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おそらをとんでるみたい! ※短いです ※虐待はないです 道は木々を貫いて森の中をどこまでも走っていた。 その先がぷつりと途切れ、長い下り坂が下の林まで伸びている場所がある。 その坂をゆっくりと登ってくるものがある。 それは一台のすぃーだった。 音もなく現れたすぃーは坂を登りきり、あおむけになった車体が水平に戻る。 その上に乗っていたゆっくりたちは、恐る恐る周囲を見渡した。 そこは、楽園だった。 道の上に張り出した木々がアーチを作って、日差しをまだらに投げかけている。 見上げる空が見えなくなるほどの葉が茂っていた。 どの枝にも、赤い宝石のような実がいくつも成っている。 「むきゅ~」 ぱちゅりーは思わず感嘆の声をあげた。 といってもそれは風船から空気が抜けるときのような弱々しい吐息だった。 ここに来るまでの行程で体力を使い果たしてしまったのである。 「ぱちゅりー、すごいね!」 「はやくおりて木の実さんとりにいくみょん!」 「せっかちなんだねー、わかるよー」 「ゆゆ、ほんとにあったんだぜ」 口々にぱちゅりーに話し掛けるのはこれまで道中を共にしたゆっくりたちだった。 れいむ、みょん、ちぇん、まりさの四匹である。 すぃーの上でぽかんと口を開けて自然の天井を眺めている者もいれば、 待ちきれないように体をそわそわと上下させている者もいた。 みな、新たな餌場の可能性に浮き立っているのであった。 「むきゅ、みんなのきょうりょくのおかげよ。ありがとう」 ぱちゅりーは、ねぎらいの言葉をかける。 そして、これからとるべき方針を説明し始めた。 そもそも彼らがここにいるのは、まったくの思いつきだった。 彼らは群れの食料の未来を担う探検隊だった。 群れの長のぱちゅりーが、同じぱちゅりーにリーダーの大役を任命したのである。 保存食も残り少ない。 近くの餌場はとりつくした。 どうにか、群れの人口を賄える餌場を確保できないだろうか。 長にそうかきくどかれて、群れのためになるならと、ぱちゅりーは喜んで応じた。 メンバーも長が選んだ。 みな人のいいゆっくりばかりだった。 群れの広場には、とってきたご飯をのせるための石の台座が作られた。 長と群れのゆっくりたちが見守る中、ぱちゅりーたちは広場を後にする。 盛大な見送りがされ、英ゆん扱いの五匹は、わずかな照れと誇りを胸に出発した。 それから、群れの外を三日間探した。 だが、都合のいい餌場がそう簡単に見つかるはずもない。 ならば、あそこへ行ってみようとぱちゅりーが言う。 灯台下暗し。 その場所は群れのすぐ隣にあった。 急勾配のため今まで誰も登りきったゆっくりのいない、坂道である。 その先は、未知に包まれていた。 ぱちゅりーは探索に当たって、巨大なすぃーを一台用意させていた。 普通のすぃーより一回り以上大きく、車輪が六つもついている。 成体サイズのゆっくりがゆうに六匹乗れる大きさだった。 これに乗って長距離を移動し、とってきたご飯を乗せて帰るはずであった。 隊長のぱちゅりーは、これに皆を乗せて坂を登ったのである。 普通のすぃーならば斜面を登りきる馬力が得られずすべり落ちていただろう。 しかし、全ゆんがいっせいにすぃーを動かすことによって、その力は何倍にもなる。 たんでむすぃーに乗ったつがいのすぃーが、他のすぃーよりも速く動いていることに気付いた ぱちゅりーは、多ゆん数でのすぃー操作を思いついたのだった。 ぱちゅりーの指揮のもと、全ゆんが「ゆっくりしないで進んでね!」という気持ちをすぃーに送る。 するとすぃーは糸で引かれたように動き出し、速度を上げ始めた。 見る見る速度を増していくすぃーが坂道に差し掛かったとき、がくんという衝撃が走った。 前輪が登り斜面をとらえたのだった。 すぃー全体が傾き、ゆっくりたちはずり落ちそうになる。 「ゆゆゆゆゆ!」 「あわてないで! みんなで前に進みたいと思うのよ!」 一度は慌てふためいたゆっくりたちも、ぱちゅりーの号令で落ち着きを取り戻した。 再びすぃーを動かすために、ゆんゆんうなりながら前進を念じる。 すぃーはのろのろと坂道を登っていった。 ぱちゅりーの前方にはただざらついた土が見える。 それがどんどん後ろへ流れていくと、ぱちゅりーの気分も高まっていく。 やがて視界に広がっていた地面が途切れ、青空が姿を現した。 抜けるような青空の下を、すぃーが駆け抜けていく。 お空を飛んでるみたい。 ぱちゅりーは思わず呟いた。 坂を登りきった時、ゆっくりたちはへとへとになっていた。 慣性に任せてすぃーを走らせる。 普段ゆっくりすることしか考えていないゆっくりたちが、 目的のために力を合わせて何かをしたのはこれが初めてだったかもしれない。 ぱちゅりーも疲れていた。 すぃーを動かしながら号令をかけていたのだから当然だった。 荒い息がおさまり、しばらくして辺りを見回す。 そして冒頭の場面に戻るというわけだった。 「とにかくなんでもいいから木の実さんをあつめるわよ」 方針といってもそれ以外になかった。 ぱちゅりーは枝を使って木の実を取ることを提案した。 背の低い木の小枝を折り取って、低い位置の木の実をざん、ざんと払う。 すると、赤い木の実がばらばらと落ちてくる。 それを集めてすぃーに積み込む。 このやり方はおおむね上手くいった。 五匹で協力して作業をすると、いつの間にかすぃーは満杯になっていた。 ピラミッドのように小高く積みあがった木の実は、すぃーの上を占領している。 残ったのはゆっくり一匹分くらいのスペースだった。 帰り道には誰が乗るのか、ゆっくりらしくないやや緊張した空気が流れた。 そんな雰囲気を微塵も考慮せずにれいむが真っ先に飛び上がった。 「ゆゆ~ん、れいむはつかれたよ! ゆっくりのるよ!」 「ま・つ・の・ぜ」 すぃーに乗ろうとしたれいむを、まりさのおさげが引き止めた。 リボンが引っ張られてれいむがのけぞる。 「なにずるのぉ~!」 「ぱちゅりーは体も強くないし、すぃーのあいでぃあもぱちゅりーが考えたんだぜ。 まりさはぱちゅりーが乗ったほうがいいとおもうのぜ」 「さんせいだみょん」 「わかるよー」 ぱちゅりーは驚いて受け入れようとしなかった。 「でも……ちぇんもつかれてるし……」 「ちぇんならだいじょうぶだよー、まだまだいけるんだよー」 ちぇんは強がって見せるが、人一倍走り回って息が上がるまで木の実を集めていたのをぱちゅりーは知っていた。 「ごめんね、すぐにこうたいしましょうね」 ぱちゅりーはすぃーに乗った。 その後ろから、四匹が重くなったすぃーを押していく。 もともと一匹では動かせないような大型のすぃーのうえに 木の実を満載しているためその歩みは非常に遅い。 「みんなでおすよ! えいえいゆー!」 「ゆんしょ! ゆんしょ!」 掛け声にあわせて四匹がすぃーを押すと、わずかに車輪が動く。 ぱちゅりーは砂糖菓子の歯を割れそうなほど食いしばってすぃーを前進させる。 かたつむりが這うようにじわじわと動いても、全体の行路から見ればほんのわずか進んだだけに過ぎない。 真っ先にれいむが投げ出した。 「ゆわぁー! もうつかれたよ! どぼじでこんなことしなくちゃいけないのぉおお!」 ごろごろと転がりながらだだをこねる。 五匹の力でやっと動いていたすぃーはぴたりと止まった。 やれやれという感じで残りの三匹がれいむを見る。 「れいむ、しょうがないんだぜ。むれのみんなが木の実さんをまってるのぜ」 「やじゃぁぁぁ! れいむはつかれてるんだよ! いっぽもうごけないよ!」 どうしたものかと三匹が餡子の頭を巡らせていると、ぱちゅりーがみょんの後ろに立っていた。 「むきゅ、ぱちぇがこうたいするわ」 「でも、だいじょうぶかみょん?」 「へいきよ、これぐらい」 とたんにれいむは元気を取り戻して、跳ねるようにすぃーに飛び乗る。 「やったぁぁ!」 「れいむ……ちゃんとすぃーを動かすんだぜ?」 ゆっくりたちはまた動き始めた。 その歩みは先ほどよりさらに遅くなっていた。 ぱちゅりーはちぇんとみょんの間で頑張るものの、押しているはずのあんよがずりさがっている。 もともとゆっくりしていない行動が苦手なぱちゅりーは、今にもクリームを吐きそうになっていた。 「ほんとにだいじょうぶなの? わからないよー」 「ええ……むきゅ、へ、へいきよ、むぎゅ」 一方のれいむはぼけーっとしていた。 すぃーを動かしているのかいないのか、はたから見ると分からないが、その表情は緩みきっている。 時折思い出したように、「ゆっくりしないで動いてね!」と叫ぶ。 声に出す必要はないのだが、気にしていないようだ。 「ゆゆ~ん、いいけしきだね! でもちょっとゆっくりしすぎだね!」 れいむは気楽に呟いて、ごろりと仰向けになった。 下で頑張っている四匹を無視して、堂々と怠ける。 ふと視線を上げたれいむは、うずたかく積みあがった木の実を見て、よからぬ考えを起こした。 (こんなにあるんだから、ちょっとくらいいいよね!) 舌をそろ~りそろ~りと伸ばして、木の実をひとつ掠め取る。 口に入れると、爽やかな甘味が広がった。 