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プロローグ 468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/04(土) 01 28 17.91 ID x7d/2p+30 プロローグ ―1942年 ブリタニア 首相官邸 コンコン チャーチル「入りたまえ。」 ガチャッ 俺「失礼します。」 チャーチル「俺か。よく来てくれた。」 俺「……今回の派遣先はどこですか?」 チャーチル「そうか、もう察しが付いているか。それなら話が早い。今回、お前にはアフリカに行ってもらう。」 俺「アフリカ…ですか……。」 チャーチル「うむ、アフリカだ。知っての通り、ネウロイの侵攻が始まる前まで、我らがブリタニアはエジプトを間接的ではあるが支配下に置いていた。しかし、ネウロイがカイロを占領したことにより、それがうやむやになってしまった。」 俺「…はい。」 チャーチル「そして、今ではカールスラントとリベリオンと共同でネウロイとの戦争を行っている。このままアフリカ戦線が終局を迎えてしまえば、ブリタニアはエジプトの支配権のみならず、スエズ運河の領有権すらリベリオンとカールスラントに奪われかねない。」 俺「……。」 469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/04(土) 01 31 35.19 ID x7d/2p+30 チャーチル「それを阻止するために、お前にアフリカへ行って戦線の主導権を独占してきてほしい。 そして、アフリカにおけるブリタニアの利権を取り戻すのだ。」 俺「…はい。」 チャーチル「輸送船の出立はこの後すぐだ。アフリカで、カールスラントの堅物共とリベリオンのお気楽野郎共に、ブリタニアの威光を見せ付けてやれ。」 俺「はい! それでは失礼します。」 ガチャッ チャーチル「ちょっと待て、俺。最後に確認しておく。お前が戦う理由は何だ?」 俺「親愛なる国王陛下の御為に。」 チャーチル「よろしい。確認するまでもなかったな。それでは頼んだぞ。」ニヤリ 俺「はい。」 バタン タッタッタッタ チャーチル「エジプトはブリタニアのものだ…! カールスラントやリベリオンなんぞには絶対に渡さんぞ…!!」 第1話へ続く
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プロローグ 468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/04(土) 01 28 17.91 ID x7d/2p+30 プロローグ ―1942年 ブリタニア 首相官邸 コンコン チャーチル「入りたまえ。」 ガチャッ 俺「失礼します。」 チャーチル「俺か。よく来てくれた。」 俺「……今回の派遣先はどこですか?」 チャーチル「そうか、もう察しが付いているか。それなら話が早い。今回、お前にはアフリカに行ってもらう。」 俺「アフリカ…ですか……。」 チャーチル「うむ、アフリカだ。知っての通り、ネウロイの侵攻が始まる前まで、我らがブリタニアはエジプトを間接的ではあるが支配下に置いていた。しかし、ネウロイがカイロを占領したことにより、それがうやむやになってしまった。」 俺「…はい。」 チャーチル「そして、今ではカールスラントとリベリオンと共同でネウロイとの戦争を行っている。このままアフリカ戦線が終局を迎えてしまえば、ブリタニアはエジプトの支配権のみならず、スエズ運河の領有権すらリベリオンとカールスラントに奪われかねない。」 俺「……。」 469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/04(土) 01 31 35.19 ID x7d/2p+30 チャーチル「それを阻止するために、お前にアフリカへ行って戦線の主導権を独占してきてほしい。 そして、アフリカにおけるブリタニアの利権を取り戻すのだ。」 俺「…はい。」 チャーチル「輸送船の出立はこの後すぐだ。アフリカで、カールスラントの堅物共とリベリオンのお気楽野郎共に、ブリタニアの威光を見せ付けてやれ。」 俺「はい! それでは失礼します。」 ガチャッ チャーチル「ちょっと待て、俺。最後に確認しておく。お前が戦う理由は何だ?」 俺「親愛なる国王陛下の御為に。」 チャーチル「よろしい。確認するまでもなかったな。それでは頼んだぞ。」ニヤリ 俺「はい。」 バタン タッタッタッタ チャーチル「エジプトはブリタニアのものだ…! カールスラントやリベリオンなんぞには絶対に渡さんぞ…!!」
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修正中 カールスラント奪還作戦から数週間が過ぎた ミーナ「ようやく終わったわね。これは夢ではないのよね?」 バルクホルン「ああ、ついに我々は故郷をネウロイから取り戻したんだ」 ミーナ「ええ、本当に長かったわ……カールスラント撤退作戦からこのカールスラント奪還作戦まで色々あったわ……」 バルクホルン「そうだな。だが今はそんな事よりも故郷を取り戻せた事を喜ぼう」 ミーナ「ええ、トゥルーデの言う通りだわ」 バルクホルン「さて、私はハルトマンを出迎えに行ってやるとするか」 ミーナ「私も俺さんの出迎えに行くわね」 バルクホルン「ミーナ、俺大佐によろしくと伝えておいてくれ。今度ハルトマン達と一緒に会おうともな」 ミーナ「ええ、伝えておくわ」 娘「ママー。ようやくパパはかえってくるの?」 ミーナ「ええ、もうすぐ帰ってくるはずよ」 娘「パパがネウロイをぜんぶやっつけたの?」 ミーナ「全部じゃないけど一杯ネウロイをやっつけたみたいよ?」 娘「パパすごーい!はやくかえってこないかな」 ミーナ「後少しの辛抱よ?」 娘「まだかなーまだかなー?」 上空 俺「無事すべてのネウロイを駆逐することができたか……皆ご苦労だった」 ヘルマ「ついにカールスラントを取り戻したであります!よかったであります!」 ガランド「ああ、だがまだ予断は許さないぞ。カールスラントからは駆逐したが近隣ではまだネウロイが居るんだ、いつまた攻め込まれてもおかしくはない」 ウィッチA「でも少しくらいは喜びましょうよー」 ウィッチB「そうですよガランド中将。暫くは大丈夫ですよ~」 ウィッチC「けどやることはたくさんあるはずよ?カールスラントの復興作業もしなくてはいけないわ」 俺「そういうことだ。だ、が。今日明日くらいは故郷を取り戻した事を祝おうか」 ガランド「さあ、凱旋だ」 地上・基地 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!おかえり!!!!!」 「よくやってくれたぞ!!!」 「これでカールスラントは平和になるんだ!!!」 俺「凄い声援だな」 ガランド「当たり前だ。ようやく皆故郷に戻ってこれたんだぞ?」 俺「それもそうですね。暫くはやはりお祭り騒ぎになりそうだ」 娘「パパーーーー!」 俺「アリーセ!ただいま!」 娘「パパいっぱいネウロイをやっつけたの?」 俺「ああ、沢山やっつけたよ」 娘「パパすごーーい!」 俺「アリーセの為に頑張ったんだからな?」 ガランド「ああ、今回のカールスラント奪還作戦で一番戦果を挙げたのがアリーセのパパなんだぞ?」 娘「パパがいちばんなの?」 ガランド「ああ、そうさ。凄かったんだぞー?」 俺「ガランド中将。よしてください。娘の前で恥ずかしい」 ガランド「いいではないか。パパは強いんだぞアピールができて」 俺「ははははは……」 ミーナ「俺さん。お帰りなさい」 俺「ミーナ、ただ今。約束通り無事に帰ってきたよ」 ミーナ「ええ……本当に無事でよかった」 俺「ミーナ、約束は覚えてるか?」 ミーナ「勿論よ?忘れる訳ないじゃない…本当に私でいいのよね?」 俺「ああ、勿論ミーナじゃなきゃダメだ」 ミーナ「ありがとう……俺さん」 俺「……」 ミーナ「……」 娘「あーー!パパとママがちゅーしてるー」 ヘルマ「あわわわであります、あわわわであります」 ガランド「こんな大観衆の中でオアツイねえ」 ウィッチA「わー…///」 ウィッチB「流石ね…」 ウィッチC「お幸せにー」 カールスラント奪還から数年…… 俺「そわそわ……」 リーネ「あの……俺中将?そんなにそわそわしても変わらないと思うんですけど」 俺「リネット中佐、そわそわせずにいられるか!今日は娘の初めての出撃なんだぞ?もう怪我でもしてないか心配で心配で…」 リーネ「大丈夫です。大丈夫ですから。よしかちゃんからの連絡だと大丈夫ですから」 俺「それなら…いや、私を安心させるための嘘かもしれない!ああ、どうしようどうしようどうしようどうしよう」 リーネ「もうほかっておこう……」 宮藤「ただいまーリーネちゃんに俺中将」 俺「宮藤少佐……アリーセは無事なんだろうな?怪我なんてしてないんだろうな?危ない目にはあわせてないだろうな?」 宮藤「だ、大丈夫です。ほら、あそこにちゃんといます」 娘「パパーただいま~」 俺「アリーセェ…怪我はないか?