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その3より こんな感じで、れいむの虐待は毎日のように行われていった。 過ぎてしまえば、長いようで短かった一か月。 れいむは何度心が折れてしまいそうになったか分からない。実際、折れた方がどれだけ楽だっただろうか。 しかし、その度にれいむの心を救ってくれたのは、同じく男に虐待を受けるまりさとありすの存在であった。 男は初日の説明通り、一日一時間の虐待を済ませると、きっちりと虐待を止めて、れいむを元の部屋に帰してくれた。 本当に虐待以外に興味がないのか、虐待時間以外は決してれいむたちに干渉してこなかった。 そのため、残りの23時間は、部屋から出れないことを除けば、自由に過ごすことが出来た。 れいむは一日の大半を、寝て過ごす。 虐待時間は一時間とは言え、あまりに過密な内容に、十分な休息を取らなければ、それこそいつ死んでもおかしくないからだ。 まりさやありすも同様に、大半を休息で過ごしているそうだ。 その後、起きたら食事の時間である。 部屋にはドッグフードと水が毎日欠かさず用意されており、その点に関してだけ言えば、森での生活より遥かにゴージャスであった。 とは言え、初日のように体が受け付けないことも多く、楽しい食事とはそうそういかない。 それでも、体力回復には食事を取らなければならないこともあり、れいむはどんなに苦しくても、毎日食事を取り続けた。 その後はまりさ・ありすを交えての意見交換会。 三匹で集まれる時間はあまり長いものではないが、これがれいむの一日の中で最大の楽しみであった。 内容は、今日はどんな虐待をされたのかとか、これこれこうすればあんまり痛くないだとか、明日はきっとこんなことをされるに違いないといった虐待に関することが半分。 そしてもう半分は、ただただ無駄話の駄弁りである。 大抵は男の悪口であったり、自分はどこどこの森で暮らしていただとか、昔こんなことをしたことがあるとかいった世間話だ。 もしこの時間がなくなれば、それこそれいむの心は早々に折れていたことだろう。 まりさとありすが居るからこそ、れいむは心を保ち続けることが出来、未だ信じるに足らないが、「飽きたら森に帰す」という男の言葉を微かな希望として生き続けている。 どれか一つ欠けても、先はないのだ。 まりさとありすと言えば、この一か月の間に二匹に対する感情も変化していった。 まずはまりさ。 出会ったときから美ゆっくりであったまりさへの親愛度は高かったが、今では以前に輪をかけて大きなものになっている。 最初は単なる一目惚れであったが、今では間違いなく、れいむはまりさに惚れ込んでいた。 会話を交わしていて分かったのだが、まずまりさは頭がいいのだ。 無論、所詮はゆっくりの中でのことであり、人間や妖怪とは比べられないが、それでも母ぱちゅりーに匹敵するのではというほどの知識を溜めこんでいる。 聞けば、まりさの片親もぱちゅりーであり、幼い頃から様々なことを教え込まれてきたらしい。 今後使う機会があればよいが、丈夫な家の作り方や安全なキノコの見分け方など生活の知恵からちょっとした雑学まで、れいむとありすに懇切丁寧に教えてくれる。 また、リーダーシップにも長けていた。 まりさは三匹の中で一番年長であり、自然とまとめ役をこなすことが多い。まりさ種特有の気質も無関係ではないだろう。 れいむとありすが喧嘩した時もうまく収めてくれたし、三匹の意見が食い違うことがあっても、常に一歩引いて二匹を立ててくれる。 こういうさり気なさがまりさの魅力を引き出しており、結果、れいむのまりさへの好意は急上昇していったのである。 続いてありすであるが、最初はれいむにとって、あまりいい印象を持つゆっくりではなかった。 しかし、今ではれいむの親友であると、はっきりと断言できる存在となっていた。 ありすについて真っ先にいうなら、とても優しいゆっくりだということである。 自身も辛い目に遭わされているにも関わらず、常にれいむとまりさの心配を優先し、自分は二の次に置いていた。 以前、れいむが寝れなかった時など、ありす自身も辛いはずなのに、一晩中、れいむの話し相手をしてくれたことがあった。 都会派を気取るところは最初から変わりないが、それはありす特有の照れ隠しの場合が多く、付き合いが続けば自然とそれが理解出来るようになっていた。 そんなありすであるが、小さい頃から親まりさ一匹に育てられたらしい。 れいむがうっかりと「おとうさんはどうしたの?」と聞いてしまったことがあって、すぐに失敗したと思った。 こういう場合、大抵れみりゃや野生動物に食べられたか、人間に捕まったかのどちらかであるからだ。 しかし、ありすから返ってきたのはそのどちらでもなかった。 ありすの親ありすは、なんとレイパーだというのだ!! これには、れいむばかりかまりさも驚愕した。 レイパーありすは、無理やり親まりさをすっきりさせると、親まりさを置いてどこかに行ってしまったらしい。 その後、ありすは親まりさ一匹で育てられたそうだ。 レイパーから生まれたありすは、高確率でレイパーになることが多い。 先天的にレイパーの因子を持つことと、望まれないで生まれてきたことによる親からの愛情不足、生活環境の乱れが、レイパーへと成長させる主な原因である。 しかし、このありすはレイパーの子供でありながら、とてもレイパーを憎んでいた。 望まれて生まれて来たわけではなく、周りのゆっくりたちはそんなありすをレイパーの子と蔑んだが、親まりさはありすを憎むどころか、自分の子供としてしっかりと育ててくれた。 その過程を見て育ったありすは、親まりさを心の底から尊敬し、愛し、レイパーを憎んだ。 自分は決してレイパーなどという下品で下等なゆっくりにはならないと心に誓い、常に他者を思いやる心を持ち続けようと、今日まで頑張ってきたのだという。 それが、この慈愛に満ちたありすなのだろう。 れいむは、見もせず伝聞だけでありす種すべてを嫌っていたことを恥じ、ありすに謝罪した。 ありすは、そんなれいむに怒ることはなく、「仕方がないわ」と笑って許してくれた。 それ以来、二匹は親友と呼べるようになった。 二匹の年齢がほぼ同じくらいなのも、それに輪をかける結果となったのだろう。 これが現在のれいむの二匹に対する感情である。 男の虐待がなければ、三匹仲良くいつまでもゆっくり出来たことだろう。 男に連れてこられなければ出会うこともなかったのだが、例えそうだとしてもれいむはそれが悔しくて仕方がなかった。 しかし、男の虐待は、ここにきてようやくターニングポイントを通過したことを、この時のれいむは知る由もなかったのである。 翌日、今日も一日が始まる。 男が三匹に虐待する時間はほぼ決まっており、今日もその時間がやってきた。 虐待の順番は、まりさ→ありす→れいむ→まりさ→ありす→れいむ→まりさ→……とサイクルが決められており、昨日はありすが一番だったので、今日はれいむが最初である。 ところが、男はれいむの部屋になかなか入って来ることはなかった。 いつもなら入ってくるや、れいむを木箱に詰めて虐待部屋に連れていくのだが、いったいどうしたのだろう。 男が居ないわけではない。 現にここまでの足音はしっかりと聞こえているので、扉のすぐ前に男は居るはずなのだ。 順番を忘れたのだろうか? もしかしたら今日は虐待されないんじゃ…… れいむがそんなあり得ないことを考えていると、男がようやくリアクションを見せた。 れいむの部屋を開けることなく、壁越しに大きな声で言葉をかけてくる。 れいむだけでなく、まりさとありすにも聞こえるように、そこから話しているのだろう。 「お前たち、よく聞け。今日から虐待の一部を変更する」 「ゆっ!?」 虐待の一部変更? 一体今さら何を変更するというのだ? まさか時間を延ばすのだろうか? それとも更なる痛みに耐えなければならないとか? まさか、虐待に飽きたから殺されるんじゃ!! れいむは焦った。 何しろ今日の虐待はれいむが最初なのだ。 全く心構えが出来ていない。 しかし、男はそんなれいむの心情を知ってか、「怯えているようだな」と前置きをして、説明を続けた。 「心配することはない。虐待方法は、前と変わりはない。時間はきっちり一時間だし、決して殺すまで傷めつけたりはしない。 他の時間は何をしても構わない。寝るのも食べるのも三匹で語り合うのも、お前たちの自由だ」 「ゆっ……それじゃあ……」 「変えることはただ一つ。今日から、お前たちの中の一匹だけを虐待することにする」 「ゆゆっ!!」 一匹だけ? ってことは、残された二匹は虐待されずに済むってこと? でもそんな都合のいい話があるだろうか? かつては疑うことを知らなかったれいむも、今ではすっかり俗世の垢にまみれ、あらゆることに考えを向けるようになっていた。 あれだけ虐待の好きな男が、一匹だけを虐待し、他の二匹を虐待しないなんてそんな甘いことをするだろうか? れいむがその旨を男にそれを問いただす。 男も予め予想が付いていたのだろう。れいむの質問に、淀みなく返事を返してくれた。 「その通り。今日からは一匹だけを虐待し、他の二匹は虐待しない」 「ゆゆっ!!」 れいむはその言葉に、あんぐりと口を開けた。 あり得ない。あり得るわけがなかった。 余りにも自分達に都合がよすぎる。なぜ今頃になって、男がそんなことを言ってくるのか、全く理解が出来なかった。 何か裏があることは間違いないだろう。 男はまたしてもれいむの心を悟ったように、続けてくる。 「どうやら、何か裏があるんじゃないかって疑っているようだな? まあ、今までの経緯を見れば、お前らが俺を疑うのは当たり前だな。 だが、この話に裏はない。一日の虐待は一匹のみ、他の二匹は今日から虐待をされなくなる。この話は真実だ。ただし、裏ではないが一つだけ条件がある」 れいむはほら来たと思いつつも、言葉に出さずに男のいう条件に耳を傾けた。 「虐待されるゆっくりは、俺が決めるのではなく、お前らが選出する。これが条件だ」 「ゆっ!! れいむたちがえらぶの?」 「その通り。相談して誰が虐待されるかを選び、選ばれたゆっくりだけが虐待され、他の二匹はその日は解放される。次の日は誰、次の日は誰と、毎日決めるんだ。 自分で立候補してもいいし、多数決で決めても構わない。毎日、同じ奴が虐待されても構わないし、三匹仲良く順番に虐待されてもいい。決めるのはお前らだ。 ただ、お前らが虐待される一匹を選出できなかった場合、その日は今まで通り三匹全員を虐待する。無論、それでも俺は構わないが」 「ゆぅぅぅ……」 男の言葉に、れいむは悩んだ。 未だ完全に男の話を鵜呑みには出来ないものの、もし話が本当だとするなら、自分たちにとってこれほど都合のいいことはない。 しかし、自分たちが選ばなくてはならないというのが一番の問題だ。 誰か一匹を選ぶということは、その日の生贄を選ぶということである。 れいむは二匹を親友だと思っている。 向こうもれいむを親友であると思ってくれているという自負がある。 たかが一か月の付き合いだが、今や二匹は自身の一生をかけても惜しくない存在になっている。 本心である。 嘘ではない、嘘ではない、が…… あの虐待と友情を天秤にかけると、それが揺らいでしまう自分がいることに、れいむは気付き愕然とした。 それだけ男の提案は魅力的なのだ。 もし生贄に選ばれさえしなければ、森に解放されるその日まで、ずっと虐待されなくなる可能性があるのだ。 あの地獄の苦しみにも匹敵するほどの暴力を、その身に受ける必要がなくなるかもしれないのだ。 忘れかけていたゆっくりした日々を、再びおくることが出来るかもしれないのだ。 どうして簡単に結論を出せるだろう。 虐待される者を選ばないという選択肢は、初めから却下だ。 せっかくのチャンスを不意にするような馬鹿者はここにはいない。 これをするくらいなら、三匹でサイクルで回すほうが効率的だ、というかサイクル回しこそが、この場合最もベストな案であろう。 これなら全員等しく虐待されるので、友情面は何ら変わらない。 しかし、虐待時間は三日に一度、今までの1/3で済むことになるのだ。 もし、今日虐待されるのが誰かで揉めるようなことがあれば、そこはれいむが立候補すればいい。 元々今日最初に虐待されるはずだったのはれいむなのだ。 それに今日虐待されてしまえば、明日明後日は平穏に過ごすことが出来る。 早いか遅いかの違いである。 と、ここまで考えたが、れいむはそれをまりさとありすに言い出しきれなかった。 確かに三匹を平等に考えれば、これがベストな案なのは間違いない。 しかしながら、自身だけに重きを置けば、永遠にゆっくりすることすら可能な選択がある。 二匹との友情は壊したくない。 けれども、相談次第では虐待されないかもしれないチャンスがあるのを、みすみす逃したくはない。 虐待は怖い、痛い、辛い。二度と受けたくはない。 でもまりさとありすに、れいむの代わりに虐待されろとは言えるはずがない。 このジレンマが、れいむの心に重くのしかかる。 そんなれいむの葛藤を余所に、男は言葉をドア越しに言葉をかけてくる。 「まあ、いきなり決めろって言ったって、すぐには思いつかんだろう。一時間後また来る。その時まで、今日誰が虐待されるか考えておけ。決まらなかったら、全員を虐待するからな」 そう言って、男の足音は遠ざかっていく。 が、次の瞬間、沈黙を続けていたまりさが、いきなり声を上げた。 「おにいさん、ちょっとまってね!!」 「ん? なんだ、まりさ?」 男の足音が止まり、再びこちらに近づいてくる。 れいむは、まりさが何を言うのか分からなかった。 まだ三匹で相談はしていない。誰が生贄になるか決まっていない。 何か聞き洩らしたことでもあったのだろうか? すると、まりさはれいむの予想に反して、とんでもないことを言い出してきた。 「おにいさん!! まりさがぎゃくたいされるよ!! だから、れいむとありすにはぜったいになにもしないでね!!」 これにはれいむも唖然とさせられた。 隣にいるであろうありすもそう思ったのだろう。 黙っていられなかったのか、声を出してくる。 「ま、まりさ!! まだそうだんしていないのよ!! それなのに、じぶんからすすんでいじめられるなんて!!」 「わかってるよ、ありす!!」 「ほんとうにわかってるの!! いじめられるのよ!! いたいのよ!! それをじぶんからうけるなんて!!」 ありすは、信じられないといった声色で、まりさに問いかける。 そんなありすの言葉に続いて、男も質問を返してくる。 男にとっても、予想外の展開だったのだろう。 しかし、まりさの返答は変わりはしなかった。 「……本当にいいのか、まりさ?」 「いいんだよ!! まりさがぎゃくたいされるよ!!」 「本当に分かっているのか? ありすのセリフではないが、虐待されるんだぞ。あの痛みを忘れたのか? あの苦しさを再び味わいたいのか? それを自分から進んで買って出るなんて正気か?」 全くもってありすと男の言う通りである。二人はれいむのセリフをすべて代弁してくれた。 賢いまりさのことだ。 れいむと同じ考えに行きついていないはずはないだろう。 それなのに、自分から進んで地獄に飛び込むなんて、まりさはいったい如何してしまったのだ!! 「……ぎゃくたいはまりさもこわいよ」 「だろうな」 「できるなられいむとありすといっしょにいつまでもゆっくりしていたいよ!!」 「ならなぜ自分から進んで虐待されようとする?」 まりさは、男の問いに少し間を置いた後、おもむろに語りだした。 「ぎゃくたいはされたくないよ!! でも、れいむとありすがぎゃくたいされるのは、もっといやだよ!!」 