約 1,460,211 件
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/3054.html
おしかけ!アントルメ/作品 おしかけあんとるめ【登録タグ アダルトゲーム作品 品お】 曲一覧 おしかけ!アントルメ 映像におしかけ!アントルメ/作品を使った動画のある曲の一覧 まだ曲が登録されていません コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mangaaa/pages/2454.html
363 名前:一手義雄 ◆YYYYeqzEEE [sage] 投稿日:2006/12/31(日) 18 55 11 ID sfeGlr87 _,r‐-、_ __ j,. ‐≦、_ `Y-,r―-、_ __| //. . . . . . 〉ノ〈_,r‐/ ヽ く | //. . . . . . . ./ }´ . . . . ゝ‐ ー┴┐ ∨. . . . . . . . . . . . / ∧ . . . . . . . . . . . . . . .\ /. . . . . . . . . . . /. / | . ./ __ . . . ./. . / . . . | /. . . . . . . . . ./. /|_| / / . . `メ イ . . . . . k\ _. -‐ァ´.. . . . . . . . . . . . ,.イ|__」.イ|/ . . ,r=ミ、! . .l. -/. | ヘ _,.. ´. . . /. . . . . . . . . . . . . ,.イ イ. . . . // /ィ〃んt{ | . ムイ . . | ∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/. . . . . . . . . . / / . {__| . . .// 込リ |/トリ|/|/ ハ _,/_______;/ /ヽ . . . . .! . /. ! , |、 } /\  ̄l ` ーゝ ._ |;/ヽ| ,.v、_ | ` ー / ./. . . . . . ヘ |_____≧、___ | }/ / / / . . . . . . . ./L._ ヘ. __/´ ̄ ̄`ヾ! `ー ´/ ./ . . . . . . . / / \ ヘ .// }ヘ‐┬‐r ´ / . . . . / / ヽ.___// / |ヘ.|  ̄} l/ . / / ,. ´ .∧ { / ,.イ/′ ´ / , ´ / ` ̄| / ´ ゝ‐┘/ . / / / 廴∠.___l | / / / r‐ ´ / V /^ヽ /__ } ., ´ /____ `\ / ./ /_ `丶 _」 / / ` ̄\_ | , ,.イ / ,| / / , / ハ| / / ,∠._____ / ′ /. / ̄ ̄/ `丶、 / `ー- j. / | \ / ,. --{ ´ ̄ ̄ ̄ ̄` ー‐-- 、 Y / ヽ ,. -- 、 \ ノ __ | ,.イ \ / /´ `廴〉 / Vハ , .ト、_{_/ Vハ . .ヽ.` 、_{ Vハ . __n nム ヽ. Vハ . \ヽノ , `、 Vハ , 丶、 , ヽ Vハ . __ L_ . 、 Vハ , 〉  ̄´ 、 , /(o) ̄ ̄ ̄∧ 廴 ヽ、___∨ . | | . . . . . . . . . ∧ ‐ ´ ハ . . . . . ヘ . L! . . . . . . . . . . .ハ Lム . . . . . ヘ . . . . . . . . . . . . . . ハ v . . . . .ヘ . . . . . . . . . . . . . . | ト、_ . . . 〈 ー- . . . . . . . . . . l ヽ . . . . . . Y . . . . . . . . . . . . l | . . . . . . .| . . . . . . . . . . . . . ! | . . . . . . . ! . . . . . . . . . . . . ハ | . . . . . . . .V . . . . . . . . . . . .ハ | . . . . . . . . .∨ . . . . . . . . . . ∧ l . . . . . . . . . . ∨ . . . . . . . . . . ∧ l . . . . . . . . . . .|ヘ . . . . . . . . . . . .ヘ l . . . . . . . . . . .l V . . . . . . . . . . .∧ 廴___ム ∨__,;/イ∧ !、――一ァハ マニニニ7/__ム V\ . . . // . , ヽ . . . . // ̄7ハ. ∨ .ヽ //. . . ハ ヽ //. . . .//. . \ V 、//ヽ // ヘ、 ヾ\ // . . . .;ハ\ V/\//. . /\_ {≧メ、 . //}ノ` ー------、 |` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「  ̄ ̄ ̄ ̄ .... ハ | | j 廴... ..._ 廴__ . .. --‐_ ノ ヽ.____r―----ヽ.___r――-----‐ ´ 魅未(おしかけ☆ナイトメア)
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/553.html
タグ 明るい 曲名お 歌 青葉りんご 作詞 藤原将 作曲 飯塚博 作品 おしかけ! アントルメOP
https://w.atwiki.jp/jpcl/pages/291.html
欧州に讃岐うどんを…日本食ブーム 追い風 パリ、ロンドン 高級食品店に特設コーナー パリで大激論、村上隆・ベルサイユ展覧会 「日本人よ自分たちの価値にもっと自信を持て!」と開催者 面白い! フランスの番組が「モー娘。」ライブ映像を使って日本のカメラマンの技術の高さを熱く熱く解説(動画) パリで日本の食材をアピール 漫画「神の雫」紹介で仏ワイン高騰 「投機の対象では…」と出荷停止 (1/2) 漫画「神の雫」紹介で仏ワイン高騰 「投機の対象では…」と出荷停止 (2/2) 谷口ジローさん「遥かな町へ」 フランスで映画化 和・洋折衷の有田焼がパリ進出 谷口ジローさん「遥かな町へ」 フランスで映画化 《トレーラー》Vertraute Fremde - Deutscher Trailer 阿部寛&西島秀俊、フランス映画『Memories Corner』に出演!神戸を舞台に女性記者と恋 仏人遍路 四国の魅力発信 パリの秋は日本食の季節、大人気の寿司・・・世界市場に目をやれば、和食の未来は明るい 居合道:九大・大学院のフランス人留学生マカドレさん修行 魅力は「ピース」 /福岡 日本人初、フランスのチーズ称号授与 寒さ対策は万全ですか? ~ フランスワーキングホリデー 日本の“あるもの”が海外でバカ売れしている、驚きの理由 【記事は真ん中ぐらいから】Article Nantes-Niigata 欧米女性が日本にうっとり、大人気のパリ写真展 日本人は自分たちを過小評価していませんか? フランス(若者)は日本のマンガ大好き/コスプレ・アニメ。クレルモンフェランで開催のオーベルニュ日本! オタクのデラ??? パリ日本文化会館で「おやつ実演」~だんご編~ 高田賢三が育てた、パリの超人気レストラン フランス人を虜にする日本食店「TOYO」の秘密は「進化」 接客ノウハウと店づくりは日本に学べ 巨匠ひしめくパリのショコラ界に新星現る パーティにお寿司はいかがですか? ~ フランスワーキングホリデー アニメ効果?遠野を訪れるフランス人急増 フランスで日本の味覚 仏リヨンの高級レストランで新作料理に挑む日本人シェフ、タカノ・タカオ氏 味噌汁。 夢は女流漫画家 「日仏の懸け橋になりたい」大垣女子短大留学生サイナブさん Ankama フランスで現地企画のマンガ月刊誌スタート ”Le OTAKU”-フランス発、日本マンガへの熱気 遊びは日本関係に人気。 日本のモノをフランス人に自慢しよう。 ここは日本じゃない!(2) 映画美術を見に行く 池田理代子さん、仏でファンと交流 「ベルばら」人気 止まらない日本ブーム! 大人は「こけし」、子供は「キティ」 パリ・オートクチュール 印象に残る「手堅さ」 フランスから1年間の留学中 私にもっともっと話しかけて フランスの富豪がこよなく愛した日本文化と風景 約100年前の日本を写した貴重な写真の数々 漫画家いがらしさん 仏の日本文化博に招待 福島は他人事でない、フランスの原発事情 来日したサルコジ大統領、「おしかけ女房」の真意とは 自分の強み 仏で震災支援Tシャツ人気 「エル」付録 1週間で4万部完売 日本支援に乗り出すフランスのBD作家たち フランス人女性、人生思い歩き遍路中 ブログで発信へ 【Paris発】J・バーキンもアダモも日本語で熱唱 仏で震災チャリティ・イベント続々 スーパーサイヤ人はナチス? フランス人が日本を好きなわけ
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/282.html
