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「ゆっくり水難事故」 「ゆっくりー♪ゆっくりー♪」 「きょうもみんなでゆっくりしようね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 草原を縦断する、饅頭の列。 先頭に立っているのは、母親のゆっくりれいむ。 後ろの子供たちがちゃんとついて来られるように、ゆっくりと前進していく。 「ゆっくちー♪」「きょうはどこでゆっくりするんだろうね!!」「ゆっくりたのちみだね!!」 にこやかな笑顔を浮かべて、母親についていく5匹の赤ちゃんゆっくり。 生後2週間になる赤ちゃんゆっくりたちは、外に出るのは今回で3回目である。 最近になってやっと巣の外に出してもらえるようになったので、お出かけが楽しみでしかたないのだ。 「おちびちゃん!!ゆっくりついてきてね!!ゆっくりでいいからね!!」 「ゆっきゅりついていくよ!!」「ゆっくちいこうね!!」 母れいむは、赤ん坊を連れて外に出るのが不安ではあったが、同時に嬉しくもあった。 子供の成長を喜ぶのは、人間だろうとゆっくりだろうと親なら当然のことなのだろう。 「ゆっ!!きょうはここでゆっくりしようね!!」 到着したのは、巣からそれほど遠くない小川の畔。母れいむは、水の流れがよく見える場所に子供たちを整列させる。 赤ちゃんゆっくりたちは初めて目にする水の流れに興奮気味だが、母の言いつけを守ってその場に並んだ。 「ゆ!!きれいだね!!」 「とてもゆっくちできそうだよ!!」 太陽の光を反射して煌きながら、穏やかに流れる川。 綺麗に透き通っているそれは、ゆっくりでなくても目を奪われるほどの美しさだ。 「ゆんっ!これは“おみず”というものだよ!!とてもゆっくりできるものだよ!!」 母れいむが、赤ちゃんゆっくりに向かって説明する。 今日ここへやってきた目的は、赤ちゃん達に水について教えてあげるためだったのだ。 「ゆゆ~!!ゆっくちできりゅの!?」 「しゅごい!!おみずさん!!れいむたちをゆっきゅりさせてね!!」 「はやくゆっくちしたいよ!!おかーさんいいでしょ!?」 ゆっくりできるものだと聞いて、赤ちゃん達は興奮を抑えるのがやっとだ。 中には、もう小川に飛び込もうとしているゆっくりもいる。 「まだせつめいがおわってないよ!!ゆっくりおはなしをきいてね!!」 「ゆん……」 今すぐにでも小川でゆっくりしたかったのだが、母れいむに咎められてしゅんとする赤ちゃん達。 しかたなく、母れいむの説明を聞くことにした。 「おみずはとてもゆっくりできるけど、ずっとさわってるとゆっくりできなくなっちゃうんだよ!!」 「ゆゆ~!?いやだよ!!ゆっくちしたいよ!!」「おみずさんどうしてゆっくちさしぇてくれないの~!?」 水は、冷たくて気持ちいいし汚れも洗い流してくれる。 しかし、ずっと水の中にいると水分を吸収して膨張したり溶けたりしてしまい、最終的には皮が破れて中身が漏れてしまう。 母れいむはこれを子供の頃に自分の母親から聞き、そして実際に水遊びしすぎて溶けてしまったゆっくりも見た。 水はとてもゆっくりできる。しかし、同時にゆっくりにとって危険なものでもあるのだ。 「ゆ!でもだいじょうぶだよ!!ながいあいださわらなければ、とてもゆっくりできるよ!!」 「ゆ~?ほんとう?」「ゆっきゅりできるの?」「ゆっくりできなくならない?」 心配そうに母れいむに問いかける子供たち。 母れいむは、無用な心配を取り払うべく笑顔で子供たちに呼びかけた。 「だいじょうぶだよ!!おちびちゃんたちはしんぱいしないで、おみずでゆっくりしていってね!! おかーさんがおわりっていうまでは、ゆっくりできるからね!!そのときは、おみずからゆっくりはなれてね!!」 子供たちは、いつまで水に触れていられるのかを自力で判断できない。 だから母れいむは、ゆっくりできなくなる前に自分が子供たちに合図を送ることにしたのだ。 そうすれば、子供たちは何も恐れることなくゆっくりすることができる。 母れいむが水から離れるよう呼びかけたときに、その声に従えばいいのだから。 「おちびちゃん!!ゆっくりあそんでいってね!!」 「ゆっきゅり~♪」「ゆっくちあそぶよ!!」「みんなでゆっくりしようね!!」 母れいむの許可が下りたので、我先にと小川へ飛び込んでいく赤ちゃんゆっくりたち。 「ゆ~♪ちべたい~♪」 「おみずさんおいちいね♪」 「それー!!ゆっくりぴゅ~♪」 「ゆゆ!やったな!!ゆっくりー!!」 ころころ転がって、水の冷たさを味わう赤ちゃんれいむ。 好奇心から水を口に含み、その染み渡るような美味しさに感動する赤ちゃんまりさ。 水鉄砲のように、水を吹き出して遊んでいるものもいる。 「ゆー!!あまりとおくにいっちゃだめだよ!!ゆっくりできなくなっちゃうよー!!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!!おかーしゃん!!」」」 元気に返事を返してくる赤ちゃんゆっくりたち。 とてもゆっくりしている姿を見て、母れいむはとても幸せな気持ちになった。 ゆっくりした子供を見ていると、自分もゆっくりとした気分になる。それこそが親ゆっくり共通の幸福なのだ。 「ゆぅ~!とてもゆっくりしてるね!!」 片親で5人の子供を養えるか、母れいむは不安に思ったこともあったが…何とかここまで育てる事が出来た。 きっとあっという間に大きくなって、おうちも狭くなってしまうだろう。 自分達で狩りに出かけるようになって、もっとたくさんご飯を食べるようになるに違いない。 そしたら子供たちは独立して、自分だけで生きていくようになる。 そのことを考えると少し寂しくなったが、それ以上に母れいむは子供たちの成長が楽しみだった。 思い描いた将来を現実のものにするためにも、子供たちは自分が守っていかなければ! 母れいむは、強く決意した。 「ゆゆっ!!みんな!!おわりだよ!!そろそろもどってきてね!!おみずからはなれてね!!」 「ゆゆ~!ゆっくちもどるよ!!」 「こんどはおかーしゃんとゆっくりするよ!!」 母れいむの呼びかけに応じて、赤ちゃんゆっくり5匹はみんな母の周りに集まった。 ぶるぶると犬のように身体を振って、水気を飛ばす赤ちゃん達。 若干の湿り気は残っているが、この程度なら大丈夫だと母れいむは判断した。 「ゆ~♪しゅっきりしたよ!!」「すっきりー!!」「もっとあそびたかったよ!!」 「ゆっ!!からだがかわいたら、またゆっくりしてもいいよ!!それまでゆっくりまっててね!!」 母れいむの言いつけどおり、水に触れない場所で身体が乾くのを待ち始める赤ちゃんゆっくりたち。 その時、対岸にひとりの青年が現れた。 短パンにTシャツという、とても涼しそうな格好をしている。 「ふぅ~涼しいなぁ~」 「ゆ!?おにーさんはゆっくりできるひとなの?」 飴細工が溶けたようなだらしない顔をして、水中に脚を投げ出して座っているお兄さん。最高に気持ちいいらしい。 真夏の家屋の中は、風通しがよくてもそれなりに暑い。人里で空調設備を持てるのは、村の重役か金持ちぐらいである。 だから、一般村人であるお兄さんは、夏はこうして小川で涼むのを日課としていた。 「おー、最高にゆっくりしてるぞー」 寝言ではないかと疑いたくなるぐらい、間延びした声で答えるお兄さん。 その様子を見て母れいむは目の前の人間が敵ではないと判断した。 「ゆぅ……ゆ!おにーさんもゆっくりしていってね!!」 「おにーしゃんもゆっきゅりできるんだね!!」「ゆっくちしちぇいってね!!」 本当は自分達だけのゆっくりプレイスにしたかった。 だが、子供たちの前で人間を追い出すのは教育上あまりよろしくない。 そういった理由で、母れいむは目の前のお兄さんを渋々受け入れることにした。 こちらから何もしなければ、向こうも危害を加えてこないだろうと判断したのだ。 何より、子供たちがお兄さんに懐きつつあるので、彼を排除する理由はなくなった。 「ゆゆん!そろそろかわいてきたね!おちびちゃん!!もういちどゆっくりしてきていいよ!!」 「ゆゆーい!!」「ゆっくりぃ~♪」「おみずでゆっくりするよ!!」 頃合を見て、再び赤ちゃんゆっくりに川で遊ぶよう呼びかける。 畔でうずうず我慢していた赤ちゃん達は、一斉に水の中へ飛び込んでいった。 「ゆゆーん♪」「ちべたいー♪」「ぴゅるる~♪」 「おぉ、みんな楽しそうだな!」 お兄さんも対岸から川の流れを横切って歩いてきて、赤ちゃんゆっくりの輪に混ざる。 「ゆー♪おにーさんもゆっくちしていっちぇね!!」 「おみずはとてもゆっくりできるものだよ!!おかーしゃんがいってたよ!!」 「おにーしゃんもいっしょにゆっくちしようね!!」 「そうかそうか。それじゃ、お兄さんも一緒にゆっくりしようかな」 もう赤ちゃんゆっくりたちは、完全にお兄さんに懐いている。 お兄さんもかわいいゆっくりと遊ぶ事が出来て、とても嬉しそうだ。 「ゆー…すごいゆっくりしてるよぉ…」 やっぱり、お兄さんをここから追い出さなくて正解だった。子供たちは、皆すごく楽しそうにゆっくりしている。 母れいむは、自分の判断が正しかったのだと確信した。 「それ!お兄さん負けないぞ!」 バシャァ!! 「ゆーゆっくちー♪」「おにーさんつよいね!!」「でもれいみゅたちもまけないよ!!」 お兄さんと水を掛け合って遊んでいる子供たち。 「ゆらゆらぁ~」「ゆらゆらゆっくりぃ~」 その傍らでは、水に漂ってゆっくりしている2匹の子供たち。 ここは流れがとてもゆっくりしているので、気づかないうちに遠くへ流されてしまう、という心配はない。 「……ゆゆ!」 母れいむの本能が、そろそろ頃合だと告げた。 「みんな!!そろそろこっちにあがってきてね!!ゆっくりできなくなっちゃうよ!!」 「ゆ~!」「みんなであがろうね!」「みんなでゆっきゅりしゅるよ!!」 「あ、皆待ってよ!」 お兄さんが、陸に上がろうとする赤ちゃん達を呼び止めた。 180度振り返って、赤ちゃん達はお兄さんを見上げる。 「どうして戻っちゃうんだい?皆でもっとゆっくりすればいいじゃないか」 お兄さんは、どうして赤ちゃんゆっくりが急いで陸に上がろうとしているのか、疑問に思っているようだ。 逃げるように陸へ跳ねていく赤ちゃんゆっくりの行動が、彼にはまったく理解できなかったのだ。 「ゆ!ずっとおみずにさわってるとゆっくちできなくなりゅんだよ!!」 「そうだよ!!おかーしゃんがいってたよ!!ゆっきゅりできないのいやだよ!!」 「え、そうなのか?……でも、お兄さんはずっと水に触ってても平気だったぞ?」 「「「ゆゆぅ~?」」」 5匹揃って、首を傾げる。 お母さんは確かに言っていた。お水にずっと触ってるとゆっくりできなくなる、って。 でも、お兄さんはずっとお水に触ってても、ゆっくりできている。 ………どうして? その疑問の答えを、赤ちゃん達は自分なりに考え…そして、結論を出した。自分の都合のいいように。 「おちびちゃん!!はやくこっちにもどってきてね!!ゆっくりしてたらだめだよ!!」 「ゆゆ!でもおにーさんはゆっくちできりゅっていってるよ!!」 「だったられいむたちもゆっくりできるはずだよね!!」 「ゆゆ!?おちびちゃん!!なにをいってるの!?」 赤ちゃん達がいきなり変なことを言い出したので、母れいむは驚いてしまった。 さっきあれほど言い聞かせたのに……どうしてそんなことを言うのだろうか? 「おちびちゃん!!いいかげんにしてね!!はやくもどってこないと、ゆっくりできなくなるよ!!」 「お母さんはあんなこと言ってるけど、気にしないで一緒にゆっくりしようよ。みんなももっとゆっくりしたいだろう?」 母れいむの再度の呼びかけをかき消すように、お兄さんは赤ちゃん達に呼びかける。 赤ちゃんゆっくりたちもまだまだ遊び足りないので、再び陸から離れて水の中へ飛び込んでいく。 「ゆ~♪もっとゆっきゅりするよ~♪」 「ゆん♪おにーしゃんもいっしょにゆっくいしようね!!」 「おちびちゃん!!おかーさんおこるよ!!さっさとこっちにもどってこないと、ほんとうにゆっくりできなくなるよ!! おにーさんもへんなこといわないでね!!おにーさんにもおきゅうをすえることになるよ!!」 母れいむは本気で怒っていた。言いつけを守らない赤ん坊は、きつく叱ってやらなければならない。 おかしなことを言うお兄さんもだ。これ以上子供たちのためにならないことを言うようであれば、ゆっくりできなくさせる必要がある。 これぐらいきつく怒鳴りつければ、赤ちゃん達は怖がって言うことを聞くだろう、と思っていたが… 返ってきた声は、母れいむがまったく想像していなかったものだった。 「ゆっ!!でもれいむたちはちゃんとゆっくりできてるよ!!」 「おかーさんはうそをついてるね!!うそつくおかーしゃんとはゆっくりできないよ!!」 「うそつきはむこうにいってね!!まりさたちはおにーさんとゆっきゅりするよ!!」 「おかーしゃんはばかだね!!れいむたちゆっくちできりゅもんね!!」 赤ちゃんゆっくりたちは、完全にお兄さんが言っていることを信じきっていた。 実際、赤ちゃん達の体にはまだ変化が現れていない。そのため赤ちゃん達は、水が100%安全だと勘違いしてしまったのだ。 「どぼじでぞんなごどいうのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!??」 こんな聞き分けのないことを言われるのは、赤ちゃんゆっくりが生まれてから初めてのことだった。 いつもはちゃんと言いつけを守ってゆっくりしていたのに…どうして今日は言うことを聞かないの? 母れいむは、子供に反抗された事がショックだった。 「ゆっきゅりぃ♪」「ゆっくちできるよ~♪」 「だろう?お兄さん、水に触っててゆっくりできなくなったことなんてないよ」 「ゆー、やっぱりおかーしゃんはうそをついてたんだにぇ!!」 「おにーさんがゆっくりただしいんだね!!」 「そうそう。大体水に触ってどうにかなっちゃう生き物なんていないって!」 「どうじでええ゛ええ゛え゛えええ!!!おがーざんはほんどうのごどをいっでるどにい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 母れいむは、子供たちの信頼を失っていた。 自分は正しいことを言っているのに、子供たちはそれを理解してくれない。 とてもゆっくりした賢い子供たちなのに、何故かこれだけは理解してくれない。 そればかりか、自分を嘘吐きだと罵倒してくる。どうして?どうして? 母れいむの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。 「ゆ゛!!しかたな゛い゛ね゛!!むりやりにでもゆっくりつれてもどる゛よ゛!!」 だが、いつまでもショックに打ちひしがれているわけにはいかない。 早く川から引き上げなければ、本当にゆっくりできなくなる。子供たちの命がかかっているのだ。 母れいむは自ら川に飛び込むと、ばしゃばしゃ水飛沫を飛ばしながら赤ちゃん達のところまで跳ね寄ってきた。 「ゆっ!?おかーしゃんもゆっくちするの!?」 「おかーしゃんはうそつきだけど、れいみゅはやさしいからゆるしてあげゆよ!!」 「ばかなこといわないでね!!ゆっくりしないでみずからはなれるんだよ!!」 子供たちの戯言にまったく耳を貸さず、母れいむは5匹の中で一番近くにいた赤ちゃんれいむをがっしりと咥えた。 言うことを聞かないのなら、無理やり陸の上に連れて戻る。子供に嫌われることを恐れている場合ではなかった。 「ゆーん!!ゆっくちはなして!!れいみゅはおみずのなかでゆっくちするー!!」 「おかーしゃん!!まりさたちのじゃまをしないでね!!」 「うそつきおかーさんとはやっぱりゆっくりできないよ!!いもうとをはなして、むこうでゆっくちしててにぇ!!」 赤ちゃんを無理やり連れて行こうとする母れいむに対し、残りの4匹は体当たりし始めた。 「ゆっくちはなしぇ!!」「ゆっくりはなせ!!」「うそつきはむこうにいってね!!」 ドン!ドン!ドン! バラバラの攻撃では殆ど効果がないが、4匹は息を合わせて同時に母親に体当たりしている。 皮を突き破るような致命傷には至らないが、母れいむのバランスを崩すには十分な攻撃だった。 「ゆゆ!!ゆっぐりやめでね!!ゆ!?…ゆぎゃんっ!?」 赤ちゃんゆっくりを咥えたままではまともな抵抗も出来ず…母れいむは勢いよく転んでしまった。 その衝撃で開放された赤ちゃんれいむは、姉妹の助けを借りて急いで母親から離れていく。 「ゆああああああああ!!!いうごどをぎいでね!!ほんどうにゆっぐりでぎなぐなるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 「こんなことするおかーしゃんとはゆっくちできないよ!!」 「うそつきおかーしゃんはむこうにいってね!!こっちにこないでね!!」 「れいみゅたちだけでゆっきゅちするからね!!うそつきはじゃまだよ!!」 もはや、母れいむの真実の叫びに耳を傾ける子供はいなかった。 誰もが母れいむの言葉を嘘だと決めつけ、罵り、排除する。その言動に躊躇いは無い。 赤ちゃんゆっくりにとっては、自分が“今”ゆっくりできればそれでいいのだ。 再びお兄さんとゆっくりし始める赤ちゃん達。母れいむに邪魔されないように、どんどん離れていく。 「いがないでええええええ!!!ゆっぐじじないでおみずがらはなれでねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ええ゛え゛ええ゛!!!」 母れいむの直感が告げていた。今から追いかけても間に合わない、と。 可能な限りの大声で必死に呼びかける母れいむだが、赤ちゃんゆっくりたちは取り合わない。 「ゆんゆん♪」「ゆっくちー♪」「じゃぶじゃぶ~♪」 「みんなとてもゆっくりしてるね。水はとても気持ちいいもんなぁ」 「おみずはとてもゆっくちできゆよ!!」 「ずっとさわっててもゆっきゅりできるんだよ!!」 「れいみゅはずーっとおみずのなかでゆっくしするよ!!」 「がああ゛ああ゛あ゛ああ゛ああ゛あ゛あ!!!もうだめえ゛ええ゛え゛え゛え゛!!! はやぐおみずがらでてえ゛え゛え゛ええ゛ええ゛ええ゛え゛え゛!!!」 その時だった。一匹の赤ちゃんれいむが、自分の身体の異変に気づいたのは。 「………ゆ?」 なんだかムズムズする。最初はその程度だった。 だが……その感覚は、既に致命的な量の水分を皮が吸ってしまったことを意味している。 ドロォ…! 「ゆ!れいみゅのからだがどげでるう゛う゛う゛う゛!!!どぼぢでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!??」 ドロリと底部が溶け、身体の一部だったものが川の流れに乗って流れていく。 こんなのおかしい!信じられない!という表情の赤ちゃんれいむ。 母れいむの言っている事が嘘であると信じて疑わない赤ちゃんれいむにとって、今起こっている現象は“ありえない”のだ。 「ゆ゛ん゛!?まりじゃのがらだもおがじいよ!!なんだかうごきづらいよ゛!!」 真っ先に水分を吸うのは、ゆっくりの底部である。そこはゆっくりに言わせれば『足』にあたる部位だ。 そこが過剰な水分によってふやけ、溶けていくようなことがあれば……あとは言うまでもないだろう。 「ゆっ!!ゆっぐりおみずがらはなれるよ゛!!ゆゆ!?どぼじでうごげない゛の゛おおお゛お゛お゛お゛!!?? 「ゆがああああ゛あ゛あ゛!!!れいぶもうごげな゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 気づいたときには、5匹全員が移動不可能になるぐらい底部を水に侵されていた。 ゆっくりにとって水が大敵となりうる一番の理由は……底部(足)に自覚症状が出たときには、もう手遅れだからだ。 雨に濡れて、全身が少しずつ溶けるのとは違う。 川や池でこの状態に陥ると、もう自力では脱出できずに死に至るのだ。 「どぼじでえええええええ!!!おにーざんはだいじょうぶっでいっでだのにい゛いい゛い゛いいい゛!!!」 「やだあああああああ!!!じにだぐないよおおおおおお!!!おがーじゃんだじゅげでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 さっきまで罵倒していた母れいむに対して、助けを求める赤ちゃんゆっくりたち。 母れいむも、先の罵声にショックを受けたとはいえ、赤ちゃん達への愛情は失っていない。 自分の身を犠牲にしてでも赤ちゃんを助けようと、母れいむは大きく跳びはねた。 「ゆっぐりまっででね!!おがーざんがだずげにいぐがらね゛!!んぎゃあ゛!?」 川底の石を強く踏んでしまい、全身を走る激痛に身を震わす母れいむ。 底部に亀裂が入ってしまったのか、うっすらと餡子が漏れて川の下流へと流れていく。 「んぎゅうううううう!!!でもまけないよ゛!!あがぢゃんだちはれ゛い゛む゛がだずげるよ゛!!!」 身体はその激痛に悲鳴を上げている。涙がとめどなく溢れ、前が見えなくなる。 それでも母れいむは諦めなかった。苦労して産んで、苦労して育てた5人の赤ちゃん達。それを見捨てるわけにはいかない! 「おがーぎゃああん……れいみゅをだづげでねっぇ……!」 「までぃざは……もっど…ゆっぐじじだいのおおおぉぉ…………!!」 「まっででね!!もうずごじだがらね゛!!それまでゆ゛っぐり゛がんばるんだよ゛っ!!」 赤ちゃんゆっくりたちには、未来があるのだ。 これから成長して、すぐに母れいむと同じぐらいの大きさになるだろう。 そうすれば子供たちも自分で狩りをするようになる。 やがては皆巣立っていき、愛し合うパートナーと共にゆっくりとした家族を築くことになる。 母にとって、それはとても寂しいこと。でも、祝福すべきことだ。 だから母れいむは、やがて訪れるであろうその日まで…一生懸命子供たちをゆっくりさせてあげると決めた。 赤ちゃん達が成長して、やがて大人になって、その子供もちゃんとゆっくりできるように、と願って。 だから、母れいむは諦めなかった。 母れいむは、諦めなかった。 ……諦めなかった。 「………ゆゆ?」 母れいむがお兄さんのもとにたどり着いた時、目の前を流れる変なものを発見した。 スゥーっと川下へ流れていくのは、赤いリボン3つと黒い帽子が2つ。 よく見ると、周辺の水が茶色く汚れている。水面には黒い粒が浮かんでいるのを見つけた。 それらを見て、母れいむは目の前の現実をゆっくりと理解した。 「ゆ……ゆっぎゃあああぁぁぁあああ゛あ゛あああ゛あ゛ああ!!!れいぶのあがぢゃん゛がっ!! あぎゃぢゃんがああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああ゛あ゛あ゛ああ゛あ!!!」 気が狂ったように暴れだし、バシャバシャと水を跳ね飛ばす母れいむ。 その間、一部始終を目撃していたお兄さんは気だるそうに川岸から離れていく。 「あーあ、なんだか気持ち悪いもの見ちゃったな…」 「おまえのぜいだああああ!!!おまえがへんなごどいうがらあ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 背後からお兄さんに飛び掛ろうとする母れいむだが、華麗に回避されて顔面から水に突っ込んでしまう。 母れいむはすぐさま起き上がり、再びお兄さんに向けて口が裂けるぐらいの大声で叫んだ。 「おまえがうぞをおじえるがら!!あがぢゃんだぢはじんだんだぞ!!ゆっぐりごろじでやるう゛う゛ぅぅ!!」 「え?別に僕は嘘なんてついてないよ?『水に触っても大丈夫』っていうのは、僕のことだし」 「……ゆ?」 確かにその通りだった。 お兄さんは、『ゆっくりが水に触れていても大丈夫』などとは一言も言っていなかった。 ただ自分の経験で、自分に関することだけを述べていたに過ぎない。それをゆっくり一家は取り違えたのだ。 「ゆっぐぐぐぐ……いいわげじだってゆるざないぞお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 子供を失ったショックと怒りに支配されている母れいむが、そんな理論的な説明を受け入れるはずがない。 いや、心の底では理解しているのだが、自分以外の誰かに責任を押し付けたいという無意識の願望が、その理解を阻害した。 再びお兄さんに噛み付こうとする母れいむ。あっさりと避けられ、蹴り飛ばされて川底に顔面ダイブする羽目になった。 「母親ならちゃんと教育しておけよなー。何も知らない赤ちゃん達はみんな、水に溶けて死んじゃったぞ?」 「ぢがぅ……れびぶは…ぢゃんどおぢえであげだも゛ん゛!れいぶのせいじゃない゛!!おばえがわるいんだぁ゛!!」 「いやいや、『ずっと水に触ってると死ぬ』って教えなきゃ、ちゃんと教えたことにはならないだろ」 「うるざいい゛い゛いい゛い゛い゛い゛いぃ……だまれえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っぇえ゛ぇ!!!」 「だいたいさぁ、子供が死んだぐらいで怒らないで欲しいんだよね。死んだらまた作ればいいじゃん。 作るの簡単でしょ?すっきりー♪すればいいんだもんな。そこらへんのゆっくりとすっきりしてさっさと作っちゃえよ」 「ゆ!?ぶぎゅうぅぅ……ごろず…ごろじでやるぅ……ゆるざないぞお゛お゛お゛お゛お゛お゛っ……!」 ぶくぶくと泡を吹く母れいむを放置して、ばしゃばしゃと対岸へと渡っていくお兄さん。 ゆっくりすることも忘れ、自分が泳げないことも忘れ、川の深いところへ進んでお兄さんを追いかける。 家族の絆を踏み躙る心無い言葉に、母れいむの怒りは頂点に達していた。 「ゆっぐりにげるなァ!!ごっぢにごいィ!!あがぢゃんのがだぎい゛い゛い゛い゛ぃぃ!!!」 と同時に、母れいむの身体も限界に達した。 ブチャァ! 今まで無茶して跳ね回ったのが祟ったのか、耐久力の落ちていた皮は水分を吸ってあっさりと破れてしまった。 その傷口は大きく、一気に大量の餡子が川の下流へと流れていく。 「ゆっぐぢ…ごろず……おにーざん……ゆるじゃない!!」 もがけばもがくほど漏出する餡子。動かなくなる身体。遠のく思考。 「も……ゆるざ…ない……あがぢゃんを………ゆっぐりざぜ…………」 程なくして、母れいむの身体は完全に溶けきった。 驚くほどあっさりと。驚くほどきれいに。 そこに漂うのは、大きな赤いリボンのみ。 6匹いたゆっくり一家は、一匹残らず全滅した。 「あー涼しかった。さて、そろそろ晩飯の準備でもするか!」 お兄さんは、満足げな顔をしてその場から立ち去った。 (終) あとがき 赤ちゃんゆっくりが「ゆっくり~♪」とか言って遊んでる場面を書いてる時は、すごいイライラしました。 すぐストーリー変更して赤ちゃんをぶっ潰す話にしようかと思ったけど、鋼の理性で耐えました。 短くまとめようと思っていたら、いつの間にか20KB越え……ゆっくりしすぎちゃったよ!! ちなみにwikiを探したら『一家全員が水の恐ろしさを知らず、水の犠牲となる』作品がありましたね。 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
