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沼津CATVは、静岡県沼津市に本社を置くケーブルテレビ局。 エリア 静岡県沼津市 静岡県熱海市 静岡県三島市 静岡県伊東市 静岡県御殿場市 静岡県裾野市 静岡県伊豆の国市 静岡県伊豆市 静岡県田方郡函南町 静岡県駿東郡清水町 静岡県駿東郡長泉町 静岡県駿東郡小山町 沿革 1994年1月 設立。 1989年3月 TX、tvk、放送大学の区域外再送信開始。 1995年11月 TOKYO MXの区域外再送信開始。 2005年6月 NHK静岡(総合・Eテレ)、SBS、SUT、SATV、SDT、TX、tvk、TOKYO MX、放送大学のデジタル再送信開始。 2008年11月 NHK東京(総合・Eテレ)、NTV、TBS、CX、EXの再送信開始。 2018年9月 放送大学の再送信終了。 2020年3月 トランスモジュレーション方式で送信されていたチャンネルがパススルー対応となった。 チャンネル テレビ リモコンキーID チャンネル 放送局名 備考 1 011-0 NHK静岡総合 2 021-0 NHK静岡Eテレ 3 031 tvkテレビ神奈川 4 041-0 SDT静岡第一テレビ 5 051-0 SATV静岡朝日テレビ 6 061-0 SBS静岡放送 7 071 TXテレビ東京 8 081-0 SUTテレビ静岡 9 091 TOKYO MX東京メトロポリタンテレビジョン 10 011-1 NHK東京総合 11 021-1 NHK東京Eテレ 12 121 UD放送大学 廃局 041-1 NTV日本テレビ 061-1 TBSテレビ 081-1 CXフジテレビ 051-1 EXテレビ朝日
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「へいへい、来週の日曜日ね。分かった、準備しとくから」 と言って俺は電話を切った。さて…準備準備っと…。 ゴソゴソ… よし、道具は揃った。久々だから体がなまってるけど大丈夫かな。ちょっと外出るか。 ブンッブンッブンッ ん…まてよ。アレをああしたら…。そうか、そういうの良いな。うん。いいかもしれない。 『ゆっくり練習』 軽トラを走らせて十分後に森へ着いた。荷台には加工所特性の透明な箱が2つある。結構大きめだ。後はこの籠を背負ってっと…。 あ、自己紹介が遅れたね。ハジメマシテ。虐待お兄ちゃんです。ペコリ。何をしているかって?ちょいと今からゆっくり親子を集めるところさ。 親ゆっくりと子ゆっくり。赤ゆっくりはパスだ。この森に最近ゆっくりが住み着いたんでちょいと探せばすぐ集まるはずなんだが…。 「ゆっくりしていってね」 「お、ゆっくりゆっくり。君は奥さんとか子供はいるのかい?」 「れいむは1人だよ。でもこんd「じゃあ用はない」ゆべええええ。ふまないでええええええええ」 どうやら独身れいむだったようだ。独身には用は無いので踏み潰しといた。なかなか見つからないので叫んでみる。 「ゆっくりしていってねー!」 するとあちこちから 「「「「ゆっくりしていってね」」」」 いるじゃんいっぱい。 「お兄さんはゆっくりできる人?」 「ゆゆっ。お兄さん、おかし持ってないのかだぜ。まりさに渡すんだぜ」 早速これか。しかしそんなことは言わずにチョコレートを見せてやる。 「ゆゆ!それはチョコレートだね。はやくれいむにちょーだい」 「とかいはなありすにもちょーだいね」 結構食いついてきた。6匹ほどか。サイズは子ゆっくりといったところだ。 「まあ待て。これはね、ゆっくりとした親子にあげるために持ってきたんだよ」 「ゆゆ!まりさがいちばんゆっくりしているよ」 「とかいはなありすがいちばんにきまってるじゃない」 自分が一番ゆっくりしていると騒ぎ出した。 「今言ったでしょ。ゆっくりした親子にあげるって。君たちは子ゆっくりだね。お母さんは?妹とかいるの?」 「れいむのおかあさんはとってもゆっくりしてるよ。」 「まりさのいもうとはとってもゆっくりしたゆっくりなんだぜ」 「ありすのおかあさんはとってもとかいはなのよ」 どうやらこいつら全員親と妹がいるようだ。これはちょうどいい。 「じゃあお兄さんはここで待ってるからお母さんと妹を呼んできなさい」 「「「「「「ゆっくり呼んでくるね!!!」」」」」」 数十分後ゆっくり親子が隊列を組んでやってきた。 集まった集まった。親ゆっくりが20。ということは10組か。子供は……かなりいるな。100いくかな。赤ゆっくりまでいるわ。 「どう?おにいさん。れいむたちすごくゆっくりしてるでしょ」 ゆっくりしてるってどう意味だよと言いたいところだがさっさと済ませたいんで合わしとこう 「おお。みんなゆっくりしているね。じゃあみんなにチョコレートをあげよう。しかしここまで数が多いとここじゃ食べづらいね。 広いところに行こう。そこで食べるといい」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ」」」」」 「じゃあついてきて」 軽トラを止めていた所までゆっくり達を移動させた。全部集まったのを確認してチョコレートをばら撒く。 「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせえー!!」」」」 「「「おいしいよ、このあまあまとってもゆっくりしてるよ」」」 「おいちいよ。まりしゃちあわちぇえ」 「うっめ。これめっちゃうめ」 がっついてるがっついてる。もうちょっと綺麗に食べろよ。 さて…このチョコレートはただのチョコレートではない。実は睡眠薬を混ぜてある。 「なんだかねむくなってきたよ…ゆっくりねるy…zzzzzz」 「ゆぴーゆぴー」 「「「「「「ゆーゆーゆーzzzzz」」」」」」 全員寝てしまった。だらしなく涎垂らしてて気持ち悪いなあ…。だが今のうちにゆっくりを捕獲しとかないと。 1つの箱には親ゆっくりを入れる。20体となると大きめの箱でもぎゅうぎゅう詰めだ。結構無理矢理押し込んで蓋をしたが起きやしない。 もう1つの箱には子ゆっくりを。こちらはなんとか箱に収まった。赤ゆっくりは籠に入れとくか。数分後には全てのゆっくりが箱と籠の中だ。 「大漁大漁。さっさと帰って練習練習」 数十分後 場所は変わって俺の家の空き地だ。俺は準備を進めていた。親ゆっくりは家にあった箱を総動員して分配しておいた。親ゆっくりの入った箱はこっちに配置。 ここなら見やすいだろう。子ゆっくりの入った箱はこっちだ。ちなみに赤ゆっくりの入った籠は家の中だ。あれはいつか使わせてもらおう。 あとはこの鉄棒を土に刺してっと……これじゃちょっと不安だな。金槌で打って……。よし完成。これなら大丈夫。さてゆっくりはというと 「「「「「ゆぴーゆぴー」」」」」 「「「もうたべられないよー」」」 おうおう「しあわせー」そうな寝顔しちゃってさあ。ふふふ。では始めるか。 「さっさと起きな!!!!この饅頭共!!!」 「さっきからうるせえんだよ!!餓鬼が!!!!」 思いっきり箱を蹴飛ばした。蹴った衝撃で箱がひっくり返ったが傷は無い。流石加工所特製だ。 「ゆああああああ!!!!」 「なに?なにがおこったの??」 「ゆっぐりできなああああい」 「おねえええちゃあああんん。こわいよおおおお」 ゆっくり達が目を覚ました。全員が起きたのを確認してからこう言った。 「やあ。お目覚めかい。箱の中はどうかな?」 「ゆ…ここはどこ?」 「おかあさんは?おかあさんどこお?」 「ぜまいいいいい。れいぶつぶれるうう」 「まりざぢょっとそこどいてえ」 「れいむのいもうとがいないよ。どこいっだのおおお」 「ありすのとかいはなあかちゃんがいなあ"あ"い」 最初は訳が分からずおろおろしてたが自分が置かれている状況を知り色めき始めた。 「なんでれいむはこのなかにいるの?」 「せまいよぐるじいよお」 「ゆ!おにいさんがこのはこのなかにいれたんだね。ゆっくりだしてね!」 「ばかなじじいははやくここからだすんだぜ。あとおわびとしておかしをよこすんだぜ」 「おかあさんこんなじじいやっつけちゃえ」 「とかいはなありすにごはんもってきてね」 「はこからゆっくりだしてね。じじいははやくしんでね」 「ゆっくりできないじじいはしね」 威勢がいいねえ。これならやりがいがありそうだ。 「まずは君でいこう」 箱から取り出したのは子れいむだ。 「ゆゆっ。おそらをとんでるみたい」 「まりさもはやくだせええ!!」 「れいむのおぢびちゃんゆっくり逃げるんだよ!」 鉄棒の上に子れいむを乗せた。 「ゆ!あんよがいたいよ!!ゆっくりおろしてね」 どうやら鉄棒が底面に食い込んでいるようだ。 「じゃあそこから飛び降りてみれば?」 「ゆっくりおr…ゆあああああ!!!!こわいよおおお!!!!!」 子ゆっくりなら落ちても死にやしないだろうがゆっくりからすれば相当高いところなんだろう。落ちる心配は無いな。じゃ、やるか。 バットを持ち思いっきりスイィングした。 ブンッ!!!!!! パァァァーーーンン!!!! ……… …… べちっ!!!! 「ゆ?」 「おちびちゃんが消えたよ」 ゆっくり達は何が起こったのかわからない。 「あれを見てみろよ」 俺は塀を指差した。そこには子ゆっくりがへばり付いていた。目と口からは餡子が垂れている。ありゃ死んだな。 「ゆあ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!」 「どぼしてぞんなごどずるのおおおお!!!!!」 「もういやだあああ。おうちかえるうううう!!!」 「おねえぢゃああああああん!!!!!!」 ゆっくり達が騒ぎ出した。俺は塀に付いている饅頭を剥がしそれを子れいむの親ゆっくりらしきが入ってる箱に投げ入れた。 「ゆびゃ"ぁ"ぁ"!!! 」 「でいぶのおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!」 「ゆ"っぐりじでね!ゆっぐり"い"い"い"!!!!!」 ビンゴ。こいつの親はこの箱で正解。親れいむがしきりに呼びかけてるが饅頭は答えない。 そう、これは野球のティーバッティングをボールをゆっくりに代えたものだ。子ゆっくりくらいが丁度いい大きさなので子ゆっくりを集めていたわけさ。 来週は試合だ。対戦相手はメンバー全員が愛でお兄さんのチーム…我らが虐待お兄さんズにとって特に負けるわけにいかない相手だ。 どーせ愛でチームはいつもの如く飼いゆっくりをベンチに勢揃いさせて応援させるんだろうな。不愉快極まりない。 「ゆっぐりごごがらだせええええええ」 「ゆっぐりできないじじいはじねえええええ」 「こわいよおおお。おがあざんだすげでえええ」 「いやだああああああ」 どうせ応援するならこんな風に声を上げてほしいものだ。 「じゃ、次いくよ」 今度は子まりさを箱から取り出した。 「いやだああ!!はなじでええ!!!ばりざじにだくなあ"あ"あ"いい!!!」 「でいぶのごどもをはなじでええええ!!!」 ほっとけほっとけ。さてと、帽子邪魔だな。ひょいっと。 「いやあああああ!!!!おぼうじざんどらないでえええええ!!!!ゆっぐりできなああいいい!!!!あんよもいだいよおお!!!」 鉄棒に子まりさを乗せたところでふといいことを思いついた。俺は脱がせた帽子を子まりさの頭に被せた。 「ゆぅーまりしゃのおぼうちさんもどってきたんだね。ゆっくりできるよおお」 自分がどーいう状況におかれてるのか忘れてるよ。さてと上手くいくかな。 ブン!!!!!!! ぴちっ!!!!!!! べちっ…… 「ゆ"…ゆ"…い…いだいよおおおおお」 子まりさは数十cm前に転がっていた。打ち損じでは無い…といいたい。 「ゆ"…ゆ"…ゆ"……ぼういやだああ…おうぢがえりだああいいい」 まだ打てそうなので子まりさを拾い上げ鉄棒に乗せる。 「いだいのいやだよお…おかーしゃんたすけてえ…」 親ゆっくりは口をパクパクしていた。 「ま…まりざ…あたまが…あたまが…」 「ゆ"…ゆ"…」 「えれえれえれ…」 「いやあああ…」 「どうしたの?みんな??」 子まりさは状況が分かっていない。 「お前自分の頭がどうなってるのか分からないのか?」 「ゆ…ぼっぼうしさんがないよお…。っ!!!ああああ!!!まりさのあたまがないよおおお!!!!!」 