聖闘士聖矢 539 名前:水先案名無い人 :04/12/23 20 57 42 ID VKiw2Leh 全聖闘士入場!! 教皇殺しは生きていた!! 更なる業を積み二重人格が甦った!!! 涙の奇行師! ジェミニのサガだァ――――!!! 人工聖闘士はすでに我々が完成している!! スチールセイントだァ――――!!! 紫龍が戦いに行きしだい祈りまくってやる!! 一般人代表 春麗だァッ!!! 凍気の闘法なら我々の拳がものを言う!! 水と氷の魔術師 弟子バカ アクエリアスのカミュ!!! 真の主人公を知らしめたい!! 良く言えば正当派 ペガサス星矢だァ!!! 聖闘士の階級は白銀だがクールなら黄金(カミュ)以上だ!! 死ねばいいじゃない イグールの魔鈴だ!!! ムチさばきは完璧だ!! 女王様 カメレオンのジュネ!!!! 全聖衣のベスト・ディフェンスは僕のチェーンにある!! 冥界の神様(仮)が来たッ アンドロメダ瞬!!! 不死身なら絶対に敗けん!! カッコイイ登場見せたる 対ラスボス兵器 フェニックス一輝だ!!! なんでもありならこいつが怖い!! 最も神に近い男 バルゴのシャカだ!!! シベリアから氷の白鳥が上陸だ!! マザコン キグナス氷河!!! 聖衣の無いバトルがしたいから聖闘士になったのだ!! プロの脱衣を見せてやる!!ドラゴン紫龍!!! めい土の土産にスターダストレボリューションとはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 聖戦でバクハツする!! 元教皇 シオンだ―――!!! 勝敗は常に顔で決まるのだ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ ヒドラ市!!! 憎みたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!! デスクイーン島のお面ファイター ギルティだ!!! オレは無口ではない初セリフが遅かったのだ!! 御存知「やった初セリフ」 ライオネット蛮!!! 自分の存在意義は今や聖衣にある!! オレを蘇えらせる奴はいないのか!! サジタリウスのアイオロス!!! デカァァァァァいッ説明不要!! 2m10!!! 130kg!!! タウラスのアルデバランだ!!! おまけは実戦で使いっぱしらされてナンボのモン!!! アッペンデックス!! 本家ジャミールから貴鬼の登場だ!!! 世界はオレのもの 邪魔する一輝は思いきり殴り思いきり蹴るだけ!! マリーナ統一王者 偽シードラゴン、カノン 星矢を愛しに日本へきたッ!! おしかけ女房の鑑 オピュクスのシャイナ!!! エクスカリバーに更なる磨きをかけ ”聖剣”カプリコーンのシュラが帰ってきたァ!!! 今の自分に出番はないッッ!! ユニコーン邪武!!! シオン直伝の拳技が今ベールを脱ぐ!! ジャミールから アリエスのムウだ!!! 皮を脱いだらオレはいつでも全盛期だ!! 燃える闘魂顔 ライブラの童虎 本名で登場だ!!! リストリクションはどーしたッ 闘士の炎 未だ消えずッ!! 真央点もアンタレスも思いのまま!! スコーピオンのミロだ!!! 特に理由はないッ 黄金聖闘士が強いのは当たりまえ!! 聖衣に逃げられたのはないしょだ!!! 積尸気全開! キャンサーのデスマスクがきてくれた―――!!! 逆境で磨いた実戦光速拳!! 聖域のデンジャラス・ライオン レオのアイオリアだ!!! 美しさだったらこの人を外せない!! 超A級薔薇師 ピスケスのアフロディーテだ!!! 超一流聖闘士の超一流の全裸だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 波打ち際の逆光!! リザドのミスティ!!! 見開き止め絵はこの男が完成させた!! 神輪会の切り札!! 車田正美だ!!! 若き女神が敵地に乗り込んで行ったッ どこへ行くンだッ アテナッッ 俺達はまた君を救いにきたッッッ城戸沙織の出陣だ――――――――ッ 関連レス コメント 名前
https://w.atwiki.jp/oshikake/pages/25.html
後5分ほどになったところで、話を切った委員長は授業の準備をしてから席を立った。それと入れ替わりのように隆二に声を掛けられる。 「おい、誠一」 「どうしたの、隆二」 「お前……やはり改造されたのか」 「……へ?」 予想だにしなかった言葉に僕は思わず素っ頓狂な声を上げる。 「委員長と長々話をしているお前なんか初めて見たぞ」 あ、そうだった。僕も昨日まで、委員長とはほとんど面識が無く、単に隣の席の女子生徒でしか無かったんだ。 「単にほら、気まぐれだっただけだよ」 「気まぐれ? あの委員長が気まぐれでお前に話しかけてくるとは思えないな」 「そうかな?」 「女子連中からはすぐに話しかけられるし、話しかけることもあるだろうが男子連中に話しかけるのは提出プリントを出してないとか、通行の邪魔だから退けとか、そういう類だけだろ」 委員長の行動を思い返してみる。回想すること数秒。 「……そだね」 「ってことは気まぐれなんてことはまずありえないし、もし本当に気まぐれだとしたら……もしかするとお前に気があるのかもしれないぞ」 「それは無いと思うけど」 「あってもやめておけ。あれは絶対に嫁にしてはいけないタイプだ。死にたくなければやめておけ。絶対にやめておけ。大事なことだからもう1回言うか?」 「十分すぎるよ。って死は言いすぎだと思うけど」 委員長はそこまで酷い人では無いと思う。 「いやいや、この学校で付き合いたくない女は生徒会副会長かうちのクラス委員長かっていうくらいだぜ」 それはちょっと酷いと思う。 「……あれ? 生徒会副会長?」 「お前も副会長の顔くらいは知ってるだろ。今日の朝、居なかったってのは気づいたんだし」 「もちろん。生徒会選挙のときに張り出されてる写真を見たからね」 うちの生徒会選挙は割と本格的で、時期になると必ず生徒会選挙用のポスターが学校中に貼られる。また生徒会選挙用の選挙委員も1年から3年まで 全クラスから一人選ばれるし、演説なんかも下校時くらいに行われる。ただしうるさくならないように拡声器やマイクの使用は禁じられていたりする。 今回は生徒会長さん……じゃなくて桜瀬さんと生徒会副会長さんは対抗馬が居なくて信任投票になってた。桜瀬さんはさっきの通り8割を超えていた けど、生徒会副会長さんは確か6割超えだったかな。本格的な選挙とはいえ、生徒自体は大して生徒会長が誰になるとかいうのはあまり気にしない人ばかりだか ら、投票用紙を貰っていても大抵投票率は半数くらい。有効投票率が6割を切っていて、対抗馬が居ない場合は勝手に信任されるという仕組みになっているか ら、勝手に生徒会は選出されていく。 だから2人とも投票数はかなり高い方だと思う。その副会長さんが何でそんなに怖がられているんだろう。 「美人だろ? 生徒会副会長」 「そうだね」 雰囲気は委員長をさらにきつくした感じで、さらに切れ長な目が少し冷ややかな印象を与えてる。それと綺麗に腰元まで伸ばした黒髪が綺麗だなあって思った覚えがあるし、生徒会選挙のときの公約なんかも凄く分かりやすく説明できてた。 「ものすごくスカート短いしな」 「委員長とは犬猿の仲だよね。あんなスカート丈は健全ではないとかなんとか、前噛み付いていたのを見たことあるよ」 「ああ。胸は平均よりも控えめだと思うが、そんなことを吹き飛ばすくらいにあのスカートから伸びる太ももはいつも釘付けにされるぜ」 分からないでもないかな。だって、男だもの。 「でもさっきから聞いてる限りだと、ちょっとだけ派手で別に何も無いように思うけど」 「性格がな……委員長を遥かに上回るものらしい」 と、ここで委員長が戻ってきた。 「次の休み時間に続き話すわ」 「うん、分かった」 程なくしてチャイムが鳴り、委員長の号令と共に授業。半分くらいうとうとしながらも、委員長からシャーペンの背で突かれたりしてなんとか現代国語の授業を終えた。 「それで生徒会副会長の性格の話の続きなんだがな」 「うん」 休み時間終わってすぐ来た隆二は笹倉さんの席に勝手に座って話を再開した。 「例えるなら鋭利なナイフで心臓を抉りながら、さらに頭を拳銃で打ち抜きつつ、血管に空気を注射するような感じらしい」 「…………凄くエグいね」 「エグいどころじゃねえ、あれは。精神ズタボロになるらしいぜ。まだ生徒会始まって1週間くらいだろ? なのに既に会計2人、書記1人がやめちまってるらしい」 「あれ? 生徒会って会長、副会長、書記、会計で書記と会計は2人ずつじゃなかったっけ?」 確か会計は2人とも男子で、書記は男子と女子1人ずつだったと思うんだけど。 「そうだぞ。ちなみに残ってる書記はあの桜瀬生徒会長の妹さんだ」 「ええと……それって男子が全員やめちゃったってこと?」 「そういうこった。でもな、男子が弱いんじゃないんだぜ。あの生徒会副会長、再計算して1円でも間違ってれば『私は間違えました、ごめんなさい』とA4のルーズリーフ1枚表裏、書かせてくるらしい」 それは手が……辛いなあ、なんてことを考えながら隆二の言葉を聴く。 「つーかたまに後からレシートが出てきたりすることがあるらしいんだが、それだけでもそういうことになるらしい。前任がいい加減な管理してただけなのにな」 「そうなんだ」 「書記の場合はちょっと文字が読みづらいだけで駄目なんだとさ」 「でも記録として残さなきゃいけないものだから……」 「硬筆で初段持ってる人間に対して言うんだぜ。お前とか俺の文字なんかその場で殺害されるレベルだ」 それはちょっと、怖い。 「これだけだって既に続けられる気がしないってのに、会計ならレシートの束で頬を叩かれ、書記はノートで頬を叩かれ、「こんなのも出来ないなら存在する価値も無い。消えうせろ」と言われるらしい。今の台詞誇張無しだぜ。そのままこれを言われたんだとよ」 なんていうか嫁いびりの姑以上だと思う。 「教師陣とかはどうしてるんだろう」 さすがに生徒会が3人になってるとなったら、いくらなんでも黙っていないんじゃないかな。 「それがだな……あの桜瀬さんがまずおっとりしてるから折衝ごとなんかは上手く立ち回れるから会議の進行が上手いらしい。で、桜瀬さんの妹の方が かなり字が上手く、副会長も文句は言ってないんだと。さらに副会長は計算も得意だし、判断も早い。十分に回るレベルらしいんだわ」 「でも忙しくなったら3人はさすがに難しいと思うんだけど」 「どうだろうな。何にしても今は十分すぎるし、遅滞無く全てが進んでいる。さらに言ってこの話は既に結構広まっていて、他の立候補者が出てこない」 「……それはもう、なんていうか、手の付けようが無いね」 「だろ。あの天使みたいな桜瀬さんが居るってのに、なんでやめるのかと思えば……納得だぜ」 「だね」
