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もしも ほぼみんな 敵だったら ダウンロード 祭りページ 作者 牧場の牛肉 ゲーム紹介 ほぼみんなが敵になるもしもシリーズ。 一本道のデフォ戦ゲーム。 スクリーンショット お前もかブルータス 主要勢力は協力してアレックスを潰そうとしている 一切の戦闘をスキップする「もしもモード」もあるぞ もしもほぼみんな敵だったら2 ダウンロード ゲーム紹介 前作以上に多くのキャラが登場し、更なる大ボリュームとなった。 全ての敵に打ち勝とう。 スクリーンショット タイトル画面 ストーリーもより凝ったものに アレックスは何故ポテチを盗んだのか、 そして暗躍しているのは何者なのか…… 装備品や編成できる仲間も増えて戦略性も増した 感想など 1年遅くクリアパピコ、今年を締めくくるいい作品だった -- 名無しさん (2012-12-29 21 15 44) 新規におすすめの1作 -- 名無しさん (2015-12-03 19 52 36) 名前 コメント
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「ハァ……ハァ……ハァ……」 夜の雛見沢を私達は歩いている。 田舎ゆえロクに街灯もない道端を、一見少女のような容姿のヒトが歩いている。 一見、といったのは、彼女の身体には本来人間にはないものが備わっているからだ。 その頭には尖った鋭利なものが。 『角』が生えていたのだ。 まあもっともそれだけ。 それ以外はいたって普通の少女。 格好は別として。 髪の毛の色は紫と異色だが、まあ想定内。 部活メンバーのそれを見れば、この雛見沢ではそれほどめずらしくもないだろう。 緑とか金とかだしね。 身体だって特に問題はない。 尻尾がにょきにょき生えているわけでもなければ、翼がバタバタとあるわけでもない。 いたって普通の人間の カ ラ ダ だ。 でも、あえておかしなところをもう一つあげるとすれば……それは彼女の今の様子。 その子はとても息を荒くしていて、顔もまるで風邪でもひいているかのように真っ赤になっているのだ。 「ん、んん。 はぁ、はぁ……あうぅぅぅ……」 許 さ な い 。 ぜ、絶対に許さないのですよ、こんな 屈 辱 ! 彼女の思念が私の頭に流れ込んできた。 余程悔しいらしい、いつもより声が大きかった。 まあそれはそうだろう。 私だって同じ状況に立たされたら、彼女と同じことを考えるだろう。 もっとも私には、彼女のその言葉にはまるで説得力が感じられないのだけれどね……。 「くっくっく。 どうだよ羽入、気分のほうはよぉ~?」 その時彼女の前を歩いていた男がクルっと後ろを振り返った。 ニヤニヤとした醜悪な顔。 男はその少女。 羽入の身体をねぶるようないやらしい目で見つめていく。 「まったくたまんねぇぜ。 あのオヤシロ様がまさか……まさか、なぁ? へへへへへ」 「う、うるさいのですよ。 さっさと前を向いて歩きやがれなのです……」 「いやいやそれは無理だろう? 後ろにこんなにいやらしい格好の女がいるんだぜぇ?」 「あう……こ、この変態男。 地獄におちやがれなのですぅ……」 その男に罵倒され、羽入は恨み節を唱える。 相手はあのスケベ男、前原圭一だ。 この『夜の雛見沢お散歩ツアー』も全てこの男が仕組んだものだった。 わざわざ深夜に私達の家にまで来て、これから遊びに行こうぜー!なんて平気で言ってのけるはた迷惑な男だ。 まあ私も楽しそうだから付いてきたわけだけど……。 圭一は更に背後を歩く羽入を眺めていく。 彼女の身体を見ながら、いやらしく舌なめずり。 「そ、そんな目で見るななのです! 僕にこんなことさせて、何の意味があるのですか!」 「いやいや、意味はあるぜ? なんせこんな深夜とはいえ、この雛見沢でもどんな危険があるかわからねぇ。 どこぞの時報が首を掻き毟って死んじまったりするかもしれねえしなぁ? この村を守るオヤシロ様としては、村人の安全の為に夜の巡回は必要だろ~?」 「そ、そんなのただのいい訳なのです! 神様である僕に、よ、よくもこんな格好を……」 「ほっほ~、なるほどなるほど、神様だからそんな格好なわけか~? 人間の着ているような『服』なんて、とても粗末で汚くて着てられねぇってわけだぁ? どうりで……くくくく」 「あ、あう……い、言うななのですぅ……」 圭一の意味深な言葉に、羽入はモジモジと身体をよじらせる。 ふとももを擦り合わせる。 ……そう、もうお約束だろう。 羽入は今何も衣服を身につけていない。 つまり全裸だ。 こんな夜更けとはいえ、羽入は村のど真ん中を素っ裸で歩かされているのだ。 露出プレイ、とでも言おうか。 まがりなりにも神様である彼女にこんなことをさせるなんて、圭一の変態っぷりは筋金入りだといわざるを得ない……。 まず圭一は私達の家で、羽入自らにあの巫女服を脱がせた。 まるでストリップだ。 目をウルウルさせて服を脱いでいく羽入……。 とても色っぽかったのを憶えている。 そしてすぐに圭一と一緒にお出かけだ。 人気のない神社の中をゆうゆうと散歩していき、田んぼのあぜ道、ダムの跡地などに全裸羽入をさんざん連れまわす。 あまりしっかり歩かない羽入。 まあ当然だろう。 手を繋いで連れまわしていく。 ちゃんと服を着ている圭一は全然恥ずかしくない。 意気揚々と歩いていく。 だが羽入は服を着ていないため恥ずかしい。 トコトコトコ…と恥ずかしそうに彼に引かれていくのだ。 今までずっと一緒に過ごしてきたけれど、私はこの夜にひとつきがついたことがある。 それは羽入の身体だ。 いわゆる性的な意味での身体つき。 見た目は少女といえるほど幼いくせに、しっかり出ているところは出ている。 というか出すぎている魅惑的な身体を、惜しげもなく私と圭一の前に披露していったのだ。 あの魅ぃにも勝るとも劣らない乳房。 それが歩くたびプルンプルンと柔らかそうに揺れていたのを覚えている。 というか、今も私の隣で憎たらしいほど揺れている。 もうゆさゆさ。 巫女服を着ているときはあまり気にならなかったが、腰も結構くびれていた。 それがまた上に実っている二つの果物を余計に引き立たせているのだ。 なんて理想的なライン。 そして臀部。 お尻もいやらしかった。 憎たらしいほどに。 胸と同様、歩くたびに尻肉がフルフルと揺れていくのだ。 圭一を誘惑しているのかと。 だがけっして大きすぎるわけではない。 余分な肉はつきすぎず、かといってそれなりにムッチリとしていて……こういうのを安産型とでもいったか、さすが元人妻?だけのことはある。 こんないやらしい身体丸出しで歩かされていれば、それは恥ずかしいだろう。 私だったら死んでもイヤだ。 というか、大抵の女は絶対に嫌だろう。 まあもっとも、普段から脇の下丸出しの巫女服を着ているようなドスケベ女なら別。 誰とは言わないけどね? そんな露出狂ならば、いまさら裸になったところでなんてことないのだろうけど、ね。 まあ誰とは言わないけど? 「くっくっく、それにしても羽入よぉ。 おまえって随分いやらしい身体つきしてたんだなぁ? このスケベ大王前原圭一ともあろうものが、今までまるで気づかなかったぜ?へへへ」 「……!? な、なにを言っているのですか! ぼ、僕の体はとても神聖なものなのです。 そんないやらしい目で見てはいけないのですよ! た、たかが人間風情が!!!」 「おいおい、人間だとかは関係ねぇだろ? 大体さっきからふとももモジモジさせてんのは、バッチリ身体が感じちまってるからじゃねえのか? なぁスケベオヤシロ様よぉ~?」 「そっ!? そ、そんなことは……ないので…す……あうあう……あうぅぅ……」 ……さすが圭一、いいとこ突く。 私とおなじようにこの身体が気にいったらしい。 さっき私が思ったとおりのことが、圭一の頭の中では更にいやらしく解釈されているにちがいない。 想像力豊かな彼なら、ひょっとしたら妄想の中で犯してまでいるかもしれない。 いい気味ね、羽入。 あんた今、圭一の頭の中で犯されてるわよ? くすくすくす。 「あぅあぅ、た、助けて……助けてなのです……圭一を止めてくださいなのですよぅ……」 最初はなんだかんだと息巻くくせに、ちょっと圭一に罵られるとすぐ弱々しくなる羽入。 ほんと、これのどこが神様なんだか……。 罵倒に耐えられなくなってきたのか、彼女は懇願するように隣にいる私に助けを求める。 きっとこの状況では唯一私だけが味方だと思っているのだろう。 あぅあぅと鳴きながら服のスソをクイクイ引っ張ってくる。 ……ちょっとかわいいじゃない。 でも残念ね羽入。 悪いけど私はあんたの味方でもなんでもないの……。 考えてもみなさい。 もしほんとにあんたのこと助けるともりなら、とっくに止めに入ってる。 この馬鹿げた散歩が始まる前に、圭一の頭でもおもいきりぶっ叩いてるわ。 それを私がしなかったことで、あんたはもう気がついているはず。 私があんたの味方どころか…………くす、くすくすくすくす♪ まあでもこんな状況じゃ藁にすがりたくなる気持ちもわかる。 だからもういちど教えてあげるわ。 私があんたの身体に……みっちりと、ね? ムニュウッ!!! 「ひゃあっ! あぅ、な、何して、り、梨花あぁぁぁぁ!!!」 羽入が悲鳴をあげる。 当然だろう。 横でブルンブルンと揺れていた羽入の乳房を、私はおもいっきり掴んでやったのだから。 こんな時同じくらいの身長だと助かる。 わざわざ手を伸ばさなくてもちょっと横に持っていけばそこにあるんだから。 このまま揉みしだいてあげるわ。 モミモミモミモミモミモミ……。 「あ、あぅ、あぅ、あぅ! や、やめて、ダメなのですぅ、あぁぅぅ……」 手のひらがモチのように柔らかい感触に包まれる。 なにこの憎たらしい感触。 でも最高だった。 女の私でもこれがどれほど心地よいものかよくわかる。 でもムカつく。 しかもなんなのこの大きさは? あんたはこんなもんをぶら下げながら、私のことを慰めてたってわけ? 胸が成長しないことに悲しんでいた私に……元気だすのですよ、なんて? よくもしれっとそんなことを。 そんなに言うならあんたのこれちょっとちょうだいよ? ほらほらほらほらこれ少しちょうだい? ちょうだいよ羽入。 「あ、あ、あああ、む、無理なのです! 僕のこれは梨花にはあげられな……ふあああ!」 そう、くれないの。 じゃあこのまま揉みしだかせてもらうわ。 いいわよねべつに? あらあらなによこれ。 この真ん中の突起、もうピンピンに立っちゃってるじゃない。 これも触っていい? ていうかこねていい? 指でつぶしていいかしら巨乳の羽入ちゃん。 「あひゃあっ! あぁ、そ、そこ、僕のおっぱいつまんじゃダメぇ!あぁん!」 コリコリとしていやらしい感触。 やっぱり感じてるのねこのメス豚。 神様のくせに! 村じゅうを裸で歩き回って興奮したの? どうせ誰にも見えないくせに興奮してたの? おまけに圭一に罵られて、ふとももまで擦らせてれば世話ないわ。 刺激してたんでしょ? つまんじゃダメって言うわりにはあんあん喘ぐのね? ほら、また摘んであげるわ。 こうやってこねくり回されるのがいいの? 指でこねてあげるわ。 ピンピンになってるから摘みやすいしね? ほら、ほらほらほらほらほら、どうなのよスケベ羽入!!! 「あう!あああ!そ、そんなにグチャグチャにしないでぇ僕のおっぱいぃぃぃ!!!」 ………………。 いつのまにか私は羽入の耳元で彼女を罵倒していた。 すっかり口に出していた。 ただの傍観者でいようと思っていたのに、私も鬼畜な圭一と同じようなことをしていたのだ。 だけど止めるつもりはない。 全てはこの神様のくせにいやらしい身体をした女が悪いのだ。 だから私は乳房だけではなく、下の方で憎たらしく実っている尻肉にまで手を伸ばしてやった。 モニュウッ!!! 「あぁっ!? そ、そっちは!そっちはほんとにダメなのです! り、梨花あぁぁぁ……」 私は胸と同様に柔らかく、それでいて大きい肉たぶをモミモミと揉みしだいていく。 ムッチリとしていてなんていやらしい肉なのか。 指がもうグイグイくいこんでいく。 見た目は私と同じようなロリ幼女のくせに、このみっちりと実っている果物はなんなのか。 あの巫女服の下では、いつもこんなでかいものをフリフリとしていたのか。 私のそばで。 圭一に目を付けられるのも時間の問題だったってわけね。 これはメス豚の身体だわ。 モミュモミュモミュモミュ……。 「あぅあぅ!ん、んん♪ り、梨花ダメぇ、ダメなのですよぉぉ、ふ、ふぅぅぅん♪」 なにがダメよ。 何がふうぅぅぅん、よ。 嫌なのかきもちいいのかはっきりしなさい。 そう、あんたは所詮メス豚よ。 一皮剥けばただのスケベ巫女。 淫乱神様。 こんないやらしい身体してれば、なおさら疼くでしょうしね? よく千年も触られずガマンできたもんだわ。 圭一さまさまね? おかげで触れたりできるようになったんだものね? それにその、あんたの『鳴き声』。 それ前から気になってたの。 よく考えてもみなさい。 『あぅあぅ』なんて発音、いかにも性的な喘ぎ声のようじゃない。 つまりあんたすでに求めていたのよ。 