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多数の設定お借りさせていただいています セリフすっきり 出産要素 家族 ・赤ちゃん ***************************************************************** 赤ちゃんのゆっくり返し ***************************************************************** れいむは今までのゆん生を振りかえっていた。 やさしいおかあさんとたくましいおとうさん、 たくさんのおねえちゃんたくさんのいもうとに囲まれてゆっくりした日々。 おさんぽ途中に出会いひとめぼれしたまりさ。 思い切って告白したらまりさも好きと言ってくれた感動。 大好きなまりさと一緒にいれる毎日。 なら次にすることは…。 「ねぇ、まりさ」 「なに?れいむ」 「れいむたちゆっくりしてるけどさ」 「うん」 「あかちゃんがいればもっとゆっくりできない?」 「そうだね!あかちゃんがいればとってもゆっくりできるね!」 「じゃあ…しよ?きて…まりさ…」 「うんいまいくよ…」 「「んほおおおおぉぉぉぉぉ!!すっきりいいいぃぃぃぃぃ!!!」」 真夜中の山に響くゆっくりのクライマックスな叫び声。 行為が終わった後自分のお腹がふっくらと膨らんでいくのが目に見えた。 「ゆゆ?れいむにんっしんっしたよ!」 「やったねれいむ!かぞくがふえるよ!」 赤ちゃんが生まれたらどんなことをしようか。 一緒にいっぱいゆっくりできるご飯をむしゃむしゃしよう、 一緒にいっぱいおひさまに当たってぽかぽかしよう、 一緒にいっぱいおうたをうたおう、 一緒にいっぱいすりすりしよう、 一緒に…。 れいむが未来に見えるすばらしいゆっくりエブリディを想像している横で、 まりさはすっきり疲れか早々に寝込んでいた。 にんしんっしたその日かられいむは無性にお腹が減るのを感じた。 きっと赤ちゃんに栄養を欲しがっているんだ。 まりさにゆっくりできるご飯をたくさん取ってきてもらおう。 「あかちゃんのためにおいしいごはんをたくさんとってきてね!!」 「まりさがんばるね!」 まりさが外で頑張っている間は何をしようか。 そうだ、赤ちゃんがゆっくりできるようにおうたを歌ってあげよう。 「ゆっくりそだってね!あかちゃん!」 「ゆ~♪ゆゆゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪」 おうたを歌い疲れて眠ってしまっていたところにまりさが帰ってきた。 帽子にたくさんのご飯が詰まっている。むしゃむしゃして赤ちゃんをゆっくり育てよう。 「ただいまれいむ!あかちゃんのためにたくさんむしゃむしゃしてね!」 「これであかちゃんがゆっくりできるよ!」 「じゃあいただきますを「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」 「もうぽんぽんいっぱいだよ!あかちゃんゆっくりそだってね!」 たくさんご飯を食べたらもうお空が真っ暗。 早く寝ないと赤ちゃんゆっくりできないよね。 「おやすみ!まりさ!あしたもゆっくりしていってね!」 赤ちゃんのため食っては歌い食っては眠りの生活が始まってからしばらくしたら、 お腹がにんっしんっする前の自分が入ってしまいそうなくらい膨らんだ。 たまに自分の意思に反してお腹がピクピクと動くことも増えてきた。 もうすぐ赤ちゃんに会える、とってもゆっくりした赤ちゃんに…。 そのためにはたくさんゆっくりしてあげないと! 「まりさ!きょうもよろしくね!」 「…うん!まりさがんばるよ!!」 ***** ところ変わってれいむのお腹の中。 すでに形の整った5匹の赤ちゃんが相談していた。 「おきゃーしゃんとっちぇもゆっくちしてるね!」 「ゆっくり♪ゆっくり♪」 「そのゆっくちにまりしゃはどうやっておかえちしようか」 「ゆゆーん♪そんにゃのかわいいれいみゅをみればいちころだよ!」 「まりしゃそれだけじゃたりないようなきがするよ!」 「「「「ゆゆ??」」」」 一番の親孝行はゆっくりしている自分を見せることだ。 それだけではいけないのか?他の赤ちゃんが驚いた。 「きょれだけおきゃーしゃんがゆっくちちてくれてるんだもん! まりしゃたちをみるだけじゃおかえちにならにゃいかも」 「「「「ゆー……」」」」 とってもゆっくりしているお母さん。 そんなお母さんをゆっくりさせるには自分を見せる以外のワンポイントゆっくりが必要。 そう感じて赤ゆっくりたちは考え込んだ。 「れいみゅゆっくちおもいついちゃよ!」 「どんにゃことしゅるの?」 「れいみゅきゃわいいことびゃをつかっちぇゆっくちしゃせてあげりゅよ!」 「どんにゃの?ゆっくちおしえちぇね!」 「こうやりゅんだりょ!」 「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!」 「ゆゆーん♪しゅっごくゆっくちちてるね!」 赤れいむは舌っ足らずなしゃべりを磨きにかけることで、 母性本能ならぬゆっくり本能を刺激しようと考えた。 「まりしゃはわいるどにいくよ!」 「ゆっくちきににゃる!」 「『ゆっくちちていってね!』いがいのあいさつをしゅるよ!」 「かっきょいいね!」 赤まりさは『ゆっくちちていってね!』と言わずに、 自分オリジナルの挨拶を実行することで、 今までの赤ちゃんとは何かが違う感を出すことにした。 「れいみゅはへんかきゅうだよ!」 「へんきゃきゅう?」 「うちろからうまれりゅよ!」 「おきゃーしゃんもびっくちだね!」 普通ゆっくりの胎生型出産の場合、赤ちゃんは顔から出てくる。 赤れいむはその法則を覆すことによって、 お母さんに新鮮な驚きを与えようと考えた。 「まりしゃはかきぇにでるよ!」 「どんなかきぇかおちえてね!」 「おきゃざりをもっちぇいかないよ!!」 「ゆゆ!それはゆっくちできないよ!」 「ふっふっふ…まりしゃはちゃんとかんがえちぇるよ!」 飾りのないゆっくりは他のゆっくりにゆっくりできないゆっくりと言われる。 赤まりさはあえて飾りを捨てることにより、 この子はお母さんがゆっくりさせてあげなきゃだめだ、 と使命感を煽るように演出しようとした。 「れいみゅはなにかおもいついた?」 「れいみゅは…ひみちゅだよ!」 「もったいぶりゃないでゆっくちおちえてね!!」 「あとのおたのちみだよ!」 ***** 「むーしゃ!むーしゃ!しあわうっ!!」 まりさの持ってきたご飯を食べた直後、 お腹に今までに感じたことのない強い痛みが走った。 「いだ゛い゛い゛い゛!!れいむのぼんぼんさけちゃう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 「れいむ!あかちゃんがうまれるよ!がんばって!!」 れいむの顎のあたりにぽっかり穴が空き、そこから赤ちゃんが見える。 しかしその穴は狭い、そこへその穴の2倍以上の大きさの赤ちゃんが通ろうとしている。 皮が引っ張られ今にもちぎれそう、痛みがゆっくりとゆっくりとれいむを蝕んでいく。 「うぐぐぐぐぐぐ!!」 「れいむ!あかちゃんだよ!あかちゃんのかおがみえたよ!!」 痛みで意識を失いそうな中、赤ちゃんという単語だけがれいむの精神をつないでいた。 早く赤ちゃんに会いたい!この思いがれいむの体を無意識に動かしていた。 「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!」 「れいむ!もうすぐだよ!あかちゃんでてくるよ!」 ポンッ! その音と共にれいむを蝕んでいた痛みが急速に引いていった。 ようやく辺りを見回す余裕を得られたれいむが見たものは…。 つぶらなおめめ、かわいいお口、しっとりと黒い髪に、 蝶のような大きなリボンを結んでいる。 まるで自分を見ているように思えるほどれいむに似た赤ちゃんだ。 赤ちゃんを産んだらまず何をするか、挨拶だ。 「ゆっくりしていってね!」とお互いに言いあうことではじめて、 お互いにゆっくりできる存在と認識することができる。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!」 どうもおかしい。 うまくしゃべれない赤ちゃんでも「ゆっくちちていってね」くらいは言えるはずだ。 なのにこの赤ちゃんはそれすら言えてない。 これは聞き違いなんだ、もう一度やり直して…。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!! ゆゆ?おきゃあしゃんっはちょおうっちぇもぅゆっきゅちちちぇりゅにぇえ!! きゃひゃいひれいみゅをみちぇみょうぅちょゆっきゅちちちぇいっっち」 「うまくしゃべれないあかちゃんはゆっくりしんでね!」 「ゆべっ!」 なかなな挨拶ができない赤れいむにしびれを切らしたまりさは、 赤ゆっくりにあんよの一撃をくらわせる。 「みゃぢゃ…ゆっきゅち…ちちぇにゃいにょに…」 「ゆっくりしね!」 ギリギリ息があった赤れいむにとどめの一撃が炸裂。 あまりにも展開が早すぎてれいむの餡子は付いていけない。 そして、まりさの下につぶれている赤れいむを見つけた。 なんで?なんで?なんで?なんで? (「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」) 「ど…」 (「すーりすーり!おかあさんのほっぺとってもぽかぽかさんだよ!」) 「どぼじで…」 (「おかーさんのことだーいすきだよ!」) 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「ちゃんとしゃべれないあかちゃんはゆっくりできないからだよ!」 ちゃんとしゃべれなくってこれから練習していけばいいじゃない。 ゆっくり見守っていけばいいじゃない。 それなのに…それなのに…それなのに…。 「れいむ!またあかちゃんがうまれてくるよ!!」 「ゆゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 初回に穴がある程度広がったおかげか、 二回目の出産はそれほど痛みを感じなかったが、やはり慣れるものではない。 「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!!」 ポンッ! 次に産まれてきたのは、 りりしい瞳、輝く金髪の上に形の良い山高帽をちょこんと乗っけた、 愛するまりさそっくりの赤ちゃん。 まりさに似てるんだ、だから挨拶もきちんとできるはず。 「ゆっくりしていってね!!」 「おーっちゅ!」 え…? なんで挨拶出来ないのだろう。 もしかしてれいむのことを弄んでいるのだろうか。 「ゆっくりしていってね!!」 「おーっちゅっちゅ!!」 「あいさつをきちんとできないあかちゃんはゆっくりしんでね!」 「おーっちぶじ!」 キチンと挨拶が出来ないとまりさに判断された赤まりさは早々に潰されてしまった。 愛するまりさに似た赤ちゃんがあっという間に餡子の塊へと姿を変える。 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「あいさつできないあかちゃんはゆっくりできないからだよ!」 挨拶なんて所詮形式的な儀式のようなもの。 それができないがためにいきなり殺されるなんてあまりにも不条理だ。 ゆっくり挨拶を教えることもできたのに…できたのに…できたのに…。 「れいむ!またまたあかちゃんがうまれてくるよ!!」 「ゆゆ??」ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!! 二回目の出産があれほど楽だったのだから、三回目はもっと楽だろう。 そうたかをくくっていたのだが。 「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!!ゆーゆっゆー!!!」 「どぼじでうばれでぐれないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 いくら力んでも赤ちゃんが出てくる気配がない。 まるで赤ちゃんが自発的に出る気がないように。 「れいむ!このあかちゃんおかおがないよ!」 「ぞんなわげないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛?! いだい゛い゛い゛ぼんぼんいだい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」 「ゆ゛ーゆ゛っゆ゛ー!ゆ゛ーゆ゛っゆ゛ー!!」 実に最初の出産の数倍の時間をかけてようやくポンッ!と赤ちゃんが産まれてきた。 その時出産の衝撃で一時的に空を飛ぶ赤ちゃんと一瞬目があったような気が…気のせいだ。。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくちちていってね!!」 ちゃんと挨拶をしてくれた! 今まで挨拶が出来ないからってまりさが赤ちゃんをゆっくりさせちゃったけど、 ちゃんと挨拶できたからもうまりさは怒らないはず。 赤ちゃん、これからもずーっとゆっくりしていってね。 「ところであかちゃん」 「あかちゃんじゃないよ!れいみゅはれいみゅだよ!」 「どうしてうしろからうまれたの?れいむすごくくるしそうだったよ」 「あれはれいみゅがきゃわいくうまれてくるためにしちゃんだよ! とっちぇもゆっくちできちゃでしょ!」 「れいむをくるしめるあかちゃんはゆっくりしね!」 「きゃわいくってごべっ!」 まりさのあんよに潰されて物言わぬ饅頭となる赤れいむ。 何で?今度はちゃんと挨拶してくれたのに何が気に入らなかった? 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「おやをくるしめてはんせいしないあかちゃんはしょうらいゲスかくていだからだよ!」 ゲスになるかなんてこれからの教育次第でゆっくり決まるものじゃないか。 それなのに一回間違ったことをしただけでゲス確定なんて。 その理論ならなら自分はとんでもなくゲスな奴だ。 きっとまりさは焦っているんだ。なだめなきゃ、なだめなきゃ。 