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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 「はーい皆鯖マスターのみんなー元気?フラット・エスカルドスでーす! 皆がこの超カッコいい聖杯戦争に勝ち抜くor生き残る為に今日は素敵な講師をお連れしましたー! 俺の師匠で時計塔で抱かれたい男№1。プロフェッサーカリスマ。マスターⅤ。などの数多くの二つ名を持つ名物講師。 その名もロード・エルメロイⅡ教授です。ハイ拍手~パチパチパチ~!」 「………………フラット。これは一体何のつもりだ?」 「ああ駄目ですよ先生!登場はにこやかにって言ったじゃないっすか!そんな不機嫌そうな顔で登場されてもファンは喜ばないですよ! そんなんじゃライダーで掘ってやりたい萌え男。Zeroの正ヒロイン。ラブリーベルベット。燃え萌えウェイバーちゃんの二つ名が泣きますよ?」 「ファック!!勝手に妙なモノを付け足すな!」 「え~、割と事実じゃないですかぁ」 「……もう良い。お前と話してると頭が痛くなる。私は(日本産のゲームで)忙しいんだ。帰らせてもらうぞ」 「え?あ、ああっ!ちょ、ちょっとちょっと!待ってくださいよ教授!」 「ええい離せファック!私は(POKEモン!で)忙しいと言っているだろう!フラットお前の遊びの邪魔はせんから私の平穏の邪魔をするな」 「ここで帰られたら折角この場に教授を呼んだ意味が無くなるじゃないですか!今日は講義をして欲しくて先生を呼んだんですってば!」 「……なに講義だと?」 「はい、今日は教授に講義を頼みたくて来てもらったんですって!」 「それで私に講義をしろ、と?」 「ああっ!いくら弟子達がどんどん成功して輝いていくのが腹立たしいからってそんなあからさまに嫌そうな顔しないでくださいよ!俺だってほら、大成してないんだから教授と一緒ですっ!(ニコニコ)」 「し・ね・♪(ニコッ!)」 「ああっ!すみませんすみません!待ってください!教授ぅぅぅ後生ですからお願いしますよぉ!サーヴァントの講義なんて教授くらい聖杯戦争の知識と経験がないと出来ないんですってばぁぁ!」 「ええい判った、判ったから抱きつくな、足に縋り付くな!そしてその汚い涙と涎に鼻水を拭け!」 「え?本当っすか!?本当に講義してくれるんですね?!やったっ!じゃあちょっと待ってください拭きますすぐ拭きますからズピ~☆」 「……………おい、フラット君。君は私を馬鹿にしているな?」 「うわ!?何故かチリ紙がいつの間にか教授のスーツになってる!?一体俺に何をしたんですかグレートビッグベン☆ロンドンスター!」 「ファ─────ック!!!」 「はぁ───では気は乗らんが講義を始めるぞ。おいそこの馬鹿。聖杯戦争においてサーヴァントに求められるものはなんだか判るか?」 「顔とか筋肉とかとにかくカッコ良さじゃないでしょうか?」 「…………………」 「………………当たり?(期待に満ちた瞳)」 「………その通りだ。サーヴァントに求められているものは戦力。扱い易さ。負担の少なさ。大きく分けてこの三つだ」 「あの、カッコ良さは……?」 「ははは、そんなもので勝ち残れる、ましてや生き残れるなら誰も苦労はしないだろうな!」 「え~でも教授だってカッコ良かったから生き残ったんじゃないんですか? なら教授のサーヴァントだって超カッコ良かったんでしょうっ!?」 「……………………こほん!まあ、そのなんだ。まあアイツもそこそこにはカッコ良かったぞうん。私ほどではないが。うん。カッコ良かった、うん。まあ私程ではないが」 「ほらあ!ならやっぱり重要な要素じゃないですか!?」 「アホ言え!そもそも私のライダーはさっき言った三つをちゃんと兼ね揃えて………」 マスターV、いま蘇る十年前の聖杯戦争の記憶───。 勝手に敵の前で真名を名乗るわ、マスターを引っ張り回すわ、霊体化しないわ、言う事聞かないわ、マスターに舐めた口を叩くわ、 人の金を勝手に使うわ、人様の額をデコピンで割ろうとするわ、マスター様にパシリをさせるわ、etcetc…… 「……………………………と、とにかく!サーヴァントをカッコ良さ重視で選んでも聖杯戦争では勝てないし生き残れないんだっ!」 「じゃあなんで先生は生き残れたんですか?」 「そりゃ単純に私のライダーが強かったからに決まっているだろう。勿論私自身の努力もあるがな。 確かにライダーは扱い易さと負担の少なさは最低最悪の部類だったが一番重要な要素である戦力はちゃんと持ち合わせていたからな」 「ふ~ん。なら戦力が一番重要なら他の二つはどのくらい大事なんですか?」 「それは今から説明する。 まず今話してる戦力だがこれはそのまんまサーヴァントの強さだな。 宝具、ステータス、スキル、通常戦闘能力などなどを全部ひっくるめたものの事だ。 聖杯戦争はサーヴァント同士の激突が基本となる以上、自分のサーヴァントが弱ければまず戦いに勝てない上に生き残れない。 だがまあサーヴァントのクラス次第では弱くてもなんとか戦っていけるんだが…それは一応例外としておく。 ハサンを見れば判るがそう都合良く上手くいくものでもないからな。とりあえず手札は強いに越したことはないと覚えておけ」 「はーい。まあ俺も弱っちいのよりは強いサーヴァントの方がカッコイイと思いますし」 「なら結構。次に扱い易さだ。これも戦力ほどでは無いが結構重要な要素となる。 殆どのマスター(魔術師)にとってサーヴァントととは聖杯戦争に勝つ為の道具であるのは判るな?」 「ふるふる(首を横に振ってる)」 「……………お前みたいな馬鹿マスターは例外だと覚えておけ!」 「とにかく!いくら令呪で抑え付けられるとは言えサーヴァントにもそれぞれ性格や重んじる方針が存在する。 騎士は正々堂々と戦いたがったり、自由人は勝手気ままに行動といった風にな。 だから相性によってはマスターとサーヴァントの食い違いで軋轢を生む場合もあるし、最悪協力関係が壊れる場合もある。 状況によっては令呪を使用して命令を訊かせるか、訊かせないか、なんて事にも関ってくる。 さらに言えば宝具の扱い易さも結構重要だぞ。 アルトリアを見れば判ると思うが本人の性格と宝具威力の問題で使用の際に枷になったりするケースもあるし、あまり周囲に損害を与えるようなものも秘匿が第一の魔術師的にはあまり旨くない」 「確かに関係ない人を巻き込むのは良くないですもんね」 「ともかくだ。円滑な聖杯戦争の為にも自駒の扱い易さはあまり軽視しないことだ……じゃないと私みたいに苦労するハメになるぞ……」 「教授はサーヴァントの扱いで苦労したんですか?」 「………ノーコメントだ」 そして最後の負担の少なさだが、これはまあ他の二つほど重要視しなくてもいい。流石にこればっかりは実際に契約してみないことには判らん。 宝具使用時にかかる魔力負担、現界に必要な魔力供給、戦闘時に持っていかれる魔力量。 サーヴァント本人の魔力量が多かったり、宝具の燃費が良かったりすればラッキー程度に考えておけばいい」 「じゃあなんでこの項目を上げたんですか?」 「バーサーカークラスのような著しくマスターに負担の掛かるサーヴァントもいるからだ。 要するに自身の魔力量と相談してクラスは決めろという事だな。 魔力量が少ないマスターが下手に狂戦士やあまりに強すぎる大英雄なんかを選ぶと危険だ。特に狂戦士は普通に死ねるぞ」 「意外と大変なんですねぇサーヴァントのマスターになるって」 「そうだ、だからお前はイギリスで大人しくしていろ」 「えーーーーーーっ!!?」 「さて、ここまでで何か質問はあるか?」 「はい!じゃあじゃあ超強くて超カッコいいサーヴァントなら最強ですよね!?」 「…………………はぁ。ああそうだな。とりあえず強くて扱いやすいサーヴァントならきっと超カッコイイだろうな……」 「では以上の三点を踏まえて実際に見ていってみる事にするぞ。フラット、解説して欲しいサーヴァントはどれだ?」 「え~とえーと!じゃあとりあえず第五次と第四次のサーヴァントで!」 「……皆鯖第一次からではなく何故それからなんだ?」 「いや俺が聞きたいからです」 「……ふぅ、まあ良いだろう。と言いたい所だが14体分の鯖解説は流石にレス数的にも長くなったので却下だ。 フラット一人の為にスレ消費する訳にはいかん。他の者にも需要があるようだったらその内補習をしてやる」 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?……ぐすん」 「鬱陶しいから泣くなファック。予定通り皆鯖の解説はちゃんとしてやる!」 「え?やったー流石は燃え萌えマスターV、話が判る!」 「ファック!い・い・か・ら・黙って聞・け!(両手でアイアンクローしながら)」 「きょきょきょきょ教授教授!潰れる!頭がトマトに、このままじゃトマトに!!」 「では記念すべき第一次皆鯖のセイバーから始めるぞ」 「まずこのベーオウルフだが流石はセイバークラスなだけあって能力値と宝具に恵まれているな。 まあ伊達に怪物や竜退治の英雄なだけはあるといったところか。この分だと宝具を使用しない通常戦闘も普通に強いだろうな。 保有スキルも戦闘系ばかりだし、火避けの加護は有り難い。性格も伝承通りならば、だが特に問題は無かろう」 「ヘラクレスと同じく超筋肉キタァアアアア!やっぱ筋肉キャラは本当は強いんですよ!!そう言えば教授、この人宝具数が凄いですよね」 「だな、ベーオウルフの売りの一つと言ったところだろうな。メインでネイリングとフルンディングを使い分けて、ここぞという時に無双の鉄腕。 ……まあ戦略としてはこんなところか。とりあえずこいつは宝具の使用の有無に関係なく接近戦が滅法強いと考えられる。 あととにかくこのセイバーはバランスが良いと言うか割と隙が少ない、三種の宝具でさり気無く近中遠距離に対応出来る部分も評価出来る。 マスターの負担も大火力宝具持ちでは無いからそう大きいものでは無い筈だ。とは言っても軽くも無いだろうがな。 ただ今言ったが宝具が三つとも対人宝具であるため流石に対軍宝具や対城宝具との打ち合いは少々分が悪い。 よって破壊力に物言わせて宝具戦になる前に接近戦で一気に押し切るのが一番手堅い戦術だな。 まあ強いて欠点を挙げるなら火属性以外の魔術抵抗力がそう高くない点か。だがそれでも十分にお薦め出来る。なにか質問はあるか?」 「…………うわぁすごい……普通にサーヴァント講義になってる」 「フラットォ。君はあれかな?もしかして私に喧嘩を売っているな?」 「いえいえ!感動してたんですよ感動!次生きましょう次!」 「全く。次はランサー、本多忠勝か」 「BINKAN!BINKAN!サムライ!!サムラーイ!!!HARA切りでござる!!」 「フラットうるさいぞ!黙って訊け!!」 「て言うか先生、このランサーって身長と持ってる槍の大きさ全く釣り合ってないんですけど……バグ?つかコレ振り回せるんですか?」 「仕様だから気にするな。それになフラット、この程度の不釣合いな大槍でも楽々扱えてこそランサーのサーヴァントだぞ」 「へえランサーって奥が深いですね」 「まあとにかく能力の方を見てみるぞ。ステータスは……まあ普通だな。神代の英雄や怪物退治したって訳じゃない戦国武将だからまあこんなもんなのかもしれん。 ただ戦力として考えると十分充実している。特にスキルと宝具の相性が凄まじい。 また性格は伝承通りなら忠節の臣だな。マスター的には扱い易そうでいい。宝具も利器型だから負担も極端に大きくはない筈だ。 槍兵は足を武器の一つとするがこいつほど速度を武器にするランサーもいないかも知れんな。 防御力を切り捨た代償に得た回避力で避けて避けて避けてとにかく回避するのがこのランサーのスタイルなのだろう」 「ふはははっはははは!当たらなければどうってことは無い!ってゲームで言ってました!」 「うむ、スッパーロボット対戦の現実系ロボットも回避が主体だな。お陰で装甲が紙だが」 「スッパーロボット?」 「……おほん。まあ最後まで勝ち残れるかまでは判らないがこのランサーは普通に戦っても結構良いところまではいけるだろう。ならあとはマスターの力量次第だ」 「えーとじゃあ次はアーチャー、アン・ズォンで!」 「アン・ズォンか。こいつは少々毛色が違うタイプだ。あと犯人はヤスだ、間違いない。 ステータスやスキル自体はパッとしないが亀と関係している為なのかは知らないが見た感じ攻撃より守りが優れているな。 なにせふざけたことにこいつの宝具は要塞そのものだ、堅固なのは当然と言ったところか」 「きょ教授!もうこのアーチャと組むしかないでしょ!城ですよ城!しかも無敵移動要塞とか有り得ないですって!!カッコ良過ぎる!!」 「だがなフラット。そうは言うがこのアーチャーは二番目の重要素である扱い易さが結構悪いぞ?」 「え、そ、そうですか?」 「ああ。守りは伝承通り鉄壁なのは間違いないだろう。だが宝具攻撃の種別が対軍宝具でおまけに無差別攻撃だ。宝具の使用場所がかなり限定されてしまう。 なにしろ50mも有るからな、どうしても場所を取るしかなり目立つ。魔術師のルールに厳格なマスターや手の内の秘匿を重視したいマスターなどは避けるのが無難だ。 逆に一般人など知るかファック!と言うようなマスターには最適かもな。宝具戦が強い弓兵クラスらしく高ランク宝具の強さに物言わせて戦うのが良いだろう」 「う…他の人を巻き込まない方向で何とかなりませんか?」 「マスターの努力次第で出来ないことはないが、どうやっても行動する際の枷にはなるぞ?あとあんまりにも派手に目立ったり、多数の一般人を巻き込んだりすると監督役に目をつけられる可能性があるからそれにも注意が必要だ」 「マスターの努力次第かあ……う~んでも俺はこのアーチャーが良いんだよなあ。移動要塞ぃ……」 「まあいい。次はライダー、ラメセス二世か、流石はエジプトで最高の人気を誇るファラオと言ったところか。 本人が戦士としても優れているだけあってステータスはなかなかに上等だな。 性格面が未知数なところが吉と出るか凶と出るか……王様って人種は基本的に碌な性格をしてないから余計に気になるところだ」 「確かに王様ってなんか変わった人が多いですよねえ」 「そしてスキル面だが、特にあまり目ぼしいものは無いが低ランクとはいえ陣地作成スキルの存在は大きい」 「先生、これってキャスターのクラススキルですよね?」 「そうだ。キャスターのクラススキルだがラメセス二世の神殿建設の一面が強く出たのだろう。これをどう使うかはマスター次第だな」 「宝具はっと……A+!?アーチャーの城もAランクで凄かったですけど、こっちのA+はもっと凄すぎるじゃないですか!」 「押しの強さがライダーの特徴だからな。おまけにラメセス二世は外国でも有名な英雄だ。だがこのラメセス二世には他とは違う特性がある。それがこっちの補助宝具の存在だ」 「あははっ!自分の銅像が宝具なんて凄い目立ちたがりなファラオですよねー」 「この補助宝具と連動させた『太光煌く王の神判』は日中だとほぼ無敵だな。なまじ私のライダーの神威の車輪もA+だっただけにあんなのが複数回に渡り襲ってくるなど考えたくも無い……」 「へえ、教授がそこまで言うなんてかなり凄いサーヴァントなんですか!?」 「ああ。これは個人的な推察だが、もしかするとこのラメセス二世がエジプト英雄の中では最強のサーヴァントかもしれない」 「エジプトで最強かもしれない!?うわわわ、いいなあ!いいなあ!しかもファラオですよファラオ!」 「だがこいつは陣地作成や補助宝具の存在があるためアサシンやキャスター同様に戦略性が求められるサーヴァントだぞ? まあマスターとして腕試しをするにはもってこいのサーヴァントかもしれんがな」 「マスターとしての腕試しか。俺はそういうのはあんまり興味ないんですけど……」 「くそっ……ライダーも良かったが、出来れば私もこういうのと契約したかったぞ……(ボソっ)」 「え、教授今何か言いました?」 「何も言っていない。とにかくラメセス二世は戦力的には十分に決勝まで残っていられるサーヴァントだ。では次に行くぞ」 「アサシンのスキュラか……」 「あれどうしたんですか教授、そんな顔して?」 「いや、まあなんていうか…悪いことは言わん。スキュラを引き当てたマスターは聖杯は諦めろ」 「ちょまだ戦ってないじゃないですか!」 「いや聖杯戦争にならんのだ。悲しい事だがまずスキュラはアサシンとして機能していない。よほど運が良くないとマスターの暗殺が不可能に近い」 「え、どうして?」 「見れば判るが気配遮断のランクが低いだろう?これじゃマスターを近くで守るサーヴァントに攻撃の際に感付かれる。 マスターの暗殺ってのは最高ランクの気配遮断A+持ちのハサンでも困難な時があるんだぞ。残念だがDランクでは全く足りていない」 「……そういえばアサシンの暗殺ってあんまり上手くいってなかったですね……」 「でも一番の原因は下半身と上半身の命令系統が全く別という点だな。スキュラの意思でさえ無視して怪物下半身が行動してしまう以上はマスターの命令なんて訊く訳が無い。 聖杯戦争で使えばこのスキュラは駒としてではなく怪物として暴れることになる可能性が高い。 そうなったらスキュラのマスターにとっては聖杯戦争どころではないからな。最悪マスターは下半身に殺されるという結末を迎えるなんて事までありえる」 「そ、そんな~……そんなの可哀相じゃないですか!」 「そんなもんは知らん。とにかくスキュラを正しく運営するのなら自陣に篭って聖杯戦争が終わるまで彼女とネンゴロしてるのが一番正しい。 化け物下半身を封印しておけばとりあえず害は無い……と言うか戦闘力も無い」 「えーマジでどうにもならないんですか~?」 「と言うか彼女は聖杯戦争という戦場の相性自体が悪すぎるんだ。 下半身怪物化したスキュラは怪物なだけあって戦闘力自体は決して低くは無いんだが、本領を発揮出来る地形が限定されていたり、敵の多くが怪物を退治する側の英雄ってのは何の嫌がらせだと同情したいくらいだぞ!?」 「そういえば彼女水棲生物でしたね……フユキには一応海と河があるのはせめてもの情けですかね?」 「まあともかく真っ当なマスターには私はお薦めしない。真っ当ではないマスターならチャレンジしてみるのも良いだろう」 「はーい……。ちょっと見てみたかったけど諦めます……」 「で次はローランか。おまけにバーサーカー」 「あ~なんかヘラクレスやランスロットと同じ香りがしますよ教授」 「全く同感だ。魔力量に自信の無いマスターは絶対に選ぶな。大英雄+狂戦士の組み合わせはどこぞの洗剤混ぜるな危険!だ」 「でもその甲斐あって能力値が半端じゃないですよ!