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『PHASE 49:ドナテロ・ヴェルサス』 通路の中を、三十人近くの影が進んでいく。 この戦場の中、彼らは最も死の危機感から遠く、最も緩み切った集団だった。 彼らは自分たちの正義を信じていた。彼らは自分たちの勝利を信じていた。 しかし、その根拠となりうる物は、ほとんどなかったのだけど。 「ヴェルサスさん。まだでしょうか?」 ラクス・クラインがドナテロ・ヴェルサスに声をかけた。 「………あと2、3分というところでしょう」 ヴェルサスの返答に、周囲の人間から怒声があがる。 「まだそんなにかかるのか!」 「もうデュランダルたちは逃げてしまったんじゃないのか!?」 さきほどから疲れた顔をしはじめた、クライン派の兵士たちは騒ぎ立てる。 彼らは自分たちのことを、ラクス・クラインの最も忠実な部下であると誇りに思っているらしく、 新入りのヴェルサスが情報や作戦を取り仕切っている状態が、気に食わないらしい。 「この建物は迷路状態で、標的も逃げ回っていますので、 辿り着くまで時間がかかることは許していただきたい。 しかし、標的は確実に捕らえています。ご安心ください」 嘘である。 確かにこの会場は『アンダー・ワールド』が掘り起こした過去と融合し、迷宮化しているが、 その内部に誰がいて何が起こっているか、把握できているわけではない。 アンダー・ワールドを遠隔操作によって動きまわらせ、周囲を探ってはいる。 しかしそれはデュランダルやシュトロハイムの場所だけではない。 デュランダルの位置はわかっているが、シュトロハイムの場所はわからない。 おそらく既に脱出しているのだろう。 (シュトロハイムのことは、俺にとってはどうでもいい。 既にデュランダルとジブリールは交戦中……ケンゾーも………これでいい。あとは、タイミングだ) ジブリールを解放し、ラクスの計画を流したのはヴェルサスである。 ジブリールはデュランダル、シュトロハイム、ラクス、全員を殺して自分がトップに躍り出ようとしたのだ。 だがヴェルサスはそれを利用するつもりでいた。 ケンゾーの襲撃も知っていた。これを機に、ケンゾーはラクスと対面し、協力関係を結ぼうとしていた。 ケンゾーはヴェルサスを協力者と考えていたようだが、ヴェルサスはそんな気は無かった。 風水といえど、全ては読み切れぬものらしい。 「ええ、もちろん貴方のことは信頼していますわ」 ラクス・クラインが微笑みと共に言う。その微笑みに、周囲の兵士たちの表情が緩む。 ヴェルサスさえ、思わず目を奪われる。しかしすぐに偽りの笑顔をつくり、 「ありがとうございます」 そう言った。 (あいかわらず、恐ろしいな。プッチ神父も他人の心に入り込んでくる力は相当だったが、 この女のそれはもっと………ま、わかっていればどうってことはないがな) そう考えながら、ヴェルサスはまた歩き出す。その後を、軽やかな足取りでラクスがついてくる。 その歩き方さえ、傍から見ていれば、引き付けられるものだった。 更にその後を、重たげに装備をかつぎあげ、だるげな足取りで、兵士たちが続く。 疲労した様子の兵士たちを、ラクスは鼓舞しようと口を開いた。 「みなさん、頑張ってください。もうじき………」 そこで、彼女の言葉は止まった。 ザグッ! ブジュッ! 「!!? ァッ! ッッッ!? ――――ッ!! ャッ、ッ!?? ――――!!?」 ラクスは一瞬震えた後、のけぞり倒れた。 その手はわなわなと床を掻きむしるように動き、頭を振り回し、振るたびに、 その首筋から、その唇から、真っ赤な鮮血が溢れ出た。 「………ラクス、様?」 兵士たちが、いきなり倒れたラクスに呆然とするが、やがて彼女の首に、 金属の針がいくつも刺さっていることに気付いた。 「ラ、ラクス様!」 「な、一体何が!?」 口々に声がかけられるが、少女にはその声に応える余裕はない。 壮絶な痛みと、呼吸のできぬ苦しみに悶えるのみだ。 気管支は傷ついていないものの、首と口内から流れた血が、喉を塞いでしまっている。 悲鳴はなく、ただゴボゴボと言う音がしていた。 いち早く驚愕から立ち直ったヴェルサスは、その『攻撃』に心当たりがあった。 ラクスの喉から突き出た針は、先端を外側に向け、内側から飛び出していた。 ヴェルサスは耳をすませ、周囲の音を探る。 そして、誰もいないはずの空間から、『呼吸音』が聞こえてくるのを捕らえた。 ヴェルサスはヘルメットを取ると、目を見開く。 「空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)!」 その目から圧縮体液が発射され、周囲の壁を切り裂いていく。 やがて、ある地点で風景が歪み、その攻撃をよける人影が現れた。 周囲の風景に、保護色で溶け込み姿をくらませていた、何者かがいたのだ。 「………まさか、ここで貴様らが出てくるとはな」 その人影を、ヴェルサスは知っていた。向こうもヴェルサスを知っている。 「ようやく会えたな………ドナテロ・ヴェルサス」 暗殺者、リゾット・ネエロ。 その放たれる殺気は、ラクスを傷つけた針にも増して、鋭く尖ったものだった。 「て、敵か!」 「おのれ、貴様がラクス様を!」 兵士たちが怒りを浮かべ、銃を手にしようとした。だが、 「ぐお………お、重い?」 「も、持ち上げられないだと? これは………」 兵士たちは、一様に銃の重みに耐えかね、構えることさえできずに手から落としてしまう。 「はぁはぁ………なんだこれは、さっきから、疲れが出ていると思ったが、いくらなんでもおかしい………」 「うぐ………た、立っていられないだと………それに、こ、腰が痛くなって」 「お、おい、お前の髪、白くなってるぞ、それに………し、皺が………」 彼らは、おのれの手を、互いの顔を見て愕然とする。 いつの間にか、彼らの容姿は長い歳月を経てきた老人のそれとなっていた。 「『グレイトフル・デッド』………てめえらが歩きまわっている時から既に………発動させていた」 リゾットの脇から、同じように風景にまぎれていた男が顔を出す。 リゾット以上にぎらついた殺気を醸し出す男の名は、プロシュート。『年老いさせる』力の使い手。 その力は体温の高い者から順に、効力をもたらす。 平均的に男性より体温の低い女性であるラクスと、吸血鬼であるため老いることがないヴェルサス以外の 兵士たちは、すべて老人となり、もはや戦うどころではない。 「しかし………俺たちの目的はヴェルサスだけだ。他に用は無い。この場から去れば、見逃してやろう」 静かな口調で言うリゾットに、兵士の一人が激昂する。 「ふざけるな! ラクス様にこのような真似をして、何を言うか!」 他の兵士たちも老いた体を奮い立たせ、リゾットたちに敵意を示す。 しかしリゾットはつまらなそうに、床で血まみれになりながら悶えるラクスを見つめ、 「ラクス・クライン、か。ヴェルサスより先に、彼女を攻撃したのには理由がある…… …貴様、彼女をどう見る?」 リゾットは、兵士の一人を指差し、問いかけた。 「ど、どう思うだと? ラクス様はラクス様だ! 我らの導き手、宇宙の歌姫、正義の体現者………」 兵士は、ラクス・クラインを讃える言葉を並べるが、 血の海に沈み苦しむ彼女を見ているうちに、その声がしぼんでいった。 「どうした? 続けろ」 「う………あ…………」 リゾットの言葉に、兵士は返せない。 だんだん、彼は自分の言葉に自信が持てなくなってきたのだ。 今、傷つき苦しむラクスは、傷ましく、同情には値しても、カリスマといったものは無く、 ただの少女にしか見えなかったのである。 「ラ、ラクス様! お、お言葉を!」 得体の知れぬ不安に襲われた兵士は、苦しむラクスに無理な注文をした。 今までは、敗北の恐怖、失敗への不安に襲われても、ラクスの美しい声で 奏でられるかのような言葉を聞けば、すべてにおいて安心し、進む道を信じられたのだ。 だが今のラクスに、それは無理であった。言葉なきラクスを前に、兵士たちの恐怖は大きくなっていく。 さきほどまで、自信を持ってラクスについてきていたというのに、今や、 彼女につき従ってきた理由がぼやけはじめていた。 「残念だが、彼女は答えない。我が『メタリカ』は、彼女の気管の前にある、声帯を破壊している。 舌も多少傷つけた。彼女は声を発することは無い。 ゆえに………ラクス・クラインは、もはや『力』を使用できない」 「………『力』?」 リゾットの説明を呑み込めず、兵士は怯えた表情で問い返した。 「………ラポーナ。俺のいたところで噂された、ある暗殺者の家系だ」 その言葉が、今のこととどう繋がるかわからず、兵士たちは眉をひそめる。 「彼の家系には、特殊な殺人技術を受け継いでおり、イタリア・シチリアのギャングに所属していた。 が、そのギャングのボスが死んで後、ラポーナの家系も衰退、 力を受け継ぐのはただ一人の少女のみとなった。 その少女、アイリン・ラポーナはギャングから抜け、 その力で社会の悪を暗殺する、『正義』を行っているという。それが都市伝説……… 『ゴージャス・アイリン』の伝説だ」 「そ、それが一体どうしたというのだ!」 「ラポーナの力。それは一種の催眠術。 その身ぶり手ぶり、その声、その存在すべてによって人間の感覚を侵し、 気付かぬうちに人を操ることができるという。 そして、それこそがラクス・クラインの力でもある」 スッと、リゾットはラクスを指差した。 「いかなる偶然か、指導者として優秀なものとなるように仕組まれた、遺伝子操作の完成品と見るべきか。 常人とは違った桃色の髪、よく響き渡る美しい声、その言葉、その仕草、すべてが一体となり……… 人を己に心酔させる催眠術となっている。 彼女自身も気づいてはいないだろう。俺はラポーナの噂を知るがゆえに気付いたことだがな」 「………ば、馬鹿な!!」 「しかし事実だ。確かに、非常に都合のいい力であるとは思うが、」 今までのことを考えると、無いと考える方が不自然だ。 実際、今の、言葉を出せない彼女に、どれほど引きつけられる? 彼女が傷つけられたことに、どれほどの怒りを覚える?」 「そ………それは………」 兵士の声が惑う。もはや彼らに、リゾットたちへの恐怖を超えるほどの、怒りも戦意も無い。 「だから俺はこの女の声を封じた。声がでなければ、彼女の『力』は意味をなさない。 ラクス・クラインはもはやただの少女だ。さて………まだやるか?」 言いながら、リゾットはパチリと指を鳴らした。 ブチィッ! ザグザグザッ!! 「ギャッ! ヒィッ!!」 兵士の一人の手から、無数のメスが飛び出し、傷を開いた。 その悲鳴を合図としたように、兵士たちは絶叫をあげながら、老いた足で、 それでも必死にリゾットたちから離れ、逃げていく。 「―――ッ! ――――――ッ!!」 その後ろ姿を、ラクスは涙を流しながら見つめていた。 声の出ぬ口を必死に開き、手を伸ばし、すがりつこうとする姿は哀れに過ぎた。 今の彼女は、今まで信じていた世界が、ガラガラと崩れ落ちていくような絶望を味わっていることだろう。 「やめておけラクス・クライン。 もはや彼らはお前に従わない。お前を信じない。お前を愛さない。 お前にはもう何の力もない。何もできない。 殺すまではしない………ただそこで、這いつくばっているがいい」 そしてリゾットは、ヴェルサスへと視線を向ける。 「ヴェルサス。貴様がこの女のカリスマを利用し、何を求めていたのかは知らんが、 もう彼女は使えない。諦めるんだな」 リゾットが言い終えると同時に、ヴェルサスの喉が裂け、内側から剃刀の刃が現れる。 流れる血に眉をしかめながら、痛痒を感じる様子もなく、ヴェルサスは血を拭いとる。 「諦める………? ク、クフ、ウヘヘヘヘヘ、ハハハッ! 遅い………遅いんだよ。既に、な」 ヴェルサスは、ラクスを見下ろす。 それは、鼻をかんだティッシュを見るような、もはや用済みとなり、 あとはゴミ箱に入れてスッキリとするだけ、というような視線だった。 ラクスもまたその視線に気づき、更に深く、絶望へと落ちていく。 「もう、俺の目的はほぼ達成されている! あとは実行するだけ………」 ヴェルサスが言葉を紡いでいる途中で、新たな人影が通路に現れた。 ヨタヨタよした足取りで、今にも倒れこみそうなほどに不安定だった。 右腕は無く、左耳がちぎれ、右眼は潰れている。 「ヴェ………ヴェルサスぅ………」 それは、全身をボロボロにされたセッコだった。 ブチャラティに敗れながら、意識を取り戻し、本能だけで必死で逃げて、 ヴェルサスにまで辿り着いたのだろう。 「おいおい、ひでえざまだな。しかし、お前が来てくれたことは嬉しいぜ。セッコ」 ヴェルサスは、戦力には到底ならないような状態のセッコに笑いかける。 そんなヴェルサスに、セッコもまたほっとしたように笑みを浮かべた。しかし、 「お前は、きっといい『生贄』になるぜぇ!!」 ヴェルサスの蹴りが、セッコの右足を砕き、その身を倒れさせた。 「ウッゲェェェ!?」 叫ぶセッコを見ることも無く、ヴェルサスは黒いパイロットスーツのポケットから、 布に包まれた『何か』を取り出した。 「『メタリカ』!」 「遅い! 『アンダー・ワールド』!!」 危険を感じたリゾットがメタリカの磁力攻撃を行う前に、ヴェルサスの力は『何か』に叩き込まれていた。 ドクン! 布に包まれた『何か』が、蠢き、跳ねる。 