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闇の中、少女が必死に路地裏を走っていた。 はしたなくもスカートの裾を捲れさせ、足の肌を露わにしながら。 は、は、と白んだ息を漏らして、震える瞳が幾度も背後を伺っている。 少女は追われていた。少女は逃げていた。 ――獣から。 「GRRRRRR……!」 それは黒い獣だった。 燃える炎の瞳を持つ獣。 明らかにこの世のものではありえない、怪異の類である。 足跡に火の粉を残しながら、獣は着実に着実に少女を追い詰めていく。 「諦めない……諦めない、諦めない……絶対に、諦めない……!」 熱病に浮かされたうわ言のような呟き。 少女は懸命に走るけれど、しかし彼女の望みが叶う事はないだろう。 迷路のように入り組み捻じれ曲がった、暗い暗い夜の街。 右に曲がり、左に曲がり、坂を昇って、降りて、ほらその先は――……。 「……いき、止まり……」 すぐ背後からは生臭く、興奮した獣の息が渦を巻く。 それは硫黄にも似た香りを孕み、ちりちりと肌が焼けつくほどに熱を持っている。 少女は路地の壁を背にして獣へと相対す。 振り返った少女の目、金と青の瞳に涙がにじむ。 カチカチと震えて音を鳴らす歯を、食いしばる。 挫けそうになる膝を叱咤して、彼女は懸命に立ち向かった。 「GRRRRRR……!」 その様を見て獣が嘲笑う。 もはやこれまで、この哀れな娘に生き残る道はない。 爪で衣服を切り裂かれ、肌に牙を立てられ、柔らかな肉を食い千切られ、内臓を貪られる。 少女の望みは叶わない――……。 「――残念だったな」 その声は、降り注ぐ矢と共に響き渡った。 獣には何が起こったのかわからなかったに違いない。 雨の如く降り注いだ矢の群が、容赦なく獣の体へと突き刺さる。 あまりの激痛、魂を殺すその鋭さに、獣は泣き喚いて悲鳴をあげた。 しかし逃れる事はできない。 獣が獣であればこそ、この矢からは逃れられない。 この世から消滅する間際、霞む視界の中で獣は確かにそれを見た。 槍を手にした男だ。 鍔広の帽子を目深に被り、革のコートを纏った男だ。 男は狩人だった。 少女の背後に佇むその狩人を、獣は――怖い、と思った。 「無事か、マリー」 消滅した獣が遺した魔力の光を、狩人は槍の穂先で払った。 返事は無かった。 少女は黙りこんだまま、じぃっと狩人の方へ視線を向けている。 「恐らく、今のはどこかの魔術師が放った使い魔だ。マリー、大本を狩るぞ」 「メアリ」 不意にぽつりと少女が呟いた言葉に、狩人は「ふむ」と声を漏らして振り返った。 「あたしはメアリ・クラリッサ・クリスティよ、ランサー」 フランス語読みはしないで欲しいわ。 少女――メアリは両手をぎゅっと握りしめ、きっぱりと自分の名前を口にする。 槍を手にした英雄は、謝罪でもするかのように軽く鍔広帽子の縁を押し上げた。 「悪かった、仔猫(シャトン)」 「仔猫って呼ばないで!」 先ほどまでの恐怖の色は何処へやら、メアリは不機嫌な仔猫のように眦を逆立てた。 * * * * * メアリ・クラリッサ・クリスティは冬木市の大学を訪れた交換留学生の一人だ。 突如として右目が黄金に転じた以外、彼女は特段、変わったことのない少女だった。 淑やかに見えてお転婆、友人たちと遊び、本を好み、サロメの扇情的描写に頬を赤らめる。 本当に極々平凡な、何処にでもいる少女に過ぎなかったのだ。 ――親友のシャーロット・ブロンテが、怪異に遭遇して昏睡状態へ陥るまでは。 それから、メアリの長い長い夜がはじまった。 シャーロットを目覚めさせる方法を探すメアリに、怪異たちは容赦なく牙を剥く。 夜の街を走り、追跡される恐怖と絶望に苛まれる繰り返しは、簡単に人の心を砕くだろう。 メアリ・クラリッサ・クリスティは、普通の少女だ。 ただし――"絶対に諦めない"、普通の少女だ。 だから、彼女の右手に令呪の光が輝いた。 だから、彼女の求めにこの英霊は応じた。 なぜならこの槍兵もまた、決して諦めずに獣へと相対した人物であったから。 もしこの男があの獣を討ち果たさねば、かの王国は滅亡していたに違いない。 それはつまり自由の概念が、この地上より消滅する事に他ならない。 彼がいなければ、人理は間違いなく焼却されていただろう。 男は確かに、世界を救った英雄だった。 * * * * * 「そうは言っても」 人の気配が絶えた夜の街をランサーと連れ立って歩きながら、メアリはふと呟いた。 「あのやり方は正直ちょっとどうかと思うわ。……怖いもの」 「だが、前に出る事を望んだのは君だ。マ……メアリ」 ええ。メアリは頷いた。その通りだ。 獣を討たんとする狩人と、共に駆ける事を望む赤頭巾などナンセンスだ。 そんな作戦を望んだのが自分であると指摘され、否定する気はメアリには無い。 「だって、引きこもっていたって危ない事に変わりはないでしょう?」 もはや、狼は都市の中にいるのだ。 聖杯戦争、魔術師、英霊、マスター。怪異は多く、危険も多い。 自ら踏み入れる事を決意したなら、前へ進むことがメアリの覚悟だ。 「だったら前に出て動いた方が、後から良い考えを思いつくよりずっと良いわ」 そう言い切った彼女は、しかしふと、傍らを行く狩人を見上げた。 「ねえ、ランサー。貴方の願いって……」 「気にすることはない」 ランサーは緩やかに首を左右に振った。 彼女の願いと比べれば、自分の願いなどというのは取るに足らないものだ。 「私の願いは目的のための手段だ。君の友人を優先したまえ」 「そうじゃなくって……戦うより先に、話をしてみたらダメなの?」 ランサーは思わず立ち止まった。 「だって、あれだけ賢いんですもの。言葉だって通じるかもしれない」 数歩先に進んだメアリが、くるりとスカートの裾を翻して振り返る。 「うん、絶対その方が良い。喧嘩するにしても、話しあってからじゃないと」 ランサーは鍔広帽子の下で僅かに笑った。久しく感じていない愉快な気持ちだった。 かの英霊の願いこそは、人を害する獣の駆逐。 獣は獣、人は人だ。 互いの領域を犯せば、あとに残る結末は狩猟以外にない。 共に手を取り合って――などというのは、お伽話の中だけの話だ。 赤頭巾は狼に食い殺され、狼は狩人に殺される。 もちろんそんな事くらいは、マスターである少女もわかっているだろう。 