日ごろから私の前でその鳴き声を口にし、イジメてください、僕を犯してくださいなのですぅ…とお願いしてたんでしょう? 生粋のマゾメスが。 そんなにイジメて欲しいならイジメてあげる。 お望みどおりにね! 私はお尻を掴んでいた手に更に力を入れる。 そしてそのムッチリとした尻肉を横に割り開いていった。 一番恥ずかしいところを丸見えにしてやる。 羽入の割れ目はおろか、キュっと窄まったアナルが露出されていく。 ざまあみろ。 「あぁ、ひ、開いちゃダメ! 僕の恥ずかしいとこ、み、見ないでなのですぅ!……あぁ♪」 見ないでなのです、じゃなくて、見てなのですぅでしょ? 言われなくても見てあげるわ。 あんたのスケベ穴、上も下も、ね。 ほ~ら、指で開いていってあげるわ……。 やっぱりね、もうこんなにビチャビチャじゃない。 いやらしいお汁で。 おまんこ汁で。 こんなによだれまで垂らして、これじゃあふとももがモジモジしちゃうわけよね? くすくす、でも意外と綺麗なのね、あんたのココ。 ピンク色でツルツルで、入り口もピッチリ閉じてる。 まるでまだ未貫通の処女まんこみたい。 これは不思議だわ。 いやらしいあんたのことだから、どれだけ男を咥えこんできたかと思ってたんだけど? 「……!? お、男を咥え込むだなんて……ぼ、僕は雛見沢のアイドル、オヤシロ様なのですよ! だ、だからまだ処女でバージンで……とっても清い神様なのです……」 ………………は? 何をいきなりのたまってるのか。 まあどうせこんな綺麗なのも入り口だけでしょ? 中はいやらしいヒダがびらびらしてるに決まってる。 指を入れちゃえばすぐにわかるんだから……くすくすくす♪ 私は羽入の濡れそぼった割れ目に指を入れていく。 やっぱりね、もう濡れてる。 そこはまるで抵抗なく、私の小さな指をニュルンと飲み込んでいった。 ジュププゥゥ……。 「あ、あぅぅ、は、入って! り、梨花のお指が僕の中にぃ……あん……♪」 ほ~ら、簡単に入っちゃった。 それも二本も。 どうなの気分のほどは? あら、おかしいわね? 膜らしき感触がないんだけど? あんたって処女じゃなかったの? そのまま指先をジュプジュプと前後に動かす。 それだけで羽入のそこは蜜のような汁をドパドパと溢れさせてくる。 こんないやらしい膣でよく処女だなんていえたものだ。 ジュプ!ジュプ!ジュプ! 「ひあ!はぁぁ!あ!あう! やぁぁ、ダ、ダメなのですぅ……あぅ、あぅ、あぅ、あぅ♪」 口ではダメなどと言ってはいるが、もうすっかり無抵抗。 よほどいいのね。 お尻をユラユラと揺らしながら、すっかり私の指愛撫に酔っていく。 もう堕ちてる。 涙目になりながらニュっと舌を突き出し、いやらしいアヘ顔を恥ずかしげもなく晒している。 私はかつて親友だったものを指先で弄びながら、このメスに快感と羞恥を与えていった。 まだまだ夜は長い。 じっくり楽しんでいこう……。 -
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Astria Ascending 項目数:50 総ポイント:1000 難易度: Dutiful Demi-god Complete all quests 25 Hunter For Hire Complete all Hunts 90 Ultimate Collector Collect all different tokens 25 Expert Player Win 100 J-Ster games 25 Arena Champion Complete the Arena Challenge 90 J-Ster Champion Complete the J-Ster Arena Challenge 25 Projectile Launcher Obtain the Physical RIng Power 15 Water Bearer Obtain the Water RIng Power 15 Arsonist Obtain the Fire Ring Power 15 In Her Image Obtain the Earth Ring Power 15 Updraft Obtain the Wind Ring Power 15 A Gift from the Ancients Main Job Obtain a Main Job for a character 15 A Gift from the Ancients Sub Job Obtain a Sub Job for a character 15 A Gift from the Ancients Support Job Obtain a Support Job for a character 15 A New Specialty For Everyone Obtain a Main Job for all characters 15 New Abilities For Everyone Obtain a Sub Job for all characters 15 New Hidden Talents For Everyone Obtain a Support Job for all characters 15 Break the Limit Use a Cosmo Break for the first time 15 Heed my call! Summon for the first time 15 Lucky Guess Hit an enemy s "WEEK" for the first time 15 Little Item Shop Collect every item 25 Weapons Connoisseur Collect every Weapon 25 Shield Bearer Collect every Shield 25 Armors Hoarder Collect every Armor 25 Hat Fashionista Collect every Head Armor 25 Accessories Enthusiast Collect every Accessory 25 秘密の実績 Troubled Waters Complete chapter 2 15 Sea of Suspicion Complete chapter 3 15 Troubled Fires Complete chapter 4 15 Hateful Wings Complete chapter 5 15 Troubled Sands Complete chapter 6 15 Traitors and Family Complete chapter 7 15 Family Business Complete chapter 8 15 Letters from a Son Complete chapter 9 15 Worship Complete chapter 10 15 The Forgotten Fruits Complete chapter 11 15 Young Love Witness the events at the Scorpio Temple 15 Long Live the King! Witness the events at the Cancer Temple 15 The Weight of Power Witness the events at the Taurus Temple 15 In Her Memory Witness the events at the Capricorn Temple 15 Star-Crossed Lovers Witness the events at the Aries Temple 15 The Truth Witness the events at the Sagittarius Temple 15 Flock of Rebels Witness the events at the Libra Temple 15 Ideas of Harmony Witness the events at the Aquarius Temple 15 Fly to the Heavens Complete chapter 13 15 The Sacrifice Complete chapter 14 15 Thirteen Complete chapter 15 15 The Ancient Seal Complete chapter 16 15 Dissonance Complete chapter 17 15 The World After Complete chapter 18 15
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厄介な奴に引っかかってしまった。 そう、心中で愚痴りながら稟は走り続ける。 後ろから迫ってくる少年、長沢勇治は鬼のような形相を浮かべながら奇声を発している。 その大部分は殺す、死ね、ぶっ壊すなどの単語の羅列で稟の耳にはもう満杯というくらいだ。 (途中で諦めるかと思ったけど執念深く追ってくる……このままの状態を続けるべきか? 楓達や杉崎達とも大分離れただろう。 後は俺だけだ。俺が無事にこいつを撒ければ目下の問題は解決する) だが、長沢はしつこく自分を追いかけてきている。追跡を撒こうと全力で走ることも考えたが万が一のこともある。 体力はできるだけ残しておいたほうがいい。 (この拳銃を使って、追い払うべきなのか? そんなこと、できやしない。もし、反動でずれてあいつに当たったら……) 腰につけている大型の拳銃は説明書を読む限りでは威力は掠るだけでも致命傷を負わせることができるくらいだと書いてあった。 そんな物騒なものを決意も定まっていないのに使っていいものなのだろうか。 これは人を殺す道具である。銃口を人間に照準し、引き金を引けばそれで死体の出来上がりだ。 (この拳銃を使うということは二者択一だ。殺すか、殺さないか。俺に人を殺す覚悟はあるのか?) これを使うということはそういうことだ。 ただの空撃ちで退いてくれる相手だとは思えないし、そんな中途半端なことでこれから先を生き抜くことはできない。 それでも稟の中の常識が人を殺すことに対して重い鎖を何重にも縛っている。 この拳銃を人に向けることを考えただけでも強い嫌悪感を覚えるぐらいだ。 (もし、殺されそうになった時、俺はこれを……使うのか?) 一応ではあるが稟は人を殺すことを全否定してはいない。 先程の渚の一件みたく襲われて殺さざるを得なかったケースでありその罪を償う決意があるのなら、稟は赦すつもりだ。 だが、それはあくまで他人のことであって自分のことではない。 (俺自身に降りかかったら……俺は俺の都合で人を――) 延々とした思考は銃弾が右肩を掠った痛みで打ち切られる。 思考の海に入りすぎて油断した。 今は殺人について考えていられる程の余裕もないというのに。 (まずはこいつから逃げなきゃな!) 稟は大通りから逸れている脇道に駆け込んで、長沢から逃げれるよう撹乱を図る。 入り組んだ道を法則無視に適当に曲がり、時には大通りを横切りまた脇道へと入りのくり返し。 走る。最善の逃げ道を頭で考えながらも足は全力で字面を蹴りつける。 捕まったら最後、生き残れる確率は一気に下がってしまう。 (一応、方向も二人とは違うのを選んでるしあいつに巻き込まれることもない) そして数分後、長沢の罵声と銃声が途絶え、自分の足音しか聞こえなくなった所で稟はやっと地面にへたり込むことができた。 全力で走りすぎたのか額からは汗が浮き出し、気持ちが悪い。額を制服の袖で軽く拭うことで気持ち悪さを払拭する。 「さてと、いい加減休んでばかりじゃなくて動かねえと」 そう、この場所もいつまでも安全だと限らない。いつ、長沢が追いついてきて襲いかかってくるかわからないのだから。 今は距離が離れているだろうが血眼になって捜されている以上このままとどまっていると見つかる可能性は何倍にも膨れ上がる。 (楓達、それか杉崎達に合流しよう……もしかすると別の奴に襲われているかもしれないし) この島にいる殺人者は長沢だけではない。他にもこのクソッタレな殺し合いに乗り気な参加者は数多くいる可能性が高いのだ。 自分が護らなくては。人を殺す覚悟も定まらないが大切な人達を護りたいという意志はプリムラが死んだその時から変わっていない。 遠くない内に選択の機会はやってくるだろう。その時、自分はどうするのか。 「やぁぁっと見つけたぜぇ……?」 そして、結論を出すことができないまま、機会はすぐにやってきてしまった。脇道から大通りに出た瞬間、脇腹に刺さる強い衝撃が地面へと這いつくばらせた。 何が起こった? 稟は脇腹の痛みに呻きながらも考えた。 なぜ、長沢が自分を待ち伏せていたのだろう。自分は彼を何とか撒くことができたのではなかったのか。 「へへっ、バァカ。何で待ち伏せされてたんだって思っているだろ? アヒャヒャヒャヒャっ! お前みたいな鈍いやつでもわかるんじゃねえのか?」 