「まりざあ゛あ゛あ゛もっどゆっぐりじでよお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 「そんなことよりまたまたまたあかちゃんがうまれてくるよ!」 「ゆゆ?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 四回目の出産で、さらに先ほど無駄に力んだためか穴はもうガバガバ。 すんなりと産まれてきてくれた。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくちちていってね!!」 良かった。この子もきちんと挨拶できる。 ちゃんと苦しめずに産まれてくれたから、 きっとまりさも赤ちゃんのことを褒めてくれるはず。 このまりさに似たりりしい瞳に輝く金髪にその上にちょこんと乗った山高帽が………ない!? 「かざりがないあかちゃんはゆっくりしね!!」 「ゆべっ!」 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「かざりがないゆっくりはゆっくりできないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??! ゆっくりかいのじょうしきでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!?」 確かに飾りのないゆっくりはゆっくりできない。誰が誰かわからないからだ。 でもこの赤ちゃんは飾りがなくても確かに自分たちの赤ちゃんということがわかる。 それならば飾りなんて本来の意味での飾りだ。 「さっきからゆっくりできないあかちゃんばかりうんでるね!ばかなの?しぬの?」 「でもまだあとひとりあかちゃんがのこってるよ!」 「ほんとう?だったらゆっくりみせてね!!」 お腹の中にはあと赤ちゃんが一人残っている感覚がある。 最後までゆっくりした赤ちゃんだもの、見ればきっとまりさもゆっくりしてくれる。 そしたら三人で末永くゆっくりしよう。 「あかちゃん!ゆっくりうまれてきてね!!」 ***** 一方れいむのお腹の中では赤れいむがゆっくりしていた。 「あなさんがひらいちゃけどれいみゅはうまれにゃいよ!」 「みんにゃはうまれちゃったけれでも、れいみゅもうまれちゃったら おきゃーしゃんのぽんぽんがさみちくなるからうまれないよ!」 「おきゃーしゃんのなかにずっといる。れいみゅのことがみりぇなくても、 れいみゅがぽんぽんにいるだきぇでおかーしゃんはゆっくちできるんだよ!」 「れいみゅおきゃーしゃんにあえないからさみちいけれども、 おきゃーしゃんをゆっくちできるならがまんしゅるよ!」 「おきゃーしゃんゆっくちしていってね!」 ***** 「あかちゃんはまだ?ゆっくりしすぎだよ?」 「どぼじであがぢゃんうばれでぐれないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??」 なぜこんな時に赤ちゃんが産まれてくれないのか、れいむは考えた。 もう赤ちゃんはすでに死んでいる。これはない、確かに赤ちゃんの感覚があった。 赤ちゃんは弱すぎて出ることができない。これもない。手助けすれば絶対出れる。 こうなれば自発的に産まれるのを拒否しているようにしか思えない。 つまり、 「まりさ!あかちゃんはれいむのなかでゆっくりしたりないんだよ! だからあかちゃんのためにたくさんごはんをとってきてね!! 「だまれ…」 「あかちゃんはえいようがたりないとしんじゃうだよお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??! そんなこともわからないなんてばかなの?しぬの?」 「だまれえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 まりさは何てわがままを言っているんだ。 赤ちゃんはれいむたちをもっとゆっくりさせてくれる存在で、 そのゆっくりのために働くのは至極当然のことであって… 「おばえは!あかちゃんがでぎでがら!ずーっとばりざをえざをどってぐるどうぐみたいにじで! だまにのぞいだらおうだをうだっだりひるねじだりとおばえばっかりゆっぐりじでるじゃないか!!」 「でもれいむがゆっくりしないとあかちゃんは」 「ぞれはおおめにみるどじで!づがれでがえっでぎだばりざに! おばえはいだわりのごどばをがげだごどがあるか?!」 「あがぢゃんがでぎでがらおばえはいづもいづも「これであかちゃんがゆっくりできるよ」 とあがぢゃんのごどばがり!ばりざのごどなんでなーんもみでぐれない!」 「でもあかちゃんはだいじだよ?」 「ほらまだあがぢゃんのごど!!ばりざはおばえのどれいじゃない゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛!! じがもぜっがくのあがぢゃんはびんなゆっぐりできないやづら!! ごんなごどになるんだっだらおばえなんがどずっぎりじなげればよがっだ!!!」 「ど、どぼじでぞんなごどいう゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「どうもごうもあるが!!おばえのがおなんでにどどびだぐない゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 そう言うとまりさは外に出て行ってしまった。 赤ちゃんのことを大切に思えないなんて恐ろしいほどのゲスだ。 でも今はそんなことより今は赤ちゃんの方が大事だ、早く赤ちゃんのためにむしゃむしゃしないと。 確か貯蔵庫に…。 「どぼじでごはんざんがないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!??」 きっとまりさがこっそり全部食べてしまったんだ。なんてゲス。 仕方ない、ならば自分で動いてご飯を取りに行くしか…。 ん?体が重くて動かない…。 「どぼじでれいぶあるげないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?? これじゃあごはんとりにいげない゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 ご飯をどうしようと考えていたら急に力が抜けてきた。 大きくなった赤ちゃんが今まで以上にれいむの栄養を吸収し始めたのだ。 「あがぢゃんんんんん!ずわないでえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!! おかあざんじんじゃう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 あ…目がかすんできた…。 れいむはもうだめなんだ。 赤ちゃん、一緒にすりすりしたかったなー。 「もっどゆっぐりじだがっだ…」 こうしてれいむは赤ちゃんの望み通り、 とーーーーーってもゆっくりすることができたとさ。 終 ***************************************************************** 自分のゆっくりできることを他人にしなさい。 聖ゆっくりの教えを産まれる前から実践できるってすごい。 今まで書いた作品 初めての制裁 僕のうさばらし ゆっくりは死んだ 見せあいっこ ゆっくりの伝道師 妄想お兄さん このSSに感想をつける
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「ついに、ついに完成したぞ!」 薄暗い部屋の中、にとりが声を上げる。 「河童の技術力に夢美とちゆりの科学力。 永琳の薬学に理香子の魔力。 更には里香の設計も加わったこの逸品!!!」 カッ、とスポットライトがテーブルに当てられる。 「その名も、メガゆっくり!!!」 そこには何の変哲も無いゆっくりまりさの姿があった。 「…で、これのどこがめがとかぎがとか大層な名前のゆっくりなのよ」 その光景を見てあきれ返るのはここを嗅ぎつけてきた博麗の巫女。 「それはもう大変だったのよ、いくつもの異なったものを統合するなんて本来無理だもの」 「動力の確保だって問題だったし」 「そこは素敵な力が色々な奇跡を起こすほどに素敵にまとまったのよ」 「どんな方向からでも解明できないゆっくりの餡子がもたらした結果なのかもしれないぜ」 「外側の感触はゆっくりのままに、内部は頑丈さと機能満載で作成したのです」 「更には博麗大結界をネットワークにした位置特定機能も防水機能も完備してるんだよ」 「…危ない連中が集まったからどんな異変かと思ったら単なる暴走だったのね、やってられないわ」 さっさとその場を後にした赤白を尻目に、6人の識者(?)達は早速テストプレイを始めるのだった・・・ ここは人里から少し離れた平地。 辺りには草木はあまり生えていないのだが、これは夢美が事前にる~ことに草むしりをさせていたためである。 土壌は豊かであり、何かを育てるにはもってこいの場所だ。 ここに花を愛するゆっくり達を集め、その中にメガゆっくりも加える。 こうしてしまうと位置を特定しない限りはただのゆっくりにしかみえない。 「さて、皆に集まってもらったのは、ここでみんなにお花を育てて欲しいのよ」 集めたゆっくり達に説明を始める6人。 かくしてゆっくりゆうかを筆頭に花を愛でるゆっくり達とめがゆっくりの花畑作りが始まった。 ゆっくりめーりん、ゆっくりちるの、ゆっくりれいむ・・・ 群となるには少ないが家族となるには多いその数で、種を蒔き、水をやり、雑草を取り除く。 時々近くに通りがかるゆっくりは何をしているか聞くが、説明すると 「ゆゆ?おはなさんはかってにはえてくるんだよ?そんなこともしらないの?ばかなの?」 とゲラゲラ笑ってろくに取り合わない。 それでも花を愛でるゆっくり達は一生懸命水をやったり悪い虫を食べたり雑草を抜いたりして花を育てた。 集団に仲間意識がしっかりと根付いたころ、ついに花が咲きそうことに喜んだ矢先の事だった。 次の朝、花を愛でるゆっくり達の花壇は荒らされていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 とてもいい笑顔を浮かべて花を食べるのは前まで花を愛でるゆっくり達をゲラゲラ笑っていたゆっくり達である。 「おはなさんがこんなにたくさんはえててよかったね!」 「とってもおいしかったね!またつぎのときにはいっぱいはえてるね!」 折角一生懸命育てて、あと少しでゆっくりした花を咲かせられると信じていたゆっくり達は愕然とした。 しっかり説明したのに取り合わず、いざあと少しという所で全ての頑張りをかっさらっていったゆっくり達。 去っていったそのものたちに怒りを覚えたのは言うまでも無いだろう。 「あらら、これは酷いわね・・・」 そこに現れたのは皆をここに連れてきた6人―幻想郷の識者(?)達であった。 「後一歩だったのに・・・残念だったわね」 「素敵なお花が見られなくて残念だわ」 花を愛でるゆっくり達は自分達の悲しみを分かってくれるこの6人に涙した。 「また、次は荒らされないように育てればいいのよ」 理香子がそう言い、その場のゆっくり達はそうだね、とお互いに頷きあった。 ・・・メガゆっくりであるまりさを除いて。 「まりさはみんなのがんばりをむだにするゆっくりがゆるせないよ、おはなをたべるゆっくりをこらしめたいよ」 勿論それはこの場に残っている誰もが思っていること。 しかし花壇や畑などを襲うゆっくりは数が多く、今回ここで花を蹂躙した数のゆっくりでさえこの場にいるゆっくりでは太刀打ちできないだろう。 それでもメガゆっくりまりさは諦め切れない。 その中には既に優しい心と戦う勇気が灯っていたのである。 「・・・そうだね、まりさ。悪いゆっくりを懲らしめたい?貴方なら悪いゆっくりをきっと懲らしめる事が出来るよ」 「ほんと!?」 にとりが優しく声を掛けるとメガまりさは目を輝かせる。 既にやる気満々のようだ。 「みんな、これからまりさは悪いゆっくりを懲らしめるために頑張る事を決めたわ。あなたたちはまりさが戻ってきた時に立派な花が咲いているようにここを守りなさい」 永琳の呼びかけにそれぞれがしっかりと頷いた。 「私達も時々ここに来てお手伝いしてもいいですか?」 「もちろんだよ!おねーさんたちもいっしょにはなをさかせようね!」 里香の申し出に元気を出して答えるゆうか。 「まりさ、かえってきたときにゆっくりしたおはながさいているようにしてるからね」 「うん、まりさはぜったいかえってくるよ。だかられいむ、まっていてね」 一方ではメガゆっくりまりさの旅立ちに別れを惜しむれいむ。 こうして、メガゆっくりは悪いゆっくりを倒すために立ち上がったのだ。 翌日、メガゆっくりの封印していた各種機能を開放させた後に簡単なレクチャーを行う。 「いいか?これからまりさはスーパーファイティンブゆっくり、その名もメガゆっくりとして悪いゆっくりと戦うんだぜ」 「まりさはすーぱーふぁいてぃんぐゆっくりのめがゆっくりなまりさなんだぜ!」 名前は・・・多分夢美が決めたのだろう、棒読み調でちゆりが名前を教える。 「私たちは貴方をここから手助けするわ」 「でもまりさはここからとおくにはなれるぜ、てだすけできるの?」 「貴方が何処にいるか分かるようにしたのです!」 「ゆっ、それならだいじょうぶだぜ!ゆっくりりかいしたぜ!」 記憶管理機能には問題はないようである。 次は武装チェック。 「後、貴方にいくつか力をあげたわ。まずはあの的に向かって口を空けなさい」 「ゆっくりあけるぜ!」 「次は息を思いっきり吐くようなイメージをしてみて」 「ゆっ!」 バスンッ メガゆっくりが見ていた的に穴が開く。 「これが貴方の力、メガバスターよ」 よく弾幕に使われる動きの早い米弾をメガまりさの意識通りに撃ち出せる機構。 メガゆっくりを作る際、2番目に苦労したものである。 「これで悪いゆっくりを懲らしめられるぜ!」 強い力を得た(元々着けていた機能であるが本人はそう思っている)メガゆっくりは熱い心を胸に抱き出撃していった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!!」 早速一匹の野良れいむを見つけたメガまりさ。 「れいむにきくけど、れいむはおはなさんはすき?」 「もちろんすきだよ!!」 