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/97.html
. 菫「照が風邪を引いた?」 京太郎「最近遅くまで夜更かしていたらしくって、なんでか知らないですけど」 菫(毎晩あいつの部屋でアニメ観てたからかな……) 京太郎「菫さんは何か知りませんか?」 菫「いや、何も」 京太郎「最近照の部屋に泊まってるみたいですけど変わったこととかは?」 菫「少し話して寝るだけだからわからないな」 菫(こいつにだけは知られたくない) 京太郎「それで、今日は清々荘のみんなで遊びに行っちゃうんで照の世話頼みますね」 菫「な!なぜ私を!」 京太郎「一番照の世話役に向いてるのは菫さんかな、と」 京太郎「じゃあ俺もう行くんで、よろしくお願いしますね~」 菫「おい待て!」 バタム 菫「……はぁ」 菫「めんどくさいことになったな……」 菫「起きろ!照!」 照「誰?……菫か」モゾモゾ 菫「早く起きろ!そんな生活をしているから風邪なんか引くんだ!」 照「誰のせいだと……」 菫「ええい!起きろ!」 菫「散らかりすぎだぞお前の部屋!掃除するから早く起きろ!」 照「あと5時間」 菫「待てるか!剥がすぞ!」バサッ 照「くしゅん!……もう、こっちは風邪引いてるんだから休ませてよ」 菫「風邪なんてアニメを観ていれば治る!」 照「そのアニメのせいで風邪を引いたんだけど」 照「そういえば、朝食は?」 菫「京太郎が作ってくれたのがあるぞ、今から持ってくるから待ってろ」 照「うん」 菫「はい、後これ、薬だ」 菫「京太郎が買って来たやつだからまあ大丈夫だろ」 照「ありがと」 菫「洗剤の分量を間違えた!どうして違う洗剤を使っているんだ!」 照「ちゃんと説明は読もうよ、お昼は?」 菫「もうそんな時間か、待ってろ」 照「うん」 菫「はいこれ、昨日京太郎が作った夕食の残りだ」 照「カレー……ありがと」 菫「掃除機のコードに引っかかって転んだ!」 照「ちゃんと注意しなよ」 照「お夕飯は?」 菫「もうすぐ京太郎が帰ってきて作ってくれるそうだ」 照「そうなんだ……」 照「菫」 菫「なんだ?」 照「今日はありがとう」 菫「それほどでも……あるな」ドヤッ 菫「まあまたお前がして欲しいと言ったらしてやろう」 菫「ああ、いくら私の家事が素晴らしかったからといっても、お代は要らないぞ」 菫「なぜならこれは私の義務―――ノーブレスオブリージュ―――というものだから、な!」フフン 照「そ、そうなんだ……」 照(京……いつもおつかれ)
https://w.atwiki.jp/55syota/pages/291.html
321 :名無しさん@ピンキー 2010/05/14(金) 22 55 53 ID eaJv/7cW 投下します。エロ少な目です。 【おしかけ弟子 前編】 相手の拳をかわした俺はがら空きになった相手の顎に正拳を叩き込む。 ゴガッ!! 骨が折れたような鈍い音がして目の前の男が膝を崩す。俺は構えをといてコーナーに戻る。 恐らくこれで決まりで、立ち上がってくることもないだろう。 「ワーン、ツー、スリー…」 審判がカウントを取っている。客席の連中の顔が見えるが、どちらに賭けている奴も興奮している。当たり前か。 「うがっ…ぐっ…」 相手は俺の予想に反して口の端から血を流しながら、カウント8で立ち上がり会場を大歓声が包んだ。 「よおカトー、今日も楽勝じゃねぇか」 試合後審判のロンが話しかけてくる。 「楽勝?一歩間違ってたら俺が負けてたさ」 「あんたいつもそれだな日本人のケンソンってやつかい?」 「…さあな」 とりあえず適当に生返事を返す。 「それにしてもあんたのカラテはスゲエよな。今日の相手だって結構表で名の売れたチャンプだったんだぜ?」 俺は空手家じゃないんだが、説明してもおそらくロンは分かってくれないだろう。 「まーこれからも頑張ってくれよお前と、チェンの二枚看板でここは持っているからな」 「ああ、ロンも酒はほどほどにしろよ」 そう言って俺は会場を後にした。 もうこの非合法の賭け格闘場で闘いはじめて1年半近くなる。 就活に失敗して親父とも喧嘩し、日本を飛び出して放浪した挙句結局この○国に落ち着いた。 とはいっても飢え死にしそうになって、酒場で喧嘩していた所をあのロンに誘われた訳なんだが。 「…結局親父に救われてるわけか」 あれだけ嫌だった稽古のおかげで今生きていられるのは皮肉なもんだ。 322 :名無しさん@ピンキー 2010/05/14(金) 22 58 13 ID eaJv/7cW そんな事を考えながら住処へと足を運ぶ。日本の家に比べれば大した事ないかもしれんがここじゃ平均的だ。 「んっ…?」 ドアノブに触れると身体が強張る。鍵が開いている上にこの気配は誰かいるようだ。物盗りか? 十分に警戒しながらドアを開け、家の中に体を入れた。 「お帰りなさい師匠!」 「…はぁ?」 正直驚いた。玄関には男の子供がちょこんと土下座をしていたのだから。 「だ、誰だ?お前?」 「申し遅れました僕の名前はフォンといいます。師匠に弟子入りしたくてやってきました!」 「弟子入りだと?……なんで家の中にいんだよ」 「鍵が開いていましたのでだれか、不審な輩が入らぬように玄関で待ってました。…お気に触ったのならすいません」 俺はお前が不審な輩だろ…という言葉を飲み込んだ。試合前の自分のヌケサクぶりが恨めしい。 「おい、フォンとかいったな。顔を上げろよ」 「はい!」 土下座をしていた少年が顔を上げる。歳は12~13という所かまだあどけなさが残る顔立ちだが中々の美形といえるだろう。 身体の方に目をやると身長は低いし、体つきはギリギリ華奢ではないという所か。格闘技向きの体格とも思えんが。 「なんで…俺の所に来た?ムエタイでもやりゃあいいだろ」 「いえ僕は師匠の強さに憧れたんです。あの無駄のない動きと強烈な一撃!ムエタイなんか比べ物になりません!」 少年は目を輝かせてまくし立てる。よっぽど俺を買いかぶっているようだ。 「あのなぁ俺は単なる非合法の賭け試合のファイターだ。弟子なんか取る訳ないだろさっさと親のところに帰れ」 「いえ帰りません!それに僕には親なんかいないんです。なんでもしますからお願いします!」 本当かよ、それにしても目は真剣そのものだ。嘘ではないのだろう。 「ったく…なら一晩中俺が起きるまでそこで正座してろ、それが出来たら考えてやる。俺は寝るけどビデオカメラ置いておくからズルは出来ないぞ」 「本当ですか…僕、頑張ります!」 途端にパッと明るくなる少年の表情。こいつ本当に分かってんのか? 「はいはいそれじゃあ頑張ってね」 そう言って俺は奥に引っ込みビデオカメラを取り出しセットする。後はもうシャワーを浴びて寝るだけだ。 「お休みなさい師匠」 少年の挨拶を無視して俺はシャワー室に入った。朝まで8時間弱はある耐えられるはずがない。 朝日の眩しさで目を覚まし、時計に目をやる。やはりあれから8時間が過ぎていた。 どうせもう逃げ帰ったか正座を解いてしまっているだろう。そう思いながら玄関へと足を運ぶ。 「…やっぱりな」 案の定少年は仰向けになってすやすやと寝息を立てていた。元々が無理な注文だったのだから当然だ。 「しばらく寝かしといてやるか」 叩き起こして追い出すのも気が引けるのでベッドに寝かしてやる。起きてから帰らせれば良いだろう。 あれだけの熱意があれば俺なんぞより、いずれ良い指導者にめぐり合えるだろう。 そんな事を思いながら俺はセットしておいたカメラに目をやる。どれ何時間持ったのか見てやるか。 「……マジかよ」 俺はカメラの映像を見ながら自然と驚嘆の声を出していた。 モニター越しの少年は何時間たっても正座を崩していなかった。しかし楽勝という雰囲気ではなく半分を超えた頃から明らかに苦しそうな顔だ。 それでも歯を食いしばり脂汗を流しながら必死に耐えていたが、ついに限界が来たのか倒れこむ。時間は俺が起きる1時間前だった。 「バカかこいつは!」 自分で言い出しておいて勝手だが、呆れるほどの一途さだ。たかが俺に師事して貰うために膝や足を壊す気か? 323 :名無しさん@ピンキー 2010/05/14(金) 23 01 35 ID eaJv/7cW 「おい、おい起きろ」 寝ているの少年のふっくらとした頬をぺちぺちとやって起す。 「……あ、師匠…僕寝ちゃってたんですね。……すいませんこんな根性のない奴不合格ですよね」 と心から悲しそうな声と顔で言う。落ち度などあろう筈もないのに。 「そんな事より足、大丈夫か?」 「ええ、少し痛いけど大丈夫だと思います」 「そうか…良かった」 心から安堵している自分が少し可笑しい。 「飯……喰うか?腹減ってんだろ?」 「でも…」 「いいから喰えよ。弟子に飯ぐらい喰わせなきゃならんだろ」 言ってて恥ずかしくなるような台詞を吐いて顔が紅潮してるのがわかる。 「ええっ!?…本当なんですか?…嘘じゃないですよね……」 なんちゅう顔しやがる。喜色満面とはこの事だろう。 「嘘言ったってしょうがねぇだろ。その代わり家事とかお前もやれよ」 「ありがとう…ありがとうございます!」 俺の言い訳めいた言葉も耳に入っていないのか、目の前の少年は何時までも礼を言い続けた。 その日の晩俺は下半身への違和感で目を覚ました。 「ん…フォン?何をやっている?」 気が付くと床で寝ていたはずのフォンが俺のベッドに潜り込み、ちょうど股間の位置に顔を埋めている。舐めているのだ俺自身を。 「あっ師匠」 ペニスから口を離し答えるフォン。 「あっ師匠じゃねぇ。何やってんだよ」 「……師匠にご奉仕しようかと」 なにがご奉仕だ…が完全に勃起している分身を見ると説得力がない。 「冗談はよせよ」 「冗談なんかじゃないです…なんでもするって言ったじゃないですか…」 そう言って俺のものを舐め上げ始める。裏スジから尿道にいたるまで、男の喜ぶ“ツボ”を理解した舐め方だ。 巧い。俺だって経験がないわけじゃないからわかる。この舌づかいはそれで喰っていたもののそれだ。 「く…よせっ…ああっ」 俺のチンポからはガマン汁が溢れて、フォンの唾液と混ざりてらてらと光沢になる。 「師匠…僕頑張りますから」 「頑張るってお前…ううっあ」 今度は小さい口で懸命に亀頭を咥えると、含みきれないくせに唇と舌の同時攻撃を仕掛け、俺の体を快感が支配する。