわかった。 この人が見つけてくれるとは、本当についている。 「ハハ……すいません、ちょっと自分でろくに動けない状態でして」 「大丈夫!?すぐそっちに向かうわ!」 「お手間かけるッス」 それだけ言って、もう一度シートに身を任せた。 安堵に任せて、徐々に意識が遠ざかっていく。 程なくして、ハッチが開いた。そこから、ヴィレッタ隊長が入ってくる。 「タスク!」 「へへ、助かりましたよ姐……さ……!?!?」 驚愕の光景が、俺の目に飛び込んできた。 何が凄いって――姐さんの格好だ。 これは何だろう、水着かボンテージか。 露出度が異常に高いそのスーツは、透き通るような白い柔肌を惜しげもなく晒し、 モデル並みに整ったボディラインをこれ以上ないほどに魅せていた。 この上黒い色がまた、何ともいえぬ大人の妖艶な雰囲気を醸し出している。 引き締まったウェストにヒップ……そして豊満で且つ形の整ったバストは、 それを支える下着を着けていないのか、挑発的なまでに揺れていた。 ついでに言うなら、少し赤みのかかったコックピット内の明かりが、 その艶かしいボディをさらに妖しく引き立てていた…… う…… うわぁ。 こ、これは、なんというか……ものすごいものを見てしまった。 いや、つーか……何やってんスか、姐さん。 一体何考えてそんな格好を。 言葉が出てこない。 頭が真っ白というか、真っピンクというか――あれ――? 意識が遠ざかっていく。 待て、もう少し耐えろ俺の意識よ! まだ全然堪能してねぇ!あと少し、あと少しだけ持ってくれ俺の命!! こんな素晴らしい光景を前にして、俺は何もできずに死ぬっていうのか!? くっ…… 無念…… タスク・シングウジ、一生の……ふか……く―― 実に幸せそうな表情のまま、タスクの意識は闇に堕ちていった。 ――ところで、本人はもっともらしくシリアスを気取っていたようだが。 彼の怪我は確かに軽くはないが、別に 命 に 別 状 は な い ことだけ付け加えておく。 【タスク・シングウジ 搭乗機体:ビッグデュオ(THE BIG・O) パイロット状態:気絶。全身強打、あばら骨数本骨折、頭部より出血 機体状態:コックピット周辺部にダメージ 現在位置:D-1 灯台下 第一行動方針:姐さんの姿を……もう一度……ッ(気絶中) 第二行動方針:仲間になってくれる参加者を探す。 最終行動方針:殺し合いには乗らず、仲間と合流して主催者を打倒する】 ヴィレッタ・バディムは、かつて地球とエアロゲイダーの二重スパイとして活動していた過去がある。 スパイは、的確な状況分析力と判断力を要する。目先の感情だけで動くなど論外。 刻一刻と変化する状況を正確に掴み、立ち回る。でなければ、自らの身に危機が降りかかる。 そうした彼女の能力はスパイ活動のみならず、SRXチームの隊長職においても遺憾なく発揮されていた。 ……では、そんな優秀な彼女の視点から見て、このバトルロワイアルはどうだろうか。 最後の一人になるまで殺し合えと言われた。 しかも自分には、二回目の放送までに二人殺さなければ死、というさらなる枷が加えられている。 そして嵌められた死の首輪。 果たして、この状況下まともでいられる人間がどれだけいるだろうか。 恐怖に駆られ、暴走する者も出るであろう事は、想像に難くない。 ――それは、ヴィレッタ自身にも当然、同じことが言える。 殺し合いに乗った相手を潰せれば、それに越したことはない。 だが、この厳しい現実を考えれば、理想でしかないことは確かだ。 本気で自分が生き延びるならば……その手を血に染める覚悟はしなければならない。 そして、彼女にはその覚悟はあった。 ――では、仲間を殺す覚悟はあるのか? 目の前に、タスクが倒れている。随分と幸せそうな寝顔だ。 見た限り、命には別状はないようだ。しばらく入院でもすれば、すぐに復帰できる程度の怪我だろう。 だがそれは満足な医療施設が整っている環境にあっての話だ。 少なくとも、この過酷な状況の中で三日やそこらで治るような浅い傷でもない。 これから先の戦い。そう、シャドウミラーを相手に共に戦うにしても。 怪我の具合から考えて、戦力として数えるのはあまりに厳しいものがある。 酷なようだが、今後は彼は戦力外……足手まといとなる可能性が高いと言わざるを得ない。 ――逆に言えば、今の彼なら容易に殺すことができる。 (――ッ!?) 自らの思考の中にチラチラと混じるノイズを振り払う。 だが、彼女は冷静な判断力を兼ね備えていた。 だからこそ、彼女の思考はある一つの選択肢へと導かれる。 早く人を二人殺さなければ、自分の命はない。 そして、目の前には、容易に殺せそうな命が一つ。 そこから導き出される選択肢は―― ――チャンスは逃すな。そうそう、訪れるものではない。 (私は……何を馬鹿なことを……!?) 断っておくが、別に彼女は薄情なわけでも、命惜しさに心が屈しかけているわけでもなんでもない。 ただ、情報分析を冷徹に行える彼女だからこそ、その選択肢に辿り着いた。 あくまで現在の状況を正確に踏まえた上で挙げられた、数ある手段の一つにすぎない。 当然のように、その選択肢をすぐに却下した。 元より、彼女はそんな選択肢など選ぶつもりはない。 