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?「これで…私の長年の野望が…叶うのか…。長かった…本当に長かった。」 一人の男が呟く。その声は、暗くとても広い部屋の中で響いた。その男のすぐ側の椅子には若い青年が縛られている。 ?「あんた…本気で!止めっ」 ドスッ 激しく口答えしようとした青年は、"何か大きな生き物"の一撃で気を失ってしまう。 ?「殺すなよ。」 ?「…承知している。」 薄気味悪く微笑む黒服の男に猫がすり寄る。 「ニャー…」 暗い部屋に、男の笑い声が響いた。 青年はほんの少しばかり取り戻した浅い意識の中、 「あかん…誰かが止めな…この世界は……頼む………誰か…」 必死の想いで、服の袖口に仕込んだ小さなボタンを押した。 まだ見ぬ光に希望を託して、また深い意識の中に沈んでいく… 暑い暑い、夏の昼下がり。 ある町の小さな一軒家、その二階の小さな一室に、眼鏡をかけたひ弱そうな少年、その正反対のように大柄で力が強そうな少年、トンガリヘアーでツリ目のチビな少年、そして紅一点可愛らしい少女が4人で座っている。 「なぁのび太?ドラえもんはまだなのかよ!!」 大柄な少年に胸ぐらを掴まれ、首をユサユサ振られる少年のび太。 のび太「うわわ!待ってよジャイアン、もう来る頃だからさ。」 「そうよタケシさん。のび太さんが悪いんじゃなくて、ドラちゃんがちょっと遅いだけじゃない。」 のび太をかばう少女、しずかの助けでのび太は解放される。 「大体どうして肝心のドラえもんがまだいないんだよ。」 トンガリヘアーのスネ夫が、汗をハンカチで拭いながらのび太に問う。 のび太「なんでもどこでもドアの調子が悪いらしくて、今修理に出してたのを取りに行くんだってさ。」 はぁ、とひと息つきながらスネ夫の質問に答えるのび太。 ジャイアン「早くオーストラリアの海で泳ぎてぇなぁ…」 スネ夫「そうだねぇ…」 一同持ち寄った水着とビーチセットに目をやり、ため息をつく。 ここはとある森の中。1人の少女と、大きなキノコを被ったような不思議な生き物が歩いている。 ??「なかなか新種って見つからないもんだねぇ?アミーゴ。」 「うきゅー…」 その時、どこからか叫び声が聞こえてきた。 「うわーー!!」 少女は突然の状況にも慌てる事無く、冷静に声の位置を上と特定する。 「…標的は4つ!お願い!アリくん!!」 腰のベルトから1つのカプセル型のボールを取り外し、それを空中に投げる。するとその中から大きな蜘蛛のような生き物が飛び出してきた。 「大きな蜘蛛の巣を作って!!」 すると4本の木に、糸を吐き出し、一瞬で大きな蜘蛛の巣を作り出した。 その上に、のび太達四人が落っこちるが、蜘蛛の巣のおかげでケガはしなかった。 少女はそれを確認すると、また腰から1つのボールを取り外した。 「みんなごめん!遅くなっちゃった!」 そこに遅れてやってきた青狸こと、自称猫型ロボットのドラえもんが机の中から勢い良く飛び出してきた。 一同から遅いなどと言われながら、太い胴回りにカラフルな浮き輪をはめて、腰の四次元ポケットからドアを取り出すドラえもん。 さっきまでうなだれていた少年達の目は、希望に満ちて輝いている。 ドラえもん「じゃあ行くよ。」 一同「オーストラリアの海へ!!」 一斉に勢い良くどこでもドアになだれ込む。その拍子に、ドアがきしんで、変な空間が出来る。その不思議な空間の入り口に、ドラえもん以外はみんな吸い込まれてしまった。親友ののび太も。 ドラえもん「なんだこりゃ!?」 最後に残ったドラえもんは、みんなを放っておく訳には行かず、勇気を出して飛び込んだ。 誰も体験したことの無い、冒険の世界へと。 少女「バーちゃん、4人を降ろしてあげて。」 またボールから赤い光が出て、それが大きな鳥になった。 その鳥は羽ばたいて、4人の元へ向かった。 のび太「…あ~、なんだこれ?ってうわ~!!デッカい鳥だぁ!!」 蜘蛛の巣にビビって、見たことのない鳥にビビる少年のび太。ビビりっぱなしである。 他の3人も同じように驚いている。そこへ、下から声が聞こえた。自分達と同い年ぐらいに見える帽子を被った少女が大きく手を振っている。 少女「お~い!大丈夫?その子が降ろしてあげるからね!大人しくしててぇ!」 危険はないと分かりみんな少し安心して、五分後には地面に降りていた。 のび太「どうもありがとう、おかげで助かったよ。」 その隣にはさっきの鳥がいる。 そこで、平静を取り戻したスネ夫が、突然、 「あっー!ポケモンだぁぁ!!」 そう叫ぶ。そしてみんなも改めて気づいた。目の前にいるのは、紛れもなく人気ゲームのキャラクター、ポケモンだったのだ。 のび太「なんで?!どうしてポケモンがいるの!?」 何に一同が驚いているのかわからず、少女は首を傾げた。 そこにスネ夫が質問する。 スネ夫「これはポケモンのピジョットに、アリアドスに、キノガッサだよね?どうして君はポケモンを持ってるの?」 少女「どうしてって…私はトレーナーだし、ポケモンを連れているのは当たり前でしょ?」 スネ夫「だって!ポケモンは…」 スネ夫が意見しようとした時に、また上から叫び声が聞こえた。 ドラえもん「うわぁぁぁぁ!誰か助けてぇぇぇぇ!!」 機械のはずなのに顔を鼻水と涙でべちょべちょにしながら降ってきたドラえもん。 さっきのび太達を助けた少女は、"ある事"に気を取られ、ドラえもんを助ける事はなかった。 バサバサバサッ ドラえもんが落下してきた。木の枝がクッションになったらしく、大したダメージにはならなかったらしい。 すると真っ先にのび太が声をかけようとする。 ドラえもん「いてて…」 のび太「ドラえも「新種だ!!」」 のび太の声は、目を輝かせた少女によって遮られる。 のび太「君、違うよ!ドラえもんは…」 少女「外見からして…狸ポケモン!!」 少女にのび太の声は届いていない。そしてその一言にドラえもんはキレた。 ドラえもん「狸じゃない!ネコだ!ネ・コ・が・た!!」 少女「しかも喋った!!見かけによらず知能は高いのね…」 少女の声はドラえもんにはもはや挑発にしか聞こえない。 ドラえもん「もう怒ったぞ!!」 ドラえもんも戦闘態勢である。のび太達の姿はもはや目に映っていない。 少女「行くよ!アミーゴ!!」 少女はキノガッサを繰り出す。 ドラえもん「ポケモン!?」 ドラえもんはポケモンの登場に面食らって怯んでしまう。 少女「隙アリ!アミーゴ!キノコの胞子!!」 キノガッサのかさから出てきた綿のような胞子がドラえもんにかかり、ドラえもんは眠ってしまった。 少女「みねうち!」 キノガッサの拳がドラえもんのわき腹を捕らえる。するとドラえもんは叩き飛ばされ、すぐそこの木にぶつかった。 少女「そろそろかな…モンスターボール!」 恐ろしく手際良く攻めた少女がボールを投げようとしたとき、誰かに後ろから手を掴まれた。のび太だ。 のび太「あれは…ドラえもんはポケモンじゃなくて、僕達の友達なんだ!」 …それから、起きたドラえもんとのび太達は少女に事情を説明した。 少女「じゃあ…あなた達は違う世界から来たって事?」 ドラえもん「どうやらそうみたいだね。しかもポケモンの世界へ…」 さっきの戦闘から少し経って、のび太達6人はすぐそこにあった原っぱで円になって話している。 のび太「…そしたら僕達はどうやって帰ればいいの?」 ドラえもん「わからない…どこでもドアもどこにあるのか…」 ジャイアン「それじゃあ俺達帰れねーじゃねぇか!!」 スネ夫「うわ~ん!助けてママン!」 しずか「困ったわねぇ…」 のび太達の事態は深刻である。 すると、話を聞いていた少女がある提案をした。 少女「ねぇ?今すぐ解決策が見つからないなら、私の町に来ない?知り合いに頼めばしばらくは宿も確保出来るだろうし。」 この提案はのび太達にとってありがたい事だった。宿の確保はドラえもんの道具で出来るが、それだけでは何の解決にもならず、人がいる町に行って何かしら情報を得る事が必要だったからである。 ドラえもん「本当!?助かるよ!」 のび太「ところで君が住んでいる町って、ここからどれくらい離れてるの?」 のび太が尋ねる。 少女「そうだなぁ…空を移動すれば夕暮れまでには着くと思うんだけど…君達はポケモン持ってないんだよね…」 少女は困ったような表情を見せる。 のび太「移動なら大丈夫だよ!ね、ドラえもん?」 ドラえもん「うん!」 この二人のやり取りを、少女は不思議そうに見ている。すると、ドラえもんがポケットからタケコプターを取り出した。 少女はポケットの中からの不思議な道具の登場に驚いている。 少女「それは何?」 すると、少女の隣りに座っていたしずかが、頭につけて見せた。 しずか「こうするの!」 そうして、タケコプターのボタンを押す。するとしずかが空に浮かんだ。 少女「うわっ!飛んだ!」 周りの四人も同じように空を飛ぶ。 のび太「ね!大丈夫でしょ?」 ジャイアン「はやく町に行こうぜ!」 のび太やジャイアンに急かされ、少女も準備を始める。 少女「そうね!行こうか。バーちゃん!」 少女はモンスターボールからピジョットを繰り出し、背中に飛び乗る。 のび太「そういえば…名前聞いてなかったよね?僕のび太!」 少女「私はリーフ!マサラタウンのリーフよ!」 その言葉に驚いたのび太が訪ねる。 のび太「それじゃ僕達が向かってる町って…マサラタウンなの?」 リーフ「そうよ。なんで知ってるの?」 のび太「話せば長くなるんだけどさ…」 それからのび太達はいろいろな事を話した。自分達の自己紹介、ポケモンが自分達の世界では"ゲーム"として存在する事、さっきの原っぱでは話さなかった事も沢山話した。 そして、話をしている内に日が落ちてきた。 スネオ「ねぇリーフ、マサラタウンはまだ?」 リーフ「もうすぐそこだよ。ほら!見えてきた。」 リーフが指差す方向に、緑豊かな町が見える。イメージ通り静かな町が。 ジャイアン「うぉぉー!俺が一番乗りだぜ!!」 ジャイアンがスピードをあげて飛んでいく。 スネオ「うわっ!待ってよジャイアーン!」 のび太「ずるい!僕も!」 三人が我先にと競って飛んで行くのを、後ろの三人は笑って見ていた。その三人も、ジャイアン達が町に着いてすぐに着いた。 リーフ「ありがとうバーちゃん!」 リーフがピジョットをボールに戻す。時間はまだ夕暮れだが、外に人の姿は見えない。この町ではなかなか夜は人が出歩かないのだ。 リーフ「それじゃ研究所に行こう!」 のび太「僕たち研究所に泊まるの?」 リーフ「泊まる場所はちょっと違うな、私の用事で、今度の調査結果を報告に行くの。それに研究所なら何か君達の事もわかるかも。あまり期待は出来ないけどねっ。」 リーフは少し苦笑いしながら丘の上の研究所へ続く一本道を歩き始めた。その後ろをのび太一向がついて行く。 小さな街なので、研究所には早く着いた。リーフは慣れた様子で研究所に入って行く。のび太達も"お邪魔しまーす。"と研究所に入る。当然の事ながら中は広く、不思議な機械も沢山並んでいた。 リーフ「オーキド博士!