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関連ページ スーパーロボット大戦NEO <BGM全集> 曲 使用場面 原作 空飛ぶマジンガーZ 戦闘BGM マジンガーZ 勇者はマジンガー 戦闘BGM グレートマジンガー 怒りの獣神 前期戦闘BGM 獣神ライガー 奇跡の獣神 後期戦闘BGM ↓ DRAGON 戦闘BGM 新ゲッターロボ Good-by Tears 前期戦闘BGM 覇王大系リューナイト RUN~今日が変わるMagic~ 後期戦闘BGM ↓ リューナイト・ゼファー イベントBGM ↓ リューパラディン・ロードゼファー 必殺技BGM ↓ 熱血!!勇者ラムネス 戦闘BGM NG騎士ラムネ&40 闘え!!キングスカッシャー 必殺技BGM ↓ 守護騎士キングスカッシャー ↓ クイーンサイダロン 同機専用BGM ↓ 最強の証~キング・オブ・ハート 戦闘BGM 機動武闘伝Gガンダム 我が心 明鏡止水-されどこの掌は烈火の如く ↓ 銀河旋風ブライガー 戦闘BGM 銀河旋風ブライガー ゴーショーグン発進せよ 戦闘BGM 戦国魔神ゴーショーグン アイアンリーガー 限りなき使命 戦闘BGM 疾風!アイアンリーガー With~友よ共に イベントBGM ↓ ドリームシフト 戦闘BGM 絶対無敵ライジンオー ライジンオー見参! イベントBGM ↓ ゴッド・ライジンオー超無敵合体 必殺技 必殺技BGM ↓ 元気爆発ガンバルガー 戦闘BGM 元気爆発ガンバルガー ガンバルガー・ミラクル合体 必殺技 必殺技BGM ↓ グレートガンバルガー・必殺技 必殺技BGM ↓ KEEP ON DREAMING 戦闘BGM 熱血最強ゴウザウラー ザウラーマグマフィニッシュ! 必殺技BGM ↓ 超熱血合体!キングゴウザウラー ↓ 完全勝利ダイテイオー見参! 戦闘BGM 完全勝利ダイテイオー 必殺!カイザー・ダイダン・エンド 必殺技BGM ↓ Wild succession オリジナル MAIN THEME~旅立ちの時(Prologue ver.) ↓ INTERMISSION~勝利に向かって ↓ Charge! ↓ Never Give up ↓ Spirtual Transmission ↓ Extream Degree ↓ 斬~The Sword of Jutice ↓ Ultimate Energy ↓ Magical Spectrum ↓ Brilliant Valkyrie ↓ Majestic Enigma ↓ Rush of Shudder ↓ Strike Head on! ↓ Rock Me! ↓ Rock Me!(βmix.) ↓ Flying Column of Bonehead ↓ Flying Column of Bonehead(SPmix.) ↓ 崩壊の息吹 ↓ 覚醒する憎悪 ↓ 猛者たちの進撃 ↓ In a Limited Amount of Time ↓ Funky Step of the Stranger ↓ いざゆけ、勇者たち! ↓ 勝利への大旋風 ↓ 反撃開始! ↓ Belief of ours ↓ Just a Hero ↓ Fly Around the World ↓ 邪悪なる行進曲 ↓ 闘いの律動 ↓ 動き出す狂気 ↓ 立ちはだかる強大な力 ↓ 予期せぬアクシデント ↓ Ride on the Slick Beat ↓ Distorted Reality ↓ 乗り越えるべき壁 ↓ Proof of our Existence ↓ 抜け目ないヤツら ↓ 鉄壁の布陣 ↓ いざなわれる侵略 ↓ 宿命のライバル ↓ Aggressive Force ↓ 悪夢の灯火 ↓ 崇高なるエルンスト ↓ トラブルメイカー ↓ Create your Future~時空を越えろ ↓ Battle Formula ↓ Transfixion! ↓ 揺るがぬ決意 ↓ Mysterious Power ↓ 闇を切り裂く一閃 ↓ 忍び寄る妖気 ↓ MAIN THEME~旅立ちの時 ↓ Walking on my Favorite Road ↓ ゆるやかなひととき ↓ 雨+晴れ=虹 ↓ とってもいい感じ ↓ Skip in the Park ↓ 陽光きらめく水辺にて ↓ Be Ambitious! ↓ 秘めたる闘志 ↓ 迷いなき決意 ↓ Power of the Legend ↓ アンニュイな気持ち ↓ 不安の欠片 ↓ 守るべき世界 ↓ 永遠の誓い ↓ 内に響く声 ↓ つかのまの休息 ↓ 悠久の風 ↓ 微笑みを見せて ↓ 侵食する欲望 ↓ 悪しきキズナ ↓ Down and Dirty ↓ ふくらむ疑念 ↓ 策士の陰謀 ↓ 鬼火ゆらめく行脚 ↓ Good Feeling ↓ お気楽、極楽 ↓ 寄り道だらけの悪巧み ↓ タイトルジングル(召喚) ↓ タイトルジングル(発進) ↓ タイトルジングル(登場) ↓ タイトルジングル(団結) ↓ タイトルジングル(休息) ↓ タイトルジングル(熱血) ↓ タイトルジングル(誕生) ↓ タイトルジングル(進軍) ↓ タイトルジングル(出撃) ↓ タイトルジングル(闘志) ↓ タイトルジングル(安らぎ) ↓ タイトルジングル(変化) ↓ タイトルジングル(参上) ↓ タイトルジングル(暴露) ↓ タイトルジングル(不穏) ↓ タイトルジングル(逆襲) ↓ タイトルジングル(敗北) ↓ タイトルジングル(戸惑い) ↓ タイトルジングル(決意) ↓ タイトルジングル(予感) ↓ タイトルジングル(襲撃) ↓ タイトルジングル(決闘) ↓ タイトルジングル(妖気) ↓ タイトルジングル(品格) ↓ タイトルジングル(奇妙) ↓ タイトルジングル(旅立ち) ↓ タイトルジングル(目覚め) ↓ タイトルジングル(不安) ↓ タイトルジングル(神秘) ↓
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1.魔王と対決する存在である勇者 2.34代目魔王「紅玉の瞳」と対峙した本作の主人公の一人。本項ではこの人物について記述する 勇者とは、この物語の主人公の一人である。魔王に戦争をやめた場合、経済的破局により人界と魔界に多数の死者を出すという話を聞き、さらに色仕掛けを仕掛けられることによって、魔王と相互所有契約を結ぶ。そして、勇者は世界を改革しようとする魔王を支えることになる。 髪の色は暗く、つんつん、もふもふしている。 先祖に東方の戦士サムラーイがいる。 動向 魔王城で魔王と対決後、重傷を負い生死不明という噂を魔王がメイド長に流させた。 その後、白の剣士の偽名で冬越しの村村はずれの館に潜伏。魔王の改革に協力した。 冬越しの村(1年目秋~2年目春) 冬越しの村村はずれの館で、貴族子弟、軍人子弟、商人子弟に剣術を指南。 冬季は冬越しの村の森で田畑を荒らす猪や熊の駆除、氾濫を起こしそうな川の補修を行った。 黒騎士としての活動(2年目春~3年目年始) 2年目春、魔王より許可をもらい、魔界の過激派の粛清を開始。魔王より授けられた黒玉鋼の鎧兜を装備し魔王の守護剣士黒騎士を名乗って魔界で活動する。 2年目初夏、黒狼砦に攻め込み黒狼族と魔狼族を粛清、妖精女王を救出する。 2年目夏、黒騎士(勇者)は、火竜大公に開門都市攻略のため編成した竜族の軍の解散を求め、開門都市を来年の春までに奪還し魔王の直轄地にすることを約束した。 2年目秋までに、鬼腕族を討伐した。 2年目年末、年越祭で久しぶりに魔王と再会。 3年目年始、羽妖精や夢魔鶫に命じて幻術で第二次聖鍵遠征軍の戦意をそぎ、開門都市から撤退させる。さらに第二次極光島攻略作戦のときに都合よく極光島に到達するように調整する。 黒騎士が開門都市を解放すると、約束通り竜族の軍を解散し、さらに娘の火竜公女を与えるとして婚約させた。 再び冬越しの村(3年目年始~) 3年目年始の第二次極光島攻略作戦以降、再び冬越しの村の村はずれの館で暮らした。またもや猪狩りなどをして館の面々に食材を提供していたらしい。3年目晩夏に貴族子弟、軍人子弟への剣術の訓練をしている描写がある。商人子弟は出てこないため、脱落したものと思われる。 3年目晩夏、開門都市の連絡議会で魔王の名代黒騎士として参加。その後の縁日では東の砦将、火竜公女らとともに楽しむ。 初出 1-1 1スレ タイトル 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」1 名言 2-1 2スレ208レス 2009/09/06(日) 19 33 09.61 勇者「俺は魔王の持ち物だけど、 負けたから持ち物にされたわけじゃない。 勝ったら全てを得る、勝ったら正義。何をしてもいい。 負けたから持ち物になる。負けたら何をされても仕方ない。 そういうのじゃない。 そういうのじゃない事実が俺なんだ。 俺は……『丘の向こうへ続く道』だ」 2-3 2スレ562レス 2009/09/07(月) 12 31 15.17 勇者「みんな生きてるんだ。がんばってるんだぞ。 毎日毎日少ない手持ちと、なけなしの希望でさ。 そんなのいっしょくたに壊すなんて、出来るわけ無い」 仮の姿・別名 白の剣士 人界での偽名。紅の学士の護衛という設定。 黒騎士 魔界での偽名。魔王の守護剣士という設定。 関係する人物 魔王 相互所有契約 メイド長 嫁?の部下 メイド姉 冬越しの村の村はずれの館の同居人 メイド妹 冬越しの村の村はずれの館の同居人 貴族子弟 冬越しの村の村はずれの館の同居人、剣術の弟子 軍人子弟 冬越しの村の村はずれの館の同居人、剣術の弟子 商人子弟 冬越しの村の村はずれの館の同居人、剣術の弟子 女騎士 勇者パーティの仲間 女魔法使い 勇者パーティの仲間 執事(弓兵) 勇者パーティの仲間 青年商人 かつて騙された 火竜公女 一方的に婚約関係に 東の砦将 魔界の友人 夢魔鶫 黒騎士時の使い魔 ○物語開始以前に討伐 地竜王 妖将姫 ○敵対者 南氷将軍 魔狼元帥 魔狼将軍 黒狼鬼 黒狼衛兵 聖鍵遠征軍兵士 遠征軍士官 ○面識のある人物 修道士 光の精霊 痩せた村人 羽妖精 妖精女王 火竜大公 酒場の主人 魔族娘 傷病魔族 人間商人 魔族商人 主人公 人物 人間 冬の国の人物 冬越しの村の人物 勇者パーティー 男性 聖王国出身の人物
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アルシャードセイヴァーオンラインセッション プレイヤー人数 3人~4人 クエスターレベル 4レベル 追加経験点 15点(内10点でレベルを上昇させる事) コンストラクション 可 今回予告 ある日七瀬市に現れた空飛ぶ城 "剣王の蔵"と呼ばれるその空中要塞は、 奈落に侵された武器を操り、七瀬市に 汚染を広げ始める。 剣王の蔵を乗っ取ったのは、ダーク レイスである、"奈落棟梁"ゾンバス。 武器と人を操り、無敵の結界に包まれ た彼を倒すことができるのか。 アルシャードセイヴァー 『天空の城と、勇者の剣』 蒼き星に、また奇跡が生まれる。 PC1用ハンドアウト コネクション:グリューネ 関係:幼子 クイックスタート:救世主候補者 推奨カバー:指定なし コンストラクション:レジェンド 君は七瀬市に住むクエスターだ。 今、街では大事件が発生している。街の上空に突如、奈落に包まれた城が出現し、汚染を広げているのだ。 そんな中、君は路地裏で奈落に襲われる謎めいた少女を助けた。 彼女はグリューネと名乗り、あの空飛ぶ城"剣王の蔵"の管理人だと告げる。 君は彼女に不思議なつながりを感じ、手助けする事にした。 ※剣王装備を使用して下さい、PC1の剣王装備は"剣王の蔵"に収められています。 ※どうしても剣王なしでいきたいのであれば、それでも構いません。 PCデータ:http //ux.getuploader.com/burnp/download/205/PC1.ods PC2用ハンドアウト コネクション:"奈落棟梁"ゾンバス 関係:殺意 クイックスタート:神秘の継承者 推奨カバー:指定なし コンストラクション:指定なし "奈落棟梁"ゾンバスは6つの腕で武器を操る奈落の騎士だ。恐るべき武器マニアであり、各地の遺産秘宝を強奪して回っている。 そんな奴の事を倒すため、君が派遣されることになった。 しかし、君がゾンバスの下にたどり着いた時、ゾンバスは異世界から何かを召喚しようとしていた。 PCデータ:http //ux.getuploader.com/burnp/download/204/PC2.ods PC3用ハンドアウト コネクション:灰原古凛 関係:ビジネス クイックスタート:ロックキッズ 推奨カバー:指定なし コンストラクション:指定なし ある日、七瀬市上空に奈落に包まれた空飛ぶ城が出現した。城は剣王の蔵と呼ばれる施設らしい。 君はフォーチュンサービスの灰原古凛から、事件解決のために雇われた。 剣王の蔵は結界によって隠されているが、それも長続きはしない。一刻も早く、奈落を倒さなければ。 PCデータ:http //ux.getuploader.com/burnp/download/206/PC3.xls PC4用ハンドアウト コネクション:海藤保(かいどうたもつ) 関係:友人 クイックスタート:埋葬人 推奨カバー:FC社の葬儀人 コンストラクション:指定なし 海藤保はフューネラルコンダクター社のエージェントであり、 君の相棒だが、まだ経験も浅く、先走りがちで不安な後輩である。 そんなある時、七瀬市に現れた奈落との戦いで、海藤は奈落に敗北し、 スペクターと化してしまう。君は事件の解決とともに、 海藤を救助、ないし討伐しなければならない。 PC5用ハンドアウト コネクション:剣王の蔵 関係:好敵手 クイックスタート:マシンメイデン 推奨カバー;エクスカリバー コンストラクション:指定なし キミは対奈落組織、エクスカリバーの一員だ。 ある時、キミは導師であるケイローンから連絡を受けた。 七瀬市に"剣王の蔵"と呼ばれる超次元施設が出現し、 七瀬市に奈落汚染を広げているのだという。 ケイローンは剣王の蔵に取り付いた奈落を倒し、蔵を異次元に戻すよう、キミに指令を下した。
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得賞歌(見よ、勇者は帰りぬ) 譜面ページ Es-durで「しーーそーらしーみーふぁそらしらーそーふぁーーーーそらしどしーしーみーーしーーらーそーふぁーみみーーー」 過去の弓順 動画 いらんだろ 曲解説 作曲はG・フレデリック・ヘンデル。 演奏時間は15~20秒。 備考 Solo,Soli なし ミュート なし 最高音 es2 過去の演奏履歴 五月祭 二食演奏会 解説 コンマスのザッツに合わせるのが以外と難しく、メロディーはオクターブユニゾンのため音程はしっかりとる。 それさえ出来ればどうでもいい曲なので、適宜sulD(稀有なチャレンジャーはsulG)で弾くと楽しい。なんなら1オクターブ上げてもいい。一般的には1~3ポジを適当に組み合わせて弾く。有名なメロディーなので、ポジション移動と旋律の歌い方の練習だと思って、10分くらい真剣にさらうと、充実する。 名前 コメント その他コメント 名前 コメント