死ぬ気などないが、かといってかけがえのない仲間を殺して自分だけ生き延びようなどとは思わない。 ――そこまでの覚悟もない。 かつて仲間を欺き続けてきたことに対する負い目は、彼女の心の奥底に、今なお燻っているのだから。 だが、しかし――? バトルロワイアル。残酷な殺人ゲームは、絆を破壊し、人を狂わせる。 ヴィレッタとて、それは決して例外ではない。 「……疲れているのかしら、ね……」 首の薄皮一枚を隔てて伝わってくる死の感触は、酷く冷たかった。 すぐには、慣れそうにない。 【ヴィレッタ・バディム 搭乗機体:ガルムレイド・ブレイズ(バンプレストオリジナル) パイロット状況:DFCスーツ着用、ちょっと恥ずかしい 機体状況:良好 現在位置:D-1 灯台下 第一行動方針:タスクの救助 第二行動方針:ギリアムを探し、シャドウミラーについての情報を得る。 第三行動方針:出来る限り戦闘は避け、情報を集める。戦いが不可避であれば容赦はしない。 第四行動方針:ノルマのために誰かを殺害することも考えておく。 第五行動方針:そう、誰かを……? 最終行動目標:生き残って元の世界へ帰還する】 ※参戦時期はOG外伝終了後。 【1日目 07 40】 BACK NEXT 042 破滅を望む者、破滅を呼ぶ物 投下順 044 3+14=?? 041 サバイブ 時系列順 034 さらなる迷走 BACK 登場キャラ NEXT 003 レッツゴー! アクエリオン! ヤマダ・ジロウ 074 The Hero 013 巨人と獣と人間と エルピー・プル 074 The Hero 013 巨人と獣と人間と タスク・シングウジ 066 儚くも永久のカナシ 031 JOKER 7 ヴィレッタ・バディム 066 儚くも永久のカナシ
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登録日:2012/05/29(火) 14 19 00 更新日:2024/02/14 Wed 20 43 52NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 グルメ漫画 ドカ ドカせん ドカコック ヤングキング 一迅社 実業之日本社 少年画報社 日本文芸社 渡辺保裕 漫画 漫画サンデー 週刊漫画ゴラク 初めてwikiを編集した頃のあの思いーー ラグナロクの荒波に耐えたアニヲタの心ーー 思い出してもらおう ド カ コ ッ ク ドカコックとは、『ゴラクマイトガイ』『ヤンキンマイトガイ』『マンサン旋風児』こと、渡辺保裕(代表色 ワイルドリーガー、内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎等)のドカグルメ漫画である。 これまで週刊漫画ゴラク、月刊ヤングキング、週刊漫画サンデーにて掲載。一つの雑誌や出版社に腰を落ち着かせることなく、主人公の流れドカ(土方(ドカタ)の意)・京橋の如く、漫画界をさすらい続けている。 なお、マンサン掲載以降はタイトルが『ドカコック本舗』になっている。 ●ストーリー 日本各地の現場で、己の身体を頼りに働く侠男(ドカ)達。 しかし、彼らも時には苦境に陥り、ドカとしての道を見失ってしまう。 そんな時、伝説の流れドカであり料理人ドカコックでもある京橋建策が彼らドカの腹と心を満たし、現場を成功に導くのだ。 「ド…ド……ドカうまーッ!」 先々の若者に慕われ、女達に想いを寄せられる京橋。 しかし、彼は背中で語ると、現場を去っていく。 「自分はただのドカですよ……」 (現場関係ないこともある) ●京橋建策 主人公。ドカコック。 まさしく百人力のドカとしての腕と、ドカ達の心に響く男メシを作る料理の腕を持つ男(ドカ)。 一つの現場に留まることはなく、物語の終わりには次の現場に流離っていく。 青森の現場を去る時はアオリで『ドカコック、北へ…』といいつつ、次回は南の横浜にいた。 彼のメシはとにかくドカ好みのドカ盛りで、そしてドカうま。 現地の素材を大切にしつつも、大胆な発想でドカ料理を竣工する。 その現場で使う道具や工法(スコップやランマー、油圧シャベル(英語ではエクスカベーター)等)を模した調理法を使い、ドカ達に自分達の仕事の素晴しさを思い出させるのも彼の特徴。 伝説のドカとしてネットで話題にもなっているらしいが、指摘されても「メシ行ってきます(竣工前)」「自分はただのドカですよ(竣工後)」とだけ答え、留まることなく去っていく。 単行本で突っ込まれているが現場で発生した揉め事は解決するが肝心の工事そのものは未完成で帰ることも多い。 ●ドカメシ一覧 揚げたてドカコロ丼(山梨・トンネル工事) ドカルビ焼飯丼(鹿児島・架橋工事) ドカハリツユだく丼(大阪・ビル建築) 津軽ド海峡てこね丼(青森・マグロ漁) 横浜ド開港ロードカレー(神奈川・道路工事) ド開拓丼(北海道・鉄道保線工事) 伊那のド勧太ローメン飯(長野・住宅建築) 紙カツ・ド・カツ丼(新潟・サーカステント組立) ●単行本 少年画報社よりコンビニコミックとして刊行。 仕事休みに弁当を買ったドカが一緒に買って読めるような、粋(ドカ)な計らいといえよう。 流れ流れてアニヲタの集い 身を震わすは新規登録 心揺さぶるは追記と修正 嗚呼ドカコック 次の現場はアニメかエロゲか △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 一迅社から通常コミックス出たな…。帯で「レッツプレイツー!!」と言っちゃうヤスダスズヒトはガチ。 -- 名無しさん (2014-08-04 18 42 14) 連載版「ドカせん」の話は単行本が出てからかな? -- 名無しさん (2018-06-25 20 24 35) 名前 コメント
