約 454,931 件
https://w.atwiki.jp/aa-ranritsu/pages/264.html
あんまりイメソンとかはしないんですけども。 ロールプレイのテンションの調整の為とかで、もりもり聞いてた曲が、時々あります。 私はニコ厨なので、在ればそっち、無ければつべで置いときます。 スカーレット Aimer - RE I AM ちょこちょこワードも掠ってる感じしますね。 夜空は瑠璃色 Aimer - RE I AM 望月ひよりさん的にはこっちの音源。 YOASOBI - 祝福 http //www.nicovideo.jp/watch/sm41159374 終わってから俯瞰すると、所々ワードが掠る物語かなって。 プレミオール The King of Fighters XIV - Magical Sky 戦闘してるイメージはこんなんかなってやつ。 なつせ bôa - DUVET http //www.nicovideo.jp/watch/sm7110171 歌詞は全然関係ない感じ。完全に雰囲気だけ。 迅帝 首都高バトル0 - 登場シーンの動画 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1202587 好きなので置いとく。時間指定リンク3 58 カーテンコール a Respectable Showtime(Full ver.) 元ネタと言う程では無いんですが、"カーテンコール"を名前にしようと決めたのはこの曲から。歌詞の"カーテンコールでは喝采の拍手を"という一節をもじって、何時も言う台詞にしています。 妖翅は七色に煌めいて 7 colors* 元ネタと言う程でも無いんですが(二回目)、セブンカラーズは此処から。一般名詞みたいなもんなんですけど、妖精と七色を絡めたのはこの曲の歌詞から。歌の内容とキャラクターは全然関係無いです。 血の悪魔の契約者 Beyond The Destiny(Full ver.) http //www.nicovideo.jp/watch/sm32906058 "物語"のプロットみたいなもんは定ゲに触れるより以前に考えてて、それのイメージ元になったのがこの曲。永遠の共鳴を誓うのは、妹であり、名も無き血の悪魔であり、教会の騎士である。
https://w.atwiki.jp/iesi/pages/35.html
あーいでぃーの こうしん さくし:兄猫mk2 様 ※ (ズンタ、ズンタ、ズンタッタ♪) (ズンタ、ズンタ、ズンタッタ♪) あ~い~でぃ~の こうしんだ! (ズンタ、ズンタ、ズンタッタ♪) にゃ~んこ~の あ~いでぃ~ (ズンタ、ズンタ、ズンタッタ♪) ※ た~くさん しゅ~るいの あ~めしょ~ニャン! (ズンタッタ♪) にゃ~んこに へ~んけい か~わいいね! (ズンタッタ♪) ※リフレイン つ~めを と~ぎとぎ ぺ~るっしゃニャン! (ズンタッタ♪) あ~めしょ~の た~よれ~る お~にぃさん! (ズンタッタ♪) ※リフレイン お~よぐの だ~いすっき た~きっしゅばん! (ズンタッタ♪) お~ふろっに ぷ~かぷっか う~かんでる! (ズンタッタ♪) ※リフレイン あ~おっい ね~こさん さ~いべりあん! (ズンタッタ♪) う~ちゅうを は~しるよ な~がれっぼし! (ズンタッタ♪) (ズンタ、ズンタ、ズンタッタ♪) (ズンタ、ズンタ、ズンタッタ♪) -
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2919.html
『おうたのはこ』 8KB いじめ 虐待 制裁 お家宣言 野良ゆ ゲス 現代 独自設定 れいむのおうたをきけぇっ!拙文ですが、ゆっくりしていってね… その青年は普通のサラリーマン。普通のアパートに住んでいる。 しかし、今日は休日なので、昼過ぎまで惰眠を貪るという贅沢が許されていた。 とは言え、もうそろそろ起きないといよいよ堕落が過ぎる。 青年は気だるい体にムチ打ち、ようやく起き上がった。 「ふぁ…眠い。」 寝ぼけ眼をこすりながら、ゾンビのように歩く。 この1週間仕事が忙しく、帰ってきたら飯食って風呂入って寝るだけの生活だったのだ。 「あん?何の音だ?」 隣の部屋から何か音が聞こえる。だが近づくにつれ、それは音と言うよりは 雑音であることがわかる。 「うむー?ラジオかなぁ。ちゃんと電源切ったと思ったんだけど。」 青年が部屋に入ると、そこには雑音を立てているラジオが転がっていた。 …散らかった部屋と、ゆっくりの親子と言うおまけつきで。 親れいむに、子れいむ、子まりさ。典型的なシングルマザーだろう。 幸か不幸か、その部屋にはゆっくりが届くような場所にあまり物を置いていなかったため、被害は軽微だ。 「…はぁ?あ、鍵閉め忘れてたか。めんどくせえ。」 窓に目をやると、ちょうど成体ゆっくり一匹分くらいのスペースが開け放たれていた。 換気がてら窓を開けたのだが、窓を閉める際に鍵を閉め忘れていたのだ。 「にしても…こんなざーざーぴーぴーうるさいのに、よく眠れるな。」 親子のすぐ近くでラジオが雑音を放っているというのに、暢気に親子は眠っていた。 むしろ、安らかに眠れているくらいだ。体が弛緩しているのか、ぐでーとなっている。きもい。 「とりあえず…『パチ』起きろ!饅頭!」 ラジオの電源を切ると、ゆっくりに向かって怒鳴りつける。 怒鳴りつけられたにもかかわらず、やはり暢気に欠伸をし、一家そろってのんびりと目を覚ます。 「ゆうぅ…なぁに?」 「まりしゃはしゅーやしゅーやしてるんだよぉ…?」 「ねむいよおお。」 「うぜぇ…」 青年に悪態を垂れながら、ようやく目を覚ましたようだ。 「なんだ…お前ら?ここを誰の家だと思ってやがる。」 「ゆぅ?れいむのおうちだよ?」 「ちげえ!俺んちだ!」 「ゆぅう!?くそにんげんはばかなの!?れいむがおうちせんげんしたんだよ!」 「訳が分からん…」 いつの間にか侵入してきた親子におうち宣言されていたようだ。 「みゃみゃあ…おうたがなくなってるよぉ?」 「ゆっきゅりしちゃいよぉおおお。」 「ゆゆ?ほんとだ!おいくそにんげん!おうたのはこををどこにやった!」 「いや、そもそもおうたのはこって何だ。」 「ゆ、ゆぷぷぷ!そんなのもわからないなんてかわいそうだね!しかたないからおうたをひろうしてあげるよ!」 そういうと、親れいむは深呼吸し〝おうた〟を歌い始めた。 