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ゆっくりれみりゃ系いじめ1 虐料 ゆっくりれみりゃ系いじめ2 いないいないうー虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ3 ドライアイス虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ4 燃やせ燃やせ虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ5 紅魔館の大掃除虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ6 ゆっくりれみりゃの最期虐制機 ゆっくりれみりゃ系いじめ7 運命虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ8 ウルトラれみりゃそ ゆっくりれみりゃ系いじめ9 れみりゃとぷりん虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ10 ゆっくりれみりゃを山に放す2制家性料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ11 新たな命、れみりゃ制家 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め虐制 ゆっくりれみりゃ系いじめ13 「プリン」が好きな二匹 ゆっくりれみりゃ系いじめ14 れみりゃと広告虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ15 パラサイト虐性捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ16 ゆっくりゆかりんとゆっくりれみりゃ虐家捕性 ゆっくりれみりゃ系いじめ17 れみりゃうーー!!制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ18 プール虐捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ20 れみりゃのボランティア虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ21 ゆっくりれみりゃいぢめ~おめぇに食わせるぷっでぃんはねぇ!~制そ ゆっくりれみりゃ系いじめ22削除 ゆっくりれみりゃ系いじめ23 魅惑の透明なケース2虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ24 土用丑の日れみりゃの日虐家料 ゆっくりれみりゃ系いじめ25 ゆっくりれみりゃの日常そ家共 ゆっくりれみりゃ系いじめ26 れみりゃ 幸福の資格 ゆっくりれみりゃ系いじめ27 ゆっくりれみりゃの調教(基盤)そ薬捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ28 ゆっくりれみりゃの調教(応用)そ捕家性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ29 ゆっくりれみりゃの調教(試験)そ捕家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ30 れみりゃのヘアカット虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ31 ぷっでぃ~ん天国虐捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ32 俺はれみりゃが嫌いです虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ33 妊娠ゆっくりゃいじめ虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ34 睡眠薬虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ35 ゆっくりゃを狩る者制捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ36 ゆっくりぼーる5虐家道 ゆっくりれみりゃ系いじめ37 ゆっくりゃと俺そ ゆっくりれみりゃ系いじめ38 ゆっくりゃ拷問室・前編虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ39 VSれみりゃ制 ゆっくりれみりゃ系いじめ40 くろひげ虐機無 ゆっくりれみりゃ系いじめ41 ゆっくりゃ拷問室・後編虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ42 ゆっくりみだら8虐性家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ43 ゆっくりみだら9虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ44 にくまんだどぉ♪ ゆっくりれみりゃ系いじめ45 幻想郷味巡り・にくまん編 ゆっくりれみりゃ系いじめ46 咲夜さんの気遣い ゆっくりれみりゃ系いじめ47 でびりゃまん (その1) ゆっくりれみりゃ系いじめ48 ゆっくりゃタイフーン ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1 ゆっくりれみりゃ系いじめ50 れみりゃ拘束虐待虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ51 ゆっくりゃへのおしおき ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑) ゆっくりれみりゃ系いじめ53 ゆっくり眠れない夜 ゆっくりれみりゃ系いじめ54 かりしゅま対決 ゆっくりれみりゃ系いじめ55 うーせんおじさんそ ゆっくりれみりゃ系いじめ56 れみりゃにアドバイス ゆっくりれみりゃ系いじめ57 ぶーぶー!ってやつかわいい ゆっくりれみりゃ系いじめ58 だんす ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2 ゆっくりれみりゃ系いじめ60 ブログの女王 ゆっくりれみりゃ系いじめ61 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ62 れみりゃをむーしゃむしゃーそ ゆっくりれみりゃ系いじめ63 帽子のないれみりゃ虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ64 サンタクロース ゆっくりれみりゃ系いじめ65 どろっ☆わーずぅ ゆっくりれみりゃ系いじめ66 かんばんむすめ ゆっくりれみりゃ系いじめ67 れみりゃの子育て ゆっくりれみりゃ系いじめ68 れみりゃの弱肉強食物語 ゆっくりれみりゃ系いじめ69 おぜうさまのこーまかん虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ70 れみりゃはメイド長虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ71 しまわないで!虐巨強希ゆ幻 ゆっくりれみりゃ系いじめ72 れいむとれみりゃ親子いじめ虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ73 おお、かゆいかゆい滅他無 ゆっくりれみりゃ系いじめ74 れみりゃ牧場虐家料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ75 おぜうさまのこーまかん虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ76 れみりゃはメイド長虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ77 れいむとれみりゃ親子いじめ虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ78 れみりゃ農法制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ79 都市の一角で虐環家無現]]
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1281.html
【ゆっくりれみりゃの最期】 「うー♪うー♪うあうあ♪」 幻想郷の中でも一、ニを争う豪邸、紅魔館の庭先で幼児型のゆっくりれみりゃが上 機嫌に踊っている。 「うー♪うー♪うあうあ♪」 下膨れの顔に満面の笑みを浮かべるその様子は、まさに幸せいっぱいという感じだ。 しかし… 「おながずいだあああー!おがじだべだいぃぃぃーっ!」 突然グズりだすゆっくりれみりゃ。そこに、慌てて妖精メイド達が駆けつけ、丁寧 にクッキーが入った器を差し出した。 「やだー!!プリンじゃなきゃやだぁぁー!!!」 ブンと手を振ってクッキーの入った器を振り払うゆっくりれみりゃ。器が叩き落と され、高価そうなクッキーが辺りに散らばる。ゆっくりれみりゃの傍若無人ぶりに、 メイド妖精もヤレヤレと言った表情だ。 結局、メイド妖精が厨房に戻り、冷蔵庫の中のプリンを差し出すことで、その場は 収まった。 その一部始終をメイド長である十六夜咲夜から聞いた紅魔館の主、レミリア・スカ ーレットは、 「またか。」 と呆れた。そして、ある決断を下した。 その決断とは、ゆっくりれみりゃの処刑である。度重なる我が侭でメイド妖精達に 迷惑をかけるだけではなく、自身のイメージダウン及びカリスマ失墜にも繋がるこの 珍妙な生き物は、消し去ってしまうのが得策との結論に達したのである。 「咲夜、いいわね。」 自身の片腕とも言える咲夜に、処刑の確認をとるレミリア。 「ええ、私は構いません。」 ゆっくりれみりゃが紅魔館に連れられて来た当初は、敬愛する主人、レミリアに外 見が似ていることもあって可愛がっていた咲夜だが、本物の魅力には遠く及ばず、こ こ最近はゆっくりれみりゃのことはただの肉の塊の妖怪ぐらいにしか思っていなかっ た。それゆえ、世話もメイド妖精にまかせっきりで、ここ一週間はゆっくりれみりゃ と会ってもいなかった。 処刑の日は翌日の夜と決められた。 「うー!うー!」 ゆっくりれみりゃは、自分が知らぬ間にそんなことが話し合われていることに気づ くはずもなく、書庫の中で、病弱なパチュリーの追いかける足から逃げながら、貴重 な本をビリビリに破いて遊んでいた。 そして、翌日の夜が来た。 レミリアは、処刑の場所を紅魔館近くの広い空き地にすることにした。わざわざ広 い空き地を選んだのは、スペルカードでゆっくりれみりゃを一瞬で跡形もなく消滅さ せるためだ。せめて苦しませることなく殺してやろうというレミリアの情けの心であ る。 レミリアと咲夜は、ゆっくりれみりゃを連れて、紅魔館の側の森の奥にある空き地 へと向かった。 「さくやー!さくやー!うー♪うー♪」 処刑場へと向かう途中、ゆっくりれみりゃは久し振りに会う咲夜に何度も声をかけ たが、その咲夜は一向に構ってくれる気配は無い。 そうこうしている内に二人と一匹は、処刑の場である森の中の広く開けた場所へと 着いた。 「おながずいだあああー!おがじじゃなぎゃやだあ゛あ゛あ゛ー!!」 歩いているうちに、すっかり空腹となってしまったゆっくりれみりゃが、お決まり の我がままを言い出した。 だが、レミリアが右手を上げて合図をすると、咲夜はスッとレミリアにガラスの器 に乗っかったプリンを手渡した。 プリンを受け取ったレミリアは、泣きじゃくるゆっくりれみりゃにプリンを渡しな がら、 「フフっ、最後くらい、好きなものが食べたいわよね、ほら、あなたがいつも食べ ていたプリンよ。」 これから死んでいくゆっくりれみりゃに対する、レミリアの心遣いだ。 もっとも、ゆっくりれみりゃは自分がこれから殺される等、微塵にも思っていない が。 プリンが乗った器を受け取るゆっくりれみりゃ。だが…。 「いやだー!!グッギーがだべだいぃぃぃっ!!!」 そう大声をあげると、ゆっくりれみりゃは、プリンを器ごとレミリアの顔面に投げ つけた。 突然のしかも至近距離からのゆっくりれみりゃの全力投球に、レミリアは避けるこ とができず、まともに顔に当たってしまう。 「うっ…」 鼻血を出すレミリア。 その顔が面白かったのか、ゆっくりれみりゃはレミリアの顔を指差しながら笑い出 した。 「うー♪うー♪」 「大丈夫ですか!?お嬢様!!!」 心配して慌ててかけよる咲夜。 「大丈夫よ…咲夜…。」 顔を上げるレミリア。その顔からは、先ほどまでの笑顔は消えていた。 「でも咲夜…私は間違っていたわ…。言うことを聞かないから殺すなんて……。ち ゃんと良い子になるように、躾けてあげないといけなかったのだわ…。」 レミリアの冷たい表情に、咲夜はかつてない旋律を覚えた。 「咲夜、処刑は中止よ。館に戻って、この肉まんにお仕置きしましょう。」 館に戻ったレミリア達は、フランを監禁している部屋とは別の地下室へと入った。 その部屋の扉には、“拷問室”と札がされていた。 薄暗いその部屋には、様々な拷問器具が並んでいた。鞭やノコギリ、釘のような分 かりやすいものから、一見したら何に使うのか分からないものまであった。もっとも、 それらは使い方等考えたくも無いものばかりであったが…。 