約 38,971 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4585.html
『は?っていうぐらい強いドス 越冬~成ゆん式編』 9KB 思いやり 越冬 群れ 野良ゆ 捕食種 自然界 人間なし 独自設定 三作品目です。よろしくお願いします 子まりさはがっこうを卒業した。がっこうに通う間に信頼できる友人もできた。ガキ大将まりさ+aはすっかり大人しくなり普通に付き合っていた。 子まりさは勉強はしっかりしたのでまた特訓に勤しむことにした。 「ゆんしょ、ゆんしょ」 子まりさは体も何回り大きくなっている。今年の越冬が終わればもう成ゆっくりになっているだろう。がっこうを卒業したことで特訓時間も増え、今は自分の頭に手ごろな石を乗せて 走っている。下から子まりさ、その上に石、一番上に帽子をかぶっている何ともいえない光景である。 「きょうもとっくん?まりさ。」 そう言うのは友人の子ありす。この二匹は仲がよく、いじめにあっていた所を子まりさが助けたのをきっかけに友人になった。 「そうなのぜ、ありすもやってみるのぜ?」 「じょうだんはよしてよ・・・そんなちからがあるのむれではまりさだけだとおもうけど・・・」 「そんなことはないのぜ。むれのおとなならこのぐらいはできるんだぜ」 「いや、そうじゃなくてこどもだけっていみでいっているの。」 「あ、ああそうなのかだぜ、あんしんしたのぜ・・・」 「「ははははは・・・」」 「ただいまなのぜ~!」 「おかえり、おちびちゃん。」 「ゆ~さいきんげんきないのぜ、だいじょうぶなのぜ?」 「ごめんね、しんぱいばっかりかけちゃって。」 「もうすぐえっとうさんなのぜ、おかあさんはゆっくりやすむといいのぜ。」 「で、でも・・・」 「かりならまりさがあとはするのぜ。だからだいじょうぶなのぜ!」 「じゃあえっとうまでのかりはおちびちゃんにまかせるよ。むりはぜったいしないでね。」 「わかったのぜ!まぁきょうはあしたにそなえてゆっくりねむるよ!」 「ゆっくりおやすみなさい・・・」 ついに越冬の日がきた。親れいむは入り口にけっかいを張り、あとは長い冬を乗り切るだけだ。 子まりさは狩りは上手い方で食料は十分集められた。この2匹は賢く、加減して食料を食べれば生き残れるだろう。 越冬して3ヵ月後・・・ 「・・・・・・おちびちゃん」 「なんなのぜ?おかあさん。」 「おかあさんは・・・もうだめみたいだよ・・・」 「は?なにいってるのおかあさん、え?まさかしぬとかいわないよね?」 「ごめんね、ごめんね・・・・・・」 「え?ちょ、ちょっとおかあさん!しっかりするのぜぇぇぇ!」 「おかあさんがいなくても・・・ゆっくりするんだよ・・・」 「おがあああざあああああん!ゆっぐじずるのぜええええええ!」 「もっと・・・ゆっくり・・・させたかった・・・」 「おがあああざああああん!」 れいむは病気でもカビでも衰弱死でもない、単純に寿命が来たのだ。それでも必死に子まりさを育てていたのだ。れいむは死ぬ間際に心の中で死んだまりさに謝った。 (まりさごめんなさい、おちびちゃんとゆっくりいっしょにいられなかったよ・・・これでおちびちゃんがひとりぼっちになっちゃたよ・・・) 「れいむ!きこえるのぜ?」 (ゆゆ?まりさ?そのこえはまりさなの?) 「おちびならだいじょうぶなのぜ。しんぱいいらないのぜ。」 (で、でも・・・) 「さぁいくのぜれいむ。」 (まりさ・・・) れいむはゆん国へと旅立っていった。その死に顔はゆっくりした表情だった。 問題は取り残された子まりさだ。れいむからは死臭はしないので肉体的に苦しむことはないが精神的に深い傷を負った。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・これからまりさは・・・おかあさんもおとうさんもいないのかぜ・・・?」 「・・・おかあさんのぶんもおとうさんのぶんもまりさ、しっかりいきるのぜええええええええ!」 そして・・・春が訪れる。 ぱきっぱきっ。あちこちでけっかいを割る音がする。 「えっとうがおわったよおおおお!」 「ひさしぶりのおそとだああ!」 「これですっきりできるわあああ!んほおおおおお!」 出てきた瞬間この様子だ。もしもこれを虐待お兄さんが見ていたらすぐさまヒャッハーーーーー!と叫んでいることだろう。 「さて・・・まりさはなにをしようかな?」 数日後、成ゆん式が行われることになった。この群れでの成ゆん式は出席するだけでは成ゆっくりにはなれない。ステージに上がり自分をアピールするのだ。 もしあまりにも地味なアピールだった場合成ゆんはできない。堂々と自分をアピールする事で始めて成ゆんできるのだ。 と言っても地味なアピールをするゆっくりなど過去に存在しないのだが。 「えーこれからせいゆんしきをおこないます!ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」×たくさん 「ではえんとりーなんばーいちばん!えっとれいむ!」 「れいむはおうたをうたうよ!ゆゆ~♪」 「ゆ~きれいなこえだよ~」 「いやされるのぜ~」 「わかるよ~きれいなんだね~」 ちなみにこのおうたはゆっくり視点でのゆっくりできるであって、人間が聞くとそんなにいい声とは言い難い。せいぜい幼稚園児の歌う歌程度だ。 「えんとりーなんばーにばん!ありす!」 「ありすはつっくたとかいはなさくひんをしょうかいするわ!」 そう言って出されたのはまりさに似せた石像だった。人間基準でも相当器用でないと作れない代物だ。 「おおおお!まりさそっくりなのぜ!すごいのぜ!」 「とかいはなまりさだわぁ・・・」 「えんとりーなんばーさんばん!ちぇん!」 「ちぇんはじまんのだっしゅをするんだねー!」 だだだだだだ・・・ 「はやいはやい!すごいよおおお!」 「まりさはあんなちぇんになんかかてるけどまあいいのぜ!」 「ちぇえええええん!」ぶしゅううううう!←鼻血 「えんとりーなんばーえっと・・・、」 「・・・・・・・・・・・」「あっ!えんとりーなんばーよんばん!みょん!」 「みょんははくろーけんをみせるんだみょん!」 ちなみにこのはくろーけん、どこから拾ってきたか分からないが落ちていた五寸釘を長い木の枝に取り付けた物である。 「つよそうなけんだみょん・・・」 「えださんよりもつよそうなんだぜ・・・」 という風に演技は次々と終了していった。最後は子まりさだ。 「さいごのえんとりーです!まりさ!」 (ゆ・・・とってもきんちょうするのぜ・・・でもまりさ、おとなになるのぜ!) 「まりさはわざをみせるのz「うー♪あまあまいっぱいなんだどう♪」 「「れ、れみりゃだあああああああ!」」 このれみりゃ、実は親まりさを殺した張本人である。だが子まりさはそのことを知らない。 「まずはこれからいただきますなんだどう♪」 「きゃあああああ!こないでええええええ!」 襲われているのはありす。友人の子ありすだ。これを見た子まりさがどんな行動をするのか。 「ありすをはなすのぜええええええええええええええ!」 無論、ありすを守る為ならば捨て身の覚悟で猛攻撃をするだろう。 「うがっ!このー、あまあまがちょうしにのるんじゃないんだどう!」 「おまえがありすにてをだすからだろうがああああ!」 「うー?なにをいってるのかよくわからないんだどう・・・でもなんかきにいらないんだどう!おまえはくるしめてころすんだどう!」 「いまのうちににげるのぜ!」 「う、うん!まりさ!きをつけてねええええ!」 vsれみりゃ(胴つき) 「しねえええ!」 「ゆぎっ!」 まずれみりゃが先手を取った。いきなり渾身の一撃だ。まりさが非常に不利だ。 「こんどはこっちのばんだぜ!」 勢いよくまりさが体当たりをする。早いがれみりゃに避けられないスピードではない。 が、れみりゃは一歩も動かない。どうやらカウンターを決めるつもりのようだ。 「あまいんだどう!」 攻撃を繰り出した瞬間子まりさが跳ねた。そのまま空中で向きを変え、れみりゃに向かって落ちる。 「ふぇいんとなんだぜ!」 「がっ!も、もうおこったんだどう!」 れみりゃの動きが俊敏になった。子まりさは手も足も出ず(そもそもゆっくりには胴付きで無い限り手も足も無いが)ひたすらボコボコにされる。 ついにまりさが追い詰められた。子まりさはすでに傷だらけで餡子が染み出ている。 「もうおわりなんだどう♪だからとっととしね!」 「ゆ・・・ゆゆゆゆゆゆっがああああああああああ!」 ズキューン! 今度ははっきり感じられた。 これはドススパークだ。 「ぎゃああああ!いだいいい!いだいんだどうううう!もうおうちかえるううう!」 れみりゃは逃げていった。まりさは勝ったのだ。 「やった・・・やったのぜえええええええ、えええ、え・・・」 まりさは気絶した。その後戻ってきた群れの治療によって子まりさは一命を取り留めた。群れが帰ってこなければ子まりさは確実に死んでいただろう。 「はっ!ここはどこなのぜ!?」 「あっ!おさ!おさ!まりさがめをさましました!」 「むきゅ!?ほんと?まりさ・・・ぶじでよかった・・・。」 「そういえばせいゆんしきはどうなったのぜ!?」 「もうおわったわ。それにあなた、みっかかんずっとねたきりだったのよ。」 「それじゃあまりさはずっとこどものままなの、おさ?」 「いいえ、そんなことはないわ。あなたはむれをおそったれみりゃをおいはらい、むれをすくった。だいのおとなでもそんなことはぜったいしないわ。」 「じゃ、じゃあまりさは・・・」 「ええ、あなたはりっぱなむれのおとなよ。もっとじぶんにほこりをもちなさい!」 「まりさは、まりさはおとなになったのぜえええ!」 「あっだめ!いまうごいたら・・・」 「いぎっ!い、いたいのぜ・・・」 「ほら、はなしをきかないからいたいめにあう。」 「ゆ・・・ゆっくりはんせいしたよ・・・。」 「あと、まりさをつきっきりでかんびょうしてくれたのはわたしじゃなくてありすよ。おれいをいいなさい。」 「あ、ありす・・・ありがとう!」 「いいのよ、まりさ。わたしはまりさにいきていてほしかったからやっただけのことよ。」 「ありす・・・はっ!そ、そういえば!」 「えっ?なんなの?まりさ?」 「おさにもきいてほしいんだぜ。まりさ、れみりゃとたたかったときにドスしかつかえないはずのドススパークがうてたんだぜ!」 「むきゅ!?それはほんとうなの?まりさ。」 「ほんとなんだぜ。あれがなければまりさはいまごろいきていないんだぜ。」 「そうなの・・・でもどうしてドスキノコもないのにどすすぱーくがうてたの?」 「わからないんだぜ、おさはなにかしらないのかだぜ?」 「むきゅ・・・りかいできないわ。ドスでもないし、そのうえドスキノコがなくてもドススパークがうてるなんて・・・」 「おさでもわからないことがあるのぜ?おさはもりのけんじゃじゃないんだぜ?」 「ぱちぇはもりのけんじゃなんてたいそうなゆっくりじゃないわ。」 「そうなのぜ?じゃあまりさはいったいなにものなんだぜ・・・?」 「まりさはまりさよ!きをたしかにもって!」 「ありす、わかったのぜ。まりさはまりさなんだぜ。それいがいのなにものでもないんだぜ。」 「わかったようね。それでこそまりさよ!」 「で、これからどうしようかなんだぜ?なにをすればいいんだぜ?」 「あなたはまだけががなおっていないんだからしばらくはあんせいにしていなさい。はなしはそれからよ。」 「わかったのぜ、おさ、まりさはしばらくはゆっくりやすんでいるのぜ。」 子まりさはこうして大人になった。ここから「子まりさ」ではなく「まりさ」と称していくことにする。 しばらくしてまりさの怪我は治った。その後まりさはやはり特訓を繰り返すのだが、それが思いもがけぬ事になるのは次の話しにて・・・ あとがき まず、前作で4作品にするのはまりさをいきなり成長させることになり、違和感があったので中間を挟ましていただきました申し訳ございません。 いよいよドススパークが撃てるようになり本格的になってきました。 このあとドススパークをもっとグレードアップしていこうと思っています。 最後までお読みいただきありがとうございました。
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2633.html
前へ ~☆~「…あーもう!あーもう!今日は厄日だね!間違いない!」「…あなたの場合、厄日と言うより厄年じゃないかしら?」「うるさい!まだそこまで年食っちゃいないよ!」そんな口喧嘩を繰り広げながらてゐとレティは詰所の見回りをしていた。自らが囮になってお化けを誘い出す。そんな作戦を実行に移すために。「はぁ、何でコイツと二人きりでこんな夜の廊下を見回りしなくちゃいけないんだか。」てゐは溜め息混じりにそう呟いた。「まぁ、あなたの場合は自業自得な所もあるじゃない。」レティの言う通り、てゐ達の場合は変なことを考えなければこんな面倒なことに巻き込まれなかっただろう。「うるさいなぁ、黙れよ!」だからてゐもこんな台詞でしか反論できなかった。…そして、こんな二人のやりとり以外、詰所はしんと静まり返っている。「…あいつ等、ホントにその辺に隠れてるんだよね、 妙に気配も視線も感じられないけど。」周りを見回しててゐがそう言った次の瞬間だった。ボォァ!「ホワアアアアッ!?」てゐの目の前で突然火の玉が燃え上がった。てゐは思わず変な悲鳴を上げてしまう。「な、何へ、へ変な声を上げてるのよ!」火の玉よりてゐの叫び声に驚いたレティの口調はかなり穏やかではなかった。「い、イヤイヤ、いきなり目の前に火の玉が現れたら アンタだってビビるよね!」てゐは慌ててレティにそう反論する。「ビビるって、んな訳無いでしょ?子供じゃあるまいし…。」そう言って呆れるレティだが…。ヌルン。直後、彼女の首筋に何か冷たくてぬるぬるした感触が。「ひゃんっ!?」レティは思わずそんな悲鳴を上げてしまった。しまったと彼女は直後に思ったがもう遅い。 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ ヘラ | ノ l |〃 ̄ ,___, ̄"l | ノ ノ ハヽ、 ヽ _ン ノ i ( ヘラ イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈てゐの方を見てみると、彼女は自分を見てニヤニヤと笑っていた。「何よ、そのムカつくニヤケ顔は。」「べっつに~可愛い声上げてたよねーとか思ってないけど。」それを聞いたレティ、凄い勢いで赤面。「ば、バッカ、バッカじゃないの!可愛い悲鳴なんて上げてないから、上げてないから!」赤面しながらそう叫んでも、逆効果という奴である。「ハイハイ、大事な事だから二回言ったんだよね。」そんなこと言いながらてゐがレティより先に廊下の曲がり角を曲がったそのとき。…彼女の視界に入ったのは、こっちに向かってくる小さな黒い影だった。「…?」てゐは一瞬、あれは何かと思おうとした。しかし、そう思う前に、それが何なのかを理解した。影はこっちを発見したとたん、すーっと音も立てずに近づいてきたのだ。 /L_ |// ____/ ̄ / \ ノ彡ノ ∴∵∴( ; ; ;)ミミ、 川||;; ;; 川|| 川|||;; ィ●ァ ィ●ァ ;;|川|| 川|||;; ;;|川|| 川|||;; c{ っ ;;|川|| 川|| |;; __ ;;;|川|| 川||ヽ;; ー ;;/川|| 川||川\;; ;;/川||川 |;; ;;| |;; ;;|それは、不気味な落ち武者の生首であった。「~~~~~~~!?!?!?」生首、生首を見て大絶叫。すぐさま来た道をもの凄い勢いで引き返す。まだ角を曲がってなかったレティとすれ違うが、そんなのを気にしている余裕は今のてゐにはなかった。「ちょ、アンタ何で引き返して…。」レティはてゐの方を振り向いて呼びかけるが、その途中で後ろから誰かがぶつかってくる。何だ?と思って振り返ると、目の前には落ち武者の生首が。「…亜ぎゃがやが宇x来!」レティはもう何を言ってるのか判別不能な叫び声を上げて、てゐと同じ逃走ルートで逃げ出したのであった。~☆~「うっわ!ひでぇ!予想以上にひでぇ!」「レティ副長の意外な一面を見た感じだぜ。」そんな様子を見て笑う奴らがいる。茂みに潜んでいた⑨課のゆっくり達だ。「…あの、仮にも部下が上司を笑って言い者なんかど?」凄い勢いで笑い転げる⑨課の一員を見てれみりゃはそう問いかける。⑨課隊員達は笑いながらもこう答える。「いいのいいの!」「こんな副長、滅多に見れないし!」そう言って再び笑い出す⑨課隊員達。(…なんて言うか、⑨課って思ったより砕けた職場なんだどね…。)武装警察と聞いて⑨課にはお堅いイメージがあったれみりゃ。だがまぁ、実際の所がゆっくり達の組織。レティやゆーぎのようにクソ真面目なのが中心にいるからそう見えるだけで、部下達はその辺にいるゆっくりと余り変わらないのだ。「フム、落ち武者はなかなか旨くいった感。」「ナイス落ち武者!」「見事な落ち武者!」 _,,...._ |\ ゝ,,,, \| ) )_,,....,,....,,....,.,,. )\ /_,,....,,_\、' r''''ヽ''ヽ ) _..,,-" { ' }r-''''フ "-..,,_ r''''''''''''''''''''''''''''''''''''''( ( )____ノ - ,, // r ; ! ヽ i ヽ ',' |''" .' '; i i i ! i } } i ,' i ' ; ゝ、人人ノ/_ノノ / ノ 、 i ヽ .| (ヒ_] ヒ_ン ) / / i '、 ! | \| "" ,___, " ( /| | '、 ヽ V 人 ヽ _ン ヽ 人 '、 、_)ノ ノ >.、_ ,.イ/ ( ノ (._ ヽ / 丶' ヽ / ヽ / / / /へ ヘ/ / / \ ヾミ /| (__/| \___ノ/ / / / y ) / / / / / / / ( く |\ ヽ | .|\ \ \ .| .i \ ⌒i \ | / ヽ 〈 \ | i (__ノ __ノ ) (_,,/\全身真っ黒なタイツ姿で戻ってきたてんこに⑨課隊員達は賞賛の言葉を贈る。その手に握られているのはリアル造形な落ち武者のマスク。全身黒タイツに落ち武者のマスクを被って廊下の向こうから歩いてくる、黒タイツが闇にとけ込んでしまえば端から見ても空飛ぶ落ち武者の生首にしか見えないと言うわけだ。「…まぁそれでもあんなに至近距離で見れば体があることに気づくと思うんだけど…。」それに気づかない程二人は動揺していたのか。一体どれだけお化けが苦手なのかあの二人は。「でもさ、ホントにこれでちるの隊長の言う通りにお化けが出るのかな?」「さぁ、でも、特に上手く行く理由も根拠も無いのに 何故か上手く行ってしまうのが隊長の作戦だからな、 出ると思っていいんじゃね、おばけ。」「そっか、じゃあ取りあえずスペルカード用意しとく?」「そうだな、準備しておくに越したことはないぜ。」「幽霊に効きそうな弾幕ってどんなのかな。」「夢想封印とか効きそうだよな、まぁ、まりさは今は妖精意地滅光しか持ってないんだけど…。 れいむ、もし持ってたら交換してくれないか?」「う~ん、一枚しか持ってないから難しいな… 「二重結界」じゃだめ?」「じゃあそれで良いぜ、トレード成立だ。」おまえ等ホントに戦う気があるのかって位和気藹々にスペルカードを交換しあってる⑨課のゆっくり達。「…ん~?」そんなゆっくりを眺めながられみりゃは考えている。「おいぃ?れみりゃ如きが何考え後としてるんだよ。」「如きって、てんこちゃんそれは失礼すぎるど。」てんこの発言にチョット怒りを覚えながらも、れみりゃはてんこの質問にこう答える。「…なんだか、このちるのの考えた作戦、とんでもなく大きな穴があるような気がして…。」「ほう?私個人としてはちるのはあまり気に入らないが、 それでもこの作戦は悪くない気がするんですがねぇ?」「う~ん、そうなんだどか…?」それでも、何か引っかかるものを感じるれみりゃ。「……。」その時、てんこが何故かいきなりビクリとなる。「 ? てんこちゃんどうしたんだど?」てんこが妙な動きをしたのでれみりゃは思わずそう問いかけてしまう。「な、なんか聞こえて急にオカンが走った感。」てんこは震えながらそう呟いた。それに対してれみりゃは頭にハテナマークを浮かべている。「れみりゃにな何も聞こえなかったど?てんこちゃんの気のせいじゃないのかど?」「おぃい!あれが聞こえないとかおまえの耳は節穴が開いているだろ!」逆上してれみりゃに向かってそう叫ぶてんこ。そりゃあ、耳には穴が開いているもんだとれみりゃが思っていた次の瞬間。「ぁ…の…。」「え!?」今度はれみりゃの耳にも確かに聞こえた…。か細いが…確かに女の人の声らしきものが。「どうやら今度はおまえの耳には聞こえたみたいだな、 ヨミヨミですよ?おまえの顔を見れば。」てんこはニヤリと笑いながらそう言ってくる。「ち、違う!れみりゃは声なんて聞いていないど! ね、ねぇ、あんた等も聞いてないよね!」そう言ってれみりゃは⑨課の隊員達の方へと全身を向ける。そこで、れみりゃは気づく。 _,,....,,_-''" `''\ :ヽ \ : | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ : __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ : : ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、:_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 : . : 'r ´ .. .、ン、: rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 : : ,'==─- -─==', i :r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ : :i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | :!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ : : レリイi (◯), 、(◯) | .|、i .|| :`! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ : : !Y!"" ,rェェェ、 ". 「 !ノ i | :,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' : . : L.',. |,r-r-| . L」 ノ| | : ( ,ハ |,r-r-| 人! : . : | ||ヽ、 `ニニ´ . ,イ| ||イ| / :,.ヘ,)、 )>,、_`ニニ´_,.イ ハ : : レ ル` ー--─ ´ルレ レ´: 彼女たちの様子が、何処かおかしいという事に。目を見開き、何かにおびえた表情でこっちを見ている。「…?ど、どうしたんだど?」「おいぃ、何でそんな表情をしているのか理解不能状態。」異常を感じたれみりゃとてんこは隊員達に話しかける。その何かにおびえた表情は変わらない。しかしその代わりに震える指先でれみりゃとてんこの背後を指さした。「え?何?後ろ?」「いったい何が言いたいのですかねぇ?」その行動を二人は自分の背後に何かいるぞと言うサインと解釈した。取りあえず、二人は背後を向いてみた。…そしてれみりゃはずっと自分が気になっていたことの答えに気づくことになる。ちるのが建てたてゐとれてぃを利用した囮作戦。この作戦の致命的な落とし穴。それは。 