こいつ一体…。 「ひひょうでひて、でひてくだひゃい」 正直頭の中は疑問で一杯だったが、限界だった。俺はフォンの口内に精を吐き出すしかなかった。 「師匠溜まってらしたんですね」 「……うるせぇバカガキ」 吐き出すかと思ったがフォンは巧く精液を受け止め、余すとこなく飲み込んでしまった。やっぱりプロとしか思えない。 「フォン…お前のここに来る前何をしてたんだ?」 「へ…?」 小さい体がビクンと揺れる。どうやら聞かれたくないことのようだ。 「言いたくない事なら言わなくていいけどな」 「……言ったら師匠は僕のこと嫌いになりませんか?」 「知り合ったばかりで嫌いもクソもあるかよ」 「…分かりました……師匠のお考えどおり、僕は体を売っていました」 フォンは粛々と話し始めた。 324 :名無しさん@ピンキー 2010/05/14(金) 23 03 38 ID eaJv/7cW お父さんもお母さんも僕が物心付いた時にはいなかった。でも僕はお兄ちゃんがいたから寂しいなんて思ったことはなかった。 「フォン飯足りるか?」 「熱があるじゃないか!」 「フォン寒くないか?寒いなら兄ちゃんの布団を着ろ」 お兄ちゃんは優しかった。いっつも僕のことばかり気にしている。僕はそんなお兄ちゃんが大好きだった。 でもお兄ちゃんは無理をしていたんだ。あの年でキツイ肉体労働ばかりしていたんだから当然だ。しかも僕を食べさせる為に。 「お兄ちゃん…少しお仕事減らしてよ!僕も働くからさ」 9歳ぐらいの時にそう言った事がある。毎日どろどろになって帰ってくるお兄ちゃんだけに働かせるのはもういやだった。 「なーに生意気言ってんだ。お前みたいなチビ何処も雇ってくんねーよ」 そう言っても笑いながら頭をゴシゴシと撫でてくれたけど、僕は心配だったいつかお兄ちゃん壊れてしまうんじゃないかって…。 その心配は当たった。ある日お兄ちゃんは顔を真っ青にして帰ってきたんだ。 「お兄ちゃん大丈夫!?」 「だ…大丈夫さ…心配す……」 そう言い掛けてお兄ちゃんは倒れた。病名は思い出せないけど、酷い病気だった。 お医者さんの所になんとか連れて行ったけど、告げられたのは命にかかわるという事と治療には僕にとって莫大にお金が必要という事。 それを聞いたら目の前が真っ白になった気がして、お兄ちゃんが死んじゃうと思うと膝が震えて涙が止まらなかった。 けれど何もしないわけにはいかないから、僕はあるお店に頼み込んで僕自身を売った。ご主人は「ウチの最年少だ」って笑ってたっけ。 初めての時は体がバラバラになるかと思った。お客さんは気を使ってくれたけど、お尻が持つわけがなくて色々な所から血が溢れた。 「処女みたいだね」 なんてお客さんの言葉も耳に入らないくらい、僕は泣きじゃくるしかない。お客さんはそんな僕を見て益々興奮する。 初仕事の後もまだ体の中に、何かが入っている感覚が続いて眠れなかったのを良く憶えている。それからもお客さんをとる度に、槍で串刺しにされてるような苦痛を味わった。 でもそんな痛みも病院で、苦しんでいるお兄ちゃんを想像したら耐える事ができた。その内言いたくもない卑猥な言葉やおねだりも自然と言葉になる。 「おじさんのおチンポ…気持ち良いよぅ……もっとちょうだぁい…」 「よしよし…もっと苛めてあげるからね」 「とっても似合うねその服」 「女の子の格好すると、おちんちん硬くなっちゃうよぉ…」 「縛られると君はもっと可愛いね」 「もっと縛ってお仕置きしてくださぃ…」 思い出すだけで胸が苦しくなる。決して消えることはない肉人形だった日々。 それでもそうやって、僕がお兄ちゃんの命を繋げられていることが嬉しかった。ようやくお兄ちゃんに恩返しできていたんだ。あの日までは。 「フォン……ごめんな兄ちゃんもう…」 「いやだぁ!お兄ちゃん死なないでぇ!僕を一人にしないでよぉ!!」 突然病院から呼び出されて、駆けつけると一時間もせずお兄ちゃんは逝ってしまった。 なんであんなに良い人が死んじゃうの?お店に来る様な人たちは長生きするのに?そんな考えばかりが頭に浮んでいた。 そしてとうとう僕は一人になった。残ったのはお店への借金だけ。お兄ちゃんが死んだ日も帰りに、お客さんを取らされた。あの日はおしっこを飲んだっけ。 でももうどうでもよかった。毎日お尻を犯されていつか病気にかかって死ねば良い。お兄ちゃんもいない世界に未練もなくなっていたから。 そんな絶望し続けていたある日僕はお客さんから、格闘技の賭け試合の事を知らされてお供した。僕はまるで興味がなかったけど。 「死ねぇーぶっ殺せー!」 「立て!立たなきゃ俺はオシマイだ!!」 そんな叫びが響く会場は選手とお金を賭けている人たちの熱気に包まれている。 僕はたまたま手元にあったお金と、お客さんからのお小遣いが手元にあったから誰かに賭けようとしていた。 でもその時は格闘技の知識なんてなかったから決められず、ウロウロしていると今日がデビュー戦だって人が入ってくる。 「カトーウタカーシ!!」 そんな名前がコールされて、日本人だと分かったがオッズは相手が有利だった。だってデビュー戦の上に体格が全然違ったんだもの。 一緒に来たお客さんも「アイツは止めときな」って言っていた。 でも僕はその日本人の選手が気になって仕方がなかった。だってその人はお兄ちゃんそっくりだったんだもん。 そして気が付くと僕は手元の金を全部その人にベットしていたんだ。 325 :名無しさん@ピンキー 2010/05/14(金) 23 06 47 ID eaJv/7cW フォンの話に俺は聞き入っていた。その境遇は日本で生きてきた俺にはうかがい知れる物ではない。 「…そしたら師匠は見事に相手を倒してくれて、僕はそのお金で自由になれたんです。……あの時の師匠は僕にとって神様に見えました」 「……そんな事があったのか。でも自由になったのになんで俺の所に?」 「自由にはなれたけど僕はそれから、どうすれば良いのか分からなかったんです。だからこの1年半は目標もない日々でした。」 「それで俺の弟子か」 「…はい。師匠みたいになりたいなって思って……」 デビュー戦のことなど憶えていないが、こいつにとっては俺が世界最強の男に見えたのだろう。無理もない。 「でも僕ってバカですね…お兄ちゃんとか師匠に依存しないと、まともに生きられないんだから……」 そう言うフォンの目には涙が溜まっている。俺はなんと言葉をかけたら良いのか分からない。 しかしこの年で誰かに依存してない子供などいるものか。兄に似た格闘家に弟子入りしたくなる気持ちも理解できる。 「師匠…こんな僕ですけど嫌わないで下さい……」 「フォン」 できるだけ優しく声をかけたつもりだが。 「は、はい」 「明日からしごくぞ。覚悟しておけ」 「は……はい!お願いします!!」 (弟子か…悪くないかもな) そう思いながら笑顔で喜ぶ少年を見て、俺も釣られて笑った。
https://w.atwiki.jp/55syota/pages/293.html
353 :名無しさん@ピンキー 2010/05/21(金) 22 29 54 ID Y/H4wd06 続編投下します。エロ描写は自信ないです。 【おしかけ弟子 中篇】 師匠に弟子入りして2ヶ月が経った。 僕は体力が全然足りなかったから、今は体力づくりの為に筋トレとランニングばかりしている。 「はぁ…はぁ…」 最初の頃よりは走れるようになったけどまだまだ足りない。 こないだ師匠と走った時師匠は僕の倍以上は走っていたけど、平気そうな顔をしていたから。 「もっと頑張らなくちゃ…」 もう少し走りたいけど、そろそろ師匠が試合を終えて帰ってくる。 今日は僕が当番の日だから、晩御飯の支度しなきゃいけない。早く帰らなくちゃ。 献立は何にしようかな。こないだサソリを出したら怒られたしなぁ。炒飯でもしようかな。 そんな事を考えながら帰ると僕の予想に反して、家に帰ると師匠はもう帰ってきてテレビを見ていた。 「あ、師匠ごめんなさい。まだご飯出来てないんです」 「ん…今日は良いぞ。飯作りたかったからな」 そう言って師匠は笑って丼を二つ出す。やったギュウドンだ。師匠の作ってくれるご飯の中で一番好きだ。 「師匠今日の試合はどうでした?」 お肉と玉ネギを口に放り込みながら、師匠に結果を尋ねる。結果は分かってるけど。 「…まなんとか勝ったって所かな」 師匠と食卓を囲んで、こんなとりとめのない会話をするのがとても楽しい。 まるでお兄ちゃんが生きていた頃に戻ったみたい。 「それよりフォン、ちゃんと走ってるか?」 「はい、今日も9キロぐらい走りました」 「へぇ、お前も大分体力ついて来たじゃないか」 そう師匠に褒めて貰えるのとホント嬉しい気持ちになる。 「そろそろ技を教えても良いかもな」 「ふぉんとですか!?」 「ばっ…馬鹿野郎!口に物入れて喋るな!」 師匠にお米を浴びせてしまった僕は、その後ずっと謝り続けた。 354 :名無しさん@ピンキー 2010/05/21(金) 22 31 23 ID Y/H4wd06 師匠の腕が動くたびに、空気を切り裂いているような音が聞こえる。 その拳はまるで鉄の塊が凄い速度で飛んでいってるみたいだ。 「フォン…?見ているか?」 「あっ…はいみちてます!」 思わず見とれてしまっていた。返事も噛んでしまう。 「みちてますって何だよ…」 「す、すいません……それがカラテですか?」 「違うぞ。これは俺の家に伝わる古武術だ」 と師匠は説明してくれる。 「結構歴史があるんだぜ。江戸時代から続いてるからな」 「エド…って何ですか?」 「ああ、お前にゃ分からんよな。古くから続いている武術だと思えば良い」 そんな伝統のある武術の継承者なんて師匠はやっぱり凄い。それにしてもエドジダイって何なんだろう日本語は難しいや。 「それが基本的な体裁きと正拳の打ち方だ。やってみろ」 「はいっ!」 早速教えられた事をやってみる。師匠のものと比べると遅いしぎこちない。 「もっと脇を閉めてみろ」 「はい、分かりました」 それからしばらく師匠は黙ってしまったので、僕はひたすら練習を続ける。 (ん~お世辞にも才能があるとは言えんな。ちょっと他の面を試してみるか) 「あっ…!」 師匠がいきなり横から丸めた布を投げつける。