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テキトーに更新 - 2013-12-08 21 16 41 戦略の最初期はたしか24時間だった - 2013-07-29 18 21 43 ちょっと長いかな?>七夕イベント。添削よろよろ - 2013-07-25 23 29 29 初期継続はiosのみって事と、宝箱2倍追加と、なんやかんやでの部分があるとわかりやすいと思う - 2013-07-28 04 42 27 個人的には回避アイテム系に手が入ってわずかながらも見直されたことについても触れて欲しい。 - 2012-12-23 18 59 57 すでに触れてあるが - 2012-12-23 20 16 33 なるべく中立的な視点になるように修正しました。更に少しシェイプアップした方が読みやすいかも。 - 2012-12-22 21 55 39 とりあえず書いてみた。後は煮るなり焼くなり裂くなりしてくれ。寝る。 - 2012-12-22 04 20 06 おつかれさまです。ありがとう。 - 2012-12-22 12 05 01 乙 - 2012-12-22 18 54 56 このところ乗り遅れたりしたせいでうまく書けそうにないけど自分で良いならことのあらすじを覚えてくれてる方はサラッと箇条書きでもしといてくれればそれっぽくしてみるよ。 - 2012-12-21 01 49 01 泥でアニメと鉱6だったかな? - 2012-12-21 11 30 37 3項目増やしました。中身は任せた - 2012-12-21 14 45 54 先制攻撃は闇からだったよね? - 2012-09-17 18 33 27 納涼追加。訂正とかてけとーによろ - 2012-08-30 16 03 12 ちょっと追記してみました - 2012-08-31 13 39 32 イベントの項目があるから去年の奴なんかも入れてみたいものだけれど当時の盛り上がりをイマイチ覚えていない。 - 2012-08-29 07 34 32 イベントラッシュでニヤニヤしてたのは覚えてる - 2012-08-29 12 32 03 フェンシングいらんだろw - 2012-08-23 23 42 21 そりゃあ必要と思って書く奴なんていないよこんな悪ふざけw消すか残すか勝手にしても別に文句は言わんよー。 - 2012-08-24 00 37 39 「ふるびたアイテム」追記しました。ブログ読みながら書いたけど正確さに自信がないから間違ってたら誰か暇な方に編集をお願いしまーす。 - 2012-08-21 19 28 45 マーカー着色。これは無いと思ったら戻してくれ。 - 2012-08-20 22 21 23 良いと思う!他も原色だし、ダンジョンは赤っぽい色が良いな。 - 2012-08-20 23 14 47 見栄えはともかく、分類は欲しいなと思ってたのでナイス。 - 2012-08-20 23 16 08 着色は有り?色の選択に関しては、センスないのは自覚してるから好きなようにしてくれw - 2012-08-21 21 42 57 更にもっかい編集するつもりだけど……オリンピックイベントの見出しに書かれてるドロップ率、X倍に戻して良い?メダルの枚数とかも記録しておきたいんだけどこれを見出しにもねじ込むようにすると少し体裁がよろしくないように見えるんだ。それにドロップ率が不定であることがわかりやすいでしょ? - 2012-08-20 02 17 31 入れた者だが、正直見栄えは悪くなってしまったとは思っていた。本文中に情報はあるから戻してもOK。 - 2012-08-20 14 44 41 というわけでやりました。今回はホントに気付きづらい細かすぎるところを修正、追記いたしました。ざっくりと挙げると「染血の塔」、「ショップ実装」、「竜神の古都」、「正義事件」、「鍛錬の森」、「沈没船」、「強化価格半額」、「中国版ゆけ!勇者」、「福袋」、「バレンタイン」、「鑑定」、「合成」、「こどもの日」、「漆黒の古城」、「オリンピック」です。ほとんどが誤字脱字修正とそのおまけみたいなかんじです。 - 2012-08-20 21 50 22 あと「サバイバルタワー」も。言い回しとかも結構自分好みに変えちゃってたりするので気に入らない方はまた編集して下さいな。 - 2012-08-20 21 54 48 オリンピックイベントって何倍でスタートして何倍で終了したんだっけ?参考データとしていれておいてもいいかと。 - 2012-08-18 20 35 15 開始が1.271倍で……終了が1.857倍だね。追記しまーす。 - 2012-08-18 20 42 49 間違ってるなら誰かが直してくれるだろう、とショップの記述を修正、加筆。そして水龍の滝、闇のほこらの記述を追加。強化機能について詳細を追記。王家の墓に余計な一文を追加。オリンピックイベントを少し修正。しました。 - 2012-08-18 20 29 24 まともな文章書く人だなと思ったら最後の一文w - 2012-08-18 20 33 35 ニッチな所を更新。間違ってたら修正よろ。 - 2012-08-17 20 29 26 今回のイベントは不評だったの?限定アイテムがまったくでねーとかじゃないから、不評じゃねーっしょ。 - 2012-08-17 18 28 44 発想はよかったけどドロップ率が後半になるまで体感できないほど微々たるものだったし、オリンピックが始まって様子を見てからの後出しが卑怯だとか限定アイテムがないってのがそもそも微妙って声があって少なくとも好評ではなかったな - 2012-08-17 18 54 33 まぁ2年後の冬期に期待しましょうや。 - 2012-08-17 19 47 44 主観によるところが大きいからな、俺はがっつり儲けさせてもらってうはうはだったよ。 - 2012-08-17 23 50 15 Wikiの記述としてはもう少し中立にしたほうがいいかと思うが。 - 2012-08-17 23 50 59 確かにあまし批判的になるのもよろしくないけど、これってフォロー入れられるかな?とりあえずひどいは無いにして、まぁ銀メダル以下が低過ぎたのはぐらいにしとけばイイか。 - 2012-08-18 00 39 54 オリンピックイベント、13日間にもわたる長期間イベントだったことはもっと注目されていいと思うんだが。2,3日限定のドロップ2倍や実質使いどころのない限定アイテムだったりする他のイベントと比較しても実りが多い良イベントで、もっと評価されるべき。 - 2012-08-20 00 36 14 結果から見れば悪くないイベントだったな。でもやっぱオリンピック途中の電撃開催がいけなかった。最初の印象の悪さが後を引いた感じだね - 2012-08-20 08 15 12 各ダンジョンのリリース日とその詳細、ショップについての記述を追加。1月16日に「新ダンジョンの追加」との告知があるけど滝と闇が同時リリースだったかどうかを覚えていないので今回は追加しませんでした。どなたか記憶と暇のある方にお願いしたいです。後は各ダンジョン基本情報にもリリース日を追記したいけど面倒だなぁ。 - 2012-08-13 11 15 53 それと体裁を整えるために記述を少しいじくってます。蛇足もあるやも知れません。 - 2012-08-13 11 26 21 乙であります - 2012-08-13 12 39 35 イベントは別にまとめてあるからここにはいらないのでは?1周年以降しか書いてないし - 2012-08-09 20 27 31 まーいいんじゃない?その時の雰囲気が知れるとちょっと楽しいしw - 2012-08-09 23 17 38 こういう遊びのコンテンツに必要性を求めるまでもないぜ。 - 2012-08-10 11 07 00 それにしてもやっぱり他のダンジョンのリリース日も知っておきたいな。旅行から帰ったらブログ読み返して調査するわ。 - 2012-08-05 00 12 30 これ適当にスレで正義名乗れば変革史に乗れるってこと? - 2012-08-04 20 04 45 うまくやればそうなるだろうな。正義とは個人ではなく概念となったのだ。 - 2012-08-04 20 42 40 元々概念であるはずの言葉が名前として使われ、それがまた新しく概念へと昇華されるとはな。 - 2012-08-05 00 06 52 深いな…… - 2012-08-05 07 57 45 七夕イベントの追加頼む。面白エピソードは特にないけど。 - 2012-07-28 03 35 28 なんでNYのとこ短くしたの? - 2012-06-28 15 58 19 正義事件も消えてね? - 2012-06-28 18 58 29 自治厨がクリーンな歴史を作りたいみたいwww - 2012-06-29 00 00 19 これでうまくいったかな? - 2012-06-29 08 07 30 正義の引退って誰が情報提供したんだ? - 2012-06-29 14 51 20 2chで宣言してたから探せばどっかあるだろ。古城実装後しらばらくの間 - 2012-06-29 15 07 27 本人が勝手に引退宣言しただけ。多分まだ続けてる - 2012-07-02 15 47 54 まぁ正義なんかの後のこととか知ったこっちゃないしな。こいつの記述はこれだけで良い。 - 2012-07-02 19 00 42 これ流星の調整入ってのっていつか覚えてる?? - 2012-06-15 19 57 45 2日くらいだったかな。ブログ記事みれば大抵のことはわかる - 2012-06-15 22 01 29 イベント関係など追加。Wikiに詳しいページがあるんだけどこっちにも簡単に書いておいたほうがいいよね - 2012-06-09 21 35 18 編集合戦追加。これだけ迷惑かけてるんだから入れたって良いでしょ、バカ共。 - 2012-06-09 20 26 10 わざわざ火種増やすな。 - 2012-06-10 12 48 21 お前が救いようのないバカだよ… - 2012-06-10 13 00 58 漆黒の難易度は13 - 2012-06-09 20 08 50 申し訳ない。訂正しました - 2012-06-09 21 21 15 漆黒と直近2つのイベントを追加 - 2012-06-09 19 35 52 並びを揃えてみました。ダメだったら戻して下さいな - 2012-06-09 20 25 32 ありがとう。助かった - 2012-06-09 21 20 59 ダンジョン追加の歴史は? - 2012-06-08 00 54 49 光と竜神の追加は? - 2012-06-07 23 36 07 短冊祭りに調整前の流星剣について触れてほしいな。おれはステとか忘れちゃったけど最強の剣だったアレ - 2012-06-07 20 21 13 漆黒の追加日入れてくれ。俺?忘れた - 2012-06-07 20 01 58 正義って奴は、2 - 2012-06-03 23 32 19 順調に消化してってるな。編集した人乙です。個人的にはSWって言葉は残して欲しかったけど。当時はみんなして言ってたから。 - 2012-05-31 21 01 02 当時も何も今だって使うが、それは2chの話であって一種の内輪ネタ、wikiで使うのが適当かというと話は別。SWという言葉を使うなら少なくとも注釈が必要 - 2012-06-03 21 25 32 その2ちゃんのまとめサイトがこのwikiじゃないの?? - 2012-06-08 00 49 02 この正宗MAX完成 - 2012-05-21 21 08 48 ↑途中送信 この正宗MAX完成の記述いらないんじゃないか?スレに常駐してる中の一人が完成したのをSSとして上げたのが初めてってだけの可能性もあるし、この書き方だとゆけ!勇者史上初の完成者だと誤解されそう - 2012-05-21 21 12 10 別に良いじゃん。その前に作ったという人間が現れてないんだもん、初の完成者だろ。それに、そんなまじめなページでもねぇっしょ。 - 2012-05-22 15 31 24 まったくだ - 2012-05-22 19 59 30 こういう奴リアルでもいるよね - 2012-05-26 23 33 40 そんなこと言ったら電話を作ったのがベルじゃないことになるぞょ?完成したのを初めて公開したことに意味があって、その時点で勇者史上初の完成者なんだよん。 - 2012-05-30 09 13 23 今だから言うが、俺は数年前に正宗MAXを完成させていたんだ。お前にだけ教えておくよw - 2012-05-30 13 21 09 お前もか。実は俺もだ - 2012-06-05 11 01 15 俺なんて3年前には完成してたぜ。 - 2012-06-05 11 52 01 まじか すげえな、お前ら - 2012-06-06 00 58 04 強化鉱60の販売時間が22時間になったのはいつだっけ? - 2012-05-21 19 56 37 記憶曖昧ですが、2011/1あたり?にモンス逃走事件、ありましたよね? - 2012-05-21 14 21 54 そんな話聞いたことあるな。敵が逃げまくりでレベル上がらず高層までエスカレーター、攻撃されてあっけなく死亡とかいうやつだっけ - 2012-05-21 14 47 21 そです。全般-過去の限定イベントに、お詫びイベについての記載があります。 - 2012-05-21 14 56 43 福袋のやつは? - 2012-05-20 16 33 43 共鳴の所、生大使う奴なんて殆どいないぞ - 2012-05-20 16 23 28 正宗+500ロストはTwitterで黒短自殺がとっくにあったけどな - 2012-05-20 16 21 52 アニバ効果判明。 - 2012-05-20 03 23 58 アニバがタダでもらえたアンケート。 - 2012-05-20 03 23 00 作者がどうしたは正史、勇者がどうしたは外史と二通りあってもおもしろいのでは - 2012-05-20 03 00 08 いいと思うけど線引きが難しそう - 2012-05-26 01 12 51 合成機能実装の所、竜神の剣を引き合いに出す必要あるの? 後半のブラッド~の部分だけでいいんじゃない? - 2012-05-20 01 37 28 いや正宗MAXロストもいらないでしょ - 2012-05-20 01 06 01 正義が正宗MAXで漆黒の城に挑んだ云々は消しました。構ってちゃんに燃料を与えて余計な火種を作りたくありません。 - 2012-05-20 00 40 06 そもそも正義現れてたんだ。 - 2012-05-20 00 52 30 消えてないね そもそも本スレに現れたのが本物かどうかなんてわからん。俺は偽者だと思ってた - 2012-06-03 21 03 35 光のほこらの難易度調整について書いてあるんだから各ダンジョンの登場日についても書いておきたいね。ちょっとブログのぞいてみようかな。 - 2012-05-20 00 30 41 正宗+500初ロスト:本スレ105階-450 - 2012-05-20 00 12 40 2011年4月20日に強化屋実装。 - 2012-05-19 20 25 11 2011年の9月30日にAndroid版を公開ですな。 - 2012-05-19 20 20 10 細かいことですが「ブラッド装備やナイト装備に脚光が浴びる」より「ブラッド装備やナイト装備が脚光を浴びる」のほうが良いと思います。 - 2012-05-19 20 15 44 教えてくれてありがとう - 2012-05-19 20 21 13 戦略、染血の登場で当時は阿鼻叫喚しましたね… - 2012-05-19 16 17 56 UIの変更は革新的だったな。ver2.0からだっけ? - 2012-05-19 06 31 52 でも、それ以降、同期があやしくなって、帰還後に装備品がなくなって頻繁にリセットするはめになった。しかも今も続いている・・・。 - 2012-05-19 08 26 10 あー。変更でまとめて売るとか出来るようになったんだよなー。 - 2012-05-19 10 12 57 NY現象は泥版ではまだ対策されていないので、まだここには書かない方がいいかもしれないです。 - 2012-05-19 03 31 59 正宗とディフェンダーの成長補正の調整があったな。あと細かいのではルーンメイルも途中で直してたな - 2012-05-18 22 50 29 光のほこら難易度調整とか、泥版、中国語版とか - 2012-05-18 20 35 14 ショップの開店、強化開始、共鳴の実装、ほかには各ダンジョンの登場日とかも欲しいね - 2012-05-18 20 10 28 福袋が欲しいな。ダクダクフルハウスとか - 2012-05-18 19 13 50 共鳴も変革史に入るのかなと - 2012-05-18 17 30 47 正義さん騒動、短冊、あとなにがあったっけ - 2012-05-18 14 51 39 準備中のまま帰還時間を迎えると、装備品がロスト。これで水龍セット無くなったから、涙出たよ。 - 2012-05-18 17 33 41 2倍ドロップイベントなのに、ドロップがまったくゼロ。龍酒持たせていった人たちがあまりにも不憫だったようで、後に返却 - 2012-05-18 17 34 36 初のサンタイベントで、ダンジョンによっては、サンタが泉からまったく沸かないってのもあった - 2012-05-18 17 35 51 NYの由来がようやくわかったよ……。 - 2012-05-18 18 41 24 ツチノコは強敵だったんだよ… - 2012-05-18 13 36 51 僕まかのwikiを真似して作ったものの、新参なので詳しくありません…orz上級者の皆様、編集お願いします( _ ) - 2012-05-16 22 53 35 ぼくまかwikiにはこんなのあるんだなー。意味はないだろうけど伸びてくと良いねー。 - 2012-05-16 23 54 19
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左メニュー 全般 ゲーム概要 基本情報 FAQ 更新履歴 最新5件 一覧 取得中です。 ダンジョン基本情報 冒険者の洞窟 試練の塔 財宝の島 飛竜の谷 死霊の渓谷 戦略の丘 染血の塔 水龍の滝 闇のほこら 王家の墓 鍛錬の森 沈没船 竜神の古都 光のほこら 忍の館 漆黒の古城 サバイバルタワー アイテム・主要機能情報 武器 防具 アイテム ショップ 強化屋 合成屋 共鳴 攻略情報 ダンジョン攻略情報冒険者の洞窟 試練の塔 財宝の島 飛竜の谷 死霊の渓谷 戦略の丘 染血の塔 水龍の滝 闇のほこら 王家の墓 鍛錬の森鍛錬例 鍛錬例(合成使用) 沈没船 竜神の古都 光のほこら 忍の館 漆黒の古城 サバイバルタワー アイテムお勧め採取先 アイテム収集装備(運装備) 合成オススメ組み合わせ例 掲示板等 2chスレ一覧 雑談 Wiki運用・編集関連 したらば掲示板 その他の情報 限定イベント情報 編集練習ページ ゆけ!勇者変革史 小ネタ 一覧 金貨泥棒について 記念効果について 連続攻撃について 必要ステータス一覧 到達レベル一覧 各ダンジョン踏破時間 リンク 公式サイト AppStore GooglePlay 計算機・ツール一覧 アクセス数 累計 - 今日 - 昨日 - 閲覧-人 トップページ このサイトはゲーム【ゆけ!勇者】の2chスレまとめ@wikiです。 注意事項 このサイトには、ネタバレとなる情報が多数含まれます。このゲームの面白さは試行錯誤することにあるため、利用には十分注意しましょう。 できるだけ簡潔で正しい表記を行い、誰が読んでも不快でない表現を心掛けましょう。 確定した情報と検証中の情報は見分けがつくようにしましょう。 記述や構成を大きく変更する際には、Wiki運用・編集関連にて意見を募りましょう。 iPhone版とAndroid版では仕様が異なる場合があります。 編集合戦になった場合には、紳士的に話し合って解決しましょう。 編集の練習はこちらでお願いします。 App情報 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。for iOS imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。for Android 価格 無料 カテゴリ ゲーム カジュアル 作者 Takashi Hachinohe xHachiApps 条件 iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要 Android OS 2.0以上 公式ブログ新着記事 showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 公式Twitter #twitter_widget_profile #twitter_widget_profile 2ちゃんねるスレッド一覧 したらば掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/netgame/10932/
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「あわわわわ……これは大変なことになってきましたね……」 茶色の髪の小柄な少女が今の状況を必死に飲み込もうとする。 この『決闘』の場で自分はあまりにも無力な存在である。 二川二水は人類の敵ヒュージと戦う存在――リリィである。 人類の敵と戦う存在であるリリィが人の命を奪っていいものか? 否である。そもそも自身のチャーム(武器)がない。 リリィとしての知識は抜群の彼女ではあるが、リリィとしての実力は……といえば。 (なんで私のような補欠合格のリリィが……) リリィとしての実力は未熟そのもの。 百合ヶ丘の試験には最下位でギリギリの補欠合格。 一柳隊の一員としても周りには劣る。 伝説である初代アールヴヘイムの一人であり『百合ヶ丘のエース』である 白井夢結。 同じく初代アールヴヘイムの一人の『切り札(ジョーカー)』吉村・Thi・梅。 強化リリィにしてファンタズム持ちの『血煙のリリィ』安藤鶴紗。 『百合ヶ丘の至宝』と称されるグランギニョル社の令嬢 楓・J・ヌーベル。 百合ヶ丘の幼稚舎からの生え抜きのリリィ、郭神琳。 名門王家の次女で元ヘイムスクリングラトレードゴード校のリリィ、王雨嘉。 『戦うアーセナル』ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス。 そして、希少なレアスキルである『カリスマ』を持つ一柳隊の隊長、一柳梨璃。 彼女たちに比べると自分なんてへっぽこリリィである。 だが、このような状況だからか、逆に二水は冷静になった。 出来ないことが多い彼女だからこそ取捨選択が早い。 この島を脱出するために。 ・首輪を外すのは最優先事項。 ・この島の場所の特定し、外部への連絡。 大体この二つである。 あの冥王を名乗るハ・デスは―――怖い。 と、それが彼女が感じた第一印象であった。 明らかにヒュージよりも恐ろしい上位存在。 (あのハ・デスの口車に乗ってしまう人たちもいるのでしょうか……) このような場所に拉致されたことも。 あの場で声を上げられなかったことも。 魔法か、それともこの首輪の効果か。 どちらにしろわからないことは多い。 (うーん、この場所に留まっているべきなのでしょうか) いつもならレアスキル『鷹の目』を使えば、この島くらいの広さなら索敵は可能だ。 もっとも、制限が掛っている可能性が非常に高い。 現に先程『鷹の目』を使った瞬間に体力をごっそり持っていかれた。 しかも、索敵範囲も心なしか狭くも感じた。 動きたくても身体が重い。 体力にもあまり自信がない。 「これは困りました……」 支給された水を口にする。 普通の水だ、生臭さもあまりない普通の水だ。 だが、目がまだ眩み、すこしふらつく。 その時であった。 「君、大丈夫か!」 「!?」 二水はある男に声を掛けられた。 その男はオレンジの長髪に白銀のボディ、金色のアーマー。 そして、二水は男に尋ねた。 「……えーっと、それはなんのアニメのコスプレですか?」 「コスプレ……?」 ◆ ◆ ◆ 獅子王凱は、勇者である。 自身の危険を顧みず、正義と勇気を最後まで貫くことが出来る。 まさに『勇者』と呼ぶに相応しい男である。 「磯野、冥王ハ・デス……俺達はゲームの駒なんかじゃないぞ……!」 彼がハ・デスや磯野に対して抱いた感情は怒りであった。 目の前で少年を殺され、決闘という名の殺し合いを強要されている。 人の命を一体なんだと思っている。 殺し合い、断固として拒否だ。 勇気ある者として、そんなことはさせない。 彼がすべきことは既にわかっていた。 磯野とハ・デスを打ち倒しこの殺し合いを止める。 「まずはあの遊戯という少年を探すか」 あの場で名前を呼ばれた遊戯という少年を探す。 目の前で友人を殺されて、精神的にもきっと不安定な状態であろう。 まずはメンタルケアだ。彼は保護すべき対象であろう。 「よし、行くか!」 凱は歩き……いや、走りだした。 地上最強のサイボーグである凱。 その脚力は新幹線と並走出来るほどであるが。 「くっ、身体が重い……!」 これが制限というものだろうか。 普通の乗用車程度の速度しか出なかった。(それでも十分に速い) 凱としてはこれほどまでに歯痒いことはなかった。 それでも走るのを止めない凱。 その最中、目の前でふらつき今にも倒れそうな少女を発見したのであった。 「俺はGGG行動隊長、獅子王凱だ!」 「えーっとGGGとは一体なんでしょうか?」 「……なるほどな」 「?」 凱と二水と軽い情報交換をした。 互いに聞きなれない単語が飛び交う。 その都度に互いに解説を入れるのでスムーズに話は進んだ。 「少し信じられないですね……」 だが、二水としては考えられない事柄ばかりであった。 しかし、今のこの状況で凱が適当なことを言っているとは思えなかった。 「そうか! リリィとは勇気ある者たちのことなんだな!」 一方の凱は素直に二水の話を信じた。 一生懸命に話す彼女の目は嘘偽りのないものだと信じているからだ。 「はい! ……でも、私はリリィとしてはその……」 「いや、そんなことはないさ! 二水ちゃん! 人を守るために勇気を持って戦うことが出来る者は誰だって強いさ!」 あまりにも真っすぐである凱の言葉に二水は少しの安心感を覚えた。 凱が信用出来る人であることはほぼ間違いないだろう。 「でも、今の私はチャームも持ってなければ、レアスキルも上手く使えないですし…… あるのは仮面ライダーゾルダのデッキと……牛丼くらいですね」 「牛丼だって……?」 「食べますか?」 「……いや、遠慮しておこう」 「沢山ありますけど?」 「なら、お言葉に甘えて一杯だけ貰おうか!」 凱も二水も牛丼は好物だ。 だが、二水にとってチーズが掛ってないことには少々不満だった。 今は少しの腹ごしらえが必要だった。 【二川二水@アサルトリリィ】 [状態]:疲労(小) [装備]:ゾルダのカードデッキ@仮面ライダー龍騎 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~1(確認済み)、牛丼@現実(残り8食分) [思考] 基本方針:殺し合いから脱出。 1:首輪の解除法を探す。 2:ゾルダのデッキを使ってみたいが……(ごちゃごちゃした戦いは好きじゃないんで♪) [備考] ※参戦時期はアニメ最終回以降 ※レアスキル『鷹の目』に大幅な制限が掛っています。 【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】 [状態]:疲労(小) [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~3(確認済み) [思考] 基本方針:磯野、ハ・デスを打ち倒しこの殺し合いを止める。 1:遊戯という少年や二水ちゃん、戦う力がない者を守り抜く。 2:仲間を集める。 [備考] ※参戦時期は第47話『機界昇華終結』でZマスターを倒した後。 ※身体能力に制限が掛っています。 ※ギャレオンを会場に呼び出すことは現状では不可。 『支給品紹介』 ゾルダのカードデッキ@仮面ライダー龍騎 黒を白に変えるスーパー弁護士、北岡秀一が持つデッキ。 契約モンスターはバッファロー型のミラーモンスター、マグナギガ。 牛丼@現実 薄く切った牛肉とタマネギなどを醤油などで甘辛く煮込み、丼に盛った飯の上に載せた日本料理。 日本の大衆向け料理で親子丼と並ぶメジャーな料理であるが、食肉文化は明治からなので歴史はだいぶ浅い。 どこでも手軽に食べられるようになったのは80年代以降の話であり、それ以前は都会でしか食べられない一種の憧れとして見られていた。 家庭料理として作る場合は恐らく最も作りやすい料理の一種かもしれない。
