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LB/WE18-03 カード名:“夕焼け色の想い”鈴 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《動物》? 【自】このカードがアタックした時、クライマックス置場に「あたしたちが付き合おう」があるなら、あなたは自分の山札を見てレベル2以上のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 R:理樹はなかなか役に立つな P:好きだぞ レアリティ:R アニメ「リトルバスターズ!~Refrain~」 収録 14/05/01 今日のカード。 近年増えている、「-1000査定で、同レベルの-500査定のものよりコストが軽いCXシナジー」を与えられた鈴。 CXシナジーでレベル2以上をノーコストでサーチする。リトバスにはレベル2に有力なカードも多く、それらをノーコストでサーチ出来るのは強み。自身は動物という恵まれた特徴を持っているのでサーチもしやすく、3枚並べて効果を使用できればその後の展開もかなり有利になる。 コストがかからない分、パワーは他のCX対応キャラに比べて低くてバトルは苦手だが、対動物サポートは豊富なので、ある程度は補える。通常の+2000/+1の方の対応CXを使うならば、相手の0コストキャラくらいなら倒せるだろう。 対応CXには、(収録当時)緑のソウル+2の同名異能力カードが存在する。 まだ圧縮の効いていない相手の山札に対して、手札もストックも減らさずに高打点のアタックを仕掛けることが出来るためかなり強力。自身のパワーの低さもサイドアタックで誤魔化せるため、相性は悪くない。 惜しむらくは、色が異なるため色事故の危険性を孕んでいることと、WS最初期のPRカードなので現在は入手が難しいことだろうか。 ・対応クライマックス カード名 トリガー あたしたちが付き合おう(LB/WE18-15 ) 2 あたしたちが付き合おう(LB/W02-101) 2 あたしたちが付き合おう(LB/WE30-046) 宝
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ゆきみらい【登録タグ ゆ 初音ミク 千葉P 曲】 作詞:千葉P 作曲:千葉P 編曲:千葉P 唄:初音ミク 曲紹介 一部では有名だった千葉Pのボカロデビュー作。 ニュー速でたまにミクさんとの生活を晒していました。DTMを始めて2年以上掛かってしまいましたがミクさんの曲を初めて投稿します。アップテンポな明るい冬の歌です(^o^)(作者コメ転載) 歌詞 白い世界 指が震える 君が傍に いてくれるなら どんな未来も 幸せになる 右手繋いで 雪の降る街へ 巡る日々に 重ね合う想い やだわ そんな焦らさないで! ユキミライ ユキミライ 大好き いつまでも二人 ユキミライ ユキミライ ほら見て 雪が溶け春が来る 寒空舞い降る 幾千の流星(ユキ) 「君の太陽(ヒカリ)に なれますように…」 願い紡ぎ ふれあう口びる そうよ もっと感じさせて! ユキミライ ユキミライ 凍てつく 冬に身をゆだね ユキミライ ユキミライ ラブ♥ラブ 愛のカケラ芽生える 降り積もる 降り積もる 思い出 過ぎ去りし冬の 白色の 輝ける 二人の 雪めいた未来 ユキミライ ユキミライ 大好き いつまでも二人 ユキミライ ユキミライ ほら見て 雪が溶け春が来る 代表的なPV紹介 コメント 追加乙! -- 名無しさん (2011-10-13 05 24 33) 乙です。個人的にかなり好きになった -- 名無しさん (2011-10-13 17 51 29) これからの季節に聴きたくなる唄ですね!! -- 名無しさん (2011-10-25 08 16 27) 虚構で埋め尽くされた部屋に本物のミクが舞い降りたのか・・・千葉さんの一途な愛にマジで泣いた -- 名無しさん (2011-12-29 10 03 55) 名前 コメント
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きみのうた【登録タグ き シロ 曲 重音テト】 作詞:シロ 作曲:シロ 編曲:シロ 唄:重音テト 曲紹介 テトさんが仕事じゃなくてプライベートでやっているバンドの曲というイメー・・・なんでもないです。 重音テト誕生祭2015参加楽曲。B面曲。 歌詞 (動画歌詞より転載) 眠れない夜の中 独りきり佇んで 朝を待っている 口笛を吹きながら 雨が止んだら 季節は巡るかなぁ・・・ ボクは何故 ここにいて キミノウタ 歌うのだろう 届けたい言葉だけ いつも届かない 芽吹いていた気持ちに 気付かないふりをして ほんの少しだけ 近付いてみたけれど 明日になれば ココロも晴れるかなぁ・・・ ボクは何故 君のため 声枯らし 歌うのだろう 伝えたい想いだけ いつも置き去りで 傷付くことさえも 二人なら怖くはないと 背伸びをしてみても 何も見えはしないから ボクは何故 ここにいて キミノウタ 歌うのだろう 届けたい言葉だけ 胸に秘めたままで いつの日か振り返り キミの事 思うのなら ボクは今この歌を キミと奏でたい コメント 名前 コメント
