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おうちは誰の物? 19KB 虐待-普通 制裁 自業自得 ツガイ 野良ゆ 現代 虐待人間 おうち宣言もの お気軽にお読みください ・今回の話は暇潰しにピッタリ!・・・かな? では、ゆっくりしていってね!!! 「「ゆっくりしていってね!!!」」 家に帰って部屋に入った途端に、けたたましい声が響いた。 何事かと辺りを見渡してみれば、そこには荒れ果てた部屋とクソ饅頭が二匹。 白黒帽子、紅白リボン、片方の頭に蔓が生えてそこに小さな実が出来ている。 そんな違いは関係がない、些細な物。クソ饅頭はクソ饅頭だ。 おそらく今朝急いでたせいで玄関以外の、窓と門の鍵を閉め忘れていたのだろう。 そういえば今日は両親も旅行に行くとかで、家には誰も居ないんだった。 よくもまんまと入りおおせたものだ。 (やられた―――このヤロウ、よくも・・・) しかしどれだけ憤ろうとも、この馬鹿饅頭たちにそれが通じるわけもない。 「ゆっ、にんげんさんだよ、まりさ!」 「ほんとだ!にんげんさん、ここはまりさたちのおうちだよ!! にんげんさんはゆっくりできないからさっさとでていってね!!」 ほら、これだ。っていうか、最初言ってた事と違うくね? まあそれもどうでも良いことだ。 そしてこれも無駄な事だろうが、一応言っておく。 「あー、よく聞けクソ饅頭。ここは俺の家だ。 お前らが勝手にどう言おうが、それは変わらんぞ?」 「なにいってるの?ここはにんげんさんがつくったおうちだけどだれもいなかったんだよ! れいむたちのおうちにするよってちゃんといったけどだれもなんにもいわなかったよ!!」 「そうだよ!!ここはまりさたちがやっとみつけたゆっくりぷれいすだよ!! すてきにこーでぃねいとしてあげたしいままでのおうちとはちがってゆっくりできるよ!!」 「ここでゆっくりたくさんおちびちゃんうもうね!!」 「ゆゆ~ん♪ゆっくりしたおちびちゃんたくさんうまれてきてね!」 このとおり、全く聞かない。 ―――やれやれ。自業自得とはいえ、面倒臭い事になった。 まあだからと言ってやる事は何も変わらないのだが。 「・・・そうか。なら―――」 「ゆっ!?おそらをとんでる―――ゆ゛げっ!!」 「まりさ!?や、やめてね!さわらないでね!あっ、おそらをとんでる―――ゆぎゃん!!」 手早く奴等を掴んで外の庭に放り投げた。糞袋どもは痛みのせいで、呻いて動かない。 残念ながらドサクサにまぎれて糞袋の素をヘシ折ることは出来なかった。 そんなクソ饅頭を、馬鹿を見るような目で見下ろしながら俺は大きめの声で言う。 「ここを俺の家にするよ!!間違っても汚い野良ゆっくりの家なんかじゃないよ!! ・・・よし、誰も言い返さないな。じゃ、ここは俺の家な。さよなら、クソ饅頭。とっとと野垂れ死ね」 そしてゆっくりが痛みと驚きで何も言い返せないうちにお家宣言を済ませた。 はい、終わりました。とでも言うように窓を閉めようとしたが、クソ饅頭が食い下がってくる。 「ま、まってね!そこはまりさたちのおうちだよ!」 「はあ?じゃあ何でさっき俺が宣言した時にそう言わなかったわけ? 今更終わってから言うとかなんなの?バカなの?死ぬの?生きてて恥ずかしくないの?」 「に、にんげんさんがれいむたちをおそとにおいだすからでしょ!?ずるいよ!!」 「なんでそれがずるいんだよ。そうしちゃいけないって決まりでもあるわけ? ないよな?悔しかったら同じ事してみれば?まあ家に近づいた瞬間に殺すつもりで蹴飛ばすけど」 「「ゆぐぐ・・・」」 言葉に詰まる糞袋。所詮ヤツらの知恵などこんなものだろう。 しかしこのまま放っておいても消えそうにない。 万が一、そのままここで餓死されても困る。後片付けが面倒くさいのだ。 バスケットボール大のゴミ饅頭の片付けなど断じて御免被る。 やれやれ・・・こういう回りくどいやり方は面倒くさいんだけどな。 「仕方ないか・・・じゃあ、ここをお前達の家にしてやろうか?」 俺の言葉を聞いて、急に目を輝かせる糞袋ども。 「ゆっ!?ほんとう?れいむたちのおうちかえしてくれるの?」 「やったねれいむ!!やっとにんげんさんもわるいことしたってみとめたんだね!!」 「ゆゆ~ん♪やっぱりせいぎはかつんだね! れいむたちきぶんがいいからとくべつににんげんさんはゆるしてあげるよ!! でもゆっくりできないからにんげんさんはさっさとおうちからでていってね!」 「それとついでにおわびとしてあまあまよこしてね!!たくさんでいいよ!」 言いたい放題の二匹。 精々今のうちに吠えていろ。本題はここからだ。 「まあ何でもいいけどな。家にするなら気をつけておけよ。 これから少しでも気を抜けば俺がここに来てお家宣言するから」 「「ゆ゛っ!!?」」 驚いて固まる二匹。当然の反応だろう。 が、かまわず続ける。 「お前達が寝ている間でも、お外に“ぴくにっく(笑)”に行っている時でも、 勿論餌の確保のために狩り(笑)に出ているときでも、気を抜けばいつでもするからな。 今度は絶対チャンスはやらないから精々気を張っておけよ」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・?」 あまりの展開にどうやら混乱しているようだ。 仕方がない。解りやすく説明してやろう。 「やれやれ・・・おまえたちはこのままゆっくりした家さえあれば生きていけるのか? 寝ずにずっと誰か入ってこないか見張ってられるか? チビが生まれたとして、やつらは我侭だぞ?ずっとこの家の中だけで我慢して過ごせるのかな? お前達だって、ずっと外に出ずに生活するなんて無理だろう?おうちは篭る為のものじゃないんだから。 それにここにはお前達の手が届くところには食料なんか無いぞ?外まで取りにいかなくちゃな。 見たところ留守番を残す余裕があるほど、お前等狩り(笑)が上手いわけでもないんじゃないか? なら全員が食料集めに出て家から誰もいなくなる間、誰かがお家宣言を止めてくれるのか? チビだけ残してもまるで役に立たないだろうし、逆に侵入者にあっけなく、無残に殺されるだろうな。 ただでさえさっきのように簡単に放り出されるのに、お前達にこの家を守る事が出来るのかな・・・? 答えは全てNOだ。お前たちにこの家を守る方法なんて一つもない。 例え俺が追い出さなくてもそこらのゲス饅頭に入られて、追い出されて、下手すりゃ殺されて、それで終わりだ。 当たり前だよな。だって侵入者を防ぐ方法なんか、お前達には無いんだから。 試しに今の立ち位置を俺と入れ替えてみるか?まあ十秒と掛からずに今の状況に戻るだろうけど」 糞袋は今の俺の話をたっぷり数十秒ほどかけて理解し、慌てふためいた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ。れいむ、どうしよう!!ゆっくりしたおうちさんなくなっちゃう!!」 「まりさおちついてね!!・・・そうだ!けっかいをはればにんげんさんなんか「無理だね」ゆ゛っ!?」 紅白糞袋の提案を俺は一瞬で遮って叩き落した。 「お前の言う結界ってヤツは、あれだろう? 木の棒入り口に立てかけただけの、わけの分からん粗末なやつ。 あんな物は人間が一払いすれば吹き飛ぶし、そもそもどうやって枝を立てかけるんだ? この窓はお前よりも何倍も大きいぞ。これを塞ぎたいなら、でっかい木の幹でも持ってこないと到底無理だな」 「ぞ、ぞんなぁ・・・」 紅白糞袋が一気に沈み込んだ。 それならば、と白黒糞袋が躍り出る。 「じゃあほんとはいやだけどにんげんさんをどれいにしてあげるよ!! まりさたちをおそとにつれていったりあまあまよういしたりしてね!!」 何かと思えばそんなものか。 糞袋の提案を鼻先で笑い飛ばして、俺は言う。 「ハッ。あのなぁ・・・俺をわざわざ招き入れてどうするんだよ。 奴隷もなにも前提から狂ってるぞ、それ。 ちゃんと人の話聞いてたか?どうしようもない馬鹿だなお前。バカ。バーカ。」 「う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛!!ばでぃざばがじゃな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 思いっきり小馬鹿にされて悔しそうに唸る馬鹿を余所に、 多少立ち直った紅白糞袋が体中を妙な汁で濡らしながら尋ねてくる。おそらく涙のつもりだろう。 「じゃあどうやっだらごのおうぢとられなぐでずむのおおぉぉ゛ぉ゛!!?」 「簡単だ。鍵をかけりゃいい。それだけで外からは誰も入って来れなくなる」 「でいぶだぢぞんなのわがらないよおぉぉぉぉ!!」 「そりゃそうだろ。仮に解ったとしてもお前らじゃ閉めれねーよ、饅頭モドキ」 俺の淡々とした答えに、今度こそ完全にうつむいて泣き崩れる糞袋。見苦しい事この上ない。 入れ替わりに今度は白黒が起き上がった。見事なコンビネーションだ。 事前に打ち合わせでもしていたのだろうか?などと要らない事を考える。 「解ったか?この家は俺が住んでる、人間によって作られた、人間のための家なんだよ。 お前らにとっては大した豪邸だろうが、クソ饅頭じゃ何一つ活かせないんだって。 ましてや外敵から身を守る手段も無いんじゃ住み着こうなんぞ到底無理な話さ。」 「じゃ、じゃあどぼじでばでぃざのおうちせんげんは・・・」 「そりゃ俺だって日がな一日中家にいるわけじゃないさ。 鍵はうっかり閉め忘れてたんだよ。お前等は悪運が凄く強かったってだけだな。 納得できないか? なら・・・お前達も起きてる間に狩りをするだろう?そして、それはお前達だけじゃない。 人間だって昼間は狩りと同じようなものに出かけてるんだよ。それも沢山の時間な。 それだけの時間をかけてるから、お前達よりもゆっくりしたところに住めるし沢山美味しい物も食べられる。 元々知恵も、もって生まれた身体も、何もかもが違うんだ。身の程を知れよ、クズ」 「「・・・・・・」」 糞袋達はうつむきながら、黙って聞いている。 「そもそもなんでウチに入り込んだ? どうやら人間が自分達よりも強いものだとは解っていたみたいだが」 「でいぶたちおぢびぢゃんができていまのおうちがすべなぐなっだんでずぅ・・・」 「このまえのあめさんでだんぼーるさんもこわれちゃったしどうしようっておもってたら だれもいないゆっくりしたおうちがあっだがらここをばでぃざたぢのおうぢにじようっで・・・」 一見可哀相に思えるが、子供を作ってこうなったのは自業自得だし 粗末なダンボールの家が壊れて路頭に迷う事など、野良ゆっくりにとっては日常茶飯事だ。 どれも哀れみをかける理由にはなりはしない。 最も、理由があったとしても哀れみなどかけるはずが無いのだが。 「そうか。それはご愁傷様。じゃ、さっき言ったとおりそこらで野垂れ死んでくれ。 あ、ここでは死んでくれるなよ。片付けるの面倒だから二度と姿をみせるな」 「どぼじでぞんなひどいごどいうのぉぉぉぉ!!?」 「おでがいじばず!だずげでくだざい!! がわいぞうな゛でいぶだぢをだずげでぐだざい!!!」 「嫌に決まってるだろ、馬鹿じゃねーの?あぁ、馬鹿なのか。 ・・・いや、まてよ。 おい、少し助けてやろうか」 「ほ、ほんと!!?」 俺の提案に、先ほどとは一変して目を輝かせる糞袋たち。・・・ウゼェ。 「お前達の家は用意できないけど、それ以外の事ならしてやろう」 「なにくれるの?もしかしてあまあまさん?」 「やったー!!あまあまさんだ!にんげんさん。はやくちょうだいね!たくさんちょうだいね!!」 勝手に騒ぐ馬鹿は放っておいて、話を続ける。 「それにしてもお前達も大変だよなあ。 住むところなくした上に、そんなに沢山の子供まで抱えて・・・」 「そうだよ!れいむたちかわいそうなんだからやさしくしてね!!」 「そうかそうか」 「でもおちびちゃんたちはゆっくりできるよ!!ゆゆ~ん♪」 「ゆっくりうまれていいこになってね!!」 「ああ可哀相だなぁ」 頭の蔓に、生意気にもいとおしげな視線を送る二匹。 そんな二匹を無視して 「「かわいいかわいいおちびちゃん!!」」 「だから・・・」 蔓の生えたほうの糞袋の頭に手を伸ばし 「「ゆっくりそだっていってね!!!」」 「ゆっくり間引かれていってね!!!」 蔓の根元を掴んで思いっきり引っ張った。 「「ゆ゛っ!!?」」 うろたえる二匹。そんなことにかまわず、俺は引っ張り続ける。 「い、いだい!いだいぃ゛ぃ゛!!」 「な、なにするの!?やめてよ!いたがってるよ!!」 「知るかよ!こいつらがいなけりゃもう少しお前らも生きやすくなるだろ?」 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!じんじゃう!おちびちゃんがぢんぢゃうぅぅ゛ぅ゛!!!」 そうしてる間にも糞袋の頭の蔓は、ブチブチと音を立てて引きちぎられていく。 蔓に付いていた実も、千切れるにしたがってどんどん萎んでいった。 千切れる音以外に実からも何かが聞こえてくるが、気にしない。 「ちゅ・・・きゅ・・・・・・ち・・・」 「あ・・・きゅ・・・おきゃ・・・ちゃ・・・・・・」 「ちゃ・・・え・・・きゅ・・・りゅ・・・ちぃ・・・・・・」 「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!おぢびぢゃんがあぁぁ゛ぁ゛!!!」 「い゛やぁぁ゛ぁ゛!!までぃざだぢのゆっぐりじだあ゛い゛のけっじょうざんがぁぁ゛ぁ゛!!!」 「ハハハハハ!!もう全部死にやがったか?脆いなあ、オイ!さすがクソ饅頭の素だ!! 何が愛の結晶だ。ただの汚ねえゴミ屑じゃねえか!!“いいこになってね!!”だってよ!ハハハハ!!!」 全て萎みきったにもかかわらず、俺はかまわず引っ張り続ける。 「要らないガキはみんなゆっくりせずに死んでいってね!!!」 「「やべでぇぇぇぇぇぇ!!!」」 そして、ブチンという音と共に、蔓が糞袋から完全に剥がれた。 「「「きゅ・・・・・・っ!!」」」 「あ゛・・・あぁ゛・・・おちびちゃん・・・とってもゆっくりしてたのにぃ・・・」 「どぼじでぇ・・・?どぼじでこんなひどいことするのぉ・・・?」 ボロボロと涙を流しながら、騒ぎ疲れてぐってりした糞袋たちが尋ねてきた。 「酷い事とは随分だな。俺はお前達が生きやすいようにしてやったってのに。 まあ何でと聞かれて、強いて言うなら・・・お前等が命を語るのが気に食わなかったってだけだ」 何でもないことのように言い放つ。 「「ぞ、ぞんなぁ゛・・・・・・」」 「まあこれでお前等が人間の家に住むってことがどれだけ無茶な事なのかわかっただろ? わかったらそろそろ本当に出て行ってくれ。もう来るなよ。キモいんだよ、お前ら。 大丈夫だ。