この言葉には、男ばかりかれいむも言葉を失った。 まりさが、自分から進んで志願した理由。 それは、れいむとありすを守るためだというのだ!! れいむは心を叩きつけられるような衝撃を受けた。 れいむにとって、まりさとありすは大切な存在だ。しかし、一方で虐待は受けたくない。 れいむは友情と虐待を天秤にかけて選びきれなかった。 精々譲れない妥協点として、三匹でサイクル回しをすることを考え付いただけ。 自分の被る被害をなんとか最小限にしようということばかり考えていた。 このれいむ考えを非難することなど、誰にも出来はしないだろう。 人間や妖怪ですら、心を強く持つことはとても難しいことなのだ。 増してや、幻想郷におけるヒエラルキーの下層に位置するゆっくりだ。 自分のことを第一に考えても、それは決して責められるべきことではない。 しかし、まりさは違った。 弱いゆっくりという身でありながら、自分よりれいむとありすを優先させた。 自分が被る被害など、初めから頭になかったのだ。 「……それじゃあ何か、お前は二匹の為に進んで虐待を受けるというのか?」 「そうだよ!! ゆっくりまりさだけにぎゃくたいしてね!!」 「二匹の為ってことは、今日だけじゃなく、明日も明後日もお前が虐待を受けるのか?」 「そうだよ!! まりさがゆっくりまいにちぎゃくたいされるよ!!」 「やはり正気の沙汰じゃないな……そんなことをして何になる。自分だけが虐待されるなんて、不公平だとは思わないのか? お前が俺に酷い虐待されている時、他の二匹は悠々とゆっくりを満喫しているんだぞ。妬ましいと思わないのか? 毎日三匹交替で虐待されていけば、全員公平なんだぞ。それが分からないのか?」 「おにいさんおいうことはわかるよ!! でもまりさは、このなかでいちばんおねえさんなんだよ!! だから、がんばらなくちゃいけないんだよ!! それに、まりさのおかあさんがむかしいってたよ!! だいすきなゆっくりは、じぶんをぎせいにしても、まもらなくちゃならないって!! まりさもそうおもうよ!! だから、だいすきなれいむとありすのぶんまで、まりさががんばらなくちゃならないんだよ!!」 「……いいだろう。そこまでいうなら、お前の意地を見せてもらおうか。今日の生贄はお前で決まりだが、明日は明日でもう一度決めるチャンスをやろう。 いつでも今の言葉を撤回して構わない。あまり意固地にはならないことだ」 そう言って、男は隣でゴソゴソ物音を立てる。 まりさを連れていこうとしているのだろう。 「まりさっ!!」 れいむは、そんなまりさに言葉をかけた。 何か言いたいことがあったわけではない。 いや、違う。言いたいことはたくさんあったが、いったい何から伝えればいいのか、考えを纏められないでいたのだ。 まりさの自己犠牲をもいとわない尊い精神と、れいむたちへの深い愛情に対し、いったいどんな言葉で返せばいいのか分からなかった。 自分が何か言ったところで、陳腐な言葉しか掛けられないだろう。 それでも、何か言わなければならない。言わずにいられない。 強迫観念にも似た思いで、まりさの名だけ口にする。 そして壁越しに聞こえてくるまりさの声。 「だいじょうぶだよ、れいむ!! ありす!! まりさはへいきだよ!! どうせいつもとおんなじだよ!! すぐにもどってくるから、ゆっくりまっててね!!」 それだけ言って、男の足音は徐々に遠ざかっていった。 「まりさ……」 再度れいむの口から出てくるまりさの名前。 れいむは、ただただまりさが無事に帰ってきますようにと、必死で願い続けた。 「れいむ……まりさ、つれていかれちゃったね」 ありすが壁越しに言葉をかけてくる。 それに対し、れいむは一言、「そうだね……」と返しただけであった。 何を話せばいいのか分からなかったのだ。 まりさのおかげで、自分たちは今日は虐待されないだろう。 それは、れいむの然程長くない人生の中で、最も嬉しい瞬間であった。 それと同時に、れいむの人生の中で、とても悔しい瞬間でもあった。 まりさの無事を願う反面、虐待されなくて良かったなんて思っている自分がいる。 なんて醜いのだろう。 まりさを助けたい。まりさの役に立ちたい。 もし自分から名乗り出れば、明日はまりさは虐待されないだろう。男も続けてまりさを虐待するくらいなら、きっとれいむを選ぶだろう。 まりさに対して胸を張れるだろう。 しかし、れいむには自分を虐待しろなんて男に言えない。言い出せない。言いだす勇気が持てない。 虐待はされたくない。虐待は怖い。 でも、まりさは助けたい。 れいむの葛藤は計り知れなかった。 おそらくありすもれいむと同じ気持ちなのだろう。 最初の言葉以外、れいむに話しかけてこなかった。 ここに来て以来、初めて味わうゆっくりした一日だというのに、何でこんなに気が晴れないのだろう。 モヤモヤした気持ちは一時間後、虐待を終えた男がまりさを連れてくるまで続いた。 「明日の虐待は今日とは比べ物にならないほどキツイ。安易に自分がなんて、言わない方が身のためだ」 まりさを部屋に戻し、男が挑発してくる。 しかし、まりさの意志は変わらなかった。 「ゆぅゆぅ……ゆぅ………あ、あしたも……まりさがぎゃくた…い……されるよ……れいむとあり……すはいじめ………ない……で…ね……」 苦しそうな声で、しかし、きっぱりと男の言葉を否定するまりさ。 男はそんなまりさを苦々しく思ったのか、「ちっ!」と舌打ちをして、去って行った。 男が行った後も、まりさは荒い息を吐いている。 相当きつい虐待を受けたことが、姿を見ずとも容易に感じられた。 「まりさ……だいじょうぶ?」 なんて声をかければよいのか分からず、れいむは在り来たりな言葉を口にする。 対して、まりさは「ゆっ!! へいき…だよ!! ぜんぜん……へっちゃら…だよ!!」と、不安を見せまいと虚勢を張ってきた。 それが一層れいむの心をかき乱す。 とにかくなんか言葉をかけなければ!! 焦るれいむは、思ったことを適当につなげ、言葉を紡ぐ。 「まりさ、ゆっくりありがとう!! まりさはすごいよ!! やっぱりえらいね!! まりさのおかげで、れいむとありすは、ぎゃくたいされなかったよ!! ゆっくりかっこいいね!! きょうはゆっくりやすんでね!!」 「そうだよ、まりさ!! ゆっくりねむってね!!」 れいむに続いて、ありすも言葉を投げかける。 ありすもどうやら何を言えばよいか分からなかったと見える。 他人を特に気遣うありすだ。 れいむ同様、まりさを頼り切った状況に、悔しく思っているに違いない。 「ありが…とう、れいむ、ありす!! まりさ、ゆっく……りおひるねす……るね……」 まりさはそう返すと、その後、何も言ってこなくなった。 おそらく毛布に包まって、寝入ったのだろう。 今までの日課のパターンと同じである。 れいむとありすは、まりさを起こさないように、「しずかにしようね!」と口裏を合わせ、その後一切の会話をしなかった。 れいむは、まりさの心意気を無駄にしないためにも、精一杯ゆっくりさせてもらうことにした。 この日、れいむの体は久しぶりにゆっくりを味わった。 この日、れいむの心は、一日中ゆっくり出来なかった。 その5へ
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ある所に一匹のゆっくりちるのがいた。 そのちるのは珍しい事に花を育てていた。 ただ、そのちるのは他のゆっくりちるの同様馬鹿だった。 昔ゆっくりゆうかが育てていたのを見ていただけで、ちるの自身は花の育て方を全く知らなかったのだ。 花の育て方を知らないのに花を育てようとする、馬鹿と言わずなんというのだろうか。 当たり前だが、始めの内は何度も花を枯らした。 ある時は水をやりすぎて根を腐らせ、またある時は水をやらなさ過ぎて枯らしてしまった。 それでもちるのは諦めず、その度に何が悪かったのかを足りない頭で考えた。 今は亡きゆっくりゆうかの姿を思い返しながら、自分がゆうかと比べて何をしていないのかを何度も考えた。 そして、その努力が実を結び、ちるのは漸く初めて花を咲かせたのだ。 それはゆっくりゆうかの花畑と比べると、たった一輪の小さい小さい花だった。 あんなに頑張ったのに咲いたのは簡単に踏み潰せてしまう花だったが、ちるのは逆にやる気を燃やした。 他のゆっくりならば割りに合わないと考えるかもしれないのに、ゆっくりちるのは自分でも花を育てられるのだと考えたのだ。 これは、単純な頭を持つゆっくりちるのならではと言えるだろう。 そこから先は少しずつ、少しずつちるのは花の数を増やしていった。 ゆっくり時間をかけて、昔見たゆっくりゆうかの花畑を再現する為に。 花畑が大きくなると、それを邪魔する存在も増えてしまった。 他のゆっくりの存在である。 普通のゆっくりからすれば、草花は食料でしかない。 ちるのの育てた花を狙うゆっくりが現れるのも仕方ないと言えよう。 実際ちるのも、目の前でゆうかの花を食べようと襲撃するゆっくりを見たことが何度もある。 そして、その様な愚かなゆっくりは全てゆうかが倒している姿も見ていた。 だから、同じようにちるのもゆっくりを倒した。 ある時は噛み付いて凍らせ、ある時は後ろから奇襲をした。 襲撃してきたゆっくりを殺す方が楽ではあるが、そうなるとそのゆっくりが暮らすコミュニティを相手にせねばいかなくなる。 そう考えたちるのはゆっくりを殺さないように気をつけた。 返り討ちにすれば、いずれ来なくなる。そう考えた。 何度襲撃されても、生かしたまま追い返した。 何度も何度も… やがて、暑い陽射しが穏やかになり木々に色が付き始めた。 秋の到来である。 この時期になると他のゆっくりは越冬の為に餌集めに必死になる。 それはドスまりさの集落でも変わらない。 今も必死に動けるゆっくりは餌集めに全て出ている。 今この集落にいるのは小さい子供と相談役のぱちゅりーにありす、そしてドスまりさだ。 「食べ物はどれくらい集められた?」 相談役のぱちゅりーに声をかけるドスまりさ。 本当は、聞かなくても分かっているが聞かないと不安なのだろう… 「よくないわ… このままじゃみんなでふゆをこすのはむりね…」 「そう…」 ドスまりさは必死に考える… 皆で冬を越す方法を。 今このドスまりさのコミュニティでは食料が圧倒的に不足していた。 相談役のぱちゅとありすの最初の計算では、当初は越冬に十分な食料が集められてはいた。 それが足りなくなってしまった理由は、食料庫に使っていた洞窟が急な地震で瓦解してしまったのだ。 幸い生き埋めになったゆっくりはいなかったものの、食料が全て埋まってしまった。 すぐに掘り出そうとしたものの、外敵に盗られないようにと奥に置いていた為ゆっくりだけの力では掘り出せそうにない。 慌てて動けるゆっくりは餌集めを開始したが、ドスまりさを中心としたコミュニティは普通のゆっくりのコミュニティに比べると規模が段違いに大きい。 夏頃から準備を始めて間に合うようになるのだから、秋の今から始めても遅いのだ… ドスまりさはある決意をし、二人に話す。 「もし食べ物が足りなかったら… 皆でドスまりさを食べてね…」 自分の大きい体を食べてもらえば、今ある食料と合わせて皆は十分にゆっくりできる。 それならば自分が犠牲になればいい… ドスまりさはそう考えたのだ。 「むぎゅ!? だめよそんなの!!」 「そうよ!! みんなドスまりさがいたからいままでゆっくりできたのよ!!」 当然のように反対するぱちゅりーとありす。しかし、ドスまりさの決意は固い。 「二人ともありがとね… でも、冬で食べ物が足りなかったら皆ゆっくりできないから… だから、ドスまりさが犠牲になるしかないんだよ!!」 それから暫くの間三匹の口論が続く。 ドスまりさは自分の主張を変えず、二匹はそれに反対し続けた。 そんな不毛な議論が続く中、一匹のれいむが帰ってきた。 「みんな~ すごいのをみつけたよ!! これでたべものにはこまらないよ!!」 「「「ゆゅ!?」」」 三匹は一斉にれいむを見つめる。その姿はどこか誇らしげであった。 「れいむ、なにをみつけたの?」 ぱちゅりーが声をかける。れいむが言った『たべものにこまらない』というのが気になったからだ。 それはありすもドスまりさも同じである。れいむの言ってることが本当なら、皆でゆっくりすることができるのだから。 「あのねあのね!! すごいおはなばたけをみつけたんだよ!! あれだけあればみんなでふゆをこせるよ!!」 れいむが見つけたのはゆちるのの花畑である。ゆちるのの頑張りによって、とうとうゆうかのような大きい花畑になってきたのだ。 しかし、何度も言うがそれはゆっくりにとって食料でしかない。 しかも今このドスまりさのコミュニティは越冬の食料が足りなくて困っているのだ。 ドスまりさが出した答えは当然と言える… 「早く皆でご飯を集めにいくよ!! これで皆一緒にゆっくり冬を越せるよ!!」 ちるのは困惑していた… 突然現れたゆっくりの集団に。 今まで何度も襲撃されたとはいえ、数は精々五匹くらいだった。 それが、今は目の前に数え切れない程のゆっくりがいた。数は50匹程度なのだが、ゆちるのは2桁以上の数は数えることができないのである。 それでもゆちるのは諦めなかった。今まで通り相手に噛み付いて凍らせ、動けなくしたら別の獲物を狙う。 しかしやはり多勢に無勢。噛み付いている間に他のゆっくりに攻撃され、次第に皮は破れて動きも鈍くなっていく。 仕舞いにはドスまりさに踏まれてしまい、とうとう動けなくなってしまった。 ドスまりさは大きいゆっくりである。通常のゆっくりの大きさの何十倍もある。 その為ゆちるのが噛み付いても、ドスまりさを凍らせる事はできなかったのだ… 「皆早くどんどん運んでね!! 邪魔者はドスまりさが押さえておくよ!!」 ドスまりさはゆちるのを踏みながらゆっくり達に指示を出す。 この花畑に着いた時、ドスまりさは感動した。 れいむの言った通りそれは大きい花畑で、皆で十分ゆっくりできる量があったからだ。 独り占めしようとしたゆっくりちるのがいたが、それは今自分が押さえている。凍らされたゆっくりは今ありすとぱちゅりーの手で治療中だ。 ドスまりさはゆっくりの神様に感謝した。 これで誰も犠牲にしないでゆっくりできると… このちるのは皆がご飯を運んだら解放してあげるつもりだ。 邪魔もしてきたし、自分の仲間じゃないゆっくりとはいえ殺すのは可哀想と思ったからだ。 自分は優しいゆっくりなのだと、ドスまりさは優越感に浸っていた。 ドスまりさに踏まれているゆちるのは泣いていた。 二度と泣くまいと決めていたのに、泣いていた。 それは花畑を荒らされて悲しかったからではない、守ることができない無力な自分が悔しかったのだ… 自分の師であったゆっくりゆうかの花畑を、自分の手で再現できたのは本当に嬉しかった。 教えを請う事はもうできない。それでも、この花畑さえあればゆっくりゆうかが側にいる気がしたのだ。 それが、また奪われる事が悔しかった。 自分がこんな奴らに負けたせいで、花畑は荒らされてしまった。 相手は殺す気はないようだが、きっと味を占めてここで花を育てる限りきっと来るとちるのは感じていた。 ゆっくりゆうかがいたここで育てなければ意味がない、だけどここで花を育てる限りこいつらは必ず来るだろう。 どうすればいいのか答えを出せない馬鹿な自分に嘆き、ちるのは涙を流し続けた… 「皆つまみ食いしたら駄目だよ!! 早く運ぼうね!!」 勝手に花を食べようとしたゆっくりに注意しながら、ドスまりさは辺りを見回す。 花は無事に運ばれ、辺りは食べることのできない草しか残ってない。 