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[想いをこめて]天羽 まどか No. 0281 レアリティ R タイプ キュート キャラクター 天羽 まどか 初期オーラ 最大オーラ 2475 アピール キュートフラッシュ アピールポイント 12300 スキル キュートplusアピール!(Ⅱ) ブランド NO BRAND ドレスアップ後 [あかり先ぱい!]天羽 まどか+ 入手方法 ソレイユ&ルミナスライブ!ポイントランキングごほうび 実装日 2016年3月30日 ドレス カテゴリー 星座ロマンスドリームBOOM ドレス名 ブランド トップス - スターライト学園制服 NO BRAND ボトムス シューズ - スターライト学園ブーツ NO BRAND アクセサリー - - -
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【伝説に想いを馳せる読書タイム】 【POP’N STORIES~あきのひの森のなか~】 制作コメント キャラクター 関連リンク こんな夜更けには、コーヒーを片手に 棚の奥の伝説の書に手を伸ばす。 すると不思議な力をもった精霊達が そこかしこに現れたんだ。 さあ、キミも幻想と伝説が入り混じる読書タイムへ… Illust かーる ポップンミュージック eclaleのポップンミュージックカード第2弾に登場したレアカード。 優雅に読むミシェルをメインとして、その様子を見るぐるっぱーとカンタ。 本にはイマやポト達が描かれておりノスタルジックが漂っているようだ。 +... 制作コメント ものすごく久しぶりにポップンキャラを描かせていただけることになり(!)、以前家庭用ポップンミュージックで携っていたミシェルとイマ様を登場させていただきました。同じく家庭用で登場のカンタ、ぐるっぱ~、ポトと仲間達にも登場いただき、伝説を辿る古書を手に夜のカフェタイムといったところでしょうか。久しぶりすぎて懐かしいやらどきどきするやら。お手にした皆様にも楽しんでいただけたら幸いです。Illustrator かーる キャラクター アルフォンス・ミシェル カンタ 黒ぐるっぱ~ イマ ポト ミト#? ルト#? 関連リンク レアカード ポップンミュージックカード/ポップンeclale/Vol.2 カードリスト(ポップンミュージックカード)
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★☆★ 翌日、休日にしては珍しく朝早くに目を覚ました私は、眠気で重い頭を引きずりつつ起き上がった。 気になっていた天気を確認しようとカーテンを開けると、空は青く晴れ渡っていた。 梅雨のじめじめとした湿気も、今朝はまだましのようだ。 清々しい陽気に、気分まで爽やかになる。 このまま明日も晴れてくれればいい、そう思わせるほどいい天気だった。 朝食をとりながらテレビで明日の天気予報を見ていると、お父さんが話しかけてきた。 「今日は珍しく早いな。どこか遊びに行くのか?」 「うん、ちょっと買い物に出かけてくる」 「アキバか?」 「違うよ。かがみのプレゼント買いに行くんだよ」 「ふむ。何を買いに行くんだい?」 「アクセサリーとかかな」 「そうか。こなたも女の子らしくなったんだなあ」 「……それどういう意味?」 涙を流しながら感動しているお父さんを横目に見つつ、素早くトーストを口に放り込んだ。 再びテレビに目を移すと、いつも見かける天気予報のお姉さんがニコニコと明日晴れる見込みだと告げていた。 ──よしっ 心の中でガッツポーズをとる。 せっかくの誕生日なのだから、じめじめして鬱陶しい思いはしたくない。 それに今日はクッキーを焼かなければならない。 湿気はお菓子の大敵だ。 今日は早めに家を出て、なるべく早く家に帰ってこよう。 早速外に出る準備をし、未だ「娘はこんなに立派に育ったよ、かなた」 と涙ながらに呟いているお父さんに挨拶し、家を出た。 ◆ 電車を何本か乗り継ぎ、アクセサリーショップが集まる一角に到着した。 今日は休日のためか、前回訪れたときよりも人が多い。 友達同士で遊びに来ている女性やカップルが多くを占めていたが、 中には親子連れで来ている人もいるようだ。 ここを訪れる人たちは基本的に身に付けている服や装飾品のセンスがいい。 自分と見比べてしまい、ため息をついた。 「……はぁ。なんか疲れるな」 普段それほど意識することはないけれど、こういう場所に一人で来ると否が応でも意識させられる。 空はこんなに晴れているのに、私の心はどんより雲がかかっていくようだ。 お目当てのリボンを買ったら、すぐに帰ることにしよう。 表通りを歩きながら、リボンを専門に取り扱うお店を探してみた。 ネット上にはそういうお店も多くあったが、通りをぐるっと探してみたところ、 どうもこのあたりには無いようだった。 仕方なくひとつひとつのお店に入って探すことにした。 リボンを取り扱うお店は多かったが、多くは赤や黄色など色が付けられていたり、 柄の付けられたもので占められていた。 ネット上で見つけたような、優しい風合いをしたリボンが中々見つからない。 すぐに見つかるかと思ったが、どうやら考えが甘かったようだ。 