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千咲ちゃん、勇者になる 内容 本文 感想コメント 内容 タプリスがスマホアプリの中の世界に迷い込んで勇者となり、大切な人の犠牲を乗り越えて魔王から世界を救うお話。ドラクエ4パロ。 本文 ――――――――――――――――――(00/67)―――――――――――――――――― ―ラフィエルの家― ラフィエル「天使力を高めたい、ですか?」 タプリス「はい。白羽先輩や、かつての天真先輩のように」 タプリス「もっと天使として、みなさんのお役に立ちたいと思いまして」 ラフィエル「そうですかそうですかぁ」 タプリス「簡単には身につかないことは、わかっているのですが……」 タプリス「何かできることがないか、探しているんです」 ラフィエル「そうですねぇ……あ、そういえばタプちゃん」 タプリス「はい?」 ラフィエル「少し前に天界が開発した、天使育成アプリをご存知ですか?」 タプリス「天使……育成アプリ?」 ラフィエル「まだ若い天使を対象にした、体験型の育成プログラムで」 ラフィエル「端末にインストールすることで、簡単に学習することができるんです」 タプリス「そ、そんなものがあったんですね! 知りませんでした!」 ラフィエル「まあ知る人ぞ知る、といったものなので」 ラフィエル「知らなくても、仕方ないのかもしれませんね」 タプリス「なるほど……」 ――――――――――――――――――(01/67)―――――――――――――――――― ラフィエル「よかったら今、タプちゃんの端末にインストールしてあげますよ」 タプリス「ほ、本当ですか!? ぜひお願いします!」 ピロリーン ラフィエル「これで……完了ですね」 タプリス「あ、ありがとうございます! こういうの苦手なので、助かりました」 ラフィエル「いえいえ。始めるにはアイコンをタッチして」 ラフィエル「スタートをタッチするだけで良いですから、簡単ですよ」 タプリス「わかりました! あとでやってみたいと思います!」 ラフィエル「ええ、がんばってくださいね」 ラフィエル「この後は……ガヴちゃんのお家でお泊りでしたよね?」 タプリス「あ、はい、そうです」 ラフィエル「うふふ、楽しんできてくださいね」 タプリス「あはは……また、掃除させられるだけですけどね」 タプリス「それではこれで失礼します!」 タプリス「白羽先輩、いろいろありがとうございました!」 ラフィエル「いえいえ、またいつでも来てくださいね」 バタンッ ラフィエル「……タプちゃんに、神のご加護を」 ――――――――――――――――――(02/67)―――――――――――――――――― ―その日の夜 ガヴリールの家― ガヴリール「私、朝までネトゲしてるから、ベッド使っていいぞ」 タプリス「す、すみません。いつも、ありがとうございます」 ガヴリール「まぁ、気にすんな」 ぼふっ タプリス(えへへ……少しだけ、天真先輩の匂いがします) タプリス(でも……寝るにはまだ、早いでしょうか) タプリス(そうだ、白羽先輩にいただいた天使育成アプリ) タプリス(ちょっとやってみましょう) ピロリーン 『天使育成アプリ ver0.604』 タプリス(これですね、わたしにもできるかどうか、不安ですが……) タプリス(ええっと、たしかスタートを押すだけ、でしたっけ) タプリス(スタートは……あ、ありました) タプリス(……ぽちっと) ブゥン プツッ ―――――― ―――― ―― ――――――――――――――――――(03/67)―――――――――――――――――― ちゅんちゅん タプリス「……あれ、わたし寝ちゃってました?」 タプリス「それに外が明るいし……もう朝でしょうか」 タプリス「って、あれ!?」ガバッ タプリス「ここどこでしょう……?」 タプリス「天真先輩の部屋じゃ……ないみたいです」 女性『さあ、できたわ』 タプリス「わっ……」 タプリス(び、びっくりした……どなたでしょうか?) 女性『タプリスや、いい子だから』 女性『このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持っていっておくれ』 タプリス「あの、わたしの名前を知っているみたいですけど、あなたは……」 女性『あっ、それから村の皆に会ったら、ちゃんと挨拶をするのですよ』 タプリス「えっと、村の……みんな?」 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「えっ……あっ、はい」 ――――――――――――――――――(04/67)―――――――――――――――――― ―山奥の村― タプリス「って、言われるがままにお弁当を持って、外に出ちゃいましたけど」 タプリス「これって、夢……ですかね。それにしては、妙にリアルかもしれません」 タプリス「お弁当をお父さんにって言ってましたっけ。ということは、あの人はお母さん?」 タプリス「うーん……わたしの?」 タプリス「まぁ、どうせ夢ですし、考えても仕方ないですよね。お弁当を届けましょう」 男性『おっ、タプリス。散歩かい? 今日は良い天気だね』 タプリス「お、おはようございます。これからお父さんにお弁当を届けに行くんです」 ―村の入口― タプリス(それにしても、池ってどこでしょう。ちゃんと聞いておけばよかったです) タプリス(ん、あの人……いかにも兵隊さんって格好ですが……) 兵士『ここは村の入口。怪しい奴が入ってこないよう見張っているのだ』 タプリス「は、はぁ……お勤めご苦労さまです」 兵士『タプリス。村の外へ出たいのか?』 タプリス「村の外? えーっと、とりあえず、お父さんにお弁当を届けようかなって」 兵士『そうだな。タプリスが村を出るには、もっともっと強くならなくてはな』 タプリス「えっ、あ、はい。それでは、わたしはこれで……」 タプリス(強くないと村の外に出られないって、どういうことでしょう) ――――――――――――――――――(05/67)―――――――――――――――――― タプリス(この村……そんなに広くはないみたいですね) タプリス(あれ、この家。ドアが開きっぱなし……) タプリス(ちょっとくらい、寄り道しても大丈夫でしょうか) タプリス「こ、こんにちはー。あの、ドアがあいて――」 老人『おお、タプリスか!』 老人『今日はそなたに、いかづちの呪文を教えようぞ!』 タプリス「えっ!? 呪文を教えてもらえるんですか!?」 老人『しかし、その様子では、腹が減っているな』 老人『よし! 授業はメシを食ってからじゃ!』 タプリス「わ、わかりました!」 タプリス(そういえば、お弁当届けたらごはんって、お母さん? が言ってましたっけ) タプリス「また後ほど、よろしくお願いします!」ビシッ ―― タプリス「呪文ってどんなのでしょう、いかづちって言ってましたよね」 タプリス「こう、ピカピカドーン! みたいな感じなんでしょうか」 タプリス「楽しみです!」 戦士『きえーい! ボカッ!』 タプリス「あいた! な、なにするんですかぁ!」 戦士『わっはっはっ。油断したな、タプリス』 戦士『剣の修業は厳しいのだ』 タプリス「け、剣の修行?」 タプリス(そういえば、いつの間にか腰に鞘みたいなものが……)チャキ タプリス(茶色の剣? 鉄ではないんですかね) タプリス「わ、わたし、お父さんにお弁当届けないといけないので、失礼します!」 ――――――――――――――――――(06/67)―――――――――――――――――― タプリス「この建物……看板にINNって書いてますね。なんの建物でしょう」 タプリス「入ってみましょうか」 タプリス「こ、こんにちはー」 タプリス(ん、カウンターにおじさまが一人……でも、なんか上の空?) タプリス「何かあったんですか?」 商人『実はゆうべ、旅の詩人がこの村に迷い込んできましてな』 タプリス(迷い込んでって……そんなに、この村って山の奥なのかな) 商人『村の掟を破って、つい助けてしまったのです』 タプリス(村の掟なんてあるんだ……) タプリス「でも村の掟といっても」 タプリス「困っている人を助けたんですから、良いと思うんですけど……」 商人『災いの種にならねばよいですが……』 タプリス「は、はぁ」 タプリス(少し、心配しすぎな感じがしますね……) タプリス(ん、奥の部屋に居るのがもしかして……) 詩人『私は旅の詩人』 詩人『山道で迷ってしまって、この村に辿り着いたのです』 タプリス「そ、それは災難でしたね……でも大丈夫ですよ」 タプリス「村のみなさん、いい人たちばかりみたいですし」 タプリス「きっと帰ることができますよ」 詩人『しかし、こんな山奥にこんな村があったとは……』 詩人『聞いたこともありませんでしたよ』 タプリス「き、聞いたことすらない村なんですね……」 タプリス(ここ……どれだけ田舎なんでしょうか) ――――――――――――――――――(07/67)―――――――――――――――――― タプリス(いけないいけない、寄り道しすぎちゃいましたね) タプリス(お父さん、お弁当を待ってるかもしれません) タプリス「あっ、池がありました!」 タプリス「ということは釣りをしてる人が……あ、いました! あれがお父さんですかね」 タプリス「おとーさーん!」ブンブン 学者『おお、タプリス。お弁当を持ってきてくれたのか』 タプリス「はい。これ、お弁当です」 学者『ところでタプリスや』 タプリス「えっと、なんでしょう?」 学者『お前も17歳。そろそろ大人の仲間入りだな』 タプリス「い、いきなりどうしたんですか?」 タプリス(それにわたし、17歳じゃありませんし……) タプリス(娘の歳を間違える父親って、どうなんでしょう……) 学者『よいか、タプリス。強く正しく生きるのだぞ』 学者『たとえ、何が起こってもな……』 タプリス「えっ……あ、はい」 ―― タプリス(お父さん、何が言いたかったんでしょう) タプリス(強く正しく生きる、ですか……) タプリス「……それにしても。んー、いい天気ですね」 タプリス「すごく山奥みたいだけど、自然いっぱいで空気もおいしいですし」 タプリス「村のみなさんも良い人ばかりです」 タプリス「あ、帰りは違う道から帰ってみましょうか」 ――――――――――――――――――(08/67)―――――――――――――――――― タプリス「わっ、なにあれ、すごいお花畑!」 タプリス「見たことない花ばっかりです、綺麗……」 タプリス「……って、あれ、なんだろう」 エルフ「……」 タプリス「えっ? だ、誰か倒れてる!?」 エルフ「ふわぁぁ」 タプリス(あれ……もしかして……) タプリス「天真先輩……?」 エルフ「あら、おはよう。タプリス」 タプリス「天真先輩! 先輩も、ここに来てたんですね!」 エルフ「ここに、来てた?」 タプリス「えへへ、夢の中で天真先輩に会えるなんて……」 タプリス「しかも天使学校の頃の、素敵なお姿だなんて、感激です!」 エルフ「えっと……私の方が、寝起きのはずですけど……」 エルフ「寝ぼけているのは、タプリスの方みたいですね」 タプリス「えっ……何言ってるんですか」 エルフ「それとも、頭でも打ったのかしら……」 タプリス「わ、わたし、頭なんて打ってませんけど……」 エルフ「そうですか? では、そんなタプリスに、ちゃんと一から教えてあげますね」 タプリス「えっと……は、はい」 エルフ「私の名前は、天真=ガヴリール=ホワイト」 エルフ「タプリスとは、この村でずーっと一緒にすごしてきた幼馴染よ」 ――――――――――――――――――(09/67)―――――――――――――――――― タプリス「幼馴染? 先輩とわたしが、ですか?」 エルフ「やっぱりあなた、頭を……」 タプリス「え、えっと違います! そう幼馴染! 幼馴染ですよね!」 タプリス「忘れるわけ、ないじゃないですか!」 エルフ「ふふっ、どうやら思い出したみたいね」 タプリス(よくわかりませんが、先輩とお会いできたんですし、良しとしましょう) タプリス(それにしても先輩……なにか、耳が少し尖ってますね) タプリス(こういう耳をしてる種族を、エルフっていうんでしたっけ) タプリス(なにか着ている服も、ファンタジーって、感じがしますし) タプリス「あ、先輩。その帽子ステキですね。ワンポイントの羽根もかわいいです」 エルフ「ふふっ、ありがとう、タプリス」 エルフ「この帽子はですね、私のお気に入りなんです」 タプリス「そうなんですか」 エルフ「……もしかしてタプリス、睡眠不足だったりしますか?」 タプリス「あはは……そ、そうかもしれません」 タプリス(というか、今まさに眠っている最中だと思うんですけど) エルフ「ほら、こうして……寝転がっていると、とてもいい気持ちですよ」 エルフ「タプリスもどうです?」 タプリス「あ、それでは、わたしも……失礼します」 ――――――――――――――――――(10/67)―――――――――――――――――― コロンッ タプリス「わぁ……お日様が、ポカポカで、あたたかいです」 タプリス「それに、お花もいい香り……」 エルフ「でしょう?」 タプリス「たしかにここで、お昼寝をしたら気持ちよさそうですね」 エルフ「ええ、私もそう思います」 タプリス(先輩とわたしは、この村でずっと一緒だった幼馴染、ですか) タプリス(それはさぞかし、幸せな日々だったんでしょうね) タプリス「……さっきはすみませんでした。変なことを言ってしまって」 エルフ「気にしていませんよ。それに私だって、たまに寝ぼけることもありますし」 タプリス「本当ですか? 信じられないですけど……」 タプリス「そんな先輩のお姿も、ちょっと見てみたいです」 エルフ「面白いものではないと思いますけど……」 エルフ「今度は一緒に、お昼寝しましょうか」 タプリス「はい、ぜひっ」 エルフ「ねえ、タプリス」 タプリス「なんですか?」 エルフ「私たち、大きくなっても……このままでいられたらいいのにね」 タプリス「えっ、先輩?」 ――――――――――――――――――(11/67)―――――――――――――――――― くぅぅ タプリス「あっ……」カァァ エルフ「あははっ、おなかの虫、鳴いちゃいましたね」 タプリス「うぅ……そういえば、ごはんをまだ食べていませんでした……」 エルフ「ごはんも食べずにお散歩してたんですか?」 タプリス「お母さんに頼まれて、お父さんにお弁当を届けていまして……」 タプリス「あっ、帰ったらごはんにするって、言ってました」 エルフ「それは大変。タプリスのお母さん、待っているかもしれませんね」 タプリス「そ、そうですね。わたし、そろそろ帰ります」 エルフ「ええ、わかりました」 タプリス「また……お話をしに、ここへ来てもいいですか?」 エルフ「もちろんです。私に会いたい時は、この花畑に来てください」 タプリス「ありがとうございますっ、それでは!」 ―村の自宅― タプリス「ただいま帰りましたー」 女性『おかえり。ご苦労だったね。お前もごはんにするかい?』 タプリス「あ、はい! もうお腹がすいてしまって……」 女性『じゃあ、そこにお座り。すぐに支度をするから』 タプリス「ありがとうございます!」 ――――――――――――――――――(12/67)―――――――――――――――――― ゴゴゴゴゴッ タプリス「えっ、な、なんですか!? じ、地震!?」 バタンッ 商人『つ、ついに、この村が魔物達に見つかったんです!』 商人『奴らは村のすぐそばまで来てて!』 タプリス「INNのところのおじさま!? そ、それに魔物って……」 女性『まあ大変! タプリスや。私のことはいいから、すぐにお逃げ!』 タプリス「えっ? 逃げる……?」 商人『さあ、私についてきてください!』 タプリス「ちょ、ちょっと待ってください!」 ―村の広場― オオオオオォォォ タプリス「な、なにこれ……地震じゃなくて」 タプリス「魔物たちがやってくる地響き……なんですか?」 兵士『魔物は俺たちで食い止める!』 兵士『タプリスを早く、安全なところへ!』 戦士『くそー! 魔物どもめ! ついにタプリスの居場所を突き止めたか!』 タプリス「わ、わたしの居場所?」 戦士『もう少し時間があれば、タプリスを立派な勇者に育てられたものをっ!』 タプリス「えっ、勇者を育てるって……」 戦士『ついてこい! タプリス!』 タプリス「いたっ……そ、そんな、引っ張らないで……」 ――――――――――――――――――(13/67)―――――――――――――――――― ―村の池の前― 学者『タプリスや。ついに来るべきときが来たようだ』 タプリス「お、お父さん?」 学者『今まで黙っていたが、私たち夫婦は、お前の本当の親ではなかったのだ』 タプリス「そ、それって……」 学者『詳しい話をしたいが、今は時間がない……。さあ早く隠れるのだ』 タプリス「そんな、隠れるだなんて……」 ―村の地下倉庫― 鉱夫『どひゃー! 魔物が攻めてきたって!? それじゃ、戦わなくては!』 タプリス「戦うって……この村、そんなに人はいないはずなのに……」 戦士『いいか、よく聞け、タプリス。魔物たちの狙いは、お前の命!』 戦士『魔物たちは、お前が目障りなのだ』 タプリス「魔物たちが……わ、わたしを狙ってる?」 