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憂「はぁ・・・なんで私、女の子なのにおちんちんがついてるんだろう・・・」 憂「と、とにかくお姉ちゃんが帰ってくる前に処理しないと・・・」 憂「お姉ちゃんは今日も部活のはずだし、まだ大丈夫だよね・・・」 憂「お、お姉ちゃんのパンツ・・・」 憂「はぁ・・・はぁ・・・あぁ、ちょっとおしっこの匂いがするよぉ」 憂「だめ・・・もうすごい勃起しちゃってるよ・・・」 シュッシュ! 憂「気持ちいい・・・おちんちん扱くの気持ちいいよぉ・・・」 憂「はぁ、はぁ、お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・」 憂「あ、あ、あ・・・」 憂「お姉ちゃんのお口に思いっきり、突っ込みたいよぉっ」 憂「お姉ちゃんのアソコに入れて、精液中だししたいよぉっ!」 憂「あぁ・・・でる・・・お姉ちゃんだすよぉ・・・」 憂「でる・・・でちゃうぅっ!!お姉ちゃんのパンツに思いっきりぶっかけちゃうっ!」 ビュル!ビュルル! 憂「あ・・・ああ・・・きもひいい・・・」 憂「・・・・・・」 憂「洗濯しなきゃ・・・」 憂「またやっちゃった・・・」 憂「しかもお姉ちゃんのパンツで・・・」 憂「うう・・・ごめんねお姉ちゃん・・・こんな変態な妹で・・・」 憂「でも・・・」 憂「もうオナニーだけじゃ物足りない・・・」 憂「お姉ちゃんのお口でしゃぶって欲しいなぁ・・・」 憂「お姉ちゃんのアソコにいれてみたいなぁ・・・」 憂「あ・・・またおっきくなってきちゃった・・・」 憂「ほんと私って変態だ・・・」 …… 唯「ただいまー!」 憂「お、お帰り、お姉ちゃん」 唯「うい~おなかすいたよ~」 憂「すぐ用意するから待っててね」 唯「あいあいさー!」 憂(ああ・・・やっぱりお姉ちゃんはすっごく可愛いよぉ) 憂(そんなお姉ちゃんを、私ので汚してみたい・・・) 唯「ういー?どうしたの、ぼーっとして」 憂「あ、な、なんでもないよ!」 憂(だめだめ!こんな考えは捨てなきゃ・・・) 唯「ごちそうさまー」 憂「お粗末さまでした」 唯「私、お風呂入ってくるね~」 憂「うん、いってらっしゃい」 憂「・・・・・・」 憂「お風呂かぁ・・・お姉ちゃんが裸でいるんだよね・・・」 憂「お姉ちゃんの裸・・・どんなのだろう・・・」 憂「あ・・・またおちんちんが・・・」 憂「だめだよ・・・お姉ちゃんがいるんだから・・・」 憂「さあ、片付けしないとね」 唯「ういーういー!」 憂「どうしたの?おねえちゃ――」 憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?その格好は・・・」 唯「へ?」 憂「せめて、バスタオル巻いて出てきてよ!」 唯「えっ?別に姉妹だし気にしてないよ?」 憂「お姉ちゃんが良くても、私が気にするの!」 憂「で、何なの?お姉ちゃん」 唯「あっ、ボディソープが切れてたよ~。替えってどこにあるの?」 憂「後で私が出しておくから、その格好でうろうろしないで!」 唯「はーい」 憂「お姉ちゃんの裸・・・はっきり見ちゃったよ・・・」 憂「お姉ちゃんのおっぱいに・・・お姉ちゃんのあそこ・・・」 憂「だめ・・・あんなの見て我慢できる訳ないよぉ・・・」 憂「はぁ・・・すごい・・・もうがちがちだよぉ」 シュッシュ! 憂「はぁっ!はぁっ!」 憂「お姉ちゃんの裸・・・綺麗だったなぁ・・・」 憂「私の精液でドロドロにできたら・・・」 憂「あぁ・・・はひぃ・・・だめぇ・・・」 憂「もうでちゃう・・・すぐでちゃうよぉ・・・」 憂「でる・・・でる・・・お姉ちゃんっ!」 ビュルル!ドクドク! 憂「だめぇ・・・全然治まらない・・・」 憂「お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・」 憂「こんな妹でごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」 憂「でも、我慢できないのぉっ・・・」 憂「いくぅ・・・いっくぅぅううぅう!」 ビュルル!ビュ!ビュ! 憂「はぁ・・・2回目なのに凄い量・・・」 憂「なのに・・・まだまだ治まんないよぉ」 ~深夜、唯の部屋~ 唯「すーすー」 憂「お姉ちゃん・・・よく寝てるね・・・」 憂「お姉ちゃんが悪いんだよ・・・あんなに無防備で・・・」 憂「お姉ちゃんの裸見てから、一人でやってもすぐ勃起しちゃうんだから・・・」 憂「もう、こんなにおちんちんおっきくなってるんだから・・・」 シュッシュ! 憂「あぁ・・・私、お姉ちゃんの目の前でおちんちん扱いちゃってるよぉ」 憂「すごいぃ・・・いつもより気持ちいい・・・」 唯「うーん・・・・・・」 憂「お姉ちゃんの顔にかけちゃうよ!お姉ちゃんの綺麗な顔を私の精液まみれにしちゃうよ!」 憂「あぁ・・・いく・・・いく・・・い、くぅ・・・」 ビュルル! 憂「はぁ・・・はぁ・・・」 憂「ふふふ・・・お姉ちゃんの顔ドロドロ・・・」 憂「そんなお姉ちゃん見てると、またしたくなっちゃう・・・」 憂「次は、お姉ちゃんのお口で・・・」 憂「起きちゃうかな・・・ああ、もういいや。起きちゃっても・・・」 唯「んん、あむ・・・」 憂「すごい・・・お姉ちゃんの口の中・・・温かくて気持ちいい」 憂「こんなの・・・動かさないでいるなんてむりぃ・・・」 ジュボジュボ! 唯「うん・・・むう・・・」 憂「ひゃう・・・舌が動いて・・・しゅごいよぉ・・・」 唯「あむ・・・ん・・・」 憂「らめぇ・・・刺激つよしゅぎぃ・・・お姉ちゃん寝ぼけてるのかな」 憂「あぁ・・・自然に腰が動いちゃう・・・」 憂「はぁ、はぁ!」 唯「ん・・・むう・・・ん・・・?」 憂「ああ、お姉ちゃん起きちゃうかな!?でも、無理!もう出ちゃう、お姉ちゃんの口に出しちゃう!」 憂「いく・・・いっぐうぅぅうぅうう!!」 ビュルル!ビュルル! 唯「むう、んん~~っ!?」 憂「すっごいいっぱい出てるぅ!お姉ちゃんの口に精液出しちゃってるぅ!」 憂「飲んで!全部飲んでぇっ、お姉ちゃん!」 唯「んん~~~!?」 憂「駄目だよぉ・・・飲んでくれるまで、口から抜かないからね・・・」 唯「うう・・・んん・・・うむぅ・・・ごくごく・・・」 憂「ひゃん・・・いいよぉ・・・残ってるのも吸ってぇ」 唯「・・・・・・ちゅうううう」 憂「はへぇ・・・いいよぉ・・・きもひいい・・・」 唯「おえぇ・・・ごほっ、ごほっ・・・」 憂「ああ、お姉ちゃんったらせっかくの精液吐いちゃ駄目だよ・・・」 唯「う、憂・・・どうしたの!?そ、それにそれ、お、おちんちんじゃ・・・」 憂「そうだよ・・・もうずっと前から・・・」 憂「このおちんちんで、お姉ちゃんを犯したくて、滅茶苦茶にしたくてしかたなかったんだから・・・」 唯「ひっ・・・!?」 憂「今まで一人で我慢してたけど、もう無理だよ・・・」 憂「お姉ちゃんが悪いんだからね・・・全部お姉ちゃんのせい・・・」 唯「あ、あの・・・私が悪いのなら謝るから、許して・・・」 憂「ふふふ・・・無理だよ。もう我慢できないんだもん」 憂「お姉ちゃんを滅茶苦茶にしないと、私のおちんちんが静まらないよ・・・」 唯「いやぁ・・・うい、やめてぇ・・・」 唯「やめてぇ!憂、お願い正気に戻ってよ・・・」 憂「私は至って正気だよ?」 憂「こうやってお姉ちゃんのパジャマを脱がさないと、お姉ちゃんを犯せないじゃない」 唯「いやぁ・・・やめて、やめてぇ!」 憂「ふふふ・・・お姉ちゃんの下着可愛い・・・」 憂「すーはー・・・あぁ、すっごいいい匂い・・・ちょっとおしっこの匂いがするね」 唯「やぁ・・・そんなこといわないでぇ・・・」 憂「お姉ちゃんの泣かないでよ・・・そんな顔見ちゃうと、もっと興奮しちゃうよ・・・」 憂「もう、おちんちんもお姉ちゃんの中に挿入れるからってこんなに大きくなっちゃった・・・」 唯「ひいっ・・・そんなの無理・・・挿入らないよ・・・」 憂「じゃあ、いっぱい濡らさないとね・・・」 唯「えっ・・・?」 憂「沢山濡らしておこうね・・・」 唯「やぁ・・・そんなとこ触っちゃぁ・・・」 憂「あれぇ・・・ちょっと濡れてるよ?下着の上からでも解る・・・」 憂「お姉ちゃん、ちょっと期待してるんじゃないの・・・?」 唯「そ、そんなことないよ!」 憂「じゃあ、私に無理矢理口の中犯されて感じちゃったの?お姉ちゃんって、マゾなの?」 唯「違う・・・違うもん・・・」 憂「ふふふ・・・何でもいいけどね・・・こんなことでも濡らしちゃう淫乱なお姉ちゃんってことには変わらないんだから」 唯「いやぁ・・・いやいや・・・」 憂「お姉ちゃんも気持ちよくしてあげるね・・・」 唯「だめぇ・・・下着脱がしちゃ・・・だめぇ」 クチュ・・・ 憂「そんなこと言って、さっきより濡れてきてるよ?糸引いちゃってる・・・」 憂「私に言葉で罵られて、感じちゃったの?お姉ちゃんって変態だったの?」 唯「違うもん・・・違うもん・・・」 憂「あぁ・・・お姉ちゃん可愛いよ。いっぱい気持ちよくなってね・・・」 クチュクチュ 唯「ひゃん・・・あぁ・・・はひ・・・やめてぇ、うい・・・」 憂「やめて欲しいの?どんどんえっちなお汁が溢れてくるよ・・・?」 唯「嘘・・・うそだよぉ・・・」 クチュクチュ! 唯「はあん、あひぃ・・・らめぇ・・・もうやめへぇ・・・」 憂「こんなにえっちな音させてるのに?そんなにえっちな声出してるのに?」 憂「もう私の指、お姉ちゃんの愛液でべちゃべちゃだよ?」 唯「もうやめてぇ・・・うい・・・」 憂「じゃあ、やめてあげるね」 唯「えっ・・・?」 憂「あれぇ、ちょっと残念だった?」 唯「そんなことないもん・・・」 憂「ふふふ・・・心配しなくても、今度はお姉ちゃんの可愛いおっぱいを弄っちゃうだけだから」 憂「ほらほら、もう全部脱いじゃおうよお姉ちゃん」 唯「やあ・・・やめてぇ・・・」 憂「もう諦めちゃおうよお姉ちゃん。素直に気持ちよくなろうよ」 唯「でも、おかしいよ・・・こんなこと・・・」 憂「こんなに乳首ビンビンに勃起させて言っても説得力ないよ、お姉ちゃん」 クリクリ 唯「ひゃああん!だめぇ・・・触っちゃ・・・」 唯「ひゃん・・・はひぃ・・・らめぇ・・・」 憂「お姉ちゃんすっごい感じてない?胸弱いのかな?」 憂「ほら気持ちいいんでしょ?」 唯「ああん・・・ひゃひ・・・う、うん・・・きもひいい・・・」 憂「アソコからもいっぱい愛液が出てるよ」 唯「らってぇ・・・きもちいいもん・・・」 憂「ふふふ・・・お姉ちゃんの弱点もわかった所で、本番だよ」 憂「もう私も我慢できないよ・・・」 唯「あぁ・・・やっぱりやめようよ・・・そんなの挿入らないよ・・・」 憂「やっと、お姉ちゃんを滅茶苦茶に犯せるのに・・・やめる訳ないよ」 憂「いくよ、お姉ちゃん」 唯「だめぇ・・・憂」 憂「はぁ・・・お姉ちゃんの・・・きつい・・・なかなか挿入らないよ」 唯「うい・・・やめてぇ・・・痛い、痛いよぉ・・・」 憂「先っぽ挿入れただけなのに、こんなに気持ちいいのに、やめるなんて無理だよ」 唯「あ、ぎぃっ・・・いだい・・・」 憂「ああ、もう我慢できないよ。一気に挿入れちゃうよ!」 唯「あ・・・」 ズン!ブチッ! 唯「あぎぃいぃいいぃい!?」 憂「ああ・・・すごい気持ちいい・・・お姉ちゃんの中すごい・・・」 憂「血がいっぱい出てるね・・・お姉ちゃんの初めて私がもらっちゃったんだ」 唯「うい・・・いたい・・・ぬいてぇ・・・」 憂「それじゃ、動くね」 唯「えっ・・・」 2