僕はびっくりしたけどなんとか手で叩き落とした。 「……師匠、僕何か気に障る事しましたか?」 「良いから気にせず練習しろ」 「は…はいっ!」 (意外と動体視力と動く物を捉えるセンスがあるなコイツは…) 稽古の後師匠のに続いてシャワーを終えた。師匠はベッドに腰掛けてビールを飲んでいる。 「師匠ビールって美味しいですか?」 「ああ旨いぞ。子供には分からないだろうけどな」 そう言って風呂上りの少し湿った髪をゴシゴシと撫でてくれた。うぅー…子供扱いされてるなぁ。 「子ども扱いしないで下さいよー」 「そういう事言う奴はガキなの。さっさと寝ろ」 おでこを指で突っつかれながら言われる。 「それじゃあ子供じゃない所をお見せしますよ」 師匠に体当たりしながら、そのまま倒れこむ。 「うわっ!?お前何する気だ?」 「こないだみたいにご奉仕ですよ」 師匠のズボンを脱がしにかかる。 「そんな事頼んでねぇぞ」 「うわぁ…師匠のやっぱり大きいなあ…」 355 :名無しさん@ピンキー 2010/05/21(金) 22 33 00 ID Y/H4wd06 「おい、話をき…あうっ!」 師匠の先っぽを口に含んでおしっこの穴を舌の先端で突っつく。こないだはここで喜んでくれた。 「くぅ…ああっ……おまえ上手過ぎるぞ…」 「ひひょうのてめなら…」 後で怒られるかもしれないけど、手で師匠の玉を転がして同時に唾液で一杯の口内を上下に動かす。 「んふぅく…オンナ以上じゃねぇか…」 あんな所で習得した技術でも、師匠に喜んでくれるなら本当に嬉しい。 「くぅあっ…もうダメだ…出すぞ」 師匠の体がびくっと震える。それと同時に僕の口の中には白濁した液体で一杯になる。 僕はその精液を口いっぱいに受けて飲みこむ。精液を美味しいと思った事はないけど、師匠のなら嫌でもなんでもない。 「師匠満足していただけましたか?」 師匠は答えてくれない。 「………」 「師匠どうしたんですか?」 「本当なら…学校に行っている年なのにな」 師匠の表情は少し曇っているように見える。 「学校なんかいいんですよ。師匠にお仕えできれば」 「そういう訳にもいかんだろ…よし明日休みだから勉強教えてやるよ」 「勉強ですか?」 勉強なんてほんとに久しぶりだ。嫌いじゃないけど。 「ああ、明日だけじゃなくて、これからも時間見つけて教える。これでも大卒だからな」 「あ……はい、ありがとうございます師匠。あの…もしよかったら日本語も教えてください」 「日本語?」 「はい。日本の事知りたくて」 日本はその存在と車や電化製品しか知らない。でも師匠の母国だからきっといい所だと思う。 お店に来ていた日本人のお客さんも、あんまりヘンな事や乱暴しない人が多かったし。 「よし分かった。日本語も教えよう」 「ありがとうございます」 僕はそう言って師匠に頭を下げた。 あいつが来てもう5ヶ年か。試合が終わった帰り道にふとそんな事を思う。 「師匠ご飯出来ましたよ」 「師匠見て下さいここに筋肉が…」 「師匠!今日は10キロ以上走りました!!」 なにかある度に師匠師匠と纏わり付いてくるフォン。しかし悪い気は全くしない。というより笑っているあいつを見ていると、自然と笑ってしまう自分がいる。 この国に来てから、いや日本にいた頃でもこんな気持ちになった事はあまりない。彼女がいなかったわけでもないのに。 「おかしいよな…」 俺は同性愛者なのだろうか?いやそんな事はどうでもいい。とにかく今はフォンと一緒の暮らしが心地よい。それでいいじゃないか。 そう思って歩いていると不意に俺を呼ぶ声が聞こえた。 「おい、アンタ加藤洋じゃないか」 声の主はスーツを着たやたらガッチリとしたでかい男だった。サングラスしているが、していなくてもこんな知り合いは記憶にない。 なんだこの男?なんで俺の名前を知っている?日本語で話しかけて来る所をみると、日本人のようだが。 「よお加藤久しぶりだな」 「誰だあんた?」 俺のその言葉がショックだったのか男はあからさまに落ち込んだ顔をする。 「かぁ~マジで憶えてないのかよ?俺だよ俺!」 そう言って男はサングラスを外した。 「……もしかして松尾か?お前」 「そうだよ松尾だよ。松尾雄二だよ!思い出してくれたか」 松尾雄二。俺の幼稚園からの友人。空手の全国チャンピオンだ 356 :名無しさん@ピンキー 2010/05/21(金) 22 34 22 ID Y/H4wd06 「いやぁ、すまんすまん高校卒業してからだから…8年ぶりか」 「ったく…こっちはお前の事を忘れた日はねえってのによ」 そう言って松尾は俺の胸を突いた。 「IHでも世界大会でも全勝優勝した俺をぶちのめしたお前だけだぜ」 「あの頃は俺も馬鹿だったからな……」 「なんでも欲しがるガキ大将だったなお前」 小学生の時、日頃の稽古の成果を試したくて空手部の道場に殴りこんだのも、もう15年以上前のことか。 「俺はお前に話があって来たんだ。家に行っていいか?」 急に真面目な顔になって松尾はそう告げた。 「師匠お帰りなさ…え?」 玄関を開けると出迎えたフォンが目を丸くしている。これまで客と一緒に帰ったことはないからな。 「ああ、こいつは俺の友達の松尾だ」 「ど、どうも…」 お辞儀をしてフォンは奥に引っ込んだ。恥ずかしがっているのか? 「あの子…何なんだ?」 松尾が耳元でささやく。 「弟子だよ」 俺はそう言ってキョトンとしている松尾を放っとき家の中に足を進めた。 「…で話って何だよ?」 「おお…すまんがちょっと外してもらっていいか?」 松尾は部屋の隅にちょこんと座っているフォンを見ている。 「フォンちょっと向こう行ってな」 「……はい師匠」 フォンは立ちあがり寝室に入る。 「これでいいか?」 「ああ……単刀直入に言おう。加藤俺と一緒に日本に帰ってくれ!」 いきなりそう言って松尾は頭を深々と下げた。 「はぁ?なんだよいきなり」 「実は俺は今度神野先生と組んで格闘団体を立ち上げるんだ」 神野だと…日本空手界のドンじゃねぇか。 「俺たちが目指しているのは100%ガチの団体だ。そこで空手に問わず打撃系格闘家を集めているんだ」 「それで俺か?」 「そうだ!さっきの試合見させてもらったけど、腕は全く錆びちゃいないじゃないか。お前なら看板ファイターになれる!」 かなり熱くまくし立てている。こいつも本気なんだろう。 「見込み違いだろ…俺はただ賭け試合で小銭を稼いでいるだけさ」 「嘘をつくな。試合中の顔を見ればわかる、お前は熱くなれる場所を探しているんだ」 「ぐっ…」 勝手な言い分だが100%否定する事もできない。 「ここよりも本気になれる闘いを俺が用意する。約束だ。金だって稼げる」 「もったいない話だよ…だけどな」 「だけど?」 「あいつは、フォンはどうなる?連れて行けると思うか?」 「あの子はフォンというのか。……正直難しいだろう。この国の人身売買は大きな問題になっているからな」 俺もそう思う。フォンの戸籍やらなんかが、どうなっているかは知らんない。 だが、はたから見れば俺が金で買った少年を、国外に連れ出しているようにしか見えないだろう。 「アイツを置いていくなんてできない。……分かってくれ松尾」 そう言って俺は松尾に頭を下げた。紛れもない本心だ。 「……分かった。俺は後1ケ月ぐらいははこの国にいる。もし気が変わったらこの番号に電話してくれ」 電話番号が書かれたメモを残し松尾は去っていった。 361 :名無しさん@ピンキー 2010/05/22(土) 03 21 53 ID PN9ZaG+q 松尾が帰ったからかフォンが寝室から出てくる。しかしその顔は、暗いというか今にも泣き出しそうだ。 「…どうした?」 「師匠…僕の事は良いですから、日本に帰って下さい」 俺と松尾の話を理解したのか?いや、教えた日本語からして大まかな要点だけだろう。 「お前話を聞いていたのか?馬鹿な事を……」 「馬鹿な事じゃないですよっ!せっかくのチャンスじゃないですか!」 真剣な顔で叫ぶフォン。そんなに俺の事を、思ってくれているのか…。 「勝手に押しかけてきといて、ふざけた事言うな!」 「でも僕が師匠の足枷になるなんて嫌です。耐えられません!」 なんて事を言うんだ。足枷だと? 「そんな事お前は気にしなくて良い。……今の暮らしでも十分だ俺は」 「師匠…嬉しいです……けど…」 「もう言うな!先に寝てろ」 そう強く言うと、まだ何か言いたそうな顔をしていたが、フォンは寝室に引っ込んだ。 ……言い過ぎたな。 357 :名無しさん@ピンキー 2010/05/21(金) 22 43 07 ID Y/H4wd06 それから数日俺はフォンとまともに口をきかなかった。鬱屈した感情だけが胸の中に渦巻いて明瞭な答えはでない。 今晩もベッドに入ったまま、眠れそうもない。瞼を閉じても効果なんてない。 こういう時は酒でも飲むのが良いんだが、生憎今家には酒は一滴もなのは分かってる。 「フォン…まだ起きてるか」 耐え切れず下の床に寝そべる少年に声を掛ける。話すべきなんだろうな。 「……はい起きてます」 「あの…その、なんだ、一緒に寝ないか?」 返事はない。拒否の沈黙だと思っていたが、フォンは黙って俺のベットに潜り込んできた。 「こないだはゴメンな怒鳴ったりして」 ようやく謝ることができた。 「良いんです。生意気なこと言ってすいません」 布団から出てきた首に腕枕をすれば、ぐちゃぐちゃの心が和らいだ気がする。なんだかもう眠れそうだ。 「師匠…」 「ん?」 「……僕師匠の事好きです。お兄ちゃんと同じくらい」 「そうか…ありがとな。俺も好きだよ」 もう一方の腕で小さい体を抱き寄せれば、体温と心臓の鼓動が伝ってくる。 「……ありがとうございます。師匠今夜は…」 フォンの顔も声も艶がかかっている。言わんとする事もわかる。 「わかってる…」 そう言って唇を重ねる。こいつの顔をこんな間近で見るのは初めてかもしれない。 目が合うとお互い表情が緩む。そういえばこいつが来て俺、はずいぶん笑うようになった。 唇を割って舌を入れた時は、ちょっと驚いたが直ぐにお互いの舌を絡ませる行為に没頭した。 「あふぅ…うぅ」 ちゃぽんと音がしてお互いの口が離れる。フォンはトロンとした顔になっている。俺の顔はどうだろうか。 「師匠…ください。