約 685,494 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3648.html
家に帰ると扉の前にゆっくりがいた。 「ゆぅっ!ゆぐっ!ゆぁぁぁああああああああああ!」 「まりさ、がんばってね!もうちょっとだよ!」 れいむの声援を受け体当たりを続けているのは、すでにボロボロで涙目のまりさだ。だがまりさの体当たりを悠然 と受け止める赤髪のゆっくりを俺は見たことがなかった。 「じゃおーん!」 赤髪ゆっくりがひと声上げると、お返しとばかりにまりさにむかって体当たりをかます。まりさはその一撃で吹き 飛ばされてひっくり返った。 「ゆぎあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「ばりざぁぁ!がんばっでねぇぇ!ぐずめーりんなんでやっづげぢゃっでねぇぇ!」 「うるさいよ」 いつまでも茶番劇を見ているわけにもいかないので、とりあえず喚き声がうるさい二匹をつかみ上げて近くにある 川の向こう岸に向かって放り投げる。おなじみの「おそらをry」という台詞もなく、妙に濁点の多い叫び声を上 げながら二頭は川向こうへ飛んで行った。 「……」 「じゃお」 扉の方に向き直ると、めーりんと呼ばれていた先ほどの赤髪ゆっくりがふてぶてしい顔で俺の行く手をふさいでい る。他のゆっくりとは違い言葉を発することはできないようだが、うっとうしさはさほど変わらない。俺はひとつ 溜息をついて無言でそれを抱えあげた。 「じゃお?」 とりあえず扉の脇にどかし、ポケットから鍵を取り出す。 鍵はかけておいたとはいえ、自分の家をゆっくりから守ってくれたゆっくりを投げ飛ばすほど俺も恩知らずではな い。 「待ってろ、お礼に食いもんでもやるから」 「じゃおーん!」 扉を開けようとしていたら突然衝撃をうけて俺は尻もちをついた。何かと思えばめーりんが勝ち誇った顔でこちら を見下ろしている。 「じゃお!」 どうやら不意打ちで体当たりをくらったらしい。攻撃に成功しためーりんはなおも体当たりを続けている。 「待ってろって言ってんのに」 再びめーりんを脇にどかすが、めーりんはなおも俺に向かって体当たりを繰り返す。 「じゃお!じゃおーん!」 もしかしてこいつは、他のゆっくりと同じようにこの家を自分の家だと思っているのだろうか。先ほどの一幕も、 ただの縄張り争いだったということか。俺は少し落胆してぼふぼふと体当たりをしているめーりんをつかみ上げ る。 「ちょっとでも感謝した俺が馬鹿だった」 そして思いっきり放り投げた。 「じゃおおおおおぉぉぉぉん!」 めーりんの悲鳴をを背中に聞きながら、俺は扉の鍵を開けた。 ※※ 夕飯の準備をしていると、家の戸をたたく音が聞こえた。 「はーい」 呼び鈴くらいならせばいいのにと思いながら戸をあけると、そこには誰もいなかった。いたずらかと思い戻ろうと した俺の膝に何かがぶつかる。 「うぉっ!?」 「じゃお!じゃお!」 ボフボフと膝への攻撃を続けているのは、先刻のめーりんだった。まさか川を渡ってきたわけでもあるまいが、あ ちこちがふやけ無数のかすり傷を負った満身創痍の姿だ。 先ほどの攻撃が俺に通じたと思っているようで、ボスボスと俺にぶつかってくる。実際他のゆっくりと違って皮が 厚いらしく、すねへの攻撃はそれなりに痛い。 「じゃお!じゃおっ!?」 「ええいこの」 ぶつかるタイミングを狙って足を引くとめーりんは顔面から地面に突っ込んだ。俺はそのまま足をひき、大きくふ りかぶってめーりんを蹴り飛ばす。 「じゃおぉぉん!?」 無様な叫び声をあげ転がっためーりんは、ひどく衝撃を受けた面持ちでこちらを見る。人間に負けたのがそんなに 信じられないのだろうか、再び立ち上がると狂ったように体当たりを繰り返しはじめた。 「じゃおっ!じゃおぉっ!」 「うっさいな」 いいかげん嫌気がさした俺は、飛びかかってくるのにタイミングをあわせて思いきりめーりんを踏んづけた。 「じゃおぉ!じゃおぉ!」 足元でビタンビタンともがくめーりんをグリグリと踏みつける。しばらくそうしていると靴を通してみちみちと皮 の破ける感触が伝わってきた。 「あっ」 「じゃぁぉーん……!」 思わず気が引けて足の力が緩み、めーりんが抜け出してしまう。ところどころから中身が漏れ出し満身創痍となっ ためーりんは、逃げ出すこともせず俺の足もとでぴくぴくと痙攣している。 そういえばめーりんの中身はなんなんだろう。ゆっくりといえば総じて甘味の類だが、目の前の餡は赤みがかかっ た色をしていた。イチゴジャムか何かだろうか。一口すくってなめてみる。 「辛っ!かっらっ!」 口の中に火花が散ったような衝撃が広がる。甘味だと思ってなめただけに衝撃もひとしおだ。 俺は思わずめーりん を放り投げ、急いで水を飲みに家の中へ戻った。 再び玄関に戻ったとき、めーりんの姿はなかった。 ※※ 「ゆぅ~ん……こわいよまりさぁ~……」 「だ、だいじょうぶだよ!ま、まりさがいれば、なにがあってもへっちゃらだよ!」 夜中だというのにれいむとまりさはまだ外をさまよっていた。 せっかく見つけたゆっくりぷれいすがくずのめーりんとゆっくりしてないにんげんさんに奪われ、どことも知れぬ 場所に投げ捨てられたおかげで家への帰り道も分からずにうろうろしているのだ。 きょろきょろとせわしなく辺りを見回していたまりさが急に大声をあげる。 「ゆゆっ!さっきのめーりんだよ!」 「じゃおっ!?」 まりさ達が見つけたのは、「くず」にふさわしいぼろぼろの姿をした先刻のめーりんだった。まりさの餡子脳に先 ほど自分たちのゆっくりを邪魔しためーりんに対する怒りがふつふつと湧き上がってくる。 「まりさはつよいんだよ!めーりんにまけるはずないんだよ!みててね!」 一声叫ぶとまりさはめーりんに向かって飛びかかった。 普段のめーりんなら歯牙にもかけなかっただろうが、人間に負けたことで肉体的にも精神的にも衰弱していためー りんはなすすべもなくその体当たりを食らってしまう。 「じゃ、じゃぉっ…!」 「ゆっくりしないでね!」 連続で繰り出される攻撃に吹き飛ばされ体勢を崩しためーりんは、まりさの渾身の体当たりをくらって顔面から地 面に叩きつけられる。すでに弾性を失っていためーりんは、バウンドすることもなくその場に崩れ落ちた。 「ゆっくりしないでしんでね!」 動きが止まったところに容赦なくまりさの踏みつけが襲いかかる。先ほどの人間との攻防の中で何度も踏みつけら れためーりんにとって、それは恐怖の記憶だった。 「じゃ、じゃぉーん……」 「しね!しね!ゆっくりしね!」 「ゆゆ~ん♪かっこいいよまりさ~!」 まりさの踏みつけをなすすべもなく食らい続けためーりんは、そのうち意識を失ってしまった。平べったくつぶれ ためーりんの上でまりさが勝鬨を上げる。 「ゆっへん!これからはちゃんとみのほどをわきまえてね!」 「ゆゆ~ん!すてきだよまりさ~!」 「あしたはまたあのゆっくりぷれいすにいこうね!まりさがいればなにがきてもへっちゃらだよ!」 二頭のゆっくりが上機嫌で去っていくのを眺めながら、めーりんは静かに涙をこぼし続けた。 ※※ 家に帰ると扉の前にゆっくりがいた。 「ゆっくりしね!」 「じゃぉーん……!」 どうやら昨日の三頭らしいが、力関係が逆転している。 「いいかげんにしてねっ!ここはっ!まりさたちのっ!ゆっくりぷれいすなんだよっ!そんなこともっ!わから ないのっ!?ばかなのっ!?しぬのっ!?」 「じゃぉっ!」 昨夜見たときよりさらにボロボロになっためーりんの上に、まりさがなんども飛び乗っては踏みつけている。傍 らのれいむはその様子をみて「まりさ~♪かっこいいよ~♪」と無邪気に喜んでいる。 「しねっ!しねっ!ゆっくりしねっ!」 「まりさぁ~♪がんばってぇ~♪」 「うるさいよ」 とりあえずうるさい二匹をつかみ上げて放り投げる。 「ゆゆっ!おそらをとんでるみたい~……い゛っ!」 昨日に比べて飛距離が足りなかったらしく、向こう岸まであとわずかというところで二頭は川の中に消えた。 二頭の行方を見届けた俺は、ぺしゃんこになっためーりんに向きなおった。 「じゃぉ……」 厚い皮もところどころ裂け、中からは具がはみ出している。緑の帽子はれいむの方にでもやられたのかずたずた に引きちぎられており、少し離れた所に散らばっていた。 「あーあー……」 俺がどうしようかと迷っているうちに、ぼろぼろのめーりんはずりずりと俺に向かって這い寄って来た。餡まみれ のからだを俺に押し付け、ぐいぐいとなけなしの力を振り絞っている。 「……じゃぉ……!」 ほどなくしてめーりんは力尽きたのか動かなくなった。 「……」 まだ息はあるようだ。俺はしばらく考えた後、そっとめーりんを抱えあげた。 「酒のつまみにはちょうどよさそうだ」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/705.html
※ちょっとだけオリ設定、しかし核心 【めーりんが気功を覚えました】 「はぁーやっこらせーのーどっこいさっと」 俺は紅魔館につづく湖のほとりの道を、荷台を押しながら歩いている。 荷台には、よく育った野菜達と、我が家特製の紫もやし(本当のもやし)。 うちの野菜が紅魔館の方々に気に入られて以来、こうして届けに出るのである。 やや遠出だが、儲けも悪くない。 道中野菜のにおいに釣られ、ゆっくりが何度か襲撃してきたが、運搬に影響はない。 湖近くまでくればれみりゃを恐れ、ゆっくりの数は激減するしれみりゃは野菜を食べない。 ここにある野菜より、畑が心配でならない。 対策はしているのだがいつ破られるかわからない。手短にすませるとしよう。 紅魔館正門前。 降り注ぐ日差しの中、紅さんはいつも通り昼寝をしていた。 いつもの風景に笑顔でいると、ふと異変に気づいた。 彼女のまわりに、ゆっくりが三匹。 しかも全部めーりんで、仲良く昼寝をしている。和やかムード2,5倍。 足音に気づいたのか、一匹のめーりんが目を覚ます。俺の姿を確認するなり、一鳴き。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 うぉう、ゆっくりとは思えない威圧感。 その声に他の二匹も目を覚まし、威嚇するように吠える。 「じゃお、じゃおおぉぉ!!!」 「じゃおおぉぉ!!!」 妙な威圧感にたじろいでいると、紅さんが目を覚ました。 寝起きの細い目で俺を確認すると、ゆっくり達に声をかけた。 とたん、ゆっくり達の威嚇は止み、大人しくなった。 「やぁ俺さん、いつもどうも」 「いえいえ、昼寝の邪魔しちゃってすいません紅さん」 「いやいや、起こしてくれて何より。 あと美鈴でいいよ。いろいろ世話になってるし」 「はぁ…じゃあ、美鈴さん、ひとついいですか?」 「ん?なんだい?」 足元では、興味津々で俺を見上げる三匹。 しかもむちゃくちゃ大人しい。 「こいつらはなんです?」 「なにって、ゆっくりだよ」 「いやまぁ、でもなんでここに?」 「いやねぇ、街に出た帰りにいじめられてるのを見つけてね。拾っちまったのさ。 しかもこいつら、私みたいに門番しようとするんだ。かわいいだろ?」 「まぁ、かわいいといえばかわいい…ですね」 「だろ~」 「あともうひとつ、こいつらやけに威厳ありません?見た目に反して」 「いうねぇ。いいけどさ。 実はこいつらに、気功を教えたんだ」 「気功?ゆっくりにそんなことできるんですか?」 「苦労したさ。しつけから始めてかなりね。 時間はたっぷりあったし、焦らずゆっくり教えてやった。 私に似て素質があるんだろうねぇ、こいつら」 「はぁ…ゆっくりが気功…か…」 ちょっと気になり、しゃがみこんで目を合わせる。…よくわからない。 頭を撫でてみる。お、かなりあったかい。 「やっぱりまだ難しいらしくてねー、うまく使いこなせないみたいなんだ」 「そうですか…」 撫でられためーりんは気持ちよさそうに目を細めている。ふと、思いついた。 「美鈴さん、この子一匹いただけません?畑番をさせたいんですけど」 「私は一向に構わないけど…。俺さんの畑を荒らされちゃうちにも被害は出るし。 おい、お前」 撫でられていためーりんが美鈴さんを向く。無垢な目だ。 「じゃお?」 「このお兄さんが、お前に畑を守ってほしいらしい。出来るか?」 「じゃお!」 「よし決まりだ。いじめたり加工所に連れていったりするなよ?」 「しませんよ、大事な畑番ですもの」 「そうかい、なら安心だ」 交渉が済んだところで、野菜の精算を行う。 これだけあれば生活に困りはしないだろう。 足元では、三匹が体を寄せ合っていた。 何を言ってるのかは分からないが、別れのあいさつか何かだろう。 たまには、連れてきてやろう。 空になった荷台に頂いためーりんを載せ、来た道を戻る。 帰りは野菜がないので、ゆっくり達も無害だ。 道行くまりさ親子を潰さないように、道を逸れてやる。 「今日からよろしくな、めーりん」 「じゃお!」 めーりんの目は、輝いていた。 あとなんか波動的なものが漏れていたがまぁ大丈夫だろう。 長い道を歩き終え、村に帰ってくる。 家につく頃には、めーりんは気持ちよさそうに眠っていた。 畑は…とりあえず無事である。まぁ収穫したばかりで作物もないし、当然なのだが。 とりあえず寝床を準備していなかったので、布団の上に乗せてやって、その日は床に就いた。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 普段起きるより少し早い時間、めーりんの鳴き声で目を覚ます。しかし声でかいな。 「おはよう、めーりん」 「じゃおっ!」 飯はどれぐらい食わせてやればいいんだろうか。 とりあえず、茶碗1杯の米を出してやった。結構きれいに食べるな。 俺が数回箸をつける間に、もう食べ終わってしまった。 「もっと食うか?そんなに多くはやれないけど」 「じゃお?じゃおっ、じゃおーっ」 「うーむ、わからん」 とりあえずにんじんを1本与えてみた。 おぉ、生でも食うのかこいつ。ってか野生で生きるためには普通そうだよな。 朝食も身支度も終わり、畑仕事の時間。さて、こいつの働きぶりはいかほどなものか。 「ついたぞ」「じゃー」 家の裏にある畑、紅魔館用ではないがそこそこに優良な野菜が育つ、いい畑である。 それゆえゆっくりの襲撃も少なくなく、一応柵を立ててある。 