「おはなさんはゆっくりできるよね」 「ゆっ、おはなさんはとってもゆっくりできるよ!」 「とてもきれいで、みているとゆっくりできるよね!」 「ゆ、なにいってるの?おはなさんはたべものだよ?ばかなの?」 ―なんだ、おはながすきって、たべるほうがすきなんだ。 「れいむはわるいゆっくりだったんだね」 「ゆゆ?れいむはいいゆ―ゆぶっ!?」 メガバスターがれいむを直撃する。 そこには餡子の花が咲いた。 一瞬罪悪感のようなものが沸いたが― 「みんなをまもるためだぜ」 そう呟いて森の奥に進むのだった。 メガゆっくりが入った森のとある群は大騒ぎになった。 花を食べたゆっくりが爆発し、また花は食べ物だと答えたゆっくりもまた同じようになっていたからである。 「とてもつよいまりさがおそってくるよ!!!」 それが分かっただけで群は天地がひっくり返ったような状況に陥り、この群のリーダーである大れいむですら収集がつかなくなってしまった。 そして遂にその強いまりさ―メガゆっくりが、その姿を確認できるまでに迫っていたのである。 「ゆゆゆ、みんなでそのゆっくりにとつげきすればきっとつぶれるよ!!!」 「わ、わかったよ!!!」 「ゆけ、わがけんぞくたちー!!!」 真っ白になった頭でやっとこさ口に出せた命令を受け、群の面々が一塊のように突撃していった。 普通のゆっくりであれば押しつぶされて終わりである。 しかしメガゆっくりは連続してメガバスターを放ち、その塊の前方を怯ませる。 「ゆゆ、とつげきす―ゆぎゅ!?」 「ゆっくりおさないd―ゆぎゃん!?」 あれよあれよと押しつぶされ自滅する塊。 残ったゆっくりも打ち抜かれ、遂には大れいむのみが残った。 「よぐもみんなをごろじだなぁぁぁぁぁ!!!」 「・・・みんなはゆっくりできなかったんだぜ、だからしんだんだぜ」 「ぞんなごどないぃぃぃぃぃ!!!むでのびんなはゆっぐりじでだぁぁぁぁぁ!!!」 「はなをめでるこころもないくせにゆっくりできるとはおろかだぜ」 「おはなさんなんがどおでもいいぃぃぃぃぃ!!!おばえをごろずぅぅぅぅぅ!!!」 真っ直ぐ突進してくる大れいむ。 メガゆっくりはメガバスターを打ち出して当てるが、それでも大れいむの前進は止まらない。 「ずがまえだぁぁぁぁぁ!!!」 「ゆ!?ぐ!?」 がっちりとメガゆっくりを口に加えた大れいむ。 そのまま後ろに2回、ジャンプしてメガゆっくりを地面に叩きつける。 そして大きく跳躍すると― 「ぢねぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆがぁ!?」 そのまま地面に叩きつけられ、メガまりさは8方向に光の弾を散らしながら砕けた。 「みんな、ゆっくりできないまりさはたおしたよ・・・てんごくでゆっくりまっててね・・・」 傷だらけになりながらも勝利を噛み締めた大れいむ。 「いまのがれいむのわざだったんだね」 おかしい。 大れいむは自分が聞いた声を疑った。 なぜならそれは、さっきまで戦っていた、しかも自分が殺したはずのメガゆっくりの声だったからだ。 そして振り向いた時、今度は自分の目を疑った。 砕け散ったはずのメガゆっくりの姿があったのだからだ。 「まりさのざんきは108まであるぜ!!!」 そう言うや否や、メガゆっくりは大れいむの一部を食いちぎり、飲み込と。 「げっとだぜ!」 帽子の色が赤になる。 ラーニング、他のゆっくりの特技を自分のものにする力。 これは実現させるのに一番手間が掛かった機能である。 「でいぶのおべべがぁぁぁぁぁぁ!!!!」 さっきまで勝ったと思っていた、いや、間違いなく勝っていたのに。 ありえない。ありえない。 れいむの脳内がぐにゃぁ~となる中、メガゆっくりは口に大れいむを加える。 「おかえしだぜ!」 先ほど大れいむが自身に行ったように、二回叩きつけられ、大きく空中を舞う。 「ひぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!」 恐怖に顔を引き攣らせる大れいむ。 そして。 「はいぱーぼっ!!!」 「ん゛ん゛ん゛ー!!!」 断末魔の声を上げ、大れいむは完全にその命を絶たれた。 これで分かった事がある。 「ゆっくりできない群とリーダーをたおさないと、みんなのために」 メガゆっくりの目はこれだけの返り餡を浴びてもなお、強く光り輝いていた。 戦いはまだ、始まったばかりだ。 かんぱーい!!! その頃、あの識者(?)6人は祝杯を挙げていた。 「バスターにラーニング、残機システムもちゃんと稼動したわね」 「一回ティウった時はどうなるかと思ったぜ」 システム班の夢美とちゆりは未成年のためジュースで乾杯しつつ。 「ゆっくりできる仲間と花を守る、という目標もしっかり覚えさせる事が出来たし」 「全部の性能がちゃんと発揮されていてよかったです!」 魔力班の理香子と設計班の里香は先に料理に手を付けながら。 「後は博士ポジションらしく素敵に指示を出せばいいんだね」 「私としては薬による色彩変化が不安だったけれどね、ちゃんと変わってよかったわ」 組立班のにとりと薬学班の永琳はお酒を片手に微笑みながら。 今回の成功を喜んでいた。 そう、これは数々の突飛した力を持つ暇な面々が起こした壮大なごっこあそびである。 最近ちょっとだけ幻想郷に入ったソフトをリアルに真似してみた、"MEGAMAN"ごっこというなの。 「しかし、メガゆっくりはどうやって復活したんだ?」 「内部が生きていれば周囲の餡子と皮を再利用して元の姿にもどるです」 「エコね」 「お花畑はどうする?」 「ちゃんとやることはやってあげましょ、花を愛でるゆっくりは貴重ですし」 「ま、何にせよこの素敵な出会いと実験の成功を祝いましょ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき 所謂”岩男”のパロです。 まぁ、幻想郷の面々ならこれ位できるのではないかな、と。 当方の面々はどちらかというと悪巧みが好きそうで機械とかに秀でてそうな方々を選びました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 このSSに感想を付ける
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*警告* 現代物です。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 うんうんあります。 ↓以下本文 「おねえさん! かわいいれいむをゆっくりさせてね!」 家路を急ぐ私を呼び止めたのは、バレーボールより少し小さい、紅白のおまんじゅう だった。amazonの段ボールにはまりこんだ、ふてぶてしい顔。おでこに『ひろってくださ い』と書かれた紙が画鋲でとめられていて、キョンシーのお札みたい。 「ゆっくりかぁ。拾ってあげてもいいけど……あんた一匹?」 「れいむはひとりだよ! ゆっくりていせいしてね!」 「さよなら」 「まってね! れいむはいっぴきだからいっしょにゆっくりしてね!」 「ふーん」 「おねがいしばず! せっかくだからでいぶをゆっくりさせてくだざいい!」 こうして私はゆっくりれいむを手に入れた。 「ただいまぁ」 「ゆっくりするぶぎゅ!」 靴を脱いでいる間に箱から飛びだそうとするれいむを、慌てて押しとどめた。土足で踏 みにじらせるとかありえない。 「あんた汚いでしょ!」 「でいぶはきたなくないよ!」 「いいからあたしが着替えるまでおとなしくてなさい。箱から出てたら叩き出すわよ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 とりあえず額のお札だけ剥がして、玄関に置いておくことにした。着替える間、意外にお となしく待っていたれいむを箱から取り出す。両手で持ちあげると、落ち着かないのかぷ るぷる左右に震えてる。 「ゆふーん、はずかしいよ!」 まんじゅうのクセに顔を染めないで。キモいから。れいむを小脇に抱えると、お風呂場に 放り込んだ。一応これ、食品でいいのよね。桶にためたぬるま湯で、中性洗剤を適当に薄 める。 「お、おねえさん! みずさんはゆっくりできないよ!」 「あんたが汚いとあたしもゆっくりできないの」 「やべ、やべでがぼっ!」 白目になって歯を剥いているれいむを構わず両手で沈めると、なんかものすごい悲鳴をあ げはじめた。目と口からしみてるんでしょうね。あとでジュースかければ復活するでしょ。 私は痙攣している間に洗ってしまうことにした。 皮を破ってしまわないよう、気を付けて揉み洗い。地面に触れている底はとくに念入り に。ゆっくりだし、髪の毛も洗剤でいいや。ざぶざぶ洗って泡をシャワーで流したらでき あがり。あとは布巾ででも水気を取って、ドライヤーで乾かせばいいかな。 「ゆっ、ゆっ? すっきりー!」 「あたしが洗ってあげたんだからね」 「おねえさんゆっくりありがとう!」 テーブルに置いた布巾の上で白目を剥いているれいむを肴に、湯上がりのおビールを嗜 んでいると、半分くらいになった頃にやっと復活した。奇麗に洗って乾かしたから、寒空 に晒されていた時と比べてなかなかもっちりぷるんぷるんになっている。どういうわけか、 それは自分でもわかるみたい。もにもにと自分を確かめて、嬉しそうな顔をしているれい むを横目で見ながらビールを一口。 「ゆっ! おねーさん、ゆっくりできそうなおかしだね!」 「あ、ダメ!」 私が手を出すよりはやく、れいむはおつまみにしていた柿ピーの小皿に顔を突っ込んだ。 「むーしゃ、むーしゃ、ゆ゙ぎゃ゙あ゙あ゙!」 ガクガク痙攣し始めたれいむの半開きの口に手を突っ込んで、柿ピーを取り出す。ゆっく りは本当に人の話を聞かないのね。こいつが捨てられたのもわかる気がする。口から垂れ ている砂糖水を布巾で拭いて、べたべたする手を洗う。 「これどくだよ! しぬかとおもったよ!」 「これに懲りたら人間の食べ物を食べようとしないことね」 そうは言っても、ゆっくりの餌になるようなものはよく考えたらウチにはないような。 「あー」 そういえば、去年くらいに買ってそれっきりの缶詰のあんこがあったはず。台所をがさが さ探すと、ツナ缶のところにやっぱり缶詰があった。これならゆっくりでも食べられるは ず。別に温めなくてもいいよね。缶切りであけて二掬いくらい小皿にとった。ゆっくりの エサは明日買ってくるとして、それまでこれでもたせよう。 「ほい。おかわりはないからね」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 うわっ、一舐めで食べちゃった。涙まで流して喜んでるみたいだし、これでよさそうね。 このあんこゆっくり100%だから、毒になるってことはないでしょ。置いてある物には絶対 触らないとか、騒がないとかなんやかや教えてる間にうつらうつらし始めたから、段ボー ルに雑巾敷いた巣箱に放り込んだ。下膨れのウザ可愛い寝顔をつつくと、ゆぷー、だのぷ にゅー、だの寝言を言い始めた。おとなしくしていれば、こんなのが部屋にいても別に嫌 じゃないような気がしてくるのが不思議なものね。 「なんであんこが落ちてるんだろ」 「れいむのうんうんだよ!」 なんですとー?! まんじゅうのくせにうんうんとか、しかも床に! 私のどようびー は朝からぶちこわしです。本当にありがとうございました。軽くググったら、ゆっくりに はうんうんと称して古くなったあんこを排出したり、しーしーと称して砂糖水を出す種類 もいることがわかった。そして、簡単にその機能が排除できることも。あんこは拾って捨 てるだけだけど、砂糖水をその辺に撒かれたりしたら、たまったもんじゃない。 「おねえさん、れいむとゆっくりしてね!」 「少し待ってなさい」 足にぼいんぼいん体当たりしてくる柔らかい物体を軽く踏んづける。ぶにょっとした感 触が逃れようともがくのは、なかなか珍妙でくすぐったい。さっき動画で見た通りに小麦 粉を水で練って皮をつくって、昨日あけたあんこ缶を冷蔵庫から出しておく。 「ゆっ、ゆっ?」 「あったあった、これね」 ひっくり返すとそれらしいすぼまりがあった。ゆっくりがまむまむとあにゃると称する 器官のようなもの。ひっかき傷のために犬猫の爪を抜いてしまうのは可哀想だし、何か違 う気がする。飼い主の義務の避妊手術とは違うと思うし。でもゆっくりは生き物じゃない。 人間の都合で飼う、生命の尊厳ある動物とは違うんだから、いちいち面倒につきあうのは イヤ。私はれいむの下膨れのあごのあたりにりんごの芯取りを押しあてる。あんまり気持 ちのいいものじゃないけど我慢がまん。 「おねえさん、なんだかちくちくするよ! ゆっくりやめてね!」 ゆっくりとは、うまくつきあうコツがある。常に強気であたること。理解するまで教え ること。言うことに耳を貸さないこと。どうせ大したことは言ってないから。 「ゆ゙ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 じたじた暴れるれいむを押さえつけ、芯取りをねじこむ。皮を突き抜いてしまえば、あと は中身のあんこだけ。いっぱいまで突き入れた芯取りを引き抜くと、皮とあんこが繋がっ てまとめて出てきた。れいむが白目になって固まってる間に、次の処置。昨日のあんこを 際まで指で詰めて、さっき練っておいた皮でふたをして、指の腹で伸ばしてひろげる。 ぎゅっとおさえて張り付けたらできあがり。次は後ろを向けて、あにゃるも同じようにま わりごとくりぬいて、あんこを詰めて小麦粉で塞ぐ。二回目になれば慣れたものです。こ んな技術には習熟したくないものです。 「おねえさん、うごけないよ! れいむをゆっくりおこしてね!」 「今起こしてあげるから、ゆっくり待ってなさい」 朝ご飯のゆっくりシリアルをぼりぼり食べていたら、台所に放置されていたれいむの声 がする。知らなかったけどゆっくりはひっくりかえしておくと動けないみたい。今度何か 悪さしたらひっくりかえしてお仕置きね。 「おー、ぴっちりふさがってる」 「ゆゆっ、くすぐったいよ! おねえさんなにいってるの?」 「こっちの話」 裏返しのれいむのあんよのあたりを撫でてみる。皮は完全に馴染んで、そこに器官のよ うなものがあった形跡はカケラもない。ひっくり返してやると、ぽいん、と飛び降りて、 こちらを向いて嬉しそうに跳ねた。 「ゆっくりしていってね!」 「はいはい、ゆっくりしなさいよ」 以降、れいむがうんうんやしーしーをすることはなくなった。単に塞ぐだけじゃなくて、 そのあたりの中身ごと切除すると、自分がそんなものを出していたことも忘れるみたい。 後日、私が出かけている間にれいむがおうたと称してゆんゆん騒いでいたそうで、目玉 を取り外して手を突っ込んで、左上あたりのあんこを一掴み入れ替えるハメになったのは また別の話。 書いた物リスト 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ系2200 街はゆっくりできない その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ ゆっくりいじめ小ネタ364 ぱちゅりーにごほんをよんであげよう