今回のレポート持って来ましたよー!!」 リーフが大声で博士を呼ぶと奥の扉が開き、ゲームとあまり見た目の変わらないオヤジ、オーキド博士が出て来た。 オーキド「おぉリーフ!ご苦労じゃったの。…おや?その少年達と…あれは…新種のポケモンかっ?!」 博士がドラえもんに飛び付く。 オーキド「スゴいじゃないかリーフ!新種を見つけて、捕まえてくるとは。この見た目…青狸ポケモンかの?」 その後、さっきのリーフと全く同じ反応をするオーキドに一同は大笑いし、のび太がオーキドにもリーフと同じ説明をした。 オーキド「うーむ…で、何故かこの世界に迷いこんだと?」 ドラえもん「はい。こっちの事はゲームの中でしか知らないんです。」 オーキド「うーむ…残念だがワシにも全くわからんのぉ。」 オーキドもさすがにお手上げのようである。 リーフ「うーん…そうだ!博士、マサキさんなら何かわからないかな!?」 確かに転送システムを管理するマサキなら、何か手掛かりを持ってるかもしれない。マサキのいるハナダへ行くには時間も遅いので、明日リーフが行く事になった。 ドラえもん「博士、ありがとうございました。じゃあ僕たちは…」 ドラえもんがそう御礼を言って研究所から出ようとしたとき、 オーキド「あ~、ちょっと待ちたまえ!異世界からの客人達にいいモノをやろう!」 のび太「いいモノ?」 ジャイアン「食い物でもくれるの?」 オーキド「はっは、食べ物じゃあ芸も無かろう。着いて来たまえ。」 オーキドはそう言って奥の部屋に入って行った。みんなが着いて入って行くと、中には沢山の大きなタマゴがあった。 しずか「これってもしかして…」 スネオ「ポケモンのタマゴ?!」 オーキドが自慢げにうなずく。 オーキド「この沢山のタマゴはな、リーフや他のマサラ出身のトレーナーが新米トレーナーへのプレゼントとして寄付してくれたんじゃよ。」 のび太「へぇ~…」 みんな部屋に並べられたタマゴを見る。 オーキド「君らもおそらくすぐに帰れるというワケにはいかんじゃろう。せっかくなんじゃから好きなタマゴを選びたまえ。中身はお楽しみじゃ!これがワシからのプレゼントじゃよ!」 ジャイアン「やったぜ!ありがとう博士!」 みんなそれぞれ好きなタマゴを選ぶ。 のび太「うわっ!このタマゴスゴく重いや!」 のび太が手に持っているのは緑と茶色が混じったようなタマゴ。そこにジャイアンがやってくる。 ジャイアン「なっさけねぇなぁ、のび太!このタマゴは俺が貰うぜ!」 のび太「あっ!ずるいよジャイアン!」 のび太は持っていたタマゴをジャイアンに無理矢理奪い取られ、仕方なく他のタマゴを探して部屋の奥に進む。するとあるひとつのタマゴが目に止まった。そのタマゴは真っ白で、少し動いたようだ。タマゴを持ち上げると、ほんのり暖かかった。 のび太「僕、このタマゴにしよう!」 のび太がタマゴを持ってみんなの元へ行くと、みんなすでにタマゴを持っていた。 みんなのタマゴを見てみると、ドラえもんは黄色いタマゴ、しずかはピンクのタマゴ、スネオは茶色のタマゴ、ジャイアンは例のタマゴを持っていた。 オーキド「みんな選んだかの?それじゃあリーフ、みんなを連れて行ってあげなさい。」 リーフ「はーい、博士。」 リーフがのび太達がいた部屋とは違う部屋から出て来ると、手には緑色のタマゴを抱えていた。 リーフ「博士、この預けてたタマゴ持って行きますね。」 オーキド「おぉそれか、わかった。」 リーフ「じゃあみんな、私について来て。」 リーフに言われるままについていくと、研究所の裏にコテージがあった。 リーフ「ここはトレーナーが少しの間滞在したりするための場所なの。最近はあまり使ってないから、泊まるのは私達だけ。自由に使っていいのよ。」 しばらく使っていない割には、中は綺麗に掃除されている。 みんなでタマゴを見せ合ったりして話していると、コテージのドアが開いて、研究所の助手らしき女の人が入って来た。 リーフ「タマキさん!またご飯作ってくれるんですか?」 助手の名前はタマキさんと言うらしい。 タマキ「そうよ、みんな疲れてるだろうから、たくさん食べてね!」 ジャイアン「やった!俺腹減ってんだぁ!」 タマキさんは綺麗な人だ。リーフも泊まったときにはお世話になるらしい。 みんなでタマキさんが作ってくれた夕飯を食べて、お風呂に入った。 そしてコテージの談話室で、リーフからポケモンについていろいろ聞いたり、タマキさんが研究所の事を話したりしてくれた(コテージの掃除もタマキさんがやってくれているらしい)。しばらくしてタマキさんも帰った。 のび太「僕疲れちゃった。眠いや…」 ドラえもん「もうこんな時間か。みんなそろそろ眠ろうか。」 時間は12時を少し過ぎている。 ジャイアン「俺も眠い…」 スネオ「僕も…ってあれ、しずかちゃん何してるの?」 スネオの言葉でしずかの方をみると、しずかが敷いた布団の中に何かを入れている。 しずか「タマゴも抱いて寝ようと思って。暖めると早く生まれそうじゃない?」 のび太「そうか!頭良いねしずかちゃん。」 そしてみんな真似して、タマゴを抱いて寝たのだった。 次の朝… のび太「ふわぁ…おはようドラえも…ってアレ?みんな居ないぞ?」 のび太が起きると、部屋にはのび太しかいなかった。外に出てみると、みんな研究所の庭を掃除している。それをボーッと見ていたのび太にドラえもんが話しかける。 ドラえもん「のび太君、遅いじゃないか!もうみんなとっくに起きて研究所の仕事を手伝っているんだよ。」 ふと視界にジャイアンが入ってきた。タマキさんが荷物を運ぶのを手伝っているらしい。心なしかジャイアンの顔がニヤついてみえる。 のび太「ごめん。僕も何か手伝う事ないかな?」 ドラえもん「どうだろう…リーフちゃんに聞いてみたら?こっちは人手も足りてるし。」 のび太はドラえもんが"リーフちゃんは研究所の中にいるよ"と言ったので、研究所に入ってリーフの姿を探す。 のび太「あ、いた。リーフちゃん!」 リーフ「おはようのび太君。どうしたの?」 のび太「おはよう。みんな仕事してるからさ、僕も手伝う事ないかなぁって。」 リーフ「じゃあちょうどよかった!私と一緒にハナダのマサキさんの家に行こうか!」 のび太「わかった!ドラえもんも一緒に行けるよね?」 リーフ「大丈夫だよ。じゃあ準備して出発しようか!」 のび太「うん!」 こうしてリーフとのび太とドラえもんは、ハナダのマサキの家へ行く事になった。リーフがバッグにタマゴを入れているのを見て、のび太もドラえもんもタマゴを持って行く事にした。 移動は空を飛ぶピジョットとタケコプター。しかし、リーフがタケコプターを使ってみたいというのでのび太がピジョットに乗る事になった。 のび太がピジョットに乗って怖がったのは秘密だ。 空を移動し始めて二時間ほど、ハナダシティが見えて来た。 のび太「ここがハナダシティかぁ…」 ハナダに到着して、三人で歩いていると急にドラえもんが転がって笑い出した。 ドラえもん「うひゃひゃひゃ!止めて!くすぐったい!」 すると、のび太がドラえもんのポケットが光っているのに気がついた。 のび太「ドラえもん!ポケット見て!」 ドラえもん「うひゃ…え?ポケットって…やった!タマゴが孵ったんだ!」 ドラえもんのポケットから飛び出したポケモン、それはヒトデマンだった。 リーフ「よかったね、ドラちゃん!ちょっとそのヒトデマンかして。」 リーフはそういってドラえもんからヒトデマンを受け取るとポケモン図鑑を取り出し、何か調べている様子だった。 リーフ「この子が今使える技は、体当たりと、かたくなるね。でも、まだ戦えないから注意してね?ポケモンセンターでトレーナー登録をして、カードを貰わないとね。」 どうやらポケモン図鑑ではそのポケモンのレベルや使える技などがわかるらしい。 のび太よりはやく自分のポケモンを手に入れたドラえもんを、のび太は羨ましく思った。 のび太「いいなぁ…ドラえもん。僕のタマゴも早く孵らないかなぁ。」 のび太も自分のタマゴに目をやる。 リーフ「のび太君、生まれる早さはタマゴによって違うんだよ。焦らない焦らない!」 のび太「うん…」 のび太はリーフの言葉で少し安心したのだった。 それからポケモンセンターでドラえもんのトレーナー登録を済ませ(センターでもドラえもんがポケモンと間違えられたのは内緒だ)、再びマサキの家を目指して歩く。 橋を渡り少し歩くとすぐそこのハナダの岬に、ポツンと一軒、家が建っている。マサキの家だ。玄関まで行きリーフがマサキを呼ぶ。 リーフ「マサキさーん、居ませんかぁ?私です、リーフです!」 しかし、リーフがいくら呼び掛けても返事がない。三人が立ち尽くしていると、不意に後ろから声をかけられた。 ?「リーフちゃん!」 後ろを見ると、そこに立っていたのは一人の青年だった。 リーフ「ニシキさん!」 ニシキと呼ばれたその青年は、ここ一か月まるでマサキと連絡がとれなくなり、カントーに来たついでに訪ねてきたという。 ニシキ「そっか。ここにも居ないのか。ジョウトの実家にもいないみたいだし、どこ行っちゃったんだろう…」 そう言ってニシキは別の用事があるからと言って去って行った。 ニシキが去って、のび太達も仕方なく帰ろうとしたとき、リーフがある事に気がつく。 リーフ「…窓ガラスが割れてる!」 リーフが身軽に塀を乗り越え中を覗くと、部屋中が荒らされている。ただ事じゃないと思い、リーフが中に入る。その後をドラえもん、のび太と続く。 リーフ「おかしい…マサキさんは部屋は綺麗にしてるのに…。一体何があったんだろう…」 リーフが部屋を見ていた時、のび太が机の上にあるモノに気がついた。 のび太「これは…鈴?」 リーフがいうには、これは"やすらぎの鈴"らしい。他にもいくつあり、一つくらい良いだろうとのび太は勝手に貰った。 ポケットに鈴を入れると、鈴のあった机の下に小さな青いディスクがあるのに気がついた。 のび太「ねぇリーフちゃん、このディスクは何?」 リーフ「かして。…うーん、何かは分からないけど、手掛かりになるかも。パソコンで再生してみようか。」 リーフがそう言ってディスクを再生してみようと試みるが、パソコンのコードが切れていて動かない。何かの拍子に切れてしまったようだ。 その後は手掛かりになるようなものは何も手に入らなかったので、後は警察に任せて三人はマサキの家を後にする。 市街地に行く道で、ドラえもんはヒトデマンをボールから出して眺めたりしていた。のび太は少し寂しかった。それを表情で感じ取ったリーフが、あるものをのび太に差し出した。 リーフ「これあげる!」 のび太「これは?」 のび太に差し出されたのは空っぽのゴージャスボール。 リーフ「タマゴが孵ったらそのボールに入れてあげたら?よくなつくよ。」 のび太「ありがとうリーフちゃん!」 ドラえもん「よかったねのび太くん!」 のび太「うん!」 のび太は笑顔でポケットにゴージャスボールをしまった。 その後ポケモンセンターに到着した三人はディスクの再生を試みるが、センターのパソコンではエラーにしかならず、研究所に持って行く事にした。 