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白王みずき(はくおう みずき) 設定 希望崎学園一年生。風紀委員会所属。 身長は平均よりやや高めで胸は控えめ。セミロングの髪を首のあたりで二つに縛っている。 成績は優秀で運動神経も悪くなく、料理上手で面倒見のいい委員長キャラ(別に委員長ではないが)。 まじめな性格で、言葉遣いも丁寧。また正義感も強く、立ちはだかる高い壁に敢然と向かっていく勇気も持っている。 基本的に争いは好まないが、仕事柄、必要とあらば心を鬼にし、能力を駆使して相手と戦う。 これらの性格は全て、今は一緒に暮らしていない兄から学んだものである(現在の彼女は母と二人暮らしである)。 周りにはうまく隠しているが大のお兄ちゃん子であり、いつか再会する瞬間(とき)を夢見て、兄に認めてもらえるような立派な女性になろうと心掛けている。 そんな彼女の一番の悩みは、己の決心と能力が完全に乖離していることである。 なお、今回のトーナメントへは、彼女なりの「立派な女性になる」ことの修行の一環として参加を決意した。 彼女の中では「兄愛>厭戦」なのであった。 魔人能力『みずのはごろも』 能力名は『みずのはごろも』――水を自在に操作することができる能力である。 その制約として、まず操作する水は一度衣服として己に纏わせなければならない。 そして、身に纏った水を消費することでのみ技を放つことができる。 要するに、技を使えば使う程――水を放てば放つ程、自分の衣服が消えてゆくのだ。 水を纏う過程を彼女は“着替え”と呼称しており、己の身体と触れている水に念を込めることで能力が行使される。 それらの水は淡い光を放ちながら少女の身体を伝って任意の部位へと登り、再度の念によって刹那のうちに望んだ衣服へと変化する。 ゆえに、“着替え”のための毎朝の水浴びは欠かせないという。 普段は希望崎学園の制服と化した水を纏い学園生活を送っている。 彼女自身はこの能力を「女性は人前でみだりに肌を出すものではありません!」として恥だと思っている。 が、仕事柄なんだかんだで能力を使って問題の処理にあたることになってしまう。 その際は、「発射する水の威力は残りの布地の表面積に反比例する」性質のせいか、望むと望まざるとに関わらず段々と肌色が増えてゆき、最終的にはだいたいあられもない姿を晒すことになる。 体の各部をもじもじと隠しながら羞恥に頬を染め、目に涙をためつつも、「一人前の女性が公衆の面前で泣くわけには……!」と気丈に振る舞う彼女の姿は一部のマニアに大好評らしい。 根がまじめな彼女は、いつ・どのくらい能力を発動することになっても大丈夫なよう、唯一兄から貰ったミサンガ以外の全ての衣服を能力による産物としている。 それゆえに彼女は「能力に覆われているだけで実質全裸」なのであり、能力無効でも喰らった日にゃ、瞬きする間にすっぽんぽんであろう。 勝利の一つ向こうの岸には全裸の恥辱――ギリギリの境界線上で、学園の秩序維持と兄との再会のため、頑張れ、みずき! プロローグ 【白王みずき プロローグSS 秩序と痴女】 ――みずき、僕は曲がったことが嫌いだ。 ――強者に諂い弱者を虐げる、そんな世界は間違っている。 ――僕のように、正義を愛する女性に育ってくれ、みずき。その時は、きっと迎えに来るから……。 「兄さんっ……んう?」 安らかな寝息を立てる横顔に柔らかな陽光が差し込み、少女は目を覚ました。 未だ微睡みの中の少女は、カーテンの隙間から漏れる眩しさから、今が朝であることを知る。 身体を起こし、水色のパジャマの袖で目をぐしぐしと擦りながら、ぼうっとした頭を覚醒させてゆく。 「朝……? ということは、さっきのは、夢……」 それは幼き日の一幕。少女にとって大切な存在と交わした約束。 少女は左の手首に巻かれたミサンガに手を添え、彼の者の名を切なげに呟く。 「みかど兄さ――」 「みずきー! 学校遅れるわよー!」 「ひぇっ!」 部屋の外から響いた大声が、物憂げな世界に浸っていた少女を現実へと引き戻した。 首を傾けて時計を確認すると、針はいつもの起床時間よりも十分ほど先を示していた。 少女は慌てた様子でベッドから跳ね出て、部屋を後にした。 少女の名は、白王みずきという。 希望崎学園の生徒であり、風紀委員会に所属している。 彼女は現在二人暮らし中の母親から渡されたコーヒーを一啜りし、眠気の残滓を吹き飛ばす。 「みずき、朝ごはんはー?」 「うっ……ごめんなさい、その、時間が……」 みずきは謝りながら、如何にも申し訳なさそうに俯く。 母は肉親に対してもばかに礼儀正しい娘を微笑ましく思いながら、「仕方ないなあ」と少女に笑いかける。 「それにしても、みずきが寝坊だなんて、珍しいこともあるもんねえ。変な夢でも見たの?」 「変じゃありませんっ! ……変じゃありませんでした、けど……」 突然大声を出したり、かと思えば頬を染めながらごにょごにょと縮こまったり、忙しない少女であった。 母は娘の挙動不審の理由をなんとなく察しながら、気付かない振りをして娘に話しかける。 「どうでもいいけど、時間ないんじゃないの? “着替え”なくていいの?」 「ああ、そうでした!」 少女は母の言葉で急務を思い出し、スリッパをぱたぱたと鳴らしながら、お風呂場へと入っていった。 そして“パジャマを着たまま”浴槽へと入り、蛇口を捻る。 当然に浴槽内へと水が注がれてゆき、それがくるぶしに掛かる程度に溜まったところで蛇口を逆に捻り止めた。 「んっ――!」 薄く張られた水の中で、少女が何かを念じると――なんと、身に着けていたパジャマ等が、ぱしゃり、と水に“戻った”のである。 パジャマだった水は、あるものは重力に促されるまま足元の水の元へ落ち、またあるものは少女の柔肌を伝って水面へと還って行った。 あっという間に生まれたままの姿になったみずきは、改めて呼吸を整え、 「ふっ――!」 またも、今度はさっきより些か力強く念じる。 すると、今度はさっきとは逆――少女の祈りに呼応するかのごとく、浴槽の水のうち、少女と触れている部分が淡い光を帯びた。 そして水はまるで生命を持ったかのように、ゆっくりと少女の身体を伝い、登ってゆく。 「んっ……んんっ……!」 這い登る水の感触に悩ましげな声を漏らす少女の身体を、煌めく水が次々と覆ってゆく。 伸びた脚を経由し、小振りな尻や薄い胸に纏わりつく水は、あたかも生娘を犯すスライム状のモンスターのようであった。 やがて、少女の上と下の秘すべき部分に到達した水はそこで動きを止め、主の次なる命令を待つ。 「はあ、はあ……はっ!」 上気した息遣いで少女が三度目の念をこめると、水は一瞬のうちにその性質・形質を変じた。 先程まで淡く輝く水に覆われていた二点には、穢れを知らぬ処女雪を想起させる純白が在った。 それは、紛うことなき、女性ものの下着であった。 これが彼女の能力『みずのはごろも』である。 水を衣服に変え、纏うことのできる能力。 それだけの能力ではないが、ともかくこれが彼女にとっての“着替え”であり“武装”であるのだ。 「ふうっ……お着替え、完了です」 そうこうしている間に、全ての“着替え”が終了した。 膝丈ソックス、プリーツスカート、ブラウス、カーディガン……そして、風紀委員の証たる腕章。 ピンクの簡素なヘアゴムにて括られた二房の後ろ髪を揺らしながら、少女は浴室を出た。 「おかえりー。今日はいつもよりゆっくりだったね。なんかいつもより顔も赤いしぃ?」 「な、なんでもありませんっ!」 にやにやと楽しげにからかってくる母親をぴしゃりと撥ねつけ、みずきは玄関へと向かう。 その性質上、毎日、幾度となく繰り返してきた儀式めいたこの能力発動だが、少女はこの水を纏う際に味わう感触に、未だ慣れることができていなかった。 きっと敏感肌なのだろう。 「しっかし、休日だってのに登校とは、風紀委員って大変なのねえ」 「何故か最近、校舎の会議室や保健室が破壊されてしまったので、それの復旧のお手伝いをしてるのですよ。まったく、誰がこんなことをっ」 ローファーを履きつつぷんすかと文句を口にするみずき。 彼女たち風紀委員は、現在、生徒会と力を合わせ、何者かに破壊された校舎の復旧の手伝いをしているのだ。 その他、有志の生徒を含めた協力者たちは、休日返上でことにあたっている。 「では、行って参ります!」 「おう、気をつけてねー」 速足で歩き、みずきはなんとか集合時間内に学校に着いた。 着いて早々に開始された復旧作業は数時間続き、一旦の昼食休憩と相成った。 みずきは一緒に作業していた風紀委員の先輩・吾妻操子と共に昼食をとっていた。 「あーあ、いつまでこんな作業続ければいいのかしらねえ」 「まあまあ。私たちがやらなくて一体誰がやるのか、ですよっ!」 吾妻操子は、赤メガネとたわわに実った乳房が魅力的な二年生生徒会役員兼風紀委員で、みずきの新人教育を担当した縁で今でも仲良くしていた。 二人は希望の泉らへんに設えてあるベンチに座り、支給されたコンビニ弁当をつついていた。 生徒たちによる汗だくの作業の合間の、束の間の休息――そんな静かな時を破壊する、ならず者たちの絶叫! 「「 ヒャッハー!! 」」 「っ!?」 「なんですか、あなたたち!」 彼女達の前に躍り出たのは、ピンクの鶏ヘアーにトゲ付き肩パッド、そして棍棒や手斧等の禍々しき武器を携えた、大量のモヒカンザコ達! 何故、こんなところに大量のモヒカンザコが――? それは、「ここが希望崎学園だから」では足りぬ所以があった。 というのも、最近こそ平和が訪れつつある学園だが、少し前までは、一月ペースでハルマゲドンが起こっていた程にこの学園は無法地帯だったのだ。 戦いの度に生徒会と番長グループの魔人達が死にゆき、今年だけで幾度の政権交代が起こったことか――。 精神を崩壊させモヒカンザコに堕ちてしまった生徒が大量にいたとて、なんらの不思議もないと言えよう。 「ヒャッハー! その弁当をよこしやがれー!」 「ヒャッハー! 姉ちゃん、いいカラダしてんじゃねーか! ファックさせろォ!」 「な、なんて下品な……!」 己の欲望に忠実すぎるモヒカンザコ達の叫びに、みずきは顔を赤らめ非難の眼差しを向ける。 一方の操子は足元に置いてあった大きなカバンを開け、指に糸の伸びたリングをはめた。 先輩の臨戦態勢を受け、みずきも立ちあがり、操子の攻撃範囲から外れるよう距離をあける。 「ヒャッハー! 食料だー!」 「ヒャッハー! レイプだー!」 「みずきちゃん、討ち漏らしは頼んだわ!」 「了解です、操子せんぱい!」 目配せし声を掛け合う二人の元へ、四方八方からモヒカンザコが襲いかかる! 彼らは、なぜだろう、貧乳のみずきよりも巨乳の操子に群がっていく――だが、群がるその中心から、白目をむいたモヒカンザコが多数吹き飛ばされてくる! 彼女の操る戦闘ダッチワイフに逆姦され、諸々を搾りとられて投げ捨てられたモヒカンザコが、うずたかい山を築いていた。 「その調子よ、あるる姦!」 「ヒャッハーッ、あの巨乳、なかなかヤバいぜェー! 近づけねえッ!」 「手斧だァ、手斧を投げつけるんだ、ヒャッハァーッ!」 モヒカンザコにあって、そこそこの指揮能力を有する軍師モヒカンザコもいるようで、彼がこの集団のリーダーであるようだった。 彼の命令に従って、手斧を持っているモヒカンザコ達が一斉に振りかぶる――だが! 「ヒャッ!?」 「なんだッ、なにが起こってるんだアアアアアッ!!」 振りかぶった手斧は、しかして放たれることなく“何か”に弾かれ地に落ちた。 謎の攻撃の正体を見極めるために辺りを見回した軍師モヒカンザコの目に留まったのは、一人の少女の姿――。 “肘から先のカーディガンを失した”右腕を地面と平行に伸ばし、人差し指と中指をまっすぐ伸ばした銃撃スタイルで指先から雫を滴らせた、白王みずき! 「操子せんぱい、援護は任せて下さいっ!」 「ありがとう、みずきちゃん!」 みずきの能力を知っている操子には分かっていた――モヒカンザコたちの手斧が弾き落とされたのは、みずきの仕業であることを! これが白王みずきの能力『みずのはごろも』による戦闘法である。 その身に纏った水を自在に操ることが可能なそのチカラで、水を銃弾の如く放ち、モヒカンザコの手に命中させ、手斧を弾き落としたのだった。 みずきの射撃のタネに気付けずに取り乱しているモヒカンザコたちを、操子の懸糸ダッチワイフ・あるる姦が処理していく。 更なる恐慌状態に陥ったモヒカンザコたちは、指揮官たる軍師モヒカンザコへと振り返る。 「ヒャッハー、兄貴ィ! 一体どうすりゃいいんだよォ!」 「ヒャッハーッ! 落ちつけェ、お前らァ! 見たとこ貧乳の方のパワーは大したことねえ! 先にそっちをヤっちまいなア!」 「「 ヒャッハー!! 」」 軍師モヒカンザコの指令に従い、今度はみずきの元へとモヒカンザコ達が殺到する――が! 無策で直線的に突っ込んでくるだけのモヒカンザコに、みずきは冷静に水鉄砲を撃ち込む。 水鉄砲は“現時点”でこそさほど威力は高くないが、モヒカンザコの象徴たるそのモヒカンヘアーを狙い撃ち水弾によってセットを崩すことで、モヒカンザコたちの士気を急激に奪い去る! 「クソッ……こうなったら、奥の手だヒャッハァー!」 モヒカンザコたちはその殆どが戦闘不能に追い込まれ、残ったのは後方で指示を飛ばしていた軍師モヒカンザコだけだ。 そんな追い詰められた彼が懐から取り出したのは、なんと、火炎放射器! その噴射口を操子の方へと向け、絶叫する! 「ヒャッハァァァ! 汚物は消毒だ~!!」 「きゃあああああっ!」 火竜の口より放たれた豪炎が、操子とあるる姦を結んでいた糸を焼き切る――! 主と完全に分断され燃え上がる相棒の姿を見ながら、操子は膝をついた。 人形遣いとしては並以上の腕を持つ彼女も、相棒なくしてはその強さを充分に発揮することはかなわないのだ。 「操子せんぱいっ!」 「ヒャッハー! ケシズミになりなあああああ!」 「こうなったら――はあああああっ!」 敬愛する先輩の危機に、みずきはその能力をフル・バーストさせる! 肩幅に開いた両脚で全身を支え、敵の方向に掌を向け両手を合わせたその姿は、あたかも戦車砲の如し! そこから勢いよく放たれる、ダムの放水を思わせる水撃ッ! 