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『てんしのおちびちゃん』 5KB 考証 小ネタ 赤ゆ いつもの小ネタです。考証ものです 「ゆびゃぁぁん!ゆびゃぁぁぁぁん!ゆびゃぁぁぁぁぁん!!」 「おちびちゃん、ゆっくりしてね!いたいのいたいの、おそらをとんでるーだよ!ぺーろぺーろ!」 小さい体をウネウネと動かしながら、ゆんゆんと泣き喚く赤れいむと、それを必死であやす親れいむ。 親れいむは得意そうに揉み上げをクルクルと振り回すと、赤れいむをペロペロと舌で優しく舐め回す。 それでも一向に泣き止まない赤れいむに対して、少しも嫌な顔を見せない親れいむ。 これはけして「れいむは母性溢れるゆっくり」だからではない。 むしろ、「おちびちゃんはゆっくりできる」からなのである。 「ゆん!おまえはほんとうに、できのわるいくそちびだよ!しっかりおしおきをしてあげるよ!!」 「ゆびゃぁぁぁん!ゆびゃぁぁぁぁん!ゆっくちぃぃぃぃ!ゆっくちぃぃぃぃ!!」 一匹の成体れいむが、小さな赤まりさの尻を揉み上げで叩いている。 ふさふさした揉み上げにどれだけの力があるのかは知らないが、赤まりさは尻を叩かれてゆんゆんと泣いている。 そんな赤まりさの泣き声に気をよくしたのか、親れいむはさらに揉み上げを大きく振り上げて赤まりさの尻を叩く。 赤まりさは尻に揉み上げが触れる度に大きく体を震わせ、尻をブリブリと振って大声で泣き叫ぶ。 実際のところ、ただくすぐったいだけなのではとも考えてしまうが、赤まりさにとっては親れいむが鬼の形相で怒っているのが怖くてたまらないのだろう。 まあ、鬼と言っても人間から見ればゆっくりの福笑い、ゆっくりの面白顔にしか見えないのだが、ゆっくり出来ない事を嫌うゆっくりには効果絶大。 その中でも特にゆっくり出来ない事を嫌う赤ゆっくりにとっては、生死を分かつ問題なのだろう。 赤まりさは涙と涎を豪快にまき散らし、ついにはしーしーまで垂れ流し始める。 「ゆぅぅぅ?!ほんとうにきたないくそちびだよ!でも、きょうはこのへんでかんべんしてあげるよ!ゆっくりかんしゃしてね!!」 何故か得意そうに仰け反ってそう言う親れいむ。 そしていろんな汁塗れになった赤まりさに近づいていくと、舌で赤まりさの体をぺろぺろと舐めだした。 「ゆぅぅぅ…おかーしゃ……ゆっくちぃ!ゆっくちぃぃぃぃぃぃ!!」 舐められた瞬間、ビクッと大きく体を震わせる赤まりさ。 だが、親れいむがもう怒ってないと分かると、今度はうれしくなってゆんゆんと泣き始める。 そしてそんな赤まりさの様子に満足したのか、親れいむも笑顔で赤まりさを舐め始める。 この親れいむが笑みを浮かべているのは、けして我が子が可愛いからではない。 「おちびちゃんはゆっくりできる」だからなのである。 それを証明する貴重なサンプル体を入手する事が出来たので、その様子を見て見る事にしよう。 「おちびちゃん、もっとないてね!たくさんないてね!どんどんないてね!そしてれいむをゆっくりさせてね!!」 「ゆびゃぁぁぁぁぁん!ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁん!ゆびゃびゃびゃびゃぁぁぁぁぁぁああああ!!」 小さな赤ゆっくりのれいむに体当たりをする親れいむ。 体当たりと言っても赤れいむが軽く転がる程度なのだが、それでも赤れいむには耐えがたい苦痛。 コロコロ転がる度に揉み上げをワサワサと震わせて、大きく口を開いてゆんゆんと泣き叫ぶ。 しばらくすると、赤れいむは涙と涎としーしーに塗れる。 すると親れいむは、この瞬間を待っていたと言わんばかりに目を輝かせる。 そして赤れいむの全身を、ペロペロと舐め始めるのだった。 「ぺーろ、ぺーろ…し、し、し、し、しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!!やっぱりおちびちゃんは、ゆっくりできるよぉぉぉぉぉ!!」 両目を血走らせて、狂ったように赤れいむを舐める親れいむ。 満面の笑みを浮かべながら、雄たけびを上げるかの様に幸せを叫ぶ。 そして一通り赤れいむを舐め終わると、再び赤れいむを意味もなく怒鳴り始める。 そう、この親れいむはワザと赤れいむを泣かせているのだ。 目的は一つ。 赤れいむの分泌する汁。 涙や涎などの汁を舐め取る為である。 ゆっくりの分泌液の主な中身は砂糖水。 ゆっくりの大好きな「あまあま」の液体だ。 ゆんゆんと泣く赤ゆをあやす親ゆっくりは、どれも幸せそうに微笑みながら我が子をあやす。 これは親としての喜び、我が子をあやす自分の姿に「ゆっくり」出来ているからではない。 我が子の出す分泌液を舐めて「ゆっくり」しているのである。 当然その事をゆっくり事態に聞けば、猛烈に批判してくるだろう。 我が子が可愛いからゆっくり出来る、泣く赤ゆっくりも可愛いからゆっくり出来る。 だがそれは親ゆっくりがそう思っているだけで、実際はあまあまな液体を舐めたせいで微笑んでいるだけなのだ。 このサンプル体はそれを証明する良い例。 親れいむは赤れいむを無意味に痛めつけて泣かせると、幸せそうに赤れいむの体を舐め続ける。 実はこの親れいむは、こうやって子供を数匹舐め殺している。 舐められすぎて皮がふやけ、親れいむの舌で皮を破られて死んだ赤まりさ。 痛めつける加減を間違えて、そのまま潰されてしまった赤れいむ。 水も食料も与えられずにひたすら泣かされ、衰弱死した赤まりさ。 赤ゆが死ぬと番を探して子作りをし、その赤ゆを泣かせて舐め続ける。 我が子が死んでも、躾をしていて死んだとか、ゲスだったとか、病気だったと毎回適当な理由をつけて自らを正当化している。 研究員は面白がってこのサンプルに精子餡を注入し、赤ゆを作らせてはその後の様子を観察している。 ある研究員がこの親れいむに、どうして赤ゆを舐め続けるのか聞いた所、以下のような答えが返ってきた。 れいむはちゃんと、おちびちゃんのめんどうをみているんだよ! おちびちゃんは、てんしさんだからね!ちじょーにおりたったせかいのきぼう、かみさまがくれた、てんしさんなんだよ!! てんしのおちびちゃんは、おせわをしている、こころやさしいれいむに、ごほーびをくれるんだよ! それはとーってもあまあまで、とーってもゆっくりできるんだよ! れいむはその、「てんしのわけまえさん」をもらっているだけなんだよ!! これはとーぜんのけんりなんだよ! だからおちびちゃんは、れいむにたくさんの「てんしのわけまえさん」を、くれなきゃだめなんだよ!! そう、親ゆっくりにとっての赤ゆっくりは、親ゆっくりを精神面だけでなく味覚においても「ゆっくり」させていたのだ。 研究者はこの赤ゆの分泌液を舐める行為を、このれいむの発言から「てんしのわけまえ」と呼ぶ事にした。 ゆっくりがよく口にする、「おちびちゃんはゆっくりできる」と言う言葉。 これに異を唱える研究者達も、「てんしのわけまえ」の事を知ると誰もが納得したという。 完 絵チャットの会話にて思いついたネタです。 徒然あき
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『お姉さんは魔女~れいむと、れいむのおちびちゃん~』 24KB 虐待 家族崩壊 赤ゆ 現代 虐待人間 独自設定 うんしー オリキャラ注意 四作目です 注意書き追加しました。 過去作 anko4445 邪気眼を持つ者とゆっくり anko4449 台風の目 anko4452 アメリカンゆんやッカー anko4445 「邪気眼を持つ者とゆっくり」に出てきたお姉さんが出てきますが、ストーリー上のつながりは特にありません。ただし、お姉さんはオリキャラです。 善良なゆっくりが出ます。虐待されます。 端役程度ですが、賢いゆっくりが出ます。 いつも通り読み辛いと思いますが、それでもよろしければどうぞ。 『おねーさんの作るお菓子って、どうしてこんな甘いの?』 幼い頃――と言っても数年前の話だが――少年はお姉さんにそう聞いたことがある。 するとお姉さんは、笑って答えた。 『それはな、私が魔女だからさ』 それから、みんなには内緒だぞ? と人差し指を口に当てた。 どっちかって言うと魔法少女じゃないかな、と少年が思ったその日から数年後。 少しだけ成長した少年は、確かに魔法少女ではなくなってきたお姉さんのお菓子が甘い本当の理由を知った。 魔法とかそんなことは関係ない理由だった。 ただ、お菓子に魔法が関係なくても――お姉さんは本物の魔女だった。 『お姉さんは魔女 ~れいむと、れいむのおちびちゃん~』 「おでがいじばず! どうがれいむにあまあまをぐだざい! ずごじでいいでずがら! おでがいじばず!」 商店街にお菓子の材料を買いに行った帰り道。お姉さんは一匹のれいむが叫んでいるのを見つけた。 「ぞごのおねえざん! おでがいじばず! どうがあばあばをぐだざい!」 そして当然のように、れいむはその懇願をお姉さんにも向ける。 最近のゆっくりには珍しく、自分の立場というものを弁えているらしいれいむに興味を惹かれ、彼女は話をすることにした。 「やあ、れいむ。私に用かな?」 「ゆ、おでえざん……! でいぶのおばなじをぎいでぐれるの?」 声をかけると、れいむは目を見開く。 誰もこんな反応をする人間などいなかったのだろう。 それはそうだ。このあたりは、野良ゆっくりに厳しい風潮がある。 この地域は、市街地からそう遠くない場所に山や森があり、住宅地には農地が混ざっている――身も蓋もない言い方をすれば田舎である。 だからゆ害が多く、「野良ゆっくりは害をもたらす存在である」という共通認識が、地域に浸透している。 故に、「愛で派」であっても、野良ゆっくりに餌をやるような類の人間はまずいない。 ……しかしそう考えると、このれいむはよく潰されなかったものだ。かなりの幸運の持ち主らしい。 お姉さんがそんなことを考えているうちに、れいむの聞き取りづらい説明は終わっていた。 「というわけなんだよ……。 だから、あまあまがひつようなんだよ……」 どうでもいい身の上話などが多く混じっていたが、要約すれば「番が死んで食料がない。おちびちゃんが飢え死にしそう」ということだ。 そこまでを、嫌な顔一つせず相槌を打ちながら聞いていたお姉さんは、 「じゃあ、うちに来るかい? 勿論、おチビちゃんたちも一緒に」 れいむにそう提案した。 一も二もなくその提案に飛びついたれいむは、「私の家に着くまで眠っているといい」とお姉さんに渡されたラムネを食べ、 おちびちゃん共々眠りについた。 「「「「「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー!」」」」」 れいむはお姉さんの家で、あまあまを食べる赤ありすたちに囲まれていた。 「ゆう~ん、おちびちゃんたち、ゆっくりしてるよぉ……」 れいむの前にも、山盛りの餌が置かれている。 「れいむのぶんのあまあまは、おちびちゃんたちにあげてね!」 れいむがそう言ったら――その時、何故かあまあまの皿を下げようとしたお姉さんとの一悶着があったのだが――お姉さんが別に用意してくれた、 苦い草やらキノコやらをごちゃごちゃと混ぜたものである。 それでもここ数日ろくなものを食べていなかったれいむにとっては十分過ぎるものだった。 それから、お姉さんが部屋の隅においていった、いい香りの煙が出るもの――「こうろさん」も、とてもゆっくりできる。 香りを嗅いでいるだけで、れいむはなんだかしあわせー! な気持ちになるのだ。 (ゆっ! あのおねえさんはゆっくりできるよ!) そのお姉さんは、今ここにはいない。 「私がここにいたらゆっくりできないだろう?」 そう言って、部屋から出て行ったからだ。 そこまで気を使わなくてもいいのに――そんなことを考えながら、部屋の隅にある箱を見る。 何故かあの箱からは、ゆっくりできない何かを感じる。 お姉さんに見られていてもゆっくりできないわけではないのだから、気を使うなら、あれをどこかにやって欲しい。 そう思いながらも、れいむは自分の餌を食べ終えた。 見回すと、赤ありすたちもまた、大量のあまあまを食べ終え、満足気な表情で転がっていた。 「ゆっ! おちびちゃんたち、ごはんさんをたべたらうんうんしようね!」 「「「「「ゆっくちりきゃいしちゃわ!」」」」」 れいむは、部屋の隅にあった新聞紙を持ってくる。 お姉さんが、「うんうんやしーしーはこの上でするようにな」と言って置いていったものだ。 「さあおちびちゃんたち、このうえに――」 「「「「「うーんうーん……しゅっきりー!」」」」」 「どぼじでぞごにうんうんじぢゃうのおおおおお!?」 叫んではみるものの。 (ゆ! おちびちゃんがうんうんをがまんできないのはしかたないよ!) れいむはすぐにそう思い直し、舌で新聞紙の上にうんうんを集めていく。 (うんうんはゆっくりできないけど、おちびちゃんのはだいじょうぶだよ!) 「ゆんやあああああ! くちゃいいいいい!」「ちょかいはじゃにゃいわあああああ!」 あにゃるの周りにうんうんをこびりつかせ、泣き喚く赤ゆたち。 「ゆ! いま、おかーさんがきれいにしてあげるからね!」 言いながら、れいむは順番にぺーろぺーろしていく。 やがて綺麗になった赤ありすたちは、それぞれ思い思いにゆっくりしだした。 追いかけっこするもの。こーろこーろするもの。すーりすーりするもの。 「みゃみゃ、ありしゅにしゅーりしゅーりしちぇ!」 そんな中で、一匹の赤ありすがすーりすーりを求めてれいむのもとに来た。 「ゆっ! わかったよ!」 れいむがそう答えると、 「ありしゅもしゅーりしゅーりしちゃいわ!」「ありしゅも!」「ありしゅもよ!」 一斉に、赤ありすたちが集まってくる。 「ゆふふ! じゃあ、みんなですーりすーりしようね!」 「ゆ! ありしゅがしゃいしょよ、みゃみゃ!」 おちびちゃんたちに囲まれ、れいむは、番を失って以来久しく忘れていたように思えるゆっくりを感じていた。 「れいむ、ゆっくり出来てるかな?」 そんなれいむに、お姉さんの声がかけられる。 「ゆ、おねえさん! いたんだね! ごめんね、れいむきがつかなかったよ……」 申し訳なさそうにするれいむに、お姉さんは笑顔を返した。 「いや。構わないさ、このくらい。……それで、ゆっくり出来てるかな?」 そして、同じ問いを繰り返す。対してれいむは、 「ゆん! おねえさんのおかげで、れいむもれいむのかわいいおちびちゃんたちもゆっくりしてるよ!」 肯定を返した。 「そうか」 するとお姉さんはひとつ頷き返し、両手をれいむに伸ばす。 「ゆ、おねえさん――」 「もう、十分だな?」 ぶちり、ぶちり。 「………………ゆ?」 れいむの横で、そんな音がした。 「ゆびゃああああああああああ!?」 両のもみあげを同時に引きちぎられ、れいむは叫びを上げた。 痛みのあまり転げ回りそうになるが、それは許されない。お姉さんの手によって抑えられているからだ。 「お、おねえざん……!?」 「どうかな、れいむ。痛かったかな?」 涙に滲む視界で、お姉さんを見上げる。 「ど、どぼじで……」 「うん?」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおお!?」 れいむは再び叫ぶ。 「れいむのもみあげざんどっだら! いだいいだいでじょおおおおお!?」 そして、 「ああ、やっぱり痛かったんだ――」 なら、良かった。 その言葉に、耳を疑った。 「いいわげないでじょおおおおお!?」 「じゃあれいむ、一つ聞こうか」 ぴっ、とお姉さんが人差し指を立てる。 「私は、君達にあまあまを含めた食べ物、それとゆっくりできる場所を提供したけど。それがどうしてもらえたのかを、考えなかったのかな?」 「ぞ、ぞれば……!」 確かに、その疑問も一度はれいむの餡子に浮かんだ。 しかしそこは餡子脳、おちびちゃんがゆっくりしているゆっくりできている安心感故、深く考えはしなかったのだ。 「答えられないんだね? 『れいむたちがゆっくりしてるから』とか答えると思ったんだけど」 「ゆ、ゆ! ぞうだよ! れいむはゆっくりしてるんだよ!」 「そう思う? じゃあ、確かめてみようか?」 そしてお姉さんは、いつの間にか少し離れたところに移動していた赤ありすたちの方を向く。 「さて、君達。れいむと私、どっちがゆっくりしてる?」 それを聞き、れいむは内心で勝ち誇った。 (おちびちゃんにきいたら、れいむのほうがゆっくりしてる、ってこたえるにきまってるよ!) しかし。 「「「「「おねーしゃんのほうが、みゃみゃよりゆっくちしてりゅわ!」」」」」 「「「「「おねーしゃんは、とっちぇもときゃいはよ!」」」」」 赤ありすたちは、一匹残らず、揃って、お姉さんを讃えた。現実は非情である。 「どぼじでえええええええええ!? おぢびぢゃあああああん!? どぼじでぞんだごどいうのおおおおお!?」 「あはは、だってさ、れいむ」 笑いながら、お姉さんはちぎったもみあげでれいむをぺしぺしと叩く。 「さて。一段落したところで、そろそろ続きといこうか」 「ゆっ! やべでね、いだいいだいざんばやべでねえええええ!?」 「あ、そうそう。さっきの質問――なんでこんなことするのかって話だけどね」 お姉さんはれいむを足でホールドし、殴った。 「ゆぎゃああああああああああああああ!?」 「それは実に簡単なことさ――」 言いながら、何度も、何度も殴りつける。 やがてれいむの皮が裂け、餡子が流れ出し始めたところで、お姉さんは手を止めた。 そして、先程おちびちゃんたちとゆっくりしていたれいむに向けていたものと同じ、ゆっくりした笑顔を浮かべる。 「楽しいから。それに尽きるね」 しかしれいむには、それが全く別のものに――いや、お姉さん自体が、得体の知れない化け物のように見えた。 「さて、次は……」 何かを探すように、お姉さんが視線を外す。 「ゆ、れいむは――ゆっくりしないでにげるよ!」 その隙を突き、れいむはあんよに渾身の力を込めると、お姉さんの足の間をすり抜け、飛び出した。 (ゆっ、ゆっ、あのおねえさんは、ゆっくりできないよ!) あれから、どこをどう逃げたのか。れいむは、森の中にいた。 あちこち流れる餡子の涙は未だ止まらず、れいむを消耗させていく。 「ごはんさんをたべて、どこかでやすめば、きっとよくなるよ……」 それを少しでも抑えるため、森に入ってからのれいむは度々立ち止まって休みをとり、舌であちこちをぺーろぺーろしていた。 「ゆ、いつまでもここでゆっくりしてられないよ……。いくよ、おちびちゃ――」 言いかけて、おちびちゃんはいない、という事実を思い出した。 「そうだよ……れいむは、おちびちゃんをおいてにげてきたんだよ……」 残っている左目から、餡子のない涙が流れ出した。 「おぢびぢゃん……ごべんね……ごべんねぇ……」 きっと今頃おちびちゃん達は、あのお姉さんかられいむ以上にひどい目に遭わされているだろう。 だが、れいむには助けに戻る勇気はない。 「ごべんね……。おがーざん、おぢびぢゃんだぢのぶんまでゆっぐりずるがらねぇ……」 そして涙をこらえ、れいむは再び歩みを進める。 そして、「それ」を見つけた。 「ゆわあああああ……」 森の中に唐突に現れたそれは、「あまあまでできたおうち」――つまり、お菓子の家だった。 「ここを、ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!」 そのおうちの前に立ち、れいむはおうち宣言をする。 「むーしゃ、むーしゃ、ししし、しあわせぇぇぇぇ~~~~!!」 そしてれいむは、誰に遠慮することなくそれを食べ始めた。 ゆん生で一度も味わったことのない甘さに、れいむは至福の表情を浮かべる。 (こんなにおいしいあまあまさん、おちびちゃんとたべられたら、もっともっとゆっくりできたよ……) れいむの餡裏を、そんな思考がよぎる。 その時だった。 「「「「「みゃみゃー!」」」」」 置いてきてしまったはずのおちびちゃんたちが、おうちの中から現れたのは。 「ゆうううううう!?」 「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」 もう二度と会えないと思っていたおちびちゃん。そのおちびちゃんたちと、また会えるなんて。 感涙にむせび泣きながら、れいむは挨拶を返した。 「ゆっぐり……ゆっぐりじでいっでねえええええ!」 しかし、その感動の対面を邪魔するかのように―― 「うー! うー!」 そんな声が、森に響いた。 「れみりゃだああああああああ!」 どうしてこんな時に。れいむは思いながら、 「ゆ! おちびちゃんたち、ゆっくりしないでおかーさんのおくちにかくれてね!」 おちびちゃんたちを守らねば、という使命感に突き動かされ、おちびちゃん達を振り返る。 「おちびちゃん……?」 しかし、おちびちゃん達は何も答えず、顔をうつむかせている。 「なにやってるの! ゆっくりしないで、おくちに――」 れいむが、赤ありすの一匹に舌を伸ばした瞬間。 「うー!」 赤ありす――いや、れみりゃは一声、そう鳴いた。 「どぼじでおぢびぢゃんがれみりゃになっでるのおおおおお!?」 見回せば、他のおちびちゃんもれみりゃに変わっている。 「うー! うー!」 背後から再び聞こえてきた声に振り返ると。 目の前に、れみりゃ。 「ゆんやああああああああああ!」 れいむは逃げた。 あちこちに体をぶつけ、鈍い痛みが走るが、そんなことに構ってはいられない。 とにかく、ひたすらに、滅茶苦茶に逃げた。 「ゆ、ここまでくれば、きっとだいじょうぶだよ……」 やがてれみりゃの声が聞こえなくなったことに安堵し、れいむは立ち止まる。 そして深く息を吐いて、顔を上げた。 すると、そこには、一面の、 れみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃ―――― 「ゆぎゃああああああああああああああああああああ!」 ばしゃばしゃと何かがかけられる感触で、れいむは意識を取り戻した。 「いい悪夢(ユメ)、見れたかな?」 オレンジジュースの紙パックを手に、お姉さんが笑う。 「どぼじでおねえざんがいるのおおおおおおおおおお!?」 「あはは、どうしてだろうね? 不思議だね? ……それにしてもさ、れいむ」 笑いながら、装飾の付いたナイフを取り出すと、お姉さんはれいむを持ち上げた。 「おそらをとんでるみたい! ……ゆ、はなしてね! おねえさん、れいむをはなしてね!」 「君はこの赤ありす達を置いて逃げようとしたよね?」 れいむの下では、透明な箱に入れられた赤ありす達が、れいむを見上げていた。 「ゆ! そ、それは……」 「そんなひどいことをするゆっくりは、きっと制裁されるべきじゃないかな?」 そして、れいむのあんよを浅く切った。 「ゆびゃあああああ! いぢゃいいぢゃいぢゃいいぢゃいやべでやべでやべでやべでぇえええええ!」 れいむの懇願に一切耳を貸すことなく、格子状の切れ込みをつけていく。 それを終えたあと、 「これじゃ、動いたら餡子が出てきて死んじゃうだろうね?」 言ってから、れいむを赤ありすたちの中に下ろす。そして、箱の中に爪楊枝をばらまいた。 「さて、君達。この『ぷーすぷーすさん』を貸してあげるから、存分に刺してやるといい」 「「「「「ゆっくちりきゃいしたわ!」」」」」 「「「「「ちょかいはにゃおねーしゃんのいうこちょは、ゆっきゅりできりゅわ!」」」」」 どう見ても状況を理解していなそうな赤ありす達は、それを拾い上げ、 「やべでええええええええええ! おぢびぢゃああああああん! おでがいだがらやべでねえええええええええ!」 一斉に、れいむの体に突き刺した。 「ゆびゃああああああああ!? 」 れいむの奇声を無視して、赤ありす達は幾度も爪楊枝を刺し続ける。 「ゆ、とっちぇもちょかいはにぇ!」 赤ありすたちの様子は、むしろ楽しげですらあった。 そして、 「あはは。もう、そのくらいでやめたらどうだ?」 お姉さんがそれを止めた頃には、れいむの体にはライオンのたてがみのように大量の爪楊枝が突き立っていた。 「やべでね……ぷーすぷーすさんはゆっぐりでぎないよ……やべでね……」 勿論、弱々しく泣くだけのれいむからは、ライオンのような勇ましさなど微塵も感じられないが。 「おねーしゃん、ちゅぎはにゃにをしゅればいいのかしりゃ?」 「おねーしゃんがさしぇてくりゃるこちょにゃんだかりゃ、とっちぇもちょかいはにゃんでしょう?」 そんなれいむを一切顧みる事無く、赤ありす達はお姉さんを見上げる。 「そうだね、その前にお姉さんと別の部屋に行こう! だから、これに乗ってね!」 お姉さんは、部屋の隅に立てかけられていたトレイを持ってくると、赤ありすたちをそこに載せた。 「じゃーあ、行こうか!」 「「「「「おしょらをとんぢぇるみちゃい!」」」」」 部屋を出るお姉さんに、 「やべてね、れいむのおぢびちゃん、つれでいがないでね……」 れいむの声は、届かなかった。 れいむが一匹だけ残されて、どのくらいの時間が経ったのか。 お姉さんが、部屋に戻ってきた。一人で。 「おねえさん、おねがいだよ……。れいむの、れいむのおちびちゃんをかえしてね……」 弱々しいれいむの懇願に、お姉さんは、 「うん、いいよ!」 至極あっさりと、そしてハイテンションに答えた。 「ゆ、いいの……?」 「ああ、勿論さ!」 そしてお姉さんは、部屋の隅に行き。 あのゆっくりできない箱から、数匹の赤れいむと赤まりさを取り出した。 「ほら、お前のおチビちゃん達だよ!」 「……ゆ?」 れいむの前に置かれたそいつらは、今にも死にそうなほどやつれ、汚らしい姿をしている。 既に息絶えて、ゆっくりできない死臭を放っている者もいた。 弱りきったれいむの心にも、一筋の怒りが現れた。 「なにいってるの、おねーさん。このこたちは、れいむのおちびちゃんじゃないよ」 しかしお姉さんは、いやいや、と首を振る。 「はハ、その子達が、君のおチビちゃんだ。間違いないよ!」 だって、君の番はまりさなんだから。 ありすが、君の子供なわけないだろう? 「……ゆ?」 そしてれいむは、思い出した。 まりさとの間に、植物型にんっしんでおちびちゃんを授かったこと。 間引きが必要と言うまりさに、なんとか生んであげたいと懇願したこと。 まりさも最後には折れ、次の日「もっとたくさんのごはんさんをとってくるよ!」と張り切って狩りに出かけたこと。 そして帰ってこなかったこと。 蓄えた食料はすぐに底を尽き、おちびちゃんたちにろくにむーしゃむーしゃさせてあげることもできず、切羽詰って 人間さんにあまあまをもらえるよう頼むという賭けに出たこと。 忘れてはいけないはずなのに忘れていたそれらを、一度に思い出した。 「ゆああああああああああああああああああああああ!?」 忘れてはいけなかったはずなのに。 何故。何故。何故。 同時に、赤の他ゆんのうんうんをぺーろぺーろしたことを思い出し、餡子を吐きそうになる。 が、それはお姉さんに口を押さえられ、阻まれる。 「どうして忘れてたのか。知りたいって顔してるね!?」 その疑問に答えたのは、やはりお姉さんだった。 「あハ、君に言って分かるかは定かじゃないけど……教えてあげよう! 君を部屋に入れて、起きたあともずっと焚いていた香。わかるかな!? あれには、ゆっくりの判断力を鈍らせる効果があってね! まあ、人間には別の効果が出るんだけどね! 君達ゆっくりに嗅がせると、目の前の『ゆっくりできること』以外はどうでも良くなる、という作用があるんだ! まあ、ゆっくりにとっては半分いつも通りだろうけどね! しかし、これはその程度を大きく上げるんだ! その結果が、君がさっきまで体験していたものだよ! 『今』よりゆっくりできていなかった過去の記憶は忘れ、目の前の見知らぬ赤ゆっくりを『ゆっくりしてるから』自分のおちびちゃんに違いないと思い込んだ! おねーさんが買ってきた、君とは何の関係もない食用赤ありすなのにね!」 流れるようにそこまでを話すと、お姉さんは言葉を切った。 そして、思い出した、とばかりに続ける。 「そうそう。君が逃げようとした時だけどね。君が何を見ていたかはわからないが、それは全部幻覚――夢みたいなものだったんだ。 だから目覚ましにオレンジジュースをかけてやったんだが。きっと無事に逃げられるとこまでは行ったんだろうねぇ!? あハは! 君に与えた餌に、そういうものが見えるようになるキノコを混ぜたんだ。実際の君は、部屋の中でのたうちまわっているだけだったよ! 実に愉快だったよその姿は! あはははハははは!」 そして呆然とするれいむの前に、赤れいむを置いた。 それが何か、今のれいむにはわかる。 一番上のおねーちゃんで、自分もゆっくりできていないだろうに、その小さな体で姉妹たちをあやしていた、その赤れいむ。 大事な大事な、れいむのおちびちゃんだ。 「アは、赤れいむちゃん! 君のおかーさんに、何か言いたいことはあるかなぁ!?」 言いながらお姉さんは、赤れいむにパックに数滴残っていたオレンジジュースを垂らした。 赤れいむの瞳に、わずかに光が宿る。 「おかー、しゃん……」 「――どうちて、れいみゅをうんだにょ?」 時間は、少し巻き戻る。 「じゃあ、ルールをもう一度説明しよう」 スモークフィルムの貼られたガラスで四方を囲まれた箱に入れられた赤ゆっくり達に、お姉さんは言った。 「君達のおかーさんが、君達がいないことに気づいたなら、君達の勝ち。君達が食べ切れないあまあまをあげよう。 だけど気づかなかったなら、気づくまでここで見ているだけ。……理解したかな?」 「「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」」」」 お姉さんが仕掛けてきた賭けは、れいむのおちびちゃん達には勝利が確定したものと思えた。 「ゆ! きっちょ、おきゃーしゃんはしゅぐにきぢゅくよ!」 「しょうだにぇ! しょしちゃら、たくっしゃん! のあみゃあみゃしゃんだにぇ!」 