長沢は地面にうずくまっている稟を気絶しない程度に蹴りつける。気絶なんて逃げは許しはしない。 今までの鬱憤を晴らすかのごとくガシガシと踏みつけ、蹴り上げ、殴りつけ、M4で叩きつける。 「この選ばれた俺が特別に教えてやるよ! 支給された物の中にな、お前みたいなバカな奴の居場所がわかるレーダーがあったんだよ。 それで、ぼ……俺は逃げきったとわざと油断させてお前の逃げそうな道を先回りしたって訳! まさか、こんな簡単な作戦が成功するなんてなぁ!」 最も、その声の内容は稟の耳に半分も届いていないだろう。 稟は絶え間なく襲いかかる痛みに耐えることでいっぱいいっぱいなのだから。 「ということでさ、精々いたぶらせてもらうぜ……! あひゃ、くへ、へへいひゃいひゃはははははは!」 何を、間違えたのだろう。いつ、どこで自分は選択肢を誤ったのだろう。 ぼんやりとした頭で問いを投げかけようとも答える者はいない。何せ自分は散々になぶられて死ぬのだから。 気絶寸前の今、稟は思う。 死んでしまった二人の親友のこと。 恐怖から人を殺してしまった渚のこと。 この島の何処かで生きているであろう親友と先輩のこと。 そして――。 (かえ、で) 死んでしまったらあの笑顔がもう見られない。 死んでしまったらあの柔らかい手をもう握れない。 死んでしまったらあのうまいご飯をもう食べれない。 死んでしまったら――――好きだってもう伝えられない。 (か……え、で) 嫌だ。それは、嫌だ。 嫌なことはしたくない。嫌な目にはあいたくない。 もっと、大切な人と何気ない日常を過ごしたい。 もっと、大切な人と手を握り、口づけを交わしたい。 (かえで) その為に今すべきことは、何だ? このまま黙って嬲られるがままに殺される――違う。 何とかこの状況を抜けだして長沢を説得する――違う。 そう、違うだろう――――? あるじゃないか。一番手っ取り早くて簡単な方法が。 (だ、めだ) それは何がダメなのだろうか。 正しくないからダメ? 倫理的に間違っている? 人としてやってはいけない? 土見稟の根本を覆すから? (だめなんだ……) 理由はわからないが稟は漠然と思うのだ。 そんなことをしても誰も喜ばない。もし、それを犯すと皆と笑って向き合えなくなる。 だけど。 『それで、いいの?』 声が聞こえる。少女のか細い声が。 『そんなので、いいの?』 声が聞こえる。少女の快活な声が。 『それで、よろしいのですか?』 声が聞こえる。少女の鈴の音のような涼やかな声が。 (いや、だ……) どんなに正しさで取り繕ってもメッキは剥がれてしまう。 死にたくない。まだ、生きていたい。こんな訳もわからないまま、一生を終えたくない。 それが稟が思うことだった。 (しにたくない、しにたくない) 死にたくない。それは普通の人間なら誰しもが思うこと。 死にたくない。それを防ぐ為にできる一番のこと。 その一番のこととは何か。 ■■。 土見稟が最も忌避するものだった。 ◆ ◆ ◆ 「へへっ、もう飽きてきたしそろそろ終わりにしようっと!!」 嬲ることに飽きたのか、それとも疲れたのか。 長沢は嬲るのに邪魔だったM4を取り出すべくデイバックを乱雑にまさぐる。 それは勝利が確定した者の油断、驕り。 長沢は一瞬でも稟から目を放すべきではなかった。 「さぁってとぉ! これで終わ……ガァッ!」 稟は残る力全てを振り絞り、勢い良く起き上がり。その勢いのはずみで長沢の顔面へと拳を叩きつけた。 予想だにしなかった反撃とこの島に来て初めての痛みに長沢は怯み、地面をのたうち回る。 「お、オマエエエエエエエエエエエエエエエエエエ! 殺してやるぅ!!! もう許さねえ! お前は、お前は――」 だが、その怯みも一瞬のこと。長沢は喚きながらも何とか立ち上がり――。 「――――」 銃声と同時に何かを振り絞る叫び声が響いた。 そして、最後まで立っていたのは神にも悪魔にも凡人にもなれるはずだった男の成れの果て。 ただの人殺しだった。 【長沢勇治@キラークイーン 死亡】 【D-2/一日目/朝】 【土見稟@SHUFFLE!】 【状態】全身打撲、右肩に銃弾のかすり傷 【装備】『死』@操り世界のエトランジェ、『死』@操り世界のエトランジェ 【持ち物】支給品一式、特性予備弾@操り世界のエトランジェ、不明支給品0~1 【思考】 基本:???? 1:???? ※コルト M4 カービン(20/30)支給品一式、献身@永遠のアセリア、スティンガー×12@魔法少女リリカルなのは、参加者察知レーダー、不明支給品0~1が近くに落ちています。 【参加者察知レーダー】 同じエリアにいる参加者の現在位置を把握できるレーダー。電池式。 Back 壊れた世界の終わりの終わり-fragment death- 時系列順で読む Next 壊れた世界たち Back 壊れた世界の終わりの終わり-fragment death- 投下順で読む Next 壊れた世界たち Back ウソの始まり 土見稟 Next [[]] Back ウソの始まり 長沢勇治 GAME OVER
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劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編 Blu-ray特装限定版 転生したらスライムだった件 ANIME Illustration Collections 発売日:7月28日・11月25日 ■特製ブックレット(52P予定) ■原画イラストカード ■特典ディスク ・劇場版未公開シーン ・ディレクターズカット版冒頭映像 ・舞台挨拶&公開記念イベントダイジェスト映像 ・劇場版公開記念特番 ■予告&PV集 ■キャストオーディオコメンタリー ここを編集 2022年11月公開。転生したらスライムだった件シリーズの劇場版。TVシリーズ2期のプライムビデオが配信開始。 https //movie.ten-sura.com 監督 菊地康仁 原作 川上泰樹、伏瀬、みっつばー ストーリー原案 伏瀬 脚本 筆安一幸 脚本協力 奥村惇一朗、八鹿音江 絵コンテ 菊地康仁、登坂晋、名和宗則、清水聡、山崎秀樹、井之川慎太郎、ジミー・ストーン、小島正士、黒崎豪、大塚健、岡村天斎 演出 名和宗則、楠本巨樹、中山敦史、井之川慎太郎、谷口工作、大脊戸聡、和田高明、ジミー・ストーン、津田尚克 キャラクターデザイン 江畑諒真 総作画監督 田中雄一 モンスターデザイン 岸田隆宏 コンセプトアート 富安健一郎 サブキャラクターデザイン 渡部由紀子 ゲストモンスターデザイン 諸貫哲朗、山崎秀樹 プロップデザイン ボワセイユレミ、渡部由紀子、もといぎひろあき イラスト 開田裕治、Maeka 作画監督 伊藤智子、山崎秀樹、富岡隆司、中野圭哉、高岡じゅんいち、米澤優、小峰正頼、和田高明、石田可奈、入江篤、渡部由紀子、田中亜優、酒井秀基、永川ももこ、加藤照代、亀田朋幸、諸貫哲朗、菊地康仁 エフェクト作画監督 梅田貴嗣 エフェクト作画監督補佐 安藤義信、久保光寿 アクション作画監督 諸貫哲朗 作画監督補佐 莫梓航、持田真治、南雄二郎、小林幸洋、上田幸一郎、吉田巧介、福永純一 原画作画監督補佐 佐藤孝彦、今西麻綾、田近瑞希、小倉典子、牛ノ濱由惟、島崎望 動画検査 持田真治、田近瑞希、南雄二郎、一条望、小野あゆ美 美術監督 佐藤歩 美術デザイン ボワセイユレミ 美術設定 佐藤正浩、藤瀬智康 特効・2Dテクスチャ 斎藤めぐみ 色彩設計 斉藤麻記 撮影監督 佐藤洋 モニターグラフィックス 生原雄次 CGIプロデューサー 町田政彌 オフライン編集 神宮司由美 音響監督 明田川仁 録音調整 根岸信洋 音響効果 小山恭正 録音助手 佐藤翔 音楽 藤間仁(Elements Garden) ロゴデザイン 横尾清隆、虻川貴子 予告編制作 川部智貴 タイトルロゴ演出 西山小百合 アニメーション制作統括 小菅秀徳 アニメーションプロデューサー 江囗浩平 アニメーション制作 エイトビット 制作協力 iPSアニメーションスタジオ、新潟エイトビット ☆インタビュー ▽『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』リムル=テンペスト役・岡咲美保さんインタビュー|今回はリムルの大人としての一面が際立つシーンも……!? ▽Youtube 【声優・岡咲美保&木村昴】アフレコ現場のこだわり「“うぉー!”ひとつでも音が変わってくる」 ▽岡咲美保さんが語る“リムル様がカッコよくなる瞬間”とは? 『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』キャストインタビュー! ▽『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』福本莉子 インタビュー ▽内田雄馬が語る、初参加した“転スラ”での古川慎への感謝「一緒にアフレコすることができたんですが…」 ▽「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」伏瀬×岡咲美保×杉本紳朗プロデューサー鼎談、制作陣がこだわり抜いて完成した初の劇場版 ▽『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』の物語が生まれるまで 原作者・伏瀬インタビュー ▽岡咲美保が「転スラ」シリーズを通して感じる自身の声優としての成長 ▽福本莉子、声優挑戦の不安を乗り越えた方法・救われた言葉「自分の中ではやり切った」<「転スラ」インタビュー> ▽FANTASTICS 世界×佐藤大樹が考える“リーダーの役割” メンバーとの“絆”を感じる瞬間は? ▽岡咲美保 「いつも心の中で『リムルのことありがとな』と言ってる」 Interview ▽水谷隼、『劇場版 転スラ』で描かれる“仲間の絆”に共感! 「誰かのために頑張る姿に感動」 ▽『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』リムル役・岡咲美保インタビュー|「絆」って、苦しい時ほどより感じるものだと思うんです。 ▽「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」世界&佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS)がファンと初心者それぞれの視点で魅力語る「劇場版 転生したらスライムだ ▽「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」はテレビシリーズを観てない人でさえ楽しめる!マヂカルラブリーが太鼓判 ▽「劇場版 転スラ 紅蓮の絆編」古川慎&内田雄馬がベニマルとヒイロの“絆”について語る!【公式インタビュー】 ■関連タイトル 劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編 Blu-ray特装限定版 転生したらスライムだった件 第1期 Blu-ray BOX 期間限定生産版 『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』 オリジナルサウンドトラック 「転生したら映画の音楽だった件」 転生したらスライムだった件 ANIME Illustration Collections 主題歌・挿入歌アルバム「永遠の絆」 転生したらスライムだった件 公式キャラクターブック 2023年 劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編 カレンダー CL-043 壁掛け A2 2023年 卓上 劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編 カレンダー CL-044 卓上 スライム型カイロケース付き 転生したらスライムだった件 22 限定版 With Fans! 転生したらスライムだった件 リムル テンペスト 1/7スケール ABS PVC製 塗装済み完成品フィギュア ホビー:転生したらスライムだった件 原作小説 転生したらスライムだった件1 原作コミック 転生したらスライムだった件 1 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! 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座長・社長をお気に入りに追加 座長・社長とは 座長・社長の81%は白インクで出来ています。座長・社長の12%は優雅さで出来ています。座長・社長の5%はアルコールで出来ています。座長・社長の1%は電波で出来ています。座長・社長の1%は花崗岩で出来ています。 座長・社長の報道 「新政権への期待とDXに関する緊急アンケート」(上場企業対象)調査結果<速報版> 公益財団法人日本生産性本部|共同通信PRワイヤー|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 八嶋智人が感動で涙した、LiLiCoの「替え歌」とは?