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603 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 01 24 13.07 ID ??? 小学生で、RPGよく知らない時にはみんな 「うんこする」「自殺する」「放火する」「銀行強盗」みたいな 行動宣言しかしないんだぜ……。 たぶん説明が悪かったんだろうな。何でも出来るとか自由だとか 605 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 01 29 40.07 ID ??? 603 ああ、俺も高校見学の時に隣でプレイしてたやつが武器屋襲撃してたな。 俺も初TRPGだった…… 608 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 01 40 44.95 ID ??? TRPGはなにしてもいいんだよ って教えるからたまに勘違いする人いるよね 610 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 02 14 27.24 ID ??? マイキャラの行動は全て自分で決める→なにやってもいいんだぜヒャッハー! 611 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/11/13(日) 02 16 27.57 ID ??? 「 610!次にお前は『今じゃキャラシーなんて、ケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ』と言う!!」 612 名前: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/11/13(日) 05 03 07.74 ID ??? PLはPCに何をさせても良いが何でも出来る訳でもなくさせた結果は受け止めなければならない。 GMは何でも出来るが何をしても良い訳ではない。 スレ293
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ウォーキングを始めました 私は最近、ウォーキングを始めました。 健康のためにも何か運動を始めたいなぁと思っていたのですが、なかなか出来ないでいました。 ですが、毎日少しずつでも運動をしていこうと決めました。 ウォーキングなら自分のペースで出来るのでいいなぁと思いました。 音楽を聴きながらウォーキングをしたり、景色を見ながらウォーキングをしたり、楽しみながらウォーキングが出来ています。 ウォーキングを始めてからは、夜もぐっすり眠れるようになりました。 http //www.vansshoescanada.net/
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人通りの少ない、急な斜面と林に挟まれたとある峠道。 太陽が照りつける急勾配の山道を、一人の竜騎士が甲冑姿で槍を構えていた。長身痩躯、独特の フォルムを描く兜が、竜騎士の顔を太陽の日差しから覆い隠している。見るからに熱そうだが、 その表情は兜が作る黒い影に遮られ窺い知ることはできない。 そして、その竜騎士の周囲に屯するのは、無数のゴブリンたちだった。中には竜騎士に討ち取られ、その身を 物言わぬ骸となした者もいる。槍を手に、しかし無形の型にて微動だにせぬ竜騎士の姿からは一部の隙も伺えない。 その一方で仲間をやられたゴブリンは敵意を剥き出しにして、竜騎士を威嚇しながら取り囲んでいる。 見るからに多勢に無勢。しかし竜騎士は動じることなく、半歩間合いに足を踏み入れたゴブリンの額を 寸分たがわず突き破る。そのたびにゴブリン達はわさわさと周囲をうごめき、また先ほどと同じく竜騎士の 周囲に輪を作っていた。 かくして拮抗すること暫く、しかし数で勝るゴブリンたちが一斉に竜騎士に飛びかからんと したその瞬間のことである。 「とーーッ!」 誰のものでもない掛け声は、竜騎士が背にした斜面の上から轟いてきた。思わぬ伏兵に完全に意表を 突かれた竜騎士が振り向いた瞬間、かけ声とともに闖入してきた剣を構えた女が、斜面の上から 飛び降りた勢いのままゴブリンの一匹を力任せに一刀両断する。 突然の出来事に驚いたのは竜騎士だけではなかった。ゴブリンたちもまた慌てふためき、女騎士の 踊り出た方向から飛び交う矢やら手裏剣やらに右往左往を繰り返す。騎士二人はお互いに背を向けて、 眼前のゴブリンをまさしく舞うが如く切り捨てる。ダンスを終えた二人が足を止めると、ゴブリンの骸が 四つ五つと増えていた。 「キキッ、キキイーッ!」 かくして竜騎士と女騎士は揃って身構えたまま、身を翻して林の中に消えるゴブリンたちが消えるのを見送った。 「ここは追うべきではないな」 「吾輩も同感だ。彼奴等のテリトリーに押し入って危険を冒す必要はない」 女騎士の言葉に竜騎士が答える。 「無事か?」 女騎士が向き直る。 「うむ。…礼を言いたいが、その前にまずはここを離れるとしよう」 顔を林の中に向けたまま、竜騎士は静かに答えた。 「ここまでくれば安心でしょう」 小高い岡の上で弓を携えた女性が背伸びをする。 「ラヴィアン、油断は禁物だ。まだここは奴らの縄張りなのだぞ」 「はーい。アグリアス様は相変わらずお厳しい~」 そのアグリアスにラヴィアンと呼ばれた女性が、ぺろりと舌を出して誤魔化すように笑っている。 「さて」 仲間達と共に林から離れたアグリアスが、先ほどの竜騎士に向き直る。 「先ほどは危ないところだったな」 「うむ。しかしながら、お仲間がおらるるとはいえその危地に飛び込む貴君もなかなか命知らずと見える」 「…おかしいか?」 「いいや。吾輩と気が合いそうだ」 相変わらず兜で面が見えない竜騎士だが、実に楽しそうに笑っている。 「それにしても、なぜこのような場所を一人で? その声の調子では、まだお若いのではないか?」 そう、この竜騎士、口調こそ古風ではあるが男としては高い声の持ち主だった。おそらくは変声前の 男子であろう、察して問いを発するアグリアスに竜騎士は笑うのをやめる。 「いかにも。吾輩は騎士として仕官先を探している。確かに若輩者であるが、あの程度の魔物如きに遅れを とるような腕では騎士が勤まると思えぬ。修行もかねての一人旅だ」 「なるほど…」 随分と殊勝な心がけだ。アグリアスは感心しながら頷いた。 「ふむ、そういえばまだ礼と名を名乗るのがまだであった」 そう言って、竜騎士が兜を脱ぐ。いびつな竜の頭を模した兜の下から現れたのは――それはそれは美しい、 女性の顔。 「吾輩の名はマチルダ。アグリアス殿の助太刀感謝いたす」 アグリアスは目を丸くした。無論アグリアスの後ろから彼女の素顔を見ていた仲間たちも、 突然の美女の出現にただ事ではない様相を呈している。 「袖触れ合うも他生の縁でありましょうな。よろしくお頼み申し上げる」 そんな周囲の意も介さず、マチルダと名乗った竜騎士は胸に手を当て優雅に会釈し、にっこりと 微笑んで見せたのだった。 「すっごい美人だ…こんなことってあるもんだな~」 単純に美人に会えてはしゃぐのはラッドである。一方隣のアリシアは今ひとつ表情が暗い。 「ラッド…あんた鼻息荒いわよ…。は~ぁ、今までにいない硬派な紳士タイプだと思ってたのに…」 「なんだアリシア、狙ってたのか」 「…別に? そういうムスタディオこそ狙ってるんでしょう?」 「んー? そうかな…ま、そういうことにしとくか」 のらりくらりとかわすムスタディオ。 「でもよ、ありゃちょっと綺麗過ぎて近づきがたいな。言うだろ、綺麗な薔薇には刺があるとか。 なんか俺は手を出したくないね」 「刺がありそうには見えないけどなあ~…いて、いててて!! なにすんだよラヴィアン!」 「あ、ごめんね、ラッドの顔に刺がついてたから~」 「こっちにもついてるわ」 「いていていていていてーーー!!!」 「アリシア、モンクのお前の腕力だとラッドの顔が伸びるぞ?」 「いいのよ、どうせ鼻の下が伸びきってるんだから、他のどこが伸びたって同じよ」 と、仲間たちがマチルダを肴に談笑する一方、そのマチルダとアグリアスはというと。 「口調で間違えてしまったが…いや失礼した。女性だとは驚いた」 素直に感想を述べるアグリアス。しかしその言葉にマチルダは意外な反応を示していた。 「女性?」 「…どうかしたのか?」 アグリアスがマチルダの様子に首を傾げた。 「いやさ、女性とはなんと?」 当を得ないマチルダの問い返しに、アグリアスもマチルダも同じく困った顔をする。 「マチルダ殿? 貴公は女子ではないのか?」 「吾輩は騎士ゆえ、そのようなことを気にしたことがないが」 逆に返したアグリアスの問いに、マチルダがまたずれた返事をする。 「アグリアスさん、もしかして…」 返答に窮したアグリアスの横からラムザが口を挟んだ。 「彼女、もしかして自分のことを男だと思ってるんじゃないですか?」 「馬鹿な」 アグリアスが即座に否定するが、彼女の顔はその可能性を否定しきっていない顔だ。 「では訊いてみましょうか? マチルダさん、失礼ですが、あなたは男性ですか?」 「少なくとも我が家では斯様な話題が上がった覚えがない。察するにそれは、身体の線が細いか太いか、 それだけの差異のことであろう?」 と、ラムザの問いに答えるマチルダ。どうやら本当に彼女は自分が女であることに気が付いていないようだ。 「いや…そもそも女性とか男性とか、性別の概念が欠落してるようですね」 ラムザが困った顔でアグリアスを覗き込む。勿論アグリアスも当惑した顔でラムザに視線を投げ返す。 「…とりあえず…女性ですよね?」 「だと思う…が、自信がない」 ラムザの呟きにアグリアスも呟くように答える。 しばし沈黙。とうのマチルダは首を傾げて二人のやり取りを眺めている。 「であれば、確かめる…しかないんじゃ?」 「…どうやって」 ラムザの発した一言に、あからさまに憮然としたアグリアスが言い返す。 「僕は男ですから…その…ちょっと…問題が…」 要するにそういうことだ。アグリアスも理解してはいるものの、単に言い渋っているだけのようである。 実際のところはラムザの発言で結論は出ているはずだが、やはり確信が欲しいのだろう。 「ぐっ…わ、わかっている! ラヴィアン! ちょっと確かめてだな…」 「えー、女性だと思いますよ? 私は確かめる必要ないですし、疑問をもたない私が確かめるのは 筋が違うと思いまーす」 「なら俺グァッ」 ラッドがアリシアの秘孔拳に沈む。…はて、秘孔拳のもたらす効果は死の宣告ではなかったか。 「アリシア!!」 「私はどちらでもかまいません。というか興味ないです」 「さっき溜息ついてたゲゥッ」 今しがたアリシアに蘇生されたラッドが再び彼女の秘孔拳…と思われる一撃に沈む。 「とにかく。疑念が払えないのであれば、私達の手を借りるまでもなくご自身の目で確かめるべきでしょう?」 「うぐ…」 かつての部下にけんもほろろの返事を返され、ぐうの音も出ないアグリアス。 やむなくアグリアスとマチルダが草むらに消えて… 「…なかった。