今度からはちゃんと鍵掛けとくからもうここには入れないし、安心して惨めに底辺を這いずり回れ」 「や゛だ・・・ゆっぐりじだいぃ・・・」 「ばでぃざ・・・ゆっぐりぃ・・・」 「おらよっ!!!」 「あ゛ぁ゛ぁ゛!おぞらをおぉぉ・・・・・・ぶげっ!!」 「で、でいぶぅ!!・・・ゆ゛っ、ゆっぐりやべ・・・・・・ゆ゛ぶぇえ゛!!!」 結局いつまで経っても出て行きそうにないので仕方なく、抵抗できないほど消耗したところで外に放り投げた。 どこにぶつかったかは知らないが、弱弱しく助けを呼ぶ声が聞こえるのでどうやらまだ生きているらしい。 その声を聴いて少し溜飲が下がった俺は、 手に持っていた蔓を、実ごと足で徹底的に磨り潰して土と混ぜてから、部屋の片付けをするべく窓から家に入った。 勿論思うことは一つだけ。 「ざまあみろ」だ。 ―――――――――― 翌日の夜。用事から帰ってきた俺は、家の門の前に二つの影を見つけた。 ズタボロになった薄汚い糞袋だ。どうやら昨日のやつららしい。 門に必死に身体を押し当てて中に入ろうと無駄な努力を続けていたが、俺の姿を見つけてすぐにやめる。 そしていかにも『私達は可哀相です』とでも言いたげな素振りでこちらを見てきた。 無論それを見ても、百人中九十八人が「潰したい」と思うであろう気持ち悪さだが。 「ゆ・・・にんげんさん・・・」 「れ、れいむたちをたすけてね・・・」 うぜぇ。何をしていたかは火を見るより明らかだが、一応確認しておこうか。 「・・・何の用だ?」 「でいぶたちやっぱりこのままじゃしんじゃうよ・・・」 「もういちどにんげんさんにたすけてもらおうとおもって・・・」 「へぇ、そうか。・・・で、家には入れなかっただろ?」 「「ゆ゛っ!?」」 二匹の顔色が変わった。やっぱりそうか。身体に付いた跡で丸わかりだっつーの。 そんなこともわかんねえのか。バレバレなんだよ、クソ饅頭が。 「だから言っただろ?鍵掛けてるから入れないって」 「ど、どぼじでばれちゃったのぉぉぉ!!?」 「にんげんさんならだませるとおもったのにぃぃぃぃ!!」 「おまえらみたいなマヌケ以外なら誰でもわかるわ、能無しども。 いくら極限状況でも、あんな目にあった次の日にわざわざそこに戻って助けを求めるようなやつがいるかよ。 どうせチビがいなくなってもどうしようもなかったからって、もう一度家に入って盗れるもん盗ろうとしたんだろ?」 糞袋は両方黙っている。図星のようだ。 「だから言っただろ? 万が一の悪運に縋る以外にお前らが人間様の家に入るなんてことなんかできないんだって。 今日はお前らなんかにかまってる時間は無いんだわ。別に全く残念ではないけどな。 だから・・・オラッ!!」 「ゆぶっ!!」 「ゆげぇ!!」 思いっきり糞袋に蹴りをくれてやった。 重い饅頭なのであまり飛びはしなかったが、双方共に片目から頭にかけて深くえぐれている。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのおめ゛め゛えぇぇ゛ぇ゛!!」 「いだい゛いぃぃ゛ぃ゛!みえないよぉ゛!でいぶちょっどじがみえないよぉ!!」 激痛と狭い視野に驚いて転がりまわる糞袋に近づいて、更に帽子とリボンもズタズタにしてやった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじざん゛ん゛ん゛!!!」 「でいぶのまっかなおりぼんがぁぁ゛ぁ゛!!!こ・・・これじゃも゛うゆっぐりでぎないぃぃ゛ぃ゛・・・」 命と同じくらいに大事な飾りを見る影も無い姿にされた二匹を尻目に、俺は門を開いて玄関へと進む。 「これは来るなって言ったのに、また来た罰だ。 俺は優しいから片方の目は残しておいてやるよ。まあ次見たら残りも潰すけど。 じゃ、精々惨めに生きて、無様に野垂れ死んでくれよ!」 あばよ、と言い残して俺は門の鍵を閉めて家に入った。 相変わらず糞袋どもは「どぼじでぇ!どぼじでごんなごどにぃぃぃ゛!!」などと言いながら転がり回っている。 俺の警告を聞いていたかどうかはわからない。 が、また来ても、それからまた来ても、何度来ても、俺はあいつらを殺さない。 「―――思う存分生きてのたうち回れ、クソ饅頭」 ドアを閉める寸前に、そうボソリと呟く。 決して楽には死なせない。俺に関わる限り、全てを生きたまま奪ってやる。 苦しんで、苦しんで、一片の救いも無くこの世の全てに絶望しきって死ね。 これはただの報復。不法侵入に対する報復。 あんなクソ饅頭ごときが人様の部屋を好き放題荒らしまわった。 たったそれだけでも、ゆっくりに対してなら十分な理由になる。 分不相応な野望を持った結果がこれだ。ざまあみろ、クソ饅頭が。 もう一度、ドアの少し向こうで転がっている奴等に向かってそう呟いて、俺は口元を歪めた。 ・ ・ ・ ・ ・ 「どぼじで・・・どぼじでぇ・・・」 片目を失くしたれいむとまりさはかつて夢見た、ゆっくりしたおうちの前で泣き崩れていた。 「ゆっぐりじだおうちさん・・・にんげんざんみだいにゆっぐりじだゆんぜいがぁ・・・」 どうしてこうなったんだろう。 あのおうちさえあれば、何もかもが上手くいくと思っていたのに。 美味しいものが食べられて、生まれてくるはずだったおちびちゃんたちとゆっくり過ごせると思っていたのに。 でもあっさりと奪われてしまった。いや、奪われたんじゃない。 実際に全部人間の言ったとおりになってしまったということは、きっとあの人間が言った事は本当だったんだ。 これはあの人間のおうち。人間のおうちに住むなんて、まりさたちには無理なことだったんだ。 「ばでぃざぁ・・・ごれがらどうずるのぉ・・・?」 つがいのれいむも、もうゆんゆん泣く気力すら残っていない。 これからどうすればいいかなんてまりさにもわからない。 じぶんたちには、なにものこってないから。 ゆっくりうまれてくるはずだったおちびちゃんたちも、 ゆっくりしたものも、そうでないものもみつけることができたおめめも、 れいむとおたがいにほめあった、とってもきれいでゆっくりできるおかざりさんも、 とってもりっぱだったまりさたちのおうち(だと思っていたもの)も、 そして、これからはいままでよりもゆっくりできるだろうとおもえていた、かすかなきぼうでさえも。 もうじぶんたちには、なにひとつとしてのこっていないんだから。 これからどうしようか。 だれか、ゆっくりをかってるやさしいにんげんさんにかいゆっくりにしてもらえるようにおねがいしようか。 ―――だめだ。いやだっていわれてきっところされちゃう。 ものごいさんになって、なにかもらえるようにがんばっておねがいしてみようか。 ―――だめだ。じゃまっていわれてきっところされちゃう。 やさしいゆっくりにたすけてもらえるようにおねがいしてみようか。 ―――だめだ。きっとおかざりもないゆっくりなんてゆっくりできないっていわれてころされちゃう。 それならこれからはれいむとふたりでだれにもみつからないようにくらしてみようか。 ―――どこで?おめめがかたほうないゆっくりじゃ、きっとゆっくりできないものをみつけられないしにげられない。 じゃあだれかからゆっくりをうばってしまうしかないのか。 ―――だれから?こんなにぼろぼろのまりさたちがかてるものなんて、どこにいるの? ―――もういいや。このままゆんせいおわっちゃわないかなぁ・・・ 「う゛ぅ・・・おぢびぢゃん・・・おうぢざん・・・おりぼんざん・・・ゆ゛っぐりぃ・・・ばでぃざ?」 かんがえても、かんがえても、じぶんたちがゆっくりできるすがたがちっともおもいうかばないので、 ぼそぼそつぶやきつづけるれいむをほうっておいて、まりさはかんがえることをやめました。 ・あとがき ゆっくり相手なら適当に屁理屈こねるだけで十分だよ。 ってことで適当に息抜きで書いたやつでも上げときます。 次の作品上げるまでのつなぎになればいいなーって思ったり。 なにか他の方の作品と感じがかぶってそうなのはスルーしてくださると嬉しいです。 あとどちらに蔓が生えていたのかはご想像にお任せします。 正直どっちでもイラッと来るのは変わらないんで。 ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます! ではまた今度! 小五ロリあき 挿絵 byM1 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさはやめてやれよはないわー。結局まりさは多少賢かったかもだけど同罪じゃん。 -- 2016-05-12 17 25 22 ザマァw -- 2016-04-15 18 54 58 おい、まりさはやめてやれよ。れいむだけにしろよ。 -- 2016-03-17 06 15 31 僕は小学6年生なので キリッ -- 2016-01-27 23 49 18 ↓あなたは働いているんですか? -- 2014-06-14 09 56 01 まあ、正論だよな 俺達は働いて食料を得てる訳だし -- 2013-11-29 00 15 56 お兄さんはひとつ奪い忘れたようだ。 すべて奪うなら、れいむからまりさを 奪わないとたったひとつ希望が残るよ まぁ、お兄さんの慈悲だろうがww -- 2013-04-07 01 09 13 完全論破ww -- 2013-03-15 01 08 25 あばばばばばっば -- 2012-10-17 19 59 53 ざまぁすぐる -- 2012-08-03 11 42 22 ィヤッホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ざまあおおみじめみじめお兄さんに拍手ーーー -- 2012-07-24 18 23 32 たまんねぇなぁおい能無し糞饅頭が!あん? -- 2012-03-23 05 16 16 ヒャッハアアアアア!! 糞袋は虐待だぁあああああああ!!! -- 2011-12-16 00 44 48 ゴミ掃除がイヤだから駆除しなかったのに、動けなくなるくらい痛めつけてどうすんだよ -- 2011-07-12 20 24 15 ↓少なくともゆっくりが人間追い出して人間の家に住んでも意味が無いことは確かだろ 稼ぎの無い人間がン億の家に住んでも維持できないのと同じ 身の程を知れってことだ -- 2011-06-27 17 39 09 ↓↓人間の主張の正しさ…? ただの屁理屈だと思うが… まぁ糞饅頭を破壊することに異論はない -- 2011-06-25 14 25 21 やっぱり王道であるテンプレ展開はゆっくりできるね! -- 2011-06-22 04 48 11 最期に人間の主張の正しさと自分のクズっぷりを理解出来た点に関しては まあ、まだ見所のあるまりさだったな。 -- 2011-02-11 22 31 24 まりさかわいそう れいむはどうでもいい -- 2010-12-11 12 39 27 ざまぁwww とても気分爽快だよ、お兄さん! 論破して身分相応判らせて制裁。とってもすっきりー! -- 2010-10-26 22 41 23
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前編から 「ゆっくちちちぇいっちぇね!!」 「ちょきゃいひゃー!!」 「みゅきゅう」 「ゆっくち!!ゆっくち!!」 赤ゆっくりが詰まった箱はまた別の部屋に運ばれた。 「ほい」 台車を押していた男性が箱を降ろした。 「うおー。また結構な数だな」 「ちゃっちゃとやっちゃいましょう」 この部屋にいた2人の男性が箱を手元に寄せた。 「おしょりゃをういちぇりゅよー」 赤れいむが摘み上げられた。 「餡子はこっち」 赤れいむは20cm四方の白い容器の中に投げ入れられた。 「いじゃっ!!!にゃにしゅりゅにょ!!りぇいみゅおこっちゃよ!!」 容器の中では赤れいむがぷくぅと膨れた。が、赤れいむを投げた張本人は容器の中を見向きもせず新たに赤まりさを摘んでいた。 「おしょらをとんでるのじぇ………ゆべっ!!」 赤まりさも白い容器の中に投げられた。そして次から次へと赤れいむと赤まりさが容器の中へ投げ入れられていった。 「ゆわー。おしょらをういちぇるわ」 もう1人の男性は赤ありすを摘んでいた。彼の右手にはバッテンの形をした焼き鏝が握られていた。 「ありちゅはありちゅよ!よろちくね!!…ゆ?」 赤ありすは見慣れぬ鏝をじっと見ていた。 「しょれにゃあ……ぴゅううううううう!!!!!!!!!!!!」 鏝は赤ありすの口に押し付けられた。ジュッと音がして口元から煙が上った。 「ひゅううううう!!!!!!!」 彼は鏝を赤ありすの口から離した。赤ありすの口にバッテンの形をした焦げ跡が残った。 「ぴゅぅぅぅぅぅぅ………ひゅぅぅぅぅぅ…………」 赤ありすは口を開くことができなくなった。完全に口を塞いでしまったわけではなく口の両端は塞がれていない。 叫ぼうにも口の両端だけでは空気が漏れるだけである。 「ひゅっ!!!!………」 赤ありすは黄色い容器に投げ入れられた。彼の前には黄色い容器、紫色の容器、赤い容器が並べられていた。 「いやああああ!!!!!らんじゃまあああああ!!!!」 彼は赤ちぇんを摘んだ。先程の作業を見ていたのか赤ゆっくり達が騒ぎ始めた。 「はなじぢぇええええええええええ!!!!!ゆびゅううううううううう!!!!!」 赤ちぇんも焼き鏝を押し付けられ口にバッテンの形をした焦げ跡が出来上がった。 「次」 赤ちぇんは赤い容器に投げられ次は赤ぱちゅりーが摘み上げられた。 「あちゅいよ!!くりゅちいよ!!」 「せみゃいよ!!」 「ちゅぶれりゅううう!!!」 一方赤れいむと赤まりさを入れた白い容器は8割方埋まっていた。 「でるんだじぇえ!!!!」 1匹の赤まりさが容器から飛び出した。 「あ、こら!!」 地面に着く前に男が受け止めた。そのまま容器の中に戻された。 「ゆああああ!!!だすんだじぇええ!!!きゅるしいんだじぇええ!!」 「あぶねえあぶねえ…」 男は容器に蓋をした。蓋といっても2cm程の穴が開いている。 「おじしゃんん!!きょきょからだちてね!!!」 「せみゃいよ!!!おにゃかしゅいたよ!!」 「おきゃあしゃんにあわしぇちぇね!!」 穴から赤ゆっくり達の文句が聞こえる。彼は応じず容器を持って移動した。 「よいしょっと」 移動といっても数歩動いただけ。大きな業務用の冷凍庫の前で止まった。冷凍庫の脇には魔法瓶が置いてあった。 「暑かったんだろ?」 魔法瓶の蓋を開け中身を穴から注ぎいれた。 「ちゅめちゃいい!!!!」 「ぴいいいい!!!!」 中身はキンキンに冷えた水だった。 「とけちゃうよ!!!!」 「ちにちゃくにゃいよおおお!!!」 「ちゅめ…ぶぐぐぶぐぶぶぐぶぐぶぐぶぐぶ…」 「だじでえええ!!!!たしゅぎぇ…ぶぶぐぐぶ…」 容器一杯に冷水を流し込んでから冷凍庫の中にしまった。 「いらっしゃいませ!!」 