約 655,083 件
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/8343.html
人物 / 外患罪 / 日韓関係 +クチコミ検索 #bf +ブログサーチ #blogsearch +ニュースサーチ 韓大統領候補が日韓史改竄も|ニフティニュース - ニフティニュース 北京五輪でレガシー狙った「文在寅外交」米国のボイコットで轟沈 五輪外交で南北の「終戦宣言」目論むもボイコット拡大で成算なし(1/8) - JBpress 反日を煽る李在明が「歴史歪曲断罪法」で狙う日韓関係史の改竄 「為政者の歴史観で国の歴史を規定する」というその独裁者的発想(1/5) - JBpress 「日本はまず謝罪を」の李在明が次期大統領なら日韓関係は最悪に 日本の平和主義を無視し「領土的野心」を言い募る扇動政治家の罪(1/6) - JBpress 竹島問題 日本もう妥協せず?|ニフティニュース - ニフティニュース 韓国の国策研究機関が分析した「2022年世界経済の展望」と「韓国半導体産業の供給とリスクへの対応」(辺真一) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 日米韓共同会見を辞した日本、もう竹島問題で韓国に一切妥協せず 「竹島支配」既成事実化狙う韓国の行動、日本は絶対に看過しない(1/6) - JBpress <W解説>上陸の大統領は17年間の牢屋へ=韓国警察トップが竹島・独島上陸(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 韓国・文政権の「自主国防思想」で日本が標的になる恐れ、元駐韓大使が解説 - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 「日本は友邦国家なのか」韓国・李在明氏の止まらない日本批判 「日韓併合は米国のせい」と米国にも矛先、韓国をどうする気か(1/7) - JBpress 横田めぐみさん拉致から44年! 関係者の証言等から北朝鮮での足取りを追う!(辺真一) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 文在寅「最大のライバル」が直面している「韓国大統領選」のヤバすぎる現実 - 現代ビジネス 韓国・文大統領が危険な「北朝鮮との終戦宣言」に突き進む理由、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 元徴用工問題で韓国側主張の代位弁済案、武藤元大使「あとで請求されても困る」…深層NEWS - 読売新聞 韓国政界大混乱「次期大統領有力候補」李在明が早くも醜聞まみれ マフィアからの現金受領疑惑まで噴出、大統領候補辞退の可能性も(1/7) - JBpress 文在寅「“次”の疑惑」が続々…韓国大統領選が「不倫、告発、不正ラッシュ」でヤバすぎる事態に! - 現代ビジネス 世界的ヒット『イカゲーム』はなぜ韓国で生まれたのか、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 北朝鮮がミサイル連発のさなか「制裁解除」主張する文在寅の狂気 - JBpress 文在寅が「岸田を無視」したウラで、韓国メディアが「岸田は不安」「魅力のない人」と酷評している…! - 現代ビジネス 何が何でも政敵潰し、韓国・文在寅政権の「救いがたき」政治手法 - JBpress 北朝鮮の「核ミサイル脅威」を米韓が静観する理由、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 文在寅の「韓国・北朝鮮トップ会談」計画が大失敗、ついに金正恩の「暴走」で文政権は万事休すへ…! - 現代ビジネス 韓国大統領選の与党本命候補となった「最も危険な男」とは、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 国連が「言論統制法」に重大懸念、韓国の民主主義は死ぬのか 人権弁護士が大統領を務める国で「人権侵害」が推進される奇怪(1/7) - JBpress 韓国で進む「慰安婦被害者法改正案」のデタラメ、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン なりふり構わず「言論統制」へ、韓国は民主主義を捨てるつもりか - JBpress アフガン事態に韓国震撼、いつか来る「米国が韓国を見捨てる日」 米軍のアフガン撤退は「背信」繰り返す韓国への「重大警告」(1/7) - JBpress 文在寅「支持率暴落」のウラで、ついに「禁断の“言論・メディア懲罰法”」に動き出した文政権の末路 - 現代ビジネス 韓国・文大統領「最後の光復節演説」は八方ふさがりを象徴、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 正気なのか、韓国・文在寅政権が本気で「言論統制」に乗り出した 朴正熙軍事政権もできなかった弾圧、韓国は強権国家になり果てた(1/7) - JBpress 文在寅の「ヤバい嘘」… じつは「文在寅は“家族ぐるみで親日”だった」疑惑がいま韓国で話題沸騰中! - 現代ビジネス メダル数激減で意気消沈の韓国、「健全な上昇志向」どこへ消えた 五輪が象徴する「韓国の衰退」、原因は若者圧迫する文在寅政権に(1/7) - JBpress 米韓合同軍事演習「規模縮小」で北朝鮮の「許し」を乞う文在寅 - JBpress 「韓国・文大統領の天敵」の前検事総長が、最大野党に電撃入党した理由 - ダイヤモンド・オンライン 北朝鮮との連絡線回復の韓国、だが安直な恭順外交は許されない 「なし崩し」の北朝鮮支援に結び付くことに韓国内からも警戒の声(1/8) - JBpress 文在寅が「炎上」連発…「アンチ五輪」で“支持率復活”を目指す文政権の「ヤバすぎる手口」 - 現代ビジネス 韓国が「オリンピック精神より反日活動」を重んじる理由、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 流れた首脳会談、一方的に条件提示し成果を望み袖にされた文在寅 五輪を巡る日韓対立が日々エスカレート、関係改善の潮時も消失(1/7) - JBpress 韓国・文大統領と与党に「タブーなき攻撃」、最大野党の新代表に高まる期待 - ダイヤモンド・オンライン 韓国・文大統領の「北朝鮮擁護」ですれ違う米韓、元韓国大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 尹錫悦の大統領選出馬表明で始まった文在寅政権との「最終決戦」 - JBpress 文在寅の“大逆走”で、韓国経済を襲う「株価暴落、破産ラッシュ、倒産爆増」の血みどろ地獄…! - 現代ビジネス G7直後にも中国に言い訳、韓国が自由主義陣営から見放される日 - JBpress 文在寅、まさか「菅総理に無視」されて“逆ギレ”…韓国の「面子」を潰した文政権は“死に体”へ! - 現代ビジネス 「G7入り熱望」の韓国に決定的に欠けているもの、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 韓国野党に36歳の代表、焦る文在寅政権が仕掛けた露骨な謀略 - JBpress 文在寅よ、さらば…!ついに韓国与党と支持層から「見捨て」られた文政権のヤバい末路 - 現代ビジネス 元徴用工訴訟で「日本勝訴」の異例判決が出た理由、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 五輪地図の竹島に韓国が難クセ、日米韓首脳会談も延期が濃厚に 拡大しやっと見える竹島に強硬クレーム、常軌逸する反日アピール(1/7) - JBpress 文在寅政権が“大暴走”…韓国で「竹島問題」を煽り、「東京五輪ボイコット」を盛り上げる文政権の末路 - 現代ビジネス 「米韓首脳会談」自画自賛の文大統領が、帰国後に行った中国への言い訳 - ダイヤモンド・オンライン ポスト文在寅で韓国は変わるか、過熱しだした次期大統領選総点検 - JBpress 米韓首脳会談、バイデンは韓国の中国包囲網引き込みに成功せず 巨額の対米投資の見返りに期待したワクチン確保に失敗した文在寅(1/9) - JBpress 「韓国人が嫌いな国」ランキングで、中国が日本を追い抜いた理由 - ダイヤモンド・オンライン 文在寅が“万事休す”へ…韓国経済が「南アフリカ以下」に転落、もう“打つ手なし”文政権の末路 - 現代ビジネス 韓国メディアで評価急落、「日本のコロナ対策」はどう報じられているのか - ダイヤモンド・オンライン 就任4年の文在寅、経済失政・外交崩壊続きも「自画自賛」の厚顔 - JBpress 文在寅が「慰安婦問題」で“KY発言連発”…!韓国国民の「ブーイング」が止まらない文政権の末路 - 現代ビジネス 「日米韓外相会議」で垣間見えた、米国の北朝鮮政策とは - ダイヤモンド・オンライン 「対北朝鮮」で溝深まる米韓、首脳会談決定でも歩み寄る気配なし - JBpress 文在寅が“万事休す”へ…党内から“ブーイング続出”で、側近からも「見捨て」られた文政権の末路 - 現代ビジネス 北朝鮮への幻想捨てられぬ文在寅、米国の対北政策を必死に牽制 - JBpress 反日政策の限界知った文在寅、「対日政策転換」は果たして本気か 慰安婦裁判で見せた変化、日本は韓国との距離を縮めるべきなのか(1/6) - JBpress 韓国・文大統領が「中国に甘言」の翌日、米国へ苦言を呈した深刻な理由 - ダイヤモンド・オンライン 文在寅が“万事休す”へ…慰安婦問題で“自爆”して、韓国国民に「見捨て」られた文政権の末路 - 現代ビジネス 韓国・文大統領が日米首脳会談で焦り、来月の訪米で迫られる「踏み絵」とは - ダイヤモンド・オンライン やっぱりか、韓国「処理水、影響なし」でも日本攻撃 「専門家の意見と政府の立場と異なる」と感情論全開で日本批判(1/8) - JBpress 韓国・文政権が「いよいよ窮地」、2大市長選の惨敗で与党が内部分裂 - ダイヤモンド・オンライン 市長選2敗、文在寅政権の「死に体」が決定的に 独善的政権運営が裏目、残り任期1年は無為徒食の日々か(1/6) - JBpress 韓国・文政権の中国追従姿勢が「百害あって一利なし」の理由 - ダイヤモンド・オンライン 「身内と北朝鮮を優先」韓国の人権状況を米国が酷評 - JBpress 韓国文政権の「複合危機」で高まる政権交代の可能性、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 「親中・親北」路線を捨てられぬ韓国、米韓同盟に溝 - JBpress 韓国文大統領が「過去最大のピンチ」、土地投機疑惑で国民が大激怒 - ダイヤモンド・オンライン 自殺者続出、不正土地取引疑惑が文在寅周辺に飛び火 - JBpress 韓国文大統領が直面する「米国務・国防長官訪韓」の試練、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 文在寅が辞任させた検事総長、大統領選の台風の目に - JBpress 検事総長が抗議の辞任、韓国を蝕む文在寅の左翼独裁 - JBpress 韓国文大統領の「三一節演説」に垣間見える本音とは、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 金大中が犯した韓国の「外交惨事」、繰り返す文在寅 韓国は北朝鮮の核ミサイル開発を本気で助けるつもりなのか(1/6) - JBpress 文在寅の“自爆”が止まらない…! ついに慰安婦問題で「大失態」で、いよいよ万事休すへ - 現代ビジネス 韓国文大統領の「平和の幻想」が安保危機を招く、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 民主派装う「韓国の独裁者」文在寅、次は言論統制へ - JBpress 韓国文大統領が米韓合同軍事演習で「北朝鮮と協議」は正気か、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 大法院長の「大ウソ」で露見、韓国司法の歪みと建前 - JBpress 韓国文政権の「北朝鮮で原発建設」疑惑で米韓に亀裂か、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 中国にいいように利用されっぱなし韓国・文在寅外交 - JBpress 政権批判を封殺、韓国を「暗黒国家」にした文在寅 - JBpress 韓国・文大統領の「対日関係修復策」が評価されない本当の理由、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 誰が信じる、「北は非核化へ」文在寅の根拠なき主張 - JBpress 文在寅の対日姿勢「軟化」、まだ信じてはならない - JBpress 韓国の慰安婦訴訟で日本がバイデン政権に頼るべきこと、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 「元慰安婦に賠償せよ」韓国の反日志向は止まらない 「結論ありき」の裁判、関係改善を探る文政権にとっては頭痛の種(1/6) - JBpress 慰安婦訴訟「国際法違反」判決で韓国政府が窮地に陥る理由、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 韓国文政権は「親文派」によって破滅する、元韓国大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 「北朝鮮へのビラ散布禁止法」成立で米韓同盟の弱体化は必至、元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 「韓国は詐欺共和国」主要紙に罵倒される文在寅政権 - JBpress 韓国文政権はいよいよ死に体か、「検察改革の暴挙」を元駐韓大使が解説 - ダイヤモンド・オンライン 「韓国に生まれなくてよかった」元駐韓大使が今でも心底そう思う理由 - ダイヤモンド・オンライン 武藤 正敏のプロフィール - JBpress ● 武藤正敏 ■ 在日韓国人は架け橋になれるか 「なんでもブログ(2016.10.19)」より / 武藤正敏 、前・在韓国特命全権大使が、 雑誌に寄稿している。 結論から言えば、無理。 架け橋になるためには、まず、双方の国民から 信頼される存在でなければならない。 