「ゆ~ゆゆ~ゆっくりのひ~すっきりのひ~まったりのひ~」 「ゆわぁ…」 「みゃみゃのおうちゃはゆっきゅりしちぇるねえ…」 「うおぉおおっ!?なんだこれ!?」 この青年はゆっくりの〝おうた〟を聞くのは初めてであった。 音程もリズムも声の大小もくそもなく、ただただ大声で雑音を振り撒いているようにしか聞こえない。 青年は耳を抑えながら… 「うるせぇっ!」 『ドムッ』 「ゆひぃ!」 上から親れいむを踏みつけて無理やり口を閉じる。 「みゃみゃあ!」 「おいくしょにんげん!あやみゃれ!あみゃあみゃもっちぇこい!」 「いや、お前らが謝れ。不快だ。甘々もやらん。辛々なら構わんぞ。」 「なにをいってるんだくそにんげん!れいむのようなおうたがうたえないからってしっとするな! おうたをきいたんだからはやくあまあまもってこい!」 「あぁん…?」 先程の雑音ライブに対して、対価を要求する親れいむ。 青年はお礼にブートジョロキアの粉末を口いっぱいに詰め込んでやりたくなったが、あいにくそんなものはなかった。 「あー…なんか分かった。分かったぞ。〝おうたのはこ〟ってこれか。」 青年はそういうとラジオのスイッチを入れる。 再びラジオからは雑音が流れ出す。 「うぇ、うるせえ。」 「ゆぅう~ん。れいむほどじゃないけど…じょうずだよぉ~。」 「ゆわぁああ…」 「ゆっきゅりできるにぇ…」 「あっはっはっはっは!なんだよそれ!?これが歌かよ!?」 「うるさい!だまっててね!」 親子の反応に腹を抱えて笑い出す青年。腹筋が断末魔を上げている。 なるほどこの雑音がゆっくりにとっては歌に聞こえるようだ。 先程はこの雑音を聴き続けている内に眠ってしまったのだろう。 これはもはや感性の違いとかいうレベルで片づけてよいものではない気がする。 「ひぃ、ひぃ…だめだ。うるせえや。」 『パチ』 「ゆ…ゆぅう!なにをしてるくそにんげん!はやくおうたをきかせろぉ!」 「ゆっきゅりできにゃいいい!」 「ゆんやぁああ!」 お歌が聞こえなくなっただけで喧々諤々。子供にいたっては泣き叫ぶ始末である。 青年も笑い過ぎと、腹筋の痛みで少し涙ぐんでいた。 「はぁ…落ち着いた。あのなぁお前ら…歌ってのはこういうもんなんだよ。」 そう言うと青年は、コンポの電源を入れた。 コンポからは青年のお気に入りのバンドの曲が流れる。アップテンポで乗りの良い曲だ。 「いやー…散々雑音を聞かされたからか、いつもよりいい感じに聞こえるなぁ。」 青年はコンポから流れるその歌声に酔いしれている。 一方、ゆっくり親子と言うと 「ゆぎぃいい!?うるざいいい!」 「なにきょれええ!」 「ゆっきゅりできにゃいよおお!?」 悲壮感漂う感じで、辺りを跳ねまわりながら不快を訴えている。 「あー黙れ黙れ。歌が聞こえん。」 青年はそんな親子が鬱陶しかったのか、纏めて近くにあったひもで手早く全身をがんじがらめにする。 ゆっくりてんこがこの場に居たら泣いて求めるようなシチュエーションだろう。 最もそんな気質のない親子は動くことも話すこともできず、ただ涙を流しながら歌を聴くことしかできない。 「あぁ~いいなぁ。最近おちおち歌も聞けないくらい忙しかったしなぁ。」 「むむむむむむ!」 「むーむむー!」 「むぅううー!」 青年はもはや親子のことなど忘れたようで、横になってコンポの音量を上げる。 親子が横でさらに涙を流しながらグネグネと気持ち悪く動いているが、お構いなしだ。 30分ほどたったところで、ようやく青年は親子のことを思い出したようで。 「あーいけね。こいつら潰しとかないと。」 そう言いつつ親子の方を見ると、親はもはや放心状態で、子は餡子を吐き、黒ずんで息絶えていた。 「うっわやっちまった!汚え!」 青年がゆっくり親子に触れると、親れいむが正気に戻ったようだ。 ものすごい形相で青年をにらみながら何か訴える。 面白そうなので、ひもを切る。 「くそにんげんん!おちびちゃんをかえせえええ!」 「おぉう。くすぐってぇ。」 ひもを解いた瞬間、青年に力の限り飛びかかる親れいむ。 悲しいかな、青年の膝より少し下くらいまでしか跳躍できず、青年へのダメージはゼロなのだが。 「おあいこだよ、おあいこ。」 「なにがだああ!れいむがおうたをきかせてあげたおんもわすれてえ!」 「それだよそれ。お前のおうたを聞いてさ、とんでもなく不快になったんだよ。 お前の子供が逝ったのを見て、まぁすこしはいい気分になれたよ。」 「だまれぇえ!れいむのおうたはせかいいちだぁあああ!」 「あーもううるせえ。お前の声も雑音みたいなもんだな。」 そう言うと青年はコンポの音量を最大にし、へヴィメタルを流し始める。 そして、スピーカーに親れいむを押し付けた。 「ゆひいいいい!」 「そぉーら大音量だ。ライブだとこんなもんじゃないぞ!」 全身が聴覚の役割を果たすゆっくりにとって、これは辛い。 今、親れいむの体内の全ての餡子にへヴィメタルが駆け巡っている。 明らかに過剰な音量だが、鼓膜が破れることもない。 こんな体験は、ゆっくりならではの体験だ。 確かに、ライブだとこんなものではないだろう。逆の意味でだが。 「ぱぴぷっぺぽぉ!ぱぴぷぺぽおぉ!」 「あ?なんだ?」 親れいむが何やら喚きだす。 青年が様子を見ようと、スピーカーから親れいむを離した瞬間… 「ゆ、ゆべえええええ!」 『ぶばぁあああ!』 「うわあああああ!」 結局れいむは発狂し、盛大に餡子としーしーをぶちまけて息絶えてしまった。 そしてそれは盛大にコンポにぶちまけられた。 青年は頭を抱えて叫ぶ。これは掃除が大変だろう。 「はぁ…しゃあねえ。掃除するか…」 コンポの音量を落とし、曲を変える。コンポからは今の青年の心境を表したような悲しげな曲が流れ始めた。 青年は疲れた顔でゆっくりの死骸の掃除を始める。休日だというのに、散々だ。 『ドンドン!』 「ん…だれだ?チャイム位鳴らしてくれよ…」 青年がドアを開けると… 「ちょっと!うるさくてやってらんないんだけど!?」 「少しは常識ってもんがないのか!」 「あ…すみません…」 青年はノリノリになっていて思わず最大音量にしてしまったが、隣人にとってはたまったもんではないだろう。 隣人にこってり叱られ、説教から解放された時には心なしか痩せていた。 「はぁ、俺としたことがうっかりやっちまったなぁ。そりゃ迷惑だよなあ…」 とぼとぼと部屋に入り、再び掃除を始める。 「ありゃ、電源切ったっけ。音楽聞きながらじゃないとやってられん…あれ?