約 2,389,979 件
https://w.atwiki.jp/jrkjiro/pages/11.html
絵は死んだのか? 現代アートはよく分からないといわれる。「ただ小難しいだけ」。僕もそう思う。 オシャレ気取りの奴が美術館で、筆をキャンバスに滑らせただけの絵の前で唸る。 描いてるほうも同じだ。絵を描く行為そのものに酔う。 資源の無駄遣い。無自覚なナルシシスト。 かといって印象派展。モネ?ルノワール?ゴッホ?もう十分。 僕だってモネもルノワールもゴッホも好きだ。でもモネが好きだと公言する奴は嫌いだ。 百年前からずっとモネ。少しは飽きないのだろうか。 美術館は美術館で、「どうせモネが一番無難だしスポンサーもつくから」みたいな理由があるんだろう。ポスターに大きく「モ、ネ、」。馬鹿の一つ覚えはいい加減にして欲しい。 こんな状態じゃもう絵は死んだと言われても仕方ないような気もする。僕だったら美術館に行くよりツタヤに行く。そのほうが楽しい。 でも困った。そうなると非常に困ったことになる。なぜなら僕は絵を描くのが好きだからだ。 もう死んだはずの絵を楽しんで描いている僕は無価値だろうか? 論理的に考えるとそうなる。じゃあそれを無視してこう考えよう。 美術館で絵を見るのは死んでる、自分が書いてる絵は死んでない。 でも、僕はなんとかして個人的な違和感を社会化したい。 だからこう考えることにしていた。 「今絵が死んでるように見えるのは美術館やらオシャレ雑誌やらがわけの分からない絵をもてはやしてるからだ。」 「じゃあ普通に良い絵を描けばいい。」 理屈なしに良い絵。良いから良い絵。滑らせるんじゃなくてねちっこく叩き付ける筆。それを目指してきた。 でも、今の画家を注意して見ると、そういう人は沢山いる。実は。最近ドイツの現代画がたくさん来日してるけど、普通にいい絵ばかり。リヒター、バゼリッツ、ポルケ。少し前にもう死んでしまったが、フランスにもバルチュスというすごい画家がいた。日本にも探せばきっといるはずだ。 でも、探さないといない。注意して見ていなければ存在すら分からない。探さなくてもその辺にいるのはモネ、ルノワール、セザンヌ、ミュシャ、あとは村上隆ぐらいだろうか。 それは考えてみれば無理もないことで。これだけ世の中に娯楽があふれていれば、わざわざまじめにシコシコ描いてる地味な画家の絵なんて見たいとは思わない。 写真、映画、音楽。僕は声を大にして主張したい。お前らずるいぜと! ある程度良ければ即大量生産、大量頒布。 それに引き換え、絵なんていくらいいものを描いてもせいぜい美術館に閉じ込められるか、もっと悪いとホコリを被ってどこかに積まれるか。 無いものねだりはこの辺にして。 でもだんだんわかってきたような気がする。 死んだのはたぶん、絵じゃなくてそれを取り巻く環境だ。 死んだのは美術館?その可能性は大いにある。 もう大方の美術館は、印象派展をやるか、アール・ヌーヴォー展をやるか、あとは奇抜な現代アート展をやるしかないくらい追い詰められている。別に美術館を責めてるわけじゃない。 画家という職業。これも共犯の可能性が大。若くて才能のある画家はどうやって世に出ればいいのか?美術館はもう「守り」だから助けてくれない。日展やら院展やらに媚売ったって耄碌した頃に三越に作品が飾られるのが関の山。あとは個人のキャラを生かしてメディアに出て、付加価値とやらをつけてごまかすか。 でも。でもやっぱり描いてしまうんだからしょうがない。描くのが楽しいんだからしょうがない。 描いてるときは憑きモノが降りてきて快感。描き終わって独りで眺めながら自己満足。人に見せて褒められてまたうれしい。身近な奴の絵がすごく良くて、悔しくなって、そのあとうれしくもなる。 きっと世にいる地味で売れない絵描きもそういう悦びを感じているんだろう。だから取り巻きの環境がいくら不利になっても絵を描く人間はいなくならない。 絵を描く人はずっと前からそこにいる。それは目を凝らさないと見えてこない。ある意味とても脆い。でもそれでいて頑固でしつこい。 絵は死んだのだろうか? 死んでない。 死んだのは美術館。絵を美術館で見る形態。絵を眺めて高尚ぶる形態。画家という職業。絵を買う金持ち。画家に絵を描かせる「文化的」な政府。メディアとしての絵画。公募展。「絵のある生活」。「現代アート」。「美術手帖」。 でも絵は死んでない。 (小)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/30434.html