マサラに戻る移動中、リーフは焦っていた。のび太にボールをあげたときも、内心マサキが心配で気が気ではなかった。 リーフ"何か…嫌な予感がする…" リーフはピジョットで猛スピードで飛んで行く。そのスピードは、タケコプターでは見失わないのが精一杯だった。 一方その少し前、マサラタウン しずかとジャイアンとスネオは、一つのタマゴをジッと見つめている。 すると、タマゴが揺れてヒビが入り少しずつ割れてきた。 ジャイアン「孵るぞ!」 スネオ「何が産まれるのかな?!」 しずかは何も言わずにタマゴを見つめる。すると殻が大きく割れて、中からピンクいポケモンが現れた。 スネオ「ラッキーだ!」 ジャイアン「しずかちゃんよかったなぁ!一番乗りじゃんか!」(実はドラえもんのほうが早い) しずか「うん!可愛いコで嬉しいわ。よろしくねラッキー!」 しずかは孵ったばかりのラッキーを抱えて嬉しそうにしている。ジャイアン達はそれを羨ましそうに見ていた。するとその時、スネオの持っていたタマゴもヒビが入った。 スネオ「やった!僕のタマゴも孵るぞ!!」 だんだんヒビが大きくなり、中から可愛らしい六本の尻尾を持ったポケモンが孵った。 スネオ「ロコンだ!美しい…僕にピッタリだねぇ。」 スネオも嬉しそうにロコンを抱える。 しかしジャイアンは面白くなかった。 ジャイアン「なんで俺のタマゴだけまだ孵らねぇんだよ!」 ジャイアンは一人、部屋に入ってタマゴと睨めっこを続けるのだった。 ジャイアンが部屋にこもって二時間ほど。しずかとスネオが研究所の庭でポケモンと遊んでいると、のび太達が帰ってきた。 真っ先にピジョットで帰って来たリーフは、急いだ様子で研究所に入って行く。 しずか達がどうしたのかと思っていると、遅れてのび太とドラえもんが帰って来た。 スネオ「何かあったのか?」 ドラえもん「いろいろとね…」 そこでのび太がしずか達のポケモンに気がつく。 のび太「あっ!しずかちゃん達のタマゴも孵ったの?いいなぁ~。ラッキーにロコンかぁ。僕のはいつ孵るかなぁ?」 ドラえもん「のび太くん、さっきリーフちゃんに言われただろ!人それぞれだよ。」 のび太「うん…」 そんな会話をしていると、コテージからジャイアンの雄叫びが聞こえて、すぐにジャイアンが出てきた。 ジャイアン「うっ!産まれたぞぉぉぉ!スネオ!来い!!」 スネオは軽々とジャイアンに引きずられ、コテージに連れて行かれた。 スネオ「痛いよジャイアン!何なのさ一体?」 ジャイアン「見ろ!俺のヨーギラスだ。カッコいいだろ? ジャイアンは、とうとう生まれた自分のポケモンを自慢したかっただけだった。 スネオ「さっすがジャイアン!タマゴを見る目があるねぇ!」 さすがスネオ。お世辞は一流である。 ジャイアン「ヨーギラス、よろしくなっ!!」 ジャイアンは、"強くなる"ポケモンが手に入ってとても嬉しかった。 そんな光景を、タマキが研究所の窓から見ていた。 タマキ「よかったですね、博士。子供達も喜んでますよ。」 オーキド「トレーナーの第一歩は自分のポケモンを手に入れた時。その喜びはとても大きいものなんじゃよ。異世界の子供でも、それは変わらないんじゃろうなぁ。」 タマキ「そうですね、博士。」 タマキもクスリと笑う。 助手「博士!例のディスクの再生準備が出来ました!」 その一言に場の空気が張り詰め、和やかなムードは無くなる。リーフも真剣な目でスクリーンを見つめる。 マサキ「イェ~イ!リーフちゃん、オーキド博士!元気にしてまっか!?マサキです!」 再生されたのは、陽気に喋る関西弁の青年マサキ。出だしからするにビデオメッセージらしかった。内容を進めて見るも、中身はマサキが発明したという新しい転送システムの説明と、この映像を写した最新型のカメラの自慢だった。 オーキド「しかし、これではあの状況の説明がつかないのぅ。」 オーキドはリーフから事情を聞いていた。オーキドがそう思い映像を止めようとした時。 異変が起きた。 ビデオのマサキが別れを告げようとすると、マサキの背後に見えていた窓が大きな音をたてて割れ、黒服の三人組が現れた。 マサキ「なっ、なんやお前らは!?」 マサキが慌てる。しかし、マサキの問いに答える事なく黒服の三人は家中を荒らす。 リーフ"何か探してる…のかな。" リーフがそう思った矢先、三人の家の一人が叫ぶ。 黒服の男「ありました!例のディスクですよ!リンさん!!」 リンと呼ばれた黒服が、話し方からして下っ端であろう男を見て言う。 下っ端の手には、赤いディスクが握られていた。 リン「よくやったわ!さぁ、引き上げるわよ。」 リンがそう言ってマサキを無視して出て行こうとすると、マサキが目の前に立ちはだかるのが写っている。どうやらカメラはテーブルの上に置いて写しているらしい。 マサキ「そのディスクが目的とは…お前ら…、ロケット団やな?そのディスク、渡す訳にはいかん。返してもらうで!」 リン「マサキ…貴様に用はないが、邪魔をするなら…」 リンの隣りにいたさっきとは別の下っ端が、マタドガスを繰り出した。 リン「容赦はしないわよ。」 マサキ"今はこいつしかおらん、頼むで…"「イーブイ!」 マサキはイーブイを繰り出し応戦する。 マサキ「電光石火や!」 イーブイが目にも止まらぬスピードでマタドガスに体当たりする。しかし、下っ端は慌てない。 下っ端「10万ボルト!」 マタドガスの体から発生した電撃が、攻撃後のイーブイに直撃する。 マサキ「イーブイ!くそっ…」 イーブイは体も痺れ、もう戦えない。マサキがイーブイをボールに戻すと、下っ端がマタドガスに次の指令を出す。 下っ端「煙幕だ!」 マタドガスの口や体から黒い煙幕が吹き出す。 マサキ「しまった!逃げるな…うわっ!」 ビデオの映像は煙幕で見えないが、ビデオの画面が震える。カメラに何か衝撃が加えられたようだ。 リンの声がする。 リン「次はホウエンの……ガガ…に行くのよ…マサキ…ガガ…連れて…なさい…」 映像は最後雑音が混じり、そこで途切れた。 映像が止まり、研究所の中に静寂が流れる。このビデオの内容からするに、マサキはロケット団に連れて行かれたのだろう。 オーキド「ホウエンか…遠いな。しかも詳しい場所もわからない…」 リーフ「博士!私が…」 オーキド「行ってはいかん!事態はよくわからんが…危険すぎる!」 オーキドも焦りを隠せない。オーキド「それに…わからない事が多過ぎる!」 リーフ「でも!」 タマキ「リーフさん…ここは押さえて下さい。」 焦りが見えるリーフを、タマキが冷静に押さえる。 オーキド「とりあえず…何か分かるまで待つんじゃ。」 リーフ「わかりました…」 その様子を窓から覗いていたのび太とドラえもんは、ただならぬ事態である事を知った。 のび太「大変な事になってるみたいだね…」 ドラえもん「そうだね…でも、僕らには何も出来ないさ…」 ドラえもんも、のび太も悔しそうに唇を噛み締める。 しかし、一番悔しいのはリーフだった。 カントーのトレーナーにとって、マサキは非常に助かる存在なのだ。預かりシステムを管理し、カントーの全てのトレーナーがお世話になっているだろう。 もちろんリーフもその一人だ。数年前、初めてマサキとあった時にはマサキはポケモンと合体していた。それを助けて、それから何度かマサキの家を訪れていた。 自分のお世話になったマサキを、自分の手で助けられない。そんな自分に、リーフは腹をたてていたのだった。 そして昼、またタマキさんがご飯を作ってくれた。しかしリーフの姿は食卓にはなかった。 昼食を食べ終えてしばらくすると、ドアが開きリーフが入って来た。 入ってきたリーフに声をかけようとしたのび太には、心なしかリーフの目が赤く見えた。 リーフはのび太達に話しかける事なくコテージの二階へ上がり、すぐに降りてきた。 リーフ「ちょっと出かけてくる…」 そう言ってコテージを出て行くリーフ。その後をタマキが追う。 タマキ「リーフさん、待って下さい!」 のび太とドラえもんは事情を知っていた為、いてもたっても居られずその後を追っていく。ジャイアン達は何がなんだかわからないといった様子である。 タマキ「待って下さいリーフさん!」 タマキがリーフの手を掴んだのは、リーフがピジョットの入ったモンスターボールを取り出そうとした時だった。 リーフ「離して!私が行かなきゃ…」 ──パシンッ タマキがリーフの頬を叩く。「あなたが行ってどうするの?!あなたはまだ子供なの!危険過ぎます!!」 リーフ「……」 リーフは黙って下を向く。握った手が震えている。 タマキ「とりあえず、何かわかるまで待って下さい。分かり次第教えますから…」 リーフは無反応だったが、しばらくして小さく頷き、 リーフ「わかりました…」 そう言ったのだった。 そしてその晩夕食を囲むメンバーの中には、リーフの姿があった。 みんなは夕食を食べながら、自分のポケモンと遊んでいる。 スネオ「やっぱり僕のロコンが一番綺麗だね!」 ジャイアン「俺のヨーギラスのほうが強くてカッコいいぜ!」 ドラえもん「しずかちゃんのラッキー、可愛いね!」 しずか「ドラちゃんのヒトデマンだって、不思議さなら一番よ!」 ドラえもん「……うん。」 のび太はみんなの中にいるのが嫌で、外で一人タマゴを抱えていた。 のび太"はぁ…早く生まれないかなぁ…" のび太はそんな事を思っていた。すると、後ろから不意に声をかけられた。リーフだ。 リーフ「何してんの?あ…タマゴ暖めてるのか。頑張るね!」 のび太「うん…」 リーフがのび太の隣りに腰をおろす。その時に、リーフもタマゴを抱えているのに気がついた。 リーフ「よいしょっと…。大丈夫!きっとすぐに生まれてくれるよ!」 そう言ってリーフがのび太のタマゴに耳を当てる。 リーフ「ほら!音が聞こえる!」 のび太「本当!?」 のび太も耳を当てると、中から確かに音が聞こえた。 のび太「本当だ…」 のび太が嬉しそうに耳を離すと、突然タマゴにヒビが入った。 のび太「うわ!…ヒビが入った!!産まれそうだ…」 リーフ「いよいよだね…」 のび太もリーフも、タマゴをジッと見ている。ヒビが少しずつ時間をかけて大きくなり、タマゴが割れた。 のび太「生まれた!イーブイだ!」 のび太のタマゴから孵ったのは、イーブイだった。それも、 リーフ「スゴい…、白いイーブイ…色違いのイーブイなんて、やったじゃないのび太くん!よかったねっ!」 のび太「うんっ!」 のび太は生まれたばかりのイーブイを抱えて嬉しそうにしている。 その後すぐに、リーフのタマゴからもストライクが孵った。 二人のポケモンの誕生を喜びみんなの所に行くと、みんなからとても羨ましがられた。 ドラえもん「やったねのび太くん!」 しずか「可愛いイーブイね!」 ドラえもんとしずかが、のび太の腕の中のイーブイを撫でる。 スネオ"色違いなんて、僕はゲームでも持ってないのに…のび太のくせに!でも、僕にはロコンがいるもんね!!" ジャイアン"あいつのタマゴにすりゃーよかった!" 各々自分のポケモンを手に入れ、ポケモンの世界二日目の夜を過ごした。 それぞれのポケモン のび太 イーブイ ドラえもん ヒトデマン しずか ラッキー ジャイアン ヨーギラス スネオ ロコン リーフ ストライク、他。