「これでみんなゆっくりできるわね!!」 「ほんとうね!!」 近くにいたぱちゅりーもありすも嬉しそうに笑っている。誰も犠牲にせずにすむ事が嬉しいのだろう。 全てはゆっくりちるののお陰だ。これが食べ物を独り占めしていたお陰で皆が助かったのだから。 「皆ちょっと集まってね!!」 感謝の気持ちを伝える為に、皆を集めたドスまりさ。 「この子にお礼を言うよ!! この子が食べ物を集めてくれてたお陰で皆でゆっくりできるんだからね!!」 少し体を動かして踏んでいるゆちるのから退くドスまりさ。これからお礼を言うのだからいつまでも踏んでいるのは可哀想である。 踏み付けから解放されたゆちるのは羽を動かして近くにいたぱちゅりーに噛み付いた。 「むぎゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 「ぱ、ぱちゅりー!!」 もう花畑はない… 守るものがなくなった今、自分に意味は無い。 ならどうするか… 最後まで足掻き、足掻いて、足掻き続けて殺される。それしかないとゆちるのは考えたのだ。 自分のできる最後の抵抗… いつ潰されても構わない… ただ、黙ってこいつらを見送ることだけはしたくなかった。 手加減も容赦もしない… 完全に凍らせて命を奪う… もう、手加減をするつもりはゆちるのになかった。 「さっさとはなしなさい!!」 飛び掛ってきたありすを凍らせたぱちゅりーをぶつけて潰す。ありすは悲鳴をあげる間も無く絶命した。 「やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「ごないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「どぼじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 逃げ出すゆっくりにも容赦はしない。噛み付き、凍らせ、別のゆっくりにぶつける。 それだけで相手は簡単に死ぬし、生かすつもりもなかった。 今はただ、あのでかいのが動く前にできる限りこいつらを殺さなければいけない… 「やべでやべではなじでえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!! まりさはわるくないよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「れいぶがなにをじだのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!! だずけでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 ドスまりさは何が起きているのか分からなかった… 自分たちがお礼をしようとしたら、あのゆっくりはいきなり側にいたぱちゅりーを殺したのだ… 分からない… 分からない… 分からない… 仲間の悲鳴が聞こえるが、なんで殺されなくてはいけないのかわからなかった… ただ、今は止めなければいけないということだけはわかった。 「やぁぁぁぁぁぁぁぁべぇぇぇぇぇぇろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」 今も尚仲間を殺すゆっくりを踏み潰すために、ドスまりさは高く飛ぶ。 しかし、素早いゆちるのは羽を動かしそれを避けまた別のゆっくりに噛み付く。 ドスまりさが着地した場所には凍らされたゆっくりがあり、衝撃に耐え切れず砕け散った。 「よぐもみんなぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」 何度も潰すために飛ぶドスまりさ、それを避けて別のゆっくりを凍らせるゆちるの。 たくさんいたゆっくりはドスまりさに砕かれて、とうとう花畑に残るゆっくりはゆちるのとドスまりさだけになった。 ゆちるのはもう自分が動くことができないと理解した。 元々傷ついていたのに無理やり動かし、冷気を吐いて多くのゆっくりを凍らせる。それはゆちるのの体力を根こそぎ奪ってしまったのだ。 後に残るはあのでかいゆっくりだけ… あれは自分の力では倒せないし、他のゆっくりは全員殺せたのだからゆちるのは満足していた。 あれに潰された後、自分はゆうかに会えるだろうか… 昔みたく馬鹿って言われるのだろうか… そんなことを楽しみに思ってる自分に苦笑しながらゆちるのは目を閉じた。 どうせ死ぬのなら、夢を見たまま死にたいと… 相手が目を瞑ったのを確認したドスまりさは自分のできる最大の跳躍を行った。 自分の身にも支障が出るかもしれないが、仲間を全て殺したあのゆっくりだけはどうしても赦せなかったのだ。 「じねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 自分の体の奥から、叫ぶドスまりさ。 最大の威力で相手を踏み潰そうとしたのだが、何者かに掴まれてしまい失敗した。 「はなぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 ガラガラの声で、自分を掴む相手に叫ぶドスまりさ。 しかし相手は短く「嫌よ」と言ってドスまりさを投げ飛ばす。 「なんでじゃばをずるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 ドスまりさは悔しかった… 自分は仲間を殺したそのゆっくりを潰したいだけなのに… 頭の良いぱちゅりー、相談相手になってくれたありす、いつも陽気で皆を和ませたれいむ。 みんな… 目の前にいるあのゆっくりが殺してしまった… 「だがらどいでよ!! まりざがかだぎをうづんだがら!!」 「勘違いしてるわよ。あの子が殺したのは最初のありすとぱちゅりーと数匹だけ、他の子は全部凍らせただけで貴方が全部砕いたんじゃない」 「うるざいうるざい!! いいがらどいでよ!! まりざはみんなのがだぎをうづんだがら!!」 「嫌ね、そもそもこの子の花を奪っていった貴方達が悪いんじゃない」 目の前の相手に自分を思いをぶつけるドスまりさ。だが、相手は理解してくれなかった。 「もういいよ!! いっじょにじねぇぇぇぇぇぇぇ!!」 ドスまりさは己の口内に力を溜める。特殊なキノコを燃料とした、光線を発射して邪魔者も一緒に消そうとしたのだ。 だが、相手は持っていた傘をこちらに向けると光の束を放ち、ドスまりさを飲み込んでそのままドスまりさは塵一つ残さず消滅した。 「偽者の偽者如きが、私に敵うわけわけないでしょ」 傘を閉じながら、風見幽香はそう呟いた。 後ろにいる眠ったゆちるのを腕に抱え、軽く撫でる。 「よく頑張ったわね… 偉いわよ」 そのまま空を飛び、幽香は自分の家を目指す。まずはこの子を治療が優先だ。 最近の風見幽香の趣味は『花を育てるゆっくりの保護』である。 ゆっくりにとって食料でしかない花を育てるという変り種が、近頃幽香のお気に入りなのだ。 今回も実はゆちるのが捕まっている頃から見ていたのだが、ギリギリまで手は出さないように幽香はしている。 ただ危なくなったら助けるのではなく、その子のしたい事をやらせてから助けるのだ。 こういう変り種は土壇場で力を発揮すると何度も見てきたので幽香にはわかるのだ。 現にこのゆちるのも、解放されると同時に相手のゆっくりに喰らい付いた。 どのような爆発をみせてくれるのか、それを見るのも幽香の楽しみの一つである。 ゆっくりちるのは夢の中でゆっくりゆうかに出会ったばかりの頃の事を思い出していた。 綺麗なお花畑の中で、7匹のゆっくりに勝ったゆっくりゆうか。 今日の自分は、あのゆうかのように動けただろうか? 夢の中で自問しながら、ゆっくりゆうかと同じお花の香りに包まれゆっくりちるのは幸せそうに眠るのだった… こんな駄文を最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!! まさにお目汚し失礼!! wikiの感想フォームに感想書いてくださった方本当にありがとうございます!! 『作者名つけてくれるとありがたい…』との事ですが、勝手に付けちゃって下さい。お任せします。 今までに書いた作品並べます!! fuku1431.txt fuku1438.txt fuku1524.txt fuku1542.txt fuku1608.txt fuku1625.txt このSSに感想を付ける
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ゆっくり先生 「はい注目ー!今日の授業はゆっくりの行動についてだ。いいか、よく聞くように。」 教壇に立って大声を張り上げている彼の名前は、鬼意山。 もともとは生物学者だったが、今は小学校の教師をやっている。 彼の担当は理科。中でもゆっくりを使った実験で生徒から人気を集めている。 その残酷で楽しい授業から、いつしか「ゆっくり先生」と呼ばれるようになっていた。 「まず、ここに1匹のゆっくりがいる。どうだ?ゆっくりしてるだろう。」 「ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっくり』という言葉に反応して、鬼意の連れてきたゆっくりが鳴き声をあげる。 教室の生徒も「すげぇ!ゆっくりだぜ!」「あたい、ゆっくり見たの初めてだよ。」などと騒ぎ出す。 生徒が興奮するのも無理はない。ここは大都会のど真ん中だ。 ゆっくりなんて、めったに見かけない。 見つけたとしても、死体で発見される場合が多い。 鬼意は教卓をバンバンと叩いて、教室の空気を鎮めると、再び授業を再開する。 「さっきの行動だが、あれは条件反射という。頭で考えるんじゃなくて、体が自然に反応するんだ。 ほら、もう一回いくぞ。ゆっくりしていってね。」 「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!!!」 またも『ゆっくり』に反応して鳴き声をあげる。 そう、このゆっくりは実験教材なのだ。 もともとは、群れでゆっくりしていたのだが、運悪く鬼意に捕まってしまって現在にいたる。 「この反射は自分の意思とは無関係に起こる。じゃあ、ゆっくりにエサを与えてみるぞ。ホラ食え。」 鬼意は理科室の水槽から、水草を1本出してゆっくりに与える。 もちろん、ゆっくりはそれを「む~しゃむ~しゃ」しながら食べ始める。 「ゆっくりは今エサを食べているな。今こいつの頭の中はエサを食べることで一杯だ。ゆっくりしていってね」 「む~しゃむ~、ゆゆゆ!?ゆっくりしていってね!!!」 「おk!こいつは今、意識的に反応したんじゃないぞ。頭の中はエサのことで一杯だったが、体が「ゆっくり」という言葉に反応したんだ。」 「ゆぅ!ごはんのときはしあわせ~!させてね!ゆっくりできないよ。ぷんぷん。」 ぷくぅ~、と膨らんで怒りをあらわにするが、鬼意は顔色ひとつ変えずに授業を進める。 「反射には始動させる原因になる刺激がある。車でいうキーみたいなもんだ。たとえば、この場合は「ゆっくり」という言葉。 こういった刺激のことを『かぎ刺激』というわけだ。はいここ、テスト出るから。」 カツカツと黒板にチョークを走らせながら説明を続ける。 この説明の間も、ゆっくりは「む~しゃむ~しゃ」しているわけなのだが、鬼意の説明で「ゆっくり」という単語が出るたびに反応してしまう。 エサをまともに食べられない状態では、ゆっくりのストレスがマッハだ。 しかし、本当の地獄はここからである。 「じゃあ、これ回すからみんなでやってみろ。殺すんじゃないぞー、これ次も使うから。」 そういって鬼意は最前列右端の生徒にゆっくりを渡す。 「へへっ!ゆっくりだぜ!初めてさわったよ。ゆっくりしていってね。」 「ゆ~おそらをとんでるみたゆゆゆゆ!ゆっくりしていってね!」 「はははっ!おもしれー、マジで反応するぜ。ホラ、ゆっくりしていってね~」 「ゆぅ!ゆっくりしていってね!」 生徒は生まれて初めてのゆっくり苛りにテンションが上がっている。 ゆっくりは完全に生徒たちのオモチャと化してしまった。 「オイ俺にも貸せよ!」 「早く~!あたしもやる~。」 「ほらほら~ゆっくりしていってね!」 「ゆぐぅ・・・ゆっくりできな・・・ゆっ!ゆっくりしていってね!」 「お前ら一人一回だー!あとのヤツはノート取れー。黒板消すぞー!」 どんどん広がるゆっくり苛りの輪。もはや教室の空気はカオスだ。 ゆっくりは自分の意思とは関係なく「ゆっくりしていってね」と無理やり鳴かされて、どんどん弱っていく。 生徒が全員さわり終わって、鬼意のところに帰ってきたゆっくりは、「ゆ・・?ゆっぐ、ゆゆっぐ!ゆっぐ?!」 などと始終ブツブツ言うだけの気持ち悪い饅頭になっていた。 「あー、お前ら苛りすぎだ。ほら見ろ、もう死にそうじゃねぇか。」 「せんせー!そのゆっくり死ぬんですかー?」 「バカいうな。こういういい加減な生き物はな、こうすると生き返るんだ。」 鬼意は『業務用特濃オレンジ全力800』と書かれたビンに入っている怪しげなオレンジの液体を、死に掛けているゆっくりに掛けてやる。 「ゆ。。。。ゆ。。。。ゆゆゆうゆ~~~ん!」 ゆっくりは跳ね起きると、アゴを張って「ゆっくりしていってね!!!」と鳴いた。 「おぉおおおおおおおお!」「すげぇーーー!」「ゆっくりちゃん死ななくてよかったねー。」 教室から歓声が巻き起こる。授業開始から20分が経っていた。 「じゃあおまいら、校庭出ろー!10分以内な。ゆっくりしてると成績下げるぞ。」 「ゆっ!ゆっくりしていってね!」 またもゆっくりが反応し、ドッっと教室中が笑いに包まれる。どうやら生徒はゆっくりを気に入ったようだ。 10分後、生徒は校庭に集合し、鬼意はさっきのゆっくりを連れてやってきた。 「じゃあ次は、ゆっくりの移動について説明すっぞ。ゆっくりは基本的に跳ねて移動する。これは体の弾力を使った移動方法だ。 じゃあ実験するぞ。ホラ、取ってこい。」 鬼意は飴玉を10mくらい離れたところに投げる。 ゆっくりはそれを追って「ゆっ!ゆっ!」と跳ねていく。 ていんていんとバカみたいな効果音が校庭に響き渡る。 「また、ゆっくりは食べ物や虫に「○○さん」などと敬称をつけて鳴く習性がある。これは反射ではなく本能行動だ。反射と違って、かぎ刺激などは必要ない。 しかも通常種のすべてのゆっくりが例外無くこの鳴き方をする。良く見ていろ。」 「ゆっ!ゆっ!あまあまさん、ゆっくりたべられてね!」 鬼意の言ったとうりに行動するゆっくりを、生徒達はニコニコ見守っている。 「では次は底面だけの移動だ。これは内部の餡子を使って、底面を波打たせることによって移動する方法だ。」 「ゆぐ!?ゆゆゆ!ゆげっ!ゆげぇ・・・・」 突如、餡子を吐き出し始めるゆっくり。 鬼意は黙って見ているが、生徒達は心配そうだ。 「せんせー!ゆっくりが苦しんでるよ?オレンジジュースあげないの?」 心配した優しい女の子が、ゆっくりの所に駆け寄ろうとするが、鬼意はその肩をつかんで制す。 「今ゆっくりに与えた飴には毒が混ぜてある。これで体内の餡子を半分ほど吐き出させるんだ。 そうすることによって、弾力を失い跳ねることができなくなると、ゆっくりは底面を波打たせて移動するようになる。 これは授業だ。よく観察したまえ。」 鬼意の顔からは、さっきまでの笑顔は消えていた。 それは以前加工所に勤めていた時のような恐ろしい顔だ。 「ほら!ゆっくり!ここにオレンジジュースがあるぞ。さぁ取りにこい!」 どこから出したのか、鬼意はビーカーに入ったオレンジの液体を手に持っている。 