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淑之っていいな 作詞:イケメン雹豪 作曲:アッツ&もっさり 歌:ゲボ之 原曲「にんげんっていいな」 毎日暴言書きまくり 発言回数一等賞 生産した馬 また負けた また負けた いいないいな 淑之っていいな 「名前取られた」とどんちゃん騒ぎ 「レクエム聞こえる」連呼をしてる 僕はレクエム聞こえてこない 淑 淑 淑之の馬は 弱い 弱い 弱い 自分がレースで負けたあと いちゃもんつけるの一等賞 ナイトシティも 迷惑だ 迷惑だ いいないいな 淑之っていいな やいやい騒いで一人夏気分 名前を取られて騒いでいるよ 誰も興味を示していない 顔面つぶれているから きもい きもい きもい いいないいな 淑之っていいな 暴言書き込みストレス発散 ポンコツ怒らせ名前を取られ これはみんなも納得してる 淑 淑 淑之の顔は グロい グロい グロい この歌へのコメント この歌の感想こいつは如何し様もない人間だwwwww -- (しじみ) 2010-03-27 10 38 20 名前 コメント すべてのコメントを見る
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『今日は唯と律が進路指導で呼び出しをくらったから部活中止!!』 澪先輩からのメールを見たのは部活に行こうとした瞬間。 梓(最近、この手のメールが多いなぁ~) 梓(でも、澪先輩とムギ先輩は部室にいるはずだから…) … 澪「こんな感じはどうかな?」 紬「うーん~」 紬「私は大丈夫だけど、澪ちゃんは?」 紬「ちょっと背伸びしすぎじゃない?」 澪「やっぱり?」 澪「でも、ちょっと挑戦したい気もするんだ」 紬「これは保留にしない?」 … 梓(あっ、ドアが開いてるってことは澪先輩とムギ先輩はいるんだ…) 梓「失礼します」 澪「あっ、梓!!」 紬「今日はこなくても良かったのに…梓ちゃんって本当に真面目よね!!」 梓「いえっ!!逆に澪先輩とムギ先輩は来てると思ってましたから…」 紬「梓ちゃんって健気!!ギューッとしたくなるくらい!!」 梓(それはうれしいけど…ムギ先輩ファンに怒られそう) 梓(澪先輩はほぼ公式だけど、ムギ先輩ファンも凄いから…) … 紬「梓ちゃんにもお茶を入れるわね。」 梓「あっ、すいません…」 澪「今日は練習もできないから自主練でもしたらいいよ。」 澪「私とムギは勉強でもしてるから」 梓「いえいえ、お邪魔はできませんから今日はゆっくりお茶でも飲んでます。」 梓「それにムギ先輩の入れてくれるお茶は美味しいですし、リラックスするには最高です。」 紬「梓ちゃんは優しいね。」 澪「今日は部活じゃないから、好きにしていいよ。」 梓「ありがとうございます。」 … 澪「でもさぁ~」 紬「ううん!!これでいいと思うわ!!」 澪「でも、ちょっと…」 紬「澪ちゃんはもっと自信を持っていいのよ!!」 … 梓(なんの話をしてるんだろ?) 梓「あの~なんの話をしてるんですか?」 澪「ん?」 梓「なんだかお二人で真剣な顔をしているから心配になって…」 紬「そんなに真剣だった?」 梓「ハイ!!今まで見た事がないくらい真剣でした。」 紬「そうよね~。澪ちゃんとこんな話をすること自体珍しいもんね。」 澪「そうだな!!律も唯も知らないと思うよ」 梓「えっ?」 梓「そんな大事な話だったんですか?」 梓「すいませんでした!!そんな大事な話に水を差すようなことを言って!!」 澪「そんな大それたことじゃないよ」 紬「そうそう。」 澪「実は曲作りの打ち合わせなんだよ」 梓「えっ?」 紬「ごめんなさい。そんなに難しい顔してた?」 梓「ハイっ!!とてもじゃないけど横から口をだせるような感じじゃありませんでした。」 澪「まぁ、滅多にないことだからな」 紬「そうねぇ~」 梓「あの~」 梓「お二人が曲を作るときって、いつもこんな感じで打ち合わせをするんですか?」 澪・紬「うーん」 澪「そんなに無いかな?」 紬「そうねぇ~。あんまりないわね」 梓「えっ?」 梓「じゃあ、いつもどうやって曲を作ってるんですか?」 澪「うーん…私が詩を作ったらムギが曲をつけてくれるし」 紬「私が曲を作る時は、澪ちゃんならたぶんこんな詩を付けてくれるかな?って思うし」 澪・紬「以心伝心かな?」 梓「…」 梓「心配とかはないんですか?」 澪・紬「全然!!」 澪「ムギなら」 紬「澪ちゃんなら」 澪・紬「大丈夫!!」 梓(凄いなぁ~) … 梓「あの~一つだけお願いしてもいいですか?」 澪「ん?なんだ?」 梓「今の曲に全く不満はないんですけど…」 梓「あえて言うとすれば…」 梓「もっとロックっぽいものってできないんでしょうか?」 梓「ハードというか重いというか…」 梓「演奏はシンプルだけど、歌詞が深いとか…」 梓「歌詞はシンプルだけど、展開に緊張感があるというか…」 … 澪「…」 澪「やっぱり…」 澪「私の歌詞が軽いからだよね…」 澪「…」 紬「ううん!!澪ちゃんのせいじゃない!!」 紬「私の曲展開が単純だから…」 澪・紬「…」 梓(あれっ?) 梓(地雷を踏んだの?) 澪・紬(うつむいたまま…) 梓「すいませんでした!!」 梓「私は今の曲に不満はありません!!。」 梓「だから、さっきの言葉は忘れてください!!」 澪・紬「フフッ」 澪「アハハwww」 紬「うふふwww] 梓「えっ?えっ?」 梓「なんですか?どういうことですか?」 澪「いや~ごめんごめん」 紬「まさか、梓ちゃんからこんな言葉がでてくるとは」 梓「えっ?えっ?」 紬「律ちゃんが言ったこととおんなじ!!」 澪「ほんと!!ビックリするくらいだよ」 梓(困惑) 紬「実は律ちゃんも同じようなことを言ったのよ」 澪「そうそう!!たしか1年生の3学期あたり」 …回想… 律「せっかくオリジナルやるんだから、もっと恰好良い曲をやろうぜ!!」 澪「でも、私達じゃこれ以上無理だよ」 唯「よくわからないけど、私は今でいっぱいいっぱいだから…」 律「せめて、聞いてる人が耳をふさぐくらいの大音量とかでさぁ~」 澪「Death Devil 路線か?」 紬「それは私には無理だわ」 … 澪「そんなことがあったんだよ」 梓「そうなんですか」 紬「まさか梓ちゃんと律ちゃんが同じことをいうなんて」 澪「ちょっとびっくりだな」 紬「案外、二人は似ているのかもね」ウフフ 梓「ちっ、違います。」 梓「でも…」 梓「アクセント的にも、『クール』な感じの曲があってもいいかなって思っただけです。」 澪「じゃあ『カレーのちライス』の誕生秘話を話そうか?」 紬「いいんじゃない?」 澪「あの曲って、最初は甘ったるい曲だったんだ。」 紬「そうそう!!辛いカレーを甘くして『初恋は辛いけど、恋愛まで進めば甘い』ってコンセプトだったよね」 澪「でも、律が『もっとロックな曲も欲しい』って言いだしてさぁ~」 紬「急遽、できあがったのが今の『カレーのちライス』なの」 梓「へ~っ!!」 紬「だから珍しくコードも簡単でしょ?」 澪「でも演奏力がないからムギのキーボードをメインにしたんだよなぁ~」 紬「そうそう!!私はクラシックの自信はあったけど、ロックキーボードって未知数だったからいろいろ勉強したわ」 梓「そうなんですか!!」 梓「でもとんでもなく恰好良い曲でしたよ。」 梓「できれば、もう1曲くらいあんな感じの曲が欲しいなぁって思います。」 澪「そっか~」 紬「でも、私たちには要らないのよね~」 紬「だって、私たちは高校生なんだし。」 紬「人生経験も少ないから、せいぜい『甘酸っぱい初恋とか片思いとか』くらいしか曲にできないもの」 澪「だよなぁ~」 紬「私達は品行方正な桜高の生徒なんだし」 紬「特に奥手な澪ちゃんが背伸びした詩を書けるわけないじゃない!!」 紬「梓ちゃんはギタリストとして格好いい曲を演奏したいんだと思うけど」 紬「今の私たちの生活ではそんなドラマティックな展開は望めないのよ。」 澪「そうだな」 澪「梓には悪いけど、そこは我慢してほしいな…」 梓「はいっ!!」 梓「さっきも言ったように今の曲に不満はありませんから、我慢もなにもありません。」 梓「単なる我儘だと思って忘れてください。」 澪「できるかどうかはわからないけど、梓が演奏してて気持ちいい曲も考えてみるよ。」 紬「そうそう。」 紬「澪ちゃん!!頑張ろう!!」 梓(…) 梓(…なんだろ?期待してしてもいいのかな…) 梓(…いや!!期待しよう!!…) 梓(…だって、信頼しあっている二人が頑張るって言ってるんだもん…) ――― 澪は『明日は始業前に集合!!』って短いメールを律、紬、唯に出した。 律「なんだよ急に召集なんて」 澪「うん、ちょっと大事な話があってな」 …顛末を話す澪… 律「そっかぁ~」 唯「意外だよ~」 唯「だってあずにゃんと律ちゃんが同じ属性だったなんて」 澪「唯はちょっと黙っててくれ」 紬「やっぱり、新入部員が居なかったことが響いてるんじゃないかしか?」 律「だなぁ~」 澪「ともかく、梓のためにできることをやっていこう」 律「そうだな!!」 律「まずは新曲のギターソロは梓メインにしよう」 唯「え~っ?」 澪「遅いくらいだよ。梓なら1年生からメインでも良かったくらいだし」 唯「…そうだよね…」 唯「私があずにゃんに残せることって、今はそれくらいしかないもんね。」 紬「唯ちゃんだけじゃなくて、私たちが梓ちゃんに残せるものって…」 律「なんにもないかもなぁ~」 澪「ともかく、私とムギは曲の方で頑張るからさ」 澪「律と唯は気持ちの面で残せることを考えてくれないか?」 律「何気にハードル高くないか?」 唯「でも、何か残そうよ!!あずにゃんのために!!」 唯「さわちゃんたちが残してきたものを私たちは受け取ったんだから、きっとなにか残せるよ!!」 …学園祭も終わって… 律「結局、梓にはソロパート以外は残せなかったなぁ~」 唯「そうだね…」 澪「でもまだ半年残ってる!!」 紬「そうそう!!まだ残ってる!!」 澪「実は今になってからなんだけどさ」 紬「ようやく新曲ができたのよ」 律「今更だな~」 澪「人前で演奏する機会はないかもしれないけど…」 紬「私と澪ちゃんが梓ちゃんのために作った目いっぱい背伸びした曲なのよ」 紬「みんなには悪いけど、アレンジは私がもう考えてるのよ。」 澪「私もムギにお願いしたんだ!!1年生の時を思い出してさ!!」 唯「澪ちゃんとムギちゃんがそこまで気合を入れてるんなら私は良いよ。」 律「そうだな。」 律「で?どんな曲なんだ?」 … 梓「今更新曲ですか?」 梓「演奏する機会なんてないですよ!!」 律「まぁまぁ」 唯「できたものは仕方ないからさぁ。」 紬「ちょっと聴いてもらえる?」 … 澪「Raindrop♪降り出す雨♪なんてきれいなの♪ソーダ水みたいにね♪まちのあくびを止める♪」 … 梓「…」 澪「どうだ?」 紬「私と澪ちゃんが精一杯背伸びをした曲」 澪「そして今の私とムギが梓に残せる精一杯の曲」 律「この曲のギターは梓にしか弾けないんだよ」 唯「そうそう!!私じゃだめなんだ。」 唯「あずにゃんにしか弾けないギターだよ!!しかも格好いいんだよ!!」 紬「うふふっ!!梓ちゃん!!私達を信頼して!!」 澪「そうだよ。