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依頼主 猪八戒 出現条件 猪八戒第一進化後 クリア条件 以下の神様の親密度を上げる猪八戒:親密度50 成功報酬 草(HP回復)自分のHPが50%程回復し、仲間のHPも25%回復する。大変貴重な薬草 依頼時 おーいー色気のねぇ冒険ばっかやってねーでよー、おねーちゃんと遊びてーんだよ!紹介してくんねぇ? クリア時 んだよ、お前と話してたら日が暮れちまったじゃねーか…まぁいいわ、代わりにお前、このまま夜も付き合えよ?
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CAUTION 初めての虐待SSにつき突っ込みやらいろいろある駄文になりますが、楽しんで頂けたら幸いです OPにつき、虐待無いです。 手を汚すのが嫌いな虐待おねーさん(その1) ゆっくりれいむは焦っていた。 遅かった出会いと子育てにより、冬の準備を始めるのが随分と遅くなってしまったからだ。 既に巣の周りは枯れ葉が積もりきり、食料となるものは少なく僅かに残った食べ物をゆっくり達が必死に探し回る季節。 巣には夏に出会った最愛の伴侶であるゆっくりまりさと一緒に育んだ子ゆっくり達が10匹が待っている。 それだけの数ならまだ冬を越すのに問題は無かった。 口と態度の悪い伴侶のまりさは住んでいる森の中でも一番の運動神経を用いて普通のゆっくりの三倍は食料を集めることが出来たからだ。 また、一緒に住む前から幾らか蓄えていた食糧もあわせると幾分か余裕すらあった。 しかし、二週間ほど前に天敵であるゆっくりれみりゃに巣が発見されてしまったのだ。 一家全滅かと思われた絶体絶命のピンチに陥ったとき何故か通りがかった人間のおねーさんにれみりゃを追い払ってもらい危機は逃れることが出来た。 これも、天敵相手に一匹も家族が欠けることなく乗り切ったために問題どころか涙を流して喜ぶべきことである。 問題はその夜のことだ。 死すら覚悟した危機を乗り切ったために、れいむとまりさは浮かれて興奮しきっていた。 そして冬を目の前に控えているにも関わらず、一時の感情に任せてすっきりーしてしまったのだ。 その結果、れいむの頭に生えてしまった一本の蔦。 赤ゆっくりとなる実は夏と同じ10個だった。 巣穴の方の広さは3,4家族が一緒に住めるほど大きなものであったため子供が増えても問題は無かった。 しかし、いくら生命の危機を感じた生物(?)が繁殖に走るとはいえ、新しく子を産んだために夏から頑張って育てた子ゆっくりを冬に餓死させる分けにはいかない。 れいむとまりさは悩みに悩み、まりさが一つの案を出した。 「ゆー。 このままじゃ、ゆっくりふゆをこせないんだぜ! かわいそうだけど、こんかいうまれるあかちゃんたちはあきらめてころしてしまったほうがいいんだぜ!!」 「な゛ん゛でぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!? でい゛ぶどばり゛ざの゛ごどぼでぢょおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!?」 「まだうまれてないんだぜ! うまれてきてないこどもをころしてもつみじゃないんだぜ!? このままじゃまりさもふゆをこせないんだぜ!! れいむはゆっくりりかいしてね!!」 「ゆ、ゆぐ・・・・・・だめだよっ! うまれてきたあかちゃんを、いまいるこどもたちにまかせてれいむもいっしょにたべものをさがすよ!! だからあかちゃんはゆっくりそだてようよ! あかちゃんといっしょにゆっくりふゆをこせればきっとたのしいよ!!」 「ゆゆぅ・・・ゆっくりわかったんだぜ! そのかわり、たべものがあつまらなかったときはあかちゃんたちはゆっくりころすんだぜ!?」 「ゆ、ゆっくりわかったよ・・・」 渋々ながら了承したまりさだったが、れいむは生んでしまえばきっとまりさも可愛い赤ゆっくり達を殺してしまおうなんて思わないだろうと考えていた。 同属殺しは基本的には禁忌だからだ。 しかし、れいむがここまで赤ゆっくりを生みたがるのにも訳があった。 れいむは今まで二回ほど冬を越したことがあった。 一回目はまだ子ゆっくりの頃で冬を迎える直前に一家はれいむを除いて加工所に連れて行かれた。 幸い食料はあったので孤独を感じつつも冬を越すのに何の問題も無かった。 二回目は恋仲であった生まれてからの幼馴染だった近所のまりさと一緒に冬を迎えたが 親がいない為、子ゆっくりから生体ゆっくりになるのが遅れたれいむはまりさの親からすっきりーするのは春になってからにしなさい、とキツク言われていたため子ゆっくりはいなかった。 すっきりしても大丈夫なくらい体が成長しきっていたのは既に冬も間近だったからだ。 そして、そのまりさは春を迎えると同時に食料集めに一緒に飛び出した結果川に落ちて死んだ。 泣きながられいむは夏まで一匹でほそぼそと暮らし、そして夏のある雨の日に巣穴に飛び込んできた今の伴侶であるまりさと番いになることになったのだ。 一匹で越す冬は寂しかった、二匹で越す冬は寂しくは無かったけれどすっきり禁止の為二匹ともずっともやもやとしていた。 肌をすり合わせて遊びたかったが、成体になってから一度もすっきりーしたことの無かった二匹は本能から肌をすり合わせるとすっきりしたくなると云う事を何となく感じ取っていたのだ。 そんな過去を持っていたれいむだったから、今のまりさと子供達と一緒に越す冬も悪くは無いだろうと思っていた。 しかし、夏に初めて自分の赤ちゃんと出会った感動、息を吸うのも忘れてまりさと赤ちゃん達の第一声を待ち、それを耳にした時の感激。 お歌を歌ったり、一緒に遊びながら過ごした夏から秋にかけての楽しかった日々があれば、きっと冬も楽しく越せると思ったのはしょうがないと言えるかもしれない。 たとえ予期せぬ結果生まれた子供達とはいえ、紛れも無く愛するまりさとの間に出来た子だ。 