「ゆわーい! あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 大量のあまあまに囲まれた、思い思いにゆっくりする未来を思い浮かべる赤れいむ達。 しかしその希望は、あっさりと潰えた。 れいむは、周りに赤ありすしかいない状況に、何も疑問を抱かなかった。 『れいむのぶんのあまあまは、おちびちゃんたちにあげてね!』 その言葉に、お姉さんは忠実に従おうとした。赤れいむたちにそのあまあまを渡そうとした。 しかし、れいむ自身がそれを止めた。 必死に叫ぶ声は、れいむには届かない。 箱が防音仕様になっていることも、れいむの声はスピーカーを通していることも知らない赤れいむたちは、母親が自分達を無視しているとしか感じられなかった。 何一つ口にできない赤れいむたちの前で、赤ありす達はたくさんのあまあまを食べ尽くす。 そして憎たらしいほど幸せそうな顔でうんうんをし、その匂いに泣き喚く。 その姿に赤れいむたちがわずかながら溜飲を下げた時。 『ゆ! いま、おかーさんがきれいにしてあげるからね!』 そう言ってれいむは、たちまちのうちに赤ありすたちをぺーろぺーろし、きれいにした。 そして、思い思いのゆっくりを享受する赤ありす達。 それは、赤れいむたちが抱いた幻想と、全く同じだった。 あれは自分たちのものなのに。 母親のゆっくりした表情は、自分たちに向けられるべきものなのに。 『ゆん! おねえさんのおかげで、れいむもれいむのかわいいおちびちゃんたちもゆっくりしてるよ!』 そうして、赤れいむたちがれいむに抱いていた親愛の情は、あっけなく崩れ去った。 『もう、十分だな?』 ようやく自分たちに向けられた言葉に、否定を返す者はなかった。 「おきゃーしゃんは、ごはんしゃんたべちぇ、おちびちゃんにあみゃあみゃしゃんあげちぇ、 うんうんぺーろぺーろしちぇ、しゅーりしゅーりしちぇりぇば、ゆっきゅりできりゅんだよにぇ? べつに、れいみゅたちがいにゃくても、よかっちゃよにぇ? れいみゅたち、うみゃれちぇかりゃちっともゆっくちできなかっちゃよ? しょれにゃにょに、しらにゃいゆっくちといっしょに、じぶんだけゆっくちしちぇたよにぇ? じゃあ、れいみゅたち、いりゃにゃいんだよね? いりゃにゃいにょに、れーみゅたちにょことゆっくちしゃしぇてくれりゅわけでもないにょに。 ――にゃのに。おかーしゃん、どうちて、どうちてれいみゅたちをうんだんだあああああああああああああ! こにょげしゅおやああああああああああ!」 最期に一声高く叫ぶと、れいみゅは餡子を吐き、永遠にゆっくりした。 「お、ちび、ちゃん」 れいむは呆然とその音を口にすると、 「――ゆっくち! ゆっくち!」 とうとう、非ゆっくち症を発症した。 「あははハははははハはは! ここで非ゆっくち症か! ひゃはははハははははハはは!」 それを見て、お姉さんは狂ったように笑い出し―― 「うぐ、ぅおええええええええええ」 急に顔色を変え、吐いた。 そして自らの吐瀉物の中に倒れこみ、気を失った。 「さて、クリシィ。私の可愛い孫。私が言いたいことは、わかりますね?」 優しげな風貌で、品の良さが伺える老婆が、安楽椅子に座っていた。 膝の上には、帽子に金バッジを付けたぱちゅりーが、行儀良く座っている。 その前には、お姉さんが正座させられ、涙目で震えていた。 「ふぁい……お、おばあしゃま……」 足のしびれ故か、お姉さんの呂律は回っていない。 そんなお姉さんを見て、『おばあさま』はひとつ頷き、 「分かっているとは思いますが、あの香は人間が吸うと興奮作用、それと覚醒作用があります。 無論、そこまで強いものではありませんが……あなたは、あれを吸いすぎました。 それがどれだけ危険か、わかっているでしょう? 快楽を貪るためにサバトをする時代は、遥か昔に終わったのです。 使うことは構いませんが、目的とした以外の結果を引き起こしてしまうのは、そしてそれによって自分や他人を危険に晒すのは、 魔女として未熟、いえ、それ以前の問題です」 「重々(ひゅうひゅう)、ひょうち、しておりまひゅ……」 お姉さんの返事を聞き、『おばあさま』は再び頷いた。 そして、「もう一つ」と人差し指を立てる。 「此度のあなたは、やりすぎました。 確かに、ゆっくりを苦しめることは現代を生きる魔女の嗜みです。 ゆっくりは、現代では手に入れにくくなった、血や臓物のような『生命の象徴』の代用品になりますからね。 それを鑑みても、あなたのやったことは度を越しています。 ……あなたは、いつか母親になるでしょう。その時に同じことをされたら、とは言いません。 ですが……あなたのしたことの重さを、その時本当に理解するでしょう。そしてきっと、負い目となるでしょう。 ……このようなことを繰り返すなら、尚更に、ね」 そこで、『おばあさま』はお姉さんを見た。 お姉さんの膝の上で、白くなるほど握られた拳の間から、わずかながら血が流れている。 顔色は、倒れた直後より青白く、まるで死人のようだ。 それに気付き、『おばあさま』は、ほう、と息を吐いた。 「これ以上は、やめておきましょう。あなたも、よくわかっているようですしね」 「むきゅ、ご主人様。少し、厳しすぎませんか?」 お姉さんがよたよたと部屋を出て行った後、ぱちゅりーは言った。 対して『おばあさま』は、「今日は、ちょっとねえ」と返す。 「いえ、いつも、このくらい叱るじゃありませんか。むしろ今日なんてもっと厳しくするかと思っていたのに」 そしてぱちゅりーが見上げると、 「あの子には」 そこには、別人のように厳しい表情をした『おばあさま』がいた。 「才能があります。私が教えずとも、私が知る全ての知識をモノにできるくらいの才能が。 だから私は、魔女としての『心』を、あの子に伝えねばならないのです。 あの子が、道を踏み外すことがないように」 その為なら、私はあの子に嫌われても構いませんよ。 最後は笑顔に戻ってそう言うと、『おばあさま』はぱちゅりーの頭を撫でた。 おまけ お姉さんが赤ありす達を連れてきたのは、キッチンだった。 そこでお姉さんは、全ての穴を塞がれた赤ありすたちを見下ろしていた。 みな一様に、お飾りを奪われ、髪は引き抜かれ、わずかに震えている以外は、どこからどう見てもただの饅頭である。 「さて、君達は、いつから私がゆっくりしてると錯覚していた?」 まあ、最初からだろうけど、と内心で思いながら、お姉さんは言う。 「君達がそう錯覚していた間、ゆっくりしてない私に言われて、何をしたのかな? ……ゆっくりしたママにゆっくりしてないと言い、優しいママに爪楊枝を突き立て。 随分残酷だね、君達は? あは、あハ、あはハははハはは!」 饅頭達は、震えるだけで何も言葉を返さない。 お姉さんは、あらかじめ焼いておいたシュークリーム生地の中に入れた。 全てを上から塗り固められた赤ありすたちは、体内のカスタードを吐いて死ぬこともできず、ひたすら罪の意識に苛まれ続ける。 そうして、時間が経つにつれ、シュークリームは甘く甘くなるのである。 後書き ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 読み辛さはここに来て一気に上がったと思います。本当に、申し訳ありません。 今回は、拙作「邪気眼を持つ者とゆっくり」に出てきたお姉さんの話ですね。 作者は、実は善良なゆっくりを虐待する話が好きです。かなり好きです。ただし、れいむとまりさに限る。 れいむやまりさは、一部例外を除いて善良だろうとゲスだろうと痛めつけたくて仕方なくなります。 善良なちぇんやみょんやぱちゅりー、それから希少種は虐待しようとは思わないのですが。何故なんでしょう。 そして、エピローグ部分における描写を皆様がどう感じるか、にもよるとは思いますが。 それをお姉さんにやらせた結果、予想以上の外道になってしまいました。 『魔法』と呼べるようなものを使って何をするか、を考えた結果ではあったのですが。 ……グダグダといろいろ書きましたが、取り敢えず何が言いたいかというと。 もっと良いゆ虐が書けるようになりたいです。 以下、必要のない設定 双葉=U=クリスティ ハーフのお姉さん。魔女。 ごく親しい人にのみ、「クリシィ」と呼ばせる。 邪気眼少年のゆ虐の師匠。 趣味は、お菓子作り。
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・餡子ンペ出展『改造/失敗作の末路』 ・ゴミ処理場ネタでテーマ『改造』やろうと思ったけど、間に合わないので別ネタ。 「飼われいむはおちびちゃんが欲しい」 D.O ぺにぺに(まむまむ)と言えば、それはゆっくりにとっての生殖器を意味する。 器官としては単純な構造をしていて、外観はただの穴、 ただしゆっくり自身の意思で、体外に男性器のように飛び出させることもできる構造となっている。 体外に飛び出した状態をぺにぺに、体内に収納して穴のままの状態ならまむまむ、と呼ぶ。 ゆっくりの生殖行為は、一方のぺにぺにをもう一方のまむまむに挿入することで成立する。 ぺにぺにを挿入した側が精子餡、と呼ばれる特殊な餡子をまむまむ側に注入し、 精子餡を受け取った側が胎生型、あるいは植物型にんっしんをするのだ。 というわけで、ゆっくりにとって『ぺにぺに』は、子供を作るのに必要不可欠な器官なのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくちちちぇっちぇにぇ。」 「ああ、これからは俺が飼い主だ。ゆっくりしていけ。」 れいむは今日、ゆっくりショップから買われた飼いゆっくり。 まだまだ生まれて一週間足らずの赤ゆっくりだ。 その表情は純粋で希望に満ち、おリボンにつけられた飼いゆっくり証明の銀バッジも、キラキラと輝いている。 「ゆっくちー。」 れいむは、生まれて翌日には親離れを済ませられ、涙を流す姉妹たちとともに飼いゆっくりとしての教育を受けた。 人間に迷惑をかけないための最低常識、『飼い主さん』と仲良くするとゆっくりできるということ、などなどである。 商品価値の問題もあるので、教育は生後3日程の間にみっちり行われた。 無論ゆっくり的道徳から見れば理不尽な内容も多く、しかも無条件に愛を与えてくれるはずの両親から引き離され、 それが終われば狭く透明なケースの中で、人間さんの品定めする視線にさらされ続けるのである。 ゆっくりショップでの生活は、まったくゆっくりできない日々であった。 「(ゆっくちできにゃいよ・・・。でみょ、れーみゅはかいぬししゃんと、ゆっくちくらしゅよ。)」 その中で支えとなったのは、『飼い主さんと仲良くすると、ゆっくりできる』という教えであった。 愛を与えられない悲しみ、過酷な教育を受ける苦痛。 だが、飼いゆっくりになれば、飼い主さんに迷惑さえかけなければしあわせーな生活が待っているのだ。 れいむはショーケースの中で、ゆっくりした未来を思い描いていた。 温かく安全なおうち、ゆっくりしたじゅうたんやベッドさん、柔らかく甘いゆっくりしたごはん、 恵まれた環境の中でゆっくりと育ったれいむの前に、ある日、とてもゆっくりしたまりさがやってくる。 まりさと瞬く間に恋に落ちたれいむは、情熱的なすっきりーを存分に行うのだ。 れいむの頭上には6匹のゆっくりしたおちびちゃん、れいむとまりさが3匹ずつ。 その後も何不自由ない生活の中で、おちびちゃん達はすくすくと育ち、やがておとなになる。 かつてのおちびちゃん達は、それぞれがとてもゆっくりしたつがいを見つけ、おちびちゃん達を産むだろう。 れいむが生涯を終えるとき、その周囲を飼い主さんと、何千匹もの自分の餡子を継いだ子たちが囲むのだ。 なんてゆっくりしたゆん生だろう。 これでこそ、れいむがゆっくりとして生まれた意味があるというものだ・・・・・・ 「じゃあ、ぺにぺに切ろうか。」 「・・・・・・ゆっ?・・・どうしちぇしょんなこちょいうにょ?」 「どうしてって。子供が出来たら俺がゆっくりできないだろ。俺がゆっくりできないと、お前もゆっくりできなくなる。」 「ゆ・・・おちびちゃん?ゆぴぅ?」 れいむはまだ赤ゆっくり。 人間で言えば2次性徴よりだいぶ前である。 将来おちびちゃんが欲しいとは思っているが、子作りの方法はよくわかっていない。 「ああ、お前子供だからよくわかんねえか。ぺにぺにってのは、無くなると子供が出来なくなるんだ。 お前に子供は必要ないからな。今のうちにぺにぺにを切っとくんだよ。」 なんとなくだが、れいむもぺにぺにの持つ意味を理解できた。 だが、もうひとつ疑問が湧いてくる。 「ゆぅう・・・?おちびちゃんはゆっくちできりゅよ?おにーしゃんもゆっくちできりゅでしょ?」 「俺はできん。勝手に増やされると迷惑なんだよ。じゃあ切るぞ。」 「ゆぁーん!やめちぇぇぇええ!!」 お兄さんは、れいむを左手でつまみあげると、ぷるぷると30秒程度小刻みに揺らしてやる。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆふぅぅぅうううう?」 れいむの顔はすぐに紅潮し、あごの下辺りからつまようじの先程の小さなぺにぺにが飛び出してきた。 そこに爪切りがそっとあてがわれる。 「ゆっくちやめちぇぇぇ!きょわい『ぷちんっ』・・・・・・ゆぴぃぃぃぃぃい!いぢゃいぃぃぃいい!!ぴぅ、ぅ・・」 「あとはこうして生地で傷埋めて・・・と。終わりだ。じゃあ今後もゆっくりしていってくれ。」 「ゆびゅ・・・ぴぅ。れいみゅ・・・・おちびちゃ・・。」 れいむの夢見た未来は、こうしてあっさりと失われたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「おーい、れいむー。公園いくぞ。」 「ゆっくりいくよ!ゆっゆーん!」 れいむは施術後、数日はお兄さんに厳しい目を向け、避けてはいたものの、月日を重ねるごとに従順になった。 そうして数ヵ月経って成体となった頃には、食事や遊びの時に、しあわせーできる普通の飼いゆっくりになっていた。 少なくとも表面上は。 れいむは、そこそこ優秀な飼いゆっくりだった。 それはれいむのリボンについた銀バッジからも確かであった。 バッジによる飼いゆっくり登録制度は、一応ガイドラインこそあれど、 事実上各自治体や企業で基準はバラバラと、かなり怪しい制度だ。 とはいえ、飼いゆっくりの質を把握すること、野良と区別すること等では役に立つので、採用され続けている。 ここ、虹浦市では以下のような基準となっている。 『銅バッジ』は、いわゆる飼いゆっくり証明証。 ただし躾等は行われていない。個体によっては優秀かも知れないので、マニアや慣れた調教師は好んで購入する。 『金バッジ』は、優良飼いゆっくり認定証。 人間に迷惑をかけない程度の常識を教育され、かつ人間との生活にストレスをあまり感じないという、 飼いゆっくり向きの性格だと認定された個体を示す。 人間の常識の中でゆっくりが生きると言うのは、野生に近い性格であるほど苦痛なものらしい。 では『銀バッジ』はと言うと、この2つの中間、人間に迷惑をかけない程度の常識を教育されたゆっくりである事を示す。 本来自分勝手で無条件に愛情が注がれることを望む赤ゆっくりが、生後数日で手にするには、 なかなかハードルの高いバッジなのであった。 「ゆーん!それじゃ、おにーさん。れいむはおともだちとあそんでくるよ!」 「あー、俺はココで寝てるから、好きに遊んでこい。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 そんなわけで、れいむは飼いゆっくり生活のため、奪われた未来のことを忘れられないながらも、 人間と折り合いをつけて生きていくことを選んだのであった。 ・・・この日までは。 ここはデパート屋上に造られた、飼いゆっくり向けの施設が充実した室内公園。 公園では飼いゆっくり達が、いくつかのグループに分かれて各々ゆっくりと遊んでいた。 「こーりょこーりょしゅるよ!」 「わきゃるよー。」 「みゅほぉ!きゃわいいまりしゃにぇ!」 「れいぱーに、うんうんしゅるよ!しゅっきりー。」 「ゆぁーん。ありしゅ、ときゃいはにゃにょにー。」 赤ゆっくりや子ゆっくり達は、同世代の友達を作り、清潔な砂場の中で元気に跳ねまわっている。 「ゆゆーん。れいむのおちびちゃん、ゆっくりしてるよー。」 「ありすのおちびちゃんだって、とってもとかいはなのよ。」 「わかるよー。」 「みょん。」 子・赤ゆっくり達の中には、飼いゆっくりの両親から生まれたおちびちゃん達も多い。 そういった親ゆっくり達は、砂場の外でおちびちゃん達の遊ぶ姿を眺めながら、 子育ての苦労、自分のおちびちゃん達の可愛さ自慢などを楽しげに話している。 実は苦労しているのは飼い主の方なので、この親達はおままごとのような子育てを楽しんでいるだけなのだが。 他には少数のアスリートゆっくり達がぺにぺにやぺにぺに以外を鍛えているが、 大部分は先の2グループと、あと1つ、れいむを含めた去勢済みゆっくりのグループが占めていた。 「ゆぅ。おちびちゃんたち、たのしそうだね。」 「ゆっくりしてるわ。とかいはね。」 「うらやましいよー。」 遊ぶと言っても、おちびちゃんではないので飛んだり跳ねたりすることはない。 元々必要が無ければ運動もやりたがらないのがゆっくりなので、 子供もいない成体ゆっくり達が公園でやることと言えば、もっぱら井戸端会議となる。 未去勢のゆっくり達とは別グループ。 仲良くできるはずもない。 「ありすー、そろそろ帰るわよー。」 「ゆっくりわかったわ。おちびちゃん、もうかえりましょう。」 「ゆわーん。ありしゅ、もっとあしょびちゃいわ。」 「わがままいうのはとかいはじゃないわ。ぺーろぺーろ。」 「ゆゆーん、しゅっきりー。ありしゅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 「おちびちゃんは、とってもとかいはね!!すーりすーり、しあわせー!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 「ほらほら。早く帰りましょ。今日はありすの好きなシュークリームよ。」 「「ゆっくりー!」」 自分達には得られない幸せを存分に味わうゆっくりを、恨めしそうにれいむ達去勢ゆっくりは眺めていた。 「ゆっくりしたおちびちゃん、ほしいねー。」 「むきゅん!ほうほうもなくはないわ。」 「ゆゆっ!?」×40 今日もそんな愚痴をこぼしていた所、これまた去勢済みのぱちゅりーが井戸端会議の輪に入ってきた。 「ゆぅー。またいなかものの、うそつきぱちゅりーがきたわ。」 「むきゅー!せめて『うわさずき』といってほしいわ!」 このぱちゅりーは、この辺りで飼われているゆっくり達の間では、『情報屋(自称)』として知られているけんじゃ(笑)。 噂から冗談、聞きかじりの知識など、あることないこと収集してはばら撒く、 井戸端会議では必須のキャラクターであった。 まあ、嘘つきぱちゅりーは言いすぎだが口が軽いので、秘密は絶対話せないタイプである。 だが、れいむはぱちゅりーの言葉に食いついた。 「そんなことより、れいむたちでもにんっしんするほうほうがあるの!?」 「わからないよー。」 「むきゅん。ぱちゅりーのじょうほうもうから、ゆっくりできないうわさがながれてきたのよ。まぎれもないじじつよ!」 「ゆっくりしないでおしえてね!」 「むきゅー。それじゃあ、このとっておきのじょうほうを、とくべつにおしえてあげるわ!」 「ゆっくりおしえてね!」×120 結局、みんな興味深々だった。 ・・・・・・。 それは、あまりにゆっくりできない方法であった。 多くのおちびちゃん達を生贄に捧げ、決められた手順に沿って儀式を行う。 幼く罪もない多くの命を犠牲にすることで、ぺにまむを失ったゆっくりでもにんっしんできる、というものである。 ただし、犠牲が多すぎること、手順に間違いがあると効果も失われることから、 これまでこの方法が成功した例は無い、という事らしい。 人間が聞けば矛盾だらけのぱちゅりーの話だったが、ゆっくり達は完全に信じた。 とはいえ、信じることと実行しようと考えることは別問題である。 「わ、わからないよー。」 「そ、そうね。よそのこでも、おちびちゃんはおちびちゃんよ。」 「そ、そんなの、ゆっくりできないみょん。」 ゆっくり殺しはゆっくりできない。 ましてそれがおちびちゃんであれば、なおさらであった。 それは、自分のにんっしんと引き換えにするとしても、高すぎる代償であった。 「むきゅーん。でも、このくらいしないと、ぱちゅりーたちはにんっしんできないわ。」 「もういいよー。ますますゆっくりできないよー。わかってねー。」 「むきゅ、そうね。じゃあ、つぎはとってもゆっくりした、ひとりすっきりーのほうほうをはなすわ!」 「ゆゆっ!!」×300 「むきゅー。まずはこんにゃくさんを・・・」 周囲のみんながぱちゅりーの性生活を垣間見ている頃、れいむはただ1匹、考え込むような表情のまま、 井戸端会議の輪から離れていったのであった。 「おちびちゃん・・・れいむのおちびちゃん・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむの子作りへの執念の強さは、人間にも、他の去勢ゆっくりにも理解できないものであった。 それは、れいむ自身の生まれ持った性格もあるが、不幸な偶然の積み重ねも原因であった。 そもそも、れいむが育ったゆっくりショップのゆっくり達は、すっきりー禁止の教育は受けていない。 客の中にはすでに飼っているゆっくりのために、つがいとして買っていく人も多いからだ。 教育内容としては『飼い主さんに逆らわない』だけで、その後すっきりー禁止、あるいは去勢するのは飼い主の自由。 実はゆっくりショップでも去勢済み赤ゆっくりは販売しているが、値段は数割増しだ。 これは、ゆっくりの体だけでなく、心にも傷が残らないように施術する技術料である。 もっとも普及している去勢法は、ゆっくりにとって麻酔となるラムネに発情剤を混ぜて眠らせ、 ギンギンになっているぺにぺにを、眠っている間に切り取ってしまう方法だ。 施術は赤ゆっくりのうちに行う。 これは別に博愛主義的な理由ではなく、ぺにぺにを失ったことによる喪失感やショック(+人間への不信感)を、 極力減らすために行っている処置だ。 ぺにぺにの存在理由もよくわかっていないうちに、しかも気がつけば切除されている、というようにすることで、 別にそんなもの無くてもゆっくりできる、という程度の認識になる。 こうすると、成体になった頃自分に子供が出来ないことは理解しても、あきらめがつく程度のショックで済むのだ。 だが、お兄さんは、何も理解していなかった赤れいむに、わざわざぺにぺにの存在理由を教えてしまった。 しかも、自分の顔を見せないなどの対策もせず、飼い主自身の手でぺにぺにを切り取る瞬間を見せつけてしまったのである。 いっそ銅バッジのゆっくりだったら、露骨に嫌悪感を飼い主に見せただろうから、決着は早く着いたはずであったろう。 お兄さんが仕事に出た後、れいむは庭の生け垣の向こうにいる、一匹の野良まりさに声をかけた。 「ゆぅ、まりさ。てにいれてほしいものがあるよ。」 「ゆっへっへぇ。あまあまさえくれれば、しろいこなさんから、きれいなこいしさんまで、なんでもてにいれてやるのぜぇ。」 野良まりさは、ゆっくり的に言えば非合法な商品を扱う売人である。 白い粉=小麦粉はゆっくりの治療薬(外傷用)だが、吸引すれば麻薬にもなる。 まともな飼い主なら、ゆっくりの手の届かないところに管理する。 きれいな小石は、要するに河原の小石とかだが、これまためったに外に出ない飼いゆっくりだと手に入れにくい。 野良だってそれなりに入手ルートは必要だが、案外飼いゆっくりより自由にモノが仕入れられるのだ。 金バッジ認定されるようなゆっくりでなければ、飼いゆっくりにはストレスをため込む者も多い。 れいむも多くの飼いゆっくり同様、しばしばおやつのお菓子で小麦粉を購入しては憂さを晴らしてきていた。 「ゆぅぅ。きょうはちがうよ。・・・・・・のらのおちびちゃんを、たくさんもってきてほしいんだよ。」 「ゆ、ゆ?・・・ゆふぅ。れいむにもそんなしゅみがあるなんて、まりさもしらなかったのぜぇ。ゆへぇ。」 わずかに冷や汗をかきながら、口の端を釣り上げて、陰気な笑みを見せる野良まりさ。 本心からの笑みでは無いことは、さすがにれいむもわかる。 野良まりさは、れいむが野良のおちびちゃんを使って、れいむ自身の薄暗い欲望を満たすつもりなのだと考えたようだった。 実際、野良まりさの客にはそういう飼いゆっくりも多い。 「おちびちゃんで、なにするのぜぇ?じわじわころすのぜ?すっきりーするのぜ?かんしんしないのぜぇ。」 「ゆぅっ、ゆぅー!ちがうよ!なんでもいいから、はやくもってきてね!」 「・・・しゅるいはなんなのぜ?かみがくろいのぜ?それともきんいろなのぜ?かずもいうのぜ。」 野良まりさの声が機械的なモノに変わる。 完全に商談として、頭を切り替えたようだ。 「・・・・・・れいむのおちびちゃんだけ、うまれたてで、このふくろはんぶんくらいでいいよ。」 れいむは、コンビニの買い物袋をまりさに渡す。 「ゆ゛ぅ。ずいぶんはでにやるのぜ・・・。」 「なんでもいいよ。できるの?」 「・・・・・・・・・まかせるのぜ。あしたのおひるにはもってくるのぜ。おなじりょうのあまあまとこうかんなのぜ。」 「わかったよ。」 まりさはコンビニ袋を口にくわえ、路地裏に消えていった。 そして、れいむは自分が引き返せない道に進みつつあることを感じていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日の昼には、生まれたてでつやつやぷにぷにな赤れいむ10数匹をコンビニ袋に詰めてやってきた。 「ゆぴぃ。ゆっくちできにゃいよぉ。」 「しぇまいよぉ。ゆっくちさせちぇー。」 「しゅーやしゅーや、ゆぴー、ゆぴー。」 どうやって手に入れてきたかは野良まりさも語らない。 れいむにとってもなんの興味もない事であった。 「・・・さいごまでよくかんがえるのぜ。いまならまにあうのぜ。」 「まりさにはかんけいないよ。」 「・・・・・・だからいってるのぜ。」 まりさは、結局お菓子を受け取ると、れいむの方を振り向くことすらなく路地裏に消えていった。 れいむは、その姿を見届けることもなく、儀式の準備に取り掛かる。 時刻は太陽さんがオレンジ色に輝き始める頃。 庭の真ん中に、自分の体より少し大きく、深さはあごが隠れるくらいの穴を掘る。 「ゆぴぇ!ゆぅーん、おにぇーしゃん、ゆっくちさせちぇにぇ!」 次に、袋の中でもしょもしょと這う赤れいむを1匹とりだす。 そして、先のとがった棒を咥え、 「ゆぅ、おにぇーしゃん、どうしちゃにょ『ぷすり』ゆぴゃぁぁぁあああ!!」 転がした時に横を向いていた可愛いあんよに棒を突きたてた。 「ゆぁーん。どうしちぇしょんなことしゅるにょ『ころころころ、ぽろり』ゆあぁぁあ、おちりゅぅぅぅ。」 あんよに穴を開けた後は、死なせてしまわないようにそっと転がして、穴の中に放り込む。 「やめちぇ『ぐさり』ゆぴぃぃー。」 「ゆっくちできにゃ『ぷすり』ゆんやぁー。」 1匹取り出してはあんよに穴を開け、穴に落とす。 処置した赤れいむが5匹を越えたあたりからは、袋の中の赤れいむ達も異常に気付いて逃げだそうとするが、 所詮はまだ生まれたてで這いずるくらいしかできない赤れいむ達。 逃げる方法もなく、れいむの届かない所に隠れようと、袋の奥へと逃げ固まり、もしょもしょと身を寄せ合って震えていた。 「はやくでてきてね!」 「ゆぴぁぁー。たしゅけちぇー。」 無論、袋の中でどれほど奥に隠れようと、れいむが舌を伸ばせば簡単に届く。 結局生まれて間もなく親元を離され、袋の中で震えていた赤れいむ達は、 1匹残らずあんよに穴を開けられ、庭の穴の中に敷き詰められた。 「ゆっくちたしゅけちぇー。」 「みゃみゃー。ぴゃぴゃー。」 「おにぇーしゃん、ぺーりょ、ぺーりょ。ゆっくちちちぇにぇ。」 「しゅーり、しゅーり。みんにゃ、ゆっくちちちぇー。」 ぷりぷりとした、可愛い可愛い赤れいむ達。 穴のふちで、息も絶え絶えながらいまだにお互いを気遣う赤れいむ達を眺めていたれいむだったが、 その健気な姿も、決意を揺るがせるには至らなかった。 「おちびちゃんたち!」 「ゆぴぃ。おにぇーしゃん、ゆっくちちちぇー。」 「れいむのおちびちゃんのために、ゆっくりしんでいってね!!」 「ゆ、ゆぴゃぁぁああああ!!」×16 そういうと、れいむは穴の中に、ゆっくりと飛び降りた。 「ゆぴゅ・・・おみょい『ぷちゅ』・・・」 「ゆっくち、ちちゃか『ぐちゃ』・・・」 「どうしちぇ、みゃみゃ『ぷちっ』・・・」 じわり、とれいむのあんよに生温かく水気の多い餡子の感触が広がる。 ぷちりぷちり、とれいむのあんよに赤れいむの潰れる感触が伝わる。 ・・・やがて、赤れいむの声が聞こえなくなり、庭に掘った穴は、新鮮な餡子で満たされた風呂になった。 これこそが、れいむがぱちゅりーから聞いた、儀式の全てであった。 「ゆ、ゆ、ゆぅ。これで、これでおちびちゃんが・・・。」 ぱちゅりーの話が正しく、儀式が成功していれば、 れいむは今夜すーやすーやすると、朝にはれいむのお腹の中に、新しい命が宿っているはずであった。 れいむは全てが終わった後、お兄さんにばれないように庭の穴を埋め、 全身を泥まみれにして餡子風呂の痕跡を隠し、 お兄さんの帰りを待った。 お兄さんはれいむの汚れ方に驚いたものの、 めったに元気よく遊ぶことのないれいむが、珍しくはしゃいでいる事にむしろ喜んでいた。 形ばかりは叱ったものの、お風呂にれいむを入れてやり、珍しくゆっくりフード以外のご飯も作ってあげた。 その日、庭でれいむが何をしたのか、全く疑うことなく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日、れいむは自分のお腹の中に、たった1つだけではあるが、確かに新しい命の存在を感じた。 