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ゆきのさつき(雪乃五月) 出演作品 長編 グーフィー・ムービー ホリデーは最高!!
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湖城ゆきのをお気に入りに追加 湖城ゆきのとは 湖城ゆきのの86%は汗と涙(化合物)で出来ています。湖城ゆきのの10%は大人の都合で出来ています。湖城ゆきのの4%は真空で出来ています。 湖城ゆきのの報道 gnewプラグインエラー「湖城ゆきの」は見つからないか、接続エラーです。 湖城ゆきののウィキペディア 湖城ゆきの 湖城ゆきのの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 湖城ゆきののリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 湖城ゆきの 宝塚歌劇団 このページについて このページは湖城ゆきののインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される湖城ゆきのに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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ゆきの さつき カバー曲一覧 曲名 収録・音源 他ボーカリスト S・O・S ガン×ソード バラエティ・アルバム「いつだって波乱ヴァン丈」 井上喜久子,桑島法子,千葉紗子 ほうき星 ブリコン ~BLEACH CONCEPT COVERS~ 桑島法子
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概要 使用されている作品Seraphic Blue Vida 停滞少女 概要 サイト:http //ukio.sakura.ne.jp/ 使用されている作品 Seraphic Blue 曲名 ファイル名 備考 作曲者 まよいみちゆきのなか YU_yuki-hcut.mp3 右記緒 夢 YU_yume.mp3 Vida 曲名 ファイル名 備考 作曲者 バトル9 battle9.mid 右記緒 バトル11 battle11.mid 停滞少女 曲名 ファイル名 備考 作曲者 夢 dungeon07.MID ファースデール精神病院 右記緒 Battle6 battle04.mid 手強い影 Battle10 battle03.mid 狂気のファースデール(Ver1.0) ラスト・バトル2 battle05_m.MID ラストバトル あまいもの event02.mid おもいで 瞑想の音楽 event04.mid 結末は変わる 子守り歌 event05.mid 夢の終わり
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登録日:2019/05/02 (木) 21 23 33 更新日:2023/07/19 Wed 13 15 37NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ゆきのさつき れれれのさつきさん アクィラのユナ コアラ フリー声優 マリリン・キャット ミリィ・トンプソン 井上由起 京都府 千鳥かなめ 四楓院夜一 園崎詩音 園崎魅音 声優 声優項目 大岡紅葉 志村妙 日暮かごめ 滋賀県 真境名ミナ 雪乃五月 雪野五月 魂子 『ゆきのさつき』は日本の女性声優である。 本名は井上 由起(いのうえ ゆき)で、旧芸名は雪乃五月、雪野五月など(読みは同じ)。 芸名の由来は、学生時代に落語研究会で使用していた名前の一部と、母親の名前「五月」から。 ■プロフィール 生年月日:1970年5月25日 出身地:滋賀県(生まれは京都府) 身長:152cm 血液型:O型 事務所:フリー ■概要 王道なヒロイン役や活発な少年役まで、幅広い役柄を演じている声優。 特に成人女性と気の強いお姉さんキャラの演技に定評がある。 4人兄妹の末っ子。兄と双子姉妹の姉がいる。 幼いころに『めぞん一刻』や『一休さん』などのアニメを観たことがきっかけでアニメに興味を持つようになり、ほどなくして声優を志すようになる。 声優を目指すことを家族に明かした際には猛反対されるが、 なんとか説得した後は滋賀県立石山高等学校卒業後に上京し、東京アナウンス学院に入学する。 1991年に東京アナウンス学院を卒業後は、同年にオフィス薫に所属となり芸名を「雪乃五月」と定める。 翌年にNHKで放送された洋画『素晴らしき日々』で少女C役として声優デビューを果たす。 1996年には『きこちゃんすまいる』で初めてレギュラーを獲得。1997年には『中華一番!』で初めてヒロインを担当した。 その後は『たこやきマントマン』や『トライガン』などで主要レギュラーを演じるようになり、2000年に『犬夜叉』で日暮かごめ役を担当したことで一躍知名度が上昇した。 2003年5月には芸名を「雪乃 五月」から「雪野 五月」に改名。