襲撃と日当たりを考えなければならず、これがめーりんに任せられるなら安心なんだが。 「それじゃあ、今日1日ここを守ってほしい。俺は中で仕事してるから」 「じゃおっ!」 柵の外にめーりんを置いて、俺は柵を越えて畑に入る。 さて、一匹にして大丈夫だろうか。ちらほらと目配せしながら作業を始める。 日差しが頭のてっぺんに昇る頃、そいつらは現れた。 「ゆっ!はたけがあるよ!」「おやさいがたべられるね!」 パッと見5匹、れいむとまりさ混合の群れだ。 さてお手並み拝見。…寝てやがる。おーい起きろー。 「ゆー!クズめーりんがいる!」「クズめーりんだ!」 クズ呼ばわりとはまたひどい。こいつそんなに立ち位置悪いのか? …お、起きた。ただうるさくて起きたのだろう。目が線だ。 「やいめーりん!まりさたちはそこのはたけにようがあるんだよ! わかったらさっさとどいてね!」 「どかないといじめるよ!」 めーりんは、まりさ達を見つけ次第ひと吼え。 「じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”っ!」 おぉ、ひるんでるひるんでる。鳴き声だけでこれか。 「なんかあのクズめーりんへんだよ!」「ちょっぴりこわいよ!」 「だいじょうぶだよ!クズめーりんはクズめーりんだよ!」 「どかないならゆっくりたおすよ!!!」 一番大きなまりさが、めーりんめがけて突っ込んでいく。 「ゆっくりつぶれてね!」 「じゃおっ!」 自分めがけての体当たりとわかるや、めーりんは…身構えた(ように見える) そのまま加速をつけて仕掛けるまりさ。 ドッ! 「ゆ”っ」 ゆっくり同士の衝突とは思えない鈍い音を立てて、まりさが吹っ飛ぶ。 めーりんは構えた姿勢から微動だにしていない。 その光景に、グループのゆっくり達も目を疑う。 吹っ飛んだまりさは、もう1匹のまりさの上に落ちた。 「ゆ”っ」 「うゆ”ぅ~」 「まりさ!しっかりしていってね!!!」 「まりさ!」 外傷はない、ただ目を回したかなにかで、ダウン状態だ。 あれか、気であんこだけに衝撃を伝えたのか。…よくわからないが。 とにかく、これが美鈴さん直伝の気か。すげーこいつ。 「じゃおっ!」宣言するように吼える。 「ゆっ!ひとりがだめならみんなでいじめるよ!」 「ゆーっ!」 「じゃおおおおぉぉぉぉ…」 めーりんがうなりだす。そして漏れ出す波動的ななにか。 昨日の帰り道で見たアレに似ている。 「ゆ”ゆ”ゆ”っ!すっごくこわいよ!」 「まりさぁぁ!にげようよぉぉ!」 「クズめーりんなんかこわくないよ!ゆっくりしね!!!」 もう1匹のまりさが再び突っ込む。学習能力がないってのはこういうことなのか。 「…じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 めーりんが、天に向かって吼える。 今まで聞いた中で、もっとも大きく力強い。 周囲の砂が舞い上がる、柵が細かく震えている。 その咆哮は空気を、大地を震わせ、まりさを吹き飛ばした。 「ゆーっ!!!」 こわくなった残りのれいむ達は、ダウンしたまりさを背負って(?)逃げ出した。 めーりんは…追いかけはしないようだ。関心関心、それでこそ守護者。 吹き飛ばされたまりさもやがて目を覚まし、めーりんを一目見ると一目散に走り出した。 これがトラウマでこなくなればいいんだけどなぁ… 「じゃおぉ~」 ちょっとお疲れのご様子。まだ波動的な何かがうっすら漏れている。 「お疲れさん。すごいんだなお前」 「じゃお!」 それでも目は、昨日と同じように輝いていた。 畑の一角に腰かけ、昼飯にする。 俺のおかずの干し肉を、ほうびにめーりんに食わせてやった。 いい顔しやがる。これからも頼むぜ、門番さん。 【あとがき】 うっす、タカアキです。 「じゃお」しか言わないめーりんですが、書いてて意外に楽しかったです。 妙に前半が長いけど気にしない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1926.html
※ちょっとだけオリ設定、しかし核心 【めーりんが気功を覚えました】 「はぁーやっこらせーのーどっこいさっと」 俺は紅魔館につづく湖のほとりの道を、荷台を押しながら歩いている。 荷台には、よく育った野菜達と、我が家特製の紫もやし(本当のもやし)。 うちの野菜が紅魔館の方々に気に入られて以来、こうして届けに出るのである。 やや遠出だが、儲けも悪くない。 道中野菜のにおいに釣られ、ゆっくりが何度か襲撃してきたが、運搬に影響はない。 湖近くまでくればれみりゃを恐れ、ゆっくりの数は激減するしれみりゃは野菜を食べない。 ここにある野菜より、畑が心配でならない。 対策はしているのだがいつ破られるかわからない。手短にすませるとしよう。 紅魔館正門前。 降り注ぐ日差しの中、紅さんはいつも通り昼寝をしていた。 いつもの風景に笑顔でいると、ふと異変に気づいた。 彼女のまわりに、ゆっくりが三匹。 しかも全部めーりんで、仲良く昼寝をしている。和やかムード2,5倍。 足音に気づいたのか、一匹のめーりんが目を覚ます。俺の姿を確認するなり、一鳴き。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 うぉう、ゆっくりとは思えない威圧感。 その声に他の二匹も目を覚まし、威嚇するように吠える。 「じゃお、じゃおおぉぉ!!!」 「じゃおおぉぉ!!!」 妙な威圧感にたじろいでいると、紅さんが目を覚ました。 寝起きの細い目で俺を確認すると、ゆっくり達に声をかけた。 とたん、ゆっくり達の威嚇は止み、大人しくなった。 「やぁ俺さん、いつもどうも」 「いえいえ、昼寝の邪魔しちゃってすいません紅さん」 「いやいや、起こしてくれて何より。 あと美鈴でいいよ。いろいろ世話になってるし」 「はぁ…じゃあ、美鈴さん、ひとついいですか?」 「ん?なんだい?」 足元では、興味津々で俺を見上げる三匹。 しかもむちゃくちゃ大人しい。 「こいつらはなんです?」 「なにって、ゆっくりだよ」 「いやまぁ、でもなんでここに?」 「いやねぇ、街に出た帰りにいじめられてるのを見つけてね。拾っちまったのさ。 しかもこいつら、私みたいに門番しようとするんだ。かわいいだろ?」 「まぁ、かわいいといえばかわいい…ですね」 「だろ~」 「あともうひとつ、こいつらやけに威厳ありません?見た目に反して」 「いうねぇ。いいけどさ。 実はこいつらに、気功を教えたんだ」 「気功?ゆっくりにそんなことできるんですか?」 「苦労したさ。しつけから始めてかなりね。 時間はたっぷりあったし、焦らずゆっくり教えてやった。 私に似て素質があるんだろうねぇ、こいつら」 「はぁ…ゆっくりが気功…か…」 ちょっと気になり、しゃがみこんで目を合わせる。…よくわからない。 頭を撫でてみる。お、かなりあったかい。 「やっぱりまだ難しいらしくてねー、うまく使いこなせないみたいなんだ」 「そうですか…」 撫でられためーりんは気持ちよさそうに目を細めている。ふと、思いついた。 「美鈴さん、この子一匹いただけません?畑番をさせたいんですけど」 「私は一向に構わないけど…。俺さんの畑を荒らされちゃうちにも被害は出るし。 おい、お前」 撫でられていためーりんが美鈴さんを向く。無垢な目だ。 「じゃお?」 「このお兄さんが、お前に畑を守ってほしいらしい。出来るか?」 「じゃお!」 「よし決まりだ。いじめたり加工所に連れていったりするなよ?」 「しませんよ、大事な畑番ですもの」 「そうかい、なら安心だ」 交渉が済んだところで、野菜の精算を行う。 これだけあれば生活に困りはしないだろう。 足元では、三匹が体を寄せ合っていた。 何を言ってるのかは分からないが、別れのあいさつか何かだろう。 たまには、連れてきてやろう。 空になった荷台に頂いためーりんを載せ、来た道を戻る。 帰りは野菜がないので、ゆっくり達も無害だ。 道行くまりさ親子を潰さないように、道を逸れてやる。 「今日からよろしくな、めーりん」 「じゃお!」 めーりんの目は、輝いていた。 あとなんか波動的なものが漏れていたがまぁ大丈夫だろう。 長い道を歩き終え、村に帰ってくる。 家につく頃には、めーりんは気持ちよさそうに眠っていた。 畑は…とりあえず無事である。まぁ収穫したばかりで作物もないし、当然なのだが。 とりあえず寝床を準備していなかったので、布団の上に乗せてやって、その日は床に就いた。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 普段起きるより少し早い時間、めーりんの鳴き声で目を覚ます。しかし声でかいな。 「おはよう、めーりん」 「じゃおっ!」 飯はどれぐらい食わせてやればいいんだろうか。 とりあえず、茶碗1杯の米を出してやった。結構きれいに食べるな。 俺が数回箸をつける間に、もう食べ終わってしまった。 「もっと食うか?そんなに多くはやれないけど」 「じゃお?じゃおっ、じゃおーっ」 「うーむ、わからん」 とりあえずにんじんを1本与えてみた。 おぉ、生でも食うのかこいつ。ってか野生で生きるためには普通そうだよな。 朝食も身支度も終わり、畑仕事の時間。さて、こいつの働きぶりはいかほどなものか。 「ついたぞ」「じゃー」 家の裏にある畑、紅魔館用ではないがそこそこに優良な野菜が育つ、いい畑である。 それゆえゆっくりの襲撃も少なくなく、一応柵を立ててある。 襲撃と日当たりを考えなければならず、これがめーりんに任せられるなら安心なんだが。 「それじゃあ、今日1日ここを守ってほしい。俺は中で仕事してるから」 「じゃおっ!」 柵の外にめーりんを置いて、俺は柵を越えて畑に入る。 さて、一匹にして大丈夫だろうか。ちらほらと目配せしながら作業を始める。 日差しが頭のてっぺんに昇る頃、そいつらは現れた。 「ゆっ!はたけがあるよ!」「おやさいがたべられるね!」 パッと見5匹、れいむとまりさ混合の群れだ。 さてお手並み拝見。…寝てやがる。おーい起きろー。 「ゆー!クズめーりんがいる!」「クズめーりんだ!」 クズ呼ばわりとはまたひどい。こいつそんなに立ち位置悪いのか? …お、起きた。ただうるさくて起きたのだろう。目が線だ。 「やいめーりん!まりさたちはそこのはたけにようがあるんだよ! わかったらさっさとどいてね!」 「どかないといじめるよ!」 めーりんは、まりさ達を見つけ次第ひと吼え。 「じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”っ!」 おぉ、ひるんでるひるんでる。鳴き声だけでこれか。 「なんかあのクズめーりんへんだよ!」「ちょっぴりこわいよ!」 「だいじょうぶだよ!クズめーりんはクズめーりんだよ!」 「どかないならゆっくりたおすよ!!!」 一番大きなまりさが、めーりんめがけて突っ込んでいく。 「ゆっくりつぶれてね!」 「じゃおっ!」 自分めがけての体当たりとわかるや、めーりんは…身構えた(ように見える) そのまま加速をつけて仕掛けるまりさ。 ドッ! 「ゆ”っ」 ゆっくり同士の衝突とは思えない鈍い音を立てて、まりさが吹っ飛ぶ。 めーりんは構えた姿勢から微動だにしていない。 その光景に、グループのゆっくり達も目を疑う。 吹っ飛んだまりさは、もう1匹のまりさの上に落ちた。 「ゆ”っ」 「うゆ”ぅ~」 「まりさ!しっかりしていってね!!!」 「まりさ!」 外傷はない、ただ目を回したかなにかで、ダウン状態だ。 あれか、気であんこだけに衝撃を伝えたのか。…よくわからないが。 とにかく、これが美鈴さん直伝の気か。すげーこいつ。 「じゃおっ!」宣言するように吼える。 「ゆっ!ひとりがだめならみんなでいじめるよ!」 「ゆーっ!」 「じゃおおおおぉぉぉぉ…」 めーりんがうなりだす。そして漏れ出す波動的ななにか。 昨日の帰り道で見たアレに似ている。 「ゆ”ゆ”ゆ”っ!すっごくこわいよ!」 「まりさぁぁ!にげようよぉぉ!」 「クズめーりんなんかこわくないよ!ゆっくりしね!!!」 もう1匹のまりさが再び突っ込む。学習能力がないってのはこういうことなのか。 「…じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 めーりんが、天に向かって吼える。 今まで聞いた中で、もっとも大きく力強い。 周囲の砂が舞い上がる、柵が細かく震えている。 その咆哮は空気を、大地を震わせ、まりさを吹き飛ばした。 「ゆーっ!!!」 こわくなった残りのれいむ達は、ダウンしたまりさを背負って(?)逃げ出した。 めーりんは…追いかけはしないようだ。関心関心、それでこそ守護者。 吹き飛ばされたまりさもやがて目を覚まし、めーりんを一目見ると一目散に走り出した。 これがトラウマでこなくなればいいんだけどなぁ… 「じゃおぉ~」 ちょっとお疲れのご様子。まだ波動的な何かがうっすら漏れている。 「お疲れさん。すごいんだなお前」 「じゃお!」 それでも目は、昨日と同じように輝いていた。 畑の一角に腰かけ、昼飯にする。 俺のおかずの干し肉を、ほうびにめーりんに食わせてやった。 いい顔しやがる。これからも頼むぜ、門番さん。 【あとがき】 うっす、タカアキです。 「じゃお」しか言わないめーりんですが、書いてて意外に楽しかったです。 妙に前半が長いけど気にしない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/507.html
