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人は変わる、ただし一部を除く ◆VxAX.uhVsM 「……よし」 西条玉藻から逃走して、三十分後。 貝木の疲労は取れていた。 彼の方針は変わらず、箱庭学園に行く事である。 しかし、少しだけ考えなければいけなかった。 (もし、あの女がいたら…すると道をどうするか…) 先ほどは、どうにか逃げ切れる事は出来た。 しかし、次に会ったら危険である。 だから確実に、行く道を選ばなければならない。 地図と睨めっこをして、道を探す。 先ほどいたと思われるエリアはC-5。 このエリアにはまだいる可能性がある。 念のために、付近エリアも警戒するとしておく。 少し考えた結果、B-4から南東に進むと言った簡単なものだった。 先ほどの動きを思い出せば、30分ではそこまで動けてないだろう。という考えだった。 肩をぐるん、と回し、貝木は小走りで走りだす。 目指すは、箱庭学園である。 ◆ ◇ 「はぁ……はぁ……」 所変わってここはD-5東端である。 江迎怒江は殺し名第一位と最強の女から逃走して、木に寄り添って休んでいた。 水分補給、と行きたいところだったが。 「あ…」 手元には何も無い。 そう、支給品はすべて貝木泥舟にパク……持ってもらっていたのだ。 もちろん、そのため水もない。 「どうしよう…ここの近くに何かないかな…」 先ほどまで来た道を思い出す。 彼女は地図も持っていない。貝木に持たれているので当然だが。 「……そういえば、さっき…」 D-6の途中で見かけた施設。 現在無桐伊織、玖渚友の二人がいるネットカフェの事を思い出した。 彼女は考える。 もしそこならば、水分を補給できるだろう。 しかし、最愛の人が待っている。 彼女はすぐに決めた。 早く貝木泥舟と合流したい。 彼女は自分の事より、愛する人を取った。 「これくらい…泥舟さんと早く会えるなら…!」 疲れも残った体で彼女は箱庭学園に向かっていく。 ◆ ◇ 「……さて、着いたな」 貝木泥舟は箱庭学園の目の前に立っていた。 中に入り、周りを見渡す。 これほど巨大な施設、これなら何かあるだろう。 そこで、ふと人を見つけた。 江迎ではない事は一瞬で分かる。 巨大な体に袴と変った男だ。 そこで貝木は思う、こいつを引き入れられないか、と 「……む?」 少し近づいて感じた殺気。 これが誰から出されている物か分かった。 そう、その男から出されている物だと貝木は気付いた。 これだと近付くのも危険だと判断して、そのまま見送る。 「さて、どうしたものか」 先ほどの事は頭の隅に置いて、目の前の事を考え始める。 この施設のどこから探せばいいのか。 それを考え始める。 彼は確実に自分の得をする道を選ぶタイプだ。 下手に探しまわって良いものが得られなかった時の損失は大きい。 まずは確実に何かを得られる場所を考える。 学園で確実に武器や食料などが得られる場所。 それは何処なのか。 「……中で地図が無いか見るか」 貝木は昇降口に入る。 異常に広い事を除けば、一般的な物だった。 その昇降口から奥に進み、階段を昇る。 まず、すぐに見つけたのは職員室だった。 職員室、この場で手に入れられるのはこの学園の鍵程度だろう。 まず職員室に入り、右を見ると鍵の束が壁に掛かっている。 それを全て取り、職員室を後にする。 「さて、どこに向かえばいいものか」 鍵のタグを見る。生徒会室、食堂、他諸々。 これだけ広い学園なのだから当然どこかには武器や貴重品があるはずだ。 タグを見て、行く候補を何個か立てる。 まず、貝木はとある場所に向かった。 ◆ ◇ 「はぁ…はぁ……やっと、着いた…」 江迎怒江はやっとのことで箱庭学園に到着した。 すぐに周りを見渡しても、貝木泥舟の姿は見当たらない。 「はぁ…きっ、と…私を探して…はぁ、はぁ…くれてるんだわ」 なら、私も探さなきゃ。 とでも言わんばかりに、止まっていた足が再び動き始めた。 ◆ ◇ 「……ふむ、こんなものか」 風紀委員の拠点から出てきた貝木。 