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6 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 16 39 13 ID ??? 1乙。 この間コンベのブレカナ3で可哀想な出生のウルフェンの殺戮者を殺したら、殺戮者にされた。 そのウルフェン殺戮者は元々は聖痕者の親子で、人間のフルキフェル狩りのさいに親が自分を庇って 人間に殺されて、生き残るために親の聖痕を吸収したんだとか。 自分語りの後で「人間に迫害される事の無いフルキフェルの王国をつくるのに協力してくれ」と、 人間だけのPC達に協力を呼びかけてきた。同情はするけど、でも、殺戮者だからって感じで 殺したらGMに尊厳値に凄い量のダメージをくらわされた。 GMの主張だと「あそこは同情して協力するべき所。それなのに殺戮者だからってだけの理由で 殺したんだから当然のペナルティー。殺戮者に協力できないというのであれば見逃すべきだった」らしい。 このGMはきちんとルルブに目を通したのだろうか? 14 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 17 46 13 ID ??? 6 導入ステージならまだ分からんでもない。 それでもPCにはっきり殺戮者だと分かるような状態だったら、 むしろ協力したことにペナルティつけられそうだが 展開ステージなら別に倒すべき存在が明らかに出来ていないという ことなので、GMが動機付けに失敗してる。 対決ステージで「殺戮者を殴るな」とか言い出したんだったら完全にアウト 29 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 20 01 43 ID ??? 「かわいそうな」問題を防ぐためにマローダーについてはあれだけきっちり定義されてるのになぁ……。 ルールブックをまともに読んでから出直せ、ルールブック読んでもなおそういうネタがやりたいんだったら他のシステム選べ、としか言い様がないな。 濡竜将みたいなパターンもあるが、少なくとも「協力しなかったからDPダメージ」はどうやっても起こり得んな。 と言うか、濡竜将を捻じ曲げ解釈したんじゃないのか?そのGM。 31 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 20 11 30 ID ??? 2ndまでは可哀想な殺戮者が公式にもいたけどな SSS買ってないからどうなったかしらんが 40 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 22 08 28 ID ??? いくら出自や経歴が「かわいそう」でも、決定的にやり方が間違っていて その壊れた倫理ともたらす犠牲ゆえに絶対に放置できない、 それが殺戮者だと思うけどなあ。 サウザー@北斗とか、イグレット@メルカシとか、 多少同情はしても絶対に見逃せないタイプの悪役みたいな。 見逃したことで出る犠牲はちょっとやそっとじゃないだろうに。 53 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 23 10 20 ID ??? 6が遭遇したGMは喜んでそのかわいそうな犬に賛同して「ヒャッホー!!」と聖痕狩りを初めてPC全員殺戮者になることを選んだらどう反応するんだろうねぇ 57 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 23 41 28 ID ??? 53 GM「安易な同情に流され、本来の道を喪った聖痕者たちは殺戮者となり、やがて 真の英雄達に殺されていったよ」 ・・・さすがにこんなダブスタなことは言わないなw 58 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 23 42 03 ID ??? 57 やるかもな。 GM「俺のマスター卓についたのが失敗でしたねw」 59 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/06/11(水) 23 52 58 ID ??? 58 そこまで突き抜けてると逆に清々しいが、地雷ってレベルじゃねーぞww スレ184
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迷子のおなかを空かせたミルタンクの赤ちゃんに女の子タブンネちゃんがお乳あげてるよ 赤ちゃんもふかふか喜んでいるねw 数時間後、ミルタンクの赤ちゃんに異変が起こった 激しい腹痛により必死にもがく赤ちゃんミルタンク、原因は先ほど飲んだタブンネのミルクにあったのだ 無理に種族の違うポケモンにミルクを与えたため、赤ちゃんミルタンクの体がタブンネ菌に蝕まれていたのだ 「ミルゥゥ・・・」徐々に弱っていくミルタンクの赤ちゃん、ドヤ顔で去っていった先ほどのタブンネが戻る気配はない 赤ちゃんミルタンク自身も諦めかけたその時、どこからが鈴の音が聞こえてきた 鈴の音を聞いているうちに、赤ちゃんミルタンクの体は徐々に回復していった 動けるまで回復した赤ちゃんミルタンクが起き上がると、ハピナスが必死に癒しの鈴を使い続けていた 「ミルミルゥ!」とハピナスに感謝する赤ちゃんミルタンク、ハピナスもニッコリ笑顔で嬉しそうだった ハピナスが何でこんな所にいるのと事情を聞くと、迷子だったことを思い出すも、泣くのをこらえてハピナスに説明する赤ちゃんミルタンク 話を聞き終わったハピナスはドンと胸を張り、「ハッピィ!」と私が案内してあげるよと申し出る 赤ちゃんミルタンクもその言葉に感動し、「ミルミルミル!」と元気よく頷いた 1時間ほど二匹で歩いていると、前方に大きなミルタンクが現れた、赤ちゃんミルタンクのお母さんのようだ 「ミルミー!」「ミルゥゥ!」親子のミルタンクは泣きながら再会を喜んでいた お母さんミルタンクがお礼を言おうとすると、既にその場にハピナスの姿はなかった 「ミルミルゥゥ!!」と赤ちゃんミルタンクは大きな声でお礼を言った、その感謝の言葉はきっとハピナスに届いたことだろう
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905 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 23 16 37 ID ??? プチ報告を一つしよう。題して逆かわいそうな殺戮者事件だ 自分の意志にかかわらず殺人を犯してしまうロリッ子ヒロイン(PLの好きな属性を詰め込んだNPC)と戦うシナリオを遊んだことがある ロリッ子の正体は無意識のうちに人を殺し生命力を吸収し、魂を食べる改造アンデットモンスターだった GMが「このNPCは自分が化け物だと気付いていない。また、定期的に人間を食べる以外にNPCが生き続ける手段はない」とぶっちゃけるとPLは猛反発 救済手段くらい用意しろ、殺す以外の道はないのかとPLは激怒し、長い会議の末に「たとえ世界の敵になろうとも俺たちはロリッ子を守るぜ」と方針を決定した その後、エンディングフェイズで自分の正体を悟ったヒロインは、PCの制止を振り切って自害 釈然としない空気のままシナリオは終了した ……酒の席で当時のGMが「誰も気付かなかったけど、あの時のヒロインを人間に戻すアイテムもあったんだよ」と零し、リアルファイトが勃発したのは、それから二年後の事であった 949 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 02 44 38 ID ??? 905 卵王子とはまた懐かしいネタだな スレ168
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649 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 10 35 12 ID ??? 『上から目線で』 この間やったセッンョンにいたPLの一人がまさしくそうだったなぁ。 最初から最後まで、そんな態度だったから、 最後の最後に『手助けイラネ』って言ってしまったが。 たいして困ったことでもないので、そんだけ。 650 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 11 45 39 ID ??? 流れを変えるためにkwsk 651 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 13 01 58 ID ??? 649 「俺様の助けが要らないだと?ムギャオー!」 とはならんかったのか? 652 名前: 1/2 @649 [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 15 02 06 ID ??? 651 へらへらした表情が一瞬にして愕然としたモノには変わったけどな。 450 本当に大したことないよ? でも、人生初めてのkwskなので頑張って書いてみる。 読みにくかったらすまん。 システムは、シルバーレインなんだけど。 このゲーム、簡単に言うと基本的にPL同士が協力しないと、 必要な情報が集めにくい&ボスLvの敵に 攻撃が当たりにくい・回避しにくいって言うシステムなんだよね。 なんでかって言うと、 判定が、能力値の十の位(判定値)と専用のカードに書かれた数字を足して GMが出す『判定値』って言う数字以上を出さないとダメだから。 判定する人は、判定に使うカードを手札から二枚まで出せる。 でも、その判定値は一人で達成できない事も多いので、他に二人まで手札から一枚ずつ カードを追加できるようになっている。 以上超簡単な判定システム説明。かなり端折ってます。 ……判定システムの説明は難しいorz 653 名前: 2/2 @649 [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 15 02 59 ID ??? で、セッションでは、PLは始め集まったのは三人だったんだけど、 他の卓であぶれた二人が入って、五人で始めた。 この後から入った二人の内の一人が、上から目線PL。取り敢えずDさんとしておく。 