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前回のあらすじ やっと冒険ハジマタ\(^o^)/ さてさて、やっとのこと本格的にはじまった俺達の旅。 この先何があるのか、どんなフラグが待っているのか楽しみで仕方がない。 萌えもん捕まえてハーレムだぜうひゃひゃひゃひゃひゃひゃwww ちなみにシゲルの家によったところシゲルの姉のナナミさんは 快くタウンマップを貸してくれますたw なんでこうも姉弟で似てないんだろうね? 優しいな姉をもったシゲルに嫉妬。 フシギダネ「マスターご機嫌ですねー」 マスター「そりゃもう。これからのこと考えるとわくわくして仕方ねーぜw」 フシギダネ「博士からもらったモンスターボール早速使ってみたらどうでしょー?」 マスター「ふむ・・・やってみるか」 トキワへいく道中に草むらがあったはず、さーて、萌えもんちゃんはどこかなー? フシギダネ「マスターあっちあっち!」 マスター「ほんとだ!よーし、フシギダネ!ねむりごなだ!」 フシギダネ「えーい!」 え、なんでフシギダネのレベルがねむりごなを覚えるまで上がってるかって? そりゃあんた、訓 練 の た ま も の で す よ 。 ・ ・ ・ マスター「思ったより簡単に捕まったな。」 フシギダネ「ですねー」 ここで捕まえたのはコラッタとポッポ。 ちなみにこの2人は後で逃がしてやった。 だって誘拐してるみたいじゃん・・・ フシギダネ「ばいばーい」 コラッタ ポッポ「逃がしてくれてありがとー。じゃーねー」 マスター「もう捕まるんじゃないぞー」 しかしこの調子だと、主戦力がフシギダネたんのみということになってしまう。 まぁ今の内は大丈夫そうだがな。 マスター「さて、この辺に出てくる萌えもんは皆捕まえたわけだ。 さっさとトキワシティへいくぞ。」 フシギダネ「はーい」 ・ ・ ・ そんなわけでトキワシティにあっさりと到着。 さて、酔っ払いじじいはどうなってることか・・・ フシギダネ「あ、立ち上がってます」 マスター「おーやっと目が覚めたみたいだな。」 やれやれ・・・やっと目を覚ました。 ようやく向こうの道に行けそうだぜ。 せっかくだし、素面に戻ったじじいに文句言ってやろうか。 マスター「やっと目が覚めたみたいですね。」 じじい「あんた誰じゃい?」 マスター「あなたに引き止められて向こうにいけなかったものです。」 じじい「おー、そうなのか? そりゃすまんことしたのぅ・・・ うーん・・・酔っ払ってたみたいじゃ!」 素面だと結構まともなようだ。 酒癖の悪さ(絡み酒)はトップクラスだが。 じじい「おや?その赤い箱はなんじゃ?」 マスター「これのことですか? これは萌えもん図鑑です。中身はまだフシギダネやポッポ、コラッタぐらいですが」 じじい「ほっほう!萌えもん図鑑つくっとるか なら、わしからアドバイスじゃ! 萌えもんを捕まえて調べれば自動的にページが増えていくんじゃよ!」 そりゃオーキド博士から既に聞いてるって・・・ じじい「なんじゃー、捕まえ方をしらんのか!」 いや・・・あの知ってるんだけど・・・ じじい「では・・・わしがお手本をみせてやるかな!」 そういうとどこからともなく野生の萌えもんがあらわれた。 うはwwwちっこくてかわいいなおいw 早速図鑑を確認してみる。 ほうほう、ビードルという名前なのか。 名前、容姿のこと以外はさっぱり分からんが。 じじい「そぉれ!」 と、じいさんはモンスターボールをビードルめがけ投球。 見事に捕獲。体力減らしてないのに一発で成功とはやるじゃん。 じじい「どうじゃ!すこしは役に立ったじゃろう?」 いや・・・微塵も役にたってないです・・・ じじい「後はこれをもっていけ」 おお、なんかテレビみたいなのもらった。 これは野宿中の暇つぶしになりそうだ。 とりあえずニコ〇バイル見れるように設定しとこうっと。 じじい「わからんことがあればそれを見てみると良いじゃろう。 萌えもんトレーナーの基本を知ることが出来るぞ!」 マスター「ご親切にどうも。」 フシギダネ「ありがとうございます!」 じじい「がんばるんじゃぞー」 どうやら、初心者救済用アイテムのようだが あいにく俺はそんなことに使う気はない。 じじいには悪いが、別の用途にありがたく使わせてもらうとしようw マスター「やれやれ、やっと向こうにいけるな。」 フシギダネ「ですねー」 マスター「ん?そういや脇にも道がなかったか?」 フシギダネ「そういえば、こっちとは別にわき道がありましたねー」 マスター「うーん・・・いってみるか」 そんなわけで脇の道をいってみる。 一本道ならいいがわき道があると正しい道に進んだとき、 強制イベントでしばらく行けない可能性があるしな。 行ってみると草むらを通った後にやけに綺麗な道路があった。 マスター「なんだここ・・・?」 フシギダネ「向こうにおっきな建物がありますねー」 マスター「何があるのやら。」 というわけでフシギダネたんと向こうに行ってみることにした。 まさかこの行動が大きな後悔を招くことにになるとは・・・ シゲル「よう!」 ま た お ま え か ! 会いたくないなぁと思ってる相手に限って現れるってのはほんとだな! シゲル「萌えもんリーグにいくのか?やめとけ! おまえどうせバッジもってねーだろ? 見張りのおっさんが通してくれねーよ!」 マスター フシギダネ「バッジ?」 シゲル「なんだおめーらバッジ知らないのか? カントー各地にある萌えもんジムにいるジムリーダー倒すともらえるんだよ。 もっとも、このトキワシティにあるジムはリーダー不在で閉鎖中だがな」 つまり、六つの●貨みたいなもんか。 なんか図鑑とは別にめんどくさいイベントらしきものがでてきたぞ・・・ マスター「そりゃ親切にどーも。んじゃ俺はこれで・・・」 シゲル「・・・それよりさあ! お前の萌えもん、少しは強くなったかよ?」 ライバルの シゲルが しょうぶを しかけてきた! マスター「KYの シゲルが しょうぶを しかけてきた!」 フシギダネ「マスター!本音がでてます!」 シゲル「?・・・いーからさっさと萌えもんだせよ!」 マスター「はぁ・・・いけ!フシギダネ」 フシギダネ「はい!」 相手はポッポをくりだしてきた。 このやろう、フシギダネたんの苦手な属性の萌えもんをくりだしやがった。 案外ずるがしこいのかもしれない。だが・・・ マスター「フシギダネ!ねむりごなかけてやれ!」 フシギダネ「えーい!」 ポッポ「zzz...」 すまんなシゲル。俺もずるがしこいんだw 訓練でレベルアップしたフシギダネたんの敵ではないわ! シゲル「あー!お前せこいぞ!」 マスター「ははは、戦略の一つだぜシゲル君w」 シゲル「ちっ・・・ポッポ!早く起きるんだ!」 ポッポ「zzz...」 シゲル「くそっ!」 マスター「今だ!たいあたりをぶちかましてやれ!」 フシギダネ「ごめんね・・・えいっ!」 どかっ! おー、音も大きくなって 目に見えて威力も上がってるな。 まさに訓練のたまものっすねwww いかん、訓練を思い出したらなんか変な感情が・・・ 落ち着け俺。KOOLになれ、KOOL!KOOL!KOOL! ポッポ「ううー・・・」 ポッポは倒れた! シゲル「・・・いけ!ヒトカゲ!」 さぁさぁ、相手はヒトカゲを繰り出してきた。 実力差があるとはいえ、相手はほのおを使ってくるわけだ。 戦略的にどう攻めてやるか・・・ ねむりごなで眠らせても倒す前に目覚めてしまうだろう。 マスター「うかつに攻め込むとやばいな...」 シゲル「ふふん!どーする?」 ・・・ん?そういえばやどり木のたねって技を覚えたが使ってなかったな。、 説明を見る限り長期戦専用といったところか、いちかばちか、こいつにかけてみるとしようか。 マスター「フシギダネ!まずはねむりごなで相手をねむらせろ!」 フシギダネ「このー!」 ヒトカゲ「・・・zzz」 シゲル「ふん・・・今度はさっきのようにはいかないぜ! ヒトカゲはポッポに比べて体力もあるんだからな!」 ヒトカゲはぐうぐうねむっている! マスター「よし!次はヤドリギのタネだ!」 フシギダネ「おりゃー!」 シゲル「なに?!」 おお、タネからツタがでてきて相手に絡まりだした。 エwwwwwwwwロwwwwwwwwwwwwスwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ヤドリギのタネが あいてから たいりょくを すいとる! なんと、敵から体力を奪い始めたではないか! しかも相手は眠っていて手も足も出ない。 これに体当たりを上乗せすれば倍率ドン! なんという反則技。 フシギダネ「力が湧いてきます!」 マスター「よし!たいあたりをきめてやれ!」 どーん! きゅうしょにあたった! ヒトカゲはたおれた! なんだ、この誤解を招く表現は・・・ 興奮せざるをえないではないか!ハァハァ ヒトカゲ「あううー・・・」 ははは、ヒトカゲもイッてしまったようだな。 誤解を招く?いいえ、ケフィアです。 シゲル「あーッ!こいつ、なめたマネを!」 ざまあwwww 賞金256円ゲットwww シゲル「ちっ・・・また負けちまった。 どうやら萌えもんリーグには 強くてすごいトレーナーがウジャウジャいるらしいぜ どうにかしてあそこを通り抜ける方法を考えなきゃな! お前もいつまでもここらにいないでとっとと先に進めよ!」 そう言ってシゲルはどっかにいってしまった。 負けたのが悔しかったのかばつが悪そうだった。 シゲル涙目wwwくやしいのうwwwくやしいのうwwww それにしても萌えもんリーグ・・・ 強いやつがウジャウジャいるのか。 また見えない力で行くはめになるんだろうが、 それはまた先の話だろう。 マスター「よしよし、よく頑張ったな、フシギダネ」 フシギダネ「・・・」 マスター「・・・?フシギダネどうしたんだ?」 フシギダネ「マスター・・・なんだか体が・・」 おや・・・フシギダネのようすが? うおわ!体がいきなり光りだした! おおお、頭のタネがちょっと咲いた! ついでに体も一回り成長したぞ! これなんて急成長?うはwwwwwwかわいいのうwwwwww フシギソウ「これって・・・ やった!マスター!私進化しました!」 マスター「進化とな?」 フシギソウ「萌えもんは成長を重ねると進化するんですよ? 今の戦いで私の体がレベルアップしたんです!」 成長すると技が増えるだけでなく形態も変化するってことか・・・ うーむ、萌えもんの神秘! 進化して頭がちょっぴり咲いたわけだが、 てことは満開になるとどうなるんだろうな? これまた楽しみが増えた!ぐふふ・・・ マスター「えっと・・・名前は・・・フシギソウっていうのか。」 フシギソウ「はい!これからもよろしくお願いします!」 マスター「ああ・・ヨロシクナ・・フフフ」 フシギソウ「マ・・・マスター?」 楽しみが増えたよママン。 続く....
