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(前から) 次の晩もゆっくりさせない餌の時間を楽しんだ娘はふと思った。ゆっくりを走らせよう。 箱の中でまだ物欲しそうな顔をしている子ゆっくりの中から、特に小さい方から三匹、ボ ウルにとる。大きくてはコースから飛び出してしまい、多すぎても少なくても走らせて楽 しむことができない、と考えての大きさと数である。調理器具で遊ぶ以上、野良だった子 ゆっくりをそのまま使うのはあまり気分の良いものではない。娘は流しに向かうとゆっく りシャンプーを泡立て、一匹ずつ丁寧に洗いはじめた。 「わかるよー、あわあわさんはおいしくないんだねー……」 「おめめがいたいよ! ゆっくりやめてね!」 「おみずさんはゆっくりできないんみょん!」 目や口に泡が入った痛みや、蛇口からのお湯に怯えて泣き叫ぶ子ゆっくりに構わず、娘 は充分にすすいだゆっくりをざるにあげると、キッチンペーパーで包んで水気を取る。 「みんなとってもゆっくりみょん!」 「わかるよー、きれいきれいなんだねー」 「おねーさん、ゆっくりしていってね!」 ゆっくりシャンプーはゆっくり間のすーりすーりやぺーろぺーろだけでは残った汚れも すっきりー! ゆっくり用なので、人間の口に入っても安全な天然由来成分100%。お求め はお近くのコンビニで。すっかり奇麗になって、お互いのゆっくりを誉めあって騒ぎはじ めた三匹を耐熱ガラスのボウルに取ると、娘はホットプレートの中央に置いた。あとはス イッチを入れるだけでホットプレートは文字通り灼熱のサーキットと化す。 「今日はあなたたち三匹でかけっこをしてもらいます。一番速い子だけは特別にゆっくり してもいいことにします」 「ゆっくりしたいみょん!」 「わかるよー、ゆっくりできるんだねー!」 「ゆっくりさせてね!」 もちたぷになったほっぺで頬ずりしていた三匹は、ゆっくりしてもいい、と聞いた途端 にボウルのなかで跳ねはじめた。縁に届かず壁面を伝ってころころ転げ落ちる子ゆっくり を優しく撫でると、娘はホットプレートのスイッチを最強にあわせた。三匹をコースに横 一列に並べ、その前を手の平で遮る。 「よーい、どん!」 すっと手が上がり、娘の楽しそうな声とともにデスレースが幕を開けた。まだ暖まって いないホットプレートを軽快に跳ねていくまりさを、ゆっくり半匹分離れてちぇんとみょ んが追いかける。この三種はゆっくりの中でも運動能力が高い部類である。そして単に子 ゆっくりの中でも特に小さかったというだけで選ばれた三匹は、ゆっくりさせてもらえる 事を疑うこともなく、ゴールのない円周状のコースを跳ね続ける。 「ゆっ、ゆっ、おね、さっ、ごーるが、わから、ないよー」 徐々に上昇するホットプレートの熱でじわじわ消耗し、三匹の速度は目に見えて鈍く なっていく。ゆっくりと中身が温まって、思考もゆっくりしはじめた三匹は自分たちを襲 う異変も、全滅することでしかゴールできないことも理解できていなかった。 「ほらほらがんばって、もうすぐゴールよ」 「ゆっせ、ゆっせっ! まりさが、さいそく、だよ!」 熱気でゆらゆら歪む視界。中身が熱を帯び、朦朧とする思考で、三匹はひたすら同じ コースを周回し続ける。娘の言葉に、ありもしないゴールを夢見てまりさがスパートをか けて飛びだした。もとより小さな子ゆっくり、過酷な高温のサーキットはまりさの体力を 容赦なく奪い去る。急加速したまりさはすぐに限界に達し、半周もしないうちにスローダ ウン。だらりと舌を垂らして喘ぎ始める。足を止め、口をいっぱいにあけて空気を吸い込 み、温まったあんこを少しでも冷まそうとしているようだが、止まったことで熱が効率よ くあんよを炙り始めていることには、あんこの温かくなっているまりさは気付いていな かった。 「ゆひー、ゆひー、ちょっとだけゆっくりするよ!」 目を瞑って口をぱくぱくさせ、体力の回復を待つまりさの脇を、熱気で赤く茹だった ちぇんとみょんが駆け抜けてゆく。少々ゆっくりしすぎた事に気付いたのか、まりさは慌 てて身を起こすが、それはあまりにもゆっくりしすぎていた。 「まりさはおそいみょーん!」 「わかるよー、おそいんだねー」 「ゆへぇ、ゆひゅぅうう……どおしてまりさがびりなのぉおお!」 息も絶え絶えに上下動を繰り返していたまりさは、悠々と追い抜いていった二匹を追お うと身をたわめるが、休んでいる間にそのあんよはすっかりホットプレートに張り付いて しまっていた。 「ゆっ、ゆっ? うごけないよ?!」 じわじわと加熱されたことでまりさの底は痛みもなく完全に焼き上がり、足を止めたこ とでそのまま焦げ付いてしまったのである。夢中で跳ねていた二匹もまりさの悲鳴にコー スをとって返すが、一度温まり始めたプレートの温度はどんどん上昇し続ける。 「ゆっくりうごけないよ! ゆっくりさせてね! ゆっくりたすけてね!」 「おねーざん! あんよがあ゙づいみょ゙ん゙!」 「わがらない゙よ゙ー?!」 焼き上がって跳ねることもできなくなったまりさの底は加熱され続け、ぶすぶす煙を上 げはじめる。まだ動く上体を必死に伸ばし、左右にねじり、なんとかあんよを引き剥がそ うと足掻くものの、既に完全に焦げ付いた底は張り付き微動だにしない。恐怖に顔をひき つらせ、悲痛な声で助けを求めるが、娘はにこにこ見守るだけ。 まだ動けるちぇんとみょんも、ホットプレートに足を焼かれてまりさの隣でぴょんぴょ ん跳ねるばかりで、焦げ付いたまりさのあんよを引き剥がすことはできない。もしもプ レートの外へと飛びだせば助かることもできようが、ゆっくり加熱されカリカリに焼けた 二匹のあんよには、縁はあまりにも遠すぎた。救いの手は最後まで訪れず、あんこに完全 に熱が通ったまりさは、だらしなく開いたままのお口から白い湯気を上げ、寒天の目玉を 真っ白に濁らせて焼きまんじゅうになった。 「ゆ゙っゆ゙っ……ゆ゙……ぽっ……」 「まりさ選手リタイア~。ほら走って。あと一息、最後に残った子が優勝よ」 紅茶のカップを片手に、上機嫌の娘は芝居がかった調子で適当なことを言う。かの女の 定めたゴールは、三つの焼きまんじゅうを夜のお茶請けにすること。もちろんランナーに は知るすべもない。 「わからないよー! あついよー! まっしろだよー!」 「みょんみょんみょぉーん! おめめがみえないみょーん!」 高熱に晒された寒天の目玉はすっかり白く濁り、視界を失ってパニックに陥った二匹は 動かなくなったまりさの周囲をぐるぐると周回し続ける。それも長くは続かず、やがて底 も焼き上がって跳ねられなくなり、芯まで熱が通った二匹は、お口から湯気をもくもく吐 いてほぼ同時に仲良くゆっくりした。 「も゙……と……ゆっくり、し……」 「わ゙から゙、な゙……」 「ちぇん選手、みょん選手リタイア~。なんということでしょう。だれもゴールできない なんて、このような悲劇を誰が想像できたでしょうか。ではいただきます」 焦げ付いたまりさをフライ返しでホットプレートから剥がし、黒こげの底を切り取ると、 つぶあんから白い湯気が上がる。ゆっくりはおまんじゅうなので、野良でも洗って火を通 せば安全に食べられる。アツアツのおまんじゅうをはふはふと頬張り、コクのある爽やか な甘さに娘は舌鼓を打つ。ちぇんに縦に包丁を入れると、とろりとチョコレートクリーム が溢れ出した。たっぷりと苦痛と絶望を味わった深みのある甘さと苦み、そして外気に触 れてもなお火傷しそうな熱さは、極上の冬スイーツであった。 最後に残ったのはみょんであったが、娘はまだゆっくりみょんを一度も口にしたことが なかった。一体どんな中身なのだろうか。ホットプレートの熱気だけでなく頬を染め、愉 快な断末魔の表情のみょんを口に運んだ。焼き上がった皮をさくっと噛みきると、どろり と溢れ出た熱い粘液が娘の唇と指を汚す。 「……うぇ゙、練乳……」 透明な箱のみょんが悲しげに、ちーんぽ、と鳴いた気がした。 (続く
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※幻想郷はすでに外界(特に日本アルプスの近く)にさらされているとの設定でお読みください。 ※他の人の設定・パロディが多いです。そういうの嫌いな人注意。 「こんにちは。ゆっくりしていってください。」 その図書館の主、ゆっくりぱちゅりーが言った。 祖父いわく、今はゆっくり種と共生を始めて100年がたつという。 祖父は「あんな害獣と共生?駆逐の間違いじゃないのか?」とも言った。 さて、ゆっくり種は基本山中に住んでいる。 そのことについても祖父は「きっと人間を殺そうとしてんだよ」という。 祖父は、現役の農夫だったころゆっくりの駆逐を成功させたメンバーの一人であった。 幻想郷の人里にはゆっくりがいなくなった。 森にも川にもいない。ゆっくりは絶滅した。 そう思っているときに日本政府が「ゆっくりとの共生」を政策として打ち出したせいで祖父はキレてしまったのだ。 ちなみにゆっくりを1匹殺したせいで祖父は監獄生活を謳歌している。 「…そんな矛盾があったんだけど、そのことについての本はありませんか?」 私はゆっくりぱちゅりーに尋ねる。 「ああ、でしたらこの本がいいでしょう。差し上げますよ。手書きの原稿ですから読めないかもしれませんけど…」 彼女は主に人向けのゆっくりについての本を書くことで生計を立てている。 図書館には彼女の本で2棚埋まっている。3年くらいしか物書きはやってないらしいが、この量を書けるとは。 きっとその金がだぶついた部分を彼女以外の本の購入に当てているのだろう。献身精神がうらやましい。 …話がずれたが、その原稿は彼女の最新の本、「ゆっくりの歴史」の原稿だった。 「ありがとう。あとこの二冊借りていきますね。」 手早く手続きを済ませ、我が家に帰っていく。 「…さて、次の本は久しぶりに恋愛小説で…」 去り際に聞こえた彼女のハスキーな声で、彼女がどういう内容で書くかは大体想像できた。 せっかくもらったんだ。脳内の矛盾をただすために読むんじゃなくてゆっくりを理解するために「読破」するんだ! そう思って私は寝ころびながら丸い文字に目を通し始めた。 {~第一章 魔法の森のゆっくり~ 私は伝聞でしか知らないが、魔法の森はゆっくりのすみかにちょうど良かったらしい。 山の上で生まれ、山で育った私たちとその祖先には理解もできない話だが。 さて、代々私の家系に著書のネタを持ってきてくれたきめぇ丸(126)さんによると、 「森は強権者が独裁する地域だった」そうである。 彼女は新聞屋をやっていたので、このことは山のゆっくりにはすぐ伝わった。 この本の執筆に関して、きめぇ丸さんに当時の記事をいただいたので、ご厚意に甘えて載せさせていただく。