正真正銘、女だ」 帰ってきた。アグリアスの顔は真っ赤だ。かたやマチルダはなんのことかわからぬ、といった顔つきである。 「なかったというのは、貴君の言う上のことか? 下のことか?」 「いや、それ以上喋らないでくれ…」 なぜ私がこんな真似を、と頭を抱えるアグリアスに、マチルダはやはり今ひとつ納得の行かない表情を 浮かべている。そうしてふと何か気が付いたのか、マチルダはおもむろにラムザに近づいた。 むんず。 「はうッ!?」 「おおなるほど。そういえば父上もここに斯様なでっぱりがあった、これが男か」 恥ずかしげもなく、むしろ興味津々といったふうでのたまうマチルダに、ラムザもアグリアスも目を見開き、 顔は鍋に煮られてゆであがったかのようにお互い真っ赤にしている。傍から見れば愛を告白したばかりの 奥手なカップルに見えなくもない。そのままラムザとアグリアスが見つめ合うこと暫くして…悲しい異変が起きた。 「む? だんだんと大きくなっておるな」 ュゴ ヴ ァ そのときアグリアスの右手は光速の世界を超えたであろうか。彼女のびんたがラムザの頬を直撃し、 周囲に衝撃波を巻き起こす。まさに天国から地獄へと叩き飛ばされたかのようにラムザがきりもみ回転で 吹っ飛んでいき、そのまま土煙と血煙を上げて地表を削り取ること十数メートル。 「う…ッ!? こ、こりゃひでえ…」 ようやく止まったラムザのその顔を見るなり、ムスタディオがその無残さに目を覆った。 「し、しっかりしろラムザ! ちょっと姐さん、そりゃちょっとばかり大人げな…ッ」 おろおろしながらケアルジャを詠唱するラッドを、アグリアスがギロリと一睨みする。 「ひ…ラ、ラムザは悪くない! 悪くないぞー!! うわああぁぁん!」 …ラッドが泣き出してしまった。そばにいたラヴィアンも腰を抜かしてがくがくとおびえている。 どんな鬼の形相だったのだろうか、ムスタディオはそれを見逃したことをちょっとだけ後悔した。 「ふぅむ。アグリアス殿はここが大きいのだな」 「き、きゃあああ!?」 そしていつの間にかアグリアスの前に回ったマチルダが、今度はアグリアスの胸をわしと掴んでいる。 これにはさしものアグリアスも、普段の彼女らしからぬ悲鳴を上げてマチルダを振りほどく。 「や、や、やめんかッ!!」 「いやしかし、吾輩は男女の見分け方がわからんのだ」 「男女を確かめるのに身体をみだりに触っては駄目だッ!!」 顔を真っ赤にしてアグリアスがマチルダを怒鳴る。 「さ、然様か…しかしどちらにしても吾輩には無いものゆえ、ちょっと珍しくてだな…」 「珍しくても駄目だ!」 「吾輩としてはもう少し触っていたかったのだが…特にアグリアス殿の胸はやわらかく非常によい揉み心地で」 「詳細を説明するなーッッ!!」 「ぶははは、ムスタディオ、お前なに鼻血出してんだ」 「うるせえ」 名残惜しそうに手を伸ばすマチルダと半泣き状態のアグリアス、響く銃声、ラッドの悲鳴。 混沌とした一連のやりとりを眺めたラヴィアンが、眉をひそめてため息をつく。 「マチルダさんて、まるで男の人みたいねえ?」 「なんていうか…基本的な性教育が必要みたいね」 アリシアが冷静に、しかし他人事のように言い放つ。鼻に詰め物をして黙って頷くムスタディオ。 「…それはそんなに重要なことなのか?」 しかし問題は当事者であるマチルダである。本人は眉根に皺を寄せ、それを全く重要視していないようだ。 「少なくとも、騎士を名乗るのであれば礼儀作法…というか、常識をそれなりに身につけておいたほうが いいでしょう。貴族に対しても勿論ですが、特に世の言う『レディー』に対しては尚更。 粗相があっては家名にも傷がつくと思いますので」 うずくまってべそをかいているアグリアスをちらりと見ながら、アリシアがもっともらしいことを言う。 ちなみにそのとき、地面に「ムスタ…」と途中まで書いて倒れているラッドの姿が視界に入ったが、 彼女は小さく溜息をついてそれを黙殺した。 「う、うむ…そうか。吾輩は武勲にて身を立てようと思っていたのだが…それだけでは駄目なのか」 家名に傷がつくの一言が効いたのか、マチルダはひどく気落ちしてがっくりと肩を落とす。 「な、なれば、は…恥を忍んでお頼み申す。吾輩に…その、女性とやらを教えてはくださらんか」 ゆっくりと顔を上げたマチルダに、顔を見合わせるアリシア、ラヴィアン、そしてムスタディオ。 「まあ、とりあえず自覚がないのは問題だよな」 「教育が騎士道に偏重してたのが原因なんだから、騎士の立場から教えてあげたらいいのかな?」 「とすれば、やはり本職に訊くべきでしょうね」 そう言ってアリシアはうずくまっている人物に目を向ける。 ちなみにそのとき、地面に「ムスタ…」と途中まで書いた後に「俺が手取り足取り教えてやるんだああ」と 続けて書いて倒れているラッドの姿が視界に入ったが、彼女は大きく溜息をついてそれを黙殺した。 「というわけでアグリアス様。道中のマチルダさんの教育をお願い致します」 「何故私が」 そう言わずともわかる露骨な表情をアグリアスがアリシアに投げ返す。 「少なくとも女性に関しての知識が欠けている以上、私、ラヴィアン、そしてアグリアス様のいずれかが 教育を考えるべきであり、かつ、彼女に近しい観念を持ち、かつて私たちが師事したアグリアス様こそが 適任だと思います。まして今の私はモンク、ラヴィアンは弓使い。ナイトのアグリアス様を差し置いて 私たちが出るべき処ではないかと」 ちなみにラムザは忍者、ラッドは白魔道士、ムスタディオが話術士である。 「い、一般常識というか一般教養だぞ。教えるだけなら誰でも構わないだろう。それに貴族としての 心得やマナーを教えるならラムザのほうが適任では」 「ラムザさんはまだ意識が戻りません。断っておきますが原因はアグリアス様のびんたです」 眉一つ動かさず冷徹に言うアリシア。 「ぐ…。一応訊くがムスタディオはどうだ。話術士ならば上手に教えられるんじゃないか」 「マチルダさんの口調から、おそらく彼女はやんごとなき身分の人間と思われます。だとすれば、 なんらかの身分である彼女が平民に教えを請うのは問題だろうと言っていました」 「た、確かに…となるとラッ」 「論外です」 名前を言い切る前に斬られてしまったアグリアスの口が『ど』の形のまま硬直している。 「むしろ枠外圏外想定外の上問題外であり女の敵は鉄拳制裁、悪・即・殴! であります」 言葉が加速するたびに指をばきばき鳴らしながらだんだん凄みを帯びていくアリシア。 「何かあったのか」 「いいえ何も」 アリシアはそう即答して、何事も無かったように殺気を納めていつもと変わらぬ冷めた彼女に戻っている。 そういえばラッドの姿が見当たらない。まだ倒れているのだろうか。それとも…いや言うまい。 「とにかく…私しかいないわけか」 「はい」 ふてくされるアグリアスに、アリシアはつとめて冷静に、しかしうっすら笑みを浮かべつつそう答えた。 さて。問題はこの後である。 「しかしだアグリアス殿。吾輩が思うに、戦場に於いては性別とやらは意味を為さぬのではないか?」 マチルダの第一声はこうだ。 「そもそも、民を守り主君に仇なす輩を討つのが戦場に於ける戦士の務め。戦士であれば、年齢も 性別も関係ないものではないか?」 「そういう意味ではない。女性として留意しておかなければならないことがあるということだ」 彼女の主張が間違ってはいないと思うが、その彼女が知る世界はあまりに狭く、聊か趣旨も食い違っている。 マチルダが知らない世界の話を彼女に理解させるというのは、アグリアスの想像以上に困難なことであった。 「吾輩は諸氏の言う女性という認識を持つ以前に、吾輩は騎士であると認識している。故に吾輩は 武技にすべてを捧げんとしてきた。そこで今更に騎士である前に女性としての認識を持てというのは、 吾輩にとっては今までの吾輩そのものを否定された気がしてならぬ」 マチルダはアグリアスの言葉に頷くことなく、再び主張を繰り返す。 「私は、いずれ武勲を以て戦乱の世を平定させようと思っている。雷神と名高い南天騎士団に居らるる オルランドゥ伯爵のように、吾輩の名が知れ渡ることで兵や民の士気が上がるのであれば、これ以上の 誉れはない。吾輩は吾輩の仰ぐべき主君のもと、騎士として皆を導きたいのだ」 そして彼女の主張を聞けば聞くほどに自分に似ている、と、アグリアスは思う。騎士に憧れる幼い子供の ように、意思の強さが視野を狭めている彼女の姿は、かつての自分自身のようだとアグリアスは感じていた。 「アグリアス殿も騎士であるならば、貴君にもまた主君があり、主君のために剣を取るのであろう? そう吾輩は推察するのだが、それは違うと仰られるのか?」 「………」 時折、無垢な子供は理論武装した大人の痛いところをつく。 「貴君とて吾輩と同じ女性なのであろう? なれば吾輩に異を唱える貴君の行為は矛盾しているのではないか」 「…私が考えるに」 アグリアスがマチルダを制して、一息つく。 「貴公の心が騎士であることは紛れもなく事実であろう。だが、それ以前に我らは女だ。精神論ではなく、 肉体的な、物理的な事実だ。残念だが、騎士であるかどうかは人が決めること、しかし男女の決定は神の領分。 その事実を覆すのは到底無理というものだ」 「それでは…不公平ではないか」 マチルダがぼやく。 「確かにな。私も過去、男であればと思うこともあった。だが、男だからと言って必ずしも騎士になれるとは 限らないし、女だからと自分を責めてもそれが言い訳にしかならないことも事実だ」 「ならば何故、自らを女と認めなければならんのだ?」 「それが事実だからだ。見苦しいぞマチルダ殿」 駄々をこねるマチルダを正視してアグリアスが一喝する。 「私たちが生きる場所は戦場だけではない。よもや社交の場においても、貴公は鎧に身を包んで歩く気では あるまい?」 「そ、そうかもしれぬ。が、しかし、騎士の正装はやはり」 「貴公の父上がどうかはわからないが、騎士だからと常に剣を帯び鎧を着て生活しているわけでもないだろう? そもそも貴公は男女の身体の仕組みを理解しておいでか? 仮に性別を偽るにしても留意する点は いくらでもあるし、説得力のある嘘をつかないと簡単に見破られてしまうだろうな。そして嘘をついた理由を 貴公は胸を張って言うことができるか?」 「む……」 言われてマチルダの眉間に皺がよる。 「なにも貴公に今すぐ女になれというわけではない。まずは己を知ることが重要だ。兵法にも言うだろう、 敵を知り己を知れば百戦危うからず、とな」 アグリアスは笑ってそう締める。 「む、むうう…難しそうだな」 「なに、そう身構えるな。社交マナーのひとつと覚えれば良い」 そう言って、二人は笑うのをやめた。 「その前に」 「うむ」 アグリアスが剣を抜き、マチルダが兜を身につける。 次の瞬間、ぞわり、と周囲の林がざわめき、夥しい数のゴブリンが二人の前に現れた。 「聊かに分が悪いか」 「否、吾輩の槍ならばこれしきを討つは容易い」 自信に満ち満ちた声でマチルダが答える。 「ほう。それでは、貴公の腕を拝見させて頂こう」 アグリアスもわずかに笑みを浮かべ、二人は魔物の群れに向かっていったのだった。 * * * 「いったいなんだというのだ、あの、目玉がいっぱいついた、強烈な臭気を伴う醜悪な生き物は…!」 