なんですかこのハイスペック!鬼性能も良いところじゃないですか!」 「元々が有名なフランスの大英雄なんだからそりゃあな。おまけにローランと言えばシャルルのパラディンの中でも最強だったくらいなんだし」 「えーとじゃあ戦力的には?」 「訊くまでも無いだろう。戦力的には文句無しのエース級だ。仮に大英雄を敵にしても五分で戦える。まあマスターの負担が地獄だが…」 「クラススキルも合わせて戦闘系スキルが多いですね」 「騎士という立場的にもローラン自身の性格的にも、こいつは騎士王と同様一騎打ちの戦闘がメインのサーヴァントだな 「教授ところでローランって狂化させる利点あるんですか?該当はするんだし普通にセイバーで呼んだ方が良いんじゃないんですか?」 「狂化している利点か?そうだな。宝具、スキルは問題なく使用出来るし、魔力負担以外のデメリットは特に無い。 利点としてはまず戦力強化は当然なんだが、あとはローランの行動をマスターがちゃんと掌握出来るって点があるぞ? 伝承通りの性格だとローラン伯はかなりの破天荒……と言うかアホだ。破天荒なライダーと契約したことのあるマスターとして言えることは、サーヴァントがマスターに断り無く勝手に行動してくれるとマスターは色々ときついぞということだな」 「ああなるほど。サーヴァントに振り回されなくなるって利点があるわけですね!流っ石振り回されるのが似合う男№1!」 「お前一発くらい殴っても良いか?」 「宝具!宝具行きましょう宝具!」 「…………チッ。だがデュランダルの方は特に言う事はないな。一騎打ち用に相応しい利器型能力の聖剣だ」 「そう言えば俺ずっと思ってたんですけど魔剣も良いですけど聖剣って良いですよねえ。響きがカッコイイなあ……ああ聖剣…」 「剣でウットリとした顔をするな気持ち悪い!マスターにとって重要度が高いのは聖剣よりももう一つの方だ」 「………ハッ!!呆っとしてた。えと、こっちの角笛ですか?」 「ああ、そっちは使い方次第では戦局に大きく影響する。何しろ他マスターとサーヴァントの強制転送だからな。時に援軍や他マスターを嵌める罠としても利用出来る。 一番難しいのが一番目の条件だからこれをクリアするのがマスターの腕の見せ所だな。まあそれまでにマスターの魔力が残ってるかの方が心配だが……」 「えと、じゃあバーサーカーローランはサーヴァントとしてどうなんですか?」 「マスター次第で勝てるか負けるかが変わる。飛びぬけて優秀な魔術師以外は辞めておくことだな。普通のマスターは色々と苦労はするだろうがセイバークラスで呼んだ方が良い」 「う~む、でもまあ折角ならサーヴァントだし喋れる方が良いですよね」 「では最後キャスター、鉄扇公主だな」 「先生!芭蕉扇で涼むってロマンじゃないですか?」 「そんな真似したら暑さ以外に家が吹き飛ぶだろうが!」 「まったくこのアホは……さて、このキャスターだが見ての通り補助系のキャスターだな」 「それってあんまり強くないってことですか?」 「いや、鉄扇公主は妖術師と戦士の側面もあるキャスターだからな。接近戦でもそれなりにちゃんと戦える筈だ。 ただ宝具も戦闘を補助する部類のため必殺性に欠ける部分があるのが少し残念か」 「ここまで能力が偏ってると完全に火属性サーヴァントの天敵ですねこのキャスター。特にラメセス二世の」 「ああ、だから敵のサーヴァント次第では有利になったり不利になったりするだろうな」 「扱い易さや負担とかは?」 「魔力負担はそう悪くはなさそうだ、と言うかむしろ良いかもしれん。ただ扱い易さは不明としか言えないな。まあ伝承が伝承だから彼女のマスターは用心するに越したことは無い」 「え~とじゃあハズレサーヴァントって事ですか?」 「いやまさか。そこまで判子押して薦められるサーヴァントでもないが決してハズレという事は無い。組み合わせ次第ではちゃんと戦ってはいける。後はキャスターらしく権謀術数がどこまで出来るか、か」 「ふ=むなるほど。じゃあ先生、総評なんですけど俺としては第一次皆鯖の中ではどれを選べばいいんでしょうか?」 「うむ……そうだな。ベーオウルフ、本多忠勝、ラメセス二世、辺りが戦果を出せそうだ。普通のマスターにはラメセス二世がお薦めできる。だがお前にはベーオウルフだろうな」 「なんでベーオウルフなんですか?」 「筋肉で怪物退治、裏切られる心配も殆ど無く、戦力としても強い。なにより温厚な性格のようだからマスターがアホでも許してくれる」 「なるほど~!よっ!流石は最強講師マスターベルベット!!」 「七クラス全部済んだな。さあ、これで講義は終わりだ。じゃあなフラット。私は(POKEモン!する為に)帰らせてもらうぞ!」 「ありがとう~ありがとう!絶対領域マジシャン先生ー!アーチボルト家幼女の奴隷ティーチャー!」 「ファーーーーークッ!!!」 ~FIN~
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【元ネタ】ギリシア神話 【CLASS】ディオスクロイ 【マスター】兄弟・姉妹などをもつもの 【真名】ポリュデウケス&カストル 【性別】男:男 【身長】180cm:180cm 【体重】70kg:70kg 【属性】中立・善:中立・善 【ステータス】筋力B:C 耐久B:C 敏捷A:C 魔力C B 幸運C D 宝具B+ 【能力】 ポリュデウケス 対魔力:A 現代魔術で彼を傷つけることは出来ない。 カストル 騎乗:A 幻獣・神獣クラス以下に騎乗可能。 単独行動:A マスター不在でも行動可能。 ただしポリュデウケスと同時に実体化時にはマスターのバックアップが必要。 【保有S】 共通スキル 風除けの加護:A 神々の守護により風属性攻撃はほぼ効かない。 双子の宿命:A+ カストルが現界している限りポリュデウケスは何度でも甦生可能。 ただし再現界するまでかかる時間は召喚者の技量及び魔力によって変動する。 ポリュデウケス 神性:B(A) 主神ゼウスの息子であり、死後神に迎えられた。 本来なら最高クラスの神性を有しているがカストルに神性を分け与えた為ランクダウンしている。 カストル 神性:D ポリュデウケスとは異父兄弟でありゼウスの血を引いていないが 死後神に迎えられた為神性を有する。 軍略:C ポリュデウケスの持つ対軍宝具をより効果的に運用可能。 【宝具】 「神剛の鋼拳(ヘパイトス・フィンガー)」 ランク:B+ 対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:30人 鍛冶の神へパイトスによって作られた義手。 この拳を付けたポリュデウケスは単身で、重装歩兵一隊に匹敵したという。 体内の魔力をエネルギー波に変換し掌より放出する。 ぶっちゃけ石破天驚拳。 【特記事項】 今日の双子座で知られるスパルタの双子英雄。 二人で一つのサーヴァントと言うある意味規格外の英霊。 二人で一つとはいってもそれぞれの基本スペックは一流の英霊のもの。 ただしカストルは宝具を持っておらずポリュデウケス自身が宝具と言えるかも知れない。 ポリュデウケスはポルックスの方が聞き覚えがあるのでは。 【元ネタ】ギリシア神話 【CLASS】ディオスクロイ 【マスター】兄弟・姉妹などをもつもの 【真名】ポリュデウケス&カストル 【性別】男:男 【身長】180cm:180cm 【体重】70kg:70kg 【属性】中立・善:中立・善 【ステータス】筋力B:C 耐久B:C 敏捷A:C 魔力C B 幸運C D 宝具B+ 【能力】 ポリュデウケス 対魔力:A 現代魔術で彼を傷つけることは出来ない。 カストル 騎乗:A 幻獣・神獣クラス以下に騎乗可能。 単独行動:A マスター不在でも行動可能。 ただしポリュデウケスと同時に実体化時にはマスターのバックアップが必要。 【保有S】 共通スキル 風除けの加護:A 神々の守護により風属性攻撃はほぼ効かない。 双子の宿命:A+ 戦闘時には強制的に二名とも実体化させられる。 ポリュデウケス 神性:B(A) 主神ゼウスの息子であり、死後神に迎えられた。 本来なら最高クラスの神性を有しているがカストルに神性を分け与えた為ランクダウンしている。 双子の絆:A カストルが死亡した場合、ポリュデウケスも自動的に死亡する。 カストル 神性:D ポリュデウケスとは異父兄弟でありゼウスの血を引いていないが 死後神に迎えられた為神性を有する。 双子の絆:A カストルが生きている限りポリュデウケスは死んでも何度でも甦生可能。 ただし再現界までには1日を要する。 軍略:C ポリュデウケスの持つ対軍宝具をより効果的に運用可能。 【宝具】 「神剛の鋼拳(ヘパイトス・フィンガー)」 ランク:B+ 対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:30人 鍛冶の神へパイトスによって作られた義手。 この拳を付けたポリュデウケスは単身で、重装歩兵一隊に匹敵したという。 体内の魔力をエネルギー波に変換し掌より放出する。 ぶっちゃけ石破天驚拳。 【特記事項】 今日の双子座で知られるスパルタの双子英雄。 二人で一つのサーヴァントと言うある意味規格外の英霊。 二人で一つとはいってもそれぞれの基本スペックは一流の英霊のもの。 ただしカストルは宝具を持っておらずポリュデウケス自身が宝具と言えるかも知れない。 ポリュデウケスはポルックスの方が聞き覚えがあるのでは。 【究極絶対】ぼくのかんがえたサーヴァント 十二人目【頂上対決】 レス番号79
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セイカイオーとバッサイオーが銀の敵と円盤軍を相手に戦っている頃、町の片隅でも戦闘が行われていた。 家の屋根の上を飛びまわり、高速で動く影。そしてそれを追う円盤が三機。 円盤のレーザー攻撃を屋根を飛び移り軽やかに交わすと、影は屋根を蹴りひときわ高く飛んだ。 日の光に照らされ影の正体が明らかになる。 大きさは成人男性ぐらい。そしてライトブルーの全身は東洋の鎧を連想させる。 これまた東洋の兜を連想させる頭部には、口の辺りから三日月のような、髭とでも呼べるものが装着されている。 背中に背負った刀がカチャリと音をたてる。 まさに侍といえるその姿……銀河武将ブーメランは円盤を見据えると背中の刀を抜いた。 抜かれた刀身が太陽の光を浴びきらりと輝く。 「…………」 ブーメランは刀を円盤の一機へと目にも留まらぬスピードで振り下ろした。 その瞬間、円盤が真っ二つに切断され爆発四散した。 ブーメランにより音よりも速く振るわれた刀から、衝撃波が発生し円盤を切断したのだ。 轟音と共に爆発する円盤を背に、別の屋根へと着地したブーメランは再び屋根を蹴り移動し始めた。 残る二機が再びブーメランを追尾する。 そしてまた、別の場所でも…… ………… 「……なるほど。ということは尽さんも俺と同じく、気がついたらここに居たということなんですね」 「ああ、気がついたらここに居た。見たところ支持率が動いていないし、ここは僕がいた世界とは違うらしい」 護と尽が辺りを見渡す。 少し遠くに先ほどまでセイカイオーが歩いてきた町が見える。 ところどころから煙が立ち、時たま光が放たれ続いて爆発音が響く。 どちらのパイロットも知らない、遠い遠い世界の町。 その遠い遠い世界の、ひとつの町が危険にさらされている。 二人は顔を見合わせた。二人が同時にうなづく。 「セイカイオーは大丈夫ですか」 「ああ」 護に力強くうなづく尽。 二人はそれぞれのロボットへと歩み寄った。 「「どこにいようとも」」 「俺の」「僕の」 「「することはひとつ。悪は……許さない!」」 二体のロボットは町へと走り出した。 ………… 町の中央広場に、銀色のボールがあった。 大きさはバスケットボールよりも少し大きい程度。 普段は大勢の人で賑わう町の中央広場。 今は人一人いない広場に転がる銀色のボール。 そのボールがひとりでに動き出した。 ボールは二・三度左右に転がると、徐々に空中へと浮き出した。 最初は遅く、だが段々とスピードを増した銀のボールは町を見渡せるほどの高さにまで浮上した。 銀のボールは数回その場で回転すると、その中心に、すっと線を引いたような縦筋が現れた。 その縦筋は閉じられた目だった。ゆっくりと開かれた目は、数回瞬くと辺りを見渡すようにボール状の全身を左右へと向けた。 「ぬぅぅぅぅぅ……我の侵略を妨害する邪魔物共め……」 上がる黒煙と炎を見つめ忌々しく呟くと、銀のボールはその身体をぐねぐねと変形させだした。 まるで粘土のようにその身体を変形させるボール。やがてその身体の一部がこぶ状に膨れだした。 こぶはどんどん膨れ、ボール本体の十倍もの大きさになると、ぷつんと本体から千切れ落下した。 こぶは地面にぶつかるとはじけ飛び、幾多の破片へとその姿を変える。そしてその破片一つ一つが姿を変えだした。 あるものは円盤へ、そしてあるものはセイカイオー達と戦った銀のロボットへ そしてセイカイオー達が知らぬ未知の姿へと……。 それらは変形を終えると、各自町へと散っていった。 暴力を振るい、破壊と悲しみをばら撒くために。 「行けぇい!我が分身たちよ!我の野望を邪魔する愚か者どもを粉砕するのだ!」 ボールが吼えた。 つづく ぼくのかんがえたロボット大決戦!・SSに戻る back
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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 四時限目 「お前たち、待たせたな……。お前たちの大好きなぁぁ…ベルベット先生がぁ、帰ってきた、ゼッ!!YAFUOOOOOO!」 「…………」 「……………」 「………………」 「……こほん。あのエルメロイ教授。ワタクシ、教壇の上によじ登って両手広げてポーズを取るのはどうかと思いますわ」 「ええ。エーデルフェルトさんと同じ意見ってのが少し不愉快だけど私も同感です教授?」 「突っ込む所が違いますよ二人とも!よく見てくださいよアレ!袖にビラビラ付いてるキラキラ服ですよ!?スターですよ!?スター!ちょっと格好良くないですか!?」 「どこがよまったく。そもそもアレ、いつの時代のスターよ?日本のスター錦野アキーラのつもり?」 「プレスリー辺りがしそうな格好ですわね、最も本人プレスリーには程遠いですけどくすっ」 「そんな言い方酷くないですか?久しぶりの出番で先生は少々ばかり混乱してるだけですってば」 「大体ね、今本スレも皆鯖板も慌ただしいのに不謹慎だと思わない?」 「そうですわ。うちの学徒が騒然としてるのにそれを取り締まる立場の講師がこれでは……まったく空気が読めてませんわ」 「先生はきっと汚れ役を自分から買うことで場の空気を取り持とうと───してないですよねーどうかんがえても」 「あれ……?なんか、散々な言われ方してるよ…僕?」 「それで?いったい何のつもりですか教授。私とルヴィアをわざわざこんな所に呼び出して?」 「ミス・トオサカと一緒と言うのが気に入りませんが、ワタクシ教授の指導を受けられると思って少し期待してたのですが」 「そうですよ先生。いったい何事なんですかソレ?いくら夏で暑いからってそれはちょっと……せめてそういう奇行は春の方が良くないですか?時期的に」 「……おほん!いや冒頭のは無しだ。カットしてくれ。あまりに久々だったから自分のキャラを忘れただけだ」 「まあ確かに教授の公式キャラクター像って無いですものね。唯一ある台詞が『君はあの街の事を知っているかな?………ファック!お前は最悪の日本人だ!』ですし」 「そう!ああ、そうなんだよ。ウェイバーベルベットのキャラクタ像とロードエルメロイのキャラクタ像ってやっぱり違うじゃないか。 いやボク的にもね、たまにだがこれでいいのかなあって思う時があるんだよ」 「先生も先生で大変なんですねぇ」 「ああ。だからフラットは少し自重してくれ」 「………」 「さてと。トオサカにエーデルフェルト。君たち二人を呼んだのは他でもない」 「先生ー。なんで今になってミス・トオサカとミス・エーデルフェルトを呼んだんですか?二人が居たら俺の影が薄くなるじゃないですか!」 「いや生徒ABCD出すのが面倒臭くなってだな。講義の進行方法があまりマンネリ化しない為の悪足掻きだから気にするな。 言わばゲストと言ったところだ。いやまあどうやってもパターン化するのは避けられんが何もやらないよりは良いだろう?」 「……先生…色々と考えてるんですね……お、俺少し感動しましたっっ!」 「教えろ!知得留先生!やタイガー道場の様な際立って面白い訳でもなく、だからと言ってつまらない訳でもない。 でもついつい寄り道してフルコンプリートしちゃう……そんな教室の主に───私はなりたい───!」 「うおぉぉおお!先生ーー!お、お、俺!先生にずっと付いて行きますっ!!」 「いや頼むからお前はさっさと私の元から卒業、もとい去ってくれ」 「そ、そんな…酷いorz」 「……ちょっと付いていけませんわ」 「あの教授、話が無いんでしたら私たち帰りたいんですが」 「いや待て。今から講義を始めるからそのままそこに居ろ」 「……。(へぇ。私に魔術の指導はしないって言ってたプロフェッサーカリスマの特別講義か…面白そうね)」 「さて今回やるのは皆鯖第四次だ。フラット、皆鯖四次の面子と特徴を上げてみろ」 「ハーイ。剣兵ディートリッヒ・フォン・ベルン。槍兵ヘクトル。弓兵源為朝。騎兵エドワード・ティーチ。暗殺者張三豊。狂戦士ヘイドレク。魔術師オルフェウスの七名です。 特徴はパワーバランスが結構拮抗していて、各自地味…と言うよりはチョイスが渋いです」 「うむその通りだ。地味と言っちゃいけない、渋いと言ってやるべきだな。ただ魔術師側からすればこういうタイプの方が使い易くて良い」 「今回は折角優秀なゲストが居るんだから少し趣向を変えてみよう。では三人に聞く、君たちはどれを選ぶかね?」 「わたしは勿論セイバーに決まってるわ。サーヴァント中最強のクラスなんだしね」 「ホーッホッホッホ!!やはり所詮は浅ましい未開人らしい考えですわミス・トオサカ!」 「むっ!じゃあルヴィア、あんたは誰を選ぶのよ!?」 「ワタクシは当然ランサーのヘクトルを選びますわ!最強のセイバークラスと言ってもそのセイバーは宝具の打ち合いには向いていませんし。 ゆえに最終的に戦いに勝つのはランサーだと言うのは猿でも判る事ですわね。まあ尤も、ミス・トオサカのおつむでは難し過ぎたようですけどねオーホホホ!」 「フン!何かと思ったらそんな事?