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桃ちゃんは僕らキッズの中でも年長組で、今ではすっかり弄られキャラが定着したが当時は面倒見のいいお姉さんだった。 キッズには僕より年下の舞ちゃんを含め、まだまだ手のかかるメンバーが多かったから年長組は自然と年少組の面倒を任されていた。 そういう事もあり、お姉ちゃんのいない僕はすぐに桃ちゃんを『お姉ちゃん』として慕い、桃ちゃんも『千聖』と呼んで可愛がってくれた。 その桃ちゃんに僕が男の子だとバレたのはレッスン終了後の着替えの時だった。 僕は女の子としてレッスンに通っていたから、当然服装から持ち物まで女の子のものを使っていた。 お母さんが『あなたがモーニング娘。になりたいなら、絶対に必要なことなの』、と言われては嫌だけど従うしかなかった。 だから、僕は周りの目を気にして、皆から離れた場所で一人で着替えをすることが多かった。 僕は女の子であることを突き通す事に恥じらいを感じ、内緒でたまにお母さんの言いつけを破っていつものを着ていった日もある。 桃ちゃんにバレた日も、僕は普段通りの服装でレッスン場に行き、周りに誰もいないことを確認して着替えだした。 その時、背後からかけられた桃ちゃんの声に心臓が止まるくらいの驚きと焦りを感じていた。 「ねぇ、千聖さぁ~今日はやけに男の子みたいな服着てるんだね」 僕は喉が渇き、返す言葉がみつからずに気持ちばかりが焦り、何もできない。 何か言葉を話そうと力めば力むほど、口からは『あ』とか『う』といった呻き声しかあがらない。 しまった、ここに至って僕はお母さんの言いつけをあれ程守ることの重要さを知り、守らなかった自分を責めた。 「どうしたの?固まっちゃってさ。ちょっと~千聖」 「う・・・うん」 「うんじゃないでしょ。いつも以上にボーイッシュだから驚いたなぁって桃は言ってるの」 キッズの仲間でも僕は元が男だからというのもあるけれど、ボーイッシュだねとよく皆から言われる。 愛理はプロゴルファーのお父さんがいて、お金持ちだから服装から何から上品さが漂う。 りぃちゃんはくりっとした大きくて丸い瞳が魅力的な女の子で、デビューもしていない時点でファンが大勢いた。 いやがおうにも、僕はこの同級生たちと比較され、皆から『岡井少年』と名づけられていた。 僕は事実、男の子なのだし少年と言われて間違ってはいないのだけれど、それでも可愛いと言われる二人には軽い嫉妬を覚えた。 モーニング娘。に憧れるくらいなのだから、僕だって男の子なのに可愛いと言われたいのだ。 おかしいのかもしれないけれど、僕は可愛いと言われたかったのだから仕方ない。 「千聖、体の調子がおかしいの?返事もしないで。どれどれ、熱はないみたいだね」と桃ちゃんは僕の額に手を当ててきた。 ひんやりと冷たい桃ちゃんの掌が、緊張して熱くなった額に触れる。 ただ、それだけなのに僕には照れ臭かった。 「も、桃ちゃん・・・」 「あ、ようやくしゃべったと思ったら私の名前呼んだだけなんて、おかしいぞ」 「だって、桃ちゃんがいきなり触るからさ・・・驚いたんだよ」 「あははは、それにしたって驚きすぎ。何か私に隠し事でもしてるから驚いたとか?」 「い!?」 「えぇ~隠し事してたんだぁ。お姉ちゃんショックぅ~。千聖は私に何でも話してくれてると信じてたのに」 桃ちゃんは僕の目を一瞬たりとも逸らさずに話して、と目で訴えかけてくる。 そういった時、僕はうまく誤魔化そうと適当な言い訳を並べるのだが、桃ちゃんには見抜かれてしまう。 千聖は嘘が下手だから何でも正直に話しなさい、それが桃ちゃんが僕にお説教を言う時の決まり文句だった。 僕はここで自分が男の子だ、とバレたらどうなるか子供ながらに考えてみたが、今みたいに物事を知らなかったから 最悪の状況まで検討していなかったのだ。 だから、僕は『お姉ちゃん』である桃ちゃんになら、話したほうがいいのかなと・・・つい、話してしまった 「あのね、僕は男の子なんだ」 「何言ってるのぉ~いくら千聖がボーイッシュだからって男の子はないよ。冗談はやめなさい」 「ホントなんだ。桃ちゃんは何でも正直に話してって言ったでしょ。だから、僕はホントのことを言ったの」 「で、でも・・・千聖は女の子だからここにいるんじゃないの?」 「お母さんがモーニング娘。になりたいなら、女の子のふりをしなさいって」 僕は顔から火が噴き出しそうなのをこらえ、桃ちゃんに全てを話しきった。 信じられなさそうにしていた桃ちゃんも、熱心に訴えかける僕を見て嘘や冗談ではないと悟ったという。 「千聖、男の子なんだ・・・」 「驚いた?」 「うん、そりゃあね。でも、千聖が男の子だって知ってるの私だけ?」 「桃ちゃんにしか言ってないよ。だって、皆には内緒にしなさいとダメよって言われてるから」 「皆が知ったら千聖はキッズにはいられなくなっちゃうね・・・桃は弟がもう一人出来て嬉しかったし、いなくなってほしくないな」 「ありがとう・・・」 「でも、まだ信じられない。千聖が男の子だなんて」 それもそうだよね、僕がいくら説明したところで今まで女の子として活動してきたんだもの。 