ゆっくりの本来の生態から考えると、まったくありえないにんっしんであった。 全ては、思い込みが行動や能力に多大な影響を与える、ゆっくり特有の性質によるものであろう。 胡散臭く凄惨な儀式を、本当に効果があるものだと本気で信じたこと。 それ以上に、おちびちゃんが欲しいという想い。 れいむの良くも悪くも、純粋な願いが、れいむの体に限界を超えさせたのであった。 その日から数日、れいむの食欲は倍増し、瞬く間にサイズが増していったが、 お兄さんも、まさかれいむがにんっしんしているなどとは思わず、 「最近太ってるけど大丈夫か?」 などと言う程度だった。 胎生型にんっしんにしては大きく育っていないことも、ごまかすことが可能だった原因だったかもしれない。 多産なゆっくりは、植物型にんっしんで5~10匹、胎生型でも2~3匹は産む。 まして胎生型なら赤ゆっくり1匹のサイズもビリヤードのボール並になる。 通常のにんっしんであれば、さすがにお兄さんも気付いたであろう。 そしてにんっしんから4日後、通常のにんっしんよりかなり早く、れいむは産気づいた。 今は夕方だが、お兄さんはまだ仕事で家にいない。 出産のタイミングとしては今しかなく、れいむはお兄さんの枕をおちびちゃんの着地地点に置き、出産の体勢に入った。 「ゆ、ぎ、ぎ、ぎぃぃぃ!おちびちゃん!ゆっぐぢうまれでねぇぇぇぇえええ!!」 ぺにぺに、まむまむを失っているれいむは、普通の出産が出来ない。 そのためおちびちゃんは、メリメリとあにゃるから顔を出していた。 うんうんと同じ感覚で産もう、などと器用な事が出来るわけでもなく、れいむの表情は苦痛にゆがむ。 だが、この苦痛の先には明るい未来があるのだ。 そして、 しゅぽーん。ぺちょり。 「ゆ、ゆ、ゆぅぅ・・・」 「おちびちゃん!」 「ゆ、ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「ゆぅぅぅううう!おちびちゃん、れいむのおちびちゃん!ゆっぐぢぢぢぇっぢぇにぇぇぇええ!!」 れいむから生まれた赤ゆっくりは、たった1匹だけ。 ゴルフボールより少し大きい程度の、胎生出産にしては小さすぎる赤れいむであった。 思い込みで乗り越えた限界も、この辺りが精一杯であったのであろう。 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」 「ゆぅぅぅううう!ずーり、ずーりぃ!!」 「ゆぁーん、おきゃーしゃん、いちゃいよぉ。」 「ゆふふふぅぅぅ!ごべんでぇぇぇぇええ!!」 だが、一度は完全に諦めていた、自分の体を痛めて産んだおちびちゃん。 大切に、大切に育てていこう、そうれいむは誓ったのであった。 お兄さんにばれたらおちびちゃんが酷い目に会うかもしれない。 自分みたいにぺにぺにを切らせるわけにはいかない。 おちびちゃんを隠すなら、めったに使ってない物置部屋の、机の下をおうちにしよう。 今日までずっといい場所を探していたんだ。 ご飯は、れいむが大食いになったふりして、いくらかお口の中に隠して持っていこう。 うんうん、しーしーはティッシュさんをおうちに持っていけばいい。 物置部屋は奥の部屋だから、夜でもなければ少しくらい声を出しても大丈夫。 大きくなったおちびちゃんには、ゆっくりしたお嫁さんを連れてこないと。 そうだ、公園で遊んでいたあのまりさはどうだろう。 とってもゆっくりした飼いまりさだった。 きっとれいむのおちびちゃんと、相性バッチリだ。 そしたら、おちびちゃんのおちびちゃんも・・・・・・ れいむは、これまで足りない頭で必死に子育て計画を練っていた。 それは、れいむがあの『儀式』を知るずっと前から。 いつか築き上げる、れいむのゆっくりした家族、 じぶんが赤ゆっくりだった頃に夢見た未来のために。 「おい。なんだその赤れいむは?」 まったく無駄だったが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「だから、何なんだよ。この赤れいむは。」 お兄さんは、れいむが産気づいている間に家に帰って来ていた。 帰っても出迎えが無いのは珍しいので、何かあったのかと思って探してみればこの結果である。 ちなみに赤れいむは、ぴーぴーうるさいのでゆっくりフードにラムネを加えて食べさせ、すーやすーやしてもらっている。 れいむも赤れいむも、お兄さんの机の上に乗せられた。 特にれいむはデスクライトを真正面から向けられ、取り調べの様相となっている。 「しゅーや、しゅーや・・・ゆっくちー。」 「・・・れいむのおちびちゃんだよ。」 「ああ。さっきの見てたから、そこは理解した。でも、何でだ?まむまむは無いんだぞ?父親はだれだ?」 「ゆぅ・・・それは・・・」 ゆっくりは精子餡を体内に受け取るどころか、体に浴びるだけでも時にはにんっしんしてしまうほど、すっきりーの成功率は高い。 あにゃるでも口内すっきりーでもドンと来いである。 ただし、ぺにぺに(まむまむ)を切除されると、思い込み効果であろうが、 にんっしん能力を完全に失うはずなのであった。 「あり得ないだろ。お前の態度を見てると、どっかからチビを拾ってくるかもとは思ってたが。まさか産むとは・・・。」 れいむは、全てを話した。 儀式の話、全てを。 れいむは、自分が野良と接触していたこと、勝手ににんっしんした事を怒られると思っていた。 だが、詳しい話を聞くうち、困惑の中にも怒気を含んでいたお兄さんの表情は消え、 話が終わった頃には、無表情ながら、顔色が多少青ざめていた。 「れいむ。」 「ゆぅ。」 「今の話、全部本当か。」 「そうでず。だまっててごべんだざい。」 お兄さんとしても、さすがに全ては信じられなかったのか、話の途中で庭まで見てくる程だったが、 穴の痕跡を少し掘り返したところで見つけた、小さなリボンの残骸とコンビニ袋を見ると、 それ以上掘り返すまでもなく信じるしかなかった。 「れいむ・・・・・・お前はもう飼えないよ。」 「ゆっ!?ゆぅ、ゆっくりりかいしたよ。」 銀バッジ試験を受けた頃から教えられていたこと。 飼いゆっくりが勝手に子供を作ったら、捨てられたり、折檻を受けたり、 ゆっくりできない事になるということは、ずっと前から聞いていた。 「おにいさん、れいむは、おちびちゃんとゆっくりいきていくよ。・・・さようならだね。」 おちびちゃんは、今も机のど真ん中で、仰向けに寝転がって気持ちよさそうに寝息を立てている。 「ゆぴー、ゆぴー。もうたべられにゃいよぉ・・・」 このおちびちゃんが、野良として過酷な環境に生きていかなければならないのはつらいが、 もはやれいむにはどうしようもない事であった。 お兄さんは文房具立てに立ててあったはさみを手に取ると、 赤れいむの口のすぐ下とぺにぺにの位置に先端を押し付け、 しょきん 赤れいむの腹を縦に切り裂いた。 「ゆ・・・ぴゅ・・・」 赤れいむは相変わらず穏やかな表情のまま、2~3度ぷるぷるっ、と痙攣すると、 口の端から餡子を一滴たらし、そのまま動かなくなった。 「?・・・ゆぁぁっぁああああああー!ゆっぐぢぢでぇぇえええ!」 れいむは赤れいむの傷口をぺーろぺーろして癒そうとするが、 舌が赤れいむに触れるたびに、腹の傷口から水気の多い餡子がごぽっと流れ出す。 れいむの見ている前で、赤れいむは安らかな表情のまま餡子の水たまりを広げていき、 へにょへにょとしぼんでいった。 「ゆびぇぇぇぉえええええ!!なんでぇぇぇえ!なんでなのぉぉおお!おにいざぁぁあん!!」 「・・・子供に罪は無いからな。楽に済ませた。」 「なにいっでるのぉぉぉぉぉ!!」 「俺も、育て方失敗したな。」 「ゆぁぁぁあああああ!!おちびぢゃんがぎらいなら、ずでればいいでじょぉぉおお!どおぢで!どおじでぇぇえええ!!」 お兄さんは、飼えないと言った理由をれいむが誤解している事をわかっていたが、もはや訂正しなかった。 ゆっくりが嘘をついたり、ごまかしたり、わがままを言ったり、物を壊したりするのは、叱りはするが別に捨てる理由にはならないと。 たとえ野良の赤ゆっくりを拾って、隠れて育てていたとしても、それは変わらないこと。 ひょっとしたら、1匹くらいしょうがないと、れいむと一緒に飼ってあげたかも知れないこと。 しかし、今後もれいむを飼っていくには、今回の行いは余りにもおぞましすぎたのだ。 お兄さんもゆっくりの育て方を知らなすぎたと反省してはいたが、このれいむが特殊な部類であろうことは、さすがに理解できていた。 それにもうひとつ、れいむは誤解していた。 「ゆぎぃぃぃいいいい!!はなしでぇぇえええ!れいむをはなじでぇぇえええ!!」 お兄さんは先ほど穴から掘り出してきた、かつて野良赤れいむが詰められていたコンビニ袋にれいむを詰め込む。 赤れいむの遺体も一緒に。 「ゆぁぁあぁあああ!おちびじゃん!おぢびぢゃぁぁあああん!!」 そして、口をしっかりと結んでれいむを閉じ込めると、かかとをそっとれいむの頭の真ん中に乗せた。 「れいむは、れいむはのらになっで!もっどおぢびぢゃんをうむんだよぉぉおお!! たぐざんのおぢびじゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんのおぢびぢゃんど・・・」 れいむは誤解していた。飼いゆっくりを生きたまま捨てるのは、マナー違反だ。 「ゆあぁぁああああ!!れいむはおぢびじゃんとゆっぐりずるんだぁぁああ!!ゆひぃ!ゆひぃぃい!ゆっぐぢ」 お兄さんはそっと、全体重をかかとにかけた。 ・・・・・・ぶじゅり。 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) 挿絵:儚いあき
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『おちびちゃんが欲しい 後編』 32KB 改造 赤ゆ 子ゆ 虐待人間 独自設定 前後編ものです かすがあきです。 anko3967 おちびちゃんが欲しい 前編 の続きです。 注意 「」はゆっくりの発言です。 『』は人間の発言です。 酷い人間ばかりです。 一部、独自設定があります。 ただゆっくりを虐めるだけの話です。 おちびちゃんが欲しい 後編 ------------------------------------ 「ゆっくりおきるよ……」 れいむが目を醒ました。今れいむは、タオルを敷いた透明な箱(ビックサイズ)の中にいる。 『おはよう、れいむ。ほら、鏡だよ。』 俺は、れいむに手鏡を見せる。 「ゆ?……かがみさん?」 『おいおい、何を寝ぼけているんだい? 不妊治療を終えたんだから、自分の額とマムマムをみてごらんよ。』 「ゆ!そ、そうだったよ!」 不妊治療をしたことを思い出したれいむが、舌で自分の前髪をあげる。 「ゆわ~~きれいなひたいさんだよ。しわひとつないよ!」 そして、舌で、じぶんのマムマムを触る。 「ある!あるよ!!まむまむが あるよ!!!」 『おめでとう。これで、本当のお母さんになれるね』 「ありがとうだよ!おにーさん!! れいむ、いっぱい おちびちゃんを つくるよーー!!」 れいむは、幸せ一杯な顔をしている。 良い笑顔だ。実に潰しがいがある。 「ゆ?そ、そういえば、おちびちゃんは どうなったの?」 『ん?ああ、あのチビれいむなら、無事だよ。 でも、れいむのことを怨んでいるみたいだから、しばらくは会わないほうがいいよ。』 「ゆ……そうだね。おちびちゃんには わるいことをしたよね……」 れいむの顔が少し暗くなる。 『でもさ、そのおかげで、れいむが おちびちゃんを つくれるから、よかったじゃないか?』 「ゆん!そうだね!! れいむの かわいい おちびちゃんを みせれば、あの おちびちゃんも ゆるしてくるよね!」 れいむが笑顔でいう。流石は餡子脳。 自分がおちびちゃんを作れば、 酷い目にあったチビれいむが許してくれると本気で思っているようだ。 『さて、れいむ。早速だけど、妊娠しようか?』 「ゆん!ねぇ、れいむの だーりんは、どこに いるの?」 『いないよ、そんなの。』 「はぁぁぁあぁああああああ!!?? だーりんが いなくっちゃ、にんっしん できないでしょうがぁぁぁああ!!」 騒ぐれいむに、俺は餡子をみせる。 『れいむ、これなーんだ?』 「ゆ?あんこさん?」 『そう正解。でも、ただの餡子じゃない。 さっき、れいむが、まりさをレイプしているときに、採取した、君の精子餡だ。 これを……』 俺は、れいむの額に、精子餡を塗る。 みるみるうちに、れいむの額から、茎が生えてくる。 茎には、れいむ種の実ゆっくりが4つできている。 「ゆわーーー!!れ、れいむ、にんっしん しちゃった! まだ ばーじんさん なのに、まるで、せいぼ だね!さっすが れいむだよ!」 『ははは。よかった。無事、妊娠できたね。ほら、点滴をしてあげる。』 「ゆぴ!?」 俺は、再びれいむに、点滴を施す。オレンジジュースと、成長促進剤だ。 「ゆ?おちびちゃんが、どんどん おおきく なっていくよ! ゆ~ん……とっても ゆっくりしているよ!」 『よかったな。ほら、フードを置いておくから、ゆっくりしてろ。』 俺は、ゆっくりフードそれなり味を箱にいれる。 「ゆっくり ありがとうだよ!おにーさん! おちびちゃん、ゆっくり そだってね! おかーさん、おうたをうたってあげるよ! まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪♪」 れいむはすくすくと育つ実ゆっくりを、幸せな顔で眺めながら雑音を奏で始めた。 ------------------------------------ 翌日、俺は箱の中をのぞく。 実ゆっくりは、ちょうど誕生の時を迎えていた。俺は、れいむから点滴を外す。 「おにーさん!おちびちゃんが ゆっくり うまれそうだよ!」 れいむは嬉しそうに言い、体を揺らす。 すると、実ゆっくりが茎から離れ、タオルの上に着地する。 「ゆっきゅりちていっちぇにぇーー!!」 「ゆっくりしていってね!ゆーん! とっても かわいい おちびちゃんだよー!ゆっくりできるよーー!!」 嬉しさで、れいむは体を揺らす。 すると、残った実ゆっくりも、次々と落ちてくる。 そして、先ほどの、潰したい、挨拶を繰り返す。 「おきゃーしゃん、れいみゅ、おにゃきゃが ちゅいちゃよ!」×4 「ゆ?そうだね……ゆ~ん…どうしよう、ふーどさんは さっき たべちゃったよ……」 『れいむ、茎をとって、咀嚼して、食べさせるんだ。』 「ゆっくりりかいしたよ!」 れいむは、舌で茎をとり、口に含む。 「おちびちゃんたち、ちょっとまっててね。 むーしゃむーしゃ……っぺ! さぁ、ゆっくり たべてね!」 「ゆわぁ~い!」 「おいちちょうだよー!」 「れいみゅ、いーっぴゃい たべりゅよー!」 「れいみゅの しゅーぴゃー むーちゃむーちゃ たいみゅが はっじまりゅよー!」 「むーちゃむーちゃ……ちあわっちぇーー!!」×4 「ゆ~~~ん!!おちびちゃんたちが いっぱい ゆっくりしてるよーー!! れいむったら、こそだて じょうずで ごーめんねー!!!」 『よかったな、れいむ。』 「ゆん!れいむ、とっても、とってもゆっくりできるよ!」 『この子たちが、巣立ったら、こんどは旦那様を探そうな。』 「ゆん!まかせるよ!! ゆぷぷ!やっぱり れいむってば すっごいね。 ゆっくりしている、とくべつな れいむには どれいが かってに つくして くれるんだよ! れいむったら、とくべつで ごーめんねーーー!!」 あ、ゲス化した。そろそろかなって思っていたら、案の定だ。 俺は、れいむの入っている透明な箱に、別の透明な箱をつける。 「じねぇぇええええ!!!じねぇえぇっぇぇ!!!」 中にはいっているのは、れいむが育てた、チビれいむだ。 チビれいむは、義母である れいむを見た瞬間、叫びだしたのだ。 「ゆわぁぁああんん!!お、おびゃけじゃゃぁぁぁああ!!!たちゅけてーー!!みゃみゃーー!!」×4 義姉であるチビれいむを見て、怖がる赤ゆっくりたち。 当然だ、額の部分が陥没しているのだから、事情を知らずに見たら、化物いがいなにものでもない。 「お、おちびゃん、だいじょうぶだよ。おかーさんが ついているよ! ゆっくりできない、れいむは さっさと きえてね!すぐで いいよ!れいむ、ぷくーするよ、ぷくー!」 「ゆ……ゆがぁぁぁあ!!!れいむだっで、ぷくーーー!!」 透明な箱ごしに、2匹はぷくーをしあう。 二日前、いや、昨日の朝まで、あんなに仲良くしていた2匹なのに。 『れいむ、いいのか?こいつは、お前が育てたチビれいむだぞ。』 「ゆぷぷ。どれいが、へんかことをいっているよ。 いい、こんなに かわいい おちびちゃんを うむためだけに、あの げすが ひつよう だった だけだよ。 かわいい おちびちゃんと、とくべつな れいむの やくに たてたんだから、 むしろ かんしゃ して ほしい ぐらいだよ。」 予想していた通りの事を言うれいむ。 あれほど愛情をもっていたのに、本当の子供ができたら、義理の子供をゲスよばわりとは、さすがはゆっくりだ。 幸せになると、すぐに増長し、他者を見下すのは、ゆっくりの悪い癖だな。 いや、これが本性か。 俺は、そんなことを考えながら、赤ゆっくりを全て、持ち上げる。 「ゆ!どれいがぁぁぁああ!!かわいい おちびちゃんを かえせぇぇぇえええ!!」 れいむが飛び出しそうなので、蓋をした。 「ゆわぁーい、おちょらとんでりゅー!」 「れいみゅ、とりちゃんに なっちゃっちゃー!!」 浮遊感を楽しんでいる4匹を、チビれいむのいる透明な箱にいれる。 「ゆべ!……いぢゃぃいいいいい!!!みゃみゃーーー!!!」×4 優しくおかずに、落としたので、痛みで泣き叫ぶ赤ゆっくりたち。 『おい、おちびちゃんたち、泣いている場合か?よく見てみろよ。』 「ゆ?………ゆわっぁぁぁぁぁぁあ!!お、おおおおばきぇーーー!!」×4 4匹は、チビれいむを見て、絶叫をあげる。 「うっるさいよ!!このげすがぁぁぁ!!! さぁ、れいむの すーぱー むーしゃむーしゃたいむが はっじまるよーー!!」 チビれいむは、そう言うと、赤れいむを食べ始めた。 「ゆぎゃぁぁぁああ!!た、たべにゃいでぇぇええ!!」 「むーしゃむーしゃ……しあわせーー!!」 「おねーしゃんぎゃぁぁああ!!」 赤れいむたちは、おそろしーしーをして、ガタガタと振るえている。 「やべろぉぉぉおおおお!!!やべろぉぉぉおおお!!このゆっくり ごろしの げすがぁぁぁああ!!」 透明な箱ごしに、れいむが叫ぶ。無駄なのに、透明な箱に体当りをしている。 「なにをしているの!!どれいの じじいは、ゆっくり していないで、さっさと なんとかしろぉぉぉおおお!!!」 『ヤダ』 当然、断る俺だ。 「ふ、ふっざけるなーーーー!!!!」 「うっるさいよ! れいむは、くずおやが うんだ おちびちゃんを たっくさん たべて、もとに もどるんだぁぁぁあああ!!」 れいむはそう宣言し、残りの赤ゆっくりに襲い掛かる。 必死で逃げる赤ゆっくりたちだが、狭い箱の中だ。当然、逃げる場所はない。 ちなみに、元に戻るとは、俺が教えたことだ。 義母であるれいむが生んだ子供を沢山食べれば、額とマムマムは元に戻ると。 まぁ、実際はムリだろうが、思い込みの生き物だから、ひょっとしたら、できるかもしれない。 がんばれ、チビれいむ。 「も、もっぢょ……ゆっぎゅり…じだぎゃっだ……」 最後の赤れいむが食べられた。 「おちびぢゃぁぁぁぁぁっぁぁんん!!」 泣き叫ぶれいむ。 「くずおやぁぁ!!もっど、もっど おちびちゃんを うめぇぇぇえ!!! そして、ゆっくりしないで、たべさせろろぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」」 チビれいむが、おかわりを要求している。 「ふ、ふざけるなっぁぁあぁぁあ!!かわいい おちびちゃんを たべた げすがぁぁぁあ!! せいっさい してやる、せいっさい してやるぅぅっぅううううう!!!!」 「せいっさい されるのは、きさまのほうだろーがぁぁぁあああああ!!!」 透明な箱ごしで、互いに体当りをする義理の母娘。 無駄な努力だが、実に美しい光景だ。 ------------------------------------ 翌日 「ゆはぁ~~ゆはぁ~~」×2 2匹は互いに睨み合いながら、息を切らしている。 透明な箱が邪魔で、互いに手をだせないのに、体当りを繰り返した結果だ。 『ほらほら、2匹とも、おなかが空いただろ?これでも、食べなよ。』 俺は、2匹が入っている箱に、ゆっくりフードそれなり味 を いれる。 食べ終えた2匹は、再び、透明は箱ごしに、体当りを始める。 「ころじでやるぅぅぅうううう!!ごの げすがぁぁぁ!!! そだてで やっだ おんを わすれだ、げすがぁぁぁぁあああああ!!」 「ころじでやるぅぅうう!!!!くずおや がぁぁぁあ!!! れいむの からだを うばっだ げずを ごろじでやるぅぅうううう!!」 透明な箱ごしで、互いに罵りあい、体当りをする義理の母娘。 無駄な努力だが、実に美しい光景だ。 しかし、このままでもつまらないので、俺は、チビれいむの入った箱を、遠ざけ、見えなくする。 「よくやったよ!このどれい!ほめてやるよ!」 チビれいむが見えなくなったことで、機嫌が少しよくなったれいむ。 でも、お前如きに褒められても、うれしくないが。 「さぁ、さっさと びゆっくりを もって こいぃぃいいいいい!!! れいむは、かわいい おちびちちゃんが ほしいんだぁぁぁぁああああ!!!」 『はいはい。まぁ、これでも食べて、落ち着きな。』 俺は、チョコレートを与える。 「こ、これは、ちょこれーとさん! ゆ、ゆふん!やっと どれいが ちゃんと どれいらしく、あまあまを けんじょうしたよ。 これっぽっちじゃ、たりないけど、とくべつに ゆるしてやるよ!かんっだいな れいむに かんしゃしてね! むーしゃむーしゃ……しあわせーーー!!!」 人をイラつかせることに関して、ゆっくりというのは、天才的だな。黙って食べればいいものを。 それにしても、口内にはいったまま、味の感想をいうとは。 もう銀バッチの継続試験は、通らないな。 まぁ、受けさせる気もないし、受ける機会もないだろうけど。 『それじゃぁ、今から番を探してくるよ。番となるゆっくりの種類はなにがいい?』 「ゆ?ゆ~んと、やっぱり、たくましい、まりさかなぁ?」 やっぱりまりさは人気だな。何処がいいんだろうか? そんなことを考えながら、俺はれいむに話しかける。 『まりさかい?でも、まりさって、意外と情けないだろ?』 「ゆ?」 『この前、君に泣かされていたじゃないか。あんな情けないのがいいの?』 「そ、そうだね。まりさ みたいに なさけない おちびちゃんは ごめんだもんね!」 そういえば、れいむがレイプしてできた子供のことを、れいむはまったく気にかけていない。 れいむ種は母性は強いが、父性はまったく ないと いうことだろうか。 『かといって、ぱちゅりーもなぁ……知的だけど、ゲロ袋だからなぁ、 あんなのと 番になっても、れいむ、すぐにシングルマザーになるしな……』 「しんぐるまざーは ゆっくりできないよ。」 『そうすると………』 「ゆ~んっと……そうだ、れいむは ありすが いいよ!」 『そっか、れいむは、ありすが いいんだね。』 「ゆん!ありすが いいよ。 とくべつな れいむに ふさわしい、びゆっくりの ありすが ほしいよ!」 『よし、まってろよ。』 『ほら、れいむ。ありすだぞ。』 俺は、ありすを れいむに見せる。あのレイプされた まりさの番の ありすだ。 「ゆわぁ~~れいむほどじゃ ない けど、とっても びゆっくり だよ~~!! ありす、ゆっくりしていってね!」 ありすには、この2日間、栄養価の高い食事とオレンジジュースをあたえ、風呂にいれた為、とても綺麗だ。 そして、ありすには、 『番と子供を返して欲しければ、れいむの旦那を1日、演じろ』 と、言い聞かせてある。 当然、反対したありすだが、説得(=拳による一歩的な語り合い)の末、合意してくれた。 「ゆっくりしていってね、れいむ。」 ありすが、家族のために、愛する番を犯した、憎い れいむに笑顔で言う。 ありすの心中を察すると、とても愉快になれる。 『よかったな、ありす。れいむ、お前の事を気に入ったみたいだぞ。』 「え、ええ、そうね。にんげんさん、やくそくさんは まもってよ。」 『ああ、わかっているよ。さぁ、降ろすぞ。』 俺はありすを、れいむが入っている透明な箱にいれる。 「ありす、れいむは れいむだよ!ゆっくりしていってね! あのにんげんは、れいむの どれい だから、ここで ずっと いっしょに ゆっくりしようね!」 「そうね、いっしょに ゆっくりしましょう……」 「ゆゆ?どうしたの?ありす、おめめさんに、なみださんが たまっているよ?」 「え?ええっと……あ、あんまり れいむが びゆっくりすぎて、ありす なんかには もったいなくて…… うれしくって、なみださんが でてきたのよ………」 ありすが、必死で誤魔化す。 「ゆ~ん!そうだね!れいむったら うつくすすぎて、ごっめんねーー!! でも、ありすも、なかなかの びゆっくりだよ!ありすーー。 すーりすーり……」 2匹は、笑顔でスリスリを始めた。 れいむは、本当の笑顔で、ありすは、作り笑顔でだが。 『よかったな、れいむ。番ができて。 さぁ、後はおちびちゃんだな。沢山つくれよ。』 「いわれなくても わかっているよ! どれいは へんな しんぱいを しなくていいよ!」 『はいはい。』 「ありす、れいむね、おかーさんに なりたんだ! いっぱい、かわいい おちびちゃんを つくろうね!」 「え、ええ……そ、そうね……で、でも、いきなりすぎない? もうすこし、ふたりで とかいはな あいを かたりあいましょうよ。」 今日1日を過ごせば、再び愛する家族とゆっくりできると信じているありすは、話をはぐらかそうとする。 「ゆ!?おいびちゃんは、とっても ゆっくりできるんだよ! だから、すぐに つくろうよ!だいじょうぶだよ!れいむは こそだてが じょうずなんだよ! それに、どれいが いっぱい あまあまを もってくるから、なんの しんぱいも いらないよ!」 一応、チビれいむを育てた経験があるが、躾などしていないに等しいので、上手いかどうかは疑問だ。 だいたい、俺がいつ奴隷になったんだ? 『なぁ、れいむ。ありすは疲れているだよ。 だから、元気になるように、薬をあげようと思うんだけど、どうだい?』 「に、にんげんさん?いいわ、ありす、くすりさんなんて……」 「おねがいするよ!さっすが れいむの どれいだね!きが きくね! これも すべて、れいむの きょういくが いいからだね!!そんけいしていいよ!」 『はいはい。全てはれいむ様のおうせのままに、っと。』 俺は、ありすに注射をうった。 中身はバイゆグラだ。 先日れいむに打った精力剤と違って、確実にレイパーになれる素敵な薬だ。 「どう、ありす?げんきになった?」 れいむは、目を輝かせながら聞く。 「んほぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」 ありすは、元気になった証として、雄叫びをあげる。 「れ、れいぱーだぁぁぁぁあああ!!!」 ありすがレイパーとなったことに声をあげるれいむ。 『よかったな、れいむ。ありす、やる気マンマンだぞ!』 「どこがだぁぁぁぁぁああ!!!や、やべでぇぇぇえええ!!れいむをおそわないでぇぇええええ!!」 「にほぉぉおおおお!!たまるわぁぁああああ!!たまには、れいむもいいわねぇぇえぇぇえ!!!!」 「やだぁぁぁぁあああ!!!」 れいむが、何故か嫌がっている。 まったく、さっきまで、ありすとスッキリをしようとしていたくせに。 「んほぉぉおおお!!れいむたったら、つんでれねぇえぇえ!!」 なる程、れいむはツンデレだったのか。納得したよ。 必死で逃げるれいむだが、ビックサイズとはいえ、狭い透明な箱の中だ、すぐに捕まる。 「さぁ、つかまえたわよ。れいむ、とかいはなあいをわけてあげるわぁぁぁあ!!」 「や、やじゃあぁぁあああああ だ、だずげろ、どれいぃぃぃぃぃいいいいい!!!」 『まったく、れいむったら、ツンデレなんだから。 君の要望どおり、美ゆっくりの ありすと、スッキリをするのに、なにを助けるんだい? あ!ああ、そうか、ごめんごめん。わすれてたよ。ほら』 俺は、2匹に点滴を施す。 ありすには、バイゆグラと、オレンジジュース れいむには、成長促進剤と、非ゆくり症を抑える薬と、オレンジジュースだ。 『これで、どれだけスッキリをしても、スッキリ死することは ないから、安心してね!』 「ふ、ふざげるなぁぁああああ!!!」 「れいむぅぅううう!!さぁ、ふぁーすとちゅっちゅよぉぉぉおお!!」 「や、やだぁぁぁあああ!れ、れいぶの、ふぁーすとちゅっちゅがぁぁあああ!!」 「んほぉぉぉおおおおおお!!さぁ、ほんばんよぉぉおおおおお!!! たぁあああっぷり、とかいはな あいを そそいであげるわぁぁぁぁああああああ!!!」 「やだぁぁぁああ!!!こ、こんな ずっきいは いやだぁぁあああ!! れいむは まだ、ばーじんなのに゛ぃぃぃいぃいいい!!」 「んほぉぉおお!!うれしいわぁぁああ!!とかいはな ありすの ために とっておいて くれたのねっぇぇえええ!! もえるわぁぁぁあああ!!!いいわぁぁぁああ!!!さいっこうよっぉおぉおおおおおお!!!」 「ちが!ちがう゛ぅぅううう!!!や、やべでぇぇぇえええ!!」 いやがりながらも、れいむの声がしだいに、嬌声へとなっていく。 「すすすすすっすっきりぃぃいいいいいい!!!!」×2 そして、ぶじにスッキリを終えた。 れいむの額から、茎が生えてくる。 『おめでとう、れいむ。無事に妊娠したよ。』 「ゆわぁあぁあああ!!