『HTTのギタリスト中野梓ここにあり』なんだ」 唯「本当はライブで演奏したかったんだけど、学祭に間に合わなかったや…」 梓「…」 梓「ありがとうございます!!」 梓「本当にありがとうございます!!」 梓「こんなに格好いい曲ができるなんて!!」 梓(…涙…) 律「泣くほどでもないだろ!!」 唯「そうそう!!だいいちライブもできないんだから…涙」 梓「いえっ!!」 梓「私は軽音部に入って良かったです。」 梓「でも…」 梓「悔しいです!!」 梓「とってもとっても悔しいです!!」 梓「なんで、先輩達と一緒じゃないんだろ?」 梓「…」 律「梓…」 律「ウチらは卒業するし、梓に残せるものは少なかったけど」 律「ウチら4人がこの曲に託したのは『信頼』なんだよ」 律「来年は一人から始まる部長だけど、ウチらは梓が頑張ってくれるって信じてる。」 律「たった一曲だけど梓の想いもウチらの想いも詰まった曲なんだよ。」 律「伝わったかな?」 梓「…」 梓「はい!!受け取りました。」 梓「澪先輩とムギ先輩が精一杯の背伸びをしたら、とんでもない世界に行くって事も」 梓「律先輩の今の言葉も」 梓「全部受け取りました!!」 梓「私は頑張れます!!」 梓「絶対先輩達を追い越します。」 梓「澪先輩の詞も、ムギ先輩の曲も追い越します!!」 梓「…」 梓「…ありがとうございます…」 梓「私って、こんなに想われたんだ…」 唯「あの~」 唯「あずにゃん?」 唯「さっきから律ちゃんと澪ちゃんとムギちゃんには感謝の言葉があったけど…」 唯「私にはないの?」 梓「…」 梓「唯先輩には言葉がいらないと思ってたんですが…」 唯「あずにゃん…」 梓「言葉が欲しいですか?」 唯「うーん…できれば…」 梓「…」 梓「唯先輩がもっと練習してくれていたら、学祭でこの曲を演奏できてたはずです!!」 梓「もっともっと練習してくれてたら…」 梓「もっともっと良い曲を澪先輩もムギ先輩も作ってくれてたはずです!!」 梓「それだけが悔しいです!!」 梓「唯先輩がもっと…」 唯「あずにゃん…」 … 唯「それって馬耳東風ってやつだよ!!」 律「ここでぶち壊すのかよ!!」 … 終わり 戻る
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――昼休み・教室 唯 「みんな~、お昼食べようよ」 律 「おうっ! 勉強で費やしたエネルギーを補給しなきゃな!」 澪 「睡眠で費やしたエネルギー、の間違いじゃないのか」 律 「もうっ! 澪ちゃんったらいけず~」 澪 「まったく……」 紬 「あらあら、うふふ」 和 「相変わらずね、二人とも」 律 「あ、そういえば和」 和 「なに?」 律 「生徒会の子が、昼休みに緊急の会議が入ったから来てくれ、って言ってたよ」 澪 「それ、いつの話だ?」 律 「う~んと、和が朝学校来る前だから……」 澪 「そーゆー大事なことは、もっと早く伝えろっ!」 ホ゜カッ 律 「あいたっ! ごめんごめん、そういういことだからさ」 和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」 唯 「いってらっしゃ~い! 和ちゃん、頑張ってね!」 唯 「ねえ、りっちゃん!」 モフモフ 律 「なんだ、唯」 モグモグ 澪 「二人とも、口の中の物を見せるな……」 唯 「この間、りっちゃんと見つけた」 モフモフ、ゴクン 唯 「今度軽音部のみんなで行きたいね、って言ってたホビーショップ行こうよ!」 律 「ああ、あそこね。じゃあ、明日休みだし行くか」 唯 「じゃあ、あずにゃんにメールしておくね!」 律 「みんな、明日は空いてるっしょ?」 澪 「ああ、大丈夫だ」 紬 「うん! どんなどこかしら、楽しみだわ~」 和 (やっと会議終わった……。今もどれば、教室でみんなとご飯食べれるわね) ガラガラ 和 (唯たちは……。うん、まだご飯食べてるわ。間に合って良かった) ワイワイガヤガヤ 和 (それにしても、随分盛り上がってるわね。なんの話してるのかしら) 唯 「あ、和ちゃんおかえり~!」 和 「ただいま、思ったより早く終わったわ」 澪 「お疲れ様、和」 律 「ほらほら、座りんしゃい」 紬 「なんの会議だったの?」 和 「たいしたことない内容だったわ。さて、お昼ご飯食べないと」 唯 「おお! 相変わらず和ちゃんのお弁当はおいしそうですな~」 和 「そんなことないわ。それより、さっきからなんの話で盛り上がってるの?」 唯 「実はね! この間とっても素敵なお店見つけたんだ!」 和 「あら、どんなところ?」 唯 「かわいいものとか、面白いものとか、おいしいものとかなんでもあるんだよ!」 和 「へ~。抽象的でわかりにくいけど、行ってみたいわね」 唯 「それでね、明日みんなで行こうって話をしてたんだ! 和ちゃんもきっと気に入ると思うよ~」 和 「そうだといいわ。楽しみね」 和 (ふふ、唯と遊ぶなんてひさしぶりね) 律 澪 紬 (あれ……?) 律 (軽音部で行こうって話しだったけど、和も誘うのかな) 澪 (まあ和もいてくれたほうが、みんなの世話もみてくれるし助かるな) 紬 (和ちゃんとプライベートで遊ぶの、ひさしぶりだわ~) 唯 「五人で遊ぶの久しぶりだね~。すっごい楽しみだよ!」 律 (ん? 五人ってことは……やっぱり和は入ってないのか?) 澪 (まあ、軽音部だけで遊びたいときもあるしな……) 紬 (あら、残念……) 和 「あら、久しぶりどころか初めてじゃない?」 律 澪 紬 「!?」 唯 「え~、そんなことないよ~」 和 「いつも学校でも一緒だから、そんな気がしてるんじゃない?」 和 (三年でクラス一緒になってから、ほぼ毎日五人で行動してるし) 唯 「う~ん、そう言われてみればそうかもしれない!」 唯 (部活帰りの寄り道とかって、よく考えたらちゃんとした遊びじゃないかも!) 和 「うふふ」 唯 「あはは」 律 澪 紬 「……」 律 (これって……唯は和のこと誘ってないつもりなんだろうな) 澪 (天然が故の過ちか……。このままだと、明日和も来ちゃうんじゃないか) 紬 (まあでも……来たらそのまま一緒に遊べばいいわ) 唯 「じゃあ明日は、10時に駅に集合ね!」 律 「りょうか~い! 唯は遅れんなよ~?」 澪 「律もな」 紬 「うふふ」 和 (明日……。とても楽しみだわ) ――翌日・駅 唯 「じゃじゃ~ん! 平沢唯、ただいま参上!」 律 「お~、唯が待ち合わせの5分前に来るとはな」 梓 「きっと雨でも降るんじゃないんですか」 唯 「ひどい! ひどいよ、あずにゃん!」 澪 「まあ、唯もちゃんと時間に間に合って偉いぞ」 唯 「えへへ、ありがと~。さ、これで全員揃ったことだし行きますか!」 紬 「お~!」 律 (和は来なかったか。まあ、あのあと唯と帰ったし、ちゃんと話もしたんだろう) 澪 (今日行くところは楽器店とかもあるから、和も退屈だっただろうし) 紬 (思いの行き違いにならなくて良かったわ~) 梓 「あれ? こっちに向かって走ってくる人……和先輩に似てません?」 律 (あれは確かに和だ……) 澪 (めっちゃ笑顔でこっちに向かってきとる) 紬 (なん……だと……) 唯 「むむ……本当だ! あれ和ちゃんだ! すごい偶然だね!」 唯 「お~い和ちゃ~ん!!」 律 澪 紬 (!!?) 和 「待たせてごめんなさい。……あれ、今日は中野さんもいるの? よろしくね」 梓 「え?あ、はい (あれ? 今日は和先輩も一緒だったのかな)」 律 「あれ? 和、眼鏡は?」 和 「ああ、ちょっと気分転換に今日はコンタクトにしてきたの。変かしら?」 紬 (めっちゃ気合はいっとるがな……) 澪 「と、とっても素敵だよ……」 和 「そう言ってもらえると嬉しいわ。ありがとう、澪!」 律 (ま、満面の笑みやぁ……) 唯 「和ちゃん、会えて嬉しいよ~! ところで今日はどうしたの!? 」 和 「えっ、どうしたって……。今日、五人で遊ぶ約束したじゃない」 唯 「えぇ~! 違うよ、和ちゃん! 今日は軽音部の五人で遊ぶ約束したんだよ! 和ちゃんは入ってないよ~?」 和 「えっ……」 ビクッ 梓 (あ、やっぱり入ってなかったんだ) 澪 (昨日の感じからして、やっぱり和も来ちゃうんじゃないかとは思ってたけど……) 紬 (唯ちゃんも言葉の選び方を知らないだけなんだろうけど、こんな言い方されるとやっぱりきついわね……) 律 (このまま合流して遊べばいいのに……) 唯 「あ!よく見たら、 けっこう前に私と買いにいった服だ!」 唯 「まだ忙しくて着る機会が無いってこの間言ってたから、 今日が初披露だね!? すごく可愛いいよぉ!」 和 「あっ……」 ブルブル 紬 (新しい服を着てきたってことは、やっぱり今日ものすごく気合が入ってたのね) 梓 (そしてそれを私たちにも気づかせて、和先輩に精神的ダメージを与える唯先輩) 律 澪 紬 梓 (天然って恐ろしい……) 唯 「今日は軽音部で遊ぶっていう気分なんだよ~」 唯 「それじゃあ、和ちゃん。私たち遊びにいってくるね!」 律 (ここまできたら、一緒に遊べばいいのに……) 澪 (唯ってもしかして、和のこと嫌いなんだろうか) 紬 (テンションあげてきたぶん、これは和ちゃん辛いわ……) 梓 (和先輩、これはどうでるか……) チラッ 和 「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」 律 澪 紬 梓 (ええーーーーっ!?) 2
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にんげんっていいな◆SqzC8ZECfY 「友達にならないかい?」 眼前でにこやかな笑みを浮かべながら、そう提案した異形の男を前に、翆星石はかなり混乱しながらも思考する。 ここで気絶しているチビ人間をすぐに殺さなかったこと。 そしてそうしながらも、帰る方法が見つからなければ殺し合いに乗ると言う。 よくわからない――――翆星石が抱いた第一印象がこれだ。 掴みどころがないのだ。 その外見もさることながら、その態度。 翆星石をだますつもりなら、殺し合いに乗っているなどと、わざわざ言うことはないだろう。 名探偵くんくんを欠かさず視聴する自分にとって、この程度の推理はお手の物だ。 ――ふふふ、翆星石をあまり甘く見ないほうがいいですよ、サメ人間。 心の中で根拠のない自信とともにほくそ笑む。 「そうやって混乱させておいて、後ろからガブリといくつもりですね? そーはいかないですぅ!」 「あ、それもいいかもね?」 「あっさり認めるなですぅ!?」 ますますわからなくなった。 どうすればいいのか。 翆星石自身としては喧嘩はいやだ。 みんなで仲良く。 あの家で和やかな日々を過ごしたことを思い出す。 蒼星石が動かなくなってしまった喪失感を知っているからこそ、それがとても大事なことだと理解できる。 だから殺し合いと言う選択肢だけは選べない。 「す、翆星石は殺し合いなんか絶対にしねーんですぅ! だからお前がそれをするなら友達になんかなってやらないのです!」 「じゃあ、どうやってここから帰るのさ?」 「う……」 「僕だって帰る方法があるなら、それに越したことはないけどね。