首を傾げ、考え込むようなポーズを取ってしばらくした後、桃ちゃんはついてきて、と僕をロッカールームの奥に連れ込んだ。 薄っすらと影が差し込み、人に簡単にみつかりそうにないこの場所で桃ちゃんは何をするんだろう。 僕と桃ちゃん、二人だけの空間にお互いの吐く息がかかりあう。 どうしてだろうな、変な緊張感がある・・・ 「あのね、千聖が男の子だって証拠にある物をみせてほしいの。そうしたら、信じてあげるし、桃が千聖の秘密守ってあげる」 「ある物って?」 「千聖のおちんちん」 桃ちゃんは『おちんちん』と言う時だけ、僕の耳元でぼそっと囁いた。 近くに誰もいないし、物音はしないから決して空耳だとか聞き間違いはありえないのだ。 桃ちゃんは僕に確認の為にどうしても見せて、としつこくせがんで引き下がってくれない。 僕は誰かに見られたくないから、また周りを窺うようにして桃ちゃんに信じてほしいとズボンを脱ぎだした。 ←前のページ 次のページ→
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月夜 「う~ん、今日もいいお天気ね…」 いつもより少し遅めの朝を迎えた彼女の部屋に、元気のいいノックの音が響く。 「え?誰かしら、こんな時間に…」 思わぬ訪問客を迎えるために、慌てて身支度を整え、ドアに声を掛けた。 「どうぞ?」 その声を待ちかねたように、勢い良くドアが開く。 「ぶぅ~、ティアってば待たせすぎだよぉ」 珍客だ。何をしに来たのか、全くわからない。 「アニス!?どうしたの、こんな時間に?」 「あのね、一緒に明日の準備をしようと思って」 「明日の?」 「そうだよ。ティアも自分の準備があるでしょ?」 「準備って…何を?」 「ティア…明日はバレンタインだよ?ルークに何もあげないの?」 「あ…そう、だったわね…」 「まさか二人ともあれから何の進展もないの?いい加減キスぐらいしたんでしょ?」 「わ、私は、その…」 あまりに直球な質問に頬を赤らめてうつむく。 「あー、相変わらずかぁ…」 「た、多少は…そういう事も…でも、その、いざとなると恥ずかしくて…」 「ティア、い~い?待ってるだけじゃ駄目なの。自分からぐいぐい行かないとっ!」 「でも…」 「そのためのバレンタインでしょ?わたしも協力するから、ね?」 「わ、わかったわ」 勢いに圧されてつい返事をしてしまった。 「よしよし、そうと決まれば早速買い出しに行こー!」 数時間後、両手に買い物袋を下げ、二人が帰って来た。 「じゃあ、始めましょうか」 「うん、やろー」 部屋を満たしていく甘い香りに、初めとはうって変わって心が躍る。 「…後は固まるのを待つだけだね♪」 「ええ、そう言えばアニスは誰にあげるの?」 「わたし?わたしはフローリアンにあげるんだぁ。図書室で文献を見たみたいで、ちょうだいって駄々こねだしちゃって」 「そう…」 「モテる女はつらいよねぇ♪そう言えばもう明日の約束はしたの?」 「え、ええ。さっきしたわ。急だったから驚いていたみたいだけど…」 一方、バチカル ファブレ公爵邸 「どうしたルーク、考えごとか?珍しいな」 「なぁガイ、明日って何かあったっけ?ティアから急に会いたいって言われてさ」 「明日…あぁ、バレンタインだな」 「ばれんたいん?」 「あー、お前はきちんと理解してなかったか」 「何だよそれ?」 「お前毎年屋敷のメイドとナタリアからチョコ貰ってただろ?」 「あぁ、ナタリアには何度も食い物以外にしろって言ったのによ…」 「バレンタインってのはな、女性が好きな男性にチョコを渡して告白する日なんだよ。ただし、一般的にチョコには義理と本命があってだな…(以下略)」 「つーと、ティアのは…」 「そりゃあ本命だろうよ。お前達、それなりに進んでるんだろ?」 「い、いや、それは…」 「まさか…」 「た、多少はな。ただ、いざとなると恥ずかしくてさ…」 「お前なぁ、こういうのは男がきちんとリードしてあげないとだな」 「だってよ…誰も教えてくれヌェーし」 「また親善大使か?」 「わ、わーかったよ!そんで、どうすりゃいいんだ?」 「今からどうこう言ってもしょうがないからな…素直に思ってる事を伝えてあげろよ。お前達、そういうの苦手だろ?」 「う…」 「今回の事だって、ティアはティアなりに頑張ろうとしてるからこそだろ?なら、お前もお前なりに頑張ればいい」 「わかった…ガイ、ありがとう」 「どう致しまして。これも心の友の仕事だからな」 「そう言えばさ」 「何だ?」 「お前毎年メイドに囲まれてガタガタ震えてたよな…」 「…忘れさせてくれ」 そして翌日… 「ふぁ…緊張して眠れなかったわ。何て言って渡せばいいかしら」 「だーいじょうぶ!昨日ちゃんと練習したでしょ!?あのとーりにやれば、あのバカなんてイチコロだよぉ」 「で、でも、アレはちょっと…」 「いいから!あれぐらいやらないと、いつまでもこのままだよ?ティアはかわいいんだから、絶対だいじょうぶ!」 「そ、そうかしら…」 「そうそう、だーかーら、自信を持って、ね?」 