怖くなかったか?危険な目にはあってないか?」 娘「パパ、私なら大丈夫だよ。恥ずかしいからもうやめてよ」 俺「けど、私がどんなに心配したかわかってるのか!心配で心配でここからネウロイを狙撃しちゃおうかと思ったんだぞ?」 宮藤「(そんな事ができるんだから初めからそうしてもらえると私達も楽ができるんだけどなー…)」 アリーセ「だからもう心配しすぎ!私にべたべたしすぎ!こんな所みんなにみられて恥ずかしいんだから!」 ウィッチ「俺中将はアリーセちゃんに本当に撃甘なんですから」 ウィッチ「俺中将?娘が可愛いのは分かるけどそろそろ子離れされた方がいいと思います」 俺「お前達…私の事はお父様もしくはパパ、ダディー。妥協しておじ様と呼ぶようにと言っただろう?」 ウィッチ「でも…流石に偉い人にそれはどうかと…」 俺「なら命令だ。ああ命令だとも!」 娘「もうパパ辞めて!恥ずかしいよ!……もうパパなんて大っ嫌い!」 俺「…………」 ウィッチ達「あー……真っ白になっちゃった」 アリーセちゃん10歳。つるぺたつる。まだまだこれからの育ちざかり。 ウィッチ「アリーセちゃん、お父様をほかっておいて大丈夫なの?」 娘「うん、大丈夫。きっとすぐに元にもどるから」 宮藤「大丈夫かな……今日は何時になくショックが大きいみたいだけど…」 リーネ「よしかちゃん。バカはほかっておきましょう?」 娘2「おねえちゃーん」 娘「あれ?ベアトリーセどうしてここにいるの?」 娘2「ママと一緒にきたのー」 娘「ミーナママが基地に来てるの?」 娘2「うん」 娘「なら久しぶりに会ってこよーっと。ベアトリーセ、パパの相手をしてあげて」 娘2「はーい。パパー!ひさしぶりーーー!」 俺「この声、まさかベアトリーセ!?」 ウィッチ「あっ、復活した」 ウィッチ「本当に俺中将は娘に弱いというかなんというか…」
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1.ブリタニア海軍-戦艦【ブリタニア王立海軍「キングジョージⅤ世」級戦艦】/原作2期第10話、第12話に登場 2.カールスラント帝国-戦艦【カールスラント帝国海軍「ビスマルク」級戦艦】/原作2期第10話、第12話に登場 1.ブリタニア海軍-戦艦 【ブリタニア王立海軍「キングジョージⅤ世」級戦艦】/原作2期第10話、第12話に登場 ==1944年改装時==* 水線長:235m 全長:243.9m 全幅:34.8m 吃水:9.2m 基準排水量:41500トン 常備排水量:43000t 満載排水量:46800トン 兵装:「MKⅧ」14インチ:35.6cm(50口径)4連装砲2基+連装砲1基10門、 :「MkⅤ+」4.5インチ:11.4cm(55口径)両用砲連装8基16門 :ボヨール4cm(56口径)高射機関砲4連装12基48門、エリコン20mm連装機銃12基24門 機関:海軍式重油専焼三胴型水管缶8基+パーソンズ式ギヤードタービン4基4軸推進 最大出力:126000hp 航続性能:16ノット/10000海里 最大速力:28ノット 舷側装甲:330mm(15度傾斜、VP部)、甲板装甲:170mm(ヴァイタルパート内)、40~50mm(スプリンター防御) 砲塔:356mm(前盾)、203mm(側面)、170mm(天蓋)、200mm(後盾) CIC:250mm(側盾)、司令塔:300mm バーベット部:356mm 航空兵装:水上機3機、カタパルト2基(1945年:ヘリ4機) 乗員:1250名 同型艦:「キング・ジョージⅤ世」「プリンス・オブ・ウェールズ」「アンソン」「ハウ」「サンダラー」「テメレーア」 ブリタニア海軍が1939年より急遽、一挙6隻に至る大規模建造に踏み切った中型高速戦艦。船体規模こそ控えめに押さえ込んであるが、兎に角、ネウロイ相手に優位に戦える高速戦艦を、堅実に、安価に、大量に建造することを一義とした設計となっている。これはブリタニア海軍が世界第二位の強大な戦力を誇りつつも、その戦略や兵備が些か旧弊化しつつあり、再度欧州に出現したネウロイに対し、対抗能力不足が深刻に憂慮されたことが影響している。それ故に、船体は建造工数増大を承知で、手間はかかるが堅実なリベット工法を用いている部分が多い。また、上部構造物も単純な直線化された、工数を無駄に増やさない形状となっている。この英断により、慣れない電気溶接で駆逐艦や護衛艦の建造からあぶれた熟練工員の多くが本級の建造に雇用された事により丁寧かつ強度の高い建造が可能となった。 とはいえ、凶悪化したネウロイを相手取るだけに、新機軸も大きく盛り込まれている。ブリタニア独自の高度な電子技術による対空・対水上レーダーと、それらの情報を一元処理する戦闘指揮所(CIC)を設計段階から艦内に設置。また、副兵装は対巡洋艦攻撃が不要となったために副砲は当初より搭載せず、射撃速度に優れる45口径4.5インチ連装両用砲に統一し、装甲配置も「ネルソン級」から進化した傾斜配置方式を採用。 船体形状は水面上は直線を多用したモダンさを感じさせる艦容であるが、水面下は熟練の工員により組み上げられた 流体構造で抵抗も少なく縦横比率7:1の船体を外洋でも巡洋戦艦のように走らせることが可能であった。同時に、中型高速ネウロイの爆撃を回避するには、迅速な操舵性能が不可欠と言う第一次大戦の戦訓により、タンデム配置の主舵を副舵二枚が覆うように配置すると言う、ロマーニャのヴィットリオ・ヴィネト級戦艦に類似した効率のよう舵配置を採用した。 船体中央部にシフト配置された機関も堅実ながら高出力を長時間持続できる条約型巡洋艦で採用された信頼性の高いイギリス海軍型重油専焼三胴水管缶に列強各国で採用されて実績のあるパーソンズ式ギヤード・タービンを組み合わせて高速回避運動を長時間発揮できる能力が付与されている。 そして何より戦艦最大の牙、主砲には新開発の長砲身50口径による高初速14インチ砲が採用された。これは航空高速ネウロイを、680kgと軽量であるが初速毎秒830mを超える対空榴弾をレーダー連動方位盤で「狙撃」するためである。主砲配置こそ、重量軽減のために2番砲塔を連装とせざるを得なかったが、新型の四連装砲塔は連装砲架を並列につなぎ合わせた、新見はないが手堅いもので、稼働率も良好であった。このあたりは「ネルソン」級戦艦の設計の返礼にと、ガリア海軍から最新の「ダンケルク」級戦艦のデータを技術供与を受けた部分が大きい。なお、対地射撃に際しては、初速を犠牲とした上で、一弾あたりの重量を増した800kg重榴弾の射撃も可能である。 突出した性能こそ存在しないが、新技術と既存技術を上手く纏め上げた堅実な設計であり、長らく旧式戦艦多数に甘んじてきたブリタニア海軍が、けして新型艦の研究を怠っていたわけではないことを物語っている。一時は口さがない諸外国の評論家から「戦艦のようなもの」と酷評されたが、彼女達はその悪罵を実績でねじ伏せた。一線部隊において、状況変化に対応した適切な火力と優れた電子装備、満載4万トンを越える船体の予想を裏切る良好な運動性。そして、広い装甲配置とリベリオン式を一部取り入れたダメージコントロール設備によるしぶとさは、高く評価されている。また、1943年から44年にかけて対空兵装が一新され、両用砲は同じ4.5インチながら、機力装填装置を先進化し、砲身を延長した新型へ。高射機関砲は全て高性能なボヨール40mmへ換装され、対空射撃レーダーや方位盤も、より高性能なものに交換された。 オペレーション・マルスにおいては同型艦六隻の内、実に四隻が参加している。これは近代化改装を受けて、使い物になるレベルになった旧式戦艦を含めても、ブリタニア海軍の戦艦戦力。その三分の一以上の投入であり彼等は彼等で、どれほどヴェネチア。つまり地中海という交通の要衝に新たに生じたネウロイハイヴへ、強い危機感を抱いていたか伺える。なお、本級に続く新型戦艦「ヴァンガード」級は余談であるが、些か趣の異なる戦艦となった。扶桑同様に旧式戦艦をリストラし、余剰となった15インチ連装主砲を4基、キング・ジョージⅤ世級よりも進化した建造技術の発達に伴い、大幅に電気溶接を多用して工数と建造期間を減少させ、尚かつ防護力と電子装備、対空火力を強化した船体に載せたのである。同型艦は六隻に達する。二クラスの新戦艦の方向性は異なるが、ブリタニア海軍は最強戦艦を作るよりも、安心して投入できる、妥当な性能の戦艦を多数保有することで、未だに海軍大国としての地位を守り、責務を果たしている。 2.カールスラント帝国-戦艦 【カールスラント帝国海軍「ビスマルク」級戦艦】/原作2期第10話、第12話に登場 船体全長:250m 水線長:241m 船体全幅:36m 喫水線:10m 基準排水量:44500トン 常備排水量:46500トン 全備排水量:52500トン 兵装:「SKC/36/R」40.6cm(50口径)連装砲4基8門 :「KM40B」12.8cm(55口径)連装両用砲12基24問 :「SKC/40R」ボヨール40mm(56口径)4連装高射機関砲12基48門 舷側装甲:330mm/15度 主甲板装甲:25mm+160mm 司令塔装甲:400mm 主砲塔装甲:400mm/200mm/250mm/180mm 機関:P&W製重油専用燃焼水管缶8基+GE製ギヤード・タービン4基4軸 最大出力:168000hp 最大速度:28.5ノット 航続距離:18ノット/12000海里 同型艦:「ビスマルク」「ティルピッツ」 カールスラント本土失陥に際して、カールスラント帝国海軍はかなりの数の大型艦艇をネウロイの攻撃により失った。