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深紅の火の粉が天に舞い、灰色の煙が立ち昇る隙間から漆黒の悪魔が顔を出した。 悲鳴と怒声のハーモニーに爆音と破砕音が絶望という音楽を奏でている。 辺りには血と硝煙の臭いが広まり、立ち上る煙のせいでむせる人々。 深夜という皮肉な時間なのもこの惨劇を手助けしていた。寝間着姿の男性、スーツ姿の女性、ぬいぐるみを 抱いた子供が瓦礫の下敷きになっていた。身体が動く様子は全くなく、手足の一部がありえない方向に曲がっ ており身体には無数の痣が浮かんでいた。 「くっそぉぉ!」 一機のポーンがマシンガンを漆黒の悪魔、バイラムへと向けるが視線をこちらに向けただけで一向に動かなかった。 撃てるものなら撃ってみろ、そう挑発するかのように手をポーンの前に突き出した。 「畜生、舐めやがって!」 ポーンのマシンガンが火を吹くがバイラムの装甲に当たっただけであった。銃弾は全て跳ね返され、道路に、 ビルの壁に、それぞれ突き刺さっただけであった。そしてゆっくりとした歩調でポーンのほうへ向かっていく。 「くそ、くそくそくそくそくそくそ!」 何度もトリガーを引いて銃弾を浴びせるが黒の悪魔はたじろぐ様子もなく前進を続けた。地面が露出したア スファルトの上を地響きを立たせながら近付いてくる。そして、ポーンの前まで来ると無慈悲に拳を振り上げ、 そのまま振り下ろした。 街にある避難用シェルターには着の身着の儘のままの人々がひしめき合っており、誰もが爆発音が聞こえて くると恐怖に慄いた顔をした。最後と思わしき男性が壁についている取っ手を回し、シェルターの扉を閉めて いく。メキメキと音を立てながら徐々にシャッターが下りていくと外から音は何も聞こえなかった。 「はぁはぁ……ここまで来れば安心だ」 額の汗を手で拭うと大きく息を吐き出した。そんなとき激しい地響きがシェルターを襲った。 「な、なんだ?」 「地震!?」 天井や壁ががひび割れ、さきほど立っていた地面が天井に早変わりした。 二機のバイラムの手にはシェルターがあった。彼らはシェルターを手に天高く飛び上がっていく。そして ビルより高く飛び上がると剣を大きく振るい、シェルターごと切り捨てた。 切られたシェルターが宙を舞い、地面に叩き付けられると同時に赤い花が咲き乱れた。 赤い炎が巻き上がる中、ボルスはポーンを走らせる。辺りには多くの避難民が、北へ南へと逃げ出そうとし ているがパニックが極限状態であるため、交通事故が絶えず、救急車や軍用車が立ち往生していた。 「アル、レイ! 状況を報告してくれ!」 ボルスがポーンに備え付けられている通信機で呼び出す。数秒の沈黙と共にアルの報告が飛び込んでくる。 「現在、バイラムは近隣都市部を攻撃しており、多数の死傷者が出ています。先ほど出撃した第4中隊は全滅、 他の部隊も被害が甚大なようです」 「バイラム側の被害は?」 「残念ですが撃墜の報告は今のところ……」 アルの報告に戸惑いつつ顔を上げるとそこには夜空を背に一機の悪魔がいた。 その内の一機が以前の戦いで使用した大型のキャノン砲をこちらに向けた。そして眩い光が放出されるとあ たり一面が焼け野原と成り代わってしまった。舗装されたアスファルトも、高い摩天楼を思わせるビル群も、 フロリダの顔とも言えるやしの樹も全て、先ほどの一撃で塵と化してしまった。 「バ、バケモノめ……」 ボルスは苦い顔をしながら天にいる悪魔を睨みつける。 再びキャノン砲を背負うとフロリダの町へゆっくりと舞い降りる。そして地面に到着したと同時に剣を乱暴 に振るった。ビルの破片が大地に撒き散らされ、地面へと散らばる。 「これ以上の好き勝手は許さん!」 マシンガンをバイラムに向け、トリガーを引いた。激しい火花が散ると同時に鉛の弾がバイラムの身体に当たる。 だが、当たっただけであり、バイラムは一向に怯む様子も見せなかった。ポーンのほうをちらりと見ただけ で別の攻撃目標を探そうとする。 眼中に無いだと!? 「ふ、ふざけるなぁぁぁ!」 ポーンのソードを取り出すとペダルを思い切り踏み、バイラムへと突進していく。そして、斬撃の間合いに 来ると思い切り振り下ろした。だが、それよりも早くバイラムの剣がソードを二つに切り裂いた。そしてその ままポーンの身体を思い切り蹴り上げた。そのままバランスを崩し、大地を転がるもすぐに起き上がった。 これが、バイラムとポーンの差、なのか……。 折れた剣を見つめていると再び通信機から声が聞こえてきた。 「こちら、シルバーナイツ! 二機のバイラムに囲まれ、身動きが取れません。