今も元気に育っている子ゆっくりたちと差別するつもりは全く無かった。 「ゆゆゆ・・・・・・ない、ないよ!? なんでたべものがないのぉぉぉぉぉぉ!?」 しかし、現実は非常である。 れいむが巣穴から出産後の弱った体で餌を探せるような範囲はもうすでに他のゆっくり達が取り尽くした後だったのだ。 加えて、巣の外は冬もあと少しという身を切るような寒さがれいむの体を刻んだ。 もう大分遅くなってきた日の出合わせて巣穴を飛び出し、お昼のご飯もそこそこにまた早くなった日没までたべものを探しに飛び出す。 近所のゆっくり仲間に食べ物を分けてもらうという手もあったが、行くと決まって 「こんなじきにすっきりーするれいむがわるいよ!」 と、返された。 正論である。 何とか見つけた少ない茸やドングリを口に頬張りながら、世間と冷気の寒さに身を震わせながられいむは巣穴へと帰った。 「ゆっくりかえったよ!」 「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」 「「「「「ゆっくちおきゃえりなちゃい!!」」」」」 ああ、この声を聞くだけで苦労は報われる・・・・・・ れいむは寒さに硬く食いしばっていた口を綻ばせた。 「ちびちゃんたち、かわったことはなかった?」 「ゆ! なにもなかったよ! きょうもいちにちずーっとゆっくりしてたよ!!」 子ゆっくりのなかでも一番初めに生まれたれいむが笑顔で返してくる。 子ゆっくりも赤ちゃん達も一匹も欠けることなく元気にゆっくりしているのを見てれいむは思わず 「みんな、ゆっくりしようね!!」 と、叫んだ。 それにつられて起こるゆっくりの大合唱。 外も暗くなってきたし今日はもう狩りにはいけない、れいむは日中出来なかった家族のスキンシップをゆっくりと取った。 もちもちの肌をやさしく擦り合わせ、お歌を歌ってあげる。 僅かな時間ではあったが、一日のうちで一番ゆっくりを感じることが出来ていた。 「ゆっくりかえったんだぜ!」 程なくして、まりさが巣へと飛び込んできた。 れいむがほとんど集めることが出来なかった食べ物も、まりさは口いっぱいになるくらいの量を持って帰ってきた。 しかし、それでも普通のゆっくりが一日かけて取って帰ってこれるくらい。 三匹分の稼ぎには程遠いがそれでも、ほとんど食べ物をとれない季節にその量は破格であった。 「ゆー、さすがまりさだね! まりさはかりのてんさいだよっ!」 「ゆっへん! ちびちゃんたち、ごはんなんだぜ!! ゆっくりたべるんだぜ!」 「「「「「ゆっくりたべるよ!!」」」」」 「「「「「ゆっくちいちゃでゃちましゅ!」」」」」 わーい、と子供達がまりさのとってきた食料に群がっていくのを確認するとまりさはれいむを巣穴の奥へと呼びつけた。 れいむは子供達が笑顔で餌を頬張るのを見ていたかったが、まりさの真剣な表情を見てゆっくりと着いていった。 「ゆ、どうしたのまりさ?」 「・・・・・・れいむ、ゆっくりそろそろけつだんのじきなんだぜ」 「ゆ?」 まりさは子供達が食べるのに夢中になっているのを再度確認すると、もう一度同じことを言った。 「このままじゃ、ゆっくりふゆはこせないんだぜ」 「ゆぅ・・・・・・? ゆっ!?」 まりさのはっきりとしない言い方に理解が出来ないれいむだったが、ようやくまりさとの約束を思いだすことができた。 そう、二週間前のあの日にまりさとかわした約束。 赤ちゃんゆっくりが生まれた時点でもはやそんなことを忘れていたれいむは、まりさが未だに赤ゆっくりを殺そうなんて思っているのが信じられなかったのだ。 「ま、まりさっ!?」 「ゆぅ・・・ざんねんだけど、このままじゃたべものがたりないんだぜ」 「で、でも、ちびちゃんたちはかわいいよ!?」 「れいむはきょうまででどれくらいたべものとってきたんだぜ?」 「ゆ゛っ!」 まりさの問いに押し黙ることしかれいむは出来なかった。 あの日から、今日まで両親共に狩りにでてはいたがまりさの収穫は減るばかりで、れいむに至っては取ってきた食料を走って疲れたからと食べてしまう始末だった。 つまり、れいむが家に居ても狩りに行っても巣の備蓄が増えることは無かったのだ。 むしろ、赤ゆっくりの旺盛な食欲のせいで折角あった余裕まで無くなりつつある。 まさにまりさの言う「けつだんのじき」とは今日のことだったのだ。 れいむだって一度は自分で食料を溜めて冬を乗り切ったことがある成ゆっくりである。 まりさの考えていることも理解は出来た。 理解はしたが、自分の頭を痛めて生んだ赤ゆっくりを殺すなど感情が考えることすら許さなかったのだ。 こうなれば選択肢は多くは無い。 1.赤ゆっくりを生かしたまま冬を越す 2.赤ゆっくりを殺して冬を越す 1はまず間違いなく共食いEND一直線だろう。 かと言って2を選ぶつもりも今のれいむには無かった。 ・・・・・・では、どうするか? ちびゆっくり達を寝かしつけた後、れいむとまりさはそっと巣の外へと出た。 身を切る寒さはキツイが、もし相談中に子供達が起きてしまったらそれこそ巣の終わりとなってしまう。 幸い月明かりも無く、正に闇の世界であったためにれみりゃも今晩は徘徊していないだろう。 基本的にれみりゃは日の光を怖がるくせに、完全な闇も怖がり月明かりの下で無いと活動しない。 そんな暗闇の中で、れいむとまりさはあーでもないゆーでもないと長い間論争を繰り返した。 そして、1と2以外の選択肢を生み出すことが出来たのだ。 3.他のゆっくりの巣を襲う これは、簡単なことだった。 自分達が住んでいる巣の周りにもいくらかのゆっくりが住んでいたうえに、近所付き合いもあったため何処に何匹の何種が住んでいるのかは把握しきっていた。 ただ、問題があるとすれば何処に住んでいるゆっくりも結構な大家族で、たとえまりさの運動神経が普通のゆっくりよりも優れているとしても一家全員を相手にすることは難しいだろうとの結論に至った。 よって、保留。 4.人間の村を襲う れいむとまりさの足で1時間ほどのところに、そこそこの規模の人間の集落があった。 