(J-WAVE NEWS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 河合郁人「モノマネは入ってないです」佐藤アツヒロも参加!全24曲のジャニーズメドレーでメンバーからも指摘が… - フジテレビュー!! 中小企業こそがデータ利活用のメインプレイヤーになれるように――、中小企業データ活用フォーラム2021レポート(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース SixTONES京本大我 主演×音楽担当の二刀流で単独座長 演出は滝沢副社長 - モデルプレス SixTONES京本大我 主演×音楽担当の二刀流で単独座長 演出は滝沢副社長(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 医療・介護の場は病院から在宅へ、未来のまちに必要なものとは - 月刊「事業構想」 「電波オークション」にソフトバンクと楽天モバイルが意見、導入には慎重な構え(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「今、日本の経営者に知らせたい、重要な経営課題」:第7回「知的資本経営こそ、日本企業の強みを発掘・再構築する源泉」 株式会社ICMG(ICMG Co., Ltd.)代表取締役社長 兼 グループCEO 船橋仁氏【前編】 - イノベーションズアイ 「第5回デジタルヘルス学会学術大会」2021年12月20日~26日にてオンライン開催 - PR TIMES 生田斗真、異色のジャニーズ俳優として輝く 引き出しの多さ と 座長力 - オトナンサー 一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催「感染症対策 新・生活習慣普及推進研究会」の「感染症対策に資する新生活習慣の普及促進に向けた緊急提言書」にて口腔ケアの新生活習慣を推奨 (2021年11月26日) - エキサイトニュース 増田貴久はダニエル・ラドクリフと同じ?「ハウ・トゥー・サクシード」開幕(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ジャニーズJr.グループ68人、帝劇最年少座長 来年元日に開幕「ジャニーズ・アイランド THE NEW WORLD」製作発表(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『会社は学校じゃねぇんだよ』前作から3年、三浦翔平に起きた変化 「イケメン俳優でもいいけど、演技も見て」(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 有識者懇委員に東北大病院長ら7人 4病院再編巡り仙台市 - 河北新報オンライン 吉本新喜劇・今別府直之、座長の小籔千豊&川畑泰史&すっちーを“ダメ座員”扱い(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <中山美穂>座長・神宮寺勇太の言葉に感涙「これから始まるのに」 「驚くほど素直な方」と感心(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 岡崎紗絵、“シノノメのキャプテン”桜井玲香の座長ぶりに「勉強になる」(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「イズムのバトンを」滝沢秀明氏「ジャニーズ・アイランド」2年ぶり上演 - ニッカンスポーツ ジャニーズJr.『68人全員が座長』平均年齢は16.9歳 帝劇史上最年少「ジャニーズ・アイランド」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース TBS社長 ネットフリックスとのタッグに「世界へのチャレンジ」日本沈没など配信(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「事業者を支える融資・再生実務のあり方に関する研究会(第4回)」議事録の公表について - 金融庁 座長・相葉雅紀を「和田家の男たち」共演者ら絶賛!「圧巻の主役ぶり」(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 江口のりこ 売れっ子でも劇団に残るワケ 座長・柄本明は「怖い」 18年他界の角替和枝さんへの思い - スポニチアネックス Sponichi Annex 東広島市贈収賄事件 市職員と土木会社前社長を起訴 広島(HOME広島ホームテレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 吉高由里子はすごい! 『最愛』で共演する松下洸平&井浦新が座長の才能を絶賛 (1) - マイナビニュース 新喜劇生活30周年、座長・川畑泰史のルーツに迫りつつプチドッキリ(お笑いナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 高校教師、弁護士、劇団の座長…天海祐希に影響を受け人生が変わった人たちが本人を前に感謝&驚きのエピソードを披露 (2021年10月11日) - エキサイトニュース 福士誠治、大河ドラマ初出演に興奮「ファンです」座長吉沢亮の頼もしさ感嘆 - ニッカンスポーツ 「不足するIT人材は移民で受け入れを」デジタル庁が初の有識者会議(電波新聞デジタル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 熊谷真実が大衆演劇一座の座長&真飛聖が芝居小屋の女将に、こまつ座「雪やこんこん」(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース A.B.C-Z主演&演出“二刀流”滝沢副社長が生オファー「演出やっちゃいなよ」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース リニアの有識者会議、次回会合で中間報告 座長が認識 - 日本経済新聞 近代洋画の黒田清輝と岡田三郎助を解説 ブランチ佐賀さかえ会 - 47NEWS キスマイ・玉森裕太が受け継ぎつないだ「ジャニーズミュージカル」の歴史 (2021年9月10日) - エキサイトニュース “キムタク座長”を長澤まさみら絶賛 主演映画「マスカレード…」完成披露試写会 - スポニチアネックス Sponichi Annex 「デジタル社会構想会議」の構成員にZHD社長・楽天グループ会長、座長は村井純氏 - BCN+R - BCN+R 川畑泰史座長 10日の吉本新喜劇生活30周年記念公演が中止に 出演者に新型コロナ濃厚接触者が判明で - スポーツニッポン新聞社 HiHi Jets&美 少年、伝説の桶ダンスに挑戦 「シャッター音が気持ちいい~」 舞台「少年たち 君にこの歌を」公開稽古(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「もっとおもろく!」吉本新喜劇・川畑泰史の30年。転機は小籔の加入、憧れはチャーリー浜(ウォーカープラス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース DX推進度の数値化に挑戦 損保ジャパン浦川専務、慶応大大学院佐藤特任助教に聞く - DIGITALIST 半導体産業の凋落、日本経済の映し鏡 日はまた昇るのか - 朝日新聞デジタル 城桧吏が映画初主演、座長として「酒井大地と面白いことして盛り上げた」 - ニッカンスポーツ 「地域密着が最大の使命」佐賀シティビジョン社長が講演 - 佐賀新聞 水森かおり 座長公演千秋楽、芝居では女子大生役「恥ずかしかったけど楽しかった」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 三菱電機の検査偽装「旧財閥の冠企業」で不正なぜ多発 | けいざい多面鏡 | 今沢真 - 毎日新聞 お尻に火?日産社長「赤字回避したい」遅すぎ決意表明 | けいざい多面鏡 | 今沢真 - 毎日新聞 半導体産業の政府支援、今年度は最低でも1兆円必要-東エレク元社長 - ブルームバーグ 松坂桃李を井浦新が称賛「うちの座長は最高」 “ももち”愛あふれるオフショット公開【あのキス】(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ZHD株主総会、川辺社長「親会社として責任」 LINE問題 - 日本経済新聞 第三者委座長が驚いたLINE社長の“不適切な説明” | けいざい多面鏡 | 今沢真 - 毎日新聞 V6三宅健、舞台「陰陽師」で主演 来年2~3月に東京・新橋演舞場、3月に京都・南座で満を持して初座長(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東京エレクトロン元社長・東氏「日本は波に強いヨットを目指せ」 - 日経ビジネスオンライン 乃木坂アンダーライブ初座長の山崎怜奈が同期2人を送り出す「新しい門出」 - ニッカンスポーツ 第34回:最近、社長はひとり情シスと話していますか? - ZDNet Japan グローバルダイニングに休業命令 社長「従わず通常営業続ける」(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 進むか「転職なき移住」 テレワーク追い風に―政府 - 時事通信ニュース ZHDの川邊社長、Clubhouseに「学ぶべきところは多い」 サービス垂直立ち上げの参考に - ITmedia 座長小藪千豊「いつまでもあると思うな親とベテラン」チャーリー浜さん悼む - ニッカンスポーツ 大衆演劇の入り口から[其之四十一] 最強集団へ駆け昇る!劇団美山・里美たかし総座長 東京公演直前ロングインタビュー - http //spice.eplus.jp/ 座長に村松氏が就任 帯商まちなか未来会議(十勝毎日新聞) - kachimai.jp 酒井藍座長がコロナ濃厚接触者の可能性 吉本新喜劇公演中止&番組休演 - スポニチアネックス Sponichi Annex 気候変動の有識者会議、31日初会合 座長に伊藤元重氏(写真=共同) - 日本経済新聞 LINE・出澤社長が会見(全文5)今回の件でタイミングが早まった(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE) - Yahoo!ニュース LINE社長、特別委で謝罪 中国からのアクセスは遮断 - 朝日新聞デジタル 【LINE会見】出沢社長、第三者委座長は「フラットな人選」 - SankeiBiz 三吉演芸場、幕上げ続ける 4代目社長・本田さん「大衆演劇の火絶やさない」 - 東京新聞 経産省主催「持続的企業価値を創造する人的資本経営」を3月26日に開催 - PR TIMES 【解読『おちょやん』】松竹新喜劇のルーツが見える新章 当時の「大阪喜劇界」事情は(碓井広義) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 朝ドラおちょやんの松竹新喜劇「うちの親父を悪く書くなよ」 » Lmaga.jp - Lmaga.jp(京阪神エルマガジン社) 座長・社長のウィキペディア 座長・社長 Amazon.co.jp ウィジェット 座長・社長の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 座長・社長のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 座長・社長 このページについて このページは座長・社長のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される座長・社長に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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前ページ次ページラスボスだった使い魔 「ふむ」 「なあ、ユーゼスよぉ。久し振りに鞘から出してくれたのはいいんだけど、そうやってシゲシゲ眺めるだけってのはちょっと……」 ラ・ヴァリエールの城の近くにある平原に着陸させたジェットビートルの付近で、ユーゼス・ゴッツォはデルフリンガーの刀身を眺めていた。 無論、このインテリジェンスソードの声を聞きたくなっただとか、剣の訓練を行おうだとか、ましてや手入れをしようなどという殊勝な心がけは微塵もない。 「なあってばあ。お前さんもガンダールヴなら、もうちょっと、こう、身体を鍛えるとか、俺と効果的な戦術を話し合うとか、色々……あるだろ? あるよね?」 