支給救援を!」 こんな時にか!? ボルスは目の前にいるバイラムの方を見るが動く様子は全くなく、ただあたりを見渡しているだけであった。 「ちぃ!」 相手にされてない、ということか! ポーンはバイラムに背を向け、アル達がいる場所へと向かっていった。 「くっそ、なんなんだよ! こいつら!」 二機のバイラムが二人を見つめている。逃さないかのように剣を突きつけ、すり足で徐々に近づいてきた。 辺りにはポーンのパーツがいたる所に散らばっている。その数は軽く見渡しただけでも十本以上あった。 「あのとき倒したのは彼らの親、だったのでしょうか?」 「さぁな、今わかるのは絶体絶命ってわけだ!」 一機のバイラムが剣を構えると一気に踏み込んできた。アルは舌打ちをしつつ剣を縦に構え、受け止めようとする。 だが、ナイツの懐まで来ると突然、右にステップを踏んで方向転換をすると鋭い突きをナイツの喉元を目掛 け飛んでくる。 「しまった!」 だが、バイラムの剣はナイツの喉元を貫くことはなかった。なぜなら横から一機のポーンがバイラムの腹部 を思い切り蹴り付け、転倒させたのだ。蹴られたバイラムは重い音を立たせながら地面に尻餅を付く。 「隊長!」 「アル! レイ! 無事だったか!?」 ボルスはポーンをバイラムとの間に割りこむかのように立たせ、バイラムのほうへと視線を向けた。 蹴られたバイラムはすぐさま立ち上がる。どこも凹んだ様子は無い、むしろ蹴ったポーンのほうがダメージを受けていた。 これは”彼女”なのか? セルの顔が頭の中によぎる。 そう考えた矢先、アルの通信機に通信が入った。スイッチを入れて内容を聞くと力ない声で二人に伝える。 「隊長、司令部は基地は放棄するようです。生き残ったものたちはすぐにココから離脱を……と」 事実上の撤退命令だった。この事にボルスは憤慨する。苛立ちを押さえ切れずついディスプレイを思い切り叩いてしまう。 「馬鹿な!? 市民の誘導は? 取り残された者も多いんだぞ!!」 救急車や軍の関係者のみならず一般市民の避難者はあまりにも少なすぎた。回収しようにも道路は事故車で 道はふさがれており、空からの救助をしようにもバイラムによってそれが阻害されているようだった。 「し、しかし……」 口ごもるアルの後ろにバイラムが現れた。大きく腕を振り上げ、背面から切り捨てようとする。 「アル!」 素早くポーンをバイラムの前に飛び出たせると、自らのソードで攻撃を受ける。だが、防ぎ切ることが出来 ず、そのまま手が頭にめり込んだ。それと同時にポーンは煙を上げ、爆発する。 「隊長!」 「だ、大丈夫だ。やはり……ポーンではこれが限界らしいな……」 咄嗟とはいえ脱出装置が上手く働いてくれたが……。 レイはボルスを見つけると素早く手を伸ばし、彼を手の平に乗せる。 「隊長、撤退しますがよろしいですね」 「……頼む」 ボルスの苦い顔を汲み取りながら二機のナイツは炎に巻かれた街を背に飛び立っていった。 バイラムはそれを追撃するわけでもなく、そのまま別の方向へと身体を向け、街へと向かっていく。 そして、ボルスたちがフロリダの壊滅を聞くのはそれから一時間後のことであった。 死者はフロリダ市民の半数以上に上り、フロリダに居た軍の殆どを失う結果になった。 シュペールのブリッジでは険しい顔をしたマールが目標であるアトランティスを見つめていた。 青一色だった海が徐々に眩い光が見え始めた。銀色のパイプと灰色のアスファルトが巨大な空母を 思わせる。カメラ越しとはいえ煙が幾つも立ち上っている。これが海上自営都市、アトランティスである。 「アトランティス、距離、H二千!」 「パイロットはビスマルクに搭乗! 距離が千以下になったら出撃命令を!」 「了解!」 通信士が艦内放送を告げると当りは騒然となり始めた。マールはシートについているボタンを押すとディス プレイに作戦内容を表示する。都市攻撃をするのはクルー全員にとって始めての事なのだ。今まで相手にして きた物とは違うことが理解できている。だが、この感覚はなんともいえなかった。 マールは空爆が嫌いであった。一つ間違えれば街が一つ消えるのだ。建物がなくなる恐怖というのは父から、 そしてファルから散々聞かされた。勿論、爆撃された都市へも足を運んだことがある。 そのウィルスの言葉を真に受ける訳ではないがやはりいい気分はしない。 「アトランティスまで距離千を切りました!」 「ビスマルク搭乗員はすぐに発進してください」 オペレーター達が慌ただしく命令を口にする。戦いの始まりをマールはひしひしと感じていた。 「ビスマルク、発進!」 「了解! ビスマルク発進!」 薄暗いシュペールのハンガーから少し前進し、カタパルトへと向かっていく。白い色の踏み板に足を乗せる と赤いシグナルが点灯する。テンポのいい電子音が数回なると青へと変わった。それと同時に思い切りペダル を踏み込むと黄色のPMが外へと飛び出していく。その日は運が悪いのか黒い雲が多かった。 「各機、攻撃目標に進んで。くれぐれも都市部にミサイルなんて放り込むんじゃないわよ」 「了解!」 通信機から威勢のいい声が聞こえてくるがみんな疲れているのを肌で感じ取れた。 