「むーしゃむーしゃ、しあわせぇー!」 「れいむ、なにか見えたのぜ!?」 その声を聞いて、まりさが下から聞いてくる。 「ゆゆ、な、何でもないよっ! もっとそくどをあげてね! たくさんでいいよ!」 「むちゃいうなだぜ!」 すぃーは下り坂に差し掛かっていた。 空ばかり見ていたれいむは、そのことに気付かない。 じりじりと進むすぃーの前輪が、ついに斜面に降りた。 がたんと音がした気がしたが、それはれいむがショックを受けた時に聞いた幻聴だったかもしれない。 「ゆ……」 まずてっぺんに積まれていた木の実が一つ、転がり落ちた。 れいむがそのことに気付くのと、後ろで押していた四匹のゆっくりたちが様子がおかしいことを感じたのが同時だった。 ぽろぽろとこぼれ落ちていく木の実が、れいむの頭に降り注ぐと、 いくらぼんやりしたれいむでも大変な事態が起こっていることに気がついた。 すでに前輪は斜面からせり出していて、残った真ん中の車輪も斜面に降りようとしている。 ぱちゅりーが、どうやってここまで来たのかやっと思い出したが、後の祭りだった。 「いけない、さかみちのことをわすれて……むきゃぁ!」 大きくすぃーが傾くと、後輪が跳ね上がる。 六つの車輪のうち四つが斜面に降りたすぃーは、凄い勢いで坂道を下っていった。 体重を預けていたすぃーがなくなったぱちゅりーたちは、揃って前のめりに倒れる。 れいむの悲鳴が尾を引いて、坂道をすぃーと一緒に下っていった。 残されたゆっくりたちは、ただ呆然としていた。 「ゆわぁぁぁぁぁ~!」 れいむは生まれて始めておそろちーちーを漏らしていた。 すぃーがかたむいたと思ったら、いきなりびゅーんとはしりだして、今もはしっている。 まわりの景色はすごいいきおいでうしろに行ってしまうし、風もびゅうびゅうふいている。 れいむのぷりてぃーなくちびるもふうあつでぶるぶるめくれている。 そして何より、れいむが気になるのは、前方に見えている、大きな岩だった。 坂道の途中から突き出したそれは、見る見るうちれいむの視界を埋め尽くしていく。 衝撃。 空が傾いた。 視界の片隅ですぃーが大破している。 弾幕のように広がった赤い木の実の一つ一つがゆっくりと宙を飛んでいった。 岩にぶつかったすぃーは、れいむを空中高く放り出した。 弾丸のように投げ出されたれいむは、坂道を戻り、林の上を飛んでいた。 すぐ下には群れの広場が見える。 れいむの目にはただ、青い空が映っている。 もみあげのすぐそばを風が通り過ぎていく音がする。 高く高く飛び上がりながら、れいむはあることを思った。 ――こんなとき、なんていうんだっけ。 ――きもちよくて、たかいところにびゅーんととんでいったとき。 ――そうだ。 口を小判型に開けて大きな声で叫ぶ。 「おそらをとんでるみたい!!」 ちょうどその時、れいむの体は放物線の頂点に届いた。 そして落ちていく。 林の中へ。 群れの中へ。 れいむの目は最後まで空を見ていた。 広場では、長ぱちゅりーが澄ました顔で探検隊の帰りを待っていた。 いや、その振りをしていた。 長ぱちゅりーは広場の台座に飛び乗る。 「こんなもの、むだなのにね、むっきゅっきゅ」 辺りには誰もいない。 普段はよい長として見せる顔が、今は醜く歪んでいた。 長ぱちゅりーは考える。 あのぱちゅりーさえいなくなれば、この群れでぱちゅりーは私だけになる。 長でもないくせに、色々と口出しをしてくる可愛げのないやつだった。 そのうえ私より尊敬されているなんて、許せるはずがない。 だから、追い払った。 群れの外にご飯などあるはずがない。 どこかでれみりゃにでも食べられているだろう。 何より、保存食ならうなるほどある。 ただし、私に従うものにしか分ける気はない。 あいつらの旅は、全くの無駄だったというわけね。 お供のゆっくりたちも、お人よしすぎて群れでは疎まれていた。 邪魔なぱちゅりーを亡き者にし、ついでにゴミ掃除も出来る。 我ながら完璧な作戦だわ。 仮にぱちゅりーたちが手ぶらで帰ってきても、英ゆんとして送り出された期待を裏切った罪は重い。 その権威は地に堕ちるだろう。 群れに逆らうものは居なくなり、今まで以上に長ぱちゅりーの意のままとなる。 森の賢者は、一人で充分だった。 長ぱちゅりーは、凄絶な笑みを浮かべた。 それはクリームの詰まった頭のもっと深いところから、 汚水が染み出るようにして出てきた、邪悪な笑みだった。 「……むきゅ」 抑えきれない笑いが溢れて、長ぱちゅりーの口をついて出た。 「むきゃきゃきゃきゃ! むきゃきゃきゃきゃきゃ!」 堂々たる声をあげて空を仰ぐ。 ふと見上げた視線の先に、ぱちゅりーは見た。 太陽の中から現れた、こちらに向かって落ちてくるれいむの後頭部を。 広場に落ちてきたれいむの体は、その真ん中にいた長ぱちゅりーの脳天からあんよまで貫いて、餡子の花を咲かせた。 あとがき 最後まで読んでくれてありがとうございます もっと速く書けるよう頑張ります 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 898 赤ゆ焼き ふたば系ゆっくりいじめ 928 贈り物 ふたば系ゆっくりいじめ 979 子まりさとれいぱー
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1128 おそらをとんでるみたい!/コメントログ」 よっしゃあああ!ハッピーエンドオオオ!! -- 2010-08-08 00 10 33 脳天からあんよまで貫くとか、鋭いれいむだな -- 2010-09-14 02 02 20 ざまあw -- 2010-11-08 18 59 41 れいむが役に立つこともあるんだな -- 2010-12-12 16 03 31 見事なハッピーエンドだ! ざまぁwww -- 2010-12-20 20 35 19 よしっ!! -- 2010-12-21 20 59 22 皆よ霊夢に最高のあまあまと銀バッチを!! -- 2012-07-27 12 51 13 れいむは殉死したのか? -- 2014-06-17 07 14 31 餡子はクリームを貫き白い華を咲かせたのち、 地面にぶつかって黒い華を咲かせた。 そう言うことだろ♪ 2匹のゲスが同時に消えるなんて、なんて(素晴らしい)日だ! -- 2018-02-27 14 03 36
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おそらをとんでるみたい! 11KB 群れ 自然界 人間なし 独自設定 すぃー おそらをとんでるみたい! ※短いです ※虐待はないです 道は木々を貫いて森の中をどこまでも走っていた。 その先がぷつりと途切れ、長い下り坂が下の林まで伸びている場所がある。 その坂をゆっくりと登ってくるものがある。 それは一台のすぃーだった。 音もなく現れたすぃーは坂を登りきり、あおむけになった車体が水平に戻る。 その上に乗っていたゆっくりたちは、恐る恐る周囲を見渡した。 そこは、楽園だった。 道の上に張り出した木々がアーチを作って、日差しをまだらに投げかけている。 見上げる空が見えなくなるほどの葉が茂っていた。 どの枝にも、赤い宝石のような実がいくつも成っている。 「むきゅ~」 ぱちゅりーは思わず感嘆の声をあげた。 といってもそれは風船から空気が抜けるときのような弱々しい吐息だった。 ここに来るまでの行程で体力を使い果たしてしまったのである。 「ぱちゅりー、すごいね!」 「はやくおりて木の実さんとりにいくみょん!」 「せっかちなんだねー、わかるよー」 「ゆゆ、ほんとにあったんだぜ」 口々にぱちゅりーに話し掛けるのはこれまで道中を共にしたゆっくりたちだった。 れいむ、みょん、ちぇん、まりさの四匹である。 すぃーの上でぽかんと口を開けて自然の天井を眺めている者もいれば、 待ちきれないように体をそわそわと上下させている者もいた。 みな、新たな餌場の可能性に浮き立っているのであった。 「むきゅ、みんなのきょうりょくのおかげよ。ありがとう」 ぱちゅりーは、ねぎらいの言葉をかける。 そして、これからとるべき方針を説明し始めた。 そもそも彼らがここにいるのは、まったくの思いつきだった。 彼らは群れの食料の未来を担う探検隊だった。 群れの長のぱちゅりーが、同じぱちゅりーにリーダーの大役を任命したのである。 保存食も残り少ない。 近くの餌場はとりつくした。 どうにか、群れの人口を賄える餌場を確保できないだろうか。 長にそうかきくどかれて、群れのためになるならと、ぱちゅりーは喜んで応じた。 メンバーも長が選んだ。 みな人のいいゆっくりばかりだった。 群れの広場には、とってきたご飯をのせるための石の台座が作られた。 長と群れのゆっくりたちが見守る中、ぱちゅりーたちは広場を後にする。 盛大な見送りがされ、英ゆん扱いの五匹は、わずかな照れと誇りを胸に出発した。 それから、群れの外を三日間探した。 だが、都合のいい餌場がそう簡単に見つかるはずもない。 ならば、あそこへ行ってみようとぱちゅりーが言う。 