ただ、これも問題があるとすればもう野菜などの収穫の時期はとうに終わっており家の中にまで進入しなければいけないということ。 また、往復で二時間もかかるためたとえ成功したとしてもかなりの危険がある。 よって、保留。 さらに議論を続ける二匹だったが、最終的にまりさがキレた。 というか、あれだけ念をおして約束したにもかかわらず頑固として赤ゆっくり殺しを拒むれいむにストレスがマッハだったのだろう。 「れいむ、いいかげんにしてよねっ!! ゆっくりりかいできないなら、まりさだけでもうごくよ!!!」 「まりさこそいいかげんにしてよね! なんでどうにかするほうほうをおもいつかないの!?」 そんなまりさにれいむも逆切れしてかえす。 もうなんていうか、だめだこいつら。 そんなこんなで二匹の夜は更けていった。 次の日の朝、二匹の頭には立派に育った蔦と各々10個ずつの赤ちゃんが! 「「ゆゆゆゆゆゆ、なんでこうなるのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!??? れいむの(まりさの)ばかあああああああああ!!!!!!」」 喧嘩したあとは燃えるって慧音が言ってたって妹紅がお尻さすりながら言ってた。 続く はい、どうも申し訳ありません。 まだ全然虐待のgの字も出てないようなところです。 実は、このゆっくり夫婦はオープニングでしてこれから本編が始まるはずがオープニングのゆっくり家族の紹介を書いてるはずが気が付いたら伸びる伸びる。 視点変更のために一度ここまでであげさせていただきます。 このSSに感想を付ける
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けーさん@
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いっぷく盛る CPZ102 レアリティ:★★★ タイプ:トラップ イラスト:せらみかる 相手プレイヤーがユニットに付与する『切り札』を使用し、ユニットへの付与が完了した時、使用を宣言する。 そのユニットに付与されている『切り札』をすべて破棄する。 破棄完了後、そのユニットを破棄する。
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80 :創る名無しに見る名無し:2008/11/13(木) 09 37 13 ID Anwh9s4l 「ワターシ、メリーデェス! コロラドカラキマシータ!」 こんなメリーさんは嫌だ
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236 :1 ◆rPvucTqN3Y :2008/11/25(火) 21 58 48 ID bLjI/ytQ メリーが来た次の日、俺は学校を休んだ。 サボったわけじゃない。体力的に無理だったからだ。 昨日の夜はメリーが家に来て、近くのコンビニで夕飯買ってあげたりしたら十二時を回っていたり、 そのあと寝ようとしてメリー用に布団を出してあげたら俺に抱きついて「一緒の布団がいい…」って言ってきて、 そのあと一緒に寝るのはいいとして執拗に俺に抱きついてきて結局ものすごい勢いで俺の心臓が脈を打って、 結局一睡もできなかった。しかもかなり寿命が縮まった気がする。 「陸久、大丈夫?」 昨日すやすや眠っていたメリーが俺の顔を見て言った。 「ごめん…今日は休む…」 「うん…昨日はごめんね?」 「大丈夫…気にしてないから」 そういうなり俺はベッドに突っ伏した。 ああ、布団が気持ちいい…。 五分も経たずに俺は眠った。 「ふぁぁぁあ…ゲッ!?」 起きたらもう五時を回っていた。 (早く夕飯の支度とかしなきゃ…) ガバっと起き上がってベッドに両手を置く。 ……やわらかい感触があった。 (…まさか…) 恐る恐る手を置いたところを見る。 そこにはやはりメリーが寝ていた。ネグリジェで。 しかも俺の手はメリーの胸の上に、ちょうどわしづかみしているような形で置いてあった。 「ん~…あ、陸久起きたんだ。おはよ~」 などとのんきに言うメリー。俺の額からは汗がダラダラ流れてくる。 「うわあ!?」 バッとメリーの胸から手を取る。 俺の顔がまた熱い。 「ん?どうしたの?陸久、顔赤いよ?」 「どうしたって…胸、触られたんだよ?」 「うん。それがどうしたの~?」 「その…恥ずかしいとか、ないの?」 「ないよ~?」 どうやら気にしてないらしい。元人形だったからか? 「いや、気にしてないならいいんだ。それよりお腹すいてない?」 「うん。朝から食べてないからすごいお腹すいた」 やっぱり。 「なんか食べたいもの、ある?」 メリーは「んー」と言いながら少し考えた後、 「陸久の手料理が食べたい」 と言った。 「……は?」 「だから陸久が作ったものなら何でもいいよ?」 (俺何も作れないんだけど…) などとは言わない。言ってはいけない。言ったら男が廃る。 「簡単なものでいいの?」 「うん、いいよ」 早速俺はカセットコンロを取り出して料理を始めた。 材料はさっきコンビニで買ってきたベーコンと卵とバター(総額およそ千円)。 「メリー、たくさん食べたい?」 「ん~、少なめでいいよ」 (じゃメリーは卵三つで俺四つかな…) 取り出したボウルに卵を三つ割って溶く。 卵を溶き終わった後はベーコンを四列ほど切ってフライパンに放り込む。 ジュゥゥといい音を立てながらベーコンが焼けていく。 その中にバターを放り込んで一気に揚げる。 ベーコンがカリカリに焼けたところでさっき解いた卵を一気にフライパンに流し込む。 卵の焼けるいい香りが部屋を満たす。 俺のそばからメリーがひょこっと顔を出してフライパンを覗く。 237 :1 ◆rPvucTqN3Y :2008/11/25(火) 21 59 52 ID bLjI/ytQ 「うわあ、すごくおいしそう!」 「うちの母さんがよく作ってくれたんだよ。