その中で、レミリアがゆっくりれみりゃの“躾け”のために選んだのは、わりと有 名な拷問器具、“アイアンメイデン“であった。 (参照 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E3%81%AE%E5%87%A6%E5%A5%B3 ) 「これがいいわね。」 同じものが複数ある中から、ゆっくりれみりゃにピッタリなサイズを見定めると、 アイアンメイデのン扉を開けて、ゆっくりれみりゃを中に立たせた。 「うー?」 目の前に物騒な太い鉄の針があるというのに、ゆっくりれみりゃはこれから何をさ れるのか理解できないようだ。 「あなた、お腹が空いているのよね?今から、お腹いっぱい、いえ、体いっぱいに してあげるわ………。こいつでなあっ!!」 レミリアは声を荒げると、アイアンメイデンの胴体部分の扉を思いっきり閉めた。 バァンッ!!! ゆっくりれみりゃの全身に、直径3センチ程の鉄の針が、ブスリブスリと突き刺さる。 「う…うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 すぐさま、扉に錠をかけるレミリア。 「うあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!いだいっ!いだいよーっ!!!」 全身を襲う痛みに、ゆっくりれみりゃは首から上を激しく前後左右に降りながら泣 き叫ぶ。 「ざぐやー!!ざくやー!!」 ゆっくりれみりゃは咲夜に救いを求めるが、畜生の鳴き声に応えてやるほど瀟洒な メイドはお人好しではない。 「咲夜。」 「はい、お嬢様。」 レミリアが咲夜に呼びかけると、その場に一瞬のうちに椅子とテーブルが出現した。 時間を止めて、用意したのだろう。また、テーブルの上には、クッキーやプリンを始 めとしたお菓子と紅茶が乗っている。 「今日はここでおやつにしましょう」 「だじでーっ!!!だじでーっ!!!」 助けを乞うゆっくりれみりゃを意に介さず、レミリアと咲夜は、お茶会を始めた。 ゆっくりれみりゃのもがき苦しむ様というアートを鑑賞し、悲鳴のサウンドを聞きな がら、レミリアの夜のティータイムはゆっくりと時を刻んでいった。 小一時間程過ぎたところで、レミリアはお茶会を切り上げることにした。 ゆっくりれみりゃはというと、その無駄な生命力ゆえか、今だに首をジタバタさせ ながら許しを乞いている。 「だすげでーっ!!だずげでえぇーっ!!!」 レミリアは、ゆっくりれみりゃに近づくと、一言。 「出たい?」 「だだだじでえええっ!!!」 「いい子になる?」 「なるぅぅっ!!!なるがらだじでえええっ!!!」 「出して下さいでしょう?何で命令形なの?まるで反省の色がないわね。あなたは 今日一日、この中で過ごしなさい。」 そう言うと、レミリアはアイアンメイデンの顔の部分の扉を勢いよく閉めた。その 内側の針二本は、ちょうどゆっくりれみりゃの両の眼球に突き刺さる位置にあった。 「ぎにゃあああああああっ!!!」 ゆっくりれみりゃの絶叫が室内に響く中、レミリアと咲夜は拷問室を後にした。 二週間後、レミリアは紅魔館のリビングで紅茶を飲みながら寛いでいた。 「そう言えば咲夜、あの肉まんはどうしたのかしら?」 「あ、えー…どうしたんでしたっけ?」 二人はアイアンメイデンに突っ込んでおいたゆっくりれみりゃのことなどすっかり 忘れていた。 「あ!思い出しましたよ、お嬢様。地下の処刑器具の中に置きっぱなしにしたまま です。」 「あ、あ~…そうだったわね。」 とりあえずアイアンメイデンから出してやることにしたレミリアは、咲夜とともに 拷問室に行き、まずはアイアンメイデンの顔部分の扉を開けようとした。だが、針が ゆっくりれみりゃの眼球部分と癒着しているようで、レミリアと咲夜の二人がかりで 引っ張ることで、やっと開くことができた。 「う゛う゛っ!!!」 扉を開けると、両目の部分にキレイな穴が開いてしまったゆっくりれみりゃの顔が 現れた。 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 まだ生きている。だが、体が千切れても再生するゆっくりれみりゃとは言え、二週 間も全身に極太の針を刺されていれば、相当な体力を消耗するようで、頭をビクンビ クンと痙攣させていた。 続いて、胴体部分の扉を開けようとする二人だが、ゆっくりれみりゃの胴体を貫い ている針がかなりくい込んでいるいるようで、なかなか開くことができない。 「しょうがないわ、咲夜。中国を呼んできて。」 咲夜は、紅魔館の門番であり拳法家である中国を拷問室に連れてくると、今度は三 人がかりで扉を開けることを試みた。 「う゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 勢いよく針が抜け、ゆっくりれみりゃの肉片が散らばりながらではあるが、レミリ ア達はアイアンメイデンの扉を開くことに成功した。 そのまま前のめりに倒れるゆっくりれみりゃ。 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 全身を痙攣させながらも、よく見ると、傷口がゆっくりと再生しかかっている。 「う~ん、お嬢様、これからこいつをどうしましょうか?」 「いい事を思いついたわ咲夜、この肉まんは妹のおもちゃにしましょう。」 三日後、紅魔館の地下監禁室の中には、新しい“おもちゃ”で遊ぶフランドール・ スカーレットの姿があった。「気がふれている」との理由で地下に閉じ込められてい る彼女だが、ここ最近はますます危険な状態にあるようだ。 「キャハハハハハハッ!!!すごーいっ!!!本当にこいつ壊れてもすぐに元通り ねぇぇっ!!!おもしろおおおいッ!!!」 フランドールは、自身の能力でゆっくりれみりゃの体を破裂させたり、四肢や首を もいだりして楽しんだ。もちろん、ゆっくりれみりゃの命乞い等気にもならない。ゆ っくりれみりゃがお腹が空いた等と言えば、もいだ腕や足を食べさせた。フランドー ルは、半永久的に遊べるおもちゃを手に入れたのである。監禁室には、毎日、ゆっく りれみりゃの泣き声が響きわたった。 HAPPY END! --------------------------------------- 挨拶(自己主張してすいません!) 読んで下さった方々、本当にありがとうございました。 これでゆっくり虐めssは4作目(ゆっくり脱出、永琳とゆっくり、ゆっくりフラン)で すが、しばらくゆっくり虐めからは離れます。 とは言ってもゆっくり共が嫌いなことには変わりありません。スレの人達が仲良くゆ っくりをゆっくりさせないでくれることを祈ります。 それではさようなら。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1289.html
日も落ちかけた紅魔館近くの森で新たな生命が誕生しようとしていた。 「う~♪」 と声を上げて誕生したのはゆっくりれみりゃの赤ちゃん。 「うっう~♪ れみりゃのあがじゃんだどぉ~♪」 隣にはお母さんれみりゃ。 まだ上手く力の入らない手足をプルプルさせながら何とか立ち上がろうとしている。 決してお母さんれみりゃは手をかさない。 一人で大自然を生き抜く力をつけて欲しい訳ではない、単純に無知なのだ。 しかし、立ち上がれないまでも、うつ伏せのまま大きく目を見開いて初めて見る世界を眺める。 「う~♪」 目の前には、始めてみる木々、地面、そしてその奥に見える大きなお屋敷。 「う~♪」 赤ちゃん特有の大きな目が細くなる、笑顔を作っているのだ。 「う~♪ れみりゃのお屋敷♪」 どうやら始めてみる、ある程度大きな家を自分のお屋敷だと思ってしまうらしい。 「う~れみりゃたちのおやしきだどぉ~♪ あどでおがあさんといっしょいくの~♪」 「う~♪ まぁまぁといぐ~♪ おやしきいぐ~♪」 赤ちゃんれみりゃは大興奮だ。 一人で立ち上がって、もう一度自分のお屋敷を見る。 それは随分大きく、まさしく紅魔館の主である自分にはぴったりの屋敷だ、言わんばかりの表情だ。 「まぁま~♪ れみりゃおうじいぎだぁい~♪ れみりゃのお~じいきだい~♪」 「う~♪ おかあざんもいぎだぁいどぉ~♪ これからいぐどぅ~♪」 パタパタと紅魔館に向かって飛んでいく。 赤ちゃんにとっては始めての飛行。 と言っても、母子ともども一メートル前後しか浮いていないのだが二匹はご機嫌で自分たちのお屋敷へ歩を進めていった。 「うっう~♪」 お母さんれみりゃはご機嫌だ。 ここのところ毎日あのお屋敷で過ごしていた、お庭にはたくさんのれみりゃ達がいる。 他の人間は皆れみりゃ達の言うことを聞いてくれる。 だってれみりゃは紅魔館のお嬢様だから。 「う~♪ ぷっでぃんたべどぅの~♪」 「う~?まぁま~ぷっでぃんってなぁに~?」 赤ちゃんれみりゃが大きな目をくりくりさせて聞いてくる。 「ぷっでぃ~んは、あま~くてぷるっどしでうっう~なの~♪」 「う~♪ れみりゃもぷっでぃ~んたべたい!!」 語彙の少ないれみりゃの答えでしっかりと理解する赤ちゃんも凄い。 あま~い、の一言に反応しただけかもしれないが……。 「う~♪ れみりゃのお~じについだどぉ~♪」 「う~!! れみりゃのおうち~♪」 あかちゃんれみりゃはその目で、改めて自分のお屋敷を見る。 なかなか大きな建物、門もしっかりしてる、なによりお庭は広くて美味しそうで綺麗な花もいっぱいだ。 「う~♪ れみりゃのおやしき~♪」 バンザイして喜ぶ赤ちゃんれみりゃ。 さぁ、二人仲良く自分のお家にご帰宅だ。 「う~♪ うっう~♪」 お母さんれみりゃが門番に手を振る。 いつもさくやに苛められている門番、れみりゃの中では一番下の階級に位置していた。 「こらこら、ダメよここはあんた達のお家じゃないんだから!」 そういって一番下の階級のものに回れ右される。 プッディン脳みそで数歩、歩いた後下膨れの顔を更に腫らせて慌てて戻ってくる。 この間あかちゃんれみりゃはメイド長が一瞬の内に回収した。 「う~! ここはれみりゃのおうちだどぉ~!!!!」 「あ~はいはいじゃあこっちに来なさい。お友達も皆こっちに居るわ」 「う~♪」 裏庭に案内されるれみりゃ。 そこにはたくさんの自分のお友達であり、紅魔館のお嬢様でもあるゆっくりれみりゃが大量に一人の少女と遊んでいた。 「はい、あの女の人が心行くまで遊んでもらいなさい」 門番がそういう前に既にれみりゃはその少女の前に走っていた。 女の人は他のれみりゃと遊んでいるそうだが、日も完全に落ちかかっている今ではもっと近寄らないと確認できない。 いや、今はそんな事はどうでもいい。 さっき自分の赤ちゃんと約束したことがあった。 赤ちゃんはどこかに行ってしまったが、きっと大丈夫泣けば直ぐ誰かが駆け寄ってくれるから。 「う~♪」 漸く少女の前に到着したれみりゃ。 遊んでいた友達も見ないで少女に駆け寄りご自慢の笑顔で呟く。 「うっう~♪ れみりゃぷっでぃ~んだべたいの♪ あかちゃんのぶんど、ぷっでぃ~んふたづもっでぎで~♪」 ……。 ……、また体が千切れた。 今度は足だ、さっきまで泣き叫んでいたお友達はみんな動かなくなっている。 何が起こっているかなんてプッディン脳では理解できない。 取り合えず、痛い事と、咲夜助けて、それだけだ。 「あはは、お姉さまの顔を、服を、風評を無様に汚した罰だよ。そのお姉さまには似つかない無様な顔で生まれた事をせいぜい後悔しなさい。あっはっはっはっは~~~」 ここは紅魔館内の図書館。 先ほど、ドサクサにまぎれてつれて来られた赤ちゃんれみりゃは、初めて長距離を移動したこともあり、 生まれたときのようにうつ伏せのまま、その大きなクリクリした目で辺りを見渡していた。 「う~♪」 その目だけを見ると純粋そのものだが、その奥には成長したれみりゃ同様悪戯心が潜んでいる。 「う~♪ とどきゃない♪ だれがー!! どっでーーー!!!」 立って取ればいいモノを、それもしない。 理由はこう言えば誰かが取ってくれるから。 これもゆっくりれみりゃ(四肢有)が本能的に備えているものだ。 「はいは~い♪ 小悪魔がお取りしますよ~♪」 予想通り直ぐに誰か来た。 「う~♪ ぞのふぉんどっで~♪」 親同様にふてぶてしい笑顔を振りまいて伝える。 目がパッチリとしているだけこちらの方が純粋さはあるが。 ゴッツン。 「んじゃん!!!」 「あ~すいまえん~間違って落としちゃいました~♪」 そんなのはお構いなし、見事に大きな辞書の角に頭をぶつけたれみりゃ。 腫らした額に両手を当てて、アワアワと声にならない声を上げて涙を流すれみりゃ。 ゆっくりとはいえ、クリクリ目を持つ子供がそんな格好で泣いているのは良心が痛む? そんな事は無い、彼女は小悪魔だから。 「……!! ……!! しゃくやーー!! ここにこわいひとがいるよーーー!!!」 漸く、それだけ言葉に出す赤ちゃんれみりゃ。 「は~い♪ 怖い人ですよ~♪ じゃあこっちで一生怖い思いしてもらいましょうね~♪」 「いやーーー!!! さくや!!? さくやどこー!!!」 「どうしたの咲夜、ボーっとしちゃって」 「いえ、誰かに呼ばれた気がして……」 「気のせいよ、それよりパチェ、どうしてあの子供一匹だけ残したの?」 テラスのカフェで起き上がりのティータイムを楽しんでいたレミリアはふと疑問に思ったことを友人に聞いてみた。 「最近観察の為に飼い始めたゆっくりの餌よレミィ。子供のうちから餌にしておいたら、色々なことを知らずに暮らせるでしょ。せめてもの情けよ。 ……しかも、なぜかものすごく食い意地が張ってるのよ、あれ」 「まるで本人みたいですね♪」 いつの間にかこの場所にいた小悪魔が、パチュリーの肩に手を載せながら呟く。 「……小悪魔。仕事は済んだの?」 背中から紙を剥がしながら尋ねるパチュリー。 「はい、きちんとゆっくりさんの所に持って行きましたよ。ものすごい勢いで食べ初めて、でも、ちゃんと頭だけ 残すように言っておきましたから」 「私は何処でも良いって言ったんだけど、顔を残しておいたら煩いじゃない」 「大丈夫ですよぉ~、魔法で防音処理されてるじゃないですか~」 「それは良いとして、飼っているゆっくりはどの位生きるのかしら、体が弱いって聞くけど」 ここまで二人の濃厚なボディータッチを見せられながら、レミリアが呟く。 隣の従者の目が真っ赤になってこちらを向いていたけど気にしない。 「それを調べるための観察でもあるわ。ブリーダーの記録によると、七年くらい生きた例もあるそうよ」 「そんなに生きるの?」 「そうよ」 七年、それは自分たちにとってはあっという間の年数だ。 しかし、ゆっくり達にとっては長いのだろう、現に七年といえば霊夢種や魔理沙種の限界とほぼ同じだ。 本当にそこまで生きるだろうか? 「大丈夫。そこまで生きる確信がなかったら、ゆっくりれみりゃを餌にだなんて思ってないわよ」 「そうですね♪」 小悪魔も賛同する。 それにしてもこの二人、ノリノリでイチャイチャである。 ただ、誤算だったのはれみりゃの本能が予想より我侭だったこと。 そしてぷっでぃんの言葉を知っていたこと。 対象が予想に近い年齢を全うして、れみりゃが夕食に並ぶまで、ぷっでぃんと暴れ、おうちかえるーと騒ぎ、紅 魔館のお嬢様なのにーと泣きながら訴え続けた。 勿論えさにプリンをくれることもしないが、その誤算は図書館の司書と屋敷の主には良い誤算になったようだ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1297.html