肩で息をするマチルダが、さも忌々しげに朽ちたモルボルを睨んでいる。 「貴公はモルボルを見たことがなかったのか?」 「うむ…見た目もさることながら特筆すべきは筆舌に尽くしがたい腐敗臭。吐き気はするわ目には染みるわ、 この世の地獄を味わった気分だ! 世界はあのような生物の跳梁を許していいものなのか? あのモルモル などという生物が市街地に蔓延れば、市井の者たちなどひとたまりもあるまい、すぐに討伐せねば脅威となり得るぞ!」 ぼろぼろになりながら熱弁を振るうマチルダを、手当てするアリシアが冷静に諌める。 「モルモルじゃなくて、モルボルです。モルボル。それに心配は要りません。主に湿地帯に棲息していて、 乾燥した場所では生活できないようですから」 「そ、そうなのか?」 「今回のように人為的に飼育誘導されたりなければ、野生生物が縄張りから出てくることなどそうそうあるまい」 同じくぼろぼろのアグリアスが、ラヴィアンの手当てを受けながら言う。 「これほどの大群を率いるならまだしも、まさかモルボルを連れてくるなんて、随分知恵をつけたゴブリンが いたものですね。二人ともよくご無事で」 周囲を見渡しながらアリシアが感嘆する。見れば一面に無数のゴブリンの屍が転がり、この二人が どれほどの大群と戦っていたかを物語っている。 「お前たちこそよく助けに来てくれた。二人だけでは流石にもたなかったろう」 「へっ、あれだけ派手に暴れてたら、否応なしに気付くもんだぜ」 というのは建前で、目を覚ましたラッドがアグリアスたちを追い駆けたところ、戦闘している二人に出くわした、 というのが真相である。ちなみにそのラッドは、マチルダに回復と称して抱きつこうとしたところを ジャンプでかわされ、アグリアスの聖光爆裂破の巻き添えという名の餌食になって気絶している。 「それにしてもラムザには悪いことをした。ろくに手当てもせず…本当にすまない」 「気にしないでください。それにアグリアスさんはマチルダさんと二人だけでモルボルと戦っていたんですから、 結果的にだとしても僕達を守ってくれたわけじゃないですか。そんなに萎縮しないでください」 縮こまるアグリアスにラムザが優しく微笑む…が、その顔にくっきり残る痛々しい真っ赤な手のひら マークが全てを台無しにしている。 「ラムザ…本当にすまん」 「まあまあ、ラムザさんもそう言ってるんですし、気にしないほうがいいですよ! こうやってアグリアス様が 戦ってくださったおかげで、ラムザさんはゆっくり休めたんですから!」 うなだれるアグリアスを慰めようとラヴィアンが割って入る。 「そうか…そうだな…悪いなラヴィアン」 「いえいえ、私もいいものが見られましたし!」 「いいもの?」 「はい! 看病ってことであたしが膝枕してあげてたんですけど、ラムザさんの寝顔が可愛かったんですよ~」 「そうか、それは良かったな…?」 「改めてラムザさんの顔を眺めてたんですけど、じっくり見てるといろいろわかるんですよね! やっぱり育ちが顔に出てるっていうか!」 「ほう」 「あーんな無防備なラムザさんの顔、そう滅多に見られるもんじゃありません!」 「ちょっとラヴィアン、その辺に…」 興奮冷めやらぬラヴィアンをアリシアが制している。アグリアスがどんな顔をしているか、言うまでもあるまい。 「猫みたいにあたしの脚に頬を摺り寄せてきたときなんか、もーこのまま連れて帰りたいっていうか!!」 め゛ご どぉぉん アグリアスの右後ろ回し蹴りに、ラムザが天高く舞い上がる。暫くして巻き起こる土煙、そして地面から はえた人の脚…一行はいつの間にかイヌガミ家に来ていたようである。 「ちょ、何をなさるんですかアグリアスさ…まッ」 抗議の声を上げるラヴィアンにアグリアスが睨みをきかせると。 「…う、うぇへええぇん、アリシア~! 暴君よ! 暴君がいるわ~ッ!」 と、へなへなと腰を抜かしてアリシアに泣きつく始末。おそらく嫉妬に駆られた鬼女のような形相だったの だろうな、と、アリシアとムスタディオが勝手に納得する。 この後ラムザの看病をアグリアスが我先にと買って出て、ラムザに対する自身の仕打ちに懺悔の涙で顔を ぐじゅぐじゅにしながらラッドを呼び出して徹夜でケアルジャを唱えさせていたり、マチルダの勘違い行動に ラッドが幾度となく興奮状態から戦闘不能に陥ったり、そのとばっちりをラムザが食らっていたりと、 様々なトラブルを繰り返してラムザ一行がマチルダと道行きを共にすること一週間。ようやく一行はマチルダの 目指したライオネルへと到着したのだった。 「実に有意義な一週間であった」 そう言って、マチルダは満面の笑みを浮かべてラムザたちに向き直る。 「この一週間に賜ったご厚意の数々、吾輩は生涯忘れ得ぬ」 「大げさですねえ」 「否、吾輩が如何に狭い世界で生きてきたか、この旅路で得たものは計り知れぬ」 ラムザの一言にも、マチルダは感慨深そうに目を閉じる。 「特にアグリアス殿、貴君には本当に世話になった。吾輩はこれまで一人で戦ってきた故、こうして背を預ける 相手がいるというのは、本当に嬉しいことだった」 「貴公の夢、かなえられると良いな」 「うむ。早く独り立ちして父上に認めてもらえるよう、精進するつもりだ」 そうして、アグリアスと硬く握手を交わしたマチルダが手を振りながら町の中に消えていく。一行は、 彼女が見えなくなるまでその背中を眺めていたのだった。 「すごい人でしたね」 「ああ…だが、まっすぐな人物だ、良い主に出会えるといいな。それに…私もいろいろ考えさせられたよ」 「…なるほど」 そう言って複雑な笑顔を浮かべるアグリアスに、ラムザがやはり複雑そうな笑みを返す。 「あああぁぁああ!!!」 そんな感動のさなか、突然の大声を上げたのはラッドだった。 「大事なことを忘れてた…ッ! お前は見たんだろアグリアス!」 「な、なんだ! なにをだ!?」 「鎧のせいでずっとわからなかったんだ! マチルダちゃんの胸のサイズ!!」 カ ッ 閃光の後には、ぼろ雑巾のように地面に這い蹲るラッドの姿。 ラッドの戦線復帰はラヴィアンの見立てで2週間後ということである。 END
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どれにしようかしら
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62 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 22 36 05.24 ID +n4UM9SE0 [1/2] うらやましいのでプチ報告を一つ投下して空気換えを図る巻 人が嫌だと思ってる事とか人の欠陥をずけずけと言ったりそれをネタにして笑いを取る人がサークルにいた そういうのを好む層もいたけど当然言われてる本人たちは気分が良くないので止める様にお願いしていたが 言ってる本人は「本当の事を言ってるだけ」「悪気があって言ってる訳じゃないから問題ない」 いや言われてる当人の俺たちが問題視してる訳ですがと言うのは完全スルー 「本当の事なんだから嫌がる方が悪い」とか、ゲームを超えた他人の私生活の部分までネタにして笑いを取る姿勢に呆れていた あるときその人が自信満々にGMをやったんだけどひどい吟遊一本道シナリオで 最後が鬱展開というある意味テンプレ的な吟遊GMシナリオだった ドヤ顔で「どうだった?俺はGMの腕も上手かっただろう?」なんて言ってきたので 「いや全然欠片も面白くなかったですわ」と言ったらえらいキレてサークルから破門を言い渡された 「本当の事を言われても嫌がる方が悪いんですよね」と言ったら「時と場合を選べ」とか「相手を選べ」と言って来たので 「ネタにできる弱い相手だけを選んで今まで言い続けて来たんですね」と言ったらさらに発狂した これがあって他に数人放逐された仲間と別サークルを作った その人のシナリオはSW2.0なのにアレクラストと次元の門が開いて繋がったとかで アレクラストのキャラはSW2.0で冒険者LVの上限が15になったからと全技能を1.5倍にしてあって 何故かフォーセリアで復活したベルド(超強いロードス島の王様)たちと戦うシナリオで PCは5LVでアレクラスト勢力と戦うために蛮族と力を合わせるべく和平の使者になって 蛮族に人族が「協力させて頂く」形になってひたすら色々な勢力に頭下げて「これだから人族は」と罵倒されるシナリオ 最後はそれだけ力を束ねても 「蘇ったベルド束ねるアレクラストの勢力にラクシアは滅ぼされる運命にある事を彼らは未だ知る余地は無かった…」と言われて PC達が戦争の中で無残に死んでいく描写とかされてEND 滅びの美学とか何だとか言ってたけど知らん 63 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 22 39 17.26 ID VrxtoikK0 >ネタにできる弱い相手だけを選んで今まで言い続けて来た クズ基本形やな 64 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 22 41 43.76 ID XE0AadIG0 [2/3] 62乙 何はともあれ別離できてよかったね 行状からして酷いがシナリオもひっでえな ゲルダムに苦戦するベルドがラクシアでそんな強いわけないじゃんとか言いたくなるわ 65 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 22 42 23.30 ID DVm5jRsd0 [2/2] そういうのを好む層もいたけど サークルから破門を言い渡された 意味が わからない 普通、困が放逐されるんじゃないのか・・・ 66 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 22 51 10.36 ID +n4UM9SE0 [2/2] 64 自慢げに語ってくれた内容によると ベルドはロードスSWのサプリのデータを元に 技能を軒並み1.5倍にした上で一国の主と言う事でウォーリーダーを15LVにして さらにエンハンサーとかのBテーブル技能を増やして 頭の悪い事にSW2.0で能力値が上昇するからと、各技能を15まで上げるだけの冒険回数があるはずと 能力値を大幅に上げて戦闘特技をいろいろ使えるうえで(SW旧版で使えてた戦闘オプションを軒並み使える) それは副次能力と称して2.0の戦闘特技を別個に取得して さらに冒険者レベルであらゆるダメージを減少するとか自慢げに言ってた そしてこれだけ無駄に力を入れて作ったデータも自己満足的に開陳しただけで シナリオ上で使う機会は全く無かった いやほんとアホかと思ったけど シナリオ中も、ベルドに矢が刺さってなくてカシューに負けてないIFの状態からの出演とか言って どれだけベルドLOVEか語ってくれたけど…(愛的な意味よりは理想の上司とかなんだとか) 67 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 22 55 37.73 ID XE0AadIG0 [3/3] 66 まじめに読んでないけどあたまわるいのは把握した 68 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 23 00 07.10 ID gANVjU/VP ベルド好きならドリキャスのロードスを遊べばいいのに 70 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 23 06 34.25 ID zbsu0yMX0 [3/3] 62 …新天地おつ 元サークルへ 隔離病棟として存続してくれ 新規募集とかするんじゃないぞ 71 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/19(水) 23 10 02.47 ID r0abBKDs0 [2/2] いやーキツイっす(素) 72 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2014/02/20(木) 01 11 19.90 ID 9oSp+4zm0 [1/6] 62 そんな屑の溜まり場からマトモな人間だけ生還できて良かったな 「相手を選べ」とか言った時点で物理攻撃加えても許されたと思うが実に綺麗な返しで素晴らしい 73 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 01 26 56.02 ID n1mT9Pj9O 65 被害者の方を悪者扱いする場所は結構多いと思う。