「ゆ・・・ゆげぇ・・・・そろーり・・・そ・・ゆげぇ・・・そろーりそろーり・・・」 ついさっきまでの元気は無く、餡子を吐きながら、ゆっくりと地面を這って来る。 鬼意はニヤニヤとその様子を見守っている。 「ゆっ・・・ゆっぐりしだいよ・・・おにーざん・・・あまあまかけてね・・・ゆっくりのませてね・・・」 鬼意はビーカーを傾けると、液体をゆっくりに頭から掛けてやる。 しかし、ゆっくりの様子が変わらない。 なにやらジューーという変な音が聞こえてくる。 「ゆぅううううううぎゃぁあああああ!あづいいいぃいいいい!あづいよぉおおおおお!じにだくないぃいいいい!おうぢがえるぅううう!」 「ふふふ・・・ハハッハッハ!ヴァカめ!塩酸だよ、それは!絵の具で着色してあるけどねーーーー!ヒャッハァアアア!」 鬼意の虐待スイッチは、いつのまにかONになっていた。 こんなことを生徒の前でやっていいわけがない。 だが、ゆっくりを虐待するのは俺の本能行動だ。 「ゆっくりしていってね!!!」を聞くと殺さずにはいられないのは俺の脊髄反射だ。 ゆっくりはしばらく苦しんだ後、黒こげの塊となって動かなくなった。 生徒たちの空気が凍りつく。 あの優しい鬼意先生が、まさか虐待おにいさんだったなんて。 普通なら、生徒からの信頼を失い、もうだれも真面目に授業を聞いてはくれないだろう。 しかしこのクラスは、何かがズレていた。 「やだ・・・なにこれ・・・イイじゃない・・・」「う・・うほっ!おっきしてきた!」「キャハ!ゆっくりってこんな風に叫ぶのね・・・」 「じにだくない~♪あん!たまんないわ!」「フーハー・・・・フーハー・・・・フゥウウウウハァアアア!!」 「いいぞ!もっとやれ!」「もう終わり?つまんなーい。」「先生、今度ウチにおいでよ。フフ・・・僕様の美麗なる虐待を拝見させてあげるよ。」 生徒は皆、ゆっくりの断末魔を聞き、キラキラと目を輝かせていた。 鬼意はスッキリとした顔で空を見上げた。 鬼意の様子を見て、生徒もまた、空を見上げた。 その視線の先には、大きなくじら雲が浮かんでいた。 キーンコーンカーンコー-ン 授業終了のチャイムが鳴り響く。 次は皆大好きな昼休みだ。 「今日の授業はここまで。みんな家に帰ってから復習するように。ところで、ここに1匹の子ゆっくりがいるのだが・・・」 鬼意はポケットから、テニスボールサイズの子ゆっくりを取り出す。 一瞬にして生徒の目つきが変わる。 「俺は飼わないから、ここに逃がしてやろう。」 鬼意はニヤニヤしながら、子ゆっくりを校庭の隅に置いた。 「ゆっくりしていってね。」 「ゆっくちちちぇっちぇにぇ!」 別れの挨拶を交わすと、子ゆっくりに背を向けて歩き出す。 子ゆっくりは、いきなり広い校庭に置き去りにされ、キョロキョロと戸惑っている。 生徒達は1ミリも動かない。ただじっと鬼意の背中を見つめる。 鬼意が校庭を出て、校門の門を曲がった。次の瞬間。 「「「「「「「「「ッヒャァアアアアアアア!!!虐待ッダァアアぁあああああああああ!!!」」」」」」」」」」 「ゆゆ!?ゆっくちやめ・・・」 「ハッハッハ。目覚めたか・・・少年達よ・・・」 鬼意はニヤリと黒い笑みを浮かべたまま、理科室へと戻るのだった。 あとがき 読んでいただいてありがとうございます。 この前、体付きのれいむ&まりさのSSを書いた人です。 感想ありがとうございました。 今回は虐待描写を多くするように頑張ってみました。 このSSに感想を付ける
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澄み切った秋空のもと、一人の男が、手に持った、三つのクラブで、ジャグリングしている 男の足元には、親ゆっくりれいむに連れられた、子ゆっくりれいむ三匹が、男の芸を見て歓声を上げている 「ゆ~!おじさんとってもすごいよ!」 「ゆぅ!すごい!!すごい!!!」 「とってもゆっくりしたわざだよ!」 「おじさんとってもかっこいいよ!」 男は、ゆっくり達の反応に、気を良くすると、クラブを四つに増やして、再びジャグリングし始める 「ゆ!ひとつふえたよ!」 「ゆっゆ!さっきよりすごいよ!」 「たくさんしろいのがとんでるよ!!」 「すごい!すごいよ!」 男がジャグリングを止めると、れいむ親子は、飛び跳ねながら、凄い、凄いと、男を褒め称える 男は、れいむ親子に向かって、笑いかけると、小さな観客達の、柔らかい頭を優しく、人差し指と、中指で撫でてやる 「ゆぅ~♪とってもきもちがいいよ!」 「おじさんはやさしくてゆっくりしてるね!」 「ゆっゆ!くすぐったいよ~♪」 「おじさんならここでゆっくりしていっていいよ!」 男に優しくされて、満足げなゆっくり達は、にこにこと笑っている 男も、ゆっくり達に向かって笑いかけているが、その笑みは、ついさっきまでの、自分の芸を楽しんでくれた、観客に向ける類のものではなく 子供が、新しいおもちゃの、楽しい遊び方を思いついた時に浮かべる、純粋で、故に残酷な笑みだった 男は、子供たちを怖がらせないように、左手で、そっと子れいむを摘み上げては、優しく右手に落としていく 子供達は、摘み上げられている時は「ゆゆ!おそらをとんでるみたいだよ!」と喜んでくれたし 親ゆっくりも、男を信頼して、子供達の嬉しそうなはしゃぎ声を聞いて、ゆっくりしている 男は、全ての子ゆっくりを手にすると、立ち上がる 「ゆぅ!!とってもたかいよ!!!」 「ゆゆ!!!とおくまでたくさんみれるよ!!!」 「ゆゆゆ!!!!ちょっとびっくりしたけどゆっくりできるね!!!」 子供達の、楽しそうな声に、親れいむはとても嬉しそうにしている 「おじさんはおかしもってないけどすっごくゆっくりしたひとだね!!!」 「おじさんのおててはとってもあったかくてすごくゆっくりできるよ!!!」 「そうだよ!ごつごつしててとってもあったかいよ!!」 「ゆ~♪おじさんのおててがあったかいからしばらくおひるねするよ…」 男は、おもむろに、寝そうになっている、子ゆっくりを左手に移すと、高く放り上げる、右手に乗っている子ゆっくりを一匹、左手に投げる そう、男は、子ゆっくりでジャグリングを始めたのだ 「おそらをとびゅ!!!!」 「ゆ!ひゅ!!!!」 「ゆぎゅっ!」 子れいむ達は、高く放り上げられ、ごつごつした掌に叩きつけられると、もう片方の手に投げられる そしてまた、放り上げられる、顔面を掌に叩きつけられる痛みに、子ゆっくりは悲鳴を挙げる 「ゆゆ!!おじさんれいむのこどもがいたがってるよ!!!ゆっくりやめてね!!!!!」 親れいむは、子供たちの叫びに、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、騒ぐが、男はジャグリングを止めない 子れいむ達は、その間も、男の掌の上を舞いながら、徐々に、しかし確実に、命を摩耗させていた 掌に叩きつけられる、もう片方の手に、子れいむ達は素早く投げつけられる、そして、高く放り投げられ 滞空時間が過ぎると、激痛とともに、男の掌という大地に、再び叩きつけられる、これのくり返し 子れいむ達には、所々に打ち身の痣ができ、真っ白い皮には黒く餡子が滲んでいる 叩きつけられる度に、体の中の餡子が潰れていく 最初は、痛みに悲鳴を上げて苦しんでいた、子れいむ達だったが、今では、弱弱しく呻き声を上げることしかできない 親れいむは、しばらくは、ぴょんぴょん飛び跳ねながら男に抗議をしていたが 子供達の悲鳴が徐々に小さくなってくると、泣きながら体を膨らませて、体当たりをしてきた 「ゆっくりやめてね!!ゆっくりやめてね!!!!」 男は、素早く、親れいむの体当たりを避けると、親ゆっくりの口に蹴りを入れる 「ゆっくりやびゅゆっ゛!!!!!!!」 親れいむは、口から、白い歯と、餡子を吐き出しながら、痛みにのた打ち回る 男は障害を排除すると、先ほどよりペースを速めて、子れいむ達をジャグリングする 男は、手のひらに感じる、子れいむ達のジャグリングされる前と、後の感触の違いを楽しんだ 子れいむ達は、さっき、頭を撫でてやった時より、総じて皮がたるみ、中の餡子が柔らかくなっている それに、子れいむ達は、ジャグリングされる前より、ずっと暖かくなっていた、皮もしっとりと湿って、汗をかいているかのようだ 叫び声も、最初に比べて小さくなり、意味のある罵倒や、謝罪から、意味をなさない呻き声に変わっている 「ひゅ…ひゅひゃひぇひゃめてふぇ(ゆっくりやめてね!!)!!」 ふと気がつくと、親れいむが、こっちに向かって、跳ねてくる 男に、口に蹴りをいれられたせいで、歯は折れ、口は大きく横に裂け、正常な発音が出来なくなっている、そして傷口から餡子が漏れ出しているが、親れいむは止まらない 親れいむからすれば、自身の傷より、男の掌で苦しめられている、我が子を助ける方が、大事なようだ そんな、親れいむの子供への、ひたむきな愛情に感動した男は、ジャグリングを止めると、子れいむ達を親れいむの傍に、ゆっくりと置いてやる 親れいむは、子供たちに「ひょうだいひょうふだよ!!(もうだいじょうぶだよ!!)」などと言っている、…果たして本当にそうだろうか? 男のジャグリングから解放された、子れいむ達は、顔を真っ赤にして、頬を膨らませて、、痙攣しながら、何かに耐えている 親れいむが心配そうに、一番小さな子れいむの身体に頬擦りした瞬間、その小さな子れいむの我慢は、限界に達した 「ぅ…ゆぅべぇぇ!!!!!うぇっゆうぇぇぇ!!!!!!」 「ひゅ!!!だひぇだよ!!!ひゅひゅりひゃめてね!!!!(ゆっ!!!だめだよ!!!ゆっくりやめてね!!!!)」 盛大に、口から餡子をリバースする子れいむ、小さな生首饅頭が、口から餡子を吐き出しているというのは、傍目から見れば非常に滑稽な画だ しかし、当のゆっくりからすれば、命にかかわる一大事だ、ゆっくりにとって、体の中の餡子は、血であり、骨であり、内臓であり、脳である そんな大事な餡子をまだ小さな、子ゆっくりが大量に吐き出すことは、即ち、死を意味する 妹の盛大な嘔吐につられて、姉たちも自分達ゆっくりを形作るうえで、最も重要な部分を口から吐き出していく 「ぅぅ…!!!うびゅえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「ゆぅぅ!!!!う…ゆぅひぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「ひゃめひゃよ!!!ひゃんこをひゃふゅとふゅっくりひぇきなひゅなるひょ!!!!!(だめだよ!!!あんこをはくとゆっくりできなくなるよ!!!!!)」 子れいむ達は、餡子の嘔吐を止めようとするが、体の奥からせり上がってくる吐き気に勝てない、自分の意思に反して、餡子を吐き続ける 餡子を吐くうちに、子れいむ達の意識は朦朧としていく、親れいむの泣き声も、姉妹の呻き声も、意識から遮断されていく ただただ、苦しい、吐くたびに体が失われていく損失感、ついさっきまで、熱を持っていた身体が急速に冷えていく 途中まで聞こえていた、安心できる何かはふいに聞こえなくなり、視界もだんだんぼやけていき、最後には真っ暗になった 三匹は、其々、音のない闇の中で、寒さと苦しさに体を蝕まれ、傍に親が、姉妹がいながら、孤独に死んでいった 親ゆっくりは、泣きながら子供たちに頬擦りをしている 「ゆぅぅ!!!!おひょて!!!ゆひゅふぇしひょうよ!!!!(ゆぅぅ!!!おきて!!!ゆっくりしようよ!!!!)」 親ゆっくりを哀れに感じた男は、履いていた革靴で、親れいむを思い切り踏みつける 「びゅひゅ!!!!」 口の傷口がさらに広がり、そこから餡子が溢れ出す、親れいむはぴくぴくと痙攣をしながら、呻き声をあげている その場で、親ゆっくりを何度も踏みつけて、完全に息の根を止める 一仕事終えた男が、腕時計を見ると、9時を十分ほど過ぎた所だった、男は、次のサーカスの公演は、剣とかチェンソーじゃなくて、ゆっくりをジャグリングしたいな 失敗しても怪我をしないし、ジャグリングの終わった後の、ゆっくりの嘔吐シーンは、十分笑いがとれるものだ、一度団長に相談してみよう、と思いながら帰宅した 男の後ろでは、物言わぬ四つのゆっくりだったものが、早速、蟻にたかられていた 作:ゆっくりな人 以前書いた虐待 ゆっくりカーニバル 臭い付きゆっくり(上) 臭い付きゆっくり(下) ゆっくり移植 きらーうーぱっく 教育!田舎ゆっくり このSSに感想を付ける
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ゆっくり汁粉 6KB ある日買い物に行くと、「HOTゆっくり」と書いてある自販機を見つけた。 よく見かけるジュースが紙コップに入って出てくる自販機と同じような形で、 ボタンの所にはいくつかの種類のゆっくりのイラストが貼ってある。値段は100円と この手のものにしてはちょっとお高いが、なにやら面白そうなので1つ買ってみることにする。 百円を入れると『ユックリシテイッテネ!』と録音だろう声が鳴る。各ボタンのランプが点灯したのを確認し、 とりあえずはれいむのボタンを押す。まずレールにそって幾分か小さめのカップが押し出される。 その後、「おしょらをとんでりゅみたい!」と言う声と共に1匹の生きた赤れいむがカップの中に落ちる。 そして少し置いた後、カップの中に熱湯が注がれる。 「ゆ゛ぎぃぃいぃあぢゅいぃぃ゛い゛!!」 赤れいむにとって見ればよく分からない場所に放り出された直後上からお湯が降ってくるのだ、 たまったものではないだろう。カップに隠れてよくは見えないが、くぐもった悲鳴が聞こえてくるので どういう状況下は大体理解できる。しかしこれよく商品化にゴーサインでたな…… 正直この時点で食欲がとても失せる。虐待お兄さんと呼ばれるやつらなら最高のスパイスなんだろうが。 完成を知らせる音が鳴ったので取り出してみたが、意外な事に皮の切れ端とふやけたモナカのようになったリボンくらいしか残っていない。 赤ゆっくりは皮も薄いと聞くし、勢いの強い熱湯で粗方崩れてしまうのだろう。 自販機備え付けのティースプーンで中を軽くかき混ぜ、恐る恐る啜る。 意外と美味い。が、さっきまでの印象もあり主観的な美味さは中の下といったところか。 これ考案した奴も相当馬鹿だと思うがゴーサイン出した奴も相当馬鹿だよなぁ。 でもそれを買っちゃう俺も同じくらいは馬鹿か。そんな事を思いながら俺は家に帰った。 なお、買い物=飼ってるゆうかりんの御飯をすっかり忘却してそのまま帰宅した為に 帰宅したのと同時に引き返すことになった上、次の日の朝ごはんまでゆうかりんに罵られ続ける事になってしまった。 もっとののしって! 後日ゆうかりんと一緒に買い物に来て見ると、丁度中のゆっくりやカップを補充しているところのようだった。 中がどうなっているのか観察させてもらうと、いくつかに分かれたタンクの中に赤ゆっくりがぎっしり詰まっている。 赤ゆっくり達は皆すやすやと眠っており、ガチャガチャと音を出して各部の点検をしているが起きる気配はない。 気になったので、とりあえず声をかけてみる。 「あ、すいません。その赤ゆ達って何で起きないんですか?」 そのタンクの上の方にはスピーカーのようなものがついており、内部になにやら音を聞かせているようだ。 業者の人が言うには、母ゆっくりの歌う子守唄に似た周波数の音を聞かせ続けることによって強制的に眠らせ、 ぎっしり詰めても起き出す事はないのだそうだ。歌を聞かせゆっくりさせる事で品質を保ち、 眠らせることでエネルギーの消費を抑え、餌がなくとも生き永らえさせる事ができる。