わたしがセイバーと契約したら貴女のランサーなんか宝具を使う暇無く斃れるわ。なら大した問題じゃない?」 「なっ……えらく威勢が良いこと」 「……フンだ。その言葉そっくりそのままお返しするわ」 「あー先生……なんかお二人の間で既に聖杯戦争始まりそうな勢いなんですけど…;」 「いつもの事だ放っておけ。でフラットお前はどれを選ぶ?」 「大体あんたっていつもいつも偉そうなのよ!」「ついに本性を現しましたわね!だから貴女は野蛮人なんですわ!」 「ん~そうですねぇ。じゃあ俺はバーサーカーで!」 「「───ッ!!?」」 「ほぅ!これは面白い。何故それを選んだんだ?今までの講義からお前はバーサーカーは避けると思っていたんだがな」 「んー?いや俺こいつの名前を知らないですから多分マイナーな英雄ですよね?だったら俺でも何とかなるかなあとか思ったんですけど───やっぱりハズレですかね?」 「いやいやそうでも無いのはその二人の反応を見れば一目瞭然だろう」 「二人───ヒィ!!先生!なんか俺あの二人に凄い目で見られてるんですけどっ!!?」 「ククッまあそうだろうな。フラットのスペックでこのバーサーカーと組めば厄介な敵になるのは明白だからな」 「あれ?じゃあ俺結構ナイスチョイス?」 「まあ偶然だろうが選択は悪くは無い。お前の才能なら自滅するまでのタイムリミットが並のマスターと比べたら長い筈だ。 となると遅かれ早かれヘイドレクと戦う可能性が高くなるわけだ。あまり歓迎出来る話では無いだろう二人とも?」 「───はい。出来るんであれば遠慮したい相手です。そいつの持ってる魔剣は曰く有り過ぎですし」 「でもマスターがミスタ・エスカルドスですし、ある意味御し易くなっているのではなくって?」 「そう言われればそうよねぇ……。フラットってどことなくどっかのバカ(※士郎君の事ですw)と似た様なトンチンカンな行動パターンしてそうだし……」 「…………それは……ある意味難敵であることには変わりありませんわね……。こちらのペースを乱すと言う意味では……」 「「───ふぅ」」 「あれ?もしかして俺バカにされてたりします?」 「放っておいてやれ。彼女たちにも色々と苦労があるのだろうさ」 「はぁ、そうなんですかねえ……?」 「ではそろそろ個別解説に入ろうと思う。今回はセイバーのディートリッヒから入ろう」 「ディートリッヒの能力は以下の通りだ。筋B耐C敏B魔C幸D宝A。対魔力B。騎乗A。能力値には典型的なセイバークラスのだな。何か気になる点はあるか?」 「いいえ。耐久が基準値と比べた場合若干低目かなと言うくらいです」 「ですけど宝具ステータスがAなんですし許容範囲ではなくって?」 「そうね。スキルも心眼(真)C持ってるし、魔術に対する守りも堅いし」 「あ、あのぅ先生……俺、口を挟む余地が無いんですけど…?(ボソボソ)」 「あの二人が優秀なだけだ。お前は今まで通りやってれば良い。では先に進める。 スキルは今ミス・トオサカが言った様に心眼(真)CとカリスマCを持っている。 まあカリスマはサーヴァントディートリッヒには殆ど不用なスキルだが心眼(真)は良いスキルだ。 様々な武勇伝や戦闘経験値を持つディートリッヒにはまさに鬼に金棒なスキルだと言えるだろう」 「この人って巨人や勇士、それにシグルドとも戦ったんでしたよね」 「では宝具に入るがやはりかなり上質の英雄だな。宝具が三つ、しかも武器と防具をバランス良く持っている」 「攻守良し。案外隙無しね」 「『不尽の巨剣』はBランクの強化タイプの宝具だ。剣の大きさが増えるだけでなく筋力と耐久のステータスもワンランク上がる」 「これ剣の長さは最大で10m近くいきそうですね。燃費もそんなに悪くなさそうな感じですし」 「攻守に続いてレンジまで良し……流石にセイバークラスなだけはあるわ」 「『憤怒の炎』はディートリッヒの噴く灼熱の炎だな。火炎の威力+竜種由縁の防御宝具やスキルの無効化。 注意点は燃費自体は悪くないさそうだが、物珍しい為使うと即真名バレする可能性が大ってところか」 「そして最後は目玉宝具の『不滅の巨兜』の効果だがCランク以下の斬撃を無効化しBランクの斬撃のダメージも減少。 さらに兜に対する攻撃はそのダメージ分のカウンター機能まで付いている。おまけに破壊されても修復するのか……」 「これ本当にCランクの宝具なんですの?」 「仮にだけどAランクあったとしても驚かない性能よねこれ……」 「ところで巨人の兜って事は当然大きいんですよね?被れるんですかねこれって?なんか甲羅とか釜倉みたいになりそう……」 「ミスタ・エスカルドスはちょっと黙っててくださらない?」 「ごめんなさい……」 「まあ取り合えずこの兜だが能力説明からすると鎧の効果もある可能性がある。頭部だけでなく身体も守る兜と言ったところか? ではこの兜の弱点は何だと思うミス・エーデルフェルト?」 「そうですわね……遮断する攻撃の種類が『斬撃』と限定化されている部分、だと思いますわ」 「うむ。『攻撃』ではなく『斬撃』とあるのは恐らく刃物などによる攻撃に対する概念武装だからだろう。つまり……」 「刃物以外で攻撃すればいい。って事ですねエルメロイ教授?」 「そうだ。ただし対魔力がBランクとかなり高ランクだから魔術では効果が無いだろう。 対魔力はCランクでも強力だと言うのにBランクだとほぼ鉄壁だ。大魔術クラスでも傷付けるのが難しいんではなぁ。 よってこの兜には勇猛スキル持ちの格闘技能を持つサーヴァントや射撃を主体とするアーチャーが有効になる。例で言えばべーオ───」 「ベーオウルフやヘラクレス辺りかなぁ?」 「私の台詞を取るんじゃないミス・トオサカ!ファック!相変わらずお前は最悪な日本人だな!」 「ほーっほっほっ!もっとこの野蛮人に言ってくださらないプロフェッサーエルメロイ二世!」 「ルヴィアあんたねぇぇ!」 「あぎゃ!?痛っ痛い!流れガンドが俺にっ!!」 「次はランサーヘクトル。ステータスとクラススキルはこれだ。筋B 耐B 敏A 魔D 幸E 宝C+ 対魔力C」 「流石はトロイア最強の英雄なだけあって筋耐敏が一流だ。幸運はやはりと言った感じか。いやまあ幸運はEランクが割と普通だがな」 「ワタクシが目に付けた英雄である以上一流なのは当然ですわ」 「でも物凄く苦労人よねこのヘクトル……おもに弟のせいだけど。なんか桜を見てるみたいな気になるわ」 「まったくパリスの様な男は一度八つ裂きにされた方が良いですわね!」 「ではミス・エーデルフェルト。ヘクトルの特徴を言ってみてくれ」 「勇猛B、仕切り直しD、心眼(偽)Bと言った保有スキルといい宝具の能力といい真っ向勝負、それも一騎打ちに強いタイプ。 ん~ワタクシからは文句のつける点は特に無いですわ」 「うん、私も特に言うことがない。強いし堅いし速いしでスキルも無駄なものも無いし。戦闘可能レンジも宝具でカバー出来てる。 普通に強くて良いサーヴァントだとしか言えないな……格的にも普通に戦って普通に勝負に勝てる戦闘力だろうし」 「次───行きますか?」 「───うん」 「アーチャー、源為朝のステータスは以下の通り。筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具C。対魔力C。単独行動A」 「で保有スキルは矢よけの加護D、厄除けの加護A、猿臂の射A。筋力B+猿臂の射Aで随分と攻撃力が上がりそうな弓兵だな」 「先生ーこの人アーチャーなのに矢避けの加護持ってますね。活用場面があまり無さそうですけど……」 「弓兵が自分だからな。ヘクトルの投擲を───どう考えてもランク的に無理だな」 「これならまだ味方にも効果を分けられる厄除けの加護の方が出番が有りそうですわ」 「で宝具『弓張月』だが。これ単体はランクもCと正直大したものではない。だが弓の攻撃力を上げる猿臂の射スキルとの相性が良い」 「戦略的には宝具の打ち合いをするよりも、宝具の能力と猿臂の射スキルを使った通常攻撃で削っていく。ってところかな?」 「まあそんなところだろうな」 「ライダー。エドワード・ティーチの能力はっと───」 「はい先生!以下の通りです。筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具C。クラススキルが対魔力Dに騎乗C+です!」 「う、うむ。……まあ判ってると思うがあまりお薦め出来ないな。フラット、その心は?」 「はい!属性が混沌・悪と言う素敵属性だからです!」 「というかそれ以前にこいつが悪党だからでしょ?おまけにあんまり強くはないわ」 「正解。属性もあるがこの履歴の時点でティーチを信用するマスターはただのアホだ」 「略奪上等の有名海賊だものねぇ……あ、でも日本でも知名度は結構あるか玩具にまでなるくらいだし」 「あ!それ俺知ってますよ黒髭ゲームでしょ?樽にナイフ刺して当たりが出たら人形が飛ぶやつ」 「そうそう。パーティーゲームでやるとそれなりに盛り上がるのよねー」 「ああ、それなら私もやった事あるな。ルールや縛りを付けてやるとそれなりに面白くなるぞ」 「「おおーっ玄人だ」」 「…………。(さ、三人が何の話をしているのかさっぱり理解出来ませんわ……一体なんなんですの黒髭ゲームって?)」 「おっと、話が逸れた。保有スキルが恐怖の黒髭C、戦闘続行C、地形適応Eがあるが注意する必要がいるのは恐怖の黒髭Cだな」 「でも先生これ対魔力Cで回避可能じゃないんですか?ならサーヴァントにはあんまり……」 「注意しなきゃいけないのはサーヴァントよりもマスターの方よ。普通はマスターとサーヴァントは一緒に行動するわけだから───」 「マスター対マスターの時に悪影響が出る可能性は十分ですわね。特に宝具との組み合わせはマスターにとって大きな足枷になりますし」 「ではその宝具『復讐の女神』解説だが。やはり帆船な分多少制限は受けるようだが幸いフユキには河も海もある。使用できないという事態にはならないだろう」 「これ、結構エグい宝具ですよね教授?」 「ああそうだな。で、君はどこら辺がエグいと思うのかな?」 「帆船は海の上でこっちは基本的に陸の上。相手に先手を取られると、こちらから仕掛けなければ大砲が飛んで来て、船に侵入すれば平衡感覚を奪われる。 サーヴァントは霊体化して船に侵入すれば良いけどそうなるとマスターは陸の上に取り残される事になる。 よってマスターを守りながら帆船に侵入を試みるならサーヴァントは干渉力の問題で実体化して海を渡るしかなくなる」 「うむ、戦闘中に霊体化しているメリットは殆ど無いからな」 「でもマスターと二人で海を渡るのも相応のリスクがありますわね。マスター共々空を飛べれば話は変わって来ますけれども」 「そんな苦労して船に乗り込んでもハンデがあるのよねえ。陸から吹き飛ばすのが一番良いんだけど、こちらの宝具次第では手こずるのは必至ね」 「うむ。まあティーチについてはこんなところだな。では次に行く」 「ティーチにはもれなく可愛い悪性精霊がついてくるのもお忘れなく!」 「フラット……それは言う必要はあるのか?」 「なに言ってるんですか先生!あるに決まってるじゃないですか!というかマスターによっては選択理由にまでなってるんですよ!?」 「そ、そうなのか───?」 「そうなんです!ですよねえ?全国のちびっ子を愛する諸兄たちよ!」 「次はキャスターのオルフェイス行きませんか先生?」 「ん?それはまあいいが。ステータスはっと…ああこれだな。筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運D 宝具B」 「スキルが陣地作成Cに道具作成C。それに芸術審美B+に神性B、呪歌Aです」 「オルフェイスは歌を媒介に神秘を行うキャスターだ。流石は神代の英雄、ただの歌にも魔力が篭っている」 「魔術師かぁ……あのエルメロイ教授、オルフェイスは本当に魔術師なんですか?」 「ん~。厳密には魔術師ではないが魔術師にカテゴリされるゆえにキャスターとでも言うか……まあゴドーワードみたいなタイプじゃないか?」 「…??ゴドーワードってなんです先生?」 「まあ判る奴には判る。なあ画面の前のマスター諸君?」 「あの……誰に言ってるんですか?」 「おほん。ではオルフェイスの解説に入るが伝承的にも魔術師としてのスキルが乏しそうなため道具作成や陣地作成スキルにあまり過度な期待はしない方が良いかもしれない」 「ただ芸術審美スキルがB+とランクが高いため監視でもいいので積極的に戦場の様子を探ったり諜報活動をしたりした方がマスターにとってプラスになる」 「そして宝具の方だが、これは我々魔術師も持つ、術者強化の補助礼装とタイプが同じだな」 「尤も性能はワタクシたちのソレとは段違いもいいところですわ」 「この宝具で強化されたオルフェイスの歌は『統一言語』と少し似ている部分があるな」 「琴座にもなった知名度と動物や神すらも魅惑する歌。キャスターだからと侮ったら痛い目みるでしょうね」 「キャスターだが敵にすると意外と厄介そうだぞ。では次にいく」 「次はバーサーカー、ヘイドレクだ。うむようやく典型的なバーサーカーが来てくれたと言う感じだな」 「筋B 耐C 敏C 魔D 幸D 宝A 。狂化Bでもこのステータスってのがたまりませんねえ」 「ステータスは筋力と宝具が特に際立っている感じか。正体は北欧神話の狂戦士一族の一人ヘイドレク」 「自分で選択しておいてなんですけどやっぱり聞いたこと無いですハイ」 「まあ有名な逸話がオーディンとの知恵比べと魔剣の話くらいしかないしね」 「だがスキルは中々に良いのが揃っているぞ。蛮勇Bに追撃Dに無謬の叡智Aか。 元々クラスの問題で蛮勇のデメリットは殆ど無いと考えられる上に、宝具がガンガン押し切るタイプだから追撃Dとの相性も良い」 「宝具が強力な分警戒して逃げようとした敵を追い討ちで仕留められる機会がある、か。下手な探りは逆に命取りかな」 「無謬の叡智は知りたい事を相手との問答で算出するスキルだが───ふむしかしバーサーカーの割に似合わんスキルを持っている」 「しかしミスタ・エスカルドスがマスターだとちょっと使えこなせそうにないスキルですわねホホホ」 「………ぐすん」 「さてと肝心の宝具の方だが流石は彼のオーディンも警戒した一品。かなり危険な臭いがするな、敵にとってもマスターにとっても」 「持ち主に栄光と破滅をもたらす『魔剣』の代表例ですし。その手の言い伝えには事欠きません」 「効果は戦闘力の大幅な強化と魔剣による精神支配による無謬の叡智の解禁だ。 この魔剣は呪いの様な美しさでも有名な為、芸術審美スキル持ちは正体の看破がし易い……が逆に魔剣に魅入られて手に取らない様に細心の注意を払っておくことだ」 「こういうのって剣マニアとか危なそうよねぇ。まあわたしの知り合いにそういう奴は───あ……一人、いや二人居たけど……いや流石にアーチャーは…でももう一人の方が……ぶつぶつ」 「あらどうしたんですのミス・トオサカ?またいつもの様に拾い食いでもしてお腹を壊したのでしょう?」 「拾い食いなんかするわけないでしょうっ!!」 「まあヘイドレクは最後まで残れるかは微妙なサーヴァントだが他のマスターにとっては間違いなく障害になるサーヴァントだ注意しろ」 「では先生最後にアサシン張三豊をお願いします!」 「いや毎度の事だが物凄いのがアサシンで来たな。まあそれは良いとして早速能力解説に入ろう。ミス・トオサカステータスを」 「はいどうぞ。筋力D 耐久E 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具C 気配遮断B」 「やっぱお爺さん?なだけあって筋力と耐久が低いですねー」 「それは関係ないと思いますわよ?」 「張三豊はアサシンクラスと言うのと東洋の魔術基盤に精通してるだけあって敏捷と幸運それに魔力が高いのが特徴だな」 「先生、この仙人ってやっぱり攻撃って拳法ですかね?」 「太極拳の達人だしやっぱ拳法を使ってくるんじゃないか?宝具も拳法からのモノだし。ただ身長的にリーチはあまり無さそうだが……」 「で保有スキルだが、心眼(真)B、透化A、仙術Cの三つだ。どれも修行の末に身に付けたような張三豊らしい保有スキルだな」 「教授。わたし仙術にはあまり詳しくないのですがどんなものなんですか?」 「うん私も判らん」 「…………全然?」 「そもそも専門分野じゃ無いのだからしょうがないだろう?実物を見ればまだ何か判るかもしれないが」 「つまりデータ不足と?」 「うん」 「………ぁぁ判りました宝具へ行って結構です」 「うむ。張三豊の宝具『元始太極功』は完全に受けの宝具だな。しかも迎撃じゃなく護りの宝具か」 「相手が攻撃してくる事が前提ですものね」 「マナとオドを利用した究極の受け流しの技法か……当然魔術の攻撃も受け流すだろうな」 「防御力が優れている分、いまいち攻撃力に欠ける印象のサーヴァントですわね」 「君は押せ押せの性格だからな」 「ハイ!ところで先生にこんな質問が届いてます!」 「ん?質問か?なんだ言ってみろ。答えられる事なら答えよう」 「では遠慮なく。生徒 228君からの質問です。 マスターV先生、地味チートのホンダム侍とエロ爺仙人の二人が接近戦で戦ったら、どっちが勝つんですか? つーか次の講義マダー?チン!チン!早くしろよロリコン教授ファッキュー!……だそうです。いやぁ世の中命知らずって居るもんですねアハハ」 「……フラットと 228は後で私のところへ来い。いいな?絶対に来るんだぞ?」 「な、なんで俺もなんですか?!」 「楽しげに読んだお前も同罪だ!まあ大方の人間が思っている様にこの両者が戦えば持久戦になるのは必至だ。 だがそれでは面白く無いだろうから敢えて白黒付けるのならば本多忠勝が有利と私は予想する」 「へぇ面白いですね。で教授その心は?」 「両者の敏捷と攻撃レンジの差だ。仮にお互いの保有スキルをスキルで相殺してもこうなるだろう。 蜻蛉切は通常の槍よりさらに長い。本多忠勝は通常の槍兵よりもずっと遠い間合いから張三豊の前進を迎え撃つだけでいい。 一方の張三豊は蜻蛉切を受け流しながら間合いを詰めなくてはならない。だが受け流し中少しでも槍の穂先に触れればダメージ判定を受けてしまう。 さらに張三豊が間合いを詰め切っても敏捷の差で最悪離れられる場合もある。特に本多忠勝は耐久を犠牲にしている分回避率が高い槍兵だからな。 よって以上のことから受けに回るだけでも攻撃が成立する本多忠勝が有利───と思ってたんだが、最近の研究で仙人は超ヤバいと言う事が判明した……」 「あー俺それ知ってますよ。なんか菌糸類の神さまが言ってたやつでしょう先生?」 「ああ。データだけで比べると本多忠勝が有利なのだがその話を考慮した場合だと、 本多忠勝ではどう考えても勝ち目が薄いと言うことになる。