ill||||||||||l i||||||||||||||| /'''; |||||||||||||||||l 、 / i ||||||||||||||||||i `'! / | ||||||||||||||||||l ノ! | ヽ |||||||||||||||||||| | ! !;ヽ ||||||||||||||||||||!; | | |/|||||||||||||||||||||; |_ _| .|/||||||||||||||||||||; |__ ='ヾ‐イ || |l|l|l|l|l|l|ll|||||' | | |; ||||| l| l|l|l| l| ||||| イ= / };|||||||||l| l|l|l| l| |||.ノ =!川!;|||||!l|||l| l|l||||ー'‐'.; !l.|ノ / ./ | ノ }  ̄~| 川リ ̄  ̄ | | ~ . . . | | . . . . . . . |;;; .|. . .お化けが、囮をねらうとは限らないと言うことだ。むしろ、隠れて動かないこちらをねらってくる可能性の方が高いと言うことを。「うわぁああああああああああ!」赤く爛れきったその顔は、れみりゃとてんこ、そして⑨課の隊員達を絶叫させるには十分な恐ろしさだった。~☆~「…何か今、悲鳴みたいなものが聞こえなかったかしら?」落ち武者の遭遇地点からちょうど反対側の廊下まで逃げたレティは、落ち武者が追いかけてきていないかと、振り向いて確認していた。その途中、レティの耳は遠くから木霊する叫び声を聞いたような気がし、近くにいるてゐにも聞こえたかどうか確認していた。「いや、私は聞いてないよ?」帰ってきたのはそんな素っ気ない返事?「ほんとに?あんた私より耳が良いはずでしょ?」レティはそう言っててゐの方へと振り向いた。 ,,.. -──-- 、.,_ ,. '" `ヽ. ,.' ; ヽ. /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ' i / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' (ヒ_] ヒ_ンハソ ハ | ノ l |" ,___, l | ノ ノ ハヽ、 ヽ _ン ノ i ( イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈「いやぁ、だって今耳がないから。」何か、妙に頭の上ら辺がスッキリしちゃっているてゐは笑いながらそう言った。レティは目を丸くしててゐの頭の上を見た後、辺りをキョロキョロ見回した。…庭に何か白いものが二つ転がっていた。「アイアンテイディ捨てるな馬鹿ー!?」レティは庭に落ちているてゐの耳を拾い上げると、すぐさま戻って元の位置に戻そうとする。「あ、勘弁勘弁、戻すならもう少し後で。」てゐは抵抗しながらそう言ってくる。「どんだけ叫び声とか聞きたくないのよ! こんなモン庭に捨てられても困るのは私達なんですけど!」そう叫びながらレティは無理矢理耳をてゐの頭の上にくっつけようとする。…が、旨くくっつかない。「ああもう、やっぱりこのままじゃくっつかないじゃない! 糊か何か用意しないと…!」そんな事を呟いた次の瞬間。スッ。いきなり彼女の目の前に木工用ボンドが差し出された。「あら、どうも。」目の前に差し出されたボンドをレティは直ぐに手に取る。そして、取れたウサミミにボンドをタップリくっつけて、てゐの頭に押しつけた。こうして、てゐの耳はあるべき所に戻ってきたのであった。「ふう、ボンドで固定したし、コレで完璧ね。」一仕事終えて汗を拭うレティ。てゐはそんなレティにこんな疑問を投げかけた。「…ボンド?そんなの何処から出てきたの?」「親切な誰かが差し出してくれたのよ。」「…それって誰さ。」…それを聞いたレティはピタリと動きを止めた。あのとき差し出されたボンド、そのボンドを持っていた手は、妙に細くてすらりとしていた気がする。…銅付きゆっくりの手ってあんな手をしていたか?イヤ、していない。てゐとレティはちょうど庭側から、強い視線を感じ取る。…二人は恐る恐る、視線を庭側に向けた。そこにいたのは全身が赤く爛れた髪の長い女性。「ハァ~イ。」そいつがニカリと笑って実にフレンドリー?な挨拶をしてきた。 _ー ̄_ ̄)’, ・ , .. ,. -‐-、 -_- ― = ̄  ̄` , .∴' / i /, = __――=', ・,‘ / ハ├──-//i-―  ̄=_ )" " . ,' / ソ ヽ、! ̄ ̄=_ ` )),∴. i / ; ;  ̄= 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' (◎) (◎)ハソ ハ | ノ l |" ,___, l | ノ ノ ハヽ、 ヽ _ン ノ i ( イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 ,. -''"´ `' 、 ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ // `ヽ`フ / .,' /! /! ! ハ ! ', ( !ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ ( ノ レ rr=-, r=;ァi"/! ノ ) ,.ハ '|  ̄ ,rェェェ、 ̄ ! ヘ( ) '! ト.、 |-r-r,| ,.イ _ _ .' , .. ノヽ,! i` 、`ニニ´ - ― = ̄  ̄` , .∴ ' ヽ-'' ̄ __――=', ・,‘ / ,,-―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ / ノ\\ / / \\ レ ノ ヽ_つ / / / /| ( ( 、 | |、 \ . | / \ ⌒l | | ) / ノ ) し' (_/ 次の瞬間、レティとてゐは右ストレートと右耳ストレートを同時にその女性の顔面に叩き込んでいた。~☆~「…あいつ、行っちゃったどか?」木製の引き戸に耳を当てながられみりゃはそう呟いた。ここは詰所の庭の隅っこにある古ぼけた倉庫の中。お化けに遭遇したれみりゃ達はそれはもう脱兎の如き勢いでその場から逃げ出した。そして逃げ回っているときにたまたまこの倉庫を見つけて身を隠し、今に至る。「う~ん、こんな事しても外の様子なんか解らないどね…。」そう言ってれみりゃは引き戸から耳を離す。壁に耳を当ててたのはあいつが追いかけてきていないか足音などで確かめるため。しかし実行した所で聞こえてきたのは。「ラーメェン…。」と言った感じの地獄から響いてくるような声。どうやら詰め所の周りにまだサブリアンが徘徊しているようだ。この声がじゃまで足跡なんて聞き取れない。「コレは参ったど、何時までもここに止まっていても仕方ないし、 かといって迂闊に外にでれないし…。」れみりゃはどうしたものかと考えてる。 彡⌒ヾ、 ハVヾ ) _,, ---―ァ r‐-―┴-ーノ"⌒ハ ィヽ.; / \ /´ ` ヽ / \ ノ イ. ハ} /l V!ハ丶ヾ く` ノV i'「\ヽ|/ /}ハlヾ ノ i´`Y´`Y`ヽ(⌒) ヽ `ヽ、,゙ー‐゙*゙ー‐゙i;},ゞ ヽ_人_.人_ノ `~ヽ \\弋 ナ十弋 | ,(⌒) \___ \ \トメ‐十ー/ ノ Y`Y´`Yヽ \_ 〉  ̄ ̄ ̄ (´ ̄ .i__人_人_ノ ` ̄ヽ「…どうよ、何かヤマメッポさがグッと増してね?」「増してるぜ!蜘蛛の巣が良い演出になってるな!」その隣で一緒にここに逃げ込んだ⑨課の部下二人がヤマメごっこをして遊んでいた。勿論、つけているマスクもてゐ達を驚かすために用意していたヤマメマスクである。決して、あのヒーローの事ではない。「…あの、遊んでないであんた等も何か良い案が無いか 考えて欲しいんだけど。」緊張感不足はゆっくり故仕方無いとは言え、今は何でも良いから明暗が欲しい。三人よれは文殊の知恵とも言うし自分だけではなく、他のゆっくりの意見も欲しかった。「ほむ、なら私の考えを言わせて貰うが。」と、そこへてんこがれみりゃに向かってそう言ってきた。「お、一体何だど?」そう言ってれみりゃが耳を傾けると、てんこはこう言った。「進撃の巨人の表紙は実はあの漫画がループもので、 表紙は他のループでの出来事が描かれているという奴がいるが、 私はあれは後世に伝えられてる絵か何かで。 都合の悪い部分とか色々隠匿されてるから実際の内容と表紙の絵が違うと思うんだが。」 _ ト 、 \ `ヽ! ,ハ ,. -─-\, | /,. -‐─-..、., /| ∠.,,__ `>'´ ` 、/ / __`>'´-‐-、 ; '´ ̄i`Y ./__ \__ ; . ''"´ ̄`○)i ノ ハ/ __/ / ´ ヽ、__ノ `''<i / . / __ ヽ. \ \ ,' / ,' ,! ,ハ` | | | ` ー--r‐'=;;;;___} ,,ヾ;;ヽ , -=- 、 i. ! .i__!_ノ ''ァ‐テ‐、!__ハ |/ ! ! ヽ/;;;;;;;ソ、 / ' , | | | (ヒ_] レ' ヒ_ン )レ/ / ! \  ̄\ \ , ' ' , | 八 !!"" ,___, ''" / , ' ! ' , \ \ / ', |'/ \|', ヽ _ン / /| | ' ., \ \ ,' ノ´ / ヽ、 / / ,ハ | | ヽ \ \ ,' ', / / >.ー--イ/ ∠__!__/ | '; \ \ i ', ./ ヾ ! '., /ヽ i´`゙ '; \ i ', ∧ ', | /ヾ、ー - ''" .| | i \ ; ' , / '., ', |/ __| | _,;={ ヽ `ヽ} ヾ i | 〉==='''" /`゙゙´ ,,' ', _/i }/ | / / ,,_ ,,' ', ,/ ヾ-- フ / / /i._ `゙'' - ,,,_ _,,-'' ' , _/ ;/\ ;;-'' ! //{_| ヾ  ̄ \ / / i'''i;;;;;`´、 | | i / ', \\ ヽ ,/ ;/ /-';;;;;;; ',ヾ====[二]";;;;;;; ', \\ ' , ,/ /´ /" /;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ',\ \\ /! ;;/ // i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;;;;'_ \__\\ ,、 _ i l / .// i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_゙;;-=''" ,..--..、', | lll| l\\ _/// l ;/ //__./|ヾ;;;;;;;;; -=''" / // 二''_', l lll| lll|. \\ { /-,,,_ ,ヾ" // | lll | lll | |;,_  ̄ ./´ '., ./ / /, - =、',l lll| lll|. \\ 〉三三ニフ // l lll | lll | | `''=-z,,-=/ {;;'.,/ // ,' i. ̄ ̄ \\ ,.' ,.' // | lll | lll | |=,,_ / ヾ;'., / ,' ,'.| \\ ,.' ,.' //  ̄ ̄ ̄ .!;、`゙='''"/ |;;;;'., ../〈 ! \\ ,.' ,.' // | ';、 / ヾ;;;;'., / ∧',| \\「誰が進撃の巨人について考察しろと言ったど。」れみりゃのツッコミが速攻で帰ってきた。「おぃい、私はお前が考えてくれと言うから考えてみたんだが?」「ズレてる!おもいっきり内容がズレてるど! この状況で何で進撃の巨人!?もう少し空気読もうよ!」てんこの明らかにズレている思考にはれみりゃは怒りさえ覚えてしまう。「そうだよ!」続いてそう叫んだのは⑨課の部下のゆっくりれいむの方だ。「おぉ、そのままガツンと言ってやるんだど!」さっきまで遊んでいたこいつが妙にかっこよく見えた瞬間である。「あのマンガはループ物だよ!れいむは絶対そう思う!」その直後にれみりゃはこのゆっくりが非常に格好悪いモノに見えた気がした。「おいぃ?何かってに進撃の巨人をループモノにしたがるわけ? 俺の知ってる限りその根拠は何処にもないのは決定的に明らか。」「根拠はあるよ!作者がオルタに影響受けてるところとか、第一話のやりとりとか!」「…確かに作者は進撃の巨人はマブラウオルタのパクリと言っているが、 話の本筋までマブラウの影響受けているとかあり得ないでしょう? それと、第一話のやりとりこそ単なるオルタの影響を受けた結果で それ以上でもそれ以下でもない可能性がある。」「でも!根拠は第一話のやりとりだけじゃないよ! 2000年後の君へと言うサブタイトルもループモノの根拠じゃないかな!」「ループモノだったら2000年なんて具体的な数字は出てこねぇでしょ? どっちかと言うと、「2000年後の君へこのメッセージを送る」、とかそう言う意味合いの方がしっくりくるぞ。」「う…。」二人のやり取りをれみりゃは呆然と眺めている。なんだコイツラ、何でおまえ達こんな所で進撃の巨人について語り合ってるんだ。今はそう言うことやってる場合じゃないだろ…。と、そんな事をれみりゃが思っていると。「おいおい、こんな所で無駄なことを語り合っていてもしょうがないだろ。」と、ここで⑨課隊員のまりさが二人の間に割り込んできた。「そ、そうだど!こんな時に何で暢気に進撃トークを…。」れみりゃが便乗して話を流れを変えようとしたが…。「この手のマンガはな、簡単には先を読ませてくれねぇよ。 おまえ等読者側がループモノだそうじゃないとか言っている間にも、 制作者側はさらに予想の斜め上をいく展開を考えている門なんだよ。 考えても見ろ、おまえ等エースが海賊王の息子だなんて予想できたか? ほむらがまどかの力を奪い取って悪魔になるなんて予想できたか? 作り手側の頭の中身なんて、読者が覗けるわけがないんだよ。」「ん?」まりさの話を聞いてれみりゃは首を傾げる。何だろう、まりさの話に不穏な空気を感じる。 /ヽ ∧ /;;;;;;;/ /;/ /;〉 _ 、_ /;;;;;;;/ /;/ /;/ __,==‐`゙ヾヽ`ヾV;;;;;;;;/ /;/_ /;/ _,≦ ̄ /;;;;;;;/__/;/;;/ レ __ /〉≦´ __/;;;;;;;;;;;;;;;レ;;;;/、 /;;//;;;/´ /;;;;;;;;;;;;;;/ ̄ ̄/;;/ Ⅵ レ' /;;;;;;/ /;;;//;;;/ /;;/ `゙/;;;;;;/ レ'´ /;;/ /;;/ /;;;;;;/ ∧/ レ' /;;/ NVヘトヘ、、 レ' ソ'⌒ヽ /NVレソ″ ヘハ 彡ミ}! |ミ`^ ⅤWミ、 彡ー' /゙ -=ミ、 ヽ 〃 《\ ゙'! u ㍉"i|! ≧_゙=、 /′ /  ̄__,≧='__ノ∨ u fミ彳イ 。 _, 〃/´ r―=、 ト、 / ノ 寸^ ヽ >, `´<\ 二ニ=-'´/ . . \ / ゜。 .\ /_゚ー=ニニ=- |! -=三三=- (_ Ⅵ ;彡=‐ / ∧ ∧「だからこれからの話なんてものは制作者に任せて、 まりさ達はライナーの魅力について語り合おうぜ!」目をキラキラと輝かせて二人にそう訴える間りさを見てれみりゃは確信した。ああ、コイツもバカだ!「は?まりさもバカじゃない!?何で裏切り者について 語り合わなくちゃ行けないのさ!」「れいむ、その発言はエレン側に感情移入しすぎていることを表している! そんな気持ちでループモノか否かについて語り合っていたなんてお笑いモノだぜ!」「おいぃ!ライナーについてだけ語り合おうなんて言ってるお前も視野が狭すぎる! 彼について語り合うなら仲間のアニやヘルベルト、 イヤ調査兵団、イヤイヤ進撃の巨人の登場人物全員について語り合わなくちゃ行けないでしょう!」「クッしまった!それは盲点だったぜ!」「後てんこちゃん、ヘルベルトって名前は間違ってるよ!」「くっ!とんでもない事実判明後もこいつの名前は 覚えない覚えにくい!」…完全に3人の世界である。我慢していたれみりゃも、すでに限界突破していた。「お前等なぁ!進撃トークはネット掲示板でやれって 言ってるんだどぉおおおおおおおおおおお!」次の瞬間、れみりゃはアラン限りの大声でそう叫んでいた。その直後に、れみりゃの耳にこんな音が聞こえてきた。ザッ!「……。」今、足音が聞こえたような、それも、中ではなく外の方から。「…まさか。」いや、まさかではない、れみりゃは直感する。ザッザッザッザッ。足音は確実に大きくなっている。それは誰かがこの物置に近づいてきていることの証明だ。「その日、私たちは思いだした、お化けの恐怖を…。」「こんな所で暢気に進撃の巨人について話している場合ではないと言う事実を…。」「進撃第一話のナレーション風に話してる場合かぁあああああ!」実に淡々とした口調で語るゆっくり二人組に向かって、れみりゃは激しく、情熱的にツッコミを入れた。ザッザッザッザッザ。そうこうしている内に足音はどんどん近くなっていく。「う、うわぁああああああ、どうするんだど、どうするんだど!」軽くパニック状態に陥るれみりゃ。「落ち着けれみりゃ、こっちに歩いてきているのが お化けとは限らないでしょう?」それをてんこが宥める。「い、言われてみれば…確かにそうだど…。」その言葉でれみりゃが何とか落ち着きを取り戻す。スーッ。そんなタイミングで引き戸が少し開いた。 _____________ |__/⌒i__________/ | | '`-イ/;; ;ヽ | | ヽ ノ |;; ィ●ァ ィ●ァ ;;| | | ,| |;; ;;| | | |. |;; c{ っ ;;| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 引き戸を今まさに開けようとしている細い指と、隙間からのぞき込む充血した瞳が見えた次の瞬間。「そぉい!」 /( _,,....,,....,,....,.,,.( ( r r ∠ ニ 三 |┃ ( /''r''''ヽ ;;;;/./ニ> |┃ / ̄ヽ{ ' } ..,,_..,, .|┃  ̄フ...人____( ) )''''''''' '''''ヽ_..,,-" .|┃ "- / / i ヽヽ |┃ i { { ! i i i ; i ', ' |┃ ノ ヽ ヽ ゝヽ人人、/_ノノ i ', ...ニ三|┃ ` i \ヽrr=-, r=;ァ| ノ i ....|┃ ,' | ).)" ̄ ,rェェェ、 ̄"' |/' | ! .三|┃ ノ | ,ノ |,r-r-| 人 V ノ ,.、 __ ..|┃/ | ( >、.._ `ニニ´i.イ ヽ ヽ(_,i !,,.-''" ノ |┃ 人 ヽ /ヽ二ン ヽ \ \.! ヽ -=ニ__ |┃ 〈 人 \ 〉/ { } ヽ i !, ヽ,! ! ‐--,' ニ 三 |┃ ) \ ''ヽ 人 ; ヽ r/ ヽ ー,--' |┃ く 人 ( ノ|・|ヽ ヽ、_ /! 7`\ ̄ .|┃ 人 /=∞=/)._ \ ヽ||・||) !`ー,ヽ-' ∧ \ .|┃/ .〈 ヽ、/ ) . /||・||( / ヽ\ ) |┃ \, .\ヽ ( ( (||・||) 人 \) )/ |┃ ...ニ三|┃ .,. -───-- 、_ ....|┃ ,r-< `ヽ、. .三|┃ _i」 i _ゝへ__rへ__ ノ_, `l ..|┃ ,ィ'^{ く `レ ゝ-'ー' ̄ ̄`ヽ_ト-、__イ、 .,}^ヽ、 |┃ / { ハ ヽ_ \ ゝ´,イ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ_ ´ ハ } \ |┃ / i !{ \ハ ト、´! ( ◎) (◎)y゛,ィ `Y }! i ヽ .|┃ L_, { ヘ _}》 ハ ! ,rェェェ、 .! ヽノ_ ノ } _」 |┃ `'Y⌒Y⌒ (,ハ |,r-r-| lヽ ヘ.⌒Y⌒Y´ |┃ 〈 i ハ i 〉 `ニニ´ ,.ィ' ヘ.,〉 三|┃ ヽヘハノ∨\ト`>...,,_____,.、.ィiノ^Y、( ....|┃ .三|┃ ..|┃ |┃ |┃てんことれみりゃは力技で僅かに開いた引き戸を閉めていた。すぐに扉の向こうから「ぎゃあ」という叫び声が聞こえる、指を扉でおもいっきり挟んだからだ。「て、てんこちゃん!絶対にこの扉を開けさせるなど!」「解ってる!あの指がちぎれる勢いで扉を閉めるべきそうすべき!」それでも構わずに二人のゆっくりは力を合わせて扉を閉め続ける!扉の隙間から見える手が痛みで悶えまくるが、それでも二人は扉を閉める手を一向にゆるめない!そしてれみりゃは呆然とこっちを見ている⑨課隊員二人に向かってこう呼びかけた。「何してるんだど!何でもいいからつっかえ棒になる物を持ってくるんだど!早く!」すると、隊員達はこんな事を言い出した。「…その日、れいむ達は気づいてしまった…。」「また進撃ナレ!?ツッコム余裕もないのにぼけるのは止めて欲しいど!」「そういいながら結局ツッコむ肉まんがいた!」「てんこちゃんも随分と余裕だどね!実際は一辺も気が抜けない状態なのに!」必死で扉を閉めながられみりゃとてんこはそんなやりとりを繰り広げる。そして⑨課二人はそんな二人のやりとりなぞお構いなしに、ナレーションの続きを始めた。「…この物置の扉が引き戸二枚で構成されているという事実に…。」「しかも扉は両方とも固定されていないという事実に…。」「…え?」最初、れみりゃは二人が何を言いたいのか解らなかった。きっと読者の皆さんの中にも文字を読んだだけじゃイマイチイメージできないのではないか?なので、ここはAAで説明する。 ____________________________ ┃| || |┃ ┃| l ̄ ̄ ̄ ̄| || l ̄ ̄ ̄ ̄| |┃ ┃| | | || | | |┃ ┃| ! ! || ! | |┃ ┃| | | || ! | |┃ ┃| ! | || ! | |┃ ┃| ├┬┬┬┤ [|||[|├┬┬┬┤ |┃ ┃| ├┼┼┼┤ || ├┼┼┼┤ |┃ ┃| ├┼┼┼┤ || ├┼┼┼┤ |┃ ┃| ├┼┼┼┤ || ├┼┼┼┤ |┃ ┃| ├┼┼┼┤ || ├┼┼┼┤ |┃ ┃| └┴┴┴┘ || └┴┴┴┘ |┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄要するに扉はこんな状態なのである。引き戸の中ではよく見かける、二枚の板で構成されたタイプの扉。真ん中を錠前などで固定することで、二つの扉を纏めて固定して開かないようにする扉。こういうタイプの扉の場合、二つの扉を別々に固定する方法が無い限り、例えば一方の扉を開けられないようにしても。 ──────────────────────────────────── _____________________________________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || | || | || 、、 | || ┼┐─ | ||  ̄| 、、 | || ┘ | || / | || / | || /| || | || /| || //| || ////| || _________| || r──-、 {二二 | {二二 | 匸二..__ノ ||ノ ||こんな風にもう一方の扉から簡単に開けることができてしまうのだ。あっさり開いたもう一方の扉から涙目(指挟んでいるからまだ痛い)で覗き込んで来たそいつとれみりゃの目があったその時。ゴオッ!ドガアッ!いきなり扉の向こうから飛んできた謎の物体がそいつの顔の側面に直撃!お化けはそのまま物置の中に横向きにぶっ飛んでいく!「う、うわあっ!?」