ここまで来るのにかなりのビスマルクを失ったわね……。それに、ウチはかなり連戦してるからなぁ……。 そんな思いで進んでいくと海上に巨大な黒い影が見えた。カメラのズームで確認をしてみる。 「な、何よあれ」 それは、紫色のバイラムだった。威風堂々とした仁王立ち、向かってくる敵はすべてなぎ倒そうとする気迫を発している。 コックピットの中でセルが小さくつぶやいた。袖に付いているボタンをいじりながらスーツの調整をしている。 「これに乗っての戦闘って本当に久々なのよね。悪いけど……軽く肩慣らしをさせてもらうわ」 操縦桿を握ると思い切りペダルを踏み込むとファルの目の前から紫の鬼がその姿が消える。 「!? きえ――」 次の瞬間、バイラムが後ろにいた。そのまま貫手を繰り出し、ビスマルクのウィングを切り裂いた。 殆ど咄嗟だった。もし一瞬遅れていれば腕を取られていただろう。 が、切り裂いた本人は少し落胆した顔をしながら計器をいじっていた。 「加速度はこんなものね、次は武装だけど……流石に使うのは気が引けるわね」 しかし、突然の襲撃にビスマルクはバランスを崩し、そのまま海へと落下しそうになる。 だが、彼女もこのままでは終わらなかった。操縦桿を奥に思い切り傾ける。共にペダルを思い切り踏み込む と落下していたビスマルクが海面の上を滑っていく。 「あら、この程度ではくたばらないみたいね」 水しぶきを上げながら飛んでいくビスマルクを見て、彼女はため息を吐くと若干驚いたような声で呟いた。 「上等じゃない……こっちとら散々煮え湯を飲まされたのよね、あんたを倒して、黒幕を引きづり出してやる!」 ビスマルクは大剣を構えると目の前にいる鬼をにらみつけた。そして、二人はお互い、それぞれ構えを取る と疾風のように天を駆け出した。 「押さないで! ゆっくりお願いします!」 看護士の誘導に従い病人たちは進む。その歩みは遅く、亀が列を組んで歩いているようだった。 バイラムの手はここ、福岡にも来ていた。巻き起こる炎と煙が行く手を阻み、金属が軋んだ音と雷のような 破砕音が止まることなく聞こえてくる。 「ひぃ!」 遠くの方で爆発音が聞こえた。一人の老人の足が止まりその場にうずくまってしまう。一人の男性が老人に 近寄るとそっと手を方に置いた。 「大丈夫ですか?」 「もう……駄目だ」 蒼ざめた顔、額から湧き出す冷や汗、手足は恐怖で完全に震えていた。 「そんなこと――」 「もう駄目だ! 俺達は死ぬ! 死ぬんだァァ!」 叫び声と共に大きな爆発音が響いた。場所が近かったらしくあたりも大きく揺れる。松葉杖を付いた者はそ のまま転び、他の者も振動のせいか顔をしかめた。 「うわぁ!」 「ひ、ひぃぃぃぃぃ! 助けてくれぇぇぇ!」 絶叫と共に老人は人並みをかき分けて外へと走っていく。 その様子を見て、祐一は天井を見上げた。バイラムの攻撃によって既に病院という建物は既に骨だけになり つつある。動くはずのエレバーターは既に止まり、外に出る非常階段が少し傾いていた。 「メアリー……」 去ってしまった女の子の名前を呟いてみる。だが、当然のように彼女の姿はどこにも見えなかった。 そして、やっとの思いで外に出て見るとそこには……。赤い壁、火の海が街を焼いていた。 遠くにはバイラムが見えた。ビルを殴りつけると壁にひびが入り、真っ二つに折れるとそのままアスファル トへと叩きつけられる。止めてある車を踏みつけ、商店街のアーチを突き破り、巨大な高層ビルを砕いていく。 燃え盛る炎と共に悪魔は福岡の街を更地にしていく。 「そ、そんな……」 誰かが力なく呟く。赤い炎が燃え盛る様子を、ある者はその場で膝を付き、ある者は涙でむせび泣き、ある 者は目の前の惨劇に恐怖した。 「助けはいつ来るの!?」 一人の女性が看護士の肩を掴む。かなり強く掴んだらしく看護士は顔をしかめた。 「あ、後三十分後には来る……と」 「三十分!?」 この言葉は病人全体に不安をさらに盛り立てていた。 この状況下で救援が来れるのだろうか? あのバイラムたちに殺される方が先なのでは? そんな不安をバイラムたちがさらにかき立てる。 遠くで朱雀がまるでスクラップ工場で圧縮される。足が折られ、顔が、胴体が素早い動きで小さくされていく。 救援に来たはずの玄武が鉄骨が軋む低い音を響かせると腕がもぎ取られた。 遠くで攻撃をしていた青龍がその姿かたちを残さず消し去っていった。 「こ、こんな所いられるか!?」 一人の男性が叫ぶと一目散に病院から離れていく。 それに続くかのように俺も、私も、と一人、また一人と四方八方へ散らばっていく。 「ま、待ってください!」 看護士は止めようとするが既に遅く、彼らは足早に逃げ出そうとしていく。もはや集団行動をするつもりは ないらしい。 周りが騒がしい中、祐一は空を見上げる。 動くにも体が動かない、それに行くったってどこに……? そんな時、一瞬だが空の彼方が光った。 何かが来る……。なんだ? ”それ”はジェット機のよう音を立ててこちらに向かってくる。そして祐一の目の前に広がるとそれはその まま病院へとぶつかった。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 飛んでくる瓦礫を前にその場にうずくまる。