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唯「よろしくね」 梓「はい!」 こんにちは、中野梓です。 ギターの人に憧れて軽音楽部に来ました! 律「パートはどこ?」 梓「えっと」 紬「誕生日は?」 律「血液型は?」 紬「好きなケーキは?」 澪「お前ら落ち着け」 梓「ギターを少しやってるんです」 律「おお、唯と同じだな」 梓「はい!先輩のギターに憧れて来ました!よろしくお願いします、唯先輩!」 唯「あー、よろしく」 澪「私はベースの秋山澪。こいつはドラムの田井中律」 律「よろしくな!」 梓(唯先輩かぁ……)ジー 澪律(聞いちゃいねえな) 紬「琴吹紬です。よろしくね。さっそくだけど、梓ちゃんのギター聞かせてほしいな」 梓「は、はい!まだ下手ですけど……」 ジャラァーン 紬律澪(う……うまい!) 梓「あ……ごめんなさい。聞き苦しかったですよね」 澪「……いや、うまいよ。普通にうまい!」 澪(唯よりもずっと!) 律「おい唯、どうすんだよ」 唯「へ?何が?」 律「何がって、お前、今の聞いてなかったのか?」 唯「あ、ごめん。聞きそびれちゃった」 紬「唯ちゃん、何してるの?」 唯「新入部員獲得作戦を練ってるんだよ!部員を最低でもあと三人は増やさないと!」フンス 律「おいおい、もういいんじゃないか?一人入ったんだし」 唯「ダメだよりっちゃん、そんな低い志じゃ!というわけで、私ちょっと勧誘に行ってくるよ」 梓「あ……」 澪「ごめんな、あいつけっこうマイペースな奴だから」 梓「いいえ、構いませんよ」 梓(きっとすごく真面目な人なんだろうなぁ) 紬「じゃあ、お茶にしましょうか」 梓(え?) 律「梓も座れよ」 梓(えー?) 梓(いいのかな、こんなことしてて……でもこれおいしい) 紬「梓ちゃんは新歓ライブ見てくれたのよね?」 梓「はい!皆さんの演奏聞いて感動しました!……あの、唯先輩ってどんな人なんですか?」 律「そうだなー、すごく抜けた奴だよ」 澪「しょっちゅう遅刻や忘れ物するからなあ。だらしない奴だよ」 梓「なるほど……天才肌なんですね!」 律(美化されてる) 梓「もっと唯先輩のこと、聞かせていただけますか?」 澪(机から身を乗り出してる……) 紬(よっぽど唯ちゃんに憧れてるのね) ガチャ 唯「ただいまー」 紬「お帰りなさい。お茶をどうぞ」 唯「わあい!ムギちゃん大好き!」ムギュウ 紬「あらあら」 梓(あれ?真面目な人のはずじゃ……) 律「唯ー、梓がお前のこと知りたがってるぞ」 唯「梓?あずさって誰だっけ」 梓(目の前にいるのに!)ガーン 唯「……あぁ、中野さんのことかぁ。私の話なんか聞いても面白くないよ」 梓「そんなことないです!唯先輩のことたくさん知りたいです!」 唯「うぅー、めんどくさい……」 梓(めんどくさいって言われた!)ガビーン 梓「あの、唯先輩のギター、もう一度聞かせていただけますか?」 唯「私の?」 梓「よければ教えていただきたいんですが……」 唯「ギターなら澪ちゃんが教えてくれるよ。私も何回もお世話になったし」 梓「澪先輩じゃダメです!」 澪「」ガィィーン 梓「唯先輩のギターがいいんです!私、先輩のギターに憧れてここに来たんですから」 唯「あー、今度ね今度。今日はもう疲れたから」 律「じゃー、今日はこの辺で帰ろうか」 憂「お姉ちゃん、迎えに来たよ!」 唯「おー、憂!ありがとー!」ムニュウ 梓(また抱きついた……) 憂「帰りにアイス買おうね」 唯「わあい、憂大好き!」 憂「その代わり、帰ったらギター聞かせてね」 唯「任しとき!たんと弾いたるけんの!」 澪「どこの出身だよ、お前は」 梓(……私には弾いてくれなかったのに) 翌日! 唯「じゃ、ちょっと行ってくるよ」 律「今日も勧誘か?熱心だねぇ」 梓(唯先輩のギター、どうしても聞きたいなぁ) 紬「今日はギターも一緒なのね」 唯「うん、やっぱり実際に弾いて聞かせるのが一番だからね」 梓「……あの、私も勧誘について行っていいですか?」 唯「ほえ?別にいいけど、面白くないよ?」 唯「♪~」スタスタ 梓(唯先輩、歩くの早いなあ……) 唯「でもどうしてついて来たの?お茶飲んでたらいいのに」 梓「あの、私、どうしても唯先輩のギターがまた聞きたかったんです」 唯「そっか。じゃあサクラでもやってくれる?」 梓「サクラ、ですか?」 唯「そう。弾き終わるたびに拍手したり、キャーすごーい、とか適当に言ってくれればいいの」 梓「は、はぁ……」 唯「中野さんも、同い年の部員がたくさんいた方がいいでしょ」 梓「あ、はい!」 梓(私を気遣ってくれてたんだ。優しいなぁ) 唯「じゃ、始めようか。ワン、ツー!」 ギャアアァアアン 梓(やっぱりうまいなぁ。尊敬しちゃう) 唯「♪軽音部で遊ぼう~楽しい軽音部~」 梓(歌もうまいし) 唯「♪軽音部で遊ぼう~憧れの軽音部~」 ジャ、ジャン! 梓「わー、すごいですすごいです!」パチパチ 唯「ありがとう。さて、そろそろ戻ろうか。中野さん、いい演技だったよ」 梓「演技じゃないです!本当にすごかったですよ!」キラキラ 唯「演劇部に入った方がよかったかもね」 梓「えっ……」ズキッ 梓(私はいらないってこと?……まさかね。誉めてくれただけだよね) ガチャンコ 律「おー、お帰り。どうだった?」 唯「ダメみたい。人気ないのかなー、軽音部」 紬「お疲れ様。今日はエクレアがあるのよ」 梓「……あの、無理しなくていいですよ。私のために」 唯「私のため?」 梓「私、先輩方と演奏できればそれで充分ですから」 唯「いや、中野さんがよくても、こっちが困るんだよ」 梓「え?」 唯「ほら、もし来年誰も入部しなくて、私達二年が卒業したら、中野さん一人になっちゃうでしょ?」 梓「そうなりますね」 唯「そうしたら部員不足で廃部になっちゃうの。せっかく私達の代で復活させたのに、台無しになっちゃうんだよ!」 澪「まあまあ唯。来年のことは来年考えよう」 唯「ダメだよ澪ちゃん!そんな浪人生みたいな志じゃ!」 澪「一番浪人しそうなお前に言われたくない!」 梓(そっか……私のためにやってるんじゃなかったんだ……) 梓(……そうだよね。唯先輩は部活のみんなに気を配らないといけないんだから、当然だよね) 律「梓、どうかしたか?」 梓「あ、いえ、何も」 ガチャ さわ子「私、ミルクティーね」スタスタ 梓「あ、先生」 さわ子「あら、あなたが新入部員?山中さわ子です。よろしくね」 梓「よろしくお願いします」 梓(きれいな先生だなあ) さわ子(ネコミミとか似合いそうね) 梓(あ、そうだ。昨日は唯先輩に聞かせるために練習してきたんだった) ワイワイ ガヤガヤ 梓(じゃ、さっそく……) ジャラァァン 律「お、演奏?」 澪「聞かせてもらおうかな」 ジャカジャカジャカジャカ 梓「……」チラッ 唯「ムギちゃ~ん。エクレアもっと~」 紬「もうダメよー」 梓「……」 ジャカジャカジャンケン 梓(……何で?) 唯「ムギちゃんのいけず~」 紬「ああん、ダメったらダメよ」 梓(どうして聞いてくれないんですか?) 唯「くすぐっちゃうよ~」コチョコチョ 紬「きゃー、助けて~」 梓(これでも一生懸命練習したんですよ?先輩に聞いてほしいから) 梓(ねえ……私のこと誉めて下さい。こっち向いて下さいよ) 唯「がおー、唯ちゃんドラゴンだぞー」 梓(ねえ……!) さわ子「うるさーい!」 梓「えぇー!?」ガビョーン 律「さ、さわちゃんのアホー!」 さわ子「……だって、静かにお茶したかったんだもん……」メソ 律「言い方ってもんがあるだろ!」 梓「……」 澪「ごめんね、あの先生ちょっと変なの」 梓「……」プルプル 澪「梓?」 梓「こんなんじゃダメですー!」ブチィィン 澪「うわー、キレた!」 梓「皆さんやる気が感じられないです!」 律「いや、新歓終わったばっかだし」 梓「そんなの関係ないです!」 梓(違う……) 梓「音楽室を私物化するのもよくないと思います!ティーセットは全部撤去すべきです!」 さわ子「それだけは勘弁して!」 梓(こんなことが言いたいんじゃないのに……) 澪「梓、とにかく落ち着いて……」 梓「これが落ち着いていられますか!」 梓(私は、私はただ……唯先輩に……) 唯「……」 梓(唯先輩、あんなに冷めた目で私のこと見てる……軽蔑された) 澪「梓?」 梓「……すみません。失礼しました」ダッ ガチャバタン 律「何だったんだ、ありゃあ?」 紬「女の子の日かしら?」 さらに翌日! 梓(はあ……) 梓(昨日迷惑かけちゃったし、音楽室行きづらいなあ……) 梓(どうしよう……) ガチャ 律「おー、いらっしゃい!」 紬「待ってたわ!」 梓(あ、よかった……) 澪「さあ、入って入って」 さわ子「梓ちゃん、よね。昨日はごめんね」 梓(……唯先輩は、出迎えてくれないんだ……) 梓「……昨日は取り乱して、すみませんでした」 澪「いやいや、梓の言うことは正しいよ。もっとやる気出していかないと」 梓「澪先輩、ありがとうございます」 澪「わかったな、お前ら!」 唯律「はーい」 澪「でもティータイムは残させてね」 梓「」ズルーッ 唯「ケーキがもっとほしい」 唯「りっちゃん、ちょいとわけておくれ」 律「だ、ダメだぞ!これは私のだ!」 梓「あの、よければ私のを少し、」 唯「あ、いいよいいよ。ムギちゃんプリーズ」 紬「だーめ。一人ひとつよ」 梓(……私のは食べたくないってこと?) 2
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私自身はけっこうばっちり目にメイクをしていると思ってたんだけど、その時付き合った彼氏にしてみれば「薄化粧」に見えていたみたい。たしかに、つけまつげをしたりはしてなかったから、ギャル系のメイクに慣れてる人にとっては薄化粧に見えたのかなあ。 それでも、やっぱりすっぴんを見せるのには抵抗があって、付き合って3か月くらいは、お泊りしてもメイクはしたまま寝て、朝に落としてメイクをし直すという生活でした。 でも彼氏がマンションを買ったというのでそこに招かれて泊まった時は、さすがにメイクをしたままいるのが嫌で、「化粧落としていい?」と訊いてからメイクを落としました。 バスルームから出てきた私の顔を見ても「眉が薄いくらいじゃん」とあっさり言っておしまい。薄化粧に見えていた私の顔なので、あんまり大差がなかったみたい。拍子抜けしちゃいました。 なんだかんだ言って、すっぴんを女友達に見せることのほうが緊張するかもしれませんねえ。 脱毛するならVIOラインも忘れちゃダメ!