「ヒャッ――ハアァァァァア!?」 自身に迫りくる水弾に気付き、迎え撃つべく振り返った軍師モヒカンザコの目に映ったのは――圧倒的質量! 水の壁! 火炎放射器でも焼ききれぬ水撃をまともに喰らい、そのセットを完全に“消毒”されてしまった軍師モヒカンザコ。 (ヒャッハー……何故、この短期間に威力が急上昇っ……がくり) 意識を失った軍師モヒカンザコの前にいたのは、一瞬前には“両腕が露わ”になっていたみずきの、それこそ“隠すべきとこしか隠れてない”姿だった。 自己主張控えめな双丘は、指三本程度の帯状にまで小さくなったカーディガンの残骸が、肩に乗っかった一条のニットによって吊られ、かろうじて局所的に隠されているだけである。 同様に、小振りな尻では、膝丈であったはずのスカートが「ワカメちゃんもかくや」という程に切り詰められ、チラチラと、けしからぬものが見え隠れしている。 これこそが、『みずのはごろも』の真骨頂である。 白王みずきが使役する水の威力は、彼女の身に纏う衣服の残量に反比例する。 すなわち、服が消えれば消えるほど、必殺級の技を使える――もとい、あられもない姿を晒さなければ敵を倒せないのだ! 「……助かったわ、みずき。ごめんね、不甲斐ない先輩で」 「そんな、操子せんぱいがいたからこそ――ぅんっ!」 ダッチワイフの燃えカスの元でへたりこむ操子のところへと歩み寄ろうとしたみずきだったが、突如、謎の喘ぎと共に身体を抱き締め立ち止ってしまった。 不思議そうに見上げてくる操子に、みずきは紅い顔で、おずおずと告白した。 「その……先っぽがですね、カーディガンのニットと……えと、擦れちゃいましてっ……」 「…………」 そう、先の軍師モヒカンザコ戦に於いて、みずきは残存する襤褸以外の、下着を含めた全ての衣服を消費してしまっていた。とにかく無我夢中だったのだ。 それゆえに今の彼女にとってはそよ風すらも大敵であり、走ることすらままならぬほどに“ギリギリ”なのだった。 呆れ顔の操子はしばし口を噤んだ後、「ハァ……」と深い溜め息をつき、一言、 「あんたのその能力、ほんとえっちいわねえ」 と、感慨深く呟いた。 まるで痴女ね、などとは、さすがに良心が咎めたので口にできなかった。 なお、この後、真っ赤になって操子の言葉を否定しようとしたみずきの元へ、騒ぎを聞きつけた生徒会役員や風紀委員が大量に駆けつけたのはまた別の話である。 女性の甲高い叫び声が学園中にこだましたとか、しなかったとか。 斯様に強烈な不憫な子属性を持つ白王みずき――彼女が、「兄さんに認めてもらえるような女性になるため」などと言って出場を決意した『SNOW-SNOWトーナメントオブ女神オブトーナメント ~「第一回結昨日の使いやあらへんで!チキチキ秋の大トーナメント」~』で、一体どのようなメに――否、どのような活躍をするのかは、誰にもわからない。 <終>
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「おはようございます、みずきさん」 「おはようございます、橘先輩」 野球部員や後輩達がみずきに朝の挨拶をする 「うん、おはよう」 みずきも普通に挨拶を返す 「おはよう、みずき」 聖が声をかける 「おはよう、聖」 みずきも普通に声をかける しかし、聖はみずきがいつもと違うことに気がついた 「うん?みずき、顔が赤いぞ」 「え、そうかな?」 みずきは頬に手を当てる みずきの顔は少しだけ赤くなっていた 「風邪でもひいたか?」 「そ、そんなことないわよ」 みずきは笑顔で答えると聖は自分の額とみずきの額に手を当てた 「……熱はないな」 「当たり前じゃない」 みずきはにこやかに答えた 「そうか、だが無茶はしないほうがいいぞ」 「うん、分かってる」 そう言ってみずきたちは校舎の中に入った (!?) 授業中視線を感じるみずき ふと辺りを見回すが誰もみずきのほうを見ていない みずきは再び前を向く (……やっぱり見てる…) みずきは再び視線を感じた その視線はみずきを舐めるように見ている そして視線はみずきの中まで見るようになってくる 自分の下着を、自分の全てを見ているように… (き、気のせいよ…) 頭から追い出そうにも無意識に目で辺りを見回してしまう (一体、誰なのよ) みずきの気持ちに焦りが出てくる そしてチャイムが鳴った みずきは席から立つと廊下に出た 階段のあたりに来ると原、宇津、大京の3人に出会った 「あっ、みずきさん」 原が声をかける 「何?」 「生徒会の引継ぎの件なんですが…」 宇津が何かを手渡す 「何これ?」 「今度の会長選の立候補者の名簿です」 「ふーん…いまいちパッとしない奴ばかりね」 みずきは名簿を見ながら言った 「で、これをどうしろと?」 「ポスターや演説の準備をして欲しいんですわ」 「会長の引き際ですから」 三人がそういうとみずきはため息をつきながらその場を立ち去ろうとする 「了解、じゃあやっておくか…きゃぁ!」 みずきは階段から落ちそうになった その時足を大きく広げ正面から見れば下着が確実に見られる格好だった 「イタタタ…」 「「「大丈夫ですか!」」」 三人はみずきに声をかける 「うん、大丈夫…あっ!」 みずきは自分の格好に気がつき、スカートを手早く直した 「みた!!?」 周りの生徒に聞く 「いえ、見てません!」 3人は大きく首を振る 「……まあいいわ」 みずきはそういうとその場から去った (見られた!絶対に見られた!!) みずきは顔を赤面させながらトイレの個室に駆け込んだ 「はぁ…はぁ…」 みずきは呼吸を整える そして、もう一度今の自分の姿を想像してみた 制服に触れると裸でないことに安心するみずき しかし、その下には自分が一度も履いたことが無い、いやらしい下着 (みんなが見てる…) そう思うと体が熱くなってきた 思わず下着に触れる 鼓動が早くなっている (と、とにかく今日までの我慢よ!みずき!) みずきは個室から出た そして、放課後 小波はみずきを呼び出した 「……何?」 みずきはぶっきらぼうに聞いた 小波はにこやかに言った 「みずきちゃん、下着見せて」 「それは命令なの?」 みずきは強い口調で言った 「ああ、そうだけど?」 小波の顔は変わらない 「……分かったわよ、はい!」 みずきはスカートをめくった スカートの中にはあの赤い下着があった 「……もういい?」 みずきはそっぽを向いて聞いた 恥ずかしいのか顔は若干赤くなっている 無理もないだろう、本当に下着を見せたのは小波ただ一人なのだから 「いいよ、今度はブラ」 小波の顔はさらに下卑た笑みになった 「…まったく、本当にスケベなんだから」 みずきは愚痴を言いながらワイシャツのボタンを外す 「はい、これでいい?」 みずきは小波の方を向く 「…うん、良い」 小波は舐めるようにみずきの胸を見た みずきの胸は結構大きく形も良かった 見えそうで見えない乳首もまた小波の興奮を煽った 「はい、もうお終い!」 しばらく経ってみずきは手で胸を隠してしまった 「いやぁ…ええもん見せてもらいました!」 小波はだらしない顔をしている 「全くもう…」 みずきは呆れている 「じゃあ、次の命令ね」 小波は休む間もなく言った 「ええ!まだやるの!?」 みずきは思わず声を出した 「うん、まだやるよ」 「こ、今度は何よ」 (絶対本番ね…) みずきがそう思い自分の腕をつかんだ 「みずきちゃんの口を舌でレイプする」 しかし小波が出したのはそうではなかった 「はぁ?」 みずきが気の抜けた声を出す 「つまり、こういうこと!」 小波はそういうとみずきに無理矢理キスをした 「!?」 そしてそのまま唇を舐める 「ん!?」 みずきは突然の事で頭が混乱している (キスされたの?私) そんなみずきに気にせず小波は続ける 小波は唾液でベタベタにするとみずきの唇を吸った ジュルジュルと音が立つ そしてついにみずきの口が開かれる 「んんんん!」 みずきの口の中に小波の舌が入った (小波君の舌が…) 小波の舌を追い出そうとするがそれを逆手に取られ口の中を弄られる そして今度はみずきの舌が小波の口の中に入る 「んむもむむぅふむんん!」 お互いの舌が口の中で行ったり来たりしている 小波はみずきの唾液をごくんと飲んだ そして小波はみずきの唇から口を離した 口と口の間に糸が引いていた 「はぁはぁ…」 みずきは口を拭いながら大きく息をした 一方の小波は唇を舐めながらニヤけた目でみずきを見る 「どうだった?」 小波がみずきに質問する 「…べ、別にどうもなかったわよ」 みずきは興味が無いように言った 「そうか…」 丁度チャイムが鳴る、一般生徒は下校の時間だ 「そろそろ帰ろうか」 「…そうね」 二人は屋上を出た それと同時に一人の人物が現れた 聖である 「先輩、なぜだ…」 つづく その1
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唐沢みずき 読み からさわ みずき あだ名 みずきち ローマ字表記 Karasawa Mizuki 身長 162cm 体重 47kg 3サイズ B84 W56 H86 誕生日 10月1日 血液型 O型 出身地 岡山 趣味 フレグランス収集 声優 石黒千尋 ポジション CB、(CMF) 本業はモデルのお姉さん的キャラクター。百合趣味があり、ありさに一目惚れしたらしく過剰なスキンシップを求める。スキンシップは癖であり、考えるより先に手が出ている。みずきから逃れるためになつめに泣きついたありさを見て「なつめ×ありさ」に目覚める。みずきの周囲にいつも良い香りがしているのはありさいわく「餌をおびき寄せている」。 キャラ性能 シュート、ドリブル、パス、ディフェンスの4値は、ビーナス(☆6)時点での最大値を表記。 Sビーナス(☆7)時の数値はこの値に+175、SSビーナス(☆8)時の数値は更に+100した値となる。 また、一部初期キャラを除き、びびっどボードが実装されている選手はスタミナ数値の横にボード内解放分の(+100)と表記する。 シュート ドリブル パス ディフェンス 562 610 658 670 スタミナ ☆6(Lv70) ☆7(Lv80) ☆8(Lv90) 数値 595(+100) 668(+100) 751(+100) 経営 会社 42 スタジアム 74 クラブハウス 63 このゲーム屈指の変態。女の子が大好きで常にハンティングしようとしている。 本業はモデルであり、女性からの人気も厚い。実際に子供達からは尊敬もされているし、普通に頼れるキャラ。 しかし、それ自体が大きな罠であり、「自ら近寄ってきたところを捕食する」のがハンティングのモットー。 最大の被害者は鳳来ありさであり、彼女への愛情は等身大人形を持っている時点でお察し。 百合仲間の花宮ゆりこと組んでいる場合は最大限の注意を払いたい。 ディフェンス値が高いブロッカータイプで、パスカットでの運用が得意。 ドリブル値も平均より下回るが、標準程度はあるので、高いディフェンスと組み合わせてスライディングも悪くない。 Sビーナススキル おにゃの子大好き! 適正ポジションに配置すると発動。CBのパスが10%、ディフェンスが5%アップCMFのパスとディフェンスが60アップCFのディフェンスが60アップ 中央縦一列のパスカット性能を上昇させるスキル。 彼女自身はCB運用だと高めのステータスであるパス、ディフェンスの割合上昇の恩恵が強く受けられる。 前衛には固定値のボーナスが入る為、ステータスの低いキャラでも運用しやすくなるだろう。 実装済み衣装 衣装名 スタミナ シュート ドリブル パス ディフェンス 総合 スロット スキル名 消費スタミナ スキル種類 倍率 衣装入手経路 ビーナスユニフォーム - - - - - - 3 百合園の守護神 90→120 スライディング ×8→×9 - ヘソ出しセクシークイーン +74 +8 +13 +77 +78 250 3 美少女ゲット☆カット 120 パスカット ×11→×12 エロかわチュニックワンピ +92 +39 +70 +25 +24 250 3 スキンシップドリブル 140 ドリブル ×11→×12 ちら見せ&ブーツスタイル +59 +12 +16 +71 +72 230 3 ストーキングカット 80 パスカット ×8.5→×9.5 海辺の花は魅惑の香り +80 +22 +58 +26 +64 250 3 ゆりゆりスライディング 180→210 スライディング ×10.5→×11 大人のグレンチェック +72 +98 +15 +20 +25 230 3 美少女に届けこの想い♡ 80 ダイレクト ×8.5→×9.5 みずき嬉しき集えよ乙女♡ +65 +7 +19 +85 +24 200 3 大正ロマンな路面電車 100 パス ×9→×10 びびっどボード 泳ぎ方を手取り足取り…♡ +91 +99 +16 +21 +23 250 3 スイマー・ダイレクト 130 ダイレクト ×11→×12 一位の娘にはご褒美を♡ +60 +11 +81 +13 +85 250 3 色々ギリギリ!スライド 135 スライディング ×11.5→×12.5 おやすみフォッサ♡ +74 +99 +12 +21 +44 250 3 フォッサ・シュート 130 シュート ×11→×12 本領発揮☆カリスマモデル +85 +20 +38 +87 +50 280 3 美少女とグラビア撮影♡ 135 パス ×11→×12 Dear my girls♡ +81 +17 +90 +34 +58 280 3 そのチョコはわたしの♡ 145 ドリブル ×11.5→×12.5 お返しめぐり♪ +87 +21 +26 +80 +36 250 3 愛の30倍返し 120 パス ×10→×11 セーラー服と捕獲銃 +74 +19 +27 +80 +80 280 3 おにゃの子は頂き! 135 パスカット ×11.5→×12.5 プリンセス・リリィ +79 +23 +66 +41 +71 280 3 花嫁?奪取スライド 140 スライディング ×10.5→×11.5 泡まみれにしてあげる♡ +84 +24 +49 +88 +35 280 3 あわあわもふもふ♡ 140 パス ×11.5→×12.5 ヴァルプルギスの闇夜 +82 +3 +93 +6 +96 280 3 おにゃの子ゲット魔法♪ 140 スライディング ×12→×13 忍ばずアピールするべし♡ +71 +4 +20 +91 +94 280 3 くのいちちゃ~~ん♡ 140 パスカット ×12→×13 おにゃの子優先CA♪ +88 +26 +91 +36 +59 300 4 ありさ専用SPドリンク 120 ドリブル ×11→×12 みずきちの豆の木♪ +70 +8 +80 +12 +80 250 3 不思議な豆の木…? 120 スライディング ×11→×12 手旗信号で愛を伝えます♡ +90 +12 +93 +22 +33 280 3 おにゃの子救助ダッシュ 140 ドリブル ×12→×13 Mandarin dress +90 +30 +41 +97 +42 300 4 セクシー♡チャイナパス 160 パス ×13→×14 衣装画像 ヘソ出しセクシークイーン エロかわチュニックワンピ ちら見せ&ブーツスタイル 海辺の花は魅惑の香り 大人のグレンチェック みずき嬉しき集えよ乙女♡ 泳ぎ方を手取り足取り…♡ 一位の娘にはご褒美を♡ おやすみフォッサ♡ 本領発揮☆カリスマモデル(画像クリックでギミック) Dear my girls♡ お返しめぐり♪ セーラー服と捕獲銃 プリンセス・リリィ(画像クリックで全体表示) 泡まみれにしてあげる♡ ヴァルプルギスの闇夜 忍ばずアピールするべし♡ おにゃの子優先CA♪(画像クリックで全体表示) みずきちの豆の木♪(画像クリックでもぶこ差分) 手旗信号で愛を伝えます♡ Mandarin dress