あ、あれぇ?」 何度電源を入れようとしても、コンポからは応答がなかった。 それもそのはず、親れいむがぶちまけた餡子としーしーがコンポの中にまで入り込み、故障していたのだ。 「うぅう…やってらんねえええー!!!」 こうして青年の休日は散々なものに終わった。 青年のおうたのはこは、れいむの命によって見事に破壊された。 ちなみにこの後、青年の叫びがうるさいとまた隣人がやってきて、再びこってり叱られましたとさ。 めでたくない、めでたくない… 完 過去の拙作達 anko2610 禁句 anko2624 最強の人間 anko2667 ぐるぐるわーるど anko2668 ぐるぐるわーるど before anko2699 ゆんやモンドは永遠の輝き anko2707 紅玉は月下に舞う 誤字修正版 anko2810 ドスまりさが あらわれた! anko2856 おこた でっけぇ! anko2873 お山の大将 anko2874 お山の大将 dream
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/8433.html
けんぜんなてとりすのおうた【登録タグ GUMI VOCALOID け ラマーズP 曲 曲か 灯下はこ、】 作詞:灯下はこ、 作曲:ラマーズP 編曲:ラマーズP 唄:GUMI コーラス:氷山キヨテル 曲紹介 なあに、モザイクもちゃんとつけてこども向けのために可愛らしい擬人化さん達を用意したからセフセフ(作者コメ転載) ラマーズP初のGUMIオリジナル曲・・・だったがどうしてこうなった。 作詞は 灯下はこ、氏 が手掛けている。しかし、歌詞の読みは、ラマーズPによるアレンジ。 何度も言いますが、これはテトリスのうたです(キリッ 歌詞 君の棒(スティック)を 受け入れるため あなをひろげて まっていたわ はやくいれて ひとりでイクの さみしいんだよ 知ってるでしょ 一回(ワンライン)だけじゃ物足りない 5回(ごれん)ぐらいが最低よ 遠慮せずに突っ込んでよ このラインを掻き消して (せーのっ!) もっともっと 突き挿して もっともっと イカせてよ まっていたの この感触 わたしを満たすの 太い棒(テトリスいいの) もっともっと 欲しいから もっともっと ねだっちゃう 「ねえ、ほしいよ……」 あの太さに 満たされてもう…… イッちゃう! コメント ああ、これはテトリスの歌だよね。…アウトw -- 名無しさん (2010-01-28 22 01 46) あははwうち、ばりばりの子供だぜww -- 名無しさん (2010-02-20 19 15 07) 2行目で何がいいたいのかわかった、、、 -- 学生 (2010-08-19 03 04 15) 新しいテトリスですねw -- 名無しさん (2010-08-19 08 59 45) うん…、アウトwww -- 名無しさん (2010-11-23 13 54 47) タイトルから嫌な予感しか・・・www -- 名無しさん (2010-11-23 14 14 17) 可愛い擬人化さんも子供向けというか萌えキャラ・・・ -- 名無しさん (2010-11-23 14 19 15) セウトww -- リア (2010-11-23 14 20 48) こwれwはw -- 名無しさん (2010-12-06 23 21 00) タイトルからして嫌な予感しかしねェwwwwwwアウトwwwいや、セウトか -- 名無しさん (2010-12-08 16 14 34) けしからん、もっとやr( -- 名無しさん (2010-12-08 16 39 45) 私の GUMI が ・・・・・・・・・・・・・・ -- 名無しさん (2010-12-08 18 27 11) ↑いや俺のだ -- 名無しさん (2010-12-08 22 10 25) この曲卑猥だとおもった俺が卑猥なのか…(^ω^) -- ちょっおまっ← (2011-07-10 23 52 54) GUMIの気持ちよさそうな表情がたまらない。ところで、これって本当にテトリスですか? -- 竜奇 (2011-12-02 21 42 14) セウト\(^O^)/ -- R18にギリ引っ掛かる斜辺 (2011-12-12 16 19 15) アウトww -- 名無しさん (2011-12-12 17 57 04) 誰がなんと言おうとテトリスです(キリッ -- 名無しさん (2011-12-12 19 28 32) これはセウトやなw -- 遊羅麒 (2012-12-01 10 18 06) なかなか、やりますな…(賢者モード) -- 穂波 (2014-06-09 00 41 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/12806.html
【検索用 ほーかろいとみんなのうたおうたはつねみく 登録タグ CD CDほ CDコンピレーション GonGossCD PENGUINS PROJECTCD ゆにめもPCD アヒル軍曹PCD キャプテンミライCD ジェバンニPCD トラボルタPCD ピロリロPCD ワンカップPCD 全国発売 卑屈PCD 猫虫PCD】 + 目次 目次 CD紹介 曲目 リンク コメント 前作 本作 次作 VOCALOID LOVESONGS Girls Side ぼーかろいど みんなのうた おうた:はつねみく - アヒル軍曹P キャプテンミライ GonGoss ジェバンニP トラボルタP 猫虫P 卑屈P ピロリロP PENGUINS PROJECT ゆにめもP ワンカップP 発売:2010年12月22日 価格:¥2,000(税込) 流通:全国 レーベル:MOER CD紹介 CD名:『ぼーかろいど みんなのうた おうた:はつねみく』 MOERのコンセプトアルバム第2弾!本作には「みんなのミクうた」や「野生のNHK」等のタグが付いた楽曲が収録される。 ジャケットやブックレットのイラストを描いているのは5月病マリオ。 初回限定盤にはオリジナルメッセージカード封入。 曲目 よつばのクローバー / トラボルタ feat.鏡音リン うしろまえワルツ / PENGUINS PROJECT feat.初音ミク わんわんお にゃんにゃんお / 猫虫 feat.初音ミク スマイリー×スマイリー / GonGoss feat.初音ミク 夢じゃないよ / キャプテンミライ feat.