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イベントは終了しました。 開催期間:2014年10月29日(水)10 00~2014年11月11日(火)23 59まで (14日間) 公式サイト:http //puyoquest-am.sega.jp/info45.html イベント特別ルール パズルの制限時間がいつもと異なる 難易度に応じて、パズルの制限時間が増えたり減ったりする。 加えて、超激辛は毎ターンパズルがリフレッシュされる。 チャットの内容が変化 期間中、「きめゼリフ2」が「ハロウィン」に変わる。 イベント限定カード レアリティ/名称 ひっさつ技 おとも効果 備考 [SR]おかしなレムレス(バランスタイプ) お菓子をあげるよ♪パーティ内のすべてのカードのだいだげき確率を60%アップする。 [バランス]こうげき+5 3進化するには未進化GRが5枚必要 [GR]おかしなレムレス(バランスタイプ) [バランス]こうげき+3[バランス]こうげき+4 レアリティ進化しない未進化はSRの進化に必要 [R]おかしなレムレス(バランスタイプ) パーティこうげき+3 レアリティ進化しない [GR]パンプリス(バランスタイプ) なし なし パワーアップ・売却用 [G]パンプキン(たいりょくタイプ) ヤッチャウヨ?自分のこうげきの5倍ぶんダメージをアップする。 パーティこうげき+2 稀にドロップSRまでレアリティ進化する進化には[G]パンプキンが必要 ※パンプキンは後々連動の神殿に追加されるため限定カードではなくなったが掲載してある。 時の神殿 赤属性カードの出現率がアップする。 また、期間限定で [SR]スイートアミティ と [GR]スイートアミティ が登場する。 日によって出現率のアップするSRカードが異なる。詳細は こちら(公式サイト) レアリティ/名称 ひっさつ技 おとも効果 備考 [SR]スイートアミティ(バランスタイプ) スイーツパラダイスパーティ内すべてのカードのダメージを、それぞれのカードのこうげきの2倍ぶんアップする。 9れんさ回復・HP+300 [GR]スイートアミティ(バランスタイプ) スイーツフィーバーパーティー内のすべてのカードのダメージを、それぞれのカードのこうげきの1.5倍ぶんアップ。 こうげき+10&HP+100 クエスト 各クエストの詳細はそれぞれの難易度のページを参照のこと。 ※挑戦の目安はSクリアを保証する値ではないので注意。 難易度 参加条件 挑戦の目安 Sクリア報酬 達成度報酬 特別ルール 攻撃 HP 20% 40% 60% 80% 100% ふつう なし 100 300 パズル時間24カウント むずかしい なし 300 1000 パズル時間22カウント 激辛 大まどうし以上 600 1800 パズル時間18カウント 超激辛 時のまどうし以上 900 4000 必殺LVMAX 必殺LVMAX パズル時間16カウント毎ターンリフレッシュ 超激辛に挑戦しない場合、[SR]おかしなレムレスを3進化させるためには、GRを1枚ドロップで入手しなければならない。 コメント欄 もしくは超激辛、激辛での達成度報酬。足りない分は↑同じ - 名無しさん 2014-11-07 02 02 03 何で多少長いとはいえ、ユウレイみたいな3進化条件付けたんだろうな…。つーか出る気がしない。 - 名無しさん 2014-11-09 16 41 07 おかしなれむれすレベマで3しんかしていないとはーぴーよりよわいですか? - ぉ 2014-11-10 19 21 03 ↑2進化の場合、ハーピーとステータスは一緒。3進化で幽霊と一緒 - 名無しさん 2014-11-10 19 39 35 ↑3 「激辛GR落ちない...え、超激辛2回で取れんの!? しかもGRも落ちやすい? よーし多少コンテしてでもチャリンチャリン」 あとは...わかるな? - 名無しさん 2014-11-10 20 06 13 激辛で50枚程100円玉突っ込んだがGRドロ無しだった…ヤケになってコンティニュー前提でソロで回ったらやっぱりドロはなかったけれど半分以下で取れたんだよな…パラ捨てて死なないのだけが前提のパーティだっただから誰かと一緒は出来ないな、これ。金食われたわ - 名無しさん 2014-11-11 20 30 05 まぁ今後は運営の「根気が必要です」は出たらラッキーレベルの低確率だと思って望んだ方が良いってこっちゃな。カレーとか蠍のときの感覚でいた奴ら多かったろ? - 名無しさん 2014-11-11 20 52 43 レム知らん。裕福になるクエでした… - 名無しさん 2014-11-11 20 58 28 このクエストの最大の罠は激辛についやした100円だまでガチャしてスイアミ狙うべきだったという点 - 名無しさん 2014-11-12 03 12 46 GRドロップを絞ったのは嫌だったが、パズル時間が短くなっているのは個人的に良かったと感じてます。今までは頑張っても20秒で7~8連鎖を組むので精一杯だったのが今回イベで8~9迄組んで発火迄出来る様になれました。頑張った甲斐があった…。 - 名無しさん 2014-11-12 16 12 09 名前
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おかしなこと聞くね ローレンス・ブロック傑作集 1 ローレンス・ブロック傑作集〈1〉おかしなことを聞くね (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:おかしなこと聞くね ローレンス・ブロック傑作集 1 原題:Sometimes They Bite (1964,1976,1977,1978,1980,1981,1983) 作者:Lawrence Block 訳者:田口俊樹・他訳 発行:ハヤカワ文庫HM 1992.12.15 初版 価格:\640(本体\621) ぐいぐい引き込まれるように読んでしまう短編小説っていうのも、あるものなんだ。例えばこの本がそう。短編小説っていうと、日本の場合、雑誌での単発読みものをある時期が来て一冊にまとめたものというのが普通で、しかもその雑誌の数の多さというのが作家のほとんどを「寡作」ということばから遠ざけて水増しにしている印象があるのだが、同じ雑誌連載でも、これだけ趣味を前面に出してのブロックの執筆経歴というのは、こうして短編集にまとめられると、非常に国産水増し短編集とは違ったものが感じられる。 むしろ長編とは別のこういう世界をブロックは持っていたのだな、改めて再発見させられた気分である。ぼくはブロックは泥棒バーニー・シリーズは読んでいないのだが、そのバーニーがシリーズ開始前に短編に登場しているし、マット・スカダーもこの短編集において一作だけ登場している。アームストロングの店に入り浸っていた時期のエピソードだ。 そして短編だけに組み込まれたシリーズ主人公というのがいるのだが、これがいい。 悪徳弁護士・エイレングラフ。 いや、 悪徳なんてものじゃないな、 これは(^^;) 裏を返せばハニバル・レクターみたいなものではないか。 すべてがミステリーの領域にあって、すべてに秀逸なエンディングが待っている、けっこう一気読みの短編集であった。既にこの後二冊発刊されている後続の短編集も早く読まなきゃ! (1994/12/15)