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【作品名】しばわんこの和のこころ 【ジャンル】アニメ 【名前】ゆきちゃん 【属性】若い女性 【大きさ】成人女性並み 【攻撃力】鉛筆所持 【防御力】成人女性並み 【素早さ】成人女性並み 【戦法】鉛筆で目を突き刺す 3スレ目 401 :格無しさん:2009/05/22(金) 18 04 26 ゆきちゃん考察 ○○マリコ、レスティーナ 無いよりはまし程度だが鉛筆勝ち ○ボルガ博士 初老の男性対鉛筆持ちの成人女性 何とも微妙な勝負だがまだまだ鉛筆有効か ×きくり グルグル巻きにされ負け ×山口如月 同じ鉛筆でも投げられる分だけ相手の方が強い きくり>ゆきちゃん>ボルガ博士
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mizu0214|みずき @bg file="white.jpg" time=700 [cm] @bgm file="theH.ogg" @texton ;;背景『雪景色プラス夜明けが理想。無理ならホワイトアウトか何かで』 ;;BGM『Theヒロインズ』 「おお、雪だ雪だ! 雪祭りだよ、姉さん!」[lr] 廊下へ向かって叫ぶも、もちろん朝に弱い姉さんからの返答はない。いつものことだから俺も気にせず、もう一度眼下の光景を見下ろした。[lr] 白雪が推定五センチメートルは降り積もっている。雪だるま……OK。雪合戦……OK。[lr] ここまでの雪は久しぶりだった。こたつで丸くなってる姉さんを無理やり外へ連れ出して、雪だるま作りや雪合戦に参加させたのも遠い昔。五年ぶりかもしれない。[lr] 午後は雪合戦決定。わくわくしながら見下ろしていると、向かいの家の庭から犬が吼えかかってきた。俺は不審者じゃないぞ、猫姉さんとは違って雪が大好きな同志だぞ。[pcm] ;;SE『風の音』 @playse storage="WindF@11.ogg" @wait time=1000 @fadeoutse time=1000 「へっくしん!」[lr] そういえば、まだ着替えていなかった。寒気で目を覚ましたくせ、カーテンと窓を開けて身を乗り出すとは、寝ぼけていたにもほどがあるだろう、俺![pcm] ;;背景『自室』 @stopse @bg file="heya_m.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" 慌てて体を引っ込めると、俺は等価原則的に考えて、ヤケクソに祈った。今日、何かいいことがありますように。とりあえず悪いことは一つあったし、何かないと割に合わない。[pcm] ;;背景『グラウンド。できれば雪が積もってるとよし』 ;;BGM『Theヒロインズ』 ;;SE『ショックな音』。桃太郎電鉄でボンビーな感じの。 @bg2 file="gra.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500 @playse storage="ShockB@11.ogg" @wait time=1000 @fadeoutse time=1000 意外に思わなかったといえば、嘘になる。けれど、まさか、あの長岡が……。[lr] ;;長岡(笑み) 「先輩のおかげで自分に自信が持てました!」[lr] 「どんな小さいおっぱいもおっぱいはおっぱい。気にすることはない、君は素晴らしいひんぬー星人なんだぞ」[lr] チョコレートを受け取っているなんて! それもどう見ても本命のを![lr] もう、真っ白に燃え尽きた。髪の毛が白くなったかもしれない。[lr] ;;毒男(泣き) 「稔ぅぅぅ!」[lr] 意識を取り戻したのは、足元が嘆いたからだった。飛び退いて見下ろすと、うねうねする毒男が一匹。[pcm] 「嘘だよな!? 俺が幻覚を見てるだけだよな! なぁ、そうだと言ってくれぇぇぇ!」[lr] 「いや、現実だ。潔く認めろよ」[lr] 長岡は確かにおっぱいおっぱいとうるさいが、下手に隠さないことで逆に女子には受け入れられている。性格もいいヤツだ。[lr] ;;長岡消し 溜め息をついて変態が足にしがみつくのを蹴り払う。[lr] 「確かに意外だけど、意外じゃないだろ」[lr] 「ア、ア、ア、ア、アイツは裏切り者だぁぁぁ! な、そうだろ!?」[lr] 「友人に恋人ができたんだから、素直に祝福してやろうぜ」[lr] 「ならん、ならんぞ! アイツは……アイツは!」[lr] ;;毒男消し 怒りの炎を燃やしながら、ぶつぶつと呪詛を呟き続ける。面倒くさがりのクセに、チョコだけは欲しがるとは都合が良すぎるだろうに。[pcm] ;;背景『昇降口』。毒男(笑み)。 @bg file="syoukouguti.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" @playse storage="Throw01@22.ogg" 「しかぁぁぁぁぁし!」[lr] 下駄箱の前までくると唐突に復活した。人差し指を槍の如く突き出す毒男。――どこかで見たことがあるような気のする仕草だ。[lr] 「俺たちにはまだ希望が残されている!」[lr] 指先を忠実にたどるものの、やっぱり下駄箱しかない。ついに狂ったか。[pcm] 「確かに長岡のように直接手渡しということはなかった。だが、逆に考えてみるんだ。可憐で純情で奥手と相場が決まっている女の子が、そんな白昼堂々と告白なんてできようか! いや、できはしない! とすれば、ここに可愛らしい思いがしたためられた便箋が入っているに違いないだろう! そして忘れてならないのは、ラッピングがちょっと下手な純度百パーセントの片思いの結晶! ちょっと不器用ながら努力の跡が存分に伺えるその出来栄え! そう、ハート型の本命チョコレートなのだぁぁぁぁ!」[lr] 長文ご苦労。言い終えて、ぜぇはぁと荒く息をつく毒男。[pcm] ;;毒男消し ちょっとだけ高鳴る心臓を意識しながら、下駄箱を開ける。なんと可愛らしくラッピングされた包みがある! わけはない。[lr] 「……ん?」[lr] 真新しいとはいえ、やはり上履きは臭い。だが、悪臭の中に甘ったるい香気が混じっていたような気がした。[lr] 菓子のような……考えすぎか。[lr] 蓋を閉めようとすると、肩を叩かれた。[lr] ;;毒男(笑い) 「そうかそうか、お前もか」[lr] 「何のことだ」[lr] 「収穫。ゼロなんだろ?」[lr] 「…………」[pcm] 「隠したって分かるさ。お前が裏切ってないことくらい。おお、我が心の友よ!」[lr] うんうんと頷きながら、負け犬の笑みを浮かべる毒男。[lr] 「お前と一緒にするな」[lr] ;;毒男(泣き) 「バレンタインなんてな、チョコレートの販売戦略の罠に過ぎないんだ。な、稔もそう思うだろ?」[lr] 精神防御のために、一時的にクールキャラへと転職したらしい。全くできてはいないが、いつものアホキャラはどうしたのやら。[lr] ;;凛々(冷たい目) と、一人の女子が傍らを過ぎてゆくのに気づいた。冷ややかな眼差しが痛い。[pcm] ;;毒男(笑み) 半歩退いて道を空けた俺に対し、視線に臆さなかった毒男が道化のように胸へ手を当てた。[lr] 「おお、我が愛しのマドンナ白水凛々。今朝のご機嫌はいかが?」[lr] 「…………」[lr] 雪のように白く美しく、そして冷たい視線が、毒男を迎え撃った。もちろん、差し出されたエスコートの手は、全く眼中にない。[lr] 「し、白水、おはよう」[lr] ;;凛々(デフォルト)、毒男消し 「おはよう、藤宮」[lr] 俺もスルーされるのではないかと内心ひやひやしたが、そんなことはなく、白水は普通に挨拶を返してくれた。[pcm] ;;凛々いったん消しの後、再登場 いったんは通り過ぎようとしたものの、やっぱりといった感じで戻ってきた。[lr] ;;凛々(呆れ) 「藤宮、この際だから言っておくけど、付き合う友達は選んだ方がいいわよ?」[lr] 「……最近そう思い始めた」[lr] 「そう。なら早急にするよう勧めるわ」[lr] 汚物でも見るように毒男を見下す。それ以上は興味を失ったように首を振ると、艶やかな黒髪を揺らめかせながら、凛然と去っていった。[lr] ;;凛々消し、毒男(ショック) 後には、手の行く先を失って茫然と跪きつくす哀愁漂う背中がひとつ。[pcm] 「元気出せって」[lr] 「……ずるくね?」[lr] ぽんぽんと肩を叩くと、怨々とした声が返ってきた。[lr] ;;毒男(怒り) 「ずるくねぇか!? マイマドンナの白水と仲良くお喋りしやがって! お前も裏切り者だ!」[lr] そもそもマドンナといったところで、お前のそれは五指に余るだろうが。言いかけた台詞をぐっと呑み込む。[lr] 慣れてはいるものの、被害妄想と誇大妄想はコイツの悪い癖だ。長続きはしないので、大事になることは少ないのだが。[lr] 胸倉を掴んで喚き散らす。それくらいで気分が静まるのなら、別にちょっと愚痴を聞き流してやるくらいどうってことはない。[lr] 内容は違えど、みずき相手で慣れていることだ。[pcm] ;;みずき(制服 01,2A,02,00,00,00,M 片手肩に) ;;BGM『雪景色』 @fadeoutbgm time=2000 [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2] 「おっはよー、みの、る……」[ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=1 b=1 e=3a m=3][lr] と噂をすれば影を差すといったところか。挨拶を返そうとするものの、毒男が邪魔で上手くできない。[lr] @bgm file="yuki.ogg" 豹変した。[lr] ;;みずき(制服 03,9A,01,00,00,00,L 両手腰に)← みずきの拡大で病み目使わずに異常性と迫力を出せます? ;;画面揺れ 2回くらい [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=3a m=11 y=b] 「みのるの邪魔しない!」[quake time=300][wq][lr] びりびりと大気が震えた。鼓膜が痛む。激情を帯びるどころではなく、むしろまとう勢いのソプラノがほとばしった。[lr] @cl pos=lc [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=3a m=9 y=b size=L] ;@cl pos=rc ;毒男(驚き) 怯んだ瞬間、みずきが間に割りこんで、俺と毒男を引き剥がす。いや、むしろ毒男を突き飛ばした。[pcm] ;;毒男(驚き) 「な、なんだよ。ちょっとふざけてただけだろ」[lr] [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=3a m=11 y=b size=L] 「みのるの邪魔、しない!」[lr] 忠犬が主人を守るかのように、怒りを込めて睨みつけていた。剣のように傘を喉へ突きつけ、それが本気なのだと知らせる。[lr] 小柄な体からは想像もつかないプレッシャー。気圧されたように毒男が後ずさった。[lr] ;;毒男(困り) 「お、おい、稔もなんとか言ってくれよ!」[lr] 弾かれたようにみずきがぱっと振り返った。[lr] ;;みずき(制服 07,5A,09,00,00,00,M 片手胸に) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=3a m=10] 『迷惑だった?』、恐れを隠さないその表情。まるで小学生のときのような。[pcm] 考えた。毒男を庇えばみずきの行動をお節介にしてしまうし、みずきを庇えば、毒男は苛立つ。[lr] ――結局のところ、どちらかを犠牲にするしかない。なら答えは決まっていた。[lr] 「正直、邪魔だ」[lr] [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=1 e=2a m=8] 決然とした意志を込めて告げる。[lr] ヘタレてなんかいられない。『誰も傷つけたくない』、そう考えて黙りこむことこそが、二人ともを傷つけることになる。