日本側からは、本名すら名乗れない人間、 日本人のフリをして生きている韓国人 として見られている限りは、信頼などとは ほど遠い。 韓国側からは、日本に逃げ込んで、韓国人 としての義務も果たさない卑怯者と 思われているようでは、どうにもならない。 双方から圧力を受け、耐え切れず日本で 「事件」を起こす。 日本人からは恨まれ、韓国人はまったく擁護しない。 むしろ「もっとやれ」と催促するだろう。 架け橋どころか、逆効果。 日韓抗争の火種として効果的に「活躍」するだろう。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) 【外患罪】 ■ 1212 告発準備進行中⑫ 「余命三年時事日記(2016.10.19)」より (※mono.--当ページ関連記事のみ転載) / ななこ 武藤正敏・前在韓国特命全権大使。売国奴冠祭りにこの方をいれなくてはいけないと思いましたので、投稿いたします。川崎デモの中止は「日本人の良識が勝ったということであろう」とのご高説であります。全文だと長いのですが、「在日韓国人は日本人的側面も韓国人的側面も合わせ持った人々である。むしろ、日韓の橋渡し役として日韓関係の増進に貢献しうるのである」。という論調であまりにもひどい在日擁護ですので全文引用いたしました。武藤正敏・前在韓国特命全権大使に、素敵な冠お願いしまあす! 日韓で差別される在日韓国人は両国の架け橋になれるか 武藤正敏 [前・在韓国特命全権大使] 【第11回】 2016年10月18日 ttp //diamond.jp/articles/-/104771 ttp //diamond.jp/articles/-/104771?page=2 ttp //diamond.jp/articles/-/104771?page=3 ttp //diamond.jp/articles/-/104771?page=4 ttp //diamond.jp/articles/-/104771?page=5 ■日韓関係が悪くなるとしわ寄せは在日韓国人にくる 私は、2002年から05年までハワイの総領事をしていた。その時、ハワイ出身の故ダニエル・イノウエ上院議員に再三お目にかかる機会があった。同氏は2012年12月17日に88歳で亡くなったが、ロバート・バード上院議員が死去した後に上院で最古参の議員となり、上院仮議長に選出された(議長は副大統領)。同氏は日米関係の改善に貢献したことに対し、2011年に日本政府から桐花大綬章を贈られている。 しかし同氏は、1980年代に日米間の貿易摩擦が政治問題化した際には、リチャード・ゲッパート下院議員などと共に、対日批判の急先鋒であった。 そのイノウエ氏が日米関係の安定のために尽力するようになった経緯に関して、生前私に「若いころは日米関係に関与して来なかったが、日米貿易摩擦の際、日米関係が悪化すると、もっとも影響を被るのは在米の日系人であることを痛感した。それ以来、日米関係の安定のため尽力するようになった」と述べていた。 2007年に中国や韓国が「慰安婦強制連行説」を主張して米議会で審議された時も、日本の首相と衆議院が謝罪を行ってきたとして、日本の立場を擁護している。同氏は晩年、自分がいなくなった時、上院で日米関係を擁護してくれるのは誰かとしきりに心配していた。 日韓関係が悪くなると被害を受けるのは在日韓国人も同様である。いや、在米日本人以上だろう。 日韓関係は、昨年末に慰安婦問題で合意して以降改善の方向にある。しかし、2012年8月に李明博大統領(当時)が竹島に上陸してから、朴槿恵大統領の前半を通じ、政治関係ばかりでなく、国民同士までギクシャクする雰囲気が続いた。その間は首脳会談も全く行われず、朴大統領は中国の習近平国家主席と声をあわせ日本の歴史問題への対応を非難し続けた。 この間、日本では日韓関係は史上最悪との見方が広がり、嫌韓感情が高まった。私に、韓国について意見を述べる人は、ほぼ一様に「韓国は一体どうなっているのか」との疑問を投げるか、「韓国なんか放っておけ」と無視するかのどちらかであった。 ■コリアタウン・大久保を襲ったヘイトスピーチ 日韓関係がこのように悪化した時、在日韓国人の立場はどうだったのか。 東京・新宿区の大久保はコリアタウンとして20年の歴史がある。いまその中心は、職安通りに直角に交差し、大久保通りに向かって伸びる通称「イケメン通り」に移っている。ここでは2002年の日韓共催サッカーワールドカップのころから、韓流ブームに乗り、韓国系の店が増加した。しかし、2012年に李明博大統領が竹島に上陸すると、ヘイトスピーチ、ヘイトデモが頻繁に行われるようになり、韓国系の店の大半は売り上げが最盛期に比べ半減し、数十の飲食店、雑貨販売店などが閉鎖した。これに代わって、中国や他のアジア系店舗が新大久保に進出してくるようになっている。 日韓の政治的関係の悪化は、在日韓国人の生活に直結しており、その端的な例がヘイトスピーチである。2015年1月13日に放送されたNHK「クローズアップ現代」では、右派系市民グループによるデモが年間100件以上あり、そのヘイト行動の一端を紹介している。 「おまえら朝鮮人は腐れ朝鮮人なんだよ、腐れ朝鮮人。ゴキブリ、うじ虫、朝鮮人」 「殺せ、殺せ、朝鮮人。出てけ、出てけ、朝鮮人」 こうしたスローガンには韓国人を殺せ、韓国人女性をレイプせよなど、犯罪行為を助長するものもある。放送では、韓国など周辺国との関係悪化がデモ参加者の心理に大きな影響を与えていると指摘し、「あり得ないような論理を使って、排斥するような動きが出てきたのが、新たな特徴」だとの識者の声を紹介している。 ヘイトスピーチやデモに対しては2016年6月に「本邦外出身者に対する差別的言動の解消に向けた取り組みの推進に関する法律」(以下「ヘイトスピーチ対策法」)が成立施行された。この法律は、ヘイトスピーチ防止に向けた啓発・教育活動や被害者向け相談体制の充実などが柱であり、罰則は設けていない。その意味で不十分な法律であろう。 しかし、同対策法が施行された直後の週末、川崎と渋谷で在日コリアン排斥を訴えるデモを巡り、主催者側とデモを阻止しようとするグループがもみ合いとなり、川崎市のデモは中止され、渋谷のデモは反対派が進路に座り込むなど騒然となった事件があった。日本人の良識が勝ったということであろう。この対策法がヘイトスピーチやデモを終わらせることを願わんばかりである。 ■韓国でも生じた在日韓国人に対する嫌がらせ 雑誌「SAPIO」(小学館)の11月号に「韓国の『在日差別』が酷すぎる」と題する記事があった。韓国で(慰安婦合意以降の)「反日封印」で恐ろしいことが起こっている。“在日企業”ロッテが叩かれ、血祭にあげられている、韓国が苦況に陥り、日韓合意の「反日封印」で捌け口を失った不満の矛先が在日韓国人に向けられていると報じている。 在日韓国人は日本で教育を受け、韓国語をほとんど話せない者も多い。韓国語を話せても発音は日本的になってしまう。私の知る在日韓国人で、韓国で音楽活動をしていた人は、自分の名前も正確に韓国の発音ができなかった(音楽家で耳はいい筈なのに、である。それだけ韓国語の発音は複雑である)。韓国本国の人々は、在日が韓国人でありながら韓国語ができないことに違和感を感じている。したがって親しみも半減するのであろう。 加えて、韓国の若者はいま不況に苦しんでいる。韓国の統計庁の2016年2月の調査によると、韓国の若年失業率は12.5%、首都ソウルでは3割が失業中とのデータもあるようである。韓国では「7放世代」ということが言われている。韓国の若者は、恋愛、結婚、出産、マイホーム、人間関係、夢、就職を諦めたというのである。それは要するに人生を諦めたと同意でもある。 それだけ社会に対する不満が鬱積する中で、在日は2012年に兵役法が改正されるまで、兵役が免除され、祖国に貢献しないで、与えられた特権に安住する者との見方が残っている。在日韓国人が長年日本社会の中で就職や社会保障などの面での差別に苦しんできたことは知らず、現在の自分たちの置かれた状況より在日の方が恵まれているとして、在日を叩いている面もあろう。 ■日本での安定した生活基盤を 在日韓国人は求めている 在日韓国人は韓国では「在日同胞」と言われている。しかし、在日韓国人は文化的、心情的に日本により近い者が多く、生活習慣、モノの考え方が韓国人的ではないと見られている。こうした傾向は今後ますます助長されていくであろう。その結果、在日韓国人は必然的により日本に近づいていくことになる。 今後とも、日韓関係が悪化する場面はあるかもしれない。しかし、私は、在日韓国人は日本の韓国の政治に対する怒りの対象となるべきではない、と考える。在日韓国人は日本において安定した生活基盤を求める人々である。 日本は今後ますます少子高齢化が進んでくる。そうした中で、在日韓国人は日本人の生活文化や心情に最も近い人々である。将来、ともに協力していくべき人々であり、その多くは将来日本人ともなり得る人々である。 2015年の在日韓国・朝鮮人は45万7772人で、35年前の68万1838人から22万4066人減少している。反面、2013年9月末の韓国・朝鮮系日本人は34万5774人である。在日韓国・朝鮮系から日本に帰化する者の数は95年に1万人を超えたのを皮切りに年間で毎年9000~1万人に上っている。2006年、韓国・朝鮮籍所有者と日本国籍者の婚姻件数は2006年が8376人、2014年が4113人などとなっている。 在日韓国人の組織である大韓民国民団は、在日韓国人に対する地方参政権付与を求める運動を活発に行っている。 日本国内には、地方参政権といえども外国人に参政権を付与することに慎重論が多い。参政権が欲しければ帰化すればいいではないかとの議論がある。また、在日韓国人に地方参政権を与えたら、中国人はどうするのかという議論もある。 仮に地方参政権を与える場合にも、在日韓国人の中でも永住権を持ち、長年税金を納めている人々など、相当絞らざるを得ないであろう。こうした論点をクリアするには多くの困難も予想され、一朝一夕にはいかないであろう。ただ、日本が在日韓国人を社会の一員として受け入れるオープンな雰囲気が進めば、むしろ進んで日本社会の一員となり、日本国籍を取得しようという決意を抱かせよう。 ■就職差別はかなり緩和 社会的活動も多岐に 在日韓国人の中でも年配の世代には、あるいは帰化は手続き的な国籍取得ではなく、民族的同化を求めるものであるといった過去の考え方がまだ残っており、心情的に日本国籍取得に抵抗があるのであろう。日本に帰化したら、韓国に残る親戚にどう思われるか気になる人がまだいるのかもしれない。 そうした抵抗のない在米韓国人の間では、米国籍への帰化がより気軽に行われている。以前は日本に帰化した者で韓国系と自認する者が少なく、日本人と自認する者しか帰化しない時代が長く続いた。しかし、1980年代以降は、日本国籍を取得しながら民族的出自を明らかにする者も増えつつあり、韓国系日本人を同胞視する在日韓国人も増えている。在日韓国人もその中心が3世、4世の若い世代に移っており、帰化に対する抵抗も少なくなっている。韓国でも帰化した韓国系であっても在日同胞と位置付けている。 こうした日韓の状況に鑑み、在日が将来どちらの方に向かっているか。確実に日本社会に溶け込み、日本人化する方向に向かっているのではないかと考える。 これまで在日韓国人に対しては、第二次大戦後に韓国・朝鮮人による犯罪が増加したという現実があり、山口組構成員のうち約10%が在日韓国・朝鮮人であるとも一部では言われている。また、従来、在日韓国・朝鮮人の職業としてパチンコ、不動産、焼き肉などの自営業が多いとされていた。何となく迷惑な存在という見方があったことも否定しない。 しかし、それはある意味、日本社会において厳しい生活環境のもとにあった在日の状況を反映したものでもある。過去には在日に対する厳しい就職差別があったため、自営業の道に進まざるを得ず、場合によっては反社会的行動にも走ったのである。 現在は、こうした就職差別もだいぶ緩和されてきており、在日韓国人の社会的活動も多岐にわたっている。 もともと、韓国人は在日も含め教育に熱心である。日本の一流企業に就職している人々も多い。日本では労働人口が減少しつつあり、専門性や技能のある外国人の受け入れを増やそうという動きが広まっている。そうした時に、日本人に最も近く、今後ますます日本社会に溶け込もうとしている在日韓国人を真っ先に日本社会が歓迎しないというのは理に合わないことのように思う。今後日本が国際社会でより活発に活動していく上でも貴重な人材を提供してくれよう。 ■在日韓国人差別すら解決できないで 外国人受け入れ問題を進められるか 私は、外務省勤務当時、外国人の受け入れを担当する課長をしていたことがあり、技能労働者の研修制度の立ち上げに関与していた。現在、この技能労働者制度にいろいろ問題があると指摘されているが、もともと私が主張していたのは、日本にはこうした技能労働者の受け入れ制度が確立しておらず、将来人口減少の中で急に外国人労働者を受け入れざるを得なくなると、問題が多く発生する恐れがあるので、人数をコントロールしやすい仕組みを作り、試行錯誤しつつ制度の整備を図るべきだ、という点である。今問題があると騒いでいる人がいれば、今まで何をやってきたのか、と言いたくなる。 日本は今、人口減少で将来への不安を抱えている。日本は今後人口問題をどう考えていくのか。特殊出生率を改善していくのに越したことはないが、現代のわれわれの生活パターンからすると、それほど大きく改善はしないであろう。とすれば、外国人の受け入れを増やし、活力のある社会を維持していくのか、それとも小さいながらも幸せな国に変貌していくのか。外国人を受け入れるとすれば、それはいかなる外国人か。 そうした問題を考えるとき、まず、在日韓国人に対する差別――法的・制度的にはなくなっても実質的に残るものも含む――すら解決できないようでは、将来の外国人受け入れの仕組みを考えることさえ難しいのではないか、と思われてならない。 現在の在日韓国人はどっちつかずかずの状況で、日本からも韓国からも叩かれる存在になっている。しかし、別の視点から見れば、在日韓国人は日本人的側面も韓国人的側面も合わせ持った人々である。むしろ、日韓の橋渡し役として日韓関係の増進に貢献しうるのである。在日韓国人にはそうした役割を果たしてもらうことが日本にとっても韓国にとってもメリットとなるのである。 在日韓国人の立場について、日本人が過去の偏見や日韓の政治関係を一旦捨てて、改めて客観的に見直す時期に来ているのではないか。 