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風呂場に着くと俺も先生も服を全て脱ぎ、生まれたままの姿になった。 先生の裸体は想像通り美しいものだった。 F、それ以上はあろう形のよい豊満な乳房。 引き締まっているが肉付きのよいお尻。 そして黒に近い深緑色の陰毛に覆われた大人の女性の性器。 俺のペニスはさっき寸止めされた分も合わせて大きく勃起し、先からはカウパーも染み出していた。 「さあ、しましょう?」 先生に誘われ、一緒に風呂場に入る。 風呂場の床に座る。 まず、深く濃厚なキスをした。 舌が絡み合い、ねっとりとした唾液を味わった。 「…んんっ…」 口を離すと舌と舌の間で唾液が糸を引いた。「先生の大きなおっぱい、いただきます!」 俺は先生の豊満な乳房を掴み、揉み、舐めた。 先生は乳首をつねる度に快感に喘いだ。 「次は口でしてくれますか?」 先生は頷くと俺のペニスを口にくわえた。 先生の暖かい口内でピストン運動を開始する。 先生も先を舌で攻める。 「あっ、もう出ます!」 ビュルッビュルッ 早くも達し、俺のペニスは先生の口内に白濁液をぶちまける。 先生はゴクンと音を鳴らしながら俺の精液を飲み込む。 その後、軽くペニスを舐めてきれいにした。 「…君の精液、苦いけどおいしかったです。」 「あ、はい。」 いつの間にか下の名前で呼ばれている。 「今度は俺が先生のを舐めます。」 恥毛に覆われた女性器は既に愛液で濡れていた。 舐めると少し酸っぱい愛液の味がした。 「んん、はあっ…」 喘ぎ声を漏らす先生。 俺は舌を素早く動かし、先生の膣を蹂躙する。 先生のクリトリスが硬く大きくなってきた。 「ああっ、やぁん!」 先生の喘ぎ声も大きくなる。 締めとばかりに俺は先生のクリトリスを指で摘んだ。 「んあっ、あはあああっ!!」 膣からは潮が勢い良く吹き出し、先生は絶頂に達した。 「はあはあはあ…」 イって呼吸が荒くなる先生。 でも本番はこれからだ。 「それじゃあ、最後に俺は先生の初めてを頂きます。」 「私はあなたに純潔を捧げます。」 俺は先生の膣にペニスを挿入した。 先生の膣の中はとても暖かく、すぐにペニスに肉壁が絡みついてきた。 更に奥に挿入(い)れると何かにあたった。 俺はそのまま先生の処女膜を突き破った。 「い、痛いっ!?」 プチンと音がして、結合部からは血が流れ出てきた。 しばらくそのまま痛みが収まるのを待つ。 「はあはあ…もう大丈夫です。」 痛みが引いてきたとわかると、俺はペニスを最奥まで挿入れ、ピストンを始めた。 「あんっ、ひいいっ!」 先生は全身で快楽を感じていた。 膣からは愛液が溢れ出し、締め付けも強くなる。 そして、もうそろそろ達しそうだ。 「もうすぐ、出ます…」 「大丈夫ですから…中にっ、出してください!」 「わかりました。あっ、もう…出るっ!」 ドピュッドピュッ 「はひぃっ!子宮がすごく熱いですっ!!」 先生も絶頂に達したようだ。 膣の締め付けも最大になった。 俺は先生、いや最愛の恋人に膣内射精(なかだし)をしたのだ。 俺がペニスを引き抜くと先生の膣内(なか)からは大量の精液が流れ出てきた。 「中にいっぱい、すごい量ですね…」 「先生の膣内とても気持ちよかったです。」 「私も…君のおちんちん、すごく気持ちよかったです。」 「俺が卒業したら…結婚しましょう!先生、いや…!」 愛する人を初めて下の名前で呼んだ。 「はいわかりました、…君。」 先生も俺の愛に答えた。 その後は母さんが戻る前に素早く証拠を隠滅し、何とかバレることなく片付いた。 明日からは普通に学校に通えそうだ。 翌日の学校 「なんで言ってくれなかったんですか!提出期限今日までの宿題があることを!」 「知らなかったんですか?友達から教えてもらっていると思ったのですが…」 「知りませんでしたよ!」 「とにかく今日は居残りですからね。ちょっとだけなら…私も手伝いますから♪」 俺も先生も何時もの関係に戻っていた。 とある女子生徒たちの会話 「吉野屋先生、すっかり元通りになってましたよ。」 「やっぱ吉野屋先生はああでなくっちゃね。」 「あの男子もちゃんと学校に来てたよ。」 「でも宿題忘れて怒られていたわ。相変わらずね。」 「よかったです…先輩も先生も。」 「でもなんか気のせいか先生の雰囲気が変わっていたような…あ、いや何でもないです!」 その後、俺は無事に高校を卒業し美大に進学した。 先生…いや、…とは。 お互いの両親も最初は抵抗を示していたが、最終的には俺たちの結婚を認めてくれた。 当然、生徒や先生達も驚いた。 校長先生は一時意識不明になる程だった。 桑原先生は裏切られた気分になり、一時やけ酒に走った。 だが、その全ての人たちが最終的には俺たちを祝福してくれた。 俺も彼女も最高に幸せだった。 ある美大での女子生徒の会話 「いやー、まさか吉野屋先生がもう結婚してるとはー」 「私もその話聞いた時にはすごい驚いちゃったね!」 「しかもよっしーの相手はあの元生徒のアイツとはねぇ。」 「あそこまで仲が深まっていたとは私も思わなかったわ。」 「もう「吉野屋」先生じゃないんですね…ところでなずなと智花ちゃんはいつこっちに来れるんです?」 お互いに愛し合う恋人同士になったあの日から数年が経った。 そして今。 「おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!」 「おめでとうございます!可愛い女の子ですよ。」 俺たちは子供を授かった。 妻によく似た可愛い女の子だった。 「こんにちは、赤ちゃん。私がママですよ♪」 妻は最高の笑顔で我が子を抱きかかえた。 その時俺はこう思った。 「あなたに逢えて本当に良かった」と。 おしまい
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4293.html
桑田「あぁ・・大学時代に。」 梓「じゃあ、最近までやってたんですね。」 桑田「あー、そういう事かな」 梓「大学の軽音って、やっぱり楽しいんですか?レベルの高い事も出来そうだし・・。」 桑田「大学の頃は好き勝手やってたからなぁ・・楽しかったけど。」 梓「そうですか・・。」 桑田「レコード一枚買うのにみんなで金出し合って、順番に回しながら聞いたりね。そういうのも楽しかったのかもなぁ。今じゃ考えられないかもしれないけど 梓(レコードって・・いつの時代の話を・・)「先生。」 桑田「はい」 梓「バンドの・・軽音学部の楽しさって、何だと思います?」 桑田「楽しさ?」 梓「はい。」 桑田「いきなり言われてもなぁー・・今、楽しくないの?」 梓「いえ、楽しいです・・先輩達みんな良くしてくれるし、充実してます。」 桑田「なら、良いんじゃない?」 梓「そうじゃないんです!・・確かに毎日ここで部活して・・楽しいなって思えるんえすけど、それはお茶してお話したり、帰りにどこかで何か食べながら帰ったり・・そういうのなんです。なんか、それって、軽音部の楽しさとは違うんじゃないかって・・・」 桑田「うーん。」 梓「もっとたくさん軽音楽部っぽい事をしないと、本当の楽しさがわからないような気がするんです。私も、先輩方も・・」 桑田「軽音部っぽい事ねぇ・・」 梓「はい・・。」 桑田「けど、ライブもやってるんだろ?」 梓「はい。文化祭とか新歓で・・あと、ライブハウスでもやったりしました。」 桑田「良いじゃん、軽音部っぽいじゃん。」 梓「そ、そういうんじゃなくて!」 桑田は、何となくこの子の言いたい事はわかっていた。要するにもっと練習やライブをこなして実力と場数を踏んで行きたいんだろう。しかし、それに対して気の利いた言葉も特に思いつかず、顎の下に手を置き梓に何と言おうかを考えていた 梓「・・・」 そんな桑田の様子を見てか、梓も何とも言えない表情で何処を見るでもなし、桑田が抱えているベースの辺りに視線を泳がせていた。 桑田は無意識に、思考を円滑にする為適当にベースラインを刻む。すると梓は表情を少し変え、ベースの音色に耳を傾けた。 梓のその様子を見て、桑田は一つ、ある事を思い演奏のスタンスを変えた。アマチュア、少なくとも学生レベルではないレベルの派手なプレイを見せる。梓は、当然瞬時にその演奏レベルに反応。聞き入るというより、桑田の演奏に見入ってしまっていた。 桑田(演奏を終わらせ)「よし!どうだ!!」 パチパチパチ 梓「す、凄い!凄いです!こんな凄いベース・・目の前で見た事ありません・・・!」 桑田「そう?アリガト。」 梓「本当に・・凄いです・・!」 桑田「このレベルの演奏は、確かに仲間と馴れ合ってるだけじゃ出来るようにはならないだろうな。」 梓「はい・・そうですよね。やっぱりお茶してる時間があったらもっと練習を・・」 桑田「いや、そうじゃなくてさ。今のもそうだけど、例えばギターの早弾きなんかもみんなとじゃ出来るようにはならないと思うんだよね。」 梓「・・?どういう事ですか?」 桑田「俺は、‘楽器’の練習だけだったら自分の部屋で、一人でやっちゃう。そっちの方が効率良いし、ていうかこういう細かい技はそうじゃなきゃなかなか出来るようにはならないしな。」 梓「・・・」 桑田「そもそも仲間で集まって練習しようって時は、まぁ少しは個人練の時間はあるにしても大体は合わせたり、アレンジ加えたり、ライブへ向けた話し合いだったりそういうのがメインだろ?」 梓「・・はい。」 桑田「面白いのがさ、俺のバンドのメンバーも、集まって練習って時なかなか真面目にやらないんだけど、集まる度に何かしら新しい技とか練習して来て、それを自慢げに見せてきたりするのね。んで、みんなそれ見て“おー!”なんて言ったりして。」 桑田「それ見ちゃうとね、悔しいもんだから俺も家で練習するんだよ。タブ譜なんてないから無理矢理耳コピして。後でタブ譜見たら全然違うのね(笑)」 桑田「で、そんな風に、集まってる時はバカばっかりやって遊んでるけど、何ていうのかな、対抗心とか、あと“どうだこのプレイ!”みたいな感じで仲間に自慢したいって気持はみんな持ってたから、楽器はそれなりに上手くなって行ったんだよね。」 桑田「でもまぁ、その内それが‘仲間に自慢したい’って気持ちから‘誰か他の人に見せたい’って気持に変わって行くんだよ。それは、誰かを楽しませたいとかそんな崇高な気持じゃなくて、変な話だけど“自慢”の延長線上としてね。」 桑田「で、いざライブに向けて合わせるとグダグダだったりね(笑)それまで覚えた技とか入れる余裕無いの。合わせる事にばっか気取られちゃって。」 桑田「けど、何て言うのかなぁ。練習してなかったとは言っても、やっぱバンドの仲間として一緒にずっとバカやってる集まりだから、チームワークは良かったんだよね。 漠然とだけど、‘コイツらとなら上に行ける!’