[lr] ;;毒男(ショック) 「そう、か……」[lr] ――すまない。[lr] 心の中で謝りながら、俺はみずきの手を引いた。[pcm] @cl ;;背景『廊下』、毒男消し @bg file="rouka2.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" 毒男は一人でも立てる。だが、みずきは――。[lr] ;;みずき(制服 06,3A,09,00,00,00,M 片手胸に) ;;BGM OUT 3秒 > 無音 @fadeoutbgm time=3000 [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=6 e=3a m=9] 「みのる……?」[lr] みずきの顔が高校生に戻り、ほっと息をつく。肩の力が抜けて、手が滑り落ちた。[lr] 「ありがとうな、助かったよ」[lr] ;;みずき(制服 02,2A,02,00,00,00,M 片手胸のまま) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=2a m=2] そっと頭を撫でてやる。きょとん、としながらもすぐに唇を綻ばせるみずき。[lr] みずきの行動はすべてが善意に基づくもの。なら結果はどうあれ、俺だけは感謝してやろう。小学生のとき、胸に誓った。[pcm] ;;みずき(制服 02,7B,07,00,00,00,M 片手胸のまま) ;;BGM『兆候』 @bgm file="choukou.ogg" [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=7a m=7 y=b] 「誰かを傷つけても、いいんだ……」[lr] 「え?」[lr] ハッとするとみずきの笑みはほどけていて、ようやくさっきの笑みのぎこちなさに気づいた。[lr] ;;みずき(制服 02,8A,09,00,00,00,M 両手胸元に) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=4 b=2 e=3a m=9] 「ね、みのるはどう思う? 誰かのために誰かを犠牲にすること」[lr] いつになく真剣でまっすぐな視線が眼底をえぐり、たまらず目を逸らした。[lr] 「……否定できないし、しない」[lr] [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=4 b=2 e=7a m=8 y=b] 「そう、否定しない。否定しない……」[lr] だから気がつかなかった。みずきの瞳に、何か重大な決心の色が浮かんだことに。[pcm] ;;みずき 立ち絵消し ;;SE『チャイム』。BGM『学校的風景其の一』 @fadeoutbgm time=1500 @cl @bg2 file="kyousitu.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500 @bgm file="gakkou1.ogg" @playse storage="tm2_chime001r.ogg" @wait time=2000 @fadeoutse time=1000 @bg file="rouka1.jpg" rule="左下から右上へ" time=500 @bg file="kaidan2.jpg" rule="左下から右上へ" time=500 @bg file="syoukouguti.jpg" rule="左下から右上へ" time=500 毒男と会うのは、まだ気マズい。雪合戦は取りやめ、SHR(ショートホームルーム)が終わると足早に下駄箱へと向かった。[lr] ;;背景『昇降口』 無人の昇降口は物寂しい。かじかむ指先でのろのろと下駄箱を開けた。今度こそ綺麗にラッピングされた包みがある。わけはやっぱりなかった。[lr] またしてもチョコレートのような甘い香りがしていた。しかし、あまり嗅いでいても未練がましい変態(毒男)にしか見られないだろう。[r] さっさと靴だけ出して、昇降口から出ようとしたところで、[lr] ;;背景『雪の降り積もったグラウンド』 @snowinit backvisible=true @bg file="gra.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" 「……ヴぇ」[lr] 大きなミスに気がついた。後悔先に立たず、とはよく言ったものだ。いったい何をしてたんだ、過去の俺。[pcm] 朝は晴れだったのに、今は余韻すらない。陽は黒雲に覆い隠され、細かな雪がちらほらと舞い、空気を白くけぶらせている。[lr] @fadeoutbgm time=1500 制服の前を閉じるものの、凍った風は襟からも吹きこんできた。肌の感覚が薄くなってゆく。[lr] ;;『Theヒロインズ』 @bgm file="theH.ogg" 「ほい、やっぱりみのるはあたしがいないとダメだね~」[lr] ふわり、と首に柔らかな布が絡みついた。優しい肌触りが滑らかになじむ。[lr] 振り向くと、誰もいない。しんしんという雪の降る微かな音が耳に心地いいだけだ。[lr] どうやら声の主は背後に回って、マフラーを首に巻きつけようと奮闘しているらしい。[pcm] ;;背景『真っ暗』 @snowuninit @bg file="black.jpg" rule="上から下へ" 「だ~れだ♪」[lr] 確かに声は目の前からするのだが、視えない。マフラーで目隠しをされていた。[lr] 思わず溜め息がこぼれるが、嘆息ではない。もっと穏やかで、思わず笑みしてしまうような息だ。[lr] 「うーん、誰だ?」[lr] 分からず悩んでいるフリをしてみる。[lr] 「んもー、分かんないの? お姉ちゃんだよ」[lr] みずきお得意のモノマネか。バレバレなのだが、気づいていないのだろうか。[lr] どうせならモノマネを返してみるとしよう。[pcm] 「おっぱいおっぱい!」[lr] 「…………」[lr] 「…………」[lr] 「…………」[lr] 見えないはずなのに。ぶんぶんと振った腕が、とめるタイミングを逃してむなしく振り子のように動き続ける。[lr] ああ、空気が、白い……。[lr] 「いいよ、みのる。あたしがモノマネのレッスンしたげる」[lr] 「……いい。もう充分傷ついた」[lr] 慰めようとしてくれるみずきの心遣いが、傷に響く。[pcm] @snowinit backvisible=true @bg file="gra.jpg" rule="下から上へ" どちらからともなく目隠しを外した。ようやく首に巻かれるマフラー。[lr] 全体としてつくりは緩い。けれど、なにやら紅茶色のしなやかな繊維が所々に編みこまれていて、きっちり補強されている。毛糸ではないが、何なのだろうか。[lr] ;;みずき(制服 02,2A,02,00,00,00,M 片手肩に) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2] 「傘、ないんでしょ? 一緒に帰るっ!」[lr] @playse storage="tm2_umblera000.ogg" @ws 霞む白の中に、ぽっと火が灯るように鮮やかな薄紅の傘が咲いた。[lr] 縁がなくても、今日はバレンタインだ。男が一人で歩いていれば、それだけで憐れみの視線を浴びる。そう考えれば、渡りに船だったが、[lr] 「お前、誰か待たなくていいのか?」[lr] みずきも女の子なのだから、誰かにチョコを準備しているはずだった。[pcm] [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=4 b=6 e=1a m=10] 「ん? みのるを待ってたけど」[lr] ;;みずき(制服 04,8A,09,00,00,00,M 両手胸元に) きょとん、と首をかしげるみずき。この状況はよくよく考えてみれば相合傘になるのだが、気にしないんだろうな。そもそもみずきの方から言ってきたことだし。[lr] ;;みずき(制服 02,2A,02,01,00,00,M 片手胸に) ためらっていると、みずきが身をすり寄せてきた。[lr] [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=2a m=2 c=1 size=L] 「ね、あったかいでしょ~?」[lr] 確かに温かいが、ついでに柔らかい![lr] 「や、やめ……」[lr] 「遠慮しないの」[lr] 引き剥がそうとするものの、みずきは意地になって離れてくれない。むしろグラマラスな肢体を押しつけてくる始末。気がついてくれよ![lr] 結局、寄り添ったまま、グラウンドを抜けた。[pcm] ;;背景『グラウンド』 ;校門では @cl @bg file="soto.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" @fadeoutbgm time=3000 「み、みの! ……りん」[lr] ;;BGMフェードアウト 3秒。 校門を出ようとしたところで、背後から呼び止められた。この声は伊万里だろう。頬を緩ませながら振り返った。[lr] @bgm file="yuki.ogg" 「なんだ、伊万……里?」[lr] ;;BGM『雪景色』。 ;;伊万里(制服 05,3A,04,01,00,00,M)← 原文に立ち絵指定入ってますが、おそらくイベント絵に差し替え ;;みずき(制服 01,3A,09,00,00,00,M 片手肩に) [ld pos=rc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=4 c=1] [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=1 b=6 e=1a m=9] その頬が固まった。[lr] 誰、だ。そんな疑問が脳裏をよぎった。[lr] 何か凄まじい重圧に、今にもおしつぶれされそうに縮こまっている。胸元へ引き寄せられた左腕は、どこかすがりつくようだった。[lr] [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=1 b=1 e=3a m=9 y=b] そして、右手は小さな包みを差し出している。リボンが所々で跳ねているものの、可愛らしいオレンジ色の包みだった。[pcm] 瞳は伏せられ、ときどき上目遣いにちらちらとこちらを見やるのみ。視線がぶつかるたびに、さっと伏せる。ほっそりとした肩はふるふると震えている。[lr] それは寒さのためではないのだろう。だが、俺はどうしたらいいのか分からなかった。[lr] 「…………」[lr] ;;背景の明度を一気に上げていって、真っ白寸前まで。 @cl @bg file="white.jpg" 頭の中に雪が降り積もってゆく。何も考えられない。[lr] と、みずきに袖を引かれ、体が傾いだ。[lr] ……そのまま身を任せられたら。そんな甘い逃げの一手が脳裏を掠めたのは否定できない。[lr] 全身にありったけの力を込めながら、動きかけた一歩を止める。意に反して足は震えていた。[pcm] ;;イベント絵の明度を下げていって元に戻す。……いや、できればですけど。こんな演出できるかな? @snowuninit @bg file="black.jpg" rule="上から下へ" 落ち着いて、深呼吸。風が吹く一瞬前のような静けさで、みずきを袖に振った。[lr] @snowinit backvisible=true @bg file="soto.jpg" rule="下から上へ" 「あ……」[lr] ;;みずき(制服 04,5A,07,00,00,01,M) ← 一度、病み目(5B)にしてから、みずきの立ち絵だけ消し [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=4 b=5 e=3a m=10] [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=4 b=4 e=3a m=9 y=b] @cl 茫然とした呟きを背に、一歩一歩、踏みしめるようにして伊万里へ歩み寄った。[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=4 c=1] 不恰好な包みをまじまじと見つめる。――なんだ、これは。[lr] プレゼント。女から男へ。二月十四日。如月のイベント。バレンタイン……。[lr] 何も言えなかった。口を開いたのは、何か狂気めいたものに衝き動かされただけだ。[lr] 「…………」[lr] だが、口は開いたまま固まった。[pcm] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=5a m=7 c=1 s=1] 「へ、返事は!」[lr] ;;伊万里(制服 02,3A,05,01,00,01,M) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=4 c=1] 伊万里の瞳に哀しげな色が揺れる。[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=5 c=1 t=1] 「いますぐでなくてもいいから……」[lr] 血を吐くような決死の叫び。手に包みが押しつけられた。[lr] @cl ハッと我に返ってほぞを噛む。――しくじった。[lr] ;;伊万里消し。 刹那、立ちすくんだ隙に、伊万里は駆け出して行ってしまっていた。猫か何かのように、あっという間に視界からいなくなる。[lr] 残された足跡を、細雪が優しくさらってゆく。開いたままの唇を撫ぜながら、俺は雪の中、立ち尽くしていた。[pcm] ;;背景『自室』 ;;BGM『Lunatic Lovers~X-X』を三秒くらいしてから流し始め。