※ちょっとだけオリ設定、しかし核心 【めーりんが気功を覚えました】 「はぁーやっこらせーのーどっこいさっと」 俺は紅魔館につづく湖のほとりの道を、荷台を押しながら歩いている。 荷台には、よく育った野菜達と、我が家特製の紫もやし(本当のもやし)。 うちの野菜が紅魔館の方々に気に入られて以来、こうして届けに出るのである。 やや遠出だが、儲けも悪くない。 道中野菜のにおいに釣られ、ゆっくりが何度か襲撃してきたが、運搬に影響はない。 湖近くまでくればれみりゃを恐れ、ゆっくりの数は激減するしれみりゃは野菜を食べない。 ここにある野菜より、畑が心配でならない。 対策はしているのだがいつ破られるかわからない。手短にすませるとしよう。 紅魔館正門前。 降り注ぐ日差しの中、紅さんはいつも通り昼寝をしていた。 いつもの風景に笑顔でいると、ふと異変に気づいた。 彼女のまわりに、ゆっくりが三匹。 しかも全部めーりんで、仲良く昼寝をしている。和やかムード2,5倍。 足音に気づいたのか、一匹のめーりんが目を覚ます。俺の姿を確認するなり、一鳴き。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 うぉう、ゆっくりとは思えない威圧感。 その声に他の二匹も目を覚まし、威嚇するように吠える。 「じゃお、じゃおおぉぉ!!!」 「じゃおおぉぉ!!!」 妙な威圧感にたじろいでいると、紅さんが目を覚ました。 寝起きの細い目で俺を確認すると、ゆっくり達に声をかけた。 とたん、ゆっくり達の威嚇は止み、大人しくなった。 「やぁ俺さん、いつもどうも」 「いえいえ、昼寝の邪魔しちゃってすいません紅さん」 「いやいや、起こしてくれて何より。 あと美鈴でいいよ。いろいろ世話になってるし」 「はぁ…じゃあ、美鈴さん、ひとついいですか?」 「ん?なんだい?」 足元では、興味津々で俺を見上げる三匹。 しかもむちゃくちゃ大人しい。 「こいつらはなんです?」 「なにって、ゆっくりだよ」 「いやまぁ、でもなんでここに?」 「いやねぇ、街に出た帰りにいじめられてるのを見つけてね。拾っちまったのさ。 しかもこいつら、私みたいに門番しようとするんだ。かわいいだろ?」 「まぁ、かわいいといえばかわいい…ですね」 「だろ~」 「あともうひとつ、こいつらやけに威厳ありません?見た目に反して」 「いうねぇ。いいけどさ。 実はこいつらに、気功を教えたんだ」 「気功?ゆっくりにそんなことできるんですか?」 「苦労したさ。しつけから始めてかなりね。 時間はたっぷりあったし、焦らずゆっくり教えてやった。 私に似て素質があるんだろうねぇ、こいつら」 「はぁ…ゆっくりが気功…か…」 ちょっと気になり、しゃがみこんで目を合わせる。…よくわからない。 頭を撫でてみる。お、かなりあったかい。 「やっぱりまだ難しいらしくてねー、うまく使いこなせないみたいなんだ」 「そうですか…」 撫でられためーりんは気持ちよさそうに目を細めている。ふと、思いついた。 「美鈴さん、この子一匹いただけません?畑番をさせたいんですけど」 「私は一向に構わないけど…。俺さんの畑を荒らされちゃうちにも被害は出るし。 おい、お前」 撫でられていためーりんが美鈴さんを向く。無垢な目だ。 「じゃお?」 「このお兄さんが、お前に畑を守ってほしいらしい。出来るか?」 「じゃお!」 「よし決まりだ。いじめたり加工所に連れていったりするなよ?」 「しませんよ、大事な畑番ですもの」 「そうかい、なら安心だ」 交渉が済んだところで、野菜の精算を行う。 これだけあれば生活に困りはしないだろう。 足元では、三匹が体を寄せ合っていた。 何を言ってるのかは分からないが、別れのあいさつか何かだろう。 たまには、連れてきてやろう。 空になった荷台に頂いためーりんを載せ、来た道を戻る。 帰りは野菜がないので、ゆっくり達も無害だ。 道行くまりさ親子を潰さないように、道を逸れてやる。 「今日からよろしくな、めーりん」 「じゃお!」 めーりんの目は、輝いていた。 あとなんか波動的なものが漏れていたがまぁ大丈夫だろう。 長い道を歩き終え、村に帰ってくる。 家につく頃には、めーりんは気持ちよさそうに眠っていた。 畑は…とりあえず無事である。まぁ収穫したばかりで作物もないし、当然なのだが。 とりあえず寝床を準備していなかったので、布団の上に乗せてやって、その日は床に就いた。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 普段起きるより少し早い時間、めーりんの鳴き声で目を覚ます。しかし声でかいな。 「おはよう、めーりん」 「じゃおっ!」 飯はどれぐらい食わせてやればいいんだろうか。 とりあえず、茶碗1杯の米を出してやった。結構きれいに食べるな。 俺が数回箸をつける間に、もう食べ終わってしまった。 「もっと食うか?そんなに多くはやれないけど」 「じゃお?じゃおっ、じゃおーっ」 「うーむ、わからん」 とりあえずにんじんを1本与えてみた。 おぉ、生でも食うのかこいつ。ってか野生で生きるためには普通そうだよな。 朝食も身支度も終わり、畑仕事の時間。さて、こいつの働きぶりはいかほどなものか。 「ついたぞ」「じゃー」 家の裏にある畑、紅魔館用ではないがそこそこに優良な野菜が育つ、いい畑である。 それゆえゆっくりの襲撃も少なくなく、一応柵を立ててある。 襲撃と日当たりを考えなければならず、これがめーりんに任せられるなら安心なんだが。 「それじゃあ、今日1日ここを守ってほしい。俺は中で仕事してるから」 「じゃおっ!」 柵の外にめーりんを置いて、俺は柵を越えて畑に入る。 さて、一匹にして大丈夫だろうか。ちらほらと目配せしながら作業を始める。 日差しが頭のてっぺんに昇る頃、そいつらは現れた。 「ゆっ!はたけがあるよ!」「おやさいがたべられるね!」 パッと見5匹、れいむとまりさ混合の群れだ。 さてお手並み拝見。…寝てやがる。おーい起きろー。 「ゆー!クズめーりんがいる!」「クズめーりんだ!」 クズ呼ばわりとはまたひどい。こいつそんなに立ち位置悪いのか? …お、起きた。ただうるさくて起きたのだろう。目が線だ。 「やいめーりん!まりさたちはそこのはたけにようがあるんだよ! わかったらさっさとどいてね!」 「どかないといじめるよ!」 めーりんは、まりさ達を見つけ次第ひと吼え。 「じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”っ!」 おぉ、ひるんでるひるんでる。鳴き声だけでこれか。 「なんかあのクズめーりんへんだよ!」「ちょっぴりこわいよ!」 「だいじょうぶだよ!クズめーりんはクズめーりんだよ!」 「どかないならゆっくりたおすよ!!!」 一番大きなまりさが、めーりんめがけて突っ込んでいく。 「ゆっくりつぶれてね!」 「じゃおっ!」 自分めがけての体当たりとわかるや、めーりんは…身構えた(ように見える) そのまま加速をつけて仕掛けるまりさ。 ドッ! 「ゆ”っ」 ゆっくり同士の衝突とは思えない鈍い音を立てて、まりさが吹っ飛ぶ。 めーりんは構えた姿勢から微動だにしていない。 その光景に、グループのゆっくり達も目を疑う。 吹っ飛んだまりさは、もう1匹のまりさの上に落ちた。 「ゆ”っ」 「うゆ”ぅ~」 「まりさ!しっかりしていってね!!!」 「まりさ!」 外傷はない、ただ目を回したかなにかで、ダウン状態だ。 あれか、気であんこだけに衝撃を伝えたのか。…よくわからないが。 とにかく、これが美鈴さん直伝の気か。すげーこいつ。 「じゃおっ!」宣言するように吼える。 「ゆっ!ひとりがだめならみんなでいじめるよ!」 「ゆーっ!」 「じゃおおおおぉぉぉぉ…」 めーりんがうなりだす。そして漏れ出す波動的ななにか。 昨日の帰り道で見たアレに似ている。 「ゆ”ゆ”ゆ”っ!すっごくこわいよ!」 「まりさぁぁ!にげようよぉぉ!」 「クズめーりんなんかこわくないよ!ゆっくりしね!!!」 もう1匹のまりさが再び突っ込む。学習能力がないってのはこういうことなのか。 「…じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 めーりんが、天に向かって吼える。 今まで聞いた中で、もっとも大きく力強い。 周囲の砂が舞い上がる、柵が細かく震えている。 その咆哮は空気を、大地を震わせ、まりさを吹き飛ばした。 「ゆーっ!!!」 こわくなった残りのれいむ達は、ダウンしたまりさを背負って(?)逃げ出した。 めーりんは…追いかけはしないようだ。関心関心、それでこそ守護者。 吹き飛ばされたまりさもやがて目を覚まし、めーりんを一目見ると一目散に走り出した。 これがトラウマでこなくなればいいんだけどなぁ… 「じゃおぉ~」 ちょっとお疲れのご様子。まだ波動的な何かがうっすら漏れている。 「お疲れさん。すごいんだなお前」 「じゃお!」 それでも目は、昨日と同じように輝いていた。 畑の一角に腰かけ、昼飯にする。 俺のおかずの干し肉を、ほうびにめーりんに食わせてやった。 いい顔しやがる。これからも頼むぜ、門番さん。 【あとがき】 うっす、タカアキです。 「じゃお」しか言わないめーりんですが、書いてて意外に楽しかったです。 妙に前半が長いけど気にしない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/493.html
このSSには悪いゆっくり、死んでしまうゆっくりが数多く登場します。 また虐待描写も多々ありますのでそういうのが苦手な方は今すぐに回れ右をしたほうが良いです。 「号外ー、号外ですよー」 突如として博麗神社に投げ込まれた新聞 無論、射命丸 文の文々。新聞である 「…これで何枚目だ?8枚くらい割られたんじゃないのか?」 ちょうど一緒にお茶をしていた魔里沙がぼやく 号外と称し新聞を投げ込まれた。ガラスを突き破って 「……そうね、そろそろガラス代を耳を揃えて払って貰わないと」 割れた部分を塞ごうと新聞を広げた 「あら…?」 と、その新聞の一面に目を奪われる。 普段ならガセネタやどうでもいいことばかりなのだが今回は違っていた。 謎の巨大ゆっくりめーりん!そう書かれていた。 ゆっくりが大型になることは珍しくない。 場合によってはドスなどの知能を備えた種になることもある。 「なんだ、やけに種類が多いな」 魔里沙が一面の写真に写っているゆっくりを数える 捕食種であるふらんやれみりゃかられいむにまりさ、ぱちゅりーありすと様々なゆっくりが写っている 「…何かの間違いか?」 ふらんとれみりゃは他のゆっくりを襲い餌とする そのため、共存することは今までなかったのだ 記事によるとちょうど守矢神社のある妖怪の山を挟んだ裏の森にゆっくり達は生息しているらしい。 「ふぅん、そんなこともあるのね」 ところ変わってここは件の巨大めーりんの住む森 ここには巨大めーりん、通称ラオめーりんを頼って様々なゆっくりが集まっていた。 ドスまりさがゆっくりオーラで群をゆっくりさせるようにラオめーりんにも似たような能力があった 何かを守ると言う意識を強くさせ、仲間との繋がりを重用視させるオーラだ。 そのオーラを受けたゆっくりは仲間意識が強くなり仲間と認識したゆっくりを襲わない また、ラオの周囲ではその影響が大きく彼らはここを最高のゆっくりプレイスと考えた めーりん種の持つ何かを守ると言う本能からくる物だと思われる。 そして、ラオめーりんの元に多くのゆっくりが集まった。 れいむ、まりさ、ゆちゅりー、ありすを始め、みょん、ちぇんや希少種であるらんしゃま のうかりん、ゆっくりゃ、ゆふらん、うどんげ、きめぇ丸である。 本来なら他の種を襲うゆっくりゃやゆふらんも他のゆっくりに仲間意識を持っており仲間は絶対に襲わない 襲うのは外敵だけである。 「じゃおおおおおおお」 ラオめーりんが目覚めの声をあげ朝が始まる。 「ゆ、みんな朝だよ!ゆっくりしようね!」 一匹のまりさが目覚め、他の仲間を起こしていく 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「う~あさだどぉ~♪」 「今日も畑を耕すっぺ」 この群は種の多さから役割も様々だ。 まず、のうかりんは自分の畑を耕す。 これにはちぇん種やまりさ種などが手伝いをし収穫した野菜を群で食べる。 また、のうかりんが個人的に栽培している花があり、それは絶対に食べてはいけないことになっている。 「てんこー。らんとちぇんはやさいをそだてるよー」 「わかるよー、らんしゃまとはたけにいくんだねー」 らんしゃま、ことゆっくりてんこー。一人称はらんなのにゆっくりてんこーである。 「むきゅっ、かりにいくけどあんまりとりすぎないようにね」 狩りに行くゆっくりにゆちゅりーは指示を出す ゆちゅりーが以前暮らしていた群は餌を採りすぎて食糧不足に陥ったのだ。 いくら自然の物といえどすぐには元に戻らないことを彼女は深く刻み込んだ 「ゆ、わかってる。とりすぎないようにするよ!」 「ちーんぽ!」 ゆちゅりーの群は全滅してしまったが生き残った彼女はラオめーりんの群に助けられ 今ではその知識を生かして群全体に色んなことを教えている そのこともあってみんなの相談役になっていた。 他にも胴体のあるゆふらんとゆっくりゃと無いゆふらんとゆっくりゃ 種族数が多い分、個体数は少ないがみな仲良くやっていた。 「じゃおおおお」 ラオめーりんがいるのだから当然普通のめーりんも群には存在し外敵から畑や群を守っている。 そんなある日のこと。 「とかいはのありすはたいへんなことをきいたわ!」 一匹のゆっくりありすが慌てて巣に戻ってきた 「もうすぐなんだぜ!もうすぐでゆっくりぷれいすにつくんだぜ!」 そう言いながら群を率いるゆっくりまりさがいた 彼らは最近この森にやってきたゆっくりだ 昔住んでいた森の食糧を食べ尽くしてうつり住んできた もっとも、その森も茸や木の実が平均以上に取れたのでゆっくり達が考えなしに食べたせいなのだが 「このさきにどじでぐずなめーりんがしょくりょうをひとりじめしてるんだぜ」 このゲスまりさはある噂を聞いていた めーりんが率いる群はすごくゆっくりしていて食糧も豊富だと そしてそれを乗っ取ろうと考えたのだ 「むきゅ、このもりはきのみもおおいからほんとうみたいね」 群の副長であるぱちゅりーが辺りを見回す 確かにこの森は以前の住かよりも食糧が多い どうやらこのまりさが言っていることは本当のようだと思った このまりさは群に来たばかりだった 自分たちの群が食糧不足で全滅したと聞き迎え入れたのだがどうも働きが悪い そのくせ人一倍食う そして勝手に「すっきりー」して子どもを増やす 評判はよくなかった。 しかし、奥さんのれいむが庇いその後はまじめに狩りに行ったり 子どもの面倒を見たりしたので群からは追い出されなかった 「ゆー、さすがれいむのまりさだね!」 自分の夫が新たなゆっくりプレイスを見つけたことに鼻が高いれいむ 「わかるよーはなたかだなんだねー」 「たいへんよ!ありすがおおきいめーりんをみつけたわ!」 