その中でも新戦艦「ビスマルク」級戦艦もまた侵攻時には未だに未完成であったが、辛うじてネウロイ侵攻前に船体の進水は完了しており、「ビスマルク」と「ティルピッツ」は艤装岸壁にて艦橋の艤装と機関の搭載が完成していたお陰で自力航海自体は可能ではあった。 何が幸いするか分からないと言うべきか、本級は戦時の混乱により兵装がほぼ搭載されておらず、頑丈な船体に広い容積が余されていた。その情報を知った皇帝フリードリヒ4世の勅命により、貨客船に乗りきらない幼児・妊婦・老人・傷病者などを優先して乗船させてから、開口部をありあわせの鋼板で塞いで巨大な難民船として2隻ともバルト海からブリタニアへ脱出したのである。途中、空中型ネウロイから航空攻撃を数度受けたが、流石は未完成でも戦艦と言うべきか、頑丈な船体をお陰で空軍の援護もあり、何とか無事にポーツマスへ辿り着いている。 その地に於いて、ノイエ・カールスラントでの受け入れ体制が整うまでと言う条件でブリタニアでの難民居留は許されたが、未完の巨大戦艦までは居座ることは許されず、避難していたカールスラント海軍の工作艦により応急修理を済ませてから本級は脱出船団と共にノイエ・カールスラントへ航海に赴いた。新大陸において海軍は、ブリタニアのキングジョージⅤ世級戦艦。ガリアの同じく亡命していた新世代戦艦「ガスコーニュ」を直接目にすることで、自らの設計技術の稚拙さを痛感せざるを得なかった。元々が陸軍・空軍主体の国家であったとはいえ、設計概念で十年単位の遅延が見られる箇所さえ存在していた。 今後、海軍が戦況においてどの程度必要とされるかは不明であったが、技術継承と発達を断絶させることは、最早カールスラントから海軍という組織そのものを消滅させかねない状況だった。それほどまでに彼等は深刻な衝撃を受けていた。こうなってしまっては、最早、恥も外聞もなかった。まずは扶桑、ブリタニア、リベリオンなどの海軍強国に対し、自国新型戦艦の近代化・再設計の援助などが、本土失陥時に持ち出せた様々な“取引材料”と共に各国に打診された。 しかし、状況が状況である。大恐慌時代のブリタニアならば歓迎すべき申し出だが、今のブリタニアは海峡を挟んでネウロイの脅威を目の当たりにした前線国家でそんな余裕などなかった。そうでなくとも、大量に抱え込んだ旧式戦艦と旧式巡洋洋艦をリストラし、二種類のポストネウロイ型高速戦艦へと切り替える真っ最中であった。そして、戦艦更新よりも切実であったのが、通商路を維持するために補助艦艇を新世代型に移行すべく「世界の造船所」と呼ばれたドックは手一杯でカールスラントの新戦艦を入れるドックなどなかった。更に、ブリタニアの港湾と言う港湾は、ガリアやカールスラントが陥落したために連合国の船舶を一手に引き受けるために港湾インフラの刷新に現場では悲鳴を上げていた。 後方に位置する扶桑皇国も、海軍はブリタニア同様、新世代戦艦と空母機動部隊の「牙」、海上護衛総隊の「盾」を主軸とした水上戦力の再編成の真っ最中であり、更にはブリタニアよりも数で劣るドックは各種艦艇の建造と除籍・解体のために、一時的な混乱にあった。このために扶桑皇国からは後方支援の約束をしつつも海軍の近代化は遠回しに謝絶されてしまった。 結果としてこの案件を飲んだのは、新世代戦艦の実験台が欲しくて仕方がない、リベリオン海軍のみであった(この点はガリア海軍戦艦ガスコーニュ建造の点でも触れられている)。リベリオンより派遣された技師団の指摘は辛辣であったが、同時に極めて先進的で適切でもあった。また、幸いにしてノイエ・カールスラントでもリベリオン規格の各種兵装や電子装備、ダメージコントロール設備、機関技術などが、概念と示唆さえあれば十分に自前の技術として吸収できる技術力と基礎工業力の能力があったことも幸いした。結果として、再設計されたも同然の「ビスマルク」級は、全体防御形式はそのままにヴァイタルパート内の舷側・甲板・司令塔・主砲塔・戦闘指揮所などの全域に渡ってリベリオン式の効率的な装甲配置に改められた。主機関においてもリベリオン式の信頼性の高い高温高圧水管缶と二段減速型ギヤード・タービンとターボ蒸気発電機を搭載。平時の維持やダメージ・コントロール用に必要な補助ディーゼル発電機が分散配置され、幾重にも重なる補助電路が艦内に張り巡らされで電子装備に電力を供給した。そして彼等リベリオン海軍が新世代戦艦に後に多用した、SSHS(超重量徹甲弾)を高初速で撃ち出す50口径一六インチ機力装填主砲を備えた、別次元の戦艦であった。 この完工工事にはリベリオンより派遣された人材、機材も多数加わっている。元が技術大国であるだけに、当初はカールスラント海軍軍人や技術陣からの反発も強かった。これを耳に入れた、時の皇帝ヴィルヘルム四世の叱責。 「諸官等は年端もいかぬ子女がウィッチとして戦っている中、稚拙な駄々をこねるようであれば、即刻職を辞せ!」 と、強烈な一喝を受けてしまっては、黙る他はなかった。なお、同様の改設計は脱出できた巡洋戦艦、重巡洋艦、装甲艦など幸運な大型艦に対しても実施されている。軽巡、駆逐艦に関しては船体が小型で弄りようもなく損耗が大きかったため、リベリオンより供与を受けることで落ち着いた。これら補助艦艇の生存性と実用性を重視した船体設計と搭載された電子装備の能力差も、やはりカールスラント海軍に大きな影響と進歩を与えている。なお、これほどまでに潤沢な援助をリベリオン政府が与えたのは、リベリオンの国力と新世代戦艦の実験台だけではなく、カールスラント側が独自開発した陸戦・航空ストライカーに関する先進技術と撤退作戦時に得た「生きた教訓」が、バーターで引き渡されたこともある。 ある意味では幸運な再生を遂げた2隻の戦艦が、本当の意味で完成したのは1943年のことであった。基礎設計概念段階でのネガを概ね解消し、Mk13型GFCSの射撃管制の元、16インチ超重徹甲弾をハイペースで撃ち込める火力、当初に比して尋常ではなく強化された直接・間接防御能力。信頼性の高い機関に支えられた健脚を持つ「ヒスマルク」「ティルピッツ」は皇帝直々に出席したする完成式典において、「これが新世代戦艦だ」という希望を、海軍だけではなく居並んだ陸軍・空軍のトップ達に与え、何より居並ぶ各国のメディアに伝えられた本級の竣工のニュースは世界各国を駆け巡り、世界各地に散らばった脱出したカールスラント国民には「国破れてもカールスラント帝国戦艦未だ健在なり」と感動を与え、誇る本国が無くなったノイエ・カールスラントの移民や二世たちにも国威掲揚の効果を与えた。 大戦中のカールスラント艦隊は規模こそ大きいとは言えないものの、欧州戦線において無視できない働きを成し遂げられたのは、ハード・ソフト双方で、世界随一の工業大国にして海軍大国から、支えられて一から鍛え直された存在であることを示している。なお、「ビスマルク」「ティルピッツ」はオペレーション・マルスやマルタ島ハイヴ攻略作戦などにも参加している。最終決戦に於いてはビスマルクは、ネウロイハイヴからのビーム攻撃で大損害を被ったが、格段に強化された船体構造とダメージコントロールにより、辛うじて沈没を免れ、ロマーニャの海軍工廠で応急修理を受けた後、無事帰国を果たしている。
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【カールスラント】 宮殿のような場所 「長かった……いよいよ待ちわびた決戦の時期が来た……!」 「今回こそは必ず勝って、そして祖国の奪還を!」 (湧き立つ室内) 「わかっておるな?貴重なウィッチを3人も送り込むその意味を……のう、ミーナ中佐」 ミーナ「重々承知しています、陛下。我々にお任せください。必ずや陛下のお役にたってみせます」 バルクホルン「必ず勝利をカールスラントに!」 ハルトマン「zzz」 バルクホルン「こら、ハルトマン!寝るんじゃない起きろ(小声)」 ハルトマン「ねむいよう……あと3時間……」 バルクホルン「陛下の御前だぞ!(小声)」 (陛下のにらみつける) 「ミーナ中佐、本当に後ろの2人で大丈夫なのかね?」 ミーナ「だ、大丈夫です。ああ見えても二人はカールスラントで1、2を争う優秀なウィッチです」 バルクホルン「ハルトマン!今日という今日はカールスラント軍人としての規律を!」 ハルトマン「zzz」 バルクホルン「だから寝るな!」 ミーナ「……」 「本当に大丈夫なのかね?」 ミーナ「断言します」 (騒がしい音) ミーナ「………………二人共やる時はしっかりやります、ご安心を」 「間が気になるが、君が断言するのならそうなのだろう」 ミーナ「はい」 「では、3人にはこれを授けよう。