「ありがとう、アニス」 「それじゃあ、わたしはそろそろ行くね?」 「ええ、気をつけて」 「そうそう、ちゃーんと結果は報告してねぇ♪」 「え?ちょ、ちょっとアニス!もぉ…」 騒がしい友人と別れ、訪れた静けさの中、一人彼を想う。 「…もうすぐバチカルね」 その頃、彼女の想い人は、既に待ち合わせの場所に来ていた。 「あー、考え過ぎて眠れなかった…素直に、か。出来るかな…」 友人から貰った助言を実行すべく、自分の彼女への素直な気持ちとは何か、ずっと考えていた。 自然と思い出されたのは、あの月夜の事… 「ルーク?どうしたの、まだ時間までは随分あるのに…」 急に視界に現れた彼女を見て、気が動転する。 「ティ、ティア!…それは、お互い様だろ?」 「そ、そうね…」 「それよりお前、あまり寝てないんじゃないか、顔色が良くないぞ?」 「そ、そう?昨日はアニスが来ていたから…」 「アニスが?最近会ってないな…元気にしてたか?」 「ええ、相変わらずだったわ」 「そうか…」 「…」 二人共、お互いを意識し過ぎて会話が続かない。 「…なぁ、ちょっとその辺歩かないか?」 沈黙を破り、立ち上がる。素直な気持ちを、伝える為に。 「え、ええ…」 「ここ、晴れた夜は月が良く見えるんだ。今日は、ちょっと雲が多いけど…」 「そう…綺麗な所ね」 「さっきさ…」 「え?」 「ちょうど、思い出してたんだ。二人で月を見た時の事…」 「…」 「あの時オレ、今が一番幸せじゃないって言えたらいいのにって…言ったよな」 「ええ、そう言ったわ…」 「オレ、今なら言えるよ。今が一番幸せなんじゃないって」 「ルーク…」 「だから…ティア、ありがとう。全部、ティアのおかげだから…」 突然聞かされた彼の真っすぐな気持ちに、嬉しさがこみ上げる。同時に、自分も素直になろう、そう思った。すうっと、肩の力が抜けていく。 「それは、私の台詞だわ。あなたがそばに居てくれたから、色々な悲しみを乗り越えて来れた…ありがとう。それから、これ…」 手渡されたのは、彼女の心のこもった宝物。 「ありがとう。開けていいか?」 「ええ」 小さな宝箱を開けた彼の目に飛び込んだのは、大きなハート。一口かじってみる。 「うまいな」 「ほ、本当?良かった…あのね、ルーク…」 「ん?」 雲間から漏れる月の光が映す二人の影は、寄り添い、重なり合って… 「…大好き…」 二人の心を、温かさが包んでいった。 いつものことながらこちらが恥ずかしくなりますね -- 条威 (2007-12-20 14 38 51) 名前 コメント
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私が守らなきゃ… つかさもみゆきさんも死んじゃった… ここは…廃墟?… 世界史の教科書に載ってたような古い石畳と石造物の街並み 鈍色の空に覆われた世界… 何が何だかわからない…気が付いたらこの街にいて、私達4人以外誰もいなくて… いや、いる。人じゃない何かが…いた 赤黒い肌の大きな化け物…恐竜? そいや、ネトゲでこんなモンスターいたな… なんのゲームだっけ… 「こなたッ!!」 急に呼ばれて意識を現実世界に引き戻される 「こなた…私達なんでこんなとこにいるの?」 「そんなこと聞かれても、私にもよく分からないよ…」 「それに、つかさと…みゆきが…………」 「………今は考えても仕方ないよ…とにかく今は身を隠せるところを探そうよ…」 「でも………うん…そうよね…」 とは言ったものの、私自身も恐い…人ってあんなに簡単に死んじゃうんだな… さっきの化け物が腕を振り下ろしたら、二人の首が変な方向に… 思い出しただけで吐き気がしてきた… 泣きじゃくるかがみの前を歩きながら周りを見渡すけど、全く人気が無い… 本当にこの世界には私達しかいないのかな… あっ…」 「?」 「家…ほらあそこ…」 「え?かがみ、何言って…」 「アハハハ!あそこに行けば私達助かるのよ!!きっとそうよ!!!ね?こなた!!!」 「かがみ…?」 「アハハハハハハハハハ…」 恐怖と不安で人間として大事なものが壊れたんだ…そこに家なんかない 正気に戻って欲しい…こんな状況で私一人がまともでいられる自信がない 何とか引きとめようと、かがみの腕を取る 「あそこで待ってれば、みゆきとつかさも帰ってくるわよ!!」 「あのね、かがみ…」 「なんで、なんで止めるのこなたぁ?!」 「あっ、かがみ、ちょっと…」 腕を振り払って走り出すかがみ… 『ウッ…』 あたりに異臭が漂う…唾と血の混ざった臭い… さっきのアイツだ!!! 「かがみ!!」 「アハハハハハハハ……ッ!!!…」 「かがみーーーーーー!!!!!」 「…あ、セーブしたまま寝てた…いや~、リアリティのあるゲームの影響力は凄いねぇ。さて続きをっと…」 「娘さんの意識が戻ることはもうないでしょう…」 「どうしてなんですか、先生!!」 「彼女が現実よりゲームの世界を選んだから…でしょうか…」 「くそっ、こんなゲームさえなければ…」 ―次世代ゲームREVO― 付属パッドを頭に装着するだけで脳から直接ログイン!!これであなたもゲームの世界に!!