その上で――……彼女は真剣な顔で「そうよ。それが良いわ」と言うのだ。 「……」 「ランサー?」 ランサーはふと、自分のマスターである少女を「似ている」と思った。 見た目も立ち振舞も、もちろん国籍だって違うのだが――……。 (歳と、瞳の強さは同じだ) 人の皮を被った獣に食いつくされた、あの哀れな聖処女と。 乙女が獣の前へ無防備に身を晒せば、そうなるのはわかりきっていた。 狩人がいなければ、喰い殺される。 人と獣とは、そういうものだ。 確かにあの時、あの瞬間、雌雄を決するべく相対した彼我の立場は、確かに等しかった。 そこには恨みもなければ怨念もなく、ただ互いの種の存続を巡っての戦いでしかなかった。 彼は狩人で、彼は獣だった。 狩人と獣とは、そういうものなのだ。 「……考えておくとしよう。機会があれば」 「ええ、そうして頂戴」 全ては、少女が飛び込んだ夜の向こう側だ。 槍兵は走り続ける少女を囮にして、獣を罠にかけて討ち倒す。 少女を守るために。人を獣から守るために。獣を狩り立てるために。 ――そしてまた、狩りの夜が始まった。 【クラス】ランサー 【真名】ボワスリエ 【出典】史実(15世紀フランス) 【マスター】メアリ・クラリッサ・クリスティ 【性別】男性 【身長・体重】185cm・80kg 【属性】混沌・善 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【固有スキル】 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 戦闘続行:B 不屈の闘志。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際であっても戦いの手を緩めない。 国王特権:C 狩猟における限定的な全権委任。 本来持ち得ないスキルも、狩猟に必要であれば短期間だけ獲得できる。 該当するスキルは騎乗、剣術、気配遮断、カリスマ、軍略、等。 獣殺:A 恐るべき獣の群れと戦い続けた事を表わす。 人喰の幻獣、魔獣、獣、狼の属性を持つものに威圧を与え、 更に与えるダメージを二倍として計算する。 また獣の思考を看破する判定にも一定のボーナスを得る。 【宝具】 『野獣、死すべし(ラ・モート・ドゥ・ループ)』 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:5~6 最大補促:1人 狼大王クルトーを滅ぼした、獣殺しの概念武装。 攻撃対象が人喰の幻獣、魔獣、獣、狼の属性を持つ場合、追加ダメージを与える。 この効果は対象が複数の属性を持つ場合、それに応じて重複する。 現在は無銘の槍だが、ボワスリエが手にする武器は全てこの宝具と化す。 『誰が為に鐘は鳴る(ノートルダム・ド・パリ)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 ボワスリエとクルトー、その決戦の舞台となったノートルダム寺院広場を顕現させる。 賛美歌と鐘の音が響き渡る中、この空間に閉じ込められた敵には矢が雨の如く降り注ぐ。 それを受けてなお敵が健在であった場合、ボワスリエとの一騎討ちが行われる。 この宝具の本質は、大群を一網打尽にし、そして確実に殺すための罠。 ――すなわち人類種の持つ「狩猟」の概念、その具現化である。 【Weapon】 『無銘・矢』 宝具『誰が為に鐘は鳴る』の部分的な具現化。 ボワスリエの号令一下、背後の空間から無数の矢が発射される。 この矢も獣殺しの概念武装だが、宝具ほどの威力は無い。 【解説】 1439年、長きに渡る百年戦争と蔓延する黒死病で崩壊寸前のフランス。 そこは人ではなく狼が君臨し、狼が支配する、狼の王国に成り果てていた。 もはやパリすら狼たちに包囲されて彼らの餌場と化し、人々は恐怖に震えるばかり。 ボワスリエはそんな中、狼大王クルトーに敢然と立ち向かったパリの警備隊長である。 狼大王クルトーに怯えるシャルル七世から全権を託されたボワスリエは、作戦を練った。 彼はクルトーを滅ぼすため、まずノートルダム寺院の広場へ狼の群れを誘き寄せる。 そして広場を封鎖すると高所から矢を射掛け、それをクルトーが凌ぐと白兵戦に突入。 賛美歌の響き渡る中ボワスリエは狼群を駆逐し、ついにクルトーとの一騎討ちに挑む。 戦いの末、彼の槍はクルトーの腹を貫き、狼大王は最後の力で敵の喉笛を噛み千切った。 二人は同時に息絶え、そしてフランスは狼の恐怖から救われたのであった。 聖処女の死から、ほんの10年後の事である。 【特徴】 鍔広の帽子、革製のフロックコートを纏い、槍を手にした長身の男。 帽子を目深に被ってコートの襟を立てているため、表情は伺えない。 【サーヴァントとしての願い】 獣の駆逐 【マスター】 メアリ・クラリッサ・クリスティ@漆黒のシャルノス 【能力・技能】 黄金瞳 根源と接続された、あらゆる物事の真実を見抜く黄金の瞳。 メアリの右目に宿っている。 黒の剣能 空間を切り裂く黒い剣。拒絶の心理の現れ。 対象との間を斬ることで距離を取る、詰める事が可能。 精神耐性 絶対に諦めない不屈の精神力。心の強さ。 メアリ・クラリッサ・クリスティは絶対に諦めない。 【人物背景】 大学で史学を専攻する、ごくごく普通の女学生。 ある時を境に右目が黄金に変化し、それをきっかけに怪事件に巻き込まれる。 怪異に襲われて昏睡状態に陥った親友を救うため、今日も彼女は夜を走る。 将来の夢は作家。史実における後のペンネームは、アガサ・クリスティ。 【マスターとしての願い】 親友を救う