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このページはこちらに移転しました おかしなキャンディー 作詞/カリバネム 甘くて 幸せ感じるな 他にはなんにもいらないな 笑うと 気持ちがふわふわで 怒った君から 逃げたいな おかしなキャンディー 生まれた日から 辛いか苦いかわからんやつを そしたら全部見えなくなった 気づいたときには 真っ暗だった 子どものまんまで今もまだ とにかく まずいの大嫌い 詳しい 呪文は持ってない 輝く君しか わからない おかしなキャンディー 生まれた日から 辛いか苦いかわからんやつを 当然 全部見えなくなった 気づいたときには 真っ暗だった おかしなキャンディー 生まれた日から 辛いか苦いかわからんやつを そしたら全部見えなくなった 気づいたときには 真っ暗だった
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ここは南家。時間は夕刻。 そしてここには二人の人影。 「おいチアキ。お前がそこで勉強してると私がまるで怠けているように 見えるだろ」 次女のカナが床にゴロゴロと寝転がりながら文句を言った。 今日も我を通す姿勢は変わらない。 「見えるんじゃない。怠けてるんだバカ」 言い捨てると再びノートに目を落とす。 というかもとからそんなに動かしていなかった。 どうでもいい、ということなのだろう。 「あっ、今お前私のことバカって言ったな」 さすがに起き上がって反応を見せる。 「言ったさ。それがどうしたバカ」 黙々と宿題を解きながら言う。 カナがついには立ち上がって、拳をチアキに突きつけた。 「バカと言った方がバカなんだぞ!」 さすがにうるさいと思ったのか、 チアキは年甲斐も無く疲れたため息を吐き、 「分かった。分かったから黙ってくれアホ」 「なぁっ……」 言い換えられて上手く返せないカナは、仁王立ちのまま震えている。 そして震えたままチアキの目の前に座った。 「くそぅ……。そんなに勉強が楽しいのか」 「楽しいからするんじゃない。それも分からないのかアホ」 「なぁっ! またアホって言ったな!」 今度はペンを置いて盛大なため息を吐く。 つくづく外見に似合わない行動をする少女だった。 「バカと言うな。アホと言うな。じゃあマヌケとでも言ってほしいのかマヌケ」 「お、おお、お前ぇ……」 指差して、驚愕の表情をみせる。 「私より頭が良いと証明できたら撤回してやる」 「て、てっかい……?」 分かっちゃいないようすのカナ。 「もう二度と言わないでやろうと言ったんだマヌケ」 「お前はアレか、私を蔑んで楽しんでるのか!」 「楽しんでるわけじゃない。事実を言ったまでだ」 ふっと蔑むような目をするチアキ。 あぁ、その歳でそんな目をするなんて……。 「お前は『おかしな事』について何にもしらんだろぅ!」 その事実を突きつけると、少なからずチアキは動揺を見せた。 「そ、それはハルカ姉さまがまだ知らなくていいというからでな……」 「ふん、そのハルカが知っていることを私も知っているんだぞ? どうだ、羨ましかろう?」 「ぐぬぅ……」 長女、ハルカの名前を出されて本当に悔しそうな表情を見せるチアキ。 カナは誇らしげに腕を組んだ。 「私のことをカナ姉さまと呼んだら教えてやらないこともないぞ?」 何て奴だカナっ! 小学生に駆け引きをするなんて! 「……………ほ、本当だな?」 ハルカに少しでも近づきたいと心から願っているチアキにとって、 その申し出はかなり魅力的なもので、小学生の心は簡単に屈してしまう。 「ああ。本当だとも。さあ、さあ!」 大人気ないカナ。 「カっ、カナっ……!」 「どうした? お前のハルカに対する想いはその程度なのか?」 とても悪役っぷりがお似合いのカナ。 普段と立場が逆転しているだけに、とても優越感に浸っているのだろう。 「くぅ……カナ、姉さま……」 ついに言ってしまったその言葉。 噛み締めるようにカナは感動していた。 思い起こせばいつから姉として見られていなかったことか。 「よしよし可愛いぞ妹よ。さあ目を閉じるのだ」 チアキは教えてもらえると思い、多少不安げに目を閉じた。 そして唇に柔らかなものが当たる感触でカッと目を見開いた。 以前感じたあの感触と同じそれに。 そしてチアキの目に映ったのは目を閉じた姉の姿。 「なあっ!」 顔を引き離そうとした瞬間、ガッとカナの手が伸びて、千秋の頭を 固定した。 「んっ!」 再び感じる柔らかさ。 しかも今度は違っていた。 「んー! んんーっ!」 力ずくで閉ざしていた唇を割って、湿った軟体物が侵入してきたのだ。 「んっ、ん、ふぅ、んんっ、ちゅっ、あぅ、んふぅ~」 割って入ったカナの舌にどう対処したらいいのか分からないチアキは、 やられたい放題に口の中を蹂躙される。 舌を舐められ、唾液を送り込まれ、歯茎や口内を丹念に舐められた。 カナがどうしてそんなことが出来るのかはさておいて、 ようやく離れることが出来た顔からは糸が引いていた。 「ぷはぁ~。どうだ、これが『おかしな事』の一歩だぞ。 しかもまだまだあるんだからな。 どうした? 怖気づいたか? この程度ではハルカには追いつけないぞ」 またもハルカの名前を出して挑発するカナ。 それを挑発だと分かっていても、コケにされたように思ってしまい、 どうしても抵抗してしまう。 「ふ、ふんっ。なんだこのぐらい。まだ先があるんだろう? さあ教えろ」 唇を袖でゴシゴシと擦る。 「カナ姉さまは?」 「……カナ姉さま」 「はっはっは、愛い奴愛い奴」 カナはチアキの頭をぐりぐりと撫でると、もう一度キスをした。 「んぅっ……」 抵抗=屈服という式が頭の中で成り立っているチアキは甘んじて それを受け入れる。 それに乗じてカナの手はチアキのズボンの方へと伸びていく。 「んふぅ!」 明らかにカナが触れた場所とはチアキの秘所、その場所だった。 ズボンの上から何度も何度も刺激するように、押しながら上下になぞる。 「はぁ、んっ、んふぅ、ふあぁ、あっ、んあっ!」 チアキの声が次第に艶を増し、それに合わせて逆にカナは手を止める。 次