その手に持たれていた物は、手錠三つと没収されたように見られる貴重品。 それらをデイパックにしまい、歩き始める。 「ふむ…どうしたものか」 何かを探す、とはいってもどこに何があるかは不明だ。 命乞いのための道具だけではなく、強力な武器も手に入れるべきだろう。 そのためにどこを回るのが吉だろうか。 「泥舟さーん!」 後ろから声が聞こえる。 「江迎か、無事だったのだな」 「はいっ!」 「ふん、それはよかったな」 (江迎側翻訳:良かった、心配していたんだよ?) 「あぁ、感激です!わざわざ心配してもらえていたなんてっ!」 「…?」 貝木は少し疑問に思うがすぐにそれを無かった事のように流す。 そして、一つの質問を江迎に投げかけた。 「そういえば、お前に聞きたい事がある」 「は、はぃぃ!…なんでしょうか?」 「不気味な刀を持った女を見かけたか?」 「不気味な…刀、ですか…?」 「ああ、そうだ」 「いや、私はあの後走ってきましたが…誰にも…」 「そうか、なら良かった」 「……(ま、まさか…私をこんなにも心配して…)」 「……?(一体何を考えているのか、まあいいだろう)」 微妙な空気になるが、再びここで貝木が口を開く。 「江迎、お前はここの学園に通っているんだったな」 「はいぃ、泥舟さん」 「放送まで少し時間がある。だから少しこの場を探索しておきたい。 お前は何か使えそうなものの有りそうなところを知っているか?」 「え…どうでしょう…一応、探してみますぅ」 「ああ、とりあえず頼むぞ」 (江迎側翻訳:ああ、頼りにしているよ) 「は、はううううううううううう!!」 「…?(なぜ奇声を上げるんだ…まあいいが)」 江迎が先に行く形で、二人は箱庭学園の探索を始める。 放送の時間まで、刻一刻と迫っている。 【1日目/早朝/D-4箱庭学園】 【貝木泥舟@化物語】 [状態]健康 [装備] [道具]支給品一式×2、ランダム支給品(1~5)、「箱庭学園の鍵、風紀委員専用の手錠とその鍵、貴重品諸々」(「」で括られている物は現地調達の物です) [思考] 基本:周囲を騙して生きのこる 1:箱庭学園で使えそうなものを探す [備考] ※貴重品が一体どういったものかは以後の書き手さんにお任せします。 ※取得した鍵は、『箱庭学園本館』の鍵全てです。 【江迎怒江@めだかボックス】 [状態]身体的疲労(中)、貝木泥舟に会えたことによる喜び、若干の水分不足、七実に対する恐怖(少しだけ薄れた) [装備]無し [道具]無し [思考] 基本:泥舟さんを守る 1:泥舟さんと一緒に使えそうなものを探す 2:もう泥舟さんから離れたくない [備考] ※『荒廃する腐花 狂い咲きバージョン』使用できるようになりました。 天災一過 時系列順 いのじキャット 天災一過 投下順 いのじキャット 雑草とついでに花も摘む 江迎怒江 冒し、侵され、犯しあう 偶然目が合ったので 貝木泥舟 冒し、侵され、犯しあう
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【平唯の人間観察第九話「師匠」】 「で、やったのか。」 「何言ってやがるんですか師匠は。一応従兄ですよ?」 「だからこそ、だろうがお前らは。 俺は只自分の弟子が組織でも悪名高いハーメルンの笛吹きの毒牙にかかったんではないか心配でだな。」 「師匠の上司がその悪名高い奴を保護してるんじゃないですか。」 「そうだよあの馬鹿は、そのうち組織から捨てられるぜ?」 私の前でコーヒーに角砂糖だけを延々落とし続ける金髪カチューシャスケ番風のお姉さん、彼女が「組織」のF-№5にして私の師匠である。 師匠は鵲崎笹木(カササギザキササキ)という弟子の私でも言おうとすると絶対に噛む名前の持ち主だ。 だから私は彼女のことをいつも師匠と呼ぶ。 今日は修行も休みでのんべんだらりと彼女とお茶をしていた。 「そもそもお前ら従兄妹同士じゃねえかよ。 どんだけタブー犯したがるのよ揃いに揃って……。 かたや妹とも言うべき女子高生にマジで手ぇ出しやがって、 かたや兄にそんなことされるのを黙って受け入れるどころか興奮までしてるって、 最近の子供ってこんなに危険なの? 