流石ゆっくり、いい加減に出来ている。 タンクの下方はガチャポンの機械の様になっており、ここが回転し赤ゆを下に送り出す仕組みになっているらしい。 「ねえおにいさん、わたしものんでみたいわ。あじはわるくないんでしょう?」 話を聞いていて興味を持ったのか、ゆうかりんがわくわくした顔でこちらを見る。 丁度補充も終わったようで、ゆうかりんの頼みなら断れないと早速百円を入れ、今回はまりさのボタンを押す。 ウィー……という動作音と共にカップが落ちて……こない。 そうこうしている内に赤まりさが「ゆっくちしていってにぇ!」と落ちてきて、きょろきょろと辺りを見回す。 こうしたカップ系のものではたまにあることだが、何も今起きなくても……と思っていたときに悲劇は起きた。 落ちてきたお湯がきょろきょろしていた赤まりさの帽子のつばに当たり、ころんと頭から転げ落ちてしまう。 当然まりさは驚いて帽子に向かおうとするが、滝のように勢いよく落ちるお湯は容赦なく帽子を打ち据え、 帽子はお湯の熱さと勢いでどんどんとぐずぐずになっていく。まりさ種の帽子は水に強いが、水を全く受け付けないわけではない。 長時間浸っていればふやけるし、勢いよく水を叩きつければ当然破れてしまう。 「ゆああぁぁぁぁぁ!? おゆしゃんゆっくちしちぇね!? まりしゃのすてきにゃおぼうちをはなちてね!?」 しかし当然お湯は止まるはずもなく、見る間に帽子は崩れてしまい、 カップ1杯分の量を注ぎ終わる頃には味噌汁に入れた海苔のようにぐずぐずの黒い塊に成り果てていた。 「ああ、ぁ……まりしゃの……まりしゃのおぼうちが……」 茫然自失といった状態のまりさを機械から取り出しどうしようかと思案していると、 ゆうかりんがそのまりさをくれというので預けてみた。 「おちびちゃん、どうしたの?」 「ゆぅ……おゆしゃんがまりしゃのすてきにゃおぼうちをこわしちゃったにょ……」 ぽろぽろと泣きながら語るまりさを優しくなだめ、ゆうかりんはまりさに囁く。 「それはたいへんだったわね……おねえさんがおまじないをしてあげるから、ちょっとめをつぶってね?」 「おまじないしちゃらおぼうちにゃおるの?」 「それはあなたしだいね。めをつむっていいこにしてたらなおるかもしれないわよ?」 それを聞くと、まりさは「わきゃったよ!」と目を瞑った。 何をするのかと見ていると、ゆうかりんは一瞬の早業でまりさを舌で巻き取ると、そのまま口の中に入れてしまった。 少ししてゆうかりんが口をもごもごと動かすと「ゆぴっ?!」というくぐもった小さな声がし、それきり静かになる。 つまるところ、ゆうかりんがまりさを食べてしまったのだ。 咀嚼して飲み込み、ゆうかりんは満足げな溜息をつく。 「……ふう、まずまずね。ひとやまいくらにしてはなかなかおいしいほうじゃないかしら。 おにいさん、こんどはちゃんとのんでみたいからもういっぱいおねがいね?」 そういうゆうかりんの鼻先に、ふやけた海苔のようなものが浮かんだ汁粉が差し出される。 恐らくさっきのまりさ汁粉は本当ならこうなるべきものだったらしい。海苔のようなものは帽子だろう。 差し出したのはさっきの業者の人だ。なにやらやたら清々しい笑みを浮かべている。 「いやぁ……面白いものを見せていただきました! なるほど、そのまま食べてもそこそこ美味しいか…… 有難うございます! 今後ともわが社の製品をご贔屓に!」 聞けばこの人、このゆっくり汁粉の機械を作った会社の人で、自販機の管理の他に食用ゆっくりの養殖なども自社で手がけているらしい。 まだまだゆっくり産業に参入したばかりの弱小らしいが、こういった現地での反応なども自社製品に盛り込ませるべく 日夜こういった場所を駆けずり回っているそうな。ご苦労様です。 ちなみにゆっくり汁粉はゆうかりんにはとても好評で、何でもお湯で苦しむゆっくりの声が とても耳に心地良いそうだ。さすがゆうかりんマジサドい。 ゆっくり汁粉を気に入ったゆうかりんのたっての願いで、 今日の夕飯はカセットコンロを使っての手作りのお汁粉となった。勿論ゆっくりを使った物だ。 その時のゆっくりも彼の会社のものを何となく選んでみた。 ゆうかりんはご満悦であったが、人間である俺にはちょっとキツかった。 おやつには良いけど、やっぱ夕飯時に餡子オンリーはきつかったわ…… 体重も気になるし、明日から少し運動でもしようかなぁ…… ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ あとがき 10507967.htmスレ1240558200503.pngのキリあき氏の絵を見たら不意に書きたくなったので筆を取ってみた。 あの自販機の内部について細かい事は考えないで下さい。 書いた人間自身がノリと勢いだけで書ききったもんですからw しかしあれですね、ゆうかりんほんとかわいいよゆうかりん。 ゆうかわあきでした。 元ネタ絵 by キリライターあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓インキャきっも -- 2020-11-12 22 44 59 アイデアは良いけど、ゆっくりごときに100円も払いとうない。 水攻め・熱湯攻めなら自分でじっくりゆっくりしっかり虐待したい。 -- 2018-02-16 15 18 57 これ作ったのだれ? ほんっっっっっっとバカ。 ゆっくりが痛いのはせいぜい熱湯の雨位じゃね? もっと苦しめて甘くしようぜ。 こないだ飲んだがあまり美味くなかったぜ? -- 2014-12-31 18 17 04 うーん。もっと苦しめたい。 熱湯だからすぐ溶けるし。 -- 2014-12-17 17 18 42 カップが出てこないのは虐待用のボタン?と思ったけど本当にトラブルだったか -- 2014-08-29 01 36 01 食べたい -- 2014-01-25 09 55 45 たまに二匹入ってきたら楽しい -- 2013-11-08 23 59 43 順番待っている間もゆっくりさせない状態にするとより一層美味しくなりそうだ 熱湯の熱で密閉サウナにしておくとか、もちろん死なせずにネ -- 2013-07-21 00 20 32 たしかに。 -- 2013-06-29 16 57 56 たまに2匹入ってきそう・・・ -- 2013-01-27 18 54 04 絵が元ネタだったのかしらんかった、このゆうかりん最高だな、飼い主は変態だけど -- 2012-12-10 13 00 02 ウマソナウマソジャナイヨウナ -- 2012-10-27 14 20 40 お餅が体にはいった品種も作ってほしい -- 2012-07-28 17 15 12 これ作ったやつ市ねよ -- 2012-04-03 08 12 23 飲んでみたい -- 2012-02-11 14 51 44 ↓お前が言うな(´・ω・`) -- 2012-01-06 03 14 15 ↓お前猫舌なんだねーわかるよー -- 2011-12-23 11 21 10 ↓ そうだな。 それに熱湯じゃぁ買ってもしばらくのめないな。 -- 2011-11-14 16 41 41 これはなかなかw しかし、熱湯だと苦しいのは一瞬ですぐに感覚が麻痺してしまう。 時間をかけてじっくりと苦しめるには65度位が丁度いいかな。 -- 2011-10-05 13 29 13 飲めるかよこんなもんwww 溶けきってなかったら絶対捨てる -- 2011-09-07 14 39 35
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デストラクションさんからのお題『破壊の権化』 作者名:名も無き埴輪 「ゆゆっ!? おいしそうなきのこさんがあるよ!!」 声を上げたのは巣立ちしたばかりのゆっくりまりさ。 今まで育ててくれた家族のもとから独り立ちした彼女は ついさっき自分のおうちを完成させて今夜のご飯を取りに来たところだ。 今日に限って何故かおうちの周りにごはんが少なかったので 普段は誰も来ないような遠い場所まで来ていた。 そこはゆっくりの間では理由は分からないが何となく危険だということで 立ち入らないように伝えられていた場所だった。 元はちゃんと理由もあったのだろうが世代を重ねるうちに理由は忘れ去られ ただ立ち入ってはならないことだけが伝えられるようになったのだろう。 ご多分に洩れずこのまりさも立ち入ってはならないことは 親ゆっくりから聞いていたがごはんを探すのに夢中で いつの間にかそこに来てしまっていたようだ。 さて、そのキノコだが周辺には何も生えておらず、キノコが1本だけちょこんと生えている。 まりさの知識では見た目からキノコの種類をはかることはできない。 人間ならそんな得体の知れないキノコなんて放っておくか研究施設に持ち込むかもしれない。 だが見つけたのはゆっくりだ。 「ゆゆ~ん、すごくゆっくりしたキノコさんだよ~」 躊躇無くそのキノコを口で咥えて引っこ抜くと まりさは帽子の中に入れて揚々と家路を引き返していった。 「ゆふん! こんやはごちそうだね!」 おうちへと戻ってきたまりさは早速キノコを食卓に並べていた。 キノコは生ものなので早めに食べないと鮮度が落ちてしまうのだ。 「むーしゃ、むーしゃ……っ!? うっめ、めっちゃうめっ!!」 いつもの通り『しあわせー』をしようとしたまりさだったが あまりのキノコの美味しさにがつがつとがっついてしまった。 「ゆふぅ……おなかのなかがパンパンだよ~」 キノコを食べ終わったまりさは膨らんだお腹を もみあげでさすりながら人心地ついていた。 満腹感に浸りながら今日はゆっくり寝ようとしたときにそれは起こった。 「ゆぐっ!? ゆががががががが!!?」 突然まりさに身体の中をかき回されるような痛みが襲ってきたのだ。 あまりの痛みにまりさはじっとしていられず、おうちの中をごろごろ転がった。 あわよくばそれで痛みがどこかへ行ってくれればと願ったが現実は非情である。 絶え間なく襲ってくる痛みにいつしかまりさは気を失ってしまった。 「……さ! …りさ!! まりさっ!!」 「ゆ、ゆゆ~?」 まりさは夢と現の間で「おかーさん、あと5ふんだけ……」などとのたまっていたが あまりにしつこく身体を揺すられるのでようやく目を覚ました。 「まりさ! よかったぁ~、えいえんにゆっくりしちゃったかとおもったよ~」 「ゆ、れいむ……どうしてここに……?」 まりさの傍にいたのは幼馴染のゆっくりれいむだった。 このれいむはまりさが小さい頃に初めておそとに出たときに出会った 同年代のゆっくりでよく遊んだ仲だ。 まりさが独り立ちするときも『れいむもすぐにおいかけるからね!』と 言いながら見送ってくれたはずだがどうしてここにいるのだろう? 「まりさがひとりだちして2かいおひさまがおうちへかえったから れいむもひとりだちすることにしたんだよ! まりさがこっちにおうちつくるのはきいてたからおひっこししたこと おしえてあげようとしたらたおれてたからびっくりしたよ~」 「ゆゆっ!? うそいわないでね!? まりさそんなにゆっくりしてないよ!!」 「うそなんかじゃないよ! れいむ、とってもしんぱいしたんだよ!!」 まりさは考え込んだ。 あのキノコを食べてから2日も経った? つい勢いでれいむを嘘吐き呼ばわりしてしまったが れいむがそんな嘘を吐くゆっくりじゃないことは自分がよく知っている。 ……ということは何故だか知らないがれいむの言ったことはどうやら本当のようだ。 「れいむ、ごめんね! まりさ、ゆっくりしすぎちゃったね!!」 「ゆゆ~ん、あんまりゆっくりしてるといしさんになっちゃうよ!」 「うん! きをつけるよ!!」 微笑ましい会話を交わすふたり。 そしてれいむがふと思い出したように言った。 「まりさ、ゆっくりしていってね!!」 「れいむも“ゆっくりしていってね”!!」 『カッ!!!』 「……ゆ?」 突然眩しい光に襲われ反射的に目をつぶったまりさがゆっくり目を開けると ついさっきまで目の前にいたれいむがいなくなっていた。 そればかりかれいむがいた場所の後ろの壁にぽっかりと穴が空いている。 「れいむ? ゆっくりしないででてきてね?」 首をちょこんと傾げながら幼馴染のれいむを探すまりさだったがどこにもれいむは見当たらない。 そうこうするうちにおうちの外に他のゆっくりがわらわらと集まってくる気配がする。 まりさはもしかしたら外にいるゆっくりたちがれいむの居場所を 知ってるかもしれないと思い、ぽよんぽよんと跳ねていった。 外にいるゆっくりたちは思い思いにゆっくりしていたところ 突然細い光が空に伸びるのを目撃したため発生源と思われる まりさのおうちへと集まってきていた。 集まったはいいものの何をすればいいのか分からず、ただがやがやと騒いでる辺り、典型的な野次馬である。 野次馬ゆっくりたちが注目する中、ぽよんぽよんとまりさが出てきた。 初めて会うゆっくり同士が行うことといえば挨拶だ。 『ゆっくりしていってね!!!』 「ゆゆ!? いっぱいゆっくりがいるよ! “ゆっくりしていってね”!!『カッ!!!』……ゆゆ?」 『ゆゆ……?』 まりさはあまりの眩しさに目を閉じていたので訳が分からなかったが 集まっていた野次馬ゆっくりたちはしっかりと目撃していた。 まりさの口から出てきた光が目の前にいたゆっくりたちをなぎ払ったのだ。 『ゆぐぐ……!!』 「ゆ? れいむだけじゃくてみんなもいなくなったよ?」 『このゆっくりごろしぃぃぃ!!』 「ゆぶっ!?」 まりさは訳が分からなかった。 自分は挨拶しただけなのに突然集まっていたゆっくりたちに次々と体当たりされたのだ。 「ゆぐっ……ゆっぐり……みんな、“ゆっぐりじでよ”『カッ!!!』ぉぉぉ!?」 『ゆぎゃあああ!?』 まりさの言葉と共に再びゆっくりに一角が消し飛ぶ。たが多勢に無勢だ。 『しね! しねっ!! ゆっくりしないでしねえええええ!!!』 「ゆ……ゆっくりしたけっかがこれだよ……」 そこに残ったのは飛び散った餡子とゆっくりだった何かだけだった。 あとがき やっと麻雀お題の最後のお題が書き終わった……。 最後のお題な割に短いですが作者の力量的にこれが精一杯。 感想や突っ込みお待ちしています。