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ゆっくりのすくつ 「先輩! 見つけましたっ!」 ゆっくり殲滅用の最新機器を背負い、ゴーストバスターズのような出で立ちをした新人君が俺に呼びかける。 「でかした! 今そっちへ行く!」 反応の途絶えたレーダーの電源を切り、俺も重たい装備を背負い直して新人君のあとに続く。 鬱蒼とした森を抜けると、一気に視界が開ける。切り立った崖のふもとにそれはあった。 「まさかこんなところに……」 人間も容易に出入りできるほどの巨大な洞穴。ゆっくりたちの巣穴だ。 「なるほど。こんなところじゃレーダーの電波も途絶えるわけだ」 「行きましょう先輩――」 「ここはれいむたちのおうちだよ!! ゆっくりでていってね!!」 「ちちちちーんぽ!! ちちちちーんぽ!!」 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!! あのおじざんだぢだあ゛あ゛あ゛!!」 「むきゅううーー!! ゆっくりできないひときらいーー!!」 「かえりみちでじこにあってゆっくりしね!!」 処理場の作業着姿の俺たちを見るなり、巣穴の数十匹のゆっくりたちは思い思いの反応を見せた。 ぷくーっと膨れて威嚇するもの。怯えて泣きわめくもの。口汚く罵るもの。 そのけたたましい声を聞いていると吐き気がしてくる。 「ゆ゛!? なんでおじさんたちがここにいるの!?」 騒ぎに気づいた一匹のれいむがやってきて、こちらの様子をうかがっている。 頭のリボンに小さな発信機が付けられていることを確認する。 いつだったか、俺が捕獲し、発信機をつけた上で開放してやったれいむだった。 捕獲した饅頭に発信機をつけて放し、レーダーで追跡する。無尽蔵に増え続けるこの害獣を根元から断つためには、 現在最も効果的な戦術だった。 と、その時、無謀にも一匹の赤ちゃんれいむが新人君に飛びかかり、その腕に噛み付いてきた。 「ゆっくちちねーー!!」 だが、饅頭共の噛みつき攻撃など痛くもかゆくもない。 「あん? バーカ」 グシャア!! 「ぴッ……!!!」 愚かな赤ちゃんれいむは一撃で叩き潰され、洞穴内に甘ったるい香りが広がった。 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! れいむのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛!!!」 「なにするのおじさんたち!! いますぐしね!!」 「わからない!! わからないよーー!!」 「ここはれいむたちのおうちだっていってるでしょ!! さっさとでていt 『黙れぇッ!!!』 たまらず俺が大声で一喝すると、ゆっくりたちは恐れおののき、一瞬にして静まり返った。 「ひゃはは! さすがは先輩!」 「ふんっ……」 こんなゴミクズ共に対して声を荒げてしまった大人気ない自分を少々恥じる。 「しかしこれまた……見てくださいよ先輩。あれ」 洞穴の隅には、田畑を荒らし、民家を荒らし、商店を荒らし、人間たちから奪い取った大量の食料が備蓄してあった。 野菜、果物、その他加工品の山に加え、中でも目に付くのが大量のプリン……。 「一体どうやってこんなところまで食料を運び込むんですかねぇ」 「……おそらくあいつの尽力によるものだろう」 「うーうーうまうまっ☆ もっどぷっでぃんだべだいじょーー♪」 騒ぎには我関せずで、洞穴の奥でプリンを貪り食っているゆっくりれみりゃ。 その身体は丸々と太り、”お嬢様”などといった印象は微塵も感じさせない。 れみりゃ種は四肢があるものが多く存在しており、空を飛ぶこともできる。 こんなデブでも、一匹いるだけで作物被害は甚大なものとなるのだ。 「うげぇー……あれってれみりゃっすか……? きもちわるっ……」 「おい饅頭共! 今すぐそこの作物を人間に返して来い!」 「これはまりさたちがみつけたごはんだからあげないよ!!」 「おじさんたちはあせみずたらしてはたらいて、もっといっぱいごはんつくってね!!」 「どうしてもというならすこしだけわけてあげてもいいよ!! ゆっくりどげざしてね!!」 まったく、どこまでも生意気で憎たらしい饅頭共だ。 「やはり話にならんな。仕方ない、さっさと済ませてしまおう」 「へーい」 その場を新人君に任せ、俺は入り口側で待機する。 「はいはい饅頭共っ! ちゅうもーーーく!!」 敵意むき出しで、しかし若干恐る恐るといった様子で、新人君の言葉に耳を傾けるゆっくりたち。 「お兄さんたちは、ゆっくり処理場から君たちをぶっ殺しにやってきましたー!」 処理場という言葉にビクッと身を震わせるゆっくりたち。 ただの人間とは違う。処理場から来た人間だ。ゆっくりたちはよく知っている。 ありとあらゆる残虐な手段で自分たちを痛めつけ殺してきた恐ろしい人間たちだ。 小さなゆっくりでも親から教えられて知っている、決して捕まってはいけない地獄の使者だ。 そういえばこの人間たちもよくわからない機械を背負っている。 きっと火や水が出て、自分たちを一網打尽にしてしまう機械なんだ。 そうして殺されてきた家族や仲間を見てきたものもいる。 処理場の作業着を見たことがなかったゆっくりたちも、事態の重さを痛感する。 もうおしまいだ。戦慄が走り、吐き気が襲い、冷や汗が吹き出る。 と、いち早く大声で泣き始める一匹のまりさ。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! じに゛だぐな゛い゛い゛い゛!!!」 「黙れやこらぁ!!!」 グシャアァッ!! 「ぶヒゅッ……!!」 新人君に強烈な蹴りを入れられ、破けた皮から餡子をぶちまけながら吹っ飛んでいくまりさ。 そのまま洞穴の壁面にぶち当たって弾け、絶命する。 「お兄さんがしゃべってるのに余計な口を挟まないことー! いいですねー!?」 ふわりと舞い落ちるまりさの帽子。ゆっくりたちは言葉を失い、目に涙を浮かべ、立ちすくんだ。 「ただしっ! 今から君たちにも、生き残るチャンスがありまーす! はいっ!」 小さな子供へ手を差し伸べるかのごとく屈み、手のひらを差し出す新人君。 「この手に最初に乗っかったコは、逃がしてあげまーす!」 「ゆっ!」「ゆゆっ!!」「ゆー!」 目を血走らせ、今にも飛び出さんばかりのゆっくりたち。まったく単細胞な生き物である。 「それじゃあ始めるよー? いいー? はい! スタート!」 「「「「「「ゆーーー!!!!」」」」」」 一斉にピョンピョンと飛び跳ね、猛烈な勢いで新人君の手のひらへと向かっていく。 「どいてよおおおお!!! れいむがゆっくりするのおおおお!!!」 「いやああああああ!!! じゃまするれいむはゆっくりしねええええ!!!」 「おがあざんはいっぱいゆっぐちじだんだがらもういいでしょううう!!?」 「そんなこというあかちゃんはいらないよ!!! ゆっくりしね!!!」 押し合い、へし合い、噛みつきあい、潰しあい、仲間割れが始まる。 何匹かの赤ちゃんゆっくりは、自分より大きなゆっくりに踏み潰されて死に至った。 と、遂に一匹のまりさが新人君の手のひらに乗っかる。 「ゆっ!」 「はーーいおしまーーーい!!」 「「「「「ゆ゛ぐううううーーー!!!!」」」」」 ゲームオーバーを知らせる声に顔を歪ませ泣きじゃくる、満身創痍のゆっくりたち。 と、競争を避けて脱走の機会を窺っていた一匹のぱちゅりぃが、新人君の脇をすり抜け強行突破を図る。 「おおっと、君たちは逃がさないよー!」 ほかのゆっくりたちはもう新人君に遮られて逃げられない。 病弱な身体で必死に飛び跳ね、肩で息をしながら入り口へと向かうぱちゅりぃ。 遂に入り口で待機中の俺の元へたどりつく。 「むきゅ……むっきゅううーーーーー!!」 ドグシャアアア!! 「む゛ギゃ゛ア゛っ……!!」 強引に走り抜けようとしたところをすかさず踏み潰す。 跡形も残らないように何度も踏みつけ、地面にできあがった汚らしい染みをグリグリと踏みにじる。 本来は俺と新人君の役割は逆なのだが、彼がいつもあちらの役を務めたいと言うのでね。 まぁ将来有望というかなんというか……。 「よしよし、君は新しいゆっくりプレイスで存分にゆっくりしてね」 「うん!! ありがとうおにいさん!!」 手のひらに乗ったまりさを優しく撫でてやる新人君。 もちろんその帽子にこっそり新たな発信機を付ける作業は忘れない。 「ま゛っ゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! わ゛だじも゛づれ゛でっ゛でえ゛え゛え゛!!!」 「ま゛り゛ざだげずる゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「のろまなみんなにはかまってられないよ!! そこでゆっくりしんでね!!」 まりさは仲間を見捨て、入り口側へピョンピョンと飛び跳ねていく。 「君が競争で勝ったんだね。おめでとう」 「ありがとうおじさん!! これでゆっくりできるよ!!」 先ほどのぱちゅりぃの亡骸を素通りし、まりさは森の中へと消えていった。 レーダーの電源を入れ、今のまりさの位置情報が問題なく受信できていることを確認する。 強い個体は生存競争で生き残りやすく、別の巣穴へ合流したり、新たな集団を形成して別の住処を開拓したりする。 あのまりさもいつか新しい巣穴へ案内してくれるだろう。そんな期待をしつつ、俺も洞穴の中ほどへと進んでいく。 「ごれからわだじだぢはどうな゛る゛の゛ぉ!? ゆっぐりにがじでね゛ぇ゛!!!」 涙ながらに許しを乞うバカ饅頭共。 「逃がして、だ? あははっ、なにを言ってるんだい? 君たちは一匹残らず皆殺しだよ!?」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「うるせぇっつってんだろ!!!」 グシュゥ!! 「ぶぇえ゛ッ……!!」 「ゆぐーーーーーっ!!」 「逃げられると思ってんのか!!」 ブチブチィ!! 「びゃ゛あ゛あ゛あ゛っ゛……!!」 「や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!! も゛うお゛うぢがえる゛うううう!!!」 やれやれ。あいつめ、また遊んでるな……? 「おい」 「せ、先輩っ?」 「なにやってんだ。早く片付けてしまえ」 「も、もう少し遊ばせてくださいよー」 奥の方を見やると、デブれみりゃはまだプリンをパクついていた。 そして驚くべきことに、あれだけたくさんあったプリンがもうなくなりかけていた。 と、新人君への懇願は効果が薄いと思ってか、一匹のまりさが俺の足にまとわりついてきた。 「おじざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛っ!!! だずげでよ゛お゛お゛お゛ンぶぅッ……!!!」 躊躇なく踏み潰す。 しかし、懲りずにまた一匹のれいむが擦り寄ってくる。 「おじさん!! あのときのおじさんでしょ!?」 リボンに発信機をつけ、逃がしてやったれいむだった。 「ああ、覚えているよ」 「あのときみたいにれいむをにがしてよ!! おねがいだよ!!」 「ゆっ!! れいむだけずるいよ!! わたしたちもにがしてね!!」 また押し合いへし合いとなる。そこへ薄ら笑いを浮かべた新人君が語りかける。 「バカだなぁ君は」 「ゆっ!? れいむはばかじゃないよ!! ゆっくりあやまってね!!」 「みんな見てごらーん。このれいむのリボンを。変なものがついてるだろーう?」 「ゆっ? ほんとうだ!! なぁにこれ!?」 「これは発信機さ。これが君たちの居場所を処理場の人に教えてくれてたんだ。実はこのコはおにいさんたちの友達なんだよ」 「ゆゆッ!? れいむそんなのしらないよ!? うそつきなおにいさんはゆっくりしね!!」 「君は今までよく頑張ってくれたね。お疲れ様。でも君はもう用済みなんだ。だからここでさよならだよ。ぷぷっ」 「れ゛い゛む゛の゛ばがあ゛あ゛あ゛!!」 「う゛ら゛ぎり゛も゛の゛はゆ゛っぐりじねえ゛え゛え゛!!」 「ゆ゛ぐぅぅぅ!!! み゛んなや゛め゛でえ゛え゛え゛え゛!!!」 洞穴内はもうパニック状態だ。 笑いを堪えきれない様子の新人君に問いかける。 「そろそろ満足したか?」 「くくっ……! は、はいっ……! じゃあ一気にやっちまいますか! ふっ……ふひゃひゃひゃひゃ!」 俺たちは、背負った機器から伸びたホースを構え、スイッチを入れる。 「放射ああああああ!!!! うっひゃひゃひゃひゃ!!!」 内部分裂して混乱状態の饅頭共に、霧状の薬品を吹きかける。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 霧を吹きかけられたゆっくりたちの身体は、見る見るうちに膨れ上がる。 「な゛、な゛に゛ごれ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 次第に皮が内側から破け始め、その激痛に涙がとめどなく溢れ出る。 「ゆ゛ぐうううううううううううううううううううううううウウウウウウぇ゛ア゛ッ……!!!」 限界まで肥大し、破裂していくゆっくりたち。 この薬品は、饅頭共の体内の餡子を膨張させ、そのまま破裂に至らしめる特殊な薬品なのだ。もちろん人間には無害。 これまでの火攻めや水攻めでかかっていたコストを大幅に減らす、処理場の画期的な新発明だ。 「ゆ……ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーーーっ!!!」 死に物狂いで逃げ回る饅頭たち。しかし、広範囲にわたる薬品の噴射から逃れることなどできはしない。 「ウェーーハッハッハッハ!! イーーヒッヒッヒッヒ!!」 破裂する饅頭たちの返り餡子を全身に浴びながら、狂ったように薬品をばら撒き続ける新人君。 ここは彼に任せておこう。俺は薬品を噴霧しながら、奥にいるデブれみりゃの方へと向かった。 「おい」 「う?」 口の周りをカラメルソースでベトベトにした豚がこちらへ振り向く。 「うーーー♪ だーべぢゃーうぞぉーー♪」 豚が食い散らかしたプリンの容器を見る。消費期限も過ぎていない新品だった。 「貴様、どこからプリンを持ち出している」 「うー? れみりゃーはごーまがんのおぜうざまだっどー♪」 パーン! 豚の頬を平手打ちする。 「ぅ……うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!! はだじでえ゛え゛え゛え゛!!!」 パーン! 逃げ出そうとする豚の胸倉をふん掴み、また平手打ち。 「答えろ。このプリンはどこで手に入れた」 「う゛うぅっ……れみ、りゃ、うーーーっ☆」 パーン! 「さっさと答えろ!」 「わ゛ぅ゛ッ……!! ご、ごーじょーっ……!!」 「工場?」 はぁ、なるほど。ちょうどこの辺りにプリンの製造工場があることに思い至った。 「うー……ぷっでぃんもうなぐなっだ……。だがら、まだどりにいぐーー♪」 パーン! 「ヴぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! い゛だい゛い゛い゛い゛い゛っ!!!」 肥え太った手足をじたばたさせ、必死に抵抗する。 「貴様っ」 パーン! 「人様にっ」 パーン! 「どれだけっ」 パーン! 「迷惑をかければっ」 パーン! 「気が済むんだっ!」 パーン! 「や゛べでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! い゛だい゛の゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 涙と鼻水とよだれで顔をグシャグシャにする豚。 すぐにでも殺してやりたいところだが、これだけは聞いておかなければいけない。 「おい、おまえの飼い主は誰だ」 「ぅーー……」 パーン! 「答えろっ!」 「う゛ぅぅぅぅ!!!! ざぐやにい゛い゛づげでや゛る゛ううううう!!!」 「ざぐや……か」 最近、ゆっくりを利用した飼い主の窃盗事件が相次いでいる。 特にれみりゃは扱いやすく、犯罪に活用されるケースが多くなっている。 こいつをいたぶり続けると、そのうち特定の名前や、お兄さん、おじさんといった誰かに助けを求めるのだが、 こうして遺伝子的に組み込まれている咲夜という人物の名前が出てくる場合は、野良ゆっくりであるということなのだ。 飼い主がいる場合は警察に届けなければならないのだが、野良ゆっくりのこいつを生かしておくべき理由はなくなった。 「おまえが与えた経済的損失、せめて死んで償ってもらうからな」 「ぅぅ……? うううぅぅわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」 邪魔な翼をもぎ取ったあと、後頭部を鷲掴みにし、顔面を地面に叩きつける。 ガスッ!! 「う゛ぇ゛ア゛ア゛ア゛あ゛あ゛!!! ごべんだざい゛い゛い゛い゛!!!」 右目の眼球が破裂し、前歯がいくつか砕ける。 ガスッ!! 「ぅぶっ……ごボぉお゛っ……!!」 衝撃と共に身体全体を揺さぶられ、体内のプリンを嘔吐する。 ガスッ!! 「ぶゥッ……!!」 後頭部から握り潰さんばかりに突き立てた俺の爪が豚の頭にぐいぐいと食い込み、指先に生温かい肉まんの感触が伝わる。 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! ガスッ!! ガスッ!! ガスッ!! 「あ゛ア゛ッ……!! あ゛がっ……!! ガあ゛ッッ……!!」 やがて顔面の皮が全て剥がれ落ち、肉まんの具から身体が生えている状態となる。 身体はヒクヒクと痙攣し、もはや声を上げようにもヒューヒューというおかしな音しか出ない。 「……気持ち悪い」 わき腹から思い切り蹴飛ばす。肉塊はぐるぐると回転し、頭部の肉を撒き散らしながら宙を舞う。 石ころを蹴飛ばしながら通学路を帰るように、頭部のなくなった豚の身体を何度も蹴飛ばしながら入り口の方へと向かう。 途中で豚の胴体と下半身が千切れてしまった。体内に残っていたプリンがどろりと溢れ出す。 俺はその胴体を踏み潰し、残った下半身を股裂きの要領で引き千切って放り投げてから、新人君へ声をかけた。 「おーい、そろそろ引き上げるぞー。……って、まだやってんのかー?」 新人君は、妊娠中のゆっくりだけを何匹か生かして縛り付け、 同じ妊婦ゆっくりに薬品を少しずつかけて、じわじわと膨れ上がる様を楽しんでいた。 「ゆ゛ぐう゛う゛い゛い゛い゛い゛……!!!」 「苦しいか? ん? おい饅頭、苦しいか? ふひゃひゃひゃ!」 「も゛う゛や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「まりさちゃん、君、俺が指でちょっとでも触れたら破裂しちゃうけど、どうする? ねぇ、どうする?」 「ゆ゛ッ……!! ゆ゛ぅ゛ッッ……!!!」 破裂寸前のまりさは、この世のものとは思えないほど不細工な表情で、体中から変な汁を垂れ流し続けている。 ところどころ破けた皮から餡子が溢れ出し、耐え難い激痛に喘いでいる。その耳元で新人君が語りかける。 「これからかわいいかわいい赤ちゃんが産まれるって矢先に、残念だったねぇ♪ じゃ、バイバイ♪」 フッと息を吹きかけると、妊婦まりさはたちまちバシャッと破裂し、新人君の顔を餡子で染めた。 飛び散った餡子は、縛り付けられたほかの妊婦ゆっくりたちの顔にもふりかかる。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆ゛っ゛ぐ゛り゛ざぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 弾けた妊婦まりさから未成熟の赤ちゃんまりさがコロッとまろび出る。 口の周りについた餡子を舐め回しながら、新人君は今にも崩れ落ちてしまいそうな胎児まりさをそっと手に取り、 ほかの妊婦ゆっくりたちの眼前に掲げ、握りつぶす。そしてその餡子を妊婦ゆっくりたちの顔に塗りたくった。 「あ゛ッ……!!! あヒッ……!!」 壮絶な光景を見せられ、一匹の妊婦れいむは発狂してしまう。 もう一匹の妊婦まりさは流産してしまい、それを示す餡子が下部からどろりと流れ出た。 ショックのあまり、もう言葉を発することもできず、ただヒクヒクと痙攣する。 「おーい、もういいかー?」 腹を抱えて爆笑している新人君に再度声をかけ、区画殲滅用の使い捨て薬品発生器の封を切る。 「ふひゃひゃひゃひゃ!! あ、先輩、もう満足したっす! いやーやっぱ饅頭の断末魔はたまらんっすわー!」 新人君は、ゆっくりを痛めつけることを心底楽しんでいるようだった。 ”できるだけ凄惨なやり方で虐殺し、人間を畏怖させ野に帰す”という国の指針からしても、彼はこの仕事に適任だ。 俺はいつしか虐待することにも飽きてしまって、淡々と仕事をこなすようになってしまった。もう歳かな。 「発信機は回収したか? 盗まれた食料は?」 「え、ええっ。こちらに。飼い主はいないみたいですね。こいつらただの野良ゆっくりの集まりですわ」 「そうか。よし、それじゃあ引き上げるぞ」 「あっ、待って下さいよぉ先輩っ! あのれみりゃはどんな風にぶっ殺したんすかっ? 聞かせてくださいよぉ!」 設置した薬品発生器が辺りを煙で包み込む。 大量のリボンや帽子が散らばる洞穴内。 そこからはもう、物音一つ聞こえない。ただただ甘い香りが充満するのみだった――。 人と共存することを選択しなかったゆっくりたち。 人間界の衣食住を崩壊せしめ、食物連鎖の構造を根底から破壊してしまう害獣。 こいつらをペットに、などと考える人間ももういない。 最初はうるさかった動物愛護団体も、ゆっくりが環境にもたらす深刻な悪影響に口を閉ざさざるを得なくなった。 ゆっくりも、別の世界に生まれていたのなら、もっと幸せに暮らすことができたのかもしれない。 だが、爆発的に繁殖し続けるゆっくりは、この世界では害獣でしかない。狩られ続けるしかない存在なのだ。 俺はせめてもの慰めとして、仕事が終わるとやつらの魂にこう語りかけてやる。 あの世でゆっくりしていってね、と。 完 このSSに感想を付ける
