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とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン) 【本文】 第1章 1. ◆ 2. ◆ 3. ◆ 4. ◆ 5. ◆ 6. ◆ 7. ◆ 8. ◆ 9. ◆ 10. ◆ 第2章 1. ◆ 2. ◆ 3. ◆ 4. ◆ 5. ◆ 6. ◆ 7. ◆ 8. ◆ 9. ◆ 10. ◆ 第3章 1. ◆ 2. ◆ 3. ◆ 4. ◆ 【著者】 29-274氏 【初出】 2016/05/31 初投稿 【最終スレ投下日】 2016/06/21
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【検索用 かんそくしゃとほくのとあるひ 登録タグ UTAU mia子 か 名前のないこ 曲 曲か 草声ネム】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:mia子 作曲:mia子 唄:草声ネム コーラス:名前のないこ 曲紹介 気付いたこと、自分なりの応援歌です。 曲名:『観測者とぼくのとある日』(かんそくしゃとぼくのとあるひ) アルバム「Yürümek」収録曲。 歌詞 (動画歌詞より転載) また今日も 試されるぼくら 朝は何時に起きて 何食べるかな また同じことを 繰り返すかな 夜に描いた今日を 過ごせるのかな 今日は 思うように 扉開けるかな 足を踏み出せば どんな事が起こるかな うずくまるなら 何を想うのかな 時を埋めるのか 時に埋もれるのか いつでも やりたいことができて 描けるのなら その道だって 自由に組み立てて 飾り付けて その足で 歩けるだろうって 言うけど また今日も 忘れかけたぼくら 雨がやむ頃は 空を見上げるかな 虹に気付いたなら 心動くのかな そしたら どんな力に変えるかな いつでも 自分で選んできて 迷いながら ここまでやってきた まっ白に できないのは その全てが パーツだから 消せない 消せない ものたちを抱えた 今が 夜ならば ひざを抱いて眠ろう ねえ いつかまた 対になれるかな? って 聞くのはやめて また明日に進む 消えない 消えないものが 多くなった 蝶は 殻を捨て 跳ねるように舞うから ねえ そこから見た ぼくは どんな形? って 耳すませて 飛びこんだ 朝 コメント 名前 コメント
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸なHappy days 選択と決着 終章 独白と幸福 『だから、たまにはアンタからも誘えっての!!』 「美琴サン、『アンタ』に戻ってます。朝っぱらからそんなに怒鳴らなくても」 『モーニングコールいらないのね「いります、ごめんなさい」よろしい』 上条はなんだかんだ言っているが、彼女との会話にニヤニヤしている。 「しかし、しかめっ面は眉間に皺できるぞ」 『うるさいっ!!『あら、御坂さん』あ、婚后さ『なにをニヤニヤと、……ああ、あの時の殿方ですね!!』ちょっ、ちょっと!!!』 増えるのは笑い皺のようだ。 ん? 婚后さん? 「……美琴様、今何時でせう??」 『えっ『あの時は』八時の十分前だけど?『苦戦しましたが』』 「なんで!!? 交代で七時にって約束だろ!!?」 『しっ『最終的には』仕方ないじゃない、ドキドキして通話ボタン押せなかったんだから『向こうから白状しましたわ』』 「美琴かわいいなぁ。……ってちがーう!! それだと遅刻しちゃうでしょオレが!!?」 『そっそれくらい『やはり』受け入れなさいよ。かっか彼氏でしょ『この婚后光子に畏れをなしたのでしょう』』 「かわいいけど、モーニングコールやめるぞ『ごめんなさい。許してください』はぁ」 不幸だ。と呟き、どたばたと準備する。 今までとは異なる朝の風景にようやく慣れてきた。 朝食を要求するインデックスも、朝食をかすめ取る猫もいない。 あの日常が楽しかったことは否定しない。 でも、 『今日はセブンスミストにいかない?』 「……またゲコ太か?」 『ブフゥ!! な、なんのことよ!!』 「また、ちょうどフェアがあるなんて知らなかった~だろ。わかったよ」 こちらの幸せをオレが選んだんだ。 これで周りが泣いたとしても、オレは、オレだけは後悔してはならない。 そして絶対に後悔なんてするわけがない。 『な~にだんまりしてんのよ?』 「……美琴」 『何よ?』 「好きだぞ」 『ふぇ? わっわ、たっ、しも、しゅしゅしゅきにょ!!』 「ははは……」 この道を美琴も歩いてくれているから。 左手薬指にある、キューピッドアローのタグリングが、一層輝いた気がした。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸なHappy days
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~とある高校の中華麺王(ラーメンマスター)異説 「中華麺王と在校生と卒業生」Ⅰ~ ―在校生と教師― ~とある高校の中華麺王(ラーメンマスター)異説 「中華麺王と在校生と卒業生」Ⅱ~ ―当事者と卒業生― ~とある高校の中華麺王(ラーメンマスター)異説 「中華麺王と在校生と卒業生」Ⅲ~ ―Rampage Dancers!!― ~とある高校の中華麺王(ラーメンマスター)異説 「中華麺王と在校生と卒業生」Ⅳ~ ―店主の至言と先へ続いていく前日譚の閉幕―