れいむが惚気ていると群のありすが声をあげた そう、遂にラオめーりんが目視できる距離に来たのだ 「おおきいみょん…」 「わかるよーおおきいんだねー」 大きい、とにかく大きい 並の人間より遙かに大きい 「でもまりさたちにはドスがいるんだぜ!」 その一声でラオめーりんの大きさにどよめいていたゆっくり達が静かになる この群にはドスがいた ドスは今までに群を守るために捕食種と戦ったこともあるいわば歴戦の勇士だ ゲスまりさはドスがいる群を探していたのだ 一時は改心したようにも見えたが結局はゲスに戻ってしまった 「くずなめーりんはおおきくなってもドスにはかなわないねー」 めーりんは喋れないためによく他の種からこの様な扱いを受けている そして温厚な性格のため滅多に戦わないのだ そのこともあって本来の実力はあまり知られていない 「食糧を独り占めするめーりんはドスが倒すよ!」 ドスの声に群の士気が上がる そうして彼らはラオめーりんの群へと辿り着いた それを見た彼らは驚いた ここは楽園だ、真のゆっくりプレイスだ、と 森には食糧も豊富な上に畑まである 無論、彼らは野菜が勝手に生えていると思いこんでいる 「おやさいさんだー!」 「むきゅ、ぬけがけはずるいわよ」 「はやくたべようね!」 数匹の若いゆっくりが野菜を見つけた途端畑へと駆け寄る だが、野菜に辿り着くことはなかった 「てんこー。ここはのうかりんの畑だよ、勝手に食べないでね」 のうかりんの手伝いをしていたらんしゃまが他のゆっくりに気づいたのだ 野菜が勝手に生えないことを知らないゆっくりが稀に畑を襲うのだが こうやって野菜のことを教えて止めている 「このおやさいはれいむがさきにみつけたんだよ!てんこはあっちへいっててね!!」 「「「てんこはあっちへいっててね!」」」 その言葉にらんしゃまの怒りが頂点には達した 「てんこはあとからでてきたにせもの!らんはゆっくりてんこー。にせものよばわりするやつらはしね!」 そう言って9本の尻尾を器用に使って外敵を排除していく 「むきゅ…むきゅぅ!」 2本の尻尾に殴られぱちゅりーが吹っ飛ぶ そして残った尻尾でれいむとまりさも同じく殴り飛ばす 「痛いよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「でい゛ぶな゛に゛も゛じでな゛い゛の゛に゛い゛い゛い!!」 「ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙ゆ゙!」 それを見ていた群に動揺が走った 彼らからすれば何も悪くないのに仲間が痛い思いをしたのだ 「むきゅう…どうやらくずめーりんのなかまみたいね」 冷製に状況を分析するぱちゅりーも内心はヒヤヒヤしている。 ゆっくりてんこーは戦闘力が高い 捕食種ほどでは無いにしろ一対一なら勝ち目はない 「ドスがいるからだいじょうぶだぜ!てんこなんてすぐにけちらすんだぜ!」 ゲスまりさは興奮して虎の威を借る狐状態 他の仲間も「どすがいればあんしん」などと騒いでいる 「てんこー、ちぇえええん、みんなを呼んできてえー!」 「らんしゃまああ、てきしゅうなんだねーわかるよー!」 そうやって敵が騒いでいるうちにらんはちぇんに仲間を呼びに行かせる まず、始めに一緒に作業をしていたのうかりんがやってきた 「おまえ達は見かけない顔だな、他の森から来たのっぺ?」 「ここはまりさたちがみつけたゆっくりぷれいすだからおまえ達はでていってね」 「あ~新参者が来たっぺか」 のうかりんは少し困った 新参者、特に野菜のことを知らないゆっくりは育てる側の苦労を知らずによく畑を荒らす 賢いものは理解してくれるのだがゆっくりの知能ではそのようなものは少ない 「じゃおおお」 騒ぎを聞きつけて反対側を守っていたゆっくりめーりんもやってくる 「ゆゆ、くずなめーりんだよ!」 「めーりんはさっさとでていってね!!」 それを聞いてのうかりんは呆れる ここではそれはタブーなのだ。 「あ~、おまえたち、見逃してやるから早くどっかに行くっぺ」 「ここはれいむたちがみつけたんだよ!そっちがどっかいってね!!」 何ともふてぶてしい要求である のうかりんは彼らを哀れに思い情けを掛けたのだが… 「くずのめーりんははやくきえてね!」 一匹のれいむがめーりんに体当たりする 何回も何回も 他のめーりんならば何もせずただ耐えているだけだがこのめーりんは違う 「じゃおおおお!」 「ゆゆ!?」 体当たりを止め弾き返す いつもと違う反応に驚くゆっくりれいむ その間髪入れずめーりんが体当たりを入れる 「ゆっ!?」 めーりん種の硬い皮とその攻撃力でれいむは群の中へと戻される 手加減されているのか、あまり傷は負っていない しかし、ゆっくりのプライドには大きく傷を付けた ゆっくりと言うのは弱いくせにプライドだけは高い種である そうでないものもいるが、大抵は勝てもしないものに挑み破れてしまう 更に何匹かがめーりんに攻撃を仕掛けるも悉く跳ね返されてしまう 「ゆぐぐぐぐ!どうじでくずのめーりんがぁぁぁ!!」 プライドを傷つけられてのたうち回るれいむ それを見て群の仲間も手を出せずにいる そして群のリーダーであるドスまりさは困っていた めーりんが食糧を独り占めにしているのなら戦うのは仕方がないと思っていた だが、ここにはめーりんだけでなくのうかりん、ちぇ、らんがいる そして口ぶりからするにはまだ仲間がいるだろう ドスまりさとしてはこれ以上争う気はなかったのだ もしめーりんが1人でなく仲間といるならその近くに巣を作る気だったのだ だが、若いゆっくり達はこのゆっくりプレイスを奪い取る気でいるようだ 本格的な戦いになってはまずい。 そしてドスの目の前ではのうかりんによって仲間が何匹か殺されている 「見逃してやるから早く帰るっぺ」 「どぼじてごうなるのおおおおおおおお!!!」 「ゆぎぎぎぎぎ!!」 「ドズーだずけてえええ!!」 ドスまりさは決心した。 始めは群を全員守る気でいた。 しかし、これでは群は全滅してしまう ドスはのうかりんに近寄っていった。 それに側近であるありすやれいむが付いていく 彼女たちはドスの考えを理解していた どうしても楽な方に流れがちな群を正しい方向に導くのが自分たちの役割だと思っている ドスが向こうに歩み寄ると言うことは考えがあるのだろうと、考えた。 そうしてドスが群を離れた時、叫び声をあげるものがいた 「ふ、ふ、ふらんだあああ!!!!」 その声を聞いて群がパニックに陥る 最強の捕食種であるふらんが何故ここに? 恐怖のあまりパニックに陥る群に更に追い打ちを掛けるようにれみりゃがふらんの後から遅れて飛んでくる 「う~、お姉ちゃんを置いていくなんてひどいんだどぉ~」 この二匹は狩りに出ていた 体付きなのを生かして果物を取りに行っていたのだ。 果物の木はのうかりんが別の場所に植えておいたものだ 「う~、う~♪」 「じゃおおおおん♪」 ふらんとめーりんは仲良しだった 子どもの頃からずっと姉のれみりゃと一緒に遊んでいてくれたからだ 取ってきた果物を見せながら今日の戦果を報告し、食糧の保管庫に飛んでいく れみりゃも遅れて続く この姉妹は子どもの頃から一緒なために種族が別だが本当の姉妹のように仲がいい 元々れみりゃ種にはふらん種を妹扱いするものがいるからだろう。 パニックに陥ったドスまりさの群は散り散りになっていく。 そこにゲスまりさがドスがのうかりんに近づいていくのを見て叫びを上げる 「ドスがきっとめーりんやのうかりんをぶちのめすんだぜ!まりさ達はその後から続くんだぜ!」 ゲスな考えだったが何とか群に冷静さを取り戻させた 冷静に戻ったゆっくりは身を潜めてドスとのうかりんを見守る しかし、ドスは攻撃をするそぶりがない 全員が見守るなかドスはこう告げた 「ドスの群がめーりんに酷いことを言ってごめんなさい」 群に衝撃が走る 自分たちにとって絶対の存在であるドスが敵に頭を下げたのだ そして謝られたのうかりんも逆に驚いた ドスは事情を話し始めた 前に住んでいた森の食糧が無くなってしまったこと ゲスまりさに案内でここに来たこと めーりんが食糧を独り占めしていなかったらここに住まわせてもらおうと思ったこと 「そうだっぺか」 「迷惑は掛けないから…」 そう頼むドスにのうかりんは他の仲間達にも相談しないといけない、と言って ふらんとれみりゃに仲間を呼びに行かせた それを見たドスまりさの群はドスが捕食種を追い返したと思い騒ぎ出す 「ゆぅ…」 「おめえさもたいへんだっぺな」 それですむかと思ったその時 「ドスがふらんとれみりゃをたおしたんだぜ!いまならあいつもたおせるんだぜ!!」 ゲスまりさの一声で群のゆっくり達が一気に攻め込んでしまった ここまで来るのに疲労していたのと目の前に最高にゆっくりできる場所があるのに我慢しているので ついに抑えが効かなくなってしまったのだ 「やめてね!ゆっくりやめてね!」 ドスの必死の叫びも聞かずに畑に向かって突き進む そして植えてある野菜にかじりつく 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 「うめぇ!コレマジパネェ!!」 「ゆー!れいむにも食べさせてね!」 「まりさはこっちのおやさいをもらうね」 それを見たのうかりんが怒りの鉄槌を下す 野菜を食べてるゆっくりが次々と潰され阿鼻叫喚 めーりんやちぇん、らんも手加減無しに畑に踏み込むゆっくりを潰していく 「どおじでええええ!!!」 一匹のありすがらんとめーりんの体当たりを受け中のカスタードクリームを撒き散らす 他のゆっくりがそれに気を取られている間にちぇんが髪飾りを素早く奪っていく 「でいぶのリボンンンンンンンンン!!!」 「ばりさのぼうじがあああ」 ゆっくりは髪飾りを個体識別に用いる そのため髪飾りがないゆっくりは迫害を受ける 「かみかざりのないゆっくりはゆっくりしね!」 「ぼうしのないやつはまりさじゃないよ!」 結果として仲間割れが起こる これはらんが考えた戦法だった 相手が大勢だった場合はこうやって同士討ちをさせる 以下にめーりんやらんが強くとも多勢に無勢 数には勝てないのだ また、彼らが善戦しているのはドスまりさが何もしていないこと そして敵が長旅で疲れているからだった 早くゆっくりしたいと暴挙に打って出たのが結果的に裏目に出ていた 「てんこーそろそろみんなが来るよー!」 「わかるよーもうすぐおわるんだねー」 そうこうしてるうちに元々のこの森に住んでいたゆっくりが集まってきた そこにはふらんとれみりゃもいる 「う~みんなをよんできたどぉ~♪」 「う~♪」 トドメにズシンズシンと大きな音を立ててラオめーりんもやってきた ドスまりさが見上げるほどの大きさだ 「じゃおおおお?」 ラオめーりんが自分の頭に乗っているぱちゅりーに事情をたずねる ぱちゅりーは体が弱いためいざというときにはこの場所でラオの補佐をしている 「どうやら他の森から群が来たみたいね。のうかりんの畑が荒らされてるけど…」 「じゃおおおん…」 悲しげな声をあげるラオめーりん どうやらぱちゅりー達は何を言っているのか通じるようだ 「むきゅ、群のリーダーはだれ?」 「ドスだよ!」 事態を見守っていたドスがラオの前にやってくる 改めて見るとやはりラオは大きい ドスまりさは今までに群を守るために色んな敵と戦ってきたがそのどれよりも強いと感じる 「じゃおおおお」 「この森に住むのは構わないけどどうして畑を荒らしたの?」 「ゆっ…ごめんね、ドス達はずっと遠いところから来てお腹が空いてて我慢できなかったの」 ドスまりさがしゅんとなる 今自分たちの生殺与奪を握っているのは向こうなのだ 「じゃおおおお」 「そのはたけはのうかりんのだからこれからは荒らさないでね」 通訳を介してラオとドス、二人のリーダーが会話を続ける どうやら温厚なラオめーりんは二度としないと約束するなら許すようだ 「ゆっくり理解したよ!もう二度としないように約束するよ!」 「じゃおおおん♪」 その答えに満足したラオはぱちゅりーに他の説明をさせる 食糧を食べ過ぎないことやめーりん種を馬鹿にしないこと、仲間同士で争わないことなどだ ドスまりさはそれを群に伝えると群のゆっくり達もそれを承諾した リーダーであるドスがそう言うなら仕方ない それに相手にはどう足掻いても敵いそうにないというのが分かったのだ 「おやさいはかってにはえてるんだぜ!どうしてたべちゃいけないんだぜ!」 が、それもゲスまりさや若いゆっくりの反感を呼んでしまった 「野菜は勝手に生えないっぺ。育てる苦労を知るんだっぺ」 のうかりんの声を無視して集まる若いゆっくり達 「ドスのドススパークならあんなヤツイチコロなんだぜ!」 ここに至りまだ他人の威を借ろうとするゲスにドスは呆れる このまりさはやんちゃではあったがちゃんと言えば分かってくれると思っていたのに、と 「むきゅ、こまったわね。ここではルールをまもってもらわないと…」 「ゆ?もしかしてぱちゅりーなんだぜ?」 ゲスまりさとぱちゅりーの目が合う 「むきゅ?もしかして…」 「やっぱりぱちゅりーなんだぜ!」 実はこの二人幼馴染みだったのだ しかし、群が全滅してからお互い離ればなれになっていた 「むきゅ、わるいけどここではルールはぜったいにまもってもらうわ」 ぱちゅりーは覚えている 昔からこのまりさは好き放題にやっていた そしてよく冬籠もり用の食料を食べていたのだ ある意味かつての群の全滅の要員とも言える 「まりさはおなかがすいたんだぜ!むかしのよしみでたべさせてほしいんだぜ!」 相変わらず変わらない自分勝手 だから番であるれいむにも愛想を尽かされる 「むきゅ、だめよ。あれはのうかりんが育ててるんだから」 「こっちにはドスもいるんだぜ、ドスに敵うわけないんだぜ?」 と一方的な要求を突き付けてくる 「じゃおおお?」 「むきゅ、ラオは群の総意なのか?と聞いているわ」 「違うからゆっくり待ってね!ドスが説得するよ!」 ドスまりさは丁度ラオとゲスの間に立った 「この森にはこの森のルールがあるからみんな守ってね!そうしたらゆっくりできるよ!」 興奮していると言えばいいのか、それとも未だに勘違いを続けているのか 若いゆっくり達は収まらない 「じょおおお!」 そこに一匹のめーりんがやってきた 「じゃお!じゃお!」 どうやらラオめーりんが馬鹿にされたと思ったようだ 激しく抗議するめーりん だが、ゲスまりさは取り合わず仲間と攻撃し始める 一匹が体当たりを、もう一匹が上からボディプレス、と立て続けに攻撃を加える 「む、むきゅ…」 めーりんは奮闘していた。 