魚拓 https //web.archive.org/web/20161018083010/http //diamond.jp/articles/-/104771 https //web.archive.org/web/20161018083515/http //diamond.jp/articles/-/104771?page=2 https //web.archive.org/web/20161018083752/http //diamond.jp/articles/-/104771?page=3 https //web.archive.org/web/20161018084056/http //diamond.jp/articles/-/104771?page=4 https //web.archive.org/web/20161018084430/http //diamond.jp/articles/-/104771?page=5 .....この前在韓国特命全権大使武藤正敏という人物の異常さは、日本人の臭いがまったくしないところで、以前から注目されていた。今回も、独特のねつ造、すり替えテクニックで教宣、洗脳文書を書き上げているが、もうその手法は古すぎる。少なくとも余命の読者には通じない。 川﨑デモや大久保デモに関しては恣意的なねつ造とすり替えがあり、すでにこの人物の発言は日本人の不快感を通り越して次のレベルに達しているといってもいいだろう。 また、それとなく朝鮮人の在日特権や外国人参政権を容認しており、単純に言論の自由として放置するには政治臭がきつすぎる。 従前は、このような工作活動に対して手段がなかったが、現状では外患罪という万能ツールがある。たかが数ページの記述の中に赤字で示した箇所がいったい何カ所あるかで判断するならばいずれ告発ということになるだろうな。 } ■ 前駐韓大使がここまで語った韓国への諫言 「iRONNA(月刊正論2015年7月号)」より / 武藤正敏(前駐韓特命全権大使) 黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員) 憂国、憂韓の書 黒田 日韓国交正常化が今年6月22日で50年になります。しかし、両国関係は氷河期のごとく冷え込んでいて、この大きな節目を祝うような雰囲気ではありません。 そんな中、2010年から12年に韓国大使を務められた武藤大使が、両国関係について考察した『日韓対立の真相』(悟空出版)という一冊を世に出された。李明博氏による韓国大統領として初の竹島上陸、天皇陛下に対する土下座要求発言、ソウルの日本大使館前の慰安婦像設置と、日本で嫌韓・反韓感情が燃え上がるきっかけとなった在任中の“事件”も取り上げておられる。 大使が退官されてまだ2年半余り。外交官、特に大使を経験された方がそれだけ早い時期に、赴任国とのシビアな懸案事項について書かれるのは極めて異例です。ソウルの日本大使館関係者からは、「大丈夫か」「なにかまずい話は入っていないか」という声も聞こえてきますが、私はこの本は、大使の「憂国の書」であり、それ以上に韓国を心配し憂うる「憂韓の書」であると受け止めています。 大使とも意見が一致しているのですが、いまは日本の嫌韓・反韓感情のほうが韓国側の反日感情よりも強くなっています。特にいわゆる親韓派といわれる人々の多くが韓国離れしていて、事態は深刻です。韓国と長く付き合って愛情を感じ、もっと韓国を知り、理解すべきだと提言してきた結果がいまの日韓関係であり、みんな韓国の現状に気落ちしている。大使も同じことを感じられ、このままでは大変なことになりますよと韓国に伝えたいという衷情がこの本に表れています。「勇敢な憂韓の書」ですよ(笑い)。 武藤 この本を書いたことで、日本でも韓国でも私は批判を浴びるでしょう。それも覚悟の上です。日韓関係が急速に悪化した今、私の意見を率直に述べ、皆さんの議論の出発点とすることが、必要なのではないかと考えました。日韓関係のルールを変えないともはや収まらない状況になってきていると思います。韓国には反日はやめ、日韓関係を客観的に見てもらう必要があります。日本に改めてほしい点も書いていますが、韓国からすると厳し過ぎると感じられる点は多々あるでしょう。 韓国についていま感じていることから始めます。第一に、韓国は相変わらずだな、という点。「日本は歴史認識を改め、過去を反省せよ」「日本は右傾化、軍国主義化している」と言い続け、現実を理解しようとしない。 第二は、行きすぎた反日です。たとえば2011年8月に出された慰安婦問題をめぐる韓国憲法裁判所の判決です。韓国政府が対日賠償請求問題に具体的に取り組んでいないのは憲法違反であるという内容で、これ以降、韓国政府が改めて日本政府の責任を問い始めました。日韓基本条約と同時に締結された請求権・経済協力協定で日韓間の賠償問題は完全かつ最終的に解決しています。にもかかわらず司法の最高機関が、国交正常化の合意を無視して、国民感情を体現した判断をしたのです。 そして、ソウルの日本大使館前の慰安婦像です。つくったのは、慰安婦問題に長年取り組んできた「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)です。韓国政府は発足当初から挺対協に対して何も言えませんでした。 朴槿惠大統領は就任以来2年余り、日本の取り組みによる慰安婦問題の解決、進展が日韓首脳会談を行う前提だと言ってきました。しかし、安全保障問題で鋭く対立している国と国との間でさえ首脳間の対話は続けています。友好関係にあるはずの日韓の首脳が、一つの問題のため対話しないのは国益に反する。李明博前大統領が竹島に上陸したり、陛下に極めて非礼な発言をしたりもしました。これも従来なら考えられなかったことです。 三点目は、政治、メディア、一部NPOなど声の高い人の反日感情が、一般国民の意識から乖離してひとり歩きをしていること。一般国民の対日感情はそれほど悪くはありません。四点目は、今は韓国の反日よりも日本の嫌韓のほうが強くなっている、ということです。こちらも手当てしないと日韓関係は良くならない。 挺対協に振り回される韓国政府 +続き 黒田 二国間関係の最大の障害になっている慰安婦問題からみていきましょう。この問題は、日本政府が河野談話を出し(1993年)、元慰安婦の女性たちに償いと謝罪、支援をする「女性のためのアジア平和国民基金」(アジア女性基金)を官民共同で創設(1995年)したことで解決するはずでした。ところが、あくまで日本の国家としての謝罪と賠償を求める挺対協が納得せず、結果的に国民世論も同調し、それに押された政府も日本への非難、要求を蒸し返した。この本にも、韓国で日本のアジア女性基金の取り組みが挺対協によって後退させられていくプロセスが詳しく書かれていて、韓国政府が挺対協に振り回されてきたと指摘されています。 なぜ挺対協という一運動団体に政府が振り回されているのか。そこには、韓国社会の変化、あるいは国家状況の変化があると私は考えています。韓国は“NGO国家”つまり“非政府国家”になってしまったということです。とくに左派系NGOが影響力を拡大した盧武鉉政権の時代から国家より個人が重要という社会的雰囲気になりました。官と民の力関係が変わって、官が民をコントロールできなくなってしまっている。 武藤 私も同じ問題意識を持っています。いわゆる「三金」、金泳三、金大中、金鍾泌氏のような実力者がいた時には、政府の野党対策も比較的容易だった。 挺対協に話を戻しますが、彼らは、一部にあったかもしれないことが一般的であったかのように誇張し、慰安婦問題を国際社会にアピールしてきました。その事実関係の過ちが明らかになれば、問題解決の契機になると私は考えています。 韓国内でもそのことを分かっている人はいますが、声を上げると社会的に抹殺されかねません。実際、『帝国の慰安婦』という本を読めば、挺対協の事実主張の誤りが分かりますが、この本は挺対協の支援を受けた元慰安婦の女性らの申請で発禁となり、著者の朴裕河・世宗大学校日本文学科教授が名誉毀損で刑事告発されています。朴裕河さんは真剣に日韓の和解を追求している学者です。その人の書が正当に評価されないのが今の韓国です。 ただ彼らにも弱みがあります。彼らは、日本が元慰安婦の女性たちに償いと謝罪、支援をするため官民一体で1995年に立ち上げたアジア女性基金について、「日本政府の賠償責任を回避するためのまやかしだ」として全面否定し、元慰安婦の女性たちに受け取りを拒否させ、当初受け取った7人の元慰安婦たちに対して嫌がらせをしました。それが「元慰安婦を支援する組織」のやることですか。 その後さらに54人がアジア女性基金の償い金を受け取りました。これは元慰安婦の立場を考慮し公表されませんでしたが、この時受け取っていれば、おばあさんたちにとって、より安らかな老後だった筈です。 日本が、アジア女性基金のやり方や挺対協の妨害行為についてうまく情報発信をすれば、挺対協が盛んに運動しているアメリカでの評価も変わるでしょう。挺対協の主張する事実関係の誤りが理解され、挺対協に対する支持が弱まれば、彼らに扇動されている格好の韓国社会の状況も変わるのではないでしょうか。 黒田 しかし、アジア女性基金式の解決策は、本誌の読者には受け入れられないかもしれません(笑い)。その読者の怒りに火に油を注ぐようなことを敢えて申し上げますが、私自身は、慰安婦問題で改めて外交決着をすべきだと考えています。第一次が河野談話、第二次がアジア女性基金で、第三次外交決着です。 そこで課題となるのは、NGO国家となった韓国が、もう一度国家としての権威を取り戻して、日本と外交決着を図る意志を持てるかどうかです。朴槿惠大統領は、世論の大反対を戒厳令を敷いてまでして押し切って日韓基本条約を締結した父親の朴正煕大統領のように「歴史が判定してくれる」と決断できるのか。 慰安婦問題の解決に向けての一番の障害である挺対協ですが、日本は国家的、法的な責任を認めろというのが彼らのコアな主張です。韓国の外交当局者も本音では、それは無理だということは分かっていますが、猛烈な批判を恐れて声を上げることができない。 しかし、その挺対協も韓国内で孤立しつつあるんです。アジア女性基金への妨害行為で、彼らの運動が本当に元慰安婦のおばあさんたちのためのものなのかと、朴裕河教授らが問題提起し運動を始めている。日本が受け入れられないような強硬な主張をすることでおばあさんたちの救済を遅らせているのではないか、という批判が出はじめているのです。 そうした真っ当な考え方が挺対協の強硬な主張を押し切れば、韓国政府も、人道的、道義的責任において対処するという日本にも可能な範囲での取り組みを受け入れる名分が立ちます。朴大統領も「おばあさん方は余命いくばくもないから、早期に温かい配慮を」と言ってるわけですから。そうなれば、日本の外交当局者も頭がいいから、いろいろなアイデアを出してくると思います。 日本の世論は新たな外交決着に簡単には納得できないかもしれません。河野談話にしてもアジア女性基金にしても、解決のためとはいえ事実でない強制連行を認めるような形になったり謝罪を繰り返したりしたことで、逆に事態の悪化を招いていると多くの日本人は見ています。今回改めて謝っても、さらに事態を悪化させるだけではないかという懸念は消えない。 武藤 私は挺対協の主張は論外だと思います。彼らの言うラインでの解決などあり得ません。韓国は、日本との関係においては、倫理的、道徳的に優位に立とうとします。しかし、いったん韓国側の論理を否定し、その誤りを正したうえで、日本人としての気持ちを示すということであれば、日本が道義的に上位に立つことになり、韓国は二度とこの問題を提起できません。そういう形であれば、日本国民もやむを得ないと考えてくれるのではないでしょうか。 いわゆる歴史教科書問題についての宮澤官房長官談話(昭和57年8月)でも、「(日本)政府の責任において(教科書の記述を)是正する」と書かれています。韓国や中国から批判されたのではなく、日本の判断で取り組むのだと明確にしています。 黒田 近隣諸国条項ですね。ですが大使、近隣諸国条項も本誌の読者には、自虐史観的教育を蔓延させたと思われています。むしろ「自虐史観に染まった外務省が近隣諸国条項を主導した」と思うでしょう。あれは韓国とはコトを荒立てないという、過去の事なかれ外交の典型例でしょう。 武藤 私は歴史問題について、韓国の主張する歴史認識に日本が妥協するのはもう止め、お互いに客観的事実を探究していくべきだと考えています。それが日本国民の嫌韓感情に応える道だと思います。今までのやりかたは日韓関係にプラスにならないと思っています。 黒田 なるほど。日韓が膝を詰めて議論をしてもなかなか出口は見えてきません。問題自体が国際化していて、国際世論を味方に付けることも重要です。その国際世論を動かせれば、挺対協を孤立させ、当事者能力を失わせることは可能だと思います。 そのうえで、拡大版の女性基金を構想するのはどうでしょうか。アジアではなくて世界女性基金。安倍首相も国連やアメリカで女性の人権問題を取り上げています。その観点を入れて、紛争地域や戦地における女性の人権保護、あるいは将来に向けての女性の人権保護拡大といったように問題を拡大する。その趣旨の中に、過去の教訓として慰安婦問題を入れ込めば、国際世論を日本の味方にできるのではないでしょうか。脱北女性の問題を入れてもいい。 武藤 狭義の強制性はなかったのだという議論がありますが、強制性を日本が否定して国際的には理解を得られませんでした。黒田さんがおっしゃったような解決策を提示する一方で挺対協のアジア女性基金に対する歪んだ姿勢や、事実主張の誤りを国際社会に説得していけば、間接的な形ではありますが、強制性に関する日本の主張を理解してもらえるのではないでしょうか。 メディア発信を強化 黒田 慰安婦問題で新たな外交決着案を考えることに、日本の世論が「またか」と懸念するのはこれまでの経緯からすると当然だと思います。ただ今後、さらに問題が蒸し返されて第四次、第五次決着という事態になっても仕方がないと思う。外交は相手があることですから。韓国は実にやっかいな相手ですが。 武藤 これまでとの違いを明確にしたうえで決着させることが大切です。第一次、第二次は韓国政府から言われてやったという側面があった。しかし、挺対協には多くの事実認識の誤りがあり、第二次決着も妨害した。そのことを日韓双方で確認したうえであれば、第一次、第二次とは質的に違う決着が可能ではないでしょうか。 ここまで日韓関係が悪化した以上、いったん関係を見つめ直して新たな次元のものにしていくべきです。この本の趣旨もそこにあります。