心臓が鼓動するように、『何か』は動き続け、やがて布の中から飛び出した。 その『何か』の正体とは、 「………骨?」 人間をばらした経験豊富で、人体に詳しいリゾットは、その一部分を見ただけで、 それが骨、それも人間の首の骨であることを見抜いた。 そして、その骨の動きはどんどん激しくなり、やがてセッコにまで飛んでいき、彼の傷だらけの体に触れる。 そしてその途端、 「う、おおおおおおお!? な、なんだぁ!?」 「な!?」 「こいつは!?」 セッコが叫び、あまりの現象にリゾットとプロシュートも驚愕する。 セッコの体から、無数の植物の『葉』が噴き出してきたのだ。 「クフ、ギャヒヒ、フヒャハハハハハハハ!! 成功だなぁ!!」 みるみるうちに、肌が硬質な樹のものに変わっていくセッコを見て、ヴェルサスは幸福に包まれていた。 「てめえ、一体こいつは何だ!?」 「フヘヘヘ、これが俺の目的さ! 貴様らにゃわからんだろうが、今俺は最高にいい気分だから教えてやるぜ。 これはな、『天国』だよ! 『天国』への鍵さ!!」 かつて、プッチ神父は『DIOの骨』の力を呼び覚まし、骨に36人以上の罪人の魂を吸収させた。 それが、ヴェルサスが掘り起こした過去から見た、『天国』への第一歩。 だが、この世界には『DIOの骨』は無い。 だから、ヴェルサスはその代わりになりうるものを、掘り起こした過去を探して求め、そして見つけたのだ。 「この骨は、ヘブンズベースで回収した『ヴァニラ・アイスの首の骨』!! ヴァニラ・アイスこそは、俺が知りうる限りではただ一人、『DIOの血』を受けた男。 ヴァニラ・アイスは切断された首に『DIOの血』を受け、復活した。 ゆえに、その『首の骨』には、『DIOの血』が沁み込んでいる。 そして、我が『アンダー・ワールド』は過去を掘り起こす能力……… 『DIOの血』の力を、掘り起こして『目覚め』させた!! 目覚めた『DIOの血』は、生贄を、『36人以上の罪人の魂』を求め、活動を開始した。 魂を吸収し終わった時、『天国』は生まれるであろう!!」 その言葉を、リゾットたちは全く理解できなかったが、 しかし、恐ろしいことが起ころうとしていることはわかった。 「俺がラクス・クラインと接触したのは、ヴァニラ・アイスを見つけられる情報網を手に入れる為だ。 おかげで、見つけることは成功した。 そして、もう一つ必要な物、『36人以上の罪人の魂』は、この会場に集まっている。 ロード・ジブリール、ファントムペイン、ケンゾー、それに………お前たちだ。ラクス・クライン」 ヴェルサスがもう一度ラクスを見下ろす。 「今こそ生贄が集い、戦い合い、淘汰された、ちょうどいいタイミングだろう。 安心しな。てめえを裏切って逃げたあの兵士たちも、きっとその魂を吸収され 『樹』になっちまうだろうからな! フヘヘハハハ!!」 腹を抱えて笑うヴェルサスが、言葉を言い切る頃、セッコは完全な『樹』へと成り果てていた。 「何だこれは………スタンド能力?」 プロシュートでさえ、その『現象』に驚愕する。 死んだ仲間のメローネのスタンド『ベイビィ・フェイス』は、生物を無生物の形に変形させる力を 持っていたこともあり、人間を植物に変えてしまう能力自体は、まだわかる。 だが、人間でも動物でもない『骨』、いや、ヴェルサスの言葉どおりなら『血液』が、 それを成したということになる。 だがプロシュートは流石というべき胆力で、その現象を受け入れ、更にその先について思考する。 (こいつは、人を樹に変えて、それからどうするつもりなんだ? 『天国』とか言っていたが、それはどういう意味が?) 考察するプロシュートの靴に、コツリと何かが当たった。 「?」 思わず見ると、そこにはあの『骨』が転がっていた。 「なっ!?」 反射的にプロシュートは骨を蹴飛ばす。 空中に蹴り上げられた骨は、奇妙に動いて再びプロシュートに向かって飛びかかってくる。 「く! 『グレイトフル・デッド』!」 スタンドを現わして、骨を跳ね飛ばすが、骨は更に不自然な軌道を描いて、 今度はリゾットへと向かう。リゾットは無言で骨を手で払いのけた。 「リゾット!」 「む………」 途端に、リゾットの手から『葉』が生え始めた。 リゾットはすぐさま、自分の内部の鉄分を操作し、小さな刃を作って内側から『葉』を斬り飛ばす。 少しの出血を伴ったが、『葉』は排除され、それ以上生えてはこなかった。 「リゾット!」 そこでプロシュートが叫んだ。 「ハッ!」 一瞬にして、ヴェルサスが間合いを詰め、リゾットに向けて腕を振りかぶっていた。 「『グレイトフル・デッド』!」 間一髪、プロシュートのスタンドがリゾットを突き飛ばし、ヴェルサスの一撃からリゾットを救う。 突き飛ばされたリゾットは床を転がり、顔を苦痛に歪める。 骨にひびが入ったかもしれないが、ヴェルサスの一撃を受けていたら、虫のように潰されていただろう。 まだマシだ。そう考え、二人の元ギャングは必死の思いでヴェルサスとの間合いを広げる。 その様子を滑稽そうに見ながら、ヴェルサスは余裕の立ち振る舞いで、追撃することもなく、言葉を紡ぐ。 「残念、お前たちならいい『生贄』になったろうが、まあいいさ。 さっき逃げた奴らだけで一応数は揃えてある。 あっさり逃げて行ったことからもわかるが、クライン派の中でも自分の欲求に正直な、 悪の要素の強い奴らを選んで連れてきてあるからな」 ヴェルサスは骨を見つめて、嘲笑と共に言う。 『血』に吸わせる魂に『罪人』が選ばれるのは、『罪人』とは倫理を超えて罪を犯した者、 強い欲望、間違った方向に強いエネルギーを持った者だからである。悪人ならば悪人であるほどいい。 「ザフトにいた頃も、民間人を殺したりした経験のある奴らばかりだからな。 ラクスの前じゃ猫被っていたが、ラクスの支配が消えればあんなもんだ。しかし」 そこで肩を落としたヴェルサスは、やや落胆したようだった。 「あんたもいい『生贄』になると思ったんだがな、ラクス・クライン。 あんたは『血』に選ばれなかったか」 血に汚れて横たわるラクスの傍に、リゾットが払った骨が転がっている。 だがラクスの体に『葉』は生えなかった。 「心が弱っちまってるせいかな? それとも元々自分の罪に耐えられるような、強い精神力じゃなかったか。 しかしこうなると、もう完全に用済みだなぁ。せめて残った血を吸っておくか」 ヴェルサスはラクスへと手を伸ばす。その目には今までさんざん苦労させられた相手を殺すことに対し、 気分はいいとか、スカッと爽やかとか、そんな感情は一切無かった。 ヴェルサスにとってラクスは、既に終わった存在であった。 冷めて味も香りも落ちた紅茶を、勿体ないからと飲むような、別にこのまま捨てても構わない、 そんな程度のものだった。 ラクスは伸びて来る手から、逃れようとはしなかった。 既に心は死んだようなものだった。 今までたとえ戦火の中にいようと、彼女は愛に包まれ、護られていた。 だがそれは偽物であったという真実が、ラクスを打ちのめしていた。 絶望に耐性の無い彼女は、すべてを諦めて、死をもたらす手が近寄ってくるのを見つめていた。 しかし、不思議なことに、その手はあるところで近寄るのをやめた。いやむしろ、遠ざかっていっている。 (………?) 虚ろな思考であっても、かすかな疑問符が浮かんだ。そして遅ればせながら気付く。 動いているのは、自分であるということに。 「ああん?」 ヴェルサスから柄の悪い声が漏れる。彼の眼には、ラクス・クラインの体を何か小さなたくさんのものが、 力を合わせて運んでいるのが良く見えた。ミツバチとカメムシを併せたような小人たち。 ヴェルサスから離れ、数メートルの間合いをつくったところで、小人たちは笑った。 『シシッ、タスケタゾ!』 次の瞬間、リゾットたちの更に向こう側から、ヴェルサスに向けて弾丸が発射された。 「ちっ、『アンダー・ワールド』!」 スタンドによって弾丸をはじき、ヴェルサスは暗い廊下の奥に立つ人影に、目を凝らす。 人影は二つあった。 一人は短髪の若い女性。しなやかな筋肉をまとう西洋人が、ヴェルサスに右手の人差し指を向けている。 もう一人は太った少年。ラクスを運んだ小人たちと同じスタンドが、何十体も彼を囲んでいた。 FFと重ちー。 MSでの戦闘にも、会場の要人たちの救出にも参加しなかったFFは、ラクスと会うためにやってきた。 スピードワゴンの指示で、ハーヴェストにより迷宮化した会場を探っていた重ちーに助力を頼み、 二人でここまでやってきた。 「てめー………まさか、コレをやるとはな。 気をつけろよ重ちー。私もよくはしらねーが、そこの骨に近寄ったらヤバイ」 かつて、今の状況が起こった現場に立ち会ったFFは、重ちーに忠告する。 「骨ではない。本質はあくまで『血』、DIOの『血』だ」 「調子こいてんじゃねえぞ、4対1だぜ?」 「フン………別に負ける気は無いが、お前らと遊んでやる理由は無い。それに………『血』も動き始めた」 カランカランと、骨が転がり始め、ヴェルサスの足元を通り、廊下の向こうへと飛んでいく。 「『天国』が生まれるのを、見逃すわけにはいかない。ここはおさらばだ」 ヴェルサスがスイッと腕を上げると、ヴェルサスとFFたち4人の間に、壁が出現する。 ヴェルサスが『掘り起こした』のだ。 「ちいっ!」 「待ちやがれ!」 リゾットたちが悔しそうに怒鳴るのを聞き流しながら、 FFは『ハーヴェスト』がこちらに運んできたラクスの傍によると、彼女の口元に手を当てた。 FFの指が黒い粘液になり、ラクスの喉と口内の傷を埋めていく。 「―――、――?」 ラクスの絶望の表情に、微かながら感情が現れる。 リゾットの言葉通りなら、自分にはもう人を引き付ける力は無いはずなのに、 どうして助けてくれるのだろうかと。 「………助けられるのが不思議か?」 そんなラクスの感情を、かつて、自分も似たような経験をしたせいなのか、 FFは正確に読み取ることができた。 「そうだな。ミリアリアがアンタを助けてほしいと頼んだからってのもあるが、私個人としては………」 『水をあげるわ……なんていうか……助けるのよ』 かつて同じ経験をしたときの、『彼女』のことを思い出す。そして自分のことも思い出す。 あの頃、まだ人間を、心を知らなかった自分は、彼女を理解できなかった。 そして、多少は心を知った今は―――やっぱり理解できはしない。 殺されかけたというのに、その相手を、同種族でさえないプランクトンを救おうとした彼女。 聖母マリアのような大きな心を持つ少女、空条徐倫。 (いくらなんでも彼女ほど心が広いわけでもないけれど、敢えて言うなら) 「甘ったれんな。ってとこかな」 傷が埋まったのを確認し、ラクスを担ぎ上げる。 「手足の一本も失くしてねえのに、まだまだ仲間だっているってえのに、 ちょっとショックなことがあったくらいでいちいち絶望してんじゃない。 このまま死んで悲劇のヒロインになんかさせないからな。しっかり生きていてもらうぞ」 仲間、と口にした時に、FFは視線の向きを変えた。 ラクスがその視線を追うと、重ちーの心配そうな顔があった。 スピードワゴンは、ジョースター一族やディオのカリスマを受けた経験もあり、 ラクスの影響力に耐性がある。 アスランやカガリ、ミリアリアは、アークエンジェル脱出時に力から解放されている。 そして重ちーは、他人に影響されやすいところもあるが、それでも人間の邪悪を感じ取るくらいの 嗅覚はあるし、芯も弱くはない。かつては殺人鬼に最後まで抗い、最後まで戦い抜いた少年だ。 ラクスの力に染まりはしない。 ゆえに、重ちーにとってラクスは今も以前も変わらない。 キラともども、どこか放っておけない世間知らずな、友人であった。 「大丈夫だど。おらたちが助けてやるど」 その真剣な言葉を聞き終えて、ラクスは最後に一滴の涙をこぼし、力尽きたように眠りに落ちた。 その寝顔は、どこにでもいる少女のものと、何も変わらなかった。 「……さて、この場は脱出するぞ。お前たちがとどまるっていうんなら、別にいいけどな」 眠るラクスを背負うと、FFはグレイトフル・デッドで壁を壊そうとしている 二人の元ギャングに声をかけた。 二人は忌々しそうな顔になるが、今はもう動きようが無いのはわかっていた。 それに、あの『血』にまた襲われたら、また同じように防げるかわからない。 リゾットとプロシュートは無言のまま、FFと重ちーの後を追い、会場を後にした。 ◆ 『天国』を生み出すために、生み出された『地獄』の中で。ヴェルサスは溢れる笑みを抑えきれなかった。 (ついに、ついにやったぞ! ついに、俺は『天国』を手に入れる!) 「これで俺も神父の求めたものに近付けるッ! いや、手にできるッ! かつて、まっすぐに胸を張ることさえできなかった俺が、やっと幸せを手にできるのだッ!」 ドナテロ・ヴェルサスは13歳の頃に家出をした。 父親違いの妹たちばかりを可愛がる母親と義父にうんざりしてのことだが、 その時に泥棒の冤罪を受け、更生施設に送られた。 それから、ヴェルサスはヘトヘトの人生を送ることになった。 更生施設になぜか空いていた穴につまづいて転ぶと、手を突く位置に隠されていたナイフで手を突き刺した。 その後、そのナイフを隠していたチンピラの八つ当たりを受け、更生施設にいる間、いじめられ続けた。 ナイフの傷口からは、2週間後、なぜかミミズが出てきたうえに、高熱を出して死にかけた。 