} へぇ…まず祖父が駆逐したゆっくりと今いるゆっくりとは違うってことか。 あときめぇ丸さんは意外といい人だなあ。新聞の押し売りがなければ。 そう思い、次のページへと目を向ける。 {野蛮な森のゆっくり ※連載小説でないことを断っておく。 私きめぇ丸は、人里に新聞のネタを採集しに行った際に、魔法の森を通った時、森のゆっくりの虐殺による人民統制を目撃した。 以下がその写真である。 (筆者注:原典にはここに大量のゆっくりみょんを虐殺するゆっくりまりさの写真が貼ってあったのだが、全年齢向けの本であること、現在生きている上の二種類への冒とくとなることを考え白ぬきにしていることをご了承していただきたい。) 私はオフィスまで死にかけたゆっくりみょんを運び、事情を聞き出した。 彼女が言うには、 「巨大なまりさがみょんのコミュニティに襲いかかってきたれみりゃを追い払った」 「その際にリーダーが死んだのでそのまりさがリーダーになった」 「まりさは『ぜい』というものとして毎日食料を貢ぐことを全員に強制した」 「リーダーは絶対なので一生懸命働いた、貢がずに処刑されたものもいた」 みょんはここまでは普通だという。すでにおかしいと思うが。 言葉通り、さらにおかしいことが起きるのだが。 「ある月のない夜に、まりさとありすが逢引きをしていたら、次の日からリーダーまりさがありすをすべて処刑し始めた」 推測するにリーダーの息子だったのだろうが、それなら一家根絶でいいだろうに。 このみょんはその時の処刑役を任されたが、リーダーは高笑いしていたという。 「とんでもないものをリーダーにしてしまった」 「このままじゃあまりさ以外のみんなが死んじゃう」 「山には憎しみあわないゆっくりがいる」 それを知っていたみょんは夜に逃げ出し今に至っている。 (ちなみに写真のみょん種一斉処刑は逃げ出した1日後に始まった。 リーダーまりさの「1匹足りない」という言葉を盗み聞けたので間違いない) 怪奇ゴシップにも思えるかもしれないが、これは事実である。 これを読んでいる皆さんも、地上に買い出しに行った時には魔法の森には近づかないでほしい。 (原典:文文。新聞 分家 315号 (太陽暦で)1912年3月11日) 原稿と本の体裁上、上の一記事分しか載せられないが、この後に、れいむ種、ちぇん種、ゆかり種、さくや種と(難癖をつけられての)虐殺が続きこれでもともといたのはまりさ種とぱちゅりー種しかいなくなったという。 そして救出されたみょんの願いもあってきめぇ丸さんが一人でリーダーまりさを陥落させたらしい。ゆっくり史上最初の事件である。 (ただし人間からの虐殺は前に存在する。それらは地上のゆっくりが悪いので入れないことにする)} きめぇ丸さん本当にいい人。押し売りがなければ。 それと森のゆっくりと言われているやつらのあさましさがよくわかった。 祖父が殲滅したのはこいつらだろう。 ページを進めよう。 {次にあった事件は1952年の「青い石」事件である。 れいむ種の家族が人間の住み家にあがりこみ、放射性元素(ただし推測。私の学者仲間には有毒ガスというのもいる)でできた石を巣へと持ち込んだ。 ゆっくり唯一の臓器「あんこ」を放射線に侵され、居候のまりさが脱走して逃げた以外は巣で全滅し、そのまりさは「ゆっくりできない死臭」を振りまいているせいで投石による殺害が行われた。また好奇心の強いありす種が巣に入って死亡した。 その後巣は「ゆっくりできない場所」として成体まりさが封印し、近づかないようにさせたが、投石部隊と見張りは既に放射性物体になっていたので殺害され、ループが長く続いた。 森のゆっくり単体としてはこれで事件はなくなる。 ちなみにこの後1年後駆逐される。 さて次の章は水辺のゆっくり編とさせてもらおう。} なるほど。 危険物の危険の程度がわからないというのだろうか。 放射線特有の恐怖というか。 今日は眠いので続きは明日にしよう。 続く =========================================== ゆっくりの歴史を創作してもいいんじゃないかと思い。 「いじめスレ」と「愛でスレ」に同じ題材で 投稿しようとしたのが間違いだった。 もったいないので二つを混ぜて投棄場にうp。 青い石事件は「ゆっくりいじめ系149 ゆっくりと青い石_前」が元ネタです。 正直最初からまともなSSを書こうと思わんほうが良かったかも。 続き ===================================
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「ふふふふふ・・・ついに完成したぞ! ゆっくリミッター解除装置!」 解説しよう! ゆっくリミッターとは、ゆっくりの能力を押さえつけている餡子型セーフティシステムである。 あらゆる生物にリミッターが存在し、人間ならば本当に最大の力の2,3割しか使えないように制御されている。 そして、ゆっくりはリミッターによってその能力の99.7%を封じられており、それゆえに貧弱なのだ。 もし、ゆっくりの普及した現代社会でこのリミッターを外部からの簡単な刺激で外すことに成功すれば、それはもはや兵器である。 私はそれに成功したのだ! 幾多のゆっくりの犠牲の上に成り立ったさいこうのゆっくリミッター解除機。 世界の混乱と混沌の時代を夢に見ながら、私は最高傑作に起動を命じた。 程なくして、彼の秘密基地周辺のゆっくり達に変化が表れた。 目覚めてしまった餡子に秘められた可能性・・・彼女達はそれを意識することなく使い、周囲の人間どもを傷つけることだろう! さあ、お前達を抑圧し続けてきた人間どもに復讐してやるのだっ!! その頃、男の研究所のある町の各地でゆっくりに関連する事件が・・・ 「ゆゆっ~! おそらをとんでるみたい!」 このれいむは何の気なしに跳ねてみた瞬間、信じられないほどの跳躍力を発揮してなんと70mも飛び上がってしまった。 今まで体験したこともないほどの圧倒的な浮遊感。しばし初体験に酔いしれていたが・・・ 「ゆゆっ! ゆっくりおちるよ!?」 飛べば落ちる。羽ばたきでもしない限り地球上では当たり前のことである。 はるか下方の地面めがけてれいむはゆっくりしていない速さで落下する。 「ゆっくりおちないでね! ゆっくりしてね!?」 落下する。 「ゆっくりできないよ! ゆっくりしてよー!?」 落下する。 「ゆ゛っ・・・」 そして、飛び散った。 あるゆっくりみょんは前に勢い良く跳躍したところ、いつもの100倍以上もの距離を一気に進んだ。 いままでの自分では考えられないほどの疾走感、他のゆっくりどころか人間までもすいすい追い越して行く優越感。 顔に感じる風圧がかなり痛いものの、それを差し引いても余りある快感だった。 「ちんぽ~?」 ふと周りを見ていれば自分以外のゆっくりも一緒に凄い速さで疾走している。 速い速い!信じられないほど速い! 気がつけばみょんを先頭にして、20匹近い集団になっていた。 「「「「「ゆっくりしてるよ~!」」」」」 「ち゛っ・・・!?」 が、50mもの距離を浮いた状態で移動するため方向転換ができない。 そんな状況であるにも関わらず、突然目の前に一台のトラックが止まった。 激突する、潰れる。 「ゆっぎぢどまっでね~!?」 激突する、潰れる。 「ゆっくぢちたいよー!?」 激突する、潰れる。 「ゆっくりでぎないいいいい!?」 ほんの10秒足らずの間に20匹近い集団は自滅した。 あるゆっくりまりさは這いずって移動している際に加速し、摩擦で体の半分を失った。 あるゆっくりありすは勢い良く射カスタードした拍子に出しすぎて干からびた。 あるぱちゅりーは勢い良く振り返った直後に自分の髪が顔にめり込んだで死んでしまった。 あるれいむは子どもを出産する際に勢い良く子どもを飛ばしすぎて受け止めようとしたつがいのまりさともども殺してしまった。 あるれみりゃは頬を膨らませようとした際に勢いを付けすぎて頬が破裂した。 あるありすの夫婦はすりすりの摩擦で頬を失い、ぺにまむも摩擦で消滅してしまった。 事態を把握した男は、何も言わずに解除装置を止め、リミッターの再設定装置を起動させた。 男は、ゆっくりの強度の問題を完全に失念していたのだった。 男が再設定装置を起動する少し前、男の研究所近くのある虐待お兄さんの部屋にて。 「「ゆえーん! きょわいよー!」」 「やあ、僕は虐待(ry」 「「これで満足か、虐待厨?」」 「!?」 目の前で両親を嬲り殺されて、絶望で顔をゆがめていた2匹の赤ゆっくりに異常が起きた。 突然の態度の変化。しかも、これから虐待されると言うのにあまりにもふてぶてしい。 予想外の事態に虐待お兄さんはたじろいでしまった。 「こんなちっこいのでも予想外の態度を取られると怯むなんて、おおへたれへたれ」 「ゆっくり虐待していってね! せいぜい頑張って虐待していってね!」 「な、何なんだよ・・・お前らはっ!?」 赤ゆっくりの豹変に驚いた男は壁に張り付いて、問いただす。 が、2匹は不敵な笑みを浮かべて男を見つめるばかり。 しばし、そうやってにらめっこを続けていたが、沈黙に耐え切れなくなったお兄さんが赤ゆっくりを潰すべく動いた。 「くたばれ・・・!?」 「おお、遅い遅い」 「ゆっくりしていってね!」 が、かわされた。いとも簡単に、それも赤ゆっくりに。 お兄さんの表情は恐怖に染まり、怯えた目で2匹を見つめる。 相変わらず不敵な、そしてふてぶてしい笑みを浮かべている。 「な、なんなんだ! お前らぁっ!?」 「ゆへっへっへ・・・まりさ達は異次元世界“ガ・ヴァン”の思念体で名をゆっくりと言うんだよ!」 「れいむ達はこの世界を手中に収めに来たんだよ! ゆっくり理解してね!」 「わ、訳わかんねえよ・・・!?」 突然の常軌を逸した発言に困惑するお兄さん。 しかし、2匹は彼の様子を気にも留めずに話を続ける。 「まりさ達思念体は思念体のままだとこの世界に干渉できないから仮の肉体を作ったんだよ!」 「それがこの子達なんだよ! ゆっくり理解してね!」 「でも、肉体の操作に慣れていないし、強化も間に合ってないからからまりさ達が本当の力を発揮できるようになるのは7万年後なんだよ!」 「それまではゆっくり虐待させてあげるよ! ゆっくり感謝してね!」 「「さあ、嬲りなさい!」」 そう言うと2匹はふんぞり返ってどこか誇らしげな表情を浮かべる。 動く気配は無い。なら今の内に潰そう・・・お兄さんがそう考えた瞬間、2匹が突然巨大化し始めた。 徐々に、だが確実に、赤ゆっくりは大きくなっている。 常軌を逸した2匹の奇行を前に戦意を喪失したお兄さんは急いで部屋から逃げ出した。 数分後には男がリミッターを再設定したことで普段のゆっくりに戻り、お兄さんは無事赤ゆっくりを虐待できたとさ。