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※既出ネタでごめんなさい パァン、と乾いた音が響き、一匹の成体ゆっくりれいむの体が吹き飛んだ。 低空を飛んだ後ゴロゴロと体が転がっていき、勢いよく柵に叩きつけられる。 飛ばされたれいむは痛みを堪えて呻きながら起き上がると、ずりずりと這うように元の場所へと戻ろうとした。 そんな鈍い動きのれいむの真横に、バァン、と一つの光弾が勢いよく着弾。その速度は弓で飛ばした矢の如し。 自分の間近で炸裂した圧倒的な暴力にれいむはビクゥ、と跳ね上がると這う移動から即座に死力を尽くした跳躍移動へと移行した。 そうして飛ばされる前の場所へと舞い戻ったれいむは、再び当初の行動に戻り、目の前の物を口に含んで、はもはもとそれを食む。 れいむが食しているのは、雑草だった。とある庭に鬱蒼と生い茂った多量の雑草である。 れいむは苦くて不味いそれを涙と嗚咽を堪えて無理矢理口に押し込んでいきながら、顔はそのままチラリと視線を横に向けた。 その先に居るのは、二人の男。 二人の男は今、家の縁側でのんびりと酒を飲みながら、碁を嗜んでいる。片方は家の主で、もう片方はその友人だ。 今は家の主の方が長考しているようで、うーむ、と手を顎にあてて考え込んでいる。相手の男はその様をのんびりと酒を飲んで待っていた。 この二人こそが、今れいむに雑草を食べる事を強要している者達だった。いや、れいむだけではなく、れいむの家族にだ。 友人の男の方は人間ではなく妖怪だった。妖怪は人間を襲う者ではあるが、中には人間と仲の良い者もいる。 しかしながら、れいむにはその判別はつかない。どちらも恐ろしい人間と映っている。 その恐ろしい人間──妖怪の友人の方が、チラリと視線を庭にいるれいむに寄越した。交錯する視線。 れいむはしまった、と思い、直後ぞっとするようなドス黒い恐怖がせり上がって来て、れいむの全身を支配した。すぐさま視線を前に戻し、雑草喰いをしようとする。 だが、遅い。パァン、と再び乾いた音がすると同時にれいむは再度吹っ飛び、柵にまた叩きつけられた。 れいむが吹っ飛んだ原因は、妖怪の男が放った光弾だった。ノーモーションで放たれた高速の弾丸がれいむの頬を直撃し、れいむに激痛と恐怖を刻み込んだのだ。 相変わらず見事な技といい音だ。人間の方の男がそう言って、パチリと黒石を碁盤に置いた。 その後すぐさま妖怪の男の方は白石を置いた。人間の男が長考している間に打って来る手とそれの反撃手を既に頭の中で展開させており、予想通りの手が来たようだ。 人間と妖怪では寿命が違う。年季が違う。その事を再び痛感しながら人間の男はまた長考に入った。 その一連のやり取りを気に掛ける余裕はれいむには無かった。全身に走る痛みと全身を支配する恐怖を振り払いながら、必死で元の場所に戻ろうとしている。 だが妖怪の男が白石を置いて再び視線を庭に戻す前に辿り着く事は出来なかった。またもや合う視線。 直後、れいむの両脇に高速で弾丸が着弾した。先ほどの痛みと恐怖を呼び起こすそれにれいむは口元まで出かかった悲鳴を堪えた。 堪えて、涙を零しながら跳ねる。 再び元の場所に戻って、雑草喰いを再開する。 この雑草掃除をしているのはれいむだけでは無かった。ラインを割り振られたかのようにれいむの両隣には子ゆっくり達がそれぞれ配置されていた。 子れいむと子まりさ、合わせて五匹。れいむと合わせて計六匹が、この家の庭の草抜きに従事していた。 そのどれもが悲壮感に顔を歪ませており、ボロボロと砂糖水を地面に零している。 声をあげることは許されない。あの弾丸によって制裁を受ける。 手を休めることは許されない。暴力によってそれを理解させられる。 常に全力でなければならない。有無を言わさずに撃たれる。 それはこの仕事を始めた当初に嫌という程妖怪の男に教えられた。 あんな痛い思いはもう嫌だ。そう餡の芯まで叩き込まれた。 なんで、なんでこんな事をしなければならないのか。ゆっくり達はそんな思いで一杯だった。 だが、口答えをすれば痛めつけられる。決して殺されることなく、口を噤んで再び仕事を再開するまで痛めつけられる。 男はゆっくりにそんな苦しみを与えることを、片手間に、楽にやってのける。 そんなゆっくり出来ない思いに満たされたゆっくりとは対照的に、縁側の男たちは実にのんびりとしている。 人間の男がパチリと黒石を碁盤に置いた後、その手を膝に置くことなく、ある物を手にとってそれで何かを食した。 それは餡子だった。しかしただの餡子ではない。れいむの伴侶のまりさの餡子だった。 れいむが子供の頃からずっと一緒だった愛するまりさは今、人間の男の傍らに置かれている。 髪は全て一本も余すことなく抜かれ、頭頂部は丸くくりぬかれて中身の餡子を曝け出している。 底部は二度と動かせぬようにずたずたに破壊されており、雑音を発せぬように口は縫い付けてある。 帽子はとっくに本人の前で燃やして目は砂糖水で床を汚さないようにこれもまた縫い付けてあった。 人間の男は、そんな状態のまりさの頭にスプーンを突っ込んで、グチャグチャとかき回した後一掬いして口に運んだ。 まりさはまだ生きている。生きている証を、動きを表すことは無いが、まだ意識は残っている。 意識を残しつつ痛みを与えることによって、ゆっくりの餡子は美味になることを、この男達はよく知っていた。 妖怪の男はまたもやノータイムで白石を碁盤に置く。人間の男はまたそれに苦笑しつつ、長考に入った。 手に持っていたスプーンをまりさの餡子に突き立つように刺し、手を顎に当てる。スプーンを突き刺した際まりさの体がわずかように妖怪の男には見えた。 本当、丁度良かった。 人間の男が視線を碁盤に注いだまま、嬉しそうにそう言った。ゆっくり一家の事を言っているのだと、友人の男にはすぐに分かった。 今日は酒を飲みながら碁を打つ約束をしていた二人は、一緒にこの家に来た。家の主は酒を買いに行った際に妖怪の男とばったり会って共に来たのだ。 その道すがら、人間の男は庭の雑草が生えすぎで、そろそろ草抜きをしなくてはと愚痴を零していた。 そうして談笑しながら家に着くと、そこには柵を乗り越えて男の家に侵入しようとしていたゆっくりの一家がいたのだった。 野生のゆっくり一家だった。魔法の森に住んでいた一家は、子供が増えて家が手狭になってきたので新居を探していた。 そうして目的地も無く彷徨った末に、ちょうどよく人里の離れにあった男の家を見つけたのだった。 その家の持ち主も、?ちょうどよく?その一家を見つけた。いや、人間の男の方は最初鬱陶しいといった感情を持ったのだが、妖怪の男の方がそれを見て「丁度良いじゃないか」と言ったのだ。 妖怪の男は人間の男に説明する前に、ゆっくり一家を自身の弾幕で痛めつけた。 決して殺すことなく、傷を負って作業効率が落ちる事無きように。 一家を痛めつけた男は親まりさを人間の男に手渡して、残りの一家を庭に放り込んだ。 そして二人揃って玄関から家に入り、縁側に出たところで、男二人を見て威嚇した親れいむとその子供を再び弾幕で痛めつけた。 妖怪の男は痛めつけながら、庭の雑草を食べること。口答えは一切許さぬこと。無駄口、手抜きは絶対許さぬこと。 碁が終えるまでに終わらせることを言いつけて、親まりさに食べるための処置を施した。 他の家族が泣き喚き、許しを乞う目の前で、帽子を燃やして髪を抜き、目と口を縫い付けて底部をボロボロに頭をくりぬいた。 それを人間の男に手渡した後、仕事を始めていない一家を弾幕で叩きのめした。 そうして親れいむがようやく理解し、子ゆっくり達に草を食べるように命じて仕事を始めた。 しばらくは子ゆっくり達は嫌だと言ったり泣いて仕事を放棄したが、その度に男の弾丸がその小さな体を殺すことなく猛威を振るった。 そうする事によって子ゆっくり達もようやく理解して、黙々と雑草を食べる仕事についた。 その後はたまに手を抜いたり手を休めた者を男が片手間に撃つ程度だった。 そうしてゆっくり一家の仕事が安定したのが一時間前。ゆっくり一家はその間ずっと草を食べていた。 そして、そろそろ限界が訪れようとしていた。いや、とっくに限界は超えていた。限界を超えた更なる限界に到達しようとしていたのだった。 子まりさがうぷっ、と草を食べる手を詰まらせた。子ゆっくりの小さい体では、この大量の草を食べることは無理だ。 それにも関わらず、恐怖に怯えて無理矢理詰め込んだ。既に子まりさの体はパンパンに膨らんでおり、いつ皮が破けぬとも分からない。 それでもまだ詰め込むものだから、子まりさはつい吐きそうになった。だが吐いたらまた痛い。 そう思い吐くのを堪えた子まりさだったが、我慢できるわけもなく、エレエレと餡子を庭に吐いてしまった。 エレエレ、と口に出して吐いたことにより、家族も妖怪の男もそれに気付いた。 一通り餡子を吐いた後、子まりさは青ざめた。ガタガタと震え、大粒の涙が目から溢れる。 その子まりさの前に、バッと親れいむが出てきた。男との間に割ってはいるように。 親れいむは額を地面にこすりつけ、子まりさと同じように大粒の涙を零しながら、男に懇願した。 許してくれ。子供には酷いことをしないでくれ。餡子は自分が片付けるから、どうか許して欲しい。 そう言った旨の嘆願を、濁った涙声で喚き散らした。 妖怪の男はそれを聞き、大声を出した事と手を休めた事の二つの罰のため、二発の光弾を撃った。 一発目で土下座のように頭を下げたれいむの体が吹き飛び、二発目が空中にいたれいむの体を更にぶっ飛ばした。 先ほどの比ではない勢いで親れいむが柵に叩きつけられる。地面に落ちたれいむは呻き声をあげて痙攣しだしたが、手加減したのでじきに回復するだろう。 親れいむが痛めつけられた様を目の当たりにした子まりさは自制心と理性などどこかへ吹き飛んでいた。 嫌だ。 その意思を親れいむ以上に濁った声を舌ったらずな口調で喚く。 その直後に子まりさは顔面に弾丸を受けて宙を飛んだ。 体の弱い子ゆっくりに合わせて手加減されたそれは、人間で言うならば思いっきり内臓が潰れかねない勢いで腹を殴られたに等しい。 人間なら内臓が潰れれば酷い負傷だが、衝撃に強い球形で皮も弾力に富み、内臓の無いゆっくりにとっては痛いだけでケガではない。 皮も破れていないし、どこも損壊していない。痛みを堪えれば充分に仕事は可能だ。 親れいむの傍らに落ちた子まりさ。その落ちる音で痙攣から目覚めた親れいむは、酷く怯えた様子で子まりさを咥えると元の仕事位置に戻った。 子まりさに草を食べるように言いつけて、自分は子まりさが吐いた餡を口に詰め込む。 他の子ゆっくり達はそんな様子をガタガタ涙目で見ていたが、恐怖から口は止めてはいなかったので罰は無かった。 碁が終わるまでに仕事を終わらせなければ、全員殺す。 妖怪の男が言ったその言葉を思い返し、親れいむは草と一緒に餡子を体に詰め込んだ。甘い餡子と一緒ならば苦い草も食べられると考えたのだ。 妖怪の男は一家が再び黙って仕事を再開したのを確認すると視線を碁盤に戻した。 戻した時に、人間の男が再び餡子を食していたスプーンをまりさの体内に突き立て、パチリを黒石を置いた。 局面は既にヨセ。庭の雑草掃除はまだ半分も終わっていなかった。 おわり ──────────────── あとがきのようなもの どうやら前回の後書きが迂遠かつ紛らわしく、しかもネタのような文書のために皆様に勘違いを起こさせてしまったようなので、 自分も一度やりたかったネタと共にもう一度言い直しておきます 私はこのSSをもってゆっくり虐待SSを書くのをやめようと思います 理由としましては、リアルの事情、ネタ切れ、それに前ほど面白いと感じなくなってしまったことがあります こういうSS発表と言うのは、つまるところ「ちょっとこれ書いてみたんだけどさ、これ面白くね? 面白くね?」といった感じであると思っています それに他の人たちに「面白いな」「やるじゃん」「こうすればもっと面白くならね?」等といった反応をもらって愉しむ 他の人たちは分かりませんが、少なくとも私はそういう愉しみ方でした なんでわざわざ宣言をするのかと言うと、こうして言わないと自制が効かずにリアルをホッポリ出してまた再開しかねないからです 言いふらしておけばある程度の抑制が効くと思ったのです それでも読む側、見る側としては今後もゆっくり虐待界隈を覗こうと思っています 皆様が愉しんでいる様を見て、私も愉しんでいきます それでは皆様方、これまで私のような素人の拙作を見て頂きまして、その上感想まで頂いて、本当に有難うございました これまでに書いたもの ゆっくり合戦 ゆッカー ゆっくり求聞史紀 ゆっくり腹話術(前) ゆっくり腹話術(後) ゆっくりの飼い方 私の場合 虐待お兄さんVSゆっくりんピース 普通に虐待 普通に虐待2〜以下無限ループ〜 二つの計画 ある復讐の結末(前) ある復讐の結末(中) ある復讐の結末(後-1) ある復讐の結末(後-2) ある復讐の結末(後-3) ゆっくりに育てられた子 ゆっくりに心囚われた男 晒し首 チャリンコ コシアンルーレット前編 コシアンルーレット後編 いろいろと小ネタ ごった煮 庇護 庇護─選択の結果─ 不幸なゆっくりまりさ 終わらないはねゆーん 前編 終わらないはねゆーん 中編 終わらないはねゆーん 後編 おデブゆっくりのダイエット計画 ノーマルに虐待 大家族とゆっくりプレイス 都会派ありすの憂鬱 都会派ありす、の飼い主の暴走 都会派ありすの溜息 都会派ありすの消失 まりさの浮気物! ゆっくりべりおん 家庭餡園 ありふれた喜劇と惨劇 あるクリスマスの出来事とオマケ 踏みにじられたシアワセ 都会派ありすの驚愕 都会派ありす トゥルーエンド 都会派ありす ノーマルエンド 大蛇 それでも いつもより長い冬 おかーさんと一緒 魔理沙とドスまりさと弾幕ごっこ byキノコ馬 このSSに感想を付ける
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作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてに纏めてあります。 作者名の改名は、お気軽にお申し出下さい。ご自分で編集して変えていただいても問題ありません。 作品の一覧追加も、漏れがありましたらお気軽にお申し出下さい。これまたご自分で編集していただいても問題ありません。 英数字で始まる作者別118 1日1フラン 598 602の人 ALSUS A.H cyc=めて男(319から改名) EGS GIOGIO GTO Hey!胡乱 HILO JUMくん moltke NFRP sakuya sdkfz251 Takata TOSSY VXの人 YT Y・Y 英数字で始まる作者別 118 118の作品集 1日1フラン 紅魔館×ゆっくり系21 1-1 ゆっくりいじめ系1163 冬ごもりすっぞ!? ゆっくりいじめ系1173 しろれいむ 1話 ゆっくりいじめ系1181 しろれいむ 2話 ゆっくりフラン系いじめ1 ここほれ うっうー! 598 598の作品集 602の人 ゆっくりいじめ系499 ゆっくりアイス虐無 ゆっくりいじめ系531 ハチノコ獲り式ゆっくりの捕まえ方 ALSUS ゆっくりいじめ系518 盲目の子れいむ虐無 ゆっくりいじめ系667 髪飾りの影響 前虐無 ゆっくりいじめ系682 まりさは本当に強いのか虐無 ゆっくりいじめ系736 武器を手にしたゆっくり制無 ゆっくりいじめ系742 髪飾りの影響 後 「れいむ」(リボンまりさ)虐環家無 ゆっくりいじめ系781 髪飾りの影響 後 「まりさ」(ぼうしれいむ)虐環家無 A.H A.Hの作品集 cyc=めて男(319から改名) cyc=めて男の作品集 EGS ゆっくりいじめ系1486 つよいよわいつよいよわい ゆっくりいじめ系1493 ぎっこんばったん ゆっくりいじめ系1509 愛なき世界 ゆっくりいじめ系1578 頭百景 ゆっくりいじめ系1585 サラウンド ゆっくりいじめ系1655 しあわせ ゆっくりいじめ小ネタ354 ばちばち GIOGIO GIOGIOの作品集 GTO GTOの作品集 Hey!胡乱 Hey!胡乱の作品集 HILO HILOの作品集 JUMくん ゆっくりいじめ系72 ゆっくりレンジ 制環家無 ゆっくりいじめ系434 親とは?前編制家無 ゆっくりいじめ系440 親とは?中編制家無 ゆっくりいじめ系445 親とは?後編虐制家共無 ゆっくりいじめ系541 醜い美れいむ虐 映姫×ゆっくり系3 地獄で苦しめ制環 ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑) moltke ゆっくりいじめ系2263 ゆしるだー ゆっくりいじめ系2357 寒さとの戦い ゆっくりいじめ系2530 屋上のゆっくり NFRP NFRPの作品集 sakuya ゆっくりいじめ系2190 さくや ゆっくりいじめ小ネタ348 めーりん2 ゆ虐の隙間3 ハーフはつらいよ1(前編) ゆ虐の隙間4 ハーフはつらいよ1(後編) ゆ虐の隙間9 人格を持った喋るユギャックソード、アネイキイとタオマーの夫婦剣を持つ鬼意山とゆっくりるーみあの冒険(前編) ゆ虐の隙間10 人格を持った喋るユギャックソード、アネイキイとタオマーの夫婦剣を持つ鬼意山とゆっくりるーみあの冒険(後編) ゆっくりいじめ系2687 ゆっくりに汗をかかせてみた ゆっくりいじめ小ネタ513 ある日の惨劇 sdkfz251 sdkfz251の作品集 Takata ゆっくりいじめ系58 ゆっくりるーみあ そ捕 その他 YUKKURI_A_YUKKURI虐そ TOSSY TOSSYの作品集 VXの人 その他 ゆっくり姫とかどうだろうか ゆっくりいじめ系700 ゆっくり姫第一章 ゆっくりいじめ系703 ゆっくり掛川宿場 ゆっくりいじめ系866 ドス対策 ゆっくりいじめ系871 被虐待ゆっくりプレイス ゆっくりいじめ系956 ゆっくりハンター YT YTの作品集 Y・Y Y・Yの作品集
