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僕の想い、君の想い 作詞/77スレ30 VIPなのにマジレス(笑)とかwwwwwwwwwwwww やめてwwwwwwwwこれ以上は死んじゃうwwwwww お腹の筋肉が突っ張ってるwwwwwwwwwwwwwwww 夜のおかずが飛び出ちゃうよぉwwwwwwwwwww
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《勘違い片想い同盟》 永続魔法 自分のスタンバイフェイズ時、「河城 にとり」「アリス=マーガトロイド」「パチュリー=ノーレッジ」と名の付くモンスターが自分フィールド上に表側表示で1体ずつ存在する時、 相手のライフを半分にする。 このカードが相手のコントロールするカードの効果で破壊された時、自分フィールド上の「河城 にとり」と名の付くカードを除く全てのカードを破壊する。 「何よコレ!?誰が魔理沙に片想いなんかするもんですか!」 「どこに魔理沙の名前があったのかしら」 「あのさ、これは人間と河童の同盟なんだけど…」 まさかの地霊殿大当たり 名前 コメント
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Side N あ〜ちゃんが最後に歌った曲。 あれはきっと、あ〜ちゃんが例の人に向けて歌ってたんだと思う。 歌詞がそんな感じの内容だったから。 すごく気持ちがこもってて、胸の辺りがぎゅってなって。 ホントに好きなんだなって思ったら、ちょい切なくなっちゃった。 おかげで、一度もあ〜ちゃんの方を見れなかった。 ただ一つだけ、なんであんなに辛そうに聞こえたのか。 まるで叶う事ないみたいな切なさを感じたんだろう? 「あ〜ちゃんの好きな人って…どんな人?」 あ〜ちゃんと一緒の帰り道。 唐突に口をついて出た言葉に、ビックリしてるあ〜ちゃん。そりゃそうだよね。 「ぁの、ほら、最後に歌った歌。あれってその、あ〜ちゃんが探してた人のことなのかなって…。」 「あ、そっか。ゆかちゃんとの事聞いてるなら、それも聞いてるよね?」 ちょっと苦笑いのあ〜ちゃん。 「う〜ん、どんな人か〜…。」 少し考えるあ〜ちゃん。 「ん〜、優しいかな。あとはぁ、なんだろ。普段そうじゃないけど、時々カッコイイみたいな。へへw」 照れながら教えてくれるのが、また可愛くて。 「じゃあ、いい人そうだね?」 「うん。」 「上手くいくと良いね。」 変な人じゃないみたいで良かった。 「ありがと。」 へへっと笑った後に、予想していなかった言葉。 「…でも、たぶん告白とかは、しないと思う。」 どういうこと? 「え?な、何で?彼女とかいるの?」 あ〜ちゃんは、ふるふると首を振って 「いないけど、いつも一緒の子が居るの。きっとその子も、好きだと思うから。」 「で、も、付き合ってるんじゃないなら、告白ぐらい…。」 「しなぁいの〜。一緒にいる子のことも、あたし大好きだから。良いの。」 何も言わなかったけど、納得のいかない顔をしていたら。 「そんな顔しないでよぉ。…はぁ。それに、あたし前その子に、辛い思いさせちゃって…。 だから、その子に上手くいって欲しいの。」 ちょっと困った笑顔で、そう説明してくれた。 三年間…。その間にも、想いは募ってるだろうに。 それでやっと見つけたのに、それでもその子を優先しちゃうなんて。 どれだけ、この子は悩んだんだろ。 だから、あんなに辛そうに歌ってたんだ…。 「あ。これゆかちゃんには内緒だよ?きっと怒られちゃうから。」 いつもの調子で、人差し指でシィーってしながら言ってくる。 「…ん。」 色々、言ってあげたいけど、なんせ言葉が出てこない。 しかも、なんか泣きそうなあたし…。 「んで?難しい顔してるのっちはいないの?好きな人。」 むにっと、両方のほっぺを引っ張られて 「ほぇ?」 「のっちばっかり聞いてズルイぃ〜。…ふへ、のっちの顔面白い。」 