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今日は友理奈と一緒に登校です。 近所で待ち合わせして、学校まで2人で手をつないで歩いている時でした。 向かいの道を女の子が歩いてるんですけど、その子を見ると、近くの男子がみんなおじぎするんです。 あっ!あんな怖そうな3年の先輩まで・・・いったい誰なんでしょう? もしかしてうちの学校のスケバンさんなのかな・・・絡まれたらどうしよう・・・ おどおどしている僕とは対照的に、友理奈はその子に笑顔で近寄って行きます。 友理奈止めてぇっ!僕けんか弱いんだからぁっ! 「みやーっ!」 「あっ!熊井ちゃんっ!」 えっ? 2人は楽しそうに話をしています・・・怖い人じゃないのかな? 「あれ?熊井ちゃん、もしかして彼氏?」 「うんっ!」 友理奈は頷いて僕に振り返り、その子を紹介してくれました。 「2年生の夏焼 雅ちゃんよ。ほらっ、挨拶してっ!」 「よ、よろしく・・・」 僕が頭を下げると、夏焼さんは笑顔で僕を見つめました。 「あんっ!可愛いっ!熊井ちゃんの彼氏なのが残念ねぇ。あたしの方こそよろしくねっ!」 よかったぁ、怖い人じゃなくって。 僕たちは学校まで仲良くおしゃべりして行きました。 教室に向かう廊下で夏焼さんと別れ、友理奈と歩きながら僕は友理奈に聞きました。 「夏焼さんって、今まで見かけなかったけど・・・どうかしてたの?」 「うん、ちょっと謹慎中だったの・・・理由はここでは言えないけど。放課後、佐紀ちゃんに聞いて。」 謹慎って・・・やっぱ怖い人なのかなぁ・・・ そんなことはすっかり忘れ、放課後いつものように佐紀ちゃんと、桃ちゃんと部室に入ったんです。 ドアを開けると、玄関に1足靴がありました。誰かな? 「あっ!みやっ!」 佐紀ちゃんの声に顔を上げると、居間には今朝会った夏焼さんが居ました。 「佐紀ちゃんっ!桃っ!」 夏焼さんが笑顔で2人に駆け寄り、僕を見つけました。 「あら?あなた熊井ちゃんの彼氏じゃない。なんでここに?」 「何だ、2人とも知り合いだったの?あのねみや、この子は熊井ちゃんの彼氏で、うちの新人なの。」 佐紀ちゃんの説明で納得したのか、夏焼さんが頷きました。 「ここに居るってことは、みーやんもう謹慎終わったの?」 「うん、昨日まで。長かったわぁ。」 桃ちゃんの質問で、僕は今朝の疑問を思い出しました。聞いても平気かなぁ? 「あのぅ、夏焼さん・・・」 「やぁねえ、そんな他人行儀な呼び方しなくていいのよ。名前で呼んで。」 夏いや、雅ちゃんがそう言って僕の頭を撫でました。 「謹慎って・・・けんかでもしたの?」 ちょっと怯え気味に聞く僕を見て、3人が笑いました。 「みーやん、怖い人って思われてるよっ!あのね、みーやんはうちの学校では有名な童貞キラーなのっ!」 桃ちゃんが笑いながら僕にそう言いました。 「1年生は知らないだろうけど、3月に先生が1人クビになってるのよ。その先生童貞だったの。 みやが童貞奪ったら、みやのストーカーになっちゃって、それで理由がバレてみやも謹慎してたのっ!」 そ、そういうことだったんですか・・・ 「あの、3年の怖い先輩がおじぎしてたのは?」 僕の質問にまた3人が大笑いしました。 「おじぎじゃないのよっ!あれみんな、あたしが童貞奪った子達なの。童貞じゃなくなった子に興味ないから 2度としてあげないのっ!だから初体験思い出して、勃起して前屈みになってるだけなのっ!」 や、やっぱり雅ちゃんは怖い人でした・・・ 前へ TOP 次へ 今日 - 昨日 - 合計 -
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美希は戸惑っていた。答えが浮かばないのである。それは唐突に訪れた出来事。 「あ、愛し合いたいの…」 「いきなり何よ」 「どうしたらいいのかわからなくて」 「何でアタシに聞くのよ」 「困った時は美希しかいないじゃない」 「相談内容にもよるわよ」 完璧な彼女にも不得意な分野がある。妙に落ち着かない。浮ついた感じがする。 どう答えればいいのか。相談された以上は真面目に答えるのが筋だろう。その相手が せつななら尚更だ。彼女には真の幸せを掴み取って欲しい。それは美希の、親友の願いである。 ここはカオルちゃんのドーナツカフェ。注文したアイスティーと色取り取りのドーナツ。甘い香りが 気持ちを落ち着かせてくれる。美希はおもむろに切り出してみる。 「せつなは攻めたいの?それとも受け止めたい?」 「えっ」 真っ赤。そりゃそうよね。言ってるアタシだって容易じゃないのよ。恥ずかしいに決まってる。 「ラブは素直よー。アプローチしてくれるなんてありがたいと思わない?」 「ええ」 「拒む理由。何かあるんでしょ?」 「私は…」 せつなは目線を落とす。それはどこか寂し気。美希はあえて言葉を続けた。 「怖いのよね、きっと。」 「………」 答えは決まっていた。