世界設定とかをGMが説明して、他に初体験の人もいたので基本ルールのみ使用。 キャラは、オフィシャルからでているシートを使用。 導入部分でも、ちょっと香ばしい感じがしてて、あんまり印象もよろしくなかった。 ゲームを進めていくと、アドベンチャー・バトルとかで判定が何度もでる訳だけど、 その判定の度に、Dさんがその判定を受ける人に向けて 「う~ん、そのカード僕は必要なんだけど、必要なら出してあげるよ?」 「そのカードを出してあげよう」とか、 とにかく、恩着せがましい言い回しをずっとするわけで。 判定者から協力がいるかどうかの発言が無くても言ってくるので、 いい加減、自分も苛ついていたのも否定しない。 ボス戦の終盤で、自分のPCの攻撃で手札を見ると、命中するかどうかの数値しか なかったのね。(ボスは、PCと同じように判定値にランダムで数値が追加される) で、その時の会話の流れはしたのとおり。 自分 「(判定値とカードを確認して)数値ギリギリなんだけど、出せる人いませんか?」 PL1さん「俺、出せるよ」 PL2さん「僕も出せる」 Dさん 「えー、俺、そのカードいるんだよね。でも、必要なら出してあげるよ?」 自分「いらん(即答)」 GMさん「断られちゃったねーw」 自分「あ、PL1さん、PL2さん、すいません、カードお願いします」 即答した瞬間に、Dさんの表情が『え?うそ?』みたいな感じになった。 どうも、即答で断られるとは思ってなかったみたい。 因みに自分は、GMの台詞で溜飲が下がりました。 うん、やっぱり大したことないや。 654 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 15 21 43 ID ??? GMもいらついてたんだろうね。 最後の方の「因」で前のネタを久々に思い出した。 655 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 15 39 28 ID ??? Dが判定するときはどうしてたんだ 自分では極力判定をさけていたとかか 656 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 16 29 28 ID ??? 頼ってもらう感覚に浸りたかったのかなぁ パーティーを組んでる、言い換えりゃ誰か他人と協力してゲームをしてる、 って実感したくて下手なプレイを… と、思いたい…断られて愕然としたなら、まだ救いようがある気がする 659 名前: @649 [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 17 34 43 ID ??? 655 アドベンチャーでは、Dさん以外の人が判定者になってたね。 バトルは、さすがに攻撃も回避も判定はしてた。 660 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 17 49 19 ID ??? Dさんのカード「え、俺、もしかして出番なしでセッション終了!?」 「かわいそうなDさんの札」の話だったとさ 662 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 19 38 54 ID ??? これがカオスフレアだったら問題にならなかったのに。 663 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 21 04 47 ID ??? 656 普段自分が頼られることがないために、TRPGに代替行為を欲してるんだと思う そういう人はもちろんゲームでも役に立たない(どころか足を引っ張り続ける)のだが 664 名前: ジェシカ ◆yNyYgd0qaU [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 22 49 11 ID ??? 652-653 ヒネクレた見方をすると、「ウケない冗談を何度も繰り返す人」程度にも見えますけどね。 それはそれで。 厨返しはイクナイと思うんだ。 665 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/03/17(火) 23 01 56 ID ??? 自分に必要なんだ。と言う人間と、OK良いよ。 という人間が居るんだから、厨返しもなにもなく必要だって言う人間から無理に貰うこたないだろ 669 名前: @649 [sage] 投稿日: 2009/03/18(水) 01 32 25 ID ??? 今更ながらにアンカー付け間違えていたことに気づいた。 恥ずかしいなぁ…… 450宛じゃなくて、 650宛でした。 スレ220
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金髪のユニットのみ使用可能という一風変わった独立宣言。 一位で無い限り襲撃されなくなる効果を持つ。 具体的なメンバーは魔理沙、ルーミア、フランドール、アリス、ルナサ、藍、紫、メディスン、静葉、穣子、諏訪子、萃香、ヤマメ、パルスィ、勇儀、サニーミルク、ルナチャイルド、神子となる。 ちなみに星は使えない。 アリスやルーミア、秋姉妹、諏訪子などの強力なユニットが控えている反面で ルナサが単品だったり三月精が一人足りなかったりと微妙に半端感が否めないメンバー構成となっている。 まだ三月精は祝福やコンテニューで戦えそうだが…… 常時歴史隠蔽状態と考えれば強力だが1位になったら解除される。 またメンバーの仕様上立ち回りが制限されたりと欠点も目立つので使いこなすのは少し難しいか。 無意識襲撃やジェノサイドカッターには気をつけよう。 歴史隠蔽と異なる点として、襲撃の際にプレイヤーの表示は隠れない。 従ってメンバーを金髪で固めた上で宵闇の妖怪を使っておけば、相手は襲撃するまでこのカードがあるかどうか分からないということになる。 上手く使えば相手の誤襲撃を利用して優位に立つことも狙えるため、チャンスがあれば狙ってみるのも良いだろう。
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※駄文、稚拙な表現注意 ※俺設定注意 「きいてるのにんげんさん!!かわいそうなしんぐるまざーのれいむにあまあまちょうだいね!!かわいそうなゆっくりをたすけてあげるのが、ひとのみちってもんだよ!!」 「はぁ・・・どうしてこうなったんだか・・・」 俺は大きくため息をついた。 なんのことはない。休みに買い物に出かけたらこのゆっくりれいむに絡まれた。 それだけのことだ。 薄汚い体にバッジなし。その上ブヨブヨに醜く太った体。 どう見てもでいぶです。本当にありがとうございました、である。 とてもかわいそうなでいぶ 作、長月 「ゆゆっ!!れいむのかわいそうなみのうえばなしさんをきいてごうっきゅうっしてね!!」 そう言ってれいむは聞きもしない自分の過去を話し始めた。 どうでもいい話で時間の無駄だったので割愛させてもらうが、簡単に言えば「つがいのまりさを失くし、その身を削るようにして子供を育てていたがおちびちゃんたちも次々に死んでしまい、今日も食うや食わずの生活をしている悲劇のヒロイン(笑)れいむ」だそうだ。 まぁどうせ餡子脳内で捏造した都合のいい記憶なのが見え見えなのだが、本ゆんだけは気づいていない。だいたいそんだけ苦労したんならどうしてなすび型に太っているのか。 「さぁ、れいむのひっげきってきなおはなしきいたらあまあまちょうだいね!!ただぎきはだめだよ!!」 なおもギャーギャーと騒ぎ立てるれいむ。 その様の醜いこと、醜いこと。せっかくの休日なのに犬の糞でも踏んでしまったような嫌な気分だ。 「まぁ・・・確かにかわいそうな奴かもな・・・お前・・・」 とはいえ俺も鬼や悪魔ではないし、ゆっくり嫌いというわけでもない。むしろゆっくりは好きで、今日買い物出たのも、うちで飼っているてんことさなえの餌がなくなったからである。 ここで会ったのも何かの縁だ。できるかぎりのことはしてやろう。 こいつもかわいそうな奴なのだから。 俺はポケットの中から体温で溶けかけた箱入りキャラメルをれいむにほおってやる。 どうせ食べきれず捨てる予定だったのだ。野良ゆっくりにやっても惜しくない。 「はふはふっ!!うめっうめっ!!」 外の包み紙ごと貪るれいむ。その食いざまは品性のかけらも感じられない。 「うまいか、れいむ?」 「うん、だからもっとちょーだいね!!たくさんでいい・・・」 「じゃあ死ね。」 「ゆべっ!!!」 俺はれいむを踏みつけ、徐々に力を入れていく。 「やべろぉおおおおお!!!くそじじいいいいいいいいい!!!!」 何かれいむが言っているが無視して踏みつけ続ける。最初は威勢良く俺を罵っていたれいむだが徐々にそれも弱弱しいものへ変わっていく。 「やめてぇええええええ!!!れいむが・・れいむがわるかったから・・・」 無視して踏みつけ続ける。どうせ鳴き声だろう。 「おねがいします・・・やべでくだざい・・・れいむわるいこでした・・・なんのうたがいもなくじぶんのすべてがせいぎだとおもっている・・・・かくしんはんってきであり・・・もはや、かいしんっもむずかしく、めいわくきわまりないでいぶでした・・・」 無視する。 「はんせいしました・・・じぶんのあくぎょうをりかいし・・・つみをじかくしました・・・れいむのかんぜんっ・・・はいぼくっ・・・です・・・だから・・・ゆべっ!!」 潰れた。 餡子脳を振り絞って考えただろうれいむの命乞いは完全に無視され、そこにはひしゃげた饅頭だけが残った。 「これでよし・・・と。」 俺はれいむの死骸を近くの公園にあるゆっくり専用のゴミ箱に入れ一息ついた。 えっ!?なんでれいむを殺したのかって。 言っておくが僕がゆっくり好きと言ったのは嘘じゃないし、かわいそうだとおもったのも本当だ。 好きだからこそ、かわいそうだと感じたからこそ潰してやったのだ。 どうせこの手のでいぶは絶対にゆっくりなどできない。只でさえ脆弱極まりないゆっくりでありながら、あの頭の悪さでは死亡フラグと不幸フラグが体中に突き刺さったウニのようなものだ。 善良で賢いゆっくりなら拾われる可能性もなくはないが、あんな汚饅頭、誰も飼おうとは思わんだろうし。 仮にゆっくりできたとしたら、それは他の善良なゆっくりや人間に迷惑をかけた結果であり、その報復で惨たらしく死ぬのがオチだろう。 