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とある野営の一夜 突然ですが野宿をすることになりました。   空は既に深く沈み、満天の星の海原には三日月の船が静かに浮かんでいる。 地上では赤い星がユラユラ揺らめき、パチパチとはじけて声を上げている。 星の周りでは幾つもの影が横になり、あるものは寄り添い、またあるものは寝癖の悪さに潰されながらも眠っている。 その中心では二つの影が向かい合うように座っていた。 一つの影は全ての髪を後頭部へ流し。 もう一つの影は黒い法衣に銀の髪をこぼしていた。   「こうして火をはさんで向かい合うのは何年ぶりだろうかな。」 「ふふ、本当に・・・久しぶりですね・・・」   パチパチと木が弾ける。 それ以外に音はなく、沈黙が辺りを包む。   「・・・・・・フフ・・・」 「? どうした?」 「いえ・・・貴方に初めてあった時も、こうして焚き火をはさんでいたなぁと思い出しまして」 「ああ・・・懐かしいな。あれからもう10年近く経つか・・・。」 「ええ・・・。私は仕事ばかりの特殊戦闘員で・・・」 「俺は、まだフリーの傭兵だった頃だな・・・。」 「ふふふ・・・あの頃は二人とも、仕事熱心でしたね」 「良く言えば、そうなるがな。今だから言うが、いけ好かない奴だと思ったな」 「あら、それをあなたが言いますか?あの時は今以上に無愛想でしたのに」 「言うな・・・自覚はある・・・」 「ふふふ・・・」   燃える薪を動かす。 崩れる薪、舞う火花、弾ける木々の音が響き、闇へと溶けていく。   「あれからも、何度か一緒に戦ったな」 「ええ・・・」 「・・・・・・」 「・・・いつからか・・・」 「む?」 「いつからか私は、あなたに会うのが、楽しみになっていました。」 「・・・フッ」 「む、何故笑うのでしょうかそこで?」 「いや、何でもない」 「もう・・・」   些細な関わりだった。 十もあるかないかの、僅かな出会い。 それでも、鮮明に残っているあのときの記憶。 やがて戦いの場は離れ、会う機会もなくなり。 次に会ったときは―――   「気がつけば、互いに大きく変わっていたな・・・」 「ええ・・・。」 「・・・・・・。」 「・・・・・・。」   思わず、沈黙が二人を包む。 それは互いに承諾し、内に秘めた、過去の思い。   「・・・あれで・・・」 「・・・?」 「あれで、よかったん・・・だよな」 「・・・ええ。あれで・・・よかったのです」 「そうか・・・そうだな」   パチパチと薪のはぜる音が小さくなっていく。 時の進みを知らせるそれに、再び薪をくべる。   「・・・先に寝ておけ。次の当番は俺が起こしておく」 「ええ、お願いしますね。それじゃあ、お休みなさいませ・・・」 「ああ、おやすみ・・・」   夜はまだ長い・・・ しかし、それでも何時かは月は地の果てにその身を落とし、再び日の光が空を染めていく。 なんてことないたった一晩の、なんてことない対話は、日々の記憶の中へと音も立てずに埋もれていく。  
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某国、とあるジャングルの密林地帯にて。 「ウェッ、It s astringent・・・日本人は、いっつもこんなん飲んでるのか?」 鉄製のマグカップに注がれた緑茶を一口呑み、青年は苦そうな表情を浮かべて呟いた。 その呟きを聞いたベレー帽を被った青年は、緑茶が入っているポットを傍らに置くと彼に問い掛けた。 「飲んでるのか、って・・・君も一度は飲んだことあるだろう?」 「Ah?ないない、ぜーったいない。んな強烈な味、一回でも飲んだら覚えてるっつの。」 Ha!と青年が肩を竦めれば、彼はため息をつきこう告げた。 「君がただ単に物覚え悪いだけだと思うけど。」 「What!?てめ、今なんつったシズ!?」 「なんでもないよー。」 シズ、と呼ばれた青年は掴みかかってくる彼をひらりと交わし、 代わりに彼の持つマグカップへ緑茶を注いだのであった。 この青年こそ、後のタマキシズルである。 彼は幼い頃、とある犯罪者に殺され能力に目覚めたのだが、その時の事件の影響か、人間不信に陥ってしまい、 学生時代はとても荒んだ生活を送っていた。 その時、ちょっとした傷害事件を起こし、それに見るに見かねた両親がこれ以上何か問題を起こす前に、 そして彼に何かしらの変化が訪れるように、と狭い日本から遠い異国へと送り出したのであった。 その際、異国の地にてタマキが出会ったのが、目の前で緑茶を苦そうな顔をして飲むこの男である。 「でも、君は昔日本に住んでいたんじゃなかったっけ?ソウジ。」 「Exactly!だが、日本にいたのは物心つかないちっせぇ時だったからなぁ・・・」 「へぇー・・・」 ソウジ、と呼ばれた青年は再び緑茶に口をつけたが、やはり苦い顔を浮かべた。 タマキの同僚にして、親友であるこの男の名はソウジ。 本名はレイス=争司(ソウジ)=アルフォート。タマキと同じ隊に所属する陸軍兵士である。 彼はアメリカ人と日本人とのハーフで、その付き合いはタマキがサマーキャンプに参加していた頃から 今に至るまでの長い付き合いである。タマキが特例中の特例でサマーキャンプから本格的に軍隊へ採用をされた時に、 たどたどしい英語を人並みに扱えるようにと、また、こちらでしばらく生活するにあたり色々と世話をしたのも彼だ。 気性は明るく活発で、隊の中では率先してムードメーカー役を務めている。 タマキ自身は出会った当初、「消えろ」「Fuck」などの罵詈雑言を彼にぶつけていたのだが、今ではこうしてお互いを 讃えながらお茶を飲みあう仲になるなんて、縁とはかくも不思議なものだ、と彼を見ながらぼんやりとそう思った。 あんまり見つめすぎていてソウジから、「やめろ俺にそっちの気はない」とぼやかれ、ソウジはタマキから熱湯緑茶の洗礼を 受けたのは、ここだけの話である。 「・・・ところで、ソウジ。」 「Ah?」 ポットから緑茶を自分のカップに注ぎながら、タマキはソウジに尋ねた。 「どうして僕らはここにいるんだろう。」 「・・・Oh、シズちゃん。連日の大移動に子供たちのお相手で、ついに脳に障害が・・・」 「撃つよ。」 「Calm down!冗談だジョーダン!!It s a joke!!」 ソウジは慌てて訂正するが、タマキは笑いながらハンドガンを抜いて彼に迫る。 銃口を額に押し付け、さあ後は撃つだけだ、というその時、 「『我々の目標は、現地集落の再興、及び支援である。』・・・じゃなかったかな?」 凛とした、高い声が彼らにかけられた。 「「あ、ロゼ。」」 そこにいたのは彼らと同じように迷彩服に身を包んだ軍人であった。 同僚のロゼである。外見だけでは一見少年のような印象を受けるが、ロゼは歴とした女性だ。 ただし彼らとは違い、彼女は表舞台には出ない通信部隊に属しており、こうして現地に出てくることは 滅多にない。しかし、実力は彼らより劣ってはおらず、特にロゼは関節技に長けており、 その腕は高度なハッキング技術と共に上層部から一目置かれている。 所属の違うタマキ達とは任務が違えばあまり交流する機会はないのだが、 今回は特例でタマキ達の部隊に参加しているのだ。 タマキの隣に座るロゼを見て、ソウジは恭しく頭を下げてこう言った。 