なるべく強力な【俺】が召喚できるようなものを集めたつもりだ」 ミーナ「ありがとうございます陛下。ありがたく使わせていただきます」 (ミーナは形状の違うストライカーユニットを手に入れた) (バルクホルンは甘い甘いお菓子を手に入れた) (エーリカは鉄のパイプ手に入れた) ハルトマン「だけどさー本当こんなので強い【俺】なんて呼べるのー?」 バルクホルン「それを言ったら私のなんてお菓子だぞ!?幸いミーナのは強そうなのを呼べそうな雰囲気を漂わせているから何とかなりそうだが……」 「失敬な!!逸話通りならそのパイプからはかなり攻撃力の高い【俺】が。甘いお菓子からは最強クラスの【俺】が呼びだせるはずなのだ。共に扱い辛いとされているが、優秀なウィッチの君達なら苦労せんだろう」 ミーナ「では、私のこれからはどのような【俺】が?」 「バランス取れた【俺】が呼び出せる。呼び出した【俺】達をうまく纏めてくれるだろう」 (時を同じくして) 【扶桑】 横須賀基地 坂本「私がですか?」 「今回の極秘任務について、扶桑海軍は君が適任と判断した」 坂本「しかしこの任務は……」 「内容を知ったからには後戻りはできんよ。なあに、一人で遂行しろという訳ではない」 坂本「一人でないとすると」 「その通り、もう一人協力者を準備している。民間の出の少女だが、ウィッチで強大な魔法力を持ち強力な治癒魔法を扱う事ができる」 坂本「民間人を巻き込むなんて……」 「彼女ももう扶桑海軍軍曹。立派な軍人だ」 (坂本のにらにつける) 「おっと、睨まないでくれないかな?無理強いなどしていない。成功報酬を伝えたら喜んで協力を申し出てくれたよ」 坂本「餌で釣ったような形ですが、本人がやると言うのならば……」 「強力な治癒と障壁を持つ彼女と、そのパートナー。そして坂本少佐、君には【俺】召喚の媒体として国宝級の刀を授ける」 坂本「これは……!?このような国宝を本当に使ってもよろしいのですか?」 「それだけ扶桑も今回は本気なのだ。ネウロイの驚異が目と鼻の先にある今、必ず勝利せねばならんのだ!!」 坂本(勝利した場合どうなるかは書かれていない。が、勝利した場合、ネウロイの驚異から解放されるの……か?) 坂本「この任務、必ず成功させてみせましょう」 「はっはっはっ、期待しているぞ」 (坂本は国宝・童子切安綱を手に入れた) 【扶桑】 宮藤診療所 清佳「芳佳。本当に行くのね?辞めるならまだ間に合うわよ?」 芳佳「ううんお母さん。私行くって決めたんだ。成功させて必ずお父さんを連れて帰ってくるから」 清佳「でもまだ成功するって決まった訳じゃないのよ?」 芳佳「成功するって思わなきゃ、絶対に成功しないよ!どこでだかは忘れちゃったけど、ウィッチに不可能はないって聞いた事もあるもん!」 清佳「芳佳……」 婆「一度決めたら、もう何を言っても無駄さ。芳佳、やるんだったらとことんやってきなさい」 芳佳「うん、おばあちゃん」 (押入れを漁る音) 清佳「……芳佳これを持って行きなさい」 芳佳「お母さん、何これ?」 清佳「お父さんがこんな時の為にって、遺してくれていたものなの。お父さんが遺してくれたものだから、きっと何かの役にたつはずよ」 芳佳「お父さんがこれを私に……」 清佳「何に使うかはわからないわ。海軍に行ったら使い方もわかると思うわ」 (芳佳は薄い本と綺麗な羽の栞を手に入れた) 【リベリオン】 シャーリー「いきなりこんなものを渡されて、頑張ってきてくれって言われてもなー」 (廊下を歩く音) シャーリー「これって絶対に呪われたアイテムか、曰く付きのアイテムだよなー」 (ため息をつく音) 回想 「リベリオンは安全な地とはいえ、今後ネウロイからの脅威に晒される可能性がある!」 「そこで、今回のアレなわけだ」 「勝って、リベリオンを世界のリーダーに!」 「ネウロイの脅威に晒されない国に!」 「なあに、物資の支援はいくらでもしよう」 「勝てるパートナーを呼び出せるアイテムも準備した、説明資料とこれを持っていきなさい」 シャーリー「本当にこんなもので大丈夫なのか?血糊がべったり付いた包丁で呼び出せる奴なんて絶対にヤバイだろー……むしろあたしがヤバイんじゃないかー?」 (再度ため息をつく音) シャーリー「でも、音速への挑戦も諦める訳にはいかないしなー、やるしかないか」 シャーリー所持品 血糊の付いた包丁 資料 【ブリタニア】 マロニー「アレに出すウィッチを早く登録しろだと?」 副官「はい。日数がギリギリらしく、朝からしつこいくらいに」 マロニー「別にウィッチなど出さずともブリタニアには開発途中のアレがあるというのに……」 副官「どうしますか?」 マロニー「そうだな。確か最近入隊した中にビショップの名を見た気がするな」 副官「確かに居ます。リネット・ビショップ、かのミニー・ビショップの娘で優秀な成績で養成学校を卒業していますね」 マロニー「なら、それでいいだろう。ベテランウィッチ出す訳にはいかん」 副官「そう伝えておきましょう。ああ、あとアレに必要な【俺】召喚用の触媒は何を持たせておきます?」 マロニー「そうだな、あの不味いDレーションでも持たせておけばいいんじゃないか?」 副官「我が軍にそんなものはありませんし、調達までに時間が……」 マロニー「なら、そこに転がってるロープでも渡しておけばいい」 副官「このロープですか?ちゃんと【俺】が召喚できますかね?」 マロニー「アレが投入できるまでの時間が稼げればいい。何かを召喚さえできれば新人だとしても、運が悪くない限り1日2日は大丈夫だ」 (笑い声) (黒色の何かのシルエット) リーネ譲渡予定品 転がっていたロープ 【ガリア】 ペリーヌ「わたくしは勝つ以外の選択肢は残されていないようですわね……政府は何を考えているのかわかりませんし、支援もあまり期待できそうにありませんし……」 (暗い部屋に一人) (何かが落ちてくる) ペリーヌ「羽?……このタイミング、きっと【俺】召喚の触媒に使えということですわね」 (箱からレイピアを取り出す) ペリーヌ「お父様の無念も必ず晴らして見せますわ、この領地を……いえ、このガリアを必ず復興させてみせますわ!」 ペリーヌ所持品 レイピア 黒い羽
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各国ストライカーユニット一覧 オラーシャ連邦 ミール・ガスゥダールストヴァ設計局 Mig-31 Mig-27 スホーイ(知らん) カールスラント連邦 メッサーシャルフ ガリア共和国 ダッソー RafaleM ジャズィーラ連合王国 バルトランド公国 サーブ(知らん) 扶桑国 長島重工業(多分富士重工業) ブリタニア連邦 リベリオン合衆国 ロマーニャ公国
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MINNA DIETLINDE WILCKE 所属 カールスラント空軍第3戦闘航空団司令 階級 中佐 (Oberstleutnant) 身長 165cm 年齢 18歳(一期)19歳(二期1話以前に誕生日を迎えている) 誕生日 3月11日 使い魔 灰色狼の 「クラヴァッテ」ドイツ語でクラヴァッテと発音する単語"Krawatte"は「ネクタイ」を意味する パーソナルマーク 外枠が白いダイヤで内側に茶色のスペードと灰色狼 通称 「スペードのエース」ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケが「ピーク・アス(Pik As)」(スペードのエース)の部隊章で有名な第53戦闘航空団(JG53)で活躍したことに由来する思われる。 愛称 「フュルスティン」(女侯爵) 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(一期) メッサーシャルフ Bf109K-4(機番不明)(二期)ガリア解放後、ベルギカ国内の基地に駐留中にノイエ・カールスラントから届いた新型機。 使用武器MG42 (Maschinegeweher 42) 固有魔法 『三次元空間把握能力』感知系に分類される。近隣全方位のあらゆる目標を感知・識別し、その位置・数・目標の種別を分類することができる。 その他カールスラント東部、オストマルクとの国境に近いポズナニア出身。一説には、バッハの後妻で声楽家でもあるアンナ・ヴィルケの子孫ともいわれており、その為かヴィルケ家では音楽が盛ん。 幼少時から声楽家を目指していたこともあり、歌が得意。ウィーンの音楽学校かザルツブルグにあるモーツァルテウムへの留学を考えていたが、ネウロイの侵攻により断念。ウィッチへの道を選択した。隣家に住んでいた青年、クルト・フラッハフェルト(KURT FLACHFELD)を兄のように慕っており、彼のピアノにあわせよく歌っていた。 出航する空母赤城への餞に、『リリー・マルレーン』を披露。(一期8話) 平和が訪れた際の将来の夢は歌手。(秘め声CD 4) ネウロイ侵攻時は中尉として第53戦闘航空団第7中隊の中隊長を務め、カールスラント撤退戦の中で大尉に昇進、同部隊の第3飛行隊司令となった。