だからこそ難しい。二人きりで話がしたい、そう伝えられた時何か 感じる物はあった。ただ実際にせつなを目の前にすると安易な答えは告げれないと思った。 唐突と言うよりも衝撃に近いのかもしれない。 (あのせつなが―――ね) アイスティーの氷が大分溶けかかった頃。せつなは言葉短くこう呟く。 「幸せに―――なりたい」 本音。本心。15歳の少女の気持ち。ラブに伝えたい。でも心が動いてくれない。あと少しなのに。 「私はラブを―――愛しているわ」 その言葉を聞いた美希は優しい笑顔でせつなを見詰める。 「ピンポーン」 「えっ?」 答えは最初から出てるのよ。自分自身でわかっている事なの。それに気付くかどうか。 アタシだってそうだったしね。正解を出したのなら後は進むだけなんだけどな。 「わがまま言ってみたら?いろいろと」 「どういう事?私わからないわ」 「あのね、いろんなパターンがあるじゃない、ホラ。どうすればこう…」 大人の時間。お互い喉が渇いてしまいアイスティーがみるみる減っていった。 経験した者とこれから経験する者。 こういう時のわがままは案外喜ばれる事を伝える。 「ありがとう美希。私精一杯頑張るわ!」 「ぷっ」 「何がおかしいのよ」 「いいえお気になさらず。今日はアタシがご馳走するわよ」 心の中で頑張るのはラブの方じゃないと突っ込んだのは彼女だけの秘密。 わがままとは奥が深い物。答えがありそうでなかったり。 秋の心地良い風が恋を後押し―――してくれればいいのだけど (アタシもたまにはワガママ言って甘えちゃおうかしら…) み-344へ
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「分かりました。それでは、少なくとも怪我が治るまで、僕が保護しておきます。」 『ありがとう。ごめんね、帰ってきて早々に…。』 「いえいえ、僕も寂しかったものですから。」 カイムは自宅の縁側に座り、主である春美と通信をしていた。 シキはソファの上で寝息を立てている。いろいろあって疲れたのであろう。 『でも、それだと大変だね。訪問計画の件もあるし…。』 「僕の担当は風月堂の咲埜子さんでしたよね。大丈夫です。近いですし。」 『明日だけど、シキさんも連れていくの?』 「はい。そのつもりです。彼を一人で放っておくわけにはいきませんし、自分も手伝うと言っていたので。」 『でも、まだ警戒されてるんじゃないの?』 「大丈夫ですよ。彼はもう警戒を解いてくれました。」 『えっ?』 春美は素っ頓狂な声をあげる。 この短時間で打ち解けられるだろうかと思ったのだろう、と解釈し、理由を付け加えた。 「訪問を手伝うと言われた時、一度断ったのです。しかし、彼は喰い下がりました『俺が何もできねぇと思っていたら心外だぜ』と。」 『…つまり…。』 「『自分の身の上をこちらに明かした』。それはつまり、警戒を解いた証拠でしょう?」 『成程ね…。』 「まぁ、こちらも最初は力を使っていたわけですがね。」 面目ない、とカイムは自嘲した。 『しかし吃驚したなぁ。今回の手口も多分シン・シーだよね?』 「そのようです。鋭利な刃物による怪我でしたので…。」 『ずいぶんと行動が早いね…。』 「全くですよ。この前ノラさんが被害にあったというのに…。」 そう言うと、春美は口ごもるように言った。 『…あのね、カイムさん。実はその直後に…。』 「えっ!?彼女は確か第二三話では…?」 『ええ。どうやら能力を見抜けるだけで、片っ端から加害してる傾向があるみたいなの。もっと言うなら、百物語組ばかりが狙われてるわけでもないみたい。』 「第五一話、第五八話ときてたので、その上をいくのではと危惧していたのですが…。」 『とにかく、人外なら油断はできない状況みたいなの。カイムさんも十分気をつけて。』 「分かりました。とりあえず教師として復帰するのはまだ先になりますので。」 「…それでは計画通り、訪問は明日に行います。」 『お願いね。あと、道中で人外さんに会っても忠告をお願いするね。』 「分かりました。それでは、僕はこれで。」 春美との通信を切り、カイムはシキを見た。 変わらず寝息を立てるシキにカイムは近づき、軽く頭をなでた。 「こうしてみると、普通の猫と変わらないのにね…。」