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のんびりとしたお昼休みがそろそろ終わる。 『あー。いい天気だねぇ』 ごっちんは屋上のいつもの場所へお昼寝に。 『おーい。よっすぃ』 よっちゃんさんは放送部の部長、ヤグチ先輩に呼ばれて部室へ。 ごっちんはサボり確定。 よっちゃんさんは…なんかやってんだろうなぁ。怪しげなこと。 あの部の活動って、エロ、グラビア系から格闘まで守備範囲広いし。っていうか、あれってとうさつ……いやいや。 まぁそんなことはおいといて、次の時間は移動教室。 化学の実験だって。かったるいからさぼっちゃおうかなーと思っても、隣にいるくそ真面目なピンクな人が許してくれないし、まぁ、あれですよ。 『教室行く前に図書館行きたいんだけど、いいかな?』 って、二人っきりで校内デートできるから、それもよしでしょ。 で、その図書館から化学実験室のある校舎へ移動中。現在中等部と高等部共用の校舎から別館に繋がる4階の渡り廊下に向かってます…と。 「そういえばさ、今日も入ってた」 「あー。美貴も。ここんとこ増えてきてるよね」 下駄箱を開ければ降ってくるファンレター。 ちなみに放送部のサイトの掲示板なんか、そりゃあすごいらしい。 (しかし、ぜったいに美貴たちに見せられないらしい。だからすんごく見たいんだけど…) 「梨華ちゃん、返事とかどうしてる?」 「うーん。よっちゃんに相談したら、特に返す必要はないって言うんだけどねぇ」 『DVDのパッケージにも書いてあるから。返事はいいよ』 「だけどね」 梨華ちゃんの表情が曇る。 『たださっ、梨華ちゃんとふじもんには文化祭の時、協力してほしいんだよねぇ』 「って、真里ちゃんが言ってた」 はぁってため息をつく梨華ちゃん。 あー。なんとなく何させようか想像つく。 あとはごっちんも巻き込まれて、他にも『愛の新世界』とかってわけわかんない(たぶんオコサマは見れないだろう…)DVDが出されてるという飯田せんせーもだろーなぁ。 「なんだかねぇ」 「ねぇ」 「握手会とかサイン会とかかなぁ」 「でも、あの二人のことだからショーとかさせそうだよね」 「マジィ? うわー。かったる…。バイト代とかでないかなぁ」 「ねぇ…」 なんかさびしい話だよね。 なーに好き好んでこんなこと…。 ま…喧嘩自体はきらいじゃないけどね。美貴も梨華ちゃんも…。 そんなこんななおよそ女子高生らしくない話をしながら歩いていると、 「あれ?」 「ん?」 渡り廊下に出るドアのガラスの向こうで、何人かの女の子が何かを取り囲むように立っている。 梨華ちゃんと顔を見合わせると、 そっとドアに近づいて覗き見る。 「なにするっちゃ! もーさゆをいじめるなっ!」 なんかネコ顔の子が自分よりかなりおっとりとしてそーな子をかばってる。 「中等部の子?」 梨華ちゃんが渡り廊下でもめてる子たちの学校指定のエンジのネクタイを見て呟く。 「うん。だけどなんでこんなとこで…」 もっと人目につかないとこあるだろうに。 まぁ、この渡り廊下使ってく人も少ないけどさ。 「うっさいんだよ!」 「オマエもナマイキ」 囲んでるのは全部で5人。一人が一番後ろでふんぞり返ってる。 あーあー。なんかせーかく悪そー。 「もういいよ」 「いやっダメっちゃ! ここで負けたらずっとかわらんっちゃ!」 ネコ顔がおっとりさんを後ろにかばって睨みつける。その目はマジでホンモノだろっぽいヤンキーな迫力はあるんだけど、なんか細っこっくって頼りない。顔も張られたらしくてちょっと赤く腫れてるし、制服は少し乱れてて足にはあざ。 ふと隣を見れば、梨華ちゃん、すっかり鬼人モード。 「ひどいね」 「うん」 でも、美貴もかーなり、頭にきてたりして。他人事だけどさ、でも、あーゆーの、許せないんだよね。 「梨華ちゃん」 「…あ、うん」 少し返事に間があったなと思って視線を辿ったら、たどり着いたのは守られてる女の子。 「どうしたの?」 「うん…。なんか…ね」 「知り合い?」 「あー…うーん…なんか…ね…」 そう呟くと、ふっと息を吐いて気持ちを切り替えた梨華ちゃんがドアのノブを握った。 「美貴ちゃん、この間いつだった?」 「ん? 美貴、昨日。梨華ちゃんは?」 「あたしおととい」 「二人では3日ぶり?」 「うん。そうだね。最近、分断して狙ってくるしね」 「おかげで筋肉痛だよ」 「あたしもー」 へたに運動部入るよりよっぽど運動してるよね。うちら。 って、ははははっと笑って、 「行く?」 美貴も軽く首なんか回しながら、にかっと微笑んでみる。 「うん」 梨華ちゃんが力強くうなずいた。 キイッ! きしんだ音ともに何にも知らないような振りをして外に出た。 「あっ!!」 ネコ顔が目を見開いてこっちを見る。 もちろん、囲んでた子たちもちょっと驚いた様子で、でもなんかヘンに堂々としているのは開き直ってるのかな? 見たトコ、ちょっと締まった感じの子やわりと体格のいい子がいる。 梨華ちゃんの顔がぴたりとネコ顔に止まった。 「ふーん。怪我してるね。美貴ちゃん」 「うん。もしかしてさぁ、よってたかってってヤツ?」 「そうだねぇ。ここ、あんまり誰も来ないしね」 「…」 緊張感。 ぴしーっとしまった空気が流れる中、美貴と梨華ちゃんは『おやっ!?』と顔を見合わせた。 「「あ!」」 「…」 視線が止まったその子、一番奥でふんぞり返ってた子…。 なんか見たことある…。 もしかして、もしかする? 「あの子って…女王様の妹?」 「だよねぇ…」 そんなやり取りが耳に入ったのか、 「おねーちゃんがいつもおせわになってます」 って、うっわーーーーっ! むかつくーーーーっ! なるほど姉も姉なら妹も妹ってことか。 「ああっ!」 ネコ顔がはっとしたように手を叩いた。 「いしかーさんとフジモトさんっ!?」 おっとりした女の子がきょとんとこっちを見ている。 そして二人を囲んでる子達も何やらざわめきだした。 「ふんっ! うるさいっ! 見られたからにはただじゃおかないんだからっ!」 女王の命令に魔物たちが身構える。 「やっておしまいっ!」 あー。なんだろうね。そのセリフ、定番なのかね。 「梨華ちゃん!」 「美貴ちゃん!」 うなずきあって、狭い渡り廊下をダッと勢いよく向かってくる魔物たちを見据える。 ぶん! 便宜上コボルト1の放った蹴りが美貴と梨華ちゃんの間を突き抜ける。 その足をがちっと捕まえると、 「ほらっ、お仕置きしちゃうぞ?」 ぐいっと足首をひねりあげた。 「うわっ…いたそ」 梨華ちゃんがすっとパンチをかわしながら、あららと顔をしかめる。 当然、よゆーしゃくしゃくでかわされて頭にくるコボルト2。 「このっ!」 懲りずに殴りかかってきた拳をよけて腕を捕まえると…。 「はいはい。おいたはだめでちゅよー」 「うわっ…。きもい。梨華ちゃん」 「あっ! ひどーいって、やっぱり?」 えへっと笑って、その間にとった腕を両手でしっかりと捕まえながらくるっと後ろに回ると、腕を上に力を加えて痛めつける。 コボルト2が痛みに顔がゆがんで唸ってる。 梨華ちゃんはにっこりと笑った。 「さぁ、天国と地獄。