みたいな気持ちがあったりだとか、いざライブやった時に凄く一体感があって。」 桑田「そんな、ある意味ノリだけで演奏しちゃってた伏もあるから今になって考えると凄く酷いライブになってたと思うんだけど、曲が終わると‘ドワァーッ’と歓声や拍手が押し寄せて来たりしてね。 お客さんそっちのけだったのに不思議なんだけど。」 桑田「けど、考えてみたらライブわざわざ見に来るお客さんってのは、当然なんだけど音楽好きなんだよね。 音楽ってのは演奏技術の高さを楽しむってのももちろんあるんだけど、やっぱ耳で聞いて、感じて、それがそれだけ楽しいかなんだろうなぁって思うんだよ。 それはもう楽器を通してだけじゃ伝わんないよね。ライブやってる俺らが楽しくなきゃ。」 桑田「まぁ俺らみたいな“不真面目な楽しさ”じゃなくて、 もっと真剣に音楽を楽しんでる人たちは当時も今もたくさんいるけど、 少なくとも俺にとってはそれがベストだったんだろうなぁ。 集まった時に、音楽仲間ではあるけど悪友みたいな付き合いして、 で、そのみんなとライブやるってのが凄く楽しくてね。」 桑田「んで、曲が終わって、 感情が高ぶってもうわけわかんない言葉をお客さんに叫ぶんだよ。 そしたらまた“うおー!”って歓声が返ってくるもんだから、 それに対してまた叫んだりして(笑)」 桑田「俺はそれが・・・」 桑田「バンドの楽しさだと思うなぁ。」 梓(・・・!) 桑田「楽器が上手くなって嬉しくて、それを仲間に見せて優越感があって、 最後にそれをお客さんに見せて、それまでの事もそこにいるみんなも一体化して、 それが“演奏”と“歓声”になって。ぶつかり合う瞬間」 桑田「それが楽しいんだよ。」 梓(・・・) 桑田「・・あ、ごめんね、長ったらしくてわけわからないか。」 梓「い、いえ・・凄k」 唯「凄く感動したよくわっちょ先生!!」 梓「にゃ!?」 桑田「いつの間に!」 律「いやー、廊下から覗いたら二人っきりで何か話してたからさぁー。私達も混ざろうってな。」 紬「うんうん。」 梓「ひ、一言くらい声掛けてくれたら良かったじゃないですか!びっくりしますよう!」 澪「わ、悪い、なんか真剣な話で介入し難かったし、それに・・」 唯「凄くタメになるお話だったから邪魔したくなかったの!」 律「そうそう、別に驚かそうなんて思ってたんじゃないぜ?」 梓「律先輩は信用できないです・・」 律「言ったなー、このこの!」 澪「こら!梓をいじめるな!」 ワイワイガヤガヤ 梓「もう・・先輩達本当に先生の話ちゃんと聞いてたんでしょうか。」 唯「聞いてたよ!」 梓「わ!?だ、だから突然来ないで下さいよ唯先輩!!」 唯「確かに私達、放課後にみんなでお茶してあまり練習しなかったりするけど・・・」 梓(自覚あるんだ) 唯「でも、そうやってる時間もみんなの演奏聞くのも凄く楽しいし、ライブやったりしてお客さんから拍手されると嬉しいし・・」 桑田(・・・) 唯「そんな時間をみんなと一緒に過ごすの、私楽しくてだーい好き!!」 梓(・・・!先輩・・・) 桑田(・・・良い笑顔をするな。) 紬「みんなー、お茶が入りましたよー♪」 唯「あ、わーい!」 梓「行っちゃった・・・」 桑田(若いなぁ。) 梓「・・・でも。」 桑田「ん?」 梓「なんか、わかった気がします。軽音楽部の・・バンドの・・・いえ、“音楽”の楽しさが。」 桑田「そかそか。」 梓「私、目先の演奏技術や不安ばっかり気にしちゃって・・・一番大事な事を忘れていたんだと思います。」 ‘あー!唯!そのシュークリームは私のだぞー!’ ‘だってりっちゃんが中身だけ吸ったの渡してくるんだもんー!’ 梓「先生の話を聞いて、気付きました。」 桑田(シュークリーム美味そうだな) 梓「私は、軽音楽部が大好きです。この部で、このメンバーで活動するのはとても貴重で、そして・・・それが、私にとっての音楽の楽しさなんだって。」 桑田(昨日のロールケーキも美味かったしな・・あ、話聞かないと。) 梓「桑田先生。」 桑田「ハイ。」 梓「ありがとうございました!」ニコ 桑田「・・まぁロクな事言えなかったと思うけど、役に立ったなら良かったよ。」 律「おーい二人ともー!早く来ないとおかしなくなるぞー!」 梓「もう、でも、皆さんもう少しだけでも練習に力入れてくれたらいいのに・・」 桑田「ははは。」 梓「・・・でも、きっとその緩い感じもこの部活の良い所なんですよね。きっと、このメンバーだから楽しく演奏出来るんです・・」 唯「おーい!あずにゃーん!くわっちょ先生―!早く来ないと食べちゃうよー!」 梓「うふふ、あんな事言って、絶対私達の分は残して置いてくれるんですよ?先輩達。」 桑田「へぇ。」 梓「本当、良い人たちなんです。みんな・・・」 桑田「・・・」 梓「行きましょうか、先生。紅茶も冷めちゃいます。」 桑田「よし、行くか。」 梓に話た、自らの昔の話。 それは桑田の大学時代の話だった。 後にサザンとしてメジャーデビューする青山学院大学の音楽サークル・・・ 桑田はお茶を飲む彼女達の姿を、その頃の自分達と重ね見ていた。 梓に桑田が語ったバンドの姿は、まだ‘陰’を知らかったころの、ただ純粋に音楽を楽しめれば良かった頃の自分達の姿。 桑田(この子達には、ずっとこうして、楽しく音楽を続けて行ってもらいたいな。) そう思いながら、桑田は‘くわっちょ先生専用席だよー’と唯が用意してくれたイスに座り、軽音部員達とのティータイムを過ごすのだった。 (放課後) 梓に語った、自分なりの‘楽しさ’の話。 それについて、桑田は学生時代いい思い出のない職員室という場所で、 違和感極まりない‘自分’の机に向き合いながら考えを巡らせていた。 桑田(あの頃の事を思い出して、あんなに喋ったのは久しぶりだな・・ 自分から話すような事でもなかったし・・) 桑田(・・・) ‘ノリ’だけで活動し、それが成立していた学生時代。 プロ、メジャーへの憧れが無かったと言えばウソになる。 実際、憧れがあったからこそ自分達はメジャーデビューをしたのだろう。 毎日バカ騒ぎをしながら、唯一真面目に見ていたのは、 ‘メジャー’という夢だったのかもしれない。 しかし。 夢は、結局眺めていればこそ美しいものだと現実を叩きつけられた。 他の世界は知らないが、夢が大きければ大きい程、煌びやかなら煌びやかな程、 その中身にはうんざりする現実がうごめいている物なのだと知ってしまった。 何より、その夢に対しての憧れが強ければ強い程・・後からじわりじわり、 ‘期待’や‘憧れ’と姿形だけ変えて押し寄せてくる、どう対処しようもない現実が、 夢を叶えた者達を蝕んでいくのだ。 さわ子「桑田先生?」 桑田「え?あ、あぁ、はいはい?」 さわ子「どうされたんですか?難しい顔をして・・」 桑田「あぁ、いや、なんでもないですよ。」 さわ子「そうですか、何かありましたら、何でも相談して下さいね?・・・さて、じゃあ、行きましょうか、先生。」 桑田「え?どこに?」 さわ子「放課後のティータイムですよ♪」 桑田「な、何!?」 桑田(こ、こんな美人に放課後デートに誘われるとは・・・しかし・・俺には原坊が・・) さわ子「行きましょう!」スタスタ 桑田「ハイ。」 桑田(まいったな・・・もしフラ〇デーされたら・・この世界にもフライデーはあるのかな。) 桑田(・・・ん?) 桑田(放課後のティータイムって言ってたのに、なんで音楽準備室に向かうんだ?) 桑田(・・・) さわ子「着いた着いたー♪」ガチャッ 唯「あー、さわちゃんとくわっちょだー!」 さわ子「ミルクティーをお願い♪」 紬「はーい♪」 桑田(・・・なんだそういう事かぁ)シボーン 紬「桑田先生はどうしますか?」 桑田「うーん俺は・・コーヒーとかないかなぁ。」 紬「はーい♪」 桑田(あるのか!) 紬「お砂糖とミルクはどうしますか?」 桑田「あぁ、ブラックでいいよ。」 紬「わかりましたー♪」 律「あれ、ムギ、コーヒーセット持って帰ってなかったんだな。」 紬「ええ、もしかしたら必要になるんじゃないかと思って。」 唯「くわっちょ座りなよー!」 桑田「・・・あぁ、はいはい。お、マカロンかぁ」 (ティータイム終了、練習中) 桑田「唯ちゃんはなかなか変則的なギターを弾くなぁ。」 唯「えー?そうかなぁ。」 桑田「ちょっとギター貸してくれる?・・・よっと、こんな感じだな。」ギュイイーン 梓「あ、凄い・・唯先輩の感じ再現できてる・・」 唯「おぉ!?私のギターはこんな感じにみんなに聞こえてるんだね!?」 澪「合わせるの大変なんだぞー?」 4
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支援会話集 ルフレ(女、あたし)×バジーリオ 支援C 支援B 支援A 支援S 支援C 【バジーリオ】 いよぅ、ルフレ! 今日も美人だねぇ~。 【ルフレ】 もう、バジーリオ様。 藪から棒に何ですか? 【バジーリオ】 へへへ。女性と顔を合わせたら、 まず褒めるのが、俺の礼儀なのさ~。 【ルフレ】 まったく…。 それで、あたしになにかご用ですか? 【バジーリオ】 ああ。実はな、ルフレの 軍師としての力を買いたいと思ってな。 【ルフレ】 えっ? あの…それは…、 もしかして引き抜きってことですか? 【バジーリオ】 まあ。そういうことになるな。 クロムには悪りぃが、 俺の部下になってくれよ。 【ルフレ】 う、うわ…唐突すぎませんか? しかもなんて軽々しい… 【バジーリオ】 おう、こういうのはノリだろ? で、返答は? もちろんオッケーだよな? 【ルフレ】 もちろん、お断りです!! 申し訳ありませんけど、 まだ戦争は終わっていないし、 クロムと共に戦う約束もしていますし、 そんな軽く誘われても、何も響きません! 【バジーリオ】 ひ、ひでえな、おい。 俺はこれでも真剣だっつーのに… 【ルフレ】 本当に真剣だっていうなら、 まずはそのノリを止めてください。 【バジーリオ】 …おし、わかった。じゃあ次は ちゃんとしてから来るからな! 【ルフレ】 やれやれ…。バジーリオ様にもう少し、 真面目なってほしいわね… 支援B 【バジーリオ】 よう、ルフレ。 今日こそは俺の話を聞いてくれるよな? 【ルフレ】 えっ? 話って、この間の…? 【バジーリオ】 ああ。俺の部下になってくれっ…! これが…真面目な証拠さっ! 【ルフレ】 わっ! すごく綺麗な花束…! 【バジーリオ】 俺は今までに色んな女を見てきたが、 お前のように知的で、しかも常に成長を 続ける女に出会ったのは初めてだ! 【ルフレ】 い、いえ…あたしは別に、そんなに 大したものじゃ…ってなんかそれ、 告白みたいじゃないですか? 【バジーリオ】 いや、そんなんじゃねえって。 クロムの軍師から俺の軍師に なって欲しいと頼んでるんだ。 