お風呂で処理もしてますから……」 上目遣いでそう訴えるフォン。拒絶できる人間がいたらお目にかかりたい。 もう覚悟は出来ている。最後までつき合ってくれ。 「ああ」 フォンをベッドに寝かせ足と足の間に顔を入れ、綺麗なピンクの菊座をのぞき見る。 「師匠ぉ…」 「くすぐったいぞ」 ローションを指につけフォンの肛門と体内に塗る。 「それじゃあ、いくぞ」 やはり経験のあるお陰か、俺の亀頭をすんなりと受け入れるフォン。 「ふぁっ…ああああっ……」 「きついか?久しぶりだろ」 「へっ…平気です」 強がりかもしれんが止める気はない。慎重にやる必要はあるが。 「痛い時は痛いって言えよ」 ゆっくりゆっくりフォンの体内を突き進んでいく俺の陰茎。 「師匠…お客さん達にめちゃくちゃにされたから…緩くて気持ち悪くないですか?」 「そんな事はない。女性にも負けてないさ」 気を遣ったわけではなく本当にそう思う。入り口こそ柔らか目だが中は強い締め付けで喜ばせてくれる。 「奥まで入ったぞ。大丈夫か?」 「大丈夫…です。僕、今師匠と繋がってるんですね……嬉しい」 そう上気した顔で微笑む。その顔が愛らしくてたまらない。 「俺もだよ」 そう言ってピストン運動を始め、体内の最奥を突いてゆく。 「ふ、あ、あっ…はっ、ふぅあっ…あああっ」 俺の動きによって刺激を受けているからだろうか。フォンの内壁はそれまでより更に俺のものを締め上げる。 「くっ…どうだフォン?…」 「ふぁぁ…気持ち良いです……お店にいた時と全然違います」 言葉通りフォンのペニスも勃起している。愛のあるセックスだから…と思うのは俺の思い上がりだろうか。 「そろそろ出るぞ…外が良いか?」 「いやぁっ……中に、体の中にくださいぃ…」 腕と足を使って俺に思いっきり抱きつくフォン。 358 :名無しさん@ピンキー 2010/05/21(金) 22 48 18 ID Y/H4wd06 「ううっ…だすぞ、だすからな!」 もう限界だ。できるだけ接合部の隙間を埋めて、フォンの体内に精をぶちまけた。 「ああっ…熱い…お腹の中が熱いです……ぼ、僕ももうダメ…」 俺が射精して程なく、フォンも頂点に達したみたいだ。小さいペニスから白い液体が発射され、お互いの体にかかる。 「痛くなかったか?」 顔の汗を拭いながら尋ねる。フォンは無言で首を横に振る。 「そうか。もうあんな事言うなよ」 そう言って笑ってみせる。格闘家としての充実も興味がないわけではない。金も名誉も当然欲しい。 でもそれらが俺に笑い返してくれるこの少年に換えられるだろうか? いや、答えはとっくに出ていたんだ。俺はこいつを選ぶ。それ以外は考えられない。 「そうだよ。それで良かったんだ…」 と自分に言い聞かせるように俺は呟いた。 あれから何時間が経ったんだろう。師匠はぐっすり寝ている。僕は起さないように注意を払ってベッドから降りた。 さっきまではあんなに熱く感じていた体が、今は何だが酷く冷たく感じる。 ある決心を僕はしている。師匠と一緒にいたい……これからもずっと…。でももう大切な人が、自分のために苦労する見たくない。 師匠はこんな所で終わっていい人じゃない。もっと陽の当たる場所を歩くべきなんだ。 「だから…さよならしなくちゃ」 僕と一緒の生活で満足してるって言ってくれた。その言葉に甘えたい、離れたくなんかない。 でもそんな幸せより、もっと大きな幸せを掴んで欲しい。それだけの力のある人なんだから。 「……だから最後に抱いて欲しかったんです」 そうせめて最後師匠に抱かれて、一つになってみたかった。 「たった5ヶ月だけど、本当に楽しかったです。ありがとうございました」 寝ている師匠に頭を下げる。涙が止まらない。感謝の涙だろうか、悲しみの涙だろうか。両方かもしれない。 でも大丈夫。お兄ちゃんと違って師匠は生きている。それだけで僕は十分だ。 「十分…なんだから泣くなよバカ……」 起きたら師匠は怒るかな。それとも悲しんでくれるかな。でも日本に帰ったら僕の事なんか忘れて欲しい。 さあもう行かなくちゃ。早くしないとせっかくした決心が鈍っちゃう。 さようなら師匠。僕のこと好きだって言ってくれた事、絶対に忘れません。 もしいつか―――会えたらまたギュウドン、食べさせてください。 ―――――そして翌朝フォンは消えていた。
https://w.atwiki.jp/55syota/pages/294.html
389 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 36 06 ID a/0PWAQ3 最終回投下します。やっぱりエロ描写下手糞です。 【おしかけ弟子 後編】 フォンが出て行った。 ただそれだけの事で俺は、こんなにもダメージを受けている。 誰を恨むこともできない、松尾もフォンも。すれ違いと自分が間抜けだっただけだ。 購入していたフォンの服や食器を手に取る。着の身着のままで行きやがってあのバカ。 残していった物はそれだけじゃない。置手紙がある。 内容は俺への感謝と俺の活躍を祈る言葉で溢れている。 そして最後に日本語で「本当にありがとうございました。さようなら」と拙い字で結ぶ。 手紙を読んでつくづく、自分に不甲斐なさに嫌気がさした。 あんな子供に心配させて、遣う必要もない気を遣わせたんだから。 結局俺は親父から逃げ、就職から逃げ、日本から逃げてと逃げてばかりだ。 そして偶然手に入れた宝物は、『俺のこと』を案じて消えてしまった。 その事実は俺の心に、深く突き刺ささり芯を抉り取る。日本に帰るどころか何もする気が起きない。 こんな心境は初めてだ。まるで失恋した中高生のような…いや、それよりも酷いな。 「なぁフォン……俺はどうしたら良いんだ?」 その日俺はロンに呼ばれた。何かと思うと胴元のクリンに会ってくれと言われた。 「カトーあんたも来てたのか」 通された部屋には既にクリンとチェンが来ていた。 「やあカトー久しぶりだな。君とチェンのお陰で我々も大分助かっているよ」 「それはどうも。それで俺たちを呼びつけた理由は?」 世間話をしている気分じゃない。 「うむ…実は北部の方で、同じ賭け試合を開いている張から、協力しないかと話があった」 張の名前は俺でも知っている。確か華僑の裏の大物だ。 「しかし私は断った。あいつらは八百長が日常茶飯事だ。とても一緒にはやれない」 「そりゃ賢明ですよ。俺は八百長なんざまっぴらですから。カトー、お前もそうだろ?」 チェンの問いに俺は黙ってうなずく。 「だが奴らは狡猾だった。その日から私の経営する、色々な店に奴らがやって来ては嫌がらせを始めた」 日本のヤクザも、似たようなことをする。どこの国も一緒だな 「なんとか追い払ってはいるが……これ以上続くと損害も無視できない」 「あなたも兵隊を出したらどうです?」 クシンは黙って首を横に振った。 「それはできない。抗争をすれば向こうが勝つと分かりきっている」 「じゃあ…」 「そこで張の奴は提案をしてきた。お互い選手を出して、試合をして勝った方が両方の賭場を手に入れるとな…」 「なるほど、それで俺とカトーが呼ばれたわけか」 「そうだ君たちのどちらかに、試合に出て欲しい。日程は明後日で場所は奴らの試合場だ」 俺とチェンを交互に見ながら言うクリン。だが俺は……。 「俺は降りますよ。チェンに任せます」 「なっ!?」 「おい待て!カトー!!」 「今の俺は、そんな大事な戦いが出来る状態じゃないんです。すいませんが」 そう言って部屋の3人を無視して、俺は部屋を後にした。 390 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 37 23 ID a/0PWAQ3 試合場を出て帰路につく。ふと周りを見回してフォンを探してしまう。 「加藤…洋さんですね?」 その時すれ違おうとした男に呼び止められた。何の用だ? 「誰だよお前?」 「私は張大人の使いですよ加藤さん」 「張の?しかも日本語かよ…それで何の用だ?FA宣言ならしてないぜ」 「まあこれを見て下さいよ」 男は懐から写真を取り出し俺に見せた。その写真には、手足を縛られたアジア系の少年が写っている。 「……っな!?テメェ!!」 俺は我を忘れて男に掴みかかる。なぜならその写真の少年は、出て行ったあのバカ弟子だ。 「落ち着いてくださいよ加藤さん。私達は町を彷徨っていた彼を、保護してあげたんですよ?」 保護だと?ふざけるな。 「一体何が目的だ!?」 「明後日の試合のことはご存知ですよね」 「……くっ。俺に八百長をしろってのか?」 「話が早くて助かりますよ。具体的に言うと、今度の試合ではなにもしないで下さい」 「なんだと?」 「疑われない程度なら構いませんが、本気の攻撃は一切しないで頂きたい」 「そしてお前らの攻撃はただ受けろってか」 「そうです、お願いします。それとギブアップもご遠慮願いたい。ワザとらしいですしね」 「断ると言ったら…?出て行った弟子なんて、どうでも良いのかも知れんぜ?」 と心にもないことを言う。断れる物ではないが、一応カマをかけてみないと。 「あなたに、そんな選択が出来るとは思えませんがね。その写真は差し上げます。よく考えておいて下さい」 男は俺の心を、見透かしたような口調だ。その顔をできるなら殴りつけたい。 「おい、アンタの飼い主に伝えろ」 「何と?」 「その要求はのんでやる。だが、もしフォンに傷の一つでも付けてみろ……殴り殺してやるとな」 「伝えておきましょう…」 そう言って男は町の方へ消えていった。 「フォンはホントに可愛いなぁ…」 「あ…うぅ……くう…」 大きいベッドの上で、チャイナドレスを着たフォンが声を上げる。その後ろには中年の男が座り込んでいる。 フォンの肛門には既に男のものが突き刺さっており、痛々しく蹂躙している。 「その服もお前の為にあつらえた物。よく似合ってるぞ」 フォンは手足を縛り上げられている。それをいいことに、男はさらにフォンの体内を犯す。 「まったく…こんな余計に筋肉などつけおって、ワシの好みではないな」 気持ちばかり筋肉の付いた太ももや二の腕を、摘み上げながら男は言う。 「う…あ…」 「さっさと身請けさせれば良かったわい。……まあいいじっくりワシ好みの体にしてやる」 男はそう告げると、出し入れの速度を速める。 