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基本情報 ルーム https //www.showroom-live.com/htv_remon06 ニックネーム むーちゃん/どMーちゃん/病むーちゃん/皐月ねむれもん ファンネーム むーらんど ルーム挨拶(入室) 朝 おはむーちゃ/はろーむーちゃ昼 はろーむーちゃ夜 ばんむーちゃ ルーム挨拶(退出) おつむーちゃばいむーちゃ Twitter https //twitter.com/lemon_v06 配信タグ #lemon06 ファンアートタグ #むーちゃんご飯だよ(食テロ用)/#むーちゃんみて 目次 自己紹介 配信タイムテーブル 活動の記録プレ配信期間 予選イベント期間 本選イベント期間 本戦終了後 予選/本選後の消息 名言集 ファンのブログやnote、togetterまとめ 自己紹介 紹介文 皐月れもん06【むーちゃん】です!配信初心者なのでとても緊張しますが、よろしくお願いします! 好きなもの 甘いもの/犬/漫画/アニメ/映画/本/声優/(BLEACH/鬼滅の刃/ユーリonICE!!!/スポーツ系のものも大好きです!) 取扱説明書 むーちゃんはみんなといろんなことをたくさんお話ししたいのでコメントを与えると喜びます。 初めましての方もコメントを与えると喜びます。 お星様も与えるとすごくすごく喜びます。 カウントもすごく喜びます。 最後の最後までいろんなお話を聞きたいし、お話ししたいので絶対に決勝まで残りたいです! そのために応援していただけると嬉しいです!! 配信タイムテーブル 日付 配信開始 配信終了 星集め 星捨て 備考 活動の記録 プレ配信期間 初回、音が途切れ途切れでリスナーから音が飛ぶといわれ、おろおろしながら配信していた。そのため名前を危うくオロオロのおろちゃんにされるところだったリスナー曰く06なのでちょうどいいだろ?とのこと スタダ後半はリスナーや、配信者からいじられる 嶋波香姫乃17(かっきーな)にかっきーなの方が天然だと言っているが、コラボの時に「かっきーなが20人ぐらいいて…」と説明かっきーなは嶋波香姫乃17の名前なのでかっきーなは1人。嶋波香姫乃が20人ぐらいと言うところをずっと勘違い。 かっきーなに指摘されるもしばらく勘違いを続ける。 理解したあともちょくちょく天然いじりをされることに… 予選イベント期間 課金ギフトを投げられることになれていないため投げられると非常にオロオロする。さすがオロオロのおろちゃんむーちゃん 視聴者からは精神年齢13歳といじられるが20歳越えとるけ!!と言い張る。くまさんを抱いて寝ている。やはり13歳 お酒飲めないとのこと…つまり二十歳ではない=13歳 頭が良いはずが、群馬のゆるキャラなぜ馬なんじゃろ?群馬の馬と言われ??有名?となっていた。やはり13歳 11/20朝配信を見ながらスープを温めていたら量が少なく温めすぎたため肉じゃがのようになってしまったさすが13歳 13歳なのに大学生実は頭が良い。配信ではあまりそのような感じはしないが…本人のいたっての希望により記入あたまいい!英語できると言い張っているが、YOU ROSEと言われながらバラのギフトもらい、負けてないもん!!と怒っていた(笑)やはり天然13歳大学生 あたまいい!エピソード学部で2番目ぐらいで奨学金もらったことある!! 色彩検定1級を1ヶ月で取得。つよい! 予選を勝ち抜きTwitterのアカウントを授受されたが不具合によりログインすることができず、SHOWROOMのアカウントと連携できないからみんなの応援をすることができないのが悲しいと配信中に泣き出してしまう。優しいうえにかわいい、さすが完全無敵13歳 やはり天然エピソードが11/17朝…配信中ではないので詳細は本人に… リスナーは全員保護者。とあるリスナーをパパと呼びパパ活をしている。 リスナーのことをたらし呼ばわりすることも… 他の配信者のとこに行くと浮気と言われる 初見さんを奴隷にする 浮気が得意。人をたらしこむのも得意である。そしてメンヘラ みんなからしっかりしてる発言に???とされたがしっかりしてる!!と言い張り、そうだね(笑顔)に対しほら、しっかりしてるって言ってる!!と意図を読みきらず勝ち誇る 1000人になってくださいとのこと11/18が、千年と言いいじられる。千年もやるとかやる気ある、仙人になってください?つまり課金して霞食えやってこと?といじられる カラオケ後にバグ?で声が高くなりやっぱり13歳といじられ、ヘリウム注入で声も高くなる ルームに1000人来るまで終われまてんやってなお朝から配信をしていた13 05に達成 牡蠣ングダムの話をしようとするが、課金グダムと言われギフトを投げられあたふた ギフト制限のために投票モードにするも、替え玉をする際に「投げないでね、投げないでね」と盛大なふりをする。 本選イベント期間 11/20朝 課金王国むーらんどが完成。王様は13歳むーちゃん。ついに認めた。やはり13歳かっきーな(嶋波香姫乃17)が配信に顔を出したさい味噌汁をこぼしたところ、かっきーなの方が天然じゃんとわたしは天然じゃないアピールをする 滑舌があまりよろしくないため、滑舌がカツレツに聞こえリスナーにいじられる 放送研究会しょじょくなので!!滑舌が良いのです! ギリギリが一番楽しいとコメントされたところ一番美味しいと読みみんなにコメントされたのに間違えていたことに気がつかない…やっぱり天然13歳 壇上読み上げを噛み壇上を読み上げさせられ…言わされる13歳 11/22、決勝参加者中最速で、貢献100位まで全員100pt超えの快挙を達成。広くみんなに愛されている13歳 11/26.27 熱があるため学校を休み配信。元気になってくれ…… 頭がよく優しいむーちゃん。みんなから愛のあるいじりをされる お酒を飲ませるとかわいい缶2本目突入でいろいろとやばい。コメントも途中で訳がわからなくなり限界オタクになる… 本戦終了後 12/1 10時からの朝配信広島を紹介中にBLEACHの作者久保帯人先生が、広島出身であることからBLEACHを語る その時日番谷が恋人発言。市丸も良い…そこから限界オタク発動 お酒を飲まなくても限界化 限界オタクムーブを見たいかたは是非BLEACHネタを… 広島に行くときは高再現度の日番谷コスプレで行くともれなくむーちゃんが釣れる。 ちなみに、弱虫ペダルのマキちゃんも好きだとのこと…マキさんではない。 むーちゃんは視聴者がはぶてると鞭を打ってくれる 決勝終了後も5日18時までは広島を紹介する事を誓う。 最後まで広報大使に参加した事を誇りに思い配信すると決意。やさしい。 FD、MDなどの記憶媒体をしらない世代のためFC、SFCやディスクシステムなど知っているかとリスナーきかれる。しかし、しらない前提でサテライトシステムは?ときかれ、きいたことある!と言いながら検索をかけるもののガンダムしかでず…いじられる。ゲームの方はサテライト。月はでているか? 推しマークは🔪 (包丁) 初見さんが来たときは むーちゃ「初見だ!かこめ~!」 リスナー「うおー!!」 「かこめー」 「囲め囲め」 「初見だかこめぇぇぇ アキレス腱を斬れぇ」 「逃がすなぁ」 「姫!囲いましたがどうします?首はねますか?」 「睡眠弾撃つ?」 「むち打ちじゃろ?」 までがテンプレ!!13歳天才メンヘラヤンデレツンデレかわいい幼女もにっこり 配信の思い出 Twitter等での活動 予選/本選後の消息 名言集 ご飯がずっと飯テロ ファンのブログやnote、togetterまとめ
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だって私たちみんな と誰かが書き込むと自然発生的に始まる遊び。 デフォルト 同じことばの連続を目指す。 例)08/08/24 0 35では 釘宮病患者だもんげ! なかまだもんげげげの鬼太郎! 女子小学生だもんげ! 一文字つなぎモード な とか誰かが書くと始まる特殊モード。 例えば、08/08/24 0 30では だって私たちみんな、仲間だもnnんげ!!と言うとでも(ryもううまうなじゅじうしりげいげろりこ となった。
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【項目名】 はんにんをおえ 【分類】 依頼 【登場作品】 「6」 【依頼ランク】 ★★★☆(Aランク) 【詳細】 「6」で受けられる依頼の一つ。 カーネルを倒した後の第7章(最終章)から掲示板に乗るが、Aランクなので先にCランクとBランクの依頼をすべて受けておく必要がある。 他に同じタイミングで掲示板に乗る依頼は、「なんとかしておくれ(Bランク)」、「むすめにあいたい(Bランク)」、「ぶいんがたりません(Bランク)」の3つ。 依頼人は、シーサイドタウンの水販売機付近に居る刑事である太めの男性、自称やまさん。 依頼内容は、依頼人の相棒として捜査の手伝いをすること。 依頼人は今、ある企業から大事な機密データが盗まれたという事件を追っていて、その犯人として、刑事の勘でちょうどすぐ近くの噴水の前に居る男が怪しいと睨んでいるらしい。 依頼人はその男を尾行しているところで、今まさに怪しい動きを見せないか見張っている。 そこまで話したところで、熱斗は子供だから油断して尻尾を出すかもしれない、だから話しかけてこい、と指示される。 言われたとおりに話しかけに行くと、その男はガラが悪く、3回話しかけるとあっち行けと言われてしまう。 仕方なく依頼人に再度話すと、これは持久戦になりそうだ、ゆっくり待つからコーヒーを買って来い、と頼まれる。 言われたとおりに、リニアバス駅前にある自動販売機に行って買って戻ってくると、なんと男が姿を消している。 依頼人も少し目を離したすきに見失ってしまったらしいが、逃げる場所などないはずなのにどこへ……?と呟く。 男はその依頼人が見ている先、タイ焼きやの隣にある扉の中に居る。この扉はこの依頼を受けないと入れない。 そこは水族館の管制室。すいぞくかんの電脳があるマップの別の入り口に繋がっている。 男に話しかけると、もう機密データはすいどうかんの電脳から仲間の元へ送ってしまったから手遅れだ、と話す。 追いかけて水道管にプラグインすると、すいどうかんの電脳から繋がるセントラルエリア2に丁度男のナビと仲間のナビがいる。 話しかけるとウイルスを放ってくるので、それを撃退すれば「きみつデータ」を取り返せる。 プラグアウトするとちょうど依頼人が先ほどの男を逮捕していた所なので、機密データを渡せば依頼解決となる。 報酬は、「ロール *」、「ブルース *」、「カーネル *」。 貴重な*コードのナビチップ。これらを手に入れることでPA「ツインリーダーズ」を発動できるようになる。 また、順番に依頼を解決していれば、この依頼を解決した時点でSランクへと昇格できる。
