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『人間とゆっくり』 15KB 小ネタ 群れ 自然界 独自設定 こんなゆっくりがいてもいいよね ・虐待及び制裁描写無し ・愛でとも違うと思われ ・独自解釈 ・内容は浮き沈みほぼ無し ・分を弁えられるまりさ ・期待せずどうぞ 一匹の老まりさがいた。 聡明でよく気が利き、様々な困難を乗り越えてきた歴戦のゆっくり。 そんなまりさは、長く生きて経験をしたおかげで人間や他の動物などの事をよく理解していた。 「……なんでみんなりかいしてくれないんだろう」 そう呟くまりさの表情は悲しげだった。 まりさも最初は人間を誤解していたが、自分自身でそれが間違いだと気付いた。 事はまりさが若輩者だった頃に遡る。 「みんな、きいてほしいよ! まりさはこれからにんげんさんを『ちょうさ』してくるよ!」 まりさは群れの中心で高々に宣言した。 「ちょうさ?」 皆疑問に思った。人間を調査して何か言い事があるのかと。 ゆっくりしていない人間を調査しても、こっちがゆっくり出来ないだけではないかと。 「そうだよ! てきをしるためにはじょうほうがひつようなんだよ! だから、にんげんさんが『ぐうのね』もでないほどのしょうこをみつけて、つきつけてやるんだよ! そうすれば、おろかなにんげんさんも、まりさたちにまけをみとめるんだよ!」 群れのゆっくり達は湧いた。 まりさの素晴らしい計画に。 まりさは次の夏まで調査をすると言う。 長すぎるという者もいたが、完膚無きまでに敗北させるというまりさの決意に最終的に折れる。 「ゆっくりちょうさするよ!」 まりさは人間の住んでいる場所が良く見渡せる高台に居を構え、人間を観察し始めた。 無論、自分の狩りもしっかりやる。それくらいできずして群れ一番とは呼ばれない。 まりさは何度も人間を観察した。 昔はまりさも人間はゆっくりしていないとか、食べ物を占拠している、とか思ってたものだった。 だが、慎重だった性格が、人間を観察してみるという他のゆっくりには無い行動をさせた。 まりさは約一年、本当にゆっくりと人間を観察した。 敵を知るのは大事である、と考えたからだ。 そしてまりさは知った。 人間はゆっくりしている事を。 人間は食べ物を独占しているのではなく、作っている事を。 人間も狩りを行っている事を。 人間には人間の『おうちせんげん』がある事を。 その他数え切れないほどの誤解があった事を。 人間がゆっくりしていない、のではなく『ゆっくりせずにしていた』だけ。 ゆっくりは人間が家の中に入った後を見た事が無い。 当然だ。仕事をしている姿だけを見て『ゆっくりしていない』と決め付けたのだから。 人間は『ゆっくりせずに』仕事をしている。人間は『ゆっくりするために』仕事をしている。 そして夕刻に迫ると皆家の中に入ってゆっくりしている。 この時間帯はまりさたちゆっくりは野外活動を自粛し始める時間なので、見た事がなかったのだ。 人間は食べ物を独占しているわけではなかった。 まりさは見た。何も無い状態の畑をせっせと耕し、種を蒔き、そして収穫を待つ姿を。 最初は何をやってるか意味もわからなかったが、次第に理解できた。 人間はどうやっているかはよくわからないが、野菜が生えるようにしていると。 そしてこれが人間の仕事である事を。まりさたちで言う狩りだと。 人間も狩りを行っている。 人間はゆっくりが恐れる犬を従えて、他の動物たちを飼っている。 所謂家畜なのだが、まりさにはさすがにそれはわからなかった。 人間は他の動物を狩っているという印象をまりさは持った。 人間は強者である犬たちを従える、大きな強さを持った存在だと思い知らされた。 人間にもおうちせんげんはあった。 それはまりさたちとは違うものだった。 まりさたちはその場で宣言すればそれでいい。しかし人間は違った。 人間は自分の住居とした場所の近隣の家に何かを持って行っていた。 近くに行って聞いてみると、「最近ここにやってきた」「あの家に住む」など、ちゃんと宣言していたのだ。 ゆっくりは誰かにおうちせんげんを聞かれる必要はない。言った者勝ち。 それ故に、家を放置すると他の誰かに取られてしまう。 だから群れを作って自分の住居は他者に知られるようにする。 人間もそれを行っていたのだ。 ゆっくりがおうちせんげんすると人間は怒ると言う。 そうだ、自分たちも不法占拠されれば怒るだろう。自明の理だ。 まりさは人間のおうちせんげんを理解した。 まりさは一年の間に人間の『ゆっくりしている』部分をたくさん見た。 そして群れのみんなに報告する事にした。 「みんな、ちょうさけっかをはっぴょうするよ」 あまり元気は無い。しかし他のゆっくりは気にしない。一年ぶりに帰ってきたまりさがどんな話を聞かせてくれるか楽しみだった。 「にんげんさんは、とってもゆっくりしてたよ」 群れにどよめきが起こる。 人間がゆっくりしている。そんな言葉がいきなり出るとは思っていなかった。 「まりさ、なにをいってるの。にんげんがゆっくりしていないのはだれだってしってるじじつよ」 ぱちゅりーが言う。他の者も頷く。 人間と言うのはゆっくりする事が出来ない生物。これがゆっくり界の定説であり、長年言い伝えられて脳に刻まれている事だ。 「まりさはずっとかんさつしてわかったよ。ぜんぶごかいだったんだよ。 まりさたちがみていたのは『ゆっくりしていないとき』のにんげんさんで、にんげんさんはまりさたちがねちゃうころにゆっくりしはじめてるんだよ」 まりさは他にも調査結果を発表し、群れはその度にどよめく。 「そんなのうそなんだぜ!!」 若いまりさが叫ぶ。 「にんげんはまりさたちがてにいれるべきゆっくりぷれいすをうばったごくあくにんなんだぜ! なんでにんげんをかばうみたいなことをいうんだぜ! ゆっくりできないゆっくりはせいっさいしちゃうんだぜ!!」 自分たちの理解を超えた事を許容できない、ゆっくりの大半が持つ特性をそのまま表した言葉だった。 さすがに、一年もの間苦労して調査したまりさを制裁するとまではいかなかったが。 「じゃあ、みんなもまりさみたいにちょうさするといいよ。 そうすればよくわかるよ。にんげんさんがどれだけのくろうをしていきているのかわかるよ」 そう言われて調査をする者もちらほらいたが、結局自分たちの活動時間帯部分しか見ない上に、自分の事で手一杯でまったく人間を理解できないままだった。 「やっぱりにんげんさんはゆっくりしてないよ! あのまりさはうそつきだよ!」 「あのまりさ、もしかしてにんげんさんとつうじてるんじゃないんだろうかだぜ?」 「むきゅ、そうよ、あんなうそをつくなんてふつうじゃありえないはなしよ」 そんないい加減な調査では考えが改まる事はなく、結局まりさは嘘つきどころか人間の放ったスパイというレッテルを貼られる事になる。 さすがにこのままではいつか制裁と言う名のリンチにあうと理解していたまりさは、皆が起き出さない明け方に、夜逃げを慣行した。 それから、まりさは様々な群れに行っては人間に対する誤解を説いて回ったが、誰も信じなかった。 いや、信じている者もいたが、それを表立って認めては、大多数の否定派に粛清される事を恐れて何も言えなかった。 結局まりさは放浪する身となった。 しかし、そんなまりさにも賛同者は少なからずいた。 会った事も無い人間に対して持つ思想に言葉にならない疑問を持っていた一部のゆっくりが共に旅する仲間となってくれた。 ゆっくりできない愚かなやつら、として粛清されかけた事もある。 まりさは、すでにゆっくりという存在の中に自分たちの居場所が無いのだろうと考えた。 人間を理解してしまった以上、人間に誤解を持つ者たちと一緒にいても、ストレスにしかならない事は放浪している間に良くわかった。 自分で確かめたわけでも無いのに勝手な想像で物事を決め付けてはならない。これがまりさが身を持って知った事。 行き場を完全に失ったまりさたちは、いつしか人里に下りていた。 「まりさ、にんげんさんのむれにきちゃったよ。あぶないよ」 いくら人間を理解したと言っても、自分たちはゆっくり。人間からすれば敵である。 人間を理解したからこそ、余計に人間との距離をとっていた一行は、おどおどとしはじめる。 しかし、まりさは決意の目で人間の家に入っていった。 「ま、ま、まりさなにやってるの! ころさてしまうわよ!!」 仲間のありすが小さい声で叫ぶが、まりさは聞かなかった。 そして仕事中の人間に声をかけた。 「にんげんさん、ゆっくりしていってね!」 「なんだ、またゆっくりか……処理するのも面倒なんだよな」 「まってね! はなしをきいてね! まりさたちはにんげんさんのものにてをだすつもりはないんだよ! だからすこしだけおはなしをきいてね!」 農夫は潰そうとした行動を止める。 このまりさのゆっくりらしからぬ言葉に、少し興味が湧いた。 「お前は人間がゆっくりしてないとか、ここは自分たちのものだとは言わないのか」 「まりさたちはにんげんさんがおしごとをしてるっていうのはりかいしてるよ。 いまだってどうやったかしらないけどおやさいさんがはえてくるようにしてるんでしょ」 農夫は驚いた。 こんな事を言うゆっくりは初めてだった。今まで見たのは全部人間を見下したやつらだったが、少なくともこのまりさは人間を見下していない。 「にんげんさんにもちゃんとした『おきて』があるのもりかいしてるよ。 にんげんさんとまりさたちは『おきて』が違うのもわかってるよ。 だから、だから、まりさのおねがいをきくだけきいてほしいよ! だめならあきらめるから、きいてほしいんだよ!」 「わかった。そこまで言うなら聞こう。言ってみな」 必死なまりさの熱意が通じたのか、農夫は腰を下ろして聞く体勢をとる。 「ゆっくりありがとう! きいてほしいことはひとつだけなんだよ。 まりさたちにおしごとをあたえてほしいんだよ」 「それはあれか、人間と共存したいというのか」 「もうまりさたちはゆっくりのむれではいきていけないんだよ。 もういくばしょがないんだよ。 だったら、もうにんげんさんのばしょくらいしかいくところがないんだよ。 おねがいします! まりさたちはおやさいさんにかってにてをだしたりしません! だから、だからおしごとをください!」 農夫は少しの間熟考する。 その間は、まりさたちにっとっては生きた心地のしない時間だった。 人間の強さはよくわかっている。ここで否と言われれば、自分たちはただでは済むまい。 「よしわかった。少し周りのやつらと相談してこよう。 ちなみに、受け入れられた場合、こっちと決めた『おきて』を破ったら即『えいえんにゆっくり』させられるぞ。いいな」 「みんな、それでいい?」 まりさは後ろで震えている仲間に確認する。 仲間たちは多少戸惑いはあったが、皆頷いた。 こんなゆっくりもいるんだな、と感心する農夫。 次の日、相談の結果まりさたちはいくつかのグループにわかれて複数の農家に仕事をさせてもらうことなった。 まりさたちはしっかり仕事をこなしていった。 カカシの代わりとなって畑を荒す動物を追い払ったり、手に負えない場合は大声で誰かを呼んだり、虫を食ったりと、畑の被害を確実に減らしていった。 ある時、まりさの仕事をする畑にゆっくりがやってきた。 いやらしい笑みを浮かべて、見るからにこの場を乗っ取ろうとしている顔だ。 案の定、そのゆっくりたちは畑に入ってきておうちせんげんをしようとした。 「ここをれいむたちの――」 「そこまでだよ!」 「――ゆっ?!」 おうちせんげんを寸でのところで阻止する。カカシではこれはできない。 れいむとまりさを親とした一家であろう一団は、まりさに食って掛かる。 しかし、まりさがすでにおうちせんげんをした、他にも仲間がいる、などと言って、ゆっくり界のルールで説明するとある程度はあきらめて帰っていった。 「そんなことしらないよ! ここはれいむたちがみつけたんだから、どろぎたないまりさはさっさとどっかにいってね!」 中にはこのように暴論を吐いて掛かる者もいたが、最終的には畑仕事などで鍛えられたまりさにこてんぱんにされ、逃げ帰るか人間に処分される。 まりさは決して同族を殺しはしないが、人間が殺そうとするのを止める事はしない。 人間が殺すと判断したなら仕方が無い。自分たちにそんな事を意見するだけの資格も無い。 それに人間が殺そうと判断したと言うのなら、それだけその同族が愚かであったのだろう、と思っている。 まりさは同族の事を多少見下し始めていた。自分たちの勝手に生きて、偏見と我欲の塊である者に限るが。 少なくとも、人間と自分たちのルールを同一に見ている者は自分たち未満だと思っている。 他の群れには他の群れのルールがあるという事がわかっているのに、何故人間にはそれがあると思わないのか。 そんな愚かしい同族が嫌いになっていた。 そんな風に思っている時点で自分も見たようなもの、とは感じていた。 それから何年かが経過した。 まりさたちは最初は少数だったが、その中で伴侶を決め、子供を作り、育て、人間の手伝いという仕事をさせる。 こうしてまりさは代替わりしても人間との関係が壊れないように尽力した。 いつしか人里に限りなく近い場所で、まりさを長としたゆっくりの集落が出来ていた。 数も一帯の畑全てに働きにいけるだけには増えた。 この集落に住むゆっくりは、皆人間を理解し、畏怖し、尊敬をしている。 真にゆっくりするためには一時のゆっくりを捨てなければならない。それがわかった。 自身が関わった野菜などの収穫の際の喜びを知った。 人間はこの群れを使い勝手のいい道具のように思う事は無い。 最初こそはそう思っていたが、慣れてくるとこれが中々良い関係だと気付く。 ゆっくりというものは元々純粋で、言いたい事は割りとはっきり言ってくる。 おかげで腹を割って話したり、仕事以外の時間でも一緒に過ごす事が多くなった。 喜びを分かち、悲しみを共有する、それが出来る彼らを道具などとして見れるわけが無い。 群れが野生動物に襲われた際は率先して救援に向かい、間に合わなかった者たちを丁重に葬ったりもした。 すでに両者は切っても切れない信頼関係が形成されていたのだ。 最初に厳格で多種のルールを決めていたはずだったが、今では注意事項程度になるほどだ。 そして現在。まりさは仕事を引退し、群れで次代を担う子供たちを教育している。 「いいかいおちびちゃんたち。まりさたちゆっくりは、にんげんさんときょうぞんしてるわけじゃないんだよ。 にんげんさんがいるから、ちょうろうたちはおしごとがもらえて、こうしてゆっくりしているんだよ」 「どうしちぇここいがいにょゆっくちたちはにんげんしゃんにおしごちょをもらいにこにゃいの?」 「ほかのむれのみんなは、にんげんさんがゆっくりできないそんざいだとおもっているんだよ」 「どうしちぇ?」 「それはちょうろうもよくわからないよ。 だけどなぜだかうまれたときからにんげんさんはゆっくりしてない、っておもってるんだよ」 「れいみゅたちはしょうおもってにゃいよ」 「そうだね。おちびちゃんたちはとってもかしこいからね」 この群れの子供たちは皆人間への偏見が無い。 親から受け継がれた記憶が、人間への負の感情を追いやったと思われる。 いつしか、この群れのゆっくりはこの群れ以外のゆっくりの方こそゆっくり出来ていないと思うようになる。 五世代も経た頃には、人間の領域をわかっていて侵そうとするゆっくりに対しては同族を相手するという気持ちすら無くなっていた。 これも悲しい事かもしれない。長老となったまりさは思う。 しかし、これが一番いい形であるとも思っている。 この群れは人間がこの地にいる限りは存続できるだろう。