ゴミ捨て場の横で立ち小便をしたら、壁が崩れて女の白骨死体が顔をのぞかせたこともあった。 だからこそ、彼は誰よりも『幸せ』を求める。 「もはや誰にも用はない。もはやこの世にも意味は無い。 あとは『天国』が生まれるのを待つだけ―――いや」 骨を追いながら、先ほど逃げたクライン派が、樹と成り果てて建ち並ぶ廊下を歩きながら、 ふとヴェルサスの脳裏を一人の顔がかすめた。 ロドニアのラボで、ヴェルサスに痛みを与えた顔。 怒りと憎悪、甘い復讐の昂ぶりと共に、思い出す。 「まだ一人、残っていた」 ◆ シン・アスカが会場の入り口に辿り着いたのと、FFたちが会場の入り口から出てきたのは同時であった。 「………ラクス・クライン?」 シンは、FFが背負う少女を目にして、驚きを表す。 だが、眠るラクスの顔が、さきほどのキラのものとそっくりなことに気付き、 何か納得した気持ちになり、とやかく言うことはしなかった。 まだ問題は抱えっぱなしで、やり直すこと、償うことができるかわからないが、 少なくともスタート地点には辿り着けたらしい。 まだこれから一歩目を踏み出すところから始めなくてはいけないわけだが、 今はそれを気にしてはいられない。 「ドナテロ・ヴェルサスは?」 シンの言葉に、FFは会場の奥を見る。 「そうか、まだ中か」 頷いてシンは拳を握りしめた。 「行くのか?」 「ああ」 「中は危険だ。ヴェルサスの取り出した『骨』が、人間を『樹』に変えまくってる。 人間を犠牲に、何かを生み出すつもりだ。 『天国』を生み出すとか言ってたが、私が以前見たのは、『緑色の赤ん坊』のようだった。 それが何を意味するのかはわからないけどな」 「………確かによくわからないが、詳しく聞いている暇はない。 奴がいるなら、俺はきっといかなくちゃいけない。 奴は、俺の、『敵』だ」 シンの眼を見つめ、FFはそれ以上、何も言わずに道を譲る。 「………私はラクスを連れていくから、手助けはできないが………重ちー」 「なんだど?」 「適当な、液体が零れないような入れ物を持ってこれるか?」 「お安い御用だど! おらのハーヴェストは何だって持ってこれるど!」 言うが早いか、ハーヴェストは1分と経たぬうちに、幾つものガラス瓶だの、ペットボトルだの、 タッパーだのを運んできた。その中から、FFは小さめのペットボトルを選ぶと、 その中に自分の体を切り離して注ぎ込み、蓋をしめた。 「持って行きな。もはやこいつに私の知恵も意志も無いが、傷口に入れればとりあえずの治療はできる」 「………ありがたく、使わせてもらう」 シンは、黒い粘液が中で蠢いているペットボトルを渡され、それを懐にしまい込む。 「それなら、俺からもだ」 リゾットは、外の土に手を突く。そして、 「『メタリカ』!」 スタンドを発動させる。 メタリカの磁力は土の中の鉄分を集め、凝縮させていき、やがて一振りの剣を完成させた。 細身であるが鋭利で、眩しいほどに輝いている。シルバー・チャリオッツの持つ剣に似ていた。 「持って行け。あの化け物にどの程度役に立つかわからないが、 その物腰からしてそれなり以上には使えるのだろう?」 シンはそう言われて、完成した剣を2、3回振るってみる。重芯もぶれず、握りも丁度いい。 近くの木々に向けて切りつけると、多少太い枝も、容易く断ち切れた。 「いい剣だ。感謝するよ」 「礼は、ヴェルサスの命で払ってくれ………頼む」 「………ああ」 そしてシンは、想いを託され、最後の戦いへと向かう。 この戦争に影ながら火をくべてきた男。 『神』の息子。 そして、シン・アスカの敵。 ドナテロ・ヴェルサスとの対決へ。 TO BE CONTINUED
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『PHASE 49:ドナテロ・ヴェルサス』 通路の中を、三十人近くの影が進んでいく。 この戦場の中、彼らは最も死の危機感から遠く、最も緩み切った集団だった。 彼らは自分たちの正義を信じていた。彼らは自分たちの勝利を信じていた。 しかし、その根拠となりうる物は、ほとんどなかったのだけど。 「ヴェルサスさん。まだでしょうか?」 ラクス・クラインがドナテロ・ヴェルサスに声をかけた。 「………あと2、3分というところでしょう」 ヴェルサスの返答に、周囲の人間から怒声があがる。 「まだそんなにかかるのか!」 「もうデュランダルたちは逃げてしまったんじゃないのか!?」 さきほどから疲れた顔をしはじめた、クライン派の兵士たちは騒ぎ立てる。 彼らは自分たちのことを、ラクス・クラインの最も忠実な部下であると誇りに思っているらしく、 新入りのヴェルサスが情報や作戦を取り仕切っている状態が、気に食わないらしい。 「この建物は迷路状態で、標的も逃げ回っていますので、 辿り着くまで時間がかかることは許していただきたい。 しかし、標的は確実に捕らえています。ご安心ください」 嘘である。 確かにこの会場は『アンダー・ワールド』が掘り起こした過去と融合し、迷宮化しているが、 その内部に誰がいて何が起こっているか、把握できているわけではない。 アンダー・ワールドを遠隔操作によって動きまわらせ、周囲を探ってはいる。 しかしそれはデュランダルやシュトロハイムの場所だけではない。 デュランダルの位置はわかっているが、シュトロハイムの場所はわからない。 おそらく既に脱出しているのだろう。 (シュトロハイムのことは、俺にとってはどうでもいい。 既にデュランダルとジブリールは交戦中……ケンゾーも………これでいい。あとは、タイミングだ) ジブリールを解放し、ラクスの計画を流したのはヴェルサスである。 ジブリールはデュランダル、シュトロハイム、ラクス、全員を殺して自分がトップに躍り出ようとしたのだ。 だがヴェルサスはそれを利用するつもりでいた。 ケンゾーの襲撃も知っていた。これを機に、ケンゾーはラクスと対面し、協力関係を結ぼうとしていた。 ケンゾーはヴェルサスを協力者と考えていたようだが、ヴェルサスはそんな気は無かった。 風水といえど、全ては読み切れぬものらしい。 「ええ、もちろん貴方のことは信頼していますわ」 ラクス・クラインが微笑みと共に言う。その微笑みに、周囲の兵士たちの表情が緩む。 ヴェルサスさえ、思わず目を奪われる。しかしすぐに偽りの笑顔をつくり、 「ありがとうございます」 そう言った。 (あいかわらず、恐ろしいな。プッチ神父も他人の心に入り込んでくる力は相当だったが、 この女のそれはもっと………ま、わかっていればどうってことはないがな) そう考えながら、ヴェルサスはまた歩き出す。その後を、軽やかな足取りでラクスがついてくる。 その歩き方さえ、傍から見ていれば、引き付けられるものだった。 更にその後を、重たげに装備をかつぎあげ、だるげな足取りで、兵士たちが続く。 疲労した様子の兵士たちを、ラクスは鼓舞しようと口を開いた。 「みなさん、頑張ってください。もうじき………」 そこで、彼女の言葉は止まった。 ザグッ! ブジュッ! 「!!? ァッ! ッッッ!? ――――ッ!! ャッ、ッ!?? ――――!!?」 ラクスは一瞬震えた後、のけぞり倒れた。 その手はわなわなと床を掻きむしるように動き、頭を振り回し、振るたびに、 その首筋から、その唇から、真っ赤な鮮血が溢れ出た。 「………ラクス、様?」 兵士たちが、いきなり倒れたラクスに呆然とするが、やがて彼女の首に、 金属の針がいくつも刺さっていることに気付いた。 「ラ、ラクス様!」 「な、一体何が!?」 口々に声がかけられるが、少女にはその声に応える余裕はない。 壮絶な痛みと、呼吸のできぬ苦しみに悶えるのみだ。 気管支は傷ついていないものの、首と口内から流れた血が、喉を塞いでしまっている。 悲鳴はなく、ただゴボゴボと言う音がしていた。 いち早く驚愕から立ち直ったヴェルサスは、その『攻撃』に心当たりがあった。 ラクスの喉から突き出た針は、先端を外側に向け、内側から飛び出していた。 ヴェルサスは耳をすませ、周囲の音を探る。 そして、誰もいないはずの空間から、『呼吸音』が聞こえてくるのを捕らえた。 ヴェルサスはヘルメットを取ると、目を見開く。 「空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)!」 その目から圧縮体液が発射され、周囲の壁を切り裂いていく。 やがて、ある地点で風景が歪み、その攻撃をよける人影が現れた。 周囲の風景に、保護色で溶け込み姿をくらませていた、何者かがいたのだ。 「………まさか、ここで貴様らが出てくるとはな」 その人影を、ヴェルサスは知っていた。向こうもヴェルサスを知っている。 「ようやく会えたな………ドナテロ・ヴェルサス」 暗殺者、リゾット・ネエロ。 その放たれる殺気は、ラクスを傷つけた針にも増して、鋭く尖ったものだった。 「て、敵か!」 「おのれ、貴様がラクス様を!」 兵士たちが怒りを浮かべ、銃を手にしようとした。だが、 「ぐお………お、重い?」 「も、持ち上げられないだと? これは………」 兵士たちは、一様に銃の重みに耐えかね、構えることさえできずに手から落としてしまう。 「はぁはぁ………なんだこれは、さっきから、疲れが出ていると思ったが、いくらなんでもおかしい………」 「うぐ………た、立っていられないだと………それに、こ、腰が痛くなって」 「お、おい、お前の髪、白くなってるぞ、それに………し、皺が………」 彼らは、おのれの手を、互いの顔を見て愕然とする。 いつの間にか、彼らの容姿は長い歳月を経てきた老人のそれとなっていた。 「『グレイトフル・デッド』………てめえらが歩きまわっている時から既に………発動させていた」 リゾットの脇から、同じように風景にまぎれていた男が顔を出す。 リゾット以上にぎらついた殺気を醸し出す男の名は、プロシュート。『年老いさせる』力の使い手。 その力は体温の高い者から順に、効力をもたらす。 平均的に男性より体温の低い女性であるラクスと、吸血鬼であるため老いることがないヴェルサス以外の 兵士たちは、すべて老人となり、もはや戦うどころではない。 「しかし………俺たちの目的はヴェルサスだけだ。他に用は無い。この場から去れば、見逃してやろう」 静かな口調で言うリゾットに、兵士の一人が激昂する。 「ふざけるな! ラクス様にこのような真似をして、何を言うか!」 他の兵士たちも老いた体を奮い立たせ、リゾットたちに敵意を示す。 しかしリゾットはつまらなそうに、床で血まみれになりながら悶えるラクスを見つめ、 「ラクス・クライン、か。ヴェルサスより先に、彼女を攻撃したのには理由がある…… …貴様、彼女をどう見る?」 リゾットは、兵士の一人を指差し、問いかけた。 「ど、どう思うだと? ラクス様はラクス様だ! 我らの導き手、宇宙の歌姫、正義の体現者………」 兵士は、ラクス・クラインを讃える言葉を並べるが、 血の海に沈み苦しむ彼女を見ているうちに、その声がしぼんでいった。 「どうした? 続けろ」 「う………あ…………」 リゾットの言葉に、兵士は返せない。 だんだん、彼は自分の言葉に自信が持てなくなってきたのだ。 今、傷つき苦しむラクスは、傷ましく、同情には値しても、カリスマといったものは無く、 ただの少女にしか見えなかったのである。 「ラ、ラクス様! お、お言葉を!」 得体の知れぬ不安に襲われた兵士は、苦しむラクスに無理な注文をした。 今までは、敗北の恐怖、失敗への不安に襲われても、ラクスの美しい声で 奏でられるかのような言葉を聞けば、すべてにおいて安心し、進む道を信じられたのだ。 だが今のラクスに、それは無理であった。言葉なきラクスを前に、兵士たちの恐怖は大きくなっていく。 さきほどまで、自信を持ってラクスについてきていたというのに、今や、 彼女につき従ってきた理由がぼやけはじめていた。 「残念だが、彼女は答えない。我が『メタリカ』は、彼女の気管の前にある、声帯を破壊している。 舌も多少傷つけた。彼女は声を発することは無い。 ゆえに………ラクス・クラインは、もはや『力』を使用できない」 「………『力』?」 リゾットの説明を呑み込めず、兵士は怯えた表情で問い返した。 「………ラポーナ。俺のいたところで噂された、ある暗殺者の家系だ」 その言葉が、今のこととどう繋がるかわからず、兵士たちは眉をひそめる。 「彼の家系には、特殊な殺人技術を受け継いでおり、イタリア・シチリアのギャングに所属していた。 が、そのギャングのボスが死んで後、ラポーナの家系も衰退、 力を受け継ぐのはただ一人の少女のみとなった。 その少女、アイリン・ラポーナはギャングから抜け、 その力で社会の悪を暗殺する、『正義』を行っているという。それが都市伝説……… 『ゴージャス・アイリン』の伝説だ」 「そ、それが一体どうしたというのだ!」 「ラポーナの力。それは一種の催眠術。 その身ぶり手ぶり、その声、その存在すべてによって人間の感覚を侵し、 気付かぬうちに人を操ることができるという。 そして、それこそがラクス・クラインの力でもある」 スッと、リゾットはラクスを指差した。 「いかなる偶然か、指導者として優秀なものとなるように仕組まれた、遺伝子操作の完成品と見るべきか。 常人とは違った桃色の髪、よく響き渡る美しい声、その言葉、その仕草、すべてが一体となり……… 人を己に心酔させる催眠術となっている。 