自分達の方に向かって飛んできたお化けに驚いて思わず横に飛ぶ⑨課隊員。そしてお化けは、ズザザァッ!と顔面をこすり付けるようにして、地面に倒れ込んだ。「び、びっくりした…。」「な、何が起きたの?」何が起きたのか理解できずに混乱するゆっくり二人の前に、コロンとある物が転がり落ちる。 ノl、 /|. i ヽ、 __ノ { { __ --- ´ }. ,ゝ ´,r- , ,.-、ヽ ./ ソ /NVヽ. /V∨|`フ /,| l|( 0 ) ( 0 )|く`i iソl __二__ |く|.} `人 ´、_.ノ .l ヾ. ヽヽ、 ノ ./ ヽ/ヽー-─.´`V「こ、これって希望の面?」「あいつ、これを投げつけられて気絶したんだ!」希望の面はぶつかった衝撃で無惨にひしゃげている。こんな変形するくらいの勢いで投げつけられたら、さしものお化けも気絶するのも頷ける。…で、問題はそんな事をした奴が何者か、と言うことだ。ザッザッザッザッザッ!と、また外から足音が聞こえてくる。しかも今度は一人じゃない、複数だ。「ま、まだ外に何かいるんですかねぇ。」今更物置に引っ込んでいても、意味はない。ならば外に出た方が逃げれる可能性がある。迷ってる時間はない、四人は顔を見合わせ、コクリと頷いて一斉に外に出た。「う…。」「うわぁ…。」外の光景を見たれみりゃ達、もはや驚く言葉も出てこない。 ノl、 /| ノl、 / ノl、 /| ノl、 /|. i ヽ、 __ノ {. i ヽ、 __ノ {. i ヽ、 __ノ . i ヽ、 __ノ { { __ --- ´ } { __ --- ´ } { __ --- ´ } { __ --- ´ }. ,ゝ ´,r- , ,.-、ヽ ./. ,ゝ ´,r- , ,.-、ヽ ./. ,ゝ ´,r- , ,.-、ヽ .. ,ゝ ´,r- , ,.-、ヽ ./ ソ /NVヽ. /V∨|`フ ソ /NVヽ. /V∨|`フ ソ /NVヽ. /V∨|`フ ソ /NVヽ. /V∨|`フ /,| l|( 0 ) ( 0 )|く`i /,| l|( 0 ) ( 0 )|く`i /,| l|( 0 ) ( 0 )|く`i /,| l|( 0 ) ( 0 )|く`i iソl __二__ |く|.} iソl __二__ |く|.} iソl __二__ |く|.}} iソl __二__ |く|.} `人 ´、_.ノ .l ヾ `人 ´、_.ノ .l ヾ `人 ´、_.ノ .l ヾ `人 ´、_.ノ .l ヾ. ヽヽ、 ノ ./ . ヽヽ、 ノ ./ . ヽヽ、 ノ ./. ヽヽ、 ノ ./ ヽ/ヽー-─.´`V ヽ/ヽー-─.´`V ヽ/ヽー-─.´`V ヽ/ヽー-─.´`V希望の面を被り、首から下は全身をスッポリ隠すマントを身にまとった不気味な奴ら。そんな奴らがれみりゃの周りを囲んでいる。「その日、私たちは思いだした。」「初めて蜃気楼のEDで見たときの衝撃を…。」「誰も予想の付かないことをしでかすのが制作者側の使命であるという事も…。」「イヤもう良いから、三度目は要らないから!」れみりゃはうんざりした表情で、ツッコミを入れていた。そして、今は進撃第一話ナレーションをしている場合でも、そいつにツッコミを入れている場合でもなかった。希望の面を着けた不気味な連中はドンドンこっちに近づいてきているのだ。「お、おいぃ!あれは一体何なんですかねぇ!?」余りに得体が知れないそいつ等を見ててんこがそう叫ぶ。それに対して、れみりゃはこう呟いた。「わ、解らない…解らないけど…まさか、工場長の祟り…?」「え?それってもしかしてリーダーの作り話?」そう、MMRリーダーに扮したてゐがでっち上げた、工場町とじこと希望の面の昔話。…確かにあれはてゐの作り話にすぎない。しかし、しかしだ。「最初は作り話でも長い時を経て伝えられていく内に、 その話は真実になり力を持つ…そんな話を聞いたことあるど。」「あ、あの、それってどう言うこと?」⑨課隊員の問いかけにれみりゃはこう答えた。「…でっち上げの作り話が詰所に漂う何か怪しい力で本当になって その結果あんな化け物を呼び寄せたのかも知れないど!」「そ、そんな無茶苦茶な…。」れみりゃの話を聞いた⑨課隊員は困惑している。「おいぃ、推論話は後でやるべき、今は目の前の異常事態をどうにかすべきでしょう?」てんこはれみりゃ達にそう言ってくる。確かに、今は目の前の現状を何とかするのが先決だ。ザッ。と、その時、希望の面の一人が前にでてくる。他の希望の面と比べて明らかに豪華なマントを身にまとっている。。…もしかしてこいつらの代表みたいなものか?れみりゃとてんこはそう直感した。「…ねぇてんこちゃん。」「ん?」「今こっちに近づいてきた奴、もしかしてこの群のリーダーなんじゃないかど?」「それは私もそう思っていた所だが。」「…あいつを一撃でぶっ飛ばしたら他の連中もビビって逃げ出すんじゃないどか?」「それは一理あるな。」てんことれみりゃは顔を見合わせて頷く。そして、リーダーと思われる希望の面が一層れみりゃ達に近づいた次の瞬間…。「うぉりゃぁああああああああ!」れみりゃの姿が相手の視界から消えた。と、思った次の瞬間にはもう目の前にいた。てんこはれみりゃが相手の顔面にめり込んでいくのを野球のピッチャーがボールを投げ終えたときのポーズで、じっと見つめていた。何故そんなポーズを取っているのかって?実際に野球のピッチャーのフォームで思いっきりモノをブン投げていたからだ。その投げていたモノはボールではなく、れみりゃであっただけの話である。「そおりゃぁあああああ!」とにかくてんこの力を借りで驚異的な早さで敵の顔面にめり込んだ!そしてそのまま倒れ込む希望の面の顔面に張り付いたまま離れない!驚異のもち肌を利用し、敵の顔面に張り付き窒息させる!これぞ胴無しゆっくり奥義が一つ「地獄のもち肌」!「どうだ!どうだ!このまま窒息するまで離れないんだど!」希望の面は両手を出して顔に張り付いたれみりゃを引き剥がそうとする!周りの希望の面も最初は慌てふためくだけだったが、尋常じゃない状況だと気づいて、力を合わせ、れみりゃを引っ張っていく!しかしいくられ見りゃを引っ張ってもみょーんと伸びるだけで一向に剥がれない!「ようし!この調子で一気に窒息まで…!」「ま、待って!」と、そこでいきなりドクターストップをかける奴が居た。⑨課隊員の二人である。「なんだど!こっちは今忙しい…。」「だから待って!身体の方を見て!」「とんでもない事になってるから!」「…?」ゆっくり二人の言ってることが今一理解できないれみりゃ。身体をミロとは、こいつの身体を見ろと言うことか?なんでそんな事しなくちゃいけないのか、疑問に思いつつもれみりゃは身体のある方へ顔を向けてみた。マントがめくれて、その下にあるモノが見えている。赤い表面に白い模様、…なんか何処かで見たような。「…まさか。」あれほど引っ付いて離れなかったれみりゃが顔の上からあっさり降りる。そして、希望の面を把持してみた。「う、うわぁああああああああ!」 ∧ | | /´ ̄'!☆|"´ ̄\ / / | | \ / ノ | ! \__\ ∠〃 {ノノ_ハ_V レ'、_i_l>\__> /'レ小(●), 、(◎) 从l \ |('/ ̄ 'ー=-(# ̄///) 白目をむいて泡を吹くその素顔を見て、れみりゃは恐怖ではなく衝撃で、叫び声をあげていた。 次の話へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4397.html
台車に乗せられた檻の中にいるのは10匹の胴体の無いゆっくりれみりゃ。 この最もメジャーな捕食種は、空を飛ぶことでゆっくりとしてはでたらめな速さで移動することが出来る。 その高い機動力と旺盛な食欲を武器に通常種を追いまわし、蹂躙する恐るべき存在。 「うー!うー!」 「ううーーー!」 「ぎゃおー!」 人語を話すことの出来ない彼女達は一見すると楽しそうな笑顔を浮かべながらもここを出せと訴えてくる。 そんな要求を適当に聞き流しつつれみりゃ達をゆっくり達の姿が見えるところまで連れてゆく。 白い牙を光らせて、いっそう元気良く鳴いた直後、れみりゃ達を檻から解き放った。 「うーうー!」「うーっ!」 「れれれ、れみりゃだあああああああ!?」 「れびりゃいやああああああ!」 これが本能のなせる業なのか、生気を失った瞳で怯えていたゆっくり達は蜘蛛の子を散らしたように逃げ始める。 もはや絶望しきって微動だにしないのではないかとも思っていただけに、これは嬉しい誤算だった。 しばらく餌を与えていなかった10匹のれみりゃは涎を垂らしながら獲物めがけて一直線に飛んでゆく。 「うーうー!」 「や、やべでえええええええええ!?」 「ま、まりざああああああ!?」 最初に襲われたのは1匹の成体のゆっくりまりさ。 彼女の頭に食いついたれみりゃは本能の赴くままにその中身を吸い上げる。 そして、まりさが襲われたためについ足を止めて振り返ってしまったれいむ目掛けて2匹のれみりゃが牙を剥いた。 「ゆぐっ!いぢゃ、いだぃい!?やべでね!ゆっぐぢやべでね!?」 「「うーっ!」」 「ゆっぐ・・・やめでよぉ、ゆっぐぢぃ・・・!」 毒による理解不能の死や人間による不条理かつ一方的な暴力とはまた違った恐怖がゆっくり達を包み込む。 毒ならば、人間相手ならばもはや諦めるしかなかった。 しかし、れみりゃならば逃げれば死なずに済むかもしれない。 「ゆっぐぢやべでね!あでぃず、ゆっぐぢぢだいわ!?」 「おちびちゃんはまもるよ!ぷくうううううう!」 「「おかーしゃん!?」」 若いありすが喚く傍らで1匹のれいむが頬を膨らませてれみりゃを威嚇していた。 恐らく子どもを守るためなのだろうが、空を飛べるれみりゃに通常種が一対一で勝つ事は不可能。 1匹のれみりゃが彼女の頭に噛み付いている隙に、別のれみりゃが子ゆっくりに迫る。 「おぢゃああぢゃ・・・ぎゅ!?」 「うーうー!」 「ゆゆっ、おちびぢゃ!?やべでね、ゆっくぢはなれでね!?」 が、そうそう簡単に食うものと食われるもの関係が変わるほど世の中は甘くない。 何とか対抗策を考えようにもそれを仲間に話す前に食われ、よしんば話してもうまく実行できる保証も無い。 ましてや、こんな平坦で開けた場所でれみりゃを相手にするなど自然では愚の骨頂でしかない。 「ゆ゛っ・・・」「まぢざぁ・・・」 「おきゃ、ゆびぃ!?」 「おぢびぢゃあああ、ゆぎぃ!?」 「ごんなの!どかいはぢゃ、ないいいいい!」 そうこうしているうちにも全てのれみりゃが適当なゆっくりを見繕ったらしく、満面の笑みを浮かべて食事に取り掛かる。 彼女達は狡猾にも上から覆いかぶさるようにして食いついているので他のゆっくりから攻撃を受けにくい。 もっとも、幸いにも狙われなかったゆっくり達は離れたところで固まって怯えるばかりなのだが。 「ゆっぐ・・・れいぶのおぢびぢゃ・・・ゆ゛っ」 「ぢんぼおおおおおおおお!?まらっ!?まらっ!?」 「むっきゅううううううう!」「ゆげぇ・・・」 やがて最初に襲ったゆっくりを食べ終えたれみりゃ達は次の標的を探し始めた。 うーうー!と先ほどよりも力強い声で鳴きながらふらりふらりと飛び回る。 それを見たゆっくり達の中には立ち向かおうと頬を膨らませるものもいたが、大半は逃げ惑う。 「ごわいよおおおお!ゆぐっ、おみずざっ、やべっ・・・やべでぇ!?」 「おびずざん、どがいはぢゃないわああああ!?」 「ゆゆっ、やべでね!こっぢごないでね!?」 逃げ惑う最中に柵のあった場所の外側にはみ出してしまい、3匹ほどのゆっくりが落とし穴に落ちた。 それを見た他のゆっくり達は方向転換しようとするが、前が見えていないゆっくり達とれみりゃが行く手を阻む。 こうして思うように身動きが取れなくなったところに更にれみりゃが悠然とゆっくり達の頭にかじりついた。 「ゆ゛っ!や、やべでねぇ!?」 「ゆっぐりぃ!ゆっぐりぃ!?」 「ゆっくりやべでね!ゆっぐぢぢでね!?」 必死になって許しを請うゆっくり達。 しかし、れみりゃ達にそれに応じる理由がない以上、止めるはずがない。 それどころか、悲鳴を楽しむためにいっそう勢いづいてしまった。 「うーうー!」 「やべでー!でいむのあがぢゃああああん!?」 「おきゃああああぢゃあああああ、びぃ!?」 あえて死なない程度に衰弱させてから子どもを狙うれみりゃ達。 身動きひとつ取れない彼女達の前で、必死に助ける子ども達が無残にもれみりゃの中に消えてゆく。 そして、喪失感に絶望する親達は落とし穴の中の水へと落とされた。 「やめぢぇえええええ、びゅ!?」 「あぢずのおぢびぢゃああああああん!?」 「やべでね!おびずざんはゆっぐぢでぎないよ!?ゆぐぅぅぅ!?」 「わきゃりゃに゛ゃいよおおおおお!?」 流石は捕食種とでも言うべきだろうか。 自分とさほど変わらない大きさの成体を含めた相当の数のゆっくりがあっという間に消えてゆく。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょん・・・いろんな味を楽しむかのように。 「ゆひぃ!こっち、ごないでね!」 「「おきゃあああぢゃあああ、まっぢぇえええええ!?」」 「もうやだ!れいむおかーさんやだあああああ!?」 中には恐怖のあまりに子どもを見捨てて逃げ出すものもいた。 しかし、そういった個体を追うときはあえて子ゆっくりを狙わず、とにかく成体の捕獲に全力を上げる。 恐らく、そうやってじっくり恐怖を味あわせることで甘味が増すことを理解しているのだ。 「ゆっぐ・・・もうやだ!おうぢがえる!?」 「「おきゃーしゃあああああん!」」 「うーっ!!」 こうして次々にゆっくり達の中身を吸い出し、あるいは面白半分に嬲り殺してゆく。 哀れな餌達はなすすべもなく食われ、時には食われることさえなく次々にはかない命を奪われる。 その、傍目には間抜けだが凄惨な宴は10匹のれみりゃが遊びつかれておりに戻ってくるまで続けられた。 「ゆゆっ!なんだかへんなこがいるよ!」 「ゆぅ・・・なんだかゆっくりできないよ・・・」 「りーぐるんるん!」 れみりゃが去って一息ついたゆっくり達に新しい脅威が差し向けられる。 その名もゆっくりりぐる。成体でも赤ゆっくりの半分ほどの大きさしかない希少種のゆっくりだ。 彼女達の特徴はその小ささと、古いゆっくりが持っていたとされる壁のぼりの能力を受け継いでいる点。 そして・・・・・・ 「ゆゆっ、やめてね!?れいむのおくちにはいら・・・ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!?」 「ゆ?・・・れ、れいむ?!」 「やめちぇね!れーみゅ、ゆぐっ!?」 何よりも特筆すべきは相手の体内に侵入し、中から食い破ると言う恐ろしい捕食方法だろう。 真っ先に標的にされたれいむ親子がりぐるの集団に進入を許し、内側から食い破られていた。 泡を吹き、白目を剥いた恐ろしい形相で呻きながらのた打ち回り、やがて赤れいむの皮を破ってりぐるが飛び出してきた。 「りーぐるんるん!」 「おくちをとじるよ!むん!」 「むーしゃむーしゃ!」 そう言ってまりさは思いっきり口を瞑った。 しかし、りぐるは口内で生成される微量の鬼胃酸でいとも容易く皮を破って体内への侵入を試みる。 結局、まりさはその拍子に声を上げてしまい、他のりぐるの口からの侵入を許してしまった。 「ゆぐっ!やべでね!まぢざ、おいぢ、ぢぢ・・・ぢ、ぢ・・・ゆ゛びぃ!?」 「りーぐるんるん!」 「ゆぅぅぅううう!そうだわ!」 その凄惨な光景に驚愕し、多くのゆっくりが逃げ惑う中、1匹のありすが敢然とりぐるに飛び掛った。 圧倒的な体格差に物を言わせてのボディプレス。 平地であることが幸いしたのか、りぐるはくぼみに身を隠して攻撃をかわすことが出来なかった。 「ゆゆっ!いっぴきやっつけたわ!」 「「「「りーぐるんるん!」」」」 「ゆゆっ!どおぢでー!まだいっばいいるよおおおおお!?」 が、解き放たれたゆっくりりぐるの数はおよそ100匹。 あっという間に取り囲まれてしまったありすは、わずかな隙にりぐるに侵入される。 こうなってしまえば後はただ食われるばかり。 「ゆ゛っ!いだっ、いだいいいいいい!?ごんなの、どかいはぢゃないわ!?」 「「「りーぐるんるん!」」」 「や゛べ・・・でぇ・・・」 またたく間にありすの柔らかい皮は外と内から溶かし、食いちぎられてみるも無残な姿になってしまう。 破れた皮からカスタードが漏れ出し、彼女がもはや助からないことを示している。 10秒後、中に侵入したりぐるが飛び出してきたときには、ありすはすでに息絶えていた。 「「「「「りーぐるんるん!」」」」」 「「「りーぐるんるん!」」」 「ゆうううう!ゆっくりしね!」 カサカサと地面を這いながら逃げ惑うゆっくり達に近づいて行くゆっくりりぐるの群れ。 衝動に任せて若いまりさがその群れの中に飛び込んで行くが、2匹ほど潰しただけで大半が健在。 今度はそのまりさに目を付けたらしく、彼女の周りをくるくる回りながら、歯と酸でじわじわと嬲る。 「ゆぐっ!いだいよ、やべでね?!」 「りーぐるんるん!」 「ゆぶぅ!やべでえええええ!?おぐぢさんはまりざのゆっぐぢぷれいずだよ!?」 が、必死の抵抗もむなしく、まりさもまた中と外から食い破られてずっとゆっくりしてしまった。 その後もりぐる達は今までと同じように集団からはなれた個体を襲う戦法を繰り返した。 その度に数を減らしながらも1匹1匹確実に食い散らかしてゆく。 「むきゅ・・・ここまでね。でも・・・!」 「「「りーぐるんる、びぃ!?」」」 「さあ、ぱちぇのおくちにはいってきなさい!」 集団の中にいてこそ力を発揮するはずのゆっくりぱちゅりーが意外な奮戦を見せていた。 どうやら彼女は現在のりぐるの戦法が最善のものでないことに気づき、身をもって仲間に戦い方を示しているようだ。 小さなりぐるがその力を遺憾なく発揮するのは一箇所に固まっている集団の中に潜り込んだその時である。 「む゛ぎゅ・・・」 「「りー・・・ぐ、るん・・・る・・・」」 「「「!!?」」」 何故かぱちぇを食い破って出てきた仲間が虫の息であることを知ったりぐる達は驚愕した。 1匹はぱちゅりーに食われ、もう1匹は彼女があらかじめ含んでいた土を彼女の中で被って痛手を負わされた。 平坦な場所で、死を覚悟して戦えば体の弱いぱちゅりーでさえも5匹は倒せる。 その事実がゆっくり達を励まし、りぐる達を恐怖のどん底へと陥れた。 「れいむ、おちびちゃんのためにがんばるよ!」 「まりさもゆっくりがんばるよ!」 「わかるよー」「ちーんっぽ!」 生き残ったゆっくり達の中でも勇敢な数匹がぱちゅりーの遺志を継いで、りぐる達めがけて飛び跳ねてゆく。 一方のりぐる達は一応抵抗するものの、先ほどまでの勢いは微塵もなく明らかに逃げ腰だった。 「ゆっくりふまれてね!」 「「ゆぎっ!?」」 「「「りーっぐるんるーん!?」」」 れいむの一撃で2匹のりぐるが潰され、続く2度目の踏みつけで更に1匹のりぐるが潰される。 りぐるの攻撃には先ほどまでのキレも統率の取れた動きもなく、それがさらにれいむ達を優位に立たせる。 こうして、たった1匹のれいむを倒すために最終的に9匹ものりぐるが犠牲になった。 「ゆーっ!ありすもいくわ!」 「むきゅ・・・ぱちぇもがんばるわ~」 「りーっぐるんるーーーーん!?」 更に続々と参戦するゆっくり達を前にりぐる達は完全に戦意を失って逃げ惑う。 が、必死の逃亡も逃げられない状況ではジリ貧を招くだけ。 1匹、また1匹と潰されながら徐々にその数を減らし、更に10匹ほどのゆっくりを道連れにりぐるは全滅した。 「ゆふぅ~ん、ゆうかすっきりしたいわ!」 「ゆゆっ!ゆうかだよ!?」 「ゆうかがたくさんいるよ!ゆっくりぃ?」 思った以上に不甲斐なかったりぐるの代わりに、今度は発情しているゆうかを20匹ほど差し向ける。 ゆっくりゆうか。何故か畑を耕すことを好むゆっくりで、一般に捕食種とされている。 しかし、正当防衛でもない限り積極的に他のゆっくりを食べようとしない彼女の捕食種たる所以はあまり知られていない。 「ゆっくりしていってね!ねえ、まりさ、ゆうかとすっきりしましょ?」 「ゆゆっ!?ま、まりさは・・・ゆ、ゆっくりぃ・・・?!」 「まりさのほっぺ、とってもすべすべでゆっくりできるわ!」 本来ここまで積極的な種ではないのだが、すでに発情しているがゆえにすぐにすっきりーを求めるゆっくりゆうか。 まりさはその申し出にためらうが、ゆうか種は総じて美ゆっくりとされている。 このゆっくり出来ない地獄の中でそんなゆうかに積極的に迫られて抗うことなど出来るはずもなかった。 「ゆぅ~ん!ゆ、ゆうかのほっぺもとってもゆっくりしてるよ!」 「す~りす~り」 「す~りす~り・・・ゆっくり~」 ゆうかの美貌を間近で目の当たりにしたまりさはもう彼女の虜。 他のゆっくりの目もはばからずにすりすりに興じる彼女の頬はとてもだらしなく緩んでいる。 今、柵?の中ではそんな痴態が差し向けられたゆうかと同じ数だけ繰り広げられていた。 「ゆぅ~ん、ゆうかおーねちゃんとってもゆっくりしてるね!」 「れいむもとってもゆっくりしてるわ!す~りす~り」 「ゆぅぅうん・・・とってもとかいはだわ!」 最初は軽いスキンシップ。 その行為を徐々に激しくしていくと、頬をこすり付けあう2匹の体から汗のようなものが噴き出す。 汗のようなものをお互いの頬に練りこむように、いっそう激しく頬を擦り付ける。 「ゆ~ん、ゆふん・・・ゆぅぅぅうん・・・」 「ゆぅ・・・まりさぁ~、ゆっくりぃ~♪」 やがて、2匹の頬が赤く染まり、体温も若干上がって本格的にすっきりーの体勢に入る。 と言っても人間の目には今までの頬ずりを体が湿った上体で続けているだけにしか見えないのだが。 それでも2匹にとっては情熱的な愛の舞踏であることに違いはなく・・・お互い、徐々に昂ぶって行く。 「ゆっ!まりさぁ・・・ゆっくりぃいいぃぃい!」 「ゆぅぅぅぅうん・・・ゆうかぁあぁぁ・・・!」 「「すっきりー」」 お互いのゆっくりした気持ちが最高潮に達した瞬間、同時にすっきり宣言をした。 直後、まりさの額からにょきにょきと茎が生え、そこにいずれ赤ゆっくりとなる小さな実が実る。 他のゆっくり達もゆうかでないほうの種がにんっしんっしたらしく、それぞれ額に赤ゆっくりを実らせていた。 「ゆゆ~ん・・・すごくゆっくりしたあかちゃんだよ~♪」 「ゆうかとありすのとかいはなあかちゃんだわ!」 「みんなとってもゆっくりしてるね!」 本人達ばかりでなく、周りに居た他のゆっくり達も子どもの誕生を祝福する。 こんなゆっくり出来ない場所でようやく見つけたゆっくりをかみ締め、分かち合うように・・・。 後のことを考えていないのか、考えたくないだけなのか、ただ目の前のゆっくり出来るものを眺めながら微笑んでいる。 「ゆぅ・・・ゆうか、みんながみてるよ!ちゅっちゅははずかしいよぉ」 すでに公開交尾をしているにも関わらずゆうかにキスを迫られて照れる彼女のつがい達。 しかし、その表情はまんざらでもなくあっさりとゆうかのキスもといちゅっちゅを受け入れた。 「~~~~~~~っ!!?」 「おああああああ!?」 「うあ゛あ゛ーーーーっ!?」 直後、ゆうかと口づけを交わしたゆっくりがろれつの回っていない悲鳴を上げた。 当のゆうかは涼しい顔をしてつがいから引きちぎった舌を地面にはき捨てると、再びパートナーに擦り寄る。 そして、茎を折らないように彼女達をひっくり返すと、底部を容赦なく食いちぎり始めた。 「あ゛あ゛あ゛・・・!?」 「う゛い゛い゛いい゛ぃ!?」 「ゆゆゆっ!や、やめてあげてね!いたがってるよ!?」 周囲のゆっくりはその凶行を必死に止めようとするがゆうかは一向に止めようとしない。 何匹かは力づく止めようとしたが、ゆうかの方が圧倒的に身体能力が高くそれも叶わなかった。 そうこうしているうちにも茎を生やしたゆっくり達の底部は二度と使い物にならないほどに傷つけられていった。 「う゛う゛・・・うい゛ッ!?」 「・・・ゆっくりかんせいしたわ」 「ゆえーん、ぎょわいよおおおお!?」 今や周囲のゆっくり達はゆうかに近づこうとすらせず、遠巻きから様子を伺いながら怯えるばかり。 が、ゆうかは舌と底部を失いただの鉢植えとなってしまったつがいを眺めながら満足げに笑っている。 それから傷を付けすぎて中身が漏れ出している場所がないかを念入りに確認し終えると、大事な鉢植えに頬ずりをした。 「ゆうかのあかちゃん・・・ゆっくりうまれてね」 総勢20匹、もとい20個のゆっくり植木鉢というのは中々の壮観で、虐待家にとっては悪くない光景だろう。 しかし、今回の目的はあくまで虐殺。そんな有様になったゆっくりを生かして嬲るというのは目的外。 と言うわけで、全力で植木鉢どものそばまで駆け寄ると彼女達を踏み潰し、放り投げ、水の中に落として処分した。 「ゆゆっ、ゆうかのあかちゃ・・・ゆ゛っ!?」 「なにするの、ゆっくりやめて・・・ぎぃ!?」 ついでに文句をたれてきたゆうかも処分し、いつの間にやら100匹以下にまでを数を減らしたゆっくり達と向かい合った。 (その5へ)