特に困の側に何らかの力がある場合は(困スレ基準)。 74 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 02 54 14.60 ID Xzk5bwab0 [1/2] 人が嫌だと思ってる事とか人の欠陥をずけずけと言ったり そのくせ吟遊語りまくりのエトランジェとか本気で中世の吟遊詩人(というか道化)じゃないですかやだー 65 その昔困スレにはOBの横暴に耐えかねた系の報告が多くてなそりゃあもうOBが先輩権力を(ry 75 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 03 21 52.14 ID pzs7XKjT0 しかし、ベルドって理想の上司かなあ? アシュラムさまのほうが情は厚そうっすが・・ 76 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 03 36 15.49 ID zE7Z4dJsO ベルドって実務は配下に丸投げしてそうだから、自分は側近として辣腕を振るうタイプと思い込める人間になら理想的かもな スレ375
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唯「どうしたの?あずにゃん」 梓「なんかケースの下に…カセットテープみたいです」 律「カセット!!ふるっ!!」 梓「放課後ティータイム合宿 って書いてあります」 澪「それって…」 紬「そのテープがあるの、私も全然知らなかったわ」 唯「結局合宿で録音したテープ、こっちに忘れちゃってたんだ」 律「…聞こうぜ!」 紬「いまラジカセもって来るね」 律「ラジカセッ!!」ゲラゲラ カチャ …… ザーーーーーーーーーーーー ザーーーーーーー… 梓「…ノイズしか聞こえないです…」 澪「ダメか…残念だったな…」 律「まぁ、よくよく考えりゃこんな長い間ほっぽかれちゃなぁ、しょうがないか」 紬「せっかく昔の演奏が聞けると思ったのにね…」 唯「…」 唯「じゃあさ」 唯「今の私たちの演奏が聞きたくない?」 澪「!」 律「はは…いや、さすがになぁ、今日はさんざん海で遊び疲れたからドラムなんて叩けるかどうか」 律「言いたくはないけど、さすがに私らもそこそこトシだし」 澪「…それに唯や梓と違って、私は卒業してからはほとんど楽器なんて触ってないぞ」 澪「ベースって一人で弾いても意味無いからな…」 律「いやいや私も、最後にドラムに触ったのはいったい何年前だったか」 律「プロの二人に合わせる腕なんか持ち合わせてないよ、昔も今も」 梓「そんなことないと思いますけど…」 紬「私は…」 紬「私はせっかくだからやりたいわ!」 紬「…卒業した後はみんなバラバラになっちゃって、五人そろうなんて滅多に無かった…」 紬「たまに会ったとしても、それぞれの生活があって、バンドやろうなんて言える感じじゃないし、出来るとも思わなかった」 紬「なんとなく、そういうのも卒業したのかなって思うようにしてたの、大人になったしね」 紬「でも違うの。正直に言えば、私はみんなと過ごした放課後を忘れたことは一日もないわ」 紬「あの頃の日々は、今でも輝いていて、でも、輝きすぎて少しまぶしくて…それで」 ポロポロ 紬「あ、御免なさい、お酒が入ったからかな、少し熱くなっちゃった…」 梓「いえ、そんなこと無いです、紬さん」 梓「私だってそうです。あの頃の思い出があるから、今でも音楽を続けているんです」 梓「あの頃の思い出のせいで…」 梓「だから、すこしでも昔の私たちを取り戻したいです」 律「…そうだな、二人の気持ちはよくわかったよ」 律「といっても、ま、そんな硬くならないで、気楽にやらないか?」 律「それが放課後ティータイム流じゃん?」 梓「ぶちょう…」 紬「りっちゃん…」 澪「そうだな、やろう」 澪「…といってもほんとに楽器には全然触ってないから、ミュージシャン二人には申し訳ないが…」 唯「そんなことないよー、澪ちゃん」 唯「それに私もうプロじゃないし」 澪「えっ!」 律「なに!?ギターやめるのか、唯!?」 唯「ううん、音楽はマイペースでやるよ、これからも。でも仕事としては、おしまい」 唯「あずにゃんには先に言ってたんだけどね」 梓「はい…」 梓「今回唯先輩がこんな長い休みが取れたのも、それが理由だったんです」 澪「そんな事情があったのか…」 律「うーん、まぁ、唯が自分で決めたんならしょうがないか、人生いろいろあるしな」 唯「ありがとう、りっちゃん」 紬(なんとなく、唯ちゃんに元気がないなとは思ってたけど…そうだったの) 律「ただまぁ、それはそれとしても、別に唯のギターの腕が下がるわけじゃないしな…」 澪「いったい何の曲だったらみんなで合わせられるか…」 律「ムギなんかはいまでも鍵盤弾けそうだけど、正直うちらは昔以下だからな」 澪「バンドの曲もひとつひとつはちょっと思い出せないかも…」 唯「それならだいじょぶだよ!」 唯「あの曲があるじゃない」 ガチャガチャ パチッ ジーーーーーー トントン 唯「あーあーあー、マイクテスト」 キーン 唯「うわ、ハウった…」 ジャーーーン 唯(でもこれなら、ギー太に留守番なんかさせないで、連れてくればよかったな) ジャカジャカジャカ 唯「たった一夜の恋だけど、よろしくねギータランティーノ」 ボーン ボンボン 澪「ちゃんとレフティを用意してあるとは…さすがムギ」 ボン ボン ボン ボン 澪(しかし、今になってこみんなでこの曲をやるとは…なんかちょっと感動的だ) 澪(でもちゃんと弾けるかな…まずはリラックスしなきゃ) ポロ ポロ ポロロン 紬「でも、そういえば梓ちゃんはこの曲弾いたことあったっけ?」 チャッ チャッ チャカチャカチャカ 梓「いいえ、でも、えーとたしか、活動記録で皆さんが演奏してるのを見たことはあります」 梓「だいぶ前ですけど、ムギさんの家で」 紬「ああ、そうだったわね、でも弾いたこと無くて大丈夫かしら?」 唯「だいじょぶ、だいじょぶ、あんまりうまくない方がいいやつだから」 紬・梓「?」 ドンッ ドンッ タタタッ ドッ タッ シャーン 律「ふーむ、よしよし、少しは勘がもどってきたな」 律(…にしても、みんなが後ろから見えるこのポジションなつかしーなー…ん?) 律「なにやってんだ、澪」 澪「へっ!!…いや、緊張したらいけないと思ってな…」 律「それで掌に人か?ガキじゃあるまいし」 澪「いいだろっ!!昔はよくやってたんだよっ!!」 律「べつに観客がいるわけじゃないんだしさ…あ、そうだ」 バサッ ギュッ 律「ほらほら、私はパイナップルー、これで緊張しないだろ?」 澪「もうっ、この歳になってからかうなよ!!」 唯「あれ、なんだっけ、それ」 律「いやほら、澪が小学生の頃、作文コンクールでさぁ…」 澪「いまはいーんだっ!!そんなはなしは!!」 律「じゃあ、運動会の話にするか?」 澪「いいかげんにしろ!」 律「はいはい、わかりましたよー」 律「…んじゃ、まぁ、軽く行きますか?」 唯「オッケーだよ」 梓「はい、私もです」 紬「…」コクッ 澪「ああ」 律「ほんとにいんだな?じゃあ、カウント行くぞ!」 カツッ カツッ 律「せーのっ!ワンツスリーフォー!」 「いま わたしの」 「ねがいごとが」 「かなうならば つばさが ほしい」 「こどものころ」 「ゆめみたこと」 「いまもおなじ ゆめに みている」 「この おおぞらに つばさをひろげ とんでゆきたいよ」 「かなしみのない じゆうなそらへ つばさはためかせ」 ※ 唯「ゆーきーたーいー♪」 澪「…お、懐かしい曲だな」 唯「あれ、澪ちゃん…」 澪「憶えてるか、最初にその曲をこの部屋で…」 唯「あたりまえじゃない、昨日のことよりよく憶えてるよ」 澪「…私もだよ」クス 唯「あの時は律ちゃんに無理やりつれてこられて…なぜかお茶になって…それで、ふふ」 澪「ばっさりだったよな」 唯「あのときはごめんなさいね、でも、あんまりうまくなかったから部に入れたんだよ?」 澪「確かに、唯が入らなかったら廃部だったからな…あれでよかったんだな」 唯「さわ子先生には会ってきた?」 澪「ああ、挨拶してきたよ。今年で退職だってな」 澪「まあそのおかげで、取り壊されるまえに、こうして自由見学できるわけだけどな」 唯「憂も来てるよ」 澪「うん、下で会った」 唯「教室は見てきた?」 澪「ああ」 唯「意外と変わってなかったね」 澪「うん、…ただこの部室はぜんぜん違うな」 唯「備品も何も全部とっぱらっちゃってるからね」 澪「こんな埃っぽいところで、あの優雅なティータイムを満喫してたとはとても思えんよ」 唯「でも、ほら」 唯「こうして窓から見える景色は変わってないよ」 澪「…そうかもな」 澪「律とか紬とか…他のみんなも来れればよかったのにな」 唯「うん」 澪「…梓も」 唯「…うん」 サーーーーー… 澪「最近は、結構風が涼しい季節になってきた」 唯「そうだね」 澪「…」 唯「…」 澪「なあ、さっきの歌だけど」 唯「うん?」 澪「最後に五人そろったときに演奏したのおぼえてるか?」 唯「ああ、紬ちゃんの別荘で?」 澪「そうだ」 唯「もちろん、憶えてるよ。でも結構前だよね」 澪「ああ…」 澪「あのときも、ここでの最初の演奏を思い出していたんだよ」 澪「バンドのメンバーが何年かぶりにみんなそろって、一番最初に弾いた曲をやるなんて…」 澪「ちょっと映画のエンディングみたいじゃないか?