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セッション1 エーディカによってマスティカに集められた冒険者たちは、ヴァイダスファミリーでありマギテック職員でもあるマギが持ってきた依頼を受け、マスティカ近隣にあるマトチャ遺跡へと向かう事になる。 マトチャ遺跡は魔動機文明期の生きた遺跡であり、7割程度を踏破されながら一部の部分に入ることができずまた稀に魔動機が巡回することもあってたまに視察に向かうにも危険が伴う。このためにある程度実力の保障された冒険者が雇われ、これの金入りが良いため競争率の高い依頼である。 マトチャ遺跡の踏破部分を無事に巡回し一番奥の大きな扉の前までたどり着くと、ニオはふと扉に興味を抱いてしまう。これに触れるとニオの頭に魔神語で「記憶と共に我が元に来い」と声がしてその扉が開かれる。 現れた魔動機を倒し、魔神を倒し、何者かの足跡を追って、キルヒアの紋章によって閉じられた一番奥の水槽のあるエリアに辿り着く。水槽の中から現れた魔動機を倒すと再び魔神語で「新たに紡がれる汝らの道を待とう」と声がして、気付けばニオの手元には「逆境の反刻印」があった。 水中の探索も十分にできず、他に思い当たる道もない。足跡も水に飛び込んで消えている。手掛かりを失った冒険者たちはこれまでの現状と謎の声について(魔神語だと伏せたうえで)を説明し、後をマギテック教会へと託すこととなった。 セッション2 冒険と冒険の合間、セッション1から五カ月ほど経った頃に冒険者の元へとマギがハイテンションで訪れる。曰く、前回の追跡調査の結果、水槽の水を抜いたらどこでもドア(のような状態の扉)が現れたと言う。触るとキルヒアの紋章が現れることからもこれは先のニオが鍵になるに違いないと冒険者に追加の調査の依頼が舞い込んだのだ。 早速扉の調査に向かい、なんだかんだと調べたところで扉に触れるとニオの頭の中に「来たか。珍しき者よ。我が元を目指せ」と魔神語で、そして他の冒険者の頭には魔動機文明語で同じ言葉が声がする。同時に、開かなかった扉も開くこととなる。余談だが、水槽の深さは40mから50mほどの深さがあった。 扉を潜るとその先は森であった。例の誰かと同じと思われる何者かの足跡を辿ると1つの小さな小さな村へと辿りつく。そこの住民に話を聞いて行くと、ここに住むレプラカーンの少年が五か月ほど前まで扉を出入りしていたとのこと。現在はニオたちしか扉の出入りはできなくなってしまったようだ。また、この地域は魔神によって街への交流が途絶えてしまっていることが判る。 これを聞いた冒険者たちはその魔神の排除にかかる。挑んだ。殴った。勝った。無事に冒険者たちは魔神の脅威を取り払うことに成功する。 その時点で日は暮れていたこともあり、冒険者たちはひとときの宴に迎えられつつこの場所について聞くこととなった。 どうやら、この場所はラクシアとはちょっと異なる世界のように感じる。この世界には魔神が多く存在している。そして、あちこちで魔神たちが好き勝手をして暮らしており、人々―――これには人族も蛮族も含む―――は常にこの脅威に怯えて暮らしているようだ。このため、この世界では人族と蛮族は共闘・共生関係にある。また、唯一「塔の街」と呼ばれる巨大な塔を擁する街だけは魔神による被害が発生せず安心して暮らすことができるらしい。 これを知った冒険者たちはこの場所が自分たちの手には余ると判断を下し、ジーズドルフの国へと事情を説明し対策を求めることとした。 セッション3 "デモンズルール"そう名付けられた世界の研究は、この1年間全く進む気配はなかった。 扉は閉じたまま、聞いていた通りのキルヒアの紋章。魔法のような気配はあれどその詳細は全く不明。更にこの扉、いつからかは不明だが動かすことが可能。と不明だらけ。ついでに情報を捜しにでたフィーは未だに戻って来ない(スピネルが国の仕事をほっぽりだして1年が経過)。調査しようにも、何を調べればいいのかが全く不明な状態であった。 そんなある寝静まった夜中のこと。ニオたちは夢の中で不思議な空間を訪れる。昏く、広く、穏やかで、風のない無の空間。そこに、いつものように何者かの声が掛かる。「汝らの道を示せ」と、声はそう語った。 気が付くと、彼女たちはいつか扉を潜って出た先にいた。しかし、振り向いても例の扉はない。---帰り道を、失った。仕方なく一行は以前も訪れた小さな村を訪ねることとする。 この辺りを支配していた魔神が倒されてから1年。無事に塔の街とのやりとりも取れるようになり、新たにここを支配せんとする魔神への対策も兼ねて村全体の施設が少し充実している。ちなみに一年前に出会ったダークトロールもここに居座っているとこのこと。魔神が来れば今度こそ我々が打ち倒してみせよう、とは彼らの弁。 しかしながら、この場で得られる情報は数少ない。せいぜいレプラカーンの少年もまた、扉の消失については確認しているという程度だ。そこで、少年の提案で塔の街に住む「この世界を研究している」というある学者を紹介してもらえることとなる。翌日の馬車を借りて一路塔の街を目指した。 塔の街は異様な場所である。人族と蛮族と、そして魔神が闊歩する。そこに不和はあれど、争いは起こらない。それが当たり前の場所だ。不気味な空間を目にしながら、一行は学者の元を訪ねる。 学者は、名前をアルキン・エイデスという。フロウライトの学者であり、高レベルのウィザードでもある。彼は一行を出迎え、その語る内容を歓迎した。"外の世界の者"、それも"導かれし者"と出会えるのは一生あって一度あるかないかの幸運だ。その全てが彼にとってはとても興味深い。そして、扉を無くした彼らの力になりたい、と思ったのもまた当然のことであった。 彼曰く、扉を無くした"導かれし者"ならば塔に行けば何か手掛かりがあるかもしれないと語る。その提案に乗り、一行は塔へ向かうこととなる。空前絶後の調査のチャンスだと、アルキンも彼らに付いていくこととなった。 街の中心にして象徴でもある天を貫くほどの巨塔は普段は魔神たちがその入り口を封鎖しており、通ろうとする者にこう問いかける「証を示せ」と。一行に対してもまた同様の問いかけをするのだが、ニオの頭についていた「逆境の反刻印」を見て大人しく塔への道を譲る。そして、塔の扉もまた、一行を妨げることはなかった。 しかし、1階を守護する魔神はそうではなかった。“紫毒の支配者”スゴウ(プラガドレフライ)は一行を見て、「導かれていない」と口にする。先に進みたいなら守護者たる自分を倒せ的なことを魔神らしく話し、一行に襲いかかった。 守護者を倒し、ついでに送還した一行は守護者から「扉が無くなったならここにあるだろうよ。早く帰りな(圧倒的良心的意訳)」と言われ、スゴウを倒したことにより現れた階段を登る。何十mか、もしかしたら100m以上あったか、その先に何もない部屋へと辿りつく。