【ルフレ】 ですけど、バジーリオ様…よくよく考えたら、 あたし達同じ軍隊にいるのに、 クロムの軍師から バジーリオ様の軍師になったところで、 何か変わるのでしょうか? 【バジーリオ】 …んっ? そういや…そうだな。 う~ん、まあ確かにそうだ…。 俺にもわからなくなってきたから、 ちょいと考えさせてくれ! んじゃっ! 【ルフレ】 あっ! バジーリオ様! こ、このお花は どうしたらいいんでしょうか!? 【バジーリオ】 う、うーん。まあ、取っておけっ! 【ルフレ】 バ、バジーリオ様ったら 適当なんですからっ! 支援A 【バジーリオ】 ルフレ、ここにいたか。 話があるんだが、いいか? 【ルフレ】 話って、もしかして…? 【バジーリオ】 ああ。俺の軍師に来てくれって話さ。 あれからよく考えたんだがよ。 確かに軍師っていうのはちょっと違ってたかも しれねぇ。だからお前さんには… 俺の秘書として、俺の予定を管理し、 俺の身の回りの世話をして欲しいんだ。 【ルフレ】 ひ、秘書…ですか? 【バジーリオ】 ああ、そうさ。それなら なんも問題はねぇだろ? 【ルフレ】 まあ、そうですけど…ごめんなさい。 あたしの気持ちは変わりません。 【バジーリオ】 やはり今はまだ、クロムの…軍師か? 【ルフレ】 はい… 【バジーリオ】 いや、謝ることはねぇさ。別に同情で 来てもらおうとは思ってねえからな。 まあいい。いつか余裕が出てきたら、 このことを考えてくれりゃいい。 【ルフレ】 本当にめげないですね… 【バジーリオ】 おうよ。俺はいい加減な男かもしれねえが、 諦めは悪いんだぜ!? 【ルフレ】 いい加減な男じゃない事はわかっていますよ。 責任感が強い事…それもわかっています。 【バジーリオ】 なんだよ、俺のことわかってんじゃねえか。 でも俺の良さを認めちゃったってことは… やっぱりオーケーってことかい!? 【ルフレ】 なんで、すぐそうなるんですか!? もう…真面目なんだか、ふざけてるんだか! 【バジーリオ】 そんなふうに掴みどころがない所も、 俺の魅力さ! んじゃ、また来るぜ! 次こそはいい返事を期待してるからな? 【ルフレ】 ふつう…そういうことを自分で言いますかね…? でもそれがバジーリオ様らしいのかもしれませんね。 支援S 【ルフレ】 バジーリオ様。 【バジーリオ】 お、おう…ルフレ。 【ルフレ】 どうかされましたか、も、もしやまた 部下やら秘書やらの勧誘…!? 【バジーリオ】 お、おいおい。今話しかけたのは、 そっちじゃねえか! 【ルフレ】 あ、そうでしたね。あはは… 【バジーリオ】 ……… 【ルフレ】 でもどうしたのですか? 元気がないですけど… 【バジーリオ】 あれから考えたんだが、やっぱりさぁ… 俺、お前は、部下としても秘書としても 要らねぇなと思ってさ。 【ルフレ】 えっ! …ま、まぁ、あたしも行く気は なかったので別にいいですけど、 それはそれで、ただ振り回されただけみたいで、 釈然としませんね! 【バジーリオ】 まあ話を聞いてくれや…。 軍師でも秘書でもねえ。俺はお前に… このバジーリオの妻として 来て欲しいと思ってるんだ。 【ルフレ】 だから~! 軍師だろうと秘書だろうと 妻だろうとお断りって…! えええええっ!!! つ、妻ですか!? 【バジーリオ】 ああ、結局いろいろ言ってたのは 俺なりの言い訳だったのさ。 最初からお前が欲しかったのは、 妻として…それだけなのさ。 【ルフレ】 そ、それは…いきなりですね。ちょっと 返答が見当たりませんというか… 【バジーリオ】 だが事実だからな…。 これが俺の行き着いた答えさ。 だからこの言葉どおり、そのまま 受け止めちゃくれないだろうか? 本当にお前が…欲しいんだ。 【ルフレ】 …ふう…そこまで言われましたら、 もう断る言葉が思いつかないなぁ… バジーリオ様の根気に負けました。 それに…あなたがどんな人かは 最初から知っているつもりです。 【バジーリオ】 そうか! ありがとよ よーし、見てろよ!? きっとお前を幸せにしてやる! フェリアの男は女に尽くすんだぜ! 【ルフレ】 では、がんばって尽くしてくださいね。 あたしも負けないように尽くしますから! 【バジーリオ】 おし! じゃあ俺が、ルフレと 婚約したのを記念して、 今から大宴会だ! 【ルフレ】 それはいいですけど、あんまり 飲み過ぎないでくださいね。 仕事に支障があるほど 飲んだら承知しませんよ? 【バジーリオ】 へへっ、わかってるって。 俺の妻は厳しいねえ。 【バジーリオ】 ま、これからもこんな感じで楽しくいこうぜ! …俺の妻になったこと、後悔させねえからな。
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~~~~職員室~~~~ 堀込「――おや、山中先生」 さわ子「……あら、堀込先生。まだいらしたんですか」 堀込「ええ。少し調べ物がありましてな」 さわ子「そうだったんですか」 堀込「山中先生もずいぶん遅くまで」 さわ子「私も少しやることがありまして」 堀込「そうですか」 さわこ「ええ」 堀込「……」 さわ子「……」 さわ子「……」 堀込「……」 さわ子(……き、気まずい) さわ子(どうしよう、本当は明日やってもいいような仕事だし、もう帰ってもいいんだけど) さわ子「……」 さわ子「……あっ、せ、先生?お茶でも淹れま――」 堀込「ああ、結構。間に合っとりますから」 さわ子「そ、そうですか……」 さわ子(いつの間にお茶なんか淹れてたのこの人……) さわ子「ま、まだお仕事残ってらっしゃるんですか?」 堀込「ええ。小テストの採点があと2クラス分」 さわ子「そうですか……」 堀込「……ん」 さわ子「?どうかされました?」 堀込「いえ、赤ペンのインクが切れてしまったようで」 さわ子「あ、でしたら私の、どうぞ使ってください。私は予備も持ってますし……」 堀込「そうですか。すみませんね」 さわ子「いえ……」 堀込「……」 さわ子「……」 さわ子「……あ、あの」 堀込「?」 さわ子「よければ私、お手伝いしましょうか。1クラス分、私が――」 堀込「……」 さわ子「……」 堀込「……ふ」 さわ子「?」 堀込「――はは。バカ言うんじゃない。山中お前、自分の古文の成績がどうだったか、覚えとらんのか」 さわ子「え……」 堀込「お前の手を借りるほど老いぼれとらんわ。仕事が無いのならさっさと帰れい」 さわ子「……」 堀込「……なんだ、その顔は」 さわ子「……ふふ。いえ、なんでも。でも私ももうちょっとだけ残りますよ、先生」 堀込「ふん。勝手にしろ」 さわ子「でも先生、解答くれれば○×つけるくらい私にだってできますよ。古文の成績は関係ありません」 堀込「はン、生憎だがこれは論述形式の小テストでな。これという正解はないようなもんだ」 さわ子「そういえば昔から論述のテストばっかりでしたね、先生の授業って。古文なんか興味ないのに、そういうテスト、生徒は困るんですよ?」 堀込「減らず口は変わらんな、お前は。こういう問題に向き合うことで内容の理解を深められるんだ。黙っとけ」 さわ子「はーい」 堀込「……そうでなくともまだまだ子供だ、そんなやつに大事なテストの採点なぞ任せられんわ」 さわ子「……!」 堀込「だいたいなんだこのペンは……ちゃらちゃらしおって」 さわ子「……まだ」 堀込「……なんだ?」 さわ子「……まだ、子供ですか。私」 堀込「……」 さわ子「いつも先生に、"もっと大人になれ"って小言言われて、悔しいですし、自分でも大人にならなきゃと思って努力してるつもりです……」 堀込「……」 さわ子「……その努力が足りないのは分かってます。でも、」 堀込「山中」 さわ子「……はい」 堀込「お前、いくつになった?」 さわ子「え……」 堀込「これからどんどん、お前を子供扱いする人間も少なくなる。今のうちだと思っとけ」 さわ子「……」 堀込「お前に、こんな風に口利いてやれるのも――特別に"今日だけ"だ」 さわ子「――!」 堀込「明日からはもうせんぞ」 さわ子「……は、はい!」 さわ子「……それじゃあ私、そろそろ帰りますね」 堀込「そうか。気をつけて帰れよ」 さわ子「ええ――堀込先生もあまり遅くなられないようにしてくださいね」 堀込「はン、余計なお世話だ。では――お疲れ様です、山中先生」 さわ子「ええ。お先に失礼させて頂きます、先生」 堀込「……」 さわ子「――あ、それと先生!」 堀込「?何か?」 さわ子「いきなり女性に歳を聞くなんて、あんまりデリカシーないことしないでくださいよっ!」 堀込「ん、んなっ――!」 さわ子「それじゃ、お先ですっ!」 堀込「……」 堀込「ふ、ふん……本当は聞かんでも、歳くらい覚えとるわい……!」 おわり あとがき 学校の先生ってちょっと不思議な存在ですよね、第二の父親的な さわちゃんにとって堀込先生も苦手なだけじゃない存在であればいいな ともあれちょっと遅くなったけどさわちゃん誕生日おめでとう。 それではまた 戻る
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プレイルーム 唯「むひひひひひ、あははっははっはは」 梓「……」 唯「ついに……ついにこの日がきたよおおおお!!」 梓「……」 唯「ここならうるさい奴らの目も届かない! やりたい放題!」 梓「……あのぅ」 唯「なんだいあずにゃん」 梓「……よろしくおねがいします……」 唯「うふふ、緊張しなくていいよ? お姉さん優しくしてあげるからねー」ナデナデナデナデ 梓「あう……はい……」 唯「……さてと早速脱がないと」ヌギヌギ 梓「あっ……」 唯「もう私おちんちんぎんぎんだよぉ……///」 梓「ごめんなさい。私は一応それつかうのだめなんです」 唯「は?」 梓「……あの、その……」 唯「なぁ~~~んで?」 梓「……まだ10さいですし……」 唯「本気でいってんの?」 梓「はい……それつかってしちゃうと怒られちゃいます」 唯「はぁ~~~……なにそれ……」 梓「ごめんなさいごめんなさい」 唯「じゃあ何歳相手だったらおちんちん使えるの」 梓「えっと……18さい以上ってきいてます……」 唯「いないじゃん!!!」 梓「はい……」 唯「いやいやいやいや、いないじゃ~~ん!!! ううー!! あの、あずにゃんめ、まんまとだましたなーーー」 梓「使わない分なら……お好きにどうぞ」 唯「しかたない……とりあえずサクっと食って文句いいにいこ」 唯「ほら……ぬぎぬぎしようねー?」 梓「はい……」 唯「んしょ、はいバンザーイ」 梓「ばんざーい?」 唯「手あげるんだよ。はーい」 梓「……にゃ」 唯「おふ……そっか、下着とかつけてないよねーそうだよねー」 梓「あう……はずかしいです」 唯「乳首綺麗……子供乳首だー」ちゅむ 梓「んっ……あっ」 唯「ちゅむ……ちゅ」 梓「あう……」 唯(さすがにあんあん喘いだりはしないかー。