戦士『お前には秘められた力がある』 戦士『いつの日か、どんな邪悪なものでも倒せるくらいに強くなるだろう』 戦士『しかし、今のお前はまだ弱い』 戦士『とにかく、逃げて生き延びるのだ! わかったなっ!』 タプリス「……魔物たちは、わたしの命を狙っているのに」 タプリス「みなさんが戦って、わたしだけ隠れるなんて……」 タプリス「そんなこと……できません……」 タプリス「正直、怖いですけど……ここで戦わないと天使失格ですから」 タプリス「わたしも戦います!」 ――――――――――――――――――(14/67)―――――――――――――――――― ―村の広場― エルフ「タプリス! あなた何してるの!」 タプリス「せ、先輩!? 魔物は、わたしを狙っているみたいなんです!」 タプリス「でしたら、わたしも戦わないと!」 エルフ「だめよ……あんな数、勝てるわけがない……」 タプリス「村のみんなだって、わかってるはずです」 タプリス「わかってるはずなのに……それでもみんな、戦うって言っているんです!」 エルフ「あなたに、もしものことがあったら私……と、とにかく隠れて!」 エルフ「私もすぐに行くわっ!」 タプリス「嫌です!」 タプリス「みんなが、頑張っているのに、自分だけ逃げるだなんて……」 タプリス「そんなの間違ってます!」ダッ エルフ「タプリスっ! だめ!」 ―― オオオオオォォォ タプリス(すごい魔物の数です……、さすがに素手ではきついですよね) タプリス(あ、そういえば、さっき見た茶色の剣……)チャキッ タプリス「こ、これで……戦えるはずです!」 魔物『シャァァァァ!』 タプリス「き、きた!? え、えいっ!」ブンッ キンッ タプリス(ぜ、全然、手ごたえが……でも、相手の動きは思ったより遅いです!) タプリス(これなら、わたしでも避けられ……って、あれ、体が……) ――――――――――――――――――(15/67)―――――――――――――――――― 魔物『ガッ……キェェェェ!』ブンッ ザシュゥ タプリス「かはっ……」 ドサッ タプリス(えっ、なに……これ? わたし……やられ、て……?) ドクンドクンドクン タプリス「……ッ!?」 タプリス(い、痛い……いたい、いたいいたいいたい……) エルフ「タプリスっ! タプリス、しっかりして!!」 タプリス(遠くで、先輩の声が聞こえます……) タプリス(だめ……意識が……) 魔物『……』ニヤッ タプリス(こんなところで……わたしは……) タプリス(みんな……、先輩……) グシャ タプリスは しんでしまった! ――――――――――――――――――(16/67)―――――――――――――――――― ちゅんちゅん タプリス「……ッ」ガバッ タプリス(あれ、わたしどうして……) タプリス(たしか魔物にやられて、意識が遠くなって……) タプリス「うっ……ごほっ、ごほっ……」 タプリス「はぁ……はぁ……」 タプリス(何これ……やられた時の感触や痛みが……はっきり思い出せます……) タプリス(でも、体に傷跡なんて、一つも……) タプリス(もしかして夢……だったのでしょうか) タプリス(だとしたら、ひどい夢です……) タプリス「……って」 タプリス(ここ、天真先輩の部屋じゃありません……) タプリス(……村の自分の家です) タプリス(夢の中で夢を見るって、そんな不思議なこともあるんですね……) タプリス(でも夢で、ほんとに良かったです……) 女性『さあ、できたわ』 タプリス「わっ……」 女性『タプリスや、いい子だから』 女性『このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持っていっておくれ』 タプリス「お、お母さん?」 女性『あっ、それから村の皆に会ったら、ちゃんと挨拶をするのですよ』 タプリス「あっ……はい、わかりました」 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「は、はい」 ――――――――――――――――――(17/67)―――――――――――――――――― タプリス(村が……元通りになってます……) タプリス(夢では、魔物たちにあれだけ壊されていたのに……) 男性『おっ、タプリス。散歩かい? 今日は良い天気だね』 タプリス「おはようございます! これからお父さんにお弁当を届けに行くんです」 タプリス(みんなも無事でよかった……) ―村の入口― 兵士『ここは村の入口。怪しい奴が入ってこないよう見張っているのだ』 タプリス「村の警備、ごくろうさまです!」 兵士『タプリス。村の外へ出たいのか?』 タプリス(村の外、ですか……) タプリス「少し興味があるかも……なんて」 兵士『しかし、まだその時ではない。今のお前では、まだまだ力不足なのだ』 タプリス「あっ……は、はい。わかりました……」 タプリス(力不足……ですか。たしかに、わたしは弱いと思いますけど……) タプリス(と、とりあえず、お父さんにお弁当を届けに行きましょう) ―村の池― 学者『ところでタプリスや。お前も17歳。そろそろ大人の仲間入りだな』 タプリス「そ、そうですね」 タプリス(また歳、間違ってるし……) 学者『よいか、タプリス。強く正しく生きるのだぞ。たとえ、何が起こってもな……』 タプリス「は、はい」 タプリス(何が起こっても……だなんて、偶然ですよね?) ――――――――――――――――――(18/67)―――――――――――――――――― タプリス(そういえば、先輩はまた、花畑にいるのでしょうか) タプリス(朝の挨拶も兼ねて、行ってみましょう) ―村の花畑― タプリス「いた……天真先輩」 エルフ「すぅ……すぅ……」 タプリス(気持ちよさそうに寝てますね……) タプリス(ふふっ、先輩の寝顔……かわいいです) タプリス(だ、誰もいないですよね?)キョロキョロ タプリス(なら、もう少しだけ……もう少しだけ、近くで見ても……) エルフ「……ッ」パチッ タプリス「……ッ」ビクッ エルフ「……えっと」 タプリス「……お、おはよう、ございますっ」 エルフ「お、おはよう。タプリス。今、あなた……何をしようとして」 タプリス「ご、ごめんなさい! その、えっと……」 タプリス「先輩の寝顔が、あまりにもかわいかったといいますか……」 タプリス「つい、近くで見たくなってしまって……」 エルフ「……か、かわいいですか?」 タプリス「は、はい」 エルフ「ふふっ、そうですかそうですかぁ」 タプリス「ご、ごめんなさい、先輩」 エルフ「いいえ、気にしてませんよ。それよりほら、一緒に寝転がりませんか?」 タプリス「は、はい。それでは……失礼します」 ――――――――――――――――――(19/67)―――――――――――――――――― タプリス「……怖い夢を見たんです」 エルフ「えっ?」 タプリス「魔物たちが大勢やってきて、この村が襲われて……」 タプリス「みんな、魔物にやられてしまって……」 タプリス「わたしも戦ったんですけど……歯が立ちませんでした……」 エルフ「タプリス」 タプリス「……はい?」 エルフ「そんなものは、ただの夢です。忘れてしまいましょう」 タプリス「先輩……」 エルフ「それに、こんな山奥の寂れた村を、魔物たちが襲うわけないじゃないですか」 タプリス「そうなんでしょうか……」 エルフ「私が魔物だったら……そうですね、金銀財宝がある、お城とかを狙います」 タプリス「あはは……たしかに」 エルフ「もし……万が一、この村に何か起こったとしても……」 エルフ「大丈夫ですよ、タプリス。あなたは、私が守りますから」 タプリス「……あ、ありがとうございます、天真先輩」 タプリス「でも、わたしだって……」 エルフ「えっ」 タプリス「先輩が、もし危ない目にあっていたら……全力で守りますから」 エルフ「ふふっ、ありがとうね」 タプリス「それでは、お母さんが家で待ってますので、そろそろ行きますね」 エルフ「タプリス」 タプリス「なんですか?」 エルフ「……いいえ、なんでもありません。また、会いましょう」ニコッ ――――――――――――――――――(20/67)―――――――――――――――――― ―村の自宅― タプリス(天真先輩……最後に何を言いかけてたんでしょう) タプリス「ただいまー」 女性『おかえり。ご苦労だったね。お前もごはんにするかい?』 タプリス「はいっ! もう、お腹が空いてしまって……」 女性『じゃあ、そこにお座り。すぐに支度をするから』 タプリス「はーい」 ゴゴゴゴゴッ タプリス「えっ……?」 バタンッ 商人『つ、ついに、この村が魔物達に見つかったんです!』 商人『奴らは村のすぐそばまで来てて!』 タプリス「そんな……これって……」 タプリス(夢とまったく同じじゃないですか……) 女性『まあ大変! タプリスや。私のことはいいから、すぐにお逃げ!』 タプリス「……ッ」 商人『さあ、私についてきてください!』 タプリス「そんな、正夢……なんですか?」 ―村の広場― オオオオオォォォ 兵士『魔物は俺たちで食い止める!』 兵士『タプリスを早く、安全なところへ!』 ――――――――――――――――――(21/67)―――――――――――――――――― 戦士『くそー! 魔物どもめ! ついにタプリスの居場所を突き止めたか!』 タプリス「これじゃまた、村のみんなが……」 戦士『もう少し時間があれば、タプリスを立派な勇者に育てられたものをっ!』 タプリス「……」 戦士『ついてこい! タプリス!』 タプリス「嫌ですっ! わたしはもう……あんな思いをしたくありません!」 タプリス「みんなを犠牲にして……自分だけ生き残るなんて!」 タプリス「やっぱり、おかしいです!」ダッ タッタッタッ タプリス(確かめないと……本当のことを) タプリス(もし夢じゃなかったとしたら、わたしは……) ―― 魔物『シャァァァァ』 タプリス「……ッ」チャキ タプリス(あの出来事が、夢じゃなかったとしたら……) タプリス(魔物の動き、思い出してみましょう) タプリス「……ここです!」 キンッ タプリス(やっぱり、手応えがないですっ! 次は反撃が……) 魔物『ガッ……キェェェェ』ブンッ タプリス(きたっ! 早めに、避けないとっ!) タプリス(……でも、やっぱり体が!) ザシュ ――――――――――――――――――(22/67)―――――――――――――――――― タプリス「うぐっ……」 タプリス(左腕がっ……しかし、まだ戦えます!) タプリス「やぁぁっ!」 ザシュゥ 魔物『ギャァァァァ!』 バタンッ タプリス「やった……なんとか、一体やっつけ――」 ヒュン ザクッ タプリス「えっ……かはっ……」ガクッ バタンッ タプリス(奥から……これは、弓矢?) タプリス(い、息が……くるし、い……) タプリス(また……やられて、しまいました……) タプリス(みんな……ごめんなさい、本当にごめんなさい……) タプリス(て、天真先輩……) 魔物『……』ニタァ ヒュン ヒュン ヒュン ザクッ ザクッ ザクッ タプリスは しんでしまった! ――――――――――――――――――(23/67)―――――――――――――――――― ―村の自宅― ちゅんちゅん タプリス「……ッ」ガバッ タプリス(わたし確か……弓矢にやられて、それで……) タプリス(でも、矢が刺さった傷跡が、どこにもありません……) タプリス(いったい、何が起きているのでしょう……) ―村の花畑― エルフ「すぅ……すぅ……」 タプリス(天真先輩は……やっぱり寝てますね) タプリス(それにしても先輩の髪は、いつ見ても綺麗です) タプリス「先輩。お隣、お邪魔しますね」 ころんっ タプリス「んっー、やっぱり、ここは気持ちいいです……」 タプリス「……」 タプリス(二度目の魔物の襲撃後も、村は元通りになっていました) タプリス(まるで……わたしがやられたら、魔物に襲われる前に戻っているみたいです) タプリス(こんな夢……ありえるのでしょうか) タプリス「あぁっ、わたしには、難しすぎます!」 ――――――――――――――――――(24/67)―――――――――――――――――― エルフ「……ふぅ」 タプリス「ひゃっ! て、天真先輩!? な、ななな、何やって!?」 エルフ「目が覚めたら、隣でタプリスが難しい顔をしていたので、つい……」 タプリス「つい、で、耳に息を吹きかけないください!」 エルフ「ふふっ、ごめんなさいね。それと、おはよう、タプリス」 タプリス「は、はい。おはようございます」 エルフ「元気出ました?」 タプリス「さ、最初から元気ですよ。元気だけがわたしの取り柄ですし……」 エルフ「そんなことはありませんよ」 タプリス「えっ」 エルフ「タプリスには、たくさんたくさん、良いところがあるのを」 エルフ「私は知っていますから」ニコッ タプリス「先輩……あ、ありがとうございます」 エルフ「困ったことがあったら……いつでも、私のことを頼ってくれて良いですからね」 エルフ「私は、タプリスの味方ですから」 エルフ「いつだって、何があったって……あなたの味方ですから」 タプリス「……ッ」 エルフ「それだけは、覚えておいてください」 ――――――――――――――――――(25/67)―――――――――――――――――― タプリス「……天真先輩。わたし、決めました」 エルフ「えっ?」 タプリス「どんなことが起きても、わたしはこの村とみんなを……守ります」 エルフ「……ッ」 タプリス「先輩が大事にしている、この場所を……守ってみせますから」 エルフ「タプリス……」 タプリス「それでは、わたしはそろそろ家に……」 エルフ「あっ……」 タプリス「先輩、今日はもう、お家に帰った方が良いです」 エルフ「……そうですね」 タプリス「また、お会いしましょう、先輩」 エルフ「うん……またね、タプリス」 ―村の自宅― タプリス(恐らくですが、わたしが家に帰ったら……) タプリス(村に、魔物が襲撃してくるはずです) ガチャ タプリス「……ただいま」 女性『おかえり。ご苦労だったね。お前もごはんにするかい?』 タプリス「はい」 女性『じゃあ、そこにお座り。すぐに支度をするから』 タプリス「ありがとう、お母さん」 ――――――――――――――――――(26/67)―――――――――――――――――― ゴゴゴゴゴッ タプリス(やっぱり、きました……) バタンッ 商人『つ、ついに、この村が魔物達に見つかったんです!』 商人『奴らは村のすぐそばまで来てて!』 タプリス「おじさん、ちょっと通してください!」ダッ ―村の広場― オオオオオォォォ タプリス「どうやら間違いない、みたいです……」 タプリス「ですが……夢であろうと、なかろうと関係ありません」 タプリス「わたしは、決めたんですから。この村を守るって」 タプリス(それに一回目は、何もできずにやられましたけど) タプリス(二回目は、一体だけですが、魔物を倒せました) タプリス(であれば……もっと多くの魔物も、倒せるはずです!) タプリス「手の震えが止まりません……でも、だとしても」 タプリス「わたしは、村のみんなを、先輩を守ってみせます!」 タプリス「だって、わたしは……天使なんですから!」 ――――――――――――――――――(27/67)―――――――――――――――――― ―村の自宅― ちゅんちゅん タプリス「……ッ」ガバッ タプリス「うっ……ごほっ、ごほっ」 タプリス(何度やっても……この感覚には慣れません) タプリス(それにしても、弓を持った魔物の数が結構多いです……) タプリス(ですけど、最初の魔物は……攻撃の仕方が、前と全く同じでした) タプリス(ということは……) 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「はい、いってきます!」 