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DQⅨ 今作で初めて登場した【ようがんまじん】、【ひょうがまじん】の上位種。 「暗黒」という名にふさわしく、真っ黒な姿が特徴。氷タイプの宝の地図のA・Sランクに出現する。 見た目通り守備力もかなり高いが、攻撃力も708もあり、これは全ザコモンスター中第4位の高さを誇る。 下位2種とは違って全体攻撃こそ持っていないものの、その火力から繰り出される張り倒しの威力は激烈。 他には闇の波動で素早さと守備力を下げてきたりと、小技にも長けている。一方で素早さは72とかなり低い。 見た目通り光属性が弱点なので、ギガスラッシュやシャイニングボウの特技やライトフォースが効果大。 バイキルトや戦いの歌と併せて一気に倒してしまいたい。闇と土属性以外の攻撃であれば有効。 複数で現れる場合も多いが、こいつも他の高レベルの宝の地図の敵と同様に同じ敵同士でグループを組まない事が多く、 「1体・1体」と分かれて出てくる場合が殆ど。そのため、グループ攻撃で一度に片付けられない面倒臭いモンスターである。 また、こいつはマップのシンボルでは下位2種と同様にワープするタイプのため、歩いていたらいきなりシンボルにぶつかってしまう事も多い。 狭い通路を歩く際は、ステルスや聖水を使うか、メニュー画面を開いてやり過ごそう。 Ⅷに出てくるボスと名前が非常に似ているが、全く違うので注意(あちらは「暗黒“の”魔人」である)。
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26.真実を知ろう! 狭い部屋だった。 薬品の匂いが鼻についた。 一定に聞こえてくる電子音が、耳障りだった。 そんな閉鎖的な空間の中だった。 私の妹が……短い一生を終えたのは。 だけどその最後の最後……天使が、現れた。 そして……言った。 私は今、一件の家の前に居る。 見覚えのある、豪邸。 その前に居るだけで心臓が暴れていく。 ここには、居るんだ。 みゆきが……居る。 今日で、全部が分かるはず。 そしたらもう、悔いはないはず。 ……私はそこから前に歩き出せる。 きっと……絶対。 『どちら様ですか?』 インターホンから聞こえた声が耳を劈く。 聞き覚えのある甲高い声が、耳の奥まで刺激する。 こなたがそれに、ゆっくりと答える。 「……泉、です」 それ以上、インターホンは反応しなかった。 だけどすぐに、家の扉が開く。 そこから現れたのは……私が良く知る、みゆきの姿だった。 「どうぞ、今何か飲み物を持ってきますね」 「ううん……いいよ、そんなの」 部屋まで案内される。 勉強会と称して、つかさと二人で遊びにきたことだってある。 それでも……こんな気持ちで入る日がくるなんて思ってもみなかった。 「……そうですか」 こなたに制され、みゆきが向かいに座る。 狭い部屋に私とこなたと、みゆき。 みゆきは快く迎え入れてくれた。 まるで私たちを……こなたを待っていたかのように。 「あんまり回りくどいのは嫌いなんだ……だから、単刀直入に聞くね」 「……」 こなたがみゆきを見る。 その視線を、みゆきは外さない。 「つかさは……何を見たの?」 みゆきは表情を変えなかった。 まるでその質問が、分かってたかのように。 「つかさはずっと、かがみと二人で帰ったって言ってた……だけど最後、『三人目』が居るって言った」 「……そうです」 みゆきがようやく口を開く。 そしてそれを……みゆきが、隠蔽した。 それは何故? 「ですが……それを知って、どうするんですか?」 みゆきが少し、含んだ言い方をする。 そしてそれにこなたが答える前に、みゆきが続ける。 「貴方はきっと、その人を疑うでしょう……その人がかがみさんを殺した、と」 だって、そう……もうそれしか残ってない。 私の最後……その傍に居たそいつ。 それが誰であれ、もうそいつしかいない。 私を殺した誰か。 それはもう……そいつしか、残っていないんだ。 「つかささんは、それを『拒みました』」 「えっ?」 こなたが戸惑う。 私だって、一緒だ。 みゆきの言葉を上手く、飲み込めなかったから。 「それって……」 つかさが拒んだ? つかさ……が? 「泉さん、本当に真実を知りたいですか? ……それを知っても、現実は変わらないのに」 「……」 真実は、ただの答えだ。 他に答えは存在することはない。 一つの答えだけを教えてくれるそれは、確かに優しい。 だけどそれを知った所で、今ある現実は変わるわけじゃない。 それは時に、残酷だ。 それでも……。 「それでも知りたい。本当の事……かがみに、何があったのか」 こなたがまっすぐみゆきを見る。 それは、覚悟の眼。 「教えて……『三人目』は、誰?」 「……」 沈黙が、痛かった。 その答えを……聞きたくなかったのかもしれない。 だって、私やつかさと一緒に帰る人なんてそこまで多くはない。 私ともつかさとも、仲が良い人間。 そう考えれば……私の頭にはもう、『彼女』しか浮かばない。 「もう、誰か分かってるといった顔ですね」 それを見抜かれたのか、みゆきの笑顔が崩れる。 「……恐らくそれで、正解ですよ」 「じゃあ、やっぱり」 それが、一番簡単な答えだ。 つかさはみゆきに口止めされていた。 その理由を考えれば……一番簡単だった。 「そうです……『三人目』は私。あの日、かがみさんとつかささんと一緒に居ました」 ……。 言葉が脳に届くのに、時間がかかった。 予想はしていたはずだった。 それがだって、一番可能性が高いから。 だけどやっぱり……本人の口からその言葉が出たのが、辛かった。 「私は……卑怯者です」 そしてゆっくりと語りだした。 優しく、残酷な……真実を。 「かがみさんの事故の後に、すぐにつかささんは警察に呼ばれました」 そこで言うはずだった、とみゆきが嘆く。 