だったらせめてこれ以上苦しまないうちに、そして罪を重ねる前に潰してやるのが優しさと言うものではないだろうか。 一見、冷たく非情な人間に思われるかもしれないが、本当に冷たい人間と言うのは奇麗事ばかり言う癖に自分では何もしない傍観者のことである。 ちなみに時間をかけて踏み潰したのも、れいむをいたぶるのが目的ではなく、餡子を飛び散らせない為だ。一気に踏み潰すと靴が汚れる上撒き散らした餡子の掃除が大変だ。 ゆっくりの死体や中身はきちんと処理しないと町の景観を損なう上、交通事故や子供や老人が転倒する恐れがある。近頃はゆっくりを潰した後、ちゃんと片付けずそのまま道路に放置する奴が多いが、全くけしからん話だと思う。 「おっと・・・もうこんな時間か。」 そろそろ、ゆっくりショップに行かなきゃな。さなえとてんこにゆっくりフード「ミラクルフルーツ味」と「ハバネロ辛さ20倍界王拳倍率ドン更に倍味」を買ってやらねばならないのだ。 「全く・・・かわいそうな奴だよな、でいぶって・・・低脳で、脆弱で、下品で、その割りに妙な自信とプライドだけは人一倍で・・・どう考えても碌な死に方できやしないんだから・・・」 俺は公園を後にした。 後書き コンペに出したかったネタ。これなら絶対にレギュレーション違反にならない・・・あっ鳴き声だから無理か(笑) コンペが終わってからエンジンがかかりだしました。今頃かかっても遅いのに・・・次のコンペまだかな・・・ 今まで書いた作品 anko259 ゆっくりちるのの生態(前編) anko268 選ばれしゆっくり anko279 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 anko292 ゆっくり見ていってね anko304 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 anko313 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い anko333 夢と現実のはざまで anko350 あるまりさの一生 anko385 ゆっくりを拾ってきた anko425 ゆっくり Change the World(出題編) anko448 ゆっくり Change the World(出題編2) anko484 ゆっくり Change the World(解答編) anko497 あるゆっくりできない2匹の一生 anko542 てんこがゆっくりするSSさん anko558 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ anko577「餡子ンペ09」ゆっくりを愛でてみた anko613「餡子ンペ09」れいむと幸せを呼ぶ金バッジ anko633「餡子ンペ09」としあき博士のれいぱーありす矯正計画 anko735「餡子ンペ09」あるてんこの一生 メスブタの群れ anko764「餡子ンペ09」あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(前編) anko791「餡子ンペ09」あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(後編) anko932 誰も救われない話 anko1022 あるババ・・お姉さんの結婚 anko1057 もらうぞ anko1127 めすぶた祭り anko1224 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 anko1500 ある愛でお兄さんの午後 anko1530 どうして・・・
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「ここはでいぶのおうちだよ!! かってにはいってきたばかなじじいはふほうしんにゅうでうったえるよ!! それがいやならあまあまもってきてね!!! でいぶはしんぐるまざーでかわいそうなんだからそれくらいとうぜんだよ!!!」 「いみゃなりゃはんぎょりょしですましぇてやりゅんだじぇ!!」 「れいみゅはぐりゅめだきゃらさいこうきゅうじゃにゃいとゆるしゃないよ!!!」 夏場のあるアパートの一室。 そこの住居人に向かって部屋に侵入したゆっくりれいむ…いやでいぶが住居人にそう宣言し、その子供であろう赤まりさと赤れいむが追従する。 「……ハァ……」 男はため息をつく。 ゆっくりが侵入するのはこれで八回目だ。 エアコンのないあまり換気の良くないアパートで窓を閉めるというのは酷な話だ。 一階に住んでいるから侵入は容易で網戸ならゆっくりでも開けられる。 今回だってトイレに行っていただけでその隙に侵入されたのだ。 おうち宣言した直後に慌てて戻ってきたが既に目の前のでいぶに居座られてしまった。 「さっさと出てけ」 住居人はこめかみを押さえながら宣告する。 一度目は説得を試みた後追い出した。 二度目は脅した後追い出した。 三度目はブチ切れて殺した。 四度目は苦しめて殺した。 五度目は問答無用で殺した。 六度目は空しさを感じながら殺した。 七度目は飽き飽きしながら殺した。 元より虐待する趣味も嗜好もなかった住居人は自分の都合で生物である(住居人はそう思っている)ゆっくりを殺した罪悪感も相俟ってゆっくりを見るのも嫌になっていた。 心の底まで虐待お兄さんになれれば住居人も楽になれただろうがそこまで行けなかったのが住居人の不幸だった。 もう住居人はゆっくりに関わる事自体が嫌で嫌でしょうがなかった。 触るのも見るのも聞くのもゴメンだった。 ネット調べたゆっくり対策も意味を為さなかった。 野良には死臭のついた飾りもゆっくりできないニオイとやらを放つ芳香剤も意味を為さなかった。 人間のお家はゆっくりできる。 そんな思い込みが全てを無意味にしたのだ。 「はぁ?なにいっでるのお゛お゛お゛お゛お゛!!? こごはかわいぞうなでいぶのおうぢなんだがらでいぶのぼのにぎまっでるでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!ででぐのはぐぞじじいのほうだよ!!!ぞんなごどもわがらないの!!?ばがなの!!?じぬの!!?」 「……ハァ…」 住居人の男性はため息をつく。 野良はいつもこうだ。 家賃が安いから山の近くのアパートにしたのは間違いだった。 山から下りてくる身の程知らずの野生から野良へと変化したゆっくりばかりがやって来る。 熟練の野良なら人間との力量の差を見抜きお家宣言なんてしない。 人の住む地域でのお家宣言はおたべなさい!と同じ行為なのだから。 もはや説明する気力すらない住居人はれいむ達を開いた窓から容赦なく放り投げた。 「ゆゆ!?じじいはでいぶにぎだないてでざわるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「「おしょらをとんじぇりゅみちゃいいいいいい!!?」」 人間の手から逃れる事等出来る訳もなくでいぶ親子は外に放り投げられる。 「ゆべ!!?」 「ゆぼ!!?」 「ゆぴ!!?」 三者三様の反応をしながら地面にキスをする三匹。 「ここは俺の家だ。二度と来るな」 無駄になるだろうとわかっていながら住居人はれいむ達に告げて窓を閉める。 ゆっくりを見て気分を害したらしく何処か出かけるつもりのようだ。 「ゆぎぃ…くぞじじい…」 怨みがましそうな顔で閉じられた窓を見るでいぶ。 でいぶからすれば不当な扱いを受けて家を奪われたようなものだった。 「ゆゆう!!かおをたててやったらちょうしにのってええええ!!!」 「しぇいっしゃいしちぇやりゅんだじぇえええ!!!」 「ばかにゃじじいはうんうんどりぇいのけいだにぇ!!!」 騒がしく喚き散らすゆっくり達。 しかし今いる場所は塀とアパートの間にある狭いスペース。 手入れされておらず草が生い茂っている。 ベランダのないこのアパートでは窓さえ破壊すれば侵入は容易だった。 だが、 「じゃまなまどはゆっくりしないでさっさとあけえ゛え゛!!!がわいぞうなでいぶがめいじでるんだからゆうごどぎげえええええ!!!」 ゆっくりに破壊される程窓は脆くない。 「ゆゆう!!なかなかあきらめのわるいまどだね!!しかたない、いしさんをつかうよ!!!」 一通り体当たりをし終わった後びくともしない窓に向かってでいぶは言う。 「みゃみゃきゃっちょいいー!!!」 そんなでいぶの言葉に赤れいむが褒めたたえる。 だがそこで一つ問題が浮上した。 「どうしていしさんがないのおおおおおおおお!!?」 そうそう窓が割れるようなサイズの石なんてありはしない。 小石程度では窓が割れる訳がない。 それにそもそもゆっくりが石をぶつけようとも窓は割れない。 ちぇんのように二本の尻尾を上手く使ったりすれば割れるかもしれないがわさわさしたりぴこぴこしたりするしか能のないれいむの手の役割をするもみあげや口では割る事すら出来ない。 そしてそれを知らぬはでいぶばかりだった。 れいむとしては握り拳位のサイズが望みだったが草むらも邪魔して満足に小石も見つけられない。 つまりは飛ばすものが何も無いのだ。 これでは割る以前の問題だ。 「いししゃんはゆっきゅりしにゃいででてきゅりゅんだじぇ!!! じゃにゃいとまりしゃがしぇいっさいすりゅんだじぇ!!!」 赤まりさが叫ぶ。意味もない言葉を。 勿論そんな言葉に反応してくれる程石はノリがよくない。 「いじわりゅしにゃいでいししゃんはでてきちぇね!!」 赤れいむも訴えるが意味はない。 「ゆゆ!!ひらめいたよ!!!」 すると突然でいぶが言った。 どうやら窓の突破策を閃いたようだ。 「おちびちゃん!がったいこうげきだよ!!」 「「がっちゃいきょうげき?」」 でいぶの言葉に無い首を傾げる赤まりさと赤れいむ。 でいぶはそれを気にせず話を進める。 「おちびちゃんとでいぶがきょうりょくすればこんなまどかんたんにこわせるよ!!」 「まりしゃはやっぴゃりすぎょいんだじぇ!!!」 「とうじぇんだにぇ!!」 どういう風に協力するのかもわからないのに誇らしげな赤ゆっくり達。 「それじゃおちびちゃんたち、おかあさんのおくちにはいってね!!」 「「ゆっきゅりりきゃいちちゃよ!!」」 でいぶの言葉に疑いもなく従う赤ゆっくり達。 「いいね!これからおかあさんがおちびちゃんをとばすからおちびちゃんはまどさんにたいあたりしてゆっくりしてないまどをこわしてね!!!」 