ってな」 唯「ふふ、そういえばそうだったかも」 澪「でも違うんだよな…あのとき感じていた懐かしささえ、今は懐かしいよ」 唯「うん…」 澪「本当に当たり前だけど、変わっていくよな、みんな、ずっと」 唯「たしかに…こんな歳になってもね」 澪「ああ、でも私なんか、おばあちゃんのやり方、まだ全然わからないぞ」 唯「あはは、私もだよー」 澪「エンディングはまだまだ遠いな」 唯「…でも、澪ちゃんの、そのちょっと詩的なとこ、ぜんぜん変わってないと思うけどねぇ」 澪「ん…そうかぁ?まあ、三つ子の魂百までっていうしな」 唯「ふふ…どっちなの、そのちょっといい加減なところは律ちゃんに似てきたかも」 澪「ええ…そうかぁ!?それはちょっと心外だな」 唯「律ちゃん聞いたらおこるよー」 澪「いいんだよ…それにしてもさっきから窓の外見てるけど、なんかあるのか?」 唯「え?ううん、たいしたことじゃ……あ、こけた」 澪「へ?」 唯「あ、ほら、さっきから校庭で子供があそんでるの。かけっこかな、かわいいと思って」 澪「ああ、なるほどな…」 唯「…」 澪「…」 唯「…あ、またこけた」 澪「……ぷっ…!!」 唯「へ?澪ちゃん?…かわいそうだよ、笑っちゃ」 澪「あはは、いやいや、そうじゃなくてな…」 澪「その子と、この季節と、律の名前も出てたんでおもいだしたんだろうけど…」 ※ 律「私がなんなんだよ」 紬「急に澪ちゃん、ふきだしたから、びっくりしたわ」 梓「だいじょうぶですか、澪先輩」 澪「いやいや、最近むかしのことよく思い出しちゃって」 澪「律のほうがよく話してたことだよ」 唯「あー、あの話かな?」 梓「ですね」 澪「ほら小学校のころ、運動会でさ…」 紬「澪ちゃん、昔はその話恥ずかしがってたのに」 律「ああ、澪の大暴走か?」 澪「憶えてるか?律」 律「あたりまえだろー」 澪「あれ、おかしかったよな」 律「そりゃー、あのときの澪のかおったら…」 澪「いや、顔はわすれろ」 ※ 律「いやだね」 律「一生わすれねーよ」 終 補足 ちなみに場面は10年ずつ、5から6回転換しています 場面が転換してるのは具体的には 17(※) 31(※) 67(※) 81(※) (ラスト二行?) 戻る
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ヤミ金相談を法テラスにしても意味ない?弁護士介入後。闇金(ヤミ金)団体からの威喝や取り立ての案件で、「法テラス」(日本司法支援センター)に対して面談させてもらうのは役に立つ??。 「法テラス」に電話して面談を行なってもらう魅力と短所を比べてみて、良い利用の仕方を指南致します!。 → ヤミ金 弁護士意味ない 法テラスへのヤミ金相談 それにしても、「法テラス」(日本司法支援センター)とはどういう団体なのか?。 「法テラス」は、日本の公官庁のもとに開設された、法律難儀改善を使命とする案内施設であり、法務省が管轄。 「法テラス」(日本司法支援センター)へ相談をする良い部分については、やっぱし日本の政府のもとで創設されたということの安心感。 法テラスへヤミ金相談をするメリット 公的機関の主導で開設された相談機関なので、断じて不審な組織ではないです。 また、経済力が小さい等の規定に適する人は、手数料がタダになる。 更には、要件にマッチする方は、司法書士(しほうしょし)&ロイヤー(弁護士)事務所へ闇金(ヤミ金)対抗策を申し込みた場合の、受任料というのは用立ててもらうことができます。 法テラスへヤミ金相談をするデメリット 「法テラス」へ闇金融について相談させてもらう負の側面。 幾重にも「法テラス」にすれば「法律相談がタダ」というようなことを教えられるが、それはヤミ金相談が無料ですということであり、司法書士(しほうしょし)やロイヤー(弁護士)へヤミ金の法的対策を信任した際には、費用が要求される。 または、推薦される司法書士(しほうしょし)ないしは法曹(弁護士)というのが、ヤミ金(闇金)への法的手法に優秀かは前もって識別できない。 闇金(ヤミ金)との法的交渉は、オーソドックスな司法書士(しほうしょし)または法律の専門家(弁護士)では、乗り気にやりたくない業務なため。 というのも、自分の法律オフィスに対しても嫌がらせをされてしまう蒙ってしまう危険があるからです。 さらに、即日仕事じゃないです。 「法テラス」だと、面談その日から司法書士(しほうしょし)ないしは法律家(弁護士)に法的解決を要望できるようなシステムではないゆえ、とんとん拍子に危機落着できるようにしたい方には、ある程度の時間を要することがうんざりする。 ヤミ金対策に強い弁護士&司法書士を通して法テラスを利用するのが効果的! ヤミ金対抗策に勇壮な司法書士(しほうしょし)または法律の専門家(弁護士)って誰?。 ヤミ金(闇金)対抗策のために実績ある司法書士あるいはロイヤー(弁護士)とは、まずヤミ金(闇金)集団が運用しているスマホを契約取り消しさせるために法的な手続きを行う。 次に、ヤミ金(闇金)業者が犯罪利用しいている銀行預金口座を強制停止に向けて事を進める。 その上、無登録営業 で刑事告発の措置を取る。 → ヤミ金 相談 法テラス 昔と違ってヤミ金被害を警察や弁護士に相談して意味ないことは無い ヤミ金相談について司法書士(しほうしょし)ないしはロイヤー(弁護士)に対して行なっても、ムダ?。 ヤミ金業者からの嫌がらせを停止できないのでしょうか?。 そういった、ロイヤーの先生へと依頼したことにより、責め立てがさらに紛糾してしまうのだろうか?。 旧時は、民事不介入のゆえに、個人間のお金のローンへ警察が捜査することがさらさら少なかったが、2003年7月25日に「ヤミ金融対策法」が成立し、ポリスが捜査するようになった。 → ヤミ金 相談 警察
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388 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 16 54 04.26 ID ??? 2.0スレのあれを見て嫌な思い出が蘇った… どっちかっつーと愚痴スレ行きかもしれん 長々と報告させてもらう 2.0関係でオレと肌が合わない先輩がいた。 1.PL時の話 提示されたレギュレーションで、とにかく特化型しか作らない 自分がどんなキャラを作るか決めたら、絶対に譲らない。 スカウト、セージなんかのパーティ貢献用の技能は絶対に取らず、 フェンサー+エンハンサーやら、マギテック+シューターやらを作る。 大好きだったのはとにかくマリョップラーだった。 酷いときにはファイター一本伸ばしとかで他人より必ず1-3レベル上に設定する。 能力値は良いのが出るまで何回でも振りなおす。 当然スカウト、セージなんかのしわ寄せは他のPCに来る訳で、かなり歪な構成になる。 その上で、自分の欠点を補う構成(専属のかばう戦士とか)を他人に要求する。 もしコンセプトを宣言するのが遅れて、キャラがかぶってもお構いなしで作る。 むしろ冒険者レベルでそいつに勝る分優越感をくすぐられるのか、余計に嬉しそうだった。 セッション中もうざい。 自分が参加しない時、特に調査シーンとかでは漫画読んでる。 時々舌打ちして「あーあ、暇だな」と聞こえよがしに言ってくる。 そしてとにかく自分の長所がいかせそうなシーンになったら割り込んででもダイスを振る。 「あー、出目わりー。出目4だからマギテック+知力でも~”しか”でねーや」 先輩それは調査タイプのセージが8振ってようやく出る数値です。 389 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 16 54 26.20 ID ??? 戦闘ではおおはしゃぎ。 「あーあ、~点”しか”出ねー」「あーあ、達成値”しか”でてないわ」 敵へのトドメは絶対に譲らない。 魔物知識判定してない相手にも「おいGM、こいつ後何点だ?」と 先輩権限でぶっちゃけさせて、トドメさせそうなら必ず自分が動く。 他PCに因縁のある敵相手でもデカい声で割り込んでトドメを指す。 そして得意げにキルマークをシートに書き出す。 まぁ、参加させるGMも嫌な顔するよな。 そいつにあわせてバランス取るだけで大変だし。 「ここは後輩に合わせて作った見せ場」ってシーンでも平気で割り込んでくる。 一回、GMがそうぶっちゃけた時も「オレぶっちゃけ嫌いなの。ふざけんな」ってガン無視。 あまりに性能尖ってるから対策取ったら怒鳴りつけてシナリオ中止させる。 回避特化フェンサー相手に自動命中特技の敵を出したらブチ切れ。 マリョップラー相手にパーティ分断してかばう役と引き離したら、 戦闘を避けられる相手に突っ込んでって、スカウトないから先手取られて多段攻撃で気絶してブチ切れ。 調査メインの推理モノを出した時は3時間後ぐらいに「退屈だ!」ってブチ切れ。 ……すまん。長いが一応、まだ続く。 390 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 12 20.87 ID ??? 2.先輩がGM時の話 戦闘シナリオ以外は絶対にやらない。 闘技場に放り込まれた、だとか 急に魔空間に取り込まれて連戦、だとか。 調査とかスカウト、セージが活躍する場面は勿論ない。 1戦闘ごとに必ずHPやMPが全快するため、レンジャーも結構涙目。 ロールプレイで楽しもうにも、NPCには名前も性格もついてない。 パターンが大体2つ。 1つは、先輩のような特化型にあわせたレベルで敵が出てくる場合。 当然苦戦する。ご丁寧にPCの長所は確実に潰してくるし。 苦戦するとイヤミを言われ、下手すると全滅する。 「あーあ、お前らのPT、やっぱオレがいないとダメだな」とご満悦。 2つ目は超楽勝の場合 レベルだけやたら上げたコボやゴブリンがわらわら沸いてきたり、 ブラッディーペタルなんかの、PCよりやや格下。 コア部位を直に狙って落とせれば楽勝で潰せる多部位モンスターがわらわら沸いてきたり。 結果、まったく歯ごたえのないセッションで経験点ががっぽり。 つまらないと文句を言ったら 「お前らが弱いから鍛えてやらなきゃしょうがねぇだろ?」 あまりにPL時が鬱陶しいので経験点じゃなくレベルで縛るように頼み込んだんだが、 それと引き換えに、経験点はPCじゃなくてPLに入るようにしろとごり押ししてきた。 何がやりたかったかというと、2つ目のパターンで経験点を稼ぐこと。 レギュの限界ぎりぎりのグラップラー+マギテック+エンハンサーとかで参加するようになった。 391 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 19 16.10 ID ??? 2.0とか関係なしで困じゃねーか 392 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 21 12.91 ID ??? 3.先輩が先輩としての話 先輩風を吹かせるのが大好きな先輩なんだが、 とにかく先輩らしい事はろくにしてくれない。 飯は当然割り勘。差し入れもなし。 俺がGMに初挑戦するとき、先輩にシステムや世界観のフォローを頼んでみたんだが 「この程度じゃTRPG界隈じゃ新米にすぎねーよ」 と、一緒に参加した2.0初めての後輩ほったらかし。 キャラメイクから判定から、俺が付きっ切りでやらされた。 