デルフリンガーの言葉は、完璧に無視されていた。 「……………」 では、ユーゼスはデルフリンガーを手に一体何をしているのかと言うと。 (やはりこの剣は、私には扱いにくい……) この剣の今後の使い道について悩んでいたのである。 デルフリンガーは『インテリジェンスソード』と『系統魔法の吸収』という能力を抜かして考えると、『細身の大剣』と分類することが出来る。 もう少し詳しく記述すると、刀身の太さは普通の剣と変わらないが、長さが1.5メイルほど。 この大きさは、ユーゼスにとって負担だった。 (大き過ぎるな) 昔のガンダールヴがどのような人間だったのかは知らないが、おそらく今のユーゼスよりは基礎的な身体能力は高く、また精神的な触れ幅……デルフリンガーが言う所の『心の震え』も強かったはずだ。 つまり強化される前の能力と、ガンダールヴのルーンによって強化される度合の両方がユーゼスよりも高かったと推察が出来る。 (むう……) 伝説に残るほどの使い魔であるガンダールヴならば、おそらくルーンを本格的に発動させた場合には今のユーゼスよりも遥かに強かったに違いない。 それはもう、このデルフリンガーという大剣を軽々と振り回すほどに。 だが、ユーゼスは例えルーンの補助があろうとも、デルフリンガーを『軽々と振り回す』ほどの力はないのだ。 ―――ちなみに超神形態に変身した場合、肉体として使うデビルガンダムをルーンが『武器』として認識してくれるので以前よりもパワーアップしているが、ハルケギニアで超神形態になるつもりはほとんどないので除外する。 ともあれ、デルフリンガーはユーゼスにとっては扱いにくい。 これは厳然たる事実である。 しかしこの剣が持つ能力である『系統魔法の吸収』は惜しい。 よって、デルフリンガーは主に武器ではなく防具として使用することがユーゼスの中では決定しているのだが。 (……問題は武器だ) そうなると手持ちの武器が、快傑ズバットが使っていた鞭くらいしかなくなってしまう。 あの鞭も応用範囲はかなり広いのだが、扱いにやはり高い身体能力と、そして何より習熟を要する。 ガンダールヴの力で『使い方』が分かったからと言って、それですぐに実戦で通用するほど自由自在に扱えるかというと、必ずしもそうではないのだ。 そうなると……。 (新しく武器を手に入れる必要がある) ついこの間までメインで使用していた、もっと扱いやすい『普通の剣』は先のウェールズ・テューダーとの戦いで粉砕されてしまった。 形や長さ的にはアレと同じで良いのだが、問題は材質だ。 普通の金属で作られた剣では高レベルのメイジと戦った場合、前のものと同じく破壊されてしまう。 よって。 (アレを使うか) 「あ、おい、ユーゼス?」 ユーゼスはデルフリンガーを放って……と言うよりも『デルフリンガーに見られると都合が悪い』ので、ハシゴを登ってジェットビートルの中に向かった。 「……………」 ユーゼスはビートルの中に入り、誰もいないことを確認すると脳内のクロスゲート・パラダイム・システムを起動させる。 そして『自分の空間』へのゲートを開くと、そこに仕舞っておいた50サントほどの大きさの金属のカタマリを四個ほど取り出した。 「む……」 さすがにこんな物をユーゼスの腕力で持てるわけがないので、軽く因果律を操作してゆっくりと床に下ろす。 「……オリハルコニウム、か」 ラ・ヴァリエールの土地に向かう直前、シュウ・シラカワと情報交換を行った際に『土産』としてミルトカイル石と共に受け取った希少金属、オリハルコニウム。 これは本来、シュウの出身地である異世界ラ・ギアスの物質である。 『魔装機』と呼ばれる巨大人型兵器の装甲に用いられている物質で、硬度は高く、強度は折り紙つき、しかも軽い……と、まさに装甲材には申し分のない金属だ。 だがどうにも産出量が少なく、しかも加工に特殊な技術と魔力(ラ・ギアスの魔法によるもの)を要求されるため、それこそ魔装機の装甲として採用されるまでは兵装として使用されたことはほとんどなかった。 その希少かつ扱いの困難な物質が、今インゴットとしてユーゼスの目の前にある。 「ふむ」 コンコンと軽く手で叩いてみるだけでも、相当な硬度を持っていることが窺える。 ハルケギニアの技術力では、スクウェアクラスの『錬金』を使おうともまず間違いなく単純な加工すら出来ないだろう。 だが。 「……………」 ユーゼスが一睨みした瞬間、オリハルコニウムのインゴットは虹色の光に包まれる。 「長さは1.2メイルほど……刀身の幅はデルフリンガーと同程度で良いとして……」 そして10秒もしない内に、見事な一本の剣が出来上がった。 「……これで良いか」 その剣を手に取り、振るってみる。 軽い。 刃渡りが短く、扱いやすい。 何より、うるさくない。 これ以上は実際に使ってみないと分からないが、今の所このオリハルコニウム製の剣はユーゼス的にあらゆる面でデルフリンガーを上回っていた。 強いて難点を挙げるとするならば。 「…………また因果律を操作してしまった」 ユーゼス自身の良心の呵責、という点である。 どうもここ最近、禁止していたはずのこの行為を頻繁に行っている気がする。 アインストの反応を感知して超神形態に変身、結果としてタバサを助けた……まあ、これは仕方がないとしてもだ。 タバサの使い魔に乗ったら酔ったのでそれをキャンセルした、だとか。 死ぬ直前の状態だったタバサとキュルケを助ける、だとか。 エレオノールへの精神干渉を遮断する、だとか。 そして今また、因果律を操作してオリハルコニウムを加工し、剣を作り上げてしまった。 「…………うぅむ」 まあ、今回は別にハルケギニアそのものだとか、その住人たちに直接干渉を行ったわけではないのだから、そんなに気にする必要もないかも知れないのだが。 と言うか、オリハルコニウムはハルケギニアの物質ではなくてラ・ギアスの物質なのだから、別に『ハルケギニアへの干渉』にはならない、はず、だと思いたい。 それにシュウ・シラカワだってこの金属をまた別の世界に持ち込んで機動兵器の装甲や武装に使っていた。 また、シュウの知人であるマサキ・アンドーなどオリハルコニウムのカタマリである魔装機神で別の世界を縦横無尽に駆け巡っていたではないか。彼と直接の面識はないが。 ともかく、この程度の干渉は大目に見ても構うまい……と、自己弁護して多少強引に自分を納得させるユーゼス。 閑話休題。 とにかく、いつまでもビートルの中にいるわけにはいかない。 それに鞭と組み合わせた戦法なども考えるためには、広い場所に出て色々と試す必要がある。 と、そう言えば……。 「……いくらかオリハルコニウムが余ったな」 シュウから貰ったオリハルコニウムのインゴットは、50サントほどの物が四個。 それを使って1.2メイルの剣を作ったのだから、余りが出るのは必然とも言える。 「仕舞っておくか」 後々になって活用が出来るかも知れないので、取りあえず『自分の空間』に戻すことにする。 さて、それでは下に降りるとしよう。 ユーゼスが地面に降り立つと……。 「まあ。それじゃユーゼスさんに買われてから、今までほとんど鞘の中だったんですか?」 「そうなんだよぉ~。アイツってホントに必要な時以外に俺を抜こうとしやがらねぇし、抜いたとしてもほとんど魔法を受け止めるためにしか使ってくれねぇし……」 何故かヴァリエール家の次女がいて、インテリジェンスソードと会話を行っていた。 「……………」 事情がよく分からないので、その事情を聞くために一人と一本に近付いていくユーゼス。 そして桃髪の女性……カトレアはユーゼスに気付くと、にこやかに話しかけてくる。 「あらユーゼスさん、用事は終わったんですか?」 「確かにひとまずは終わったが。……何故ここにいて何をやっている、カトレア」 「お散歩をしてたら見慣れない物がお城の近くにあったから、気になって来ちゃいました。そしたらそこのデルフさんが無造作に置かれてたので、ちょっとお話でもって」 「そうか」 ひょい、と鞘に仕舞うべくデルフリンガーを手に取るユーゼス。 「いや、あの…………ユーゼス? その腰にある剣は…………何なのかな?」 何やら非常に不安げな様子でデルフリンガーから問いかけられたが、答える義務はない。 「ね、ねえ、ちょっと、ちゃんと答え」 ガシャンッ なので、無視してこの剣を鞘に押し込んだ。 (それにしても……) 『見慣れない巨大な物体』がいきなり自分の家の近くに置かれていたら普通は警戒するものだとユーゼスは思うのだが、そのあたりどうもカトレアは肝が据わっているらしい。 いや、ただ単に好奇心が旺盛なだけなのだろうか。 「ねえ、ユーゼスさん」 「何だ」 「あなた、何者ですか?」 「―――どういう意味だ?」 薮から棒にカトレアから投げかけられた問いに、ユーゼスは思わず警戒する。 しかしそんなユーゼスに構わず、カトレアは微笑んだままで言葉を続けた。 「ハルケギニアの人間じゃないってことは、初めて会った時すぐに分かりました。あなたは『遠くから来た』って言ってましたけど……それも東方のロバ・アル・カリイエとかエルフが住んでる土地じゃない。 って言うか、もっと、こう……えっと、上手く言い表せないんですけど、何だか根っこから違う人間のような気がします。多分、あなたが来たのはもっとずっと遠く。私たちが名前すら聞いたことのない場所のはずです。……違って?」 「……………」 驚いた。 エレオノールにもルイズにも、その辺りのことは話していないと言うのに。 「『どうして知ってるんだ?』って顔してますね。でも分かるんです。私、昔から妙に鋭いみたいで。……うふふ。ユーゼスさんの驚いた顔なんて初めて見ちゃいました」 まさか単なる洞察力や勘だけでここまで言い当てたと言うのだろうか。 しかし、彼女から敵意は感じない。 「……目的は何だ?」 「いえ、特に何も。ただお話をしたかっただけです」 どうも真面目に話をしているのか冗談交じりに話をしているのか、判断が付きにくい人物である。 カトレアはやはり笑みを崩さないままで、ユーゼスと会話を行う。 「そして……あなた、さっき言った理由とは別に、常に人と距離を置いてるわ。私にも、ルイズにも、エレオノール姉さまにも――――きっと、誰にでも」 その通りだった。 何せ、自分のスタンスは『ハルケギニアに積極的な干渉はしない』である。 自然とハルケギニアの住人であるエレオノールたちとは、距離と言うか『壁』のような物を作ってしまうのだ。 (……私自身ですら意識はしていなかったのだが) だが、それを容易く見抜いたこのカトレアという女性は何なのだろう。 単純に自分に興味があるのか、それとも……。 ……いずれにせよここであれこれと詮索しても意味はないと判断したユーゼスは、顔を無表情に戻して先程の問いに答える。 「そうだ。私はこの世界の人間ではない」 「やっぱりそうだったんですね」 『違う人間だ』というカトレアの言葉を肯定するユーゼス。 やはりと言うべきか、彼女は驚かなかった。 「帰りたい、とは思わないんですか?」 「思わん」 少し不安げに聞いてくるカトレアだったが、ユーゼスはアッサリとそれを否定した。 「……断言するんですね」 「その通りなのだから仕方があるまい。……故郷などとっくの昔に捨てているし、何よりも私はハルケギニアに来る直前に『全てを失って』いるからな。その中には郷愁の念も含まれていたかも知れんが」 バード星。 もはや思い出すことすら困難な、遠い故郷。 今更あの星に戻ったところで、どうにかなるものでもあるまい。 「お父さんや、お母さんは?」 「父と母? ……ああ、そう言えばそんな人物もいたか」 「そう言えば、って……」 何やら呆れている様子のカトレアだったが、ユーゼスはその『父』と『母』の追憶に集中していてそれに気付かない。 (…………何も思い出せんな) 自分という人間がいる以上、『父』や『母』という類の人間もいなければおかしいのであるが、どうにも記憶から抜け落ちている。 どんな人物で、自分とどんな会話をして、どんな声で、どんな顔だったか。 困ったことに、全く記憶に残っていない。 なので、カトレアの問いに答えようもなかった。 「悪いが、覚えていない」 「……それは……寂しいですね」 「そうか?」 両親の記憶など、別になくとも困らない。 イングラム風に言うとするなら、こうなる。 「……そんな者がいなくとも、私は今まで生きてきた。そして、これからもそうだ」 もっとも、これは『超絶的な力を持つ存在』に対する言葉なのだが。 「でも、『心の拠り所』みたいなものは必要でしょう?」 「それは弱さだよ。信じるものは己のみ。孤高の存在とはそうあるべきだ」 そう言ってから、ユーゼスはあることに気付いた。 どうにも……このカトレアと言う女性と話していると、自分の口が軽くなっているのである。 (エレオノールと話していても似たような状態になったことがあるな……) この二人には、何か自分に対して働きかける因子のような物でもあるのだろうか。 密かにユーゼスが首を捻っていると、カトレアが少しだけ悲しそうな顔になって話しかけてきた。 「違います、ユーゼスさん」 「む?」 何が違うと言うのだろうか。 