鏡音リン ピロリ菌のうた / ピロリロP feat.初音ミク なんだかとっても!いいかんじ / koushirou(卑屈P) feat.初音ミク 嘘とタイムマシン / アヒル軍曹P feat.鏡音リン・レン 子猫のパヤパヤ / ワンカップP feat.初音ミク MEIKO KAITO 大切なコトバ / ゆにめも feat.鏡音リン・レン すすすす、すき、だあいすき / ジェバンニP feat.鏡音リン トエト / トラボルタ feat.巡音ルカ リンク ちゃんねるMOER Amazonの商品ページ コメント わーこれは和む! はやくほしいです! -- 名無しさん (2010-11-05 21 07 27) ハトとパヤパヤが無い…だと -- 名無しさん (2010-11-12 11 46 45) トエトは入ってないと人間不信になる -- 名無しさん (2010-11-30 00 50 08) どうも -- ? (2010-11-30 09 15 45) おぉ!結構良い曲入ってるね。んで、やっぱりミク曲とリン曲が多い。 -- リンレン好きの人 (2010-12-08 16 06 20) 嘘とタイムマシン聞きてぇ~ -- 名無しさん (2011-04-13 21 31 25) わんわんおにゃんにゃんお大好きですっっ! -- 藍架 (2011-07-27 22 11 33) ミク以外もいるけどタイトルくぁwせdrftgyふじk(( -- 名無しさん (2011-08-28 21 05 37) ピロリ菌のうた結構好きwwwかわゆす -- 名無しさん (2011-09-12 19 47 35) 5月病マリオだと! -- 名無しさん (2011-11-10 12 01 54) トエト入ってる! -- 名無しさん (2011-11-10 12 47 34) パヤパヤってカイトさん歌ってます?? -- 名無しさん (2014-03-25 15 26 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/1919114514/pages/22.html
嫌儲淫夢詩人 自動生成ボカロ淫夢 ★過疎るとマジでこの薄暗い部屋で誰にも http //net.vocaloid.com/songs/4474 ★おっ おっ おっ あっ あっ あっ http //net.vocaloid.com/songs/4699 ★おっおっおっおっあっあっあっあっ http //net.vocaloid.com/songs/4727 ★いい?俺はお前より社会的地位が高いの、分かる? http //net.vocaloid.com/songs/4764 ★MURさん、中退は高卒じゃないっすか? http //net.vocaloid.com/songs/4793 ★帰ってきた父親に「こいついつも疲れてんな」 http //net.vocaloid.com/songs/8306 http //net.vocaloid.com/songs/8318 ★ケンジさん http //net.vocaloid.com/songs/8361 ★あーロトロトロト!石油!石油!千代大海! http //net.vocaloid.com/songs/8356 ★自治三浦 NGンハンハ 自治三浦 http //net.vocaloid.com/songs/8778 ★ぼくはきにくわないの ンハンハ http //net.vocaloid.com/songs/8786 ★今帰ってきたゾ http //net.vocaloid.com/songs/9486 ★自分に嫌気さして毎日吐きそうだったゾ http //net.vocaloid.com/songs/9481 ★クルルァの話はやめロッテ http //net.vocaloid.com/songs/9492 ★ああ~ダメダメダメ!(西田敏行) http //net.vocaloid.com/songs/9504 ★精神吸収MUR http //net.vocaloid.com/songs/11611 ★Skype(淫夢) https //net.vocaloid.com/songs/73505 ★EVO3Dホモガキ★ https //net.vocaloid.com/songs/73540 ★国民が知らないホモスレの真実 https //net.vocaloid.com/songs/73541 ★だからしぶりんは処女だっつっ てんじゃねかよ https //net.vocaloid.com/songs/73609 ★倉敷★★★★★★★★ http //net.vocaloid.com/songs/73729 ★けんもういんむ https //net.vocaloid.com/songs/73872
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2755.html
冬も間近の寒い都会の夜、身を縮こまらせて家路を急ぐ人々の行きかう大通りの裏の薄汚れた小路。 そこにわりと最近子どもを作ったことが原因で捨てられてしまったゆっくりれいむの一家の姿があった。 運よくスーパーの裏で見つけた大きなダンボールを石で固定して、その中で身を寄せ合っている。 「おきゃーしゃん、しゃむいよ~。しゅ~りしゅ~りちてね!」 「まりしゃもしゅ~りしゅ~りちたいよ!」 「ゆゆっ!ゆっくりすりすりしてあげるね!」 「「「れーみゅもしゅ~りしゅ~りちてね!」」」 「「まりしゃも!まりしゃもしゅ~りしゅ~りちたい!」」 生まれて間もない赤ちゃんが7匹。4匹がれいむ種で、3匹がまりさ種だった。 言うまでも無く彼女らのもう一方の母親はゆっくりまりさであるが、彼女の姿はここには無い。 理由は当時飼いゆっくりだったれいむをすっきりさせたせいでれいむの飼い主を買い、潰されたから。 合意の上でのすっきりだったし、飼い主は赤ちゃんを見ればきっとゆっくりしてくれるだろう、れいむはそう考えていた。 更に子ども達の親であるまりさも飼ってくれるだろうから、ずっとまりさと一緒にいられる。 れいむはゆっくり特有の楽観的な思考で明るい未来を夢想していた。 が、飼い主はまりさを紹介するやいなや彼女を踏み潰し、れいむを乱暴に車に乗せた。 何を言っても返事一つしてもらえず、叫び疲れて眠りにつき、目を覚ましたときには見知らぬ場所。 