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ ・・・・・・なんじゃこりゃ? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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ここはゆっくりと人間の共存する世界。 ゆっくりは人間の部下として日々戦っているのだった・・・ おや?どうやらまたここで争いが起こるようだ・・・ 俺のターン!ドロー! 俺はゆっくり霊夢を召喚! 「ゆっくりしていってね!」 さらに設置魔法「ゆっくりプレイス」を発動! このカードがフィールド上にある限り、自分の場にある「ゆっくり」と名のつくモンスターの攻撃力と守備力は500ポイントアップ! カードを2枚伏せてターンエンド! 僕のターン!ドロー! 僕はゆっくり魔理沙を召喚! 「そんな装備で大丈夫ダゼ!」 さらにゆっくり魔理沙を生贄にする! そしてゆっくりれみりゃを特殊召喚する! 「うー!れみぃはれみぃなんだどー!」 このカードは自分フィールドに「ゆっくり」と名のつくモンスターがいる場合、そのモンスターをリリースして召喚出来る! 「れみりゃだぜー!ゆっくりできないぜー!」 「うー!あまあまだどー!」 「ゆぎゃあああ!はなすんだぜーー!」 「うー!いただきますだどー!」 「ゆああああああああああああ!??!」 「もっと」 「ゆ・・っぐ・り」 「じだ・がっ・・」 バクリ 「うー!ごちそうさまなんだどー!」 さらにこのカードは特殊召喚されたターン、相手の「ゆっくり」と名のつくモンスターを無条件で破壊出来る! 「うー!美味しそうなんだどー!」 「れみりゃだー!ゆっくりできないー!」 「れいみゅを食べても美味しくないよー!」 「うー!いただきますだどー!」 「ゆぎゃあああああああああああ!」 かかったな! トラップ発動!「ただならぬ爆発」 このカードはモンスターが破壊されたとき、相手のモンスターを破壊する! 「うー?」 プクーーーー 「うーーーー!!ぽんぽんしゃんいたいどーーー!!」 プクーーーー 「うーーーーー!!!ぽんぽんしゃんばくはつするどーーーー!!!」 ボン! さらに相手に500ライフポイントダメージを与える! プレイヤー2残りライフ 3500 ! チッ・・仕方ない・・ カードを1枚伏せてターンエンド! 俺のターン!ドロー! 俺はゆっくりパチュリーを召喚! 「むきゅ!」 さらに魔法カード「死者蘇生」発動! 墓地のゆっくり霊夢を特殊召喚! 「ゆっくりしていってね!」 そしてゆっくりパチュリーとゆっくり霊夢でシンクロ召喚! 俺はゆっくりチルノをシンクロ召喚! 「さいきょー!」 さらにゆっくりチルノの効果で、シンクロ召喚に使ったモンスターを全て守備表示で召喚! 「むきゅ!」 「ゆっくりしていってね!」 直接攻撃! 「あたいーーー!」 うわーーーー! プレイヤー2 残りライフ 2000 ターンエンド! 僕のターン!ドロー! ん? いいカードが来たぞ! 俺はゆっくりアリスを召喚! 「とかいはー」 ゆっくりアリスの効果発動! 相手の「ゆっくり」と名のつくモンスターを 全て破壊する! 何だと! 「んっほおおおおおおおお!」 「れいぱーだー!ゆっくりできないよー!!」 「むっきゅーーーーーーーーーー!」 「んっほおおおおおおおおおお!!!」 「すっきりーー!」 「もっとゆっくりしたかった・・・」 「むっきゅーーー!?えれえれえれ・・」 「んっほおおおおおおお!」 「むっきゅーーーーー!」 「んっほおおおおおお」 「すっきりーーー!」 「むきゅぅぅぅぅ・・」 ゆっくりチルノの効果発動! 1ターンに一度、自分へのモンスター効果を無効化する! そして相手は次の相手のターンまで攻撃できない! 「さいきょーーー!!」 「んっほお」 カチン 「ん・っほ・・お・」 ゆっくりもこうの効果発動!自分のモンスターの効果が無効になったとき、自らを召喚する! 「もっこーーー!」 そして相手のモンスターの効果を無効にし破壊する! 「もっこーーー!」 「さいきょー!?」 「もっこーーーーーー!!」 「さ・・い・・きょ・・・ー」 ゆっくりもこうとアリスで攻撃! 「もっこーーー!」 「んほーーーーーー!」 ぐわあああああああ! プレイヤー1 残りライフ 2000 俺のターン!ドロー! 俺は墓地にあるカードを全てゲームから除外し、 ゆっくりみょんを召喚! 「みょーーーん!」 このカードは魔法、トラップカードの効果では破壊されない! 何ぃ! さらに魔法カード「ブラックホールを」を発動! フィールド場のカードを全て破壊する! 「もっこーーーーーー!?」 「んっほおおおお!??」 ゆっくりみょんは魔法の効果では破壊されない! さらに魔法、トラップカードの効果を受けた際、 このカードは2回攻撃出来る! 何だと! ゆっくりみょんの攻撃力は1000!二回攻撃で2000ポイントダメージだ! くっ・・ くらえ!ゆっくりみょんで攻撃! 「みょーーーーん!はくろーけんのさびにしてやるみょん!」 うわああああああ! プレイヤー2 残りライフ 0 プレイヤー1 WIN よっしゃーーー! あーあ、負けちゃったけどいい勝負だったよ 「やれやれ・・この戦いの目的はゆっくりの虐待にあったのだから勝ちも負けもないだろう・・ こんな無意味な戦いを続ける人間とは・・」 「おお、あわれあわれ」 続く・・・かも? 拙い文になりましたがまあ始めて書いたものなんでつまんないよと思う人もいるかもしれませんが、これからも精進し続けていきますのでどうか応援をよろしくお願いします! by No.13
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抜けるような秋晴れの朝だった。 人里の外れにある、広めの平地。遮蔽物の少ない野原。 そこに突如湧きあがるゆっくりの大群。それらの目はおそろしく真剣で。 「「「うらー!!!」」」 まさしく兵士のそれであった。 ススメススメ、目指すは豊の大地。恵みに満ちた新しい領土。 荒れ果て(ゆっくり達が食い荒らしたから)、恵みに乏しく(ゆっくり達が(ry、冷たい風が吹き荒れる(ゆっくり達が木の根っこまで食い荒らしたから) 死んだ大地(下手人、ゆっくり達)を捨てて、豊穣の大地はもう目の前だ。 「ゆっくりすすめ!」 団体を指揮するのは1体のゆっくりまりさ。それの指揮に従ってゆっくり達は新天地を目指す。 あともう少しというところまで来た。ゆっくりれいむは傍らのゆっくりまりさにウキウキと話しかける。 「もうちょっとでゆっくりできるね!」 しかし、すぐ隣にいるはずのまりさからの返事はない。あれ、と思って振り返ると、まりさが尻餅(?)をついているのが見えた。 バカだなあ、と呆れつつまりさの所まで戻るが、どうも様子がおかしい。 ゆっくりまりさの表情が動かない。デフォルトの半笑いの状態でひっくり返っている。 よく見ると顔の中心にポツリと穴が開いている。そして、顔の反対側には大穴があいており、そこからはアンコがジクジクと漏れていた。 これは……弾がまりさを殺した! 「てきしゅー!」 途端に群れ全体に緊張が走る。ピョコピョコ気楽に跳ねていたゆっくり達は姿勢を低くし(ほぼ球体のゆっくりではあるが)、 匍匐前進に切り替える(ほぼ(ry。 耳を澄ませば、自分のすぐ横を風切り音を立てて弾が飛んでいるのがわかる。なんてこった、誘い込まれたか。 時折運の悪いゆっくりが弾に当たってアンコを飛び散らせながら絶命するが、群れ全体としては目標にわずかずつではあるが近づきつつあった。 そんな中、数体で固まって動いていたゆっくりの集団が宙に舞った。地雷を踏んだか。 まず1体のゆっくりれいむが悲鳴を上げる間もなく絶命する。 じめんにたたき付けられた残りのゆっくり達の中にも無事なゆっくりはいない。 「め゛があ゛い゛た゛い゛よ゛ーぉぉぉぉっぉお゛」 爆発で目を潰されたゆっくりがパニックを起こし、傍らのゆっくりを突き飛ばす。 直後にその目が潰れたゆっくりは蜂の巣にされた。 「ぎゃ」 まず1発。ゆっくりの動きが止まる。 「や゛め゛て゛え゛え」 2発、3発。弾が来た方向の反対側に逃げようとする。 潰れた目からアンコをこぼしながら、地面を必死に這う。 「あ……ああん」 4発目で力尽き、後は饅頭の解体作業に移行した。 時折うめき声を上げるが、1発当たるごとに原型は失われ、10発あたる頃には肉の壁にも使えない代物が出来上がった。 一方、突き飛ばされたゆっくりは体の左半分が失われており、既に意識はない。 転がっていった先で別のゆっくりと睨めっこ。デスマスクVSゆっくりれいむ。 「ひゃああああああああああ!!!」 恐慌に陥ったれいむが逃げ出す。 だが、指揮官のゆっくりまりさが行く手を遮る。 「ゆー!ゆー! どいてよ!」 「ゆっくりしね!!!」 どんという音とともに逃げようとしたゆっくりれいむが粉々になる。 ゆっくりまりさ必殺の尻アタックである。れいむの破片が、行進中の(先発隊が匍匐前進に切り替えているのに)ゆっくり達に飛び散る。 ピタリと動きを止めるゆっくり達。指揮官まりさは当然不平を漏らす。 「はいぼくしゅぎしゃはしゅくせいだー! はやくすすめ! ゆっくりしね!」 お前意味分かってるんか? だが、動きを止めたゆっくり達は声に応じない。 全てうつむいたまま何やらぶつぶつとつぶやいている。 「「なんで…」」 「ゆ?」 「「な゛ん゛で゛こ゛ん゛な゛こ゛と゛す゛る゛のおおおお゛おおおおおおおお!!!!」」 一生懸命新しいすみかを手に入れようと、ゆっくり頑張っていたのに、なんで仲間を殺すんだ。 なんで、なんでなんで。壊れた機械みたいに繰り返すゆっくり達が、指揮官まりさにかじりつく。 「いたいよー! やめギョ」 顎が食いちぎられた。さらに1体のゆっくりれいむが指揮官まりさにのしかかる。 ブルブルと痙攣を始めるれいむ。交尾の始まりだ。 なんでと叫ぶのは、今度は指揮官まりさの番だ。なんだってこんな時に。 「りゃめ゛てどおおお! なんでこんなごどずるのほおおおお!!!」 うまくしゃべれない口で必死に叫ぶ指揮官まりさ。だが、交尾は止まらない。 「らめえええ! こしがとまらないおおおおお!!!」 れいむは既に、まりさを襲った理由など頭にないようだ。発情した赤くてトロンとした表情のまま、ピストン運動を続ける。 共食いに遭いながら強姦される指揮官まりさは白目をむき、口から泡を吹きながられいむの動きに合わせて揺れる。 「あ、あああ、あああん!! いっちゃビシャッ! 交尾が最高潮に達し、れいむが果てるその瞬間、れいむの後頭部に弾が命中する。 弾は脳天をかすめるように当たり、ゆっくりれいむの時間は絶頂の瞬間で停止する。 悶絶する指揮官まりさの上で硬直する、恍惚の表情のれいむの死体。 