何度目かのお店でよく似たリボンを発見することができたが、 実際に手に取って確認すると、どうも印象が違う。 「何だかただの紐みたい」 ネット上で見つけたリボンと同じ素材を使用しているはずなのに、なぜか印象が違う。 写真と実物とで印象が違うことは知っていたが、こうも違うなんて詐欺にでもあったみたいだ。 がっかりと肩を落としながら店を出ると、もうお昼時を過ぎたのか太陽が真上に来ていた。 久しぶりに晴れ渡った空から射す日の光が今の私にはまぶしい。 「どうしよう……」 さっき見つけた印象と全然違うリボンで妥協なんかしたくない。 かといって今から違うプレゼント考えている余裕はないし、このままリボンが見つからなければ、 かがみへのプレゼントはゲーセンで取った人形だけになってしまう。 それでは私なりに重ねてきた努力が水の泡になってしまう。 余りのみじめさに涙が出そうになった。 「ゆーちゃんの言うとおりだね。ほんと大変だよ、……かがみのプレゼント選ぶのは」 太陽の照りつける中とぼとぼと道を歩いていると、いつの間にか表通りから外れ、 裏通りへと続く道を歩いていた。 日の光を受け明るく輝く表通りに比べ、ここは直接日が当たらずほの暗い。 意外なことに、表の通りから外れたこんな場所にもちらほらとお店が並んでいた。 時折お店の中から流れてくるひんやりとした空気が肌に心地よかった。 表のお店が派手な装飾で通りがかる人を呼び込んでいるのに対し、 ここにあるお店はひっそりと、控えめに佇んでいるようだった。 その中に、どこか古びた感じを与えながらも、とても落ち着いた雰囲気の小さなお店を見つけた。 ショーウィンドウから覗くことのできる店内には、家具や食器などに混じり、 古びた布のようなものが見て取れた。 興味を覚え店の近くに行くと、看板には格式の高そうな文字でこう書いてあった。 『Antique Yoshimizu』 「アンチクエ? ……ああ、アンティークって読むんだ」 店内に並べられている古い家具などから、ここがどういうお店かおおよそ判断がついた。 アンティークを扱うお店はこれまで入ったことがなかったし、これからも入ることなんて無いと思っていた。 偏見なのだろうが、どうもアンティークというと一台数百万円以上もする家具や数十万もする食器など、 いわば超レアアイテムをそろえたお金持ち御用達のお店というイメージしかなく、 まさか今日自分が入ることになるなんて思いもよらなかった。 入った瞬間モーニングに身をつつんだ執事にでも出迎えられそうだ。 「まあ、さすがに執事のセバスチャンはいないよね」 どうしよう、入ろうか、やめようか。 表通りにある若い人たちで賑わっているお店とは違い、店内には誰もいない。 すごく入りづらい雰囲気ではあったが、先ほどから店内に飾られている布地が、 まさにネットで見たものと同じような雰囲気を漂わせていて、とても気になる。 このままじっとしてても始まらない、意を決して中に入ることにした。 ドアを開けると、カランカランという涼しげな鈴の音が鳴った。 外の蒸し蒸しとした気候とは異なり、店内は空調がよくきいておりとても快適だった。 古い家に足を踏み入れたときのようなにおいがして、ここがこれまで訪れていたお店とは違うことを感じさせた。 店内を見渡すと、所狭しと家具や食器が並べられている。 それらの価値は私にはよく分からなかったが、細かい模様を施された食器や、 未だ光りを失わない金属製の食器など、見ているだけですごいものであることが伝わってきた。 何より驚いたのは、それらが私の想像していた値段よりもずいぶん安いことだった。 面白い形をした銀色のスプーンを手に取って見ていると、突然後ろから声がした。 「お嬢ちゃん、何かお探しかい?」 「のわぁ!」 危うく近くの食器を手で落としそうになってしまった。 振り返るといつの間に現れたのか、後ろにおばあさんが立っていた。 ああ、危なかった。 心臓がどきどきしている。 「あら、ごめんなさいね。大丈夫かい?」 「はぁはぁ、……大丈夫です」 どんな怪しいおばあさんかと思いよく見ると、どこにでもいそうな気さくなおばあさんだった。 私を驚かせてしまい、申し訳なさそうにしている。 「あの、ほんとに大丈夫ですから」 「そうかい、ほんとごめんね。最近めっきり訪れる人が減ってしまって、 奥に引っ込んでたところに鈴の音が鳴ったもんだから見に来たんだよ」 んーっと腰を伸ばした後、にこにこと嬉しそうに微笑んだ。 「特にお譲ちゃんみたいな若い子が来るのは珍しくてね。アンティークに興味がおありかい?」 「いえ、特にそういう訳でも……」 正直どう対応すればいいのか困る。 おばあさんは意に介した様子も無く続けていった。 「そうかい? まあ、お譲ちゃんたちには余り馴染みのない場所かもしれないね。 来る機会もあんまりないだろし、せっかくだから色々見ていっておくれ」 そう言って私が手に取っていたスプーンと同じ形をしたものを取った。 「これが何だか分かるかい?」 スプーンによく似た形をしているけど、先の窪んだ部分に花柄の穴が開いている。 「えっと、スプーン?」 私がそう答えると、ニカッと笑い答えた。 「これはティー・ストレーナーと言ってね。茶漉しだよ。紅茶の葉を漉すのに使うんだよ」 そうやってしばらく色んなアンティークについて教えてくれた。 それにしてもよく喋るおばあさんだ。 