灯台下暗し。 その場所は群れのすぐ隣にあった。 急勾配のため今まで誰も登りきったゆっくりのいない、坂道である。 その先は、未知に包まれていた。 ぱちゅりーは探索に当たって、巨大なすぃーを一台用意させていた。 普通のすぃーより一回り以上大きく、車輪が六つもついている。 成体サイズのゆっくりがゆうに六匹乗れる大きさだった。 これに乗って長距離を移動し、とってきたご飯を乗せて帰るはずであった。 隊長のぱちゅりーは、これに皆を乗せて坂を登ったのである。 普通のすぃーならば斜面を登りきる馬力が得られずすべり落ちていただろう。 しかし、全ゆんがいっせいにすぃーを動かすことによって、その力は何倍にもなる。 たんでむすぃーに乗ったつがいのすぃーが、他のすぃーよりも速く動いていることに気付いた ぱちゅりーは、多ゆん数でのすぃー操作を思いついたのだった。 ぱちゅりーの指揮のもと、全ゆんが「ゆっくりしないで進んでね!」という気持ちをすぃーに送る。 するとすぃーは糸で引かれたように動き出し、速度を上げ始めた。 見る見る速度を増していくすぃーが坂道に差し掛かったとき、がくんという衝撃が走った。 前輪が登り斜面をとらえたのだった。 すぃー全体が傾き、ゆっくりたちはずり落ちそうになる。 「ゆゆゆゆゆ!」 「あわてないで! みんなで前に進みたいと思うのよ!」 一度は慌てふためいたゆっくりたちも、ぱちゅりーの号令で落ち着きを取り戻した。 再びすぃーを動かすために、ゆんゆんうなりながら前進を念じる。 すぃーはのろのろと坂道を登っていった。 ぱちゅりーの前方にはただざらついた土が見える。 それがどんどん後ろへ流れていくと、ぱちゅりーの気分も高まっていく。 やがて視界に広がっていた地面が途切れ、青空が姿を現した。 抜けるような青空の下を、すぃーが駆け抜けていく。 お空を飛んでるみたい。 ぱちゅりーは思わず呟いた。 坂を登りきった時、ゆっくりたちはへとへとになっていた。 慣性に任せてすぃーを走らせる。 普段ゆっくりすることしか考えていないゆっくりたちが、 目的のために力を合わせて何かをしたのはこれが初めてだったかもしれない。 ぱちゅりーも疲れていた。 すぃーを動かしながら号令をかけていたのだから当然だった。 荒い息がおさまり、しばらくして辺りを見回す。 そして冒頭の場面に戻るというわけだった。 「とにかくなんでもいいから木の実さんをあつめるわよ」 方針といってもそれ以外になかった。 ぱちゅりーは枝を使って木の実を取ることを提案した。 背の低い木の小枝を折り取って、低い位置の木の実をざん、ざんと払う。 すると、赤い木の実がばらばらと落ちてくる。 それを集めてすぃーに積み込む。 このやり方はおおむね上手くいった。 五匹で協力して作業をすると、いつの間にかすぃーは満杯になっていた。 ピラミッドのように小高く積みあがった木の実は、すぃーの上を占領している。 残ったのはゆっくり一匹分くらいのスペースだった。 帰り道には誰が乗るのか、ゆっくりらしくないやや緊張した空気が流れた。 そんな雰囲気を微塵も考慮せずにれいむが真っ先に飛び上がった。 「ゆゆ~ん、れいむはつかれたよ! ゆっくりのるよ!」 「ま・つ・の・ぜ」 すぃーに乗ろうとしたれいむを、まりさのおさげが引き止めた。 リボンが引っ張られてれいむがのけぞる。 「なにずるのぉ~!」 「ぱちゅりーは体も強くないし、すぃーのあいでぃあもぱちゅりーが考えたんだぜ。 まりさはぱちゅりーが乗ったほうがいいとおもうのぜ」 「さんせいだみょん」 「わかるよー」 ぱちゅりーは驚いて受け入れようとしなかった。 「でも……ちぇんもつかれてるし……」 「ちぇんならだいじょうぶだよー、まだまだいけるんだよー」 ちぇんは強がって見せるが、人一倍走り回って息が上がるまで木の実を集めていたのをぱちゅりーは知っていた。 「ごめんね、すぐにこうたいしましょうね」 ぱちゅりーはすぃーに乗った。 その後ろから、四匹が重くなったすぃーを押していく。 もともと一匹では動かせないような大型のすぃーのうえに 木の実を満載しているためその歩みは非常に遅い。 「みんなでおすよ! えいえいゆー!」 「ゆんしょ! ゆんしょ!」 掛け声にあわせて四匹がすぃーを押すと、わずかに車輪が動く。 ぱちゅりーは砂糖菓子の歯を割れそうなほど食いしばってすぃーを前進させる。 かたつむりが這うようにじわじわと動いても、全体の行路から見ればほんのわずか進んだだけに過ぎない。 真っ先にれいむが投げ出した。 「ゆわぁー! もうつかれたよ! どぼじでこんなことしなくちゃいけないのぉおお!」 ごろごろと転がりながらだだをこねる。 五匹の力でやっと動いていたすぃーはぴたりと止まった。 やれやれという感じで残りの三匹がれいむを見る。 「れいむ、しょうがないんだぜ。むれのみんなが木の実さんをまってるのぜ」 「やじゃぁぁぁ! れいむはつかれてるんだよ! いっぽもうごけないよ!」 どうしたものかと三匹が餡子の頭を巡らせていると、ぱちゅりーがみょんの後ろに立っていた。 「むきゅ、ぱちぇがこうたいするわ」 「でも、だいじょうぶかみょん?」 「へいきよ、これぐらい」 とたんにれいむは元気を取り戻して、跳ねるようにすぃーに飛び乗る。 「やったぁぁ!」 「れいむ……ちゃんとすぃーを動かすんだぜ?」 ゆっくりたちはまた動き始めた。 その歩みは先ほどよりさらに遅くなっていた。 ぱちゅりーはちぇんとみょんの間で頑張るものの、押しているはずのあんよがずりさがっている。 もともとゆっくりしていない行動が苦手なぱちゅりーは、今にもクリームを吐きそうになっていた。 「ほんとにだいじょうぶなの? わからないよー」 「ええ……むきゅ、へ、へいきよ、むぎゅ」 一方のれいむはぼけーっとしていた。 すぃーを動かしているのかいないのか、はたから見ると分からないが、その表情は緩みきっている。 時折思い出したように、「ゆっくりしないで動いてね!」と叫ぶ。 声に出す必要はないのだが、気にしていないようだ。 「ゆゆ~ん、いいけしきだね! でもちょっとゆっくりしすぎだね!」 れいむは気楽に呟いて、ごろりと仰向けになった。 下で頑張っている四匹を無視して、堂々と怠ける。 ふと視線を上げたれいむは、うずたかく積みあがった木の実を見て、よからぬ考えを起こした。 (こんなにあるんだから、ちょっとくらいいいよね!) 舌をそろ~りそろ~りと伸ばして、木の実をひとつ掠め取る。 口に入れると、爽やかな甘味が広がった。 「むーしゃむーしゃ、しあわせぇー!」 「れいむ、なにか見えたのぜ!?」 その声を聞いて、まりさが下から聞いてくる。 「ゆゆ、な、何でもないよっ! もっとそくどをあげてね! たくさんでいいよ!」 「むちゃいうなだぜ!」 すぃーは下り坂に差し掛かっていた。 空ばかり見ていたれいむは、そのことに気付かない。 じりじりと進むすぃーの前輪が、ついに斜面に降りた。 がたんと音がした気がしたが、それはれいむがショックを受けた時に聞いた幻聴だったかもしれない。 「ゆ……」 まずてっぺんに積まれていた木の実が一つ、転がり落ちた。 れいむがそのことに気付くのと、後ろで押していた四匹のゆっくりたちが様子がおかしいことを感じたのが同時だった。 ぽろぽろとこぼれ落ちていく木の実が、れいむの頭に降り注ぐと、 いくらぼんやりしたれいむでも大変な事態が起こっていることに気がついた。 すでに前輪は斜面からせり出していて、残った真ん中の車輪も斜面に降りようとしている。 ぱちゅりーが、どうやってここまで来たのかやっと思い出したが、後の祭りだった。 「いけない、さかみちのことをわすれて……むきゃぁ!」 大きくすぃーが傾くと、後輪が跳ね上がる。 六つの車輪のうち四つが斜面に降りたすぃーは、凄い勢いで坂道を下っていった。 体重を預けていたすぃーがなくなったぱちゅりーたちは、揃って前のめりに倒れる。 れいむの悲鳴が尾を引いて、坂道をすぃーと一緒に下っていった。 残されたゆっくりたちは、ただ呆然としていた。 「ゆわぁぁぁぁぁ~!」 れいむは生まれて始めておそろちーちーを漏らしていた。 すぃーがかたむいたと思ったら、いきなりびゅーんとはしりだして、今もはしっている。 まわりの景色はすごいいきおいでうしろに行ってしまうし、風もびゅうびゅうふいている。 れいむのぷりてぃーなくちびるもふうあつでぶるぶるめくれている。 そして何より、れいむが気になるのは、前方に見えている、大きな岩だった。 坂道の途中から突き出したそれは、見る見るうちれいむの視界を埋め尽くしていく。 衝撃。 空が傾いた。 視界の片隅ですぃーが大破している。 弾幕のように広がった赤い木の実の一つ一つがゆっくりと宙を飛んでいった。 岩にぶつかったすぃーは、れいむを空中高く放り出した。 弾丸のように投げ出されたれいむは、坂道を戻り、林の上を飛んでいた。 すぐ下には群れの広場が見える。 れいむの目にはただ、青い空が映っている。 もみあげのすぐそばを風が通り過ぎていく音がする。 高く高く飛び上がりながら、れいむはあることを思った。 ――こんなとき、なんていうんだっけ。 ――きもちよくて、たかいところにびゅーんととんでいったとき。 ――そうだ。 口を小判型に開けて大きな声で叫ぶ。 「おそらをとんでるみたい!!」 ちょうどその時、れいむの体は放物線の頂点に届いた。 そして落ちていく。 林の中へ。 群れの中へ。 れいむの目は最後まで空を見ていた。 広場では、長ぱちゅりーが澄ました顔で探検隊の帰りを待っていた。 いや、その振りをしていた。 長ぱちゅりーは広場の台座に飛び乗る。 「こんなもの、むだなのにね、むっきゅっきゅ」 辺りには誰もいない。 普段はよい長として見せる顔が、今は醜く歪んでいた。 長ぱちゅりーは考える。 あのぱちゅりーさえいなくなれば、この群れでぱちゅりーは私だけになる。 長でもないくせに、色々と口出しをしてくる可愛げのないやつだった。 そのうえ私より尊敬されているなんて、許せるはずがない。 だから、追い払った。 群れの外にご飯などあるはずがない。 どこかでれみりゃにでも食べられているだろう。 何より、保存食ならうなるほどある。 ただし、私に従うものにしか分ける気はない。 あいつらの旅は、全くの無駄だったというわけね。 お供のゆっくりたちも、お人よしすぎて群れでは疎まれていた。 邪魔なぱちゅりーを亡き者にし、ついでにゴミ掃除も出来る。 我ながら完璧な作戦だわ。 仮にぱちゅりーたちが手ぶらで帰ってきても、英ゆんとして送り出された期待を裏切った罪は重い。 その権威は地に堕ちるだろう。 群れに逆らうものは居なくなり、今まで以上に長ぱちゅりーの意のままとなる。 森の賢者は、一人で充分だった。 長ぱちゅりーは、凄絶な笑みを浮かべた。 それはクリームの詰まった頭のもっと深いところから、 汚水が染み出るようにして出てきた、邪悪な笑みだった。 「……むきゅ」 抑えきれない笑いが溢れて、長ぱちゅりーの口をついて出た。 「むきゃきゃきゃきゃ! むきゃきゃきゃきゃきゃ!」 堂々たる声をあげて空を仰ぐ。 ふと見上げた視線の先に、ぱちゅりーは見た。 太陽の中から現れた、こちらに向かって落ちてくるれいむの後頭部を。 広場に落ちてきたれいむの体は、その真ん中にいた長ぱちゅりーの脳天からあんよまで貫いて、餡子の花を咲かせた。 あとがき 最後まで読んでくれてありがとうございます もっと速く書けるよう頑張ります 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 898 赤ゆ焼き ふたば系ゆっくりいじめ 928 贈り物 ふたば系ゆっくりいじめ 979 子まりさとれいぱー トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 餡子はクリームを貫き白い華を咲かせたのち、 地面にぶつかって黒い華を咲かせた。 そう言うことだろ♪ 2匹のゲスが同時に消えるなんて、なんて(素晴らしい)日だ! -- 2018-02-27 14 03 36 れいむは殉死したのか? -- 2014-06-17 07 14 31 皆よ霊夢に最高のあまあまと銀バッチを!! -- 2012-07-27 12 51 13 よしっ!! -- 2010-12-21 20 59 22 見事なハッピーエンドだ! ざまぁwww -- 2010-12-20 20 35 19 れいむが役に立つこともあるんだな -- 2010-12-12 16 03 31 ざまあw -- 2010-11-08 18 59 41 脳天からあんよまで貫くとか、鋭いれいむだな -- 2010-09-14 02 02 20 よっしゃあああ!ハッピーエンドオオオ!! -- 2010-08-08 00 10 33
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『屋根の上のゆっくり』 6KB いじめ 小ネタ 誤解 加工場 現代 愛護人間 暇つぶしにどうぞ とってもベタな季節小ネタです。いじめ過程の事情に伴い、悲鳴も擬音も無いサイレント仕様です。 その他ネタ被り、独自設定、意味不明な箇所など書き捨て御免ということで。 それでも読んでみる方は暇つぶしにどうぞ。話のネタにしてくれたら幸いです。 屋根の上のゆっくり 「ゆわ~! おとーしゃん、おかーしゃん、あれみちぇ! とちぇもゆっくりしてりゅ!」 「ゆーん、ほんとうだぜ! とってものーびのーびしてて、とってもゆっくりしてるのぜ!」 「おそらをとんでるみたい! だね。 れいむもおそらをとんでみたいよ」 良く晴れた暖かい春の日。とある田舎町に住む野良ゆっくり一家は散歩の途中で「ソレ」を見つけた。 人間が築いた家の屋根の上。「ソレ」は風にそよいで、ユラユラしていた。 父親まりさと母親れいむ、子供のまりさとれいむ2頭ずつの計6頭は、「ソレ」を見てとてもゆっくりしていた。 「やあ、僕のおうちにようこそ。ゆっくりしていってね!!」 「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 ゆっくり一家は条件反射で元気のいい返事を返す。そこには人間である「おにーさん」が立っていた。 が、ゆっくり達はゆっくりした態度を崩さない。 「ゆん? おにーさんはこのおうちのおにーさんなのぜ? おじゃましてますなのぜ」 「「「「「ゆっくりおじゃましてます!!!」」」」」 ゆっくり一家は礼儀正しい挨拶を「おにーさん」に向けて行なった。 この純朴で温和な一家、野良ゆっくりらしからぬ礼儀と謙虚さを合わせ持ち、 身繕いも欠かさないので出会う人間相手にもそれほど忌避される事は無かった。 事実、「おにーさん」も一家を嫌がるでもなく、好意的な眼差しを向けている。 この一家の性質から生ずる振る舞いは、無意識的な処世術として成立していた。 「まりさ達は何しに来たんだい? おうち宣言じゃないみたいだけど」 「まりさたちのおうちははやしのなかにあるのぜ。きょうはいいてんきだから、かぞくみんなでおさんぽなのぜ」 「おさんぽしてたら、やねさんのうえに、とてものーびのーびゆっくりしてるのがとんでたよ。 とてもゆっくりしてるから、れいむたちみんなでゆっくりしてたんだよ」 「にょーびにょーび! とってもゆっくりしてるのじぇー!」 「れいみゅもにょーびにょーびするよ! にょーびにょーび!」 「ふーん。天気が良かったんで干すつもりで出したけど、喜んでくれるなら出した甲斐はあったかな」 純朴故か、好奇心も旺盛だった。 この家の屋根の上に、とてもゆっくりしている「ソレ」が飛んでいる。 子ゆっくり達は「ソレ」を真似て、「のーびのーび」しながら「おそらをとんでるみたい!」にユラユラする。 ゆっくり一家は、もはや眺めるだけでは物足らなくなっていた。 「おにーさん、おねがいがあるのぜ! まりさたちも、のーびのーびしておそらをとんでみたい! のぜ」 「へ? 何? 本気で言ってるのか?」 「れいむたちはほんきだよ! いちどでいいからおそらをとんでみたいよ~」 「「「「にょーびにょーび! おそらをとんでみちゃい!!!」」」」 「ふ~む。アレってそんなにゆっくりできるものかなぁ。そういえば、そんなサービスもあったっけ。 まあ、明日をも知れぬ野良ゆっくりのゆん生、精一杯ゆっくりする為に使うのも一興ということかなぁ」 「ゆん? なんのことなのぜ?」 「粋なお前達の望み、叶えてやるよ。お空を飛んでるみたいにしてやるってことさ」 「「「「「「ゆわ~い!!」」」」」」 自分達の要望が聞きとられた事を喜ぶ一方、「おにーさん」の言葉の意味を一家は誰も理解できなかった。 そして、「おにーさん」が好意で供した菓子も、あまりの美味故に夢中になって食べてしまった。 「御免下さい、加工所の者です。期間サービスの件で御伺いしましたが」 「スミマセン、お願いします。ラムネって眠っちゃうんですね。問題ないですよね?」 ラムネ菓子の麻酔効果で意識を失ったままのゆっくり一家は、何も知らされないまま運ばれていった。 「「「「「「――!! ――!!――!! ――!! ――!! ――!!」」」」」」 無機質な光景の部屋の中、ゆっくり一家は無言で身悶えていた。 下剤によって大量の餡子を失い、痩せた身体では力が入らず逃げる事も叶わない。 喉と「あにゃる」を接合されて悲鳴を上げる事も出来なくなっていた。 白い作業服を着た人間が一家の前に現れる。一家をゆっくりできなくした張本人だ。 「お次は、のーびのーびといこうか。無駄に動くなよ。身体が千切れるからな」 口を円状の金具で固定され押し広げられた一家は、そのまま金具を支点にして天井近くに吊り下げられた。 そして、ポッカリと開いた口から放り込まれる鉄球。 鉄球は「あにゃる」の内側で止まるが、引力に従って一家の身体ごと落下しようとする。 一家は鉄球を排泄しようと試みもするが、喉と接合された「あにゃる」は思うように機能しない。 身体が千切れそうな痛みと恐怖の末、一家の身体は否応無く一週間「のーびのーび」する羽目になった。 「今日から、仕上げ工程だ。力抜けよ。