『これはこれはロゼお嬢様、今日も麗しゅう御座います。』 「お疲れシズル、はいこれチョコレート。」 「ありがとう、ロゼ。」 「無視かよ!」 声を荒げたソウジに対し、ハッ、と吐き捨てるようにロゼは言った。 「ご機嫌取りとか、やめてくれない?女だからって舐めないで欲しいんだけど。」 「Ah~・・・Sorry,だけど女は舐めるよりもどちらかといえば舐めて欲」 ソウジが言い終わる前に、ロゼはカップの中に入っていた熱々の紅茶を彼の頭に注いだ。 「ぎゃあああ!?」と叫び転げまわる彼を他所に、彼女はタマキの隣に座り、 深いため息をついたのでこう言った。 「実力だけを評価すればいいのに・・・ったく、今の地位についたのも、上層部に色目を使っただの、 股を開いただの勝手に理由をつけてさ・・・あー!思い出しても腹立つ!!」 「仕方ないよ、女性の軍人なんて中々いないし・・・でも、僕やソウジは、 ロゼにはちゃんと力があってここにいるってこと、知ってるから。大丈夫、気にしなくていいよ。」 「そーだぜロゼ!周りが言う事なんざ、ばじとーふーすればいいさ!」 ソウジ、絶対お茶飲んだことあるよね、とタマキは心の中で密かに突っ込んだ。 頼もしい二人に対し、ロゼは感謝の気持ちでいっぱいになり、微笑んだ。 「ありがとう、・・・シズル。」 「Hey!また無視かよ!?」 「ソウジはさっきのがあるからノーカンで。」 「てめ、殴るぞ!?」 「Ha!やってごらんなさいよ!返り討ちにしてやんよ!!」 「おーおー!?言ったな!?言ったなてめぇ!?」 「通信部隊だからって舐めてると痛い目にあうんだからね!!」 「もー、ふたりともやめなよ。」 2人は掴みかかり、今にも殴り合いにでも発展しそうな雰囲気であったが、タマキにとって日常茶飯事のことで、 むしろこの光景が微笑ましくて仕方が無かったのであった。 一度死んでしまってからは他人に対して心を許すことなく、半ば人間不信に陥り暴力的な人格が出来上がってしまった。 他人に気を許し死なない為の防衛本能ではあったかもしれないが、それが災いして環境が変わっても尚敵を作り続けていた。 だから二人と出会った事は、彼の中に大きな変化をもたらした。 こんないつ死ぬかも分からない殺伐とした状況の中で、昔と同じように笑うことが出来る。 それが目に見える証拠なのだ。 これが終わったら、二人を日本に連れて行こう。 関節技を決めるロゼとそれに苦しむソウジを身ながら、タマキは心の中でこっそりと誓ったのであった。 *** 「ぐんじん、さん!」 軍営キャンプから程遠く離れた集落。 そこでタマキ達が民家の建て直しを行っていると、拙い日本語で彼らを呼ぶ少女の声を聞いた。 タマキが振り向くと、自分達を物珍しそうに眺める子供達の中から他の子と同じく褐色の肌をした、 ひときわ小さな女の子が駆けてくる。 「モナ!」 モナ、と呼ばれた少女は嬉しそうにタマキへと飛び付いた。 彼女はタマキ達が初日にこの村を訪れた際、村の中を案内してくれた女の子だ。 初めは村の子供たちと同様、軍人である彼らに怯えていたのだが、ある時、動物好きのタマキが 彼女のペットであるオウムをお世話をしてあげ、それをきっかけに、モナにとってタマキは 『優しい軍人さん』という存在になり、彼に心を許すようになったのであった。 今ではモナの後に続くように、村の子供たちは彼らに積極的に関わろうとし、遊んで遊んでと せがむ毎日だ。 『ぐんじんさん、あそぼう!』 『あそぼうよ!』 『あそんでぇー!』 「え、えぇ!?あー・・・『まだ作業中だから後で、ね?』 『『『いーやーだー!!』』』 「うう・・・」 「シズル、遊んであげたら?」 「え、でも・・・」 「子供相手はお前に任せた!ほいっ」 「あっ、金槌・・・うぶっ!?」 『くらえー!』 ソウジがタマキから金槌を取り上げれば、子供の一人がそれを狙っていたと言わんばかりに タマキの顔面に飛びついてきた。それに続くように子供たちがどんどんタマキの身体に飛びついていく。 その様子はさながら、お菓子に群がる蟻のよう。 「タマキ、お前のことは忘れないぜ・・・」 「何勝手に殺してんのよ、あんたは作業する!」 「Ouch!!・・・へいへーい・・・」 南無、とタマキに向けて両手を合わせるソウジに、ロゼは金槌でツッコミを入れた。 『あーあ・・・黙ってりゃ可愛い女なのによぉ・・・』 「聞こえていないと思ったら大間違いだからね・・・?」 睨みをきかせてロゼが呟けば、ソウジは顔を真っ青にして手を動かしたのであった。 しばらくお互い黙りながら作業をしていると、不意にソウジが呟いた。 『で、実際のところどうなんだ。ただの慈善活動じゃないんだろ?』 「・・・・・・・・・」 ロゼは顔を向けず、ややあってから喋った。 『この村に、お抱え医師がいるのは知ってる?』 『あぁ、アルバートっつーヨーロッパからきたお医者様だろ?』 『そう。』 『シズに懐いてるモナが言うには、どんな病気も治す凄いお医者様だってな。 村の大人達が狩りで怪我しても、老人が風邪で体調をこじらせても、そいつの手にかかりゃすぐ治るって。』 『じゃあ、もう一個質問。最近、この近辺で不審死があったっていう話、知ってる?』 『・・・不審死?』 ロゼが記憶しているその事件の詳細は、次の通りである。 ここ数日間、連続して近辺の住民が惨殺されている。 時間帯は主に夜間で、殺人はその時間に行われ、翌朝死体が発見されるといった流れだ。 被害者は皆一様に殺され方がバラバラで、例えば、一人は頭部から綺麗になくなっており、 次の一人は全身が食い千切られており、その次の一人は押し潰されて息絶えていた。 共通点のない、しかしまるで見せ付けるかのような、惨たらしい殺され方をする。 タマキ達の部隊がここについたその日から、不思議な事にその事件は、はたと途絶えている。 『・・・変な事件だな、そりゃ。けどよ、ここ辺りなら動物がいるし、おかしくないだろ? それは事故死じゃねぇのか?』 『でも、それが一日一回置きなのよ?それに一度見せて貰ったでしょ?彼らの狩り。 彼らが無抵抗に殺されると思う?』 そう言われ、ソウジは表情を曇らせる。 『・・・確かに、辻褄が合わねぇな。野生の動物が一日一回必ず人を殺す、それも違う種類の動物が。』 ソウジが、ふと手を止め、怪訝な表情を浮かべながらロゼに問い掛けた。 『上はあの医者が関与してるって睨んでるのか?』 その問いに、ロゼは無言で肯定した。 『・・・初めは早計だ、っていう意見もあったわ。