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/357.html
注意書きです。 1.駄文です。 2.あなたの持っている虐待鬼威惨のイメージが崩壊する可能性があります。 3.ほぼ全てのゆっくりのイメージが崩壊する可能性があります。 4.虐待描写がほとんどありません。ストレスがマッハでヒャア!な感じであなたの健康を損なう可能性があります。 それでもOKという方のみどうぞ。 ある街のある一軒家に、一人の虐待鬼威惨と三匹の飼いゆっくりが住んでいました。 鬼威惨は平日は加工所で働き、休日は森や山へゆ虐をしに出かけ、 飼いゆっくり達は思い思いにゆっくりしながら鬼威惨の帰りを待っていました。 そんな何気ないながらも充実した日々に、鬼威惨も飼いゆっくり達も満足していました。 しかし、ある日の事。鬼威惨の飼いゆっくりの一匹であるゆっくりうつほがこう言いました。 「うにゅほ、『かりすま』がほしいよ!」 これは、目に見えない大切なものを求めるゆっくりうつほの物語です。 「うにゅほのカリスマ求道記」 作者:ぺけぽん 「うにゅほ、『かりすま』がほしいよ!」 うつほはそう言ったものの、実際の所、『かりすま』が一体どういったものなのか、さっぱり分かりませんでした。 とにかく欲しい。突然そう思ったのです。 うつほの突発的な思いつきはこれが初めてではなく、むしろ本能のようなものでした。 うつほはおつむが足りないおバカなゆっくりです。 しかし、様々なものに対する興味心や追求心はゆっくり一です。 知らない事はお兄さんに聞けば良い。 うつほは『かりすま』が何か、鬼威惨に聞いてみる事にしました。 「おにいさん!『かりすま』さんってなに?おしえて!」 うつほは鬼威惨に『かりすま』とは何か尋ねました。しかし鬼威惨は……。 「ヒャッハァァァァ!!!んな事は自分で考えなぁ!!!」 「ゆぎぃぃぃぃ!?」 只今ゆ虐の真っ最中でした。それに、鬼威惨はこういったタイプの質問に答えるのが大の苦手だったのです。 「ゆにゅう……」 取り付く島は無し。仕方無くうつほは、同じ飼いゆっくりの一匹であるおりんに聞く事にしました。 「ヒャッハァァァァ!!!次は針山地獄だぜぇ!!!」 「ゆっぐりできないぃぃぃぃ!!!!」 「おりん!『かりすま』ってなに?おしえて!」 うつほはおりんに『かりすま』とは何か尋ねました。しかしおりんは……。 「うーん……、ごめんね、おくう。なんのことだかさっぱりわからないよ!」 「うにゅう……」 自分より頭が良いおりんに知らないと言われ、うつほはへこんでしまいました。 「さとりさまならなにかしってるんじゃないかな?」 「うにゅ!そうだね!きいてみるよ!」 おりんにそう言われたうつほは、同じ飼いゆっくりの一匹であるさとりに聞く事にしました。 「さとりさま!『かりすま』ってなに?おしえて!」 うつほはさとりに『かりすま』とは何か尋ねました。しかしさとりは……。 「……ごめんなさい、おくう。わたしにもわからないわ」 「うにゅうぅぅ……」 自分よりさらに頭が良いさとりに知らないと言われ、うつほはさらにへこんでしまいました。 うつほは困りました。『かりすま』が何か聞く事が出来る相手が誰もいないのです。 うつほの物語はここで終わってしまうのでしょうか?……と思っていたその時です。 「だったら、おくうのほかのおともだちにきいてみたらどうかしら?」 さろりがうつほに助け舟を出してくれました。 うつほはすっかりその事を忘れていました。 うつほには近所の同じ飼いゆっくりの友達がたくさんいるのです。 うつほは3以上の数を数える事は出来ませんでしたが、たくさんいるという事ははっきりしていました。 その幅広いゆん脈は、うつほの人懐っこさと、天真爛漫な性格だからこそ可能だったのです。 分からない事は友達に聞こう。うつほはそう思いました。そうと決まれば即行動です。 「ありがとう、さとりさま!うつほ、これからでかけてくるよ!」 「くらくなるまえにかえってくるのよ」 さとりの注意を聞くのもそこそこに、うつほは大急ぎで鬼威惨の家を飛び出しました。 ~Day 1~ うつほは東地区一丁目の紅井さんの家にやって来ました。 紅井さんはうつほを快く家に上がらせてくれました。 「れみりあ、ふらん!『かりすま』ってなに?おしえて!」 うつほは紅井さんの飼いゆっくりであるれみりあとふらんに『かりすま』とは何か尋ねました。すると二匹は……。 「ククク……。『かりすま』とはつねにゆうがでいることよ……」 「ウフフ……。そしてざんこくさもみにつけていなきゃだめだよ……」 そう言う二匹には、何か威圧的なオーラが漂っていました。 「れみりあ、ふらん、うつほちゃん、おやつだよ~」 紅井さんが三匹のためにおやつのプリンを持って来てくれました。 「え!?ぷりん!?」 「わーい、やったー!!」 さっきのオーラは何処へ行ってしまったのか。 れみりあとふらんはプリンを目の前にあっという間に『かりすまぶれいく』してしまいました。 「わーい、おいしー!」 「うー、あまあまー!」 「ゆにゅにゅー!」 三匹はニコニコ仲良くおやつのプリンを食べていました。 鬼威惨の家に帰ったうつほは、さっそく学んだ『かりすま』を実行してみる事にしました。 「うっにゅっにゅ……」 うつほは見る者を恐怖させるような笑みを浮かべ、邪悪なオーラを発しました。 ……ですが。 「ヒャァァァァ!?どうしたうつほぉぉぉぉ!?」 「どうしたの、おくう……?」 「おりん、きっとおくうはなにかわるいものでもひろいぐいしたのよ」 家族を恐怖させるどころか、逆に心配させてしまいました。 「うにゅう……」 ……これは『かりすま』じゃ無い。うつほはそう思いました。 ~Day 2~ うつほは西地区一丁目の西園寺さんの家にやって来ました。 西園寺さんはうつほを快く家に上がらせてくれました。 「ゆゆこ!『かりすま』ってなに?おしえて!」 うつほは西園寺さんの飼いゆっくりであるゆゆこに『かりすま』とは何か尋ねました。するとゆゆこは……。 「こ~ぼね~」 ただ美味しそうにゆっくりフードをむしゃむしゃ食べているだけでした。 「ゆゆこ!たべてばかりじゃなくてうつほのはなしをきいてよ~!」 「こ~ぼね~」 それでもゆゆこは食べる事をやめません。 「こ~ぼね?」 ゆゆこは自分が食べているゆっくりフードをうつほも食べるよう勧めました。 「いいの?うにゅー!いただきまーす!」 さっきまでの不機嫌はどこへ行ってしまったのやら。 うつほはゆゆこと一緒にゆっくりフードをむしゃむしゃ食べ始めました。 「おいしー!」 「こ~ぼね~」 「ヒャッハァァァァ!お前ら、飯だぜぇ!」 鬼威惨が特製炒飯を晩御飯に出しました。 「うにゅー!」 「いただきまーす!」 「いただきます」 三匹は美味しい炒飯を残さず平らげました。 「うにゅ~」 お腹一杯のうつほはとてもご機嫌です。 何か大切な事を忘れているような気がしましたが、今日は美味しいものを沢山食べる事ができたので、あまり気にしない事にしました。 ……結局、うつほは数時間後に『かりすま』探しの事を思い出したのでした。 ~Day 3~ うつほは北地区一丁目の山田さんの家にやって来ました。 山田さんはうつほを快く家に上がらせてくれました。 「えーき!『かりすま』ってなに?おしえて!」 うつほは山田さんの飼いゆっくりであるえーきに『かりすま』とは何か尋ねました。するとえーきは……。 「『かりすま』とはなんでもしろくろはっきりつけられることだぞ!」 えーきは自信満々にそう答えました。 「えーき、うつほちゃん、カフェオレをどうぞ」 山田さんが二匹のためにカフェオレ(ストロー付き)を持ってきてくれました。 「うにゅ~、あま~い」 うつほはココアを美味しく飲んでいましたが、えーきの方に目をやると、何だかえーきの様子がおかしい事に気付きました。 「うにゅ?えーき?」 「う……、し、しろ……?いや、くろ……?……し、しろくろつけられ……な、い……」 えーきはカフェオレを目の前にして、目をグルグル回しながら気絶してしまいました。 幸い、うつほの悲鳴を聞いた山田さんがすぐにえーきにオレンジジュースをかけたので大事にはなりませんでした。 「ヒャッハァァァァ!お前ら、帰ったぜぇ!」 鬼威惨が仕事先である加工所から帰って来ました。 「うにゅにゅー!」 「おにいさんおかえりー!」 「おかえりなさい」 三匹はお兄さんを玄関先で出迎えました。 「う、うにゅ……!?」 うつほはお兄さんの姿を見て、だんだん気分が悪くなってきました。 そして、うつほは目を回して気絶してしまいました。 「ヒャアァァァァ!?どうしたうつほぉ!?」 「おくう、しっかりー!」 「しっかりしなさい、おくう!」 ……その時お兄さんが今着ている服は、加工所支給品である、灰色の作業服でした。 ~Day 4~ うつほは南地区一丁目の八坂さんの家にやって来ました。 八坂さんはうつほを快く家に上がらせてくれました。 「かなこ!『かりすま』ってなに?おしえて!」 うつほは八坂さんの飼いゆっくりであるかなこに『かりすま』とは何か尋ねました。するとかなこは……。 「そりゃあやっぱり、いついかなるときもどっしりとかまえていることが『かりすま』だろうねぇ」 かなこは貫録たっぷりにそう言いました。 「あーうー!」 「こっちですよ、すわこさま!」 庭では八坂さんの他の飼いゆっくりであるすわことさなえが楽しく遊んでいました。 「うにゅー」 その光景を見て、楽しそうだなとうつほは思いました。そして何気なく横にいるかなこの方を見てみると……。 「あぁ、すわこはやっぱりかわいいなぁ……」 そこには貫録もへったくれも無い、だらしなく顔を伸ばしているかなこがいました。 「あぁかわいいかわいいすわこかわいいよすわこちゅっちゅしたいでもきらわれるかもでもあああぁやっぱりすわこはかわいいなぁ!」 「……うにゅ」 そんな危ないかなこを見て、うつほは良く分かりませんが、後ずさりしていました。 鬼威惨の家に帰ったうつほは、さっそく学んだ『かりすま』を実行してみる事に……。 「うにゅ……」 ……出来ませんでした。 あの道に踏み込んでしまったら、もう戻れない。 うつほはそんな恐怖を感じていました。 「うつほー、ごはんだよー」 向こうでおりんが呼んでいます。 「う、うにゅー」 ……今日見た事は全て忘れよう。忘れるのは得意だ。うつほはそう心に決めました。 「『かりすま』はぱわーなんだぜ!」 「ちんちん!ちんちん!」 「みなさい、このわきを!『かりすま』があふれでているでしょう!?」 「もっといっしょにあつくなるお!」 「びっぐまらぺにっす!!」 「……めどい」 「さあ!『かりすま』あふれるしょうじょしゅうをかぎなさい!」 「ゲラゲラゲラゲラ!」 うつほは様々な友ゆんに『かりすま』とは何か尋ねました。 しかし、その答えにうつほが納得するようなものはありませんでした。 「うにゅぅ……」 うつほは窓の外をただ眺めていました。 「あら、おくう。きょうはともだちのいえにいかないの?」 「……さとりさま」 普段とは違い、ボーっとしているうつほの姿を心配したさとりが、様子を見に来ました。 「……ねぇ、さとりさま」 「なぁに?おくう」 「……うにゅほじゃ、『かりすま』はみつけられないのかな……?」 「……そんなことはないわよ」 探しても、探しても、見つける事が出来ない。 「……うにゅほが、ばかだからかな……?」 「あなたはおばかじゃないわよ」 自分が馬鹿だから。何も分かっていないから、見つけられない。 「……なんで、うにゅほには、『かりすま』がないの……?」 「……」 皆はちゃんと『かりすま』というものを持っているのに。 「……うにゅほが……。……だめなこだか」 「あなたはだめなこなんかじゃない」 さとりの言葉が、うつほの言葉を遮りました。 いつもの静かな声とは正反対の、力強い声で。 「……おくう、いえ、うつほ。あなたは、だめなこなんかじゃないわ」 「……」 「……いい?うつほ。あなたもね、ちゃんと、『かりすま』をもってるのよ」 「……!?」 「うそなんかじゃないわ。……そうね、だったらすこししつもんするわね」 「うにゅう……」 「あなた、いろんなともだちが『かりすま』をもっているっていってたのよね?」 「うにゅ……」 「そして、その『かりすま』がどんなものか、あなたにおしえたのよね?」 「……うにゅう」 「それがこたえよ」 「うにゅ!?」 「『かりすま』なんてことばは、ただのかざりなの。たいせつなのは……、じぶんが、しんじつづけているものよ」 「……?」 「うつほ。あなたはすこしおばかで、かんがえがあさくて、いつもわたしたちをはらはらさせてばかりだわ」 「う、うにゅう……」 「けれども、そんなことはきにしなくてもいいの」 「……?」 「そんなもの、あなたの『かりすま』とくらべたら、ほんとうにちっぽけなものだもの」 「……うにゅほの……、『かりすま』……」 「ええ。あなたは、とてもじゅんすいで、うらおもてのないこころのもちぬしよ」 それは、自分が『さとり』であるからこそ、言える言葉でした。 「……うにゅほが……?」 自分の本当の良さに。このおバカなゆっくりは気付いていません。 「わすれないでちょうだい。そのやさしいきもちだけは……」 「……」 「かわらないでちょうだい。そのじゅんすいなこころだけは……」 「……」 「うつほ。それが、だれももっていない、あなただけの、『かりすま』だから……」 「ヒャッハァァァァ!お前ら、行ってくるぜぇ!」 ……結局。うつほは、『かりすま』というものを見つける事ができませんでした。 「おにいさんいってらっしゃーい!」 ……ですが、うつほは悲しんではいませんでした。 「いってらっしゃい」 何故なら。うつほは最初から持っていたからです。 「うにゅー!」 自分だけの。たった一つの。誰にも真似できない。 誇らしい『カリスマ』というものを。 END あとがき 反省点です。 1.これ、虐待鬼威惨じゃなくて、ただの騒がしいお兄さんだよねぇ……? 2.おりんはいらない子なんかじゃありません。私の実力不足です。 3.確実に途中でヒャア!ってなった人がいると思うんですよ。 結論 やっぱりどうしてもゆ虐を表現するっているのが難しいです。 確実に愛でになってしまいます。 初投稿の際の、皆さんの数多くのコメント、とても感謝しております。 本当はもっと書きたいのですが、来週とさ来週にテストが入るので、勉強しなければいけません。 恐らく、次はきめぇ丸ともみじがメインのSSを載せると思いますので。 ご感想、お待ちしています。
https://w.atwiki.jp/vinyu/pages/13.html
我らが幻想乳帝国住人の紹介である プロフ キャラ 好きなおっぱい 一言 備考 タグ 編集 黒雛 レミリア 巨乳 ヽ( ω )ノ三ヽ( ω )ノ 一応創設者みたいです ・7英雄 編集 美乳勢 アリス 美乳 アリス可愛いよアリス 人形劇相手ぼしうちう ・7英雄 編集 KINO アリス 乳 アリス可愛いよアリス アリスこそ真実 ロリコン友の会 編集 仔猫 アリス、てんこ 巨乳派 だがアリスがかわいい 誰か絵を教えて・・・! ・アリスキラー 編集 ふわりふわりと 早苗さん、萃香 バランス命 早苗さん愛してる おっぱいは体型とのバランスが命!でもぺったんは好きじゃないです 編集 はぐりん ゆゆこっこ 大きい方が・・ ( ´゚ー゚`)b d(´゚ー゚` ) ・7英雄 ・ロリコン友の会 ・ぱんちょ組 編集 くろねこ 衣玖さん 美乳が至高 貧乳巨乳もおk しかしバランスが命である ・エクセルマスター ・ぱんちょ組 ・技術者特級 編集 Forte 霧雨魔理沙ちゃん び乳 幼馴染み茶髪だいすき び乳だったら微でも美とでも受け取れるじゃん!? ・7英雄 編集 サム パチュ 隠れ巨乳 髪の毛舐めたい 大きいのか小さいのか分からないって言うのが一番ロマンあるじゃん?まぁパチュは貧乳だけど 編集 鵺 アカツキパチェ いりません 憂きことの尚、この上に積もりかし 我に七難八苦を与えたまえ! ・7英雄 編集 ヴァルハラ 妖夢 美乳 妖夢好きっていないよね・・・ でかけりゃいいってもんじゃあない ヴぁるちん 編集 コリコリ 文、咲夜 美乳 はたてってお洒落だよね みんな違ってみんないい 編集 ガト ゆゆ様 美乳 大きくても小さくても中くらいでも綺麗ならええんや (`・ω・´)ゆっ!ゆっ! 美乳勢 編集 bombsoldier 諏訪子 美乳 爆発はしません! す、諏訪子メインです… モリヤドーム 編集 北斗勢 早苗 vi乳 激流を制するは静水・・・ ↑の人妖夢メインらしいですよ モリヤドーム 編集 青波 霊夢さん 微乳 大きさより形云々 青い霊夢さんなでなで モマさんの愛人 編集 あすせ 霊夢さん 美乳 大きさは似合っているかが重要 華扇ちゃんかわかわ 編集 げきらぶ レミリア 奇形以外有 乾かず飢えず、無に還れ! エロ本まじかわいい。アルたんもはぁはぁ。 編集 めがねまん 魔理沙 美、巨乳 レティさんのちちましさは黄金率 青波ちゃんは寝落ち勢 編集 昏城 パチェ 膨らみかけ 三面鏡の前で阿求の髪梳きたい あーわまちょのちーから! ・7英雄 編集 あるく れみりあ 貧乳 ろりこんではないです! 真祖(笑) 編集 ピチューン アリス 美乳 アリス可愛いよアリス ヽ(´゚ー゚` )ノ三ヽ( ´゚ー゚`)ノ 編集 もつ鍋 こまツォ 美乳 おっぱい・・・それは人類の希望 大鎌ちゅっちゅっ 編集 MDT 衣玖 美巨乳 衣玖さんのおっぱぃやばいよ! 衣玖さんハァハァ 編集 杏仁 魔理沙 好きなものは好き あんっにんっ 甘さ控えめ 編集 大佐 萃香 いいか?そこに胸があるというのはそれに対して情熱を傾け、とびつくべきry お酒ください よ、酔っぱらいだー! 編集 卑猥餅(望月) パチュリー 美しい餅のような乳 さとりの参戦はまだですか? (´・∀・`) 編集 つ い か よ う 編集 戦友紹介
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1579.html
『投稿しよう 転・結』 「さぁて…後半もちゃっちゃと書いちゃおう」 再びキーボードを叩き始めた。 ……………… ……… 『…っゆ……っぐ……ぅぅ……』 『つかれたよぉ……ひぃ……ゆっぐぢさせ…』 『うー!!!!なまけるんじゃないんだどぅ!!!』 『ゆんぎゃああ!!!ごべんなざいい!!!!ごべんなざいい!!!』 あれからずっと親ゆっくり達は穴を掘っていた。徐々に徐々に穴らしくなっていった。休憩は一切無い。 ゆっくりは皆涙を流しながら土を齧ったり穿ったりしていた。少しでも怠ければれみりゃとふらんのお仕置きが待っている。 いや、真面目に働いていてもれみりゃとふらんはゆっくり達を虐めて楽しんでいた。視界に入ったゆっくりは全部遊び道具なのだ。 『こんどはあっちであそぶんだどぅ~』 『ふらんおおきいのであそぶ!!』 親ゆっくりで遊ぶのに飽きると今度は子ゆっくり、赤ゆっくりで遊ぶ。それに飽きたら親ゆっくりの所へ戻って遊ぶ。刹那の安らぎも無い。 『きょわいよおおお!!!ぼうやびぇぢぇえええ!!!!!』 『おぼうじざんがえじでよおおお!!!!おがあさんにほめでもらっだのにいい!!!』 『りぇいみゅのおりびょんがあああ!!!!ゆっぐぢでぎにゃくなりゅううう!!!がえじでええええ!!!!』 最初は投げたり蹴ったりして遊んでいたが今度は飾りを奪ってからかっていた。 『みゃみゃああ!!!!ありぢゅをだじゅぎぇでよおお!!どびょじでだじゅぎぇでぐれないのおお!!!!?』 『おがああざあぁん!!!!おどおざあぁん!!!!!ぼうやだあああ!!!!ごごがらだじでえええ!!!』 親ゆっくりに助けを求めるが親は一言も返してくれない。 『…っぐ…ぇ…ぐ…ゅぇぇぇ……ごべんねぇ…』 親ゆっくりは我が子の悲鳴に涙を流すしかなかった。 『うー!!!なまけたらかーつ!!!なんだどぅ!!』 『ゆぎゃああああ!!!!かーつはやだああああ!!!!』 『うるさいんだどぅ!!おしおきだどぅ!!かーつ!!!!』 『ゆぎゃああああ!!!!!いだいいい!!!!ぬいでえええ!!!!ぜなががいだいいい!!!!!』 元々はゆっくりが穴を掘るためにばら撒いた割り箸なのだが次第にれみりゃやふらんがお仕置きに使うようになった。 『れみりゃ、ちょっと深いぞ。ゆっくりを殺したらお前が働けよ』 『うー………。おまえのせいでおこられたんたどぅ!!!!これはおぜうさまがいただくんだどぅ!!!!』 まりさの帽子を奪い取って頭に乗せるれみりゃ。 『ばりざのおぼうじいいぃ!!!!!がえじでぐだざいい!!!!あやばりばずう!!!!あやばりまずがらあああ!!!』 『なまけてるわね!!!ふらんをあまくみないでちょうだい!!!』 『ゆぎゃあああ!!!!い…いだいよおお!!!!!おぼうじぃ…おぼうじぃぃ……』 割り箸で叩く位だったらまだいい。割り箸をゆっくりに刺しているのだ。 『ゆぎゃあああああ!!!!いだいい!!いだいいい!!!!じぬうう!!!!じんじゃううう!!!ごろざないでえええ!!!』 最初は戯れにぐったりしていたゆっくりに割り箸を刺したのだ。ぐったりしていたゆっくりは飛び上がりあまりの痛さにのた打ち回った。 れみりゃやふらんは面白がり割り箸をゆっくりに刺すようになった。因みに目や排泄器官には刺さなかった。 れみりゃとふらんに言いつけられている事は"ゆっくりをゆっくりさせないこと"と"ゆっくりを殺してはならないこと"の2つだ。 そのため被害は頭や背中、底部に集中した。中には割り箸が刺さったまま痛みに耐えて穴を掘るゆっくりもいる。 唯一心配といえば割り箸がゆっくりの心臓と脳である中枢餡を貫くことだがそう簡単に中枢餡にまでは刺さらないだろう。 『さて……そろそろかな…』 ゆっくり達を監視していた男が時計を見た。午後6時だった。 『おなが……ずいだよぉ……』 『ごはんしゃん……たべちゃいよぉ…』 『あまぁま……ゆっぐぢじだぃ……』 ちらほらと腹を空かせたゆっくりが出始めた。大抵のゆっくりならこの時間は夕食だ。 『おーい!!!!そろそろご飯にするぞ!!!!支度しとけ!!!』 彼はそう叫ぶと夕食を取りに一旦部屋を出た。 『うっうー!!!!ごはんなんだどぅ!!!』 『おねえさま!!!いきましょ!!!!』 『おぜうさまもおなかがすいたんだどぅ!!』 ゆっくりを虐めていたふらんやれみりゃはゆっくりを放り投げ一斉にゆっくりのいない区画に移動した。 『よかったよおぉ!!!ごはんだよぉぉ!!!!!』 『やっど…ゆっぐりできるよおおお!!!!』 『ごはん?ごはんしゃん!!!!りぇいみゅはおいちいのがほしいよ!!!』 親ゆっくりは作業を止め穴から這い上がった。赤ゆっくりや子ゆっくりも喜んだ。 『まりさはぐるめなんだよ!!!おいしいものもってきてね!!!』 『れいむはやさいさんがたべたいよ!!!』 