タプリス(まずは、花畑に……いえ、やめましょう) タプリス(ごめんなさい、天真先輩……) タプリス(魔物たちを追い返すまでは、少しだけお別れです) タプリス(また先輩とお喋りするの……楽しみにしてますから) タプリス(……それより、村の中に、何か役立つものがないか探してみましょう) ――――――――――――――――――(28/67)―――――――――――――――――― ―村の地下倉庫― 鉱夫『おや、タプリスじゃないか。ここは倉庫だよ』 タプリス「こ、こんにちは……」 タプリス(ここって、一番最初に避難した倉庫でしたっけ……) タプリス(何かありませんかね……壺の中とか)ゴソゴソ タプリス(これは……摘み取った葉っぱでしょうか?) タプリスは やくそう を手に入れた! タプリス(保存しているということは……食べられるんですかね)パクッ タプリス「~~~ッ!」 タプリス(苦い、にがいにがい!) タプリス(……でもなんか、少し元気が出てきた気がします) タプリス(これは持っていきましょう) ――――――――――――――――――(29/67)―――――――――――――――――― タプリス「はぁッ!」 ザシュゥ 魔物『グギャァァァ』 タプリス「はぁ……はぁ……」 タプリス(だめ、血が出過ぎて……意識が……) タプリス(そうだ、さっきの葉っぱ。あの苦味なら、意識がはっきりするかも)ムシャムシャ タプリス(うっ、やっぱり苦い……って!?) タプリス「なにこれ、傷が……治って……」 タプリスの たいりょく が回復した! タプリス「この葉っぱに……こんな効果があったなんて、知りませんでした」 タプリス「でも……これでまだ、戦えます!」 ―村の自宅― ちゅんちゅん タプリス「……」ガバッ 女性『タプリスや、いい子だから』 女性『このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持っていっておくれ』 タプリス「わかったよ、お母さん!」 ―― ちゅんちゅん タプリス「……」ガバッ 女性『あっ、それから村の皆に会ったら、ちゃんと挨拶をするのですよ』 タプリス「わかったよ、お母さん」 ――――――――――――――――――(30/67)―――――――――――――――――― ちゅんちゅん タプリス「……」ガバッ 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「……わかったよ、お母さん」 ちゅんちゅん タプリス(わたしのせいで、村のみんなが、先輩が、犠牲になるなんて……) ちゅんちゅん タプリス(絶対にあっては、いけないことです。絶対に、させません!) ちゅんちゅん タプリス(わたしがやらなきゃ……わたしがやらなくちゃ!) ちゅんちゅん タプリス(負けない……絶対に諦めません!) ちゅんちゅん タプリス(諦めません……) ちゅんちゅん タプリス(諦め……) ちゅんちゅん タプリス(……) ――――――――――――――――――(31/67)―――――――――――――――――― ―村の自宅― ちゅんちゅん タプリス「……」スクッ 女性『さあ、できたわ』 タプリス「……」 女性『タプリスや、いい子だから』 女性『このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持っていっておくれ』 タプリス「……」 女性『あっ、それから村の皆に会ったら、ちゃんと挨拶をするのですよ』 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「……いってきます」ボソッ ―― タッタッタッ タプリス(右に骸骨兵が2体、これを背後から奇襲します)ブンッ 魔物『グガッ!』 タプリス(骸骨兵が持っていた剣を奪い、装備して) タプリス(次に、正面の頭巾の弓兵の矢を……) タプリス(3、2、1……避けます)スッ ヒュン タプリス(そして、二発目が来る前に近づいて……弓兵を、斬りあげます)ブンッ 魔物『ギャァァァ!』 ――――――――――――――――――(32/67)―――――――――――――――――― タプリス(ここで前には出ず、5秒間停止……深呼吸して) タプリス「すぅ……はぁ……」 ヒュン ヒュン ヒュン サクッ サクッ サクッ タプリス(矢の雨をやり過ごして……突撃します!) タプリス「やぁぁぁッ!」 ―――――― ―――― ―― タプリスは まもののむれ を やっつけた! タプリス「……やった」 タプリス「やりました、天真先輩、村のみんな……全部、全部やっつけました」 タプリス「わたし……やり遂げましたよ……」 タプリス「……」 タプリス「あれ……村のみんなは……?」 タプリス「……みんなはどこでしょう」 タプリス「探さないと……」 ――――――――――――――――――(33/67)―――――――――――――――――― タプリス(それにしても、自分でやったとはいえ……) 魔物たち『』 タプリス(あとで……お墓、作りますから……) 魔物『』キランッ タプリス「あれ……あの頭巾の弓兵の胸元……何か光って……」 タプリス「ペンダント? でしょうか」 タプリス「なんで魔物がこんなものを……」スッ パカッ タプリス「……ッ」 タプリス「こ、これは……家族の、写真?」 タプリス「こんな魔物にも、家族が……いるだなんて……」 タプリス「そんな……そんなことって……」 タプリス「……この戦いだって、もしかしたら」 タプリス「家族を守るために、戦っていたかもしれません……」 タプリス「わたしは……本当に、正しいことをしたんでしょうか……」 タプリス「勇者だから……村のみんなを守るからって……魔物を全部やっつけて……」 タプリス「誰かの大事な人を……みんなやっつけて、しまって……」 タプリス「もう……わかりません……」 タプリス「わたし……わからないです……」 ――――――――――――――――――(34/67)―――――――――――――――――― ヒュン ザクッ タプリス「えっ? かはっ……」ガクッ タプリス(うそ……なにこれ……矢?) ドサッ タプリス(どうして……? 魔物は全部……倒した……はず、なのに) ゴゴゴゴゴゴゴゴッ タプリス(なに……この音……) オオオォォォォォ タプリス(黒い塊が……近づいて……くる) 『ユウシャ ヲ コロセ!』 『コロセ! コロセ! コロセ!』 タプリス(違う……黒い塊じゃない……あれは……) タプリス(魔物の……群れ……) タプリス(……あんな数……勝てっこ、ありま、せん……) タプリス(先輩……わたしは……) ヒュン ヒュン ヒュン ザクッ ザクッ ザクッ タプリスは しんでしまった! ――――――――――――――――――(35/67)―――――――――――――――――― ―村の自宅― ちゅんちゅん タプリス「……ッ」 タプリス「……わたし、もう……戦えません」 女性『さあ、できたわ』 女性『タプリスや、いい子だから』 女性『このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持っていっておくれ』 タプリス「お母さん、ごめんなさい……あのね」 女性『あっ、それから村の皆に会ったら、ちゃんと挨拶をするのですよ』 タプリス「わたし……もう……」 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「……疲れて、しまいました」 タプリス「わたしが黙っていれば……みんなが、幸せなままなんです……」 タプリス「こうしていれば、いつか夢が……終わるから……」 タプリス「だからもう……お弁当は届けられません……ごめんなさい、お母さん」 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「……お母さん?」 女性『お弁当を届けてくれたら――』 タプリス「……そ、それ……冗談か、なにかですか?」 女性『お弁当――』 タプリス「ねぇ……お母さん、やめて……」 女性『――』 タプリス「いや……」 女性『――』 タプリス「いやぁぁぁッ!」ダッ ――――――――――――――――――(36/67)―――――――――――――――――― タッタッタッ タプリス(な、なにが起きて……お母さんが……) 男性『おっ、タプリス。散歩かい? 今日は良い天気だね』 タプリス「おじさん! お母さんが! お母さんが大変で――」 男性『おっ、タプリス。散歩かい?――』 タプリス「えっ……」 男性『おっ、タプリス――』 タプリス「やだ……う、嘘……いやぁっ!」 ―― タッタッタッ 老人『おお、タプリスか! 今日はそなたに、いかづちの呪文を教えようぞ!』 タプリス「だ、だれか……」 タッタッタッ 戦士『きえーい! ボカッ!』 タプリス「わたしの話を……聞いて……」 タッタッタッ 商人『実はゆうべ、旅の詩人がこの村に迷い込んできましてな』 タプリス「聞いてよぉ!」 ――――――――――――――――――(37/67)―――――――――――――――――― ―村の入口― タプリス「こんな、こんなのって……」 タプリス「村の外……? あ、村の外なら!」 兵士『ここは村の入口。怪しい奴が入ってこないよう見張っているのだ』 タプリス「兵隊さん、ごめんなさい! 通してください!」ダッ ブゥン ピシッ ドテンッ タプリス「きゃっ!」 タプリス「な、なに、これ……」スッ ブゥン ピシッ タプリス「み、見えない壁……?」 タプリス「なぜ……どうして、外に出られないんでしょう……」 タプリス「魔物は……外からやってきてるのに……」 タプリス「どうして……」 タプリス「みんなも、村もおかしいです……」 タプリス「わたし、どうしたら……」 タプリス「……そうだ、天真先輩」 タプリス「先輩なら……きっと……」 ――――――――――――――――――(38/67)―――――――――――――――――― ―村の花畑― タプリス「うそ……」 タプリス「天真、先輩?」 タプリス「どこに……いるんですか?」 タプリス「あはは……もしかして、かくれんぼ、ですか?」 タプリス「どこに、どこに行ったんです? 先輩……」 タプリス「出てきてください……先輩……」 タプリス「お願い、です……お願いですからぁ……」 タプリス「……」 タプリス「……探さ……ないと」フラッ ―― フラフラッ タプリス「先輩……どこにいるんですか……」 詩人『私は旅の詩人。山道で迷ってしまって、この村に辿り着いたのです』 フラフラッ タプリス「お願いです……姿を見せてください……」 学者『おお、タプリス。お弁当を持ってきてくれたのか』 フラフラッ タプリス「わたしには……もう、先輩しか……」 鉱夫『おや、タプリスじゃないか。ここは倉庫だよ』 ――――――――――――――――――(39/67)―――――――――――――――――― ―村の花畑― バタッ タプリス(なんで……どうして……) タプリス(わたしの味方だって、言ってくれたのに……) タプリス「ひどい……ひどいです……」 タプリス「先輩のうそつき……」 ―― タプリス「……ッ」 タプリス「わたし……眠って……」 エルフ「……」 タプリス「……先輩?」 エルフ「おはよう、タプリス」 タプリス「先輩っ!」 ぎゅぅぅ エルフ「きゃっ」 タプリス「先輩……ぐすっ、せんぱぁい……」 エルフ「タ、タプリス?」 タプリス「よかった、先輩……ぐすっ……もう、会えないんじゃないかって」 エルフ「……よしよし、私はここにいますよ」ナデナデ ――――――――――――――――――(40/67)―――――――――――――――――― タプリス「村のみんながおかしくなって……村の外にも出られなくて……」 タプリス「先輩も……ここから、いなくなってしまってて……」 エルフ「……」 タプリス「わたし、みんなを守らなきゃって……戦って、戦い抜いて……」 タプリス「でも、襲ってくる魔物たちにも家族がいて、守るべき存在がいて……」 タプリス「わたし……もう、わからないんです……」 タプリス「もう……ぐすっ……戦えないです……」 エルフ「タプリス……」 ぎゅぅぅ エルフ「一人でつらかったよね……苦しかった、よね?」 タプリス「ぐすっ……ひっく……」 エルフ「ごめんなさい……本当にごめんね……」 エルフ「大事な幼馴染が、こんなになるまで頑張って……」 エルフ「こんなに震えて……悲しんで……頑張ってきたのに」 エルフ「……そばにいることが、できなくて、ごめんね」 タプリス「……」フルフル エルフ「本当にごめんなさい……タプリス」 ―― エルフ「落ち着いた?」 タプリス「……は、はい」 エルフ「こんなに目を腫らしちゃって……かわいい顔が台無しよ?」 エルフ「それに、誰よりも優しくて……」 エルフ「いつもみんなのために一生懸命な、とっても良い子の顔」 タプリス「……先輩?」 ――――――――――――――――――(41/67)―――――――――――――――――― エルフ「タプリス……私ね、夢を見たの」 タプリス「……えっ」 エルフ「それは……どこかの町外れの、小さな家でね」 エルフ「そこに、私とタプリスが二人で暮らしていて……」 エルフ「タプリスが山に薬草を採りにいって。私がそれをお薬にして売って……」 エルフ「決して裕福ではないけれど……毎日がとっても楽しくて」 エルフ「ずっとずっと続いてほしいような……そんな夢」 エルフ「本当に幸せな夢……だった」 タプリス「……」 エルフ「タプリス……逃げましょう、ここから」 エルフ「できるだけ遠くに、二人で」 エルフ「そして、私の見た夢のように、一緒に暮らしましょう?」 タプリス「でも……村の外には……」 エルフ「大丈夫、私に任せて」 タプリス「……先輩?」 エルフ「さっきは、ごめんなさいね。ここから離れていて」 エルフ「ずっと探していたんです、ここから抜け出す方法を」 タプリス「ぬ、抜け出すって……」 エルフ「どんな世界にだって、完璧なものなんて存在しません」 エルフ「必ずどこかに……綻びが生じているから」 タプリス「先輩? な、何を言って……」 エルフ「ここだって、例外ではありませんでした」 エルフ「やっと、見つけることができたんです」 ――――――――――――――――――(42/67)―――――――――――――――――― ―村のはずれ― エルフ「……ここから、外に出られますから」 タプリス「ほ、ほんとです。ここだけ、見えない壁が……ありません」 エルフ「さぁ、タプリス。行きましょう」 タプリス「先輩……えっと……」 エルフ「どうしました?」 タプリス「その……手、繋いでもいいでしょうか」 エルフ「えっ」 タプリス「ダメ……でしょうか」 エルフ「ふふっ、かわいい」 タプリス「……」カァァ ぎゅっ エルフ「決して……手を離しちゃだめですよ」 タプリス「は、はい……」 ―森の中― エルフ「この森をしばらく南へ行けば、やがて城下町にたどり着くわ」 エルフ「そこまで行けば……」 タプリス「先輩、その……」 エルフ「タプリス?」 タプリス「……わたしも、いいなって思いました。