帽子だけをすっ飛ばそうとスイィングしたのだが頭頂部を掠ったみたいだ。上手くいかないもんだな。 「ちょっと味見させてよ」 子まりさの餡子を手ですくって舐めてみた。おお、これは甘い。 「ゆ…ゆ…ばりざのながみたべないでえええええ。かぎまぜないでえええええ」 「ばりざあ…」 「でいぶのおぢびぢゃんよりでいぶのぼうがおいじいよおおお。だがらばりざをだべないでええ」 練習再開するか。子まりさの頭部を見たところ切り口が上を向いている。 「あれえ…アッパースイングになってるなあ…修正しとこ。あ、まりさちゃん。今度は大丈夫だからねえ」 「だいじょうぶじゃなああいい!!!!」 アッパースイィングって力がない人には向いてないんだってさ。ダウンスイィングするつもりでバットを振ると丁度良い角度でボールを打てるんだって。 ブン!!!!! 「ゆ"…ゆ"がヴぁあ"あ"!!!!!!」 ナイスバッティング。塀に当たるどころか打った瞬間に弾けたよ。汚いはなb(ry 「あああ…」 「おにいざあああんごべんなざあああいいいい!!!ばりざあやばるがらごごがらだじでええ!!!」 「ごんなのどがいはじゃなああああいいいい!!」 「でいぶはどうなっでもいいがらおぢびぢゃんはにがじであげでええ!!」 いい声だ。こんな風に応援されちゃうと力がみなぎってくるぜ。今度は外角球のバッティングの確認だ。外角球は流し打つというのが俺の中のセオリー。 「ごっぢにごないでね!!…いやだああ!!」 今度は子れいむか。ひっくり返して乗せてみよう。 「あんごがあだまにだまるううう…ゆっぐりでぎなあいい」 そうなのかよ…まあいいや。それはまた今度虐待ネタに使わせてもらうわ。鉄棒からちょっと離れてから打つ。上手く流せればいいのだが。 ブン!!!!! 「ゆぎゃあああ!!!!」 ああ…ファールだなこりゃ。 「ゆ"ぐっ"……ゆ"…あ"… 」 子れいむというと体が4分の1程削れている。そうか、バットの先っぽで掠ったんだな。ちょっと修正しとこう。 一応子れいむは生きてるな。ピクピクと動いてるが直死ぬだろう。ほっとこう。実はこういったのが一番痛いんだろうねえ。 ブン!!!!! 「ゆげえ"え"え"!!!!」 カキーン!!!! カキーン!!!! ブン!!!!! 「ゆがヴぁああ!!!!」 カキーン!!!! カキーン!!!! パリーン!!!! 「やべえ俺んちのガラス割っちまった」 気を取り直して… ブン!!!! 「ぼうやだばヴぁあ!!!!」 ブン!!!!! 「ぐべえ"え"え"!!!!」 時たま硬球でも打ってたのだが誤って俺んちのガラス割っちまった。硬球だと高く上がるわ。ここでやるのはゆっくりだけでいい。あまり高く飛ばないし。 ああそうだ。俺は一応投手だったんだ。ピッチングも練習しとこう。ピッチングもこれで練習できるよな。 手頃な大きさのは…あ、これがいい。俺が取り出したのはありすだ。形もいい具合に丸っこい。ちょっと軽いけど。 「やべでね!!あでぃずはどがいはなのよ!!!!おねがいだがらゆるじでええ」 俺は思い切り振りかぶって…投げた。 ヒュン!!!! 「……ゆっ? ゆ"びぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」 バチーンッ!!!!!!! 子ありすは塀に思いっきりキスをしていた。衝撃的なふぁーすとちゅっちゅだこと。どさっ…と子ありすは落ちていった。 俺は子ありすの様子を見に行った。ちょんちょんと指で突付いたが反応が無い。 「これは…見事なデスマスクだな」 子ありすは顔面からぶつかったせいで歯が全て粉砕しており目も両方とも潰れてどろっとした液体が垂れていた。 「ありずのどがいはなごどもがあああああ!!!!」 こいつの親だな。喚いてうるさいので子ありすを顔面から親ありすが入ってる箱に擦りつけた。 「ゆげええええええ!!」 「ごんなのどがいはじゃなあああいいいい!!!!」 「げれげれげれえええ」 こいつはいい。さあいっぱい投げるぞお。 ヒュン!!!! 「ゆぶヴぇええええ!!!!」 ヒュン!!!! 「がばヴぁあああ!!!!」 ヒュン!!!! 「ぶべえええ!!!」 ヒュン!!!! 「ゆがばヴぁあああ!!!」 箱の子ゆっくりも半分くらい使ったかな。 「ゆっぐりやべでええええええええ」 「ごわいよおおおおお」 「そうかそうか、ピッチングよりもバッティングの方を練習したほうがいいんだね」 バットに持ち替えて箱から取り出した子まりさを思いっきりかっ飛ばす。 「ゆぎゃああああああああああ!!!!!!」 「ばりざのごどもがああああああ」 「ごわいよおおおおお」 「おがああざんんだずげでええええええ」 「ぼうやべでよおおおおおお」 「えーもうバッティング終わり?分かったよピッチングだね」 「ぞんなごどいっでなああいいいい!!!!」 その後俺は子ゆっくりが尽きるまで練習に勤しんだ。 「どぼじでぞんなごどずるのおお!!!!!」 「いやぁーー!!!!!!おぢびじゃんがああ!!!!」 「ばりざあああああああああああ!!!!!」 「ぼうゆるじでえ"え"え"え"え"え"え"!!!!」 「じにだぐなああいいいい!!ゆっぐりいいいいい!!」 「ゆがあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」 「ごんなのどがいはじゃなあ"あ"あ"あ"い!!!」 親ゆっくり達の歓声は夕方まで続いた。途中から応援のし過ぎのせいか泡や餡子を吹いたり白目を向いて気絶してしまった奴もいた。 全部の子ゆっくりを打ち終える頃には親ゆっくりはうんともすんとも言わなくなっていた。 「一汗かいたら小腹がすいたな。こーいうときは甘いものだよねえ」 ひょいっ パク 「ゆ…ゆ…ゆ"ゆ"…ゆがあ"あ"あ"あ"あ"!!!お"に"い"ざあ"あ"あ"ん、でいぶはだべものじゃないよおお!!!!!」 「美味いぞ。甘くて。」 「やべでえええええ!!!ぼっど…ゆっぐり"じd…」 「ごっそうさん」 次の週。ゆっくり愛でお兄さんチームとの試合は完勝だった。俺は大活躍で4打数3安打3打点。投げては7回3安打無失点。完璧だ。 しかもファールした球が愛でチームのベンチで応援していたありすに直撃しそのまま昇天するというラッキーもあった。 これに懲りたら次からは箱の中に入れとくんだな。 我がチームのベンチにもあの親ゆっくりたちがいた。箱の中で俺の活躍を見てくれただろう。白目向いちゃってそんなに俺の活躍に痺れちゃったのかな。 「凄いなあ。どんな練習積んできたんだよ。あ、このまりさ食っていいか」 「このれいむうめえな。先食ってるぜ」 「どうぞ。そのために持ってきたんだから。んで実はね…」 と俺は箱から「ゆ"っ…ゆ"っ」と小刻みに震えるれいむを取り出しそれをかじりながら1週間前の話をした。 「それはいいな。俺も今度からやってみるよ」 「やべえ想像したらゾクゾクしてきた」 「ゴム付けて打ったら戻ってくるから半永久的に使えるんじゃね?」 「馬鹿、その前に破裂してるだろ。でもそれいいかも。ゴム使って…ヨーヨーとかな」 野球の練習になるわストレス発散にもなるわ虐待にも使える。1球ごとに大歓声が上がるからテンションもあがる。 そして運動をし終えたら親ゆっくりを食べればいいのだ。我が子を目の前で失い中の餡子は運動後の甘味として丁度いい味になる。 バットが餡子まみれになるが拭けばいいだけ。というか野球やる人はちゃんと道具の手入れしてる?むしろ餡子まみれになるくらい汚れたら手入れするだろ。 こんな素晴らしい練習方法を野球好きな虐待お兄さん達が注目しないはずがない。 後日俺が朝散歩してたら公園や野球場で子ゆっくりの死骸を大量に発見した。無残にも原形をとどめていない。早速お兄さん達が練習に使ってるようだな。 「ゆ"…ゆ"…」 あれ?生き残ってるのがいるのか?微かな泣き声がするほうに行ってみると子ゆっくりが金網に挟まっていた。 挟まっていたというより押し付けられていたといったほうがいいか。足元は餡子と皮でいっぱいだった。金網に向けて打ったんだな。 …… まてよ…金網か…お!これは面白い虐待方法を思いついたぞ。今度は赤ゆっくりが必要だな。 俺は野球場を後にした。 おわり by虐待お兄ちゃん
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暇なお姉さんとゆっくり (後編) ゆっくりいじめ系1809 暇なお姉さんとゆっくり (前編)より続く 「ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙〜ゆ゙ゆ゙ゆ゙〜ゆ゙〜ゆ゙ぅ〜」 「ゆ゙っゆ゙〜〜〜ぅゆ゙ゆ゙〜ゆ゙ゆ゙〜〜」 「ゅ゙ぅー! ゅ゙ぅー! ゅ゙ぅー!」 「ゅ゙っ! ゅ゙っ! ゅ゙っ! ゅ゙っ!」 もう嫌がらせとしか思えないこのダミ声! そんなれいむ一家の改札口前コンサートが二曲目に突入してまもなくだった。 誰かが呼んだのか、みど○の窓口まで声が届いたのか、2人の駅員さんが大きな袋を持って駆けつけてきた。 駅員さんはダミ声を張り上げるれいむ一家の前にしゃがむと、腕をバッテンにして歌をやめるように言った。 れいむ一家は、案の定、目の前に来た駅員さんをお客さんだと思ってますますヒートアップ。 顔面が真っ赤に染まって4個の茹で饅頭のようになった。 いつまでも歌をやめないので、駅員さんは実力行使に出た。 一人がレジャーシートを引っ張る。 4匹のれいむたちはドリフのコントのように、一斉にコロッとひっくり返った。 「ゆぐっ! …れいむになにをじゅぶっ!?」 「おがーじゃぶ!?」 「やめぶ!?」 「はなじぶ!?」 その隙に、もう一人はれいむたちを1匹ずつ捕まえて、ポイポイッと持ってきた袋の中に投げ入れる。 次にボロボロの青いレジャーシートを丸めて袋に突っ込み、最後にシーチキンの空き缶から百円玉を出してポケットに入れた。 あーあ、せっかくもらったのに、落とし物係り行きだ…。 それにしても、とっても手馴れてる。 きっと前にもこういうことがあったんだろうね…。 モゾモゾ動くその袋の口を封じて、駅員さんは出口に向かって早足で歩いていく。 私は物影から出て、必死に追っていった。 ここまで見てきたんだから、最後まで見とどけなくちゃと思った。 駅員さんは高架下まで来ると、青いポリバケツの中に袋を突っ込んで、ふたをして戻っていった。 バケツの中からは、くぐもった母れいむたちの声が聞こえてくる。 今日の夜か明日の朝に収集車が来て、一家は命を終えるのだろう。 収集車の中で潰されて死ぬか、処理場で燃やされて死ぬか。 どっちにしろ大差ない。 繁殖力旺盛で星の数ほどもいそうなゆっくりたちのたった4匹が、東京の片隅でひっそりとその生涯を終えるのだ。 「あぁ〜やっぱダメ」 この一家に情がうつってしまった。 私は辺りに人のいないことを確認すると、バケツから袋を出して、その場から逃げ出した。 「ゆ…!?」 ここなら駅員さんも来ないだろうと、ビルの影まで来てから袋の口を開けると、まず子れいむと目が合った。 一瞬呆然としていたが、私の顔を思い出したのか、目をキラキラ輝かせた。 私は邪魔なレジャーシートを出してから、れいむたちを1匹ずつ出して上げた。 ギュウギュウ詰めにされていたせいで、4匹とも形が歪んでいた。 「おねえさんは、さっきれいむをたすけてくれたおねえさんだね!」 「うん、そう」 「…ゆ!?」 私の顔をまじまじと見ていた母れいむは、子れいむの言葉でやっと思い出したようだ。 子供の命の恩人の顔ぐらい覚えてよね…と心中でツッコミ。 「さっぎのやざじいおでえざん!!! でいぶじぬかとおぼっだよお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」 またもや母れいむが涙と涎を撒き散らしながらタックルしてくる。 またもや私はうっかり反射的に避けてしまった。 「ゆぶしっっっ」 そしてまたもや母れいむは顔面から着地したが、今度は地面がアスファルトだったので、母れいむは全体重を顔面で受け止めることになった。 あ…ほっぺた破けてる…。 母れいむは起きあがると、体を引きずって足元まで来た。 「おでいさんあじがどお…。おでいに、でいぶたちのおうだをぎがぜであげ…」 「あ、私急いでるからごめんね!」 「あっ、おでいさん…」 面倒なことになりそうだったので、私は笑顔で手を振って母れいむたちの前から走り去った。 ……と見せかけてやっぱり物影から見ていたっ! 「おかーさん…れーむあんよがいたいよぉ…」 見ると、乱暴に袋に放り込まれたせいか、エスカレーターに削られた子れいむの足の傷がひらいていた。 母れいむは意気消沈した面持ちで、子れいむの足をぺーろぺーろしてあげた。 「みゃみゃ…おみゃかしゅいたよぉ」 「れーみゅはもうちゅかれたよ…」 「もうちょっとだけがまんしててね……あちびちゃんのあんよがなおったら、またおかねをもらいにいこうね……」 「ゆぅ…ゆっくちわかっちゃよ…」 「ゆっ…く、ゆっ…く」 2匹の赤れいむはぐったりとしながらも、涙をこらえていた。 しばらくしてから、レジャーシートを咥えた母れいむを先頭に、一家は暗闇の中をトボトボと歩きはじめた。 行き着いた先は、広い公園だった。 時刻は午後6時。 公園の真ん中の噴水はライトアップされ、周囲の木々には恋人たちのためにイルミネーションがほどこされている。 れいむたちはそこの一角にボロボロの青いレジャーシートを敷いて、いつものように小さい順に並んだ。 シーチキンの空き缶は駅員に分別処理されてしまったので、お金を入れる容器はない。 「おちびちゃんたち…こんどはここでがんばろうね…」 「ゆ…れーむがんばるよ…」 「いっしょーけんみぇーうたうよ!」 「れーみゅもいっしょけんみぇーがんばりゅよ!」 母や姉とは違って、赤れいむ2匹は健気に力を込めて応えた。 母と姉も元気を出した。 「それじゃ、とっておきのあのおうたでおかねをいっぱいもらおうね! いくよ? せーのっ! …ゆーっ! ゆーゆーっ! ゆっくりーっ!」 「ゆ〜! ゆ〜! ゆっくり〜! ゆっくり〜!」 「ゆっくちー!」 「ゆっくちゆっくちー!」 わ、初めて歌詞が入った…。 色とりどりのイルミネーションに照らされながら、数々の災難をくぐり抜けて今ここで歌っている一家。 私は今日の出来事を走馬灯のように思い出して、不覚にも感動してしまった。 れいむ一家は、この曲に並々ならぬ自信を持っていた。 以前同じゆっくりたちが集まっている場所で披露したときに、ゆっくりたち全員から「さいこーにゆっくりできる歌」だと絶賛されたからだ。 理由は簡単。「ゆっくり〜」と歌っているから、それを聞いたゆっくりたちは強制的にゆっくりさせられてしまうのだ。 だが、母れいむはこの歌で人間たちもゆっくりさせられるはずだと考えた。 嗚呼、すばらしき餡子脳…。 たくさんの二人組みの人間たちがぴったり寄り添って動かないのは、自分たちの歌を聞いてゆっくりしているからだと思っている。 結局この歌でゆっくりできているのは、今日この一家を見続けてきたお姉さん一人だけだった。 れいむ一家は、この聖夜に恋人とのロマンティックなひと時を楽しんでいたカップルたちから白い目で見られているのにも気づかずに、 延々と「ゆっくり〜」をくり返して歌っていた。 すると、レジャーシートの前に立つ4人の青年たち。 彼らはカップルを冷やかしにきていた不良グループで、れいむたちの前で口笛を吹いたり手を叩いたりしてからかっていた。 だが、れいむたちは相変わらず歌がウケているのだと思っている。 先ほどまでの沈んでいた気持ちも吹き飛んで、一家は一生懸命に歌い尽くした。 「どう? れいむたちのじまんのおうただよ! かんどうしたひとは、おかねをちょうだいね! ゆっくりできたひとは、もっとおかねをちょうだいね!」 「れいむたちはとってもおなかがすいてるの! たくさんおかねをちょうだいね!!」 「ちょーだいにぇ!」 「ゆっくちちょーだいにぇ!」 あ、またそんな言い方しちゃダメなのに…。 4人組みはクスクス笑っていた。 「なんだこいつら?」 「ウ ケ る(笑)」 「ゆっくりしか言ってねーじゃん」 「これでお金ちょうだいとか、マジありえないから」 母れいむは笑っているだけでお金をくれない青年たちに対して腹を立てた。 「ゆ? なにわらってるの? せっかくれいむたちのおうたでゆっくりさせてあげたんだから、はやくおかねをちょうだいね!」 「やべ! 俺らカツアゲにあってる!」 「おうたでゆっくりって(笑)」 「そもそもゆっくりってどんな状態だよ」 「マジきめぇ!」 れいむたちは、自分たちの歌では人間をゆっくりさせられないことを理解できない。 人間たちもまた、れいむたちの思い込みを理解できない。 たぶん、ゆっくりと人間はどうしても分かり合えないんだろうね…。 ゆっくりたちに「ゆっくり」の概念があるから。 人間たちには「ゆっくり」の概念がないから。 私はそう感じていた。 「おかねをくれないなら、ゆっくりしないでさっさときえてね! れいむたちのおうたのせんすをりかいできないひととはゆっくりできないよ!」 「そーだよ! ゆっくりできないからさっさときえてね!」 「しゃっしゃときえちぇにぇ!」 「しゃっしゃとちね!」 青年たちの顔色が変わっている。 なんだか危険な雰囲気…。 いっつもゆっくりゆっくり言ってるのに、怒るとものすごく人を刺すようなことばかり言うから…。 「しゃーねーな、払ってやっか」 「ゆ? やっぱりゆっくりできたんでしょ?」 「ゆっくりできました! お礼にこの百円玉をあげます!」 「ゆゆ! じゃあそのあおいところにゆっくりおいてね! おかねをおいたらゆっくりしないでさっさときえてね!」 母れいむはそう言って、レジャーシートの端っこを舌で示した。 「ああここですか。ありがとうございました…っと」 ズブゥ… 「ゆびゃ!!!」 男は百円玉をレジャーシートの上ではなく、赤れいむの脳天に埋め込んだ。 脳天に細長い長方形の穴を開けられた赤れいむは、一瞬だけ悲鳴をあげた後、ひっくり返ってブルブルと痙攣しはじめた。 「でいぶのあがぢゃんになにずるの゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!???」 「え? だってここに入れろって言ったじゃん」 「あがぢゃんにいれろなんでいうわげないでじょお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お!!!!!!!」 「え? だってこれ貯金箱なじゃねーの?」 「ぢょぎんばごなんがじゃないよお゙お゙お゙!!!! でいぶのぎゅーどなあがぢゃんだよお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」 「だって頭にこんな穴開いてるし」 「ぞれはおにーざんがあげだんでじょお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!!」 「最初っから開いてたって。お前が赤ちゃんだと思い込んでただけだって」 「ぜっだいぢがうよお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!!」 「お、これも貯金箱だろ? しゃーない百円玉入れてやっか」 さっきとは別の青年が財布から百円玉を取り出し、もう1匹の赤れいむをつかんだ。 「やべでえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!! ひゃぐえんだまはだべえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!!!!」」 母れいむは必死に叫んだが、 ズブゥ… 「ぴっ…ぴゃっ…!」 無慈悲にも百円玉は脳天から中まで埋め込まれ、赤れいむは意味不明な悲鳴を上げた。 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」 母れいむが絶叫する。 2匹の赤れいむはしばらく痙攣していたが、すぐにショック死した。 餡子を失っていなくても、赤ちゃんの体では直接餡子を傷つけられる痛みに耐えられなかったのだ。 「おぢびぢゃん、めをあげでぇ…!!! じゅーりじゅーり、じゅーりじゅーり…!!」 「おぢびぢゃん、めをあげでぇ! …だってよ」 「おまえ声そっくり(笑)」 「じゅーりじゅーり…」 「おまえもそっくり(笑)」 「あれ? こっちの貯金箱怪我してんじゃん」 青年の一人が、さっきから怯えて声も出ない子れいむの足の怪我を指差した。 「ほんとだ。じゃあ病院行けるように俺らで募金活動してやろうぜ!」 「「「さんせー!」」」 4人の青年は財布から一斉に百円玉を取り出して、母れいむに見せた。 「だべっ!!! だべえ゙え゙え゙!!!! びゃぐえんだまはだべえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙っっ!!!!!!」 「ゆぎゅぶゅげえ゙!!!!!」 母れいむの制止もむなしく…。 ひとつは赤れいむと同じく脳天から。 ひとつは右目から。 ひとつは左目から。 ひとつは足の傷口から。 「ゆ゙っ…ゆ゙っ…ゆ゙っ……………もっど……ゆっぐじ…………じだ…がっ………………………………」 ソフトボールサイズの子れいむは合計四百円を募金され、白目を剥いて餡子汁を噴き出して痙攣していた。 そして、赤れいむと同じように間もなくショック死した。 この惨劇を止めるカップルは誰一人としていない。 青年たちが怖いのだ。 あまり関わりあいたくないのだ。 だから、青年たちの行為はここまで拍車がかかった。 「あ゙………あ゙………」 目の前で3匹の子供たちを貯金箱にされた母れいむは、絶望の表情のまま固まってしまっていた。 「なんだこいつ、焦点定まってないぜ?」 「なに、昇天?(笑)」 「六百円も貯金されたから嬉しくて昇天したんじゃね?」 「いいハナシだなー!」 4人はしばらくそんなことを話していたが、反応しなくなったれいむに飽きたのか、どこかへ行ってしまった。 喧騒が収まってしばらくはカップルたちも気の毒な表情で母れいむたちをチラチラ見ていたが、二十分もすると誰も顧みなくなった。 苦しそうな表情を死に顔に張りつかせた2匹の赤れいむと子れいむ。 母れいむはその後ろで、虚ろな目をイルミネーションに漂わせていた。 私が視界に入っても、何も反応しなかった。 歯ぐきを剥き出して開いている口からとめどなく涎が垂れていても、気づいていないようだった。 母れいむは壊れてしまっていた。 駅員に青いポリバケツに捨てられて、一度は死ぬ運命だったれいむ一家。 もしかしたら、あのまま死んだほうが幸せだったのかもしれなかった…。 苦痛で死んだ子供たちと壊れた母れいむを見ていると、助けたことさえ罪になるのではないかと思えてくる…。 それほど痛々しい姿だった。 「ごめんね…」 私は光を失った母れいむにそう謝ると、今度は本当にその場を立ち去ろうとした。 そのとき…… 「あれ、このゆっくりれいむ…」 れいむを見て足を止めた一組みのカップルがいた。 男性のほうは、さっき駅の構内で急いでいたあの素敵な男の人だった。 隣にいるのは、同じように素敵な女性だった。 その男の人は、ボロボロの青いレジャーシートとれいむの組み合わせで、なんとなく覚えていたらしい。 「知ってるの? この野良ちゃん」 「僕が駅に着いたら、改札口の前で物乞いしてたんだよ」 「ふ〜ん…」 「ひどいな、これ。ついさっきまで元気に歌ってたのに…」 そう、ついさっきまでは…。 「お母さんのほうは、まだ生きてるんじゃない?」 きれいな彼女さんが、呆けた表情の母れいむを見て言った。 「本当だ…かわいそうに…」 男の人はスーツの内ポケットから小銭入れを出した。 彼女さんも、ブランドもののバッグからお財布を出した。 男の人は彼女さんからお金を受け取ると、自分のものと合わせて母れいむに差し出した。 「これあげるから、なにか美味しいものと交換しな」 れいむの濁った瞳は親切な男の人の手の中の物を見て、急速に光を取り戻し、そして叫んだ。 「びゃぐえんだまはだめえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!!!!」 〜あとがき〜 どぉも、『竹取り男とゆっくり』書いてる人です。 イヴなんてだいきらい!。・゚゚・( _ ;)・゚゚・。 そんな気持ちをぶつけてみました。 あ、でも今日もまたカップルが街にあふれるね。 ………… 今日は家に引きこもろっと。 以上、読んでくれた人ありがとう! アク禁でレス返せなくてごめんね...... ( 〃..)