彼女自身も気づいてはいないだろう。俺はラポーナの噂を知るがゆえに気付いたことだがな」 「………ば、馬鹿な!!」 「しかし事実だ。確かに、非常に都合のいい力であるとは思うが、」 今までのことを考えると、無いと考える方が不自然だ。 実際、今の、言葉を出せない彼女に、どれほど引きつけられる? 彼女が傷つけられたことに、どれほどの怒りを覚える?」 「そ………それは………」 兵士の声が惑う。もはや彼らに、リゾットたちへの恐怖を超えるほどの、怒りも戦意も無い。 「だから俺はこの女の声を封じた。声がでなければ、彼女の『力』は意味をなさない。 ラクス・クラインはもはやただの少女だ。さて………まだやるか?」 言いながら、リゾットはパチリと指を鳴らした。 ブチィッ! ザグザグザッ!! 「ギャッ! ヒィッ!!」 兵士の一人の手から、無数のメスが飛び出し、傷を開いた。 その悲鳴を合図としたように、兵士たちは絶叫をあげながら、老いた足で、 それでも必死にリゾットたちから離れ、逃げていく。 「―――ッ! ――――――ッ!!」 その後ろ姿を、ラクスは涙を流しながら見つめていた。 声の出ぬ口を必死に開き、手を伸ばし、すがりつこうとする姿は哀れに過ぎた。 今の彼女は、今まで信じていた世界が、ガラガラと崩れ落ちていくような絶望を味わっていることだろう。 「やめておけラクス・クライン。 もはや彼らはお前に従わない。お前を信じない。お前を愛さない。 お前にはもう何の力もない。何もできない。 殺すまではしない………ただそこで、這いつくばっているがいい」 そしてリゾットは、ヴェルサスへと視線を向ける。 「ヴェルサス。貴様がこの女のカリスマを利用し、何を求めていたのかは知らんが、 もう彼女は使えない。諦めるんだな」 リゾットが言い終えると同時に、ヴェルサスの喉が裂け、内側から剃刀の刃が現れる。 流れる血に眉をしかめながら、痛痒を感じる様子もなく、ヴェルサスは血を拭いとる。 「諦める………? ク、クフ、ウヘヘヘヘヘ、ハハハッ! 遅い………遅いんだよ。既に、な」 ヴェルサスは、ラクスを見下ろす。 それは、鼻をかんだティッシュを見るような、もはや用済みとなり、 あとはゴミ箱に入れてスッキリとするだけ、というような視線だった。 ラクスもまたその視線に気づき、更に深く、絶望へと落ちていく。 「もう、俺の目的はほぼ達成されている! あとは実行するだけ………」 ヴェルサスが言葉を紡いでいる途中で、新たな人影が通路に現れた。 ヨタヨタよした足取りで、今にも倒れこみそうなほどに不安定だった。 右腕は無く、左耳がちぎれ、右眼は潰れている。 「ヴェ………ヴェルサスぅ………」 それは、全身をボロボロにされたセッコだった。 ブチャラティに敗れながら、意識を取り戻し、本能だけで必死で逃げて、 ヴェルサスにまで辿り着いたのだろう。 「おいおい、ひでえざまだな。しかし、お前が来てくれたことは嬉しいぜ。セッコ」 ヴェルサスは、戦力には到底ならないような状態のセッコに笑いかける。 そんなヴェルサスに、セッコもまたほっとしたように笑みを浮かべた。しかし、 「お前は、きっといい『生贄』になるぜぇ!!」 ヴェルサスの蹴りが、セッコの右足を砕き、その身を倒れさせた。 「ウッゲェェェ!?」 叫ぶセッコを見ることも無く、ヴェルサスは黒いパイロットスーツのポケットから、 布に包まれた『何か』を取り出した。 「『メタリカ』!」 「遅い! 『アンダー・ワールド』!!」 危険を感じたリゾットがメタリカの磁力攻撃を行う前に、ヴェルサスの力は『何か』に叩き込まれていた。 ドクン! 布に包まれた『何か』が、蠢き、跳ねる。 心臓が鼓動するように、『何か』は動き続け、やがて布の中から飛び出した。 その『何か』の正体とは、 「………骨?」 人間をばらした経験豊富で、人体に詳しいリゾットは、その一部分を見ただけで、 それが骨、それも人間の首の骨であることを見抜いた。 そして、その骨の動きはどんどん激しくなり、やがてセッコにまで飛んでいき、彼の傷だらけの体に触れる。 そしてその途端、 「う、おおおおおおお!? な、なんだぁ!?」 「な!?」 「こいつは!?」 セッコが叫び、あまりの現象にリゾットとプロシュートも驚愕する。 セッコの体から、無数の植物の『葉』が噴き出してきたのだ。 「クフ、ギャヒヒ、フヒャハハハハハハハ!! 成功だなぁ!!」 みるみるうちに、肌が硬質な樹のものに変わっていくセッコを見て、ヴェルサスは幸福に包まれていた。 「てめえ、一体こいつは何だ!?」 「フヘヘヘ、これが俺の目的さ! 貴様らにゃわからんだろうが、今俺は最高にいい気分だから教えてやるぜ。 これはな、『天国』だよ! 『天国』への鍵さ!!」 かつて、プッチ神父は『DIOの骨』の力を呼び覚まし、骨に36人以上の罪人の魂を吸収させた。 それが、ヴェルサスが掘り起こした過去から見た、『天国』への第一歩。 だが、この世界には『DIOの骨』は無い。 だから、ヴェルサスはその代わりになりうるものを、掘り起こした過去を探して求め、そして見つけたのだ。 「この骨は、ヘブンズベースで回収した『ヴァニラ・アイスの首の骨』!! ヴァニラ・アイスこそは、俺が知りうる限りではただ一人、『DIOの血』を受けた男。 ヴァニラ・アイスは切断された首に『DIOの血』を受け、復活した。 ゆえに、その『首の骨』には、『DIOの血』が沁み込んでいる。 そして、我が『アンダー・ワールド』は過去を掘り起こす能力……… 『DIOの血』の力を、掘り起こして『目覚め』させた!! 目覚めた『DIOの血』は、生贄を、『36人以上の罪人の魂』を求め、活動を開始した。 魂を吸収し終わった時、『天国』は生まれるであろう!!」 その言葉を、リゾットたちは全く理解できなかったが、 しかし、恐ろしいことが起ころうとしていることはわかった。 「俺がラクス・クラインと接触したのは、ヴァニラ・アイスを見つけられる情報網を手に入れる為だ。 おかげで、見つけることは成功した。 そして、もう一つ必要な物、『36人以上の罪人の魂』は、この会場に集まっている。 ロード・ジブリール、ファントムペイン、ケンゾー、それに………お前たちだ。ラクス・クライン」 ヴェルサスがもう一度ラクスを見下ろす。 「今こそ生贄が集い、戦い合い、淘汰された、ちょうどいいタイミングだろう。 安心しな。てめえを裏切って逃げたあの兵士たちも、きっとその魂を吸収され 『樹』になっちまうだろうからな! フヘヘハハハ!!」 腹を抱えて笑うヴェルサスが、言葉を言い切る頃、セッコは完全な『樹』へと成り果てていた。 「何だこれは………スタンド能力?」 プロシュートでさえ、その『現象』に驚愕する。 死んだ仲間のメローネのスタンド『ベイビィ・フェイス』は、生物を無生物の形に変形させる力を 持っていたこともあり、人間を植物に変えてしまう能力自体は、まだわかる。 だが、人間でも動物でもない『骨』、いや、ヴェルサスの言葉どおりなら『血液』が、 それを成したということになる。 だがプロシュートは流石というべき胆力で、その現象を受け入れ、更にその先について思考する。 (こいつは、人を樹に変えて、それからどうするつもりなんだ? 『天国』とか言っていたが、それはどういう意味が?) 考察するプロシュートの靴に、コツリと何かが当たった。 「?」 思わず見ると、そこにはあの『骨』が転がっていた。 「なっ!?」 反射的にプロシュートは骨を蹴飛ばす。 空中に蹴り上げられた骨は、奇妙に動いて再びプロシュートに向かって飛びかかってくる。 「く! 『グレイトフル・デッド』!」 スタンドを現わして、骨を跳ね飛ばすが、骨は更に不自然な軌道を描いて、 今度はリゾットへと向かう。リゾットは無言で骨を手で払いのけた。 「リゾット!」 「む………」 途端に、リゾットの手から『葉』が生え始めた。 リゾットはすぐさま、自分の内部の鉄分を操作し、小さな刃を作って内側から『葉』を斬り飛ばす。 少しの出血を伴ったが、『葉』は排除され、それ以上生えてはこなかった。 「リゾット!」 そこでプロシュートが叫んだ。 「ハッ!」 一瞬にして、ヴェルサスが間合いを詰め、リゾットに向けて腕を振りかぶっていた。 「『グレイトフル・デッド』!」 間一髪、プロシュートのスタンドがリゾットを突き飛ばし、ヴェルサスの一撃からリゾットを救う。 突き飛ばされたリゾットは床を転がり、顔を苦痛に歪める。 骨にひびが入ったかもしれないが、ヴェルサスの一撃を受けていたら、虫のように潰されていただろう。 まだマシだ。そう考え、二人の元ギャングは必死の思いでヴェルサスとの間合いを広げる。 その様子を滑稽そうに見ながら、ヴェルサスは余裕の立ち振る舞いで、追撃することもなく、言葉を紡ぐ。 「残念、お前たちならいい『生贄』になったろうが、まあいいさ。 さっき逃げた奴らだけで一応数は揃えてある。 あっさり逃げて行ったことからもわかるが、クライン派の中でも自分の欲求に正直な、 悪の要素の強い奴らを選んで連れてきてあるからな」 ヴェルサスは骨を見つめて、嘲笑と共に言う。 『血』に吸わせる魂に『罪人』が選ばれるのは、『罪人』とは倫理を超えて罪を犯した者、 強い欲望、間違った方向に強いエネルギーを持った者だからである。悪人ならば悪人であるほどいい。 「ザフトにいた頃も、民間人を殺したりした経験のある奴らばかりだからな。 ラクスの前じゃ猫被っていたが、ラクスの支配が消えればあんなもんだ。しかし」 そこで肩を落としたヴェルサスは、やや落胆したようだった。 「あんたもいい『生贄』になると思ったんだがな、ラクス・クライン。 あんたは『血』に選ばれなかったか」 血に汚れて横たわるラクスの傍に、リゾットが払った骨が転がっている。 だがラクスの体に『葉』は生えなかった。 「心が弱っちまってるせいかな? それとも元々自分の罪に耐えられるような、強い精神力じゃなかったか。 しかしこうなると、もう完全に用済みだなぁ。せめて残った血を吸っておくか」 ヴェルサスはラクスへと手を伸ばす。その目には今までさんざん苦労させられた相手を殺すことに対し、 気分はいいとか、スカッと爽やかとか、そんな感情は一切無かった。 ヴェルサスにとってラクスは、既に終わった存在であった。 冷めて味も香りも落ちた紅茶を、勿体ないからと飲むような、別にこのまま捨てても構わない、 そんな程度のものだった。 ラクスは伸びて来る手から、逃れようとはしなかった。 既に心は死んだようなものだった。 今までたとえ戦火の中にいようと、彼女は愛に包まれ、護られていた。 だがそれは偽物であったという真実が、ラクスを打ちのめしていた。 絶望に耐性の無い彼女は、すべてを諦めて、死をもたらす手が近寄ってくるのを見つめていた。 しかし、不思議なことに、その手はあるところで近寄るのをやめた。いやむしろ、遠ざかっていっている。 (………?) 虚ろな思考であっても、かすかな疑問符が浮かんだ。そして遅ればせながら気付く。 動いているのは、自分であるということに。 「ああん?」 ヴェルサスから柄の悪い声が漏れる。彼の眼には、ラクス・クラインの体を何か小さなたくさんのものが、 力を合わせて運んでいるのが良く見えた。ミツバチとカメムシを併せたような小人たち。 ヴェルサスから離れ、数メートルの間合いをつくったところで、小人たちは笑った。 『シシッ、タスケタゾ!』 次の瞬間、リゾットたちの更に向こう側から、ヴェルサスに向けて弾丸が発射された。 「ちっ、『アンダー・ワールド』!」 スタンドによって弾丸をはじき、ヴェルサスは暗い廊下の奥に立つ人影に、目を凝らす。 人影は二つあった。 一人は短髪の若い女性。しなやかな筋肉をまとう西洋人が、ヴェルサスに右手の人差し指を向けている。 もう一人は太った少年。ラクスを運んだ小人たちと同じスタンドが、何十体も彼を囲んでいた。 FFと重ちー。 MSでの戦闘にも、会場の要人たちの救出にも参加しなかったFFは、ラクスと会うためにやってきた。 スピードワゴンの指示で、ハーヴェストにより迷宮化した会場を探っていた重ちーに助力を頼み、 二人でここまでやってきた。 「てめー………まさか、コレをやるとはな。 気をつけろよ重ちー。私もよくはしらねーが、そこの骨に近寄ったらヤバイ」 かつて、今の状況が起こった現場に立ち会ったFFは、重ちーに忠告する。 「骨ではない。本質はあくまで『血』、DIOの『血』だ」 「調子こいてんじゃねえぞ、4対1だぜ?」 「フン………別に負ける気は無いが、お前らと遊んでやる理由は無い。それに………『血』も動き始めた」 カランカランと、骨が転がり始め、ヴェルサスの足元を通り、廊下の向こうへと飛んでいく。 「『天国』が生まれるのを、見逃すわけにはいかない。ここはおさらばだ」 ヴェルサスがスイッと腕を上げると、ヴェルサスとFFたち4人の間に、壁が出現する。 ヴェルサスが『掘り起こした』のだ。 「ちいっ!」 「待ちやがれ!」 リゾットたちが悔しそうに怒鳴るのを聞き流しながら、 FFは『ハーヴェスト』がこちらに運んできたラクスの傍によると、彼女の口元に手を当てた。 FFの指が黒い粘液になり、ラクスの喉と口内の傷を埋めていく。 「―――、――?」 ラクスの絶望の表情に、微かながら感情が現れる。 リゾットの言葉通りなら、自分にはもう人を引き付ける力は無いはずなのに、 どうして助けてくれるのだろうかと。 