子供ってやっぱつまんない) 唯「ほれ、おしりだして」 梓「えぅ……」 唯「なめるから。ほら」 梓「はい……」 唯「んふ、つるっつる」 梓「……にゃお」 唯(あーなんていうかなー) 唯(この純情ぶってるのにこの先なにされるかわかってる感が無理) 唯(やっぱ娼館は娼館だね。10歳とはいえ立派な商品だよこの子) 唯(まぁなめるけど) 唯「ぺろっ」 梓「ひゃうっ///」 唯「ほれほれー、ほれほれー」ペロペロ 唯(早く誰かにおちんちんねじこみたいなー。けどそれしちゃうと下手すりゃこっちで逮捕されちゃうし……) 唯「あむ、ちゅ……ぺろ」 梓「にゃああん///」 唯「……はぁ」 梓「どうかしましたか?」 唯「んーん、なんでも。きょうはちょっとこの国来たばっかで時差ぼけひどいから帰るよ」 梓「そうですかー」 唯「じゃあお金、はい。どうぞー、お疲れ様」 梓「♪」 唯(こりゃ勉強代だね……仕方ない) 梓「ありがとございましたー♪ またきてくださいねー」 唯「ほーい」 外 唯「観光でもしようかな、せっかくだしね」 唯「あーやだやだ、何ヶ月も前から意気込んでたのに、出鼻くじかれちゃって悔しい」 唯「一応観光ガイドとかあるし、あずにゃん語もそこそこしゃべれるし」 唯「なんかこうなると普通の渡航者だね」 唯「ガイドブックあったかな」 唯「えー、名物料理はと」 唯「タイヤキかー」 唯「露天で変えるかな」 唯「っと、宿かホテルも探さないと」 唯「初の一人旅だからいろいろ大変だ」 唯「あ、タイヤキ屋かな? すいませーん」 梓「はい?」クルッ 唯「!!」 梓「いらっしゃいませ」ニコッ 唯「!!!」ズキューン 梓「タイヤキお一ついかがですか?」ニコニコ 唯「あ、あの……」 梓「あら、外人さんですか? ようこそアズニャンランドへ」 唯「えっと……タイヤキ」 梓「はい、どの味がいいですか?」 唯「おすすめは?」 梓「普通のあんこです。とってもおいしいんですよ」 唯「じゃあそれ……おひとつくださいな」 梓「はいどうぞ♪ 20アズニャンセントになります」 唯「は、はい」チャリ 梓「ありがとございました♪」 唯「はああああっうううううう」 唯(な、なにこの感情……か、顔がまともに見れない……あう) 唯(可愛い……可愛いなんてもんじゃない……) 唯(やばい……どうしよう……わかんないよ……こんな気持ちはじめて) 唯「……もぐもぐ、うまい!!」 梓「えへっ、どうもです」 唯「こ、これ君がつくったの?」 梓「ええ」 唯「……すごく、おいしかった……もう一個!」 梓「はい♪」 唯「もぐもぐもぐもぐ」 梓「外人さんはどちらから? あずにゃん語お上手ですね」 唯「わ、私は……日本って国から……その、観光旅行ていうか勉強で」 梓「わぁ、ご立派なんですね」 唯「うっ……」ズキ 梓「いつまでいらっしゃるんですか?」 唯「えっと、当面のお金がなくなるまで……」 梓「そうですか。あ、私そろそろ就業時間なのでこれで失礼しますね。またいらしてください」 唯「う、うん……ごちそうさま……」 ホテル 唯「ほけー……」 唯「……」 唯「……」 唯「……なにしにきたんだっけ私」 唯「……そうだ、売春三昧だよ、売春……」 唯「……うん、そうなんだよ」 唯「なのに……ずるいよあれ……天使じゃん」 唯「えへへ……いま私絶対気持ち悪い顔してる」 唯「あ、おちんちん外すの忘れてた」 唯「すご……びっくりするほどおっきくなってる」 唯「……」ツン 唯「……」ニギニギ 唯「……ハァ、ハァ……あずにゃ、あずにゃん……ハァ、ハァハァ」 唯「うく……かわい、かわいいよおおっ、だめだよ」 唯「そんな風にあんこ塗っちゃだめええええっ」 唯「あああん、かわいくてかわいくて、汚すこともできない天使なのに……っ!!」 唯「私のここは……ッ! こんなにも……・正直で!!」 唯「ああああっ、あずにゃああああああん!!」 ビュクルビュクビュク! 唯「はぁ……はぁ……生でヤりたーい……」 唯「……けど……」 『ありがとございました♪』キラキラキラキラ 唯「……ううう、汚せない……私なんて触れることすら許されないよ」 唯「……あぁ、ホテルとまって自分で慰めるなんて滑稽」 唯「けどいまさら安い風俗とか、ろくに手出しできない売春宿なんて行く気おきないし」 唯「私はこの国でどうしたらいいのーーー!!!!」 翌日 唯「ふぁ~、良く寝た」 唯「あ、そうだ、朝食バイキング~」 唯「んほ、うまっ、絶品!!」 唯「このお肉はっ、舌の上でとろけるようなやわらかさ!! んひ」 唯「野菜はこの国でとれたやつかな、シャキシャキしてておいひー」 唯「バナナジュースも臭みがなくて飲みやすいし、健康にもバッチリ」 唯「最高!!」 唯「さてと、腹ごしらえもすんだし」 唯「昨日一発抜いたから性欲もほどほど」 唯「いい観光日和になりそうだね」 唯「フロントに鍵あずけて、さっそくいこっと!」 唯「今日はこの街を散策だー」 …… 唯「市内散策といいつつ」 コソコソ 「タイヤキおひとついかかですかー」 「焼き立てですよーおいしいですよー」 唯「ここへきてしまうのでした」 唯「はうー、可愛いなぁ……遠目からでも天使っぷりが伺えるよ」 唯「もう、みんなもっと買ってあげてー」 唯「……さて、どう近づいたものか」 唯「……って普通に買えばいいんじゃん」スタスタ 唯「どもー」 梓「あっ! いらっしゃいませ♪」ニコッ 唯「てへへ、また食べたくなって」 梓「はい、今日は何味にしますか?」 唯「えっとねぇ、じゃあカスタードとチョコもらおうかな」 梓「すいません、チョコは少々お時間いただきます」 唯「えへっ、いいよいいよその方が好都ご……いやなんでもない」 梓「では、焼かせていただきます」 唯「ほーい」 唯(にしても、あんまりはやってないのかな……全然お客さんこないよ) 唯「もぐもぐ」 唯(カスタードも……おいしいのに) 梓「せっせ」 唯(かわい~~~一生懸命になっちゃって) 唯(何歳くらいかなーあずにゃんって年齢わかりにくいよ) 唯(もっとお話したいなー) 唯「ねぇねぇ」 梓「はい」 唯「君何歳?」 梓「あ、私は17です」 唯「へー、17でお店もってるんだ」 梓「はい。お金もないので」 唯「そっかーすごいなー」 梓「外人さんはおいくつですか?」 唯「私は18だよー」 梓「へぇ、一個上なんですか」 唯「それと、名前は唯っていうの。えっと、こういう字かくの」カキカキ 梓「唯ですか。いい名前ですね」 唯「ありがと」 梓「もうすぐ焼けますので待っててくださいね」 唯「うん!」 梓「ふんふ~ん♪ はいどうぞ」 唯「わぁいっただきまーす」パクリ 唯「あひゅっ」 梓「もうっ、気をつけてくださいよ。はいお水」 唯「んぐんぐ。ありがと」 唯「熱いけどおいしーー」 梓「ありがとうございます」 唯「にしてもお客さんこないねー」 梓「えっ……」 唯「あ、ご、ごめん……」 梓「あっ……いえ、ほんとのことですので」 唯「……こんなにおいしいのに」 梓「……」 唯「タイヤキってこの国ではポピュラーな食べ物なんでしょ?」 梓「……えぇ、ですが……実は」 唯「どうしたの」 梓「窓の向こうをごらんください」 唯「ん? わぁ立派な建物があるね! すごーい!!」 梓「こないだリニューアルオープンした大手タイヤキチェーンの本店です」 唯「え」 梓「……」 唯「そ、そっか……」 梓「こんな汚くて小さい店……流行るわけないですよね……」 唯「……あずにゃん」 梓「設備も古いし、お店の塗装は禿げてるし、人もいないし」 唯「……」 梓「でもいいんです。ほそぼそとした生活でも毎日楽しく暮らせたらそれで幸せですから」 梓「私はタイヤキをつくってるだけで幸せ……ですし……」 唯「……そんな」 梓「……お買い上げありがとうございました……またのご来店お待ちしております……」 唯「……もう一個たべたいな」 梓「えっ」 唯「たべたい。つくってくれる?」 梓「も、もちろんです!!」 唯「えへへ。お願いしまーす」 梓「……はい!」 唯「よし、私はその間!」 梓「?」 唯「その制服もう一着ある? 客引きしてみる!」 梓「えっ?」 唯「ほらほらー」 梓「でもっ、お客さんにそんなこと」 唯「私がやりたいのー! だってこの国の文化の勉強にきてるわけだし、なんでも経験してみたい」 梓「そ、そうですか……じゃあもってきます」 3
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四人で肝試し/一六◆6/pMjwqUTk 「よいしょ、っと。これで全部~?おばあちゃん。」 ラブが大きな段ボールを、折り畳み式の長机の上に担ぎ上げる。せつなは浴衣の袖を気にしながら、その中身を机の上に並べ始めた。 箱の中に詰め込まれているのは、色とりどりのリボンで結ばれた、小さなビニール袋の山。中には様々なお菓子が入っているのだが・・・これがどうにも、きれいなラッピングとまるで釣り合っていない。 ドクロや悪魔の人形が付いたハッカパイプ。ハワイアンブルーやショッキングピンクのどぎつい色に、紫のマーブル模様が入った、何とも怪しげな水飴。極めつけはビニールの中身の半分以上を占める大きさのドーナツで、これがどこからどう見ても、目玉そっくりなのだ。 「いくらお祭りだからって、ここまでやる必要、あるのかしら。」 美希がビニール袋から、さりげなく目をそらす。 「うん、ホントに凄いよね。これなんて、まるで本物みたい。」 祈里は目を輝かせながら、イチゴジャムで描かれているらしい目玉の血管を、しげしげと眺める。 「いや、ブッキー・・・そういうことじゃなくて!」 美希が引きつった顔で幼馴染みに向き直ったとき。 「あんたたち、ご苦労さんだね。そろそろ子供たちが来るから、準備を急いどくれよ。」 相変わらず無愛想な顔をした駄菓子屋のおばあちゃんが、四人の前にやって来た。 今日は八月最後の日曜日。四つ葉町恒例・子供祭りの日だ。クローバータウン・フェスティバルほど大規模ではないものの、商店街には屋台が並び、ステージでは着ぐるみショーやゲーム大会が行われる。そしてこの祭りの夜の一大イベントが、町外れの小さな神社で行われる、肝試し大会だった。 ルールは至って簡単。今ラブたちがいる机のところから一組ずつスタートして、神社までの細い坂道を上り、拝殿の前に置いてあるお札を貰って帰ってくる、というもの。 片道せいぜい300メートル。小さな社がちょこんと建っているこの神社は、昼間は明るくのどかで、怖い雰囲気などひとかけらも無い。 ところがいざ肝試しとなると、この微妙に曲がりくねった坂道がクセモノだった。何度も通ってよく知っている道であっても、暗い中で先が見通せないというのは、やたらと恐怖心をあおるものだ。