赤ゆっくりが口に入るとでいぶは作戦をようやく告げた。 「「ゆうううううう!!?」」 その言葉に驚きの声を上げるゆっくり達。 それはそうだ、でいぶが子供を使ってやろうとしている事は一言で言えばゆっくり大砲。 石の代わりに赤ゆっくりを飛ばそうと考えたのだ。 飛ばされる側としてはたまったものじゃない。 「おきゃあしゃんやめちぇね!!まどしゃんにあちゃったらいちゃいいちゃいになっちゃうよ!!」 「しょ、しょうなんだじぇ!!」 赤ゆっくり達はでいぶにやめるように言う。 だが今の赤ゆっくりは弾倉に装填された弾丸と同じだ。 装填された以上発射されるものだ。 「だいじょうぶだよ!!でいぶのおちびちゃんならあんながらすなんてかんたんにこわせるよ!!」 でいぶはでいぶで自分の思い込みは決して揺るがない。 「それにゆっくりには“あすとろん!”っていうすごいわざがあるんだよ!!でいぶのおちびちゃんたちならぜったいにできるよ!!」 「あちゅとりょん!!?」 「なんだきゃちゅよそうななみゃえなだじぇ!!」 アストロン。それはゆっくり自身を鉄に変化させて身を守る事が出来るという一部のゆっくりに備わっている能力である。 だが、あくまでそれは都市伝説の一種でしかなく饅頭の皮を鉄に変える事なんて出来る訳がない。 希少種にだってそうそう特殊な能力なんてないのに凡庸なれいむやまりさにそんな事が出来る訳がない。 だがそれを出来ると疑わないのがゆっくりだ。 「ゆっくりしてるでいぶのおちびちゃんならあすとろんをつかわなくてもだいじょうぶだとおもうけどあすとろん!すればでいぶにおんみょーだまだよ!!」 出来もしない技を出来ると告げて囃し立てるでいぶ。 おそらくでいぶにおんみょーだまは多分鬼に金棒的な意味合いであろう。 「しょれさえできりぇばだいじょうぶだにぇ!!」 「まりしゃにゃらできちぇとうじぇんにゃんだじぇ!!」 今から窓にぶつけられるというのに何の恐怖もない。 自分達には「あすとろん」があり、それで窓をせいっさい出来ると信じて疑わない。 「それじゃいくよ!!!」 でいぶはそう宣言するとぷくーをするように頬を膨らます。 そして梅干しの種を飛ばすかのように赤まりさを噴き出した。口の中に何か引っ掛かったようだがでいぶは気付かない。 「おしょらをとんじぇ…」 そしてまりさはお決まりの言葉を言いながら、 「…るみべげ!!?」 顔面から窓に激突した。 なんだか水っぽい激突音がし、そのまま重力に従いズズ、と餡子の道筋を残しながら下にゆっくり落ちていき、窓の縁に当たるとコテンと草むらに転がった。 よく見ると歯や皮が餡子の道の中に幾つか残っている。 「ゆ…げ…」 声というより嗚咽が赤まりさの潰れた顔面から漏れる。 歯はグシャグシャになり、目は潰れてしまったのだろう。 赤ゆっくりでは結構なダメージとなってしまったようだ。 「ゆ…が…」 赤まりさは訳が分からない。 空を飛んだと思ったらいきなり壁にぶつかっていたいいたいな状態になってしまったのだ。 顔が潰れた状態でまともな思考が出来る訳がない。 ただ必死にほぼ機能しなくなった眼で自分を守ってくれる母を捜す。 捜すと言ってもぼやけた視界で前方を見るだけだが。 するとその視界にぼんやりとでいぶの姿が現れる。 「ゆ…おぎゃ……」 赤まりさはそれが自分の親であるでいぶに助けを求める。 口がまともに動けるならおそらく「しゃっしゃとたしゅけろこのきゅじゅおや」等の罵倒の言葉をぶつけているだろう。 そんな赤まりさはぼんやりと見つめ、 「ゆっくりしねええええええ!!!」 あまりにも強烈なすーりすーりを開始した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ぶぎゅえ!!?」 親であるでいぶの強烈な、中身を吐き出す程の強烈なすーりすーりを受けた赤まりさは吹っ飛び窓にぶち当たる。 「じねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 赤まりさが聞くのは親であるでいぶの怒声。 それが自分に向けてのものである事を赤まりさは理解できない。 「にゃ…ず…くじゅ…」 にゃにするの、このきゅじゅおや。と言ったつもりなのだろう。 だがその殆どは言葉にならず誰にも届かない。 「でいぶのおちびちゃんをどこへやっだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!?」 赤まりさには全く意味のわからない単語がでいぶの口から放たれる。 赤まりさは気付いていなかった。 自分の頭に帽子が乗ってない事を…。 でいぶが赤まりさを吐き出す瞬間帽子が引っ掛かって赤まりさだけが飛び出したのだ。 その結果でいぶは我が子を我が子と認識できなくなったのだ。 その上自分の子供の代わりに飛び出してきた謎のゆっくり。 それプラス我が子の行方不明。 暗く閉ざされた口の中ではどうなったかわからない。 いくら口の中に呼び掛けても返ってくるのは赤れいむの返事のみ。 ならば突如現れたゆっくりできないゆっくりが可愛い我が子に何かしたのだという結論は餡子脳としては別段不思議な事ではなかった。 「でいぶのおちびじゃんをどこへやっだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 ぼせい溢れるでいぶは怒りに身を任せて赤まりさに体当たりする。 赤まりさの居場所を聞き出そうというより最初から殺そうとしているも同然だ。 「ゆげぇ!!?」 壁とでいぶの板挟みに大きなダメージを受ける赤まりさ。 「ゆぽお゛お゛お゛!!?」 でいぶの体当たりによって挟まれて押し出されるかのように上空へと飛ぶ赤まりさの眼球。 「おちびじゃんのがだぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 でいぶはいつの間にか死んだ事にされた赤まりさに向けて体当たりをブチ当てる。 「ゆぶばぁ!!?」 グチャリと水っぽい音がまた聞こえる。 こうして赤まりさは自分に何が起きたかもわからず親であるでいぶに理不尽に殺されたのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「おちびちゃん!おちびちゃんのかたきはかわいそうなでいぶがとったからね!!」 でいぶは口の中の最後の一匹となった赤れいむに安心させるように告げる。 「ゆうぅ…れいみゅのさいぎょのいもうちょがぁ…」 でいぶの口の中から悲しげな声が聞こえる。 だがこれは妹である赤まりさの死に悲しんでいる訳ではない。 自分にとって最後の妹である赤まりさを失った可哀相な自分に酔っているだけな ので間違えてはいけない。 「それじゃおちびちゃん!!さっきはゆっくりできないじゃまがはいったけどこんどこそあのまどをこわそうね!!」 「ゆっきゅりりきゃいちちゃよ!!」 その証拠にすぐ元に戻っている。 「それじゃあいくよおおおおお!!!」 再びぷくーを始めるでいぶ。 そして口から発射される赤れいむ。 「おしゃらをとんじぇ…」 赤まりさと全く同じ事を言う赤れいむ。 「ぷぴぃ!!?」 そして赤まりさと同じように顔面から窓にぶつかる赤れいむ。 まさに焼き直しだ。 だが今度はまりさと違って赤れいむのリボンは引っ掛からずでいぶには赤れいむが赤れいむと認識できていた。 「お、おちびじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!?」 でいぶの悲鳴が響き渡る。 でいぶは赤れいむに跳ね寄る。 そして、 「どうしてあすとろんしなかったのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 アストロンをしなかった事を怒り出した。 「あすとろんしなくちゃまどがわれるわげないでじよお゛お゛お゛お゛お゛!!!ばがなの!?じぬの!?」 ついさっきまでやらなくても余裕だとでいぶ自身言っていたような気がするがそんな事はでいぶには関係ない。 ただ我が子の惨状も気にせずその事だけを責め立てる。 「ゆ…ぎぁ…」 勿論赤れいむにはそれに反応する事なんて出来る訳がない。 まともに声を出すのすら不可能なのだから。 だがそんなのもでいぶには関係ない。 自分最優先、唯我独尊、傲岸不遜なでいぶからすれば自分の話に反応しないのは許し難い事だった。 「どうじでへんじしないのお゛お゛お゛お゛お゛!!?おちびぢゃんをうじなっでかわいぞうなおかあざんがはなしがけでるんだからへんじするのがとうぜんでしょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 あまりにあんまりな暴論であるが、赤れいむはそれに異を唱える余裕すらない。 「ゆぎぎぎぎ…!!!」 勝手に怒り心頭していくでいぶ。 あまりにも低い沸点のでいぶがブチ切れたのはすぐだった。 「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!がわいぞうなおがあさんのはなじをきがないげずはゆっくりじねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆぶう゛う゛う゛ッ!!?」 赤まりさと同じようにでいぶの強烈なすーりすーり、つまりは体当たりを受ける赤れいむ。 唯一違うのはでいぶが自分の子供だと認識している点である。 「ゆっくりしないでじねえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 体当たりをした後赤れいむにのしかかるでいぶ。 「ゆぷげ…!?」 くぐもった声を出し、それと一緒に中身の餡子も吐き出し始める。 「じね!!じね!!じねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 でいぶが叫びながら圧力を強めていく。 「ぐ…ギィ…!?」 潰れた顔では表情がどんなものかわからないがまともであればおそらくゆっくりとは程遠い苦悶の表情を浮かべていただろう。 だがそれもすぐに変わった。 「ぐひょぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 でいぶの重圧に耐え切れず中身を吐き出すというより噴出させる赤れいむ。 明らかに致死量だ。 中身の餡子を殆ど出し終わるとゆっくり特有の最期の言葉である「もっとゆっくりしたかった」を微塵も使う事も出来ずに息絶えた。 