日本が言うべきことは言い、韓国にもすべて自分が正しいと考える姿勢を改めていただく。いまのままでは対立は収まらないし、日本としても納得できません。 彼らには自分たちの主張が国際社会では評価されていないと悟ってもらうことが大切です。だからこそ、挺対協の誤りを各国に理解してもらう努力が必要になってくる。今度の安倍総理のワシントンでの上下両院合同会議の演説は、韓国が要求していた慰安婦問題での謝罪はなかったのに、おおむね好意的に評価されていますね。 黒田 ええ。韓国マスコミは批判の声ばかり伝えてましたが。 武藤 中国でさえ、韓国のような大々的な批判は避けている。韓国は慰安婦問題で、朴槿惠大統領を先頭にいわゆる「告げ口外交」をあちこちでやって、各国を自分の味方に引きずり込むことで日本に圧力をかけようとしてきました。しかし、それが効果を上げていないことが分かれば、自らも姿勢を見直すでしょう。 黒田 日本側の主張が韓国でなぜまったく理解されてこなかったのか。私は以前から、日本政府や外務省のアピールや取り組みが不十分だと思っていました。韓国を刺激してはいけないという事なかれ主義に日本の過去の対韓外交は縛られていた。 武藤 外務省も日本の立場を主張してきました。しかし、韓国は自分たちよりの発言をする、いわゆる「良心的日本人」の言うことを取り上げ、一方的に日本は誤っているとの論理を作り上げますから、馬耳東風なのです。 黒田 しかし、その日本の事なかれ外交もすでに過去のものになったと思います。一つは民主党政権が政治主導を言い出して、外務省から外交の主導権を奪ったうえで、財務大臣だった安住淳氏が「対韓制裁」という言葉を使いました。日本の政府高官が韓国に「制裁」という言葉を使ったのは歴史的に初めてですよ。 そして現在の安倍政権になって、対外発信に予算を随分とつけるようになった。韓国メディアでは最近、日本が対米世論工作やロビー外交に力を入れていて、韓国の脅威になっているという報道が目立ちます。俺たちも負けずにやるべきだというんですね。 ですから、政治の姿勢は明確に変わった。官も、武藤大使の時代から、韓国のメディアに対して言うべきことは言うようになったのも確かですしね。 武藤 ええ、報道内容に事実関係の誤りがあれば、きちんと指摘するよう取り組んできました。ただ、訂正記事が載ることはなかった。反論を載せろといっても応じなかった。そこで大使館のホームページに載せたりはしました。ただ、論評記事は言論や報道の自由の範疇ですからコメントはしませんでした。 メディアに抗議しても直接的な効果はあまりなかったのかも知れません。ただ、うるさいなとは思われたでしょう。それが報道の自制を促すよう今後も強化していくべきです。メディアだけではなく、有識者に対してもいろいろと言い講演でも言いましたが、「大使は全て韓国が悪いと言うのか」という反発が返ってくるだけでした。 黒田 分かります(笑い)。今回の安倍首相のアメリカ議会上下両院合同会議での演説も、早く韓国語にして韓国社会に発信すべきではないでしょうか。英語と日本語はあっても韓国語がない。それから昨年政府が公表した河野談話の作成経緯の検証報告書も韓国語で発信していただきたい。報告書を韓国の普通の人が読めば「日本も一生懸命やってきたんだ」と分かるはずです。 武藤 非常に重要な指摘ですね。外務省に言っておきます。ホームページに載せてもいい。 黒田 河野談話の検証報告書には、61人がアジア女性基金の償い金を受け取ったことも掲載されていますしね。これは韓国人にはぜひ知らせるべきです。 武藤 その点がもっと大きく報道されれば良かったと思います。 意図的な「日本隠し」こそ歴史歪曲 黒田 大使がこの本で強調されている一つが、国交正常化以降、日本が韓国に対して行った協力が韓国ではまったく知られていないという問題です。 武藤 黒田さんの本を少しクオートさせていただきました(笑い)。 黒田 その点は昔から大使と意見が一致しています。彼らが知らないふりをするなら、日本がアピールして韓国民に知らせるしかない。日韓の国交正常化50年は、先日のオバマ大統領ではありませんが「お互いさま」の歴史であり、韓国にとってもプラスがあった。その事実が韓国社会に知られていたら、日本は非情な国で過去をまったく償ってないという誤解や反日感情は生まれなかったかもしれません。 武藤 私は1975年に韓国に行き、韓国語研修のあと大使館で経済協力を担当しました。当時、日本は請求権・経済協力協定に基づくもの以外にも、毎年の定期閣僚会議を通じて新たな経済協力を実施していました。しかし、他の国々の協力は報道されましたが、日本の協力は報道されませんでした。あってもベタ記事程度。 私は、国務総理や外交通商部長官らに大使離任の挨拶をしたときに、こう言って回りました。「私はなにも韓国に感謝しろと言うつもりはない。ただ日韓関係を改善させたいなら、日本が韓国に対して誠意をもって向き合ってきたことを韓国の人々に知らしむべきではないか。それは韓国の国民感情を和らげ、対日外交をやりやすくするはずだ」。みな嫌な顔をしていましたね。 黒田 このほど外務省のホームページで、戦後の日本のアジア各国への協力がアジアの発展に寄与したことを説明する「戦後国際社会の国づくり:信頼のおけるパートナーとしての日本」という約2分間の広報動画を、韓国語を含む10カ国語で流し始めたところ、すぐ朝鮮日報が「新たな歴史歪曲だ」と1ページもの特集を組んで非難キャンペーンをしました。さきほど日本の経済協力が「知られていない」と言いましたが、実態は「日本隠し」です。韓国は意図的に隠してきた。日本の支援・協力を否定することこそ歴史歪曲ですよ。 そのことが分かるのが、教科書の記述です。約10種類の高校の近・現代歴史教科書のうち、日本の経済協力に触れているのは1点のみ。それも1行です。しかも保守派の教科書だとしてバッシングされ、採択したのは全国約2400校のうち僅か3校です。 しかし実は、ある種の過去の償いの象徴である日韓国交正常化時の対日請求権資金、無償借款3億ドル、有償借款2億ドルの対韓経済協力資金はどのように使われたのか。韓国政府が1976年にまとめた「対日請求権資金白書」という500ページを超す報告書に克明に書かれています。釜山―ソウル高速道路や浦項製鉄所はもちろん、あらゆるインフラ建設に使われ、しかも個人補償にまで使われたことが記録されている。 この白書はぜひ復刻されるべきだと言って回っていたら、ソウルの日本人会(SJC)が複製してくれました。韓国語ですし、是非韓国人に読んでほしい。 武藤 そうした事実を公にできないことが、韓国の問題でしょう。自分たちの考える正しさに沿ったものしか受け入れられない。結局、韓国の人たちに日本がらみの事柄を客観的に知ってもらうためには、当面は国際社会を絡ませることが有効でしょう。最初は反発するでしょうが、いずれ自分たちの主張は「大丈夫かな」という意識が出てくる。そこが出発点だと思います。 黒田 日本の支援・協力が韓国の現在の発展につながったというのは韓国を除く世界中の常識なんですがね。 武藤 そのためにも日本は感情的なことを言わずに冷静に対応して、韓国の側に問題があると国際社会に理解してもらうべきです。 黒田 アメリカに言ってもらうのがいちばんいい。 武藤 シャーマン国務次官が今年2月、歴史問題をめぐる日本と中韓の対立で、「指導者が旧敵国を非難することで国民の歓心を買うのは簡単だが、そのような挑発は機能停止を招くだけだ」と発言したことに韓国は大きく反発したのは相当に気にしていることの表れです。 黒田 アメリカ当局者も、日本を歴史問題で攻撃して日米韓の関係を揺るがす韓国の姿勢にうんざりしているんですよ。“Korea Fatigue”という言葉があるくらいでね、韓国疲労症。 竹島を世界自然遺産に 黒田 竹島問題は近年になって、韓国人の愛国のシンボルとして激しくなったと私は理解しています。大使もこの本で、その転換点は盧武鉉大統領時代だったと指摘されています。それより前に金泳三政権が竹島に埠頭を造った(1995年12月建設着手)ことも転換点の一つだったと思います。この大きな現状変更に、当時の外務省をはじめ日本は韓国に遠慮があったのか対応が十分でなかった。その後、韓国はやり放題になりましたからね。 武藤 外務省として相当抗議をしましたが、現実として建設を止められなかった。 黒田 あの頃、民主化をきっかけにそれまでの日韓関係を支えてきた古くからの知日派が後退し、日韓双方がお互いを忖度しながら交渉するということがなくなったことも影響した。 武藤 そうですね、通常の外交ルートでの交渉しかできなくなりました。これが普通の国家同士の外交であればいいけれども、日韓のように山積する課題を抱えている関係では普通の国同士の交渉でうまくいくのか。 黒田 埠頭の建設は上陸や往来を容易にするということです。そして盧武鉉政権時代に民間人の往来が現実に自由化された。それまではなかなか行けなかったのが、観光地化され、いまや年間20万人以上が上陸しています。一日500人ですよ。盧武鉉政権時代に竹島問題は一気に大衆化、国民化したのです。 武藤 盧大統領は「過去の不当な歴史で取得し、侵略戦争で確保した占有地に対する権利を主張する(日本の)人々がいる」と言って歴史問題にしたのです。 黒田 日本は、かつて奪った島を再び奪おうとしていると曲解され、竹島への関心が一気に広がった。その背景にも韓国社会の変化があったと思います。盧大統領は戦後生まれで、解放後世代が初めて中心になった政権でした。過去の体験がない彼らは日本に侵略されたとか“独立戦争”を戦ったとか、そんな教えられた知識だけであの時代を見ています。その彼らの対日イメージが「独島は日帝侵略によって奪われ、再び奪われようとしている」という図式にぴったりと合致した。そこから竹島が対日ナショナリズムのシンボルとして局部拡大された。 武藤 そのとおりです。日本にも「日本が軍国主義化している」「右傾化している」などと非現実的なことを言う人々がいて拍車をかけた。 黒田 今や竹島は宗教化していますよ。国民宗教としての「独島教」ですね。日本の言い分などまったく聞こうとしません。 武藤 日本が何をやってもけしからんという反応が返ってくる。領土問題としてみると、「竹島の日」を制定したり教科書に記述したりという日本の取り組みなど穏健なものですよ。中国が尖閣諸島、あるいは南シナ海で何をやっているか見てほしい。それでも韓国が反発するのは、歴史問題になっているからです。 私は、竹島問題が将来解決に向かうためには、幾つかの要素が必要だと思っています。一つは、韓国に日本は重要な国だと再認識してもらうこと。この問題で激しく日本と対立するのは韓国の国益に反すると悟らせること。二点目は、歴史問題から領土問題に戻すことです。ここでも慰安婦問題が鍵になると思います。慰安婦問題をきっかけに韓国の人たちに歴史問題で自分たちの考えがすべて正しいわけではなかったと認識をあらためてもらう。そのことが竹島問題にもよい影響を与えると思います。 黒田 かつて朝日新聞の論説主幹が日韓友情の島として竹島を韓国に譲れと書いて批判されました。韓国は大喜びでしたが、友情の島といいたいなら日韓共同でユネスコの世界自然遺産として登録すればいい。自然遺産になると、韓国がつくった施設は自然環境保護のため全部撤去しないといけませんからね。あの島は「まず自然に返せ」ですよ。 武藤 おもしろいアイデアですね。 黒田 あの小さな島は、韓国の各種施設で満身創痍ですが、不思議なことに韓国では自然保護地域なんですよね。 大人同士の関係構築に向けて 黒田 嫌韓・反韓感情が高まっている日本では、韓国が何を言っても放っておけという雰囲気が支配的です。付き合うメリットはないと考える国交断絶論者も珍しくない。ここで改めて日韓関係が大切である理由を考える必要があるでしょう。その一つが中国問題ではないかと思うんです。これまで日米の側にいた韓国が、中国との距離を縮めている。このまま中国の側に追いやらないよう、日米の側にとどめることが必要だという機運が生まれたら、日韓関係の改善につながるかもしれません。 そこで大使にうかがいたいのですが、韓国が中国の側につく、たとえば米韓同盟を手直し、後退させたり、中国に軍事的に依存したり、といったことはあり得るのでしょうか。韓国人に聞くと、米中の間でバランスを取ろうとしているにすぎず、「そんなことはあり得ない」と言います。一方、日本では昔のイメージで、韓国が華夷秩序にまたも組み込まれようとしている、新たな朝貢外交の始まりだとしきりに言われています。 武藤 日本もアメリカも、韓国がごねると折れてなだめてきた。韓国はそれが当たり前になっていて、中国を怒らせるよりも、「アメリカさん、日本さん、すこしだけ我慢してくださいよ」という状況でしょう。 ただ、朴槿惠大統領は明らかに中国に寄り過ぎています。本にも書きましたが、就任前の彼女の頭の中は中国で埋め尽くされていた。彼女を大統領にするための準備組織にいた人はそう言っていましたね。 中国の現在の存在感を考えると重視するのも分からないではない。いまや韓国の最大の貿易相手で、北朝鮮に向き合う上でも重要な存在です。しかしこれまで、北朝鮮との関係で韓国を助けてきたのはアメリカと日本です。中国が東シナ海に一方的に設定した防空識別圏でも韓国のことは無視でしたでしょう。中国と仲良くすれば、結局は取り込まれます。 そのことを理解していれば、中国の側につくことはないと思いますが、韓国の人たちが希望的観測を抱きがちであることは気になります。すべて自分たちが正しいと考えるのもその傾向のためだと思いますが、国際情勢評価を間違えるとたいへんなことになります。 黒田 日本には執拗なのに中国とは歴史の清算をしなくても平気でいるのも不思議ですよ。韓国が中国に対し朝鮮戦争介入について謝罪や反省をしろと要求したことなどありません。 武藤 中国に対しては面と向かって言えない。 黒田 韓国はとにかく日本が絡む問題になると国際的常識に合わない行動を取る。日本大使館前の慰安婦像問題にしても、アメリカ大使館前に不法な反米記念像ができたら韓国当局が放置することはあり得ないでしょう。 武藤 そうですね。 黒田 なぜそうなのか。批判すると必ず韓国の外交当事者や政治家は「わが国には特殊な事情がある」と言う。日本に対する厳しい国民感情があるからだ、と。韓国には《国民情緒法》という、憲法より上位の特殊な法律があると自嘲気味に語る人もいます。 武藤 憲法裁判所の慰安婦判決がそうでしょう。 黒田 実際の法体系ではあり得ない判決が、国民感情に沿って出される。その根拠が《国民情緒法》だというわけですね。NGO国家化した韓国内で日本だけ適用される《法律》ですが、なぜ日本にはそれが通用するのか。