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前置き ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度に度漢字を使用しております 補足は最後に適度にしてます しーしーの穴=まむまむとしています 舞台は幻想郷じゃない現代っぽいどこかです ゆっくり実験所 加工所やゆっくり見せモノ屋と違いゆっくりを研究し実験する施設 加工所と密接な関わりを持ち虐待用品からゆっくりフードまで幅広く開発する会社である しかし職員に好き物が多いのは言うまでもなく嗜好的な実験も数多く存在する 「そういえばさ、胎生出産のヤツってでるとこなくなったらどうなるんだ?」 職員の一人の言葉からこの実験ははじまった ある程度の個人的趣味は取り入れてもいいとはいえ実験前は所長に許可を取りに行くのが通例である まぁたいていは一言で終わるのだが 「おうおうやれやれ」 こうしてこの実験は開始された まずは胎生型のゆっくりペア(れいむxれいむ まりさxまりさ ありすxありす)を3組用意する そして人工的に発情させ夫婦共々にんっしんっすれば準備完了である 約2週間後- 「そろそろ赤ちゃん生まれそうだな」 「ゆゆ!れいむのあかちゃんもうすこしでうまれるよ!」 「れいむはうごけないからおにーさんもっとたべものをもってきてね!」 はいはい・・・と適当に相槌をうち白玉に少し砂糖をまぶした物をケージの中に放り込む 「「むーしゃむしゃしあわせー」」 元野良の2匹にはこれだけでも至上のご馳走である それを2週間も与え続けたためこの2匹はおにーさんへの警戒心がまったくなくなっていた 「おいしいのはいいが・・・お前達知ってるか?」 「ゆ?なんのこと?」 「いやな・・・・ゆっくりの間で流行ってる病気なんだが」 「ゆっ!?れいむたちびょーきなの!?」 饅頭であるゆっくりにも病気はある 野良は特に虫を媒介とした寄生虫や湿気によるカビ・・・ 何でも餡子に変えるが十分に栄養を取れないと病気になるらしい 「お前達はいいんだがお腹にいる赤ちゃんが死んじゃう病気らしいんだ」 2匹の顔が強張る ここにつれてこられ不安なときに相方とであった おにーさんがゆっくりぷれいすとご飯をくれてはじめてゆっくりできた日に結ばれた二匹 そしておにーさんの[ここでしばらくゆっくりしていいから2人で出産すれば?]の言葉からすっきりし合ったあの日 ずっとゆっくり幸せだった瞬間が壊れるかもしれないとよぎる 「おにーさんれいむのあかちゃんたすけてね!」 「にんげんさんなられいむたちのびょーきなおせるでしょ?ゆっくりしてないでなおしてね」 ここに来たとき1匹は瀕死の重傷だったのをおにーさんが小麦粉と水とオレンジジュースで治したのを覚えていたのだろう 「うーん、でもお腹の中の赤ちゃんだぞ?お腹を切らないと手術できないしなぁ」 「ゆっ!?そんなことしたられいむしんじゃうよ!そんなこともわからないの?」 「そうだよ!またあんないたいおもいしたらゆっくりできないよ!」 ゆっくりじゃなかったらゆっくりできないどころじゃなく死ぬ 「大丈夫だって、れいむだって餡子でてたのに生きてるだろ?赤ちゃんのためにあれをがまんできるかできないかだよ」 「ゆぅ〜・・・」 「おにーさん・・・れいむのおなかをきってね!」 「ゆゆ!れいむなにいってるの!そんなことしたらしんじゃうよ!」 「おなかをきってしゅじゅつしないと赤ちゃんしんじゃうんだよ!れいむもゆっくりりかいしてね!」 「ゆ〜・・・わかったよ!おにーさんれいむもゆっくりしゅじゅつしてね!」 もっと悩んでもいいと思うがさすが餡子脳 即決で切腹することを決めるあたり子供思いというか単純というか 「OKOK、じゃあ手術は明日するからそのつもりで今日はゆっくり休んでおけよ」 「ゆっくりりかいしたよ」 「おにーさんもゆっくりねてね!」 こうしてれいむ夫婦の実験のための説得が完了した ちなみにまりさとありすもこんな感じの説得だったため割愛する 眠らせてもいいが面白くないのと反応を記憶したいので起きたままの状態で手術がはじまった 手術といっても別段病気でもないしゆっくりを説得するためにつかった言葉なのだが 「い”だい”!!!!やべでええええええええ!!!!!!」 と、台の上でれいむが叫んでいる 「赤ちゃん死んで良いのか?」 「ゆ”ぐ!?だめだよ!ゆっくりしてないではやくしゅじゅつしてね!」 想像通りの反応が返ってきたところで職員は手術を続行する 懸命な読者の諸君ならもうわかっているだろうが手術が終わるまでこんな感じであるため割愛する 「ゆぐぅ・・・れいむとってもいたかったよ!おにーさんばかなの?しぬの?」 「なんでいたくできないの!」 手術が終わったら手を返したように罵倒してくる 1匹は育ちがいいのか教育がいいのか悪口はいってこないがしょせん元野良なのでその程度である 2匹いるためか調子にのって暴言を吐く饅頭達 「しゅじゅつがおわったんだからあかちゃんのためにおかしをもってきてね!」 「そうだよ!さっさとばかなにんげんはれいむのおかしをもってきてね!」 「うるせぇな糞饅頭が・・・」 「「ゆ!?」」 突然職員の口調が変わる 手術をすればこっちのもの もうおだてる必要などないのだから 「黙れっていってんだよ!」 ズンっ・・・という音とともに殴られたれいむが吹き飛び壁に激突する 「ゆ・・ゆぐぅ・・・」 さすがゆっくりに実験と研究した職員 皮越しにもかかわらず中枢餡に一撃でダメージを与え気絶させる 「快・・・感!」 ビクンビクンするゆっくりを見て少々悦に入るこの職員変態である 「れいむしっかりしてね!おにーさんなにするのれいむはにんっしゆぎゃゃぁぁあああああ!!!!!!」 職員はもう1匹のれいむにも一撃をくわえる 今度はかなり手加減したので気絶していない 「なでぃずるの!でいぶはにんしんじでるんばよ!ばがなの!じぶの!?」 呂律が回ってないのも毎度お馴染みなので無視して職員はれいむの髪をつかみ持ち上げる 「やべでねでいぶのぎれいばがみのげさばらないでね!」 「いいか?おしえてやるよ」 「ゆ?」 「お前達の赤ちゃんは改造した」 「ゆ”ゆ”?」 かいぞう? ゆっくりにはその言葉が理解できなかった 「かいぞぶっでなびなの?」 殴ったとき歯が折れたらしくまだ呂律が回ってない あとでオレンジジュースでも注射しよう 「赤ちゃんを強くしたんだよだからあの程度どころかお前が潰れるぐらい蹴ったって赤ちゃんは死にゃしねーよ」 「ゆ・・・・・ゆゆ!りかいしたよ!さすがれいむのあかちゃんはゆうしゅうだね!」 呂律が戻ってる・・・オレンジジュースがもったないないしこのままでいいか 「俺が改造したって言ってるだろうがこの餡子脳!」 そういって壁に叩きつける 実は親も改造されているので中枢餡を吐き自殺もできない そして皮は丈夫に痛みはそのままという虐待専用改造である ちなみに真性虐待癖の人はこの改造はあまり好きじゃないらしい 「やべでぇえ”え”え”え”!!!!!!!」 「でいぶばにんじんじでぶんだよやべででぇ!!!!!」 この後職員は退勤時間まで虐待して遊び続けたのはいうまでもない 3度目なのでもう言う必要がないだろうがまりさとありすも同じような状態である 手術内容の報告- 「変わった趣向だな」 「今回は資金集めも担ってますからね」 「ふむ・・・」 所長と実験責任者がレポートのチェックをしている 「虐待好きのための見世物・・・か」 「気に入りませんか?」 「いやそうじゃない・・・私がしたかった・・・」 「所長はもうちょっと自分の権限使ったほうがいいですよ」 「そうかもな」 含み笑いをする二人 その笑みには虐待癖特有の感覚が含まれていた ゆっくりが見ればこれだけで震え上がるだろう 「共通してることは母体の強化及び赤ゆの強化及び成長促進剤の投与、そして出産直前までオレンジジュースで栄養過多の状態にします」 「それ以外はこのレポートの通りか」 「はい、目を通しておいてください」 れいむへの措置 母体のまむまむ(ぺにぺに)を切除し溶いた強力粉で再生させる措置 強化してるとはいえ出産の圧力がどれほどかわからないため強力粉を使用している まりさへの措置 母体のまむまむ(ぺにぺに)とあにゃるを切除し溶いた強力粉で再生させる措置 ありすへの措置 母体のまむまむ(ぺにぺに)とあにゃるを切除し歯を溶かし上下を接着する措置 数日後- ありすは目が覚めた 周りには沢山の人がいるにも関わらずそこはとても静かであった 「んー!ん”−!」 必死に助けを求めようとするが歯が接着されているので話すことができるはずもない 出産まで少し時間があるので母体達がどのような状態か説明しておこう オレンジジュースを大量に投与されたありすの体はたぷんたぷんのデブゆっくりである 鏡の無いこの場所では自分の姿がどのようになってるかわからないだろう しかしこのありすは1匹ではない 伴侶を見るとたぷんたぷんのデブありすが目に入る 自然界のありすならば[いなかもの]と罵ったであろう このありすもはじめは伴侶がデブになっていく姿に軽蔑していたのだから しかしお互いいつからか理解してしまった 自分も同じ姿なのだろうということを れいむとまりさは言葉が話せる状態だったため 「まりさはまりさがどんなすがたになってもさいこうのつまとおもってるぜ」 「ぽっちゃりしたれいむもすきだよ!」 と言っていたのが気に入らなかったのか 職員は整形して作った超絶絶世美ゆっくりれいむとまりさを2組とすごさせとことんこの2組に惨めな思いをさせていた ちなみにこの美ゆっくりは中身を白餡に変えられ躾られているので虐待されたりはしない こうして説明してる間にどうやら時間が来たようだ 「ゆゆ!れいむのあかちゃんうまれそうだよ!」 「まりさのすてきなあかちゃんがもうすぐうまれるぜ」 「ん”−!(訳:とってもとかいはなあかちゃんがうまれそうね)」 こうして実験兼見世物は開始された 数分後(ありす編)- 「ん”ん”ん”ん”ん”!!!!!!ん”ん”ん”ん”!!!!!!!!!!!」 力んでも力んでも赤ちゃんが外にでる気配はなく終わらない激痛だけがあいすを支配する 「(あのまま殴りてぇ)」 「(動けない箱に入れて・・・ハァハァ)」 ここでは声を出すと退場となるんで観客たちは静かだが顔をみるだけでこの観客の98%が変態だとわかった 「ん”(略)(訳:どおしてうまれないの!?あかちゃんとかいなありすの子供なんだからゆっくりしてないででてきて!)」 眼球が半分隆起するほどの苦しみ 普通のゆっくりだけじゃなくほととんどの生物は死に至るであろう苦しみ だがその苦しみさえも強化改造されたこのゆっくり達には死に至らない程度の苦しみ 「ん”(略)(訳:ゆぎぃいぃいいいいい!!!!赤ちゃん何してるのぉ!??!?!?!?!?!)」 1匹のありすがこれまで以上の異常なほどの苦悶を浮かべる 「お、はじまりましたね」 「予想通りだが妄想より現実だなやはり」 「ですよねー」 研究員達は笑いながらありすの苦しんでる様をメモしている 「ん”!(略)(訳:どおしたのありす!?しっかりしてね・・・ゆぎゃぁああああああああ!!!!!!!!!)」 もう1匹のありすもさらに苦しみだした ここからは普通にありす達が話してますがしゃべれない状態です 別に書くのがめんどくさいとかじゃありませんわかりやすく分けただけですってば! [ゆぅ・・・このみゃみゃじゃありちゅはおしょとにでれにゃいんだよ・・・しょうだ!でぎゅちをさぎゃせばいいんだ!] (やべでえええええええええ!!!!!あじすのながびだべだいべぇえええええええ!!!!!!!) 出口がないなら出口を探す 親は言葉が話せないので静止することもできない 静止したとしても出ることがかなわないだけだが [むーしゃむーしゃしあわせー] (ゆぎゃああぁぁぁあばああああああああやべでぇえええええええいぎゃいびょぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!) 親の餡子を食べる子供 食べられ苦悶するがそれを伝えるすべを持たない親 成長促進の影響もあり食欲旺盛な子供の勢いは止まらない 甘いものを食べてるゆっくりは常識的に考えて止まらない 「おー、これは中々新鮮な苦しみ方ですね」 「あの不規則な中の規則的な痙攣・・・充血を超えて出血した見開いた目・・・流れ続ける涙・・・最高だ!」 もうやだこんな所長 [はやきゅそちょにでてみゃみゃにあいしゃちゅすりゅんだよむーしゃむーしゃ] (ゆ・・・ぎゃ・・・ばんで・・・・・・・・あが・・・ゃん・・・) さすがに餡子を食べられては強化されてるとはいえ限界であった [ゆ!?みょうたべりゃれりゅとこりょがにゃいよどうにゃったりゃでれりゅの?!] ゆあーんと餡子をすべて食べられた母親の中で泣きだす赤ゆっくり そこに職員が近づいていきナイフで母体の皮を切り穴を作った 「ゆ!おしょとだよみゃみゃにあえりゅよ!!」 「「ゆっくりしちぇいっちぇね!」」 父と母の中からて二匹同時にゆっくり挨拶 しかし両親からの挨拶はあるはずもなかった 「ありちゅちゃんちょあいちゃちゅできちゃよ!みゃみゃみょあいちゃちゅしちぇね」 「死ねるんだから挨拶できるわけないだろ」 職員が赤ゆに声をかける とびきりの現実と共に 「にゃにいっちぇるの!ありしゅはみゃみゃきゃらうみゃれちゃんだよ!」 「しょうだよ!みゃみゃがしんじぇたりゃありちゅはうみゃれてにゃいんだよ!」 なんでこんな知識があるかは不明だがこのさい置いておこう 「赤ちゃん達は外に出る前に甘い物を食べたよね?」 「ゆゆ!ありちゅはあみゃいもにょをたべちゃよ!」 「もちきゃちておにーしゃんがくれちゃの?にゃらもっとありちゅにちょうだいね!」 「あぁ食べさせてやるよ・・・」 そういってママの中に指をいれ残った餡子を取り出す 「にゃにちちぇるの!」 「やめちぇぇええええみゃみゃをいじめにゃいでぇぇぇええええ!」 「食べてみろ」 グイっと指をありすの口に入れる 「やめちぇねきもちわりゅい・・・」 「みゃみゃにょにゃきゃみなんてたべちゃくな・・・」 「「しあわせー!」」 二匹はしあわせーと美味しいものを食べたときの言葉を発する 「もっちょありちゅにたべしゃせてね!」 「もっちょちょうりゃいね!」 母親から取り出した餡子ということをすでに忘れている赤ゆ さすが餡子脳 「さてここで問題です」 「みょんだいにゃんていいきゃらおきゃしちょうりゃいね」 「今食べた餡子は何だったでしょうか?」 「おきゃしちょうらいっていってゆんだよ!ばきゃなの?しにゅの?」 「問題に答えれたらまた食べされてあげるよ今度はいっぱいね」 「ゆ!ゆっくりりきゃいしちゃよ!!」 「いぴゃいたべれりゅにゃらありちゅがんびゃるよ!」 問題に答えれば甘いものが沢山食べれるとゆっくり理解する しかし成長促進された餡子脳はしばらくすると気づいてしまった 「ゆぎゃぁぁぁあああああ」 「ありしゅ!?しっきゃりしちぇねどうしちゃの!?」 突然1匹が奇声をあげる そう気づいたのだこの赤ありすは 母親を食べたことを 「ゆべぇ・・・ゆがぁ・・・・」 「ありしゅがしにちょうだよ!ゆっきゅりぺりょぺりょしてにゃおすよ!」 そういって奇声を上げているありすを舐めるもう1匹のありす ペロペロのせいか落ち着きを取り戻したありすがゆっくり話し始める 「ありちゅ・・・ゆっきゅりきいちぇね・・・」 「ゆゆ?どうちちゃの?」 「ありちゅたちがたべちゃあみゃいおきゃちはねみゃみゃたちにゃんだよ」 凍りつくもう1匹のありす こちらも異常成長した餡子脳が理解したのだ 母親を食べたことを 「ゆ・・・・ぁ・・・・・みゃみゃ!!!!!」 「はいそこまでー」 母親の死体にかけよるありすをつかみ透明なケースにいれる職員 「にゃにするにょ!ありちゅをおりょして・・・」 ケースに蓋をされ外に声が漏れなくなった もう1匹も同じようにケースに入れられている こちらは傷心しうなだれているが 「さー、本日のショーの1つはここで終了です!皆様が今見たとおりこの強化されたゆっくりの強度は保障済みです いつもならこの赤ゆっくりは研究所いきですが今日はこの赤ゆっくりを競りに出したいと思います!!」 ウオォー!という歓声につつまれる劇場内 実験所で強化されたゆっくりが競りや売りにだされる事が稀であるため興奮が抑えきれないのであろう 「さぁまずは1000円から!」 こうしてありすの実験は終了した この赤ありすは今後死ぬまで虐待されゆっくりできることは数える程度の人生を歩むであろう 数分後(まりさ編)- 「あかちゃんゆっくりしすぎだよはやくうまれてきてね!」 ありす同様中々生まれてこない赤ちゃんに苛立ちを隠せないまりさ 日頃受けていた虐待がれいむやありすより強烈だったため出産の痛みはさほど苦しくないようだ 「どぼじでぇうばででごないどー!!」 と思ったら1匹は苦しいようだ 「まりさがんばってね!ふたりのすてきなあかちゃんのためだよ!」 「わ”わかったよ!まりさもがんばるよ!」 冷静なまりさが苦しそうなまりさを諭す そのおかげで苦悶していたまりさも落ち着きを取り戻し力むことを再開する だがいつまでたっても赤ちゃんがでてこない まむまむが広がらないのだ 「やっばでぃだべだよぉ!?」 「ゆゆっ!?なんであかちゃんうまれてこないのぉ!?」 さすがに冷静を保っていたまりさも不安がぬぐいきれなくなる 植物型にせよ哺乳類型にせよゆっくりは子供の出産を本能で理解している そのため自分をゆっくりな状態にして出産に挑むのが通例である 劇場内でこれだけの人目の中での出産は異常だが事実を切り離すことによりゆっくりな状態を作っている 本当に餡子脳はバカで便利にできている 「ゆばぁ!?ゆあああああげぇあああああああ!?!?!?!!???いだい!?いだいよぉあああああ!!!!」 苦しんでいたまりさが痛みを訴える 「ゆゆ?まりさどうしたの?」 「まりさのあん・・・こ・・・たべあ・・・・・ゆべぇ」 ゆべぇ・・・と口から黒い物体を吐き出す そしてその黒い物体はもぞもぞ動き出し 「ゆっきゅりしちぇいってね!」 ゆっくり挨拶をした 「ゆ?ゆゆ!?」 なんで赤ちゃんが? まりさの口から? なんで? 赤ちゃんがまりさを? 「ゆああああああああ!!!!!!!!!おなかのなかのあかちゃんはやくしんでね!」 ドスンドスンと何度も飛び跳ねお腹の中の子に死ねと言い放つ 毎度の事ながら都合よく危機を理解したのだろう 目の前の赤ん坊が外に出れず外を目指した結果を 「びゃ・・・ゆば・・・・」 どうやら赤ゆを吐き出したまりさはオレンジジュースを大量に与えていたおかげでかろうじて生きているようだ 正確には中身をぐしゃぐしゃにされ口内を突き破られた・・・だが 「しね!しね!おかーさんをころそうとするあかちゃんはしね!」 冷静だったまりさは狂ったように死ね死ねコールを連呼し飛び跳ねている 強化改造してるため普通のゆっくりの数倍のジャンプ力で飛ぶ姿は生首の幽霊が如くきしょい 良識ゆっくりと思ったらどうやらゲスが強いまりさだったらしい 「ゆっくりしてないでしねしねしねしねし・・・ゆぎゃぁ!!!!!!」 しかし中の赤ちゃん強化されている この程度じゃ死ぬわけが無かったのだ 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!!!!!」 歯を食いしばり中で暴れる子供を殺すためジャンプし床に自分を叩きつけさらに壁に突進し子供を殺そうとする だがそれらは無駄に終わる 「ゆぎゃぁぁぁぁあああああああぁぁぁあああああ!!!!!!・・・・・ゆべっ」 またもや黒い物体を吐き出すまりさ 言うまでもなく中の子供である しかし様子がおかしい 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ゆっっきゅりしちぇいってね! 赤ゆ特有の赤ちゃん言葉のゆっくり挨拶がない 「あがじゃん・・・・どぼじであいざずでぎばいの・・・・」 さっきまで殺そうとしてたゆっくりの発言と思えないがゆっくりしたい本能の脳内式は 『苦しい!』→『赤ちゃん生まれる』→『開放感&これでゆっくりできるよ!』 と簡単に上書きを完了させた 親だけが 「ゆっきゅり・・・しべぇ!!!!」 「ゆゆ!?」 生まれてきた赤ちゃんの最初の言葉 それは親に対する殺意 生まれてきた赤ちゃんとの最初のすりすり それは目への的確で強力な噛み付きであった 「ゆぎぎぃああああああ!!!!やべでぇ!?あがじゃんやべでぇえええええ!!!!」 出産の疲労と開放感と中身へのダメージで動けない親の眼球を 「ゆべぇ!」 あっけなく噛み砕いた子供 「どぼじでごんなごどするのー!?」 「ごみくずはだまってしんでね!」 「やべでぇ!やべでぇ!やべでぇ!やべでぇ!やべでぇぇぇぇぇええええええ!」 攻撃は続いたが強化されている母親は吹き飛ぶばかりで死ぬことはなかった それから数分後- 「はいそこまでー」 職員が赤ゆ二匹と瀕死の親をケースにいれ競りを開始した 後から生まれた赤ゆは体内で殺されかけたせいか二言目にはしっかり話ができるほど成長してたこともあり高く売れ のちに飼いゆっくり競技としてできる[闘ゆ]の伝説の初代王者となるのはまた別の話 ちなみに1匹目の赤ゆは2匹目が親を殺そうとしてる間ずっと自分の親を看病しており 親もこのことが嬉しかったせいで自分の子供のせいで瀕死になったことを忘れ同じ虐待おねーさんに買われ この虐待おねーさんのパートナーとして他のゆっくりへの虐待を手伝う日々の中子供は[闘ゆ]に出場し 初代王者との激戦を制し2代目王者となる生涯を送るのは別の話 ゲス親まりは虐待され続けられ畑の肥料にされたとのこと 数分後(れいむ編)- 「ゆぎゃあぁああ(省略)」 〜この文は前2つとあまりに同じため削除しましたテヘッ☆〜 「もっと力めばいいんだよ」 「ゆっ!?ゆっくりりかいしたよ!」 「はやくあかちゃんでてきてね!!」 れいむは職員の言葉に素直に従った 産道であるまむまむは強力粉で再生されたため破れることすらなくいつまでも続く出産の苦痛から逃れるためである 「「ゆゆぅ〜!!」」 力いっぱい力む2匹のれいむに異変が起こるのはそれからすぐだった 「ゆあああああああ!?あにゃるがいだあああああああ!!!!!!!」 「ゆっゆっゆっ!?」 2匹してあにゃるの苦痛を訴える よくみるとあにゃるが切れて広がってるようだ 切痔? 「うんうんでないでね!あかちゃんがゆっくりでてこれないよ!!!ゆあがああああああ!!!!!!!」 お腹の中の子を気遣いながら苦痛にゆがむれいむの顔 「ぼう・・・だべだびょれいびゅ・・・・・・」 「ゆゆ!?れいむしっかりしてね!あんこはいちゃだめだよ!」 「ゆべぇ・・・・・・・・・・・・・・・」 「でいぶぅ!!!!!!!!!」 自分自身の苦痛をよそに伴侶を気遣うところは見習いたいものだ しかし中枢餡を吐き自殺した伴侶へのことなどすぐ忘れてしまう それほどの激痛がれいむを襲った 「!?!?!!!?!?!???!??!!!!?!?!」 れいむが歯を食いしばり目を見開き苦痛が頂点であることを悟らせる おそらくはあにゃるからうんうんがでないようにしてるのだろう 「(うんうんしたらあかちゃんがよごれちゃうよれいむはがまんするよ)」 人間が便意をがまんするようなものだろうか 歯を食いしばり血走った目を見開き・・・さっきも書いたねこれ そんな状態で力んでいる そう力んでいるのだ ブビッブビビビビビビビッッ!! 力んだせいで勢いよく餡子があにゃるから飛び出る 「どぼじでぇ!?」 あにゃるが切れてる状態で力むなんてマヨネーズをだすのにロードローラーを使うようなものだ 「ゆぅ・・・これじゃあかちゃんゆっくりできないよ・・・」 あたりに散乱する自分からでたうんうんに愕然とする 大量に中身をぶちまけたためれいむの大きさは3分の2ほどに萎んでいた 武装錬金の世界にゆっくりがいたらきっとホムンクルス指定されたゆっくりを斗貴子があのセリフでぶちまけてくれるだろう と、脱線したところで話を元に戻そう 「あかちゃんはやくゆっくりでてきてね」 舌を伸ばしまむまむがあった場所を舐めるれいむは気づいてないのだろうか 陣痛が消えていることに 「ゆゆ?」 もぞもぞとうんうんの中で動く何かをみつけるれいむは警戒態勢に入る そしてうんうんの中から・・・ 「ゆっきゅちしちぇいってね!」 うんうんとと一緒に外にだされた赤ゆがでてきた 「ゆっ!みゃみゃおにゃきゃちゅいたよ!ごひゃんちょうだいね!」 第一声の次は親に対してご飯クレクレ・・・間違いなくこのれいむの子だ しかし自分の子供に対し母れいむはゆっくり挨拶をしようとしない むしろその目はゲスを見る目であった 「ゆ?みゃみゃ〜ごひゃん〜」 すーりすりしようと近づく赤ゆ しかし生まれてはじめての親への甘えは叶うことなく困惑にかわる 「おまえなんかれいむのこどもじゃないよ!」 「ゆゆ!?」 赤れいむは困惑した ママの子供じゃない? そんなわけない お腹の中で聞いた声を覚えている 生まれてきてはじめてあいさつしたこのゆっくりが自分の母親じゃないはずがない! 赤れいむはたまらず叫ぶ 「れいみゅはみゃみゃのあかちゃんだよ!どおちてそんにゃこというにょ!」 「おまえはうんうんだよ!