おまけにざわざわと鳴る木の葉のBGMも手伝って、坂道の途中で泣き出して、神社までたどり着けずに逃げ帰る子も、毎年少なからずいるらしい。 中学生のラブたちは、もう子供祭りを楽しみにする歳でもない。が、住んでいる商店街が主催のお祭りということで、それぞれの親たちに頼まれて、こうして浴衣姿で手伝いにやって来ているのだった。 「ねえ、ラブ。」 景品のビニール袋を並べ終えたせつなが、傍らの親友に向かって、小首をかしげて問いかけた。 「肝試しって、暗くて怖いのを我慢して、目的地まで行って帰ってくるだけよね。それって、何かの訓練なの?」 「え~っ!?訓練じゃないよぉ。遊びだよ、遊び。」 「怖いのを、我慢するのが?」 ますます不思議そうに訊き返すせつなに、ラブの眉毛が八の字になる。 「うーん、怖いのが楽しいっていうか・・・みんなで一緒に怖い思いして、ああ怖かったぁ!って言い合う遊び、かな?」 自信なさそうなラブに、祈里が取って代わる。 「えっとぉ、夏の夜を、涼しく快適に過ごそうっていう、昔の人の知恵ね。」 「怖いのを我慢すると・・・涼しいの?」 「ほら、怖い時って、背中がゾクゾクするでしょう?」 「それは・・・快適とは言えないかも。」 祈里ののんびりとした説明を聞いて、美希が額に手を当てる。せつなが相変わらず要領を得ない顔をしていると、ラブがパンと手を叩いて、ニコリと笑った。 「そっか、わかった!後であたしたちも行ってみればいいんだよ。せつなも体験すれば、きっと肝試しの楽しさ、わかるって。」 その言葉に、祈里は笑顔で頷き、美希は再び顔を引きつらせる。 「ラブったら。実際に行ってみなくても・・・」 「へぇ~、美希たん、怖いんだ。」 「そ、そんなことないわよ!」 ニヤ~っと半目で微笑むラブに、美希の顔がたちまち真っ赤になった。 「大丈夫だよ!ここはお子ちゃまコースだし、本当にオバケが出るわけじゃ・・・」 「ふん。オバケが出ないなんて、誰が言ったんだい。」 明るく言い放とうとしたラブの言葉を、ぶっきらぼうな声が遮る。四人が驚いて振り返ると、景品をチェックしていた駄菓子屋のおばあちゃんが、眼鏡の奥から鋭い視線を向けていた。 「おばあちゃん。まさか、前にここでオバケを見た人がいる、とか・・・」 「まぁ、オバケは夏の夜が好きだって話は、昔からよく聞くね。」 おばあちゃんの言葉に、美希の顔色が、赤からすーっと白に変わる。 「あんたたち。オバケはなにも、幽霊だけとは限らないんだよ。」 おばあちゃんは重々しくそう言って、夜風に枝を揺らす木々に目をやった。 「昔話の中には、いろ~んな物の怪が出てくるのを知らないのかい?木の精に、水の精に、風の精。ああ、大切にされた物には魂が宿る、なんて話もあってね。絵に魂が宿って、紙の中から出てきたって話を聞いたことがあるよ。それに、化け猫や化け狐なんてのも定番だねぇ。だから、いつどこでどんなオバケに出会うかなんて、わかるもんかね。」 「あ・・・。」 低くよどみのない声に、凍りつくラブ、美希、祈里、そしてやっぱりきょとんと首をかしげるせつな。そんな彼女たちの顔を見まわして、おばあちゃんは初めて、ニヤリと笑った。 「どうだい。これで少しは、肝試しの気分が出てきたかい?」 「もぉ~、おばあちゃあん!!」 くるりと後ろを向いたおばあちゃんに、ラブと美希の抗議の声が飛ぶ。去っていく小さな肩が、それを聞いて、楽しそうに小刻みに揺れた。 ☆ そのほんの少し前のこと。 「よぉ、にいちゃん。悪いな、こんな時間に来てもらって。」 神社へと続く坂道の途中で、西隼人の姿のウエスターは、一人の男と向かい合っていた。 四角ばった顔と、それに合わせたかのような角刈り頭。小柄ながら、声の大きさと威勢の良さは、誰にも負けない。トレードマークの長い前掛けを外しているせいで、いつもよりガニ股が目立つその姿は、駄菓子屋の真ん前にある魚屋の主人――魚政の三代目だった。 ウエスターとは、彼が町の廃品回収を手伝って以来の知り合いだ。もっともウエスターには、不幸のネタを探すという別の目的があったわけだが、魚政の主人の目には、「頼れる気のいい若いモン」と映ったのだろう。 今日も、子供たちに混じって屋台をうろついていたウエスターの肩をぽんと叩いて、手伝いを頼んできた。そこでウエスターは、事情がよくわからないまま、こんなところへやって来る羽目になったのだ。 「それで、手伝いって何だ?」 ウエスターは道の真ん中に立って、額の汗をぬぐう魚政の主人に問いかけた。辺りはもう、かなり暗い。狭い道の真ん中近くまで張り出した木の枝が、やけに黒々と見える。そのくせ空気にはまだ、肌にまとわりつくような熱気が十分に残っていた。 「簡単なことさ。ほらここ、林が切れて、何だか分かれ道みたいに見えるだろ?もうすぐ肝試しが始まって、子供たちがたくさん通るからさ。間違えてこっちに行く子がいないように、ここに立っててほしいんだよ。」 言われてみれば、木と木の間の地面が踏み固められたような箇所がある。見ようによっては、そこから林の中に細い道が続いているように、見えなくもない。 「この先は、急な斜面なんだ。小さい子が迷い込んだりすると、危ないからな。」 「なるほど。ここに立って、あっちの道を行けと示してやればいいんだな?」 「さすが、にいちゃんは話が早いぜ。じゃ、頼んだよっ。」 魚政の主人は安心したようにニカッと笑うと、逃げるようにその場を立ち去ってしまった。後に残されたのは、ウエスターただ一人。 「・・・ところで、肝試しって、何だ?」 ポツリと呟くその声に答えるかのように、生温かい風が、ざわわ・・・と木の枝を揺らした。 しばらくすると、魚政の主人が言っていたように、子供たちが後から後からやって来た。みんな数人ずつで固まって、何だか上目遣いで辺りを見回しながら、恐る恐る歩いてくる。 (一体、何を警戒しているんだ?) ウエスターは、言われたとおりの場所に立ってそれを見ながら、密かに首をひねった。 帰ってくる連中は、さらにおかしかった。行きとは打って変わって、みんな転がるような早足で、坂を駆け下りていく。 既に気を緩めて、笑みまで浮かべている子。相変わらず辺りを警戒している子。周りを見ないようにして、ただひたすら先を急いでいる子など、その表情は実に様々だ。 (肝試しって・・・何なんだ?) さっきの疑問が、より強く浮かび上がってきた、そのとき。 「あーっ、先生!占いの先生じゃないか。」 ふいに親しげに呼びかけられて、ウエスターは驚いて顔を上げた。 目の前に、大・中・小、三つの坊主頭が並んでいる。その、中と小の手を引いた一番大きな少年が、目を輝かせてウエスターを見つめていた。 「俺、前に先生にアドバイス貰って、無事、好きな子をデートに誘えたんだ。」 そう言って、少年はウエスターに向かって律儀に頭を下げた。 「ありがとうございましたっ!俺、お陰で最高の一日が過ごせたっす。その後のことは・・・まぁ、これからまた頑張るっす!」 「あ・・・ああ、そうか。良かったな。」 勢い込んで迫ってくる少年に、さすがのウエスターも一瞬後ずさる。そう言えば、コイツの話を聞いて、初めて遊園地とかいうところに行ったんだったな・・・。そう思い出したとき、小さな二つの手が、少年とウエスターを引き離した。 「なぁ、兄ちゃん。早く行こうよ~!」 「いこうよ~!」 「ああ、わりぃ。じゃ、先生、またな。」 弟たちに引っ張られて、背を向けようとしている少年に、ウエスターは思わず呼びかけた。 「おい、少年。肝試しって、一体どんなイベントなんだ?」 「えっ!先生、それも知らないでここに居るのかよ。」 少年が呆れたように、口をあんぐりと開ける。代わってウエスターの問いに答えたのは、弟たちの方だった。 「この先の神社まで行って、オフダを取って来るんだい。とちゅうでコワくて泣いたり逃げたりしたら、いけないんだぞ。」 いかにもやんちゃな顔をした“中”の坊主頭がそう言うと、まだあどけない顔の“小”も負けじと胸を張る。 「オレ、オバケもバケモノも、こわくねーもん。もしもあったら、やっつけてやるんだ!」 (ほぉ。ここにはナケワメーケとは別の化け物が出るのか。まさかそいつも、不幸を狙って・・・!) そう思ったウエスターが、初めて辺りを警戒する。そのとき、たった今偉そうなことを言っていた“小”が、顔色を変えてウエスターの後ろの林を指差した。 「うわっ、にいちゃん!あそこで、なんか光った!」 弟の声に林を覗き込んだ“中”も、わっ、と言って兄にしがみつく。 「ホントだ!何か白っぽい光が飛んでるぅ!あ、あれって・・・ひ、ひ、人魂?」 振り向いて見てみると、確かに木々の間から、ちらちらと小さな光が漏れている。 「ああ、あれは懐中電灯かなんかだろ。係りの人か誰か、いるんじゃないか?」 さすがに一番上の兄は余裕を見せて、弟たちの頭をぽんぽんと交互に叩く。だが。 「いや。係りの人は、俺のほかにはいないはずだぞ。」 ウエスターにあっさりと否定されて、その手が止まった。 「え?じゃあ、あれって・・・な、なんすか?」 「わからん。お前たちの言うオバケかもしれないし、誰かが迷い込んだのかもしれないな。」 ウエスターはこともなげにそう言うと、三人の顔を見て、ニヤリと笑った。 「どれ、俺様が確かめてきてやろう。オバケかもしれないから、お前たちは先に、神社とやらに行けばいい。」 「うわぁぁぁ~!!」 その言葉に呪縛を解かれたように、弟たちが兄の手を引っ張って、全力で走り出す。少年は弟たちに引きずられながら、ウエスターに向かって、何故か感動したような、うるんだ眼差しを向けた。 「先生、イケてる~!頑張って下さいっ!」 ☆ (ふん。ナケワメーケ以外の化け物がいるというなら倒してやる。不幸を横取りされてたまるか!) 頼りなげに動く光を追って、ウエスターは道なき道を駆け下りる。小さな光は、こちらで光ったかと思うとあちらで光り、近付いたかと思うとまた遠ざかって、あざ笑うかのように、ウエスターを翻弄した。 「ええい。姿を見せろ!」 その途端。まるでウエスターの声が聞こえたかのように、遠くの木の陰で、光がその動きを止めた。 「よぉし。化け物め、そのまま動くなよ~。」 ところが近付いていくうちに、ウエスターは、ん?と首をかしげた。小さな光だと思っていたものが、次第に人の形に見えてきたのだ。 どうやら浴衣を着た女の子らしい。黄色のような緑色のような、ぼぉーっとした光を放っているように見えるのは、さっき少年が言っていたように、懐中電灯でも持っているのかもしれない。 (魚屋のオヤジが心配してた、道を間違えた子供か。しかし、誰かこっちに来たのなら、すぐに気付いたはずだが。) もしかしたら、ここへ来る別のルートがあるのかもしれない。そう思って人影に近付きながら、ウエスターは再び、首をかしげた。 一歩一歩、歩みを進めるたびに、人影がいろんな人物に見える気がする。