そうでなくても、この群れの平均的な戦闘能力は他の群れの比較では無い。 毎日の労働、人間の知恵、その他様々な事を知ったこの群れは、生半可な事で全滅する事は無い。 別に支配に興味は無い。群れのルールは平和第一、である。 昔、人間のいる場所までやってきたゆっくりたちは人間に淘汰された。 それを繰り返していくうちに、人間はゆっくりできない存在という記憶が受け継がれ、その中で紆余曲折し、最終的には自分たち未満の存在として認識するようになる。 それは仕方の無いことで、なるべくしてなった事だった。 長老まりさはそれを打ち破った。長く積み重なった負の記憶を拭い去って人間と共に生きる道を見つけた。 これはゆっくりとしては外道かもしれない。しかし、生命としては最善だろう。 この群れは幾度か他のゆっくりの群れに襲撃された。これも仕方ない事だ。下等な人間に従属していると思われている以上、そうなる事もある。 暫く後、第一世代最後の生き残りであった長老まりさは永い眠りについた。 その事実を知った人間たちは、長い付き合いだった事もあって、群れとともにその死を悼んだ。 その中でも、初めて長老まりさが話しかけたあの農夫は、友と呼ぶほど仲が良い長老まりさの死を悲しむ。 思い起こすのは長老まりさが若かった頃。 ちょっとした言い争いをしたあの頃。酒を飲ませすぎてうっかり死なせかけたあの頃。野犬やゆっくりの群れに襲われた長老まりさを助けたあの頃。 それは人間の友を想う気持ちと何も変わらない、種族を超えた信頼と友情が確かにあった。 人間とゆっくりは分かり合える。 それを実証した長老まりさ。 長老の意思は次代がしっかりと引き継ぐ。そしてまた次代へと繋いでいくだろう。 長老まりさの死に顔は、万人が見てもゆっくりとしていて、この上なく安らかであったという。 おわり anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』 anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』 anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』 anko4106 ゆっくり教材Vol.5『ペットとちぇんと野良と飼い主』 anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』 anko2426 ゆっくり研究所 anko2430 ああ、無情。 anko2433 ゆっくりは繰り返す anko2439 ゆっくりがいる日常。 anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か? anko4103 ゆっくりと人間は違う anko4107 れいむ anko4110 れいむは、今日もゆっくりしていた。 anko4112 まりさは、今日もお仕置きされている。
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「ふたば系ゆっくりいじめ 85 ゆっくり教/コメントログ」 すごい世界だな -- 2011-05-28 15 13 59 ある意味すげぇwwwww -- 2011-12-23 10 13 46 こいつら迷惑な集団だな -- 2012-12-12 21 44 55 なかなかイイ新興宗教だww -- 2014-03-18 18 28 25 原始ゆっくりが居るのか!? だったら崇拝者がいるのも分かるなww -- 2018-01-24 14 17 14
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『ゆっくり教育』 16KB いじめ 飾り 家族崩壊 ゲス 虐待人間 よかったら読んでね 補足 いじめ(虐待というほどの描写はありませんが死ぬゆっくりはいます) 家庭崩壊(ゆっくりがゆっくりを殺す描写があります) ゲス(思考の推移が唐突で極端です) 『ゆっくり教育』 「あ~、暇だなぁ」 たまの休日、家でゴロゴロしてるのは不健全かと思い、近所の公園まで来てみたが何もすることがない。 そんなわけでベンチに座りながら缶ジュースでも飲んでいると、どこからともなくウザい声が聞こえてきた。 「ゆっきゃ!ゆっきゃ!」 「おちびちゃんたち!ゆっくりおかーさんのあとについてきてね!」 「ゆゆぅ~ん♪おきゃーしゃんとおしゃんぽなのじぇ~ん!」 ああ、やっぱりゆっくり共か。 親れいむ1、子れいむ1、子まりさ1。 典型的な組み合わせだな。 「ゆっ!おちびちゃんたち!ゆっくりきいてね!きょうはおちびちゃんたちがりっぱなおとなになれるよう、おかーさんがゆっくりするほうっほうをおしえてあげるよっ!」 どうやらゆっくり親子の教育現場に出くわしたようだ。 とりあえず暇だし、暫くゆっくりどもの授業参観としゃれこむか。 「ゆ!かりのしかたはおとーさんのまりさがくわしいけど・・・・・・れいむたちのおうちのまわりにもゆっくりできるごはんさんはたっくさんあるんだよ!すこしでもおとーさんのふたんをかるくするためにも、みんなでごはんさんをゆっくりさがそうね!」 「「ゆっくりりかいしちゃよ!」」 ほぅ、食料の調達を番のまりさにまかせっきりにしないとは・・・・・・あのれいむ、なかなかの良妻じゃないか。 れいむのでいぶ化が進む現代ゆっくり社会においては貴重な存在といえるな。 「ゆっ!おちびちゃんたち、このくささんはたべられるんだよ。みんなでとって、おうちまでもっていこうね!」 「ゆっくちわかったのじぇ!ぶーちぶーち!いっぴゃいとるのじぇ!」 「ゆゆっ!だめだよ、まりさのおちびちゃん。ここはみんなのゆっくりぷれいすだから、ごはんさんもひとりじめしないでむーしゃむーしゃするぶんだけもっていこうね!」 その他のゆっくりのために食料の乱獲はさけているのか。 いい心がけだ。 「ゆ!?あっちにおいしちょうなおはなしゃんがはえちぇるよ!れいみゅ、おはなしゃんむーちゃむーちゃしちゃい!」 「れいむのおちびちゃん、あのおはなさんはダメだよ!」 「ゆゆぅ~?どうちて?あんなにおいしちょうなのにぃ・・・・・・」 「あれはにんげんさんがつくった『かだん』さんだよ。あそこにあるものをかってにとると・・・・・・にんげんさんにガーミガーミされちゃうよ!『かだん』さんのなかにはいるのもだめだからね!」 人間の脅威も理解しているようだな。 まあ、厳しい野良生活をしているのなら当然の認識だとは思うが、それをできないゲスが多いのもまた事実。 当たり前のことが当たり前にできるというのは、ゆっくりにとっては賞賛されるべきことだな。 「このこうえんさんはゆっくりだけじゃなく、にんげんさんやとりさん、いぬさん、ねこさん、みんなのゆっくりぷれいすだよ!だからみんなにめいわくをかけないようにしないといけないんだよ!」 「「ゆっくりりかいしちゃよ!」」 どうやらあのゆっくり親子は善良ゆっくりだったようだ。 ここでゲスッ気の一つでも見せれば、ぶっ潰して遊んでやろうと思っていたが・・・・・・。 まあ、いいさ。俺はゆっくり全滅主義者じゃないしな。善良なら黙って見逃してやるか。 ベンチから腰を上げ、そろそろ帰ろうかと思った、その時であった。 「ゆべぇぇぇぁぁ!れーみゅの、れーみゅのおりぼん~!」 「まいちゃのおぼうちぎゃぁぁぁ!」 あれは、さっきの親子の子ゆっくりじゃないな。 別の子ゆっくりだ。れいむ、まりさの二匹だが、両方とも頭にあるはずの『お飾り』がない。 「ゆゆ?しらにゃいゆっくちがいりゅよ?だりぇなにょ?」 「ゆゆぅ~!ひじょいよぉぉ!れーみゅはれーみゅだよぉぉぉ!れいみゅのともだちのれーみゅだよぉぉ!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!?」 子ゆっくりたちとは顔なじみだったようだな。 だが、飾りを紛失しているため判別ができなかったようだ。 無理もない、ゆっくりにとって飾りは個体認識標みたいなもんだからな。 「ゆゆっ!?れーみゅ?れーみゅなにょ?じゃあ、そっちのへんにゃゆっくちは・・・・・・」 「へんじゃないのじぇぇぇ!まいちゃはまいちゃなんだじぇぇぇ!ゆわぁぁぁん!かぜしゃんにおぼうちをとられちゃったんだじぇぇぇ!ゆぅ~んやぁぁぁ!」 どうやらあの子ゆっくり達は不慮の事故で飾りを紛失してしまったようだ。 まあ、野良にとってはよくあることだな。 「ゆぅぅ、おかざりをなくしちゃっちゃなんちぇかわいそうじゃにぇ・・・・・・どうちよう、まりちゃ?」 「ゆぅ、どうちよう・・・・・・。ゆっち!こういうときはおきゃーしゃんにきいちぇみるのじぇ!」 「そうだにぇ!おきゃーしゃんならこんにゃとき、どうしゅればいいのかわかるかもしれにゃいね!」 飾りを紛失したゆっくりを心配するとは、お飾り至上主義のゆっくりにしては珍しい行動だ。 この子ゆっくり達、思った以上に善良なのかもしれんな。 「おきゃーしゃん!おきゃーしゃん!まりちゃのおともだちがたいっへんなのじぇ!」 「どうしたの?おちびちゃんたち?ゆっくりおかーさんにおしえてね?・・・・・・ゆ!?そのゆっくりは・・・・・・」 子供達に呼ばれ、やってきた母親れいむも飾りの無い子ゆっくり達に気がついたようだ。 母親れいむは子供達の元へとたどり着くと同時にピョンっとジャンプをした。・・・・・・ん?ジャンプ? グシャ 「「「ゆ?」」」 あまりにもナチュラルな動作だった為、何が起こったのか子ゆっくり達は勿論、俺にも分らなかった。 だが、母親れいむの足元から黒い染みがじわじわと広がっていく様をみてようやく理解できた。 「ま、ま、まいちゃぁぁぁぁぁ!?」 姉妹を潰された飾りの無い子れいむが絶叫する。 ・・・・・・そう、あの飾りの無い子まりさは、母親れいむによって踏み潰されたのだ。 「お、おきゃー、しゃん?」 「ど、どう、ちて・・・・・・?」 子ゆっくり達も戸惑っている。 状況を理解しても、何故こんなことをしたのか理解できないのだろう。 「おちびちゃんたち、ゆっくりきいてね!」 母親れいむの声のトーンは先ほどまでとなんら変わらぬものだった。 「おかざりのないゆっくりはゆっくりしてないゆっくりなんだよ!だからゆっくりしてないゆっくりはしんでとうぜんなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 あくまでも淡々と。 母親ゆっくりは物騒なことを子供達に教えている。 「で、でも、おきゃーしゃん、ありぇは、れいみゅたちのおともだち――」 「おちびちゃんたち。ゆっくりおかーさんのはなしをきいてね?」 子れいむの発言を遮るように母親れいむは子れいむに詰め寄った。 その表情はあくまでも笑顔。だが俺にはその目は何か狂気のようなものが宿っているように見えた。 それほどまでに、母親れいむの物言いは不気味だった。 「よくみてね?あのおかざりのないゆっくりを。おちびちゃんたちは、あれがゆっくりしているようにみえる?」 ゆっくり親子達が飾りの無い子れいむを見る。 「ゆぅぅぅ!?どぼじでいもーちょが、まいちゃがこんなめにぃぃ!?ゆびぇぇぁぁ!?」 子れいむは涙と涎、ついでにしーしーを撒き散らしながら潰された姉妹の死を嘆き、喚き散らしている。 「ゆ、ゆぅぅん、ゆっくちしてないよ・・・・・・」 その見苦しい姿に思わず眉をひそめる子ゆっくり達。 確かに泣きわめくゆっくりはブサイクで気持ち悪いのは事実だが、肉親が殺されたのだから取り乱すのは無理もない。 しかし、ゆっくりにはそんな理屈は通用しないようだ。 「おちびちゃんたちだって、おかざりがなくなったらゆっくりできないよね?」 「ゆぅぅ、おぼうちしゃんがないのはゆっくちできないのじぇ・・・・・・」 「うるちゃぁぁぁい!まいちゃも、れーみゅも!すきでおかざりなくしたわけじゃ、ないんじゃよぉ!ふこうなじこなんじゃよ!そんなきゃわいそうにゃれーみゅたちは、やさしくしなきゃ、だめなんじゃよぉぉ!・・・・・・それにゃのに、そりぇなのにぃぃぃ!どぼちてこんにゃこちょすじゅぅのぉぉぉぉぉ!?」 母親れいむの仕打ちを非難する飾りの無い子れいむ。 そんな様子に子ゆっくり達の飾りの無い子れいむを見る目が変わっていく。 明らかに侮蔑の表情を浮かべ始めているのだ。 「ゆっくりにとっておかざりはいのちのつぎにたいっせつなものなんだよ。それをなくしちゃうゆっくりはゆっくりできなくてとうっぜんなんだよ。たとえどんなりゆうがあってもそんなのはいいわけだよ!ゆっくりとしてのぎむもはたせないゆっくりはなにされたってもんくはいえないんだよ!むしろそくしさせてあげたことにゆっくりかんしゃしてね!」 この母親れいむ、全く悪びれた様子はない。 それがゆっくりにとって常識である、といういとらしい。 ここまでくるといっそ清清しさすら感じる。 「ゆぎぎぎぎ!もうゆるちゃないよ!まいちゃをころしちゃげすゆっくちはしんじぇね!ぷくー!」 母親れいむのあまりにもあんまりな態度についにキレた飾りの無い子れいむ。 身体をプクーと膨らませる、お馴染みの威嚇のポーズだ。 だが、それは相手がゆっくりであっても子ゆっくりによる威嚇である。 成体ゆっくりである母親れいむにとっては何の脅威にもならなかった。 むしろ、その目は益々冷ややかな物となっていく。 「・・・・・・どう?わかったでしょ?おちびちゃんたち。おかざりのないゆっくりはあんなふうにゆっくりしてないんだよ」 「ゆー!おきゃーしゃんにぷくーしゅるなんて、ほんとにゆっきゅりしちぇにゃいね!」 「ゆきー!もうおんっこうにゃまりしゃもかんにんぶくりょのおがきれちゃのじぇ!」 完全に母親の思考に同調した子ゆっくり達。 なるほど、ゆっくりのゲス気質はこうやって親から子へと継承されていくのか。 酷い教育現場を見た気がする。 「「「ゆっくりしてないゆっくりはせいっさいだよ!!!」」」 そんなわけで、子ゆっくり達による飾りの無い子れいむへの『すーぱーせいっさいたいむ』が始まった。 最初は怒りに任せて体当たりをするだけだったのが、だんだん弱者を甚振ることに快感を見出したようだ。 今ではニタニタと笑みを浮かべながら飾りの無い子れいむを甚振っている。 「ゆんぎゃぁぁぁ!いちゃいぃぃぃ!?ぼうやべちぇぇぇぇ!れーみゅに、ひじょいこちょしにゃいじぇぇぇ!!」 「ゆぷぷぷ!いいきみなんだじぇ!もっちょゆっくちできないめにあわせてやるのじぇ!」 「おお、あわりぇあわりぇ!おかじゃりのにゃいゆっくちはゆっくちしにゃいでにぇ!!」 髪の毛を引き千切ったり、目玉を抉ったり、歯をへし折ったり、枝を突き刺したり・・・・・・etc いとも容易くに行われるえげつない行為の数々。 なんて見事なゲスっぷりだ。 最初の善良ぶりはどこに行ったんだろう。どうしてこうなった? 「ゆふふ・・・・・・。れいむのおちびちゃんたち、ゆっくりしてるね!れいむもとってもゆっくりできるよ!」 そんな子供たちの蛮勇を母親れいむはニコニコ顔で眺めている。 正直反吐がでる光景だ。下手なゲスよりも性質が悪いかもしれん。 「れーみゅだっちぇ、いきちぇるんじゃよ!おりぼんしゃんがなくでも!・・・・・・かけっがえのにゃい!いのちにゃんじゃよぉぉぉお!?」 「おかざりのないゆっくりなんていきてるかちなんてないんだよ!みぐるしいからもうしんでね!いますぐでいいよ!」 グシャリ! 「ゆ゙、ゆ゙、ゆ゙・・・・・・もっじょ・・・・・・ゆっぐじ・・・・・・」 最後は母親れいむの一撃で潰された。 所詮はゆっくりってことか。 人間の常識をゆっくりに求めることが間違いってもんだ。 