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「ゆっゆ~♪」 「ゆ~♪」 れいむは巣の中で子ども達と一緒に宝物を眺めてにやにやと笑いあっていた。 「おや、なんだいそれは?」 「ゆ!?」 その時、突然巣の入り口から人間が覗き込んだ。 人間はゆっくり達の宝物を面白そうに眺めていた。 「あんなガラクタ大事にしてんのか…」 ゆっくりの宝物というのは比較的まるくて綺麗な小石や人間が出したゴミといったものだった。 こんなものでもゆっくりにとっては珍しく大事なのだ。 「ゆー!ここはれいむのおうちでこれはれいむのたからものだよ! ゆっくりでていってね!」 れいむは勝手に巣をのぞく男に対してぷんすかと怒り男はそれを無視して 顎に手を当てて考え込みながらぱっとひらめいたかのように自分のかばんの中を漁って 母れいむ二匹分くらいの箱を手渡した。 「宝物をそのまま置いておくなんて無用心だろ こっからこの中に入れるといいよ そうすれば取られない」 そう言って箱の上部の500円玉くらいの大きさの穴を指差した。 「ゆ!?おにいさんありがとう!ゆっくりもらっていくね!」 「ゆっくちありがちょう!」 男はゆっくり立ちに御礼を言われると笑顔で返して 箱を置いて去っていった。 「ゆ~♪これであんしんしてゆっくりできるよ☆」 れいむは嬉しそうに宝物の小石やゴミクズを口に咥えると箱の中にいれていった。 「おかーしゃんおかーしゃん!たかりゃものだけぢゃなくちぇごはんもだいぢだよ!」 「ゆ!ほんとだ!れいむのあかちゃんはやっぱりあたまがいいよ!」 子れいむにいわれてれいむは今度は食べ物を箱の中に入れていく。 食料を全て入れてれいむはほっと一息ついた。 「ゆ~こんどこそゆっくりできるよ…」 「う~~~~☆たーべちゃうぞー☆」 「ゆううううううう!?」 そんなれいむの巣に突如ゆっくりれみりゃが襲い掛かった。 「たーべちゃうぞー!」 「たちゅけておかあしゃああああああん!!!」 このままでは子れいむ達が真っ先にれみりゃに食べられてしまうだろう。 迫り来るれみりゃを見ながられいむははっと思いつく。 この大事なものを入れる箱の中に子ども達を入れれば子ども達は安全だ尾t。 「あかちゃんたちはこのはこのなかにはいってね!」 さっと子れいむ達を咥えると穴にぺっとだしてさらに上から押し込んだ。 「ゅぅぅぅぅぅう!?いちゃいよおかあしゃあああああん!!」 「がまんちてねえええええ!!」 穴が小さすぎたのか子れいむ達は痛みに悲鳴を上げるが今はそんなことを構っている暇は無い。 れいむは三匹の子れいむ達を即座に押し込んでいった。 「う、うー?」 れみりゃはさっきまでいた子れいむ達が箱の中に隠れてしまい困ったように辺りを探した。 「ゆううう!ここはぜったいにとおさないからゆっくりでていってね!」 立ちふさがるれいむを見てれみりゃはそれをむんずと掴んだ。 「これまずいからいりゃない!ぽいっするど!ぽいっ!」 「ゆうううううう!?」 「しゃくやー!ぷっでぃーんもっでぐるどー」 もとより子れいむ以外食べる気がなかったのか母れいむを投げ捨て、れみりゃはその場を立ち去った。 「ゆぅぅぅ…あぶないところだったよ…」 れいむはれみりゃに投げ飛ばされて痛む体を起こしながらほっと溜息をついた。 「ゆ、もうだいじょうぶだよ!ゆっくりでてきてね!」 「ゆー♪おかあしゃんしゅごーい!」 「さっしゅがぁ♪」 「おかあしゃんだいちゅき!」 子ゆっくりたちは歓声を上げて母の元へと行こうと箱の中を歩き回った。 「「「どうやってでりゅのおおおおおおお!?」」」 「ゆううううううううう!?」 それから一月が経った。 「ごはんをもってきたからゆっくりたべてね!」 巣に帰ったれいむは真っ先に箱の中に餌を入れていく。 「…むーしゃむーしゃ」 「…しあわ」 「じぇんじぇんしあわせじゃないよおおおおおおお!!!」 あれから子れいむ達は毎日のように泣いていた。 箱の中は穴以外から光は入らず非情に薄暗く、換気もろくに出来ないため常にじめじめとしていた。 鉄で出来た箱の内壁は冷たく重々しく、心までゾワゾワと冷ましていく。 箱の中はゆっくりとは全く無縁の場所だった。 「だちて!だちてえええええええ!!」 一匹の子れいむがドンドンと壁に体当たりを繰り返す。 「やめてね!ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「も゛う゛ゆ゛っぐり゛でき゛な゛い゛い゛い゛いいいい!!」 箱の中に子れいむの叫びが木霊した。 「ゆ゛ぐぐぐ…ごべんね…ごべんね…!」 れいむは箱に耳を当てて中の会話を聞きながらぎゅっと目をつぶり涙した。 もし自分が箱の中に入れたりしなければこんなことには もし自分がこの鉄の箱をひっくり返して中のものを取り出せれば れいむはこころの底から後悔した。 さらに二ヶ月の月日が経った。 都合、三ヶ月もの間子れいむ達は過ごしたことになる。 「ごはんをもってきたからゆっくりたべてね!」 「「「……」」」 ここのところもはや三匹は何も喋らずにただただご飯を食べるだけであった。 その姿を見ながら元気だった頃の子れいむ達の姿を思い出してれいむの頬を涙が伝った。 「どぼぢで…ごんなごどにぃぃぃぃ…」 悲痛なれいむの声を聞いて、通りすがりの男がすっと巣の中を覗き込んだ。 「なにしてんだ?」 あの箱をれいむたちに与えた男である。 「うわああああああああああ!!!」 思わずれいむは男の顔面にむかって体当たりした。 「うわっぷ!?な、なにすんだよ!?」 「おばえのぜいで!おばえのぜいでぇええええ!!」 「おにいざんがごのばごをわだずがらでいぶだぢがあああ!!!」 子れいむたちも男の出現を悟って思わず溜まっていたものが爆発して罵声を投げかけ始めた。 「な、まさかお前子どもまで箱の中に入れたのかよ!?」 男は酷く驚いたようだった。 「でいぶのあがぢゃんぢゃんどだぢでねえええええ!!」 男はこの箱ならゆっくりには取り出せないだろうと思って軽いいたずらのつもりでこの鉄の箱を手渡したのだが まさか子どもを入れてしまうなんて思いもよらなかった。 「わかったわかった、出してやるって…」 流石に男も気の毒に感じて手を貸してやることにしたのだった。 「あ、あぢがどおおおおおおおおおお!!!」 れいむは嬉し涙を流して男の足に頬をこすりつけて感謝した。 「要はひっくり返せばいいんだよ…重いな」 男はよっこいせと箱を持ち上げるとごろんとさかさまにした。 「ゆぐ!?」「ゆうう!?」「ゆっくりまわしぎゃあ!?」 中のものもごろごろ壁に当たりながら転がり、箱の穴が下側に向いた。 「さ、その穴からでな」 男は思っていたより重いのか少し声を震わせながら早く出るよう子れいむ達に促した。 「ゆっくりでてきてね!」 れいむはこれ以上ないという笑顔で子れいむ達の脱出を待った。 箱の中から子れいむ達が動きあう音がする。 「「「でれないよおおおおおおおおおお!!!」」」 「ど、どおいうことおおおおおおおお!?」 三ヶ月という時間は子れいむ達が成長するのに充分すぎたのだ。 500円玉程度の穴を通るには子れいむ達は成長しすぎていた。 「ぢゃんどだぢでね!でいぶのあがぢゃんぢゃんどだぢであげでね゛!」 「これ、加工場に働いてる兄貴から失敗作貰っただけだから加工場行かないと取り出すのは…」 「がごうじょういやあああああああああああ!!!」 子れいむ達が加工場という単語を聞いて泣き喚いた。 「ほがのぼう゛ぼうぢゃんどがんがえでよ゛おおお!!!」 子れいむ達が出られるという希望を打ち砕かれてれいむは半狂乱になって男に噛み付いた。 目は血走り、怒りに震えている。 「し、しるかよ!」 男は箱を投げ捨ててれいむを引っ剥がすと一目散に走り去った。 男にとっていくら同情したからといってこれ以上は面倒なだけだった。 「ゆぎゃあああああ!」 「いだいいいいい!!」 子れいむ達は箱を乱暴に投げ出されて壁に体を打ち付けて悲鳴を上げた。 「ま゛っでよおおおおお!ゆ゛っぐり゛だぢでえええええええ!」 れいむは男の後を追ったが遂にその男とふたたび出会うことは無かった。 「もういやあああああ!」 「ごごがらだぢでええええええ!!」 子れいむ達の悲鳴だけが箱の中から漏れ出していた。 それから月日は経って、子れいむ達が箱に入って一年がたった。 もはや親子の間で会話さえなくれいむが箱の中に餌を入れ それを黙々と子れいむ達が食べるだけという生活が続いていた。 成人間近の子れいむ達の食料を集めるためにれいむは奴隷のように働き続けた。 もはや他のゆっくりとの親交もなくただただひたすら食料を集めるだけ れいむの楽しみなど全く無くゆっくりせずに汗水たらす日々だった。 れいむはなみだも枯れ果てた目で箱を見つめる。 「ぉかあさん…」 その時、小さな小さなくぐもった声が箱の中から聞こえた。 「…!?どうしたの?ゆっくりしていってね!」 久々に聞いた子どもの声にれいむは慌てて箱をよじ登って穴を覗き込んだ。 「ぜまぃぃ…!」 「ゆ!ごべんね!いつかかならずだしてあげるからがまんしてね!」 れいむはいつも言っていた文句ながらも久々に子れいむと会話が出来て 嬉しそうに答えた。 「ちがうのぉぉお…!」 しかし子れいむの声は苦しみに満ち、切実だった。 「いぎ…でぎ…だい…」 「ぐるじぃぃ…!」 「ゆ!?どういうこと!?ゆっくりせつめいしてね!」 箱の中は限界に来ていた。 成長した子れいむ達により完全にぎゅうぎゅう詰めになり息をするのも困難なほどで 三匹は顔をつき合わせて穴に向かって口を開いていた。 もう後ろを振り返ることも出来ないだろう。 いや、横も無理か。 動かなくていいぶん発育だけは非常によかったのが仇になった。 ぶくぶくと太り成人以上のサイズになった三匹にもはやスペースは無かった。 次の日 何とかしなければと思いながらも結局何も思いつかなかったれいむは また食事を運ぶことを繰り返した。 「ぉか…さ…」 この前よりさらに苦しそうなか細い声が聞こえ、慌てて箱を覗き込む。 するとそこには赤黒い何かが広がっていた。 「ど、どおいうこと?!」 「はやくれいむのおくちにたべものいれてね!!!」 箱の中の赤黒い何かがうごめいたかと思うと子れいむの元気な声が返ってくる。 「ゆ!?ひょっとしてこれおくちなの? そんなところにいたらほかのみんながたべられないよ! ゆっくりどいてあげてね!」 「うるさいよ!むのうなおかあさんはゆっくりしてないではやくごはんよこしてね!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおお!?」 子れいむの突然の暴言にれいむは驚愕した。 「こんなことになったのはおかあさんのせいなんだからおかあさんのいうことなんてきいてられないよ! おかあさんはれいむたちみんなしぬかれいむにだけでもごはんをあげるかとっととえらんでね!!」 「ゅ…」 「た…ぅぇて…お…ぁ…ん…」 子れいむの怒声と押し潰された他の二匹のか細い悲鳴が聞こえてくる。 「ゆ、ゆぅぅぅう…!」 れいむは悩んだすえに、他の二匹にないて謝りながら餌をあげることにした。 その顔には苦渋の色だけがあった。 それから三日ほど経った。 「……」 れいむは陰鬱な気持ちで箱の前へと歩いていった。 その姿はまるで死刑執行代への道を歩む死刑囚のように項垂れていた。 「おかあさん!はやくごはんちょうだいね!おなかすいてゆっくりできないよ!」 「ゆーおなかすいたああああああ!ゆっくりしてないでえええええええ!!」 しかし二匹の呼び声を聞いてその表情はぱぁ、っと明るくなった。 「ゆ!なかなおりしてくれたんだね!みんなでゆっくりごはんたべようね!」 れいむは三匹の子達が仲直りして押し潰すのをやめてくれたのだと想い喜びに震えながら穴を覗き込んだ。 「ゆ…?」 しかし穴の中からは甘い香りと真っ赤に開かれた二つの口があるだけだった。 甘い香りは一体どこから来たのかとれいむは目を皿の様にして必死に見回した。 何度か角度を変えると光の具合が変わり、その原因がわかった。 「どぼぢでええええええええ!?」 穴の前を占領していた子れいむが顎の下を食い破られて死んでいた。 「れいむたちのごはんをとるわるいれいむはやっつけたよ!」 「だからおかあさんはやくごはんちょうだいね!!!」 「ゆっぐりいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 れいむの中に一挙に恐怖の感情が沸き起こった。 自分の家族を自分で喰らったこの子達は本当に自分の仲間なのかという疑問がわきあがる。 