約 2,386,599 件
https://w.atwiki.jp/bo-dorowa2/pages/74.html
ジュンナとメリーと夢宇の三人は放送が流れていたのを聞いていた、その放送でどこが禁止の地区エリアになっているのかとかはジュンナは全部記憶できるそうなのでそれは何とかなったのだが メリーは放送が終わってから下を向いたまま黙っていた…まさかだと思っていた、みんなと一緒にちゃんと帰れるかどうかなと思っていた だが、それは先ほどの死亡者の放送でシェルヴィとタクミ、二人の名前が読み上げられた時に悲しみが少し込み上げてきた、フェンリルがまだ生きているだけでもまだ希望が持てるのだが ティル…彼みたいな悪人だけはまだ生き延びていて同じ学校に通う二人が死んでしまったというのを聞いてやはり信じることができなかった 「メリー元気ないのだ~」 「………(二人共……)」 タクミさんは別のチームだったけど正義感が強く優しい一面が見えた、だけど単なるめんどくさがりってのは分かっている、最後にフェンリルが好意を抱いていたこと知っていたのかな…? シェルヴィは同じCチームだった、最初のほうは白銀さんとしか喋っておらず他人と接することが不器用だったけど喋ったらちゃんと話しを聞いてくれて案外素直な一面だってあったし Cチームのみで遊んでいた時にクッキーつくってみんな倒れたのはいい思い出だった、味が最悪すぎてみんな倒れたけど だけど、もう…声も聞くことができない、どこにいるのか姿も見ることができない、死んでしまったため………二度と会うこともできない、永遠に…… そう思っていると悲しくて切なすぎる気持ちがあふれて出る、もし…他の人も死んでしまったらどう感じるのだろうか、あの野郎以外…フェンリルやアニタ、リカと言ったHAのメンバーだけでない 隣にいるジュンナだって、誰かかならず死ぬと思うと… 「っ………」 少し出かけた涙を必死にぬぐって先に行こうとした、今は生き残らないと…それだけでもタクミさんの分もシェルヴィの分も多く生きておく…今だけでも… 「少し空気が重いのだ~どう思うよ、ツッコミ大貧民」 「え…いや、お前は何も思わないのか?」 「どうってなんなのだ?」 「…………いや、なんでもない」 「先に行くよ、二人とも…」 メリーが先に行こうとしたのを見てジュンナと宇夢も先に行こうとした…この先に起こることはまだ予想すらしていなかった…。 同時刻、ジュンヤとティルも同じように放送を聞いていた…ジュンヤは先ほど言われていた禁止範囲を一語一句逃さずに聞いていたのだが どうも信じることができなかった 「(俺が今いる場所で15人も死んだのかよ……こんなのおかしすぎるだろ)」 人が死ぬだなんて想像もしたくない、それどころか…ティルの様子を見ていて人が死んだのを少しは怖がることや恐怖に感じることが全くなさそうな態度を示していた それが一番恐ろしかった…こういう人物、人を殺しても平気でいる人物が何人もいると思ったら 恐 怖 で 身 が 凍 り そ う に な る … あまり考えないようにしたい、だが…死体が足元にあったら多分グロい死に方をしている死体とかあったら、恐怖どころかの騒ぎじゃないトラウマになる可能性だってある 「(命を何だと思っているんだよ…本当に……これを考えた主催者は本当に狂っているよ、うすうす思うけど…)」 そう思っている人物は少しはいるはずだと信じたい、目の前にいるティルを見て人が一気に15人も死んでしまったのにもあまり恐怖心を感じられないのが怖かった 「どうしたんだ?」 「あ、大丈夫だ……」 あまり何も考えないでおこう、他人が死んだ事よりも…だけど…どうしても怖い…さっきまではどうしようかとかそういうのを考えていた 人と言ってもティルにしか合わなかっただけで殺し合いとかそういうのは何かの夢だろうかと思い、信じていた だけど、これは現実…今でもどこかで断末魔などが聞こえてくるかもしれない それだけではない、何時殺されるのだろうか…自分じゃなくてジュンナがもし誰かに殺されたとか最悪のシナリオが頭によぎった だがすぐに首を振り必死に今は誰かが死ぬとかそういうのは考えないようにした 「(こんなこと……絶対に……おかしいだろ…意味がわからねえ…)」 しかし、ティルとメリーにはまだわからなかった…目的地は違うが一緒の場所へと進んでいて、だんだんとお互いがあってしまうというところまで……近づきつつあることに…。 【場所・時間帯】C3・昼過ぎ 【名前・出展者】メリー・シュワンツ@Heroes Academy 【状態】健康 悲しみが残っている 【装備】 なし 【所持品】 ごぼう、掃除機、夢宇の荷物(ロープ、卒業文集) 【思考】 大前提:ティルを殺す 1.卒業文集見ちゃえ☆ 2.ティルを探す 3. タクミとシェルヴィが死んでしまったため、動揺あり 【名前・出展者】闇神純奈@永春学園物語 【状態】至って健康問題ない 【装備】 出刃包丁 【所持品】 探知機(現在使用中、よってジュンヤを見つけた後は使えなくなる) タオル、打ち上げ花火 【思考】 1.基本的にはバトロワとか興味ない 2.兄貴を探しにいざゆかん!なのだ 3.メリーを少し心配している 【名前・出展者】白雪夢宇@ぶっとび戦隊ブットンジャー 【状態】健康 でこは完治した 【装備】 なし 【所持品】 メリーに奪われている 【思考】 大前提:じつは殺すとかいう前提は薄れている いまはただ本能のままに 基本:ともみに手は出さない 1.今度はツッコミ大貧民かよ! 2.っていうか出刃包丁返せ! 3.っていうか何か出た! 早く返せ! もちもの返せ! 4.とりあえず一緒にいよう… 【場所・時間帯】C5・昼過ぎ 【名前・出展者】闇神純也@永春学園物語 【状態】一応元気、だが凍死しかけたため体力は少し落ちている 【装備】 なし 【所持品】 ガリガリ君ソーダ味(投げ捨てた)カイロ(投げ捨てた) 七色OZIYA(一口食べたが一応持っておこう、何かに使えるはずだ、きっと…多分…) 【思考】 1.死亡者を聞いて少し恐怖感を感じている 2.間違っているだろと誰も思っていないと思うと怖い 【名前・出展者】ティル・シュワンツ@Heroes Academy 【状態】疲れが少しだけ取れて健康状態です 【装備】 きくまさむね 【所持品】きくまさむね 【思考】 大前提:メリーを殺す 1.メリーを探す 2.とりあえず、どこかに行こうか… 前の話 050 第一回放送 次の話 052 裏切りの昼ごろ
https://w.atwiki.jp/at-world_setting/pages/30.html
●塔(アルトネリコ )について 作品自体の名であり、原意は「増幅塔」の総称。 名のとおり魔法の力を増幅させることが出来る他、天候制御、重力場形成などなど、ロストテクノロジーとなった今も 健在の多数の機能を有する。 第一増幅塔の完成、第二第三増幅塔の建設が記録されているが、グラスノインフェリア後はお互いが隔絶され消息不明と 看做しあっている。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/41296.html
《機界神性(きかいしんせい) アルトロン・ゴーレム》 機界神性 アルトロン・ゴーレム SR 無色 (5) タマシード/クリーチャー:バロール・システム/ACE 12000 ■相手のクリーチャーが攻撃する時、このタマシードを破壊してその攻撃を中止してもよい。 ■自分の無色クリーチャーまたは無色タマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。 ■イージス(このクリーチャーをアンタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) ■このクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。 ■T・ブレイカー 作者:wha 《バッテン親父》 バロール・システム イージス カードリスト:wha カードリスト2:wha 評価 名前 コメント )
https://w.atwiki.jp/aphtrpg/pages/78.html
キャラ名 アルトゥール・ヴォールコフ img1360532601_00329_0.png 年齢 23歳 性別 男 身長/体重 183㎝/70㎏ 種族 人間 システム ソード・ワールド2.0 参加卓 魔剣の闘技場卓 【キャラ概要】 「貴様が右手に持っているものはなんだ」 『握った白米です!懐にちょうど頃合なものがあったので、つい!』 「貴様、気絶ではなかったのか…。何故だ…何故今おにぎりを食べだした」 『…冷めてしまっては元も子もないので、今食べるべきだと判断しました』 「……いや、わからんな。何故、貴様はおにぎりを食べた」 『………?それは、何ゆえPLはライダー5ファイター2という無謀なビルドを成した、という話でしょうか?』 続かない。
https://w.atwiki.jp/fateonsen/pages/349.html
キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】 【クラス】セイバー 【真名】アルトリア・ペンドラゴン[オルタ] 【容姿】禍々しい魔力を纏う、赤黒い鎧の少女騎士。 【その他】秩序・悪 人属性 女性 竜種 王 アルトリア顔 【HP】55/25(+30) 【筋力】A:5 【耐久】A:5 【敏捷】D:2 【魔力】A++:7 【幸運】C:3 【スキルEX】大聖杯の供給 00点:最大HPを15増やす。【宝具1】の使用回数を無制限にする。 【スキル1】直感 B 00点:最大HPを15増やす。全ての防御時、補正値3を得る。 【スキル2】魔力放出 A 00点:先手判定時、補正値3を得る。先手判定と魔術攻撃時、ダイスの面数を1増やす。 【スキル3】カリスマ E 00点:全てのデバフ効果を受けず、相手によるダイスのマイナス補正を無効化する。 【宝具1】『約束された勝利の剣』(エクスカリバー・モルガン) ∞/∞ 【ランク・種別】対城宝具 A++ 【効果】魔術攻撃時、補正値10を得る。陣地破壊が発生する。 【宝具2】『この世全ての悪』(アンリマユ) 1/1 【ランク・種別】対人類術式 - 【効果】この宝具は常に効果を発揮する。すべての防御時、最終的に受けるダメージを半減する。 HPが0になったとき、一度だけHPを5D6回復し復活する。 詳細 大聖杯に滞留する「この世全ての悪」に飲み込まれ、性質を反転させた騎士王。 その供給により規格外の出力と無尽蔵の魔力を実現しており、並のサーヴァントなら瞬く間に蒸発させうる。 非常に徹し切ったその側面は、或いは、かの王が望んだ理想のそれであったのかもしれない。 運用 5~6人用データを想定、且つ盾役は必須と思われる。 毎ターン宝具である黒い聖剣を開放しつつ、17d7で攻撃してくるため非常に厄介。 またデバフ・マイナス補正値無効と防御補正、さらに『この世全ての悪』により、高火力の宝具でも持ちこたえる。 但しステータス自体は通常のサーヴァントと変わらないため、特に奇襲攻撃には一定の脆さを見せる。 しっかりと作戦を立てたうえで挑もう。