さらにむに〜っと引っ張りながら、自分の気持ちとあたしの気持ちを変えるように笑うあ〜ちゃん。 おかげで泣かずに済んだけど。 「あ〜ひゃんが、ひっはっへふんれしょ?」 「へへへ♪そ〜でしたぁ。」 あ〜ちゃんがぱっと手を離したほっぺを擦りながら。 目の前に。 「ぅぅ…いるよ。好きな人。でも、その人は違う人が好きで…。だから片想い。」 解ってるのに、なんでどんどん好きになっちゃうんだろうね。 「そっかぁ〜。のっちも片想いなんだ…。」 あたしの気持ちを気にしてか、少し寂しそうに笑うあ〜ちゃん。 でも、すぐにぱっと表情を変えて。 「じゃあさじゃあさ!片想い同士、公園でガンガン遊んじゃう?」 「ぅえ?公園で?」 「そぅ。お金掛からないで良いでしょ?」 「あ、ま、まあ…ね。」 「じゃあ、決まり!行こ行こ。」 あ〜ちゃんは、あたしの手を引っ張って、朝来た公園にやってきた。 日も暮れかかって、この時間は子供たちも帰って誰も居ない。 ということで、二人で公園を思いっきり堪能。 滑り台にジャングルジム、ブランコなどなど…。 こんなにわーわー、きゃーきゃー言ってはしゃぐのも久しぶりで、結構楽しい。 最後に、水道の蛇口で水の掛け合いに…。 それを失敗したあたしは、思いっきり自分に水を掛けてしまって顔の辺りがびしゃびしゃ。 それを見て大笑いのあ〜ちゃん。 「うはw、ちびたぃ。」 そんなあたしに、もう、何やってるの〜。って言いながらハンカチで拭いてくれる。 「のっち、面白すぎ。…ホント、面白すぎだよぅ。」 あ〜ちゃんの顔を見ると、笑いながら目に涙を浮かべていて…。 面白過ぎて…だけじゃないよね?たぶん。 だからあたしは、あ〜ちゃんの頭にぽんぽんと手を置いて。 「あ〜ちゃん…泣く?」 そう聞いていた。 「大、丈…。」 泣きそうなのを堪えてそう言いかけたあ〜ちゃんを、無意識に抱きしめてしまって。 「いいじゃん。ゆかちゃんには内緒にしとくからさ?泣いちゃいなよ。ね?」 出来るだけ優しくそう言うと 「のっちぃ…のっちぃ…っ。」 何度かあたしの名前を呼んでから、しがみ付くみたいにして、声は上げずに泣き出したあ〜ちゃん。 あたしには、こんなことくらいしか、君が一人で泣かないように、側にいるしか出来ないから。 時間にしたら、ほんの数分なんだろうけど。 何もしゃべらずにいる時間は、少し長く感じた。 そして、涙がだいぶ落ち着いてきたあ〜ちゃんが話し出す。 「…ありがと、のっち。」 その声に、抱きしめていた腕を緩めてあ〜ちゃんに視線を移すと、ふいっと横を向かれて。 「あんまり見ないでよ。恥ずかしいから…。化粧もとれてるし…。」 手で頬を拭いながら、恥ずかしそうに言う。 「あ、ごめんごめん。」 でも、ちょっと見てみたいかも。あ〜ちゃんのすっぴん…。 「それから、もう大丈夫だから、そろそろ〜。」 「ん?」 「離して?」 「……ぅあ!ご、ごめん!」 しばらくの思考の末。 ずっとあ〜ちゃんの肩に手を置いていたのに気付き、慌ててあ〜ちゃんから離れる。 「のっち、慌てすぎだってw」 あ、いつもの笑顔だ。 そうだ。今はこの笑顔を守っていこう。それが、きっと今出来る事だ。 この日から、数日が過ぎ。 大学ではいつもと変らない、あ〜ちゃんの姿にほっと安心して。 急にあ〜ちゃんが、妹のちゃあぽんを連れて家に遊びに来たいと言われてテンパったり…。 ちょっとしたハプニングもあったけど、楽しかった。 そんな感じで過ごしていたんだけど、一つ気になることが…。 あの日から、ときどき考え事をしてるようで、ぼーっとしてるゆかちゃんを見る。 かと思えば、急にジッとあたしの方を見てたり…。 あ〜ちゃんとも話せてるみたいだし。どうしたんだろ? 一回聞いてみたけど、何が?とか、ちょっと考え事。って言われて、さらりとかわされてしまった。 まあ、何もなければ、それで良いんだけど。 —つづく—