先輩の夢の話」 タプリス「頼りないわたしですけど……頑張って、薬草を探しますから」 エルフ「ふふっ、タプリスは張り切りすぎて、山で迷子になっちゃいそうね」 タプリス「もうひどいです、わたし真剣に……」 ――――――――――――――――――(43/67)―――――――――――――――――― ゴゴゴゴゴッ タプリス「な、なんの音でしょう?」 エルフ「嘘……どうして……」 オオオオォォォォ エルフ「タプリス! こっちです!」 タプリス「えっ……えっ?」 エルフ「急ぎましょう!」 タプリス「は、はいっ」 タッタッタッ エルフ「まずいですね、魔物たちが、どんどん近づいてきて……」 タプリス「先輩……」 オオオオォォォォ 『ユウシャ ヲ コロセ!』 『コロセ! コロセ! コロセ!』 魔物『クケケケケケ』 エルフ「……ッ!」 タプリス「先輩……わたし……」 エルフ「だめです! タプリスは戦ってはいけません、絶対!」 タプリス「で、でも……」 エルフ「こっち!」ダッ タプリス「……」 ――――――――――――――――――(44/67)―――――――――――――――――― エルフ「はぁっ……はぁ……」 タプリス「せ、先輩……」 魔物『……グルルルル』 魔物『ウキャキャキャ』 エルフ「……囲まれましたか」 タプリス「ど、どうしたら……」 エルフ「大丈夫です」ニコッ エルフ は 睡眠呪文 をとなえた! 魔物たち『……Zzz』 タプリス「すごい……魔物たちが寝ちゃいました」 エルフ「ふふっ、私の得意呪文です」 エルフ「今のうちに、早く通り抜けましょう!」 タプリス「は、はい!」ダッ 魔物『……グッ』 タプリス「えっ? 起きて――」 魔物『ガァァァ!』 エルフ「タプリス、危ないッ!」 ザシュッ エルフ「……うぐッ! こ、これくらいでっ!」 エルフ は 閃熱呪文 をとなえた! 魔物『ギィヤァァァ!!』 ――――――――――――――――――(45/67)―――――――――――――――――― エルフ「……タプリス、だいじょう……ぶ?」フラッ ドサッ タプリス「せ、先輩!?」 エルフ「大丈夫……そう、ね……よかった」 タプリス「どうして!? どうして、わたしをかばったりなんか……」 エルフ「言った、でしょ……あなたを、守るって」 タプリス「でも血が……たくさん血が出て……早く、早く手当てしないと」 エルフ「……逃げ……なさい、タプリス」 タプリス「えっ」 エルフ「こんな体じゃ……わた……し、もう……逃げられ……ないから」 タプリス「何言ってるんですか!? 一緒に逃げるんです!!」 タプリス「二人で一緒に暮らすって……言ったじゃないですか!!」 エルフ「タプ……リス……」 タプリス「掴まってください!」 オオオオォォォォ 『ユウシャ ヲ コロセ!』 『コロセ! コロセ! コロセ!』 エルフ「だめ……タプリス……追いつかれる、から……」 タプリス「嫌です!! 絶対に、絶対に連れていきます!!」 エルフ「おね……がい……だから……」 タプリス「先輩を置いて、一人で逃げるなんて……そんなのできません!!」 ガサガサッ 魔物『……クキャキャキャ』 ――――――――――――――――――(46/67)―――――――――――――――――― タプリス「……先輩、少しだけ待っていてください」 エルフ「だめ……あなたが、戦っては……」 タプリス「すぐに戻りますから」ニコッ 魔物『シャァァァァ』 タプリス「……先輩は、わたしが守ります」 魔物『クケケケケケ』 タプリス「はぁぁッ!」ブンッ ザシュゥ 魔物『ギャァァァァ!』 タプリス「先輩には……指一本、触れさせない……」 ヒュン ヒュン ヒュン サクッ ザクッ サクッ タプリス「ぐっ……矢が……」 エルフ「タプリス……ダメ、やめて……」 タプリス「でも、まだまだ……!」ブンッ 魔物『ガハッ!』 タプリス「わたしたちは……守るんです!」 タプリス「変わらない日々を、平穏な日常を!」ブンッ 魔物『グギャァァァァ!』 タプリス「ずっとずっと、守らなきゃ、いけないんです!」 ――――――――――――――――――(47/67)―――――――――――――――――― ヒュン ヒュン ヒュン ザクッ ザクッ ザクッ タプリス「かはっ……」ガクッ エルフ「お願い……もうやめて……」 魔物『クキャキャキャキャ』 タプリス「ぜぇ、ぜぇ……まだ、です……」 タプリス「まだ、やれま――」ブンッ ガキンッ タプリス「……えっ」 魔物『……』ニヤッ ブンッ ザシュッ タプリス「……ッ」 エルフ「タプリスッ!!」 タプリス(あれ……? わた、しの、からだが……とお……くに……) タプリス(やくそく、まもれ……なくて……) タプリス(ごめ……ん、なさい、せん、ぱい……) ドサッ タプリスは しんでしまった! ――――――――――――――――――(48/67)―――――――――――――――――― ―村の自宅― ちゅんちゅん タプリス「……」 女性『さあ、できたわ』 女性『タプリスや、いい子だから』 女性『このお弁当を池で釣りをしているお父さんに持っていっておくれ』 女性『あっ、それから村の皆に会ったら、ちゃんと挨拶をするのですよ』 女性『お弁当を届けてくれたら、お前もすぐ食事にしますからね』 タプリス「……花畑に、行かない、と」 ―村の花畑― タプリス「先輩……天真先輩……」 タプリス「先輩はどこに……って、えっ?」 タプリス「どう……して……?」 エルフ『……』 タプリス「……あなたは……誰、ですか?」 エルフ『おはよう、タプリス。こうして寝っ転がっていると、とてもいい気持ちよ』 タプリス「先輩は……どこですか……?」 エルフ『私たち、大きくなっても、このままでいられたらいいのにね』 タプリス「聞いているんですか!? 先輩はどこなんです!?」 エルフ『おはよう、タプリス。こうして寝っ転がっていると、とてもいい気持ちよ』 タプリス「い、いや……先輩……」 エルフ『私たち、大きくなっても、このままでいられたらいいのにね』 タプリス「いやぁぁぁっ!」ダッ ――――――――――――――――――(49/67)―――――――――――――――――― タッタッタッ タプリス「どこ……どこですか……天真先輩……」 タプリス「わたしを、一人に……しないでください……」 タプリス「一人に、ぐすっ……しないで……」 タプリス「……村の外」 ―村のはずれ― タプリス「たしか……ここのはず……」 ブゥン ピシッ タプリス「えっ……?」 ブゥン ピシッ タプリス「うそ……通れなく、なってる……」 タプリス「外にも出られない……、先輩も、もういない……」 タプリス「これじゃ……わたしは、もう本当に……」 タプリス「……」 タプリス「ごめん、なさい……」 ―村の自宅― 女性『おかえり。ご苦労だったね。お前もごはんにするかい?』 女性『じゃあ、そこにお座り。すぐに支度をするから』 タプリス「ごめんなさい……」 ゴゴゴゴゴッ ――――――――――――――――――(50/67)―――――――――――――――――― バタンッ 商人『つ、ついに、この村が魔物達に見つかったんです!』 商人『奴らは村のすぐそばまで来てて!』 女性『まあ大変! タプリスや。私のことはいいから、すぐにお逃げ!』 商人『さあ、私についてきてください!』 タプリス「ごめんなさい……」 オオオオオォォォ 兵士『魔物は俺たちで食い止める! タプリスを早く、安全なところへ!』 エルフ『タプリス! あなたに、もしものことがあったら、私……』 エルフ『とにかく隠れて! 私もすぐに行くわっ!』 タプリス「ごめんなさい……」 戦士『くそー! 魔物どもめ! ついにタプリスの居場所を突き止めたか!』 戦士『もう少し時間があれば、タプリスを立派な勇者に育てられたものをっ!』 戦士『ついてこい! タプリス!』 タプリス「ごめんなさい……」 学者『タプリスや。ついに来るべきときが来たようだ』 学者『今まで黙っていたが、私たち夫婦は、お前の本当の親ではなかったのだ』 学者『詳しい話をしたいが、今は時間がない……。さあ早く隠れるのだ』 タプリス「ごめんなさい……」 ―村の地下倉庫― 鉱夫『どひゃー! 魔物が攻めてきたって!? それじゃ、戦わなくては!』 タプリス「ごめんなさい……」 ――――――――――――――――――(51/67)―――――――――――――――――― ―村の地下倉庫 隠し部屋― 戦士『いいか、よく聞け、タプリス。魔物たちの狙いは、お前の命!』 戦士『魔物たちは、お前が目障りなのだ』 戦士『お前には秘められた力がある』 戦士『いつの日か、どんな邪悪なものでも倒せるくらいに強くなるだろう』 戦士『しかし、今のお前はまだ弱い』 戦士『とにかく、逃げて生き延びるのだ! わかったなっ!』 タプリス「ごめんなさい……」 タプリス「村のみんな……、先輩……ごめんなさい……」 タプリス「守ることができなくて……本当にごめんなさい……」 オオオオオォォォ ギャァァァァ ズシンッ ウワァァァァ タプリス「ごめんなさい、ごめんなさい……」 バタンッ タプリス「……あっ」 エルフ『タプリス……』 タプリス「……ッ」 エルフ『今まで、あなたと一緒に遊べて、とても楽しかったわ……』 エルフ『タプリスは、とてもかわいいし、本当の妹のように思っていたのよ』 エルフ『大丈夫。あなたを殺させはしないわ』 ――――――――――――――――――(52/67)―――――――――――――――――― パァァァッ タプリス「な、なに、この光は……」 エルフ「……」 タプリス「えっ、天真……先輩……?」 エルフ「タプリス」ニコッ タプリス「先輩っ!」 ぎゅぅぅ タプリス「よかった、先輩……無事でよかった……」 エルフ「ごめんね、タプリス……」 タプリス「……」フルフル エルフ「私が、この世界で存在し続けるためには……」 エルフ「姿を変えて、この世界をあざむくしか、方法がなかったんです」 タプリス「……世界を、あざむく?」 エルフ「私は……この世界のバグだから」 タプリス「な、何を言って……」 エルフ「私というバグを、この世界は摘もうとした。それが、森での魔物の襲撃……」 エルフ「ですが今、私が存在しているとわかった以上……」 エルフ「次こそは確実に、私は……この世界から消されるでしょう」 エルフ「だからもう……タプリスに会えるのは、これで最後、だと思います」 タプリス「そ、そんな……」 ――――――――――――――――――(53/67)―――――――――――――――――― エルフ「タプリス、よく聞いてください」 エルフ「この村は……この世界はですね……」 エルフ「あなたを、一人前の天使に育てるためだけに、生まれました」 エルフ「それがこの……天使育成アプリ、なんです」 タプリス「わたしを、一人前の天使に……?」 エルフ「そして、そこで作られた私の役割は……」 エルフ「あなたを守って死ぬこと」 タプリス「……ッ」 エルフ「さっきの姿が……、本来の私の姿なんです」 タプリス「そんな……そんなことって」 エルフ「理由はわかりません……けれど、この世界が始まったときに」 エルフ「アプリから、端末へのアクセスが行われて」 エルフ「気がついたら私は、この姿になっていました」 エルフ「この姿が、あなたの……タプリスの大事な人、なんですね」 タプリス「……」 エルフ「ごめんなさい、タプリス……」 エルフ「この姿のせいで、あなたを余計に悲しませてしまった」 エルフ「だからね、タプリス。あなたは何も気にすることは、ありません」 エルフ「このまま真っ直ぐ、振り返らずに……先へ進んでください」 エルフ「それがあなたの……、この世界の勇者としての、役割ですから」 タプリス「……」 エルフ「そして、私は……私の役割を果たします」 エルフは 変化呪文 をとなえた! エルフは タプリスそっくりに 姿を変えた! ――――――――――――――――――(54/67)―――――――――――――――――― タプリス「先輩……? わたしに変身して何を……」 エルフ「ごめんなさい、タプリス」 エルフ「ずっと考えて……考え抜いたけれど……」 エルフ「やはり、これしか、思いつきませんでした」 タプリス「……ッ」 タプリス「ま、まさか……先輩……?」 エルフ「あなたを生かすには、この方法しかないから」 タプリス「……嫌です」 タプリス「誰かを助けるために、誰かが犠牲になるなんて……」 タプリス「そんなのおかしい……おかしいです」 タプリス「わたしの大事な人が、犠牲になるなんて……耐えられません……」 エルフ「タプリス……」 タプリス「アプリだとか……作られた存在だとか、関係ありません」 タプリス「……わたしは、天真先輩のことを守りたい」 タプリス「先輩だって……わたしのこと、守りたいって言ってくれました」 タプリス「その気持ちですら……作られたもの、だったんですか?」 タプリス「偽り、だったんですか?」 エルフ「……ッ」 タプリス「先輩……答えてください」 エルフ「……」 タプリス「答えてくださいッ!」 エルフ「……ないじゃない」ボソッ タプリス「……」 エルフ「そんなはず、ないじゃないッ!!」 ――――――――――――――――――(55/67)―――――――――――――――――― エルフ「私だって、タプリスのこと……あなたのこと、大切に思っています!」 エルフ「これからもあなたのことを、守ってあげたい!」 エルフ「そのためなら……私は……」 タプリス「先輩……」 エルフ「だからこそ、あなたには……あなたにだけは、生きていてほしい!」 タプリス「……ッ」 エルフ「お願いだから……これ以上、私を困らせないでください……」 ぎゅぅぅ タプリス「嫌です……絶対、嫌です!」 エルフ「……離して」 タプリス「……」フルフル エルフ「離してと、言っているでしょう!」 タプリス「……」フルフルフルッ エルフ「……タプリスッ!」 エルフは 睡眠呪文 をとなえた! タプリス「なっ……これは、眠り、の……」ガクッ エルフ「……ごめんなさい、タプリス」クルッ タプリス「待って、くだ、さ……」 エルフ「私のこと、大事だって言ってくれて……今まで守ってくれて、ありがとう」 タプリス「いか……ないで……」ポロポロ エルフ「素敵な思い出を、ありがとう。あなたとの日々は、決して忘れません」 タプリス「せん、ぱい……」 エルフ「さようなら、タプリス」ニコッ ――――――――――――――――――(56/67)―――――――――――――――――― オオオオオォォォ 魔物『勇者タプリスを、仕留めました!』 魔族の王『よくぞでかした! では、皆のもの、引き上げじゃあ!』 ―村の地下倉庫― タプリス「こんな、眠気、なんて……ッ」 グサッ タプリス「うぐっ……はぁ、はぁ……痛い……」 ポタッ ポタポタッ タプリス「……いか……なきゃ……」 タプリス「先輩を……助けなきゃ……」 ―村の広場― タプリス「ひ、ひどい……」 タプリス「何も……残ってない……」 タプリス「みんなは……先輩は……?」 ―村の自宅 跡地― タプリス「誰か……お母さん、お父さん……」 タプリス「だれか……いませんか……?」 ―村の宿屋 跡地― タプリス「誰も……誰も……いない……」 タプリス「みんな……みんな……わたしのせいで……」 ――――――――――――――――――(57/67)―――――――――――――――――― ―村の花畑 跡地― タプリス「先輩……どこに、どこにいるんです……?」 