それまで無音。 ;;SE『扉の閉まる音』 @snowuninit @fadeoutbgm time=1000 @bg2 file="heya_my.jpg" rule="波" time=1500 ハッと我に返ると、迷子みたく左右に視線をめぐらした。[lr] 変わったところはない。見慣れた自室だ。だが、俺はいつここに入ったんだ?[lr] @bgm file="llxx.ogg" 記憶のフィルムを切り取られたみたいだった。駆け去ってゆく伊万里の後ろ姿を最後に、何も憶えていない。[lr] あの後、俺はどうしたんだろう。みずきの傘に入れてもらって一緒に帰ったんだろうか。それとも一人、雪に降られながら帰路を急いだんだろうか。[lr] 分からない。思い出せない。記憶の空白。[lr] 幼馴染からの告白。言葉にするとあっけないが、現実に体験したそれは驚き、混乱、硬直、混沌、爆発、白……とても言葉では表せない。[lr] そして……罪悪感。[lr] 制服を脱ぐのさえわずらわしく、そのままベッドへと倒れこんだ。脳裏では焼きついたそのままの像がむすばれてゆく。[pcm] ;;ホワイトアウトの後、背景『雪景色』と『伊万里(制服 02,3A,05,01,00,01,M)』を回想のために再表示。 @bg file="black.jpg" rule="上から下へ" [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=5 c=1 t=1] アイツはいつから想っていたのだろう。気づかなかった気づいてやれなかった気づいてやるべきだったのに![lr] 俺はいつからアイツを苦しめていたんだ……?[lr] 俺の幼馴染は、震えていた。震えて、震えて、そして……。[lr] ;;背景の明度を上げて、回想がかすんで見えにくくなるように。 @cl @bg file="white.jpg" 思い出せない。記憶がぼやけていた。像が結ばれてはほどけ、ほどけては結ばれる。そのたびに細部は曇り、曖昧になっていった。[pcm] ;;ブラックアウト。二秒間くらい空白。 ;;背景『自室』。BGM『Lunatic Lovers~xxx』 @fadeoutbgm time=2000 @bg file="black.jpg" @wb @wait time=1000 @bg file="heya_my.jpg" rule="下から上へ" @bgm file="llxxx.ogg" 頬に冷たいものが伝って目が覚めた。[lr] 骨を抜かれたように力が入らない。寝返りさえ億劫だった。[lr] 目覚めてから起き上がるまでに、どれだけの時間がかかったのかは憶えていない。[pcm] ;;背景『洗面台』 @bg2 file="bas_y.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" 気がつくと、洗面台へと向かっていた。鏡の中から血走った眼が見つめ返していた。[lr] ;;背景『洗面台』 ;;SE『水音』 @playse storage="PailB@11.ogg" @wait time=1500 @fadeoutse time=1500 わざと水滴を跳ね散らかしながら顔を洗った。こびりついた表情をこすり落とすように。[lr] ;;SE『水音』停止。きゅっと蛇口を閉める音とかあったらいいかも。BGM『雨ノ/降ル/街』へ移行。 @fadeoutbgm time=3000 夕飯は何にしようか。あえて事態から注意を逸らすようなことを考える。手を動かしている間は、悩みも忘れられるだろうから。[lr] 親は二人とも出張で家は留守だ。幼い頃からよくあることなので、もう慣れきっている。生活能力が皆無の姉さんに代わって、俺が家事をこなすだけのことだ。[pcm] @stopse ;;背景『居間』 @bg file="ribing_y.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" @bgm file="amemati.ogg" 「姉さん、遅れてごめ……」[lr] ;;三秒くらい停止。 声は虚空へ吸いこまれていった。こしらえた笑みが、ゆっくりとほどけてゆく。[lr] 自然と体の力が抜けていった。[lr] ――どうして気がつかなかった![lr] 居間には誰もいなかった。[lr] いつも夕飯をねだってぐずる姉さんが、今日に限って何も言わない。そんなことは有り得ない。だというのに違和感を覚えるのが遅すぎた。[lr] 寒い。暖房がついていなかった。暖気の名残さえ残っていない。[lr] 今日、一度も家に戻ってきていないのだろうか。――まさか、何かトラブルにでも?[lr] 不吉な悪寒が背筋を駆け抜けた。[pcm] ;;SE『携帯のバイブレーション』。音量は大きめに。 @fadeoutbgm time=1500 @playse storage="Vibes08.ogg" 身を揺さぶるような騒音。音源が携帯であることを知るや飛びついた。[lr] @stopse ;;背景『携帯のズーム』。 ;;BGM『N-20 peace』 震える指でボタンを連打し、新着メールを呼び出す。[lr] ――『姉さん』。[lr] @bgm file="n20.ogg" 送信者を確かめた途端、ほっとして腰が砕けた。フローリングが冷たいのもかまわず尻をつく。[lr] 『今日は帰らないよー。早紀のところに泊まるから』[lr] まずは根回しから。返信する前に俺は先輩へメールをつくった。[pcm] ;;背景『自室』。 @bg2 file="heya_my.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" 『うちの姉が迷惑かけてすみません。着替えなどはそっちに持って行ってますか? あと、姉さんは料理がダメで、朝食に肉が嫌いです。肉を出すと機嫌を損ないます。いい加減、好き嫌いを少しは減らして欲しいものですが、なかなか上手くいかなくて。そもそも姉さんを飼い慣らすのは、サーカスの一流調教師でも無理だと思います。あんなに気まぐれな猫なんて、普通いませんよ。先輩もうちの愚姉の我がまま迷惑っぷりに辟易するかと思いますが、どうか捨てないでやってください』[pcm] 自室に戻ってベッドに転がりながら、長文を打ち込み続ける。他にもあれやこれやと諸注意(送信してから愚痴がだいぶ入ってるのに気づいた)を送信すると、すぐに返信が来た。[lr] 『ふふ、仲が良いのね。でも、これ、ひめちゃんも見てるんだけど?』[lr] ――ヴぇえええええっ!?[lr] 『へー、稔くんってお姉ちゃんのことそんな風に思ってたんだ☆』[lr] 何なのだろうか、この星印。なぜか冷や汗が出てくる。[lr] 『じゃ、お姉ちゃんがいない間は、みずきちゃんに面倒見てもらってね』[pcm] ――はぁ!?[lr] 思わず何度も読み返した。しかし、いくら読んでも読んでも全く文面は変わらない。[lr] 「……電話するか」[lr] 姉さんの番号を電話帳から呼び出そうとすると、[lr] ;;SE『電話の鳴る音。稔の着メロとか不明なので、別にデフォルト設定のヤツでもいいのかな?』 @playse storage="Vibes08.ogg" なんというバッドタイミング。ちょうどその瞬間に着信が入った。[pcm] @stopse ;;背景真っ暗にして、みずき(私服 01,1A,01,00,00,00,M 片手肩に) 「みのる、早く準備準備!」[lr] 「なんだ、みずきか」[lr] 「今ね、お父さんが車呼んだから、あと三十分くらい~」[lr] 「おいい!?」[lr] 背筋を冷たいものが駆け上がる。イヤな予感がした。[lr] 「……まさか、もうそっちに連絡」[lr] ;;みずき(私服 02,2A,02,00,00,00,M 片手肩に) 「ひめさんがね、不束者ですが、うちの弟をよろしく頼みます、だって」[lr] なんだ、その婿入りする弟みたいなシチュエーションは。ハンカチで涙を拭う(フリをしている)姉さんの顔が浮かぶ。[pcm] ;;みずき(私服 04,7A,09,00,00,00,M 片手胸に) 「……やっぱり、後二時間待ってて。ちょっと急用ができたみたい」[lr] 電話の口を抑える気配がした。くぐもった呻き声のようなものがかすかに聞こえてくる。[lr] 「お前の父さんも、その、大変なんだな」[lr] まさか、酔っ払ってるのか、とは訊けない。[lr] 「お父さん? ……う、うん、お父さん忙しいみたい」[lr] 「だろ。歩いて行くよ」[lr] ;;みずき(私服 05,5A,05,00,00,00,M 両手胸元) 「ダ、ダメ!」[lr] 「けど……」[lr] 「い、いいからあたしに任せておきなさいっ!」[lr] 結局、押し切られてしまった。[pcm] ;;みずき 立ち絵消し ;;SE『電話のツーツー音』、BGMフェードアウト。背景『携帯のズーム』に戻す。 @fadeoutbgm time=3000 @playse storage="TelephoneA@08.ogg" @wait time=2000 @fadeoutse time=1000 ツー、ツー、という音だけが響き、やがてそれも途絶えた。[lr] 姉さんがいないというだけで、あまりに静かすぎる。訪れた静寂の呪縛に音を立てられなかった。[lr] 「……誰も」[lr] ;;背景『居間』 辛うじて紡ぎだした言葉は静寂に吸われて消えていくだけだった。待っていても、誰も帰ってこない。[lr] そして気がつくとカーテンから目を離せなかった。[lr] 伊万里の家はすぐ隣だ。今も向こうでは伊万里が覗いてるんじゃないか? こうしてる今も寒さに震えながら、こっちをずっと見つめている……。[lr] 視線を感じた。幻の伊万里、その責めるようにまっすぐな視線。[lr] 俺はどれだけ伊万里を支えにしてきたんだろうか。[pcm] 静寂の呪縛。物音を立てることが恐ろしくてたまらない。[lr] 思いもかけなかった。姉さんがいないだけで、自分の他に誰もいないと言うだけで、こんなにも静かなんて。[lr] 音がないからといって、本当に何も聞こえなかったりはしない。無音であるからこそ、周りが静かであるからこそ、聞こえてしまう囁きがある。[lr] 静謐(せいひつ)は告げる。沈黙は語る。お前は独りぼっちなのだ、と。[pcm] 耐えられなかった。この魔の囁きを無視できるほど、俺は強くない。[lr] 独りっきりはなんて寂しいのだろう。せつないのだろう。苦しいのだろう。[lr] 自分の体を抱きしめながら、思う。こんなときに、誰かいてくれたら――。[lr] だが、苦悩にさらなる拍車がかかる。気がつくとカーテンから目を離せなかった。[pcm] 伊万里の家はすぐ隣。カーテンを閉め切っていても、向こうが覗いているのではと妄想にさいなまれる。[r] こうしている今も、伊万里は身を凍えさせながら瞳の色を沈め、心の傷から新たな血を噴かせているのだ……。[lr] 視線を感じる。俺がつくりだした幻の伊万里、その責めるようにまっすぐな視線。[lr] 辛い。苦しめていたことが。[lr] 俺は今まで伊万里をどれだけ心の支えにしてきたのか。その答えがまざまざと実感を持って体に教えこまれる。[lr] 静謐は告げる。ちょっと関係が変わりかけただけで、泣いて取り乱す。どれだけ子どものままなのか。[lr] 沈黙は語る。みずきを支えている? 聞いて呆れる。今も電気さえ消せないくせに。[lr] 否定できない。囁きを論破できない。言葉のナイフが胸の奥に刺さってゆく。[pcm] ;;SE『衝撃音』。 @quake time=500 @playse storage="noise_11_monooto.ogg" @wq ベッドから転がり落ちた。よろよろと立ち上がる。ふらついてカーテンにすがりついた。ぐっと力を込める。指が震える。筋肉が膨れる。[lr] 爪が肌に喰いこむほどの力を込めても、手は動かなかった。カーテンを開けて、もし伊万里がいたら。向かいあう勇気はなかった。[lr] 「……っ!」[lr] 声にならない癇癪を叫びながら、カーテンを乱暴に薙ぎ払う。気づかないうちにひどく苛立っていた。[lr] 憎い対象が分かるから、なおさら憎い。己の不甲斐なさが不甲斐なかった。[pcm] ;;SE『衝撃音』 @quake time=300 @playse storage="DownA@11.ogg" @wq スポーツバッグを床へ叩きつけた。乱暴に着替えを詰めてゆく。[lr] みずきが来るまでには、まだ少し余裕がある。だが、何かせずにはいられなかった。[lr] 頭が痛くて途中からは億劫だったが、なんとか荷物をまとめた。[pcm] ;;背景『玄関』 @bg file="genkan_y.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" ふらふらと家を出る。[pcm] ;;背景『自宅前』 ;;SE『扉の開く音』 @bg file="ie_y.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" @playse storage="Door03Close@11.ogg" @ws 玄関前の階段にへたりこむと、[lr] ;;伊万里(私服 02,2A,05,00,00,00,M) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=5 s=1] 「あ……」[lr] ;;BGM『兆候』 @bgm file="choukou.ogg" ――バカな![lr] このタイミングで、まさか。思わず運命とやらを呪いたくなる。[lr] いくら家が隣だとは言え、ここで鉢合わせするとは、何か悪意めいたものを感じずにはいられない。[lr] ましてや、それがついさっき告白してきた相手で、しかも返事をまだ保留にしているなど、これが『偶然』で片づけられるのだろうか。[lr] ;;伊万里(私服 03,4A,04,00,00,00,M) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=4 s=1] 動けない。