当然、レギュなんかへの質問があったら全部俺が応えなきゃならんし。 プレイ中も、新米が目立てそうなシーンも全部潰された挙句、 3日かけて準備したシナリオも「戦闘までが冗長すぎてつまらん」とばっさり。 頑張って説明した後輩は「あの先輩いるから2.0プレイするのやめます」 2.0のシステムと世界観好きだった俺は泣きそうだった。 394 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 24 25.33 ID ??? 安心しろ。完全に困だ。というかクズだ。 お前らを俺TUEEEEEするための賑やかしとしてしか見てない上にリアルの上下関係をゲームに持ち込んでいる。 そして何故TRPGをやりたがるのか分からんほどの脳筋ウォーモンガーだ。 まだビルドが上手いなら(それでも困だが)その部分だけ参考にするということも出来るが、聞く感じ要するに攻撃力しかない単体だとクソなキャラだろう。 全く得るものがない、先輩じゃなかったらとっくに蹴られてるだろう輩だな。先輩だろうが蹴ったほうがいいと思うが。楽しくないだろうそれと遊んでても 395 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 25 24.48 ID ??? 最近ずっとアコ/バードとかサポート系のキャラばっかりやってたので偶にはアタッカーをやろうとしたら、 みんな地味な役割だから嫌がってサポーター無しでやる事になってズタボロになった。 そしたらサポートはお前の役割だろとか責められた。 HPポーションも買わずにいたおまえ等が悪いんだろうがこの困ったちゃん。 396 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 27 46.83 ID ??? この手のPLに、DX3rdをやらせるとどうなるんだろう? DXをけなすわけじゃないが、あのシステムならお望みどおりの 攻撃特化のカトンボでも誰も怒らないのに。 397 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 28 17.45 ID ??? 394 正直地獄だったが、幸いもういない ちょっと詳しく書くよ 398 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 28 32.86 ID ??? 何故そんな先輩と一緒に遊んでるのか理解に苦しむが、 >飯は当然割り勘。差し入れもなし。 割り勘なの当たり前じゃね?先輩だと奢らないといけないのか? 399 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 30 50.82 ID ??? 戦闘したいだけならボドゲでいいんじゃね? 400 名前:395[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 31 29.04 ID ??? 396 あれは戦闘が大ざっぱで好きではないそうだ。 401 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 33 13.69 ID ??? 緻密な戦闘がやりたいならD D4thでもやらせとけばいいんじゃね?w 402 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 33 50.38 ID ??? 400 なるほど。DXを大雑把と言って、SW2.0にいくのは… 単に「あまりかわらん」と思うが。その先輩の中ではそうなんだろうなあ。 403 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 37 30.37 ID ??? 398 そう言うつもりはなかった、すまん しょせん学年が違うだけで財力も大差はないしな 402 すまん、395は別のところだw 単純にDXだと当時はルール把握できていなくて 俺TUEEEEが出来なかったから、みたいだ 2.0と言う生贄があったから無理にDXいかなくても良かったしな 404 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 39 46.99 ID ??? 奢りは先輩面するためにやるものだろw 405 名前:388[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 56 51.61 ID ??? どうしてこんな事になったかというと、 先輩の上が顔を出す事もなく、同格の先輩も気の弱い女先輩だけだったから。 女先輩は2.0の経験はなく、誘われても絶対に参加しようとしなかった。 そんな訳で、先輩は留年して俺らと学年が同じになっても、 「年齢が上だから俺の方がえらい」とかで、最高権力者としてずっと君臨し続けた。 結局我慢しきれなかった俺らは、 全員で相談して、俺が代表として女先輩に直談判することにした。 気の弱い女先輩はあまり事を荒立てたがらず、なかなかうなずいてはくれなかったが、 俺らが心底嫌がってることや、聞いてくれそうなのは女先輩しかいないことなどの理由で、 俺も同席する事を条件に、何とか先輩に話しをしてくれることになった。 そこで先輩同士の対面となった訳だが、 先輩は言う事を聞かず、逆に同席してた俺に切れた。 「お前が”女先輩”につまらん事を吹き込んだんだろう!」 女先輩がおろおろする中、俺と先輩が言い合いする形に。 結局、俺はその日俺らと後輩に緊急で根回しして 先輩の退任要求(笑)を作り、全員にサインさせて先輩に見せた。 色々苦労はあったけど、なんとか追い出せたよ。 素直に最初から「先輩に改善してもらう」じゃなくて 「総意により、先輩を追い出す」ってしときゃ良かった。 それなら情けないことに、女先輩を無理に同席して苦労させる事もなかった。 それでも、先輩を追い出した後、女先輩は随分明るくなったのが救い。 こっそり打ち明けてくれたが、やっぱり後輩への横暴は気になってたらしい。 俺がGMするとき、2.0のセッションにも参加してくれた。 本当は女先輩も2.0には興味があったんだそうだ。 よってたかって女先輩をフォローする俺らと後輩ども。 お前ら普段はそんなに親切じゃねーくせにw 以上、報告は終わる。 406 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 17 57 57.62 ID ??? 無駄に長い報告すまん オンセで似たようなPL見るたび 先輩かと思ってげんなりするよ 407 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 02 31.50 ID ??? とりあえず報告乙。まー、たしかに長かったがw SWは何かと困や厨につけこまれやすいシステムだからな 413 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 23 29.11 ID ??? 困は間違いなく困だが、それを(結果的に)助長させてた女先輩もなあ・・・ こ、これは嫉妬とかそういうのじゃないんだからねっ! 414 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 23 47.04 ID ??? 上でちょっとDX3のハナシが出ていたが、あのゲームはガードキャラやダメージ軽減エフェクトにリソースある程度割いたキャラが居ない場合、 「アタッカー3人と攻撃支援役(情報収集役を兼ねること多し)1人」みたいな構成に落ち着きやすい。どうせ白兵以外の攻撃役は大抵ボスの攻撃1撃食らって死んでは起き上がるだけだ。白兵も運が良ければ最初の一発耐えられるぐらいなんでゲーム性は大差ない。 つまり「他のヤツにつまんない仕事押し付けて自分が尖ったキャラで俺TUEEE」がし辛い。皆ある程度尖るし。 のでまー、単純に頭の悪そうなその先輩には耐えられないシステムだったのではござらんか。グループイニシじゃないんで「トドメは俺に回せ」ってやりづらいし。 415 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 35 46.42 ID ??? 本人のリソース管理が厳しいうえに、二回行動とかしても浸食率がきつくなり やりすぎたら経験点が貰えず、一人きりで戦えるかと言うとそうでもなく 日常パートに出なければ逆に浸食率が低すぎて役に立たない なによりデータ的に敵には「ミドルでは傷一つ入らない」が出来たりする為、負けイベントもありうる きっと嫌いな部類だろう 416 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 37 54.40 ID ??? 単純に超火力を1発撃つだけのキャラ組んだらダメキャン飛ばされましたorz なんじゃね? ある程度DX3やってたらんなキャラくまんけど、そんな知恵回るやつじゃなさそうだし 420 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 48 42.97 ID ??? あんまりにもテンプレ過ぎて釣りを疑いたくなる位の困だな。 報告乙。ちゃんと追い出せたようでよかった 422 名前:取鳥族ジャーヘッド[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18 54 34.20 ID ??? 398 一緒に遊ぶ対等な仲間ならともかく 先輩面で先輩特権振りかざすならそれくらいしてもいいんじゃなかろうか 423 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 19 24 10.48 ID ??? 398 ああ、割り勘なのはおかしいな。 支払いは、自分の食った分の代金だけだよな。 スレ302