まあ、別にゆっくり同士の問題だし、人間に迷惑がかからなければどうでもいい話ではあるんだが・・・・・・。 「しんじゃ♪しんじゃ♪ゆっくちしんじゃ♪ゆっくちできにゃいゆっくちはゆっくちしにぇー♪」 「ゆきゃきゃきゃきゃ!しゅっきり~しちゃのじぇ!」 「おちびちゃんたち!とってもゆっくりしてたよ!さすがれいむのおちびちゃんたちだね!」 パキッ! くそっ!思わず持ってたジュースの缶、握り潰しちまった。 ・・・・・・さぁて、観察はこれぐらいにして俺もおちびちゃんの『教育』に協力してやろうかな! 俺が近づいてもゆっくり親子達は子れいむ制裁後の高揚感に浸っており気がつかないようだ。 その隙に母親れいむからリボンを取り上げる。 「ゆゆ!?れいむのおりぼんさん!?なにするの・・・・・・って、にんげんさん!?」 流石に気がついたようだな。 でもまあ、気付いた時にはもう遅いんだがね。 「ゆっくりにとってお飾りは命の次に大切な物なんだろ?だったら直ぐに取り戻さなきゃな。ほれほれどうした?」 「かえしてね!かえしてね!れいむのゆっくりとしたおりぼんさん、かえしてね!」 ピョンピョン跳ねてリボンを取り返そうとする母親ゆっくりだったが、当然届く訳が無い。 「なんだぁ、いらないのかぁ。それならもう捨てちまおうかな。ビーリビーリ」 俺は母親れいむの目の前でリボンを破り捨ててやった。 「ゆんぎゃぁぁぁぁ!?れいむのすてきなおりぼんさんがぁぁぁぁぁ!?」 破れたリボンをペロペロして必死に直そうとする母親れいむだったが、もう手遅れだ。 念入りに細かく切り裂いてやったからな。今やリボンの原型すら留めていない紙くずと化している。 「さてさて、おちびちゃん達。お母さんから教わったことを復習しようね。お飾りの無いゆっくりがいたらどうしたらいいのかな?」 「ゆ?」 「おかじゃりのにゃいゆっくちは・・・・・・」 「「せいっさいだよ!」」 「はい正解」 あっさり言い切りやがった。 さすがゆっくり、相手が親であろうと切り替えが早い。 「なにいってるのぉぉぉぉ!?れいむはおかーさんだよぉぉ!おかざりがなくてもゆっくりとしたおかーさんなんだよぉぉぉ!?」 ここで慌てて反論する母親ゆっくり。 「お飾りを無くしたゆっくりはゆっくりしてないゆっくり。だから何をされたって文句はいえないんだろ?だったらこのまま制裁されたって仕方がないよなぁ」 「ふざけないでねぇぇぇ!れいむのおかざりをビーリビーリしたのはにんげんさんでしょぉぉぉ!れいむはひがいしゃなんだよぉぉ!かわいそうなんだよぉぉ!そんなゆっくりには、やさしくしてあげないとだめでしょぉぉぉ!?」 おいおい、さっきの飾りの無い子れいむと同じこと言ってるぞ。 その子れいむがその後、どうなったのか・・・・・・知らない訳無いよな。 「お飾りを無くさないようにするのはゆっくりとしての義務なんだろ?例えどんな理由があったとしても、言い訳にしかならない。だよな?さっき自分で子供達に偉そうに言ってたこと、まさか忘れた訳じゃないだろうな」 「ゆ゙っ!?そ、それは・・・・・・!?」 やはりゆっくりには規律や義務なんてある訳ない。 もっともらしい理由をつけて、単に自分より弱い者を虐めて優越感に浸りたいだけなんだ。 「有言実行だ。さぁ、おちびちゃん達?お母さんの言いつけどおり、お飾りの無いゆっくりは制裁してやろうな」 「「ゆっくちりょーかいだよ!」」 流石に子ゆっくりだけじゃ成体ゆっくりを制裁するのは無理だからな。 俺が足で踏んづけて動きを封じておく。 「ゆぐぐぐ・・・・・・!や、やべで、ね、!つ、づ、づぶでどぅぅぅ!」 安心しろ、そう簡単には踏み潰さないさ。 少しずつ少しずつ圧力をかけて、ゆっくりと潰してやる。 「ゆっくちしちぇないゆっくちはしにぇ~!」 「くらうのじぇ!まりちゃのさいっきょうあたっくなのじぇ!」 その間、子ゆっくり達は母親ゆっくりに体当たりを喰らわしている。 「ど、どぼじでっ!?おじびじゃん!やべでぇぇえ!?どぼじでおがーざんをいじめるどぉぉぉぉ!!?」 体格の差からダメージは与えられないが、子供に攻撃されているという心理的ダメージは絶大だ。 むしろこっちの方がメインディッシュ。 やっぱりゆっくりは精神的に虐めるのが一番だな。 「や、やべでね!おかーさんがいなぐなっだら!おじびじゃんだじだっでゆっぐりでぎないでしょぉぉ!?」 「おとーしゃんにゆっくちさせてもらうからもんだいにゃいよ!」 「そりぇに、おかーしゃんからはゆっくちすりゅほうっほうをおそわったのじぇ。もうようずみなのじぇ!」 「ぞ、ぞんなぁぁぁぁ!」 やだ、この子達ビックリするほど超どゲス。 その切り捨てっぷり、実にクール(笑)だね。 面白い、それなら次のフェイズに移行するとしよう。 グシャ! 「ゆ゙、ゆ゙、ゆ゙・・・・・・もっど、ゆっぐ・・・・・・」 そんなわけで最早用済みな母親れいむには退場してもらった。 「ゆふぅ~!すっきりしちゃのじぇ!」 「ゆっくちぃ~ん!」 ゆっくりしてないゆっくりをせいっさいしたことでゆっくりしている子ゆっくり達。 親を殺しておいてこの態度か。ホント、いい根性してるわ。 そんな子ゆっくり達には次の授業を受けてもらおうじゃないか。 「さて、お飾りを無くしたゆっくりがどんな目にあうのか。今度は自分達が身を持って体験してみようか」 「「ゆ?」」 子ゆっくり達のお飾りをすばやく取り上げる。 「ゆゆっ!?か、かえしちぇね!れいみゅのおりぼんしゃん!」 「ま、まりしゃのおぼうちぎゃぁぁぁ!ゆんやぁぁぁ!かえすのじぇぇぇ!」 自身の飾りを奪われたことで騒ぎ出す子ゆっくり達。 やはり教育というのは自身で体験することが一番覚えやすいからな。 「これも授業の一環なんだから我慢しろよ。なに、明日になったら返してやるから、それまでお飾りがない気分をゆっくり学んでいってね!それじゃあな!」 「まっちぇ!まっちぇよぉ!おりぼんしゃん、かえしちぇよぉぉ!」 「ゆんやぁぁぁぁ!ゆぅ~んやぁぁぁぁぁ!ゆっくちできにゃいぃぃぃ!」 俺は泣き叫ぶ子ゆっくり達を残してこの場を立ち去ることにした。 さてさて、明日のこの時間まで、果たして生きていられるかな。 この公園、結構野良ゆっくりが多いからなぁ。逃げ出そうにも飾りの無いままだし。 ドラ○エで言うなら、黄金の爪を持ってピラミッドから脱出するようなもんだ。 しかもエンカウントする敵は自分の何倍ものレベルときたもんだ。これって完全に無理ゲーだよな。 「ゆんゆんゆ~ん♪きょうはたいっりょうだったのぜ!これなられいむやおちびちゃんたちもまんぞくできるのぜ!」 そんな折、食料の調達から帰える途中のまりさを見かけた。 ひょっとしてあいつ、さっきの子ゆっくり達の父親か? 「ゆんやぁぁぁ~!!」 「だれかたすけちぇぇぇぇ!おとーしゃぁぁぁん!」 「ゆゆ?おちびちゃんのこえ?でも、あれは・・・・・・なんだかゆっくりしてないゆっくりなのぜ。まりさのかわいいおちびちゃんとまちがえるなんて、まりさはどうかしてたのぜ!」 やはり父親まりさのようだ。 だが、父親であっても飾りの無い状態では判別はできなかったようだな。 「ゆっくりしてないくせにまりさをだますなんて、ぜったいにゆるさないのぜ!」 飾りを無くしたわが子たちの元へと向かっていく父親まりさ。 あーあ、これは早くも終わったな。ゆっくり合掌。 「ゆんやぁぁぁぁぁ!おとぉぉぉしゃぁぁぁん!たすけちぇ・・・・・・ゆ?ゆぅぅぅ!?やべちぇぇぇ!!?」 「しね!しね!ゆっくりしてないゆっくりは・・・・・・せいっさい!なんだぜぇぇぇ!!」 「れいみゅは!れいみゅだよぉぉぉ!?ゆぎゃぁぁぁぁ!!どぼじでぇぇぇぇぇぇ!!?」 <了> 前作:anko3512_百ゆ゙っ回目のプロポーズ
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協定ネタをやってみたくなった・・・後悔はない 村は森の中にある広場を利用しているという設定です。 比較的賢いゆっくりが出てきます 少しだけ長い その群れは最高のゆっくりプレイスを見つけた。 溢れんばかりのおいしい草、花、虫。 すぐ近くにはゆっくりが入っても大丈夫なくらい浅い川。 そしてすぐ近くにはとてもおいしいお野菜さんが生えてくるゆっくりプレイス をもっている人間さんがいた。 ドス達群のゆっくり達はどうにかしてこの美味しいお野菜さんが食べたかった。 だが、ドスや幹部達はあまり良い顔をしていなかった。 この物語は人間と関わると起こるであろう悲劇から必死に回避しようと奮闘する ドスまりさの喜劇である。 ゆっくり教えてね!! このゆっくりプレイスについて早々、ドスと幹部たちは周りの様子の確認を行った。 近くにはきれいで浅い小川が流れ、森にはおいしそうな山菜やキノコがたくさんはえており なにより、近くにはおいしいお野菜さんがたくさん生えていた これには群れのゆっくり達は大喜びであった。 とても美味しいお野菜さん!!一度食べれば天にも昇るといわれるゆっくりにとっての御馳走!! それが食べられる!! 群れのゆっくり達は大はしゃぎしつつ、自分達のお家作りに勤しみ始めた。 だが、これをあまり喜ばないゆっくり達がいた。 群れの長であるドスと幹部達であった。 最初旅のゆっくりから聞いた話ではゆっくりが住みやすい土地があるというから来たのに 来てみれば近くに人間の里があったのだから。 「ゆ~~~、どうしよう!!むれのみんなはおやさいさんがたべられるとまいあがちゃっているよ!!」 と頭を悩ませるのは長であるドス 「むきゅ!!このままほっておくとみんながゆっくりできないじたいになるわ!!」 と群れの頭脳ともいえるパチュリーは嘆く 「いくらみょんでもみんなをまもりきれないちーんっぽ!!」 と群れの防衛隊の隊長であるみょんは続ける 「・・・・ここをはなれたほうがいいかもしれないんだぜ!!」 と自信なさげに頭をうな垂れるまりさ 「でも!!みんなここまでまったくゆっくりできなかったんだよ!! いったいなんにんがゆっくりできなくなったの!!またいどうとかいったらぼうどうがおこるよ!!」 「むきゅ・・ぱちゅもどすのいけんにさんせいだわ!! とりあえず、みんなにはおやさいさんにちかづかないようにてっていするしかないわ!!」 こうして群れゆっくり達全員に『おやさいさんにちかづいたらなかまじゃないよ!!』 と厳命した。無論群れのゆっくりから抗議があがった 「おいしいおやさいさんがめのまえにあるのにちかづくなってばかなの?しぬの?」 「れいむのおちびちゃんはね!!ゆっくりとしたごはんがないとおおきくなれないのよぉぉ!! おちびちゃんにしねというのぉぉぉ!!」 「れいみゅにおいちいごひゃんしゃんをたべちゃちぇないにょ!!れいみゅがきゃわいきゅないにょ?」 幹部達は必死になってゆっくり達を納得させるのに奮闘することになった。 その間、ドスと頭脳担当のパチュリーは今後どうするかを必死になって考え始めた。 「ゆぅぅぅぅ・・・よわったことになったよ。みんなのことだからおひさまがさんかい のぼるころにはおやさいさんをとりにいっちゃうよ・・・ そうなると、みんなゆっくりできなくなっちゃうよ・・・」 このドスや幹部達は、まだドスが普通のゆっくりだったころからの友達だった。 昔の話になるが、ドスがまだ普通のまりさだったころ、幹部達と共に別のドスの群れにいた。 このドスはドスの中では比較的頭が弱かったためか、虫さんや草さんといったご飯さんは 勝手に無限に生えてくると本気で信じ込み食糧の乱獲やすっきり称賛などを行った。 結果は言わずもがな、その土地の資源は尽きてしまった。 このとき、まりさのお友達の何匹かは飢えから起こった暴動で永遠にゆっくりしてしまった。 そしてこのときドスが下した結論は・・・・引っ越しだった。 ゆっくりにとってお引越しは命ががけともいえる行為だった。 その場その場にある食糧で飢えをしのぎ、夜は他の動物や捕食種に襲われないように 警戒しながら眠るしかなく、ゆっくりにとては全くゆっくりできない状況だった。 このとき、我儘な一家やゲスゆっくりは皆の静止を振り切って勝手にどこかへと行ってしまった。 全員、例外なくその晩のうちに捕食種の餌食となったが。 そしてあてもなくお引越しをすること三日 ドス達はついにゆっくりプレイスをみつけた。 お野菜さんが一杯並んだでっかいお家、ドスが入っても十分な大きさなお家、 そしてそんなお家を挟むように流れる川・・・ そうそこはまさしくゆっくりのユートピアであった。 「これでみんなしあわせぇぇぇぇ!!!だね!!みんな、ゆっくりしていってね!!」 『ゆっくりいしていってね!!』 だが、ゆっくり達は知らなかった。 そこは人里のど真ん中にある広場だった。 そう、ドスたち群れゆっくりたちは広場のど真ん中でお家宣言をしてしまったのだ。 広場にはなぜか大挙してやってきたゆっくりの群れをみようと見物客が集まってきた。 その後ろでは突然のドスの襲来に驚き大急ぎで対応に追われる村の自警団の青年たちがいた。 「じゃあみんな!!どのおうちにすみたいかすきにえらんでね!!」 この一言にゆっくり達は大喜びし、さっそく自分がすみたいお家に向かって駆け出して行った。 「ゆ!!れいむはあのあまあまがいっぱいあるおうちをおうちにするよ!!」 と、和菓子屋に駆け出すれいむ 「じゃあまりさはおやさいさんがいっぱいならんだおうちをおうちにするよ!!」 と、八百屋に駆け出すまりさ 「むきゅ!!じゃあぱちゅはごほんがいっぱいおいてあるおうちをおうちにするわ!!」 と、里唯一の本やに駆け出していくパチュリー この時、当時のドスと幹部たちはどのお家に住むか悩んでドスの付近にとどまっていたためか この後起こる惨劇から命からがら逃れることになる。 和菓子屋へ駆け出したれいむは店に着くなり、柱にしーしーをして さっそくおいしいそうなあまあまさんにありつこうと力をため、大きく跳躍した。 「おいしそうなあまあまさ~ん!!れいむにたゆぴぃ!!」 れいむは和菓子屋の主人に握り潰された。 れいむが殺されたのを皮切りに、人間のお店や家へと駆け出して行ったゆっくり達の 悲鳴が上がり始めた。 「それはまりさがみつけたごはんなんだよ!!よこどりするのはわるぅぅぅぅうぅぅ!!!」 八百屋に駆け出して行ったまりさは抗議している最中に踏み殺された 「ごほん!!ぱちゅのごぼぉぉぉぉぉぉ!!!!」 本屋に駆け出していったパチュリーは本屋の主人に蹴り飛ばされて死んだ 「わがらないよぉぉ!!わがらぁぁぁぁぁぁ!!! 」 飼い猫のご飯を食べようとしたちぇんは一緒に飼われていた犬に食い殺された。 人間のの住居に侵入しようとしたゆっくりは例外なくその場で皆殺しにされた。 このとき、群れの約半数が殺された。 「ど、どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉ!!!」 ドスは群れのみんなが無残に殺されていく様に嘆いた。 「どずばだだゆっぐりぶれいずをびづげだだげなのにぃぃぃぃ!!!」 そこに村の長と思わしき老人が現れた。 「そこのドスまりさや、人間の家を奪おうとしたり、人間の食べ物を奪うとするとどうなるか これでわかったろう?分かったら早くここから去りなさい。今なら見逃してやるから」 だが、ドスはそんな村長の言葉に耳を疑った。 「なにいっでるのぉぉぉ!!そのおうちはみんなあきやでじょぉぉぉ!!!」 これには村の人間は目を丸くした。 「何言っているのとはわしらの事じゃよ。一体どこが空き家なのじゃ?」 ドスははあ~なにもわかってないんだね・・と言って哀れむような顔で穏やかに話した 「しょうがないからどすがやさしくおしえてあげるね!! じぶんでおうちときめたおうちにはかならずじぶんのめじるしをつけるんだよ!! めじるしはね、ここは~~のおうちだよ!!