ネチョ注意 (注)大人の世界。れみりゃ調教。 れみりゃを犯したい。 れいむやまりさに飽きていた俺は愛奴ルームで飼育しているれいむを連れて森へと出かけた。 れいむを提灯みたいに吊るして森を歩く。 「ゆっくりおろしてくださいぃぃぃ!! えさはいやぁぁぁぁぁ!!」 調教済みのれいむは敬語で俺に頼んでくる。 最初のころは反抗的だったのに可愛いものだ。 「うー♪ うー♪ こえがするどぉ~♪」 れみりゃの声が近い。れいむの声を聞いてきたようだ。 吊られてるれいむは「ひきっ」と怯えた声をあげるとそれっきり黙り込んだ。もう遅いが。 「うー♪ みつけたどぉ~♪」 まんまるで憎たらしい笑顔を浮かべたれみりゃが茂みから飛び出してきた。 その視線の先には吊るされたれいむがいる。 「お、おにいさんたすけてね!! れいむころされたくないよ!!」 「う~♪ た~べちゃうぞ~♪」 定番のセリフと共にガブリとれいむの頭に噛みつき、すぐさま中の餡子を吸いだしていく。 「あ"あ"あ"あ"あ"! ずわないでぇ!! おにいざんだずげでぇぇぇぇぇ!!!」 「"おにいさん"じゃなくて"ごしゅじんさま"と呼べと何度言ったら分かる」 「ごじゅじんざまあぁぁぁぁぁ!!!」 だが残念。れいむの人生はここで終わってしまった! ズゾゾゾ… お腹が減っていたのか、れみりゃはほとんど皮だけになったれいむの餡子を残さないよう執拗に吸っている。 「さて、お腹いっぱいになったか?」 頃合いを見てれみりゃに話しかける。 「う~? まだだどぅ~♪」 「じゃあおにいさんがゆっくりのいる場所に案内してあげるよ」 「うー、うー☆」 嬉しそうに諸手を挙げてたどたどしい足つきで俺に近寄ってくる。 「来るってことだな? じゃあ連れてってあげる」 「うー♪ だっこだっこ♪ だっこでつれてけ~」 元からそのつもりだ。こいつらのペースに合わせたら陽が昇るっての。 れみりゃを抱っこしたまま我が家へ入る。 向かう先は我が家のゆっくりプレイルームだ。 「ゆっくりはどこだど~♪ はやくくわせないとたべちゃうぞ~♪」 抱っこしてる俺の胸板をぽこぽこ叩きながら食事をねだってくる。 しかしそんなの無視してプレイルームへ入る。 プレイルームの中央には人の形、それも大の字の格好をしているような台が置いてある。 れみりゃをそこに拘束するためで、サイズも標準的なれみりゃのサイズに合わせてある。 「よーし、そこに寝かせてやるからな」 「うー? かたいベッドはいや!! ふかふかのベッドをよういしないとゆるさないぞ~♪」 「だめ」 「うー!!」 じたばたと暴れるれみりゃを力で押さえつけ、四肢と首、胴を台に備え付けのベルトで縛り付ける。 「うあー! はなぜえぇぇぇ!!!」 れみりゃは泣き叫びながら手足を動かそうとするがびくともしない。 そりゃそうだ。拘束は手首足首だけじゃなくて肘、膝にもがっちり付けてるのだから力も入れられまい。 ともかくこれで準備は完了だ。 「さぁ、れみりゃ。お兄さんと一緒に遊ぼうか」 「う~?」 遊び、という単語に泣きやんでこっちを疑問に満ちた瞳で見つめてくる。 「これがなんだか分かるかい?」 俺は今日の遊び道具を取りだした。 一見すると亀の人形。だがその首は長くてぶっとい。 さらにその取っ手の付いた尻尾を前後することで首も連動して前後する。 大人の諸君なら分かるはず。そうバイブレータ(手動)さ! 「うー! しらない! しらないからはなぜえぇぇ!!」 「なんだ、亀を知らないのか。ほら、首が出たり引っ込んだりするんだぞー」 人形の亀の尻尾をピストンさせて首を動かす様を見せ付ける。 「う~♪ れみりゃもやらせて~♪」 しかし体は動かない。 「うあ゛~!! はなぜえぇぇぇ!!」 笑ったり泣いたり表情の変化が激しいやつだ。 「亀さんの使い方を教えてあげるね」 と言いつつれみりゃの股の間に移動する。 覗くとかぼちゃパンツが見える。 「うあ゛~! はなぜぇぇぇ!!」 こんな奴でも見られると恥ずかしいのか? まったく俺が見たいのはこれじゃないっての。 「そぉい!!」 勢いよくかぼちゃパンツを剥ぎ取る。 「うあ゛-!! がえじでえぇぇ!!」 泣き叫ぶれみりゃをよそにかぼちゃパンツの隠していた秘所を観察する。 そこには人間と同じような割れ目があった。 まぁ小さな体に見合った小さな割れ目だが。 くぱぁ、と指でれみりゃの割れ目を開いた。 開くと中から肉まんの香りがする。 「あ゛~~~~~!!!!」 自分でも触ることのほとんどない場所を触られてれみりゃは絶叫する。 「はなぜっ! はなざないどっ! ゆるざないどぉ!!!」 「おお怖い怖い」 れみりゃが怒ったところで怖くない。 俺は指をれみりゃの割れ目へと突入させた。 「ん…さすがに締まるな。指二本は無理そうだな」 「う゛あ゛っ!? い゛だい゛ぃぃぃぃ!!!」 「大丈夫だよ。すぐに良くしてやるよ」 指をれみりゃの中で前後する。 「あ"う"っ! う"あ"ぅ"っ! はぁぅ゛!」 指を往復するたびにれみりゃが痛そうに鳴く。 そして10回往復するまでには肉汁が溢れてヌルヌルになった。 「濡れやすいやつだな。本当に始めてか?」 「わがらない゛! わがらない゛ぃぃぃ!!!」 「分からないだって? お前も聞こえるだろ? ぐちょぐちょ言ってるぜ」 「う"あ"あ"~!! ぬいでえぇぇぇぇぇ!!!」 「抜いてほしいって? 前戯はもう十分ってことか」 指を抜くとその指は脂分でテカテカだった。 そしてれみりゃの割れ目からはいやらしく汁が垂れていた。 「う゛あ゛っ! う゛あ゛っ! うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」 とうとう本気で泣き出してしまった。 だが悲しいかな。それは俺の性欲の炎に油をかけただけだ。 「さぁほぐれたところで亀さん発進!」 れみりゃのホクホクの割れ目に向かって亀さんの頭が突っ込む。 俺の指2~3本分ぐらいのぶっとい頭だ。 頭の先っちょが入ったところでそれ以上入らなくなってしまった。 「い"だい"! いだあぁぁぁぁ!!! むり"! むり゛ぃぃぃぃ!!!」 「いいや、行くね!」 力を込めて亀さんをれみりゃの秘境の奥へと突き進ませる。 ミチ…メチ…と、突き破るように少しずつ亀さんは沈んでいく。 先に肉汁で濡らしておいたので何とか入りそうだった。 「あぐあぁがががぁぁ!!!」 れみりゃは涙や涎なんかをまき散らし、目を見開いて痛みに苦しむ。 少しでも体をよじって気を紛らわせたいのだろうが、拘束されてそれも無理だ。 そしてとうとう亀さんは首の根元までれみりゃの穴へと潜り込んだ。 「よっし、ナイスだ亀さん!」 「う"あっう"っう"あ"ぁ…」 体中の筋肉を緊張させ、痛みを堪えている。 中の異物が奥に向かって動かなくなり、少しずつ呼吸を整える。 だが完全に呼吸が整うまで待つほど俺は優しくない。 「こっからが亀さんの本領発揮だぜ!」 今度は亀さんの尻尾をゆっくりと前後させる。 さっきよりはスムーズに首が動いた。 「う゛ぁ゛! うごがっないで! うごぐな゛ぁ゛!!」 自分でも知らなかった器官を固い棒が動く感触はどんな感じだろう。 れみりゃは嫌がってはいるものの、最初に入れたときに比べて悲鳴に痛みを感じさせない。 「ほうら、亀さんがお前の中を動いてるぞ。どんな気持ちだ?」 「ぎもぢわるい゛! うごがざないでぇ!!」 「亀さんに失礼なこと言うなよ」 亀さんの首ピストンを小刻みで激しいものへとペースチェンジする。 「う"っあ"っあ"っぐっあ"っがっう"っ!」 れみりゃの悲鳴もそれに合わせて激しく細かいものになった。 これは面白い。 今度は亀さんをゆっくりと長いストロークで前後させる。 「う"あ"~~…っ! あ"う"~~…っ!」 悲鳴は長くゆっくりとしたものになった。 「なんだぁ? 本当に気持ち悪いのか?」 「ぎ、ぎもぢわるい"!」 「でもさっきより痛くなさそうだぞ?」 「ぞ、ぞんなごどない"!! はやぐれみりゃをはなぜぇぇぇ!!!」 「ふーん、でもすぐ良くなるよ」 「なるわげない゛!!」 「あっそ」 今度は乱暴に。 強姦にふさわしい激しい動きでれみりゃを犯した。 「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」 れみりゃは亀さんに自分の中を暴れまわられて目を見開いて絶叫する。 「う"あ゛っ! う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」 「苦しそうな真似をして、可愛いよれみりゃ」 「あ"あ"あ"ぅ"あ"ぁ"う"あ"ぁ"ぁ"……!!」 程なくしてれみりゃは意識を失った。 死んだかと思ったが、さすがは生命力の強いゆっくりだけあってこの程度じゃ死なないようだ。 翌昼。 れみりゃを拘束したままのプレイルームへ入ると、すでにれみりゃは起きていた。 俺の姿を確認すると喚きだす。 「う"ー! はなぜー! おながずいだー!!」 さすがに昨日された事を覚えていたようだ。敵意むき出し、だが涙目で睨みつけてくる。 「放さないし、何も食べさせてあげない。今日も昨日の続きだよ」 「い"、い"や!! れみりゃはおうぢにがえるの"ぉ~!!」 その水分はどこから来るのか、れみりゃは大粒の涙を流して嫌々する。 「だめだよ、今日は気持ちよくさせてやるから安心しろって」 「ぎもぢわ"る"い"も"ん!! ぎもぢよぐな"ら"な"い"も"ん!!!」 「いや、なるよ。見てみろって」 そう言うと俺は部屋の入口に待機させていたれいむを持ってくる。 「う? れいむー! たべちゃうぞ~♪」 普段の食糧であるれいむを見ると先ほどとは一転して笑顔に戻ってれいむに食べちゃう宣言する。 だがれいむはれみりゃに対して怯えず、ただれみりゃを見つめるだけであった。 「うぅ?」 いつもなら食べちゃう宣言すればれいむは怯えるのにどうしたことだろう、と疑問に思うれみりゃ。 「れみりゃ見てろよ? こういう風に気持ちよくなるんだからな」 「ううう?」 俺は右手にれいむ、左手に亀さんを持つ。 「さぁ、れいむ。どうしてほしい?」 「ごしゅじんさま! いやしいめすぶたのれいむをゆっくりさせてください!」 「良し、いいだろう」 きっちり調教済みのれいむは教えた通りにおねだりしてくる。 教えた通りにしないと昨夜のれいむの様にされてしまうことを知っているのだ。 それだけではない。 「んん…んむむむむむむむむむ!!」 亀さんに口を犯されるれいむは目をトロンとさせ、頬を紅く染めて気持ちよさそうにしている。 「う、うー??」 自分とは違う口を亀さんに犯されているとはいえ、何故あのれいむが気持ちよさそうなのか不思議そうにれみりゃが見ている。 亀さんの動きを激しくすると、れいむは口の端から涎を垂らしてさらに気持ちよさそうにする。 最初は亀さんを咥えさせても苦しそうにするだけだった。 だが体を揺すってれいむを発情させたあと、亀さんを擦りつけてすっきりさせる。 これを繰り返すうちに亀さんに体を擦りつけられるだけすっきりするようになった。 もはや亀さん無しではすっきり出来なくなったれいむは今、亀さんに口を蹂躙されて快感を得ているのだ。 「んむっ、んむむむむむみうぅぅぅ!!!」 そろそろイくらしい。 「もうイくのか? 最初は嫌がってたくせにまったく汚らわしい饅頭だぜ」 「んむぁぁ!! れひむは、きたならひぃまんじゅうでふぅっ!!!」 「ほらイけ!」 「んむみぅぅぅぅぅぅ!!」 「…ぷはっ…すっきりー!!」 すっきりしたれいむは思い出したように慌てて俺の方を向く。 「ごしゅじんさま! きたないれいむをすっきりさせてくれてありがとうございます!!」 「よし、よく言えたな。じゃあ後は部屋に戻れ」 「ゆ? ゆぅ…わかりました…」 いつもはこの後に俺のディックで犯すのだがそれが無くてれいむは戸惑ったようだ。 しかし俺の命令は絶対なのでれいむは急いで部屋から退出した。 そしてこの部屋に残るのは俺とれみりゃのみ。 「見たかれみりゃ。お前もさっきのれいむみたいに気持ちよくなりたいだろ?」 