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ながいかたおもい【登録タグ な バイカP 初音ミク 曲】 作詞:バイカP 作曲:バイカP 編曲:バイカP 唄:初音ミク 曲紹介 君は私にとっての「恋」そのものだから photo 匡。 special thanks Akihiro Toshikawa(BUGRIDER) 歌詞 いつも通りに振る舞った 君に悟られないように 君のことが解りすぎて また容易く凌いだ 白い溜息が宙に舞い広がって やがて何もなかったかのように溶けてゆく 消し去ることすらもう叶わない この想いは今も 何ひとつ言えない 何ひとつ言えない 何ひとつ知らない 君が笑うたび 心のどこかが静かに痛む でもどうしようもないよなぁ 好きだと言えたらいいのに 好きだと言えたらいいのに 過るのは言えない理由ばかりだ 今となりにいるのは私なのに こんなにも遠い 君の瞳のその中に 映る私は幼いままで 私のこと解ったように またそんなこと言うんだ 夕焼けの空 並んで歩く影 いつかこんな日常にも終わりが来るのか 想いを押し付けるくらいなら 今のままでいい 何ひとつ聞けない 何ひとつ聞けない 嘘ひとつ吐けない 君を想うたび 君の本音を聞くのが怖くて 笑って誤魔化してた 好きだと言えたらいいのに 好きだと言えたらいいのに 過るのは壊れた未来ばかりだ 今となりにいるのは私なのに どこまでも遠い 報われなくても 傷だらけでもいい 君は私にとっての「恋」 そのものだから 横顔も仕草も 口癖も涙も 何ひとつ知らないことなどないのに 伸ばした手は君には届かない もうどうしようもないくらい 好きだと言えたらいいのに 好きだと言えたらいいのに 好きだと言えばすべてが 終わる気がして 今となりにいるのは私なのに こんなにも遠い コメント 名前 コメント
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おもいむねにきざんで【登録タグ お イカロスP 初音ミク 巡音ルカ 曲】 作詞:イカロスP 作曲:イカロスP 編曲:イカロスP 唄:初音ミク(ミク版)、巡音ルカ(ルカ版) 曲紹介 「片想い、失恋、そしてその後...」をテーマにしたバラードになっています。(ピアプロページより) そしてルカ発売から少し経ってルカ版が投稿された。 歌詞 (ピアプロより転載) 放課後のグラウンド ずっと眺めていた たった1人だけを 無意識に探していた 真剣な横顔に 目を奪われるわたし 駆けていくその姿は 眩しく輝く ふとしたとき気付く あなたのこと考えていた その笑顔思うとき なぜか苦しくなるから あなたのことが好きよ 優しく抱きしめて欲しいの 声かけられるだけで 胸がドキドキする この想い伝えたい きっと叶わぬ願いだけど あなたの心求めて 一歩を踏み出そう 勇気を振り絞って 想い伝えた日 あなたは真剣な顔で聞いてくれたわ 申し訳なさそうな「ごめん」という言葉が わたしの胸に宿る 光を閉ざすの 部屋に閉じこもって 一晩中泣きはらした 堅い殻閉じこもり 割れる心押さえてた 全てを失うこと 覚悟は決めてたはずだけど 涙が止まらないの わたしが枯れるほどに どうして見てるだけじゃ 我慢できなかったんだろう 叶わぬ願いとしても 心が欲しかった 時が経って 涙も痛みも消えたけれど 次の恋もしたけど この記憶 色褪せないわ あなたを想ったこと きっとこの先も忘れない 胸に刻み 未来へ 道を歩いていく あなたの特別には なることはできなかったけど わたしにとっては特別な恋の思い出 コメント 切ない -- 名無しさん (2010-05-01 18 53 04) 今の状態とそっくりなんで共感しました グッときた -- 名無しさん (2010-08-05 21 11 18) すごい -- ゆ (2011-11-26 17 39 45) 共感!!!これぞ神曲!!! -- なーな (2011-12-03 20 20 11) 私も「ごめん」って言われたから同じだ -- 名無しさん (2012-08-05 10 48 55) 共感・・・胸が苦しい。この曲聴いたら、また好きになっちゃうじゃん・・・。 -- 兎。 (2012-08-09 12 10 36) 最初の部分が泣ける…。すごく共感する -- イチゴGUMI (2013-01-30 23 29 55) 名前 コメント