けど彼の経歴を調べていく内に、 段々疑惑が浮上してきたの。彼はヨーロッパにいた時、彼の所属していた学会で 『人間と動物を組み合わせた新たなる人類』をテーマにした論文を発表したんですって。』 「Oh・・・It’s a crazy.」 『もちろん、学会ではかなりの非難を浴びたわ。彼の主張する意見はあまりにも非人道的であったから。 ・・・けれど、彼は本気だった。今にお前らは後悔するぞ、そんな捨て台詞を残して学会を追放されたとか。』 『で、その後慈善活動に着手して、少しずつその地位を確定していった・・・というわけか?』 『その通り。』 一人の男に宿る疑惑と狂気、それは嫌でも『ある最悪な結論』へと行き着いてしまう。 2人はしばらく黙り込み、そしてタマキの方を見た。 嬉しそうに走り回る子供たちを一人だけで追いかけながらも、彼の顔には笑顔が浮かんでいた。 『・・・タマキには言わないのか?』 『言わないわよ。』 ロゼの配慮は最もである。 例え確信のない疑惑とはいえ、幼い頃から家族同様にありとあらゆる動物と接してきた彼に、 このようなことを告げてしまえば再び彼の人間不信が発症してもおかしくはない。 この事は彼の為にも打ち明けないほうが良いであろう。 ・・・とも思うのだが、 「A-Hun?『愛しい男の悲しむ顔は見たくないって?』 「っー!!」 図星を受けたかのように、ロゼは金槌で自分の指を叩いしまった。 金槌で叩かれた指からジンジンと痛みが走り、うっすらと彼女の目に涙が浮かぶ。 その様子を見て、ソウジがケラケラと笑った。 『シズルくんは私を変な目で見ないし、優しくしてくれる。 だから彼を悲しませるなんてしたくないわっ!』 「黙らないとその脳天かち割るわよ・・・?」 「What!?ちょ、ロゼ顔マジ怖ぇ!それジャパニーズデビ・・・ぎゃあああ!!!」 「・・・ん?今叫び声が聞こえたような・・・」 『ぐんじんさん、どうしたの?』 『んーん、なんでもない。』 タマキは走り疲れ、大きな木の下に座り、モナと一緒に休んでいた。 彼らの視線の先には、未だに楽しそうに走り回る子供たちの姿がある。 『モナは、一緒に遊ばなくていいのかい?』 『うん、ぐんじんさんとおはなしするのが好きだからいいの。』 『はは、嬉しいな。』 そう言って、タマキはモナの頭を優しく撫でてあげたのであった。 少女の髪は、日々家族の為に働いているので十分な手入れはされていない。 その為、髪はパサパサで撫で心地はあまりよくない上、お世辞にも女の子らしいとも言えない。 生活環境によるものであるとは分かっていながらも、タマキは心を痛めた。 ふと、自分のポケットにあるものが入っていたことに気が付き、それを取り出した。 『ぐんじんさん?』 『・・・あ、あったあった。』 タマキがポケットから取り出したのは、先に桃色の花がついた髪留めのピン。 本国にいた際、露店で売られているのを発見し、何故かそれが気になってしまい購入したのだ。 部屋でソウジにそれを見られた時に茶化され、銃を乱射してしまったのが今となっては良い思い出である。 モナは眼を輝かせ、ピンを見つめながらやや興奮した様子で言った。 『なぁにそれ!?』 『これは、髪を留めるためのピンなんだ。』 『ピン?』 『そう、こうやって使うんだ。』 そう言ってタマキは、モナの前髪を掻きあげて、それをピンで留めた。 前髪をあげられたモナの顔は、先程よりも明るくなり、あどけない少女らしさが一際引き立つ。 『ほら、可愛くなった。』 タマキがそう言えば、モナは顔を紅くして、恥ずかしそうに俯いた。 『それ、モナにあげるよ。』 『えっ、いいの?』 『うん、ここにきてからモナには凄くお世話になったからね。』 『そ、そんなことないよ!これすっごく高いんでしょ?返すよ・・・』 モナは慌てて外そうとしたが、タマキがそれを制した。 『いいよ、ちょっとデザインが気に入っただけで、やっぱり女の子がつけているのが1番良いから、 モナにあげる。返さなくてもいいから、代わりに大切に使ってね?』 『・・・うん、ありがとう!ぐんじんさん!』 モナが笑うと、タマキもつられて笑った。 それからモナとタマキは作業が終わるまで色々な話をした。 タマキ自身の事、ペットのオウムの事、村のお医者様のお話・・・ 時間がある限り、タマキはモナと会話を楽しんだ。 その時、幸せである、確かに彼はそう感じ取ったのであった。 後の未来のことなど、一つも気にかけずに。
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そんな大混乱真っ最中の美琴の状況を、一部始終を見ていた人影が一つ。 その人物は、然も面白いものを見つけたという不敵な笑みを浮かべながら、二人に近付いく。 「みさかみさかー、なにしてるー?」 メイド服姿の少女、土御門舞夏は二人に接触を試みた。 しかし、意外にも反応は返ってこなかった。 現在美琴さんは絶賛上条さんを心配中で、舞夏の声など全くと言っていいほど届いていなかった。(上条さんは気絶中) 何度も声をかけ、結構な位置にまで近付いたのだが、美琴は未だに気付く気配なし。 ただいま絶賛大混乱中だ。 「落ち着こう、まずは落ち着こう……。深呼吸、そう、まずは深呼吸よ」 自分自身に言い聞かせ、気分を落ち着けようと深呼吸を始めるが、何か呼吸がおかしい。 「いや、それ違うだろー」 深呼吸ではなく、何故かラマーズ法をやっている美琴に、口に出して突っ込んでしまったが、それでも美琴さんは舞夏の存在に全く気付いていません。 「(ここまで気付かないのも、ある意味すごいなー)」 などと舞夏が感心していると、呼吸法の間違いに気付いたようで、普通に深呼吸し始めた。 「スー……ハァー……スー……ハァー……よし!」 数回深呼吸を繰り返し、なんとか正気を取り戻す御坂美琴。 しかし、正気を取り戻した事で、ようやく間近にいた土御門舞夏の存在に気付く。 「……」 「よー、みさかー」 ようやく自分の存在に気付いた美琴に対し、舞夏は満面の笑みであいさつする。 「つ、土御門!?」 美琴は驚きの声を上げると、変なポーズで固まった。 「しかし、さっきのみさかは傑作だったなー。ぷぷぷぷ……」 「忘れろー! 今すぐに忘れろー! 記憶から永遠に消去しろー!」 「そりゃ無理だなー。あんな強烈なの忘れろなんて」 「う〜……」 心底楽しそうな笑みを浮かべながら、清掃ロボに乗って美琴を先導する舞夏。 