「う、うー…な、なりだぐなぃ…」 「ふぅん」 俺はれみりゃの股を確認する。 「その割には昨日亀さんを入れた穴からエッチなお汁が出てるぞ?」 「ぢ、ぢがうもん! そんなのでてないもん!!」 「じゃあこれはなんだ?」 れみりゃの割れ目から溢れる肉汁を指ですくってれみりゃに見せつける。 「う"う"ぁ"ぁ"! ちがうも"ん!!」 「何が、違うんだ?」 「う"ぅ?」 「エッチなお汁じゃないなら何だ?」 聞き直す。 「じらない!! ただのみずぅ!!」 「ただの水の割にはヌルヌルしてるけどねぇ」 「まあいい。水かどうかは亀さんに調べてもらうとしよう」 そしてれいむを犯したばかりの亀さんはれみりゃのお股へセットされる。 「や"ー! い"れるな"ぁ"ぁ"!!」 「そこは入れないでください、だろ?」 言葉遣いなどは快楽を覚えさせた後に教えるつもりなのでここは忠告だけで済ます。 ずぶぶ…と亀さんの首をれみりゃの壺に挿入していく。 昨夜に比べればずっと抵抗なく奥まで入れた。 「う"あ"あ"…」 れみりゃの方もほとんど悲鳴をあげなかった。 「どうだ? 昨日より痛くなかったろう?」 「うぅ…うー」 否定しないってことはその通りみたいだな。 単純なゆっくりはこういった順応が早くて楽でいい。 俺は口の端をあげると亀さんの首ピストンを開始した。 「あ"う"っ…うううう…あ"う"っ!」 れみりゃは頭を左右に振って何かを堪える。 それは痛みなのか、はたまた何か別の感覚なのか。 亀さんの動きを激しくするとその反応はさらに分かりやすいものになった。 「うあぅっ! あっあっあっう!」 れみりゃの白いもちもち肌が徐々にピンクに染まりだす。 亀さんを咥えこむ下の口から分泌される肉汁も量を増したように感じる。 肉汁の油で濡れた亀さんを放さぬよう気をつけながら亀さんの尻尾を前後し続ける。 そしてようやく… 「ぁうぁぅ…うあっあっあぅぁぁああ♪」 れみりゃから悦びの悲鳴を聞くことが出来た。 れいむ種やまりさ種といった被捕食種は一度の調教で快楽を覚えるフェーズまで進むのだが、 さすがに捕食種で生殖の必要が少ないれみりゃには時間がかかった。 だがたったの二回目でこれだよ。 「今の声はなんだれみりゃ? 気持ちよかったんだろ?」 「うあぅあ…ぞ、ぞんなごど…!!」 否定しようとしたところで亀さんを大きくストロークさせる。 「んぅぁぁ♪ …あ"う"ぅ"! ぢがう"ぅ"…うぁぁ♪」 れみりゃが何を言おうが亀さんによる攻めを緩めない。 しばらく攻め続けると、れみりゃはとうとう否定せず甘い声で喘ぎ続けた。 といっても雌豚肉まんの鳴き声なので綺麗な声ではないが。 「あうああああ♪」 「どうだ? そろそろ認めろよ? 気持ちいいってな」 「うー♪ うぅー…♪」 「言わないならここでやめるぞ?」 「う? うぅぅぅ~~…」 れみりゃがまだ言葉で認めないので亀さんに待機命令を出す。 「あううぅ! きもぢい"い"!! だがらもっどじでぇ!!」 言った。とうとう言った。 思えば我慢出来ないはずのれみりゃが良くここまで我慢したものだ。 「よし、素直に言ったれみりゃは気持ちよくしてやろう」 「う、うー♪」 すでに拒む気持ちをなくしたれみりゃが甘えた声を出す。 ゆっくりの心変りは恐ろしいのぉ。 ゆっくりでも一度知った快楽を忘れはしない。 だが俺はその感覚をさらに強く刻みこむように力強く、激しくれみりゃを犯し続けた。 「ぅ、ぅー…」 気絶したれみりゃをそのままに俺は部屋を出る。 目を覚ましたら食事を取らせて調教の続きをするとしよう。 飽きるまではせいぜい可愛がってやるよ。 その後はどこぞの物好きにでも売ってやるか。 それまでよろしくな、俺の可愛いれみりゃ。 しかし今はまず、先の調教中にいきり立ったディックを収めるために ゆっくりの待つ愛奴ルームへと、俺は足を進めた。 終 by ゆっくりしたい人 こんなSS書いたけど、俺は変態じゃないよ。 このSSに感想を付ける
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れみりゃ(レミリア=スカーレット) (未完成です) 笑顔 怒り 驚き 悲しみ 呆れ
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人間の小屋の中にまた勝手に住み着くゆっくりがいた。 それ自体はよくあることである。 そして、子持ちである事もよくあるが、今回は少し変わったゆっくりが住み着いていた。 「う~♪ れみりゃのぷりてーなあがちゃん~♪」 「う~~♪」 一匹のお母さんれみりゃと赤ちゃんれみりゃ。 出生は不明だが、どこかのお屋敷から抜け出してきたのかもしれない。 こーまかんと、この小屋を重ね合わせているのかもしれないからだ。 邪魔な農具の類は全て乱雑にぶちまけ、開いたスペースにお尻を着いたお母さんれみりゃはニコニコと赤ちゃんれみりゃを眺めている。 「うっう~♪ おながへっだどーー!!」 突然、何の脈絡も無しにお母さんれみりゃが立ち上がり、天を指指し高らかに宣言する。 「う~ごひゃん~♪」 赤ちゃんれみりゃも純粋な瞳をお母さんに向けて微笑む。 どうやら、こちらもお腹が減ったようだ。 「う~~~いぐどぉ~~♪」 その声を聞いたお母さんれみりゃは、少しスピードを殺して、そのまま母屋の方へ戻る。 この小屋は、母屋の人間が倉庫として使っていたものだったようだ。 しかし、最近は使っていなかったらしく、それゆえゆっくりの進入を許してしまったらしい。 そんな事をこれっぽっちも知らない二匹は、さも当然のように、今まで来た事のない母屋に向かって歩を進めてゆく。 後ろからヨチヨチと赤ちゃんれみりゃが付いて来るのでお母さんはご機嫌だ。 お母さんは歩いて、赤ちゃんはお母さんの顔の高さまで浮かび上がって、仲良く歌いながら母屋の中へ。 「がぁ~お~た~べちゃ~うぞ~!!!」 「じょーー!!」 障子を破り捨てて更に奥へ進む。 目指すは台所。 「う~~♪」 台所へ着いたお母さんれみりゃは、おいしそうな香りを出しているおかずには一切目もくれずに戸棚や氷室の中を調べ上げる。 「う~!! ぽいするのぽい!!」 自分が食べたいもの以外を処理する事も忘れない。 ここも自分のお屋敷、だから何をやっても良い、自分の好きなように振舞う。 笑顔のまま、台所の棚という棚を漁りまくっているれみりゃの顔は、飛びっきりの笑顔であった。 「うーー!! ざぐやにいいづけでやるーーーーー!!!」 どうやらお気に入りの食べ物が無かったようで、家の中をめちゃくちゃにしてから、笑顔でれみりゃ親子はこの家を後にした。 「う~~~~……」 出来る限り高く(2メートル)飛んで辺りを見回すお母さんれみりゃ。 めぼしい家が見当たらないようで、迷っているようだ。 「うーーーおかーしゃん!! あのおーち!!」 赤ちゃんれみりゃが指差した家は、手前の家が陰になってよく見えないがそれなりに豪華そうな家だった。 「う~~~♪ いっくどぉ~~~~♪」 元気百倍肉饅頭のポーズでその家まで飛んでゆく。 「うーーーー!!!」 門の前まで来ると、やはり、なかなか大きな家のようだ。 「うっう~♪」 塀を飛び越え庭に、そこから家の中へ入っていく。 「うーーー!! がぁおーーー!! がぁおーーー!!!」 「ぎゃおーーー!!」 先ほどと同じように、障子を破り捨てて奥へ奥へと進んでゆく親子。 直ぐにお目当ての台所が見つかった。 しかも、この家には大きな冷蔵庫もある。 「う~~!!」 喜び勇んで早速お目当てのものを探し出す。 こっちをあけたらポイ。 あっちをあけてもポイ。 今回も全て捨てるだけなのかと思われたそのとき、親子から嬉しい悲鳴があがった。 「う~♪ ぷっでぃ~ん♪ れみりゃのぷっでぃ~ん♪」 「うーーー!! ぷっでぃーーん!!」 その手に握られていたのは、大きなプリンだった。 「「う~♪ れみ☆りゃ☆う~♪ にぱー」」 自分の一丸の好物、しかもこんなにも大きなものを手に入れたれみりゃはご機嫌だ。 さっそく、食べようと蓋を剥がす。 「う~~~♪ ……う~? うーーーーーーー!!!!!!!」 おかあさんれみりゃが懸命に蓋を外そうとするが、なかなか剥がせない。 それもその筈、剥がすための出っ張りは、綺麗に切り落とされていたのだから。 「まぁまーーがんばっでーーー!!!」 「ううーーーーー!!! ううーーーーーーー!!!!」 愛娘の応援を受け、必死になって蓋を剥がそうと奮闘するお母さんれみりゃだが、小さなその手で開けられるほど、幻想郷の包装技術は遅れていない。 「ううーーーー!!! ざぐやにいいづけでやるどぉーーーー!!!!!!」 結局開けられないことが分かると、興味をなくしたようにプリンを投げ捨て更に物色し始める親れみりゃ。 「う~~~うっう~~♪」 次に見つけたのはカステラだった。 買ってきたばかりなのであろうそれは、親れみりゃの顔ほどの大きさがあった。 「う~~~~♪ おがじ~♪ むっしゃむっしゃ♪」 床に腰を下ろし、両手でしっかりと掴んで食べ始める。 「う~~? れみりゃのぷっりでーなあがじゃ~ん♪ おっがじ~あるどぉ~♪」 近くに居るはずの赤ちゃんに呼びかける、しかし、返事は意外なほど遠くから聞こえた。 「うーーーー♪ まぁまぁーー♪ れみりゃごれかいだのーーー!!!」 赤ちゃんれみりゃが手渡したのは一枚の画用紙だった。 そこにはクレヨンで満遍なく線が書いてあるだけだ。 「う~~~♪ れみりゃのこどかいてくれだの~~?」 「うーーー♪ まぁまぁをかいだのーーー!!!」 どうやら、それは自分の事を描いた絵だと認識したらしく、お母さんれみりゃはにこにこしながら両手でそれを持って眺めている。 「うーー♪ これおいじーー♪」 一方の赤ちゃんれみりゃは、先ほどの母親と同じような格好で残ったカステラに齧り付いていた。 「うっう~♪ れみりゃもかくどぉ~♪ ぐれよんどぉごぉ~?」 「うーー♪ こっぢーーーー!!!」 赤ちゃんに連れられてお母さんれみりゃが向かった部屋には、沢山のクレヨンと画用紙がばら撒かれていた。 「うっう~♪ れみりゃはぷっりでぃ~なあかちゃんど、さぐやのえをかくど~♪」 「れみりゃももっとまぁまぁのえをかくどー♪」 その楽しい一家団欒は、この家の主が帰ってくるまで続いた。 その間に、絵を描く事に飽きた親子は、先ほどの家と同じように全てをめちゃくちゃにし、クレヨンで家中の飾り付けを終えたようだ。 親子とも大の字になってぐっすり眠っていた。 「……オラ、起きろ」 帰ってくるなり、我が家の変わり果てた様子に愕然とした男は、お腹に蹴りをぶち込み二匹を叩き起こす。 「うぎゃーー!!! ざぐやーーどごーー!!」 「まぁまぁーー!!! しゃくやーー!!!」 たいしたダメージにはならなかった様で、二匹とも元気にのたうち回っている。 「おい! 俺のうちで何してんだ?」 「う~ここはれみりゃのおーぢなの♪ ざぐやにいっでべっどど~、ぷっでぃ~んをはこんでもらうの♪」 「うーー♪」 早くも回復した親子がニコニコと男に語りかける。 「う!! うっう~♪」 母親が何かに気付いたようその場を後にする。 残ったのは男と赤ちゃんれみりゃだけ。 「うーーー!! うあうあ~~~♪ うぎゃ!!!」 好き勝手に踊っている赤ちゃんれみりゃを掴み上げ、引きちぎる。 中からは、おいしそうな肉まんの匂いが漂ってきたが、男はそれを食べようとはせず、お母さんれみりゃが 戻ってくるのをじっと待っていた。 「うっう~♪ はやぐこのぷっでぃ~んあげでね~♪」 先ほどのプリンを持ってきたれみりゃが、有無も言わさぬ態度で男に命令してきた。 「そのまえに、ここは俺の家だよ。そして、お前達は俺の家をめちゃくちゃにしたんだよ。分かる?」 「うーーーー!! いいがらはやぐあげるの!! ざぐやにいいつげるどぉーーーー!!!!」 あくまで聞く耳が無い。 まさに饅頭に説教である。 「わかったよ。じゃあその間これでも食ってろ。うまいぞ~♪」 「う~♪ れみりゃちゃべりゅ~~~♪」 男から渡された、モノを両手でしっかりと受け取るれみりゃ。 「う~♪ あーーn? うあーー!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 口に入れるその段階で漸く、それが自分の子供だと気付いたれみりゃは、どうして良いのか分からず持ったままおろおろとしている。 「ほら、開いたぞ。それじゃあ交換な」 ヒョイっとれみりゃの手からソレを取り上げて変わりにプリンを載せる。 なかなかゆっくり思いの男のようで、しっかりと安っぽい紙皿の上にプッチンされていた。 「……ううううう……」 「どうした? くわないのか?」 右手をバリッと食いちぎる男。 手に持っているプリンを男が持っているソレを交互に見比べながら、れみりゃは必死に何かを考えているようだ。 「うーーー!! それはれみりゃのあがちゃんなの!! たべものじゃないの!!!」 漸く考えが纏まったようで、顔を真っ赤にしてそれだけを叫んだ。 「ん? そうなのか? そいつは悪いことしたな」 「ほら、返すよ」 お母さんれみりゃの前に子供れみりゃを投げ捨てる。 「うーー……まぁまぁ……」 まだ息はあるようで、しきりに母親の名前を連呼している。 「うあーーー!! れみりゃのぷりでーなあがちゃん!! あがちゃーーん!!!」 手に持っていたプリンを投げ捨てて、必死に赤ちゃんの元へ駆け寄る。 しかし、後一歩の所で男の足が気持ち悪い親子の再会を阻んだ。 「うあーーー!! まぁまぁ!! まぁまぁ!!!」 「ああああ!!! ざぐやーーー!!! ざぐやーーー!!! ごわいひどがいるどぉーーー!!!」 必死に自分の面倒をみてるれる者の名前を叫ぶが聞こえるはずも無い。 「さて。もう一度聞くけど、お前たちが勝手に家をめちゃくちゃにした事は分かってるかい?」 「はいーー!!! だがらゆるじてーー!!!」 