後にガリアで第3戦闘航空団への再編成が行われた際、その司令官に就任している。 カールスラント撤退戦の中でバルクホルン大尉やハルトマン中尉と親交を深めた。 ブリタニアに渡った後、上層部に統合戦闘航空団の設立を提唱。坂本少佐と共に隊員選定等に尽力し、ガランド少将やダウディング大将の後押しを受けて第501統合戦闘航空団を設立させた。 ガリア解放後は第501統合戦闘航空団の解散に伴いバルクホルン大尉、ハルトマン中尉と共にベルギカのシントィルイン(サン・トロン)へと異動し、カールスラント奪還作戦に従事していた。 作戦指導や部隊運営に長けており、自分個人の戦果を追求するよりも、部隊全体の効率的な戦果に重点を置いている。ロマーニャでの501JFW再結成以降は出撃よりもデスクワークの方が圧倒的に長く、撃墜数は長らく199機で止まっていた。基地内に侵入した超小型ネウロイを単身の徒手空拳で撃破し、後日200機撃墜を讃えられ柏葉宝剣付騎士鉄十字章を授与された。(二期7話)この偉業はカールスラント魂の具現として大きく報道され、一時期は「ミーナ中佐に続け」とのスローガンが広まるほどだった。 ヴェネツィア解放後は再びサン・トロン基地へと異動し、ハイデマリー・W・シュナウファー大尉を指揮下においた第1独立特殊作戦航空団を編成。 ベルリン奪還作戦発動にあたり、ネーデルラントにて501JFWを再々結成する(三期2話)。 代々音楽家を輩出した家系からか、気品に溢れ物腰優雅で柔らかい。滅多な事では怒らないが、理不尽に対しては誰であろうと真っ向から反対する気骨の持ち主。 柔軟な思考と臨機応変さを持ち合わせているが、心の中の最後の一線を越えると脆く、規則にすがって精神の均衡を保とうとするあまり杓子定規になる面がある。整備兵に志願して軍に在籍していたクルトをパ・ド・カレー撤退戦で喪い、特に親しい人の生死に関わる判断が要求される場面では取り乱し易い傾向があるようだ。 第501統合戦闘航空団結成以前からの戦友であり、部隊運営で立場を共にする事の多い坂本少佐には、友情を越えた特別な感情を抱いているような描写がある。養成所で教官として過ごしている坂本少佐の生徒との関係を心配している。(秘め声CD 6) 同隊の坂本少佐と宮藤軍曹が共に極端で破天荒な言動が多い事から、扶桑皇国のウィッチ全体にある種の諦念に似た偏見を持っている。 誰もが悶絶していた肝油をおかわりするなど、常人とはかけ離れた味覚の持ち主である。(一期6話) シャワー派で、大人数で入る扶桑式の大風呂には苦手意識があるようである。一人で入浴できるタイミングを見計らっている可能性がある。(二期7話) 声優 田中理恵 イメージモデル ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケ (1913-1944)所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 通称 「フュルスト」(侯爵) 撃墜数 162 出典 TVアニメ(2008年) など多数
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・名無し公僕 ◆7SMmAe5bug氏 カールスラント人、使い魔 グリズリー、ユニット フラックウルフFw190A-5、武装 BAR→MG42 性格 一見大雑把 名称決定「アーデルハイト・ハンマーシュミット大尉」/シュニッツラー少佐と同時期に拝命、44年6月末に「日向」乗艦 カールスラント帝国空軍大尉、18歳。欧州戦線ではカールスラント本国失陥2年後より戦い続けているベテラン。 大半のカールスラント臣民がノイエ・カールスラントに疎開する中、彼女とその家族は、リベリオンへと移住している。 使い魔のグリズリーとの遭遇、そしてどこか割り切りの良い気風に染まったのは、この頃の影響が強い。 固有魔法は短時間の緊急大加速。エーテルを強制収集し、ユニットの加速力を一時的に爆発的に高める。 2000時間近い飛行時間と、固有魔法を活用した一撃離脱主体の堅実な戦術により、80機以上撃墜の戦果を挙げている。 とはいえ当人はスコアなどを気にしておらず、武装とストライカーも「飛んで撃てればそれで良い」と、 個人的な功績、装備には大きなこだわりを持っていない。反面、僚機から脱落者を出さないことこそ一義としている。 また、部下や戦友ともども激戦区を渡り歩いてきたため、どうしてもストライカーや武装の破損が多く、 上層部からは戦果にもかかわらず、些か否定的に見られることもあった。 これはハードウェアの損害だけではなく、大尉が上層部の譴責や質疑応答に対し、 当人は細大漏らさず丁寧に、口頭と書式で報告しているはずが、一見ぶっきらぼうな口調と風貌。 そして部下に対する批判には、かなり鋭い舌房で反論したことも祟っている。 また、補充されて来た新人たちに 「無茶しようとしなければ、死ぬことはないわ。その代わり、死なない程度には頑張りなさい。 お偉方があなたの命より、ストライカーユニットを優先しないようにね」と、 ユニットなど消耗品。まずは生きて帰れという薫陶を、些か上層部に批判的な形で教え諭したことも、彼等の神経を逆なでした。 これらが原因となって、テストウィッチであるシュニッツラー少佐ともども、「日向」飛行隊に転属となった経緯を持つ。 欧州から佐世保へ海路移動する間、輸送船上において、船舶工兵中尉から装備の不備(BAR自動小銃)を懸念され、 カールスラント空軍標準火器といえる、MG42機関銃を装備して着任することが出来た。なお、この船舶工兵将校とは、 後々に数奇な縁で再開することになる。 大ざっぱな性格と周りから見られるのは、軍隊で身についた実際的な性質の裏返しでもある。 本質は真面目で、繊細な側面が強い。過去、部下の心身状態には細心の注意を払ってきた事からも伺える。 激戦区で補充要請、戦闘報告書、始末書、人事考課表等を、飛行隊長として処理し続けてきたため、 制空戦闘と同じ程度にはデスクワークも得意である。 とはいえ六六六空の破天荒さには、激戦区を幾つも見てきたハンマーシュミット大尉をして 「軍隊は書類で動くとはいえ、これほど始末書の多い部隊は見たことがない」と、半ば呆れ返らせている。 後々に定型書式を効率化するため、全自動印刷機を格納庫の片隅に据えたのは、彼女の尽力によるものである。 後に航空戦艦2隻とウィッチ23名にまで拡大される第七航空戦隊。 六六六空では制空戦闘隊の指揮官を主に務めている。 カールスラント空軍原隊時代から培った、一撃離脱を主体とした編隊空戦に加え、 扶桑のウィッチが得意とする旋回戦闘の技能も短時間で身につけており、 編隊指揮での制空戦闘で、彼女の右にでるものは六六六空では二人か三人程度である。 同時に出雲隊長、シュニッツラー少佐、南坂大尉ともども、飛行隊の先任将校として、 訓練計画や作戦立案、管理業務などに追われる多忙な日々を送っている。 それだけに手当を含め相応の俸給を得ており、一見堅物な印象に反して、 年齢相応に女性らしい服飾などを、家族への仕送りと貯金の余剰からやりくりし、購入している。 かように色々と掴みづらい性格をしている大尉だが、それなりにユーモアを解する側面もある。 その一例として扶桑皇国海軍の定型書式。そこで押印を行う際の印鑑作成で、 出雲隊長が彼女の名前を扶桑語に準え「鍛冶娘」と刻印した印鑑を渡したときは、素直に大笑いして受け取ってもいる。 周囲からの評価は「仕事は出来るが掴みどころのない人」「若干シスコン」「思慮深いが少し面倒臭い性格」と、 多少微妙な評価を受けているが、六六六空の欠かせない柱石として活躍していることは、誰もが認めている。 当面の頭痛の種はベルタの家族関係とリーチェの趣味の暴走である。 前者は心配という意味で、後者は「何度注意すれば分かるのかしら?また首を狩られたいの?」という意味合いで。