中学の間習ったんだ」 焼けてきた卵を箸で端に寄せ、一気にひっくり返す。 またジュゥゥと卵の焼ける音が少しした後、俺は卵焼きを皿に置いた。 「よし、あとはご飯をっと」 先週買い溜めたパパッとライス(こしひかり100%)をレンジに突っ込みチンしてスペアの茶碗に突っ込んでメリーに渡した。 「さ、召し上がれ」 出来上がった卵焼きからホクホクと湯気が立ち上る。 メリーは少し驚いたような顔で俺を見る。 「料理できると思わなかった…」 「余計な御世話だ」 メリーがクスクス笑い出す。 俺もつられて微笑む。 なんだかんだで今晩も楽しくなりそうだ。 時間が七時を過ぎた。 俺とメリーは夕飯を食べ終えてこのあと何をするか考えていた。 とりあえず風呂に入ったので何もすることがない。 (しゃぁない。明日の予定でも考えるか…) 幸い明日は土曜日。藤沢あたりにでも買い物に行ける。 「メリー、明日さ…」 話を始めようとした時、俺の電話がいきなり鳴り始めた。 「あ、ちょっとごめん」 俺はメリーにそう言って電話に出た。 『よぅサボりクン』 清水だった。 「高校生活の五割以上が遅刻のやつに言われたかねーよ」 『別にさぼってねーからいーじゃん』 清水がヘラヘラ笑い出す。 「で、用件は?」 『あー、いや簡単な話。昨日女の子そっちに行った?』 メリーのことだろう。 「ああ、来たけど…」 『で?どうだった?』 「どうだったって何のことだよ」 『いや、だからヤッたのかヤッてないのか聞いてんだよ』 「初めて会う人とヤるわけねぇーだろうがこのアホッ!!」 衝動的に電話を床に叩きつけそうになったがなんとか堪える。 「…で?本当の要件は何だ」 『さすが植村。よく俺の言おうとしたことを察してくれた』 「だからなんだって聞いてんだよ」 『昨日の子、もしかしてお前匿ってる?』 少し考えてから答える。 「ああ…それが?」 『気をつけろよ…昨日、俺確かに彼女の背中に光るものが見えたんだ』 「で、お前はそれが包丁だと思ったのか?」 『うん』 「早とちりしすぎだバカ。他にも光るものがあるだろうが」 写真立てとか鉄とか。 『だから少し考えてから電話したんだけどな。思い違いならいいんだ』 「ああそうかい。じゃ切るぞ」 『あ、そうだ。今度そっち行くから紹介してお』 「却下」 そして電話を切った。 「メリー、明日何かやりたいことある?」 俺達が寝る直前に聞いてみた。 「私?ん~…」 少し長めに考えてからメリーが口を開いた。 「ちょっと外の世界が見てみたいな…お昼ぐらいのが」 ビンゴ。 238 :1 ◆rPvucTqN3Y :2008/11/25(火) 22 00 23 ID bLjI/ytQ 「んじゃ明日買い物にでも行こうか。土曜日だし」 「本当に!?」 子供のようにはしゃぎながら抱きついてくるメリー。 「ホントホント。俺はあまり嘘つかないよ」 メリーの頭をなでながら言う。 「お金は大丈夫なの?」 「大丈夫、四十万ぐらいはある」 高校の時からバイトで貯めた金だった。 とりあえず使う予定もなかったし、彼女のために使うなら本望だ。 「とりあえず今日はもう寝よう、な?たぶん明日走り回ることになるし…」 「うん!じゃお休み!」 メリーが俺をベッドの上に押し倒しながら寝転がった。 どかそうと一瞬思ったが、メリーの幸せそうな顔が目に入った。 (やれやれ…かわいいやつだな、もう…) とりあえず俺はメリーに抱きつかないように仰向けになって寝た。
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CAUTION 初めての虐待SSにつき突っ込みやらいろいろある駄文になりますが、楽しんで頂けたら幸いです OPにつき、虐待無いです。 手を汚すのが嫌いな虐待おねーさん(その1) ゆっくりれいむは焦っていた。 遅かった出会いと子育てにより、冬の準備を始めるのが随分と遅くなってしまったからだ。 既に巣の周りは枯れ葉が積もりきり、食料となるものは少なく僅かに残った食べ物をゆっくり達が必死に探し回る季節。 巣には夏に出会った最愛の伴侶であるゆっくりまりさと一緒に育んだ子ゆっくり達が10匹が待っている。 それだけの数ならまだ冬を越すのに問題は無かった。 口と態度の悪い伴侶のまりさは住んでいる森の中でも一番の運動神経を用いて普通のゆっくりの三倍は食料を集めることが出来たからだ。 また、一緒に住む前から幾らか蓄えていた食糧もあわせると幾分か余裕すらあった。 しかし、二週間ほど前に天敵であるゆっくりれみりゃに巣が発見されてしまったのだ。 一家全滅かと思われた絶体絶命のピンチに陥ったとき何故か通りがかった人間のおねーさんにれみりゃを追い払ってもらい危機は逃れることが出来た。 これも、天敵相手に一匹も家族が欠けることなく乗り切ったために問題どころか涙を流して喜ぶべきことである。 問題はその夜のことだ。 死すら覚悟した危機を乗り切ったために、れいむとまりさは浮かれて興奮しきっていた。 そして冬を目の前に控えているにも関わらず、一時の感情に任せてすっきりーしてしまったのだ。 その結果、れいむの頭に生えてしまった一本の蔦。 赤ゆっくりとなる実は夏と同じ10個だった。 巣穴の方の広さは3,4家族が一緒に住めるほど大きなものであったため子供が増えても問題は無かった。 しかし、いくら生命の危機を感じた生物(?)が繁殖に走るとはいえ、新しく子を産んだために夏から頑張って育てた子ゆっくりを冬に餓死させる分けにはいかない。 れいむとまりさは悩みに悩み、まりさが一つの案を出した。 「ゆー。 このままじゃ、ゆっくりふゆをこせないんだぜ! かわいそうだけど、こんかいうまれるあかちゃんたちはあきらめてころしてしまったほうがいいんだぜ!!」 「な゛ん゛でぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!? でい゛ぶどばり゛ざの゛ごどぼでぢょおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!?」 