時を同じくして、落ち着きを取り戻した他のゆっくり達が指揮官まりさから伸び始めた茎に気づく。 「あかちゃん?」 「あかちゃんだ! ゆっくりできるよ!!!」 見る間に大きくなる、茎の赤ちゃんゆっくり。それらが目を開く。 「ゆ?」 「おめめをひらいたよ! こんにちは! あかちゃん!」 ちなみに2体の死体はそのままである。 ついさっきまでの惨状の名残を囲んで、喜びに沸くゆっくり達。 「ままー?」 「ままたちだよ! はやくゆっくりしようね!!!」 砲撃、着弾。 その頃、最前線の集団は敵が掘った塹壕にたどり着いていた。 命拾いした、とばかりに塹壕に飛び込んでいく。飛び込んだ勢いで潰れるゆっくり、少数発生。 ふーふーと呼吸を整えるのは1対のゆっくりまりさとゆっくりアリス。 「けがはない? まりさ」 「だいじょうぶだよ! げんきだよ!」 よかったー、とアリス。そんなアリスにまりさが少々照れた様子で声を掛ける。 「このたたかいがおわったら、アリスとかぞくをつくりたいんだ!」 「ほんとう!? ……べ、べつにうれしくなんかないんだからね!!!」 直後に砲弾が直撃。山なりに飛んできたものがアリスを粉々にする。 巻き上げられた土と一緒にまりさに降る、アリスの残骸。 一瞬呆然としたまりさが、憤然と塹壕を飛び出す。 「よくもアリスを!!!」 だが、塹壕を出かかった所で塹壕に引き戻される。 まりさを引き戻したのは、アリスと仲が良かったゆっくり上海と蓬莱。 「ゆー! なにするの!」 「ホライホーライ!」「シャンハーイ!」 まりさを怒鳴りつける2体の様子を、まりさはこう解釈する。 「おちつかないとあぶないもんね! ありがとう!」 だが、上海と蓬莱が振り上げたのは、ギラリと鋭く光るカミソリ。 ……の、刃を持つ安全カミソリ。 「ホーラーイ! (よくもアリスにいらない死亡フラグを立てたな!)」 「シャーンハーイ! (生かしておくべきか、この泥棒猫!)」 上海と蓬莱がまりさをカミソリで殴り始める。 2体は小柄な種であるため、殴られても大して痛くはないのだが、時々カミソリの刃がまりさの皮を削いでいく。 「なんでこんなことするの! ゆっくりできないよ!!」 それでもさほどダメージはないので、まりさは冷静さを失わないでいられた。 冷静に抗議を続けたことがそのまりさの命を奪う。さっさと体格に任せて上海と蓬莱を黙らせれば良かったのだ。 よく開くまりさの口に安全カミソリの頭が突っ込まれる。 「ふぐ!?」 そして掲げられるまりさ。魔女を断罪する十字架のように、カミソリは天高く持ち上げられる。 まりさは磔にされた罪人であると同時に、動かない的であった。 敵陣まで大分近づいていたため、弾の命中率は大分高い。 容赦なくまりさを殺していく弾。 口がふさがっているまりさは「なんで」と目で問いかけるだけ。涙と涎で上海と蓬莱を濡らしながら絶命した。 「シャンハーイ」 満足げにため息を吐いた2体のゆっくりは、何気なく、まったく不用心に塹壕を飛び出す。 当然、10秒と持たずにバラバラになる。だが2体は穏やかな表情で逝った。あの世で大好きなアリスとゆっくりできる、とでもいいたげに。 だが残されたゆっくり達はそんなこと知ったことではない。3体も無駄に死んだ、このままでは自分達もゆっくりできなくなる。 ではどうしよう。本人達が気づかない間にだいぶ混乱していたゆっくり達は、各々勝手にゆっくりし始める。 眠り始める個体。眠ってる個体に交尾を試みる個体。その個体を食べ始める個体。無意味に飛び跳ねて蜂の巣になる個体。 塹壕に時折飛び込んでくる砲弾で吹き飛ぶ仲間達には目もくれない。 硬直する戦況を打開すべく、最後方にゆっくりパチュリー達とそれらが作った武器がお目見えする。 でかいパチンコである。玉入れの方ではない、スリングショットの方だ。 装填された弾はゆっくりみょん。頭に槍のつもりだろうか、木の枝をくくりつけている。 これなら敵陣に直接攻撃が可能である。 「おおおおおちつこうよ、やめてー」 やめてくれと懇願するみょん。だがパチェの耳には届かない。彼女(?)の灰色の白あんがはじき出す答えはただ一つ。 ゆっくりみょんは半分霊体だから軽い。遠くまで届きそうだ。 みょーんと発射される第一波。だが、ゴムの引きが甘く、発射されたみょんは眼前のパチェに突き刺さる。 「むきゅーん」 「ちちちっちんっぽー!」 スコンと気の抜ける音を立てて枝がパチェに突き刺さり、急所に当たった訳でもないのに昇天するパチェ。 やっちまったと震えるみょん。そのみょんを他のゆっくり達がもう一度パチンコに装填する。 同じ失敗を何度か繰り返した後、ようやく最前線にみょんが飛来する。 そう、最前線に。最前線の塹壕の中に。 塹壕の中でゆっくり子育てを始めていたゆっくりは串刺しになり、弾に使われたみょんはえらいことになったと泣き出す。 「むきゅむきゅーん、こうりょくしゃかくにん、つづけー! ゲッホゴッホ!」 興奮のしすぎで発作を起こしたパチェが吐血ならぬ吐餡をして気絶する。 次から次へと塹壕に飛来するみょん。終いには衝撃で塹壕の壁が崩れ始める。 「ゆー!? ゆー!?」 「わからないよね! ゆっくりしたいよね!」 「おか゛あ゛ああさ゛ああ゛んん゛……」 生き埋めになるゆっくり達。 どうも様子がおかしいと後方が気づいたのは、みょんを全部発射した後だった。 戦局打開の第ニ策目は戦車の投入である。 ゆっくりさくやに緑色をした怪獣の着ぐるみのような装甲【ぱーふぇくとめいど】を装備させたゆっくり戦車。 主砲には0.1口径20mmナイフ砲【さつじんどーる】、さらに対ゆっくり散弾砲【えたーなるみーく】を採用した、 ゆっくりさくや-III式戦車、通称『さくやさん』である。 ノソノソと登場したさくやさんは敵弾をものともせず前進を開始する。当然、下敷きになった味方もものともしない。 自分の下で断末魔の悲鳴は聞こえるが、さくやさんは急には止まれない。 ぶちまけられた餡子が邪魔だが、さくやさんはこの程度では止まらない。 「おーるはいる、おぜうさまー!」 「「「おーるはいる、おぜうさまー!!!」」」 さらに航空戦力も投入される。 ゆっくりれみりゃの大群が、高々度からの爆撃を開始する。爆撃範囲は味方最後方から中盤にかけて。 「はやくやめグシャ 「むギュー 爆撃成功、爆撃成功。岩石投下による被害は甚大。味方勢力のさらなる減少を確認……あれ? そもそもの作戦内容を思い出せないれみりゃは、頭から?マークを生やしたまま敵陣上空に到達する。 途端に、対空散弾による迎撃が開始される。翼にダメージを負い、1体また1体と撃墜され、地面と激突するれみりゃ。 だが、運の良いれみりゃ、いち早く逃げ始めたれみりゃが他のゆっくりの上に軟着陸する。下で悲鳴が聞こえたが、気にしない。 餡子で滑って転んだれみりゃが泣き始める。 「びええええ! さ゛く゛やああぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!!」 「おぜうさま! おぜうさま!」 泣き声を聞きつけたさくやさんがノソノソと駆けつける。だが言ったはずだ、さくやさんは急には止まれない。 ぶちっ。 足の先から順に、さくやさんに挽き潰されていくれみりゃ。 「ぎゃああああああ!!! いだいよー! やめてさ゛くやあ゛あ゛あああ゛あああ!!!」 飛び散る肉餡。れみりゃは必死にさくやさんから逃げようとするが、下敷きになった胴体が邪魔で全然動けない。 手がむなしく地面を引っ掻く。 「ああ、おぜうさま! ああ、おぜうさま!」 ノソノソとミンチが出来上がっていく。胴体が潰され切る頃にはれみりゃには悲鳴を上げる余力もなく、 ただ、ぜーはーと荒い息をするしか無かった。そして、頭部も下敷きになる。 「さ……ぐ……や……ぁぁぁ」 ゴリ。 「お゛ぜう゛さ゛ま゛あ゛あああ゛ああ!!! なぜか「止まらなかった」さくやさんが慟哭を上げる。上げて、上げて、上げながら【えたーなるみーく】の散弾をばらまきj始める。 混迷極める戦局を打開する最終手段として、空挺戦車ちぇん式、通称『ちぇんしゃ』の投入が決定した。 輸送はゆっくりフラン4体で1体のちぇんしゃを運ぶ形式になる。 勿論、落下傘などない。 「わかるよねー? むちゃだよねー!?」 「「「「ゆっくりおちろ!!!」」」」 ちぇんしゃの残骸と巻き込まれたゆっくりの死体だけが量産されていく。 えらいめにあった、なんてこった。 その日ののうかりんは間違いなく厄日だった。 いつもどおり畑にきた。収穫間際の作物が野良ゆっくりに荒らされないように柵の点検をしようと思っていた。 そんなのうかりんが目にしたのは、雲霞のごとき野良ゆっくりの大群。 追い払おうと足下の土を掴んで思いっきり投げつけたが、まるで怯まない。 ちなみに、のうかりんは名称の元となった風見幽香に比類する膂力を持っていることを併記しておく。 怯まないどころか、畑の脇にある用水路の中にまで入り込まれた。 驚いて飛び出すかと思って石を投げ込んでみたが、あまり効果はなかった。 それどころか、なんか道具のようなものを持ち出したりもし始めた。 厄日って騒ぎではない。天災だ、これは。 「ああ、ゆっくりれみりゃまできたず! どうすっか!」 とりあえず土を投げてみる。おお、落とせる、落とせる。 しかしなんて数だ。休耕中の畑がゆっくりの残骸で一杯になっているではないか。 ……肥料になるかな。 上空から惨劇の様子を眺める人影2つ。 「……何がしたかったんですか? パチュリー様」 「ゆっくりの大量錬成法の実施検討と、……ゆっくりの統制可能性の検討」 「失敗、ですよね?」 「……大量錬成法の実施検討は成功。……ゆっくりがある程度道具を使えることも分かった」 「はあ、そうなんですか。ところで、その大量錬成法の名前ってあるんですか?」 「……ゆ、……。……ゆっくりコンフリクト」