結局、これまで韓国の無理難題に日本が応じてきたからでしょう。 しかし、民主党政権末期から安倍政権になって、日本はもう無理難題を受け入れなくなりました。私は、これは長期的にみると日韓関係正常化には必要なことで、《国民情緒法》も効果がないという経験が積み重なれば、撤回されるかもしれないと思っています。 武藤 安倍首相が4月のバンドン会議やアメリカ議会での演説で謝罪しなかったのも、これ以上韓国の言いなりにはならないという姿勢の表れだと思います。 私は1975年に韓国に初めて赴任して以来、韓国が強くなれば日韓関係は成熟するだろうと期待してきました。韓国は経済先進国となりましたが、「相変わらず」です。いい加減に大人になってもらわないと日韓関係は改善しません。事実は事実として受け止めて、大人同士の関係を築いてほしい。この本には、そんな希望を込めています。嫌韓で書いたわけではない。 日本が韓国をけしからんと考えるのも仕方がない面があります。しかし、感情的に行き過ぎた発言やヘイトスピーチの類いは控えたい。韓国の国民レベルでは反日感情はほとんどありません。韓国に対して倫理的に優位に立つ。そして慰安婦問題など懸案事項は国際社会を味方につける。この姿勢が対韓国では大切だと思います。 .................................................................................. むとう・まさとし 昭和23(1948)年、東京都生まれ。横浜国立大学卒業後、外務省入省。韓国語研修の後、駐大韓民国日本国大使館勤務。参事官、公使を歴任。前後してアジア局北東アジア課長、駐オーストラリア日本大使館公使、駐ホノルル総領事、駐クウェート特命全権大使などを務めた後、2010年、駐大韓民国特命全権大使に就任。2012年退任。 くろだ・かつひろ 昭和16(1941)年、大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。共同通信社に入社後、韓国延世大学校に留学。ソウル支局長などをへて平成元年から産経新聞ソウル支局長を務める。日韓関係の報道でボーン・上田賞、日本記者クラブ賞、菊池寛賞を受賞。著書に『韓国人の歴史観』『・日本離れ・できない韓国』『韓国 反日感情の正体』など。 .
https://w.atwiki.jp/datugenn/pages/33.html
★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ + Monthly AJWRC ++ メールマガジンfromアジア女性資料センター +++ ++++ URL →http //www.ajwrc.org/ +++++ 第42号 2010年11月 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ 【今月の一言】 知り合いの女性を呼び出し、真っ暗な室内で性行為を迫った男性消防士3人が、 10月28日、不起訴処分とされました。その理由について山形地検は「刃物を見せ つけたり、服を破るなど、暴行の程度が強かったと認定できる客観的な証拠がな かった」と説明しています。 被害者の抵抗を封じるほど強い暴力の行使が証明されなければ強かんにはあた らない、という刑法の規定は、多くの被害者が感じる恐怖や絶望感、苦しみを無 視しています。合意のない性行為は、暴力にほかなりません。被害者の権利視点 にたって、今こそ時代遅れの法律をみなおすときです。 さて、11月25日からは「ジェンダー暴力とたたかう16日間キャンペーン」が始 まり、「軍事主義と女性に対する暴力」をテーマに多くのとりくみが世界中で行 われます。センターでも特設ページを設け、さまざまなイベントに関わっていま すので、みなさまどうぞご参加ください。 ★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ * ☆★ 〓〓〓目次〓〓〓 【FROM AJWRC】 ◆11/25-12/10:ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン ◆山形地検への不起訴声明:賛同募集中! ◆2010やより賞にタヒラ・フィルダスさん、北村年子さん、神田香織さん 【EVENTS】 ◆11/24(水)日本製武器が世界の子どもたちを殺す?「新防衛大綱」院内集会 ◆11/25(木)「慰安婦」問題立法解決を求める国際署名提出行動 ◆11/26(金)~12/11(土)アジアを見つめて 植民地と富山妙子の画家人生 ◆11/30(火)国連女性差別撤廃条約の実効性を高める院内集会 ◆12/4(土)2010年やより賞贈呈式 ◆12/6(月)カシミール紛争と女性に対する暴力:タヒラさんを迎えて 【NEWS】 ◆女性自衛官裁判:元原告が田母神氏に謝罪要求 ◆UNDP:ジェンダー不平等指数(GII)を発表 ◆CEDAW:高齢女性に関する一般勧告を採択 今後配信ご不要の方は、お手数ですがこちらまでご連絡ください。 ⇒ajwrc@ajwrc.org ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【FROM AJWRC】 ◆11/25-12/10:ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーン 11月25日から12月10日までの16日間は「ジェンダー暴力と闘う16日間キャンペー ン」として、世界各地でさまざまなイベントが行われます。今年のテーマは「軍 事主義と女性に対する暴力」。アジア女性資料センターが力を入れて取り組んで きたテーマです。センターでは期間中、他団体と協力していくつかのイベントに 関わるほか、これまでの活動や資料をまとめた特設キャンペーンページを設けま した。みなさまのご参加をお待ちしています。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin3/index.php?page=article storyid=47 ◆山形地検への不起訴声明:賛同募集中! 「暴行の程度が強かったという客観的証拠がない」ことを理由にした不起訴決定 に対して、アジア女性資料センターは11月1日に抗議声明を発表し、山形地検そ の他関係各所に送付しました。現在までに26団体、174人から賛同をいただき、 数多くのメッセージも寄せられています。今後、他団体とも協力して、次の動き につなげていきたいと思っていますので、ひきつづきご協力をお願いします。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article storyid=593 ◆2010やより賞にタヒラ・フィルダスさん、北村年子さん、神田香織さん 人権と平和のために活動する女性に贈呈される「やより賞」。今年は、カシミー ル出身の映像作家タヒラ・フィルダスさんに決まりました。ジャーナリスト賞に はノンフィクションライターの北村年子さん、そして特別賞には講談師の神田香 織さんが決定! 豪華な顔ぶれがそろう贈呈式に、ぜひおいでください。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin2/index.php?page=article storyid=171 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【EVENTS】 ◆11/24(水)日本製武器が世界の子どもたちを殺す?「新防衛大綱」院内集会 http //www.labornetjp.org/EventItem/1289471490829staff01 ◆11/25(木)「慰安婦」問題立法解決を求める国際署名提出行動 日本や韓国から集まった10万以上の署名を国会に届け、立法解決に向けた一刻も 早い行動を国会にうながすための集会、デモにご参加ください。 http //www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/120.html ◆11/26(金)-12/11(土)アジアを見つめて 植民地と富山妙子の画家人生 植民地支配と戦争の世紀を、壮大なスケールで問い直してきた画家・富山妙子さ ん。その作品と思想にふれる作品展が開催されます。期間中にはピアノコンサー トや、富山さんと真鍋祐子さんとの対談も予定されています。 http //www.tokyo.ywca.or.jp/article/article.cgi?kid=1073 ◆11/30(火)国連女性差別撤廃条約の実効性を高める院内集会 http //ajwrc.org/jp/modules/cal0/index.php?smode=Monthly action=View event_id=0000000347 caldate=2010-11-30 ◆12/4(土)2010年やより賞贈呈式 受賞者のタヒラ・フィルダスさん、北村年子さん、神田香織さんによる講演がお こなわれます。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin2/index.php?page=article storyid=171 ◆12/6(月)カシミール紛争と女性に対する暴力:タヒラさんを迎えて 2010やより賞受賞者のタヒラ・フィルダスさんを迎えて、軍による拷問や性暴力 など、インド・カシミールの人権問題について、映像をみながら話し合います。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin2/index.php?page=article storyid=172 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【NEWS】 ◆女性自衛官裁判:元原告が田母神氏に謝罪要求 元自衛隊幹部の田母神氏が、勇気をもって自衛隊内部の性暴力をうったえた女性 を、さらにおとしめるような記述をしました。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article storyid=598 ◆CEDAW:高齢女性に関する一般勧告を採択 NGOが求め続けてきた高齢女性とその権利に関する一般勧告がついに採択。今後 の日本政府報告でも、高齢女性に関する情報が求められるようになります。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article storyid=592 ◆UNDP:ジェンダー不平等指数(GII)を発表 UNDPが今年の人間開発報告書で新しいジェンダー不平等指数を発表しました。コ ンセプトや指標の採り方によって、世界の状況は異なって見えてきます。 http //ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article storyid=597 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 今後配信ご不要の方は、こちらまでご連絡ください。⇒ajwrc@ajwrc.org ★Follow AJWRC on Twitter ツイッターでAJWRCの最新情報をフォローしましょう。 http //twitter.com/AJWRC ★Amazonでお買い物しますか? AJWRCホームページ左下のアイコンからどうぞ。 売上の一部がセンターに寄付されます。 http //ajwrc.org/jp/ ************************************** 発行:アジア女性資料センター 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10-211 TEL:03-3780-5245 FAX:03-3463-9752 E-mail:ajwrc@ajwrc.org URL:http //www.ajwrc.org/ **************************************
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/507.html
注 吉見義明『従軍慰安婦』岩波新書、1995年、19頁。 同上、16-17頁。吉見義明・林博史編『共同研究日本軍慰安婦』大月書店、1995年、16頁。典拠は、稲葉正夫編『岡村寧次大将資料』上巻(戦場回想篇)、原書房、I970年、302貫。『岡部直三郎大将の日記』芙蓉書房、1982年、23頁。 陸軍省軍務局長「大東亜戦争間軍法会議処刑掠奪強姦等犯罪事例ニ関スル件」、別冊「日本軍ノ軍紀粛正ニ就テ」、昭和20年10月3日、永井均篇『戦争犯罪調査資料』東出版株式会社、1995年、210-212頁。 政府発表では南支23軍となっているが、吉見氏の考証で南支21軍とされている。吉見義明編『従軍慰安婦資料集』大月書店、1992年、214頁。 吉見『従軍慰安婦』165-166頁。 同上、65-66頁。吉見・林編、前掲書、22頁。 この資料については、本論集の浅野豊美論文をみてほしい。 文玉珠『ビルマ戦線楯師団の「慰安婦」だった私』梨の木舎、1996年、45-57頁。なお朝鮮人慰安婦の送り出しについての業者の活動については、尹明淑「日中戦争期における朝鮮人軍隊慰安婦の形成」、『朝鮮史研究会論文集』32号、1994年10月、104-109頁をみてほしい。 吉見編『従軍慰安婦資料集』154-157頁。 吉見、前掲書、82頁。吉見・林編、前掲書、5頁。吉見氏の論じ方は最近も変わらない。同「『従軍慰安婦』問題一研究の到達点と課題」、『歴史評論』1998年4月号、6頁。 同じような試みをした先行研究は、カン・ジョンスク「日本軍慰安所の地域的分布とその特徴一日本軍官文書の分析を中心に」(ハングル)、韓国挺身隊問題対策協議会真相調査研究委員会編『日本軍「慰安婦」問題の真相』歴史批評社、1997年、141-223頁がある。 楊昭全等編『関内地区朝鮮人反日独立運動資料▼編』(▼=匚の中に惟)遼寧民族出版杜、1987年、15,20頁。 同上、71頁。 吉見編『従軍慰安婦資料集』191頁。 設置に関係した者の回想にもとづく秦郁彦の研究、『昭和史の謎を追う』下、文芸春秋、1993年、327頁。 楊昭全等編、前掲書、65-66頁。 楊昭全等編、前掲書、67頁には、朝鮮人慰安婦は89人とある。 カン・ジョンスク、前掲論文、169頁にはミスがある。 楊昭全等編、前掲書、69頁には、朝鮮人慰安婦は165人とある。 同上、50頁。 同上、70頁。 本論集の波多野澄雄論文による。 同上。 同上。 本論集の浅野豊美論文による。 吉見・林編、前掲書、120頁。 平成4年7月6日の政府調査結果の発表のさい、バタビア臨時軍法会議の審理の内容を述べた法務省提出報告が含められた。『資料集成』には、この報告は含まれていない。 本論集の波多野澄雄論文による。 )同上。 沖縄の人々の研究によると、130ヶ所という集計が出ている。吉見・林編、前掲書、129頁。 吉見編『従軍慰安婦資料集』460頁。 方善柱「米国資料に現れた韓人〈従軍慰安婦〉の考察」(ハングル)、『国史舘論叢』37号、1992年10月、224頁。 浅野豊美「米国ナショナルアーカイヴ慰安婦関係資料調査報告書」平成10年1月23日、12頁。 NHK・ETV特集「アジアの従軍慰安婦・51年目の声」1996年12月28日放映。 方善柱、前掲論文、221-222頁。 同上、222-223頁。 『朝日新聞』1991年4月1日。 方善柱、前掲論文、223頁。 『朝日新聞』1991年8月10日。文書はSCAP文書のBox1967にある。国立国会図書館マイクロフィッシュ版では、LS40637~40638である。 方善柱、前掲論文、223-224頁。 浅野豊美「米国ナショナルアーカイヴ慰安婦関係資料調査報告書」12頁。 吉見・林編、前掲書、129頁。 この資料は毎日放送が入手した。『毎日新聞』1991年11月29日。引用は吉見編『従軍慰安婦資料集』582頁より。 秦郁彦氏は全体としてみれば「九五%以上が生還した」と主張している(秦郁彦「『慰安婦伝説』を見直す」、『「慰安婦」問題とアジア女性基金』東信堂、1998年、198頁)。本稿でみた極限的な事例だけでなく、広く検討していくべきであろう。 和田論文index