このめーりんにとってラオめーりんは何者にも代え難い誇りなのだ そして他のゆっくり達から馬鹿にされていた自分を救ってくれた そのラオめーりんが侮辱されていると思うと耐えられなかった めーりんが以下に強くとも流石に10匹を相手には多勢に無勢だった 次第に防戦一方になっていく 「ゆっへっへっ、やっぱりクズのめーりんなんて大したことないぜ!」 ゲスがそう言いながら更に体当たりを重ねる 厚い皮を持つめーりんもこのままでは… 「じゃおおおおおおおお!!!」 突如、ラオめーりんが雄叫びを上げた それにはラオの仲間もドスも、ドスの群も驚いた 「むきゅ、おちついてラオ!」 だが、ラオめーりんはそのままめーりんを攻撃するゆっくり達に体当たりを食らわせた 「ゆあああああああああ!!」 「どぼじでええええ!!」 「わがらないよー!!」 ラオめーりんにとってはめーりんは娘のようなものだ ラオめーりんは大きくなりすぎて番となるべきゆっくりがいない そのため同種の子どもが作れなかったのだ そんな時に現れためーりんを娘のように可愛がっていた ラオの怒りの体当たりを受け若いゆっくり達は重傷を負い、またあるものは潰されてしまった 「どぼじでごうなるんだぜえ…」 辛うじて生きていたゲスまりさももはや風前の灯火 「ぱちゅりー…助けて欲しいんだぜ…」 助けの声が聞き入れられることはなかった 突如として怒りの咆哮をあげたラオめーりん 仲間が殺されていく中ドスの群が報復しようとしていたそのとき ドスまりさが空に向かってドススパークを放った 「みんなゆっくり聞いてね!悲しいけどまりさたちが悪いよ!」 リーダーシップを発揮し皆を諭すドス 「ドスの仲間がめーりんにヒドイをことを言ってごめんね」 そう言ってドスが自らめーりんの頬を撫でる そきほどまでは怒りを露わにしていためーりんだったが それに気をよくしたのか「じゃおおお♪」と喜んでいる 「じゃおおお?」 「むきゅ、むこうのどすがあやまってくれたわ。ほかのゆっくりもはんせいしてるみたいだし…」 「じゃお」 「そうつたえるわ」 ラオめーりんが舌を出しぱちゅりーがそれに乗り地面に降りてくる 「わかったわドス。しゃざいをうけいれてあなたたちをみとめるわ」 それを聞いてドスは安心した 「これからはおたがいになかよくしましょうね、とラオがいってるわ」 「こちらこそよろしくね!」 こうしてドスまりさの群が新たに住むようになり仲間がドンと増えた 二つの群は別々の巣でそれぞれのリーダーの元で暮らしている ラオめーりんの力なのか二つの群は争いもなく今もなかよく暮らしている 何よりも変わったのがドスまりさの群内でのめーりん種の扱いだ 今までは喋らないことから誤解されていたが、誤解が解け、何匹かはたまに子ども達と遊んであげている ここはラオめーりんの住む森。今日も平和の1日が始まる 続く
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/524.html
前 ラオめーりん3 河の上のゆっくり 「じゃおおお、じゃおじゃお、じゃおおおん」 「むきゅ、ゆっくりえーきとゆっくりこまちかもしれないわね」 翌日、ドスまりさがラオめーりんの元にやってきた まりさが見たゆっくりについて聞きに来た ゆっくりえーきとゆっくりこまち この二種は二匹で一緒にいることが多い 昼寝が好きなこまちに働きもののえーき 二匹は仲が良く番に別のゆっくりを選ぶのは珍しい 例に漏れず発見された二匹も仲良しだ 「じゃおおおん」 「こまちはかわでつかえるすぃーをもってるらしいのよ。きっとそのこまちはもってたのね」 通訳のぱちゅりーを通しての会話が進む ラオめーりんは昔、まだ普通のめーりんだった頃こまちと仲が良かった 二匹とも昼寝が大好きだった その後そのこまちは番となるえーきと一緒に別のゆっくりぷれいすを探しに行ってしまったのだ 「じゃあ、えーきとこまちは川下の群にいるの?」 川下、方角で言えば西に当たる 西には別のゆっくりが群を作っており互いに餌場などが被らないようにするようにという決まりがある ただ、それ以外は特に何もなく時々隣の群へ番を探しにいくゆっくりもでる どちらの群のゆっくりもとてもゆっくりしており何より群の掟を守るので時々お見合いなどもあるほどだ 「かわのむこうのむれはちょっとかわってるのよ」 西の群は長を持たない その代わりに人間で言う議会制を取っている 年輩のゆっくりたちが話し合って群の方向性を決めている 若いゆっくり達は年輩ゆっくりから知識を授かりいずれ群を継いでいくのだ ぱちゅりーはこれを変わっていると称したが一匹のカリスマ、ドス級の長を求めるゆっくりだからだ 「そんな群があるんだね!」 ちなみに、川はラオめーりんの群を円を描くように流れており、最終的には西の群の近くまで続いている こまちとえーきは群に返る際にこれを利用したのだろう 「じゃおおお!」 「ゆ?」 一匹のめーりんがやってきた 「じゃおじゃお、じゃおおんじゃお!」 「じゃおおおん!」 ラオめーりんに何かを伝えると他の仲間の元へと駆けだしていくめーりん はてなマークを頭に浮かべるドスまりさだがラオめーりんは嬉しいのかニコニコしている ぱちゅりーも喜んでいるようだ 「ちょうどいいわ。ドスにもたちあってもらいましょう」 「ドスにもゆっくり説明してね」 「むきゅ、にしのむれのゆっくりとおみあいがあるのよ」 ゆっくりこまちが水上すぃー(名前募集中)でやってきたのだ 今度は少々大きめであり、こまちの他にも三匹が乗っている 一匹はゆっくりえーき。 西の群の年輩ゆっくりでお見合いの立会人として同行した もう1人は今回お見合いをするゆっくりれいむ そして、れいむの親のゆっくりみょん めーりんが群のゆっくり達を広場に集める そこにラオめーりんとドスまりさが加わり、客人として西のゆっくりが通される 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「「「じゃおおん」」」 群のゆっくりが総出で挨拶をして迎える お見合いをするれいむが一歩前に出て自分が相手だと言うことを示す それを見て、一匹のめーりんが前に出る このめーりんがれいむのお見合い相手だ めーりんの後では親のさくやとめーりんが見つめている 「ゆっくりしていってね!」 「じゃおおおおん♪」 挨拶を交わした二人は互いにほっぺをすりすりする そして、めーりんがエスコートする形で群の周りをれいむに案内する 「ゆゆ?めーりんとれいむがいっちゃったよ?」 「むきゅ、ドス。おみあいなんだからふたりだけのじかんもひつようなのよ」 「じゃおおん」 群の周りを案内しながらめーりんが自分をれいむにアピールするのだ ここでれいむがめーりんのことを気に入れば二人は番となる 概ねのゆっくりは番となるのだが稀にどちらかのゆっくりに心に決めたゆっくりがいる場合がある 過去にゆっくりまりさが思い人であるぱちゅりーを忘れられずにいたこともあった その時はその心を汲んだ相手のありすがまりさとぱちゅりーを認めてめでたく番となった ありすはその優しさから別のゆっくりに見初められて幸せに過ごしている めーりんとれいむが二人きりの間互いの親ゆっくりが挨拶を交わしていた みょんは不慮の事故で番のれいむを無くし子どもを一人で育ててきた そのため、子どもであるれいむの幸せを願っている さくやとめーりんも親として同じくらいめーりんに愛情を注いでいる めーりんは両親の教えもあり群で一二を争うほど狩りが得意となったのだから その頃めーりんは得意の狩りでれいむにプレゼントをしていた 丁度可愛い花を見つけてれいむの髪に挿してあげたのだ 「じゃおおん♪」 「ゆゆ?ありがとうめーりん!」 頬を赤らめながらも嬉しげなれいむ それを見てめーりんも赤くなる 次に案内されたのは川辺である ここはやや川上に辺り直接河と接していない 人間からすればなんてことはないがゆっくりにすれば這い上がるのが難しい高さである 川辺でゆっくりする二匹 その前に一匹の蝶がひらひらと飛び回る 「きれいなちょうさんだね!れいむがとってあげるよ!」 「じゃお♪」 ゆっくりに雌雄の区別はないためどちらも互いに対して良いところを見せようとする 今度は先ほどのお返しにとれいむが蝶々を捕ろうとした 「ちょうちょさん、ゆっくりまってね!」 「じゃお…」 しかし、運の悪いことにこの蝶はれいむがギリギリ届くか届かないかの高さを飛んでいた そのためれいむは少々追いかけることになる 蝶に目を取られ前が見ていないれいむ 徐々に河へと近づいてしまう 「じゃお!」 「れいむはだいじょうぶだよ!ゆっくりまってね!」 心配しためーりんが声を掛けるがれいむはそのまま蝶を追いかける そして一際多くジャンプしたとき 「ゆゆ!つかまえたよ!」 「じゃおおおおおおん!!」 蝶を咥えたれいむ。しかし、その先には河が待ち受けていた 夢中になっていたれいむは川岸でジャンプしていたのだった ゆっくりにとって河で溺れるのはとても危険なこと ゆっくりと溶けてしまうのだ 「ゆううう!でいぶおぼでぢゃうよぉぉぉぉ!!」 「じゃおおおおん!!」 悲鳴を上げるれいむ。 対するめーりんはどうにかならないかと周りを見渡すが何もない 「じゃお…!」 スウッと息を吐き出す めーりんは覚悟を決めた 「じゃお!」 自分も飛び込みれいむを助けに行ったのだ 「めぇぇりぃぃん!めーりんまでおぼでぢゃうよぉぉ!!」 「じゃあああ!!」 自分のことを省みずれいむを助けに行くめーりん どうにかしてれいむを岸まで上げようとするが上手くいかない 二人は寄り添うように水面に浮かんでいる めーりんが自分の上にれいむを乗せようとするも脚に力を入れても水をかくばかり 「ぞんなこどじだらめぇりんがじんじゃうよぉ!」 「じゃお…じゃお…!」 めーりんは必死にれいむを助けようとする れいむはめーりんのことを思い止めるように言うがめーりんは何度もれいむを岸に戻そうとする 「じゃお!れいむはめーりんがまもる…!」 「ゆぶ!?」 ここまで鳴き声しか出さなかっためーりんが言葉を喋ったことに驚くれいむ そしてめーりんは最後の力を振り絞りれいむを突き上げる 一寸の虫にも五分の魂 めーりんの思いが通じたのかれいむは岸の近くまで上げられる 咄嗟に食いつくれいむ。だが、そこで踏ん張るのが精一杯だ 「ゆぎいぃぃぃ!!!」 必死に這い上がろうと一層口に力を入れる だが、その気持ちを無にするようにれいむの食いついてる部分の土がはがれる れいむはもう駄目だと思った そうしてまた河へと落ちるはずだった 「ゆゆ?」 いつまで経っても河には落ちなかった そして何かにくるまれて宙に浮かんでいる 本来ならば「おそらをとんでるみたい~」となるのだがそうはならず れいむは恐る恐る閉じていた目蓋を開いた そこにはラオめーりんが、長い舌を伸ばして自分を掴んでいた ラオめーりんはそのままれいむを岸に戻すと次にめーりんを引き上げた 「じゃおおお…」 「めぇりんしっかりしでええ!!」 水に浸かり弱っためーりんに必死に声をかけるれいむ めーりんはれいむが助かったことに喜び自分のことよりもれいむを案じていた 「じゃお…れいむ…れいむ…」 「めーりん!」 めーりんは辛うじて生きていた そこにラオめーりんが舌を使いめーりんとれいむを頭の上に乗せると 全速力で群へと戻っていった ここまで巨大化したゆっくりはあまり早く走れない だがこのラオめーりんは仲間を思う一心でゆっくりにしては信じられないスピードで走っていた その後めーりんは群に戻り水を吸いやすい草や葉っぱで体の水分を抜き 栄養価のある食べ物を食べさられて回復した めーりんの側にお見合い相手であるれいむが付きっきりで看病した そうして翌日になりめーりんは起きあがれるようになった 「じゃおおお♪」 「ゆっくりよかったね!」 涙を浮かべ喜ぶれいむにめーりんは頬をすりすりとする めーりんはれいむを好きになっており結婚して欲しいと思っていた その気持ちは今も変わらず、こうして求愛している 「ゆ?!でもれいむのせいでめーりんはかわにおちちゃったんだよ?」 「じゃおお?じゃおおお!」 気負うれいむに気にすることはないというめーりん 逆に好きになった相手を助けるのは当然だとれいむに伝える 「ゆゆ!れいむもめーりんのことすきだよ!」 「じゃおお!めーりんもすきだよ!」 互いに頬を擦り付けあう二匹 そして最後には口づけを交わし、二人は番になった そのことを伝えに行こうとめーりんを看病していた巣からでると そこには群中のゆっくりが祝福に駆け付けていた 「おめでとうめーりん!れいむとゆっくりしあわせになってね!」 「みょん!おにあいだみょん!」 「むきゅう、あつあつのかっぷるね」 「わかるよーそうしそうあいだねー」 「よいぞ!」 気付けば皆から祝福の言葉を贈られて二人は頬を赤く染めていた ドスまりさとラオめーりんも祝福の言葉を贈り二人は皆が認める番となった 「れいむ、しあわせになるみょん!めーりんみたいなゆっくりならだいじょうぶみょん!」 母親であるみょんはめーりんの勇敢な行動に感謝し娘に相応しいゆっくりだと太鼓判を押す そしてめーりんの両親も危険を顧みずにれいむを助けためーりんを褒める 「じゃおおおん♪」 「けど、れいむがいるんだからあんまりあぶないことしたらゆるしませんからね」 めーりんの両親も祝福し、こうしてめーりんとれいむのお見合いは幕を閉じた その日は皆で二人の結婚を祝った ドスまりさはその光景を見て改めてすごいゆっくりプレイスだと感じていた 「ドスもラオめーりんに負けないくらいみんなをゆっくりさせるよ!」 「じゃお♪」 盛大な結婚式も終わり、西の群からやってきたえーきとこまちは水上スィーで帰ることになった 群の仲間にお見合いの成功を伝えるために れいむの母親であるみょんはラオめーりんの勧めにより群れに残ることとなった 「それじゃ、こまちたちはかえりますね」 「ゆくぞ!」 こまちが水上スィーを動かし河を下っていく 二人もれいむが幸せになりとても満足げな表情だ 「えーきさま!れいむ、とってもゆっくりしてましたね!」 「こまちもゆっくりしたいか?」 「ゆゆ?ぷろぽーずですか?」 「よいぞ♪」 この二人は仲良く河を下っていく そして群に戻ったときにこの二人は番となった by ラオめーりんの人 水上スィー名前募集中! 良いゴロが思いつきませんorz それよりもラオめーりんもどうなんでしょ… できたら声が聞きたいのですが 水上スィー、良い響きだ。 -- 名無しさん (2008-12-14 00 50 13) 水上スィーのままでよくないですか? -- 名無しさん (2008-12-14 11 30 01) このままで良いと思うな、用途が判りやすい -- 名無しさん (2008-12-14 13 20 14) 天狗のメモにあったリーダー達の集会ネタが見たいです。 -- 名無しさん (2008-12-27 10 32 09) 水上スィーっていいなあ -- 名無しさん (2009-07-26 13 44 09) えいこまは我が彼岸。 番にしてくれてありがとうございます。 -- 名無しさん (2010-07-31 02 40 48) 霊夢×美鈴とは珍しいね -- 名無しさん (2010-12-01 03 15 01) 水上スィーの名前は、流しびな -- 輝夜(仮名) (2012-09-20 21 20 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/512.html