「まだうまれてないんだぜ! うまれてきてないこどもをころしてもつみじゃないんだぜ!? このままじゃまりさもふゆをこせないんだぜ!! れいむはゆっくりりかいしてね!!」 「ゆ、ゆぐ・・・・・・だめだよっ! うまれてきたあかちゃんを、いまいるこどもたちにまかせてれいむもいっしょにたべものをさがすよ!! だからあかちゃんはゆっくりそだてようよ! あかちゃんといっしょにゆっくりふゆをこせればきっとたのしいよ!!」 「ゆゆぅ・・・ゆっくりわかったんだぜ! そのかわり、たべものがあつまらなかったときはあかちゃんたちはゆっくりころすんだぜ!?」 「ゆ、ゆっくりわかったよ・・・」 渋々ながら了承したまりさだったが、れいむは生んでしまえばきっとまりさも可愛い赤ゆっくり達を殺してしまおうなんて思わないだろうと考えていた。 同属殺しは基本的には禁忌だからだ。 しかし、れいむがここまで赤ゆっくりを生みたがるのにも訳があった。 れいむは今まで二回ほど冬を越したことがあった。 一回目はまだ子ゆっくりの頃で冬を迎える直前に一家はれいむを除いて加工所に連れて行かれた。 幸い食料はあったので孤独を感じつつも冬を越すのに何の問題も無かった。 二回目は恋仲であった生まれてからの幼馴染だった近所のまりさと一緒に冬を迎えたが 親がいない為、子ゆっくりから生体ゆっくりになるのが遅れたれいむはまりさの親からすっきりーするのは春になってからにしなさい、とキツク言われていたため子ゆっくりはいなかった。 すっきりしても大丈夫なくらい体が成長しきっていたのは既に冬も間近だったからだ。 そして、そのまりさは春を迎えると同時に食料集めに一緒に飛び出した結果川に落ちて死んだ。 泣きながられいむは夏まで一匹でほそぼそと暮らし、そして夏のある雨の日に巣穴に飛び込んできた今の伴侶であるまりさと番いになることになったのだ。 一匹で越す冬は寂しかった、二匹で越す冬は寂しくは無かったけれどすっきり禁止の為二匹ともずっともやもやとしていた。 肌をすり合わせて遊びたかったが、成体になってから一度もすっきりーしたことの無かった二匹は本能から肌をすり合わせるとすっきりしたくなると云う事を何となく感じ取っていたのだ。 そんな過去を持っていたれいむだったから、今のまりさと子供達と一緒に越す冬も悪くは無いだろうと思っていた。 しかし、夏に初めて自分の赤ちゃんと出会った感動、息を吸うのも忘れてまりさと赤ちゃん達の第一声を待ち、それを耳にした時の感激。 お歌を歌ったり、一緒に遊びながら過ごした夏から秋にかけての楽しかった日々があれば、きっと冬も楽しく越せると思ったのはしょうがないと言えるかもしれない。 たとえ予期せぬ結果生まれた子供達とはいえ、紛れも無く愛するまりさとの間に出来た子だ。 今も元気に育っている子ゆっくりたちと差別するつもりは全く無かった。 「ゆゆゆ・・・・・・ない、ないよ!? なんでたべものがないのぉぉぉぉぉぉ!?」 しかし、現実は非常である。 れいむが巣穴から出産後の弱った体で餌を探せるような範囲はもうすでに他のゆっくり達が取り尽くした後だったのだ。 加えて、巣の外は冬もあと少しという身を切るような寒さがれいむの体を刻んだ。 もう大分遅くなってきた日の出合わせて巣穴を飛び出し、お昼のご飯もそこそこにまた早くなった日没までたべものを探しに飛び出す。 近所のゆっくり仲間に食べ物を分けてもらうという手もあったが、行くと決まって 「こんなじきにすっきりーするれいむがわるいよ!」 と、返された。 正論である。 何とか見つけた少ない茸やドングリを口に頬張りながら、世間と冷気の寒さに身を震わせながられいむは巣穴へと帰った。 「ゆっくりかえったよ!」 「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」 「「「「「ゆっくちおきゃえりなちゃい!!」」」」」 ああ、この声を聞くだけで苦労は報われる・・・・・・ れいむは寒さに硬く食いしばっていた口を綻ばせた。 「ちびちゃんたち、かわったことはなかった?」 「ゆ! なにもなかったよ! きょうもいちにちずーっとゆっくりしてたよ!!」 子ゆっくりのなかでも一番初めに生まれたれいむが笑顔で返してくる。 子ゆっくりも赤ちゃん達も一匹も欠けることなく元気にゆっくりしているのを見てれいむは思わず 「みんな、ゆっくりしようね!!」 と、叫んだ。 それにつられて起こるゆっくりの大合唱。 外も暗くなってきたし今日はもう狩りにはいけない、れいむは日中出来なかった家族のスキンシップをゆっくりと取った。 もちもちの肌をやさしく擦り合わせ、お歌を歌ってあげる。 僅かな時間ではあったが、一日のうちで一番ゆっくりを感じることが出来ていた。 「ゆっくりかえったんだぜ!」 程なくして、まりさが巣へと飛び込んできた。 れいむがほとんど集めることが出来なかった食べ物も、まりさは口いっぱいになるくらいの量を持って帰ってきた。 しかし、それでも普通のゆっくりが一日かけて取って帰ってこれるくらい。 三匹分の稼ぎには程遠いがそれでも、ほとんど食べ物をとれない季節にその量は破格であった。 「ゆー、さすがまりさだね! まりさはかりのてんさいだよっ!」 「ゆっへん! ちびちゃんたち、ごはんなんだぜ!! ゆっくりたべるんだぜ!」 「「「「「ゆっくりたべるよ!!」」」」」 「「「「「ゆっくちいちゃでゃちましゅ!」」」」」 わーい、と子供達がまりさのとってきた食料に群がっていくのを確認するとまりさはれいむを巣穴の奥へと呼びつけた。 れいむは子供達が笑顔で餌を頬張るのを見ていたかったが、まりさの真剣な表情を見てゆっくりと着いていった。 「ゆ、どうしたのまりさ?」 「・・・・・・れいむ、ゆっくりそろそろけつだんのじきなんだぜ」 「ゆ?」 まりさは子供達が食べるのに夢中になっているのを再度確認すると、もう一度同じことを言った。 「このままじゃ、ゆっくりふゆはこせないんだぜ」 「ゆぅ・・・・・・? ゆっ!?」 