本当は彼女も、その場に居た事を。 「ですが、最初に言われました……かがみさんを、『誰かが突き飛ばした』のを見た人が居る、と」 それは他の誰もない……ゆたかちゃんの証言。 その彼女は、その光景を見た。 だから……そう証言した。 「それを聞いてからでした。つかささんが突然……かがみさんと二人で帰った、と言い出したのは」 その理由が、私には何となく分かる。 だってあの子……つかさは、優しいから。 だから……庇ったんだ。 大切な、親友を。 「本当の事を言えばきっと、誰もが私を疑う。だからつかささんは……私を庇い、全ての罪を被った」 始まりは、その小さな嘘のはずだった。 それは、一時の我慢のはず。 すぐにでも私が目覚めれば、本当の事は分かるはずだった。 「そして私は、つかささんに言いました……本当の事は言わない事にしよう、と」 「それは……何で?」 みゆきを庇ったまま、事実を証言することだって出来たはずだ。 だけどつかさはそれを『見なかった』事にした。 『振り返ったとき、すでに私は轢かれていた』と。 その理由が……分からない。 「簡単です、誰も……信じないからですよ」 その言葉の意味が、私には分からなかった。 信じない? 誰も? 一体、何なの? つかさは、みゆきは……ゆたかちゃんは。 ……『何』を、見たの? 「教えて……事故の瞬間、何があったの?」 「……『ありえない』、その言葉が一番正しいのかもしれません」 『あんな事……絶対、ありえない』 つかさが最後に言った言葉。 それが蘇り、心臓に針が刺す。 体中が敏感ように反応し、鼓動が暴れる。 「つかささんは先に横断歩道を渡りました……私とかがみさんは、少し遅れて渡れませんでした」 信号は赤。 行き交う車に、足を止める。 きっと誰だってそこで立ち止まるはずだ。 それは私だって、みゆきだって同じ。 「信号が赤になった歩道の手前に、先についたのはかがみさん……少しして、私がようやく追いつきました」 この時、振り返ったつかさの姿が見えたと言う。 そしてそれと……同時だったらしい。 「その時……かがみさんの体が、『浮いた』んです」 浮く? そんな力学を無視した言葉が、私の脳を揺らす。 「私は思わず手を伸ばしました……でもそれも、空を切りました」 符号が重なり、ピースが埋まっていく。 伸ばした手。 浮いた体。 それを見た……ゆたかちゃん。 「分かりましたか? ……三人目が誰かなんて、関係なかったです」 空気が、固まった気がした。 ゆっくりと世界が動く。 だって、そのみゆきの言葉が意味するのは……一つだから。 「かがみさんは」 どうしてこうなったんだろう。 私はただ、普通の世界が欲しかっただけなのに。 なのにどうしてこうも……世界は鈍色なんだろう。 どうしてこうも、理不尽なんだろう。 「自ら、その身を投げたんです」 その声が耳を劈き、敏感に反応していく。 世界が反転する。 逆流した胃液が体中を暴れて傷つけていく。 「そ、そんなの!」 「……信じられないでしょう? 私もです」 ゆたかちゃんが見たのは、その瞬間? それが、突き飛ばしたように見えた? 「今までずっとくだらない事で笑って……喋っていた相手が、身を投げるなんて『ありえない』」 みゆきの言葉がゆっくりと私の脳に突き刺さる。 そんなの、信じられるわけがない。 横断歩道の手前で、急に飛び込みたくなった? そんなの……そんなのありえない! 信じない! 「でも、それが真実です。信じてもらおうとは思っていません……どの道、『同じ』ですから」 「えっ……」 迷う私を前に、みゆきが言葉を続ける。 「『目撃者』の話を……貴方も知っていましたね?」 「!」 こなたの表情が強張る。 そう……もう一つの事件。 私の事件と繋がらないはずの……ゆたかちゃんの事件。 「それでは知ってるはずです、その『彼女』が……どうなったのかを」 そこでみゆきは、初めて『彼女』という単語を使った。 こなたはゆたかちゃんの事を話題にする時はいつも曖昧にしていた。 見た人だとか、目撃者だとか。 だけど今みゆきは確かに言った……『彼女』、と。 「転落……事故」 「……」 みゆきが首を縦に振る。 「彼女の最後に会ったのは、私……呼び出したのも、私です」 それにはもう、こなたは驚くことはなかった。 それは、成美さんの言葉のままだったからだ。 現場に居た三人目……その人物が、ゆたかちゃんを呼び出したと。 「じゃああの手紙……高良さんだったんだ」 「……ええ、よくご存知ですね」 みゆきの表情は変わらない。 ただ、こなたを見ている。 「そうです……彼女の証言を確かめたかった。本当に同じものを見たのかどうか」 つかさもみゆきも、信じられなかったんだ。 その、自分達の見た光景を。 「警察署で偶然、私は彼女を見かけました……そして後をつけ、彼女の家を知りました」 「それで……送ったんだ、名前のない手紙」 「……」 その言葉の棘がみゆきに刺さり、表情を強張らせる。 「今はどんな事を言っても言い訳にしかなりませんね……そうです、私は名前を明かせなかった」 彼女は言った。 自らを、卑怯者だと。 その言葉の意味は……そのままだ。 「私は怖かったんです、その名前がもし知られれば……つかささんが今居る状況は全て私に降りかかる」 つかさは最悪の状況に居た。 誰もが言う。 お前が殺したんだと、指をさす。 罵倒する、嘲笑う、蔑む。 「私はつかささんに依存していたんです……彼女の悲しみの表情を、見て見ぬフリをし続けた」 いつかはそれが無くなる日が来る。 きっと……私が、目が覚めれば。 そんな脆くて、淡い期待に頼りながら……。 そんな日が帰って来ることは、なかったのに。 「手紙を送ったその日、すぐに彼女は着てくれました」 手紙に書いてあった場所は、病院横の公園。 