さくやとめーりん 「zzzz……。」 ゆっくりの住む森の一角で、ゆっくりめーりんが昼食後の昼寝――シエスタをしていた。 巣の中ではなく、その入り口の前である。 というのも、冬が差し迫った近頃では珍しい小春日和だったためである。 そんな訳で、心地よくだらしなくヨダレを垂らして眠っていためーりんだったが、 「ゆっ!」 「じゃおっ!?」 突如何者かの体当たりによって起こされてしまった。 その何者かとは、 「ねてないで、ゆっくりはたらきなさい、めーりん!!!」 ゆっくりさくやである。 ゆっくりさくやはシエスタしているゆっくりめーりんを見つけると、それを邪魔することがある。 「じゃお……ゆっくりしていってね……。」 めーりんは眠そうにそう答える。 めーりんもさくやのこの習性にはなれたもので、特に文句を言うでもなく、適当にあしらって、 「……zzz……。」 また眠る。 「もうっ、もうっ!ゆっくりしないでおきなさい!!!」 さくやはまた何度も体当たりを繰り返すが、めーりんは狸寝入りを決め込んでいた。 「ゆぅぅぅぅ……!!!」 さくやが少しばっかり涙ぐむと、 「ゆっくりしようね、さくや。」 めーりんがゆっくりと、さくやにすり寄ってきた。 「ゆっくりするわ……。」 そう言って、さくやもめーりんにすり寄る。 しばらく何をする訳でも無く、2頭は体を寄せあったままゆっくりしていったが、 「……めーりん。」 さくやがめーりんに話しかける。 「じゃお?どうしたのさくや!!」 「きょうはめーりんのおうちにとまるわ。いいかしら?」 「じゃお!ゆっくりしていってね!!!」 「じゃあ、ゆっくりしていくわね!!!」 さくやがそう答えると、めーりんは目の前の巣に、――生涯のパートナーを招き入れた。 さくやは何故だかめーりんに素直に感情を表現出来ない。 さくやがめーりんのシエスタの邪魔をするのは、構って欲しいからなのだ。 多くのめーりんはそれを無視して、シエスタを強行するのだが、中には受け入れるめーりんもいる。 さくやはそんなめーりんと共に、ゆっくりと生涯を過ごしていく。 「うー☆」 「ゆ!おぜうさまぁ!!」 「うー、ゆっくりしね♪」 「いもうとさまもぉ!!」 ただし、忠誠心が優先なのだが。 「ゆっくりがんばってね!!さくや!!」 2頭の声を聞いて飛び出したさくやに、めーりんはエールを送った。 さくや可愛いよさくや……可愛い夫婦だ……鼻の奥から鉄の味がしてきた -- 名無しさん (2008-12-11 03 03 49) さくやはツンデレなんですね、わかります。 -- 名無しさん (2008-12-11 21 50 08) いい話だ…。咲夜さんとめーりんは王道ですね -- 名無しさん (2009-03-13 22 08 37) めーさくれみさくめーふらぱちぇこあ・・・紅魔館は素敵だ -- 名無しさん (2010-12-01 03 18 45) な なんだと めーりんが喋っているだと!!? -- 名無しさん (2011-04-27 19 29 12) 愛で系は好きだなあ -- 名無しさん (2016-01-16 18 56 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2895.html
『可愛いめーりん』 11KB 変態 戦闘 同族殺し 飼いゆ 野良ゆ 希少種 現代 愛護人間 独自設定 ぺにまむ 趣味全開 前回、虐殺SSを書いていると言ったな。あれは嘘だ。 私は2秒で信念が変わる人間であることを理解して欲しい。 『可愛いめーりん』 「めーりんはホント可愛いなあ」 敏明は飼いゆっくりのめーりんを、もみながら話す。 「うーん。この弾力が堪んない」 「じゃお~ん」 めーりんは気持ちがいいのか、とろんとした顔で声を上げる。 敏明は3ヶ月前、道端で餡子まみれのめーりんが、傷だらけで死に掛けていたのを見つけ介抱した。 そして、流行の飼いゆっくりにしようとした。 最初は、なかなか懐いてくれないめーりんにあれこれ手を焼いたが、その甲斐あって今はとても仲良しである。 「聞いてくよめーりん。会社の同僚がでいぶみたいな奴でさー」 「じゃおん、じゃおん」 会社の愚痴をこぼす敏明、それを相打ちしながら聞くめーりん。 一人暮らしで、友達の少ない敏明にとってめーりんは、かけがいの無い家族であった。 ある日、敏明の家に大きな荷物が届いた。 敏明の両親からであった。 実家で取れた野菜などが入っている。 中を良く見ると、野菜の埋もれて、なにか動いている。 ぼす! と野菜を跳ね飛ばし、それが敏明の前に着地した。 銀髪、メイド服を華麗に着こなした胴つきさくやである。 驚いて尻餅をつく敏明に、さくやは一通の手紙を手渡してきた。 敏明はいきなりの事に驚きながらも、手紙を受け取り読み始めた。 『としちゃんへ。元気?マミーだよ。一人暮らしで大変だと思ってメイドさんを送ります。 ゆっくりだけど、そこら辺のクソ女より優秀よ。仲良くしてね。 あと、一人暮らしは寂しくない?辛かったらいつでも戻ってきていいのよ。 ――――としちゃんが大好きなマミーより』 「もうママンは、心配性だな。また今度電話しなきゃ」 敏明はそう呟き、さくやの方を見る。 「よろしくね」 「はい、ご主人様」 さくやは、にっこりと笑って答えた。 さくやは良く働いた。 ゴム手をはけば、水仕事もなんのその。テキパキとこなした。 そしていまは、居間の掃除をしている。さくやにとっては大きい掃除機を、一生懸命動かしゴミを掃除する。 敏明が帰ってくるのは、夕方になるだろう。 それまでに掃除を終わらなさなければ。 そう思い、さくやはこま鼠のように動き回る。 「じゃおーん」 めーりんが、床で寝ぼけながらゴロゴロしている。 さくやは、その様子を見てイライラした。自分が一生懸命お仕事しているのに、こいつは何時も寝てばかりだ。ちっともご主人様の役に立っていない。いや、立とうとしていない。 さくやはめーりんに近づくと、横顔をぺちぺちと叩きながら 「めーりん!掃除のじゃまよ!いつもいつもゴロゴロして、それでいいの?この役立たず!」 と叱りつけた。 「じゃ?」 「聞いているの?せめて野良が庭に入らないように、見張りぐらいしたらどうなの」 さくやが、さらにまくし立てる。 「あの……気安く呼ばないで、いただけますか」 めーりんが、顔をしかめながら言った。 「ゆえ?」 さくやが驚いて声を上げる。 「あの、いいですか。貴方はこの家の使用人で、私は敏明さんの家族です。立場を理解してくださいね。貴方とは違うんです」 めーりんが、実に迷惑だと言わんばかりの顔で話した。さくやは、戸惑いながら 「え、え、貴方しゃべれたの?」 と質問した。 「あたり前じゃないですか。なんでそう思うんです?」 「だって、ご主人様の前じゃ、じゃおんしか言わないじゃない」 「そりゃそうですよ。敏明さんはね、愚痴を聞いてもらいたいんですよ。それなのに私がべらべら喋ってどうするんです。」 めーりんは、呆れたように答えた。 「見つけたぜ」「見つけたよ」 突然、庭から大声が聞こえた。 さくやとめーりんが何事かと庭に目を向けると、そこには普通のゆっくりよりも一回りは大きいれいむとまりさがいた。 「めーりん、出てくるんだぜ。」 めーりんに声を掛けたまりさは、古傷だらけで眼光が鋭く、一瞥しただけで只者ではないことが感じ取れる。 隣にいるれいむも同様であった。普通の野良ゆっくりとは雰囲気が違いすぎていた。 「さくやさん、窓を開けていただけますか」 めーりんは、無表情で静かに言った。 「え、でもあいつら入ってくる……」 「いいから早く!」 さくやは、ただならぬめーりんの気迫に圧され、窓を開けた。 めーりんが、まりさに向かい話し出す。 「いまの私は飼いゆっくりです。手を出すとどうなるか分かるでしょう」 「ふん。飼い主はしばらく帰ってこないのは、分かっているのぜ。たとえ飼いゆっくりになろうとも、あんこファミリーの掟に従い死んでもらうのぜ」 「ふん、鉄砲玉じゃなく殺し屋を向けてきましたか。あの『鉄球夫妻』がわざわざご苦労なことで」 「内家ゆん法・餡子聖拳の達ゆん『餡拳殺のめーりん』に知っていてもらえるとは光栄だぜ」 まりさ、れいむ、めーりんの三匹は、じりじりと間合いを計る。 「ちょと、なんなのあんた達」 さくやが、声を掛ける。その瞬間 ―――――吟! れいむの視線がさくやを射抜く。 「ひぃ」 ぺたりとさくやが、腰をついた。家事手伝いゆっくりとして育てられ、荒事とは無縁のゆん生を送ってきたさくやが初めて感じる殺気である。 さくやの中味がスーと冷え、力が抜けていく。さくやは恐怖で歯をガチガチと鳴らした。 「よそ見とは、余裕ですね」 めーりんが、弾けるようにれいむに体当たりをかます。 しかし、弾き飛ばされたのはめーりんの方であった。 「ゆゆ。なにそれ」 れいむがつまらなそうに言い捨てた。 (硬い。外家ゆん法『鉄面皮』か……) めーりんは即座に体勢を立て直し、相手を分析する。 れいむとまりさは、互いに素早くめーりんの側面に回りこみ、めーりんを挟み込むような位置取りをした。 外家ゆん法、内家ゆん法とは、共にゆっくり格闘術である。 しかし、その思想は異なり、外家ゆん法は皮や瞬発力、餡筋力を鍛えるのに対し内家ゆん法は中味を流動させ爆発的な力を引き出すことに重点を置く。 外家ゆん法・金剛鉄皮拳をあやつる『鉄球夫妻』こと、まりさとれいむはその鍛え上げた外餡功で、自らの体の一部を鉄と化す技『鉄面皮』と使い、あんこファミリーに仇なすゆっくりを暗殺してきた。 『鉄面皮』は、最強の矛にも盾にもなる強大な技である。 それを更に、夫婦でのコンビネーションを加えたことにより、あんこファミリー有数の使い手となった。 その技がめーりんに迫る。 ――――――鉄球挟圧殺 ガキィ! と凄まじい金属音がなる。 「かわした?」 めーりんは紙一重で、まりさとれいむの挟み込むような体当たりをかわす。 が、まりさとれいむは反撃を許さない。 ガキィ!ガキィ!と連続で技をかけめーりんを追い詰めていく。 (まずい、これでは剄が練れない) めーりんの顔に焦りが浮かぶ。 「いまだぜ」 まりさがそう叫び、再びれいむとまりさがめーりんに迫る。 刹那、まりさの額にフライパンが当たる。 「ゆ?」 まりさが一瞬それに気をとられる。 「好機!」 まりさとれいむの技のタイミングがホンの僅かにズレる。 めーりんは、中味を流動させ内餡功を練る。めーりんの体が熱を帯びた。 ――――――餡子獄屠拳 めーりんの体当たりがまりさに当たった。が、またしてもめーりんは弾き飛ばされた。 「かはっ」 めーりんは、中味のラー油を吐き出した。 「ゆふふ。それが餡子聖拳の技なのぜ?この『鉄面皮』には通用しないのぜ」 「内家ゆん法敗れたり!」 まりさとれいむが再び動き出そうとする。しかし、まりさは動こうとしない。 否、動けないのだ。 「どうしてあんよが動かないんだぜぇ」 まりさの意思に反し、まりさのあんよはピクリともしない。 「餡子獄屠拳は、感覚も含めて完全にあんよを破壊する技です。貴方は二度と動くことができません。」 まりさの瞳に絶望の色が浮かぶ。 「ゆわあああああああ!!」 れいむがめーりんに突進した。 「れいむ!不用意に飛び込むな!」まりさが叫ぶ。 「うかつな!」 ――――――餡子経絡殺 めーりんがれいむとのすれ違いざまに、お下げでれいむの体を撫でる。 「……!!」 れいむの動きが止まった。 「う、うご…かない…からだ…」 れいむが搾り出すように言った。 めーりんはれいむの後ろに立ち、 「腕がにぶりました。本来は喋れないはずですから」 と言いながられいむを押し倒した。 「な、なにするの」 れいむが怯えた声で質問する。 「れいむに打ち込んだ餡子経絡殺は、一時的に餡子を動かなくする技です。つまり死にません。ですから、こうやって殺してあげようと思いましてね」 めーりんはそう言うと、れいむのまむまむにいきり立ったぺにぺにをあてがった。 「やだ!やだぁ!まりさ助けて!」 「やめるのぜええええぇえ!」 れいむは涙をながしてまりさに助けを求め、まりさは体を精一杯揺り動かし絶叫する。 「貴方達、私が聖人君子だとでも思っていたのですか?貴方と同じゲスなんですよ」 ぬめり、とぺにぺにがれいむの中に差し込まれる。 「はは、鍛えてるだけあってよくしまりますよ。まりささんスイマセンねぇ。奥さんのまむまむ気持ちいいですよ」 「ゆがあああ!殺してやる!殺してやる!」 めーりんは、目を見開き、我を忘れて叫ぶまりさを見ながら、パンパンパンと下腹部を打ちつける。 「ん!ん!ん!ああ…やぁ。まりさ……見ないで…あう」 れいむは涙をぽろぽろ流し、まりさに懇願する。ゆっくりの本能のせいか、体は湿り気を帯、めーりんとの結合部はぐちゃぐちゃと湿った音を立て始めていた。 「おやおや、れいむさん、もしかして気持ちいいんですか?旦那さんの目の前で犯されているのに?」 めーりんはサディステックな笑みを浮かべ、れいむをなぶり続ける。 「そんな…んんっ!ことない!んあ、ひぃ!」 れいむは、そう答え歯を食いしばった。 「さーて、そろそろ出しますよ。たっぷり出しますから、まむまむでしっかり受け止めてくださいね。」 