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俺設定大量にあり 虐待されないゆっくりが出てきます ゆっくり通常種の中でもゆっくりみょんの立ち位置は特殊だ。 一説には通常種では最強といわれているが、それほど繁栄していないし、里における地位も低いようである。 捕食種が攻めてきた時に、囮として使われることがある。みょんを捕食種にぶつけて、その間に他のゆっくりは逃げるという寸法だ。 普段は他のゆっくりのために餌を集めて回っているようである。みょんは餌集めが得意なのだ。 どういった草や虫が食べられ、どのようにすればおいしく食べられるか、 持ちのいい食糧はなにか、それらが得られる場所はどこかをみょんは本能的に知っているのだ。 他のゆっくりが名前通りゆっくりしている間も、みょんは忙しく働いている。 みょんがゆっくりの里で地位が低い理由はいくつかあるが、最たるものは単純にゆっくりしていないからだろう。 例のあの鳴き声も、「ゆっくりに相応しくないからちんぽとでも言ってろ」といった理由で、 そう言わされているうちに子にも受け継がれていき、ちんぽとしか鳴かないようになったのかと推測される。 教えれば他の言葉も喋ることが確認されている。生まれたときから普通に喋るみょんもいるようであるが、 そういった個体でも他種の前ではちんぽとしか鳴かないだろう。 また、もうひとつ挙げられる理由としては、ゆっくりゆゆことの特異な関係が挙げられる。 ゆゆこはすさまじい食欲を持つ捕食種としてゆっくりにとって最大の恐怖だが、 みょんとゆかりんだけは食べないことがわかっている。ゆかりんはその強烈な匂いゆえかと思われるが、 みょんを食べない理由に関してはまったくわかっていない。 両者は共生していることもある。 どのような協定が成り立っているのかは不明だが、みょんはゆゆこに付き従い、ゆゆこもみょんを追い払うことはない。 この性質ゆえに、ゆっくりはみょんをゆゆこのスパイではないかと思うことがある。 里の外からやってきた見かけないみょんは、スパイ疑惑をかけられて殺されてしまうという。 とはいえ、普通のみょんがいきなり殺されてしまうことは少ない。使い道があるからだ。 普通のみょんは。 稀にだが、眼の赤いみょんが生まれることがある。 この赤い眼のみょんはゆっくりにとって極めて不吉な忌み子であり、放置しておけば捕食種や、なんらかの災厄を招き寄せるといわれている。 赤い眼のみょんは大抵生まれてすぐに殺されてしまう。 そのゆっくりの里は冬越しの準備を終えていた。 各家に食糧はたっぷり備蓄してあり、飢え死にする心配はなさそうだった。 指導者各のぱちゅりーを筆頭に、みんなでゆっくりも惜しんでがんばってきた結果だ。 「今年の冬はゆっくりできるね!」「春になったらたくさんゆっくりしようね!」 だが、里始まって以来、前代未聞の異変がおきていた。 ある日、どこからともなく不吉とされている赤い眼のみょんが現れたのだ。それも七匹も! ゆっくりたちは赤い眼のみょんの一団を遠巻きにして見ている。 みょんが少しでも近づいてこようものなら、限界まで頬を膨らませて威嚇する。 「ちーんぽ!」「ちんぽちーんぽ!」「ぺにっ!」「ちんぽっぽ!」 みょんたちはしきりにちんぽちんぽ叫んでいる。 なんといってるかはゆっくりたちにもわからない。この里にはみょんはいないし、いても通訳には使えない。 「なんなの、このみょんたち……」 「たまにしかうまれないあかいめのみょんがななひきもでてくるなんて……」 「せっかくゆっくりできるとおもったのに、なにかこわいことがおきるの!?」 一匹だったらすぐさま叩き潰して、“なかったことに”するのだろうが、相手は七匹もいる。手を出しかねた。 ゆっくりたちの間に次第に恐怖が高まっていった。 「ゆゆ! もしかするとだぜ! ゆゆこのむれがちかくにきているのかもだぜ!」 一匹のまりさが思いつきをそのまま口にすると、それはすぐさま里中に伝染した。 「ゆ、ゆゆこのむれぇ!?」 「そうだよ! あかいめのみょんがたくさんいるんだから、ゆゆこもたくさんいるんだよ!」 「ゆー! ゆゆこのむれがきたらみんなたべられてゆっくりできなくなるよぉぉぉぉぉ!!」 “珍しい赤い目のみょんがたくさんいるなら、普通群れることのないゆゆこもたくさんいるに違いない。” ──ゆっくり流の考え方ではもっともな結論に思えた。 一匹のゆゆこでも大きな被害が出るが、それが群れているとなると全滅もありうる。 仮にゆゆこも七匹いるとするなら生き残る望みはない。 「ちーんぽ!」「ちーーーんぽ!」「マラー!」 みょんはぴょんぴょん跳ねながら、ますます激しく連呼している。 そのゆっくりしていない様はますます不吉だ。 もしかすると、この里はいただいた、おまえたちは滅びるのだと宣告しているのかもしれない。 「そうだ、ぱちゅりーになんとかしてもらおうよ!」 「ぱちゅりー! わたしたちどぼずればいいのぉぉぉぉ!?」 「ぱちゅりーたすけてぇ!」 「ぱちゅりー! きみのいけんをきこうッ!」 ゆっくりたちは知恵袋のぱちゅりーに打開策を求めた。 このぱちゅりーのおかげでなんどか窮地を抜け出したことがあるのだ。 「むぎゅう……みんなゆっくりきいてね。いますぐこのさとをすててにげるのよ!」 ゆっくりたちの間にざわめきがおきた。 「このゆっくりプレイスをすてちゃうの!?」 「どどどどうやってふゆごしするのぉ!?」 「たべものはどうするの!?」 ぱちゅりーは先を続ける。 「たべものはもてるだけもっていって、あとはのこしていくしかないわ。 ゆゆこのあしどめになるかもしれないし。 とにかくゆっくりしないでいそいでしゅっぱつするのよ! もしゆゆこたちがさとをほういするつもりなら、 ゆっくりしてるとまにあわないわ!」 ゆゆこの包囲網と聞いて、ゆっくりたちの恐怖は頂点に達した。 四方八方からあの大柄なゆゆこがずしんずしんと迫ってくる様が目に浮かんだ。 ゆっくりたちは我先にと食糧貯蔵庫に駆けていき、頬張れるだけの餌を頬張った。 この騒ぎで少なからぬゆっくりが踏まれたり突き飛ばされたりして怪我を負い、 中には死んでしまったものもいたが、省みられることはなかった。 親ゆっくりだけでなく赤ゆっくりも食糧運びをやらされた。 「みゃみゃー! おみょいよー!」 「ゆっきゅちしちゃいよー!」 「どうちておうちをすちぇるにょー?」 「だまってゆっくりはこんでね! たべものをのみこんだらおいてくからね! たからものもぜんぶおいてくのよ!」 一方、あまりに駄々を捏ねた赤ゆっくりが間引かれる光景が各所で見られた。 「ゆぎゅうぅぅ! みゃみゃ……にゃんで……」 「ごめんね! ちびちゃんごめんね! てんごくでゆっくりしていってね!」 一匹のために遅れるわけにはいかなかった。里のゆっくりたちは準備が出来次第、待ったなしで出発するのだ。 ゆゆこに食われるよりはましだろうと、親ゆっくりたちは心を鬼にして、連れて行けない分の赤ゆっくりを一思いに潰した。 「しゅっぱつできないゆっくりや、あしのおそいゆっくりはざんねんだけどしんでもらうからね! あしでまといをつれていくよゆうはないからね!」 ぱちゅりーの言葉によって、病気や怪我のゆっくりたちが殺され始めた。 「やめてぇぇぇぇ!! れいむはあるけるよぉぉぉ!! ころさないでぇぇぇ!!」 「ちびちゃんあるいて! あるくのよ! あるかないところされちゃうでしょぉぉぉぉぉ!!!」 「やべ! やべぇ! やべでっで! どぼじでばりざまで、ゆべぇ!」 身体能力に劣るとみなされた個体も殺されていった。まったく関係ない普通のゆっくりも巻き込まれたようだが背に腹は変えられない。 ゆっくりたちはぱちゅりーを信じていた。ぱちゅりーは今までも里を助けてくれたし、今この状況にあっても比較的冷静に見えた。 ……実際にはぱちゅりーは里の誰よりも恐怖していた。 ぱちゅりーは知恵はあるが体が弱い。 ゆゆこに襲撃されたとなれば逃げ切れずに真っ先に食われてしまうだろう。ぱちゅりーが生き残るには一刻も早く距離を離すしかないのだ。 ゆっくりからは冷静そうに見えたが、実のところ正常な判断が下せる精神状態とは言いがたかった。 “足手まとい”とみなされたゆっくりたちがあらかた殺されると、ゆっくりたちは強行軍を開始した。 みょんはそのゆっくりたちの様を呆然と眺めていた。 みょんに手を出すものはいなかった。赤い眼のみょんに触ると不吉が伝染するような気がしたし、そんな暇もない。 ただ恨みがましく睨み付けるだけだ。 「むぎゅ、みょんたちがきたのとははんたいのほうがくへいくのよ! みんなゆっくりしゅっぱつしてね!」 ぱちゅりーは数匹のゆっくりの背負う輿のようなものの上から号令をかけた。 ぱちゅりーによって方角は定められたが、目的地は決まっていない。 あてなどどこにもない。食料もわずかしかない。 暖かくて安全なおうちも、宝物も全部捨ててしまった。一連の騒ぎのせいで仲間や子供も少なくない数が死んでしまった。 たとえ逃げられたとして、どこに里を作ればいいのか? 今から食糧を集めて冬に間に合うのだろうか? 冬が間近に迫った森に、流浪のゆっくりたちの悲鳴と嗚咽が響き渡った。 赤い眼のみょんでも中には生き残るものがいる。 親が殺すのを躊躇ったためだろう。密かに育てられたのか、どこかに捨てられたのか。 そういったみょんたちは他のゆっくりたちとは交わらずに、一匹でひっそりと暮らす。 この七匹のみょんたちはそういった生き残りたちが集まったものだった。 たしかに滅多にない偶然であった。 みょんたちは真に理解しあえる仲間を得て、とてもゆっくり暮らしていた。 赤い眼として生まれたみょんにとって、これほどの幸運はそうないだろう。 だが、それでもみょんたちは寂しかった。 もっとたくさんの仲間が欲しかった。 いろんなゆっくりたちといっぱいゆっくりしたかった。 食糧を集めて「これめっちゃうめぇ!」と言ってもらいたかった。 あるとき、みょんたちは意を決した。ゆっくりの里に行こう、と。 里に行って仲間に入れてもらおう。 追い払われるかもしれない。殺されるかもしれない。 それでも仲間がほしかった。たとえ奴隷のようにこき使われようとも、囮にされようとも、 みょんは仲間と一緒にいたかったのだ。 ゆっくりたちは去ってしまった。 みょんたちは絶望した。なんであんなに慌てて去っていったのかはわからないが、とても嫌われているということは間違いない。 殺す価値すらないのというのか? だがもしかすると、後でゆっくりたちが帰ってきてくれるかもしれない。 みょんたちはこの里を守ることにした。きれいな状態に保っておけば帰ってきたとき見直してくれるかもしれない。 食糧はたっぷりあったが、できるだけ手をつけないことにした。 食べたならば、食べた分だけ補充するようにした。 結局、冬になってもゆっくりたちは帰ってこなかったので、みょんたちはそこで冬を越すことにした。 春になったら、また別の里に行って仲間にしてもらおう。さもなければ潔く殺されよう。 七匹の赤い眼のみょんたちは互いにそう誓い合った。 このSSに感想を付ける