れ、れいぶ、に、にんじんじぢゃっだぁぁ… れ、れいぱーのこどもができぢゃっだよ……」 『そんなに悲しむなよ。ほら、お前によく似た可愛いおちびちゃんもいるじゃないか。』 「ゆ?ほ、ほんとうだ。れいむに にた かわいい おちびちゃんも いるよ…… れいむにの かわいい おいびちゃん……ゆっくり そだってね……」 「んほぉぉおぉおお!!まだまだ すっきり したりないわぁぁぁあああ!!」 バイゆグラのお陰で、賢者タイムを知らないありすが叫ぶ。 「にほぉおぉおおおおお!!!れいむ、もともっととかいはなあいをそそいであげるわっぁぁあああ!!」 「や、やべでぇぇぇええ!!!も、もうやべでぇぇぇぇぇええええええ!!!!」 再びスッキリを始めた、お盛んな夫婦を横目に、俺は、新しい透明な箱を用意する。 今度の透明な箱は、中に透明な間仕切りがあり、2部屋に分かれている。 この間仕切り、下が少しあいていおり、子ゆっくり程度ならば、通ることができる。 チビれいむを、透明な間仕切り板のほうに顔を向けて、入れる。 殆ど動けないくらいに狭い部屋だ。 もう片方の部屋に、仲の良い夫婦をいれる。 スッキリをさせたまま移動させたので少々苦労したが、 愛する2匹を引き離すのは心苦しいので、頑張った。 こちらの部屋は、チビれいむの部屋に比べて、広いが、2匹入っているため、ほとんど動けない。 「すすすすすっすっきりぃぃいいいいいい!!!!」×2 三度スッキリを終える夫婦。 どうやら、ありすは、俺との約束、1日だけれいむの旦那を演じる、を果たせそうだ。 『ほら、ありす。約束の番と、おちびちゃんを返すよ。』 俺は、ありすの口に、餡子をいれる。 番だったまりさと、その間に生まれた子まりさだ。 「んほぉぉおおおおお!!!なかなか とかいはな あじねぇぇぇええええ!!! ますます やるきに なってきたわぁぁぁああああああ!!」 『喜んでもらえてなによりだ。餡子、ここに置いておくから、食べてね。』 「れいむぅうぅうううう!!!もっど、すっきりしましょうねぇっぇえええええ!!!」 「や、やじゃぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!! だ、だずげろぉぉおおお!!!どれいがぁぁぁぁぁああああ!!!」 『ヤダ。だって、俺は奴隷じゃないから。ゆっくり理解してね!』 「ご、ごごごべんなざい、にんげんざんは、どれいじゃにでずぅ。 どれい じゃなくで、おにぃざんでず!あやばりばず! ご、ごべんなざい、おに゛いざん!あやまりばず がらあぁぁぁあああ!!」 「んほぉぉおおおお!!いいのよ、れいむ。 あやまらなくっても、もっともっとたくさん、とかいはなあいをあげるわぁぁぁああ!!」 「やだぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 3匹が逃げ出さないように、俺は蓋をした。 ------------------------------------ 数日後。 れいむは泣いている。 れいむは、透明な箱の中で、ありすにレイプされ続けている。 「んほぉぉぉおおお!!まだまだよぉぉおお!!! れいむに とかいはな あいを わけてあげるわぁぁぁぁあああ!!!」 バイゆグラと、オレンジジュースのお陰で、 ありすは、24時間元気に、不眠不休でれいむを犯し続けている。 ちなみに、常時レイプされているため、胎生型妊娠をしても、すぐに潰れてしまうため、 生まれることができる赤ゆっくりは全て植物型妊娠だ。 れいむは泣いている。 成長促進剤と、オレンジジュースのお陰で、 れいむのおちびちゃんは、スクスクと育ち、どんどん生まれている。 「ゆぷぷ!きゃわいい れいみゅが もうちゅぐうまれりゅよ!ゆっきゅり うまれりゅよー!」 「お、おちびちゃん!!う、うまれちゃ だめぇぇぇぇえええええ!!!」 れいむの叫びもむ虚しく、実ゆっくりは誕生する。 「えんじぇる こうりんのときだよーーー!! ゆっきゅりちていっちぇねーー!!」 生れ落ちた赤ゆっくりは、挨拶をする。 「おちびちゃん!にげでぇぇぇえええ!!」 が、れいむは挨拶を返すことなく、逃げろと言う。 「みゅー!どぼちでぇぇえ!! おきゃーしゃん!いじわりゅちにゃうでぇぇ!!ゆ?おちょらとんでりゅー!?」 チビれいむは、間仕切り板の下から、舌をいれ、生まれた赤ゆっくりを捕まえる。 「やべでぇぇえええええええ!!!」 れいむは、叫ぶが、それを無視し、チビれいむは、 「むーしゃむーしゃ…しあわせーー!!」 生れ落ちた赤ゆっくりを食べる。 俺が教えた嘘、れいむが生んだ子供を食べ続ければ、自分の額とマムマムが復活することを信じて。 ちなみに、 オレンジジュースと、非ゆっくり症を抑える薬と、薄めたカプサインを点滴で与えられている、 チビゆっくりは、24時間元気に、不眠不休で、おちびちゃんの誕生を待つことができる。 「どぼじでぇぇええ!!?? どぼじで、れいぶがぁぁぁあああああ!!!」 れいむが泣きながら、叫んでいる。 『やだなー、れいむ、最初に言ったろ? 不妊治療をして、おちびちゃんが欲しいって。 その願いを叶えてあげたじゃないか。 この生活は、まさに、れいむが望んだものじゃないか。』 「!?ち、ちがうぅぅう!!! で、でいむが、ほじがっだのわぁぁぁああ!!!」 れいむを無視して、俺は、話を続ける。 『れいむは幸せものだよ。 飼いゆっくりで、番をもてるのは、少ないよ。 番をもてても、スッキリを禁止されている ゆっくりばかりだよ。 おちびちゃんを作る許可をもらえても、多くても精々、2匹だ。 君は、望んだ ありすという番を持てて、 おちびちゃんを作れない体だったのに、不妊治療を受けさせてもらえて、 沢山のおちびちゃんを産めるんだから。 他のゆっくりが見たら、きっとうらやましがるよ。よかったね!』 「や、やだ、やだ、ご、ごべんなざいぃぃいいいい!!! うぞでじだぁぁぁぁあああ!!! お、おちびぢゃんなんで、いり゛ばぜんんんん!!!!!」 『ははは!そんな嘘をつかなくてもいいよ。 あんなにおちびちゃんを欲しがっていたじゃないか、 前の飼い主に怨み言を言うぐらいに。 それじゃぁ、俺は1週間程出張だから、ゆっくりしていってね! 大丈夫、みんなが死なないように、点滴の液をたっぷり補充しておいたから。!』 「ま、まっでぇえええぇぇぇえ!! お、おに゛ぃざぁあぁああああん!!で、でいむを、だ、だずげでぇぇぇえええええ!!!!」 れいむは助けを求めるが、当然それを無視して、俺は部屋をでた。 ------------------------------------ 1週間後。 『ただいまー。みんな元気だったかい?』 帰宅した俺は、手を洗い、うがいをしてから、れいむたちがいる透明な箱を除く。 中は、1週間前とそれほど変わっておらず、 ありすがれいむをレイプし、 れいむが妊娠をして、出産をしており、 チビれいむが赤ゆっくりを食べている。 うん。れいむの望んだ生活が維持できていて、安心したよ。 「おほぉぉっぉおおおお!! れいむぅううううう!!そろぞろ、また、とかいはなあいをあたえてあげるわぁぁぁああ!!」 「や、やだあぁぁぁぁぁああああ!!!ぼ、ぼう、ずっぎりじだくないぃぃいいぃぃいいいい!!」 おや、どうやら、また達するようだ。 「す、すすす、っすっきりぃぃいいいいいいい!!!」×2 無事スッキリを終えた2匹。まったくもって、仲がよろしいことで。 「ゆはぁ~ゆはぁ~~……ゆ?ゆゆ?」 おや、れいむの額から、茎が伸びてこない。胎生型妊娠でもしたかな? と考えていると、れいむが絶叫をあげた。 「ど、どぼじでぇぇぇええええ!! どぼじで、れいぶ、に、にに、にんっしんしてないのぉっぉおおおおお!!!」 どうやら、胎生型妊娠もしていないようだ。 「んほぉっぉおおおお!! れいむったら、とかいはなあいをうけても、にんしんないなんて、とんだいなかものね!」 『おお、れいむ。お前、どうやら、妊娠限界を迎えたようだな。』 「に、にんしんげんかい?」 れいむが焦点のあわない目で繰り返す。 『ああ、妊娠限界だ。子供を妊娠しすぎるとな、スッキリしても、妊娠できなくなるんだよ。 よかったな、加工所の生産ラインにいるゆっくりでもないのに、 飼いゆっくりでここまで子供を産めたゆっくりなんて、他にいないよ!さっすが れいむだ!。』 「ゆ……ゆ……ゆわぁぁぁぁっぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 れいむは、一際大きな声で泣いた。 よかったな、れいむ。いっぱいおちびちゃんを生めて。 俺は、れいむを、ありすから引き離し、別の透明な箱にいれる。 「たまるわぁぁぁああああ!!! とかいはな あいを わけてあげたいわあぁぁぁああああああ!!」 れいむがいなくなり、スッキリの相手がいなくなったありすが叫ぶ。 とりあえず、ペニペニを切断する。 「ゆっぎゃぁぁああああ!!! と、とかいはな ぺにぺにがぁぁぁああああ!!! お、おおおねがい、とかいはな ぺにぺにぃぃいいい!!ゆっくり もどってぇぇぇえええ!!!」 ありすは、自分のペニペニを必死でなめる。 『いままでありがとうな、強力してくれ。これは、せめてものお礼だ。』 俺はそういって、点滴をはずし、バイゆグラを濃縮したものを注射で打つ。 「んほほほほぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! す、すっきりしたいわぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!!!」 ペニペニを失くしたありすが叫ぶ。 ありすのカスタードが、ペニペニがあった場所から吹き出る。 「んほぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! とかいはな あいを、うげどっでぇぇぇぇぇぇえええええええええええ!!!! すすすすっっすきりぃぃぃぃぃいぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」 ありすは、幸せな顔をしながら、ペニペニのあった場所からカスタードを全て吹き出し、死亡した。 最後の一滴まで絞りだし、さぞかし気持ちよかっただろう。 「ぐわぜろぉぉぉおおおおおお!!! げすの ちびをぉぉおおお!!ぐわぜろぉぉおおおおお!!」 チビれいむは、隣の部屋の惨状に気がつかず、ただ、れいむを見つめ、叫んでいる。 『チビれいむ。悪いけど、おちびちゃんを食べても、その醜い顔と、マムマムは戻らないよ。 あれは、俺の嘘なんだ。ゆっくり理解してね!』 「…………う、う゛ぞだぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!! れ、れいぶはぁぁぁぁぁ!!!れいぶはぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!」 『まったく、あんな嘘を信じて、おちびちゃんを食べるなんて、とんだゲスだね。死んでいいよ!すぐでいいよ!』 「おばえのせいだろうがぁぁぁぁぁlぁあああああああ!!!!!!」 『ああ、そうだね。だから、俺が責任をもって制裁してあげる。感謝してね!』 「ふざげるなぁぁぁぁあ!!っぶぶぶ!!ご、ごれは?」 突然頭からかけられた液体に驚くチビれいむ。 『ん?ゴマ油。いい香りだろ?』 俺は答えながら、火をつける。 「あ゛っ゛………………あ゛づい゛ぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」 絶叫をあげるチビれいむ。醜い顔全体に炎が燃え移る。 肌が吸ったゴマ油が燃え、いい香りが鼻腔をくすぐる。 まぁ、こんな醜い焼き饅頭を食べたいとは思わないが。 「い゛だい゛い゛ぃぃぃいいいい!!!! だずげで!だずげでぇぇぇええええ!!!! みゃみゃぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!!!!!!!! おがぁざああぁぁぁぁっぁあんん!!!ぼ、ぼう、お゛うじがえる゛っぅぅうううううう!!!」 チビれいむが、母に助けを求める。 チビれいむを、安物の菓子で売り払った実母か、 不妊治療のために、ただ育てただけの義母か、どちらに助けを求めているかは不明だが、 どちらにしても、母親には恵まれていないチビれいむだ。 『次生まれてくるときは、母親に恵まれるといいね。それじゃぁ。』 「あ、あつ゛い゛ぃぃぃいいいいいいいいいいいいいい゛!!!! た、だだだぁ、だずげでぇぇえぇええええええええええええええ!!!! も、もっどぉ……っゆゆゆ゛っ゛く゛し゛だ……が……った………」 無事、チビれいむの火葬が終り、俺は、箱を閉じる。 酸素の供給が止まり、火が消える。 火にも耐え、簡単に消火ができる、透明な箱の優秀さを改めて実感する俺である。 『さて、れいむ。気分はどうだい?』 「ど、どぼじでぇぇぇぇえ!! ぜ、ぜっがぐ、ぜっがく、ぶにんぢり゛ょうざんを、うげだのにぃぃいいい!!」 『まぁいいじゃないか。一杯産めたんだし、それにほら、まだ茎に一杯実っているだろ?』 「ゆ?ほ、ほんとうだ……おちびちゃんが……いっぱい……ゆっくりしているよ…… おちびちゃん、ゆっくりそだってね…… も、もう、おちびちゃんをたべるげすはいないよ……ゆっくりしていってね……」 れいむが落ち着きを取り戻し、穏やかな顔で言う。 俺は、黙ってれいむから点滴の針をぬく。 「ゆ?ゆゆ……???」 れいむが段々としぼんでいく。栄養が実ゆっくりに流れているのだ。 『れいむ。このままだと、おちびちゃんに餡子が取られて、死ぬよ。急いで間引きしないと。』 「ぐわぁぁぁああああ……げ、げすなおちびちゃんを、は、はやぐ、まびいでぇぇぇぇええ!!」 『はいはい。ちょっとまってろよ。』 俺は、れいむから茎を1本だけ残して、取り除く。 最後の茎には、れいむ種とありす種を1匹づつ残しておく。 「ゆはぁ~ゆはぁ~ゆはぁ~~ な、なんとか、ゆっくりできるよ………」 『れいむ、残ったおちびちゃんを、ちゃんと育てろよ。』 「ゆ、ゆっぐりりがいじだよ……」 点滴という栄養補給を無くしたれいむは、苦しそうに言う。 ------------------------------------ 俺は、れいむに餌をやらないことを宣言し、実行した。 れいむは、諦めたのか、箱の中に俺が捨てておいた、茎と実ゆっくりを食べ、なんとか生きている。 そして、全ての茎と実ゆっくりを食べたことで、なんとか、残った2匹を生むことができた。 「ゆっきゅりしていってね!ちょかいはな おかーしゃん!」 最初にうまれたのは、ありす種だった。 「ゆぅ……れいぱーにの、かわいくない おちびちゃんだよ……」 れいむは、赤ありすを気に入らなかったようだ。 「ゆっくち………」 「ど、どぼじでぇぇええええ!!どぼじで、れいむにの かわいいおちびちゃんがぁあああああ!!」 赤れいむは、挨拶もまともにできない、目も開けれない、足りないゆっくりだった。 「おきゃーしゃん!ありちゅも がんばりゅ きゃら、いっちょに、いもーちょを ちょだてまちょ!」 赤ありすが、れいむを慰める。 「ちょれより、ときゃいはな ありちゅは おにゅかが ちゅいちゃわ! いもーちょと いっちょに、むーちゃむーちゃ ちちゃういわ!」 「ゆぅ……そうだね、ちょっとまっててね。」 れいむは元気なく、舌で茎を折る。 茎を咀嚼して、2匹の前におく。 「いっちゃぢゃっきまーちゅ!むーちゃむーちゃ…ちあちぇーー!!」 「むーちゃ…むーちゃ……ちあわ……」 赤れいむは、なんとか食事はできるようだが、それほど長くは持たないだろう。 翌日 「おねがいじばず!おにぃざん!ごはんざんを くだざい!! もう、ずっと、なにも たべでないんでずぅうぅううう!!!」 赤ゆっくりたちの最初の食事をしてから、すでに1日が経過している。 箱の中には、食べれるものは、何も無い。うんうんは、俺が片付けているので、本当になにもない。 『ヤダ。おちびちゃんが可愛いなら、おたべなさいでも すればいいだろ?』 「ぞ、ぞんなぁぁぁぁぁあああああ!!!」 冷たく言う俺に、れいむはただ、泣くだけだ。 もっとも、お食べなさいの後、 おちびちゃんたちは、一時的な餓えから開放されるだけで、そのまま餓死するのが決定しているが。 「おきゃーしゃん!い、いもーちょが!!」 「!おちびちゃん!!れいむにの、かわいいおちびちゃん!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!!」 「ゆぴぃ……ゆぴぃ……」 どうやら赤れいむのほうは、限界が近いようだ。 「ゆぅ……こうなったら…」 れいむは、何かを決意したようだ。 おたべなさいをするのかな?と、俺は期待をする。 -ガ ブ ゥ ! れいむは、赤ありすに噛み付いた。 「いっちゃいぃいぃいいいいい!!!!! にゃ、にゃにを ちゅるにょぉぉぉぉおおおおお!!!」 「うっるさぁああぁいい!! おまえの かすたーどさんを、おちびちゃんに たべさせるんだぁぁああ!!」 「ど、どーちちぇぇぇぇええ!!! ありちゅだっちぇ、きゃわいい おちびちゃんでしょぉぉおおおお!!??」 「れいぱーにの おばえなんで、がわいくあるもんがぁぁあああああ!!」 必死で逃げる赤ありすだが、成体である れいむからは逃げられず、すぐに捕まる。 れいむは、ありすを口内に入れ、咀嚼する。 そして、赤れいむに口移しで食べさせる。 「うみゃぁ……うみゃ……」 なんとか姉であるありすを食べ、赤れいむが持ちこたえる。 「よがっだよぉぉおおお!!おぢびちゃん!ゆっぐりじでいっでね!すーりすーり」 「ゆっくち……ゆっくち……」 翌日 箱の中をのぞくと、赤れいむは死んでいた。 れいむは、遺体に頬擦りをしながら、静かに泣いていた。 『ゆっくりしてってね!れいむ。 おちびちゃん、死んじゃったね。残念だったね!』 「どぼじで……どぼじで、れいむだけ……ご、ごんなに ふこうざんなの…… ぼ、ぼう、れいぶは、おちびちゃんが できないのに……」 『飼いゆっくりとして、分をわきまえずに、怨み言を言ったりするからだよ。』 「だっでぇぇぇぇえええ!れ、れいぶは、おちびじゃんが、ほじがっだんだぁぁああ!!」 ゆぅぅうべべえぇぇぇええええ!!!!! 泣き出す れいむ。 『しょうがないな。可哀想な れいむに、おちびちゃんをプレゼントするよ!』 「…お…おちび……ちゃん?」 『そ。たっくさんのおちびちゃんだよ!みんな れいむが大好きな おちびちゃんばかりだよ!』 俺はれいむを箱からだす。 「れいむ……こんどこそ、おかーさんになるよ!なってみせるよ!!」 俺の腕の中で、れいむが宣言をする。 『そっか、頑張れよ!』 「ゆん!」 さっきまで泣いていたのに、現金なものだ。 俺は、れいむを透明な箱(ビックサイズ)に入れる。 「うーー」×沢山 「ど、どぼじでぇぇぇえ!!どぼじでぇ、れみりゃがいるのぉぉおおお!!!??」 沢山の子れみりゃを見て、驚くれいむ。 子供でも、捕食種は、れいむにとって脅威になる。 『あれ、言っていなかったっけ?おちびちゃんって、れみりゃのだよ。 お母さんになるんだろ?ちゃんと、狩りの練習を手伝ってあげてね。』 「だ、だずげでぇぇぇえええええええ!!! た、たべないでぇぇぇぇぇぇっぇぇええええええ!!!!!!!!!!!!!」 箱の中で、れいむが可愛いおちびちゃんと戯れている。 『よかったね、れいむ。そこで、死ぬまで、おちびちゃんと、ゆっくりしていってね!』 「や、やじゃぁぁぁあああああああ!!!!!!! お、おちびぢゃんはぁぁあ、ぼ、ぼう、いやぢゃぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!」 あれほど望んだおちびちゃんを嫌だという、 ツンデレなれいむの絶叫をBGMに、 俺は、次のゆ虐内容を考え始めた。 『今回は時間をかけたから、今度は、もっと短時間で楽しめるやつがいいなぁ……どんなのにしようかな?』 あとがき 虐待って難しい… 不妊治療は、たぶん、勝手な設定だと思います。 気分を害された方、すいませんでした。 過去作品 anko3893 穏やかな日常、或いは嵐の前の静けさ anko3901 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 前編 anko3902 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 後編 anko3903 孤独なぱちゅーが共に過ごすもの anko3904 名物 anko3907 こなさん anko3913 006受け入れた anko3917 ゆっくりによる経済 anko3928 音楽隊 anko3939 赤いリボンのサンタさん anko3951 新しいゆっくりプレイス anko3957 お空のゆっくりプレイス anko3963 安住の地 anko3967 おちびちゃんが欲しい 前編
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『おちびちゃんが欲しい 前編』 26KB 改造 赤ゆ 子ゆ 虐待人間 独自設定 前後編ものです かすがあきです。 長すぎるので、前後編にわけてあります。 注意 「」はゆっくりの発言です。 『』は人間の発言です。 酷い人間ばかりです。 一部、独自設定があります。 ただゆっくりを虐めるだけの話です。 おちびちゃんが欲しい 前編 同僚から、ゆっくりを貰った。れいむ種だ。 もともと、彼女にふられ、その寂しさから衝動買いをした れいむで、銀バッチだそうだ。 ただ、購入後、すぐに去勢を自宅でした結果、 元気がなくなり、そればかりか、飼い主に怨み言を言うようになったそうだ。 まぁ、去勢の意味を教えて、自宅で簡易セットで去勢をしたんだから、当然といえば当然の結果だが。 れいむの扱いに困っていたところ、 腹立たしいことに、新しい彼女ができたかとで、れいむを捨てることにしたらしい。 なんでも、新しい彼女に、れいむは 「なんで おねーさん ばかり すっきりを するの!れいむは もう すっきりが できないのに! おねーさんも きょせいさんを すれば いいんよ!あと、あまあまを ちょうだいね!すぐでいいよ!」 と、言い、怒らせたらしい。 ただ、加工所か保健所にもっていくのは、面倒で、条例違反だが、路上に捨てようか悩んでいるらしい。 偶々、その話を食事中に聞いた俺は、 『面倒なら、潰せば?』 と、アドバイスをした。 『虐待派のお前じゃないんだから、ムリ。そんな可哀想なことはできない。』 と言う同僚。 ≪だったら、お前が今食べている、ゆ虐バーガーはなんだよ? ゆっくりを潰すことが悪だというなら、食用ゆっくりを食うな! たいだい、加工所か保健所にもっていったら100%死ぬぞ。 ようするに、自分の手を汚したくないだけだろ、この偽善者!もげろ!リア充が!≫ と思ったが、心にとどめ、 『だったら、俺がもらってやるよ。今日の帰りに寄っていこうか?』 と言う。 偶々、こいつの家は俺が住んでいるアパートから車で30分程度のところなので、聞いてみたのだ。 『本当か?頼むよ。』 そういう経緯で、今、俺の前に、れいむがいる。 去勢されたことと、捨てられたことがショックなのか、元気がない。 面倒なので、透明な箱にいれたままだ。 とりあえず、同僚からもらったゆっくりフードを与える。 にしても、ゆっくりフードめちゃうま味 なんて高級品を常時与えるなよ。 ゆっくりなんて、生ゴミで十分だろうに。 「むーしゃむーしゃ……ごっくん……しあわせー」 元気なく、食事をするれいむ。幸せというその顔は、不幸せそうだ。 『なぁ、れいむ。ビデオでもみるか?』 「びでおさん……それってゆっくり できるの?にんげんさん。」 『ああ。とっても ゆっくりできるぞ。』 俺は、レンタルビデオで借りてきたDVDを再生させる。 タイトルは【可愛いゆっくり】である。 潰しがいがありそうな、成体の まりさと、れいむの番が画面に映される。 れいむに額には、茎がはえており、妊娠中であることがわかる。 画面の中で、楽しそうに生活をする2匹。 そして、出産、育児、そして新たな妊娠。 画面には、実に幸せそうなゆっくりの一家が映し出されている。 ああ、あの一家の幸せをぶち壊したい! 両親の前で、子供を踏み潰したい。 子供の遺体を両親に食べさせたい。 お飾り破壊をし、禿饅頭を作りたい。 そんなことを考えながら、れいむを見る。 れいむは、泣いている。 「お、おちびちゃん……れいむの…おちびちゃん……」 れいむ種は母性が強い。 去勢されている、れいむには、画面に映されている生活、番をもち、母親となる生活は、 どうあがいても手に入らないことを認識している。 それゆえ、涙を流しているのだ。 決して手に入らない幸せを見せ付けられて。 『なぁ、れいむ。おちびちゃんがほしいのか?』 「ほしいよ!れいむ、おちびちゃんが ほしいよ! けっこん して、かわいい おちびちゃんが たっくさん ほしいよ!!」 『そうか。だったら、すればいいじゃないか?』 「できないよ!だ、だっで…だっでぇ…… で、でいむは、でいむは、おぢびぢゃんが、できない がらだなんだよぉぉおおおおお!!」 そうさけび、舌で前髪を持ち上げるれいむ。うん、綺麗に炭化している。 『本当か?』 「ゆ゛?」 『本当に、そう思っているのか?」 「だ、だっでぇ、あの にんげんざんがぁ、まえの がいぬじざんがぁぁぁぁあああ!!」 『ああ、そうだ。前の飼い主は、確かに去勢手術をした。 確かに、今の状態ならば、妊娠はできない。不妊治療をすれば、また妊娠ができるようになるぞ。』 「ふ、ふにんちりょうさん?」 『そう、不妊治療。』 「そ、それを すれば、れいむ、おちびちゃんが できるの?」 『ああ。ちゃんと不妊治療をうければ、おちびちゃんができるぞ。』 「ほ、ほんとうに!?ほんとうの ほんとうに!?」 『くどい。本当だ。』 「ゆ、ゆわぁぁあああったぁぁぁぁぁあああああああ!! やったよ!やったよ!れいむ、ふにんちりょうさんで、おちびちゃんが できるからだに もどるよ! ふにんちりょうさんが おわったら、びゆっくりと……」 バラ色の人生(ゆん生?)設計を呟いているれいむに、俺は話し掛ける。 『もしもし、れいむ?れいむ?』 「っゆ!?な、なぁに、おにーさん。」 いつのまにか、人間さんから、お兄さんに呼び方が変わっている。 『お前、不妊治療を受けたいのか?』 「もっちろんだよ!はやくしてね!すぐでいいよ!」 『やだ。』 即答する。 「…………ど、どぼじでぇぇぇぇぇええええ!!!??どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉおおお!!」 『なんで、俺がお前に不妊治療を施さなくちゃいけないの? ゆっくり説明してね!』 「れいむは かわいそう なんだよ!やさしく しなくちゃ いけないでしょうがぁぁぁああああ!!」 『可哀相って、去勢されたことが?』 「あたりまえでしょうがぁぁぁぁあああ!! れいむは、おちびちゃんが つくれない からだに むりやり させられたんだよぉぉぉおおお!! かわいそうでしょうがぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」 『いや、去勢された飼いゆっくりなんて、ごまんといるよ。』 「そ、それでも、それでもぉぉぉおおおおお!! れいむは ふにんちりょうさんを うけたいよ!!うけたいんだよ! ほかの かいゆっくりは どーでも いいよ!!おねがいだよ!おにーさん!!!!」 自分だけが不幸ではないと言われても、自分だけは不妊治療を受けたいという れいむ。 まぁ、当然といえば当然だが。 『いいか、れいむ。よく聞け。 不妊治療をするには、1匹、れいむ種がいる。 そのれいむは、死ぬことが多いんだぞ。 更に、不妊治療には、激痛が伴う。それでもやるのか?』 「………やるよ!れいむは それでも ふにんちりょうさんを うけたいよ!」 『本当にいいんだな?お前のために、 ゆっくりが死ぬかもしれないんだぞ!それに、とっても、とっても痛いぞ! そこまでして、ゆっくりできないことをしてまで、おちびちゃんがほしいのか?』 「いいよ!れいむの ために、しんじゃうかもしれない ゆっくりは かわいそうだけど、 かわいい おちびちゃんのため だから しかたがないよ。 それに、れいむは いたいことにも たえて みせるよ! れいむは、いっぱい、いっぱいの おちびちゃんが ほしいよ!!」 勝手なことを言う奴だ。もし、自分が死ぬかもしれない立場になったら、激怒するだろうに。 『よし、わかった。そこまで決心しているなら、もう止めない。 俺は、お前に、いっぱいのおちびちゃんが産めるよう、不妊治療してやるよ。 但し、治療にあたり、俺の指示には従ってもらうぞ。 もし、途中で止めたいっていったら、加工所につれていくからな。 いいな!?』 「ゆっくりりかいしたよ!」 キリっとした顔で言う れいむである。 こうして、俺はれいむに不妊治療を施すことになった。 俺は、れいむに、不妊治療の内容を説明する。 不妊治療は3段階ある。 ①他人(他ゆん?)の子供である、赤れいむを、れいむが育てる。 赤れいむは、れいむに対して愛情をもつこと。 ②成長した赤れいむのマムマムと、額をれいむに移植手術をする。 この際、赤れいむは死ぬかもしれない。 ③移植手術の際、マムマムは興奮状態のペニペニになるので、 男役として、ペニペニが収まるまで、スッキリをする。 これだけのことだが、餡子脳のれいむに教えるには苦労した。 