ぼーかろいどはしんだのか?【登録タグ GUMI ほ 初音ミク 外道さん 曲】 作詞:外道さん 作曲:外道さん 編曲:外道さん 唄:初音ミク、GUMI 曲紹介 現在のボカロ界を痛烈に皮肉ったメッセージソング。 歌詞 (動画より書き起こし) ボカロは死んだって?何言ってんだ? むしろこれから始まる 最強コンテンツ 飾りだけの 再生数 こんなものを当てにして 死んだとかほざいてんの? 上辺だけを見て 死んだと判断 あんなものは8割偽物 商品化を目指して 今日もシコシコ金を注いでる メロディーなんかは 無いに等しくて 乱立する 腐ったストーリー 聴かれなくなるのは 当たり前 ああ… もう‥‥ 上辺だけを見ないで 下の方も注目して そこには 聴いたこともない 刺激的なもの眠る 行こう 音楽の世界 そこには 本物があるのさ ボカロは死んだって?何ほざいてんだ? むしろこれからが始まり 物真似のないオリジナル 物真似だらけの今の世界 こんなものは滅びるさ 滅びてからが始まり (間奏) 行こう 本物の世界 そこには 刺激が眠るのさ もう 物真似はいらねえ 聴く人もそこまで馬鹿じゃないのさ コメント 追加乙 -- 名無しさん (2014-09-26 20 46 18) 一人でも多くの人に聞いてほしいね -- 名無しさん (2014-09-28 20 19 13) ↑に同意。 -- 七誌 (2014-09-28 22 35 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/33866.html
かのじょはしんだ【登録タグ NexTone管理曲 VOCALOID か テレカ 初音ミク 曲 殿堂入り】 作詞:テレカ 作曲:テレカ 編曲:テレカ 唄:初音ミク 曲紹介 死んでしまった 天国とか地獄とかじゃない 彼女は死んだ 絵:箕屋ごまめ 動画:2000 歌詞 (作者ブログより転載) 22歳で彼女は死んだ 早寝早起き、菜食主義者 酒もタバコも賭け事もせず 食べ過ぎたりグウタラもしない 予習、復習 毎日やるし いつも成績トップクラスで 部活、サークル 毎回部長 将来有望 でも、彼氏は俺 土砂降りの夜、彼女は死んだ 記録的な大豪雨だった バイト終わりの俺を迎えに 車を走らせたらしかった 「人を助ける仕事がしたい」 いつもそういって笑っていて 毎日ゴロゴロしてる俺の ケツを嬉しそうに叩くのだった 生きてる間と死んでる間が そんなに変わらないことだとしたら 天国行きでも地獄に行っても 変わらないのなら 彼女が死んだ 22歳で彼女が死んだ 新聞のスミに書いてあった 友達とかもそう言っていた 親御さんになぜか殴られた 午後の日差しがいつもどおりで 日々の一コマは変わらなくて 聞こえないけど騒々しくて 食べてもないのに吐き気がしてる 本当に本当に彼女が死んだ ワイドショーでは若いタレント 不倫をしたのしていないだの 連日連夜わめいて煽る 俺の愛した彼女が死んだ 嘘じゃないかと今でも思う 夢じゃないかと今でも思う 目を閉じればはっきりと笑っている 生きてる間と死んでる間が そんなに変わらないことだとしたら 天国行きでも地獄に行っても 変わらないのなら 彼女は死んだ コメント 追加乙 -- 良太 (2016-02-07 17 09 24) 彼女は死んだ では -- 名無しさん (2016-02-13 10 50 41) ページ名直しておきました。 -- 名無しさん (2016-02-13 23 01 45) 良曲。 -- 名無しさん (2016-02-29 15 55 40) 2016年上半期を代表する一曲 -- 名無しさん (2016-04-16 16 49 02) ブランキージェットシティのオマージュ? -- あ (2016-07-25 13 50 00) 語り手も死ぬ? -- 名無しさん (2016-09-20 11 00 24) オマージュならはじめにそう言え さもオリジナルみたいにすんな -- 名無しさん (2016-10-03 09 06 31) ニコニコにこの動画みに行ったら非公開?か消えてたかでなんかあったのかとびっくりした。気に入ってたのに -- 名無しさん (2021-12-26 10 27 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/utau2008/pages/71.html
僕はもうここには居ない 存在はあれども心は死んだ 毎日自分の感情から目を背け 作り笑いを浮かべ 人を避け 自分の殻に閉じこもった 僕なんてものはいなくて 残っているのは僕の形をした何か 僕は僕がわからない 何がつらいのか苦しいのか 腕を切りつけ 薬を流し込み そうして僕は心を殺す 逃げて逃げて逃げ続ける 最後に心から笑ったのはいつだろう 最後に泣いたのはいつだろう 僕はどこに行ったのだろう きっともう帰ってくることはない 体が蝕まれていく 自分はいったい何なのか なぜこの世に産み落とされたのか 全ての間違いはここに生まれてきたことだ 傷が増し 薬が増える 僕はもう引き返せない 息を吐くように 死にたい とつぶやく 誰にも届かず空に消える
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/1232.html
【作品名】ハチのムサシは死んだのさ 【ジャンル】邦楽 【名前】ムサシ 【属性】ハチ 【大きさ】ハチ並み 【攻撃力】大きさ相応の剣を持ったハチ並み 【防御力】ハチ並み 【素早さ】ハチ並み。 【長所】一応武器を持ってる 【短所】お日様に試合を挑んで焼け死んだ向こう見ず 134スレ目 463 : カッツ ◆XksB4AwhxU :2021/06/22(火) 21 38 19 ムサシ(ハチのムサシは死んだのさ)再考察 大きさ相応の剣を持ったハチ ○ハッチ(アニメソング) 剣で勝ち ○サナギ 同上 ○hungry spider 同上 ×やわらか戦車 大きさ負け ×パズー 突撃負け ×ソーセージ つぶされ負け やわらか戦車>ムサシ(ハチのムサシは死んだのさ)>hungry spider 5スレ目 504 :格無しさん:2007/08/31(金) 21 15 35 ムサシ考察 ○黒頭巾 斬殺勝ち △おつきさま 倒せない ○吉永 斬殺勝ち ○ピースケ 同上 ○こげぱん 同上 ×一寸 負け ×たいやき 撲殺負け ×勇次郎 デカい無理 一寸>ムサシ>こげぱん
https://w.atwiki.jp/kwskp3/pages/38.html
考 各所で話題になっている主人公死亡説。 大いなる封印を使った反動で死亡したとされる。 1.3月のエンディング前の移動で疲労している。 2.EDの曲「キミの記憶」の歌詞がアイギスと主人公のことを歌っているのでは? 3.アイギスが主人公との別れをやたらに気にしている。 4.仲間が集まってきても眠ったまま。 5.ひざまくらしたアイギスが泣きだす。 (スタッフロール後の笑顔は、選択肢で主人公が泣かないでと言ったから?) ということから、生まれた説。 実際のところ、死亡したような表現はないが、ゲームの内容が生と死を題材にしたものである為、無視出来ない重みがある。 結局のところ、主人公は死んだのか。それとも眠っているだけなのだろうか。 答 公式設定資料集のインタビューで「この主人公が"死んだことを"はっきりとは言っていないんだけども」というコメントがあり、死んだのは間違いないらしい(コメント自体は有耶無耶であるが)。 ゲームのコンセプトが死の疑似体験だった為と思われる。 察 P3F(アイギス編)にて死亡確定。 