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アーティスト:miwa レベル:5 登場回数:1(レギュラー版第29回) 挑戦結果 挑戦者なし
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私の好きな人には好きな人がいる。 「かがみ達のお弁当は今日もおいしそうだね、つかさが作ったの?」 こなちゃんはチョココロネをかじりつつ、羨ましそうにお姉ちゃんのお弁当を見て言った。 「うん、そうだよ」 「悪かったわね、どうせ私が作ったらまずそうよ」 お姉ちゃんはそっぽを向いて、唐揚げを一つ口に運ぶ。 「かがみが作ったのには、裏に努力が見えてそこに萌えというプラス要素が入るのだよ」 その様子を見ながら、こなちゃんはケラケラと笑う。 本当に嬉しそうな笑顔。 私じゃ作る事のできない笑顔。 「あっそう、勝手に言ってろ」 お姉ちゃんも口では怒った風だけど、本当に怒っているわけじゃない。 微笑ましい。客観的に見ればそう思うはずの光景。 でも私は、そんな二人を見ていると、胸が苦しくなる。逃げ出したくなる。 「てか、そもそも『萌え』って何よ」 「ん~日本語って難しいなぁ」 「何よ、あんた良く知らないで使ってるわけ?」 「それを自然に捉えられるのがオタク。っていうのが私の意見」 「よかった、私は良くわからないわ。つかさもそうでしょ?」 「え? ああ、うん」 私は、ただ話に合わせる為に曖昧に頷いた。 「はいはい、どうせ私はオタクですよ」 ほっぺたを膨らまし、こなちゃんはチョココロネにかじり付いた。 拗ねるこなちゃんを見て、お姉ちゃんは穏やかに笑う。 そして私は笑顔を作る。 ―片想いの行方― 「かがみってさ、好きな人とかいるのかな?」 こなちゃんはゲーム画面を見ながら、唐突にそう言った。 この為にお姉ちゃんが出かけてる日に遊びに来たのかな、なんて冷静な考えが頭をよぎる。 「どうして……?」 私は平静さを意識して質問を返す。 本当はわかっていた。どうしてかなんて一つしかない。 「私、かがみの事が好きみたい」 こなちゃんはゲームを続けながら、まるでゲームの話をするように答えた。 わかっていたことを改めて言われると、どう反応したらいいのかわからなくなる。 「そうだったんだ……たぶんいない……と思うよ」 「驚かないんだね」 その言葉で私の心臓は今頃驚いた。 そうかもっと大げさに驚くべきだったんだ。 でも、何故こんなに冷静でいられるのか、自分でも不思議だった。 「そんなことないよ、驚いてるよ。」 驚いてるよと落ち着いた声で言ってもなんて信憑性がないんだろう。 顔を見られていない事が唯一の救いだけれど、それでカバーできているかどうか……。 しかし、それで信じてくれたのが幸か不幸か。こなちゃんは続けて訊いてくる。 「かがみに言ったらなんて言うと思う?」 なんて残酷なんだろう。それを私に訊くなんて。 「お姉ちゃんも、こなちゃんのこと……好きだと思う」 だってこなちゃんと居る時のお姉ちゃんは、楽しそうだもん。他の誰と居る時よりも……。 「うん、私も嫌われてはいないって思う。でも、そういう好きとは違うから」 「きっとお姉ちゃんだって――」 違う好き。そう続くべき言葉を私は口にできなかった。 しかしその続きをこなちゃんは読み取って「ありがとう」と言った。 「つかさは好きな人とかいないの?」 わざと聞いてるの? だとしたら酷い人だ。 「……いるよ」 目の前に。私はその言葉を飲み込んだ。 「ホントに!? 誰?」 突然こなちゃんは振り向くと、大きく目を見開いて、先ほどとは打って変わって明るい声になった。 「それは……内緒」 私がつくり笑いでごまかすと、こなちゃんは口をとがらせて「私は言ったのにー」と嘆きながらゲームに 戻った。 「エヘヘ、ごめんね」 言ったらきっと後悔する。