事件と病院……この単語を絡めれば、すぐにその場所は分かっただろう。 「そこで私は全て話しました。そして彼女は、それを『受け入れてくれた』」 「……どういう事?」 「彼女は信じてくれたんです、私達の見たものを」 誰も、私を突き飛ばしたりしなかった。 それを、ゆたかちゃんは信じてくれたという。 「それで全てが終わりのはずでした……ですが、終わってはくれなかった」 公園で会話をして、そのまま別れたとみゆきは言う。 そして次の日知らされた。 ゆたかちゃんの……訃報を。 「じゃあ本当に……事故、だった?」 「……はい。少なくとも私は彼女の事故には、関与していません」 みゆきが辛そうな表情をする。 ゆたかちゃんは、信じた。 もしそれが本当なら……みゆきがゆたかちゃんを害するはずはない。 じゃあ私は? 私は……信じられる? みゆきを……親友、を。 「つかささんの気持ちが、今なら分かります」 「えっ……」 心臓が跳ねる。 その言葉が、耳から脳に叩きつけられたから。 「もう、全部いい……その言葉の意味が、分かった気がします」 「高良……さん?」 その言葉の意味を租借し、汗が溢れる。 だってその言葉は、つかさの言葉。 私の妹の……最後の言葉だったから。 「だ、駄目だよ高良さんっ! 自棄になっちゃ……」 「……」 その時、私は初めて見たのかもしれない。 みゆきの、そんな表情を。 悲しみと不安の混じった表情。 それはつまり……絶望だ。 「大丈夫です、つかささんの様には……なりませんから」 心配そうに駆け寄ろうとしたこなたを、みゆきが制する。 「私は卑怯者……そして臆病者、自ら死を選ぶ勇気すらない」 みゆきはずっと、庇われてきた。 世間の非難から……つかさに。 それに甘え、依存してきた。 「言いましたね? 同じだ、と」 みゆきのさっきの言葉。 信じても、信じなくても……同じ。 その言葉をもう一度、噛み砕く。 それは……どういう意味? 「同じなんです……あの手紙からきっと、警察は私に辿り着くでしょう」 「なっ……」 名前のない手紙。 だけど警察だって無能じゃない。 時間をかけてきっと、みゆきに辿り着く。 そしたら後は……もう、全てが露呈する。 「私が目撃者を呼び出した事が分かれば、私を疑う……もう誰も、私を庇ってくれる人はいません」 つかさはもう……居ない。 自ら身を、投げたから。 それを見て、どう考えるだろう……警察は、世間は。 「そうすればどんな言い訳も意味はない、真実がどうあれ……全ての犯人は、私になる」 みゆきとつかさは、真実を隠してきた。 どうせ誰も信じないから、と。 信じたくないから、と。 理由がどうあれそれは……罪だ。 「そ、そうだっゆーちゃん、目撃者の子が目覚めれば……」 「……それは、何時ですか?」 「ぁっ……」 みゆきの言葉の意味が伝わり、こなたが言葉を失う。 そんなの、何時かなんて分からない。 そしてその証言があったとしても、みゆきが現場に居た事実は消えない。 ゆたかちゃんが目覚めるのはきっと、全てが露呈したその後だ。 「もう誰も、私の言う事は信じない……それが私がつかささんに甘えてきた、罰」 自己保身の結果。 親友に依存し続けてきた、結果。 その結末が……幸せなはずが、ない。 「泉さんだって、そのはずです……全部が嘘だと、思っているんでしょう?」 「私……は」 こなたが言葉を詰まらせ、私を見た。 その意味は……すぐに分かった。 こなたは委ねたんだ、みゆきの質問の答えを。 みゆきを、信じれるかどうか。 こなたはみゆきの事は、あまり知らない。 頭がいいとか、人望があるとか……その程度。 だから、みゆきをよく知る私にそれを委ねた。 ……。 私はみゆきの事は、親友だと思ってる。 一緒に笑って……一緒の時間を重ねてきた。 そのみゆきを、私は信じたい。 でもそれは……一つの事実しか示さない。 私を殺したのは、他の誰でもなかった。 ……私、だった? そんなの、ありえない。 だって私は『覚えてる』。 あの、『手』の感覚を……私を突き飛ばした、『意思』を。 それも、嘘だった? 私が作り出した、偶像でしかなかった? 自分を殺した現実を、無意識にその『手』に押し付けた? ……分からない。 何も、分からない。 私は……どうすればいいんだろう。 何を信じればいいんだろう。 みゆきを、信じる? 私は自分で、死を選んだ? 当たり前の世界を、全て捨てて? 何で? 理由は? それじゃあ……みゆきを、疑う? 全部が嘘。 みゆきが私を突き飛ばした。 そして、邪魔になったゆたかちゃんを突き飛ばした。 みゆきが? みゆき……が? そんなの……そんなの! ……。 気がついたとき、私の口は言葉を紡いでいた。 私を突き飛ばした『手』。 その影が今……消えた。 「……」 こなたが無言で、首を縦に振った。 私の発した言葉がこなたにだけ……届いたから。 「信じる、よ」 私の紡いだ言葉を、こなたが繰り返した。 それにゆっくりと……みゆきが視線をあげた。 「私は、信じる」 みゆきがそんな事するはずがない。 みゆきはだって優しい。 誰よりも優しくて、思いやりがあって……。 それを私は、良く知ってる。 だって、みゆきは私の……親友だから。 「かがみならきっと、高良さんの言葉を信じる。だから、私もそれを信じる」 「……本当、ですか?」 涙が、みゆきから零れた。 その涙はきっと、本当の涙。 「……うん、だから逃げちゃ駄目だよ。高良さんも」 みゆきを、こなたの両手が包んだ。 それに身を任せて、みゆきが泣く。 彼女は逃げ続けてきた。 それは、ほんの小さなきっかけから。 つかさの言葉に甘えた、ほんの小さな嘘から だけど嘘は……嘘でしかない。 それが紡ぐのは、罪。 その罪を露にすれば、周りの誰もがきっとみゆきを蔑むだろう。 私を殺したと、ゆたかちゃんを殺したと疑うだろう。 それでも……逃げちゃ、駄目なんだ。 