こうやって嬉しそうに説明してくれるのを見ると、本当にこの店を訪れる人が少ないのだろうか。 「私ばかり喋ってごめんね。今日は何か目的があってここに来たのかい?」 「友達のプレゼントを買うために来たんですけど、表通りのショップでは良いものが見つからなくて」 「どんなのを探してるんだい?」 「リボンを贈ろうと思ってるんですが……って、そうだ」 この店に入るきっかけになった綺麗な柄をした布のことを思い出した。 周囲を見回すと、奥の方でそれは見つかった。 「あの、奥に掛けてあるきれいな柄のついた布なんですけど」 そう言って奥にある布を指差した。 「ああ、あれかい。あれはアンティークレースと言うんだよ。 昔は西洋の貴族なんかが好んで集めていた織物で、中には数百人の職人が数年がかりで 仕上げたようなものもあるそうだよ。 さすがにそんなすごいものは置いてないけどね。 レースは時代を経るごとに貴族のものから、一般の家庭で作られるようになったんだよ。 それぞれのお家のお母さんたちが何年、何十年とかけて一生懸命編み続けた、 それはもうすごい労力をかけて作られたものさ。 そしてレースはお母さんから子供へ、子供から孫へと受け継がれていき、 それがアンティークレースとしてこの世に残っているんだよ。 それだけ思いを込めて伝えられてきたものが今も残っているのは、奇跡のようじゃないかい? まあ、最近は機械で織られているし、わざわざ手作りしている人なんてほとんど居ないだろうけどね」 そう言って、すこし寂しそうな表情を見せた。 「……お母さん、か」 思いもかけなかった言葉に、私は一層そのレースに惹かれた。 手に取り、その奇跡の織物をよく観察してみた。 最初は真っ白だったのだろう、生地は長い年月を経て亜麻色のように落ち着いた色合いを見せていた。 ところどころ不揃いな編み目が、実際の手作業を髣髴とさせた。 母親はどんな思いでこのレースを編んでいたんだろう? 娘の喜ぶ顔が見たくて? 家族に喜んでもらいたくて? そんな思いで何年もの歳月をかけて、ずっと織り続けのだろうか。 手の中にあるレースはこんなに小さくて、軽いのに。 この中に込められた母親の思いはどれだけ重いんだろう。 そんなことを考え、少し切なくなった。 おばあさんは私の様子に何か感じ取ったのか、優しく話しかけてきた。 「なんならこのレースでリボンを作ってあげようかい?」 「えっ、でも、こんな貴重なものを」 「なに、手芸用の素材としてレースを買っていく人もいるから、別に変なことじゃないよ。 それに、こんな店で埃をかぶってるよりもお譲ちゃんたちに使ってもらった方が、 このレースを編んだ母親たちも喜ぶだろうさ」 「リボンなんて作れるんですか?」 「なあに、それぐらい簡単さ。こう見えてもずっと裁縫を続けてきたんだよ」 「でも、……悪いです」 「色々話を聞いてくれたお礼だよ。私がそうしたいんだから、気にしないでおくれ」 そこまで言われたら、これ以上むげに断るわけにもいかない。 おばあさんは奥にある部屋へ行き何やら裁縫道具らしきものを持って戻ってくると、早速レースを選び始めた。 「友達のプレゼントだったね?」 「はい」 「どんな子だい?」 「ツンデ……菫色の髪をツインテールに束ねてて、つり目で少し怒ったような顔してて…… でもほんとはとても優しいんです」 「とても仲良しなんだね」 「……はい」 いつもなら冗談でかわしたりかがみをからかってごまかしたりするんだけど、 真正面からそう聞かれると少し恥ずかしかった。 おばあさんは私を見てニッコリと微笑むと、数多くあるレースの中から 綺麗な花柄のあしらわれたものを取り出した。 「すぐできるからね。ちょっと待っておくれ」 慣れた手つきでレースを裁断すると、器用にレースをリボンの形に仕上げていった。 先端に細いレースを何枚も重ね合わせ、花柄模様が結び目から垂れ下がるように仕上げられている。 とてもシンプルではあるけれども気品があって、大人っぽくて、 風が通り抜けるたびに舞い上がるような爽やかなイメージのする素敵なリボンだった。 「お譲ちゃんの分も作ってあげるよ。あと、これはおまけだよ」 裁縫道具の中にあった留め具を取り出すと、余ったレースのリボンと 黒いオーガンジーを組み合わせたイヤリングを作ってくれた。 風に吹かれてひらひらと舞うその姿が、涼しさを感じさせる。 見違えるように立派に仕立てられたリボンとイヤリングを受け取り、 試しに自分の髪を結んでみた。 「よく似合ってるよ」 近くにある彫刻の施された鏡に映った自分の姿を眺めてみると、 いつもより落ち着いた雰囲気の私が映っていた。 身に付けるものによってこうも見栄えが変わることに新鮮な驚きを感じた。 素材はとても古いもののはずなのに、そうは見えないほど綺麗だった。 「喜んでもらえるかな……」 「なに、私が選んで作ったんだ、そんじょそこらで売られてる安物のアクセサリーとは訳が違う。 似合わないはず無いよ」 そう自信を込めてはっきりと言った。 「あの、こんな素敵なもの作ってもらって何て言えばいいのか、……ありがとうございます」 「なに、礼には及ばないよ。私も久しぶりに作れて楽しかったからね」 「これいくらですか?」 「いや、お代なんていらないよ。私が趣味で作ったようなものだから」 「でも、こんな貴重なものただでもらうわけには……」 「私からのプレゼントだと思っとくれ」 「でも……」 「若い子にしちゃ、律儀だね。