私もこなちゃんも。 「あっくそっ死んだー! ぐあっセーブしたのダンジョン入る前じゃん!」 後ろを向いていた間に倒されてしまっていたらしい。 ゲームオーバーの音が流れて、こなちゃんはもうその話を続けなかった。 だから私も、それ以上その話には触れなかった。 *** 「今日ゲマズ寄って帰ろうかと思うんだけど、みんなもいかない?」 翌日の放課後、こなちゃんは駅に着くとみんなを誘った。 ゆきちゃんは用事があるからと断っていたけど、そもそもああいう店でゆきちゃんが何か買うって想像で きないかも。 「そういやフルメタの新刊今日だなー寄ってくかー。つかさも寄って帰る?」 「あー」 適当な言葉を発しながら頭の中で一考し、 「ううん、私はいいや」 昨日の事があったからというわけではないけれど、なんだか二人と一緒に居るのは躊躇われた。 それに気づいたのか、こなちゃんは怪訝な表情を浮かべる。 「つかさ……もしか――」 「私は別に買うものもないし、お母さんに買い物頼まれてるから」 こなちゃんの言葉を遮るように、そう付け加え、 「じゃあね、バイバイ、またね」 私は小走りでホームへと向かった。 *** 「あれ、かがみは?」 家に帰ると、まつりお姉ちゃんは一人で帰ってきた私を見て言った。 「買うものあるからこなちゃんと寄り道して帰るって」 「つかさは行かなかったの?」 「うん、買うものもないし」 「ふーん、めずらしいね」 「どうして?」 「だって、つかさはいつも、金魚のふんみたいにかがみにくっついてるじゃん」 金魚のふんって……。お姉ちゃんとよく一緒にいるのは認めるけど。 「私だって一人で行動することだってあるよ」 「ま、そりゃそうか」 台所からパタパタと足音が聞こえ、 「つかさ、ありがとう。丁度買い物行こうと思ってたから助かったわ」 お母さんは私が買ってきた買い物袋を見て言った。 「ううん、料理も手伝おうか?」 「ホントに? ありがとう助かるわ」 今は何かで気を紛らわしていたかった。 こんな私には「ありがとう」なんて言われる資格がないような気がした。 *** 「つかさーちょっといい?」 夕食を終えて、部屋で漫画を読んでいると、お姉ちゃんが私の部屋へ入ってくる。 そういえば、食事中もやけにお姉ちゃんに見られているような気がしていた。 しかし、気のせいではなかった。 その足取りには、少しの怒りが含まれているように感じる重さがあった。 「どうしたの?」 お姉ちゃんはベッドに座る私の前に仁王立ちし、 「こなたから、なんか言われた?」 前置きなしに訊いてくる。 なんか。 それはきっとこなちゃんがお姉ちゃんを好きって話。 「なんかって?」 「私のこと」 即答で答えが返って来る。 予感は的中。 返答を思案する私に、お姉ちゃんはさらに質問を浴びせる。 「それで今日先に帰ったの?」 「そういうわけじゃ……」 「やっぱ知ってたんだ」 「あっ」 慌てて口をつぐんだが、しまったと思ったときにはもう遅い。 「それで気を利かせたの?」 まるで尋問で「お前がやったんだろう」と自白を迫られているような状況に苦笑する。 「だからそういうわけじゃ……」 「じゃあどういうわけ?」 次々と投げかけられる言葉に、返す言葉を見つける事ができない。 「余計なことしないでよ」 その言葉に体中の血が一気に湧き上がった。 「なにが余計なの!」 「え……」 私が何も反論しないと思っていたのだろう、私が発した言葉にお姉ちゃんは一瞬たじろいだ。 「こなちゃんは本当にお姉ちゃんの事好きなんだから! それを応援することのどこが余計なのっ」 「つか――」 「こなちゃんは本気でっ」 「わかってるわよ! わかってるからでしょ!」 そんな私を押さえつけるようにお姉ちゃんも声を荒らげる。 「え……」 「本気だってわかるから…………。私だってこなたのこと好きよ。でもこなたの言う好きとは違う」 「それ、こなちゃんに言ったの……?」 「言った」 はっきりとしたその言葉を聞くのが早いか、部屋を飛び出したのが早いか。 私は家を出て、自転車に飛び乗っていた。 