どっちがいいかなぁ?」 うわっ…。 「梨華ちゃん、こわっ」 「うふっ。だって、ねぇ」 「まぁねぇ」 にやりと笑う美貴に梨華ちゃんが笑顔で応える。 その次の瞬間、ふっと真顔になった梨華ちゃんの目がきらりと光って、くるりと翻ったコボルト2。 「ぐっ!」 深々とみぞおちに刺さった梨華ちゃんの膝。 美貴は捕まえてる足から手を離すと、よろけたコボルト1の襟を掴んでみぞおちに一撃くれてやって、 「ほらよっ!」 ぶんっと放り投げた。 「ぐっ!」 「うっ!」 コボルト1が梨華ちゃんが投げたコボルト2に激突して崩れるように仲良く倒れる。 「さぁ、あと3人」 「おいで? 次は誰?」 じりっと警戒して間合いを作るコボルト3と4。 さすがに高等部の連中に比べれば楽だよね。まして男子じゃないし。 美貴はぐるりと首を鳴らすと、にやりと笑って見せた。 「それじゃ、こっちから行こうか?」 「悪い子には、お仕置きしないとね」 ぱきっと梨華ちゃんの指の骨が鳴る。 じりっと後ろに下がった魔物と女王様。 おーおー。びびってるびびってる。 でも、あんたたちがいじめた子達は、ずっとそーゆー気持ちだったんだよ? 「とっとと終わらせよう」 「うん。もうお昼休み終わるしね」 梨華ちゃんがちらっと腕時計に目をやった。 「ちっ! 余裕かましやがって!」 狭い渡り廊下をコボルト3が走ってくる。 梨華ちゃんはちらりと美貴を見ると軽く手で制してコボルト3に向かっていく。 「女の子がそんな言葉遣いはよくないよ?」 がしっ! 手と手とがぐっと重なり合って力比べが始まる。 非力な梨華ちゃんにとってはあんまり…って思うでしょ。 ほら、今も押され気味だし。 中学生とはいえ相手は本格的に運動部。たぶん空手なんかだよね。でもね、美貴たちは違う。 「さぁて、梨華ちゃんががんばってるから、美貴もはりきっちゃおうかな」 残ったコボルト4を一瞬だけにらみつけると、 「おいで」 「ふんっ! 仲間が苦しいのに余裕じゃないですかぁ!」 ほぉ。ちゃんとやればできるじゃん。正しい言葉遣い。 まぁ、でも、だからどうってわけじゃないんだけどね。 卑怯なことに加担してるのは確かなんだから。 「うっせーんだよ」 つべこべと。 どかっ! こめかみを狙って得意回し蹴り一発で沈めると、後ろからぐっと首を固めた。 「あんたがどんな格闘技やってたってさ、こっちのが実戦経験は上なんだよ」 そりぁね、週に4日ペースだけど1日3戦とかマジであるから。 「よーく見てな」 ぎりぎりと落とさないように締めながら、梨華ちゃんの方に向ける。 まだ力比べをしてる最中。 ぐっと両足を踏ん張って下からにらみあげる。 このときの目が実はすっごく怖かったりする。本人は真剣なだけなんだけどね、美貴もごっちんもマジでびびったから。 一見すると押されてる梨華ちゃんの方が不利っぽい。 というか、実は梨華ちゃん、すっごい余裕なんだよね。 たしかに押し返すのはすっごい大変なんだけど、ほら、あの目でにらむでしょ? だから相手もけっこうびびって力が入りづらかったりするんだよね。要するに気持ちで負けちゃってるってこと。 なので…。 「戦いってさぁ、頭使わないとね」 まぁ、美貴はバカだけどね。梨華ちゃんも天然だし。 けど、こういうのって、駆け引きなわけで…。 「うわ!」 梨華ちゃんが例のごとく、相手の力の入れ具合を見計らってふっとわざと力を抜いて体をいなすと、浮き足立ったコボルト3が前のめりに体勢を崩す。 「ぐっ!」 すばやく衿を掴んで後ろから足かけると背中から叩きつけた! コンクリートの床に強かに背中から落とされてうずまるコボルト3。 軽く手を払うと、梨華ちゃんはおやっという顔をした。 「美貴ちゃん、落ちそう」 「え?」 加減したつもりなんだけどなぁ。 見ると、ぐったりして白を向いてるような向いてないよーな。 「ったく。だらしない」 すぐにホールドを解いて頬を叩いてやると、小さく唸って床に転がった。 「美貴ちゃんが強すぎるんだってば」 くすくすと笑う梨華ちゃん。 「まぁ、そーなんだけどね。って、梨華ちゃんだって」 「ふふっ。そうだね。でもさぁ」 梨華ちゃんが床に転がるいじめっ子達を見回す。 そういえば、空手部ってさ、たしか大会近いとかって聞いたよーな…。 「ま、いっか」 「そうだね。さて」 女王様の方を向くと、もう逃げる体勢に入ってるし。 にやりと笑って、めいいっぱい脅しとこうか。あんたのねーちゃんもしつこいし。 「いちおー手加減したけど、次、おんなじことやったら…しらないよ?」 「まぁ、しばらく学校これなくなると思うけどね」 静かに睨みつける梨華ちゃん。 女王様はくっ…と歯軋りしてる。 と、その時! 「ええっ!?」 ネコ顔が叫んだ。 美貴たちのいる正面、別館の方から走ってくる中等部の子が二人。 「仲間?」 「みたいだね。なんかちょっと強そう?」 ここいる子達よりもなんかまた体格がいい。なんか走ってる感じだけでも動きにキレみたいなのを感じる。 「遅いわよっ!」 女王様は甲高い声で怒鳴ると、 「今度の二人は空手部のエースなんだから!」 「だって」 「ったく、たりぃなぁ」 「もぅ。美貴ちゃん。そーゆー言葉使わないの」 「はいはい」 新たに現れたコボルト5と6がネコ顔とおっとりさんに襲いいかる! ネコ顔は散々痛めつけられて動けないみたいだし、後ろの子じゃどー見ても無理そうだし。 「いくよっ! 梨華ちゃん!」 「うんっ!」 と、その時! 「あっ!」 「えっ!?」 くるんと体が回転して、本当にそれは一瞬。 どん! 気がついたときにはコボルト5が床に叩きつけられてうめいていた。 ネコ顔もなんかぼーぜんとしてるし。 「何…今の?」 美貴が呟いたと同時に、梨華ちゃんが「あぁっ!」と女の子を指差す。 「梨華ちゃん?」 そんな美貴ににこっと笑うと、すぐに女の子の方を声をかけた。 「さゆっ! 後ろ!」 「はいっ!」 さゆと呼ばれた子が振り向く。 そこには拳を振り上げるコボルト6! 迫る拳! 「!」 だけどほんの少し反応が遅かったのか、体勢が悪い。 「さゆっ!」 ネコ顔が叫んだ、そこに…。 「めーーーーーーんっ!」 バチッ! 「「はぁ?」」 思わず梨華ちゃんとはもった。 なんっかえっらく間抜けな声。 拳が当たるのかっていうその時、ぶんって音と一緒にひゅっと現れたホウキの棒。 そのままパタンと倒れたコボルト6の後ろにいたのは、 「「えりぃぃーーーーっ!」」 「へへへぇ。ごめんねぇ。遅くなっちゃったぁ」 またこれもなんかネコ顔な、けど、ちょっと幸薄いテイストの中等部の子がホウキを逆に持って笑っている。 ぼそりと梨華ちゃんが呟いた。 「あれ…痛いよね」 「うん…」 美貴も迷うことなく同意する。 「絵里、なんでここに!?」 「んー。二人があの人に連れられてどっか行くのが見えたから」 にこにこと笑う絵里と呼ばれた子。 「途中で道に迷っちゃった」 てへって笑う。 