「喫茶幻想郷へようこそ!」 「お待たせしました!ゆっくりしていってね!!」 ある喫茶店。巫女姿のウエイトレスや魔法使いの格好をしたウエイトレスが店内を忙しそうに回っている。 「注文いいですか?」 「は…はい!どうぞ…」 猫耳に2本の尻尾を付けた可愛らしいウエイトレスだ。少しぎこちない。 「えっと……ぁあ!消えちゃった…」 「どうしちゃったの?ああ…ここはこうやるのよ。ちゃんと覚えてね。…お客様、申し訳ございません。まだこの子新人でして」 「気にしないでいいですよ」 「あ…あの…もう1回注文お願いします」 「"ゆじきんとき"1つ下さい」 「トッピングは?」 「え~っと…足焼きありすを1つと全身焼きありす1つ」 「かしこまりました」 厨房の中を覗いてみよう。シャリッシャリっという音が聞こえる。時折赤ゆっくりの悲鳴も聞こえてくる。 「あ、氷がなくなるぞ。新しいの持ってきてくれ」 数分後白い容器が運ばれてきた。水の中に浸けたり叩いたりして容器から氷の塊が出てきた。 「いい表情してるな。こいつは美味いぞ」 氷の塊の中では赤まりさと赤れいむがビッシリと詰まっていた。皆歯を食いしばり必死な形相をしている。 氷はかき氷機にセットされハンドルが回された。シャリッシャリっとかき氷機からは餡子色の氷の雨が降り注ぐ。 一山出来上がるとそこに抹茶をかけた。 「えっと…注文は足焼きありす1と全身焼きありす1か」 保温機の中の黄色い容器から赤ありすを2匹摘んだ。ひんやりしていた。 「…ゅ……ぃ…ひゅ……」 「ぴゅ…ひゅ……ゅ…」 2匹とも微かに震えながらか細い声を上げていた。口元はバッテンの焦げ跡がついていた。口を完全に塞いでは面白くない。 ガスの火がついた。箸で赤ありすを摘むと底部を炙った。 「!!……!!…!……ひゅうううう!!!!!!」 言葉にならない呻き声を上げて涙を流す赤ありす。あまり長く炙ると焦げてしまう。茶色くなるくらいで十分だ。 火から離すと氷水の中に浸けた。氷水の中に浸けるのは冷やすためと涙を洗い流すためである。 「ぴゅううう!!!!!!……!!!!!………ひゅいいいびゅうう!!!!!!!」 もう1匹は全身を丹念に炙られた。全身が茶色く焼けあがったところで氷水の中に落とされた。 「このくらいか」 2匹は氷水の中でかき回されてから小皿の上に乗せられた。 「びゅ…ぅぅぅぅぅ……」 「ぅぅぅぅ…ぴゅ……」 2匹の頭に軽く力が加わる。頭を押して口の中に入った水を押し出しているのだ。水切りを済ますと2匹をかき氷の山の脇に載せる。 最後にサクランボを山の頂上に載せると完成だ。 「どうぞごゆっくりお召し上がりください」 客席に"ゆじきんとき"が運ばれた。 「う~ん…。美味しい」 客は"ゆじきんとき"に舌鼓を打った。"ゆじきんとき"はこの喫茶店の夏限定の名物でこれ目当てに遠くからやって来る人もいるのだ。 この他にもこの喫茶店のウエイトレス目当てで来る人もいるとか。喫茶店とは思えぬほど混んでおり店の外には行列ができている。 メニュー表にはれいむとまりさの写真が貼られていた。マジックで何やら書かれている。 赤い文字で "このあんこはわたしたちがつくりました!!!!ゆっくりあじわってね!!" さらに黄色い文字で "のこしたらだめなんだぜ!!!おいしいからおかわりもしてほしいのぜ!!" と書いてあった。多分赤文字がれいむで黄文字がまりさのセリフなのだろう。 「"ゆじきんとき"くださーい!!」 「"ゆじきんとき"3人前お願いしまーす!!」 「ゆがああああ!!!!たべるなあああああ!!!」 「でいぶのおちびぢゃんがあああ!!!!」 「がえじでええええ!!!ありずのあがぢゃんがえじぇええええええ!!!!!」 「たべるなああああ!!!!やべろおおお!!!!」 先程赤ゆっくりを調達した部屋では台に載せられたゆっくり達が喚いていた。ゆっくり達は茎を生やしていなかった。 この時間帯は休憩だ。四六時中茎を生やしていると赤ゆっくりが不味くなってしまう。1日1時間、これだけで赤ゆっくりは美味しくなる。 「ほぉら、良く見てよ。特に人間さんのお顔。すっごいゆっくりしたお顔でしょ」 部屋の壁にはモニターが設置されていた。映っているのは喫茶店内の様子。映っている人達は美味しそうに"ゆじきんとき"を食べていた。 「君達の赤ちゃんは素晴らしいね。人間さんをこんなにゆっくりさせてくれるんだから。君達は優秀なゆっくりだ」 「うあああああ!!!!ありずのおちびぢゃんがああああ!!!!!」 「ぼういやだああああ!!!!はなじでよおおお!!!!」 「わがだないよおおおお!!!!!らんじゃまああああ!!!!」 誰一匹として納得するゆっくりなどいなかった。最初は"かきごおりたべたいよ!!"とか"そのあまあまよこせえ!!"とか言ってたのだが。 「ハッスルタイムですよー!!」 部屋のドアが開いた。発情しきったゆっくり達が詰められた箱を載せた台車が部屋の中に入ってきた。 「あ、もうそんな時間?」 「ああ。おやつできてるよ。食ってこいよ」 「じゃ、俺も"ゆじきんとき"食ってくるわ」 モニターを消すと彼は部屋から出た。 「ありがとうこざいました!!」 「また幻想郷に遊びに来てくださいね!!」 今日も喫茶幻想郷は大繁盛だ。 「ゆわああああ!!!だずげでえええ!!!!」 「でいぶはおいじぐないよおおおお!!!」 「ままあああ!!!!だずげでええええ!!!」 3匹の子ゆっくりが必死に走っていた。3匹の後ろには野良犬が迫っていた。 「いぬざあああん!!!ゆっくりじようよお!!」 「ありずはたべものじゃないよおおお!!!!」 さらに後方では野良猫が何かを食していた。 「ゆぎゃああ!!!!いじゃいい!!やべっ……いいい!!!ぎゃぎゃあああ!!!!」 それは子まりさだった。既に3分の1程食べられてしまっている。 「いやああ!!!!!いやああ!!!!たべn………」 甘いものが好きなのは犬や猫だって同じだ。子まりさを完食し満足そうにどこかへ行ってしまった。 「ゆぎゃあああ!!!!はなじでえええ!!!れいぶをはなじでよおおお!!!!!」 子れいむが捕まったようだ。残る2匹の子ありすは子れいむを無視して逃げ続けた。 「ありずうう!!!!ありずう!!!!だずげでよおおお!!!いながものおお!!!!!だずげろおおお!!!!!」 子ありす姉妹と子れいむ子まりさ姉妹はいつも4匹で遊んでいた。今日も仲良く遊んでいたところ野良猫に出会った。 最初はじゃれ付いて遊んでいたのだが急に子まりさが齧られた。残る3匹は逃げ出した。その途中に今度は野良犬と遭遇したのだ。 「たべないでええ!!!!!でいぶはでいぶだよお!!!!!まんじゅうじゃだいよお!!!!!ゆぎゃ!!!い…いじゃいよお!!」 犬は一口齧ったが口に合わなかったのかペッと吐き出しどこかへ行ってしまった。 「あんよじゃんがぁ……うごげないよ……だれがああ!!!ありずう!!まりざあ!!!だじゅげでええ!!!!いじゃいよおおお!!!」 その頃2匹の子ありす姉妹は命からがらおうちに辿りつき親ありすに泣きついていた。 「ごわがっだよお!!!!!!」 「ばりざがああ!!!でいぶもじんじゃっだよおお!!!!」 親ありすは2匹を宥めていた。 「よしよし。こわかったね。でももうあんしんだよ。ままがまもってあげるからね!!」 2匹はずっと泣き続けていたが辺りが暗くなった頃には泣き疲れたのかぐっすりと眠ってしまった。 「ゆふう…さ、ごはんさんをさがしにいくわよ!」 明朝親ありすは餌を取りにおうちを出ようとした。 「ままぁ…まってよぉ…」 いつもならまだ眠っていた子ありすが1匹起きて親ありすを追った。 「まだねてていいのよ。おちびちゃん」 「こわいよぉ…ひちょりにしないで…」 「はいはい。じゃ、いっしょにいこうね。おねえちゃんがおきるまえにがんばろうね!」 親子はおうちを出た。すると親ありすの頭に何かが止まった。 「ゆ!?なに??」 「ゆあ!!からすしゃん!!からすさん!!ゆっくりしていってね!!」 親ありすの行動は早かった。 「おちびぢゃん!!!!ゆっくりしないでにげるのよ!!!」 「ゆ?」 子ありすは分からなかったが親ありすはカラスの怖さをよく知っていた。子ありすにとってカラスはただの空を飛ぶ動物だったのだ。 親ありすはカラスを追い払おうとしたがそれよりも早くカラスが親ありすを突いた。 「ゆぎゃああ!!いだいい!!!!ごのおおお!!!いながぼのおおお!!!!」 カラスは飛び上がり今度は目を突いた。 「いじゃああああああ!!!!!!ありずのおべべがあああ!!!!!!」 「ま…まま……ままあ…びゃああああ!!!!!」 子ありすが近づいたところをまた別のカラスが子ありすを嘴で掴みどこかへ飛んでいってしまった。 「か…かえじぇえええええ!!!!!!!ありずのおお!!!!ありずのちびぢゃんがえぜえええ!!!!!ゆっびょおおおお!!!!」 気づけばありすの周りには数匹のカラスが止まっていた。 「ごのおお!!!!いながぼのがああ!!!!がえぜええええ!!!!!」 ありすはカラスを殺そうと一心不乱に暴れまくった。だがカラスは軽く避けありすは地面に顔から飛び込むだけだった。 「ゅ……ゆ…いながぼの…ぃながぼのぉ……」 弱ったありすをカラスが突きまくった。 「ゆぎゃあ!!!ゆびゃあ!!!………ゆっぐぢ……ぢょがい……」 動かなくなったありすを軽く食べてからカラスたちは何処かへ飛んでいってしまった。 「ゅゅ……ままぁ……いみょうとは?……ひとりにしないでよ…こわいよ…」 おうちに残された子ありすが起きたときおうちには誰もいなかった。正確に言えば妹も親もカラスによってゆっくりできなくされていた。 「こわいよおお!!!!!ままああ!!!ゆっくりじないでがえっでぎでよおおお!!!!」 子ありすは泣き喚いていた。 「どうしたの?」 「ゆゆ!!ままああ!!!!」 子ありすはおうちに入ってきたゆっくりに飛び掛った。 「ままあ!!!ままあ!!!」 「ゆ!!れ…れいむはままじゃないよ!!どうしたの!!??」 それは親ありすではなくれいむだった。れいむの頭には子まりさが乗っていた。 「どうしたの?ありす」 子まりさが降りて問いかけた。 「ままがね…ままがね…いないの…こわいよおお!!!!」 「ゆ~ん。ひとりはこわいよね。じゃあれいむがちょっとだけままになってあげるね!!」 「まりさはまりさだよ!!よろしくね!」 子ありすはれいむにぴたっとくっついて離れなかった。 「ゆゆ~。そんなのこわかったんだね。よしよし」 れいむは子ありすをあやした。 「ありす」 れいむが話しかけた。 「なぁに?」 「ゆっくりたべられてね!!」 突然れいむが子ありすに圧し掛かった。 「ゆぎゃ!!!!なにずるのおお!!!!ゆびゃあ!!!!いじゃいい!!!びょお!!!!!」 「おかあさん!!ゆっくりしないでね!!」 「ゆふふ。おちびちゃん、しにかけがいちばんおいしいんだよ!!」 数回押し潰したところでれいむは子ありすから離れた。 「どぼじで……ぐるじい……ままぁ……だずげで…」 子まりさが子ありすに近づいた。そして子ありすを食べ始めた。 「むーしゃむーしゃ、あまぁぁい!!しあわせええ!!!!」 「ひぎゃっ!!!ひい!!いじゃいよおお!!!かまないでええ!!!あり…ぎゃ!!!たべぼのじゃ!!!」 子ありすは叫んだ。が、子まりさの方は全く動じず子ありすを美味しそうに食べている。 「おかあさん、おいしいよ!!いっしょにたべようよ!!」 「ぜんぶおちびちゃんがたべていいんだよ!おかあさんはこっちをたべてるから」 親れいむはというとダンボールハウスの前で散らばっていたありすの死骸を食べていた。 「むーしゃむーしゃ。このありすはおいしいね!!」 綺麗に死骸を食べ終えた頃子まりさがダンボールの中から出てきた。 「おちびちゃん!おいしかった?」 「うん!!れいむよりもありすのほうがおいしいよ!!」 「じゃあおうちにかえろうね!」 2匹は帰路に着いた。その途中だった。 「ゆぎゃっ!!!」 「ゆ!!おちびちゃん!!どうしたの!!!??」 「いじゃいよおおお!!!!ざざっだあああ!!!なにがさざったよおお!!!」 子まりさは寝転がりあんよを親れいむに見せた。確かに小さな石が子まりさのあんよに刺さっていた。 「お…おちびちゃん!なかないで!!いまおかあさんがとってあげるからね!!!」 普通の動物であれば全く問題無い砂利や小石がゆっくりにとっては致命傷になりかねない傷を付けることがある。 「ゆふう…ゆふう……」 子まりさのあんよから小石が抜かれた。子まりさは起き上がり息を切らしていた。 「だ…だいじょうぶ?れいむのかわいいおちびちゃん!」 親れいむは子まりさをぺろぺろ舐めて宥めていた。 「ふう…ふう……ゆ!!おかあさんもうだいじょうぶだよ!!もうあるけるよ!!」 子まりさは泣き止んだ。 「だいじょうぶ?おかあさんがおんぶしてあげるよ」 「だいじょうぶだよ!おとうさんとやくそくしたもん!!つよいゆっくりになるって!!!」 「おちびちゃん!!」 親れいむの目が潤んだ。番だったまりさはもうこの世にはいない。れいむにとっては誰よりも頼れる存在だった。 そのまりさの面影を我が子に見たのだ。 (まりさ…おちびちゃんは…おちびちゃんはまりさみたいなゆっくりになれるよ!) 「おかあさん?」 「ゆ!おちびちゃん、じゃあゆっくりかえろうね!」 子まりさは全く痛くないわけではなかった。少し強がっている。それでも一歩ずつゆっくりとはしていたが地道に自らの足で家路に着いた。 「ついたよ!!!ゆふううう!!!つかれたああ!」 結構な時間をかけて親子は巣に帰ることができた。 「おちびちゃんはとってもゆっくりできるじまんのこだよ!!よくがまんしたね!!えらいね!!」 「おかあさん……まりさつかれちゃったよ…」 「ゆぅ…おちびちゃんといっしょにいてあげたいけど……そろそろゆうごはんさんさがしにいかないと…」 「まりさひとりでおるすばんできるよ!!ねんねしてまってるよ!!」 「そうだね!おちびちゃんだったらだいじょうぶだよね!!だってこんなにりっぱなゆっくりだもん!」 親れいむは子まりさを巣に残し餌を探しに行った。 「おちびちゃんはりっぱにそだってるよ!!ゆゆ!!こんなにあんこもらしちゃってる…。きょうはがんばってごちそうだよ!!」 親れいむはいつもより力強く走り出した。 「まりさは…ねんねするよ……ゆゆぅ…つかれちゃよ……」 子まりさは巣の中で眠りについた。 さて、都会は田舎に比べ生き物が少ない。しかし都会でも普通によく見かける生き物がいる。 「ゆぴぃ……ゆぴぃ……」 暢気によだれを垂らしながら眠っている子まりさ。時間が経つにつれ子まりさに一本の黒い線が近づいてきている。 「ゆぅ…くすぐったいよ…ゆひゃひゃ…おかあさん…」 子まりさが身を捩じらせる。 「ゆひゃ!!