それを確認するとでいぶは赤れいむの残骸を見下し、 「やっぱりあのまりさのこどもだね!そとみだけはでいぶそっくりだけどなかのほうはまりさとおなじであんこのうだったね!! おちびちゃんたちにめぐまれないでいぶはやっぱりうちゅういちかわいそうだね!!」 そう言いながら赤れいむの残骸にし~し~をかける。 まりさと同じ。 それはでいぶにとって最上級の罵倒であった。 でいぶにとってのまりさとはかつてのつがいであり、逆レイプでにんっしんして既成事実を作った後奴隷のようにこき使って最終的に「おたべなさい!」までさせた相手である。 しかもそのまりさの残骸をでいぶは殆ど自分だけで食べ切り、二十匹以上いた子供は自分に懐いて従順な奴以外を一匹ずつ気分次第で殺して子供に食べさせた。 その結果春が来た頃には二匹しか残らなかった。 でいぶはその全てをまりさのせいにして何の教訓にもしなかった。 姉妹の犠牲の上で生き残った二匹もこうして死んだ。 はっきり言ってまりさは無駄死にでしかないようだ。 「だめなまりさはしんでもめいわくかけるからさいあくだよ!!しんせいなでいぶをみならってほしいよ!!! それいしてもこんなにでいぶはかわいそうなんだからよのなかはやさしくしないとでめなのになにやってるんだろうね!! まったくゆっくりしすぎだよ!!!」 自画自賛の嵐のでいぶ。 肝心の窓は破れずに子供二匹を殺すというていたらくでありながら何故か誇らしげだ。 「ゆふん!あんなまりさのことはわすれてでいぶはあたらしいこいにいきるよ!!」 程よく自画自賛が終わった後はどうやらまた新たにゆっくりに寄生していきていく事で今後の方針が決定したようだ。 一時間前の人間のおうち乗っ取り計画は既に忘却の彼方だ。 「それじゃあたらしいまりさをさがしにいくよ!!」 そう言いながらでいぶは何処かへ跳ねていこうとする。 しかし、 「まだいやがった…」 窓が開く音と共にため息交じりで呟く声がでいぶの耳に入った。 「ゆ!じじい!!?」 出掛けたはいいものの特に予定もなかったので適当にぶらついて帰って来た住居人は外で騒ぐでいぶの声にでいぶがまだいる事を理解して憂鬱になっていた。 そんな住居人の顔を見てでいぶは思い出す。 そうだ、でいぶのおうちをうばったじじいをせいっさいしなくちゃ、と。 そう判断したでいぶは体当たりしようと住居人に向かって行き、 「かわいそうでぜんせかいからあいされるでいぶのおうちをうばったくそじじいはゆっぶびい゛い゛い゛!!?」 言い切る前に蹴り飛ばされた。 「……ハァ…」 住居人の憂鬱げなため息が漏れる。 「ゆぴい゛い゛い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 住居人に蹴り飛ばされたでいぶは痛みに泣きわめく。 「引っ越そうかな…」 住居人はそんなでいぶを見ながら呟く。 家賃は安いがこうもゆっくりに侵入されやすいと嫌になってくる。 ここで生きて帰すと数を引き連れたり復讐に来たりとデメリットしかない。 だからとりあえず引越しに関しては目の前のゆっくりれいむを処分してから考えよう、と住居人は気が進まないながらも考えた。 そこである事に気付いた。 草むらの中にでいぶの子供であろう残骸があったからだ。 「何だよ…これ…」 それを見た住居人はショックを受けた。 住居人は追い出してはいたがダメージになるような事はしていなかった。 正直触る事すら嫌だったからだ。 だからこんな風に死ぬのはおかしい。 まるで何かに潰されたような死に方はおかしい…。 住居人は考える。 赤ゆっくり達がこうなった理由を。 そして赤ゆっくり達が死んでいるのに親であるでいぶが住居人にやられたダメージ以外無傷である事に…。 結論はすぐに出た。 「なぁお前…」 住居人は赤ゆっくりの残骸を持ちながら話し掛ける。 「ゆぎい゛い゛い゛い゛よぐぼでいぶのにんげんこくほうなびのおかおをお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!ぜいっざいじでやぶう゛う゛う゛う゛う゛…う?ゆ、じじいはでいぶのまんげつみたいにまんまるなおめめにそんなごみをみせないでね!!!かわいそうなでいぶのおめめがくさっちゃうよ!!!」 「ゴ…ミ…?」 住居人にはでいぶが何言っているのか理解出来なかった。 いや正確には何を言ったか理解していたがどうしてそんな事を言ったのかが理解出来なかった。 自分の子供をゴミ扱いするでいぶに薄ら寒いものを感じた。 「はやくどこかにすててね!!あとでいぶにそんなきだないものみせたんだからあまあまもってきてね!!!やっぱりでいぶはかわいそうだね!!!」 我が子の死体を汚い呼ばわりするでいぶ。 「お、おい…これ…お前の子供だろ…?」 住居人はゆっくりというより悍ましい何かを見るように尋ねた。 何かの聞き間違いだと自分に言い聞かせる為に。 「ハアアアアア!!?なにいっでるの!!ぞんなゆっくりできないゲスがでいぶのおちびちゃんなわけないでしょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!! くずなまりざとおなじうんうんなみのあんこのうはでいぶのおちびちゃんじゃないよ!!! ゆっぐりりがいじろお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 親子関係である事すら否定するでいぶ。 「な、なら…こいつ等はお前が…殺したんだ…?」 戸惑いながらも住居人はでいぶに別の質問をする。 「ゆふん!でいぶのいうことをきかないゲスちびだからせいっさいしてあげたん だよ!!! かわいぞうなでいぶをゆっくりさせないゲスはしんでとうぜんだしそのほうがよのなかのためだからね!!!」 誇らしげに答えるでいぶ。 それと同時に住居人はどんどん表情が恐怖の色に染まっていく。 そんな下らない理由で自分の実の子供を殺しておいて何の罪悪感も抱いていないその姿。 それに住居人は戦慄する。 住居人は信じられなかった。 まるでゆっくりを殺した事に苦悩していた自分が馬鹿みたいだ。 「ゆ?はやくあまあまもってきてね!!ぐずはきらいだよ!!!どれいにもめぐまれないなんてでいぶはやっぱりかわいそうだね!!」 住居人の様子にでいぶは早くあまあま持ってくるように催促する。 そんなでいぶを見ながら住居人はある結論に行きついた。 こいつは…生かしておいてはならない。 住居人は心優しいタイプではなかったが、車に轢かれて死んだ猫とかを見つけた 場合車通りが多く無ければ埋葬するような人間であった。 自分の立場に害を為さなければこれといって何かするような人間ではない。 だが目の前のでいぶから感じた気味の悪さは筆舌にし難いものであり、そんなものを見たくない嫌悪感と焦燥感が住居人に芽生えた。 まぁ簡単に言えばでいぶを生かしても害にしかならないと判断したのだ。人間にも、ゆっくりにも。 だから殺そう。そう結論した。 「いつまでゆっぐりじてるのお!!?どれいにゆっぐりずるじがぎゅなんであぶぅ!!?」 でいぶが何か叫んでいたが住居人の耳には入らなかった。 住居人の蹴りを受けてでいぶは吹っ飛び、そして塀にぶつかる。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛でいぶのぎゃわいいおぎゃあ゛ッ!!?」 何か悲鳴を上げたようだが住居人は構わず再度蹴る。 中枢餡とかのゆっくりの知識を知らない住居人は潰すのではなく蹴り殺す事を選んだようだ。 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛!!!ぜいっざいじびゅう゛ッ!!?」 でいぶは住居人に蹴られて塀にぶつかり、反動で戻って来てはまた蹴られていた。 「やべでね!!?がわいいでぶゅ!!?」 やめるようにでいぶは言うがそれも無視して住居人は更に蹴りを入れる。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?ぼうおうぢがえびゅごぉ!!?」 逃げ出そうとしても蹴られて元の木阿弥だ。 「ご…ごべんなしゃ…」 謝ろうとしても構わず蹴る。 何をしても蹴る。何もしなくても蹴る。 それはでいぶが死ぬまで確実に続いていく。 正確にはでいぶが死ねば終わるのだ。 「どう…じで…」 でいぶは住居人に尋ねた。 消え入りそうに掠れる声で。 もちろんそんな言葉を住居人には届かず蹴りが返って来るだけだった。 でいぶには全くわからなかった。 どうして可愛い自分がこんな目に遭うのか全くわからない。 もはや住居人に対する敵意もなくなりあるのは住居人に対する恐怖と疑問だった。 そんな中でいぶは昔のことを突然思い出す。 可愛いと親に散々言われて育ったでいぶ。 沢山いた家族もいつの間にかどんどんいなくなって残ったのはでいぶだけだった。 その為最後の一匹だったでいぶを両親は猫可愛がりして育てた。 その結果れいむは立派なでいぶになり、その醜く肥大した身体におたべなさいした両親を蓄えて外の世界に旅立ったのだ。 だからでいぶにとってこの世界は自分に無償で奉仕するものであり、危害を加える事等あってはならないのだ。 だが現実は当たり前に違う。 でいぶは弱者であり弱者は庇護なければ虐げられるしかない。 圧倒的な力の差の前には我の強さと勢いだけで生き抜いてきたでいぶはあまりにも無力だった。 『だれが…たずげ…』 でいぶはわからない。 ついさっき過去を振り返っていたのは走馬灯である事に。 そして自分がもうすぐ死ぬという事も…。 そして何を間違えたのかすら…。 何度過去を見返してもわからない。 そもそも自分の全てを肯定するがゆえにでいぶになったのだからいまさら間違いを正す事等できる訳が無い。 だから客観的になれる訳も無い。 何故…何故…?と訴えかけるしか出来ない。 そんなでいぶに放たれる何度目になるかわからない蹴り。 それはでいぶの身体を満遍なく傷付けてボロボロにしていた。 住居人の無意識によるものなのかわからないがその蹴り具合は絶妙なものだった。 表面のみを傷付けて中身までダメージを与えない。 外見は凄惨たる有様になるがそれに比べて中身のダメージは少なかった。 つまりそんなやり方でも死に至る程のダメージという事はでいぶの身体は既にゆっくりとは言えなかった。 リボンは破け、顔は潰れ、歯は折れ、まむまむは蹴りの一発で爪先が減り込み裂けて二度と使えなくなっている。 もはやゆっくりではなく生きた餡子玉だ。 