「………助けられるのが不思議か?」 そんなラクスの感情を、かつて、自分も似たような経験をしたせいなのか、 FFは正確に読み取ることができた。 「そうだな。ミリアリアがアンタを助けてほしいと頼んだからってのもあるが、私個人としては………」 『水をあげるわ……なんていうか……助けるのよ』 かつて同じ経験をしたときの、『彼女』のことを思い出す。そして自分のことも思い出す。 あの頃、まだ人間を、心を知らなかった自分は、彼女を理解できなかった。 そして、多少は心を知った今は―――やっぱり理解できはしない。 殺されかけたというのに、その相手を、同種族でさえないプランクトンを救おうとした彼女。 聖母マリアのような大きな心を持つ少女、空条徐倫。 (いくらなんでも彼女ほど心が広いわけでもないけれど、敢えて言うなら) 「甘ったれんな。ってとこかな」 傷が埋まったのを確認し、ラクスを担ぎ上げる。 「手足の一本も失くしてねえのに、まだまだ仲間だっているってえのに、 ちょっとショックなことがあったくらいでいちいち絶望してんじゃない。 このまま死んで悲劇のヒロインになんかさせないからな。しっかり生きていてもらうぞ」 仲間、と口にした時に、FFは視線の向きを変えた。 ラクスがその視線を追うと、重ちーの心配そうな顔があった。 スピードワゴンは、ジョースター一族やディオのカリスマを受けた経験もあり、 ラクスの影響力に耐性がある。 アスランやカガリ、ミリアリアは、アークエンジェル脱出時に力から解放されている。 そして重ちーは、他人に影響されやすいところもあるが、それでも人間の邪悪を感じ取るくらいの 嗅覚はあるし、芯も弱くはない。かつては殺人鬼に最後まで抗い、最後まで戦い抜いた少年だ。 ラクスの力に染まりはしない。 ゆえに、重ちーにとってラクスは今も以前も変わらない。 キラともども、どこか放っておけない世間知らずな、友人であった。 「大丈夫だど。おらたちが助けてやるど」 その真剣な言葉を聞き終えて、ラクスは最後に一滴の涙をこぼし、力尽きたように眠りに落ちた。 その寝顔は、どこにでもいる少女のものと、何も変わらなかった。 「……さて、この場は脱出するぞ。お前たちがとどまるっていうんなら、別にいいけどな」 眠るラクスを背負うと、FFはグレイトフル・デッドで壁を壊そうとしている 二人の元ギャングに声をかけた。 二人は忌々しそうな顔になるが、今はもう動きようが無いのはわかっていた。 それに、あの『血』にまた襲われたら、また同じように防げるかわからない。 リゾットとプロシュートは無言のまま、FFと重ちーの後を追い、会場を後にした。 ◆ 『天国』を生み出すために、生み出された『地獄』の中で。ヴェルサスは溢れる笑みを抑えきれなかった。 (ついに、ついにやったぞ! ついに、俺は『天国』を手に入れる!) 「これで俺も神父の求めたものに近付けるッ! いや、手にできるッ! かつて、まっすぐに胸を張ることさえできなかった俺が、やっと幸せを手にできるのだッ!」 ドナテロ・ヴェルサスは13歳の頃に家出をした。 父親違いの妹たちばかりを可愛がる母親と義父にうんざりしてのことだが、 その時に泥棒の冤罪を受け、更生施設に送られた。 それから、ヴェルサスはヘトヘトの人生を送ることになった。 更生施設になぜか空いていた穴につまづいて転ぶと、手を突く位置に隠されていたナイフで手を突き刺した。 その後、そのナイフを隠していたチンピラの八つ当たりを受け、更生施設にいる間、いじめられ続けた。 ナイフの傷口からは、2週間後、なぜかミミズが出てきたうえに、高熱を出して死にかけた。 ゴミ捨て場の横で立ち小便をしたら、壁が崩れて女の白骨死体が顔をのぞかせたこともあった。 だからこそ、彼は誰よりも『幸せ』を求める。 「もはや誰にも用はない。もはやこの世にも意味は無い。 あとは『天国』が生まれるのを待つだけ―――いや」 骨を追いながら、先ほど逃げたクライン派が、樹と成り果てて建ち並ぶ廊下を歩きながら、 ふとヴェルサスの脳裏を一人の顔がかすめた。 ロドニアのラボで、ヴェルサスに痛みを与えた顔。 怒りと憎悪、甘い復讐の昂ぶりと共に、思い出す。 「まだ一人、残っていた」 ◆ シン・アスカが会場の入り口に辿り着いたのと、FFたちが会場の入り口から出てきたのは同時であった。 「………ラクス・クライン?」 シンは、FFが背負う少女を目にして、驚きを表す。 だが、眠るラクスの顔が、さきほどのキラのものとそっくりなことに気付き、 何か納得した気持ちになり、とやかく言うことはしなかった。 まだ問題は抱えっぱなしで、やり直すこと、償うことができるかわからないが、 少なくともスタート地点には辿り着けたらしい。 まだこれから一歩目を踏み出すところから始めなくてはいけないわけだが、 今はそれを気にしてはいられない。 「ドナテロ・ヴェルサスは?」 シンの言葉に、FFは会場の奥を見る。 「そうか、まだ中か」 頷いてシンは拳を握りしめた。 「行くのか?」 「ああ」 「中は危険だ。ヴェルサスの取り出した『骨』が、人間を『樹』に変えまくってる。 人間を犠牲に、何かを生み出すつもりだ。 『天国』を生み出すとか言ってたが、私が以前見たのは、『緑色の赤ん坊』のようだった。 それが何を意味するのかはわからないけどな」 「………確かによくわからないが、詳しく聞いている暇はない。 奴がいるなら、俺はきっといかなくちゃいけない。 奴は、俺の、『敵』だ」 シンの眼を見つめ、FFはそれ以上、何も言わずに道を譲る。 「………私はラクスを連れていくから、手助けはできないが………重ちー」 「なんだど?」 「適当な、液体が零れないような入れ物を持ってこれるか?」 「お安い御用だど! おらのハーヴェストは何だって持ってこれるど!」 言うが早いか、ハーヴェストは1分と経たぬうちに、幾つものガラス瓶だの、ペットボトルだの、 タッパーだのを運んできた。その中から、FFは小さめのペットボトルを選ぶと、 その中に自分の体を切り離して注ぎ込み、蓋をしめた。 「持って行きな。もはやこいつに私の知恵も意志も無いが、傷口に入れればとりあえずの治療はできる」 「………ありがたく、使わせてもらう」 シンは、黒い粘液が中で蠢いているペットボトルを渡され、それを懐にしまい込む。 「それなら、俺からもだ」 リゾットは、外の土に手を突く。そして、 「『メタリカ』!」 スタンドを発動させる。 メタリカの磁力は土の中の鉄分を集め、凝縮させていき、やがて一振りの剣を完成させた。 細身であるが鋭利で、眩しいほどに輝いている。シルバー・チャリオッツの持つ剣に似ていた。 「持って行け。あの化け物にどの程度役に立つかわからないが、 その物腰からしてそれなり以上には使えるのだろう?」 シンはそう言われて、完成した剣を2、3回振るってみる。重芯もぶれず、握りも丁度いい。 近くの木々に向けて切りつけると、多少太い枝も、容易く断ち切れた。 「いい剣だ。感謝するよ」 「礼は、ヴェルサスの命で払ってくれ………頼む」 「………ああ」 そしてシンは、想いを託され、最後の戦いへと向かう。 この戦争に影ながら火をくべてきた男。 『神』の息子。 そして、シン・アスカの敵。 ドナテロ・ヴェルサスとの対決へ。 TO BE CONTINUED
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ヴェルサ ヴォルトゥムナの別名。
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【名前】ドナテロ・ヴェルサス 【出典】ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 【性別】男 【年齢】25 【キャラ解説】 ジョルノ、リキエルと同じDIOの息子の1人。 母親と養父の愛に恵まれない家庭で育ち、強盗の疑惑を持たれて逮捕される。 真犯人が捕まって出所した頃には体はボロボロで心も歪んでしまっていた。 その後に強盗に失敗して病院に搬送された先でプッチに出会い、父親DIOの正体とスタンド能力の覚醒、自分の人生の意味を教えられるてプッチの協力者になる。 が、最初こそプッチに従順だったが、やがて不信感を抱き、裏切って先に天国へいたろうとする。 第三勢力として徐倫・プッチ双方を苦しめた。 悪党ではあるが、不幸まみれの過去ゆえにこんな風に性格が歪んでも仕方ないと思わせるキャラ。 プロフィールには「本当に幸せになってほしいものである」と書かれており、作者からも同情(もしくは皮肉)を向けられたキャラ。 スタンド能力は「アンダー・ワールド」 『地面の記憶』を掘り起こして実体化するスタンド能力。 過去に起こった事故を再現して攻撃、ということもできる。 アバッキオのムーディー・ブルースを戦闘向けにしたものと思えばわかりやすいか。 【あらすじ】 まだ何もしてない頃に原稿が落ちる→駆けつけたちゃんみおにボコられる→やさぐれて殺し合いに乗ることを決めようとする。 だが傷をサザエさんに手当されて、やっぱり殺し合いに乗るのやめようかなと一瞬躊躇。 ところがダグバに襲撃された時、咄嗟にサザエさんを突き飛ばして身代わりにして逃げ出す。 サザエさんの断末魔を後ろにしながら、俺は悪くねえ、あの状況だったら誰だってそうしたはずだって言い訳し、結局殺し合いしなくちゃあ生き残れねえのかよと愚痴る姿は後ろ向きな邪悪であった。 その後出会ったタラちゃんがサザエさんの息子だと知ってしまって、母親を殺したことを問い詰められてしまうと 恐怖の余り絞め殺してしまう。 我に返った後、タラちゃんの死体を見て直接餓鬼を殺してしまったことに後悔するが、殺害の瞬間を知世に撮られてしまい、証拠隠滅のために殺害を決意。 ついでにかつてキンブリーが爆発させた地点に、新たに拾ったちゃんみおの原稿をセット→本人が慌てて駆け付けたところでアンダーワールド発動→爆殺のコンボでちゃんみおを殺害する。 とうとう知世を見つけるが、同時にダグバ襲来。 かつてダグバの襲撃にサザエを身代わりにした記憶と恐怖でヴェルサスも青ざめる。 ダグバに見つかる前に鼻水垂らしながらヴェルサスが逃げようとする。 この時、ヤケクソ+時間稼ぎでアンダーワールドを発動したせいでグラジオを結果的に殺害、カツオを後に不幸な結末に導いている。 必死に逃げた先にも強マーダーであるトールが待ち構えていた。 逃げても死、逃げなくても死。どうすれば俺は生きられたんだ、どうすれば俺は幸せになれたんだと思う間もなく トールの炎に焼かれて「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」と無残な最期を迎えた。 「俺は、俺は…ッ、まだ死にたくねえんだよォオオオ!!!」 保身優先の悪党には違いないのだが、どこか吹っ切れないところがあり色んな意味で弱い人間の象徴である。 とにもかくにも最後まで不幸に振り回された男であり、多くの人間を己の不幸に巻き込んだ男でもある。 【本ロワの動向】 見せしめに元ロワのトールと知世がおり、そんな二人が成す術もないまま鮫に食われていく。 死んだハズの自分は生き返り、憎っくき2人が目の前で理不尽に惨殺されたために流石のヴェルサスも渇いた笑いを発した。 会場に転送されたヴェルサスは前回と同じく殺し合いに乗ることを決める。 ただし、多くのマーダーが願う「大きな野望」のためではなく、単にプッチよりも遥かに強そうな存在が主催にいそうだと思ったこと、そして生存のためだけに優勝を目指すのである。 この小物っぷりがヴェルサスらしいところではある。 最初に狙った頭の毛がほとんどない初老手前のくたびれた男、こんなの殺すのはわけないと思い、スタンドを使っての殺害を試みる。 襲う中で男の正体がかつて殺したサザエ・タラオの血縁者である磯野波平であると知る。 なぜ娘と孫の名前を知っているのかと問う波平に対し、気が大きくなっていたヴェルサスは素直に二人の最期を言ってしまう。 ヴェルサス的には素直に吐き出した後に波平を殺して磯野家との因縁を断ちたかったらしい。 波平に全てを明かしたヴェルサスはいよいよもって殺害しようとするが、その前に波平は怪しげな仮面を被っていた。 ――石仮面である。 人間相手ならまだしも、ヴェルサスの本当の父親と同じ吸血鬼になった波平には刃物も銃器も効かない。 吸血鬼に有効な武器を持っていなこと、殺し合いもかなり最初の方だったために地面に記憶がほぼないこともヴェルサスを追い詰める理由になった。 更に波平はスタンド能力にも目覚めたらしく爆破能力を持つキティクイーン@マリグナを習得していた。 最後は閉所に追い詰められて首根っこを掴まれるハメに。 泣き言を言いながら命乞いをするが、それが復讐の鬼となった波平に通じることはなく肉体を木っ端微塵に爆破された。 命乞いこそ聞かなかったが、ヴェルサスの幸せになりたい/不幸になりたくないことには一定の理解を示していた波平は吸血鬼の能力である肉の芽による洗脳によって参加者を無理矢理磯野家の住人に仕立て上げて、一切の不幸を忘れる自分だけの楽園計画を思いつく。 計画は途中までは順調に進み、偽磯野家は実際にロワにおいて幸福な環境となった。 ……ところが、その幸せはある男の策略により終わりを迎える。 不幸とはかくも連鎖するのか。 自己保身程度の小さな邪悪が、とある一家を不幸にし、その不幸から一家の大黒柱が狂った。 その狂気もまた、より大きな吐き気を催す邪悪によって潰されることになる。 ヴェルサスが殺し合いに巻き込まれなければ……もしくは人生のどこかで「幸福」を手にしてたのならば、こんな悲劇は起きなかったに違いない。