というか、どうやってここに来たのかも分からないしさ。 君はそれでも……帰れると思うかい?」 思わず言葉に詰まる。 でも、やっぱり、それでも駄目なのだ。 そんなことぐらいで引き下がるなら最初からアリスゲームでもそうしている。 ローゼンメイデン同士で、最後の一人になるまで、自身の命とも呼べるローザミスティカを奪い合う戦いに身を投じていただろう。 それができない。 それが翆星石なのだ。 だから――――。 「……それでも殺し合いなんかしないんですぅ!」 力いっぱい、なかばやけくそ気味に叫んだ。 ですぅ……ですぅ……と、残響音が暗い森に響いていく。 その声に軽く驚く、クリストファーと名乗る異形の男。 やれやれ、といった感じで軽くため息をついたが、不意にあらぬ方向へと顔を向けた。 目を細め、暗い闇の先を見通そうとしているようだ。 赤い眼球、その中心に白い虹彩、黒い瞳孔。 月明かりを跳ね返すそれらは人間からかけ離れた、まるで作り物の人形のよう。 「……どうしたですか、サメ人間?」 「いや……向こうで何か光った気がしたんだけど」 「ええっ?」 「ひょっとしたら殺し合いが始まってるのかもね? あの光は爆弾かな? 銃かな? ここにも来るのかな?」 突如として楽しそうに語りだすクリストファー。 翆星石には何がなんだか分からないが、お構いなしに言葉を紡ぐ。 「あるー日ー 森の中ー 殺し屋にー 出会ったー 殺し合い 殺し合い 銃殺 斬殺 ララララララー♪」 「歌いだすなですぅ!?」 「真っ赤な花が咲くよ 血の花が咲くよ 今だー必殺 森パーンチー♪」 翆星石の突っ込みを無視して珍妙な歌は続く。 呆然とそれを見ているとついにはくるくると回りだした。 「…………わけわかんねーです」 なんだか馬鹿らしくなってきた。 翆星石はぐったりと肩を落とす。 「と、まあ冗談はこのへんにしておいて、と」 「……冗談に見えねーです」 「ひどいな。僕が殺し合いのさなかに歌って踊る奇妙な変人だなんて。僕ってそんな風に見られていただなんて。 あー傷ついたー傷ついたー。ま、嘘なんだけど」 もはや突っ込む気力も無くなってきた。 いや、とっくにそんな気は失せているのだが、話し相手が他にいないので、ついつい会話に乗ってしまう。 そしてそのことに自分で気付き、この馬鹿馬鹿しい変態の他に誰も話し相手がいない状況にさらにぐったりする翆星石なのであった。 「これは真面目な話でね。どうだろう、一緒に行動しないかい?」 「翆星石は殺し合いなんかしねーですよ」 「うわ、ぶっきらぼうな返事。いや、それでいいんだけどさ。君がそういうなら僕も殺し合いしないから。 というか最初からしないっていってるし……これならどう?」 「信用できねーです」 というか、最初から信用されようとすらしていない風にすら見える。 そもそも理解しようとすればするほど頭が混乱してくる類の人間だ。 こんなやつは今まで会ったことがない。 「うんそれがいい。友達として忠告するけど、初対面でいきなり友達になろうなんて人間は信用しないほうがいいよ。 人生を破滅させられる」 「いつ友達になったですか!? そもそもお前が何をしたいのかよくわかんねーですぅ!!」 「いつというなら今さっき。なにがしたいって友達になろうっていってるじゃない。目標は友達百人さっ」 「あーもー埒が明かねーで……」 消えた。 忽然と目の前にいたはずの男の姿が見えなくなった。 翆星石は何が起こったのかと目を見開いたが、やはり一瞬前までたしかにいたはずの赤い目の怪物が消えた。 ――とっ、と僅かに音がした。 背後から。 振り返る――――そうしようとして、できなかった。 そっと抱くように翆星石の両肩に手が置かれたからだ。 全く力が入っているように見えないが、その手が振り返ることを許さない。 そして翆星石の視界にぎりぎり写った、自分の肩を抑える手から伸びる腕、それを包む特徴的な服の袖口。 「さ……サメ人間!?」 「せいかーい。僕ってすごいでしょ。で、ここからが本題なんだけど……」 「う……」 「殺し合いだからね。誰かがこうやって君の事を襲ってくるとも限らない。そうなったら君はどうするのかな?」 ぎちり――と空気が密度を増したような気がした。 今にも翆星石の肩を掴む手が破壊の意思を持って襲い掛かってくるかように思えた。 陽気に飄々と話すクリストファーの声がかえって不気味だ。 「それでも殺し合いは嫌かい? 自分の身に危険が降りかかっても? 殺られる前に殺れ、って思わない?」 「あ……ぅ……」 その問いに翆星石の心は追い詰められていた。 最初に集められた空間で起こった殺人劇と悲痛な叫びがフラッシュバックする。 言いようのない重圧が翆星石の心を締め付けていく。 視界が狭まって何も考えられなくなる。 殺さなければ死ぬ? ならば殺さなければならない? どうするどうするどうするどうする? それでも思考の中心に最後に残ったのは――――、 目を閉じて動かない蒼星石だった。 「……やっぱり、駄目なんですぅ!!」 「うわ……!?」 「死んだらもう二度と話せないです! 皆で仲良くお茶することもテレビを見ることもできないのです! 殺し合いなんて、するのもされるのも絶対に御免なんですぅ!!」 まくしたてた翆星石の言葉にクリストファーは数秒間の沈黙を返す。 感情をそのまま叩き付けた後で、何も言ってこないその静かな数秒。 それは翆星石にとって耐え難いほどの数秒だった。 そしてついにクリストファーから返ってきたその言葉は全くの予想外。 「……素晴らしい!」 「はぃ?」 「いいね! 人形なのにとても人間らしい! 友達になろう! いや是非なってくれ! いいなぁ、憧れるなぁ、素敵だなぁ! ラ、ラ、ララ、ララルルラ♪」 「ちょ、ちょ、ちょっと待つです――――ッッ!?」 クリストファーは翆星石の両手を掴んでぶんぶんと振り回す。 テンション爆高のままでしばらくそうしていたが、目を回し始めた彼女に気付いてようやくその動きを止めた。 「おっと、ごめん。大丈夫?」 「こ……この……なんてことしやがるですか……」 「あはは、ほんとにごめん。でも嬉しいなあ。よし、こうしよう!」 もはやここが殺し合いの真っ只中で、騒ぐと見つかるかもしれないという状況を、完璧に思考の彼方にすっ飛ばしている。 そして高らかにクリストファーは宣言した。 「翆星石は殺し合いはしたくない、と。なら逃げ出す方法に心当たりは?」 「そ、それはないです……けど」 「ああ、分かってる。それでも殺し合いはしたくないんだろ。じゃあ、逃げ出す方法を知ってそうな人を探そうじゃない」 「サメ人間は心当たりがあるんですか?」 その問いに、いいや、何にも――と朗らかに答えるクリストファー。 そしてここで出会ってから何回そうしたかも分からないほどに繰り返したリアクションを取る、つまりがっくりとうなだれる翆星石。 その時、森の中に音が響いた。 それは明らかに遠くから聞こえる音であり、日常からかけ離れたものであった。 翆星石には分からない。 しかし、それはクリストファーには馴染み深い音でもあった。 「……銃声?」 「え……銃声って、あの音がですか?」 今度は翆星石もその音を拾うことができた。 さっきの光よりも位置が近いことだけは間違いない。 「どうする? 音の方向に行ってみる? それとも逃げる? ああ、あの子はどうしようか? 置いてく?」 「それは――――」 「ああ、置いてくわけないよね。うん分かってる、僕が担ごう」 クリストファーは翆星石の答えを待つまでもなく気絶した少女を背中に担ぎ上げた。 翆星石は確かに見捨てるより助けるほうを選びたかった。 だがクリストファーにしてみれば、この少女はいきなりこちらを刺そうとした人間なのだ。 「お前は……いいんですか? そいつはさっき……」 「ああ、大丈夫、大丈夫。僕ってかなり強いから。本当ならとっても強いって言いたいところなんだけど……」 「?」 「まあいいや。こっちの話。とにかく大丈夫さ、また襲ってきたって殺さないように返り討ちにできるから。君は殺すのは嫌だろ?」 それはそうだ。 だが、どうしてそこまで翆星石に気を使ってくれるのかが分からない。 先に襲ってきたんだから荷物くらい使ってもばちは当たらないよねー、などと言いながら少女の荷物を漁る怪しいサメ人間にその疑問をぶつけてみた。 「ん? 友達だから」 あっさりと言い切った。 「……初対面でいきなり友達とか言い出すヤツを信用するなと自分で言ったではねーですか」 「うん、だから信用しなくていいよ。君は僕を利用すればいいじゃない。僕は勝手に友達として君を手伝うし」 「それは、友達とは呼べるのですか?」 「友達は利用するものさ。共生関係・寄生関係は自然界の立派な摂理だよ。 ナマコとその内臓に隠れ住む小魚にだって友情が生まれないとも限らない。 一緒にいて安心するっていうのだって、自分の心の平穏のためにその人を利用してるとも言えるだろ?」 翆星石はしばし呆然としていた。 おかしなヤツだとは思っていたが、本当に理解しようとすればするほどわけが分からない。 「本当に変わってるですね、お前は……」 「よく言われるよ。むしろ言われる間もなく外見でわかりそうなもんだろ?」 はあ、と思わず深いため息が漏れる。 もっともひとりでに動いてしゃべる人形である自分自身も人のことは言えないのだが。 見ればクリストファーはその背に少女を担いだまま、さらに自分の荷物からとりだしたらしい銃火器を片手に構えている。 「さて、準備はできた。あと、はいこれ」 「なんですか、これは? ……マドレーヌ?」 顔を近づけてよく見ると甘い香りが漂ってきた。 ここが殺し合いの場でなければ、お茶を淹れて楽しみたいと思わせる上質のお菓子の香り。 「どうも僕が作ったものらしいんだよねえ、これ。ほら、説明書きに【クリストファーのマドレーヌ】って書いてある」 明かりをつけて説明書きらしい紙片を照らすと、そこには確かにそう書いてあった。 さらに『とても美味しい』とも。 「いやあほめられると照れるねえ。たしかに食べてみるとこれ僕のだよ。うん、美味しい」 一つ取り出して齧りながらにこやかに微笑む。 だがその表情はともかく、微笑んだ口の中全ての歯が八重歯というのがどうにも不気味だ。 そして翆星石にも勧めるクリストファー。 「……それ、毒とか入ってたらどうする気ですか?」 「え、大丈夫だよ。僕が作ったんだし、ほら食べてもなんともないし」 「そうでなくて、あのギラなんとかが渡した荷物の中に入ってたんなら、ヤツが何か入れてるかもしれないですぅ!」 「あ――――」 その瞬間、クリストファーの表情が固まった。 そしてさらに苦悶に歪む。 「ぐ……くぁ……」 「わ――――――ッッ!? しっかりするですサメ人間!!」 「……って、うっそー。あはは、驚いた?」 「…………」 しばし固まった後、翆星石がクリストファーに向けて放ったのは、殺気すらこもった視線とどす黒いオーラであった。 背中に冷たいものを感じて、慌ててクリストファーは話題を変える。 「……うん、こんなことしてる場合じゃないよね。話を戻そう。どうする? 向かう? 逃げる? 迷う時間はあまり掛けないほうがいいと思うよ?」 