「ごめんにゃしゃいーーー!!!!」 何処で覚えたのか、お母さんれみりゃは必死に土下座までして男に謝っている。 そんな様子を見ていた男は、ゆっくりと赤ちゃんれみりゃを踏んでいた足から力を抜いていく。 「う!! う~~♪」 その事に気が付いた赤ちゃんれみりゃは、必死の泣き顔から一転、100万発の笑顔に早変わりした。 「おっと、そうだここは誰の家かな?」 勿論、ここまでされたゆっくりが次に言う台詞はお決まりのものである。 「「うっう~♪ れみりゃのおへやだどぉ~♪ れみ☆りゃ☆う~♪ にぱー♪」」 何も言わずに再び足に力を込める。 「いっぎゃーーー!!!! ぎゃーーーー!!!!」 更に、足を捻っていく。 「あああ!! ぎゃは!! あががががが!!!!!!」 赤ちゃんがボロボロになったところで、持ち上げて母親に投げつける。 「うぎゃあ!!」 「あああ!! あがじゃんがーーー!!!!」 「もう一度だけ聞くけど? ここは誰のお家?」 「おにーざんのおーじ!! ゆるじでーーーー!!!」 「漸く分かってくれたかい? それなら良いんだ」 「うーー!! でもれみりゃたちにがわいおもいざぜたがら、ざぐやにいいつげてやるど~♪」 「そうだった。家をめちゃくちゃにしたお仕置きと、折角のプリンを落としたお仕置きが済んで無かったね♪」 子供を抱いて逃げ様としていたれみりゃの羽を掴んで、勢いよく叩き落す男。 「あががが!!!」 突然の衝撃に、お母さんれみりゃは何がなんだか分からず、痛みだけをこらえている。 その様子を笑みを浮かべて見ていた男は、ノコギリでゆっくりと四肢と胴体をばらしてゆく。 「いだい!! いだい!!!」 質の悪いノコギリのようでなかなか上手く切断する事ができない。 「うががが!!!」 ギーコ 「あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーー!!!!!!!」 「まぁまぁーーーー!!!!」 「お前はこっち」 「う? ああああじゅいーーー!!!」 子供は大きな寸胴の中へ、蓋をして数時間じっくりと煮詰める。 「ああああああ!! れみりゃのあがじゃんどーずるのーーー!!!」 「食べるんだよ? どうしてそんな事聞くの?」 「なんでーー!! れみりゃはたべものじゃないどぉーーー!!!」 「何でって言われてもね。君一匹だけ売ればお金は十分だからね」 四肢を落とし終えた男は、れみりゃの目の前でソレも鍋の中に放り込んでいく。 必死に泣き叫んでいるれみりゃの声をものともせず、再度蓋をし終えた男は、れみりゃの方に向き直りニッコリとして呟いた。 「はい。これお口に入れるよ」 「う? うぐぐ!!」 「はい縫い付けるよー♪」 「うぎゃあ!! あが!! はが!! げほ!! おえ!!!」 入れられたのは先ほど楽しく描いていたクレヨン当然美味しくも無いが、吐き出すこともできない。 「人が趣味で使ってたものでこんな事するなんてねー」 口を縫い付けると、そのまま頬を思いっきり殴りつけた。 「!!! うううーーーー!!!」 何度も、何度も殴る。 「ううーーーーー!!!!」 口の中では涎とクレヨンがごちゃごちゃに混ざっている事だろう。 「よし。これ位で良いか」 ひとしきり殴り終わり、四肢も再生したソレを今度は土間まで連れ戻す。 「このままじゃ売り物にならないからね」 スプーンを使って口の中をくり貫いてゆく。 「いだい!! いだい!!! いだいーーーーー!!!!!!!」 当然、歯もボロボロと床に落ちる。 「ざぐあy---!!!! ざぐああーーーー!!!!! どごーーー!!!!」 それでも、口の中を書き出す手を休めない。 いや、既に口の中は存在していない。 「ああーーーーーーーーー!!! あーーーーー!!!」 最後の方になると、もはや喋る事もできないようで、ただ空気を吐き出しているだけになった。 しかし、直ぐに再生するので余り深く考えなくても良いだろう。 寧ろ、恐怖を与えて旨みを増幅させる事が大事なのだ。 男は、ソレを狭苦しい箱に無理矢理収めると、ダシを取っておいた寸胴で料理を始めた。 翌日。 紅魔館では、珍しく美味しい餡が入ったとびっきりの餃子が振舞われたという。 このSSに感想を付ける
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※これはれみりゃとゆっくりできるおちびちゃんの直後の話です。 設定もそちらに準じています。 これを読む前に、まずそちらをお読みいただきたいと思っております。 大丈夫なら、そのまま下へお進みください れみりゃの育児奮闘記 「…ふぅ」 「う~…う~…」 …別に変なことをしている訳じゃないぞ。 俺とれみりゃは散らかった部屋の掃除をしているだけだ。 家に帰ってきたばかりで動きたくはないが、片付けなければ足の踏み場もなかったくらいだから仕方がない。 その犯人(?)は今はぐっすりと眠っている。 「…う~…まんまぁ~…さくやぁ~…むにゅむにゅ…」 清々しいくらいに気持ちよさそうな寝顔だな。 人がこっちでお前の後片付けに苦労しているってのに。 ま、生まれてまだ2日目だから仕方ないのだろうがな…。 「う~…おにいさ~ん…これどこにおけばいいのぉ~?」 「ああ、それは…ここに置いておいてくれ」 「う~…」 れみりゃもさすがに疲れているのだろう。 先程から動作の一つ一つがいつも以上に危なっかしい。 床が非常に乱雑になっているということもあって、何度も転んでしまったり。 それでも泣き言一つ言わない辺り、親として責任を感じているのかもしれない。 それはともかく、片付け終わらない事にはとてもゆっくり出来そうもない。 疲弊した体に鞭を打ち、俺は再び体を動かし始めた。 「終わったな…」 「おわったぞぉ…」 何とか部屋を片付け終わった俺とれみりゃ。 といっても、爽快感というものは俺にもれみりゃにもなく、残ったのは疲労感だけだった。。 それはともかく腹が減ったな。 「れみりゃ、今日はミルクプリンを…って、おい。どうした?」 俺はれみりゃの姿を見て驚いた。 れみりゃが涙を流していたからだ。 「うっ…うっ…ぐすっ…」 しかもいつもとは違うすすり泣き。 これには俺も動揺してしまった。 れみりゃが泣く時はいつも大声を上げて泣くからだ。 「おにいざ~ん…」 れみりゃが泣きながら俺の名前を呼ぶ。 何故泣いているのだろうか。 俺がちびりゃを怒るとでも思っているのだろうか。 注意しなければいけないとは思うが、それは出来る限りれみりゃに任せるつもりだった。 俺は四六時中一緒にいる訳でもない。 それに、れみりゃが親なのだから。 そこまで考えたところで、れみりゃの鼻声が再び俺の耳にまで届いた。 「でみぃ…ばんばぁにぃ…なでづど…がなぁ…」 鼻声だったせいで聞き取りづらかったが、れみりゃが何を言いたいのかは理解できた。 れみりゃは自信をなくしているのだ。 自分が本当に親になれるのかを。 …俺も親になったことなどない。 実際のところは親というものは俺にもよくわからない。 だが、部屋の中の物をぽいぽい投げていたちびりゃを注意していた時のれみりゃの姿はまさに親と呼べるものではなかったのだろうか。 …泣いていたけど。 まあとにかく、このままじゃ話しにくいことこの上ない。 「れみりゃ、ちょっと来い」 「ぐすっ…ぐすっ…う~…」 俺は床に胡坐で座り、れみりゃを呼ぶ。 れみりゃは涙を流しながらもゆっくりと俺の方へ歩いてくる。 そして、れみりゃが俺の至近距離まで寄ってきた時、俺の両腕がれみりゃの体を捉えた。 簡単に言えば、れみりゃを抱きしめたのだ。 「れみりゃ、泣け。泣いてすっきりゆっくりしよう」 れみりゃを俺の方へ引き寄せる。 れみりゃの顔は俺の胸へとすっぽり収まった。 俺はれみりゃの背中を摩りながられみりゃに出来るだけ優しく話しかける。 れみりゃが安心できるように。 「う…ううっ…うああっ…」 れみりゃの涙の勢いが強くなる。 ダムが崩壊するかのように。 「うああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」 れみりゃはついに大声を挙げて泣き出した。 俺は泣いているれみりゃの背中を摩る。 何だか知らんが、ガキの頃は母親にこうされれば安心できたんだよな…。 俺はれみりゃが泣きやむまでずっと背中を摩っていた。 小一時間経った頃 「ぐすっ…ぐすっ…おにいざ~ん…」 涙の勢いは多少弱くなってきた。 少し落ち着いてきたのか、れみりゃが不安げに話しかけてくる。 何も不安になることなんてないんだけどな。 俺はれみりゃの背中をぽんぽんと軽く叩く。 「なんだ、れみりゃ」 れみりゃが顔を俺の胸から放し、俺の顔を見上げる。 その顔は、まだ涙は止まっていないが、先程よりは大分マシにはなったな。 「う~…れみぃ…まんまぁにぃ…なれるのかなぁ…」 「…れみりゃの考える…まんまぁってのはどんなもんだ?」 『まんまぁ』って言葉は想像以上に言いにくい。 主に羞恥心的な意味で。 だが、今は四の五の言っていられない。 「…よくわからないぞぉ…でもぉ…れみぃはぁ…まんまぁになれないんじゃないかなぁ…って…」 …というか、冷静に考えればこれは俺にもかなり責任あるよな…。 れみりゃにちびりゃの教育をぶん投げてしまったのだから。 親だから大丈夫だろう、とれみりゃに甘えてしまった。 これからは俺ももっと積極的にちびりゃに話しかけていかなければ。 かつてれみりゃにそうしたように。 「れみりゃ、最初は誰だって上手くは行かないんだ」 「でもでもぉ…れみぃは…」 「それにお前一人で背負う必要はないから。俺も一緒にやるから」 真っ先にれみりゃにぶん投げた奴が何を言っているのかと言われるかもしれないが…。 すまん。 マジで反省してる。 「ごめんな、れみりゃ」 「う~…どうしてぇ…おにいさんがあやまるのぉ…?」 れみりゃには俺が何故謝るのか分からないようだ。 では、わかるように説明しないとな。 「俺もお前に甘えていた。ちびりゃのことをお前に全部任せてしまった。ごめんな」 「う~!!れみぃがぁ…まんまぁだからぁ…れみぃががんばらなきゃいけなかったのぉ…」 いつの間にか、親の自覚というものがこんなにもあったんだな、と感心する。 しかし、ここでれみりゃにぶん投げてしまってはダメだろう。 「れみりゃ…俺はお前もちびりゃも家族だと思っている」 「う~…れみぃ、おにいさんがなにいいたいのかわからないぞぉ~?」 「家族なら…助け合っていかなきゃいけないんじゃないか?」 ゲロ以下の臭いがしそうなセリフを吐いたことでなんだか恥ずかしくなってきた。 しかしここで恥ずかしがっても仕方ない。 それに大の大人が恥ずかしがるのはキモすぎる。 ええい、ままよ! 「…れみりゃは俺のことを家族だと思ってくれていなかったのか?」 「そ、そんなことないぞぉ!で、でもぉ…おちびちゃんのことはぁ…まんまぁのれみぃがやらなきゃいけないぞぉ…」 俺の意地悪な質問にれみりゃは慌てる。 思っていたより頑固だな。 親の自覚というものがそうさせるのか。 うーん…じゃあ言い方を変えるか。 「れみりゃ、俺にも手伝わせてくれ。あくまで親はお前だ。お前がちびりゃのことで困っていたらちびりゃではなくお前を助ける。これじゃダメか?」 元よりれみりゃに主体としてやってもらわねばならない。 言い方を変えただけの話だ。 「う、う~…わかったぞぉ………ごめんなさい…おにいさん…」 「ん?」 まさか謝られるとは思っていなかった。 むしろこっちが謝る方だと思っていたし。 「おへやのものをぽぉ~いしちゃったことと…あと…れみぃがまんまぁとしてうまくやれなくて…おにいさんをゆっくりさせられなかったぞぉ…ごめんなさい…」 ああ、そうか。 れみりゃが俺の協力を拒んだのは、親の自覚もあるだろうが、俺に迷惑かけたくないというのもあった訳だ。 れみりゃが気を使えるようになったのは嬉しいが…何だか悲しくもある。 水臭い話だ。 「れみりゃ、俺達は家族だ。俺がお前に甘えてしまったように、お前も俺に甘えて良いんだ。親になったからって何もかも急に出来る訳じゃないんだ」 「う~…」 れみりゃは親というものに強い憧れを抱いていたのだろう。 親なら一人でも子供をしっかり育ててあげられる、と。 しかし、現実はそう上手くはいかなかった。 その理想と現実の差がれみりゃを苦しめ、自信を奪っていったのだろう。 れみりゃは俺の言葉に難しい顔をしてしまう。 何やら考えることがあるのだろう。 しかし…恐らくれみりゃも晩飯は食べてはいないだろう。 そんな状態で考えても良い考えが浮かぶとは思えなかった。 「よし!れみりゃ、とりあえず飯にしよう!」 「う~?」 「ぷっでぃん食べよう!ぷっでぃん!」 「う、う~♪ぷっでぃ~ん♪」 れみりゃは『ぷっでぃん』という言葉を聞いて笑顔になる。 うん、相変わらず可愛い笑顔だ。 やっぱりれみりゃには笑顔でいてほしい。 そうじゃなきゃ俺がゆっくり出来ない。 「う~♪ぷっでぃ~ん♪」 「そうだ、ぷっでぃんだ、ぷっでぃん」 そんなことを話しながら、俺達は飯を食うべく立ち上がった。 「あれ?」 俺は冷蔵庫の中を見て、プリンの数に違和感を感じた。 れみりゃの3食の食事+3時のおやつは基本的に1食プリン1個だ。 (ちなみに、プリンはカスタードプリン以外にも色々な種類は置いてある) ちびりゃがどれだけ食べるか分からなかった為、暫定的にれみりゃと同じプリン1個ということをれみりゃには指示しておいた。 だから、今日の朝の状態より朝・昼・おやつの分でプリンは6個減っていなければならない。 (ちなみに、ちびりゃは俺が家を出る頃はまだ寝ていたし、れみりゃはちびりゃと一緒に食べると言っていた) だが、今の冷蔵庫の中のプリンの数を見る限り、どう見てもその半分の3個しか減っていなかった。 プリンの数は毎日数えているからな。 すぐにわかる。 「おい、れみりゃ…お前、ちゃんとプリン食べたのか?」 