彼女に会うために。 *** こなちゃんの家の前に着き、もう夜だっていうのに、私はチャイムを連打する。 こなちゃんは出てきた途端、私を見て後ずさった。きっと私がはぁはぁと激しく息をしていたから。 「つ、つかさどうしたの?」 私は驚いた表情を見せるこなちゃんに飛びついた。 「ごめんね、こなちゃん! 私が軽々しくあんなこといったからっ」 少し間があって「かがみか……」とこなちゃんは納得したように呟いてから、 「結果的にはこうなっちゃったけど、私は後悔してないよ?」 思いがけない答えが返ってくる。 「え……」 「かがみは真剣に答えてくれたから……、だからそれでいいんだよ」 こなちゃんの声は落ち着いていた。 そのせいなのか。 「どうしてつかさが泣いてるの。本来泣くのは私のような気がするんだけど」 こなちゃんは困った顔をして、笑いかけてくれる。 「ごめん……」 私は急いで涙を拭った。 「でも、ありがと。つかさ」 こなちゃんの声は優しくて、胸にしみた。 やっぱり私には「ありがとう」なんていわれる資格はないと思う。 だって私は……。 嬉しいなんて思ってしまったんだから――。 *** 次の日、私達は普通だった。普通なのが不自然だった。 普通なら普通で居られるはずない。なのにどうして。そんな疑問が頭の中を渦巻いていた。 昼休みが終わり、こなちゃんは、お姉ちゃんが教室から出て行くのを確認すると、 「よかった」 溜息混じりに呟いた。 「どうして? ……どうしてそんな普通にしてられるの?」 素直な疑問をぶつけてみる。 「ん~かがみがそういってくれたからかな」 「お姉ちゃんが?」 「ずっと友達なのは変らないからって。だから今までどおり。私もそれでいいって言った、側にいれるなら それでいいやって。やっぱり好きだからね……」 こなちゃんは呆れたように笑ってから、お姉ちゃんが出て行った扉を愛おしそうに見つめた。 「どうして……どうしてあきらめないの! 絶対無理なのにっ」 私だったらもっと――そんな気持ちが先走って、独りよがりな言葉が口をつく。 「つかさにはわからないよ」 その言葉は冷たかった。体が凍りつく程に。 私が一番良くわかってたはずなのに……。好きな人が振り向いてくれない辛さを……。 こなちゃんは私の顔を見ずに席に戻っていった。 「どうしててあきらめないの」なんてそのまま自分に言えば良いのに。 ねぇつかさはどうしてあきらめないの?って。 絶対無理なのにどうしてあきらめないの?って。 ……最低だね、私。 *** その日の下校時間も、まるでドラマを見ているかのように現実味がない。 ゆきちゃんと別れ、私達は下り電車へと向かい、こなちゃんとお姉ちゃんは他愛のない会話を始める。 何だが英語で話されているかのように頭に入ってこない。 「つかさ?」 お姉ちゃんの声で現実に引き戻される。 「あっごめん、何?」 馬鹿な返答をしてしまった。聞いていませんでしたって言っているようなものだ。 「なんか今日おかしいわよ」 確かに私はおかしいのかもしれない。でも、こんな演技のようなことをするのが普通なの? 「……おかしいのは二人の方だよ」 私が呟いた言葉で一瞬にして空気が変わる。 二人は答えない。 否、答える言葉を持ち合わせていないのだ。二人には沈黙という答えしか残されてなどいなかった。 頑張って普通に振舞おうとしているところに私は水をさしている。 それはわかっていたけれど、どうしても私はそれに耐えることができなかった。 「私にはわからないよ、お姉ちゃんの気持ちも、こなちゃんの気持ちも!」 私は走って二人が乗るであろう電車よりも一つ早い電車に飛び乗った。 乗ると同時に扉が後ろで閉まった。 振り返ると、扉の向こうに二人の姿が微かに見える。 私と二人の間には大きな壁があるような気がした。 そして電車は走り出す。 まるで私と二人の距離をさらに広げるように。 ドアにもたれ掛かりおでこをガラスにくっつける。自然と漏れた溜息によって白く曇ったガラスの向こう に、三人で乗っている時は気にもしなかった景色が今日はやけに目に入った。 