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オーダーミッションNo.021【砲台陣地陽動侵攻】 ――彼は如何にして貯蓄を失ったか (投稿者:怨是) ロベルツォ・ロッソは真っ赤なジャケットを羽織り、胸ポケットに名刺入れがある事を確認する。今回の雇い主とは、これが初の共闘となる。打ち合わせ――作戦会議の事をロッソはそう呼んでいる――の際にはしっかりと良い印象を与えねば。今後の関係にも影響する。 「お呼びとあったら行かなきゃな。特に、腕の立つ奴ぁよ」 後は、連絡を待つだけだ。先方は大層気難しい性格らしく、あちらから連絡を寄越してからでなければ、来て欲しくないのだという。死と隣り合わせである以上、仕方の無い事ではあるが。ロッソは手の平大の端末を広げ、タッチペンを取り出しながら眼前の黒電話を眺める。 巨大なアンテナを介して、数多の通信が飛び交うこの第9領域に於いて、黒電話というのは遙か昔の遺物以外の何物でもないが、そのクラシックなデザインと構造の単純さ故の剛性に惹かれて置いている者も多い。 ベルが鳴る。受話器を取る。それだけで通信が成り立つ。後は、名乗るだけだ。 「もしもし、こちらロベルツォ・ロッソの事務所だ。ご用件をどうぞ」 《俺だ。依頼の件だが》 「あんたがジュリアスさんだな? この度はロベルツォ・ロッソ傭兵支援事務所のご指名、感謝するぜ。早速だが本題に移ろう」 《先方から提示された事前情報より、敵が多くなるかもしれん。不測の事態に備えてあと二人雇うが、問題ないか?》 「いやいや、ちょっと待ってくれよ」 あと二人? ジュリアスはSランク傭兵であり、かつては政府軍のトップエースにも数えられた大ベテランの筈だ。その情報に間違いが無ければ、あと二人も雇う必要性は何処にあるのか。敵が多くなった所で、多少の負担が増えるだけだろうに。 「四機編成になったら、俺の取り分はどうなるんだ? 減らされると、赤字になっちまうぜ。こっちは修理費が嵩むんだ」 もしも取り分を減らされたらまずい事になる。最低でも三割は確保しておかねば、今回の依頼とて、幾ら報酬額が高めに用意されていたとしても修理費で稼ぎの大半が吹き飛んでしまうだろう。赤字になる事だけは、どうか御免被りたい。やや早めだが、切り札となる殺し文句を使うとしよう。 「最悪、俺は降りる事になる。出来ればあんたとは、これからも良好な関係でありたいんだがね」 《――出来ればあんたとは、これからも良好な関係でありたいんだがね》 「ふむ……」 ――下衆が。 ジュリアスは胸中にて、通話先の男、ロベルツォを断じた。良好な関係などと嘯いてはいるが、結局の所は目先の利益しか頭に無い風である。急場を要する事態に限って、そういう最中に手を組む相手は皆、碌でもない手合いばかりだった。マイクを顔から離して嘆息する。 「今、この状況で戦力が減るのは痛い。俺を含めた四人で均等分配とするのは、どうだ」 《均等分配ねぇ……それは収支抜きで単純に報酬額をって事か? それとも、それぞれの支出を差し引きした収入額をって事か?》 「そうだな。少し、考えさせてくれ」 《解った。そこは任せる。じゃあ決まったら教えてくれ。一旦切るぜ》 「あぁ。決まり次第掛け直す」 通信を終了し、ジュリアスは頭を抱える。 「……拙い事になった」 その場しのぎの為に提案してはみたものの、弱った。 前者の支出差引抜きの報酬を分配する方式なら、ロッソは確実に来てくれるだろう。依頼の内容を見るに、ACが駐留している可能性は高い。相手がバンガードの施設となれば、尚更だ。多くのミグラントがACの出現、撃破に応じて報酬額を増額する事を暗黙の了解としている以上、前者の均等分配方式であれば彼の修理費を遙かに上回る金額の報酬が得られる事になる。 が、そうすると他に雇う二人――タオヤメ、クック・ロビン。二人とも面識は無く、戦法も判然としない――がどんな反応をするだろうか。後方から支援する機体ばかりが得をし、前線の機体は修理費が嵩む為に、結果として報酬額の分配基準が不平等となる。もし二人が不満の声を上げるとしたら、そのチームワークは云う迄も無く、脆弱なものとなろう。ならば公正を期すべく、後者にすべきか。 「儘ならぬものだな」 しかし、後者の差引収入額での分配にした場合はロッソがごねるかもしれない。残る二人が至近距離での戦闘を強いられたら、間違いなく損害額が増えてしまう。間違いなくACとの戦闘になる以上、全員が無事で居られる保証は何処にも無い。 「俺の分を三人に回すか?」 最悪、弾薬費と修理費の分だけ頂戴し、残りを三人に分配する事も出来なくはない。が、それをやるには貯蓄が足りない。ジュリアスとて大富豪の生まれではないのだ。自身の切迫した経済状況も鑑みて、己を犠牲に今回の作戦を成し遂げるのは得策では無かろう。戦術レベルでのみ考えればそれで成功するが、戦略レベルでは完全に愚策だ。加齢によって活動範囲も限界が出て来るだろうし、今後も激化が予想される状況で緩やかに貯金し続けていると、いずれは支出額が多くなり、借金をするハメにもなるかもしれない。最終的に何も出来なくなる。 「流石に、無理だな。今回だけそうする、というのでは同業者が納得しないだろう」 ――待てよ。 脳裏にひらめくアイデアを、ジュリアスは即座に腕に書き記した。この時代、紙はべらぼうに高い。一枚の紙よりも、携帯端末の方が安上がりだ。そんな中で紙に書くためのペンを携帯しているのは、己の二の腕がメモ用紙代わりになるからだった。 「これで行くべきだ」 端末から宛先を選び、再度、ロッソにコールする。 「待たせたな」 《意外と早いねぇ》 「これでも随分と考えさせられた。お前と他の二人組で、別々に目標を設定する。お前は友軍のACを作戦終了時刻まで守り切れ。一機に付き、一定額の報酬を渡す。損傷の度合いが軽ければ増額もしよう。お前が奮戦し、皆の損害を抑える事が出来れば、それだけ収入は増えるという算段だ。支援は得意だろう?」 《確かに支援は得意だけどよ。そりゃ、あくまでツーマンセルでの話だ。三人も支援するってなると、ちょっと話が違ってくるぜ》 「いずれにせよ、命あっての物種だ。これ以上の妥協は出来ん」 《ご尤もだが……で? 残る二人は?》 「敵戦力の撃破に応じて報酬を渡す。俺は、お前を含めた三人に報酬を渡した後、その残りを頂戴する。これでどうだ」 ACが居たとして、これの撃破は必ずしも必須目標ではない。作戦内容はあくまで陽動だ。敵ACを撃破しなかった場合でも、この計算なら不満は出まい。 《まぁ、妥当じゃないか? 後はあんたや他の二人の働き次第だ。期待してるぜ、トップエースさんよ》 これで、何とかなった。 「あぁ。では、指定した時刻にまた会おう」 《了解》 今度こそ通信を終了し、ジュリアスは胸を撫で下ろした。 「ふぅ……」 これだけの人数であれば、ほぼ確実に遂行可能だ。たとえ百戦錬磨と讃えられようとも、数で攻め込まれれば脆いものだ。常に確実性を意識せねば、いずれは死ぬ。 フェルナンドは夕日をモニター越しに一瞥し、それから先刻の通信内容を反芻した。 ――陽動、か。 政府がイル・シャロムを統治していた時代、かの砲台陣地はレジスタンスを迎え撃つ為に存在していた。当時、砲口を向けられるのは、クーデター軍とて同じだった。それが今はかつてのクーデター軍だったバンガードの物となり、雑多なミグラント達へと向ける事となる。攻め込む者から攻め込まれる者へ。強引な政権交代が生み出した、時代の皮肉だろうと人は云う。 それでも戦略的価値は非常に高く、この場の皆はおろかバンガードに所属する殆どの者がそんな妄言じみた野次に耳を貸す事など無かったが、わざわざ侵攻が困難なあの場所で陽動を行なうという事は、襲撃者達はかなり切羽詰まった考えの持ち主であろう。全く、次から次へと面倒を増やしてくれる。 「補給の暇は無いか」 と同時に、立ち止まってヘリの到着を待つ時間も無い。バンガード本部からこの場所で回収するという旨の連絡はあったものの、フェルナンドは指定された地点よりも更に砲台陣地寄りの場所での回収を望むと返答した。多少揉めたが、最終的に折れてくれたのは有り難い。とはいえ啖呵を切ったからには約束通り、フェルナンドは自分が指定した場所へと行かねばならない。 「総員、合流地点へ向かえ。砲台陣地の援護へと回るぞ」 合図と共に、四機のACは推進器から炎を噴出させ、走った。地面に揺らめきを残し、バンガード特有の色――マゼンタ色に染められた二機の中量二脚が先行する。その後ろを、青い炎の塗装が施されたフェルナンドの重量二脚、それからタンク型が続いた。フェルナンドは並走する友軍機への通信を続ける。 「カウ・エフ曹長。貴様が頼りだ。上手くやれるな?」 《こちらドムキャット。猫に平穏のあらん事を》 右腕と右側ハンガーのみに武器を搭載した中量二脚型からの返答は、奇妙奇天烈だった。カウ・エフ曹長は大の猫好きでも知られる、射撃の名手だ。が、時としてそれが暴走し、会話が成り立たない事もままある。 「……これだからな。サカモト伍長はどうだ」 《腹減った! キューエンブッシを要求する》 タンク型からの返答だ。可憐な女性の声に似合わぬ厚かましい言動は、フェルナンドをいよいよ閉口させた。敵は既に戦闘領域に居るというのに、何を悠長な。 「馬鹿にしおって……アシモフ軍曹! 貴様はまともな返答をしてくれるよな?」 《こちらストライカー14、どうにかやれそうです》 唯一、まともな会話が望めそうなアシモフ軍曹ですら、これだ。楽観的にも程がある。 「“やられそうです”の間違いではないだろうな?」 《まさか。相手はどうせ、空き巣だと思って油断している手合いでしょう》 「そう上手く行くものか。結果を示さねば貴様も左遷してやるからな……」 《ご心配には及びません。やれますよ、我々は!》 ――馬鹿が。碌に戦果を挙げてもいない癖に、何がお前に自信を与えたというのか。心せよ。我等は四機とはいえど、手負いである。たとえ砲台が残っていたとして、友軍が残っていたとして、相手が十全のまま攻め込んできたのなら、生きて還れる保証は何処にも無いのだ。 マイクの入力を切り、フェルナンドはモニタ越しの虚空を見つめた。 「……相手はどうせ陽動の為に掻き集めた囮だ。だがそれを潰し、敵軍本隊を壊滅せしめる程に習熟していなければ、無意味であろうに」 不安ばかりが胸を埋め尽くす。 「出来るのか? 我々は……」 夕闇が、周囲の煙と炎をより赤く彩っていた。ロッソはコックピットの中で煙草を吹かし、戦況が一段落した事を確認する。砲台と鈍重な防御型MTだけだった為、ロッソの出番は殆ど無かった。せいぜい砲台の目を引きつける為にセントリーガンの子機を二、三機撒いた程度だ。 「おかしいな。何で誰も出て来ないんだ?」 《経過を見守るぞ。まだ全てが終わった訳じゃない》 降伏する兵士の姿が見えない。何かがおかしい。ACが駐留していたという話だが、何処へ行ってしまったのか。ジュリアスもこの光景に違和感を覚えているのか、手放しに喜んでいる様子は無かった。 《いやぁ、楽勝だったな! 結局は砲台だけじゃねぇか! 拍子抜けだ!》 クック・ロビンが突拍子も無い様相で歓喜の声を上げている。お調子者はこれだから困る。 《まったく傭兵ってのはぼろい商売だぜ! 弾バラ撒くだけで丸儲――》 青白いレーザーがクック・ロビンのAC『レッド・チェスト』の脚部を掠めた。直撃こそ免れたが、当たり所が悪かった。関節部分が少しだけ融解している。 《AC?! どうなってんだ! 情報と違うじゃねぇか!》 狼狽するロビンを余所に、恐らくレーザー発射の犯人であろう青いACが突っ込んでくるのが見えた。更に、視界にはヘリがACを投下している所までもが映る。これより訪れる苦難を早いうちに知る事が出来たのは、果たして幸いと云えるのだろうか。 《忠義も信念も持たぬ俗物共め……貴様等に踏ませる大地などあるものか》 青いACは開放回線を介して、宣戦布告を行なってきた。低く震える声音が、ただならぬ憎悪を感じさせる。 《やはり来たか……遅かれ早かれ来るとは思っていたが》 それでも動じないジュリアス。流石は百戦錬磨の老兵か。 《ロビンは屋上から砲撃を。タオヤメは先行し、奴らの目を引けるか?》 《大丈夫だろうな。ちゃんと援護してくれよ?》 《はいはい、お安い御用です》 こちら側の弾薬は心許ない。