「それなら余計なことすんなですぅ! ここはー……銃でドンパチやってるヤツがいたらチビチビ人間が危ないし、ひとまず逃げるです!」 「オーケー、じゃあいこうか。さあ掴まって」 マドレーヌを一つ、翆星石になかば無理矢理押し付けるように渡してから、クリストファーは翆星石の小さな身体をひょいと担ぎ上げた。 もう一人の少女も背中に背負っておきながら、少しも重そうな素振りを見せない。 この御伽噺に出てくる吸血鬼みたいな青年の『僕はかなり強い』という言葉はハッタリではなさそうだった。 「……いくよ」 たんッと地面を蹴る音。 それが幾度も繰り返されるうちに、みるみるうちに森の風景が風を切るような速度で後方へと流れていく。 翆星石は振り落とされないために、しっかりとクリストファーの肩を掴んだ。 どれくらいそうしていただろうか。 ふと気付くといつの間にか夜が明けようとしていた。 森の木々がまばらになって、陽光が木々の間からシャワーのように降り注ぐ。 目を細めてその空を眺めると、ふと翆星石の視界の端を大きな観覧車の影がかすめたのだった。 【G-2南部 森の出口付近/1日目 早朝】 【クリストファー・シャルドレード@BACCANO!】 [状態]:健康 、沙都子と翆星石を担いでいます。 [装備]:F2000Rトイソルジャー@とある魔術の禁書目録(弾数100%)、5.56mm予備弾倉×4 [道具]:支給品一式×2、鉄板入りの鞄@WORKING!!、クリストファーのマドレーヌ×8@バッカーノ!シリーズ 包丁@あずまんが大王、不明支給品(0~1) [思考・状況] 1・ 友達の翠星石に付き合う。 ※ローゼンメイデンについて簡単に説明を受けました。他のドールの存在は聞いていません。 ※名簿はまだ見ていません。 ※参戦時期は、『1934完結編』終了時です。 【翠星石@ローゼンメイデン】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:クリストファーのマドレーヌ×1 支給品一式 不明支給品(1~3) [思考・状況] 1・サメ人間と友達に……? 2・真紅たちに会いたい。 3・ゲームに乗るつもりはない。 ※参戦時期は蒼星石が動かなくなった後です。 ※名簿を確認していません。 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:やや擦り傷 気絶 L4? [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 1・部活メンバーに会いたい。 2・死にたくない。 ※参戦時期は具体的には不定。ただし、詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。 ※名簿は確認したようです。 ※雛見沢症候群の進度は具体的には不明。L5まで進行した場合、極度の疑心暗鬼と曲解傾向、事実を間違って認識し続ける、などの症状が現れます。 説得による鎮静は難しいですが不可能ではありません。治療薬があれば鎮静は可能ですが、この場にあるかどうかは不明です。 【F2000Rトイソルジャー@とある魔術の禁書目録】 クリストファーに支給された。 現実にあるF2000というアサルトライフル(全長694mm 重量3.6kg 発射速度850発/分 装弾数5.56mm弾×30発)をカスタム化したとおぼしき架空の小銃。 赤外線ポインタによる照準機能と電子制御による弾道計算機能が内蔵されており、風向きや距離を自動的に調整してくれる。 さらに銃身を覆う特殊ゴムと炭酸ガスによって反動は極限まで軽減される。 いわく、小学二年生でも撃てる「怪物」らしい。 【クリストファーのマドレーヌ@バッカーノ!シリーズ】 北条沙都子に支給された。 お菓子やデザートの味にうるさく市販の味では飽き足らないクリストファーが自作したマドレーヌ。 食べたものは口を揃えて美味しいと認める一品。10個入り。 時系列順で読む Back 戦いへの想い Next 荒城の暁 投下順で読む Back 戦いへの想い Next 荒城の暁 Back Next 『友達』 北条沙都子 心に滲んだ赤いアラベスク 『友達』 翆星石 心に滲んだ赤いアラベスク 『友達』 クリストファー・シャルドレード 心に滲んだ赤いアラベスク
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にんげんっていいな◆SqzC8ZECfY 「友達にならないかい?」 眼前でにこやかな笑みを浮かべながら、そう提案した異形の男を前に、翆星石はかなり混乱しながらも思考する。 ここで気絶しているチビ人間をすぐに殺さなかったこと。 そしてそうしながらも、帰る方法が見つからなければ殺し合いに乗ると言う。 よくわからない――――翆星石が抱いた第一印象がこれだ。 掴みどころがないのだ。 その外見もさることながら、その態度。 翆星石をだますつもりなら、殺し合いに乗っているなどと、わざわざ言うことはないだろう。 名探偵くんくんを欠かさず視聴する自分にとって、この程度の推理はお手の物だ。 ――ふふふ、翆星石をあまり甘く見ないほうがいいですよ、サメ人間。 心の中で根拠のない自信とともにほくそ笑む。 「そうやって混乱させておいて、後ろからガブリといくつもりですね? そーはいかないですぅ!」 「あ、それもいいかもね?」 「あっさり認めるなですぅ!?」 ますますわからなくなった。 どうすればいいのか。 翆星石自身としては喧嘩はいやだ。 みんなで仲良く。 あの家で和やかな日々を過ごしたことを思い出す。 蒼星石が動かなくなってしまった喪失感を知っているからこそ、それがとても大事なことだと理解できる。 だから殺し合いと言う選択肢だけは選べない。 「す、翆星石は殺し合いなんか絶対にしねーんですぅ! だからお前がそれをするなら友達になんかなってやらないのです!」 「じゃあ、どうやってここから帰るのさ?」 「う……」 「僕だって帰る方法があるなら、それに越したことはないけどね。というか、どうやってここに来たのかも分からないしさ。 君はそれでも……帰れると思うかい?」 思わず言葉に詰まる。 でも、やっぱり、それでも駄目なのだ。 そんなことぐらいで引き下がるなら最初からアリスゲームでもそうしている。 ローゼンメイデン同士で、最後の一人になるまで、自身の命とも呼べるローザミスティカを奪い合う戦いに身を投じていただろう。 それができない。 それが翆星石なのだ。 だから――――。 「……それでも殺し合いなんかしないんですぅ!」 力いっぱい、なかばやけくそ気味に叫んだ。 ですぅ……ですぅ……と、残響音が暗い森に響いていく。 その声に軽く驚く、クリストファーと名乗る異形の男。 やれやれ、といった感じで軽くため息をついたが、不意にあらぬ方向へと顔を向けた。 目を細め、暗い闇の先を見通そうとしているようだ。 赤い眼球、その中心に白い虹彩、黒い瞳孔。 月明かりを跳ね返すそれらは人間からかけ離れた、まるで作り物の人形のよう。 「……どうしたですか、サメ人間?」 「いや……向こうで何か光った気がしたんだけど」 「ええっ?」 「ひょっとしたら殺し合いが始まってるのかもね? あの光は爆弾かな? 銃かな? ここにも来るのかな?」 突如として楽しそうに語りだすクリストファー。 翆星石には何がなんだか分からないが、お構いなしに言葉を紡ぐ。 「あるー日ー 森の中ー 殺し屋にー 出会ったー 殺し合い 殺し合い 銃殺 斬殺 ララララララー♪」 「歌いだすなですぅ!?」 「真っ赤な花が咲くよ 血の花が咲くよ 今だー必殺 森パーンチー♪」 翆星石の突っ込みを無視して珍妙な歌は続く。 呆然とそれを見ているとついにはくるくると回りだした。 「…………わけわかんねーです」 なんだか馬鹿らしくなってきた。 翆星石はぐったりと肩を落とす。 「と、まあ冗談はこのへんにしておいて、と」 「……冗談に見えねーです」 「ひどいな。僕が殺し合いのさなかに歌って踊る奇妙な変人だなんて。僕ってそんな風に見られていただなんて。 あー傷ついたー傷ついたー。ま、嘘なんだけど」 もはや突っ込む気力も無くなってきた。 いや、とっくにそんな気は失せているのだが、話し相手が他にいないので、ついつい会話に乗ってしまう。 そしてそのことに自分で気付き、この馬鹿馬鹿しい変態の他に誰も話し相手がいない状況にさらにぐったりする翆星石なのであった。 「これは真面目な話でね。どうだろう、一緒に行動しないかい?」 「翆星石は殺し合いなんかしねーですよ」 「うわ、ぶっきらぼうな返事。いや、それでいいんだけどさ。君がそういうなら僕も殺し合いしないから。 というか最初からしないっていってるし……これならどう?」 「信用できねーです」 というか、最初から信用されようとすらしていない風にすら見える。 そもそも理解しようとすればするほど頭が混乱してくる類の人間だ。 こんなやつは今まで会ったことがない。 「うんそれがいい。友達として忠告するけど、初対面でいきなり友達になろうなんて人間は信用しないほうがいいよ。 人生を破滅させられる」 「いつ友達になったですか!? そもそもお前が何をしたいのかよくわかんねーですぅ!!」 「いつというなら今さっき。なにがしたいって友達になろうっていってるじゃない。目標は友達百人さっ」 「あーもー埒が明かねーで……」 消えた。 忽然と目の前にいたはずの男の姿が見えなくなった。 翆星石は何が起こったのかと目を見開いたが、やはり一瞬前までたしかにいたはずの赤い目の怪物が消えた。 ――とっ、と僅かに音がした。 背後から。 振り返る――――そうしようとして、できなかった。 そっと抱くように翆星石の両肩に手が置かれたからだ。 全く力が入っているように見えないが、その手が振り返ることを許さない。 そして翆星石の視界にぎりぎり写った、自分の肩を抑える手から伸びる腕、それを包む特徴的な服の袖口。 「さ……サメ人間!?」 「せいかーい。僕ってすごいでしょ。で、ここからが本題なんだけど……」 「う……」 「殺し合いだからね。誰かがこうやって君の事を襲ってくるとも限らない。そうなったら君はどうするのかな?」 ぎちり――と空気が密度を増したような気がした。 今にも翆星石の肩を掴む手が破壊の意思を持って襲い掛かってくるかように思えた。 陽気に飄々と話すクリストファーの声がかえって不気味だ。 「それでも殺し合いは嫌かい? 自分の身に危険が降りかかっても? 殺られる前に殺れ、って思わない?」 「あ……ぅ……」 その問いに翆星石の心は追い詰められていた。 最初に集められた空間で起こった殺人劇と悲痛な叫びがフラッシュバックする。 言いようのない重圧が翆星石の心を締め付けていく。 視界が狭まって何も考えられなくなる。 殺さなければ死ぬ? ならば殺さなければならない? どうするどうするどうするどうする? それでも思考の中心に最後に残ったのは――――、 目を閉じて動かない蒼星石だった。 「……やっぱり、駄目なんですぅ!!」 「うわ……!?」 「死んだらもう二度と話せないです! 皆で仲良くお茶することもテレビを見ることもできないのです! 殺し合いなんて、するのもされるのも絶対に御免なんですぅ!!」 