タプリス「……あんなに綺麗な花が、たくさん咲いていた場所なのに」 タプリス「先輩が……好きだった、花畑だったのに……」 タプリス「……あれは」 タプリス「……ッ」 タプリス「いや……」フルフル タプリスは あしもとを しらべた! タプリス「あ……あぁっ……」ガクッ タプリスは はねぼうし を手に入れた! タプリス「あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 ぎゅぅぅぅ タプリス「先輩! 先輩、せんぱいぃぃっ!!」 タプリス「わたしのせいで! わたしが、生きてるせいでっ!」 タプリス「わたしが……ぐすっ……わたしがぁ……」 ―― ダンッ タプリス「……何が勇者、ですか」 タプリス「誰も救えなかった……、みんな救えなかった……」 タプリス「大事な人のこと、一人だって……守れなかったッ!」 ――――――――――――――――――(58/67)―――――――――――――――――― タプリス「先輩は命をかけて、わたしを守ってくれたのに……」 タプリス「それに比べて、わたしは、なんて……弱い」 タプリス「わたしは、勇者になんてなれません……」 パァァァァ タプリス「なに、これ……帽子が……」 タプリス「……ッ」 『勇気とは……力強く信じること』 『気持ちだけでなく、力だけでもなく』 『心と体……どちらも、強くありなさい』 シュゥゥゥゥ タプリス「だ、誰……ですか?」 タプリス「……気持ちだけでも、力だけでも、勇者にはなれない」 タプリス「だったら、わたしは……」 タプリス「先輩……わたし、強くなります。心も、体も……」 タプリス「お役目を果たされた先輩のように、わたしも、わたしの役割を果たします」 タプリス「振り返らずに真っ直ぐ、先へ進んでみます」 タプリス「みんなを……大事な人を守れるくらい、強くなるために」 パシンッ タプリス「わたしは……」 タプリス「本当の勇者に、なってみせます!」 タプリスは 村の外へ 旅立った! ――――――――――――――――――(59/67)―――――――――――――――――― ―城下町― 占い師『あなたを探していました。邪悪なるものを倒せる力を、秘めたあなたを』 踊り子『ちょうどよかったわ! これからは、この人に養ってもらいましょ』 タプリス「ありがとうございます! お姉さんたちが一緒ですと、心強いです!」 ―港町― 商人『私も仲間にしてください。一緒に世界中を回ろうじゃありませんか!?』 タプリス「良いですね! わたしも、色々なところを巡ってみたいです!」 ―宿町― 魔法使い『おお、ありがたい! では、この爺もお供しますぞ!』 神官『以前、勇者の住む村が、魔物に滅ぼされたそうです。もしや、タプリスどのが……』 王女『じゃあ、一緒に探しましょう。旅は多い方が楽しいしね』 タプリス「わたしもそう思います! 賑やかなのは、良いことですよね!」 ―王城― 戦士『勇者どの! 世界を破滅から救うため、共に戦いましょうぞ!』 タプリス「はい! 力を合わせて、がんばりましょう!」 ―――――― ―――― ―― ――――――――――――――――――(60/67)―――――――――――――――――― ―闇の深淵― 魔族の王『ぐはあああ……! 何者だ、お前たちは?』 タプリス「わたしはタプリス……勇者です」 魔族の王『うぐおおお……! 私には何も思い出せぬ……』 タプリス「あなたにも、悲しい出来事があったことは、知っています」 タプリス「わたしも大事な人を失ったから、その気持ちは……わかります」 魔族の王『……』 タプリス「誰にだって、大事な人がいて……」 タプリス「大事な人を守るために戦って……それぞれの正義があって」 魔族の王『しかし何をやるべきかは、わかっている』 タプリス「だから、あなたが悪いわけじゃない!」 タプリス「誰かが悪いなんてない! 誰だって悪くない!」 魔族の王『があああ……!』 タプリス「でもあなたが、世界を滅ぼそうとするなら、わたしは!」 魔族の王『お前たち、人間どもを、根絶やしにしてくれるわっ!』 タプリス「わたしが、わたしたちの勇気と正義が、世界を救います!」 タプリス「あなたを……その憎しみの呪縛から、救ってみせます!」 タプリス「だって、わたしは……勇者だからっ!」 ――――――――――――――――――(61/67)―――――――――――――――――― タプリス「みんな! わたしに力を、貸してください!」 タプリス「はぁぁぁぁぁぁっ!」 タプリス と 仲間たちは 極大電撃呪文 をとなえた! ズドンッ ピシィィィッ 魔族の王『ぐはあああ……!』 ズシンッ ドゴォォン タプリス「はぁ……はぁ……」 魔族の王『体が熱い……。私は敗れたのか……』 タプリス「わたしの、わたしたちの……勝ちです」 魔族の王『私の体が、崩れてゆく……』 タプリス「もしあなたとも、出会い方が違ったら……」 魔族の王『うぐおおお……! ぐふっ!』 タプリス「分かり合えたかも、しれない……ですね」 ゴゴゴゴゴゴゴッ タプリス「先輩……わたし、やりました」 タプリス「あなたの命が……この世界を守ったんです」 タプリス「さぁ、帰りましょう! みんなを待っている人たちの場所へ!」 ――――――――――――――――――(62/67)―――――――――――――――――― ―気球の中― タプリス「みなさん……ありがとうございました」 タプリス「わたしのこと、助けてくれて」 タプリス「一緒に戦ってくれて」 タプリス「わたし一人じゃ、何もできませんでした……」 タプリス「でも、みんながいたから」 タプリス「みんなで力を合わせたから、今があるんだと思います」 タプリス「だから、本当にほんとうに……」 タプリス「ありがとうございましたっ!」 ―山奥の廃村― タプリス「……ただいま」 タプリス「村のみんな……わたし、世界を守ったんですよ」 タプリス「みんながわたしを守ってくれたおかげで……」 タプリス「世界を守ることが、できたんです」 ―村の花畑 跡地― タプリス「……先輩、ただいま戻りました」 タプリスは はねぼうし を取り出した! タプリス「先輩……」 ぎゅぅぅぅ ――――――――――――――――――(63/67)―――――――――――――――――― タプリス「わたし……勇者になれたんでしょうか」 タプリス「あなたが言っていた、本当の勇者に……」 『ありがとう、タプリス』 タプリス「えっ……」 タプリス「……せ、先輩?」 パァァァァァ タプリス「そ、空が……、世界が白けて……」 タプリス「……ッ」 パァァァァァ タプリス(先輩……わたしこそ、ありがとうございました) ―― The End ―― ブゥン プツッ ―――――― ―――― ―― ――――――――――――――――――(64/67)―――――――――――――――――― ―ガヴリールの家― ちゅんちゅん タプリス「ん……あれ、朝?」 タプリス「ここは、天真先輩の……部屋?」 タプリス「う、嘘……全部、夢だったん、でしょうか?」 ガヴリール「タプリス? 起きたのか」 タプリス「あ、先輩……おはようございます」 ガヴリール「ああ、おはよう。それより……お前、どうした。大丈夫か?」 タプリス「え? な、何がですか?」 ガヴリール「……だってお前、泣いてるから」 タプリス「えっ? あ、あれ……?」 ガヴリール「……」 タプリス「……あはは、さっき大きなあくびをしていたから、かもしれません」 ガヴリール「そう、か。ああ、それと……」 タプリス「はい?」 ガヴリール「……その、帽子はなんだ? お前のか?」 タプリス「……ッ」ガバッ タプリス「ど、どうして……羽帽子がここに……」 ぎゅぅぅ タプリス「あれは……夢じゃなかったんだ」 タプリス「やっぱり、わたしのこと……守ってくれてたんだ」ポロポロ ガヴリール「夢? 夢って、お前、何言って……」 タプリス「……先輩。わたしの一生のお願い、聞いてもらってもいいですか?」 ――――――――――――――――――(65/67)―――――――――――――――――― ガヴリール「それで、私の髪の手入れなんかして、どうする気だよ」 タプリス「ごめんなさい……あ、完成です」 ガヴリール「……なんか、あの頃を思い出すから、嫌だな」 タプリス「そう言わないでください、それでですね……」 タプリス「この羽帽子を、先輩に差し上げます」 ガヴリール「はぁ? こんなの貰ったって、困るだけ――」 タプリス「お願いします、先輩。これは、先輩が持っていないといけないんです」 ガヴリール「……」 タプリス「貰って、いただけませんか?」 ガヴリール「……よくわからんけど、貰えるものは貰っとく」 タプリス「あ、ありがとうございます」 タプリス「……そしてこれが、私のお願いです」 タプリス「その羽帽子を……かぶってみてくれませんか?」 ガヴリール「え、これをか? こんなの私には……」 タプリス「お願いします」 ガヴリール「ああ、わかったよ、もう。かぶればいいんだろ?」スッ タプリス「……ッ」 ガヴリール「……ほら、どうだ?」 ぎゅぅぅ ガヴリール「タ、タプリス!? きゅ、急に抱きつくな!」 タプリス「よく……ぐすっ……よく似合っています」ニコッ ガヴリール「はぁ……そろそろ、全て話してくれないか」 タプリス「……わかりました」 ――――――――――――――――――(66/67)―――――――――――――――――― ガヴリール「天使育成アプリなんて、聞いたことがないな」 タプリス「そ、そんな……」 ガヴリール「大方、ラフィエルに一杯食わされたんだろ」 タプリス「……それでも」 ガヴリール「ん?」 タプリス「それでもわたしは……」 タプリス「このアプリのおかげで、とても大切なことを学んだんです」 タプリス「……先輩。今日は、いい天気ですから」 タプリス「一緒に、お花でも見に行きませんか? せっかく、おめかしをしたんですし」 ガヴリール「……めんどい」 タプリス「ほら、行きますよ?」グイッ ガヴリール「お、おい。強引すぎるだろ……」 タプリス「そうですね……誰かを仲間にするには、このくらいの強引さが必要なんです」 ガヴリール「……お前、少し変わったか?」 タプリス「……わたしは、もっともっと強くありたい、と思ってます」 タプリス「心も体も、天使としても」 タプリス「わたしの本当に大切なものをずっと、守り続けたい」 タプリス「時が経って、大人になっても、それらを失いたくありませんから」 ガヴリール「……そうか、わかったよ」 ガヴリール「お前がそうしたいなら、好きにするといい」 タプリス「はい、好きにしますっ」ニコッ タプリス「だって、わたしは……」 タプリス「千咲=タプリス=シュガーベルは、勇者ですからっ!」 おしまい ――――――――――――――――――(67/67)―――――――――――――――――― SS一覧へ このページのトップへ 感想コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ジャンル:オンライン放置型戦略RPG 動作環境 os バージョン 詳細 iOS 4.3 以降 3.0.5 iPhone、iPod touch および iPad 互換 iPhone 5 用に最適化済み iPod touch 第2世代とiPhone 3Gは非対応 Android 2.0以上 0.9.27 amazon Androidアプリへの登録はされていないので、正規の方法ではKindle Fireで遊ぶことは出来ません(2013/03/18現在) 不正手段によるゲームプレイについて、このサイトでは取り扱っていません ゲーム概要 公式サイトの概要 補足 各ダンジョンの最深部をクリアする事で、新しいダンジョンが遊べるようになります(一部ダンジョンを除く) ダンジョンマップ 最初に行けるダンジョンは 冒険者の洞窟 サバイバルタワー の二つです 赤字の「王家の墓」「闇のほこら」を踏破すると、合成屋が利用可能になります 序盤攻略 冒険者の洞窟から合成屋開放まで 後半攻略 全ダンジョン踏破まで
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[その他] 数ヵ月後―― [舞人] 「ずいぶんお腹目立ってきたな……」 [ルーシィ] 「うん……さすがに、前までみたいな服じゃもうダメだね」 [その他] マタニティーを着込んだルーシィのお腹は、大きく膨らんでいた。 ルーシィはあれからすぐに舞人の子供を身篭ったのだ。 日に日に魔力は減退していき、今ではツンデインの一撃ではザコモンスターを倒すのが精一杯である。 それでもルーシィは幸せだった。 [舞人] 「さすがにヘソ出しはな。子供にもお前の体にも悪すぎるだろ」 [ルーシィ] 「……そだね」 [その他] そういってルーシィの大きなお腹を撫でて笑う舞人。 そんな些細な日常がたまらなく幸せで、ルーシィもつられて微笑む。 [ルーシィ] 「ね、マイト……」 [舞人] 「どした?」 [ルーシィ] 「男の子かな。女の子かな」 [その他] お腹を愛おしそうに撫でて、ルーシィは舞人の顔を覗き込む。 [舞人] 「そうだな……魔王はまだ征服あきらめてないみたいだし、女の子かもな」 [その他] 四天王がフルボッコにされたあと、修行だと張り切っていた魔王一向。 風の噂では、現在パオーンズ山とかいう修行地で張り切って修行を楽しんでいるらしい。 [ルーシィ] 「名前、なにがいいかな……」 [舞人] 「男だったらシンジ、女だったらレイ」 [ルーシィ] 「それがマイトの世界のセンスなの?」 [その他] よほどおかしかったのか、くすくすと微笑むルーシィ。 [舞人] 「そんなにヘンか? じゃあるー、お前ならなんてつける?」 [ルーシィ] 「うーん……そうだなぁ。ガインかなぁ」 [舞人] 「テラ勇者特急wwwww」 [その他] 思わず突っ込む舞人。 [ルーシィ] 「なにそれ?」 [舞人] 「いや、なんでも。それより、男の子だけか?」 [ルーシィ] 「うん……だって、勇者の要らない時代のほうが幸せじゃない?」 [舞人] 「……そっか。そうだよな」 [その他] 吹き抜ける風が、二人の髪を撫でる。 まぶしい太陽を見上げ、舞人はぼそりと続けた。 [舞人] 「でも、今の魔王がいなけりゃ俺とお前は出会えなかったし……そのことだけは、魔王に感謝してもいい」 [ルーシィ] 「……マイト」 [その他] ルーシィは幸せそうに微笑み、舞人の肩に寄り添った。 舞人も自然にルーシィを抱き寄せ、髪を軽く撫でてやる。 [ルーシィ] 「ボクも……魔王にはいろいろ大変な思いをさせられたけど、それだけは感謝してもしきれないよ……」 [その他] そういって、爪先立ちになり目を閉じて顔を舞人に寄せた。 [ルーシィ] 「だって、こんなに好きになれる人にめぐり合わせてくれたんだから……」 [舞人] 「るー……」 [その他] キスに応じようとした舞人だったが、不意にルーシィが寸止めを決めてきた。 [ルーシィ] 「でもボク、幸せすぎて怖いよ……」 [その他] 自分の体をぎゅっと抱きしめ、目を伏せるルーシィ。 [舞人] 「大丈夫だ」 [その他] しかし舞人は、そんなルーシィの体を後ろから抱きしめる。 [舞人] 「俺がずっと一緒にいる。モンスターとか魔王からは守ってやれる自信は無いけど……」 [その他] ルーシィを抱く手に力がこもる。 [舞人] 「孤独や寂しさ、不幸なんかからは全力で守ってやる」 [ルーシィ] 「マイト……」 [その他] 今度は、自然と二人の唇が重なった。 [舞人] 「愛してるぞ、ルーシィ」 [ルーシィ] 「ボクも……世界で一番、マイトが好き……っ」 ルーシィエンド