MTとはいえ結構な数を相手取っていたし、ロビンに至っては調子に乗って威嚇射撃じみた真似までしていた。あれがきちんと屋上から砲撃してくれるか、ロッソは心配でならなかった。タオヤメは……まぁ大丈夫だろう。飄々とした性格はどうにも肌に合わないが、ああ見えて仕事はきちんとこなしてくれる。砲台の大半は、彼女が切り刻んでいた。 《ロッソ。俺と共に敵部隊左翼を叩くぞ》 「あいよ」 折しも、左翼側は中量級が一機だけだ。ジュリアスの腕前ならどうにでもなるだろう。ただ、懸念事項はあった。敵は此方を向いてこそいないものの、屋上へ上ろうとするロビンの機体を狙い続けていた。片腕にしか武器を持たない特殊な構成故か、横への機動力が高い。その上、両腕で一挺の火器を支えている為に命中精度も高い。この似非狙撃型め。 ――ああ、早速か。 関節をやられたロビンのACは、ビルを蹴って昇るのも一苦労らしい。もたついている所をそのACに狙い撃ちされていた。 《畜生、墜ちる! あいつら容赦ねぇな! 早くしてくれ、登り切る前に死ぬ! 痛ぇ、クソッ!》 だが徒に喰らっているだけのロビンも大概だ。建物の裏側に回って遣り過ごすなり何なりしろ。 「こんな時に云うのも何だが、同じ“赤”を名乗って欲しくねぇなコイツ」 《私語は慎め。集中しろ》 「あいよ……」 ロッソは似非狙撃型の射線上に一度割り込んで照準を攪乱し、周囲にセントリーガンを射出する。パルスガンタイプの子機が青白い光の粒を吐き出し、似非狙撃型の装甲を焼く。ロッソはコックピット内にて独り、悦に浸った。以前からこのマゼンタ色が気に食わなかったのだ。たまには自分の手で、どぎつい痛手を被らせてやるのも悪くはない。 《タオヤメ、切り込めるか? まずはタンク型からだ》 ジュリアスは似非狙撃型から離れ、続いて次の二機……タンク型と中量二脚型へと狙いを変えていた。二機を挟んだ向かい側にはタオヤメが居る。挟撃するつもりか。 《えぇ。それにしても退屈な相手ですね。どれもこれも、傷物ばかり》 「つまり、補給もしないまま来たって事か」 《そうなります》 道理で、どいつもこいつも狙いが嫌に慎重な訳だ。充分に補給が行き届いた状態のACは、大体が早期決着を計るべく、多少の損傷など顧みずに突っ込んでくる事が多い。特にバンガードのACは、恐らく組織の方針から修理費も弾薬費も免除されるからなのか、攻撃に迷いがあまり見られない傾向があった。 今回は無補給での連戦という特殊なケースだからだろう。だが、一体何の為に? 潤沢な物資を蓄える彼らであれば、補給してから来る事だって出来た筈だ。それすらも待たずに来る理由は何だ。 タオヤメのACがレーザーブレードを振りかぶった所を、標準的な装備の中量二脚に踏み台にされていた。そのまま中量級はビルの合間へと逃げ込む。タオヤメのACが体勢を立て直そうとしている隙に、タンク型が武器を構えていた。搦め手の引き出しが多いという自信の下に生まれる余裕が、彼らに補給しないまま連戦するという選択をさせたのだろうか。いや、まさか。 「ターゲットガンは必要か? 奥様」 市街地戦闘に長けている彼らであれば、物陰に隠れる事も多かろう。ちょっとした親切心から、ロッソは提案したつもりだった。 《無くて結構。近付くなら結果は同じですものねぇ》 タオヤメはどうにもプライドが高いらしく、その提案は突っぱねられた。余裕綽々といった風だが、それでも言葉の端々から些かの苛立ちが感じられる。そっとしてやるのもまた、支援の一つなのだろうか。 「あ、そう。セントリーガンの射線には被らないでくれよ」 ジュリアスが今まさにタンク型へと突撃したその刹那、コックピット内のスピーカーが絞り出した様な叫びを吐き出した。 《うわぁあ! も、もう駄目だ! 離脱するぜ俺は!》 バンガードの連中に狙いを外させる事は、出来なかった。ロビンのACは、ばらばらとビスの外れた装甲を散らしながら、地平線の彼方へと飛び去って行く。被弾により赤熱した装甲とグライドブーストによって噴射された光が、既に暗くなった周囲を僅かながら照らしていた。 《雑魚だなアイツ……おい、抜けるってさ。どうするよ? 俺達もずらかるか?》 ロッソの提案は、呑めない。 「此処で逃げても、本隊に回られるだけだ。それだけは何としてでも避けねばならん」 《相手側も、こっちが陽動だって知ってて戦ってるのか?》 「でなければ、手負いの部隊を寄越す筈もあるまい」 察するに、彼らもまた、陽動として送られたのだろう。敵部隊の目を引きつけていると、レジスタンス側に錯覚させる為に。 《待てよ。じゃあ尚更、こいつらは放って置いて、レジスタンスに合流しなきゃ拙いんじゃねぇか?》 「……間に合うと思うか?」 《無理、かな》 距離が遠すぎる。よしんば追撃を振り切って合流した所で、余計な面倒を連れて来るだけだ。 「俺達に出来る事は、此処で奴らを食い止める事だけだ」 爆発音がビルの向こう側から響く。 《人型を一機、屠りました》 見れば、バンガードの中量二脚が膝を突き、火を噴いている。一挺持ちではなく、ストライカーのコードで呼ばれる方の二脚だ。 「よし、これで数は互角の筈だ。そのまま押し切るぞ」 《あい了解》 《はぁい》 「……」 とは云ったものの、青いACといい、バンガード側の実力は未知数だ。どれも政府軍時代に相手取った事が無い。詳細なデータなど手元にある筈も無く、その勝敗は見えなかった。 《貴様が、ジュリアスだな》 不意に敵ACに話しかけられ、ジュリアスは三機の内の誰がその主なのか、思案を巡らせた。 「だとしたら何だ」 《かつては政府側に立ち、クーデター軍であった我々に立ちはだかったと聞いている。……私には、貴様が我々を妬んでいる様に思えてならんのだ。答えろ、ジュリアス。貴様の目的は何だ。一体何が貴様を駆り立てる?》 「さぁな、俺の勝手だ。教えてやらん」 《何処までも強情な奴だ。まぁ良い。目的は果たした》 ……彼の発言からは、何か得体の知れぬ感情が読み取れた。なる程、確かに目的はしっかり果たしてしまったらしい。予定時刻はとうに経過している筈なのに、回収のヘリからも連絡が無い。 だが、青いACのパイロットの、その声音は決して達成感を含んだものとは云えなかった。胸中の感情が喉に引っ掛かった様な、そんな響きが感じられた。 《総員、撤退せよ。この砲台陣地は放棄する! 繰り返す、この砲台陣地は放棄する!》 敵AC達は攻撃を止め、一斉に転回した。 《貴様を殺せなかったのは心残りだが……いずれ、雌雄を決する事になるだろうよ》 その引き際はあまりにも鮮やかだ。流石、クーデター側だったとはいえ元政府軍か。統制が取れた動き、全く異なる脚部であるにも拘わらず隊列を微塵も崩さぬ精微さは、並大抵のパイロットには成し得ない。 「ふん」 《あの野郎、気障な事抜かしてやがるが、結局は月並みな捨て台詞じゃねぇか》 「云ってやるな。それより、依頼主が気掛かりだ。無事だろうか」 《だな。くたばってなきゃいいんだが……じゃないと赤字だぜ、赤字》 「畜生。大赤字もいい所だ」 嫌な予感というものは、いつも望まぬ時に限って的中する。依頼主の部隊は壊滅寸前にまで追い込まれ、陽動は失敗――つまり契約内容の不履行として支払いが発生しなくなった。よしんば成功扱いになったとしても、多分あのレジスタンス勢力は立て直すための資金など残って居らず、二度とまともに活動する事など出来ないだろうが。 「振り出しに戻らなきゃ、だな」 大破寸前まで追い込まれた機体の修理費に、貯蓄の殆どを費やした。今後、それを取り返せるだけの金額が稼げる依頼は滅多に来ないだろう。地道に稼ぐしか無い。ただ一つ、不幸中の幸いは、ジュリアスとの関係を持てた事か。あの男は、出来る。次回の依頼で是非ともご一緒し、御利益を賜るとしよう。 不意に、黒電話のベルが鳴る。 「もしもし、こちらロベルツォ・ロッソの事務所だ。ご用件をどうぞ」 また忙しくなりそうだ。さて、次の依頼は…… 戦後報告一覧(ASSAULT RECORDS) Mercenaries PILOT NAME UNIT PROFILE Julius AC(2Legs-H) 砲台陣地陽動侵攻に参加。四機の敵ACと戦闘となるも、癖の強い僚機達を上手く扱い、敵を撤退に追い込む。 Roberzo Rosso AC(4Legs) ジュリアスの僚機として出撃。依頼の失敗に加え、高級な機体だった為に莫大な修理費で貯蓄を失う。それから先も暫くは地道に依頼を受け続けるも、奮闘虚しく幾つかのパーツを売却している。 Cock Robin AC(R Joint-L) 敵ACの攻撃により機体中破。戦闘の途中で撤退する。 Taoyame AC(2Legs-L) NO RECORD Vanguard PILOT NAME UNIT PROFILE Fernando Baraja AC(2Legs-H) 砲台陣地防衛作戦に参加。僚機同様、侵攻部隊排除作戦からの連戦であった為か、充分な戦果を挙げられなかった。 Cow Eff AC(2Legs-M) 傭兵クック・ロビンを撤退に追い込む事に成功。その後は別働隊に合流し、着実に撃墜数を稼ぐ。 Rewe Sakamoto AC(Tank) 砲台陣地防衛作戦終了後、フェルナンドの部隊を離れるや空腹を理由に離脱。レジスタンス側に投降を促し、見事に数千名の捕虜をバンガード側に寝返らせた。 Willy Asimov AC(2Legs-M) 砲台陣地防衛作戦にて戦死。レーザーブレードによってコックピットごと切り裂かれた事が原因と見られている。
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【検索用 にしてっ 登録タグ IA VOCALOID ■37 に 曲 曲な】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:■37 作曲:■37 編曲:■37 唄:IA 曲紹介 曲名:『にしてっ!』 ■37氏の9作目。 歌詞 (動画説明欄より転載) 余り余る篭絡と 愚かしい規則に縋っている 飾りはいくらでも 戻らない傷跡だけ もっと虜にしてみたい 取り残して取り零し停滞 掘り起こして撚り戻した期待 通り越して もっと虜にしてみたい 取り残して取り零して痛い お利口にして読み通り 文字通りかわいくしてっ! もっと虜にして 壊したい崩したい 決めつけた人生のサムネイル 巡り巡る流行り廃る 時代に隠された生命 ここから今始まるとき 言葉にして痛い 届かなくてもどかしくて想い わがままになれない自分が嫌い どうにかして 上がる心拍数 朧げな記憶に歌っている 代わりは幾らでも 戻らない傷跡でも 絡み合い惑うシンタクス 喜びを頼りに向かっている 足搔けば何時までも それでも もっと虜にしてみたい 取り残して取り零して自戒 飛び降りして取り落とした未来 通り越したいから ねえ虜にして 虜にしてみたい 取り残して取り零して奇怪 問脅して取り戻した気概 どうしたってかわいくしてたいから! 取り残して取りこぼして 読み飛ばして恋焦がして乗りこなして もっと虜にしてっ! コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。