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これは本編とちょっとだけ(設定のみ)しか関係ありません** 1944年12月 某日 ガリアが開放されてから数ヵ月後 ノエル・カールスラント 港隣接基地 夜 俺「ふぅ~…いつかも思ったけどやっぱり寒いなここ」 ウルスラ「そうですか?カールスラントに比べればあまり寒くは無い気もしますが…」 俺「港だから風が強いってのもあるのかもなぁ…っとそろそろ赤城の着艦が終わるな」 ウルスラ「そうですね、行きましょうか」 俺とウルスラは所属している開発省宛の物資を運んできた扶桑艦空母『赤城』の着艦を港に隣接した基地で待っており 着艦を確認した二人は赤城の積み下ろし作業をしている場所へと向かう 俺「すみませーん、カールスラントの技術省の者なんですけど」 「あ、は~い、ちょっと待ってくださいね~」 遠巻きに自分の身分を赤城に載っていたと思われる人に伝えた所、女性の返答が帰ってきて他の船員になにやら聞き出して 少し忙しそうにこちらにやってきた 「お待たせしました!技術省の人の荷物はこっちですよ」 俺「…?スオムスの軍服?」 赤城から出てきた女性は扶桑の軍服ではなく青を基調とした暖かそうなスオムスの軍服と白い重ね履きのズボンを履いており ショートヘアの少し薄い金髪が港の風に揺られている ウルスラ「エルマ少尉?」 「え!?う、ウルスラ中尉ですか?」 俺「知り合いなのか?」 ウルスラ「はい、スオムス義勇独立飛行中隊に居た頃の上官の方です」 俺「道理でスオムスの軍服を着ているわけだ…」 エルマ「久し振りですねウルスラ中尉!」 ウルスラ「お久し振りですエルマ少尉、お元気そうで」 エルマ「ノイエ・カールスラントに寄るとは聞いてましたけどまさか会えるなんて…嬉しいですね~こちらの方は?」 俺「カールスラント技術省所属の俺中尉です」 エルマ「技術省の方でしたか、あ、申し送れました わたしはスオムス空軍所属のエルマ・レイヴォネン少佐です 第507統合戦闘航空団の補佐官として…」 とそこまで言った所でエルマはウルスラによって口が塞がれる ウルスラ「…それ以上は機密ですよ少佐」 ウルスラの一言にはっと気がついたエルマはウルスラの手が彼女の口から退けられると自分の手で押さえる エルマ「す、すみません~…」 俺「お、俺に謝られても…というか少佐…上官なんだ…」 涙目になり幼い印象を持つエルマを見て俺は信じられないといった顔で彼女が震えているのを見ていた 少ししてエルマは深呼吸して落ち着きを取り戻す エルマ「すみませんでした、この事は誰にも…」 俺「言いませんよ、というより重要な部分はウーシュが防いでくれたかもしれませんし」 エルマ「あ、ありがとうございます…」 ウルスラ「少佐はどうして赤城に?」 エルマ「それはですね、基地指令からスオムスへの補給物資を扶桑から受け取るように言われて 北欧から出る赤城に乗って扶桑まで行ってたんですよ ついでに手伝って来いって言われました」 俺「使いっぱしり…?」 エルマ「それは言わないでください…ぅぅ…往復で約1ヶ月も掛かるなんて思わなくてクリスマスに 間に合いませんでした…今頃507では楽しく過ごしてるんだろうなぁ…」 俺(統合戦闘航空団って大体前線基地じゃなかったっけ?) ウルスラ(迫水ハルカ中尉の居る基地でクリスマス…あまり想像したくありませんね…) エルマ「お仕事だから仕方ないのです…せっかくですから俺中尉とウルスラ中尉にコレあげちゃいます」 そう言われてエルマから紙巻タバコの箱くらいのサイズの箱を受け取る 俺「どうも…これは何ですか?」 エルマ「スオムスでよく食べられる飴ですね、クリスマスなのでプレゼントしちゃいます!」 俺「どうも、黒い飴か なんか黒糖で作った飴を思い出すなぁ…」 ウルスラ「…あ、俺さn」 ウルスラが何か言おうとしたが俺は受け取った箱から一粒の黒い飴を取り出してそれを口にすると 全身を一瞬だけビクっと大きく震わせた後、小刻みに体を震わせ始めた そんな俺の反応をよそにエルマは眩しいくらいの笑顔を見せる エルマ「サルミアッキって言うんですよ~美味しいんですよね~」 俺「ふぁぃ、おいひいです…」 ウルスラ「…」 口の中に広がる何ともいえない独特の苦味と甘味料、そして香りが支配する独創的な味のサルミアッキを 俺はエルマの目の前で吐き出すことも出来ずに若干涙目になりながらそれを頬張り、無理やり飲み込む 俺「はぁ…はぁ…はぁ…」 ウルスラ「俺さんサルミアッキを知らなかったんですね…」 俺「先に言ってくれ…」 ウルスラ「言おうとする前に食べちゃう俺さんが悪いんですよ」 エルマ「どうかしましたか?」 俺「い、いえ、なんでもないです!」 ウルスラ「エルマ少佐、私達の機材はどのあたりにありますか?」 エルマ「あ、そうでしたね こっちですよ~」 俺の反応に疑問が残るエルマだったが、思い出したかのように赤城から降ろされた物資の箱の間を縫って二人を案内した 俺「えーっと、研究用の資材関係と各種部品…とぬいぐるみ?」 ウルスラ「それは開発室の人がたまに取り寄せるものですね」 俺「気楽だねぇ…今日はクリスマスパーティーとか開発室でやってるみたいだけど…」 ウルスラ「私達研究員もたまには息抜きが必要ですからね」 俺「そんな日に俺達は開発室から出てお仕事してるんだけどね…っとこれで全部かな」 エルマ「わかりました~、カールスラント技術省の荷物はチェック完了ですね~」 エルマは船員から受け取ったであろうバインダーに挟まった荷物一覧票の紙にチェック完了の印をつける エルマ「直接持って帰られるのですか?」 俺「一部急ぎで欲しかったから二箱だけ持って帰りますよ、あとは軍の補給班にお任せですねぇ」 そういって俺は目の前に10個程度並んだ自分の60cmくらいの高さほどの箱の中から2個の箱を選別する 俺「比較的小さい荷物だと思って乗用車で来たのが間違いだったなぁ…といっても軍用のでかい車は出払ってたから 使えなかったけど…乗るかな?」 ウルスラ「大きさ的には大丈夫だと思いますが…」 俺「そっか、それじゃあ俺はこの箱を積んでるからウーシュはエルマ少佐と話でもして待っててよ」 ウルスラ「あ、でも…」 俺「二つくらい平気だって、昔なじみと少し位ゆっくりしても良いだろう?エルマ少佐は大丈夫なんでしょう?」 エルマ「はい、あんまり私が動いちゃうとお邪魔になっちゃうので簡単なお仕事だけのお手伝いでしたからね 時間余っちゃうので大丈夫ですよ~」 俺「よかった、それじゃあウーシュをお願いしますね」 俺はそれだけ言って高さ60cmほどの箱を何とか持ち上げて開発省から載ってきた技術開発省が所持している 乗用車に向かって夜になり暗くなってしまった道を歩き出した ◆ エルマ「あの方がウルスラ中尉が手紙に書いていた人ですか?」 ウルスラ「はい、珍しい男性ウィッチですね」 エルマ「初めて聞いた時は驚きましたけどね…でも変わった人じゃなくて良かったですね~ わたしの所なんて変わったどころか前より酷く…」 ウルスラ「…やっぱり」 エルマ「私もノーマルなのに…うう…ウルスラ中尉がうらやましいです」 ウルスラ「どうしてですか?」 エルマ「男女で恋人の仲になれるのはわたしにとってはとても羨ましくて…」 エルマが呟いたその言葉にウルスラは微動だにしなかったが頬を赤く染める ウルスラ「私はまだそういう仲では…」 エルマ「そうなんですか?二人ともとっても落ち着いていて長年連れ添ったみたいに見えましたが…」 ウルスラ「…付き合いは長いですね」 エルマ「ウルスラ中尉がスオムス義勇独立飛行中隊からカールスラントに戻った時から何があったかは知りませんが 多分とっても幸せな事だと思いますよ?女の子同士じゃないし…ブツブツ」 ウルスラ(エルマ少佐があの後どうなったかが私には気になりますけど…) エルマ「長く付き合うという事は長く生きているって事ですからね それにウルスラ中尉、クリスマスに お仕事なのに嬉しそうな顔をしてますからねぇ」 ウルスラ「!?そ、そうでしょうか…」 エルマ「はい、幸せそうな顔してますよ?」 ウルスラ「…///」 ウルスラが寒い夜空の下でその頬を更に赤く染めていると俺が一つ目の箱を乗用車に載せることが出来たのか 二つ目の箱を取りに彼女達の所に歩み寄って来ている エルマ「あ、俺さんが着ちゃいましたね それでは私は失礼しますね~」 ウルスラ「はい、エルマ少佐お体にお気をつけて」 エルマ「ウルスラ中尉もお気をつけて、俺中尉とケンカしちゃだめですよ~?仲良くですからね~」 ウルスラ「ふふふ…わかりました、それでは」 俺「お待たせってエルマ少佐行っちゃったか」 ウルスラ「ええ、私達も帰りましょう もうずいぶん遅くなっちゃいましたからね」 俺「あら…本当だ、こりゃあ帰る頃には技術省の連中パーティーで出来上がって寝てるかもなぁ…」 俺は腕時計を見て開発室で行われているパーティーがとっくに始まっている事、戻ったら 後片付けをさせられるかもしれない事を考えて一つため息を漏らしながら二つ目の箱を持ち上げて ウルスラと共に車に向かって歩き始めた ◆ ノイエ・カールスラント 夜道 俺「なんとか車に荷物が入ってよかったな」 ウルスラ「そうですね、お陰で後部座席は埋まっちゃいましたけど」 黒くて全体的に丸い乗用車にウルスラは助手席に座り、俺は運転席に座り技術省に向かって帰路についている 車の中は12月のノイエ・カールスラントの寒さを遮断して暖かい空気が二人を包み込む 俺「これで明日からロータリーエンジンの仮組みが出来るな」 ウルスラ「そうですね、レシプロとあれだけ構造が違うと部品の調達にも苦労しましたけど…」 俺「まあこれからもっと大変になるんだろうけどなぁ…うお!?」ガタガタガタガタ… 調達した部品の事をウルスラと話していた俺だったが、急に車が何も無い所で揺れ始め 落ち着いてブレーキをゆっくり踏んで夜道の脇付近へと車を止める 俺「…急に車がおかしくなったな…大丈夫かウーシュ?」 ウルスラ「私は大丈夫ですが、どうかしたんですか?」 