おとうさん……くすぐったい……ひ…くすぐ…ゅ……」 子まりさは夢の中で違和感を感じていた。どうも体がむずむずする。ゆっくりできな……ゆっくりできない!! 「ゆあ!!!!!…ゅ…ゆ……ゆがああ!!!!!なにごれええええ!!!!」 子まりさは目を覚ました。自分の体に黒いものがビッシリとくっついていた。 「なにごれえ!!!!なにごれえええ!!!!どっでえええ!!!!だれがどっでえええええ!!!!」 子まりさは暴れた。体からボトボトと小さくて黒い物体が振り落とされた。 「ありざん!!!!!まりざからはなれでよおおおお!!!!!!きぼぢわるいよおおお!!!!!!」 子まりさは巣の中をゴロゴロと転がったり壁にぶつかったりと大いに暴れた。大量の蟻が振り落とされたり潰されたりした。 ゆっくりは虫を好んで食べるが蟻も例外ではない。蟻酸のせいなのか妊娠中のゆっくりが好んで食べるという話もある。 だが蟻にとってもゆっくりは食べ物なのだ。赤ゆっくりや小型の子ゆっくりが大量の蟻に蝕まれることがある。 弱った成体ゆっくりも蝕まれることがあるくらいだ。 「うがああああ!!!!!!!おがああざああああん!!!!!!!だずげでええええ!!!!!」 怪我をして破けたあんよから漏れ出した餡子を辿って蟻が湧いたのだろう。 「ゆぎゃあああ!!!!ゆ!!!…な…なに!!???なに!!!!??なんなのおおおお!!!!!!」 子まりさはまた別の違和感を感じた。目元がむずむずするのだ。 「ううう…うぞでしょおおお!!!!!!いやっ!!!!いやあああ!!!!!だずげでえええええ!!!!」 子まりさは今から起きることが予想できた。 「いや!!!!いやだあああ!!!!!!ありざんででごないでええええ!!!!!……ゆ……ゆあああああああ!!!!!」 予想は的中してしまった。子まりさ目から蟻が湧きだしたのだ。1匹、また1匹と蟻が目玉の上を歩き回る。 子まりさが就寝中に体内に侵入し中身を蝕みながら目元まで進んだのだろう。 「ひいいいいい!!!!!…ぉぉ……もおぼおろおもぼろぼ………」 視界を動き回る黒い点々に子まりさの精神が限界を迎えてしまった。大量の餡子を吐き出し白目を剥いて気絶してしまった。 「おちびちゃん!!おそくなってごめんね!!」 それから暫くして親れいむが帰宅した。相当頑張ったのだろう、花や葉っぱや虫など口の中を一杯に詰めて帰ってきた。 「おまたせ!!おちび……ゆ!!!な…なにごれえええ!!!!!?????」 巣の中にはビッシリと蟻が集っていた。 「お…おちびちゃん!!!おちびちゃん!!だいじょう…ぶ……?」 蟻を潰しながら親れいむは中へ入っていった。目の前に蟻で真っ黒になっている球体があり見慣れている帽子を被っていた。 「……う!!!…ゆあああああああああああ!!!!!!!!!!おおおお…おちびぢゃんがああああ!!!!!!!」 親れいむは舌で蟻を払い除けた。我が子に近づこうとする蟻を喚きながら踏み潰した。 「ででげええ!!!!!ででげええ!!!!おちびぢゃんがらはなれろおおお!!!!!!ゆあああああ!!!!!」 蟻を払い除けると目玉が現れた。真ん丸でキラキラした子まりさの目玉は破れどろっと中身が垂れていた。 「ゆあああああ!!!おちびぢゃん!!!!!!おちびぢゃん!!!きでいなおべべがああ!!!!おべべあげでよおお!!!!」 さらに蟻を払い除ける。以前は少し汚れていたもののもちっとした触感だったお肌。ボロボロで所々餡子が漏れていた。 「おちびぢゃあああん!!!!!べえろぺえろずるがらあああ!!!へんじじでよおおお!!!!!」 口元が見えた。口は半開きで餡子がべっとりと垂れていた。異常を察したのか蟻が口の中から逃げ出していた。 「おべべあげでよお!!!へんじじでよおおお!!!!うごいでよおおお!!!!おちびぢゃあああああん!!!!!」 子まりさは既に事切れていた。 「ひっぐ……おちびぢゃぁん……ゆえぇえぇえん……っぐ…じんじゃっだよぉ……」 親れいむは供養にと子まりさを食べ始めた。 「おぞらで……っぐ…まりざど……ゆっぐぢぢでね……ゆっぐ…」 同属を平気で食べていたが流石に我が子を食べて"しあわせぇー"にはならないようだ。 「あ、こんなところに饅頭が住んでるぞ!!」 「ホントだ。どっからこんなダンボール拾ってきたんだろうな?」 れいむの後ろから声が聞こえた。れいむが振り返ると外には小学生くらいの少年が数人こちらを覗いていた。 「れ…れいむはまんじゅうじゃないよ!!れいむはれいむだよ!!……ゆ…ゆっくりしないででていってね!!」 れいむはそう答えた。 「おい、なんか言ってるぞ」 「生意気だなこの饅頭」 「おらよ!!」 1人の少年が段ボール箱を軽く蹴飛ばした。 「ゆびゃ!!やめてね!!おうちがこわれちゃうよ!!!」 「ほれほれ!」 「早く出てこないとおうちが壊れちゃうぞ!」 れいむは抗議したが少年達はふざけ続けていた。 「おねがいだからでていってね!!おこるよ!!!ぷくうう!!!」 外に出たれいむは威嚇して大きく膨らんだ。 「おもしれえなこいつ」 「ピンク色に塗ったらまんまカ○ビィだな」 「そうだ、ちょっと味見してみないか?」 「食えんのか?不味そうだけど」 「まあ見てなって」 1人の少年がれいむを押さえつけ頭頂部を鷲掴みにした。 「いじゃい!!!れいむはかわいそうなんだよ!!おちびぢゃんをなくしちゃったんだよ!!だからだいじにしない…」 「うるせえよ」 彼は思いっきり頭頂部を引き千切った。 「ゆがあああ!!!!あだまがいだいよおおお!!!!!」 更に千切ると中身の餡子が現れた。 「食えんのかそれ?」 「いやまだだ。ちょっと待って」 腕を突っ込み餡子を掘り始めた。 「でいぶのながみがあああ!!!やべぢぇええええ!!!!ぐるじいよおお!!!!!ゆるじでええええ!!!!」 「よく叫んでいられるよな。もうじきだよ」 丁度中心くらいのところまで掘り続けた。 「このあたりのが美味いんだって。兄貴が言ってた」 「どれ…お、うめえ」 「俺にも食わせて…うは!超うめえ」 少年達は手を突っ込み餡子を食べ始めた。 「やべでえ!!やべでえ!!!!ながみたびぇにゃいぢぇえ!!!!!ゆぴゃあ!!!ゆびょお!!!」 れいむの言動がおかしくなり始めた。 「ゆぴょぴょぴょぴょぴょぴょぴょ!!!!!!ぴゅびょおおおお!!!!!」 彼らが美味い美味いと言っているのは丁度中枢餡と呼ばれているところだ。 「あ、雨だ」 「こりゃ結構強いぞ」 「おお!!帰るべ!!!」 少年達は走り去っていった。れいむは残され雨に打たれていた。 「ぴゃぴぴゅぺぴょおおお!!!!!!!ゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!ゆぎょびょのよごお!!!!!!」 雨が止んだときそこにはどろどろになった餡子の塊だけが残されていた。 また会う日まで by 虐待おにいちゃん? このSSに感想をつける
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『おにいさんのこども』 「りぇいみゅはおにいさんのこどもになりゅよ!だからゆりゅしちぇね!」 「まりしゃもおにいさんのきょどもになりゅよ!!!」 「まりしゃも!」 「りぇいみゅも!!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのおおお!!!!!」」 数時間前 「おっさん、どうしたんですか?そんなに怖い顔して」 「おう、丁度良いところにきた。さっきよ、ゆっくりが俺の畑を荒らそうとしててさ」 「災難ですね」 「何もされる前に捕まえたよ。8匹だ。あいつら見るとそりゃこーいう顔になるって」 「そのゆっくり俺にくれませんかね?」 「ああ、お前さんそっちの方の人だったな。いいぞ。持ってってくれ」 「ありがとうございます」 虐待お兄ちゃんはゆっくりを引き取り帰宅し自宅の虐待部屋の箱の中にぶち込んだ。 「なにするの!!まりさはなんにもわるいことしてないよ!!」 「しょうだよ!!りぇいみゅはいいきょだよ!!」 「ゆっくりしないでここからだしてね!おかしをちょうだいね!!」 (どうせ無駄だろうけど…) 「お前ら畑を襲っただろ」 「おじさんもそんなこというの?」 「おやさいさんはかってにはえてくるんだよ」 「ばきゃにゃの?」 「しょんなきょちょもしりゃにゃいの?」 「「「ゲラゲラ」」」 (やっぱりな。まあこのゆっくりならやりやすそうだ) 「じゃあ早速処刑をするよ」 彼は子れいむを取り出した。 「ゆ!おそらをとんでるみたい」 「いいにゃあ」 助けてもらえると勘違いしているらしい。 「ゆ!おじさんれいむをひっぱらないでね」 彼は子れいむの両頬を掴んでいた。 「ゆゆ!!!やめてね!!いたい…ゆぎゃああ!!!いだいいいい!!!!やべでええ!!!!」 「おじさん!まりさのこどもをいじめないで!!!」 彼は更に力を込めた。 「ゆぴいいいいいい!!!!!ぢぎれるううう!!!!!いやあああああ!!!!!」 「やべでえええ!!!れいむのおちびちゃんをはなじでええ!!!!」 「処刑だって言ったじゃん」 そして 「ゆびゃあああ!!!!!」 両頬が千切れ餡子が漏れ出した。彼は子れいむの頭と底を掴み思いっきり力を込めた。 「ゆげええええ!!!!!!」 子れいむの両頬から餡子が大量に噴出し、ただの皮と化した。 「やあああああ!!!!!」 「おねえちゃんがじんじゃっだあああ!!!!」 「ゆえええええん!!!!」 彼は黙って子ゆっくりを探した。またしても子れいむだった。 「おでがいじまずうううう!!!そのごをはなじでぐだざああいいい!!!」 「ばりざがわるがっだでずうううう!!!ゆるじでぐだざあいい!!!!」 親ゆっくりが懇願するが彼は無視した。 「やめてね!!れいむはかわいいゆっくりだからゆるしてね!!」 彼は何も答えず子れいむを箱に押し付けた。 「ゆぐぐぐぐぐ…むう"う"う"う"うう」 「おにぇえしゃんぎゃああああ!!!!」 「くるちぞうだよお…たしゅけちぇあげちぇえ…」 「やべでぐだざいいい!!!!でいぶがなんでもじまずがらあああ!!!!」 更に力を込めると子れいむの口から餡子が飛び出してきた。 「むむむぶぶぶぶ!!!!」 全ての餡子を吐き終えると子れいむもただの皮と化した。 「「「「ゆっきゅりしちゃいよおおお!!!!おきゃあしゃんたしゅけちぇええ!!!」」」」 「ゆるじでえええ!!!!!」 「おうぢにがえらぜでえええ!!!!」 ふと彼は何かを思い出したようなそぶりをした。 「ああ…ちょっと俺は用がある。用が済んだらお前らを殺してやるから念仏でも唱えて待ってろ」 そういうと彼は部屋から出て行った。 「りぇいみゅじにだぐないよおお…」 「おねえしゃん…ゆああん!!!」 「どうじよう…まりさ…」 「ゆっぐりじだいよお…」 箱の中からは泣き声だけが聞こえた。 「ああ、もしもし、ああ、俺だよ」 彼は電話をかけていた…のではない。彼は部屋を開けっ放しにしておいた、箱の中のゆっくりに声が聞こえるように。電話は演技だ。 わざと大きな声を張り上げた。 「でもよお…赤ちゃんが人間の子供になるって言って助かった事例もあるからよお!!!!!」 「いやだから人間の子供になるって言うんだよ!!!!!赤ゆっくりがさ」 「ゆう?」 「そういう奴もいるんだよ。赤ゆっくりが子供になるなら許しちゃうってのが!!!!」 「ゆ!まりしゃはいいきょちょきいちゃよ!」 「まあ赤ちゃんが人間の子供になるって言うからさあ」 「ゆ!りぇいみゅあかちゃんだよ!」 彼は"人間の子供になると言った赤ゆっくりが殺されずに済んだ"ということを繰り返し大声で言った。 数分後彼は部屋に戻ってきた。 「さて、念仏は済んだかな」 「おにいしゃん!おにいしゃん!」 「何だ?」 「りぇいみゅはおにいさんのこどもになりゅよ!だからゆりゅしちぇね!」 「「ゆ!!!!」」 「まりしゃもおにいさんのきょどもになりゅよ!!!」 「「ゆゆ!!!!」」 「まりしゃも!」 「りぇいみゅも!!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのおおおお!!!!!!」」 (計画通り!) 「おいおい、お前らの親はコイツとコイツだろ。何言ってんだよ」 「ちぎゃうよ!!!まりしゃのおやはおにいしゃんだよ!」 「きょんなのおやじゃないよ!」 「おやしゃいしゃんはにんげんしゃんがしょだちぇちぇりゅんだよ!」 「きょんなゆっきゅりできにゃいゆっくりはおやじゃないよ」 「「どぼじでえええ!!!!」」 「そうか」 彼は赤れいむを別の箱に入れ替えた。 「じゃあお前らは俺の子なんだな」 「「「「しょうだよ!!」」」」 「人間の子供なんだな」 「「「「しょうだよ!!」」」」 「よし、じゃあお前らは俺の子だ」 「「やっちゃね!!」」 「「きょれでゆっきゅりできりゅね!!」」 「お前ら、こっち見ろ」 彼は親ゆっくりが入ってる箱の前にいた。 「おにいざん!!!!あがぢゃんがえじでえええ!!!」 彼は親ゆっくりを掴み思いっきり引っ張った。親れいむ親まりさ各2回ずつだ。 「「いだああいいい!!!!がわひっぱなだいでえええ!!!!」」 「「ゆ!!おかあ……ゆう…ゆう…」」 「いいきみだにぇ」 「わりゅいゆっきゅりはしにゅといいよ」 どうやら2匹は赤ちゃんながら既にゲス、もう2匹はまだ本当の親が恋しいようだ。 (まずはあの2匹だな) 「ほれお前らこれ食え」 彼は千切ったものを赤れいむの前に投げつけた。 「「むーちゃむーちゃ…ちあわせえ♪」」 「「ゆう…ゆう…」」 親の一部であるため食べづらいのだろう。 「あれ?お前ら食べないの?お兄さんがせっかくあげたのに」 「「ゆゆ!!…むーちゃ…むーちゃ…しあわせえ…」」 「よしよし、じゃあちょっと遊ぼうか」 彼はまずゲス赤まりさを取り出した。 「なあ、まりさ」 「にゃあにおにいしゃん?」 「まりさは俺の子供なんだよな?」 「しょうだよ。きゃわいいでしょ」 「俺の頭見てくれる?何もかぶってないよね」 「ゆ?」 「人間はね、家の中では帽子を被らないんだ。だからまりさも帽子いらないよね」 彼は赤まりさの帽子を取り上げた。 「にゃにしゅりゅの!おぼうししゃんがないちょまりしゃは…」 「あれ?まりさは俺の子だよな?」 「ゆ…ん…しょうだよ…」 「人間の子でもあるってわけだ。人間は帽子かぶらなくても平気だぞ」 「ゆ…ゆ…ぅ……ん…わきゃったよ…」 「うん、えらいえらい。流石は俺の子だ。俺の子になったんだ。こんな汚い帽子はいらないよね。新しいの買ってあげるよ」 彼はライターで帽子を燃やしてしまった。 「ゆああああああ!!!!まりしゃのおぼうしがああ!!!」 「こんな汚いのいらないでしょ」 「まりしゃのおぼうししゃんがないとゆっくりできないよおお!!!ゆああああん!!!」 「まりさ、俺の子だよな?」 