「…そんな感じだよね」 「ごっちんタイプかも」 ごっちんも呼び出し食らって素直に向かったところ途中で道に迷って、結局どーでもよくなって帰ってしまい。そのせいで美貴と梨華ちゃんが八つ当たりを受けたことが3回ある。 「まぁ、よかったよね。これでもう大丈夫でしょ」 「そうだね」 もう女王様は逃げたようだ。 まぁ、本当はきっちり締めといたほうがいいんだけどね。 「あれ。あいつ、おらんたい」 それに気づいたネコ顔がきょろきょろと辺りを見回す。 「まっ。いっか。これでもぅきっと手、出さんやろ」 そう言うと、さゆちゃんと絵里ちゃんの手を引いてこっちに走ってきた。 「1年3組の田中れいなです。いしかー先輩、ふじもと先輩、ありがとうございましたっ!」 ぺこりと頭を下げるネコ顔もとい、田中れいな。 二人も頭を下げる。 「1年4組の道重さゆみです。ありがとうございました」 えへって、笑って…。 でも、あなた強いのに…なんで…と、聞こうとしたところに…。 「わぁぁっ! ほんものだーーっ!」 絵里ちゃんが目をきらきらと輝かせた。 「1年2組の亀井絵里ですっ! さゆとれいなを助けてくれてありがとーございましたーっ!」 えへへへへへって、なんかかわいいね。 なんかくすぐったくって梨華ちゃんと顔を見合って笑う。 「あたしも先輩方のDVD見たことありますよー。かっこいいですよねー!」 あー。そう来たか。ってことは…。 「れいなは石川先輩のファンで、藤本先輩が憧れなんだよね」 と、さゆちゃん。 しゅーっと真っ赤になる田中れいな。 おーおー。純粋だねぇ。 「梨華ちゃん、握手してあげたら?」 「うん。そうだね」 にこっと微笑みかけて、しっかりと握手。 うわぁ…。すっごい笑顔。 「あっ! 絵里も絵里も!」 「あたしもー!」 で、結局軽い握手会状態。 その間にきーんこーんとチャイムが鳴って、見事に遅刻した美貴と梨華ちゃん。 よっちゃんがにやにや笑ってて、ごっちんはいなかった。 * 『またなんかあったら遠慮なく言ってね』 『美貴たち、飛んでくからさ』 それから特にいじめられたとかって話はなく、またファンレターがわずかながら増えたようで、授業中の退屈しのぎにはいいんだけどね。 「梨華ちゃん。さゆのこと知ってたの?」 「うん」 そう、なんであんなに強かったのか。 それは程なく、わかったわけで…。 『お家が合気道の道場なんだよね』 って梨華ちゃん。 さゆはなんかちょっと困り顔。 隣のれいなは『はぁ!?』と唖然としてて、絵里ちゃんはにこにこしてた。 『なっ…なんで隠してたと?』 『だって、かわいくないもん』 その後に、『でも、隠しててごめんね。ありがとう。守ってくれて』って。 しっかし…それが基準ですか…。 全員思ったと思う。 でも、その後の台詞でみんな納得。 『それにね、武道というものは、傷つけるためにあるんじゃないの』 「昔…おととしくらいかなぁ。真里ちゃんに連れられて、道場に3ヶ月くらい体験入門したことがあってね」 「それでかぁ…って、前は柔道とかいってなかったっけ?」 「うん…。なんかね、今の時代は総合格闘技だからって。特にあたしは力がないから、そういう技術を覚えないと…だって」 「ふーん…たいへんだね…」 その前はたしか道場破りさせられそうになったとか、プロレスのビデオを3日間監禁状態で見せられとか言ってたし…。 「なんかね、あたし…どこにいっちゃうんだろうって思ったけど」 そう言うと、そっと美貴の手を取って、きゅっと握った。 「今は、いいかな」 一緒に戦ってくれる人、いるしね。 「うん」 夕焼け小焼けの帰り道。 まだちょっと寒いけど、元気な女子高生は生足です。 「さぁて、今日はふつーに帰れるといいね」 「うん」 今日はデートで終わればいいな。 そう思った帰り道。 ゆっくりお茶でもしてこうかって、二人で笑った。 (2004/12/31)
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南家三女チアキはボーゼンとしていた。 いつの間にか服を脱がされ、下着まで剥ぎ取られ、あげくの果てには 南家次女カナが自分と同じく裸になり、大きく両手を突き上げ、三文芝居的な襲い方で迫っていた。 「・・・何のつもりだ馬鹿野郎。」 「ちっ、起きちまったか。」 「起きてなければ何をするつもりだったんだ馬鹿野郎。」 「いや、姉としてやはり妹の成長度合いの確認は怠ってはイカンと思ってな。」 「・・・常識的な範疇なら私は構わないがもっと時間と調査方法を その少ない脳でも考えて見るべきだったな馬鹿野郎。」 ノータイムでカナをまくし立てる未だ全裸のチアキ。 そろそろ怒りの沸点が近い全裸のカナ。 「大体こんな格好にして何をするつもりだ?一応意見を聞いておこう。」 カナの沸点を悟り、こんな夜遅くに事を荒立てては色々と面倒だと思い、少し譲歩してみるチアキ。 「む、そうか?まあ簡単な事だ。」 (簡単な事ならますます今する必要はないだろう馬鹿野郎。) と出かかった言葉を飲み込みとりあえず話を聞く。 「チアキは『おかしな事』についての知識はまだまだだが身体的には 『おかしな事』を受け止められるかどうかの確認作業だな。」 自信満々に答えるカナ。 「ほう。やはり『おかしな事』は誰でもいきなり出来るわけでは無いのか?」 チアキが何故か興味を持ち始めた。 適当に話を聞いて受け流しとっとと寝ようと目論んでいたが 長女ハルカにいくら聞いても顔を赤くするばかりの『おかしな事』にチアキは少し気になっていた。 思わぬ伏兵にスキを突かれたもんだと思いつつ、『おかしな事』については一日の長(?)があるカナに任せてみる事にした。 「どうするのかよく分からないが、分からないままの方が不安だ。確認してもらいたい。」 「うっしゃ!任せとけ!」 どんと胸を叩き威勢よく答えるカナ。 「じゃあまず・・・」 「・・・まず何だ?」 「アタシをチアキの好きな男と仮定してくれ。」 「む、不本意だが仕方ない。」 (これがハルカお姉様だったらな・・・。) 「じゃあまずキスだな。『おかしな事』においてキスは最初の重要なポイントだ。」 「ほう。キスか・・・」 少し顔を赤らめながら納得するチアキ。 「そしてただキスするだけじゃあなくワンステップ進んだキスを伝授する。」 すっかり老師気分のカナ。 「え?す、するのか?」 「まーまー任せとけ。」 チアキの顔をわしっと掴み近付ける。 (・・・何だか怖いぞ。相手がこの馬鹿野郎だからか?) ちゅっ 「・・・んむぅっ・・・んぅっ・・・」 唇を合わせる二人。行き場の無いチアキの両手はふらふらと空を切る。 「ふうっ。よし、ここからが重要だ! いいか?『おかしな事』をさらに盛り上げる際のプラスアルファが必要だ。」 「プラスアルファ?」 「いいか?実際に今からやってみる。」 再び唇をチアキの唇へあてがう。 「むぅっ・・・んむぐぅっ・・・!!」舌を挿入され戸惑うチアキ。口内で本人と同じく、活発に動くカナの舌に圧倒されていた。 