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「ふー」 家に帰ってきて一息、すこし休んだところで買ってきたものを台所の上に広げる。 今日買ってきたのは冷凍ちびゆっくり12個パック、甘さ控えめなもの。 生まれたてのあかちゃんを瞬間冷凍で凍らせもので加工所で売っている。 用途は主に食用だが、他の目的で買っていく人もいるかもしれない。 食べるにしてもなんにしても、まずは解凍する必要がある。 解凍は、真空パックされた袋を切り口をいれる。 中に空気が入ると中の発熱剤が反応してゆっくりと暖められていくのだ。 「…ゆー!」最初に目覚めたゆっくりが声をあげる。 「ゆー!」次に目覚めたのも同様に声を上げ、全員が目を覚ますと、 「「「「「ゆっくりー!!」」」」」みんなで声を揃えてお目覚めの挨拶をする。 「おかーさん!おなかすいたよ!!」 「ごはんにしてね!!」 「ゆー!ゆー!はやくしてね!!」 目を覚ますことなく袋づめされたゆっくりたちにとって、 今、目の前にいる自分物こそが母親である。 「おはよう、みんな!さっそくだけど、みんなこの穴の中にはいってね! はいったらご飯にしようね!!」 そう言って、ゆっくりたちの前に丁度同じぐらいの大きさの穴が開いた板を置く。 「ゆー♪ごはんだよー♪」 「ごっはん♪ごっはん♪」 「れいむがいちばんだよ!いっぱいちょうだいね!!」 「ずるいよ!!そこはれいむがはいろうとしていたとこだよ!!」 「ゆっくりしたけっかがそれだよ!ゲラゲラ!!」 「ゆー!!!もういいよ!!れいむはこっちのあなにするよ!!!」 こうして12匹のゆっくりは6×2個の穴にすっぽりと収まる。 すっぽりとはまりすぎて、あたまから入ったまま動けなくなるゆっくりもいるので 今のうちに直して全員上を向くようにしておく。 「さあ、ごはんだよ!いっぱいおたべ!!」 そういって小麦粉をミルクで練っただけのものを与える。 かすかにミルクの甘味があるだけの塊だがゆっくりにとってはご馳走だ。 食べやすい大きさでちぎってゆっくり達の口にいれてやる。 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「「「「「「しし♪♪あわせ~~~♪♪♪♪」」」」」 順番に口に入れてやることでゆっくりたちの輪唱が聞こえてくる。 「おいしいよ!もっとちょうだいね!!」 「もっと♪もっと♪」 「れいむにも~!!もっとたべたいよ!!!」 「はいはい、お腹一杯食べさせてあげてるからね。」 「やったー!!ゆっくりたべるよ!!!」 「「「「ゆっくりたべさせてね!!!!」」」」 ごはんを心行くまでたべたゆっくりたちはうとうととお昼寝を始める。 そろそろコンロに火をつけよう。 「はい、これデザートね!一人一個だよ」 産地直送のまだピクピクと動いているたこの足を、 ゆっくりたちが食べられるように一口だいに切り分ける。 「zz…ゆゆ!なにそれ!!はやくたべさせてね!!!!」 眠気をどこかに吹き飛ばし、目をきらきらとさせて期待のまなざしでこちらを見つめる12匹のゆっくりたち。 切ったたこの足をさっきと同じように順番に口に入れてやる。 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 先ほどと同じようにゆっくり味わおうとするゆっくりたちであったが今度はそうはいかない。 新鮮な蛸の足は吸盤がまだ生きていて、口の中に張り付いているのだ。 突然の出来事に驚いたゆっくり達は目を白黒させて、吐き出そうとしたり飲み込もうとしたりする。 だが強力な吸盤の力をゆっくり達どうにかすることは出来なかった。焦って吐いたり飲んだりを繰り返していたせいもあるかもしれない。 ゆっくり達がそうこうしているうちに、ゆっくり達が入っている穴もゆっくりと熱を帯びて行く。 やがてジューという音がするほど熱くなるが、蛸の相手に精一杯なゆっくり達は気づく余裕がなかった。 そんな中、ゆっくり達の一匹が異変に気づく。 それにつられて他のゆっくりも悲鳴をあげ始める。 ゆっくり達が入っている穴はどんどん熱くなるが、そこから逃げることは出来ない。 さっき心行くまでご飯を食べ、少し膨れたゆっくりたちは穴にすっぽりと嵌ってしまったのだ。 鉄で出来た板はどんどん熱をあげ、ゆっくり達の皮に焦げ目をつけていく。 最初は全力で悲鳴をあげていたゆっくり達も随分静かになってしまった。 そろそろいい頃合だ。太い針のような棒を使ってゆっくり達をひっくり返す。 まず、鉄板から剥すために穴に沿って焦げ目を削る。 次に、次に棒を下の方まで差しこんで、クルリとまわすようにひっくり返す。 ひっくり返したらしばらくそのまま。 ピクピクとした震えが止まったら丁度いい頃合。 同じ要領でもう一度ひっくり返す。 白目を向いて焼きあがっているゆっくり達が見えたら、はい!完成!! あとは、ソースやマヨネーズをお好みでどうぞ あとがき 後半はどうみても手抜きです本当にありがとうございました。 ゆっくりの台詞をひらがなで打っているとIMEがどんどんゆっくりになっていきます。 本当にありがとうございました。 このSSに感想を付ける
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ゆっくり護身術 byアサシンの人 ●舞台はケーブルテレビとかありますが一応幻想郷の人里です ●飼いゆっくりがでます ●虐待味は薄いかも 「んほおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!れいむのまむまむきもちいいわあああああ!!」 「やべでええええええすっきりしたらゆっくりでぎないいいいいいいいいいいいい!!!」 仕事から帰った俺が見たものは、自分の飼いゆっくりであるれいむが 見知らぬありすにレイプされている状況だった。 すっきりされて死なれては困るのでありすを思いっきり蹴り飛ばし、 満身創痍のれいむに急いでゆっくり回復薬もといオレンジジュースをかけてやる。 荒かったれいむの息も落ち着いたところで蹴っ飛ばしたありすを見ようと目をやると 頬を真っ赤にしたありすが飛び掛ってきたので 急いで虐待家御用達の透明な箱にぶち込みふたを閉める。 「こんなのとかいはじゃないわああああああ!!」とかなんとか言ってるがスルー。 俺には虐待趣味はないが一応何かに使えるかもと思って箱を常備していたのだ。 れいむに話を聞くと留守番中にゆっくり用通用口にノックがあったので いつも遊んでいるお隣さんのまりさかと思いあけたところ 発情したレイパーありす‐今この箱に入っている糞饅頭‐に襲われたそうだ。 ノックとは中々知恵を回してきたようだ。 今度通用口の扉にのぞき穴でもつけるかな。 いや、それもあまり意味がないかもしれない。 こう見えても俺は中々おっちょこちょいなところがあり、 出かける際に窓の鍵を閉め忘れることが多々あるのだ。 先月も閉め忘れた窓からゲスまりさ一家が入り込みおうち宣言されたこともある。 そのときは幸いにも宣言した直後に俺が帰ってきたため大事には至らなかったものの れいむ一人を置いていくのにいささか不安を感じるようになった。 仕事場に連れて行くわけには行かないので仕方なく留守番させているが、このままでは不安である。 とりあえずこのありすをどうするかな〜と思いつつ新聞に目をやると、 「連続追いはぎ事件犯 襲った女性の護身術でお縄に」という見出しが目に入った。 内容はというとだ。 最近この人里で人気のないところで刃物で脅して通行人から金を巻き上げる追いはぎが多発しており 同一犯ということはわかっていても中々捕まえることは出来ず自警団も手を焼いていたところ、 ある日追いはぎ犯が通行人の女性を襲ったものの その女性は日ごろから学んでいた護身術を使い犯人を締め上げ、 女性の叫び声に駆けつけた自警団によって追いはぎ犯はお縄になった、というものだった。 これで夜道も安心して出歩けるようになるなと考えていたところ、 このとき俺に電流走る。 もし俺が漫画の人物やゆっくりだったら頭の上に電球でも光っている感じである。 ゆっくりに護身術、それこそ育ちきっていない子ゆっくりや貧弱なぱちゅりーでも使えるくらい手軽で、 それでいてレイパーを撃退とまでは行かないが動きを封じるくらい実用性の高いものを、 飼いゆっくりに覚えさせたら留守番やお出かけも安心して任せられるってもんだ。 早速ゆっくり用護身術を考えるために仕事の帰り等に 本屋でゆっくりの‐主に身体構造や運動能力について書かれている‐雑誌の立ち読みを始めた。 ゆっくりはその頭部だけの構造ゆえ人間の護身術なんて無理なのはハナからわかっているが 一応参考のためにそれ関係の資料にも目を通しておく。 護身術は基本的に相手の動きを封じたり相手から離脱することを目的としているため ゆっくりがゆっくりの動きを封じる方法やゆっくりが押さえつける体制などを 虐待趣味のある仕事仲間に聞いたりした。 とりあえずそれらしいものを考え付いたのでうちのれいむで実践してみることにした。 とはいっても本物のレイパーをけしかけるわけにもいかないので どうしようかと頭を悩ませていたところ透明な箱に入ったありすが目に入る。 すっかり忘れてたが頬はこけているもののまだ生きているらしい。 とりあえずありすを取り出してみる。 「い・・・・いながものの・・・じ・・・じじいはあり・・・ずにごはん・・・ちょうだい・・・」とか言ってきた。 とりあえず流しの角にある生ゴミ用のザルの中身をくれてやる。 「まずい・・・」だの「こんなのとかいはじゃないわー・・・」だの言ってたが よほど飢えていたのだろう。あっという間に完食した。 食べ終えたありすはすっかり捕獲した時のような健康な見た目になった。 とりあえず面倒が起こる前に箱に戻し一考する。 ありすを性器そのままに去勢すれば安全な実験が出来ると思ったので即実行。 ゆっくり医学に通じる旧友に頼みありすに特殊去勢をしてもらった。持つべきものは友である。 ありすがいない間にれいむに護身術の内容を説明する。 実践のためにありすに襲われるのを少し拒んだが ありすは去勢されていることといざとなったら俺が助けることを説明すると 「ゆう・・・ゆっくりりかいしたよ」と OKを出してくれた。 いい子に育てた甲斐があったもんだ。 今回考えた方法はというと 押さえつけられた際ゆっくりは 襲われる側→⊂S⊃←襲う側 のような体制になり、この図の場合襲われる側は左に逃げようとするため 襲う側は斜め右下に力を加え逃げられないようにするため 相手の予想していた方向とは逆の方向・・・この図では右に逃げようとすればどうか、 というものである。 実践味を出すため前置き無しでいきなり襲わせることにする。 そして俺は振動して発情させたありすを離す。 「れいぶううううううううううううすっきりしましょおおおおおおおお!!」 「いやああああああああああ!!」 あっという間にのしかかられ動きを封じられ泣き喚くれいむだが、 護身術を思い出しここでありすの方向に力を入れる。 するとありすが「ひぎっ!」と言って少しの間離れたが、すぐにまたれいむは押さえつけられてしまった。 どうやら失敗のようだ。ありすを蹴っ飛ばし箱に戻す。 れいむにご褒美のお菓子を与え泣き止ませた後考える。 どうやらありす側に力を入れた際にれいむのまむまむに入れられた ありすのぺにぺにが折れ曲がり、その痛みで 一旦離れ、気を取り直し再度行為を開始したようだ。 よく考えれば一瞬離れたそのときに相手の動きを封じることが出来れば完成であるが その動きを封じることが難しい。 仕方ないので気晴らしにテレビをつけ、ケーブルテレビの膨大なチャンネルを回していると ゆっくり虐待チャンネルで「ゆっくりがゆっくりを喰らう」という特集番組があっていた。 極度の飢えに晒された家族が食い殺しあうという映像に 専門家の解説がついているという番組だったが ここでまた俺の電球が光った。 少しの間離れた隙にぺにぺにを食いちぎればいい。 いくら貧弱なぱちゅりーでも物を食うことは出来るから大丈夫だ。 思いついたら即実行と言いたいが体力的な理由から明日にまわすことにした。 おやすみれいむ。 翌日。 仕事は休みなので朝にれいむに護身術を説明し昼間にありすを離した。 「れいぶううううううううううううすっきりしましょおおおおおおおお!!」 「いやああああああああああ!!」 デジャブを感じる会話だなと思いながらことの成り行きを静かに見守る。 押さえつけられたれいむがありすの方向に力を入れると またありすが「ひぎっ!」と言ってれいむから離れた。 その瞬間素早く振り向きありすのぺにぺにを噛み千切るれいむ。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 という大きな悲鳴を上げたあとありすは白目をむいて失神した。 「ぺっ!きたないぺにぺにだよ!」 と某王子のようなことを言いながられいむは口の中のぺにぺにをぺっとはき捨てた。 護身術完成の瞬間である。 長い間の苦労がようやく実を結んだことに俺は感動した。 この護身術は「レイパーハント」と名づけよう。 これで安心してれいむをおいて仕事にいける。 この休日は御褒美にれいむと一日中遊んであげた。 ありす?今じゃ立派な生ごみ処理機です。 それから二週間くらいたったある日、 俺が仕事から帰ってくると割れた窓ガラスに少し荒らされた部屋 底部に大穴を開けひっくり返って気絶している見知らぬまりさと 部屋の隅で震え上がっている赤まりさ それからその赤ゆっくりをにらみつけるれいむの姿が目に入った。 