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横須賀あたりに現れる元米兵のジゴロ。関係した女性を一発必中で孕ませ、結婚を迫る妊婦をメリケンサックでぶっ飛ばして出産費用を持ち逃げするという、「悪のジゴロ四天王」の一角だぞ。やがてジゴロ塾にスカウトされて塾生となり、「ジゴロ大四兇殺」ではその悪名を世に轟かせたんだ。必殺技は目にも止まらぬF・P・M・Fだぞ。 というような解説を、名前の響きからなんとなく想像した人もいるんじゃないかと思うけど、あのね、そんなわけがないでしょう。ここは妖怪とか未確認生物をきわめて学術的な見地から紹介・解説するwikiであり、悪いジゴロや強いジゴロを総覧的に紹介・解説するwikiではないのですよ。しっかりしてください。 「孕のジャン」が出現するのは横須賀ではなく高知の浦戸湾。しかも高森から孕までの約4キロの範囲にしか現れず、時期はきまって春の夜……といったように出現条件はかなり限定的。 その姿を見たものはなく、こいつが海上を通行するときには「ジャーン、ジャーン」とけたたましい音が鳴り響き、海面が怪しく明滅するのだそうです。こうなるとしばらくは不漁が続くため、これが「おジャンになる」という言葉の語源なのだとか。 この怪異の正体については、地殻変動に伴う地震の前触れ的な現象ではないか、といった説明がなされています。 じっさい孕のあたりには活断層が走っていて、かの寺田寅彦博士も「ある時代、おそらくは宝永地震後、安政地震のころへかけて、この地方の地殻に特殊な歪を生じたために、表層岩石の内部に小規模の地すべりを起こし、従って地鳴りの現象を生じていたのが、近年に至ってその歪が調整されてもはや変動を起こさなくなったのではないか」なんつう見事な考察を加えておられるのである。さすが寺田博士である。それにひきかえ、君たちはまったく。なにがジゴロ四天王だよ。なにがジゴロ大四兇殺だよ。そういう低次の発想しか出来ない者はこの学術サロンに来なくてよろしい。まったく。なにがF・P・M・Fだよ。ジゴロなんだからそんなに速かったらかえって駄目でしょうが。 こんちは。楽しくよませてもらってるよ! - わん 2009-06-20 19 50 26 で。フラッシュピストンマッハファッ◯で正解ですか? - わん。続き 2009-06-20 19 51 23 俺の記憶に間違いがなければ、それが正解です。フフフ、クレージーの一言だぜ……。 - ヒモロギ 2009-06-21 04 17 59 名前
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896 名前:彼女の事情1/2 :2009/03/30(月) 02 27 21 ID ??? ルイス「沙ー慈っ」ドーン! 沙慈「ル、ルイス? 今日は用事だったんじゃ…」 ルイス「ん。 その用事が終わったから、沙慈に会いに来たの」ギュッ! 沙慈「そ、そうなんだ…」(////) ルイス「………」ギュウゥ 沙慈「………」 ルイス「………」 沙慈「えっと、ルイス?」 ルイス「………」 沙慈「あの、いつまでも背中にくっついてられると、その…」 ルイス「……えへへ、ごめんね。 ちょっと、勇気補充…」 沙慈「え? 勇気?」 ルイス「その、変でも、笑わないでね?」 沙慈「変って…」 ルイス「じゃーん!」 沙慈「…あれ? ルイス、その髪…」 ルイス「思い切って切っちゃいました! ………変じゃない?」 沙慈「あ、う、うん。 変じゃ、ない…」 ルイス「………ホント?」 沙慈「うん。 えっと、ロングが似合ってなかったってことじゃなくて」 ルイス「………似合わない?」 沙慈「元気なルイスにぴったりだと思うな」 ルイス「ん…んふふふふ…似合う?」 沙慈「うん。 か、かっ、可愛いよ、ルイス」(////) ルイス「えへへへー♪」 ルナマリア「けっ!」 メイリン「お、お姉ちゃん?」 ルナマリア「バカップルを取り締まる法律って、できないかしら」 メイリン「お姉ちゃ~ん(汗」 897 名前:彼女の事情2/2 :2009/03/30(月) 02 28 12 ID ??? 沙慈「でも、どうしたの急に… あんなに大切にしてたのに…」 ルイス「えっとね、免許取ろうと思って…」 沙慈「免許? なんの?」 ルイス「その、モビルスーツ、の…」 沙慈「へ?」 ルイス「あのね、えっと… 宇宙で働くなら、乗れたほうがいいよね?」 沙慈「え? あ、まあ、そりゃあ…乗れないよりは… でも、なんで?」 ルイス「沙慈は、宇宙のお仕事がしたいんでしょ?」 沙慈「う、うん」 ルイス「だったら…私も、宇宙でお仕事するから…免許がいるの」 沙慈「でも…」 ルイス「沙慈と!」 沙慈「うわっ」 ルイス「沙慈と! ずっと一緒にいるの! 私も、宇宙にいくの!」 沙慈「ルイス…」 ルイス「ずっと、一緒にいるの。 一緒に、居たいの…」 沙慈「ルイス…」 ルイス「一緒に居ても、いいよね?」 沙慈「もちろんじゃないかルイス」 ルイス「沙慈…」 沙慈「ルイス…」 ルイス「………」 沙慈「……えっと、ルイス?」 ルイス「………」 沙慈「あの、ちょっと…」 ルイス「んーーーー」 沙慈「ちょ、だめだってルイス、こんな、人前で…」 ルイス「んーーーー」 子供A「あー! ちゅーだー!」 子供B「ちゅーするんだ!」 沙慈「しません!」 ルイス「………しないの?」 沙慈「やりません!」 ルイス「ちぇーー… ま、いっか。 沙慈が可愛いって言ってくれたし。 今日のところは勘弁してあげるわ♪」 沙慈「ははは…ありがと、ルイス」 898 名前:彼女の事情 :2009/03/30(月) 02 29 06 ID ??? エンドマーク付け忘れた… orz おわり