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707 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/03/30(月) 06 38 16 ID dKqraO07 「じゃあ、出発するよ」 素早く後片付けを済ませた僕は、二人に向かってそう言った。 今朝の目覚めはこの旅始まって以来最悪だった。過去最低だった。そういえば、香草さん曰く僕はサイテーなんだよな。 しかし、僕はなんとかその最初で最大の障害をクリアして起きることができた。 僕は朝食もとらずに、桔梗町へ進路を向けて進もうとした。 「ゴールド? そっちは来た道ですよ?」 ポポが怪訝に思うのも無理はない。ポポは昨日僕と香草さんとの間に何があったかを知らない。 あの決定的な破局の後ポポの元に戻った僕と香草さんは、その後一言も会話を交わすことなく寝てしまった。 ポポは僕の姿を認めるなりすぐに走ってきて抱きついてきたし一方的に話しかけてきたけど、僕は「ああ」とか「うん」とか適当な相槌を打つ以外のことをしなかったし、特に尋ねられもしなかったから答えなかった。 そもそも、まともに会話できる心理状態じゃなかった。 今は一晩たったお陰で少しは落ち着いていられるが、まだ気分は重い。もう逃げたい。一人になりたい。そういえば、ランがシルバーにさらわれたときも、一人で部屋に篭って、現実の一切から逃げていたっけ。はは、昔から進歩がないな、僕は。 「ポポには説明してなかったけど、昨日香草さんと話し合った結果、香草さんとはパートナー契約を解除することになったんだよ。だから、手続きのために町に戻らなきゃ行けないんだ」 僕はできるだけ簡単にポポに説明した。あんまり詳しく説明すると、それだけでまた平静を保てそうになくなる。 「契約……解除です?」 ポポがそう聞き返してきた。 ああそうか。ポポには契約解除という言葉の意味がよく理解できないのか。 もう何も言いたくなかった。これ以上言うことは、それだけでもう苦痛だ。 でも、僕にはポポに説明する責任がある。何せ、僕の落ち度でパートナー解消することとなったのだから。 「つまり、もう香草さんとは、一緒にいられないって、ことだよ」 一息に言うことができず、区切りながら言葉をなんとか発した。 その言葉を聞いた瞬間、ポポの顔がぱあっと輝いた。 なんて露骨な反応だろうか。 ポポは香草さんに酷い目に合わされたりしたし、確かに正しいリアクションではあるんだろうけど、それを見る僕の気持ちは複雑だ。 「大丈夫ですかゴールド。顔色が悪いですよ?」 キラキラと輝いていた顔が元に戻り、心配げに僕を覗き込む。 まいったな。平静を装えているつもりだったのにな。僕はつくづく駄目な奴だなあ。 ポポに心配かけまいと、無理に笑顔を作る。 「大丈夫さ、なんでもないよ」 「ゴールド、心配しなくてもいいですよ。誰もいなくなっても、ポポだけはずーっとゴールドと一緒にいるですよ」 ポポは微笑みながらそう言った。 心配をかけないどころか励まされる始末だ。まったく、僕って奴は。 そう思うと同時に、不意にポポが可哀想に思えた。 ポポは今までのことから分かっているとおり、優秀だ。 だから、僕みたいな、こんな旅に出て早々にパートナーに見放されるようなダメトレーナーより、まともなトレーナーと出会っていれば、きっともっとその才能を生かせたはずなのに。 若葉町で、あのとき旅を終わらせなかった過去の失敗が鮮明に思い出された。 あのときの旅を終わらせるという僕の判断は、やっぱり間違ってなかったんだ。 そもそも、僕みたいな人間がトレーナーをやっていていいのだろうか。 仮にこのまま香草さんが新しいパートナーを見つけることができなかったら、彼女は僕のせいで夢を諦めたことになってしまう。 それなのに僕だけがのうのうと旅を続けるのか。 果たして、そんなことが許されるのか。 急に、何もかもが嫌になってきた。 いっそここで全部終わりにしてしまおうか。 と、ここで僕は正気に返った。 今考えてもしょうがないことだ。香草さんと別れて、それから考えればいい。このまま立ち止まっていたら、香草さんになおさら迷惑をかけることになってしまう。 今は、ただ桔梗町へ…… 708 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/03/30(月) 06 38 52 ID dKqraO07 ふと、香草さんを見るために振り返って気づいた。 香草さんはいつのまにか出発していて、しかも桔梗町とは反対の方向へ――つまり正しい進路へ向かって歩いていた。 「こ、香草さん!?」 驚いて大声で呼びかけるが返事も反応もない。 仕方がないので走って追いかける。 香草さんの歩く速度はそこまで速くはなかったので、すぐに追いつくことができた。 彼女は僕が追いついても僕のほうを向くこともしない。ただ前だけを見据えていた。 しかし視線は定まっているが、焦点は曖昧に見えた。 顔はしっかりと前方を向いているものの、時折眼球がオロオロとさ迷う。 まるで、酷く狼狽しているかのように見えた。 「香草さん、こっちは桔梗町とは反対方向だよ?」 僕の呼びかけにも反応しない。一体どうしたのだろう。僕の呼びかけにこたえないのは僕と口を利きたくないからだとしても、次の町を目指して進んでいることの説明にはならない。 あ、もしかして前の町に戻る分のロスが嫌だったのかな。 彼女が何も語らない以上、彼女の真意は分からない。しかし、それ以外に納得のいく説明を思いつかなかった。 日が暮れたが、それでも香草さんは止まらない。 ポポは空から降りてきて、香草さんの後ろを歩く僕の後ろを不安げについてくる。 ポポの手を引いたほうがいいのだろうけど、そうすると香草さんが掻き分けた細い轍のあとをまっすぐ進めなくなり、とても歩きにくくなるため、香草さんに置いていかれそうなのでできなかった。 食事も休憩も一切とらない行軍だ。僕はもうヘトヘトだった。 よくよく考えてみたら、彼女は次の目的地――檜皮村で止まることになるんだから、無理して追いかけなくてもいいんじゃないか? 今更、こんなことに気づいた。朝は失意のあまり頭が回っていなかったようだ。 僕は歩くのを止め、その場に腰を下ろした。 どのみち、体力的に限界だった。 「香草さん、今日はこの辺で野宿にしようよ。もうこれ以上歩けないよ」 無駄だと分かっていつつ、一応香草さんに呼びかけてみる。 すると意外なことに、香草さんは素直に進むのをやめた。 本当に意外だった。僕は呆気にとられ、自分が何をしようとしていたのかすら分からなくなってしまったほどだ。 彼女一人村についても、僕がいなければ契約は解除できない。 だから僕と行動を共にすることが最善と判断したのだろうか。 「……香草さん?」 呼びかけてみるが返事はない。本当に、彼女は一体何を考えているのだろうか。 止まったってことは僕の声が聞こえてないってことはないと思うんだけど。 怪訝に思いながらも、食事の支度と寝支度を整えた。 食事の支度ができた際、再び香草さんに呼びかけたが、何の反応もなかった。 草ポケモンは一般的に光合成をすることができるため、食事を行わなくてもエネルギーを供給できる。だから食事を行わなくても大丈夫なのかもしれない。 しかし、それでも不安なので彼女のすぐそばに食事を置いておいた。 僕はすぐまた彼女と離れたから、香草さんがそれを食べたのかは結局のところ分からない。 相変わらず、彼女は僕達とは離れて眠った。 ポポはもはや僕に抱きつくようにして眠っている。寝袋があるから、物理的には接触してないんだけれど。 709 :ぽけもん 黒 変異と成長 ◆wzYAo8XQT. [sage] :2009/03/30(月) 06 43 33 ID dKqraO07 翌朝、僕は肉体的疲労からか心労からか寝坊してしまった。 僕が目覚めた頃には完全に夜が明けていた。 香草さんはもう先に進んでいってしまったかもしれない。 慌てて草むらを見回すと、こちらを見ていた香草さんと目が合った。 彼女は僕と目が合ったからか、それとも僕が起きるのを確認したからかは分からないが、フイと顔をそらしてしまった。 僕達が片付けと簡単な朝食を終え、立ち上がるとそれを待っていたかのように香草さんは無言で歩き出した。 僕達はまたそれについていくしかない。ポポは香草さんについていくというより、僕が香草さんについていっているから行動を共にしているにすぎない、といったほうが適切なのかもしれないけど。 そして今日もまた黙々と歩き続ける。 前日と同様に昼食も休憩も無しに歩き続け、そのお陰で夕暮れ頃にはポケモンセンターにたどり着いた。 ここは町があるわけではないのだが、檜皮町へこちら側から行くには洞窟を通る必要がある。 そのため、体力の回復と装備の整備のためにここにポケモンセンターが設けられているのだった。 ようやく休める。 ほとんどフラフラだった僕は安堵の溜息を漏らした。 「こ、香草さん、今日はポケモンセンターに泊まっていこうよ。このまま洞窟に入るのは危険だよ」 香草さんが止まってくれるか不安だったけど、ポケモンセンターの前に来るとちゃんと止まってくれた。 そのまま僕に続いてポケモンセンターに入る。 やはりというか、以外というか。とにかく、彼女は一応僕と行動を共にする気はあるらしい。 すぐに手続きを終え、あてがわれた部屋に入った。 荷物を置くとそのままベッドに倒れこんだ。 この二日、相当な強行軍だったため、僕のHPはもうほぼゼロだ。 瀕死状態である。 こんな過酷な旅にも関わらず、ほとんど疲労の色が見えないポポと香草さんが恐ろしい。 部屋に入るとポポは僕の倒れこんだベッドに腰を下ろし、香草さんは向かい側のベッドに腰を下ろした。 僕の横になっている場所は香草さんの向かい側だから、香草さんと正対する形になる。 決別以来初めて香草さんの顔を正面からまじまじと見たけど、どこか違和感を感じる。 やはり目の焦点が合っていないような、見ているのに見えていないように見える。 どうも、何か考え事をしていて、目の前の光景が見えていないときのような、そんな感じだ。 ……まあ彼女も僕のせいで色々余計な思案を巡らせなくてはならなくなったからね。 しかし、それにしては彼女から感じられる脆さというか儚さのようなものは何なのだろうか。 彼女の燃えるような赤い瞳が、今は酷く不安げに見えた。 しばらく横目で見ていたが、疲労から僕の瞼はすぐに落ちた。 目を覚ますと、部屋は真っ暗だった。 そして、ポポと香草さんは僕が意識を失ったときと同じ姿勢でそこにいるのが、窓からさすわずかな明かりに浮かび上がって見えた。。 「ど、どうしたの二人とも!?」 僕は驚いて二人に尋ねる。 外はすっかり日が落ちているとなったら、少なくとも数時間は経過しているはずだ。 それなのに電気も点けず、二人ともまったく同じ姿勢というのはただ事ではない。 「チコが睨んできて、怖くて動けなかったですー!」 僕が起きたと分かった途端、ポポはそう言って僕に飛びついてきた。 また何かあったのかと慌てて香草さんを見たが、香草さんは相変わらずの無表情だ。 お世辞にも優しい表情だとは言えないが、睨むというのとも違う気がする。 「う、うーん、そんなこと無いと思うけどなー。大体、香草さんがポポを睨む理由がないよ」 そうだ。どうして香草さんがポポを睨むことがある。 710 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/03/30(月) 06 44 08 ID dKqraO07 「ご、ゴールド、ポポのこと信じてくれないですか!?」 ポポは泣きそうな顔で僕を見てくる。 そんな顔で見られると心苦しいけど、だからと言って香草さんを誹謗していい理由にはならない。 「違うよ。ポポを疑ってるわけじゃない。でも、僕には香草さんが睨んでいるようには見えないよ」 しかしそこで思いもよらないことが起きた。 ポポの顔が見る見る歪み――それはちょうど何かに怯えるような表情だった――、僕に泣きながら縋ってきたのだ。 「わ、わがままな子だって思わないでです! ポポ、そんなつもりで言ったんじゃないです! 本当に睨まれているように感じたんです! ポ、ポポいい子にするです! いい子にするですから!」 「ど、どうしたのポポ! 落ち着い……」 「捨てないで! 捨てないでです!」 ポポは泣きじゃくるばかりで会話にならない。僕が言葉を挟む余地がないほど次々と言葉を発しているが、内容は大体、「いい子にするから捨てないで」といったようなものだった。 ポポの突然の錯乱に僕もパニックに陥る一歩手前だ。 「ポポは悪い子なんかじゃない。捨てたりしない」という旨のことをひたすら言いながら頭と背中を撫でているが、果たしてこれでいいのだろうか。 こんなときですらまともに対応できない自分が情けない。 「……によ、鳥の癖に!! 畜生の分際で!!」 と、今度は突然香草さんが叫びながら立ち上がった。 彼女の瞳が光を放っているがごとく爛と輝いた。 「こ、香草さん!?」 明らかに正気とは思えない香草さんの様子に、僕はまた恐怖する。 ようやく反応を示してくれたと思ったら、それがこれとは。 香草さんの両袖からはすでに十数の蔦が顔を出している。 泣きじゃくっている正気ではないポポ。 