「なんであんなこと言っちゃったんだろ……」 私が一番わかってあげられているなんて……お姉ちゃんに振られたら、私のことを見てくれるなんて……。 そんな都合のいいこと私は考えていたのかな……。 溢れ出そうになる涙を堪えるのに必死で、気づくと一駅乗り過ごしていた。 *** 家に着いて、玄関の靴を見ると、お姉ちゃんの靴は既にあった。一駅乗り過ごしたせいで、抜かれてしま ったらしい。 私は会うのを避けるように、なるべく足音は立てずに階段を上った。 部屋に入り、カバンを放り投げると、ベッドの上に倒れこんだ。 枕を抱え込むように抱きしめて顔を埋める。 「つかさにはわからないよ」という、こなちゃんの言葉が、頭の中で何度も私を責めたてる。 私はそれに必死に絶えていた。 しかし、そんな煩悶を打ち切られる。 ドアをノックする音だ。先ほどの努力は無意味だったらしい。 「つかさー入るよ」 私の返事を聞かずにお姉ちゃんはドアをあける。 足音は間近で止まり、ベッドに座ったらしい振動でベッドが波打ったが、私は顔を上げずに俯き続けた。 「こなた心配してたわよ」 心配? 何故? 私はこなちゃんに心配してもらえるような人間じゃない。むしろこなちゃんに酷い事を 言ってしまった。 「言いたいことがあるならはっきり言って。今日みたいなのは迷惑」 そんなこと一番私がよくわかってた。 私は起き上がり、枕をぎゅっと抱きしめたまま、 「……お姉ちゃん、こなちゃんのこと本当に好きじゃないの?」 そう切り出した。 「だから好きよ。友達としてね」 「ごまかさないで!」 「ごまかしてなんて……」 お姉ちゃんの歯切れは悪い。 「私、これでもずっとお姉ちゃんと双子やってきたんだよ?」 お姉ちゃんが、他の友達とこなちゃんを区別してるのはわかってる。 「……」 「こなちゃんと居る時のお姉ちゃんは違うもん……」 認めたくなかったけど、それは確かだ。 私の言葉にお姉ちゃんは苦笑して、 「つかさにそう言われちゃうと、反論できないね」 「じゃあどうして!」 「好きなだけじゃダメな事だってあるよ」 トーンを落として答えた。 色々と問題があるのはわかる。いわゆる普通の恋愛ではないのだから。でも――。 「ずるいよ、そんなの……」 好きになってもらえるくせに……。「うん」という言葉だけで、私の欲しいものを手に入れられるのに。 「そうかもね」 お姉ちゃんは目を据えて認めた。 「だったら!」 「じゃあ、つかさはどうなの?」 お姉ちゃんは、矛先を切り返す。 「え……」 私は急に向けられた矛に言葉を失う。 「私はつかさのほうがずるいと思う」 お姉ちゃんの言葉は痛かった。痛くて、動けなくなる。 「あいつのこと好きなら、明日はちゃんとできるよね?」 お姉ちゃんは立ち上がり、答えることができない私に「おやすみ」とだけ言い残して出て行った。 お姉ちゃんの言うとおり、私はずるい、私には何もいう資格なんてない。 私は……私は何もしていない。お姉ちゃんみたいな決断も、こなちゃんみたいな勇気も。 私は何一つできていないのだから。 *** 翌日の休み時間、まばらになったクラスメイトの中から、こなちゃんは何ごともなかったかのように 私の席へと歩いてくる。 「つかさー何してるの」 いつものように、ごく自然に。 「考え事……こなちゃん、昨日はごめんね」 私は素直に謝ることにした。そうしやすいようにしてくれたんだと気づく。 こういう自然な優しさのせいかな、好きになってしまったのは。 「ううん、私のせいで嫌な思いさせちゃって、こっちこそごめん」 こなちゃんは何も悪くないのに……。 「私ね、こなちゃんの気持ちわかるよ」 「私の気持ち……?」 「好きな人が好きになってくれない辛さ……」 「え……」 「私、こなちゃんが好きだから」 驚いた表情を見せるこなちゃんに、ハッキリと言った。 言ってから、ああ、これって告白だ。なんてまたしても冷静に考えていた。 「つ、つかさ? どうしたの? なんか変な物でも食べたー?」 こなちゃんは、手を阿波踊りみたいに動かし、見るからに動揺していた。 