なお、 額か、マムマム、どちらかの移植だけでも、妊娠はできるような気がするという、 ゆっくりにしては珍しく賢い質問をしてきたので、 (それではつまらないので、)それはできないと、れいむに いい聞かせた。 ------------------------------------ 翌日、俺は駅前まで探し物をしにきた。 駅前の大通りで、お目当てのものはスグに見つかった。 「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪♪」 汚い雑音を奏でるれいむと、その子供たちに声をかける。 『ゆっくりしていってね。れいむ。』 「ゆっくりしていってね!にんげんさん。」 俺はれいむの前におかれた空缶に、安物のクッキーをてきとうにいれる。 「ゆっくりありがとうだよ!にんげんさん! さ、みんなで食べようね。」 「むーしゃむーしゃ…しあわせーーー!!!」×4 野良一家、シングルマザーであろう れいむと、子れいむ、子まりさ、赤れいむは、クッキーを貪り喰う。 実に潰したい光景だが、それを我慢し、俺は、母れいむに話し掛ける。 『ところで、れいむ。ものは相談なんだが、このクッキー全部と、 そのリボンの端が少し欠けた 赤れいむ1匹を交換しないか?』 俺はクッキーがはいった箱を見せながら言う。 「ゆ?だ、だめだよ!とっても かわいい おちびちゃんなんだよ!」 『だから、その代価として、クッキーを沢山あげるよ。』 「ゆ~~……そ、そうだ、あの、まりさにの おちびちゃんなら いいよ!」 れいむは、子まりさのほうを見ながら言う。 『おれは、れいむ種がいいんだ。なぁ、いいだろ?ほら、このチョコレートも一箱つけるから。』 俺は、安物のチョコレートの箱を見せる。 『大丈夫。あのれいむは、俺が責任をもって大きくするから。ね?』 「ゆ…………ゆっくりりかいしたよ!」 『ありがとう。』 俺は、赤れいむにラムネを食べさせ、眠らせてから、 クッキーとチョコレートをばら撒く。 「うっめ!これめっちゃうっめ!!」 「はふはふはふ!!ぱねぇっぇえええ!!」 めったに食べることができない菓子を、野良一家は我先に貪り喰う。 これだけ上等な餌を一気に食べれば、舌が肥えて、後々大変だろうな。 そう思うと、俺の頬はニヤけてしまう。 持ち帰った、汚い赤れいむを、綺麗に洗ってから、れいむに渡す。 『ほら、れいむ、昨日説明した通り、このチビを育てるんだ。 大人になったら、このチビで不妊治療をするぞ。』 「ゆっくりりかいしたよ。」 『いいか、てきとうな世話をするなよ。 ちゃんと立派な一人前、≪おかーさん≫と呼ばれるぐらいの母娘ごっとにしなければ、 治療には使えないからな。』 「……ゆっくりりかいしたよ…… おかざりが かけた、ゆっくりしてない こ だけど、 かわいい おちびちゃんの ために、れいむ がんばるよ。」 「おばちゃん、だゃ~れ?れいみゅの みゃみゃは?」 目をさました赤れいむが、れいむに尋ねる。 「ゆ、お、おばちゃんは れいむだよ。ゆっくりしていってね。」 「ゆっきゅりちていっちぇね!ねぇ、おばちゃん、きょきょは どこにゃの?」 「ゆーんっと、れいむはね、 おちびちゃんの おかーさんから、おちびちゃんを そだてる ように たのまれたんだよ。」 「みゃみゃから?」 「そうだよ。だから、これからは おばちゃんが おかーさんだよ。」 「………ゆわぁぁぁぁあああ!!!やだぁぁぁああああああ!! みゃみゃぁぁぁあああああああ!!!」 泣き出すれいみゅ。実に潰したい。 「ゆ、ゆっくり こまったよ、おにーさん、たすけて ほしいよ。」 『ダメだ。お前がこいつに好かれないと、治療に使えないぞ。』 「ゆ……ゆっくりがんばるよ…… お、おちびちゃん、ぺーろぺーろ してあげるよ。ぺーろぺーろ」 「みゃみゃぁぁぁぁああああ!!!」 れいむは、自分のために、必死で赤れいむを慰めた。 ------------------------------------ れいむは、立派に赤れいむを成体に育て上げた。 始めはよそよそしかった赤れいむだが、すぐに、れいむを≪おかーさん≫と呼ぶようになった。 れいむも、始めは嫌々だったが、だんだんと、この母娘ごっこを気に入り、今では、実の母娘のようになった。 もっとも、トイレ以外の躾をせず、ただ、甘やかしているだけだが。 赤ゆっくりだった、れいむ(以後、チビれいむと呼称)も、すでに成体となった。 ここまで大きくなったんだから、あの野良れいむとの約束も果たせただろう。 『れいむ。よく頑張ったな。明日、手術をするぞ。』 「ゆ?………ゆん……そうだね………」 「おかーさん、どうしたの?かおいろがわるいよ?」 俺の発言に、れいむの顔色が悪くなる。そんな れいむを気遣うチビれいむ。 「だ、だいじょうぶだよ、おちびちゃん……」 「もう、おちびちゃんは やめてよ。れいむは もう おとなだよ。」 「そ、そうだね……」 「おかーさん?」 「チビれいむ、おかーさんは疲れているようだから、静かにしておこうね。」 「ゆっくりりかいしたよ。おかーさん、はやく よくなってね!」 「ありがとうだよ……」 礼を言うれいむの顔は暗い。 俺は、れいむと二人っきり(1人と1匹?)になり、確認をする。 『れいむ、いいね、明日、チビれいむを使って不妊治療を始めるよ。』 「ゆ…………や、やっぱり、あのおちびちゃんじゃないとだめなの?」 『ダメだ。お前が実子のように育てたあのチビじゃなければ、不妊治療はできない。 もしイヤだというのなら、お前とチビは加工所行きだぞ。』 「ゆ………ゆっくりりかいしたよ……お、おねがいするよ……」 れいむは目に涙を溜めながら言う。 『今夜が最後だ。仲良く寝てやれ』 その晩、れいむは眠っているチビれいむをずっと見つめていた。 「ゆっくりおきるよ! ゆゆ?おかーさん、どーしたの?めに くまさんが できているよ!? ぺーろぺーろ。はやく、よくなってね、おかーさん。」 チビれいむは、れいむを気遣う。 「だ、だいじょうぶだよ。ありがとう、おちびちゃん。すーりすーり。」 最後のスキンシップをとっている2匹に、俺は優しい声で話しかける。 『おはよう、よく眠れたかい?』 「れいむは ねむれたよ。でも、おかーさんが……」 「おちびちゃん………ご、ごべんね………」 「おかーさん?なんで謝るの?ゆぴ!?」 「おぢびぢゃぁぁぁんん!!ゆぴ!?」 俺は、2匹に注射をした。 中身は、非ゆっくり症を抑える薬と、体の自由を奪う痺れ薬だ。 『さて、チビれいむ。君には大事なお話がある。』 「ゆ?お、おにーさん?れいむ、からだが うごかないよ!?」 『ああ、それは、さっき打った薬のせいだから、気にしないで。 さてさて、野良だった君を、なんで俺がつれてきたか、おぼえているかい?』 「ゆ?それは きょせいさんを されて、おちびちゃんが できない おかーさんのために つれてきたんでしょ?」 『そうだ。よく憶えていたな。 だから、今からチビれいむの額と、マムマムをれいむに移植するよ。ゆっくりりかいしてね!』 「ゆ?いしょくさんってなーに?」 『ああ、移植っていうのはね、チビれいむから、額と、マムマムを取り除いて、 れいむの体にくっつけることを言うんだよ。』 「………ど、どぼじでぇぇぇえええええ!! ぞ、ぞんなごどじだら、れいぶ、しんじゃうでしょうがぁぁぁぁああああ!!」 『そうだね、死ぬかもね。でも、そのために、君を飼ってきたんだから、いいでしょ?別に? 野良だったら、今ごろ生きていないし、美味しいものも食べれなかったんだからさ。』 「いいわけないでしょうがぁぁあああああ!! お、お、おかーさん!な、なんとかじでぇぇぇえええええ!!!」 チビれいむは、義母であるれいむに助けを求める。 「ごべんねぇ…ごべんねぇ…ごべんねぇ……」 れいむは涙を溜めながら、謝罪の言葉を述べている。 「お、おかーさん、た、たすけて!お、おにーさんが、たすけてよ!おかーさん!!」 『ほら、れいむ。昨日教えた言葉をチビれいむに言わないと。』 「!!ご、ごべんね……お、おとびじゃん……」 れいむは涙を流すだけで、なかなか言葉を言わない。 『れいむ、これは大事な不妊治療なんだからさ、ちゃんと。 言わないんだったら、2匹とも加工所に連れて行くよ。』 「!!い、いうよ……いいばず がら…… お、おぢびじゃん……で、でいむはね゛…… ぼ、ぼんどうの、おぢびじゃんが、ほじいんだよ…… ぞ、ぞのために、い、いやだっだげど、おぢびじゃんを、ぞだでだんだよ……」 「……………」 チビれいむは、ショッで何も言えないようだ。 「お、おばえ なんで、だいっぎらいだよ!この、くずでむ゛のうな、たゆんのれいぶ!!」 「う、うそ……うそだよね?お、おかーさん?うそでしょ?」 お、おかーさん、う、うそだよね?うそだって いってよぉぉおおおお!!!」 「……………」 れいむは目に涙を溜め、泣くのを必死で我慢している。 もし、泣いてしまったら、不妊治療は失敗すると教えているからだ。 「お、おかーさん?ねぇ!?」 ゆっくり うそだっていってよぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」 「……う゛うるざいよ!こ゛のげすがぁぁっぁあああ!! で、でいむは、でいむはぁぁぁぁあ!!かわいいおちびじゃんがほじいんだぁぁぁぁああ!! おばえみだいな、げず、でいむは、じらないよぉぉぉおおおおお!!!!」 「お……おか……」 それにしても愉快だ。 ゆっくりは嘘をつくのに、強い抵抗感をもつ。 れいむは、始めはともかく、 今ではチビれいむのことを実の娘のように愛情をもって接している。 そんな愛する義娘に、自分の為とはいえ、嘘を言わなくてはならない。 いや、義娘のためでもある。 もし、ここで不妊治療を止めれば、2匹とも加工所に送られ、確実に死ぬのだ。 不妊治療を続ければ、助かるかもしれないのだから。 きっと、そんなことを考えて、ゲスという言葉を使ったのだろう。 もし、今のれいむの餡子を食べることができたら、強いストレスで、きっと甘いことだろう。 今のれいむの心中を考えると、どうしても顔がニヤけてしまう。 『はいはい、それじゃぁ、さっさといきましょうね。』 ニヤけた顔をしながら、チビれいむをゆらし、発情させる。 そして、勃起したマムマム、いや、この状態はペニペニか、をナイフで、周囲ごと切除する。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁあああああああ!!い、いじゃぁぁぁあああああ!!! や、やめでぇぇぇえええええ!!!!!!」 絶叫をあげるチビれいむ。 「ごべんねぇ…ごべんねぇ…ごべんねぇ… で、でぼ、でぼ、でいむは、おぢびぢゃんのごどを、じづのおぢびぢゃんだどおぼってだんだよぉぉ……」 「ふ、ふざけるなぁぁぁああああ!! だ、だったら、だずげろぉぉおおおおお!!!い、いじゃぁぁぁぁあああああ!!!!」 慰めにもなっていない、れいむの発言に、チビれいむは激怒する。 『よし、切除完了。』 切り取った部位を、バットに置き、 傷口に、≪治療用ゆっくりの皮≫をはりつけ、出餡を抑える。 『今度は、チビれいむの額を貰うよ。 すっごく痛いくて、死んじゃうかもしれないけど、おかーさんのためだからいいよね?』 「やべでぇぇえぇ!!やべでぇぇぇえ!!や、やべろぉぉおおおお!!! で、でいむは、いぎでるんだよぉぉおお!!お、おおおかーざん、たたたったすげでぇぇええええ!!!」 『れいむの不妊治療のために、今まで生かしてきたんだから、 れいむが助けるはずないでしょ?バカなの?死ぬの?』 「や!やじゃぁぁぁああああああああ!!!!!!! だずげろぉぉおおお!!!!!このくずおやぁぁぁぁああああ!!!」 「ごべんねぇ…ごべんねぇ…ごべんねぇ…ご、ごうずるじがないんだよ…… おぢびぢゃんなら、きっど、きっどたえれるがらぁ……」 チビれいむは、必死に抵抗をするが、薬のせいで、殆ど動くことができない。 『はいはい、暴れない。それじゃぁ、いくよ。』 俺は、中枢餡をさけ、額の部分をそぎ取る。 「ぐっぎゃぁぁぁぁぁぁあぁぁああっぁあぁああ!!!!」 俺は陥没したチビれいむに、≪治療用ゆっくりの皮≫を貼り付ける。 見事に、額の部分が陥没した、気持ち悪い饅頭ができた。 「ゆ……ゆ……だ、だずげでぇ……… ど、どぼじで……どぼじで……れいむが……」 『だから、君のおかーさんのためだって。いいかげん理解してね。』 「ゆがぁぁぁああ!!くずおやがぁぁぁあああああ!!じねぇぇええええ!!」 『はいはい。怨むのは結構だけど、暴れると、本当に死ぬよ。』 俺は、チビれいむに、オレンジジュースの点滴を施しながら、言う。 これで死ぬことはないだろう。 「じねぇぇぇえ!!じねぇぇぇぇえ!!!じねぇぇぇぇえええ!!!」 五月蝿いチビれいむを無視して、俺は、れいむのほうを向く。 『さぁ、れいむ。ペニペニを移植するぞ。 お前の愛情をたっぷり受けて育ったチビれいむのだからな。ちゃんと結合するぞ。 まずは、お前の閉じたマムマムを切除するからな。痛いけど、我慢しろよ。』 俺は、ナイフを持って、れいむに言う。 「ま、ますいさんは?」 『……麻酔を使うと、治療にならないんだよ。ゆっくり理解してね?』 俺はニヤけた顔をできるだけ、真顔にしてから言う。 麻酔を知っているなら、チビれいむに執刀する前に言えばいいのに。 ところで、麻酔って何?美味しいの?あ、ラムネだから美味しいか。 そんなことを考えながら、俺は、れいむにナイフを当てる。 「ゆっくりりかしたよ。れいむ……が、がばんずるよぉぉおおおおおおおお!!!! い、いじゃぁぁぁぁぁあああああ!!!がぁぁぁあぁああああ!!!」 れいむのマムマムの周囲を切除を開始すると、れいむは絶叫をあげる。 少しも我慢していないようだ。 チビれいむのほうをみると、 「ふん。げすに ふさわしい せいっさいだよ!にんげんさん、もっと くるしめてね!」 と、喜びながら言っている。 了解。できるだけ、苦しみが持続するように、ゆっくりと切除するよ。 ゆっくりと、マムマムの周囲を切除しおえた俺は、チビれいむのペニペニをあわせる。 少しできている隙間には、≪治療用ゆっくりの皮≫をあてる。 そして、オレンジジュースを刷毛で塗る。 『よし、移植完了。無事に接合できたぞ。次は、額だ。』 俺は、ゆっくりと、れいむの額にナイフをあてる。 「ゆがぁぁぁぁああああああ!!!! や、やぎゃぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」 絶叫をあげるれいむ。 「ゆぷぷ。いいきみだよ。れいむだっていたかったんだからね!! げすは、くるしみぬいて、さっさとしんでね!すぐでいいよ!」 喜ぶチビれいむ。 2匹の対照的な声を聞きながら、手術を進める。 無事、れいむの額が取り除かれた。 中から、汚い餡子が見え、大変愉快だ。 軽き息を吹きかける。 「ゆぴぃ!!づ、づめだい!!い、いだいよぉぉおお!!! は、はやぐ、はやぐでいむに、ひだいざんをづげでぇぇぇえええ!!!」 れいむは、叫ぶ。 内臓である餡子に直接息を吹きかけられたのだから、冷たくて痛いのは当然だ。 俺は、チビれいむからとった額を、れいむにあわせる。 今度は、それほど隙間ができなかったので、オレンジジュースを刷毛でぬるだけですんだ。 これで、移植作業、手術は完了だ。 ------------------------------------ 『さて、れいむ。無事に移植はすんだが、このままだとペニペニが壊死してしまう。 それをさけるために、スッキリをするぞ。』 俺は、別室から、透明な箱(ビッグサイズ)をもってくる。 中には、まりさと、ありす。それと、子まりさが入っている。 3日前に、公園で捕まえた一家だ。 「にんげんさん!まりさは、どうなっても かまわないから、かぞくを みのがして ほしいのぜ!」 まりさが叫んだ。 このまりさ、捕まえた初日に、足焼きをしたら、力関係を理解したらしく、生意気な口をきかなくなった。 「まりさ!どうして あんな いなかものに、そんなことをいうの? とかいはな あしさんが けがを したからって、よわきに なりすぎよ!」 「おとーしゃん!しゃっしゃと、あのじじいから、あまあまを せしめるのじぇ! まりちゃ、おにゃかが ぺーこぺーこ なのじぇ!」 「や、やめるのぜ!にんげんさんに さからっちゃ いけないのぜ!」 まりさ以外のゆっくりには何も虐待をしていないので、まりさの行動に不満を言っている。 ちなみに、現在、絶食3日目でもある。 「に、にんげんさん!ごめんだぜ!だ、だから、もういじめないでほしいのっぜ?おそらとんでるー!?ゆぴ!?」 俺は、まりさを持ち上げ、箱からだす。 そして、注射を打つ。中身は、お馴染みの非ゆっくり症を抑える薬と、オレンジジュースの混合液だ。 『さぁ、れいむ。このまりさを、そのペニペニで犯すんだ。スッキリをして、ペニペニが縮めば、不妊治療は完了だ。』 俺は、れいむに、注射を打ちながら言う。 中身は、痺れ薬の解毒剤と、精力剤、それにオレンジジュースだ。 「ゆ、ゆっくりりかいじだよ……」 れいむは、まりさの側に行く。 「ま、まりさぁ……れ、れいむね、からだがあついんだよ…… おねがい、すっきり さてね。」 どうやら、精力剤が効いてきたようだ。 「れ、れいむ?ど、どうじたのぜ?や、やめるのぜ!ぺ、ぺにぺにをしまうのぜ!」 「れいむはおかーさんになりたいんだよ!!だから、すっきり させてね!!」 「おかーさんになりたかったら、まりさを れいぷしちゃ だめ なのぜぇぇえええ!! うごいで、おねがい、まりさの あしさん、いじわるじないで、うごいでぇぇぇえええ!!」」 まりさは逃げようとするが、足が炭化しているため、動けない。 れいむは、まりさに尻にのりかかり、スッキリをはじめる。 「いいよ…いいよ…まりさのまむまむ、きもちいいよぉ!!」 「や、やべでぇぇぇえええ!!ば、ばりざをおがずなぁぁぁああああ!!」 れいむは無我夢中で腰を振っている。初めての快楽に、理性が飛んでいるのだろう。 「でいむーーー!!お、おねがぃぃいい!!!ぼ、ぼうやべでぇえええええ!! やだぁぁぁあ、ご、ごんなずっぎりはいやだぁぁぁあああ!!! ば、ばりざは、おどうざんなのにっぃいぃぃいいいいいいいいい!!!!」 『どうだい、ありす。番のまりさが犯されるのは、どんな気持ち?この場合、浮気っていうのかな?』 「このいなかものぉぉおおお!!やめてぇぇえぇえええ!!! いなかもののにんげんさん、おねがい!やめさせて!とかいはなありすがたのみますから!!」 『ヤダ』 俺は一言だけで応える。まったく、これが物を頼む態度かよ。 『おちびちゃん、最強のお父さんが、最弱のれいむに犯されているよ。助けなくてもいいの?』 「おとーしゃぁぁあん!まっちぇちぇ!いま、さいっきょうのまりちゃが、たちゅけにいきゅよ!!」 子まりさは、透明な壁に体当りをする。無駄なのに。 仮に箱からでれたところで、成体のスッキリの邪魔なんてできるわけがない。 どうして、こう、ゆっくりというのは、力量を測ることが出来ないのだろうか。 そうこうしているうちに、れいむは限界を迎えつつあるようだ。 「ゆわぁぁぁあああ!!ま、まりざぁぁあああああ!!! れ、れいみゅ、も、ももももううう!!!!す、すすすすっきりぃぃっぃいぃいいいいい!!!!」 「や、やべ、やべで、やべぇぇえええええ!!す、すすうすっきりぃぃっぃいぃいいいいい!!!!」 無事すっきりを終え、まりさの額から、茎が生えてきた。 「ばっばりざ、に゛んっしんじぢゃっだよぉおぉお!? ばりざが、さいっじゃくな れいぶに れいぶされで、に゛んっしんしぢゃっだぁぁぁあああ!!!」 まりさはレイプで妊娠したことにショックを受け、悲しみの声を上げる。 まりさ種は父性傾向が強い。 そして、実際に父親をしている まりさにとって、現状は、あまりに情けないのだろう。 「まりさに、おちびが……まりさのおちび…… おちびちゃん……おちびちゃん……ゆっくりそだってね…おちびちゃん……」 妊娠したためだろうか、口調が変わった。どうやら、母性に目覚めたようだ。 『れいむ、ペニペニはどうだい?』 「お、おにーさん……ま、まだ、まだ れいむの ペにペに おっきい ままだよぉ……」 『ああ、それはまだスッキリが足りないからだな。もっとしな。 スッキリ死しないように、オレンジジュースの点滴をしてやるから、安心してやりな。』 「ま、まりさぁぁぁあああ!!」 俺の言葉を聞いたれいむが、再びまりさをレイプする。 「や、やべでぇぇええええ!!」 俺はまりさの悲鳴を聞きながら、2匹に非ゆっくり症を抑える薬と、オレンジジュースの点滴を開始する。 「!?ど、どらないでぇえぇえええ!!ば、ばりざのおちびちゃん、とらないでぇぇぇえええ!!」 俺はまりさの額に生えている茎を引っこ抜く。 そして、絶食3日目の家族が住む、透明な箱にいれる。 『そういえば、何も食べさせていなかったよね。これ、食べてね。』 「このいなかもの!すぐにおちびちゃんを、まりさに もどしなさい!」 ありすが怒ってきた。 『おいおい、いいのかい、戻して。戻したら、このおちびちゃんたち、生まれちゃうぞ。 愛する まりさが、愛する旦那様が れいむに レイプされてできた子供だぞ。 かわいいはずがないだろ?』 「そ、それは………」 『それにな、誤って妊娠したら、中絶をするのが、都会派なんだぞ。』 そんな都会派がいてたまるか、と思うが、俺はアリスを説得する。 「ちゅうぜつが…とかいは…… そ、そうね、この れいぷで できた おちびちゃんなんて、まちがって できた こ ですものね。 まびくのは とうぜんよ。まびくのは、とっても とかいはな こういよ。 さ、おちびちゃん。いっしょに ごはんにしましょう。」 「ゆっくりりきゃいちちゃよ!」 2匹は、実ゆっくりと、茎を食べ始める。 「むーしゃむーしゃ……しあわせーー!!」×2 「や、やべでぇえぇえぇぇえええ!!! ば、ばりざの おちびぢゃん、たべないでぇぇぇええええ!!!」 最愛の家族に、最愛の子供を食べられる まりさが悲鳴をあげる。 「ゆうう!!す、すっごいよ まりさ! まりさの まむまむ、きゅうに せまくなったよ!れ、れいむ、も、もう……」 「や、やべで、やべで、 ぼ、ぼう すっきり じだぐないよぉぉおおおお!!! 「す、すすっきりぃぃいいいいいい!!!」」×2 2度目のスッキリを終え、再び茎を額から生やす まりさ。 それでも、まだ、れいむの勢いは衰えない。 俺は、まりさの茎をとり、再び透明な箱にいれる。 「やべでぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!!!!!」 まりさの悲痛な叫びを聞きながら、 まりさの最愛の家族は、まりさの最愛の子供を喜んで食べる。 「やべでぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!!!!! お、おねがい、ありすぅぅううう!!おちびちゃぁぁあん!!! た、たべないでぇぇええ!!ばりざの おちびちゃんを たべないでぇぇえええ!!!」 最愛の家族の食事を見ながら、まりさは悲痛な叫びをあげ続ける。 そんなまりさに、れいむが話し掛ける。 「まりさぁ……も、もっとすっきりしようよぉ……」 まりさの顔が引きつる。 スッキリをすれば、妊娠する。できた おちびちゃんは、家族が食べてしまう。 「ぼ、ぼうやべでぇぇぇぇえええええ!!!!」 れいむのペニペニは、合計8回のスッキリで、ようやく治まった。 「ゆぅ………つ、つかれたよ……でも、ゆっくりできたよぉ………」 やりきった顔をした れいむが呟く。 『おめでとう、れいむ。これで、きみのマムマムが復活したよ。不妊治療は無事に済んだよ。』 「やったよ……れ、れいむ……これで、おかーさんに……すぅ~~すぅ~~」 疲れたのか、れいむは眠りについた。 その顔は達成感に満ちた、実に良い顔だ。 続きます。
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『れいむとおちびちゃんとミステリー』 7KB 愛で 小ネタ 誤解 飼いゆ 現代 愛で?飼いゆ・虐待無し・小ネタ SS初投稿です。 *注意 初投稿です。 文才ゼロのすさまじく駄文の妄想です。 題名についてますミステリーはほとんどありません。 独自設定もあります。 虐待成分は皆無です。 愛でです。 それでもいいという方のみお願いします。 「れいむとおちびちゃんとミステリー」 「ゆっくちしちぇいってにぇ!!」 あるところで1匹の赤れいむが茎から産まれおちた。 が、 「ゆっくりしてないこだね!!」 「ゆ?!」 ****************************************************************************************************************************************************************** 我が家では胴なし・銀バッチ・去勢済み5000円のゆっくりれいむを飼っている。 まあ、それなりに幸せに暮らしていたのだが…事件が起こったのだ。 「みゃみゃー、みゃみゃー」 「うふふ、おちびちゃんはゆっくりしてるよう」 お兄さんが家に帰ってくるとれいむが1匹の赤ゆっくりと遊んでいる光景が目に飛び込んできた。 「れいむ・・・そのおちびちゃんは一体どこから出てきたんだ?」 「ゆ!れいむがいいこにしてたからうーぱっくがはこんできてくれたんだよ!」 この野郎(怒) 「嘘つけ!んなわけあるか!勝手に野良とすっきりしちゃだめだってあれほど言っただろうが!」 「・・・へ、れいむそんなことしてないよ。」 「じゃあ、このガキはいったいどこから出てきたんだ?」 「・・・だから、うーぱっくが・・・」 「しらじらしい嘘をつくな!」 「うーぱっくがおちびちゃんを運んでくるなんて今どき小学生でも信じないぞ!野良とすっきりしたんだろうが!」 「そんなことできるわけないでしょうがああああ!どうやってこのいえのなかでのらゆっくりとすっきりできるのおおおおおおお!」 言われてみれば確かにそうだ。 この家はマンションの5階で野良ゆっくりが侵入できる余地はない・・・ それに最近の雨続きで、前にれいむを公園に連れて行ったのはもう1カ月も前のことだ・・・ 胎生型妊娠でも2週間前後で産まれてくる・・・ 3日前に大掃除もしたから隠していたということも考えにくい・・・ だが・・・ 「ね、おにいさんれいむにあやまってね!」 「・・・確かに普通に考えたら無理だな・・・」 「・・・だからってうーぱっくが運んできたなんて信じられるわけないだろうが!お前が言ってることが本当だったらその赤ゆも一緒に飼ってやるよ!」 「え?、いや・・・だから・・・」 「この謎は俺が解く!」 「あの~」 可能性① この家にはベランダはあるがれいむが落ちてはいけないので俺がいない間は鍵を閉めていてゆっくりにあけることは不可能だ・・・ しかし、ゆっくりがジャンプしても届かない位置にある小窓が1つある。 ゆっくりが1匹通れるくらいの大きさは十分ある。 しかし、ここは5階だ。 通常種のゆっくりがここから侵入してくるとは不可能だ。 つまり必然的に飛ぶことができる種類ということになる。 このあたりにいる飛行できる種は1種・・・ 捕食種のれみりゃだ。 つまりれいむは仇敵であるれみりゃとすっきりしてまで赤ゆを作ったのだ。 可能性② この家に過去、侵入してきたゆっくりもいる。 そう、ゴキまんじゅうのりぐるだ。 ソフトボール程度の大きさで柔らかい体を利用して家屋に侵入してくる。 母性の強いゆっくりれいむは過去に飼いゆっくりで子供を作れなくてりぐるの子供を育ててたなんていう報告例もある。 つまりこいつはゴキもどきとすっきりして子供を作ったのだ。 可能性③ 見たことはないがこの家に侵入できるゆっくりはりぐる以外にも存在する。 希少種のゆかりという種類だ。 異様に柔らかい体でどんな隙間にも入ることができ、またスキマという特殊能力でワープもできる。 つまりゆかり種がこの家に侵入してきてれいむとすっきりしたのだ。 これらの推理を得意げにれいむに話して見せるお兄さん。 半分あきれ顔になってるれいむ。 「えっと・・・れみりゃがはいってきたられいむたべられちゃうとおもうんだけど・・・」 「それにりぐるとすっきりなんてきもちわるいことなんかできないし・・・滅多にいないゆかりんがおうちにくるわけないでしょう?」 「それにそのすいりのこんぽんてきなもんだいなんだけど・・・れいむきょせいされておちびちゃんできないんだけど?」 「・・・」 「ね、れいむ、うそいってないってわかったでしょ?おちびちゃんもいっしょにかってね!」 「あのゆっくりショップの野郎!去勢してないのにしたって嘘書きやがったな!」 「へ?」 「文句言いにいってやる!」 そういうとれいむと赤ゆをゆっくりキャリーにいれてれいむを購入したゆっくりショップに突撃しに行ってしまった。 ゆっくりショップ 「おいこら!」 勢いよくゆっくりショップに入ってきたお兄さんが入るなりいきなり大声で叫んでいた。 「ひ、なんでございましょうかお客様」 ビビる店長・・・ 「お前、去勢したって言って、去勢してないゆっくり売りつけやがったな!」 「いえいえ、きちんと去勢したものをお売りしましたよ!」 「じゃあ、なんでれいむが赤ゆ作ってるんだよ!」 「そのれいむはこちらにお持ちで?」 おにいさんはキャリーを店長の前の机にドンと置いた。 「確認させていただきますね~」 「・・・ああ」 店長はキャリーから眼を回しているれいむを取り出すとまんべんなく観察する。 「う~ん。特に、問題無いようですが?どのような状況でできたんで?」 お兄さんは部屋に帰ったられいむが赤ゆと遊んでいたこと野良ゆっくりが侵入不可の部屋のこと、そして得意げに先ほどの推理を披露した。 