まりさのはっきりとしない言い方に理解が出来ないれいむだったが、ようやくまりさとの約束を思いだすことができた。 そう、二週間前のあの日にまりさとかわした約束。 赤ちゃんゆっくりが生まれた時点でもはやそんなことを忘れていたれいむは、まりさが未だに赤ゆっくりを殺そうなんて思っているのが信じられなかったのだ。 「ま、まりさっ!?」 「ゆぅ・・・ざんねんだけど、このままじゃたべものがたりないんだぜ」 「で、でも、ちびちゃんたちはかわいいよ!?」 「れいむはきょうまででどれくらいたべものとってきたんだぜ?」 「ゆ゛っ!」 まりさの問いに押し黙ることしかれいむは出来なかった。 あの日から、今日まで両親共に狩りにでてはいたがまりさの収穫は減るばかりで、れいむに至っては取ってきた食料を走って疲れたからと食べてしまう始末だった。 つまり、れいむが家に居ても狩りに行っても巣の備蓄が増えることは無かったのだ。 むしろ、赤ゆっくりの旺盛な食欲のせいで折角あった余裕まで無くなりつつある。 まさにまりさの言う「けつだんのじき」とは今日のことだったのだ。 れいむだって一度は自分で食料を溜めて冬を乗り切ったことがある成ゆっくりである。 まりさの考えていることも理解は出来た。 理解はしたが、自分の頭を痛めて生んだ赤ゆっくりを殺すなど感情が考えることすら許さなかったのだ。 こうなれば選択肢は多くは無い。 1.赤ゆっくりを生かしたまま冬を越す 2.赤ゆっくりを殺して冬を越す 1はまず間違いなく共食いEND一直線だろう。 かと言って2を選ぶつもりも今のれいむには無かった。 ・・・・・・では、どうするか? ちびゆっくり達を寝かしつけた後、れいむとまりさはそっと巣の外へと出た。 身を切る寒さはキツイが、もし相談中に子供達が起きてしまったらそれこそ巣の終わりとなってしまう。 幸い月明かりも無く、正に闇の世界であったためにれみりゃも今晩は徘徊していないだろう。 基本的にれみりゃは日の光を怖がるくせに、完全な闇も怖がり月明かりの下で無いと活動しない。 そんな暗闇の中で、れいむとまりさはあーでもないゆーでもないと長い間論争を繰り返した。 そして、1と2以外の選択肢を生み出すことが出来たのだ。 3.他のゆっくりの巣を襲う これは、簡単なことだった。 自分達が住んでいる巣の周りにもいくらかのゆっくりが住んでいたうえに、近所付き合いもあったため何処に何匹の何種が住んでいるのかは把握しきっていた。 ただ、問題があるとすれば何処に住んでいるゆっくりも結構な大家族で、たとえまりさの運動神経が普通のゆっくりよりも優れているとしても一家全員を相手にすることは難しいだろうとの結論に至った。 よって、保留。 4.人間の村を襲う れいむとまりさの足で1時間ほどのところに、そこそこの規模の人間の集落があった。 ただ、これも問題があるとすればもう野菜などの収穫の時期はとうに終わっており家の中にまで進入しなければいけないということ。 また、往復で二時間もかかるためたとえ成功したとしてもかなりの危険がある。 よって、保留。 さらに議論を続ける二匹だったが、最終的にまりさがキレた。 というか、あれだけ念をおして約束したにもかかわらず頑固として赤ゆっくり殺しを拒むれいむにストレスがマッハだったのだろう。 「れいむ、いいかげんにしてよねっ!! ゆっくりりかいできないなら、まりさだけでもうごくよ!!!」 「まりさこそいいかげんにしてよね! なんでどうにかするほうほうをおもいつかないの!?」 そんなまりさにれいむも逆切れしてかえす。 もうなんていうか、だめだこいつら。 そんなこんなで二匹の夜は更けていった。 次の日の朝、二匹の頭には立派に育った蔦と各々10個ずつの赤ちゃんが! 「「ゆゆゆゆゆゆ、なんでこうなるのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!??? れいむの(まりさの)ばかあああああああああ!!!!!!」」 喧嘩したあとは燃えるって慧音が言ってたって妹紅がお尻さすりながら言ってた。 続く はい、どうも申し訳ありません。 まだ全然虐待のgの字も出てないようなところです。 実は、このゆっくり夫婦はオープニングでしてこれから本編が始まるはずがオープニングのゆっくり家族の紹介を書いてるはずが気が付いたら伸びる伸びる。 視点変更のために一度ここまでであげさせていただきます。 このSSに感想を付ける
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CAUTION 初めての虐待SSにつき突っ込みやらいろいろある駄文になりますが、楽しんで頂けたら幸いです OPにつき、虐待無いです。 手を汚すのが嫌いな虐待おねーさん(その1) ゆっくりれいむは焦っていた。 遅かった出会いと子育てにより、冬の準備を始めるのが随分と遅くなってしまったからだ。 既に巣の周りは枯れ葉が積もりきり、食料となるものは少なく僅かに残った食べ物をゆっくり達が必死に探し回る季節。 巣には夏に出会った最愛の伴侶であるゆっくりまりさと一緒に育んだ子ゆっくり達が10匹が待っている。 それだけの数ならまだ冬を越すのに問題は無かった。 口と態度の悪い伴侶のまりさは住んでいる森の中でも一番の運動神経を用いて普通のゆっくりの三倍は食料を集めることが出来たからだ。 また、一緒に住む前から幾らか蓄えていた食糧もあわせると幾分か余裕すらあった。 しかし、二週間ほど前に天敵であるゆっくりれみりゃに巣が発見されてしまったのだ。 一家全滅かと思われた絶体絶命のピンチに陥ったとき何故か通りがかった人間のおねーさんにれみりゃを追い払ってもらい危機は逃れることが出来た。 これも、天敵相手に一匹も家族が欠けることなく乗り切ったために問題どころか涙を流して喜ぶべきことである。 問題はその夜のことだ。 死すら覚悟した危機を乗り切ったために、れいむとまりさは浮かれて興奮しきっていた。 