美琴の強烈な威嚇も軽く流し全く動じないところ、なかなか度胸が据わっている。 電撃喰らわせて記憶を消去させたいところだが、上条に肩を貸して歩いているためか、電撃は発生しない。(右手に触れてるんで) 「ていうか、あんたも手伝いなさいよ。結構きついんだけど……」 「自業自得じゃないかー? 全く、病人に向かって電撃ぶっ放すだなんて、普通信じられないぞー」 「うっ……! そ、それはまあ、そうなんだけど……あれはまあ……何というか……挨拶みたいなもので……」 「物騒な挨拶だなー」 「ううっ……」 痛いところをつかれ口篭もる。 舞夏の言う事ももっともだ。 というか、普段から電撃ぶっ放す事が挨拶になってることがおかしい。 「まあ、そんな心配しなくても、もう着いたから。ほら、この寮だぞー」 清掃ロボの回転でこちらを向いた舞夏が、じゃじゃーんと効果音のつきそうな勢いで紹介する。 まあ、とくになんの変哲もない、学園都市のどこにでも建っていそうな普通の寮だ。 「(こいつ、この寮に住んでるのね……)」 ようやく知ることの出来た上条の家に、ちょっぴり嬉しそうな美琴。 しかしその反面、舞夏が上条の家を知っていた事にモヤモヤしたものを感じている。 「(土御門の兄貴が、こいつの家のお隣りさんとか言ってたけど、本当かしら? いや、たとえそれが本当だとしても、本当にそれだけ?)」 ここに案内される前、舞夏が上条のことを知っている事に美琴は過剰に反応してしまった。 またこの男は、舞夏のピンチでも救ってお近付きになったのではないのかと。 その反応が、舞夏の悪戯心にさらなる拍車をかけてしまう。 舞夏と上条の関係について、間違いではないけれど勘違いされそうな説明をしてくれたので、美琴としてはずーっとモヤモヤしっぱなしだった。 中でも、『偶に晩御飯のおかずをおっそわけしたりしてるなー』は、聞き捨てならないセリフだった。 「(偶にってどのくらいかしら?)」と知恵熱出そうなほど考え込み、いろんな妄想を膨らませる事となっていた。 「どうかしたかー?」 舞夏がいやらしい笑みを浮かべながら、美琴の表情を窺っていた。 「な、なんでもないわよ!」 「そうかー。それならさっさと行こうー」 舞夏先導のもと、寮の中へと入っていった。 「ここがこいつの部屋……」 初めて入る上条当麻の部屋。 男の一人暮らし(実際は違うのだが)の部屋にしては、意外にも普通に片付いている。 美琴が想像していた、男の一人暮らしの部屋とは全くかけ離れていた。 いろいろと目がいってしまうが、とりあえず何より先に上条当麻をベットに寝かせるのが先だ。 舞夏にも手伝って欲しいところだが、生憎今はいない。 隣りの兄貴の部屋に荷物を置きに行っている。 少し待っていればすぐ来るだろうが、今は時間がおしい。 早く上条を寝かせてあげたかった。 「よいしょっと……」 未だ目を覚ます気配のない上条を支え直すとベッドへと運ぶ。 「(ようやく終わりか……)」 ちょっとした苦行(美琴さん的にはドキドキイベント?)が終わるんだなー、と気を抜いたその時、 スルッ……! 何か踏んだわけでもないのに、足がスベった。 「えっ!? ちょ、ちょっと待って!?」 静止の声を叫ぶが、そんな願いが届くはずもなく、美琴は盛大にバランスを崩す。 「と、と、ととととと……」 なんとか体勢を整えようとするも、もはや無駄な抵抗でしかなく、盛大にひっくり返るのだった。 「きゃっ!」 ボスッ……! しかしながら運が良かったのか、倒れ込んだのはベッドの上だ。 ……が、この状況は運が良かったと言っていいのだろうか? 仰向けにベッドに倒れた美琴の上に、上条当麻が覆い被さるように倒れ込んだのだ。 「わっ、わっ、な、な、ななななな……!」 思わぬハプニングにカチコチに固まる。 顔はもうこれでもかというくらい真っ赤になる。 肩を貸していた時もそれなり密着していたのだが、この状況はもう先程までの比ではない。 はっきり言って、現在の御坂美琴は上条当麻に抱きつかれて押し倒されているようなものなのだから。 上条の顔がすぐ真横にあり、彼の息遣いがリアルに直接聞こえてくる。 「ハァ…ハァ…ハァ……」 風邪のせいで息遣いが荒いのだが、この状態だと美琴を押し倒して興奮して息が荒いように思えてしまう。 「え、えっと……」 一応、上に乗っかってる上条を退かすことくらいはなんとかできるかもしれないのだが、美琴は何も出来なかった。 いや、何もしようとしなかった。 「もう少し…このままでも……いいよ、ね?」 そう思ってしまったから。 しかし、美琴は忘れていた。 ここへ案内してくれた少女の存在を。 「待たせたなー、みさかー。どうだー、上条当麻の容態……」 陽気な声を上げながら部屋に駆けつけた舞夏は、目の前の光景に言葉を失う。 ベッドの上にもつれ合う若い男女二人。 御坂美琴が上条当麻にベッドに押し倒されているように見える。 「……」 「……」 「え〜っと……土御門?」 沈黙に耐え切れなかった美琴が先に口を開くが、 「あーそーだそーだ舞夏さんまだしごとがのこってたんだーいそいでやらないとー」 いかにもわざとらしいセリフを完全棒読みすると、何事もなかったかのように、舞夏は部屋を出て行こうとする。 「ちょ、ま、待ちなさい、土御門! こ、これは違うの! 誤解なのよ!」 慌てて美琴は起き上がるが、新たなハプニングが発生する。 むにぃ…… 上半身を起こした際に上条当麻の頭が、つーと滑るように流れ、上手い具合に胸元で止まった。 「ちょ……!?」 「おおおー!」 驚愕と歓喜、二つの声が同時に上がる。 そして未だ絶賛気絶中の上条当麻は、そんな声にも反応する事もなく、母性の塊(塊といえるほどのものではないが……)が心地いいのか甘えるように頬擦りしていた。 「ちょ、ちょっと……」 「ん……」 声に反応した、わけではなく、ただ唸っただけ。 上条さんは現在美琴さんの母性の塊を堪能中。 「じゃあなーみさかー、がんばってな〜♪」 と、上条に気を取られている内に、舞夏はとても楽しそうな笑顔を向けて部屋から出て行った。 「ちょ、ちょっと、待っ……土御門!?」 追おうとするも、動いた際に美琴の胸から解放された上条がベッドから落ちそうになったので、それを助けたりしている内に追えなくなった。 かくして、二人だけが部屋に取り残された。 「えっと……どうしよう?」 美琴の問いに答えるものはいない。 唯一の存在、上条当麻は未だ目を覚ます気配はなかった。 さて、上条当麻の部屋から出て行った土御門舞夏だが、彼女は本当に立ち去ったわけではなかった。 