螺旋階段の踊り場のようなものだろうか。しかし、そこには見覚えのある扉があった。 扉を潜れば、一行は幽体離脱した状態となってジーズドルフ地下施設に厳重に封印されている外の世界側の扉から現れる。時間は一夜がすぎた程度で、身体は寝ている状態。無事に自身の身体へと戻ることができたニオたちは、これを以って帰還に成功した。 余談だが、今のところは扉のあった場所から上に進むことができず、ついでにそれから10日程度の間は扉の近くにアルキンがそこにおり、色々と情報を聞き出すことができた。しかし、ある日を境にアルキンはその場から姿を消してしまった。屋敷に戻ったのか、魔神に殺されたのか。・・・ただ、戦闘を行った痕跡やフロウライトの破片は見当たらない。 セッション4(最終回) 冒険者たちが幽体離脱を体験してから半年ほどの月日が流れた。しかし、その間、扉は相変わらずの様子でニオたちに反応して開くものの、その先は螺旋階段の途中で止まっている。 しかし、いつもの定期調査にと扉をくぐった時に、いつの間にか上へと続く螺旋階段が現れていることに気がついた。頂上の見えない螺旋階段をひた登っていくと、いつしか広大な空間にたどり着く。それを、聞き慣れた声が呼び止めた。 「着たか。旅の果てに」それは、耳に直接聞こえる言葉だった。もう目の前に声の主がいるのだと、彼らの旅の終着を感じさせる。彼は、旅の終着を待っていた。彼らの経験を糧とするために。ついでにその場にいたアルキンの研究もこの先で1つ終わりを見るのだろう。 しかし、そのためには2つの結界が邪魔だった。魔動機のような、あるいは魔法文明のもののような結界をそれぞれ破り、最奥に封じられた魔神、「異界竜アンドロメダ」と対面を果たす。対面した彼の体躯は遥かに巨大で、その実力はニオたちの実力を遥かに上回る、神にも迫る、あるいは超えるほどの力を秘めていた。彼は冒険者たちの姿を見て、喜びを見せた。 時を絶たずに、彼らの間に1つの影が現れる。アンドロメダを彼らにも倒せるくらいに小さく、そして力も抑えられた彼のちからの欠片。その戦いを以て、彼はこれまでの経験を語れと言う。 その戦いは、長いものではなかった。しかし、アンドロメダは満足そうに告げる「よい戦いであった」と。そして、改めて言葉で以て問いかけた。「お前たちの冒険を聞かせて欲しい」と。それが彼の願いだった。 アンドロメダは自らの願いを聞いた対価として、聞かれるがままに自らのことを語った。 彼は神々の戦いの真っ只中にいつの間にか現れた魔界の住民だった。その理由はアンドロメダにも分からなかったが、元より魔界でも隠居を決め込んでいた彼はこのラクシアにおいても自らの領域を守るためにあらゆる外敵と戦い、追い返していた。 しかし、彼の求める領域は広かった。周りから見ればそれはどこからともなく現れ、暴力の限りを尽くす災害にも等しかった。しかし、賢神キルヒアは彼の活動範囲から、それが少し過剰な自衛の行動だと気づいた。 時を待たずして、キルヒアがアンドロメダの前に現れた。排除を語るアンドロメダに対し、キルヒアは戦う姿勢を見せない。アンドロメダは自らの行動を見事看破されていることに気づき、安住の地を求めた。しかし、神々の戦いの舞台のどこに安住の地があるだろうか。そう考えたキルヒアは、1つの魔剣を作り彼に与えた。それは、彼をこの地に封じると共に、彼を守る結界となる、1つの巨大な魔剣の迷宮であった。 アンドロメダはその魔剣に満足していた。誰も来ない事は若干寂しいが、これによってこの騒がしい大地においても彼の隠居は保証されたのだ。そう思っていた。 しかし、彼の心に気づいていたのだろうか。魔剣の迷宮はラクシアから消えるはずの、彷徨う人々を取り込むようになっていた。それには人族蛮族、ひいては魔神など一切の区別はなかった。 最初、アンドロメダはこれを無視しようとしていた。しかし、人が増えれば争いが起こる。特に戦いそのものを求める蛮族や、自らの愉悦を第一とする魔神はその平穏を脅かすのに十分すぎる騒音だった。ゆえに、彼は調和の意思を持つ人族たちに与する形でこの魔剣の迷宮での争いを禁じた。無論、それは闘争に限ってのものだったが。 結局彼は長い時間をそうして生きる人々を見ながら暮らしていた。放っておけば人族と蛮族は互いが互いであるという理由だけで争うことも判った。それゆえに魔神たちに一部を残し人蛮を共に脅かす脅威としての活動も認めた。そのために安寧の地として、そして自らが利己的な争いを目にしないために戦いを禁じる地域をその足元に作った。そうして、「デモンズルール」と呼ばれる世界の今の形へと変容していった。 結果、魔剣の目論見どおりなのか、彼は少し暇つぶしの道具を手に入れることとなった。しかし、それでも彼はつまらなかった。彼に挑む戦士が、彼に挑むだけの勇士がいなかった。 そうして、時折彼は魔剣が外の世界に通じるのを利用し、歴戦の勇士たちが自らの元に訪れるように誘導するようになった。それは、ただ彼の欲求を満たすために。彼の暇を潰すためだけに。 彼はこれからもそうするのだろう。迷い込んだ者を、あるいは触れた者を観察しつつ、ただ安寧に胡座をかいて。 ーーー互いの要求に応えたことを確認し、アンドロメダは礼を告げた。そして、別れの言葉を彼らに伝えた。 そして、扉は閉ざされた。ラクシアとアンドロメダの世界が関わらぬよう、互いの秩序のためにその扉は閉ざされた。 こうして、彼らの扉に関わる戦いと出来事は終わりを告げるのだった。