まくしたてた翆星石の言葉にクリストファーは数秒間の沈黙を返す。 感情をそのまま叩き付けた後で、何も言ってこないその静かな数秒。 それは翆星石にとって耐え難いほどの数秒だった。 そしてついにクリストファーから返ってきたその言葉は全くの予想外。 「……素晴らしい!」 「はぃ?」 「いいね! 人形なのにとても人間らしい! 友達になろう! いや是非なってくれ! いいなぁ、憧れるなぁ、素敵だなぁ! ラ、ラ、ララ、ララルルラ♪」 「ちょ、ちょ、ちょっと待つです――――ッッ!?」 クリストファーは翆星石の両手を掴んでぶんぶんと振り回す。 テンション爆高のままでしばらくそうしていたが、目を回し始めた彼女に気付いてようやくその動きを止めた。 「おっと、ごめん。大丈夫?」 「こ……この……なんてことしやがるですか……」 「あはは、ほんとにごめん。でも嬉しいなあ。よし、こうしよう!」 もはやここが殺し合いの真っ只中で、騒ぐと見つかるかもしれないという状況を、完璧に思考の彼方にすっ飛ばしている。 そして高らかにクリストファーは宣言した。 「翆星石は殺し合いはしたくない、と。なら逃げ出す方法に心当たりは?」 「そ、それはないです……けど」 「ああ、分かってる。それでも殺し合いはしたくないんだろ。じゃあ、逃げ出す方法を知ってそうな人を探そうじゃない」 「サメ人間は心当たりがあるんですか?」 その問いに、いいや、何にも――と朗らかに答えるクリストファー。 そしてここで出会ってから何回そうしたかも分からないほどに繰り返したリアクションを取る、つまりがっくりとうなだれる翆星石。 その時、森の中に音が響いた。 それは明らかに遠くから聞こえる音であり、日常からかけ離れたものであった。 翆星石には分からない。 しかし、それはクリストファーには馴染み深い音でもあった。 「……銃声?」 「え……銃声って、あの音がですか?」 今度は翆星石もその音を拾うことができた。 さっきの光よりも位置が近いことだけは間違いない。 「どうする? 音の方向に行ってみる? それとも逃げる? ああ、あの子はどうしようか? 置いてく?」 「それは――――」 「ああ、置いてくわけないよね。うん分かってる、僕が担ごう」 クリストファーは翆星石の答えを待つまでもなく気絶した少女を背中に担ぎ上げた。 翆星石は確かに見捨てるより助けるほうを選びたかった。 だがクリストファーにしてみれば、この少女はいきなりこちらを刺そうとした人間なのだ。 「お前は……いいんですか? そいつはさっき……」 「ああ、大丈夫、大丈夫。僕ってかなり強いから。本当ならとっても強いって言いたいところなんだけど……」 「?」 「まあいいや。こっちの話。とにかく大丈夫さ、また襲ってきたって殺さないように返り討ちにできるから。君は殺すのは嫌だろ?」 それはそうだ。 だが、どうしてそこまで翆星石に気を使ってくれるのかが分からない。 先に襲ってきたんだから荷物くらい使ってもばちは当たらないよねー、などと言いながら少女の荷物を漁る怪しいサメ人間にその疑問をぶつけてみた。 「ん? 友達だから」 あっさりと言い切った。 「……初対面でいきなり友達とか言い出すヤツを信用するなと自分で言ったではねーですか」 「うん、だから信用しなくていいよ。君は僕を利用すればいいじゃない。僕は勝手に友達として君を手伝うし」 「それは、友達とは呼べるのですか?」 「友達は利用するものさ。共生関係・寄生関係は自然界の立派な摂理だよ。 ナマコとその内臓に隠れ住む小魚にだって友情が生まれないとも限らない。 一緒にいて安心するっていうのだって、自分の心の平穏のためにその人を利用してるとも言えるだろ?」 翆星石はしばし呆然としていた。 おかしなヤツだとは思っていたが、本当に理解しようとすればするほどわけが分からない。 「本当に変わってるですね、お前は……」 「よく言われるよ。むしろ言われる間もなく外見でわかりそうなもんだろ?」 はあ、と思わず深いため息が漏れる。 もっともひとりでに動いてしゃべる人形である自分自身も人のことは言えないのだが。 見ればクリストファーはその背に少女を担いだまま、さらに自分の荷物からとりだしたらしい銃火器を片手に構えている。 「さて、準備はできた。あと、はいこれ」 「なんですか、これは? ……マドレーヌ?」 顔を近づけてよく見ると甘い香りが漂ってきた。 ここが殺し合いの場でなければ、お茶を淹れて楽しみたいと思わせる上質のお菓子の香り。 「どうも僕が作ったものらしいんだよねえ、これ。ほら、説明書きに【クリストファーのマドレーヌ】って書いてある」 明かりをつけて説明書きらしい紙片を照らすと、そこには確かにそう書いてあった。 さらに『とても美味しい』とも。 「いやあほめられると照れるねえ。たしかに食べてみるとこれ僕のだよ。うん、美味しい」 一つ取り出して齧りながらにこやかに微笑む。 だがその表情はともかく、微笑んだ口の中全ての歯が八重歯というのがどうにも不気味だ。 そして翆星石にも勧めるクリストファー。 「……それ、毒とか入ってたらどうする気ですか?」 「え、大丈夫だよ。僕が作ったんだし、ほら食べてもなんともないし」 「そうでなくて、あのギラなんとかが渡した荷物の中に入ってたんなら、ヤツが何か入れてるかもしれないですぅ!」 「あ――――」 その瞬間、クリストファーの表情が固まった。 そしてさらに苦悶に歪む。 「ぐ……くぁ……」 「わ――――――ッッ!? しっかりするですサメ人間!!」 「……って、うっそー。あはは、驚いた?」 「…………」 しばし固まった後、翆星石がクリストファーに向けて放ったのは、殺気すらこもった視線とどす黒いオーラであった。 背中に冷たいものを感じて、慌ててクリストファーは話題を変える。 「……うん、こんなことしてる場合じゃないよね。話を戻そう。どうする? 向かう? 逃げる? 迷う時間はあまり掛けないほうがいいと思うよ?」 「それなら余計なことすんなですぅ! ここはー……銃でドンパチやってるヤツがいたらチビチビ人間が危ないし、ひとまず逃げるです!」 「オーケー、じゃあいこうか。さあ掴まって」 マドレーヌを一つ、翆星石になかば無理矢理押し付けるように渡してから、クリストファーは翆星石の小さな身体をひょいと担ぎ上げた。 もう一人の少女も背中に背負っておきながら、少しも重そうな素振りを見せない。 この御伽噺に出てくる吸血鬼みたいな青年の『僕はかなり強い』という言葉はハッタリではなさそうだった。 「……いくよ」 たんッと地面を蹴る音。 それが幾度も繰り返されるうちに、みるみるうちに森の風景が風を切るような速度で後方へと流れていく。 翆星石は振り落とされないために、しっかりとクリストファーの肩を掴んだ。 どれくらいそうしていただろうか。 ふと気付くといつの間にか夜が明けようとしていた。 森の木々がまばらになって、陽光が木々の間からシャワーのように降り注ぐ。 目を細めてその空を眺めると、ふと翆星石の視界の端を大きな観覧車の影がかすめたのだった。 【G-2南部 森の出口付近/1日目 早朝】 【クリストファー・シャルドレード@BACCANO!】 [状態]:健康 、沙都子と翆星石を担いでいます。 [装備]:F2000Rトイソルジャー@とある魔術の禁書目録(弾数100%)、5.56mm予備弾倉×4 [道具]:支給品一式×2、鉄板入りの鞄@WORKING!!、クリストファーのマドレーヌ×8@バッカーノ!シリーズ 包丁@あずまんが大王、不明支給品(0~1) [思考・状況] 1・ 友達の翠星石に付き合う。 ※ローゼンメイデンについて簡単に説明を受けました。他のドールの存在は聞いていません。 ※名簿はまだ見ていません。 ※参戦時期は、『1934完結編』終了時です。 【翠星石@ローゼンメイデン】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:クリストファーのマドレーヌ×1 支給品一式 不明支給品(1~3) [思考・状況] 1・サメ人間と友達に……? 2・真紅たちに会いたい。 3・ゲームに乗るつもりはない。 ※参戦時期は蒼星石が動かなくなった後です。 ※名簿を確認していません。 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:やや擦り傷 気絶 L4? [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 1・部活メンバーに会いたい。 2・死にたくない。 ※参戦時期は具体的には不定。ただし、詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。 ※名簿は確認したようです。 ※雛見沢症候群の進度は具体的には不明。L5まで進行した場合、極度の疑心暗鬼と曲解傾向、事実を間違って認識し続ける、などの症状が現れます。 説得による鎮静は難しいですが不可能ではありません。治療薬があれば鎮静は可能ですが、この場にあるかどうかは不明です。 【F2000Rトイソルジャー@とある魔術の禁書目録】 クリストファーに支給された。 現実にあるF2000というアサルトライフル(全長694mm 重量3.6kg 発射速度850発/分 装弾数5.56mm弾×30発)をカスタム化したとおぼしき架空の小銃。 赤外線ポインタによる照準機能と電子制御による弾道計算機能が内蔵されており、風向きや距離を自動的に調整してくれる。 さらに銃身を覆う特殊ゴムと炭酸ガスによって反動は極限まで軽減される。 いわく、小学二年生でも撃てる「怪物」らしい。 【クリストファーのマドレーヌ@バッカーノ!シリーズ】 北条沙都子に支給された。 お菓子やデザートの味にうるさく市販の味では飽き足らないクリストファーが自作したマドレーヌ。 食べたものは口を揃えて美味しいと認める一品。10個入り。 時系列順で読む Back 戦いへの想い Next 荒城の暁 投下順で読む Back 戦いへの想い Next 荒城の暁 Back Next 『友達』 北条沙都子 心に滲んだ赤いアラベスク 『友達』 翆星石 心に滲んだ赤いアラベスク 『友達』 クリストファー・シャルドレード 心に滲んだ赤いアラベスク