そして2015年5月には平仮名の「ゆきのさつき」に改名する。 2016年5月には所属していた賢プロダクションを退所しフリー声優となる。 ちなみに改名した月とフリーになった月は、いずれも5月(さつき)であった。 ■特色 ヒロインや少年など様々なキャラを演じることができるが、特に気の強い女性を演じるのに定評がある。 その中でも『犬夜叉』の日暮かごめや『フルメタル・パニック!』の千鳥かなめなどは特に有名である。 出身地が京都府なので関西弁(京都弁)を話すキャラを担当することもあり、『名探偵コナン』の大岡紅葉、『ポケットモンスターXY』のマーシュなどが挙げられる。 同一作品内で複数の役を演じる事も多い。 死去した新山志保や川上とも子から持ち役の一部を引き継いでいる。 ■余談 曲がったことが嫌いなとても真面目な性格で、下ネタや煽りなども嫌っていることで有名。 しかし演技の一環として作中でそういうことを言うことはある。 役にかなり入り込むタイプで、『犬夜叉』の放送当時は山口勝平と日髙のり子の距離感に嫉妬したらしい。 どの役にも熱心に取り組む傾向があるが、養成所時代の同僚だった氷上恭子曰くプライベートでは割と天然らしい。 本人のTwitterによれば趣味は旅行と飼っている猫との触れ合い。 ウェブ上では現在、ゆきのさんの日常内での出来事を基にしたエッセイ風漫画「れれれのさつきさん」が連載されている(漫画は波多野家が担当で、編集アシスタントを倉田雅世が勤めている)。 ■主な出演作 ◆テレビアニメ 日暮かごめ(犬夜叉) 二の宮きこ(きこちゃんすまいる) 岬太郎(キャプテン翼 2001年版) 魂子(境界のRINNE) 春日部咲(げんしけん) レッド(たこやきマントマン) チョウ・メイリィ(中華一番!) ミリィ・トンプソン(トライガン) 涅見子(なるたる) 異界魔女マギサ(バトルスピリッツ 少年激覇ダン) ステラ・コラベリシチコフ(バトルスピリッツ ブレイヴ) 橘玲(ぱにぽにだっしゅ!) 四楓院夜一(BLEACH) 千鳥かなめ(フルメタル・パニック!) プルル看護長(ケロロ軍曹) 志村妙、よっちゃん(銀魂) 園崎魅音、園崎詩音(ひぐらしのなく頃に) ロゼ(鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST) 碧(.hackシリーズ) ヒカリのミミロル(ポケットモンスター ダイヤモンド・パール) マーシュ(ポケットモンスター XY) 大岡紅葉(名探偵コナン) ネーナ(ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース) ユキコ・スティーブンス(ガン×ソード) コアラ(ONE PIECE) 雪平桜子(探偵学園Q) 003/フランソワーズ(サイボーグ009 2001年版) ガミアQ(真マジンガー 衝撃! Z編) アナ・グラム(ファイ・ブレイン) ユナ(聖闘士星矢Ω) 天方美帆(Free!) 田名部愛(プラネテス) 三田村小夜子(ギャラリーフェイク) カトレア・グローリー(RAVE) ホシ丸(なるたる) 菫川ねねね(R.O.D) 囲碁サロンの受付のお姉さん・市河晴美(ヒカルの碁) 北条まりあ(スイートプリキュア♪) 月野メーテル(新幹線変形ロボ シンカリオンZ) 臥煙伊豆湖(物語シリーズ) 五條いろは(刀使ノ巫女) ◆劇場アニメ 島田千代(ガールズ&パンツァー 劇場版) 石田美也子(聲の形) ◆ゲーム 麻生しおり(実写で顔出し出演)(街) リムル(テイルズ オブ デスティニー2) 妖獣のアリエッタ(テイルズ オブ ジアビス) ケン・マリネリス(ANUBIS ZONE OF THE ENDERS) マリリン・キャット(第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇) 川名みさき(ONE~輝く季節へ~) ディアナ(ロマンシング サガ -ミンストレルソング-) 真鏡名ミナ(サムライスピリッツ) 相楽美佐枝(CLANNAD) エイブリル・ミード(ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN) 平安京、平城京(御城プロジェクト RE~CASTLE DEFENSE~) 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 下ネタ嫌いなのに銀魂のお妙で何かと下ネタを言うはめに。タカチン初登場回はどんな気持ちだったんだろう。 -- 名無しさん (2019-05-02 21 54 08) ねねねえ好き -- 名無しさん (2019-05-02 22 58 10) AC7でも結構攻撃的な演技してたね ああいう姐御タイプの演技好きだ -- 名無しさん (2019-05-02 23 34 51) 『ハイダラァァァッ!』