「ゆ…ゆ…しょうだ…よ…」 「何度も言わせないでね。人間は帽子が無くてもゆっくりできるの。ね、まりさは俺の子なんだから」 「いやだあああ!!!!まりしゃは…まりしゃはあ…おぼうちしゃんがないちょおおおお!!!!」 「文句ばっか言う子はお仕置きだよ」 彼は赤まりさをでこピンした。 「いちゃい!!!やべちぇええ!!!」 「まりさは誰の子?」 「ぼういやだあああ!!!!!おうちきゃえりゅううう!!!!」 「まりさのおうちはここだよ。俺の子なんだろ」 「ちがううううう!!!まりしゃはおきゃあしゃんのこどもだよおおお!!!」 「あっそ」 「ゆぴいい!!!!」 赤まりさは彼に思いっきり壁に投げつけられた。全身を強く打ち弾けてしまった。即死だろう。 「「ゆ…ゆ…」」 「にゃんでえ…どうちてまりしゃが…」 箱に入れられた赤ゆっくりたちはその終始を見て怯えていた。 「さて…れいむちゃん」 彼は箱の中からゲス赤れいむを取り出した。 「れいむは誰の子だい?」 「ゆ!…りぇいみゅは…おにいしゃんのこだよ」 「そうだよなあ。よし、じゃあご飯にしようか」 「ゆ!ごはん!」 「ちょっと待ってな」 数分後彼はお椀と小皿を持ってきた。 「これは俺の分。これはお前の分だ」 「しゃっしょくたべりゅよ」 「待て」 「ゆぴゃあ!!」 赤れいむをでこピンした。 「食べる前に言うことがあるだろ」 「ち…ちらないよう…」 「何だお前何も習ってないのか。食べる前にはね、"いただきます"って言うんだ。れいむは俺の子なんだからわかるよな?」 「りぇいみゅおにいしゃんのこだもん。わかっちゃよ!!」 「偉いねえ」 「いちゃぢゃきましゅ!!……ゆう"う"う!!!!」 赤れいむは小皿に入った液体を飲みそして吐き出した。 「このおみじゅさんゆっきゅりできなああい!!!」 「美味いだろ。これはお味噌汁っていってな。この辺の人達は毎日飲んでるんだ」 ゆっくりは塩が苦手だ。当然味噌汁も飲めるわけが無い。 「りぇいみゅきょんなのいりゃにゃいよ!あまあましゃんがたべちゃいよ!」 「こらっ!!!!」 「ゆぎゃん!!」 彼は赤れいむをでこピンした。 「好き嫌いはしちゃ駄目だろ!それにな、おやつは3時だ。今食ってるのは夕食だ」 「いやだよおおお!!!にょめにゃいよおお!!!」 「仕方ないな、ほれ」 彼は赤れいむを掴みスプーンで小皿の味噌汁を掬い飲ませた。 「むう"う"う…」 「おくちあーんしなさい!」 「むむむ…ゆううううう…けほっ!けほっ!」 「美味いだろ、お味噌汁」 「ゆええ…ん」 「ほれもっと飲め」 彼は小皿の味噌汁を全て赤れいむに飲ませた。 「ゆふう…ゆふう…」 「れいむ、食べ終わったら何て言うんだ?」 「ゆふう…ゆふう…」 「こらっ!」 「いじゃい!!」 「食べ終わったら"ごちそうさまでした"だろ!」 「ゆふ…ご…ちそう…しゃまでしちゃ…」 「そうそう、流石は俺の子だ」 赤れいむは生きた心地がしなかった。 (そろそろかな) 彼は小皿を赤れいむから2mほど離れた壁際に置いた。 「れいむ、こっち見ろ」 「ゆう…」 「ここが今日からお前のトイレだ。しーしーがしたくなったらここでやれ」 「ゆううう…」 1分もしなかった。 「りぇいみゅは…ちーちーしゅりゅよ…」 口の下に穴が開いた…まだ一歩も動いていない。 「こらっ!!!」 「ゆう!!!」 「トイレはあっちだって言っただろ!!!早くあっちいきなさい!!!」 「ゆえぇぇぇん…ちょおいよお…」 赤れいむは必死にトイレに向かった。が数cm動いたところで 「もうがみゃんできにゃいよ…ちーちーすりゅよ……しゅっきりー!!!」 ついに漏らしてしまった。 「れいむ!!!!」 「ゆぎゃん!!!!」 赤れいむはまたでこピンされた。 「トイレはあっちだと言っただろ!!!!なんでここで漏らすんだよ!!!後片付けはお前がしろよ!!!!」 「ゆううううううう…」 彼は親ゆっくりがは入ってる箱に行き蓋を開けた。 「おでがいじまずううう!!!!ゆるじでぐだざあいいいい!!!!」 「でいぶがわるがっだでずううう!!!!あがぢゃんがえじでぐだざあいいい!!!」 赤ん坊にああまで言われても母性を失っていなかった。元はマシな方だったのだろう。だが今は関係ない。 「ゆぎゃああああ!!!!でいぶのおりぼんがああ!!!!!」 彼は親れいむのリボンを千切っていった。そしてそのリボンを赤れいむの前に置いた。 「これで拭け」 「ゆ!」 「これでお前が漏らしたしーしーを拭けって言ったんだ」 「にゃんでぇ…れいむがしょんにゃきょちょしにゃいといけにゃいの…いつもはおきゃあしゃんがやってくれちゃのにい…」 「ア"ァ?」 彼は赤れいむを掴み自らの目の辺りまで持ち上げた。 「たきゃしゅぎるよおおお…きょわいよおおおお」 「おいれいむ、今なんて言った?お前は俺の子なんだろ」 「しょ…しょうだよ…」 「おかあさん?おかしいな。お前の親は俺だ。俺は女か?俺は男だろ」 「ゆ…ゆ…」 「だったらおにいさんかおとうさんだろ。おかあさんなんていないはずだが。れいむ、お前は誰の子なんだ?」 「りぇいみゅは…りぇいみゅは…」 もう赤れいむは我慢の限界だった。 「りぇいみゅはおにいしゃんのこじゃないよおおおおお!!!!りぇいみゅはおきゃあしゃんとおちょうしゃんのこだよおおおお!!!!」 「俺の子じゃないんだな?」 「しょうだよおおお!!!!ぼういやだあああ!!おうぢがえるうう!!!!たしゅけちぇええ!!!!おきゃあしゃん!!!おちょうしゃん!!」 「お前もサヨウナラだな」 彼は赤れいむを親ゆっくりが入ってる箱に思いっきり投げつけた。 「ゆぴいいいい!!!」 当然箱に全身を強く打ちつけ弾けた。箱にはれいむだった何かが張り付いていた。中の親ゆっくりは泣くだけだった。 「さてと」 彼は親まりさの帽子を取り上げた。 「ぼうしがえじでええええ!!!!」 彼は帽子で赤れいむのしーしーを拭き取った。 「ぎゃああ!!!きたないよ!!!!やべでえええ!!!!」 「ほれ返すよ」 「くさあああいいい!!!どぼじでおにいざんぞんなごどするのおおお!!!!」 「お前の子供の不始末は親のお前が落とし前つけとけよ」 「あがぢゃん…ぼういないのにい……」 「でいぶのあがじゃあん…ごべんねええ!!!!」 一方別の箱では 「「ゆっく…ゆっく…ゆえええええん!!!!おきゃあしゃん!おとうしゃんだじゅげでええ!!!!」」 ついに残り2匹の赤まりさ赤れいむは泣き出してしまった。 「あれえ?君たちは俺の子なんだろ?」 「ちがいましゅうううううう…りぇいみゅは…おにいしゃんのこどもじゃないよおお…」 「ごめんなしゃい!!!まりしゃはうそちゅいてましたあああ!!!」 「君たちまでそんなこと言うのかい?君たちは俺の子供だよ。はやく理解してね」 「「ゆえええええんん!!!!!」」 その後数日間2匹の赤ゆっくりは親ゆっくりを千切ったものを延々と食べさせられた。 「俺の子だもん。お饅頭食べて大きくなってね」 「ゆ…っぐ…おきゃあしゃん…ごめんなさい…」 「まりしゃのおちょうしゃん…もっちょいっしょにいちゃかったよ…」 赤まりさには帽子が無い。赤れいむもリボンが無かった。2匹の髪は真っ黒になっていた。 「俺の子だもん。黒髪のストレートが一番よく似合うよ」 墨汁で髪を染めてしまったようだ。 「おぼうじざんがないちょゆっぐりできないよお!!!まりしゃのかみのけはきんぱちゅだよおおお!!!」 「でいびゅのがみがああ!!!りぼんがないといやだよおおおお!!!!」 「いやあ…世話のかかる娘が2人もいて俺は幸せだなあ」 彼は2人の娘と楽しく暮らしましたとさ。飽きる日までね。 完 by 虐待おにいちゃん
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注意: 希少種がでてきます。酷い目に遭うかもしれません。 自分設定満載です。過去に似たような話があったらゴメンナサイ。 相変わらず文章書くのは苦手です。 ゆっくりこがさの生態 6月。梅雨の季節。 それはゆっくりにとってゆっくりできない季節でもあった。 一匹のれいむが突然の雨に遭遇し木陰で雨宿りをしていた。 「ゆぅ・・・あめさん、ゆっくりしないでやんでね・・・」 だが、そんなれいむの願いは天には通じなかったようだ。 雨脚は衰えるどころかますます強くなる一方だった。 無理に雨の中を強行すれば棲み家にたどり着く前に身体が溶けてしまうだろう。 「どうしよう、おうちでれいむのかわいいおちびちゃんがまってるのに・・・」 れいむは途方に暮れるしか無かった。 と、そんな時。 「ゆゆ?あれは・・・ゆっくり?」 れいむは激しく降りしきる雨の中をぽいんぽいんと跳ねている一匹のゆっくりを発見した。 こんな雨の中をなんと命知らずな。 れいむはそう思ったが、どうやらそのゆっくりは雨などものともしていない様子だった。 あのゆっくりはどうして雨の中でも平気なのだろう。 そんなことを考えていると、そのゆっくりがれいむに気がついたのか近づいてきた。 「ゆゆ?ゆっくりしていってね!!!」 「びっくりしていってね!!!」 れいむはびっくりした。 挨拶である「ゆっくりしていってね」への返しが「びっくりしていってね」だったからだけではない。 その容姿が今まで見たことが無いゆっくりだったからだ。 水色の髪に右目が蒼色で左目が赤色のオッドアイ。口は常に舌をベロンと出している。 そして一番異質だったのがそのゆっくりが身につけている大きな傘だった。 頭にはリボンや帽子のような飾りがついていない。この傘がこのゆっくりにとっての飾りなのだろう。 「れいむはれいむだよ。あなたはだーれ?」 「こがさはこがさだよ。びっくりしていってね!」 どうやらこのゆっくりの名前は「こがさ」というらしい。 「ゆゆん?こがさはどうしてあめさんでもへいきなの?れいむにおしえてね!」 「こがさのもってるかささんはあめさんからまもってくれるんだよ。びっくり!」 れいむは傘というものは見たことなかった。だが見て納得した。 傘と呼ばれる飾りのおかげで雨が身体にかからないのが見てわかったのだ。 「すごいね!かささんがあればあめさんでもへいきなんだね!」 「そうだよ。びっくりしていってね!」 自分の傘を褒められたのがうれしいのか笑顔になるこがさ。 だが、次の瞬間れいむはとんでもないことを口走った。 「そのかささん、れいむにちょうだいね!いますぐでいいよ!」 「・・・おまえはなにをいっているんだ?」 思わずゆっくりらしからぬミルコ口調で返答するこがさ。 ゆっくりにとって飾りは命と同等のものだ。 他ゆんに譲渡することなどありえないことである。 だが、このれいむにはそんな常識は通用しなかった。 「かささんをひとりじめするなんて、とんでもないゲスだね!そんなゲスはせいっさいするよ!」 瞬間。れいむはこがさに飛びかかっていた。 「びっぐりぃ!?」 激しい体当たりを食らったこがさは転倒した。 そして倒れたところをれいむがのしかかってきた。 「ゲスはしね!しね!しんでしまえーっ!!」 「びっぐ!?びっがぁ!?びっげっす!!」 数分後。 そこには潰され餡子をぶちまけたこがさの姿があった。 「ゆはぁ、ゆはぁ、まったく・・・てまをとらせてくれるよ。ゲスのくせに・・・」 自分のゲス行動は棚に上げて、傘を手(もみあげ)にとる。 「ゆふふ、これでおちびちゃんがまってるおうちまでかえれるよ!」 意気揚々と棲み家へ帰ろうとするれいむだったが・・・ 『びっくりしていってね』 「ゆゆっ!?」 不意に不気味な声が聞こえ、ぎょっとしたれいむは潰されたこがさの方へ振り向いた。 だが、そこには変わらず潰れた饅頭が転がっているだけだった。 「ゆふぅ。びっくりしたよ。ゲスがまだいきてるのかとおも『びっくりしていってね』ゆゆっ!?」 確かに聞こえた。だが、どこから?こがさはもう死んでいる。確かにだ。 まさか仲間がいたのか?れいむはキョロキョロと辺りを見回すが誰もいなかった。 「だれなの!?ゆっくりできないことをいうのは!いいかげんにしないとぶくーするよ!」 『びっくりしていってね』 「ゆんやー!?」 れいむはパニックに陥った。 誰もいないのに聞こえる声。目に見えない敵ほど恐ろしいものはない。 ぷるぷると震えながら涙目で「ぶくー」と膨れてみるが何の意味もなかった。 そこで、れいむは一つの仮説に至った。まさか、この声は・・・この傘から聞こえるのでは? そう、思った瞬間だった。 「ゆっ!?」 突然持っていた傘の柄からニュルニュルとした触手が無数に生えてきたのだ。 そして触手は逃げる暇を与えずれいむをからめ捕った。 「な、なんなのぉぉぉ!?これぇぇぇぇ!?」 どんなにもがこうとも、触手はれいむを放さなかった。 そして触手の数本がぬるぬると蠢きながられいむの「あにゃる」と呼ばれる排泄穴へと伸びていく。 「や、やめてね!やめてね!きちくしょくしゅさんのもんぜつあにゃるぜめはゆっくりできないよ!」 そんなれいむの制止など無視し、触手はズブズブとあにゃるへと侵入していく。 「ゆ、ゆひぃぃぃぃ!やめてね!きもぢわるいよぉぉ!んほぉぉぉぉ!?」 恐怖と恥辱で思わず奇声を発してしまう。 「ゆひぃ、ゆひぃ、ぐ、ぐやじい、でもがんじじゃう!びぐんびぐん!」 あにゃるを刺激されることにすこし感じ始めているようだ。 だが、そんなあにゃる責めの快楽はすぐになくなった。 なぜなら触手が中枢餡に達したからだ。中枢餡とは人間でいうなら脳味噌にあたる器官。 流石にここを弄られることは苦痛でしかなかった。 「ゆぎぎぎぎ!ゆがががが!ゆぐんはぁぁ!?」 触手がぐりぐりと中枢をいじる。 「ゆはぁぁぁ!?で、でいぶの・・・こげてぃっじゅなぴこぴこさんがぁ!?」 れいむのチャームポイント(と自分が言い張っている)であるもみあげがボトリと落ちた。 切り落とされたのではない。自然にずるりと抜け落ちたのだ。 「ゆへぇぇあああ!?でいぶのぷりちーなおりぼんがぁ!?」 続けてれいむ種の象徴ともいえるリボンもずり落ちる。 だが異変はそれだけではなかった。もみあげとリボンが無くなった頭髪に変化が生じていた。 れいむの黒髪が徐々に水色へと変化していくのだ。 「ゆぎぎぎぃぃ!お、おめめがいだいぃいぃぃ!」 変化は髪だけではない。 れいむの右目は蒼く、左目は赤くなっていく。 そう、れいむの容姿はこがさのものへと変化しているのだ。 「ゆぎ、だ、だれかかわいいれいむを、たすけてね・・・れいむ?れいむってだれ?れいむは、こがさ、だよ?」 そして変化は容姿だけではなく精神まで至る。 かつてれいむだったゆっくりはその後しばらく、中枢餡をかき回される苦痛にさらされることとなった。 助けを叫ぼうとも、その声は誰にも届かない。 雨が降りしきっているのだ。周りに他のゆっくりなどいるわけがない。 一時間後。 「ゆっくり、ゆっくり?びっくり、びっくり・・・びっくり!びっくりしていってね!」 そこに、れいむの姿はなかった。 そこにいるのは一匹のゆっくりこがさのみであった。 「こがさはこがさだよ!びっくりしていってね!」 そして、こがさは降りしきる雨の中をぽいんぽいんと跳ねながらどこかへと消えていった。 ゆっくりこがさ。 その生態はいまだに明かされていない。 一説にはそんなゆっくりは元より存在しないともいわれている。 持っている傘のようなものに寄生されたゆっくりが身体を変質させられたもの。 それがゆっくりこがさの正体であるという。 ではその「傘」とは一体なんなのか? その謎を解明したものは誰もいないのである。 前作: anko1596 ゆっくりinトイレット