うんうんのくせにれいむのかわいいあかちゃんをなのらないでね!」 「れいみゅはうんうんじゃないよ!みゃみゃのこだよ!ゆっきゅちりきゃいちてね!」 「うるさいようんうんくさいにせものはさっさとしね!」 自分の子をうんうんと罵る親 あにゃるからでてくる=うんうん 実に単純でわかりやすい認識である 「おまえみたいなしゃべるくさいうんうんはゆっくりしね!」 「ゆべぇ!」 赤れいむは一撃で絶命した 強化されてる赤ゆを一撃で絶命させたのは単にお腹の赤ちゃんをゆっくり産みたい母性であろう 「これであかちゃんもゆっくりできるびょ・・・・ゆっぎゅりでぎゅゆっぎゃゆあべぁ」 母れいむが徐々に呂律が回らなくなる原因 これも単純である 赤ゆに突進した衝撃で切れたあにゃるから大量の餡子と共に中枢餡がとびでたためである つまり死亡確定! 「ぼっびょ・・・ゆっぎ・・・・ゅりじじゃぎゃっだ・・・」 こんな状態でもお決まりのセリフを言えるのは大したものである 「はいそこまでー」 「もっと早くとめようぜ」 「ちょっとどうなるか気になってつい・・・」 数分後- 結局れいむで生き残ったのは最初に死んだ母れいむの中の子だけ この子れいむは買っていった青年は愛でお兄さんだったため 躾を施され愛でお兄さんの飼う20匹超のゆっくりの子供の世話係として飼いゆっくりとしてはまともな生涯を送る 愛でお兄さんがこの虐待劇場にいた理由は 『愛でるにはゆっくりがどうしたら苦しむか知らないといけない』 というのが理由である その後- 「いやぁ、これでしばらくは資金面は困りませんね」 「たしかに困らないが」 「また見たい・・・ですよね?」 「その通りだ」 こうして3ヶ月に1度このショーは趣向を変え公開されることになる ゆっくりブリーダー達の中では研究所で強化改造されたゆっくりが飼えると毎回予約が殺到するようになるが それはまた別のお話 オマケ- 「「すっきりー」」 今この夫婦(まりさxありす)は子作りを終えたところである 「ありすのまむまむさいこうだったぜ」 「まりさのてくにっくもすごくとかいはだったわ・・・ゆっ!まりさこどもができてきそうだわ!」 「ゆゆ!でかしたんだぜありす!」 そういうとニョキと頭から茎が・・・生えてこなかった 「湯がやあああああああああああああ!!!!!!あたまがいだいああああああああ!!!!!!!!」 「ありす!?しっかりするんだぜ!」 突然叫びだすありすを心配しすりよるまりさ 「あだまがいだいわ”・・・まりさ・・・」 「なんなんだぜ?ゆっくりしっかりするんだぜ」 「もっとまりさとゆっぐりしだがった・・・・・・・・ゆ”っ!!??」 「ありすー!!!!!!!」 絶命したありすの後頭部から棒が突き出ている おそらく中枢餡を茎がが直撃し皮を突き破ったのだろう 「ありす!ありす!ありすぅぅぅぅううううううう!!!!!」 まりさは一晩中泣き続けた 「うーん、植物型は無理かー」 「強化したゆっくりでも持たないとはな」 「あらかじめ茎の通り道を作っておくとか?」 「背中に違和感あると夫役のほうが違和感もってすりすりしなくなるから素材を作るところからだな」 「んじゃそっちは俺が工面するよ」 今日も実験は続く Q.なんでわざわざ手術の説得したん? A.実験職員は1つの実験だけじゃなくいろいろな実験をするためです よってこの会話の記録も実験の1つ Q.赤ゆっくりはなんで同時に出産にはいったん? A.成長促進剤で調整されてます Q.白餡? A.白餡にしたら性格がよくなるってあったので ってことは自然発生したゆっくりには白餡は存在しない? Q.1組2匹の意味なくね? A.同じ種類にした罰です 文章力の低い作者を虐待して許してください Q.ありすの中身が餡子? A.よくある設定ではカスタードやクリームですがこの世界では一律餡子です Q.闘ゆ? A.闘犬のゆっくり版 ブーメラン殺法中のゆっくりはキモいと思う(見た目的な意味で 前の作品 「ゲスG誕生!」 「猟奇的に伺が。」 作:メトロイドマホロイド
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『はんれーとみょんと鬼意山』 23KB 虐待 観察 いたづら 現代 初投稿です 自主設定あります 初投稿です。自主設定あります。 それでもいいという人は読んでください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『『『『『ゆっくり。それは、今やどこでも見かけるようになった非常にポピュラーな生き物。 しかし、その生態は、まだまだ謎に満ちています。 そこで、今回は準通常種である、「みょん種」の生態と謎を探りたいと思います。 早速、観察してみましょう。ある山にいたゆっくりの群れのいわゆる「ゆっくりぷれいす」 周辺に、カメラを設置し、観察します。 おや?群れの長であるぱちゅりーと、幹部らしきみょんが、何か話し込んでいます。 ここで、補足しておくと、みょんは比較的通常種の中では戦闘能力が高いので、群れでは警備などに回ることが多いようです。 「みょん、あやしいゆっくりやにんげんさんはこなかった?」 「ちーんぽ!」 「そう、それはよかった。それじゃあ、みんなのなかにげすはいないかぱとろーるしてきて。」 「ちーんぽ!」 ここで、一つ目の謎としてあげられることは、一般的にみょん種は、下品な言葉しか発さないことで有名ですが、 何故群れの仲間とコミュニケーションが普通に取れているのでしょうか? 実験として、この群れにいたみょんを捕獲し、小麦粉を溶いた水を塗り、口を焼いてもとの群れに返します。 「・・・・・・・・・・・」 「むきゅっ!?どうしたの!?」 「・・・・・・・・・・・・」 「みんな!にんげんさんがきてるからここはゆっくりできないよ!!!ここからにげるよ!!」 おやおや、私たちの存在に感づいたようです。 私たちからあわてて逃げ出しています。私たちも車で追います。 それより、この実験の結果は、みょん種は会話によるコミュニケーション手段は使っていないということをあらわしています。 では、みょんはいったい何でコミュニケーションをとっているのでしょうか? あっ!一匹のみょんが、転んでお飾りを落としてしまいました。 そのときです。 「ゆゆっ!おかざりのないゆっくりはゆっくりできないよ!」 「おかざりのないくずはちかよらないでね!」 「ち、ちーんぽ!?」 「うるさいよ!!わけのわからないことをいわないでね!!」 「ゆっくりできないくずはさっさとしね!」 「で、でかまら・・・・・べにず!!!!!!」 哀れ(笑)みょんは、一匹のまりさに体を木の枝で貫かれ、 いわゆる『せいっさいっ』されてしまいました。 何故『せいっさいっ』されたのか疑問に思うかもしれませんが、 野生のゆっくりの群れにとっては、『おかざりがない』つまり『ゆっくりしていない』ことだけで、 十二分に『せいっさいっ』する理由になるのです。 そんなことより、このみょんはなにか言い訳のようなものをいったのに、 『せいっさいっ』されてしまいました。『わけがわからないことをいわないでね』ともいわれていました。 おかざりを拾う時間すら与えられずに。 いったい、これはどういうことなのでしょうか? そこで、ゆっくり学の権威である、鬼井博士に伺う事にしました。 「この場合、おかざりがなくなったことによって、他のゆっくりに言いたいことを伝えられなかったのでしょう。 これは、他のゆっくりにもいえることなのですが、おかざりで言葉の意味を伝え合って、 コミュニケーションをとるようなのです。」 おかざりでコミュニケーションをとる。それはいったい、どういうことなのだろうか? 博士の話によると、ゆっくりは常に「ゆんは」と呼ばれる、目に見えないものを、おかざりから出していて、 それを使い、ゆっくりはコミュニケーションをとるというのです。 つまり、あのみょんは、おかざりを失ったことでゆんはが出せなくなり、『ゆっくりしていないゆっくり』と判断されてしまい、 『せいっさいっ』されてしまった、ということになります。 こういうことでせいっさいっされることは、れいむ種やまりさ種よりも、まともな言葉のしゃべれない、 みょん種やめーりん種のほうが多いようです。 なぜかというと、知能的にはれいむ種やまりさ種よりもいいのですが、(それでもたかが知れていますが)意味のある言葉がしゃべれないため、お飾りを失ったとき、 全くといっていいほどコミュニケーション手段を持たないためのようです。 この事を見ると、ゆっくりは実に哀れで、おろかな生き物だということが痛感できます。 取材が終わり、カメラで取った群れのVTRを見てみると、なにやら不思議なみょんを見つけました。 「ちーんちん♪ちーんちん♪」 なにやら奇妙な、人魂のようなものがみょんの周りをぐるぐる回っています。 果たしてこれはいったい、何なのでしょうか? 「これは、みょん種のみが出す、『はんれー』という、綿あめでできたものです。」 博士の話によると、『はんれー』は、みょん種のみが体から出すことができる綿飴でできた物体で、 ゆんはで自由自在に動かすことができるという。 しかし、ここで新たな疑問が浮かぶ。 この「はんれー」、何か意味があるものなのだろうか? そこで私たちは、実験を試みた。 「ちーんぽ!!ちーんぽ!!」 まずはあの群れにいき、はんれーを出しているみょんを捕獲する。 群れに報告されては面倒なので、ラムネを特殊な技術でガス化したいわゆる麻酔ガスを吸わせる。 「ちーん・・・ぽ!ちーん・・・・ぽ・・・・・・・・』 全ゆん眠ったところで、そこら一帯にいるゆっくりを捕獲します。 なぜかというと、目覚めたあとに、群れにほうっこくっされると、いろいろと面倒だからです。 もちろん、実験に使うゆっくり以外は、すべて加工場に送られ、最高の製品になるでしょう(笑) 実験の内容はこうだ。まず、実験室に、数体のはんれー付きみょんと、適当な家族(主にれいむやまりさ、ありすなど)を何組か入れ、 小規模な群れを再現する。 そして、実験室の中に無数に仕掛けられた監視カメラで、観察するのだ。 一日目。 「「「ちんぽおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!ちんぽおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」 「ゆがあああああああああ!!つよくてかっこいいまりささまをここからだせええええええええええええええ!!!!」 「ゆええええええええええん!!!ゆっくちできないいいいいいいいいいいいいい!!!!」 「にんげんさんっ!!かわいいれいむをここからゆっくりしないでだしてね!!あとあまあまもいしゃりょーとしてやまもりちょうだいね!! たくさんでいいよ!!」 こんな調子で、ほとんど変わりがないまま、一日目は過ぎた。 二日目。 「「「むーしゃ、むーしゃ。それなりー」」」 言い忘れていたが、ちゃんと全員が生き残るくらいのえさは与えてある。 与えてあるといっても、擬似的な狩りにいって採りにいかなければいけないようにはしてあるが。 VTRを見てみると、どうやら、狩りにいってるのはまりさとみょんだ。 しかし、平等にえさが分けられているかといえば、そうではない。 説明するより見たほうが早いので、VTRを流そう。 「みょおおおおおおんんん!みょおおおおおおんんん!」 「はあああああああああああ?!!なにいってるのおおおおおおおおおお!???くそみょんにやるたべものなんてないんだよおおおおおおおおおおおおお!!!!」 どうやら、みょんがはくっがいっされているようです。 どうやら、番がいないため、この群れでの発言力はかなり弱いようです。 そんな中、 「みょんにあげるえさなんかまったくないんだぜ!わかったらさっさとえさをよこしてしね!」 一匹のまりさが、みょんのえさを横取りしました。どうやら、このまりさはみょんの立場が弱いことを利用している、げすまりさのようです。 おや!?はんれーが、なにやらせわしなく動き始めました。 そして、なぜかげすまりさの口の中へ入っていきました。 「ゆゆっ!?まりささまになにをしたんだぜ!?」 「たまきん!!」 何やらみょんが、怪しい笑みを浮かべています。すると、なにやらげすまりさの体が、おかしな動きを始めました。 「ゆゆっ!あんよさんゆっくりするんだぜ!」 げすまりさが、びょんびょん飛び跳ねています。みょんは、さらに怪しい笑みを浮かべながら、 「ふぁっく!!」 と叫ぶと同時に、げすまりさが自分の子供をつぶし始めました!! 「ゆみゃああああぁぁぁぁぁぁ!!おどうぢゃんやべでええええぇぇぇぇ!!」 「まぢざあああああああああああああああ!!なにやっでんだああああああああああああ!!!」 「ちがうんだぜええええええええええ!!あんよさんがかってにうごいてるんだぜええええええええ!!!!」 「はああああああああああ!??ぞんなごどあるわけないでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお??!!!」 おやおや、この番はけんかを始めています。困ったものです。 しかし、それでもげすまりさは子れいむの上を飛び跳ね続けています。 そして、みょんはニヤニヤ笑っています。そして、 「どうってい!!!」 と一声叫びました。すると、まりさの様子が急変します。 「ゆべええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」 と叫ぶとともに、口はもちろん、あにゃるやまむまむ、体中の穴と言う穴から餡子が噴出し始めたではありませんか!! 「ゆわあああああああああああああああ!!!!でいぶのがわいいおちびちゃあああああああああああああああんん!!!ばでぃざああああああああああ!!!!」 おちびちゃんを下敷きにしたまま、げすまりさは永遠にゆっくりしました。 「おちびちゃんのたたきのあんかけ ーげすまりさのおかざりとですますくぞえー」の完成です(笑) 成体まりさ一匹分の体重がかかったおちびちゃんも、生きてはいないでしょう(笑) 「ゆああああああああ!!!!!よぐもでいぶのがぞぐをおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」 おやおや、しんぐるまざーを通り越し、晴れて一人身になった(笑)でいぶは、ひどくご立腹のようです。 そして、『ぷくー』と呼ばれる、威嚇行動をしますが、全く効果はありません。みょんはニヤニヤ笑い続けています。 そして、とうとうでいぶは切れました。 『ゆがああああああああああああああ!!!!』 れいむ種にしては珍しく、飛び掛かろうとしています。 いくら成体みょんでも、、でっぷり太ったでいぶにのしかかられては、ひとたまりもないでしょう。 さて、どうするのでしょうか? おおっ!!でいぶが跳びました!!みょんに向かって一直線です!! それに対してみょんは、何かを口の中から取り出しました。 「みょんみょみょおおおおおおおおおおおん!!!!」 おそらく人間で言うところの『じゃんじゃじゃああああん』といったところだろう。 そういいながら取り出したのは、鋭く先がとがった木の枝だ。手入れをにゅうっねんっ!にやっているのだろう。 ゆっくりの間では、「はくろーけん」と呼ばれているものです。 それを、跳んでくるでいぶの方へ向けました。 こうなれば、どうなるかはお分かりでしょう。 「ゆああっ!!そのゆっくりしてないものをむけるのはやめてね!!ゆっくりできn」 そこで、でいぶは永遠にゆっくりしました。具体的には、死から逃れようと、醜く尻をブリブリ振りながらこのせりふを口にしましたが、 中心である中枢餡は、放物線から一筋もそれることなく、はくろーけんの鞘になりました。 おっといけない。ついゆっくりドラマに夢中になってしまいました。 本題に戻りましょう。 この「はんれー」が、何を起こしたのでしょうか? げすまりさの餡子を観察すると、なにやら全体的に、雲のような白いものがかかっています。 何なのか、ズームをかけてよく調べてみましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー なんと、これは綿飴のようです。 そういえば、はんれーも綿飴でした。これは、何か関連があるのでしょうか? 早速、博士のところへ伺ってみました。 「最近の研究によると、はんれーは、ゆっくりの餡子に、寄生することが分かってきています。」 なるほど。だから、餡子に綿飴がかかっていたのか。 はんれーが、みょんのゆんはでコントロールされるのなら、寄生された時点で餡子のコントロールはみょんに渡ったというわけだ。 しかし、博士の話によると、すべてのゆっくりを餡子に寄生出来るわけではないという。 ここで、またまた実験を試みました。 はんれーをだしているみょんと、もう一匹ゆっくりを入れるという実験です。ゆっくりの種類は、基本種、準基本種、準希少種、それに、れみりゃ、ふらんの基本的な捕食種です。 もちろん、みょんが相手のゆっくりに寄生するように仕向けます。 まずはれいむ種。 「むーじゃむーじゃ!!おぐぢざんでいぶのぴごぴござんむーじゃむーじゃ!!をだべるのむーじゃむーじゃ!!やべでえええええじあわぜええええ!!!」 行動からいって、どうやら寄生できるようです。まりさ種は先ほどの実験で寄生されたので省略します。みょん種も、これとほぼ変わらない結果でした。 お次はありす種。 「やべでいだいいいいいいいいごんなのどぎゃいばじゃないいいいいいいいい!!!!」 どうやら痛みにもだえ苦しんでいるようです。どうやら、れいむやまりさ種よりは耐性があるようですが、寄生できるようです。 その後、数分後、 「べにべにむーじゃむーじゃ!!じじじじあわぜええええええええええ!!!!!」 どうやら、中枢餡まで、完璧に寄生されたようです。その後、ぱちゅりー種やちぇん種も同じような結果が出ました。 次は、れみりゃ種。捕食種ではどうなのでしょうか? 「うっうー☆」 「ちーんぽ!!」 れみりゃに、みょんははんれーを食べさせました。どうなるのでしょう。 「うううー☆」 「ちんぽっ!?」 「うー☆」ガブッ 「ぢんぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 残念ながら(笑)みょんは、食べられてしまいました。 いやいや、感心すべきは、そこではありません。れみりゃは、はんれーを食べたのに、寄生されませんでした。 これはいったい、どういうことなのでしょうか? 他の種で、実験を続けます。 寄生されなかった種は、れみりゃに加え、ふらん、さなえ、めーりん、らんでした。 された種と、されなかった種。いったい、なんの違いがあったのでしょうか? 寄生されなかった種の餡子を調べてみます。 皆さんがご覧になっている画像のとおり、された種とされていない種では、餡の状態に大きな差があります。 最大の違いとも言えるところは、された種の餡の周りにびっしりと付いているはんれーが、されていない種の餡には皆無といっていいほどないのです。 「これは仮説ですが、はんれーは、ゆっくりの餡の糖分を消費して増殖するのではないかと考えられています。」 なるほど。寄生された種の餡は、餡子やカスタード、それに生クリームなど、糖分がふんだんに含まれています。 一方、されていないほうの餡は、肉や酢飯やカレーなど、糖分はあまり含まれていません。 これなら、実験結果にも納得がいきます。 さらに、この理論を元に、種によって違う耐性の説明もつきます。 はんれーは綿飴であるため、あまり水分があるとできにくい。 そのため、れいむやまりさの中身である餡子より水分が多い餡を持つ、ありすやぱちゅりーの方が耐性があるということです。 まだまだ理論としては不完全ですが、研究してみる価値はありそうです。 しかし、はんれーは、野生生活での最大の敵である捕食種には何の役にもたたないことになり、人間である私たちからすれば、 何の意味があるのかと笑いたくなります。 まあこれこそ、ゆっくりという不思議饅頭の魅力であるのかもしれませんね。 ゆっくり。それは、今やどこでも見かけるようになった非常にポピュラーな生き物。 しかし、その生態は、まだまだ謎に満ちています。 私たちは、これからもその謎を、追っていきたいと思います。 次回は、おかざりについて・・・』』』』』 「すげえ・・・・・」 自宅のパソコンの前で、思わずつぶやく俺。その隣の透明な箱には、はんれーをだしているみょん。 何かわめいているが、防音加工の箱なので聞こえない。流石は信頼と実績の加工所製。 そもそも、このみょんは近所のゆっくりショップで虐待用に買ったものだ。 しかし、帰ってみてみたらはんれーを出していたのだ。 虐待鬼意山でありながら、ゆっくりのことについて知らないことがあったことを恥じながら、恥を忍んで○AHOO知恵袋で質問すると、 「GGRKS」の一言とともに○OU○UBEのURLが貼ってあったのだ。 早速動画を見て、つぶやいたのだ。 今すぐヒャッハーしたい欲望を押さえつけ、少し俺は考えた。 はんれーがおかざりから出されるゆんはで操れるのなら、もしかしたら人間もおかざりがあれば操れるのではないか、と。 「よし・・・実験だ!」 そうと決めたら善は急げ。みょんがはいっている箱を開け、すばやくおかざりを奪い取る。 「みょん!!どうってい!!!」 うわっ。うるせっ。防音加工がいかにすごいかが分かる。 そして、おかざりをとりあえず頭につける。 「ふぁっく!!!」 みょんははんれーを俺に向けて飛ばそうと叫ぶ。しかし、はんれーはぴくりとも動かない。 ゆんはを出すためのおかざりを取られているのだから、当然だろう。 そして、俺の実験が始まった。 まず、人間の意志で動かせるかどうかを実験する。 まず、右に動かそうと考える。すると、はんれーも右に曲がる。 さらに、左に動かそうと考えると、はんれーも左に曲がる。 ここで、鬼意山は確信した。 はんれーは、人間でも動かせる。 確信したと同時に、はんれーがみょんの口へと飛び込んだ。 数週間後・・・ 「ゆ~ゆ~ゆゆ~♪ゆゆゆゆゆゆゆ~♪ゆゆっ!みょんだよ!そこのみょん! れいむたちのゆっくりしたかぞくをみて、ゆっくりしていってね!!!」 「「「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!!!」」」 公園にいる俺に、れいむにまりさ一家というベタな一家が話しかけてきた。 俺は、腕にあのみょんのおかざりをつけている。 「みょんっ!!」 俺は、みょん種のまねをして、「ゆっくりできたよ」と思いながら答えた。 本来ならばその場で踏みつぶしているが、このあとの虐待のためにつぶさない。 (笑)をつけたくなるが、これをつけてしゃべると考えていることが筒抜けになってしまうので、気をつけなければならない。 「ゆゆっ!!ゆっくりできたんだったらあまあまをちょうだいね!!!たくさんでいいよ!!!」 どうやら、典型的なゲスのようだ。 つぶしたい気持ちをこらえながら、一家に答える。 「ゆゆっ!!れいむ、おちびちゃん!!『あまあまはだせないけどゆっくりぷれいすにしょうたいする』だって!! あまあまもいいけどゆっくりぷれいすもいいんだぜ!!みょんはよくわかってるんだぜ!!」 「「「わかっちぇるにぇ!!!!」」」 野良のゲスにほめられてもうれしくないが、ここでつぶしたら台無しだ。 気持ちを抑えながら、ゆっくりぷれいすこと俺の家を目指す。 そして、たどり着いた。途中に何度こいつらを叩き潰したくなったか分からない。 そして、ドアを開ける。と同時に、ウェルカムドリンクならぬウェルカムはんれーを親の二匹に食わせる。 「ゆげっ!!」 「ゆばっ!!」 始まった。二匹の親ゆっくりが連れていた赤ゆっくりや子ゆっくりをもみあげやおさげでたたき始める。 「いぢゃいいいい!!!おがあじゃんもおどうじゃんもやべちぇええぇぇぇ!!!!」「ゆっぐりでぎないぐぞおやばじねええええええええええ!!!!」「ゆんやあああああああああああああああ!!!」 「やべたいげどどまらないいいいいいぃぃ!!!」「ごべんねえええぇぇぇ!!!ごべんねえええぇぇぇおちびちゃぁあぁあああああん!!!!!」 親が子を殺す阿鼻叫喚の修羅場だ。もう、おちびちゃん三匹の命も、消えかけていた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!」 「ゆぐ・・ゆぐ・・・おがあじゃん・・・ゆちちちちちちちちちちちちち!!!!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・おどうじゃん・・・ぱ・・ぱ・・ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽぉーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」 「「おぢびぢゃぁぁぁぁぁん!!!!!!