で有名なZOEのケン・マリネリスのひと -- 名無しさん (2019-05-03 10 31 16) プラネテスがないだと? -- 名無しさん (2019-05-04 14 00 44) 「はいだらー」とか「おすわり」のドスの利いた言い方だいすき -- 名無しさん (2019-05-04 14 45 21) 犬夜叉ではキャラが入ってるせいで山口さんと日高さんが話してるの見て嫉妬したらしいね -- 名無しさん (2019-05-04 22 22 11) いつのまにか芸名が平仮名になってたのか -- 名無しさん (2019-05-05 07 16 28) 平成アニメ版のサイボーグ009の003がないですぞ! -- 名無しさん (2019-05-07 14 24 37) やっぱり魂子おばあちゃんはいいなぁ~。 -- 名無しさん (2019-05-15 09 42 12) twitterは見ないようにしよう。本当に後悔することになる。 -- 名無しさん (2019-11-12 10 09 22) さつきさん、もう50になったのか!Σ -- 名無しさん (2020-04-12 10 04 18) 声優って改名するの好きねえ -- 名無しさん (2020-10-31 13 42 42) 勝平さんが「かごめ!」って言う台詞を間違えて「あかね!」言ったらブチ切れたと聞いた事がある -- 名無しさん (2021-03-03 19 27 33) ↑ そりゃー今カノ(役だが)と間違えて、元カノ(役だが)の名前読んだら怒るだろ... -- 名無しさん (2021-03-03 20 59 08) 「フルメタル・パニック!」4期でのかなめ役の声はまだまだ若々しかったがこの状態がいつまで続くかは分からない(全ての声優さんに言えることだけど)。何とか数年以内にアニメも完結させて欲しい。 -- 名無しさん (2021-03-20 13 07 26) 園崎姉妹なりかなめなり千鳥なりの喧嘩っぱやい女の子ばっかやなぁて感じ 今の若手声優だとあんまいないタイプ -- 名無しさん (2021-05-21 21 29 24) 最近、きこちゃんのおかげで、ゆきのさつきさんが好きになりました。 -- キャプテンレインボー (2021-10-17 09 29 59) どうしてもひぐらしの魅音のイメージが強いけど、平成サイポーグ009の003と聖闘士星矢Ωのユナのようなバリバリのヒロイン役が素晴らしい。 -- 名無しさん (2021-11-18 00 56 20) 名前 コメント
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妃華ゆきのをお気に入りに追加 妃華ゆきのとは 妃華ゆきのはすべて元気玉で出来ています。 妃華ゆきのの報道 gnewプラグインエラー「妃華ゆきの」は見つからないか、接続エラーです。 妃華ゆきののウィキペディア 妃華ゆきの 妃華ゆきのの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 妃華ゆきののリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 妃華ゆきの 宝塚歌劇団 このページについて このページは妃華ゆきののインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される妃華ゆきのに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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目次 【時事】ニュースゆきのゆきかぜ RSSゆきのゆきかぜ 口コミゆきのゆきかぜ 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース ゆきのゆきかぜ gnewプラグインエラー「ゆきのゆきかぜ」は見つからないか、接続エラーです。 RSS ゆきのゆきかぜ gnewプラグインエラー「ゆきのゆきかぜ」は見つからないか、接続エラーです。 口コミ ゆきのゆきかぜ #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 はてなキーワード ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/COMIC LO ★★★ 商業誌 タグ 人物 最終更新日時 2013-04-25 冒頭へ
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声 - 早見沙織 本作のヒロインの1人。総武高校二年J組所属。奉仕部部長。1月3日生まれ。B型。結衣からは「ゆきのん」と呼ばれている。中学生の頃に編入した帰国子女。普通科よりも偏差値が2・3ほど高い国際教養科であるJ組に所属し、学力テストでは常に学年1位。八幡をもってしてユキペディアと揶揄される程の知識も有し、運動でも音楽でも大抵のことは3日でそれなりに修得できるという完璧超人だが、その能力が仇となり何事も続かず致命的なまでに体力がない。また極度の方向音痴でもある。結衣や陽乃に比べ胸が小さく、それを気にしている。流れるような黒髪に大人びた端正な顔立ちの細身の美少女であり、白いラインが入った黒のニーソックスを履いている、学校では誰もが知るほどの存在。