顔面はいびつに腫れ上がり、凹凸を生み出している。 「ゆ…げ…」 もはや話す機能すら破壊されて激痛のみが今のでいぶの全てだった。 「…ハァ…ハァ…」 息を切らせながら住居人はもはやでいぶですらない成れの果てを見つめる。 でいぶは餡子なのか土なのかわからない位汚れ、いびつな塊と化していた。 同種にすらゆっくりと認識されないだろう。 「ゆ…ぼぉ…」 「……!!?」 段々と熱が冷めてきた住居人はそのあまりにも悍ましい姿に思わず今までで一番力の強い蹴りを放つ。 「ぶぎょお゛お゛ッ!!?」 その蹴りはでいぶの身体を塀を飛び越えさせる程の威力で住居人の視界から消え去っていった。 「…ハァ…ハァ…何やってんだ俺…?」 でいぶが視界から消えた事により冷静さを取り戻した住居人。 あまりのでいぶの悍ましさに我を忘れていたが別にゆっくりが一匹や二匹程度死んだ位どうでもいい。 賢者タイムのような空しさを住居人は感じていた。 「やっぱり疲れてるんだな…引っ越しするかな…」 そう呟いて住居人は餡子が付いた靴を脱いでアパートの中へ戻っていた。 その時にはでいぶの事等靴についた汚れの元凶位としか記憶に残っていなかった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆ…ぼ…」 でいぶは塀を越えて歩道に転がりながらまだ生きていた。 住居人にやられたダメージはギリギリ死に至るレベルであった為まだ若干余裕があったのだ。 それがでいぶには決して幸福ではない。 激痛に苦しむ時間が長引くだけでしかないのだから。 何かに恨みつらみや悪罵を放つ余裕すらない。 本当の激痛の時には誰かに憎しみをぶつける事すら出来ない。 考えられるのは苦痛からの解放の望みのみ。 「いぢゃ…い゛…」 役に立たなくなった口から漏れる音…通常時だったら殊の外喧しい叫びが聞こえた事だろう。 だが出ない。悲鳴を上げて痛みを一時的に忘れる事すら出来ない。 今まででいぶが与えてきた理不尽な暴力がそのまま返ってきたようなものだ。 『いだいいだいいだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?だれがたずげろでいぶはがわいぞうなんだ!!やざじぐじなぐちゃいげないんだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?』 心の中では饒舌に痛みを訴えるでいぶ。 ボロ雑巾以下の状態でありながらまだ死ねず地面に転がるその様は確かにでいぶの言う通り“可哀相”であった。 だが助けは来ない。一息に殺してやる事すら誰もしない。 触る事すら忌避するような悍ましさを備えたでいぶには誰も近付かない。 『ゆ…どうじで…』 でいぶは最期まで自分がこんな風になった理由がわからなかった。 だからいつまでも同じ徹を踏み続ける。 学ばない、省みない、だから何も変わらない。 そういう意味ではでいぶは真の意味で可哀相なのだろう。 だからでいぶはいつまでも可哀相なまま何も変わらずあり続ける。 『でいぶ…がわい…うなん…だよ…』 必死に何かに訴えるでいぶ。 意味がない事にすら気付かない…無駄な事にも気付かない…だから何も変わらない。 現状からの脱出も出来ない。 ただ自分の価値観を押し付け、不幸を撒き散らすだけ…。 だからでいぶは可哀相。 『ゆ…あ…』 自分が死にゆくのを感じ出す。 『い…や…だ…まだじ…にたぶ…な……』 死ぬのはゆっくり出来ない。 その思い込みが痛みからの解放である死を必死に否定する。 すぐに訪れる安楽の死からより長い苦痛の生を選び続ける。 『で…い…ぶ…ゆっ…ぐ…り…』 でいぶは最期の最後まで死を否定し続けるだろう。 意味がない事にも気付かず、希望を失わず苦しみを味わうだろう。 それはまるで贖罪を求めて自身を痛め続ける罪人のように…。 その姿は滑稽で哀れ…だからでいぶは可哀相。 最初から何もかもにも負けている事にすら気付かない。 そんな間違いだらけの思い込みの中たった一つ正しい事である“でいぶはかわいそう”を餡子に刻んで死んでいく。 可哀相なでいぶは可哀相なまま、誰にも同情されず嫌悪されて朽ちていく。 そうなるまでの時間はまだある。 でいぶ自身が作り続ける。だからでいぶは可哀相。 死ぬまでの数時間の間一匹ででいぶは苦しみ続ける。 それまでの道のりはまだ始まったばかりなのだ。 『た…ずげ……』 それにも気付けずでいぶはもがき続けるのだった…。 その姿は間違いなくでいぶの言う可哀相な姿だった…。
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【検索用 そうたねうん 登録タグ 2014年 U-ji VOCALOID kani そ つみれ 初音ミク 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:kani 作曲:U-ji 編曲:U-ji イラスト:つみれ 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『そうだね、うん。』 『プチリズム六』収録曲のボカロバージョン 歌詞 「そうだね、うん。」って感じで続く毎日 うなずく度君とのメロディほらね増えてゆくんだ 今朝の日差しはちょっとだけ眩しくて 自己ベスト笑顔が上手く作れない だけど… 2人の距離がちょっとだけ近くて おしゃべりのリズムがなんかぎこちない 歌の中じゃ素直に好きと言えるのに とっておきの一言は今日も言えないよ 「そうだね、うん。」って感じで続く毎日 うなずく度君とのメロディほらね増えていくんだ 「そうだね、うん。」って感じで進む毎日 振り向く度君への想い強くなってくね 夢見た朝はちょっとだけ寝不足で 君の顔浮かべてあと5分眠るの だけど… 独りの夜はちょっとだけさみしくて 弱虫な自分に軽く苦笑い 友達にはバレるとからかわれちゃうし ついニヤけるホントの理由(わけ)は言わないよ 「じゃねぇ、またね。」って感じで終わる毎日 手を振る度君とのハーモニーそっと思い出すんだ 「じゃねぇ、またね。」って感じで繋ぐ毎日 離れる度消えない願いふっと切なくて 次の季節も一緒に歩けますように… こんな風に隣で歌っているうちに いつの日にか「大好きなんだ。」って言えるかな 恋とか愛って分かんないことだらけで だけど胸の奥の奥がずっともどかしいんだ 「そうだね、うん。」って感じで続く毎日 うなずく度君への想い強くなってくね 次の季節も一緒に笑えますように… 明日もきっといいことあるのかな ダイアリー閉じたら今夜はおやすみ☆ コメント 名前 コメント
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・俺設定あり。 ・天然あきのほかの作品と関連あり。 天然あき 「おいじじい!!!」 男の会社への帰り道、一匹のでいぶが話し掛けてきた。 「ん、何かな?」 でいぶの出合い頭の暴言に眉一つ動かさず笑顔で反応する。 すると、 「でいぶはおちびちゃんがしんじゃってかわいぞうなんだよ!!だからやさしくしなくちゃいけないんだよ!!!」 でいぶはでいぶとしてはあまりにテンプレな発言をしながら持ち主のいなくなった小さい帽子とリボンを見せる。 ここで普通の人間ならば無視、虐待お兄さんならヒャッハーと言って虐待する所だがこの男はそのどちらとも違う行動をした。 「それは可哀相に…こんな物でいいならどうぞ」 そう言って鞄の中にある潰れた菓子パンをプレゼントする。 男は菓子パンは常に常備しているのだ。 「ゆ、ゆううううううう!!? はやくよこしてね!ゆっくりしないでよこしてね!!」 それを見た途端でいぶは目を開いてよだれを垂れ流す。 「はいどうぞ」 男は迷いなくそれをでいぶに渡した。 「うっめ!これめっちゃうめ!!」 瞬く間にジャムパンを食い尽くすでいぶ。 するとふてぶてしい顔で男の方へ向き、 「こんなんじゃぜんぜんたりないよ!!!はやくかわいいでいぶにもっとたくさんあまあまもってきてね!!!」 と更に催促して来た。 男はそれに戸惑いの顔を浮かべた。 それはもう菓子パンを持っていないからではない。 「でいぶってかわいいの?」 でいぶが可愛いと言った事に関してだった。 すると、 「とうぜんでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!でいぶはうちゅういぢがわいいんだよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!みればわがるでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 自身のプライドを傷つけられたでいぶは半狂乱で叫ぶ。 だが男はそんなでいぶの様子を気にも留めておらず、 「それじゃあかわいいってゆっくりできる事だよね?」 「あたりばえでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「そっか…ならかわいそうじゃないね」 「ゆ!!?」 可哀相じゃない。 その言葉にでいぶは反応する。 「なにいってるの!?でいぶはかわいぞうなんだよお゛お゛お゛お゛!!!」 でいぶは叫ぶ。 自分は可哀相だから優しくされなければならないという固定観念があるでいぶからすればアイデンティティが崩壊すると同義であった。 「でも可愛いんでしょ。可愛いって事はいい事だよね。 いい事ってことはゆっくり出来るって事だね。 だったら可愛いって事はゆっくり出来るって事だよね。 ならやっぱり可哀相じゃないじゃん」 「ゆゆゆううう!!?」 でいぶには訳がわからない。 でいぶはおちびちゃんをうしなってかわいそうなのにかわいいからかわいそうじゃない? でいぶは混乱をどんどん深めていく。 本来ならば可愛いから可哀相じゃないという訳ではないのだが、短絡思考のゆっくりではその結論には辿り着けない。 ゆっくりには100か0かしかない。 特にでいぶ等のタイプにはそれは顕著だ。 だから本来ならば穴だらけの男の言葉も論破できないでいた。 「ゆぐ…でいぶはがわいぞうなんだよ…でもがわいいんだよ…」 でいぶは苦し紛れに言う。 「うん、だからね。可愛いならゆっくり出来るよね?かわいそうじゃないよね? それとも本当は可愛くないの?そうじゃなきゃ可愛いって事は本当はゆっくり出来ないのかな?」 だが男はまるで子供のようにでいぶを責め立てる。 