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病室 看護師「ここが田井中さんのお部屋です」 律「うわー。なにも無いんですねー」 看護師「特発性臀部瞻視愛撫欲求症候群の性質上、テレビなどの人が写るメディアを置くわけにはいきません。もちろん、人の写真が写っている書籍やその他お尻を連想する可能性のある物は持ち込み厳禁です」 律「はーい。(こりゃ暇になりそうだなー)」 看護師「前にも言いましたが、同性のお友達とは絶対に会わないでください。 同性の姉妹はいないそうなので、家族との面会は可能ですがそれも極力少なめにしてください」 律「わかってます(みんな、頑張るからな)」 学校 ジャーン♪ 唯「ふいー」 澪「うん。今のはいい感じだったな」 紬「唯ちゃんうまくなったわね」 唯「えへへー。でもりっちゃんがいないと合わせても物足りないね」 紬「そうね……曲もそうだけど、ティータイムもちょっとさみしいわ」 澪「でも、今の私たちにできることは練習しかないんだ。律が戻ってきたときに遅れをフォローしてやれるくらい練習しないと」 唯「うん。そうだね。でも疲れたからそろそろ休憩を……」 澪「ダメ!もう一回だ!」 唯「ひぃ~。澪ちゃん部長厳しいよー」 紬「うふふ、がんばりましょ?」 数週間後 ジャジャーン♪ 唯「あらよっと」 澪「私たち3人は完璧……かも」 紬「ええ。みんな物凄く上達したわ」 唯「あとはりっちゃんが来れば完璧だね!」 紬「待って、この曲、まだ歌詞がきまってないの」 澪「あ」 紬「澪ちゃん、またお願いできる?」 澪「わ、わたしが考えていいのかなあ?」 唯「お願い!私は澪ちゃんの歌詞大好きだよ!」 紬「私もよ♪」 澪「うう、わかったよ」 澪宅 澪「歌詞かあ……やっぱり先に歌詞作ればよかった……」 澪「この曲だと、甘い恋愛系がいいよね。というか私はそういうのしか思いつかないしな」 澪「また律に馬鹿にされるだろうな……」 澪「……」 澪「律、今頃何してるのかな。電話もメールもできないから……あ!」 澪「手紙だったら届くかな!?なんで今まで気づかなかったんだろ。えーと便箋どこにあったっけ……」ゴソゴソ 澪「あった。よし、書こう。最初の書き出しはっと……お元気ですかでいいかなあ?」 澪「でも治療中のやつにお元気ですかっていうのも……あーもう!律なんかへの手紙でなんで悩んでるんだよ!ラブレター書いてるわけじゃないんだから!」 澪「ん?ラブレター……これだ!今度の歌詞のテーマはラブレターにしよう!」 病院 律「一時帰宅?」 医者「そうです。私が見る限りでは症状もだいぶ治まりました。ですから明日からの土日は自宅で普通に過ごしてみてください」 律「普通に過ごしていいんですか?」 医者「はい。ご家族と話したりテレビを見たり雑誌を読んだり、いつもの自宅と同じように過ごしてかまいません。……ただし」 律「?」 医者「まだ同性の友人と直接会うのは避けてもらいます。今まで抑えてきた分、強い刺激を受けるとどんな悪影響があるかわかりませんから」 律「……わかりました」 律「(まだ澪たちと会えないのは残念だけど、順調に治ってきてるんだな)」 次の日 チュンチュン 澪「あれ?もう朝か……」 澪「歌詞考えてたら時間たつの忘れるな」 澪「よし、せっかくだし久々に朝の散歩にでも行くか」 律宅 ドンドンドン! 律「ただいまあ!帰ったぞー!」 ガチャ 聡「おかえり……ずいぶん早いね」 律「おう聡。昼に歩いてたら知り合いと会っちゃうかもしれないだろ?お父さんとお母さんは?」 聡「姉ちゃんの仮退院のお祝いするからって、スーパーに食材買いに行ったよ」 律「へー。楽しみだな。じゃあ久しぶりにこの辺散歩してくるわ」 聡「ええ?」 律「帰ったらゲームやってやるからな。じゃ!」 澪「ふう。冬の朝の空気って気持ちいいなー」 澪「ノート持ってくればよかったな。いい歌詞が浮かぶかも……」 「はーっくしょん!!さみー!」 澪「ん?このオヤジ臭いくしゃみと声は……」 律「ううぅ。やっぱ帰ろうかな」ブルブル 澪「律!」 律「……澪!?」 澪「りつー!」タッタッタ 律「み、澪、なんでここに」 澪「はあはあ、それはこっちのセリフだろ!帰ってくるなら言ってくれよ!」 律「ごめん、一時帰宅なんだけどまだ友達には会うなって言われてるからみんなには知らせないようにしてたんだよ」 澪「そうなんだ……」 律「ほんとはもっと話してたいんだけどな、もう家帰るわ」 澪「待って!」 律「ん?」 澪「せっかくなんだし、私の家で少し話そうよ。少しくらいなら大丈夫だろ?」 律「いや、でもなあ……」 澪「ねえ、お願い」 律「(う、なんでこういう時に限って甘えて来るんだよ。でもまあ少しなら大丈夫だよな)」 律「わかったよ。少しだけだぞ?」 澪「ほんと!?ありがとう!」パアア 澪の部屋 律「この部屋に来るのも久しぶりだなー」 澪「適当に座ってて。今お菓子と飲み物持ってくるから」 律「おう(澪の尻はなるべく見ないように……)」 バタン 律「(今のところ澪の尻に何も感じてないな。やっぱり心配しすぎだったかな)」 律「(もしかしてもう治ってるのかも!)」 律「(あ、澪のベースだ……ちょっといじっちゃお)」 ベンベンベーン 律「(アンプが無いとしょぼいな……早くみんなと演奏したいよ)」 ガチャ 澪「お待たせー。あれ?ベースいじってたの?」 律「あ、うん。早く軽音部行きたいなーと思ってさ」 澪「律には悪いけど、私たち物凄く上手くなってるからな。もう追いつけないんじゃないか?」 律「なんだと!すぐ追いつくわい!」 澪「ふふ、なんかもう大丈夫そうだな。律」 律「まあね。そうだ!澪ベース弾いてくれよ!新曲のやつ聞きたい!」 澪「律、新曲知らないだろ?」 律「ムギが楽譜送ってくれたんだよ」 澪「いつの間に……さすがムギだな」 律「だから澪のベースがどのくらい上手くなってるか私が聴いてやるよ」 澪「わかった。驚くなよ?」 律「あ、歌もよろしく」 澪「歌詞はまだなの!」 律「ちぇー」 澪「じゃあ始めるぞ」 律「いよー!」パチパチ ♪~♪♪~♪~ 律「(本当にうまい……。私がいない間かなり練習したんだな)」 律「(堂々としてるし……そういや学園祭でパンチラしたトラウマは克服したのかな?)」 律「(まあ今はスカートじゃないからパンチラはしないけど……でもヒップのラインが良くわかるなあ)」 ♪♪~♪~ 律「(楽しそうにお尻振ってる……ん?あれ)」 律「(私今何考えてた?無意識のうちに澪の尻のことを……)」 澪「はい。こんなもんだけど、よいしょっと」 律「な、何やってるんだよ!(ちょ、いま尻をこっちに向けたら!)」 澪「何って、ベース置くだけだけど?それよりどうだった?」 律「あ、うん。いい尻だったぜ!」 澪「尻……?」 律「い、いやいやいい演奏だったよ!うん」 澪「まさか、症状がぶり返したんじゃ」 律「だ、大丈夫だよ!」ドキドキ 澪「とりあえず飲み物飲んで落ち着きなよ」クルッ 律「まっ……!(お尻を向けないでくれ!ああ、澪の尻澪の尻澪の尻澪の尻澪の)」 澪「……律?」クルッ 律「うわあああ!(もう我慢できねえ!)」ガバッ! 澪「きゃあ!ちょっと律!やめ……」 律「…………」 澪「うう……」 律「……あれ?私何を」 律「ここは……澪の部屋だよな。そうだ、私澪の部屋に来てて、それで、えっと」 澪「……うぅ、ひっく」 律「み、澪!なんで泣いてるんだ?……っておい!なんで下半身裸なんだよ!?」 澪「…ひっく、りつが、りつが脱がしたんだろお……」 律「は、私が……?た、確かあの時澪の尻を見て興奮して……」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 律「うわあああ!(もう我慢できねえ!)」ガバッ! 澪「きゃあ!ちょっと律!やめ……」 律「尻さわらせろおおお!」モミモミ ナデナデ 澪「きゃ!い、痛いよ律……!」 律「はあはあ、まだだ!これじゃ物足りない!脱げやおらああ!」ガバア 澪「いやああああ!」 律「はあはあ!澪の生尻綺麗だな……うははははは」 澪「やめ、やめてええ//」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 律「私だ……私が澪を……」 澪「ぐすっ、怖かったよぅ……」 律「は、ははは。最悪だ。澪を……私は澪を……あああああああ!!」 4
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2日後 唯「ふぅー寒いねー!こんなに寒いと朝起きるのも大変だよー」 憂「もう。お姉ちゃんはいつもでしょ?」 唯「えへへ。まあねー」 憂「あれ?あそこ歩いてるの澪さんじゃない?」 唯「本当だ!澪ちゃーん!」 澪「……」 唯「おはよー!」 憂「おはようございます」 澪「……」チラッ 澪「うん……」 唯「あれ?なんか澪ちゃん元気ないね」 澪「……」 唯「っていうか?なんかぼーっとしてるっていうか」 憂「澪さん、体調悪いんなら保健室行きますか?」 澪「……平気だから」ボソッ 唯「そう?じゃあ今日も部活がんばろうね!りっちゃんのためにも!」 澪「……!」 唯「澪ちゃん何かあったの?」 澪「な、なにもないよ」 放課後 唯「今日のお茶もおいしいねー」 紬「ありがとう♪」 澪「……」ズズ 紬「み、澪ちゃんはどうかな?」 澪「……」 紬「……」 澪「……おいしいよ」 紬「あ、ありがとう」 ガチャ さわ子「3人そろってるわね」 唯「あ、さわちゃん先生ちょりーっす」 さわ子「みんな、落ち着いて聞いてくれる?」 唯「え?」 紬「どうしたんですか?」 澪「……」 さわ子「りっちゃんが……」 澪「!!り、律がどうしたんですか!」 さわ子「……自殺未遂で病院に運ばれたわ」 澪「自殺未遂!?」 紬「そんな……」 唯「あわわわわ」ガタガタ 澪「律は無事なんですか!」 さわ子「落ち着いてって!未遂って言ったでしょ?無事よ。でも」 澪「でも?」 さわ子「昏睡状態で意識が戻らないらしいわ……」 澪「……!」 紬「先生!どこの病院ですか!?」 さわ子「隣町の県立病院って聞いてるけど、やっぱり行くわよね」 澪「当たり前じゃないですか!唯、ムギ」 唯「わわわわわ」ガタガタ 澪「唯!」 唯「あ、うん!もちろん行くよ!」 澪「とりあえずバスで……いや、タクシーのほうが」 紬「大丈夫よ。今、家の者に連絡して車を呼んだわ。10分くらいで来ると思う」 澪「あ、ありがとうムギ」 さわ子「家から連絡が来たのは今日の朝だったんだけどね」 澪「じゃあなんで教えてくれなかったんですか!?」 紬「澪ちゃん!」 さわ子「教えたらあなたたち、確実に授業そっちのけで行っちゃうでしょ? 私にも立場があるのよ……ごめんなさい」 唯「なんでりっちゃんは自殺なんかしようとしたの?」 澪「!」 さわ子「それは家族の方もわからないみたいね」 紬「あの、どうやって自殺しようとしたかっていうのは」 さわ子「歩道橋から飛び降りたって言ってたわ。幸い車には轢かれなかったみたいだけど」 唯「痛そう……」 澪「……私のせいだ」 紬「え?」 澪「私のせいなんだよ!律が飛び降りたのは!」 さわ子「どういうこと?」 澪「私が、私が律を……家に呼んじゃったから、それで、うわああああ」 紬「澪ちゃん、無理にしゃべらなくていいから、ね?」 唯「どうしたんだろう……」 澪「うう……律」 紬「そろそろ車が来るころだから、みんな出ましょう」 唯「さわちゃん先生も来るよね?」 さわ子「ごめんなさい。私はこのことで職員会議やらいろいろやることがあるから」 唯「そんなあ」 さわ子「行ってらっい。音楽室の戸締りはしといてあげるから」 紬「ありがとうございます。さ、澪ちゃん行こう?」 澪「うん……」 病院 唯「ここの病室だよね……」 紬「唯ちゃん、静かにね」 澪「律……!」 ガラガラガラ… 聡「澪さん!?」 澪「聡……久しぶりだな。親は?」 聡「先生の話を聞きにいってるよ」 澪「そうか。律は……」 律「…………」 聡「まだ目を覚ましてくれない……」 … 唯「りっちゃん。来たよー」 律「…………」 紬「りっちゃんの分のケーキ、持って来たわよ?」 