受け入れて、立ち向かうしかないんだ。 本当にある……真実のために。 そうだ、私は決めたじゃないか。 全てを……全部を受け入れよう、って。 私は、選んだんだ。自ら……『死』を。 それが、私の……真―― 『それは、出来ません』 「えっ?」 その時だった。 言葉が、頭に溢れた。 それは一度聞いたはずの、言葉。 それが、今蘇った。 『彼女は自ら――を選んだんです。そしてそれは――』 これは、誰の言葉? 何で……それが今? 汗が、流れた。 指先が痺れだし、全体に伝わっていく。 『彼女は自ら』 壊れたラジカセの用に、言葉がまた再生される。 それは……あいつの言葉。 間の抜けた……空気の読めない、天使の言葉。 この言葉を聴いたのは、『いつ』? 『死を選んだ』 ドクリ、と心臓が跳ねた。 何、これ。 ナニコレ……ナニ、コレ。 『そしてそれは』 狭い部屋だった。 薬品の匂いが鼻についた。 一定に聞こえてくる電子音が、耳障りだった。 そんな閉鎖的な空間で……私の妹は、短い一生を終えた。 だけどその最後の最後。 天使が現れて、言った。 『そしてそれは……罪』 冷たい何かが、体を走っていく。 汗が溢れる。 鼓動が暴れる。 ゆたかちゃんの事件は、『事故』だった。 だから天使はゆたかちゃんに言った。 『貴方には、生き続けるチャンスが与えられます』 だから彼女は今、曖昧な世界の中に居る。 誰にも触れない。 誰にも声の届かない。 一人の人間に依存した、朧の世界に。 じゃあ、私は? 私は……自ら死を選んだ? つかさと、一緒だった? ねぇ……じゃあどうして―― どうして、『ここに居る』の? 消えたはずの、偶像の『手』。 その手がもう一度、私の肩を叩いた気がした。 コメントフォーム 名前 コメント 最後まで読んでからと思ったけどもう駄目。神がいた。そうだ、かがみの罪は何処へ行った…?気になりすぎる。 俺の心臓もわしづかみにされそうです。 て一つ下の感想レスが1年半前…リアルタイムでキョウユウしたかったね! -- 名無しさん (2009-06-11 18 25 41) 毎回読み終えると溜め息が出るよ 続きはお預けか…ってね -- 名無しさん (2008-02-16 01 10 02) もう毎話楽しみで仕方がない -- 名無しさん (2008-02-16 00 05 40) ひきこまれる… -- 名無しさん (2008-02-15 22 13 04)
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DQⅨ Ⅸに登場するクエスト用アイテムの一つ。 ようがんまじんの手形が押された紙。 魔物グッズ大好きな少年ペータが欲しがっている。 クエストNo.053「ようがんまじんの手形」をクリアするのに必要となる。 クエスト受注中に【ドミール火山】の【ようがんまじん】を倒すと手形を取ることができる…… ……のだが、この手形取りがなかなか成功しない。そのため成功するまで根気強く狩り続ける必要がある。
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名前 宮沢 たかし 出身地 日本 誕生日 2000年07月02日 (23歳) 転入日 2023年09月25日 (0年65日) 職業 タクシー運転手、ハンター、高級クラブキャスト(予定) プレイヤー たかしプライム 告知等 Twitter 配信場所 無し + 目次を開く 閉じる 基本情報 印象表 来歴 日別エピソード アーカイブ 基本情報 本名は「宮澤 隆」、わかりやすさを考慮して「宮沢 たかし」と簡単な表記で名乗っている。 労働後に美味いタバコを吸うために、ロスサントスへ出稼ぎに来た。 タカッチの中の人。隠してはおらず、ハロウィンの仮装に人格を侵食されただけである。 印象表 2023/11/29 印象 2023/11/29 【なんか好き】 アリー クロウ、喬 白蓮、光崎 朝陽、大蛇丸 ヨハネ、村崎 一二三這真 仁、藤堂 マックス、及川 守、須藤 コウ、赤丸 ゆめと、海瀬 クティーラ道端 コジキ、さくらんぼ、タニス ユージーン、とかとか 来歴 元々は建築バイト、ごみ収集バイトなどをするためにロスサントスへ来たが、まだ街に存在しておらず、とりあえずリサイクルセンターへ。その際に這真 仁や村崎 一二三と連絡先を交換する。若葉のうちは南で人と関わることをオススメされたので、南へ。 とりあえず市役所で就職できるタクシー運転手になる。タニス ユージーンから説明を受け、正式にタクシー運転手に。 パン屋さんを好きになる。 若葉のうちに色々経験しておこうと思い、オネー アップルビーからハンティング(素手)を教わる。 道端 コジキからレベル3ナイフを貸してもらい、狩りの旨みを知る。そのまま主な稼ぎ口としてハンターになる。 喉が中途半端に器用なので、何かモノマネをしようと思い、タカッチが産まれる。 タクシー業務後、メカニックがなかなか空いておらず、フラっと立ち寄った9055 Mechanicで光崎 朝陽と出会う。 他にも色々あったが、現在の職業に関わるものはこんな感じ。※2023/11/29更新 日別エピソード 必要に応じて追記 アーカイブ 無し 🔝ページTOPへ
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しったか(知ったか) 名詞 [関連語] → <語義> 知ったかぶり。ある物事を、知っているかのように振舞うこと。 <経緯> 「知ったかぶり」の短縮形。 <語法> 「知ったか(を)する」「知ったかだ」 <使用場面> <実態> 〔2007.Wikipediaより〕【名詞】知ったかぶり。→児童語から。 名前 コメント すべてのコメントを見る 追記欄