『まりちゃはあみゃあみゃしゃんがたべちゃいよ!!!』 今まで泣いていたゆっくりが急に元気になってあれが食いたいこれが食いたいと騒ぎ始めた。 『持って来たぞ!!!今日のご飯は…お前らの大好きなパスタだ!!!!』 皿の上に盛られた美味しそうなパスタをワゴンに載せて男はれみりゃとふらんがいる区画にやって来た。 『『ゆおおおお!!!!!!おいしそうだよ!!!!』』 『『ぱ…ぱしたさん!!!!!』』 『『ゆ…ゆううう!!!!』』 『『ゆっくりしないでもってきてね!!!』』 ゆっくり達は沸き上がった。 『よーし、お前ら。ちゃんと手を拭いてから持っていけよ』 『うー!!!!!』 『わかったぁ!!!!』 『おぜうさまはきれいずきなんだどぅ』 れみりゃやふらんはウェットティッシュで手を拭きワゴンからパスタを運び出した。 『『『『いっただきまーすだどぅ!!!!』』』』 『『『『いただきまーす!!!』』』』 美味しそうにパスタを食べる。彼の夕食も同じくパスタだ。 『うー!!!おいしいんだどぅ!!!!』 『おねえさま!ふらんのぱすたとらないで!!』 『おかわりはあるから。まだワゴンにあるだろ』 れみりゃとふらんは夕食を楽しんでいた。 『じゅるるるる……』 『ぱ…ぱしたさん…』 『ゆっぐりじずぎだよおお!!!!ゆっくりしないでもってきてね!!』 『りぇいみゅのぶんは!!??りぇいみゅにもってきちぇね!!!』 ゆっくり達はというと涎を垂らしアクリル板に顔をぴったりとくっ付けてれみりゃやふらんがパスタを食べているのを眺めていた。 『ゆっぐりじずぎだよおおお!!!!ぱしたさん!!!ぱしたさん!!!!』 『ゆあああああ!!!!そ…それはまりさのだよぉぉ!!!!』 一向にゆっくりにパスタが配られる気配は無い。それどころかワゴンのパスタはどんどん無くなっていった。 『ゆあああああ!!!!ぱじだざん!!!!ぱじだざん!!!!!ちょうだいよおお!!!!』 『りぇいみゅのぶんは?りぇいむのぶんがなぐにゃっぢゃうよおおお!!!!!』 『どぼじでぼっでぎでぐれないのおおおおお!!!!!!?』 『おにゃかしゅいちゃよおおおおお!!!!!!ゆっくちさせちぇよおおおおお!!!!!』 『ごはん!!!!ごはん!!!!まりさたちにもたべさせでよおおおお!!!!!!』 パスタはどんどん空の皿となりワゴンには皿の山が出来上がっていく。 『うー!!!おぜうさまもおかわりなんだどぅ!!』 れみりゃが最後の皿を取った。ワゴンにはもうパスタは無い。 『ゆわあぁあぁあぁん!!!!なぐなっぢゃっだあああ!!!!!なぐなっぢゃっだよぉぉぉ!!!!』 『でいぶのぱしだざんがああああ!!!!』 『にゃんでまりちゃにはくりぇにゃいの?どぼじぢぇ……どびょじぢぇえええ!!!!!!』 ゆっくり達が泣き喚き出した。 『うっうー!!うまうま!!!』 れみりゃがちゅるるんとパスタを食べる。パスタがれみりゃの口に入る度にゆっくり達が煩くなった。 『ぢょうだいよおおお!!!!たべざぜでええええ!!!』 『ありずはいっじょうげんべいはだらいだのにいいい!!!!ひどぐぢでいいがらぁぁ!!!!』 『ゆえぇえぇえぇん!!!!!たべちゃいよぉぉ!!!!おにゃかしゅいたぁぁ!!!!』 『ゆっぐぢさぜでええええ!!!!!ずるいよおおお!!!!』 ついにパスタが無くなった。ワゴンには空の皿の山だけが残った。 『じゃあみんな、ちゃんと言おうね』 『『『『ごちそうさまでした!!!なんだどぅ!!!』』』』 『『『『ごちそうさまでした!!!』』』』 男はワゴンを押して部屋を出て行った。 『しょくごのうんどうなんだどぅ!』 『おねえさま!きゃっちぼーるしましょ!!』 一部のれみりゃやふらんがゆっくりのいる区画に飛んできた。 『ゆっぐりでぎないよおおお!!!!!!』 『どぼじでごはんぐれないのおお!!!!?でびりゃはいやああああ!!!!』 アクリル板に顔をぴったりとくっ付けていたゆっくり達が逃げ惑った。 『お、早速やってるな』 男が部屋に戻ってきた。今度は親ゆっくりがいる区画にやってきた。 『どぼじででいぶにはなにぼぐれないのおおお!!!!!!?』 『まりざだぢにもごはんぐだざいい!!!!いっじょうげんべいはだらいだのにぃぃい!!!!』 『ありちゅゆっぐぢじぢゃいよぉぉ!!!!おにゃかしゅいちゃぁぁぁ!!!!!』 れみりゃやふらんがいるにもかかわらず男のもとへゆっくり達が群がってきた。子ゆっくりや赤ゆっくりも隣の区画から声を上げていた。 『へ?いつお前らに餌やるなんて言った??』 『いっだよおおお!!!!!!ごはんだって!!!ごはんだっでいっだもん!!!!!!』 『じだぐじろっでいっだでじょおおおお!!!!でいぶはぢゃんどじだぐじだよおおお!!!!!』 『何言ってるの?それはれみりゃとふらんに言ったんだよ』 『そ…そんなぁぁぁ……』 『どぼじでええ!!!?ねえどぼじでええええ!!!?』 『それに、お前らがご飯だって?笑わせるなよ。お前らが食べるのは餌だろ、餌』 『な…なにいっでるのよぉぉ!!!!ありずだぢだっでごはんだべでるよおおお!!!!』 『ぞうだよおお!!!!でいぶもばりざもおちびぢゃんもごはんざんだべでるよおおお!!!!』 『おいおい、冗談はよしてくれよ。ご飯を食べるのは人間とこいつらだけ。お前らのようなクズは餌。ご飯を食べるだって?ふざけるなよ』 『む…ぎゅっ……げぼっ……ゆぎぇっ…ぶぎゅっ……げぼっ…』 ぱちゅりーがショックで中身を吐き出してしまった。 『ひどいごどいわないでね!!!!!でいぶだぢだっでいぎでるんだよおお!!!』 『ばぢゅりいいいい!!!!じっがりじでえ!!!!ゆっぐりじでいっでねええ!!!ゆっぐぢぢでいっでねえええ!!!』 『生きてる?簡単に言うなよ。お前らは存在しているだけ。与えられることを当たり前に思っているクズの台詞じゃねぇよ』 『ゆがああああ!!!!!ぞんなごどはどうでぼいいがらごはんもっでごいいい!!!!!!』 ついに男に反抗するゆっくりが出てきた。まりさが男の足に体当たりを喰らわせた。 『じねえええ!!!ゆっぐぢさぜでぐでないじじいはじねえええ!!!!』 長時間働き餌も食べていないゆっくりの攻撃など痛くも痒くも無い。だがまりさに乗じてゆっくり達が煩くなってきた。 『まりざやっぢゃええええ!!!!じじいをごろぜええ!!!!』 『ごはんもっでぎだらゆるじであげるよ!!!』 『ゆっぎゅりでぎにゃいじじいはじにぇええええ!!!!』 男は軽くまりさを蹴飛ばした。 『ゆがあぁ!!!ゆびゅっ!!!!ゆ…ゆわあぁあぁあん!!!!じねええ!!!!じねえええ!!!』 大泣きしながらもまた突進してきた。彼はまりさを受け止めるとれみりゃにまりさを渡した。 『食後のデザートはどうだ?ちょっとだけだぞ。ちょっとだけな』 『うー!!!ありがとうなんだどぅ!!』 れみりゃがまりさに歯を立てた。 『ゅぎゃああああ!!!!!おろじでえええ!!!!おろぜええええ!!!!…ゆぎゃっ!!!ゆんぎゃあああ!!!』 『ちゅーちゅー』 れみりゃがまりさの中身を吸い出した。騒いでいたゆっくり達が黙り込んだ。 『ずわないでえええ!!!!じぬうう!!!!じぬううう!!!!ゆがああ!!!!ゆるじでええ!!!ゆるじでぐだざいい!!!』 『うー…もういらないんだどぅ』 夕食を食べたばかりでお腹は一杯。れみりゃは少しだけ餡子を吸ってまりさを放り投げた。 『ゆ…ゆ……ゆぎゅうううう!!!』 地面に放り投げられ息も絶え絶えなまりさの頭上から大きな力が圧し掛かった。 『おらおら!俺を殺すんじゃなかったの?ほらやってみろよ!!』 男がまりさを踏み付けていた。 『ゆる…じぢぇ…ゆぎゅぎゅぅぅぅ…ゆるじ…ぢぇぇぇ……』 『出来もしねぇことほざくんじゃねぇよ!!!ほら!殺してみろよ』 足をどけた。 『ごべ…んなざ…い。ゆ…ゆるじ…ゆるじぢぇ…ゆる…じぢぇぐだぢゃぃ……』 涙を流しながらまりさが呻いた。 『あぁ…そういえば…』 彼の視線が1匹のれいむに向けられた。れいむは慄き怯えていた。 『ご…ごっぢごないでぇぇ…で…れいぶはなにもじでないよぉ…』 彼はれいむに近づき足を上げた。 『ひぃ…ゆぎょおぉぉ…ゆぎゅぎゅぅぅぅぅ…ぐ…ぐりゅじ…ぎゅりゅ……ぃぃ…』 『ご飯あげないと許してくれないんだってな。どうだ、まだ許してはくれないかね?れいむさま』 ぐりぐりとれいむを踏み付けた。 『ごべ…ごめんだざ……ゆるじぃ……ゆぎょぎょぎょぎょ…』 『ゆるじでぐだざい!!!あやばりばず!!!!まりざがあやばりばずがらああ!!!!でいぶをはなじでぐだざいいい!!!』 番らしきまりさが飛んできて必死に頭を下げた。 『ふん。……お前らさっきから何ボケッとしてんだよ!!?さっさと働け!!!』 『は……はぃぃぃ……』 『わがぢまじだぁ……』 『ゆっぐり……ぢだぃ…』 『わがだなぃ……わがらないよぉ……』 1匹1匹とゆっくり達は穴掘りを再開した。穴を掘る為に今まで掘っていた穴に降りたのだが降りるというより落ちたといった方がいい。 それぐらい元気が無いのだ。 『……っぎゅ……っぎゅ…………っむ…ぎゅ…』 先程中身を吐き出したぱちゅりー。元々体が弱いのに長時間働かせられ食事も無い。辛うじて生きているが息絶えるのも時間の問題だ。 『デザート食べたい子、これ食っていいよ』 何匹かのれみりゃとふらんが飛んできた。死体を貪るハイエナのように死に掛けのぱちゅりーを食べ始めた。 『ぱ…ぱぢゅりぃ………っぐ…ゅぇぇ……』 『ひどぃょ……ごんなの…どがいはじゃない……ゆっくりできなぃ……』 抵抗らしい抵抗も無くぱちゅりーはペラペラの皮と帽子だけになった。 『おにゃか……しゅいちゃょ…』 『どびょじで……まりちゃは…ゆっくちしちゃいけないの……』 『おがあざぁん……ゆっぐぢじだいよぉ……』 親ゆっくりは餌無しでも当分は生きていける。子ゆっくりも動かなければ何日かは生きていけるだろう。問題は赤ゆっくりだ。 こちらは何も食べないと2、3日で餓死してしまう。そう簡単に死んでもらっては困るのだ。 だからといって赤ゆっくりにだけ餌をやる訳には行かない。 『れみりゃ、ふらん。ちっこい奴持っててくれないか』 『うー!!!』 『わかったわ!!』 男は部屋を出た。れみりゃとふらんは子ゆっくりと赤ゆっくりがいる区画に集まった。 『こっちごないでええええ!!!!』 『はなちちぇえええ!!!!!まだちにちゃくにゃいよおおお!!!!』 『みゃみゃああ!!!だじゅぎぇぢぇええ!!!!ありちゅをたじゅぎぇぢぇえええ!!!!』 『まりざのいぼうどがああ!!!!おろじでえええ!!!!たべぢゃだべえええ!!!』 1匹につき赤ゆっくりを1匹持っている。 『ん、それで全部か』 男がやってきた。手には注射器と2つの容器。透明な液体と赤い液体が入っている。 『じゃ、1匹ずつ持ってきて』 透明な液体は砂糖水だ。これを飲ませるのではなく直接注射するのだ。それだけで赤ゆっくりに必要な栄養が賄える。 しかも空腹感は変わらず。餓死だけを防いでくれるのだ。 『いやあああ!!!ちにちゃくにゃい!!!ゆっくちちちゃいい!!!!』 れみりゃの手の中で暴れる赤れいむ。れみりゃから赤れいむを受け取ると注射器をプスリと刺した。 『いぢゃああああ!!!!!…っぐ…ゆえぇえぇぇん!!いじゃいよおぉ!!!!いじゃいいい!!!!』 注射器の砂糖水を注入した。少し赤れいむが重くなった気がする。赤れいむを床に置いた。 『いぢゃいよおぉ!!!!おぎゃあじゃぁぁ!!!!ずりずりじでええ!!!!』 人間だって注射は嫌なものだ。何故なら針が刺さって痛いからだ。それでも近年針の穴が細くなったことで以前より痛くはないらしい。 今回使用した注射針は少々太めだ。だが赤ゆっくりからすれば相当な太さだろう。そんなものが刺さったのだ。 あまりの痛さに転げ回っている。 『次』 彼は注射器に砂糖水を吸い込んでから赤い液体に針を数秒浸けた。 『ぎょわいよおおお!!!!いやじゃあぁ!!!!ゆっぐぢぃさぜぢぇえええ!!!』 赤まりさを受け取ると注射した。 『ゆぎぃいいいい!!!!いぢゃいいい!!!!いぢゃいいいい!!!ゆんぎゃあああ!!!』 少し頬がこけていたが砂糖水を吸い込み丸くなった。そして床に置いた。 『いぢゃいよおお!!!じびるうう!!!!じびぃりゅううう!!!!!じにゅううう!!!!だじゅぎぇぢぇええ!!』 赤い液体の正体はラー油だ。直接注入してみたいが赤ゆっくりでは刺激で死んでしまう虞がある。それで死んでしまっては勿体無い。 そこで針に浸すことで注射で出来た穴に染み込ませるのだ。傷口に塩を塗るようなものだ。痛くないはずがない。 だがタダで寿命を延ばしてやっているのだ。これくらい我慢してもらおう。 『ばりざのおちびぢゃんがあああ!!!!ひどいごどじないでえええ!!!』 『おろじでええ!!!ありずのあがぢゃん!!!あがぢゃあぁあん!!!ゆっぐぢじでええええええ!!!!』 我が子の悲鳴を聞き親ゆっくりが作業をサボってこちらを見ていた。 『れみりゃ、ふらん。やれ』 赤ゆっくりを渡し終えたれみりゃとふらんが隣の区画に移り親ゆっくりをお仕置きした。これで黙ってくれるだろう。 『ゆぎゃあああ!!!!!いぢゃあああああああ!!!!!ゆぎぃいいい!!!!』 『ひぢょいぎょどじにゃいぢぇえええ!!!!ゆんぎゃああああ!!!!』 次々と注射され痛みに泣き叫ぶ赤ゆっくり。子ゆっくりの姉がいる個体は姉に泣きつき姉がいない個体はひたすら親を呼んでいた。 『おぎゃあぢゃああああん!!!!!じゅりじゅりじぢぇえええ!!!いじゃいよおお!!!!いじゃいいい!!!!』 『おにぇえぢゃああん!!!いぢゃいよぉ…ゆっぐぢでぎにゃいい!!!!』 『ゆわあぁあぁあん!!!!!どびょじぢぇでいびゅをいじみぇりゅにょぉ!!?』 『みゃみゃあああ!!!ありぢゅをなぢぇなぢぇじでよぉぉ!!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!!』 『ぺ~りょぺ~りょじでええ!!!!じびりゅううう!!!じびりゅうう!!!!おぎゃあじゃあああぁん!!!!』 姉がいる赤ゆっくりはまだいい。少しは慰めてもらえるから。姉妹がいない赤ゆっくりは辛い。ただ泣き叫ぶことしかできないから。 『ゆ…ゆっぐりじでね!!まりざのいぼうど…ゆっぐりじでね!!』 『ゅ…ひぃ……ゆ…っひゅ……』 『おにぇえぢゃあぁぁあん!!!!ずりずりじでえぇ!!!ずりずりじでよぉぉ!!』 『いじゃぃょぉ……ひりひりぃしゅりゅよぉ…』 『おぎゃあじゃぁん…おぢょうじゃん……りぇいみゅをゆっぐぢさぜでよぉ……』 全赤ゆっくりの注射が終わった。皆漸く痛みが引いてきたのか転げたり泣き叫んだりするのを止めていたが息が絶え絶えだ。 『ぼ…ぼうげんがいだよぉ……』 『やずまぜでよぉ……』 『ちびぢゃんにあわぜでぇ…』 その後もずっと働き詰めだ。休みは無い、食事も無い。 『ね…ねだいよぉ……』 『ゆぅ…ゆぅ…』 時計の針は夜10時。ゆっくりであればもうとっくに寝ている時間だろう。 『れみりゃ、ふらん。今日の仕事は終わりだ』 男はれみりゃとふらんと共に部屋を出た。部屋はゆっくり達だけが残された。 『ゆ…ゆっぐりじでいいの?』 『だれも…いないよ…』 『ゆっぎゅりじぢゃぃ…』 『ゆぅ…ゆぅ…ゆぅ…』 次々とゆっくり達が眠りに着いた。 『ごるぁぁぁ!!!!!起きろぉぉぉぉ!!!!!!!!』 『『『うっうー!!!!』』』 『『『おきないやつはゆっくりしね!!』』』 ゆっくり達が眠って10分と経たないうちに別の男性が部屋にやってきた。れみりゃやふらんも部屋中を飛び回っていた。 『ゆあああ!!!!!』 『ぼ…ぼうやだあああ!!!ゆっぐぢさぜでええ!!!』 『にぇかしぇてええ!!!!!まりちゃねみゅいよぉぉ!!!』 ゆっくり達が飛び起きた。 『寝かせるかよ!寝た奴はゆっくりさせないからな!!』 『ぞ…ぞんなぁ…』 『ぼう…げんがいだよぉ…』 『ぼういいでじょぉ…あな…ほっだょ…』 『はだらいだよぉ…おながだっで…ずいでるのにぃ…』 ゆっくり達は弱々しく呻いた。皆俯いて泣いていた。 『そうかそうか。だったらいいものくれてやるよ』 男は緑色のチューブと黄色いチューブを取り出した。たまたま近くにいたまりさを呼んだ。 『そこのまりさこっち来い。食べる物やるよ』 食べる物と聞きゆっくり達が顔を上げた。少し顔に生気が蘇っている。 『ちょ…ちょうだい…。まりさに…たべぼの…ちょうだい…ね』 まりさが口を開けた。男は緑色のチューブのキャップを取りチューブを捻って中身をまりさの口の中へ入れた。 『これでスッキリだぜ』 チューブの中身は山葵だ。そう簡単にゆっくりに餌などはやらない。 『むーぢゃむー………』 何も知らないまりさは山葵を味わって食べようと山葵をじっくりとかみ締めた。 『むーぢゃむーぢゃぁぁぁ!!!!!!!ゆんぎゃあああああ!!!!っゆ…ぎぇえええ!!!!』 緑色の汚物を吐き出しながらまりさが暴れ回った。その悲鳴でうとうとしていた他のゆっくり達の目が完全に覚めたくらいだ。 『お…おにぃぢゃあぁぁ……ごれ…どぐはいっ…でる…ゆぎょおおおお!!!!』 苦しがるまりさを無視し男は次のゆっくりを選んでいた。 『眠い子は誰?お腹すいてるのは誰?』 『ね…ねぶぐなんがないよおぉ!!!!』 『おながいっばい!!おながいっばいい!!!ぼうたべられないいい!!!』 『いぢゃいのはぼうやじゃああぁ!!!!!』 れいむがターゲットとなった。 『いやあああ!!!ねぶぐなんがないいい!!!おながをいっばいだよおお!!!!ごっぢごないでええ!!!!』 男は黄色いチューブを取り出した。多くの人が予想している通り中身は辛子だ。 『お口あーん』 『ゆぅ……ぅぅぅぅ…む…ぅぅ…ぅぅ……』 れいむは口をぴったりと閉めていた。 『じゃあ塗ろう』 山葵入りチューブを取り出しれいむの目の下に山葵を塗った。 『ぅぅぅ……!!!!ゆひぃいいいいい!!!!!』 れいむの目がカッ!!と開き悲鳴とともに涙がとめどなく流れた。 『ゆぎゃあああ!!!おべべえええ!!!でいぶのおべべがああああ!!!!』 叫んで口が開いたところを男は見逃さなかった。開いた口の中に辛子をたっぷりと入れた。 『ゆぐうううううう……ゆんぎゃあああ!!!がだいいいいい!!!!!』 黄色い汚物を撒き散らしながられいむが暴れた。 『ゆげえええ!!…っぎぃ!!!!…っあ…ゆぎょぎょおおおお!!!!』 まりさは中身を吐き出していた。れいむの方も黄色い汚物に黒いものが混ざるようになった。 『眠くないんだ?お腹すいてないんだ?だったらやること…分かってるよな?』 『は…はいいい!!!!やりばずうう!!!』 『わがりまじだああああ!!!ほりまずうう!!!』 『やりばずうう!!!!だがらどぐじまっでええええ!!!』 ゆっくり達はまたしてもゆっくりする機会を失われた。割り箸を咥え再び土をほじり始めた。 『眠気覚ましにどうぞ』 男は残った山葵と辛子を穴の中に入れた。 『ゆぎぇえ!!!!ぐざいいい!!!!ゆっぐりでぎないいい!!!!』 『やべでええ!!!!!ぐざいよおお!!!!』 山葵と辛子の嫌な匂いに呻きながら穴を掘る親ゆっくり。これなら眠る心配は無い。 『ぇっぐ……ゅ……っぐ…』 『ゅぇぇぇぇ………』 『ゅ…っぐぢぃ……』 『ねだぃょぉ……』 『ぼぅ…ぃゃだょぉ……』 仕事の能率は悪いが確実にゆっくり達はうとうとする隙が無かった。 『みょうねきゃしぇちぇええええ!!!!』 『ゆっぐぢいい!!!!ゆっぐぢいいい!!!』 『いぢゃいのはやああああ!!!!』 隣では子ゆっくりや赤ゆっくりがれみりゃとふらんに遊ばれていた。 『退屈なもんだな…』 "ゆっくりを寝かせないこと"がこの時間の目的だ。この状況で寝られるゆっくりはいない。男にとっては退屈で仕方が無い。 『まぁ…ゲームでもして潰すか』 それから8時間程経過した。時計の針は朝6時。男はれみりゃとふらんを集め部屋から出た。 『ぼう…ねがぜでぇ…』 『じんじゃうよぉ…』 『ゆっぐ……ぢぃ…』 『ゆぅ……ゆぅ…』 天敵がいなくなった所でゆっくりの緊張の糸が切れた。次々と倒れこんでいった。 『ゅ……ゅ…』 『ゆぅ…………』 『ひゅぅ……ひゅぅ…』 部屋には誰も入ってくる気配が無い。ゆっくり達は漸く休むことが許されたのだ。 そして3時間後 『起きろ!!!!起きろ!!!おーきーろ!!!』 『ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!』 『うっうー!!!!』 早くも天敵が再登場した。 『もっどねがぜでええええ!!!!!』 『ぼういいでじょおお!!!!あなほっだああ!!!』 『ゆっぐぢさぜでええええ!!!!』 満足な睡眠を取れないままゆっくり達は起こされ再び仕事をさせられた。朝食は無い。 『ぼういいでじょおおお!!!!!ごれじゃじんぢゃうううう!!!』 朝の仕事の途中でまりさが叫んだ。 『ぁぁ…もうちょっとだな。もう少し働けば終わるぜ』 『ゅぅぅ…』 『いづになっだら…ゆっぐり…じだいよぉ…』 丁度そのときだった。 『ゆあ!!!かだいよぉぉ!!!!』 穴を掘っていたれいむの歯が折れた。 『あ、そこまで行ったか。じゃあ後もう少しだ。ほら頑張れ!!』 親ゆっくりがいる区画は50cmの土が盛られている。れいむが硬いと言ったのは底に到達したからだ。 『ほ…ほんとう?』 『もうすこし…もうすこしなの?』 『ああ。穴を広げろ。そしたら終わりだ』 男の言葉に少し期待を持ったのかゆっくり達が穴を広げ始めた。 そして… 『ぼ…ぼういいよね…はだらがなぐでいいよね…』 『が…がんばっだよ…まりざ…がんばっでほっだよ…』 『あなだよ…あなだよぉ……』 穴の中からゆっくり達が男の目をじっと見つめていた。 『ああ。穴だな。確かに穴だ。よくやった。お仕事は終わりだ』 一瞬の間の後にゆっくり達が歓声を上げた。どこにそんな力が残っていたのだろう。 『やっだあああ!!!!!おわっだよお!!!!』 『ごれでゆっぐりでぎるよおお!!!ゆえぇえぇえん!!!!』 『ゆっぐりじようね!!ありずぅ!!!!』 喜んでいる親ゆっくり達の頭上から何かが降ってきた。 『いだ!!!!』 『いぢゃあ!!!』 『おどざな……ゅ?…お…おが…おがあざああん!!!』 降ってきたのは隣の区画に閉じ込められていた我が子だった。 『おちびぢゃあああん!!!!!!』 『ありぢゅのちびぢゃああん!!!!ぶじだっだんだねぇ!!!』 『おどうざんどおがあざんどいっじょにゆっぐぢじようね!!!』 久々に家族が揃った。犠牲になったのはぱちゅりー1匹だけ。できるだけゆっくりは殺さないようにしてきたのだ。 『ゆ?なんだかいいにおいがするよ!!』 『ほんちょだ!!!』 『ゆ?これあまあまだよ!!』 穴の上から男とれみりゃとふらんが霧吹きを吹いていた。 『『『ぺーろぺーろ!』』』 『『『ぺーりょぺーりょ!』』』 ゆっくり達は舌を伸ばし霧を舐めた。霧吹きの中身はオレンジジュース。ゆっくりの大好物な飲み物だ。 『ゆぅ…いっぱいのみたいよ…』 『あみゃいけど…ゆっくちできにゃい…』 流石のゆっくりも霧を食べて幸せにはなれないようだ。霧食べて生きていけるのは仙人くらいか。 『おなかすいたよ…』 『おきゃあしゃん!!れいみゅおにゃかすいちゃよ!!』 『たべものもってきてね!!!!』 『おいしいものがたべたいよ!!』 長時間労働に睡眠不足、数々の虐めにより先程までげっそりしていたゆっくり達はオレンジジュースの霧を浴び次第にふっくらとしてきた。 体力が回復したことで空腹なのを思い出したのだろう。 『じゃあおやつといこうか?』 穴の上から声が聞こえた。 『お…おやづぅ!!!』 『おなかすいたよ!!!!おいしいのたべたいよ!!』 『おきゃあしゃんといっちょにたべりゅんだ!!!』 『おやちゅ!!!おやちゅ!!』 おやつと聞いてゆっくり達が我先にと穴から出ようとした。 『ゆぎぃっ!!…のぼれないよおお!!』 『どぼじででられないのおお!!!!?』 『たべちゃいよおお!!!!おやちゅうう!!!!』 