俺が質問をすると、れみりゃは下を向きながら手をもじもじさせ始めた。 この反応をするという事は…こいつ食ってないな? 俺は思わず溜息をついてしまう。 「れみりゃ、ちゃんと食べなきゃダメだろう。親になったからってそんなことする必要はないんだぞ?」 「ちゃんとたべたのぉっ!!」 「でもなぁ…プリン減ってないじゃないか」 れみりゃは必死に主張するが、プリンの数は明らかに3個しか減っていない。 れみりゃは「う~…」と唸っていたが、やがて観念したかのようにぼそぼそと話し始めた。 「おちびちゃんがぁ…たべきれなくてぇ…れみぃがそのおのこしを…」 呆れた。 きちんと食えば良いのに。 いや、出産をしたばかりだから体も多少弱っているはず。 だから食わなければいけないはずなのに。 俺はれみりゃの頭をこつんと叩く。 「うぁっ!」 れみりゃは帽子の上から手で頭を抑える。 その目は軽く涙目になっている。 かなり軽く叩いたつもりだったが…それでも痛かったか。 というか痛くなきゃ意味ないしな。 「…いっだいぞぉ…」 「お前は出産したばかりで体が弱ってる。医者にも出産後を一番気を付けるように言われたんだから、遠慮せずに食え。ちびりゃのお残しと合わせて2個食べていいから」 「う~…わかったぞぉ…」 何だかな。 れみりゃの成長は実感できるのだが、一歩引いている様にも感じるな。 「ミルクプリンにするか?さっき買ってきたばかりだけど、お前これ好きだっただろ」 本当は賞味期限が古い順番から食わなきゃいけないのだが、たまには良いだろう。 「う~♪しろいぷっでぃ~ん♪しろしろぉ~♪ほわほわぁ~♪」 俺はれみりゃに自然体でいてほしいんだがなあ。 それは俺の我儘なのだろうか。 「しろしろぉ~♪あまあまぁ~♪うまうまぁ~♪」 れみりゃがよだれかけを付けてミルクプリンを食べて満面の笑顔を浮かべているところで思い出したことがある。 俺、ちびりゃの分のよだれかけ買ってないじゃん…。 れみりゃのよだれかけを付けようとしても、サイズはまるで違うし。 先程までは気付かなかったが、改めてちびりゃの服を見ると、微かに黄色く汚れていた。 これは間違いなくカスタードプリンの残骸だろう。 恐らくれみりゃが食べさせたおかげで汚れは少なくはなったのだろうが、それでも全く汚さない、というのは無理だっただろうな。 …ダメダメじゃん、俺。 軽く自己嫌悪になる。 明日は土曜日だ。 ちびりゃのよだれかけとか代えの服とか色々買いに行かなきゃな。 「ごちそうさまでしたぁ~♪」 れみりゃが満面の笑顔でごちそうさまをする。 そして後片付けをしに台所へ消えていくその後ろ姿を、俺は見つめながら考えていた。 あの笑顔を守れるようにしなきゃな、と…。 「で、だ…」 「う?」 「『ぽいぽいボール』は使わなかったのか?」 後片付けから戻ってきたれみりゃに俺は質問をする。 目の前にいるれみりゃも、来た当初は部屋の中の物を『ぽぉ~い』としてしまった経験がある。 俺は最初、『ぽぉ~い』を禁止させようとした。 しかし、なかなか収まらなかった。 そもそも、医者に言わせれば『ぽぉ~い』を禁止すること自体が危険らしい。 『ぽぉ~い』というものは胴付れみりゃ種にとって癖のようなもので、それを禁止するという事はストレスの増加につながるからだ。 そこで必要になったのが『ぽいぽいボール』だ。 玩具メーカーが考えた商品で、胴付れみりゃ種用に作られた物だ。 れみりゃ種の不器用な肉まんハンドでも持ちやすい大きさで、材質はぬいぐるみに近い。 あの柔らかさなら、窓ガラスや家具に当たっても傷が付かないだろうな。 『ぽぉ~い』の対象をこのボールだけにしてしまえば、れみりゃもストレスが溜まらず、部屋の中も汚れず、まさに一石二鳥の結果が導き出された。 いや、中にはこれを使って人間と胴付れみりゃがキャッチボール等をして遊ぶこともあるらしいから一石三鳥かな。 …確かに、ちびりゃ用の『ぽいぽいボール』も買っていなかったが、あれってそれぞれに必要なんだろうか。 一応、さっき部屋の中の物と一緒に転がっていたので全く使っていないという事はないとは思うのだが。 それらを考えた結果が、先程の質問だ。 「う~…『ぽいぽいぼーる』だけをぽぉ~いしてっておちびちゃんにいったんだけど…」 れみりゃはまた泣きそうな顔になった。 先程の光景を思い出しているのだろう。 「おちびちゃん…『ぽいぽいぼーる』だけならゆっくりできないって…おへやのなかのものを…ぐすっ…」 れみりゃの言葉に混じって鼻水をすする音が聞こえる。 ああ、そうか。 『ぽいぽいボール』だけなら満足できなかったってことか。 正直言ってそれは思いつかなかった。 目の前にいるれみりゃの場合は 「れみりゃ、ぽぉーいしたくなったら、この『ぽいぽいボール』だけをぽぉーいしなさい。そうすれば部屋の中も汚れずに済むから」 「う~…これはぽぉ~いしてもいいのぉ?」 「これだけならな」 「う~♪ぽぉ~~~~い♪だっぞぉ♪」 と、このような会話だけで『ぽいぽいボール』以外はぽぉーいしなくなったようで、部屋の中が突然汚れることはそれ以来なくなった。 だから『ぽいぽいボール』一つあればすぐにそれ以外の物は『ぽぉ~い』しなくなると思っていた。 「う~ん…そうだな…」 俺はちびりゃへの注意を考える。 いや、やはり俺からちびりゃに注意することは出来るだけ避けたい。 親はれみりゃなのだから。 俺ではない。 もし俺が下手に親代わりとなって中途半端に口を出すと、それは親子関係に響くことにもなるだろう。 俺のやることは、あくまでれみりゃの手伝いに過ぎない。 自分の場合を思い出す。 自分の場合は、こういう時に親になんて言われてきたかを。 う~ん…。 そうだ!! 「れみりゃ、良いこと思いついた」 「う?なぁ~にぃ?」 「今度ちびりゃが『ぽいぽいボール』以外をぽぉーいしそうになったらこう言うんだ。それをぽぉーいするとお化けが来て食べられちゃうぞ~って」 子供には結構有効なんだよな、これ。 場合によっては、大人になっても習慣付けられてしまうこともあるとか。 まあそれは人間の場合だが、恐らくゆっくりにも通じるだろうと思っていた。 「お、おばけ…だっぞぉ?」 現に、目の前のれみりゃが怯えている。 自身も色々な物を『ぽぉ~い』した経験があるからだろうが。 「ああ、お化けといっても本当に来る訳じゃない。だけど子供はそう言われれば恐くなって辞めるようになるはずだ。一度で聞かなくても、何度でも言ってみろ」 「う、う~…。わかった…ぞぉ…」 何だか歯切れが悪い返事だな。 れみりゃ自身どこか納得できない部分でもあったのだろうか。 なら違う案も考えてみるべきだろうか…と考えていたその時。 「まんまぁ~♪れみぃおなかすいたどぉ~♪」 俺とれみりゃの耳に平和そうな甘えた様な声が聞こえてきた。 「おちびちゃ~ん♪まんまぁだっぞぉ♪」 満面の笑顔でちびりゃの元へよたよた走っていくれみりゃ。 先程まであんなに悩んでいたというのに、やっぱり子供は可愛いんだろうな。 「う~♪まんまぁ~♪れみぃぷっでぃんたべたいどぉ~♪」 ちびりゃは駆け寄ってきたれみりゃに抱きつく。 こちらも満面の笑顔だ。 「う~♪う~♪まんまぁがぁ♪ぷっでぃんもってくるぞぉ~♪ゆっくりまっててねぇ~ん♪おちびちゃ~ん♪」 「う~♪う~♪ゆっくりまってるどぉ~♪」 そう言って、れみりゃはちびりゃの体を離し、プリンの入っている冷蔵庫までよたよた走っていく。 「う~♪ぷっでぃ~ん♪ぷっでぃ~ん♪」 ちびりゃが『ぷっでぃん』という言葉を連呼する。 そこまでプリンが気に入ったんだな。 ところで、れみりゃ種って何故プリンをぷっでぃんと呼ぶのだろうか。 愛称か? と、そんなどうでもいいことを考えているうちにプリンとスプーンを持ったれみりゃがちびりゃの元へ戻ってきた。 「おちびちゃ~ん♪ゆっくりおまたせだっぞぉ♪まんまぁとぷっでぃんのとうじょうだっぞぉ♪」 「う~♪まんまぁ~♪ぷっでぃ~ん♪」 喜び合う2匹の親子。 微笑ましい光景だよな。 「あ~ん♪だっぞぉ♪」 「う~♪あ~ん♪だどぉ♪」 れみりゃがスプーンでプリンを掬い、それをちびりゃの口へ運んでいく。 そのうち、ちびりゃにもスプーンの使い方を教えねばなるまい。 今はまだ産まれたばかりだから仕方ないが、いつかは親からも自立しなければいけないのだから。 「う~♪ごちそうさまだっどぉ♪」 「う!?もういいのぉ?ぷっでぃんまだあるぞぉ!?」 「まんまぁにあげるどぉ♪れみぃはいいこだからぁ♪まんまぁにぷれぜんとだっどぉ♪」 何回か食べさせているうちに、ちびりゃは満腹になったようだ。 まあ、無理矢理食わせても仕方ないよな。 こっちで調整してやらねばいかん。 「れみりゃ、そのプリンはとりあえず置いておいていいぞ、ちびりゃの優しさに感謝しような」 「う…う~…わかったぞぉ…おちびちゃ~ん♪ありがとうだっぞぉ♪なぁ~でなぁ~で♪」 「う~♪きもちいいどぉ~♪まんまぁ~♪」 俺の声にれみりゃは安心してプリンをテーブルの上に置き、れみりゃはちびりゃの頭を手で撫で始める。 微笑ましい光景が横で繰り広げられている中、俺は余ったプリンを回収する。 ちびりゃが食べる量がどんなものか知らなければいけないからだ。 …大体ちびりゃが食べたのは半分ちょっとくらいか。 今度からは量を調整して出さなければいけないだろう。 後でれみりゃにもそれを教えなければ。 と、そんなことを考えていると 「ぽぉ~い♪だっどぉ♪」 「う~!おちびちゃ~ん!ぽぉ~いしちゃだめだっぞぉ!!」 そんな声が聞こえてきた。 俺は2匹の方を振り返る。 そこには床に転がったスプーンがあった。 恐らく、そのスプーンを『ぽぉ~い』したのだろう。 だが、俺はまだスプーンを拾わない。 ここでスプーンを拾ってしまえば、ちびりゃは勘違いしてしまうだろう。 自分が『ぽぉ~い』しても、俺が片付けてくれるだろう、と。 「おちびちゃん!!この『ぽいぽいぼーる』いがいはぽぉ~いしちゃだめだっぞぉ!!」 「う~!!れみぃはもっとぽぉ~いしたいどぉ!!ゆっくりできないどぉ!!」 禁止されればやりたくなるというものなのか。 それは人間でもゆっくりでも同じなんだな。 「う~!!おちびちゃん!!」 れみりゃが気合の入った声を出す。 俺から言わせれば可愛いだけなんだが、それでも怒っているように見せているつもりなのだろう。 「う?まんまぁ~…?」 ちびりゃはそんな親の姿に怯える。 初めて聞く気合の入った声だからだろうか。 「『ぽいぽいぼーる』いがいをぽぉ~いするわるいこはぁ…もけーれがきてぎゃお~!!たべちゃうぞぉ~!!ってなるぞぉ!!」 両手を頭上に上げながら叫ぶれみりゃの声だけが部屋の中に響く。 『もけーれ』って何だ? れみりゃのアレンジだとは思うが…。 「もけーれこわいどぉ~!!!!!!」 ちびりゃが大声で泣き始めた。 おお、やはり効果はあったようだな。 自分の考えに自画自賛してしまう俺。 「まんまぁももけーれこわいぞぉ~~~!!!!!」 れみりゃも大声で泣きだす…って、オイ。 いや、言い出しっぺのお前まで何故泣くんだよ。 お前は何がしたかったんだよ。 「「うぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!もけーれこわぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」」 お互いを抱きしめ合いながら大声で泣くれみりゃとちびりゃ。 俺は『もけーれ』って何なんだろう、と思いながらその光景を呆然と見ていることしかできなかった。 どうしてこうなった…? …あ、スプーン拾わなきゃ。 後書き このシリーズは書きやすいですね。 皆さんの需要があるかどうかはわかりませんが。 そろそろれみりゃ以外も書いてみたい…とも思っているのですがね。 希望を言えば守矢か永遠亭辺りを。 冬企画は最初は冒険記で行こうと思っていたのですが、こっちになりそうな気もしてきました。 ちなみにまだ書き始めてもいないです。 ああ…… 癒されます。 気負うことなく、ゆっくりなが~く続けていただきたい。 -- syu (2011-01-11 22 06 01) すてきだ。 -- 名無しさん (2011-01-12 10 21 37) れみりゃはどうしてこう、子供っぽい仕草が似合ってしまうのか -- 名無しさん (2012-06-27 09 38 59) もけーれってなんだ? -- 名無しさん (2013-02-02 13 37 06) もけーれもわからないとは… モケーレ・ムベンベだろ?(マジレス -- 名無しさん (2013-11-27 03 29 33) 名前 コメント