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J-788 アンダー・ワールドのヴェルサス J-788 C キャラ ストーンオーシャン 血 P0 S(2) T2 ☆☆ ▲能力『アンダー・ワールド』!! 「自分手札にある/ステージに付けられている」《アンダー・ワールド》のスタンドカード1枚を、その登場コストを支払ってステージ1つに付ける。この効果は準備ステップでのみ使用できる。 血・血 ヴェルサス 人間 出典: ド×5/バ×0/ゴ×0 J-818 アンダー・ワールド使用専門のキャラ。 このキャラの所属・コストは血単だが、J-818 アンダー・ワールドのコストは幽を含むので血幽デッキ以外では採用しづらい。
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アヴェルサ ジプス局員である零条院 沙羅に憑依している悪魔。 ゾロアスター教において、最高善とされる「アフラ・マズダ」と創造神「スプンタ・マンユ」と対立し、絶対悪と評される悪神。 零条院 沙羅と峰月 翼に合わせて、人型を取っている。 10年前、翼の「沙羅を救いたい」という思いと希有な体質に惹かれて現世に現れ、沙羅と翼を救った。 その際、沙羅の治療の為に憑依し、そのまま憑いた。 人間世界に順応しまくっており、料理上手でイラストが上手かったりと、何気にスペックが高い。 「ジプス所属」の扱いを受けているが、本人はそんな事知ったことないと言いた気な様子。 時折問題行動を起こし、御浄院 疾風を中心に局員達の頭を抱えさせる事もよくあり、そのリアクションを楽しんでいる。 翼の沙羅への恋を見守っている。(内心「さっさとくっつけ」と思っているが) 隔離では、人々の苦悩と葛藤の行く末を(楽しみながら)見守りつつ、茶々入れる事もある。 しかし、一番のお気に入りである沙羅と翼、自身の身が第一。 沙羅と翼が生命の危機に瀕したりした場合、遠慮容赦なくなる。 一応、人間世界の常識は弁えている。 また、趣味ではない為、むやみやたらな殺しや破壊行為は行わない。 基本情報 種族&悪魔名 邪神 アンラマンユ 性別 女(外見) 身長 170㎝ 性格 ゴーイングマイウェイで気まぐれな性格 一人称 我(われ) 二人称 お前(それなりに付き合いのある人物に限り)、貴様、小娘、小僧呼び捨て(人によって、名前だったり名字だったり) 好きなもの 人間(特にその人間の不幸や醜い部分)沙羅と翼人間文化(特に日本文化。食とか機械とかオタクとか←) 嫌いなもの 聖人な人間面白みの見所もない人間自身の興味対象やお気に入りに手出しするもの 趣味 人間観察、人間いじり、ネットサーフィン(その際のHNは「AM」) ステータス レベル ?? 能力値 力=魔>速>体 属性相性 物理/火炎/衝撃/氷結/電撃/万能:耐性 魔力:無効 スキル 万魔の一撃/メギドラオン/夢喰い至高の魔銃/攻撃全体化/耐万能混沌の息吹※daybefore~3rddeyくらいまでの間は、局長のメギドラオン禁止令でメギドラオン使用不可 戦闘スタイル 上記のステータスの通り、無効果な魔力属性以外の全ての属性に耐性があり、攻撃が防御手段の少ない万能属性オンリー。 上級悪魔の中でも実力は高い。 御浄院 疾風の命令もあり、普段は手加減しているが、その度合いもアヴェルサの気分次第。 相手が自分の好みに完全に合わなかったり、自分やその周囲の害と確実になりうると判断したりすると、遠慮も容赦もなく即座に切り捨てる。 特に沙羅と翼(またはどちらか一方)がピンチの時は、相手を死に至らしめる事もいとわない。 召喚機の操作も出来るため、必要な時はモブを抹殺して召喚機を奪い、補助用の悪魔を召喚する。 隔離後 【DayBefore】 零条院 沙羅の身体の主導権を握り、ジプスを抜け出す。しばらく外を歩いた後、沙羅に主導権を返還。 峰月 翼と行動を共にしている沙羅が悪魔に襲われかけた際、再び主導権を握り、悪魔を倒す。 以降、憑依せず。 →DayBefore終了 【1stday】 daybefore同様、沙羅の身体の主導権を握り、ジプスを抜け出す。 外をぶらついている時、翔門会の信者の七藤 一太を少し弄る。その途中、身体の主導権を沙羅に返還。 16 00頃:永田町にて、世間話をしていた沙羅と翼が半魚人の団体様と遭遇。実体化し、沙羅と翼と共に、半魚人の団体を迎え撃つ。 半魚人の団体を撃退するも、新たに集まってきた半魚人に襲われる。団体様戦でのストレスのあまりマジ切れ。アヴェルサが禁止令を破ってメギドラオンをぶっ放そうした所、御浄院疾風に阻止される。 翼の怪我の手当も兼ねて、翼、アヴェルサと共にジプスの施設へ。 →1stday終了 【2ndday】 零条院 沙羅の自室で起床。 外に出て、沙羅のラプラスメールを覗き見る。【アブホース】の名に聞き覚えがあり、思い出そうとするも、急かされて叶わず。沙羅に憑依する。 水道橋に向かう道中、アブホースについて思い出す。 水道橋にて、アブホースと遭遇。その際、先に来ていたレヴィアタンと対話。その後、アブホースの子の討伐に着手。 アブホース撃退後、仲魔との憑依を解除した沙羅に再憑依。 補足メモ アヴェルサは誰一人にも告げていないが、アヴェルサが呼ばれたのは翼だけでなく、沙羅の「生きたい」という生への強い執着も呼ばれた要因である。 魔界での本来の姿は「真・女神転生if…」の【魔王 アンリ・マンユ】のもの。 本来は魔王種族で、「アンリ・マンユ」という名であるが、何らかの理由でその力を封印している。
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(携帯の方はこちらでPV(サビ)を視聴できます - レコチョクTV) 撮影場所 大谷資料館 大谷石地下採掘場跡 (栃木県宇都宮市) (Google 画像検索結果 / Googleモバイル 画像検索結果) 2010年10月発売された「DESTINY-The Lovers-」に続く新生Versailles第2弾、3rdシングルにしてバンド最高傑作が完成! 表題曲「Philia」は、1月17日スタートのバラエティ・ミニドラマ「おねがいかなえてヴェルサイユ」 (MBS・tvkにて放送) の番組テーマ曲! 【作品概要】 内容 メジャーサードシングル (3曲収録・Maxi Single) タイトル Philia / フィリア (初回盤 A/初回盤 B/通常盤) 発売日 2011/3/16 (水) 発売元 Warner Music Japan (ワーナーミュージック・ジャパン) 【新着情報】 ショップ購入特典情報はこちら (4/23) モバイルFC"NOBLE"にて、Philiaリリース特設ページ開設! [QRコードはこちら] ※携帯専用 (3/16)特製ジャケ写待受、特製デコメテンプレート、各メンバーごとのリリースコメント動画公開中! 動画コメント公開+PVの一部公開! (レコチョク) ※携帯専用 (4/13) 3月28日(月)付オリコン・シングル・デイリーチャート5位ランクイン! (4/3) 3月28日付オリコン・シングル・ウィークリーチャート15位ランクイン! (3/23) Versailles 動画インタビュー!-後編- 公開開始! (携帯はこちら) (HMV ONLINE) (3/22) Versaillesからコメントムービーが到着! (CD&DLでーた.com) ※PCのみ (3/16) Versailles 動画インタビュー!-前編- 公開! (HMV ONLINE) (3/10) 「Philia」スペシャルインタビュー、コメント動画が到着! (オリコン★インディーズ フル) [QRコードはこちら] ※携帯専用 (3/9) 【着うた(R)・着うた(R)フル・ムービー配信情報】 3/16(水)より、"WAMO!"、"dwango.jp(フル)"ほか着うたフルサイトにて、「Philia」 CD収録曲配信スタート!一部の着うたフルサイトで購入した方には、「Philia」スペシャル待ち受け画像をプレゼント!また"オリコン★インディーズ フル"で購入した方には、抽選でサイン入りポスターをプレゼント! "iTunes Store"、"mora"ほか音楽配信サイトでも、3/16(水)より配信スタート! 3/9(水)より、「Judicial Noir」着うたフル先行配信スタート!メンバースペシャルインタビュー、コメント動画も公開中! 3/9(水)より、「Philia」着ムービー配信スタート! 2/1より毎週火曜日に24時間限定配信された「Philia」着うたが、3/9(水)より配信スタート! 2/1(火)から5週連続!music.jp独占「Philia」着うた配信・「おねがい答えてヴェルサイユ」携帯生チャット企画開催! 1/18(火)より、「Philia(サビ)」着うた・メロディーコール配信スタート! 【オフィシャル告知】 3/16発売新譜 Versailles ニューシングル「Philia」発売に関して - WARNER MUSIC JAPAN(Versailles Official Web Site / KAMIJO WORLD) (3/15) Philia PV第三弾公開!! (Official Twitter) (3/4) 3/16 New Single『Philia』追加情報!- Official Web Site (KAMIJO WORLD) (2/2) New Single 「Philia」発売決定!- WARNER MUSIC JAPAN (1/5) 3/16 New Single『Philia』 発売決定!- KAMIJO WORLD (KAMIJO WORLD) (1/4) 「おねがいかなえてヴェルサイユ」(Onegaikanaete Versailles) -teaser- - WARNER MUSIC JAPAN Official Channel (Youtube) (1/4) ▲ ページ トップへ Philia 【初回盤 A】 (携帯はこちら) Jacket Design by Gt.TERU 作品形態 CD+DVD (ライブ映像収録) 品番 WPZL-30255/6 JAN 4943674104291 価格 ¥1,890 (税込) 【封入特典】 初回出荷分のみオリジナルトレーディングカードA (1種類) 案内チラシ ※初回盤A・B・通常盤全て共通購入者限定特別チケット先行販売特製ジャケ写待受 (要コイン)特製デコメテンプレート (要メルマガ登録)リリースコメント動画 (要会員登録) 【CD収録内容】 (Total Time 14 17) (All Arrangement Versailles) Philia (5 59) (lyric KAMIJO / music HIZAKI)MBSテレビ他「おねがいかなえてヴェルサイユ」テーマ・ソング Judicial Noir (4 22) (lyric KAMIJO / music HIZAKI) Desert Apple [INSTRUMENTAL] (3 56) (music HIZAKI) 【DVD収録内容】 (Total Time 42 34) Rosen Schwert (lyric music KAMIJO) (オリジナル収録アルバム JUBILEE) PRINCESS -Revival of church- (lyric KAMIJO / music HIZAKI) (JUBILEE) Catharsis (lyric HIZAKI / music HIZAKI TERU) (JUBILEE) Reminiscence [INSTRUMENTAL] (music TERU) (JUBILEE) Desert Apple [INSTRUMENTAL] (music HIZAKI) (Philia初収録) Aristocrat s Symphony (lyric music KAMIJO) (NOBLE) Sympathia (lyric KAMIJO / music HIZAKI) (Lyrical Sympathy) LIVE from Versailles World Tour 2010 "Method of Inheritance" -GRAND FINAL- CHATEAU DE VERSAILLES at SHIBUYA C.C. Lemon Hall (2010.9.4) (参考 2010.9.4 ライブレポート) ※"Desert Apple" はCDに収録されているレコーディング音源と、DVDに収録されているライブ音源とで アレンジが異なります (オリコン★インディーズ フル スペシャルインタビュー ※携帯のみ) ▲ ページ トップへ Philia 【初回盤 B】 (携帯はこちら) Jacket Design by Gt.TERU 作品形態 CD+DVD (PV収録) 品番 WPZL-30257/8 JAN 4943674104307 価格 ¥1,500 (税込) 【封入特典】 初回出荷分のみオリジナルトレーディングカードB (1種類) 案内チラシ ※初回盤A・B・通常盤全て共通 【CD収録内容】 ※初回盤A・B・通常盤全て共通 Philia Judicial Noir Desert Apple 【DVD収録内容】 (Total Time 10 00) Philia (PV) ※DVDに収録されているPVは、既に Youtube - WARNER MUSIC JAPAN Channel 、 TVなどで公開されている映像と少し内容が異なります (MASASHIさんブログ) ▲ ページ トップへ Philia 【通常盤】 (携帯はこちら) Jacket Design by Gt.TERU 作品形態 CD ONLY 品番 WPCL-10925 JAN 4943674104314 価格 ¥1,200 (税込) 【封入特典】 初回出荷分のみオリジナルトレーディングカードC~L (全10種類) のうち1枚ランダム封入 案内チラシ ※初回盤A・B・通常盤全て共通 【CD収録内容】 ※初回盤A・B・通常盤全て共通 Philia Judicial Noir Desert Apple ▲ ページ トップへ 「Philia」 購入ショップ特典 【注意事項】 ショップ特典は数に限りがあり、予約・先着順の受付となります。