「・・・それはうーぱっくですよ」 「お前・・・喧嘩売ってんのか?小学生でもそんなこと信じないぞ?」 「いや、そういうことではないんですよ。うーぱっくは時々、親が死んだり、親に捨てられている赤ゆを見つけると育ててくれそうなゆっくりの所、まで運ぶ習性があるんですよ」 「え、そういうことなの?」 「まあ、それだけあなたのゆっくりが優しそうに見えたんでしょうね。」 「すいません、怒鳴ってしまって・・・(恥)」 「ゆ!ね、れいむうそいってなかったでしょ!おちびちゃんもいっしょにかってね!」 「しゃーないな~。はあ・・・」 約束は約束なので1匹増えることになることになっってしまった。 これから出費が増えることに思わずため息が漏れる。 「まあ、良かったじゃないですか。」 「何が?(怒)」 ぎろりと店長をにらむお兄さん。 「いやだって、ただで旧作種が手に入ったんですよ?」 「旧作種?」 「この赤れいむ、髪が紫色でしょう。これは旧作種っていう変異型なんですよ。」 言われてみれば確かに紫色をしている。 「確かに見たことない髪の色ですね。珍しいんですか?」 店長は黙って一つのショウケースを指さす。 そこには同じ髪の色をした銅バッチの子れいむが入っていた。 そして価格の欄には20万円と書いてあった。 今はれいむと赤れいむと一緒に暮らしている。 正直、その場で赤ゆを売ろうかとも思ったが約束を破るわけにはいかない。 「おちびちゃ~ん!」 「みゃみゃ~!」 今日も2人は幸せそうだった。 ****************************************************************************************************************************************************************** 「あ!こんなとこにもいたぞ!」 「ゆああああああああああああああ!れいむまだ死にたくない~~!!!」 そのころ実の親は一斉駆除で加工所の職員の手で駆除されていた。 おまけ 登場ゆっくり紹介(自分の中のゆっくりの設定の垂れ流し) れいむ ゆっくりの代名詞的な通常種のゆっくり。 運動能力・知能どちらも平均的で悪く言えば特徴のないゆっくりで母性がつよい・お歌を歌う以外特徴がない。 しかし、そのベーシックな能力からゆっくり飼育の初心者にまず最初に勧められるゆっくりとなっている。 れいむをきちんと飼育できないようでは癖のある他種の飼育はまず不可能であるからだ。 また、飼育方法により良くも悪くも大きく変わるのでゆっくりブリーダーの間には「ゆっくりブリーダーはれいむに始まりれいむに終わる」という格言がある。 旧作れいむ 基本はれいむ種と変わらないが髪が紫色なのと若干れいむ種よりも知能が高く穏やかな性格のものが多いのが特徴。 突然変異のように極々少数しか産まれてこない上、子供を作っても通常のれいむしか産まれてこないため人気はあるが手に入りくい種類となっている。 うーぱっく れみりゃ種の近縁種 体が段ボール箱でできており中に物を入れて運ぶことができる。 また羽が生えているため飛行することもできる。 とても優しい性格で他のゆっくりの移動、運搬手段になっていることが多い。 この性質を利用して運送会社の一部で利用されている。 ~完~ このような駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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飼われいむはおちびちゃんが欲しい 27KB 虐待-普通 同族殺し 飼いゆ ぺにまむ 餡子ンペ09出展 ・餡子ンペ出展『改造/失敗作の末路』 ・ゴミ処理場ネタでテーマ『改造』やろうと思ったけど、間に合わないので別ネタ。 「飼われいむはおちびちゃんが欲しい」 D.O ぺにぺに(まむまむ)と言えば、それはゆっくりにとっての生殖器を意味する。 器官としては単純な構造をしていて、外観はただの穴、 ただしゆっくり自身の意思で、体外に男性器のように飛び出させることもできる構造となっている。 体外に飛び出した状態をぺにぺに、体内に収納して穴のままの状態ならまむまむ、と呼ぶ。 ゆっくりの生殖行為は、一方のぺにぺにをもう一方のまむまむに挿入することで成立する。 ぺにぺにを挿入した側が精子餡、と呼ばれる特殊な餡子をまむまむ側に注入し、 精子餡を受け取った側が胎生型、あるいは植物型にんっしんをするのだ。 というわけで、ゆっくりにとって『ぺにぺに』は、子供を作るのに必要不可欠な器官なのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくちちちぇっちぇにぇ。」 「ああ、これからは俺が飼い主だ。ゆっくりしていけ。」 れいむは今日、ゆっくりショップから買われた飼いゆっくり。 まだまだ生まれて一週間足らずの赤ゆっくりだ。 その表情は純粋で希望に満ち、おリボンにつけられた飼いゆっくり証明の銀バッジも、キラキラと輝いている。 「ゆっくちー。」 れいむは、生まれて翌日には親離れを済ませられ、涙を流す姉妹たちとともに飼いゆっくりとしての教育を受けた。 人間に迷惑をかけないための最低常識、『飼い主さん』と仲良くするとゆっくりできるということ、などなどである。 商品価値の問題もあるので、教育は生後3日程の間にみっちり行われた。 無論ゆっくり的道徳から見れば理不尽な内容も多く、しかも無条件に愛を与えてくれるはずの両親から引き離され、 それが終われば狭く透明なケースの中で、人間さんの品定めする視線にさらされ続けるのである。 ゆっくりショップでの生活は、まったくゆっくりできない日々であった。 「(ゆっくちできにゃいよ・・・。でみょ、れーみゅはかいぬししゃんと、ゆっくちくらしゅよ。)」 その中で支えとなったのは、『飼い主さんと仲良くすると、ゆっくりできる』という教えであった。 愛を与えられない悲しみ、過酷な教育を受ける苦痛。 だが、飼いゆっくりになれば、飼い主さんに迷惑さえかけなければしあわせーな生活が待っているのだ。 れいむはショーケースの中で、ゆっくりした未来を思い描いていた。 温かく安全なおうち、ゆっくりしたじゅうたんやベッドさん、柔らかく甘いゆっくりしたごはん、 恵まれた環境の中でゆっくりと育ったれいむの前に、ある日、とてもゆっくりしたまりさがやってくる。 まりさと瞬く間に恋に落ちたれいむは、情熱的なすっきりーを存分に行うのだ。 れいむの頭上には6匹のゆっくりしたおちびちゃん、れいむとまりさが3匹ずつ。 その後も何不自由ない生活の中で、おちびちゃん達はすくすくと育ち、やがておとなになる。 かつてのおちびちゃん達は、それぞれがとてもゆっくりしたつがいを見つけ、おちびちゃん達を産むだろう。 れいむが生涯を終えるとき、その周囲を飼い主さんと、何千匹もの自分の餡子を継いだ子たちが囲むのだ。 なんてゆっくりしたゆん生だろう。 これでこそ、れいむがゆっくりとして生まれた意味があるというものだ・・・・・・ 「じゃあ、ぺにぺに切ろうか。」 「・・・・・・ゆっ?・・・どうしちぇしょんなこちょいうにょ?」 「どうしてって。子供が出来たら俺がゆっくりできないだろ。俺がゆっくりできないと、お前もゆっくりできなくなる。」 「ゆ・・・おちびちゃん?ゆぴぅ?」 れいむはまだ赤ゆっくり。 人間で言えば2次性徴よりだいぶ前である。 将来おちびちゃんが欲しいとは思っているが、子作りの方法はよくわかっていない。 「ああ、お前子供だからよくわかんねえか。ぺにぺにってのは、無くなると子供が出来なくなるんだ。 お前に子供は必要ないからな。今のうちにぺにぺにを切っとくんだよ。」 なんとなくだが、れいむもぺにぺにの持つ意味を理解できた。 だが、もうひとつ疑問が湧いてくる。 「ゆぅう・・・?おちびちゃんはゆっくちできりゅよ?おにーしゃんもゆっくちできりゅでしょ?」 「俺はできん。勝手に増やされると迷惑なんだよ。じゃあ切るぞ。」 「ゆぁーん!やめちぇぇぇええ!!」 お兄さんは、れいむを左手でつまみあげると、ぷるぷると30秒程度小刻みに揺らしてやる。 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆふぅぅぅうううう?」 れいむの顔はすぐに紅潮し、あごの下辺りからつまようじの先程の小さなぺにぺにが飛び出してきた。 そこに爪切りがそっとあてがわれる。 「ゆっくちやめちぇぇぇ!きょわい『ぷちんっ』・・・・・・ゆぴぃぃぃぃぃい!いぢゃいぃぃぃいい!!ぴぅ、ぅ・・」 「あとはこうして生地で傷埋めて・・・と。終わりだ。じゃあ今後もゆっくりしていってくれ。」 「ゆびゅ・・・ぴぅ。れいみゅ・・・・おちびちゃ・・。」 れいむの夢見た未来は、こうしてあっさりと失われたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「おーい、れいむー。公園いくぞ。」 「ゆっくりいくよ!ゆっゆーん!」 れいむは施術後、数日はお兄さんに厳しい目を向け、避けてはいたものの、月日を重ねるごとに従順になった。 そうして数ヵ月経って成体となった頃には、食事や遊びの時に、しあわせーできる普通の飼いゆっくりになっていた。 少なくとも表面上は。 れいむは、そこそこ優秀な飼いゆっくりだった。 それはれいむのリボンについた銀バッジからも確かであった。 バッジによる飼いゆっくり登録制度は、一応ガイドラインこそあれど、 事実上各自治体や企業で基準はバラバラと、かなり怪しい制度だ。 とはいえ、飼いゆっくりの質を把握すること、野良と区別すること等では役に立つので、採用され続けている。 ここ、虹浦市では以下のような基準となっている。 『銅バッジ』は、いわゆる飼いゆっくり証明証。 ただし躾等は行われていない。個体によっては優秀かも知れないので、マニアや慣れた調教師は好んで購入する。 『金バッジ』は、優良飼いゆっくり認定証。 人間に迷惑をかけない程度の常識を教育され、かつ人間との生活にストレスをあまり感じないという、 飼いゆっくり向きの性格だと認定された個体を示す。 人間の常識の中でゆっくりが生きると言うのは、野生に近い性格であるほど苦痛なものらしい。 では『銀バッジ』はと言うと、この2つの中間、人間に迷惑をかけない程度の常識を教育されたゆっくりである事を示す。 本来自分勝手で無条件に愛情が注がれることを望む赤ゆっくりが、生後数日で手にするには、 なかなかハードルの高いバッジなのであった。 「ゆーん!それじゃ、おにーさん。れいむはおともだちとあそんでくるよ!」 「あー、俺はココで寝てるから、好きに遊んでこい。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 そんなわけで、れいむは飼いゆっくり生活のため、奪われた未来のことを忘れられないながらも、 人間と折り合いをつけて生きていくことを選んだのであった。 ・・・この日までは。 ここはデパート屋上に造られた、飼いゆっくり向けの施設が充実した室内公園。 公園では飼いゆっくり達が、いくつかのグループに分かれて各々ゆっくりと遊んでいた。 「こーりょこーりょしゅるよ!」 「わきゃるよー。」 「みゅほぉ!きゃわいいまりしゃにぇ!」 「れいぱーに、うんうんしゅるよ!しゅっきりー。」 「ゆぁーん。ありしゅ、ときゃいはにゃにょにー。」 赤ゆっくりや子ゆっくり達は、同世代の友達を作り、清潔な砂場の中で元気に跳ねまわっている。 「ゆゆーん。れいむのおちびちゃん、ゆっくりしてるよー。」 「ありすのおちびちゃんだって、とってもとかいはなのよ。」 「わかるよー。」 「みょん。」 子・赤ゆっくり達の中には、飼いゆっくりの両親から生まれたおちびちゃん達も多い。 そういった親ゆっくり達は、砂場の外でおちびちゃん達の遊ぶ姿を眺めながら、 子育ての苦労、自分のおちびちゃん達の可愛さ自慢などを楽しげに話している。 実は苦労しているのは飼い主の方なので、この親達はおままごとのような子育てを楽しんでいるだけなのだが。 他には少数のアスリートゆっくり達がぺにぺにやぺにぺに以外を鍛えているが、 大部分は先の2グループと、あと1つ、れいむを含めた去勢済みゆっくりのグループが占めていた。 「ゆぅ。おちびちゃんたち、たのしそうだね。」 「ゆっくりしてるわ。とかいはね。」 「うらやましいよー。」 遊ぶと言っても、おちびちゃんではないので飛んだり跳ねたりすることはない。 元々必要が無ければ運動もやりたがらないのがゆっくりなので、 子供もいない成体ゆっくり達が公園でやることと言えば、もっぱら井戸端会議となる。 未去勢のゆっくり達とは別グループ。 仲良くできるはずもない。 「ありすー、そろそろ帰るわよー。」 「ゆっくりわかったわ。おちびちゃん、もうかえりましょう。」 「ゆわーん。ありしゅ、もっとあしょびちゃいわ。」 「わがままいうのはとかいはじゃないわ。ぺーろぺーろ。」 「ゆゆーん、しゅっきりー。ありしゅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 「おちびちゃんは、とってもとかいはね!!すーりすーり、しあわせー!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 「ほらほら。早く帰りましょ。今日はありすの好きなシュークリームよ。」 「「ゆっくりー!」」 自分達には得られない幸せを存分に味わうゆっくりを、恨めしそうにれいむ達去勢ゆっくりは眺めていた。 「ゆっくりしたおちびちゃん、ほしいねー。」 「むきゅん!ほうほうもなくはないわ。」 「ゆゆっ!?」×40 今日もそんな愚痴をこぼしていた所、これまた去勢済みのぱちゅりーが井戸端会議の輪に入ってきた。 「ゆぅー。またいなかものの、うそつきぱちゅりーがきたわ。」 「むきゅー!せめて『うわさずき』といってほしいわ!」 このぱちゅりーは、この辺りで飼われているゆっくり達の間では、『情報屋(自称)』として知られているけんじゃ(笑)。 噂から冗談、聞きかじりの知識など、あることないこと収集してはばら撒く、 井戸端会議では必須のキャラクターであった。 まあ、嘘つきぱちゅりーは言いすぎだが口が軽いので、秘密は絶対話せないタイプである。 だが、れいむはぱちゅりーの言葉に食いついた。 「そんなことより、れいむたちでもにんっしんするほうほうがあるの!?」 「わからないよー。」 「むきゅん。ぱちゅりーのじょうほうもうから、ゆっくりできないうわさがながれてきたのよ。まぎれもないじじつよ!」 「ゆっくりしないでおしえてね!」 「むきゅー。それじゃあ、このとっておきのじょうほうを、とくべつにおしえてあげるわ!」 「ゆっくりおしえてね!」×120 結局、みんな興味深々だった。 ・・・・・・。 それは、あまりにゆっくりできない方法であった。 多くのおちびちゃん達を生贄に捧げ、決められた手順に沿って儀式を行う。 幼く罪もない多くの命を犠牲にすることで、ぺにまむを失ったゆっくりでもにんっしんできる、というものである。 ただし、犠牲が多すぎること、手順に間違いがあると効果も失われることから、 これまでこの方法が成功した例は無い、という事らしい。 人間が聞けば矛盾だらけのぱちゅりーの話だったが、ゆっくり達は完全に信じた。 とはいえ、信じることと実行しようと考えることは別問題である。 「わ、わからないよー。」 「そ、そうね。よそのこでも、おちびちゃんはおちびちゃんよ。」 「そ、そんなの、ゆっくりできないみょん。」 ゆっくり殺しはゆっくりできない。 ましてそれがおちびちゃんであれば、なおさらであった。 それは、自分のにんっしんと引き換えにするとしても、高すぎる代償であった。 「むきゅーん。でも、このくらいしないと、ぱちゅりーたちはにんっしんできないわ。」 「もういいよー。ますますゆっくりできないよー。わかってねー。」 「むきゅ、そうね。じゃあ、つぎはとってもゆっくりした、ひとりすっきりーのほうほうをはなすわ!」 「ゆゆっ!!」×300 「むきゅー。まずはこんにゃくさんを・・・」 周囲のみんながぱちゅりーの性生活を垣間見ている頃、れいむはただ1匹、考え込むような表情のまま、 井戸端会議の輪から離れていったのであった。 「おちびちゃん・・・れいむのおちびちゃん・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむの子作りへの執念の強さは、人間にも、他の去勢ゆっくりにも理解できないものであった。 それは、れいむ自身の生まれ持った性格もあるが、不幸な偶然の積み重ねも原因であった。 そもそも、れいむが育ったゆっくりショップのゆっくり達は、すっきりー禁止の教育は受けていない。 客の中にはすでに飼っているゆっくりのために、つがいとして買っていく人も多いからだ。 教育内容としては『飼い主さんに逆らわない』だけで、その後すっきりー禁止、あるいは去勢するのは飼い主の自由。 実はゆっくりショップでも去勢済み赤ゆっくりは販売しているが、値段は数割増しだ。 これは、ゆっくりの体だけでなく、心にも傷が残らないように施術する技術料である。 もっとも普及している去勢法は、ゆっくりにとって麻酔となるラムネに発情剤を混ぜて眠らせ、 ギンギンになっているぺにぺにを、眠っている間に切り取ってしまう方法だ。 施術は赤ゆっくりのうちに行う。 これは別に博愛主義的な理由ではなく、ぺにぺにを失ったことによる喪失感やショック(+人間への不信感)を、 極力減らすために行っている処置だ。 ぺにぺにの存在理由もよくわかっていないうちに、しかも気がつけば切除されている、というようにすることで、 別にそんなもの無くてもゆっくりできる、という程度の認識になる。 こうすると、成体になった頃自分に子供が出来ないことは理解しても、あきらめがつく程度のショックで済むのだ。 だが、お兄さんは、何も理解していなかった赤れいむに、わざわざぺにぺにの存在理由を教えてしまった。 しかも、自分の顔を見せないなどの対策もせず、飼い主自身の手でぺにぺにを切り取る瞬間を見せつけてしまったのである。 いっそ銅バッジのゆっくりだったら、露骨に嫌悪感を飼い主に見せただろうから、決着は早く着いたはずであったろう。 お兄さんが仕事に出た後、れいむは庭の生け垣の向こうにいる、一匹の野良まりさに声をかけた。 「ゆぅ、まりさ。てにいれてほしいものがあるよ。」 「ゆっへっへぇ。あまあまさえくれれば、しろいこなさんから、きれいなこいしさんまで、なんでもてにいれてやるのぜぇ。」 野良まりさは、ゆっくり的に言えば非合法な商品を扱う売人である。 白い粉=小麦粉はゆっくりの治療薬(外傷用)だが、吸引すれば麻薬にもなる。 まともな飼い主なら、ゆっくりの手の届かないところに管理する。 きれいな小石は、要するに河原の小石とかだが、これまためったに外に出ない飼いゆっくりだと手に入れにくい。 野良だってそれなりに入手ルートは必要だが、案外飼いゆっくりより自由にモノが仕入れられるのだ。 金バッジ認定されるようなゆっくりでなければ、飼いゆっくりにはストレスをため込む者も多い。 れいむも多くの飼いゆっくり同様、しばしばおやつのお菓子で小麦粉を購入しては憂さを晴らしてきていた。 「ゆぅぅ。きょうはちがうよ。・・・・・・のらのおちびちゃんを、たくさんもってきてほしいんだよ。」 「ゆ、ゆ?・・・ゆふぅ。れいむにもそんなしゅみがあるなんて、まりさもしらなかったのぜぇ。ゆへぇ。」 わずかに冷や汗をかきながら、口の端を釣り上げて、陰気な笑みを見せる野良まりさ。 本心からの笑みでは無いことは、さすがにれいむもわかる。 野良まりさは、れいむが野良のおちびちゃんを使って、れいむ自身の薄暗い欲望を満たすつもりなのだと考えたようだった。 実際、野良まりさの客にはそういう飼いゆっくりも多い。 「おちびちゃんで、なにするのぜぇ?じわじわころすのぜ?すっきりーするのぜ?かんしんしないのぜぇ。」 「ゆぅっ、ゆぅー!ちがうよ!なんでもいいから、はやくもってきてね!」 「・・・しゅるいはなんなのぜ?かみがくろいのぜ?それともきんいろなのぜ?かずもいうのぜ。」 野良まりさの声が機械的なモノに変わる。 完全に商談として、頭を切り替えたようだ。 「・・・・・・れいむのおちびちゃんだけ、うまれたてで、このふくろはんぶんくらいでいいよ。」 れいむは、コンビニの買い物袋をまりさに渡す。 「ゆ゛ぅ。ずいぶんはでにやるのぜ・・・。」 「なんでもいいよ。できるの?」 「・・・・・・・・・まかせるのぜ。あしたのおひるにはもってくるのぜ。おなじりょうのあまあまとこうかんなのぜ。」 「わかったよ。」 まりさはコンビニ袋を口にくわえ、路地裏に消えていった。 そして、れいむは自分が引き返せない道に進みつつあることを感じていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日の昼には、生まれたてでつやつやぷにぷにな赤れいむ10数匹をコンビニ袋に詰めてやってきた。 「ゆぴぃ。ゆっくちできにゃいよぉ。」 「しぇまいよぉ。ゆっくちさせちぇー。」 「しゅーやしゅーや、ゆぴー、ゆぴー。」 どうやって手に入れてきたかは野良まりさも語らない。 れいむにとってもなんの興味もない事であった。 「・・・さいごまでよくかんがえるのぜ。いまならまにあうのぜ。」 「まりさにはかんけいないよ。」 「・・・・・・だからいってるのぜ。」 まりさは、結局お菓子を受け取ると、れいむの方を振り向くことすらなく路地裏に消えていった。 れいむは、その姿を見届けることもなく、儀式の準備に取り掛かる。 時刻は太陽さんがオレンジ色に輝き始める頃。 庭の真ん中に、自分の体より少し大きく、深さはあごが隠れるくらいの穴を掘る。 「ゆぴぇ!ゆぅーん、おにぇーしゃん、ゆっくちさせちぇにぇ!」 次に、袋の中でもしょもしょと這う赤れいむを1匹とりだす。 そして、先のとがった棒を咥え、 「ゆぅ、おにぇーしゃん、どうしちゃにょ『ぷすり』ゆぴゃぁぁぁあああ!!」 転がした時に横を向いていた可愛いあんよに棒を突きたてた。 「ゆぁーん。どうしちぇしょんなことしゅるにょ『ころころころ、ぽろり』ゆあぁぁあ、おちりゅぅぅぅ。」 あんよに穴を開けた後は、死なせてしまわないようにそっと転がして、穴の中に放り込む。 「やめちぇ『ぐさり』ゆぴぃぃー。」 「ゆっくちできにゃ『ぷすり』ゆんやぁー。」 1匹取り出してはあんよに穴を開け、穴に落とす。 処置した赤れいむが5匹を越えたあたりからは、袋の中の赤れいむ達も異常に気付いて逃げだそうとするが、 所詮はまだ生まれたてで這いずるくらいしかできない赤れいむ達。 逃げる方法もなく、れいむの届かない所に隠れようと、袋の奥へと逃げ固まり、もしょもしょと身を寄せ合って震えていた。 「はやくでてきてね!」 「ゆぴぁぁー。たしゅけちぇー。」 無論、袋の中でどれほど奥に隠れようと、れいむが舌を伸ばせば簡単に届く。 結局生まれて間もなく親元を離され、袋の中で震えていた赤れいむ達は、 1匹残らずあんよに穴を開けられ、庭の穴の中に敷き詰められた。 「ゆっくちたしゅけちぇー。」 「みゃみゃー。ぴゃぴゃー。」 「おにぇーしゃん、ぺーりょ、ぺーりょ。ゆっくちちちぇにぇ。」 「しゅーり、しゅーり。みんにゃ、ゆっくちちちぇー。」 ぷりぷりとした、可愛い可愛い赤れいむ達。 穴のふちで、息も絶え絶えながらいまだにお互いを気遣う赤れいむ達を眺めていたれいむだったが、 その健気な姿も、決意を揺るがせるには至らなかった。 「おちびちゃんたち!」 「ゆぴぃ。おにぇーしゃん、ゆっくちちちぇー。」 「れいむのおちびちゃんのために、ゆっくりしんでいってね!!」 「ゆ、ゆぴゃぁぁああああ!!」×16 そういうと、れいむは穴の中に、ゆっくりと飛び降りた。 「ゆぴゅ・・・おみょい『ぷちゅ』・・・」 「ゆっくち、ちちゃか『ぐちゃ』・・・」 「どうしちぇ、みゃみゃ『ぷちっ』・・・」 じわり、とれいむのあんよに生温かく水気の多い餡子の感触が広がる。 ぷちりぷちり、とれいむのあんよに赤れいむの潰れる感触が伝わる。 ・・・やがて、赤れいむの声が聞こえなくなり、庭に掘った穴は、新鮮な餡子で満たされた風呂になった。 これこそが、れいむがぱちゅりーから聞いた、儀式の全てであった。 「ゆ、ゆ、ゆぅ。これで、これでおちびちゃんが・・・。」 ぱちゅりーの話が正しく、儀式が成功していれば、 れいむは今夜すーやすーやすると、朝にはれいむのお腹の中に、新しい命が宿っているはずであった。 れいむは全てが終わった後、お兄さんにばれないように庭の穴を埋め、 全身を泥まみれにして餡子風呂の痕跡を隠し、 お兄さんの帰りを待った。 お兄さんはれいむの汚れ方に驚いたものの、 めったに元気よく遊ぶことのないれいむが、珍しくはしゃいでいる事にむしろ喜んでいた。 形ばかりは叱ったものの、お風呂にれいむを入れてやり、珍しくゆっくりフード以外のご飯も作ってあげた。 その日、庭でれいむが何をしたのか、全く疑うことなく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日、れいむは自分のお腹の中に、たった1つだけではあるが、確かに新しい命の存在を感じた。 ゆっくりの本来の生態から考えると、まったくありえないにんっしんであった。 全ては、思い込みが行動や能力に多大な影響を与える、ゆっくり特有の性質によるものであろう。 胡散臭く凄惨な儀式を、本当に効果があるものだと本気で信じたこと。 それ以上に、おちびちゃんが欲しいという想い。 れいむの良くも悪くも、純粋な願いが、れいむの体に限界を超えさせたのであった。 その日から数日、れいむの食欲は倍増し、瞬く間にサイズが増していったが、 お兄さんも、まさかれいむがにんっしんしているなどとは思わず、 「最近太ってるけど大丈夫か?」 などと言う程度だった。 胎生型にんっしんにしては大きく育っていないことも、ごまかすことが可能だった原因だったかもしれない。 多産なゆっくりは、植物型にんっしんで5~10匹、胎生型でも2~3匹は産む。 まして胎生型なら赤ゆっくり1匹のサイズもビリヤードのボール並になる。 通常のにんっしんであれば、さすがにお兄さんも気付いたであろう。 そしてにんっしんから4日後、通常のにんっしんよりかなり早く、れいむは産気づいた。 今は夕方だが、お兄さんはまだ仕事で家にいない。 出産のタイミングとしては今しかなく、れいむはお兄さんの枕をおちびちゃんの着地地点に置き、出産の体勢に入った。 「ゆ、ぎ、ぎ、ぎぃぃぃ!おちびちゃん!ゆっぐぢうまれでねぇぇぇぇえええ!!」 ぺにぺに、まむまむを失っているれいむは、普通の出産が出来ない。 そのためおちびちゃんは、メリメリとあにゃるから顔を出していた。 うんうんと同じ感覚で産もう、などと器用な事が出来るわけでもなく、れいむの表情は苦痛にゆがむ。 だが、この苦痛の先には明るい未来があるのだ。 そして、 しゅぽーん。ぺちょり。 「ゆ、ゆ、ゆぅぅ・・・」 「おちびちゃん!」 「ゆ、ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「ゆぅぅぅううう!おちびちゃん、れいむのおちびちゃん!ゆっぐぢぢぢぇっぢぇにぇぇぇええ!!」 れいむから生まれた赤ゆっくりは、たった1匹だけ。 ゴルフボールより少し大きい程度の、胎生出産にしては小さすぎる赤れいむであった。 思い込みで乗り越えた限界も、この辺りが精一杯であったのであろう。 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」 「ゆぅぅぅううう!ずーり、ずーりぃ!!」 「ゆぁーん、おきゃーしゃん、いちゃいよぉ。」 「ゆふふふぅぅぅ!ごべんでぇぇぇぇええ!!」 だが、一度は完全に諦めていた、自分の体を痛めて産んだおちびちゃん。 大切に、大切に育てていこう、そうれいむは誓ったのであった。 お兄さんにばれたらおちびちゃんが酷い目に会うかもしれない。 自分みたいにぺにぺにを切らせるわけにはいかない。 おちびちゃんを隠すなら、めったに使ってない物置部屋の、机の下をおうちにしよう。 今日までずっといい場所を探していたんだ。 ご飯は、れいむが大食いになったふりして、いくらかお口の中に隠して持っていこう。 うんうん、しーしーはティッシュさんをおうちに持っていけばいい。 物置部屋は奥の部屋だから、夜でもなければ少しくらい声を出しても大丈夫。 大きくなったおちびちゃんには、ゆっくりしたお嫁さんを連れてこないと。 そうだ、公園で遊んでいたあのまりさはどうだろう。 とってもゆっくりした飼いまりさだった。 きっとれいむのおちびちゃんと、相性バッチリだ。 そしたら、おちびちゃんのおちびちゃんも・・・・・・ れいむは、これまで足りない頭で必死に子育て計画を練っていた。 それは、れいむがあの『儀式』を知るずっと前から。 いつか築き上げる、れいむのゆっくりした家族、 じぶんが赤ゆっくりだった頃に夢見た未来のために。 「おい。なんだその赤れいむは?」 まったく無駄だったが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「だから、何なんだよ。この赤れいむは。」 お兄さんは、れいむが産気づいている間に家に帰って来ていた。 帰っても出迎えが無いのは珍しいので、何かあったのかと思って探してみればこの結果である。 ちなみに赤れいむは、ぴーぴーうるさいのでゆっくりフードにラムネを加えて食べさせ、すーやすーやしてもらっている。 れいむも赤れいむも、お兄さんの机の上に乗せられた。 特にれいむはデスクライトを真正面から向けられ、取り調べの様相となっている。 「しゅーや、しゅーや・・・ゆっくちー。」 