あんなにゆっぐりじでだのに!!!」」 仲良く三匹のおちびちゃんは非ゆっくり症になり死んでいった。 そして親も、テンプレ通りの台詞を吐いて悲しんでいる。 正直、ここら辺はもう何度も見ていて飽きた。 次の虐待に進むことにしよう。 二匹は、俺、つまりみょんを探していた。 「ゆがあああああああああああ!!!あのげずみょんばどごへいっだああああああああ!!!」 「ゆっぐりじないでででごいいいいいいいい!!!」 探しているようなので、出てきてやったら、いきなり「じねえええええええええええええええええええええ!!!!!」と殺気をみなぎらせながらまりさが体当たりしてきた。 ドロップキックをお見舞いしながら、みょんのおかざりを外す。その瞬間、二匹が気づく。 「「どぼじでまりざだぢのゆっぐりぶれいずににんげんざんがいるのおおぉぉぉぉぉ!?????」」 あれ、おかしいな。あくまでみょん、つまり俺のゆっくりぷれいすであるといったはずなのだが。 まあ、こいつらは飼いゆっくりではないということを考えると、とうっぜん!なのかもしれない。 「今から、お前らはお前たちの言うところの『くそどれい』になってもらう。」 「「はあああああああああああああああああああ!?くそどれいはふつうにんげんさんでしょおおおおおおおおおお!!!」」 俺は、みょんのおかざりをそっと取り出した。つけて、念じた。すると、 「「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」 とたんに苦しみだした。 「俺の言うことを聞かないとこうなるんだけど分かった?」 「「どぼじで!!!りがいでぎない!!!どぼじでぐぞどれいのぐぞどれいになんが・・・ゆぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!! ずびばぜんでじだ!!!なまいぎなごどいっでずびばぜんでじだ!!!ゆるじでぐだざい!!ゆっぐりりがいじまじだああああああああああ!!!!!」」 「くそどれいになる?」 「ゆびぃ!ばい、なななりばずううううううう!!なりばずがらいだいごどじないでええええええええ!!!!」 すでにお分かりの方もいるかもしれないが、途中の悲鳴は俺が念じた。 ゆっくりの悲鳴は鳴き声とよく言うが、ここは「人間に負けた」という事実を作れればそれでいいのだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それから、二匹は俺の「くそどれい」になった。 具体的には、俺の身の回りの世話や、虐待するためのゆっくりの確保である。 さらに具体的なことをいえば、 「あーこぼしちゃったー(棒)」 「ゆんやあああああ!!!ぎゅうにゅうさんはゆっくりできないいいいいいいいいいいいい!!!」 「んじゃ、掃除よろしく!(笑)」 「ごんなごどじだぐな・・・ゆんやあああああああああああ!!!!!ゆっぐりりがいじまじだぁ!!!」 とまあこんなふうに、定番であるおかざりで床掃除はもちろん、 買い物に行くときは 「ゆひぃ、ゆひぃ・・・おこめさんはゆっくりできないよ・・・まりさだずげで・・・」 「ゆぜぇ・・・ゆぜぇ・・・ぞんなごどいっでもむだなんだぜ・・・」 二匹にはそれぞれ米袋(10kg)と、荷物満載のエコバッグを持たせている。 「お疲れ!」 「「ゆ・・・ゆ・・・」」 「それでは・・・むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 買ってきた菓子を目の前でうまそうに食べたりしたりする。 虐待するためのゆっくりの確保は野良ゆを捕まえさせるだけではなく、無理やりすっきりさせてできたおちびちゃんを虐待したりもする。 逆らえば、録音しておいた降伏したときのせりふを流しながら、苦しめてやるだけだ。 しかし、たまにやさしくしてやったりもする。たとえば、たまに、 「ごじゅじんざまっ!!!おなががずぎまじだ!!!じにぞうでず!!!」 たまにこう言ってくる。これまで一回も食べ物を与えてないから当たり前だ。 そうしたら、感覚をつかさどる餡を操ってやって、 「ぐりゅじいいいいいいいいいい!!!も、もうまんぶくでずううううう!!!!!」 とまあこんな感じにしてやる。空腹のゆっくりを満腹にしてやるなんて・・・やさしくってごめんね!!! ある日、まりさがとうとうキレた。 「ゆがあああああああああああああああああ!!!!!!ごんなごどやっでられるがああああああああああああああああああ!!!!!」 そして、窓ガラスをぶち破り、ゆっくりとは思えない速さで逃げていった。 念じてみたが、無駄だった。ゆんはも、声と同じように届かせるには限界がある。 そしてキレるを通り越してただ呆然とするれいむ。 「うーん・・・まりさがいなくなっちゃったから、れいむはこれまでの2倍働かなくちゃね!!!ゆっくりりかいしてね!!!」 「どぼじでえ゛え゛え゛えええええええええ!!!!ゆ・・・ゆ・・・ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!ゆっぐち!!!」 俺の一言へのショックと日ごろからのストレスでで非ゆっくち症になってしまった。 「あ~あ。死んじゃったか。まあいいや。あいつら死んでも、代わりはいるもの(笑)」 冷蔵庫を開けると、砂糖水につけられた赤ゆっくりがつるされた茎がある。 ご存知、植物型にんっしんの茎である。 あの二匹に、生ませておいたものである。 ゆっくりは、親の餡子に刻まれた記憶を若干ながら引き継ぐ。いわゆる『餡継承』というやつだ。 その餡継承だけでは記憶が少し足りないので、れいむの餡子を入れてやる。 そうすることで、ほとんど完璧に記憶を引き継ぐのだ。 「ゆう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅ」 あ、茎から落ちた。まあ、このサイズなら命に別状はないだろう。 餡子がなじむまでしばらくかかるので、その間にはんれーの準備をすることにしよう。 ある部屋のドアを開けた。 そこには、あの時のみょんがいた。おかざりを奪い取られ、口以外をふさがれたりと、とにかくぼろぼろのひどい姿だ。 持っていた「はくろーけん(釘)」で壁につるされ、頭には理科の実験で使う漏斗を刺されている。 時間をかけてもあれなので、とっととやることにする。 みょんが体をよじりだす。口から悲鳴が漏れる。 すると、口から、次々と白いものが出てきた。これがはんれーだ。 みょんは、体力を使い切ったのか、ぐったりしている。 ゆっくりは、餡子から糖分が大量に抜けると、命にかかわる。 無論、死んでしまっては(俺が)ゆっくりできなくなる。 だから、ちゃんとある程度世話をしてやる。やさしくってごめんね!!!(2回目) 沸騰したオレンジジュースに、あまあまさんであるお砂糖さんをありったけ溶かして、漏斗から流しこむ。 「みょごごごごごごごごごごごごごごおおおおおおおおおぉおおおおぉ!!!!」 あまりのおいしさに感動しているのだろう。やさしくってごめんね!!!(三回目) まあ感動にいちいちかまっていられないので、どんな虐待をするか考えよう。 熱々のホットプレートに自分から飛び込ませようか? うんうんを食べさせようか? おかざりを自分の手・・・いや口で引き裂くようにしてやろうか? 想像しているだけでわくわくしてくる。 そして俺ははんれーを連れ、れいみゅの待っている部屋へ向かった。 終わり あとがき 初めての作品なので少しくらいおかしいところは餡子脳ということで勘弁してください。 次は加工所の話あたりを書いてみようと思います。ちがってたらごめんね!! 尚、今度から「切札あき」という名前でSSを書いていこうと思います。 自分の書いた作品で少しでもゆっくりしていってくれるとうれしいです。 よろしくお願いします。 切札あき
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ゆっくり実況プレイのパイオニア 解説 DJ利根川氏による超魔界村の動画。 言わずと知れた、ゆっくり実況の金字塔である。 魔界村実況対決という祭に参加しようと考えていたDJ利根川氏であったが、自分の声がキモイとの理由で断念。 代わりに当時から美しい声に定評のあったという、ゆっくりに実況をしてもらうことになった。 一発ネタで終わるはずだったこの動画だが、いざニコニコ動画にアップしてみると、その美しい声に魅了されるユーザーが後を絶たなかったという。 2008年11月28日までにPart6前編までの動画をアップしているが、その後暫く更新が無かったので、失踪してしまったのではないかと危惧されていた。 しかし約一年半後の2010年05月05日に、ファン待望のPart6後編がアップされた。 現在は再び、更新が途絶えているが・・・・ ゆっくり待っててね!!! マイリスト nicovideo_mylist エラー ( 正しいマイリストURLを入力してください. ) コメント 名前 コメント
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ゆっくり霊夢の親子が現れた! しかし親子はおどろきとまどっている。 その間に捕獲した。 「ゆ!ゆっくりできないよ!なにしてるの!?」 「おかーさーん」 「ゆっくりだしてね!」 網の中でぽよんぽよんと跳ねて抗議しているが、毛程も脅威を感じさせないとは、たいした奴だ。 親も含めて4匹。まぁまぁかな。 林を抜けると、やがて空気が湿り気を帯び、水の匂いと涼しげな風を感じるようになってくる。 湖だ。 里の人間には紅魔館が近くにあることで有名か。 あと豆腐屋がよく、紅魔館の門番は寝てばかりいて大丈夫なのか?たまに裾から覗く太ももがまぶしいとか言ってたかな。 一度拝んでみたいものだ。 メイド長の脚線は里でたまに見たことがあるのだけどねぇ。 紅魔館が誇る二大脚線美!とかやって大々的に売り出さんものか。 話を戻すと、この湖は若者の逢引場のようなものになっているので、桟橋も作られていて小舟もあったりする。 「さぁ、ついた!ここで思う存分ゆっくりさせてやるぞ!」 「ゆっくり!」 「おにーさんゆっくりさせてくれるの!うれしい!」 口々にそういうゆっくり霊夢たちを網から出してやる。 桟橋の上は適度に涼しく、日も当たっているのでなかなかに過ごしやすい。 元気に飛び跳ねているゆっくりたちに、パンくずをばら撒くとすぐに群がってくる。 「はうはうはう。おいしい!おいしいよ!」 「もっとちょうだい!もっと!」 「こんなんじゃたりないよ!もっともっと!」 「おねがいおにーさん!」 ただのパンくずを美味しいだなんて、どんな貧しい食生活だったんだ? すこしほろりと来た。 「まぁ、待て。すぐに魚を用意するから」 「さかな?さかなってなに?」 「うめぇもんだ」 「うめぇもん!ゆっくりしたい!」 二度ほど手を打ってからパンくずを投げ入れると、見えてくる魚影。 紅と白に染められた鯉だ。 ばしゃばしゃと音をたてて餌をむさぼっている。 我先にと争っているようにしか見えない。 「ゆっ!?ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりすればいいのに!」 「どおしてゆっくりしないのぉっ!!!」 里で鯉を育ててる人間がたまにこの湖に放しているのか、浅瀬で生活している鯉がことのほか多い。 最初は三匹ほどだったものが続々と集まっている。 よく見ると浮上してくる多くの魚影がわかるだろう。 どんなのが集まってきたかを腰を下ろしてじっくりと見据える。 紅白に五色、浅黄や九紋竜が多いかな。山吹黄金が異様な美しさで浮かんできた。 おっ、銀松葉なんて全身深紅の綺麗なのもいるじゃないか。ひょっとして紅魔館でも育ててたりするのか? さまざまな鯉に目を奪われていると小さな一匹が無用心にも近づいてくる。 つぶらなおめめをぱっちりあけて、興奮しているのか顔がやや赤い。 「これがおさかな?」 「そうだ。うまいぞ」 「ゆっ!たべたいよ!たべさせて!!」 「自分の餌は自分でとってこいよ」 ぴんと指で弾いて、そいつをいまだ喧騒冷めやらぬ湖面へと投じた。 「ゆ?」 何をされたのか理解してない表情。 惚けていると言うか、呆気にとられているというか、とにかくそんな間の抜けた顔だ。 たまらない。 ぽちゃりと音がした。悲鳴は聞こえない。 あの体格だ。鯉に噛まれて即座に絶命したとしても不思議ではない。 「ゆぅうぅぅぅうううぅうっぅぅぅぅっっ!!!」 「れーむのごどもがーーーーーっ!!!」 「ひどいよぉぉぉおぉっぉおおおおお!!」 「そんなことより、あのちびがどうなったか見たほうがいいんじゃないか?おかーさん」 そういわれて慌てて桟橋の端に寄って、湖面を見下ろす親子。 しかし数多の鯉による乱舞でちびの姿は見えやしない。 「ゆ?いないよ!」 「たすかったのかな?」 「ゆっくりにげられたんだね!」 なぜか前向きに考える饅頭。 「馬鹿か。食われたに決まってんだろ、こんな風によ」 「いゆ゛っ!」 背中をちょいとつつくだけでこぼれるように落ちた小ゆっくり霊夢。 「れいむーーーー!」 「れいむのいもーとがおちちゃった!」 ばしゃばしゃとその小ゆっくり霊夢にむらがる鯉鯉鯉。 鯉は何でも食う。 水草はもちろんのこと、貝や虫、さらには甲殻類まで食うという。 そんな鯉に、ただの饅頭と同じつくりをしているゆっくりが抵抗できるわけもなく、徐々に食いちぎられていく。 発情したゆっくりアリスなど比較にならないほどの怒涛の攻勢。近づいては噛み、近づいては噛んでいく。 皮はふやける間もなく次々とついばまれ、ぼろぼろと欠けていき、餡子は露出したかと思うともう鯉の中だ。 「だじげてっ!おがあぁぁさぁんっ!だじげてぶっ!ここはやだよ!ゆっぐりできないぃぃいぃぃ!!!あびゅいっ!」 「うわぁぁぁっやめて!たべないで!れ゛い゛む゛のごども゛だべないでぇぇえぇぇぇぇぇっっ!!」 「いやだよっ!やめてよ!れいむのいもーとなんだよっ!どうしてたべちゃうのぉぉおお!」 凄い表情で涙や鼻水を垂れ流しながら口角泡を飛ばす残った二匹。 「なぁ、なんで助けに行かないんだ?」 「ゆっ!おにーさんがやったんだからおにーさんがたすけてよ!」 「親は子を助けるもんだろうに、この駄目親」 「ゆっ!れーむはだめなおやなんかじゃないよっ!いいおやだよ!!ゆっくりあやまってね!ついでにこどもをたすけてねっ!」 「おがーーざんっ!おがーざんっ!」 「ああ、それは無理だ。もう食われちまって死んでる」 視線の先にはボロクズになった皮と餡子らしきものが浮かんでいた。 しかもその遺品も鯉にぱくぱくと食われてしまっている。健啖だね。 「ゆっびゅぅぅううんっ!!!う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」 「お゛に゛ぃざん゛っ、な゛ん゛でれ゛い゛む゛だぢに゛ごん゛な゛びどい゛ごどずるのぉ!!!」 「面白いからに決まってんだろ、この馬鹿饅頭どもめ」 「お゛も゛じろ゛ぐな゛い゛っ!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛じ、わ゛ら゛え゛な゛い゛よ゛ぅっ!!」 「れ゛い゛む゛の゛ごどもがびどり゛に゛な゛っぢゃっだの゛ぉおぉぉおおぉっ!」 「俺は笑えるんだって、今のお前らの顔が最高に最低で笑っちゃうぜ、ぷっ馬鹿丸出しっははははははは」 「う゛わ゛ぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛ぁぁん!!」 「それにお前の子供を一匹だけ残すわけないだろ、ほれ、親なんだから今度はさっさと助けに行けよな」 「や゛べでっ!お゛ね゛がい゛じまずっ!!や゛め゛でぐだぢい゛っだずげでぐだざい゛っ!!!」 「死にたくない?」 「じに゛だぐな゛い゛でずっ!!」 「饅頭でも死にたくないとかあるんだ。偉そうでむかつく。自分は生き物ですよ~みたいなこと言うなよ気持ち悪い」 「ぅゆ゛っ!!」 「い゛や゛ぁあ゛ぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁっっ!!!」 ぴんと弾いて投下。 何匹かは餌をせっつく雛鳥のように口をぱくぱくと開けて待ち構えているようにも見える。 しかし落ち行くゆっくり霊夢からは、地獄で手招きしている死者の群れにしか見えないだろう。 捕まれば死あるのみ。しかもゆっくりには逃げる術は無い。 ばしゃばしゃという音がいっそう強くなった。 まるで自分の身が引きちぎられたかのような悲痛な叫びをあげる母。 いいね、うん、いいよ。 「ほら、助けに行けよ。あいつはそれなりに大きいし、今なら助かるぜ。絶対だ。なんなら手伝ってもいい」 「お゛がぁあ゛ぁあ゛あ゛ぢゃぁぁあ゛ぁあ゛あ゛んっ!だずげでえ゛ぇえ゛え゛え゛ぇえ゛ぇぇぇっ!!!」 体を揺らすと言う、抵抗にもなっていない無駄な行動をやめずに橋を見上げ、母に助けを求める。 その愛娘の声にびくんっと震える母。いまだ涙を流しているが、その顔にはやや決意めいたものが見えた。 「ゆ゛っ!まっ゛ででねっ!いま、だずける゛よ!!!」 飛んだ。下には鯉が暴れまわっているので、それが受け止める形になって水に落ちはしなかった。 そのまま噛み跡も痛々しい子ゆっくり霊夢を舌でうまく捕まえ、口のなかに保護すると、集まってくる鯉の上を上手く跳ねてこちらに近づいてくる。 なかなかの跳躍。これが経験を積んだ生き物の成せる業か。 「ほにぃいさんっ!はやふたふへへねっ!!ここはゆっぷりでひないよっ!」 ひとところにじっとしていないで、鯉の頭上をせわしなく飛び跳ねながら叫ぶ。 舌の上に置いている子を刺激しないためか舌足らずな喋り方になっている。 そのまなざしは熱く燃えているようだ。 なかなかやるじゃないか。ふふっ。 「お前、ゆっくりのくせに恰好良いぞ。やるなぁおかあさん」 「ひひからっ!ゆっふりひへはいへ、はふへへっ!!」 「あ~助けたいのはやまやまだけどちょっと急用が入ってね。お隣のおきぬちゃんが、妖怪枕返しに枕を返されたらしい。一大事なんだ。じゃ」 「ゆ゛っ!?」 言い残して走り去る。ざんざんざんとわずかに揺れる桟橋。 「まままっまっでぇえええええっ!!おいでがないでぇえぇぇぇっ!!はふへへ!はふへてほぅっ!!!てふだうっでいっだのにぃいいぃいっ」 絶望に染まる母ゆっくり霊夢の顔。 さらに襲い掛かる鯉。まるで獲物を返せと抗議しているようだ。いや、実際にそうだったに違いない。 「い゛い゛だい゛っ!ばめ゛べっ!!ぶぇっ!!」 衝撃でせっかくとりもどした子供を吐き出してしまう。 ぽちゃんと水音がするかしないかのうちにばしゃばしゃと祭りのような騒ぎになる。 やがてその小さな餌からもあぶれた鯉が大物のほうへ寄ってくる。 「ゆっ!やめてねっ!!こっちこっちこないでねぇっ!!やべぇっ!」 「だめだよっ!こっちはあぶないよっ!!そこでゆっくりしててね!いやだっていってるのに!」 「どおしてこっぢぐるのぉっほぉぉおおおぉぉんっっ!」 背後にそんな悲鳴を聞いた気がしたけど、歩みを止めることはしない。 あんなふうに餌をやってれば、そのうち龍になる鯉とか出てこないかなぁ。 終わり。 鯉の種類はwikiより。 なんとなく幻想郷には、人間の生活に根ざしている妖怪はいない感じがあります。 垢嘗めとか家鳴りとか。 著:Hey!胡乱
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ミカン 「あー・・・冬はやっぱこれだな・・・」 炬燵の上には熱いお茶に煎餅、そしてミカン。冬の定番スタイルである。 半纏を羽織った男は一人茶を啜る、こんな寒い日は家でのんびり過ごすのに限る。 ドムドム・・・ 不意に戸に何か当たるような音が響く、はて?と男が戸口に向かうと 「ゆ!あいたよ!」 「ここはゆっくりできそうだね!」 「ゆっきゅり~」 「ぬくぬく~」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 そこにいたのはゆっくりだった。 大きいまりさとれいむが1匹ずつ、そしてそれらの赤ちゃんと思わしき小さなゆっくりが各種3匹ずつ。 どうやらこの饅頭一行は家族らしい、何のようかと男が考えていると 「ゆゆ!?なんでれいむたちのおうちににんげんがいるの!?」 「にんげんはさっさとまりさたちのおうちからでていってね!ここでゆっくりしたいならごはんをよういしてね!」 「ちょーだちょーだー!」 「まりちゃたちのためにごはんよういちてね!」 開口早々のおうち宣言、あまつさえ食べ物を要求してくるとは流石饅頭、そこにムカツク腹が立つぅ!! ここで潰してもよかったが、男もちょうど暇をしていたところなのでゆっくりたちを部屋へと上げることにした。 「ふむ、なら食べ物を用意してあげるからこっちにきなさい。ここよりも暖かいしね。」 「わかったよ!ゆっくりついていくよ!」 「おいしいごはんたくさんよういしてね!」 「れいみゅいっぱいたべりゅよ!」 「おねぇちゃんじゅりゅい!まりちゃだっていっぱいたべりゅよ!」 ワイワイガヤガヤやかましく男についていく饅頭一家。 途中、この一家に冬篭りをしないのかと尋ねたところ 「もりはたべものもないし、さむくてゆっくりできないよ!」 「これからはここでゆっくりするんだぜ!おじさんもまりさたちのけらいにしてとくべつにゆっくりさせてやってもいいんだぜ!」 俺まだ20なんだけどなぁ、男はぼんやりとそんなことを思う。 どうやらこの一家は越冬の準備をせず遊び呆けていたようだ。 そしていざ冬になり、にっちもさっちもいかず人里へと出てきたらしい、だらしねぇな。 「さて、それじゃミカンを食べさせてあげるから皆口をあけてね。」 「ゆっくりわかったよ!ゆっくりはやくおくちにいれてね!」 久々の食事にありつける、その思いにゆっくり達の目はキラキラと輝く。 そしてミカンを持った男の手が一家へと伸びた次の瞬間 「ばるす」 「「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?」」 「「ゆゆゆゆゆ!?おとーしゃんおかーしゃんどーじだのぉぉ!?」」 男は手に持っていたミカンの皮を勢いよく絞り汁を飛ばしたのだ。 「ゆごおぉぉぉぉ!! い”だい”い”ぃ”ぃ”ぃ”ぃぃぃ!!!」 「まりさのおめめがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 まりさは激しく首?を振るように転げまわっている。 れいむに至っては顔面を畳に激しくこすり付けている、おぉ激しぃ。 そんな両親の奇行に恐怖したのか、あるいは潰されてはたまらないと思ったのか赤ちゃん達は部屋の隅で小さく固まっている。 「おとーしゃんたちはゆっくりこっちにこないでにぇぇぇ!!」 「そっちでゆっくりしててにぇぇぇ!!」 「「どおじでぞんなごというのおぉぉ!! ゆっくりしないでだずげてよおぉぉぉぉぉ!!!」」 うわぁ、赤ちゃんドン引きしてるよ、てか泣きはいってるし・・・ そうして暫らくこの苦しみは続いた。 「ゆはぁ・・・ゆはぁ・・・」 「くぉはぁ・・・くぉはぁ・・・」 数分後、ようやく痛みも和らいだようで2匹は落ち着きを取り戻した。 「いきなりなにするのぉ!!」 「ひどいことするじじいはさっさとしねぇ!!」 「ちょーだちょーだ! ゆっくちできにゃいじじぃはまりちゃちゃちにょおうちかりゃでてっちぇにぇ!」 「ゆっくちちないでちゃっちゃっとちんでね!」 ここで先程まで両親を見捨てていたちび達も手を返したように攻勢に出始める、現金なものである。 饅頭一家がぷくっと膨らんでプンプンと言いながらぼむぼむと跳ねている様は、中々に滑稽である。 しかし、この光景に水を差すように両親達が奇妙な声を上げた。 「・・・ゆ? なんで・・・?」 「ゆ? どうちたのおかーしゃん?」 「・・・うそなんだぜ?・・・どうして?」 「ゆうぅ? おとーしゃんもどーちたの? しゃっしゃとじじぃをやっつけようよ!」 「「どうじで れいむ(まりさ)のおめめが みえないのおおおおおおおお!!!???」」 「「ゆゆゆゆゆゆゆゆううううううぅぅぅぅ!!???」」 なんとこのゆっくり達、ミカンの汁で失明してしまったらしい。 んな馬鹿な、男がれいむを手に取り強引に目蓋を持ち上げる。 「ゆぎぃ!?」 どうやら目玉の表面が溶けてしまったらしい。人間でも確かに痛い、しかしまさかこれで失明するとは・・・。 そういえばゆっくりの眼球は寒天らしい、寒天の強度ではミカンの酸に耐えられなかったのだろうか? 「ゆべぇ!?」 「れいむぅー!?」 「「おかーしゃーん!!」」 うーんと唸りながら男はれいむを床に放り投げた。 