下手すると勝ち目自体が無いかもしれん」 「へえなんでですか?」 「『仙人は強すぎる』なんだが問題は最高レベルの英霊が出揃ってる第四次聖杯戦争の面子でも仙人は強すぎるらしいと言う事だ。 やはりこの世界でも当時スレ内で中国では仙人>神様だってと言われてた通り仙人はヤバいらしい……」 「HAHAHA~英雄王、騎士王、征服王、完璧なる騎士が居るのにそれだとどう見積もっても最高レベルのサーヴァントになりそうですよね張三豊のお爺さんって」 「……OhYes。太極拳や少林寺って言ったら誰でも知ってるって位の知名度でおまけにそれ縁の伝説的な仙人では残念だがどう考えても戦国武将が手に負える相手じゃない」 「いやぁ危うく自信満々に勝敗予想して大自爆するところでしたね~先生?俺も後ちょっとでも講義が早かったらと思うと冷や冷やものでしたよ!」 「まったくだ。いや危うく僕も恥かしい思いをしてしまうところだった」 「あのところで教授総まとめの方はよろしいんですか?」 「まあ纏めと言っても皆鯖第四次のお薦めはミス・トオサカやミス・エーデルフェルトが選んだディートリッヒとヘクトルだ」 「あの先生……俺が選んだヘイドレクは?」 「明らかにハイリスクハイリターン過ぎるだろうそいつは。確かにセイバーやランサーにも勝ちかねん魔剣を持っているがそのせいで長く持たん。 そいつの魔剣は小人の呪いのせいでいつか破滅するからそいつよりはオルフェイスの方が全然薦められる」 「ところで教授はこの七騎が戦うとどうなるとお考えですか?」 「順当に行けばと決勝はディートリッヒとヘクトルの一騎打ちになるんじゃないか?もしくは仙人超パワー使用で張三豊の独壇場かだ」 「番狂わせは無しですの?」 「可能性で言えば応用性の高いオルフェイスが決勝まで残っている可能性がある。それとヘイドレクの魔剣に有力候補が潰される可能性も有るかな」 「でもそのヘイドレク自身は残り難いっと……なんだかなあ」 「黒髭自体はそこまでの脅威では無いが誰が戦っても消耗は避けられないから源為朝にも出し抜くチャンスがある」 「う~ん予想通りかなり混戦してるわね」 「この面子で生存競争をする場合は力が拮抗してる分、如何に他者を利用して勝ち残るかの方に重点が置かれる。 駒の質ではセイバーとランサーが圧倒的だからな。よってある意味今までの中で最もマスターの力と采配が問われる戦いになるだろう」 「優れたマスターが残る聖杯戦争か。うんじゃあわたしの勝利で決まりね」 「あ~ら何を寝ぼけているのかしらミス・トオサカは。貴女ごときで勝てる戦いならさぞ猿でも余裕なんでしょうね?」 「ハン何を言い出すのかと思えば過去に聖杯戦争に参加して無様に逃げ帰ったエーデルフェルトじゃ負けは必至なんじゃない?」 「五連敗もしたトオサカに言われたくないですわね?」 「あ、あの二人ともちょっと落ち着いてくださいよ!」 「「うふふふふふ───!!」」 「さて久しぶりでまた長くなってしまったがこれで今回の講義は終了だ。 私は被害を被らない内に撤退することにする。それじゃフラットあとは任せたぞ?」 「え?え?ちょ、ちょっと先生!?待ってあのグレートビックベン☆ロンドンスター!!これどうしろって言うんですかっ?!」 「さあ?仲裁か生贄で4649!協会生徒曰く『トオサカとエーデルフェルトがかち合う授業には出席するな』だぞフラット君?」 「よよよろしくって、ちょ待っ───野生のバーサーカーが、あ、あああアアアあアッーああああ」 「さてと腹も減って来た事だし、後方からの聞こえる気がしないでもない景気の良いBGMでも聞きながら穏やかな昼食を取るとしようかな」 「「■■■■■■■────!!!」」 「せ、せんせぇぇぇええタスケテェェエエ!!」 ~FIN~
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BMI値算出方法 BMI=体重(kg)/身長の二乗(m) 22.0の場合が標準体重である。 25.0以上の場合を肥満。 18.5未満であれば低体重と見なす。 67.70 :グレンデル 67.46 :ピサール 62.81 :アステリオス 59.52 :ベルセルク 57.83 :李逵 52.08 :孫悟空 51.02 :酒呑童子 50.43 :ザッハーク 49.82 :ゴリアテ 46.80 :ナラシンハ 44.47 :ロスタム 43.62 :コンモドゥス 43.02 :メレアグロス 42.90 :聖ニコラウス 41.52 :チンギス・ハン 40.83 :ウッフェ 40.36 :武蔵坊弁慶 40.27 :徳川家康 39.18 :坂上田村麻呂(体重120kg時) 38.95 :蚩尤 37.50 :ベーオウルフ 36.88 :パラシュラーマ 35.93 :坂田金時 35.73 :ラグナル・ロズブローク 34.24 :ファフニール 32.08 :カール大帝 31.63 :役行者小角 30.57 :フェルグス・マック・ロイ 30.47 :自来也 29.14 :風魔小太郎 29.02 :ペコス・ビル 28.81 :エドワード・ティーチ、宮本武蔵 28.34 :ヴラド・ツェペシュ 27.54 :本多忠勝 27.47 :ジョン・ジョンストン 27.14 :行基、大アイアス 26.53 :ピロクテテス 26.35 :オデュッセウス 26.31 :ヘクトル、第六天魔王織田信長 26.30 :ロジェロ 26.26 :ハヌマーン 26.23 :フェリドゥーン 26.15 :インドラジット 25.97 :ラメセス2世 25.88 :ラーマ 25.73 :ムワタリ2世 25.41 :ニムロド 25.40 :ベレロフォン 25.34 :テセウス 25.11 :トリスタン 25.10 :シモ・ヘイヘ 25.04 :源頼政 24.99 :エイハブ 24.92 :ルノー・ド・モントヴァン 24.88 :ベイリン 24.84 :イウェイン 24.77 :平景清 24.74 :聖ジョージ/ゲオルギウス 24.69 :サムソン、ローラン 24.62 :神武天皇 24.59 :ラドカーン 24.43 :オリオン 24.38 :ナポレオン 24.20 :カルキ、アッティラ 24.15 :ガイウス・ユリウス・カエサル(皆鯖板) 24.10 :イアソン 23.99 :スパルタクス 23.96 :ディオメデス 23.92 :ピタゴラス 23.89 :アロンソ・キハーナ、エル・シド 23.81 :源為朝 23.80 :カルナ、関羽 23.55 :坂本龍馬 23.52 :シグルド、シグムンド 23.42 :張三豊 23.36 :牛御前 23.34 :呂布 23.33 :イリヤー・ムーロミェツ 23.30 :アムピトリュオーン 23.29 :ケルトハル・マク・ウヒテル 23.23 :アシュヴァッターマン 23.15 :プロスペロー 23.14 :ピュグマリオン 23.03 :シャンゴ 22.99 :キュロス二世 22.86 :ディエゴ・ベガ 22.79 :ディオスクロイ 22.72 :ホテルス 22.59 :オリヴィエ(TYPE-MOON板) 22.43 :ラーヴァナ 22.35 :ソロモン 22.34 :ウィ―グラフ 22.22 :ケイ 22.16 :オリヴィエ(皆鯖板) 22.07 :ガウェイン 22.01 :オルフェウス 21.92 :マリー・アントワネット 21.85 :クッレルヴォ 21.63 :フィン・マックール 21.60 :キルロイ、クリシュナ、崇徳上皇 21.56 :ヘイドレク 21.55 :スキールニル 21.50 :織田信長 21.45 :ロンギヌス 21.40 :ソロモン・イブン・ガビーロール 21.39 :ディートリッヒ・フォン・ベルン 21.36 :立花道雪 21.34 :源頼光、曹操孟徳 21.30 :ハディング 21.26 :アンチ・キリスト(偽) 21.22 :カイニス 21.20 :ハーゲン 21.16 :イムホテプ 21.15 :ハンス・ウルリッヒ・ルーデル 21.13 :ドゥクパ・キンレイ 21.09 :ウィリアム=H=ボニー 21.08 :アタランテ 21.07 :メアリー・フリス 21.05 :ブラダマンテ 20.94 :ブリュンヒルド 20.91 :ブーディカ 20.90 :レ・ロイ、沖田総司 20.83 :エウロペ 20.80 :アキレス 20.76 :アン・ズォン・ウォン 20.70 :吉備津彦命 20.65 :メフメト2世 20.57 :巴御前 20.48 :羿 20.45 :頼豪阿闍梨、黄帝 20.44 :ペンテシレイア 20.40 :アストルフォ、ポイヤウンペ、李書文 20.31 :モーセ 20.30 :ペルセウス 20.28 :プテサン・ウィ 20.20 :パリス、パラケルスス、エリザベート・バートリー、安部晴明、禹 20.08 :スキュラ、エンキドゥ 20.06 :エノク 20.02 :マヌ 20.00 :首なしライダー、源義経 19.98 :豊臣秀吉 19.83 :ロムルス、アルジュナ 19.71 :セミラミス、日本武尊 19.74 :聶隠娘 19.56 :モードレッド 19.46 :エキドナ 19.39 :カスパール 19.38 :鉄扇公主、クレオパトラ七世 19.31 :ラシード・ウッディーン・スィナーン 19.22 :冬将軍(少女時)、茨木童子 19.16 :クリスチャン・ローゼンクロイツ 19.15 :セドナ 19.14 :ベディヴィエール 19.00 :マザー・ハーロット 18.96 :チャロナラン 18.94 :アンティオキアの聖マルガリータ 18.90 :上杉謙信 18.87 :ラミア、スカサハ 18.81 :マルフィーザ 18.73 :仲始 18.59 :キルケー 18.55 :白縫若菜姫 18.34 :パーシヴァル 18.31 :始皇帝 18.13 :鈴鹿御前 18.11 :紅孩児 18.10 :アブドゥル・アルハザード 18.09 :安徳天皇 17.99 :カイン 17.90 :オマール 17.86 : ナタ 17.60 :メリー 17.56 :コンラ 16.67 :ブラックライダー 16.65 :壱与 15.24 :ジャンヌ・ダルク 12.41 :坂上田村麻呂(体重38kg時) 12.40 :ラウリン .. 2.4 :トム・サム 【欄外】 バトラズ(デカい) 清姫(蛇) ジェヴォーダンの獣(犬) クラン・カラティン(ムカデ) 白面金毛九尾の狐 (モフモフ) クラン・カラティン(不明) アルセーヌ・ルパン(不明) AK(銃) ロボ(狼) フグ(種による)
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【元ネタ】ギリシア神話 【真名】ケイローン 【マスター】 【性別】女 【身長】 【体重】 【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具B 【クラススキル】 対魔力:B 単独行動: 【固有スキル】 専科百般:A+ ギリシアの神であるアポロンとアルテミスに様々な技術・学問を学んだ。 百傑の師傅:A+ 稀代の英雄を何人も育て上げた。彼に師事を受けるという事は英雄としての未来を約束されるという事である。 戦闘続行:A 不死と言われた肉体、非常に死に難い。 毒耐性:E- 神話における最後の死因である為毒に非常に弱くなっている。 【宝具】 「弓番える南斗の賢聖(サジタリウス)」 ランク:E- 種別:対軍宝具 レンジ:1-50 最大補足:6人 「赤珠狙いし黄金の軌跡(アンタレス)」 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1-50 最大補足:1人 威力と正確さに重点をおいた一本の矢を放つ。 この矢はなんとホーミングする。 ちなみに赤珠は蠍座のアンタレスの事。 【詳細】 ギリシャ神話に出てくる「射手座」になったケンタウロス。 本来気性の荒いケンタウロスの中で唯一人穏やかな心を持っていた。 太陽神アポロンと月と狩りの女神アルテミスのもと、医術・音楽・馬術・弓術など、さまざまな学問を学んだ。 その為、彼女の名声を知った王たちが自分の子供をケイロンに預け、学問を修めさせた。 その子供たちの中にはギリシア神話最大の英雄ヘラクレス・トロイア戦争最高の英雄アキレウス・アルゴー船々長イアソン・死者蘇生の賢人アスクレピオス・双子の英雄の片割れカストールなど数多くの英雄たちがいた。 本来は不死の体を持っていたが、弟子の一人ヘラクレスの「ヒドラの矢」でかすり傷を負い、耐え難い苦痛を受けつづける事になる。 その後神々に頼みその不死性をプロメテウスに受け継ぎ死亡。 その事を残念に思ったゼウスにより「射手座」として空に上げられた。 【特記事項】 【CLASS】アーチャー 【マスター】 【真名】ケイローン 【性別】男 【身長】 【体重】 【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B+ 魔力B 幸運C 宝具B 【能力】対魔力B 【保有S】怪力C:メデューサ参考 変身C:連続最大24時間下半身を人間のものに変化していられる。 師事A+:他人に物事を教えるのが非常に上手い。 戦闘続行A+:不死と言われた肉体、非常に死に難い。 毒耐性-A:神話上最後の関係上毒に非常に弱くなっている。 【宝具】 「赤珠狙いし黄金の軌跡」(サジタリウス) ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1-50 最大補足:50人 太陽神アポロの力が込められた弓にて月の女神アルテミスの力が 込められた矢を放つ。 ちなみに赤珠は蠍座のアンタレスの事。 ギリシャ神話に出てくる「射手座」になったケンタウロス。 本来気性の荒いケンタウロスの中で唯一人穏やかな心を持っていた。 多くのギリシャ神話で有名な英雄達の師匠となった。 本来は不死の体を持っていたが、弟子の一人ヘラクレスのヒドラの矢 でかすり傷を負い、耐え難い苦痛を受けつづける事になる。 その後神々に頼みその不死性をプロメテウスに受け継ぎ死亡。 その事を残念に思ったゼウスにより「射手座」として空に上げられた。 【史上最強】ぼくのかんがえたサーヴァント【天下無敵】 レス番号408
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【真名】ソロモン 【出展】旧約聖書 【マスター】 【性別】男 【身長】 【体重】 【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力A++ 幸運A 宝具EX 【能力】 陣地作成:A+ 「神殿」を上回る「大神殿」を作成可能。 道具作成:A+ 半宝具的なものまで作成可能。 【保有S】 即時召還:A 72柱の精霊を1体、瞬時に召還できる。 魔術:EX こと魔術行使においてソロモンに適う英霊はいない。 ゆえに「魔導王」。 メディアの高速神言や、アルトリアの魔力放出なども所持。 カリスマ:A+ 非常に強力な統率力を誇る。 神の名のもとに発せられる彼の宣託は人々に歓喜と熱狂を持って支持される。 対魔力:A++ 通常の魔力行使によって彼に害なすことは不可能である。 【宝具】 「開け放たれし万魔殿(ゲーティア)」 ランク:E-EX 種別:召還宝具 レンジ:1-50 最大補足:72体 英雄王の宝具に対抗できる数少ない宝具。 72柱の精霊全てを即時召還することが可能。 ソロモンは召還した精霊から様々な支援を受けることができる。 72柱の精霊は、それぞれ単体でサーヴァント級の霊格を備えている。 特に最上級の5体は神霊と同格でありかなり高位のサーヴァントでないと太刀打ち出来ないほどである。 その5体の詳細は以下の通り。 アスモデウス 剣王。 サーヴァントのクラスとしては「セイバー」に該当する。 アスタロト 飛竜に乗った女王。 クラス的には「キャスター」に該当する。 ベリアル 地獄の火車の乗り手。 クラス的には「ライダー」に該当する。 バエル 三面八臂の槍の王。 クラス的には「ランサー」に該当する。 アモン 剛力無双の破壊者。 クラス的には「バーサーカー」に該当する。 【詳細】 古代イスラエル王国最盛期を築き、ソロモン大神殿を建設した偉大なる王。 神により全知を与えられた「魔導王」にして魔法使い。 72柱の異教の神々や精霊たちを使役し、「レメゲトン」や「グリモアール」などの「ソロモンの鍵」とも呼ばれる魔導書「レメゲトン」を残した。 彼がイスラエル王に即位する時、偉大なる主に「望むものを与えよう」と言われた。 その時彼が望んだものは「知恵」と「知識」。 その答えは神を喜ばせ、「全知」を与えられ「富」と「名誉」を神に約束された。 全知を与えられたソロモンは神のためによく働いた。 領土を広げ、大神殿を建設した。 だが、晩年の彼は神への献身を怠り、多くの異教の女性を妻とし、彼女らと共に異教の 神への祈りを捧げた。 そのため彼は神に見放され、彼の死後、王国は崩壊を迎える。 【特記事項】 キャスターなんだけど、実は魔術師じゃありません。 「魔法使い」です。 スペック的にも他のキャスターとは一線を画してます。 つまり、反則級。 まぁ、物語中ではあくまで魔術師としてしか振舞わないので何とか勝てるんですが。 本気になったらバーサーカー宝具使用時の日本武尊ですら勝てるかどうか。 かの英雄王にすら迫る、最高のサーヴァントの1人ですよ。 【CLASS】キャスター 【マスター】 【真名】ソロモン 【性別】男 【身長】 【 体重】 【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力EX 幸運A 宝具EX 【能力】陣地作成A+ 道具作成A+ 対魔力A++ 単独行動A+ 【保有S】即時召還A: 72柱の精霊を1体、瞬時に召還できる。 魔術EX: こと魔術行使においてソロモンに適う英霊はいない。 ゆえに魔術王。 メディアの高速神言や、アルトリアの魔力放出なども所持。 カリスマA: 王様はやっぱカリスマないとね。 【宝具】「開け放たれし万魔殿」(キー・オブ・ソロモン) ランク:EX 種別:召還宝具 レンジ:1-50 最大補足:72体 72柱の精霊を最大72体全部まで即時召還することが可能。 なおソロモンは召還した精霊から様々な支援を受けることができる。 英雄王の宝具に対抗しうる数少ない宝具。 【史上最強】ぼくのかんがえたサーヴァント【天下無敵】 レス番号329