感心したよ。でも、ほんとにお代はいいから。 こんな誰も訪れないような店に若い子が来てくれて、それに色々話ができて楽しかったよ。 むしろ私のほうが感謝したいくらいさ」 「あの、ほんとにありがとうございます」 「いいからいいから。それよりちゃんと友達にプレゼントあげとくれよ」 「はい、かがみも……友達もとても気に入ると思います」 「かがみちゃんって言うのかい。その子にも気に入ってもらえると、作ったかいがあったってもんだよ」 そう言って嬉しそうに微笑んだ。 「それじゃあ、帰るの遅くなるといけないんで、そろそろお邪魔します」 「そうかい。また近くに来たら寄っとくれ」 「はい、それじゃあ、お世話になりました」 「またね、かわいいお嬢さん」 ドアを開け外に出ると、初夏の熱気を帯びた空気が肌にまとわりついた。 日の光が建物に遮られて影を作ってはいるものの、今の季節特有の蒸し暑さから逃れることはできない。 表通りに向かって歩いてゆくと、賑やかな話し声や音楽が耳に入ってきた。 ──ああ、いつも私がいた元の世界に戻ったんだ 騒がしくて、目まぐるしく過ぎ去ってゆく日常の風景。 これまでいた場所との余りのギャップに、まるで自分が違う世界に迷いこんでいたかのような錯覚を覚える。 ふと本当に自分はあのアンティークショップにいたのか不安になった。 もと来た道を振り返ると、ぽつんと佇むアンティークショップが目に入った。 薄闇の中で静まり返りながらも、その店は確かに存在していた。 ほっと息をつくと、再び私は表通りに向かって歩き始めた。 星紡ぐ想い(3)へ続く コメントフォーム 名前 コメント (^_-)b -- 名無しさん (2023-05-09 11 52 45) 次回はかがみに渡すのかな? こなたの気持ちのこもったバースデープレゼント、かがみの反応が気になります。 -- kk (2008-07-24 22 18 07)
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悩みを書きこむと誰かがタロットで占うスレ42 http //hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/fortune/1485578862/ 247 マドモアゼル名無しさん (スプッッ Sd4a-3bU7) ▼ 2017/02/24(金) 12 46 20.37 ID U9zBaVu8d [1回目] ○HN○ るか ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 片想い中のひととの今後の関係がどうなるのか ○詳しい状況○ 片想い中の好きな人がいます その人はバイトの先輩で4つ年上で、ことし就職が決まり2月いっぱいでバイトを辞めてしまいます バイト以外で二人で遊んだりしたことがなく、わたしが誘っても「17さいをつれ回せない」って断られてしまいます LINEはしってるけどさらっとあしらわれてます 向こうはわたしと深くかかわる気がないかもしれないです このまま縁が切れてしまうのでしょうか。 314 マドモアゼル名無しさん (スッップ Sdaa-3bU7) ▼ 2017/02/27(月) 21 50 41.37 ID SQ/nnNRwd [1回目] ○HN○ るか ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 片想いの人と今後の関係がどうなるのか ○詳しい状況○ 片想い中のひとはバイト先輩で もう就職が決まり2月いっぱいで辞めてしまったのですが おととい夜あったとき流れでエッチしました 付き合えた訳じゃなくて、向こうには好きな人がいて、わたしのことは後輩として見てるといってました バイト辞めてさみしいってLINEでいったら またバイト先にいくから大丈夫って言われましたが、 わたしはまたふたりで遊んだりしたいです もう先輩とはこのままなにもないまんま 縁がきれてしまうんでしょうか? 321 マドモアゼル名無しさん (ワッチョイ 6b7f-3bU7) ▼ 2017/02/28(火) 12 14 19.18 ID b5ykeaiB0 [1回目] >>314です 書き方が悪くてすみません!不倫とかではないのでもうすこし言葉を選んで投稿し直します! ○HN○ るか ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 片想いのひととの今後の関係がどうなるのか ○詳しい状況○ 片想いしているひとは4つ上のバイトの先輩で 就職が決まり2月いっぱいでバイト辞めてしまいました。 はっきり好きと言ったことはないのですが、 向こうはわたしのことを後輩として思ってるといっていました。 なんとなく相手に踏み込めないし、lineとかもさらっとあしらわれてしまいます。 バイトであえなくなったら、ふたりで会う機会がなくなって このまま縁が切れてしまうのでしょうか。 鑑定よろしくお願いします。 