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/384.html
戦乙女型アルトアイネス 概要フルセット内訳 コアユニット [WAL ALTINES] 素体 [戦乙女型]DI/AIP-001X2 コメント 概要 フルセット内訳 コアユニット[WAL ALTINES] 素体[戦乙女型 DI/AIP-001X2] シュバルツグリーブ L/R ノインテーター シュバルツブレスト シュバルツガーター L/R ロートリング L/R エルダヘルメ シュバルツカフス L/R クロイツクロス シュバルツシュルター L/R シュバルツリスト L/R シュバルツクゥイス L/R ジークムント ゲイルスケイグル ロッターシュテルン ヘルヴォル ジークフリート(ALTINES) 001X2 ツインテール L/R ノインテーター フリューゲルモード ヘルヴォル:ノインテーター 上記パーツのフル装備時 ()はノインテーター・フリューゲル装備 上段:リスト装備ヘルヴォル 下段:リスト装備シュバルツリスト 攻撃 防御 回避 命中 機動 耐熱 対スタン 対ダウン 120(120) 85(55) 40(60) 0(0) 35(50) 0(0) 15(5) 15(5) 140(140) 85(55) 40(60) 0(0) 35(50) 0(0) 15(5) 15(5) コアユニット [WAL ALTINES] 声優 オーナーの呼び方(下段ネタバレ反転) 備考 水橋かおり マスター・兄ちゃん・姉ちゃん「プロフェッサー」 得意 剣・短剣・大剣・槍苦手 機関銃・ランチャー ※括弧内の呼び方の発生条件はアチーブメントの達成。 素体 [戦乙女型]DI/AIP-001X2 LP LP初期 SP SP初期 攻撃 命中 回避 防御 機動 重装 暗視 水中 耐熱 △(?) 1500 ◎(5) 250 ◎(?) ○(?) ○(?) △(?) ○(100) △(35) ○ ○ △ コメント 引き分け時に褒めるで好感度上昇。 比較的移動スキルも覚えやすい部類かと。 -- (名無しさん) 2010-07-03 04 14 41 意外に素直。 茶化してはいるが、叱るとちゃんと反省する。好感度も上がる。 -- (名無しさん) 2010-07-04 12 51 31 限定品だからか、初期装備でも十分戦える。 というか普通に強い。 -- (名無しさん) 2010-11-30 16 31 15 もっと欲しいにゃん♪d(´∀`*)グッ♪ http //ylm.me/index.html -- (にゃん) 2011-11-29 18 57 14 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2210.html
※駄文です。 ※突っ込みどころ満載ですが気にしないでください。 ※他のSSの設定を使わせてもらっています。 机の上に釣り針と釣り糸、剣山、軍手、そして卓上コンロを並べて俺は頷いた。 ゆっくりを虐待するためにこれらを揃えたわけではない。ゆっくりをゆっくりさせる為に用意した。 うちで飼っているゆっくりについて軽く説明しておこう。 俺が飼っているのはゆっくりれいむ1匹でペットショップで買ってきた。 子ゆっくりから育て、今では子供も作れるくらい大きな成ゆっくりになっている。 甘えん坊で泣き虫、素直な『だけ』が取り柄なのが問題だ。 やってはいけない事や約束などをすぐに忘れる。ゆっくりは覚えが悪いといわれるが うちのはさらに拍車が掛かっている。 普通は教え込めば最低でも3日は忘れはしないがうちのは3時間が最長だった。 家の中で暴れるなといえば、何かを必ず壊したり、倒したりしている。 大きな声を出すなといえば、大音量で歌いだす。 待てといっても、1分以上持ったためしがない。 ご飯はまだか、と聞いてくるからもう少し待てといっても30秒後に同じ質問を繰り返す。 挙句の果てには、1時間前にあげたはずのお菓子をまたくれと言う。さっきあげたよ、 と説明しても自分は食べてないと言い張り泣き出す。 俺はそろそろ限界だった。 そして昨日こんなことがあった。 居間にいて飲み物を飲みながら本を読んでいた。その時用を足そうと本と飲み物をテーブルの上に置いていった。 戻ってくるといつものように飲み物を入れたコップが倒れ、本がびしょびしょに。 慣れているのでキレはしない、だが説教のひとつでもくれてやらないと気がすまない。 部屋で跳ね回っているれいむを捕まえて叱り付けた。 「部屋で跳ね回るなって言ったよね?テーブルの上にも乗るなとも言ったよね?」 「ゆ!?そうだったね!わすれてたよ!」 これがいつものパターンだ。 「本当に理解してる?」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ここでデコピンをして説教は終わりなのがいつものことだがイライラしていたことも 手伝って、からかい半分にそのまま説教を続ける。 「じゃあ、れいむは何で怒られてるのかわかってる?」 「ゆっ!?」 驚いているれいむ。この時俺は嫌な予感がした。 「れいむはなにもわるいことしてないよ!なんでおにいさんおこってるの!!ぷんぷん!」 そのままれいむは廊下に跳ねていった。 俺は固まっていた。れいむは少し前のことも忘れていた。 そういえばゆっくりは『ゆっくりできないことは忘れやすい』という特性を持っていたことを思い出した。 ということは今まで教えたことは全て無駄で、餡子の片隅にも置かれていない。 俺がいくらがんばってもれいむは何も覚えていなかったということだ。 もう限界だ。俺は4ヶ月も無駄にしていたんだと悲しくなった。 そして次の日、つまり今に至る。 起きて早々、れいむを居間に入れ遊ばせている間に、俺はいろいろと用意した。 釣り針と釣り糸、もちろん釣り針(かなり大きい)を頭に引っ掛け、釣り糸でたらすためだ。 軍手、ゆっくりに噛まれたとき、怪我しないよう手を保護するために。 卓上コンロ、言わずもがな、れいむの足を焼く、といっても跳ねられはしないが這うことはできる程度にだが。 剣山、これの上に置いておけばゆっくりは動くことができない。動かしたくないときなどにも使える。 これらを使って教育しなおす。できればゆっくりできるゆっくりになれますように。 それらを持ちながら居間に入って俺は驚いた。れいむのほかにもまりさが部屋にいた。 何故? 窓が開いている、鍵をかけ忘れていたらしい。 「「ゆっくりしていってね!」」 「何でまりさはここにいるんだ?」 早速たずねてみた。時々話が脱線したが簡単に言うと このまりさは野良でだぜ口調、外かられいむが見えてゆっくりしているゆっくりだと惚れて、 一緒にゆっくりしようと家の中に入ってきたのだという。 まあ飼いゆっくりの大半は美ゆっくりなので野良が惚れても仕方がない、 れいむはこれからはゆっくりできない生活が待っているのだから、おもいっきりゆっくりすればいいと 俺は部屋を後にした。このことを後々後悔するとは微塵も思わずに。 昼飯を食っていたら居間がうるさい。どうせ飯をよこせとかそんなのだろう。 ゆっくり用の飯を用意する。当たり前だがれいむの分だけだ。 まりさは飼っているわけでもないのに飯を用意する義理はない。そして外にとりに行ったところで締め出そう 嫌がったら蹴りだせばいい。 そして居間に入った俺は自分の目を疑った。2匹の頭には青々とした茎が!よく見れば腹も膨れているじゃないか! どうやらこの2匹、放置している間にすっきりしてしまったらしい。 自分の迂闊さに腹が立った。 「おにいさんゆっくりしすぎだよ!れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだからはやくもってきてね!」 「ばかなじじいはさっさとしぬんだぜ!」 このまりさいきなり口が悪くなったな、猫を被っていたのか。 とりあえずどうしようか、このままこいつらを捨てるのはゴミのポイ捨てとそう変わらない。 マナー違反だろうしやめる。 ならばここで処分するか。窓に鍵をかける。 まずは茎を抜こう。まりさの茎に手をかける。 「きたないてでさわるんじゃないんだぜくそじじい!」 無視して右手で茎も持ち左手でまりさを押さえる。そして手首をひねる。 「そいやー」 ポキッ 「ゆぎゃああああぁぁぁぁ!!ばりざのあがぢゃんがああああぁぁぁ!!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉぉ!!」 おお!?植物っぽいからメシメシ折れるかと思ったのにポキッと折れるとは。 茎につながったままのゆっくりたちは白目で歯をむき出しにし、筆舌尽くしがたいほどの 絶望の顔をしている。でもゆっくりだから笑い話にしかならない。そのゆっくりたちが ぼそぼそと何か言っているがまりさとれいむがうるさくて聞こえないので耳を近づける。 「もっ……ちょ…ゅ…ちゃ……」 きっと『もっとゆっくりしたかった』みたいなことを言っているんだろう。 どうでもいいことだと、そのままゴミ箱に入れる。 「ごのゆっぐりごろじ!!ぢねええええええぇぇぇぇ!!」 「おお、こわいこわい」 まりさが喚いているがまだ腹の中にも子供がいて体当たりすることもままならない。 キチガイ染みた形相で顔面から液体を垂れ流している。バカみたいだ。 さて次はれいむの茎をとれいむを見ると様子がおかしい。 「ゆゆっ!!れいむの赤ちゃんゆっくり生まれてね!」 まりさが大変な状態なのに暢気な、と思われるかもしれないが実はだからこそが正しい。 母体や赤ゆっくりが危険な状況であると親が認識すると生存本能なのか、 赤ゆっくりたちは急激に成長し、生まれるという話を聞いたことがある。 そんな感じで赤ゆっくりたちはぽとぽとと生れ落ちた。 「「「「「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」」」」」 「「ゆっくりしていってね!!」」 生まれた赤ゆっくりは計5匹、まりさ2れいむ3だ。 