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チラシの裏 ゆっくりしていってね!!! _▲_ | | ξ( ゚ヮ゚) (゚ヮ゚ ))) 最新ニュース あの「ゆっくりしていってね!!!」がぬいぐるみに 好評発売中! ゆっくり買っていってね!! キャラクター紹介 通常種 ゆっくりれいむ ゆっくりまりさ ゆっくりありす ゆっくりぱちゅりー ゆっくりみょん ゆっくりちぇん ゆっくりらん(旧ゆっくりてんこー) ゆっくりめーりん ゆっくりさくや ゆっくりにとり ゆっくりさなえ ゆっくりゆゆこ 捕食種 ゆっくりれみりゃ ゆっくりふらん きめぇ丸(きめら丸含む) ゆっくりゆうか のうかりん ゆっくりに関わる人たち 博麗 霊夢 霧雨 魔理沙 十六夜 咲夜 アリス・マーガトロイド 東風谷 早苗 ゆっくりになってしまった可哀想な人々 ゆっくりうさどん ゆっくりかんちょう ゆっくりこぶいち ゆっくりこん ゆっくりきゅうり ゆっくりざん ゆっくりしお ゆっくりしょうた ゆっくりじろー ゆっくりずた ゆっくりせりぽ ゆっくりたかせと ゆっくりたっくん ゆっくりたまちん ゆっくりとぅるー ゆっくりどどんぱ ゆっくりとれいん ゆっくりなかなか ゆっくりなつひこ ゆっくりはんぞる ゆっくりぴょん ゆっくりふっど ゆっくりふるる ゆっくりぺー ゆっくりべにー ゆっくりまっつん ゆっくりみつお ゆっくりみっちょ ゆっくりみよし ゆっくりもかめし ゆっくりやまい ゆっくりりんめい ゆっくりテンプレート autolink
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剣客みょん 初書きです。 オリジナル設定、考察があります。 ドスが戦術を使います。 虐待分は薄めです。 みょんは虐待されません。 みょんはいいみょんです。 以上の注意書きを読んで、「いいゆっくりは死んだゆっくりだけだぜーフゥーハハー」 と思った方はどうか回れ右をして下さい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 朧月の美しい夜の事。魔法の森で空気を切る音が響いていた。 「はっ!とうっ!」 素振りをする一つの影。一見すると白玉楼の庭師にも見えるが その実は一人のみょんであった。 一人、と称したのはこのみょんが体付きであったからだ。 大抵の体付きゆっくりはその外見に反比例して様々な能力が低下する。 れみりぁは頭が悪くなった上に飛べなくなり、ぱちゅりーも幼児化するという。 しかしみょんの場合は違った。元が「ちーんぽっ!」しか喋れないという めーりんの「JAOOOON!」が少しましになったようなゆっくりの中でもあまり 位の高い方ではないみょんは、体付きになると森に落ちている木の枝などで 武装するようになり、攻撃力が大幅に上昇するのだ。 自然界でなかなか体付きみょんが見られないのはゆっくり特有の自滅的行為に重ねて どう考えても卑猥としか思えない単語を喋り、人間たちに不快感を与える (一部には熱烈な愛好家がいるらしいが)上にオリジナルがありすと同じように 積極的に虐殺を推進しているからである。 では何故このみょんが体付きかというと… みょんが素振りを終えると、老人が傍により、頭をなでる。 「みょんや、御主の剣の冴えもなかなかのものになったのう」 「そんなことはないみょん!まだまだおじいちゃんには及びもつかないちーんぽっ!」 老人はかつて村から少し離れたところで剣術道場を開いていた。剣道とは違い、型に囚われずに勝つ事にのみ 専念しているのが撃剣の特徴である。 このみょんは幸いにも幼い頃この老人に拾われ、育てられた。 長年連れ添った妻を亡くしていた事もあり、身寄りのない老人はみょんを我が子のように可愛がり、 みょんも道場で弟子たちに教える老人の剣捌きを見るのが大好きであった。 故にみょんが身体を持った時に真っ先にした事は自分に剣を教えてほしいという事だった。 腰を痛めてから道場を閉めていた老人も我が子と同じみょんの頼みは喜ばしいことであり、 出来る限りの事は指導した。よってあくまでゆっくりではあるが、みょんは捕食種など軽くいなせる程の 腕を付ける事ができたのである。 ある日のこと、みょんと老人が池に落ちるカエデの葉を見ながら縁側で茶を啜っていると、かつての弟子が老人の道場に訪れた。 「師範、大変な事が起こりました」 「…申してみよ」 「実は最近村の近くにドスまりさを含むゆっくりの群れが住み着いたのです。それが横暴な奴らでして…」 「御主たちに剣術を教えたのはそのような時の為ではないか?」 「はっ……そうなのですが…私たちも家業に専念しているうちに次第に剣術を忘れてしまいまして、 しかもドスは一匹ではないのです!」 冬も差し迫った時期、餌を集めることの出来なかった無能なドスは近くに村のある森まで移動し、冬の食料を賄おうとする。 この群れも例外ではなくドスは村に来ると、村長を呼び出して常の通り不可侵条約の締結を迫ったのだ。その内容たるや 人間は群れに定期的に野菜を納めなければならない 引き換えにゆっくりは人間の村には侵入しない 人間はゆっくりをドスの了承なしに潰す事は出来ない 人間もゆっくりの住む森に入る事は許さない というものであった。当然の事ながら受け入れ難しという事で腕に覚えのある村人が飛び出したのだが、 ゆっくり光線で思うように近づけず、さらにドスの後ろから更に二匹のドスが現れ、ドススパークを撃って来たのだった。 一匹だけなら対処の仕様もあるが、ぱちゅりーが入れ知恵でもしたのか、撃ったそばから交代して、 二匹が撃つ間にチャージを終えるという所謂三段撃ちを行ってきた為、逆に人間側に死者が出る有様であった。 そして 「ゆっへっへ、ドスは優しいからゆうよきかんを二日間だけあたえてやるんだぜ。その間に死ぬかみつぎ物をさしだすか 答えをだしておくんだぜ」 との言葉を残して悠々と引き上げていったのであった。 「師範、かくなる上は師範のお知恵とお力を借りるより他ないのです。」 「とはいえワシも歳じゃ。腰が思うように動かぬ…。せめてあと十年若ければの。」 「おじいちゃん、その件、みょんに任せてほしいんだみょん!」 と、そこに今まで黙って話を聞いていたみょんが割り込んできた。 「しかしお前の剣はワシが教えたとはいえまだまだ及ぶものでなし、しかも人間に勝てないものが お前に勝てるとは到底思えぬ」 「大丈夫だみょん。みょんはゆっくりだからゆっくり光線も効かないし透明になったドスも見つけられるちーんぽ!」 「…師範、このみょんに試させてみては如何でしょう」 「うむ…。そこまで御主が言うのであれば、みょんに任せてみるとするか…」 「ありがとうだみょん!」 早速準備(とは言っても今まで使っていた木の枝を持って行くだけだが)をしているみょんに 老人は奥に入ったかと思うと暫くして二振りの小太刀を持ってきた。 「これはワシが若い頃に使っていたものじゃ。手入れは欠かしていなかったが最早使う事もあるまいと思っていたが… この剣を持って行け。ワシにできるせめてもの事じゃ。」 「おじいちゃん……。」 「死ぬなよ。お前はワシの娘のようなものなのじゃからな…」 そうしてみょんは村を守るため、ドスの群れのいる森に入っていった。 「ゆっ!へんなみょんがいるんだぜ!」 「みょんはゆっくりできるみょん?」 「ゆっくりしていってね!」 次々と話しかけてくるゆっくり。それに 「ゆっくりしていってね!」 とおざなりに返しつつドスの居場所を聞く。 「ドスがどこにいるのかしりたいちーんぽっ」 「ゆっ?みょんなのににほんごをつかうなんてますますおかしなみょんなんだぜ!」 と、警戒するものもいたが、 「きっとえらいどすのはなしをきいてなかまにいれてほしくなったんだね!」 「わかるよー!どすがさんにんもいるといっぱいゆっくりがあつまってくるもんねー!」 という風にゆっくり餡子脳でポジティブシンキングした他のゆっくりによってみょんは無事ドスの元に着くことができた。 「ゆっ!みょんがあたらしくむれに入りたいっていうみょんなんだぜ?」 「ゆっへっへ、うぶでせい的においしそうなからだをしてるんだぜ」 「むれに入りたいのなら手みやげをもってくるんだぜ!」 「…わかったみょん。」 と言いながらドスのうちの一匹に近づく。 「手土産は……地獄への片道切符だちーんぽ!」 と、叫ぶと同時に袈裟掛けに斬りつけるみょん。 いくらドスとはいえ日本刀の切れ味の前ではその面の皮と同じように厚い皮も紙と同じ、しかも不意打ちである。 「ゆ?なんだかしかいがずれて見え……る……ぜ」 と言いながら右目の下あたりから斜めにずれて落ちるドス(C)。 「ゆぎゃあああああああああああああああああ」 「どすううううううううううううううううううううううううう」 「げこくじょうだねえええええわかるよおおおおおおおお」 周りを囲んでいたゆっくりが惨状を確認し、 あるものは白目を剥きながら絶叫し、あるものは餡子を吐き出して絶命する。 そのような中、勇気ある数少ないゆっくりは 「どすをごろじだみょんはゆっぐりぢねええええええ!!!!」 とみょんを押しつぶさんと押し寄せる。それを 「人間に迷惑をかけるゆっくりは死ぬんだみょん!」 と返しながら突進してきたところを斬り払い、飛びかかってきたものを唐竹割にし、 逃げると見ては突き殺し、寄せては返す波のよう。あっというまにゆっくりの屍の山が出来上がる。 そうして相方を殺されて茫然自失としていたドスが我に返った時にはすでにほとんどのゆっくりは 逃げるか死んでおり、戦場にはみょんとドス二匹のみは残るのみ。 惨状にさらに愕然とする二匹であったが、このままでは自分も殺されると悟り 「ゆぐううううう!!!よぐもむれのながまをおおおおおおおおおお!!!!」 「ゆっぐりでぎないみょんはざっざどぢねええええええ!!!!!」 と、ドススパークを撃ってきた。 みょんは一発目は左にかわしたが、直後に来たドススパークが掠り、思わず膝をつく。 「ゆっへっへ!三だんうちの前にてきはいないよ」 「さすがぱちゅりー、しんでもへーほーはやくに立つね!それじゃあゆっくりしんでね!」 と、早くも毒づくドス二匹。だが、 「どおぢで三ぱつめをはっしゃしないのおおおおおおお」 「それはドス(君)のやく目でしょおおおおおおおお」 「ちがうよおおおおおおおおまりさじゃなくて別のドス(C)がうつんだよおおおお」 「じゃあそのドスはどこなのおおおおおお」 「さっきしんじゃったでしょおおおおおドス(B)のばかあああああああ」 ドスとはいえこのドス、余りにも抜けていた。 「じゃあみょんがかわりに引導を渡してあげるちーんぽ!」 「ゆっくりわかったよ!早くみょんをころし……どぼぢであだまのうえにみょんがいるのおおおお!!!」 と、いつの間にか近づいたみょんに脳天から突かれるドス。そこに 「まかせてね!今すぐドスの頭の上にいるみょんをころすよ!」 と、先ほど一発目を撃ったドスがチャージを終え、みょん目掛けてドススパークを発射する。 爆音とともに飛び散る餡子と土煙。 「ゆっへっへ、これでみょんもしんだんだぜ」 しかし、視界が開けてくると、そこにあったのは上半分を吹き飛ばされたドス(B)の死体のみ。 だが、ドス(B)が死んだのならばその上にいたみょんも当然死んだはず。 群れの仲間もだいぶやられたが、敗残兵を集めればまだ勝機は十分にある。 