れいむは見えないこともあり上手く着地できず、二転三転してようやく止まった。 「ゆっぐぢやべでぐだざいいぃぃぃ!!」 「もうまりざだぢにひどいこどじないでぐだざいぃぃぃ!!」 とうとう両親は泣き出してしまった、さっきまであんなに強気だったのに折れるのが何とも早い。 だが、これ以上こいつらを痛ぶって餡子が飛び散って汚れるのも面倒だ。 何より目が見えないなら、しばらく放って置いた逃げられはしないだろう。 男はそう判断し、次の獲物へと向かっていった。 「ゆゆゆ!? こっちにこにゃいでえぇぇぇ!?」 「ゆっくちちゃちぇてよおぉぉぉぉ!?」 「ゆー!?あかちゃんたちにひどいことしないでね!?」 「みんなゆっくりしないではやくにげてねえぇぇぇぇぇ!!!」 赤ゆっくり達は慌てて逃げ始める。しかし部屋の中ではそれも限界があり、あっというまに追い詰められてしまった。 「おねがいじまずうぅぅぅぅぅ、れいぶはどうなっでもいいでずがらあかちゃんたちにひどいことしないでぐだざいいいいい!!」 「まりざも!まりざもどおなってもいいでずがら! おねがいじまず、おにいざんんんんん!!」 「・・・ふむ、君達のお母さん達はああ言ってるぞ。いい親を持ったね。」 「ゆぅぅぅ、おがーじゃんありがおおぉぉぉぉぉ!!」 「まりじゃだちだずがっだよぉぉぉぉぉ!!」 ゆーんゆーん 途端始まる大号泣、なんとも感動的ではないか。 「「おに”い”ざんあり”がどう”ございまずうぅぅぅぅぅ!!」」 「「あ”り”がどお”ぉぉぉぉごじゃい”まずうぅぅ!!」」 男は一息つき赤ゆっくり達へと近ずく、ちび達は助かったものだとニコニコして男を見上げている。 そして手の届くほど近づいて、男はにこりと優しく微笑みを浮かべた。 「だが断る」 ピュピュッ 「「!!??? ゆぎゃあああああああああ!!!!!」」 「いぢゃいぃぃぃぃ!!」 「あぢゅいぃぃ!? あぢゅいよおぉぉぉ!!」 「ど、どうじだのおぉぉぉぉ!?」 「おにいさん!! ゆるしてくれたんじゃなかったのおぉぉぉぉ!?」 「ん?何が?」 「なにがじゃないよ”おぉぉぉぉぉ!!」 「あかちゃんだぢはゆるじでぐれるっていっだのに”いぃぃぃぃ!!」 「いやいや、俺一言もそんなん言ってないよ?」 「ゆゆ”ぅ!?」 「俺はいい親持ったねって言っただけだし。」 「ゆ”ぎいぃぃぃ!? だまじだねぇぇぇ!!?」 「うぞづぎのじじいはいまずぐじねえぇぇぇぇぇ!!!」 両親は体をぐにゃりと潰し力を蓄えた。 そして、次の瞬間ゆっくりらしからぬすごい勢いで鬼の形相の2匹は激しく飛びついた! 炬燵に。 「「ゆべぇ!?!」」 あーあー、目が見えないそんな激しく動くから・・・うっわぁ顔へこんでるよ。あ、餡子吐いた。 「「ゆ”っぐぐぐぐ・・・よけるなひきょうものぉ!!」」 「いや、俺動いてないし。」 「「う”があ”あぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 余程気にさわったのか顔を真っ赤にし暴れだし、ついには狂ったように炬燵の足に体当たりをしはじめた。 「おいおい、ものに八つ当たりするとか、お前ら子供かよ。」 「「うる”ざいぃぃぃ!! おま”え”はざっざどじね”え”えぇぇぇぇぇぇぇ!!」」 「ププッ 俺に当てられないからって物壊して満足ですか。 おお、無様無様(笑」 「「ぶぎい”いぃぃぃぃぃ!!!!」」 「ブギーって豚かよ(笑 いや、こんなこと言ったら豚に失礼だな、ごめんねぶ・た・さ・ん☆キラッ」 「「・・・・・!!!!!!!」」 目が見えなく耳に頼っている分、なまじ言葉に対して敏感になっているのだろう。 返す言葉もなくなったか、ついには只黙々と炬燵を攻撃するのみになってしまった。 しかしそれすら饅頭には叶わぬらしい。 ダバダバッシャァ!! 「「あ”ああああぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅうぅぅ!!?」」 「ぶふぅっははははははははは!! おま、おまえらねーって!! 」 卓上に置いてあった急須と茶碗が見事に直撃したのだ! なんという奇跡!! 「ちょっ!ちょっとまじで勘弁してくれ!! 腹筋がつる!!」 「「わ”ら”うな”あぁぁぁぁぁぁ!!」」 ゼーハーゼーハー あーびっくりした・・・まさか饅頭ごときに殺されかけるとは・・・腹筋鍛えて置いてよかったわ・・・。 男が落ち着きを取り戻し改めて暴れ饅頭に目をやる頃には、2匹はゅーゅーと力なく呻くだけになっていた。 「よし!」 男は二度三度深呼吸をし、放置していた赤ゆっくりの元へと向かった。 「ゆげ・・・あぢゅいよおぉ・・・」 「まりじゃの・・・まりじゃのほっぺがあぁ・・・」 長いこと放って置いた為かかなりぐったりしている。 いかん、あちらに気を取られ過ぎたかと男が反省していると 「・・・ゆぎゅ!? あ”あ”あ”ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」 ブピュー! 「まりじゃあああぁぁぁぁぁ!?」 「いぎなり”どおじだのおぉぉぉぉ!??」 突如一番小さな赤まりさが餡子を噴出しはじめ、ざわめき立つ赤ゆっくり。 どういうことなの・・・? 男にはわけがわからなかった。 先程男がミカン汁を赤ゆっくり達にお見舞いする際、親の時のように目だけをピンポイントで攻撃できなかった。 これは、目前で親に起こった惨劇を見た赤ゆっくり達がいくら馬鹿でも男に対し警戒をしていたからだ。 一度助かったと安堵しきったちび達を、一気に絶望に叩き落すという「持ち上げて落とす」心理効果のためには気取られてはいけない。 そこですばやく全てのゆっくりに苦しみを与えるため、狙う余裕がなかったのだ。 結果、ちび達は目はもとより体中にコレを浴びることとなった。 では何故破裂をおこしたのか? 風船にミカン汁をかけると破裂するという理科の実験をお知りだろうか、アレと同じ原理である。 特に小さいゆっくりは皮が薄くちょっとしたことで破れてしまう。 成長したゆっくりならともかく小さな個体には少量のミカン汁でも充分な脅威となるのだ。 また小さなゆっくりは中の餡子も水分が多く、ちょっとした傷でも餡子が激しく流出してしまう。 結果・・・ 「ゆゆ! れいみゅがらみょあんこでてるうぅぅ!?」 「だめえぇ!! ゆっきゅりできにゃぐにゃ”っぢゃう”ぅ!! 」 「あんこさんゆっっぎゅりどまっでぇぇぇ!! ゆっぎゅりじでっでよおおおお!!?」 次々と餡子の噴水をあげる赤ゆっくり達、まさに阿鼻叫喚である。 「おに”いじゃんみでないでだじゅげでよおぉぉぉ!!」 「おにぇがい”じまじゅうぅぅぅ!!」 「おいおい、君達ゆっくりしてないなぁ。 ゆっくりしていってね!」 「「ゆ”っぐぢできにゃ”い”いぃぃぃぃ!!」」 この時、男の言うようにゆっくりじっとしていれば餡子の流出もゆるやかになり、少しは生き長らえただろう。 だが餡子の流れ出る恐怖と焦り、そして酸が体を溶かす痛みに耐えかね赤ゆっくり達は騒ぎ続けた。 暴れて餡子が飛び出し、これにより体が心が傷ついてゆく。これに耐えかねさらに暴れて・・・。 数分後、ちび達は満足に動けなくなってしまった。 そして 「「・・・もっどゆっぎゅりじだがったぁぁぁ!!」」 最後にこう言い残し、終には二度と動くことはなくなってしまった。 「さて・・・と。」 男は赤ちゃん達だったものに一瞥くれると、親の元へと向かった。 「ごろず・・・ごろず・・・」 「じね・・・じね・・・」 「あらら、こりゃもうだめだな。」 2匹の親ゆっくりは壊れたレコーダーのように恨み言を繰り返すだけになってしまっていた。 これ以上いじっても大した反応は望めないと思った男は、叩き潰そうかと考えたが 「・・・ふむ。 あんなに笑わせてもらったし、せっかくだからもっとゆっくりさせてあげよう。」 と2匹を掴み上げ玄関へと向かっていった。 もはや2匹に抵抗する力は無く、されるがままであった。 そして外に出た男は2匹を雪の上へ、まるで割れ物でも扱うよう丁寧に置いた。 もっともこの行為は優しさからでなく、さっさと死なれても詰らないと考えたからだった。 「ここなら死ぬまでゆっくり出来るよ。 それじゃゆっくりしんでいってね!」 男はそう言い残し家へと入っていった。 後はゆっくり朽ちるのみ・・・ 男の虐待はこれで終わったかに思われた。 しかし2匹にとっての本当の虐待はここからであった。 シンシンと降り積もる粉雪、その冷たさはゆっくり達の体から容赦なく熱を奪っていく。 煮えたぎっていた餡子が冷やされていった結果、2匹はここで不幸にも正気に戻ってしまった。 その結果、この饅頭達は死ぬまでの時間を長く長く苦しんだ。 全身を襲う激痛 死にたくないという恐怖 家族を失ったことへの悲しみ 人間の家に近づいた後悔 もっとゆっくりしたかったという願望 そして冷えた餡子にも関らず、未だ心の奥底で渦巻く憤怒 これらの感情が激しく2匹の中を暴れ狂う。 もしも怒りの中で狂気に包まれ逝けたなら、こんなにも苦しまなかっただろう。 もし満足に動けたなら、暴れて気を紛らわせられただろう。 口が動けば叫び、この気持ちを訴えることが出来ただろう。 目が使えれば、思いを涙にこめて流すことが出来ただろう。 だがそれは叶わない ここには 誰もいない 何もない 音すらも ただあるのは雪 熱を奪い 全てを白へと還し 平等に死を与える ただそれだけ 静寂に包まれた死の世界で、2匹は永遠とも思える苦しみを味わった。 春 雪が溶ける頃、男が玄関先で様々な負の感情を練り固め凝縮したような何とも言えない饅頭を見つけるのはもう少し先の話である。 ちなみに 「・・・・・なに、これ?」 冷静になった男に待っていたのは、飛び散った餡子にぶちまけられたお茶。 壁や畳に留まらず、炬燵布団にまでぐっちょりと大きな染みを描きあげている。 「ゆっくりいじった結果がこれだよ!!」 終われ 他に書いたの ゆっくりディグダグ ゆっくりディグダグⅡ このSSに感想を付ける
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~投薬一日目~ 特に大きな変化はない。 周りのゆっくりたちとも普通に遊んでいる。 食欲も旺盛でいたって健康。 ~投薬二日目~ ゆっくりパチュリーに何か教えてもらっていたらしいが、 あまり話をよく聞けていない。集中力が散漫になりつつある。 食欲や運動能力にはまだ影響がないみたいだ。 <メモ> ゆっくりれいむと遊ぶ約束をした ~投薬三日目~ 二日目の約束をすっぽかす。どうやら寝起きが悪いようだ。 心配したゆっくりれいむが巣まで見に来るが、涎までたらして寝ているのを見ると、 怒って帰ってしまう。10分ほど起こそうと声をかけたりゆすったりしていたが、効果なし。 昼過ぎに起きたため、食事の回数は三回から二回に。食欲減退などの症状は無い。 今日は巣の中でぼけーっとしていたので運動能力の減退は不明。 ゆっくりれいむとの約束は結局思い出さなかった。 ~投薬四日目~ 食欲に大きな減退が見られる。いつもの半分しか食べずに食事を終了する。 ゆっくりれいむに約束を破った事を注意され謝罪する。 ゆっくりパチュリーが果物をおすそわけに来たが、食欲がないと断る。 飛び跳ねる高さが若干だが低くなっているようだが、誤差かもしれない。 <追記> 資料と見比べた所、やはり若干跳ねる高さが低くなっている。 これによりゆっくりれいむと同じぐらいの足の速さになる。 ~投薬五日目~ 記憶に著しい障害が発生、友人であるゆっくりれいむやゆっくりパチュリーの事を忘れる。 身体能力も大きく減退。跳ねる事ができなくなる。 食欲も大きく減退し、今日は朝から何も食べていない。 ゆっくりパチュリーが数種類の薬草を食べさせるも症状は回復せず。 ~投薬六日目~ まったく動けなくなり、記憶や言葉をほとんど失う。 「ゆっくりしていってね」としか喋れなくなり、思い出したかのよう「ゆっくりしていってね」と言っている。 ゆっくりれいむから野菜を貰うが、それが何なのか分からないみたいだ。 「たべて」と言われても食べるという行為が分からないようで「ゆっくりしていってね」と返事するだけだ。 ~投薬七日目~ 昼過ぎに死亡を確認。 それまで痛がるような様子もなく六日目と同じ症状だった。 「ご期待に添えましたでしょうか?」 永琳は数枚の写真と報告書、それに何粒かの錠剤を人間に渡す。 「ええ・・・よかった。これでゆっくりたちも苦しまずに済みます」 「すぐに動きを封じる即効性の強いものもありますけど」 永琳が出してきた別の錠剤に人間は嫌な顔をする。 「そんなものを使ってはゆっくりが可哀想です」 「・・・そうですか、それでは私はこれで」 「ええ、ありがとうございました」 永琳が村の外れの畑まで来る。 「こら、お前ら、また人の畑を!!」 「ゆ?ここのやさいはれいむたちがさきにみつけたんだよ」 「忌々しいな、この野郎」 男が鍬を振り上げる。 「やめなさい、この馬鹿者が!!」 しかし、その鍬は振り下ろされる事はなく、さっき大声を出した男に取り上げられる。 「ゆっくりは人間の約束事が分からんのだ。そうイチイチ腹を立てるな!」 大声を出した男はゆっくりれいむ達に優しい言葉をかけ、森に帰させる。 「竹林の女医様にゆっくりが苦しまず死ぬ薬を作ってもらった。今後、酷いゆっくりにはそれを使う。お前もイチイチ目くじらを立てるな」 「俺ががんばって耕した畑の野菜を勝手に取っていって、それは酷くないのかよ!!」 「大根の一本や二本だろ。それぐらい我慢せい。ゆっくり達だって生きているんだ。そう簡単に殺しては可哀想だろ」 村の外で待っていたてゐは物陰からクスクスと笑っている。 永琳はてゐと合流し、迷い竹林を目指す。 「あの村、絶対にゆっくりを殺す気ないね」 「そうかしら?」 「だって、可哀想とか言ってるんだもん」 「でも、あの薬があれば・・・変わるかもしれないわ」 「えー、でも、アレってゆっくりが可哀想だから遅効性になってるんだよね?」 「いいえ、アレは即効性の毒薬よ。実際、二日目の段階で記憶に著しいダメージを与えてるのよ。痛がらないのは『痛い』って事を忘れてるだけ」 「エグーい」 「使用者が納得して効能が同じであればどんな道筋で効く薬でも良いのよ」 しばらくして、この村の近辺のゆっくりはほとんど死滅した。 「可哀想だけど、この薬なら苦しむ事はないからな」 そう言って薬を使い続けた。苦しくないから、苦しくないから、と言って。 by118 このSSに感想を付ける
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注意 虐待はありません。 賢いゆっくりがいます。 赤ゆのしゃべり方を成体と同じにしています。 読みづらかったらゴメンナサイ。 山奥のゆっくりの村の村長ぱちゅりーの話 あら、にんげんさんがめずらしい。ゆっくりのむらにようこそ。 たいしたもてなしもできないけど、かんげいするわ。 …もしかして、むらのゆっくりが、にんげんさんのおやさいさんに、おいたをしたのかしら? だとしたら、あやまるわ。え? ちがう? へ~、とおくのにんげんさんのむらの、とかいというところからきたのね。 むらがさわがしい? そうなの。 じつは、むらのはずれにすむ、ありすがなにものかに、けさ、えいえんにゆっくりさせられたわ。 そして、ありすのおちびちゃんである、ありしゅもゆくえふめいなの。 ありすは、しんぐるまざーさんなの。つがいがいたのだけれど、 ふりょのじこで、えいえんにゆっくりしてしまったわ。 くわしいはなしがききたい? そうね、ありすのしたいのだいいちはっけんゆんの まりさにはなしをきくといいわ。 まりさは、むらいちばんのかりのめいゆん、おおまりさのこどもで、 さいきんようやく、ひとゆんでかりができるようになったわ。 むらのもののはなしによると、ちちおやのなをつぐ、かりのめいゆんになれそうだわ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ありすの遺体の第一発見ゆん、まりさの話 まりさはまりさだよ。ゆっくりしてってね。 うん、まりさがありすのいたいをみつけたよ。 はなしがききたい? わかったよ。じゃあ、きのうのはなしからするね。 まりさはいつもどおりかりをして、それをありすのもとにとどけたよ。 まりさのいえのぶんは、おとうさんのかりのぶんでじゅうぶんだからね。 ありすにとどけたあとは、ありすのおちびちゃんのありしゅとあそんでいたよ。 ありすはしんぐるまざーさんで、むらのかぐなどをつくっていたから、いつもいそがしいんだ。 だから、おかあさんのかわりに、まりさがあそんであげるんだ。 かえるじかんになったときに、ありしゅからはなしがあったよ。 「ありしゅのぱぱになってほしい。」 そうおねがいされたよ。 まりさはありすがすきだったから、もんだいはないよ。 まりさのおとうさんとおかあさんが、もっとわかいゆっくりとけっこんさせたがってたけど、 そんなのかんけいないよ。 だから、まりさはありすにいったよ。 「ありすとずっとゆっくりしたい。」って。 そしたら、ありすはかなしいかおをして、かおをよこにふったよ。 「まりさは、こんなおばさんじゃなくて、もっととかいはのゆっくりといっしょになるべきよ。」 っていったよ。 でも、まりさはねばったよ。 「まりさはありすといっしょになりたいんだよ。」って。 そしたら、「ちょっとかんがえさせてほしい。」っていったよ。 まりさはとりあえずそこで、おうちにかえったよ。 つぎのひのあさ、まりさはきのうのへんじをきくために、ありすのおうちにいったよ。 そしたら、ありすがぺっちゃんこになって、えいえんにゆっくりしていたよ… あと、ありしゅもどこかにいっちゃったよ。 いっしょうけんめいさがしたけど、みつからなかったんだ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 村の警備隊長である、みょんの話 みょん! みょんはけいびたいちょうさんだよ。ゆっくりしてってね。 みょんは、まいばん、よるのみはりをしているみょん。 れみりゃや、げすゆっくりのやしゅうにそなえているみょん。 ありすのいえへのみち? きのうのよる、ひろばをとおってありすのいえのほうへいったのは、 いたいをはっけんしたまりさと、しょくりょうをはいきゅうしているちぇんだけみょん。 ありすのすんでいるところは むらのおくにあるので、ひろばをとおらないといけないみょん。 あとは、けさ、まりさがけっそうをかえて、みょんのところにきて、 ありすのおうちにいったら、もうありすはえいえんにゆっくりしてたみょん。 むらのゆっくりがそうでで、ありしゅをさがしたけど、みつからなかったみょん。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 食料配給係の、ちぇんの話 ちぇんは、むらのそうこにあるたべものを、かりのできないしんぐるまざーさんにくばってるよ。 わかってねー。 きのうのよるは、たしかにありすのところに、しょくりょうをはいきゅうしにいったよ。 でも、ありすは、むらからのしょくりょうのはいきゅうをことわったんだよ。 ありすはかぐをつくっていて、そのおれいにたべものをほかのゆっくりからもらっているし、 まりさから、かりのいちぶをもらっているからなんだね。わかるよー。 「そのぶん、となりのおなじしんぐるまざーのれいむにあげてね。」っていわれたよ。 もうすぐふゆさんもちからいからね。ちょちくがひつようなんだねー。わかるよー。 ちぇんはそこでありすからそうだんをうけたよ。 ありすはまりさから、ぷろぽーずされたんだけど、まよっているってね。 ちぇんはりゆうをきいたよ。そしたら、 「まりさのりょうしんから、まりさにちかづかないようにいわれたし、 ありすも、まりさはわかいゆっくりといっしょになったほうがいいとおもう。」だってさ。 だからちぇんはこたえたよ。 「わからないよー。ぜんっぜんっわからないよー。いいとおもうってなんだよ? まりさのおやとか、わかいとかわかくないとか、そんなのぜんぜんだいじじゃないよ。 ありすじしんのきもちがたいせつだよー。わかってねー。」 そしたらありすはいったよ。 「そうね。ちょっとよるに、かんがえてみるわ。」って。 ちぇんはうまくいきそうなきがしたよー。 だから、ありすがえいえんにゆっくりしたってきいたとき、とてもかなしかったよー。 わかってねー。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再び、村の警備隊長である、みょんの話 たしかに、ありすはきようだったみょん。 ありすは、どうぶつさんのけがわをかこうして、みょんにこーとさんをくれたみょん。 これをきると、とってもあたたかくて、よるのけいびもさむくないみょん。 ありすのとなりのれいむ? となりといってもすこしはなれているけど、ひろばをとおらなくても、 ありすのところへいけるみょん。 れいむはおうたがすきで、よくおうたをうたっているみょん。 でも、おうたじゃ、おなかはいっぱいにならないし、 せいかつがべんりになったりしないみょん。 だから、れいむのところには、ごはんさんはあんまりないみょん。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ありすの隣に住んでいる、子ゆっくりのれいみゅの話 れいみゅはね。いつもおなかがすいていたよ。 でもそれはしかたないって、おかあさんがいっていたよ。 おかあさんが、かりがへただからっていってたよ。 だから、がまんしていたよ。 でも、けさはごはんさんがいっぱいあったんだよ。 だから、ひさしぶりにおなかいっぱいたべたよ。 となりのありしゅとは、よくあそんでいたから、はやくみつかってほしいよ。 おかあさん? ひろばでおうたをうたっていると思うよ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ありすの隣に住んでいる、れいむの話 ゆ~、ゆ~、ゆっくり~ ん? にんげんさんだ。れいむはれいむだよ。ゆっくりしてってね。 ゆ? となりのありす? しらないよ? きのうのよる、ありすのところにはいったけど、しらないよ? ゆゆゆ? ちがうよ。ころすつもりはなかったんだよ。あっ… れいむには、ごはんさんがいつもなかったよ。だからおちびちゃんもおなかすいたーだったよ。 ありすは、きようだから、かぐさんをつくったりできたけど、 でも、れいむはおうたをうたうことしかできなかったよ。 だから、ありすがわかいまりさとなかがいいのも、しかたないことだとわかっていたよ。 きのう、ちぇんがはいきゅうさんをとどけてくれたよ。 それは、いつもよりおおかったよ。なぜかってちぇんにきいたら、 「これは、となりのありすがれいむにって。あとでおれいをいってねー。わかってねー。」 れいむは、そんなものいらなかったよ。 たしかに、れいむもおちびちゃんも、いつもおなかすいたーだったけど、 りあじゅうのありすのほどこしは、ほしくなかったよ。 れいむのなけなしのぷらいどさんだよ。 だから、ごはんさんをありすにかえしにいったんだよ。 でも、ありすはうけとらなかったよ。 「わたしたちのぶんは、だいじょうぶだから、これはおちびちゃんとたべてね。」 そして、 「いっしょに、ふゆさんをのりこえようね。」って。 そのときのありすのめは、れいむをあわれるめ、だったよ。 そのしゅんかん、あんこさんがまっしろになったよ。 なにがなんだか、よくおぼえていないよ。 きがついたら、ありすがぺったんこになっていたよ。 なにがおきたか、わけがわからなかったよ。 だから、れみりゃがきたんだとおもって、おうちにかえったよ。 やっぱり、れいむはありすをころしてはいないよ。 だって、なにもおぼえていないんだもん。 ありしゅ? さいしょから、ありすのおうちにはいなかったよ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ありすにプロポーズした、まりさの話 にんげんさん、たいへんだよ! ありしゅがみつかったよ! ありすのおうちのうらは、がけになっているんだけど、そのとちゅうにいたよ。 でも、まりさではとどかないよ。にんげんさんだったらとどきそうだよ。 だから、おねがいします。どうか、ありしゅをたすけてください…。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 再び、村長ぱちゅりーの話 むきゅ、にんげんさん。まずはありしゅをたすけてくれて、ありがとう。 にんげんさんのてあてによって、いのちにべつじょうはなさそうよ。 あのこがたすかったのは、もちろんにんげんさんのおかげだけど、 あとは、あのこがもうふさんにくるまっていたせいもあるわね。 たぶんそれは、ありすがむすめにってつくったものでしょう。 もうまもなく、めがさめるわ。そうしたらはなしをききましょう。 あとは、ありすをころしたはんゆんを、みつけてくれたこともありがとう。 え? れいむ? むきゅ。かくしてもしかたないわね。 れいむは、こんや、しょけいっされるわ。 ゆっくりごろしは、しょけいっ。これがこのむらのおきてよ。 ほんゆんはひていしているけど、どうみてもれいむがはんゆんだからよ。 しかも、ありすのしょくりょうをぬすんでいるわ。 ざんねんながら、れいむはまっくろよ。 まりさは、けいをかるくするようにいってきたけど、ざんねんながら、それはできないのよ。 それがたとえ、にんげんさんのたのみでもね…。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ありすの娘のありしゅの話 にんげんさん、ありしゅをたすけてくれてありがとう。 みつけてくれたのは、まりさだってきいたよ。まりさもありがとう。 ありしゅは、きのうのよる、れいむがおうちがきたときに、 ままに、おくにいくようにといわれたの。 おくにいたら、なんだかゆっくりできないおとがきこえてきたから、 ままがつくってくれた、ひみつのつうろをつかってそとににげたの。 ねるときにつかう、もうふさんといっしょににげたの。 おそとはくらくて、ひみつのつうろから、がけにおちてしまったの。 とちゅうでとまって、けがはなかったけど、みうごきがとれなかったの。 おそとはさむかったけど、もうふさんのおかげで、なんとかがまんできたの。 あさがきて、おなかもへったけど、なにもできなかったの。 いつかだれかがたすけにきてくれるとおもっていたから、がまんしたの。 それで、ままはどこにいるの? ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 村の入り口まで送ってくれた、まりさの話 にんげんさん、ほんとうにきょうはありがとうだよ。 ありしゅには、まりさからはなすことにするよ。 あと、れいみゅにもおはなしをしないといけないね。 まりさは、ありしゅとれいみゅをひきとりたいとおもってるよ。 もちろん、ほんゆんたちにもきいてみるよ。 そうだね。そうなったら、まりさは、いっきにしんぐるふぁーざーさんだね。 そうしたら、かりもいままでいじょうにがんばらないといけないよ。 きょうは、かりをやすんでしまったから、あしたからがんばるよ。 そして、ありしゅをとかいはなありすに、 れいみゅも…えっと…りっぱなれいむにそだてたいよ。 だから、またにんげんさんにあいたいよ。 だから、またここにきてほしいよ。 え? きてくれる? いまからたのしみだよ。 じゃあ、ここまでだよ。さよならだよ。 にんげんさん、また、ゆっくりしてってね! このSSに感想を付ける