とかいたりどこかにしーしーしてにおいを のこすことなんだよ!!においをかいだり、まわりをみわたすかぎりだとにおいも めじるしもなにもないよね!!」 そこまでいうとドスは穏やかな顔から一転し、怒り狂ったような顔になった。 「だからここはみんながみつけて、みんながめじるしをつけたじてんでみんなのゆっくりぷれいすなの!! それなのに、なかまをたくさんみなごろしにしただけでなく、よこからゆっくりぷれいすをうばおうとする にんげんさんはれいがいなくそのばでしけいだよ!!きょっけいだよ!! ゆっくりかくごしてね!!」 そう言うと、ドスは帽子の中にあったキノコを食べはじめた。 間違いない、ドススパークだ!! 「ゆっくりごろしはゆっくりしんでね!!」 大きく口を開けてさあうつぞ!!という正にその時、ドスの口目掛けて何かが投げ込まれた。 とうがらしがふんだんに混ぜられた辛子玉だ。 「どすすぱぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆぅぅぅぅぅ!!!ど、どすがぁぁぁぁぁぁ!!!」 辛子玉の辛さがドススパークの暴発を招いた。 ドスは口の中で暴発したドススパークのダメージで口の中がただれ、歯はすべて 吹き飛んでしまった。 そんなダメージを受けていても、ドスはまだ死んでいなかった。 「ゆぐ・・・・・どぼじ・・・で・・ごんな・・ごど・・・ずるの? ゆっぐ・・り・・ごろじ・・は・・すぐじなない・・・といけな・・い・・んだよ・・」 「どすぅ!!しっかりしてよぉ、きずはあさいよぉ!!」 ドスはただれた口で必死に言葉を紡いだ それに対する返答は村長の口からきた 「それはなドスよ、お主らゆっくりのルールがあるようにワシらにもルールというものがある。 それをお主らゆっくりが犯したからじゃ。わかるか? 今すぐ帰るのなら命だけは助けるし、仲間の命も見逃そう。 これは最後の警告だ。さあ、どうする?」 「ゆ・・・ゆっくりここからにげようよ!!まりさはまだしにたくないよ!!」 「こことはべつのゆっくりぷれいすをみつけて、そこでゆっくりするほうがとかいはよ!!」 群れのゆっくりはあんなに強かったドスが簡単に敗北した様を見てすぐに逃げ出したくなった。 だが、今逃げればドスの加護に甘んずることができなくなる。 ドススパークが使えなくなってもその巨体は他の生き物への威嚇には十分だ。 そのため、群れのゆっくりたちはこのゆっくりプレイスへの執着を捨て、すぐにでも 別のゆっくりプレイスへのお引越しを続けることを望んだ。 まだお引越しの方が生きる可能性があるからだ。 だが・・・・ 「ぞんな・・ごど・・ずるびづよ・・う・・・ないよ・・・ ごごは・・どずだ・・ぢが・びづげだがら・・・どずだ・・ちのもの・・だよ・・ だがら・・ばやぐ・・・・がえじでね!!」 ドスはあくまで群れ思いであり、愚かであった。 「そうか、残念じゃ。皆の衆!!聞いての通りじゃ!! 害獣は皆殺しじゃ!!」 この言葉を皮切りに、一方的な虐殺が始まった。 「おぢびぢゃん!!おかあさんおなかにはい・・・・・おちびぢゃぁぁぁぁぁぁゆぶぅ!!」 「だずげでぇぇぇ!!ばりざばだじにだぁぁぁぁぁぁ・・・・」 「おきゃあしゃん、ゆっくちおきてね!!おきゃあしゃん!!おきゃあしゃぁぁぁぁぁぁゆぴぃ!!」 響き渡るゆっくり達の悲鳴。そして断末魔。 一帯ははゆっくりにとって地獄となった。 家族を守ろうと抵抗するゆっくり。必死に逃げようとするゆっくり。命乞いをするゆっくり。 みな例外なく、平等に殺されていった。 ドスはみんなとみんなの新しいゆっくりプレイスを守り切れなかった事を悔みながら、 体を解体されていった。 後のドスとなるまりさや幹部達が逃げ切れたのは奇跡ともいえることだった。 それだけ群れのゆっくりが殺されたのだ。 「ゆぅぅぅ・・・みんなしんじゃったよ・・・」 「「「「ゆぅ・・・・」」」」 みな逃げのびたはいいがこれからどうしようかとほうに暮れていた。 悩んでいても仕方ないため、追手が来ないぐらい森の奥に逃げ込み、固待って生活することを決めた。 その時皆で決めたことがある。 『ゆっくりにルールがあるように人間にもルールがある。でもゆっくり達はルールを知らない だから人間さんに関わらないようにひっそり生きていこう』と それほどまでに仲間が皆殺しにされた時のショックが餡子の奥深くにまでしみついていたのであろう。 事実、まりさ達は現在に至るまで人間に近づいたことが一度もなかった。 だが、運命がまりさ達を嘲笑うようなことが起こった。 まりさがドスになったのだ。 まりさがドスになったことで各地からゆっくりできると本気で信じてやってきたゆっくりが後を絶たず わずか数匹しかいなかった小さな集落は大きな群れへと変貌していった。 責任感が強かったまりさはゆっくりできると信じてやってきたゆっくりを放置することが出来ず 群れの長となった。 だが、今まで群れの中で一ゆっくりとして過ごしてきたまりさにはどうやればいいか右も左も 分からなかった。 群れの頭脳を引き受けてくれたパチュリーもいろいろと助言をくれたが、 肝心なスッキリの規制や乱獲規制をおろそかにしてしまい、元いたところを食いつくしてしまった。 そして弱っている所を旅のゆっくりからこのゆっくりプレイスに移り住んだ・・・というのが今までの 経緯であった。 「むきゅぅ・・・・むきゅ!!そうよ!!これしかないわ!!」 ぱちゅりーが何か思いついたようだ。 「ぱちゅりー?良い策を思いついたの?」 「むきゅ!!にんげんさんのるーるをしらないなら、しればいいのよ!!」 そして翌日の早朝、村は大慌てになった。 ドスまりさと一匹のぱちゅりーが村に現れたからだ。 村人は槍や鍬を片手に村の入口でドスらを出迎えた。 「ドスはドスまりさだよ!!いちばんえらいひとをよんできてね!!」 この村は過去に何度かこうやってドスの群れがやってきて脅しともいえる方法で不平等条約を つきつけられた過去があり、今回もまたかという顔で村の長がやってきた。 「なんだよ、またドスかよ・・・・。またドススパークでもかまして協定を結ぼうとかいいだすんだろう?」 ドスは首を横に振った 「ちがうよ!!にんげんさんにおねがいをしにきたんだよ!!」 このとき、長はどうせお約束と称した協定だろうと思った。 「おねがい?なんだ?いってみろ」 「ゆ!!どすににんげんさんのるーるをおしえてほしいよ!!このままだとむれのみんなが にんげんさんのるーるをやぶっちゃうよ!!だからやぶっちゃうまえにみんなににんげんさんの るーるをおしえてほしいよ!!」 「むきゅ!!そうしないとゆっくりがみんなゆっくりできないことになっちゃうわ!! だらかゆっくりおねがいするわ!!」 これには長は鳩鉄砲をくらったような顔になった。 どうせまた協定がどうのこうの抜かすのだろうとたかをくくったていたからだ。 「ほう、これはまた殊勝なドスだな。まあ俺らとしても農作物に被害が出てもらっては困るからな 良いだろう。ただし、教えている最中に農作物に被害がでたら 俺らに対する裏切りとみなしてお前らを皆殺しにするからな。」 「ゆぅぅぅ・・・わかったよ!!みんなにはちゃんといっておくね!!」 ドスは一旦群れに帰り、幹部達にドスが帰るまで畑に近寄らないように畑さんを見張ってくれと 伝えた。 ちなみに、ぱちゅりーも一緒にドスについていくようだ。 ドスとぱちゅりーへの教育はゆっくりの想像を超えるないようだった。 当然といえばとうぜんであろう。いままでゆっくりの間で常識であった概念がひっくりかえる様な 内容だったからだ。 たとえば人間の所有権の概念や物々交換の概念に始まり、礼儀作法、言葉使い、ついには 農耕の概念、資源の概念にまで教育に加えて行った。 教育は一週間にも及んだ。人間からすれば、一か月はかかるであろうと思っていたので逆に 一週間で完璧になったのは驚きだった。 その間、幹部ゆっくり達が交代しながら人間の畑にゆっくりが近寄らないように監視していた こともあってか、畑に被害がでることはなかった。 群れに戻る時、ドスは村の長といくつかの約束をした。 内容はこうだ 1、ゆっくりはすっきり制限を設けること 2、ゆっくりは乱獲制限を設けること 3、人間に対して人間のルールを破るな 4、以上を破ったら群れごと潰す ドスもぱちゅりーもこの内容に納得した。 一見したら押し付けかつ不平等な約束だが、これは見方を変えるとこれさえしなければ 殺したりはしないというものだった。 特に1と2に至ってはこれさえしとけば資源は枯渇しないだろうといえるものだった。 後に、これは村とゆっくりの群との協定となった。 そしてのちに、この協定は一切の武力を使わずに協定を結んだ珍しいケースとなった。 最後に村長がこんな事を言った。 「まあできればお前らに教えた授業料代わりにこちらに労働力を提供してくれ。 まあつまるところ、手を貸してくれということだ。 手伝ってくれたらそれなりの野菜をやろう」 村長はこのドスとパチュリーの殊勝な態度が気に入ったらしく、 ゆっくり達に野菜を食べる機会を与えたのであった。 ドスとパチュリーは群れへと笑顔で帰っていった。 村長もあれぐらい殊勝なドスばかりだとこっちもありがたいんだがと内心呟いた。 群れに帰ってくるなりドスとパチュリーは皆に歓迎された。 自分達を守ってくれる守護者がようやく帰ってきてくれたのだ、当然であろう。 ドスとパチュリーは皆の熱い歓迎を一身に受けたのち、パチュリーと一緒にお家に戻った。 ドスとパチュリーは同じ家なのだ 「ぱちゅりー!!にんげんさんのるーるはばっちりりかいできた?」 「むきゅ!!だいじょうぶよ!!おささんになんどもきいておぼえたからばっちりよ!! ドスのほうはだいじょうぶ?」 「どすもだいじょうぶだよ!!それじゃあさっそくあしたからみんなににんげんさんの るーるをみんなにおしえていこうね!!それといっしょにきょうていのないようも みんなにはっぴょうしよう!!」 その晩、ドスとパチュリーは一晩中どうやってみんなに教えていくかを話しあった。 明日からみんなに教えて行くんだ!!失敗したら・・・みんなゆっくりできなくなる!! 二匹の責任感が教育の内容をさらに綿密な物へと変貌させていった。 あとがき 今書いている作品の息抜きがてらに書いて短めのお話にするつもりだったのですが、 筆が進みに進み、少々長めのお話になっちゃった・・。 どれぐらい長くなるかは自分でも不明です・・・・。まあ短くするようにはしますが 深く考えもせずに書いたせいかなんかおかしな所が若干あるかもしれませんが、 その辺はご指摘いただければ修正します。 あ、名前ですが今回から「アイアンゆっくり」と名乗らせていただきます。 過去作 まりさの馬鹿 ゆっくり地縛霊 れいむ親子の場合 このSSに感想をつける
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(続き) 翌日、ドスとパチュリーは群れのみんなを広場に集めた。 どのゆっくりもドスへの不信感を高まらせていた。 それも当然、今の今までお野菜を採りにいけず、森の草やキノコといった今までと 何も変わらないような食生活を強いられてきたからだ。 ある意味、群れのゆっくり達は我慢の限界だった。 昨日帰ってきた時に野菜を取ってはいけない指示が解除させると踏んでいた事もあってか 解除されない事に対して裏切られたと考えたゆっくりは多数存在した。 「かってにはえてくるおやさいさんをとったらだめって、どすはなにかんがえているのぉぉぉ!!」 「ゆっくりをゆっくりさせないドスなんてドスしっかくだよ!!」 どのゆっくりも怒りに怒っていた。 群れのゆっくり達が愚痴っていると、広場に大きなゆっくりが現れた。ドスだ。 ドスが現れたのを皮切りに、群れゆっくり達の不満の嵐が飛び交った。 「どぼじでおやざいざんをどっだらだめなのぉぉぉぉぉ!!」 「れいみゅのあかちゃんをみてよ!!こんなにおはだがしろくなっちゃって・・・・ ドスがおやさいさんをたべさせなかったからだよぉぉぉ!!せきにんとってねぇぇぇぇ!!」 「ぴぇぇぇぇん!!れいむのおひゃだぎゃこんにゃにちろくなちゃったよぉぉぉぉ!!」 酷い言いがかりが混じってはいたが、ドスはとりあえず無視し、広場の中にある台のような 所にたった。 ちなみにゆっくりの肌は元から白色である。 「みんな!!ゆっくりきいてね!!これからみんなにはにんげんさんとのじょうやく をはっぴょうするよ!!」 この一言に、群れのゆっくりはざわめき始めた。 いままで何処に行っていたのだと考えていたら人間さんの所に行って条約を結んでいた 事が分かったからだ。 「さすがドスだね!!にんげんさんをゆっくりせっとくしてきたんだね!!」 「にんげんさんにちゃんとただしいちしきをおしえてきたのね!!とかいはだわ!!」 ざわめく群れゆっくりにぱちゅりーはしずかにするように指示を出し、みなを静かにさせた。 静かになったことを理解してから、ドスはゆっくりしゃべり始めた。 「じゃあみんなしずかになったからゆっくりはっぴょうするね!!」 ドスは人間との約束を話し始めた。 最初はどのゆっくりもゆっくりにとって有利な条約であろうと考えていたが、最初の すっきり制限の話題がでた途端、どのゆっくりも騒ぎ出した。 そんな馬鹿なという顔をしていたが、二つ目の食べ物の乱獲制限で疑問が確信に変わった。 このドスはゆっくりのために働いてなんかくれていないと・・・ 三つ目の人間さんのルールを人間に対して破るなという所で幹部以外のゆっくりは 切れた。 「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!なんでにんげんさんのルールをまもらなきゃいけないのぉぉぉ!!」 「にんげんさんがゆっくりのルールにあわせればいいでしょぉぉぉぉ!!」 群れのゆっくりは思い思いに叫んだ。 ゆっくりからすればお腹一杯む~しゃむ~しゃすることも、かわいいおちびちゃんを思う存分 産むことが出来ないのだから当然と言えば当然だった。 しかし、ドスはそれを認めれば何が起こるか餡子に刻み込まれているため、首を縦に 振ることはできなかった。 4つ目の条約を言う前に、群れのみんなを宥めることにした。 「みんな、ゆっくりきいてね!!ドスたちがゆっくりするためにはこのにんげんさんとの じょうやくをまもらないといけないんだよ!!だからゆっくりきいてね!!」 「うぞいうなぁぁぁ!!そんなじょうやくじゃあみんながゆっくりできないぃぃぃぃ!!」 群れのゆっくりの中でも特に体が大きいまりさが答える。 「おなかいっぱいたべちゃだめ!!あかちゃんをいっぱいつくっちゃだめ!! にんげんさんのルールにあわせろ!! わけがわからないよぉぉぉぉ!!みんなゆっくりできないよぉぉぉ!! そんなおやくそくをしたどすなんかいらないよぉぉぉ!!でていけぇぇぇ!!!!」 「そうだよ!!やくたたずなドスなんかいらないよ!!ゆっくりむれからでていってね!!」 『で~ていけ!!ゆっくりしないでで~ていけ!!』 幹部を除いた群れゆっくり達は一斉に出て行けコールを始めた。 自分達から勝手に集まっておいて何を言っているのかと問いたいがゆっくりに言うこと、 人間とは異質な価値観で動いているのだから致し方ない。 「むきゅ~・・・・どすしよう、ドス。みんなきくみみもたずだわ・・・」 ぱちゅりーは心配そうにドスに問い尋ねる。 ドスはぱちゅりーになんとかすると言って必至に皆を説得しようとするも馬の耳に念仏、 取り合おうともしなかった。 