二人のドスは最初から自分に比べればアホで間抜けだった。それに比べて自分は英雄の資格がある。一人でも十分だ。 最初にこんなゆっくりできないみょんをけし掛けてきた村長を虐殺して見せしめにしてその後あの村を 乗っ取ってやる。思わずほくそ笑むドス(A)。 「そうか。それはよかったみょん」 「そうだよね!…ゆ?」 声の主はみょん。ドススパークが当たる直前に上にある木の枝に飛び移り、ドス(A)に背後に回っていたのだった。 「ま、ま、まつんだぜ!まりさはこうさんするんだぜ!」 「…。」 「そ、そうだ、村をおそおうっていったのはあの二人なんだぜ。 まりさはさいしょからはんたいしてたんだぜ」 「…。」 「だからまりさはどこか遠くに行くよ。ゆっくりゆるしてね!」 「……わかったみょん。」 ほっと一息つくドス。そして落ち着きを取り戻したのかまた尊大になる。 「それにしてもそのうで、惜しいんだぜ。まりささまのようじんぼうになれば いままでよりもっとゆっくりさせてやるぜ。」 「ドスはどこかに行くっていったみょん?」 「そうだよ。どこか別のところに行くんだぜ」 「みょんは何処に行くのかもう知ってるみょん」 「本当?さすがはまりさの右うでなんだぜ。」 ドスの中ではみょんはすでにドスの偉大なカリスマに惹かれて寝返ったつもりでいる。 「で、そこはどこなんだぜ?」 「それは………三途の川だちーんぽ!」 「ゆがっ!」 直後に縦横四つに分かれ、崩れ落ちるドス。その眼は「どおぢでごんなごどずるのおおおお」 と訴えかけていた。 「お前には三つの罪があるちんぽ」 (もっと…) 「村を襲おうとした事が一つ、」 (ゆっくり…) 「群れを纏めきれなかった責任が一つ、そして」 (したかった…) 「仲間のドスを見捨てた事が一つだみょん」 (よ………) その後もみょんと老人は道場でゆっくりと暮らしている。今頃はおこた(炬燵)の中で 庭に降り積もる雪でも見ながら熱いお茶を飲んでいる事だろう。 終 侍道3をやっていたら思わず書きたくなったので衝動書きしました。 みょん可愛いよみょん みょんの口調が一定してない 体付きになった事でみょんとちんぽどっちも口癖になっています。もっと歳をとるとちんぽと言わなくなるとかならないとか ぱちゅりーはどうなったの? ドスの側近で、拾った戦記物の小説を読んでいたので三段撃ちを知っていました。 今回村の襲撃に反対したので戦の前の血祭りにあげられました。 みょん強すぎじゃね? 剣術道場にいたからです。普通だと子どもが木の枝を振り回すくらいの威力しかありません。 真剣って重いよね? 中が空洞の演武用小刀です。また、修練を続ける過程で筋力も付いていました。 逃げたゆっくりはどうなったの? 冬の食料を貯めていなかったので遅かれ早かれ死にます。 このSSに感想を付ける
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(前から) 次の晩もゆっくりさせない餌の時間を楽しんだ娘はふと思った。ゆっくりを走らせよう。 箱の中でまだ物欲しそうな顔をしている子ゆっくりの中から、特に小さい方から三匹、ボ ウルにとる。大きくてはコースから飛び出してしまい、多すぎても少なくても走らせて楽 しむことができない、と考えての大きさと数である。調理器具で遊ぶ以上、野良だった子 ゆっくりをそのまま使うのはあまり気分の良いものではない。娘は流しに向かうとゆっく りシャンプーを泡立て、一匹ずつ丁寧に洗いはじめた。 「わかるよー、あわあわさんはおいしくないんだねー……」 「おめめがいたいよ! ゆっくりやめてね!」 「おみずさんはゆっくりできないんみょん!」 目や口に泡が入った痛みや、蛇口からのお湯に怯えて泣き叫ぶ子ゆっくりに構わず、娘 は充分にすすいだゆっくりをざるにあげると、キッチンペーパーで包んで水気を取る。 「みんなとってもゆっくりみょん!」 「わかるよー、きれいきれいなんだねー」 「おねーさん、ゆっくりしていってね!」 ゆっくりシャンプーはゆっくり間のすーりすーりやぺーろぺーろだけでは残った汚れも すっきりー! ゆっくり用なので、人間の口に入っても安全な天然由来成分100%。お求め はお近くのコンビニで。すっかり奇麗になって、お互いのゆっくりを誉めあって騒ぎはじ めた三匹を耐熱ガラスのボウルに取ると、娘はホットプレートの中央に置いた。あとはス イッチを入れるだけでホットプレートは文字通り灼熱のサーキットと化す。 「今日はあなたたち三匹でかけっこをしてもらいます。一番速い子だけは特別にゆっくり してもいいことにします」 「ゆっくりしたいみょん!」 「わかるよー、ゆっくりできるんだねー!」 「ゆっくりさせてね!」 もちたぷになったほっぺで頬ずりしていた三匹は、ゆっくりしてもいい、と聞いた途端 にボウルのなかで跳ねはじめた。縁に届かず壁面を伝ってころころ転げ落ちる子ゆっくり を優しく撫でると、娘はホットプレートのスイッチを最強にあわせた。三匹をコースに横 一列に並べ、その前を手の平で遮る。 「よーい、どん!」 すっと手が上がり、娘の楽しそうな声とともにデスレースが幕を開けた。まだ暖まって いないホットプレートを軽快に跳ねていくまりさを、ゆっくり半匹分離れてちぇんとみょ んが追いかける。この三種はゆっくりの中でも運動能力が高い部類である。そして単に子 ゆっくりの中でも特に小さかったというだけで選ばれた三匹は、ゆっくりさせてもらえる 事を疑うこともなく、ゴールのない円周状のコースを跳ね続ける。 「ゆっ、ゆっ、おね、さっ、ごーるが、わから、ないよー」 徐々に上昇するホットプレートの熱でじわじわ消耗し、三匹の速度は目に見えて鈍く なっていく。ゆっくりと中身が温まって、思考もゆっくりしはじめた三匹は自分たちを襲 う異変も、全滅することでしかゴールできないことも理解できていなかった。 「ほらほらがんばって、もうすぐゴールよ」 「ゆっせ、ゆっせっ! まりさが、さいそく、だよ!」 熱気でゆらゆら歪む視界。中身が熱を帯び、朦朧とする思考で、三匹はひたすら同じ コースを周回し続ける。娘の言葉に、ありもしないゴールを夢見てまりさがスパートをか けて飛びだした。もとより小さな子ゆっくり、過酷な高温のサーキットはまりさの体力を 容赦なく奪い去る。急加速したまりさはすぐに限界に達し、半周もしないうちにスローダ ウン。だらりと舌を垂らして喘ぎ始める。足を止め、口をいっぱいにあけて空気を吸い込 み、温まったあんこを少しでも冷まそうとしているようだが、止まったことで熱が効率よ くあんよを炙り始めていることには、あんこの温かくなっているまりさは気付いていな かった。 「ゆひー、ゆひー、ちょっとだけゆっくりするよ!」 目を瞑って口をぱくぱくさせ、体力の回復を待つまりさの脇を、熱気で赤く茹だった ちぇんとみょんが駆け抜けてゆく。少々ゆっくりしすぎた事に気付いたのか、まりさは慌 てて身を起こすが、それはあまりにもゆっくりしすぎていた。 「まりさはおそいみょーん!」 「わかるよー、おそいんだねー」 「ゆへぇ、ゆひゅぅうう……どおしてまりさがびりなのぉおお!」 息も絶え絶えに上下動を繰り返していたまりさは、悠々と追い抜いていった二匹を追お うと身をたわめるが、休んでいる間にそのあんよはすっかりホットプレートに張り付いて しまっていた。 「ゆっ、ゆっ? うごけないよ?!」 じわじわと加熱されたことでまりさの底は痛みもなく完全に焼き上がり、足を止めたこ とでそのまま焦げ付いてしまったのである。夢中で跳ねていた二匹もまりさの悲鳴にコー スをとって返すが、一度温まり始めたプレートの温度はどんどん上昇し続ける。 「ゆっくりうごけないよ! ゆっくりさせてね! ゆっくりたすけてね!」 「おねーざん! あんよがあ゙づいみょ゙ん゙!」 「わがらない゙よ゙ー?!」 焼き上がって跳ねることもできなくなったまりさの底は加熱され続け、ぶすぶす煙を上 げはじめる。まだ動く上体を必死に伸ばし、左右にねじり、なんとかあんよを引き剥がそ うと足掻くものの、既に完全に焦げ付いた底は張り付き微動だにしない。恐怖に顔をひき つらせ、悲痛な声で助けを求めるが、娘はにこにこ見守るだけ。 まだ動けるちぇんとみょんも、ホットプレートに足を焼かれてまりさの隣でぴょんぴょ ん跳ねるばかりで、焦げ付いたまりさのあんよを引き剥がすことはできない。もしもプ レートの外へと飛びだせば助かることもできようが、ゆっくり加熱されカリカリに焼けた 二匹のあんよには、縁はあまりにも遠すぎた。救いの手は最後まで訪れず、あんこに完全 に熱が通ったまりさは、だらしなく開いたままのお口から白い湯気を上げ、寒天の目玉を 真っ白に濁らせて焼きまんじゅうになった。 「ゆ゙っゆ゙っ……ゆ゙……ぽっ……」 「まりさ選手リタイア~。ほら走って。あと一息、最後に残った子が優勝よ」 紅茶のカップを片手に、上機嫌の娘は芝居がかった調子で適当なことを言う。かの女の 定めたゴールは、三つの焼きまんじゅうを夜のお茶請けにすること。もちろんランナーに は知るすべもない。 「わからないよー! あついよー! まっしろだよー!」 「みょんみょんみょぉーん! おめめがみえないみょーん!」 高熱に晒された寒天の目玉はすっかり白く濁り、視界を失ってパニックに陥った二匹は 動かなくなったまりさの周囲をぐるぐると周回し続ける。それも長くは続かず、やがて底 も焼き上がって跳ねられなくなり、芯まで熱が通った二匹は、お口から湯気をもくもく吐 いてほぼ同時に仲良くゆっくりした。 「も゙……と……ゆっくり、し……」 「わ゙から゙、な゙……」 「ちぇん選手、みょん選手リタイア~。なんということでしょう。だれもゴールできない なんて、このような悲劇を誰が想像できたでしょうか。ではいただきます」 焦げ付いたまりさをフライ返しでホットプレートから剥がし、黒こげの底を切り取ると、 つぶあんから白い湯気が上がる。ゆっくりはおまんじゅうなので、野良でも洗って火を通 せば安全に食べられる。アツアツのおまんじゅうをはふはふと頬張り、コクのある爽やか な甘さに娘は舌鼓を打つ。ちぇんに縦に包丁を入れると、とろりとチョコレートクリーム が溢れ出した。たっぷりと苦痛と絶望を味わった深みのある甘さと苦み、そして外気に触 れてもなお火傷しそうな熱さは、極上の冬スイーツであった。 最後に残ったのはみょんであったが、娘はまだゆっくりみょんを一度も口にしたことが なかった。一体どんな中身なのだろうか。ホットプレートの熱気だけでなく頬を染め、愉 快な断末魔の表情のみょんを口に運んだ。焼き上がった皮をさくっと噛みきると、どろり と溢れ出た熱い粘液が娘の唇と指を汚す。 「……うぇ゙、練乳……」 透明な箱のみょんが悲しげに、ちーんぽ、と鳴いた気がした。 (続く?