現在彼女は、一旦寮から出ると近くに身を潜めていた。 身を隠しながら眺める彼女の視線の先には、たった今出て来たばかりの学生寮がある。 しばらくそこの出入口と上条当麻の部屋のベランダを観察していると、上条当麻の部屋のベランダに御坂美琴が出て来た。 美琴はベランダから下界を見下ろし辺りを探っている。 捜しているのはたぶん自分、土御門舞夏だ。 しかし、舞夏は見つからない。 舞夏からは美琴は見えているが、美琴から舞夏は見えていない。 しばらく辺りを見渡していたが、やがて諦めたのか部屋の中へと戻っていった。 「(ふぅー……)」 一息安堵のため息をつくが、すぐに何かを思い出し、携帯電話を取り出す。 携帯の登録メモリを呼び出し、そこにある番号の一つに電話をかける。 『は、はい! もしもし、こちらインデックスです……』 未だ電話馴れしていない純白シスターの応答が返ってきた。 「おー、もしもし、シスターか?」 『あー、まいか? どうかしたの? でんわなんてめずらしいね?』 「うーん、それなんだがなー……とその前に、シスター、つかぬ事を聞くが、今どこだ?」 『ふぇ、今? 今はこもえとあいさと一緒に、スーパーの試食品を食べ歩いてるけど……モグモグ』 電話の向こうから、『シスターちゃん、食べながら話しちゃはしたないですよー』と言う声が聞こえてくる。 『今日はね、おおとくわりびきの日なんだって。だから今日はこもえの家でみんなで鍋にしよう話になってるんだけど、まいかも来る?』 「うーん、お誘いは嬉しいんだがなー、生憎と舞夏さんは忙しいんだなー」 『そっかー、それは残念だね……』 と普通にインデックスと会話しながら、舞夏は状況を分析する。 (こもえって人のところで夕食をお呼ばれとなると、寮に帰ってくるのはそれなりに遅くなるか? それはそれで好都合なんだが……) 『それでね、今日はこもえのところにお泊りするんだ』 「なにぃ!?」 『わっ、わっ! どうしたの、まいか?』 あまりにも願ってもない展開に大きな声を上げてしまった。 舞夏としては、今この純白シスターに帰ってきてほしくなかったので、状況としてはなんとも好都合な展開だった。 「あ、いや、なんでもないぞー、はははは……。そ−か、シスター今日はお泊りかー。上条当麻には連絡したのかー?」 『ううーん、とうまに今日はこもえのところに泊まるって伝えたいんだけど、連絡がつかないんだよ』 「そーか、それなら私から上条当麻に伝えておいてやるぞー。ちょうど今寮だし、さっき部屋に帰ってきたみたいだしなー」 『ほんとー? ありがとう、まいか。助かるよ』 「はっはっはー、礼には及ばんよー。それじゃあな、シスター」 『うん、ってまいか、何かようがあったんじゃないの?』 「ん、ああ、それはもういいんだ。もう解決したからなー」 『?』 そういって電話を切ると、舞夏は小さくガッツポーズする。 あまりにも、あまりにも好都合な展開に、もう嬉しくて嬉しくてたまらなかった。 「とはいえ、あとはみさか次第なんだけどなー……さて」 気持ちを切り替えて、舞夏は再び寮の中へと戻っていく。 目指すは上条当麻の部屋、の隣りの兄貴の部屋。 上条当麻と御坂美琴の状況を探るには、なんともベストな場所だ。 今夜は楽しい一夜になるかなー、と期待に胸を膨らませていた。 前へ 次へ
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【検索用 あいして 登録タグ 2015年 JASRAC管理曲 VOCALOID YouTubeミリオン達成曲 yohei takita あ とあ 初音ミク 房野聖 曲 曲あ 殿堂入り 紺色。】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:とあ 作曲:とあ 編曲:とあ 絵:房野聖 動画:紺色。 ミックス:yohei takita 唄:初音ミク 曲紹介 愛してよ 曲名:『アイシテ』 歌い手のnameless氏による歌ってみたと同時投稿。 歌詞 (動画説明文記載のURL(off vocal(歌詞付))より転載) 出逢いは数秒 目眩で消沈 とりあえず撤退 慎重に偵察 視線 気づいてる?気づいてる? まだバレてないか 少しだけ待ってて 待ってて ねぇ じっとしていてよ 視界は良好 改めて進撃 決め球は直球 解けない警戒 早く 気づいてよ 気づいてよ そっぽ向いてないで ココロ 揺らしてよ 揺らしてよ ねぇ かっこつけてないで そう 全身全霊 一直線で 愛して 愛して ぜんぶ 欲しいな 欲しいな ねぇだから 愛を 愛を キモチ 絡ませて もっと 恋に恋してる? だけじゃ 痛いね 痛いね そう だから 愛を 愛を キモチ くっつけて 愛してよ 気づけば接近 奇跡の逆転 新たな発見 飽くなき探求 いろいろ 見してよ 見してよ そっぽ向いてないで ココロ 開いてよ 開いてよ ねぇ かっこつけてないで そう 正真正銘 等身大で 愛して 愛して ぜんぶ 欲しいな 欲しいな ねぇだから 愛を 愛を ココロ 絡ませて もっと 甘いの 苦いの まとめて 欲しいの 欲しいの ねぇだから 愛を 愛を カラダ くっつけて 愛してよ まさかの展開 追撃は失敗 有り得ない終焉 原因を追及 追い打ちで撃沈 被害は甚大 引き際が肝心 飽くなき探求 恋して 愛して 痛いな 辛いな 甘いの 欲しいな ねえ 実らせて どうか 愛して 愛して 欲しいな 欲しいな 愛を 愛を ココロ くっつけて 愛して 愛して ぜんぶ 欲しいな 欲しいな ねぇだから 愛を 愛を ココロ 絡ませて もっと 甘いの 苦いの まとめて 欲しいの 欲しいの ねぇだから 愛を 愛を カラダ くっつけて 愛してよ コメント とあさんの歌詞も曲も全部可愛すぎるー -- 名無しさん (2015-11-22 15 38 22) 追加乙。相変わらずの曲調だな -- 名無しさん (2015-11-28 14 44 04) ああああすごく好きだこれ -- 名無しさん (2015-11-30 19 45 50) 歌詞が可愛い‼︎‼︎好き‼︎ -- にゃんこ (2015-12-24 20 52 39) とても可愛い♪ -- 名無しさん (2016-01-19 20 42 13) 可愛い -- 無気力 (2016-03-04 18 00 40) 可愛いけどヤンデレみたi((ごめん。 -- 名無しさん (2016-04-06 20 30 19) 良い歌 -- 名無しさん (2016-04-23 15 11 58) 泣いてまうわー -- 名無しさん (2016-04-23 15 12 27) え...。切な。 -- 白玉 (2016-06-11 15 43 42) 一途な思いが甘酸っぱさを発しているなぁ -- すばる伊織 (2016-06-12 15 26 23) この曲は、すごいハマった✨歌詞がなんかシンプルなんだけど、グッってくるところがすごい気に入った✨✨ -- 名無しさん (2016-08-23 11 03 52) めっちゃ好きー♡お気に入りの曲!歌詞も曲も素晴らしい! -- 名無しさん (2016-10-25 21 00 02) 良い歌・・・この曲大好き、初めて聞いた時泣いた -- 鈴香 (2017-01-17 00 08 50) 絵もシンプルだし変わらないのに、あの絵で曲が支えられているというか…あとミクちゃんの声が消え入りそうになるところが一番好きで、本当に切なく唄うから何回聴いてもここで泣く……… -- 96 (2017-02-10 19 21 28) 少しヤンデレっぽくも捉えられるところが好き!ちょっとだけ狂気を感じる!好きすぎる! -- 名無しさん (2017-02-11 18 57 41) あぁ、いいね~!癒される! -- あかさたなはまや (2017-02-18 18 00 50) 最初「可愛い曲だ~」と思ってリピしまくってたら「あれ…冒頭部分って」って狂気を感じた。全部含めて好きです。 -- ストロベリー ディライト フラペチーノ( 笑 ) (2017-03-30 00 50 47) 普通に可愛い曲だと思います!! -- 名無しさん (2017-08-08 10 15 40) この曲さいこー何度聞いてもキュンキュン -- くるみーぬ (2017-09-18 09 45 58) 可愛すぎるこの曲Σ>―(灬⁺д⁺灬)♡―――> -- 杏 (2018-03-23 13 06 56) おおおおお!ありがとうございます(⋈◍>◡<◍)。✧♡ -- ハム (2018-05-29 20 38 29) 最初はこの曲可愛いなぁと思って聞いてたけどなんか狂気を感じた笑笑 -- 名無しさん (2018-10-25 15 05 49) この曲飽きないなぁでも何か、、、、、、、、、、、、狂気をk(^_^ -- 名無しさん (2018-10-25 15 07 34) 超かわいい…めっちゃこの曲好き!! -- 名無しさん (2019-04-30 20 30 11) めっちゃ可愛い!! 好き! -- 名無しさん (2020-07-30 21 29 30) 泣ける泣けるうわぁあんんん -- ひみず (2022-04-15 16 32 59) アイシテ -- 綺麗 (2022-07-24 19 45 58) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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とある魔術の禁書目録 色 出演者 備考 黄色 上条当麻(声:阿部敦) 水色 インデックス(声:井口裕香) 緑色 御坂美琴(声:佐藤利奈)
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銀騎士とあか その3『あかになる』 紅魔館の廊下。遠くから地響きがするのは吸血鬼の妹が暴れているせいだろうか。 涙にくれる妖夢を見下ろしながら、小町はふとそんなことを思う。 「泣いてちゃわかんないよ。事情を説明しな」 小町の言葉に、嗚咽交じりに妖夢は答える。 「私、チャリオッツの過去を、見たんです」 俯いたまま、先ほど見た光景を思い出す。また、涙がこぼれた。 「守りたい、と願って。でも、守れなくて」 『守る』という思いは、『守りたい』という願いは彼女にはよく理解できた。 彼女にも守りたいもの――主、西行寺幽々子――がいるのだから。 その守りたいものを守れなかったら? 失ってしまったら? そう考えると胸が張り裂けそうになってしまう。 「可哀想な、チャリオッツ」 しくしくと泣く彼女を、小町は睨むようにして見下ろす。 「……で?」 普段の彼女からは想像出来ない程、冷たい声音。 「可哀想だ、って泣いて。それで、どうにかなるのかい? それで、あいつが止められるのかい?!」 膝を突いて、妖夢の顔を覗き込む。 妖夢は言葉に詰まり、涙を湛えた青い目をそらす。 「甘ったれたこと言ってんじゃないよ!」 パァン、と乾いた音がした。激高した小町が妖夢の頬を叩いたのだ。 「まるで、不幸なのがアイツだけだとでも言いたげだね。 冥界に住んでるから、そんな狭い考えはしてないと思ったけど」 怒りを込めた目で彼女を見据える。 「よせ、小町。スタンド使い同士の戦いは彼女には未知のことだったんだ。 混乱してしまっても仕方ないだろう」 リゾットがなだめるが、小町は止まらない。 「ただ哀れむだけってのは、死者に対する最大の侮辱なんだ。 傍からみりゃあ不幸でもねえ、幸せだったって笑ってられる死者は大勢いる!」 友を家族を師を殺され、ようやく結ばれた初恋の相手を生かすために、 宿敵の頭抱えて海に沈んだ男だって、いる。そんな状況でも、笑って、死んだ」 小町たちから遠く、フランドールを止めんとする咲夜とDIOの胸が、不意に痛んだ。 その違和感に一瞬首を傾げる。しかし、レミリアとの戦闘では悩む暇などない。 飛んでくる弾幕を避け、反撃の機会を伺うことに集中した。 「火事で行方不明になった恋人の子を産んで、死の直前、娘を独りにしたくなくて、 恋人を探して探して探して、それでも見つからずに、志半ばで死んだ女がいる! でも、彼女は笑っていたんだ! 娘が、父親に会えることを、 幸福に暮らせることを、信じきって!」 「……笑って、たんだ」 ドッピオが心当たりに、眉をしかめた。 感傷など、過去など捨てなければいけないのに、痛んだ胸が不快で。 「笑っ、て」 妖夢が、震える声で言葉を発した。 「そうだ、彼も、笑ってた。妹を殺されても、友を殺されても、 それでも、彼、笑ってたんだ」 きっと、あの過去を知らなければ、フザけていると思っただろう。 けれど、今思い出しても、その笑顔に悲しみしか見出せない。 「笑っていた、か。強いな、そいつは」 「え?」 リゾットが口を開いたのに驚く。 「オレ、の、知り合い。