小さな小石が風を切って体の脇を通り過ぎていった。瓦礫を撒 き散らしながらその場に倒れた。 「これ……は?」 目の前に現れた巨大な白。自動ドアが開いた音が聞こえてきた。危険を何一つ考えずに近付いてみた。 扉の置くにはコックピットが見える。まるで漫画とかで見た光景が広がっていた。 「乗れって言うのか?」 辺りを見渡してみるが自分以外動く物は誰もいない、あるのは炎と煙のみ。先ほど居た病人達の姿はどこに も見えなかった。 「くっ……」 どうせ死ぬなら多少は抵抗してやる! そう決意するとコックピットに飛び込んだ。中に入ると同時に自動ドアが閉じた。 コックピットの中は思ったよりも静かであった。操縦桿とディスプレイのみ付いているシンプルな構図であった。 足元にはペダルが二つ付いている。恐らくアクセルとブレーキなのだろう。 まるで棺桶のみたいだ……。 先ほどのような爆発音も聞こえない、焦げたようなにおいも感じない。あるの静寂だけだった。 しばらくするとウィンドウが開き、自分の知らない文字が数秒表示された後、アルファベットが表示された。 I AM EXATLIA Could YOU HELP ME OUT 英語? これなら僕にも読める。でも助けてくれって……。 そう思った矢先、すかさず別の画面が表示された。操縦桿を倒せ、と。 表示に従い操縦桿を後ろに倒すと倒れてきたPMはゆっくりと立ち上がった。 床に散らばっていた瓦礫が軋みを上げ、巻き起こる炎を背にする。 三機のバイラムは一斉にPMのほうを見る。その全体像をじっくり観察するかのように。 樫の樹のような太い腕と足、腰には少し大きめなライフル、その周りには四本の棒が付いている。 バイラムと同じ姿だったが細部が違った。前面に突き出された大きな角、精悍な顔つき、そして全身が粉雪 のように白かった。 「くっ!」 思い切りペダルを踏み込むとそのまま真っ直ぐバイラムへと向かっていく。 凄まじい衝撃が祐一の体を襲う。歯を食いしばり、その衝撃に耐える。 バイラムもそれに反応するかのように剣を構える。だが、白いPMの装甲を貫くことなくそのまま潰される かのようにバイラムの顔が変形した。すかさず操縦桿を傾け、PMを起こそうとするがそれよりも早くバイラ ムの手が白いPMの体を押した。そのまま、体重が後ろに傾き、仰向けに転がった。 ジェットコースターとは比べもにならない衝撃がコックピットに走る。 「ぐ……ぁ……」 痛みで声が出ない……。じわりと包帯が赤くなる。撃たれた場所が未だに塞がっていない証拠だった。 だが、このまま黙ってやられるわけには行かない。 「くっそぉ……」 身体に力を入れて立たせるとすぐさまバイラムを正面に見据える。ぼやけた視界で操縦桿を右へ左へと乱暴に動かす。 するとそれに反応したPMはまるで無造作に拳を繰り出した。激しい音ともにバイラムの胸が大きく凹むとそのまま 動かなくなった。 「はぁはぁはぁはぁ……」 息苦しい……。息が出来ない……。胸が締め付けられそうだ……。 胸を押さえ、その場に俯き、倒れ掛かるがバイラムは待ってはくれない。大空から砲撃を加えようとキャノ ンをエグザトリアへと向ける。 「しまった!?」 声に反応するかのようにディスプレイに何かが表示される。腰についているライフルだった。 「使えっていうの!?」 表示に従い今度は操縦桿についているダイヤルを回す。すると腰についていたライフルを引き抜き、バイラムに向けた。 だがディスプレイの照準は右へ、左へと移動し、全くといっていいほど安定しなかった。 このままやるしかない! 「ここから、いなくなれぇぇぇ!」 叫びと共にトリガーを引くと重い手ごたえを通じてライフルから青い光が漏れ出す。そして閃光は一筋の雷 となりバイラムの胸部を貫いた。心臓を抉られたバイラムはそのまま硬いアスファルトの上に叩き付けられ、 そのまま動きを止めた。 「はぁ……はぁ……」 呼吸するのも苦しい……痛い……助けて……。 肩で息する横から一機のバイラムが剣を構え、向かってくる。 最後とばかりに身体に力を入れ、ライフルをバイラムに向ける。 「これで……最後……!」 トリガーを引くと先ほどと同じように閃光が走り、バイラムの顔が大きく抉れ、そのまま仰向けに倒れた。 それと同時に祐一の体から力が抜ける。時間としてはかなり短かったが、既に呼吸しか彼の頭にはなかった。 突然通信機から拍手が聞こえてきた。辺りを見渡すと赤い鬼、ネオ・バイラムがそこにいた。 ランプが光ったと同時に通信ウィンドウが開かれた。 「ハローユウイチ!」 「メア……リー?」 大きく息を吸いながら混乱する頭で彼女の方を見るとネオ・バイラムは自分の方に向かって手を振った。 「流石だね、その機体をもう乗りこなしちゃった!」 うんうんと大きく頷きながら祐一を見つめる。その瞳は一転の曇りはなく、賞賛と尊敬が感じられた。 「この機体?」 「うん、エグザトリアっていうの」 「エグザ……トリア?」 このPMの名前……なのかな? 混乱する祐一を無視してメアリーは言葉を続ける。 「流石に今更返して! なんて言ったら怒られちゃうからユウイチにあげるね!」 「あげるって……」 一体どういうことなの? それにこれはメアリーたちの……? 