予めご了承下さい 発売日前に初回入荷分が既に売り切れたり、特典の受付を終了しているショップも発生しています ショップごとに特典がつく購入方法・条件が異なります 店頭でご購入の場合は、店舗によって特典が付かない場合があります ご予約・ご注文の際に店舗・ショップで必ずご確認いただきますようお願いします 3/16発売新譜 Versailles ニューシングル「Philia」発売に関して - WARNER MUSIC JAPAN (3/15) 【通信販売を利用される方へ】 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、 輸送ルートの混乱、計画停電、ガソリンの供給不足等の問題が発生しています。 このため、全国に渡って配達に遅延が発生しています。 特に東北全域 (青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県)、北海道及び関東の一部では、 輸送ルートが確保できず、配達の目処が立っていません。 道路等の復旧状況により随時情報は更新されますので、ショップ、運送会社などのホームページをご確認ください。 東北地方太平洋沖地震による配送・集荷対応状況 日本郵便 (ゆうパック・レターパック) ヤマト運輸 (宅急便) 佐川急便 (飛脚宅急便) 店頭で購入される方も、地域、店舗によっては商品の入荷が遅れる可能性があります。 また関東では計画停電の影響により、営業時間の短縮、休業が相次いでいます。 店舗営業状況については、各ショップのホームページをご確認ください。 各ショップのホームページ・店舗リンク一覧はこちら ※4/23追加 little HEARTS.※注文はPCのみ携帯不可 【各タイトルごと・3種とも共通】オリジナルコメントDVD ※3/16時点 下記一覧で特典にポスターが記載されていないショップや、下記以外のショップでも、店頭で購入した場合告知用ポスターが特典としてつくショップも多くあります (但し数に限りがあり、先着順になります) TOWER RECORDS ONLINE(携帯はこちら) 【各タイトルごと・3種とも共通】スペシャルポスターA※折り目がつかないよう丸めてお送り致します※受取方法でコンビニ受け取りを選択した方にはポスターをお付けすることができません※ポスターを希望される方は必ず宅配受け取りを選択して下さい通常盤商品ページで楽曲試聴ができます ※PCのみ※東北地方太平洋沖地震について (携帯はこちら) HMV ONLINE(携帯はこちら)英語サイト※海外発送対応 【各タイトルごと・3種とも共通】スペシャルポスターB※発送の都合上、折り畳んでのお届けとなりますVersailles 動画インタビュー!-前編- 公開! (携帯はこちら) (HMV ONLINE)各商品ページで楽曲試聴ができます ※PCのみVersaillesニューシングル! (携帯はこちら)※東日本地震によるお見舞い及び出荷業務と配送遅延のお知らせ (携帯はこちら) 新星堂 Shoppin Site(携帯はこちら) 【各タイトルごと・3種とも共通】スペシャルポスターD※折り目がつかないよう丸めてお送り致しますVersailles オリ特決定!! / Versailles「Philia」にオリ特決定!! (携帯はこちら)各商品ページで楽曲試聴ができます ※PCのみ※東北地方太平洋沖地震による配送遅延のお知らせ (携帯はこちら) Neowing(携帯はこちら)CDJapan※海外発送専用 【各タイトルごと・3種とも共通】スペシャルポスターE (A2サイズ)※折り目がつかないよう丸めてお送り致します各商品ページで楽曲試聴ができます ※PCのみ※地震による配達遅延のお知らせ (携帯はこちら)※Information About Earthquake in Japan (CDJapan) ライカエジソン(携帯はこちら) 【3種のうちいずれか】1種購入 オリジナルコメントDVD2種購入 オリジナルコメントDVD 集合アーティスト写真1枚3種全て購入 オリジナルコメントDVD 集合アーティスト写真1枚 個人アーティスト写真5枚What's New - 2011-03-04 特典決定!! (携帯はこちら - 特典決定商品一覧 2011年03月発売)※地震の影響によるご注文商品のお届け遅延について (携帯はこちら) 自主盤倶楽部 【3種のうちいずれか】1種購入 オリジナルコメントDVD2種購入 オリジナルコメントDVD パネル応募用紙3種全て購入 オリジナルコメントDVD パネル応募用紙 個人アーティスト写真5枚【ショップイベント】自主盤倶楽部店内ステージにてパネル展開催!開催日時 3/15(火)~ (営業時間 11 00~20 00)場所 自主盤倶楽部 (東京都新宿区西新宿7-8-3 ミスズビル1F)※パネル展示終了後、抽選でパネルをプレゼント 【3種のうちいずれか2種以上同時購入の方対象】※通信販売ご利用のお客様には応募用紙を商品と一緒に送付致します必要事項を明記の上、自主盤倶楽部まで郵送して下さい※東北地方太平洋沖地震の影響による集配不能及び遅延のお知らせ (携帯はこちら) ZEAL LINK 【各タイトルごと・3種とも共通】オリジナルコメントDVD※通信販売利用のお客様各位 集配不能及び遅延のお知らせ (携帯はこちら) Pure Sound(携帯はこちら) 【各タイトルごと・3種とも共通】オリジナルコメントDVD※特典は新品商品のみに付きます。中古商品は対象外となります※東北地方太平洋沖地震における通信販売ご注文商品発送に関してのお知らせ (携帯はこちら) Closet Child(携帯はこちら) 【各タイトルごと・3種とも共通】オリジナルコメントDVD※Closet Childホームページ通信販売は中古商品のみの取り扱いのため、「Philia」は販売していません※お知らせ - Closet Child 通信販売ホームページ (携帯はこちら)代わりに「横浜店」で新譜商品の通販を受け付けています通信販売ご希望のお客様へ - クローゼットチャイルド横浜店※横浜店 (店舗・通販) をご利用の方へ横浜店は地震により店舗が入居しているビルが被害に見舞われたため閉鎖されていますこのため、「横浜店 洋服フロア」店舗内でCDを販売しています横浜店 ゴシック・ロリータ・パンク洋服フロア (ダイエー横浜西口店向かい、勝海ビル3F)※横浜店の店舗営業・商品入荷などの最新情報は ブログ、Twitter をご確認ください【通信販売ご希望のお客様へ】 ※現在連絡先、住所は異なりますのでご注意ください【重要】現在の営業状況とお願い。(3/17) ブランドエックス(携帯はこちら) 【初回盤Aか初回盤Bのどちらかを購入された方対象】オリジナルコメントDVD※東北地方太平洋沖地震に伴う商品配送に関してのお知らせ (携帯はこちら) diskunion(携帯はこちら) 【どれでも2枚以上同時購入された方対象】オリジナルコメントDVD-R3/16発売 【特典あり】新生Versaillesのセカンド・シングル「Philia」 (携帯はこちら)3/16発売 【特典あり】新生Versaillesのセカンド・シングル「Philia」 (携帯はこちら) ※どちらから注文しても受付は同じです※地震の影響による通信販売商品発送遅延と店舗営業のご案内 (携帯はこちら) ▲ 「Phlia」特典情報 トップへ ▲ ページ トップへ 「Philia」 着うたフル配信サイト一覧 ※携帯専用 このページの携帯表示用QRコード ワーナーミュージック・ジャパン公式 "WAMO!" 「Philia」収録曲の着うたフル購入者全員に、「オリジナル待ち受け画像」をプレゼント! また、抽選で「サイン入りポスター」をプレゼント! オリコン★インディーズ フル 「Philia」収録曲の着うたフル購入者全員に、「Philia待ち受け画像」をプレゼント! アーティスト公式サウンドフル dwango.jp(フル) フル♪mu-mo MUSICO 楽曲「Philia」の着うたフルもしくは着うたフルプラス購入者全員に、期間限定で「レコチョク限定スペシャル待ち受け画像」をプレゼント! (特典期間 3/16(水) 0 00~3/22(火) 23 59) レコチョク フル 上記以外の「Philia」収録曲の着うたフル配信サイト TSUTAYA プレミア音楽 インディーズ公式サウンドフル オリコンスタイル フル ※その他の着うた・着うたフル配信サイト一覧はこちら ▲ 「Phlia」着うたフル配信トップへ ▲ ページ トップへ 「Philia」 音楽ダウンロード配信サイト一覧 ※PC専用 iTunes Store mora mora win ListenJapan OnGen TSUTAYA DISCAS (powered by OnGen) 【"iTunes Store" 海外配信URL一覧】 France UK Italy Spain Portugal Germany Netherlands Denmark Sweden Norway Finland Australia New Zealand Mexico ※その他の音楽配信サイト一覧はこちら ▲ ページ トップへ 3/9(水)より "オリコン★インディーズ フル" にて 「Judicial Noir」 着うたフル独占先行配信スタート! 「Judicial Noir」先行配信決定!! - KAMIJO WORLD (Official Web Site) 3/9(水)よりオリコン★インディーズ フル独占配信決定! これまでライブでも一度も演奏されていない未発表曲「Judicial Noir」の着うたフルが、CD発売にさきがけ先行配信スタート! また独占ロング・インタビュー、コメント動画も公開中! メンバーがニューシングル「Philia」について、とても詳しく語っています 更にダウンロードした方には、抽選でスペシャルプレゼントが当たります! Versailles特設ページ - オリコン★インディーズ フル Versailles配信楽曲一覧 - オリコン★インディーズ フル トップページ 「Judicial Noir」 のダウンロードページで無料試聴することができます ※"オリコン★インディーズ フル" は携帯専用サイトです。QRコードはこちら ▲ ページ トップへ 3/9(水)より "music.jp" にて 「Philia」 着ムービー独占先行配信スタート! 2/1から5週間に渡って実施された生チャット企画も大好評のうちに終了! music.jpにて3/9(水)より「Philia」着ムービー独占先行配信スタート! とっておきのお知らせも発表されます! Versailles特設ページ - music.jp 着うた 超高音質 おねがい答えてヴェルサイユ 生チャット会場 - music.jp ケーラジ既に終了したチャットも約1週間、"バックナンバー" で閲覧可能です music.jp 着うた 超高音質 トップページ ※"music.jp"は携帯専用サイトです。QRコードはこちら ▲ ページ トップへ music.jp独占 「Philia」 着うた配信music.jp×ヴェルサイユ 「おねがい答えてヴェルサイユ」 携帯生チャット企画開催 !! 2/1より毎週火曜日に24時間限定配信された「Philia」着うたがワーナーミュージック・ジャパン公式"WAMO!"、"music.jp"ほか着うたサイトにて3/9(水)より配信スタート! ※"WAMO!"、"music.jp"は携帯専用サイトです。