すでに臨戦態勢なもっと正気とは思えない香草さん。 正気ではあるもののこの室内で一番無力な僕。 どうすれば、どうすればこの場を収めることが出来るんだ。 ああ。 あああああ。 あああああああああああああああ。 だ、誰か助けてー!! ……誰が助けてくれるんだよ。 危うく僕まで正気を失いかけていた。 そうだ、僕がなんとかしなきゃ。 この状況を何とかできるのは僕だけなんだ。 幸いにも様々な道具の入ったリュックは枕元。 つまり使えない状況ではない。 やれる。いや、やるしかない! とりあえずするべきことは暴走する香草さんの鎮圧だ。 香草さんを止めねば! 「あ、アレは何だ!?」 僕はそう言って窓の外を指差した。 当然窓の外には何も無い。 香草さんが窓の外に気を取られているうちに道具を当てる作戦だ。 しかし香草さんは窓の外を見るどころか、視線を一ミリそらすことすらなかった。 ……うん。僕が馬鹿だった。 しかし落ち込んでいるような猶予はない。 何か次の作戦を考えないと。 「……どきなさい」 「へあ?」 予想外の言葉に僕は気の抜けた声を漏らしてしまった。 「どきなさい! そこは私がいるべき場所なのに! 私はこんな思いをしてるって言うのになんでアンタが……何も考えていないアンタみたいなのが!!」 も、もしかして僕がこのベッドにいるのが気に食わなかったんですか? それでこんなに激昂して? 「ご、ごめんなさい! すぐどきますから!」 僕は慌ててポポを抱き起こし、立ち上がる。 香草さんがなんでそこまで怒っているのかは分からないけど、それでこの場が収まるのなら僕はどくさ。どくとも! そう、退くも勇気! だからこれは勇気なんだ! 711 :ぽけもん 黒 変異と成長 ◆wzYAo8XQT. [sage] :2009/03/30(月) 06 44 41 ID dKqraO07 僕はベッドから飛びのくと、ポポと共に窓際に移動した。 しかし香草さんはなおも僕をねめつける。 そして怒鳴った。 「そこからどきなさいって言ってるのよ!!」 ええええええええええ。 僕、どきましたけれども! 僕は一体どうすればいいんでしょうか。 そ、そうか。部屋から出ればいいんだ! 「ぼ、僕、部屋からでるから。それならいいでしょ?」 僕はそう言って、ポポをつれて入り口に向かう。 それを聞いた香草さんははっとした表情を浮かべ、そしてなぜかおとなしく蔦を引っ込めた。 一体どういうことだろう。 「……好きにすればいいじゃない」 え? 好きにすれば、とは一体どういうことだろうか。 どうしてこの状況でその言葉を向けられたのか。 さっぱり分からない。 か、考えろ。考えるんだ。 ポポが僕に泣きついた。 そしたら突然香草さんが怒り出した。 香草さんはどうやら僕がこの部屋にいること自体気に食わないらしい。 だから僕は部屋から出て行くと言った。 そしたら好きにすればいいと言われた。 ……うーん。 ……ううーん? や、やっぱり意味が分からないぞ? 僕はどうするのが正解なのだろうか。 「す、好きにしていいならここにいるけど……」 何が正解かは分からないけど、僕はそう言って再びベッドに腰を下ろした。 その隣にすぐにポポも腰を下ろす。 香草さんはそんな僕を見て何事かを言いかけたが、壁のほうを向いてベッドに潜り込んでしまった。 ……僕も寝よう。起きたばかりだと言うのに、なんだかぐっと疲れた。 僕がベッドにもぐりこむと、ポポも同じ毛布にもぐりこんできた。 ポポは僕に間違いなく抱きついている。完全に0距離だ。 今までも密着して寝ているとはいえ、隣に香草さんがいたり、寝袋があったりして、一対一での直接的接触はなかった。 ポポはとても暖かくて柔らかい。 特に邪な感情が湧くわけではないが、なんとなく決まりが悪い。 「あ、荷物整理しなきゃ」 いくらなんでも近すぎる。 僕は逃げるようにベッドから起きだす。 するとポポも起きだした。僕の腰をがっちりと掴んでいる。 「……ポポ?」 ポポは何も言わないが、目で僕に「行かないで」と訴えかけていた。 今にも泣き出しそうな顔だった。 「荷物を整理するだけだから、さ」 僕はポポに笑いかけながら言ったが、ポポの表情は変わらない。 僕は諦めて、再び横になった。 ポポはそれを見て、安心したように強く僕に抱きついてくる。 このポポの異常な恐れと執着は一体何なんだろうか。 彼女は僕の疑問など知る由もなく、穏やかな寝顔を見せている。 僕はポポの無垢な寝顔に言い知れない不安を覚えながら眠りについた。 712 :ぽけもん 黒 変異と成長 ◆wzYAo8XQT. [sage] :2009/03/30(月) 06 45 14 ID dKqraO07 僕はそうとう疲れていたらしい。 目を覚ましたときにはもうすっかり日が高く昇っていた。 うわっ、寝過ごした。 僕は慌てて起き上がった。 すると再びポポと香草さんが向き合っていた。 ま、また昨晩の再来か!? 「ど、どうしたの二人とも!?」 よくもまあこんな状況でのうのうと寝ていられたものだ。 自分の鈍さに腹が立つ。 しかし僕の問いに対するポポの返答は意外なものだった。 「別に、何もないですよ? さ、早く出発するです」 ……何かが変だ。 なんと言うか、普段のポポからすると落ち着きすぎているというか、口調が普通の人間とそう変わらないものになっているというか。 その旨をポポに告げるとポポは、 「ポポ、成長したですよ。全部ゴールドのおかげです。ポポがいるのはゴールドのおかげですよ」 そう言って僕に抱きついてきた。 確かに、毎日少しずつポポは成長している。 他の人間と接触を持つことが刺激になったのだろうか、会った当初から比べると最近のポポは随分大人っぽくなったと思う。 しかしわずか一晩でこれほど変わるとは。 僕は激烈とも言える、あまりにも早すぎる成長に少しひるんでいた。 そんな僕を覗き込むポポの表情も、以前の天真爛漫な子供の表情より、少女といった感じの表情になっている……ような気さえする。 ほんのりと色づいた頬に、色気すら感じた。 何が成長のきっかけとなったのだろうか。 僕に対する異常な執着。それは、まるで僕に対する愛情のような―― ……僕は一体何を考えていたんだ。 違う。それは僕の勘違いに他ならない。 ポポの僕に向ける気持ちは恋愛ではなく親愛であるはずだ。 仮に僕が告白したら、きっとポポは僕を拒みはしないだろう。 しかしそれは僕を愛しているからではなく、僕と離れたくないからだ。 ポポは目に見えるほど不安定だ。 それはそんな彼女の依存心につけこんだ卑劣な行為だ。 僕はこんな思考をしてしまった自分を嫌悪した。 それに、もし、仮にポポが本当に僕を愛していたとしても、僕はその気持ちに答えることは出来ない。 今の僕には、女の子と楽しく恋愛を行う資格なんて、ないんだ。 過去をすべて清算しない限り。シルバーとけりをつけない限り。 僕は、あの過去を忘れない。あの時の気持ちを過去のものにしてはいない。 そして、過去を清算したとき、そのとき僕は……僕はきっと、犯罪者だ。 だから、僕がポポの想いに答える時は、多分一生訪れることは無いだろう。 だからせめて今だけは。今だけはポポに人の温かさというものを知って欲しい。 その僕の答えは、いずれ彼女を破滅に導いてしまうのかもしれない。 でも、僕に出来ることと言えばそれだけだった。 「そうか、よかったね」 だから、僕は微笑みながらポポに答えた。 遅めの朝食を終えた僕達は、いよいよ洞窟へと歩を進めた。 結局、今朝の香草さんは何も言わなかった。 それどころか、昨晩の激昂が嘘であるかのように、また寡黙になってしまった。 ポポも困りものだが、違う意味で彼女も困りものだ。 何せ行動の理由がさっぱり分からないのだから。 ポポのような行動ならば困ることは困るけど、それでも何を考えているのか悩むことはない。 そういう意味で、香草さんはポポとはまた違った種類の悩みの種だった。 本心としてはやっぱりパートナー契約の解除なんてなかったことにしてもらいたい。 都合のいい考えだと分かってはいても、これが僕の本心だ。 しかしまともに話し合いをすることもできないのならどうしようもない。 そもそも話し合いどころか、それを切り出すことも出来ないような雰囲気だ。 しかし…… 713 :ぽけもん 黒 変異と成長 ◆wzYAo8XQT. [sage] :2009/03/30(月) 06 49 24 ID dKqraO07 「この洞窟、思ったより暗いね」 一応明かりが設けられているので、特に明かりなしでも通過できるとの説明だったのだが、それでもかなり薄暗く、足元すら覚束ない。 そもそもこの暗さの上、天井の高さも分からないのでポポによる哨戒が行えない。 そのため前方も不安である。 こんなとき、明かりがあれば…… そのとき、僕の脳裏にあるものがよぎった。 香草さんだ。 香草さんは一応フラッシュを覚えていたんだった。 で、でもアレだしなあ。目からライトだしなあ。 しかもこんな状況だ。頼みにくいことこの上ない。 さらに、頼んだところで多分答えてはくれないだろう。 まあ、歩くことも出来ないというほどでもないし、諦めようか。 そう判断し、しばらく歩いていると、突然突き飛ばされた。 「うわあ!」 「荷物置いてけー」 そう言いながら前方に表れたのはイシツブテの少女だった。 何日ぶりの会敵だろうか。 ポポと香草さんのコンビによって野生のポケモンはすべてまともな戦闘になる前に排除されていたので、野性のポケモンに出会うなんて極々当たり前のことがとても新鮮に感じられる。 香草さんはすぐさま蔦を伸ばして迎撃したが、少女はすぐに下がって闇にまぎれてしまった。 普段から闇の中で生活しているためか、それともここが彼女の住処のためか、地形を完全に把握しているらしい。 一方の僕達といえば、足元すら満足に見えない。 これはかなり不利かもしれない。 バトルとは単純な戦力差や相性の問題だけで決まるものではないのだ。 しかし僕の焦りなど香草さんには無用のものだったようだ。 「ふん、それがどうしたって言うのよ」 彼女はそう言って蔦を伸ばすと、横薙ぎの一線を放った。 するとすぐにくぐもった低いうめき声が聞こえてきた。 見事ヒットしたらしい。 確かに横一線の攻撃を放てば、たとえ見えなくても当たる。 しかし分かっていても容易に出来るものではない。 優れた威力と射程を併せ持っている彼女だからこそなせる技だ。 「ありがとう香草さん。助かったよ」 僕が彼女にお礼を言った瞬間だった。 上空から何かが飛来し、僕の頬を掠めた。 先ほどまでの場所にいたなら、少なくとも怪我くらいは負っていたに違いない。 「な、何だ?」 「荷物を置いていきなさいー」 今度は頭上から声が響いてきた。 おそらくズバットだ。 ズバットは聴覚が異常に発達しており、また、超音波を発することで無明の闇の中でも地理を正確に把握することが出来る。 これも洞窟に多いポケモンだ。 一難さってまた一難とはこのことか。 この洞窟のポケモンはどうやら洞窟を通過するトレーナーや通行人に追いはぎをして生活しているらしい。 毎年一定数の人通りが確保されているこの洞窟ならではの生活スタイルだ。 そんなことが分かったからと言って、おとなしく荷物を持っていかれるわけにもいかない。 しかし今度の敵は空を飛ぶ。 地上にいる敵と違って、先ほどのような方法では倒すことが出来ない。 「このっ!」 香草さんは宙に向かって闇雲に蔦を振り回すが、空しく空を切るのみだ。 「荷物を置いていけば命だけは助けてあげますー」 そんなベタベタな盗賊のような台詞が降って来た。 しかしそれは困る。 大きな町へ行けば簡単に揃うようなものだけど、あいにく揃えるほどの資金がない。 ライトの類も用意しておくんだったなあ。 714 :ぽけもん 黒 変異と成長 ◆wzYAo8XQT. [sage] :2009/03/30(月) 06 53 37 ID dKqraO07 どうして僕のチョイスはこう微妙にずれていると言うか、痒いところに手が届かない仕様になっているのだろうか。 ……ひとえに、逃げるための道具が多すぎることが原因だということは分かっている。 しかし無いものはない。無い以上、すべきことは過去を後悔することではなく、あるものでどうにかするということだ。 