「・・・れいむのおちびちゃんだよ。」 「ああ。さっきの見てたから、そこは理解した。でも、何でだ?まむまむは無いんだぞ?父親はだれだ?」 「ゆぅ・・・それは・・・」 ゆっくりは精子餡を体内に受け取るどころか、体に浴びるだけでも時にはにんっしんしてしまうほど、すっきりーの成功率は高い。 あにゃるでも口内すっきりーでもドンと来いである。 ただし、ぺにぺに(まむまむ)を切除されると、思い込み効果であろうが、 にんっしん能力を完全に失うはずなのであった。 「あり得ないだろ。お前の態度を見てると、どっかからチビを拾ってくるかもとは思ってたが。まさか産むとは・・・。」 れいむは、全てを話した。 儀式の話、全てを。 れいむは、自分が野良と接触していたこと、勝手ににんっしんした事を怒られると思っていた。 だが、詳しい話を聞くうち、困惑の中にも怒気を含んでいたお兄さんの表情は消え、 話が終わった頃には、無表情ながら、顔色が多少青ざめていた。 「れいむ。」 「ゆぅ。」 「今の話、全部本当か。」 「そうでず。だまっててごべんだざい。」 お兄さんとしても、さすがに全ては信じられなかったのか、話の途中で庭まで見てくる程だったが、 穴の痕跡を少し掘り返したところで見つけた、小さなリボンの残骸とコンビニ袋を見ると、 それ以上掘り返すまでもなく信じるしかなかった。 「れいむ・・・・・・お前はもう飼えないよ。」 「ゆっ!?ゆぅ、ゆっくりりかいしたよ。」 銀バッジ試験を受けた頃から教えられていたこと。 飼いゆっくりが勝手に子供を作ったら、捨てられたり、折檻を受けたり、 ゆっくりできない事になるということは、ずっと前から聞いていた。 「おにいさん、れいむは、おちびちゃんとゆっくりいきていくよ。・・・さようならだね。」 おちびちゃんは、今も机のど真ん中で、仰向けに寝転がって気持ちよさそうに寝息を立てている。 「ゆぴー、ゆぴー。もうたべられにゃいよぉ・・・」 このおちびちゃんが、野良として過酷な環境に生きていかなければならないのはつらいが、 もはやれいむにはどうしようもない事であった。 お兄さんは文房具立てに立ててあったはさみを手に取ると、 赤れいむの口のすぐ下とぺにぺにの位置に先端を押し付け、 しょきん 赤れいむの腹を縦に切り裂いた。 「ゆ・・・ぴゅ・・・」 赤れいむは相変わらず穏やかな表情のまま、2~3度ぷるぷるっ、と痙攣すると、 口の端から餡子を一滴たらし、そのまま動かなくなった。 「?・・・ゆぁぁっぁああああああー!ゆっぐぢぢでぇぇえええ!」 れいむは赤れいむの傷口をぺーろぺーろして癒そうとするが、 舌が赤れいむに触れるたびに、腹の傷口から水気の多い餡子がごぽっと流れ出す。 れいむの見ている前で、赤れいむは安らかな表情のまま餡子の水たまりを広げていき、 へにょへにょとしぼんでいった。 「ゆびぇぇぇぉえええええ!!なんでぇぇぇえ!なんでなのぉぉおお!おにいざぁぁあん!!」 「・・・子供に罪は無いからな。楽に済ませた。」 「なにいっでるのぉぉぉぉぉ!!」 「俺も、育て方失敗したな。」 「ゆぁぁぁあああああ!!おちびぢゃんがぎらいなら、ずでればいいでじょぉぉおお!どおぢで!どおじでぇぇえええ!!」 お兄さんは、飼えないと言った理由をれいむが誤解している事をわかっていたが、もはや訂正しなかった。 ゆっくりが嘘をついたり、ごまかしたり、わがままを言ったり、物を壊したりするのは、叱りはするが別に捨てる理由にはならないと。 たとえ野良の赤ゆっくりを拾って、隠れて育てていたとしても、それは変わらないこと。 ひょっとしたら、1匹くらいしょうがないと、れいむと一緒に飼ってあげたかも知れないこと。 しかし、今後もれいむを飼っていくには、今回の行いは余りにもおぞましすぎたのだ。 お兄さんもゆっくりの育て方を知らなすぎたと反省してはいたが、このれいむが特殊な部類であろうことは、さすがに理解できていた。 それにもうひとつ、れいむは誤解していた。 「ゆぎぃぃぃいいいい!!はなしでぇぇえええ!れいむをはなじでぇぇえええ!!」 お兄さんは先ほど穴から掘り出してきた、かつて野良赤れいむが詰められていたコンビニ袋にれいむを詰め込む。 赤れいむの遺体も一緒に。 「ゆぁぁあぁあああ!おちびじゃん!おぢびぢゃぁぁあああん!!」 そして、口をしっかりと結んでれいむを閉じ込めると、かかとをそっとれいむの頭の真ん中に乗せた。 「れいむは、れいむはのらになっで!もっどおぢびぢゃんをうむんだよぉぉおお!! たぐざんのおぢびじゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんど、おぢびぢゃんのおぢびぢゃんのおぢびぢゃんど・・・」 れいむは誤解していた。飼いゆっくりを生きたまま捨てるのは、マナー違反だ。 「ゆあぁぁああああ!!れいむはおぢびじゃんとゆっぐりずるんだぁぁああ!!ゆひぃ!ゆひぃぃい!ゆっぐぢ」 お兄さんはそっと、全体重をかかとにかけた。 ・・・・・・ぶじゅり。 挿絵 by儚いあき 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓右に同じ -- 2016-09-01 21 32 39 やっぱバッジ付きでもバカはバカなんだよな。根本的な部分は、何一つ変わっちゃいない。 -- 2016-05-05 21 54 11 取り敢えずれいむは糞だな -- 2016-02-23 15 26 13 去勢のやり方さえ変えてればこうわならなかった -- 2014-04-18 14 27 33 半分以上は去勢の仕方に問題が有りすぎたお兄さんの責任でもあるな。 このれいむにエリザベート・バートリー級の狂気を感じた。 -- 2012-11-28 01 59 40 人間じゃなくてゆっくりに全ての虐め行為を代弁させている感じがして下衆だなぁ。 内容は面白いけど。 -- 2012-06-12 15 14 10 べつににんっしんしなくても、まりさに調達してもらった赤ゆを自分の赤ちゃんにすればよかったのに。 馬鹿なれいむだったね。 -- 2012-02-28 04 45 05 一生モノのトラウマだよ!お姉さん最悪!もっと下さい。 -- 2012-02-27 22 01 20 今回はお兄さんが悪いな。 銀バッジなんて買うから。やっぱり買うなら金にしないと。 安く銅とか銀とかかって殺すことになるなら、飼いやすい金と飼い方のマニュアルを用意するのがペットを買うということだろう。 -- 2011-10-22 09 05 34 お兄さんいかにやりすぎだ・・・。 俺ゆっくり飼ってみたい -- 2011-08-11 10 06 06 これは珍しいケースなんだから、学会発表モノじゃ無いのか? もったいない・・・。 -- 2011-07-12 22 42 47 商人まりさ凄ぇなw お兄さんはけじめが有って優しい人なんだねー。今度飼うゆっくりと幸せになる事を祈るよー -- 2010-10-24 21 51 51 楽に殺してあげるなんていいお兄さんだな 俺だったらヒャッハーしてるわ -- 2010-09-28 17 03 28 この商人まりさが未成ゆんででてくるゲスまりさか -- 2010-08-12 23 33 33 これめっちゃおもしろい!! 望まない去勢のせいで気が病んでしまったんだな けじめのあるお兄さんで良かった -- 2010-07-30 17 34 08 商人まりさは実は良いゆっくりだな -- 2010-07-29 00 57 05 面白かったです。 れいむが夢見てた、何千匹もの自分の餡子を継いだ 子供たちに囲まれて生涯を終えるってとこ。気持ち悪すぎて目眩がした。 -- 2010-07-20 16 54 25 流石にコレはゆっくりの生体を勉強してても予想できんだろ… 想像妊娠で出産まで出来るってなにごと… -- 2010-07-14 14 35 25 思い込みってすごいな・・・・。処分するのは当然の処置だな。 -- 2010-06-27 23 36 03 お兄さん、ペット飼う前には勉強しとけよ -- 2010-06-22 08 54 54
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※駄文、稚拙な表現注意 ※俺設定注意 ※あっさりめの話第2弾です。 俺がそのれいむを見かけたのは夕暮れ時。ある公園の近くの大通りのことだった。 「おねがいしますぅうううううう!!!おちびちゃんを・・・おちびちゃんをたすけてくださいぃいいいい!!!」 通りを歩く人達にすがりつくようにして頼み込む野良れいむ。その姿はお世辞にもきれいとは言えず薄汚れており、体中擦り傷とアザだらけ。 通行人は嫌なものを見たと顔をしかめ、目も合わせず通りすぎていく。 俺もその一人になっても良かったのだが、何故かそのれいむに興味が湧いた。 「どうしたんだ、れいむ。」 「ああ!!おにぃざん!!たすけて・・たすけてくれるの!!」 「ああ。こう見えても俺はゆっくり医、つまりお前らのお医者さんなんだ。病気関係のことなら力になれると思うぞ。」 そう言って俺はれいむに診療カバンを見せた。往診の帰りなのでカバンの中には聴診器と数種類の薬が入っている。 「おにいざん!!れいむのおちびちゃんがびょうきでじにそうなんですぅ・・・たすけて・・・たすけてください・・・」 れいむは泣きながら今までのいきさつを話し始めた。 ゆっくりしたおちびちゃん 作、長月 れいむは元々野良ではなくこの近くの山に住んでいた野生のゆっくりだった。 贅沢できるほどではないが飢えることもなく、まわりは善良なゆっくりばかりの理想的とも言える群れにれいむはいた。 「それじゃあれいむ。いってくるんだぜ。」 「ゆっくりきをつけてね、まりさ。」 「「「「いっちぇらっしゃい。おとーしゃん。」」」 朝はつがいのまりさを送り出し、かわいい子供たちとお歌を歌ったり、日向ぼっこしながらお留守番。夜はまりさの採ってきてくれた木の実や虫さんでむーしゃむしゃ。 思えばこの時が一番幸せだったし、とてもゆっくりできていた。 しかし幸せはそう長くは続かないものである。 れいむの群れのある山に再開発計画が持ち上がったのだ。 「やべてぇええええ!!!ありすのおうちこわさないでぇえええええ!!!」 「むきゅぅうううううう!!!ぱちゅのおちびちゃんがぁああああ!!!」 なすすべもなく蹂躙されていくゆっくり達。抵抗するものは全て殺された。 れいむが巣にしていた大木のうろも木ごと切り倒され、後には草1本生えていない平地しか残らなかった。 やむを得ず生き残ったおちびちゃんたちと共にふもとの町に下りたれいむ達。 しかし、そこからがまた地獄だった。 厳しい環境に子供たちは一人、また一人と死んでいき、先日つがいのまりさも生ゴミを漁ってる途中、町の野良ゲス達に難癖をつけられ殺されてしまった。 残されたのは自分とまだ夏みかんサイズになったばかりの子れいむだけ。 れいむは思った。 このおちびちゃんだけはゆっくりさせてあげよう。死んでしまった他のおちびちゃんやまりさの分まで。 例えこの命にかえてでも。 しかしその子れいむの体調が昨晩からおかしいのだ。 下痢や嘔吐を繰り返し、れいむとしてもすーりすりやぺーろぺろをしてなんとか元気になってもらおうとしたが一向に快方に向かう気配はない。 むしろどんどん悪化の一途をたどっているようだ。 もはやれいむはいてもたってもいられない。気がつけば、大通りで人間たちに助けを求めていた。 人間は自分たちの郷里を破壊した敵。危険なのは十分承知。 きっと人間の中にもいい人はいるはず。そしておちびちゃんを救ってくれるはずだ。 そう信じて。 「なるほど・・・そういうわけだったのか・・・・」 ここは公園内にあるダンボールハウス。れいむのうちだ。 僕はれいむの話を聞きながら子れいむを診察していた。 「ふーむ・・・これはストレスによる非ゆっくち症だな。」 触診、打診、そしてれいむの話を総合して俺は結論を出す。 「ひゆっくちしょー・・・なに・・・それ。」 きょとんとするれいむ。人間や飼いゆっくりなら誰でも知ってる常識だが元野生の野良では知らなくてもしょうがないだろう。 「まぁ、簡単にいえばゆっくりできないからびょうきになったってことさ。心当たりあるだろ?」 「ゆぅ・・・・」 れいむの表情が曇る。おそらく今までのつらい記憶が頭をよぎっているのだろう。 正直この町の野良ゆっくりの住み心地はワーストと言っていいほど悪い。ゲス野良も多く、ほとんど食べられる草もない。 実際、路地裏には生きる希望を失った野良ゆっくりが死んだ魚のような目をした大勢へたり込んでいるほどだ。 山で平和に暮らしていたゆっくりにはストレスの連続だったはず。 何故子れいむが非ゆっくち症になったのか容易に想像がつく。 「うーん。しかしそうなると困ったな・・・」 ストレスが原因ではどうしようもない。栄養剤やオレンジジュースを飲ませれば一時的に回復するだろうが、結局数日後には元の木阿弥だろう。 「おねがいします!!れいむはどうなってもかまいません!!だから・・・だから、おちびちゃんをゆっくりさせてあげてください!!」 「・・・そんなこと言われてもなぁ・・・・」 「なんでも・・・れいむにできることならなんでもしますから!!」 そう言って額をこすりつけるようにして頼み込むれいむ。どうやら本気でこの子れいむを助けたいようだ。 「本気で何でもするんだな。」 「はい!!」 「解った・・・ならこれを。」 俺はある薬剤をカバンから取り出す。錠剤タイプのある新薬だ。 「ほら、飲め。30分程で効いてくるはずだから。」 そう言って俺は子れいむの口を開かせ、薬を飲ませる。大き目の錠剤なので中々飲み込まずにいたが指を使って強引に飲ませた。 「これで大丈夫。これでこのチビはゆっくりできるぞ。」 「ほんとうですか!!ありがとうございます!!ありがとうございます!!」 「いいってことよ。経過を見るために明日の朝また来るからな。」 俺はれいむに見送られながら公園を後にした。 次の日、俺はいつもより15分ほど早く家を出て公園に向かった。 勿論昨日のれいむ親子に会うためだ。 昨日のダンボールハウスへ行くと、昨日まで死んだようにぐったりしていた子れいむが元気に飛び跳ねていた。 どうやら薬が効いたようだ。 それとは対照的に親れいむのほうの表情はさえない。まぁ予想はつくが。 「あっ、おにいさん!!おちびちゃんが・・・おちびちゃんがたいへんなの!!」 俺に気づくとれいむは急いで跳ねてきた。 「ゆげっ、ゆげっち、ゆぎっひぴゆぎー。」 焦点の定まらない目で奇声を発しながら飛び跳ね、しーしーやうんうんを撒き散らす子れいむ。 確かに誰が見ても異常ありだ。 「ああ・・・それでいいんだよ。」 「ゆ・・・?」 「俺が飲ませた薬はゆっくりを狂ゆん、つまり足りない子にする薬だったんだからな。」 ゆっくりにとって最大の悲劇は脆弱極まりない体に中途半端な知能や心があることだ。 そんなものあるからゆっくりは悩み、苦しむことになる。 だからこそ俺はゆっくりの中枢餡を破壊する新薬を子れいむに飲ませたのだ。 もうこの子れいむが悩むこと、悲しむことは永遠にない。 例え自分の姉妹が目の前で野良犬に食われても 親が人間に踏み潰されても それどころか自分が一寸刻みに切り刻まれようともその狂った笑みを絶やすことはないだろう。 「そんな・・・おちびちゃんをもとにもどしてよぉおおおお!!」 「残念だがそれはできない。死んだ者が二度とよみがえらない様に破壊された中枢餡ももどらないからな。」 「どぼじでそんなこというのぉおおおお!!!」 「はーうるさい・・・大体元に戻してどうするつもりだ?」 「ゆ?どうって・・・?」 思わぬ問いかけにれいむは戸惑う。 「もし戻せても、そいつはまた非ゆっくち症になるぞ。この町がお前らにとってゆっくり出来ない場所であることはかわらないんだからな。そしたら今度こそ、お前のチビは死ぬぞ。お前はチビにゆっくりしてもらいたかったんじゃないのか?」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「お前昨日、おちびちゃんをゆっくりさせてくれるなら自分はどうなっても構わない、何でもする、って言ったよな。」 「い・・いったけど・・・」 「だったらこいつの面倒を見てやれ。一生、こいつが大人になっても、ずっとな。もうこいつは自分で餌をとることどころか、うんうんやしーしーもまともにできやしないだから。大変だろうけどがんばれよ。お前が言い出したことなんだから。」 もうれいむは何も言えなかった。 ただ、自分のうんうんを口いっぱいにほおばりながら笑う子れいむの横でただ立ち尽くすしかない。 「おっと、もうこんな時間か。じゃあな、れいむ。ゆっくりしたおちびちゃんと末永くお幸せに!!」 親れいむとケタケタと笑い続ける子れいむを残し、俺は小走りでその場を立ち去った。 れいむは分からなかった。 なぜこんなことになってしまったんだろうか。 自分はおちびちゃんにゆっくりしてもらいたかっただけなのに・・・ いや、これはこれでおちびちゃんはゆっくりできているのだろうか? だってこんなに笑ってくれているのだから・・・ もうおちびちゃんは家族の死に悲しむことも、人間やゲスに怯えることも、今はない故郷の森を思い出して泣くこともない。 永遠のゆっくりを手に入れたのだ。 でも・・・ それでも・・・ 「ゆゆげぎげっびげっ、ゆげっげぴぃゆびぃ!!」 朝の静寂の中、狂った子れいむの甲高い笑い声だけが公園に響き続けた。 後書き 足りない子ゆっくりって、周りはともかく本ゆんはとてもゆっくりできてますよね。ある意味野良ゆっくりのなかでは勝ち組と言える存在なのかもしれません。 面白かった、ゆっくりできた、と言う方は下のゆっくりできたよ!!ボタンを押していただければ幸いです。 追伸 感想用掲示板ができましたので、そこの長月のスレにご意見、ご感想はそちらでおねがいします。URLも書いておきますので。 ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/ 今まで書いた作品 anko259 ゆっくりちるのの生態(前編) anko268 選ばれしゆっくり anko279 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 anko292 ゆっくり見ていってね anko304 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 anko313 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い anko333 夢と現実のはざまで anko350 あるまりさの一生 anko385 ゆっくりを拾ってきた anko425 ゆっくり Change the World(出題編) anko448 ゆっくり Change the World(出題編2) anko484 ゆっくり Change the World(解答編) anko497 あるゆっくりできない2匹の一生 anko542 てんこがゆっくりするSSさん anko558 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ anko577「餡子ンペ09」ゆっくりを愛でてみた anko613「餡子ンペ09」れいむと幸せを呼ぶ金バッジ anko633「餡子ンペ09」としあき博士のれいぱーありす矯正計画 anko735「餡子ンペ09」あるてんこの一生 メスブタの群れ anko764「餡子ンペ09」あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(前編) anko791「餡子ンペ09」あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(後編) anko932 誰も救われない話 anko1022 あるババ・・お姉さんの結婚 anko1057 もらうぞ anko1127 めすぶた祭り anko1224 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 anko1500 ある愛でお兄さんの午後 anko1530 どうして・・・ anko1638 とてもかわいそうなでいぶ anko1672 奇跡のドス anko1713 まりさときゃっしゅさん
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かわいいおちびちゃん やあ。俺は虐待お兄さん。 俺は一匹の子まりさを飼っている。可愛いペットだ。俺によく懐いてる。 目は抉られてるし髪はズタボロ。飾りだって無くなりかけてるけど、俺には宝物みたいなもんなんだ。 なぁまりさ。 ゆっくりしていってね!! 「ほーれ、くすぐったいかー?まりさーこちょこちょこちょ」 「やめてね!やめてね!!」 時は正午過ぎ。子まりさと遊んでやっていると、何やら窓の方からやいのやいのと騒ぐ声がした。 お客さんが来たかな? いそいそと裏庭に回ると、予想通りゆっくりが入り込んでいた。 親れいむに赤れいむ5匹、あと赤まりさが2匹か。 ちょうどいい感じの数の親子じゃないの。ゆっくりしていけよ。 とりあえず挨拶から入るのは会話の基本。 「ようお前ら。ゆっくりしていってね!!」 「「「「「「「「ゆっくりしていってね(にぇ)!!」」」」」」」」 「で、ここは俺の家なわけだけど、お前ら何しに来たわけ?」 「このいえはおおきくてりっぱだかられいむにふさわしいよ!おにいさんにはもったいないからもらってあげるよ!! あとあまあまももってきてね!!はやくしてね!!」 「「「「「「「もってきてにぇ!!!」」」」」」」 うーん。いい感じのゲスだ。これは期待が持てる。 とりあえず罵倒しつつ話の流れを誘導してみようか。 「何でお前らにあまあまやらないといけないんだよバーカ。味噌汁で顔洗って出直してきな!」 「なにいってるのおおおお!!!!れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよおおおおお!!!」 「シングルマザー?そんなもん知るかよ。 お前もゆっくりだったら、せめて『おにいさんをゆっくりさせてあげるからかわりにあまあまちょうだいね』 ぐらい言えねーのか?自分ばっかりゆっくりさせろって、お前本当にゆっくりなのか?」 「きいいいぃぃぃぃ!!!!おにいさんはゆっくりできてないよ!!いいからさっさとあまあまよこせ!!」 「ゆっくり出来て無いお兄さんをゆっくりさせてくれたら、あまあまでも何でもくれてやるよ。他はだめだ」 「うるさいよ!さっさt」 ぼごぉ! 母れいむを一発蹴り飛ばす。ゲスと話すには一発かましてからじゃないと、手間ばっかりかかるからな。 「もう一度だけ言ってやろう。俺をゆっくりさせてくれたらあまあまでも何でもくれてやる。他はだめだ」 「ぶったあああぁぁぁぁぁ!!!!れいむをぶったああぁぁぁ!!!!かわいそうなしんぐるまざーの れいむをぶったよおおおお!!!!」 おいおいと泣きだし、地面に突っ伏すれいむ。それで良い。 ここでまだ向かってくるような真性だったらサヨウナラだった所だが、 こいつは痛みで上下関係を教えこむことが出来るタイプだ。 このタイプは非常に利己的なので、俺のやりたいことにぴったりなのだ。 「「「「「「「おかあしゃああああん!!しっかりちてえええぇぇ!!」」」」」」」 れいむに赤ゆっくりが群がっていく。おお健気だこと。こちらもいい感じだ。 親はゲスで子供はピュア。 これが俺の一番求めている組み合わせだ。今回は運が良かった。 「ゆっぐ・・・ゆぐっ・・・おちびじゃん・・・かわいいでいぶのおちびぢゃん・・・・・・ そうだよ!でいぶにはかわいいおちびぢゃんがいるんだよ!!」 ふむ。子供をダシにすることに気づいたか。よしよし計画通り。 「おちびちゃんたち!このおにいさんにかわいいところみせてあげてね!そうしたら このおにいさんがあまあまくれるからね!!」 「「「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!!」」」」」」」 親れいむは俺のほうに向きなおると、自信満々の表情で言った。 「おにいさん!れいむにはかわいいおちびちゃんがいっぱいいるよ!! かわいいおちびちゃんをとくべつにみせてゆっくりさせてあげるから、あまあまちょうだいね!!!」 「「「「「「「きゃわいくてごめんにぇ!!」」」」」」」 一斉に一番可愛い(と自分では思っている)決めポーズを取る赤ゆっくりたち。 眉をキリっとさせるもの。 のーびのーびしているもの。 ころころと転がっているもの。 くねくねと体を捻るもの。 尻をこちらに向けてふりふりしているもの。 ヘタクソなウィンクをしてくるもの。 とても・・・・・・潰したいです・・・・・・。 いや待て。潰したらそこで試合終了だ。こいつらは俺の理想のタイプなんだから、大事にしてやらないと。 そう思いながら俺は言う。 「はぁ?なんだそりゃ。こいつらが可愛いって?どこがだよ。 マジで最初ゴミと見間違えてたわ。これお前のガキだったのかよ。 こんな萎びて腐ったピンポン玉みたいなくっしゃくしゃなガキ見せられても、 とてもじゃねーがゆっくりなんてできねーな!」 「「「「「「「「どぼじでぞんなごどいうの(にょぉ)−!!!!」」」」」」」」 「はっ、お前らなんかよりずーっとゆっくりして可愛いゆっくりを俺は飼ってるからな!俺の目は厳しいのさ! どれ、俺の可愛いまりさちゃんを見せてやろうじゃねーか。腰抜かすなよ?」 と言って俺は、俺がいない間にここで変な事をしたら子供の命は無い、と家族を脅しておいてから マイスウィートまりさちゃんを取りに家に戻った。 まぁゆっくりが入ってきやすいようにしてる庭だし、荒されて困るモノも置いてないんだがね。 「まーりさ♪」 可愛いまりさに声をかけると、 「ゆっくりしていてね!」 と挨拶を返してくれる。 「今野良が家に来てるんだわ。ちょっとまりさの可愛いところを見せてやりたいから、ついてきてくれるかな?」 「ゆ・・・?でもまりさはおぼうしが・・・」 「大丈夫!まりさは可愛い。俺が保証するよ。お前は俺が守ってやるから、幸せだって言ってくれたらいいんだ」 「おにいさん・・・ありがとう!やっぱりまりさはしあわせものだよ!」 よしよし。子まりさを持ちあげてさっきの家族のもとに帰る。 「ようお前ら。これが俺の可愛いまりさちゃんだ」 俺はれいむ一家に可愛いまりさちゃんを掲げて見せてやる。 「なんなのこのまりさああぁぁぁ!!」 「「「「「「「ぜんぜんゆっくりちてにゃいよおおお!!!」」」」」」」 何だとこの馬鹿どもめ。俺のまりさちゃんに何を言いやがる。ほら見ろ。まりさちゃんふるふる震えて 泣いちまいそうじゃねーか。でももうちょっと聞いておいてやろう。 「おぼうしはぼろぼろだしかみのけさんもはげてるよ!!おめめもないしへんなまりさだよ! こんなゆっくりよりれいむのおちびちゃんがかわいいわけないでしょ!ぷんぷん!!」 「お前こそ何を言ってやがる。 飾りがぼろぼろなのはヴィンテージだからだ。人間はそういうものに価値を感じるのさ。 髪がぼろぼろ?これはこういう髪型なんだよ。ぼろぼろに見えるが髪自体はきれいだろうが。 最後に目が無いってか?あぁ確かに無い。だがゆっくりするのに目は必要ないね。なぜなら俺が 目が見えないと出来ないことは全部やってやるからだ」 「いみがわからないよ!!そんなきったないまりさなんてすててれいむにあまあまちょうだいね!!!」 「だから言ってんだろ?俺をゆっくりさせないゆっくりにあまあまなんぞやらんと。 俺をゆっくりさせてくれるのは、このまりさちゃんだ。なーまりさ♪」 「おにいさんはまりさにとってもやさしくしてくれるよ!おにいさんだいすきだよ! すーりすーり、ゆっくりしていってね!!」 見たかね駄饅頭ども。これこそがゆっくりのあるべき姿というものじゃないかね? 「そんなまりさゆっくりしてないよ!れいむたちのほうがかわいいよ! かわいいれいむのおちびちゃんたちをみておにいさんはゆっくりしたでしょおおおお!! いいからはやくあまあまもってきてねええええ!!!」 「何度でも言ってやるがね。俺をゆっくりさせてくれるのは、 『飾りがぼろぼろで、髪が禿げだらけで、おめめは潰されてる』このまりさちゃんだけなんだよ。 分かったらもう帰りな。お前らじゃおれをゆっくりさせることはできないさ」 「もういいよ!このおうちはれいm」 ずどむ 俺はもう一度親れいむを蹴っ飛ばす。おうち宣言なんざさせるかくされ生首が。 「いだ・・・いだいよぉ・・・なんでしんぐるまざーでかわいぞうなでいぶが こんなめにあわないどいげないのぉ・・・・・・やざじぐじろぉ・・・・・・」 「もう、お家に帰るんだな。お前にも家族がいるだろう?」 笑顔でれいむに言ってやると、れいむは俺に敵わないと悟ったのだろう。 「おちびじゃん!このおにいさんはけちでびてきかんかくがおかしいおばかさんだよ!! こんなおにいさんとしゃべってたらこっちまでばかになっぢゃうがらかえるよ!!」 なーんて楽しいセリフを吐きながら逃げようとした。 おう帰れ帰れ。俺はこういう逃げようとするゆっくりは見のがしてやることにしてるんだ。 ゲス度が突き抜けて無いからそんなに害も無いしな。 ぽいんぽいんと跳ねていくゆっくりたちに、俺は後からまりさに話しかけるふりをして声をかけてやる。 「『飾りがぼろぼろで、髪が禿げだらけで、おめめは潰されてる』まりさちゃんはゆっくりしてるね! ゆっくりしてるゆっくりにはあまあまいっぱいあげようね!! まりさちゃんじゃなくても『飾りがぼろぼろで、髪が禿げだらけで、おめめは潰されてる』ゆっくりだったら、 俺はあまあまあげちゃうよ!!」 