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※注 意※ 時間軸的にはfuku3229と繋がってますが。特に見なくても平気です。 スレでもらった意見を元に改良します。 精進します。 虐待されない、頭の良いゆっくりが居ます。 鬼井山がなんか万能です。 それでよろしければしたへどうぞ。 朝~ 「「「ゆっくりしていってね、あさだよ、おにいさん」」」 飼いゆっくりに朝起こすように伝えた結果がこれだよ・・ 「うっせ、声量さげろ饅頭。寝起きでストレスがマッハなんだよこの野郎・・・・」 「ゆっ。いごちゅういするよ。ごめんね。」 無駄に利口な奴だけきよって。制裁できないじゃないか・・・・。 腹減ったことだし、飯作りますか。 「オラ、居間行くぞ。飯だ飯」 「「「ゆっくりりかいしたよ」」」 朝~鬼井山宅 居間 「「「「「おはよう!ゆっくりしていってね!」」」」」 「NiceDay.だがうっせぇぞ饅頭 献立はどうする?」 「むきゅ。ぱちぇはとーすととこーちゃがいいわ!」 「わたしもとーすとがいいわ、なんならてつだいましょーか?」 「じゃおぉおおおおおん!」 「うー!うー!」 「うー・・・・ あまいの」 「れーむはおいしければなんでもいいよ!」 「まりさもそれでいいよ!」 「ようするになんでもいいんだねわかるよー」 「ちーn「黙れ饅頭」みょん・・・・」 「まぁ、おにいさんにまかせるわ。のうさぎょうのつづきをしたいのよ」 うわぁ・・・頭のいいゆっくりを労働力として雇い始めた結果がこれだよ・・・・ 「・・あー、適当にこの前の野良ゆっくりとパン、紅茶。 これでいいか?」 「「「「「ゆっくりそれでいいよ!!」」」」」 「はいはい、五月蝿いぞ饅頭共・・・」 さって。パンは焼いて・・・・野良ゆっくりはれみりゃ、ふらん、ゆうかにまかせて・・・ 紅茶どうしよう・・・・俺が入れる・・・・? 「むきゅ。おにーさん。こうちゃのいれかたをかいておいたわよ」 なん・・・だと・・・? 「・・・好意はありがたいけど字になってねーぞ」 「むぎゅっ・・・・」 「・・・・・・アラビア語みてぇ・・・」 「・・・たぶん、あらびあごなのよ・・・。」 まぁ、いいか。 紅茶なんぞなくても気にしなかろう。 朝~ 鬼井山宅 朝食後 「ごちそーさん。 おそまつさま。」 「「「「「ゆっくりごちそうさまー!」」」」」 さーて、楽しく無い農作業とゆっくり捕獲が今日もはじまるお・・・・ 「むきゅっ!ゆうか、れみりゃ、れいむ、まりさははたけしごとよ!ゆっくりがんばってね!」 「ふらんとぱちぇで買出しいってこい 紅茶のレシピと小麦粉やらなんやら。メモに纏めたから。」 「ゆゆっ、ありすたちはおるすばんかしら?」 「ん~・・・狩り手伝わせるわけにもいかんし・・・」 さて、どうしたもんか・・・ まぁ、留守番でいいかな? 「レイパー饅頭とゲス饅頭に気をつけて留守番頼んだ」 「ゆー。だれかー!おにいさんのりょうじゅうとあみもってきてー!」 「うー!」 「ぱちぇ。いくよ」 「そうね。いきましょう」 「ゆゆっ!あみがからまったよ!」 ~~~~~~中略~~~~~~~~ 「行って来ます 暗くなる前にはかえらー。」 「「「ゆっくりいってらっしゃい!」」」 昼~ ゆっくりの森 広場 日差しが強い。帽子もって来るべきだったかな? とりあえず里から受けてる注文のゆっくりは・・・? 「えー・・・れいむ4匹 まりさ2匹 ・・・・?」 一般的だな 数も少ないし娯楽用も取れるかね? 移動も開始しよう。グズグズ独り言いっててもゆっくりはひっかかんない。 ザッ、ザッ、ザッ。 さて、手持ちは、縄、網、折りたたみ透明な箱×12、 動物を狩る事も考えて猟銃もある、活躍しないだろうが さて、木々が多くなって万年落ち葉があるところに出たらそこはゆっくりがいる。だろうなぁ。 「ゆっ!だれかいるよ!」 「ゆゆっ!にんげんさんがいるよ!」 「にんげんはおかしをおいてゆっくりかえれだぜ!」 お、御出ましだ。れいむ種とまりさ種は十分な数だ。 後はありすとれみりゃ、みょんとちぇんだ。 あー・・・肉まんの豚饅頭もほしいなぁ・・・ 「ゆゆっ!おかしおいてかえれっていってるのわからないの?ばかなの?」 「ゆゆっ!たぶんみみがとおいんだぜ!めーりんとどうしゅなんだぜ!」 「ユーックスクスかわいそうなにんげんさんだね!ゲラゲラゲラ」 Oh...俺のストレスがマッハでマックスなんだが。 「「「ゲラゲラゲラゲラゲラ!」」」 「黙れ糞畜生饅頭 黙ってれば付けあがりやがって。見るも無残な喋る饅頭にしてやろうか!?あ゙ぁ゙!?」 「「「ゅっ・・・・」」」 よーし、やっぱどのゆっくりも怒鳴られると萎縮するのな。おもしれぇなぁ。饅頭の癖に 「うるさいんだぜ!さっさとでてけだぜ!」 「そうだz「シャルァアアアアアップ!!!!!」ゅぅううう!!」 硬直してる間にどんどんしまっちゃうよー。 箱の中からだせー!とかきこえんのはきのせーだ。 とりあえず脅しておくか。うぜぇしうっせぇ。 「ゆっくりだせよこのくそじじい!」 「DastToDast って言葉しってるか?」 「しらないんだぜ!だせっつってるだろ!それぐらいもわかんないのかこのくそじじい!」 「ちりはちりに。 糞饅頭なんだから饅頭らしく黙れこのサノバビッチ!」 ゲスの娘(?)なんだからあってる・・かねぇ? とりあえずしずかになったんでさっさと移動移動。 ザッザッザッ 「ふれてぬれてまほうをかけてー♪『いいからはやく か・け・て?』」 あー、ありすかちぇんでてきてくんねぇかなぁー・・・ 「んほぉおおおおおお!!!」 ビクッ! 近くで発情してるレイパーがいるなぁ・・うるせぇなぁ・・・ 「やべでぇええええええ!!だずげでざぐやぁああああ!!」 「ばがだだいどぉおおおおおお!!(わからないよー!)」 「んぼぉおおおおおおおおおおおぉおおぉぉおお!!」 さて、ここいらで割り込むか。 「Hey、Hey. いい日だな!糞饅頭共!ぶち殺してくれようか!」 ゆっくりゃとちぇん回収完了。 ちぇんは一匹だからこれでOK,ゆっくりゃは俺のサンドバック。 「ぼうやべでぇええええ!!」 「ばがりだぐ、だいよぉおおおお!(わかりたくないよー!)」 レイパー3匹だけど・・・つかみたくねぇなぁ・・・ 「おい糞畜生2匹」 「ゔぅうううう!!やべでぇええええ!!ざぐやぁああああ!!」 「わがらだいよぉおおおお!!」 うっせぇ・・・ 「静かに、俺の問いに答えろ糞饅頭。答えないならレイパーの群れに返してやるよ」 「んほっ!」 うぜぇ。 「「はぃいい!!ごだえばずぅうう!!」」 「お前等、静かにできるか?」 「「できばずぅうう!!!」」 「じゃぁ俺が許可するまで黙れ。いいな?」 「ばぃいいいい!!」 残りはレイパー共だ。 えーと。ゆっくりは生きていればいいって条件だったな。どういう状態でも。 手持ちの薄力粉をゆっくりどもにぶちまける 「ゆゆっ!さらさらしててんほぉおおおおお!!」 「さらさらんほぉおおおお!」 「・・やっべくっついた!」 「プーックスクス」 マジコント・・・・ よし。どろどろしてないみたいだから仕舞いますか。 「だじでぇえええええ!!!」 「だが断る。」 ~~~中略~~~ 夕方~ 鬼井山の家 「おい良い子にしてたか? 饅頭共ー!」 「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」 うん。出かける前とかわってない。あらされて無い。オッケーイ。 「ふらーん!ぱちぇー?いるかー?」 「うー・・・つかれたー・・・」 「ゆ?いるわよ?」 「このゆっくりしまっといて」 ゆっくりの袋詰めを渡して。このゆっくりゃを拷問部屋にもってって。 飯はあまった饅頭共でいいかね? 「ちぇーん。れみりゃー」 「なにかようなんだねわかるよー」 「うー!うー!」 「鍋に水入れて沸かしておいて。」 「わかるよー!」 「うー!うー!!!」 「ありーす、ゆうかー!」 「よんだかしら?」 「なに?ようじ?」 「この饅頭洗って鍋んなか入れといて」 「とかいはてきにりかいしたわ!」 「まぁ、いいでしょう」 よし。フリー時間きた。これで虐(か)つる 夕方~ 鬼井山の家 虐待部屋 「おい豚 起きろ」 「うぅー? どこだどぉー?」 お、おきたおきた 「此処は俺の家、の虐待部屋だ。喜べ」 「うぅー!そんなことよりぶっでぃ~んもっでぎでぇ~♪」 うっぜぇ・・・・ 「おい豚、此処にお前の望むものは一つも無いぞ、喜べ」 「うぅうう!?ぶっでぃ~ん!ぶっでぃ~んぼっでぎでぇえええ!?ざぐやぁぁぁぁああああ!!」 ストレスが、すとれすががががががががが・・・ 「黙れよ糞畜生!テメーは半永久的にサンドバック兼非常食なんだよ!判ったらしゃべんじゃねぇ!」 ここで随分前に咲夜さんにもらったナイフをちらつかせる 「うぅ!?ざぐやどないぶ!?」 わかんのかよ?! あ、ちなみに本物な、紅魔館に甘いもの大量に届けたらお嬢様のリボン付きでもらえた。 あそこは家のお得意さんだし。西行寺に持ってくとき並にもってっても平気だからうへへへだよ。 「まぁ、このナイフでお前を達磨にするんだが。気分はどうだ?」 「やべでぇええええええ!!!ないぶいやぁああああ!!」 うっせぇなぁ・・・・ さっさとやりますか。 れみりゃの頭にフックを突き刺してぶら下げて。胴を縛ってそれを支えにフックに吊るして・・・ ~~~~中略 ・・・すいません。実力不足です・・・OTZ~~~~ 「やべでぇええええ!!おろじでぇええええ!」 無視、さっさと足を捥ぐ 無論手で。 ぶちぶちぶち・・みちみちみち・・・ぶちぃっ! Oh....油が・・・油が・・・・ 「いぎゃぁああああああああああああ!!!ざぐやぁあああああああああああああ!!」 もういっかい!もういっかい! ぶちっ!みちみちみちみちみち・・・・ぶち・・・ぶち・・・・ぶちぃっ! 「でびぢゃのぶでてぃーなおあじがぁああああああああ!!ぼうやべでぇえええええええええ!!」 「かなーしみーのー、むこーうーへとー♪」 音痴だって?そんなのかんけーね!ってな。 腕・・・はだるいから切っちゃうか。 俺の腕が良く無いから上手く切れるが不安だがな!! みちっ!ぎちぎちぎちぎち・・・ずばっ! 「ぎゃぁあああああああああああああああ!!ざぐぎゃぁああああああああああああ!!」 もうい(ry 今度は刺してみよう ずぶっ!みちみちみち・・・ずばっ! 「うぅううううううううううううううううううううぅうううううううううぅうぅ!!」 Wow 良い声で鳴いてくれる うん。達磨にしたんだ。 達磨といえばなんかそんな拷問があった気がする 「おい豚饅頭」 「ぶだじゃだぃいいい!ざぐや、ざぐゃあああああああああああああ!!」 「シャラップ。傷口に塩、熱した鉄ってどうなるか。しってるか?」 「じらだぁいいいいいいいいいい!!おうぢがえどぅうううううううううう!!」 「シャーラーップ。・・・そうだ。今から行う拷問に耐えたらプリンやるよ」 「ゔ~!ぶっでぃ~ん!ぶっでぃ~んぢょうだぁ~い!」 「拷問に耐えたらね。 やるか?やらんか? ちなみにやらなかったらプリンは目の前で潰す」 「ゔ~・・・・やる!」 さっきまでの痛みでも学習して無いと見た。 へっ。糞饅頭め・・・見てるだけでイラついてくるコワしたくなる・・・・ OK,落ち着け俺。この拷問が終わったら自由だ・・・・ 「拷問のルールを説明する。ギブアップ・助けて・もういや・帰る。このどれかをいったらお前の負けだ。 俺の好きな事をお前にする。 これからお前にこの熱した棘付きの鉄の棒を差し込む。4本耐え切ったらお前の勝ちだ。 お前の好きな事をしてよいとする。」 「ゔ~!ざっざどはぢめるんだぞぉー!」 コロしタい・・・・ 「じゃぁオコトバニアマエテ・・・・」 ずっ・・・・ 「うぎゃぁああああああああああ!!!」 ずずず・・・・ずず・・・ず・・・ 「いっぎぃいいいいいいいいいいいいいい!!」 ずず・・・みちっ・・・・みちみちっ・・・ブシャァッ! 「ぎゃあああああああああああああ!!ざぐやぁあああああああああああ!!」 あぁ・・・・この叫び声を聞くために鬼井山やってるといっても過言ではなうっ・・・ ふぅ。 ずずっずずずずずず!! 「いぎっ・・・・・はひっ・・・」 あ、壊れた?・・・面白くない。 えーっと。肉まんだけどオレンジジュースでいいのかな? 「おらよ。さっさと復活しろ。これで回復しなかったら俺の勝ちだからな?」 「うぅっ・・・・ざぐや・・・・だずげで・・・・」 たすけにこねーよ。野良だもん。っていってやりたいけどそれは勝ってからだな 「2本目行くぞー」 ずずずっ! 「いぎぃぃいいいぃいぃいいいいいいいあいあいああああああああおおおおぉおおおお!?」 お、やっぱ熱した鉄に塩はキツかったか。反省反省。 「まーんーじゅー。まだまだおわんないぞー?が・ん・ば・れ(はぁと)」 ずずずずずずずずん!!! 「うううううううううううううぅううううううううううううぅうううううううう!!!!!!」 おー、おー、耳が・・・鼓膜が・・・・ 耳栓を用意すべきだったか・・・・ ずずずず・・・・ずずずずずずず!!! 「ぼういびゃぁあああああああああああああ!!おうぢがえどぅうううううううううううう!!」 ギブアップか・・・・ 「ギブアップ?降参?俺の勝ちでいいんだな?」 「ぶっでぃんいだないがだぼうがえぢでぇええええええええええええ!!おうぢがえどぅううううううう!!」 あー、まだ叫べるんだな? 「んじゃぁ俺の好きにさせてもらおう。俺の勝ちだしな?」 「あ・・・・・あ゙あぁ・・・・・」 饅頭って青くなるのね・・・キモい・・・・・ まぁ、俺の自由だね。さっさと殺して料理するかぁ! 「いびゃぁああああああああああああああああああああ!!!・・・・う~?うー!!うーうー!!」 チッ。精神崩壊起こしやがった 面白く無い・・・ 「ゆっくり だれでもいい。来い」 「ゆ、ゆっくりきたy・・・なにごでぇえええええええええ?!」 あ、れいむがきた。 れいむは最近来た饅頭だったな? 初心者にこのルナティックな光景はキツいか。 「拷問後だ。この豚を食料にしろ 今日食っちまおう」 ずるずるずるっ!ずるずるるっ! とりあえず鉄の棒ぬいたからこれで運べるだろう。 「おい、運べ」 「はぃいいいいい!ゆっくりしないではこびますぅうううう!!」 だめっぽいな。 「みょーん。みょーん?」 「おちん「反省ってもんを知らんのかこの腐れ饅頭」みょん・・・」 後で「躾け」が必要かね・・? 「れいむを手伝え。俺は片付けてから行く。」 「みょん!みょみょん!」 さて。静かになったね。 はぁ。ゆっくりって。どうしてあんなに。もろくて。おもしろいんだろうね。 あしたもいじめられるかねぇ・・・・? END 後書き~ 途中テンションが変わってますね。すみません。 とりあえず虐待モノは一気に書かないといけないですね。教訓にします。 鬼井山たちのプロフィールを書かせていただきます。 鬼井山 ドS 英語好き 甘党。ゆっくりがいなくなるなら俺も死ぬ。っていうぐらいの甘党 器用貧乏 お菓子作り、日曜大工、しつけ、世渡り術。なんでもござれ。 東方キャラと縁がある。 けーねの寺子屋で教育されて、 白玉楼と紅魔館はお得意さまで。あっきゅんとは同じ趣味。 鬼井山のゆっくり 虐待SSとかで頭がいい故に裏切られて殺されるっていう分類の奴等。 9歳児ぐらい並には頭がいい。 鬼井山に助けられたゆっくり。 作者 鬼井山暦の薄い鬼井山 虐殺のケがあるかもしれない。 え?そんなことどうでもいいって? ですよねー^^ orz 作者 半年ROM(半年ROMれなかったけどこの名前で行く事にします。 このSSに感想を付ける