その美貌と完璧さのために、小学校高学年の頃から多くの男子生徒に好意を寄せられ続ける反面、女子生徒からは常に嫉妬の対象とされて壮絶ないじめを受け続け友達と呼べる存在が誰もいなかった。そういった経験から、人の嫉妬などの醜い部分を含めて世界を変えるため奉仕部で活動している。普段はクールだが、勝負事となると極度の負けず嫌いの一面を見せる。元々年齢に見合わないほどの老成した冷徹さ・達観した考えの持ち主だったが、前述のように長年に渡りいじめ経験を受けてきたというそれなりの修羅場をくぐり抜けてきたことにより、それらに磨きがかかった。そのため歯に衣を着せぬ物言いで建前や嘘・ごまかしは口にせず、そこに憧れた結衣と後に友達関係となる。八幡に対しては一線を画すかのような辛辣な毒舌・暴言を浴びせるのが常であるものの奉仕部の活動を通し信頼を寄せるようになった反面、時にヒールかつ強引な解決方法を取ることを良しとしない様子を見せる。予想外な対応をされるとアドリブに弱く、照れて口数多く捲し立てる癖がある。読書を趣味としており、部活動時は本を読んでいることが多い。東京ディスティニーランドの人気キャラクターでもある「パンダのパンさん」を幼少の頃に原作の原書を読んで以来マニアとも呼べる域に達している程のファンであり、また猫が大好きだが人前ではなかなかそれを素直に出せない。逆に犬は大の苦手。実家はかなり裕福で、父親は県議会議員・建設会社社長。現在は高級マンションで1人暮らしをしている。八幡が高校入学初日にはねられたリムジンは彼女の家のもので、事故のときに彼女自身も同乗していた。姉である陽乃に対してはその存在を認め、憧れつつも反目し、母親に対しては確執があることを覗わせる。 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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自室の窓から星降る空を見上げ、高良みゆきは物思いに耽っていた。 (今日も星が綺麗ですね…) ホットミルクティーを飲みながら、ひんやりとした空気の中、瞬く星空を眺めいる。 最近は夜空を眺める事が、みゆきのささやかな楽しみとなっていたのだ。 (流れ星は流れないでしょうか…) 星空を見上げた日は、いつも流れ星を探して眠りにつく。叶えて欲しい願いを伝えるために。 夜空を眺めながら、いつ流れ星が来ても良い様に、両手を合わせて目を閉じる。 (…○○さんが幸せでありますように…) いつから抱いていたか、みゆきにも分からない。 ただ、いつも一生懸命に頑張ってくれた○○を、いつしかみゆきは想いを寄せるようになっていた。 (桜藤祭から…でしょうか? いつも頑張ってくれてましたから…。劇も、ミスコンも、ステージを支えていた時も…) みゆきはその時々に見た○○の顔を想い、頬を赤らめる。 ほてった頬に手を当て、ゆっくり目を開ける。 その目には僅かな哀しみも含まれていた。 ふと空を見上げると、星が流れていくのが見えた。 (あっ…) 慌ててみゆきは両手を合わせて願いを祈る。 (…○○さんが幸せでありますように…) 一つ願いを祈って、ためらいがちにもう一つ祈る。 (それと…願わくば、私の想いが伝わりませんように…) 願いを祈り終えたみゆきは、悲しげな表情で目尻に涙を溜めながら、窓を閉めて眠りについていった。 翌日。 授業も終わり生徒達が思い思いの活動の場へ散って行く中、 こなた達4人は○○の机の周りで話していた。 「今日も疲れた…。これからバイトだよぉ~」 「こなたさん今日はずっと熱心にノートとってたもんね。あれだけ集中してれば疲れるよな」 「こなたが!? 有り得ないわよ」 かがみが一瞬大きく目を見開いて、即座に否定する。 「むぅ、失礼な。私もやる時はやるのだよ!」 薄い胸を叩きながら、誇らしげにこなたが言う。 「こなちゃんホントに頑張ってたもんね。たくさん英語書いてたよ」 「…英語?」 「うん、全部の教科で一生懸命書いてたの見たよ。こなちゃん頑張ってるな~って」 「ちょ! つかさ見てたの?」 「全部の教科で…、ですか? 泉さん海外へ留学なされるんですか?」 「え? あ~、いやまぁね…」 バツが悪そうにこなたが視線を逸らして猫口になる。 「…アンタ…。もしかして一日中ネトゲのパーティ編成考えてたんじゃ…」 「…はっはっは…。かがみんや、そんな馬鹿な」 「こっちを見て否定しなさいよ…。まったく…、そんな事だろうと思ったわよ」 「ちぇ…。つかさに見られていたとは…。せっかく○○くんの好感度アップしそうだったのに…」 「いやぁ…、しないと思うけどな…」 「普段勉強しない娘が、一生懸命机に向かう! そのギャップに萌えないの?」 「そう力説されてもな…。ってか勉強じゃないじゃないか」 こなたに詰め寄られて○○が困っていると、みゆきが横から助け船を出す。 「まぁまぁ…。皆さんそろそろいい時間ですから。泉さんもバイトのお時間大丈夫ですか?」 ケータイの時計を見てこなたが焦りの声を上げる。 「うぉっ!? ヤバ、遅刻しちゃうよ! じゃあ私先に帰るね! ○○くんいつか私のバイト先においでよ! じゃね!」 そう捲し立てながら、こなたは疾風の如く駆けて行った。 (…しっかりアピールしてったわね…) (流石こなちゃんだね~) 走り去るこなたを眺めながら、かがみとつかさが小声で喋る。 「うん? 二人共何か言った?」 「な、何でもないわよ。ほら、私達も帰るわよ!」 「暗くなっちゃうから早く帰ろう?」 二人に背中を押され、○○は教室をあとにする。 「おっと! 分かってるよ。分かってるから押すなって」 教室を出ようとする3人に、みゆきが申し訳なさそうに声を掛ける。 「すいません。委員会の仕事があるので、私はもう少し残りますね」 少し困ったような笑顔をしたまま、みゆきが控え目に言った。 「そうなんだ? 良かったら俺も手伝おうか?」 「いえ、書類をまとめたら提出するだけですから。お気になさらずに」 みゆきがそう言うと、○○は一瞬怪訝そうな顔をする。 「…そう? じゃあお先に失礼するね」 「みゆきあんまり無理しちゃダメよ?」 「ゆきちゃんまたね~」 ○○達はみゆきに言葉をかけて、そのまま教室をあとにした。 3人を見送り、みゆきは「ふぅ…」と溜め息をはく。 「…○○さん…」 普段○○が座っている机を眺めながら、ポツリと呟く。 (皆さん…、○○さんがお好きなんですね…) (…そうですよね…。だって、あんなに素敵な方ですから…) 委員会の仕事というのは、半分嘘だった。 確かにやらなければならない事はあったが、別に今日中に取り決めなければならないものではなかった。 ただ、あのまま○○の側にいては、自分の気持ちが表に出てしまいそうで怖かった。 (…やはり…私は○○さんが…) そこまで考えて、いくつかの顔がフラッシュバックする。 ――積極的に○○にアピールするこなた―― ――強がりながらも頬を赤らめるかがみ―― ――少し恥ずかしがりながら○○と楽しそうに話すつかさ―― その一つ一つを思い返しながら、みゆきはゆっくりと呟く。 「皆さん…、私の大切なお友達ですから…」 自分に言い聞かせるように、みゆきは言葉を繋ぐ。 「だから…、私の想いは気付かれてはいけないんです…」 みゆきは、いつしか自分が読んだ小説の内容を思い出す。 それは好きな男性を巡って、友達同士が仲違いするというものだった。 ただの小説の内容だが、それでもみゆきは不安になる。それだけこなた達の事が大切という事の表れなのだ。 (…もし小説のような事になったら…) こなた達が自分を見る目に敵意が宿ったとしたら、きっと自分は耐えられないだろう。 『想いを伝えて友達との仲が壊れるくらいなら、自分を押し殺していた方が良い』 みゆきはそう考えてしまったのだ。 「だから…」 誰にともなくみゆきは呟く。 「――だから…っ」 振り払おうとすればするほど、瞼の裏で鮮明に甦る。 ――思い出したくない顔―― ――見たくないはずの姿―― ――だけど、誰よりも愛しく大切な、その笑顔―― 「……だ、から……」 呟きながらみゆきは泣いていた。 どんなに頭で理解しても心まで簡単に理解出来るものでは無かったのだ。 ○○への押さえられない気持ちが涙になって溢れ出す。 眼鏡が涙で濡れるのも構わず、出てくる声を押し殺し、自分自身を抱える様に、みゆきはただ一人泣き続けた。 どれだけ泣いていたのか、辺りはすっかり暗くなっていた。 みゆきは泣き腫らした目を軽く洗い、書類を片付けて昇降口へと向かった。 (遅くなってしまいました…) 人の気配が微塵もない昇降口をくぐり、校門へ向かって行くと、門に寄り掛かるように立っている一つの影が見えた。 (…どなたでしょう?) そう思いながら歩いていくと、よく見えなかった顔がだんだんハッキリしてくる。 随分と見慣れた顔がそこにあった。 その影は安心したような笑顔を携えて、みゆきの横へやってきた。 「みゆきさんお疲れ様。遅いから心配したよ」 「…○○さん? どうしてここに…?」 みゆきがそう言うと、ほんの少し困った顔をしながら○○が呟く。 「あ~、うん、なんだかみゆきさんの様子がおかしかったからさ。その…、心配で待ってたんだ」 そう呟く○○の顔は、暗くてよく分からなかったが、言葉の端々から照れているようにみえた。 「様子…、ですか?」 「うん、なんだか思い詰めてる気がしたんだ」 みゆきは驚いた。想いを押殺している雰囲気が僅かに出ていたのだろう。 何より驚いたのは、その僅かな変化を、○○が感じ取っていた事だった。 「ホントに大丈夫? 俺で良かったらまた力になるよ? …もう一回ミスコン出るとか?」 「ち、違います! もうあんな恥ずかしいのはイヤです…」 「そう? みゆきさん綺麗だったよ」 事も無げにそう言う○○を、みゆきは頬を赤くして抗議する。 暗くて互いの顔がよく見えないのが救いだった。 「そんな…! 私なんて、…綺麗じゃないです…」 どこか哀しみを帯びた否定の言葉に、○○は首をかしげる。 「…大丈夫ですよ。大した事ではありませんから…」 「う~ん、なら良いんだけどね。じゃあこれ以上遅くならない内に帰ろうか? 送っていくよ」 「え? だ、大丈夫ですよ。そんな送って頂かなくても…」 「いいから。ほら、早く帰ろう?」 そう言いながら、○○はみゆきの手を引き歩き出す。 その握られた手から伝わる温もりと優しさに、みゆきの心は辛く締め付けられた。 (…ダメです。このままでは私…) 想いに気付かれてはいけないと押し殺していた感情が、○○の温もりで引き出されそうになる。 