ああ、もう入らないか」 「「「「「「――――――――――――」」」」」」 今やゆっくり一家の身体の大半を占めるのは、ペラペラに引き延ばされた皮だった。 親ゆっくりは5m、子ゆっくりは2mにまで引き延ばされたものの、弾力性は維持されている。 大きく開いたままの口近くには目や髪、お飾りなど特徴的な部分が集中しており、 髪のこんもり膨らんだ部分は僅かに残った餡子と中枢餡がある場所であった。 涙も枯れ、身を震わすしか出来なくなったゆっくり一家に、作業着の人間が手を伸ばす。 「「「「「「―――!! ―――!! ―――!! ―――!! ―――!!」」」」」」 一家は「あにゃる」を口と同程度に拡張された後、床から垂直に突き立った太い鉄柱に串刺しにされた。 「あにゃる」から通された鉄柱は、一家の身体を内側から均一に広げつつ口まで貫通する。 全身を引き裂かれる様な苦痛で永遠にゆっくりしてしまいそうになる度、 一家はオレンジジュースを注射され、苦痛を受け続ける羽目になった。 「御免下さい、加工所の者です。注文の品物、お持ちしましたー」 「済みません。今日に間にあうように無理してもらったみたいで」 「いやー、やっぱり子供の日用のサービスですからね。防水加工で小雨程度なら安心ですよ」 「ありがとうございます。良かったなぁ。すぐにお空を飛んでるみたいにしてやるからな」 加工所の担当を見送った「おにーさん」は、綺麗に畳まれたゆっくり一家を手に取り、早速準備に取り掛かかる。 その一家が送る、悲しく恨みがましい視線に「おにーさん」が気付く事は無かった。 数刻後、ゆっくり一家は屋根の上で「のーびのーび」と「おそらをとんでるみたい!」に風に揺られていた。 一家は極限まで皮を引き延ばされても生き延び、ついに望んだ姿を得た。 しかし、一家は全然ゆっくりできなかった。 虚ろな体内を通る風は冷たく、良く晴れた日にも関わらず一家を凍えさせた。 地上十数mの景色は「おそらをとんでるみたい!」といった感慨を通り越し、高所での恐怖を与え続けた。 作り変えられた身体は、二度と元に戻る事は無い。 自由にお散歩もできない。お歌も歌えない。ささやかな食事を楽しむ事も肌で触れ合う事もできない。 純朴で温和だった一家が何もかも失った代償に得たものは、とてもゆっくりできないものだったのだ。 「おそらーに のーびーる ゆんのーぼーりー♪ おとなーの まりさーは……」 何処からともなく、地上から歌声が聞こえてきた。幼い人間の子供達が、一家を見上げて歌った声だ。 歌声は一家の悲しみを慰めるでもなく、無邪気な調子で紡がれ続けた。 その日の夜「おにーさん」にしまい忘れられたゆっくり一家は、夜半から降り続いた豪雨によって、壊れて消えた。 完
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『むささびれいむ』 傾斜が厳しく高い木が並び立つ地域にそのゆっくりは居た。 「すごい!まるでおそらをとんでるみたい!!!」 赤いリボンを大きく広げて風を受け、空より舞い降りるゆっくりれいむ。 しかしこのれいむは、通常のれいむとはシルエットが大きく違う。 このれいむのリボンは一回り大きく、後ろ頭を隠すほど大きかった。 今日は地上に降りて、持ちの良い木の実を集めているようだ。 「ひゅっふひはふへふぁほ!!!」(ゆっくりあつめたよ!!!) 口に一杯の木の実を集めると、すぐ近くにそびえ立つ高い木に近づき 「ひゅっほ!!」 なんとゆっくりが木を駆け上っていくでは無いか。 この地方のゆっくりれいむは独自の進化を遂げていた。 身体が全体的に、通常のゆっくりよりも粘着力の高い餅肌になっており、 そのくっつく力を利用して、木にくっついては飛びくっついては飛びを繰り返し、高くへと上っていくのだ。 そしてある程度の高さに生えたしっかりした枝に乗ると 「ひゅっほひほらぼほぶびょ!!!」(ゆっくりそらをとぶよ!!!) 周りを確認した後、頭を下にした状態で大きなリボンに風を受け飛び立つ。 「ひゅぼひ!ふぁるへふぉほはほほんふぇふゅふぃふぁひ!!!」 (すごい!まるでおそらをとんでるみたい!!!) 別にいつも飛んでいるのだが、 まるで初めての飛行に感動するかのようにこの言葉を放つ。 しかし、実はこのセリフには重要な意味がある。 ほかのれいむに対し警告する合図である。 滑空であるゆえ、旋回はできる物の高度を変える事は出来ない。 しかも回りは背の高い木々が何本もたった場所。 もし他の飛んでいるれいむとニアミスでも起そうものなら、それは即激突死である。 それを避ける為、たとえ食物を口に入れ持ち帰る途中であろうとも 先程のセリフで、周りに自分が飛んでいることをアピールするのだ。 あるとても太く巨大な木の上。大きく開けた樹穴のなか、 存分にゆっくりするには少し狭いものの、中では赤ちゃんゆっくりがゆっくりしていた。 先程のれいむの子供であろう。 やはり、他のちびゆっくりれいむに比べてリボンが大きい。 「ひゅっひゅふぃふぃふぇいっふぇへ!!!」(ゆっくりしていってね!!!) そこに、大きなリボンのれいむが帰ってきた。 「ゅ!おかーしゃんかえっちぇきたょ!!」 「「「ゆ~♪!!おかーしゃ~ん!!」」」 大きなリボンのれいむは即座に、口にためていた木の実をテーブル代わりの 大きな葉っぱに吐き出し、子供たちに与える。 こうやって、飛べる程の大きさになるまで子供たちに食事を与え続け、 もう少し大きくなり、リボンが風を受けれるようになって初めて 親子で狩りに出かけるのだ。 食べ終り、日が落ち始めると皆で夕日を眺めゆっくりする。 「ゆ~!もう少し大きくなったら、みんなでおそらをとぼうね!! そしたら、とってもすごくゆっくりできるよ!!!」 「「「「しゅごきゅゆっきゅちできるにぇ!!!」」」」 仲良く家の中に戻っていくれいむ達。 大きなリボンに風を受け空を舞う彼女の姿はまるで、むささびの様だった。 即興の人 頬袋が可愛いです -- 名無しさん (2009-08-29 11 56 50) かわいいいいい -- 名無しさん (2009-09-05 18 09 54) 名前 コメント
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1020 仮面ライダーユギャック 01改/コメントログ」 前作よりも読みやすくなってた。2も期待してます。 -- 2010-03-23 23 18 35 対象をカード化するシステムはブレイドと同じなんだな -- 2010-08-29 22 53 51 面白かった。続編期待。 -- 2011-06-05 11 06 41 まりさ型だけでなく、れいむ型やさなえ型も出して欲しい! -- 2011-10-23 21 11 28 変身するとき「おそらをとんでるみたい」って言い切っているのが、 ゆ虐人間としてはイラッとする。 ↓「マスタースパーク」とか「二重結界」とか「ミラクルフルーツ」とか、 原作のスペカをもじった必殺技を希望www -- 2018-02-20 06 17 30
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小ネタ・ゆっくらいだーディケイネ エンディングテーマ「ゆっくりよ」 (元ネタ・ 仮面ライダー響鬼 少年よ ) まるでおそらをとんでるみたい ぽいん ぽいんと 飛び跳ねていく そんなふうに 世界旅するかい? ゆっくりよ 旅立つのなら ゆっへんと 無い胸張り… ※Take it easy Go ! ゆっくりできる場所 探して Take it easy Go ! 世界の異変をさあ 見つけ出せ※ それが ゆっくりプレイス なぜかゆっくりになったみたい 世界 旅して異変解決 そんなふうに 旅をしてたのかい? ゆっくりよ 旅に出たなら 敵もいる、ユックライド △Take it easy Go ! ゆっくらいだーに 変身 Take it easy Go ! いつかは自分のプレイスで ゆっくりしていってね!!!△ ゆっくりしすぎた 旅の途中で 思い出すもの 幾多の世界… (※ゆっくり返し) (△ゆっくり返し) 名前 コメント