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「じゃあ行って来るよ」 「行ってらっしゃいタケちゃん」 「バーブー」 「ゆっくりいってきてね!!!」 いつも通りの平和な朝の風景。若い夫婦に生後三ヶ月の息子、そして一匹の飼いゆっくりれいむ。 夫の仕事は順調で、妻は美しく優しい。そして息子は健康そのものでゆっくりは悪戯もしない賢いゆっくり。 はっきり言って百人が百人とも羨むような素晴らしい家庭である。 そんな和やかファミリーも朝食を終え、ゆっくりと寛いだ時間帯に突入している。 母親は食器を洗い家の掃除を始め、子供とれいむは別の部屋でゆっくりしている。 このゆっくりれいむはこの家の小さな子供を大変可愛がっていた。 今も子供が退屈しないよう、顔芸等をして一緒に遊んでいる。 「ゆっくりばぁ~!!!」 「HAHAHA!Nice joke!!」 決して喋っている訳ではない。たまたま喋っているように聞こえるだけである。 会話など無くとも、この一人と一匹はそれなりに心が通じ合っていた。 何しろれいむがこの家に飼われ始めてすぐにこの子は生まれたのだ。言わば兄弟のようなものである。 ところでこの子供には変わった癖がある。 隙あらば一緒に遊んでいるれいむの口の中にもぐりこもうとするのだ。恐らく暖かくて居心地が良いのであろう。 れいむはそれを内心では嫌がりながらも、子供が嬉しそうなのでついつい許してしまうのだ。 不幸な事に、母親がその事を一切知らなかった事と、れいむが大口を開けて子供を招き入れようとする現場に遭遇してしまった事である。 「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 絹を引き裂くような悲鳴が轟く。突然の事に驚いてれいむは思わず口を閉じてしまう。 「いやああああああああ!!!たかし!!たかしいいいいいいいいいいいい!!!!」 母親は半狂乱になってれいむの口をこじ開け、驚いている子供を抱き上げた。 「なな、何て事するのよ!!やっぱりこんな得体の知れない物飼うんじゃなかった!!大丈夫崇?どこも痛くない?」 れいむの鈍いゆっくりブレインでも、一体どういう誤解を受けているのかは分かった。 「ち、ちがうよ!!れいむはたかちゃんをたべてなんかいないよ!!あそんであげてただけだよ!!!」 「黙れえぇぇ!!!このっ…………化け物ぉ!!今まで可愛がってあげた恩も忘れて……お前なんか死んでしまえ!!!」 「ゆぅっ!!?」 泣きながら怒りで顔を真赤に染めた母親に怯え、泣き叫ぶ子供を抱きしめたまま、母親はれいむを踏み潰そうとした。 慌てて避けるれいむ。何とかして誤解を解こうと必死で説明する。 「ちがうんだよ!!いつもこうやってあそんでるんだよ!!れいむはたかちゃんをたべたりしないよ!!!」 「まだ言うの!!この人殺しぃ!!!」 「ちがぎゅぶっ!!!」 尚も釈明しようとして蹴り飛ばされ、偶々開いていた窓から外に放り出された。 「も、もう二度とここに近寄らないで!!!今度来たら殺してやる!!!」 「ゆぅ………………さようなら!!!ゆっくりしていってね!!!」 誤解を解く事は不可能だと思ったのか、寂しそうな顔をして別れを告げ去っていくれいむ。 子供はその後姿を泣きながら見送っていた。 『飼いゆっくりが人間の子供を食べようとした』 このニュースは瞬く間に人々の間に知れ渡った。 これを機に、「ゆっくり被害対策委員会」は「ゆっくり撲滅委員会」と名を改め、 その活動内容をゆっくりによる農作物や人家への被害を防ぐ事から、ゆっくりという生物の根絶へと改めた。 『人間が本気でゆっくりを滅ぼしにかかった』 この事実は、事の始まりとなった『人喰い』ゆっくりの存在と共に野生のゆっくり達の間にも広まっていった。 委員会は全ての野生のゆっくりに懸賞金をかけ、懸賞金目当てにゆっくりを狩るハンターが大勢現れた。 彼らは次々とより効率的な駆逐法を考案し、ゆっくり達はどんどんその数を減らしていった。 そのうち野生のゆっくりの中から保身に走る者が次々と出てきた。 巧妙に隠された家族の巣の在り処を人間に伝えれば助かるという妄想を抱いたのだ。 それらの裏切り者を、人間は徹底的に利用した。 発信機を埋め込み、同じゆっくりの視点から新しいゆっくりの巣の発見を手伝わせたのだ。 この策はかなり有効だった。裏切り者の殆どは巣の隠蔽に長けたゆっくりまりさであり、 殺されずに保護された事で完全に人間が自分の味方になったと考え、積極的に仲間の巣を探し、発見し、報告した。 中には野生のゆっくりのフリをして群れに紛れ込み、大規模集団の発見・殲滅に貢献した者も居た。 これらスパイの活躍もあり、ゆっくり撲滅運動が始まって僅か一年足らずで野生のゆっくりはほぼ全滅した。 また、その頃には飼いゆっくりも暴走したハンターに狩られ、居なくなっていた。 それから一年間、野生のゆっくりの発見報告が一度も入らなかった事から、 撲滅委員会スパイゆっくり全てを殺処分し、ゆっくりの絶滅を宣言し解散した。 ゆっくりが突如として全国に発生してから僅か三年後の出来事だった。 二十年後 立派に成長した崇は、大学生活最後の夏休みを利用して全国の山を登りまくる計画を立てていた。 最初に挑戦したのは標高3776メートルの霊峰。その中腹で、彼は遭遇した。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりれいむである。相当に大きく成長したその姿は、かなりの年月を生きていたと思われる。 「な、何だこりゃあ?」 既にゆっくりが絶滅して二十年が経っている。若い崇がゆっくりの事を知らないのは当然の事だった。 「ゆっくりたべものをちょうだいね!!たべのこしでもいいよ!!!」 「と、特に危険は無い……のか……?」 