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復讐の獣イオマンテ ■キャラクター名:復讐の獣 イオマンテ ■性別:基本的には雄 ■所持品:爪と牙 特殊能力【亡キ心(ナキゴコロ)】 忘却を操る能力。 イオマンテを見た者はまず、【助けを呼ぶこと】を忘れ去る。 逃げるにせよ戦うにせよ、単独で挑まなくてはならない。 また、イオマンテの爪、もしくは牙で傷をつけられるたびに追加で何かを忘れてしまう。 傷が深ければ深いほど、忘れてはならないものが失われる。 何を忘れさせるかの調整は基本的に不可能である。 しかし相手が無抵抗でイオマンテの爪と牙を受け入れる場合に限り、何を忘れさせるか調整できる。 プロフィール かつて、人間と山の獣たちは対等の立場であった。 互いに互いの居場所を尊重し、同じ一つの命であった。 しかし人間が増えるに従い、山の獣の居場所を、命を、人間は奪わなくてはいけなくなってきた。 その行為に人間は心を痛め、かつて対等であった獣たちに「忘れずに語り継ぐから」と許しを請うた。 山で命を奪われた獣たちが無事に神のもとに逝けるように祈ってきた。 その祈りの代表こそがアイヌに伝わる山送りの儀式、 イオマンテ である。 強大なエゾヒグマを、『エゾヒグマの姿を借りて人間の世界に降りてきた神霊』と捉え、もてなした上で見送りの宴と共に神々の世界に送り返す儀式。 命を奪い、居場所を奪い、肉を、皮を、毛を、牙を奪う以上、 その相手に敬意を示し「忘れず語り継ぐから」という想いを示す儀式。 同様の想いは各地の山で見られた。 マタギは獣の命を奪う事を「山言葉にする」と表現し、獣たちは山の一部となり永遠に在るとした。 宮沢賢治は『なめとこ山の熊』でマタギと熊の対等な在り方を記した。 山送りは全国各地で行われ、数多の獣の命が捧げられた。 そう。山の獣と人間は対等であるとして、神に捧げたのだ。 命を奪うときには敬意を示し記憶に刻んだ。語り継ぐと誓った。 ──しかし、人間は忘れた。 かつて対等であった山の獣たちと交わした儀式を。 あの日に口にしたはずの想いを。 山の獣たちはただの害獣に成り下がった。 山の神であったはずの熊ですら、いまや駆除の対象でしかない。 それどころか愛護団体などは 「可哀想だから殺さないであげましょうよ」 などと、山の獣たちを、明確に立場が下である“憐憫の対象”とした。 話が違う。 話が違う! 話が違うぞ人間! 我らの魂を奪ったのは、山に送ったのはなんだったのだ? あの日の敬意は、言葉は、祈りは、嘘偽りだったのか? それとも… “そのときは” 真実であったが綺麗に忘れ去ったというのか? あれほど日々を忘れることが出来たというのか? 何故我らを憐憫の目で見ているのだ? 許せん 許せん 許せるはずもない 許してなるものか!!!!! 山の獣たちの無念は、遂に結実し形となった。 【山に送られ殺されたにもかかわらず、忘れ去られた獣の魂の集合体】 それこそが【イオマンテ】である。 山送りで死んだ獣の魂の集合体であるため、どの獣の姿を取ることもできるが、基本的には最強である雄のエゾヒグマの姿を取る。 その姿は通常のエゾヒグマを更に狂化したものとなっている。 体長3m、体重500kg。 その爪はたやすく人間の首を捩じり切り、その牙はたやすく人間の背骨を砕く。 血に濡れたかのような赤黒い毛並みは、天然の鎧であり刃を通さない。 霊魂が集合し物質化した存在であるため、イオマンテの牙と爪は霊的事象にも通用する。 その代わりにイオマンテには物質的攻撃も通用する。 例えば普通の銃弾であっても上手くやればダメージを与えられる。 その瞳は夜を映すかのような虚無に満ちた漆黒。 イオマンテと目を合わせた人間は、自分が許されぬ罪人であり、被食者であると瞬時に悟るであろう。 イオマンテは、悠々と街を歩み、目についた人間を嬲り殺しにして喰らう。 人間たちはそれを見ても逃げ惑うばかりで警察を呼んだり誰かに話したりしない。 彼らはイオマンテの能力、亡キ心(ナキゴコロ)により助けを呼ぶことを忘れてしまっているから。 忘れるがいい、忘れるがいい、人間よ。 かつて我らを忘れたように、此度もまた忘れ去るがいい。 思い出すのは、喰われるそのときでいい。 イオマンテは、今この瞬間も人間社会に在り、目についた人間を悠然と喰い殺している。 仮にこの復讐の獣が、全寮制の女子校に踏み入れたとしたら、被害がどのくらいになるか予想も出来ない。 ──なお、余談ではあるが、今年の都内の行方不明者数は去年の三倍であるという。 プロローグSS『佐藤伝助の報告書』 はじめましての方ははじめまして。 そうでない方はお久しぶりです。 私は、魔人警察に属する捜査員の一人、佐藤伝助と申します。 貴方は、このメッセージをどのような形で受け取っているでしょうか。 音声?手紙?メール? なんにせよ、貴方が一番受け取りやすい形で届いていることかと思います。 私の魔人能力、『君に届け』は完全自動発動の情報伝達能力です。 佐藤伝助に訪れた情報を、客観的に、正確に、 今こうして伝えている “もう一人の佐藤伝助”が “どうしてもその情報を必要とする複数の者”に、 最も受け取りやすい方法で連携いたします。 数年前に起きた警察官連続誘拐殺人事件を覚えているでしょうか? あれを解決したのは私の能力です。 囮としてわざと襲われ、全ての情報を他の捜査員に伝えたのです。 私の能力を初めて体験する捜査員もいること。 ごく稀ではありますが捜査員以上に情報を必要とする何者かがいること。 そういった、私の能力を初めて受ける方もいらっしゃいますので、毎度のことではありますが能力の説明をさせていただいております。何回もこの説明を聞きウンザリしている捜査員の方もいらっしゃるでしょうがご容赦ください。 ──前置きが長くなり恐縮ですが、佐藤伝助が得た情報を伝えさせていただきます。 効果的に活用いただけることを祈っております。 ■■■■ 新宿、歌舞伎町。 言わずと知れた日本屈指の繁華街であり、様々な欲望の渦巻く伏魔殿。 そこからの通報が、今回私がお話しする事件のきっかけでした。 やや中心地から離れた通りに、大量の血痕が残されていたとの通報があったのです。 通りのど真ん中にぶち撒かれていた血液は、掠れ、飛び散り、あちこちにこびり付いていました。 誰かが悪戯で血を撒いた、などはあり得ない。 【誰か】が、【何か】に襲われ、もがき、戦い、逃げ惑う姿が幻視されるような、酷く生々しい血痕でした。 そしてその残された血量から、その【誰か】はすでに亡くなっているであろうことは明白でした。 その現場を、私は酷く奇妙なものと捉えました。 確かにそこは中心地から離れてはいましたが、それでも新宿歌舞伎町の通りの一つ。 早朝だろうが深夜だろうが、人通りが無い筈がないのです。 その通りで、これだけ派手に血潮が飛び散るような事件があったならば、通報があってしかるべきなのです。 にもかかわらず、事件そのものの通報はなく、痕跡に対しての通報があるのみ。 