https://w.atwiki.jp/2011311/pages/74.html
2007年5月 ビルマ・ミッチナの従軍慰安婦の尋問調書(その1-1) この間問題になっていた、ビルマ・ミッチナの従軍慰安婦の尋問調書について整理したいと思います。 ビルマ・ミッチナの従軍慰安婦の尋問調書にはいくつかのバージョンがあるようです。『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』政府調査文書(アジア女性基金1997年刊)には2つの調書が収録されています。 1つは、 文書A. ATIS Research Reports No. 120 Amenities in the Japanese Armed Force, Nov. 15, 1945, 連合軍通訳翻訳部(ATIS)調査報告第120号 日本軍における各種アメニティー 1945年11月15日 の b. BURMA の項 もう1つは 文書B. UNITED STATES OFFICE OF WAR INFORMATION Psychological Warfare Team Report No. 49 Japanese POW Interrogation on Prostitution. 米軍情報部心理作戦班 売春についての捕虜尋問報告No.49 です。 古森義久氏が一部引用した、 文書C. A JAPANESE ARMY BROTHEL IN THE FORWARD AREA. は、文書Bと同じO.W.I米軍情報部の文書だが、文書Bを最終報告とすれば、その中間報告のようなものとおもわれます。 そして、文書Cと文書Aのの記述内容については、古森氏が引用した部分しか重ね合わせることができませんが、今のところ全く同じものといえます。 つまり、ひとつの推測として、米軍情報部心理作戦班の文書を、連合軍通訳翻訳部(ATIS)がタイプしなおしてファイリングしたことなどが考えられます。 以上のことは、専門研究者の考証の結果を待ちたいと思います。文書Aをアップしたいと思っています。 「美しい壺日本」 http //dj19.blog86.fc2.com/blog-date-20070521.html が紹介した、 Stiffmuscleさんの翻訳を土台にして、私の勝手な意訳を加えてみました。文責は私にあります。(漸次修正を施しますので、おかしな点はご指摘願います) (以下 引用) ~~~~~~~~~~~~~~ アジア女性基金-歴史の教訓とする事業 http //www.awf.or.jp/program/index.html 『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』第5巻p.177-179。 *日本語簡訳はp.113-115(いずれもAcrobat Readerのページ表示) 【文書Aの表題】 ATIS Research Reports No. 120 Amenities in the Japanese Armed Force, Nov. 15, 1945, 連合軍通訳翻訳部(ATIS)調査報告第120号 日本軍における各種アメニティー 1945年11月15日 b. BURMA b. ビルマ (1) A prisoner of war, a civilian brothel owner captured with his wife and twenty army prostitutes near WAINGMAW on 10 August, 1944 stated (1) 捕虜、1944年8月10日ワイモウ付近で、その妻および従軍売春婦20名とともに捕獲された売春宿経営(民間人)の供述: ※)米軍が撮影した写真中の年配の日本人女性は、楼主の妻だと思われます。雲南・ビルマ最前線における慰安婦達―死者は語る www.awf.or.jp/program/pdf/p061_088.pdf より 【応募した業者】 “Prisoner of war, his wife and sister-in-law had made some money as restaurant keepers in KEIJO, KOREA, but their trade declining. They looked for an opportunity to make more money and applied to Army Headquarters in KEIJO for permission to take “comfort girls” from KOREA to BURMA. According to prisoner of war, the suggestion originated from Army Headquarters and was passed to a number of similar Japanese ‘business men’ in KOREA. 捕虜、その妻、および義理の姉妹は、朝鮮の京城にて食堂経営者としてそれなりに稼いでいたが、客足は減ってきていた。彼らはより多く稼ぐ機会を得ようと、京城の陸軍司令部に応募して、「慰安婦」を京城からビルマへ連れて行く許可を求めた。捕虜によると(応募して許可を求めるようにという)示唆は、もともと陸軍司令部から出たもので、同じような多数の日本人「業者」にもそれは伝えられていた。 【慰安婦の徴募と軍の支援】 “Prisoner of war purchased 22 Korean girls, paying their families from 300 to 1000 yen according to the personality, looks, and age of the girl. These 22 girls were of ages from 19 to 31. They became the sole property of prisoner of war and the Army made no profit from them. Headquarters, Korean Army gave him a letter addressed to all military headquarters of the Japanese Army, requesting them to furnish any assistance he might require, ransport, rations, medical attention, etc. 捕虜は朝鮮人女性22名を買った、女性の性格、容姿、年齢に応じて300~1000円を彼女の家族に支払った。これら22名の女性の年齢は19~31歳であった。女性たちはこの捕虜の占有財産となり、陸軍は彼女たちから儲けを得なかった。朝鮮の日本軍司令部は、(経由地)全ての陸軍司令部宛てた書簡を捕虜に与え、移送、食糧、医療など、捕虜が必要とした場合の援助は全て提供するよう要請した。 (※)慰安婦の徴募が虚偽の説明によって行われたことは、文書Bに詳しい 【釜山からラングーンへ】 “Leaving his sister-in-law to carry on the restaurant, prisoners of war and his wife, with their 22 girls, embarked at FUSAN on 10 July 1942 in a group of 703 girls, all Korean, and some 90 Japanese men and women, all of them of the same base sort as himself. They sailed on a 4000 ton passenger ship in a convoy of seven ships. Free passage tickets were provided by Army headquarters, but prisoner of war paid for all meals during the voyage. They called at FORMOSA, where 22 other girls bound for SINGAPORE were taken on board, and at SINGAPORE they transferred to another ship, arriving at RANGOON on 20 August 1942. 食堂を続けるために義理の姉妹を残して、捕虜とその妻は22名の女性を連れ、全員が朝鮮人からなる女性703名、および全員が捕虜と同じ類の者たちからなる日本人男女およそ90名の団体の一員として、1942年7月11日に釜山を出航した。7隻からなる船団の中で、一行は4000トンの旅客船に乗って航行した。陸軍司令部からは無料乗船券が提供されたが、航海中の食事は捕虜が全額支払った。台湾に寄港した際、シンガポールへ向かう女性22名が新たに乗船した。その後シンガポールに寄港した際に、一行は別の船に乗り換え、1942年8月20日にラングーンに到着した。 【ラングーンから任地配属】 “At RANGOON they were divided into groups of 20 to 30 girls in each and dispersed to various parts of BURMA, each group being attached to various regiments, units of formation, so that each had its own brothel (s). ラングーンで、一行は20~30名ずつのグループに分けられ、ビルマ各地へ分散配置された。各グループがさまざまな連隊、部隊、もしくは中隊に配属された結果、各グループがそれぞれの売春宿を持つこととなった。 ※) 部隊側側から見れば、駐屯地ごとにそれぞれ慰安所を持つことになった。 占領国ビルマに設置された軍慰安所 【ミッチナの慰安所】 “Prisoner of war’s group was attached to 114 Infantry Regiment. They spent some months at GOUNGOO, MEIKTILA, and at MAYMYO, following their trade, and then arrived at MYITKYINA (about January 1943). There were already two brothels established in MYITKYINA, so altogether there were three brothels with 63 girls in all prisoner of war’s house, known as KYOEI, with 22 Korean girls; the KINSUI house with 20 Korean girls; and the MOMOYA house with 21 Chinese girls, who had been purchased from CANTON on the same conditions as the Koreans. There were Japanese girls in houses in the rear areas, as for example at MAYMYO where they formed two of the eight houses there, but none in the forward areas. 捕虜のグループは歩兵第114連隊に配属された。タウングー、メイクテーラ、およびメイミョーで数ヶ月を過ごした後、同業者のあとを追って(1943年1月ごろ)ミッチナに到着した。すでにミッチナには売春宿2軒が設置されていたので、売春宿は3軒、女性は総計63名ということになった。内訳は、捕虜の売春宿であったキョウエイが朝鮮人女性22名、キンスイが朝鮮人女性20名、そしてモモヤが中国人女性21名であった。この中国人女性たちは、韓国人女性たちと同じようなやり方で広東で購入された。また、たとえばメイミョーでは8軒の慰安所のうち2軒が日本人慰安婦で成り立っていたように、後方地域の慰安所には日本人女性がいたが、(ミッチナのような)前線地域には日本人慰安婦はいなかった。 (つづく) 2007年5月 .