俺「分からない、エンジンをかけなおしてみてるんだけど掛からなくてな…ちょっとエンジン見てくる」 そう言って俺は全体的に丸い車から出て車前部にあるボンネットを開ける しかし夜もあってか視界が悪く、電灯の少ない夜道ではエンジンを細部まで見るには光が足りず 俺はしばらく首を捻りながらエンジンと格闘し、 見える範囲内で応急処置を試みて再びボンネットを閉めて車に乗り込みエンジンをかけ直す 俺「ん~…だめかぁ…」 ウルスラ「エンジン掛からないのですか?」 俺「ああ、急に何かおかしくなったみたいだけど夜だから原因が見えないんだ、光が無いからなぁ…」 ウルスラ「…そうですか」 俺「押して帰るってのも考えたけどここから技術省までかなりの距離だしなぁ…それに」 俺は諦めたように腕時計を見る その時計は22時30分を過ぎておりそろそろ深夜へと入る頃になっていた 俺「このあたりじゃ皆寝てるだろうし助けも呼べないっと…どーするか…」 ウルスラ「朝まで待ってみても良いですよ?」 俺「ん~…確かに朝になればエンジンルームも見渡せるくらいになるから修理できるかもしれないけど…良いのか?」 ウルスラ「はい、私は構いませんよ」 俺「悪いな」 ウルスラ「車が偶然調子が悪くなっただけなので仕方ありませんよ」 俺「そう言ってもらえると助かる、ちょっと待っててな」 俺は再び車から出ると車の後部にあるトランクを空け、目的の物を見つけるとそれを手に取り 車のドアを開けてウルスラに手渡す 俺「毛布とは行かないけどシーツがあったからこれをかけると良い」 ウルスラ「でもこれ一枚じゃ…」 俺「俺は厚着してるから大丈夫、それに葉巻を吸えば体が暖かくなるから大丈夫なんだよ」 ウルスラ「そういう物なのですか?」 俺「気分的にはそんな感じがするんだ、だからそれかけて寝てな 俺は一服してから寝るから」 ウルスラ「…はい」 ウルスラの肯定を確認して俺は携帯用の灰皿を持って空けていた車のドアを閉めて、車の外でポケットから 裸の葉巻を咥えマッチを取り出して気分だけでも暖かくなるように火を着け、ノイエ・カールスラントの空に紫煙をゆっくりと立ち上らせた ◆ 俺は葉巻を吸い終えて携帯用の灰皿の蓋を閉めて車に乗り込む ウルスラ「おかえりなさい俺さん」 俺「うぉ!?起きてたのか…」 車の座席を倒して白いシーツに実を包んだウルスラは俺の方向に体を向ける ウルスラ「今日はイブですからすぐ寝たら勿体無い気がしましたからね」 俺「そうか?ウーシュにしては珍しい発言」 ウルスラ「私を何だと思ってるんですか…それにまだ貰って無かったですからね 今年もいつものを下さい」 そう言ってウルスラは倒していた体を起こして身を乗り出して俺に顔を上げて目を瞑り唇を少しだけ俺に突き出す 俺「う…そういうネダり方をするものじゃないだろ」 何か違う物を催促されているように思えてしまった俺はいち早く自分のポケットに右手を入れて 毎年の恒例になってしまったものをウルスラの唇に運ぶ それを感じ取ったのかウルスラは少しだけ俺が魅力的に感じてしまった口をあけて俺の渡したものを頬張る ウルスラ「ありがとうございます、俺さん」モゴモゴ… 俺「毎年の事だからな、なんでチョコなのかは知らないけど…」 ウルスラ「甘いものは頭に良いとされますからね」 俺「そういうもんだな…しかしあんなネダり方はもうダメだぞ?」 ウルスラ「どうしてですか?」 俺「なんか…違う物をネダられるようで」 ウルスラ「私はそっちでも良かったのですが…」 俺「もう少し自重しなさい…まったく」 去年からか一昨年からかは忘れたけどイブにチョコをあげる習慣がつき、ウルスラは毎年それをねだるのだが 何故か年を重ねる毎に大胆になっていくのは何故だろう… ウルスラ「考えておきますね」 俺「そうして貰えると助かる、しかし今年もこんな夜空の下とはなぁ…」 ウルスラ「嫌でしたか?」 俺「そうじゃないんだ、俺がノイエ・カールスラントに来てからイブは空母の上とか海の上とかだったろ? 今年は陸地で暖かい布団の中で過ごせるかな~って思ったんだけど」 俺がノイエ・カールスラントの基地に配属されてから欧州へ補給へ向かう空母の護衛の任務に忙しく イブの日は大体決まって夜空の下で過ごしていた 開発室に配属されてからは夜空の下で過ごす事はないだろうと思った矢先に夜道の下車の中で 過ごす事になったのだ ウルスラ「…私は構いませんけどね」 俺「そうか?」 ウルスラ「だって…」 そう言ってウルスラはシーツを持ったまま身を乗り出して俺の座っていた運転席に移動して 座席を倒して眠る体制に入っていた俺の体の上に覆いかぶさりシーツを広げて二人を包み込むようにする 俺「お、おい…!?」 ウルスラ「こうしたほうが二人とも暖かいですよ?」 俺「それはそうだけど…その…葉巻臭いだろ?」 俺は覆いかぶされてうつぶせになり、俺の服に少しだけ顔を埋めるウルスラに苦し紛れだが事実の事を言う ウルスラ「そうですね…葉巻の臭いがしますし、油の臭いもします」 俺「あんまり良いものじゃないだろ?だからそっちで…」 ウルスラ「でも俺さんの臭いもしますよ?落ち着きます」 俺「俺の臭いって…」 ウルスラ「気にしないで下さい」 俺「そう言われてもなぁ…」 俺の膝下が隠れるか隠れないか程の丈があるハーフズボンから出た足が少しだけ冷たく 柔らかいウルスラの足と触れ、彼女の甘い香りが俺の鼻をくすぐる ウルスラ「それと俺さん、私からコレを…」 俺「ん?」 もぞもぞと俺の上でウルスラは白衣のポケットからハードケースらしき金属の箱を俺に差し出す ウルスラ「葉巻のハードケース、私からのプレゼントです」 俺「良いのか?なんか高そうだけど…」 ウルスラ「クリスマスプレゼントのお返しです」 俺「チョコのお返しにしては高い気もするが…ありがたく頂くよ大切にする」 ウルスラ「はい」 俺は彼女から葉巻のハードケースを受け取りポケットの中に入れる ウルスラ「さっき言いかけてた事なんですけどね」 俺「ん?」 ウルスラ「イブに夜空の下で過ごす事なんですけど、俺さんは不満かもしれませんが私は構いませんでした」 俺「どうしてだ?」 ウルスラ「こうして俺さんと一緒でしたからね」 そういって俺の体に軽すぎるのではないかと思われるほどの全体重をウルスラは俺にかけてよりかかる 俺「…そういえば毎年一緒だったもんな」 ウルスラ「ええ、毎年艦の上でも一緒でしたね 今年は車の中ですが」 俺「おまけに今年は陸地だ」 ウルスラ「そうですね…もし来年もあったらこうして一緒に過ごしたいですね」 俺「来年かぁ、それまでにやる事が多すぎて想像もつかないな」 ウルスラ「それまで無事で居てくれば良いんですけどね 俺さんは無茶をしますから…」 俺「あはは…申し訳ない、まあ一緒、かもしれないな」 俺はこれから先の事を思う、現在作っている試作型のロータリーストライカーを完成させてテストを行い そのデータをフィードバックして再び開発室で試作型のストライカーに手を付ける そんな頃にはとっくに来年の12月になってるのかもしれないと ウルスラ「約束はしませんけど、来年も一緒だと良いですね」 俺「来年も俺と居るつもりか…勿体無いような気もするがなぁ、クリスマスなんだし」 俺はしみじみとそんな事を言っているとウルスラは小声で呟く ウルスラ「…だからこそですよ」 俺「ん、なんだって?」 ウルスラ「なんでもありません、そろそろ私は寝ますね おやすみなさい俺さん」 俺「お、おお…おやすみウーシュ」 ウルスラの呟きが少し気になる俺だったがすぐに寝息を立て始めたウルスラに誘われるように 俺も彼女の下ですぐに眠りに落ちていった ◆ ノイエ・カールスラント 技術省 ウルスラの研究室前廊下 翌日朝 「ああああああああ!お、俺中尉!あ、ああ…朝帰りとは何事ですか!」 俺(朝一番にこの声量は精神的に聞くなぁ…) 俺とウルスラは夜道で夜を共にし、朝方にエンジンを直し(といってもウルスラが手伝ってくれなければ出来なかったけど) 開発室に戻って着た所にちびっこい身長で俺に対して怒りをあらわにしながら長髪をなびかせている誰かさんに似たこのウィッチは カールスラント空軍所属ヘルマ・レンナルツ曹長 開発中のジェットストライカーのテストパイロットだ ヘルマ「クリスマスに朝帰りなんて…あなたにはカールスラント軍人としての誇りは無いのですか!」 俺「誇りも何もトラブルだから…エンジンの調子が悪くて帰れなかっただけだから」 ヘルマ「そ、そんな事を言ってウルスラ中尉と二人っきりで…」 なにやら妄想を始めたこのちびっこウィッチは顔がみるみると赤くなって良く見ると目を回している 朝一番の大音量のヘルマの声に先日クリスマスパーティーをしていたであろう研究員が数人 寝ぼけた顔を覗かせている 俺「多分想像している事はしてないから大丈夫だよ」 ウルスラ「そうですよ、ただ二人で一緒のシーツで寝てただけですから」 ヘルマ「一緒の…シーツで…体を重ねて…うわああああああぁぁぁぁああああああ!?」ドドドドドドドド… 俺「あ!?おいヘルマ!体は重ねてないから、誤解するな!」 ウルスラの言葉によってヘルマの妄想が加速し、耐え切れなくなったのかその幼いウィッチは ウルスラの研究室から飛び出すように走って出て行った 俺「大丈夫かな…事実無根の事を言い出しそうだ」 ウルスラ「大丈夫ですよ、彼女はああ見えてもカールスラント軍人の鑑のような子ですし」 俺「それなら良いんだけどな…さーって眠気覚ましにコーヒーでも飲むかな」 ウルスラ「運転お疲れ様でした、眠気覚ましにこれをどうぞ」 俺「ありがと…んぐぁ!?」 