そして、ドスは苦渋の選択をすることになる。 「わかったよ・・・ドスはでていくよ・・・」 「「「「「ゆ?」」」」」 幹部ゆっくり達はドスから思いもしない回答が飛び出たことに驚いた。 幹部のみょんが聞く 「ドス・・・それはほんきだみょんか?」 「ゆぅぅぅ・・・みんなをきずつけたくないし、みんなきいてくれないし・・ もうこれしかないよ・・・・」 ドスは頭をうな垂れながらそう答えた。 一方の群れゆっくり達は大喜びであった。 自分達をゆっくりさせないわるいドスを追い出すことが出来たからだ。 「ゆわ~~い、ゆわ~~い、これでゆっくりできるね!!」 「みんなゆっくりしあわせなれるよぉぉぉ!!」 皆が騒ぐ中、あの体が大きいまりさがドスの目の前に立った。 「これでわかったでしょ!!みんなゆっくりできることをのぞんでいるんだよ!! そんなみんなをゆっくりさせようとしないドスはほんとうならここでせいさいされるべき だけど、まりさはやさしいからみのがしてあげるね!! わかったらゆっくりしないではやくでていってね!!」 そういいドスに体当たりをしかけた。 もちろんその体格差からドスにダメージが来るはずがなかったが、ドスの純粋な心には重く響いた。 ドスの目からは大粒の涙があふれ出ていた・・・・。 その日の夕方、ドスとそれに従う幹部ゆっくりと群れゆっくりのほんの一部は群れをでた。 出発に準備が思いのほかかかったり、群れゆっくりの一部からどうしてもドスについていきたい と志願するゆっくりがほんの少しいたためである。 これから群れを出発するドスに、あのまりさは喋った。 「ドスがあんなにひとりじめしようとしていたおやさいさんはあしたさっそくみんなで とりにいくね!! どすのぶんはもちろんないよ!!そのでっぷりふとったおなかのなかにいっぱいおやさいさんが おさまっているのはわかりきっているけど、まりさからのせんべつということにしておいて あげるね!!じゃあね!!にどとこないでね!!」 ドスは泣きたくなる顔を必死に隠しながら群れを去った。 翌日・・・・ 実質的に新らしい長になったまりさは広場で演説を始めた。 内容は、新しい群れの掟だった。 その内容は非常にゆっくりらしいものだった。 1:赤ちゃんはゆっくりできるからたくさん作ろう 2:ごはんさんをお腹一杯食べたらゆっくりできるから一杯食べよう 3:お野菜さんはみんなの物(無論人間は入ってない)だから好きにとっていい 4:みんな好きな時に思う存分ゆっくりして良い 5:ゆっくりのルールはちゃんと守ろう 以上の5つであった。 ドスは確かにドスになりたてで一番重要な所でミスを犯しはしたが、それでもみんながゆっくり できるためにいろんな条約を作って必死に頑張っていた。 その例としてはみんなで働こうと促したり、好きな時にゆっくりしてはダメといったものだった。 ドスのときには叶わなかった事がこのまりさに変わった途端OKになった。 群れゆっくり達に拒否する理由などなかった。 それどころか、みなまりさが最も偉大なリーダーだと認めた。 みなが喜ぶ姿をみて、まりさは受け入れられた事を喜び、さっそく最初の仕事にかかることにした 「それじゃあみんな!!さっそくみんなのおやさいさんをとりにいくよ!!」 群れゆっくりは大喜びし、さっそく野菜さんを採りに行く準備を始めた。 家族に今日のごはんはおいしいおいしいお野菜さんだよと予告するまりさ 採ってきたお野菜さんを土産にあのまりさに告白しようときめたありす どのゆっくりも思い思いの幻想に浸って行った。 自分達がこれからどんな目にあうかもわからずに・・・・ 準備が整ったのはまりさが号令をだした1時間後だった。 リーダーまりさは特に怒ることもなくゆっくりと皆の準備を待ち、ゆっくり出発した。 その行軍も非常にゆっくりしたもので、人間の足なら5分程度の距離を30分かけて到着した。 群れゆっくり達は疲れたといって騒いでいたが、野菜畑をみてその疲れが吹っ飛んだ。 赤々と実ったお野菜さん、白くて太い野菜さん、緑色のトゲトゲがついたお野菜さん それが全部食べられる!!どのゆっくりも自然と駆け足になっていた。 「れいむはあのあかあかさんをたべるよ!!」 「じゃあまりさはあのみどりのトゲトゲさんをたべるよ!!」 「とかいはのありさはあのしろくてふといとかいはなものをたべるわ!!」 群れゆっくり達は畑に駆け出し、自分達が食べたい野菜の名を挙げた。 だが、それが叶うことはなかった。 「ゆ?・・・・・・どぼじでごごにいるのぉぉぉぉぉぉ!!!」 群れのれいむが畑にいるものを見て思わず叫んだ。 そこには・・・・・追い出されたはずのドスと取り巻きがいたのだ。 長となったまりさはそんな馬鹿なという顔で畑に近づいて行った。 「ドス!!なんでみんなのゆっくりプレイスにいるの?はやくでていってね!!」 長はぷくーをして威嚇した。 それにこたえるかのようにドスはゆっくりとまりさの方へ振り向いた。 「なんでみんなのゆっくりプレイスなの?なにもめじるしもにおいもないよ!! うそいわないでね!!それにここはドスたちのゆっくりプレイスになったからゆっくりでていってね!!」 ドスははっきりとそう答えた。 なぜこのような事が起こったか、それはドス達が群れを追い出された時にまで戻らないといけない。 群れを追い出されたドス達ゆっくりはそのままお引越しを行わず、お世話になった村長の家に向かった。 「ゆっくりこんばんわ!!」 村長の家の前に立ったドスは村長を呼び出した。 運よく村長は家にいた。 この村長はドスの殊勝な態度が気に入ったらしく、快くドスの来訪を迎えた。 「おお、ドスか。どうした?なにか相談か?」 ドスは群れに帰ってからの経緯を説明した。 村長はまあ仕方無いわなという顔で聞いていた。 「そいつは確かに困ったな・・・ところでドス、俺との約束は覚えているよな?」 村長はドスに話しかけた。 ドスはもちろんと言わんばかりの顔で答えた。 「もちろんだよ!!」 ドスはすらすら4つの約束を喋った。 言い終えると、村長はこう切り出した。 「おぼえているのなら4つ目の約束は覚えているな?1~3までの約束を破ったら皆殺しというやつだ。 言っておくが俺達人間はお前達が人間を特定できないのと同じで人間もお前らの種族程度しか判断できない。」 ドスはこのとき、いやな予感を感じ取った。 「・・・どういうこと・・ゆっくりせつめいしてね・・・」 村長は真顔でこう答えた。 「結論からいうと、お前について行ったゆっくりと群れでやりたい放題しているゆっくりを区別する 方法が人間にはない。だからおそらく約束を違えたらお前達もあの群れと一緒に皆殺しにされる 可能性があるんだ。俺はしないが、村の者なら平気でやるだろう。」 一時の静寂がゆっくりを包んだ。 だが、ドスの一言が静寂を破った。 「どぼじでぇぇぇぇぇ!!ドスたちはむれのゆっくりじゃなくなったのにぃぃぃぃぃ!!」 「ついでにいうと、付近にいるゆっくりも皆殺しになるわ」 「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」 ドスと幹部たちは拒絶するかのように咆哮した。 だが、数分も経つとさすがに疲れたらしく叫び声も弱くなってきた。 「ゆぅぅぅ、ゆぅぅぅぅぅぅ・・・どうすればいいの?ドスたちもうおひっこしをするよりょくも ごはんさんもないよ・・・。それよりみんながくるしむのをみたくないよ・・・・ どうすればいいの?そんちょうさん」 村長は頭を抱え、悩み始めた。 悩むこと3分・・・村長はいい考えが浮かんだ。 「よしドス、お前らは村に留まれ」 「ゆ?」 このとき、ドスは一瞬えっという顔をした 「おまえらゆっくりを村に置いておいてやる。わかりやすく言うと村の一部をお前らのゆっくり プレイスにしてやる」 「ゆ!!いいの!!うわぁぁぁいこれでみん「ただしただじゃない」ゆ?」 村長はドスの会話に割り込んだ。 「村に置いてやる代わりにゆっくりから野菜を守ってもらう。ある程度守ってくれたなら野菜 も一部あげよう。ただし、ある程度以上野菜に被害がでたら、お前ら共々ゆっくりを 皆殺しにするからな。」 ドスには否定するだけの選択肢はなかった。 こうして今に至る。 村長からは野菜畑にある土地の一部をゆっくりプレイスとしてもらった。小屋も付いており ゆっくりにとってはこの上なく住みやすい所であった。 だが、ドス達ゆっくりは「お野菜さんがゆっくりに食べられたら皆殺しにされる」という 脅迫観念から素直に喜んでいるゆっくりは一匹もいなかった。 ドスたちは人間さんに許可をもらって匂い付けを行い、一応の対策を済ませてからその日は寝た。 そしてお野菜を守るために見回りをしている時、まりさ達がやってきたのであった。 皆を引き連れてきたまりさは激怒した。 みんなのゆっくりプレイスに先回りをして皆が来ないうちに匂い付けをし、みなからゆっくり プレイスを奪ったからだ。 まりさが考えていたことは他の群れゆっくりとて同じだった。 みんなが見つけたゆっくりプレイスを匂い付けをしてない隙を狙って奪った。 これだけでもばんしに値する。 群れゆっくりからは出て行け!!死ね!!コールが絶え間なく続いていた。 それに答えるかのように、長まりさがドスの前にやってきた。 「ドスぅぅぅ!!しふくをこやそうとしていてにおこたらず、こんどはみんなのおやさいさんが はえてくるプレイスをうばうなんてゲスのやることだよ!! いまならおおめにみてあげるからゆっくりしないででていってね!!」 長まりさは必死に怒りを抑えながら言った。 だが、ドスは何か疲れたような顔をしながら答えた 「おやさいさんはね、かってにはえてこないんだよ!!ゆっくりおせわをすることでようやく おやさいさんになってくれるんだよ!!ドスたちはここでおやさいさんのおせわをすることに なったからもうこないでね!!こんどきたらゆっくりできないことをせざるおえなく なっちゃうからおねがいだよ・・・」 ドスは泣きそうな顔でそう返した。 だが、そんなことで群れのゆっくり達が納得するわけがなかった。 「なにいっでるのぉぉぉぉぉぉ!!おやさいさんはかってにはえてくるんだよぉぉぉぉ!! なんでドスなのにそんなこともしらないのぉぉぉぉ!!」 「にんげんにだまされてそんなこといっているんだねぇぇぇ、わかるよ~、わかるよぉぉ!!」 群れのゆっくり達が堰を切ったかのように文句を言いだした。 皆ゆっくり特有の固定観念に忠実なものだった。 お野菜さんは勝手に生えてくる、草さんもキノコさんも勝手に生えてくる。 このゆっくり達はあくまで普通のゆっくりであった。 長まりさは群れのみんなが黙るまでひたすら下の方を向き、体をプルプル震わせていた。 群れゆっくりが静かになったのを引き金に、まりさはため込んでいた感情をぶちまけた 「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!なにがおやさいさんはかってにはえてこないだぁぁぁぁ!! なにがおせわだぁぁぁぁぁぁ!!そうやってみんなのごはんをひとりじめするでぶがぁぁぁぁ!! もういいよ!!がまんのげんかいだよ!!こんなゆっくりのみちをはずしたゲドウに おんじょうをかけていたまりさがばかだったよ!! みんな!!このゲドウをえいえんにゆっくりさせてごはんさんをとりかえすよ!!」 群れのゆっくりは待ってましたと言わんばかりにドス達がいる畑を目指して駆けだした。 この光景をみたドスはさらに悲しい顔をした。 「おねがいだからむれにもどってゆっくりしてよ!!じゃないとみんなゆっくりできなくなっちゃうよ!! ドスは必死になって皆を説得した。だが、群れからドスを追い出すという選択を選んだゆっくり 達がドスの説得など効く筈がなかった。 「いいかげんにじろぉぉぉぉぉ!!ごのでぶばりざがぁぁぁぁぁ!!」 「どがいはをなめるなぁぁぁぁぁ!!!!」 「まっじろになっじゃっだおじびじゃんのうらみぃぃぃぃぃ!!」 一匹もドスの説得を聞こうともしなかった。 ドスは説得が無駄であることを悟ると、半泣き顔で帽子からキノコを取り出し噛み始めた。 ドススパークだ。 「ごめんねぇぇ!!ごめんねぇぇぇぇぇ!!」 ドスは長がいた中央にドススパークを放った。 手加減をしたらお野菜さんが食べられる事をかんがえ、手加減なしで撃った。 「ゲドウはゆっくりしねぇぇぇぇぇぁああああああぁぁぁぁぁっぁぁ!!!!」 長の体はドススパークの威力に耐えきれず皮は燃え、餡子は蒸発し、目は爆発し、 生前の名残を思わせる部分を一切残さずに死んだ。 ドスは皆がドスに恐怖してそのまま逃げてくれるであろう事を祈って長まりさ目掛けて ドススパークを撃った。群れゆっくりの隊列の中央に大きな穴が空く。 だが、どの群れゆっくりも歩みをとめるどころか穴を塞いでさらに近寄ってくる。 そこまでドスへの恨みが強かったのだろうか、それともお野菜という食べ物にそれだけ 魅了されていたのか。おそらく両方であろう。 ドスは歩みを止めないゆっくり達にひたすらドススパークを連射せざる負えなくなった。 一発一発撃つたびに、まりさから大粒の涙が溢れ出た。 そして数分後、その平原にはゆっくりの体の破片があちらこちらに転がっていた。 結局逃げ出すゆっくりは一匹もおらず、襲ってきたゆっくりは全滅した。 ドススパークを掻い潜って野菜畑の柵を乗り越えるところまで行ったゆっくりもいたが 幹部ゆっくりによって一匹残らず全滅した。 野菜の被害はなし。それほどまでに脅迫観念にとらわれていたのだろう。 ドスは村中に響き渡る程大きい声で泣き叫んだ それから数ヶ月後 あのドス達はまだ元気にやっていた。 村長や村の人間達からはよくがんばっているなとご褒美にお野菜さんをもらえるが、どの ゆっくりも「お野菜さんがゆっくりに食べられたら皆殺し」に脅え、 どれだけおいしいごはんを食べてもゆっくりできない日々が続いていた。 時折やってくるゆっくり達には必死になってお野菜さんを食べないでくれとお願いするも まともに聞き入れてくれるゆっくりは一匹もおらず、結局その場で殺さざる負えなくなった。 村長の方はといえば、嘘のようにゆっくりによる被害がなくなりホクホク顔になっていた。 あのドスが来てくれたことに心から感謝しており、近い内に饅頭でも差し入れてあげようと 考えていた。 本人にとってはあの脅し文句がそこまでゆっくり達に影響があるものと考えもしなかったであろう。 一方あの群れはというと、誰もいなくなっていた。 お野菜さんという魔力にひきつけられ、二回目のお野菜さん狩りに行く時、群れみんなで やって来たため、全滅したのだ。 群れの跡地には流れ着いてきたゆっくり達が営みを始めていた。近い内にあの群れに負けず劣らず の群れが出来上がるだろう。 朝、今日もドスと幹部達のゆっくりしたいという一声でゆっくり達の一日が始めるのであった。 完 あとがき 思いつきで書いた作品のオチを必死に考えてはみたものの、結局こんなオチになってしまいました。 それに大分描写が甘かったりいい加減な所があるし・・・。 私よりうまく作品を書ける人が本当にうらやましいです。 あと避難所でも書きましたが、デビュー作「まりさの馬鹿」はご自由にしても構いませんので 遠慮なくどうぞ 作者 アイアンゆっくり 過去作 まりさの馬鹿 ゆっくり地縛霊 れいむ親子の場合 ゆっくりおしえてね!! 1~ 世界で一番短い虐待 ゆっくり地縛霊 まりさ達の場合 鬼斬 1~ このSSに感想をつける