「ひっ。お願い、中はいやなの、だめなの!許してください。もう、めーりんを襲ったりしないから、うう……いやぁ、いやあああぁ!」 「いいですか、私の中味は激辛のラー油です。それを体内に出されるという意味が分かりますか?本当はまりささんの目の前で孕ましてあげたかったんですが、しかたありません」 めーりんが、一層激しく動き出した。 れいむは、めーりんに出されれば自分が死ぬことを理解した。 恐怖で頭の中が塗りつぶされる。 れいむは、めーりんのぺにぺにが自分の中で震えるのを感じた。 「すっきりー」 「す!!があ!あああああああ!!」 れいむは自分の体内が灼熱の炎に焼かれるのを感じた。そして、直ぐに何も感じなくなった。 「いやぁ、れいむさん、命がけのすっきりーは燃えますね。って、もう死んでますか」 めーりんは、ぺにぺにを引き抜きながら言った。 そして、まりさを見た。……すでにまりさは事切れていた。 (馬鹿な!) めーりんは警戒した。まりさのあんよは破壊したが、致命傷ではない。 ゲスがこれくらいでショック死するはずもない。 誰かいる? めーりんがそう考えていると、死んだまりさの後ろからニュルンとにとりが出てきた。 にとりは餡子の塊を食べながら 「久しぶりめーりん。コイツの中枢餡なかなか旨いよ」 と話しかけてきた。 (これが、外家ゆん法・解体戦闘髪奥義『尻子玉抜き』か……) 外家ゆん法・解体戦闘髪奥義の一つ『尻子玉抜き』とは、にとりのツインテールの片方を対象のあなゃるに差込み、体内の中枢餡を引き抜く暗殺技である。 対象は、外傷なく静かに絶命する恐るべき技である。 「なんのようです。白蓮会に恨まれる覚えはないですよ」 「いやーひじりさまが、めーりんに会いたがってね。用件は直接会って話すってさー」 (師匠が?) めーりんはしばらく考えて答えた。 「いまは都合が悪いので、後日伺います」 「わかったー。お願いねー。」 にとりはそう言うと、すっと居なくなった。 めーりんは家に入ると、さくやに話しかけた。 「フライパンを投げたのは、さくやさんですね」 「は、はい」 さくやは怯えながら答える。 ぴしり!とめーりんはさくやの頬をお下げで叩いた。 「よけいなことしないでください。…そうですね。勝手なことをするメイドはお仕置です。私のぺにぺにを口で綺麗にしなさい」 めーりんはそう言うとラー油と餡子で濡れたぺにぺにを突き出した。 「ああ……」 さくやは、ゆっくりと丁寧に、ちゅっちゅっと音を立てながらぺにぺにを口で吸った。 そして、さくやは舌で辛いラー油を舐めとると、下腹部に甘い痺れが走るのを感じた。 「いただきまーす」 敏明は、そう言うと夕飯を食べ始めた。 「いやーさくやの作るご飯は美味しいな。ママンにも負けないよ」 敏明はにこにこ笑いながら言った。 「そういえば、僕がいないときなんか変わったこと無かった?」 さくやはドキリとして思わず 「実は…野良…」 と言いそうになる。 しかし、めーりんが「蛇怨」と呟くのを聞くと慌てて黙る。 そして、めーりんは敏明の膝のうえに乗り、すりすりした。 「あはは、こらめーりん!食事中だぞ。もう本当にめーりんは可愛いな」 おしまい 次回予告 師匠を尋ね白蓮会を訪れるめーりん。旧友との再会にめーりんは修行時代を思い出し、しばし楽しい時を過ごす。 しかし一方、さくやがあんこファミリーに攫われてしまう。 迫りくる新たなる刺客『不死身のみょん』『隕石童子』『波紋のぱちゅりー』。 なぜめーりんは、あんこフャミリーから狙われるのか。 次回『さくや超絶輪姦・怒りの餡殺紫震掌』 ――――――明日に向かってJAOOOOOOOOOOOOOOOOOON!! <うそです。つづきません> ※ゆっくりSSと武侠SSを合わせたのを書いてみたかった。 しばらくSSは書きません。 スレで楽しみにしてくれていた人ごめんね。趣味に走っちゃた。 ◆TXTあきでした。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/947.html
めーりんはいつもゆっくり暮らしていました。 日のあたりのいい場所でぽかぽかお昼寝したり、木陰に入ってはプカプカ寝ていました。 めーりんは飼いゆっくりではありませんでしたが、気のいいお兄さんがご飯の面倒をみてあげていました。 めーりんはお花が大好きでした。 春は桜の花びらが舞い散る様子に見惚れてじゃおっと泣いたり、 夏は向日葵に囲まれながら幸せそうにじゃおじゃお、お昼寝したり、 秋はコスモスをウットリ眺めてはじゃおっと、ため息をついたり、 冬はフリージアをぼんやりと見つめながらじゃおんと、春が来るのをのんびり待ち望んだりしていました。 めーりんはいつも幸せそうに暮らしているのに、ゆっくり出来ないと言う者達がいました。 「めーりんはゆっくりしてないくせにニコニコしててきもちわるいのぜ!」 「おうたもうたえないめーりんはゆっくりできないよ!」 「いつもねてばかりいるめーりんはとかいはじゃないわ」 「むきゅ!おはなしもできないめーりんはゆっくりできないわ!」 そんな風にめーりんを馬鹿にしたり、苛めたりするゆっくりが居るので、 めーりんは他のゆっくりたちの前では笑わないように気をつけていました。 それでも風に乗って漂う花の香りに、思わずニコニコしてしまいそうになります。 ですから、他のゆっくりが居る時はじゃおじゃおっと鳴いて誤魔化すのでした。 そんなめーりんには気になるゆっくりが居ました。 お兄さんの庭でお花を育てている、ゆうかと言うゆっくりでした。 ゆうかはめーりんのことを馬鹿にしたりしませんでした。 めーりんが幸せそうにお花を眺めているのを嬉しそうに見ていました。 めーりんとゆうかはお友達になりました。 いつもお花に囲まれて、幸せな一時を過ごしていました。 ある時めーりんがお兄さんにお願いをしました。 めーりんの言葉はお兄さんには解りませんでしたが、ゆうかが替わって話してくれました。 「おにいさん、めーりんはじぶんのかだんがほしいっていってるわ、でもね、めーりん、 おはなをそだてるのはたいへんなのよ、めーりんはいつもおひるねばかりするでしょ? のんびりねていたら、おはなさんはそだたないわよ?」 ゆうかにそう言われ、めーりんは決まりが悪そうにモジモジ下を向いてしまいました。 そんなめーりんをお兄さんがじっと見つめて言いました。 「めーりんのための花壇を用意するよ、めーりんが初めて僕にしてきた御願いだからね。 隣の畑を自由に使っていいよ。でも、ちゃんとお花の世話をしないとだめだよ?」 「いいの、おにいさん?めーりんはわるさはしない、いいこだけど、のらのこよ?」 「これだけ面倒をみているんだから、僕の飼いゆっくりと同じ事だよ」 めーりんは大喜びで跳ね回りました。そしてお兄さんにお礼のつもりでじゃおじゃおっと言いました。 翌日からめーりんとゆうかとお兄さんで、隣の荒れ果てた畑を耕し花の種をまいていきました。 それを見ていた他のゆっくりはめーりん達を笑っていました。 「くずめーりんはバカなことをしているのぜ!あんなゴミをつちにうめてなんのいみがあるのぜ?」 「あのにんげんさんはゆっくりしてないね!くずのめーりんをかわいがるなんて、あたまがかわいそうだよ!」 「ばかなめーりんはゆうかといっしょにつちにまみれてきたないわ!とんでもないいなかものね!」 「むきゅきゅ!おはなさんをそだてているんですって?そんなことしなくても、おはなさんはかってにはえてくるのよ!」 それでもめーりんはお花の面倒をみました。大好きなお昼寝をする時間も惜しんでお花を世話しました。 お兄さんはそんなめーりんの為に桜の木の苗を買って来てくれました。 お兄さんは桜の苗を10本ほど植えてくれました。めーりんは嬉しくなり、春が来るのを待ち焦がれました。 やがてめーりんの花壇は段々と立派になっていきました。 お兄さんもゆうかも、暇があればめーりんの花壇の手入れを手伝ってくれました。 いつの間にか、めーりんの花壇にはいろんなゆっくりがやって来るようになりました。 訪れるゆっくり達はめーりん達が育てた花をみて楽しそうにしていました。 めーりんはそんな様子を楽しそうに眺めていました。 「ちーんぽ♪おしゃれこんどーむ♪」 「ここのさくらさんはとってもきれいですね、ね♪かなこさま♪すわこさま♪」 「ほんとうにきれいだね、ここのかだんをていれしているめーりんは、とってもゆっくりしているね」 「あーうー♪」 「おお!きれいきれい♪」 めーりんの周りには何時しか沢山のゆっくりが集まるようになっていました。 めーりんは季節の花を愛でて幸せに暮らしていました。 ところが、ある朝の事です。 めーりんが何時ものように花壇に水を撒きに来ると、花壇のお花がすっかり荒らされていました。 花壇の中には以前めーりんを苛めたゆっくり達がいました。 「ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなのぜ!くずのめーりんはさっさとでていくのぜ!」 「めーりんはゆっくりできないくせになまいきだよ!こんなさくらのきも、さっさとかれてしまえばいいんだよ!」 「ありすたちよりゆっくりしようとするなんて、めーりんはとんだげすゆっくりね!」 「むきゅ!おはなさんはたべられるためにはえてくるのよ!だからぱちゅたちがたべてあげるのよ!」 めーりんはじゃおっと怒りました。ですが意地悪なゆっくり達はめーりんに向かって体当たりをしてきました。 「くずめーりんはせいさいしてやるのぜ!」 「くずのめーりんはさっさとしんでね!」 「いなかものはいなかものらしく、みじめにしんでね!」 「むきゅきゅ!くずなめーりんはみじめにしぬのがおにあいよ!」 めーりんはしばらく耐えていました、ですが何度も何度も体当たりをされました。 まりさに棒で叩かれ、 れいむに噛み付かれ、 ありすに枝で突付かれ、 ぱちゅリーに石を投げられ、 やがてめーりんは倒れてしまいました。 周りの景色がぐるぐる回ってそのまま動けなくなってしまいました。 けっきょくめーりんはそのまま死んでしまいました。 お兄さんとゆうかが駆けつけた時にはもう手遅れでした。 めーりんは大好きだった桜の木の下に埋めてもらいました。 めーりんはもう誰も邪魔されず、意地悪もされる事無く、 大好きなお花の中で、桜の木下でお昼寝し続けます。 お兄さんもゆうかも、めーりんの花壇に集まって来ていたゆっくり達も、めーりんが死んだ事を悲しみました。 その後めーりんを苛め殺したゆっくり達は、花壇に集まるゆっくり達に捕まり花壇の肥料にされました。 お兄さんとゆうかとお花の好きなゆっくり達は、めーりんの残した花壇をずっと大切にしていきました。 それから何年も経ちました。 お兄さんはすっかり老けてしまい、ゆうかも死んでしまいました。 死んだゆうかはめーりんが眠っている桜の木の下で、仲良くいっしょに眠っています。 お花好きなゆっくり達は花壇に住み着きお花の世話をして暮らしていました。 めーりんの花壇には、何時しか小規模ではありますが群れが出来ていました。 ゆっくり達が幸せに暮らしてるこのめーりんの花壇を、とある愛護団体が目をつけました。 お兄さんにこの土地を譲れと迫りましたが、お兄さんは絶対に譲りませんでした。 めーりんの残した大切な花壇だったからです。めーりんとゆうかとの思い出の花壇だったからです。 そんな様子がある有名な学者さんの目に留まりました。 学者さんはこの花壇を公園として保護すればいいと愛護団体を追い払いました。 お兄さんはこの公園の名前を「めーりん公園」と名付けました。 めーりん公園では今でも、花を愛で、花を育てて、幸せそうに暮らすゆっくり達が住んでいます。 めーりん公園はいつも綺麗なお花が咲いています。 完 勢いで書いた愛でです。めーりんは愛でが似合いますね。 元ネタは宮沢賢治の「虔十公園林」ですね。 なんとなく「めーりん公園林」なんてタイトルが思い浮かんだので… 徒然あき 挿絵:全裸あき
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/932.html
・注意!この話は非常にHENTAI成分が濃厚です。嫌いな人は絶対に見ないでください。 ・一部独自設定があるのでその辺は大きな心で許してください。 ・希少種優遇、愛でられるゆっくりがいるため嫌いな人は見ないほうがいいかも。 ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! 暖かい日の光が差し込む部屋の中で一匹のゆっくりが幸せそうに昼寝をしている。 真っ赤な髪に星の飾りがついた緑色の帽子をかぶったゆっくりめーりんである。 めーりん種は寝ること、特に暖かい昼にシエスタをすることが何よりもゆっくりできるといわれるゆっくりだ。 その表情はまさにゆっくりしている。 ガシャーン! 「ゆ!やっといじわるなまどさんがあいたねまりさ!」 「まりささまにかかればこんなまどさんなんてらくしょうなんだぜ!」 割れた窓から部屋に侵入してきたのはもっとも数の多いまりさとれいむだった。 石を使い窓ガラスを割られたというのに、めーりんはまだ眠っている。 「ゆゆ!こんなところにくずめーりんがいるのぜ!」 「ほんとだ!れいむたちのゆっくりぷれいすなのにいつのまにきたの!」 侵入してきたのは二匹のはずが、何故かめーりんが後からきたと思い込む二匹。 どうみても人間の家だということが分かりきっているはずが、ゆっくり特有の思い込みですでにここが自分たちの物だと思い込む。 「やい!くずめーりん!さっさとまりささまのゆっくりぷれいすからでていくんだぜ!」 まりさの声に反応したのか、めーりんが重い目蓋を開ける。 「じゃおう?じゃお!じゃお!」 「なにいってるかわからないよ!はやくここからでていってね!」 めーりんが何か言っているようだが、あいにくめーりん種は他のゆっくりとコミュニケーションをとることが難しい。 野良ゆであり、ゲスなこの二匹には元から理解することなどしようとはしていないが。 「しゃべれないめーりんはやっぱりばかだね!ここがれいむたちのゆっくりぷれいすなのがわからないみたいだよ!」 「おお、おろかおろか。」 「じゃおおおん・・・」 勝手にめーりんを馬鹿にし始める二匹。それに対してめーりんは悲しそうに鳴く。 