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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 七時限目 これはサーヴァント講座六時限目より前のお話である。(ナレーション) 時系列的に最終回の前のお話である!(大事な事なので二回ナレーションが入りました) 「先生ー先生ー先生ー!! グモーニン、マイティーチャー! 先生センセセンセセンセセセセンンセ!(扉コンコン」 「先生ーーセンセ先生センセ先生先生センセセセセン教授センセーイ!!(扉ガンガン!」 「先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生(扉ズガガガガガガ!!」 「センセ────」 「やかましいぞフラットォッ!! 日曜朝はクァメンライドゥーからプリキュアのダブルコンボを垂れ流しつつゲームするという私の平穏で安穏で安息なゴールデンタイムの邪魔するなぁッ!!(バターン!」 「イ────ぶるあぁぁーーーっ!? お、オゴ…、ド、ドアが顔面に……(流血」 「…………ほら、これでも振り掛けて消毒しとけ(パタン」 「ちょ、ちょっと! 先生待ってくださいよ! ってしかも先生がくれた消毒薬って除菌と消臭のファプリースじゃないですか!! こんなので消毒した人なんて聞いたことないですよ!?(扉ドンドンドン」 「ハァ……寝ても覚めてもうるさい奴だね君は……。(ガチャリ) で、何の用なんだフラット?」 「先生! サーヴァント講───」 「────(パタン。ガチャリ」 「センセェエエエエエエエ!! 無言でドア閉めて鍵まで掛けるなんてどういう了見ですか!? 俺まだ最後まで喋ってないじゃないですかー!」 「やかましい黙れ! オマエが何を言おうとしてるのかくらい最後まで聞かんでも分かるわ! 何年来の付き合いだと思ってる!?」 「駄目です先生! まだ新米の皆鯖マスターさんたちだっているかもですよ! 教鞭を振るう立場の者としてその態度はあんまりでしょう?! うわーーん!それでもプロフェッサー・カリ☆スマなんですか! 今度からロード・エルメロイ二世じゃなくてロード・エロめロリ二世って呼びますよ! いいんですか?」 「あー好きに呼んでくれ。平穏の対価としては安いものだ。 ついでにその渾名にドン引きした生徒達が私の周りを付き纏うのを止めてくれるかもしれんしな。 とにかく私はやらないぞ。ハートを略奪するハサンプリキュアを見るので忙しいからな。それにしても青い子はウザ可愛い」 「しょうがないですね。今回は本当に久しぶりの"ほんのちょっとだけ帰ってきたマスターV講座"なので教授にはイヤでも教壇に立って貰いますよ! さあスケさん! カクさん! やっておしまいなさい!」 「─────は? スケサン? 核酸? 人の部屋の外で一体何を騒いでるんだあの馬鹿者は?」 「よしきた(ドアノブこきゃっ!とな」 「控えい控えい! 頭(ず)が高い、頭を低くしろ!(ドア蹴破り」 「な、なんだーーー!!?(ビクッ!)っていうか誰が背の低いチビだ!!」 「控えおろう! ここに居らせられる御方をどなたと存じ上げるか! この御方こそはかの名高き聖堂王シャル───」 「俺フラット・エスカルドスです。シャルルマーニュ大帝じゃないッス」 「おおっとそうだった! ついいつものクセで。オホン! とにかく、このウイロウが眼に入らぬのかー!」 「印籠ですよ印籠! イ・ン・ロ・ウ! ういろうなんて日本旅行のお土産見せ付けてどうするんですか!?」 「………おいフラット君。その馴染み深過ぎてもはや見飽きた顔はなにかね?」 「スケさんにカクさんです!」 「アホタレッ! 一体どこのジャパンにそんな超絶マッチョで巨漢戦士なスケさんと、金髪碧眼で三枚目騎士風なカクさんがいるか! 大体君のどの辺が水戸黄門なんだ!」 「前振り不要で問答無用! さあ出番ですよファラオ様! モサドのように華麗に拉致っちゃてください!」 「ふははははーー!! 俺様こう見えて釣りも得意だからな! 流石最強ファラオ、何でも出来て格好イイ!(ポイーッとな」 「ちょ、おま、待てーーーーーー! これのどこが釣りだ!? 投げ縄を他人の足に引っ掛けて引き摺ってるだけだろう!! これじゃ市中引き回しの刑じゃないか! っていうか学内でそんな馬鹿でかい戦車を乗り回すな、つか建物壊すなぁぁあ! ええい、もうツッコミ所が多過ぎて間に合わーーん!」 「さあ先生! アジアの端っこの半島にあるらしい"地上の楽園"に連れて行ってあげますよっレッツらゴー!」 「は、離せ! いーーやーーーーだーーーー!!(ズルズルズル」 ~教室~ 「さてようこそ地上の楽園へ!」 「……………」 「───おごッ!? よもや貴様───がっ!? む、無言でグーパンですか!? しかも二度もぶった!」 「…………………(ムスッ」 「さあ先生むくれてないで授業をどうぞ! その教壇は敬愛なる先生の為に用意した美的センス溢れるエレガントな机ですよ! なんとあの建築王が特注で作った一品物! これはプレミア物ですよ~やる気がみるみる湧いて来ないと嘘ですよねっ!」 「………金銀での過剰細工のせいで目が滅茶苦茶チカチカする。クァメンライドゥとプルィキュア見ながらゲームタイム…(ムスッ」 「なんだ貴様王の芸術に対してその無礼は!? 折角俺様が手間暇かけて作ってやったハイパーゴージャススペシャルに文句があると吐かすか!!?」 「先生過ぎたことを悔やんでも仕方がありません! さあさあその不満を講義にぶつけてください!」 「私としてはこの怒り全力でオマエにぶつけたいなあ」 「あ、そういえば言い忘れてましたけど仮面ライダーWとハートキャッチプリキュアは俺がちゃんと録画しておきました! 講義終わったら先生に献上しますね?」 「よし、さっさとつまらない雑事は片付けて録画を見るか(即答」 「そ、そんなに観たかったのだな教授殿………それは申し訳ない事をした」 「さて、至極面倒で仕方ないが今回は皆鯖第七次の講義に入る………ではまずは、オイそこの何食わぬ顔で席に着いてる七騎。お前達にはとっとと退室することを命じる」 「えーーー!!」「な、なんだとーー!?」「英霊差別だー!」 「FateAS本編に帰れっ! さっき私の部屋にローランとベーオウルフが乱入してきてラメセス二世まで出てきた時点で相当嫌な予感はしてたがやはり案の定だ!! 一体何が悲しくてサーヴァントにサーヴァントの講義をしなきゃならんアホ臭い! 大体君達の行動パターンなんてこっちは読めているんだ、自分の方が強い!とかいう主張しかしないだろう! はい退出退出!(ポチっとボッシュート」 「な、落とし穴!?」「ああああああーー落ちるーー!」「人をゴミのようにーーー!」「英霊は滅びぬ何度でも蘇るさーーーー!」 「にどとくんなーーっ! はぁはぁはぁ…! くそ、終始叫びっ放しで喉が乾いたじゃないか……おっ? 麦茶か気が利くなフラット」 「いえいえどういたしまして!」 「で、教授? すごく訊き難くはあるんだけどわたしたちは残っててもいいの?」 「君達はマスターだろう。どうせ居ても居なくても変わらんのだから君達の好きにしたまえ」 「では折角の機会だ。参加させて頂こうか」 「皆鯖第七次の顔触れだが────ふむ、セイバー:エンキドゥ。ランサー:孫悟空。アーチャー:アタランテ。ライダー:坂田金時。アサシン:ジェヴォーダンの獣。バーサーカー:ピサール。キャスター:プテサン・ウィ。以上か。 やれやれ超メジャーから超ドマイナーそれに色物までなんなんだこの品揃えの豊富さは?」 「なんか全体的に皆さん戦闘スキルが少ないですよね」 「スキルが異様に豊富なのが皆鯖第七次の特色でもある。っというかどいつからも物凄い獣臭が風に乗って漂って来るんだが……?」 「なんかみんな野性化してない? 周りにいるの動物ばっかなんだけど」 「本来ならこの辺りでサーヴァントを選ぶ時に参考にしたい三つの条件をおさらいするところだが……面倒なのでカットカットカット!だ。強制労働で残業手当も付かんのだ。各自で復習したまえ。ついでにフラットに復讐してくれる者も随時募集中だ」 「ちょ先生!? 真顔でゴルゴ募集するのやめてください!」 「ではミスター雨生。君がこの皆鯖第七次の中で最も気になる奴はどれかな?」 「ピサール超くーる。(即答)ヤリたいコトもヤれないこんな世の中じゃ──ぽいずん!」 「君のヤリたいコトって解剖だろう。そんなものいつの時代でも駄目に決まってるだろう!」 「……先生先生、雨生さんってばバーサーカーフェチなんですかね?(ヒソヒソ」 「いや…あれは単に血に飢えたスプラッターフェチなんだろう。(ヒソヒソ)ジェヴォーダンカッコイイなどと寝言を絶叫してる君と同じだフラット」 「はあーーーー!? な、何言ってんですか先生! ジェヴォーダンの獣とか猟奇サスペンス風味で超カッコイイじゃないですかっ!」 「本当に同レベルなのね……」 「とは言ってもまあ今回のはメンツを見ただけで結果はほぼ決まってるようなものだがね。知名度と実力が他より頭一つ分は飛び抜けている。 正直私には孫悟空とエンキドゥが一騎討ちしてるビジョンしか見えないのだが、君はどう思うねミス沙条?」 「わ、わたし?! し、指名があるなんて思わなかったわ……ええっと、坂田金時とかはどうかしら? 彼日本じゃかなり有名だし、もしかしたらとかない?」 「金太郎なんて貧坊ちゃま衣装のイメージしかないぞ。俺は坂田金時よりもアタランテの方がまだ使えると思うがね」 「間桐さん貧坊ちゃまに謝ってください! 彼のファッションセンスは時代を先取りし過ぎただけなんですから!」 「個別解説に入ろう。今回はマイナーな順にやることにしようか。 最初はエロいことしようとすれば落雷でお仕置きよ!プリティ☆ウィことキャスター:プテサン・ウィからだ」 「プテサン・ウィ。出自はネイティブ・アメリカン伝承…つまりインディアンのスー族に登場する人物でクラスはキャスター。身長172───172cm!? デカッ!? 172cmとかどこの電柱だこの女?!」 「先生! そこは食いつくところじゃないと思います!」 「自分が"りとるまん"なのを気にしてんだね、ぷろふぇっさー?」 「ファック、連中と同様にボッシュートされたくなったらもう一度その口でクソを垂れるといいぞミスター雨生虎之介。すぐさま下水に流してやる。 ……おほん、では続けるぞ。能力値は筋力D 耐久C 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具B。………これは…、驚きだな。超マイナーなのに想像以上にステータスが高いぞ。 なぜこんなに高いんだろう? 女神だったりしたパターンもある位だから生前は相当の力を持っていたのか?」 「え? 別に普通───でもないですね。彼女ってばキャスタークラスにしては凄く能力値に恵まれてますね先生」 「クラススキルは陣地作成:B と道具作成:C 。道具作成は特に動物の骨や皮といった自然物を利用した器具を作ることに秀でている。だそうだ。こちらは特に語る所がないので固有スキルに移ろう。 固有スキルは神性:C 魔術:A で自然干渉系の魔術が得意。命の遺産:Bか。この中で一番の注目すべきは命の遺産だ」 「これって初めて出てきたスキルですよね先生?」 「そうだ。このスキルは一風変わっていて、まあ噛み砕いて説明するとキャスターが死ぬ時にマスターに必要なものを遺産として残す、という感じのスキルだ。消滅の時点でプテサンに残っている魔力が多ければ多いほど遺産の質が上がるのにも注意が必要だぞ。 つまり敵にジワジワと弄られて魔力を削られるよりは、一撃で心臓や首を破壊されて死んでくれた方がマスター的には良いと言えなくもないスキルなわけだ」 「さて、ここまでの解説で質問はあるかね。 同じキャスタークラスのマスターであるミスターソフィアリ、彼女を見て思うことは?」 「………本音で喋っても?」 「ああどうぞ。是非とも思ったことを素直に訊かせて欲しい」 「では忌憚なく述べさせて頂こうか────誰だこの女?」 「うわああああ! せ、先生ー! 先生ーー! 頭で思ってても絶対言っちゃいけない台詞でしょう今のソフィアリさんの発言は!?」 「いやまあ彼がそう思うのも無理はないんじゃないか? なにしろグーグル先生でも情報が殆ど手に入らない位だし、彼女は英霊の中でもマイナー中のマイナーに所属する人物だろうからなぁ。 皆鯖第七次においても知名度ぶっちぎりの最下位っぷり。というかむしろこれ推薦した者はよくプテサン・ウィを知ってたなと感心したくらいだ」 「フン。こんな未開の先住土人どもなんぞ世界の文明人たる我ら英国人が知っている筈がなかろう」 「弱点らしい弱点は伝承自体が少なくて見付けられなかったが、強いて挙げればその知名度のあまりの低さか。 そもそもスー族は19世紀半ばには2万人程度の人口だった部族だ。現在は約7万人まで増えているとは言えそれでもあまりに信仰数が少ない。 こんな少数ではもし仮にアメリカ本国で彼女を召喚したとしても存在の劣化は避けられまい」 「エルメロイ教授。そろそろ宝具解説にも入って頂きたいですな」 「おっとそうだね。あまりキャスターにばかり尺は取れん。 まずは『受け継がれる灯火』だが……聖杯戦争用の皆鯖にしては変わった宝具を所持してるようだな。カテゴリ的には非戦闘系の宝具、アヴェスターのようなタイプの補助系の宝具かな? ただ人の人生の記録を保存し、他者に対して記録を再生出来るという性質上、本来の用途とは違う使用法をすることで悪用出来なくもない。特に特定のトラウマが当たった場合結構な精神的ダメージはなるのではないだろうか。 まあ確率的に考えればそうそう都合良くその人物のトラウマが当たるとも思えないがね」 「まさに人の振り見て我が振り直せ、ですね」 「やれやれ全く役にも立ちそうもない屑宝具ではないか。これではまだウチの屑キャスターの方が利用価値があるというものだ」 「うわあ……ソフィアリさんったら大英帝国上流貴族にありがちな倣岸な態度と選民思想っぷり。御貴族様は違いますね」 「その通りですマスター!(バターン!)これでもボクは皆鯖全キャスタークラスの中でも最高位の万能性を誇るキャス────」 「誰が出ていいと言った帰れーー!(落とし穴ボタンポチっとな」 「────あああああああああーーー!! あ、アイルビーバーーーーーック!!」 「おほん、軽い放送事故が起きたが先に進めるぞ。二つ目の宝具は『聖牛転輪』。これは変身宝具の類か。変化できるのは伝説で登場した白い聖牛。面白いのはこの聖獣が治癒能力を持っている点だね。 こういう類の幻想種変身は普通なら攻撃力の方に比重が傾いてるものなんだが『聖牛転輪』の場合ヒーリングが使える。治癒効果は体力・魔力・状態異常の回復。 体力や状態異常ならまだしも対象の魔力すらも回復してくれる辺りがこの神秘がただの回復能力でないという証か。 レンジ0ということは自身も回復対象に含まれるのかな? ただしどうも有効レンジ内全員に対してこの癒しは効果を与えるようだから使用場所には十分な注意が必要だぞ。でないとあと一息で倒せていた敵を回復させた、なんてマヌケが起きても私は知らないぞ」 「ふむ、白いバッファローの攻撃性能はBランク宝具相当の雷か。平均的な宝具並の攻撃力とは言えど聖牛変身とトータルヒーリングも付いてくることを考えれば目を瞑れんこともないな。一つ目の使い難いにも程があるカス宝具と比べれば大分マシではある」 「………あんまりそんなこと言ってると雷に撃たれて死んじゃいますよソフィアリさん?」 「まあ彼女の聖牛変身宝具はもう一つ重大なメリットがあるんだがそれはまた後で話す事にしよう」 「もう一つのメリット?」 「次はピサールだ。出自はケルト神話。ペルシャ大王ピサールが登場する『トゥレンの息子たちの最期』はケルト三大悲話の一つとされ、ケルト神話の中では割と有名な伝説だろう。 クラスはバーサーカー。狂化Bで能力値は筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具A+か。身長体重や耐久値的にタフそうな奴だな」 「この人も中々マイナーな英雄ですね先生!」 「ピサールはむしろピサール当人よりも彼が持ってる魔の毒槍の方が有名なぐらいだからな」 「なあろーど、それって俺のヘイドレクと同じじゃね?」 「そうだな。タイプ的に彼らは色々とダブってる部分も多い。宝具の方が知名度高かったりするところとか、その宝具がやたら傍迷惑な能力だったりするところとか。……マッドガイに超KOOLと賞賛されてるところとか(ボソリ) まあその辺はどうでもいいか。固有スキルは芸術審美:E- だが狂戦士クラスでは無意味も無意味スキルだから次に進むぞ」 「ヘーイぷろふぇっさー、ところでなんでピサールって芸術審美なんて保有してるの? もしかして"これくたーまにあ"?」 「ピサールさんはペルシャの大王だったのでジルドレェさんみたいにきっと魔槍と一緒に宝物も一杯持ってたんですよ雨生さん!」 「ふ~んそういうもんかぁ」 「それじゃ最初は『遮蔽氷鞘』の方から解説しよう。 これはもう完全にメデューサの『自己封印・暗黒神殿』と同系列の宝具だな。対象の能力封印を最重要事項とした宝具だ。ピサールの伝承からも明らかだが毒槍は常にこれで冷却し封をしておかないと命に関わる事態になるぞ。 あと『遮蔽氷鞘』で包んだ武器には冷気によるボーナスダメージが追加される。我々魔術師に身近な表現をすれば変化魔術で武器に冷気を付属させたような感じか」 「でも先生、基本的にこの冷気攻撃ってピサールさん以外の人は使えませんよね?」 「ああ使えないだろうな。なんと言っても基本的に毒魔槍の為の冷却能力だ。他の武器に貸し与えるメリットが殆どないし、冷気属性なんて武器に魔術かけとけば代用出来るんだから」 「ってことは本当に完璧毒槍のためだけの宝具じゃん!」 「だから最初にそう言ったろう。状況次第では『遮蔽氷鞘』が単体で活躍する場面も無いとは言わないがそれは相当稀有ケースだ」 「さあさあ先生先生! そんなしみったれた宝具なんてどうでもよろしい! メインディッシュですよメインディッシュ!」 「そうだそうだ早く毒槍にいけー! はりー! はりあっぷ!」 「わかったわかった。ペルシャ大王ピサールの魔の毒槍『屠殺者』の解説に入ろうか。 この魔槍の何が凄いってもう一次ソースになる伝承からしてもう毒槍のネーミングが凄い。"屠殺者"とか"殺戮者"とかどこの中学二年生なんだ……」 「くぅぅぅうぅううううるっ!! ベェルィィィイィィイイCOOL!!」 