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anko1200 花と雨と貝殻と anko1201 違うありす anko1202 対価 anko1203 陽炎 anko1204 ある山にゆっくり達が住んでいました 【挿絵】 anko1205 あみゃあみゃもっちぇきょいくちょじじい!! anko1206 ゆっくり一家とゲスとお兄さん anko1207 俺が何をした anko1208 まりさ家出する anko1209 胴付きゆっくり研究所~人工胴付き化実験~ anko1210 ユグソウ プレリュード anko1211 まりさは何も分からない。 anko1212 つるべおとし anko1213 ゆっくりショップの店長だけど質問ある? anko1214 美しきゆん生 anko1215 飼いゆっくりになれたよ! anko1216 箱の中のおバカな面々 【挿絵】 anko1217 研究者のボヤキ anko1218 ゆ虐ツアー anko1219 ゆっくり研究員と虐待お兄さん anko1220 てんこを良い子にする方法 anko1221 餡婆娑 anko1222 老夫婦とまりさ1 anko1223 ゆっくりサスペンス劇場 anko1224 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 【挿絵】 anko1225 森から群れが消えた日(前編) 【挿絵】 anko1226 森から群れが消えた日(後編) 【挿絵】 anko1227 ふらまりんぐないと anko1228 老夫婦とまりさ2 anko1229 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です anko1230 ノリノリまりさ anko1231 いほうありす anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編 anko1233 スポーツでゆっくりを虐待!!in魔界 anko1234 少女とまりさ後編 anko1235 老夫婦とまりさ3 anko1236 ある中華料理人の3倍返し anko1237 雪原のまりさ 【挿絵】 anko1238 ゆっくり漂流記 漂う命 anko1239 ゆっくりのおもちゃ anko1240 本当ですよ anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』 【挿絵】 anko1242 職業見学 加工所のふらんちゃん 後編 anko1243 ゆヤンワーク anko1244 いまじん anko1245 おひさまさんをつかんでしまった 【挿絵】 anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』 anko1247 老夫婦とまりさ4 anko1248 天井に近い所 【挿絵】 anko1249 おそらをとんでるみたい! anko1250 まりさの思い出 【挿絵】 anko1251 世界一頭のいいれいむと、それを生んだれいむの話 anko1252 あまあまプレイス anko1253 ゆっくりと毛皮のフード anko1254 タラ○「ゆっくりはいきてるかちがないでーす」 anko1255 いつもの風景 anko1256 ユグソウ 前半 anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 anko1258 農家の悩み anko1259 ゆっくり漂流記 抗う命 anko1260 ゆっくり実験するよ!! anko1261 夕暮れ 【挿絵】 anko1262 ゆっくりってなんだ? anko1263 スポイラー anko1264 電球 【挿絵】 anko1265 別れと出会い まりさのトラウマ編 anko1266 のるま anko1267 ゆっくりしていただけの群れ anko1268 虐待鬼意山の流儀 anko1269 愛でたいお姉さん 【挿絵】 anko1271 ゆっくりシャンティー anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』 anko1273 ゆっくり漂流記 漂流の果てに anko1274 まりさとつむり anko1275 自慢のゆっくり anko1276 ゆっくり種 【挿絵】 anko1277 ゆっくりスクール 【挿絵】 anko1278 ゆっくり種2 anko1279 学校:春 【挿絵】 anko1280 新製品・慢慢地醤 anko1281ゆっくりの寿命 anko1282 まりさとおにいさん anko1283 ありすの婚活 【挿絵】 anko1284 臭いつき anko1285 ラブドール anko1286 ゆっくりをハサミで切るだけの話 anko1287 ゆっくりクラブ anko1288 罠 anko1289 春きたるらし anko1290 癒しを求めて anko1291 ゆっくり種3 anko1292 感性の違い anko1293 微笑みの代償 前編 anko1294 益虫? 害虫? 【挿絵】 anko1295 縁日に行こう anko1296 まりさとまま anko1297 微笑みの代償 後編 anko1298 ゆっくりにかけるかね anko1299 僕はゲスが嫌いだ
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協定ネタをやってみたくなった・・・後悔はない 村は森の中にある広場を利用しているという設定です。 比較的賢いゆっくりが出てきます 少しだけ長い その群れは最高のゆっくりプレイスを見つけた。 溢れんばかりのおいしい草、花、虫。 すぐ近くにはゆっくりが入っても大丈夫なくらい浅い川。 そしてすぐ近くにはとてもおいしいお野菜さんが生えてくるゆっくりプレイス をもっている人間さんがいた。 ドス達群のゆっくり達はどうにかしてこの美味しいお野菜さんが食べたかった。 だが、ドスや幹部達はあまり良い顔をしていなかった。 この物語は人間と関わると起こるであろう悲劇から必死に回避しようと奮闘する ドスまりさの喜劇である。 ゆっくり教えてね!! このゆっくりプレイスについて早々、ドスと幹部たちは周りの様子の確認を行った。 近くにはきれいで浅い小川が流れ、森にはおいしそうな山菜やキノコがたくさんはえており なにより、近くにはおいしいお野菜さんがたくさん生えていた これには群れのゆっくり達は大喜びであった。 とても美味しいお野菜さん!!一度食べれば天にも昇るといわれるゆっくりにとっての御馳走!! それが食べられる!! 群れのゆっくり達は大はしゃぎしつつ、自分達のお家作りに勤しみ始めた。 だが、これをあまり喜ばないゆっくり達がいた。 群れの長であるドスと幹部達であった。 最初旅のゆっくりから聞いた話ではゆっくりが住みやすい土地があるというから来たのに 来てみれば近くに人間の里があったのだから。 「ゆ~~~、どうしよう!!むれのみんなはおやさいさんがたべられるとまいあがちゃっているよ!!」 と頭を悩ませるのは長であるドス 「むきゅ!!このままほっておくとみんながゆっくりできないじたいになるわ!!」 と群れの頭脳ともいえるパチュリーは嘆く 「いくらみょんでもみんなをまもりきれないちーんっぽ!!」 と群れの防衛隊の隊長であるみょんは続ける 「・・・・ここをはなれたほうがいいかもしれないんだぜ!!」 と自信なさげに頭をうな垂れるまりさ 「でも!!みんなここまでまったくゆっくりできなかったんだよ!! いったいなんにんがゆっくりできなくなったの!!またいどうとかいったらぼうどうがおこるよ!!」 「むきゅ・・ぱちゅもどすのいけんにさんせいだわ!! とりあえず、みんなにはおやさいさんにちかづかないようにてっていするしかないわ!!」 こうして群れゆっくり達全員に『おやさいさんにちかづいたらなかまじゃないよ!!』 と厳命した。無論群れのゆっくりから抗議があがった 「おいしいおやさいさんがめのまえにあるのにちかづくなってばかなの?しぬの?」 「れいむのおちびちゃんはね!!ゆっくりとしたごはんがないとおおきくなれないのよぉぉ!! おちびちゃんにしねというのぉぉぉ!!」 「れいみゅにおいちいごひゃんしゃんをたべちゃちぇないにょ!!れいみゅがきゃわいきゅないにょ?」 幹部達は必死になってゆっくり達を納得させるのに奮闘することになった。 その間、ドスと頭脳担当のパチュリーは今後どうするかを必死になって考え始めた。 「ゆぅぅぅぅ・・・よわったことになったよ。みんなのことだからおひさまがさんかい のぼるころにはおやさいさんをとりにいっちゃうよ・・・ そうなると、みんなゆっくりできなくなっちゃうよ・・・」 このドスや幹部達は、まだドスが普通のゆっくりだったころからの友達だった。 昔の話になるが、ドスがまだ普通のまりさだったころ、幹部達と共に別のドスの群れにいた。 このドスはドスの中では比較的頭が弱かったためか、虫さんや草さんといったご飯さんは 勝手に無限に生えてくると本気で信じ込み食糧の乱獲やすっきり称賛などを行った。 結果は言わずもがな、その土地の資源は尽きてしまった。 このとき、まりさのお友達の何匹かは飢えから起こった暴動で永遠にゆっくりしてしまった。 そしてこのときドスが下した結論は・・・・引っ越しだった。 ゆっくりにとってお引越しは命ががけともいえる行為だった。 その場その場にある食糧で飢えをしのぎ、夜は他の動物や捕食種に襲われないように 警戒しながら眠るしかなく、ゆっくりにとては全くゆっくりできない状況だった。 このとき、我儘な一家やゲスゆっくりは皆の静止を振り切って勝手にどこかへと行ってしまった。 全員、例外なくその晩のうちに捕食種の餌食となったが。 そしてあてもなくお引越しをすること三日 ドス達はついにゆっくりプレイスをみつけた。 お野菜さんが一杯並んだでっかいお家、ドスが入っても十分な大きさなお家、 そしてそんなお家を挟むように流れる川・・・ そうそこはまさしくゆっくりのユートピアであった。 「これでみんなしあわせぇぇぇぇ!!!だね!!みんな、ゆっくりしていってね!!」 『ゆっくりいしていってね!!』 だが、ゆっくり達は知らなかった。 そこは人里のど真ん中にある広場だった。 そう、ドスたち群れゆっくりたちは広場のど真ん中でお家宣言をしてしまったのだ。 広場にはなぜか大挙してやってきたゆっくりの群れをみようと見物客が集まってきた。 その後ろでは突然のドスの襲来に驚き大急ぎで対応に追われる村の自警団の青年たちがいた。 「じゃあみんな!!どのおうちにすみたいかすきにえらんでね!!」 この一言にゆっくり達は大喜びし、さっそく自分がすみたいお家に向かって駆け出して行った。 「ゆ!!れいむはあのあまあまがいっぱいあるおうちをおうちにするよ!!」 と、和菓子屋に駆け出すれいむ 「じゃあまりさはおやさいさんがいっぱいならんだおうちをおうちにするよ!!」 と、八百屋に駆け出すまりさ 「むきゅ!!じゃあぱちゅはごほんがいっぱいおいてあるおうちをおうちにするわ!!」 と、里唯一の本やに駆け出していくパチュリー この時、当時のドスと幹部たちはどのお家に住むか悩んでドスの付近にとどまっていたためか この後起こる惨劇から命からがら逃れることになる。 和菓子屋へ駆け出したれいむは店に着くなり、柱にしーしーをして さっそくおいしいそうなあまあまさんにありつこうと力をため、大きく跳躍した。 「おいしそうなあまあまさ~ん!!れいむにたゆぴぃ!!」 れいむは和菓子屋の主人に握り潰された。 れいむが殺されたのを皮切りに、人間のお店や家へと駆け出して行ったゆっくり達の 悲鳴が上がり始めた。 「それはまりさがみつけたごはんなんだよ!!よこどりするのはわるぅぅぅぅうぅぅ!!!」 八百屋に駆け出して行ったまりさは抗議している最中に踏み殺された 「ごほん!!ぱちゅのごぼぉぉぉぉぉぉ!!!!」 本屋に駆け出していったパチュリーは本屋の主人に蹴り飛ばされて死んだ 「わがらないよぉぉ!!わがらぁぁぁぁぁぁ!!! 」 飼い猫のご飯を食べようとしたちぇんは一緒に飼われていた犬に食い殺された。 人間のの住居に侵入しようとしたゆっくりは例外なくその場で皆殺しにされた。 このとき、群れの約半数が殺された。 「ど、どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉ!!!」 ドスは群れのみんなが無残に殺されていく様に嘆いた。 「どずばだだゆっぐりぶれいずをびづげだだげなのにぃぃぃぃ!!!」 そこに村の長と思わしき老人が現れた。 「そこのドスまりさや、人間の家を奪おうとしたり、人間の食べ物を奪うとするとどうなるか これでわかったろう?分かったら早くここから去りなさい。今なら見逃してやるから」 だが、ドスはそんな村長の言葉に耳を疑った。 「なにいっでるのぉぉぉ!!そのおうちはみんなあきやでじょぉぉぉ!!!」 これには村の人間は目を丸くした。 「何言っているのとはわしらの事じゃよ。一体どこが空き家なのじゃ?」 ドスははあ~なにもわかってないんだね・・と言って哀れむような顔で穏やかに話した 「しょうがないからどすがやさしくおしえてあげるね!! じぶんでおうちときめたおうちにはかならずじぶんのめじるしをつけるんだよ!! めじるしはね、ここは~~のおうちだよ!!とかいたりどこかにしーしーしてにおいを のこすことなんだよ!!においをかいだり、まわりをみわたすかぎりだとにおいも めじるしもなにもないよね!!」 そこまでいうとドスは穏やかな顔から一転し、怒り狂ったような顔になった。 「だからここはみんながみつけて、みんながめじるしをつけたじてんでみんなのゆっくりぷれいすなの!! それなのに、なかまをたくさんみなごろしにしただけでなく、よこからゆっくりぷれいすをうばおうとする にんげんさんはれいがいなくそのばでしけいだよ!!きょっけいだよ!! ゆっくりかくごしてね!!」 そう言うと、ドスは帽子の中にあったキノコを食べはじめた。 間違いない、ドススパークだ!! 「ゆっくりごろしはゆっくりしんでね!!」 大きく口を開けてさあうつぞ!!という正にその時、ドスの口目掛けて何かが投げ込まれた。 とうがらしがふんだんに混ぜられた辛子玉だ。 「どすすぱぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆぅぅぅぅぅ!!!ど、どすがぁぁぁぁぁぁ!!!」 辛子玉の辛さがドススパークの暴発を招いた。 ドスは口の中で暴発したドススパークのダメージで口の中がただれ、歯はすべて 吹き飛んでしまった。 そんなダメージを受けていても、ドスはまだ死んでいなかった。 「ゆぐ・・・・・どぼじ・・・で・・ごんな・・ごど・・・ずるの? ゆっぐ・・り・・ごろじ・・は・・すぐじなない・・・といけな・・い・・んだよ・・」 「どすぅ!!しっかりしてよぉ、きずはあさいよぉ!!」 ドスはただれた口で必死に言葉を紡いだ それに対する返答は村長の口からきた 「それはなドスよ、お主らゆっくりのルールがあるようにワシらにもルールというものがある。 それをお主らゆっくりが犯したからじゃ。わかるか? 今すぐ帰るのなら命だけは助けるし、仲間の命も見逃そう。 これは最後の警告だ。さあ、どうする?」 「ゆ・・・ゆっくりここからにげようよ!!まりさはまだしにたくないよ!!」 「こことはべつのゆっくりぷれいすをみつけて、そこでゆっくりするほうがとかいはよ!!」 群れのゆっくりはあんなに強かったドスが簡単に敗北した様を見てすぐに逃げ出したくなった。 だが、今逃げればドスの加護に甘んずることができなくなる。 