右を見ても左を見ても飼い主の姿は無く、最初は悪い夢だと思い込もうとした。 しかし、頭の上で揺れるまりさの忘れ形見がそれを許してくれなかった。 「「「「「「「しゅ~りしゅ~り♪」」」」」」」 「す~りす~り♪」 しばらくして捨てられたことを理解したときはとても悲しかった。 大好きなまりさにゆっくり出来ないことをした飼い主が憎たらしかった。 可愛いれいむをゆっくりさせてくれない飼い主が許せなかった。 とっても不幸な境遇にある自分が可哀想で可哀想で涙が止まらなかった。 「おきゃーしゃん!おうちゃうちゃってよ!」 「ゆゆっ!おうたさんがききたいの?」 「しょーだよ!こーえんであしょんだまりしゃがとってもゆっくちできりゅっていってたよ!」 「「「れーみゅゆっくちちたいよー」」 「「まりしゃもおうちゃききちゃいよ!」」 けれど、とってもゆっくりした自分とまりさそっくりの可愛い赤ちゃんがいたから何とか頑張ろうと思えた。 この子達のおかげで地獄のような終わりの無い、長い長い辛い日々を生き抜くことが出来た。 実際には捨てられて1週間ほどしか経っていないのだが、元飼いゆっくりでこらえ性の無い彼女にしては頑張っていた。 だから、可愛いれいむの赤ちゃんに自慢の素敵なお歌を聞かせてあげてゆっくりさせてあげようと思った。 通りを行く人間さん達はお馬鹿で、れいむ達にご飯をくれないせいでお腹が空いていた。 ゴミ袋を漁ったりして何とか食いつないでいるけれど、赤ちゃん達にはまだ本当に美味しいご飯を上げたことがない。 意地悪な人間さん達のせいでゆっくり出来ない可哀想な可愛いれいむの赤ちゃんをゆっくりさせてあげたい。 その一心でれいむはかつて飼い主の下で覚えた歌を口ずさんだ。 「ゆっくりはあるいてこない~ だ~から、あきらめねるんだね~♪」 「いちにちいっこ!みっかでさんこ! けっきょくみ~んなつぶされる~♪」 「おきゃーしゃん!しょのおうちゃはゆっくちできにゃいよ~!」 「ゆゆっ!ごめんね、あかちゃん!それじゃあ、ほかのおうたをうたうね!」 「あかいりぼん~つ~け~た~かわいいれいむ~♪」 「おにいさんにつ~ぶされてい~ちゃ~った~♪」 「ゆぎぃ!?しょれもゆっくちできにゃいよ~!」 「もっちょゆっくちちたおうちゃをうたっちぇね!」 「ゆぐっ!・・・それじゃあ、これはどう!」 「れいぷされ~て~ いかされて~ うまさ~れて~♪」 「きょうもなぐられけられふまれたべられ~ つぶされる~♪」 「ゆえーん!どほぢでゆっぐちできにゃいのおおおおお!?」 「おきゃーしゃんのばきゃあああああ!?」 「ゆ・・・!?ゆぅ・・・じゃあ、とっておきだよ!」 「あ~る~はれた~ひ~る~さがり~ かこうじょ~に~つづ~くみち~♪」 「すぃーが~ごと~ごと~ こまりさ~のせてゆく~♪」 「かわいい~こまりさ~ うられてゆ~く~よ~」 「ゆっくりでき~ず~に~ な~いてい~る~よ~♪」 「ゆくゆくゆ~く~ゆ~く~ こまりさの~せ~て~♪」 「ゆくゆくゆ~く~ゆ~く~ すぃーはゆ~れ~るぅ~♪」 「ゆっへん!おちびちゃんたち、ゆっくりできたでしょ!」 「「「「「「「・・・・・・・・・もう、ゆっきゅりはいいよ・・・」」」」」」」 こうして、この街に7匹のさとれいむが誕生したそうな。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/122.html
その機械は、50×40センチの四角い台だった。 台の上、左寄りには、少し浮き上がるようして、 直径40センチの丸い板が乗っている。 ちょうどゆっくりの体が乗る大きさの板だ。 そして、台の上、右寄り、横に長い10センチ分の幅の部分には、 何か金属の棒のようなものが取り付けられている。 更に台の右側面には、幾つかのスイッチ類。 お姉さんの手が、そのスイッチの一つを押す。 シュキンッ!! 金属が擦れる音が聞こえた。 「ゆ゛ぎっびやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」 その音と共に、まりさが絶叫を放ちながら、白目を剥き、体を痙攣させる。 まりさが乗っている、丸い板。 今、その板の中央からは、高さ20センチを越える、 鋭く尖った金属の円錐が、バネの力により飛び出していた。 板の上に乗った、まりさの体内の餡子を貫き通して。 「ゆぎっ!!ゆぎぃぃぃっ!!いだぁい゛っ!!いだぁいぃぃぃっ!!」 ゆっくり達に与えられた"ルール"の例外。その二つ目。 『この機械の上では、声を出してよい。』 そのルールに正しく則って、まりさは悲鳴を上げ続ける。 餡子を貫かれる激痛に、身悶えようとするが、まりさの体の真芯を通り、 眉間の裏を抜け、額の高さまで穿った冷たい金属が邪魔になり、 身悶えるために体をよじらせる事すら、満足にできはしない。 今のまりさは、生きたまま串を打たれた魚のような物だった。 その痛みの元から逃れたくても、 餡子の中心を貫く円錐により、水平方向への動きは全て封じられている。 ならば、唯一の逃げ場は上。 真上への跳躍のみが、唯一、まりさに許された移動手段。 しかし、真上に跳躍して円錐から逃れたとして、 その後に待つものは、真下への落下。 そして、真下でまりさを待つものは。 つまり逃げ場は一つもない。 その結論は、まりさ自身、何度も身を持って知っていたので、 逃げ出そうとはせず、ただ、激痛に体を痙攣させながら、 悲鳴を上げるのみ。 「ゆ・・・ゆぐっ!・・・いだいぃぃ・・・いだいよぉぉ・・・!」 暫くすると、餡子を貫かれる激痛にも慣れてきたか、 それとも円錐に抉られた餡子の感覚が麻痺してきたか、 まりさの悲鳴が幾分か落ち着き始め、痙攣も収まってくる。 女は、その様子を確認してから、 機械が設置されているチェストの引き出しを開き、その中の物を取り出す。 それは、刃渡り30センチを越える、長い柳刃包丁だった。 その包丁を、まりさのすぐ目の前に掲げる。 「ゆ・・・?!ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 天井の灯りの反射を受けた刃の煌めきに気づき、 そちらに目を向けたまりさが恐怖の叫びを漏らす。 「や゛・・・・・」 や゛べでぇぇ、と叫ぼうとして、グッと言葉を飲み込む。 『声を出してよい。』 とは言っても、何を口にしても良い、という訳ではない。 