この事件は単純な事件ではなく、何か恐ろしいものが根底に眠っている。 捜査員としての勘とでも言うべきものが、私の肌の下でザワリと蠢いたのを覚えています。 その勘が当たっていたことは、監視カメラの分析で明らかになりました。 残された映像には信じがたいものが映っていたのです。 熊です。 例えだとか冗談ではなく、巨大な熊が大都会新宿を悠然と歩んでいたのです。 しかも、早朝でも、深夜でもなく、人が溢れかえる夕過ぎの街並みの中を。 カメラに映る人々は、突然の熊に、怯え、戸惑い、散るように逃げ始めました。 しかしおかしなことに、誰も悲鳴を上げないのです。 悲鳴で誰かを呼ぶ、悲鳴で誰かに危機を知らせ助けを求める。 そんな動物的な本能すらも“忘れてしまったかのように”、誰も彼も散り散りに逃げていました。 そして皆、手にはスマホを握りしめているにもかかわらず、警察に通報しようとしないのです。 写真を撮って誰かに共有しようともしないのです。 誰かに助けを求める。 そのために情報をシェアする。 そういったことなど、思いもつかないといった動作。 皆、ただただ己の力だけで逃げようとしていたのです。 そんな人々を、熊は… いえ、あれを熊などと言うことは私には出来ません。もっと…もっと悍ましい何かです。 奴、とでも呼ばせてください。 奴は、逃げ惑う人々を見てニンマリと笑ったのです。 楽しくて仕方ないというように。にちゃりと粘ついた音が聞こえるような笑顔を見せたのです。 熊が笑うわけないと思われるかもしれませんが…私は確かに、奴の漆黒の瞳が残酷な愉悦で光っているのを見ました。 そうして奴は、通りの真ん中で、腰を抜かして震えていたホスト風の若者の顔面に爪を振り下ろしました。 若者の顔面は果物の皮でも剝くかのようにベロリと垂れ下がりました。 痛みと衝撃で若者は転げまわり、必死で奴から離れようとしましたが無駄です。 奴は口を大きく開くと、若者の太ももをがっしりと噛み、力任せにぶん回しました。 骨のひしゃげる鈍い音が、映像越しにも聞こえてきたような気さえしました。 若者は床に、壁に、電信柱に、無造作に叩きつけられました。 奴が本気を出したらば、おそらく若者は即死していたでしょう。 しかし奴は、死なない程度の力で、丁寧に若者を振り回していました。 奴が、 心の底から人間を憎んでいること 対話など不可能な害悪的存在であること それがハッキリと伝わってくる蹂躙劇でした。 そうして玩具にされズタボロの肉塊となった若者は、奴の腹の中に納まりました。 通りには湯気が立つかのような温かな血が、派手にぶち撒かれていました。 夕方の新宿で、そのような殺戮が起きているというのに、警察への通報は一本も無かったのです。 殺戮の主は、満足したのか、逃げ惑う人々を追いもせず、楽し気に去っていきました。 その映像を見た私は、急ぎ現場に調査に向かいました。 奴を野放しにしておいてはどれだけの被害が起きるか。それを思うと動かずにはいられなかったのです。 ──誰にも協力を要請せず。たった一人で。 今思えば他にも捜査員がいたような気がするのですが、誰も彼も一人だけで捜査をしていたように思います。 ■■■ 私は残された痕跡、そして映像から、奴の現在の寝床は新宿中央公園であると推察をつけました。 その推察自体はたやすかったです。なんせ奴の姿は全て防犯カメラに残されているのですから。 一般市民に犠牲が出るのを避けるため、私は深夜に新宿中央公園に踏み入りました。 夜の中央公園は、酷く静まり返っていました。 空気がピンと張りつめ、嫌な寒気に満ちていました。 “いる” 半ば確信をもって私は捜索を始めました。 巨大な体を隠そうともしない奴の痕跡は、あちらこちらに残っていました。 爪を研ぐために使われた巨木。 汚れを落とすために使われたのか、血と人毛の浮いた噴水。 そして何より、重量感のある足跡。 足跡の底では、体液を撒き散らしたカナブンが地面の染みになっていました。 私は、そのカナブンをそっと指の腹で撫でました。 黒緑色の体液が指を濡らしました。 まるで乾いていない虫の死体は、巨大な足跡の主がつい先ほどここを通ったことを意味していました。 私は電気警棒を取り出し、警戒しながら足跡を追いました。 私は戦闘力は高くありませんが、防衛能力だけはなかなかのものと自負しています。 時間稼ぎさえできれば、死にさえしなければ、『君に届け』で情報連携をして助けを呼ぶことが出来る。 だから私は相手の攻撃を捌き生き延びるスキルを伸ばしていたのです。 警察官連続誘拐殺人事件の犯人を捕らえたのも、仲間が来るまでの時間を稼ぐことが出来たからです。 警戒心を最大にすれば、奴が正面から来たとて、なんとか生き延びることが出来る。 そう自分に言い聞かせ、足跡を追いました。 足跡は真っすぐに公園の管理事務所に向かっていました。 普段であれば施錠されているはずの事務所の扉が半開きとなり揺れていました。 キィ キィ という甲高い音が私の不安を増させました。 既に中では惨劇が起きているかもしれない。 緊張と恐怖が体に走るのを自覚しながら、息を大きく一つ吐き、勢いよく扉を蹴り飛ばして中に踏み込みました。 しかし中には誰もいませんでした。 足跡は確かにこちらに向かっていたのに。何故?どこへ? その瞬間、私は嫌な豆知識を思い出しました。 一部の哺乳類は、追跡から逃れるために自らの足跡を踏みながら後退し、その途中で別方向へ跳ぶことがある。バックトラック、もしくは止め足と言われるテクニック。確かその技を熊が使ったというケースがあったはずでは? ──もしも、その技を奴が使ったとするならば、奴はどこに? その答えは言うまでもありません。 私はハメられたことに気づき、即座に後ろを振り返りました。 その瞬間、私は美しい女性と目が合いました。 闇の中、ぼうっと一つ浮かぶ女性の顔。 白い肌と透き通った鼻立ち。年のころは22~3といったところ。 夜の街で働いているのか、化粧がやや濃かったですが、どこか純朴なところが残っている女性でした。 それは、奴の口の中に転がる、女性の生首でした。 そしてその生首は、私と目が合った直後に奴の胃の腑に飲み込まれていきました。 私の体は恐怖で無様に硬直しました。 魔人警察に属する身として、何か悍ましい存在と対峙する覚悟は出来ていました。 