その疑問や恐怖を仕方なかったんだと理性が必死に押さえつけた。 感情を押し殺して、れいむの箱の前にただ餌を運ぶだけの日々がまた始まった。 「ぐぢゃいいいいいいいいいいい!」 「むじじゃんごわいいいい!おがあじゃんだずげでよおおおおおお!!」 「……」 食いちぎられた子れいむの死体は腐って、悪臭を放ち いつの間に入り込んだのか虫たちが集り始めていた。 れいむの耳にはそんな状況に身をよじって助けを求める子れいむ達の悲鳴を 聞き入れる気力さえなかった。 ただただ餌を与えるだけである。 数日後、男が巣の中をのぞいた。 一瞬、箱を渡した男が来たのかと思ったがよく顔を見ると別人だった。 ひょっとしたら箱の開け方が分かって助けに来たのかと思ったのにぬか喜びだったのかと れいむはまた死んだ魚のような目で俯き溜息をついた。 「その箱、開けに来てやったぜ」 「「「ゆ゛!?」」」 「弟に前なんとかならないかって頼まれててな 工場の道具持ち出すと色々とまずいんだが弟があんまりに憐れそうに言うんで遂に折れてきちまったよ。」 その男は箱を渡した男の兄であるようだ。 罪悪感を感じてた弟が兄に頼み込んで、重い腰をあげたというところのようだ。 「あ、あぢがどおおおおおおおおおおお!!!」 れいむは押し殺していた感情が爆発して涙を流した。 この箱に囚われた生活がやっと終わるのだ。 「やっどでれるよおおおおおおおお!」 「おねえちゃん!おかあさん!おそとにでたらいっぱいあそぼうね!!」 子れいむ達は顔を見合わせて嬉し涙を流しながら笑いあった。 れいむもその仲のいい姿をもうすぐ見れるのだと思って嬉しくて嬉しくて仕方が無かった。 今までの全てが報われたとれいむは思った。 「加工場製作のチェーンソー、切れないものはあんまり無いぜ!」 男が背負っていた巨大な機械の紐を引っ張るとその刃が回転し始める。 その刃を箱に添えると火花と不思議な金属音が鳴って、箱の上部が切り開かれた。 「ゆぎゃあああああああああ!!!」 「でいぶどりぼんがあああああああああ!!!」 その際子れいむの頭の皮が少し削れ、悲鳴を上げた。 「あ、わるいわるい」 男は悪びれなくニヤリと笑った。 「きをつけてね!」 「わかったわかった、今だしてやるから…あ」 男は顔をしかめた。 「ゆ?どうしたの?はやくだしてあげてね!」 「「だしてね!」」 「ちょっと見てろ」 そう言うと男は死んだ子れいむの体を掴み引っ張った。 ベリベリと音を立てて壁に皮を残して子れいむの死体がちぎりとられた。 「ゆげええええええええ!!!」 凄惨な我が子の姿にれいむは餡子を吐いた。 「な、なんでごどずるのおおおおお!!」 そしてすぐに抗議をした。 男は残念そうに首を横に振る。 「皮が壁に完全に癒着しちまってるよ 取り出したら今みたいに皮剥がれて死ぬね 諦めろ」 男は両手を上げてお手上げのポーズをとった。 「どおいうごどおおおおおおおおおおおおお!?」 「ぢゃんどだぢでよおおおおおおおおおおお!!」 子れいむ達が話が違うと悲鳴を上げ男に飛び掛ろうとした。 しかし今は動ける空間があるにも関わらず一歩たりとも二匹は動くことが出来なかった。 「ま、人生そううまくいかないってこったな」 男はやれやれとチェーンソーを抱えて去っていった。 「「おいでがないでえええええ!!!ゆっぐりぢでいっでよおおおおおおお!!!」」 子れいむ達の叫びに男は一度だけ振り返って残念そうに眉をしかめたがそれだけだった。 「ふ、ふひひひひひひひいひひひ…ゆっくりぃ…ゆっくりぃ…」 れいむに至っては、絶望の淵で目の前にぶらさげられた希望を打ち砕かれて遂に心に異常をきたした。 しかしその顔は幸せそうでもあった。 なにせこうやって何もせずにゆっくりしているなど一年ぶりにもなるのだから。 子れいむ達も直に何もかも諦めてゆっくりしだして家族みんなでゆっくりできるようになるだろう。 このSSに感想を付ける
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竹取り男とゆっくり 3 (竹取り男とゆっくり・竹取り男とゆっくり 2の続きです) 干からびたまりさから生えた茎には、つごう7つの実がなった。 店で売っているゆっくりは栄養状態が良いため、3時間ほどでいくつか収穫できる大きさに育つらしい。 そこまで育つまでの時間、男は店主からゆっくりの生態などについて詳しく聞かされていた。 「悪い。売り物のありす、思わず潰しちまった」 「かまいませんよ、もともと私が無理にお見せしたものですから」 店主はニコニコと笑いながら言った。 「それより、まだ未熟ですがそろそろ収穫しましょうか」 茎にぶらさがった赤ゆっくりは大きく育ってはきたものの、まだ成長途中で眠っている。 店主が茎を握ると、朽ち果てたまりさの体がボロボロとこぼれ落ちる。 「茎と実に餡子を取られて、親は乾燥して粉になってしまうんですよ」 茎についた実は、おおっていた緑色の薄皮がそり返って、中の赤ちゃんが寝顔を見せていた。 茎の先からまりさ、ありす、ありす、ありす、ありす、まりさ、ありす。 ありす多いなあ…(汗) 一番先の赤まりさはプチトマトほどの大きさで、根元のほうの赤ありすは小指の爪ほどの大きさ。 みんなまだぐっすりと眠っていたが、店主が長女のゆっくりまりさの赤ちゃんの顔をペチペチ叩くと、赤まりさは目を覚ました。 「ゅ…ゅぅぅ………むにゅ」 また寝た。 「眠ってやがる…。早すぎたんだ」 「いえ、ゆっくりどもは寝てばかりいましてな」 と言うなり、店主は茎をグルグルと水平に回した。 7匹の赤ゆっくりは茎にくっついたままグルグルと激しく回転して、一番先の大きいのから順番に目を覚ましていった。 「ゅゅっ!? …きもちわゆいよぉ!」 「ゅ? ゅ? ゅ?」 「…っ…… ゅぐっ…」 「ゅーっ…ゅーっ…」 「………!」 「ゅ……」 「…………」 小さすぎる奴らは何言ってるか聞こえなかったが、7匹全部が目覚めるのを確認すると、店主は揺らすのをやめて優しそうな笑顔で話しかけた。 「赤ちゃんたち、ゆっくりしていってね」 餡子脳に刻みこまれた本能は、こんな状況下でも条件反射をやめられないようだ。 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」」」 ある程度成長した3匹の赤ゆっくりは、一斉にあいさつを返した。 「……ゅ……」 4番目の赤ありすはまだ目をつむったままだ……と思っていたら、 「ぷぇ」 と小さなうめき声を上げて半開きの口から水っぽい餡子を吐き出すと、 「ゅぅ…ゅぅ…ゅぅ……」 と、もがき苦しんでいた。 茎の根に近い残り3匹の極小赤ゆっくりも一斉に餡子を吐き、こちらはすぐに死んでしまった。 たったあれだけの回転でも、未熟児たちにとっては致命傷になったようだ。 「まりちゃのいもーちょ! ゆっくちしちぇ…………ゆ!? ま、まりちゃのいもーちょぎゃぁぁぁ!!」 「どぽちてえぇぇぇっ!?」 「だりぇか、あいちゅのいもーちょをゆっくちたちゅけちぇにぇ!」 赤まりさと2匹の赤ありすは、隣の妹たちに気がついて助けを求めた。 「赤ちゃんたち、そんなに騒いで、ゆっくりしたくないのかい?」 相変わらずの調子で話しかける店主。 「ゆっくちしちゃいよぉ! でもゆっくちできにゃいよぉ!!」 「ゆえーん! おきゃーしゃーん! どごおぉぉぉ!?」」 「おじしゃんたちっ、ゆっくちしてにゃいでたちゅけちぇにぇ!!」 「うんうん、でもそろそろおなかがすいたんじゃないかな? おまんまは欲しくないかい?」 「ゆっ!? おまんまほちー!! おじしゃん、はやくおまんまもっちぇきちぇにぇ! しょしたら、いもーちょたしゅけちぇにぇ!」 「おにゃか…しゅいたよぉ…」 「おいちーおまんま、おいちーおまんま!」 …おまんまと聞いて、妹たちのことなど頭から消し飛んだようだ。 赤ゆっくりたちは待ちきれないといった様子でおまんまの合唱を始めた。 「じゃあ赤ちゃんたち、下におりようね」 店主は3匹の赤ゆっくりを順番に茎からもぎると、座布団の上に置いた。 「ゆゆ!? ふかふか〜! しゅごくゆっくちできりゅよ!」 「ゆ〜♪ あっちゃかいにぇ!」 長女のまりさと次女のありすは座布団がいたく気に入ったらしく、頬をこすりつけたりポヨンポヨンと飛びはねている。 「ゆ! ここをまりちゃのゆっくちぽいんとにしゅりゅよ! ここでじゅ〜っとゆっくちしゅりゅよ!」 「ゆっくちー!」 座布団の気持ちよさに、妹の救助だけでなく今度はおまんまのことまで頭から消し飛んだらしい。 生まれたばかりとはいえ、さっそく見事な餡子脳ぶりを見せてくれる。 「おいちーおまんま! おいちーおまんま!」 だが、3番目の妹の催促で、姉たちはおまんまのことを思い出して一緒に催促を始める。 「ゆっ!! はやくまりちゃにおまんまもっちぇこなきゃだめだよ!」 「はやくちょーだいにぇ! あいちゅをゆっくちさせちぇにぇ!」 もはや4匹の妹のことなど忘却の彼方のようだ。 「はやくちてよ! にゃにぐぢゅぐぢゅちてるの!? ぷんぷん!」 「ちょかいはのあいちゅに、しちゅれーなこちょちないでよにぇ!!」 「おまんま! おまんまぁ!!」 店主を指図する赤ゆっくり。 とはいえ、店主とてゆっくりを扱って十数年のプロだ。 赤ゆっくりに見えないように、虫の息の4番目の赤ありすを茎からもぎると、カチューシャをはずして顔を座布団に埋めるように置いた。 「はいはい。さ、みんなの大好きな"あまあま"だよ」 「ゆーっ! いいにおい〜♪」 「ゆっくちたべりゅよ!」 「あみゃあみゃー」 3匹は髪飾りもなく顔も見えない妹ありすに飛びはねて近づくと、まずは長女のまりさが大きな口を開けて後頭部に噛みついた。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 一口で体の半分近くを噛みちぎられた赤ありすは、それがトドメになったのだろう…一瞬ビクンと痙攣して、その生涯を終えた。 「おにぇーちゃんばっかりじゅりゅいよ! あいちゅにもゆっくちちょーだい!」 「ちょーだい? ちょーだい?」 あまあまを一人占めする姉まりさに、2匹の妹ありすたちが文句を言いはじめる。 「なにいってりゅの? まりちゃがさいしょにみちゅけたんだもん、これはまりちゃのものだよ。ありちゅたちはゆっくちりかいちてね!」 「どぽちてしょんなことゆーのぉ!? あいちゅにもちょーだいよぉぉぉ!!」 「あみゃあみゃちょーだあい!!」 あまあまに覆いかぶさって一人占めするまりさと、おなかがすいて泣き出すありすたち。 賢い親がいれば姉妹で分け合うことの大切さを教えてもらえるのだろうが、それはもう望めないことだった。 ましてあのレイパーありすを親にもったこの子供たちに、分け合うことなど期待できるはずもない。 自分のもの宣言を終えたまりさは、再びあまあまを食べようと大きな口をガパーっと開いた。 店主はそれを見ると、半分になった赤ありすをさっとよけた。 「かぷん! ………ゆゆ!? おじしゃんなにしゅりゅの!? まりちゃのあまあま、ゆっくちかえしちぇにぇ!」 空気に噛みついた赤まりさは、またもや「ぷんぷん!」を繰り返しながらカスタードを追いかけてきた。 「ねえ赤ちゃん、これは赤ちゃんと同じ"ゆっくり"なんだけど、食べちゃっていいの?」 「なにいってりゅの? しょれはあまあまだよ! ばかなこというおじしゃんはゆっくちちんでね!!」 「でもほら、これ髪の毛だよね? 中身もカスタードだし、ゆっくりありすなんじゃないかなぁ?」 「うるちゃいよ! ちね! あまあまかえちて、ゆっくちちね! ゆっくちちね!!」 なにしろ、食べることに貪欲なゆっくりだ。 赤まりさは何度も「ちね!」を繰り返しながら、店主の指につままれている妹ありすをしつこく追いかけてきた。 「じゃあほら、よく見てごらん」 ここで初めて、下向きにしていた赤ありすの顔を、追ってくる赤まりさに見せる店主。 赤まりさは、追っていたあまあまが舌を垂らしたまま苦悶の表情で絶命している赤ありすに変わったことに驚いて飛び上がった。 その驚いた顔があまりにも滑稽で、男はぷっと吹きだしてしまう。 「ほら、顔があるよ? やっぱりゆっくりありすじゃないか」 「ゆゆ!? ……ちらにゃいよ。まりちゃ、こんなありしゅなんてたべてにゃいよ!」 口では自分が同族を食べていたことを認めようとしない赤まりさ。 だが、急にぷるぷると震え出したのを見れば、同族を食べたと理解しているのは明らかだった。 「それから君が食べたありすって、君の妹だよね? ちょっとこれを見てごらんよ」 店主は茎をまりさたちに見せた。 「ここが君たち3匹がいたスペース。