「あれだけ店では指名してやったのに、ワシに黙って消えおって。この薄情者め」 「張さん…」 「しかしお前が加藤の所にいたのは幸運だったな。お陰で計画がやりやすくなった」 言い終わると張と呼ばれた男は下半身を震わせる。どうやら達したようだ。 「ああっ…」 391 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 38 06 ID a/0PWAQ3 「まだ終わりではないぞ、綺麗に舐め取れ」 相当興奮したのか、張は息を切らせている。 「……はい」 一瞬戸惑いの表情を浮かべたフォンだが、すぐに屈みこみ自分の腸液と張の精液に彩られた陰茎を咥えた。 「あぁ…ふぅ」 「美味いか?店にいた頃のように、綺麗にしてくれ」 縛られた少年が一心不乱に、自分のペニスをしゃぶる姿に、また気持ちを昂ぶらせている張。 「……なあフォンよ、あんな男の事など忘れてしまえ。そしてワシの物になるのだ」 フォンの動きがピタリと止まる。 「それだけは…」 「ほぉ……たいした師弟愛だな…どうせあの男はこの世からいなくなるというのに」 「!?」 張の言葉に固まるフォン。 「今度奴の所属している賭場と、ワシの賭場を賭けて試合をする。その時奴は死ぬのだ」 「師匠は負けません!誰にも!」 フォンは熱くまくし立てる。加藤の勝利を心から信じきっている様子だ。 「分かってないな。奴は負けるのだ確実に」 「な…なんで?」 「お前の為よ。奴はお前の為に、サンドバッグになるのを承諾したのだ」 「う、嘘だ!師匠が僕なんかの為にそんなこと…」 「嘘など付く意味があるか?よし…当日の試合を、お前に見せてやろう。そうすれば分かるだろ」 張の様子から事実だと察したのか、フォンの顔は真っ青になっている。 (そんな…僕の…僕のせいで師匠が殺される?) フォンの心を罪悪感と悲しみが包み、やがてそれは涙となって溢れた。 「泣いとるのか、今は悲しかろう。だがいずれワシに感謝する事になる」 張に抱きしめられるフォン。 「張さん…お願いします……師匠を殺さないで」 フォンは張に泣きながら懇願する。しかし張はニタニタと笑うだけだ。 「それだよフォン。お前にそこまで言わせる、あの男をワシは許せんのだ」 「そんな…」 さらに笑う張。その顔には狂気すら感じられるものだ。 「確かにあの男の為なら、お前はワシに服従するかもしれん。だがあの男の為と言うのが我慢できん」 張の心を突き動かしている物。それはフォンに対する支配欲と、加藤に対する嫉妬だ。 「お願いします…何でもしますから……師匠を殺さないで…」 「ほう?なんでもするのか。ではここに穴を空けられたり、ここに焼印を押してやろうか?」 フォンの乳首と、肩を触りながら言う張。脅しか本気かは読み取れない。 「…それで師匠から、手を引いてくれますか?手を引いてくれるなら構いません」 潤んだ瞳で張を見据えるフォン。その言葉に偽りはないように見える。 「………何故だ、何故そこまであの男に執着する?」 「……師匠は僕にくれたんです」 「何をだ金か?物か?」 フォンに尋ねる張。しかしフォンは首を振る。 「一緒にご飯を食べて、話して、寝て、練習して…その日々が師匠が僕にくれた物です」 「………」 「本当に楽しかった…」 加藤と過した日々を思い出し、フォンの涙が止った。 392 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 39 48 ID a/0PWAQ3 「しかも最後に僕のことを、好きだって言ってくれました」 「たったそれだけのことか?」 「はい」 そう答えるフォンの目が、加藤への思いを現してる。しかしそれは張には理解できるはずもない。 「……やはり奴は殺す。そんな顔ワシには、向けたこともなかった…許さん」 フォンの表情が絶望に染まる。 (どうしよう、どうしよう?このままじゃ……) フォンの脳内を様々な考えが交錯し、やがて結論を導き出す。 (そうだ…僕がいなくなればいいんだ) その答えを出したフォンの顔は、悲愴な覚悟に満ちている。 「……張さん僕が死んだら、師匠には手を出さないで下さい」 「あ?何を言っておるのだ前は?」 張が不思議がっていると、フォンの口の端から血が一筋流れ落ちた。 「!?お、おい!止めさせんか!」 事態を察した張は慌てて、外に詰めている部下を呼び寄せる。 そして部下達が部屋に入り、フォンの口を明けさせる。どうやら噛み切れてはいないようだ。 「がっ…ぐっ」 「まさか舌を噛み切ろうとするとはな……そんなにあの男が好きか」 張は信じられない物を見たような顔をしている。 (なんで、なんで死ねないんだよ……このグズ…お前はまだ師匠に迷惑をかけるのか?) 「お前の覚悟は立派だが、死なせるわけにはいかん」 フォンの口の中にハンカチが押し込まれ、それを吐き出せぬよう別の布で口と鼻を覆われ後頭部で結ばれた。 「その二つはワシの私物だ。ワシの匂いと味を感じながら、反省しろ」 「うぐぅ…」 「しかしその姿も魅力的だなお前は。今夜は前祝いで腰が抜けるまで抱いてやろう」 猿轡をされたフォンの姿は、再び張の性欲を刺激したようだ。 (師匠…ごめんなさい……僕死ぬこともできません) 「んんっ…」 張のペニスに体を貫かれ、再びフォンの目から涙が流れ落ちた。 「そうかやってくれるか!」 クリンとロンが笑顔で喜ぶ。 「すいません勝手な事ばかり言って…」 「いやいや君の実力は知っている。頼もしいよ」 「そうそう。ホントお前を拾ってきて正解だった」 喜ぶ二人の顔を正視できない。俺はとんでもない裏切りを、しようとしているんだ。 「過大評価ですよ……それじゃあ」 一礼して部屋を出る。部屋の外にはチェンが待っていた。 「…すまないな。あの時はお前に任せるって言ったのに」 「それは別に良いけどよ。一体どういう心境の変化だ?」 その質問に答えるわけには行かない。 「やるしかないって事だよ」 曖昧な返事を返す。俺がチェンなら腹が立つだろう。 「?……まあいいアンタの実力は、俺も良く分かっている。明日は頑張れよ」 皮肉も恨み言もなく、チェンは去っていった。……本当にすまない。 気が付いたら俺は拳を強く握り締めていた。 試合当日。加藤は控え室で準備をしていると、ドアがノックされた。 「…どうぞ」 部屋に入ってくる黒服の集団。先頭は先日会った男だ。 393 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 42 48 ID a/0PWAQ3 「加藤さん準備は良いですか?」 「約束通りやってやる。だがその前にフォンに会わせろ」 「……おかしなマネはしないで下さいね」 チャイナドレスを着た少年が連れてこられる。目隠しと猿轡をされている為、顔が見えない。 「フォンか?」 その名前を呼ばれて少年はビクッと震えた。 (その声は…師匠!) 目隠しが外され、少年の黒い瞳に加藤が写る。 「フォンッ…」 (師匠……師匠!!) 加藤がフォンの両肩を掴む。 「やっと会えたな…どこも怪我してないか?」 コクンと頷くフォン。その目は既に涙に包まれている。 「こんな格好させられて…おい、縄を解いてやれよ!」 声を荒げる加藤。 「それは出来ませんね。今その子に逃げられる訳には、いかないんですよ」 「…なら、せめて猿轡ぐらい外してやってくれ」 「それも出来ませんね。その子一昨日、舌を噛み切ろうとしたんですよ」 「舌を…本当かフォン?もしかして俺のた為か?」 再び頷くフォン。 「っ…この馬鹿っ!」 怒鳴りつける加藤。フォンはビクッと体を震わせた。 「俺の為に死のうなんて……お前は本当に馬鹿だよ!」 フォンの身体を思い切り抱きしめ、加藤はそう搾り出すように言った。 (師匠…師匠が泣いてる?) 背中に冷たいものを感じるフォン。 「……フォン、約束してくれ。もう死のうとなんて絶対にするな。いいな?」 さらに加藤は強く抱きしめる。まるで離せば消えてしまうかのように。 「見事な師弟愛ですが…もう時間です」 時計を見ながら加藤を促す男。 「分かったよ…フォン待ってろよ。あと少しの我慢だ」 「ううっ、ううんっ!」 (師匠!僕のことは気にしないで闘って下さい!) なんとか張の企みを伝えようとするが、猿轡のため言葉にはならない。 「大丈夫だ…八百長なんかしたくないが、お前の為ならなんともないさ」 「ぐうぅっっ!!」 (違う、違うんです!張さんはただ負かすだけじゃなくて、師匠を殺す気なんです!) 「心配するな。俺は最強なんだろ?」 そう言って猿轡越しに加藤はフォンに口付けをした。 「……これで元気百倍だ。安心して待ってろフォン」 フォンから体を離し、加藤は立ち上がって控え室を出る。 (師匠いっちゃダメです!師匠!師匠っー!!) フォンの悲痛な叫びも思いも届かず、加藤は戻ってくることはなかった。 控え室を出て、試合場に向かう。会場からは観客の熱気が伝わってくる。 俺だって馬鹿ではない。奴らが大人しく約束を守るとは思ってない。 だから手は打った。しかしその手が実るには時間がかかるだろう。 「つまり、俺はどっちにしろボコボコにされるってわけだ」 自嘲気味に呟く。でもそんな事は関係ない、何発喰らおうが耐えて時間を稼いでみせる。 394 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 43 46 ID a/0PWAQ3 アイツは俺の為に、死のうとまでしてくれた。今度は俺がその献身に応えてやる番だ。 「フォン…必ず助けるからな」 会場に入ると、一斉に注意と歓声が俺に注がれた。 「カトー!頼むぞぉ~!!」 「絶対に負けるなー!」 「サムライ魂を見せてやれー!」 俺に賭けた連中の声が聞こえる。すまないな、あんた等損させちまう。 「よっと…」 リングに上がり敵と正対する。相手は向こうの一番人気らしいが、さすがに俺より横も縦もでかい。 まこの際相手は関係ないか。さて……これが最後の戦いになるかもしれねぇな。 「いくぞデカブツ」 俺はいつものように、リングを蹴って飛び出した。 二階の自分専用観戦ルームで張はほくそ笑む。下のリングでは加藤が打ち据えられている。 