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☆このSSは某絵師様のゆっくりがのたまわった『かいゆっくりはにんげんのどれいだよ』という言葉からインスピレーションを得て書かれました。大ファンです。 ☆人間とゆっくりが未遭遇の設定。 ☆この世界のゆっくりは『胴付き』がデフォです。 ☆前回は胴付やらまりさを○×しちゃったんで今回は□△してみた ☆一部に残酷な表現があります。 ☆そしてかなりの鬱展開が。 ☆それでもよければ……ゆっくりよんでいってねっ!! 奴隷解放を掲げる軍隊が戦争に勝って、それによる統一が進んでいた頃のこと・・・ 「くそどれいいいいいいいい!!ゆっくりしないでさっさとごはんさんとってこいいいいいいいい!!」 「なにしてるんだぜ!?くそどれいはやすんでないでれいむとまりさとおちびのためにごはんさんをたくさんとってくるんだぜ!!」 昼を少し過ぎたくらいの森の中、大人が中腰になれば入れるくらいの大きさの洞窟から酷い怒鳴り声が聞えてくる。 その声に追われるように飛び出してくる一つの人影。 「ゆぅ……」 それはパッと見ると、白いリボンが付いている黒い帽子を被った金髪の少女だった。 だがその顔は人間にしては奇妙に下膨れており、子供ほどの大きさしかない体つきと相まって非常にアンバランスだった。 しかも服を身に着けておらず、本来隠すべき部位は何もなくまっさらな肌色で、しかも爪や耳や鼻がない。 人間のようであって人間とは全く違う外見をした少女。 「ゆぅ……ゆっくりかりにいくよ……」 少女の正体は『ゆっくりまりさ』。 しかも胴付ゆっくりまりさだったのだ。 「ゆぅ……おはなさんをたくさんとるよ……」 先程、怒鳴り声と共に洞窟から飛び出してきたまりさは草原にいた。 取ったお花や草、小さい虫をお帽子の中に詰め込んでいく。 よく見ると、まりさの帽子の頂点が破れており、ぽっかりと穴が開いたような状態になっていた。 虫の場合は穴あき帽子の頂点から逃げてしまう為、手で握って弱らせてからしまう。 そんな感じで狩りにいそしむまりさの周辺にも同じ胴付きゆっくりが数匹いた。 「ゆひぃ……ゆひぃ……」 「もっとなんだね……もっととらないとなんだね……」 「まってね!ちょうちょうさんまってね!!れいむにつかまってね!!じゃないとれいむがゆっくりできないよっ!!」 どのゆっくりも狩りに勤しんでいるが、それ以外にも共通する事があった。 それはどのゆっくりもまりさと同じく、お飾りを欠損している事だ。 れいむはリボンの片方がビリビリに破れているし、ありすはカチューシャの欠片を頭の上にのせ、ちぇんもボロボロの帽子を頭に乗せている。 そしてもう一つ共通する事は、まりさを含めどのゆっくりも、その表情からして全くゆっくり出来ていないだろうということが見て取れることだ。 目は虚ろで、身体は泥だらけ、身体のあちらこちらに強く身体をぶつけたときに出来る痣や傷が多数見受けられる。 ゆっくりはお飾りを何よりも重要視する。 普通、お飾りを欠損したゆっくりは『ゆっくりしていない』とみなされ、「せいっさい!」と呼ばれるリンチを受けて殺されるか、群れでは村八分にされる。 しかし、まりさを含むこの『お飾り欠損ゆっくり』達は、この森の群れで暮らすゆっくり家族の奴隷として仕えている。 同族から『ゆっくりしていないゆっくり』と見られており、他の『ゆっくりしているゆっくり』の奴隷となっている。 『ゆっくりしていないゆっくり』は『ゆっくりできているゆっくり』の奴隷として働くのはゆっくりの社会では当然であり、馬車馬のように働く事を強要され、もし主人や群れの他のゆっくりに逆らうと、群れから容赦ない制裁が加えられる。 ゆっくりできないゆっくりに、ゆっくりする権利など与えられないのだ。 『奴隷』まりさは帽子に詰められるだけ花を取ると、もと来た道を引き返し、先程の家族の待つ洞窟に帰った。 「ゆっくりかえりました……」 「なにゆっくりしてるんだあああああああ!!」 帰ったと同時に主人である『主人』れいむの平手がまりさを襲う。 このれいむも同じく胴付きだ。 「ゆびぃ!!」 奴隷まりさは地面に倒れ、帽子は地面に落ちてしまう。 「どれいがなにゆっくりしてるんだあああああ!!ゆっくりしないでかえってこいっていっただろおおおおおおおお!!ばかなの!?しぬの?!」 「ゆぅ……。ごめんなさいごめんなさい……」 奴隷まりさは土下座をして謝る。 「ゆふん!はんせいしてねっ!わかったらさっさとれいむとまりさのまいほーむからでてねっ!いっかのだんっらんにくそどれいはいらないよ!!」 主人れいむは奴隷まりさの帽子のてっぺん部の穴を掴み、さかさまにして『器』のように使い洞窟の奥に入っていった。 「ゆっくりりかいしました……」 大事なお帽子を取り戻そうという事さえできない。 奴隷まりさはおうちの外に座り込んだ。 「ゆーおちびちゃん!ごはんさんだよー」 「ゆわーい!おにゃかしゅいちゃよー!」 「まりしゃみょおにゃかぺこぺこだじぇ!!」 「ゆふふ。ごはんさんはたっくさんあるからね!なくなってもどれいにもってこさせるからどんどんたべるんだよっ!」 「そうだぜ!おちびたちもなにかあったらどれいにいいつけるんだぜ!どれいはおちびたちのためにはたらくことがじょうしっき!なんだぜ!」 「「ゆゆーん!ゆっきゅりりきゃいしちゃよっ!!」」 そんな家族の会話を聞いて、奴隷まりさは自分の子供の頃を思い出していた。 一人っ子のまりさは両親に大事に育てられた。 両親は『優しい』ゆっくりで、お飾りを欠損したり、失ったゆっくりを、せいっさい!したり邪険に扱う事はしなかった。 両親の言い分としては「じぶんがそうなったときそんなことされたらゆっくりできないよ!」「たしかにゆっくりできないけど……ゆっくりできないならほおっておいてあげようよ!」と言っていた。 周りのゆっくりは『じぶんはそんなまぬけなことはしない』と笑い、せいっさい!を行っていたが、いざ自分がそうなると必死に命乞いをするのが常だった。 偽善的ともいえる両親の言葉だが、『ゆっくりする』ことを何よりも優先し、そして『ゆっくりしていないこと』を心底嫌い、そういうものを殺したり虐めることが『善良』とされるゆっくりの価値観の中においては、稀有な考えであったといえるだろう。 まりさも両親の影響で、お飾りを欠損や損失したゆっくりに対して酷い事を行うことはなかった。 むしろ両親より一歩踏み込み、ゆっくりできないと感じながらも、優しく接していた。 だがいつの頃からか、ゆっくりできないゆっくりを『どれい』にすることが始まった。 ゆっくりにとって『どれい』とは、もっともゆっくりできない状態を指し、もはやゆっくりとしての扱いを受けられない存在と成り下がる事を意味している。 両親は「おなじゆっくりをどれいにするなんてゆっくりできないよっ!」と言って、奴隷を持つ事はなかった。 現にどれいがいなくても生活に困る事はなかったしいなくてもゆっくりできたのだ。 周りのゆっくりがどれいを持ち、どれいを気まぐれにもてあそび、とっかえ引っ返して楽しんでいることを見て、両親やまりさはゆっくりできなかった。 やがてまりさは両親から独り立ちし、元の群れから離れた別の群れに移り住んだ。 もはやその頃になると、『どれいゆっくり』はゆっくりの間で完全に浸透し、どこの群れに行ってもどれいゆっくりは存在した。 まりさは群れに属しはしたが、その様子を見るとゆっくり出来ないので群れの外れに住んでいた。 が、そこで悲劇に見舞われる。 狩りの途中で見ず知らずのまりさに因縁をつけられ、お帽子を傷つけられてしまった。 道端で拾った石がそのまりさの宝物で、そのまりさはまりさを強盗ゆんと見て襲い掛かってきたのだ。 お飾りを欠損や損失をしたゆっくりがせいっさい!を受けない例外が一つだけある。 それは目撃ゆっくりがいる前でお飾りを傷つけられる事だ。 そうすると同情の余地ありとみなされて、せいっさい!の対象からは外される(ただし、ゆっくりできないゆっくりと見られ、そのことに耐えられなくなった欠損ゆっくりが勝手に死んだり、どこかにいってしまうのがパターン)。 しかし、まりさがお飾りを欠損したのは群れの外で、しかも目撃者が誰もいなかった。 さらに悪い事に、お飾りを欠損し、わんわん喚いているところを同じ群れのありすに見つかってしまったのだ。 そしてまりさは、ゆっくりしていないゆっくりの烙印を押され、群れから『どれいゆっくり』とされた。 そして先の家族へとまりさはあてがわれ、今日までこき使われているのだ。 「ゆぅ……どうしてこんなことに……」 膝を抱えて座り込むまりさ。 自分はゆっくりしていたはずだった。 それなのにどうして……? だが、最近は思う。 どれいゆっくりを持つ事を『ゆっくりしてない』と言いながらも、自分はそのどれいゆっくり達に対して何もしていなかった。 他のゆっくりがどれいを酷く扱うのを、ただ見ていただけだ。 他のゆっくりからいじめられるのを恐れ、他ゆんとしてそこで見ていただけだ。 それは『ゆっくりしていた』と言えるのだろうか? 「ゆぅ~わからないよ……まりさは……」 とそこに。 「ごはんさんだよっ!どれい!!」 ベチャ 「ゆぶっ!?」 まりさの顔に投げつけられたもの。 それは主人れいむやまりさ、そしてそのおちびたちのうんうんがつまった己の帽子だった。 「ゆぅぅぅ!!くさいいいいいい!!ゆっくりでき『このくそどれいいいいい!!きたないうんうんがれいむさまについただろうがあああああ!!』(ドカッ)ゆげぇ!!」 思わず自分のお帽子を払ったまりさに、主人れいむの蹴りが炸裂する。 帽子を払った拍子に、こびりついていたうんうんが跳ね、主人れいむについたのだ。 「よぐもっ!くそっ!どれいのっ!うんうんっ!をっ!れいむっ!ざまにっ!しねっ!しねっ!しねっ!」 「ゆひっ!ゆびぃぃぃ!やべっ!やべでっ!やべでぐだざいっ!!ゆるじでっ!ごべんなざいっ!!ごべんなざいっ!!ごべんなざいっ!ごべんなざいいいいいいいいいい!!」 自分のうんうんなのに何故かまりさのうんうんにされている。 だが奴隷はそんなことを言うのも許されない。 「ゆふぅ……ゆふぅ……ゆん!くそどれいがはんっせいするんだよっ!さっさとうんうんをかたずけてねっ!そしたらよるごはんさんをたくさんとってくるんだよっ!!ゆっくりしてたらまたひどいめにあわせるからねっ!」 「……ゆっぐ……り……りがい、じ、ばじだ……」 ボロボロになったまりさを放置して、主人れいむはお家の中に引っ込む。 まりさは地面をずーりずーりと這いずり、うんうんまみれで転がる自分のお帽子に近づく。 『ごはんさん』の時間だ。 そして、異臭を放つ主人たちのうんうんを手に取り……そのまま口に運んだ。 「むーちゃ……むーちゃ……ゆぶっ……ゆげぇっ……ゆぐん……むーちゃ……」 ゆっくりのうんうんはゆっくりからすれば異臭を放つゆっくり出来ないものだ。 人間から見ると、それは普通の餡子となんら変わらず、むしろ甘い餡子そのものである。 なので、気持ち悪かろうが、不味かろうが、ゆっくりできないであろうが、ゆっくりが甘味であるうんうんを体内に吸収する事は体力回復に繋がる。 主人れいむもそのことに気づいているのだろうか? まりさを折檻するときは、永遠にゆっくりする寸前まで痛めつけ、最後に必ず己やおちび達のうんうんをその回りに撒き散らしておくのだ。 なお、狩ったモノを途中で食べると、たとえそれが誰も見ていないと思っていても何処からか主人に告げ口され『どれいのぶんざいでなにかってにごはんさんをたべてるの?ばかなの?しぬの?』と言われ、それこそ永遠にゆっくりさせられてしまいかねない。 なので奴隷が食べられるのは、主人たちのうんうんか気まぐれで与えられる草ぐらいだった。 やがて這いずるのがやっとだったはずのまりさは、立ち上がることが出来るまでに回復していた。 「おぼうし……まりさのおぼうし……ゆっくりしないできれいになってね」 まりさはうんうんを食べることをやめ、近くの川辺まで行き、必死にお帽子についたうんうんを落とす。 いくら体力回復にはなろうとも、ゆっくりにとってうんうんなどごはんさんに出来るわけがない。 なのでまりさは常に空腹だった。 だがそれよりも、お帽子が綺麗になることの方が大事である。 ご丁寧な事に、石か何かでこびりつかせてあるうんうんもある。 「ゆぅぅぅ……まだくさいよ……おはなさんをおいておくよ」 うんうんは落ちても臭いまではどうにもできない。 このままの状態で狩りでとったご飯さんを入れれば、再び主人れいむやまりさから死ぬ寸前まで折檻される。 なのでまりさは、いい匂いのするお花を帽子にいれその状態で狩りをしていた。 何回も何回も痛い目にあってきたまりさが考え出した対処法だった。 結局その日も、複数回狩に生かされ、まりさにはうんうんが夕ご飯となった。 夜。 夕ご飯の狩りを終え、赤ゆっくり達のうんうんの処理(無論お帽子に入れて渡される)をして、奴隷まりさの一日の仕事は終わる。 「ゆぅ……やっとゆっくりできるよ……」 無論、おうちの中には入れてもらえず、おうちの外で一人夜空を見上げる。 れみりゃなどの補食種がいない森での奴隷の扱いはこんなものである。 「ゆぅ……つかれたよ……ゆっくりねるよ……」 おうちの外の壁にもたれかかりうとうととし始める奴隷まりさ。 が。 ガサゴソ 「ゆ?」 主人のおうちの『けっかい』が揺れる。 そしてそこから出てきたのは……主人まりさだった。 「ゆぁぁぁ……ごしゅじん、さま……」 奴隷まりさはガタガタと震え始める。 夜に主人まりさが奴隷まりさの前に立つという『意味』。 奴隷まりさは既に理解していた。 「や、やめてね……もう、まりさ……すっきりーはいやだよ……」 「ゆっくりしてないどれいがさからうのかだぜ?」 「やめてくださいぃぃぃ……」 主人まりさは奴隷まりさを腕を押さえつけ、その体を舐め回し始める。 言葉でしか抵抗出来ない。 もし手を出せば群れによってせいっさい!される。 「おぼうしさんがゆっくりしていないゆっくりをひろってやったのはだれなのぜ?」 「……(だれもひろってほしいなんていってないよ)」 主人まりさの手が奴隷まりさのまむまむに伸びる。 ゆっくりは状況に応じてまむまむ、ぺにぺにどちらも出せるが、主人まりさが求めるのは無論、まむまむの方である。 「いつもゆっくりさせてやっているのはだれなのぜ?」 「……(まりさぜんぜんゆっくりできないよ)」 主人まりさがぺにぺにを奴隷まりさに挿入する。 「ゆふん!!こっちはっ!れいむよりもっ!いいんだぜっ!」 「……ゆっ……ゆっ……ゆっ……ゆっ……(ぜんぜんうれしくないよ)」 己の快楽のみを求める、暴力的な動き。 主人まりさは目をぎらつかせて腰を振り、奴隷まりさは死んだような目で空を見上げつつ体を震わす。 「すっ!すっきりー!!」 「す……っきり……」 主人まりさは恍惚の表情と共に奴隷まりさの中で果てた。 奴隷まりさは体だけの快楽と共に、僅かにすっきりーと呟く。 「ゆふぅ……よかったんだぜ……」 「……」 見ると奴隷まりさのおなかがぽっこりと膨らんでいる。 胎生にんっしんである。 ぺにまむでしかすっきりーをしない胴付きのにんっしんは、当然のごとく胎生になるのだ。 「ゆん。しっかりとしょりするのぜ」 「……」 奴隷まりさは動かない。 顔をそむけ、ささやかな抵抗の意思を見せる。 それをみた主人まりさは囁く。 「なんならまりさがやってやってもいいのぜ?」 「……!!」 奴隷まりさは首を激しく振り、小さく「ゆっくりりかいしました……」と言った。 「それでいいのぜ」 主人まりさはにやりと笑うと、お家の中に戻っていった。 やがて奴隷まりさはむくりと起き上がると、おうちの近くの茂みに落ちていた細い木の棒を手に取った。 「ゆ……ゆぐっ……」 ぽろぽろと涙を流しつつ、 「ゆえっ……ごめんねぇ……ゆっくりしてない、おかあさんで……ごめんねぇ……」 その棒を己のまむまむの中に突き入れた。 「ゆぎっ!!」 そしてまむまむの中を一気にかき回した。 「ぎいいいいいいいいい!!」 大声を出さないように唇をかむ。 『初めて』の時は、主人まりさのお口を押さえつけられた上に、激痛で気絶しているところをやられた。 (どれいからうまれてくるおちびがしあわせーになれるとおうのかだぜ?) 初めての後、散らばった赤ゆっくりの残骸を前にし、泣きじゃくる奴隷まりさに主人まりさは言った。 (どれいのおちびはどれいなのぜ!もしうまれたらむれのみんなですっきりーしてやるのぜ!!) 『二回目』からは自分でやった。 (どれいはずっとどれいなのぜ!!ゆっくりりかいするのぜ!!) 「ゆんんんんんんん!!」 ビチャッ!! 水が飛び散るような音と皮が破れるような音が響く。 地面には形も作られていない黒い紙切れ。 それが三つ。 「……」 奴隷まりさはそれを手に取り、近くの草むらの中に埋めた。 棒を投げ捨て、さっきまで寄りかかっていた壁に寄りかかる。 己を見つめる月と星達から、自分を隠すように帽子を深く被り、うずくまり目を閉じた。 次の日もまりさは狩りを行なっていた。 まりさはおなかの中に耐え難い痛みを感じていた。 木の棒でおなかの中をかき回したのだ。 痛くないはずないし、それがすぐに引くわけがない。 その証拠に、まりさのまむまむだった場所からは、わずかに餡子がにじみ出て零れている。 いつもならここまでひどくないのに、今日はあまりにもひどい。 だが、まりさは声一つ上げずいつものように狩りをする。 それは自分が奴隷だからか。 それとも、生まれる前に己が奪った命へのせめてもの贖罪なのか。 それはまりさのみが知るところである。 「ゆぐっ」 狩りの途中でまりさが膝をつく。 あまりの痛さに耐えられなくなったのだ。 「ゆぅぅぅ……だ、だいじょうぶだよっ……まりさは……まりさは……」 とそのときだった。 「むきゅ?どうかしたのかしら?まりさ」 その声を聴いた瞬間、まりさの心の中に少しだけ光が灯る。 振り返るとそこにはこの群れの長であるぱちゅりーがいた。 「ゆぅ!おさ。ゆっくりしていってね」 「むきゅ。それよりまりさ。ちょうしがわるいのかしら?」 ぱちゅりーは心配そうにまりさに尋ねる。 まりさは長であるぱちゅりーが好きだった。 自分たちどれいゆっくりにも気軽に声をかけてくれ、何か困った事がないかとか、手伝える事がないかとか聞いてくれる。 今でも自分を心配して声をかけてくれたのだ。 「ゆ。なんでもないよっ。まりさはげんきだよっ」 「むきゅう。うそはだめよまりさ。……ふかくはきかないけど、このやくそうさんをつかいなさい。うごけなくなったらこまるのはまりさでしょう?がんばりなさい」 「ゆっ!おさ!ありがとう!!ゆっくりしていってね!」 長ぱちゅりーはまりさに薬草を渡すと去っていった。 「ゆ!おさはやっぱりゆっくりできるよ。まりさのごしゅじんさまがおさだったらよかったよ……」 もらった薬草をむーしゃむーしゃして、まりさは再び狩りへと戻った。 陽は既に傾き夕方となっていた。 まりさは何度目かになる狩りを行っていた。 ぱちゅりーにもらった薬草のおかげか、身体の痛みも大分引いてきていた。 「ゆ!!おいどれい!!れいむさまはきいろいみさんがたべたいよっ!!ゆっくりしないでとってこい!!」 「とってこないとせいっさい!なんだぜっ!!」 滅多に取れない黄色い実。 以前まりさが見つけてきて、それ以来たびたび要求される食べ物。 正体は野いちご。 まりさは偶然、野いちごが自生している穴場を見つけ、そこから野いちごを得ていた。 「ゆ。きいろいみさん。ゆっくりしないででてきてね……」 しかし、今日は何故か野いちごが全然見つからなかった。 他のゆっくりにとられてしまったのだろうか? このままでは再びせいっさい!されてしまう……まりさが焦りを感じ始めたときだった。 「や、やべでねええええええええええええ!!ぢぇんはもうずっぎりじだぐないよおおおおおおおおおおおお!!」 ゆっくりの悲鳴が響く。 恐怖と絶望に彩られた絶叫だ。 まりさはびくりと身体を強張らせる。 「ゆにゃあああああああああああ!!」 「んほおおおおおおおお!!いいわああああああ!!いままででいちばんのどれいよおおおおおおおおおおおお!!」 近くの茂みの向こう側。 物音をたてない様にゆっくりと覗く。 そこでは凶宴が開かれていた。 まりさと同じく、群れの奴隷であるちぇんが、群れの一員であるありすにすっきりーを強要されていたのだ。 ありすはれいぱー状態であり、ちぇんを強引に組み伏せ、背後から、まむまむを犯していた。 「いにゃ!いにゃ!!やべでっ!!!ぢぇん!!じぬっ!!じんじゃううう!!」 ちぇんの腹はすでに膨らんでおり、胎生にんっしん!している事が伺われる。 それ以上すっきりーした場合、百発百中であるゆっくりのすっきりーのあと、赤ゆっくりはどこににんっしん!するのか。 それはちぇんの額から延びた幾つもの蔦が物語っている。 送り込まれすぎた精は子を宿す宮を離れ、外部にそれを晒す。 何の抵抗も出来ない小さい命を外部に晒すという危険を冒すのだ。 まるで余分なものを吐き捨てるかのように。 そしてその命は……その恨みとばかりに親の命を容赦なく吸って親自身を殺そうとする。 「うほおおおおおおおおおおおおおおお!!」 「ゆぎぃ……ぢぇん、のあんご、ざん……ずわないで……ゆっぐ……もっど、ゆっぐ……」 無数に生えてきた蔦から、餡子を吸われ続けたちぇんは、黒ずみ永遠にゆっくりした。 蔦に生えるはずだった赤ゆっくりも母体を失ったことにより黒ずんでいく。 胎生にんっしん!していた赤ゆっくりも、保護を失ったことによりその内部で死んでいった。 「まだまだあたたかいわよおおおおおおおおおお!!しかんぷれいもいけるわあああああああああああ!!」 狂ったれいぱーはちぇんの死体を犯し続ける。 まりさは悲鳴を上げないように口を押さえつつゆっくりと後ずさり始めた。 パキッ 「……ゅっ!!」 「ゆほっ?だれかいるのかしら?」 まりさの背中を冷や汗が落ちる。 「むきゅ。わたしよ。ありす」 が、声は予想外のところから上がった。 「んほっ!?ゆ!おさじゃない。ゆっくりしていってね」 「むきゅん。