ウエスターが知っている数少ない、この世界の同じような歳恰好の少女たちに。 (あれは・・・キュアベリーか?いや、あんなに背が低くはないな。ああ、キュアパインか。いやいや、ヤツはキュアピーチだ!いや・・・違う。何っ!?あいつ・・・なんであんなところに。) ついにウエスターは、彼女が立っている木立のところまでやって来た。 近付いても相変わらず淡い光を放つその姿は、何やら草花の模様を散らした、黄緑色の浴衣を着ている。腰には銀色の細い帯。後ろ向きで顔は見えないが・・・。 (違う・・・イースではない。) それは、イースでも他のプリキュアでもなく、ウエスターの知らない少女だった。 (やっぱり迷子か。) 気を取り直して、その俯いた後ろ姿に声をかける。 「おい。そこで何をしているんだ?」 「・・・。」 「道に迷ったのか?神社なら、そっちじゃないぞ。」 「・・・。」 「ここには、一人で来たのか?」 「・・・。」 何を訊いても、彼女は俯いて黙ったまま。頼まれた役目だからと、最初は優しく声をかけていたウエスターも、次第にイライラし始めた。 「なぜ黙っているんだ。ほら、こっちに来い。上の道まで連れて行ってやる。」 「・・・。」 それでも動かない彼女に業を煮やして、ウエスターが細い肩にそっと手をかける。すると少女は諦めたように、ゆっくり、ゆっくり、こちらを振り向いた。 「どわぁぁ~っ!」 ウエスターが、叫び声を上げて飛び退く。 振り向いた少女の顔は、目も鼻も口も無い、まるでゆで卵のようにつるんとした、のっぺらぼうだったのだ。 「オバケかっ?本当にオバケかっ?」 一体誰に確認しているのか、大声で叫びながら元来た道を駆け戻ろうとするウエスターの前に、もう一度、少女の顔が現れる。 「な・・・何っ?」 少女の顔の下に、あるべきはずの胴体が無い。顔の下には当然ながら首があって・・・その首が夜目にも白く、真横に長ーく伸びているではないか。 ぐにゃりと曲がったその首の上で、ゆらり、ゆらりと揺れる真っ白な顔――それが今度は突然、カッと目を見開いた。顔の真ん中に真っ赤なひとつ目が出現して、ウエスターを睨みつける。 「うっぎゃあああああ~!!」 ウエスターはくるりと回れ右をすると、神社と反対の方に向かって全速力で駆け出した。が、いくらも行かないうちに、ふいに足元から地面の感触が無くなって・・・。 「わぁぁぁ~っ!」 急な斜面というより、コンクリートの絶壁を滑り落ちながら、ウエスターはやっとの思いで上を見る。そこには若葉色の浴衣を着た、ひとつ目ではないあどけない顔をした女の子が、嬉しそうに彼を見下ろしていた。 その表情とは裏腹に、両手を腰に当て、顎をツンと上げて、彼を文字通り「見下ろす」その態度。それは、何だかどこかで見たことがある気がしたが――それを思い出す余裕は、今のウエスターには無かった。 ☆ 「はい、完走おめでとう!これ、景品の、オバケのおやつだよ~。」 ラブが精一杯怖い声を出して、子供たちにビニール袋を渡す。 「ラブったら。マラソンじゃないんだから、完走はおかしいわよ。」 すっかり立ち直った美希も、子供たちが差し出す神社のお札を、笑顔で確認する。 せつなはラブの隣りで景品を手渡しながら、坂道を戻って来る子供たちの姿を、興味深げに眺めていた。 誇らしげな様子で、元気いっぱい駆け戻って来る子。わあわあ泣いて、友達や兄弟に慰められている子。なぁんだ、ちっとも怖くなんかなかったぞ、と聞えよがしに叫んで威張っている子――。 子供たちの様子は様々だったが、ほとんどの子が、一緒に帰って来た友達や家族としっかりと手を繋いでいたり、ぴったりと寄り添ったりしているのが、何だか微笑ましい。 「よぉ、ご苦労さん。もうすぐ終わりだからな。」 ふいに大きな声がして、魚屋のおじさん――魚政の主人が顔を見せた。 「何だい、あんた。自分の持ち場はどうしたんだい?」 机の後ろの椅子に座っていた駄菓子屋のおばあちゃんが、よっこらしょ、と立ち上がる。その姿を見て、彼は慌てたように目を白黒させた。 「やぁ、ばあさん。大丈夫だ!ちゃんと信用できる助っ人に、頼んできたからよ。」 「本当だろうね?」 おばあちゃんがそう念を押したとき、坂道の上から、三つの坊主頭が現れた。 「あれ?ラブじゃねえか。あっ!美希さんも一緒だったんすか!」 一番年長の少年が、美希の顔を見て、ぱぁっと笑顔になる。それは、四つ葉中学校二年生、ラブの同級生にして、美希の熱狂的な信者である、沢裕喜だった。 「裕喜君!あなたもお手伝いに来ていたの?」 「いやぁ、俺は弟たちの子守りっすよ。ハハハ・・・。」 美希に話しかけられて、嬉しそうに頭に手をやった裕喜が、ふいに真顔になって、魚政の主人の方に向き直った。 「そうだ、おじさん。さっき、坂の途中で占いの先生にあったんだけどさ。林の向こうに変な光が見えたんで、迷子かも知れないって見に行ってくれたんだ。もうこっちに戻って来た?」 「なっ、何だって?」 魚政の主人のこめかみに、たらりと汗が流れる。 「まさか、信用できる助っ人ってのが、その先生かい?まったく、自分の仕事を人に押し付けるから、人様に迷惑かけることになるんだよ。」 おばあちゃんにギロリと睨まれて、魚政の主人は口を尖らせた。 「しょ、しょうがねえだろっ!俺は、高いところと暗いところは苦手なんだよ!」 「ふん、使えない男だね。高所恐怖症だけじゃ足りないのかい。」 「なんだとぉ?」 いつものようにポンポンと言い合う大人たちを尻目に、ラブたち四人もまた、別の意味で慌てた様子で、ひそひそと囁き合っていた。 「ねぇ、占いの先生ってさ。」 「うん、アタシも気になってたんだけど。」 ラブと美希の言葉に、せつなが顔をしかめて、コクリと頷く。 「ええ。きっと、ウエスターよね。」 「やっぱり、そう?」 祈里が不安そうに訊き返した、そのとき。 「嫌だ。もぉ~嫌だ。肝試しなんて、嫌いだぁぁぁ~!!」 わめき声と共に、ひゅん、と四人の隣りを一陣の風が吹き抜ける。 「い、今のって・・・。」 「・・・速すぎて、見えないわ。」 「ウエスター、泣いてたわね。」 「見えたの!?しかも、表情まで!?」 慌てて目を凝らすラブに、呆れ顔の美希、ぼそりと呟くせつな、それを聞いて目を丸くする祈里。 「はぁ、無事で良かったが・・・あと少しなんだから、持ち場を離れないでくれよぉ、にいちゃん。」 四人の後ろで、魚政の主人が大きな溜息をつくと、重い足取りで坂道を上り始めた。 ☆ 「今日はご苦労だったね。ほら、あんたたちの分も取っておいたから、持って行きな。」 すっかり景品が少なくなった長机の上に、おばあちゃんが新たなビニール袋の束を置く。今度の袋はかなり大きくて、おどろおどろしい景品の他に、普通の駄菓子やドーナツも詰め込まれていた。 「うわぁ、こんなに沢山!」 「いいんですかぁ?」 「ありがとう、おばあちゃん。」 「ありがとうございます!」 四人が笑顔で、袋をひとつずつ手に取る。 「あれ?おばあちゃん。これ、ひとつ多いよ。魚屋のおじさんの分?」 ラブが、ひとつ余ったビニール袋を手にして、おばあちゃんに問いかける。 「あんたたち、今日は五人で来たんだろう?もう一人の分も、ちゃんと取っといてあげな。」 「え?五人って?」 驚いて問い返す祈里に、おばあちゃんは肩をすくめて呆れたように言った。 「何寝ぼけたこと言ってんだい。ほら、緑色の浴衣を着た子だよ。さっきまで一緒に手伝ってくれてたじゃないか。」 「・・・え・・・?」 桃色の浴衣のラブ、青い浴衣の美希、黄色い浴衣の祈里、赤い浴衣のせつな――。 「おばあちゃん!怖い話は、もういいですよ。」 声の震えを必死で隠そうとする美希に、おばあちゃんはニヤリと笑い・・・はせずに、心底不思議そうな顔をする。 その時、まだそこに残って景品の水飴を食べていた、裕喜の一番下の弟が、無邪気に最後の駄目を押した。 「みどりのきもののおねえちゃん、いたよ~。オレ、そのおねえちゃんから、このみずあめ、もらったもん。」 途端に、長机の向こうはパニックに陥った。 「キャ~!で、で、出たぁ!!」 ラブが、せつなの腕にしがみつく。 「ラブ!こ、こここ声が、大きいわよっ。」 声を上ずらせながら何とか平静を保とうとする美希が、祈里に抱きつかれてぐらりとよろける。 「わっ、わたしたち、おっ、オバケさんと、一緒にいたのっ?」 「ラブ、痛いわよ。美希も、しっかりして。ブッキー、そんなに押さないで・・・!」 ラブにしがみつかれ、美希に寄りかかられ、勢い余った祈里に腕を掴まれて――。 (あ・・・暑いっ!何よ。肝試しって、全然涼しくなんかないじゃない。) 三人の仲間にもみくちゃにされながら、せつなの口元に、いつしか楽しそうな笑みが浮かんでいた。 ☆ 彼女は木の陰から、ウエスターが大慌てで走り去っていくのを、じっと見ていた。 (少し、やり過ぎちゃったかな。あの頃のあの子の真似をして、つい、からかっちゃったけど。) クスリと笑って、キャーキャー・・・を通り越して、ギャアギャア騒いでいる少女たちを見つめる。視線の先には、仲間たちの輪の中で微笑んでいる、赤い浴衣の少女。 (私と一緒に、いつもこちらから眺めているだけだったあなたが、今はちゃんとそちらに居るのね。) 彼女の白い頬に、ほんの一瞬、寂しげな影が浮かぶ。が、すぐに穏やかな笑みを浮かべると、彼女はもう一度、優しい眼差しで少女を見つめた。 (いつでもそばに居るわ、せつな。私が、あなたの一番思い出したくない過去から、人生で最初の幸せな思い出に、変われる日まで。) 彼女の浴衣に描かれた、クローバーの模様が輝きを増す。それと同時に、彼女の姿が少しずつ薄れ始め――。 やがて、彼女の姿がすっかり消え失せたとき、そこには四つ葉の形をした、綺麗な緑色の光が残った。 ――大切にされた物には、魂が宿る、なんて話もあってね―― 小さな光は、すーっと上空へと浮かび上がると、エメラルドの尾を引いて、虚空へと消える。そのとき一遍のそよ風が、夢のように、木々の葉を揺らした。 ☆ 「あ・・・涼しい風。」 やっと三人から解放されたせつなが、林の方から吹いてきた風に、心地良さそうに目を細める。 「さぁ、そろそろ肝試しもお終いだよ。あんたたち、最後に神社まで行ってみるかい?」 おばあちゃんの言葉に、せつなを除いた三人が、ぶるぶるっと犬のように首を横に振った。 「あたし、パスっ!」 「わたしもっ。」 「アタシも・・・また、今度にします。」 「そうかい。せっかく涼しくなれたかもしれないのに、残念だねぇ。」 おばあちゃんは、やっぱりきょとんとしているせつなと目を合わせると、楽しそうに、クツクツと笑った。 夏の終わりのぼんやりとした三日月が、銀の鎖のように空に懸る。か細い光は、今日は何だかいつもより緑がかって見えていたが・・・その理由は、小さな神社を取り巻く林の木々以外、誰も知らない。 ~終~