しかし…しかし、ここまでとは(・ ・ ・ ・ ・)思っていなかったのです。 奴は無造作に、大上段から爪を振り下ろしました。 受けに回った電気警棒があっさりとへし折れ、勢いそのままに私の額の肉は抉りとられました。 焼けた鉄棒を差し込まれるような痛みが顔面を襲いました。 その痛みを無視して、私は全力で逃げだしました。 ここで戸惑っていては映像で見たホスト風の若者と同じ末路を辿るだけです。 全身全霊で逃げなくてはいけない。 そう自分自身に気合を入れ、闇に包まれた公園を必死に駆けました。 奴の脚力は恐ろしいものと推察されますが、私とて魔人警察の端くれ。 新宿中央公園のマップも頭に入っている。 低い確率ではあるが逃げることは決して不可能ではないはずです。 文字通り命がけで、走りました。 熱い息を吐きながら、我武者羅に駆けました。 ほんの1分ほどでしょうか。 私の脚はいう事を聞かなくなり、ガクガクと震えました。 ほんの少し駆けただけなのに、足がもつれました。 息が激しく上がり、上手く走ることが出来ません。 ガクリと膝から力が抜け、無様に地面に倒れました。 確かにいい一撃を額に喰らってしまったとはいえ、想定以上の速さで体力が失せていきます。 おかしい。いくらなんでも足の進みが遅すぎる。自分はもう少し走れるはずだ。 まだ何とかなるはずだ。 そう思い、必死に立ち上がろうとする私の手に、べちゃりと液体が触れました。 それは温かな鮮血でした。私の周囲に、血だまりが広がっていたのです。 私は慌ててあたりを確認しました。 だって私はまだ額にかすり傷を負っただけ。 これほどの血を流す負傷はしていない。 ならば私の他に負傷者がいるはずだ。 そう思い濃い闇に包まれた公園を見渡しましたが、周りには誰もいません。 耳を澄ましても他人のうめき声など聞こえません。 聞こえるのはただ、 ぴちょん ぴちょん という水滴の音だけでした。 酷く不安にさせる、嫌な音でした。 その音がどこからするのか、必死で周りを確認し、ようやく気が付きました。 水音は私の腹部から鳴っていたのです。 正確には、皮膚から零れ、垂れ下がる内臓からの血が、足元の血だまりに落ちて音を立てていたのです。 一体いつ?いつこんな負傷を? 恐怖に震え、訳も分からず虚空に腕を伸ばしました。 グチャリと、私の目の前で伸ばした腕が消失しました。 ここまできて、ようやく私は既に奴が目前に立っていることを思い出しました。 そうでした。 最初の一撃をもらったときに、逃げ出す私の背に向けて奴はもう一撃入れたのでした。 本当に不思議な話なのですが、その瞬間、私は痛みを忘れ、傷を受けたことを忘れたようです。 傷を受けたことすら忘れ、ノロノロと走る私の背を、腹を、嬲るかのように爪が抉りました。 私はそれに気づくことも無く必死に逃げていたのです。 どうして私は、こんなにも当たり前で、恐ろしいことを忘れることが出来たのでしょう。 背中に一撃を貰い、大きな負傷を追った人間が巨大な熊から逃げきれるはずもない。 そんな当たり前のことすら私は忘れていたのでした。 足がもつれて倒れた?上手く走れない? 馬鹿な話でした。 奴に追いつかれ、無残に打ち倒され、地に伏した私は、 “追いつかれたことさえ忘れて” まだ何とかなるはずだと思っていたのです。 すぐそばにいる奴の存在を忘れ、認識すらできず、滑稽に踊っていたのです。 思い出すと同時に、忘れていた痛みも戻ってきました。 恥も外聞もなく転げまわり、ビクビクとのたうち回りました。 そうして、死にたくない、助けて、やめて、とうわ言のように呟きながら、 ゆうっくりと奴に咀嚼されていったのです。 ■■■■ 以上が、私のお伝えする情報になります。 今まさに私の本体は奴の腹の中で消化されております。 本体死亡時に能力がどう発動するかは私自身もよく分かっていませんでしたが… 幸いなことにこうして発動できているようです。 何か奴は…記憶操作…もしくは認識阻害能力を持っているようですね。 どうして奴の能力を受けながら皆様に私のメッセージが届いているのか? こちらの推察を最期に私は消えることといたします。 可能性其の一:私の『君に届け』が奴の能力を上回った これが一番うれしい考えですが少し楽観的に過ぎるでしょうか。 可能性其の二:『君に届け』は届いていない。私の壁打ちに過ぎない 私はこの言葉が誰かに届いていると信じておりますが…能力が発動すれど届かず、という可能性だってあるでしょう。とすればこの言葉はただの一人遊びです。 可能性其の三:奴の能力の有効範囲を過ぎた 奴の認識阻害能力には時間的、もしくは距離的制限があり、それを越えたから『君に届け』が発動した。 …もしそうならば、この情報は時間差で届いていたりするのでしょうか? 可能性其の四:奴の能力は全く別物である 私の本体に起きた事象から、奴は記憶操作もしくは認識阻害能力を持っていると推察しましたが、あくまでも推察に過ぎません。全く違う能力かもしれません。 こんなところでしょうか。 嗚呼。そろそろ本体が完全に消化されそうです。 こんな形で人生を終えるとは思いませんでしたが…最期にこうして誰かに何かを伝える、それが出来たのは良かったかと思います。自分自身が消えゆくことに特に何も思わない、魔人能力により生まれた残滓ではありますが、もし届いているならば…貴方には私を覚えておいてほしい。 贅沢かもしれませんが、覚えておいてほしいのです。 それではご清聴ありがとうございました。 …一点、忘れておりました。 いや、最後に嘘をつくのはやめましょう。 これを伝えるべきか悩んでいたのですが…やはり伝えるべきと判断いたしました。 少しお時間いただきたく思います。 最後に確認させてください。 最初に申し上げました通り、私の能力『君に届け』は、私が得た情報を “どうしてもその情報を必要としている方”に届けます。 貴方がこのメッセージを受け取っているという事は、奴の情報がなんとしても必要な方だと思われます。 ──さぁ、貴方は、誰ですか? 魔人警察に属する方でしょうか? そうであれば私の情報が必要に決まっています。 それとも、奴に家族を殺された方でしょうか。 奴に喰い殺された方は、ほとんどが行方不明という扱いになっているはずですから、残された家族は殺されたとすら認識していない…よって復讐相手としての奴の情報を必要とはしないと思われますが… もしかしたら、奴を認識し、復讐しようとしている方もいるのかもしれません。確率は低いですが。 それとも。 ──それとも。嗚呼。それとも。 今、まさに、奴に襲われている方でしょうか。 奴に、傷つけられ、忘却の淵に沈んでいる方でしょうか。 大丈夫ですか。 忘れてはいませんか。 大丈夫ですか。 傷ついてはいませんか。 血は流れていませんか。 忘れてはいませんか? 忘れてはいませんか? ──貴方の後ろに、奴がいることを。 忘れてはいませんか。