「ひどいよおにいさん!まりさのことがせかいでいちばんかわいいっていってくれたのに!」 「はははごめんごめん。まりさのことが一番大事だよ! さぁ『あまあまいっぱいあげる』から、そろそろお家に入ろうな!」 俺はまりさを可愛がりながら家に戻った。仕込みは終了・・・・・・っと。 次の日 「おにいさん!おにいさん!!さっさとでてきてね!!!」 裏庭から声がする。早速来やがったかあのれいむ。あいつは来るタイプだと思ったよ。 「まりさ、ちょっと待っててね」 俺はまりさをくすぐっていたねこじゃらしを置いて袋を一つ手に持つと、裏庭に向かった。 「かわいいおちびちゃんをみてゆっくりしたら、あまあまいっぱいちょうだいね!!!!」 そこには昨日の親れいむと、『飾りがぼろぼろで、髪が禿げだらけで、おめめは潰されてる』 そんな悲惨な姿になった赤れいむが一匹いた。ぷるぷる震えている。 「おぉ、これは可愛らしい赤れいむだなぁ。お兄さん感動してるよ」 にっこにっこと笑いながら赤れいむをほめてやる。こいつ・・・・・予想以上だな。 「なぁれいむ。昨日はいっぱい赤ちゃんいたよな?そいつらどこ行った?」 「そんなことはどうでもいいでしょ!!おにいさんにはかんけいないよ!!!」 「それに、その子はどっから連れてきたんだ? もしかして、親のお前が子供の飾りを破って、髪を毟って、目を潰しちまったのか? そんなゲスは潰しちまうのが俺のルールなんだがな?」 とたんに慌てまくるれいむ。 「ちちちちちちちちがうよ!!れいむがやったんじゃないよ!! これは・・・・・・その・・・・・・あの・・・・・・」 きょろきょろと空を見ながら口ごもるれいむ。考えてる考えてる。 「そうだよ!これはきのうゲスなまりさがきておちびちゃんをつぶしちゃったんだよ! このこはゆいいついきのこったれいむのきぼうなんだよ!」 「そうだったのか・・・・・・。それは可哀そうになぁ・・・」 俺はれいむの話に乗ってやるふりをしながら笑いをこらえるのに必死だった。 こいつはこれまで来たなかでも格別だぜ。 俺の家に来たこの手のゆっくりが取る行動には、大体3つのパターンがある。 一つ目。手ぶらでまた来るパターン。 まぁこういうのは真性の餡子脳なので仕方ない。丁重にゴミ箱に案内することになる。 二つ目。他の赤ゆっくりを攫ってきた上で、飾りを破って、髪を毟って、目を潰して俺のところに持ってくるパターン。 この場合、俺の家に来るまでに何日か空くことが多い。他のゆっくりの子を攫うのはやはり難しいからだろう。 このパターンの場合、子供の喉も潰されている場合が多い。余計なこと喋られるとまずいしな。 これはゲス度が高いゆっくりが取ることが多いコマンドだ。 最後に、自分の子の飾りを破って、髪を毟って、目を潰して俺のところに持ってくるパターン。 この場合は速攻で俺の家に帰ってくる。朝に来たのが昼にもう一回来たなんてこともあった。 このパターンの場合、子供の喉は無事な事が多い。「親が子供をさっくりやっていくところ」を見せつけられた 子供は、親に絶対服従であることがほとんどだからだ。 ん?自分がやられてるのに「親が子供をさっくりやっていくところ」を見ることなんて出来ない筈だろって? 甘いねぇ。ゆっくりがそんな小器用に子供にダメージ与えられると思うのか? こいつらは、子供の髪を毟るか目を潰すかどちらかの過程で、絶対に一回は失敗する。 髪を毟るつもりで皮ごと剥いでしまって餡子流出。 目を抉るつもりで深く刺し過ぎて餡子流出。のどちらかを絶対やる。 細かい作業をするための部位が無いゆっくりは、こういう繊細な作業がすこぶる苦手だ。 きっとこいつは、自分と似て無いまりさ種からやり始めたんだろう。 んで失敗、失敗と続けて次は「可愛くない」れいむだ。それも失敗して次の次の次とやって、 最後に一番可愛がってた子供でやっと成功したんだろう。 いやぁ、このれいむの悲しみ(笑)はいか程のものなんだろうかね。 いっそ全部失敗して 「でいぶのおぢびじゃんがあああああ!!!」 とか言うハメになってたほうが面白かったかもしれんね。 いや、でもその場合はここには戻ってきてないのか。まぁじゃあこれはこれでいいとしよう。 話がそれたが、前述の通りこのパターンは 「自分さえよければ良い」タイプの利己的なゆっくりが良く選ぶコマンドだ。 今回のれいむはこれにあたる。 れいむ種は全体的に母性が強いから、来るとしても他の子供を攫ってくることが多いんだがねぇ。 やー、それにしても子供ほぼ壊滅は無いわ。 生き残った子供は、「このゆっくりできない子供を見せればあまあまを貰える」と信じている親にとって、 いればいるほど沢山のあまあまを貰える大事な道具だ。生き残ったのがいるのなら、絶対にまた連れてくる。 なので、ビフォーアフターの子供の数の違いで、そいつらに起こった惨劇の度合・・・ 言いかえると親の不器用度を計れるのだけれど、このれいむは突き抜けている。 残った赤れいむは怖い思いをしただろうなぁ。 「わかったでしょ!れいむはしんぐるまざーのうえにこどもをなくしてかなしいんだよ!! わかったられいむにさっさとあまあまをいっぱいちょうだいね!!そのおうちももらってあげるよ!」 れいむは調子づいている!コマンド? = こどもにだけあまあまをあげる 「よしよし、じゃああまあまをあげよう。『かわいいおちびちゃんにだけ』な」 俺はそう言うと、袋から赤いキャンディを取り出して子ゆっくりに差し出した。 「あまあま!ゆっくりたべるよ!!」 即座に親れいむが舌を伸ばしながら、俺の手にあるキャンディに飛びかかってくる。が、 俺はそれをひょいっとかわすと手を上にあげる。 「何やってんのお前?俺は、この『かわいいおちびちゃん』にあまあまをやろうって言ってんだよ? お前みたいなひょっとこまんじゅうにやるあまあまは無いね」 にやにやしながらキャンディを高く掲げる。 「なにいっでるのおおおお!!!!でいぶはこのかわいいおt」 めこぁ 裏拳を叩きこんでやる。昨日の会話の焼き直しをする気は無い。 「俺は、『俺をゆっくりさせてくれる』ゆっくりにあまあまをやるんだよ。 親だろうがなんだろうが、関係ないんだ。ゆっくり理解してね?あ?」 にっこり笑いながら言ってやると、れいむは涙を浮かべて震えだした。 よしよし、いい具合だ。じゃあいい事を教えてやろうかね。 「あぁ・・・。でも、俺がこの子にあまあまをやっても、 俺が見て無いところでその子があまあまを食べようとしてる時に、誰かがそのあまあまを盗っちゃったら、 俺には止めようがないよなぁ・・・。その時はれいむ、お前が子供のあまあまを護ってやれよ?」 「貰うだけ貰った後、俺の見て無いところで子供から奪っちゃえばいいじゃん?」 そんな考えを暗にれいむに吹きこんでやる。 普通ならすぐに考え付くところだろうが、あまあまを目の前にしているゆっくりは、それに気を取られて 元から無い思考力がさらに倍率ドンで無くなる。 だから、こっちがしっかりとフォローをしてやらないといけないのだ。 「・・・・・・・・・・・・おにいさん!れいむたちはゆっくりかえるよ!! かえるからあまあまいっぱいちょうだいね!!かえっておちびちゃんにあまあまたべさせてあげたいからね!」 うん、よだれをだらだら垂らしながら言われても説得力は0なんだ、すまない。 だが気付かないふりをして親れいむに真っ赤なキャンディを1個渡してやる。個別包装されたやつだ。 「じゃあ、これを子供にやってくれ。くれぐれも子供以外が食べるなよ?これは、子供以外が食べると とっても苦しくなる毒が入ってるんだ」 「もっといっぱいちょうだいね!!」 「いっぱいやったらもうここに来ないだろ?また来たらまたやるから、今日はこれで我慢しときな」 にこにこ笑いながら俺はキャンディをれいむに渡してやった。 「ゆわーい!!あまあま!!あまあま!!かえってゆっくりたべるよ!!!」 親れいむは上機嫌にキャンディと赤れいむを口に入れると、ぽいんぽいんと跳ねて行ってしまった。 おいおい。帰ってゆっくり食べるよってお前、せめて俺の前では 「おちびちゃんに食べさせてあげるよ」ぐらい言っておけよ。あー、おもしれー。 さて、ここで種明かしをしよう。今回俺が親れいむにやったキャンディ。それは、加工所謹製の ゆっくり用おしおきグッズ・・・と表向きはなっている・・・「ゆーどくキャンディ」だ。 キャンディの中心に唐辛子エキスが仕込まれており、食べたゆっくりは丸一日地獄の苦しみを味わう という、ステキな商品である。餡子は吐かないので死ぬ心配がないのも良い。 この中心の唐辛子エキスの濃度がこの商品の肝で、 「子ゆっくり以下が食べたら死ぬが、成体ゆっくりなら苦しむだけで済む」 そういういやらしい設定になっている。 同じく加工所製のゆンテリア、「無限あまあま」に付属されてる唐辛子エキスを調整して作ったそうだが、 俺はゆンテリアには興味が無いので良くは知らん。 余談だが、最近虐待お兄さんの間で「子供にやってくれ」と言ってこのゆーどくキャンディを親に渡すのが ちょっとした流行りだ。 親がゲスなら親が苦しみ、親がまともなら子供が死ぬというどっちに転んでも楽しい結果になるのがいいんだよな。 さってと、これで第二段階終了っと。 俺はまりさをねこじゃらしでふさふさするために家に帰った。え、仕事?SOHOなんだよ!! 次の日 「じじいいいいい!!!!ざっざどででごいいいいいいい!!!!」 裏庭から声がする。お、来た来た。 俺はまりさを放り出すとキャンディの入った袋をひっつかんで裏庭に向かった。 「ぷくうううううううううう!!!!!!!!」 「・・・・・・」 そこには予想通り、怒り狂った親れいむと、だんまりの赤れいむがいた。 はは、親れいむの方はずいぶん汚れちゃったねぇ。れいむちゃんは元気だなぁ。何かいいことでもあったのかい? 「ようかわいいちびちゃん。あまあま美味かったかい?」 親れいむは無視して赤れいむに話しかける。そのほうが都合がよい。 「よくもだましたねじじい!!ぜったいにゆるさないよ!!ぷくうう!!」 それを遮って親れいむが叫んでくる。体当たりはしてこない。 「ん、騙したって何だよ?俺はちゃんとあまあまやったぜ?」 にっこりにっこりと笑いながられいむに返事をしてやる。演技では無い。マジで楽しい。 「あれはあまあまじゃないでしょおおおおおおおおお!!!!! あんなどくをよくもたべさせたね!!げすなにんげんはゆっくりしね!!!」 れいむはぷんすか怒っている。ばーかばーか。 「ん?あれは子供以外が食べたら毒で苦しむってちゃんと言っておいただろ? もしかしておまえ、俺が子供にやったあまあま横どりしちゃったわけ?バカなの?ドゲスなの?」 「ゆ、ゆぎいいいいいい!!!!!ちがうよ!!! あ、あじみだよ!!ばかにんげんがおちびちゃんにへんなものたべさせないようにれいむが からだをはってまもったんだよ!!!」 「あっそー。可愛い赤ちゃんには今日もあまあまあげようなー」 親れいむの言う事を適当に聞き流し、俺は赤れいむの口にキャンディを押し込んでやった。 これはゆーどくキャンディと見た目はそっくりだが、ごく普通のキャンディだ。 「ぺーりょ、ぺーりょ、ちあわちぇー!!」 赤れいむはぺっかー、と、しあわせ宣言をする。それを見て慌てる親れいむ 「だめだよおちびちゃん!!それはあまあまだけどどくなんだよ!!!はきだしてね!!」 子どもに向かっていこうとするが、それは俺が許さない。髪の毛をひっつかんで持ち上げてやる。 「はなしてね!!!はなせ!!!!ばか!!ばかにんげん!!!」 「はいはい良いからまぁ見とけ」 そう言っている間にも赤れいむはキャンディを舐めていく。ほどなく全部舐め終わってしまった。 「ちあわちぇー!!!」 キャンディを舐め終えた赤れいむはもういちど喜びの声をあげると、幸せそうに歌を歌いだした。 「ゆ、あかちゃん・・・・・・?」 親れいむは目を白黒させている。 昨日自分が食べた時には、むーしゃむーしゃした後にものすごい吐き気が襲って来て、 一日中のたうちまわるハメになったのに・・・何で?ってとこか? 「だから言っただろ?これは子供以外が食べたら毒なのさ」 俺はにやにやと笑いながら親れいむを地面におろしてやる。そして赤れいむに 「もう一個あまあまやるから口開けな」 と言って、キャンディを口に入れてやろうとした。 だが、そのキャンディは赤れいむの口に入るまでに親れいむに奪われてしまった。 「だまされないよじじい!!!れいむにくれたのはどくだったけど、あかちゃんにあげたのはあまあま だったんだね!!こっちのあかいのはあまあまだね!!これはれいむがもらったよ!!!」 得意満面と言った感じで親れいむが笑う。 おいおい、俺の言う事を信じないのか?それは親には毒だって言ってるだろ? 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあ・・・・・・ゆげええええええええええええええええええええええええ!!!」 あーあ、だから言わんこっちゃない。 昨日は取れなかったキャンディが今日はあっさり取れたのは、何故だと思うんだ? 俺がわざとゆっくり、お前でも奪える程度の遅さでのろのろしてたからだろ? そうだよ。それはお前にやるためのゆーどくキャンディだ。味わって食ってくれよな!! 「お、おごおえええええええ!!!!ゆごおおおおあえええええええええ!!!!!!」 びったんびったんと気色の悪い汁を垂れ流しながら、親れいむが悶えている。 そんな親れいむを無視して俺は赤れいむに話しかけた。 「なぁ、かわいいおちびちゃん」 「・・・・・・」 「大丈夫。お前のお母さんは毒で苦しんでる。お前が何を喋っても聞いちゃいないさ」 「・・・・・・にゃんなの・・・?おにいしゃん・・・」 「うん。お前さぁ、うちの飼いゆっくりにならないか?」 俺は赤れいむに聞いてやった。これから先ずっとこの馬鹿親についていくより、良い選択のはずだ。 「おまえは可愛いよ。他の誰が何といおうと可愛いよ。でも他のゆっくりがお前を見たら 虐められるかもしれない。殺されるかもしれない。あの親はきっと助けてくれないだろう。 どうだ、俺の飼いゆっくりにならないか?」 「ゆぅ・・・・・・わかっちゃよ!れいみゅおにーしゃんのかいゆっくりになりゅよ!」 赤れいむは快諾してくれた。良き哉。 「よし、良く言ってくれた!今日からお前は俺の飼いゆっくりだ!!」 俺は赤れいむを拾い上げ、すーりすーりをしてやった。それからもうひとつキャンディをやる。 「なぁれいむ。その傷、ほんとはこの母親にやられたんだろ?」 手の中の赤れいむに聞く。 「もうお前は俺の飼いゆっくりだ。この母親を恐れることは無い。正直に言ってみな?」 「ゆ・・・・・・そうじゃよ・・・」 「うん?」 「このばかれいみゅがおりぼんしゃんちぎっておめめをつぶしてかみのけしゃんぬいたにょおお!!」 「そうか・・・・・・。可哀そうにな」 「ゆえええぇぇぇぇぇぇん!!!」 よしよしと赤れいむを慰めてやりながら、俺は地面の方を見る。 相変わらず親れいむは七転八倒中だ。 地面と比べてゆっくりのほうが柔らかいため、全身が傷だらけになっている。 さーてと、最後の総仕上げだ。俺は赤れいむに話しかける。 「なぁちびちゃん」 「にゃに?おにいしゃん」 「最後にこのお母さんに、してあげたいこととかないかな?」 「ゆ?」 「ちびちゃんは、この馬鹿なお母さんに『可愛く』されちゃったせいで飾りも目も髪もなくなっちゃったんだろ? 何かお礼をしてあげたいと思わないか?」 「ゆぅ・・・どういうこちょ?」 「親思いのかわいいちびちゃんは、『可愛く』して貰ったお礼にお母さんも『可愛く』してあげたい・・・ なーんて、思わないのかなってね」 にやにやしながら聞いてやると、俺の言っていることを理解したのだろう。赤れいむは 「れいみゅはおかあしゃんをかわいくしてあげちゃいよ!!」 そんな事を口を三日月形に吊りあげて言ってくれた。OK。その願い聞き届けたり。 「じゃあちょっと待っててね!道具を取ってくるからね!!」 俺は赤れいむを残して家に戻った。さてと、錐とハサミとー、後ホッチキスなんかも楽しいかなー♪ 俺が道具を選んでいると、 「おにーさん!さっきはまりさとってもいたかったよ!ぷんぷん!!」 と、飾りがぼろぼろの上にまだら髪、目もついて無いという気色の悪い饅頭が話しかけてきた。 「むししないでね!まりさおこってるんだよ!!」 当然無視する。 OK。これで道具は揃った。後から気色の悪い饅頭がまだ何かごちゃごちゃ言っている。 俺は振り向くと、錐をまりさ?にぶっ刺した。うむ。良いかんじに刺さる。 「い、いだいいいいいい!!!!!!」 そのままゴミ箱の上で錐をかざし、まりさをハサミで刻んでいった。 「び、びゃあああぁぁぁ!!どぼじで!!どぼじでごんなびゅいいい!!!!!」 まりさをばらばらにし終わったら錐とハサミについた餡子をティッシュで拭う。 うむ、ハサミもよく切れる。 じゃあ、戻ろうかな。 「おえええぇぇぇ!!!おげえええぇぇぇぇぇぇ!!!!がらいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」 親れいむは相変わらず苦しんでいる。 俺は赤れいむを拾い上げると、もう片方の手ではさみをちょきちょきさせながら母親に近づき、声をかけた。 「おう、お前のおちびちゃんがお前にしてあげたいことがあるってさ!な!れいむ!」 「ちょうだよ!れーむはおかあしゃんをかわいくしてあげりゅよ!」 「あばばばぱぽぴいいい!!!!!だずげろおおお!!でいぶをだずげろぉ!!!」 「で、最初はどうしてあげようか?」 「おりぼんしゃんをきれいにしてあげちぇね!!」 おーらい。 びったこばったこと暴れまくるれいむを見つめて創作意欲を高めていく。 俺「お客さん、今日のご注文は?」 俺「そうね、夏だからばっさりショートでお願いするわ」 そんなわけで俺は、親れいむのリボンを七夕仕様にしてあげたのだ。 ほら、折り紙で天の川ってあるじゃん。 折り紙を四つ折りにしてじぐざぐに切っていって、最後に広げてびろーんって伸ばすやつ。 あんな感じにした。 おぉう。れいむが左右に転がるたびにびよーんびよーんとリボンが伸びている。 あんまり暴れるとリボン千切れるぞー。 天の川の片端を掴んでびよーんびよーんと伸ばして遊んでいると、親れいむが 「でいぶのおりぼんはなぜぐぞじじいいい!!!!さっさとどくをなんとかじろおぉぉぉ!!」 とか言ってきたけど、知らんよそんなこと。 せいぜい二日連続で食べた唐辛子が致死量を超えていないことを祈っておけ。 さて、リボンのコーディネートは終わった。おちびちゃん次はどうしよう? 「ちゅぎはかみのけしゃんだよ!」 そうかそうかー。髪の毛かー。おまえみたいにハゲをいっぱい作ってやればいいのかな? 「そんなのじゃゆるしぇないよ!もっとひどくしてやっちぇね!!」 もっとひどく・・・。ふむ、分かった。 今日のテーマは七夕と決めたし、ちょうどれいむは黒髪だ。それなら髪型はアレで決まりだろう。 七夕の主人公の髪型だ。 「れいむー。髪を綺麗に整えるからなー、ちょっと動くなよ?」 「あばばばばばばばはひはひはひはひ」 聞いちゃいないので、胡坐をかいた足の間に挟み込んで固定する。汁がきめぇ。 ちょきちょきちょきちょきちょき・・・・・・ 上手に切れましたー♪ まっすぐに切り揃えられたと見せかけて剥げている前髪。 複雑にきっちりと結われていると見せかけて剥げている後ろ髪。 後ろに流されていると見せかけてサリーちゃんのパパのように天に向かってそびえ立つサイドの髪。 え、誰の髪型だよって? 牛だよ牛。牛の角を表現してみました。 ちなみにリボンをつけられるように、後ろ髪は一房だけ残してある。これは牛のしっぽを表現しているのだ。 彦星は牽牛とも言って、職業は牛飼いだ。 だったらほら、牛が主人公と言ってもいいよね?ね? 織姫だと思ったの?ばかなの?ゆ虐SSだよ? というわけで髪も都会派にコーディネートしてあげた。あとは目かな! 伝統と信頼の目に錐もいいんだが・・・ここまで七夕で通したんだから、最後も七夕ネタで行きたいよな。 せっかくだから俺はこの目と目の間に赤い天の川を作るぜ!! 俺はまず錐を掴むとれいむと正面から向き合うようにに体の向きを調整し、 眉間のあたりに錐を突き立てた。 「ひとーつ」 「ゆぎゃああああああ!!!」 次は少し下に。 「ふたーつ」 「だずげでええぇぇぇ!!!」 お次もまた下に。 「みーっつ」 「やべでええぇぇぇぇ!!!」 さらに下に。 「よーっつ」 「ゆるじでぐだざいいいぃぃぃ!!!」 これで口の上あたりまで来たので、次は右に。 「いつーつ」 「でいぶがわるがっだでずううううう!!!!」 つぎは五つ目の下あたり。艶黒子の位置だね。 「むーっつ」 「もうあばあばよごぜなんでいいまぜんがらああああ!!!」 最後に口の反対側に。 「なーなっと」 「おうぢがえらぜでぐだざいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 後は閉じたハサミでぐりぐりやって穴を広げ、穴の中に一つずつゆーどくキャンディを突っ込んでやれば完成だ。 天の川も北斗七星もほら、同じ星だから別にいいよな!同じ同じ!! 見事な七つの傷を持つれいむが完成した。お前の命はそのゆーどくキャンディが消化されるまでだ! お前はもう死んでいる!!!!! こんなわけで 俺の初めて(ごめん嘘)の都会派コーディネートは 七夕な結果に終わったのでした・・・。 親れいむはもう、だいぶ弱ってしまっている。 涙でぐしょぐしょになりながらこまかくえづいては震えているのみだ。 「ちびちゃん。お望み通りこのれいむはきっちり『かわいく』してやったぜ」 「いいきみだにぇ!」 「じゃあ、こいつは捨ててくるから後ちょっとだけ待っててくれよ」 「れいみゅいいこでまっちぇるよ!!」 入れ替え直後の子はやっぱり素直で良いね。 俺は牛頭れいむのしっぽ髪をひっつかんで、近所の空き地に持って行った。 管理が適当で草が生え放題だから、ゆっくりがよく住み着いているのだ。 俺はしっぽ髪を両手でつかみ、空き地に背を向けた。そう、ハンマー投げのように。 腰を軽く曲げた姿勢から一転、反時計回りにゆっくりを振り回す! 「おぞらをどんでるみだいいいいい!!!!!??」 一周、二周は速度をつけるためのもの。三周目から一気に加速する! 複雑なステップを踏みながら回転を続け、ゆっくりに加速度を与えていく! そしてその加速が頂点に達した時、今だ!俺は背筋の力を振り絞ってゆっくりに最後の ぶちぃ! 「でいぶどりざんみたいにとんでるよおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・・・・・」 しまった髪が千切れた。せっかくセットしてやったのに。ちぇ。 れいむは空き地の中に飛んで行き、すぐに見えなくなってしまった。 しまらない最後だったが、とりあえずミッションコンプリート。 俺はさわやかに歯を光らせると、汗をぬぐった。 虐待お兄さんは歯が命。 あー楽しかった!早く帰って赤れいむに飯でも喰わせてやるか。 それから基本的なことを教えて、それから遊んでやろう。 俺に懐いてるし、俺の庇護が無いと生きられないというのは分かってるだろうから、言うことはよく聞くだろう。 やあ。俺は虐待お兄さん。 俺は一匹の赤れいむを飼っている。可愛いペットだ。俺によく懐いてる。 目は抉られてるし髪はズタボロ。飾りだって無くなりかけてるけど、俺には宝物みたいなもんなんだ。 なぁれいむ。 次の家族がやって来るまで ゆっくりしていってね!! end あとがき あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 「多数決ものの続きを書いていたと思ったら別のSSが出来上がっていた」 何を言ってるのか以下略。 待っててくださってる方ほんとごめんなさい。頑張って書いてるんで見捨てないでください。 というわけで今作ですが、ふと思いついて一気に書き上げてしまいました。 一人称体SSとして仕上げたわけですけど、れいむ視点パートを入れるかどうかでとても悩みました。 泣く泣く(笑)おちびちゃんを潰していくところとか、ゆーどくキャンディを舐めて苦しむ所とか、 割と見どころいっぱいだったのに・・・・・・。 でも、入れるとお兄さんのモノローグ解説が読者から見たらくどくなってしまう・・・。 断腸の思いで無しにしました。 れいむ視点パートだけまとめて後一本SS書こうかなぁとか考えましたけど、 多数決もの仕上げろという幻聴が聞こえたので自粛しましたとさ。 ここまで読んでくださったあなたに感謝をささげつつ、今日はさようなら by ゆンテリアとか描いてる人 挿絵:エネゆあき
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『おちびちゃんはゆっくりできますよ』 4KB 思いやり 調理 現代 26作目ましてこんばんは、キャンセルあきです おちびちゃんはゆっくりできますよ キャンセルあき はい、れいむ、有り難う御座いました。 これで貴女のノルマは終了、あなたは晴れて自由の身です。 おちびちゃんを百体も生むのは大変でしたか? それはお疲れ様でした。 番のまりさと、お友達のぱちゅりーは残念でしたね。 ……ぺらぺらの皮だけですが、もしれいむが欲しければ――要りませんか。 では、こちらで処理しておきます。 オレンジジュースをどうぞ、疲れた体に効きますよ――ご心配なく、幸せの白い粉さんなんて、入っていません。 調子はよくなりましたか? それは良かった。 ……どうされましたか? ああ、生んで頂いたおちびちゃんの末路――もとい将来が気になるのですね。 ご安心下さい、おちびちゃんたちは、その命が尽きるまで、私たち人間の手でお世話をさせて頂きます。 未だ気になりますか? 具体的には……順序を追って説明しましょう。 おちびちゃん達は、今、ラムネを飲んで眠って貰っていますね。 顔色も良いですし、皆さん穏やかな顔で眠っておられます。 人間はですね、穏やかな顔で眠る、ゆっくりのおちびちゃんたちが、実は大好きなのですよ。 知りませんでしたか? 眠っているのは、タマゴを入れているパックの中です。 私は、この状態のまま次の人間さんにお渡しします。 ええ、勿論私はその後も知っていますよ。 おちびちゃん達は、しばらくの間、このパックの中で暫くゆっくりしていて貰います。 温度を低くして、定期的にラムネを飲ませるので、おなかが空くなんて事はありません。 ゆっくりしたゆめをみながら、すーやすーやしていてもらいます。 私は、次の人間さんにおちびちゃんをお渡しするのですが。 その人間さんはですね、ゆっくりしたおちびちゃんを望む人間さんに、れいむのおちびちゃんを紹介する仕事をしているのです。 かいゆっくり――? ええ、お金を払って、おちびちゃんの一生を面倒見る、そんな意味では『かいゆっくり』と言えるかも知れません。 嬉しいですか? それは良かった。 『おちびちゃんたちが、どんな人間さんと出会うのか気になる』――ですか? 申し訳無い――私は、そこまで詳しいことは分かりません。 ただ、人間さんと出会う時に、おちびちゃんたちが沢山の『あまあま』に囲まれていることは確かです。 ええ、『あまあま』ですよ。 おちびちゃんたちは、タマゴぱっくからひとりずつ取り出されます。 そして、少し堅いですが、すべすべしてあんよに優しいベッドさんに横たえられるのです。 それから眠っている間に、ワッフルや、アイスクリームや、チョコレートなど、色とりどりの『あまあま』を周り置いて貰います。 お店によっては、さらにイチゴやブルーベリーの甘いソースを、用意して貰えることもありますね。 甘い物ばかりだと舌が慣れてしまうので、味の薄いフレーク等も、用意されますね。 あるいは、おちびちゃんが目を覚ました時にびっくりしてべっどさんから落ちないよう、山の様な生クリームの上に、 そっと寝かせて貰う事もあるでしょう。 れいむには、れいむ種のおちびちゃんばかりを生んで頂きましたが、場合によっては他の種類のおちびちゃんともご一緒します。 『げんきなまりさ』――? 勿論。 『かしこいぱちゅりー』――? ええ、居るかもしれませんね。 『とかいはなありす』――? ぱちゅりーやありすとの組み合わせが、最近は多いように思います。 そんな、沢山のあまあまに囲まれて、とてもゆっくりした状態で、れいむのおちびちゃんは人間さんと出会うのです。 ね、ゆっくりしたおちびちゃん達ですから、人間さんをゆっくりさせてくれると思うでしょう? きっとゆっくりしたおちびちゃんを見た人間さんは、れいむのおちびちゃんをころころ転がしたり、ちゅっちゅしたりで、 沢山遊んでくれると思います。 おちびちゃん達はそれから、永遠にゆっくりしてしまうまで、ずっと、あまあまに囲まれているのです。 大抵のおちびちゃん達は、最期の瞬間までゆっくりできていると思います。 納得できましたか? ……だったら良いです。 そういえば、以前もれいむは私の畑で"おうち宣言"をして、その時も五十体程生んで貰いましたよね? そのおちびちゃん達が今頃、どうなっているか――ですか? そうですね、おちびちゃんをお買い上げになったお兄さんの、お腹の周りでゆっくりされているのではないでしょうか? お兄さん――あるいはお姉さんかも知れませんが、そのお腹から中々離れずに、困られているかも知れませんね。 ――れいむ? 自分で生んだおちびちゃんを、私に預けて人間さんに紹介して貰おうと、そう考えていますね? ええ、そのぐらいは分かります。 やめておいた方がよろしいでしょう。 大抵の人間さんは、一度土が付いたおちびちゃんを、あまり好みませんので。 いや、そういうのが逆にすきな人間さんも居ますけれどね。 とにかく、オススメしません。 ええ、それではさようなら。 本当に、お疲れ様でした。 おわり。