そこに悪意はない。 この男は本気でそう思っているのだ。 人間にそのルールが適応するとは思っていなかったが、かつて男と出会ったゆっくりれいむは可愛いから大事にされるべきとか言うゆっくりと会ってる為、可愛さがゆっくりにとっては一番大事と思い込んでいたのだ。 だからこんな事を言っているのだ。 一方そんな事も露知らずでいぶは混乱の色をどんどん強めていった。 「でいぶは…かわいぞう…がわいい…?」 同じ言葉を何度も繰り返すでいぶ。 こういう場合ゆっくりは自分に都合よく解釈していく。 でいぶは…かわいそう…かわいい…かわいそう…かわいい…かわいい…かわいそう…かわいくて…かわいそう…かわいくてかわいそう!! でいぶが覚醒する。 「ん?」 でいぶの自信の満ちた表情に男も気付く。 そんな男に向けてでいぶは叫んだ。 「でいぶはかわいくってかわいそうなんだよ!!だからじじいはさっさとあまあまもってきてね!!!」 「!!?」 その言葉によって男の身体に電流が走る。 でいぶはそれを自分の聡明さに驚愕してると思い込んだ。 「ゆっふーん。でいぶのせかいさいこうほうのあんこさんにおどろくのはむりはないけど…」 でいぶは男にあまあまの提出の催促をしようとするがその言葉の途中で遮られた。 「…そんなに自分を卑下しなくって…いいんだよ…」 男の言葉によって…。 「ゆゆ!?」 でいぶは自分の言葉を止められた不快さよりも男の異様な状態に驚いた。 男は号泣しながら微笑んでいた。 でいぶには訳がわからない。 その訳の分からなさはでいぶに恐怖を抱かせた。 だが男はそんなでいぶの様子を気にもせず涙を流しながら告げた。 「可愛い事は決して可哀相な事じゃないよ…だからそこまで自分を追い詰めなくていいんだよ…」 男はでいぶを両手に掴んで持ち上げる。 「ゆうううう!!?おぞらをとんでるみだい゛い゛い゛い゛い゛!!?じゃなぐで!ぎだないでべざばぶなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 でいぶは叫ぶ。 今まで馬鹿にしてた男に掴まれ何も出来ないのだ。 その屈辱は大きなものだった。 だがそんな叫びも男の耳には入らない。入っても認識しない。 「君は悪くない…けど…もしそれでも可哀相だって言うのなら…」 「はなぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! でいぶはがわいぞうなんだあ゛あ゛あ゛あ゛!!!だからやざじぐじろお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 互いに話を聞いていないようだ。 だが、 「…そうか…わかった…それが君の答えだね…なら…」 でいぶの言葉を聞いた途端男が悲しそうな表情に変わり、 「俺が責任を持って可愛くなくしてあげるよ」 「ゆびゅう゛ぅ!!?」 男の宣言と同時に地面に叩き付けられるでいぶ。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛いぢゃい゛い゛い゛い゛い゛!!?」 でいぶの泣き叫ぶ声が響く。 「まだ愛嬌っぽさがありそうな感じがするね…」 そう言って男はでいぶの揉み上げを掴む。 「ゆぎい゛い゛い゛!!?」 遠慮なくひきちぎった。 「うーん…なんていうかキモカワイイとかも言われそうだな…」 男はそう言いながら揉み上げを投げて器用にごみ箱に捨てた。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!? でいぶのぷりでぃでぴゅあぴゅあなおりぼんざんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 れいむ種にとって揉み上げはリボン程とは言わないまでも大事なアイデンティティの一つだ。 わさわさしたり手の代用品として使うのもいる。 それを奪われたのだ、泣き叫ぶのも無理はない。 だが男はそれを知らない。 「前も思ったけどやっぱり目が可愛いと結構補えちゃうな…よし取ろう」 「ゆゆううう!!?」 でいぶはその言葉に衝撃が走る。 男がどうしてでいぶの目を取ろうと考えたのかわからないがでいぶ自身に危機が 訪れているのを本能的にでいぶは理解した。 「ゆっぐりじないででいぶはにげ…はなじぇええええええ!!?」 だが逃げようとするとそれよりも早くでいぶは男に捕まった。 「それじゃこれから目を取るけど左右どっちがいい?」 「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛はなぜぐぞじじい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 生殺与奪を握られているのにも気付かず暴れ続けるでいぶ。 しかし男はそんなでいぶの為に本気で考えていた。 「う~ん…出来れば自分で選んでほしかったんだけど…仕方ない、左にしよう」 男はそう言ってあまりにあっさりとでいぶの左目に指を突き刺し左目の眼球を引っこ抜いた。 スポーンと景気よく。 「ゆ…?」 あまりにもさりげなく、そして素早い行動に左目が二度と使い物にならなくなった事もわからずでいぶは呆然としていた。 そして一拍おいた後、 「でいぶのおつきさまよりまるぐでたいようみだいにかがやぐおめめがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 滑稽な悲鳴が響き渡った。 「ほいっと」 男はまたでいぶの一部を放り投げごみ箱に投げ捨てる。 ごみ箱の中で何か弾けた音がしたが気にしない。 「あともう少し…かな?」 男はでいぶを見て呟く。 「ゆ゛…ゆ゛う゛ぅ…!?」 それにでいぶは戦慄し、恐怖し、絶望する。 この世の全ての頂点に立つという妄想を現実と思い込むでいぶが初めて感じる自身ではどうしようもない脅威。 この瞬間でいぶのアイデンティティは音を立てて壊れた。 言葉でも手段でもなくただただ純粋な善意と力によって。 「ど…どうじで…」 男を自分とは違う領域の生物としかでいぶは思えなかった。 人間とゆっくりの差ではない。 もっと違う何かを男から感じた。 だから尋ねた。 本当にこの男が何者なのかを見極める為に…。 いやそこまででいぶは考えてなかったのかもしれない。 質問すれば男は答えてくれる。 悪いと思ってしている訳ではないのだから。 そうでなくても理由がわからないまま蹂躙されるのを良しとする者はいない。 だから自分の窮状を訴えかけるのは当然と言えば当然だ。 もっとも、理由がわかっても蹂躙されるのを良しとなんてしないだろうが。 「どうじ…べ…ごんなごどずぶの…?」 「ん…?」 でいぶが尋ねた言葉に男は怪訝な顔をする。 男からすればでいぶがこうなる理由等わかりきってるも同然だったのだから。 「何って可愛くなくしてあげてるんだよ」 男は満面の笑みで告げた。 「…ゆ?」 あまりにも明るい口調で告げられたその言葉にでいぶはまた呆然とする。 そんなでいぶの反応を尻目に男は話を続ける。 「だってれいむは“可愛く”って可哀相なんだよね?なら、可愛くなくなれば可哀相じゃなくなるよね?だから俺が可愛くなくしてあげるよ」 つまりはでいぶからすればかわいい+かわいそう=かわいくてかわいそうが男にはかわいい=かわいそうと認識されてしまったのだ。 「ゆう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 でいぶは混乱した。 男の言っている言葉の意味がわからない。 けどこのまま何もしなければゆっくり出来なくなるのはわかりきっていた。 何として逃げようと足掻く。 だがそれは無駄でしかない。 「ご、ごべんなざい!!あやばりばずがだやべでぐばはい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 でいぶは必死に懇願する。 しかしそれも男には通じなかった。 「何言ってるんだい? 君が謝る事なんて何も無いんだよ」 男は笑う。優しげに。 だがその笑みはでいぶにとって絶望しか感じられなかった。 「それじゃ…次はリボンを破かせてもらうよ」 「ゆ、ゆう゛う゛う゛う゛どお゛じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 「可愛いから」 でいぶの疑問に男は即答する。 男の顔からは慈愛の笑みが浮かべられていた。 そこにあるのは純然たる善意だけだった。 でいぶは理解した。 彼は虐待お兄さんや保健所のようなゆっくり出来ない人間じゃない。 もっとおぞましい何かだ。 でいぶは後悔した。何でこんな化け物に話し掛けてしまったのだろうかと…。 「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛はなじでえ゛ええ゛え゛え゛え゛え!!?」 あらん限りの叫び声を上げた。 このままでは可愛くなくなる。 それはでいぶにとって死にも等しいものだ。 一片の迷いもなく男はでいぶを可愛くなくす。 それに抗う術をでいぶは持ち合わせていない。 助けてくれる者等いない。 かつてつがいだったまりさはごはんももってこれないゲスだったからせいっさいした。 おちびちゃんはおなかがすいたしゲスだったからせいっさいした。 だからもうでいぶを助けてくれる者なんていない。 「それじゃいくよ」 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 明るい声と悲痛に満ちた声が響き渡ったのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆぴィ…ゆひぃ…」 ボロボロにされたでいぶだと思われる物体はずーりずーりしながら夜の公園を這う。 リボンは裂けてダメージジーンズみたいな変な味が生まれ、左目は潰れ、そこから変に切り傷っぽいものも付けられて死線を越えたような風格を生み出していた。 だが中身は何も変わらずでいぶのままだ。 「ゆぎ…ゆぐぅ…」 でいぶはボロボロ涙を流す。 どうして可愛かった自分がこんな目に遭うのかわからない。 男に対しては既に天災のようなどうしようもないもの的な考えだった。 復讐する気にすらならない。 完全に屈服、萎縮してしまっていた。 「もう…やば…」 ずりずりと這っていく。 その後には垂れ流されているしーしーか涙かわからない砂糖水が道となっている。 