「おんこうなまりささまはこんなことしたくないけど、そっちがでていかないならこっちからおいだすよ!」 「ゆゆ~ん、まりさかっこいいー!」 まったく温厚でない言葉を言い、まりさがめーりんに体当たりを仕掛ける。 「くらえ、まりささまのひっさつあたっく!」 「じゃお・・・」 ぺちん めーりんの体にまりさの柔らかい体がぶつかる。だがぶつかられためーりんは微動だにせず、やれやれといった表情だ。 「どうなんだぜ!まりささまのいだいさにおののいたかぜ!」 そんなことも理解せずまりさは自分の攻撃が通じていると思い込む。それを見たれいむもまりさへ尊敬の眼差しを向けている。 「まりさいいよ!そのままめーりんなんてやっつけちゃえ!」 「わかったぜ!これでとどめなんだぜ!」 さっきよりも助走をつけてめーりんへと体当たりをするまりさ。それに対してめーりんがしたことは 「じゃおおおおおおおん!」 「ゆぎゅ!」 その場でとび跳ね、体当たりにきたまりさをよけそのまままりさを押しつぶすことだった。 自分よりも重いめーりんに上から潰され、命の元である餡子を口から吐き出しているまりさ。 「まりさあああ!しっかりしてー!まだしんじゃいやだよおおお!」 「ゆびゅ、ちゅびゅれりゅう・・・」 「じゃお、じゃおおおおおおおおおん!」 瀕死のまりさの上でさらに飛び跳ねるめーりん。飛び跳ねるたびにまりさの口からは餡子が吐き出されていく。 「もっと、ゆっくりしたかった・・・」 「まりさああああああ!」 あっけなく体内の餡子を吐き出し、まりさは永遠とゆっくりしてしまった。番の死に嘆き悲しむれいむ。 一方、まりさを殺しためーりんはというと 「じゃお!じゃおぉぉぉぉぉ!」 勝利の雄叫びなのか勇ましく声を上げるめーりん。本来温厚で他種との争いを好まないめーりん種。 しかしそれは守るものがないめーりんの場合である。めーりん種は何かを守りたがる習性がある。 何かを守っているめーりんの場合、めーりんはそれを命がけで守ろうとする。無論守るのが目的であり、 別に好戦的になるわけでない。しかし、相手が決して引こうとしない場合はめーりんは簡単に相手を殺してしまう。 元々性格が温厚なだけで、ゆっくりの中での能力は捕食種かそれに準ずる能力のあるめーりん。 普通のゆっくりが戦えば結果は分かりきったことである。 「よくもまりさを!れいむがまりさのかたきをとるよ!」 勇みかかってめーりんに襲いかかろうとするれいむ。 「どうしためーりん?なにかさわがしいようだが。」 ドアを開けて部屋に入ってくるお兄さん。その顔を整っており異性がみれば誰もが目を向けるだろう。 全裸でなければ。 「じゃお!じゃお!じゃおおおん!」 「服を着ろだって、安心しろこれはボディスーツだ。全裸ではない。」 確かによく見ればわかるがお兄さんは何もきていないわけではなかった。ただあまりにも体にフィットしているため 全裸のように見えたのだ。しかも無駄に体が引き締まっているのでその分お兄さんの肉体がより強調されることになっているが。 「それでこのれいむは何者だ。」 「じゃおおお!じゃお!じゃおおおおん!」 「そうか、窓を割って侵入した野良ゆか。」 めーりんの言葉を簡単に理解するお兄さん。さすがに飼い主なだけあるのか意思疎通はできるようだ。 「にんげんさん!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすなんだよ!それをそこのくずがまりさをころして、 ゆっくりぷれいすをうばおうとしてるんだよ!だからそのくずをはやくころしてね!」 「お前は何か勘違いしてるようだな。」 お兄さんが暴れるれいむを摘まみあげる。 「なにするの?きやすくれいむにさわらないでね!」 「ここは俺とめーりんのゆっくりぷれいすだ。そしてお前は勝手にここに侵入した盗人だ。」 「なにわけのわからないこといってるの、ここはれいむ」 まだ何か言おうとするれいむだったが、その口にお兄さんはごく自然に自らのぺにぺにを差し込む。 「ゆごおおおおおおお」(くしゃいいいいい!) 「あまり気持ち良くないな。めーりんのような刺激も、まりさのような締まりも全く無い。しょせんれいむか。」 淡々とれいむの口の中にぺにぺにを入れ腰を動かし続けるお兄さん。そしてその動きが止まる。 「とりあえず、すっきりー。」 「ゆぎょおおおおおおおおお!」 お兄さん特製カルピスがれいむの中に流し込まれる。そして大きくビクリと痙攣するとれいむは動かなくなった。 「駄目だな、まったくこれだかられいむは好かん。」 「じゃおおお・・・」 お兄さんはゴミになったれいむを袋に投げ捨てる、その姿をめーりんはまたかという表情をする。 誰が見ても分るだろうが、このお兄さんは筋金入りのHENTAIお兄さんである。 人間に欲情せず、ただゆっくりにのみその情欲を燃やす気高く絶対的なHENTAIである。 またその嗜好はまりさを好み、めーりんを飼っているのはその中身であるピザまんの刺激を求めるためだ。 「めーりん、すまないが後で部屋に来てくれ。今のれいむでは満足できん。今日はこれから友人が来るから手短に頼む。」 「じゃお・・・」 そういってお兄さんは自分の部屋に戻っていく。めーりんは残ったまりさの死体を片付けるため死体を食べ始める。 お兄さんのことは好きだけど、お兄さんは自分のことは好きなんだろうか? めーりんはそんなことを考えながらお兄さんの部屋に向かった。 「なるほど、そいつはとんでもないへんたいなんだぜ!」 「じゃお!じゃあお!じゃおおおん!」 お兄さんの友人の飼いゆである胴付きまりさに自分のお兄さんの愚痴をこぼすめーりん。 その姿を楽しそうに見つめる二人のお兄さん。 「あいかわらず、あのめーりんで楽しんでるのか?」 「そうだ、以前まりさからの刺激を思い出すとどうしてもまた味わいたくなった。」 「病気だなお前は。」 歯に衣着せぬ言葉を投げつけるお兄さんの友人。友人であるということもありこのお兄さんもまたHENTAIである。 ただし彼の場合はあくまでもゆっくりは代用品でしかなく、胴付きでなければ興奮もしない。 「もういい加減あのまりさを諦めたらどうだ?俺のまりさなら譲ってやってもいいんだぜ?」 「駄目だ、俺の嫁のまりさはおまえのところの汚れたまりさでなく純心なまりさだ。 あかちゃんはコウノトリが運んでくると信じてるような心の。」 「まりさはよごれてなんかないんだぜ!」 お兄さんの発言に抗議をするまりさ。だがまったく相手にされない。 「まあ仲間を売ってでも嫁にしたいと思ってるお前の気持ちもわかるがな。」 「当然だ、俺は自分の夢を叶えるためにやった。お前になら理解できるだろう。」 このお兄さんライバルを減らすため、以前同じHENTAIの仲間であった人間の情報を警察に流している。 結果、仲間だったHENTAIお兄さんたちは捕まり、その性癖がご近所にばれてこの町から出ていくことになってしまった。 お兄さん自身はゆっくりを救った心やさしい青年として美談を飾り、夜にはマスクをかぶりゆっくりをレイプする 二重生活をすることができるようになった。 「それで愛しいまりさには何か脈でもあったのか?」 「今のところはなにもない。だがいつかかならず嫁にする。」 お兄さんたちが熱く語っている一方、ゆっくり達もまた熱くなっていた。 「だいたいあのくそしゅじんはまりさにひどいことしすぎなんだぜ! ちょっとかりただけなのにすぐおしおきなんてして、まったくにんげんさんじゃないんだぜ。」 「じゃおおん・・・」 それはまりさが悪いんじゃと思うめーりん。だがまりさはそんなこと気にせずしゃべり続ける。 「それとめーりんのおにいさんだってひどいんだぜ、めーりんがすきなわけでもないのすっきりーするなんて まるでとかいはなあいをあげるありすみたいなもんだぜ。」 「じゃお!?じゃおおおお!じゃおおおおん!」 聞き捨てならないとばかりにまりさに抗議するめーりん。しかしまりさは余裕の表情で切り返す。 「だってほんとうだぜ。まりさのおにいさんはおしおきはするけど、まりさのことがだいすきなんだぜ! そのしょうこにいつもまりさにちゅっちゅしてくれるんだぜ!」 自信をこめて言うまりさ。しかし肝心なおにいさんはというと 「いや別に好きなんかじゃないぞ。あくまでもお前はすっきりー用の相手だし。」 「どぼぢでぞんなごというのおおおお!」 「だってお前ダッチワイフを愛してますってやつがいたら引くだろ?愛着はわくかもしれないけど。」 「ゆわーん!おにいさんのばかー!」 飼い主であるお兄さんに涙目になって抗議するまりさ。だがやはりまったく本気にされず泣き出してしまう。 「汚れたまりさも中々良いじゃないか。少し貸してくれないか?」 「良いぞ、福沢さん二人で貸すよ。」 「いやなんだぜ!まりさはおにいさんいがいにすっきりーされたくないんだぜ!」 結局本気でまりさが嫌がったのでこの話はなかったことにされた。 そして友人が帰ろうとしたとき、まりさはめーりんに一つのアドバイスをした。 「めーりん、おにいさんをすきにさせるほうほうがあるんだぜ!」 「じゃお!?」 その言葉にめーりんは食らいつく。はやく続きを言えといわんばかりにまりさに近づく。 「おちつくんだぜ。かんたんなことなんだぜ。まりさみたいにみりょくてきになればいいんだぜ!」 「じゃおおん?」 どういうことだとまりさに聞こうとするめーりん。 「おいまりさ!早くこっちに来い。遅れたらまたお仕置きするぞ!」 「ゆゆ!いまいくんだぜおにいさん。」 飼い主の呼び声に応じて結局大事なところをめーりんに伝えずに帰ってしまったまりさ。 その夜めーりんはお兄さんが用意してくれた大好物の麻婆豆腐をおかわりせずすぐに自分の部屋に帰って考えこんでしまった。 お兄さんが買ってくれた布団の中でめーりんは今日言われたまりさの言葉を考える。 まりさの言う魅力とはどんなものなのか? 「じゃお、お、お。」 大好きなお兄さんをちゃんとお兄さんと読んであげることだろうか。しかしめーりんの口からでるのはいつもの じゃおという言葉のみ。がんばってお兄さんと言おうとするが、おから先が言えない。 まりさは意地悪だから自分をからかうが、今日言ってくれたことが冗談でいっていたわけでないとめーりんは信じている。 ではもっと別のことだろうとめーりんは考えなおす。 「じゃおおおん・・・」 綺麗なお飾りでお兄さんにゆっくりしてもらうことだろうか?そう思いめーりんは自分のお飾りをみて溜息をつく。 まりさのお飾りはフリルのついた黒く、そして白いリボンがよく映えるフワッとしたお帽子だ。 しかし自分のお飾りは庭に生える雑草さんの色で、その上潰れて申し訳程度に星の模様があるだけだ。 こんなお飾りではまりさのようにはなれないと落ち込むめーりん。 「じゃお!」 それでは綺麗な髪を触ってもらって楽しむことか。めーりんはこれならまりさと同じお下げもありまりさのようかもしれない。 そう思いめーりんは自分の髪をみて確認する。しかし、すぐにあることを思いつく。 自分の髪は真赤で、自分の中身と同じ色だ。こんな色ではお兄さんは嫌がるだろう。 まりさのような綺麗な金髪じゃないとお兄さんは喜ばないだろう。 「じゃお・・・」 結局めーりんにはまりさの言ったアドバイスが何なのかがわからないまま眠りに就いた。 眠りに落ちる前めーりんはこう思った。 お兄さんに好きになってもらわなくても、お兄さんの役にたって必要とされたいと。 「めーりんどうした?まだ起きてこないのか。もう朝食の用意はできているぞ。」 いつまで経っても起きてこないめーりんを心配してお兄さんがめーりんの部屋に入る。 めーりんはよく寝るがこんな遅くまで起きてこないことはなく、病気にでもなったのかと不安になったのだ。 そしてお兄さんはめーりんの布団を覗く。 「なんだこれは・・・」 めーりんの布団は大きく膨らんでいるのだ。 めーりんの飾りである帽子が見えているためいるはずだが、その逆の方向から在りえないものが覗いている。 すらりと伸びた健康的な脚があったのだ。 「何かの悪戯かめーりん。マネキンでも拾ってきて。」 そしてお兄さんがめーりんから布団をはがす。 そこには確かにめーりんがいた。しかし昨日までになかったものが存在していた。 体があり、そこからしなやかな手足が生えている。胴体には巨大なピザまんが二つもついている。 めーりんは胴付きとなっていた。しかも人間とほとんど変わらない姿にだ。 蒲団が無くなり肌寒くなったのかめーりんが目を開ける。 「じゃお!」 「お前めーりんなのか・・・?」 「じゃおおん!」 朝の挨拶をするめーりんにお兄さんが確認の質問をする。それに対してめーりんはそうだと言わんばかりに元気に答える。 どうやら胴付きになったが、今までと変わらずじゃおとしか言えないようだ。 「どうしてこうなった。」 「じゃお、お・・・」 「お?なんだめーりん。」 お兄さんに向ってめーりんが何か言おうとする。 「おにいさん、すき。」 「めえええええりいいいいいいいいん!?」 「じゃおおお!?」 めーりんの破壊力抜群の言葉に一瞬でSUN値が振切れてしまうお兄さん。 そのままめーりんを朝食として頂いてしまった。 おまけ めーりんの幸せ 「じゃお!じゃおおお!」 「くずなめーりんがいだいなまりささまにさわるんじゃないんだぜ!」 「じゃ~お♪じゃお!」 「んほおおおおお!なかなかてくにしゃんなめーりんなんだぜええ!まりさすっきりしちゃううう!」 「おっと一人で気持ち良くなってすっきりーしては困る。」 「ゆぎゃあああああ!まりさのまむまむになにをいれてるのおおお!?」 「さすがめーりん、瞬時にゆっくりをすばらしい状態にしてくれたな。俺は嬉しいぞ。」 「じゃおん♪」 胴付きになってからめーりんは幸せに暮らしていた。 お兄さんから愛され、お兄さんの役にたちいつも褒められている。 まさにしあわせー!な生活である。 「おにいさん、すき」 後書き めーりんはあれですね、胴付きになるとどういうわけか急に色っぽくなるんですよ。 おまんじゅうあきさんのめーりんがそれを証明してくれています。 あとさっきどろわを覗いたんですがなんと自分が書いた話で新たに胴付きまりさの可愛い絵が張られてました。 可愛いゆっくりが好きな方はぜひ見て感想を残していってください、自分もですがそれが何か作る人の一番の励みだと思うので。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」