「あなたのそれは……きっと『孤高』じゃなくて、『孤独』です」 「……………」 「だって、本当に自分しか信じてないのなら……そもそも私や姉さまたちと、こうして一緒にいる必要なんてないでしょう?」 ユーゼスは、黙ってカトレアの話を聞いている。 「本当はユーゼスさんも、誰かを信じて……いえ、信じられるものや、『心の拠り所』が欲しいんじゃないんですか?」 「……………」 じっと自分を見つめるカトレア。 その視線と言葉を受け止め、ユーゼスは心の中でそれを反芻し……。 「……フッ、そうかも知れんな」 自嘲の笑みを浮かべつつ、それを認めた。 ―――「私は……お前が……うらやましい。地球人に受け入れられた……お前がな……」――― 死の直前、イングラムに対して告げた羨望の言葉。 あれは本心だった。 自分と同じはずでありながら、自分にはなかったものを持っていた存在。 ……今更考えても意味のないことではあるが……もし何かの歯車が一つか二つほどズレていたら、あるいは自分もイングラムのようになれていたのだろうか。 (本当に考えても意味がないな……) 無数にある並行世界の中には、もしかしたらそのような世界があるかも知れない。 だが、それがごく自然に発生したものだろうと、あるいは人為的に発生したものだろうと、『このユーゼス・ゴッツォ』には何の関係もないものだ。 ゼ・バルマリィ帝国の中で野心に燃え、自分のように『人間を超えること』ではなく『全能なる調停者となること』に固執しすぎていた、『あのユーゼス・ゴッツォ』のように。 (……まあ、いい。並行世界の自分などに今更興味はない……) 気を取り直し、目の前のカトレアとの会話に意識を戻す。 『心の拠り所』を求めている、と自分を評したこの女性に対し、何を言うべきなのだろうか。 ユーゼスはそう考え、そして……。 「……そう言うお前はどうなのだ?」 「え?」 意趣返しという訳ではないが、逆にカトレアの人格の分析をしてみることにした。 「私は確かに『拠り所』となるものはない。そしてお前の言う通り、常に孤独を感じて生きている。……だが私には、お前もそう変わらんように見えるぞ」 「…………どうして、そう思うんですか?」 驚き、わずかに息を呑む様子を見せるカトレア。 ユーゼスはそんな彼女を見て内心で若干得意になりながらも言葉を続けた。 「……お前は私とは違った意味で異質だ。ハルケギニアの人間でありながら、ハルケギニアの人間とはメンタリティが異なっている。……いや、正確に言えば『ヴァリエールの中で異質』と言うべきか?」 「……………」 ヴァリエール公爵、公爵夫人、エレオノール、そしてルイズ。 前者の二人についてはそれほどよく知っているわけではないが、少なくとも第一印象はカトレアと随分異なるし、後者の二人については言うまでもない。 以前、キュルケがルイズを評して『プライドばかりムダに高く、少しつつけば必要以上に熱くなり、短気なところなどまさにヴァリエールの血筋そのものだ』と言ったことがある。 その内面の深い所までは窺い知れないが、カトレアからはそのような印象は全く感じない。 ……事実、ユーゼスは最初にカトレアを見た時に『外見がルイズに似ている』とは思ったものの、直接的な血縁関係があるという考えには至らなかった。 「私はお前の過去を知らないので、人格を形成する経緯にも考えが及ばんが……それで『明確な孤独』を感じたことがない、ということはあるまい? いや、あるいは孤独が先にあって人格が後から形成されたのか……」 「…………そう、なんですかね?」 こうも勝手に自分の人格を定義されれば普通は怒りそうなものだが、カトレアはやや複雑そうな表情を浮かべただけで、特に否定も肯定もしない。 「……人間は自分のことを見つめられるようには出来ていませんし、そのあたりは私にもいまいちよく分かりませんわ」 「確かにな……。……人間は、自分自身のことが最も分からないものだ」 カトレアの言葉に頷くユーゼス。 ―――「フフ……私は、お前に自分が失ってしまったものを……与えたのかも知れんな」――― 再び、あの時の光景が脳裏をよぎる。 ユーゼス・ゴッツォが失ってしまったもの。 イングラム・プリスケンに与えたもの。 あの時は『自分の良心』だと思ったが、果たしてそれだけだっただろうか。 ……その答えは今の自分には分からないが、あるいはこの目の前の女性ならば、それが分かるのでは……。 (いや、それは『拠り所』と言うよりも、単なる『甘え』に過ぎんか……) 自分の答えを他人の中に求めるなど、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。 それはユーゼスだけではなく、カトレアも同じだろう。 「……ふむ。これ以上は互いの精神衛生上、よろしくないと思うのだが」 「そうですか? 私はもう少し続けても構いませんけど。けっこう楽しいですし」 「……………」 軽く息をつくユーゼスと、微笑みを浮かべるカトレア。 ユーゼスにとっては強制的に自己分析をさせられるような感じだったが、カトレアにとってはこれもまた『楽しいこと』らしい。 「まあ、機会があればいずれまた……ということにでもしておいてくれ」 「はい。それじゃ、その時を待ってます」 にこやかに言われてしまう。 参った。 これで、最低でもあと一回はこのような問答をしなくてはならなくなってしまったではないか。 (やれやれ……) やや辟易しつつ、しかしそれを少しだけ楽しみにしている自分を自覚しながら、ユーゼスは改めてカトレアを見る。 彼女は相変わらずにこやかに微笑んでいたが、ユーゼスと目が合うと少しだけその微笑みに儚げなものを混ぜ、そしてユーゼスを見つめながら、こう言った。 「……でも嬉しかったです。やっと分かってくれる人が現れて」 「何?」 その言葉に、どのような意味があったのか。 ユーゼスが問い質すよりも早く、カトレアはやや強引にではあるが話題を別の方向に持って行く。 「あ、そうだ、ユーゼスさん」 「……む?」 「この……『びーとる』、でしたっけ? デルフさんが言うには『凄い速さで空を飛ぶ鉄の箱』って話でしたけど、本当にそうなんですか?」 すぐ傍にある巨大な物体を指差し、桃髪の女性はそんなことを聞いてくる。 先程の呟きが気になる所ではあったが、その前に自分から止めるような発言をしてしまった以上、追及するのもためらわれる。 なので、ここは切り替えることにした。 「……概ねその通りだ」 ユーゼスがそう答えると、カトレアはパッと表情を明るくさせてユーゼスに要求してくる。 「じゃあ、私をこれに乗せてくれるか……出来れば動かさせてくれません?」 「何?」 いきなり乗せてくれ、あわよくば操縦させてくれ、と来た。 まさかデルフリンガーから『エレオノールもルイズもこれに乗ったことがある』とでも聞いて、また『私だけ乗ってないのは不公平です』とか言い出すのだろうか。 などとユーゼスが思っていると、 「……だって、これに乗って飛べばどこにでも行けるんでしょう?」 カトレアの口から、予想外の言葉が語られた。 「―――どこかへ行きたいのか?」 「ええ。だって私、このラ・ヴァリエールの領地から一歩も外に出たことがないんですもの」 微笑みを崩さないまま、桃髪の女性はそんなことを言う。 (この女の根幹にあるのはこれか……?) 先程の人格の分析と、今のこのカトレアの言葉を照らし合わせるユーゼス。 聞いた所によると、カトレアの年齢は確か24歳。 ユーゼスで言うなら、大気浄化に心血を注いで多くの星の大気汚染を解消していた頃だろうか。 ……このラ・ヴァリエールの領地も決して狭いという訳ではないだろうが、しかし生まれてから現在に至るまで24年間もずっと同じ場所にいれば『そこから出たい』と思うのも無理はない。 いや、むしろ『そこから出たい』思わなければおかしいだろう。 (……とは言え……) しかし。 銀髪の男はそんな彼女に同情も憐憫も抱くことはなく、ただ淡々と事実だけを述べる。 「結論から言うが。お前にはビートルを操縦させることも、搭乗を許可することも出来ない」 「!」 カトレアの瞳が、軽く見開かれた。 「操縦そのものは私が教えるなりすれば何とかなるだろうが、これは動かす際に人間の生命エネルギーのような物を吸い上げるからな。お前が操縦した場合、下手をすると命に関わる」 「……それじゃあ、ユーゼスさんが操縦するのはいいんですか?」 「お前は基本的な生命力が常人に比べて弱いからな。消費して構わない『許容量』も、それに比例して小さくなってしまうのだ」 普通なら言いにくいであろうことだが、ユーゼスは構わずに語り続ける。 「搭乗することを許可出来ないのも似たような理由だ。ジェットビートルは曲がりなりにも戦闘用の機体だからな、発進時や加速時の衝撃はかなりものになる。 それで『万一のこと』が起きた場合、私に責任は持てん」 そこまで言ったところで、ユーゼスはカトレアの表情が呆れと苦笑が混ざったようなものに変わっていることに気付いた。 「どうした? 納得が行かないのか?」 「……違います。多分断られるとは思ってましたけど、あんまりにもハッキリ言うものだからちょっと驚いちゃって」 「驚いただと?」 どういう意味なのだろうか。 「だって、今まで私に『外に出れない』ってことを言った人たちはみんな遠回しな言い方をしてたのに、あなたは躊躇もしないで『出来ない』って言い切るんですもの」 それがおかしくて、とカトレアは笑う。 対するユーゼスは、目の前の女性が笑っている理由がいまいち理解出来ない。 「……よく分からないが。遠回しに言った方が良かったのか?」 「いいえ。むしろハッキリ言ってくれて感謝してます。回りくどく言われたりすると、中途半端に期待しちゃいますから」 何かに疲れたような様子を見せるカトレア。 しかし、それでもカトレアは笑みを絶やさなかった。 「でも……」 だが軽く息をつくと、ふとその表情に憂いの色を混ぜながら遠くの景色を見つめ始める。 これまでの生涯をずっとこの土地で過ごしてきた彼女にとっては、既に見慣れた……いや、見飽きたはずの景色であろうが、その目には一体どのように映っているのだろうか。 と、その時。 「……やはり『銀の方舟』ね」 「む……」 「あら、母さま」 ユーゼスもカトレアもお互いの会話に集中していてほとんど気付かなかったが、いつの間にかこの場にラ・ヴァリエール公爵夫人が現れていた。 鋭くつり上がったキツめの目、桃色がかった長いブロンドの髪、鳶色の瞳、そして圧倒されそうな威圧感。……まさにルイズとエレオノールを外見的にも年齢的にも足したような女性である。 「どうなさったんですか? 主だった仕事はルイズや姉さまたちが来る前に片づけてましたから、てっきりお休みになっているかと思っていましたのに」 「休んでいる最中に、城の窓からこれが見えたのです」 すぐさまカトレアは表情を『いつもの物』に戻して母親に語りかけ、ユーゼスも反射的に一歩を下がって頭を下げる。 夫人の性格を『ルイズやエレオノールの拡大発展版』と当たりをつけたユーゼスが神経を逆撫でしないために取った、ある意味で処世術のような態度であった。 だが公爵夫人はそんなユーゼスを見ると、少し厳しい口調で語りかけてくる。 「そこの平民」 「……私が何か」 何故この家の女はそれぞれタイプは違えど、四人全員が自分に接触しようとするのだろう……などと思いつつ、ユーゼスは公爵夫人に答える。 「これはタルブにあった物ですね?」 「その通りです。『銀の方舟』という名前で保管されていました。公爵夫人におかれましては、過去にご覧になったことがあるとお伺いしておりますが」 「……ええ。懐かしい物です」 言いつつ、ジェットビートルを眺める公爵夫人。 オールド・オスマンやタルブ村の住人の話によると、ヴァリエール姉妹の母親であるこの公爵夫人は、かつてタルブに来訪してこれを実際に見たことがあるらしい。 ユーゼスとしては機会があれば話でもしてみたかったのだが、夫人の第一印象からしてそれは難しそうだ、と諦めていた。 しかし、まさか自分から来てくれるとは。 「……あなたがこれを持ち出したのですか?」 「はい。その場にはエレオノール様もおりましたので、詳しい話はそちらに伺えばよろしいかと」 「エレオノールが……?」 夫人は娘の名前が出て来たことに多少驚きつつも、更にユーゼスに対して問いを重ねる。 「このような巨大な物をこの場所に置くに際して、公爵の許可は取っているのですか? もし無許可ならば……」 今すぐ許可を取るか、もしくは別の場所に移動させなさい……と公爵夫人は言おうとしたが、それよりも先にユーゼスが言う。 「いえ、公爵の許可は取っています」 「……よく貰えましたね。予備知識のある私やオスマンならともかく、何も知らない人間がこのような得体の知れない物を城のすぐ近くに置くのは抵抗を感じると思いますが」 あの人はそこまで度量が深かったかしら、などと首を傾げていると、銀髪の男からその辺りの詳しい説明が語られた。 「私もそう思って先日、公爵に話をしに書斎に行ったのですが、あの方は何やら忙しい様子で『ああ、分かった分かった』と許可をくださいました」 「そう言えば、父さまは最近ずっと書斎にこもりきりで何か調べ物をしていらっしゃるようですけど……何をしているんでしょう?」 ユーゼスの言葉を聞いて、カトレアもまた疑問を口にする。 