というか茎のうちにさっさと処理したかったのに面倒なことになってしまった。 しかもうるさいし。 茎はそのまま赤ゆっくりに食わせ始めた。食いカスとかで床がひどいことに。 はぁ〜とため息をついた。 「くそじじいはゆっくりしてないでまりささまにごはんをもってくるんだぜ!!」 「なにしてるの?ばかなの?しぬの?」 「ごひゃんをはやきゅもってきちぇにぇ!」 「じじいはしゃっしゃちょしにゅんだじぇ!」 増長したゆっくりほど醜いものはないな、口の悪さがきっちり受け継がれてるし、 俺は飯係としか認識されてないんだろうな。 無視して処分しよう。やっぱりゴミは潰したり細かくして出すのが基本だよな。 まりさの帽子を奪い取り引き裂こうとして、いいことを思いついた。 「まりささまのすてきなおぼうしをかえすんだぜ!!」 「なあまりさ、この帽子とお腹の子どっちが大事?」 「ぼうしにきまってるんだぜ、そんなこといいからさっさとかえすんだぜ!!」 即答するか、予測してたけどさ。 次にれいむの周りですーりすーりしたり、俺をまだ罵倒している赤ゆっくりたちを 指差し、質問する。 「じゃあ、あの赤ちゃんたちとこの帽子どっちが大事?」 赤ゆっくりたちは指を指されてびっくりした後、自分たちが選ばれるに決まっていると 確信してふんぞり返っている。れいむもニコニコ笑ってまりさの答えを待っている。 当然まりさの答えは、 「おぼうしだってさっきからいってるんだぜ!!しねくそじじい!!」 やはり即答した。 赤ゆっくりたちは呆気にとられた顔をして、一気に泣いたり怒ったりし始める。 まるで顔芸を見ている気分だ。 ちなみにれいむは笑った顔のままフリーズしている。きっと理解できる範囲を 超えてしまったんだろう。 「「どおじぢぇじょんにゃぎょぢょいうにょおおおおおぉぉぉぉおぉ!!」」 「しょんにゃこちょいうおきゃあしゃんはおきゃあしゃんじゃにゃいよ!」 「うるさいんだぜ!まりささまのやくにたてるんだからこうえいにおもうんだぜ!!」 こういう奴のことをゲスっていうんだろうなぁ。 それよりもこいつの口は災いにしかならなさそうだから先に潰そうか。 帽子をそこらへんにほっぽり投げて、まりさの上唇を左手に握り、下唇を右手にして 横に思いっきり引っ張る。 「がああああああぁぁぁあぁいはいおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 「いいきみだにぇ!」 「もっちょきゅるしんでにぇ!」 「「「ゲラゲラゲラ!!」」」 自分の子供たちに笑われているがそんなことは今感じている痛みによって聞こえていないようだ。 飴細工のような歯と醜い歯茎を見せ、目から涙を流し、痛がっている。 口から真っ二つにしようと思っていたがまりさも抵抗するからなかなか引き裂けない。 俺は歯を食いしばって思いっきり力を入れて引っ張った。 「ゆぎゃあああああぁぁぁ!!!」 切れた、上唇だけ。唇がなくなったことにより歯が常にむき出しの状態になり、皮も一緒に はがれたために目と目の間まで餡子が見えてしまっている。こいつはなかなかグロテスクだ。 赤ゆっくりたちも笑うことをやめて泣き叫び、気を失ってる奴さえいる。 「いだいいいいいだいいいいいぃぃぃぃぃ!!!」 「おきゃーしゃんぎゃー!!」 「どおしちぇきょんにゃこちょしゅりゅにょおおぉぉぉ!」 さっきまで笑ってみていた奴らとは思えないこと言う、餡子脳は都合よくできてるねぇ。 ちょっと用意するものがあったので居間から出る。 ゆっくりたちはまりさに釘付けで俺が移動していることに気づかない。 戻ってくるとまりさは傷がうずくのか「ゆっゆっ…」といいながら涙している。 赤ゆっくりたちは親であるまりさの痛みを和らげようとしているのか懸命にすーりすーりを している。だが、まりさは八つ当たり気味に赤ゆっくりに体当たりし跳ね飛ばしている。それでも 赤ゆっくりはボロボロになりながらあきらめず、またすーりすーりしに行く。 感動的だなあと思っていたら、まりさのそばにいるのはれいむ種の赤ゆっくりだけで、 まりさ2匹は部屋で追いかけっこをしている。とことんまりさはゲスだと思わされた。 飼いゆっくりのれいむはどうしているだろうと見てみると失神していた。きっとフリーズから 立ち直った途端にまりさのひどい面を見て気を失ったんだろう。なんとも情けない話だ。 話は変わるが用意してきたものは先ほど自分の寝室に置きっぱなしだった、釣り針、糸、軍手、剣山、 コンロ、そしてれいむやまりさをのせられるぐらいの大きさの皿、大き目のゴミ袋だ。 軍手を手にはめてさっきの続きをしよう。 だが今度は直接歯を掴む、軍手をつけているので怪我をすることもないだろう。 今度は思いっきり力を入れられるから一気に行こう。 「あがああああぁぁぁぁっっ!!!げえ゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇえぇえぇぇぇ!!」 思いっきり口が裂けた状態で叫んでいるまりさを皿の上に置く。これでしばらくは生きたままで 苦しむだろう。下あごのほうを探ってみると赤ゆっくりの様なものを見つけた。飾りや髪は おろか、目も口もどこにあるのか分からない、どう見ても饅頭だった。 ふとどんな味がするのかと思ってみかん程度の大きさのそれを口に放り込んだ。 味はさほど甘くなく、美味くもなくてがっかりした。だが口の中に入れてみて分かったが 微妙にプルプル震えていて面白かった。残った下あごはそのままゴミ袋へ。 まりさにはそのまま苦しんでもらうとして、赤ゆっくりたちはれいむの教育に使わせてもらおう。 まりさの帽子に赤ゆっくりたちを入れる。れいむはまだ気絶しているので頬にビンタをくれてやる。 「ゆぎゅっ!!」 餡子を少し吐き出したが問題ない量だ。 「ゆぐ、おにいざん、れいぶのあがぢゃんはっ!!」 「この帽子の中に入ってるよ。」 れいむに帽子の中を見せてやった後、帽子の中に向かって大きな声でゆっくりしていってね!!!と 叫んでやる。 「「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」」」 元気があって結構結構、れいむも安心しているようだ。だが和やかに終わらせるつもりはない、れいむへの 教育が待っている。 「れいむ、どうして子供作っちゃったの?お兄さんは他のゆっくりとすーりすーりするのはいいけれど 絶対にすっきりーしたらだめだって言ったよね?」 「ごめんなさいだよ!でもかわいいれいむのあかちゃんみれてゆっくりできたでしょ!!」 「そうじゃなくてどうしてお兄さんが駄目っていったことをするの?ってきいてるんだよ。」 「そんなことどうでもいいからはやくあかちゃんとれいむにおいしいごはんもってきてね!」 言っても無駄か、やっぱり痛い目みせてやらないと駄目みたいだ。 れいむの頭を思いっきり掴む。 「人の話しは最後まで聞けって教えたよなあ!聞いてんのかれいむ!」 「いだいよおおおぉぉぉはなじでええぇぇぇぇ!!」 「わかりました、離してくださいだろうが!」 「わがりまじだはなじでくだざいいいいぃぃぃ!」 苦痛を味あわせてやらないと学習できないのはゆっくりの特徴だがうちのはさらに悪いからなあ。 これで学習できてるのか? 「何でお前は怒られてるのか憶えてるか?」 「ゆぐっ!?」 やっぱりわかってない。もうこいつにはほとほと愛想が尽きた。 4ヶ月も無駄な時間をとらせてくれたお礼も兼ねて虐め殺そう。 「いいかれいむ、これからお前に問題を出す。ちゃんと答えろよ。」 「ゆっくりしたいよ……」 拳骨をお見舞いする。 「ゆべっ!」 「り・か・い・し・ま・し・た・かっ!」 「ゆっぐりりがいじだよっ!!」 「ただし!お前が答えを間違ったり、答えられなかったらお前の子供を この釣り針で突き刺すからな!」 「ゆっぐりやめであげでねっ!」 「早速行くぞー。れいむの中には何が詰まっているでしょうか?」 「ゆっぐりでぎないよおおおぉぉぉぉ!!」 「はずれー、正解は餡子でした。答えを間違えたから1匹針で刺します。」 帽子の中から適当に1匹取り出す、赤れいむだった。 挨拶しようとしたところで口の中に針を突き刺す。 「ゆっきゅぎゅぴぃっ!?」 「れいぶのあがぢゃんがああああぁぁぁ!!!」 白目をむいて痙攣しているそれを皿に乗ってるまりさの近くに置く。 れいむの目が無残な姿のまりさにいき、また気絶した。こんな調子で いちいち中断されたくない、そのためにわざわざ剣山も持ってきたのだ。 剣山を床に置き、その上にれいむを刺し込む。 「ぶぎゃあああぁぁぁぁっ!!!?」 常に刺されている痛みで気絶することもできない、これでまた続けられる。 れいむを前後に動かしてみる。 「ほれほれ〜」 「い゛ぎい゛い゛いぃぃぃぃぃうごがざな゛い゛でべべべべべっ!!!」 「あんまり動くとお腹の赤ちゃんにも刺さっちゃうぞ〜」 「いやあ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁゆっぐり゛でぎな゛い゛いいいぃぃぃ!!」 「そうか、それは良かった」 「よ゛ぐな゛びよ゛お゛お゛ぉぉぉぬ゛い゛でえ゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!!」 「黙れ、次の問題だ」 また忘れているかもしれないがそんなことはどうでもいいことなので続ける。 「さてこの帽子の中には何匹赤ちゃんがいるでしょうか?」 「いっばいっ!いっばいいるよっ!!!」 「バカかお前は、何匹って聞いてるのにいっぱいなんだよ。」 餡子脳は3以上数えられない、知ってて聞いている。 「答えは4匹でした。これでまた一匹減るけどな」 帽子に手を入れ無造作に探る。また赤れいむだった。 「いやぢゃぁぁぁぁぁはなちちぇぇぇぇぇ!!」 外の状況は分からなくても母親の悲鳴は聞こえるはず、少なくともゆっくりできていないのは わかっているんだろう。 「ちびちゃんは今からこの針で刺します」 「やめちぇぇぇぇぇ!!」 「恨むんなら答えを間違ったお前のお母さんに言ってね」 「おきゃぁしゃんたしゅけちぇぇぇ!!」 「あがぢゃああぁぁんんんんんん!!!」 「あらら、お母さんはお前を助けたくないみたいだね」 「ぞんだばげだいでじょおおおぉぉぉぉ!!!」 俺が剣山に突き刺してるわけだからそのとおりだ。 それに腹が出ていて剣山がなくても自由には動けなかったことだろう。 「ぢょうじぢぇだぢゅげぢぇぐれにゃいにょぉぉびゃきゃぁぁぁぁぁ!!」 「ぼうじでぞんだごどびうどおおおおぉぉぉぉ!!!」 だが生まれたばかりのこいつに理解できるはずがない。 「ぢにぇっ!!やきゅちゃちゃぢゅにゃおぎゃっっっ!!!………!!!」 