479 マドモアゼル名無しさん (ワッチョイ af7f-NT8q) ▼ 2017/03/09(木) 00 08 20.52 ID eJZuREoc0 [1回目] ○HN○ にれ ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 好きな人が自分のことをどう思ってるのか ○詳しい状況○ バイトで知り合った先輩を好きになりました。 彼はもうバイトを卒業したので 理由なく会えない状況です。 連絡も一週間ちょっととってなかったけど、 昨日、連絡とりたかったんです、とLINEしてみました。 でも既読スルーされてます。 からだの関係は一度だけあります。 先輩がわたしのことをどう思っているのか知りたいです。 624 マドモアゼル名無しさん (ワッチョイ f37f-XIep) ▼ 2017/03/20(月) 00 47 33.48 ID tD/vnh5W0 [1回目] ○HN○ ろたん ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 片想いの好きな人と関係を続けることができるのか ○詳しい状況○ バイトの先輩をすきになり、そのひとがバイトやめてしまったので定期的に会えなくなりました。 でもこのまえたまたまあってご飯たべて、その夜電話して、おうちに遊びにいく約束しました でもやっぱり忙しいからまたこんどってLINEが来ました 暇な日教えて!ってかえしてから返事がありません。 また会えますか?それとももう切れてしまいますか 向こうが何を考えているのかよくわからないです。 625 マドモアゼル名無しさん (オッペケ Sr97-wgZE) sage ▼ 2017/03/20(月) 02 19 32.84 ID wsPa0vojr [1回目] >>624 質問複数で受付不可です。 631 マドモアゼル名無しさん (ワッチョイ f37f-XIep) ▼ 2017/03/20(月) 07 48 13.51 ID tD/vnh5W0 [2回目] とうこうしなおします! ○HN○ ろたん ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 片想いの好きな人と関係を続けることができるのか ○詳しい状況○ バイトの先輩をすきになり、そのひとがバイトやめてしまったので定期的に会えなくなりました。 でもこのまえたまたまあってご飯たべて、その夜電話して、おうちに遊びにいく約束しました でもやっぱり忙しいからまたこんどってLINEが来ました 暇な日教えて!ってかえしてから返事がありません。 また会えますか?それとももう切れてしまいますか 645 マドモアゼル名無しさん (スプッッ Sddf-XIep) ▼ 2017/03/20(月) 19 22 45.72 ID 61c+UDqPd [1回目] 631です!もう一度なおしました おねがいします ○HN○ ろたん ○年齢○ 17 ○性別○ 女 ○今回の質問/一つ○ 片想いの好きな人と関係を続けることができるのか ○詳しい状況○ バイトの先輩をすきになり、そのひとがバイトやめてしまったので定期的に会えなくなりました。 でもこのまえたまたまあってご飯たべて、その夜電話して、おうちに遊びにいく約束しました でもやっぱり忙しいからまたこんどってLINEが来ました 暇な日教えて!ってかえしてから返事がありません。
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「皆はどう思ってるの?」 クルーヤが自分の父親であった。それは自分が月の民と青き星の人間の間で生まれたという事を意味している。 勿論、驚きはしたのだがそれ以上に気になったのは仲間達の反応だ。 「セシル」 ローザが静かに口を開く。 「セシル……バロンの赤い翼のセシル……暗黒騎士であったセシル。試練を乗り越えて力を手に入れたセシル。そして青き星と月 二つの異なる者達との間で生まれた者。そのどれもがセシルだわ」 「ローザ……」 「私は……私の好きなのは今目の前にいるセシルだけだわ、例えどんな事があろうとそれは変わらない。 「そうだぜ!」 今度はエッジだ。 「確かに月の民の事はまだ完全には受けれたわけじゃない。どうにも好きになれない連中だってのもある。だがな……だからってセシル が悪い訳じゃない。お前はお前だぜ!」 「うん」 リディアがゆっくりと首肯する。 「私はも何があっても嫌いにだけはならないよ。セシル!」 「みんな……ありがとう」 仲間達から送られた言葉一つ一つを噛みしめ、皆に感謝の言葉を一つ。 「そうこなくっちゃな! それより急ごうぜ! 早くバブイルの巨人を止めなければ!」 「良い仲間を持ったな、セシル」 先を急ぐ三人を尻目にフースーヤがごちる。 「はい」 「我ら月の民もお前達のように信じあい、互いを少しでも譲り合えたなら行く末は変わっていたかもしれんな」 「そういってもらえると嬉しいです。青き星の民としても月の民としても……」 明かされる想い 目覚める力12
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伝えたい想い「牧瀬 紅莉栖」 読み:つたえたいおもい「まきせ くりす」 カテゴリー:Chara/女性 作品:STEINS;GATE 属性:火 ATK:8(+1) DEF:7(-) 【登場】〔自分の【表】のキャラ1体を控え室に置く〕 [自動]このカードがバトルによるダメージでデッキから控え室に置かれた場合、ターン終了時まで、目標のキャラ一体のスキルすべてを無効にしてもよい。そうした場合、相手はカードを5枚まで引いてよい。この能力は控え室で発動する。 ――さよならを、言ってなかったから。 illust:Nitroplus NP-174 C 収録:ブースターパック 「OS:ニトロプラス2.00」