「理由ならあるよ、それはユウイチがそれに乗っちゃったから!」 「このPMに乗ったから? だからくれるって訳?」 いくらなんでも無茶苦茶だ、もしもこれを反して欲しいなら僕をそのまま殺せばいいのに……。出来ない理 由でもあるの? 乗った時の事を思い出してみても別にパイロット登録が必要だったわけでもない。 「うん、そうだよ。ところでさ、ユウイチはこれからどうすんの?」 「どうするって……」 「軍に出頭した方がいいよ、銃殺刑かもしれないけど量刑はあると思うから」 まるで自分を心配するかのような優しい声だった。昔、うっかりナイフで手を切ってしまった時にかけて くれた声のように。それよりもメアリーには聞きたいことがあった。 「そんな事よりも……」 「え?」 「どうして、僕を殺そうとしたの?」 祐一の問いに少し唸った後、少し顔を赤くしてモジモジしながら答え始めた。 「最初は任務だったけど、今は……」 「今は?」 「今は、ユウイチの事が好きだからだよ」 この言葉に祐一は声を荒げた。 「ふ、ふざけてるの!?」 「ふざけてないよ! 私はユウイチが好き! これは本当だもの」 「そ、そんなのおかしいじゃないか!? 何で好きなのに殺すんだよ!」 「んんっ? それっておかしいことなの?」 「そうだよ!!」 すっ呆けているような声でメアリーは首をかしげた。祐一の言ったことが分からないらしく軽く唸っていた。 「うーん、でもさ、好きだからキスするんだよね?」 「そうだよ」 「好きだから私とデートしてくれたんだよね?」 「そ、そうだけど……」 「じゃあ、好きだから殺すは何でいけないの?」 「そ、そんなの決まってるじゃないか! 好きな人を殺すなんておかしいからに……」 言い切る前にメアリーは祐一の前に手の平を突き出す。 「STOP! それはもう十分分かったよ。でもどうしておかしいの?」 「え?」 突然のメアリーの言葉に口の動きが止まる。 「私はユウイチが好きだから、たぶん世界で一番好きだから殺したいんだよ、ユウイチの世界の言葉で言うな ら愛情表現って奴。それなのにいけないの?」 「好きな人を殺したいなんて普通じゃない。殺すって事は死ぬってことなんだよ、メアリー。いなくなって消 えちゃうってことだよ。それでもいいの?」 「消えないよ、そこにユウイチはいるし、ずっとユウイチの隣にいられるもの」 「僕が動いたり喋ったりしなくなっても?」 「だから一緒にいられるんでしょ?」 メアリーの言葉に眩暈が起きてきた。理解が出来ない。 何故殺すのか? 愛情表現だから。 僕が死んでもいいの? 死んでもいい、ずっと一緒にいられるから。 彼女にとって大事なのは生きている僕ではなく、僕の外見なの? その考えにたどり着こうとした時、彼女のバイラムはエグザトリアに背を向けた。 「ユウイチ、私、待ってるからね」 「待ってる?」 「うん、でも火星や金星じゃないから」 火星でも金星でもない? 「え? それじゃあどこに……」 「アステロイドって知ってる?」 「ああ、火星と木星の間にある所だよね?」 正式名称、アステロイドベルト。火星と木星の間にある小惑星群である。 「そう、そこで待ってるから。じゃあね」 そういうとネオ・バイラムはエグザトリアに背を向けて黒い空へと帰っていった。 祐一は追いかけることも引き止めることもせず、ただメアリーの姿を見送る。 「アステロイド……か」 気を抜いた瞬間、嫌な嫌悪感が噴出してきた。激しい吐き気に手を口にやるとの生暖かい感触と鉄の味が口 いっぱいに広がった。気持ち悪さに口を開けると真っ赤な液体が止まる様子もなく出てきた。そしてそれは自 分の手を、胸元を赤く染め上げた。 「血? どういうこと……な、んだ?」 そのまま崩れるかのようにコックピットに伏した。 月面都市。旧AUA軍事基地、格納庫。 かつて、この基地には無数のAUA製のPMがあったが今はどこにもそれがなかった。 居るのはデライト数機のみであり、PMなら百機ほどは入りそうな格納庫をさらに広くなっていた。 そして、そこに白衣を着た三つ編みの女性がコンソールパネルを一通りいじるとそっと付いている蓋を閉じた。 「ふぅ……」 大きくため息を付くと懐の通信機から電子音が鳴る。通信機を手に取ると手早くボタンを押す。 外に居るもの、赤のバイラムは誘導に従いゆっくりと基地の格納庫へと向かった。ゆっくりとした歩調で格 納庫の扉へ来ると重苦しい音を立てながら扉が開いた。そして所定の番号がふられた床の前に立つと後ろ向き で奥へと入り込んだ。すると、固定具がPMに取り付けられる。それと同時にコックピットの扉が開かれると そのまま外へと飛び出した。 「アルフェア、ただいまー」 そのまま外へ飛び出すと開口一番、三つ編みの女性、アルフェアを見つけ大きく手を振った。 「お帰りなさーい、エグザトリアはどうなりました?」 「あっちに行っちゃった!」 あっけらかんと言うメアリーにアルフェアは思わず固まった。 「あっち……地球軍に渡ったってことですか?」 「うん」 屈託の無い笑顔で大きく頷くメアリーに対し、アルフェアは少し顔を曇らせた。 「そうですか……」 「何故、逃した?」 アルフェアの後ろから長い髪の女性が現れた。