調子に乗って汚い言葉を言い続けるその口に釣り針を入れ貫通させる。 「あがぢゃんがあ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ!!!」 最初に刺した赤れいむの横に並べる、ちなみに口をそのまま貫通させただけでは餡子はもれないし、 中枢餡子からも外れているために死ぬことはない。それが幸せかどうかは別だが。 さて、さくさく行きましょうか。 「次の問題です、ここは誰のおうちでしょうか?」 よく躾けられたゆっくりなら「おにいさんとれいむのおうちだよ!」というだろうが 俺が何度教えても「れいむのゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりでていってね!」とほざきやがる。 その後俺が蹴飛ばすわけだが、今回の答えはどうだろう。 「ごごはでいぶどばりざのゆっぐりぶれいずだよっ!!!」 おおむね予想通りだな、てか赤ゆっくりたちは勘定にすら入ってないのかよ、哀れだねぇ。 まりさが追加されてるだけでもこいつにしては上等だから困る。 どちらにしてもその答えは間違いだ。 「残念、ここはお兄さんだけのおうちです、汚い饅頭のゆっくりプレイスなんかじゃありません」 「ゆぎいいぃぃぃ!!うぞづがないでねっ!!!」 「嘘だったとしてもじゃあどうしてお前たちはゆっくりプレイスでゆっくりできてないの?」 「ゆぐぐぐぐぐぐぅぅぅっ!!」 反論することもできまい、言い返せないわけではない、こいつの場合ことばの意味を理解していないから 会話することだって難しいことなのだから、人間どころか賢いゆっくりにだってこいつのバカさ加減には あきれることだろう。こいつには要求は無視し、聞き流しをしなければやっていけない。 「それではまた一匹突き刺すぞ」 また適当に帽子の中から一匹つかみ取る。なんとまた赤れいむだった。 「おきゃぁしゃぎゅっ!!!」 命乞いも助けを呼ぶこともさせずに突き刺す。針の刺さったれいむたちの横に置く、これで 赤れいむは全部針に刺され、帽子の中には赤まりさしか残ってないわけだ。 「さて次の問題だ。この問題は難問目でしょうか?」 クイズの定番といってもいい問題だろう。そもそも並べられてる赤ゆっくりたちを数えれば分かる問題だ。 サービス問題といってもいいだろう。普通ならば。 「わがらだいよお゛お゛お゛ぉぉぉぉ!!」 だろうな、普通のゆっくりは3までが限界だといわれている。 なのにこいつは数の概念があるかどうかも怪しい。 「答えは4問目でした」 帽子から一匹取り出す。もちろん赤まりさだ。 「おきゃあしゃんにょきゅじゅ!ばきゃ!まにゅけ!」 いきなり母親お罵倒し始めたな、どうやらゲスを濃く受け継いだらしいな。 「ゆっきゅりしにぇぇぇぇぇでべべぇぇぇぇえぇっっ!!!」 こいつはとくべつに舌だけを釣り針で刺してやった。母親の苦労も知らずに口だけの奴にはお似合いだろう。 れいむは子供に罵られて打ちひしがれている、無理もないだろう、 今まで野生を知らずにつらいことも体験したことがないのだから。 もう残りは赤まりさ一匹になってしまった。帽子に入れておく必要もないため、取り出す。 「まぢゃしにちゃくにゃいぃぃぃぃぃ!!」 「だったらお母さんが正解できるように応援するんだな」 「おきゃぁしゃんがんばっちぇにぇ!まりしゃをゆっきゅりさしぇちぇにぇ!」 子供の声援を受けてれいむの目に生気が戻ってきた、今にもゆっくりしていってねと言い出さんばかりだ。 ゆっくりなんてさせない。赤まりさにも絶望してもらおう。 「もしお母さんが答えを間違うとこうなるぞ!」 赤まりさを針で刺された姉妹の近くに持っていく。 「おねぇちゃんぎゃぁぁぁ!!いみょうちょぎゃぁぁぁ!!」 白目をむき、口を釣り針で貫かれ痙攣している赤れいむたちと、 舌に釣り針を刺され舌をしまうこともできず涙と唾液を流しながら転げまわっている赤まりさがそこにいた。 これで母親の声援どころではなくなっただろう。 「それでは問題」 皿に乗った半分だけのまりさをれいむの目の前に持っていく。 「これはいったい誰でしょうか?」 「こんなきもちわるいのれいむしらないよ!」 帽子がないから見分けがつかなくて当然か。手の上にいる子まりさにもきいてみよう。 「まりさはわからないか?」 「にゃんだきゃあみゃあみゃにゃにおいがしゅりゅよ!」 そういって手から降りて食べ始めた。 「む〜ちゃむ〜ちゃちゃわちぇ〜♪」 「れいむもあまあまさんたべたいよ!ゆっぐぎゃぁあぁあぁぁぁぁぁなんでいだいどおおぉぉぉぉ!!?」 れいむも食べようとして動き、剣山が刺さっていることも忘れ痛がっている。 まったく救いようのないバカめ。 「はい時間切れ〜」 赤まりさに噛まれる度にびくっと反応する饅頭に帽子をかぶせてやる。 すると赤まりさは食うのをやめ、れいむも呆然としている。 「なんとまりさでした〜」 止まっている赤まりさを掴みあげる。途端に我に返った赤まりさは手の中で暴れだす。 「はなちちぇぇぇ!!」 「親を食っちゃうような奴がゆっくりできるわけないだろ?さあお前も口に針を刺してやろう」 喚いて口を開けているところで刺そうと俺は思っていた。 「ぷきゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 一瞬何をしているか分からなかった。だが威嚇しているのではなく 口を思いっきり閉ざそうとしているのだと気づいた。 「なるほどこれじゃ口に針は刺せないな」 ふふんと威張っているかのような顔をしている。 「だけどお前は勘違いしている、絶対に口から刺さなきゃいけないってルールはないんだよ!」 そういって両方の頬を貫く。 「ぃきゃぁぁぁぁぁぁ!!」 こうして赤ゆっくり5匹にめでたく針が刺さった。 それでは最後にれいむに取り掛かるか。 「れいむの赤ちゃんみんな刺されちゃったよ、全然ゆっくりさせてあげられてないじゃないか、 親失格だな」 れいむはゆっゆっと泣いているだけだ。 「それじゃあ最後の問題と行こうか」 れいむの髪の毛を掴み持ち上げ、剣山を抜く。 「ゆががががが……」 そしてテーブルの上においてあるコンロを点火する。 「さて俺はこれから問題を出す、答えられなければお前はあの火に焼かれ続ける。 答えられたら終わりだ。それじゃあ問題をいうぞ?」 「まってねおにいさん!そんなことされたられいむのあかちゃんがゆっくりできないよ!!」 「そうだね、はやく答えなきゃお前も赤ちゃんもゆっくりできないぞ」 「ゆっくりできないのはやだよ!?ゆっくりさせて!」 「そうかそうか、では問題、何でお兄さんは怒っているんでしょうか?よ〜いどん!」 れいむをコンロの火であぶる。 「あじゅいいいいぃぃぃぃいぃぃぃ!!!」 てかこれだと俺の手も尋常じゃないほど熱い。 「早くしないと焼けちゃうぞ〜」 「いぎゃあああぁぁぁれいむのあじがあああぁぁぁぁ!!!」 いいにおいがしてきたと思ったらもう足の部分がこんがりと焼けてしまっているじゃないか。 「ゆっくりしすぎで足がもう使い物にならなくなっているじゃないか、早くしないと死んじゃうぞ」 「いだいよおおおおぉぉだずげでよばりざあああぁぁぁぁ!!!」 そこで物言わぬ饅頭になっております。 問題なんて痛みでそれどころではないらしい。瞬く間にれいむの足は黒ずみになっていった。 火を止めると見るも無残な顔面以外真っ黒の物体があった。 「ゆぐっ……ゆっぐ……」 こんな状態では腹の中のゆっくりも生きてはいないだろう。 こいつらは外においといてもう少し苦しんでもらうとしよう。 れいむとまりさを別々の皿に置き、赤ゆっくりは物干し竿に糸で結び付けておいた。 その間に俺はあいつらが汚した部屋を片付けておくとしよう。 あいつらの唾液で汚れた床を拭きながら、次はもっとゆっくりしている ゆっくりが飼いたいなと考えていた。ぱちゅりーなんか大人しそうでいいかもしれない。 掃除し終わってそろそろ外に置いておいたゆっくりたちを解体処分しようと考え、外に出た。 なんと物干し竿に吊るしておいた赤ゆっくりたちがいなくなり代わりにれみりあが針に引っかかっていた。 器用なことに5本とも咥えて苦しそうにうーうー鳴いていた。 親2匹は子に光景をどう思っているかなと皿を見てみると2匹ともすでに事切れていた。 つまらないなぁ、れみりあは虐めたいわけでもないのでお帰り願おうか。 針をはずしてやるとうれしそうに「うー♪うー♪」いって飛んでいった。 れみりあを飼ってみるのもいいかもしれないなと考えながら、2匹をばらばらに裂いてゴミ袋に入れた。 終 あとがき 初SSです、駄文でした。 読んでくださった方、ありがとうございます。 一回途中で上げてみたけれど中途半端すぎたので消しました。ご迷惑をおかけしました。 遅いし、つまらないし、こんな駄文しか書けない自分が情けないです。 練習もかねてまたSSを書かせてもらおうかと考えています。 それではまた機会がありましたら。 おまけという名の蛇足 ゆっくりの出したゴミなどを入れてあるゴミ袋に他のゴミも入れてまとめておこうと 部屋のゴミ箱のゴミを集めていた。 今のゴミ箱のゴミも集めようとしたとき、一匹の小さいまりさが入っていた。 そういえば、まりさの茎をこの中に捨てたんだっけ。 まりさは何をしているのかと思えば茎を食べていた。茎には干し柿のように しわしわになった赤ゆっくりがついていた、このまりさは自分だけでも生き延びるために 他の姉妹から栄養を吸い取ったようだ。さすがはゲスの子だ。 どうせあんなバカとゲスの間から生まれた子も碌なものではない。飼うつもりなどさらさらない。 ゴミ箱から茎だけ掴みあげてみると赤まりさも噛み付いたままでぶら下がって出てきた。 こいつはどう処分しようか考えて、いいことを思いついた。 俺はその茎を持ったままトイレに入った。 水洗トイレの上に茎を持ちそのまま待ってみる。 3分ほど経過したが赤まりさはまだ噛み付いたままだ。 痺れを切らした俺は茎ごと水に落とした。赤まりさは水の中で苦しそうにもがいている。 そして水を流す。水が赤まりさを流し込んだことを確認した俺はトイレを後にした。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3217.html