そのまましばらく歩いていると、おもむろに○○が話し掛けてきた。 「見て、みゆきさん。凄い星空だよ」 そう言われて見上げると、とてつもない星空が煌めいていた。心なしかいつもより多く、綺麗に見えた。 「あ! 流れ星!」 ○○が指す方を見ると、確かに一筋の光の尾が消えていくのが見えた。 ふと○○を見ると、何かを懸命に祈っている。 「お願い事ですか?」 「うん、ちょっとね。叶うと良いんだけどな」 そう言いながら、○○は照れくさそうに笑う。 「何をお願いしたのですか?」 「え? あ、う~んとね…」 「?」 「…『みゆきさんの悩みが解決しますように』…って。その…、何に悩んでるか分からないけど…。 自分に出来るのはこれくらいかなって…」 照れ笑いする○○の言葉を聞いて、みゆきは心がさらに締め付けられる。 ――いつもこの人は優しくて―― ――だけど、その優しさが私を苦しめている―― ――だったら、いっそ―― 「…○○さん」 「どうしたの?」 「お願いが…あります」 みゆきの強い口調に、○○は改めてみゆきに向かい合う。 「…私の事を『嫌いだ』と言って下さい」 「……何だって…?」 「私を、嫌って下さい。…そうすれば、私の悩みは無くなりますから…」 そう言うみゆきの目は真剣そのものだった。 ○○は、みゆきからの言葉に呆然としていた。 (『嫌いだ』なんて…、嘘でも言えないよ…) (…好きな娘に、そんな事…) そう、○○もみゆきに想いを抱いていたのだ。 時間のループが見せたみゆきの様々な顔が、いつしか○○の心を埋め尽くしていた。 しばらく考えて、○○は決意する。 「…分かった。それで、みゆきさんの悩みは無くなるんだね?」 「…はい…」 「…じゃあ…言うよ。俺は…みゆきさんが――」 みゆきはギュッと目を瞑り、○○から伝えられる言葉を待っていた。 だが、○○からの言葉がこない。どうしたのかと思っていると、自分を暖い何かが包んでいるのを感じた。 早い鼓動、すぐ側に感じる○○の息遣い。 みゆきは○○に抱き締めていると気付くのに、しばらくの時間を要した。 「…え? ○○さん…!?」 「…よく聞いてね。俺は…、みゆきさんが好きだ。一人の女性として、大好きだ」 「…だから、嘘であっても、『嫌いだ』なんて言えないよ…」 ○○から感じる鼓動が、その言葉が嘘ではない事を物語っていた。 「…ダメです…、そんな事…。○○さんにはもっと相応しい方が…」 「自分が好きな人以上に相応しい相手なんかいないよ。…みゆきさんは、俺が…嫌い?」 みゆきは言葉に詰まる。このまま○○の腕の中で想いを伝えたかった。 だが、浮かぶ親友の顔が、それをさせてはくれなかった。 答えのないみゆきの雰囲気を感じ取り、○○はゆっくりと話し掛ける。 「俺はね…、こう思うんだ。『他人の知っている自分と、他人の知らない自分が自分自身の中に居ても良い』って」 「今までのみゆきさんは、きっと『こなたさん達が知っているみゆきさん』だったと思うんだ」 「だから…、俺にだけ教えて欲しい。こなたさん達の知らない…、誰も知らないようなみゆきさんを」 「そのみゆきさんが出した答えなら、例え何であっても、俺はそれを受け入れるから」 自分の胸で俯いているみゆきをまっすぐに見つめながら○○は告げる。 やがてみゆきは、○○の腕の中で、心から絞り出すように呟く。 「…ご存じですか…? 泉さん達も○○さんが好きなんですよ…。つかささんも…、かがみさんも…。 ……私は、泉さん達が大好きなんです……! 大切なお友達なんです…。もし、皆さんといがみ合うような事になったら――」 「そんな事ならないよ」 ○○は、微かに震えながら消え入りそうに呟くみゆきを、優しく撫でながら否定する。 「みゆきさんは3人がみゆきさんを嫌うと思う? お互いこんなに大切に思ってるんだよ?」 そう言って○○は自分の携帯からメールの画面を呼び出し、みゆきへ渡した。 『みゆきさん何だか様子が変だったから、○○くんみゆきさんを支えてあげなよ。みゆきさんきっと喜ぶから。 フラグゲットでイベントCGゲットのチャンスだよ! こなた』 『みゆき様子が変だったから、一緒に帰ってあげなさいよ。 アンタみゆきが好きなんでしょ? 男を見せなさいよ! かがみ』 『ゆきちゃんと一緒に帰ってあげて? なでなでしてあげると元気出ると思うから。 …ゆきちゃんをお願いね。 つかさ』 それは自分を心配してくれる3人からのメールだった。 メール画面を見ながら、みゆきは口に手を当てて涙を流していた。 親友からの思いに、その優しさに、涙が止めどなく溢れてくる。 そんなみゆきに、○○は優しく語りかける。 「俺はこなたさん達の気持ちには応えられない。だって、俺はみゆきさんが好きなんだから。 いつも優しくて…、笑顔が素敵で、…怒るとちょっと怖くて。そんなみゆきさんが好きなんだ」 「こなたさん達には俺がちゃんと伝えるよ、『ゴメン』って。だから、みゆきさんも、みゆきさんの心のままを応えて欲しい」 ○○の言葉を聞き、震えるみゆきの手が○○の背中に回される。 「好きです…。大好きです…! ずっと、ずっと前から――!」 そう言いながら、みゆきは○○の胸に顔を埋めた。 『ありがとう』と『ごめんなさい』がみゆきの心を駆け巡る。 