そう、知り合いだがな。その知り合いも大切な人を亡くした。 殺されたんだ。法で裁かれはしたが、命で償われはしなかった。 許せなかった。まだ、ガキだったから、復讐のために力が欲しいと思った。 力を手に入れるためなら、修羅の道に落ちてもかまわない、と」 リゾットが語りだしたのを、小町は黙って聞いている。 その『知り合い』が一体誰なのかを、知っていたから。 「その男は、笑うのが苦手になってしまった。大切な人を亡くしたから。 だから、笑っていられたというなら、あの、チャリオッツといったか、 あいつの本体は……強かったんだろうな」 ハッとした。あの笑顔は、彼の強さだ、と。 妖夢がそう思った、次の瞬間。 ずん、と大きな地響きが館を襲った。 「フランが能力を使い出したみたいね……館本気で壊れるかも」 パチュリーが若干顔色を青くする。 その言葉は一部が現実になった。天井の一部が、衝撃に耐え切れず落下してくる。 「あ……」 天井が落ちた先には、チャリオッツの姿が、あった。 がらがらと崩れるガレキの中に、チャリオッツの姿が消える。 「やったか?!」 「何てこと言うんですか!」 ドッピオが叫んで、妖夢は怒りも露に言葉を返す。 確かに、ガレキはチャリオッツの身をずたずたに壊していた。 しかし、チャリオッツはその歩みを止めはしない。 その体が修復しない内から、這うようにして前に前に進む。 「いつ、まで」 彼を見ながら、妖夢が涙交じりの声で呟く。 「いつまで、戦うんですか。もう、いいじゃないですか」 目元をぐいっ、と拭い、彼をその青い目にしっかと捉える。 「私が、止める」 もう、傷つけさせはしない、と決めた。 「……出来るんだね?」 「やるんです」 小町の問いに、しっかりとした声で答えた。 「そう。やれる、と思うことが大事なのさ。力を使うのに大切なのは認識すること。 その心の強さが、『幻想郷』では力になる!」 だん、と床を蹴って飛び出した妖夢の背中に小町が叫ぶ。 突っ込んでくる妖夢に対し、半霊が刀を構える。 けれど、常時より速く動いたため、反応できなかった。 その脇をすり抜け、刀を構える。チャリオッツが、その気配に振り向いた。 ――あなたは、守りたいものを亡くした―― ――半身と分かたれて、帰る場所も無くした―― ――でも、私がいる! 幽々子様もいる! あなたの傍らに!―― ――あなたの、帰る場所になるから! だから!―― 「正気に戻れえええええ、『シルバーチャリオッツ』ゥウウウウウ!」 妖夢のその想いを乗せた刃が、チャリオッツの迷いを、叩き斬った。 人間でいえば額に当たる部分に、白楼剣の刃が当たる。 そこから、ぴしり、と音を立て全身にヒビが入る。 まばゆい銀の光を漏らしながら、そのヒビはどんどん大きくなる。 ぱりん、と何かが割れる音がして、一瞬の後。 そこには、呆けたように立ちすくむシルバーチャリオッツが残された。 「シルバー、チャリ、オッツ?」 二人の青い目が、視線を交わした。 「う……うわああああん、シルバーチャリオッツぅうううう!」 妖夢は握った刀を取り落とし、彼に抱きついた。 「よかった、戻って、くれたん、ですね」 わあわあと声を上げて、妖夢は泣く。 シルバーチャリオッツは、彼女の背中を、ただ優しく撫でるだけだった。 「あー、やっと戻れたわ」 その光景を見ながら、元の体に戻ったパチュリーがごきごきと肩を鳴らしていた。 「んもう。あんたが無駄に動くから体が痛いじゃない。 あーあー、明日は筋肉痛になるわね」 隣に座り込んでいる男に声をかける。 「ああ、戻った」 ぽつりと、男は呟く。自身の胸元で、ぐっと拳を握る。 「戻った、戻った、ここに、ここにいる……」 無くしていた、あの日捨ててきたものが、戻った。 男は、ディアボロは、奥歯を噛み、嗚咽をこらえていた。 「……はれ? お姉さま? 咲夜? それにDIOも?」 別所では、金髪に異形の羽を持った吸血鬼の少女、フランドールが首を傾げていた。 「どうやら、元に戻ったみたいね。ああ、折角のセットが台無しだわ」 水色がかった髪の埃をはたきながら、紅魔館の主レミリアがため息をつく。 「はぁ、修理するのに何日かかりますかねえ。 あなたも手伝ってくださいよ、あそこら辺の壁、あなたが壊したでしょう」 むっとしながら、咲夜がDIOを睨みつける。 「う、うむ」 彼は半ば上の空で返事をした。先ほどまで、咲夜の体だったのだが、 その時、妙な感覚があったのだ。歯車が、ほんの少しだけ、かみ合わないような。 『他人』の体で、全くかみ合わないというのは納得ができる。 だが、どうして少しだけ、かみ合わなかったのだろうか。 悶々と悩むが、その答えは今の彼女からは見出せそうになかった。 「終わった、ね」 小町が自分の体に戻ったのを確認しながらやれやれ、と息を吐く。 「早く戻って、映姫様に今後のことについて聞かねばな。 これが、二度ないとは言い切れない」 「そっちはあたいがやっておくよ、だから、あんたはもう一つの仕事を」 それだけ告げると、ふわりと小町は浮かびあがる。 早く帰りたいのだろう。そのまま外へ向かって飛んでいった。 「『地獄の魂は地獄へ返せ』か」 託された伝言の内容を思い出しながら、リゾットはレミリアの下へ向かう。 彼女の客人であるDIOを、裁かれるべき地獄へ返すために。 白玉楼。そわそわしていた幽々子は玄関から聞こえた物音に慌てる。 玄関へ出た幽々子は、帰ってきた二人を見て、ほっと安堵した。 二人とも、随分とボロボロの姿だが笑っている。 どうやら、やはり向こうで何かがあったらしい。 けれど、それを問うのは後回しにしよう、と思った。 自分が言うべき言葉は、一つだ。 「おかえりなさい、妖夢、シルバーチャリオッツ」 その言葉に、妖夢は微笑み、チャリオッツも何処か嬉しそうだった。 「ただいま帰りました!」 銀騎士とあかその3「あなたのかえる場所になる」 予定は未定な次回予告 あの事件の後始末。地獄へ落ちる神様に告げられた真実。 語られるのは、メイドの忘れた昔話。 「あの子、母親を吸血鬼に食われたから、ハンターになったのよ」 「サクヤとは、新月(Crescent-MOON)の夜のこと」 運命を変えられないのは、外での話。幻想ならば、それは可能。 死神は長靴の国の夜明け前亀の中。 「分かった、信じよう」 銀の髪の隻眼の男が、自らの運命を受け入れて、一人。 桜舞う階段。男は一人の少女を見る。 その傍らに立つのは、かつて己が傍らにいたもの。 次回「銀騎士と彼」