※駄文です。 ※突っ込みどころ満載ですが気にしないでください。 ※他のSSの設定を使わせてもらっています。 机の上に釣り針と釣り糸、剣山、軍手、そして卓上コンロを並べて俺は頷いた。 ゆっくりを虐待するためにこれらを揃えたわけではない。ゆっくりをゆっくりさせる為に用意した。 うちで飼っているゆっくりについて軽く説明しておこう。 俺が飼っているのはゆっくりれいむ1匹でペットショップで買ってきた。 子ゆっくりから育て、今では子供も作れるくらい大きな成ゆっくりになっている。 甘えん坊で泣き虫、素直な『だけ』が取り柄なのが問題だ。 やってはいけない事や約束などをすぐに忘れる。ゆっくりは覚えが悪いといわれるが うちのはさらに拍車が掛かっている。 普通は教え込めば最低でも3日は忘れはしないがうちのは3時間が最長だった。 家の中で暴れるなといえば、何かを必ず壊したり、倒したりしている。 大きな声を出すなといえば、大音量で歌いだす。 待てといっても、1分以上持ったためしがない。 ご飯はまだか、と聞いてくるからもう少し待てといっても30秒後に同じ質問を繰り返す。 挙句の果てには、1時間前にあげたはずのお菓子をまたくれと言う。さっきあげたよ、 と説明しても自分は食べてないと言い張り泣き出す。 俺はそろそろ限界だった。 そして昨日こんなことがあった。 居間にいて飲み物を飲みながら本を読んでいた。その時用を足そうと本と飲み物をテーブルの上に置いていった。 戻ってくるといつものように飲み物を入れたコップが倒れ、本がびしょびしょに。 慣れているのでキレはしない、だが説教のひとつでもくれてやらないと気がすまない。 部屋で跳ね回っているれいむを捕まえて叱り付けた。 「部屋で跳ね回るなって言ったよね?テーブルの上にも乗るなとも言ったよね?」 「ゆ!?そうだったね!わすれてたよ!」 これがいつものパターンだ。 「本当に理解してる?」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ここでデコピンをして説教は終わりなのがいつものことだがイライラしていたことも 手伝って、からかい半分にそのまま説教を続ける。 「じゃあ、れいむは何で怒られてるのかわかってる?」 「ゆっ!?」 驚いているれいむ。この時俺は嫌な予感がした。 「れいむはなにもわるいことしてないよ!なんでおにいさんおこってるの!!ぷんぷん!」 そのままれいむは廊下に跳ねていった。 俺は固まっていた。れいむは少し前のことも忘れていた。 そういえばゆっくりは『ゆっくりできないことは忘れやすい』という特性を持っていたことを思い出した。 ということは今まで教えたことは全て無駄で、餡子の片隅にも置かれていない。 俺がいくらがんばってもれいむは何も覚えていなかったということだ。 もう限界だ。俺は4ヶ月も無駄にしていたんだと悲しくなった。 そして次の日、つまり今に至る。 起きて早々、れいむを居間に入れ遊ばせている間に、俺はいろいろと用意した。 釣り針と釣り糸、もちろん釣り針(かなり大きい)を頭に引っ掛け、釣り糸でたらすためだ。 軍手、ゆっくりに噛まれたとき、怪我しないよう手を保護するために。 卓上コンロ、言わずもがな、れいむの足を焼く、といっても跳ねられはしないが這うことはできる程度にだが。 剣山、これの上に置いておけばゆっくりは動くことができない。動かしたくないときなどにも使える。 これらを使って教育しなおす。できればゆっくりできるゆっくりになれますように。 それらを持ちながら居間に入って俺は驚いた。れいむのほかにもまりさが部屋にいた。 何故? 窓が開いている、鍵をかけ忘れていたらしい。 「「ゆっくりしていってね!」」 「何でまりさはここにいるんだ?」 早速たずねてみた。時々話が脱線したが簡単に言うと このまりさは野良でだぜ口調、外かられいむが見えてゆっくりしているゆっくりだと惚れて、 一緒にゆっくりしようと家の中に入ってきたのだという。 まあ飼いゆっくりの大半は美ゆっくりなので野良が惚れても仕方がない、 れいむはこれからはゆっくりできない生活が待っているのだから、おもいっきりゆっくりすればいいと 俺は部屋を後にした。このことを後々後悔するとは微塵も思わずに。 昼飯を食っていたら居間がうるさい。どうせ飯をよこせとかそんなのだろう。 ゆっくり用の飯を用意する。当たり前だがれいむの分だけだ。 まりさは飼っているわけでもないのに飯を用意する義理はない。そして外にとりに行ったところで締め出そう 嫌がったら蹴りだせばいい。 そして居間に入った俺は自分の目を疑った。2匹の頭には青々とした茎が!よく見れば腹も膨れているじゃないか! どうやらこの2匹、放置している間にすっきりしてしまったらしい。 自分の迂闊さに腹が立った。 「おにいさんゆっくりしすぎだよ!れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだからはやくもってきてね!」 「ばかなじじいはさっさとしぬんだぜ!」 このまりさいきなり口が悪くなったな、猫を被っていたのか。 とりあえずどうしようか、このままこいつらを捨てるのはゴミのポイ捨てとそう変わらない。 マナー違反だろうしやめる。 ならばここで処分するか。窓に鍵をかける。 まずは茎を抜こう。まりさの茎に手をかける。 「きたないてでさわるんじゃないんだぜくそじじい!」 無視して右手で茎も持ち左手でまりさを押さえる。そして手首をひねる。 「そいやー」 ポキッ 「ゆぎゃああああぁぁぁぁ!!ばりざのあがぢゃんがああああぁぁぁ!!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉぉ!!」 おお!?植物っぽいからメシメシ折れるかと思ったのにポキッと折れるとは。 茎につながったままのゆっくりたちは白目で歯をむき出しにし、筆舌尽くしがたいほどの 絶望の顔をしている。でもゆっくりだから笑い話にしかならない。そのゆっくりたちが ぼそぼそと何か言っているがまりさとれいむがうるさくて聞こえないので耳を近づける。 「もっ……ちょ…ゅ…ちゃ……」 きっと『もっとゆっくりしたかった』みたいなことを言っているんだろう。 どうでもいいことだと、そのままゴミ箱に入れる。 「ごのゆっぐりごろじ!!ぢねええええええぇぇぇぇ!!」 「おお、こわいこわい」 まりさが喚いているがまだ腹の中にも子供がいて体当たりすることもままならない。 キチガイ染みた形相で顔面から液体を垂れ流している。バカみたいだ。 さて次はれいむの茎をとれいむを見ると様子がおかしい。 「ゆゆっ!!れいむの赤ちゃんゆっくり生まれてね!」 まりさが大変な状態なのに暢気な、と思われるかもしれないが実はだからこそが正しい。 母体や赤ゆっくりが危険な状況であると親が認識すると生存本能なのか、 赤ゆっくりたちは急激に成長し、生まれるという話を聞いたことがある。 そんな感じで赤ゆっくりたちはぽとぽとと生れ落ちた。 「「「「「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」」」」」 「「ゆっくりしていってね!!」」 生まれた赤ゆっくりは計5匹、まりさ2れいむ3だ。 というか茎のうちにさっさと処理したかったのに面倒なことになってしまった。 しかもうるさいし。 茎はそのまま赤ゆっくりに食わせ始めた。食いカスとかで床がひどいことに。 はぁ〜とため息をついた。 「くそじじいはゆっくりしてないでまりささまにごはんをもってくるんだぜ!!」 「なにしてるの?ばかなの?しぬの?」 「ごひゃんをはやきゅもってきちぇにぇ!」 「じじいはしゃっしゃちょしにゅんだじぇ!」 増長したゆっくりほど醜いものはないな、口の悪さがきっちり受け継がれてるし、 俺は飯係としか認識されてないんだろうな。 無視して処分しよう。やっぱりゴミは潰したり細かくして出すのが基本だよな。 まりさの帽子を奪い取り引き裂こうとして、いいことを思いついた。 「まりささまのすてきなおぼうしをかえすんだぜ!!」 「なあまりさ、この帽子とお腹の子どっちが大事?」 「ぼうしにきまってるんだぜ、そんなこといいからさっさとかえすんだぜ!!」 即答するか、予測してたけどさ。 次にれいむの周りですーりすーりしたり、俺をまだ罵倒している赤ゆっくりたちを 指差し、質問する。 「じゃあ、あの赤ちゃんたちとこの帽子どっちが大事?」 赤ゆっくりたちは指を指されてびっくりした後、自分たちが選ばれるに決まっていると 確信してふんぞり返っている。れいむもニコニコ笑ってまりさの答えを待っている。 当然まりさの答えは、 「おぼうしだってさっきからいってるんだぜ!!しねくそじじい!!」 やはり即答した。 赤ゆっくりたちは呆気にとられた顔をして、一気に泣いたり怒ったりし始める。 まるで顔芸を見ている気分だ。 ちなみにれいむは笑った顔のままフリーズしている。きっと理解できる範囲を 超えてしまったんだろう。 「「どおじぢぇじょんにゃぎょぢょいうにょおおおおおぉぉぉぉおぉ!!」」 「しょんにゃこちょいうおきゃあしゃんはおきゃあしゃんじゃにゃいよ!」 「うるさいんだぜ!まりささまのやくにたてるんだからこうえいにおもうんだぜ!!」 こういう奴のことをゲスっていうんだろうなぁ。 それよりもこいつの口は災いにしかならなさそうだから先に潰そうか。 帽子をそこらへんにほっぽり投げて、まりさの上唇を左手に握り、下唇を右手にして 横に思いっきり引っ張る。 「がああああああぁぁぁあぁいはいおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 「いいきみだにぇ!」 「もっちょきゅるしんでにぇ!」 「「「ゲラゲラゲラ!!」」」 自分の子供たちに笑われているがそんなことは今感じている痛みによって聞こえていないようだ。 飴細工のような歯と醜い歯茎を見せ、目から涙を流し、痛がっている。 口から真っ二つにしようと思っていたがまりさも抵抗するからなかなか引き裂けない。 俺は歯を食いしばって思いっきり力を入れて引っ張った。 「ゆぎゃあああああぁぁぁ!!!」 切れた、上唇だけ。唇がなくなったことにより歯が常にむき出しの状態になり、皮も一緒に はがれたために目と目の間まで餡子が見えてしまっている。こいつはなかなかグロテスクだ。 赤ゆっくりたちも笑うことをやめて泣き叫び、気を失ってる奴さえいる。 「いだいいいいいだいいいいいぃぃぃぃぃ!!!」 「おきゃーしゃんぎゃー!!」 「どおしちぇきょんにゃこちょしゅりゅにょおおぉぉぉ!」 さっきまで笑ってみていた奴らとは思えないこと言う、餡子脳は都合よくできてるねぇ。 ちょっと用意するものがあったので居間から出る。 ゆっくりたちはまりさに釘付けで俺が移動していることに気づかない。 戻ってくるとまりさは傷がうずくのか「ゆっゆっ…」といいながら涙している。 赤ゆっくりたちは親であるまりさの痛みを和らげようとしているのか懸命にすーりすーりを している。だが、まりさは八つ当たり気味に赤ゆっくりに体当たりし跳ね飛ばしている。