恐る恐るポケットからカロリーメイトを取り出し、目の前に放り投げた。 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!」 「は、ははっ。よく見たらちょっと可愛いかもな」 食べる際に牙が見えず、噛む力もそれ程強く無さそうな様子からすっかり安心した崇は、れいむの頭をそっと撫でてみた。 「ゆふぅぅ……おにいさん!もっとちょうだいね!!」 「ん?あぁいいぞ。ほれ」 もう一本カロリーメイトを取り出して、今度は掌に乗せて与えてみる。 「わーい!むーしゃ♪むーしゃ♪しあわ…………ゆっ?」 「何だ?」 食べる途中で何かを考え込み始めたれいむ。不思議そうな顔をする崇の掌をべろりと舐める。 「何だよくすぐったいぞ」 「ゆぅぅ…………!たかちゃんだ!!」 「あ?」 「おにいさんたかちゃんでしょ!!!れいむだよ!!おぼえてるでしょ!!!」 「何だそりゃ?俺はお前なんか知らないよ」 「うそだよ!!れいむおぼえてるもん!!このあじはたかちゃんのあじだよ!!!」 「知らん。大体何で俺の名前を知ってるんだお前?何だか気味が悪いな……」 「そんなことないよ!!れいむはかわいいよ!!たかちゃんはれいむのおくちのなかであそんでたんだよ!!!」 「何なんだこいつ……」 「ねえねえ!!れいむもたかちゃんのおうちにつれていって!!!いいでしょ!!!」 「う、うわ…何かヤバいかも。じゃ、じゃあな生首。着いて来るなよ」 気味悪そうにして足早にその場を離れようとする崇。必死でその脚にすがりつくれいむを、 「ねえねえつれていってよ!!またたかちゃんとあそびた「く、来るなよ!!」ゆびゅぐっ!!!?」 思わず蹴り飛ばす崇。蹴り飛ばされたれいむは近くにあった岩にぶつかり、中身を吐き出して倒れた。 「あ、餡子……?マジで気持ち悪ぃな。さっさと行こう」 足早にその場を去る崇。れいむはその後姿を目だけで追いながら、絶命するまでの数分間ずっと呟き続けていた。 「たが……ぢゃん……あぞ……ぼ……よ……」 EXTERMINATED! 作:ミコスリ=ハン このSSに感想を付ける
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「じゃあ行って来るよ」 「行ってらっしゃいタケちゃん」 「バーブー」 「ゆっくりいってきてね!!!」 いつも通りの平和な朝の風景。若い夫婦に生後三ヶ月の息子、そして一匹の飼いゆっくりれいむ。 夫の仕事は順調で、妻は美しく優しい。そして息子は健康そのものでゆっくりは悪戯もしない賢いゆっくり。 はっきり言って百人が百人とも羨むような素晴らしい家庭である。 そんな和やかファミリーも朝食を終え、ゆっくりと寛いだ時間帯に突入している。 母親は食器を洗い家の掃除を始め、子供とれいむは別の部屋でゆっくりしている。 このゆっくりれいむはこの家の小さな子供を大変可愛がっていた。 今も子供が退屈しないよう、顔芸等をして一緒に遊んでいる。 「ゆっくりばぁ~!!!」 「HAHAHA!Nice joke!!」 決して喋っている訳ではない。たまたま喋っているように聞こえるだけである。 会話など無くとも、この一人と一匹はそれなりに心が通じ合っていた。 何しろれいむがこの家に飼われ始めてすぐにこの子は生まれたのだ。言わば兄弟のようなものである。 ところでこの子供には変わった癖がある。 隙あらば一緒に遊んでいるれいむの口の中にもぐりこもうとするのだ。恐らく暖かくて居心地が良いのであろう。 れいむはそれを内心では嫌がりながらも、子供が嬉しそうなのでついつい許してしまうのだ。 不幸な事に、母親がその事を一切知らなかった事と、れいむが大口を開けて子供を招き入れようとする現場に遭遇してしまった事である。 「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 絹を引き裂くような悲鳴が轟く。突然の事に驚いてれいむは思わず口を閉じてしまう。 「いやああああああああ!!!たかし!!たかしいいいいいいいいいいいい!!!!」 母親は半狂乱になってれいむの口をこじ開け、驚いている子供を抱き上げた。 「なな、何て事するのよ!!やっぱりこんな得体の知れない物飼うんじゃなかった!!大丈夫崇?どこも痛くない?」 れいむの鈍いゆっくりブレインでも、一体どういう誤解を受けているのかは分かった。 「ち、ちがうよ!!れいむはたかちゃんをたべてなんかいないよ!!あそんであげてただけだよ!!!」 「黙れえぇぇ!!!このっ…………化け物ぉ!!今まで可愛がってあげた恩も忘れて……お前なんか死んでしまえ!!!」 「ゆぅっ!!?」 泣きながら怒りで顔を真赤に染めた母親に怯え、泣き叫ぶ子供を抱きしめたまま、母親はれいむを踏み潰そうとした。 慌てて避けるれいむ。何とかして誤解を解こうと必死で説明する。 「ちがうんだよ!!いつもこうやってあそんでるんだよ!!れいむはたかちゃんをたべたりしないよ!!!」 「まだ言うの!!この人殺しぃ!!!」 「ちがぎゅぶっ!!!」 尚も釈明しようとして蹴り飛ばされ、偶々開いていた窓から外に放り出された。 「も、もう二度とここに近寄らないで!!!今度来たら殺してやる!!!」 「ゆぅ………………さようなら!!!ゆっくりしていってね!!!」 誤解を解く事は不可能だと思ったのか、寂しそうな顔をして別れを告げ去っていくれいむ。 子供はその後姿を泣きながら見送っていた。 『飼いゆっくりが人間の子供を食べようとした』 このニュースは瞬く間に人々の間に知れ渡った。 これを機に、「ゆっくり被害対策委員会」は「ゆっくり撲滅委員会」と名を改め、 その活動内容をゆっくりによる農作物や人家への被害を防ぐ事から、ゆっくりという生物の根絶へと改めた。 