「毒槍キタァアアアアアアアアアアアア!!」 「うるさいオマエら! さてこの毒魔槍だがランクがA、種別は対城宝具。レンジ0~99で最大捕捉:1000人というまさに無差別戦略兵器とも言える武器だ。流石にこれは冗談抜きで危険物過ぎるぞ……」 「すげえマジすげえ! バーサーカーも良いけどやっぱこっちのバーサーカーも捨てがたいなあ! 契約したいなぁ!」 「駄目ですよ雨生さん! ピサールさんとは俺が契約します!」 「対城宝具を持つ皆鯖は何人か居たがピサールは極めつきの特例だな。 皆鯖では基本的に対城宝具のような超火力宝具は格の高い超一流所の英雄が持ってる場合が多いんだが、これはもう完全にピサールが神代出身の英霊である要因が大きいだろう。時代が古くなればなるほど宝具が特殊化していくが、これがその典型例だ。 これ一本で町一つを滅ぼせる死の武器、まさに神代の"魔法の魔槍"に相応しい」 「くぅぅぅる! 超COOL! マジで伝承に町一つを滅ぼすとか周りの物や街を溶かすとかあるじゃんっ! ホントにすっげー!」 「宝具能力的には遠野秋葉の"略奪呪界"に酷似した熱略奪能力を持つ。が、最大出力…つまり真名解放では本当に灼熱の瘴気が毒槍から放出されるためこの点が熱を略奪するのみなナイチチとは違う。 多分この毒槍の略奪は『遮蔽氷鞘』から出した時点でオートで発動開始するんだろうなぁ。 そして時間経過と共にエネルギーの略奪範囲が徐々に広がってゆき数日で最大規模か。街のど真ん中で使われていたらこの段階で既に範囲内は半死都化しててもなんら不思議じゃないな。 もはや利器型宝具とかそういう次元の問題じゃない。無差別ってことだからピサールのマスターも当然この毒槍の傍にはいられない訳だから…………ん、待てよ? コイツをバーサーカーで呼んだのは失敗だったんじゃないのか? ランサークラスで呼ぶ方が良かった気がするのだが…?」 「なんかよくよく考えると熱を略奪して溜めるまでがすげえ大変そう……」 「先生!ところで遠野秋葉さんって誰ですかー? 無い父?」 「ぐぐれ(キッパリ」 「そ、そんなぁ・・・」 「う~む…理性の無いバーサーカーが相方だとなかなかその辺の運営が難しいな。 毒槍の持ち主の知恵を借りられんとなると、ピサールと魔槍を分離させて毒槍は街中に置いて槍単独で熱略奪を敢行するか? しかしそれだと他のマスターや監督役なんかに見つかる危険性が上がるしなぁ……理性があればピサール本人に毒槍を見張らせられるんだが」 「それに毒槍を手放させたらバーサーカーの武器なくなっちゃうよね?」 「あ、あれれ? 意外と運営が難しいサーヴァントだったりします?」 「どうやらバーサーカークラスでピサールを運用したいならマスターには能力的な相性が求められるなこれは。 おまけに毒槍の担い手が握ってないと暴走する危険性を孕んでいるのにも細心の注意が必要だ。でないと自爆、なんてもんじゃないぞ。核自爆だ」 「あ、そうだ! ところで先生! この毒槍の略奪を遮断する『遮蔽氷鞘』なんですけど、これって人間に対して使えば毒槍の略奪から守れないですか!? この宝具って大釜が原型らしいですし人ぐらい入るんじゃないですか?」 「フラット……あーなんだ、君は相変わらず発想が奇抜だな。まあ私は止めないよ? 冷水だから生身の人間がやると低体温で死ぬかもしれないけど私は止めない」 「やっぱり駄目ですかねえ。あ、でも霊体のサーヴァントなら……もしかして?」 「なあ、ぷろふぇっさー。アンタん所の弟子面白いね。どういう構造してるのか隅々まで解剖してみていい?」 「駄目に決まってるだろっ! あのバカタレがどこでどうなろうと私には関係ないが見知った人間に野垂れ死なれても目覚めが悪い!」 「ちぇっ。しっかしこのピサールってなんかマヌケだよねー。リンゴで額をカチ割られるとかどんだけ打たれ弱過ぎるってのさ。こんな貧弱さで耐久Bとはおかしくて臍が茶を沸かしちゃうよね」 「それはだな、このリンゴは────」 「いいぜトラノスケ。テメエのその問い、このおれが答えてやろう。 ヘスペリデスの黄金の林檎はトゥレンの息子達ブリアン三兄弟がエリック(償い)として八つの難題を出され、その難題の一つをクリアした際に手に入れた魔法の林檎のことだ。 この黄金の林檎は"投げると必ず的に当たり、相手を打ち殺した後、手元に戻って来る"ってシロモンでな。 言ってみれば宝具も同然っていうか下手な宝具よりずっとヤバイリンゴな訳だが、ソレをピサール改めペルシアのピザ野郎は不意打ち気味に頭に食らってこの毒槍を奪われちまったってわけだ。理解したか?」 「すっげーーー! 流石俺のバーサーカー、超賢者! やっぱりバーサーカーが一番だよぉぉ!」 「……………フン!(ボッシュートボタンをポチっとな」 「おっといけねえ、ついつい神域の叡智を物教える先公の前でにひけらかしちまったぜ。あばよ(ヒューーン」 「先生…、なんか、物凄く満足そうな顔で落下していきましたねヘイドレクさん」 「ファック! なんなんだこの微妙な敗北感は! クソッ! ええい次だ次! ジェヴォーダンの獣をやるぞ!」 「ジェヴォーダンの獣。出自は何の冗談か16世紀フランスで実際に起きた事件が伝説化したものだ。クラスはアサシン。クラススキルは気配遮断A+ 。本職でも無いのにこのランクの高さは流石は獣といったところか? ステータスは筋力D 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運B 宝具C。まあ予想通りな感じかな。能力値はあまり高くは無いがジェヴォーダンの獣はどう考えてもまっとうな英霊にカテゴリされるような奴じゃないから当然といえば当然だ。 というか反英雄に分類されるのかすら怪しい。切り裂きジャック伝説とか幽霊船フライング・ダッチマンとかそっちの系列の存在かな」 「USA!USA!USA!」 「あー少年、もしかしてそれは未確認生物UMAのことを言ってるのかね?」 「あーそれです遠坂さんそれ、ウマです。ジェヴォーダンの獣は狼っぽいフォルムらしいですけどUMAです。それにしても未確認生物なんてロマンですよね! ねっ先生?」 「ロマン……? ああ海風に揺れる一輪の花のことね」 「それマリンじゃないですか! 聞き間違いにしてもヤバイですって、先生心どころか脳が砂漠化してるんじゃないですか?」 「砂漠……? そういえば最近AAAALaLaLaLaLaie!!してないなぁ(遠い目」 「どうやら日曜朝の平穏を奪われた後遺症が今頃現われ出したようだね……大丈夫なのかこんな調子で?」 「……ハッ! 僕今一瞬寝てた…? え、ええと、どこまでやったかな。 ジェヴォーダンの獣は英霊というよりは亡霊や悪霊の類ではあるが実際に多数の被害者まで出た立派な怪奇伝説だ。それにしても流石は中世ヨーロッパ、吸血鬼といい本気で何が潜んでるのか分かったもんじゃない」 「この獣は幻想種なのだろうか?」 「さあてその辺りの詳細は私にも分からない。 固有スキルは自己改造A+。さてさてこいつはまたえらく厄介な怪能力を保有しているものだ。ここまでくるともう自己改造というよりは進化や完全擬態だな。対象の頭部を捕食することで食った相手そのものになれる能力だ」 「凄いですねぇこの能力。オクトパスとかに他の生物のモノマネをして外敵から身を守る動物はいますけどこれは……」 「昨日まで隣に居た誰かがいつの間にか違う誰かに成り代わっている。なんとも怪奇…否、ちょっとした恐怖だね」 「ですよねですよね遠坂さん! 怖いですよね! すっげーホラーチックですよね!」 「もしも仮にこの獣に自分の身近な人間に擬態されでもしたらどうにもならんぞ。外見のみならず記憶や魔術回路などの中身まで丸コピーされるから本物なのか偽物なのかの見分けが容易ではない。 ジェヴォーダンの獣がアサシンクラスで無ければ帯びている魔力で見抜けたりしたのかもしれんが生憎コイツは気配遮断持ちだから魔力の感知による判定には期待できないだろうし…。 これは魂や細胞そのものを鑑定するなどの魔術的な判別が必要になってくるな」 「あの先生? その魂や細胞の鑑定を出来ないマスターは?」 「食われるしかないんじゃない?」 「えらくあっさりとした結論だね……。それにしても随分と恐ろしいアサシンがいたものだ」 「所有宝具は『畏怖されし魔獣』。この宝具もまたスキルと同様に超面倒臭い怪能力だ。宝具と言うよりはジェヴォーダンの獣自身が備えている能力というかジェヴォーダンを生み出す能力というかそんな感じのものだ。 特長として二つあるが、一つがいわゆる不死身能力。マスターの脳内に魔獣の現界核を移植しこれを破壊されない限り死なない。 つまり一度この宝具を発動させてしまえばマスターが死なない限りサーヴァントも死なないという、ミス遠坂が本編で言ってた逆バージョンのタイプなわけだ」 「ミス遠坂…? ロード・エルメロイ二世は私の娘と面識があるのかな?」 「娘と言いますか孫の孫娘みたいなもんなんで遠坂さんは気にしないでくださいね!」 「…??」 「ちなみにこの再復活では以前に自己改造で得たモノを全て失う。もしかしたらコイツはジェヴォーダンの獣Aやジェヴォーダンの獣Bみたいな別物なのかもしれないな」 「ふむ、実際伝承や記録でも複数の魔獣が目撃されているようだね」 「そしてもう一つが魔眼的な視線を媒介にした異能。無論直接接触でも発動する。 眼と眼が合った瞬間に恋に落ちるなんてフレーズは耳にタコが出来るくらい使い古されたフレーズだが、まさか眼と眼が合った瞬間にあの世に堕ちる奴がいるとはなぁ……しかも内側から脳を食い破られて。 殺したと思ったのに生きてたり、脳内を食い破られて殺されたりとコイツは存在がつくづくホラーだよ」 「視線が合うだけでアウトとか…ひぃぃぃいいフラットくん怖いっ!!(抱き付き)先生俺を守っ───べぶらぁ!?」 「フラット、私から可愛い教え子である君に助言だ。機嫌が悪い時の私には一切触れるな。一体誰のせいで機嫌が悪いのかは語る必要はあるまい?(ドドドドドドドドドド!」 「ほ、骨身に染みて、理解…しました……せんせ……ぐふっ」 「この怪能力を防ぐ絶対条件として絶対に独りにならないことだ。魔獣か自分を第三者が知覚してさえいればこの異能は成功しない。 気配遮断持ちのジェヴォーダンの獣を先に発見し知覚するのはあまり現実的とは言えないため、最も手軽かつ確実なのは常時誰かに自分を見張らせておくことが有効な対策として挙げられる。 サーヴァントに自分を見張らせるのも悪くはないがやはり別の者に見張らせる方が懸命だろう。サーヴァントが見張り中に背後から直接攻撃されて万が一にも倒されたら本末転倒だからな」 「さて結論を言うと今まで解説してきた皆鯖アサシンの中でぶっちぎりのキワモノにして最悪のアサシンだ。戦闘能力そのものはさして大したことは無いが能力が怪異なモノが多く訳が分からない内に死んでるというホラー殺人小説展開に陥り易いのに注意したまえ」 「実態がよくわからない正体不明の殺戮者って嫌過ぎる響きですよね!」 「このアサシンと契約したマスターは下手な行動はせずにじっと隠れ家にでも潜んでるのが一番良い戦略かも知れんな。 逆に言うと彼らと敵対するマスターはジェヴォーダンの獣の排除よりマスターの捜索と発見が勝負の鍵になる」 「彼らとの戦いは一風変わった戦いになりそうだな。しかしまあ私のマスター遠坂殿は魔城の弓兵の正体を見破り見事撃破せしめた非常に優秀な魔術師であるからして何も問題は無────」 「君はそんなにマスターが好きかね?(ポチっとな」 「───い。さて邪魔をしたね。ではまた会おう遠坂殿!(親指立てながら爽やかに退場」 「………先生、俺らファイターさんの眼中にありませんでしたよ」 「グギギおのれ、マスターを褒める為だけに戻ってきやがったなアノヤロウ。 あー、私もどっかのデカくて図々しくて自由奔放過ぎるライダーよりもデカイのは我慢するからマスターを立てる事を知ってるどっかの謙虚なファイターと契約したいなあーどっかに落ちてないかなー」 「おっとファイターはやれないぞ? 私が契約した優秀なサーヴァントだからね」 「くそっどいつもこいつも…。 とまあここまで獣を驚異として語ってみたが実はこのジェヴォーダンの獣には一つ明確な弱点…というか欠陥のようなものがあったりする」 「え、それ本当ですか先生?」 「ああ、実は弱点としか思えない特徴あった。なぜだかは分からんがこの魔獣はウシが苦手だ」 「ウシ? ウシってあの牛ですか?」 「そうだ。どうもジェヴォーダンの獣はウシを避ける傾向があるようで実際残っている伝承だと魔獣の攻撃順位が人間>>>>>>牛なのは眼に見えて明らかだ。牛の群を狙わず人を襲ったり、また人を襲おうとして牛に追い返されたりもしている」 「ウシ……そういえば牛と言えば──」 「その通り。まるで狙ったかようにこの皆鯖第七次には聖牛に変身するプテサン・ウィが居る。これがさっきキャスターの解説で語った彼女の持つメリットだ。恐らくジェヴォーダンの獣は『聖牛転輪』を使ったプテサン・ウィには相性的に勝てまい。 彼らがこの驚異的な暗殺獣の天敵になるのではないかと私は予想している。では次は……、アタランテにするかな」 「アタランテ。出自は世界中に知れているギリシャ神話に登場する高名な女傑で狩りの名手だ。ギリシャ神話群でも特に名高い伝説の一つアルゴナウタイの冒険にも参加したという逸話も持つ世界的にも知名度の高い超一流所の英雄である。 クラスは当然アーチャー。クラススキルは対魔力と単独行動。ランクは両方共C。ステータスは筋力C 耐久D 敏捷A+ 魔力E 幸運E 宝具C。"存命する人間の中で最速"と讃えられた俊足の持ち主だ。敏捷が非常に高いのは流石か」 「超一流所の英雄つってもステータス微妙じゃないか。これで一流とは笑っちゃうね」 「英霊のステータスにも数百レスを超えた様々な事情があるのだよ。例えば大したことないマスターと契約して弱体化したりとかね(チラリ」 「契約したりとかですね(チラリ」 「なんか物凄く癇に障る視線を感じるね。なに? 言いたいことがあるならはっきり言えよ!」 「さあて、保有スキルに入ろう。(華麗にスルー) 保有スキルは伝説でも語られてるように男性を惹きつけてやまない美貌の具現である魅了。五感が発達し野生の獣的な感覚を得られる野性。そして戦闘開始ターンに主導権を握れる先制攻撃Bだ。 先制攻撃はこのランクならかなり高い確率で主導権を握れるんじゃなかろうか? 戦闘開始時に主導権を握れればそのまま戦うのも逃げるのも選び易いから飛び道具が主体となる弓兵クラスには頼もしいスキルだ。 保有してるスキルの系統が見事にバラバラで多種多様な場面で活躍が期待できるだろう」 「綺麗な女の人ですねアタランテさんって。これが恋?」 「いやそれはどう考えても魅了の呪力だろうフラット」 「戦闘時には先制攻撃が役に立って、非戦闘時には魅了を上手く活用し、戦闘も非戦闘時にも使えそうな野性で補助か。 アキレウスの親父ペレウスと格闘試合して勝ってるから接近戦もいけるクチなわけだ。なるほど、女だてらに意外と豪傑だね彼女」 「だから一流の英雄だと言っただろうミスター間桐。 ギリシャ神話で勇名を馳せた英雄達の中でも上位に来るであろう戦闘能力はお墨付きだぞ」 「ちっ、この女上位の実力者かよ。糞爺もどうせならあんなマイナーな鈍足移動要塞の駄亀弓兵じゃなくてこっちのオンナの触媒を見つけてくれりゃいいものを……色々な用途で使えただろうにさ」 「…………うわぁ流石のフラット君もドン引きですよこの下衆男!」 「………所詮自己責任だし私は別にヤるなとは言わんがせいぜい事後に殺られんようにするのだな。彼女は押し寄せた多くの求婚者を命懸けの徒競走で射殺した経歴を持つ女傑だ。性欲丸出しでアタランテと接しようものならどうなるかなぞ想像に難くない」 「…………そ、そう言えば俺は暴力的で野蛮な女は好みじゃなかったんだったな、ハ、ハハハ…宝具に進んでくれていいぞ教授」 「そうか、では宝具の解説に入ろう。アタランテの弓宝具『先駆け果たすは乙女の頸弓』だ。能力内容的に考えると利器型かな? 能力は実にシンプルでアタランテの敏捷数値を矢の射出速度に加えるというものだ」 「うわっなんじゃそりゃ。かつて無いほどに微妙な効果の宝具だねまったく。こんな雑魚い宝具でよくもまあギリシャ英雄の中でも上位の実力者なんて言えたもんだよ。 これなら本体はミソカスだが宝具だけはやたら強力なウチの駄亀弓兵の方がまだ使える」 「ミスター間桐、この手の宝具を侮るのは感心しな───」 「がはははーっその通りじゃ燕二! こんなしょっぱいアタランテの弓矢宝具なぞ鈍足のワシにも当たらんてーー! ガハハハハ! なんちゃっ────デ!?(スコン! ばたり」 「うわああああ! オイ今どっからともなく何かが飛んできたぞ!? しかもアーチャーの額に矢が刺さっ……てか死んでる…!?」 「あーあー、だからつい今私が侮るなって言ったばかりだったのに…。 この手の宝具は能力が単純明快であるが故に攻略法が基本的に無い。真っ向から戦って勝つしかないんだからとても油断なんてしていいものじゃないんだ。 特にこの弓矢は地上最速と讃えられたアタランテの敏捷が矢の速度に加わっているんだぞ? 数ある弓矢宝具の中でも最高位の発射速度なのが予想されるんだから普通に考えればまともに矢が視える筈がなかろう。ましてやアタランテは先制攻撃スキル持ちだ。 油断なんてしてたらその瞬間にも名狩人の彼女にアサシンよりも鮮やかな手並みで狩り殺される。というかもう既に約一名殺されてるしね。私が退場させるよりも速く」 「先生、もしかして『先駆け果たすは乙女の頸弓』って 第一印象に比べて実は強力な宝具なんですか?」 「アルテミスが野に放った巨大な魔猪カリュドーンを狩ったのは特に有名な伝説だろう。なにしろこの魔猪はギリシャ全土から集まった屈強な英雄達に犠牲者を出しながら暴れ狂った魔性の怪物だ。こんな危険度大のバケモノを相手に出来る弓矢が弱い訳なかろう」 「それもそうですね」 「あ、そうだフラット。そこの若親父の死体はダストシュートに放り込んでおいてくれー(至極やる気なさ気に」 「ハーーイ(ぽぽぽぽーーい」 「おまえらさり気なくドライな連中なんだな」 「そして次に『自己封印・百獣女王』の解説だ。これは一言で言えば最後の切り札だな。一度使えば後戻り出来ない完璧な片道切符。効果は大地母神キュベレーの聖獅子にアタランテの姿を戻すというもの。 これだけの情報では聖獅子の詳細は読み取れないがまあ十中八九パワーアップするだろうと予想される。獅子になった彼女らにキュベレーの戦車を牽引させたなんて逸話もあるくらいだ。