「どうだフォン?あの男が苦しむ姿は」 「あぐっ…」 フォンに挿入したまま、張は耳元で呟く。 (師匠…なんで僕なんかの為に…) リング場で加藤は良いようにやられている。いつもの動きは見る影もない。 「ぐぅうっ…」 フォンにとって加藤が殴打される度に、自分の身が切り裂かれるような心境だ。 「奴はけっして反撃も降参もしない。ただなぶり殺しされるだけ」 張は心底楽しそうだ。 「ふんっ…ううっ!!」 フォンはなんとか縛めを解こうと体を必死に動かす。 「いじらしいのお。だがいくら体を揺すってもワシが嬉しいだけよ」 (くそっ…早く、早くしないと師匠が…) しかし縄は一向に緩まない。やがてフォンの顔に絶望が浮ぶ。 (師匠お願いです……戦って…僕の命なんかどうでも良いですから) 「見入るのはいいが、ワシを忘れるな」 「ああっっ…!」 張の手がドレスの上から乳首を、舌が耳を愛撫しフォンは声を上げた。 「う…あぁ」 「やはりお前の天職は男娼だな。あの男のせいで、悪い夢を見たのが悪かったのだ」 (違う!師匠が褒めてくれたんだ!走った時も、筋トレした時も、技を教えてくれた時も!!) 快感。悲しみ。憤怒。恐れ。喪失感。フォンの心を様々な感情が混ざりあい、塗りつぶしていく。 「だがその夢も覚める、奴の死によってな。お前はワシのものを、くわえ込んでおれば良い」 さらに激しく腰を使う張。それにフォンの体も敏感に反応している。 (こんな時に、なに感じてるんだ僕は…死んでしまえ…) 「奴が死んだ瞬間にいかせてやろう。そして奴の死体にお前の精子をふりかけてやる」 そう張が言い終わらないうちに、何度目かも分からない加藤のダウン。はたから見てももう限界が近い。 「ほれほれ、また血を吐いたぞ。そろそろかもな?」 (いやだ…師匠…死なないで!) フォンに出来るのは、祈ることだけだった。 395 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 45 32 ID a/0PWAQ3 「お楽しみの所悪いが、そこまでだ爺さん」 もはや、加藤の死を待つばかりかと思われたその時、部屋に低い声が響く。 入り口には、はち切れそうな筋肉をスーツに包んだ男が立っている。 「ったく…ここ探すの苦労したぜ」 「だ、誰だお前は?」 「俺か?俺は松尾雄二っていうその子の師匠の友達さ」 松尾は二人にゆっくりと近付いて来る。 「ええい…誰か!誰かおらんのか?」 「こねえよ。全員寝てるぜ」 松尾が指差した方に、張の部下達が倒れている。 「ぐっ…何が目的だ貴様?金なら出すぞ」 松尾の正拳が張の顔面にめり込む。 「いらんよ。その子を助けてやりたいだけだ。俺の責任もあるしな」 「ぐがっっ…」 そのまま張は泡を吹いて倒れこんだ。 男の丸太のような腕が振るわれる。 避けるのはたやすいが、俺は全身の力を抜いてただそれを受ける。 「っくあ!」 まともに顔面に喰らい、倒れて天井を見上げる。今日何回目の光景だろうか。 「スリー、フォー…」 カウントが聞こえる。このまま起き上がらなければ楽だろうな。 でもそういう訳にはいかない。アイツの為なら不思議と力が湧いてくる。 「やれるか?」 審判が確認に来る。どうせこの審判もあいつ等の手の者だろう。 「ああ」 「ファイッ!」 試合が再開されると同時に殴られ血飛沫が飛び、俺に賭けている客の悲鳴が聞こえる。 とりあえず距離を取るが、相手がやたら歪んで見えた。 やべえな……もう持たないかも……しれねぇ…。 「師匠――!」 その瞬間半分落ちかけた瞼が上がり、朦朧としていた意識が一気に覚醒する。 声のした方を見る。間違いない……松尾とフォンだ。 そうかやってくれたか…松尾に借りが出来ちまったな。 「何よそ見してやがる!!」 男の繰り出した拳が空を切る。余裕を持って回避したつもりだがギリギリだ。 観客達の歓声をぬって、耳にフォンの声が聞こえる。 「師匠ーっ、ギブアップして下さい!」 ……なんだ、ギブアップしろだと? 俺が負けるとでも思ってるのか?お前の見てる前で? 「ボーっとしやがって!調子乗ってんじゃねぇ!」 男が再び突進をかけるが、体にガタがきてるこっちには却って好都合。 突進を横を向いて避け、相手の力を利用して腕を取って投げ飛ばす。 「おおっあっ!?」 男は何をされたか分かってない。受身も取れずそのまま頭から落ちる。 「ぐえっ!!…がはっ」 しばらく痙攣していたが、男はじきに動かなくなる。……勝ったか。 396 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 47 24 ID a/0PWAQ3 試合が終わって人が引くのを待ってから、僕は師匠の控え室の前まで来た。でも次の足が出ない。 「入らないのかい?もう加藤しか中にはいないみたいだけど」 「…師匠に合わせる顔がありません」 「加藤は君の為に体を張ったんだ。君が行ってやらなくてどうする?」 松尾さんが僕の肩を叩く。……そうだここで躊躇してもしょうがない。 「……そうですね。松尾さん、ありがとうございます」 「礼なんていいって。それより早く行ってやんな」 僕は控え室のドアを開けて飛び込む。 「師匠ー!!!」 全速力で座り込んでいる師匠に駆け寄る。 「おおっ……大丈夫かフォン」 「僕なんかどうでも良いです!師匠こそ…」 師匠の体に付けられた無数の傷。その全てが僕のせいなんだ。 「すいません……師匠…僕なんかの為に…こんなに傷ついて」 もう涙が止まらない。どうやったらこの罪を償えるのか、見当も付かない。 「…また泣いてるのか。ちょっと会ってない間に、ずいぶん泣き虫になっちゃったな」 「だって僕の…僕のせいで……僕が弟子入りなんてしたから、こんな事に…」 「馬鹿野郎、こんな傷よりお前がいない事の方が、よっぽど辛かったんだぞ?」 師匠は笑ってる。作り笑いなんかじゃない。僕は分かる。 「だから……もう泣くな。俺は笑ってるお前が好きだよ」 そう言って師匠は僕の涙を拭って、頭を撫でてくれた。 「ししょう…師匠……!」 もう我慢できない。嬉しさだか悲しさだか分からないけど、師匠の胸にすがり付いて泣きじゃくる。 神様…僕はもう死ぬまで良い事なくてもいいです。でも師匠には…この素晴らしい人にはいっぱい幸運をあげて下さい。 「泣くなって言ってんのに……仕方ない奴だ」 あれから俺は、いや俺たちは家に帰ってきた。 「病院行って下さいよ師匠」 「お前と一緒に寝たら治るからいい」 心配するフォンに軽口を叩いてベットに倒れこむ。……正直言うと全身が痛くてたまらない。 「本当に大丈夫なんですか?」 「い…良いからお前もこいよ」 フォンを抱き寄せて隣に寝かせる。こいつがいれば本当に痛みが消える気がする。 「良いか?」 「僕の体で良かったら…」 良くないわけがないだろ。そのまま唇を合わせて、目の前の存在にむしゃぶりつく。 「ああっ…ふぅっ」 挿入の瞬間絡ませた舌が振動する。 自分のものを奥にめり込ませながら口を離す。お互いの口と口を結んだ唾液の橋が光る。 「し……しょ…う」 眼前の少年は頬を赤く染め、幸せそうに微笑んでいる。 俺も幸せだよ……帰ってきてくれて本当にありがとう。心からそう思う。 「あっあっ…うふぅん…」 だめだ気持ちよすぎる。快感の波が収まりそうもない。 397 :名無しさん@ピンキー 2010/06/04(金) 23 52 25 ID a/0PWAQ3 この感触をフォンも、感じてくれているだろうか?そうだと良いのだが。 「ああっ、良いです師匠…良すぎて僕壊れちゃいそう……」 どうやら杞憂だったようだ。今俺たちは心も体も一体になっている。 「ああああっっ……はぁ…で、出ます…出ちゃいます!」 「いいよ、俺も出すから一緒にイこう」 フォンの中がおれ自身を物凄く締め付けてくれている。 そのまま止まらない快感の波に身を任せて、俺たちはお互いの体を精液で汚した。 「はぁ…はぁ…」 ぬぷりと自分のペニスをフォンの中から引き抜く。 「また師匠に抱いてもらえるなんて…夢じゃないんですね」 また目に涙を滲ませている。本当に泣き虫になったもんだ。 「ほらっ、泣くなって」 「ごめんなさい、嬉しくて……嬉しくてたまらないんです」 涙をこぼしながら、にっこりと笑うフォン。そうだよ、その顔が俺は見たかったんだ。 「じゃあもう一回良いか?」 「何回でも…お願いします」 そう答えてくれると思ってた。 何回達しただろうか。もう疲れ果てて眠ってしまいそうだ。 交わりが終わっても、俺はフォンを抱きしめいている。出来るだけ今はこいつを感じていたい。 「師匠…痛いです、少し力を緩めてください」 「断る。また起きていなくなってたら、堪らないからな」 そう俺は出来るだけ皮肉っぽく言ってやる。これ位は良いだろ。 「あぁ…ごめんなさい」 気にしているのか、すぐに曇るフォンの表情。分かりやすいなお前は。 でもせっかく戻ってきた宝物をいじめるのは止めておこう。 「冗談だよ。俺のためを思って出てったんだろ?ありがとな…」 「でも師匠に迷惑ばっかりかけたのに」 「何言ってんだ。お前がいなくなった事が一番迷惑だよ」 「そんな…叱って下さいよ」 不安そうな顔でフォンはこっちを見る。そうだな罰として明日は飯作って掃除もしてもらおうか。 「なぁフォン…。俺選ぶのを止める」 「え?」 「心躍る闘いも…成功も…そしてお前も全部欲しい。だからもう選ばない」 フォンはよく分かっていないという顔だ。はっきり言ってやるか。 「……一緒に日本に来てくれないか?」 「そ、そんな絶対無理ですよ!」 「無理でも通すさ絶対に。それとも俺と一緒にいるの嫌か?」 全力で首を横に振るフォン。 「ならついて来てくれ。じゃなきゃ今回の事を許してやらない」 フォンは答えない。だけどそのかわり、俺の胸に顔をつける。 「……師匠のばか………なんで僕なんかの為に、損するんですか?」 「バカで悪いねバカ弟子。お前のことが、大好きだからに決まってるだろ?」 「……僕も大好きです」 「なら、なんの問題もないな」 そう言って自分の唇で反論ごと、唇を塞いで目を閉じる。とても良く眠れそうだ。 願わくば目が覚めても、この唇の持ち主が消えていませんように―――。 <了>