ゆっくりしていってね」 まりさのいる場所とは反対側、そこに立っていたのは長のぱちゅりーだった。 ありすの凶行を目にしているはずだが、その顔色はいささかの変化もない。 「むきゅ。またどれいをころしたのね。なんびきめかしら?」 「ゆ?なにいってるのおさ?ありすはとかいはなあいをこのこにおしえてあげただけよ。あいのためにしぬなんてとってもとかいはだわ!」 「むきゅきゅ。はいはい」 まりさは下手に動けなかった。 その場で息を殺しつつ、二人の会話を聞く。 「ゆ!それよりもおさ!このどれいはどこのどれいだったかしら?」 「むきゅ。それはみょんのところのどれいよ。あとでみょんにはあたらしいどれいをあげないといけないわね。ありす、それまではありすのどれいれいむに、みょんのぶんもかりをさせなさい」 「ゆぅ……しょうがないわ。わかったわ!」 なんでもない会話。 「ゅ……」 「?」 小さな声が聞えた。 ありすとぱちゅりーは足元を見た。 それはちぇんの赤ゆっくりだった。 奇跡的に命を取り止め、蔦から生れ落ちたのだ。 「ゆ~ゆゆっ?」 なお、成体はみんな胴付であるが、赤ゆっくりの時は胴体がない。 子ゆっくり程まで成長すると胴が生えてくるのだ。 地面の上に転がる赤ちゃんは、キラキラ光る瞳でぱちゅりーを見る。 物陰から見守るまりさは、なんて可愛い赤ちゃんなんだろうと思った。 「ゆ~?おきゃーしゃんなんだねぇ~。ゆっきゅ『ブチュ』」 長ぱちゅりーは足で赤ちゃんを踏み潰した。 「むぎゅううう。きぶんがわるいわ!くそどれいのごみくずのぶんざいでっ!!」 ぱちゅりーはまりさが今まで見たことも無い、怒りの形相で何度も何度も赤ちぇんだったものを踏みつけた。 赤ちぇんだったものは地面と一体化し、もはやゆっくりがいた痕跡すらわからない。 「むきゅ!むきゅぅぅぅ!!」 「あ、ありす!おちついてねっ!とかいはじゃないわよっ!」 あまりの勢いに、ありすが慌てて止めに入る。 「むきゅぅぅぅ~。ゆん!こんどあの『どれいしょうにんまりさ』にどれいをもってこさせるときはちぇんいがいのにしましょう!」 「そ、そうね!そうだわ!とかいはなまりさがいいわ!あのれいむのどれいまりさのような!!」 「ゆ?」 まりさは小さく呟いた。 ぱちゅりーの言葉に引っかかりを感じたからだ。 「むきゅ?あのまりさ?」 「そうよ!あのまりさよ!あのれいむいっかの1、2、たくさんめのどれいよ!ぱちゅりーもおきにいりでしょ?」 「む……むきゃきゃきゃきゃ!なにってるの?おきにいり?あのどれいを?ありす!あなたじょうだんがうまいわね!!」 ぱちゅりーは声を上げて笑った。 「ゆ?でもぱちゅりーはあのまりさによくはなしかけているじゃない?ちがうの?」 「むきゅきゅ。ありす、かんがえてみなさい。あのまりさをなんのためにどれいにしたの?なんのためにどれいしょうにんまりさにたのんでゆっくりしてないゆっくりに『した』の?あのでいぶいっかがどれいをすぐころしてしまうからでしょう?」 「ゆぅ?そうよ。それでありすが『もくげきゆ』になってどれいにしたのよね?」 「むきゅ。そのとおりよ。あのでいぶのげすっぷりにもたえられるゆっくりがひつようだったのよ。あのどれいまりさはきたいしたいじょうのどれいだったわ。そんなべんりな『どうぐ』をたいせつにつかうのはあたりまえでしょう?」 まりさが聞いているのも知らずに、ぱちゅりーは次々と真実を語る。 「むきゅ。でも、もうだめだわね。あのまりさはびょうきだわ。でいぶのおっとのまりさにあれだけすっきりーとこごろしをさせられて、あんこさんがもうぼろぼろだわ」 「ゆゆっ?そのためのおくすりをあげたんじゃないの?」 ぱちゅりーがあげた草。それは…… 「むきゅ。ただのくさよ。おくすりとおもいこんでいれば、つぎのどれいをつれてくるまではがんばれるとおもったのよ」 まりさはぱちゅりーの言葉を、ただ呆然と聞いていた。 ありすもわずかだが薄ら寒いものを感じていた。 「ゆぅ……ぱちゅりー。あなたって……こわいくらいにとかいはね……」 「むきゅ。ほめことばとしてうけとっておくわ。さ、かえるわよ。ごみはこのままでいいわ。どれいしょうにんのまりさをよばないと」 「ゆっ!こんどはまりさよっ!まりさがいいわ!!」 ぱちゅりーとありすは並んでその場から去っていった。 その場には黒ずんだちぇんの死骸と、つぶれた赤ちぇん。 そして、まりさだけが残った。 草陰からゆっくりと出てくるまりさ。 黒ずんだちぇんと潰された赤ちぇんを見下ろす。 どれいにされるゆっくりできないゆっくり。 それは運がなかったり、自分の不注意が招いたこと。 本当にゆっくりしていればこんなことになることはなかったと思っていた。 でもそれは間違っていた。 ゆっくりできないゆっくりは……同じゆっくりによって作り出されていた。 そしてどれいとして……このちぇんのような末路を行く。 まりさは自分のお腹が急激に痛み出すのを感じていた。 それはぱちゅりーにお薬を貰ったという思い込みが切れてきたせいなのだろうか? あまりに痛くてそのまま地面に倒れ付す。 思い返せば……長であるぱちゅりーは、自分に優しい言葉は投げかけてくれてはいたが、一度たりとも『ゆっくりしていってね』と言ってくれなかった。 ゆっくりにとって大切な言葉。 どれいになってから誰にもかけてもらっていない言葉。 やはりぱちゅりーにとってもどれいとはその程度の存在なのだ。 ゆっくりする価値の無い、ゆっくりできないゆっくり。 でも、ならば、ゆっくりできないゆっくりを作り出すゆっくり達は、本当にゆっくりできるのだろうか? 「ゅ……もう、まりさはつかれたよ……」 どんなゆっくりがゆっくりしているのか? ゆっくり出来るゆっくりとはなんなのか? どれいは本当にゆっくりしてはいけないのか? 「ゆぅ……でも、まりさは……ゆっくりできないのはしょうがないね……」 ぱちゅりーも言っていたが、まりさは自分の子供をたくさん殺していた。 それは子供の未来に待つ過酷な運命を嘆いての事だったが……今思うと、もっと別の選択肢があったはずだと思う。 「ゆ……あかちゃん……ゆるしてくれるかなぁ……」 いや、自分が赤ちゃんたちのいる場所にいけるはずがない。 「……ゆぅ……」 まりさが意識を手放そうとしたときだった。 ザッ 何かの音。 「?」 黒いものに覆われる感じ。 少しだけ顔を上げてみる。 目の前には……よくわからない茶色のもの。 もう少し視線を上げる。 見たことも無い、木のように長い棒が続き、それは途中で太くなって、やがて小さな顔にたどり着く。 「ゆ……?」 それはゆっくりと同じような手を持っていて、かがみこみ、まりさの顎を掴むとじろじろと見始めた。 「ゆゆぅ?」 ゆっくりと同じようで少し違う。 まりさは朦朧とした意識の中で、それが同じゆっくりなのだと思った。 「ゆ……ゆっくりできない……まりさを、ころすの?」 「……」 相手のゆっくりは答えない。 「……きいてね。まりさはね、ゆっくりできないわるいゆっくりだよ。だから……まりさころしてね。もう……まりさつかれちゃったよ……。まりさ……は……」 そこでまりさの意識は途絶えた。 そのゆっくりはまりさの様子を観察していたが、懐から水筒を取り出すとその中身をまりさにかけた。 「ゆ……」 まりさは意識を取り戻さなかったが、心なしか顔色が良くなった感じだ。 そしてまりさ身体を抱えあげて、そのまま森を去っていった。 それから数週間後――― 「しゃっしゃとしりょ!くしょどりぇい!」 「おちょーしゃんにいいちゅけるんだじぇ!くしょどれいはしゃっしゃとあまあましゃんをとるんだじぇ!!」 子れいむと子まりさ、二匹の子ゆっくりに罵声をあびせられるゆっくりが一匹。 「ゆうう……ゆっくりりかいしたみょん……」 黒いリボンが破れたみょんが、木の上にある実を取ろうと悪戦苦闘していた。 この子ゆっくり達は、先のどれいまりさをこき使っていたでいぶ一家の子ゆっくりである。 まだ胴体は生えてきておらず、まん丸の顔のみで跳ねたりして移動している。 そしてみょんは、まりさがいなくなり、次に『選ばれた』どれいである。 これもまた、ぱちゅりーがどれいしょうにんまりさに選ばせたゆっくりだった。 みょんは一人で森の中に住んでいたが、今ではどれいとしてでいぶ一家に仕えている。 「いちゅまできゃきゃっちぇるんだじぇ!!ゆっきゅりしているどれいはこうだじぇ!!」 「みょんんんん!?」 子まりさが木の枝でみょんの足を突き刺した。 鋭く尖っていた枝はみょんの足に小さな穴を開けた。 「どれいのぶんじゃいでうるしゃいよっ!!またぷーすぷーすされちゃくにゃかっちゃらしゃっしゃとあまあまさんをとりゅんだじぇ!!」 「みょん……」 みょんは長い木の枝を使い、手を懸命に伸ばし、やっと木の実を手に入れた。 「うめっ!これめっちゃうめぇえええ!!」 「ちあわちぇぇぇぇ!!」 子ゆっくり達が木の実を喰らう。 無論みょんの分はない。 みょんは極力子ゆっくりのほうを見ないようにしている。 別におこぼれがもらえるなどと期待していないのに、そちらの方を見ると「どりぇいのくしぇになまいきにゃんだじぇ!」と言われ、親に言いつけられボコボコにされるのだ。 「おいくしょどりぇい!にゃにそっぽむいてるぉ!?れいみゅたちをみちぇないといけにゃいんでしょおおお!?」 「くしょどれいはおしごちょほうきだじぇ!!おちょうしゃんたちのほうこくだじぇ!!」 そうでなくても結局こうなるのだが。 「みょんんんん……」 みょんはうなだれる。 自分はお飾りを壊したゆっくり出来ないゆっくり。 その思いがみょんを縛っていた。 このみょんのおリボンは親が死に間際に残した親の遺品だった。 とっても大切にしていたのに、大切にしていたのに……突然木の枝が出てきて、リボンを破いたのだ。 そこを知らないありすに目撃された。 ゆっくりできないみょんという噂はあっという間に知れ渡り、気づけばこの一家のどれいだった。 「くじゅどりぇい!!れいみゅはおうちおかえるよっ!おちぇちぇのう『ブチュリ』」 「ゆん!!しょうだじぇ!!しゃっしゃとまりしゃしゃまちょいもうち『グチャ』」 「……ゆ?」 変な音共に子ゆっくりの声が途切れる。 みょんは視線を上げた。 そこには―――たくさん(正確には20人)のゆっくり……いや、人間がいた。 「ゆゆっ?」 その足元には黒い塊。 赤いリボンと黒い帽子が、つぶれて汚れている。 「ゆ―――ゆっく……みょみょ……?みょん?」 初めて見る自分と似た存在、だが、はるかに大きく、とてつもなくゆっくりできなそうな雰囲気を漂わすその存在に、みょんの体は知らず知らずのうちに震えていた。 「コイツ、奴隷ゆっくりか?」 「多分な。よし。群れはすぐそこだ。コイツもつないどけ」 「ああ」 男は呆然とするみょんの首にロープを引っ掛けた。 「みょん!?」 男がロープを引っ張るとみょんの首が絞まる。 別にゆっくりは呼吸をしているので苦しくないが、ロープで無理矢理引っ張られるのは痛い。 「みょんんん!?は、はなしてみょん!!にんげんさんっ……やめてみょんんんん!!」 突然の事でみょんは整理が付かなかった。 みょんはそのままロープで引きずられ、群れある森のほうへと連れて行かれた。 人間たちは群れへと侵入した。 「ゆ……?なんなんだぜ?みたことないゆっくりがいるのぜ?」 群れへと入ってきた人間たちをゆっくりたちが怪訝な目で見つめる。 「あれはれいむのところのどれいのみょんよ?あのゆっくりになにかしたのかしら?」 「わからないよ~?あれはなんていうゆっくりなのかな~?」 人間を見たことないゆっくりたちは、自分たちと同じ姿をした人間たちをゆっくりと判断した。 「おさをよんできてねっ!あのゆっくりとこうっしょう!するよ!」 「おさー!おさー!」 「むきゅう?あれはいったいだれなのかしら?」 長ぱちゅりーが顔を出す。 「むきゅ。わたしがこのむれのおさよ。あなたたちはどこのゆっくりなのかしら?」 「大体……200というところか?」 「ああ。大量だ」 「むきゅ!わたしのはなしをきいているの!むしはゆっくりできないわよっ!!」 人間たちはぱちゅりーのことは無視して、周りにいるゆっくりの数を数えている。 「じゃあ、いつもどおり胴付きは捕獲で、小さいのはつぶしていいな」 「ああ、あと……」 ぱちゅりーの前に立っている男が、腰に下げていた木の棒を取り出す。 「むきゅ!むきゅ!!はなしをききなさーい!!!ぱちゅはもりのけんじゃなのよ!!いいか『紫饅頭もいらん。一部を残して殺せ』むぎゅっぶっ!!」 男はぱちゅりーの脳天に棒を振り下ろした。 ぱちゅりーの頭が凹型に大きくゆがむ。 そして内部のクリームが圧力に耐えられなくなって、目玉や頬を突き破って外にはじけ飛ぶ。 長ぱちゅりーの顔は中身を失ったことにより、デスマスクのようにペラペラになり、しおれた花のようになった。 そして残された胴体は、本体を失ったことによりその場に硬直し棒立ちになる。 「「「「「ゆっ?」」」」」 周りにいたゆっくりたちはその様子を呆然と見ていた。 そして、長ぱちゅりーの胴体が地面にドウッと倒れこんだ瞬間、 「うわあああああああああああああああああ!!おあぢゅりいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 「ゆげええええええええええええ!!ゆげえええええええええええええええええええ!!」 「おざがじんじゃっだあああああああああああああああああ!!」 「どぼじでごんにゃごどおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「もうやだ!!おうぢがえる!!」 大絶叫が森に響く。 「相変わらずうっせーな」 「耳栓あるだろ」 「よし、じゃあ仕事仕事」 人間たちはロープを巧みに操り、恐慌状態になった成体ゆっくり達を次々に捕獲して行った。 「ゆげえええ!!はなじでええええ!!れいむじにだぐないいいいいいいいい!!」 「ころすならどれいにするんだぜええええ!!まりさはたすけてねっ!!」 「おきゃあしゃたしゅ『ブチュリ』」 「ありすのとかいはなおちびちゃんがあああああああああ!?」 成体ゆっくりは捕まるが、胴がまだ生えていない子ゆっくりは容赦なく潰された。 「おきゃあしゃ『ブチャ』」 「やじゃやじゃああああれいみゅしn『グシャ』」 「ゆみょおお!!やめるみょ!ゆ?ゆげえええええええええ!!」 「わがらないよおおおおおおお!!」 「むぎゅううううううううう!!『バン』」 ささやかな抵抗を試みるゆっくりもいたが、人間の持つ長い木の棒であっさりはじかれ、そのまま捕まっていった。 「ここならあんしんだよっ!れいむのけっかい!!さんがあるからね!」 「ゆゆ~ん。おかあさんのけっかいはゆっくりできるよっ!」 「あのゆっくりもはいってこれないのぜ!」 バキャ 「「「どぼじではいってくるのおおおおおおお!?」」」 けっかい!をはっておうちに立てこもろうと試みるゆっくりもいた。 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしないでおかあさんのおくちのなかにはいってねっ!!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆゆ~。おきゃあしゃんのおくちのにゃかにゃらあんじぇんだね!」 「ゆっくりできにゃいゆっくりもあきらみぇるね!!」 ヒョイ 「ゆう~!!どぼじでありずのぢがぐにいるのおおおお!!」 「ゆえ~ん!おきゃあしゃんゆっくちしちぇえええ!」 「きょわいよおおお!!」 「ゆっきゅりできにゃいいいい!!」 お口の中に子供を避難させるも、結局人間につかまるゆっくり。 ちなみにあのでいぶ一家は…… 「まりざあああああああああ!!さっさとまりさがつかまってねっ!れいむはおうちのなかでゆっくりするよっ!!」 「なにいってるんだぜ!!まりさのほうがゆっくりするんだぜっ!れいむがおとりになるんだぜええええ!!」 おうちの前でどちらがお家の中に入り、どちらが囮になるかを争っていた。 「ゆぎいいいいいいい!!れいむをゆっくりさせないげすまりさはしねええええ!!!」 「ゆがあああああああ!!まりさをゆっくりさせないげすれいむはくたばれええ!!!」 ヒョイヒョイ 「「ゆゆっ!?……どぼじでづがまっでるのおおおおおお!?」」 二匹そろって捕獲されていた。 最終的にはほぼ全部の成体ゆっくりが人間に捕まった。 「さて……こんなもんだろ」 群れがあった中央の広場。 そこにゆっくり達は集められていた。 既に回りは人間に囲まれており、逃げられないようになっている。 成体ゆっくりの数は見立て通り全部で200ほど。 お口の中のおちび達をいれるともっといるだろう。 ゆっくり達は一様に怯えた目を人間に向けている。 そして人間の中でもリーダーと思われる男が話し始めた。 「いいかゆっくり共。貴様らでもわかるように簡単に言おう」 「ゆ?」 「俺たちは人間だ。ゆっくりじゃない」 「ゆゆっ?にんげん、さん? 「そうだ。そして、今日から貴様らは……人間様の奴隷だ」 「ゆゆっ?」 「これから貴様らは人間様のために働くだけの存在だ。それ以外のことは何もない。ゆっくり理解しろ」 「……」 沈黙。 たっぷりと10秒ほどたった後。 「ふ、ふざけるなだぜええええええ!!どれいはどれいゆっくりのやくめなんだぜええええええ!!」 「どぼじでかわいいれいむがどれいになるのおおおおおお!!」 「どれいなんてとかいはじゃないわああああああ!!」 「どれいなんてまっぴらごめんなんだよおおおお!!わかれよおおおおお!!」 「むぎゅううう!!」 「ゆうううう!!ゆっくりしてないにもほどがあるみょんんん!!」 ギャーギャーと騒ぎ始めるゆっくり達。 『奴隷』という言葉がよほど気に食わなかったようだ。 「不服か?」 「あたりまえなんだぜえええええええ!!どれいならそこのくそどれいどもにするんだぜええええ!!」 広場のゆっくりとは別の場所に、この群れで奴隷として使われていたゆっくりが集められていた。 その人数はここにいるゆっくりよりも少ない、50程のどれいゆっくりがいた。 奴隷という言葉が出されてもギャーギャー騒ぐようなことはせず、人間の言葉を俯いて聞いているだけだった。 「そうだよっ!!どれいにするならそこのくずどもにしてねっ!!」 「ゆっくりできないゆっくりはどれいになるのっ!!ゆっくりしたありすたちはとかいはなのよっ!!」 「むきゅ!!そのとおりだわ!! 「「「「ゆうううう!!」」」」 声を上げるゆっくり達。 「ゆっ!!みんな!まりさたちのほうがにんげんさんよりずっとたくさんいるのぜ!!きっとかんたんにたおせるのぜっ!!いまこそたたかうときなのぜっ!!」 リーダー気質があるまりさが声を上げる。 それに呼応するかのようにゆっくり達は声をさらに大きくする。 「ゆううう!!たたかうよおおおおお!!」 「かずのぶがあるのはこっちみょんんん!!」 「むきゅ!さくせんならもりのけんじゃであるぱちぇにまかせなさい!!」 「「「ゆっ!ゆっ!おおおおおおお!!」」」 当の人間を前に堂々と宣戦布告をしている。 それに対し、リーダーの答えは。 「なら死ね」 キラリと光るものが縦に一閃された。 「ゆうう!!まりささまのひっさつぷくーを『ドサリ』……ゆ?」 何かが落ちる音。 まりさはそれに気づいて動きを止める。 足元を見る。 それは……まりさの右腕だった。 切り落としたのは男の振るった剣。 細身の長剣である。 「ゆゆっ?まりさのたくましいうでさん?どうしてじめんにいるの?ゆっくりしないでまりさにもどって『ザシュッ』……ゆ?」 続いて左腕。 「ゆ、ゆ……ゆあああああああああああああああああああああ!!」 絶叫。 ついに痛みがまりさを襲い始めたのだ。 まりさは地面に膝を突き、落ちた腕に向かって舌を伸ばす。 「ぺーろ!ぺーろ!!まりさのかっこいいうでさん!!ゆっくりしないではやくもどってねっ!!いだいがらはやくなおっ『ザンッ』ゆぎいいいいいいい!!」 胴体を少し削り取るような形で、男の剣がまりさの右足を切断する。 「まりざのかもいかのようなあんよざ『ザンッ』ゆぎいいいいいい!!いだいいいいいいいいい!!!」 続いて男はまりさの左足を切り落とした。 「ゆああああああああああああ!!!」 まりさは手足を失った人形のようにその場に転がった。 「いだいいいいいいいいい!!どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおお!?」 ズンッ 「ゆぎゃああああああああああああああ!!」 残った胴体に剣が突きたてられる。 「や、やべっ!!ゆぎいいい!!もうやべっ!!ゆがあああああ!!」 男は何度も剣を突いた。 まりさの胴体は穴あきのチーズのようになり、中の餡子が漏れ出していた。 「や、もう、やべでえええ……いうごどぎぎまずうううう……どれいになりばずうううう……」 まりさは屈服し自ら奴隷になると言う。 「貴様のような手足を失った奴隷はいらん。死ね」 「あ、あ、あ、あ……」 男は剣を振り、まりさの顔と胴体を切り離した。 「ゆぎゃあああああああああああああああ!!まりさのどうたいさんがあああああああああ!!」 それでも生きているまりさ。 ゆっくりは頭を破壊されない限り死なない。 たとえ胴体と頭が泣き別れになっても死なない。 だが胴体が生えたあと、頭はその移動能力を失うようで、そこに居るだけの饅頭と成り果てるのだ。 「いぎいいいいいいい!!ゆぎいいいいいいい!!」 さらには切断された痛みはあるようで、自分ではどうにもならない苦痛を延々と感じ続けるのだ。 男はまりさを見下ろすと、さらに剣を突きたてるためまりさの頭の上に持ってくる。 「や、やべで……もう、やべで……」 グサッ 「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 何度も何度も刺突が繰り返された。 ただ殺すならば、木の棒で一思いに潰せば一瞬で終わるはずである。 だがこれこそが男の狙い。 一匹をむごたらしく殺せば他のゆっくりに与える影響は絶大である。 ついさっきまで声を上げていたゆっくり達は押し黙り、中には吐餡したり、口の中にいたおちびを吐き出してしまったり、代わりに口の中にいたおちびを噛み砕いたり、気絶しているものもいる。 「ゆ”っ……ゆ”っ……ゆ”っ……」 まりさは頭中を穴あきにしている。 すでに死へのカウントダウンは始まっているようだが、まだ生きてはいる。 男はまりさを放置し、他のゆっくり達に目を向ける。 「さてお前ら。何か言う事はあるか?」 「「「「「ゆひいいいいいいい!!」」」」」 「何もないか?じゃあ死ね」 男は近くにてれいむに向かって剣を振り下ろした。 「ゆぎいやあああああああああああああ!!」 あとは同じような解体ショーの再現だった。 「なりばずうううううう!!ゆっぐりはにんげんざまのどれいになりばずううううううううう!!」 群れのゆっくり達が声を上げ始めたのは5匹目のゆっくりが解体され始めてからだった。 「ほう」 だが男は冷めた目でゆっくりを見下ろすだけ。 「ならば……口の中にちっこいのを入れてるやつ。隠しているやつはそいつらを殺せ」 「な、なにいっで……『嫌か。じゃあ死ね』ゆぎゃああああああああああああああ!!」 もはや容赦なしである。 これはゆっくり達に、『逆らう余地は一切ない』ことを見せつけるための『儀式』である。 従わないものは殺す。 「紫饅頭のように役に立たない奴はいらん。死ね」 「ぱぢゅばもりのげんじゃなのよおおおお!!!ばぢゅがじねばにんげんざんがぞぶぎゅえええええええええええ!!」 役に立たないゆっくりは殺す。 「ゆぎぎ……ぜっだいゆるざないんだぜ……いづがふぐしゅ……。ゆゆ!?まりざはなにもいっでないよ!いっだのはれい、ゆびいいいいいいいいいいい!!」 逆らう者は殺す。 「ど、どぼじでぇぇぇ……どぼじでぇしなないんだぜぇ……まりざざまだいあだりが……かんぜんにはいったのにぃぃぃ……」 「もういいな。死ね」 「ぶぎっ!ゆぎい!!や、やべでええええ!!ころずならひどおもいに……いっじゅんでぇ……ゆぎゃああああああああ!!」 力の差を見せつけるために素手で殴り殺し。 「こわいよぉ……どれいなんていやなんだね……」 「だいじょうぶだよちぇん!おとなしくしてればいつかきっとゆっく『ブチャ』 「ゆ?……ゆあ、ゆあああああああ!!!れいむうううううううう!!!わがらないよおおおおおおおお!!どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!??」 「あ?気まぐれ。」 人間の気まぐれでいつでも殺せる。 ―――といったようなことを餡子の髄に染み渡らせるのだ。 結局その『儀式』で20ほどのゆっくりがむごたらしく殺された。 群れにいた主人ゆっくり達はその後、人間たちに引きずられ、とある鉱山にて強制労働させられることとなった。 一方、どれいゆっくり達には別の行き先が待っていた……。