征服王のゴッドブルみたいになってるのが想像付くからな」 「それにしても可哀相ですよねアタランテさん。 別に結婚したかった相手でもないヒッポメネスさんに女神便りの黄金林檎作戦で競争に負けちゃって結婚して、しかもヒッポメネスさんが女神アフロディーテに林檎のお礼をしなかったから女神の怒りを買って最後にはキュベレーに獅子にされちゃったんでしょう? 完全にとばっちりのいい迷惑じゃないですか」 「挑戦者を尽く射殺した彼女も彼女だが美人薄命っぷりには少し同情する。美形が得するとは限らないという例だな。では次の坂田金時に移ろう」 「熊太ろ───おおっと間違えた、坂田金時だ」 「皆さんにも一応言っておきますけど今回は熊太郎さんがメインじゃないですからね? 違いますからね!」 「出自は日本の童話『金太郎』などに登場する日本でも有数の知名度の高さを誇る英雄だ。現代日本でも金太郎の名を知らぬ者はそうそうおるまい。世界的に見れば一つ前にやったアタランテの方が有名なのだろうが東洋に限れば坂田金時に分があろう」 「キンタロウ? いいや聞いた事も無い名だ」 「ゲドゥさんは日本人じゃないでしょう!」 「金太郎と言えば桃太郎と並んで有名な怪力童子だ。下手をすると坂田金時の名より金太郎の幼名の方が知られてるぐらいだし、ましてや彼の殿である日本有数の退魔英雄で酒呑童子退治で勇名を馳せた源頼光よりも知名度は高いかもしれない。 「上司より有名とは皮肉なものだ。それを知った時のライコウとやらの顔を是非拝んでみたいものだな」 「もし坂田金時を召喚したら成人体か少年体のどちらかのパターンで喚べるかも?だ。そっちの趣味のあるお嬢さん方はコイツを召喚してみるといい」 「フィン・マックールさんや李書文さんみたいなタイプかもですか? 前者が爺と青年なのに対してこっちは子供と青年でどっちも若くてピチピチとかお得ですね!」 「魑魅魍魎が跋扈する平安時代。鬼退治で活躍した英雄で源頼光の誇る頼光四天王の一人である坂田金時の戦闘力には十分な期待をしていいだろう。 クラスはライダーでクラススキルは対魔力B と騎乗C。ステータスは筋力A 耐久B 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具B。 うん実に良い能力値だ。完璧に筋耐重視の重戦士系で攻撃力防御力が非常に優れている。敏捷が最低値なのがネックだがまあ特に問題あるまい。他で十分補えているだけの性能がある」 「しかし平安時代ってとんでもない時代ですよね! 玉藻さん(大妖狐)といい酒呑童子さん(大悪鬼)といい崇徳上皇さん(大天狗)といいなんだってこんなピンポイントに日本の三大怪物が揃い踏みしてるんですか!?」 「ヒャッハー! さすがヘイアンは地獄だぜーフゥハハ! ………オホン、すまん少し取り乱してしまった…(ポッ) ま、まあとにかくそういう背景のある時代の英雄だから坂田金時が強力な英霊なのは疑いようもない。東洋西洋に限らず基本的に中世の英雄は世界的にも名を馳せた輩が多い」 「我々の組織教会に関係する英雄も高名な者は中世時代の者が多い。シャルルマーニュを中心に第一回十字軍のゴドフロワ・ド・ブイヨン、獅子心王リチャード一世」 「この時代は騎士系の英雄…セイバーやランサーに該当出来そうな人が沢山ですね」 「さて坂田金時の固有スキルは動物使役B。神性C。魔力放出B。 動物使役は山育ちなだけはあってか良い意味でお山の大将じゃないか。魔力放出スキルもありがたいな。これで元が低い敏捷値を一瞬だが補えるし、ただでさえ高い怪力をさらにブーストがかけられる強みもある」 「やっぱり欠点を補うべきですよね! ゲドゥさんもそう思いますよね!」 「使い捨てる魔力で弱点を補うか、長所を伸ばすかはマスターの采配次第といった所か。 悪いが私なら長所を伸ばす方に比重をおく。短所は伸び悩むが故に短所なのだ。伸びないものにコストをかけるだけ無駄。エミヤやクーフーリンの幸運値を頑張って上げても大して意味はないぞ少年」 「ぐぅっ……確かにエミヤさんの幸運は改竄するだけ無駄でしたけど……それでも俺は…!」 「それじゃ宝具解説だ。まず『雷神鉞』からやるぞ。金太郎といえば近年では、鉞担いだ金太郎~♪なわけだがこれはもう完全に常時発動してる利器型の宝具だな。 アタランテの弓と違って利器型である事に疑いの余地もないシンプルさだ。逆にシンプルすぎて吃驚したよ」 「この大斧って攻撃の度に雷撃が発生するんですか!? 見た目はすっごくカッコイイじゃないですか!」 「宝具ランクも単純明快な能力の割には思ったよりも高いようだし、雷神由来の稲妻だから案外強力な雷が放出されるのかもしれないな。 あと坂田金時本人が一流のパワーファイターだから十分に致命傷を与えられる筈だ」 「さあて先生、いよいよ来ましたね……皆鯖のアイドルが……!」 「なあフラット? 君はさっきメインは坂田金時だと言ってなかったか?」 「私も彼がそう言ってるのを耳にしたな」 「何言ってんですお二方ッ正気ですか!? 一皆鯖の金太郎さんと皆鯖生粋のアイドルとじゃ熊太郎さんに軍配が上がるに決まってるじゃないですか! 熊太郎さんが一体どれだけの皆鯖住人の期待と夢を一身に背負った幻想で成り立ってると思ってるんです! 体は夢で出来ている。血肉は獣《くま》で、心はニンゲン。幾たびのSS超えて不滅。この体は無限の夢で出来ていた。ですよ!」 「あー…もう好きにしてくれ付き合ってられん…。 それじゃ『猪鼻嶽大王熊』通称"熊太郎"の解説だ。まあ知っての通りあの金太郎と相撲とってた有名な大熊が英霊化したのがこいつだ。 偉業を為せば動物も英霊化するので熊太郎も十分その資格はあるだろう。 肝心の性能の方だが……なんと二足歩行する。しかも何の冗談なのか相撲や柔術のような組み合い系の体術まで使いこなす。……いやいやコイツ熊じゃないだろう!? 絶対着ぐるみが何かで中に人間が入ってるだろう!?」 「馬鹿言わないでください先生! 熊太郎さんの中に入ってるのは美味しい上質な熊肉と夢や浪漫なんですぅッ!! 人が入ってるなんて異説俺は絶対に認めないぞぉぉうおおおおー!!」 「さらにこの似非熊は生意気にも騎手無し状態でも単独での活動が可能だとさハハハ。 また騎乗した状態なら坂田金時の固有スキルの影響を受けられるため動物使役や魔力放出での強化が可能だ。魔力放出で馬鎧ならぬ熊鎧でも用意してやるといいさケッ」 「解説してみて改めて確信した、違う。コイツは絶対に熊じゃない。熊に似たUMAかナニカに決まってる(ぶつくさぶつくさ」 「いいえ絶対に違いません! ミッキ○マウスだって着ぐるみじゃないオリジナルが実在してるんです!」 「そうか(無視)この坂田金時の最大の特長は騎兵でありながら騎乗物宝具と分離した状態で戦える点だ。 これはライダークラスでも非常に珍しいタイプだな。いや騎兵って普通騎馬に乗ってるから騎兵なんだろうに…」 「ライダーのサーヴァントといえば基本的にウチのバカのように戦車を乗り回して戦う場合が殆どだと思うが、ましてや騎乗物自身が自立行動するなぞ予想外もいい所だな。 おかげでこのライダー、単純に計算しても坂田金時にはサーヴァント二体分の戦力がある事になる」 「その通りだゲドゥ牧───」 「呼ばれた気がしたからこの大王ラメセス戦車に搭乗し華麗に参上!(ドゴーーーン!!」 「うわあっ!? こ、講堂の壁が……歴史ある建物が……」 「世にも珍しい珍獣が此処に居ると聞いてな。それに下々の者もそろそろ俺様の美し~~いご尊顔を拝みたいだろうと思いわざわざ足を運んでやった、たっぷりと有り難く思え。それで熊鍋の材料はどこにいる? おいそこの見知った牧師、熊はどこ───」 「………………(ポチッとな」 「───だ? ぼ、牧師ぃぃぃぃぃ!!(落下)貴様無言でボタン押すとはどういう了見だぁぁーーー、だぁぁぁ、だぁぁ(エコー」 「よし(ガッツポーズ」 「マスターがサーヴァントをポイなんて今までに無いパターンですね……」 「ファック! さっきからぞろぞろと連中の侵入を許して! うまい棒五本で警備に雇った自宅警備員は何をしてるんだ?!」 「先生大変です! 自宅警備員さんが自宅警備員だから何もしてくれません!」 「ならもういい! フラット、ヴァゼット先生改めバゼット女史を呼んで来い! 警備員諸共に馬鹿どもを鉄拳排除させろ」 「ラ、ラジャー! それと自宅警備員さん逃げてー!」 「ところで弱点はないのか?」 「パッと目に付いた気になる点は坂田金時の死因が重度の熱病だったことだ。 対魔力がBと高いとはいえ対竜魔術なら対魔力Aでも通るアルトリアのようにもしかしたら熱病を患わせる類の呪いなら効くかもしれないな。 呪術が得意な魔女系のキャスターは一度くらい試してみる価値はあるだろう。 さてと次に行くか。最後に残った本命の二人だが……まず孫悟空をやろうか」 「孫悟空。えーと出自はDRAGONBALL EVOLUTION。クラスは3-A。内気で苛められっ子な高校生の孫悟空は────ん?」 「あれ? 孫悟空って確か西遊記に登場する頭に輪冠付けた猿の妖怪じゃなかったかしら?」 「先生それ資料に多大なる誤りがあります! グラップラーのサーヴァントカカロットは…っていうかハリウッド版はドラゴンボールとしても誤りがありますよ!」 「…………(ジト~」 「おおっと!? いかんミス沙条が睨んでいる、テイク2だ。 孫悟空。出自は中国四大奇書の一つ西遊記。 四大奇書とはサイボーグ武将呂布や人工対軍宝具を開発した超軍師陳宮で御馴染みの三国志の歴史小説『三国志演義』やゲーム『幻想水滸伝』でお馴染みの『水滸伝』とそのスピンオフ作品『金瓶梅』、そして『西遊記』からなる類稀な名書物だ。 まあ創作書物が出典だということからも分かるように孫悟空は実在した存在ではなく空想上の英雄である。 とはいえ別に英霊に実在や架空の線引きは無意味だ。人間に確固たる存在として認識されていればそれでカタチを持つのだからね。むしろ実在してても人に忘れ去られていれば存在は劣化する。 そういう意味でも孫悟空の知名度は世界的に非常に高いと言えよう」 「先生が言ってた皆鯖七次の本命その一ですね!」 「正直なところ孫悟空は人間ではないからその時点でヒトより性能が上…というかもう幻想種みたいなモノだなこいつは。 クラスはランサー。クラススキルは対魔力C。固有スキルは仙術A、千里眼B、怪力A、神性A。能力値は筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具Bっと。ハイもう文句の付けようが無いほどの超弩級の廃人スペックだ。 さらにおまけとばかりに孫悟空当人は数多くの魔を降伏し、最終的に仏にまでなった経歴を考えるとその実力はもはや英霊の中でも最上位と言っても過言ではないのではなかろうか?と思うほどの実力者だ」 「あーあーどうせなら金太郎の方に参加したかったなぁわたし」 「文句を言うんじゃないランサーのマスターだろう君は。先に断わっておくが何も私は好きで日曜朝の貴重なお楽しみタイムを潰されてまでこんな授業をやりたいわけではないのだからね? その辺の思いやりを持って貰いたいものだ。でないと先生泣いちゃうぞ」 「教授、男性のブリっ子は結構ですのでとっとと先に進めてくださいね?」 「お茶目なジョークも分からんとはやはり日本人は最悪だ………この娘もどこぞのあかいあくまと同じ匂いがする…わたしの平穏を邪魔するあくまの臭気が…」 「まあいい、孫悟空は保有スキル数がやたら多いのでちゃっちゃと進めよう。ん~怪力や神性の説明は別に不要だろう? 千里眼BはCランクの千里眼の効果に加えて透視能力が付属する。これは良く使われる千里を見通すような高視力のことではなく、遠い場所の出来事を知れる本来の意味での千里眼だ。 「辞書には、遠い所の出来事や未知の物事の存在などを直感的に知りうる超能力…とありますから、なるほどこの辺りがAランクの未来視成分になってるのかもですね!」 「こんなスキルを持ってられたら逃げるのも隠れるのも無理じゃない」 「孫悟空相手に逃げ隠れするのは相当ハードルが高いだろうな。おまけに孫悟空は高度な仙術使いだし。 その仙術にしてもどこぞの魔道書持ちや悪魔召喚書のキャスターよろしくこれまた何でもござれだ。 分身の術や金縛り、変化、筋斗雲による飛行等、仙人に弟子入りしてほぼ全ての仙術を習得してるようだな。 うん、こりゃ駄目だ。仙人が出てきた時点でもう駄目だ。諦めてそこで死合終了しろ」 「せ、先生諦めないで(キャス狐さん風に)──痛だだだだだだだ!! すいませんすいません! 沙条さんすいません!」 「うん、すっきりしたから許してあげるね」 「せ、先生ぇ……女子に虐められましたぁグスン」 「今のは君が悪いなフラット。ミス沙条がやらなきゃ私がヤっていた。むしろ彼女は慈悲深いくらいだぞ。ほっぺたをつねるだけで済ませてくれたのだからな」 「………………………。(一体何をされてたんだろう…? 先生キャス狐が可愛いからってルート百回は周ったとか豪語してたけど」 「強い!万能!で笑ってしまうぐらいどうしようもないが、弱点らしい弱点といえば────」 「尻尾です! 尻尾を握ればいいんですよ先生! 尻尾を強く握れば梧空はヘナヘナと顔が濡れて力が出ない状態になります!」 「孫悟空の頭に装着してある『金剛圏』くらいか?(完全無視) この輪っかは三蔵法師が孫悟空の脱走防止に使ったもので、"緊箍呪"という呪文を唱えると頭の輪っかが絞まって頭痛いよ!となる礼装なんだが……これ三蔵法師以外の者でも使えるのだろうか?」 「でも仮に呪文が効き目あったら凄い弱点になるわよね。戦闘中に頭痛とか弱体化は避けられないだろうし」 「孫悟空と契約するマスターはその辺にも一応気を付けておいた方が……多分無理だろうなあ。見た目でまず確実にバレるよなぁ。頭に輪っか付けた二足歩行の服着た人語喋る猿とか呂布以上に正体バレバレだろう……」 「ええ同感です、わたしでも一目で分かると思う」 「いっそ戦闘能力の高さに開き直ってみるのも一つの手かもしれんな。私としては正体隠すのに労力を費やすよりも、暴れん坊な気性をしてる孫悟空を上手くコントロールする方に労力を割いた方がいい気がしてきたよ。三蔵法師ですら始めの頃は手を焼いたからな」 「皆鯖第七次では孫悟空さんが一番扱いが難そうな感じですよね」 「さて宝具についてだが、『如意金箍棒』はこれはまあ有名過ぎて詳しく語るまでも無いだろう。 まあ一言で説明すれば"伸びろ如意棒!"だ。能力はそれ以上でもそれ以下でもない。 まあ尤も、重量が8トンなんて馬鹿げた重さをしているのだから棒というよりはハンマーという認識を持っていた方がよかろう」 「伸びる棒……なんかディートリッヒさんが巨人から手に入れた魔剣『不尽の巨剣』に似てますね先生」 「ああ、だが伸縮という点では圧倒的に『如意金箍棒』の方が優れていると言えよう。なにしろ伸縮可能な長さ太さに上限下限が無いときてる。 一見すると孫悟空の『如意金箍棒』は非常に地味な宝具に見えるが侮るなんてとんでもない。無限に伸縮するということはそれこそ使い方も無限に作れるということだ。 掌よりも小さいサイズにして握り込んでしまえば敵に武器を装備してない風に見せかけ不意打ちする事も出来るし、大樹よりも太いサイズにすれば弾除けの壁にする事も出来る。 おまけに仙術によって孫悟空自身も『如意金箍棒』も数を増やせるからハンニバルのような包囲殲滅戦法を取る事も可能。 さらに千里眼の透視と筋斗雲飛行と如意棒の無限に伸ばせるという特性を組み合わせれば敵の数キロ先から如意棒による超長距離狙撃が可能になるし、 聖杯戦争度外視で最悪の使い方をすれば深山町の面積よりも如意棒を大きくして上空からプチッと──────ああ考えただけでも恐ろしい。 私はあまりこういう単語の乱用は好きではないのだが……敢えて言おう、チートであると!!」 「チート・ジオン!」 「鯖講座やる前は孫悟空って偉名の割には結構地味なサーヴァントだなあって思ってたけどいざ分析してみると全く全然微塵もそんなことなかったわ……こりゃ駄目だ」 「く、熊太郎さんなら…熊太郎さんなら華麗なSUMOUで何とかしてくれますよ!」 「あのクマモドキでもなんとかなると思えんが…というか猿対熊の構図になるのか…。 ここは"緊箍呪"の呪文で『金剛圏』が起動するのに賭けた方が……いや作戦を練ってマスターを排除するのが最も現実的か…? ────ん? 講堂の外が妙に騒がしいな?」 "───うおっ!? なにゆえ拙者に殺気を向ける!? 御主は何者ござるか、名を名乗れい!" "私はバゼット・フラガ・マクレミッツ、警備員です。ロード・エルメロイ二世より侵入者をボコって排除するだけの簡単なお仕事を請け負いました。職務怠慢な警備員諸共に貴方達を撃退しろと" "なるほど新任の警備員が配置されるという話は御主でござったか。されど拙者はそこを押し通るぞ────出番のために!" "────不意打ちフラガラック────!!!" "ちょ待─────(ドッタンバッタン)" 「…………………」 「あー、えーと、なんていうかウチのランサーがゴメンナサイ」 「流石はヴァゼット先生改めバゼットさん! 頼もしい限りですね先生!」 「これで安心だな。さて最後はエンキドゥだ。こいつも本命その2の実力者だぞ」 「エンキドゥ。出自は世界最古の叙事詩であるギルガメッシュ叙事詩に登場する英雄王ギルガメッシュの唯一の好敵手にして親友だ。 日本国内での知名度はともかくとして、もはや皆鯖のマスター候補の諸君でこの名を知らぬものはおるまい。 ギルガメッシュとの決闘で引き分け、神森の番人フンババ、天牛グアンナを退治した文句のつけようもない最古の時代の大英雄」 「キターーーー!! マジチート王のチート親友キターーー!!」 「騒がしくってよ、お静かになさいな」 「う、ゴメンナサイ」 「クラスはセイバー。クラススキルは対魔力Aに騎乗A-。ステータスはほぼギルガメッシュと同等の筋力B 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具EXだ。孫悟空にも引けを取らない欠点の無い素晴らしくバランスの取れた能力値ではなかろうか」 「確かこのエンキドゥさんは四月馬鹿企画のFakeエンキドゥ仕様でしたっけ?」 「私の記憶違いでなければそうだった筈だ。なので固有スキルもFakeの劇中を意識したスキルになっている。 言語理解C 気配察知A+ 原始の歌Aの三つだ。 鳥獣の言葉を理解する言語理解は野性味たっぷりな…というか獣臭い皆鯖七次では出番もさぞ多い事だろう。 次に気配察知。