気まずい沈黙が漂う。[pcm] ;;SE『車のエンジン音』 @fadeoutbgm time=3000 @playse storage="car6@11.ogg" @wait time=1500 @fadeoutse time=1500 夜気を震わせるエンジン音。耳に障らない力強さが徐々に近づいてくる。奇跡の足音のように聞こえた。闇を切り裂くヘッドライトが眩しい。[lr] @stopse 滑らかかつ静かな停車だった。エンジンだけでなく、サスペンションも最高級なのだろう。[lr] どっしりとした威圧感のあるボディは黒塗り。我が家の前に停められたのはメルセデス・ベンツだった。パワーウィンドウが無音で下りてゆく。[lr] ;;みずき(私服 02,2A,02,00,00,00,M 片手肩に)。BGM『雨ノ/降ル/街』 @bgm file="amemati.ogg" [ld pos=l name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2] 「ひゃっほー、みのる元気ぃ?」[lr] びくり、と痙攣した。[pcm] @cl pos=c ;;伊万里(私服 05,2A,11,00,01,00,M) [ld pos=r name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=2a m=11 s=1] 伊万里が。頬は引きつり、目は見張られ、唇は半開きに。油の差していない機械のように、ぎこちなくみずきから顔をそむけた。[lr] みずきが窓から顔を覗かせた瞬間のことだった。あからさますぎるほどの狼狽。[lr] 本人としては、素早く逸らさないことでバレないようにしているつもりなのだろう。だが、逆にそれが不自然さを上塗りしていた。[lr] 「…………」[lr] 何だ? 何が伊万里を怯えさせた? 疑問符が頭を埋めつくす。[pcm] @cl pos=r みずきに見つからないよう、さっと身をひるがえす伊万里。思わず制止しようとして、しかしその背中に言葉をかけられなかった。[lr] ;;伊万里消し そのまま伊万里は家へと駆け込んでしまった。伸ばした手がしばしさまよい、ふらりと落ちた。[lr] ;;SE『ドアが閉まる音』。鍵が閉まる音をつけてもいいかも。 @playse storage="Door03Close@11.ogg" @ws @playse storage="doorlock2.ogg" @ws 鍵までしっかりと閉められる。そのころになって、よたり、と片足がようやく追いかけようとした。間抜けすぎる行動に、月光が冷たかった。[lr] ;;みずき(私服 05,1B,07,00,00,00,M 片手胸に) @cl [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=1a m=7 y=b] 「どうしたの? みのる」[lr] 寂しげなみずきの声で、ハッと我に返った。何を考えていたのだろう。よく分からなかった。ただ、冷静さや思慮を欠いていることだけが、辛うじて理解できるのみだった。[pcm] 「……なんでもない」[lr] こればかりは語れない。力なく首を振った。[lr] ;;みずき(私服 03,4A,04,00,00,00,M 両手腰に) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=4a m=4] 「むー! 教えてくれたっていいじゃん」[lr] 不満げに膨らんだ頬。脳裏に光が閃いた。[lr] ――あれは、嫉妬、だったのかもしれない。[lr] ワンフレーズにぞっとした。嫉妬。嫉妬。嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬。嫉妬![lr] いや、まさか、有り得ない。伊万里に限って。だって、伊万里は、みずきの親友で……。[lr] 必死になって頭を振るものの、どこか冷静な部分が思考を紡ぎあげてゆく。[pcm] 伊万里がみずきを避けたのは、俺の知る限り、初めてのことだ。そしてあんなにも狼狽した姿なんて見たことがない。[lr] 告白を保留にしておきながら、バレンタイン、しかも夜に別の女と会っている……。[lr] 『嫉妬』しても不足はない。凝り固まった答えが胸に落ちてきた。[lr] ;;みずき(私服 07,8A,09,00,00,00,M 片手胸に) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=8a m=9] 「ちょっとちょっと、みのるってば! あたしのこと見えてる?」[lr] 目の前で手を振ってみせるみずき。ああ、たまらなく哀しく愛しい。[lr] 今まで真にみずきの味方となりうるのは、俺と伊万里だけだった。けれども、伊万里は、もしかしたらみずきに嫉妬しているかもしれない。[pcm] 誤解だが、恐らく解けまい。今の俺には伊万里と向かい合う覚悟なんてないからだ。[lr] とすれば、みずきはどうなるのだろう。考えてみるまでもない。理解者は俺だけになってしまう。[lr] クラスメイトたちからは疎外され、教師たちからは嘲笑され、さらに理解者まで失ったら。みずきは壊れてしまう。狂ってしまう。[lr] 「みずき……」[lr] ;;みずき(私服 02,2A,02,00,00,00,M 片手肩に) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2] 「あ、やっと気がついた。荷物渡すっ!」[lr] 言い終わる頃には、スポーツバッグは車内に引きずり込まれていた。[pcm] 「早く乗るっ!」[lr] 言われるままに乗り込もうとして。[lr] ふとためらって伊万里の家を見上げた。[lr] カーテンはしっかりと閉じられている。揺れもしない。なのに窓越しの視線を感じる。幻の視線が見つめているような気がする。[lr] ;;SE『風の音』 @playse storage="WindF@11.ogg" @wait time=1000 @fadeoutse time=1000 冬の夜風が体を芯まで凍らせてゆく。けれど、身震いは寒さのためだけではなかった。[lr] 白い溜め息をつくと、俺はベンツへ乗りこんだ。[pcm] ;;背景『みずき宅の客人用の部屋。和室? イメージは襖で畳』。 @fadeoutbgm time=1500 @cl @bg2 file="wafuu_kositu00.jpg" rule="波" time=1500 ふっつりと記憶のフィルムが途切れている。今日だけで二度目だった。[lr] 体を受け止めているのは、慣れ親しんだベッドではなかった。我が家のベッドも身分不相応に高価だが、それにも勝る高級羽毛布団。みずきが令嬢であることを思い出させられる。[lr] 寝心地は快適だったが、何故か胸騒ぎがした。焦燥だった。途轍もなく喉が渇く。[lr] 警鐘めいた何かを聞いた。心臓が高鳴っていた。[lr] 糸に引きずられるように、布団を押しのけていた。暖房の静かな動作音が静寂を消してくれていて、それだけがありがたかった。[pcm]
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☆みみちゃん☆ ☆LV142☆ アクセス数 - 6月に入ったばっかりの新人(。・ω・)ゞデース (*・ノェ・)コッソリ 自己紹介書け書けってマスタのDJがうるさいから・・・ 自己紹介苦手。・゚( 艸 。)゚・。うえぇえぇん!! 暇人みみちゃんと遊んでください ○┓ペコリーン
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内容 「ごぶごぶちゃん☆」は日頃いまいちやる気がおきない方のための旅番組風リラクゼーションラジオバラエティ番組です。 ご飯を食べながら、お菓子を食べながら、読書をしながら、リラックスした環境で聞いていただくことをおすすめします。 放送開始は2010年10月4日。 出演 中村繪里子(繪里ザベス女王) 田村睦心(おむつ・ムトゥーン) プランター(プロデューサー) 国会(ディレクター) 放送時間 毎週月曜日 25 05 - 25 50 リピート放送:毎週火曜日 15 05 - 15 50 ※毎週金曜日の午後ぐらいに、番組ホームページ上にて配信 メールアドレス gobu@joqr.net 番組関連商品など ごぶごぶちゃん☆スピンオフCD 絶対王政シーズン1 2010年10月~放送中「ごぶごぶちゃん☆」商品化企画第1弾! 番組のテーマソングとトークパートが収録されたCDがいよいよ発売されます! これまでの番組のエピソードを振り返ったり、おむつによる反逆コーナー、ラジオドラマや番組テーマソング「長い旅路の果てに」を収録したスピンオフシリーズ! 収録時間もたっぷり60分以上を超えた新たなCDです。ぜひお買い求めください! ◆発売日 先行発売:2010年12月29日~31日行われる「コミックマーケット79」にて先行発売 一般発売:2011年1月11日から、シーサイドSHOPと超!A&Gショップ にて発売開始 ◆商品名 ごぶごぶちゃん☆スピンオフCD 絶対王政シーズン1 ◆出演 中村繪里子・田村睦心 ◆収録内容 1:オープニグ 2:振り返ってみた 3:ムトゥーンの反逆 エピソード2 4:特選ラジオドラマ「絶対王政伝説」 5:エンディング 6:長い旅路の果てに(ごぶごぶちゃん☆番組テーマソング) ◆価格 2,500円(税込) 番組ホームページ http //seaside-c.jp/program/gobu/index.html 番組公式ブログ http //ameblo.jp/gobugobuchan/
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;;SE『チャイム音』。BGM『ある日のこと』。背景『教室』 @bg file="kyousitu.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500 @bgm file="aruhiA.ogg" @playse storage="se3.ogg" @wait time=1500 @fadeoutse time=1500 @wf 「休みは黒川、と……黒川?」[lr] ;;検索エンジン(動揺) 滅多に聞かないググレの動揺した声。寝耳に水とはこのことだ。眦をこすってから、背筋を伸ばして体を起こした。[lr] ;;ググレ(困惑) 意識を回想から引き戻す。目の前でググレが珍しく戸惑っていた。普段は超然かつ傲慢、それが今はいい気味だ。とはいえ、理由が分からなければ、旨みも半減だ。[lr] 「おい、何があったんだ?」[lr] ;;エンジン消し、毒男(デフォルト) 「珍しいよな。委員長が休みだってよ」[lr] @fadeoutbgm time=2000 「…………」[lr] 「どうした?」[lr] 何故だろう。息苦しい。胸を押さえつける。心臓が暴れていた。[pcm] ;;みずき(泣き)を一瞬だけ表示。BGM『兆候』 @bg file="black.jpg" time=500 @bgm file=choukou.ogg" [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=5a m=1 t=2 y=b] @cl @bg file="kyousitu.jpg" time=500 「知るか……っ」[lr] 短く、小さく、そして鋭く吐き捨てる。[lr] 証拠があるわけではない。ただ目に見えない恐怖を、はっきりしたものに仕立てたいだけだ。[lr] ――恐怖?[lr] @playse storage="heart.ogg" @ws 心臓が一際大きく跳ねた。[lr] そうだ、俺は恐れている。俺の前からいなくなったのは、みんな俺にかかわりのある人だから……。[lr] ――関わり?[lr] 姉さん、先輩、委員長……。一つの線で繋がるとしたら、それこそ無数だ。だが、俺の知り合いであるという線もそこには含まれている。[pcm] ;;毒男(心配げ) 「おい、どうした?」[lr] 心配そうに聞いてくるが、俺は曖昧に頷くと体の向きを変えた。机の下に隠しながら携帯を開く。新着メールはなし。姉さんはおろか先輩からさえも返ってきていなかった。[lr] ひとつ、考えが浮かんだ。バレればググレに没収だが、そうはならないだろう。確信めいた予感があった。[lr] ;;背景『携帯のズーム』 委員長の携帯番号に発信した。[lr] ;;SE『電話のトゥルルルー音』 @playse storage="tm2_phone006.ogg" @ws やはり出ない。[lr] メールなら成りすましも容易だ。いや、姉さんとは電話で話した。なら成りすましではない?[lr] 思考は激流めいて矛盾を押し流す。あの電話の後で何かに巻き込まれたというのなら、筋は通る。[pcm] ;;みずき(泣き) @bg file="black.jpg" time=500 [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=5a m=1 t=2 y=b] @cl @bg file="kyousitu.jpg" time=500 ……危険、なのかもしれない。首筋の産毛が逆立っていた。[lr] ;;SE『チャイム音』 @playse storage="se3.ogg" 疑問は残っていたが、それを皮切りに思考を打ち切った。[pcm] @fadeoutse time=1000 ;;委員長(デフォルト) @bg file="black.jpg" time=500 [ld pos=rc name="yuri" wear=u pose=1 b=1 e=1a m=3] ググレから委員長の住所でも訊き出して訪ねてゆくか?[lr] @fadeoutbgm time=3000 否。