いろんなものを片付けた後にれいむに話を聞くと・・・ 陽気な昼下がり。れいむは日当たりのいい部屋の中心でゆっくりしていたところ 窓ガラスが割れ、そこから野良と思われる成体まりさと赤まりさが入ってきた。 「ここはなかなかのおうちなんだぜ!ここをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!」 「おちょーちゃんしゅごい!ここはゆっきゅりできちょうだにぇ!」 とおうち宣言をされたので 「ここはれいむとおにいさんのおうちだよ!しらないまりさはでていってね!」 と反論したところ 「じゃまなゆっくりはゆっくりしぬんだぜ!」 といいながら突進してきたという。 慌ててかわそうと半歩動いたところ、偶然にもれいむの足(?)にまりさが躓き ひっくり返ったので、すかさずれいむはまりさの底部を食いちぎったらしい。 「ばりざのすてきなあんよがあああああ!!!」 といいながら白目向いて動かなくなった。 まりさは食いちぎられたショックで気絶したようだ。 初めは「でちぇいっちぇね!」と威勢を張っていた赤ゆっくりも 自分の父親が食いちぎられる様を見たので 腰を抜かしたのか、がたがたと震えて動けなくなった。 ということらしい。 よくよく考えてみればゆっくりの突進は直線移動なので 素早く横に動けばかわせるし、やろうと思えば足を引っ掛けることも出来る。 今回は偶然れいむの足にまりさが躓いたが これを意図的にやれば護身術になるのではないか? そう考えた俺はれいむに護身術を教えた後 そこらの路上でなぜか威張っている野良まりさを挑発させ、れいむに向かわせた。 「まりささまをぶじょくするれいむはじねええええ!」 とっしんしてくるまりさ。 「ゆっと!」 「ゆベし!」 出したれいむの足に躓き転ぶまりさ。 れいむがまりさの底部を食いちぎる。 「ゆぎゃあああああああああああ!!」 泡吹いて気絶するまりさ。 OK、護身術「ゆっくり返し」の誕生だ。 こうしてできたいくつかのゆっくり用の護身術をゆっくりについて書かれた雑誌 「ゆーろぽーと」に投稿したところ大きな反響があり あっという間に護身術は飼いゆっくりの間に浸透した。 しばらくすると俺の家のポストに 「護身術のおかげでレイパーからうちのぱちゅりーがすっきりさせられることなく助かりました」 「運動に自身のなかったうちのちぇんが護身術で進入したゆっくりを倒して自信をつけました」 等の感謝の手紙が送られるようになり、 ゆっくりについてのTV番組でゲストとして呼ばれるほど俺とれいむは有名になった。 そして人里に野良ゆっくりが入りこみ飼いゆっくりを襲っては返り討ちにされるのが日常化したある日 今日も俺はれいむといっしょにお出かけをする。 すると突然野良のまりさが近づいてきて 「ゆゆ!びじんなれいむなんだぜ!ままままりささまとすっきりするんだぜ!」 れいむに飛びかかる野良まりさ。 後の穴あき饅頭である。 お わ り 後書き 書き始めたら完成するまで休まないアサシンの人です。 アサシンゆっくりは需要がなさそうなので書きません。 かいてほしいといわれると書きますが。 今回は進入してきたり襲い掛かるゆっくりを撃退できないかと思い書いてみました。 ちょっとれいむが強すぎたかもしれません。 護身術設定を他のSSで使っていただいてもかまいません。 ちなみに最後の穴あき饅頭はまりさです。 わかりにくくてすみません。 今まで書いた作品 「ゆっくり兵」 「アサシンゆっくり〜お兄さん遊び編〜」 「ゆっくり焼き串」 byアサシンの人
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森の中を、二人の若い男女が行く。 この一文だけを読めば、デートか何かと推測できそうだ。 だが、二人の表情の強張りは、決してそんな華やかなものではないことを物語っている。 「ねえ、錦山さん。これからどこへ行くの?」 「どこへ行こうと勝手だ。」 簡単な問いかけを、男、錦山彰は突っぱねる。 その後女、里中千枝は話そうともせず、ただ森に二人の足音だけが響く。 本当のことが分からないまま、錦山が船を停泊させていた場所が見えてきた。 ☆ 自分の前を歩いていた錦山さんが、急に立ち止まって、スーツのポケットから何かを取り出した。 一瞬、武器か何かかと思って、身構えるも、何の変哲もない煙草だった。 「俺が煙草を吸うのが、そんなに面白いか?」 「……ごめんなさい………。」 私が煙草を吸っている錦山さんを見たのは、面白いからというわけでは全くない。 鳴上君を思い出したからだ。 いつだったか、ふざけて悠君が菜々子ちゃんのお父さんの格好をマネして遊んでいた時のこと。 私が未成年だから煙草なんか吸っちゃだめじゃないと言ったら、これはチョコレートだって言われた。 今の目の前にある煙草は、煙の嫌な臭いがするから、本物のタバコだろうけど。 何故悠君がそんなことをしたのか、もう思い出せない。 そんなに前の出来事でもないのに、凄く、懐かしい思い出。 いけない。 うじうじ悩んじゃいけないと思ってるそばから、また悩み始めてる。 けれど、私はどうすればいい? 突然。ふいに思い付く。 悠君も、そしてあの子もこの戦いに参加させられているのではないかと。 誰一人知り合いがいないのなら、偶々貧乏くじを引いただけかもしれない。 だが、完二君がいて、自分もいたなら、他の知り合いも参加させられている気がする。 そして、地図の上には、自分達が通っていた八十神高等学校の名前が載ってある。 どうやら無作為に参加させられたわけではなく、知り合い同士纏めて参加させられているのかもしれない。 煙草の吸殻を無造作に捨て、錦山さんは船に乗り込み、私は後部座席に腰かけた。 「私……行きたい所があって………。」 「……どこか早く言え。」 黙って地図の上の八十神高校の場所を指さした。 無言で私達を乗せた船は走り出す。 丁度B-5とA-5をつなぐ橋の下を通り過ぎたあたりで、遠くの異変に気が付いた。 ここからでも見えるくらい高く、煙が上がっている。 地図から推測するに、研究所で何かが起こっているようだ。 昔の私なら、すぐに降ろしてもらって、許可を得なかったら、泳いででも向こうに行っていただろう。 だけど、死にたくないという恐怖、そして殺したくないという恐怖が、それを妨げる。 今の私には危険な場所に飛び込む勇気も、決断力もない。 ただ、心を落ち着かせる場所、落ち着かせてくれる人がいてほしかった。 それからは何もなく、ただ船のジェットの音と、波の音だけが聞こえてくる。 潮の匂いを嗅ぐと、あの時のことを思い出す。 みんなで、海へ行った日。 花村君が、私たちの水着姿に興奮して、冷たい目で見られていた。 あの時、悠君は何を言っていたか、もう思い出せない。 楽しかったけど、遠くへ行ってしまった思い出。 いや、遠くへ「行ってしまった」思い出というのは間違いだろう。 そう思う原因はよくわかっている。 幼馴染のあの女の子でも、生田目でも、ましてやマナでも、ウルノーガでもない。 確かに外的要因はあったにしろ、私自身が、思い出から遠く離れた場所に行ってしまった。 まだ人殺しはしていないが、それは問題ではない。 人を殺そうとした、という事実が何より重く、深くのしかかる。 その事実でさえこれだけ私を変えてしまったのだから、きっと誰かを殺してしまったら、きっと私は壊れてしまう。 多分元の世界に無事に帰っても、きっと友達との関係は変わってしまうだろうし、その事実は、ずっと付き纏うと思う。 だからといって、無抵抗のまま誰かに殺されるのは、もっと嫌だ。 誰かを殺して、自分の身を守らなければならないのは、最初に襲われた時に思い知ったはず。 けれど、もしもの話。 悠君だったら、どうしていた? また残された仲間を集めて、マナとウルノーガを倒し、この世界から脱出する計画を練り始めているかもしれない。 元の世界では上手くいかなかったが、この世界で彼との新しい関係を築くことが出来るかもしれない。 彼がこの戦いに参加しているかどうかは分からない。 そして、この世界の八十神高校にいるかどうかも分からない。 何より、会えても私の思い通りになるかどうかも分からない。 何もかも根拠のない推測だが、悠君がいなくても、八十神高校へ行ってみる価値はある。 悠君だけじゃない。花村君、りせちゃん、クマくん、直斗くん。そして、悠君と仲良しのあの子。 全員がいなくても、一人くらいはあそこにいてもおかしくない。 知っている誰かに会おう。そして、話し合おう。 放課後のジュネスみたいに、集まってどうするか決めよう。 「おい、誰かが俺達を狙ってないか、お前も気を配れよ。」 「あ、そうだよね。」 錦山さんに言われて、辺りを見回す。 海上は波一つないほど穏やかだが、陸地から狙撃されるかもしれない。 彼はボートを操縦しているし、いざという時に戦えるのは自分だ。 トモエのブフーラさえあれば、ある程度遠い場所の相手でも戦えるし、足場の悪さも補える。 幸いなことに、近くの陸地から私達を狙っている相手はいなさそうだ。 上がり始めた太陽が、水面を照らし、きらきら光っている。 こんな時じゃなかったら、その美しさに見惚れていただろう。 海はとても穏やかで、今の私と同じで平穏を求めて続けているようだった。 そして、突然荒波に変わることも同じだった。 ★ (ガラにもねえこと、引き受けるもんじゃねえな……。) 俺はとりあえず、Jetmaxでの移動に決めた。 行ける場所が限られるが、反面敵からの襲撃方法も限定される。 遠距離から狙われても、銃で対抗すればいいだけだ。 それより問題は後ろのガキだ。 ただのガキならまだしも、情緒不安定でしかもよくわからねえ強い力を持っている。 今のガキの態度と、あの森の惨状が動かねえ証拠だ。 付いてくるのを許したはいいが、言ってしまえばいつどんな形で爆発するとも分からねえ爆弾を抱えちまったようなものだ。 少し前まで、最悪肉壁か鉄砲玉にすればいいと思っていた。 しかし今考えてみると、爆弾を盾にすれば自分もただではすまないし、鉄砲玉といっても撃った方に返ってくる鉄砲玉かもしれない。 どうも、自分と言うのは衝動的でいけねえなと反省する。 堂島宗平の射殺や、松重の殺害から見ても、どうにも衝動的すぎる面がある。 どうにかして、行ける所まで行けたら、距離を置くのが最適解だろう。 にしても、行きてえところがあるだあ? 人をタクシー代わりにするんじゃねえ。 まあ自分が行きたい場所があったワケでもねえから、別にいいんだが。 むしろ問題は着いた先にある。 ガキが行きたいっつってた、八十神高校。 この近くには、あのセレナもある。 俺が桐生だったら、真っ先にこの地図にあるセレナへ行き、そこを拠点代わりにする。 今のあいつが何を考えてるか分からんし、たまたま同じ名前の別の施設かもしれねえ。 だが向かいがてら、あいつに鉢合わせしてしまったら面倒なことになる。 どうにかしてガキと別れる口上を見つけるか……だな。 それとも今から、そっちに近づかないように説得するべきか? 丁度B-5とA-5を繋ぐ橋の下に近づいた辺りで、向こう側から煙が上がっているのが見えた。 大体の目測だが、あの研究室の辺り。 また何か乱闘騒ぎが起こったんじゃないかと疑問に思う。 まあ、どの道近づかないから自分には関係ないのだが。 一番警戒していたのは、ガキが警戒するんじゃないかと思っていたが、それは取り越し苦労だったようだ。 Jetmaxのハンドルを切り、右折する。 海は相も変わらず穏やかだ。 俺は今まで何度か死体を海に流したし、この世界でも必要があればするつもりだが、そんなことをしても海は顔色一つ変えねえだろうな。 太陽が顔を出し始め、もうすぐ放送が始まるということに気付く。 桐生のヤツがそう簡単に死ぬわけがねえから知り合いのことはいいとして、何人が死んじまうのかは気になる。 このガキをどうするかも、まだ情報が足りねえ。 結局、ここでも何かに合わせて行動するか、衝動に駆られるしか動けないという自分に少し苛立った。 【A-5→B-5/海上/一日目 早朝】 【里中千枝@ペルソナ4】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(中) [装備]:鬼炎のドス@龍が如く 極 [道具]:基本支給品、守りの護符@MONSTER HUNTER X、ランダム支給品(0~1個) [思考・状況] 基本行動方針:殺さないと殺される、けど今の私じゃ、殺す覚悟もない…… 1.取りあえずは錦山さんと一緒に行動してみる。 2.八十神高校へ向かい、かつての仲間とこれからどうするか決める。 3.それからどうすればいいのか決める。 4. “自分らしさ”はどこにあるのか、探してみる 5.自分の存在意義を見つけるまでは、死にたくない 6.願いの内容はまだ決めていない 【錦山彰@龍が如く 極】 [状態]:健康 [装備]:マカロフ(残弾8発)@現実 [道具]:基本支給品、セブンスター@現実、閃光玉×2@MONSTER HUNTER X [思考・状況] 基本行動方針:人を殺してでも生き残り、元の場所に帰る。 1.なんだってこんなガキと俺が一緒に…… 2. Jetmaxで八十神高校の近くまで移動する 3.そのあとこのガキはどうする? Back← 061 →Next 060 RE 2(前編) 時系列順 062 Must Survive 投下順 043 迷える者たちの邂逅 錦山彰 072 そでをぬらして 里村千枝