こっちに付いてるのは死んじゃった3匹で、ほら……真ん中にいたはずのありすがどこにもいないよね? やっぱりこのいなくなった妹のありすって、君が食べたありすだと思うよ?」 茎を指差してひとつずつ確かめていく店主の指を、食い入るように見つめる赤ちゃん。 「ち…ちらないよ…。しょれに、おかざりがないもん…。いもーちょのありしゅとはちがうよ……」 このありすにはカチューシャがないから…と、この期に及んで否定しつづける赤まりさだが、明らかに動揺している。 カタカタと鳴っているのは、ぴったりと身を寄せ合って怯えている赤ありすの歯の音だ。 「お飾り? ……あ! こんなところに何か落ちてる! これ、ちょっとこのありすに結んでみようか」 店主が後ろのほうから出した赤いカチューシャを見て、赤まりさは絶望した。 店主の無慈悲な尋問が、妹を食べた事実をゆっくりと確定していく。 「よし、結べた。どうだい? 君たちの妹のありすじゃないかい?」 店主は可愛らしいカチューシャを結んだ赤ありすを手のひらに乗せて、2匹のありすに特によく見せた。 「あ…ああ……あいちゅのいもーちょだよぉ………」 すぐ隣で生まれた三女の赤ありすが、間違いないと念を押した。 次女の赤ありすは、目の前に迫った妹の死体を見て、さらにブルブルと震えた。 店主はわざとらしく大きなため息をつくと、赤まりさに向かって言った。 「そうか。じゃあやっぱり君は妹を食べたんだね? 自分と餡子を分け合って生まれた妹のありすを…食欲にまかせて食べちゃったんだね? ……こんのゆっくり殺しが!!」 「ゆえーん! おにぇーちゃんのゆっくちごろち!! おにぇーちゃんなんかゆっくちちんじゃえ!!」 「こわいよぉ〜!! あっちいってよぉこのゆっくちごろち!!」 店主に加えて、妹からも"ゆっくり殺し"と罵倒される赤まりさ。 「ち…ちらなかったんだよぉ…。だりぇか、まりちゃをゆっくちゆるちてぇ……」 「知らなかったで済むわけないじゃないか。君は食べちゃったんだよ妹を。美味しくいただいちゃったんだよ、妹を。 『むーしゃむーしゃ、しあわせ〜』なんて言いながら、欲望のままに貪り喰っちまったんだよ、可愛い可愛いイ・モ・ウ・ト・を」 店主は噛んで含めるように告げると、死んだ赤ありすの体をゆっくりと後ろ向きにした。 赤ありすの後頭部には、赤まりさに食い破られていまだカスタードのしたたる生々しい傷跡が残っていた。 赤まりさが恐怖に固まったのを見た店主は、トドメとばかりに、手の上の赤ありすの死体を左右からギュッと潰した。 プチャァァ! 押されて飛び出した残りのカスタードが、赤まりさに飛び散って全身カスタードまみれにした。 「ゆぎゃーーーーーーーーーッ!!」 ゆっくりたちからすれば、彼らの内臓にあたるカスタード。 そのカスタードを全身に浴びた赤まりさは、ネットリとした感触とむせ返るような匂いにひっくり返って失神してしまった。 「ゆぶぶぶぶぶぶぶ」 「ゅっ…ゅっ…」 後ろで見ていた2匹の赤ありすたちもまた、泡の混ざった餡子汁を噴きながらひっくり返って失神してしまった。 「…………」 これまでの喧騒が嘘のように、シーンと静まりかえった室内。 店主は嬉しそうに失神した3匹の子ゆっくりを手のひらに乗せると、男に差し出した。 「たっぷり恐怖を味わった赤ゆっくりは絶品ですよ?」 男は店主の笑顔が恐ろしくなってきた。 こいつを敵に回してはいけない…そう本能が告げてきたので、無言で赤ありすをつまむ。 餡子が一番好きなのだが、昨日の成体まりさといいこの赤まりさといい、どうもまりさ種は食べたいという気が起こらないのだ。 パクッ 「ウマー」 風味豊かで、濃厚な甘み。 輝く黄金のような光沢を放つカスタードは、一流のパティシエ〜が作った最高級品にも劣らない味わい深さを持っていた。 歯ですり潰す瞬間に「ゅっ!」とか小さく悲鳴を上げるのもまた一興だった。 「さ、餡子のほうもご賞味ください」 男は促されるままに赤まりさをつまむと、この種族を憂鬱に思っていたことも忘れて、足から頭に向かってパックリと割った。 「んゆ!? ……ゆぎえぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」 真っ二つにされた激痛で目を覚ました赤まりさは、この世のものとも思えない叫び声を上げた。 つい昨日まで耳障りだと思っていたゆっくりの絶叫が、男はだんだん心地よく感じられてきた。 「いぢゃいよお!!! どぽちてごんなごどじゅるのお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」 赤まりさの悲鳴などおかまいなし。男は中の餡子に釘付けになっていた。 今にも湯気が立ちのぼりそうな、ホクホクとしたやわらかい餡子。 ちょうどよい薄い皮。 当たり前だが、生きもいい。 赤ゆっくりがジタバタするたびに、皮の底の餡子が躍動して、皮がピョコピョコと動いている。 赤ゆっくりの踊り食いだ。 男は先に後頭部のほうから口に放り込んだ。 「ウマママ!!」 「あ゙あ゙っっ……やべでぇ!! ゆっぐぢざぜでぇ!!! 」 目の前で自分の体の半分を食べられた赤まりさ。 今度は顔のほうとばかりに、男は涙やら涎やら餡子汁やらでぐしゃぐしゃに泣いている赤まりさと目を合わせた。 「まりぢゃのおかおはおいぢぐないよぉ!!おにぇがいだかりゃ、ゆっぐちにがちてぇぇぇ……」 「ゆっくりしたいのかい?」 唐突に、横から店主が赤まりさに話しかけてきた。 「ゆぐっ…! ゆっぐちちたいよぉ……ゆっぐぢちたいよぉ……」 「でも、君は妹をゆっくりさせてあげなかったよね?」 「ゆ…ゆ…ゆっくぢはんせい…ちてるよ…………まりちゃ…ちにたく…にゃ……」 赤まりさの声がだんだんかすれてきた。 そろそろ限界のようだ。 うわごとのように「ゆっくりしたい」を繰り返しているが、もしここで放されても死ぬことは目に見えている。 「そうか、ゆっくりしたいのか」 「ゆ…ゆ…」 「じゃあ、君の妹に聞いてみよう。 …まりさに食べられちゃったありすちゃん、まりさのこと許してあげるかい?」 「ゆ る さ な い」 「ぴきゅっ!!!!????」 怨念のこもった妹の声。 朦朧とした視界全体には、自分が食べて殺した妹のデスマスクがドアップで飛び込んでくる。 今にも死にそうだった赤まりさは、あまりの恐怖に男の手の中で一度飛びはねてから、両目を見開いたままショック死した。 ……ゆっくりの声色を真似して「ゆるさない」とか、いい大人が何してるんだか。 「最後のトッピングですよ」 店主は邪魔したことを詫びながら言った。 男が赤まりさを口に放りこむ。 「ウマママママ!!!」 なんと、あれほど美味しかった後頭部よりも、さらにさらに美味しくなっていた。 すばらしい風味が口いっぱいに広がる。 ほっぺたが落ちるとはこのことだ。 * * * 「まりさ種以外ですか?」 お茶を飲んで一息ついた男は、店主と向かい合って座って商談をしていた。 結局、男はもう一度ゆっくり饅頭を自宅で作ることに決めた。 返しにきたれいむはまた持って帰るとして、つがいにするためのゆっくりを一匹買わなければならない。 だが、どうしてもあのまりさ種だけは育てる自身がなかった。 ありす種も、あのレイパー魂で毎日「んほおおおおお!」とかやられてはたまらない。 「他ならなんでもいい。たとえば、あのれいむってヤツをもう1匹とか」 「同種を掛け合わせてもあまり美味しくならないし、奇形ゆっくりが生まれることがあるんです」 「なら、他には?」 まりさ種もありす種もイヤ。 困ったお客さんだ…と嘆息したが、商魂たくましい店主はおくびにも出さなかった。 「無いこともありませんが、希少種なので多少お値段が張ってしまいますよ…?」 「いくらだ?」 結局、男は昨日と今日の二日間、竹を売って手にした金額の半分の額を代金として、新しいゆっくりを買って帰り道を歩いていた。 荷車の上でれいむと一緒にケースに入っているのは、色白の肌の、紫色の髪をしたゆっくりだった。 触れば「むきゅ!」、持ち上げれば「むきゅ!」、目が合っただけで「むきゅ!」と鳴くこのゆっくりは"ぱちゅりー"というらしい。 ゆーゆー鳴かない種は珍しく、また比較的おとなしいので、男はすぐに気に入った。 壊れたケースもサービスとして、新品に替えてもらった。 「明日から繁殖させて、毎日美味しいゆっくり饅頭を食べよう…!」 すでに夜も更けていたが、男はウキウキしながら夜道を歩いた。 1匹の野良ゆっくりれいむが、そんな男と荷台のケースを見ながら、ゆっくりと首をかしげていた。 つづく ~あとがき~ キリのいいトコまで終わりました。 まぁおもしれえかな…って思ってくれたら、 何がしかスレに感想くれたら嬉しいっす。 アク禁のストレスをゆっくりにぶつけてみたら、 意外と書けるもんだわね。 じゃね~。
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《びっくりガエル》 効果モンスター 星2/水属性/水族/攻 900/守 600 リバース:次の効果から1つを選択して発動する。 ●エンドフェイズまで、フィールド上のすべてのモンスターの攻撃力と守備力を入れ換える。 ●すべてのモンスターの表示形式を変更する(反転はしない)。 ●このカード以外のすべてのモンスターの表側表示を裏側表示に、 裏側表示を表側表示にする(表示形式はそのまま)。 Part13-285 表示形式を変えたり攻撃力と守備力を入れ替えたりと結構嫌らしいカード。リバースモンスターを再利用も出来るし色々びっくりさせることが出来そう。 -- 地竜 (2007-07-11 23 19 24) 名前 コメント
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最近幻想郷にゆっくりとかいう生物があらわれた。 その体は餡子でできてる故幻想郷の食糧事情に貢献したわけだが1つだけ被害を受けたところがあった。 それは菓子屋だ。 ゆっくり増えるよ!by昔話 そして俺は幻想郷で菓子屋を営んでるうちの1つ 名前はわざわざ言うまでもないだろう さて、どうして恩恵を1番受けそうなところが被害を受けているのかというと・・・ カランっ 「あ、いらっしゃいませ~」 「この店もまだお饅頭高いわねぇ 隣町の○○さんのところなんか~」 「はぁ・・・気をつけます」 「次くる時までに安くしておきなさいよね!」 っとこのとうり値段でしか物事を考えないババアに何かと言われるからだ。 利益目的で饅頭の中身をゆっくりにした菓子屋に 小豆から作っているうちの菓子屋が値段で勝てるわけないだろ 常識的に・・・ かと言ってもゆっくりを使っているところは値段をうちの半額ほどにしている (と言っても以前はうちのところくらいが適正価格だったのだが) そういう訳で物は試し 長い物には巻かれろという言葉もあるとうりうちの店も普通の饅頭の半分の価格の ゆっくり饅頭を作ってみることにした。 まず材料として当然ながらゆっくりが必要だ ゆっくりを捕まえるためのエサはうちの店の廃棄品でいいだろう ゆっくり自体はそこら辺の野原に行けばいる っとみつけた 日光がよく当たる位置でぼーっとしている 数は1匹しか見当たらないが自分で作ってみる分には1匹だけで十分だ 「ゆ?おにいさんはゆっくりできるひと?」 「あぁ、その証拠にあまあまを持ってきたんだ 食うか?」 「ゆっ! ゆっくりたべるよ!」 ほれっ そうやって俺は饅頭を作った時のあまりの餡子を放り投げる 「むーしゃむーしゃ しあわせー♪」 そりゃあうまいに決まってるだろ・・・ お前たちみたいにどこから湧いてきたかわからんような餡子じゃなくて 本物の小豆から作ってるんだからな そう思いゆっくりを計画どおり連れて帰ることにした あまあまをやったかどうか知らないが、簡単についてきたのでうるさく騒がれずにすんだ。 とりあえず・・・次は洗えばいいか 饅頭はもっとあまあまをよこせとかどうのこうの言っているけど無視をして 洗面所で軽く洗う 「ゆ? おふろなんだね! ゆっくりするよ!」 「ゆ~ゆゆ~ゆ~♪ ゆっくり~♪」 そういえば底部も洗わんとな そう思いれいむをひっくり返す 「ゆ~ゆ~ゆぎぇ!」 突然ひっくり返したせいか舌をかんだようだ 「どぼじでぞんなごとするのぉおおおぉおおお!!」 よし、次は餡子を取り出すだけだ 何かと喚いてるれいむを無視し台所まで抱えて行く 「ゆ?なんかあまあまの匂いがするよ! おにーさんかわいいれいむにもってきてね!!」 