「おう゛ぢ…がえぶ…」 でいぶはおうちへ帰ろうと動く。 ゆっくり出来る場所である我が家に帰ろうと向かっている。 だが、 「なかなかとかいはなおうちね!!」 「そうなんだぜ!まりさがみつけたおうちなんだぜ!!」 でいぶが住んでいた段ボールのお家には会った事もないゆっくりが占領していた。 ほぼ半日以上いなかったのだ。 ゆっくりが住み着かない方がおかしい。 「ゆ゛…ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 だがそんな事もわからないでいぶは思わず叫び声を上げる。 その声はでいぶのお家を占領していたありすとまりさの家族にも届いた。 「ゆ?なんだかゆっくりしてないいなかものがいるわ!!? あんなのがそばにいたらとかいはなありすのおちびちゃんのきょういくにわるいわ!!」 そう言いながらありすは自分の下腹部を背を向けて隠す。 「そのとおりだぜ!いままりさがせいっさいするからありすはそこでゆっくりしてるんだぜ!!」 にんっしん中らしいありすの前でいいところを見せようとまりさはでいぶに向かっていく。 「ぞごはでいぶのおうぢだあ゛あ゛あ゛!!!」 お家を奪われた怒りで自分のダメージも忘れてでいぶはまりさに体当たりをしようとする。 しかし、 「ごちゃごちゃうるさいんだぜ!!!」 「ゆんびゅう゛う゛!!?」 傷だらけの身体でまりさに勝てる訳もなく吹き飛ばされる。 「ここはまりさのおうちなんだぜ!!」 「ゆ…ぎぃ…ぞごは…でいぶのおう…」 「まだわからないかなんだぜ。このでいぶはばかなんだぜ!!」 まりさはそんなでいぶに向けて踏み付けを行う。 「ゆぎぃ!?げびい!?ごびい!?」 一撃で満身創痍となったでいぶにまりさは容赦なく踏み付けを何度も行う。 「…ゅ…」 「ようやくしんだんだぜ」 何回かの踏みつけの後、まりさはでいぶが踏み付けても反応しなくなったようなのでようやく攻撃をやめる。 「あそこはまりさのおうちなんだぜ。ばかなでいぶはゆっくりりかいするんだぜ」 そう言ってまりさは去って行った。 「ゆ…ごぉ…」 でいぶの口から呻き声が漏れる。 どうやらまだ生きていたようだ。 だが言葉を話す事ももう出来ない。意識があるだけだ。 「ゆ…ぃ…」 でいぶはそれに気付かない。 身体は潰れ、中の餡子は漏れ、もうすぐ死ぬ状況だ。 「…ゃ…だ…」 だがそれでもでいぶの生への執着は並々ならぬものであった。 だがそんなでいぶに対して近付いて来る者達がいた。 「ゅ…!?」 でいぶにちくりと痛みが走る。 するとそれを起因に様々な部位から鋭い痛みが走る。 「………!?」 動く事すら出来ないでいぶにはそれを確認する術はない。 『いだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?』 でいぶの叫びはでいぶの中にしか響かない。 そうして音も無いままでいぶに攻撃してくる存在。 それはゆっくりにとっての天敵、蟻だった。 蟻は瞬く間にでいぶを埋め尽くし、黒い塊に変貌させる。 目や口、傷口からどんどん侵入していく蟻達。 それを拒否する術はでいぶにはない。 「…………!!?」 動く事すら叶わないでいぶはそのまま蟻の栄養源という大役を担っていく。 生きたまま蟻の餌食となっていくでいぶ。 その姿は可愛くはないがある意味では可哀相ではあった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「おちびちゃんたち!きょうはおひっこしをするわよ!!」 「「「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!!」」」 でいぶの家を占領していたありすとまりさのつがいがその家を後にし、街中を跳ねている。。 三匹の子供が生まれた二匹は段ボールの家では手狭だと判断して引っ越す事に決めたのだ。 「こんどはもっとゆっくりしたおうちをみつけるんだぜ!!」 そう言うまりさの頭の中には人間のお家を奪う考えしかなかった。 「ゆゆ~んおひっきょしたのしみじゃにぇ!!」 「おひっきょししちゃらときゃいはにゃこーでぃにぇーちょしようね!!」 新たに誕生したありす達は新しいお家に思いを馳せていた。 すると、 「ゆ!あんなところにちょうどいいいりぐちがあるんだぜ!!」 すると窓が割れて侵入が容易となった家を発見した。 その近くには踏み台となる粗大ごみがあり、簡単に侵入できそうだ。 「ちょうどいいんだぜ!あそこをあたらしいおうちにするんだぜ!!」 「なかなかとかいはなおうちね! とかいはなこーでぃねーとができそうだわ!!」 「はやきゅはいりょうね!」 「ゆっきゅりゆっきゅり!!」 家族からの同意も得、まりさ達は人間の家に侵入する事に決定した。 まりさとありすはおちびちゃんを口に入れて家へと難無く侵入した。 部屋の中はカーペットが敷かれておりなかなか住みやすそうだった。 まりさ達は口に入れていたおちびちゃん達を出してお家宣言した。 「なかなかゆっくりできそうなへやなんだぜ!」 「きょきょにゃらゆっきゅちちちぇにゃいきゃじぇしゃんみょきょないね!!」 「さすがありすのだーりんね!!」 「あちょはきょのいえにょにんげんをどりぇいにちゅればきゃんぺきだにぇ!!」 「ときゃいはにはどりぇいがひちゅじゅひんにぇ!!」 散々騒ぎ立てるゆっくり一家。 だがまりさ達はそれで満足しない。 人間のお家はこんなもんじゃないと元飼いゆっくりであった親ありすは知っていた。 「おちびちゃんたち!!これでまんぞくするようじゃとかいはとはいえないわ!! あのどあさんのむこうにもっととかいはなおへやがあるはずよ!!」 親であるありすは何の根拠も無く断言する。 だが子供達はその言葉を疑いもせずに信じる。 「ゆーそれはときゃいはじゃわ!!」 「はやきゅいきましょ!ときゃいはなおへやぎゃみちゃいわ!!」 「それじゃおとうさんがせんとうにたつんだぜ!! ばかなにんげんがおちびちゃんにおそいかかってたくさんがいちけがでもしたらたいへんなのぜ!!!」 「ゆゆう!さすがとかいはありすのだーりんね!とってもとかいはよ!!」 親であるまりさがそう言ってドアの前に立つ。 そして、 「じゃまなまどさんはゆっくりしないでさっさとどくんだぜ!!」 とドアに命令した。 木製のドアに音声で開くように命令するのは流石に無茶である。開く訳が無い。 しかしそれに対して怒り出すまりさ。 「まりさのめいれいをむじするなああああああ!!!」 まりさは叫ぶ。 だがドアは動かない。 「ゆぎいいいいいい!!!まりさのいうこときかないどあはせいっざいするんだぜ!!!」 まりさは叫ぶ。だが当然通じない。 それに湯葉並に脆いまりさの堪忍袋の緒は簡単に切れた。 「もういいんだぜ!!さっさとじゃまなどあはしぬんだぜ!!」 そう叫んでドアに体当たりを始めるまりさ。 「ゆゆう、まりしゃみょやりゅよ!!」 それにつられて体当たりをしだす子供の中で唯一のまりさ種である赤まりさ。 「とかいはすぎるのにもほどがあるわまりざぁ!!!」 「ときゃいは!ときゃいは!」 その後ろで騒ぐありす共。 何度か体当たりするとその思いが通じたのかドアが開かれた。 だが体当たりに夢中になっているまりさ二匹はそれに気付かず動いたドアに体当たりを仕掛けようとし、 「おわぁッ!!?」 素っ頓狂な声と共にその声の主である男の持つトウガラシスプレーをまりさ二匹は全身で浴びたのだった。 その結果、 「ゆごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 目が飛び出そうな位見開き、大粒の涙を滝のように流す。 そして、口から餡子を滝のように吐き出した。 「ゆぎゅえ゛え゛え゛え゛え゛……」 赤まりさはあっという間に中身と皮の二つに分かれ死んだ。 何が起きたか理解する暇も無かっただろう。 親まりさは原形を保ったままだが長くは無いだろう。 そんな中、 「またやっちゃったよ…」 と数日前にでいぶを可愛く無くした人物と同一の男が憂鬱げに呟いた。 この時点で生き残ったありす達の末路はロクなものにならないと決まったようなものものだった……。 END あとがき 最初の頃の感じを出したかったのに変な方向へ向かってしまった。 今回の話も他の天然あきの書いたSSと関連しているのでそれも見てもらえると 幸いです。 それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS anko379 『おかざりがないとゆくりできないよ!』 anko400 『きゃわいきゅってぎょめんにぇ!!』 anko436『れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!!』 anko492『大好きだよ』 anko548『おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね!』 anko624『元銀バッジまりさの末路 上』 anko649『元銀バッジまりさの末路 中』 anko741 『かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上』 anko742 『かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下』 anko780 『おうちのなかでかわれなくてごめんね!!』 anko789 『元銀バッジまりさの末路 下 』 anko864 『あまあまおいてさっさとでてってね!!』 anko918 『雨の日はゆっくり遊ぼう』 anko998 『すっきりしたいわあああああ!!』 anko1037 『元銀バッジまりさの末路 終の1』 anko1038 『元銀バッジまりさの末路 終の2』 anko1067 『切断マジック(?) 』 anko1096 『ゆっくり祭『どんど焼き』』 anko1132 『すないぱーうどんげ養成所の最終試験』 anko1154 『すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その2』 anko1177 『犬小屋と殺虫剤』 anko1205 『あみゃあみゃもっちぇきょいくちょじじい!!』 anko1286 『ゆっくりをハサミで切るだけの話』 anko1318 『必然の死』 anko1385 『からだのしんからあったまろうね!!』 anko1412 『しゃんはいとほーらいとその子供』