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「う~~♪ た~べちゃ~うぞ~♪」 空の低い森の中を、ボヨンボヨンと飛んでいるのはゆっくりれみりゃ。 俊敏でなければならないはずの捕食種なのだが、この四肢の有るれみりゃは違う。 太っているわけでは無いが、丸々とした体型に低い運動能力、そしてゆっくり随一の低い知能。 「う~~!! まで~~~~♪」 しかも、狩りも、遊びの一環としてしか考えていないのだろう。 その顔に、真剣の文字はなくヘラヘラと笑いながら獲物を追いかけている。 「はぁはぁ!! ゆっくりにげるよ!!」 「ゆっくり~~~!!」 逃げていたのは、ゆっくり霊夢親子だった。 お散歩中に襲われ、必死でにげている最中。 そして、親子は上手くれみりゃを誘導し、その差を少しずつ広げていく。 「う~~まつんだどぉ~~♪」 「まじゃ~~~♪」 この日、このれみりゃは二匹で狩りに出かけていた。 お母さんれみりゃと子供れみりゃ。 二匹とも四肢をだらんと下げ、大きな目で獲物を捕らえて追いかけてくる。 「うつう~~~♪ れみりゃはかりのてんさいだど~~~~♪」 「う~~♪ まぁまぁすごいどぉ~~♪」 差が広がっている事に気付かないようで、お互いの顔を見つめあいながら森の中を飛んでいく。 「う~~♪ ぶじゃ!!!」 当然れみりゃにそんな器用な事ができる筈もなく、お母さんれみりゃは木の枝に正面衝突。 「うあああーーー!!! れみりゃのびゅーてふーーーーなぼでーーーがーーー!!!」 地面に落ちたれみりゃは自身の首から下が目の前に落ちているのを認め、大声で泣き散らす。 「う~~~? う~~♪」 そこにやってくる赤ちゃんれみりゃ。 「う~~~♪ まぁまぁはがりのてんさいだどぉ~~~♪」 おかあさんれみりゃの体と頭を交互に眺め、一言話し、満面の笑みでその体にむしゃぶりつく赤ちゃんれみりゃ。 「あああーーー!! それはまぁまぁのからだだどぉーー!! たべものじゃないどぉーー!!!」 「うまうま♪」 「ちがうどーー!! れみりゃのがらだだべないでーーーー!!!!!」 赤ちゃんれみりゃは、母親の必死の叫びに耳も貸さず、自分の体よりも遥かに大きな獲物を進める。 「おいし~~どぉ~~~♪」 「うーー!! ざぐやーーー!! ざぐやーー!! だずけでーーー!!!」 「う~~~♪ ぶさいくなにくまんだどぉ~~~♪」 「う?」 今だ首だけのれみりゃが、自分を見ている赤ちゃんれみりゃに気付いた。 その顔は、何か宝物を発見したような、そんな顔だった。 「う~~~♪ あがじゃ~~~ん!! まぁまぁをだすげてねぇ~~~♪」 「う~~♪ おいしそ~だどぉ~~~♪」 「う? うああーーー!!! あああーーーー!!!」 衝撃で帽子が吹き飛び、おまけに体もない。 れみりゃの赤ちゃんにその状態が自分の母親であるとは到底思えなかった。 「う~~~♪ ぶしゃいくなまんじゅ~~もおいし~~ど~~~♪」 「まぁまぁはぶさいくじゃないどーーー!!!! いたいどぉーーー!!! だずけでーーー!!!!」 母親を食い終えた赤ちゃんれみりゃは、見えぬ母親を探し、水面に映った自分の姿を母親だと思い込み湖に散った。 ―― 「ゆゆ!! みんな!! もうだいじょうぶだよ!!」 「よかったねおかーさん!!」 「ゆっくりできりゅね!!」 「そうだね!! ゆゆ!! ここにおみずがいっぱいあるよ!!」 「ほんとだ!!」 「すごいね!!」 「これはながれていないから、にんげんがくんだんだよ!!」 「だったらあまいね!!」 「おれんじぎゅーすだね!!」 「れいむたちがみつけたから、みんなれーむたちのものだね!!!」 「「「「ゆっくりいたあだきまーーす♪」」」」 そうして霊夢一家も湖に消えた。 このSSに感想を付ける
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「うっう~~♪ きょうはぴぐにっくなんだどぉ~~♪」 人間が寄り付かない屋敷、紅魔館。 その中の、草木が生い茂った庭に一組のゆっくり家族が整列していた。 「うっう~~♪ きょうはぴぐにっぐだどぉ~~~♪」 「う~~~♪」 一家の今日の予定はピクニック。 お母さんれみりゃが、自分のポーチからガさゴソと取り出したメモ帳には、ゆっくりがのたくった様な線で幾何学模様が書かれていた。 「う~~♪ きょうのすけずーるだどぉ~~♪ かえっでぎだらおいしいぷっでぃ~~んがまってるどぉ~~♪」 「「「う~~♪ ぷっでぃ~~ん♪」」」 ゆっくり一馬鹿な頭で、幾何学模様の暗号を解読したれみりゃは、この日の同伴者の姿を求めて一声あげる。 「う~~~!! おそいどぉ~~~!! おそいどた~べちゃ~うぞ~♪」 「すみませんね~~♪ 遅れちゃいました♪」 「う~~♪」 何時も通り自分が呼ぶと、直ぐに人が来ることを確認したれみりゃは満足そうに頷く。 「それでは、楽しい楽しいピクニックに出発しましょうか」 「うっう~~♪」 れみりゃ五匹を後ろに引き連れての大行進。 「ば~~か♪」 「う~~~♪」 「う~~~!!」 門番に悪態をついて屋敷を出た後に、綺麗な湖を過ぎ、緑の森を過ぎ。 そして、漸く今日の目的地、人里へとやってきた。 「う~~!! ここはちがうどぉ~~♪ ぴくにっぐをしにきたんだどぉ~~♪」 そう言って、お母さんれみりゃはスカートをグイグイと引っ張ってくる。 「……。プリン食べたくないですか?」 「うっう~~♪ ぷっでぃ~~んだべる~~♪」 街の男達の視線が一斉に此方に向いたが、気にせずにれみりゃに提案する。 勿論、反論も起こる筈も無く本来の目的も忘れてぷっでぃ~んコールを始める親子。 「ふふふ。こっちですよ」 微笑を浮かべ、一つの店へと案内する。 「「「「「う~~♪」」」」」」 そして、何の疑いも無くゾロゾロと中に入ってくる一家。 傍目には、そこはどう考えても洋菓子屋には見えない。 「いらっしゃいませ~~~!!」 「いらっじゃいませ~~!!」 「う? う~~~~♪」 中に入ると、一匹のれみりゃと一人の男が一行を出迎えてくれた。 そのれみりゃは、何時ものババァ臭い紫の衣装の上に夏らしい金魚のアクセントが涼しげな、水色のエプロンをつけている。 「依頼されていたれみりゃ、親1、子4です」 「どうも、有難うございます。やはり今日は忙しいですから一家族だと足りないんですよ」 男が、れみりゃを引率してきた者と喋っている間に、れみりゃ家族は店員れみりゃに近寄っていく。 「うっう~~♪ おどるんだどぉ~~♪」 「「「うっう~~♪ れみ☆りゃ☆う~~♪ にぱ~♪」」」 仲良くれみりゃダンスを踊ろうと近づいていったようだが、肝心の店員れみりゃはうんともすんとも答えない。 「うーー!! うーーー!!!」 せっせと、ひたすら何かを作っているだけだ。 「う~~?うーーー!!!!」 それが何なのか、ニコニコと覗き込んだお母さんれみりゃの顔が一気に驚愕の表情となる。 そこでは、店員れみりゃが、自分の子供と思われるれみりゃ達から、ドンドンドンドン肉まんを作っていたからだ。 「うーー!!! うーー!! わるいやつだどぉーーーー!! やっつけるどーーー!!!」 子供殺し、というよりかわいいかわいい自分達の子供をこんな風にする事が許せなかったお母さんれみりゃは、その店員れみりゃに攻撃しようと近づいていった。 しかし、寸での所で男に抱え上げられる。 「うーー!! はなぜーー!! れみりゃはこーまかんのおぜーさまだどーー!!」 「今回は、余り時間が無いので、少し強めにやります」 そう言うと、抱え上げたれみりゃに、なにやら話し始めた。 「さて、今からお前も自分の赤ちゃんで肉まんを作ってもらうぞ」 「うーー!! ばぁ~~がぁ~!! れみちゃはそんなごとしないどぉ~~♪ !! ぎゃーーーー!!!!」 「どうだい? 作る気になったかな?」 時間が無い、と言っていたとおり男は持っていた包丁でれみりゃの頬をくり貫くと、そこに熱々の油を流し込んだ。 「あああーーー!!! あづいどぉーーー!! ざぐやーー!! ざぐやーーー!! だずげでーー!!」 目に大粒の涙を浮かべ必死に今まで世話をしてくれたものの名前を呼ぶ。 が、しかし、生憎とその従者はここには居ない。 博麗神社で行われる宴会の準備に借り出されているのだ。 「ほらほら、作るのかい? 作らないのかい?」 男は手を休めない。 既に両頬、背中、そして今は片目にナイフが迫ろうとしていた。 「うーーー!! つぐるーーー!!! つぐるーーーー!!!!!」 その勢いに負けたのか、はたまた自分が助かるためのおべっかか。 ともかく、このお母さんれみりゃは肉まん作りを納得したようだ。 「それじゃあ、これ着て」 「コッチ来て」 「良くこのれみりゃを見て」 「ちょっとやってみて」 「下手だね。美味くできなかったら、油を流すよ」 とは、男の声。 「う~~♪ れみりゃにないすににあってるどぉ~~♪」 「うっう~~♪」 「うーー!! いやじゃーー!! うぐぐ!! みだぐないーー!!!」 「う~~♪ れみりゃにかかればかんたんだど~~♪」 「うーー!! れみりゃはへたぶそじゃないどぉーーー!! ぎゃはーー!! あづいーーー!!!」 此方は、れみりゃの声。 その後、十回油を流された所で漸く人様に出せるほどの肉まんを作ることが可能になった。 「まぁ、良いだろ」 「うっう~~♪ れみりゃはてんさいだどぉ~~~♪」 自分の作ったモノが褒められて嬉しいようで、満面の笑みで男にアピールするれみりゃ。 「う~~♪ あがじゃんたじもみてだぁ~~? ?」 振り向いた先に、自分の赤ちゃんは居なかった。 「う~~? あがじゃんどご~?」 「ここだよ」 男が見せてくれたのは、大きなサウナだった。 「うーー!!」 「あじゅいどーー!!」 「まぁまぁーー!!」 「うあーー!!」 中では、余りの高温で赤ちゃん達が泣き叫んでいる。 「あああーーー!!! れみりゃのあがじゃんーーー!! あがじゃんーーー!!!」 お母さんれみりゃの声も、中に居る子供達には届かない。 「おいれみりゃ。どの子供が一番かわいい?」 「う~~? !! あにょこ!!」 中で、泣き叫んでいる内の、一番不細工な赤ちゃんを指差しながら答えるお母さんれみりゃ。 「そうか」 と、男はそのれみりゃを中から取り出し、店の表へと引き返していく。 「うーーー!! れみりゃのぷろで~なあがじゃんをぞんなふうにもっじゃだめーー!!!」 お母さんれみりゃが懸命に講義するが、そんな事は男の知った事ではない。 そそくさと、カウンターに戻ると、店員れみりゃはキチンと肉まん作りに精を出していたようだ。 「ほら、お前も作るんだよ」 「う~~? !! にぐまんつくるどぉ~~!! あがじゃ~~ん!! まぁまぁはつくるのがうまいんだどぉ~~♪」 「びぎゃーーーー!!!!」 「うわーーー!!! なにするんだどぉーーー!!!!」 「何って、さっきもやっただろ? ほら、さっさと作れ、それともお仕置きが良いか?」 自分の赤ちゃんの腕を目の前に置かれ、泣き叫ぶお母さんれみりゃだが、お仕置きは嫌らしく渋々と肉まん作りを始めていく。 「遅い!! 60秒に一個作らなかったらお仕置きだぞ!!」 「うーー!!! はいーーー!!! はいーーー!!」 そこからは、二匹の親が次々と肉まんを作っていった。 途中から開店時間になり、店員れみりゃはオーダーの肉まん作りに回り、普通の肉まん作りはお母さんれみりゃ任された。 「はいーー!! れみりゃのこどもたじがらつぐったおいしーーにぐまんですーー!!」 「ありがどーーございましだーー!! まだおいしいれみりゃのにぐまんをかいにぎでくださいーー!!!」 「遅いよ!! れみりゃは肉まん作るのが天才なんだろ?」 「はいーー!!! いそぎまずーーー!!!」 どちらのれみりゃも大忙し、あっちでもこっちでも泣き声が聞こえてくる。 それでも人波が途切れないのは、この味と、この声の所為かもしれない。 「れ! れみりゃのぷりでぃーーな!! ……れみりゃのあがじゃんのおいじーにぐまんでずーー!! こーまがんのれみりゃたじのにくまんはおいしーでずーー!!!」 午後になると、予約販売分の肉まんを求めて、またまた長蛇の列ができた。 それの相手はお母さんれみりゃが任せられた。 「本当においしそうね! さすがれみりゃのあかちゃんね!!」 「はいーー!! れみりゃのあがじゃんはおいじーですーー!!!」 「さすが紅魔館の肉まんだ。とっても美味しく育てたんだね!」 「ぞうでずーー!! れみりゃがおいじぐなるよーにあがじゃんをさだでたんですーー!!!」 ずらっと並んだお客が、次々とれみりゃを褒めて店を出て行く。 もし文句を言ったら、その場でお仕置き。 そして、永遠に続くかと思われた列も途切れ、漸く今日の営業は終了した。 「おし! 二匹ともお疲れさん!!」 「おずがれざまでじたーー!!!」 「うーー!! うーーー!!!!」 激務から開放された二匹は、思い思いの言葉で男に答える。 「それじゃあ、君の赤ちゃんを返すよ」 「う~~~!! あがじゃんをがえすんだどぉ~~!!」 今もってくるから、そう言って奥に引っ込んでいった男を尻目に、お母さんれみりゃは店員れみりゃに話しかける。 「う~~~♪ れみりゃだどぉ~~♪」 「う~~♪ そっちもれみりゃだどぉ~~♪」 「うっう~~♪ あうあう♪」 「う~~~~♪ うっうう~~~~♪」 ここで肉まんを作り始めてから、仲間に有った事の無い店員れみりゃもご機嫌な様子でお母さんれみりゃに答える。 「おーい!! つれてきたぞーー」 「「れみ☆りゃ☆う~~~♪ にぱ~~~♪」」 男が戻ってきた所で、二人のダンスも終わりを迎えた。 「う~~♪ はやくかえるんだど~~♪」 「「う~~♪」」 「「まぁまぁだ~~♪」」 久しぶりの親子再開で、何時もの調子を取り戻した一家は、さっさとこの家を出ようと今日一緒に来ていたモノの名前を呼ぶ。 「う~~♪ かえるど~~~♪ さぐやにいっていじめでもらうど~~♪」 「うーー!!」 「うーー!!」 「ごぁぐま~~♪ どこだどぉ~~♪ はやくでてくるんだどぉ~~♪」 「うーー!! でてごーーい!!」 「ででごーーい!!!」 「遅れてすいませんでした!!」 呼ばれた小悪魔は、店の奥ではなく、入り口から現れた。 「う~~♪ はやぐかえるんだどぉ~~♪ ぷっでぃ~~んのよ~いをするんだどぉ~~♪」 「この五匹で何個の肉まんができますか?」 「まぁ、百五十個位かな?」 「それじゃあ、お願いできますか?」 「いいよ、今日はこっちが卸して貰ったから、肉まん代は只でいいよ!!」 「有難うございます。では、できたら頃にまた寄らせてもらいますね」 れみりゃと全く視線を合わせずに、また店から出て行ってしまう小悪魔。 「うーー!! まつんだどーー!! れみりゃをおいってちゃだめだどぉーーー!!!」 「お前はこっち!」 「うぎゃ!!」 一緒に外に出て行こうとするれみりゃを捕まえて中に引き戻す。 「ほら、良く見てろよ」 「うーーー!! はなすんだどぉーー!! こーまかんのれでーにこんなことしちゃだめなんだどーー!!」 