それでも 赤ゆっくりはボロボロになりながらあきらめず、またすーりすーりしに行く。 感動的だなあと思っていたら、まりさのそばにいるのはれいむ種の赤ゆっくりだけで、 まりさ2匹は部屋で追いかけっこをしている。とことんまりさはゲスだと思わされた。 飼いゆっくりのれいむはどうしているだろうと見てみると失神していた。きっとフリーズから 立ち直った途端にまりさのひどい面を見て気を失ったんだろう。なんとも情けない話だ。 話は変わるが用意してきたものは先ほど自分の寝室に置きっぱなしだった、釣り針、糸、軍手、剣山、 コンロ、そしてれいむやまりさをのせられるぐらいの大きさの皿、大き目のゴミ袋だ。 軍手を手にはめてさっきの続きをしよう。 だが今度は直接歯を掴む、軍手をつけているので怪我をすることもないだろう。 今度は思いっきり力を入れられるから一気に行こう。 「あがああああぁぁぁぁっっ!!!げえ゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇえぇえぇぇぇ!!」 思いっきり口が裂けた状態で叫んでいるまりさを皿の上に置く。これでしばらくは生きたままで 苦しむだろう。下あごのほうを探ってみると赤ゆっくりの様なものを見つけた。飾りや髪は おろか、目も口もどこにあるのか分からない、どう見ても饅頭だった。 ふとどんな味がするのかと思ってみかん程度の大きさのそれを口に放り込んだ。 味はさほど甘くなく、美味くもなくてがっかりした。だが口の中に入れてみて分かったが 微妙にプルプル震えていて面白かった。残った下あごはそのままゴミ袋へ。 まりさにはそのまま苦しんでもらうとして、赤ゆっくりたちはれいむの教育に使わせてもらおう。 まりさの帽子に赤ゆっくりたちを入れる。れいむはまだ気絶しているので頬にビンタをくれてやる。 「ゆぎゅっ!!」 餡子を少し吐き出したが問題ない量だ。 「ゆぐ、おにいざん、れいぶのあがぢゃんはっ!!」 「この帽子の中に入ってるよ。」 れいむに帽子の中を見せてやった後、帽子の中に向かって大きな声でゆっくりしていってね!!!と 叫んでやる。 「「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」」」」 元気があって結構結構、れいむも安心しているようだ。だが和やかに終わらせるつもりはない、れいむへの 教育が待っている。 「れいむ、どうして子供作っちゃったの?お兄さんは他のゆっくりとすーりすーりするのはいいけれど 絶対にすっきりーしたらだめだって言ったよね?」 「ごめんなさいだよ!でもかわいいれいむのあかちゃんみれてゆっくりできたでしょ!!」 「そうじゃなくてどうしてお兄さんが駄目っていったことをするの?ってきいてるんだよ。」 「そんなことどうでもいいからはやくあかちゃんとれいむにおいしいごはんもってきてね!」 言っても無駄か、やっぱり痛い目みせてやらないと駄目みたいだ。 れいむの頭を思いっきり掴む。 「人の話しは最後まで聞けって教えたよなあ!聞いてんのかれいむ!」 「いだいよおおおぉぉぉはなじでええぇぇぇぇ!!」 「わかりました、離してくださいだろうが!」 「わがりまじだはなじでくだざいいいいぃぃぃ!」 苦痛を味あわせてやらないと学習できないのはゆっくりの特徴だがうちのはさらに悪いからなあ。 これで学習できてるのか? 「何でお前は怒られてるのか憶えてるか?」 「ゆぐっ!?」 やっぱりわかってない。もうこいつにはほとほと愛想が尽きた。 4ヶ月も無駄な時間をとらせてくれたお礼も兼ねて虐め殺そう。 「いいかれいむ、これからお前に問題を出す。ちゃんと答えろよ。」 「ゆっくりしたいよ……」 拳骨をお見舞いする。 「ゆべっ!」 「り・か・い・し・ま・し・た・かっ!」 「ゆっぐりりがいじだよっ!!」 「ただし!お前が答えを間違ったり、答えられなかったらお前の子供を この釣り針で突き刺すからな!」 「ゆっぐりやめであげでねっ!」 「早速行くぞー。れいむの中には何が詰まっているでしょうか?」 「ゆっぐりでぎないよおおおぉぉぉぉ!!」 「はずれー、正解は餡子でした。答えを間違えたから1匹針で刺します。」 帽子の中から適当に1匹取り出す、赤れいむだった。 挨拶しようとしたところで口の中に針を突き刺す。 「ゆっきゅぎゅぴぃっ!?」 「れいぶのあがぢゃんがああああぁぁぁ!!!」 白目をむいて痙攣しているそれを皿に乗ってるまりさの近くに置く。 れいむの目が無残な姿のまりさにいき、また気絶した。こんな調子で いちいち中断されたくない、そのためにわざわざ剣山も持ってきたのだ。 剣山を床に置き、その上にれいむを刺し込む。 「ぶぎゃあああぁぁぁぁっ!!!?」 常に刺されている痛みで気絶することもできない、これでまた続けられる。 れいむを前後に動かしてみる。 「ほれほれ〜」 「い゛ぎい゛い゛いぃぃぃぃぃうごがざな゛い゛でべべべべべっ!!!」 「あんまり動くとお腹の赤ちゃんにも刺さっちゃうぞ〜」 「いやあ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁゆっぐり゛でぎな゛い゛いいいぃぃぃ!!」 「そうか、それは良かった」 「よ゛ぐな゛びよ゛お゛お゛ぉぉぉぬ゛い゛でえ゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!!」 「黙れ、次の問題だ」 また忘れているかもしれないがそんなことはどうでもいいことなので続ける。 「さてこの帽子の中には何匹赤ちゃんがいるでしょうか?」 「いっばいっ!いっばいいるよっ!!!」 「バカかお前は、何匹って聞いてるのにいっぱいなんだよ。」 餡子脳は3以上数えられない、知ってて聞いている。 「答えは4匹でした。これでまた一匹減るけどな」 帽子に手を入れ無造作に探る。また赤れいむだった。 「いやぢゃぁぁぁぁぁはなちちぇぇぇぇぇ!!」 外の状況は分からなくても母親の悲鳴は聞こえるはず、少なくともゆっくりできていないのは わかっているんだろう。 「ちびちゃんは今からこの針で刺します」 「やめちぇぇぇぇぇ!!」 「恨むんなら答えを間違ったお前のお母さんに言ってね」 「おきゃぁしゃんたしゅけちぇぇぇ!!」 「あがぢゃああぁぁんんんんんん!!!」 「あらら、お母さんはお前を助けたくないみたいだね」 「ぞんだばげだいでじょおおおぉぉぉぉ!!!」 俺が剣山に突き刺してるわけだからそのとおりだ。 それに腹が出ていて剣山がなくても自由には動けなかったことだろう。 「ぢょうじぢぇだぢゅげぢぇぐれにゃいにょぉぉびゃきゃぁぁぁぁぁ!!」 「ぼうじでぞんだごどびうどおおおおぉぉぉぉ!!!」 だが生まれたばかりのこいつに理解できるはずがない。 「ぢにぇっ!!やきゅちゃちゃぢゅにゃおぎゃっっっ!!!………!!!」 調子に乗って汚い言葉を言い続けるその口に釣り針を入れ貫通させる。 「あがぢゃんがあ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ!!!」 最初に刺した赤れいむの横に並べる、ちなみに口をそのまま貫通させただけでは餡子はもれないし、 中枢餡子からも外れているために死ぬことはない。それが幸せかどうかは別だが。 さて、さくさく行きましょうか。 「次の問題です、ここは誰のおうちでしょうか?」 よく躾けられたゆっくりなら「おにいさんとれいむのおうちだよ!」というだろうが 俺が何度教えても「れいむのゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりでていってね!」とほざきやがる。 その後俺が蹴飛ばすわけだが、今回の答えはどうだろう。 「ごごはでいぶどばりざのゆっぐりぶれいずだよっ!!!」 おおむね予想通りだな、てか赤ゆっくりたちは勘定にすら入ってないのかよ、哀れだねぇ。 まりさが追加されてるだけでもこいつにしては上等だから困る。 どちらにしてもその答えは間違いだ。 「残念、ここはお兄さんだけのおうちです、汚い饅頭のゆっくりプレイスなんかじゃありません」 「ゆぎいいぃぃぃ!!うぞづがないでねっ!!!」 「嘘だったとしてもじゃあどうしてお前たちはゆっくりプレイスでゆっくりできてないの?」 「ゆぐぐぐぐぐぐぅぅぅっ!!」 反論することもできまい、言い返せないわけではない、こいつの場合ことばの意味を理解していないから 会話することだって難しいことなのだから、人間どころか賢いゆっくりにだってこいつのバカさ加減には あきれることだろう。こいつには要求は無視し、聞き流しをしなければやっていけない。 「それではまた一匹突き刺すぞ」 また適当に帽子の中から一匹つかみ取る。なんとまた赤れいむだった。 「おきゃぁしゃぎゅっ!!!」 命乞いも助けを呼ぶこともさせずに突き刺す。針の刺さったれいむたちの横に置く、これで 赤れいむは全部針に刺され、帽子の中には赤まりさしか残ってないわけだ。 「さて次の問題だ。この問題は難問目でしょうか?」 クイズの定番といってもいい問題だろう。そもそも並べられてる赤ゆっくりたちを数えれば分かる問題だ。 サービス問題といってもいいだろう。普通ならば。 「わがらだいよお゛お゛お゛ぉぉぉぉ!!」 だろうな、普通のゆっくりは3までが限界だといわれている。 なのにこいつは数の概念があるかどうかも怪しい。 「答えは4問目でした」 帽子から一匹取り出す。もちろん赤まりさだ。 「おきゃあしゃんにょきゅじゅ!ばきゃ!まにゅけ!」 いきなり母親お罵倒し始めたな、どうやらゲスを濃く受け継いだらしいな。 「ゆっきゅりしにぇぇぇぇぇでべべぇぇぇぇえぇっっ!!!」 こいつはとくべつに舌だけを釣り針で刺してやった。母親の苦労も知らずに口だけの奴にはお似合いだろう。 れいむは子供に罵られて打ちひしがれている、無理もないだろう、 今まで野生を知らずにつらいことも体験したことがないのだから。 もう残りは赤まりさ一匹になってしまった。帽子に入れておく必要もないため、取り出す。 「まぢゃしにちゃくにゃいぃぃぃぃぃ!!」 「だったらお母さんが正解できるように応援するんだな」 「おきゃぁしゃんがんばっちぇにぇ!まりしゃをゆっきゅりさしぇちぇにぇ!」 子供の声援を受けてれいむの目に生気が戻ってきた、今にもゆっくりしていってねと言い出さんばかりだ。 ゆっくりなんてさせない。赤まりさにも絶望してもらおう。 「もしお母さんが答えを間違うとこうなるぞ!」 赤まりさを針で刺された姉妹の近くに持っていく。 「おねぇちゃんぎゃぁぁぁ!!いみょうちょぎゃぁぁぁ!!」 