『人間が本気でゆっくりを滅ぼしにかかった』 この事実は、事の始まりとなった『人喰い』ゆっくりの存在と共に野生のゆっくり達の間にも広まっていった。 委員会は全ての野生のゆっくりに懸賞金をかけ、懸賞金目当てにゆっくりを狩るハンターが大勢現れた。 彼らは次々とより効率的な駆逐法を考案し、ゆっくり達はどんどんその数を減らしていった。 そのうち野生のゆっくりの中から保身に走る者が次々と出てきた。 巧妙に隠された家族の巣の在り処を人間に伝えれば助かるという妄想を抱いたのだ。 それらの裏切り者を、人間は徹底的に利用した。 発信機を埋め込み、同じゆっくりの視点から新しいゆっくりの巣の発見を手伝わせたのだ。 この策はかなり有効だった。裏切り者の殆どは巣の隠蔽に長けたゆっくりまりさであり、 殺されずに保護された事で完全に人間が自分の味方になったと考え、積極的に仲間の巣を探し、発見し、報告した。 中には野生のゆっくりのフリをして群れに紛れ込み、大規模集団の発見・殲滅に貢献した者も居た。 これらスパイの活躍もあり、ゆっくり撲滅運動が始まって僅か一年足らずで野生のゆっくりはほぼ全滅した。 また、その頃には飼いゆっくりも暴走したハンターに狩られ、居なくなっていた。 それから一年間、野生のゆっくりの発見報告が一度も入らなかった事から、 撲滅委員会スパイゆっくり全てを殺処分し、ゆっくりの絶滅を宣言し解散した。 ゆっくりが突如として全国に発生してから僅か三年後の出来事だった。 二十年後 立派に成長した崇は、大学生活最後の夏休みを利用して全国の山を登りまくる計画を立てていた。 最初に挑戦したのは標高3776メートルの霊峰。その中腹で、彼は遭遇した。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりれいむである。相当に大きく成長したその姿は、かなりの年月を生きていたと思われる。 「な、何だこりゃあ?」 既にゆっくりが絶滅して二十年が経っている。若い崇がゆっくりの事を知らないのは当然の事だった。 「ゆっくりたべものをちょうだいね!!たべのこしでもいいよ!!!」 「と、特に危険は無い……のか……?」 恐る恐るポケットからカロリーメイトを取り出し、目の前に放り投げた。 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!」 「は、ははっ。よく見たらちょっと可愛いかもな」 食べる際に牙が見えず、噛む力もそれ程強く無さそうな様子からすっかり安心した崇は、れいむの頭をそっと撫でてみた。 「ゆふぅぅ……おにいさん!もっとちょうだいね!!」 「ん?あぁいいぞ。ほれ」 もう一本カロリーメイトを取り出して、今度は掌に乗せて与えてみる。 「わーい!むーしゃ♪むーしゃ♪しあわ…………ゆっ?」 「何だ?」 食べる途中で何かを考え込み始めたれいむ。不思議そうな顔をする崇の掌をべろりと舐める。 「何だよくすぐったいぞ」 「ゆぅぅ…………!たかちゃんだ!!」 「あ?」 「おにいさんたかちゃんでしょ!!!れいむだよ!!おぼえてるでしょ!!!」 「何だそりゃ?俺はお前なんか知らないよ」 「うそだよ!!れいむおぼえてるもん!!このあじはたかちゃんのあじだよ!!!」 「知らん。大体何で俺の名前を知ってるんだお前?何だか気味が悪いな……」 「そんなことないよ!!れいむはかわいいよ!!たかちゃんはれいむのおくちのなかであそんでたんだよ!!!」 「何なんだこいつ……」 「ねえねえ!!れいむもたかちゃんのおうちにつれていって!!!いいでしょ!!!」 「う、うわ…何かヤバいかも。じゃ、じゃあな生首。着いて来るなよ」 気味悪そうにして足早にその場を離れようとする崇。必死でその脚にすがりつくれいむを、 「ねえねえつれていってよ!!またたかちゃんとあそびた「く、来るなよ!!」ゆびゅぐっ!!!?」 思わず蹴り飛ばす崇。蹴り飛ばされたれいむは近くにあった岩にぶつかり、中身を吐き出して倒れた。 「あ、餡子……?マジで気持ち悪ぃな。さっさと行こう」 足早にその場を去る崇。れいむはその後姿を目だけで追いながら、絶命するまでの数分間ずっと呟き続けていた。 「たが……ぢゃん……あぞ……ぼ……よ……」 EXTERMINATED! 作:ミコスリ=ハン このSSに感想を付ける
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『萌えってなあに?after』 「なぁなぁちびっ子ぉ~、このメイド服着てくれよぉ~」 「や、やだよ……ここ学校だよ? 流石に恥ずかしいよ」 昼休み、お弁当を食べ終わった私たちは、6人で賑やかに談話していた。 すると、日下部が突然メイド服を取り出してこなたに着せようとし始めた。 もちろん場所が場所なだけに、こなたは拒否を繰り返しているのだが…… 「いぃじゃ~ん、減るもんじゃないしさ」 「でもぉ……」 日下部は全く諦める気がないようだ。 「こんにちはっス、先輩達」 こなたを組み敷こうとする日下部に不安な視線を送っていると 1年生の4人がこちらに向かってきた。 「何の話をしてたんスか?」 「『梅干茶漬け』について話してたんですよ」 「みゆき、話がややこしくなるから少し黙っててくれ」 つれませんね、というみゆきの無理矢理すぎる言葉はスルーしておいた。 だがその次に『でもそんなところにそそられます』と私に熱っぽい視線を送ってきたので、全身に悪寒が走った。 こなたの気持ちが少し分かった気がする。 「日下部がこなたにメイド服着せようとしてるのよ」 「手伝いますよ日下部先輩」 返答早いな。 田村さんがこなたを押さえつけ始めた。 そしてよくよく見るとみなみちゃんまでも加勢している。 「よしできた!! 似合ってるぞぉ、ちびっ子ぉ♪」 「うぅ、学校でメイドは恥ずかしいって」 いや、ぶっちゃけメイド服に着替える過程のほうが恥ずかしいと思う。 