だから、僕は香草さんに頼む。 「香草さん、本当に悪いんだけど、フラッシュ、使ってくれないかな?」 右手に眠り粉の入った袋、左手に煙玉を持ちながら。 だって、こんなこと言ったら絶対香草さんは今宙に向けている蔦を僕に向けると思ったんだもん。 咄嗟に相手を無力化するための装備だ。 香草さんは僕の声が聞こえなかったかのように宙に蔦を振るっている。 しかし表情がわずかに変化したから、聞こえてはいると思う。 となるとこれは考えている間にズバットから攻撃されないための防御だ。 しばらくの後、香草さんが口を開いた。 「それで、どうなるの?」 どうなるの? その後どうするのか、なら分かるけど、どうなるのというのはどういう意味だろうか。 よく分からないけど、香草さんがフラッシュを使った後の対応のことを聞いているのかな。 「大丈夫、後は僕に任せて」 だから、そう返事した。 香草さんは蔦を振り回すのをやめ、フラッシュを使った。 「ギャ!」 光線に晒されると共にズバットが短い悲鳴を上げた。 やっぱり僕に襲い掛かっていたのはズバットだったのか。 ズバットは光に晒されると、戦うこともせずふらふらと逃げていった。 光の当たらない洞窟でずっと生きてきたから、強い光というものに極端に弱いのかもしれない。 本当は天井を照らし出し、ポポに飛んでもらって倒してもらう予定だったけど、まあ逃げてくれるならそれに越したことは無い。 「どうなったの?」 香草さんが冷たい声で僕に問いかける。 「光にびっくりして逃げていったみたいだ」 「そう」 香草さんの声は冷ややかだった。 僕はそれに気おされたが、意を決して切り出した。 「あの、香草さん。フラッシュを止めないでもらえないかな?」 「……どうして?」 「今ので強い光がそれだけでポケモン避けになるって分かったし、やっぱり明るいほうが動きやすいしさ。……ダメかな」 これはただのいい訳だ。 こんなことを切り出した本当の理由は、彼女がどれくらい僕を嫌っているかが知りたかったからだ。 もし本当に僕を嫌っているのならば、間違いなく断ることだろう。 でも、もしも、契約解除なんて言ったのは一時的な感情だったとしたら。 僕には、あの日以来香草さんがずっとおかしいようにみえる。 だから、それにかけたかった。 あれは本心からでた言葉ではなく、何か理由があってのことなのだと。 「私は何も見えないのよ。どうやって歩けっていうのよ」 そういわれたから、僕は彼女の手をとった。 「これじゃ、ダメかな?」 彼女の手は、ひんやりと冷たいのに、とても柔らかかった。 僕の心臓が元気に跳ねている。 少し大胆すぎるような気がする。事実は僕と彼女はほぼ絶交状態であるのに、それなのにこんなことをしてもいいものだろうか。 彼女があまりにも眩しくて(物理的な意味で)、彼女の表情を伺えないのが怖い。 しかし彼女は僕の不安に反して、僕の手を振りほどくことも、握りつぶすことも、蔦で僕をズタズタにすることもしなかった。 ただ、穏やかに握り返してきた。 「しょうがないわね。特別に許可してあげるわ」 その声が、思ったよりも冷たいものじゃなかったことに僕は安堵した。
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【登録タグ CD CDま SHO(キセノンP)CD ねこむら(絵師)CD 全国配信】 前作 本作 次作 SECONDHANDED -Used & Junks- まるくなる / たまごかけごはん / はやぶさバラード FRONTIER -Into Eternal Space- SHO(キセノンP) 発売:2013年8月23日 価格:¥600 / 1曲¥150 流通:配信 レーベル:KARENT ジャケットイラスト:ねこむらおたこ iTunes Storeで購入する CD紹介 初音ミク6周年記念で発表された作品。 SHO(キセノンP)のヒット作3曲を全曲リミックス、Mr.anti-noise氏によるリマスタリングにて発表。さらにもう3曲をカップリングした全6曲を収録している。 KARENTの初音ミク6周年記念企画で配信された作品の1つ。 曲目 まるくなる2013 (feat. 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン 巡音ルカ) たまごかけごはん2013 (feat. 初音ミク) はやぶさ (3rd Anniversary Version) (feat. 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン 巡音ルカ) 片想い (初音ミク Version) (feat. 初音ミク メグッポイド) アノマロカリスのクリーム煮定食 2013 (feat. 初音ミク) おやすみ (Normal Version 2013) (feat. 初音ミク) リンク サークルサイト 作者ブログ KARENT:「まるくなる/たまごかけごはん/はやぶさバラード」 KARENT:「初音ミク 6th Anniversary」特集ページ コメント お! -- 名無しさん (2013-08-27 08 25 58) 名前 コメント
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たまごかけごはん【登録タグ NexTone管理曲 SHO(キセノンP) た 初音ミク 曲】 作詞:SHO(キセノンP) 作曲:SHO(キセノンP) 編曲:SHO(キセノンP) 唄:初音ミク 曲紹介 SHO(キセノンP)の8作目。 売れないPの元健気に頑張る女子高生アイドルの初音ミクの、とある朝の情景を、Pが面白がって曲にしたという設定です。(作者コメ転載) この曲がリリースされた10月30日は「たまごかけごはんの日」。 ちゃっかり過去曲も歌詞中で宣伝しているという、面白い構成。 代表的なPV紹介 歌詞 朝目が覚めてとりあえず 朝ごはん食べようと思う けど…… 何もネタが出てこない 冷蔵庫の中を見た たまごが一個ぽつんと鎮座中 もうヤダこんな貧乏生活… ふと閃いた そうだたまごかけごはん! お醤油はまだあるから うきうきしてお釜を開けた ご飯がない。。。 お米を入れてスイッチオン ちょっと時間がかかる 適当に本を手に取る なんで化学の教科書(テキスト)…orz 周期表を見てみると キセノンの上はクリプトン キセノンってなんだっけ? 舞いあがれはやぶさ~♪ 私としては「まるくなる」のが 好きなんだけどね とか言ってるうちにご飯が炊けた! お釜開けたら ほわっと湯気 おいしそうに炊けたご飯 お茶碗にたっぷりよそって ああお腹が空いてきた いただきます そういえばネギもあったっけ 刻んで入れてみよう 得技―片手割りを華麗にキメて ぶちまけた☆ 見栄えはちょっと悪いけど とりあえずは完成 ほかほかご飯に お醤油かけてまぜまぜ おいしそう たまごかけごはん 簡単なのに満足できて ああお腹が鳴ってきた いただきます おいしいな たまごかけごはん 一食50円の贅沢 ああお腹が膨れた ごちそうさま また明日も いただきます (……あ、たまご買って来なきゃ。) コメント ちょちょちょちょ! -- 名無しさん (2010-11-13 16 51 33) ↑すまん誤爆。歌詞の中にはやぶさっておまあああ!w -- 名無しさん (2010-11-13 16 52 02) 可愛くて好きです! -- 名無しさん (2010-12-01 16 55 42) 最近PVアップされたけど、このミクが超かわいい -- 名無しさん (2011-10-16 07 19 26) うまそうに食うな。たまごかけごはん食べたい。 -- (´・∀・`アヤナ (2011-10-23 11 38 52) イラストメチャクチャかわいい!!!! -- ドリーム (2011-10-27 13 00 43) そういや今日たまごかけごはんの日だね。これ聴きながらたまごかけごはん食べようかな -- 名無しさん (2011-10-30 14 29 48) 可愛くてほのぼのしますね。 -- 名無しさん (2011-11-03 08 56 49) は、は、はやぶさああああ!はやぶさあああ! -- 名無しさん (2011-11-03 09 30 31) たまごかけごはんいいですよね!あたし卵アレルギーですけどよく食べてますw -- にゃーこ (2011-11-18 16 36 52) ↑ちょっ、あんたw この曲好きだ。 -- 名無しさん (2011-11-18 16 55 52) この御方って、本当に心が温まるような曲が殆どだと思う。はやぶさwww -- 名無しさん (2011-12-04 11 03 32) うまそうに食いやがってえぇええええかわいすぐるやろ殺す気かああああぁああ -- プリッツキューブ (2013-04-22 14 29 03) 舞い上がれはやぶさじゃねえw -- 名無しさん (2014-08-18 22 09 11) Lat 式の食卓を見てこの曲知りました!ほのぼのするw たまごかけごはんやってみようかなぁ…。 -- 白いごはんつぶ (2014-10-30 21 51 50) ミクちゃん可愛いカワ(・∀・)イイ!! -- アプリコットティー (2020-09-14 21 15 50) 大好きな曲、卵かけご飯食べよう、久しぶりにね! -- 玉露 (2021-11-15 00 23 55) 名前 コメント
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無口な女子高生の日常を綴った人気4コマ漫画を原作にしたOVA。優しい性格であるが故についつい考え過ぎて無口になってしまう女子高生・森田真由。母から相手の目をじっと見るよう育てられた彼女は、あらぬ誤解を受けてしまうこともしばしばで…。 森田さんは無口画像検索 森田さんは無口動画検索 森田さんは無口クチコミ #bf 森田さんは無口関連ブログ検索1 #blogsearch 森田さんは無口関連ブログ検索2 #blogsearch2 名前 コメント
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429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/30(水) 15 21 42.14 ID 5NXUueMN0 お題「はんなり豆腐」 435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/30(水) 15 27 13.54 ID OvnsEnhz0 429 主人公は若くして京都で豆腐屋を営む女性 店は地味だが味には定評があり、固定ファンが少なからずいる だが、商売を広げると味が落ちるという考えから、店を大きくする気はないようだ そんな昔気質の主人公が、毎回揉め事を解決する一話完結型ハートフルコメディ 物語の最後には主人公が揉め事の当事者たちに自慢の豆腐で料理を作ってふるまい、みんながはんなりした気持ちになって打ち解けるというのがお決まりのパターンである 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/30(水) 15 33 51.03 ID EM88JKAxO 429 「はんなり豆腐」 とある豆腐屋の、ちょっと変わった豆腐の物語。 ある日いつもの様に、豆腐屋が豆腐を作っていると、何をどう間違ったのか張りの無いへなへなした豆腐が出来た。 これは店に出せないな、とガッカリした豆腐屋は、捨てる前に一口いただくとするかと、食べてみた。 すると、それはとても甘くて美味しくまるでスイーツみたいであった。 「…コイツは売れるやも…」 そう思うや、豆腐屋は普通の豆腐を作るのを止め、その豆腐ばかりを作る様になってしまう。 やがて、その豆腐は豆腐屋を成金へと伸し上げた。 そして、その豆腐は見た目と性質から「半端な成り損ないの豆腐」を略し、「はんなり豆腐」と呼ばれる様になった。