こんなに好きでいてくれる○○に『ありがとう』を。 心配してくれた親友達に『ありがとう』を。 こなた達の想いを知りながら、自分の想いを伝えてしまった事に『ごめんなさい』を。 喜びと罪悪感を感じながら、みゆきは涙を止める事が出来なかった。 「そんなに泣かないで。…お願いだから…」 「す、すいません…。すぐに…、泣き止みます…か、ら…」 そう言いながら、一向に泣き止む気配のないみゆきに、○○は思い切った行動に出る。 「眼鏡…、外すね」 そう言って眼鏡を取ると、不思議そうに顔を上げるみゆきの唇に、自分の唇をあてがった。 「んぅっ!? んむ~…」 目を白黒させながら、突然の感触にみゆきは慌てた。 「…っぷは! …はぁ…はぁ…」 みゆきには永遠とも感じられる時間が、唇から温もりが離れる事で終わりを告げる。 「…泣き止んだ?」 「…は…い…」 ポ~ッっと頬を赤らめ、涙とは違う意味で目を潤ませてみゆきがうなずく。 「ゴメンね…。どうすれば泣き止んでくれるか分からなくて…。ビックリしたら泣き止むかな~? …って」 「あの…、しゃっくりではないので…」 控え目なみゆきのツッコミに、二人は柔らかく微笑む。 「みゆきさん…、愛してるよ…」 「…『みゆき』が良いです…。そう、呼んで下さい…」 「みゆき…」 優しく名前を呼びながら、二人の距離は再びゼロになる。 突然ではないキス。伝えたい想いを温もりに込めて、心の全てが伝わるように唇を重ねる。 「…叶わなくて…、良かったです…」 「ん? どういう事?」 「うふふ、何でもありませんよ」 そう言いながら、みゆきは空を見上げた。 二人を祝福するように、星達がより一層輝いている。 「綺麗ですね…」 「そうだね。…あ! また流れ星だ」 星の煌めきの間を縫って、一筋の光が流れていく。 「「……」」 二人は目を閉じて願いを唱える。 「みゆきは何をお願いしたの?」 「え? ひ、秘密です!」 「教えて欲しいなぁ。ダメ…かな?」 「そ、そんな哀しそうな顔で聞かないで下さい…」 「あはは、ゴメンゴメン」 「…もう…、いじわる」 そう言うと、みゆきは顔をそっぽを向いてしまった。 (――○○さんとずっとずっと一緒に居られますように――なんて、恥ずかしくて言えません…) 恥ずかしそうに、背中に回していた手を解いて身体を離す。 「帰りましょうか? 遅くなってしまいますから」 そう言ってみゆきは○○の手をとり歩き出す。 「っと、待ってよみゆき!」 叶う願いと叶わない願い。 それは星が選んでくれているかもしれない。 そうならば――と、みゆきは願う。 (この言葉だけは…、いつも○○さんに伝わりますように…) 「○○さん――」 願いと想いを言葉にのせ、星の輝きに負けない笑顔で振り返りながら、みゆきは告げた。 「大好きです!」 FIN おまけ 通常ver 「大好きです!」 二人の想いが通じた翌日、○○はみゆきと屋上でお昼を食べていた。 「はい、○○さんどうぞ」 「あ、あ~ん」 「うふふ、美味しいですか?」 「美味しい! みゆき料理も上手なんだね!」 「いえ、これは知り合いのシェフの方に昨日教わったので…」 「シェフに? 凄いな」 「いえ…、○○さんに食べてもらうのですから…。美味しくないと…イヤじゃないですか」 「…みゆき…、ありがとう」 「○○さん…」 周りに誰もいない事を確認し、二人の間がだんだん近付いていき、いざゼロになろうとした瞬間。 「先輩~! こなたお姉ちゃんが呼んでま――」 「!!」 突然屋上入口からゆたかがやってきた。やろうとしていた事が事だけに、 ビックリした勢いでお互いの唇を思いっ切りぶつけてしまう。 「――せんでしたぁ…。ど、どどどどうぞごゆっくり!」 ゼンマイ仕掛けの人形のように、角張った動きでゆたかはUターンしていった。 「…見られちゃいましたね」 「…うん、おまけにビックリしてキスしたから、かなりディープな感じに見えたかも…」 「…どうしましょう…」 「それはもう一回キスしたいって事?」 「え!? …は、はい…」 ○○はみゆきの眼鏡を優しく外し、髪を梳しながら再び距離を縮めていく。 お互いの吐息を肌で感じる距離になった瞬間。 「みゆきー。委員会の書類は――」 「!!!!」 計ったかのように入口からかがみが入って来る。 2回目は無いと油断していたせいか、突然の訪問者に驚いた○○はバランスを崩しみゆきを押し倒してしまう。 「――用意しとくわ。…ほどほどにしときなさいよ…」 落ち着いているように振る舞いながら、顔を真っ赤にしたかがみは、 足取りもおぼつかないまま屋上から出ていった。 「…厄日なのかな、今日は」 「……」 「ん? みゆきどうしたの?」 「いえ…、この状況が…」 「…あ! ゴ、ゴメン! すぐに退くよ!」 身体を起こそうとした○○を、みゆきは手を掴んで止める。 「みゆき?」 「…その前に、ちゃんとキス、して…下さい…」 頬を赤らめながら、横になったままみゆきは目を閉じる。 その姿に○○は胸が高鳴った。 (…綺麗だ…。みゆきを好きになって、良かった…) 眠れる森の美女にキスするかのように、○○はみゆきの唇へ近付いていく。 二人の影が一つになろうとした瞬間。 「みゆきさ~ん! チチくりあって――」 「○○くん、エッチはダ――」 「ウチより先に結婚は許さへ――」 「!!!!!!」 