ウルスラに渡された黒い飴を口に入れてしまった俺は先日同様再び涙目になりながら 膝が耐え切れずに地面に膝と手をつける 俺「さ、サルミアッキ…」 ウルスラ「眠気覚ましにはぴったりですよね」 俺「ひ、酷い事をするなよ…」 涙目の俺の姿がおかしかったのかウルスラは優しく笑いながら地面に手を付いている彼の肩に手をかけて ウルスラ「ふふふ…ごめんなさい、これは口直しという事で」 そう言われ俺の頬に甘く柔らかい香りと共に彼女の薄く淡い色をした魅力的な唇で口付けをされる 俺「っ!?う、ウルスラセンセイ!?」バッ 頬に口付けをされた俺は声が上ずりながら急に立ち上がってウルスラを見る 眼鏡越しに見える彼女の視線は俺とあわせず横を向いており潤んでいるように見え頬は赤くなっている そんな顔をされたら俺はなんて言って良いのか分からず二人の間に少しだけ沈黙が流れるが 俺は背後に気配を感じてそちらを向くと ヘルマ「や、やっぱり…やっぱり何かあったんだあーーーー!!」ドドドドド… 俺「ちょっと待てヘルマ!?叫ぶな!?変な噂が流れるだろおおおおお!」 気になって戻って来たヘルマによって頬に口付けを見られてしまった俺は逃げだしたヘルマを反射的に 追いはじめた ウルスラ「メリークリスマスです俺さん、二人でイブを過ごせたお返しのプレゼントですよ」 ウルスラは優しいが含み笑いをしながら呟き、研究室に置かれた椅子に座って本日の研究に取り掛かった 悪運な俺 番外編 ~黒い物体とプレゼント~ おわり
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第7話 大怪鳥ネウロイ襲来!! ――――――――――――――――――――ロシア魔導開発研究所の艦・研究室 ヴィクトル「ふーむ。これはどうしたものか?」 研究長「はい、ボク准尉の魔力値がここの所、伸びています。」 ヴィクトル「この前の戦闘だってあの姿になったしな・・・何の前触れも無く。」 研究長「ええっ、ですが・・・これは驚くべき事ではないでしょうか?」 ヴィクトル「バカモノ、原因も解らずに驚くも無いわ。」 研究長「失言でした・・・」 ヴィクトル「・・・所で、カールスラントの所のウィッチの件だが・・・」 研究長「その件でしたら、なんとか許可取れましたよ。こっちに逃げ込んだネウロイを倒すという条件で貸してくれるそうですよ。」 ヴィクトル「そうかそうか。今度、ロシア名物のマトリョーシカでもプレゼントしてやるかのカールスラントのお偉いさんにな・・・」 ボク准尉のデータ値を見るヴィクトル ヴィクトル「(・・・さて、異状にまで伸びるこの魔力、これがどういう結果を示すのか?楽しみだ・・・)」 ――――――――――――――――――――ロマーニャ基地・執務室 坂本「カールスラントのナイトウィッチ?」 ミーナ「ええっ、501が再結成する前、私とトゥルーデとフラウとヘルマ曹長と一緒に戦ったウィッチよ。」 バルクホルン「ハイデマリー・W・シュナウファー大尉。我がカールスラントが誇る最強のナイトウィッチだ。何故、彼女がここロマーニャに?」 ミーナ「上層部がいうには、カールスラントに現れたネウロイがこっちに逃げ込んで撃破のためこっちにくるそうよ。」 坂本「それなら、我々に任せればいいのだが・・・何故、そんな事を?」 ミーナ「・・・ヴィクトルが言ってきたのよ。」 バルクホルン「あの博士が?」 ミーナ「ええっ、〈取り逃がした物ならば自分で始末をつけなければいけない。なに、心配する事は無い。ボク准尉にも夜間哨戒に参加させれば良いからな。〉って・・・」 バルクホルン「たった、それだけで上層部が許可を出すなんて、ただの研究者といのも妖しくなってきたな・・・。」 坂本「それもそうだが・・・何故、カールスラントで現れたネウロイがこっちに来たのかも不思議だが・・・」 ミーナ「ネウロイは謎が多い部分があるからね。でも、ヴィクトル博士もボク准尉をそこまで進めるのも何故かしら?」 バルクホルン「・・・確かにな。いくらボク准尉があんな姿になれるからって期待しすぎではないのか?」 坂本「悩んでも仕方ない。今後もヴィクトル博士の情報を集めよう・・・」 ――――――――――――――――――――談話室 ミーナ「ご紹介しますね。カールスラントのナイトウィッチのハイデマリー・W・シュナウファー大尉よ。」 ハイデマリー「初めまして・・・。短い間ですがよろしくお願いします。」 宮藤「よろしくお願いします!!(胸が大きい人だな・・・)」 早速、胸チェックをする宮藤。ハイデマリーはそんな視線に気づかなかったが・・・ サーニャ「あっ・・・ハイデマリーさん。」 ハイデマリー「サーニャちゃん、元気にしてた?」 サーニャ「はい。」 エイラ「サーニャと知り合いなのカ?」 ハイデマリー「ええっ、ナイトウィッチ同士で情報を交換してたの。」 リーネ「へー、そうなんですか。」 ボク「でも、カールスラントのナイトウィッチがこっちに来た理由って?」 エーリカ「あっ、そういえばそうだね。ミーナどうしてなの?」 ミーナ「・・・カールスラントで現れたネウロイがどういう理由かこっちに来たのよ。」 シャーリー「こっちに来た?どういう事なんだ?」 ハイデマリー「・・・私が夜間哨戒で遭遇したネウロイは猛スピードで通り過ぎたの。それで、ネウロイの進路方向を調べたら・・・」 バルクホルン「この最善基地まで来たという訳か。しかし、なんの被害も出ていない・・・」 エイラ「ンー・・・さっぱりダナ。」 ボク「でも、ネウロイならば倒さないといけないでしょ。考える事は後にした方が・・・」 坂本「そうだな。そこで夜間哨戒のメンバーだがハイデマリー、サーニャ、エイラ、そしてボク准尉だ。」 ボク「僕も、ですか・・・?」 坂本「ヴィクトル博士がそろそろ夜の戦闘にも慣れさせて欲しいという要望があったからな。 どの道、ボク准尉には夜間哨戒に参加させようと思っていたからな。」 ボク「・・・そうですか。」 坂本「というわけで、早速だが・・・夜に備えて寝ろ。」 ――――――――――――――――――――エイラ&サーニャの部屋 サーニャ「・・・ボク准尉はどうしますか?」 ボク「んー、どうしようか。」 寝る場所は二段ベット。流石に4人となると・・・ちょっと窮屈かもしれない。 ボク「そうですね・・・。」 チラッとエイラを見ると・・・ エイラ「・・・。」 サーニャと一緒に寝る。という目だ。ここは空気を読んで・・・ ボク「ボクは天井で寝ますよ・・・」 ハイデマリー「天井で・・・・?」 エイラ「どうするんだ・・・?」 ボク准尉の奇妙な答えで首をかしげる三人。 ボク「見ていれば解ります・・・・。」 ファーと欠伸をした後、タンッと飛んでコウモリの様に逆さまにぶら下がる。 使い魔を発現させてコウモリの翼で身を包んで目を閉じて寝る。 エイラ「随分と器用な奴ダナ。」 ハイデマリー「使い魔がコウモリだから、あの様に寝る事もできるのね・・・。」 サーニャ「・・・夕食まで寝ましょう。」 三人もベットへ向かい、就寝する。 ――夕食の時間―― コンコンとドアを叩いて開ける宮藤 宮藤「みなさーん、夕食の時間・・・!!?キャアアアァァァァ!!」 基地中に宮藤の悲鳴が響き渡り、皆はドタドタと集まる。 坂本「どうしたんだ、宮藤!?」 宮藤「あ、あれ・・・・」 バルクホルン「むっ!?」 宮藤が指さす方向に天井にぶら下がっている黒き物体。 宮藤の悲鳴で三人とも目を覚まし目を擦る エイラ「んー、どうしたんだヨ。」 サーニャ「どうかしたの・・・?」 エーリカ「えっと・・・天井にぶら下がっているあれは・・・?」 ハイデマリー「あっ、あれはボク准尉です。」 そう言うとボク准尉が起きると同時に床に着地して、んーっと背を伸ばす。 シャーリー「随分と器用な寝方をしているな・・・・」 ボク「あっちでも、サバイバル訓練の時でも逆さまで寝ていましたから・・・。」 シャーリー「へぇー・・・んっ?」 一瞬だったが、ボク准尉の瞳の色が赤になっていたが・・・元の色に戻っていた。 ボク「どうかしましたか?」 シャーリー「いやっ、なんでもない。」 ――――――――――――――――――――ハンガー場 夕食を済ませて、ハンガーへ集まる四人。 ボク「・・・普段、見慣れているけどなんか、不気味・・・」 エイラ「フフーン、怖いだろウ?」 サーニャ「エイラ、そんな事を言っちゃダメだよ。」 ボク「大丈夫ですよ、サーニャさん。夜間訓練も受けていますが実際となると初めてです・・・」 ハイデマリー「私も最初は怖いと思ったけど慣れると大丈夫なのよ。」 ボク「は、はい・・・。」 エイラ(サーニャとハイデマリーは信用しているけど、こいつは得体が知れないんだよな・・・。) ただ、エイラだけはボク准尉の事を少しだけ警戒していた。 悪魔の姿の事を警戒しているからだと思われる。 誘導灯が、暗闇の滑走路を照らし出す。 4人のウィッチが、夜空へと駆け出し飛び立つ。 第9話 白き海の堕天者