律「…………」 澪「律。ごめん、私のせいで……」 律「…………」 澪「りつう……」 律「…………」 次の日 放課後 さわ子「そう……容体は安定してるのね」 紬「はい、でもずっと目を覚ましてくれないんです」 唯「私たちも家族の人も、面会時間ぎりぎりまでずっと声をかけてたんだけど……」 澪「……もう行っていいですか?今日の昼は家族の方が来れないから私たちが律を見てやるって約束したんです」 さわ子「ちょっと待って。みんなに少しやってほしいことがあるの」 澪「なんですか?」 さわ子「よくあるじゃない?意識不明の人に、愛する人の声が届いて目が覚めるっていう話」 唯「だから今日も声かけに行くんだよ」 さわ子「あなたたちは軽音部でしょ?声よりもいい音があるじゃない」 ……………………… 律「ここはどこだろう」 律「私は何をやってるんだろう」 律「なんだろうな……体が軽い。ふわふわする」 律「あ、思い出した。私飛び降りたんだっけ」 律「じゃあここはあの世かあ」 律「澪にあんなひどいことしちゃったんだから、当然の報いだよな」 律「澪は優しいから許してくれるんだろうけど、私が生きてたらまた同じことするかもしれないし……ほかの皆にも……」 律「しかしいつまでここでふわふわしれればいいんだあ? 迎えの天使とか、三途の川の渡し船とか来ないのか?」 … 『りつ!』 『りっちゃーん!』 『りっちゃん!』 なんだあ?この声は澪と唯とムギだよな モワモワモワ 唯『りっちゃんおいっす!』 唯?何しに来たんだお前 唯『アイス食べたい』 モワモワオワ 本当に何しに来たんだよ…… ああこれはあれか。死ぬ間際に思い出をたどるっていう……走馬灯だっけ? なんかそんな感じだな あれでも走馬灯って死んだ後じゃなくて死ぬ寸前に見るんじゃなかったっけ? まあいいか。せっかくだし楽しもう モワモワモワ 紬『ごきげんよう』 おお、今度はムギか 紬『りっちゃん、ケーキはいかがかしら?』 おお。ムギのケーキおいしいんだよなあ。くれよ モワモワモワ 唯『りっちゃんが食べないなら私がもらっちゃうよー』 また来たのかよ。っていうか私が食べるって言ってるだろ 紬『唯ちゃん、あとであげるね』 唯『わーい』 モワモワモワ おいちょっと待ってよ。食べるって言ってるじゃん。 私のケーキ! モワモワモワ 澪『律』 おお、澪か。ごめんな。澪には謝っても謝りきれないよ。 澪『ごめん』 いやなんでお前が謝ってるんだよ。悪いのは私だって 澪『お願いだから謝らせてくれ』 私が悪いって言ってるのに。強情だな澪は 澪『いくらでもお尻撫でていいから!』ペロン うひょお!澪のお尻! 澪『ほら!』 っていうか死んでまでお尻に興奮する私って。でも幻影だからいいか。 触っちゃえ!ほれ 澪『きゃあ!』 モワモワモワ ええー!?このタイミングで消えちゃうの?しかもきゃあって。ショックなんだけど。 5
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梓「先輩はどれにします?」 唯「あ、これなんかかわいいかもー」 憂「……」ふるふる 梓「やっぱり唯先輩の感覚は、、、!(あ、あれ)」 梓「(憂?)」 唯「あずにゃん?」 梓「…」 唯「どうしたの?あず 梓「んっ」ちゅっ 憂「!!!!」 憂「!」だっ 唯「な、なにするのこの子は!」 梓「えへへ、驚きました?ふふっ先輩驚かせたかったんですっ」 唯「も~、あずにゃんおちゃめなんだから~」 梓「それより先輩時間はいいんですか?」 唯「わっ!早く帰らなきゃっ、お手伝いが!」 唯「ごめんねあずにゃんっ、また買い物いこうね」 梓「はい、楽しみにしてます。さよなら」 唯「ばいばーいっ」 梓「…」 …… 唯「はぁはぁ、ういー、ただいまー!」 憂「お帰りっ、お姉ちゃん」 唯「ごはんは?」 憂「いっしょにつくろ?」 唯「!…うんっ」 唯「おいしかったー」 憂「お姉ちゃん今日は手だいじょうぶだったね」 唯「ふふんっ♪」 憂「お風呂は?」 唯「先に入っていいよっ」 憂「いっつもごめんね」 憂「上がったよ、次どうぞ」 唯「ほーい。」 …… 唯「ふぅ…」 唯「てあれ?憂は、、?」 憂「(苦しいよぅ、おねえちゃん、、)」ずきずき 憂「(わたしの心の中、すごく嫌なことばっかり考えてる)」ぽろぽろ 憂「あさっては大会なのに、、」ぽろぽろ 憂「お姉ちゃんのことしか、、お姉ちゃんが、、、やさしいわたしの」ずきんっ 憂「うう、、やだぁ、おねえちゃん、ひっく、、」 こんこん 唯「憂?、、ねてるの?」 憂「…!」ずきんっ 憂「(やっ)おき、てる、、もう寝るけど」 唯「あさって、応援いくから、がんばってね」 憂「うん、ありがと、、おね、ちゃん」 唯「じゃあおやすみね」 憂「…」ずきずきずきずき 憂「おねえちゃんは、、もうわたしのじゃないんだ」 …… 梓「憂、、やっぱり…」 梓「ううん!わたしだって負けたくないんだっ」 梓「…」 梓「キス、、だよね、あんなのでも」 梓「唯先輩、、、」 …… 唯「おはよー、、、」 唯「やっぱり、さみしいな」 唯「支度、、しなきゃ」 …放課後練習中 顧問「平沢」 憂「はい」 顧問「あしたは負けるんじゃないぞ!」 憂「…」 顧問「少ししか猶予はなかったが、才能にかまけず努力したんだ」 顧問「勝つ資格がおまえにはある」 顧問「がんばれ」 憂「…は、はいっ」 憂「(そうだ、あしたは試合で嫌なことぜんぶ吐き出しちゃおう)」 憂「(なにも考えないでいいくらいに)」 …大会当日 律「おお!」 澪「おおぉ!」 紬「まあっ」 梓「…」 唯「う、ういが、、開会式で整列してる」 唯澪律紬「かっこいいーー!」 梓(…、かっこいい)」 律「かっこいいよまじで!唯の妹とは思えない凛々しさっ」 澪「ほんとだなっっ!」 唯「…ひどい」 紬「あ、式終わったみたいよ」 律「憂ちゃんとこいこうぜ!な、唯っ」 澪「唯の言葉が一番うれしいだろうからな」 唯「うんっ」 梓「(わかってたけど…やっぱりやだな、、」 律「おーい憂ちゃーんっ」 憂「!…みなさん、今日はありがとうございます」 澪「なんかすごく様になってるな!」 憂「そ、そうですか?」 紬「そうよっ」 唯「憂っ」 憂「お姉ちゃん」ずきん 唯「ういっ、これ!」 憂「こ、れは、ブレス?」 唯「うんっ、おまもりだから、付けて!」 憂「(これあの時の、、)」 唯「あずにゃんといっしょに選んだんだ!」 梓「そ、そうなんだっ、がんばって!」ずきずき 憂「…っ(いた、ぃ)」ずきぃぃぃ 憂「ありがとっ、すごく勇気がわいてきた!」 憂「わたし初戦だからもういくね」 律「客席から見てるからなー」 澪「がんばってっ」 …… 憂「(いたいいたいいたい)」 憂「(早く試合を…)」 第3コート初戦は、、 憂「!」 …… 律「お、憂ちゃんだ!」 澪「トスしてるぞ」 紬「…サーブ先行みたいね」 唯「うい、、、」 梓「…」 …… 憂「(アップはしなかった、、そんなのどうでもいい)」 憂「(全部ぶつけてやる!)」 憂「」すっ、、すぱあぁーん!! …… 唯澪律紬「!」 梓「エ、エース、、」 律「す、す、すげええええ!」 紬「すごくはやかった!」 唯「う、ういいいいいいいいいいいいぃぃぃぃ!!」 澪「なんか周りがやけにしずまりかえってるぞっ」 憂「(早く、もっとぶつけなきゃっ、、わたしの心、壊れちゃう!)」 先輩A「憂ーー」 同級生「がんばれーっ」 わーーーー 顧問「…」 憂「っ」しゅぱぁーん! ゲーム 4-0 唯「すごい、うい、、ほとんど相手になにもさせてない…」 律「なんか鬼気迫るかんじだ」 澪「ギャラリーがすごいことになってるな、、」 紬「ダークホースですね、他の方たちには」 唯「ういいぃぃっ、が ん ば っ て -」 梓「ううぅ」ずきい 澪「あと1ゲームで勝てるぞ!」 梓「うう」ずきずき 憂「(ぜんぜん心が晴れない、、なんで!?)」 顧問「なんだあの力のはいり様は…あれじゃいつ、、」 唯「ういいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!」 憂「っ!!」しゅ 憂 ぴしっ ずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずきずき 憂「」どさ 憂「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁあああああああぁ」 唯「え、うい?」 唯「うい」 唯「憂が!」 憂「いたいぃぃぃぃぃ(もう、やだ、、心も体もいたくて)」 憂「(いたくていたくていたくていたくていたくて)」 憂「おね、ちゃん、、」 「は、はやく担架に、、、!」 …病院 唯「あ、あの憂は、、」 医者「妹さんは過度なひざの酷使により右ひざのじん帯が切れていたので、手術しました」 唯「!…憂は、、どこに」 憂「ここだよ、お姉ちゃん」 唯「憂っ、、それ…!」 憂「車いす、、かっこ悪いでしょ?」 唯「ひどいの?具合」 憂「ひどいよ?」 憂「車いすは取れても一生障害残るかもしれないんですよね?」 医者「…」 唯「そんな、でもリハビリとか」 憂「もういいから消えてくれないかな」 唯「え、、」 憂「このケガ、お姉ちゃんのせいなんだよ?」 唯「ど、どうして?」 憂「前から、、ずーーーーーーーと前からお前が嫌いで」 憂「試合で嫌な気持ち吐き出そうとしたんだよ」 唯「うい?」 憂「お前が嫌いで嫌いで嫌いで、全部試合にぶつけるしかなかったの」 憂「あんまり嫌いすぎて自分がけがしちゃった」 医者「お、おい」 唯「うそ、だよね、、ういがそんn 憂「これ以上お前のこと嫌いになったら」 憂「わたし死んじゃうかも」 唯「…!」だっ 唯「ういがっ、ういがっ、うぃにっっ」ぽろぽろ 唯「何でっ、やだぁあ、うわああぁあぁ」 …… 律「お、おい唯!とりあえずここあけろってっ」 澪「だめ?」 律「ああ、病院から帰ってすぐ部屋にとじこもったまんまだ」 紬「唯ちゃん、、(唯×憂とか言ってた自分がはずかしい…) 唯「ずっとういがすきですきですきですきですきで」ぽろぽろ 唯「今もこんなに好きなのにぃぃぃぃぃ」 …… 梓「…」 梓「(最低だわたし。活躍してる憂を必死で応援してる唯先輩みて、、がまんできなかった)」 梓「(憂負けろって思ってた…)」 梓「(憂が倒れた時、、わ、わたし!)」 梓「(うれしがってた、、わたし)」 梓「(憂が悲鳴あげてるのみても…)」 梓「(唯先輩をわたしのものにすることしか考えてなかった、、、)」 梓「(なんて、、なんて汚らしい女なんだろう、わたし)」 梓「もう逢わない、、、逢えないよっ、憂にも、、唯先輩にも…」 4