かがみ達から話を聞いたのか、こなたとつかさと黒井先生が続々と屋上へやってきた。 3回目を警戒する前に、みゆきに見とれてしまった○○は、突然の乱入に驚きバランスを崩して手をつく。 ――ムニュ―― ――その瞬間――世界が凍った―― 「きゃああぁぁぁぁぁぁ!」 「ゴ、ゴメンみゆき!」 「え、あ、いえ、いきなり過ぎてビックリしただけなので…。その…、イヤではないです…」 「え…、…うん…ゴメンね」 恥ずかしながら見つめ合う二人を、こなた達は凍り付いたまま眺めていた。 「しょせんは巨乳が勝ち組か…」 「こなちゃん、貧乳はステータスじゃなかったの?」 「勝負に負けちゃ意味がないんだよ。…まぁ、素直に祝福してあげようか」 「そだね。あの二人とってもお似合いだもん…」 「ま、説教は私達からのプレゼントって事で。では、黒井先生よろしく~」 その後、桃色空間を作り上げ続ける二人は、黒井先生による涙と嫉妬の説教を3時間程くらったのはまた別のお話。 FIN おまけ 別ver 黒井先生から血涙付きの説教をくらった翌日。 相変わらず屋上で桃色空間を展開し続ける二人に、入口から複数の視線を送る影があった。 (二人が上手くいったのは良いんだけどさ~) (こうもあからさまに桃色空間作られるとね…) (…どんだけ~) こなた、つかさ、かがみの3人は、入口から息を潜めて二人を観察していた。 (…確かに○○くんには、ハッキリとフラれちゃったけどさ) (諦められる訳ないじゃない! いくらみゆきでも、これは譲れないわよ!) (お、お姉ちゃん声が大きいよぉ…) 目に力を入れて燃え上がるかがみに、こなたは提案する。 (かがみんも諦めてないんだね? じゃあ話は簡単だ) (? こなちゃんどうするの?) (…決闘だよ! ○○くんを賭けて勝負を申込むのだよ!) (血糖?) ――ズンッ! つかさはかがみの当て身をくらい、その場に崩れ落ちる。 (その手のネタ2回目よ) (何でかがみが知ってんのさ) (気にすると危険よ。それよりも早くも一人脱落ね) (でも、みゆきさんにはこんな力づくは通用しないよ) (じゃあどうするのよ? 何か手はあるの?) そう聞かれてこなたはポケットからトランプを取り出す。 (前回のリベンジを兼ねて、ポーカーで勝負しようと思ってね) (アンタ前回ボロ負けしたじゃない。結果は同じじゃないの?) かがみがそう言うと、こなたは口の前で指を振る。 (チッチッチ。私が2度も失敗する訳ないじゃん。はい、かがみ) (何よ、この伊達眼鏡は?) (これを付けると、カードの裏から絵柄が見えるんだよ) (…イカサマかよ…) (○○くんを奪う為には手段なんか選んでられないんだよ!) (まぁ…いいけどね。じゃあ…、行くわよ! 『○○くん奪還作戦』開始!」 『恋は盲目』とはよく言ったものである。奪還も何も○○は望んでみゆきの隣りに居る訳だが、 もはやこなた達には、そんな事も見えなくなっていた。 入口を勢いよく開けて、二人は桃色空間の中へ突入する。 「「みゆき!(さん!)」」 突然の訪問者に、若干驚きながら○○達はこなたとかがみを見る。 「どうかなさいましたか?」 「みゆきさんに勝負を申込みに来たんだよ。…○○くんを賭けてね!」 「お、俺?」 「今からこのトランプでポーカーをやって、勝った人が○○くんの彼女になるんだよ」 「いや、待ってくれよ。俺の意志は――」 「ないわよ。諦めなさい」 かがみにピシャリと言われて、○○はスゴスゴと押し黙る。 「――どう? みゆきさん。この決闘受ける気はある? …それとも逃げるのかな?」 不敵な猫口笑みを浮かべながら、こなたが挑発する。 そんな様子を見ながら、みゆきは怖じ気付く様子も無く、微笑んだままうなずく。 「えぇ、やりましょう」 「みゆき!?」 「ご安心を。このゲームは得意ですから」 「…でも――」 「私を信じて下さい。…大丈夫、必ず貴方の元へ戻りますから…」 「…みゆき…」 「あぁもう! 桃色空間展開しないでよ! ほら、さっさとやるわよ」 そう言いながらカードを配ろうとするかがみとこなたに、みゆきが声をかける。 「ところで――」 その瞬間、○○は時間の流れに『違和感』を感じた。 「何故こんな伊達眼鏡をかけているんですか?」 そう聞くみゆきの手には、さっきまでかけていたはずの、イカサマ眼鏡が握られていた。 「…そんなバカな!?」 「何がですか? 泉さん。…これがないと、何か『不都合』でもあるのでしょうか?」 顔は笑っているが、みゆきの目は一切笑っていなかった。 「一体いつの間に? まさかみゆきさん『ザ・ワールド』を――」 「何の事でしょう? うふふ…」 不敵に笑うみゆきに、二人はたじろぐ。 「どうされました? …やはり決闘は止めますか?」 みゆきからのお返しと言わんばかりの挑発に、二人は引き下がれなかった。 「今度こそ絶対私が勝つんだよ!」 「止めないんだから!」 二人の返事に、眼鏡と目の奥を光らせてみゆきが笑う。 「――よろしい、ならば戦争だ」 その後、こなたとは『7カードポーカー』で、かがみとは『テキサスホールデム』で対決し、 どちらもみゆきのロイヤルストレートフラッシュで叩き潰したのは、また別のお話。 FIN