俺もうなんか泣けてきたわ。」 「待ってください、私そもそもめーちゃんと何かしたって言ってないじゃないですか!」 「いやもうそこまで聞くとそうとしか思えなかったんだけど違った? 違ったらごめんねー。」 「まったくもう……。」 「いやあ、俺としてはねえ。 お前らがくっついても馬鹿上司の実験がグダグダになって面白かったんだけどね。」 「と言うと?」 「いやあ、あいつあんたの従兄みたいな奴同士の間に子供が出来るとどうなるのかも調べてるのよ。 だからあんたとあんたの従兄がくっついてしまえば馬鹿上司の目論見も……。」 「いや、めーちゃんマジで女たらしだから一人とくっついたところでそこらへんで盛りますよ。 猿ですよ猿。モンキー。」 「……何それ怖い、卑猥、エロイ。俺の元彼を思い出すわ。」 「ほんと隠し子の一人や二人生まれていてもおかしくないですね。 ていうか師匠元彼居たの!?恋愛とか縁なさそうなのに!」 「しばくよ?しばき倒すよこの馬鹿弟子は。 それにしても隠し子か……女性としてそういうのほんとに無いわあ。」 「会って話してみると好感もてるんですけどね。 めーちゃんが嘘ついている限りは。 めーちゃんの本音に触れるとみんな……なんか耐えられなくなるみたいで。」 「ふぅん……。いっかにも異常者って感じだね、顔写真見たけど元彼に似てるから見るだけでむかつくんだよなあ。」 「おお理不尽理不尽。」 「師匠にそんな口叩くなよ馬鹿弟子。」 「ほら私ってイケメンじゃないですか、許してくださいよ。」 「仕方ないな、まあ見逃してやる。」 師匠はやっと角砂糖をコーヒーに入れ終えるとグイグイとコーヒーを飲み始めた。 「ップハァ!生き返るぜ!」 「師匠そのうち糖尿で死にますよ?」 「はっ、馬鹿上司が作ってくれた内蔵は完璧だよ!」 そう、そういえば師匠は元人間のホムンクルスなのだ。 いつも女性の肉体からは想像できないような身体能力を発揮する。 思えば散々しごかれたものだ。 「あーしっかし最近暇だなあー。 あの馬鹿上司何が『最近は戦闘無いんですよねー』だよ畜生。 今も世界中は戦争だらけだろうが介入させろ畜生!」 師匠はそこらへんにおいてあったチェーンを振り回す。 そんなヤンキーの殴り込みみたいな感じで戦争とか戦闘とか言わないで欲しい。 確実に私も巻き込まれるんだから。 ていうかそんなチェーンとかヨーヨーだけで戦争に向かうつもりだろうか。 この人に限ってそんな冗談があり得ないとも限らない。 「あーそれなら元彼とやらの所に行ってみたらどうですか? なんかむかつくんなら一発八つ当たってくればすっきりしたりして。」 「あー良いねそれ! あいつならそこそこ歯ごたえあるしなあ! E-№0も遊びに行ったらしいし少しくらい俺だって遊びに行って良いよな!」 「そーですよ師匠! だから今日と明日の特訓はお休みです!」 「仕方ないな~、今回だけは先生許しちゃう!」 「嬉しそうですね。」 「おうよ、久しぶりの戦闘だからな!」 ところで私たちが居るのは『組織』のF-№が管理する図書館内部。 更に言うとその地下二十一階――鵲崎笹木の管理するフロア――である。 ここは人工的な森が作られていた。 そしてその人工の森が彼女の闘気に呼応して震え始める。 彼女は抑えきれずに自分の都市伝説まで発動させたようだ。 黒革の手袋をして両方の手にヨーヨーをはめると私の師匠は小屋を出て行く。 「ああそうそう、今日の修行は自習、内容はこの二十一階からの脱出だ。 勿論普段使っている移動装置の電源は切っておいたからな!」 え? 「食料はおいてあるしこの階だと野生動物、熊とかは居るだろうけど気にするな! 方位磁針はおいてあるけど今の私の能力発動で壊れたから使えない。 地図くらいは置いておくから……がんばれよ!」 いや今日修行無しじゃなかったんですか? 私の話聞いてましたか? 「お前の※ただしイケメンに限るじゃあサバイバルなんて難しいと思うからできるだけ早く帰れるようにするよ。 そうだな……明後日までには帰ってくる。 駄目そうだったら二十階のコンピュータールームの№6が助けに来ると思うしあんま心配するな。 じゃあ今度こそ!俺は行くぜ!」 「えっ、待って師匠!私明日学校でテストオオオオオオオ!」 師匠は私のことを完全に無視して何処かに行ってしまったのだった……。 【平唯の人間観察第九話「師匠」fin】