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『ゆっくり対策課駆除班おねえさんの月火水』 20KB いじめ 日常模様 駆除 野良ゆ 捕食種 希少種 現代 27作目ましてこんばんは、キャンセルあきです 比較的、人間キャラの描写が中心です。 希少種が優遇されている気配があります。 作者の独自設定が幾つか含まれています。 一箇所、ゆっくりの台詞がひたすら連続する(読みづらい)場面がありますが、読み飛ばしても問題有りません。 『ゆっくりの台詞が連続している』というだけの描写です。 推敲はしていますが、誤字脱字などおかしなところがありましたら、感想スレにてお願いします。 以上、よろしければどうぞ。 ■0、月曜日 役場で待機 ――午前十時、町役場の屋上。 テントの日陰で、スーツ姿のお姉さんが、文庫本を読み進めている。 職務と苦楽をともにする相棒のふらんは、日差しを浴びてゆっくりしていた。 一見すれば、ヒマな公務員によるサボり風景だが、この屋上がこそが、お姉さんの強みを 最も活かせる労働環境なのだった。 『prrrrrr』 電話の子機が、親機から遠く離れた屋上で、お姉さんの読書を中断させた。 ふらんを右肩に乗せ、町内の地図を広げ、受話器を取るまで1コール半。 「はい、ゆっくり対策課駆除班です」 営業用の声色で応対したお姉さんの耳に、年配女性のキンキン声が突き刺さった。 「…………ゆっくりがお庭に侵入なさいましたか? まりさと、赤いリボンの知らないゆっくりが庭に入って来て、おうち宣言をされた? ゆっくりに目をつけられるような事を何かなされた覚えは……ありませんね、分かりました」 ――野良ゆに餌をやって、『飼いゆになれる』と勘違いさせたな。 おばさんの説明から、庭がおうち宣言された理由を直感的に悟った。 野良ゆ対策は、駆除するより餌を減らす方が肝要だが、役場に駆除を求める人の大半は、気まぐれに餌を与えた 野良ゆっくりに目をつけられた結果、家に侵入され、『駆除がしっかりしていない』と文句を言うのである。 「ゆっくりの数と大きさと種類を、分かる範囲でお伝え下さい。 駆除対応がご希望でしたら、そちらのご住所もお聞かせ願えますか?」 個人情報がどうのこうのと、愚痴を交えつつもおばさんは住所を伝えた。 電話越しの声を聞くに、ゆっくりの興味が家の中に向いてきたらしい。 『とにかく! このままじゃあ庭に出られないし、ガラスを割られてしまうかも知れないわ! 早く駆除に来て頂戴!』 「はい、かしこまりました。少々お待ち下さい」 『お待ち下さいねじゃな――』 受話器を左肩に挟むお姉さんが、住所と地図から確認した情報は二つ。役場からの方角と距離だ。 どうでも良い台詞を垂れ流す受話器を置いて、お姉さんは金バッジふらんのあんよを掴んだ。 「レッスン1――敬意を払え。2.5キロだ。分っかるかな~?」 「うー……"ごじゅう"……くらい?」 「そういうときは"できるわけがない!"って言っていいンだよ。ただし四回までな。 2500mの、ふらんの速さが秒速30mくれぇか? "80"と少しぐらい数えたら見えるはずさ」 向いた方から、おもむろに百八十度の背を向けて、ふらんを振りかぶったお姉さんの体が、 張り詰めた弓弦の如くしなった。 「ドラァッ!」 「うー、ゆっくりこんてぃにゅーするよ……っ!」 まさに、赤い彗星。 全盛期の大リーガーを思わせるトルネード投法が、ふらんに通常の三倍に達する速度を与え、 遥か彼方の標的へと到達せしむる! 瞬く間に点の様に遠ざかってゆくふらんを見送って、お姉さんは受話器を手に取った。 「あ~、もしもし? こちらの駆除職員が、今、お宅に伺っておりますので、しばらくお待ち下さい」 『待ちなさい待ちなさいって、貴女、自分が税金で養われている自覚って物があるの。 公僕でしょう、だったら町民は神様でしょう!? 私がどれくらい困っているか分かっているの? 分かっていないわよね、だったら聞かせて上げるわ――『ムーシャムーシャ、シアワセー』――ほら、どう? あのゆっくりが、ウチのガラスを割る前に駆除班を寄越しなさい! さもないと――『クソババァ! サッサトアマアマヲヨコ……ユッピィ!?』――え?」 唖然としたおばさんの代わりに、受話器からまりさとれいむの断末魔が聞こえた。 時々、『死ねっ!』と混じるのはふらんの声だろう。 あっけにとられて言葉も忘れたおばさんに、ふらんが金バッジの、駆除係であるということと、 野良ゆの残骸は、ふらんが中身を吸った上で、最寄りのゆっくりゴミ箱まで持って行く事を告げた。 フタバ町でも、燃えるゴミは月・水・金である。 「投げてから80秒……今日もアタシの肩は絶好調だな」 こと、町内の散発的なゆっくり駆除依頼に関して、対応の早さでお姉さんとふらんコンビの 右に出る者は居ないし、左に出る者も相当探さなければ居ない。 お姉さんのヒマは、圧倒的な射程距離と速さの裏付られているのだった。 ゆっくり対策課駆除班お姉さんの月火水 キャンセルあき ■1、火曜日 パトロール ――午後一時、フタバ町国道の道の駅。 地域ゆっくりに労働ゆっくりなど、町の管理下にあるゆっくりはそれなりに数が居る。 彼女達の職場近くでは、主に巻き添えで地域ゆっくりが駆除されることを避ける為などの理由から 勝手に野良を駆除できないので、対策課が定期的に出向くことになる。 「あら、おねえさんひさしぶりだっぺ。ゆっくりしていくっぺや」 「おう、ゆっくりゆっくり」 地域の特産品や農作物を直売するコーナーで働くのうかりんは、顔なじみのお姉さんに手を振って、 棚からギターを取り出した。「歌は要らねぇ」。お姉さんに止められて、無念の顔でギターを戻す。 のうかりんは、銀バッジの他に七桁の数字がプリントされた名札を付けている。 身寄りのないゆっくりに、職と住処を与えるとあるNGOが与えるその名札は、 町が七桁の数字を発行して認めた、"労働ゆっくり"の証明書だ。 「野良は近づいてねェかい?」 「うらでなんゆんかみたっけんどぉ……のうかりんは、ゆっくりにてぇだしちゃなんねって、 くちをすっぱぁぁぁぁくしていわれてっぺや」 任せても良いのか? 聞くのうかりんに「当たり前さ」と笑顔を一つ、ふらんを連れたお姉さんは 裏のゴミ捨て場に踏込んだ。どこからともなく取り出した一束の有刺鉄線は右手の中だ。 ゆっくり対策課がある田舎町で、わざわざ畑に忍び込もうとする野良ゆは少ない。 道の野良ゆを見敵必殺、屍を晒した上で土にすき込むぐらい出来なければ、農家を続けられないからだ。 一体でも畑でおうち宣言をしたり、畑の野菜を囓ったりすれば、たちまち地域一帯のゆっくりが、 役場から一斉駆除の対象となり、長ゆっくりによる交渉の機会すらなく加工所送りになる。 よって、人と生ゴミが集まる場所に、野良ゆっくりの餌場は限られていた。 生ゴミのある場所では、探せば大体何時でも見つかるのである。 「さあ、おちびちゃんたち! しんせつなにんげんさんがおべんとうさんをわけてくれたよ。 ゆっくりしたにんげんさんにありがとうって、おなかい~っぱいむーしゃむーしゃしようね!」 「ゆわ~~い! まりちゃ、ぱしたさんがだいしゅきにゃのぜ!」 「れいみゅ、ぽてとしゃんをむーちゃむーちゃしちゃいよ!」 「ゆぅぅぅ……まりさ、みていてね! れいむ、おちびちゃんたちをりっぱにそだててみせるよ! おちびちゃんたちは、ひかりかがやくゆっくりしたみらいだよ!」 駆除対象になるのは、人の生ゴミに手を出したゆっくりだ。 情にほだされたか気紛れか――通りすがりの無責任なドライバーが残飯を渡して、結局は野良ゆを 駆除の運命に落としてしまう。 野良ゆっくりに餌を与えるのは禁止されているが、罰則が無いので徹底されず、人の生活圏に 近づこうとするゆっくりは耐えない。 母れいむ、そして子供のまりちゃにれいみゅ。 十秒の観察で番の構成まで分かるオーソドックスなしんぐるまざー一家は、お姉さんの携帯が鳴らす シャッター音にびくりと振り向き、そしてお姉さんの手にしたトゲ付きの有刺鉄線を見た。 いち早く口を開いたのはお姉さんだった。 「撮ったどー」 「「「ゆ……」」」 駆除対象の証明写真が、お姉さんの携帯にのる。 凍り付く一瞬。 人目の無い場所で、「おべんとう」をくれた人間への感謝を口にする、いわゆる"善良"なゆっくりだ。 それは、過酷な野良生活にも関わらず感謝の思いを失わなかったゆっくりが確かに存在したという、 とても感動的な光景である。 だが無意味だ。 「お前の次の台詞は、"おねえさん、れいむのはなしをきいてね!"だ」 「おねえさ――」 「けど、その台詞は言わせねェよ……」 ひゅん。 空を切る刃の音がれいむの舌先を掠めた直後、口からこぼれ出るはずだった懇願の言葉は、 漆黒の断面から濁流の如くあふれ出す餡子に変わった。 最初に言葉を奪うのは、耳障りな悲鳴を上げられると通行人の心証が悪くなるからだ。 言葉を、許しを、願いを希望を。 全てを瞬時に奪われた母れいむは、絶望に涙しつつ、幼い我が子とお姉さんとの間に割って入った。 れいむの舌を切断した"ゆー死鉄線"は瞬時に巻き取られ、お姉さんの手の中に舞い戻っている。 第二撃に備え、身を挺して、親の本分を果たそうという母性の心意気である。 そしてそれもまた、無意味だ。 「うー……死ねっ!」 「ゆ? みゃみゃ――おしょらをとんじぇるみじゅらばっ!!」 「おねえしゃんが――おしょらをとんじぇるみびゃらべっ!」 ゆっくり親子の背後から音もなく飛来した金バッジふらんが、『光り輝くゆっくりした未来』こと、 おちびちゃん二体を放り投げ、自由落下したところを鋭い砂糖菓子の牙でかみ砕いた。 むーしゃむーしゃ、しあわせー。 と、口にしなくても聞こえてきそうなふらんの表情。 捕食種が生まれ持つサディスティックな気質をしっかりと備えたふらんは、母れいむにも理解出来るよう、 敢えてゆっくりと咀嚼を進め、ぶちりぶちりと皮や目玉がすり潰される様子をしっかりと聞かせる。 「――――――!!!!!」 言葉にならないひゅーひゅーという掠れた息が、母れいむの口から漏れた。 