今の俺にとって大切なのは――。[lr] ;;みずき(笑い) [ld pos=lc name="mizu" wear=u pose=2 b=2 e=2a m=2] ――すまない。[lr] 目を閉じて顔をそむける。まだ呼び出しを続けていた携帯を切った。[pcm] [ld pos=rc name="yuri" wear=u pose=1 b=4 e=4a m=4] ;;委員長(哀)の後消し ;;背景『廊下』、BGM『兆候』 @cl @bg file="rouka1.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500 @bgm file="choukou.ogg" 何故か足音を響かせないようにしていた。焦燥はあくまで足を急かしている。だが、ひそやかに廊下を馳せた。[lr] どこか足が地についていなかった。リノリウムを蹴りつけているはずなのに、泥沼に嵌まりでもしたような気がする。入っては戻れない領域に踏みこんでしまったような。[lr] いいや、そんなはずはない。足元を見つめて首を振る。眩暈がするのは、ただの寝不足だ。[lr] @bg file="kaidan2.jpg" rule="左下から右上へ" 階段を駆け下り、角を曲がる。[lr] @bg file="rouka1.jpg" rule="左下から右上へ" ;;伊万里(驚き)を一瞬だけ表示 [imar f="驚き" pose=1 pos=c] @cl 人影。前進をためらった刹那、重心の乱れで左足首が挫けた。膝が折れ、右足で床を蹴って体を跳ばす。辛うじて人影との衝突を避けつつ、床へとダイブした。[pcm] ;;伊万里(驚き) [imar f="驚き" pose=1 pos=c] 「みのりんっ!?」[lr] 「……痛っ!」[lr] とっさに衝いた左手首が鈍痛を訴えている。いつだったか、こんなことがあったような気がする。[lr] 痛みを無視して立ち上がった。[lr] ;;伊万里(真面目) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=4] 「話を聞いてほしいんだ」[lr] 「後にしてくれっ!」[lr] 掴まれた裾を乱暴に振った。[lr] ;;伊万里(必死)。BGM『crazeforyou』 [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=5a m=7 s=1] 「今じゃないとダメなんだっ!」[lr] 怒りと焦りと後悔と躊躇。無数の感情がごちゃ混ぜにされた一声だった。[pcm] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=4 s=1] 自然と動きがとまっていた。沈黙に荒い息づかいだけが響く。伊万里の力が緩んだところで、裾からその手を引き剥がした。[lr] ;;伊万里(デフォルトかほっとした笑み) 「少しだけだぞ」[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=4a m=2] 右足一本で廊下に背を預けた。[lr] ;;伊万里(真面目というかシリアスというか) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=5] 「でね、話っていうのは――」[lr] 跳ねる心臓を右手で押さえつける。俺はまだ伊万里と向き合えない。すくんだ足は今も走り出そうとする。[lr] 「――みずきちのことなんだけど」[lr] あっと驚きの声が漏れかけた。みずきのことを心配していたはずなのに、いつの間にか保身のことしか考えていなかった。[pcm] ――これだから、伊万里と向き合えないのだろう。痛む手首を気にするフリをして、視線を逸らした。[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=5 s=1] 「だ、だいじょうぶ?」[lr] ――なんで心配するんだ。[lr] 理不尽だ、とても理不尽だ。けれど理不尽なことを思ってしまう。[lr] 思考するのがイヤになる。[lr] 「それより、話? みずきのことでか?」[lr] ;;伊万里(浮かない) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=4] 「うん……」[lr] 頷いたっきり、沈黙する伊万里。[pcm] 唇は震え、全く動きを止めてはいない。けれど、なかなか言葉は出てこなかった。[lr] 言葉が見つからないわけではない、何か途轍もなく重々しいものを紡ぎ出そうとしていていた。[lr] すうっと、息を吸う音が明瞭に聞こえた。[pcm] ;;伊万里(シリアス) ;「ひめさん、いないよね?」 ;「早紀先輩もいないよね?」 ;「百合さんもいないよね?」 [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=3a m=5] 「ひめさん、いないよね? 早紀先輩もいないよね? 百合さんもいないよね?」[lr] 矢継ぎ早に放たれた三つの質問。首が勝手に頷き、たじろぐ。[lr] 「だからみずきが危な……」[lr] ;;伊万里(哀) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=4] 「みずきちなんだ」[lr] 次のターゲット、か。[lr] 「分かってる分かってる。みずきが危ないんだろ?」[lr] ;;伊万里(怒) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=3a m=7] 「そうじゃないんだ!」[lr] 「どう、いう?」[lr] みずきが危ないわけじゃない?[pcm] 血が落ちて首筋が冷える。脳の奥深く封じこめておいた仮説がよみがえった。[lr] 「……まさか」[lr] 止めろ言うなそんなはずはない![lr] ;;伊万里(哀) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=5] 「みずきちがやったんだ」[lr] 奇妙なほど滑らかに言う伊万里。最初の雨粒が地面を叩くように、ぽつり、と。[lr] 「……なんで?」[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=4] 「それはボクにも……」[lr] 「なんでこんな嘘をつくんだ?」[lr] ;;伊万里(困惑) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=2a m=5 s=1] 「……え?」[lr] 分かっている。けれど認めるわけにはいかない。[pcm] モノマネ娘。紅茶色に紛れていたペールグリーン。夜な夜な外出してはまとってくる鉄錆びたような異臭。今朝、見かけたMTBの泥だらけのタイヤ。[lr] ;;伊万里(哀) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=4a m=5 s=1] 「嘘なんて……」[lr] 「嘘に決まってるだろ! みずきが、そんな……」[lr] ;;伊万里(必死) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=3a m=7 s=1] 「だって!」[lr] 感情が爆ぜたように上履きが床を叩いた。[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=5a m=7 s=1] 「だってそうなんだ! 仕方ないんだよ!」[lr] 静謐に叫びの余韻だけが立ち込めた。伊万里はしばし黙ってから、やがて呟いた。[pcm] ;;伊万里(哀) [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=4a m=4] 「ボクがそんな嘘をつくと思うの……?」[lr] 「それは……」[lr] 伊万里が俺にそんな嘘をついて何の利益がある? みずきを犯人に仕立て上げて……。[lr] 気づいていた。ただ気づかないフリをしていただけだ。とても残酷な覚悟を決めた。[lr] 「思う」[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=2a m=5 s=1] 「――!?」[pcm] ;;伊万里(シリアスな驚き。ショック) 「伊万里、お前はみずきに嫉妬してるんだろ? だからこうやってみずきを貶めようとする。みずきの家にいるのは、別にお前が勘繰ってるような理由からじゃない。もう嘘は止めろ。今なら水に流してやるから」[lr] あってはならないものを見てしまったように、伊万里は目を見開いて言葉を失っていた。唇が震えるものの、言葉ではなく白い息しか漏れなかった。[pcm] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=3a m=5 s=1] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=2a m=5 s=1] 「そんな……ボクがそんなことっ!?」[lr] 固まった伊万里の視線が俺ではなく、俺越しの誰かを見つめていることに気づいた。[lr] @cl ぱっと振り向くが、窓があるのみ。いや、そこに一瞬、空気抵抗になびいた紅茶色のツインテールが映っていたような気がした。[lr] ;;みずき(怯え)を一瞬だけ表示。 [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=4 b=7 e=9a m=5 t=1] @cl 「……みずきっ!?」[lr] [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=7 s=1] @cl 伊万里が袖を掴んでいたが、振り払って猛然と駆けた。[lr] ;;BGM消し、伊万里消し、画面を赤く明滅。 @fadeoutbgm time=1000 @bg file="red.jpg" time=300 @bg file="kaidan2.jpg" time=300 激痛。ふわり、と浮遊感が襲った。左足が階段を踏み外していた。[lr] ハッと思い出す。さっき伊万里とぶつかりかけたとき、左足首を挫いていた。[pcm] 気づく頃には段差を転げ落ち、床へ叩きつけられていた。間の抜けた笛の音のような音が喉からこぼれる。[r] ダメージを受けた肺は空気を押し出されていて、酸欠状態だった。だが、肺を広げようとすると、いきなり強烈な痛みを訴え出す。満足に呼吸さえできない。[lr] なおかつここに来て左の手首と足首の痛みまでもが蘇った。早くみずきを追いかけなければ。だが激痛が全身を灼き尽くし、一人で起き上がることすらできない。[lr] 絶望的に時間が過ぎてゆく。[pcm] ;;BGM『13と1の誓い』 @bgm file="13_1.ogg" 「……!?」[lr] 実は頭も打っていたのかもしれない。視界に小さな上履きが入りこんだ。かすかに震えている。一瞬、引き返そうかと動くのも見えた。だが、最終的には近寄ってきた。[lr] 「みの、る……?」[lr] ためらったような、怯えたようなソプラノは、間違いなくみずきのそれだった。[lr] 支えてやらなければならなければ。だが、俺は起き上がることすらできない。むしろ助けを求めていた。[lr] 軋んだ頬骨が痛むものの、なんとかして言葉を発する。[lr] 「俺はみずきを信じてる」[lr] びくん、と空気が波打ち、動揺しているのが伝わってきた。[pcm] 「本当に?」[lr] 「信じてくれないのか?」[lr] 俺の返答に再び黙りこむ。[lr] 「……信じてる」[lr] 「…………」[pcm] ;;みずき(泣き) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=3a m=9 t=1] ややあって、助け起こされた。併せて全身の力を振り絞る。右足は膝が痛かったものの、足首はそれほどでもない。なんとか階段へと座りこんだ。[lr] 「保健室に」[lr] [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=2a m=9 t=1] @cl 言い終わる前にみずきが首を振った。携帯を出して電話をかけると、怒鳴るような声で早口にまくしたててからあっという間に切った。[r] 途端に静謐が立ちこめる。華奢な輪郭が小さくなったように見えた。[lr] 「車、手配してもらったから」[lr] 背中越しに投げられたのは、感情のこもっていない報告。[pcm] ;;みずき(怯え) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=7 e=3a m=10] 「あたしのこと、信じてる?」[lr] 限りなく虚ろで、しかし異なる重みの問い。[lr] 「……もちろん」[lr] 間髪入れず、というには間が空きすぎてしまったかもしれない。実際、揺らぎがないとは言えなかったから。[lr] 俺は本当に信じているのだろうか。伊万里が嫉妬して、みずきを貶めようとしたなんて。[lr] いや、そうでないはずはない。そうでなければ、みずきは……。[pcm] ;;みずき(泣き笑い) [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=6a m=8 t=1] 「ありがと」[lr] その笑顔はとても痛々しかった。むしろすがりついてきてくれた方がまだ安心できた。[lr] 俺は気づいてやれなかったのに。どうして? どうして? どうしてなんだっ!?[lr] 何も語らない。みずきはただ花のように微笑むばかりだった。[pcm] ;;BGM『Lunatic Lovers~xxx』。背景『みずき宅の客人用の部屋』 @fadeoutbgm time=3000 @cl @bg2 file="wafuu_kositu00.