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【平唯の人間観察 第五話「口」】 「私は人間が好きだ。 人を愛し人に愛され、夢と希望に満ちて、無限の可能性を作り出す。 そんな人間が大好きだ。 私は人間が好きだ。 人を疑い人を遠ざけ、欺瞞と虚言に満ちて、絶望の中に迷走する。 そんな人間が大好きだ。 私は人間の中に平然と居座る高貴さと悲惨さの両方に強く心惹かれてしまったんだ。 この両面性こそが人間を人間たらしめ、人間を芸術たらしめる、唯一の性質と言うべきだろう。 それ以外の人間の性質などどれだけ醜いだろうか! 無知な君は何も知らないに違いない。 まあ無知なのは私も一緒だ、だが私は人間をもっと知りたいのだ。 その為に私は人間を解体する。 人間は解体される瞬間にこそ、芸術的な性質を発揮してくれるのだ。 私は人を殺すとき、全身の骨を砕き腱を切り、抵抗ができないように徹底的に痛めつける。 全身に針を刺したこともあったね。 その時のオブジェが浮かべる苦悶の表情など正に芸術だよ。 そんなオブジェに私は最後に一言だけ言うんだ。 「君には飽きた、もう帰って良いよ。」 それを聞いたそれらの顔にはわずかばかりの希望の光が灯る。 これを台無しにしないように殺して私のオブジェは完成だ。 人間の悲惨と偉大を表した最高のテーマだろう? さて、話は終わりだ。 私の芸術を理解して貰った所で次は君がオブジェになる番だよ。」 裂くっと。 サクッ、とそれはそれはあっけない音を立てて私の目の前に居る彼女は死んだ。 名前は知らない。 知る必要もない。 俺の好みであることを除けばどこにでも居そうな只の成人女性である。 骨格、それに肌の張りと胸の感触からして23才と4ヶ月という所か? もうちょっと楽しみながら殺しておけば良かった、直ちゃんちょっぴり後悔。 しかしそんな情報は果てなくどうでも良いことだ。 私の名前は拝戸直、これでも今をときめく医大生。 今年の四月からこの番屋町にある医大に入学したばかりの大学生なんだ。 そんな私は人間が大好きだ。 先程もこの哀れな被害者に言って聞かせたとおり人間が大好きだ。 悲惨と偉大の両方を極めた人間という存在は果てなく文学的でそれはそれは素敵という他無い。 さて、そんな人間の中でも私がとりわけ尊敬している人間が居る。 一人はロシアの文豪であるドストエフスキー、決してドエトフスキーではない。 もう一人は最近この国を騒がせた殺人鬼、ハーメルンの笛吹きである。 どちらも人間が如何に偉大で、なおかつ悲惨か、日本人たるこの俺に教えてくれた人生の師だ。 彼らの創作に出会う為に私が生まれたと言っても過言ではない。 さて、今日のオブジェはどのような趣向を凝らそうか? 「都市伝説、そういうのも文学的かもしれないな。」 私はこの女性の口を真っ二つに切り裂いてみた。 今日も私のナイフは良く切れる。 適当にどこかでマスクを仕入れるとしよう。 そして彼女の血液で彼女の服を真っ赤に染めよう。 既に冷たくなった女性の身体を見詰めて私はほくそ笑んだ。 「…………よし、これで完璧。」 題名【口裂け女】 美術の評定が2だった俺でもこれだけの芸術が作れるのだ。 学校の評価とはなんと頼りにならない物か。 いや、あれは教師の言うことを聞いて上手く立ち回れるだけの人間へのご褒美なのか。 私のような文学的な人間は他人の目や言葉など気にしてはならないのだ。 それでこそ、私だ。 「タァーイトゥル、く・ち・さ・け・お・ん・な。」 今日の作業はこれでお終い。 私は借りているマンションに帰ることにした。 「はい、今日の殺人鬼タイムしゅうりょー。 “俺”は只の大学生拝戸直にもどりまーっすとね。」 その時だった。 俺の芸術的な勘が何者かの接近を知らせた。 