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豊作祈願を書いた人です。 変なのを書いてしまった気がします。 どうしましょう。 ゆっくり玉 「あー、だんだん暑くなってきたなあ・・・。」 桜ももう散っても良い陽気になって来ている。 俺は公園のベンチに座ってぼーっとパックのコーヒー牛乳を飲みながら鳩にポップコーンをやる。 最近、ここの公園も鳩が増えてきた気がするが気にしない。 この公園は自然公園だから元々多いんだと思いながらポップコーンのカップに手を入れる。 「・・・っとポップコーンが切れたか」 それじゃ次弾追加ということで袋の別のカップに手を伸ばそうとしたときに足元から変な声が聞こえた。 「ゆーぽっぽー。」 足元を見てみるとソフトボール大の子れいむが鳩の群れの中に居た。 どうやら、鳩の餌のポップコーンを狙ってきたのだろう。 この汚れっぷりからみて野良だろうなぁと思いながらじーっと観察した。 「くーぽっぽー。くーぽっ「ゆーぽっぽー。」っぽー。」 鳩の真似をして子れいむがポップコーンに近づこうするが鳩の群れの中でもみくちゃにされてポップコーンに近づけない。 それどころか鳩に邪魔者だと追われて突付かれる始末だ。 「ゆぇーん、はとしゃんぢょいてね!れいみゅにもちゃべしゃせてね!ぢょいてね!」 そう言いながらポップコーンが撒かれている中心部に行こうとするが鳩の群れから弾き出される。 入ろうとするが弾き出される、この繰り返しをしているうちに足元にあったポップコーンは全部なくなってしまった。 鳩はもっと餌が無いのかとしばらく足元をウロウロしていたが餌の追加が無いので方々に散っていった。 残されたのは俺と「ゆぇーん、ゆぇーん」と大きな声で泣く子れいむのみ。 あぁ、泣くなよ。 そう思いながら子れいむに話しかけようとすると、池のほうからぽふんぽふんとバレーボール大のれいむが慌てて来た。 「おちびちゃん!どうしたのっ!なにがあったの?!」 どうやら母親らしい。 涙を拭うように舌で子れいむを舐めている。 子れいむは親れいむに叫んだ。 「おかーしゃ~ん!ちゃべれにゃかったー!」 親れいむはその声にびくっとする。 子れいむが人間の前で大きな声でそんなことを叫んだからだ。 どうやらこの親れいむは頭が良いらしい。 人間の前でそんなことを大きな声で叫んだら気分を悪くしてどんな目にあうか分からないと思ったからだろう。 「おにーさん、ごめんなさい。れいむたちはもういくね!」 そう言って慌てて行こうとするれいむたちを呼び止める。 「ああ、そんなに慌てて行かなくてもいいぞ。実はもう一つあるんだ。」 と言ってさっき取り出そうとしたカップを開けてポップコーンを子れいむにくれてやる。 「丁度今暇なんだよ。話をして行かないか。」 子れいむの「む~しゃ、む~しゃ、おいしぃー!」という声を聞きながら俺は親れいむにもポップコーンをやる。 前々からこの辺に住んでいるのかと尋ねると、この親子は近くの川原に住んでいたらしい。 だが番のまりさがカラスに襲われ永遠にゆっくりしてしまったこと、川原にれいぱーありすが多く居てゆっくり出来ないことを理由に こっちの公園に越して来たというのだ。 餌は川原に比べて少ないが、ありすが全然居ないのでゆっくり出来るとれいむは嬉しそうに言う。 まぁ確かにこっちはありすは少ないだろうなぁ・・・と思った。 公園だから当然人間の家族連れが多い。 普通にゆっくりが跳ねている分には家族連れもそれほど気にしない。 しかしれいぱーありすは別だ。あんなもの見たら純真無垢な子供心にトラウマが付きかねない。 だから即刻潰されることも多いのでれいぱーはこっちに住めないのだ。 ポップコーンをやりながらそんなことを話しているうちにカップの中が空になった。 「ああ、もう品切れだ。美味かったか?」 そう言ってカップを逆さにして見せる。 れいむ達も満足したようだ。 「ゆゅ~。おいしゅかったよ~。」 「おに~さん、ありがと~。」 そう言って周りを跳ねる。 跳ねている。 跳ねているなあ・・・。 ゆっくりってどうやって跳ねてんだ? ふと疑問に思いれいむ達に聞いてみる。 「なぁ、お前達どうやって跳ねているんだ?」 「ゆ?れいみゅたちはあんよをつかってはねちぇるよ?」 そう言って親子そろって目の前でぴょんぴょん跳ねている。 ゆっくりに足?そんなものあるのか? そう思いながら親れいむに聞いてみる。 「あんよ?ゆっくりにそんなの有るのか?見せてもらっても良いか?」 そう言って親れいむを持ち上げる。 持ち上げて親れいむの底面を覗き込むと底面の4箇所もぞもぞと動いている。 「れいむのうごいているところがあんよだよ!」 「ははー、面白いなあ。ちょっと触っても良いか?」 そう言いながらベンチに腰掛け、親れいむを逆さにしてひざの上に置く。 「ゆゆっ?!おにーさん逆さにしないでね!れいむうごけないよ!」 そういって親れいむはあんよをじたばた動かす。 触ってみるともぞもぞと皮が動いていて気色悪い。 つか、コイツあんよをあれだけじたばたさせているのに体はまったく動かない。 「れいむ、もしかして引っ繰り返ると起き上がれないのか?」 「れいむたちはひっくりかえるとほかのゆっくりにおこしてもらわないとおきあがれないんだよ。 だからゆっくりしないでおこしてね」 そういいながら親れいむは足をじたばたさせている。 へーおもしろいなぁと思いながら底を見ているとあごの辺りに穴があるのに気付いた。 ええと、この穴はたぶん・・・これとあれとそれだな。 。。 ええと・・・その・・・だめだ・・・、好奇心を抑えきれない。 「おにいさん・・・・はやくおこしてぇぇぇ・・・・!」 「おこしてあげてぇぇぇ!おかーしゃんがかわいしょうだよぉぉぉ!」 子れいむが足元でぴょんぴょんはねて抗議する。 お兄さんの耳には2匹の声が届いているのだが好奇心に押されてひっくり返す気にならない。 そしてコーヒーパックに手を伸ばすとおもむろに親れいむのあにゃるにコーヒーパックのストローを突き刺した! 「ゆぴゅあああああ!」 親れいむはあにゃるにストローを挿され変な声を上げる。 「お゛、お゛にいしゃん、にゃ・・・、にゃにずるのぉぉぉ?!ぎもぢわるいぃぃぃ!は、はやくぬ゛い゛でぇぇぇ!」 親れいむがイヤイヤといわんばかりにくねらそうとするがまったく動けない。 子れいむの方はそんな親の姿を見てガクガク震えながらちーちーを漏らしている。 お兄さんは構わずストローに口をつけて息を吹き込む。 「ゆぴゃぴゃぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 親れいむの悲鳴と共に体がどんどん膨らんでいく。 お兄さんはそのまま一気に息を吹き込み、親れいむの大きさはついに2倍近くまで膨らんだ。 そばにいた子れいむはその信じられない姿を見て悲鳴を上げながら白目を剥いて気絶してしまった。 「ふう・・・・。こんなもんだろう。」 親れいむの方は苦痛に白目を剥いているが気絶はしていない。 あにゃるからストローを抜き、ポップコーンの蓋に貼りついていたテープをあにゃるに貼り付けて空気が漏れないように固定した。 お兄さんは霊夢の大きさを見て満足する。 昔流行った蛙を膨らます遊びを思い出してついやってしまったのだ。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・ぐるじいいいいぃぃいぃぃ・・・・!だずげでぇぇぇぇぇぇ・・・・!」 引っくり返った親れいむのあんよが小さくわずかにぴこぴこ動く。 膨らましてしまった分皮が張ってあんよを動かす余分な皮がなくなってほんの少しの動きしか出来ないのだ。 試しにと霊夢を元の向きにして地面に置いてみた。 が、霊夢のあんよがまったく足が着かない。 「あ゛あ゛あ゛あ・・・・あ゛んよ゛がどどがないいいぃぃぃぃ!だずげでぇぇぇ・・・・!」 お兄さんはそのまま親れいむのあんよがむなしく空を切るのを30分程眺め続けてしまった。 「「ぷくぅぅぅ!」」 お兄さんたちは自動販売機の前にいた。 開放された親子はお兄さんに怒っているんだと言わんばかりに膨れている。 お兄さんはお詫びにオレンジジュースを親子にご馳走することにしたのだ。 「本当にごめんなあ・・・・。つい気になっちゃったもんだからつい・・・」 「「おにいさん(おにいしゃん)とはゆっくりできないよ!もうにどとれいむにちかづかないでよ!」」 れいむ親子はジュースを飲み終えると公園の奥に跳ねていった。 (おまけ) 後日お兄さんはまた公園にやってきた。 また鳩のえさでもやりながらぼーっとしようと思ったのだ。 まあこの間のれいむに会えればいいなあという気持ちも少しあったりする。 お兄さんが公園に入ると白い丸いものがたくさん転がっているのに気づいた。 何だろうと近づいてみるとそれは膨らまされたゆっくりだった。 しかもご丁寧に口をガムテープで塞いで喋れない様にしてある。 びっくりしたお兄さんは近くをジョギングしていたおじさん捕まえてどうしたのかと尋ねた。 おじさんはどうやら中学生くらいの子がゆっくりを膨らまして遊んでいたようだと教えてくれた。 お兄さんは気づいた。 お兄さんがれいむにやっていたことを見て、面白そうだからと中学生が真似したのだろうということに。 呆然としたお兄さんの前を午後の強風に煽られながら膨らまされたゆっくりたちが転がっていった。 (おわり) このSSに感想をつける
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多数の設定お借りさせていただいています セリフすっきり 出産要素 家族 ・赤ちゃん ***************************************************************** 赤ちゃんのゆっくり返し ***************************************************************** れいむは今までのゆん生を振りかえっていた。 やさしいおかあさんとたくましいおとうさん、 たくさんのおねえちゃんたくさんのいもうとに囲まれてゆっくりした日々。 おさんぽ途中に出会いひとめぼれしたまりさ。 思い切って告白したらまりさも好きと言ってくれた感動。 大好きなまりさと一緒にいれる毎日。 なら次にすることは…。 「ねぇ、まりさ」 「なに?れいむ」 「れいむたちゆっくりしてるけどさ」 「うん」 「あかちゃんがいればもっとゆっくりできない?」 「そうだね!あかちゃんがいればとってもゆっくりできるね!」 「じゃあ…しよ?きて…まりさ…」 「うんいまいくよ…」 「「んほおおおおぉぉぉぉぉ!!すっきりいいいぃぃぃぃぃ!!!」」 真夜中の山に響くゆっくりのクライマックスな叫び声。 行為が終わった後自分のお腹がふっくらと膨らんでいくのが目に見えた。 「ゆゆ?れいむにんっしんっしたよ!」 「やったねれいむ!かぞくがふえるよ!」 赤ちゃんが生まれたらどんなことをしようか。 一緒にいっぱいゆっくりできるご飯をむしゃむしゃしよう、 一緒にいっぱいおひさまに当たってぽかぽかしよう、 一緒にいっぱいおうたをうたおう、 一緒にいっぱいすりすりしよう、 一緒に…。 れいむが未来に見えるすばらしいゆっくりエブリディを想像している横で、 まりさはすっきり疲れか早々に寝込んでいた。 にんしんっしたその日かられいむは無性にお腹が減るのを感じた。 きっと赤ちゃんに栄養を欲しがっているんだ。 まりさにゆっくりできるご飯をたくさん取ってきてもらおう。 「あかちゃんのためにおいしいごはんをたくさんとってきてね!!」 「まりさがんばるね!」 まりさが外で頑張っている間は何をしようか。 そうだ、赤ちゃんがゆっくりできるようにおうたを歌ってあげよう。 「ゆっくりそだってね!あかちゃん!」 「ゆ~♪ゆゆゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪」 おうたを歌い疲れて眠ってしまっていたところにまりさが帰ってきた。 帽子にたくさんのご飯が詰まっている。むしゃむしゃして赤ちゃんをゆっくり育てよう。 「ただいまれいむ!あかちゃんのためにたくさんむしゃむしゃしてね!」 「これであかちゃんがゆっくりできるよ!」 「じゃあいただきますを「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」 「もうぽんぽんいっぱいだよ!あかちゃんゆっくりそだってね!」 たくさんご飯を食べたらもうお空が真っ暗。 早く寝ないと赤ちゃんゆっくりできないよね。 「おやすみ!まりさ!あしたもゆっくりしていってね!」 赤ちゃんのため食っては歌い食っては眠りの生活が始まってからしばらくしたら、 お腹がにんっしんっする前の自分が入ってしまいそうなくらい膨らんだ。 たまに自分の意思に反してお腹がピクピクと動くことも増えてきた。 もうすぐ赤ちゃんに会える、とってもゆっくりした赤ちゃんに…。 そのためにはたくさんゆっくりしてあげないと! 「まりさ!きょうもよろしくね!」 「…うん!まりさがんばるよ!!」 ***** ところ変わってれいむのお腹の中。 すでに形の整った5匹の赤ちゃんが相談していた。 「おきゃーしゃんとっちぇもゆっくちしてるね!」 「ゆっくり♪ゆっくり♪」 「そのゆっくちにまりしゃはどうやっておかえちしようか」 「ゆゆーん♪そんにゃのかわいいれいみゅをみればいちころだよ!」 「まりしゃそれだけじゃたりないようなきがするよ!」 「「「「ゆゆ??」」」」 一番の親孝行はゆっくりしている自分を見せることだ。 それだけではいけないのか?他の赤ちゃんが驚いた。 「きょれだけおきゃーしゃんがゆっくちちてくれてるんだもん! まりしゃたちをみるだけじゃおかえちにならにゃいかも」 「「「「ゆー……」」」」 とってもゆっくりしているお母さん。 そんなお母さんをゆっくりさせるには自分を見せる以外のワンポイントゆっくりが必要。 そう感じて赤ゆっくりたちは考え込んだ。 「れいみゅゆっくちおもいついちゃよ!」 「どんにゃことしゅるの?」 「れいみゅきゃわいいことびゃをつかっちぇゆっくちしゃせてあげりゅよ!」 「どんにゃの?ゆっくちおしえちぇね!」 「こうやりゅんだりょ!」 「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!」 「ゆゆーん♪しゅっごくゆっくちちてるね!」 赤れいむは舌っ足らずなしゃべりを磨きにかけることで、 母性本能ならぬゆっくり本能を刺激しようと考えた。 「まりしゃはわいるどにいくよ!」 「ゆっくちきににゃる!」 「『ゆっくちちていってね!』いがいのあいさつをしゅるよ!」 「かっきょいいね!」 赤まりさは『ゆっくちちていってね!』と言わずに、 自分オリジナルの挨拶を実行することで、 今までの赤ちゃんとは何かが違う感を出すことにした。 「れいみゅはへんかきゅうだよ!」 「へんきゃきゅう?」 「うちろからうまれりゅよ!」 「おきゃーしゃんもびっくちだね!」 普通ゆっくりの胎生型出産の場合、赤ちゃんは顔から出てくる。 赤れいむはその法則を覆すことによって、 お母さんに新鮮な驚きを与えようと考えた。 