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『じゃまもの』 11KB 考証 自業自得 駆除 野良ゆ 加工場 現代 なんとなくの思いつき 「ゆっへっへっ!くそにんげんはさいっきょうっのまりささまに、さっさとあまあまを」 「うるせえ!邪魔だ!」 「ゆげえ!?」 「くそ、先方との約束の時間に間に合えばいいんだが……いきなり飛び出してくんじゃねえよっこの糞饅頭ッ!」 いつものことだ。 急いで駅に向かって歩いているサラリーマンの前に、 ドヤ顔の野良まりさが恐喝目的で出てきてあっさり蹴り飛ばされた。 まったく、ゆっくりという生き物は一部の虐待好きを除いたほとんどの人間にとっては本当に邪魔者でしかない。 道を歩けば恐喝や強盗をしようと出てくるし、公園で食事をすればそいつをよこせとやってくる。 自宅に帰れば不法侵入したゆっくりどもがおうち宣言と抜かして家を荒らすし、 駅前に行けばおうたとかいう騒音を出してるし、ゴミを捨てにいけばゴミ捨て場を荒らしている。 人間にとってゆっくりと出会うという事はイコール不快な目にあうということなのだ。 まったく迷惑な事この上ない……ゴキブリやネズミと同類、いやそれ以上に嫌な連中だ。 だからほとんどの人間はこう思う。ゆっくりは自分たちの生活をいちいち邪魔する害獣だ。 ゆっくりなんてこの世からいなくなればいいのに、と。 「ゆぐぐぐぐ……ぐぞにんげんべぇぇぇ……どぼじてばりざがごんなめにぃぃぃぃ……!」 一方、先ほど男に蹴られた野良まりさは奇跡的に生きていた。 どうして自分がこんな目にあうのかさっぱりわからない。 まりさは様この世で一番ゆっくりしているゆっくりだ。 だからゆっくりしていない糞人間はゆっくりしているまりさ様にあまあまもゆっくりプレイスも差し出すべきなのだ。 なのに人間は強欲にもゆっくりできるすべてのモノを独り占めにしている。 ふざけるな!どうして糞人間はいつもいつもゆっくりがゆっくりするのを邪魔するのだ! いくら糞人間がゆっくりしていないからって、ゆっくりしているまりさ様に嫉妬するのもいい加減にしろ! まったく糞人間さえこの世にいなければこの世界はもっとゆっくりできるようになるのに! 本当に人間という害獣は邪魔だ!人間なんてこの世から全部いなくなれっ! 「……ゆぅ。ぐちってもしかたないんだぜ。くそにんげんのせいで あまあまはてにはいらなかったけどしかたないのぜ。こうえんさんのむれにかえるのぜ……」 野良まりさは一通り騒ぎ立てて気が済んだのか、痛みが残る体をひきずってのそのそと公園に帰っていく。 公園には野良ゆっくりの群れがある。まりさはその群れに所属していの野良ゆっくりだ。 その群れに番の愛するれいむとおちびちゃんも住んでいる。 今頃お腹をすかせて、おうちでまりさの帰りを待ちわびているだろう。 人間からあまあまは取り返せなかったが、帽子の中には生ゴミだの草だのが入っている。 戦果としてはとりあえず申し分ないはずだ。 しかし最近、妙に生きにくくなったと帰りながら野良まりさは思っていた。 なぜか美味しい草さんや虫さんを見かけなくなった。 ゴミ捨て場は野良ゆっくり同士で壮絶な餌の取り合いになっている。 その争いで野良ゆっくりが死ぬことも今では珍しくない。 さらにおうちを奪おうとするゲスが増えている。群れ全体で警戒しているが ゲスどもは少しでも油断するとおうちに入り込んでおうち宣言をかまそうとするのだ。 糞人間のことだけでも大変なのに、ごはんがとれにくいわゲスがたくさん現れるわ。 一体どうなっているんだ……と思いつつ公園に帰りついたそのとき。 公園からいくつもの絶叫が上がった。その声に野良まりさはハッと我にかえり……そして見た。 「やべでええええ!でいぶのおうちさんをつぶさないでええええっ!!」 「ぐぞじじいはちぇんのおちびちゃんをかえせよぉぉぉ!わか……や、やめてねー! ちぇんはそのふくろさんにはいりたくな…」 「いいかげんにしないとまりさぷくー!するのぜ!ぷ(ぐしゃっ!)」 「み、みんなにげでえええええっ! 「いっせいくじょはゆっくりでぎないいいいいいっ!!」 公園内は阿鼻叫喚の地獄と化していた。 加工所による公園の一勢駆除だ。おうちであるダンボール箱が潰され、かたっぱしからゴミ収集車に放り込まれる。 野良ゆっくりはトングで挟んでゴミ袋いきか、潰してからゴミ袋いきかのどちらかだ。 野良まりさは群れの仲間たちが次々と殺され捕まえられるのを何もせずに唖然として見ていた。 何が現実におきているのか、すぐに理解できなかったからだ。 たっぷり三分後……まりさは絶叫した。 「な……なにごれぇぇぇぇぇぇっっ!!?」 「……ん?こいつも群れの野良か?」 「ど、どぼじでごんなごとずるのおおおおおっ!?……はっ!れ、れいぶは?おちびはどうしたんだぜ!?」 「ゆー!ゆぅぅぅぅ!?ば、ばりざだぁぁ!ばりざぁぁぁぁぁっ!でいぶはごごだよぉぉぉ!」 「おちょうしゃんちゃしゅけちぇぇぇぇぇ!!」 「なんだ?ゴミ袋から……?」 野良まりさの近くにいた駆除作業員がもっているゴミ袋の中から まりさの姿をみつけた野良れいむと野良れいみゅが助けを求める声をあげた。 どうやら生きながらゴミ袋に放り込まれたらしい。 「ゆぅぅぅぅ!ぶ、ぶじだったんだねれいぶぅぅぅぅ!おちびぃぃぃっ!まっててね!いまたすけて…」 「あーもう面倒くせーな。潰しとくか」 「ぶぎゅ!」 「ゆべっ!?」 「………ゆっ?」 作業員はゴミ袋を地面に置くと、袋ごと中のれいむとれいみゅをあっさりと踏み殺した。 ゴミ袋は透明だから野良まりさが外から見ても一発でわかる。 れいぶとれいみゅがぐちゃぐちゃの餡子と小麦粉の皮だけになってしまったことに。 「ゆ…………ゆああああああああああああっ!!?」 「さーてと、もう野良は残ってないかな?ゆっくりしていってね!…………うん反応なしだ」 「ゆっくりし……ふ、ふざげるなああああ!ぐぞにんげんっ!どぼじでまりざのれいぶとおちびをごろじだああああ!!」 「ん?お前らの為に殺したんだよ。見てわかんないの?馬鹿なの?死ぬの?」 「ゆっ!???」 ゴミ袋の口を締めながら無造作に言ってのけた作業員に思わず絶句する野良まりさ。 あまりにも答えが斜め上の予想外なものなので、すぐには理解できないのだ。 まりさの為にれいむとおちびを殺した?何を言っているんだこいつは!? 「……お前さ。不思議に思わなかったか?餌をとるにも家を確保するにも最近何故か競争率が激しくなったってことに」 「ゆっ……?ぞ、ぞれがどうしたのぜ!ばりざがききたいのはそんなごとじゃ」 「まあ聞けよ。その理由はな……この辺り一帯の野良ゆっくりが増えすぎたからだ」 「ゆゆっ!?」 「野良ゆが数を増やせば餌も家も足りなくなる。当然だこの世のすべてのモノは数に限りがあるからな」 「ぞ、ぞれが」 「だからさ。俺たち加工所がわざわざ駆除して野良ゆの数を減らしてやろうっていうんだ。 そうすれば少しはお前らも過ごしやすくなるんじゃねえの?」 「ゆっ?ゆゆっ??ゆゆゆゆゆゆっ……!?」 確かに最近生活しにくいのは事実だ。だが……だがその為にゆっくりを殺していいはずがないではないか! しかもまりさのれいむとおちびをころすなんて! 「ゆっくりも増えすぎると同族からも邪魔者扱いされるからなー」 「ふ、ふざけるんじゃないのぜぇぇぇ!だっだらほがのゆっぐりをごろぜばいいのぜ!? どぼじてばりざざまのむれを、かぞくをごろずのぜぇぇぇぇ!!」 「どのみち他の群れも順番に駆除するさ。今回はたまたまこの公園が駆除の対象だったってだけの話だ」 「ゆぅぅぅぅっ!?ゆぐぅぅぅぅぅっ!!」 「さて……邪魔な野良にはそろそろご退場願おうか」 「ゆがぁぁぁ!ばりざはじゃまじゃないぃぃぃぃ!じゃまなのはおばえだちだぐぞにんげんんん! いつもいつも、ばりざざまたちのゆっぐりをじゃまじやがっでぇぇぇ!じねえ!ゆっぐじじねえぇぇぇぇっ!!」 「まあそういうことはさ。あちらさんにでも言ってくれや。じゃあな」 「やべろぉぉぉ!ばりざざまをふくろざんにいれるなぁぁぁっ!じね!ぐぞにんげんはじ……ね……?」 作業員は新しいゴミ袋をだすと野良まりさをトングで挟んで袋にいれた。 じたばたと見苦しく抵抗する野良まりさだったが、ある方向をふと見て暴れるのをやめる。 そこには他の群れの野良と思われるゆっくりが数匹いた……連中は笑いながら駆除されている公園内を見ている。 「むきゅきゅきゅきゅ!ここのむれもようやくくじょされたようね!」 「これでごはんさんのとりぶんがふえるみょん!」 「くそにんげんどもがいなくなったら、ここもまりささまたちのゆっくりぷれいすにするのぜ!」 「まったくここのむれは、ゆっくりできないじゃまでいなかものたちだったわ!」 「でいぶのごはんさんをよこどりするげすなむれはくじょされてとうぜんだよ!」 「ほんと、とっととしんでくれてよかったみょん!」 「「「「「げらげらげらげらげらっ!!」」」」」 ……公園のゆっくりたちが殺されているというのに、それを笑って見ている野良ゆっくり。 邪魔だと。ゲスだと。死んでくれてよかったと同族に好き勝手にいわれるのを聞いてまりさの心はへし折れた。 自分たちは生きているだけで常に誰かにとって邪魔な存在でしかないのだと気付いてしまった。 世界から祝福されて生まれたとか、世界中の生き物が喜んでゆっくりをゆっくりさせてくれるなんて妄想だ。 本当はゆっくりという種族はどいつもこいつも人間どころか同族からも憎まれ疎まれ 邪魔っけにされるやっかい者でしかないのだ…… 作業員の男はトングをしまい、死んだような目でブツブツ言っているまりさが入ったゴミ袋をもち、 げらげら笑っているよその公園の野良ゆを見て……仲間のところへ戻っていった。 どうせ1週間後にはあの馬鹿笑いしているゲスどもの群れも駆除する予定なのだ。 せいぜい今のうちだけでもいい気にさせてやろうじゃないか。優しくてごめんね! ……さて。もし野良まりさが思ったようにこの世から人間がいなくなったとしたらどうなるのだろうか。 ゆっくりは本当にゆっくりと生きることができるのだろうか? すべての人間、人間が作った街や道路、文明の痕跡をすべて消して自然のままの地球にゆっくりが住み着いたら……? ……恐らくなにも変わらないだろう。野良から野性に立場が変わるだけだ。 厳しい自然環境と他生物そして捕食種の脅威に晒されて ゆっくりは小さい繁栄と破滅、自滅を繰り返すというスパイラルが延々と続く。 しかしゆっくりという種族は繁殖力だけは折紙つき。 ゆっくりできない状況になればなるほどゆっくりできる子孫を増やそうとするのだ。 がむしゃらに作ったその子孫のほとんどが様々な理由で死ぬだろうが…… だがもしかしたら。いつかはその繁殖力が自然や他生物の脅威を上回る日がくるかもしれない。 すなわち……地球上が増えすぎたゆっくりによって埋め尽くされるというラグナロク。 その時になってようやく能天気なゆっくりどもは事の重大さに気付くだろう。 「どぼじてくささんもむしさんもいないのぉぉぉぉぉ!?」 「にんげんがひとりじめしていたあまあまさんはどこにあるのぜぇぇぇぇっ!?」 「おやさいさん!はやくかってにはえてきなさい!はえてこないと、とかいはじゃないわっっ!」 「ぐわぁぁぁぁ!せまいぃぃぃ!おばえらどっがいげぇぇぇぇっ!!」 「もうすめるところなんてどこにもないんだみょん!」 「どこのおうちもうんうんだらけでゆっくりできないんだねー!わかれよぉ――――!」 「おながずいだぁぁぁ!」 「じねええええ!おばえらぜんゆんじねえええええ!」 「んほぉぉぉぉ!!」 「れいぱーだぁぁぁぁ!」 「うっめ!これめっちゃうめ!まじぱねえ!」 「ゆっぐりをたべるげずはゆっくりしねぇぇぇぇ!」 「きゃわいいれいみゅに、しゃっしゃとあみゃあみゃもっちぇきょい!くずおや!」 「どぼじてぞんなごというのぉぉぉぉぉっ!?げすなちびはゆっくじじないでいますぐじねぇ!」 増えすぎたゆっくりのやる事といえば共食いして数を減らすことぐらいだろう。 そうすれば少しは数が減るだろうが。だがゆっくりによってさんざん荒らされた自然環境は容易には回復しない。 共食いの果てに……自滅という形でゆっくりは滅びる。他の生き物や地球そのものを道連れにして。 ……だからゆっくりは邪魔者だというのだ。滅びるのなら自分たちだけ滅びればいいものを。 ゆっくりは人間にとって邪魔。増えすぎれば同族にとっても邪魔。他の野生動物からみても邪魔だし地球にとっても邪魔。 人間と同じかそれ以上にこの星を蝕むゆっくりは地球にとっての天敵といえる。 だから……人間はゆっくりを駆除するのかもしれない。 人間は地球を守るなんて愁傷な心がけで駆除しているわけじゃない。自分たちの為だけに駆除しているのだ。 だがその行為は結果的にゆっくりを適度に間引いて、ゆっくりという種の存続に一役買っているのではないか? それが自然界において人間がゆっくりの天敵として課せられた役目なのかもしれない。 なにせゆっくりの絶滅だけはどうしてもできないのだ。 人間がゆっくりを計画的に駆除して数を減らさなければ他に誰がやるというのだ? ゆっくりを捕獲しても不潔な野良ゆじゃ再利用なんてほとんどできない。 駆除にかける労力、予算、道具、全部人間の持ち出しばかりで丸損だ。得することなんてほとんどない。 しかしそれでも人間は何かに導かれるようにゆっくりを駆除したり虐待したりする。 そしてそれが他の野性生物や自然環境のためになる。 邪魔者で使い道のないゆっくり。宇宙船地球号に密航したこのゴミ虫を始末するのが 地球号に乗らせてもらっている人間の役割という奴なのかもしれない。 今まで書いたもの anko3367人間に飼われるというのは… anko3370野良ゆは人間に関わってはいけないという話 anko3379親の罪は anko3401たすけあい anko3410世紀の凶悪立てこもり事件 anko3416選んだのはお前だ anko3440ぷくー!をしてみた anko3486胴つきさんはゆっくりできない anko3501胴つきさんはゆっくりできるね!