女に敵意を向けたり、己の"仕事"を放棄するような言葉を吐けば、 お仕置きが待っている。 何事もTPOは大事なのである。 女の手がまりさの帽子を持ち上げ、床に落とす。 「ば、ばりざの、おぼうじ・・・ゆひぃぃ!?」 ゆっくりの本能からか、床に落とされた帽子に気を取られるが、 それは一瞬のこと。 帽子を失うことなどよりも、もっとゆっくりできない事が この後に待ち受けていることを、まりさは知っていた。 女の左手がそっとまりさの前髪に触れ、何回か指で梳いた後、 その前髪をかき上げ、まりさのおでこを露出させる。 柔らかい金髪によって隠れていた、肌色の饅頭皮。 よく見ると、前髪の生え際の少し下に、うっすらと水平に線が入っている。 まるで、一度切った後、もう一度繋いだ跡のような線が。 その線に、柳刃が宛てがわれる。 「ゆぐっ・・・!ゆぐぅぅぅ・・・・!!おねえ・・・ざぁん・・・」 制止の声を上げることもできず、涙を流しながら、その言葉だけを紡ぐ。 そして、スウ・・・、と、ゆっくりと柳刃が引かれた。 「ゆぎぃぃっ!!」 頭部を切断して割り入ってきた刃に、まりさが再び悲鳴を上げる。 その悲鳴など全く聞こえていないかのように、 女が表情一つ変えずに、柳刃を更に引く。 「いがあぁぁぁぁっっっ?!ゆごぉぉぉぉっ!!」 冷たい鉄の刃に己の餡子脳を切り裂かれ、まりさが白目を剥いて絶叫する。 長く続く悲鳴の後、ようやく柳刃は、まりさの後頭部まで抜けた。 はらはらと、何本かの金髪がしばし宙を舞いながら、床に落ちてゆく。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・・・ゆ゛っ・・・・・!」 全身を涙と汗のような粘液で濡らし、ビクンビクンと震えている、まりさ。 女はそんなまりさの頭頂部の金髪をわし掴むと、ゆっくりとそれを持ち上げた。 パカッ そんな擬音が聞こえてきそうだった。 まりさの切断面から上の部分が、何かの容器の蓋のように綺麗に外れた。 女はまりさの"蓋"を、餡子がこぼれないよう、そっとひっくり返すと、 そのまま床に置く。 ポッカリと開き、内に詰まった餡子を露出させる、まりさの頭頂部。 「ゆがっ」 女は、そこに左手の人差し指をズプリと潜り込ませると、 餡子を一掬いし、口に含んだ。 内臓であると同時に脳でもある餡子への刺激に まりさが、意志ではなく、反射により呻き、 まりさの"下側"に残った、金色の三つ編みが僅かに揺れる。 ヴイィ・・・・・ 女が台についた別のスイッチを押すと、 くぐもったモーターの音と共に、台の右手、金属の棒が横たわった部分が 台から分離し、二本の柱に支えられて、ゆっくりと迫り上がってきた。 金属の棒と、餡子を覗かせるまりさの切断面とが同じ高さまで来たところで、 女がスイッチから手を離し、迫り上がる動きがモーターの音と共に止まる。 「まりさ」 女が、まりさに呼びかけながら、金属の棒の手前側の先を摘み上げる。 棒のもう一方の端は、台に固定されている。 その動きをきっかけに、まりさの体がゆっくりとした速度で回転を始める。 いや、回っているのは、まりさではなく、まりさの下の丸い板だった。 摘み上げた金属の棒・・・アーム、が固定箇所を軸にして水平に滑り、 その先端がまりさの頭上に移動する。 アームの先端には、釘のような太さと長さの、鈍く光る針が まりさの開いた頭頂部を目指すように、下向きに取り付けられていた。 「おね゛がいでず・・・おね゛えざぁん・・・・ もどっでぇ・・・もどにもどっでぇ・・・」 回転しているため、斜めに向かってこぼれ落ちる涙と共に、まりさが懇願する。 「お歌、頑張ってね。」 女が、口だけを笑顔の形に歪めながら、そっと針を落とした。 「ゆぎぃぃっ!?!?ゆ゛ぎびぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?!? ぐげっぐげゆ゛げげげぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?!? ゆがぁぁぁぁぁ!?ゆ゛がががががががぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」 まりさの餡子の中、まりさの中心から外れた位置に落とされた針は、 まりさの回転と共に、円を描くようにして、黒い餡子に黒い溝を彫り込んでゆく。 その機械は、レコードプレーヤーだった。 ただし、普通のレコードプレーヤーと違い、 音を奏でるのは、プレーヤーではなく、レコード盤自身、 すなわち、ゆっくりである。 「ぎぎゆ゛ぅぅぅぅぅぅっ!?!?ゆ゛がぎぐげごぉぉぉぉっっ!?!?」 まりさが"歌"を歌い始めたのを見届け、女は再びソファに腰を下ろした。 少し冷めてしまったコーヒーを一口含むと、目を瞑り、まりさの"歌"に耳を傾ける。 今、まりさが上げている、普通の人間からすれば、 いや、ゆっくりからしても耳障りな雑音にしか聞こえない、叫び声。 女にとっては、それは天上の調べとも言うべき、極上の音楽だったのだ。 -------------------------------- 「もっと大事なお仕事よ。あのね、まりさにはね、お歌を歌って欲しいの。 お姉さんがゆっくりできるお歌を。まりさのお歌を。」 「おうた・・・?ゆっ!そんなことならかんたんだよ! まりさはおうたもとくいだよ!!きいてね!まりさ、おうたうたうよ!」 嬉しそうにはしゃぎながら、ぽいんぽいんと飛び跳ねるまりさ。 「ゆう~♪ゆんゆん~♪ゆゆゆゆゆーん♪」 そして、到底歌とは呼べない滅茶苦茶な音程で、 まりさが気持ち良さそうに"歌"を歌い始める。 女が汚物でも見るかのような表情で、 顔をしかめていることになど気づきもしない。 「・・・違うわよ、まりさ。お歌を歌って欲しいのはここでじゃないの。 ちゃんとお歌を歌うための場所があるのよ。」 「ゆゆゆ~♪ゆ?・・・・・ゆっ! まりさしってるよ!こんさーとほーるだよ!」 昔、お姉さんが話をしてくれた、コンサートホール。 お歌の上手な人間さんが、皆に歌を歌ってくれる場所。 お姉さんが、そこで、とってもゆっくりできるお歌を聴いてきたって言ってた。 今度はまりさも連れて行ってとお願いしたけれど、 まだ連れて行ってもらってなかったっけ。 「まりさは物知りね。そうね。コンサートホールのようなものね。 でもね、そこでお歌を歌えるのは、お歌の上手な子だけなの。 