ドススパークが使えなくなってもその巨体は他の生き物への威嚇には十分だ。 そのため、群れのゆっくりたちはこのゆっくりプレイスへの執着を捨て、すぐにでも 別のゆっくりプレイスへのお引越しを続けることを望んだ。 まだお引越しの方が生きる可能性があるからだ。 だが・・・・ 「ぞんな・・ごど・・ずるびづよ・・う・・・ないよ・・・ ごごは・・どずだ・・ぢが・びづげだがら・・・どずだ・・ちのもの・・だよ・・ だがら・・ばやぐ・・・・がえじでね!!」 ドスはあくまで群れ思いであり、愚かであった。 「そうか、残念じゃ。皆の衆!!聞いての通りじゃ!! 害獣は皆殺しじゃ!!」 この言葉を皮切りに、一方的な虐殺が始まった。 「おぢびぢゃん!!おかあさんおなかにはい・・・・・おちびぢゃぁぁぁぁぁぁゆぶぅ!!」 「だずげでぇぇぇ!!ばりざばだじにだぁぁぁぁぁぁ・・・・」 「おきゃあしゃん、ゆっくちおきてね!!おきゃあしゃん!!おきゃあしゃぁぁぁぁぁぁゆぴぃ!!」 響き渡るゆっくり達の悲鳴。そして断末魔。 一帯ははゆっくりにとって地獄となった。 家族を守ろうと抵抗するゆっくり。必死に逃げようとするゆっくり。命乞いをするゆっくり。 みな例外なく、平等に殺されていった。 ドスはみんなとみんなの新しいゆっくりプレイスを守り切れなかった事を悔みながら、 体を解体されていった。 後のドスとなるまりさや幹部達が逃げ切れたのは奇跡ともいえることだった。 それだけ群れのゆっくりが殺されたのだ。 「ゆぅぅぅ・・・みんなしんじゃったよ・・・」 「「「「ゆぅ・・・・」」」」 みな逃げのびたはいいがこれからどうしようかとほうに暮れていた。 悩んでいても仕方ないため、追手が来ないぐらい森の奥に逃げ込み、固待って生活することを決めた。 その時皆で決めたことがある。 『ゆっくりにルールがあるように人間にもルールがある。でもゆっくり達はルールを知らない だから人間さんに関わらないようにひっそり生きていこう』と それほどまでに仲間が皆殺しにされた時のショックが餡子の奥深くにまでしみついていたのであろう。 事実、まりさ達は現在に至るまで人間に近づいたことが一度もなかった。 だが、運命がまりさ達を嘲笑うようなことが起こった。 まりさがドスになったのだ。 まりさがドスになったことで各地からゆっくりできると本気で信じてやってきたゆっくりが後を絶たず わずか数匹しかいなかった小さな集落は大きな群れへと変貌していった。 責任感が強かったまりさはゆっくりできると信じてやってきたゆっくりを放置することが出来ず 群れの長となった。 だが、今まで群れの中で一ゆっくりとして過ごしてきたまりさにはどうやればいいか右も左も 分からなかった。 群れの頭脳を引き受けてくれたパチュリーもいろいろと助言をくれたが、 肝心なスッキリの規制や乱獲規制をおろそかにしてしまい、元いたところを食いつくしてしまった。 そして弱っている所を旅のゆっくりからこのゆっくりプレイスに移り住んだ・・・というのが今までの 経緯であった。 「むきゅぅ・・・・むきゅ!!そうよ!!これしかないわ!!」 ぱちゅりーが何か思いついたようだ。 「ぱちゅりー?良い策を思いついたの?」 「むきゅ!!にんげんさんのるーるをしらないなら、しればいいのよ!!」 そして翌日の早朝、村は大慌てになった。 ドスまりさと一匹のぱちゅりーが村に現れたからだ。 村人は槍や鍬を片手に村の入口でドスらを出迎えた。 「ドスはドスまりさだよ!!いちばんえらいひとをよんできてね!!」 この村は過去に何度かこうやってドスの群れがやってきて脅しともいえる方法で不平等条約を つきつけられた過去があり、今回もまたかという顔で村の長がやってきた。 「なんだよ、またドスかよ・・・・。またドススパークでもかまして協定を結ぼうとかいいだすんだろう?」 ドスは首を横に振った 「ちがうよ!!にんげんさんにおねがいをしにきたんだよ!!」 このとき、長はどうせお約束と称した協定だろうと思った。 「おねがい?なんだ?いってみろ」 「ゆ!!どすににんげんさんのるーるをおしえてほしいよ!!このままだとむれのみんなが にんげんさんのるーるをやぶっちゃうよ!!だからやぶっちゃうまえにみんなににんげんさんの るーるをおしえてほしいよ!!」 「むきゅ!!そうしないとゆっくりがみんなゆっくりできないことになっちゃうわ!! だらかゆっくりおねがいするわ!!」 これには長は鳩鉄砲をくらったような顔になった。 どうせまた協定がどうのこうの抜かすのだろうとたかをくくったていたからだ。 「ほう、これはまた殊勝なドスだな。まあ俺らとしても農作物に被害が出てもらっては困るからな 良いだろう。ただし、教えている最中に農作物に被害がでたら 俺らに対する裏切りとみなしてお前らを皆殺しにするからな。」 「ゆぅぅぅ・・・わかったよ!!みんなにはちゃんといっておくね!!」 ドスは一旦群れに帰り、幹部達にドスが帰るまで畑に近寄らないように畑さんを見張ってくれと 伝えた。 ちなみに、ぱちゅりーも一緒にドスについていくようだ。 ドスとぱちゅりーへの教育はゆっくりの想像を超えるないようだった。 当然といえばとうぜんであろう。いままでゆっくりの間で常識であった概念がひっくりかえる様な 内容だったからだ。 たとえば人間の所有権の概念や物々交換の概念に始まり、礼儀作法、言葉使い、ついには 農耕の概念、資源の概念にまで教育に加えて行った。 教育は一週間にも及んだ。人間からすれば、一か月はかかるであろうと思っていたので逆に 一週間で完璧になったのは驚きだった。 その間、幹部ゆっくり達が交代しながら人間の畑にゆっくりが近寄らないように監視していた こともあってか、畑に被害がでることはなかった。 群れに戻る時、ドスは村の長といくつかの約束をした。 内容はこうだ 1、ゆっくりはすっきり制限を設けること 2、ゆっくりは乱獲制限を設けること 3、人間に対して人間のルールを破るな 4、以上を破ったら群れごと潰す ドスもぱちゅりーもこの内容に納得した。 一見したら押し付けかつ不平等な約束だが、これは見方を変えるとこれさえしなければ 殺したりはしないというものだった。 特に1と2に至ってはこれさえしとけば資源は枯渇しないだろうといえるものだった。 後に、これは村とゆっくりの群との協定となった。 そしてのちに、この協定は一切の武力を使わずに協定を結んだ珍しいケースとなった。 最後に村長がこんな事を言った。 「まあできればお前らに教えた授業料代わりにこちらに労働力を提供してくれ。 まあつまるところ、手を貸してくれということだ。 手伝ってくれたらそれなりの野菜をやろう」 村長はこのドスとパチュリーの殊勝な態度が気に入ったらしく、 ゆっくり達に野菜を食べる機会を与えたのであった。 ドスとパチュリーは群れへと笑顔で帰っていった。 村長もあれぐらい殊勝なドスばかりだとこっちもありがたいんだがと内心呟いた。 群れに帰ってくるなりドスとパチュリーは皆に歓迎された。 自分達を守ってくれる守護者がようやく帰ってきてくれたのだ、当然であろう。 ドスとパチュリーは皆の熱い歓迎を一身に受けたのち、パチュリーと一緒にお家に戻った。 ドスとパチュリーは同じ家なのだ 「ぱちゅりー!!にんげんさんのるーるはばっちりりかいできた?」 「むきゅ!!だいじょうぶよ!!おささんになんどもきいておぼえたからばっちりよ!! ドスのほうはだいじょうぶ?」 「どすもだいじょうぶだよ!!それじゃあさっそくあしたからみんなににんげんさんの るーるをみんなにおしえていこうね!!それといっしょにきょうていのないようも みんなにはっぴょうしよう!!」 その晩、ドスとパチュリーは一晩中どうやってみんなに教えていくかを話しあった。 明日からみんなに教えて行くんだ!!失敗したら・・・みんなゆっくりできなくなる!! 二匹の責任感が教育の内容をさらに綿密な物へと変貌させていった。 あとがき 今書いている作品の息抜きがてらに書いて短めのお話にするつもりだったのですが、 筆が進みに進み、少々長めのお話になっちゃった・・。 どれぐらい長くなるかは自分でも不明です・・・・。まあ短くするようにはしますが 深く考えもせずに書いたせいかなんかおかしな所が若干あるかもしれませんが、 その辺はご指摘いただければ修正します。 あ、名前ですが今回から「アイアンゆっくり」と名乗らせていただきます。 過去作 まりさの馬鹿 ゆっくり地縛霊 れいむ親子の場合 このSSに感想をつける
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『ああ、無情。』 5KB 虐待 番い 赤ゆ 現代 虐待人間 台詞は一切無し。 ・虐 ・一切の台詞なし ・短いです れいむは逃げている。 ゆっくりできないにんげんさんから逃げている。 どうしてこうなったのだろう?どうしてこんなことをするんだろう? 自問自答の繰り返し。答えはでない。 れいむは野良ゆっくりだった。 生まれた時から野良で、生まれた時から苦しい生活を送ってきた。 それは慣れしまうとまだ辛い事ではなかったし、何より家族がいたからゆっくりできた。 でもそれも今さっき崩れた。にんげんさんがれいむたちを捕まえに来たのだった。 れいむには理解できない。自分たちは別に何もしていない。 にんげんさんの家に入った事も、ましてやにんげんさんに会ったことすられいむには無かったのだから。 しかし人間は違う。人間はゆっくりの識別などつかない。ゆっくりはみな同じ。 たとえその固体が何かしたわけでないにしても、似たものが何かをすればほかも一緒である。 だが、れいむたち一家を襲った悲劇は、別に駆除などを理由としたものではなかった。 れいむは見た。母に命がけで逃がされた時に父を甚振っていたにんげんさんの顔を。 れいむは見た。悪魔のような行為を笑顔で行うにんげんさんの顔を。 れいむは見た。歯が折れ、皮が破れ、口が裂けて涙と糞尿をたらす父を笑うにんげんさんの顔を。 怖かった。怖くて動けなかった。母が叫んで突き飛ばさなければ、父と同じ目にあっていただろう。 うしろを振り向けない。父の悲痛な叫び声がれいむの体を強張らせ、涙を流させ、足を止めそうにさせる。 けれども振り向けない。ここでとまれば、ここで戻れば、母の行動は意味を成さなくなる。 自分たちを犠牲にしてでも自分を助けようとした母の愛が無駄になってしまう。 れいむたちはにんげんさんには勝てない。絶対勝てない。わかってる。わかってても父と母にんげんさんに挑んだ。 れいむを助けるために。れいむを逃がすために。 だかられいむは振り向かずに全力で飛ぶ。今までこんなに全力で、こんなに長く飛んだことは無い。 少しでも早く、少しで遠くに逃げる。その一心で跳ねた。 ―――母の悲鳴が聞こえた。 戻りたくなる。母を助けたくなる。無謀だと思っても、唯一の肉親。助けたくないわけが無い。 だが戻れない。戻ってはいけない。 父の罵声が聞こえる。 鈍い音とともに父の言葉が途切れる。 母が父を呼ぶ。母が父の名を叫ぶ。 地面にたたきつける音が聞こえる。 同時に母の鈍った声が聞こえた 二人のくぐもった声が聞こえる。 また鈍い音がする。 父は声にならない悲鳴をあげている。 あんな父の声、聞いたことが無い。勇敢で優しくて、とてもゆっくりした父が、今では―――。 母の声は聞くに堪えないほど濁っている。 もうおうたも歌えないだろう。もう優しい声でれいむとお喋りすることも―――。 逃げる。 逃げる。 逃げる。 逃げる。 もうどれだけ跳ねただろう。 父と母の声も、ついさっきした何かが潰れる音以降聞こえない。 大分離れたらしい。 れいむの体も限界を超えていた。れいむは足を止める。 振り返りたくは無い。 しかし確認しなければならない。 どれだけ離れたかがわからなければ安心もできない。 振り返ったれいむは――― ―――にんげんさんから逃げ切れなかった事を知った。 なんてことはない。 れいむは赤ゆっくりなのだ。 栄養状態も良いわけではない環境。 生きるため程度しか栄養が取れていないれいむは、体が赤ゆっくりからたいして変わっていなかった。 そんな小さな体でどれだけ跳ねても、数分程度で巨利をとることなど出来るわけが無い。 結局、れいむが進んだ距離は2mにも満たなかった。 当たり前だ。一度の跳躍で動ける距離はたった数cm。 しかも体が小さいがために一度跳ねるごとにどんなに急いでも数秒立ち止まってしまう。 逃げられるわけも無かった。 父と母の決死の覚悟も、結局無駄になってしまった。 れいむは見た。 自分のほぼ目の前で、飾り以外まったく原形をとどめていないぐちゃぐちゃな両親を。 れいむは見た。 その両親の死体を踏み躙りながら笑っているにんげんさんを。 れいむいは見た。 にんげんさんの、れいむにむける、その、悪意に満ちた、笑顔、を。 青年は今日も人気の無い路地を行く。 ゆっくりを見つけるためだ。 昨日の家族は傑作だった。 子供を逃がして自分が盾になったのは素晴らしかったのだが。 止めをさす前に、勝ち誇った顔で子供を逃がせたことを喜んでいたの見た時は死ぬかと思った。 笑いがこみ上げてたまらない。 子供の大きさを考えていなかったのか、そんな余裕が無かったのか。 踏み潰す前に自分たちの子供をみせてやると、途端に顔色を変えた。 その絶望しきった顔は青年にとって素晴らしいごちそうとなる。 自らの行動がまったく役に立たなかったことが悔しいのだろう。 そんな顔のまま、青年を見上げたその親は踏み潰された後まで青年の大好きな表情で死んだ。 そして、逃げ切ったと思って振り返った赤ゆっくりも、青年を見た時絶望した。 青年はたまらなかった。 安堵を得ようと振り向いたのに絶望を直視する羽目になったあの表情。 青年はそのれいむをじわりじわりと握りつぶした。 絶望に彩られたその表情のまま、死にたくないと叫びながら爆ぜたれいむ。 青年の心はとても満たされていた。 青年は今日もまた、人気の無い路地を行く。 ゆっくりを見つけるために。 ~終~ 作 anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』 anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』 anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』 anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』 anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か? anko2426 ゆっくり研究所