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トップ→アイテム→収集品→収集品/か行→収集品/け→剣の破片 剣の破片 ☆グラント Lv236(最上宮前庭) ☆プリトリアン Lv237(最上宮前庭:レアMOB) ☆金蝿騎士 Lv285・286(蝿騎士の谷) 【マクロミル】アンケート会員募集中!謝礼ポイント有
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No031魔剣蜘蛛 AP1750/DP1350 CP250/大地の魔物 解説
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剣の人形は人形遣いが使う戦闘用の兵器です。 平均して2m程度の大きさを持つ、からくり人形で、人形遣いと人形を繋いだ【操り糸】で操作します。 人形遣いと人形を結ぶ糸は、常に直線で結ばれていると考えます。糸の操作範囲は、常に人形遣いを原点とします。 また人形遣いは、人形を視認できる状態じゃないと、人形を上手く操ることができず、人形に対する全ての判定に-8をします。 剣の人形は操るために、ある程度器用でないといけません。 また、操り糸を切られると、人形は糸を繋ぎ直すまで動かせません。 人形のダメージは自然回復せず、セッションごとに充分な時間をかけて修理した扱いにして下さい。 剣の人形の操作ルールは、少し特殊です。 通常、1ターンに行動を2つ選びますが、人形遣いは、自キャラの操作か、人形の操作かを選べます。 例) 自キャラ移動>人形攻撃 人形移動>人形攻撃 人形攻撃>自キャラ移動 なお、人形の攻撃などに関する判定は、人形自身のボーナス値を使って下さい。 あと人形舞技の詳細はスキル一覧の場所に書いておきます。 練習用スタッカート (必要器用:0 価格200G) 剣の人形【スタッカート】を、初心者用に調整した人形です。 複雑なギミックがついていない以外は、スタッカートと同等の性能を持ちます。 HP 筋力 器用 頑健 敏捷 知力 精神 魅力 移動量 糸の長さ 30 2 1 1 1 0 0 0 4マス 4マス 武器:左腕の肘から先につけられた巨大な刃。 射程範囲1マス ダメージダイス:2d6 スキル:跳躍 スタッカート (必要器用:1 価格500G) 細身のシルエットを持った人形です。 構造がシンプルで使い勝手がよく左腕の刃が特徴で、多くの人形遣いが愛用した名機です。 HP 筋力 器用 頑健 敏捷 知力 精神 魅力 移動量 糸の長さ 35 2 1 1 1 0 0 1 4マス 4マス 武器:左腕の肘から先につけられた巨大な刃。 射程範囲1マス ダメージダイス:2d6 スキル:跳躍 人形舞技:ゴーランド ブブンタス (必要器用:1 価格500G) 分厚い装甲を持った人形で、格闘戦が得意です。 大抵の攻撃は防げてしまうので、仲間をかばうことができます。 HP 筋力 器用 頑健 敏捷 知力 精神 魅力 移動量 糸の長さ 50 3 0 4 0 0 0 1 2マス 3マス 武器:腕の振り回し。 射程範囲1マス ダメージダイス:1d20 スキル:かばう 全力攻撃 人形舞技:シャトルハンマ
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武器ランクSS 2H 必要筋力20 命中+2 [斧]威力表70 追加D+10 C値11 [剣]威力表60 追加D+3 C値10 この武器は一度の主動作による攻撃で斧と剣、 それぞれ1度ずつの攻撃を行うことができる。 #【閃刃乱舞】(バトル中1回) 敵からの攻撃対象にされたとき割り込み宣言可能。 相手の命中判定に対し自身の命中力で対抗を行い、勝った場合相手に攻撃を跳ね返す ▽【テイルリンク】 この武器を装備しているとき、妖精魔法の魔力が+3されます。 煌めく剣の閃舞の対象に選んだとき、以降の戦闘中この能力が有効化されます。 ▽【取り戻した絆】 ヴェルティスがフィールを憑依しているとき、 フィールを除く『永久の燐光』のメンバーの全能力値Bが5上昇する ○【力を貸してくれ】 魔剣フィールを装備中、もしくはウェポンホルダーにある時有効化。 フェアリーウィッシュを戦闘中に使用できるようになる。 任意の行為判定にボーナスを得るほか、呼び出した妖精の属性に応じてこの武器の属性が変化する。 行為判定に1度ボーナスを得ると妖精は消える。 魔剣一覧へ
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ハイフェード 名前 ハイフェード 概要 クロフォード、シロフィード、ネズファードらと共に活動している賊。 愛馬はローイア諸島の騎獣、海馬でありやんちゃ盛り。 見た目は軽めの鎧とガントレット、グリーブを装備したパッとしない顔をした男性。 兵役を受けていたことがあり、その関係で槍の心得がある。 得物は3m以上の馬上槍(ランス)、愛馬と共に突進して繰り出される一撃は鋭く重い。 主な技・魔法 「突撃刺突」 愛馬と一緒に敵に突進して馬上槍で貫く。 「風車」 槍を大きく旋回させて相手に柄、もしくは穂先を叩き付ける。 主な特殊能力・技能 「槍術・中級」 槍の心得がある。普通の兵士、騎士と同等の技量・知識を持つ。 「騎乗」 馬や騎獣、魔物に騎乗することが可能。 「馬術」 そこそこのセンスを持っている。 由来 クロフォード、シロフィードに悪乗りして出した賊。 由来はハイ→「灰」。アッシュは関係ないよ! 登録タグ 人間 槍 賊 騎乗