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注意 死なないゆっくりがいます。 ぬるめです。 死後のゆっくり 「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」 俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。 「ゆぎゃべ!!」 コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。 「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。 「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」 「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」 なんかうるさいので黙らすことにした。 「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」 「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・ ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」 さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。 無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。 「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」 「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」 まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。 「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」 暇だし少しからかってやるか。 「なんとかしてやろうか?」 「「ゆ"ゆ"っ!」」 一斉にこっちを見るゆっくり。 「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」 「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」 こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか? まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。 「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」 「ゆうれい・・・?なにぞれ?」 「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」 「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」 「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」 「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」 「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」 「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!! まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」 「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」 なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。 なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。 グシャ!! 「ゆべえっ!!」 グシャ!! 「ゆぼろっ!!」 見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。 さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな? っていうかこいつらに魂ってあるのか? などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。 「ゆ~どろどろどろ~・・・」 「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」 「うわっ、マジで出てきた!」 そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。 「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」 「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」 「ああ、わかった。・・・ホレ。」 俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。 「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」 「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」 「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」 「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。 そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」 男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。 「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」 「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」 「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」 「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」 「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。 ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」 まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。 「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」 「まかせてねれいむ!!」 しかしおそいなこいつら待ってるほうが疲れる。 ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。 しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。 「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」 「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」 そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。 「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」 「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」 「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」 「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」 「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」 「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」 「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。 そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。 「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」 お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。 「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」 なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・ 適当でもいいのかな? 「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」 「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」 痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。 しばらくして回復すると 「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」 「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」 「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」 そういってつぶれた饅頭を指差す俺。 「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」 「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」 「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」 「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」 「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」 「そうだよ。」 「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう? そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。 もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか? ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!! 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」 二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。 そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。 う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。 「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。 「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」 「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」 「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」 どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。 「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」 「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」 しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。 「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」 「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」 「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 やはりゲスの子はゲスか。 生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。 「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」 ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。 「さぁ?俺は知らないなぁ?」 白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。 「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」 「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」 五月蝿い。 「南無大慈悲・・・以下略」 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」 「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」 便利だなこれ。 そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。 「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」 「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」 「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・ 「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」 「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。 もうほとんど原型は残っていない。 「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」 「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」 赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。 するとそこに何かやってきた。 「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」 「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。 「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」 その声に気づき二匹も引き返してくる。 「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」 「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」 当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。 「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」 「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」 こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。 とりあえずれみりゃに話しかけてみる。 「おい、れみりゃ!」 「う~?おにいさんなんだど~?」 二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。 「おのこしはするなよ。」 固まる二匹。 「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」 「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」 「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」 無視。 そしてれみりゃの食事が始まった。 まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。 「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」 全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。 「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」 「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」 「「おちびちゃああああああああああああん!!」」 しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。 赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。 「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」 「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」 なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。 「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」 「う~☆わかったんだどぉ~☆」 そういって飛び立っていったれみりゃ。 「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」 「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」 今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。 すぐにあきらめたようだ。 「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」 「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」 さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると 「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」 「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」 「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」 そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。 「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」 「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」 面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。 「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、 しかしそこで 「ゆべっ!!」 「ゆぎゃ!!」 まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。 「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」 「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」 「それは壁じゃないよ。結界だ。」 「「ゆ?」」 「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」 「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」 「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」 「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」 俺はさっさとそこを後にした。 「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」 残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。 なにをすればいいのかまったくわからない。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。 「ゆ・・・?なに?」 するとそこから何かが出てきた。 「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」 なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。 「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」 「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」 「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」 男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。 そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。 あとがき 最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。 一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。 作者 甘党 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく 笛吹き男とゆっくり
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注意 死なないゆっくりがいます。 ぬるめです。 死後のゆっくり 「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」 俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。 「ゆぎゃべ!!」 コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。 「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。 「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」 「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」 なんかうるさいので黙らすことにした。 「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」 「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・ ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」 さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。 無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。 「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」 「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」 まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。 「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」 暇だし少しからかってやるか。 「なんとかしてやろうか?」 「「ゆ"ゆ"っ!」」 一斉にこっちを見るゆっくり。 「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」 「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」 こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか? まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。 「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」 「ゆうれい・・・?なにぞれ?」 「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」 「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」 「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」 「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」 「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」 「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!! まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」 「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」 なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。 なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。 グシャ!! 「ゆべえっ!!」 グシャ!! 「ゆぼろっ!!」 見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。 さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな? っていうかこいつらに魂ってあるのか? などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。 「ゆ~どろどろどろ~・・・」 「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」 「うわっ、マジで出てきた!」 そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。 「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」 「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」 「ああ、わかった。・・・ホレ。」 俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。 「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」 「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」 「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」 「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。 そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」 男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。 「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」 「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」 「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」 「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」 「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。 ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」 まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。 「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」 「まかせてねれいむ!!」 しかしおそいなこいつら待ってるほうが疲れる。 ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。 しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。 「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」 「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」 そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。 「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」 「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」 「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」 「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」 「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」 「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」 「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。 そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。 「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」 お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。 「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」 なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・ 適当でもいいのかな? 「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」 「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」 痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。 しばらくして回復すると 「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」 「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」 「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」 そういってつぶれた饅頭を指差す俺。 「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」 「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」 「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」 「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」 「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」 「そうだよ。」 「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう? そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。 もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか? ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!! 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」 二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。 そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。 う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。 「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。 