「食べてないよ」 私は苦笑して続ける。 「だから、諦められない事だって本当はよくわかってるよ」 真面目に言ってる事が伝わったのか、こなちゃんは動きを止めた。 「そう……、バカだなぁつかさは……私なんか好きになるなんて。でも……、気持ちがわかるって事はそう いうことなんでしょ?」 「……うん」 私は頷いて答える。 こなちゃんはお姉ちゃんのことを、諦められない。 同じ様に、私もこなちゃんを好きじゃなくなる、なんてできない。 「まるでハチクロだね」 「ハチクロ?」 「……片想いの連鎖」 「誰も結ばれないの……?」 「うん、でも……人の気持ちは変わるものだから。いい意味でも、悪い意味でも。ってゲームとかの受け売 りなんだけど。でも、本当にそういうものだと思うよ。未来はわからないから、だから頑張れる」 こなちゃんは窓越しに空を見上げてそう言った。 私は、パンドラの箱に最後に残ったのは”希望”という名の”予知” そんな言葉を思い出していた。 *** その日の帰り道は久々にちゃんと笑えたような気がする。 「じゃねー、二人とも」 「ばいばいこなちゃん」 「おーまた明日」 こなちゃんと別れ、私とお姉ちゃんは歩き出す。 「ちゃんと笑えてたじゃない」 「……うん。私ね、こなちゃんに好きって言ったの」 「……そう」 お姉ちゃんはまるでその事を知っていたかのように答えた。 「だから、お姉ちゃんも逃げないで」 私は歩きながら言った。しかし、お姉ちゃんは立ち止まる。 私は少し歩いて振り返った。 「お姉ちゃんがダメだったからって、私のところに来るようなこなちゃんは嫌。私はこなちゃんに好きにな ってもらうように頑張る。私がいいって言ってもらえるように。だからお姉ちゃんも逃げないで」 「つかさ……」 「私の為に身を引こうとか考えてたんだったら……許さないからね!」 私はお姉ちゃんにビシッと人差し指を突きつけて宣戦布告。 そんな私を見て、お姉ちゃんはフッっと笑いを漏らし、 「そんなことしないわよ。……つかさ、自信もてたんだ」 「え……?」 「でも、こなたが好きなのは、わ た し なんだからね」 唇を片方だけ吊り上げてニヤリと笑った。 「負けないもん!」 「それくらい言ってくれないと、張り合いないわね」 ほら、とお姉ちゃんは右手を差し出す。 私はその手をゆっくりと、でもしっかりと握った。 「私だって、よそ見するような奴は願い下げ」 「ふふ、でもどうして握手?」 「なんとなく、正々堂々と戦う時のイメージかしらね」 ――――幕は切って落とされた。 第二章「彷徨う心」へ続く。 コメントフォーム 名前 コメント この二人にはズルく立ち回るという思考回路が無いんですな。 天使のような双子すな -- 名無しさん (2011-04-27 02 21 12)
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ねむの木に片想い⊿(S大学) twitter:ねむの木に片想い⊿ instagram: 動画
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703号室 片想いうぉーかー
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想い、強く レジェンディア 主に水の民の里におけるイベント時に掛かる曲。 エスニックさ全開で、この曲もまた「安住の地」同様に擦弦楽器を用いられた 「異文化」を表現するための曲といえる。そのため、他の曲と比べると かなり毛色が違って聞こえるのは、きっと他の曲のような木管楽器や金管楽器は全く用いずに 独特な中国楽器が使用されているからであろう。 中盤になると、なんだか突然「音とびしたか?」と思えるほどの唐突な曲調のトーンダウンがあるが これもまた仕様。異常なほどの遊び心が生み出した稀代の傑作と言える。 基本的にはシャーリィのいる場面でかかる曲なのでシャーリィのテーマソングということなのだろう。 関連リンク シャーリィ・フェンネス 安住の地