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なんとなくSSを書いてみる ○○ゴン○○○トモ○○ター○を久しぶりにやっていたら、突然こんなネタが浮かんだ。 文才…というか、ところどころおかしな表現があると思いますが、生暖かい目で見てください(ハァハァ 幻想郷にゆっくりたちが生息するようになってから、数か月が過ぎた。 人間の里では身近な甘味―――餡子の原材料を簡単に採取することができるとみてゆっくり加工所が建てられた。 永遠亭では、蓬莱の薬師がゆっくりを使って奇妙な実験をしていると聞く。 紅魔館では瀟洒なメイド長が主人とその妹に似たゆっくりを数匹育てているとサボり中の門番から聞いた。 ――――もっとも、その門番は俺がその場を立ち去った後、サボりが発覚。メイド長にお仕置きをされたようである。合掌。 今日の畑作業を終え、ゆっくりの侵入防止にゆっくりころりを数ヶ所に配置する。もちろん、看板も忘れずにだ。 帰り道、畦のそばを歩いているとゆっくりれいむとゆっくりみょんを連れている少年をみつけた。 いや、連れているというには、少々状況がおかしい。ゆっくりみょんが少年の指示に従ってゆっくりれいむを攻撃しているようである。 「ゆ゛ぶっ!ゆ゛げっ!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛ぃ゛ぃ゛!」「ちーんぽ!」 お、ゆっくりみょんがれいむを倒したようだ。戦闘が終わったのを確認して俺はゆっくりみょんに指示を出していた少年に声をかけ、いったい何をしていたのかを聞きだした。 聞き出す途中、ゆっくりみょんがれいむの餡子を貪っていたが、先ほどの戦闘に興をひかれた俺はそんなことを気にせずに子供の話を真剣に聞く。 何でも、里の子供たちの間では野生のゆっくりを捕獲し、育成、配合させ、鍛え上げたゆっくり同士を戦い合わせる遊び―――ゆっくりバトル―――が流行っているようだ。 聞けば、子供たちだけではなく里の暇な(俺とて、例外ではない)者――老若男女問わず――の間でも広まりつつあるそうだ。 まず、少年のようなブリーダーで16歳以下は捕獲し、育成できるゆっくりの種族に制限がある。―――反面それ以上の年の者は低くはゆっくりれいむ。高くはゆっくりゆゆこ。すべてのゆっくりを育成できるのだそうだ。 育成をするのに、特別な資格は必要ないようである。ただし、公式の大会に出るには、ランクFの試合を受けてそれに勝ち通す必要があるのだそうだ。 俺は少年に、今日収穫した野菜と餡子を少年にお礼にとあげて、はやる心を抑えて家へ帰宅した。 「ゆっ?おにーさん、だれ?」 「おにーさん、ここはれいむとまりさのおうちだよ!ゆっくりできないひとはでていってね!」 帰宅した先に、不幸な生贄’ゆっくり’が2体。家を荒らしているのにでくわした。 「ゆっくりしていってね!」 俺は、いつもどおりの常套句をれいむとまりさに投げつけ――――傍にあった段ボールのなかにゆっくりれいむを閉じ込めた。 「ゆっ!?くらいよ!はやくだしてね!」 「おにーさん、れいむをだしてよ!」 あー。うるさいうるさい。そう思いながら気だるげな動作で足元ににじり寄ってきたゆっくりまりさを水槽の中にぶち込む。 「ゆべっ?おにーさんひどいよ!なんでこんなことするの!?」 とりあえず、水槽に入れたまりさを確認し、段ボールのなかかられいむを取り出す。 「なぁ、お前ら勝手に人の家に入っていいと思っているのか?」 「なにいってるの!ここはれいむとまりさのおうちだよ!おにーさんのじゃないよ!」 「ゆっくりできないおにーさんhゆ゛ぁ゛ぁ〝!?」 手のひらで、じたばたするれいむのほっぺたをつまみ、一気に引きちぎった。あ、やべ。ちょっと強すぎたかな・・・。餡子が駄々漏れになっている。 「れ゛い゛む〝ぅ゛ぅ゛ぅ゛!どう゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛!」 「ゆ゛ぴっ・・・ゆ゛ゆ゛・・・」 あーこりゃ、もう駄目だな。手なずけやすいれいむを育てようと思ったけど、まぁいいか。ゆっくりだし。 しばらくするとれいむは息絶えた。水槽の中で涙目になっているまりさを脇目に、台所へ行く。 しばらくして、まりさのもとに戻るとさっきまでの惨状を忘れ安らかな寝顔で眠っていた。――うわ、涎きたねぇ。 「おい、起きろ。」 「ゆゆ?もっとゆっくりさせてよ!」 「なんだ?もっと、寝たかったのか?じゃあ、この餌はいらないな。」 「ゆっ!ごはん?たべるたべる!ごはんちょーだい!」 騒ぎ立てる、まりさの水槽にれいむからとった餡子と野菜のカスを混ぜた餌をまりさに与え、部屋の片づけもそこそこに床につく。 翌日。 「ゆっくりしていってね!!!」といきなりの大音量で起こされる。時計を見るとまだ6時じゃないか、この糞大福。 まりさには野菜の切れ端を与え、朝食を終える。 俺は水槽からまりさをつかみ、庭へ放り投げる。「ゆぶぅ!?」情けない悲鳴をあげ、庭をころころ転がるまりさ。 「おにーさんひどいよ!ゆっくりできないよ!もっとゆっくりさせてね!」 「いいのか?俺にそんなこと言って。せっかく、おいしい餌’調教’を(させて)上げようと思ったのにな。」 「ゆゆ!ごはん!もっとほしいよ!」 「でも、ただじゃあげられないなぁ。やっぱりやめようか。」 「や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛。ごばんぼじい゛よ゛ぉ゛ぉ゛!な゛んでも゛い゛う゛ごどぎぎまずぅ゛ぅ゛!」 「何でも言うこと聞くんだな?よし。餌だ。」 涙目ながらも、餌がもらえることに喜んだまりさにえさを与え、今後の予定を考える。 1.まりさの基礎体力調べ 2.野良ゆっくり狩り 3.別のゆっくりを捕獲 このあたりが妥当なところだな。 よし。 「おい。ちょっとそこ走ってみろ。」 と、餌を食べ終えて「しあわせー」な顔になったまりさに命令する。 「ゆ!わかったよ!おにーさん!」 と、10歩分の幅の距離走る。どうやら、瞬発力はあるようだ。 「よしよし。次はその桶を持ち上げてみろ。」 といい、桶を持ち上げさせる。「ゆゆー」と言い何とか持ち上げるまりさ。 物を持ち上げる力は弱いようだ。 ―――中略――― とりあえず、一通りの基礎体力を調べた結果―――――瞬発力だけ強い、と。 明日からのトレーニングはスパルタでいこう。幾ら瞬発力だけが強くても、戦闘に有利にはなりにくい。 しかし、弱った。ここまで基礎体力が低いとは。このまま狩りに行ったとしても、囲まれたら\(^o^)/だろう。 そう悩んでいると、玄関周りの草むらからがさごそと音がした。 玄関に近寄り、草をかき分けるとゆっくりみまが隠れていた。逃げ出そうとするみま。素早くとらえる俺。 0.01秒の世界を展開させ、みまを捕獲。 「ゆっくりはなせ!」「!ししょー!おにーさんししょーをゆっくりはなしてね!」 このゆっくりはどうやらまりさの師匠らしい。 後でわかったことなのだがゆっくりみまは希少種でなかなか確認できないことで知られているそうなのだ。 まぁ…ちょうどいいか。ししょーというんだったら、弟子のまりさよりは強いはずだし。 そんな淡い期待を胸に、はなせはなせと暴れるみまとまりさを連れて、俺のブリーダー生活初日は終わった。 ―――――――――――――――――――――――――――― ゆっくりバトル物語。とあるブリーダーの話1 生意気にもあとがき これまでのSSでゆっくりみまが登場していなかったので、ついカッとなって出して見た。後悔はしていない。 餌とかの設定は、おいおい考えておくことにしてFランク闘技場はまりさとみまの師弟コンビで行かせるつもりです。 今後、考えておくこと↓ 旧作のゆっくりはどうするか?→必要とあらば出す。かませ犬な立ち場でも出す。 餡子の表現→これは想像力とセンスでカバーするしかないですなorz 育成風景→今回は―――中略―――とあらわした。必要、不必要かと思ったら―――中略―――と入れておきます。 略したところは、後書きに簡潔に書く…でいいか。 戦闘→直感とひらめき。 とりあえずこれくらいですか。 今回の育成↓ 基礎体力テスト→すてーたす欄のところを調べました。 ゆっくりすてーたす↓ まりさ ゆっくりサイズ:ばれーぼーる 瞬発力 B 力 C- 持久力 D タックル B- 速さ D+ 賢さ E 特徴:そんなに黒くない大福。調教次第では某○○スター○のス○○ムのように最終奥儀を習得するかも。 みま ゆっくりさいず:ばすけっとぼーる大 瞬発力 B++ 力 C++ 持久力 B+ タックル B+ 速さ B 賢さ C 特徴:まりさのししょー。独り立ちしたまりさを草陰からじっと見守っていた模様。餡子はずんだ。 2話はゆっくり狩りかなー…。