「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」 「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」 「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」 どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。 「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」 「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」 しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。 「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」 「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」 「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 やはりゲスの子はゲスか。 生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。 「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」 ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。 「さぁ?俺は知らないなぁ?」 白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。 「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」 「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」 五月蝿い。 「南無大慈悲・・・以下略」 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」 「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」 便利だなこれ。 そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。 「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」 「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」 「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・ 「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」 「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。 もうほとんど原型は残っていない。 「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」 「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」 赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。 するとそこに何かやってきた。 「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」 「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。 「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」 その声に気づき二匹も引き返してくる。 「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」 「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」 当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。 「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」 「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」 こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。 とりあえずれみりゃに話しかけてみる。 「おい、れみりゃ!」 「う~?おにいさんなんだど~?」 二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。 「おのこしはするなよ。」 固まる二匹。 「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」 「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」 「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」 無視。 そしてれみりゃの食事が始まった。 まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。 「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」 全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。 「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」 「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」 「「おちびちゃああああああああああああん!!」」 しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。 赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。 「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」 「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」 なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。 「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」 「う~☆わかったんだどぉ~☆」 そういって飛び立っていったれみりゃ。 「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」 「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」 今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。 すぐにあきらめたようだ。 「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」 「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」 さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると 「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」 「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」 「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」 そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。 「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」 「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」 面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。 「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、 しかしそこで 「ゆべっ!!」 「ゆぎゃ!!」 まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。 「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」 「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」 「それは壁じゃないよ。結界だ。」 「「ゆ?」」 「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」 「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」 「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」 「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」 俺はさっさとそこを後にした。 「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」 残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。 なにをすればいいのかまったくわからない。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。 「ゆ・・・?なに?」 するとそこから何かが出てきた。 「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」 なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。 「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」 「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」 「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」 男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。 そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。 あとがき 最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。 一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。 作者 甘党? 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく 笛吹き男とゆっくり
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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前編から 「ゆっくちちちぇいっちぇね!!」 「ちょきゃいひゃー!!」 「みゅきゅう」 「ゆっくち!!ゆっくち!!」 赤ゆっくりが詰まった箱はまた別の部屋に運ばれた。 「ほい」 台車を押していた男性が箱を降ろした。 「うおー。また結構な数だな」 「ちゃっちゃとやっちゃいましょう」 この部屋にいた2人の男性が箱を手元に寄せた。 「おしょりゃをういちぇりゅよー」 赤れいむが摘み上げられた。 「餡子はこっち」 赤れいむは20cm四方の白い容器の中に投げ入れられた。 「いじゃっ!!!にゃにしゅりゅにょ!!りぇいみゅおこっちゃよ!!」 容器の中では赤れいむがぷくぅと膨れた。が、赤れいむを投げた張本人は容器の中を見向きもせず新たに赤まりさを摘んでいた。 「おしょらをとんでるのじぇ………ゆべっ!!」 赤まりさも白い容器の中に投げられた。そして次から次へと赤れいむと赤まりさが容器の中へ投げ入れられていった。 「ゆわー。おしょらをういちぇるわ」 もう1人の男性は赤ありすを摘んでいた。彼の右手にはバッテンの形をした焼き鏝が握られていた。 「ありちゅはありちゅよ!よろちくね!!…ゆ?」 赤ありすは見慣れぬ鏝をじっと見ていた。 「しょれにゃあ……ぴゅううううううう!!!!!!!!!!!!」 鏝は赤ありすの口に押し付けられた。ジュッと音がして口元から煙が上った。 「ひゅううううう!!!!!!!」 彼は鏝を赤ありすの口から離した。赤ありすの口にバッテンの形をした焦げ跡が残った。 「ぴゅぅぅぅぅぅぅ………ひゅぅぅぅぅぅ…………」 赤ありすは口を開くことができなくなった。完全に口を塞いでしまったわけではなく口の両端は塞がれていない。 叫ぼうにも口の両端だけでは空気が漏れるだけである。 「ひゅっ!!!!………」 赤ありすは黄色い容器に投げ入れられた。彼の前には黄色い容器、紫色の容器、赤い容器が並べられていた。 「いやああああ!!!!!らんじゃまあああああ!!!!」 彼は赤ちぇんを摘んだ。先程の作業を見ていたのか赤ゆっくり達が騒ぎ始めた。 「はなじぢぇええええええええええ!!!!!ゆびゅううううううううう!!!!!」 赤ちぇんも焼き鏝を押し付けられ口にバッテンの形をした焦げ跡が出来上がった。 「次」 赤ちぇんは赤い容器に投げられ次は赤ぱちゅりーが摘み上げられた。 「あちゅいよ!!くりゅちいよ!!」 「せみゃいよ!!」 「ちゅぶれりゅううう!!!」 一方赤れいむと赤まりさを入れた白い容器は8割方埋まっていた。 「でるんだじぇえ!!!!」 1匹の赤まりさが容器から飛び出した。 「あ、こら!!」 地面に着く前に男が受け止めた。そのまま容器の中に戻された。 「ゆああああ!!!だすんだじぇええ!!!きゅるしいんだじぇええ!!」 「あぶねえあぶねえ…」 男は容器に蓋をした。蓋といっても2cm程の穴が開いている。 「おじしゃんん!!きょきょからだちてね!!!」 「せみゃいよ!!!おにゃかしゅいたよ!!」 「おきゃあしゃんにあわしぇちぇね!!」 穴から赤ゆっくり達の文句が聞こえる。彼は応じず容器を持って移動した。 「よいしょっと」 移動といっても数歩動いただけ。大きな業務用の冷凍庫の前で止まった。冷凍庫の脇には魔法瓶が置いてあった。 「暑かったんだろ?」 魔法瓶の蓋を開け中身を穴から注ぎいれた。 「ちゅめちゃいい!!!!」 「ぴいいいい!!!!」 中身はキンキンに冷えた水だった。 「とけちゃうよ!!!!」 「ちにちゃくにゃいよおおお!!!」 「ちゅめ…ぶぐぐぶぐぶぶぐぶぐぶぐぶぐぶ…」 「だじでえええ!!!!たしゅぎぇ…ぶぶぐぐぶ…」 容器一杯に冷水を流し込んでから冷凍庫の中にしまった。 「いらっしゃいませ!!」 「喫茶幻想郷へようこそ!」 「お待たせしました!ゆっくりしていってね!!」 ある喫茶店。巫女姿のウエイトレスや魔法使いの格好をしたウエイトレスが店内を忙しそうに回っている。 「注文いいですか?」 「は…はい!どうぞ…」 猫耳に2本の尻尾を付けた可愛らしいウエイトレスだ。少しぎこちない。 「えっと……ぁあ!消えちゃった…」 「どうしちゃったの?ああ…ここはこうやるのよ。ちゃんと覚えてね。…お客様、申し訳ございません。まだこの子新人でして」 「気にしないでいいですよ」 「あ…あの…もう1回注文お願いします」 「"ゆじきんとき"1つ下さい」 「トッピングは?」 「え~っと…足焼きありすを1つと全身焼きありす1つ」 「かしこまりました」 厨房の中を覗いてみよう。シャリッシャリっという音が聞こえる。時折赤ゆっくりの悲鳴も聞こえてくる。 「あ、氷がなくなるぞ。新しいの持ってきてくれ」 数分後白い容器が運ばれてきた。水の中に浸けたり叩いたりして容器から氷の塊が出てきた。 「いい表情してるな。こいつは美味いぞ」 氷の塊の中では赤まりさと赤れいむがビッシリと詰まっていた。皆歯を食いしばり必死な形相をしている。 氷はかき氷機にセットされハンドルが回された。シャリッシャリっとかき氷機からは餡子色の氷の雨が降り注ぐ。 一山出来上がるとそこに抹茶をかけた。 「えっと…注文は足焼きありす1と全身焼きありす1か」 保温機の中の黄色い容器から赤ありすを2匹摘んだ。ひんやりしていた。 「…ゅ……ぃ…ひゅ……」 「ぴゅ…ひゅ……ゅ…」 2匹とも微かに震えながらか細い声を上げていた。口元はバッテンの焦げ跡がついていた。口を完全に塞いでは面白くない。 ガスの火がついた。箸で赤ありすを摘むと底部を炙った。 「!!……!!…!……ひゅうううう!!!!!!」 言葉にならない呻き声を上げて涙を流す赤ありす。あまり長く炙ると焦げてしまう。茶色くなるくらいで十分だ。 火から離すと氷水の中に浸けた。氷水の中に浸けるのは冷やすためと涙を洗い流すためである。 「ぴゅううう!!!!!!……!!!!!………ひゅいいいびゅうう!!!!!!!」 もう1匹は全身を丹念に炙られた。全身が茶色く焼けあがったところで氷水の中に落とされた。 「このくらいか」 2匹は氷水の中でかき回されてから小皿の上に乗せられた。 「びゅ…ぅぅぅぅぅ……」 「ぅぅぅぅ…ぴゅ……」 2匹の頭に軽く力が加わる。頭を押して口の中に入った水を押し出しているのだ。水切りを済ますと2匹をかき氷の山の脇に載せる。 最後にサクランボを山の頂上に載せると完成だ。 「どうぞごゆっくりお召し上がりください」 客席に"ゆじきんとき"が運ばれた。 「う~ん…。美味しい」 客は"ゆじきんとき"に舌鼓を打った。"ゆじきんとき"はこの喫茶店の夏限定の名物でこれ目当てに遠くからやって来る人もいるのだ。 この他にもこの喫茶店のウエイトレス目当てで来る人もいるとか。喫茶店とは思えぬほど混んでおり店の外には行列ができている。 メニュー表にはれいむとまりさの写真が貼られていた。マジックで何やら書かれている。 赤い文字で "このあんこはわたしたちがつくりました!!!!ゆっくりあじわってね!!" さらに黄色い文字で "のこしたらだめなんだぜ!!!おいしいからおかわりもしてほしいのぜ!!" と書いてあった。多分赤文字がれいむで黄文字がまりさのセリフなのだろう。 「"ゆじきんとき"くださーい!!」 「"ゆじきんとき"3人前お願いしまーす!!」 「ゆがああああ!!!!たべるなあああああ!!!」 「でいぶのおちびぢゃんがあああ!!!!」 「がえじでええええ!!!ありずのあがぢゃんがえじぇええええええ!!!!!」 「たべるなああああ!!!!やべろおおお!!!!」 先程赤ゆっくりを調達した部屋では台に載せられたゆっくり達が喚いていた。ゆっくり達は茎を生やしていなかった。 この時間帯は休憩だ。四六時中茎を生やしていると赤ゆっくりが不味くなってしまう。1日1時間、これだけで赤ゆっくりは美味しくなる。 「ほぉら、良く見てよ。特に人間さんのお顔。すっごいゆっくりしたお顔でしょ」 部屋の壁にはモニターが設置されていた。映っているのは喫茶店内の様子。映っている人達は美味しそうに"ゆじきんとき"を食べていた。 「君達の赤ちゃんは素晴らしいね。人間さんをこんなにゆっくりさせてくれるんだから。君達は優秀なゆっくりだ」 「うあああああ!!!!ありずのおちびぢゃんがああああ!!!!!」 「ぼういやだああああ!!!!はなじでよおおお!!!!」 「わがだないよおおおお!!!!!らんじゃまああああ!!!!」 誰一匹として納得するゆっくりなどいなかった。最初は"かきごおりたべたいよ!!"とか"そのあまあまよこせえ!!"とか言ってたのだが。 「ハッスルタイムですよー!!」 部屋のドアが開いた。発情しきったゆっくり達が詰められた箱を載せた台車が部屋の中に入ってきた。 「あ、もうそんな時間?」 「ああ。おやつできてるよ。食ってこいよ」 「じゃ、俺も"ゆじきんとき"食ってくるわ」 モニターを消すと彼は部屋から出た。 「ありがとうこざいました!!」 「また幻想郷に遊びに来てくださいね!!」 今日も喫茶幻想郷は大繁盛だ。 「ゆわああああ!!!だずげでえええ!!!!」 「でいぶはおいじぐないよおおおお!!!」 「ままあああ!!!!だずげでええええ!!!」 3匹の子ゆっくりが必死に走っていた。3匹の後ろには野良犬が迫っていた。 「いぬざあああん!!!ゆっくりじようよお!!」 「ありずはたべものじゃないよおおお!!!!」 さらに後方では野良猫が何かを食していた。 「ゆぎゃああ!!!!いじゃいい!!やべっ……いいい!!!ぎゃぎゃあああ!!!!」 それは子まりさだった。既に3分の1程食べられてしまっている。 「いやああ!!!!!いやああ!!!!たべn………」 甘いものが好きなのは犬や猫だって同じだ。子まりさを完食し満足そうにどこかへ行ってしまった。 「ゆぎゃあああ!!!!はなじでえええ!!!れいぶをはなじでよおおお!!!!!」 子れいむが捕まったようだ。残る2匹の子ありすは子れいむを無視して逃げ続けた。 「ありずうう!!!!ありずう!!!!だずげでよおおお!!!いながものおお!!!!!だずげろおおお!!!!!」 子ありす姉妹と子れいむ子まりさ姉妹はいつも4匹で遊んでいた。今日も仲良く遊んでいたところ野良猫に出会った。 最初はじゃれ付いて遊んでいたのだが急に子まりさが齧られた。残る3匹は逃げ出した。その途中に今度は野良犬と遭遇したのだ。 「たべないでええ!!!!!でいぶはでいぶだよお!!!!!まんじゅうじゃだいよお!!!!!ゆぎゃ!!!い…いじゃいよお!!」 犬は一口齧ったが口に合わなかったのかペッと吐き出しどこかへ行ってしまった。 「あんよじゃんがぁ……うごげないよ……だれがああ!!!ありずう!!まりざあ!!!だじゅげでええ!!!!いじゃいよおおお!!!」 その頃2匹の子ありす姉妹は命からがらおうちに辿りつき親ありすに泣きついていた。 「ごわがっだよお!!!!!!」 「ばりざがああ!!!でいぶもじんじゃっだよおお!!!!」 親ありすは2匹を宥めていた。 「よしよし。こわかったね。でももうあんしんだよ。ままがまもってあげるからね!!」 2匹はずっと泣き続けていたが辺りが暗くなった頃には泣き疲れたのかぐっすりと眠ってしまった。 「ゆふう…さ、ごはんさんをさがしにいくわよ!」 明朝親ありすは餌を取りにおうちを出ようとした。 「ままぁ…まってよぉ…」 いつもならまだ眠っていた子ありすが1匹起きて親ありすを追った。 「まだねてていいのよ。おちびちゃん」 「こわいよぉ…ひちょりにしないで…」 「はいはい。じゃ、いっしょにいこうね。おねえちゃんがおきるまえにがんばろうね!」 親子はおうちを出た。すると親ありすの頭に何かが止まった。 「ゆ!?なに??」 「ゆあ!!からすしゃん!!からすさん!!ゆっくりしていってね!!」 親ありすの行動は早かった。 「おちびぢゃん!!!!ゆっくりしないでにげるのよ!!!」 「ゆ?」 子ありすは分からなかったが親ありすはカラスの怖さをよく知っていた。子ありすにとってカラスはただの空を飛ぶ動物だったのだ。 親ありすはカラスを追い払おうとしたがそれよりも早くカラスが親ありすを突いた。 「ゆぎゃああ!!いだいい!!!!ごのおおお!!!いながぼのおおお!!!!」 カラスは飛び上がり今度は目を突いた。 「いじゃああああああ!!!!!!ありずのおべべがあああ!!!!!!」 「ま…まま……ままあ…びゃああああ!!!!!」 子ありすが近づいたところをまた別のカラスが子ありすを嘴で掴みどこかへ飛んでいってしまった。 「か…かえじぇえええええ!!!!!!!ありずのおお!!!!ありずのちびぢゃんがえぜえええ!!!!!ゆっびょおおおお!!!!」 気づけばありすの周りには数匹のカラスが止まっていた。 「ごのおお!!!!いながぼのがああ!!!!がえぜええええ!!!!!」 ありすはカラスを殺そうと一心不乱に暴れまくった。だがカラスは軽く避けありすは地面に顔から飛び込むだけだった。 「ゅ……ゆ…いながぼの…ぃながぼのぉ……」 弱ったありすをカラスが突きまくった。 「ゆぎゃあ!!!ゆびゃあ!!!………ゆっぐぢ……ぢょがい……」 動かなくなったありすを軽く食べてからカラスたちは何処かへ飛んでいってしまった。 「ゅゅ……ままぁ……いみょうとは?……ひとりにしないでよ…こわいよ…」 おうちに残された子ありすが起きたときおうちには誰もいなかった。正確に言えば妹も親もカラスによってゆっくりできなくされていた。 「こわいよおお!!!!!ままああ!!!ゆっくりじないでがえっでぎでよおおお!!!!」 子ありすは泣き喚いていた。 「どうしたの?」 「ゆゆ!!ままああ!!!!」 子ありすはおうちに入ってきたゆっくりに飛び掛った。 「ままあ!!!ままあ!!!」 「ゆ!!れ…れいむはままじゃないよ!!どうしたの!!??」 それは親ありすではなくれいむだった。れいむの頭には子まりさが乗っていた。 「どうしたの?ありす」 子まりさが降りて問いかけた。 「ままがね…ままがね…いないの…こわいよおお!!!!」 「ゆ~ん。ひとりはこわいよね。じゃあれいむがちょっとだけままになってあげるね!!」 「まりさはまりさだよ!!よろしくね!」 子ありすはれいむにぴたっとくっついて離れなかった。 「ゆゆ~。そんなのこわかったんだね。よしよし」 れいむは子ありすをあやした。 「ありす」 れいむが話しかけた。 「なぁに?」 「ゆっくりたべられてね!!」 突然れいむが子ありすに圧し掛かった。 「ゆぎゃ!!!!なにずるのおお!!!!ゆびゃあ!!!!いじゃいい!!!びょお!!!!!」 「おかあさん!!ゆっくりしないでね!!」 「ゆふふ。おちびちゃん、しにかけがいちばんおいしいんだよ!!」 数回押し潰したところでれいむは子ありすから離れた。 「どぼじで……ぐるじい……ままぁ……だずげで…」 子まりさが子ありすに近づいた。そして子ありすを食べ始めた。 「むーしゃむーしゃ、あまぁぁい!!しあわせええ!!!!」 「ひぎゃっ!!!ひい!!いじゃいよおお!!!かまないでええ!!!あり…ぎゃ!!!たべぼのじゃ!!!」 子ありすは叫んだ。が、子まりさの方は全く動じず子ありすを美味しそうに食べている。 「おかあさん、おいしいよ!!いっしょにたべようよ!!」 「ぜんぶおちびちゃんがたべていいんだよ!おかあさんはこっちをたべてるから」 親れいむはというとダンボールハウスの前で散らばっていたありすの死骸を食べていた。 「むーしゃむーしゃ。このありすはおいしいね!!」 綺麗に死骸を食べ終えた頃子まりさがダンボールの中から出てきた。 「おちびちゃん!おいしかった?」 「うん!!れいむよりもありすのほうがおいしいよ!!」 「じゃあおうちにかえろうね!」 2匹は帰路に着いた。その途中だった。 「ゆぎゃっ!!!」 「ゆ!!おちびちゃん!!どうしたの!!!??」 「いじゃいよおおお!!!!ざざっだあああ!!!なにがさざったよおお!!!」 子まりさは寝転がりあんよを親れいむに見せた。確かに小さな石が子まりさのあんよに刺さっていた。 「お…おちびちゃん!なかないで!!いまおかあさんがとってあげるからね!!!」 普通の動物であれば全く問題無い砂利や小石がゆっくりにとっては致命傷になりかねない傷を付けることがある。 「ゆふう…ゆふう……」 子まりさのあんよから小石が抜かれた。子まりさは起き上がり息を切らしていた。 「だ…だいじょうぶ?れいむのかわいいおちびちゃん!」 親れいむは子まりさをぺろぺろ舐めて宥めていた。 「ふう…ふう……ゆ!!おかあさんもうだいじょうぶだよ!!もうあるけるよ!!」 子まりさは泣き止んだ。 「だいじょうぶ?おかあさんがおんぶしてあげるよ」 「だいじょうぶだよ!おとうさんとやくそくしたもん!!つよいゆっくりになるって!!!」 「おちびちゃん!!」 親れいむの目が潤んだ。番だったまりさはもうこの世にはいない。れいむにとっては誰よりも頼れる存在だった。 そのまりさの面影を我が子に見たのだ。 (まりさ…おちびちゃんは…おちびちゃんはまりさみたいなゆっくりになれるよ!) 「おかあさん?」 「ゆ!おちびちゃん、じゃあゆっくりかえろうね!」 子まりさは全く痛くないわけではなかった。少し強がっている。それでも一歩ずつゆっくりとはしていたが地道に自らの足で家路に着いた。 「ついたよ!!!ゆふううう!!!つかれたああ!」 結構な時間をかけて親子は巣に帰ることができた。 「おちびちゃんはとってもゆっくりできるじまんのこだよ!!よくがまんしたね!!えらいね!!」 「おかあさん……まりさつかれちゃったよ…」 「ゆぅ…おちびちゃんといっしょにいてあげたいけど……そろそろゆうごはんさんさがしにいかないと…」 「まりさひとりでおるすばんできるよ!!ねんねしてまってるよ!!」 「そうだね!おちびちゃんだったらだいじょうぶだよね!!だってこんなにりっぱなゆっくりだもん!」 親れいむは子まりさを巣に残し餌を探しに行った。 「おちびちゃんはりっぱにそだってるよ!!ゆゆ!!こんなにあんこもらしちゃってる…。きょうはがんばってごちそうだよ!!」 親れいむはいつもより力強く走り出した。 「まりさは…ねんねするよ……ゆゆぅ…つかれちゃよ……」 子まりさは巣の中で眠りについた。 さて、都会は田舎に比べ生き物が少ない。しかし都会でも普通によく見かける生き物がいる。 「ゆぴぃ……ゆぴぃ……」 暢気によだれを垂らしながら眠っている子まりさ。時間が経つにつれ子まりさに一本の黒い線が近づいてきている。 「ゆぅ…くすぐったいよ…ゆひゃひゃ…おかあさん…」 子まりさが身を捩じらせる。 「ゆひゃ!!おとうさん……くすぐったい……ひ…くすぐ…ゅ……」 子まりさは夢の中で違和感を感じていた。どうも体がむずむずする。ゆっくりできな……ゆっくりできない!! 「ゆあ!!!!!…ゅ…ゆ……ゆがああ!!!!!なにごれええええ!!!!」 子まりさは目を覚ました。自分の体に黒いものがビッシリとくっついていた。 「なにごれえ!!!!なにごれえええ!!!!どっでえええ!!!!だれがどっでえええええ!!!!」 子まりさは暴れた。体からボトボトと小さくて黒い物体が振り落とされた。 「ありざん!!!!!まりざからはなれでよおおおお!!!!!!きぼぢわるいよおおお!!!!!!」 子まりさは巣の中をゴロゴロと転がったり壁にぶつかったりと大いに暴れた。大量の蟻が振り落とされたり潰されたりした。 ゆっくりは虫を好んで食べるが蟻も例外ではない。蟻酸のせいなのか妊娠中のゆっくりが好んで食べるという話もある。 だが蟻にとってもゆっくりは食べ物なのだ。赤ゆっくりや小型の子ゆっくりが大量の蟻に蝕まれることがある。 弱った成体ゆっくりも蝕まれることがあるくらいだ。 「うがああああ!!!!!!!おがああざああああん!!!!!!!だずげでええええ!!!!!」 怪我をして破けたあんよから漏れ出した餡子を辿って蟻が湧いたのだろう。 「ゆぎゃあああ!!!!ゆ!!!…な…なに!!???なに!!!!??なんなのおおおお!!!!!!」 子まりさはまた別の違和感を感じた。目元がむずむずするのだ。 「ううう…うぞでしょおおお!!!!!!いやっ!!!!いやあああ!!!!!だずげでえええええ!!!!」 子まりさは今から起きることが予想できた。 「いや!!!!いやだあああ!!!!!!ありざんででごないでええええ!!!!!……ゆ……ゆあああああああ!!!!!」 予想は的中してしまった。子まりさ目から蟻が湧きだしたのだ。1匹、また1匹と蟻が目玉の上を歩き回る。 子まりさが就寝中に体内に侵入し中身を蝕みながら目元まで進んだのだろう。 「ひいいいいい!!!!!…ぉぉ……もおぼおろおもぼろぼ………」 視界を動き回る黒い点々に子まりさの精神が限界を迎えてしまった。大量の餡子を吐き出し白目を剥いて気絶してしまった。 「おちびちゃん!!おそくなってごめんね!!」 それから暫くして親れいむが帰宅した。相当頑張ったのだろう、花や葉っぱや虫など口の中を一杯に詰めて帰ってきた。 「おまたせ!!おちび……ゆ!!!な…なにごれえええ!!!!!?????」 巣の中にはビッシリと蟻が集っていた。 「お…おちびちゃん!!!おちびちゃん!!だいじょう…ぶ……?」 蟻を潰しながら親れいむは中へ入っていった。目の前に蟻で真っ黒になっている球体があり見慣れている帽子を被っていた。 「……う!!!…ゆあああああああああああ!!!!!!!!!!おおおお…おちびぢゃんがああああ!!!!!!!」 親れいむは舌で蟻を払い除けた。我が子に近づこうとする蟻を喚きながら踏み潰した。 「ででげええ!!!!!ででげええ!!!!おちびぢゃんがらはなれろおおお!!!!!!ゆあああああ!!!!!」 蟻を払い除けると目玉が現れた。真ん丸でキラキラした子まりさの目玉は破れどろっと中身が垂れていた。 「ゆあああああ!!!おちびぢゃん!!!!!!おちびぢゃん!!!きでいなおべべがああ!!!!おべべあげでよおお!!!!」 さらに蟻を払い除ける。以前は少し汚れていたもののもちっとした触感だったお肌。ボロボロで所々餡子が漏れていた。 「おちびぢゃあああん!!!!!べえろぺえろずるがらあああ!!!へんじじでよおおお!!!!!」 口元が見えた。口は半開きで餡子がべっとりと垂れていた。異常を察したのか蟻が口の中から逃げ出していた。 「おべべあげでよお!!!へんじじでよおおお!!!!うごいでよおおお!!!!おちびぢゃあああああん!!!!!」 子まりさは既に事切れていた。 「ひっぐ……おちびぢゃぁん……ゆえぇえぇえん……っぐ…じんじゃっだよぉ……」 親れいむは供養にと子まりさを食べ始めた。 「おぞらで……っぐ…まりざど……ゆっぐぢぢでね……ゆっぐ…」 同属を平気で食べていたが流石に我が子を食べて"しあわせぇー"にはならないようだ。 「あ、こんなところに饅頭が住んでるぞ!!」 「ホントだ。どっからこんなダンボール拾ってきたんだろうな?」 れいむの後ろから声が聞こえた。れいむが振り返ると外には小学生くらいの少年が数人こちらを覗いていた。 「れ…れいむはまんじゅうじゃないよ!!れいむはれいむだよ!!……ゆ…ゆっくりしないででていってね!!」 れいむはそう答えた。 「おい、なんか言ってるぞ」 「生意気だなこの饅頭」 「おらよ!!」 1人の少年が段ボール箱を軽く蹴飛ばした。 「ゆびゃ!!やめてね!!おうちがこわれちゃうよ!!!」 「ほれほれ!」 「早く出てこないとおうちが壊れちゃうぞ!」 れいむは抗議したが少年達はふざけ続けていた。 「おねがいだからでていってね!!おこるよ!!!ぷくうう!!!」 外に出たれいむは威嚇して大きく膨らんだ。 「おもしれえなこいつ」 「ピンク色に塗ったらまんまカ○ビィだな」 「そうだ、ちょっと味見してみないか?」 「食えんのか?不味そうだけど」 「まあ見てなって」 1人の少年がれいむを押さえつけ頭頂部を鷲掴みにした。 「いじゃい!!!れいむはかわいそうなんだよ!!おちびぢゃんをなくしちゃったんだよ!!だからだいじにしない…」 「うるせえよ」 彼は思いっきり頭頂部を引き千切った。 「ゆがあああ!!!!あだまがいだいよおおお!!!!!」 更に千切ると中身の餡子が現れた。 「食えんのかそれ?」 「いやまだだ。ちょっと待って」 腕を突っ込み餡子を掘り始めた。 「でいぶのながみがあああ!!!やべぢぇええええ!!!!ぐるじいよおお!!!!!ゆるじでええええ!!!!」 「よく叫んでいられるよな。もうじきだよ」 丁度中心くらいのところまで掘り続けた。 「このあたりのが美味いんだって。兄貴が言ってた」 「どれ…お、うめえ」 「俺にも食わせて…うは!超うめえ」 少年達は手を突っ込み餡子を食べ始めた。 「やべでえ!!やべでえ!!!!ながみたびぇにゃいぢぇえ!!!!!ゆぴゃあ!!!ゆびょお!!!」 れいむの言動がおかしくなり始めた。 「ゆぴょぴょぴょぴょぴょぴょぴょ!!!!!!ぴゅびょおおおお!!!!!」 彼らが美味い美味いと言っているのは丁度中枢餡と呼ばれているところだ。 「あ、雨だ」 「こりゃ結構強いぞ」 「おお!!帰るべ!!!」 少年達は走り去っていった。れいむは残され雨に打たれていた。 「ぴゃぴぴゅぺぴょおおお!!!!!!!ゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!ゆぎょびょのよごお!!!!!!」 雨が止んだときそこにはどろどろになった餡子の塊だけが残されていた。 また会う日まで by 虐待おにいちゃん このSSに感想をつける