穴の深さは50cm。ゆっくりの大きさは大人でも大きくて30cm位だと言われている。普通にジャンプするだけでは届かない。 助走をつければ飛び越えられるかもしれないが体力がそこまで回復してないしゆっくりの家族で一杯の穴の中では助走は出来ない。 『はやくするんだどぅ!!』 『ゆっくりしすぎ!!!のぼってこい!!』 れみりゃやふらんは早く登って来いと文句を言う。 『のぼれないよおぉ!!!!』 『おやづう!!!おやづう!!!だべだいいい!!!』 『ゆえぇえぇえん!!!!おにゃかしゅいちゃあぁぁ!!!』 ついさっきまで嬉しそうな顔をしていたのに早くも泣き出してしまった。 『仕方ないな。ほれ、ちょっと待ってろ』 男が穴を離れた。 『ゆ!!はこんでくれるの!!?』 『ゆっくりしないでね!!!れいむからもちあげてね!!』 『まりちゃがさきだよ!!』 『おちびちゃん、いっしょにおやつたべようね』 『ありちゅはぽんでしゃんがたべちゃいよ!』 男が戻ってきた。 『じゃあ入れるぞ』 男は手に持っていた茶色い袋の中身を穴の中にぶちまけた。 『ゆ…ゆあああ!!!なにごれえええ!!!??』 『はこんでくれんじゃないのおおぉぉ!!!!??』 『ゆあああ!!れいむのおちびぢゃんがあああ!!!』 バケツをひっくり返したかのように穴の中に白い粉が降り注いだ。 『あ、無くなった。次ぎ行くぞ』 新しい袋を開けた。 『ゆあっ!!…っぺっぺ!!なにごれぇ…おいじぐない…ゆあああああ!!!!』 『おがあざんがあああ!!!!!やべでえええ!!!』 『うべないでええ!!!!うべだらゆっぐりでぎないぃ!!!!』 3袋目にして穴の中が白い粉で埋まった。ゆっくり達は白い粉の中だ。 『はやくたべたいんだどぅ~』 『おにいさん!まだ?』 『少し待てよ。そんなに時間はかからないって』 白い粉の正体は片栗粉だ。大福の周りに付いている粉などに使われている。 『まちどおしいんだどぅ~』 『うっうー』 『おねえさま!ふらんからたべてもいい?』 『だめだどぅ~。おぜうさまからだどぅ』 そのうちれみりゃとふらんが穴の上空でヘンテコな踊りを始めた。 『れ・み・り・あ・うー!!』 『うっうー!うっうー!』 『おぜうさまはだんすのてんさいなんだどぅ!』 数分して白い粉が盛り上がってきた。 『………ゅ………ぇ…』 『…ょ……ゅ……』 『………ぃ……ぉ…』 微かにゆっくりの声が聞こえる。ゆっくり達が外に出ようと中を掻き分けているのだろう。土よりも片栗粉の方が柔らかい。 このためゆっくりにとってはこの状況の方が掘り進めやすい。 『ゆ!』 穴が開いた。最初に出てきたのは金髪のゆっくりだ。それからボコボコと小さいゆっくりが出て来た。 『やっとでられたよ!!』 『まりさ!ありがとう!!』 『おやつだね!!』 『りぇいみゅのあみゃあみゃしゃんはどきょ……ゅ!おしょらをういちぇりゅよ!!』 赤れいむの目とれみりゃの目が合った。 『ゆぎゃああ!!!!おろちちぇええ!!!!…ゆんぎゃあああ!!!りぇいびゅはたべぼにょじゃないよおお!!!』 れみりゃは赤れいむを齧った。 『まりざのあがぢゃんがああ!!!ゆあああ!!!どぼじでおぞら……ふ…ふらんだああ!!!』 『やべぢぇえええ!!!!もちあげないでえ!!!!でいぶをおろじでえええ!!!』 『おやづは??おやづうう!!!!でびりゃはいやあああ!!!!』 次々とゆっくり達が持ち上げられれみりゃやふらんに食べられることとなった。 『まりちゃがいちばんだにぇ!!…にゃ…にゃんにゃにょおお!!!!??』 次の家族が這い出てきた。一番乗りは赤まりさだ。片栗粉塗れでまるで大福みたいだ。 『おちびちゃん!まってね……な…なにごれえええ!!!!!??』 次に出てきたのは親れいむ。穴から出て最初に見たのはペラペラになった赤れいむの皮だ。 『ゆぎゃあああ!!!!おろちぇえええ!!!まりぢゃをおろぢぇええ!!!たじゅぎぇぢぇええ!!!』 『でいぶのあがぢゃん!!!!でびりゃはいやああ!!!!あがぢゃんおろぢでえええ!!!ゆあああ!!!もちあげないでええ!!!』 親子はれみりゃに持ち上げられていた。 『たべにゃいぢぇええ!!!!いやあああ!!!!』 『どぼじでええ!!!おやづっでいっだのにいい!!!!!』 れみりゃに中身を吸われながら叫ぶ親れいむに男が言った。 『おやつってれみりゃとふらんのおやつ?今食ってるじゃん』 『ぞんなあああ!!!!でいぶのは!!!??でいぶのおやづはあああ!!!!?』 『無いよ。おやつってお前らのことだからな。ありゃ、お前の餓鬼食われたな』 『ひぢょいいい!!!!!ゆっぐりじだがっだああああ!!!じぬはいやああああ!!!!』 次から次へとゆっくりが片栗粉塗れになって這い上がってきた。 『ごろじゃないぢぇえええ!!!!ゆっぎゅぢさしぇぢぇえええ!!!』 『がんばっだのにいい!!!ばりざがんばっでほっだのいいい!!!!』 『ごんなのどがいはじゃないわあああ!!!ひどずぎるうう!!!』 『おがあざあぁぁん!!!だずげでえええ!!!』 『ひどいよおお!!!!おじごどぢゃんどじだでじょおおおお!!!!』 ……………… ……… 「よし…これでいいだろ」 シナリオを書き終えた。応募は郵送なのでコピーをしなくてはならない。 「……………」 コピーされた原稿を読み返した。加筆修正をして漸く完成した。朝っぱらから書き始めてもう夕方近い。 「採用されますように」 月曜日になり仕事に行く途中でポストに原稿を投函した。 「………」 彼はシナリオ最後のれみりゃとふらんのダンスシーンを思い浮かべていた。彼のイメージではれみりゃ達が踊っているのはマイムマイムだ。 "確かマイムマイムって井戸を掘り当てて万歳万歳っていう踊りだよな。ゆっくりが湧き出てきて…万歳万歳…か…" イメージが更に膨らむ。 "じゃあ何だ、ゆっくりがれいむ種オンリーならレイムレイムってか。…あんま上手くないな……" そんな題材でまた投稿してみようかと思ったがそこから先は何も思い浮かばなかった。頭の片隅に、いつか使えるときがきたら使おう。 今度は違うことを考えた。 "霧吹きの所もう少し掘り下げればそれ単体で結構良さ気な虐待になりそうだな…" そんなことを考えながら電車に揺られていた。 『採用通知?』に続く by エルダーあき
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2750.html
台車に乗せられた檻の中にいるのは10匹の胴体の無いゆっくりれみりゃ。 この最もメジャーな捕食種は、空を飛ぶことでゆっくりとしてはでたらめな速さで移動することが出来る。 その高い機動力と旺盛な食欲を武器に通常種を追いまわし、蹂躙する恐るべき存在。 「うー!うー!」 「ううーーー!」 「ぎゃおー!」 人語を話すことの出来ない彼女達は一見すると楽しそうな笑顔を浮かべながらもここを出せと訴えてくる。 そんな要求を適当に聞き流しつつれみりゃ達をゆっくり達の姿が見えるところまで連れてゆく。 白い牙を光らせて、いっそう元気良く鳴いた直後、れみりゃ達を檻から解き放った。 「うーうー!」「うーっ!」 「れれれ、れみりゃだあああああああ!?」 「れびりゃいやああああああ!」 これが本能のなせる業なのか、生気を失った瞳で怯えていたゆっくり達は蜘蛛の子を散らしたように逃げ始める。 もはや絶望しきって微動だにしないのではないかとも思っていただけに、これは嬉しい誤算だった。 しばらく餌を与えていなかった10匹のれみりゃは涎を垂らしながら獲物めがけて一直線に飛んでゆく。 「うーうー!」 「や、やべでえええええええええ!?」 「ま、まりざああああああ!?」 最初に襲われたのは1匹の成体のゆっくりまりさ。 彼女の頭に食いついたれみりゃは本能の赴くままにその中身を吸い上げる。 そして、まりさが襲われたためについ足を止めて振り返ってしまったれいむ目掛けて2匹のれみりゃが牙を剥いた。 「ゆぐっ!いぢゃ、いだぃい!?やべでね!ゆっぐぢやべでね!?」 「「うーっ!」」 「ゆっぐ・・・やめでよぉ、ゆっぐぢぃ・・・!」 毒による理解不能の死や人間による不条理かつ一方的な暴力とはまた違った恐怖がゆっくり達を包み込む。 毒ならば、人間相手ならばもはや諦めるしかなかった。 しかし、れみりゃならば逃げれば死なずに済むかもしれない。 「ゆっぐぢやべでね!あでぃず、ゆっぐぢぢだいわ!?」 「おちびちゃんはまもるよ!ぷくうううううう!」 「「おかーしゃん!?」」 若いありすが喚く傍らで1匹のれいむが頬を膨らませてれみりゃを威嚇していた。 恐らく子どもを守るためなのだろうが、空を飛べるれみりゃに通常種が一対一で勝つ事は不可能。 1匹のれみりゃが彼女の頭に噛み付いている隙に、別のれみりゃが子ゆっくりに迫る。 「おぢゃああぢゃ・・・ぎゅ!?」 「うーうー!」 「ゆゆっ、おちびぢゃ!?やべでね、ゆっくぢはなれでね!?」 が、そうそう簡単に食うものと食われるもの関係が変わるほど世の中は甘くない。 何とか対抗策を考えようにもそれを仲間に話す前に食われ、よしんば話してもうまく実行できる保証も無い。 ましてや、こんな平坦で開けた場所でれみりゃを相手にするなど自然では愚の骨頂でしかない。 「ゆ゛っ・・・」「まぢざぁ・・・」 「おきゃ、ゆびぃ!?」 「おぢびぢゃあああ、ゆぎぃ!?」 「ごんなの!どかいはぢゃ、ないいいいい!」 そうこうしているうちにも全てのれみりゃが適当なゆっくりを見繕ったらしく、満面の笑みを浮かべて食事に取り掛かる。 彼女達は狡猾にも上から覆いかぶさるようにして食いついているので他のゆっくりから攻撃を受けにくい。 もっとも、幸いにも狙われなかったゆっくり達は離れたところで固まって怯えるばかりなのだが。 「ゆっぐ・・・れいぶのおぢびぢゃ・・・ゆ゛っ」 「ぢんぼおおおおおおおお!?まらっ!?まらっ!?」 「むっきゅううううううう!」「ゆげぇ・・・」 やがて最初に襲ったゆっくりを食べ終えたれみりゃ達は次の標的を探し始めた。 うーうー!と先ほどよりも力強い声で鳴きながらふらりふらりと飛び回る。 それを見たゆっくり達の中には立ち向かおうと頬を膨らませるものもいたが、大半は逃げ惑う。 「ごわいよおおおお!ゆぐっ、おみずざっ、やべっ・・・やべでぇ!?」 「おびずざん、どがいはぢゃないわああああ!?」 「ゆゆっ、やべでね!こっぢごないでね!?」 逃げ惑う最中に柵のあった場所の外側にはみ出してしまい、3匹ほどのゆっくりが落とし穴に落ちた。 それを見た他のゆっくり達は方向転換しようとするが、前が見えていないゆっくり達とれみりゃが行く手を阻む。 こうして思うように身動きが取れなくなったところに更にれみりゃが悠然とゆっくり達の頭にかじりついた。 「ゆ゛っ!や、やべでねぇ!?」 「ゆっぐりぃ!ゆっぐりぃ!?」 「ゆっくりやべでね!ゆっぐぢぢでね!?」 必死になって許しを請うゆっくり達。 しかし、れみりゃ達にそれに応じる理由がない以上、止めるはずがない。 それどころか、悲鳴を楽しむためにいっそう勢いづいてしまった。 「うーうー!」 「やべでー!でいむのあがぢゃああああん!?」 「おきゃああああぢゃあああああ、びぃ!?」 あえて死なない程度に衰弱させてから子どもを狙うれみりゃ達。 身動きひとつ取れない彼女達の前で、必死に助ける子ども達が無残にもれみりゃの中に消えてゆく。 そして、喪失感に絶望する親達は落とし穴の中の水へと落とされた。 「やめぢぇえええええ、びゅ!?」 「あぢずのおぢびぢゃああああああん!?」 「やべでね!おびずざんはゆっぐぢでぎないよ!?ゆぐぅぅぅ!?」 「わきゃりゃに゛ゃいよおおおおお!?」 流石は捕食種とでも言うべきだろうか。 自分とさほど変わらない大きさの成体を含めた相当の数のゆっくりがあっという間に消えてゆく。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょん・・・いろんな味を楽しむかのように。 「ゆひぃ!こっち、ごないでね!」 「「おきゃあああぢゃあああ、まっぢぇえええええ!?」」 「もうやだ!れいむおかーさんやだあああああ!?」 中には恐怖のあまりに子どもを見捨てて逃げ出すものもいた。 しかし、そういった個体を追うときはあえて子ゆっくりを狙わず、とにかく成体の捕獲に全力を上げる。 恐らく、そうやってじっくり恐怖を味あわせることで甘味が増すことを理解しているのだ。 「ゆっぐ・・・もうやだ!おうぢがえる!?」 「「おきゃーしゃあああああん!」」 「うーっ!!」 こうして次々にゆっくり達の中身を吸い出し、あるいは面白半分に嬲り殺してゆく。 哀れな餌達はなすすべもなく食われ、時には食われることさえなく次々にはかない命を奪われる。 その、傍目には間抜けだが凄惨な宴は10匹のれみりゃが遊びつかれておりに戻ってくるまで続けられた。 「ゆゆっ!なんだかへんなこがいるよ!」 「ゆぅ・・・なんだかゆっくりできないよ・・・」 「りーぐるんるん!」 れみりゃが去って一息ついたゆっくり達に新しい脅威が差し向けられる。 その名もゆっくりりぐる。成体でも赤ゆっくりの半分ほどの大きさしかない希少種のゆっくりだ。 彼女達の特徴はその小ささと、古いゆっくりが持っていたとされる壁のぼりの能力を受け継いでいる点。 そして・・・・・・ 「ゆゆっ、やめてね!?れいむのおくちにはいら・・・ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!?」 「ゆ?・・・れ、れいむ?!」 「やめちぇね!れーみゅ、ゆぐっ!?」 何よりも特筆すべきは相手の体内に侵入し、中から食い破ると言う恐ろしい捕食方法だろう。 真っ先に標的にされたれいむ親子がりぐるの集団に進入を許し、内側から食い破られていた。 泡を吹き、白目を剥いた恐ろしい形相で呻きながらのた打ち回り、やがて赤れいむの皮を破ってりぐるが飛び出してきた。 「りーぐるんるん!」 「おくちをとじるよ!むん!」 「むーしゃむーしゃ!」 そう言ってまりさは思いっきり口を瞑った。 しかし、りぐるは口内で生成される微量の鬼胃酸でいとも容易く皮を破って体内への侵入を試みる。 結局、まりさはその拍子に声を上げてしまい、他のりぐるの口からの侵入を許してしまった。 「ゆぐっ!やべでね!まぢざ、おいぢ、ぢぢ・・・ぢ、ぢ・・・ゆ゛びぃ!?」 「りーぐるんるん!」 「ゆぅぅぅううう!そうだわ!」 その凄惨な光景に驚愕し、多くのゆっくりが逃げ惑う中、1匹のありすが敢然とりぐるに飛び掛った。 圧倒的な体格差に物を言わせてのボディプレス。 平地であることが幸いしたのか、りぐるはくぼみに身を隠して攻撃をかわすことが出来なかった。 「ゆゆっ!いっぴきやっつけたわ!」 「「「「りーぐるんるん!」」」」 「ゆゆっ!どおぢでー!まだいっばいいるよおおおおお!?」 が、解き放たれたゆっくりりぐるの数はおよそ100匹。 あっという間に取り囲まれてしまったありすは、わずかな隙にりぐるに侵入される。 こうなってしまえば後はただ食われるばかり。 「ゆ゛っ!いだっ、いだいいいいいい!?ごんなの、どかいはぢゃないわ!?」 「「「りーぐるんるん!」」」 「や゛べ・・・でぇ・・・」 またたく間にありすの柔らかい皮は外と内から溶かし、食いちぎられてみるも無残な姿になってしまう。 破れた皮からカスタードが漏れ出し、彼女がもはや助からないことを示している。 10秒後、中に侵入したりぐるが飛び出してきたときには、ありすはすでに息絶えていた。 「「「「「りーぐるんるん!」」」」」 「「「りーぐるんるん!」」」 「ゆうううう!ゆっくりしね!」 カサカサと地面を這いながら逃げ惑うゆっくり達に近づいて行くゆっくりりぐるの群れ。 衝動に任せて若いまりさがその群れの中に飛び込んで行くが、2匹ほど潰しただけで大半が健在。 今度はそのまりさに目を付けたらしく、彼女の周りをくるくる回りながら、歯と酸でじわじわと嬲る。 「ゆぐっ!いだいよ、やべでね?!」 「りーぐるんるん!」 「ゆぶぅ!やべでえええええ!?おぐぢさんはまりざのゆっぐぢぷれいずだよ!?」 が、必死の抵抗もむなしく、まりさもまた中と外から食い破られてずっとゆっくりしてしまった。 その後もりぐる達は今までと同じように集団からはなれた個体を襲う戦法を繰り返した。 その度に数を減らしながらも1匹1匹確実に食い散らかしてゆく。 「むきゅ・・・ここまでね。でも・・・!」 「「「りーぐるんる、びぃ!?」」」 「さあ、ぱちぇのおくちにはいってきなさい!」 集団の中にいてこそ力を発揮するはずのゆっくりぱちゅりーが意外な奮戦を見せていた。 どうやら彼女は現在のりぐるの戦法が最善のものでないことに気づき、身をもって仲間に戦い方を示しているようだ。 小さなりぐるがその力を遺憾なく発揮するのは一箇所に固まっている集団の中に潜り込んだその時である。 「む゛ぎゅ・・・」 「「りー・・・ぐ、るん・・・る・・・」」 「「「!!?」」」 何故かぱちぇを食い破って出てきた仲間が虫の息であることを知ったりぐる達は驚愕した。 1匹はぱちゅりーに食われ、もう1匹は彼女があらかじめ含んでいた土を彼女の中で被って痛手を負わされた。 平坦な場所で、死を覚悟して戦えば体の弱いぱちゅりーでさえも5匹は倒せる。 その事実がゆっくり達を励まし、りぐる達を恐怖のどん底へと陥れた。 「れいむ、おちびちゃんのためにがんばるよ!」 「まりさもゆっくりがんばるよ!」 「わかるよー」「ちーんっぽ!」 生き残ったゆっくり達の中でも勇敢な数匹がぱちゅりーの遺志を継いで、りぐる達めがけて飛び跳ねてゆく。 一方のりぐる達は一応抵抗するものの、先ほどまでの勢いは微塵もなく明らかに逃げ腰だった。 「ゆっくりふまれてね!」 「「ゆぎっ!?」」 「「「りーっぐるんるーん!?」」」 れいむの一撃で2匹のりぐるが潰され、続く2度目の踏みつけで更に1匹のりぐるが潰される。 りぐるの攻撃には先ほどまでのキレも統率の取れた動きもなく、それがさらにれいむ達を優位に立たせる。 こうして、たった1匹のれいむを倒すために最終的に9匹ものりぐるが犠牲になった。 「ゆーっ!ありすもいくわ!」 「むきゅ・・・ぱちぇもがんばるわ~」 「りーっぐるんるーーーーん!?」 更に続々と参戦するゆっくり達を前にりぐる達は完全に戦意を失って逃げ惑う。 が、必死の逃亡も逃げられない状況ではジリ貧を招くだけ。 1匹、また1匹と潰されながら徐々にその数を減らし、更に10匹ほどのゆっくりを道連れにりぐるは全滅した。 「ゆふぅ~ん、ゆうかすっきりしたいわ!」 「ゆゆっ!ゆうかだよ!?」 「ゆうかがたくさんいるよ!ゆっくりぃ?」 思った以上に不甲斐なかったりぐるの代わりに、今度は発情しているゆうかを20匹ほど差し向ける。 ゆっくりゆうか。何故か畑を耕すことを好むゆっくりで、一般に捕食種とされている。 しかし、正当防衛でもない限り積極的に他のゆっくりを食べようとしない彼女の捕食種たる所以はあまり知られていない。 「ゆっくりしていってね!ねえ、まりさ、ゆうかとすっきりしましょ?」 「ゆゆっ!?ま、まりさは・・・ゆ、ゆっくりぃ・・・?!」 「まりさのほっぺ、とってもすべすべでゆっくりできるわ!」 本来ここまで積極的な種ではないのだが、すでに発情しているがゆえにすぐにすっきりーを求めるゆっくりゆうか。 まりさはその申し出にためらうが、ゆうか種は総じて美ゆっくりとされている。 このゆっくり出来ない地獄の中でそんなゆうかに積極的に迫られて抗うことなど出来るはずもなかった。 「ゆぅ~ん!ゆ、ゆうかのほっぺもとってもゆっくりしてるよ!」 「す~りす~り」 「す~りす~り・・・ゆっくり~」 ゆうかの美貌を間近で目の当たりにしたまりさはもう彼女の虜。 他のゆっくりの目もはばからずにすりすりに興じる彼女の頬はとてもだらしなく緩んでいる。 今、柵?の中ではそんな痴態が差し向けられたゆうかと同じ数だけ繰り広げられていた。 「ゆぅ~ん、ゆうかおーねちゃんとってもゆっくりしてるね!」 「れいむもとってもゆっくりしてるわ!す~りす~り」 「ゆぅぅうん・・・とってもとかいはだわ!」 最初は軽いスキンシップ。 その行為を徐々に激しくしていくと、頬をこすり付けあう2匹の体から汗のようなものが噴き出す。 汗のようなものをお互いの頬に練りこむように、いっそう激しく頬を擦り付ける。 「ゆ~ん、ゆふん・・・ゆぅぅぅうん・・・」 「ゆぅ・・・まりさぁ~、ゆっくりぃ~♪」 やがて、2匹の頬が赤く染まり、体温も若干上がって本格的にすっきりーの体勢に入る。 と言っても人間の目には今までの頬ずりを体が湿った上体で続けているだけにしか見えないのだが。 それでも2匹にとっては情熱的な愛の舞踏であることに違いはなく・・・お互い、徐々に昂ぶって行く。 「ゆっ!まりさぁ・・・ゆっくりぃいいぃぃい!」 「ゆぅぅぅぅうん・・・ゆうかぁあぁぁ・・・!」 「「すっきりー」」 お互いのゆっくりした気持ちが最高潮に達した瞬間、同時にすっきり宣言をした。 直後、まりさの額からにょきにょきと茎が生え、そこにいずれ赤ゆっくりとなる小さな実が実る。 他のゆっくり達もゆうかでないほうの種がにんっしんっしたらしく、それぞれ額に赤ゆっくりを実らせていた。 「ゆゆ~ん・・・すごくゆっくりしたあかちゃんだよ~♪」 「ゆうかとありすのとかいはなあかちゃんだわ!」 「みんなとってもゆっくりしてるね!」 本人達ばかりでなく、周りに居た他のゆっくり達も子どもの誕生を祝福する。 こんなゆっくり出来ない場所でようやく見つけたゆっくりをかみ締め、分かち合うように・・・。 後のことを考えていないのか、考えたくないだけなのか、ただ目の前のゆっくり出来るものを眺めながら微笑んでいる。 「ゆぅ・・・ゆうか、みんながみてるよ!ちゅっちゅははずかしいよぉ」 すでに公開交尾をしているにも関わらずゆうかにキスを迫られて照れる彼女のつがい達。 しかし、その表情はまんざらでもなくあっさりとゆうかのキスもといちゅっちゅを受け入れた。 「~~~~~~~っ!!?」 「おああああああ!?」 「うあ゛あ゛ーーーーっ!?」 直後、ゆうかと口づけを交わしたゆっくりがろれつの回っていない悲鳴を上げた。 当のゆうかは涼しい顔をしてつがいから引きちぎった舌を地面にはき捨てると、再びパートナーに擦り寄る。 そして、茎を折らないように彼女達をひっくり返すと、底部を容赦なく食いちぎり始めた。 「あ゛あ゛あ゛・・・!?」 「う゛い゛い゛いい゛ぃ!?」 「ゆゆゆっ!や、やめてあげてね!いたがってるよ!?」 周囲のゆっくりはその凶行を必死に止めようとするがゆうかは一向に止めようとしない。 何匹かは力づく止めようとしたが、ゆうかの方が圧倒的に身体能力が高くそれも叶わなかった。 そうこうしているうちにも茎を生やしたゆっくり達の底部は二度と使い物にならないほどに傷つけられていった。 「う゛う゛・・・うい゛ッ!?」 「・・・ゆっくりかんせいしたわ」 「ゆえーん、ぎょわいよおおおお!?」 今や周囲のゆっくり達はゆうかに近づこうとすらせず、遠巻きから様子を伺いながら怯えるばかり。 が、ゆうかは舌と底部を失いただの鉢植えとなってしまったつがいを眺めながら満足げに笑っている。 それから傷を付けすぎて中身が漏れ出している場所がないかを念入りに確認し終えると、大事な鉢植えに頬ずりをした。 「ゆうかのあかちゃん・・・ゆっくりうまれてね」 総勢20匹、もとい20個のゆっくり植木鉢というのは中々の壮観で、虐待家にとっては悪くない光景だろう。 しかし、今回の目的はあくまで虐殺。そんな有様になったゆっくりを生かして嬲るというのは目的外。 と言うわけで、全力で植木鉢どものそばまで駆け寄ると彼女達を踏み潰し、放り投げ、水の中に落として処分した。 「ゆゆっ、ゆうかのあかちゃ・・・ゆ゛っ!?」 「なにするの、ゆっくりやめて・・・ぎぃ!?」 ついでに文句をたれてきたゆうかも処分し、いつの間にやら100匹以下にまでを数を減らしたゆっくり達と向かい合った。 (その5へ?)