そもそも本編のOPに「Memento mori(自分が必ず死ぬことを忘れるな)(死を想え)(死を忘れるな)」とあることから、かなり初期の段階から主人公は死する運命にある存在であるということが確立されていたものと思われる。 加えてアイギス編では「主人公は1月31日、ニュクスを封印した時点で本来は死んでいた」とも言及されている。 その彼が、一ヶ月以上も後の卒業式当日まで生きていられたのは、ニュクス戦直前に交わした約束を果たそうとする強い意志があったからに他ならない。 もうひとつの後日談 P4にて、エリザベスがP3主人公を助けに行っているとの言及あり。 P4の後日談にあたるP4U(ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ)では、その為に奔走(?)するエリザベスのストーリーがある。
https://w.atwiki.jp/psp-ccff7/pages/112.html
ジェネシスは本当に死んだのか ■攻略チャート 1,夢を持て / 2,俺を裏切ったりはしない / 3,俺たちはモンスターじゃない / 4,天使の夢はひとつだけ / 5,みんな どこにいっちまったんだ… / 6,ソルジャーの誇りは手放すな / 7,ジェネシスは本当に死んだのか / 8,俺は神羅を捨てるかもしれない / 9,わかった 会いにいく / 10,俺たちは英雄だ / エンディング 第7話FAQ参照。 ※このページで補足できることがあればコメントしてください。 名前 コメント すべてのコメントを見る hvgくぐkひk -- (fhxfhjgj) 2008-10-22 20 48 00
https://w.atwiki.jp/meidaibungei/pages/453.html
2007年06月26日(火) 06時51分-ロックンロール・ロレンツォ 彼女は生来強力なサイコキネシスの能力を備えていて、その気になれば完全犯罪はもちろん、全宇宙を思い通りに支配するほどの力を発揮できたのだが、結局一生そのことを自覚することなく、ただ思い通りにならない毎日がつまらなくなって死んだ。 彼女は高報酬に誘われて始めたバイト先の上司にそういうルールだと説得されて、生まれて初めて猫耳を付けたところ、それまで彼女の内に眠っていた野生が突然目覚めてしまって応対した客のものを食い千切って逃げ込んだ夜の街を駆け回り、路地裏を彷徨っていたところを当局によって追い詰められると意を決して牙を剥き爪を立てて飛び掛り、血みどろの攻防を繰り広げた末に麻酔銃と投げ網で捕獲され、閉じ込められた精神病棟の一室で裁判を待つ内に与えられる食事を口にすることを頑なに拒み続けて死んだ。 彼女は好奇心が強すぎて死んだ。 彼女は男と付き合っていて、彼から「どんなことがあっても必ず貴女を守る」という誓いを捧げられたがどうしても信じきることが出来ずに、ついに彼の誓いを試してやろうという気になって彼の目前で助けてくれることを期待しながらこれ見よがしに死んだ。 彼女はあらゆる動物の言語を理解して彼らと意志の疎通をすることが出来たから、犬や象やライオンやキリンや虎や熊やパンダや土竜ともみんな友達だったが、初対面だった河馬の意見を非礼にもつい鼻で笑ってしまった事を発端として始まってしまった喧嘩に完敗して死んだ。 彼女はいわゆる死んだほうがマシな人間だったので死んだ。 彼女は彼氏を失った傷心を慰めて新しい恋に踏み出す活力を得ようと一泊二日の天国旅行へ旅立ったが着いた所が想像以上に風光明媚でその感動と興奮に任せて無計画に散財してしまった為に帰りの切符を買うことが出来なくなって死んだ。 彼女は不老不死に強い憧れを抱いていたがその実現に絶望し妥協してせめてその半分だけでも叶えようとして死んだ。 彼女は絶世の美女にして優れた頭脳を兼ね備えた才色兼備の人でそのキラキラと輝く瞳は見る者すべてを虜にしていたが月の無い夜に趣味のダイビングをしている時に頭蓋骨ごと眼球をダツに貫かれて死んだ。 彼女は不意に世界の全てを悟って死んだ。 彼女も不意に世界の全てを悟って死んだ。 