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=3000 @bgm file="llxxx.ogg" ベンツに乗せられた俺はそのまま病院へと連れていかれた。それもかなり規模が大きかった。[lr] とはいえ、正直、過剰すぎると思った。出血もなければ、頭を打ったわけでもなし。保健室の処置で間に合うレベルだ。[lr] 極めつけは料金。俺が保険証を持ち合わせているはずもない。請求金額はぼったくられてるのかと思うほどだった。[lr] しかし、そこでみずきの父はすべて代わりに支払ってくれた。その姿に感謝と尊敬を覚えたものの、一抹の疑念が胸に宿った。[pcm] よくよく考えてみればおかしな話とも言える。年頃の娘が男を連れてきて、しばらく泊める。それもいきなり。[r] だというのに、全く怪訝そうな顔もせず、むしろ後押しするような雰囲気だった。[lr] 人柄、と言ってしまえばそうなのだろうが、本当にそうなのだろうか。元々、あの人はあんな感じの紳士だっただろうか。思い出せない。分からない。[lr] そもそも会話をほとんど交わしていなかった。泊めてもらっておきながら食卓を囲んでいない。いつも俺の食事はみずきと二人で……みずきと二人で?[lr] そういえば、みずきも家族と食卓を囲んでいなかった。[pcm] 「痛っ!」[lr] 傷の痛みが思考を引き裂いた。[lr] 布団の中から手を出し、携帯を引きずりこむ。その仕草だけでも傷に障る。[lr] 眠りに落ちる前までは、布団の傍にみずきが張りついていたはずだったが、もういなくなっていた。代わりにスポーツドリンクと丁寧に畳まれた着替えが置かれていた。[lr] ;原文 ベッドの傍に ――ありがとうな。[lr] 心の中で礼を言い、そして謝罪する。俺はこれからみずきへ嘘をつく。いや、嘘にする。さっきみずきへ宣したことを。[pcm] ;;みずき(病み)一瞬だけ表示。 [ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=1 e=3a m=10 y=b] @cl @fadeoutbgm time=1500 「あたしのこと、信じてる?」[lr] 「……もちろん」[lr] 信じてはいる。信じてはいるが。[lr] ;;背景『携帯のズーム』。BGM『雪景色』 @bgm file="yuki.ogg" 張り詰めていた息を吐ききると、携帯の電話帳を開いた。[lr] 『伊万里寿司』[lr] ;;SE『トゥルルルー音』 @playse storage="tm2_phone006.ogg" 本当に、そうなのだろうか。伊万里が嫉妬でみずきを貶めようとしたのだろうか。[lr] 有り得ない。そう思う。アイツが嘘をついて人を中傷するはずはない。なら、本当にみずきが……。[pcm] いや――と、独白で思考を中断させる。目下の難題は、今も開封さえできずにいるチョコレートへの答えだ。断るしかないのだろうか。それとも欺くか。[lr] 断ったところで、それは『愛』がまだ分からないから。欺いたところでそれも『愛』が分からないから。結局のところ、決めてしまえば理由は後付けできてしまう。[lr] それとも、俺は本当にアイツを……。[pcm] ;;SE『電話に出る音』。伊万里(落ち込み)表示。 @stopse @playse storage="tm2_phone006.ogg" @bg file="black.jpg" time=500 [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=4] @cl @bg file="wafuu_kositu00.jpg" time=500 @stopse @playse storage="others_10_mikenoize.ogg" @ws 「今日は悪かったごめんっ!」[lr] 開口一番、早口に言葉をほとばしらせた。[lr] 「……いいよ、信じてたから」[lr] いともあっさりとしていたが、言葉を呑ませる一言だった。こんな俺を、どうして信じてくれるのだろう。[pcm] 「お前の言うことを信じたわけじゃない。ただ本当じゃなくても間違いっていうことはあるからな。お前がその結論に至った経緯を教えてくれ」[lr] 恐らくは、かつての俺と同じだ。混乱するうちに証拠らしいものを見つけては都合の良い仮説を立てて、強引に憎むべき対象を見つけてしまっているだけだ。[r] そう、そうに違いない。なぜなら……。[lr] そうでなければ、困るから。みずきが犯人だなんて、思いたくないから。[lr] ;;伊万里(デフォルト) 「うん、分かってる。こんなこと、なかなか信じられるとは思わないし」[lr] 伊万里は一息置いてから、話し始めた。[pcm] 「あの後――みのりんにチョコをあげた、あの後」[lr] 冷や汗で手が滑る。今はまだそのときじゃない、そう言い聞かせるものの、心拍は跳ね上がってゆく。[lr] 「だ、だいじょうぶ? なんだか息が荒いけど」[lr] 「気にするな。続けてくれ」[lr] 左手で心臓を押さえながら、深呼吸を繰り返す。[lr] 「あの後、ボクはすぐには家に帰らなかったんだ。……その、なんていうか」[lr] ;;伊万里(苦しげ) 「言わなくてもいい。分かってるから」[lr] 告白直後というのは、顔を合わせ辛いことこのうえない。だが、俺と伊万里の場合、家は隣同士だ。[pcm] 「ありがと。ちょっと山に行こうと思ったんだ。自然と接するっていうか、その……一人になりたくて」[lr] 「独りに?」[lr] 聞きに徹するべきところだったが、舌が勝手に問い返していた。[lr] 「いや、続けてくれ」[lr] 独りになりたい? 俺には理解できなかった。[lr] 「なら続けるけど、山に入ったら、みずきちを見つけたんだ。でも、ちょっと声をかけづらくて。みずきち、泣いてたんだ……」[lr] みずきが泣いていた? どうして? 口を挟みそうになるのを必死でこらえる。[lr] 「道もないところを進んでくし、大きなバッグを運んでたから、ちょっと気になってついてったんだ。そした――っ!?」[pcm] ;;SE『伊万里の殴られる音』 @playse storage="tm2_hit002.ogg" 突如、鈍い音が響いたかと思うと、伊万里の声が途絶えた。[lr] 「伊万里っ!?」[pcm] ;;SE『ブツッ。電話が強引に切られる音。ツーツーツー』 @playse storage="others_07_putu.ogg" @ws @playse storage="TelephoneA@08.ogg" @wait time=700 @fadeoutse time=700 「伊万里! おい、返事をしろっ!」[lr] @stopse @playse storage="tm2_phone006.ogg" 叫ぶ。かけ直す。出ない。かけ直す。五回ほど繰り返して携帯を投げ捨てた。[pcm] @stopse ;;背景『みずき宅客人用の部屋』 すでに頭は冷えていた。もう、驚かなかった。[lr] 今の俺こそがそうなのかもしれない。みずきを信じたい。だからどんな証拠を突きつけられても、ことごとく耳を貸さない。[r] 強引に真実から目をそむけ、都合の良い虚構にすがりついているのではないだろうか。[lr] 揺るがぬ確証を得た。得てしまった。伊万里は嘘をついていない。とすれば……。[lr] 心に氷が張り詰めてゆく。冬の湖のように薄氷がすべてを覆い隠し、波紋はない。何一つを弾き、受けつけない。思考は凍りついていた。[lr] そのまま、待った。[pcm] ;;ホワイトアウトの後、しばらく停止。この間BGMはなし。 ;;SE『床板が軋む音。ギシッ』。BGM『13と1の誓い』 @fadeoutbgm time=2000 @bg file="white.jpg" @wb @bg2 file="rouka1_mizu_y.jpg" time=1000 @playse storage="f11_5.ogg" @ws @bgm file="13_1.ogg" どこかから帰ってきたみずきがこそこそと廊下を歩んでいる。[lr] ひそやかに。誰かに見つかるのを恐れるように縮こまりながら、歩を進めている。[lr] 角に隠れているこちらにまで押し寄せる鉄錆びた刺激臭。もうその正体が何なのかは推測できていた。[lr] いや、そんなはずはない。それを打ち消そうとする囁きも聞こえる。[pcm] @bg file="black.jpg" @snowinit forevisible=true 夜の闇に細雪が降り積もり、黒く閉ざされた視界が白くけぶってゆく。[pcm] ;;背景『雪景色』と伊万里(シリアスかつ照れ) @snowinit backvisible=true @bg file="white.jpg" [ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=4 c=1] 伊万里。俺は今こそ答えを出そう。[lr] ;;選択肢。A『みずきを愛している』B『伊万里を愛している』 [nowait] [r] [link target="*mizuki"]1.『みずきを愛している』[endlink][r] [link target="*imari"]2.『伊万里を愛している』[endlink] [endnowait] [s]
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ここは、日本高校代表選手のみずきの自室。 そこには、みずきと、突然入って来た聖に似ていて笑顔の少年…和希がいた。 和希は、みずきに笑いながら、 和希「みーずーきーさーんっ」 と、抱きついた。 その反動で和希はみずきと一緒にベッドに押し付けられている。 みずき「どっ、如何したの和希君」 和希「んー、みずきさんていい匂いするね」 みずき「えっ、えぇっ(まさかそれだけの為に押し倒したの…)」 そこまでは普通だった。 すると和希は、みずきを自分の方に向かせ、キスをした。 みずき「ちょっ・・・・・・なっ・・・」 和希は、手でみずきの頭をさらに近づけさせて深いキスをしていた。 みずき「んっ・・・・あっ・・・・やめっ・・・・」 みずきは和希とのキスで力が抜けてきた時、和希はみずきの上に乗ったまま眠ってしまった。 いきなりの出来事に2・3分固まっていたみずきだが、すぐに気を取り直した時、 トントンッ 「みずきちゃん、そっちに和希君いる?」 と、啓斗の声がした。 みずき「いるわよ、鍵あいてるから入ってきて(というか、和希君をどかすの手伝ってよ)」 啓斗 「あっ、えぇーっとお邪魔だったみたいだね」 みずき「邪魔じゃないわよ、兎に角和希君をどかすの手伝ってよね」 啓斗 「わかったって」 啓斗は和希をどかすのに手伝った。 みずき「一体なんなのよ、もー」 啓斗 「みずきちゃん、和希君も突然名前を呼ばれて深いキスされたら和希君も寝ちゃった?」 みずき「なっ、何で知ってるのよ」 啓斗 「実は、球場で、聖ちゃんは波和君に、星矢君はあおいさんにしたら、すぐ寝ちゃったんだよ。 もしかしたらみずきちゃんの所に和希君がいったんじゃないかなって思ってね」 みずき「ふぅーん、じゃあ啓斗君和希君を保健室に運んでね。 この事を神童監督に伝えるから」
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キャラクター名 ☆くーちゃん☆ Pスキル ★ ニート度 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 所属国 ゲブ 所属部隊 陣 タグ キチガイ キャラ ゲブ 戦闘スタイル ブレイク連打厨 名言・逸話 「ブレイク3回やればダメ与えられるだろうが」 総評 ゲブからでてけよゴミwwwwwwwww 本人より 粘着やめてください>< 本人編集必死wwwwwwwwwwwwwwwww やっと編集合戦落ち着いたか とりあえず何度も都合よく編集しなおす☆くーちゃん☆が気持ち悪い奴だって事はわかったわ -- 名無しさん (2010-12-05 11 04 36) キャラデリまだっすか?^^ -- 名無しさん (2010-12-05 11 04 55) ゴミ^^ -- 名無しさん (2010-12-05 11 05 14) ねぇ、晒されてどんな気持ち?^^ 今どんな気持ち?^^ -- 名無しさん (2010-12-05 11 05 33) 雑魚の癖に口だけは一人前だよなwwwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2010-12-05 11 05 45) 昨日からうぜぇ -- 名無しさん (2010-12-05 11 05 51) リースロットのコメ欄と同じ奴湧いてね? -- 名無しさん (2010-12-05 14 36 48) こいつどこの部隊だこら -- 名無しさん (2010-12-05 14 51 58) ちょっとリースロットとくーちゃんは思い当たる節を二人で話し合って欲しい。このきめえ編集合戦引き起こしたやつ晒そうぜw -- 名無しさん (2010-12-05 17 40 05) こいつピアカス配信でキチってたカスPSのクズだよな? -- 名無しさん (2010-12-06 04 11 21) まぁ晒されて当然のキチガイだな -- 名無しさん (2010-12-06 08 11 06) こいつクダン中央にずっといて6キル6kしか出してなかったwwwwwww -- 名無しさん (2010-12-09 23 59 26) 最近こいつ静かだけど自分がゴミっていう認識もったのか?wまじで戦場でみるたびにパニらせてもらってハイドサーチくらいしようねwwwこの世のゴミwwwww -- 名無しさん (2010-12-19 18 15 08) こいつ短辞めたんだな、今なんかわからんがヲリやってるけど見かけたらまじで餌でしかないなwww -- 名無しさん (2011-07-29 06 07 50) 名前 コメント