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/806.html
飼いゆっくりれいむ 27KB ・れいむが死にません。 ・エロくありません。 ・最近れいむいじめがひどかったんで、れいむ愛でモード突入中。 ・仕事の都合もあって製作ペースが戻らないので、まだまだリハビリが必要な感じです。 『飼いゆっくりれいむ』 D.O 我が家は、築100年を軽く超える古風な木造家屋である。 爺さんの若かった頃は農業をしていたとのことなので、蔵もあれば庭もあり、 さらにその周囲は生垣をはさんで小さな林まで広がっている。 外から見れば、歴史の重み、どころか幽霊屋敷の雰囲気漂わせていることだろう。 現在の主である私が手入れを怠っているので、庭はコケと背の高い雑草が生い茂り、生垣も所々穴が開いているからなのだが。 私が子供の頃は、周囲にまだ多くの農家も残っていたが、 十年ほど前に、ゆっくりの大規模な襲撃が起こり、すっかり疲弊してしまったようである。 もう少し山に近い田舎に立ち上がった、のうかりんを使った実験農場計画が始まった頃に多くの農地は売却され、 実験農場が順調な現状を考えると、このあたりも数年後にはのうかりん印の農場になりそうだ。 現在では町、というには空き家が多すぎる、少々寂しい地域となってしまっている。 そんなある日、仕事から帰ってみると、 庭にサッカーボールサイズと、テニスボールサイズの饅頭が一つづつ落ちていた。 日が暮れているので良く見えないが、赤白リボンの奴はたしかれ・・・れ?ゆっくりだ。 「ゆゆっ!おにーさん、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!」 「・・・・・・。」 家の電灯に照らされてみれば、薄汚れていて何ともゆっくりしていない奴等である。 少なくとも、見ているこちらとしてはゆっくりできない。 親子なのは間違いなさそうだが、親の方は全身余すところ無く、 マジックで唐草模様が描き込まれているあたり、町からやってきたのは間違いないだろう。 「にんげんさん、れいむはしんぐるまざーなんだよ!」 「へぇ・・・。で?」 「かわいそうなれいむたちを、ゆっくりかっていってね!」 「きゃわいくってごめんにぇっ!」 「・・・はぁ。」 なんだか、やり遂げた表情でこちらを見ている。 刈って、狩って、・・・いや、飼っていってね、か? どうやら、こんなにゆっくりしたおちびちゃんなんだから、人間さんも飼ってくれるに違いない、ということらしい。 とりあえずサンダルの裏を、その自信満々の顔面に押し当てて、塀の方に転がしてやることにした。 「ゆべしっ!」 「ゆぴぃぃいい!」 「・・・ペッ!」 噛んでいたガムが母れいむのリボンにジャストミートする。 「・・・・・・飯作ろ。」 別にゆっくりとやらに大した関心はない。 単に、コソコソ隠れているなら可愛げもあるが、ずうずうしさが気に入らなかっただけである。 これまでも野良猫やらなんやら、しょっちゅう仮の宿に使われていたので、 今更ゆっくりが庭に舞い込んだところで気にしない。 糞をばら撒かれないだけ、犬猫よりはありがたいくらいだ。 庭に住みたきゃ勝手に住めばいい。 こちらには当然世話する義務なんぞ無いのだから。 「ゆ゛、ゆ゛、ゆ゛、ゆ゛・・・・」 「ゆっくりー!」 痛みから回復したれいむ親子の方は、感動に打ち震えていた。 なにせ気がついたら、母れいむのリボンにペタリとついているのは、あの憧れの飼いゆっくりバッジ。 れいむも遠くで見ていたときは気づかなかったが、バッヂがまさか人間さんが口から吐き出されたものだったとは。 まあ、自分達もナワバリ(無意味極まるが)にしーしーでマーキングすることは多いのだから、そういうものなのだろう。 ・・・などと考えながら、リボンにへばりついたガムを、嬉し涙に潤んだ目で眺めていた。 そう、れいむはついに、ゆっくりの中でも最もゆっくりできると言われる、 あの飼いゆっくりにしてもらえたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌朝。 便所から出て縁側を歩いていると、庭の隅に放置していた木箱から、れいむ親子が飛び出してきた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「ん?まだいたか。」 朝からうるさい奴らだ。やはり猫の方がましだな。 「ゆーん。おにーさん、れいむたちにあさごはんちょーだいね!」 「ちょーらいにぇっ!」 昨日のゆっくり共が、これから仕事に行くという時に、なんだかずうずうしくゆぅゆぅ鳴いている。 「・・・・・・庭の草でも花でも、自分で適当に食え。」 「ゆゆっ!?おはなしゃん、たべちぇいいにょ?やっちゃー!」 「ゆーん、ごはんさんいっぱいだよ~。」 勝手に住むのはかまわんが、ゆっくりフードたら言うものまで買ってやる気など無い。 というか、ペットでもないのにいちいち飯などやらん。 「むーしゃ、むーしゃ。しあわせー。」 「むーちゃ、むーちゃ。ゆ・・ゆぇーん。」 「どうしたの、おちびちゃん。」 「れいみゅ、こんにゃにむーちゃむーちゃちたの、はじめちぇ。」 れいむ達は、飼い主であるおにーさんの愛情を全身で味わっていた。 なにせ、適当に食え、と言って指差した庭には、 柔らかそうなゆっくりした草、 タンポポやシロツメクサの類の雑草寄りの花、 背の低い木には実や柔らかい葉っぱ、 それに、今は何も成っていないが柿やビワの木も生えており、季節が来たら食卓を飾ってくれることだろう。 当然昆虫やミミズも、その気になれば取り放題だ。 ここは、森の中にあったとしたら、数十匹のゆっくりを余裕をもって支えることができる最上級の狩場であった。 それらが全て、この2匹だけのためのごはんだと言うのである。 「おにぃさぁん、ありがとぉぉぉおおおぉぉ。」 そんなある日、夕食の生ゴミを袋に入れて、裏庭のポリバケツに入れようとしたところ、 ゆっくり共が、よだれを滝の様にたらしながらこちらを見ていた。 ・・・・・・そういえば、今都会では『ゆっくりコンポスト』なるものがはやっていると聞く。 正直言って生ゴミを貯めこむのは嫌だし、こいつらでも使ってみるか。 「・・・食え。」 翌朝、袋の中身がきれいさっぱりなくなっていた。 袋に何かが入っていた形跡すら無い。よだれらしきものでベタベタではあるが。 「ゆっくちちたおやさいしゃんだったにぇっ!」 「おにーさんにありがとうってするんだよ。」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ。」 「なるほど。こいつは便利だ。」 それからというもの、あの親子は毎日ポリバケツに放り込むはずだった生ゴミを、おやつだと大喜びで食べている。 生ゴミを放置しすぎて増えていたりぐるとかも減った。 生ゴミがなくなったからか、りぐるも食べているのか・・・ しばらくすると、いちいちこいつ等が『おうち』とやらにしている、庭の隅の木箱まで生ゴミを持っていくのもめんどくさくなってきた。 まずは縁側の下に少し穴を掘り、用済みとなったポリバケツを横倒しにしてはめ込む。 ポリバケツの内側に土をいくらか入れ、周囲の穴との隙間にも土を詰める。正面から見るとパッと見トンネルのような感じだ。 あとはあのゆっくり親子を中に放り込んで、自家製コンポストは完成。 「ゆわーい。きょきょはれいみゅたちのおうちなんだにぇ。」 「ゆっくりー!おにーさん、ありがとう!」 なんかぽいんぽいんと跳ねて喜んでいるが、台所からも食卓からも近いここが、 生ゴミを放り込むのに適していただけだ。 「ん、で、あと何が必要だ?」 「「ゆぅ?」」 なんといっても、使い道ができた以上、もはや野良猫と同等ではない。 金をかけてやるつもりはないが、それなりのメンテナンスはしてやろう。 コンポストとしてある程度長持ちしてくれなければ困るからだ。 「ゆ、ゆぅーん!れいむはみずあびができたらうれしいよ。きたないとゆっくりできないよ。それと・・・」 「それと?」 「おちびちゃんにも、ばっじさんがほしいよ!おちびちゃんもかいゆっくりのばっじさんがほしいよ。」 水浴びか。なるほど、こいつ等が饅頭のくせにカビないのは不思議だったが、やはり不潔にしておくのはよろしくないといったところか。 こっちとしても軒下にサッカーボール大のカビ饅頭があるのは気分が悪い。自分たちで清潔にしてもらおうか。 あとは・・・ん?おちびちゃん・・・にも? ・・・・・・妙に馴れ馴れしいのも合点がいった。まさか飼われているつもりだったとは。 まあ、使い道がある今となっては都合がよくもあったが。 「水は、そうだな。このタライに水を入れといてやる。勝手に使え。」 「ゆっくりー!」 「それと・・・バッジねぇ。ああ、あれでいいか。」 持ってきたのは、私が中学生時代に学生服につけていた、襟章だった。 鈍く銀色に光る襟章、どうせこいつ等がバッジとやらを活用する日は来ないのだから、これで十分だ。 リボンに乱暴にネジ式の襟章を突き刺して固定すると、赤色の中に鈍く光る銀色は、思いのほかしっくりときた。 「ゆわーい!ゆっくちちたばっじしゃんだー!」 「ゆぅぅ、よがっだねぇ、よがっだねぇぇえ、おぢびじゃぁぁああん。」 喜んでもらって何よりである。この調子で雑草むしりと生ゴミ処理を頑張ってもらいたいものだ。 翌日には、縁側下のコンポストの近くに「おといれ」と称してうんうん用の穴も掘っていた。 生活の場に排泄物を置いておくのはやはり嫌なのか。だが、これはこちらとしても都合がよかった。 このうんうんという排泄物については、定期的に土と雑草に混ぜて花壇の肥料にしている。 なかなか良質なようで、しかも採集の手間も要らないしありがたいものだ。 「ゆーん、おにーさん。おといれのおそうじしてくれてありがとう。」 「うんうんがなくなっちぇ、ゆっくちできりゅよ。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こうしてれいむ親子がコンポストとなった数日後、家の庭に最近ご無沙汰だった来客が来た。 「ねこさんだぁぁあああ!ゆっくりできないぃぃぃ!!」 「ゆぴぃぃ、おきゃあしゃんこわいよぉぉ!」 「ん、ああ、トラか。久しぶり。」 生垣の穴から庭に入ってきたのは、近所で気ままな野良生活を送っている猫だ。 こいつに限らず、我が家を通り道にする猫は多い。 「ゆぁぁぁぁ、おにーさぁぁん。ねこさんこわいよぉぉぉぉ。」 「ゆっくちさせちぇぇぇぇ。」 「・・・嫌なら自分でなんとかしろ。」 「「ゆぅぅぅ、ゆっくりできないよぉ。」」 別にサッカーボールサイズの良くわからん物体にじゃれつく様な、酔狂な猫達でもないが、 町生活でトラウマでもあるのか、度重なる猫の襲撃に、れいむ親子は自分達で何とかすることにしたようだ。 数日後から、徐々にだが、目に見えて生垣の穴がふさがり始めた。 「ゆーえす!ゆーえす!」 「おきゃーしゃん、はっぱしゃんもってきちゃよ。」 「じゃあおちびちゃん、このすきまにはっぱさんをおしこんでね。」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ。」 生垣や塀の隙間に、小石を詰め、小枝を刺し、上から土を盛って、また葉っぱや枝を詰める。 近くで見るとやはり幼稚園児の工作の域を出るものではないが、遠目には生垣に溶け込んで見えなくも無い。 何重にもゴミを積み上げているので、強度のほうはちょっと蹴りを入れたくらいでは吹っ飛ばないくらいになっていた。 「これでねこさんはいってこれないね!」 「ゆっくちー。」 「にゅぁ~ん・・・ぐるるる。」 ・・・・・・。 「「どぼぢでねござんはいっでるのぉぉぉおお!?」」 「・・・塀の上からだろ。」 まあ一応は通りにくくなったので、特に頻繁にここに来る数匹以外は入ってくることも無くなり、 多少は平穏になったようだ。 それにしても、なんだか最近庭がきれいになってきた気がする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 生垣の穴がれいむによってあらかた埋まった数日後、 久しぶりに友人が家まで遊びに来た。 「ゆゆっ!?おにーさんのおともだち?ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ。」 「おー、間知由。お前ゆっくり飼ってたんだな。エラい装飾過剰だけど。」 「いや、飼ってないし、あの唐草模様は来たときからだ。俺の趣味じゃない。」 「ふーん。つってもバッジついてんじゃん。」 「ありゃガムだ。」 「え゛・・・。」 「ああ、みかんの皮は庭のポリバケツに放り込んどいてくれ。」 「え?これってこいつらのおうちだろ?」 「いや。コンポスト。」 「んー。・・・え゛ぇ?」 「ゆわーい、おやつだにぇ!ゆっくちありがちょー。」 「むーしゃ、むーしゃ。しあわせー。」 ついでに、夕食の魚の骨も放り込んでおいた。 「ぽりっ、ぽりぽりぽり・・・ゆっくりー!」 「・・・・・ふーむ。」 「どうした?」 「いや。ゆっくりって、案外飼いやすい生き物なのだろうかと思ってな。」 「ただの饅頭だろ。・・・・・・何だよ、その目は。」 「まったく。世の中にはどんだけ愛情注いでも懐かれない奴もいるってのに。」 「そんなもんかね。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そして、庭が放置しっぱなしの幽霊屋敷状態から、見違えるようにきれいになった頃、 れいむ達の平穏な毎日に、突然不幸が舞い降りてきた。 「Zzzzzz・・・。」 「すーや、すーや。」 今日は日曜日。おにーさんも日当たりの良い縁側で昼寝中。 れいむ親子も庭に生えた木の木陰でゆっくりと惰眠をむさぼっていた。 そのとき庭に、普段と違う空気が漂う。 「うー。」 「ゆぅ?・・・すーや、すーや。」 「あまあまー。」 「ゆ・・・すーや、すーや。・・・・・・れみりゃだぁぁぁああああ!!!」 庭に突然飛来したのは、本来夜行性のれみりゃ(胴無し)。 庭のすぐ奥にある林は、昼でも薄暗く、たまに昼でも活動するれみりゃが現れたりする。 しかも、このあたりは農家だったこともあり、害ゆ対策として、れみりゃを大量飼育していた時期もあったので、 最近森の奥でしか見なくなったれみりゃ種もチラホラいたりするのだ。 「おちびちゃん、ゆっくりにげるよ!」 「ゆあーん。れみりゃはゆっくちしちぇにぇ。」 ぽよん、ぽよん、と大急ぎでおうちに飛び込むれいむ親子。 れみりゃは追ってこなかった。どうやら助かったようである。 しかし、一つだけ気がかりがあった。 「ゆぅぅぅ、おきゃーしゃん、れみりゃはゆっくちできにゃいよぉ。」 「ゆ!おちびちゃん。ここはおにーさんがつくってくれたおうちだから、れみりゃなんてはいってこれないよ!」 「ゆっくちー。でみょ・・・。」 「おちびちゃん?」 「おにーしゃん、すーやすーやしてたよ?れみりゃにゆっくちひどいことされてにゃい?」 「ゆゆっ!?」 「そろーり!そろーり!」 おにーさんの無事を確かめるべくおうちから慎重に這い出るれいむ。 見つかったら命はないだけに、そろーりそろーりにも力が入る。 そして、れいむは驚愕の姿を目撃した。 「うー!うー!」 「Zzzzzz・・・・、じゃま・・・」 ・・・・・・れみりゃがおにーさんにじゃれていた。 「ゆぁぁぁああああ!おにーさんがたべられるぅぅぅううう!!!」 「うー?」 「やめてねっ!おにーさんをたべないでねっ!れみりゃはゆっくりどっかいってね!!」 ゆっくりしたおにーさんを助けるべく、れいむはれみりゃに立ち向かう。 しかし、口にくわえた木の枝をどれほど振り回しても、空を舞うれみりゃ相手には届かなかった。 「ゆぅ、ゆぅぅ、どうしてとどかないのぉぉ。」 「うー!あまあまー。がぶり。」 「ゆひぃぃぃぃ、れいむのあんこさんすわないでぇぇぇぇ・・・。」 「おきゃあしゃぁぁあん、ゆっくち、れみりゃはゆっくちしちぇぇぇぇ!」 「お、肉まん。」ぱさり。 「うー!うー!」 といったところで目が覚めたおにーさん。 玉網を使ってあっさりとれみりゃを捕獲したのであった。 それにしても、生ゴミを処理して肥料を作り、 庭の管理までやってくれた挙句、夕食のおかずをおびき寄せてくれるとは、 つくづく使いでのあるコンポストだ。 つい今さっきまでたっぷり飯を食っていたこの肉まん、中身がが詰まっていてうまそうだな。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 「おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇぇぇぇ。」 ザックザックザック 薄っぺらくなった方のれいむには、中身を詰めなおしてやることにする。 掘り出したのは、「おといれ」とやらになみなみと貯められた餡子。 こいつを、中身の減ったれいむの口からねじ込んでやることにした。 「ゆ゛っ、ゆぼぉっ!おにーざん、やべでぇ、ゆっぐぢでぎなっ!ゆぼっ!」 「おにーしゃん、やめてあげちぇにぇ!おきゃーしゃんがいやがっちぇるよ。」 無視。餡子は餡子だ。多少土が混ざっているが、中に詰めなおしてやれば問題ないだろう。 「ゆ゛っ、ゆっぐぢしていってね。ゆげぇ。」 「やっちゃー!おきゃーしゃん、げんきになっちゃよ。」 「ゆ、ゆぅぅ・・・おにーさん、ありがとぉ・・・。」 「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー!」 ふむ、消耗してはいるが、まだ当分は使えそうだ。 そして、その夜は多すぎて食べきれなかった肉まんの残りを、コンポストに放り込んでやった。 やはり一人暮らしにあのサイズは無茶な話だな。 「ゆわーい。きょうはごちそうだにぇ!」 「ゆーん。きっといっしょにれみりゃをやっつけたから、ごほうびなんだよ。」 「ゆっくち!ゆっくち!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そんな生活が、しばらく続いたが、 子れいむが成体にまで大きくなった頃、親れいむの方が死んだ。 あとで調べたが、町の野良の寿命は平均一年かどうかと、大分短いらしい。 我が家に来た時には中古のポンコツだったということか。 「お・・・おにーさん。おちびちゃんを、・・・これからもゆっくりさせてあげてね。」 「特になにも変らんよ。」 「おちびちゃん、・・・ゆっくりしていってね・・・・・・」 「おかーしゃん、おきゃあしゃぁぁぁあああん!!!すーりすーりしてね、ぺーろぺーろしてねぇぇえええ!!!」 リボンは子れいむの方が欲しがったのでくれてやり、死体のほうはぐちゃぐちゃにすり潰して肥料にした。 花壇の花も元気に育つことだろう。 「おかーさん。おはなさんになったんだね。」 「まあそうとも言えるな。」 「ゆっくりしていってね。おかーさん。」 まあ、そんなことはどうでも良かったのだが、少し問題が生じてきた。 コンポストの、生ごみ処理能力が落ちてしまったのだ。 「ゆぅぅ~。さびしいよぉ。」 「おちびちゃんがほしいよぉ。」 「すーりすーりしたいよぉ。」 どうも孤独な生活と発情期が重なって、ノイローゼ状態になったらしい。 頭数が減ったうえ、どうにも食欲が無い。庭の雑草もまた伸び始めてきた。 これは、新しいゆっくりを取ってくる必要がありそうだな。 その日、夕食の生ゴミをコンポストに放り込みながら、 れいむにつがいを探してやる、と言った時のれいむの喜びようは大変なものだった。 体が溶ける寸前まで水浴びをして、リボンのしわ一つ一つまで丹念にあんよでつぶして伸ばしていく。 コンポスト内の清掃も丹念に行い、 さらに子供が出来た後のために、花やイモ虫、果物の皮などのごちそうから保存食の干し草まで貯めこむ。 にんっしん中のベッドまで葉っぱと草を使って作り終えて、準備万端でその日を迎えた。 約束の日、私はれいむを連れて街を歩き、れいむ的に「すっごくゆっくりしてる」まりさを手に入れた。 この白黒饅頭、帽子にアイロンをかけた形跡もわずかにあり、恐らくバッジを引きちぎったのであろう傷痕も見られる。 飼われていたというなら、それなりの躾もされているのだろう。好都合だ。 「ゆふん!そんなにまりさをかいたかったら、かわせてやってもいいのぜ。」 「ゆっくり!まりさ、ずっとゆっくりしようね!」 「ゆん!なかなかゆっくりしたれいむだから、とくべつにすっきりしてやってもいいのぜ。」 本人も乗り気のようだから都合よい。つがいにしてやることにして、家に連れていった。 「ゆぅ~ん、まりさ。すーり、すーり。」 「ゆへぇぇ!いいからとっととまむまむをむけるのぜぇ!『ぼよぉぉおん!』」 「『ごろんっ』ゆぅ!?もっとゆっくりしてぇ!」 「しったこっちゃないのぜ!まりさのぺにぺにをおみまいしてやるのぜぇ!!」 ずぼぉっ!ずっぽずっぽずっぽずっぽ・・・ 「ゆぁーん、いだいぃぃぃい!らんぼうすぎるよぉ。もっと、ゆっぐりぃ!」 「ゆっふっ!ゆっゆっゆっゆっゆっゆっすっきりぃぃぃいいい!」 「ずっぎりぃぃ。」 とりあえずれいむの腹が膨れてきたので、予定どおりにいったようだ。 「ひどいよまりさ・・・」 「ゆふぅ。ひとしごとおわっておなかがすいたのぜ。にんげんさん、とっととごはんをもってくるんだぜ!」 「その辺のを適当に食え。」 「ゆゆ!?なにいってるのぜ。ゆっくりふーどさんなんて、どこにもないのぜ。」 「草があるだろ。」 「な・・・なにいってるのぜぇぇ!くささんはごはんじゃないのぜ! ふーどさんがないならけーきさんでもいいのぜ!はやくもってくるのぜ、くそじじぃ!」 「ゆぅ。なにいってるの?おにーさんにあやまってね。くささんはおいしいよ。むーしゃむーしゃ。」 「ゆぎぃぃぃいい!もういいのぜ!はやくおうちにいれるのぜ!べっどですーやすーやするのぜ!」 「そこに家ならあるだろ。」 「な・・・なにいってるのぜぇ!これはごみばこさんなのぜ!くさくてきたないのぜ!」 「ひ、ひどいよまりさ!おにーさんがれいむにくれた、ゆっくりできるおうちだよ! それに、れいむがいっしょうけんめいおそうじしたんだよ!ゆっくりあやまってね!」 「・・・いいよ別に。文句があるなら勝手に出ていけば。」 「ゆふん!まったく、ばかなじじぃとゆっくりしてないごみれいむのほうが、このおうちからでていくのぜ! ゆっくりしたまりささまが、とくべつにこのおうちをつかってやるのぜ!」 「ふーん・・・。れいむ、どうやら一緒に暮らすのは無理そうだが。」 「ゆぅぅぅぅ・・・ゆっくりできないまりさだよぉ。」 とりあえず、私が家から追い出されるのは嫌なので、ゆっくりしたまりささまとやらは、門から丁重に出て行ってもらった。 あれだけ態度がでかいと、野良をやっていくのも大変だろうに、大したものだ。 しかし、ゆっくりと言っても、コンポスト向きのとそうでないのがいるのかもしれない。 黒帽子がダメなのか、飼われていたのがダメなのか、まあ、どうでもいいことだ。 れいむの腹にいるちび共の中に黒帽子がいたら、それもはっきりするだろう。 つがいこそいなくなったものの、孤独を埋めるという当初の目的は達成されたようである。 それから数匹分の食欲を発揮し始めたれいむは、3週間後、無事れいむ種一匹とまりさ種一匹を出産した。 赤ゆっくりが腹から射出される勢いには驚いたが、庭は柔らかい芝生であったのが幸いしたのか、 せっかくれいむが作っていた草のクッションから1m以上離れて着地したものの、つぶれることはなかった。 「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!!」」 「ゆっくりしていってね!ゆぅーん、ぺーろぺーろ、おちびちゃんたちかわいいよぉ。」 これで、コンポストの方は今後も安泰そうだ。 母れいむがチビ共にもバッジが欲しいとか言ってきたので、画鋲のカサの部分をセメダインでくっつけておく。金バッジだ。 これで満足して生ゴミを処理してくれるのだから、安上がりなものだ。 ちなみに、ゆっくりしたまりささまに出て行ってもらってから二日後、門の前にみすぼらしく、 帽子もかぶっていないまりさ種が一匹転がっていた。 「やっばりがっでぐだざぃぃ・・・おねがいじばずぅ。」 とか言っていたが、ゆっくりを飼う趣味などないので、無視しておいた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− それからしばらくは、コンポストとしても庭の芝生管理としても特に問題はなかった。 ピンポン玉サイズの子供たちでは、成体一匹分の処理能力を補えるかと、多少不安ではあったが、 どうやら、成長中のチビ共の方が食欲は旺盛らしく、生ゴミは毎日順調に処理され、肥料になっていった。 黒帽子の方も特に文句を言わず、生ゴミをムシャムシャ食らい、庭をぽよんぽよんと跳ねまわっている。 やはりあの態度は、育ちが問題だったようだ。 だが、赤ゆっくり達が産まれてから一月ほどたち、そろそろ冬の近づきを肌で感じ始めた頃、 またしてもコンポストの性能が低下してきた。 朝、コンポストの中をのぞいてみると、まだ昨日の生ゴミが残っている。 さらにその奥では、歯をガチガチと鳴らしながら、目の下にクマをつくったれいむ一家がいた。 「お、おおお、おにーさん、おうちがさむいよぉぉぉ・・。ねむれないよぉぉ・・。」 「しゃむくてゆっくちできにゃいぃぃぃ。」 「ごはんしゃんつめちゃいよ。むーちゃ、むーちゃ、しょれなりー。」 コンポストはれいむ達なりにきっちり入口を塞いでいるが、やはり所詮はポリバケツ。 まだ昼間は温かいが、壁一枚隔てた向こうの、夜の寒気を完全に防ぐことはできないようだ。 この時期でこれでは、冬の間はコンポストの機能が完全に停止しかねない。 家に入れるという選択肢はもちろんないが、 本格的にコンポストの改造を行う必要がありそうだ。 その日の昼、れいむ一家に『たからもの』とか言う小石や押し花や、ガムの付いたリボンらしきゴミをコンポストから出させると、 大規模な改装に取り掛かった。 まずは、ポリバケツを掘り出して、横倒しにすると天井になる、壁の一部を四角く切り抜く。 それに、ちょうつがいと留め金をつけて、外から開けるようにした。 ゆっくりは、冬には巣の入り口を密閉するらしいので、生ゴミの投入口をつけてやったわけだ。 次にバケツの入口、つまりゆっくりの出入り口だが、せいぜい直径30cm程度のゆっくりに対しては大きすぎる。 壊れたすのこを材料にして、ドーナツ状の板をつくり、バケツの口に取り付けてやった。 これでゆっくりの出入り口は、必要最低限の大きさになり、 木の枝などで塞ぐ手間も、寒気の吹き込む隙間もぐっと減るはずだ。 あとは、再び縁側の下にポリバケツを埋めなおし、これまではむき出しだった側面にまで土をこんもりと盛っておく。 外から見ると、生ゴミの投入口と、ゆっくりの出入り口だけ穴のあいた、砂場の砂山のような外観となる。 縁側の下なので、雨風で盛り上げた土が崩れる心配は無い。 地下は冬でも暖かいというので、これで断熱は十分だろう。 数十分の作業中、庭で遊ばせていたれいむ一家を呼び寄せた時の反応は、 以前コンポストを、はじめてつくった時以上のものであった。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆわぁぁぁぁああい!すっごくゆっくりしたおうちだよぉぉおおお!」 「ゆっくち!ゆっくちー!れいみゅたち、こんなゆっくちしたおうちにしゅんでいいにょ!?」 「ゆわーい!なかもあっちゃかいよー!ゆっくちー!」 「ふーい、疲れた。あとはこいつでも中に敷いとけ。」 「ゆぅぅぅぅうう!しゅごーい!ゆっくちちたおふとんしゃんだー!」 「おにぃさん、ありがと、う、ゆぇぇぇええん!」 「おきゃーしゃん、ないちぇるにょ?どっかいちゃいにょ?ゆっくちしちぇにぇ。」 「おちびちゃぁぁあん!れいむはうれしくってないてるんだよぉ。ゆっくりー、ゆっくりー!」 近所の農家から頂いてきた干し藁をひと束くれてやっただけだが。 とりあえず、この反応からして、今後はまたコンポストとして元気にやってくれそうだ。 こちらはやることやったので、あとのメンテはこいつ等がかってにやってくれればいい。 かつて母れいむと一緒に野良生活を送っていた頃、れいむには夢があった。 温かくて、雨の心配も、風の恐怖も感じないですむおうち。 毎日お腹いっぱい食べられるだけのごはん。 しかも、そのごはんを手に入れるために、命の危険など感じずにすむゆっくりプレイス。 外敵の心配もないそのゆっくりプレイスで、 ゆっくりしたおちびちゃん達とすーりすーりしたり、のーびのーびしたり、 おうたをうたったり、水浴びですっきりーしながら、毎日ひたすらゆっくりする。 夜になったら、ゆっくりしたおうちに帰り、ふかふかのおふとんの中で、 家族で肌を寄せ合ってすーやすーやする。 たまにはあまあまが食べられたら言うことはない。 これが、れいむのかつて夢見たすべてであった。 そして、今、この場所には、れいむが望んだもの全てがあった。 全てのゆっくりが追い求め、そして見つけることの出来なかった場所、ゆっくりプレイス。 