「まりしゃはかきぇにでるよ!」 「どんなかきぇかおちえてね!」 「おきゃざりをもっちぇいかないよ!!」 「ゆゆ!それはゆっくちできないよ!」 「ふっふっふ…まりしゃはちゃんとかんがえちぇるよ!」 飾りのないゆっくりは他のゆっくりにゆっくりできないゆっくりと言われる。 赤まりさはあえて飾りを捨てることにより、 この子はお母さんがゆっくりさせてあげなきゃだめだ、 と使命感を煽るように演出しようとした。 「れいみゅはなにかおもいついた?」 「れいみゅは…ひみちゅだよ!」 「もったいぶりゃないでゆっくちおちえてね!!」 「あとのおたのちみだよ!」 ***** 「むーしゃ!むーしゃ!しあわうっ!!」 まりさの持ってきたご飯を食べた直後、 お腹に今までに感じたことのない強い痛みが走った。 「いだ゛い゛い゛い゛!!れいむのぼんぼんさけちゃう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 「れいむ!あかちゃんがうまれるよ!がんばって!!」 れいむの顎のあたりにぽっかり穴が空き、そこから赤ちゃんが見える。 しかしその穴は狭い、そこへその穴の2倍以上の大きさの赤ちゃんが通ろうとしている。 皮が引っ張られ今にもちぎれそう、痛みがゆっくりとゆっくりとれいむを蝕んでいく。 「うぐぐぐぐぐぐ!!」 「れいむ!あかちゃんだよ!あかちゃんのかおがみえたよ!!」 痛みで意識を失いそうな中、赤ちゃんという単語だけがれいむの精神をつないでいた。 早く赤ちゃんに会いたい!この思いがれいむの体を無意識に動かしていた。 「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!」 「れいむ!もうすぐだよ!あかちゃんでてくるよ!」 ポンッ! その音と共にれいむを蝕んでいた痛みが急速に引いていった。 ようやく辺りを見回す余裕を得られたれいむが見たものは…。 つぶらなおめめ、かわいいお口、しっとりと黒い髪に、 蝶のような大きなリボンを結んでいる。 まるで自分を見ているように思えるほどれいむに似た赤ちゃんだ。 赤ちゃんを産んだらまず何をするか、挨拶だ。 「ゆっくりしていってね!」とお互いに言いあうことではじめて、 お互いにゆっくりできる存在と認識することができる。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!」 どうもおかしい。 うまくしゃべれない赤ちゃんでも「ゆっくちちていってね」くらいは言えるはずだ。 なのにこの赤ちゃんはそれすら言えてない。 これは聞き違いなんだ、もう一度やり直して…。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!! ゆゆ?おきゃあしゃんっはちょおうっちぇもぅゆっきゅちちちぇりゅにぇえ!! きゃひゃいひれいみゅをみちぇみょうぅちょゆっきゅちちちぇいっっち」 「うまくしゃべれないあかちゃんはゆっくりしんでね!」 「ゆべっ!」 なかなな挨拶ができない赤れいむにしびれを切らしたまりさは、 赤ゆっくりにあんよの一撃をくらわせる。 「みゃぢゃ…ゆっきゅち…ちちぇにゃいにょに…」 「ゆっくりしね!」 ギリギリ息があった赤れいむにとどめの一撃が炸裂。 あまりにも展開が早すぎてれいむの餡子は付いていけない。 そして、まりさの下につぶれている赤れいむを見つけた。 なんで?なんで?なんで?なんで? (「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」) 「ど…」 (「すーりすーり!おかあさんのほっぺとってもぽかぽかさんだよ!」) 「どぼじで…」 (「おかーさんのことだーいすきだよ!」) 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「ちゃんとしゃべれないあかちゃんはゆっくりできないからだよ!」 ちゃんとしゃべれなくってこれから練習していけばいいじゃない。 ゆっくり見守っていけばいいじゃない。 それなのに…それなのに…それなのに…。 「れいむ!またあかちゃんがうまれてくるよ!!」 「ゆゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」 初回に穴がある程度広がったおかげか、 二回目の出産はそれほど痛みを感じなかったが、やはり慣れるものではない。 「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!!」 ポンッ! 次に産まれてきたのは、 りりしい瞳、輝く金髪の上に形の良い山高帽をちょこんと乗っけた、 愛するまりさそっくりの赤ちゃん。 まりさに似てるんだ、だから挨拶もきちんとできるはず。 「ゆっくりしていってね!!」 「おーっちゅ!」 え…? なんで挨拶出来ないのだろう。 もしかしてれいむのことを弄んでいるのだろうか。 「ゆっくりしていってね!!」 「おーっちゅっちゅ!!」 「あいさつをきちんとできないあかちゃんはゆっくりしんでね!」 「おーっちぶじ!」 キチンと挨拶が出来ないとまりさに判断された赤まりさは早々に潰されてしまった。 愛するまりさに似た赤ちゃんがあっという間に餡子の塊へと姿を変える。 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「あいさつできないあかちゃんはゆっくりできないからだよ!」 挨拶なんて所詮形式的な儀式のようなもの。 それができないがためにいきなり殺されるなんてあまりにも不条理だ。 ゆっくり挨拶を教えることもできたのに…できたのに…できたのに…。 「れいむ!またまたあかちゃんがうまれてくるよ!!」 「ゆゆ??」ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!! 二回目の出産があれほど楽だったのだから、三回目はもっと楽だろう。 そうたかをくくっていたのだが。 「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!!ゆーゆっゆー!!!」 「どぼじでうばれでぐれないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 いくら力んでも赤ちゃんが出てくる気配がない。 まるで赤ちゃんが自発的に出る気がないように。 「れいむ!このあかちゃんおかおがないよ!」 「ぞんなわげないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛?! いだい゛い゛い゛ぼんぼんいだい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」 「ゆ゛ーゆ゛っゆ゛ー!ゆ゛ーゆ゛っゆ゛ー!!」 実に最初の出産の数倍の時間をかけてようやくポンッ!と赤ちゃんが産まれてきた。 その時出産の衝撃で一時的に空を飛ぶ赤ちゃんと一瞬目があったような気が…気のせいだ。。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくちちていってね!!」 ちゃんと挨拶をしてくれた! 今まで挨拶が出来ないからってまりさが赤ちゃんをゆっくりさせちゃったけど、 ちゃんと挨拶できたからもうまりさは怒らないはず。 赤ちゃん、これからもずーっとゆっくりしていってね。 「ところであかちゃん」 「あかちゃんじゃないよ!れいみゅはれいみゅだよ!」 「どうしてうしろからうまれたの?れいむすごくくるしそうだったよ」 「あれはれいみゅがきゃわいくうまれてくるためにしちゃんだよ! とっちぇもゆっくちできちゃでしょ!」 「れいむをくるしめるあかちゃんはゆっくりしね!」 「きゃわいくってごべっ!」 まりさのあんよに潰されて物言わぬ饅頭となる赤れいむ。 何で?今度はちゃんと挨拶してくれたのに何が気に入らなかった? 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「おやをくるしめてはんせいしないあかちゃんはしょうらいゲスかくていだからだよ!」 ゲスになるかなんてこれからの教育次第でゆっくり決まるものじゃないか。 それなのに一回間違ったことをしただけでゲス確定なんて。 その理論ならなら自分はとんでもなくゲスな奴だ。 きっとまりさは焦っているんだ。なだめなきゃ、なだめなきゃ。 「まりざあ゛あ゛あ゛もっどゆっぐりじでよお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 「そんなことよりまたまたまたあかちゃんがうまれてくるよ!」 「ゆゆ?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 四回目の出産で、さらに先ほど無駄に力んだためか穴はもうガバガバ。 すんなりと産まれてきてくれた。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくちちていってね!!」 良かった。この子もきちんと挨拶できる。 ちゃんと苦しめずに産まれてくれたから、 きっとまりさも赤ちゃんのことを褒めてくれるはず。 このまりさに似たりりしい瞳に輝く金髪にその上にちょこんと乗った山高帽が………ない!? 「かざりがないあかちゃんはゆっくりしね!!」 「ゆべっ!」 「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「かざりがないゆっくりはゆっくりできないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??! ゆっくりかいのじょうしきでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!?」 確かに飾りのないゆっくりはゆっくりできない。誰が誰かわからないからだ。 でもこの赤ちゃんは飾りがなくても確かに自分たちの赤ちゃんということがわかる。 それならば飾りなんて本来の意味での飾りだ。 「さっきからゆっくりできないあかちゃんばかりうんでるね!ばかなの?しぬの?」 「でもまだあとひとりあかちゃんがのこってるよ!」 「ほんとう?だったらゆっくりみせてね!!」 お腹の中にはあと赤ちゃんが一人残っている感覚がある。 最後までゆっくりした赤ちゃんだもの、見ればきっとまりさもゆっくりしてくれる。 そしたら三人で末永くゆっくりしよう。 「あかちゃん!ゆっくりうまれてきてね!!」 ***** 一方れいむのお腹の中では赤れいむがゆっくりしていた。 「あなさんがひらいちゃけどれいみゅはうまれにゃいよ!」 「みんにゃはうまれちゃったけれでも、れいみゅもうまれちゃったら おきゃーしゃんのぽんぽんがさみちくなるからうまれないよ!」 「おきゃーしゃんのなかにずっといる。れいみゅのことがみりぇなくても、 れいみゅがぽんぽんにいるだきぇでおかーしゃんはゆっくちできるんだよ!」 「れいみゅおきゃーしゃんにあえないからさみちいけれども、 おきゃーしゃんをゆっくちできるならがまんしゅるよ!」 「おきゃーしゃんゆっくちしていってね!」 ***** 「あかちゃんはまだ?ゆっくりしすぎだよ?」 「どぼじであがぢゃんうばれでぐれないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??」 なぜこんな時に赤ちゃんが産まれてくれないのか、れいむは考えた。 もう赤ちゃんはすでに死んでいる。これはない、確かに赤ちゃんの感覚があった。 赤ちゃんは弱すぎて出ることができない。これもない。手助けすれば絶対出れる。 こうなれば自発的に産まれるのを拒否しているようにしか思えない。 つまり、 「まりさ!あかちゃんはれいむのなかでゆっくりしたりないんだよ! だからあかちゃんのためにたくさんごはんをとってきてね!! 「だまれ…」 「あかちゃんはえいようがたりないとしんじゃうだよお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??! そんなこともわからないなんてばかなの?しぬの?」 「だまれえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 まりさは何てわがままを言っているんだ。 赤ちゃんはれいむたちをもっとゆっくりさせてくれる存在で、 そのゆっくりのために働くのは至極当然のことであって… 「おばえは!あかちゃんがでぎでがら!ずーっとばりざをえざをどってぐるどうぐみたいにじで! だまにのぞいだらおうだをうだっだりひるねじだりとおばえばっかりゆっぐりじでるじゃないか!!」 「でもれいむがゆっくりしないとあかちゃんは」 「ぞれはおおめにみるどじで!づがれでがえっでぎだばりざに! おばえはいだわりのごどばをがげだごどがあるか?!」 「あがぢゃんがでぎでがらおばえはいづもいづも「これであかちゃんがゆっくりできるよ」 とあがぢゃんのごどばがり!ばりざのごどなんでなーんもみでぐれない!」 「でもあかちゃんはだいじだよ?」 「ほらまだあがぢゃんのごど!!ばりざはおばえのどれいじゃない゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛!! じがもぜっがくのあがぢゃんはびんなゆっぐりできないやづら!! ごんなごどになるんだっだらおばえなんがどずっぎりじなげればよがっだ!!!」 「ど、どぼじでぞんなごどいう゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」 「どうもごうもあるが!!おばえのがおなんでにどどびだぐない゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 そう言うとまりさは外に出て行ってしまった。 赤ちゃんのことを大切に思えないなんて恐ろしいほどのゲスだ。 でも今はそんなことより今は赤ちゃんの方が大事だ、早く赤ちゃんのためにむしゃむしゃしないと。 確か貯蔵庫に…。 「どぼじでごはんざんがないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!??」 きっとまりさがこっそり全部食べてしまったんだ。なんてゲス。 仕方ない、ならば自分で動いてご飯を取りに行くしか…。 ん?体が重くて動かない…。 「どぼじでれいぶあるげないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?? これじゃあごはんとりにいげない゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 ご飯をどうしようと考えていたら急に力が抜けてきた。 大きくなった赤ちゃんが今まで以上にれいむの栄養を吸収し始めたのだ。 「あがぢゃんんんんん!ずわないでえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!! おかあざんじんじゃう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 あ…目がかすんできた…。 れいむはもうだめなんだ。 赤ちゃん、一緒にすりすりしたかったなー。 「もっどゆっぐりじだがっだ…」 こうしてれいむは赤ちゃんの望み通り、 とーーーーーってもゆっくりすることができたとさ。 終 ***************************************************************** 自分のゆっくりできることを他人にしなさい。 聖ゆっくりの教えを産まれる前から実践できるってすごい。 今まで書いた作品 初めての制裁 僕のうさばらし ゆっくりは死んだ 見せあいっこ ゆっくりの伝道師 妄想お兄さん このSSに感想をつける