ここ廊下だし。 「でもこなたお姉ちゃんは、これも似合うよね」 こなたが巫女服になっていた。 恐らくゆたかちゃんがやったんだろう。 メイド服→巫女服の間が見えなかったわ。 流石は着せ替えこなたを実践しまくった子だ。 ※6才こなたん参照 「サンタクロースの格好も見てみたいなぁ。着てみてくれよちびっ子」 「スクール水着も似合うんだよねお姉ちゃんは……みなみちゃん、お姉ちゃん持ってっちゃだめだよ」 無言で、こなたをトイレの個室に連れ込もうとするみなみちゃん。顔が怖い。 地味に危ない。 そしてやはりこなたは、いつの間にかスク水を着用している。 「ところで田村さんは、さっきからなにやってるのよ」 「泉先輩のデータを取ってるんス、柊先輩。実は今、泉先輩の等身大フィギュアを作ってるんスよ」 なにそれマジ欲しいんだけど。 「いやぁなかなか難しいんですよね。特にωの部分が」 「おめが? おめがって何よ」 「ωはωっスよ」 それだけ言うと、目線をメモ帳に戻して、かりかりと何かを書きとめ始めた。 こなたはブルマ姿になっている。 「こなたかわいいデスネェ、hamburgerに挟んで食べてしまいたいデス。激萌えデ~スヨ♪」 微妙に不吉なことを言いながらくねくねしているパトリシアさん。 両手には本当にハンバーガーのパンの部分がスタンバイされていた。 こなたバーガーか……おいしそうね。 もし発売されたら即効で買……ん? ……は!! だめよ!! 他の客にこなたが食べられるなんて、考えただけでも吐血ものよ。 即座にマ○クだろうがモ○バーガーだろうが潰しにかかるわ!! そう全力で!! ……そう全力で!! 「あ、あのさみんな……そろそろ授業が始まるんだけど」 ブルマを履いたこなたが、怯えながらもそう言った。 気がつくと、時計の針は既に授業開始1分前を指していた。 「ほんとね、じゃあそろそろ戻らなきゃ」 ブルマの装着されたこなたのお尻にしがみつき、スーハースーハーやってるみゆきを引き剥がしにかかる私。 体操服の上を力ずくで脱がせようとしている日下部を、つかさが押さえつけている。 どさくさに紛れてこなたを無言のまま体育館倉庫に連れて行こうとしているみなみちゃんの方も、阻止しておく。 廊下を歩く生徒たちは、そんな私たちになんら疑問を持っていない。 もう恒例行事となっているからだろう。 「もう一つだけ着てほしいのがあるの、お姉ちゃん」 解散しようとする私たちの中で、ゆたかちゃんがそう発言した。 ゆたかちゃんが取り出したのは、一着のエプロンだった。 随分普通ね……てっきりバニーとかナースとかブラジル水着とか九尺褌とか出してくると思ってたのに…… あ、いいかも……あとで着させてみよう。 「エプロン? ……それだけでいいのゆうちゃん?」 「うん♪これだけでいいよこなたお姉ちゃん♪」 エプロンだけなんて、ゆたかちゃんは何度も見てるんじゃないの? 同じ家に住んでるんだし…… ……ん? 待てよ? エプロン……だけ…… ……だけ? ま か さ …… いや、ま さ か 「そーれぇ♪」 「ひゃあ!?」 ゆたかちゃんが両手をこなたに翳した瞬間 こなたが裸エプロンにされた。 「うわぁ~……お姉ちゃん……素敵だよぉ」 「うぅ~、恥ずかしいってば~」 自分の体を抱きしめながらペタンと、女の子座りで腰を下ろすこなた。 涙を溜めたまま上目遣いで私達を見た。 それと同時に、隣にいた日下部が目から火を噴きながら倒れた。 峰岸のスカートからお菓子類が駄々漏れしている。 パトリシアさんは「コナニズムDEATH!!」と叫びながら、床に倒れ伏してピクピクと痙攣し 田村さんは「最高のショーだと思わんかね?」とか言いながら気絶した。 ゆたかちゃんのリボンが弾け飛ぶ。 みなみちゃんは無言のまま無理矢理、こなたを空き教室に連れ込もうとしている。顔が怖いし息も荒い。 つかさは中国雑技団ばりに仰け反って、足の間から顔を覗かせた。すごいな。 みゆきに至っては、吹き出る鼻血の勢いだけで、宙に浮いている。すごいな。マジすごいな。 ちなみに私の記憶は、ここで途切れている。 コメントフォーム 名前 コメント クラスの男子たちは、最初の着替えで肌蹴た瞬間 全員あの世行き…南無。 -- 名無しさん (2011-05-01 04 21 09) ωってw -- 名無しさん (2008-09-25 23 56 56) あの娘っこ達はホント変態だな…まあそれだけこなたが好きっ てことなんだろうが… -- 名無しさん (2008-05-30 19 38 29) >ゆたかちゃんのリボンが弾け飛ぶ。 弾け飛ぶwwwωwwww -- 名無しさん (2008-03-29 19 42 34) 死んじまったwwwwwwwww -- 名無しさん (2008-02-28 19 37 52) みゆきさん死んじゃうwww -- 名無しさん (2008-02-27 19 59 01) 普通に死んだwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2008-01-21 21 42 44) 絵が普通にすばらしくて焦る -- 名無しさん (2008-01-15 00 54 10) 何も言わずに実力行使なみなみちゃんが一番怖いw -- 名無しさん (2008-01-04 03 36 50) どんだけ変態になれば気が済むんだこの娘っこ達はωωω -- 名無しさん (2007-10-08 21 29 26) ω -- 名無しさん (2007-10-07 23 49 26) (=ω=・)・・・・・・ -- 名無しさん (2007-10-07 21 00 04)
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