その顔にメアリーは嫌そうな顔をする。 「だって、つまんない!」 「つまんないでアレを逃がしたと?」 「そうだよ」 軽く一息をおいて捲くし立てるかのように早口で報告をし始めた。 「本日未明、私ことエージェント名・メアリー・ワールスはエグザトリアの鹵獲を開始しました。しかし、現 地にいた機動兵器と戦闘になりエグザトリアはロスト。なお、偶然にもエグザトリアにはパイロットが搭乗し ており、私の機体では鹵獲することは不可能と判断。地球人がその性能に目を付ける事を知りつつも自機を破 壊され、情報を漏洩する事を懸念し、懲罰を覚悟の上で撤退を決行しました。」 「そうか、ではお前は目の前に目標を確認しておきながらおめおめと帰った。ということか?」 「そう判断されても仕方ありません。しかし、彼らにエグザトリアの性能を完全に引き出すことは不可能と判 断します。我々と肉体組織が違い、脆弱なのでのでそのまま活動をさせれば肉体を行使し過ぎ、搭乗者の命を 奪うことは確定しています。もし、エグザトリアに地球人が搭乗したとしても所詮は一機、目的を果たす為な らば捨て置いても問題は無いはずです」 もっともらしい言葉を並べると彼女は眉間に皺を寄せたがすぐさまメアリーに背を向け、そのまま去った。 「ふぅ、危なかった……」 「全く、あんな詭弁良くスラスラ言えたわね」 呆れ顔のアルフェアに対し、メアリーは得意げな顔をしながら胸を張る。 「ふふーん、あっちで色々経験してきたからねー」 「生意気ー」 くすくす笑っている彼女にメアリーはある提案をしてきた。 「ねえねえ、アレはまだあるの?」 「アレ?」 「うん、ユウイチのお父さんのを使ったブラックボックス」 「あるけど……一体どうするつもり?」 「私の機体に積むの! エグザトリアが敵になった以上、こっちもパワーアップしないといけないよ!」 セルが回収したとされる最初のバイラムのブラックボックス。森宮一明の脳が入ったブラックボックス。 それを自分の機体に積め、と彼女は言っているのだがアルフェアは少し躊躇した。 地球で実戦を積んだのは”彼”のみであり他のバイラムはこのブラックボックスをフィールドバックしただ けの紛い物であった。元々ネオ・バイラムとバイラムでは性能面でもかなり差があるが実戦データを積んだ機 体の方が戦力的に見ても勝っている。 「……そうね、メアリーのいう通りだわ」 でも、使ったら後で怒られそうね……。ただでさえ、司令はイライラしてるみたいだし……。 「おねがぁい」 猫なで声気味にアルフェアにいうと彼女は苦笑をしながら彼女の方を見る。 「わかったわ、取り付けてあげる」 「やった! じゃあ、お願いね!」 「はいはい、それにしてもあのブラックボックスのエラー……直ってたっけ?」 ボルスたちが離脱してから一時間後、地獄のようなフロリダから北へ遠く離れた、ケンタッキー基地。 半ば打ち捨てられたように基地に張り巡らされた柵は錆付いており、辺りにはハゲタカが辺りを滑空していた。 基地の滑走路には二機のナイツが止まっているだけであり、戦車や戦闘機と言った姿はどこにも見えない。 軋んだ音を立てながら格納庫の扉が開かれた。 「これは?」 アルの目の前には銀色のポーンがそこに立っていた。姿形がどことなくナイツに似ているがパーツのいたる 所にポーンの影が見える。下手に言えばナイツの模造品に見えた。 「試作型ナイツだ」 「試作型!? という事は……」 性能も期待できる、と言いたげな視線をボルスに送るがそれに対し、鼻で笑った。 「残念だが、こいつは思っているようなものではない」 「え?」 「普通は試作型といえばかなり性能がいいと思われがちだがこいつは違う。ナイツより性能は劣るものだ」 ボルスは試作型ナイツに近付くと手馴れた様子でコックピットのハッチを開け、内部の様子を見始めた。 スイッチを入れるとディスプレイに機体の状況が表示される。ランプは全てオールグリーン。動かそうと思 えば動かせるようだ。 「ええ!?」 「元々ナイツはポーンを無理矢理変形させたものだったんだが、月日を重ねこの形となったのだ」 動く事を確認するとコックピットから降り立ち、再び試作型ナイツの前に立ち、大きく見上げた。 「これを引き合いに出さなければならない、と言うことですね」 「そういうことだ……」 自虐気味に笑うとすぐさまレイが言葉を続けてくる。 「それで隊長は?」 「アトランティスへ向かう。この状況を作っているものが彼女なら恐らく……お前達は各都市に向かいバイラムを倒せ」 「し、しかし……」 「分かっている、だがこのまま突っ立ってるわけには行くまい」 「そうではありません、我々は隊長と共に――」 「それならば尚更だ、今バイラムを倒せるのはお前達の持つ槍のみ……。この先は分かっているな?」 「……隊長」 「これは隊長命令だ、二人とも市民を守ってくれ」 ボルスが敬礼をすると二人もまた敬礼をする。 「りょ、了解です」 「了解です!」 「安心しろ、必ず戻ってくるさ。必ず……な」 ボルスはその言葉と共に優しく微笑んだ。 後半に続く。
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