彼女は人類史上最高の審美眼をもっていて、あらゆるもののどんな隠れた美しさも見逃さなかったし、映画にしても小説にしても絵画にしても彫刻にしてもそれらの美点を見抜くにあたっては誰より長けていて、その評価もこれ以上なく的確で非の打ち所が無かった為に、彼女の眼にかないさえすればどんな鑑定士や評論家の保証書や評価よりも確実で信頼性があるということで、若くして各界から随分重宝がられて絶対的な存在となっていたのだが、ふと目をやった鏡に映った自分の姿を見て死んだ。 彼女はまさに人生の岐路に立たされていて、前途には少し進んだ先に決定的な失敗が見え透いているようにしか思えない道と一方その先がどうなっているか全く分からない道とがあり、精も根も尽き果てるまで考え抜いた末に死んだ。 彼女はひたすら自由を愛し、親から無抵抗をいいことに押し付けられた名前から自由に、大人に押し付けられるルールから自由に、義務教育から自由に、動物的な習慣や生活サイクルから自由に、継承されてきた倫理から自由に、遺伝や環境に支配された体質・体格・顔立ちや趣味趣向から、さらには不可解な社会そのものから、文化的影響から、テストから、感覚から、関係から、満たされない懐疑から、底が欠けた世界から、自己否定の刃から、それでも捨てきれない自分可愛さから、二つの無限に取り巻かれる恐怖から、圧倒的無知から、人間の悲惨さから、価値から、意味から、時間から、重力から、弱さから、血から、欲求から、自由に、自由に、もう何も要らないから、自由に、なろうとしていき、そうしてとうとう何も無くなってしまった空っぽの自分自身から、自由になろうとして、死んだ。 彼女は死んだ。21回目の誕生日の朝だった。 もう嫌だ。 今から頑張ってレポート書きます。 一度も夢をぉ~ 見ることもなくぅ~(モノマネ)
https://w.atwiki.jp/tsundereidayon/pages/362.html
登校してみたら花が飾ってあった。 ちょうど俺の前の席、工藤さんの机。 「あはは、何? イジメ?」 俺はそこに座ってる工藤さんに話し掛けた。 無神経なわけじゃない。そんな度胸のあるやつは、この学校にはいないと知っていたから。 部活の先輩ですら、彼女を呼び捨てにはしない。この地域は、彼女の親が経営する会社で 保っているのだ。容貌もキツめのせいもあり、イジメられるなんてイメージからは程遠い。 「そんなこと、するわけないでしょ。知らないの?」 俺の前の、そのまた前の席の、高見盛が振り向き、咎めるように言う。 (テメーには全然まったく訊いてねえ!) ……って言えたらなあ。 こんなヘンなことでもない限り、工藤さんとしゃべる機会なんかないんだよ! 俺、小心者だから!ブサイクだから!生物として同じ括りにいるのが申し訳ないから! 勇気を出して声かけたのにどーしてくれんだ。 「うん、何かあったの?」 としか言えねえ俺。弱え。 工藤さんは、目の端でこっちを見る。かんっぜんに無表情。 うお、怖え。たまんねえ! 「工藤さんね、昨日、亡くなったの。事故で」 テメーには訊いてねえ高見盛いいかげんに…… 「……なくなった?」 高見盛は、伝えることはもうないとばかりに、席を立った。 オイオイ脂肪が脳に詰まってんじゃねーのか?日本語くらいちゃんとしゃべれよ? だがこれで新しい話題ができた。邪魔者もいなくなったしな! 俺は工藤さんの声を聞くべく、再チャレンジ。がんばれ、俺… 「亡くなったって、どの工藤さん?」 工藤さんはめんどくさそうに(見えるけどいつものこと)髪をかきあげた。 「私」 「ふうん」 「…………」 「…………」 はっ!? だ、ダメだ俺! それで満足するな俺! もっと会話に広がりを! 「え、えーと、ああ、演劇部で何か、やってるの? 役作りとか」 「いいえ」 「そ、その花は?」 「…………」 「…………」 が、がんばれ俺! 「もしかして、ほんとにイジメとか?」 「あなた、私に話してるのよね?」 「や、そ、そんなこと、される人じゃないと、思ってるけど」 「私に、話してるのよね?」 「う、あ、ご、ごめん」 いきなり顔を近づけられて、謝ってしまう。