白目をむき、口を釣り針で貫かれ痙攣している赤れいむたちと、 舌に釣り針を刺され舌をしまうこともできず涙と唾液を流しながら転げまわっている赤まりさがそこにいた。 これで母親の声援どころではなくなっただろう。 「それでは問題」 皿に乗った半分だけのまりさをれいむの目の前に持っていく。 「これはいったい誰でしょうか?」 「こんなきもちわるいのれいむしらないよ!」 帽子がないから見分けがつかなくて当然か。手の上にいる子まりさにもきいてみよう。 「まりさはわからないか?」 「にゃんだきゃあみゃあみゃにゃにおいがしゅりゅよ!」 そういって手から降りて食べ始めた。 「む〜ちゃむ〜ちゃちゃわちぇ〜♪」 「れいむもあまあまさんたべたいよ!ゆっぐぎゃぁあぁあぁぁぁぁぁなんでいだいどおおぉぉぉぉ!!?」 れいむも食べようとして動き、剣山が刺さっていることも忘れ痛がっている。 まったく救いようのないバカめ。 「はい時間切れ〜」 赤まりさに噛まれる度にびくっと反応する饅頭に帽子をかぶせてやる。 すると赤まりさは食うのをやめ、れいむも呆然としている。 「なんとまりさでした〜」 止まっている赤まりさを掴みあげる。途端に我に返った赤まりさは手の中で暴れだす。 「はなちちぇぇぇ!!」 「親を食っちゃうような奴がゆっくりできるわけないだろ?さあお前も口に針を刺してやろう」 喚いて口を開けているところで刺そうと俺は思っていた。 「ぷきゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 一瞬何をしているか分からなかった。だが威嚇しているのではなく 口を思いっきり閉ざそうとしているのだと気づいた。 「なるほどこれじゃ口に針は刺せないな」 ふふんと威張っているかのような顔をしている。 「だけどお前は勘違いしている、絶対に口から刺さなきゃいけないってルールはないんだよ!」 そういって両方の頬を貫く。 「ぃきゃぁぁぁぁぁぁ!!」 こうして赤ゆっくり5匹にめでたく針が刺さった。 それでは最後にれいむに取り掛かるか。 「れいむの赤ちゃんみんな刺されちゃったよ、全然ゆっくりさせてあげられてないじゃないか、 親失格だな」 れいむはゆっゆっと泣いているだけだ。 「それじゃあ最後の問題と行こうか」 れいむの髪の毛を掴み持ち上げ、剣山を抜く。 「ゆががががが……」 そしてテーブルの上においてあるコンロを点火する。 「さて俺はこれから問題を出す、答えられなければお前はあの火に焼かれ続ける。 答えられたら終わりだ。それじゃあ問題をいうぞ?」 「まってねおにいさん!そんなことされたられいむのあかちゃんがゆっくりできないよ!!」 「そうだね、はやく答えなきゃお前も赤ちゃんもゆっくりできないぞ」 「ゆっくりできないのはやだよ!?ゆっくりさせて!」 「そうかそうか、では問題、何でお兄さんは怒っているんでしょうか?よ〜いどん!」 れいむをコンロの火であぶる。 「あじゅいいいいぃぃぃぃいぃぃぃ!!!」 てかこれだと俺の手も尋常じゃないほど熱い。 「早くしないと焼けちゃうぞ〜」 「いぎゃあああぁぁぁれいむのあじがあああぁぁぁぁ!!!」 いいにおいがしてきたと思ったらもう足の部分がこんがりと焼けてしまっているじゃないか。 「ゆっくりしすぎで足がもう使い物にならなくなっているじゃないか、早くしないと死んじゃうぞ」 「いだいよおおおおぉぉだずげでよばりざあああぁぁぁぁ!!!」 そこで物言わぬ饅頭になっております。 問題なんて痛みでそれどころではないらしい。瞬く間にれいむの足は黒ずみになっていった。 火を止めると見るも無残な顔面以外真っ黒の物体があった。 「ゆぐっ……ゆっぐ……」 こんな状態では腹の中のゆっくりも生きてはいないだろう。 こいつらは外においといてもう少し苦しんでもらうとしよう。 れいむとまりさを別々の皿に置き、赤ゆっくりは物干し竿に糸で結び付けておいた。 その間に俺はあいつらが汚した部屋を片付けておくとしよう。 あいつらの唾液で汚れた床を拭きながら、次はもっとゆっくりしている ゆっくりが飼いたいなと考えていた。ぱちゅりーなんか大人しそうでいいかもしれない。 掃除し終わってそろそろ外に置いておいたゆっくりたちを解体処分しようと考え、外に出た。 なんと物干し竿に吊るしておいた赤ゆっくりたちがいなくなり代わりにれみりあが針に引っかかっていた。 器用なことに5本とも咥えて苦しそうにうーうー鳴いていた。 親2匹は子に光景をどう思っているかなと皿を見てみると2匹ともすでに事切れていた。 つまらないなぁ、れみりあは虐めたいわけでもないのでお帰り願おうか。 針をはずしてやるとうれしそうに「うー♪うー♪」いって飛んでいった。 れみりあを飼ってみるのもいいかもしれないなと考えながら、2匹をばらばらに裂いてゴミ袋に入れた。 終 あとがき 初SSです、駄文でした。 読んでくださった方、ありがとうございます。 一回途中で上げてみたけれど中途半端すぎたので消しました。ご迷惑をおかけしました。 遅いし、つまらないし、こんな駄文しか書けない自分が情けないです。 練習もかねてまたSSを書かせてもらおうかと考えています。 それではまた機会がありましたら。 おまけという名の蛇足 ゆっくりの出したゴミなどを入れてあるゴミ袋に他のゴミも入れてまとめておこうと 部屋のゴミ箱のゴミを集めていた。 今のゴミ箱のゴミも集めようとしたとき、一匹の小さいまりさが入っていた。 そういえば、まりさの茎をこの中に捨てたんだっけ。 まりさは何をしているのかと思えば茎を食べていた。茎には干し柿のように しわしわになった赤ゆっくりがついていた、このまりさは自分だけでも生き延びるために 他の姉妹から栄養を吸い取ったようだ。さすがはゲスの子だ。 どうせあんなバカとゲスの間から生まれた子も碌なものではない。飼うつもりなどさらさらない。 ゴミ箱から茎だけ掴みあげてみると赤まりさも噛み付いたままでぶら下がって出てきた。 こいつはどう処分しようか考えて、いいことを思いついた。 俺はその茎を持ったままトイレに入った。 水洗トイレの上に茎を持ちそのまま待ってみる。 3分ほど経過したが赤まりさはまだ噛み付いたままだ。 痺れを切らした俺は茎ごと水に落とした。赤まりさは水の中で苦しそうにもがいている。 そして水を流す。水が赤まりさを流し込んだことを確認した俺はトイレを後にした。
https://w.atwiki.jp/megatenroyale/pages/147.html
053話 脱出への旅立ち 「明光鎧ね……なかなかにいいじゃないか」 「これでいいんだろ?ほら、というわけでさよなら~……」 もう何度防空壕で繰り返された光景だろうか?数えるのも馬鹿らしい。何しろ、始まりから結末まで、 全て同じなのだから。 去ろうとしていた悪魔の肩を掴む。 「な……なんだよ、これでさよならじゃないのかよ!?」 「ああ、さよならだ」 メリケンサックをはめた腕が悪魔の顎を捉える。強烈な一撃を受け、倒れる悪魔。 体が倒れる音に続いて、何か落ちた音が聞こえる。首だ。彼の一撃を受け、胴体からどうやら泣き別れに なったようだ。 もう、説明する必要もないだろう。神代浩次である。 「スターグローブ、レザーブーツ、明光鎧にナイフが2本、メリケンサックに夢想正宗。う~ん完璧」 自分が集めたものを見て鷹揚に頷く。 「消耗品も集まったし、MAGもGOOD。後は悪魔だな」 COMPの画面を開く。ノッカー、コボルト、ニギミタマと三体の悪魔が写っていたが…… 「弱いなぁ……ノッカーとかコボルトはカジャ要員としても……前衛は俺として、魔法が使える悪魔が欲しいねぇ」 かといって強力な魔法攻撃の使える悪魔を作るには、この周囲程度の悪魔では、どれだけ集める必要があるか…… それを考えるとため息が出る。 「精霊は作りやすいんだし、ひたすらランクアップか?いや、それは上げてもイマイチだったときが困るし」 ランクアップさせまくった挙句、物理攻撃一辺倒でしたとか、回復魔法しか持ってませんとか、すいません、 お役に立てるような悪魔じゃございませんとかは避けたい。 ダラダラと歩きながら思案を練る。何かうまい方法はないものか? 正直、もうカジャかけまくった俺一人でもいけるんじゃないかとか思わないでもないが、こちらの予想の遥か 斜め上の実力者がいたときが困るし、悪魔使いが混じってて大量の悪魔を向かわされては少々きつい。 2,3体なら悪魔をすり抜けて召喚者を殺る自信はあるが。 「そろそろ放送か……じゃ、一旦上に戻るかな」 そろそろ放送だ。いったい何人が死んだのか?また、誰が死んだのかチェックする必要がある。 暗い闇の底から抜け出て、光差す地表に帰る。ずっと暗いところにいたせいか、僅かな夜明けの光はとても 眩しく見えた。 ちょうど鳴り響く放送。死者を告げる呪いの声が彼に喜びをもたらす。 「11人か……まぁ、悪くないペースだな」 チェックを終えた彼は、少しそのまま静かに外を見ていた。 「朝日なんて……いや、太陽なんて久しぶりだな」 この何ヶ月も、ひたすら魔界で生き残るための殺し合いの毎日。太陽も希望と死んだ世界でクラスメートの なれ果てを殺し、スーパーロボットになっていく教師と命を削りあい、リングを手に入れるために他人を見捨 て、ひたすら悪魔をすり減らし、時には死んでも立ち上がる日々。 学校の窓から上っていく太陽を見ることなど想像もしなかった。 すこし、自分は帰ってきたのではないだろうか、という幻像を覚える。暖かく、友達と笑いあったころに。 「いや、そんなわけないか」 ここは殺し合いの世界なのだ。そんな暖かさなどあるわけがない。それに、今まで自分がやってきたことを 考えてみろ。誰がどの面下げてあの頃に戻れるというんだ?もう、殺すことに抵抗もない。目的のためなら 何だって捨てる。なんだって使う。そんな俺が、戻れる?馬鹿馬鹿しい。今殺し合いに乗る気でいるのも、 正しく言うなら戻るためではない。死にたくないからだ。 ふと上を見上げる。もちろんそこにいるのは自分のガーディアン、ラハブ。「混沌」を意味する怪物で、神が天 地の創造を行う前からすでに存在していたという。 もう、何体目か数えるのも面倒なほどに味わった死の苦しみと、新たな力の覚醒。死ねば死ぬほど彼は強 くなっていった。強大なロボットと互角に戦えるほどに。 これから、どうするか?まだ狩るか?それとも外に出て情報収集と他の狩場に移るか? それを考えているとき…… 「え?」 気付いた。チェックのついででパラパラと名簿をめくって、ユミという名前に横線を入れたとき。 その上の2人の名前に。 「赤根沢玲子、狭間偉出夫……ク……ハハハ……ハハハハハハ!!」 気がつけば彼は笑っていた。心から、暗い笑いを高らかに。 ハザマがいる。