俺は改造したスタンガンを背中に忍ばせると辺りを警戒することに決めた。 「お兄さん、伏せて!」 その時だった。 高校生位の男の子、いいや、あれは男装しているだけの女だ。 俺の審美眼がハッキリそう告げている。 しかし伏せてとはどういうことだ? その前に俺は今、人を殺したばかりだから見られたら不味いのだが……? 急に喉が締め付けられる。 先程俺が殺したはずの女性が俺の首を締め付けていた。 「他人を攻撃しても良い、※ただしイケメンに限る!」 彼女は俺に男装がばれていないと思っているらしく、未だに男言葉で話し続ける。 だが彼女は何を言っているのだろうか? 私に殺された人間が私に対して攻撃をやめるわけがないではないか。 ……と、思ったのだが。 女はあっさりと俺への攻撃をやめた。 「お兄さん、大丈夫だった?黒服さん、口裂け女捉えましたよー!」 「やったか平、それじゃあ、あとは俺がやっておく。」 またまた新しい登場人物だ。 黒い服を着た高校生位の男である。 まったく、これはどうにも文学的な展開じゃないか。 胸が躍る。 「一般人は確保できたね、それじゃあ彼の記憶は消しておくから彼を警察まで連れて行ってくれ。 まさか途中でハプニングが起こるわけ無いとは思うが…… なんか有ったら俺の携帯に電話してくれ。」 「はい、解りました黒服さん。」 「あ、あのーすまない。 いま此処で何が有ったんだ?教えてくれないか?」 俺は黒服の男に問うた。 しかし答えはつまらない物だった。 「それに答える必要は無い。君にはこれから記憶を失って貰う。」 そう言って黒服は記憶消去装置と思しき物を俺に向ける。 あれで記憶を消すというのか? この最高にエンターティメントな記憶を? 巫山戯るな! つまらない殺戮の日々に起きた唯一の変化だぞ? 俺が殺した、間違いなく殺した人間が起き上がって俺を襲っているんだぞ? これは一生の思い出になるに違いない。 なのにこの記憶が消されるというのか? 「――――――――――――嫌だ、俺はこの記憶を無くしたくない。」 俺は呟いた。 その瞬間に奇跡は起きた。 「私も、まだ死にたくなかった。」 恨めしそうに口裂け女は呟く。 俺の作品は作品らしく大人しくしていろと言うのだ。 しかし次の瞬間彼女は思わぬことを言い出す。 「ねぇあなた、私を殺した責任取って助けてよ。そいつらに捕まったら私殺されちゃうんだよ。 私、もう二度と死にたくないよ……。」 「口裂け女、お前は何を言い出すんだ?平君、そいつを黙らせて……」 バチン! 俺は……、いいや“私”は目の前の少女を背中に隠してあったスタンガンで気絶させた。 良いだろう、殺人の時間だ。 真摯たる俺は素敵なレディに責任取ってよと言われたら取らざるを得ない。 先程目の前の女を解体するのに使ったナイフを黒服の胸に突きつける。 肉の裂けるいい音だ。 心臓のうぞうぞと蠢く感触。 一気に引きちぎれ。 血だ、降り注ぐ血液だ! これが人間という物の生命の実感だ! 黒服の男はうめき声を上げる間もなくその場に崩れ落ちた。 題名【血風】 「でだ、責任を取るとは具体的にどうすれば良いのか聞こうじゃないか。」 降り注ぐ黒服の血液と狂気に満ちた春の月を背景に俺は口裂け女に尋ねた。 「えっと、私と契約して。死因の関係でどうも貴方じゃなきゃ駄目らしいの……」 彼女はマスク越しのくぐもった声で俺に哀願した。 俺に脅えているのだろうか? だとしたら果てなく下らないと言う物だ。 俺は紳士的な人間だ。 自分の趣味以外で人は殺さない。 「解った。何をすればいい?」 「私が私の顔が綺麗か聞くので……、答えずにキスしてくれると良いんだって。」 「だって?俺は純愛派だから見ず知らずの女性と唇を交わすなんでやるつもりはないぞ?」 「らしいって言うのは私が都市伝説になったばかりで良く解らないんです。 頭の中にぼやっと浮かんできただけで……。」 「成る程な。じゃあさっさとやれ。」 この日この時。 私こと拝戸直は恐ろしい殺人鬼からおぞましい殺人鬼へとクラスチェンジをとげることになるのである。 後に21世紀の口裂け女と呼ばれる殺人鬼はたった今生まれたのだ。 以後よろしく。 【平唯の人間観察 第五話「口」fin】