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このページには、ゆっくりいじめ系3001~3250までの一覧となっています。 作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてに纏めてあります。 3000以前および3251以降につきましては下記から。 ゆっくりいじめ.250 ゆっくりいじめ.500 ゆっくりいじめ.750 ゆっくりいじめ.1000 ゆっくりいじめ.1250 ゆっくりいじめ.1500 ゆっくりいじめ.1750 ゆっくりいじめ.2000 ゆっくりいじめ.2250 ゆっくりいじめ.2500 ゆっくりいじめ.2750 ゆっくりいじめ.3000 ゆっくりいじめ系3001 ゆっくり[ ]が大好きだっ! ゆっくりいじめ系3002 夏休みの観察日記 ゆっくりいじめ系3003 ゆっくりしないでね!3虐家無 ゆっくりいじめ系3004 ゆっくりしないでね!4虐汚家無 ゆっくりいじめ系3005 夏休み三本立て ゆっくりいじめ系3006 脱ゆ ゆっくりいじめ系3007 脱ゆ2 作者により削除されました ゆっくりいじめ系3009 お家争奪戦 ゆっくりいじめ系3010 ゆっくり川渡りパズル ゆっくりいじめ系3011 水上の救出劇1 ゆっくりいじめ系3012 水上の救出劇2 ゆっくりいじめ系3013 ゆっくりしっかく ゆっくりいじめ系3014 ゆっくりレイプロボ ―お試し版― ゆっくりいじめ系3015 まりさの更生日記 前編 ゆっくりいじめ系3016 無限輪 ゆっくりいじめ系3017 作者さんの要望により削除しました ゆっくりいじめ系3018 おうちかえる! ゆっくりいじめ系3019 ぴこぴこ2虐制性家共巨ゆ ゆっくりいじめ系3020 ぴこぴこ2_おまけ虐制汚家共巨無 ゆっくりいじめ系3021 母性虐汚家共無 ゆっくりいじめ系3022 夏の夕方の一幕虐家無 ゆっくりいじめ系3023 おにいさんがんばる虐制性家無現 作者さんの要望により削除しました ゆっくりいじめ系3025 作者さんの要望により削除しました ゆっくりいじめ系3026 被虐のみょん_その二(前編)虐制性家巨希無 ゆっくりいじめ系3027 被虐のみょん_その二(中編)虐制汚家共無 ゆっくりいじめ系3028 被虐のみょん_その二(後編)虐家共希無 ゆっくりいじめ系3029 被虐のみょん_その0(前編)虐家共希ゆ ゆっくりいじめ系3030 被虐のみょん_その0(中編)虐汚家共希強ゆ ゆっくりいじめ系3031 被虐のみょん_その0(後編)虐汚家共希強無 ゆっくりいじめ系3032 とあるきめぇ丸がゆっくり兵団と出会った時のお話虐改共巨強希無 ゆっくりいじめ系3033 黒い箱1虐制家無 ゆっくりいじめ系3034 黒い箱2(前編)虐制家共無 ゆっくりいじめ系3035 黒い箱2(後編)虐制家共無 ゆっくりいじめ系3036 ゆっくりの言葉の読者への影響虐他実家無 ゆっくりいじめ系3037 ゆっくりいじめ系3038 母性2虐汚家無 ゆっくりいじめ系3039 もこたんたっぷりいんしたお!!他実家希無 ゆっくりいじめ系3040 ちゅうもくしないでね!虐他改家無 ゆっくりいじめ系3041 黒い箱3虐他家強無 ゆっくりいじめ系3042 幸せな肉便器虐環家希無 ゆっくりいじめ系3043 脱ゆ3虐家共無 ゆっくりいじめ系3044 ゆっくり飛行隊他共ゆ ゆっくりいじめ系3045 ゆっくりの言葉が読者に与える印象(制裁編)制他実家無 ゆっくりいじめ系3046 ぱちゅおかさん他ゆ ゆっくりいじめ系3047 ゆっくりの生態 都会編 ~いただきます~(前編)虐性家料無現 ゆっくりいじめ系3048 ゆっくりの生態 都会編 ~いただきます~(後編)虐性家共料無現 ゆっくりいじめ系3049 ゆっくりテストを受けてね!制実無 ゆっくりいじめ系3050 ゆっくり飛行隊 峡谷封鎖作戦虐共強無 ゆっくりいじめ系3051 ゆっくり飛行隊 日没戦線19時30分虐共巨強無 ゆっくりいじめ系3052 ゆーでぃーえーふ!(上編)虐他家無 ゆっくりいじめ系3053 ゆーでぃーえーふ!(中編)虐他家無 ゆっくりいじめ系3054 ゆーでぃーえーふ!(後編)虐他家無 ゆっくりいじめ系3055 ゆーでぃーえーふ!~番外編~虐他家巨無 ゆっくりいじめ系3056 ゆっくりのお医者様制家希無 ゆっくりいじめ系3057 僕らの街のゆっくり殺し 01虐家無 ゆっくりいじめ系3058 ヒャッハー!ゆっくり[ ]が大好きだっ!制家料汚無 ゆっくりいじめ系3059 捕食者の宴滅性共ゆ ゆっくりいじめ系3060 ゆっくり淘汰機関:選別社①制無 ゆっくりいじめ系3061 加工所の村他無 ゆっくりいじめ系3062 母性3(前編)制家共無 ゆっくりいじめ系3063 母性3(後編)制家共無 ゆっくりいじめ系3064 作者さんの要望により削除しました 「ゆっくりいじめ系3065 ゆかりんと傘は作者の要請により削除されました。」 ゆっくりいじめ系3066 のうかりん say de ray!制性希無 ゆっくりいじめ系3067 ちぇんとお兄さん虐他無 ゆっくりいじめ系3068 廃倉庫にて、18匹虐家無現 ゆっくりいじめ系3069 さよなら!ゆっくりまりさ!虐家無 ゆっくりいじめ系3070 甘くなる理由。虐制実原幻 ゆっくりいじめ系3071 甘くなる理由。2虐実原幻 ゆっくりいじめ系3072 ゆっくりの生態 都会編 ~お仕事~(前編)虐制家無現 ゆっくりいじめ系3073 ゆっくりの生態 都会編 ~お仕事~(後編)虐家共無現 ゆっくりいじめ系3074 作者さんの要望により削除しました ゆっくりいじめ系3075 ATM虐家無現 ゆっくりいじめ系3076 脱ゆ4(前編)虐家共無 ゆっくりいじめ系3077 脱ゆ4(後編)虐家共無 ゆっくりいじめ系3078 ゆっくり絶滅作戦虐他改性共無 ゆっくりいじめ系3079 本を読むぱちゅりー虐性無 ゆっくりいじめ系3080 積年の恨み復改巨無 ゆっくりいじめ系3081 『像』虐改無 ゆっくりいじめ系3082 ちぇんとお兄さん 2日目他汚無 ゆっくりいじめ系3083 一家離散:親子まりさ『役割』(前編)虐性家無 ゆっくりいじめ系3084 一家離散:親子まりさ『役割』(後編)虐改性家無 ゆっくりいじめ系3085 ゆらしまたろう制希無 ゆっくりいじめ系3086 恐るべきゆっくり 前半 ゆっくりいじめ系3087 黄金の栄光1 ゆっくりいじめ系3088 黄金の栄光2 ゆっくりいじめ系3089 黄金の栄光3 ゆっくりいじめ系3090 黄金の栄光4 ゆっくりいじめ系3091 お弁当 ゆっくりいじめ系3092 耳輪コレクター ゆっくりいじめ系3093 GSPOゆっくり課 ゆっくりいじめ系3094 ゆっくりたちのちゃれんじげーむ!. ゆっくりいじめ系3095 GSPOゆっくり課2 ゆっくりいじめ系3096 反動の結果 ゆっくりいじめ系3097 ゆっくりずvs1 ゆっくりいじめ系3098 ゆっくりずvs2 ゆっくりいじめ系3099 ゆっくりずvs3 ゆっくりいじめ系3100 ゆうかとゆっくり ゆっくりいじめ系3101 初心に戻って虐待のみ ゆっくりいじめ系3102 潔癖症 ゆっくりいじめ系3103 GSPOゆっくり課3 ゆっくりいじめ系3104 GSPOゆっくり課4 ゆっくりいじめ系3105 浮世の平和はボクらが守る! 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『ゆっくりは繰り返す』 8KB 制裁 自業自得 駆除 現代 台詞なし。かなり読み辛い。 ・駆除 ・台詞なしで書く試作第二号 前作「anko2430 ああ、無情。」以上に試し書きです 終わってみて台詞ありの方がよかったと反省 ・予定より二倍くらい長くなった 台詞なしで長いのは読み辛いと思われます ・書いた本人も読み辛い 致命的 ・言い訳終わり ―――人間さんに近づいてはいけない。 まりさはお腹が空いていた。 ただでさえ食糧事情が悪い野良生活で、ちょっと遠出をしてしまった。 野良の一部はたまに人間に拾われていく。 その日まりさは一匹の飼いゆっくりを見つけ、興味本位で後をつけた。 その飼いゆっくりのれいむは、にんげんさんの家の中に入っていた。 窓の外から覗き込んだにんげんさんの家の中は広くて、いろんなものがあった。 家の中だけでなく、庭にもいっぱいおいしそうな花などがある。 羨ましかった。 お腹いっぱいごはんを食べている飼いゆっくりが羨ましかった。 今の若いゆっくりはそんな言葉だけでしか人間の恐ろしさを知らない。 ゆっくりはみんな親の言う事を信じてにんげんさんとは関わらないようにした。 だが、同じゆっくりなのに飼いゆっくりは違った。 とてもゆっくりした毎日を送る飼いゆっくり。 自分たちと何も変わらないはずの飼いゆっくり。 自分をはじめ、若いゆっくりはいつも疑問だった。 ―――飼いゆっくりは自分たちとは違う。 何が飼いゆっくりは違う、だ。 空腹な事もあって、苛立ちを、鬱憤を晴らすために花壇を荒す。 あまりに派手にやっていたものだから、その家のれいむに見つかり、飼い主にも見つかってしまった。 泣いて謝る。殺さないでほしい、空腹だった、どうしても、どうしても。 その懇願が通ったのか、二度とやらない事を条件に解放された。 ―――にんげんさんの花壇やゴミを荒らすと殺される。 そう言われていたが、実際は違った。自分は許された。 拍子抜けだ。にんげんさんはゆっくりに優しいではないか。 飼いゆっくりというのはただ住む場所を提供されただけで、自分たちと同じなのだ。 後日、友達みんなにこの事を話した。 そうしたらみんな信じた。 だってみんなおかしいと思っている。 同じゆっくりなのに自分たちと違うはずがない。 歳をとったじじばばたちは薄汚い外見だから、綺麗でかわいい飼いゆっくりに嫉妬してるんだ。 若い自分たちがにんげんさんに見つかると可愛いからって飼いゆっくりにするかも知れないのを僻んでるんだ。 そうとわかってしまえば話は早い。 みんなで町に出る。 まるで天国だった。ごはんがいっぱいある。 苦い草ばかりでたまに虫がご馳走で出てくる生活とは違う。 虫をご馳走だなどとレベルが低い。 世の中にはおいしいものがいっぱいあるのだ。 日が何度か昇った。 今日はどこに行こう、そう思った矢先に友達のありすの悲鳴が聞こえた。 ゆっくりできない悲鳴。気になって駆けつける。 そこには――― ―――何か道具を持ったたくさんのにんげんさんが、 ―――たくさんのゆっくりの、 ―――屍骸を集めていた。 おぞましい光景。 まりさは悲鳴を上げそうになって堪えた。 見つかれば自分も同じ目にあうのは目に見えている。 ひっそりと身を隠す。 その屍骸は見知った者たちばかりだった。 友達のありす、喧嘩仲間のちぇん、悪友のみょん……。 するとまた悲鳴が聞こえた。 幼馴染のれいむの声だった。 にんげんさんにもみあげを掴まれている。 れいむが危ない、と思った瞬間まりさは飛び出していた。 小さい頃から一緒のれいむ。 いつも喧嘩したり仲直りしたれいむ。 とってもとっても仲良しのれいむ。 まりさのこの世で一番大切で大好きなれいむ。 見捨てる事なんてできない。 助けないわけにはいかない。 まりさは必死で叫びながられいむを掴むにんげんさんに向かっていく。 れいむもまりさに気付いて叫ぶ。 すると、にんげんさんはれいむを離した。 れいむとまりさの呼び合いに情が動いたのか。 れいむはまりさに向かって跳ねる。 よほど怖かったのだろう、綺麗な顔が怒っているように歪んでいる。 そしてれいむはまりさに抱きつこうと飛び掛った瞬間――― ―――れいむは鈍い声を上げて潰れた。 まりさは目の前で潰れたれいむを目の前で見てしまった。 頭が潰れ、左右に中身が分断され、両の目は押し出され、歪な形の口になり、体が割れて餡子が飛び出る全てを。 頭は真っ白になる。目の前の現実が受け入れられない。何が起きたのかわからなくなる。 我に返ったとき、まりさは大きな声で叫んだ。 なんてことはない。にんげんさんがれいむを離したのはれいむがまりさに気付いて暴れたからだ。 ただ泣き叫ぶだけだったのに不意に暴れるものだから離してしまった。 だから逃げられないようにすぐに潰した。 目の前にはれいむを殺したにんげんさん。 どう考えても、まりさでは勝てるわけが無いのはわかった。 しかし、しかし、しかしどうしてこんな事を――― 人間の返答はいたって単純。 ―――野良ゆっくりが害ばかりもたらすから。 なにを馬鹿なことを、まりさは同じ事をしても許された ―――にんげんさんは、それは運が良かっただけだという。 その家のゆっくりだってにんげんさんのごはんさんを食べてる。 ―――にんげんさんは、それは飼いゆっくりだからだという。 飼いゆっくりとまりさの何が違うというのか。 ―――にんげんさんは、飼いゆっくりは迷惑をかけないという。 まりさたちの何が迷惑だというのか。 ―――にんげんさんは、存在全てが迷惑だという。 駆除ボランティアの青年は呆れていた。 目の前のまりさが大声で怒鳴りちらす。 何がゆっくりの存在全てが迷惑だ、と。 まりさたちも生きている。 飼いゆっくりも生きている。 にんげんさんも生きている。 なのに何がいけないのか。 生きるための行動に何がいけないことがあるのか。 どうして自分たちだけこんな目にあわねばならないのか。 などと答えのわかりきった事を言っているのだ。 青年はまりさを乱暴に持ち上げる。 そして面前まで持ち上げてひとつ教えた。 自分たちの領域を荒らされたらする事はひとつ。報復である、と。 何もしなければこんなことはしなかったのに、人間の領域をゆっくりは荒らしたのだ。 潰したゆっくりによれば、どこぞのゆっくりまりさが何をしてもいいと言ったからやってきたという。 だから青年は言った。 恨むなら、そのみんなを扇動したお前と同じゆっくりまりさを恨め。 死んだものはみな、そのまりさに恨み言を言いながら死んでいったぞ、と まりさは固まった。 そう、それはまぎれもなく自分の事だ。 思い出す。 さっきれいむはすごい形相でまりさの名を叫んでいた。 思い出す。 潰される前、れいむは自分に飛び掛ってきた。 そう、あれはまりさに会えた喜びなどではない。 あれはまりさに対する激しい憎悪だったのだ。 まりさは自分の過ちに気付く。 何が悪いかではない。全てが悪かった。 そう、年寄りたちの言っていた事は本当の事だった。 それを嘲笑い、調子に乗ってみんなを煽った結果がこれだ。 周りの屍骸となった仲間たち。 もう喋るはずも無いのに聞こえてくる。 ―――死ね ―――許さない ―――死ね ―――お前のせいだ ―――死ね ―――絶対許さない ―――死ね ―――みんなお前のせいだ ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね ―――死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね 数日後、この地域のゆっくりはほとんど駆除された。 生き残ったのは一部の年寄りゆっくりと小さなゆっくりたち。 この出来事はまた語り継がれていくだろう。 また今回の魔理沙と同じゆっくりが現れるだろう。 そして同じように一斉駆除が開始されるだろう。 人間からすれば蜂の巣駆除や蟻の巣駆除と変わらない。 やろうと思えばいつでも駆除できるのだ。 ゆっくりは繰り返す。 ―――減った数を戻すために子をつくる。 ゆっくりは繰り返す。 ―――今回の事件を教訓として伝える。 ゆっくりは繰り返す。 ―――世代を重ねる事で事実と恐怖が薄れる。 ゆっくりは、また、繰り返す。 ~終~ 作 anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』 anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』 anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』 anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』 anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か? anko2426 ゆっくり研究所 anko2430 ああ、無情。