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/86.html
2010年11月14日 「海外ミステリ」、または「翻訳ミステリ」と聞くと、多くの人はアメリカやイギリスなどの英語圏の推理小説や推理作家名を思い浮かべるだろう。あるいは、ポール・アルテなどのフランスの推理作家、『ミレニアム』のスティーグ・ラーソンなどのスウェーデンの推理作家を思い浮かべる人もいるかもしれない。日本語に由来する特異な筆名を持つボリス・アクーニンなどのロシアの推理作家を知っている人もいるだろう。いずれにしろ、日本で「海外ミステリ/翻訳ミステリ」と言えば、通常は欧米のミステリを指す(指していた)と言ってしまってもそんなに差し支えはないと思われる。(この場合の「米」は「北米」の意味である) 翻訳数から考えれば、「翻訳ミステリ」≒「欧米のミステリ」という傾向自体は今後も変わらないだろうが、近年は欧米以外の推理小説の紹介も少しずつなされるようになってきている。昨年(2009年)末刊行の原書房『2010 本格ミステリ・ベスト10』に収録されている「「海外本格」座談会」(参加:川井賢二、佳多山大地、横井司)は、副題が「長編ミステリの曙からアジア・南米の異色〈新本格〉まで」となっており、アルゼンチンの推理小説として、日本の新本格を彷彿とさせるというギジェルモ・マルティネスの『ルシアナ・Bの緩慢なる死』と、パブロ・デ・サンティスの『世界名探偵倶楽部』が話題にのぼっている。そしてその座談会でも取り上げられている、アジアの推理小説を日本に紹介する叢書として講談社が刊行を始めた叢書が、このページで紹介する〈アジア本格リーグ〉である。2009年9月に刊行が開始され、下記の6作品が紹介された。アジアの推理小説は今までほとんど邦訳がなされていなかったので、非常に画期的な叢書だと言えるだろう。 アジア本格リーグ 作家一覧 地域 筆名 性別 生年 創作に使用する言語 1 台湾 藍霄 (ランシャウ) 男性 1967年 - 中国語 2 タイ チャッタワーラック 男性 ? タイ語 3 韓国 李垠 (イウン) 男性 ? 韓国語 4 中国 水天一色 (すいてんいっしき) 女性 1981年 - 中国語 5 インドネシア S・マラ・Gd (エス・マラ・ゲーデー) 女性 ? インドネシア語 6 インド カルパナ・スワミナタン 女性 1956年 - 英語 アジア本格リーグ (2009年9月 - 2010年6月、全6巻) ※奥付けの表記は「アジア本格リーグ」、表紙や背表紙では「島田荘司選アジア本格リーグ」 発行 講談社 装幀 坂野公一 (welle design) 編集協力 藤原編集室 サイズ 四六判ソフトカバー 2010年、第10回本格ミステリ大賞 評論・研究部門 候補 (出版企画に対して) 候補作選定経過: 「本格ミステリ作家クラブ通信」第38号 2010.03.01 受賞作決定: 2010年度 第10回本格ミステリ大賞 結果 - 評論・研究部門は、谷口基『戦前戦後異端文学論』(新典社)が受賞した。 1 台湾 『アジア本格リーグ1 錯誤配置』 2009年9月10日 第1刷発行 藍霄(ランシャウ、男性、1967年 - ) 玉田誠 訳 316ページ ISBN:978-4-06-215759-9 定価:1800円(税別) 巻末解説:玉田誠「台湾の本格ミステリー事情」pp.307-315 原書:藍霄 『錯置體 Mislocation The Tapeworm Murder Case』 出版社:大塊文化、出版日:2004年8月1日 (原題の日本の漢字での表記:『錯置体』) 言語:中国語(繁体字) ISBN:978-986-760-063-9 推薦文:黄鈞浩(黃鈞浩)(→ネット書店の『錯置體』のページで読むことができる) 巻末解説:傅博(島崎博) 神経外科医の秦(チン)博士が探偵役を務める秦博士シリーズの長編1作目。台湾ではほかに長編2作目『光與影 A Maze Murder Case(光と影)』(ネット書店リンク)、長編3作目『天人菊殺人事件』(ネット書店リンク)が刊行されている。 現在、藍霄の作品の邦訳は『錯誤配置』のみ。 2 タイ 『アジア本格リーグ2 二つの時計の謎』 2009年9月10日 第1刷発行 チャッタワーラック(男性、生年非公開) 宇戸清治 訳 286ページ ISBN:978-4-06-215760-5 定価:1700円(税別) 巻末解説:宇戸清治「タイ・ミステリーの過去と現在」pp.275-283 原題英文表記:"The Time for Dead" (講談社版奥付けより) 原書:จัตวาลักษณ์ 『กาลมรณะ Nanmeebooks Award C M Collection』 出版社:Nanmeebooks、出版年:2007年 (原題直訳:『死亡推定時刻』、原題発音『カーン・モーラナ』) 言語:タイ語 ISBN:9789748478135 その他リンク ナンミー・ブックス 著者紹介 ナンミー・ブックス 『二つの時計の謎』関連記事 - 日本語訳の刊行が決まったことを伝える記事 タイのネット書店 Googleブックス 『二つの時計の謎』は、それ以前に詩や短編小説などを本名で発表していた著者の初の書き下ろし長編作品。この作品でナンミー・ブックス出版社ミステリー大賞を受賞した。 現在、チャッタワーラックの作品の邦訳は『二つの時計の謎』のみ。 3 韓国 『アジア本格リーグ3 美術館の鼠』 2009年11月20日 第1刷発行 李垠(イウン、男性、生年非公開) きむふな 訳 238ページ ISBN:978-4-06-215900-5 定価:1600円(税別) 巻末解説:米津篤八「韓国ミステリー百年の現在」pp.231-237 原書:이은(李銀) 『미술관의 쥐』 出版社:위즈덤하우스(Wisdomhouse)、出版日:2007年10月12日 (原題の漢字ハングル混じり表記:『美術館의 쥐』) 言語:韓国語 ISBN:978-89-5913-265-2 その他リンク 韓国のネット書店アラジン 著者の長編3作目。なお、ペンネームの李垠という漢字表記は『수상한 미술관(不思議な美術館)』(2009年11月)(ネット書店リンク)から使用しており、それ以前は李銀という表記だった。 現在、李垠の作品の邦訳は『美術館の鼠』のみ。 4 中国 『アジア本格リーグ4 蝶の夢 乱神館記』 2009年11月20日 第1刷発行 水天一色(すいてんいっしき、女性、1981年 - ) ※奥付けでは「すいてんいっしき」、解説や著者紹介では「シュイティエンイースー」 大澤理子 訳 396ページ ISBN:978-4-06-215901-2 定価:2200円(税別) 巻末解説:池田智恵「発展途上の中国ミステリー」pp.383-394 原書:水天一色 『乱神馆记系列之蝶梦』 出版社:内蒙古人民出版社、出版年:2006年 (原題の日本の漢字での表記:『乱神館記系列之蝶夢』) 言語:中国語(簡体字) ISBN:9787204088256 その他リンク(中国のミステリ雑誌『歳月・推理』『推理世界』公式サイトより) 《乱神館記之蝶夢》已由日本講談社出版!(2009-12-24) - 『蝶夢』が日本で刊行されたことを伝える記事。 蝶夢——水天一色訪談(2010-2-25) - 中国のミステリ雑誌『歳月・推理』2010年3号に掲載された水天一色インタビュー 乱神館記シリーズの1作目。水天一色の最初の長編作品でもある。陰陽道に通じ、鬼神をも操ると噂される女性・離春(リーチュン)を探偵役とするシリーズ。乱神館というのは、彼女の暮らす館のことである。2010年11月現在、2作目は執筆されていない。 ほかの著書に、学生探偵・杜落寒(ドゥールオハン)が活躍する「杜公子シリーズ」の長編『校園惨劇(学校の惨劇)』、『盲人与狗(盲人と犬)』がある。 現在、水天一色の作品の邦訳は『蝶の夢』のみ。 5 インドネシア 『アジア本格リーグ5 殺意の架け橋』 2010年3月10日 第1刷発行 S・マラ・Gd(エス・マラ・ゲーデー、女性、生年非公開) 柏村彰夫 訳 (柏村彰夫、岩田真由子、森山幹弘 共訳、訳文調整:柏村彰夫) 396ページ ISBN:978-4-06-215943-2 定価:2200円(税別) 巻末解説:柏村彰夫「インドネシアの推理小説」pp.387-395 原書:S. Mara Gd "Misteri Rubrik Kontak Hati" 出版社:Gramedia Pustaka Utama、出版年:1993年 (原題直訳:『心のコンタクト欄の謎』、『殺意の架け橋』というタイトルは島田荘司の発案による) 言語:インドネシア語 ISBN:978-979-22-2679-9 その他リンク インドネシアのネット書店 Googleブックス コサシ警察大尉(警部)と、元泥棒の刑事ゴザリのシリーズ、20作目。コサシとゴザリシリーズは、著者のデビュー作『消えた光の謎』(1985)から『妨げられたメロディの謎』(2008)まで30長編が刊行されている。 解説では特に触れられていないが、筆名の由来はおそらく宝石の「エメラルド」を意味する"Smaragd"(ドイツ語)。 現在、S・マラ・Gdの作品の邦訳は『殺意の架け橋』のみ。 6 インド 『アジア本格リーグ6 第三面の殺人』 2010年6月23日 第1刷発行 カルパナ・スワミナタン(女性、1956年 - ) 波多野健 訳 364ページ ISBN:978-4-06-215942-5 定価:2200円(税別) 巻末解説:波多野健「インドの本格ミステリーの歴史と現在」pp.351-362 原書:Kalpana Swaminathan "The Page 3 Murders" 出版社:Roli Books、出版年月:2006年2月 言語:英語 ISBN:978-8186939192 その他リンク Amazon.co.jp "The Page 3 Murders" 元刑事の女性ラッリが探偵役を務めるシリーズの一作。この作品以前にシリーズ最初の著書として短編集"Cryptic death and other stories"(謎めいた死)(Googleブックスリンク)が刊行されており、『第三面の殺人』はシリーズ初の長編作品。シリーズ2作目の長編"The Gardener's Song"(園丁の歌)も刊行されている。 現在、カルパナ・スワミナタンの作品の邦訳は『第三面の殺人』のみ。 関連文献 「各国から届いた挑戦状! 日本発・本格ミステリー、アジアからの逆襲」講談社文芸X出版部 蓬田勝(『本格ミステリー・ワールド2010』南雲堂、2009年12月、pp.31-32) 「「アジア本格リーグ」とは」(『ジャーロ』No.40、2010年11月、pp.102-103) リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート2009-10-02 講談社今月の新刊 - 『錯誤配置』、『二つの時計の謎』の紹介 2009-11-22 講談社 11月の新刊 - 『美術館の鼠』、『蝶の夢』の紹介 2010-03-18 講談社 3月の新刊 - 『殺意の架け橋』の紹介 2010-01-26 円堂都司昭の読んだアジア・ミステリー5作 - 円堂都司昭氏による、アジア本格リーグ1~4と『コリアン・ミステリ 韓国推理小説傑作選』の書評。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/176.html
2012年1月10日 【東アジア】 中国 「中国ミステリ史 参考文献 - 中国推理小説120年の歴史」参照 台湾 「台湾ミステリ史 参考文献 - 台湾推理小説100年の歴史」参照 香港・マカオ 韓国 「韓国ミステリ史 参考文献 - 韓国推理小説100年の歴史」参照 モンゴル 「アジア理解講座1997年度第1期「モンゴル文学を味わう」報告書」第8章:民主化と社会不安の狭間で―4人の作家を中心に(海野未来雄) 第9章:モダニズム文学の隆盛と大衆文学(海野未来雄) 海野未来雄「ミステリー・ブーム続くモンゴル文芸界」(『しにか』1994年11月号、p.110-113) 芝山豊「モンゴル最初のミステリー小説の謎」(毎日新聞大阪版、1994年11月18日付け夕刊、11面)ダシドルジン・ナツァグドルジ(1906-1937)という作家が1930年にポオの「黄金虫」を意識して書いた「黒い岩」という小説がモンゴル最初のミステリ小説だという。 【東南アジア】 タイ 宇戸清治(2009)「タイ・ミステリーの過去と現在」 (チャッタワーラック『アジア本格リーグ2 二つの時計の謎』講談社、2009年9月)pp.275-283 平松秀樹(2011)「東南アジアにおける日本文学」(日本比較文学会編『越境する言の葉――世界と出会う日本文学』彩流社、2011年6月)横溝正史や赤川次郎の人気について少々言及あり 以下、参考になりそうな文献(未見)『立命館言語文化研究』21巻3号(2010年1月)特集「国際ワークショップ 東南アジアとの通路―日本文学・文化研究理論を考える―」 吉岡みねこ「タイにおける日本文学の受容」(『海燕』1995年2月号) Namthip Methasate「タイにおける日本文学受容と研究―その変遷と展望」(『日本近代文学』第76集、2007年5月) インドネシア 柏村彰夫(2010)「インドネシアの推理小説」 (S・マラ・Gd『アジア本格リーグ5 殺意の架け橋』講談社、2010年3月)pp.387-395 (マレーシア・インドネシア) ミャンマー 南田みどり(2010)「日本占領期におけるビルマ文学」(pdf) 高橋ゆり「ミャンマー・ミステリ事情 ドイルも知らなかった「ホームズ」熱帯事件録とその後」『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号 「ミャンマーのホームズ、《名探偵サンシャー》シリーズの邦訳一覧」(2012年2月23日) カンボジア ペン・セタリン「カンボジアにおける日本文学の受容」(『日本文學誌要』第73号、2006年3月)※未見 フィリピン 島田一男「世界の四隅」(『探偵作家クラブ会報』第27号、1949年8月、pp.2-3) シンガポールベトナムマレーシア その他 不明:ラオス、カンボジア、ブルネイ、東ティモール 【南アジア】 インド 【中央アジア】 不明 【西アジア】 トルコ イスラエル