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白ニキビ用洗顔とか白ニキビ用薬とか白ニキビ用化粧品とかあなたは今まで見た事ありますか? 私はありません。 ニキビ用薬とかニキビ用洗顔とかそういうのはあります。 でもどの製品も全てニキビ=炎症ニキビというイメージになっているので、 アクネ菌がまだ少ない状態・いない状態、ただの皮脂つまりの白ニキビ用の商品って私は見た事ありません。 私が知らないだけかもしれませんが・・・^^; でも唯一白ニキビを消す事が出来るニキビケアがあるとしたら、それは、、、 私が自ら編み出した オリジナル洗顔と毛穴ブロック法だと思います。 ぜひ今あなたの白ニキビ数えてみて下さい。 数えるのが苦痛になる位多いのであれば、それは、潤い 洗顔と、毛穴ブロック法で綺麗になると思いますよ^^
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【平唯の人間観察第十二話「影」】 「キャッメーンライドゥアー! キラメクィンナァズマー! キャッメーンライドゥアー! アッイッノッセンシー! カメンラーイダーブラーックアッーエッックス!」 「どうしてどうしてこうなった……。」 「純ちゃん落ち着いて!?そんな今にも死にそうな顔しちゃ駄目だよ!」 「うふふ、どうしよう唯ちゃん、私は私は汚されちゃいましたー……。」 「きっとめーちゃんが慰めてくれるから!そんな虚ろな目でこっち見ないで!?」 「そうだ、私は私はお兄ちゃんの所に行ってくるね……。」 「えっ、ちょ何する気ですか純さん。」 「え、何って……。」 ガチャ ヘリコプターのドアが開く。 もの凄い勢いで風が入るが、月美さんは気にせずにヘリ内部についていたカラオケマシーンで熱唱中である。 私たちは今、とある事情でヘリに乗っているのだ。 パイロットは笹木師匠である。 「ちょっと高度3000mからダイブするだけだよ?」 「やめてええええええええええええええええ!!!」 「えいっ。」 純ちゃんの小さな身体が空を舞う。 慌ててサンジェルマンが後を追って彼女をワープさせた。 何処にワープさせたのだろうか。 二分後。 「ロンッッリー!ロンリハート! 地球は愛が住まう星ぃいぃぃい~!」 「……ゲーム風に言うと死に戻ってきました。」 「うわっ、全裸でヘリの中に現れやがった!なんて便利な不老不死!?」 「痛いから嫌なんですけどねえ。純さんを笛吹探偵事務所に届けてきましたよ。 まあ友さんとか茜さんがにゃんにゃんしてて明也さんが死にかけてましたから……」 サンジェルマンがヘリの中に戻ってきた。 どうやら地面に激突して死んでからここで肉体を再構築したらしい。 錬金術ってすごいね! 「今はちょっとした修羅場になってるかもですけど気にしないでいきましょう。」 「なにそれ私も混ぜろよ。」 「何言ってるのこの人は!?」 「そういや俺、上田家長男に会ったこと無いぞ。」 「若い頃の明久さんを操作系にした感じです。」 「うわっ、会いたくねえ。」 「へー、パパそっくりなんだー。」 「貴方は会ったこと有るじゃないですか。」 「無いよー。会っててもそれは私じゃない。」 「ところでサンジェルマン、なんで私たちこんな事になってたんだっけ。」 「あれ、言ってませんでしたか?」 「おいおい馬鹿弟子、ちゃんと任務の話は聞けよ。」 「そうだぞ妹よ、ちゃんと話は聞け。」 え、なんか私が悪いみたいな雰囲気。 かくなる上は仕方ない。 「でもほら、私ってイケメンじゃないですか。」 「うん。」 「ええ。」 「まあね。」 「だから話聞かなくても許されると思いません?」 「ああ。」 「ですね。」 「なるほど。」 三名全員が納得した。 流石※イケメンに限るの都市伝説。 効果は抜群だ。 「じゃあもう一度任務の説明しますよ。」 「はい。」 「とりあえずこれから唯さんと月美さんで……」 「ちょぉっと待った!」 