その前に味の確認をしてみないとな・・・ れいむを横に寝かせ髪など邪魔な物がない底部を切断してみる 「ゆぎゃぁぁぁあああああぁあ でいぶのあ゛んよがぁぁあ゛ああ゛ぁあ」 ん、意外とうまいじゃないか この味ならなかなか売れるんじゃないか? あの後ゆっくりから作った饅頭を売ってみたが意外とよく売れた 評判もなかなかよかったので新製品として取り入れようと思うのだが 問題はゆっくりの入手方法だ 加工所で購入するのはゆっくり饅頭の魅力である安さをなくしてしまう 自分で捕まえるのも毎日休みの時間をつぶしてまでやりたくはない 2匹捕まえて子供を産ませるのもエサ代や育つ時間で効率的とはいえない さて・・・どうしたものか そういえば昨日ゆっくりの餡をスプーンでえぐりとっていた時 たしか3分の2ほどまでとってもわずかに生きていたな・・・ もっとも「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」としか言わない壊れた玩具のようになっていたが そしてゆっくりの傷はオレンジジュースで回復する となれば・・・・ 一ヶ月後 裏庭には小屋が完成されてあった 河童の技術は本当に恐ろしいものがある。盟友でよかった。 それで小屋といっても普段想像するような粗末な小屋ではない 外からの見た目はまさにそのような物であるが中は違う まず扉を開けてすぐにボタンがあり、その足元すぐには階段1段分の段差がある そして床はタイル敷きになっていて水をいっさい逃さないようにしている 排水溝も開け閉めは可能だ そして1番の変化は壁にところどころ穴があることだ この穴が何かは後でわかるだろう ともかく今必要なのはゆっくりである 小屋の完成に合わせてゆっくりを1匹加工所から注文をしておいた 注文といっても何か特別なしつけをしたやつではないのだが どうせなら上質の餡子を持つやつがいい 自分で捕まえにいってもよかったのだが注文をした理由はそういうわけだ。 小屋の中に入り、目を覚まさせるために箱からだし声をかける 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ! ゆっくりしていってね!」 本能に従い目を覚ましたようだ 「ゆゆっ? おにーさんはゆっくりできるひと?」 「あぁ、その証拠におかしがあるのだが食べるか?」 「ゆ! ゆっくりしないでれいむのおかしをおいていってね!!」 適当に持ってきた失敗作をそこら辺に放り投げる 失敗作といっても砂糖が入っているし、食うだろ れいむが生ゴmいや、失敗作をむさぼっている隙を見計らって壁に移動する そう、穴ぼこだらけの壁だ この穴の中かられいむの身長にあわせ真ん中くらいのところの穴に指をいれる 先端がフック状になっており、引っ張ると人間でもよく見ないとわからないような糸がでてきた ピアノ線だ。 これを反対側の壁までひっぱりフックにひっかけると準備は完了だ。 「おにーさんこれじゃあ足りないよ! もっともってきてね!! のろまはきらいだよ!」 と、準備が終わったと同時にれいむは生ゴミを食いつくしたようだ。 そこで隠し持っていたチョコを3分の1ほど割って放り投げてやる 「むーしゃむーしゃ しあわせー♪ おにーさんこのあまあまがもっとほしいよ!」 そこで残りのチョコを見せてみる 「ゆっ! ゆっくりしないでれいむにわたしてね!!」 無視する。 「ゆっくりしないでね! れいむおこるよ!!」 と言って空気を頬に入れプクーっと膨れあがる。 そこでまた無視する。 「もうかんべんできないよ!! ゆっくりもらうよ!」 と、言ってジャンプをして奪いとろうとする それを待っていた。 「ゆっ! ゆっ!」と言いながら奪おうとするれいむをかわし ピアノ線をのりこえてれいむとチョコの中間にピアノ線がくるようにする。 「よし、これを食べれたられいむお前の勝ちだ」 そう言いチョコの位置も今までの人間の手の高さと違いれいむの正面に移動させておく。 「ゆゆっ! こんな高さにするなんてやっぱりにんげんさんはばかなんだね! ゆっくりたべられていってね!」 と言い最後の力をふりしぼり奪い取ろうとする。 がチョコに触れる前にれいむの体に触れたのはピアノ線であった。 「ゆぎゃぁぁあ゛あ゛ぁぁああ でいぶのおめめがぁあ゛あ゛ああ」 どうやら真ん中より少し高くちょうど眼球に位置するところに線はあったらしい それにしても何故まっぷたつにならないんだ・・・?と思いよく見てみるとわかった。 餡子の粘着性のおかげで両断されたのがくっついているだけであったのだ。 ようするに上にのっかっているだけなのだ。 少々遅れて理解し、まっぷたつになったのを手でつかみしっかりと2つに分けて床に置いておく。 そして小屋の外にあるボタンを押す これは維持費に少々金がかかるのだがゆっくりの再生に不可欠なオレンジジュースを 段差の半分ほど満たしておける装置なのだ。 こうして次の日様子を見に小屋にいった。 「「ゆっくりしていってね!!」」 うん、やはり2匹に増えている というか何で一晩ジュースにつかしておいただけで失われた臓器まで再生してるんだよ・・・ 物理的におかしいだろ・・・常識的に とりあえず1匹は捕まえておく すると当然ながらもう1匹の方も反応した 「ゆっ! れいむをはなしてあげてね!! ゆっくりしてないよ!!」 そりゃあ口を押さえているんだからゆっくりおしゃべり(笑)もできないだろ するとれいむの堪忍袋に触れたのかどうか知らないがポインポイン音をたて 足もとにむかって攻撃をしてきた。 「ゆっ! ゆっ! ゆっくりしねぇぇえええ!!」 …こんな饅頭の攻撃に痛みは感じないのだがオレンジジュースがズボンについて正直うっとうしい わざわざ相手にするのも煩わしいのでピアノ線でまた両断させてやることにした れいむの攻撃のタイミングを読み取りうまくピアノ線のところに誘導する 自分が切らないようにうまく足をむこうにどけて…と 「ゆぎぇぇええぇえ!! でいぶのめがぁあ゛ああぁあ どぼじでごうなるのぉぉおおお」 絶叫と共に 双眸は再び裂けた。 そんなわけで本格的に製品化をすることにしたのだが、正直これが売れて売れてたまらない きっとこれは他店に比べると高級店の位置に分類されるうちの店が他の店と同じような値段の新製品を出したことによる ブランド効果もさることながら、事実饅頭の皮と餡子の3分の1は普段使っているようなものと差し障りのない物を使用しているからだろう このことによって他の店と比べ利益率は劣るながらも味の低下は他店よりおさえられることになった これだけやれば例の値段ババアにも喜んでもらえるだろ・・・ 季節が変わりはじめ人々が長い休みを取ることができるような時期になってからそれは起こった。 トゥルルル トゥルルル 「はい? え、もうそんな時期ですか? わかりました… すぐ準備をします」 うちの店では代々店を継いだものは初めのうち数年間は1年間のある時期に1週間だけ 先代の者に教えを請いにいかなければならないという慣習がある これは後を継いだ者が独立したことをかさにして代々の技術を低下させないようにするためのものである そして毎年のことながらこの時期がきたのだ。 そんなわけで例年通りの閉店の準備をする。 一時閉店の張り紙よし バイト君の休暇宣告よし あと食材は・・・適当な菓子にでもしてバイト君へのお土産に持たせればよし 現金は・・・銀行にでも預けておいて あとは店の電気を消すだけで準備は完了。 そして週が変わり・・・ 「ふぅ…」 この日はやっと1週間に亘る技術の確認が終わり店へ戻ることができた日だ といってもまるまる1日休めるわけではなく次の日から再開ができるように準備をしなければならない 張り紙は・・・この日から再開することをかいてあるから問題なし バイト君たちには通達しているはずだが確認のために連絡をしなければならない 食材は・・・全部使い果たしたから改めて今日買わなければならない 現金は預けてあったのを材料費と小銭のためにおろさなければいけない 店の電気は・・・ん? 何で離れ小屋の電気が・・・? 「・・・ぁ・・・い・・・」 小屋に近づいてみると何やら声がする そういえばこの小屋はゆっくりを増殖させるための小屋であったのを忘れていた もしかして店の味の秘密を探るための侵入者であるかもしれない 物音をたてずに扉の前に立ち勢いよく開いてみる この光景はまさに圧巻であった 半身のないゆっくりが幾重にも重なり合い部屋を埋め尽くしている だがそれだけならばまだよかった 部屋の底がゆっくりの再生を促すオレンジジュースの絨毯になっており 再生したと同時に餡子がうごめきあいその衝撃で部屋中にひいたピアノ線で身を裂かれているのだ 「ゆぎぃぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 「いだぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 「でいぶのおべべがぁあああああああああああああああ!!!!」 「ごべんなざぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 「あやばりまずがらぼうやべでぇええええええええ!!!!!!」 「い、いとさんでいぶのどごろにごなぃでねぇえええ!!」 「ゆ゛っゆ゛っ… ぼっど…ゆっぐりじだがった…」 ゆっくりは餡子が結合していれば痛みは共有する このゆっくり達の叫びは無駄だとわかっていても誰かに変わってもらいたいという嘆き そしてこのゆっくりと目があった瞬間触手のようなものが伸びてきて・・・ 目を覚ますと私は店の仮眠室で横になっていた バイトの話によると私は離れ小屋の前で倒れていたようだ 小屋について聞いてみたがバイトが来た時点では扉は閉まっていたようだ あれから一年 あの日私は離れ小屋のボタンを消して以来扉には近づいていない。
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前 ゆっくりちぇんを飼ってみた そのに 初雪月 寒い日 雪が積もったので、アパートの敷地内を雪掻きすることになった。 といっても、玄関から門扉までの、普段通る道を除雪するだけのことなので、 除雪などと言い切ってしまえば雪国の人から見れば怒られるかもしれない。 家のちぇんは寒いのが嫌いなのか、部屋のストーブの前から動こうとしない。 アパートの住人総出でやったので、雪かきは午前中の時間帯に終わってしまった。 暇なので、余った雪を集めて雪だるまを作ることにする。 一人で作っていたが、お昼ごろには一メートルくらいの雪だるまが完成した。 ちぇんを半ば無理やり庭につれてくると、雪だるまが気に入ったのか、 目を輝かせながら雪だるまの周りをうろうろしている。 そのうちジャンプして雪だるまの一番上に座り込んだ。 おい、何で自慢げにふんぞり返っているんだよ。 開口一番、「わかるよー」だって。 鼻血出た。今なら八雲藍様の気持ちがわかる気がする。 次 ちぇええええん!!!俺みたいに風邪引くなよ!!! -- 名無しさん (2008-11-10 12 33 09) くぅ…鼻血が……。 -- 名無しさん (2008-12-11 21 36 50) ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!! -- 名無しさん (2012-07-26 07 20 10) 九尾「ちぇぇぇぇぇぇぇん!!」 ナルト「!?」 -- 名無しさん (2012-12-18 07 16 56) 名前 コメント