あの、俺たちを魔界に引き込んだいけ好かない野朗がここにいる。 レイコがいる。ハザマに対しての最終兵器が。 落ち着け、状況を整理しろ、考えるんだ。ハザマは既に俺とレイコに2度破れている。1度目は現実で、2度 目は精神世界で。そしてレイコは奴の精神世界に残った。ここまでは事実だ。 そしてここからは可能性のはなしだ。ハザマは学校を魔界に堕とす力を持っている。堕とす力、つまりは異 界と現実をつなげる力。奴を使えば、ここから抜け出ることができ、ハザマと同じようにこのクソッタレたゲ- ムの主催者をシバくことができるかもしれない。 力量の問題は解決済みだ。あいつがver自由の女神像になろうが負けることはないだろう。2度の経験が物 語っている。が、あの根暗が素直に俺の言うことを聞くとは思えない。ここでレイコの出番だ。さしものあいつ も自分のために残ってくれた妹の言葉を完全に無視はできまい。あのときの精神状況を返りみれば間違い ない。 つまりは…… 『レイコを回収してハザマを利用する』 完璧だ。完璧すぎるプラン。これならあの主催者をぶっ飛ばすことができる。 もし、それが駄目なら全員デストローイしてやるだけだ。 「さぁ、そうと決まれば善は急げだ。あのレイコやハザマが早々簡単に殺されるとは思えないが……念には 念を、ってね」 レイコなしでハザマと会ったら撤退。 レイコがいれば回収。 そのあとハザマを説得。 それ以外の参加者と出会ったら、プラン2(全員デストローイ)のため殺す。 「さぁ、狩りの時間だ……!」 軽やかに窓から飛び出した。 【神代浩次(真・女神転生if、主人公)】 状態:実に健康 武器:夢想正宗 アサセミナイフ×2 防具:スターグローブ(電撃吸収) レザーブーツ 明光鎧(電撃弱点、衝撃吸収) 道具:メリケンサック型COMP 魔石4つ 傷薬2つ ディスポイズン2つ 閃光の石版 MAG1716 仲間:ニギミタマ ノッカー コボルト 現在地:春日山高校 行動方針:レイコの回収、ハザマの探索、デストロイ Back 052 Next 054
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/49799.html
登録日:2021/11/19 (金) 00 11 18 更新日:2023/07/29 Sat 17 34 29NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 Disney+ あの夏のルカ アニメ アルベルト イタリア シー・モンスター スピンオフ ディズニー ハートフル ピクサー 不器用な愛 家族愛 承認欲求 涙腺崩壊 無償の愛 無能な働き者 父親 相互理解 短編 空回り 続編 行動力のあるバカ 親子愛 アルベルトへ。 今日僕、学校でおっきな望遠鏡を覗いたよ。 すっごく遠くまで見えるんだけど、ポルトロッソは見えなかった。 アルベルトはどうしてる?会いたいなぁ。 チャオ、ルカより。 ルカへ。 ポルトロッソの暮らしはサイコーだ!ホント言うことなし。 仕事も完璧だ。俺は魚捕りの名人だからね。マッシモには負けるけど。 マッシモとはパスタとソースみたいに上手くいってて、マッシモは何でも教えてくれる…… ……教えてくれると思う。喋ってくれればね。 だけどほとんど喋らない。何か言うのは、注意するときだけ。 でも変わると思うんだ。俺がしっかり仕事を手伝って……マッシモの自慢の従業員になれば。 チャオ! 概要 『アルベルトの手紙』(原題:Ciao Alberto)は、2021年11月12日より「Disney+」にて配信されている『あの夏のルカ』のスピンオフ短編。 監督は前作のストーリー・リードを担当したマッケンナ・ハリス。 本作は後日談に当たり、紆余曲折を経てルカを新たな世界に送り出した後のアルベルトの姿が描かれる。 ポルトロッソで楽しく暮らすアルベルトの姿はとても微笑ましいが、リアルかつハードな心理描写も健在。 改めて、彼の背負うものを再認識させられることだろう。 これが前日譚だったら本編以上の鬱展開待ったなしだった。 今回掘り下げられるのは、アルベルトとマッシモの関係。 前作ラストでマッシモの元で暮らすことになったアルベルト。その絆がいかにして深まっていくかが描かれる。 そしてその結末は、前作を観た人なら誰もが大きく感情を揺さぶられ、胸を熱くすることだろう。 作品の性質上、この記事は前作のネタバレを多く含むため、そちらを先に観ることを推奨。 登場人物 (CVは原語版/吹き替え版) アルベルト・スコルファノ CV ジャック・ディラン・グレイザー/池田優斗 本作の主人公。 ルカとの出会いをきっかけに孤立状態から完全に脱し、マッシモの手伝いをしながらポルトロッソでの暮らしを満喫している。 地元の子供たちとの関係も良好なようで、一緒にサッカーをするなど仲良く遊ぶ姿が見られる。 一見何気ない描写だが、前作でルカ以外の他者と積極的に交流する気がなかったことを考えると、これは大きな進歩である。 また、ルカが使っていた牧畜の杖は彼が受け継いだ模様。 しかし、元の境遇が境遇なだけに、クビにされることを恐れる姿は痛々しいものがある。 マッシモ・マルコヴァルド CV マルコ・バリチェッリ/乃村健次 隻腕の漁師で、現在はアルベルトの保護者。今回も美味しそうな「トレネッテ・アル・ペスト」を作っているよ! 寡黙で不器用な形ながらもアルベルトを温かく見守り続けるが、失敗続きの彼に巻き込まれて、かなりひどい目に遭っている。 アルベルト曰く「注意するときしか喋らない」とのことだが、それだけ気にかけていることの裏返しだろう。 ルカ・パグーロ CV ジェイコブ・トレンブレイ/阿部カノン 前作の主人公。 今回は冒頭で声のみの出演。 学業のためジェノバに渡った彼はアルベルトと手紙のやり取りをしており、その友情は遠く離れてもなお深いようだ。 ストーリー(さらなるネタバレ注意) マッシモの元で仕事を手伝うアルベルトは、一人前と認められるべく頑張っていた。 ……しかしそれは尽く失敗ばかりだった。 魚の配達→配達先のメモを見ないばかりか、家や客に向かって魚を投げつける。当然返品されたり、物を壊したりと苦情殺到 トマトソースのパスタを作ろうとする→未開封のトマト缶を鍋に入れて爆発。おかげでスプラッター映画もかくやの大惨事に マッシモから待っていろと指示されたのに、魚を詰め込んだ樽を運ぼうとする→バランスを崩し、助けようとしたマッシモは海に転落 夜こっそり漁に行こうとして、いつの間にか舟にいた猫のマキャヴェリにびっくりする→ランタンを壊し、燃え移った火により舟はほぼ全焼 ただでさえ失敗続きの上に、漁師の命と言える大切な商売道具まで燃やしてしまったアルベルト。 あまりの罪悪感に耐えかねて、ついにマッシモの元を去ろうとする。 辞めるよ……俺には無理だ。失敗してばっかりで。なれないんだよ俺、いい従業員には マッシモは止めようとするが、 ほっといて!俺のこと好きじゃないんだろ?!話もしないんだから アルベルトは、かつて自分の行き過ぎた行動が原因で一度ルカに見捨てられたときと同じく、すべてを拒絶し自己嫌悪に走るようになってしまった。 それでもマッシモはアルベルトを引き止めようとするのだが…… 放してよ、父さん! ……思わずハッとし、スーツケースを落とすアルベルト。 彼は実の父親が蒸発しており、ルカと出会うまで孤独に生きていた過去を背負っていた。 それだけ彼にとって「父親」はデリケートな存在でありながら、マッシモを「父さん」と呼んだ、ということは…… マッシモは自らの過去をとつとつと語り始める。 俺も昔、親父をひどく怒らせたことがあったんだ……親父は壁を殴って、穴を開けた ……ホントに?……で、どうなったの? 直したんだ。二人で一緒に 手を差し出すマッシモ。それに対してアルベルトは……思いっきり抱きついた! そしてマッシモは、アルベルトを優しく抱きとめるのだった…… 孤立から脱しても、信じた相手から見捨てられる恐怖に悩まされていたアルベルト。 それ故に、認められたい、役に立ちたいという気持ちが先走りし、やることなすことが空回りしていた。(*1) ルカに出会えたのも、マッシモに迎えられたのも奇跡が重なった結果なのに、結局その幸運を活かせず周りを引っ掻き回すことばかりしてしまう。 そんな彼を、どんなに大きな失敗をしても広い心で受け入れたマッシモ。 この瞬間、アルベルトはまさに呪縛や未練を断ち切ったのだ。 翌日、アルベルトとマッシモは仲良く舟を修理していた。 この日のマッシモはいつもの寡黙な姿から想像できないほど陽気で饒舌だった。 この舟、色が剥げちゃってかわいそうだね いや、もっとひどい目に遭ってるよ 火事よりひどい目に? ああそうとも。大嵐だ。うちよちも高い高い波だった! アルベルトが逆さまにハンマーを持っているのを見て、正しい持ち方を教えるマッシモ。(*2) ねえ、波の話だけど、今までで一番すごい嵐ってどんなの? ああ、二つのハリケーンに同時に巻き込まれたことがあるぞ うそ……何それ、詳しく聞かせて! たとえ実の親から愛されなかったとしても、何をやっても上手くいかなかったとしても、必ずどこかに優しく受け入れてくれる場所はある。 大切なものが壊れてしまったとしても、また共に直せばいい。 そして血のつながりがなくても、家族の絆を結ぶことはできる。 ───アルベルトとマッシモの関係は、こうして上下関係から親子関係へと変わったのだ。 大きな雲と小さな雲が、二人のように寄り添い並ぶカットで本作はエンディングを迎える。 エンドロールでもマッシモの写真に「Dad」と書かれているあたり、その絆は確固たるものとなっているようだ。 ルカとは反対に働く道に進んだアルベルトだったが、彼もまた、大切なことをしっかりと学んでいたのだった。 追記・修正は、温かく受け入れてもらえる居場所を見つけた方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アルベルトはなぁ……作品観てる間は感情移入しちゃうけど、リアルでいたら物凄く面倒くさい奴だよね。本作では認められようと焦るあまり、「人の話を聞かずに突っ走って盛大に自爆し、自暴自棄になる」欠点がさらに悪化してる。かといって境遇が境遇だから何やらかしても責めにくいし、ぱっと見では陽気で気さくな奴というのも、抱えている問題を発見しにくくしてるから尚更タチが悪い。とあるレビューで「性格的にこいつが幸せになれる未来が見えない」と言われていたのが忘れられない。理解者には恵まれたのが救いではあるが…… -- 名無しさん (2022-04-21 21 27 34) 名前 コメント