「なんですか笹木さん。」 「俺聞いてないぞそれ! なんで色情狂と俺の弟子を同じ任務に!しかも私無しで!出撃させるんだ!」 「私は色情狂じゃない、ただちょっと女の子が好きなだけだ。」 「うるせえ、№333に手出してるんじゃねえよ!」 「そこはほら、お前が唯ちゃんにばっかり構って寂しそうだったから……。 あの子胸はぷるんとして身体は締まってて頂き甲斐が有ったぜー。」 「てっめ、あの子のおっぱいは俺が育てたんだ!お前にどうこうされる筋合いはない!」 レズビアン同士の痴情の縺れなんてこの世で一二を争う聞きたくないお話だぞ。 流石の私もこれにはどん引きだ。 「まあ馬鹿二名は放っておいて……。 任務の説明をしますね。 本当は純さんと貴方と№1でハーメルンの笛吹きを確保して頂く予定だったのですが。 純さんの精神状態がアレなので、彼女は家に帰してきました。 だから貴方と№1だけ。 任務そのものはそれほど難しくない、ぶっちゃけ家出してるメルさんの身柄を確保するだけですから。」 「あれ?メルちゃんって直さんの所に……。」 「脱走しました。」 「…………。」 「そんな眼で見ないでください。まだ被害者は少ないし、組織にも伝わってないんですから。 今の内にこっそり彼女を捕まえておかないとまた面倒なんですよ。」 「つまりめーちゃんの尻ぬぐいを……。」 「姉と妹にやらせると。」 「…………流石サンジェルマン、汚いな。」 「なんで貴方たちさっきまで喧嘩してたのに協力して私攻撃するんですか。」 「俺を混ぜると言うことで落ち着いた。」 「そりゃ重畳、私も混ぜてくださいよ。」 「そりゃ駄目だ、女の世界に男が入ってくるもんじゃない。」 「そうそう、333ちゃん総受けとかテンション上がるなあ。 他の女性陣も呼んでおこうぜ。」 「オッケー、朝までフィーバーだ!」 「何こいつら怖い。助けてサンジェルマン。」 「残念ながら無理ですね。私も月一で漢祭りとかやってますから。」 「うわぁ……。」 「話を戻しましょうね、とりあえずこれからこのヘリで降りる予定の場所にメルさんが居る筈です。 彼女を説得して我々の所に連れ帰ります。 無理だったら……、殺してください。」 予想もしなかった言葉に私は耳を疑った。 「え?」 「殺すのですよ、最悪のケースに備えて。」 「いやでもめーちゃんがあんなに大事に……。」 「それが彼のためです。 ここでメルさんが下手に人を襲えば被害を被るのは明也さんです。 今の彼は一人じゃない、守るべき自分の家族が居るんだ。 それを彼女の勝手な行動で破壊させる訳には……。 研究資料としても都市伝説より異常者の方が価値が高い。」 「な……。」 「おいおいブルー入ってるな妹ー。 駄目だぜ、幾ら仲良くても任務ならしっかりやらなきゃ。」 「うぅ……。」 「クールになれよ愛弟子、向こうが素直に保護されてくれるなら、 俺たちが責任持って身柄を保護する準備はあるんだからよ。」 「私個人としては嫌いだけどね、弟を大量殺人者にしたわけだし。」 「お父様と同じことを言うのですね、貴方は。」 「パパも同じ事言ってるの?やっぱ親子だねー。」 やっぱこの人達怖い。 と、思えた自分に少し安堵を覚えていた。 なんでこんな平気で殺すとか消すとか言えるのだろう。 そうやって疑問を持てる内はお姉ちゃんともめーちゃんとも違って、私は普通でいられる。 それが、その事実が少しだけ私の心を慰めた。 【平唯の人間観察第十二話「影」fin】
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永夜区の逆回転寿司『正直者寿司』の店主。60歳 その昔、不良時代の妹紅のイタズラで店を燃やされるが、その火事の中炎から必死で逃れるうちに 現在の『逆回転寿司』(客がコンベアの上の座布団に座り、回りながら食べる)アイデアを閃く 寿司職人としての腕前はかなりのもので、過去に三年連続で『幻想町S(寿司)ー1グランプリ』に優勝、殿堂入りしている