「ぐむぅ・・・ぅん・・・・・・んむっ・・・んふぁっ!」 息苦しく悶えるチアキ。 カナの舌がチアキの舌を捉える。 チアキの舌を見つけ、姉らしいところを見せるべく(?)貪り続けるカナ。 「っちゅっ・・・くちゅっ・・・あむっ・・・・・・」 最初はぎゅっと目をつむってだけのチアキが、だんだん反応を見せ始める。 目は潤み少し視線が惚けている。強張らせていた体も舌を絡ませる度、びくびくと体を震わせる。 体に力が入らないのかカナの肩に手を置く。 「あっ・・・」 カナが唇を放すとチアキが少し名残惜しそうにする。 「ふうっ。じゃあここからは私は何も言わん。チアキも体で覚えろ。」 聞こえているのかは定かでは無いがこくりと頷くチアキ。 言い終えるとカナは一回り小さいチアキを覆うように抱く。 チアキの首辺りに顔を埋め首筋をちろりと舌を這わす。 「きゃうっ・・・!」 予想外に可愛い反応が返って来る。 カナに火が付いたかそこから更に舌を這わせる。 「くぅっ・・・あっ!・・・あふっ・・・・・・」 ぬらぬらと辿り着いた膨らみきっていない僅かな胸の頂を直に攻めず周りを舐め、焦らしてみる。 「あっ・・・うあっ・・・・・うぅんっ・・・あぁっ・・・」 口許に締まりが無くなって来た。 普段の引き締まった口許の面影も見せず、初めて知った快楽に溺れている。 「んぁっ・・・カナぁ・・・・・・ここ・・・ぅぁっ・・・もぉっ・・・・・・」 遠慮がちに催促するチアキ。求めている妹の願いを無下にすることは出来ない。 そう考えたカナは焦らす事無く乳首を一気に攻める。 ここまでですorz 消化不良で悪いが続きは必ず書く。 (未完)
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南家のおかしな事+α 「おいバカ野郎」 日曜日の夕方の南家にチアキの呼ぶ声が聞こえる 「ふむ、何だね?」 「お前は私が前におかしな事について尋ねた時に、私よりは詳しそうだったじゃないか」 「ふむ、そうだね」 何だチアキは、まだそんな事が気になっていたのか・・・ 「バカ野郎のお前が知っていて、私が知らないのは気に入らない。ちょっとおかしな事について教えてくれ」 おかしな事について教えてくれ・・・か。 おかしな事の意味を知っている人が聞いたなら、たまらんだろうな、その発言は 「む、何だ?その顔は、教えるのか?教えないのか?」 ん~・・・とここで少し考え込む。 別に教える(というか実践する)のはかまわないが、もうすぐ買い物に行ったハルカが帰ってきてしまう。 今日は、少し離れたところにあるスーパーが特売日だったので、そっちに行ったらしいが 流石にそろそろ帰ってくるだろう。 そうなると少々やっかいな事になりかねない。 ん~・・・どうしたものか・・・何か名案は・・・ そうだ!あの人なら詳しそうだし、何よりハルカの行動を制御できるかもしれない! 「よしわかった、教えてやろう。だが助っ人がいるので、その人を呼ぶから待っていたまえ」 「誰だ?その助っ人というのは?」 「それは秘密だよ、チアキ。それを言ったら面白くないだろう?」 「そんなものか?」 「そんなものだよ」 そうと決まれば早速電話だ。大晦日に教えてもらった携帯電話の番号をプッシュする 「はいは~い」 という明るい声で電話にでたその人は、ハルカの高校の速水先輩だ。 早速計画を伝えることにする。 「南さん家のカナです。実はですね・・・ゴニョゴニョゴニョ」 「えぇ!?そ、それは面白そうだね!是非とも混ぜてほしいな!」 「わかってますよ、先輩にはハルカを・・・ゴニョゴニョ」 「ふふふ・・・わかってるねカナちゃん。じゃあ、アレも持っていったほうがいいかな?」 「そうですね、アレもお願いします。ところで、今はどこに?」 「ん?○○スーパーだけど、ちょうど今晩用のアレを買うところだったんだよね」 ハルカが行ったのと同じスーパーだ。 ふむ、だったらハルカよりも、先に来てもらったほうが良い。 「そのスーパーに、ハルカがいるはずなんですが、いますか?」 「え?ハルカがいるの?ん~っと・・・あ、いたいた。連れてこようか?」 「いえ、ハルカにバレると厄介なので、それよりもハルカより先に家に来てください」 「それもそうだね、それじゃ今からいくよ」 ブツッという音で電話は切れた。 とりあえず、助っ人は頼めたな。ふふふ・・・ と、何げなく脇を見ると、チアキが何やら不安そうな顔になっている 「どうした、チアキ?不安そうな顔して?」 「ハルカ姉さまにバレると厄介だとか言っていたが?」 「ふむ、それはね。おかしな事の内容と関係しているのだよ。助っ人が来るまでは教えられないからね」 どうやら、その説明で納得してしまったらしく、「ふむ、そうか」と言って 私が電話中にしていたらしい読書に戻った。 ――――――――――20分後―――――――――― ピンポーンの小気味良い音で、南家の呼び鈴が鳴らされたことを知る 呼び鈴を鳴らすということは、ハルカではない。助っ人か!? そう思いチアキには、私が出る。といい玄関の扉を開けに向かった ガチャリ ドアを開けると、果たしてそこには助っ人の速水先輩がいた。 「おっす」 挨拶とともに掲げた袋には、アレが沢山入っている。 「ハルカに、あんなことやこんなことが出来ると思うと、買いすぎちゃって」 「ちょっと多すぎやしませんかね?」 「まぁまぁ、いいじゃない。それよりあがるよ?」 どうぞと言い、アレを受け取り中へ促す。 とりあえず、冷やしておかなければ。幸いにも、冷蔵庫にはまだ空きがあったはず。 そう思い、冷蔵庫へアレを入れにいく。 居間のほうをみると、速水先輩とチアキが挨拶をしていた、小学生なのに中々よくできたやつだ。 冷蔵庫にアレを入れ終わると、ちょうどハルカが帰ってきた。 「ただいま~、あら?お客さん?」 ハルカに冷蔵庫を開けられる訳にはいかない、出迎えにいくか。 「そうだ、ちょっと私が呼んでな、それよりも私が冷蔵庫に入れてやるから食材をよこせ」 「カナが?珍しいわね、じゃあお願いね」 と言いスーパーの袋を預け、居間に入っていく 「速水先輩!?」と驚く声、「ちょっとカナちゃんに呼ばれてね」それに返す声。 そんな声を聞きながら、食材を冷蔵庫に入れ終わるとアレの準備を始めた。 アレ・・・・つまりお酒である。 大晦日の時は、二人とも最後は寝てしまったが、寝るまでには量も飲んでいたし、時間もかかっていた。 なので二人が酔っ払う程度のお酒を飲ませ、判断を失っている時にヤッてしまおうという作戦である。 我ながら完璧な作戦だな。そう思っていると、先輩から 「喉が渇いたな、カナちゃん飲み物持ってきて」という指示が下ったので、飲み物(酒)を持っていく (未完)