そして冬を目の前に控えているにも関わらず、一時の感情に任せてすっきりーしてしまったのだ。 その結果、れいむの頭に生えてしまった一本の蔦。 赤ゆっくりとなる実は夏と同じ10個だった。 巣穴の方の広さは3,4家族が一緒に住めるほど大きなものであったため子供が増えても問題は無かった。 しかし、いくら生命の危機を感じた生物(?)が繁殖に走るとはいえ、新しく子を産んだために夏から頑張って育てた子ゆっくりを冬に餓死させる分けにはいかない。 れいむとまりさは悩みに悩み、まりさが一つの案を出した。 「ゆー。 このままじゃ、ゆっくりふゆをこせないんだぜ! かわいそうだけど、こんかいうまれるあかちゃんたちはあきらめてころしてしまったほうがいいんだぜ!!」 「な゛ん゛でぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!? でい゛ぶどばり゛ざの゛ごどぼでぢょおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!?」 「まだうまれてないんだぜ! うまれてきてないこどもをころしてもつみじゃないんだぜ!? このままじゃまりさもふゆをこせないんだぜ!! れいむはゆっくりりかいしてね!!」 「ゆ、ゆぐ・・・・・・だめだよっ! うまれてきたあかちゃんを、いまいるこどもたちにまかせてれいむもいっしょにたべものをさがすよ!! だからあかちゃんはゆっくりそだてようよ! あかちゃんといっしょにゆっくりふゆをこせればきっとたのしいよ!!」 「ゆゆぅ・・・ゆっくりわかったんだぜ! そのかわり、たべものがあつまらなかったときはあかちゃんたちはゆっくりころすんだぜ!?」 「ゆ、ゆっくりわかったよ・・・」 渋々ながら了承したまりさだったが、れいむは生んでしまえばきっとまりさも可愛い赤ゆっくり達を殺してしまおうなんて思わないだろうと考えていた。 同属殺しは基本的には禁忌だからだ。 しかし、れいむがここまで赤ゆっくりを生みたがるのにも訳があった。 れいむは今まで二回ほど冬を越したことがあった。 一回目はまだ子ゆっくりの頃で冬を迎える直前に一家はれいむを除いて加工所に連れて行かれた。 幸い食料はあったので孤独を感じつつも冬を越すのに何の問題も無かった。 二回目は恋仲であった生まれてからの幼馴染だった近所のまりさと一緒に冬を迎えたが 親がいない為、子ゆっくりから生体ゆっくりになるのが遅れたれいむはまりさの親からすっきりーするのは春になってからにしなさい、とキツク言われていたため子ゆっくりはいなかった。 すっきりしても大丈夫なくらい体が成長しきっていたのは既に冬も間近だったからだ。 そして、そのまりさは春を迎えると同時に食料集めに一緒に飛び出した結果川に落ちて死んだ。 泣きながられいむは夏まで一匹でほそぼそと暮らし、そして夏のある雨の日に巣穴に飛び込んできた今の伴侶であるまりさと番いになることになったのだ。 一匹で越す冬は寂しかった、二匹で越す冬は寂しくは無かったけれどすっきり禁止の為二匹ともずっともやもやとしていた。 肌をすり合わせて遊びたかったが、成体になってから一度もすっきりーしたことの無かった二匹は本能から肌をすり合わせるとすっきりしたくなると云う事を何となく感じ取っていたのだ。 そんな過去を持っていたれいむだったから、今のまりさと子供達と一緒に越す冬も悪くは無いだろうと思っていた。 しかし、夏に初めて自分の赤ちゃんと出会った感動、息を吸うのも忘れてまりさと赤ちゃん達の第一声を待ち、それを耳にした時の感激。 お歌を歌ったり、一緒に遊びながら過ごした夏から秋にかけての楽しかった日々があれば、きっと冬も楽しく越せると思ったのはしょうがないと言えるかもしれない。 たとえ予期せぬ結果生まれた子供達とはいえ、紛れも無く愛するまりさとの間に出来た子だ。 今も元気に育っている子ゆっくりたちと差別するつもりは全く無かった。 「ゆゆゆ・・・・・・ない、ないよ!? なんでたべものがないのぉぉぉぉぉぉ!?」 しかし、現実は非常である。 れいむが巣穴から出産後の弱った体で餌を探せるような範囲はもうすでに他のゆっくり達が取り尽くした後だったのだ。 加えて、巣の外は冬もあと少しという身を切るような寒さがれいむの体を刻んだ。 もう大分遅くなってきた日の出合わせて巣穴を飛び出し、お昼のご飯もそこそこにまた早くなった日没までたべものを探しに飛び出す。 近所のゆっくり仲間に食べ物を分けてもらうという手もあったが、行くと決まって 「こんなじきにすっきりーするれいむがわるいよ!」 と、返された。 正論である。 何とか見つけた少ない茸やドングリを口に頬張りながら、世間と冷気の寒さに身を震わせながられいむは巣穴へと帰った。 「ゆっくりかえったよ!」 「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」 「「「「「ゆっくちおきゃえりなちゃい!!」」」」」 ああ、この声を聞くだけで苦労は報われる・・・・・・ れいむは寒さに硬く食いしばっていた口を綻ばせた。 「ちびちゃんたち、かわったことはなかった?」 「ゆ! なにもなかったよ! きょうもいちにちずーっとゆっくりしてたよ!!」 子ゆっくりのなかでも一番初めに生まれたれいむが笑顔で返してくる。 子ゆっくりも赤ちゃん達も一匹も欠けることなく元気にゆっくりしているのを見てれいむは思わず 「みんな、ゆっくりしようね!!」 と、叫んだ。 それにつられて起こるゆっくりの大合唱。 外も暗くなってきたし今日はもう狩りにはいけない、れいむは日中出来なかった家族のスキンシップをゆっくりと取った。 もちもちの肌をやさしく擦り合わせ、お歌を歌ってあげる。 僅かな時間ではあったが、一日のうちで一番ゆっくりを感じることが出来ていた。 「ゆっくりかえったんだぜ!」 程なくして、まりさが巣へと飛び込んできた。 れいむがほとんど集めることが出来なかった食べ物も、まりさは口いっぱいになるくらいの量を持って帰ってきた。 