だから、まず、まりさはテストを受けないといけないわ。」 「ゆっ!だいじょうぶだよ!まりさはおうた、じょうずだよ!」 「そうね、まりさならきっと大丈夫よ。」 そして、まりさは、お姉さんの手に抱かれ、 今までに一度も入った事がなかったお部屋に連れて行かれた。 「ゆ~!?ゆっくりがいっぱいいるよ!」 その部屋の壁一面に並べられたゆっくりを見て、 まりさが驚きの声を上げる。 お姉さんの家に来てから始めて見る、同族の姿だった。 「ゆっくりしていってね!!」 久しぶりに見る仲間の姿に、目の端に嬉し涙を浮かべながら、 元気よく、挨拶の言葉を交わそうとする。 「・・・・・・・・・・・」 だが、数十匹いるゆっくり達は、ただの一匹としてその声に答えない。 「ゆ・・・?聞こえなかったの・・・?ゆ! ゆっくりしていってね!!!!」 スゥと息を吸い込んだ後、更に大きな声を上げるが、やはり、返ってくる声は無い。 壁のゆっくり達は、まりさの方を見ていなかったり、 ただ目を瞑って震えていたり、 あるいは、まりさに向かって何かを訴えかけようとするかのように、 首を横に振っている。 皆が皆、一様に青い顔をしている。 「ゆぅ・・・おねえさん・・・みんな、なんだかゆっくりしてないね・・・」 不可解な仲間達の反応に、まりさも少し気落ちする。 「ふふ・・・大丈夫よ。 これからまりさのお歌を聴くために、みんな静かにして待っているの。」 「ゆっ!?そうなの!? まりさ、おうたうたうよ!はやくうたわせてね!おねえさん!」 「はいはい。ほら、あそこがまりさが歌う"ステージ"よ。」 お姉さんが指を差した先にあったものは、まりさが見たこともない不思議な機械。 「ゆゆぅぅぅ~~!!まりさのすてーじ!!!」 その機械を見つめながら、まりさがキラキラと目を輝かせた。 まりさはここで歌うんだ。 きっとお姉さんは、まりさのおうたを気に入ってくれる。 このお部屋のゆっくり達も、きっとまりさのおうたを気に入ってくれる。 そうしたら、大好きなお姉さんは、もっとゆっくりできる。 このお部屋のゆっくり達も、ゆっくりして、まりさとお友達になってくれる。 まりさ、もっともっと、ゆっくりできるよ!! そんな希望に満ちた瞳で。 「ゆ゛っぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ???!!!」 希望に満ちていた瞳が、餡子を襲う激痛に、恐怖と驚愕に見開かれている。 「ゆ゛ぎぃぃぃぃぃっ?!いだいっ?!いだいっ?!いだいよぉっ!! おねえざぁんん!!!ゆぐっっ?!いだぁい!!だずげでぇぇぇ!!! ばでぃざのあんごに、なにがざざっでるよぉぉ!!」 体幹に突き刺さった鋭い金属の円錐。 禄に動くこともできず、悲鳴を上げながら、お姉さんに助けを求める。 だが、優しいお姉さんは、薄い笑みを貼り付けて、 冷ややかにまりさを見下ろしているだけ。 「ゆっぐぅぅ!!いだっ!!おねえ・・・ざぁん?ゆがぁっ! ばやぐ、だずげでぇぇ・・・きごえないのぉぉぉ・・・!?ゆぎぃぃっ!!」 お姉さんが、細長い包丁を掲げ、まりさの前髪をかき上げる。 「ゆぎっ!おねぇざっ!は、はやぐっ!!だずげっ!だずげでっ!! ゆぎゃあぁ!ぞ、ぞれで、ばでぃざを、だずげべっ!!おねえざぁん!!」 包丁を、どう使うかわからないが、きっとそれでまりさを助けてくれる。 そう信じて、お姉さんに助けを求め続ける。 「いぎやぁぁぁぁぁっっ?!?!ぢ、ぢがっ?!ぢがうよっ?!?! ぞれっ、ばでぃざのあだまっ!!なんだじぇぇぇっっ!!! ゆ゛っがびぃぃぃぃぃぃっ?!おねえざぁぁぁん!!!」 お姉さんはきっと何かを間違えてる。 何をどう間違えてるかは、わからないけど、間違えてる。 優しいお姉さんが、まりさの頭を切るなんて、そんな事、ある筈がない。 やがて、お姉さんが、まりさの周りを回り始める。 嬉しそうに笑いながら。 お姉さんの声が聞こえた。 「まりさ。お歌、頑張ってね。」 この日から、優しかったお姉さんは、変わってしまった。 まりさは、一時間に渡り、レコードプレーヤーの針で ゆっくりの脳の役を果たす餡子を引っ掻き続けられ、 苦悶に満ちた絶叫を上げ続けた。 女は、まりさを台から降ろすと、引き出しから瓶に入った オレンジジュースを取り出し、ジョボジョボとまりさの 剥き出しの餡子にかけてやる。 それから、柳刃包丁で切り落としたまりさの"上側"を"下側"に載せる。 今度は引き出しから、水溶き小麦粉と刷毛を取り出し、 まりさの頭部の接合面に塗りつけて、皮を補修する。 「んー・・・・あれ?」 呆然とした表情で涙を流しているまりさの眼前で、女がとぼけた声を出す。 「・・・ま、いいわよね。」 一人で何かを納得すると、最後に円錐によって穴を開けられた底面を補修し、 床に落としたお帽子を拾い上げて、まりさに被せた。 「おねえ・・・ざん・・・・・どうじで・・・・・・・・ どうじで・・・・まりざに・・・・ごんなごど・・・ずるの・・・・?」 未だ、一時間に渡って味わった現実が信じられないと言うような表情で、 女の両手に抱えられたまりさが疑問の声を絞り出す。 だが、女は、そんな声など聞こえていないかのように、 嬉しそうにまりさに言葉をかける。 「まりさ。お歌、とっても上手だったわよ。」 「おうだ・・・?まりざ・・・おうだ・・・うだっでないよ・・・?」 「あら?やあね、まりさ。ずっと歌ってたじゃない。あそこで。 とってもゆっくりできる、素敵なお歌だったわよ。」 女がまりさの体を機械の方に向ける。 女の言う"お歌"が何だったのかを理解し、まりさの体がブルブルと震える。 「おうだじゃないぃぃ・・・あ゛んなのおうだじゃないぃぃぃ・・・・」 「いいえ、まりさ。とても素敵なお歌よ。 これからもお姉さんに、まりさのお歌、聞かせてね。ゆっくり聞かせてね。」 まりさを自分の顔の高さまで掲げ、女が無邪気に笑う。 「やだぁ・・・・・まりざ・・・あんなおうだ・・・ もう、うだいだぐないよぉ・・・」 「どおして、聞かせてくれないの?」 女が悲しそうな表情を作る。 「あんないだいの・・・やだよぉ・・・おねえざぁん・・・まりざ・・・ もっどいいごになりばずがらぁ・・・いだいの・・・もう・・やべでぇ・・・」 「そう・・・まりさは、まりさのお歌があんまり好きじゃないのね? あんなにゆっくりできるお歌なのに・・・」 残念ね、とでも言いたげな表情で女が苦笑を浮かべる。 「は、はい゛ぃぃ・・・!