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山に山菜を取りに行っていると珍しいものが目の前を横切っていった。 「すぃー」 気持ち良さそうに声を上げながら疾走しているのは真っ黒な三角帽、輝く金髪が特徴的なゆっくりまりさである。 ここまではさほど珍しくはない。むしろよく見かける部類だ。 では、なにが珍しいのか。それはこのまりさが『スィー』に乗っていたからだ。 スィーは板に四つの車輪がついた車のようなもので、ゆっくりだけが運転できるものらしい。 ブレーキ、アクセル、ハンドルといった機能もあるらしいが動力源同様未知の部分が多い。 そしてなにより目撃例がとても少ないのだ。前々からスィーに興味を持っていた俺は思わずときめいてしまった。 スィーを是非とも調べたい。 というわけで俺はゆっくりからスィーを奪うことにした。 ちなみに先ほどのまりさは走り去ってしまっていてもうこの場にはいない。 だが、俺にはまたスィーに乗ったあいつに出会える予感がひしひしとしていた。 辺り一面草が生い茂ってる中でまりさが通った後から地肌の線が二筋顔を出していたからだ。 それは一直線に林の中を貫いていた。 俺の考えが正しければここはゆっくりたちの、それもスィー乗りたちの専用道路となっているはず。 念のために草むらに隠れてしばらく観察していたが予想は的中していた。 頻繁にというわけではないがちらほらとは行き来があるようだ。 そうと分かればあとは準備をするだけだ。スィーはゆっくり単体と違って意外に速い。罠が必要だ。 辺りを見渡して計画を立て、退散するごろには日がとっぷりと暮れていた。 翌日、朝霧がまだ濃い中俺は早くから罠を張っていた。 仕組みは簡単。道を挟んだ木々の間に鉄線を張るだけのものだ。 これにゆっくりがひっかかればスィーも停止し、そしてそれを奪って目的達成というわけだ。 一通り罠を仕掛けたあと、俺は草むらに身を伏せ、やつらが来るのを待つことにした。 「ゆ~かぜさんがとってもきもちいいよ!まりさ!」 「ゆっ、かぜさんはきょうもとてもゆっくりしてるね!れいむ!」 来た。 先ほど聞こえてきた会話の通り乗っているのはれいむとまりさのようだ。 二人乗りもできるんだな、あれは。 そう考えているうちにスィーは罠のある地点に差し掛かろうとしていた。 ぽすん。軽い音とともに舞い上がる黒い帽子。 「ゆ?なんのおと?」 「ま、ま゛りざのおぼうじがああああああああ!!!!」 しまった、罠の位置が高すぎたのか。これじゃあ帽子に当たっても意味がないじゃないか。 「でいぶ!どまっで!おぼうじが!」 「ゆゆっ!?いきなりいわれてもこまるよ!ゆっくりまってね!ゆぎぎぎぎぎぎ!!!」 「ありがどうでいぶ!」 ギャギャギャギャと唸りを上げ曲がり込もうとするスィー。 Uターンをしようとしているらしい。しかし操作が急だったためか道を外れて吹っ飛んで行ってしまった。 さらに運の悪いことにそちらは崖だ。 「もっどゆっくりじだかっだああああぁぁぁぁぁ……」 「でいぶのばかああああああああああぁぁぁぁぁ……」 あれではスィーも無事ではないだろうな。次に来るのを狙おう。 すまんな、命を取るつもりはなかったんだが。 早速罠を下にずらす、先ほどのゆっくりたちのおかげでちょうどいい高さはわかった。 これで体の真ん中に食い込んで停止するはずだ。 俺は再び草むらに戻りやつらを待った。 「ゆ~ゆゆ~ゆゆゆ~♪」 しばらくすると調子っ外れな歌声が聞こえてきた。またれいむか。 今度は単体らしい。先ほどの二匹同様幸せそうな顔をして運転している。 すまんな、れいむ。 ゾブンッ! 鋭い音が響いたかと思えばれいむの体は口から上半分を失っていた。 どうやら鉄線は鋭すぎたようだ。縄も持ってきて正解だったな。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 れいむは口から泡を出しながら痙攣している。それでもスィーは止まらず走り去っていってしまった。 あれでは助からないな。悪いことをしてしまった。 置き去りにされたれいむの上半分を道端に埋め、墓標代わりに石を置いた。成仏しろよ。 罠を鉄線から縄に取り換え設置し直した。今度こそはうまくいくだろう。 これ以上は犠牲を出したくもない。 墓に軽く手を合わせた後、草むらに隠れ握り飯を食いながら次のスィーを待つことにした。 「ゆっほぉう!ゆっへっへっへ、まりささまのすぃーてくにっくはさいこうだぜ!」 ノリノリでやってくるまりさ、そのスピードは遠目から見ても速い。 群れの若い衆の筆頭といったところだろうか、あの威勢の良さは。 許せよ、まりさ。 ぼぬぅっ!「ゆべっぼっ!!!」 鈍い音を立て、まりさの体に縄が食い込む。予想以上に食い込む。 顔面は中心に埋もれ、体はぐちゃぐちゃに歪んでしまっている。至る部位から漏れ出す餡子が衝突時の衝撃を物語っていた。 「ゆ゛っ……ゆ゛ぶびば……ぶげで……」 上げる声は弱々しく、くぐもっていて全く聞き取れない。かわいそうに、手遅れだ。 スピードの出し過ぎはよくない。 まりさへのダメージは予想外だったがスィーは止めることができた。ありがとうまりさ、君の死は無駄にはしない。 先ほどのれいむの横に埋めてあげるとしよう。これなら寂しいことはないだろう。 「お゛……にいざ……だいぎて……うめな……」 パンパンとしっかり土を固め、墓標になるものを探しているといいものを見つけた。 朽ちた木片だ。長さも太さも申し分ないし、なにより下の部分がとがっていて刺すのにちょうどいい。 まりさの墓に力いっぱい木片を突き立て「ゆびゃっ!」俺はまりさの冥福を祈った。 「縄じゃなく落とし穴にしておけばよかったのかなぁ」 スィー片手に家に帰った俺は早速スィーを調べてみることにした。 車輪をつついてみた。ひっくり返してみた。前から見てみた。横からも見てみた。臭いも嗅いだ。 乗ってみた。滑った。転んだ。泣いた。 どこから見てもただの板に車輪がついてるだけにしか見えない。 どう見てもアクセル、ブレーキがあるようには見えない。 さすがゆっくりに関係あるものだけのことはある。不思議すぎる。 にっちもさっちも行かなくなったので俺はもう寝ることにした。 明日加工所にでも持っていこう。餅は餅屋、ゆっくりのことなら彼らに任せるに限る。 そのころある群れで下半分しかないれいむがスィーによって運び込まれ、大騒ぎになっていたことは誰も知らない。 このSSに感想を付ける
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もくじを見る 概要 使用ポケモン 関連項目 コメントフォーム 概要 使用ポケモン No. ポケモン レベルアップ 関連項目 わざ あ行 アーマーキャノン アームハンマー アイアンテール アイアンヘッド アイアンローラー アイススピナー アイスハンマー アイスボール あおいほのお アクアカッター アクアジェット アクアステップ アクアテール アクアブレイク アクアリング あくうせつだん アクセルブレイク アクセルロック あくのはどう あくび あくまのキッス あくむ アクロバット あさのひざし アシストギア アシストパワー アシッドボム アストラルビット あてみなげ あなをほる あばれる アフロブレイク あまいかおり あまえる あまごい あやしいかぜ あやしいひかり アロマセラピー アロマミスト あわ アンカーショット アンコール あんこくきょうだ いあいぎり いえき イカサマ いかり いかりのこな いかりのまえば いじげんホール いじげんラッシュ いたみわけ いちゃもん いっちょうあがり いてつくしせん いとをはく イナズマドライブ いにしえのうた いのちがけ いのちのしずく いばる いびき いやしのすず いやしのねがい いやしのはどう いやなおと いわおとし いわくだき いわなだれ インファイト ウェーブタックル ウェザーボール うずしお うそなき うたう うたかたのアリア うちおとす うつしえ ウッドハンマー ウッドホーン うっぷんばらし うらみ うらみつらみ エアカッター エアスラッシュ エアロブラスト エコーボイス えだづき エナジーボール エラがみ エレキネット エレキフィールド エレキボール エレクトロビーム えんまく おいうち おいかぜ おいわい おうふくビンタ オウムがえし オーバードライブ オーバーヒート オーラウイング オーラぐるま オーロラビーム オーロラベール おかたづけ おきみやげ オクタンほう おさきにどうぞ おしおき おしゃべり おたけび おだてる おちゃかい おどろかす おにび おはかまいり おまじない おんがえし おんねん か行 ガードシェア ガードスワップ かいでんぱ かいふくしれい かいふくふうじ かいりき カウンター かえんぐるま かえんだん かえんのまもり かえんほうしゃ かえんボール かかとおとし かぎわける かくばる 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しおふき しおみず シグナルビーム じこあんじ じごくぐるま じごくづき じこさいせい シザークロス じしん しぜんのいかり しぜんのちから しぜんのめぐみ したでなめる じたばた じだんだ しっとのほのお しっぺがえし しっぽきり しっぽをふる じならし しねんのずつき じばく じばそうさ しびれごな しぼりとる しめつける ジャイロボール シャカシャカほう シャドークロー シャドースチール シャドーダイブ シャドーパンチ シャドーボール シャドーボーン シャドーレイ じゃどくのくさり じゃれつく ジャングルヒール じゅうでん 10まんばりき 10まんボルト じゅうりょく じょうか しょうりのまい しろいきり じわれ しんくうは シンクロノイズ しんそく じんつうりき しんぴのちから しんぴのつるぎ しんぴのまもり シンプルビーム じんらい スイープビンタ すいとる すいりゅうれんだ スカイアッパー スキルスワップ スケイルショット スケイルノイズ スケッチ スターアサルト スチームバースト ずつき すてゼリフ すてみタックル ステルスロック ストーンエッジ すなあつめ すなあらし すなかけ すなじごく スパーク スピードスター スピードスワップ スプーンまげ スポットライト スマートホーン スモッグ すりかえ スレッドトラップ せいちょう せいなるつるぎ せいなるほのお ぜったいれいど そうでん ソウルクラッシュ ソウルビート ソーラービーム ソーラーブレード ソニックブーム そらをとぶ た行 ダークホール タールショット たいあたり だいちのちから だいちのはどう だいばくはつ ダイビング だいふんげき ダイマックスほう だいもんじ ダイヤストーム たがやす タキオンカッター たきのぼり だくりゅう たくわえる たこがため ダストシュート たたきつける たたみがえし たたりめ たつまき たてこもる タネばくだん タネマシンガン ダブルアタック ダブルウイング ダブルチョップ ダブルニードル ダブルパンツァー タマゴうみ タマゴばくだん だましうち たまなげ ダメおし だんがいのつるぎ ちいさくなる ちからをすいとる ちきゅうなげ チャージビーム チャームボイス ちょうおんぱ ちょうのまい ちょうはつ ついばむ ツインビーム つきのひかり つけあがる つじぎり 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マジカルシャイン マジカルフレイム マジカルリーフ マジックコート マジックルーム マッドショット マッハパンチ まとわりつく まねっこ まほうのこな まもる まるくなる マルチアタック まわしげり みかづきのいのり みかづきのまい みがわり みきり ミサイルばり みずあそび みずあめボム みずしゅりけん みずでっぽう ミストバースト ミストフィールド ミストボール みずのちかい みずのはどう みずびたし みだれづき みだれひっかき みちづれ みねうち みやぶる ミラーコート ミラーショット ミラータイプ みらいよち ミラクルアイ ミルクのみ みわくのボイス みをけずる ムーンフォース ムゲンダイビーム むしくい むしのさざめき むしのていこう むねんのつるぎ めいそう メガドレイン メガトンキック メガトンパンチ メガホーン めざましビンタ めざめるダンス めざめるパワー メタルクロー メタルバースト メテオドライブ メテオビーム メロメロ もえあがるいかり もえつきる ものまね もりののろい もろはのずつき や行 やきつくす やけっぱち やつあたり やどりぎのタネ やまあらし ゆうわく ゆきげしき ゆきなだれ ゆびをふる ゆめくい ようかいえき ようせいのかぜ ヨガのポーズ よこどり ら行 らいげき ライジングボルト らいめいげり ラスターカノン ラスターパージ リーフストーム リーフブレード リサイクル リフレクター リフレッシュ リベンジ りゅうせいぐん りゅうのいかり りゅうのいぶき りゅうのはどう りゅうのまい りんごさん りんしょう ルミナコリジョン レイジングブル れいとうパンチ れいとうビーム れんごく れんぞくぎり れんぞくパンチ ローキック ロケットずつき ロックオン ロックカット ロッククライム ロックブラスト わ行 ワイドガード ワイドフォース ワイドブレイカー ワイルドボルト わたほうし わるあがき わるだくみ ワンダースチーム ワンダールーム コメントフォーム 名前 コメント すべてのコメントを見る ※こちらは「情報提供欄」です。質問や雑談はご遠慮ください。