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アムロ「昔のネタを掘り返すのも結構楽しいもんだな」 ロラン「あっ、このネタなんかコウ兄さんが活躍してますよ!」 シロー「声優ネタもなんだかんだでいっぱいやってきたもんだなぁ。勇者王ネタが懐かしいよ」 ヒイロ「リリーナの料理が下手だというネタが定着などしなければ……俺のミスだ」 シン「キラ兄とは昔っからろくでもないネタばかりだな」 キラ「やめてよね、未来永劫シンが僕にかなう訳ないじゃない」 ギンガナム「しかしキラのご飯は小生が毎回おいしくいただいてるのであーる!」 セレーネ「私は最近ようやく定着してきたから昔のネタなんて……あら?」 マイ「どうかしたかい? 僕と姉さんのネタでもあったのかい?」 セレーネ「そうじゃなくて、ねえ、何でギムが余所者扱いされてるの?」 アムロ「…………」 ロラン「…………」 ギンガナム「…………」 アムロ「そういえばお前、勝手に家に上がり込んで勝手に飯を食ってるんだったな」 ギンガナム「すっかり日常になっていたのであーる!」 ロラン「ようやく自覚を持つようになれましたか」 セレーネ「昔のネタってイヤねぇ、設定が固まってないんだもの。 ギムを余所者扱いだなんて、種死放送中のシンじゃあるまいし」 ロラン「え、ツッコムところそこなんですか?」 アムロ「しまった、思い出に浸っていたらすっかり夕食の準備を忘れていた」 セレーネ「店屋物でも取りましょう。そうね、丼がいいかしら。私は天丼」 アムロ「俺は親子丼でいいや」 ドモン「カツ丼だ!」 シロー「警察官としてカツ丼を選ぶべきか、勇者王ネタで牛丼を選ぶべきか……」 ガロード「俺天丼ね」 ジュドー「俺も」 カミーユ「丼物って気分じゃないんだよなぁ……ったく」 シーブック「……(泥棒的な意味で)カツ丼にしようかな」 シロー「そうだな、じゃあやっぱり俺もカツ丼にしよう」 ギンガナム「小生もカツ丼である!」 ヒイロ「では俺もカツ丼にしよう」 マイ「カツ丼派と天丼派に分かれているようだね、少数派の親子丼が可哀想だから私は親子丼にしよう」 アムロ「マイ、誰が可哀想だって?」 セレーネ「カミーユ、ウッソ、早く決めなさい」 コウ「あの、何で注文のためのメモに人参丼なんてものが書いてあるの? 誰の分? ねえ、誰の分?」 ギンガナム「む? アルとシュウトがいないのであーる」 セレーネ「今日はクリスの家で食べるって」 ギンガナム「そうであるか!」 ウッソ「じゃあ僕は親子丼で」 カミーユ「面倒くさいから親子丼でいいよ」 セレーネ「後はロランだけね……って、どうしたの? 変な顔して」 ロラン「だから何でギンガナムさんが一家の一員扱いなんですかー!」 セレーネ「決めないなら私が決めるわよ、ロランは親子丼……と」 ララァ『今日の親子丼は卵が賞味期限切れになっていて食中毒になるからやめておいた方がいいわよ』 アムロ「やっぱり天丼にするよ」 カミーユ「俺も」 ウッソ「僕も」 マイ「え、三人とも急にどうして?」 ロラン「さあ……? でもなぜか僕も親子丼は嫌な気がして、天丼にします」 ギンガナム「それでは注文するのであーる! ピ、ポ、パ、ポ。もしもし、ガンダム兄弟の家であーる! 出前を頼もうかぁー!」 ロラン「極自然にギンガナムさんが電話をかけて誰も不思議に思わないだなんて……僕が間違ってるのかな」 ララァ『私も天丼がいいわ』 アムロ「じゃあ天丼もうひとつ追加で」 セレーネ「え、誰の分?」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 ギム・ギンガナム セレーネ・マクグリフ ロラン・セアック 日常
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*警告* 現代物です。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 うんうんあります。 ↓以下本文 「おねえさん! かわいいれいむをゆっくりさせてね!」 家路を急ぐ私を呼び止めたのは、バレーボールより少し小さい、紅白のおまんじゅう だった。amazonの段ボールにはまりこんだ、ふてぶてしい顔。おでこに『ひろってくださ い』と書かれた紙が画鋲でとめられていて、キョンシーのお札みたい。 「ゆっくりかぁ。拾ってあげてもいいけど……あんた一匹?」 「れいむはひとりだよ! ゆっくりていせいしてね!」 「さよなら」 「まってね! れいむはいっぴきだからいっしょにゆっくりしてね!」 「ふーん」 「おねがいしばず! せっかくだからでいぶをゆっくりさせてくだざいい!」 こうして私はゆっくりれいむを手に入れた。 「ただいまぁ」 「ゆっくりするぶぎゅ!」 靴を脱いでいる間に箱から飛びだそうとするれいむを、慌てて押しとどめた。土足で踏 みにじらせるとかありえない。 「あんた汚いでしょ!」 「でいぶはきたなくないよ!」 「いいからあたしが着替えるまでおとなしくてなさい。箱から出てたら叩き出すわよ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 とりあえず額のお札だけ剥がして、玄関に置いておくことにした。着替える間、意外にお となしく待っていたれいむを箱から取り出す。両手で持ちあげると、落ち着かないのかぷ るぷる左右に震えてる。 「ゆふーん、はずかしいよ!」 まんじゅうのクセに顔を染めないで。キモいから。れいむを小脇に抱えると、お風呂場に 放り込んだ。一応これ、食品でいいのよね。桶にためたぬるま湯で、中性洗剤を適当に薄 める。 「お、おねえさん! みずさんはゆっくりできないよ!」 「あんたが汚いとあたしもゆっくりできないの」 「やべ、やべでがぼっ!」 白目になって歯を剥いているれいむを構わず両手で沈めると、なんかものすごい悲鳴をあ げはじめた。目と口からしみてるんでしょうね。あとでジュースかければ復活するでしょ。 私は痙攣している間に洗ってしまうことにした。 皮を破ってしまわないよう、気を付けて揉み洗い。地面に触れている底はとくに念入り に。ゆっくりだし、髪の毛も洗剤でいいや。ざぶざぶ洗って泡をシャワーで流したらでき あがり。あとは布巾ででも水気を取って、ドライヤーで乾かせばいいかな。 「ゆっ、ゆっ? すっきりー!」 「あたしが洗ってあげたんだからね」 「おねえさんゆっくりありがとう!」 テーブルに置いた布巾の上で白目を剥いているれいむを肴に、湯上がりのおビールを嗜 んでいると、半分くらいになった頃にやっと復活した。奇麗に洗って乾かしたから、寒空 に晒されていた時と比べてなかなかもっちりぷるんぷるんになっている。どういうわけか、 それは自分でもわかるみたい。もにもにと自分を確かめて、嬉しそうな顔をしているれい むを横目で見ながらビールを一口。 「ゆっ! おねーさん、ゆっくりできそうなおかしだね!」 「あ、ダメ!」 私が手を出すよりはやく、れいむはおつまみにしていた柿ピーの小皿に顔を突っ込んだ。 「むーしゃ、むーしゃ、ゆ゙ぎゃ゙あ゙あ゙!」 ガクガク痙攣し始めたれいむの半開きの口に手を突っ込んで、柿ピーを取り出す。ゆっく りは本当に人の話を聞かないのね。こいつが捨てられたのもわかる気がする。口から垂れ ている砂糖水を布巾で拭いて、べたべたする手を洗う。 「これどくだよ! しぬかとおもったよ!」 「これに懲りたら人間の食べ物を食べようとしないことね」 そうは言っても、ゆっくりの餌になるようなものはよく考えたらウチにはないような。 「あー」 そういえば、去年くらいに買ってそれっきりの缶詰のあんこがあったはず。台所をがさが さ探すと、ツナ缶のところにやっぱり缶詰があった。これならゆっくりでも食べられるは ず。別に温めなくてもいいよね。缶切りであけて二掬いくらい小皿にとった。ゆっくりの エサは明日買ってくるとして、それまでこれでもたせよう。 「ほい。おかわりはないからね」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 うわっ、一舐めで食べちゃった。涙まで流して喜んでるみたいだし、これでよさそうね。 このあんこゆっくり100%だから、毒になるってことはないでしょ。置いてある物には絶対 触らないとか、騒がないとかなんやかや教えてる間にうつらうつらし始めたから、段ボー ルに雑巾敷いた巣箱に放り込んだ。下膨れのウザ可愛い寝顔をつつくと、ゆぷー、だのぷ にゅー、だの寝言を言い始めた。おとなしくしていれば、こんなのが部屋にいても別に嫌 じゃないような気がしてくるのが不思議なものね。 「なんであんこが落ちてるんだろ」 「れいむのうんうんだよ!」 なんですとー?! まんじゅうのくせにうんうんとか、しかも床に! 私のどようびー は朝からぶちこわしです。本当にありがとうございました。軽くググったら、ゆっくりに はうんうんと称して古くなったあんこを排出したり、しーしーと称して砂糖水を出す種類 もいることがわかった。そして、簡単にその機能が排除できることも。あんこは拾って捨 てるだけだけど、砂糖水をその辺に撒かれたりしたら、たまったもんじゃない。 「おねえさん、れいむとゆっくりしてね!」 「少し待ってなさい」 足にぼいんぼいん体当たりしてくる柔らかい物体を軽く踏んづける。ぶにょっとした感 触が逃れようともがくのは、なかなか珍妙でくすぐったい。さっき動画で見た通りに小麦 粉を水で練って皮をつくって、昨日あけたあんこ缶を冷蔵庫から出しておく。 「ゆっ、ゆっ?」 「あったあった、これね」 ひっくり返すとそれらしいすぼまりがあった。ゆっくりがまむまむとあにゃると称する 器官のようなもの。ひっかき傷のために犬猫の爪を抜いてしまうのは可哀想だし、何か違 う気がする。飼い主の義務の避妊手術とは違うと思うし。でもゆっくりは生き物じゃない。 人間の都合で飼う、生命の尊厳ある動物とは違うんだから、いちいち面倒につきあうのは イヤ。私はれいむの下膨れのあごのあたりにりんごの芯取りを押しあてる。あんまり気持 ちのいいものじゃないけど我慢がまん。 「おねえさん、なんだかちくちくするよ! ゆっくりやめてね!」 ゆっくりとは、うまくつきあうコツがある。常に強気であたること。理解するまで教え ること。言うことに耳を貸さないこと。どうせ大したことは言ってないから。 「ゆ゙ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」 じたじた暴れるれいむを押さえつけ、芯取りをねじこむ。皮を突き抜いてしまえば、あと は中身のあんこだけ。いっぱいまで突き入れた芯取りを引き抜くと、皮とあんこが繋がっ てまとめて出てきた。れいむが白目になって固まってる間に、次の処置。昨日のあんこを 際まで指で詰めて、さっき練っておいた皮でふたをして、指の腹で伸ばしてひろげる。 ぎゅっとおさえて張り付けたらできあがり。次は後ろを向けて、あにゃるも同じようにま わりごとくりぬいて、あんこを詰めて小麦粉で塞ぐ。二回目になれば慣れたものです。こ んな技術には習熟したくないものです。 「おねえさん、うごけないよ! れいむをゆっくりおこしてね!」 「今起こしてあげるから、ゆっくり待ってなさい」 朝ご飯のゆっくりシリアルをぼりぼり食べていたら、台所に放置されていたれいむの声 がする。知らなかったけどゆっくりはひっくりかえしておくと動けないみたい。今度何か 悪さしたらひっくりかえしてお仕置きね。 「おー、ぴっちりふさがってる」 「ゆゆっ、くすぐったいよ! おねえさんなにいってるの?」 「こっちの話」 裏返しのれいむのあんよのあたりを撫でてみる。皮は完全に馴染んで、そこに器官のよ うなものがあった形跡はカケラもない。ひっくり返してやると、ぽいん、と飛び降りて、 こちらを向いて嬉しそうに跳ねた。 「ゆっくりしていってね!」 「はいはい、ゆっくりしなさいよ」 以降、れいむがうんうんやしーしーをすることはなくなった。単に塞ぐだけじゃなくて、 そのあたりの中身ごと切除すると、自分がそんなものを出していたことも忘れるみたい。 後日、私が出かけている間にれいむがおうたと称してゆんゆん騒いでいたそうで、目玉 を取り外して手を突っ込んで、左上あたりのあんこを一掴み入れ替えるハメになったのは また別の話。 書いた物リスト 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ系2200 街はゆっくりできない その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ ゆっくりいじめ小ネタ364 ぱちゅりーにごほんをよんであげよう