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ルイズはこの上なく緊張していた。 この儀式、サモン・サーヴァントだけは失敗するわけにはいかない。サモン・サーヴァントさえ失敗するようなら、 皆が…なによりルイズ自身が、ルイズを魔法使いだとは認められなくなってしまう。 「始祖ブリミルよ…私は今まで、誰よりも真面目に勉強しました。魔法の修練だって、一日も休まずにこなしてきました」 ルイズは桃色の髪を翻らせて、杖を掲げる。 「だから、この儀式だけは、サモン・サーヴァントだけは!成功させてください!」 ルイズは呪文を唱えて、勢いよく杖を振り下ろした。 あたりに、盛大な爆音が響き渡る。 煙の中から、こんもりした何かの山が姿を現した。 またいつもの通り失敗か。そう思って口を開こうとした生徒達の間に、ざわめきが生まれた。 「見ろよ、ゼロのルイズが…何だあれ?」 「マジックアイテムか?石か何かみたいな大きさだが」 「生きてるのか?山になってるぞ」 ルイズは召喚が『一応』成功した事に安堵しながら、自分でもそれが何なのか分からず、 すがるようにコルベールへと視線を送る。コルベールは未整理ながらも、自説を語り始めた。 「えー…ミス・ヴァリエール。あれが何なのか、私にもわかりません。一つ一つが生きてはいないようですが、 何らかの魔法に近い力はあるようです。ですから、あれは使い魔たる要件を満たす存在であろう、と私は判断します。 おそらくは群体生命といってさしつかえないのではと考えられますので、 そのうちのどれか一つと契約を行ってください。それで『コントラクト・サーヴァント』は完了するでしょう」 長ったらしいコルベールの解説にため息で答えて、ルイズはあらためて『それ』に向き直った。 薄茶色の本体の上に、こげ茶色の染料が塗られている。かすかに嗅いだ事のない甘い匂いが漂ってきて、 それが未知のアイテムである事をうかがわせた。 「ルイズちゃん、やればできるんだね。こんな使い魔、見たことも聞いたこともないよ」 『それ』に向き合い値踏みするルイズの戸惑いを察知したのか、 大きな杖を持った少女がルイズを励ました。 「シャルロット…」 シャルロットは、笑顔の似合う優等生。 魔法が使えずバカにされていたルイズを何度となく励ましてくれた、 ルイズの唯一の『親友』なんだろうとルイズが勝手に思っている、そんな存在。 「ルイズちゃんが召喚したんだから、きっとすごい使い魔になるんだと思うよ。卵か何かかな?」 「だといいんだけど」 シャルロットの快活さにわずかに励まされたルイズは、 自らの呼び出した謎の石と契約するべく、歩を進めた。 意外と軽く柔らかかったそれを掌にのせ、契約の呪を唱え、口付ける。 顔を近づけたルイズは、その石の甘い香りに気がついた。もしかしたら、これは何かお菓子のようなものなのだろうか? 使い魔のルーンが刻まれ、コントラクト・サーヴァントは滞りなく終了した…かに見えた。 だが次の瞬間。なんと『それ』がみるみる膨らみ、ついには二つに分裂し始めたではないか! 「え、えええ!?」 あぜんとするルイズをよそに、残りの『それ』にもルーンが刻まれ、二つは四つに、四つは八つに、八つは十六個に… 草原の上の小山が、みるみる大きくなってゆく。 その様子を見ていた生徒達はまず反射的に笑い転げた。 「見ろよ!初っ端から使い魔を暴走させてるぜ!」 「さすがルイズ、無機物の使い魔すら制御できないのか!」 生徒達がルイズを嘲笑する間にも、『それ』は分裂を繰り返し、無軌道に増殖を続ける。 「これは…まずいかもしれませんね。ちょっと、皆さんは下がっていなさい」 ようやく事態に気付いたコルベールが、巨大なファイヤーボールを『それ』にぶつけたが、 炭化した部分の体積はそのままに、みるみるうちに元の薄茶色とこげ茶色の石が全てを覆いつくし、 また何事もなかったかのように分裂は再開。 いつのまにか、その柔らかい石は魔法学院の中庭を埋め尽くすまでに増殖していた。 柔らかい石のような使い魔。彼には本当の名前がある。 そう、生を受けた世界で彼は「くりまんじゅう」と。そう呼ばれていた。 ガリア王ジョゼフの待つリュティスの王城に風竜が降り立ったのは、間もなくの事であった。 「た、大変なのね!魔法学院でおかしな使い魔が召喚されて、それで、どんどん増えて、 そろそろこっちにも来ちゃいそうなの!」 「なんだと!魔法学院からここまでか?」 「シャルロットは!シャルロットは無事なのかい!?」 「大丈夫なのね、全部やっつけられるほどゆっくりじゃないけど、押し潰されるほど早くもないのね」 一通りの状況を掴んだジョゼフは、いかに対処すべきかと知恵を働かせ始めた。 その傍らでしきりに頭をかいているのは、オルレアン公シャルル。 ガリア王ジョゼフの弟であり、王を影に日向に支えてきた人物。シャルロットの父でもある。 「それにしたって僕の娘が、そして世界が大変なのは間違いない!兄さん、一緒に来てくれるかい?」 「当然だ、我が弟。我らには…」 ジョゼフはそこで言葉を切り、玉座の裏から奇妙な形の箱を二つ取り出して、にやりと笑った。 それを見たシャルルはわが意を得たとばかりに頷くと、重々しい決意の篭った声で呟いた。 「自分の力ではどうしようもない時…ド・ラ・エモンの言ったその時がついに来たんだね、兄さん」 魔法学院は、既にそのほとんどをくりまんじゅうによって埋め尽くされていた。 魔法の使えないルイズや使用人たちは分裂が起こるたびに右往左往し、 その上に浮かんだ生徒や教師が魔法を使って何とか事態を収拾しようとするが、 圧倒的なくりまんじゅうの物量の前になすすべもなくただ浮いている、そんな状況である。 そんな状況の中。空中に桃色の扉が現れて、二人の人物が飛び出した。 言わずと知れたガリア王ジョゼフと、オルレアン公シャルル。 シャルルの箱から取り出された「どこでもドア」が、二人を一瞬にして魔法学院に誘ったのだ。 二人は空中から状況を俯瞰し、その圧倒的な物量に言葉を失う。 「これは…」 さすがのジョゼフも、どう対処していいのかわからない。 「兄さん、どうしたらいいんだろう!?」 「心配するな、ド・ラ・エモンはこんな時のために、おれにもこれを残して行ってくれたのだ」 そう言ったジョゼフは、小脇に抱えた奇妙な形の箱を置くと、蓋を開いた。 中にあったのは、円筒形の太く短い棒のようなもの。杖にしてはすこし太すぎるような気がするが… ジョゼフは迷うことなくそれを掴み、天高く掲げて雄叫びを上げた。 「ビッグライト~!」 それが収まっていたその脇には、ハルケギニアの文字で「ビッグライト」と書かれているようだ。 二人はたがいにその光を浴びせあい、学院の塔のその上まで届く高さにまで巨大化し、 そして、学院中に広がったくりまんじゅうをわしづかみにして、食べ始めた。 殲滅が始まった。そのやわらかい物体をお菓子と睨んだジョゼフの推測は、どうやら当を得ていたらしい。 だが、あまりに量が多いために、殲滅は遅々として進まない。 「兄さん、僕らだけじゃ食べきれないよ!」 