怖え。 俺みたいなゴミ虫が話し掛けられる身分の人じゃないよね、やっぱり。 「そうじゃなくて―――」 工藤さんは、ふいに、窓際に固まったクラスメイトたちに目をやった。次いで、 順繰りに教室を見渡していく。 俺も釣られてきょろきょろとしていると、あることに気が付いた。 全員が俺たちに大注目してる。 会話が続かなくて悪戦苦闘してる俺を応援してる、ってわけでもない。 てゆーか、今までのヘタレぶり、みんな見てたの?俺ハズカシイ! 「なんだよおまえら?」 精一杯の虚勢を張って、俺は怒鳴った。 静まり返る教室。 HR前のこの時間には、ありえなかった静寂。 「―――アンタ、何やってんのひとりで」 誰かの、おびえを含んだ一言が、起爆剤となった。 つーか基地外?おまえやばいよ洒落になんねー呪いとかキモイ近づかないほうが興味ある んなわけねー冗談はやめてよね何のつもりだか知らないけど見える人なのかよ頭オカシイ でもいる気がしないそこにいるの何て言ってんだよなにそのツンデ霊もしかしてほんとに 霊能力怖いウソだよ前からそういうやつだったあたしは信じない面白いつもり……… わかった。 このイジメの標的は俺だってことが。 人に好かれるキャラじゃないと思ってたけど、けっこーショックでけえな。 工藤さんて、意外とノリいいんだ。こいつぁ新発見だ。 俺は、今日はサボることを心に決め、席を立った。明日は…どーしよーかな。 「みんな、私が見えてないの」 「そうみたいだね」 さすが演劇部だよ。 「どうしてあなたは―――」 「さあね」 アドリブ下手でごめんね。こんな会話だったらしないほうがいいから。俺にとっては。 「ちょっと待っ…!」 「ちょっと待てよ! そこに、いるのか? ほんとに?」 教室を出るとき、オカルト好きで、よくこっくりさんとかをやってるやつに止められた。 これも名演だと思った。 「ああいるよ」 俺がそういい残したドアの向こうで、また大きなざわめきがあった。 知ったことか。 楽しいかよおまえら。 逃亡先には屋上を選んだ。 学校から出ず、イジメられっ子の気分を盛り上げたかったのが、その理由。 昼休みでもなければ、人は来ない。 と思ったら先客がいた。 だらしなく脚を投げ出して座り、煙草をふかしている。 野球部のエースで、有名なやつだ。なんて名前だっけ。 「よう。吸うか?」 意外なことに、向こうから話し掛けられた。 俺は首を振った。 「いいのか? 夏大近いのに」 彼は、ふっ、と短く息を吐き出した。笑っている。 「いいんだよ、もう。たぶん、俺らは試合に出らんねーから」 「へえ」 「……野球、興味ないか?」 「なんで」 「いや、もーちょっと突っ込めよってこと」 「ああ、悪い。なんで」 「さっきと変わんねー…」 彼は力なく笑う。 訊いたところで、話すつもりがあるとは思えなかった。 「おまえ、確か、み――工藤、さんのクラスの」 「ああ、後ろの席だよ」 「そっか…」 さすが有名人。把握のされかたが「3-A」じゃないんだ。 「あの、な。何か、言われてたか?」 彼の口調から、弛緩したものが薄れた。漠然としすぎていて、何のことだかわからない。 が、あったことはただひとつ。俺は話したくもないが。 「工藤さんが死んだって。馬鹿騒ぎしてたな」 「それで?」 「べつに。くだらねーよ」 「は。くだらねーか。……この学校に、そんなやつもいるんだよなぁ」 「なんだよそれ」 「いや。少し、気が楽になった、気がする」 「?」 「そのうちわかると思うけど……おまえみたいなやつにだったら、話してもいいかな」 「??」 「工藤、さんが死んだのは――俺のせいだ」 彼はうつむき、そう告白した。 何を言っている? 3-Aの工藤さんの話じゃないのか? またネタか? 「事故は、俺がやったわけじゃない。でも。俺が。死ななくてもよかったのに。助かった はずなのに。俺が。俺のせいで。俺の―――」 支離滅裂で、理解できない。彼が最も悔やんでいること、それがどうしても言葉に出せない らしい。 「やめて」 凛とした声。 俺たちの前に、工藤さんが立っていた。 