「……取りあえずあなたが気にすることではありません、カトレア。……まったく、『取りあえず見守っておけ』とあれほど言っておいたのに……」 カトレアに答えつつ、額を押さえる公爵夫人。 どうやら公爵の行動に心当たりがあるようだが、何だと言うのだろうか。 しかし夫人は咳払いを一つすると、今度はユーゼスに対して命令を出した。 「顔を上げなさい、平民」 「は……」 言われた通りに頭を上げ、顔を見せるユーゼス。 公爵夫人は露わになった銀髪の男の顔をまじまじと見つめるが、やがて一つ溜息を吐いた。 「……似ていませんね」 「早川健のことを言っているのであれば、私と彼に血縁関係などは全くありませんが」 「!」 ユーゼスの口から放たれた言葉に、公爵夫人は今度こそハッキリと驚いた様子を見せる。 そして、やや落ち着かない様子で問いを投げかけてくる。 「…………あなたはケンのことを知っているのですか?」 「知人です。それほど親しい仲ではありませんでしたが」 「ほう」 『あの男とその仲間たちに、かつて自分の野望を叩き潰されました』とはさすがに言えない。 「そう言えばオールド・オスマンから、彼が使っていた鞭を渡されていますが」 「何ですって?」 いきなり公爵夫人の顔が険しくなった。 はて、何か気に触ることを言っただろうか。 「……それは、オスマンから渡されたのですか?」 「? はい。『宝物庫の中で腐らせておくよりは、私が使った方が有意義だ』と言われまして」 「…………あのボケ爺、人の思い出の品を勝手に…………」 何やらブツブツ呟く公爵夫人だったが、ユーゼスもカトレアもその詳しい内容は聞き取れなかった。 ともあれ、ユーゼスは常に携行している鞭を取り出す。 目の前に出されたそれを公爵夫人は実に懐かしそうにそれを見ていたが、ふと横にいるカトレアが声を上げた。 「あの、ユーゼスさん」 「どうなされました、ミス・フォンティーヌ?」 いきなり敬語を使われて、しかも『ミス付きの名字』で呼ばれたのでカトレアの顔が不機嫌なものに変わるが、今は『母親の前』だということを思い出し、気を取り直して質問する。 「それって私にはロープにしか見えないんですけど、本当に鞭なんですか?」 「ロープのように使うこともありますが、基本的には鞭……の、はずです」 セリフの最後に自信のなさが見て取れるが、何にせよこの鞭と新しく作った剣との組み合わせを考えなければならないため、オリハルコニウムの剣を抜きつつ鞭を振るうユーゼス。 「はあっ!」 すると鞭は『ビュッ』と鋭い音を立てて数メートル離れた場所にある木に当たり、その枝に付いた葉を一、二、三、四、五、と叩き落とした。 「まあ、凄い」 それを見ていたカトレアは感嘆しながら拍手を送り。 「……っ」 そして公爵夫人は険しかった顔をもっと険しくさせて。 「全然、違う!!!」 物凄い剣幕で、ユーゼスに怒鳴りつけた。 「む……」 いきなり大声で『違う』と言われてしまったユーゼスは、やや困惑しつつもその言葉の意味を問いかける。 「違う、とは?」 「……鞭の持ち方、構え方、腕の振り方、スピード、威力、そして身のこなし! ある程度の違いがあるのは仕方がないにしても、何から何まで酷すぎる!! それでよくケンが使っていた鞭を使う気になれましたね!!?」 「はあ……」 そんなことを言われても、この鞭は成り行きでオールド・オスマンから受け取ったのだから、仕方があるまい。 それに自分が早川健に比べて身体能力が低いのは、嫌と言うほど自覚している。 と、言うか……。 「……あんなメチャクチャな男と比較しないでいただきたいのですが」 「メチャクチャって……まあ、確かにメチャクチャでしたが……」 ユーゼスも早川健のメチャクチャっぷりの全てを知っているわけではない。 しかし、自分が知る限りのものを挙げてみると。 鞭を振るって一瞬で大・中・小の三つのサイズの石球を空中に飛ばし、更に『飛ばした石が落下している最中に』鞭でそれぞれの石を削ってウルトラマンの形に加工、あまつさえそれを三段重ねにしてしまったり。 不思議界が崩壊する時、宇宙刑事たちはそれぞれの専用マシンを使って脱出していたのに、ズバットだけ超空間に浮かんでいた鉄パイプに『自力で』鞭を巻きつけて脱出していたり。 自分からはほとんど断片的にしか情報を与えていないのに、ガイアセイバーズの中であの男だけが『時間を越える方法』や『クロスゲート・パラダイム・システムの大まかな理論』まで言い当てていたり。 「……………」 思い出せば思い出すほど、規格外な男であった。 一方、公爵夫人も三十数年前に会ったあの黒髪の男のことを思い出していた。 マンティコア隊の新任隊長として意気込んでいた自分の前に前触れもなくフラリと現れ、いきなりマンティコアを自分よりも上手く乗りこなしてプライドを砕かれたり。 火竜山脈のドラゴンと一対一で戦い、苦戦しつつもそれに勝利してしまったり。 若気の至りでエスターシュ卿の反乱を一人で鎮圧しに向かった時、一瞬だけ気が緩んだ際に助けてもらったり。 オーク鬼に都市が襲われた際に、先陣を切って向かおうとしたら諌められたり。 一緒にダンスを踊ったり。 別れ際に互いの帽子を交換したり。 ―――「おっと、お嬢さん。俺に惚れちゃあいけないぜ?」――― ―――「惚れません。大体、私には婚約者がいるんですからっ」――― ―――「おや、それは残念。口説こうかと思ったんだがね」――― (……思い出したらイライラしてきたわ) 別に……まあ、自分はあの男のことが、その、好き……というわけではなかった、と思う。うん、そのはずだ。向こうはどうだか知らないけれども。 好きではなかったのだが、それにしたって、もっと、こう……ちょっとくらい優しくしてくれるとか、別れる時に名残惜しそうにしてくれても良かったのに。 いや、今にして思えば、それも去り行く宿命にあったあの男なりの優しさだったような気もするが。 しかし、それで割り切れないのが女という人種なのである。 おかげで丸二日くらい部屋にこもって泣き腫らしたし。 まあ、ともかく。 「……ケンとの比較は置いておくにしても、あなたのその技量と身体能力の低さは目に余ります。……鞭や剣の扱いは誰に習ったのです?」 「いえ、独学ですが」 ピク、と公爵夫人の表情が強張る。 「…………つまり、あなたは見様見真似で今までその鞭や剣を振るってきたと?」 「その通りです」 ピクピク、と公爵夫人の顔が震える。 「………………今後、誰か師匠を探したり修行をする予定は?」 「ありません」 ユーゼスがそう言うと、公爵夫人は一気に無表情になった。 どうかなされましたかとユーゼスが質問するよりも先に、公爵夫人の口が開かれる。 「三十分ほどこの場で待っていなさい」 「は?」 「あの、母さま?」 ポツリとそう言うと、公爵夫人は城へと戻って行った。 残されたユーゼスとカトレアは、揃って首を傾げる。 「……あの公爵夫人の態度は何なのだ?」 「うーん……私のこれまでの経験からすると、あの顔つきは『何かを決めた時』の顔でしたけど」 「……何を決めたと言うのだ」 「さあ?」 ちなみに公爵夫人がいなくなったので、ユーゼスもカトレアに対する口調を元に戻していた。 そして三十分後。 魔法衛士隊の制服を着込み、幻獣マンティコアの刺繍がなされた黒いマントを羽織り、羽飾りの付いた帽子を被って、更に顔の下半分を鉄の仮面で覆った、完全武装の騎士がそこにいた。 「……?」 いきなり正体不明の人物が現れたので、当然ユーゼスは警戒して身構える。 そして隣にいるカトレアに離れるように言おうとした所で、彼女が呆気に取られたような表情をしていることに気付いた。 「どうした、カトレア」 「…………母さま」 「何だと?」 ユーゼスが困惑の声を上げる。 その直後に小型の竜巻が発生し、ユーゼスは吹き飛んだ。 銀髪の男は瞬く間に二百メイルほどを『強制的に』飛翔させられ、軽く放物線を描いて落ちてくる。 「がっ!! ……ぐ、ぐぅ……っ、何を……?」 たった今自分を吹き飛ばした竜巻が目の前の正体不明の騎士によるものだという程度は、ユーゼスにも分かる。 しかし、自分が攻撃される理由がさっぱり分からない。 いや、そもそもこの騎士は……。 「ちょ、ちょっとお待ちになってください、母さま! いきなりユーゼスさんを吹き飛ばすなんて、酷いじゃありませんか!」 (やはり、これは公爵夫人か) カトレアが『母さま』と呼んでいることからして、この騎士の正体は公爵夫人らしい。 なるほど、マスクと帽子に隠れていて分かりにくくはあるが、よくよく目を凝らして見ればその眼光は公爵夫人のものだった。 ユーゼスは痛む身体を何とか立たせ、騎士姿の公爵夫人に質問する。 「……公爵夫人、そのお姿は?」 「昔の服を引っ張り出しました」 何とも簡潔な答えである。 (そう言えばオールド・オスマンが、『御主人様の母親はかつてのマンティコア隊の隊長だ』と言っていたな……) しかもあの老人の話によればこの女性はかつて『烈風』などと呼ばれ、今ユーゼスが持っている鞭の『本来の持ち主』とコンビを組むほどの実力の持ち主であるとか。 (……今更思い出しても、もう遅いかも知れんが……) 道理で自分の動きの不満点をあれだけつらつらと並べ立てられるはずだ、と納得しつつ、更に激しく嫌な予感に襲われながらもユーゼスは問いを重ねる。 「それで……何をするつもりなのです?」 「あなたを鍛えます」 ユーゼスは絶句した。 そんな突然言われても、正直困る。 「か、母さま。それはあまりにも……」 また、カトレアとしてもさすがにそれは聞き捨てならなかったようで、思わず制止が入った。 母の苛烈さと実力は娘である彼女も十分すぎるほどによく知っており、そんな母に一対一で鍛えられなどすれば普通の人間はどうなるのかくらい、容易に想像がつくからだ。 「『あまりにも』? ……『あまりにも』と言うのであれば、この男の実力こそがあまりにも酷すぎます。基本も何も全くなっていない。それに見た所、基礎的な体力すら平均以下。 ―――ええ、これは本当に鍛え甲斐がありそうだわ」 「普通の男の人ですら音を上げそうなのに、体力の無いユーゼスさんが母さまの訓練を受けたりしたら、死んでしまいます!」 「ならば所詮、それまでの男だったと言うだけの話です」 (何故、訓練をするかしないかの話が、いつの間にか生きるか死ぬかの話にまでなっているのだろう……) しかし、この女性がルイズとエレオノールの母親だということと、比較対象があの早川健だということを考えればそれにも納得が出来てしまうのが少し悲しい。 と言うか、その訓練とやらを実際に受ける立場のはずの、自分の意見を聞く気は無いのだろうか。 「ユーゼス……とか言いましたね。さあ構えなさい。あなたがこのラ・ヴァリエールにいる間、この私が『ラ・ヴァリエール公爵夫人』としてではなく、ケン・ハヤカワの友人『カリーヌ・デジレ』として存分にあなたを鍛えて差し上げましょう」 無さそうだった。 「……………」 構えなかった場合には即座に先程のような風で吹き飛ばされそうだったので、ユーゼスはやや慌てつつも魔法防御用にデルフリンガーを構えようとする。 だが。 「構えるのが遅い!!」 「ぐあっ!!?」 「ああっ、ユーゼスさん!」 構えるよりも速く公爵夫人……カリーヌが放った風で吹き飛ばされてしまった。 (それにしても、私から『訓練を受けたことがない』と話を聞いて、すぐさまこのように行動に移すとは……) ユーゼスはカトレアのことを『ヴァリエールの中で異質』と評したが、実は一つだけカトレアも含めたヴァリエールの女性全員に共通している事柄を見つけてもいた。 『思い立ったらすぐ実行』。 その実行のカタチはそれぞれ異なっているが、このスタンスだけは良くも悪くも同じだ、と言い切ることが出来る。 (……大元はこの公爵夫人なのだろうか) そんな感想を抱きつつ、ユーゼスは舞い上げられた空から落下していくのだった。 前ページ次ページラスボスだった使い魔
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登場人物:おでん、火炎、青G(のk) ほんと字汚くてすみません;;