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漫画っていいな 僕の全てさ どんなに強い敵が来たって大丈夫 だからHeaven s Door ここに新しいページをひらこう 今 最高のリアリティが待っているから 売れっ子漫画家って言っても ずっと机に向かっているだけじゃあ 素敵な体験 最高のネタさえも つかめずに 通り過ぎてしまう 乙の隠す背中が見たい 大人気なくても子供 負かしたい 悩むことは何もない さあ描くんだ 殺人鬼?見つけるさ 今ここで宣言しよう! 漫画っていいな インクとペンだけで 感動与えることができたら最高さ だからHeaven s Door ここに新しいページをひらこう 今 取材で外国出掛けるみたいに インクの瓶が空になったら 町に画材買いに出掛けよう 迷うことは何もない さあ君たちも リアリティ読ませてよ 僕色に染めるから 町を守ってと繰り返す君のおかげで 僕はここに立っていられる ありがとう 振り返る君に 皆で最期の別れを告げよう Goodbye またいつか微笑んで出会えるように 漫画っていいな 僕の全てさ どんなに辛いことがあっても大丈夫 だからHeaven s Door ここに新しいページを刻もう 今 最高のエンディングが待っているから 原曲【テニプリっていいな】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm9281422】
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人間とそうじゃない奴を見分けられる理由? んー、そうだな。人間で色々と遊んだおかげかな。 ☆ 「あんたが俺のサーヴァントってやつか」 「らしいな」 薄暗い路地裏で、帽子を被った中年の男と坊主頭の中年の男が佇んでいる。 帽子を被った男は名を葛西善二郎、坊主頭の男は浦上といった。 「まあ、まずはお近づきの印にどうだい一本」 葛西が差し出す煙草に浦上は首を横に振る。 「ワリィな。あんまり煙草は吸ったことがねえんだ」 「こいつは失礼した。健康に気を遣ってんのか?」 「そういう訳じゃねえが、なにぶんムショ暮らしが長いせいで馴染みがねえんだ」 「ムショか。火火ッ、確かにあそこはつまらねえところだ。俺も経験がある」 「女もいねえ、殺しもできねえ、生活リズムも強制される。ほんとやんなるぜあそこは」 「同感だ。...俺は吸っても?」 「構わねえよ」 葛西は煙草に火をつけ、フゥ、と一息つきつつ思いにふける。 ここに連れてこられる前。 葛西は、絶対悪の王者である男、『シックス』の集めた組織、『新しい血族』の一員として生きてきた。 元々、『シックス』に出会う前から犯罪を美学と称していたし、彼と出会った後でもやはり犯罪を犯していた。 葛西善二郎という男は誰に命令されるまでもなく犯罪を犯していたし、そんな自分が決して嫌いではなかった。 ただ、生きる意味だけは確かに変えられていた。 かつては犯れるだけ犯ってあっさりと燃え尽きれる犯罪者の花道を歩んでいた彼だが、『シックス』に生きる悦びを植え付けられて以降は一転。 葛西善二郎は、誰よりも『人間の犯罪者らしく』長生きをしたいと思うようになった。 さて。そんな葛西善二郎だが、自分の同格の仲間は全て死に絶え、『シックス』は魔人探偵に殺されたことで再び1人の犯罪者となった。 『シックス』よりも長生きをしたいという彼のささやかな願いは見事に叶い、彼を縛るものも無くなった。 だが、それで彼という男がなにか変わったのかと問われればそのようなことはない。 なにも変わらず、人間の知恵と工夫のみで犯罪を犯しつつ、誰よりも長生きする犯罪ライフスタイルはなにも変わらなかった。 そう。彼という男はどこまで行っても人間の犯罪者だったのだ。 タバコを灰皿に押し付け、再び浦上へと向き合う。 「なああんた」 浦上は薄ら笑いを浮かべつつ葛西へと問いかける。 「あんたから見て、俺はなんに見える?」 「なにって...」 葛西は浦上の質問に眉をひそめる。 なにに見える、とはどういう意味か。 葛西の見る限り、浦上にはなにも変哲なものは――― 「...火火火ッ、まいったねこりゃ」 葛西は思わず帽子に手をやり苦笑する。 浦上は葛西が召喚したサーヴァントである。 サーヴァントとは、英雄が死後、人々に祀り上げられ英霊化したものを、魔術師が聖杯の莫大な魔力によって使い魔として現世に召喚したものである。 そのため、少なくとも並の人間よりは知名度があり且つ優れているのが最低限の条件だ。 だが、浦上には並の人間以上のものはなにも感じない。 もしも葛西と浦上が拳を交えれば、間違いなく葛西が勝利するだろうと思えるほどにだ。 「一応、人間とバケモノを見極めるくらいはできるけどな。まあコイツは一杯遊んだ成果だがよ。しかしあんた、俺みたいな大外れを引くなんざツイてねぇなあ」 うひゃひゃと浦上は他人事のように笑い転げる。 そもそも、この浦上という男は英雄として祭り上げられるような男ではなく、他のサーヴァントのように大層な人生を送った訳でもなければ聖杯を求めるほど願いに飢えている訳でもない。 生前は目いっぱい遊んだし、最後には化け物と人間の中間の少年と言葉を交わすこともできた。 完全に満足したとは言い難いが、かといって後悔や渇望がある訳でもない。 つまり聖杯戦争におけるサーヴァントには成り得ない存在なのである。 だが、彼はこうして葛西善二郎に召喚されている。それも、人間の頃の能力に寸分違わずだ。 これはもうツイてないなどというレベルではない。 バグだ。サーヴァントとして完全なる失敗策だ。 恐らく、原初のサーヴァントを作り上げる際に打ち捨てられてきたような出来損ないたちと同じだろう。 (ま、それはそれでやりがいはあるがな) 「なんだぁ?あんた、ずいぶん余裕こいてるがそんなに自信があるのかよ」 「火火火っ、さてどうだか」 「まあいいや。マスターよ、あんたこれからどうするつもりだ?」 浦上の問いかけに、葛西はあごに手をやりしばし考える。 この聖杯戦争、見滝原市という箱庭で自分は如何に立ち回るか。 「ま、当面はのんびりと過ごしましょうや。派手に騒がず、密かに楽しみつつってな」 葛西は、己の圧倒的な不利を理解してなお己のペースを崩さない。 それは自分への絶対な自負からか。それとも英霊を相手どってもねじ伏せる圧倒的な力があるからか。 否、彼は誰よりも自分の力量を把握しているし、己を超越する者を誰よりも恐れ警戒している。 それはこの聖杯戦争においても変わらない。 葛西善二郎の願いは、如何なる『怪物』たちよりも長生きすること。 それも、生まれ持った超能力だとか強化細胞のような代物に頼るのではなく、小細工や己の技術・経験を駆使した『人間であること』を超えずに、だ。 故に、聖杯戦争という超常染みた催しの中でも人間らしい浦上を引き当てられたことは、彼の美学にとって幸運だったのかもしれない。 「まあ、英霊様相手じゃお互い難儀しそうだが、精精長生きできるように頑張りましょうや」 「長生き、か。下手なお題目掲げて誤魔化すよりは正直で人間らしくて嫌いじゃないぜ」 「人間らしく、か。火火火ッ、そうじゃなくちゃ意味がねえ」 犯罪者二人はケラケラと笑いあう。 誰よりも人間らしく生きるために。誰よりも正直に生きるために。 人間の枠に縛られた二人の無謀な挑戦はかくして幕を上げた。 【クラス】セイバー 【真名】浦上 【出典作品】寄生獣 【ステータス】筋力:E 魔力:E 耐久:D 幸運:C 敏捷:D 宝具:無 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 対魔力:E 人間に魔術を防ぐなどという超常的なことができるはずもない。 騎乗:E 乗り物を乗りこなす能力 。まあ、車やバイクの運転くらいならできるだろう。 【保有スキル】 人間:EX 『セイバー』・『ランサー』・『アサシン』・『アーチャー』・『ライダー』・『バーサーカー』のクラススキルをすべて使用できる。 ...が、それはあくまでも『人間』としての範囲である。実際には人間としてできる程度のことしかできない(ランクはE以下)。 そのため、このスキルはほとんど意味がないハリボテ同然のスキルである。 単独行動:EX マスターを失っても滞在することができる。 本来はアサシンのクラススキルではあるが、人間にはもともと誰かとツルむのを強制される云われはないため浦上には関係ない。 気配遮断:E 人並みに気配を殺せる程度。あまり期待できない。 【宝具】 使用不可。"人間"にそんなものはない。 逆にいえば、英霊から見てもこの男を英霊だと認識することすら困難なほどに人間的であるという証拠でもある。 【weapon】 ナイフ。 召喚時に所有していたごく普通のナイフ。 これしか使えない、という訳ではない。本人曰く『銃は腕が痺れるのでナイフの方が好き』とのこと。 逆に言えばそこまで武器に拘らないため知らない武器にも適応力はそこそこある。 身体能力 一般人の女性では拘束を振りきれない程度にはあるが、そこまで高い訳ではなく、そこそこ鍛えた人間には太刀打ちができない程度と思われる。 ただ、人間の急所を捉える能力はかなり培われてきたようだ。 【人物背景】 犯罪者。己の本能に忠実な人間であり、それを満たすためならば殺人も平然と行う。 人間とそうでないものを見分ける目と勘を持つが、それは生来のものではなく長年遊びと称して多くの人間を解体し味わうなどして培われたもの。 己を特別な存在とは思っておらず、自分の行為は人間が隠している本性にしかすぎないと確信している。 【聖杯にかける願い】 特にない。最後まで"人間らしく"好きにやる。 【マスター名】葛西善二郎 【出典作品】魔人探偵脳噛ネウロ 【性別】男 【weapon】 袖に仕込んだ火炎放射器。これを使えば傍からみれば手から炎を出しているように見える。 【人物背景】 シックス率いる「新しい血族」の中でも選りすぐられた五人の腹心、「五本指」の一人。 全国的な指名手配犯であり、放火を主に脱獄も含めて前科1342犯のギネス級の犯罪者。 先祖代々、火を扱う者としての「定向進化」を受け継ぎ、その恩恵により火の全てを司ることができる...が、彼の美学は人間を越えないこと。 彼の手品のような炎の扱い方は、全て小細工と知恵、計算によるものであり、全ての「新しい血族」の中で、唯一「定向進化」に頼らず人間の犯罪者として在りつづけた。 また、葛西の目標は「人間としての知恵と工夫で、人間を超越したシックスよりも長生きすること」であり、「新しい血族」の中でも、唯一シックスに対する絶対な忠誠心を抱いていない。 そのため、自己中極まりないシックスに対して唯一意見ができ、且つシックス自身もそれを不快にも思わない、云わば友人(対等ではないにせよ)とも言える数少ない存在である。 重度のヘビースモーカーであり、一日に8箱ものタバコを消費する。 【ロール】 野生の犯罪者 【能力・技能】 炎を操る 前述した通り、全ては知恵と工夫の結晶であり、何も無いところから火を放つことなどはできない。 そのため、火を起こす時にはマッチや火炎放射器を使用している。 身体能力 他の「五本指」と違い、身体能力を飛躍的に上昇させる強化細胞を身体に埋め込んでいないため、純粋に生身の人間である。 しかし、高層ビルの壁をすいすいとよじ登る、強酸を仕込んだ銃弾を何発も受けても割りと余裕ある動きができるなど、かなり高い身体能力を有している。 火にかけた親父ギャグのレパートリー:1000以上。 例 「ヒヒヒッ」→「火火火ッ」 【聖杯にかける願い】 己の美学である"人間を越えないこと"は決して曲げずに長生きする。そのため、聖杯そのものには大した興味は無い。