しかし、それでも普通のゆっくりが一日かけて取って帰ってこれるくらい。 三匹分の稼ぎには程遠いがそれでも、ほとんど食べ物をとれない季節にその量は破格であった。 「ゆー、さすがまりさだね! まりさはかりのてんさいだよっ!」 「ゆっへん! ちびちゃんたち、ごはんなんだぜ!! ゆっくりたべるんだぜ!」 「「「「「ゆっくりたべるよ!!」」」」」 「「「「「ゆっくちいちゃでゃちましゅ!」」」」」 わーい、と子供達がまりさのとってきた食料に群がっていくのを確認するとまりさはれいむを巣穴の奥へと呼びつけた。 れいむは子供達が笑顔で餌を頬張るのを見ていたかったが、まりさの真剣な表情を見てゆっくりと着いていった。 「ゆ、どうしたのまりさ?」 「・・・・・・れいむ、ゆっくりそろそろけつだんのじきなんだぜ」 「ゆ?」 まりさは子供達が食べるのに夢中になっているのを再度確認すると、もう一度同じことを言った。 「このままじゃ、ゆっくりふゆはこせないんだぜ」 「ゆぅ・・・・・・? ゆっ!?」 まりさのはっきりとしない言い方に理解が出来ないれいむだったが、ようやくまりさとの約束を思いだすことができた。 そう、二週間前のあの日にまりさとかわした約束。 赤ちゃんゆっくりが生まれた時点でもはやそんなことを忘れていたれいむは、まりさが未だに赤ゆっくりを殺そうなんて思っているのが信じられなかったのだ。 「ま、まりさっ!?」 「ゆぅ・・・ざんねんだけど、このままじゃたべものがたりないんだぜ」 「で、でも、ちびちゃんたちはかわいいよ!?」 「れいむはきょうまででどれくらいたべものとってきたんだぜ?」 「ゆ゛っ!」 まりさの問いに押し黙ることしかれいむは出来なかった。 あの日から、今日まで両親共に狩りにでてはいたがまりさの収穫は減るばかりで、れいむに至っては取ってきた食料を走って疲れたからと食べてしまう始末だった。 つまり、れいむが家に居ても狩りに行っても巣の備蓄が増えることは無かったのだ。 むしろ、赤ゆっくりの旺盛な食欲のせいで折角あった余裕まで無くなりつつある。 まさにまりさの言う「けつだんのじき」とは今日のことだったのだ。 れいむだって一度は自分で食料を溜めて冬を乗り切ったことがある成ゆっくりである。 まりさの考えていることも理解は出来た。 理解はしたが、自分の頭を痛めて生んだ赤ゆっくりを殺すなど感情が考えることすら許さなかったのだ。 こうなれば選択肢は多くは無い。 1.赤ゆっくりを生かしたまま冬を越す 2.赤ゆっくりを殺して冬を越す 1はまず間違いなく共食いEND一直線だろう。 かと言って2を選ぶつもりも今のれいむには無かった。 ・・・・・・では、どうするか? ちびゆっくり達を寝かしつけた後、れいむとまりさはそっと巣の外へと出た。 身を切る寒さはキツイが、もし相談中に子供達が起きてしまったらそれこそ巣の終わりとなってしまう。 幸い月明かりも無く、正に闇の世界であったためにれみりゃも今晩は徘徊していないだろう。 基本的にれみりゃは日の光を怖がるくせに、完全な闇も怖がり月明かりの下で無いと活動しない。 そんな暗闇の中で、れいむとまりさはあーでもないゆーでもないと長い間論争を繰り返した。 そして、1と2以外の選択肢を生み出すことが出来たのだ。 3.他のゆっくりの巣を襲う これは、簡単なことだった。 自分達が住んでいる巣の周りにもいくらかのゆっくりが住んでいたうえに、近所付き合いもあったため何処に何匹の何種が住んでいるのかは把握しきっていた。 ただ、問題があるとすれば何処に住んでいるゆっくりも結構な大家族で、たとえまりさの運動神経が普通のゆっくりよりも優れているとしても一家全員を相手にすることは難しいだろうとの結論に至った。 よって、保留。 4.人間の村を襲う れいむとまりさの足で1時間ほどのところに、そこそこの規模の人間の集落があった。 ただ、これも問題があるとすればもう野菜などの収穫の時期はとうに終わっており家の中にまで進入しなければいけないということ。 また、往復で二時間もかかるためたとえ成功したとしてもかなりの危険がある。 よって、保留。 さらに議論を続ける二匹だったが、最終的にまりさがキレた。 というか、あれだけ念をおして約束したにもかかわらず頑固として赤ゆっくり殺しを拒むれいむにストレスがマッハだったのだろう。 「れいむ、いいかげんにしてよねっ!! ゆっくりりかいできないなら、まりさだけでもうごくよ!!!」 「まりさこそいいかげんにしてよね! なんでどうにかするほうほうをおもいつかないの!?」 そんなまりさにれいむも逆切れしてかえす。 もうなんていうか、だめだこいつら。 そんなこんなで二匹の夜は更けていった。 次の日の朝、二匹の頭には立派に育った蔦と各々10個ずつの赤ちゃんが! 「「ゆゆゆゆゆゆ、なんでこうなるのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!??? れいむの(まりさの)ばかあああああああああ!!!!!!」」 喧嘩したあとは燃えるって慧音が言ってたって妹紅がお尻さすりながら言ってた。 続く はい、どうも申し訳ありません。 まだ全然虐待のgの字も出てないようなところです。 実は、このゆっくり夫婦はオープニングでしてこれから本編が始まるはずがオープニングのゆっくり家族の紹介を書いてるはずが気が付いたら伸びる伸びる。 視点変更のために一度ここまでであげさせていただきます。 このSSに感想を付ける
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【ゲーム】MOTHER2(SFC) 【作者名】いずひ。 【完成度】未完(2013年08月05日~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/38233091 【備考】コミュニティ いずひさんがのんびりぼそぼそ運営するコミュ 名前 コメント