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それは唐突な出会いだった ◆ga/ayzh9y. 「……」 薄暗い廃鉱山の中。 その男―――T-800は、己が置かれている状況を冷静に整理していた。 彼はつい数十分ほど前に、ある指令を受けた。 『過去へと飛び、人類の未来を救う存在であるジョン=コナーを守りぬけ』 T-800がいた世界は、荒廃した未来の地球。 スカイネットと呼ばれるコンピューターが、人類に反逆を起こした事が全ての発端だった。 人類の発展を願って作られたスカイネットが、皮肉にも世界を滅ぼす悪魔となったのである。 その後、生き残った人類達はレジスタンスを結成。 自らの生き残りをかけ、スカイネットへと戦いを挑んだ。 やがて、人類と機械との全てを賭けた最終決戦において、スカイネットはついに壊滅の危機に晒された。 それを成し遂げた人物こそが、レジスタンスのリーダーであるジョン=コナーである。 しかし、自らの死期を悟ったスカイネットは、ここで起死回生の一手を打った。 スカイネットは、過去の地球へと殺人兵器ターミネーターを送り込んだのだ。 過去でジョンが死ねば、未来は変わり人類の勝機は消える。 それを知ったジョンは、過去の自分自身を守るため、同じく一人の戦士を過去の世界へと送り込んだ。 人類の味方となるようにプログラムされ、ジョンを守り抜くという使命を与えられたもう一人のターミネーター……T-800。 T-800は未来を守るべく、ジョンとその母サラの手によって、過去の地球へと飛ばされた……筈だった。 しかし……彼が目を覚ました時、そこは過去の地球ではなかった。 見知らぬ場所、見知らぬ機械達。 時空を越える際にミスが生じ、どこか別の時間軸に飛ばされてしまったのだろうか。 最初は、そう考えたが……彼は、思わぬ存在をそこで目にした。 自分と同じく、過去の世界に飛ばされていたはずの、スカイネットが送り込んだターミネーター―――T-1000。 T-1000は、シグマと名乗るロボットに協力していた。 つまり……シグマも、スカイネットの忠実な部下である可能性は高い。 ならばこの事態は、自分を過去へと飛ばせないための妨害行動ではないだろうか。 何かしらの力で時空間転移に干渉して、自分をここへと呼び寄せた。 現状、それが最も考えられる事態である。 ならば、成すべき事は一つ……この殺し合いを破壊し、本来の任務へと移る事のみ。 早速、T-800は動き出す事にした。 目的達成の為にも、まず真っ先になさねばならないこと。 それは…… 「……衣服のある場所か」 衣服の調達である。 今の彼は、一糸纏っていない……完全な全裸状態なのだ。 生命体以外はタイムスリップできないという性質から、彼は一切を身に着けていなかった。 厳密に言えば、金属骨格を生きた細胞組織で覆っている為、一切というわけではないが。 これは、T-800の前に過去の地球へと飛んだ戦士、カイル=リースも同様であった。 別にT-800には、羞恥心なんてものは一切無いのだが、このままの姿では他者との接触に何かと不自由が生じる。 すぐさま彼は、いつの間にか手元にあった携帯端末を操作。 衣服を調達できる場所がないかと、マップを表示させようとするが……ここで彼の目に、支給品という文字が飛び込んできた。 衣服があるのではないかと、早速確認に移ると……予感は的中した。 彼は端末を操作し、それを転送させる。 一着のライダースーツと、髑髏の模様が描かれたヘルメット。 『滝和也のライダースーツ』 仮面ライダーと呼ばれた戦士達と共に戦う、熱き魂を秘めた一人の戦士が身に着けていたものである。 T-800は、それが唯のライダースーツではない事を一目で見抜く。 防御性は勿論、言うまでも無く。 脚部に装備された強力なスタンガンに、腰のベルトに着けられた特注品のナックルと、攻撃面でも優れているのだ。 早速、T-800はそれを着始める。 「許さない、絶対に……!!」 スバル・ナカジマは、強い覚悟を固めていた。 あのシグマと名乗る戦闘機人らしき男は、目の前で一人の戦闘機人を爆殺した。 彼女―――セインは、姉のギンガが教育係に当たっていた戦闘機人の一人。 その彼女が、見せしめの様に殺されたのだ。 怒りを覚えるなという方が無理である。 必ず、この殺し合いを止める。 そう強く心に誓い、スバルは早速相棒の名を呼ぶ。 「マッハ・キャリバー!!」 しかし、何も起こらない。 一体どうしてと思ったが、すぐさま彼女は、相棒のデバイスが手元に無い事に気付いた。 何故、マッハ・キャリバーが無くなっているのか。 とっさにスバルは、ポケットの中に手を入れてみると……そこに何かが入っているのに気付く。 「これって……携帯端末?」 ポケットに入っていたのは、携帯端末だった。 早速起動させてみると、そこにはこの殺し合いに関する情報が載せられていた。 地図、参加者名簿、そして支給品。 ここでスバルは、ようやくマッハ・キャリバーが無い理由に気付いた。 戦力差を公平にするために、どうやら没収されたようである。 仕方が無い、そう思いながらスバルは、参加者名簿を確認する。 するとそこには、自分が知っている名前が三つもあった。 「ギン姉、チンク、ノーヴェ!!」 思わずスバルは、大きな声を出してしまった。 ギンガ=ナカジマ、チンク、ノーヴェ。 自らの姉に、彼女が教育している二人の戦闘機人。 まさか、彼女達まで殺し合いに参加させられていようとは、思ってもみなかったのだ。 とっさにスバルは、念話を試みるが……繋がらない。 どうやら、念話を妨害されているようである。 「……兎に角、皆と合流しないと」 スバルはマップを表示させ、現在地を確認する。 B-3、廃鉱山内。 南下していけば、先に大きな街がある。 そこに行けば、誰かしら人が見つかるかもしれない。 そう考え、早速スバルは廃鉱山の外に出ようとする……が。 十秒ほど歩いた後、彼女は足を止めた。 何か、布を擦るような音が聞こえてきた……誰か人がいる。 スバルは慎重に、通路から顔を覗かせてみる。 すると……彼女がそこで目にしたのは、想像を遥かに超えた光景であった。 「えっ……?」 「……」 スバルが見たもの。 それは、下半身丸出しの半裸状態のT-800だった。 不運にも彼女は、着替え中の彼と遭遇してしまった。 そして、見てしまったのだ……男性ならば、必ず付いているアレを。 どこからともなく、パオーンという幻聴が聞こえてくる。 スバルは完全に硬直してしまい……しばしして、顔を赤らめ反対方向へと振り向いた。 「し、しししし、失礼しました!! 私、何も見てませんから!!」 もしも相手が殺し合いに乗っている人物ならば、背を向けるというのは危険な行為に他ならない。 しかし、今のスバルにはそう考える余裕は全く無かった。 余りの事態に、ただただ動揺するしかなかったのだ。 一方のT-800はと言うと、スバルを警戒して動きを止めるが……彼女に敵意が無いのを察すると、再び黙々と着替え始めた。 そして、数秒程した後。 着替えを終えたT-800は、スバルへと声をかけた。 「おい」 「えっ……あの、はい」 「お前は、この壊し合いには乗ってないんだな?」 「あ……はい。 あなたもですか?」 「ああ。 状況を把握したい、そちらの知っている情報を教えて欲しい」 「分かりました……私は、スバル・ナカジマです。 あなたは?」 「サイバーダインシステムズ・モデル101シリーズT-800。 俺の型式番号だ」 「え……その、名前はないんですか? そういう、番号とかじゃなくて……」 「ああ」 T-800には名前は無い。 だから彼は、己の型番を答えた。 スバルもこれには、流石に参らされた。 彼の事をどう呼べばいいか、分からないからだ。 これでは、何かとやり取りが不便である。 「……だったら、私が名前をつけてもいいですか? このままじゃ、呼びにくいし……」 「分かった」 「じゃあ、そうだなぁ……ボブさんでどうですか?」 「問題ない」 とりあえずスバルは、T-800の事をボブと呼ぶことにした。 何故かは分からないが、何となくその名前が浮かんだのだ。 その後、二人は互いの情報を交換する。 未来の地球、スカイネット、ターミネーター、時空管理局、戦闘機人、魔法。 互いにとって、俄かには信じがたい事ばかりであった。 特にT-800からすれば、異世界の存在なんてありえないものであった。 だが、スバルが嘘を言っているような様子には見えないことから、彼はそれを真実と判断する。 「じゃあ、あの液体みたいな奴……T-1000が、要注意なんですよね?」 「ああ、奴は厄介な相手だ。 戦闘能力が高いだけじゃなく、さっき見たとおりに他人に変身する機能を備えている。 背丈の違う、例えば子供の様な相手。 爆弾や拳銃の様な、複雑な構造を持ったものに変形する事は不可能だが、剣の様な原始的な武器にはなれる。 奴が混乱を招くのは確実だ、早急に撃破する必要がある」 「はい……!!」 二人の共通思想として、T-1000は第一に撃破すべき相手というのがあった。 確実に殺し合いに乗っているのは、最初の光景からして明らか。 それに、T-1000には他人に変身できるという機能がある……混乱を招くのは確実である。 そして何より。 T-800からすれば、彼はスカイネットの手先。 スバルからすれば、セインの仇。 二人にとって、絶対に打ち倒さなければならない、言うなれば宿敵の様な存在なのだ。 「そういえば……なんでさっき、着替えてたんですか?」 「俺の支給品の一つが、このスーツだった。 お前は確認したのか?」 「あ、そういえば……今、確認しますね」 すぐさまスバルは、自分の支給品を確認する。 彼女に支給されたのは、見知らぬ二つの道具。 サブタンクと、テキオー灯。 説明によると、サブタンクはエネルギーを貯蓄したタンク。 テキオー灯は、照射される光を体に浴びることで、どんな環境でも活動できるようになるという未知の道具であった。 サブタンクは兎も角、このテキオー灯には二人は驚かざるを得ない。 注意書きによると、効果があるのは一時間だけ。 一度使った者には24時間経過しなければ使用不可能とあるが……これを使えば、水中だろうと宇宙だろうと活動が可能になるわけである。 「これ、下手したらロストロギアに分類出来るんじゃないかな……?」 「……だが、武器はないようだな」 「そうですね……」 「……お前は、格闘技が専門だとさっき言ったな」 「はい、そうですけど……」 「ならこれを使え」 T-800は、ライダースーツに取り付けられていたナックルをスバルへと手渡した。 スバルは驚き、もらっていいのかと尋ねる。 しかしT-800は、その方が安全だからと、彼女に受け取るよう言った。 これはスバルの身を案じてというのではなく、そうした方が戦力的にバランスが取れるからと判断した為である。 まだこのライダースーツには、脚部のスタンガンがあるし、ターミネーターは肉弾戦でも十分に戦える。 それに何より、もう一つの支給品の存在がある。 「ボブさん、ありがとうございます!!」 「問題は無い。 俺にはこいつもある」 T-800はそう言うと、もう一つの支給品をスバルに見せた。 コルト・シングル・アクション・アーミー、通称コルトS.A.A。 リボルバー・オセロットが、好んで使っていた愛銃。 威力的には少々心もとないが、それでも無いよりかは大分マシである。 「それで、これからだが何か考えはあるか?」 「えっと、とりあえず南下して街に行ってみたいと思ってます。 大きな街なら、誰かがいるかもしれないし……」 「了解した」 二人は廃鉱山を出て、街へと南下を始める。 ターミネーターと戦闘機人。 打倒シグマを目指す、一つのタッグがここに誕生した。 【B-3 廃鉱山前/一日目・深夜】 【T-800@ターミネーター2】 [状態]:健康 [装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS、コルトS.A.A(6/6) [道具]:支給品一式、コルトS.A.Aの弾丸(30/30発) [思考・状況] 基本思考:シグマを打ち倒して殺し合いを破壊し、本来の任務に戻る。 その為に仲間を集める、殺し合いに乗る者には容赦しない。 1:街を目指して南下する。 2:スバルの仲間(ギンガ、チンク、ノーヴェ)を見つけ、合流する 3:T-1000の破壊 ※本編開始直後からの参加です。 ※スバルに、ボブと呼ばれています。 ※ライダースーツのナックルとその弾丸は、スバルに手渡されました。 ※スバルの住む世界、魔法、ギンガ、チンク、ノーヴェに関する情報を得ました。 ※シグマの背後にはスカイネットがいて、スカイネットの妨害行為によって 自分はこの場に連れてこられたのではと考えられています。 【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態]:健康 [装備]:滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS [道具]:支給品一式、サブタンク(満タン)@ロックマンX、テキオー灯@ザ・ドラえもんズ ナックルの弾薬(30/30発)@仮面ライダーSPIRITS [思考・状況] 基本思考:シグマを打ち倒して殺し合いを壊す、その為の仲間を集める 1:街を目指して南下する。 2:ギンガ、チンク、ノーヴェを見つけ、合流する 3:T-1000の破壊 ※本編開終了後からの参加です。 ※サブタンクは満タン状態です、使えばエネルギーの回復が可能です。 ※テキオー灯は、一時間のみ効力持続。 一度使った者には、24時間経過しなければ使用不可能と制限されています。 ※T-800の住む世界、スカイネット、T-1000に関する情報を得ました。 ※T-800のことを、ボブと呼んでいます。 ※T-800からの情報より、シグマの背後にはスカイネットがいるのではと考えています。 時系列順で読む Back みんなのうた Next ?カルナ足発盟同国三伊独日 投下順で読む Back みんなのうた Next ?カルナ足発盟同国三伊独日 GAME START T-800 034 善意と悪意の行方 GAME START スバル・ナカジマ 034 善意と悪意の行方