QRコードはこちら MBS/tvk「おねがいかなえてヴェルサイユ」放送記念! music.jp×ヴェルサイユ独占企画「おねがい答えてヴェルサイユ」 携帯生チャット企画 2/1(火)スタート! 2/1から毎週火曜日に24時間限定 (0時~24時) で配信される着うたをダウンロードすると 抽選で、翌週月曜日にヴェルサイユのメンバーと生チャットができます どのメンバーが登場するかは当日までのお楽しみとなります 抽選にハズレても、チャット当日はどなたでも閲覧可能です また全員が参加できるコーナーや、プレミアムな画像が見られるコーナーなど、楽しい企画が盛り沢山です!お楽しみに! Versailles特設ページ - music.jp 着うた 超高音質 おねがい答えてヴェルサイユ 生チャット会場 - music.jp ケーラジ music.jp 着うた 超高音質 トップページ ※"music.jp"は携帯専用サイトです。QRコードはこちら 【music.jp×ヴェルサイユ独占企画 「おねがい答えてヴェルサイユ」 携帯生チャット】 毎週火曜日 (0 00~24 00) に配信される「Philia」着うたをダウンロード ダウンロードページの応募リンクから生チャットへの参加応募 (応募期限 毎週火曜日24 00まで)当選者には木曜日までにメールでご案内します 月曜日夜に生チャット開催惜しくも抽選にハズレた方だけでなく、着うたをダウンロードしていない方も閲覧できます既に終了したチャットも公開中!※撮り下ろし画像・プレゼント応募などは放送当日のみの公開となります "Versailles Official Twitter" でも当日開始前後何か情報が得られるかもしれません 第1回 「Philia (~愛に満ちた牢獄へ~イントロ)」着うた配信・チャット応募受付期間 2/1(火) 0 00~24 00 生チャット開催 2/7(月) 22 00~約50分 (出演 Gt.TERU) 第2回 「Philia (~戸惑い殺してかなえたい2サビ~)」着うた配信・チャット応募受付期間 2/8(火) 0 00~24 00 生チャット開催 2/14(月) 22 00~約50分 (出演 Gt.HIZAKI) 第3回 「Philia (~背徳と幻想のツインギター~)」着うた配信・チャット応募受付期間 2/15(火) 0 00~24 00 生チャット開催 2/21(月) 22 00~約50分 (出演 Dr.YUKI) 第4回 「Philia (~囚われた愛を裁く1B~)」着うた配信・チャット応募受付期間 2/22(火) 0 00~24 00 生チャット開催 2/28(月) 22 00~約50分 (出演 Ba.MASASHI) 第5回 「Philia (~華やかに美しい大サビ~)」着うた配信・チャット応募受付期間 3/1(火) 0 00~24 00 生チャット開催 3/7(月) 22 00~約50分 (出演 Vo.KAMIJO) ※チャット当選者には毎週木曜日までにメールでお知らせします ※チャットへの参加は携帯電話のみとなります。PC、スマートフォンなどからは参加できません 【オフィシャル告知】 music.jp ×ウ゛ェルサイユ独占企画 - Official Web Site (KAMIJO WORLD) (2/10) music.jp × ヴェルサイユ独占企画 2月7日(月)いよいよスタート!! - WARNER MUSIC JAPAN (2/6) music.jp×ヴェルサイユ 独占企画「おねがい答えてヴェルサイユ」実施決定!! - WARNER MUSIC JAPAN (1/24) ヴェルサイユ 出演ドラマ・テーマ曲の着うた配信をスタート!メンバーとの生チャット企画も (Listen Japan) (2/1) ヴェルサイユ 出演ドラマ・テーマ曲の着うた配信をスタート!メンバーとの生チャット企画も【Listen Japan】 (music.jpニュース) (2/1) 【"music.jp" PC用ページ】 music.jp music.jp 着うた/着うたフル - Versaillesアーティスト検索結果 music.jp 取り放題 - Versailles検索結果 邦楽着うた大辞典 by music.jp フル - Versaillesの着うた ▲ 「おねがい答えてヴェルサイユ」トップへ ▲ ページ トップへ 「Philia」 着うた・メロディーコール配信スタート !! 「おねがいかなえてヴェルサイユ」番組テーマ曲「Philia」着うた(R)・メロディーコールが、1/18(火)より配信スタート! 番組の最後にKAMIJOが叫ぶ名言?決めゼリフ着ボイスも配信中! 【配信コンテンツ・配信サイト】 「Philia」着うた (サビ以外) 2/1から毎週火曜日24時間music.jp限定、3/9からWAMO!・music.jpほか着うたサイト 「Philia」着うた (サビ) WAMO!・MBSモバイル・music.jpほか着うたサイト 「Philia」メロディコール (サビ) WAMO!・レコチョク・サウンドコールほか一部の着うたサイト 「おねがいかなえてヴェルサイユ」着ボイス WAMO!・MBSモバイル・びじゅなび・music.jpほか着うたサイト 「おねがいかなえてヴェルサイユ」待ち受け画像 MBSモバイル (無料) ▲ ページ トップへ
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ヴェルサイユ条約(ヴェルサイユじょうやく、Template lang-fr-short?)とは、1919年6月28日にフランスのヴェルサイユで調印された、第一次世界大戦の講和条約。ヴェルサイユ宮殿・鏡の間で調印されたことからこの名がある。ベルサイユ条約とも表記される。 この条約によりもたらされた国際秩序をヴェルサイユ体制という。 概要 thumb|220px|right|パリ講和会議における各国首脳、左から順に[[ロイド・ジョージ(イギリス)、ヴィットーリオ・エマヌエーレ・オルランド(イタリア)、ジョルジュ・クレマンソー(フランス)、ウッドロウ・ウィルソン(アメリカ)]] ヴェルサイユ条約は、6か月に渡るパリ講和会議の結果として締結され、この条約により第一次世界大戦は公式に終了した。敗戦国であるドイツの条約調印式は1919年6月28日に行われた。 ヴェルサイユ条約は1920年1月10日に批准され、その結果ドイツとその同盟国は戦争を引き起こした責任として、莫大な賠償金(後に1320億金マルクと決定、当時のドイツGNP20年分)を課せられた。ヴェルサイユ条約の名は調印場所のヴェルサイユ宮殿にちなむが、これは敗戦によって解体したドイツ帝国が1871年1月18日にその成立を宣言した場所であった。これは偶然の一致ではなく、ヴェルサイユ条約調印の場所は、ドイツに対する戦勝国の意趣を含んで選択されたのである。 そもそもヴェルサイユ条約は、その制定に際してアジア・アフリカの解放という大義名分が掲げられていたが、実際には、戦勝国の賠償規定であり、それまでの戦争において敗北した国家は賠償を行っていたことと、第一次世界大戦が過去に類を見ないほど悲惨な損害を生み出した戦争であったため、戦勝国は敗北した国家に対してその償いをさせようとしたことが、この条約の過酷さを生んだ。 この戦勝国の敗戦国への報復的とも言える賠償条件を含んだこの条約で成立した、いわゆる「ヴェルサイユ体制」については条約締結の際にイギリス代表として参加した(過酷な賠償に抗議して途中帰国した)経済学者ジョン・メイナード・ケインズは『平和の経済的帰結』の中で再び戦争が起こることを予言した。またバチカンの教皇ピウス11世はヴェルサイユ体制を『平和のようなもの』と批判した。 結果、この講和条約はその後のドイツ民族の住む地域のドイツ周辺国への割譲ということを含め、ドイツ国民の民族意識に傷をつけることとなり、このことがドイツ民族というものをひとつにするというアドルフ・ヒトラーを中心とする国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)に政権を握らせる一因となった。1935年、ヒトラー政権のナチス・ドイツは一方的にヴェルサイユ条約を破棄した。 多くの識者が、このような結果になることを予想して警鐘を鳴らしたにもかかわらず、その被害を敗戦国に一方的に負わせようとした。このことが戦後の排外的ナショナリズムの高揚などの影響をもたらし、Template 要出典範囲?、再び世界大戦を引き起こすのである。 ヴェルサイユ条約の過酷な条件がナチスの台頭の原因、そして1939年から始まる第二次世界大戦の遠因となってしまったため、第二次世界大戦後の敗戦後のドイツには、連合国は東西両ドイツにも過酷な請求はせず、逆に復興に力を貸している。もっとも、これには第二次世界大戦後は第一次世界大戦後とは異なり、戦勝国の間ですぐに冷戦が始まったため、両陣営がその最前線となった東西ドイツの復興に力を注いだ、という情勢も関係している。同じく敗戦国であり、ヴェルサイユ条約時には戦勝国であった日本国に対しては、第二次大戦後、アメリカ、イギリス、オランダ、中華民国、フランス、オーストラリアといった主要交戦国は賠償を放棄したものの、戦場となったアジア各国の中には個別に賠償金の支払いを要求した国もある。 主要な内容 領土・賠償問題に関するもの ドイツから全海外領土・海外植民地を没収する。 アルザス(独・エルザス)・ロレーヌ(独・ロートリンゲン)をフランスに割譲。 ポーゼン州・西プロイセン州をポーランドに割譲。 ダンツィヒ(ポーランド・グダンスク)を国際連盟管理下の自由市へ。 ザール地方(現在のザールラント州)を15年間国際連盟の管理下へ、その後住民投票で帰属を決定。 オーストリアとの合併(アンシュルス)を禁止。 シュレースヴィヒ北部で住民投票を行い帰属を決定。 ドイツならびにその同盟国は賠償義務を有する(のちにドイツの賠償額は1320億金マルクに決定)。 後にドーズ案、ヤング案、そしてローザンヌ会議によりドイツの賠償額は30億金マルクにまで軽減されたが、ドイツにとって大きな負担であることには変わりなかった。 軍事に関するもの ラインラントの非武装化。 徴兵制禁止 航空機・戦車ならびに戦闘車両・重火器・潜水艦・航空母艦・毒ガスの保有禁止。 9ミリ口径の拳銃やベルト給弾式の機関銃も禁止された。 兵器の輸入禁止。 参謀本部の解散。 陸軍は総兵力10万人以下、将校4千人以下。 海軍は戦艦6隻、軽巡洋艦6隻、駆逐艦12隻、水雷艇12隻。かつ戦艦の備砲は11インチ以下、排水量1万トン以下、軽巡洋艦の排水量は6千トン以下、駆逐艦の排水量は800トン以下、水雷艇の排水量は200トン以下。 関連項目 Template Commons? 第一次世界大戦の講和条約 ヴェルサイユ条約 - 対ドイツ帝国 ヌイイ条約 - 対ブルガリア王国 サン=ジェルマン条約 - 対オーストリア第一共和国(オーストリア・ハンガリー帝国) トリアノン条約 - 対ハンガリー王国(オーストリア・ハンガリー帝国) セーヴル条約 - 対オスマン帝国 パリ講和会議 外部リンク ベルサイユ条約(第1次大戦) 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年10月26日 (日) 05 15。
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名称:ヴェルサント45%/VERSINTHE 生産国:フランス 蒸留所:Liquoristerie de Provence 容量:700ml ツヨン濃度:6~7ppm 輸入:日本グランドシャンパニュー/平行:ウィック タイプ:アニス系 加水:白濁する。 備考: 低温真空蒸留法 17種類の植物原料を公表している マグワート、スターアニス、ペパーミント、バジル、コリアンダー、カシア、マートル、ディル、バニラ、ユーカリ、レモンピール、オレンジピール、パイン(松)、ローズマリー、フェンネル、ブラックカラントの芽
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フランス連邦(仏 Communauté des Français Sjellalden)は、イェリング朝シェラルド帝国を中心とした、複数の加盟国からなる国際機構である。別名としてシェラルド連邦、ヴェルサイユ憲章などがある。フランス連邦は統一歴150年のヴェルサイユ憲章によって制定された。この組織の主な目的は、加盟国の政府間協力および軍事的協力、そして経済共同体の設立である。そのために、調整機関として事務局が設置されている。また、ヴェルサイユ憲章においては、加盟国間は対等であり、相互に義務を負わない、としている。フランス連邦体制は、。 フランス連邦ヴェルサイユ憲章 連邦の加盟国 本部a パリa 公用語a フランス語a 加盟国a 一覧a 指導者 ・連邦の長 ・事務総長 ・事務局長a エリック1世 ひろし ひろみa 歴史 ・仏領大清成立 ・仏得同君連合成立 ・ヴェルサイユ憲章a 統一歴000年00月00日 統一歴000年00月00日 統一歴000年00月00日a