涙に濡れた目を――血管もないのに――血走らせ、短いもみあげをぴこぴこと振り回して、 母は赤ゆっくりを咀嚼するふらんに突っかかっていく。 「うー……死ね」 ぺちぺちと煩わしいだけのもみあげ攻撃に飽きたふらんは、母れいむに向って大きく口を開けた。 「……!」 前歯に引っかかった小さく黒いまりちゃのお帽子と、舌の上で転がる、これはどちらのものかも 分からない白玉のお目々が、思い込みにも否定できない事実となって母れいむに突きつけられる。 母れいむの呆け顔に、ふらんの大きな口がかぶりついた。 ぞぶり――じゅるじゅる。 「……! ……!」 尖る牙で饅頭皮を穿ち、餡を吸われる強烈な脱力感が襲っても、母れいむは微動だにしない。 ふらんのおくちで、おちびちゃんと感動の対面を果たしたれいむは、家族との幸せな思い出の 残り滓に浸って、中枢餡が吸われるまでの微かな余生を過ごしたのだった。 れいむのお飾りとぺらぺらになった饅頭皮、れいむ一家の段ボール製おうちを纏めてゴミ袋に包む。 気をつけるのは服を汚さないことと、ふらんに周囲を見回らせて、狩り残しが居ないか探させるだけだ。 「はい、れいむ一家再起不能(リタイア)っと」 「ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー……おねえさん、おわったぺか?」 ライトハンド奏法が熱情のリズムを奏でている。建物の入口で弾き語りしていたのうかりんは、 訪れた客にトイレの場所を案内しながら、お姉さんに手を振った。 「ああ、今日の野良は"善良"っぽかったな」 「"げす"なゆっくりでなげりゃ、おねえさんもみのがすっぺか?」 「残業はしねェンでよ、アフター5ならンな事もある。……そのゴミはどうしたンだよ?」 お姉さんは、のうかりんの手にしたコンビニのビニール袋を指した。 「すてられたごみさかたづけるより、のうかりんが、ごみさうけとったほうがはやいっぺや。 それに、のうかりんがごみさうけとったら、にんげんさん、のうかりんがつかうとおもってぇ、 きもちよ~ぐ、わたしてくれっぺさ」 「まあ、事情を知らない人間なら、そンなもンだろうさ……で、リサイタルは人気だったかい?」 "労働ゆっくり"の居る職場では、勘違いをして野良ゆに生ゴミを与える人間も増える。 勿体ないという言葉が、餌を与える免罪符となって、かえって野良ゆの無駄死にを増やす実態は、 十年も昔から変わっていない。 「……のらゆっくりのこえだってぇ、やっぱりのうかりんは、ひめいをききたくはないっぺよ」 ギターをじゃらんとかき鳴らし、麦わら帽子を目深に被ったのうかりんは憂いの音色を奏で始めた。 ■2、水曜日 いくえ不明の飼いゆ探し ――午後三時 フタバ町住宅街 駆除班のお姉さんだが、たまには保護班の仕事が回ってくることもある。 「見つからねェ……てんこの亜種なんて目立つから、二時には終わると思ってたのによ」 汗を拭うお姉さん。手元のフォルダーには、A4用紙に描かれたてんこの似顔絵があった。 飼い主の男性が飼いてんこの写真を持っていなかったので、たまたまそのてんこを見たことがある 知り合いに似顔絵を描いて貰ったのだ。 正直に言って、他のてんこと全く区別がつかないが、似顔絵を描いた後輩はこう言っていた。 『先輩、よく観察して下さいよ先輩。 このてんこ、お帽子の色合いも桃饅頭の角度も、見間違えようもない程特徴的ではないですか。 こことここの部分ですよ、拡大すれば、ゆっくり理解できますか? うーむ、視点を変えれば見え方も変わると思いますので、もっと上から…………失礼、 背の低い先輩には無理な話でしたね、謝りま――』 似顔絵のお礼に、6mの水平飛行をプレゼントしてやった。 感動の余り気絶してしまったので、飼いゆ探しを手伝わせることも出来ない。 そこらですれ違う労働ゆっくりや地域ゆっくりにも、似顔絵を見せて回っていたが、 どのゆっくりも「こんな飾りのゆっくりは知らない」と首(体)を横に振るばかりだ。 飼いゆ捜索に飽きて、サボることを考えていた足は自然と自宅に向って居たようで、 「あれ、お姉ちゃんもう帰ってきたの?」 「仕事中さ……そんな目で見るな、サボってねェって!」 自宅まで路地を一本挟んだあたりで、実の弟と遭遇してしまった。 裾にフリルをあしらった水色のワンピースに身を包んだ小学校三年生の彼は、 お姉さん小学生時のお下がりを普段着にする『弟娘の子(おとこのこ♂)』である。 実は女の子であったりはしない。 実は女の子であったりはしない。 「それより、外出歩いたりして大丈夫かよ?」 「うん、今日は熱もないし、体調も良いんだ。 お姉ちゃんお仕事中なら喉が渇いてるでしょ? 僕、お茶持って来たからお姉ちゃんも飲んで」 弟は、肩にからった水筒から、ほうじ茶をお姉さんに注ぎ渡した。 「かくかくしかじかの……」 「まるまるうまうまで、行方の分からないてんこを探してたんだ。ふぅん」 近くの公園、ベンチに座っていたツナギ服のいい男にどいてもらって、二人仲良く腰を下ろす。 話題は自然と、お姉さんの仕事が中心になった。 「なンでも、てんこの亜種で、聞き慣れねェ言葉遣いが特徴的だって話なンだが……」 「だったら、はたてが役に立つかもね」 「……アレが?」 「うん、はたて~、こっちおいで~!」 「はたて――きたわよぅ!」 音もなく現れたはたては、弟君のスカートに飛び乗って、ツインテールを振りはじめた。 数週間前に発見された新種ゆっくりのはたては、お姉さんの家で胴バッジを貰ってゆっくりしている。 とはいえ、本当に飼いゆっくりなのかどうか。 いつの間にか外に消えているし、いつの間にか家の中に現れる。 神出鬼没のはたては、相手の言葉をコピー&ペーストしたようなつぎはぎのオウム返しで喋るので、 『はたてが何を言いたいのか分かっていなければ上手に言葉を聞き出せない』 というジレンマに、普通の人間は陥るのだ。 「こっちおいで~? はたて、きたわよぅ!」 「うぅん、はたてが何か悪いことをしたとかじゃないよ、ゆっくり安心してね。 あのね、お姉ちゃんが珍しいてんこを探してるんだ。 はたては、外に出てる途中で、てんこを見たりしてないかな?」 「……そとにでて、てんこ……みたり……きたわよぅ!」 "たくさん"見たそうだよ。はたてと自然に会話が通じているらしい弟は、はたてが外出先でそれはもう 大量のてんこをみたらしい、と聞いた。 「……加工所にでも行ったのかよ、はたて?」 「はたて? かこうじょ……きたわよぅ?」 「加工所には行ってないって言ってるよ、お姉ちゃん。 それだったら、はたて、ここに来るまでに聞いたゆっくりの声、全部言ってくれる? ひとりあたり、一言ずつで良いと思うから」 「なん……だと……?」 そんなこと出来るわけがない。言いかけたお姉さんの前で、「"ゆっくりしていってね――"」と、 はたてが『お姉さんも弟君も言っていない』言葉を紡ぎ始めた。 「"ゆっくりしていってね!" "ゆっくりしていってね、まりさ" "ゆっきゅり!" "むーちゃむーちゃ" "おねえしゃん、まりちゃをおいていっちゃだめにゃのぜ!" "ゆん、おにぎりしゃんはまりちゃのだよ!" "ゆゆーん、おちびちゃんはゆっくりしてるのぜ" "はやくむーちゃむーちゃ、ちたいよ!" "むーしゃむーしゃ" "しあわせー!" "ぐへへ、ちょうどいいゆっくりぷれいすなのぜ" "ゆ? おねえちゃんだありぇ?" "むきゅ、けんじゃなぱちゅがあまあまをはっけんしたわ" "とかいはなてーぶるさんはいかがかしら?" "べっどさんがほしいんだね-、わかるよー" "ちぇええええええぇぇぇぇん!" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "ゆぅ!? ちぇんがおおすぎるよ!" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "らんしゃまー" "さでずむー" "こがさはぜったいゆるさなえ!" "さなえ、そのぐらいに" "あきらめな、すわこ" "むーちゃむーちゃしたいよおおおおぉっぉぉ!" "このげしゅおやあぁぁ" "れいみゅをゆっくじざぜろぉ!" "ごべんね、おがあざんがだべなおがあざんでごべんね" "もっちょ……ゆっきゅ……" "あんこしゃんはいちゃだみぇえええ" "ん、なんだこののらゆっくりたち" "あ~しんぐるまざーってやつだよ" "ちょうどいいや、きょうはこれであそぼうぜ" "どうがまりざを゛がいゆっぐじにしでぐだざい! まりざはぎんばっじ――ぐじゅりゅあっ!" "くそ、くつがよごれちまった" "おとうしゃあああぁん!" "れれれ、れいむはこんなげすだーりんとはかんっけいっない――ぱっぴっぷっぺぽー!" "みゃみゃああああ!" "かこうじょさん、こっちです" "ああ、こいつらですね、あとはおまかせください" "おとうしゃんをいじめりゅげしゅはぷく…………ねぎぃ!" "ねぎぃ!" "ねぎぃ!" "ねぎぃ!" "ねぎぃ!" "ここをまりさのおうちにするよ!" "ゆゆーん、おやさいさんはゆっくりしてるよぅ!" "おら、そこのまんじゅうども" "ゆ、おまえはゆうか?" "むきゅ、みんな、ここはぱちゅにまかせて!" "おさがげすなゆうかをせっとくしているよ" "のうかりんがいじめれらている!?" "みんなー、のうかりんらんどにのりこめー" "わぁい!" "わぁい!" "わぁい!" "お、おさあああぁぁぁ!" "ゆゆん、おさはいちばんのこものなのぜ" "ありすたちとかいはにかかればにんげんさんなんて" "てきじゃないんだよー" "はいはい、ゆっくりゆっくり" "このげすたちをせいっさいっ! するのぜ!" "めすぶたのてんこをもっといじめてねえええぇ!" "むっきゅあああ!" "もっとよ、つよくぶってえええぇぇぇ!" "おかしいよー、よろこんでるよー?" "ふごおおお! ふごおおお!" "このかっぺたちをせいさいするのよ!" "おいぃ? てんこはおかざりをつけていないんだが?" "ゆ――!?" "みんな! ゆっくりできないゆっくりがいるよ!" "こここ、こいつならせいっさいできるよ!" "うー! うー!" "れ、れみりゃだああっぁぁあ!?" "わきゃらないよおおおぉ!?" "れみりゃでもいいわ!" "まりさはにげるよ!" "こっちよ、このめすぶたからさきにいじめてねええぇぇぇ!" "れみりゃはこっちにこな……ぷくー" "まりざにげじぇええ" "とかいはなありすにちかづかないでええぇぇぇ!" "ぱちゅはおいしくないわよぉ!" "おお、はたてはたて" "おお、おひさしぶりおひさしぶり" "きめぇまるです" "うぜぇまるです" "みなみはるおでございます" "さんたいそろってちゅんとなきます" "ぽんとなきます" "ちーでもなきます" "なきのりゅうです" "みなみにいくおつもりですか?" "おお、ちゅうこくちゅうこく" "いっせいくじょがあっています" "おお、こわいこわい" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "ゆっくりなげすぎてこしがまっはだぜ" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "おそらをとんでるみたい!" "こぼねー" "ゆゆこさーん、おつーかれー" "んほおおおぉぉぉぉ" "れ、れいぱーだあああぁぁぁ!" "むっきゅあああ! みんなにげエレエレエレエレ" "お、おさ!?" "おちびちゃんたち、みんなそろってにげるんだよ!" "かわいいいもうとがいないよぉっ!" "つづき? そんなのないよ" "にげるれいむもすてきねええええ!" "まりさのれいむをはなすのぜ、れいぱ……ゆっぴぃぃぃぃ!" "すっきりー!" "すっきりー!" "すっきりー!" "すっきりー!" "ゆわああぁ! みんなすっきりーされてるうぅぅ!?" "すっきりー!" "ちぇんはまけないよー。じゃくてんである、まむまむにぺにぺにをいれられながらしっぽをすーりすーりされないかぎりは …………ふっごおおおおぉ!?" "すっきり-!" "あらあああぁぁ?" "みたことないゆっくりねええぇぇ?" "なかなかとかいはじゃなあああぁぁぁぁい?" "いいわあああぁぁ" "ついんてーるがとかいはねええぇぇぇ" "とかいはなあいをあげるわあああぁぁぁぁ" "ありすたちぜんいんでよおおおぉぉ" "ゆううぅぅ? なにかへんだわあああぁぁ?" "ね……ねぎいいぃぃっ!" "あ、ありすぅぅ?" "このいなかものおおぉぉぉ!" "まむまむがさけるまですっきりーしてあげるわああぁぁぁぁぁ!" "ゆっ――へんねええぇぇぇぇ" "ぺに……ぺに?" "あ……ありずのぺにぺにがあああぁぁぁ!" "あ、ありずはとがいば!" "ねぎぃっ!"」 結局、はたては十分以上もしゃべり続けたが、大したヒントも得られなかった。 そこで、彼女が見たというてんこの群れまで探しに行き、お帽子を外したてんこを発見したのだ。 どうやら、まともなやり方では激しく虐めて貰えなくなったので、お帽子を外して"ゆっくり出来ないゆっくり"として 虐めて貰おうとしたらしい。道理で"てんこ"を目にしたゆっくりが居ないわけである。 「おい、てんこ。金バッジはどうした?」 「おうごんのてつばっじそうびのてんこが、まんじゅうがわそうびののらにおくれをとるわけがない」 発見した後、虐められ足りないというので、お姉さんが「三枚に下ろしてやろうか」と聞くと「きゅうまいでいい」と 言い始めたので、てんこの家までお姉さんがお友達扱い(注1)をして連れて行く羽目になったという。 ――午後6時 「ああ、年かな? 少し疲れた」 「――きたわよぅ」 帰ったお姉さんを、弟君より早くはたてが出迎えた。大きな瞳がじっとお姉さんを見あげている。 見つめ合うと素直にお喋りできないらしいが、見つめ合っても言葉でなければ分からない。 「アタシは、別にはたてがきらいじゃないんだ。今日は、その……有り難うな」 「はたて……ありがとう……きたわよぅ!」 やっぱり分からないので、とりあえずはたての頭を撫でてみる。 弟曰く、人間が知ってはいけない事柄を伝えないよう、オウム返しで喋っているらしいが。 「まあ、弟と仲良くしてくれるんなら、どうでも良いこった」 撫でたはたてが暖かかったので、お姉さんは見逃す事にしたのであった。 終わり。 注1:大空翼君にとってのサッカーボールのポジションである。 キャンセルあきの過去作品はwikiに収録されています http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/869.html 感想はこちらにどうぞ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1280375526/l50
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682 :名無したんはエロカワイイ:2009/01/22(木) 19 45 12 ID SZGENRjIO (中略) 関係ないけど、ふと、すぃーが変形しないだろうかと考えた。 OG外伝と 682見て思い付いた小ネタ 私はガレージに置いてあるすぃーいじくっていた 通常のすぃーに変型機構を仕込み、ゆっくりを搭載したまま人型をとるように改造するという、数年前からのプランを実行するためだ 翌日 私の同居人のゆっくり霊夢に試乗してもらった 「ゆっくりはしるよ!」 通常のすぃー形態で走り回る霊夢 普通にお楽しみのところすまないが、そろそろ試験を開始してもらいたいのだが 一応乗せる前に説明はしておいた すぃーというのはゆっくりの思念で動くらしいので「変型しろ」とゆっくりが命令すればもちろん変型する という訳でやっていただいた 「ゆっくりへんけいしてね!」 それに応じて車輪が収納され脚が出現する 側面が展開し腕が出現する すぃー後方が反転しスラスターが出現する テスラ研から譲り受けた技術、高効率反動推進装置『テスラドライブ』を採用したゆっくり専用可変あーまーどもじゅーる 「……ゆっくりおん、ようやく完成だ……」 これが言いたかっただけである ―――――――― 「ゆゆっ!すごい、おそらをとんでるみたい!」 みたいじゃなくて本当に飛んでるのよ?正しくは浮いているのか 支離滅裂なままEND 名前 コメント
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「ふたば系ゆっくりいじめ 537 地べたを這いずる饅頭の瞳に映る世界/コメントログ」 なにこの高度で複雑な生き物。 -- 2010-07-17 23 21 23 思い込みのデタラメ生物設定と、どうしてあんな行動を取るのかの解明は、 別々の題材として分けるべきだったんじゃないかなぁ・・・ 途中までは至極納得がいったていたから、 後半のとんでもっぷりでちょっと置いて行かれかけたよ -- 2010-10-07 17 10 20 中々面白い研究だった。楽しめたよ~w 最後のうまく使えば、変なゆっくり生産しまくれるなw -- 2010-10-14 21 23 00 だってゆでだからみたいなもんか -- 2010-12-23 09 58 38 ほしい -- 2011-03-02 21 55 53 頭の部分でしか人間のサイズを認識できないという設定自体は使われることが増えたが これをこういったわかりやすい視点で描いたSSは殆どなかった。 「おそらをとんでるみたい!」を論理的に解説したのはすでに3500以上の作品が 出ている中で一つもなかった。 これは歴史に大きな足跡を残したと個人的には思う。 -- 2012-06-19 09 26 49 ゆっくり最強説が浮かんだ。何でもできるんじゃね?東方風に言うなら「思い込みを現実にする程度の能力」か。 -- 2012-07-23 19 57 40 何それ怖いwww -- 2012-09-22 18 23 28 んほおぉぉぉぉぉ!! この小説は都会派だわぁぁぁ!!!! -- 2012-10-31 22 15 51