だが、れいむにとってのそれは、人間さんがコンポスト、と呼ぶこの場所に、確かに存在していたのだった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくりー!」 「すーり、すーり、しあわせー。」 「すーり、すーり、・・・ゆっ、ゆっ、ゆっ」 「ゆふぅん、だめだよまりさぁ。ゆふぅ、ゆふぅーん!」 れいむ親子が初めて我が家のコンポストとなって2年。 結局外部から新たなゆっくりを連れてくる必要はなくなった。 こいつらは、家族以外のゆっくりがいないとなると、姉妹同士でつがいを作り続け、今はすでに4世代目である。 今はこれまた姉妹である、れいむとまりさのつがいがコンポストとして活躍している。 それと、最近は花壇の世話もめんどくさくなったので、街でゲッソリしていたゆうか種も一匹拾って庭に住まわせている。 最初はコンポストの連中が花を勝手に食う、食わないでもめた時期もあったが、 群れでもない以上大した量を食われることもなく、しかも花の肥料がコンポスト産だということもあり、 それなりの折り合いをつけることで落ち着いている。 「「すっきりー!」」 などと思っているところで、また増えるつもりのようだ。 れいむの頭ににょきにょきと生えたツタには赤れいむが3に赤まりさが2。 まあ、構わない。どうせ代替わりが激しいゆっくりである。 うっかり病死などしないうちに子供を作ってもらわなければ余計な手間だ。 それに増えすぎるようなら何個か潰して肥料にするだけ。 庭もすっかり華やかになって、もう幽霊屋敷の頃の面影は残っていない。 「おはよーございます。」 「ああ、農場の。おはよう。」 最近ついにこの辺も、のうかりん農場化が進み始めた。 生垣の向こうから挨拶してきたのうかりんも、そこの従業員である。 「とってもゆっくりした庭ですね。きれい。」 「まあ、ゆうかが一匹でやってるんだがね。」 「うふふ。それは失礼しました。でも、それ以上に・・・あなたの飼われているゆっくり達。」 「?」 「とってもゆっくりしてますね。今までたくさん飼いゆっくりを見ましたけど、一番ゆっくりしてますよ。」 「ふーん。そんなもんかね。」 同じゆっくりである、あののうかりんが言っているなら正しいのだろう。 よくわからんが、この2年間で一つだけ確信したことがある。 こいつらには、コンポストという仕事が向いている、ということだ。 リクのあったゴミ処理場ネタは今度また書きます。 それにしても自分のSS製作ペースがそれほど落ちたわけではないのに、 いつの間にか餡小話のそうとう下に追いやられてたり。 SS増加ペース早っ。 とりあえず、シリーズものについてはそろそろなんか書きます。 町れいむ、レイパー、計画中のペットショップシリーズ リクの消化もまだおわってないなぁ。 挿絵 by街中あき 挿絵 by??? 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 プラス本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る れいむが死んでるじゃねえか!(老衰でゆっくり大往生) -- 2017-12-22 22 36 05 増えすぎた結果お兄さんに赤ゆっくりを潰されてしまい、怒って家族で家出をするも環境についていけなくて しばらくして戻ってきたら別のゆっくりたちがコンポストとして生活してて結局野良ゆっくりとして生きる展開ありそう -- 2017-05-23 20 19 48 クソまりさの存在以外はぽかぽかや唐草模様は何何の実だ? -- 2016-09-01 18 41 18 心が洗われる作品でした、 短編集みたいで、 ゆっくり読めました。 -- 2015-01-15 12 01 21 なんといういい話・・・ぽかぽかする -- 2014-06-05 17 15 44 かんどー♪ -- 2014-05-30 19 48 40 謙虚なゆっくりれいむだったから生き残れたんだろうな。 必要以上の高望みをしなければいいということか。 -- 2014-03-27 13 29 47 あのまりさ(成体)はやっぱり生き残れなかったのかな(まあ、あんなゲスゆっくりなんてどうでもいいけどね!)。 -- 2013-07-29 12 24 18 ゴムゴムの実w -- 2013-07-06 03 16 12 ひさびさにいい話だ 環境にも優しいなんて…あー、コンポスト欲しくなってきた -- 2013-04-28 23 58 18 るーるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるr -- 2013-03-28 11 42 02 良い話だ、ゆっくりにも何かしらの利用価値があるんだなペット以外に -- 2013-01-19 13 13 05 ゆっくりできすぎててんごくいきそうだよ! -- 2012-10-13 21 44 04 ゆっくりできるいい話だ 唐草模様のゆっくりが悪魔の実に見えるwww -- 2012-09-12 18 24 08 あっさり死んでいった先代たちを通して読むと、感慨深いものがあるな。 いいよね。死の危険が少なくて。 -- 2012-08-19 21 38 21 家にある生態系の循環にゆっくりが組み込まれた 理想の形だなぁ、ご時勢に合ったエコだし。 さらに家庭菜園も被害なく出来たら完璧だな! 唐草レイムは・・・まぁなんだ、プププwwwwww -- 2012-08-11 02 35 24 ゆっくりできる話ですね。 でも、唐草模様きめぇww -- 2012-07-30 16 58 41 今までSSでみたゆっくりまともランキングTOP10には入る -- 2012-07-08 19 10 57 唐草模様きめぇwwwww -- 2012-05-22 09 04 25 高望みせずに、限られた環境で満足できるのも、生存競争には必要な能力だね。 ペットって結局どこまでいっても別の生き物なんだし完全にわかりあうことなんてできない。 だから必要な程度以上は干渉しない、構い過ぎないことが必須なんだと思う。 それはそうと最後の唐草模様きめぇ 噴いた(笑) -- 2012-04-10 21 17 44
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/820.html
里から森に続く道を歩いていると、向こう側からゆっくりと跳ねてくる 1匹の饅頭が見えた。丸い頭の上に乗った黒い帽子から、まりさ種だとわかる。 その動きはとてもゆっくりとしていて、一歩一歩の跳躍の幅もとても小さなものだ。 ある程度近づいた所で、まりさも近づいてくる人間に気付いた。 このまままっすぐ跳ねて行けば、人間と正面衝突してしまう。 まりさはその場で垂直に跳ねながら、よいしょよいしょと横を向くよう少しずつ回転し 道の脇の土手に跳ねて行こうとしたところで、人間が目の前まで来てしまった。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「ああ、ゆっくりしていってね」 道の脇の方を向くのにもその場で何回も跳ねなければいけなかったので、 すぐに人間の方を向く事が出来ず、横目で見ながら挨拶をしてくる。 顔には汗のような分泌液が噴出し、明らかに人間を警戒しているようだ。 「そ、それじゃまりさはもういくね?」 「まあ待て」 そそくさと、それで居てゆっくりとした動きで、土手に跳ねようとするまりさ。 跳ねる前の準備動作として体を沈み込ませた所で、その後頭部を掴んで止める。 掴んだ手に、明らかに他のゆっくりとは違うべたべたした感触が伝わり、 思わず跳ねのけてしまった。頬の部分で地面にべたっと落ちるまりさ。 「ゆっ、なにするの!?ゆっくりさわらないでね!」 さっきの感触はなんだったのか、頬の部分を下にして倒れたまま 起き上がろうとしないまりさの顔を恐る恐るつついてみる。 「ゆっゆっ、やめてね、つつかないでね!」 「うっわぁ、こりゃべたべただ」 少し押すと指が皮に沈み込み、引き抜こうとすると指に接触した部分の皮が うにょ~、と伸びて指について来る。ちょっと伸びたところで、 限界まで伸長した皮が元々あった場所に勢い良く戻って行き、 皮が戻ってきた勢いで表面がぶよよんと波打つと「ゆひんっ」と声を上げる。 ゆっくりの皮はもちもちとして、手に触れれば軽く吸い付くような感触もあるが、 ここまでべったりとくっ付いてくる感触は初めてだった。 今もまりさは頬を地面につけたままの姿勢で、足を少し地面から浮かせているが そこには砂や葉っぱ、アリのように小さい虫などが沢山くっ付いている。 足の裏もべたべたとして、地面をしっかり蹴る事が出来ないので ゆっくりとした動きでしか歩けなかったのだろう。 帽子を掴んで手前に引くようにし、まりさを元の姿勢に戻した後、 底面の近くを持ち上げて顔をこちらに向き直させてやる。 体と違って、帽子はそんなにべたべたしていない。 逃げられないと断念したのか、まりさは居づらそうにもじもじとする。 「ゆゆ…にんげんさんはゆっくりできるひと?」 「ああ、お前家族はどうしたんだ?」 「ゆ、ここにはいないけど、もりにいるよ」 「そうか、その、お前の体はべたべたしてるけど、家族もみんなそうなのか?」 「……」 このゆっくりに家族が居るなら、揃ってべたべたしたゆっくりなのだろうか、 疑問に感じて聞いてみると、まりさは俯いて黙ってしまった。 聞いてはいけない事を聞いたのだろうか。人間と饅頭の間に沈黙が流れる。 何か違う事を聞いてみるか、そう思った矢先まりさがぽつぽつと話しだした。 「おかあさんもおねえちゃんも、まりさみたいにべたべたしてないよ まりさみたいにべたべたしてるゆっくりは、ゆっくりできないんだって…」 「そうなのか?さっきの歩きを見るに、他のゆっくりよりもよほどゆっくりと跳ねていたけどな」 「ゆ?まりさゆっくりしてる?」 「ああ、多分」 そう答えてやると、少し笑顔になり話を続けてくれた。 このまりさは父親まりさと母親まりさの間に生まれた子供の1匹で、 姉が「たくさん」いたのだそうだ、ゆっくりだから正確な数は覚えていないらしい。 生まれた子供の1匹に触れてみると実にべたべたとしており、親も姉も驚いたそうだが、 親はそのまりさを育てる事を放棄はしなかった。 だが子ゆっくりには、少しでも異常な所があるゆっくりに対して、 たとえそれが自分の姉妹でも執拗に嫌がらせや暴力を行う性質がある。 例によって「こんなゆっくりできないまりさはゆっくりしんでね!」と体当たりもされたが、 ゆっくりの力で押しつぶされても、餅のような皮は破れたりせず、逆に姉の方が べたべたした肌に引っ付いて離れられなくなり、「な゛んではなれられない゛のぉぉ!?」 と泣き出してしまったそうだ。 親もこのまりさは異常だと、やっかいに思っていたのだろう。 子ゆっくりはもう少しで成体になれる所まで成長すると一人立ちするものだが、 このまりさは子ゆっくりより少し大きい程度に育ったところで 「もうまりさもいちにんまえだね!」 「そうだね、もうりっぱにひとりだちできるよ!」 「ゆっ!?まりさまだおおきくないよ?」 「だまってね!まりさはもうおとなだからでていくんだよ!」 と追い出されてしまった。先に生まれた姉達がまだ誰もひとり立ちしていないのに、である。 姉達も、どんなに体当たりしても全く死なない、気に食わないべたべたまりさが居なくなると ニヤニヤしながら見送ったのだった。 巣から追い出されたまりさは森をさ迷うが、べたべたした体では素早く動けず、 雑草や花、ゆっくりとしたいも虫くらいしか食べる事ができない。 そんな餌も目の前で他のゆっくりに横取りされ、餌を求めて歩いていたら この人間の里に通じる道に迷い出たのだそうだ。 「ははあなるほど、大変だったんだな」 「ゆ…」 話して辛い事を思い出してしまったべたべたまりさは、また笑顔を消して俯く。 肌の質感が違うせいで、他のゆっくりは助けてくれないどころか迫害もうけたのだろう。 粘着質な肌には裂傷などは見えないが、投げつけられたのか小さい石が付いている。 この肌、どれくらいくっつくんだろう。 思い立っては試さずに居れぬ。と帽子の先端を掴んで上に持ち上げる。 髪の毛にも粘着性があるのか、帽子にくっ付いた髪が持ち上がり、 髪に引っ張られて頭頂部がにゅー、と上に伸びる。 「ゆっ!?やめてね、まりさのぼうしをひっぱらないでね!」 悲鳴をあげるが、ある程度引っ張ったところで帽子と髪の接着面が剥がれ、 引っ張られていた頭頂部がぶよんと戻って来る。 「かえして!まりさのおぼうしかえして!」 自分の上にある帽子を見上げながら、上下にぼよんぼよんと沈んだり伸びたりするまりさ。 粘着性が強く地面をうまく蹴る事の出来ない足では、帽子に届く跳躍が出来ない。 そのまりさの頬、先ほど地面に落ちて細かい砂が付いている面を押し、 ころんと横向きに転がしてみる。 「ゆ、ゆゆっ?」 今まで経験した事の無い横回転、視界がぐるんと回転して、まりさは心臓が飛び出そうになる。 1回転しただけで涙目ではっはっと息をつくまりさの両頬や横髪、頭頂部には細かい砂が びっしりと付いている。綺麗な髪が砂だらけになったのが嫌なのだろう、 水を被った犬がするように、全身をぶんぶんと横向きに振って砂を飛ばそうとするが 一向に離れる様子がない。 「ゆうっ!とって!ざらざらとってね!」 「あっはっは」 「なんでわらってるのぉぉ!?ざらざらとって!ぷくぅぅ!」 髪の汚れの不快感に耐えられず、いやいやをするように顔を振るのが微笑ましい。 つい笑ってしまうと頬を膨らませて怒りだした。 肌が餅の様に柔らかいとは言え、頬を膨らませたサイズは他のゆっくりとそう変わらない。 膨らんだ事で下腹部、あごに当たる部分も持ち上がったのでそこに手を当て、 「そいっ」 「!? ゆぶっ!」 ちゃぶ台返しの要領で、今度は縦回転させてみる。 ぐるんと空が下に流れて、上からやって来た地面が顔にかぶさる。 ころんと1回転したまりさの顔面には、やはりびっしりと細かい砂が張り付いていた。 まぶたは閉じたのでゼラチン質の眼球は無事だが、口には少し砂が入ったようだ。 「ぺっ!ぷっぺっ!なにするのぉぉ!?もうざらざらやだぁぁぁ!」 目をうるうるさせて体を横にゆさゆさ揺するまりさ。 人間の子供が手をじたばたさせて、ダダをこねるのと同じような動きなのだろう。 このべたべた肌は面白い。家に持ち帰って砂を洗い流したら飼ってやろうか。 そんな事を考えていると、いつの間にかまりさの背後まで近づいて来ているものがあった。 短い足でもたもたと歩き、ちょっと息が上がっているのか紅潮した顔でニコニコしている。 「うっうー、れっみりゃっだどぅー!にぱー」 ブボボッ! 聞いてもいないのに自己紹介をして、間髪置かず盛大な音の屁をするれみりゃ。 目の前のまりさは、ざらざらとってぇぇ、と泣き叫んでいるので背後の豚には気付いていない。 あまりの光景に何も言えず見ていると、レディーである自分の美しさに声も出ないのだと 勝手に判断したれみりゃはご満悦の表情を見せる。 「れみりゃにぶっでぃん、もっでくるんだどぅ、ぶっでぃ~ん!」 「うっわぁ」 よだれをたらし、ゆさゆさと太った体をゆさぶって踊るれみりゃの汚さに唖然としていると むう、とふくれっ面になる。 このまま苦情を言ってくるかと思ったら、自分と人間の間でゆんゆんと泣くまりさに目をつけた。 「うー!あっまあま、た~べちゃ~うぞ~」 「ゆゆっ!?」 ゆっくりの餡子の味を知っているれみりゃが、がっしりとまりさを持ち上げ、 後頭部に狙いを定めて口を開く。べたべたまりさには細かい砂が大量についているが、 まったく気付こうともしない。 「あも゛っ!…む゛も゛?む゛っむ゛ー!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」 れみりゃの牙がべたべたまりさの後頭部に刺さるが、あまりにももちもちした肌は噛み切れず さらに髪についていた砂の味に強い不快感を感じるれみりゃ。 吐き出そうとしても、唇にまで強く張り付いたまりさの頭は離れない。 「む゛ん゛む゛──っ!」 「いだい!はな゛ぢでぇぇぇぇ!」 何とか引きちぎろうと、まりさを掴んだ短い両手を一生懸命下にのばすが、 まりさの体はうにょーん、と伸びるばかりである。 さっき指でつついた時はあそこまで伸びなかったのに、他のゆっくりが苦痛や絶望で 餡子の甘みを増すように、べたべたまりさも苦痛で体の餅っぽさを増すのだろうか。 「…………!!」 「も゛うやへ゛て゛え゛ぇぇぇぇぇ!」 一向に口から離れる事のないまりさをほおばったまま、れみりゃの顔色は紫色になっていった。 手に付いたまりさを離そうともがいて暴れるうちに、まりさの体は縦にも横にも伸ばされ いびつな形の肌色の凧に泣き叫ぶ顔と、いくらかの金髪が生えた不思議な生き物へと変貌している。 これを持ち帰っても、もう元の形には戻せないだろう。 「ゆ゛!?どごいぐの?おいでがな゛いでぇぇぇぇぇ!」 珍しいゆっくりを手に入れられなかったのは残念だが、白目を向いて倒れるれみりゃと ぎゃあぎゃあと泣き喚く平面まりさはほっといて帰る事とした。 おわり。 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶 (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身 (fuku2386.txt) ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子 (fuku2437.txt) お帽子の人? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/390.html
里から森に続く道を歩いていると、向こう側からゆっくりと跳ねてくる 1匹の饅頭が見えた。丸い頭の上に乗った黒い帽子から、まりさ種だとわかる。 その動きはとてもゆっくりとしていて、一歩一歩の跳躍の幅もとても小さなものだ。 ある程度近づいた所で、まりさも近づいてくる人間に気付いた。 このまままっすぐ跳ねて行けば、人間と正面衝突してしまう。 まりさはその場で垂直に跳ねながら、よいしょよいしょと横を向くよう少しずつ回転し 道の脇の土手に跳ねて行こうとしたところで、人間が目の前まで来てしまった。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「ああ、ゆっくりしていってね」 道の脇の方を向くのにもその場で何回も跳ねなければいけなかったので、 すぐに人間の方を向く事が出来ず、横目で見ながら挨拶をしてくる。 顔には汗のような分泌液が噴出し、明らかに人間を警戒しているようだ。 「そ、それじゃまりさはもういくね?」 「まあ待て」 そそくさと、それで居てゆっくりとした動きで、土手に跳ねようとするまりさ。 跳ねる前の準備動作として体を沈み込ませた所で、その後頭部を掴んで止める。 掴んだ手に、明らかに他のゆっくりとは違うべたべたした感触が伝わり、 思わず跳ねのけてしまった。頬の部分で地面にべたっと落ちるまりさ。 「ゆっ、なにするの!?ゆっくりさわらないでね!」 さっきの感触はなんだったのか、頬の部分を下にして倒れたまま 起き上がろうとしないまりさの顔を恐る恐るつついてみる。 「ゆっゆっ、やめてね、つつかないでね!」 「うっわぁ、こりゃべたべただ」 少し押すと指が皮に沈み込み、引き抜こうとすると指に接触した部分の皮が うにょ~、と伸びて指について来る。ちょっと伸びたところで、 限界まで伸長した皮が元々あった場所に勢い良く戻って行き、 皮が戻ってきた勢いで表面がぶよよんと波打つと「ゆひんっ」と声を上げる。 ゆっくりの皮はもちもちとして、手に触れれば軽く吸い付くような感触もあるが、 ここまでべったりとくっ付いてくる感触は初めてだった。 今もまりさは頬を地面につけたままの姿勢で、足を少し地面から浮かせているが そこには砂や葉っぱ、アリのように小さい虫などが沢山くっ付いている。 足の裏もべたべたとして、地面をしっかり蹴る事が出来ないので ゆっくりとした動きでしか歩けなかったのだろう。 帽子を掴んで手前に引くようにし、まりさを元の姿勢に戻した後、 底面の近くを持ち上げて顔をこちらに向き直させてやる。 体と違って、帽子はそんなにべたべたしていない。 逃げられないと断念したのか、まりさは居づらそうにもじもじとする。 「ゆゆ…にんげんさんはゆっくりできるひと?」 「ああ、お前家族はどうしたんだ?」 「ゆ、ここにはいないけど、もりにいるよ」 「そうか、その、お前の体はべたべたしてるけど、家族もみんなそうなのか?」 「……」 このゆっくりに家族が居るなら、揃ってべたべたしたゆっくりなのだろうか、 疑問に感じて聞いてみると、まりさは俯いて黙ってしまった。 聞いてはいけない事を聞いたのだろうか。人間と饅頭の間に沈黙が流れる。 何か違う事を聞いてみるか、そう思った矢先まりさがぽつぽつと話しだした。 「おかあさんもおねえちゃんも、まりさみたいにべたべたしてないよ まりさみたいにべたべたしてるゆっくりは、ゆっくりできないんだって…」 「そうなのか?さっきの歩きを見るに、他のゆっくりよりもよほどゆっくりと跳ねていたけどな」 「ゆ?まりさゆっくりしてる?」 「ああ、多分」 そう答えてやると、少し笑顔になり話を続けてくれた。 このまりさは父親まりさと母親まりさの間に生まれた子供の1匹で、 姉が「たくさん」いたのだそうだ、ゆっくりだから正確な数は覚えていないらしい。 生まれた子供の1匹に触れてみると実にべたべたとしており、親も姉も驚いたそうだが、 親はそのまりさを育てる事を放棄はしなかった。 だが子ゆっくりには、少しでも異常な所があるゆっくりに対して、 たとえそれが自分の姉妹でも執拗に嫌がらせや暴力を行う性質がある。 例によって「こんなゆっくりできないまりさはゆっくりしんでね!」と体当たりもされたが、 ゆっくりの力で押しつぶされても、餅のような皮は破れたりせず、逆に姉の方が べたべたした肌に引っ付いて離れられなくなり、「な゛んではなれられない゛のぉぉ!?」 と泣き出してしまったそうだ。 親もこのまりさは異常だと、やっかいに思っていたのだろう。 子ゆっくりはもう少しで成体になれる所まで成長すると一人立ちするものだが、 このまりさは子ゆっくりより少し大きい程度に育ったところで 「もうまりさもいちにんまえだね!」 「そうだね、もうりっぱにひとりだちできるよ!」 「ゆっ!?まりさまだおおきくないよ?」 「だまってね!まりさはもうおとなだからでていくんだよ!」 と追い出されてしまった。先に生まれた姉達がまだ誰もひとり立ちしていないのに、である。 姉達も、どんなに体当たりしても全く死なない、気に食わないべたべたまりさが居なくなると ニヤニヤしながら見送ったのだった。 巣から追い出されたまりさは森をさ迷うが、べたべたした体では素早く動けず、 雑草や花、ゆっくりとしたいも虫くらいしか食べる事ができない。 そんな餌も目の前で他のゆっくりに横取りされ、餌を求めて歩いていたら この人間の里に通じる道に迷い出たのだそうだ。 「ははあなるほど、大変だったんだな」 「ゆ…」 話して辛い事を思い出してしまったべたべたまりさは、また笑顔を消して俯く。 肌の質感が違うせいで、他のゆっくりは助けてくれないどころか迫害もうけたのだろう。 粘着質な肌には裂傷などは見えないが、投げつけられたのか小さい石が付いている。 この肌、どれくらいくっつくんだろう。 思い立っては試さずに居れぬ。と帽子の先端を掴んで上に持ち上げる。 髪の毛にも粘着性があるのか、帽子にくっ付いた髪が持ち上がり、 髪に引っ張られて頭頂部がにゅー、と上に伸びる。 「ゆっ!?やめてね、まりさのぼうしをひっぱらないでね!」 悲鳴をあげるが、ある程度引っ張ったところで帽子と髪の接着面が剥がれ、 引っ張られていた頭頂部がぶよんと戻って来る。 「かえして!まりさのおぼうしかえして!」 自分の上にある帽子を見上げながら、上下にぼよんぼよんと沈んだり伸びたりするまりさ。 粘着性が強く地面をうまく蹴る事の出来ない足では、帽子に届く跳躍が出来ない。 そのまりさの頬、先ほど地面に落ちて細かい砂が付いている面を押し、 ころんと横向きに転がしてみる。 「ゆ、ゆゆっ?」 今まで経験した事の無い横回転、視界がぐるんと回転して、まりさは心臓が飛び出そうになる。 1回転しただけで涙目ではっはっと息をつくまりさの両頬や横髪、頭頂部には細かい砂が びっしりと付いている。綺麗な髪が砂だらけになったのが嫌なのだろう、 水を被った犬がするように、全身をぶんぶんと横向きに振って砂を飛ばそうとするが 一向に離れる様子がない。 「ゆうっ!とって!ざらざらとってね!」 「あっはっは」 「なんでわらってるのぉぉ!?ざらざらとって!ぷくぅぅ!」 髪の汚れの不快感に耐えられず、いやいやをするように顔を振るのが微笑ましい。 つい笑ってしまうと頬を膨らませて怒りだした。 肌が餅の様に柔らかいとは言え、頬を膨らませたサイズは他のゆっくりとそう変わらない。 膨らんだ事で下腹部、あごに当たる部分も持ち上がったのでそこに手を当て、 「そいっ」 「!? ゆぶっ!」 ちゃぶ台返しの要領で、今度は縦回転させてみる。 ぐるんと空が下に流れて、上からやって来た地面が顔にかぶさる。 ころんと1回転したまりさの顔面には、やはりびっしりと細かい砂が張り付いていた。 まぶたは閉じたのでゼラチン質の眼球は無事だが、口には少し砂が入ったようだ。 「ぺっ!ぷっぺっ!なにするのぉぉ!?もうざらざらやだぁぁぁ!」 目をうるうるさせて体を横にゆさゆさ揺するまりさ。 人間の子供が手をじたばたさせて、ダダをこねるのと同じような動きなのだろう。 このべたべた肌は面白い。家に持ち帰って砂を洗い流したら飼ってやろうか。 そんな事を考えていると、いつの間にかまりさの背後まで近づいて来ているものがあった。 短い足でもたもたと歩き、ちょっと息が上がっているのか紅潮した顔でニコニコしている。 「うっうー、れっみりゃっだどぅー!にぱー」 ブボボッ! 聞いてもいないのに自己紹介をして、間髪置かず盛大な音の屁をするれみりゃ。 目の前のまりさは、ざらざらとってぇぇ、と泣き叫んでいるので背後の豚には気付いていない。 あまりの光景に何も言えず見ていると、レディーである自分の美しさに声も出ないのだと 勝手に判断したれみりゃはご満悦の表情を見せる。 「れみりゃにぶっでぃん、もっでくるんだどぅ、ぶっでぃ~ん!」 「うっわぁ」 よだれをたらし、ゆさゆさと太った体をゆさぶって踊るれみりゃの汚さに唖然としていると むう、とふくれっ面になる。 このまま苦情を言ってくるかと思ったら、自分と人間の間でゆんゆんと泣くまりさに目をつけた。 「うー!あっまあま、た~べちゃ~うぞ~」 「ゆゆっ!?」 ゆっくりの餡子の味を知っているれみりゃが、がっしりとまりさを持ち上げ、 後頭部に狙いを定めて口を開く。べたべたまりさには細かい砂が大量についているが、 まったく気付こうともしない。 「あも゛っ!…む゛も゛?む゛っむ゛ー!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」 れみりゃの牙がべたべたまりさの後頭部に刺さるが、あまりにももちもちした肌は噛み切れず さらに髪についていた砂の味に強い不快感を感じるれみりゃ。 吐き出そうとしても、唇にまで強く張り付いたまりさの頭は離れない。 「む゛ん゛む゛──っ!」 「いだい!はな゛ぢでぇぇぇぇ!」 何とか引きちぎろうと、まりさを掴んだ短い両手を一生懸命下にのばすが、 まりさの体はうにょーん、と伸びるばかりである。 さっき指でつついた時はあそこまで伸びなかったのに、他のゆっくりが苦痛や絶望で 餡子の甘みを増すように、べたべたまりさも苦痛で体の餅っぽさを増すのだろうか。 「…………!!」 「も゛うやへ゛て゛え゛ぇぇぇぇぇ!」 一向に口から離れる事のないまりさをほおばったまま、れみりゃの顔色は紫色になっていった。 手に付いたまりさを離そうともがいて暴れるうちに、まりさの体は縦にも横にも伸ばされ いびつな形の肌色の凧に泣き叫ぶ顔と、いくらかの金髪が生えた不思議な生き物へと変貌している。 これを持ち帰っても、もう元の形には戻せないだろう。 「ゆ゛!?どごいぐの?おいでがな゛いでぇぇぇぇぇ!」 珍しいゆっくりを手に入れられなかったのは残念だが、白目を向いて倒れるれみりゃと ぎゃあぎゃあと泣き喚く平面まりさはほっといて帰る事とした。 おわり。 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶 (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身 (fuku2386.txt) ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子 (fuku2437.txt) お帽子の人? このSSに感想を付ける