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ゆっくり水攻め 水が出ない。 幻想卿の外から来たというポンプを買って一週間。 勝手に水を汲んで水を運んでくれる便利なものを買って、とても満足していたがまさかこれほど早く壊れるとは。 決して安い買い物ではなかったそれをどうにかできないかとポンプのある場所にやってきた。 ポンプ置き場に着くと奇妙なことにポンプのスイッチが入ってなかった。 妖怪には見えないようにお札を貼っていたし、押さないようにと注意書きもあった。子供はここまで遊びに来ないはず・・・ そんなことを考えながら他に壊れていそうなところはないかと確認していくと、機械の裏側ですやすやと寝息をたてているゆっくりを見つけた。 こいつがスイッチを押したのだろうか? 起こさないことにはこの疑問は晴れないのでゆっくりにデコピンをかます。 「ゆぐっ!」 まだ子供なのかとても軽く、デコピン一発で機械にぶつかり、「ぶべっ!」とずるずる落ちてきた。 回復する前に両手で捕まえ、ここで何しているのか聞く。 「ゆっくりあそんでたよ!」 ここでどうやって遊んでたんだい? 「ここでとぶとね、ぴかぴかするんだよ!」 とポンプの電源スイッチの上で飛び跳ねていた。ぴかぴかとは電源が入ったことを伝えるランプのことだ。 納得がいった自分は片手でゆっくりを抑えながらデコピンをする。 ここはおじさんのものなんだ。勝手に遊んじゃだめだよ。これは消えると困るんだ。わかったかな?かな? 一文ごとに一発デコピンをかます。食らうごとに痛い痛いと叫ぶ子ゆっくり。 耐え切れなくなったのか。 「ゆっくりはなしてね!これじゃゆっくりできないよ!」 「もうやだ!おうちかえる!」 と、泣き始めた。 とりあえずポンプが故障したわけでは無さそうだが動くか確認がしたい。 さっきこいつは巣があると言っていたのでそこで試そうと、巣を教えてくれれば助けてあげるよと聞いてみる。 野生のゆっくりは警戒心が強いが子ゆっくりなら大丈夫だろう。 すぐに、 「ゆ!ゆっくりおしえるからたすけてね!」 と、笑顔になって案内してくれるのを笑いながらゆっくりにおしえてもらい、巣を見つける。 その巣は木の根元にある穴で草や枯葉で巧妙に隠していたので教えて貰わないと分からなかったかもしれない。 畑や人の家に上がりこむゆっくりは大抵昔飼われていたり、加工場から逃げた奴である。 本当の野生のゆっくりは人にめったに近づかず、このように巣を作って過ごす。 「おしえたからゆっくりはなしてね!」 「いえでゆっくりするからどっかいってね!」 いまだ腕に掴まれたゆっくりが急かすので約束どおりはなしてやる。 れいむはぴょんぴょんと飛び跳ね巣に近づいていく。巣に近づくと先ほどの声に気づいたのか中からもう一匹のれいむが顔を出す。 「「ゆっくりしていってね!!」」 仲良く頬をすり合わせ中に入っていく。どうやら自分のことはもう忘れたらしい。野生で知能があるといっても所詮はゆっくりである。 ゆっくりどもが中に完全に入ったのを確認した後穴に近づき聞き耳を立てる。 「ゆっくりしすぎだよ!おかあさんしんぱいしたんだからね!」 「みんなしんぱいしたんだよ!」「おねーちゃんゆっくりしすぎー!」 「ゆっ!ゆっ!」 どうやら母れいむ一匹と子ゆっくりが3匹、赤ちゃんゆっくりが一匹と普通のゆっくりれいむ一家のようだ。 帰ってこない子ゆっくりを心配していたのか聞き耳を立てるまでもなかった。 子ゆっくりは包み隠さず正直に話した。 「ゆゆ!ゆっくりしすぎてないよ!にんげんにつかまってゆっくりできなかったんだよ!」 「に、にんげん!」 子ゆっくりの発言に母ゆっくりの態度が変わる。 「ゆっくりにげれたんだね!こわかったね!」 「もうあんしんだからね!すはみつからないよ!」 母ゆっくりはにんげんの怖さを知っているのだろう。巣にいれば気づかれず安全と子ゆっくりに言い聞かせる。 しかし、子ゆっくりが言った次の言葉に自分がいままで人間の怖さを教えてなかったのを悔やんだ。 「すをおしえたらたすけてくれるっていったからいったらたすけてもらったよ!こわかったー!」 「「ナ、ナンダッtt-!」」「ゆー!」 この声は子れいむと赤ちゃんゆっくりだろう、人間を見たことない子供達は未知のものに興味をもったらしい。 しかし、怖さを知っている母ゆっくりはさぞかし子供の発言に驚いたのだろう、 「どお゜じでぞん゜な゜ごどずる゜の゜ー!」 と、外に丸聞こえな叫び声を上げた。 「ゆぐっ!」 この声からするに子れいむを突き飛ばしたのだろう。ゆっくりのすすり泣く声が聞こえる。 と、巣から這い出てくる気配がするので巣目の前に移動する。 母ゆっくりが人間が来てないか確認しにきたのだろう。もぞもぞと巣の入り口のものが取り除かれていく。 自分はわくわくしながらゆっくりが顔を出すのを待った。 「ゆ、ゆ、ゆっくりー!!」 まさか巣の目の前に人間がいるとは思ってなかったらしく、驚き叫ぶ母ゆっくり。決して怖い顔だったからではない。 そこで捕まえてもよかったが、今回は見逃してやる。 「そこでゆっくりしててね!」 急いで巣の中に戻る母ゆっくり。ここにいるとゆっくり出来ないのではないかという疑問を抱きながらまた聞き耳を立てる。 「おかーさんどうしたの!」 「そとににんげんがいたの?」 「おがーさんごめ゜ん゙な゜ざい゜~!」 「ゆゆー!」 母ゆっくりの叫び声を子供達は怯えながら戻ってきた母を心配しているのだろう。殴られたゆっくりと赤ちゃんゆっくりはどう思ってるか知らないが。 「そとはあぶないからいっちゃだめだよ!」 「にんげんがいるんでしょ?みたいみたい!」 「だめだよ!にんげんはとってもこわいんだよ!たべられちゃうよ!」 「ゆゆゆゆ!たべられちゃうのい゜や゜だー!」 「おねーちゃんどうしておしえたの゛ー!」 「ご、ごめ゙ん゙な゙ざい゙ー!」 「ゆー!ゆー!」 「だいじょうぶだよ!ここはあんぜんだからね!しずかにしてたらどこかにいくよ!」 よく聞こえる声だ。もっと聞いていたかったがあまり時間をかけるのも面倒なのでゆっくりと遊ぶための準備をしていく。 まずゆっくり共の巣の入り口に土で壁を作る。これからすることから逃げれないようしっかりと固めておく。 準備が終わるとポンプの場所に向かう。ゆっくりは水が苦手にもかかわらず、飲み水のために水場の近くに巣を作るのでホースが届かなくなることはなかった。 そしてポンプの電源を入れる。後はホースのスイッチを押せば水がすぐに出るだろう。 ポンプ掃除用に置いてあった桶にも水を汲み持っていくことにする。 途中で逃げないように声を出してゆっくりが逃げないようにするのも忘れない。声をかけるたび 「こわいよー!」 「ゆっくりどっかいってね!」という子ゆっくりの声と 「だいじょうぶだからね!だからしずかにしてね!」 という声が聞こえた。母ゆっくりの声が少し聞き取り難かったが、それでもいることは確認できた。 必要な分の水を準備し終わり、最後の締めをしようと巣に近づくと、母ゆっくりの声が聞き取り難い理由が分かった。 穴を掘っているのだ。 どうやら別の出口を作りそこから逃げ出そうというのだろう。畑で捕まえたゆっくりはただ震えていただけだったし、子ゆっくりが馬鹿だったので油断していた。 もう少しくるのが遅かったら逃げられていただろう、冷や汗をかきながら少し計画を変更、すぐさま新しい出口になるだろうポイントを探す。 母ゆっくりの姿が見えないので難しいと思っていたが、少し藪を掻き分けたらすぐに見つかった。 ある場所に生えている植物が倒れかけている。どうやら植物の根を食べているのだろう。 しばらくすると「ゆっ!」という声とともに小さな穴が開いた。すぐに穴が広がってゆっくりが通れるほどになるだろう。 自分は急いでホースと桶ををその穴の近くに移動させる。 先ほどのポイントに戻るともう母ゆっくりは穴から出ていた。子ゆっくりたちを外に出せばもう安全だと思ってるのか顔が笑顔だ。 「ここからでればたすかるからね!でてゆっくりしようね!」 「あのにんげんがばかでたすかったね!」 「れいむをだますわるいやつだったね!」 「あのままいりぐちでゆっくりしてるといいよ!」 「ゆっゆっゆー!」 完全に人間から逃げおおせたと思っている。そんなに大きい声をあげたら気づかれるとは思わないのだろうか。 とにかく気づかれないのは好都合なのでそろりそろり母ゆっくりの後ろに水を張った桶を持って回り込む。 母ゆっくりは子供達が出れるように蔦を口に咥えて穴を覗き込んでいて自分が後ろにいることに気づかない。 蔦を口に含み穴を覗き込んだ母ゆっくりの後ろで水を汲んだ桶を持って立つと言う他人が見たら奇妙に思う格好で待っていると 「まずはあかちゃんからだよ!」 「おねーちゃんたちはあとからでるからね!」 「さきにゆっくりしててね!」 「ゆっ!」 姉妹愛かまず赤ちゃんゆっくりが出てくるらしい。母ゆっくりが蔦を引っ張ると少しずつ赤ちゃんゆっくりのかわいらしい顔が見えてくる。 久しぶりの日差しに目が慣れていないのか目をパチパチさせながら、 「「ゆ~♪」」 と母子が言ったのと、自分が桶の水を流し込んだのは同時だった。 「ゆ゙ー!!」 「あ゙あ゙あ゙あ゙ー!!!」 赤ちゃんゆっくりが桶から勢いよく流れた水に流され穴に戻されていく。 すぐ下で次に蔦が降りてくるのを待っていた子ゆっくりたちも赤ちゃんゆっくりとともに流れてきた水に驚き急いで穴を戻っていく。 「「「い゙や゛ー!み゙ずごわ゙い゙ー!!」」」 心地よい悲鳴を上げながら水から逃げ切ったのだろう息を切らした音が聞こえる。 赤ちゃんゆっくりは直撃を受け、皮をぶよんぶよんにして地面にへばりついている。まだ餡子が流れず、息があるのか、 「ゆ゜っ!・・・ゆ゙っ!・・・」 とピクピク震えていた。 もう少しどうなったのか確認しようとすると足に軽い衝撃。どうやら母ゆっくりが体当たりしてきたようだ 「どお゙じでごん゙な゙ごどずる゙の゙ー!!」 おお怒りゲージMAXなのか顔が紅白饅頭の赤い方みたいだ。うるさいので穴をのぞけるように調整して踏みつける。 「ゆぎゅっ!」とか言うが気にしない。餡子が出ない程度に踏みつける。 時間をくったので穴の中では水でふやけた赤ちゃんゆっくりを子ゆっくりたちがゆっくりと乾いた地面へ運んでいるところだった。 「ゆっくりげんきだしてね!」 「すぐにかわくからじっとしててね!」 「ゆっ・・・」 「それまでおねえちゃんがまもってあげるね!」 ポンプのスイッチを押す。 「や゙、や゙め゙でー!!」 「「「ゆ?」」」 子ゆっくりが母ゆっくりの叫び声に気づき振り向く。 そこにはポンプから流れ出る水がゆっくりと迫ってきてるではないか。 「「「い゙や゛ー!!!」」」 「ゆぐゅ!」 先ほどまでの姉妹愛はどこへやら、赤ちゃんゆっくりを放り出し逃げ出す子ゆっくりたち。 赤ちゃんゆっくりは這いずることも出来ず、流れてくる水をみながら、初めて言葉を話した。 「ゆっくりしたけっかがこれだよ!」 子ゆっくりたちは巣の入り口を目指す。後ろからは水が迫ってるから逃げるには入り口しかない。 人間がいるかも、と言う考えは今の子ゆっくりたちには考えられなかった。先ほどの赤ちゃんゆっくりの悲鳴で子ゆっくりたちはパニックになっていた。 「おねーちゃんがさきだよ!」 「おねーちゃんはゆっくりしてね!れいむがさきにいくよ!」 「げん゙がじな゙い゙で~!!」 我先にと争いながら逃げるゆっくり二匹とそれをなだめる一匹は何とか巣の入り口に着いた。ここからなら出られるだろう。 急いで入り口を隠していたものを取り除こうとすると気づく、これまで隠していた枯葉や枝ではなく土が壁となって入り口を塞いでいることに。 三匹は絶望に苛まれながらも母ゆっくりがしていたように少しずつ穴を掘っていく。 しかし、母ゆっくりのように上手くいかず、水が迫る恐怖心から三匹が別々に穴を掘っていた。 もし三匹が協力して穴を掘ってたら助かったかもしれない。しかし子ゆっくりたちはそのようなことを考える余裕はなかった。 「れいむがほったあなにつちをもってこないでね!」 「そっちこそこっちにつちをとばさないでね!」 「ゆっくりいそいでね!けんかしないでね!」 喧嘩を止めようと声を出しているゆっくりも体は自分用の穴を掘るのに必死だ。 死にたくない。死にたくない。死にたくない。 三匹にはそれしか考えられず、懸命に自分用の穴を掘り続けた。 しかし、もう水はそこまで来ている。もう間に合わないのではないか。 一番小さな子ゆっくりはこの状態に耐えられなくなった。 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙だずげでー!」 叫びながら飛び跳ねる。掘った穴が崩れるが気にしない。 「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 どうやら一番小さい子ゆっくりのせいで真ん中のゆっくりが掘っていた穴も崩れたらしい。真ん中のゆっくりが悲鳴を上げる。 残ったのは一番大きい子ゆっくりが掘っていた穴だけ。 一番大きいゆっくりが後ろの悲鳴に振り向くと二匹が体当たりしてくるのは同時だった。 「「だずげでお゙ね゙え゙ーぢゃん゙!」」 「あ゙な゙がぼれ゙な゙い゙い゙い゙い゙!」 さっきまで喧嘩していたのに図々しく姉に頼ろうとするゆっくり。しかしそのせいで姉ゆっくりは穴が掘れず、最後の希望も潰えてしまった。 追いついた水に三匹仲良く流される。 「「「い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」」」 三匹の悲鳴はそれが最後だった。後は少しばかりぼこぼこと空気の音がしたが、それも終わると後は静寂が残った。 ふと、踏みつけていたゆっくりの反応がないので足元を見ると、先ほどの事実に耐えられなかったのか紅白饅頭のように白くなっていた。 持ちあげると口を開け白目をむいたままだったので軽く打つ。 しかしまったく反応がないのでとりあえず木に吊るしてその場を離れる。夜になればれみりゃにでも食べられているだろう。 埋めた入り口まで戻り、逃げてないことを確認し、この場を離れる。 ポンプの故障ではなかったことに安堵し、畑までポンプを戻す。 次からこのようなことがないように罠を仕掛けたほうがいいかなと思った。 このSSに感想を付ける