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レイ「たっだいまー!」 ルリ「おかえりなさい、レイ。今日は早かったのね」 レイ「それがさー、聞いてよルリ姉。シンちゃんったらアスカにばっかり構っちゃてさ……」 有希「ただいまー、さ、突然だけど『ユッキーの耳より情報コーナー』ワーワードンドンパフパフ」 レイ「どーしたのー?今日はやけに機嫌いいみたいだけど……」 有希「あ、レイ!それがさー、今日キョン君がね……」 ルリ「有希、耳より情報はどうなったんですか?」 有希「ん?はいはい、そうだったそうだった。あのね、この間新しく出来たケーキ屋さんあったでしょ? ハルにゃんがね、昨日いってみたらしいんだけどさ、チーズケーキが絶品だったんだって!」 ルリ「あら、それは本当に耳寄りですね。……晩御飯まで時間があるし、3人で行ってみましょうか?」 レイ「わーい!ルリ姉のそういうとこダイスキー!さ、早く行こう!!」 ルリ「…………」 有希「…………」 レイ「…………」 レイ「このテンションを維持するのは疲れるわ、有希」 ルリ「とゆーか、どうして私だけこんなに体が大きくなってるんですか? いや、有希姉の仕業なのはわかってますけど……」 有希「この世界はいわゆる多重世界(デュアルワールド)。それぞれの世界のかけらが交じり合ったモノ。 故に、ナデシコに乗る前のルリであり、テンカワアキトの復讐が終わった後のルリでもある。 同時にレイ姉さんは1人目であり2人目で、そして3人目でもある。 つまり、ここはシュレーディンガーの猫の箱の中」 ルリ「えーと、観測する前の箱の中は生きている可能性と死んでいる可能性が混在しているってことですよね。 それは知ってますけど……それが?」 有希「シュレーディンガーの猫は観測してしまうと生死が決定してしまう。 この世界も同じ。あらゆる可能性があるからこそ、この世界は維持していける。 ……この世界はベクトルが決まりかけていた。故にこの処置」 ルリ「……ああ、なるほど。いわゆるギャルゲーなんかでは、いろいろな女性に目移りする主人公がいるから成立します。 一人のヒロインに決めてしまうと行き着く先はエンディングだけですからね。 だから、普段使われていない可能性を引っ張り出してきた、ということですか」 レイ「……ルリ?ギャルゲーなんていつ知ったの?」 ルリ「え?ウリバタケさんが……その、アキトさんを落とすんならって貸してくれました」 レイ「……有希」 有希「パーソナルネーム瓜畑星矢を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除する」 ルリ「それより、これ……いつ戻るんですか?事情を知らない人が見たらビックリすると思うんですけど……」 有希「問題ない。情報操作は得意……それよりもキャラクターを変えなければこの処置の効果が出ない。気をつけて」 レイ「…………あのテンションを維持するのは疲れるわ、有希」 有希「なーに言ってんのさ!我慢を覚えることも大事なんだよっ!それにケーキの情報も本当のことだしさ!」 ルリ「有希、レイ。早く支度してください。」 レイ「…………はーい!どうせならシンちゃんに会えないかなぁ!」 おしまい
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喫茶店会話好きなテレビ番組について 好きな食べ物について 好きなスポーツについて 良く聴く音楽について 趣味について 学校のことについて 将来の夢について 異性の好みについて 恋愛について 喫茶店会話 好きなテレビ番組について ○○「テレビは、よく観る方? どんなの観てるの?」 花椿「結構観るよ。ドラマも、バラエティもね、女子高生だし?」 ○○「そういうの、家で禁止されてたりしないの?」 花椿「何それ、ないない。ウチはみんなが思ってるより普通だって!……たぶんね。それに今は一人暮らしだし。」 ○○「あ、そうか。」 花椿「実家にいた頃より、テレビがついてる時間は増えたけど。一人だと、静かじゃない? テレビの音でも、ないよりはね。」 ○○「そっか。やっぱり寂しい?」 花椿「少〜しだけね。でも心配なら、いつでも歓迎するぜ?」 ○○(一人暮らしか、どんな感じなんだろう……) 好きな食べ物について ○○「食べ物の好き嫌いってあったりする?」 花椿「ううん、なんでも食べる。バランス良くね。」 ○○「あ、気を遣ってるんだ。」 花椿「"おしゃれ道を究めるには美しい食事からだワ" これ、吾郎先生の受け売り。」 ○○「うーん。吾郎先生の言葉だと、説得力あるなあ。」 花椿「でもお肉とは脂っこいものも好きなんだよね〜。ガマンするけど!」 ○○「モデルもやってるもんね。大変だ。」 花椿「あと甘いものもね? だから好きなものは甘い物! 女の子だもん。あー、だめ。食べたくなってきちゃった。追加でケーキ頼んでもいい?」 ○○「ふふっ、もちろん。」 花椿「やった! でも全部はな……半分こしよ。ね?」 ○○(普段から努力してるんだな……) 好きなスポーツについて ○○「やっぱり、バレー以外のスポーツも得意なの?」 花椿「大抵なんでもやるよ?でも最近は、特に何もやってないな。」 ○○「そうなんだ、忙しいもんね。」 花椿「まあね。でもバンビのためなら、付き合っちゃう。」 ○○「ふふっ。でもわたし、花椿さんについていけるかな?」 花椿「じゃあさ、軽くボウリングとか。」 ○○「あ、それもスポーツか。」 花椿「あとはプールで泳いだり、ビリヤードもいいかもね。ベイビー?」 ○○(なんだか、デートに誘われてるみたい) 良く聴く音楽について ○○「花椿さんは音楽はよく聴く?どんなのが好き?」 花椿「あー、うん……笑わない?」 ○○「? もちろん。」 花椿「えっと、つまり……アイドル、ってやつ?歌って踊って〜みたいな。」 ○○「そうなんだ。たしかに少し意外かも。」 花椿「やっぱそうか……でもさ、可愛いんだもん。」 ○○「可愛い系の人がいいんだ。」 花椿「やっぱ可愛いのがいいよ。おっきなリボンに〜、フリフリのレースで〜!」 ○○「ん?」 花椿「アタシも夢だったんだけどな。憧れてるうちに背がどんどん伸びちゃって。もういい、諦めた!似合わないもん。」 ○○(あれ?アイドルって……女の子?) 趣味について ○○「ねぇ、花椿さんの趣味ってなに?たくさんありそうだけど。」 花椿「そうだなあ。趣味も仕事も区別がなくなっちゃってるけど……可愛いものを、かわいーかわいーすること!」 ○○「可愛い物……ぬいぐるみとか?」 花椿「そうそう。」 ○○「服とか、小物とか。」 花椿「そうそう。」 ○○「あとは……」 花椿「可愛い動物でしょ、可愛い花でしょ、でもなんといっても、可愛い女の子!」 ○○「え?」 花椿「だから今は趣味の時間。うふ♡」 ○○(趣味の時間?) 学校のことについて ○○「ねぇ、花椿さんって中学生の頃、どんな感じだったの?」 花椿「そうだな……今よりは、女の子っぽかった。」 ○○「格好よくもあるけど……今だって女の子っぽいでしょ?」 花椿「テヘ♡やっぱり?自分で言うのもなんだけどさ、中学に入る前はもっと小さくて可愛かったんだ。」 ○○「へえ~。」 花椿「それが急に背が伸び始めてね。ほんとはもっと、可愛い服も着たいんだけどな〜。」 ○○「花椿さん……」 花椿「だからさ。アタシの代わりに可愛い服着て?」 ○○「ええ!?」 花椿「いいでしょ?お願いっ!ミヨは着てくれなかったんだもん。バンビが頼みの綱!」 ○○(ど、どうしよう……) 将来の夢について ○○「花椿さんの将来の夢ってどんなの?やっぱりファッション関係?」 花椿「うん、まあね。」 ○○「世界の花椿だもんね。」 花椿「"花椿だから"っていうのは、ちょっと……」 ○○「?」 花椿「ああ、ごめん。業界で仕事してると、色々あるんだ……それ以上にやりがいもあるけど!」 ○○「そっか、そんな甘い世界じゃないよね。」 花椿「でもね、あと5年もしたら、下の名前で世に出てみせるよ?ニューヨークに自分の店を出すのが目標。」 ○○「素敵……花椿さんなら本当にできちゃうかも。」 花椿「ふふ、ありがと。世界のカレン。どう?」 ○○(花椿さん、色々考えてるんだな……) 異性の好みについて ○○「あのね、花椿さんってどんな人が好きなの?好みのタイプは?」 花椿「アタシが男だったら、バンビみたいのがタイプ♡」 ○○「もう!真面目に聞いてるのに。」 花椿「もう!真面目に答えてるのに。なんてね。」 ○○「もう……」 花椿「ごめん。そうだな……アタシはこんなだし、無茶なことしてもついてきてくれるってのは最低条件かな。あともっと理想を言えば、対等に戦える相手がいい。」 ○○「戦う?」 花椿「うん、お互いぶつかりあえて、アタシが負けちゃうくらいでもいい。そういう、尊敬できる相手がいいんだ。」 ○○(なるほど、花椿さんらしいな……) 恋愛について ○○「あのね、花椿さんは恋愛って、どう考えてる?」 花椿「まさかバンビ、好きな男でもできた!?」 ○○「そ、そういうわけじゃなくて。なんとなく。」 花椿「本当だろうね?うーん、わかんない。素敵な恋愛ができればなー、とは思うけどさ。」 ○○「花椿さん、モテるのに。」 花椿「はあ〜……女の子に、でしょ?」 ○○「男の子にだって、モテると思うけど……」 花椿「モテないよ。男子はちょっと遠巻きっていうかさ。」 ○○「そうかな?」 花椿「うん。なんだろ、怖がられてるような……ほら、でかいし。アタシは気にしないけど、男子は気にするのかな。好きになったら、そんなの関係ないのにね!」 ○○(本当にモテそうだけどなあ……)