「あれ、いつから?」 ほんとに気づかなかった。 屋上の扉は重い鉄製で、開閉の際には大きな音がするんだけど。 「ひっ!?」 隣で、息を飲む音が聞こえた。 見ると、彼は大きく目を見開き、固まっている。 「み、弥夜、お、俺は!ゆ、許してくれ!」 「呼び捨てにしないで」 「わ、わかった。お、俺のせい、俺のせいだ!」 「あなたなんかのせいじゃない。くだらないこと言わないで」 「悪かった!お、俺が悪かったから―――!」 「何も悪いことなんかされて」 工藤さんが言い終わる前に、彼はものすごい慌てようで逃げていった。 なんだろうあれ? 「工藤さんて、やっぱり怖いんだね」 「……やっぱりって、何」 形のいい眉がひそめられる。いや、やっぱり怖えって!自覚ねえのか!? 「い、いや?何でもないデスよ?と、ところで何あれ、彼氏とか?」 「冗談言わないで」 ぬお、冗談禁止?冗談でもないんだけど!とにかく会話が続かねえ! 「そ、そうだね、工藤さんの彼氏なんて想像できないし!」 「モテないって言いたいの」 「ち!?ちがっ!?あれ?なんでそういう方向にっ!?」 「どこが違うの」 「何もかも!アイドルがうんちしないのといっしょ!」 「あは、何それ」 おおお!笑顔キタ――!!めちゃくちゃ可愛い!どーしていいかわかんねえ!下ネタ最高! 「野郎なんてうんこだよ。うんこと工藤さんなんて組み合わせ、想像……」 「しないで」 今までで一番の殺気を感じ取り、俺は口をつぐんだ。うん、下ネタは引っ張るもんじゃ ないな。大事なのは瞬発力だ。 「それで、坪井君から、どこまで聞いたの」 「つぼい…あーそんな名前だった。べつに何も?工藤さんが死んだとか…死んだとか…」 ああ、俺、そんなネタでおもちゃにされて落ち込んでるんだっけ。 屋上に二人きりってシチュに、舞い上がってた。 「!!つーか、授業中!もう始まってるよ、工藤さん!?」 「私はいいの。もう、ね。それに今、教室には誰もいないから」 「へ?」 「あなたが嘘つき呼ばわりされてたから、なんだか気に入らなくて花瓶割ったの。だから」 「だから、って……?」 工藤さんは、小首をかしげて、頬に手を添える。お悩みのポーズだ。 「ううん、どうしようかな…ちょっといい?」 「うん。…え?」 目の前に、顔が近づいてくる。額にかかる髪を一度、かきあげて。 唇の感触が――― 「……わかった?」 悪戯っぽく、工藤さんは微笑んだ。 鼓動が、鼓膜を圧迫した。 感触はなく。体温もなく。ありえない距離にまで近づいた――重なった、彼女の姿を見て しまった。 「み、みんなの話は」 「ほんとうのことね」 「死んだって」 「死んだみたいね」 「でもここにいる」 「そうね」 「幽霊」 「幽霊」 工藤さんは自分を指差して、そう言い切った。なぜだか、少し楽しそうに。 「わかったことがあるの。私が見える人のこと―――」 今度は、俺が最後まで話を聞かなかった。 情けないことに、そこで意識を失ったからだ。 おわり
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/5364.html
神様は死んだ、って 神様は死んだ、って アーティスト 斑鳩ルカ(川口莉奈) 発売日 2021年12月20日 レーベル ランティス DLデイリー最高順位 1位(2021年12月21日) 週間最高順位 6位(2021年12月28日) 月間最高順位 18位(2021年12月) 初動総合売上 5696 累計総合売上 5696 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 神様は死んだ、って THE IDOLM@STER シャイニーカラーズ キャラソン 配信/総合ランキング 週 月日 デジタルシングル 総合シングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 12/28 4 14239 14239 6 5696 5696 2021年12月 7 14239 14239 18 5696 5696