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外国に滞在中、ケータイを電話を紛失してしまったとき 場合によっては大変なことになる可能性が・・・ 海外で携帯電話の盗難に遭った・・・ 海外滞在中、ケータイの盗難に遭い日本に帰国して あとで請求書をみると、300万円超もの請求が・・・ ケータイ電話会社に問い合わせてみても 「払っていただくしかない・・・」 笑えないけど実際にあった話です。 日本の携帯は海外では利用できないことが多いのですが、 カメラの代わりにケータイを使う人も多い。 国内だと盗難・紛失に気付いた時点で携帯会社に連絡し 利用を停止するものですが、海外滞在中は日本に帰国してからと 1週間以上経ってから紛失の届けを出したりと タイムラグが長いことが多いため 被害も尋常ではなく大きくなりやすいです。 問題は、ケータイの内部にある「ICカード」にあります。
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「よし俺もテラカオスに入るぜwww」 513の魂も乱入しようとしたが、 「アンタはダメに決まってるじゃない出て行きなさいよ!!!」 神人の拳が 「カエレwwwww」 テラカスのわけわからん攻撃が 「愚者が…神罰を下してやる」 田代神の田代砲が 「お前は邪魔なんだよ!」 アーマゲモンのアルティメットフレアが。 「死ねってことさ。」 カヲルの一撃が 「「くらえ!!」」 ウーロンとハクオロのわけわからん攻撃が 全て513に直撃し513の魂は消滅した 「定員は7人までよ。」 【二日目・11時35分/千葉県主催本拠】 【唯一神渚テラカミオロン(笑)@ニコロワ×神×デジモン×テラカオスロワ×DB×エヴァ×うたわれ】 [状態]神(笑)+カス(笑)+唯一神(笑)+デジモン(笑)+紅の豚(笑)+最後の使徒(笑)+うたわれるもの(笑) [装備]無し [道具]無し [思考]基本:神として君臨する 1:ギャルのパンティー着用の喜緑、長門、シンジ、エルルゥと結婚する。 2:オリキャラ(主に書き手)は皆殺し。逆らう者は皆殺し。逆らう喜緑、長門、シンジ、エルルゥは調教する。 ※カオスロワ5の一部の死者の能力を使えます ※テラカオスの人格及び魂は能力だけ奪われて完全消滅しました 【513@現実 消滅確認】
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301 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 02 24 29.73 ID ??? 一応アンゼロット派、法皇派、天眼大僧正派みたいに勢力分かれてて一枚岩じゃない設定だけど あんまり使われてなさそうなイメージ 302 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 02 29 11.46 ID ??? 昔、法王派の依頼で動くキャンペを聖職者PCとか吸血鬼PCとかをメインにした話をやったが、 モチベーションについて不満を言われたので、法皇を美少女にした。 するとモチベーションはみるみる回復してみんな元気よくキャンペを終わらせてくれた。 恐らく、あんまりアンゼ派以外が使われない理由はこの辺にあるんじゃないかと思うがどうか。 303 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 02 55 41.84 ID ??? おかしいな 俺の鳥取では法王が教皇ばりに邪悪な……聖威煽るるお姿でなければ盛り上がらんぞ 304 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 02 57 32.94 ID ??? きっと女グイードがいる平行世界なんだよ 305 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 03 05 01.17 ID ??? つまり 302のとこと 303のとこでは法王性が違うわけか スレ303