「困ったな、おれもだんだん腹いっぱいになってきたぞ」 弱音を吐いた二人の前に、呆然と父の姿を凝視していたシャルロットが現れた。 「何をしてるの?」 「おおーシャルロット!いいところに来た!何か知恵はないか?」 「うむ、このお菓子を殲滅せんと二人で頑張ってるわけなのだが…そろそろ限界が近くてな」 「なーんだ、簡単だよ。二人でダメなら、皆で食べればいいじゃない」 満腹の腹に無理やりくりまんじゅうを押し込んでいた二人は、思わず顔を見合わせた。 「ははは、そうか!ここには立派な貴族たちがたんといらっしゃるじゃないか!一緒に世界を救ってもらえばいいんだね!」 「よし、シャルロット、この『ビッグライト』を使って、皆さんに協力してもらいなさい」 「うん!」 シャルロットはビッグライトを受け取って、魔法学院の教師・生徒たちに事情を説明し始めた。 男子を中心に志願者が多く集まり、次々とライトの光を浴びては、くりまんじゅう殲滅に参加してゆく。 そんな中、マリコルヌは志願者に加わらず、とあるチャンスを一心に待っていた。 そう。聡明な男子なら既にお気づきであろう、『見える』瞬間。 ビッグライトの光を浴びた女子が無防備にスカートの下を曝け出し、 巨大なレース編みのそれを拝む、ただその一瞬のためにマリコルヌは名誉を捨てた。 マリコルヌの心臓が早鐘を打ち、いまかいまかとその瞬間を待ち構える。 しかし、マリコルヌは見落としていたのだ。 ビッグライトを使うのがシャルロットであり、シャルロットは実に聡明な女子であるという事実を。 すなわち、シャルロットはマリコルヌに視線を走らせ、男子だけを巨大化させた。 巨大化したマリコルヌは、その憤りを全てくりまんじゅうにぶつけた。否、そうするしか、なかった…。 こうして、くりまんじゅうは跡形もなく消え去った。 だが、ゼロのルイズがいるかぎり、第二第三のくりまんじゅうが召喚されないという保証はどこにもないのだ。 「兄さん、何とかなったね。これからも、一緒に頑張っていこうね」 「ああ。何と言っても、ド・ラ・エモンとの約束だからな。皆、仲良くしないと…な」 ド・ラ・エモン。君が出て行って、おれの部屋はがらんとしちゃったよ。今日も君がいてくれたらって何度思ったかもしれない。 でも、おれが守る。君が素敵だって言ってくれたこの世界を、おれが絶対に守るから。 だから安心して、ノビ・ノビタ君のそばにいてやってくれよな。
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季節特有のじめじめとした、水蒸気を十二分に含んでいる空気が身体にまとわりつく。 それがこの上なく暑っ苦しくて仕様がない。しかも大量の太陽光が頭のてっぺんから降り注いでいるのだから煙でもあがってそうだ。 事実、今日は日射病で倒れた人が出たらしいこのままでは暑さで倒れてもおかしくない。 なのでアイスキャンデーの一本くらい買って身体を冷やそうと思い立ち、目に入った駄菓子屋に向かってゆっくり重い足を進めた。 …のが間違いだった。 「「げ」」 綺麗に二つの声が重なる。お目当ての駄菓子屋はすぐそこだというのに、その手前に面倒な男が立っていたのだ。 ちなみに片手にはアイスキャンデー。 奴はこちらに気づくと顔を歪ませたので、続いて僕の眉間にも皺が寄せられた。 この、男のくせに長くのびてる黒髪と、無駄に着こまれた服は…まごうことなく知り合いに一人しかいない。 「…おい長髪。何故そこにいる。邪魔だ。そして暑苦しい」 暑さで機嫌が悪いのもあり、とりあえず第一声から喧嘩腰で奴にのぞんだ。 この間の人気投票の一件以来、遠慮した態度をとるつもりはない。 「それはこちらのセリフだ…。相変わらず紛らわしい堅物キャラを演じおって、今すぐ髪を切れ!丸刈りにしろ!」 向こうも案の定、暑さで頭のリミッターが有頂天である。 鬱陶しい長髪を肩にどかしながら僕に何度も怒鳴りかけてきた。邪魔なら自分こそ髪を切ればいいものを。 などとくだらないことを言い争っているうちに、長髪が片手にもっていたアイスキャンデーは溶けていく。 すがすがしいほどに手がベトベトになっていていたので一応教えてやると、まもなく不甲斐ない絶叫が辺りに響いた。 「貴様のせいだぞ」 「何で僕が、」 「いいから来い。付き合えばアイスを溶かした件については見逃してやる」 僕の体質を理解しているのか、それとも無意識なのか、無理に体に触れようとはしない。 だが逃がすつもりもないらしく、勢いだけで商店街の方まで連れて来させられた。 そしてそのうちのひとつのこじんまりとした店の中に入る。 僕はこのむせ返るような暑さの中、仕方なく奴の後ろをついて歩いた。店の中はクーラーが効いておらず、期待していた冷風は来なかった。 せめて扇風機くらいついていればいいのに、と辺りを意味もなく見渡してみる。 見た限りでは小物店のようで、女の好きそうな光物がたくさんおいてあった。 「どれか欲しいのを選べ」 目の前の長髪が、おもむろに無表情で僕にそう言う。こいつの意図は全くわからないが、 それ以上にこの中で欲しいものがない。 首を横に振って態度を示すと、僕はここに用が無くなったので元いた駄菓子屋に戻ろうと思った。 外に出たところで暑いのは変わっていないだろうと、憂鬱に出口に赴く。 すると、何やら慌ただしい物音が耳に入ってきた。 少し待てだの、逃げる気かだの、勝手なことをツラツラ抜かす声がすぐ真後ろに感じられ、咄嗟に身をすくめる。 おずおずと振り返ると、長髪がにやりと笑って何かを僕の前髪に取り付けた。上手く僕に触れないように。 「うぁ、」 叫び声をあげようとした途端、髪に違和感を感じる。何をしたんだと目で訴えながら、傍においてあった鏡を覗き込む。 するとそこには、よくわからない生物を象った髪留めをつけて驚く僕がいた。 「…なんだこの髪飾りは」 「俺との区別をつけるためだ。長髪キャラが被る」 「…このセンスのない生物は、」 「どことなくエリザベスに似ているだろう。感謝してもらいたい」 ふふん、と長髪は鼻をならして満足そうに僕を見ると、それはくれてやる、と言ってそのまま店から立ち去った。 あっという間の出来事で呆然と立ち尽す。なんだかアホらしくなってきて、やっぱり鏡を見ると、髪留めが間抜けさを引き立たせているのだ。 「…あの長髪、本物のバカだな」 それでもその日はおでこが涼しくなったので髪留めを付けたまま過ごした。 バカがうつったのかもしれない。 終わり
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元スレURL 真姫「おかしな世界」 真姫「私の知らない世界」 (加筆修正版) 概要 真姫が目覚めたのは見知らぬ世界 一緒にアイドルをしている絵里と昔の仲間たちに会うも 皆の顔にはどこか影が差していて… 参考:地獄先生ぬ~べ~ 枕返し タグ ^西木野真姫 ^μ’s ^パロディ ^ホラー 名前 コメント