「おい!! しごとだ!!」 「「「「ぶぎゃ!!」」」」 店員れみりゃの前に四匹の赤ちゃんれみりゃを蹴り出す、勿論それはお母さんれみりゃの赤ちゃんだ。 「あああーー!! あがじゃんをげっじゃだめーーーーー!!!!」 「それ、全部使って肉まん作れ!! 今すぐ!!!」 「!! はいーー!!」 言われて、直ぐに一匹を捕まえ調理していく店員れみりゃ。 「お前もだ」 そして、男の腕の中で泣き叫んでいるれみりゃにも伝える。 「うーー!! いやだーーー!! はなぜーーー!!!」 しかし、お仕置き、というと素直に従った。 「うーー!! おやしぎにかえりだいどーー!!!」 黙々と作業をするれみりゃ達。 二匹とも、一匹目の調理が終わり二匹目に取り掛かろうとする。 しかし、お母さんれみりゃの方は、頭を残している。 自分達が再生することを知っているからの処置だろう。 当然、だからこそ今までもそこまで激しく抵抗しなかったのだから。 「おい! コイツの頭の変わりにやってやれ」 「はいーー!!」 しかし、今回は違った。 男は、残った頭を店員れみりゃへ渡すと、調理を支持したのだ。 「やめでーーー!!! それはれみりゃのあかじゃんだどーーーー!!!」 「ちがうよー! これは美味しい最高級の肉まんだよ」 「やめでーー!! ざぐやにいいつけでやるそーー!! れみりゃもやめでーー!!!」 これ以上このれみりゃは調理不可と結論付けた男は、また腕の中にれみりゃを抱き店員れみりゃの流れるような作業を見学させた。 「あああーーー!!! なんでーー!! なんでそんなことするんだどぉーー!!!」 「うーー!! ごめんだどーー!! ごめんだどーー!!!」 一匹が非難し、もう一匹が謝罪する。 その間にも、ドンドンと材料が肉まんの形になっていく。 「まぁまぁーーー!!! びひゃ!! ……」 そして、最後の一匹が肉まんになった。 同時に、男の他が緩む。 「うああーーー!! れみりゃがやっつけでやるどーーー!!!!」 お母さんれみりゃが、店員れみりゃに殴りかかろうとしたが、今だ男の手の中に居るのでそれは叶わない。 「!! うぎゃーー!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 それどころか、両腕に激痛が走った。 慌てて自分の両腕を見ると、既に男の手から店員れみりゃの目の前に置かれていた。 そして、肉まんが生まれていく。 「ああーー!! それはれみりゃのおててだどぉーー!!! たべものじゃないどーーー!!」 そんな事で作業の手が止まるはずも無く、足、胴体と来て最後に頭部だけとなった。 「うーー!! どーじでーーー!!!」 「うああーーー!!!」 さっきまで、仲良く踊っていた二匹の目が合う。 同時に、二匹はこの日一番の声で泣き叫ぶ。 「ほら、さっさとやれよ!! 時間が無いんだ」 「はいーー!! やりまずーー!!」 男の声は絶対だ。 「それに、今日以降はまた一家族で事たりるしな」 お母さんれみりゃの目に最後に映ったのは、台の上に置いてあった自分のポーチだった。 ―― 「おまたせしましたーー!! 紅魔館特製肉まんですよーー!! 土用丑の日にはぴったりですよーー!!!」 日が落ち始め、宴会が始まった直ぐに小悪魔が沢山の肉まんの入った箱を抱えてやってきた。 「良く転ばなかったわね」 魔理沙と、珍しく来ていたアリスと一緒の茣蓙に座っていたパチュリーが、物珍しいモノを見たように話しかけてきた。 「はい!! 来る間にゆっくりの子供を二三潰しちゃいましたけど」 「意外と少ないわね」 「いえ、単位は家族分ですよ。流石に大きいお母さんは踏まなかったですけど」 「レミィ達も肉まんをまっているはわ、そっちにも持って行ってね」 「はい♪」 近くの茣蓙を探すと、霊夢と一緒にお酒を飲んでいるレミリアを直ぐに見つけることができた。 「レミリア様。肉まんをお持ちしましたよ」 「ありがとう小悪魔。さぁ、れいむ!! これが巷で評判の紅魔館肉まんよ!!」 「ふーん、これがねー。……どうでも良いけど。あんた前に、もう絶対屋敷に入れないって言ってなかったけ?」 一口食べて、思い出したようにレミリア尋ねる。 「そう思ったけど、パチュリーや小悪魔が、ここで育った肉まんはとっても美味しいからって言ったから、屋敷の中で飼うことを許可したのよ。結構な高値で売れるしね」 「それは、あのメイド長が喜びそうね」 「そうねぇ。でも、養殖という事を咲夜は知っていないし。私や小悪魔が色々と悪戯して、大体半数の肉まんはそのまま死んでしまう。勝手に外へ行っても、やっぱり人間の手にかかるし。それにね、突然居なくなった肉まんを、咲夜が一生懸命探す様子は見ものよ!! 最高よ!! 今度一緒に見てみる?」 嬉々として語るレミリア。 「そうね、私のれいむにもちょっかい出すし。良い暇つぶしになりそうだわ」 「ふふふ。それじゃあ今度招待するわ。小悪魔を使いに出すから」 「それよりも」 「何?」 「そんなに儲けてるなら賽銭くらい入れてきなさいよ」 このSSに感想を付ける
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「うっう~~♪ れ~みりゃ~だどぉ~~♪」 最高級の不協和音が聞こえた俺は、何の気なしに後ろを振り向いた。 「うっう~~♪」 「うあうあ~~♪」 そこには、やはりれみりゃが居た。 しかも二匹。 二匹とも紅魔館のれみりゃなのだろう、日傘をエッチラオッチラ運びながら、その顔は何かやり遂げたような、そんな顔をしている。 どうせ帰ったら八つ裂きだろう。 以前近くで野苺を摘んでいたらそんな声が聞こえてきたから。 なら、俺が一思いに実験してやろう。 「二人とも、ぷっでぃ~~んたべる?」 一瞬、驚いたような顔をした二匹だったが、互いに顔を見合わせて大声で叫んだ。 「「う~~♪ れみりゃはぷでぃ~~んたべるど~~~♪」」 近頃は、霊夢達もワンクッションおかないと付いてこないというのに、こいつらはホイホイ付いてくる。 まさに、ゆっくりらしいゆっくりだ。 「さぁ、ここがおにーさんのお家だよ」 「う~~♪ ちいさいど~~~♪」 「こ~まかんのほうがおおきいどぉ~~♪」 家に上がりこむなり、好き勝手に言い放ちながら中を蹂躙する二匹。 「う~~~♪ ごっほぉんだどぉ~~」 「う~~♪ らぁんぷ~だど~~♪」 まな板と玉子を手にとってなにやら嬉しそうにはしゃぎ回っているが、これ以上モノが壊されないうちに仕掛けようと思う。 「お~い!! お前達は紅魔館のお嬢様なのか?」 「「う~~♪ れみりゃはこ~まがんのおぜうざまだどぉ~~~♪」」 さも当然のように答える二匹だが、俺はこれっぽっちも信じていない。 この二匹の紅魔館は、一体どこに有るのだろう。 それでも、この言葉は好都合だ。 「そうだろ。だったら髪も綺麗だと思ったんだよ」 「「う~~♪ れみりゃのかみはしるぐのよぉ~にきれいだどぉ~♪」」 「それじゃあ、専用のスタイリストが居るのかな?」 「う? じゅだだいずと?」 「う~。 ずだーじど?」 聞いた事ないのも当然か、こいつ等髪伸びないし。 「髪の毛を綺麗にしてくれる人の事だよ。君達も、由緒正しい紅魔館のおぜうさまならその人に切って貰って居るんだろ?」 「う~♪ おぜうさまじゃないどぉ~♪ おぜうさまだどぉ~~♪」 「れみりゃのかみはきれいだどぉ~♪」 「そうだね!! でもおじさんがもっとかっこよくしてあげるよ!!」 「「う?」」 そういって、一枚のカタログを二匹に見せる。 そこには、髪をカットしていく様子が事細かに書かれている。 「「うーーーーーー!!!!!」」 大きく目を見開いて、その写真を眺める二匹。 どうやら、動機付けは成功したらしい。 「どうだい? おにーさんがかみを切ってあげようか?」 「うっう~~~~はやぐきっで~~~♪」 「う~~♪ かわいくきゅ~どにするんだどぉ~~~♪」 うん、それ無理だから。 「それじゃあ、最初はお前から。ここに座って」 「う~~~♪」 無造作に一匹を選んで椅子に座らせる。 鏡を前において、スキバサミを入れていく。 「う~~~♪ きれでないどぉ~~~♪」 ハサミが入ったのに見た目には変わらないので不思議がっているらしい。 「これはね、少しずつ切っていくんだよ。ほら、髪の毛は切れてるだろ?」 「う~~♪ れみりゃはきゅ~~どになるど~~~♪」 その後、数回はさみを入れて終了。 「どうだい?」 「う~~~♪ きゆ~どだどぉ~~~♪ うっう~~~うあうあ~~~♪」 見た目にはぜんぜん変わっていない髪形を見せられたれみりゃは大喜びでダンスなぞを踊っている。 「それは良かった。それじゃあ、君がもう一人の髪を切ってみたらどうだい?」 「う~~♪ れみりゃはてんさいだからかっごよくきれるど~~~♪」 「う~~♪ はやくきるんだどぉ~~♪」 帽子を外し手早く椅子に座らせ、一匹にはさみを持たせる。 「う~~~♪ じょっきん♪」 根元から思いっきり行ったが、スキバサミなので見た目は殆ど変わらない。 「「う~~~♪ かっこよくなったど~~~♪」」 鏡を見ている本人と、切っているヤツ。 二匹ともビックリするようなほど上機嫌になっている。 お目出度い頭だなァ。 「おっと、こっちのはさみを使ったほうが、紅魔館のお嬢様として最高だよ!!」 「う~~♪ はやくよこすんだどぉ~~~♪」 手早く俺の手からはさみを奪い取ったれみりゃは、丁寧に髪にはさみを入れ……きった。「「あああああああ!!!!」」 前髪が綺麗になくなったのを見て、絶叫する二匹。 予想通り。 「あああーーー!!! れみりゃのきゅーどなかみがーーー!!!」 「ああああ!!! どうしでーーーー!!!!」 うんうん、俺も初めの頃にやったよ、スキバサミとカットバサミを間違えるのは。 「あーあ。天才なのに失敗しちゃったんだ~」 「!! うーーー!! ちがうぞーー!! もうずごしでうまぐいぐんだぞーーー!!」 チョッキンチョッキン♪ 「あああーーー!!! やめでーーー!! やめでーーーー!!!」 「うーー!! なんでかっごよぐならないのーー!!」 見る見る間に、一方のれみりゃの髪の毛がドンドン減っていく。 「うーーー!! なんでふえないのーーーー!!!」 「うあーーー!! やめでーーーちょっぎんしないでぇーーー!!!!!」 もはや両方涙目。 見ているほうとしては楽しくて仕方が無いと言った状況だ。 「うーーー!!! どーーじでーーー!!!!」 「うう!! うあーーーーーーーー!!!!!!!!」 とうとうハサミでは切れないくらいまでにバッサリと切られた一方のれみりゃの髪の毛。 まさに本人たちからすれば、かなり衝撃的なのだろうが、見ているこっちはとても楽しい。 「うわ!! ひどいなぁこれは。こっちのれみりゃは可哀相に……」 おそらく十回くらい転生しても使わないであろう言葉を使って、坊主頭のれみりゃを慰める。 「うーーー!!! れみりゃのきゅーーどでぷりでーーなざらざらへあーがーーー!!!」 「うーーごめんだどぉーーー!!! ごめんだどぉーーー!!!」 必死で謝っている所を見ると、仲間意識はあるのかもしれない。 「こんな酷い事をするれみりゃにはお仕置きだな!!」 「う? いやだどぉーー!! はなすんだどぉーーー!!!」 「だまれ!!」 「うぎゃ!!!」 暴れるれみりゃを捕まえて、髪を切っていく。 使う道具はバリカン、長く不快な髪の毛がドンドン地面に落ちていく。 「あああーーー!!! れみりゃのかみのけがーー!!!」 もう一匹のれみりゃと瓜二つにした所で、剃刀を取り出して仕上げをする。 「うああーー!! やめるんだどぉーーー!! やめるんだどぉーー!!!」 お前達はもうちょっとボキャブラリーを多くしたほうが良いよ。 その方が面白いから。 「はい出来上がり。見てごらん。すっごくに有ってるよ」 「う~~? !!!! うあーー!! ざぐやーーー!! ざぐやーーーー!!!」 自分の姿を見たれみりゃは大興奮で叫び出した。 ツルツルな頭がとっても気に入ったようだ。 「う~~♪ れみりゃのかみのけをめじゃくじゃにしたばつだどぉ~~♪」 「じゃあ今度は君の番ね」 「いやだどぉーーー!!! やめるんだどぉーーーー!!!!」 いやいやながら涙を上げて喜んでいるもう一匹の失敗れみりゃの髪も、キチンをツルツルにして上げた。 「よく似合ってるよ!!」 「「れみりゃのかみのげがーーーーー!!!!」」 仲良く頭に手を当てて、目を真ん丸くして泣き叫ぶれみりゃを眺めるのは良いことがだ。 主に心が癒される。 「「うーーー!! れみりょのぷりっでぃーーなぼーじかえじでーーー!!!」」 「これのこと?」 「「う~~~♪」」 どうしてここまでシンクロするんだろう? やっぱり馬鹿で単純だからか? 「そんなに生かす髪型なんだから、もういらないよね? ポイするよ!! ポイッとな」 「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!! れみりゃのおぼーじがーーーー!!!!」」 ビリビリに引き裂いて、薪代わりに囲炉裏の中へ入れる。 数刻のうちに灰に変わり果てた帽子をみて、二匹はこれ以上ないほどに泣き出した。 「うああーー!! れみりゃのぼうじーーー!!!」 「れみりゃのかみのげーーー!!!!」 やれやれ、煩い煩い。 「その方がかっこいいよ。きっとその格好で街に行ったら、いっぱいプリンをもらえるんだろーなー」 ……やっぱり切り替えが早いようだ。 「う~~~ぷりんじゃなくで、ぷっでぃ~~んだどぉ~~~♪」 「う~~~♪ まちにいくどぉ~~~~♪」 仲良く玄関から出て行く二匹に向かって、俺は最後の言葉を投げかけた。 「あっちの方向に、れみりゃ大歓迎のお店があるよ!!」 二匹は仲良く踊りながら、食品街へと向かっていった。 このSSに感想を付ける