これは多分初めて解説するスキルだったかな? まあ名称通り気配を感知する能力な訳だが、意外と効果範囲が広くフィールド上にいる生物の気配感知から、戦闘時に敵の攻撃の気配を察するといった事まで様々な場面でその恩恵を受けることが出来る良スキルだ。 ちなみにエンキドゥのランクなら数キロ離れていても気配を見つける事が出来るので突然の敵襲を察したり、マスターが攫われた場合でもすぐ捜索出来るなんてメリットもある。 またこのスキルのもう一つの利点として気配遮断中のアサシンにさえ場合によっては発見出来ること。A+なら同ランクの気配遮断も判定次第によっては見破れるかもしれん。なんというアサシン泣かせなサーヴァントとなんだ」 「これじゃエンキドゥさんに通常の暗殺や奇襲は通用しませんね先生。それこそ攻撃の気配や殺気が無いような攻撃でもないと」 「はははは、そんな攻撃があってたまるか────とかつては笑い飛ばしていたなぁヤツが現われるまでは」 「書文師範反則過ぎワロタ」 「あのレベルの奇襲・暗殺じゃないとまず通らんだろうな。とは言っても気配遮断中の気配すら場合によっては感付いてくる以上は超中華拳法でも安心は出来ん。 前回の孫悟空の解説で出した如意棒狙撃なんかの超長距離攻撃の類はまず効かんだろうな。距離半ば辺りでもう感付かれてる可能性が高い……というより双方の距離次第では最悪狙撃にスタンバった段階でバレる可能性まであるから洒落にならん」 「今次の面々は思ったよりもずっとハイレベルのようね。ローランではなくエンキドゥにしておけばよかったわ」 「アインツベルンさん、それローランさんが聞いたら泣きますよ?」 「別に構わないわ。いいえむしろ泣いて反省すべきね彼は。アインツベルンが召喚した騎士であると言う自覚がまるで足りてない。あのような魔術師としても最下位の娘を主だなどと──(グチグチグチグチ)」 「あ、あの先生…? 超絶淑女である筈のアインツベルンさんが…ぐ、愚痴を………(ヒソヒソ」 「フラット、君はしばらく彼女の愚痴に付き合え。これは命令だ。それと絶対に愚痴の内容に一切反論するなイエスマンで同意し続けろ、いいな? おとなしいタイプにプッツンされて暴れられでもしたら後が面倒だ。ガンダムWで温厚な奴がキレたら如何に面倒臭いかを私は学んだよ(ヒソヒソ」 「わ、わかりました……」 「貴方聞いていて!?」 「は、ハイィィ! 悪い子ですよねローランさんは! 基本アホの子ですし!」 「そうなの、そこが問題なの。物凄く扱いづらいわ」 「さて、スケープゴートはあいつに任せて先に進めるか。録画を見なくちゃならんしな。 原始の歌。これは現状エンキドゥの専用スキル状態となっている。 心身を癒す歌で、ステータス異常の回復と体力を少回復させる効果を持つ。どことなくコストパフォーマンスが良さそうな印象があるが魔力は使用するんだろうか? 低コストならガンガン活用していきたいところだ」 「そうなんですかぁ、それは本当に…大変だったんですね…うっ、うう…!(マジ泣き)」 「フラットの奴本気で同情してるじゃないか………適当に相手するだけで良かったんだがなぁ。まあどうでもいいか。 そしてエンキドゥを最強足らしめている宝具が『万象輪廻す終焉の泥』の存在だ。これは駄目だ反則だ。英雄王とは違うタイプの英雄殺しだから真っ当なサーヴァントではまず勝ち目がない」 「ロードエルメロイ二世。真っ当なサーヴァント、とはどういうことかしら?」 「それはこの鬼畜宝具の能力と一緒に説明する」 「まずこの『万象輪廻す終焉の泥』の能力だが、存在自体が神の宝具と呼べるエンキドゥに相応しい超抜能力だ。 性質は利器を不要とする太古世界の再現。生物を除いた武具や装飾品や宝具など───つまり俗に言う"道具"に分類される物全てを無力化する宝具だ。 ようするに今から道具の使用禁止な!というのを相手に強要する宝具なのである。 この時点で分かっただろう? 英雄とは宝具とセットの存在。基本的にどんな英霊でも聖剣や魔槍や神弓や愛馬に魔道品などを宝具として所持している。 エンキドゥが弱い英雄であるのならともかく彼は切り札が封じられたような劣勢で勝てる格の英雄ではない。 故に彼は英雄王とはタイプの違う英雄殺し足り得るというわけだ」 「先生……この宝具ってチートって言葉も虚しくなるほどチートですね。戦いようがないんだから問題外じゃないですか!」 「おまけに常時発動している異能だが任意で効果を及ぼす対象を除外可能という部分がエグイ。 相手に道具禁止を強いる癖に自分は平気で武器使うとかキタナイ流石神の宝具キタナイ。前々から感じてたがフラガラックとかブリューナクとかヴァジュラとか神の宝具はズルいと思う」 「それにしてもセイバークラスなのに剣の宝具はないのね」 「それに属する武器なら一応ある。剣の銘は『子獅子の爪』といい薬草を塗った太刀だ。 特殊能力がこれといって無いのはエンキドゥなりの慈悲なのだと解釈しておこう。もしこれが超高火力宝具とかだったら完全にお手上げだぞ……」 「せ、先生! グレートビッグベン☆ロンドンスターならきっと対抗策の一つや二つや三つくらいぽぽぽぽーーん!と出してくれるんですよね!? そうなんですね!(期待に満ちた表情で」 「諦めなさい(ニッコリ」 「マスタァァァブィィィィィイイイ!!!」 「案外役に立たない方ね」 「明らかな失望の視線を向けるな! いや攻略とか無理だろこれ。慢心せずして何が王かと豪語するギルガメッシュみたいに性格につけ入る隙があるようなタイプじゃないし。 セオリー的にマスターを狙うにしても最高ランクの気配察知があるから暗殺も容易にはいかない、というかアサシン泣かせ。 大体まず第一に宝具のせいでエンキドゥを殺す武器がなく。 なら武器無しでも使える魔術で!となっても対魔力Aだから魔術自体が効かない、竜属性持ちへの対竜魔術のような特定の抜け穴もこれといって見当たらない。 彼の死因を考えると神の呪いは通りそうだがこんな神霊レベルの呪いを使える輩などまず居ないと思った方がいいだろう。 うん英雄王よりもパーフェクトっぽくてオワタ」 「え…? 本当に対抗策って何も無いんですか先生?」 「対抗策はない。あるとしたらエンキドゥとまともに戦える相性を持つ英霊であるかどうかだけだ。それらならば何人かいる」 「そんなヒトがいるんですか?!」 「ああいる。というか君も知ってる者が一人いるぞフラット? ミス・アインツベルン無論君も知ってる奴だ」 「そんなサーヴァントなんていたかしら?」 「ここにいるぜマスター!(扉どごーーん!)はぁはぁはぁ…!(流血) オ、オレがその何人かの一人ローラン───」 「待ちなさい! 誰が講堂に入っていいと言いましたか! しねぇ!(フラガラック)」 「ぎゃあああああ! む、胸に穴が開いたぁぁぁ! 背中からおそうとは女と言えども恥を知れ!! 女だから剣は抜かなかったけどもう許さんっ表出やがれオマエッ!(スタスタスタ」 「いいでしょう受けて立ちます。これでも最弱のサーヴァントと共に聖杯戦争を勝ち進んだ経験のある身です。セイバーと言えど勝てない相手とは思いません!(ツカツカツカ」 「いやいや無理っしょヴァゼット先生。初見なのに最強格の相手じゃないですか。そこは負けておきましょうよ人として───ひでぶっ!?」 「………口は災いの元だなフラット。とまあ、ローランのような武器主体のタイプの英霊は論外。 エンキドゥと戦えるだけの条件をクリアするにはまず道具に頼らず戦闘可能なことが第一条件だ。 そうなると全クラス中この条件を最も満たし易いクラスはライダークラスだな。 宝具『万象輪廻す終焉の泥』は生物の無力化は出来ないのだから当然騎乗宝具を牽引する生き物は無力化せずそのまま幻想種としての力を保ったままでいられる。 ただし、ここで注意しなくてはいけないのが宝具によっては真名の解放が出来なくなっているから要注意だぞ」 「え? なんでですか?」 「例を挙げれば『騎英の手綱』や『遥かなる蹂躙制覇』などが良い例だ。『騎英の手綱』は鞭と手綱のセット宝具によって天馬の能力アップし始めて大火力宝具攻撃が可能となり、『遥かなる蹂躙制覇』は宝具戦車『神威の車輪』による蹂躙走法だからだ。 天馬や神牛はそのままだが宝具攻撃の鍵となるモノが無効化されていてはその真価は発揮されない。 逆に宝具そのものが幻想種だったり幻想種を召喚する類ものなら弱体化は避けられる。まあ魔術品などの道具を媒介にそれらを行なわなければという前提でだが。 皆鯖第七次においては坂田金時の宝具クマモドキなら無力化されずに済みそうだな。 タイガー&バニーならぬキンター&クマーのコンビなら対エンキドゥのダークホースになり得るかもだ。 まあ皆鯖七次では私個人は孫悟空が本命の対抗馬だと予想しているがね」 「ただまあこれら幻想種持ちライダーは戦えるだけの条件があるというだけで残念ながらエンキドゥとは相性は良くないと言わざる得ない」 「相性が悪い? それはなぜ?」 「ところでクマモドキじゃなくて熊太郎って呼んでくださいよ先生! みんなのアイドルなんですよ!」 「知るか! 私のアイドルはモニターの中にいるからUMAならぬKUMAなどに用はないわっ。 して質問だったねミス・アインツベルン。相性が悪いというのはエンキドゥの経歴のせいだ。 魔物殺しの英雄である以上怪物や神獣などの幻想種にはどうしても強い。ましてや殺したのは神代の怪物だ。半端な幻想種ではまず通用しない」 「それ駄目じゃないですか…………」 「エンキドゥと最も相性が良いタイプとは彼と同様に、自身や己の肉体そのものが宝具、あるいは当人の技能が昇華され宝具化した英雄だ。 例を挙げると肉体や体の一部が宝具のアキレウスやヘラクレスにサムソンやザッハークなど。 技能が宝具化したのでは武術宝具の張三豊や竜変化魔術のファフニールなどがそうだな。 これらの宝具タイプのサーヴァントに格闘能力が付属していればまともな勝負が出来るだろう」 「格闘能力ってその時点で滅茶苦茶ハードル上がってるじゃないですか!」 「何を言うかフラット、僕らの父ちゃん万能戦士ヘラクレスがいるだろう! ヘラクレスなら……それでもヘラクレスなら勝ってくれる! ところでギリシャ英雄はレスリング競技とか割と肉体派な文化してるから意外と格闘技能持ちはいるのではなかろうか? あと拳法家の張三豊仙人にも期待していいかもしれん。アサシン書文も真っ向から勝負出来るな」 「ところでロードエルメロイ二世? 結局私たちが知っているサーヴァントって誰だったのかしら?」 「なんだまだ分かってなかったのか? ベオウルフだよ。フラットには前講義したし、君なんて直接見てるだろうに……。 まあざっと全皆鯖を見回したがやはりこのエンキドゥと最も相性が良いサーヴァントはベーオウルフがぶっちぎりだった。 素手対剣の闘いを苦にせず、武器で戦うよりも空手で戦う方が強く、逆に『子獅子の爪』を鉄腕宝具破壊で破壊してしまえば立場を完全に逆転させられる。怪物属性も持ってないし、戦闘経験値も引けを取っていない。うむ完璧」 「あーベーオウルフさんですか! 確かにあの人なら全裸で戦っても何の問題もありませんよね! やはり最終的にモノをいうのは筋肉なのか!?」 「そういえば居ましたわね、すっかり忘れていたわ」 「皆鯖以外ならやはりのヘラクレスか。ゴッドハンドと万能宝具ナインライブスがあるからベーオウルフよりも攻守が揃ってさらに相性が良い。 恐らくナインライブスは素手でも出せるだろう多分、盾のナインライブスがあるくらいだからな……なんだよ盾の射殺す百頭って…?」 「なんということだ…あまりに久しぶりで伝説の捕捉情報とか運用法とか気合を入れ過ぎてしまった………気が付けば過去最長かもしれんだと? 日曜朝のゴールデンタイムなんてとっくに終わってるじゃないか……ファック!」 「先生なら総評に入りましょう! そして俺と一緒にクァメンライドゥダボォと妄想心音プルィキュアの録画を観ましょう!」 「いいや君との鑑賞はうるさそうだから遠慮する。アニメ観ながらゲームもしたいし。では皆鯖第七次の総評に入るぞ」 「そんな…先生酷い……ぐすん」 「様々な才能が拝める獣臭プンプンの皆鯖第七次では最終的に残るのはエンキドゥと孫悟空になるだろう予想する。 余程マスターが有能でないとこの結果は変わらないだろうな。よって私はセイバーランサーを七次では薦める」 「やっぱり他の人達が弱いんですかねぇ?」 「いやそれは絶対にない。坂田金時もアタランテも皆鯖第七次でなければどこに出しても通用する…というか十分優勝を狙えるサーヴァントだ。ピサールもバーサーカーでなければ毒槍は非常に脅威になる。 ただ問題は…感覚的な表現をするとギルガメッシュやヘラクレスみたいなのが混ざってるせいでどうにもならないといった感じかな? どんなに優秀な実力者だろうと頂上レベルの怪物がいればどうしても霞む………ディルムッドみたいに……」 「ディルムッドさんは色んな意味で悲劇的でしたね……。間違いなく一流の英雄の筈なのに。セイバークラスにもちゃんと該当出来ますし、フィオナ騎士団最強の英雄なのに……」 「よって皆鯖七次の鍵はマスターにこそあり、だ。まともなサーヴァント戦では残念ながら結果は殆ど見えている。 だから如何にしてマスターがサーヴァントのスキル、戦闘力、動物を上手く活用し、エンキドゥや孫悟空との直接戦闘を避けたまま彼らのマスターをぶち殺し、あるいは命を防護して勝ち抜くかがポイントになる。これが出来なきゃ他の五組は敗退必至だ。 マスターの命を巡る展開持ち込めるか否かが皆鯖七次の勝負の明暗を別ける筈だ。ふう、終わった…」 「おつかれさまでした先生! 麦茶ですどうぞ」 「ああ(ゴクゴク)では七時限目の講義はこれにて終了だ。さあフラット録画したものを渡して貰おうか?」 「それは別にいいですけど、俺が録画したんですから俺にも見せてくださいよ先生~」 「だが断わる」 「ひーーーん!(泣」
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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 一時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 二時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 三時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 四時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 五時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 六時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 七時限目 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 補習授業
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【CLASS】ランサー 【真名】メレアグロス 【マスター】 【出展】ギリシア神話 【性別】男 【身長】190cm 【体重】75kg 【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具B 【能力】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 【保有S】 神性:C 戦争の神アレスの息子との説がある。 心眼(偽):B 直感・第六感による危険回避。 【宝具】 「追傷槍葬(ペインキラー)」 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2-30 最大補足:1人 相手が僅かにでもダメージを負っている場合、ダメージとクリティカル率が増加する。 「燃え盛る宣託の命火(ブレス・アトロポス) ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人 ギリシア神話の運命の三女神の1人アトロポスが祝福(呪い)を与えた薪木。 薪木に火を点け燃えている間、メレアグロスは死亡しない。 最大30ターンまで持続可能だが制限時間を過ぎるまでに解除しなければメレアグロスは死亡する。 消費されたターン数は最終使用時から24h経つと最大まで回復する。 【解説】 ギリシア神話七英雄の1人。 ギリシア神話で数々の英雄たちが集まった有名なエピソードの一つ、「カリュドンの猪狩り」の中心人物。 アルゴノーツにも参加している。 【特記事項】 本来は薪木がある限り死なないって設定なんだがそれだとあまりに強すぎるんで逆に火がついてる限り不死身にしてみた。 【CLASS】ランサー 【真名】メレアグロス 【マスター】 【出展】ギリシア神話 【性別】男 【身長】190cm 【体重】75kg 【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具B 【能力】 対魔力B: 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 【保有S】 神性C:戦争の神アレスの息子との説がある。 心眼(偽)B: 直感・第六感による危険回避。 【宝具】 「追傷槍葬(ペインキラー)ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2-30 最大補足:1人 相手が僅かにでもダメージを負っている場合、ダメージとクリティカル率が増加する。 「燃え盛る命の薪木(ウッド・アトロポス)ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人 ギリシア神話の運命の三女神の1人アトロポスが祝福(呪い)を与えた薪木。 薪木に火を点け燃えている間、メレアグロスは死亡しない。 最大30ターンまで持続可能だが制限時間を過ぎるまでに解除しなければメレアグロスは死亡する。 消費されたターン数は最終使用時から24h経つと最大まで回復する。 【特記事項】 ギリシア神話七英雄の1人。 ギリシア神話で数々の英雄たちが集まった有名なエピソードの一つ、「カリュドンの猪狩り」の中心人物。 アルゴノーツにも参加している。 本来は薪木がある限り死なないって設定なんだがそれだとあまりに強すぎるんで逆に火がついてる限り不死身にしてみた。 しかし本当に一気にこっちは静かになったなw 【疾風怒涛】ぼくのかんがえたサーヴァント 十三人目【高速変身】 レス番号517