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恐れないで―― 逃げないで―― どんなに辛い事があってもそれだけは忘れないで―― 想い人―― 今私達は海へ向かっています。電車に揺られ、流れ行く景色を見ながら三泊四日の海への旅―― 結局あの買い物の後は喫茶店へ行って喋るだけでした SOS団の事、先輩達の昔話、チョココロネの頭はどっちか――これは泉先輩とかがみ先輩しか話してなかったけど 『みなみちゃんとみゆきさんって従姉妹だよね?』 そう言ったつかさ先輩は吸っていたストローを離した 淡い色のジュースから小さな泡が浮かんでは消える 『はい、小さい時から好意にしてもらいました』 『とっても可愛かったんですよ。お姉さんって呼んでいまして……本当の妹のようでした』 そうだったかな?みゆきさん 『その頃は泣き虫さんでしたよ』 恥ずかしいですね……小さい時の事なんて覚えていませんよ けれど一つだけ覚えている事が―― ~~~~~~~~~~ 「…ーい、みなみ?」 「ほっほう~寝顔も可愛いですなぁ」 バッ! 「!?」 キョ、キョン先輩?泉先輩も? あの、寝顔見ました!? 「そりゃ~見たに決まってるじゃないか~普段はクールな子が寝顔を見せるなんて……これも一つの萌え要素!」 「はいはい、早く下りるわよ」 「うぉっ、かがみん引っ張らないで~」 相変わらずですね…… 「ほら、見てないで下りるぞ。みなみ」 そういって背を向けたキョン先輩はたくましかった 「荷物は持ってやるよ、寝起きなんだろ?」 そう言うとキョン先輩は私の荷物を棚から降ろす。一週間分の荷物けっこう重いと思いますが ありがとうございます 「キョン、早くしなさい!みなみちゃんも急いで!」 黄色のリボンを風になびかせて、SOS団の団長――涼宮先輩の声が跳ぶ 天真爛漫という言葉がこれだけ当てはまる人も珍しいですね 「天真爛漫ね……アイツに三年間も振り回されてみろ、それが間違いだって分かるさ」 そうですか? 人の少ないホームを見る。『SOS団強化合宿』という名目で集められた私達―― ゆたか、かがみ先輩、泉先輩、つかさ先輩、みゆきさんを含めたSOS団員の皆さん 去年までは朝比奈さんという先輩がいたらしいけど……もう卒業して初期団員は涼宮先輩、長門先輩、古泉先輩、キョン先輩だけだ 「いい?これから合宿よ?遊びじゃないんだから、その覚悟が出来てない者は去りなさい!」 涼宮先輩の高らかな宣言があがった 「次の電車は二時間後だけどな」 「そこ!野暮なツッコミしない!」 辺りが静かなせいか何時もより涼宮先輩の声が透る 騒音は――もとより車が通る音、喧騒は全く――聞こえない。避暑地という言葉はこういうのを指すのだろう 心地よい風が頬を吹き抜ける、海の匂いが混じってどことなく懐かしい ……海辺に住んだ事はないけど 「そろそろ迎えの者が来ると思います。もうしばらくお待ちを」 そう言って古泉先輩は微笑んだ 「今回も新川さんと森さん、か?」 「ええ、その方が都合もいいかと」 辺りを見渡してみる 落ち着いた雰囲気でどことなく現代的な造りだ 少し古ぼけた掲示板には『7月7日、………』と書いてある。日付しか読めないが その時二台の車が駅の前に停まった。一台は白、もう一台は黒という両極端の仕様だ そして二台の車のドアが申し合わせたように開き、人が出てきた 「皆さんお待たせ致しました、今回あなた方の世話をさせてもらいます、新川です」 「同じく森と申します」 スーツで身を固めた初老の男性――新川さんと、メイド服を着た若い女性――森さんがそれぞれ自己紹介をした 二人の落ち着いた雰囲気が私達よりずっと大人という事を物語っている――この二人を知らないのは私とゆたか二人だけだった 「こちらこそ今年もよろしくお願いします」 いつもとは雰囲気が違った涼宮先輩が挨拶を行なった キョン先輩やかがみ先輩はそれを見て苦笑してたけど……理由は何となく分かります 「すいません新川さん、森さん。ちょっと待っててもらえますか?」 そう言うと涼宮先輩はクジと称した爪楊枝を取り出した 「なぁハルヒよ、新川さんと森さんが来る前にそういうのは決めとこうぜ」 「う、うるさいわね!ただちょっとバタバタしてて忘れてただけよ!」 「やれやれ……」 「文句言わない!」 そんなやり取りを私達は――新川さんや森さんも――笑いながら見ていた そうしてる時の涼宮先輩は楽しそうで思わず……嫉妬を感じた、それは自分のエゴというのは分かっている ただ、私もああなりたいと願っただけだ……その時は 「ほら、みなみちゃんもぼーっとしてないで引いて引いて!」 いつの間にかみんなはクジを引き終り、私の前には満面の笑みを浮かべた涼宮先輩がいた 「すいません……」 「じゃあみんないい?赤色がついたクジを引いた人は新川さんの車!それ以外は森さんよ」 クジを確認する……赤だ。