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/495.html
四、「従軍慰安婦」にされた人々 《一九九五年一〇月二五日発行 アジア女性基金パンフレットより》 「従軍慰安婦」とは、かつての戦争の時代に、日本軍の慰安所で将兵に性的な奉仕を強いられた女性たちのことです。 慰安所の開設が、日本軍当局の要請によってはじめておこなわれたのは、中国での戦争の過程でのことです。一九三一年(昭和六年)満州事変がはじまると、翌年には戦火は上海に拡大されます。この第一次上海事変によって派遺された日本の陸海軍が、最初の慰安所を上海に開設させました。慰安所の数は、一九三七年(昭和十二年)の日中戦争開始以後、戦線の拡大とともに大きく増加します。 当時の軍の当局は、占領地で頻発した日本軍人による中国人女性レイプ事件によって、中国人の反日感情がさらに強まることをおそれて、防止策をとることを考えました。また、将兵が性病にかかり、兵カが低下することをも防止しようと考えました。中国人の女性との接触から軍の機密がもれることもおそれられました。 岡部直三郎北支那方面軍参謀長は一九三八年(昭和十三年)六月に出した通牒で、次のように述ぺています。 「諸情報ニヨルニ、………強烈ナル反日意識ヲ激成セシメシ原因ハ………日本軍人ノ強姦事件カ全般ニ伝播シ………深刻ナル反日感憎ヲ醸成セルニ在リト謂フ」 「軍人個人ノ行為ヲ厳重取締ルト共ニ、一面成ルヘク速ニ性的慰安ノ設備ヲ整へ、設備ノナキタメ不本意乍ラ禁ヲ侵ス者無カラシムルヲ緊要トス」 このような判断に立って、当時の軍は慰安所の設置を要請したのです。 慰安所の多くは民間の業者によって経営されましたが、軍が直接経営したケースもありました。民間業者が経営する場合でも、日本軍は慰安所の設置や管理、女性の募集について関与し、「統制」をおこないました。日本国内からの女性の募集について、一九三八年三月四日に出された中央の陸軍省副官の通牒には次のようにあります。 「支那事変地ニオケル慰安所設置ノ為内地ニ於テ之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ、故ニ軍部諒解等ノ名義ヲ利用シ、為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ、且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ、或ハ………募集ノ方法、誘拐ニ類シ、警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等、注意ヲ要スルモノ少カラサルニ就テハ、将来是等ノ募集等ニ当リテハ、派遺軍ニ於テ統制シ、之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ、其実施ニ当リテ関係地方ノ憲兵及警察当局トノ連携ヲ密ニシ、以テ軍ノ威信保持上、並ニ社会問題上、遺漏ナキ様配盧相成度依命通牒ス」。 最初は日本の国内から集められた女性が多かったのですが、やがて当時日本が植民地として支配していた朝鮮半島から集められた女性がふえまレた。その人たちの多くは、一六、七歳の少女もふくまれる若い女性たちで、性的奉仕をさせられるということを知らされずに、集められた人でした。 一九四一年(昭和十六年)一二月八日日本は米英オランダに宣戦を布告し(太平洋戦争)、職線は東南アジアに広がりました。それとともに慰安所も中国から東南アジア全域に拡大しました。そのほとんどの地域に朝鮮半島、さらには中国、台湾からも、多くの女性が送られました。旧日本は彼女たちに特別に軍属に準じた扱いをおこない、渡航申請に許可をあたえ、日本政府は身分証明書の発給をおこなうなどしました。それと同時にフィリピン、インドネシアなど占領地の女性やオランダ人女性が慰安所に集められました。この場合軍人が強制的手段もふくめ直接関与したケースも認められます。 慰安所では、女性たちは多数の将兵に性的な奉仕をさせられ、人間としての尊厳を踏みにじられました。さらに戦況の悪化とともに、生活はますます悲惨の度をくわえました。戦地では常時、軍とともに行動させられ、まったく自由のない生活でした。 日本軍が東南アジアで敗走しはじめると、慰安所の女性たちは現地に置き去りにされるか、敗走する軍と運命をともにすることになりました。 一体どれほどの数の女性たちが日本軍の慰安所に集められたのか、今日でも事実調査は十分にはできていません。一九三九年(昭和一四年)広東周辺に駐屯していた第ニ三軍司令部の報告では、警備隊長と憲兵隊監督のもとにつくられた慰安所にいる 「従業婦女ノ数ハ慨ネ千名内外ニシテ軍ノ統制セルモノ約八五〇名、各部隊郷土ヨリ呼ビタルモノ約一五〇名ト推定ス」 とあります。第ニ三軍だけで一千人だというのですから、日本軍全体では相当多数の女性がこの制度の犠牲者となったことはまちがいないでしょう。現在研究者の間では、五万人とか、二〇万人とかの推計がだされています。 一九四五年(昭和二十年)八月一五日戦争が終わりました。だが、平和がきても、生き残った被害者たちにはやすらぎは訪れませんでした。ある人々は自分の境遇を恥じて、帰国することをあきらめ、異郷に漂い、そこで生涯を終えました。帰国した人々も傷ついた身体と残酷な過去の記億をかかえ、苦しい生活を送りました。多くの人が結婚もできず、自分の子供を生むことも考えられませんでした。家族ができても、自分の過去をかくさねぱならず、心の中の苦しみを他人に訴えることができないということが、この人々の身体と精神をもっとも痛めつけたことでした。 軍の慰安所ですごした数年の経験の苦しみにおとらない苦しみの中に、この人々は戦後の半世紀を生きてきたのです。 現在韓国では、政府に届け出た犠牲者は一六二名とのことです。フィリピン、インドネシア、台湾、オランダ、朝鮮民主主義人民共和国、中国などの国や地域からも名乗りでている方々がいます。しかし、いずれにしても多くの人がこの世を去ったか、名乗りでることをのぞんでおられないのです。このことも忘れてはならないでしょう。 政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成(1)へ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/104.html
2011年1月24日 ミステリと同じくジャンル小説である「SF」では、韓国・中国・台湾の作品がどれほど翻訳されているのか、また日本とどのような交流があるのか、興味があったので簡単にまとめた。 きっかけ → Togetter:アジアSF界の交流(日本SF、中国SF、韓国SF、台湾SF) 韓国SF 韓国SFメモ (時々更新) 韓国SFに関するネット上の2つの基本文献について (2011年1月28日) 中国SF 中国SFメモ (時々更新) 中国のSFの賞「星空賞」、翻訳小説部門で日本の小説が受賞! (2011年1月19日) 【Togetter】第2回星空賞(中国のSF賞)、小林泰三「人獣細工」受賞なるか? (2011年8月27日) 2010年に中国で刊行された日本SF一覧 (2011年8月29日) 台湾SF 未作成 日本の作品の海外刊行について 英訳された日本のSF・ファンタジー・ホラー小説、ライトノベル (2012年10月19日) Amazon内のリスト 「Haikasoru」 日本SF・ファンタジーの英訳レーベル 1 「Haikasoru」 日本SF・ファンタジーの英訳レーベル 2 「Haikasoru」 日本SF・ファンタジーの英訳レーベル 3 最新の出版状況 各地で刊行されているSF小説の一覧(新しいものから順に)。オリジナル・翻訳の両方を含む。 外部リンク:韓国ネット書店アラジン (>SF小説) 外部リンク:中国Amazon (>科幻小説) 外部リンク:台湾ネット書店 博客来網路書店 (>科幻/奇幻小説)
https://w.atwiki.jp/uminomukou/pages/18.html
テレビ http //delicast.com/tv/Cambodia ラジオ http //tunein.com/radio/Cambodia-r100317/ 気温と降水量 http //www.ryoko.info/Temperature/cambodia/cambodia.htm 物価 http //asia-price.com/cambodia/ この地域@Wikipedia 関連スレ 関連ページ一覧 海外一般 ●関連ページ一覧はこちら! アジア イスラエル、ユダヤ系 イスラム系 オセアニア ヨーロッパ 北欧 北米 南米>ブラジル 東欧 この地域の関連ページ このページのもくじ 情報女 いろいろ 情報 女 画像検索 https //www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%80%80%E5%A5%B3 oe=utf-8 aq=t rls=org.mozilla ja official hl=ja client=firefox-a um=1 ie=UTF-8 tbm=isch source=og sa=N tab=wi ei=rqsoUM78Au-ViQfHiYDwBw biw=1024 bih=615 sei=sKsoUM_9DuqRiQfC2IDwCA いろいろ カンボジア | 国際結婚ブログリンク集! http //kokusaikekkon.jp/asia/cambodia.html 2010年08月15日 カンボジア人との国際結婚① http //fanblogs.jp/thavongmitsuko/archive/3/0 海外生活ブログ 人気ランキング カンボジア情報 http //overseas.blogmura.com/cambodia/ 【ベトナム・カンボジア】東南アジア女性と国際結婚【フィリピン・タイ】 http //logsoku.com/thread/hato.2ch.net/news/1296986123/
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/117.html
2011年5月 このページでは、アジアの推理小説の日本語への翻訳の歴史をまとめている。 欧米ミステリ(英米仏独)の日本語への翻訳の歴史をまとめたものとしては、1993年に第46回日本推理作家協会賞を受賞した長谷部史親氏の『欧米推理小説翻訳史』がある。このページは、そのアジアミステリ版である。 姉妹ページソ連/ロシア推理小説翻訳史 東欧推理小説翻訳史 中国編 1. 『新青年』掲載の忘れられた四短編(未公開) 呂侠(ろきょう)「絶命血書」(チュエ ミン シェー シュ)、「白玉環」(はくぎょくくゎん) 張慶霖(ちょう けいりん)「無名飛盗」(ウー ミン フェイ タオ) 幸福斎(こうふくさい)「賭場母女」(トゥ チャン ムー ヌー) 2. 探偵作家クラブ会員・東震太郎氏による中国探偵小説の紹介(公開中(未完成)) 3. 『宝石』 辛島驍(からしま たけし)訳「韓夫人の神様」(1948年12月号、1949年1月号) 4. 『探偵実話』 柯藍(コーラン)「鴉の告発」(1952年第2号) 5. 『サンデー毎日』 艾国文(がい こくぶん)、黄偉英(こう いえい)「人民公社殺人事件」(1981年6月14日号~7月19日号、全6回) 6. 『ミステリマガジン』 呉均(ごきん)「陽羨鵝籠」(ようせんがろう)(1991年8月号) 宣鼎(せんてい)「少女軽業師の恋」(1993年8月号) 7. 『ジャーロ』 畀愚(ビイユ)「謀殺」(7号(2002年春号)) 8. アジア本格リーグ 水天一色(すいてんいっしき)『蝶の夢 乱神館記』(講談社、2009年) 香港編 1. 乱歩が定期購読した香港の探偵雑誌『藍皮書』 (未公開) 台湾編 1. 『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー』(角川文庫、2001年8月) 余心樂(よ しんらく)「生死線上」 2. 『ミステリーズ!』 凌徹(リンチェウ)「幽霊交叉点」(Vol.29(2008年6月)) 3. 第1回島田荘司推理小説賞受賞作 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋、2010年4月) 4. 『ジャーロ』 寵物先生(ミスターペッツ)「彷徨えるマーク・ガッソン」(41号(2011年春号)) 韓国編 1. 実現しなかった翻訳 2. 『ミステリマガジン』韓国ミステリ特集号 3. 『ジャーロ』 4. 『ミステリマガジン』2009年1月号 5. 単行本 番外編 1. 野口赫宙 2. 邱永漢 3. 陶文祥