他には 「赤色ね」 「こちらも赤色です」 「……」 かがみ先輩、みゆきさん、長門先輩、そして 「赤、だな」 キョン先輩だ という事は向こうはゆたかと泉先輩、古泉先輩とつかさ先輩、そして涼宮先輩……か 「古泉君と一緒だ」 「おや、つかささんも白ですか。でしたら荷物は持ちますよ」 「ううん、それは悪いよ……荷物結構重いもん」 「でしたら諦めましょう」 「じゃ、じゃあ少しだけ持って!」 「ふふ、分かりました」 そして二人は車へ向かってしまった。泉先輩は肩をすくめてやれやれ、と言っていたが それを見てゆたかが涼宮先輩に何か聞いていたけど――まあ、二人が付き合っているかどうか聞いたのだろう 「あっちは色々と大変そうね……」 「ゆたかがこなたとハルヒにいじられそうだな」 冷静ですね……二人とも そういえばこの二人どことなく似ているような…… そんな事を思っているとクジを見つめていた長門先輩が近付いてきた 「向こうに着いてから話したい事がある」 ?長門先輩が話したい事……何だろう 「じゃあ行きましょうか。新川さん、よろしくお願いします」 そういってみゆきさんは車に乗り込んだ。続いて長門先輩、私という順で 「キョン先輩、かがみ先輩何してるんですか?」 「いやっ、何でもない。かがみ、そろそろ行くぞ」 「うん」 随分話していたけど何を話してたんだろう……涼宮先輩がどうとか言ってたけど 二人が乗った後 「それでは出発します」 という新川さんの一言により車は走り出した 走っている時の音が殆ど発たない、お陰でキョン先輩やかがみ先輩、みゆきさんとも話しやすかった 長門先輩は終止厚い本を読んでいたけど……酔わないんだろうか 「到着しました」 どうやら一足先に森さん達は着いていたらしく、先輩達やゆたかは荷物を降ろしていた 「一年振りか」 車から降りキョン先輩が呟いた。その手には自分の荷物と私の荷物がさがっている あの、キョン先輩本当にありがとうございます 「これぐらいお安いご用だ」 「全く優しすぎるのもどうかと思うわよ」 「可愛い後輩の為だったらそれぐらいどうって事ないさ」 か、可愛いなんて…… 思わず自分でも頬が熱くなるのを感じる、何でこの人はサラッとこういう事を言うんだろう…… 横を見るとみゆきさんはいつものように微笑んでいた こういうところはお母さん譲りですね……みゆきさん 「では皆さん中へどうぞ」 各々荷物を持って中へ入った 「うわ……」 中はとても広かった、ホールがあり左右の階段が存在感を醸し出している ホール奥には巨大な絵画『神人』というタイトルの女の人と青い物体が書かれている ……どういうコンセプトなんだろう 「では私達は執事室で待機しておきます」 「何かご用命がございましたら何なりとお申し付け下さい」 こちらが鍵となります、と言って新川さんと森さんは下がった 部屋割を決めないと…… 「じゃあさっそく決めるわよ!」 そう言うと涼宮先輩はクジを取り出した……やっぱり爪楊枝だけどみんな黙ってそれを引いていた ある先輩は半ば諦めたような顔で、ある人達は顔を見合わせながら、またある人は顔を輝かせながら 「部屋割は一部屋二人づつだからね!みんなクジを確認して」 !男女混合ですか!?何か色々とマズいと思うんですが…… だけどそれを言わせない雰囲気がみんなから出ていたので言わない事にした こう思ってはみたものの……も、もしキョン先輩と相部屋になったらど、どうしよう…… クジは……緑だ、もう一人は―― 「あれ、みなみちゃんも緑?相部屋ね」 かがみ先輩だ。まあ現実は甘くないですよね…… 部屋割は ・涼宮先輩と泉先輩 ・みゆきさんとゆたか ・つかさ先輩と古泉先輩 ・長門先輩とキョン先輩 ・私とかがみ先輩 となった 長門先輩羨ましいです…… 「じゃあ各自部屋に行って夕食までゆっくりしてて」 そう言うとみんな返事をして部屋へ向かった、私もかがみ先輩と 「いきなりビックリしたでしょ?男女混合で相部屋なんて」 はい……去年の合宿もああだったんですか? 「そうよ。去年は三人で相部屋だったわ……ここね」 ある程度は予想してたけどやっぱり部屋は凄かった 落ち着いた雰囲気で窓から溢れる光がその部屋だけを絵から抜け出したかのように見せていた 「じゃあゆっくりしましょうか、ここに来るまでに疲れちゃったし」 そう言うとかがみ先輩はベッドに腰かけ、ふぁ…と小さな欠伸をした そういえば長門先輩が話があるって言っていたけど何だろう…… 「すいませんかがみ先輩、ちょっと長門先輩のところに行ってきます」 「あ、ちょっと待って。私も用があるの」 じゃあ行きましょう 長門先輩とキョン先輩の部屋は私達の三つ隣だ 廊下に出ると絨毯の匂いがした 長い廊下に赤い絨毯、ホテルのような造りと間違えられても仕方はないと思う コンコン…… 「どうぞ」 中に入ると長門先輩は本を読んで、キョン先輩は窓を開けていた その時窓からの光でキョン先輩が一層輝いてみえた 「この子に用事って あの事 でしょ?長門さん、キョン君」 かがみ先輩がそう言うと長門先輩はほんの――僅かに頷いた キョン先輩は何故だか不安そうな顔になっている 全く状況の飲み込めてない私にキョン先輩は口を開いた 「驚かないで聞いてほしい」 こう前置きしてから躊躇するように言葉を継いだ 「俺達の団長は……」 クソっ……と頭を掻いて 「 神 なんだ」 唖然とする私に窓から吹き抜ける風が頬を撫でた