まりざ、おうだ、ずぎじゃありばぜん!! だっ、だがら、だがらぁぁ・・・!」 ようやく、お姉さんに、まりさが嫌がっている事をわかってもらえた、 そう希望を抱き、まりさが必死に懇願をする。 「じゃあ、まりさがまりさのお歌を好きになるまで、 もっとお歌を歌いましょうね。」 「ゆ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? ゆ・・・ゆ・・・・ゆ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!? やぢゃあぁぁぁぁ!!!もう、おうだ、やぢゃあぁぁぁぁぁぁぁ?!」 まりさは、もう三時間お歌を歌った後、 透明な箱に入れられ、この部屋の住人となった。 それからのまりさの日々は、とてもゆっくりできない毎日だった。 他のゆっくり達と共に、今度は誰がお歌を歌わされるのかと、 戦々恐々とする毎日。 お姉さんが部屋に入って来る度に、恐怖で体が震える。 自分がお歌を歌う日は、もちろん、ゆっくりできない。 他のゆっくりが選ばれた日は、少しだけゆっくりできるが、 いざ、お歌が始まり、ゆっくりの絶叫が聞こえ始めれば、 途端にゆっくりできなくなる。 明日には、明後日には、また自分が、ああなるかもしれないのだ。 その現実を突きつけられて、ゆっくりしていられる筈が無い。 最初の内こそ、他のゆっくり達に向かって、 お姉さんは、優しいお姉さんだから、 もっと、ちゃんとお願いをすれば、きっとまりさをここから出してくれるよ、 まりさにゆっくりできないお歌を歌わせるのを止めてくれるよ、 きっとみんなもここから出してもらえるよ、 そんな希望を語った事もあった。 だが、お姉さんに必死に やめてね!やめてね!ゆっくりできないよ! と懇願するまりさは、ここのルールを教え込まれる事になる。 「まりさは、お歌が嫌いになっちゃったの? だったら、また好きになれるまで頑張りましょうね。」 「まりさったら、お姉さんの言う事が聞こえないの? ふふふ、お歌を歌うのが楽しみで、それどころじゃないのね。 いいわよ。ゆっくりお歌を歌ってね。」 「まりさ、自分の番が来るまで、おしゃべりをしてはダメよ。 他の子がお歌を歌う時に聞こえなくなっちゃうわ。 ひょっとして・・・まりさは自分が歌いたいのかしら。 じゃあ、特別にまりさに歌わせてあげるわね。」 歌う事を嫌がった時。 お姉さんに話しかけられて、答えなかった時。 歌う時と、お姉さんに話しかけられた時以外に声を出した時。 そんな時は、何時間でも、お歌を歌う羽目になった。 まりさの隣の棚にいたありすは、この生き地獄を味わい続けるくらいならと、 死を渇望して餌を食べる事を拒否した。 その後、ありすは、丸一日の間、お歌を歌った。 次の日のご飯の時、 「む、むーじゃ・・・むーじゃ・・・じ、じあばぜぇぇ・・・ あ、ありず、じあばぜでずぅぅぅ おいじいごはんさん、じっかりだべて、おうだ、がんばりばずぅ・・・!」 ありすは、涙を流して、栄養はあるが味気のないご飯を 美味しそうにガツガツと食べた。 まりさより後にこの部屋に来たれいむは、 初めてお歌を歌い終えた後で、お姉さんに言った。 「じねぇぇぇぇ!!でいむをゆっぐりざぜない、 いぎおぐれのばばあは、ゆっぐりひがらびろぉ!!!」 その後、れいむは、三日間に渡り、お歌を歌った。 日に二回だけ、ゆっくり達の餌やりに来たお姉さんが れいむにオレンジジュースをかけて行った。 れいむがお歌を歌ったり、お姉さんに何かを呼びかけても、 お姉さんは聞いてくれなかった。 れいむは、誰も聞こうとしないお歌を歌い続けた。 それ以来、 「ゆ゛ゆぅぅん。 れ、れいぶ、ぎ、ぎれいなおねえざんに、 おうだをぎいでもらえで、じあわぜぇぇ」 れいむは、お姉さんにお歌を請われると、 涙を流して喜んで歌うようになった。 そんな毎日を送る内に、まりさは、他のゆっくり達と同じように、 女に服従するようになっていった。 優しかったお姉さんは、ゆっくりできないお姉さんに変わってしまったと 悟ってしまったのだ。 -------------------------------- 「ごゆ゛げびげゆ゛ゆ゛げげびゆ゛ゆ゛ゆ゛げっ!ぎゅゆ゛ゆ゛ゆ゛びげぇ!?」 レコードプレーヤーの"針"によって、ゆっくりの脳でもある餡子に溝を刻まれ、 "歌声"を上げ続けているまりさ。 まりさ自身の体の痙攣のため、餡子に刻まれる溝は、綺麗な輪は描かず、 常に新しい溝が刻まれてゆく。 まりさのお歌に聞き入りながら、女がサイドテーブルに手を伸ばし、 シュガーポットの蓋を開ける。 白い指が、その中に詰め込まれていた菓子を摘み上げる。 はむっ その唇が柔らかい菓子を一口囓る。 囓られた断面から黒い餡子を露出させ、 背中が無くなった赤れいむが、涙を溢れさせた目を見開き、 ピクピクと痙攣するように震えている。 赤れいむの口は、凧糸によって、しっかりと縫いつけられていた。 余計な雑音を、まりさの"歌声"に混ぜないための配慮である。 舌の上で餡子を転がし、その甘みを味わいながら、 真剣な表情でまりさの"歌声"に聞き入る。 「ぐげゆ゛びげっ!ゆ゛びっがっげっゆ゛っ!!お・・・びゆ゛っ! おねえ・・・ざん・・・!!ゆ゛ごばぁっ!?びっぎぃぃぃぃゆ゛うぅ!! ぼどっ・・・でぇ・・・・やざじい・・・!ぶげゆ゛びびびぃぃげぇぇ!? やざ・・・じい・・・おねえざん・・・に、ぎぃぃぃゆ゛っゆ゛っゆ゛っ?! ゆ゛ばらがぁ・・・ぼどっで!ぼどっで・・・ぐだざぁい・・・! がぎゆ゛ぐゆ゛げゆ゛ごぉっ?!?!」 切ない歌声に混ざって、時折、言葉のような物が聞こえる。 レコードが回る内に、針が、たまたま、既に彫られた溝を辿る時がある。 そんな時には、餡子を刻まれる感覚が弱まるため、 その限られた時間を使って、何かを伝えようとしているようだ。 (『やさしいおねえさんに、もどってください。』ねぇ・・・) 女は、クスと小さく笑い、赤れいむをもう一口囓る。 口の中で餡子が跳ねる。それを二、三回咀嚼した後、 赤れいむの残った三分の一、顔がある前面部分を口の中に放り込む。 「・・・・・・・」 手で口を覆いながら、更に何度かの咀嚼の後、 人差し指と親指が唇に咥えられる。 ツ・・・と、その指が、唇から餡子のついた凧糸を引き出す。 それから、コーヒーで餡子の後味を洗い流した。 -------------------------------- 女は幼い頃から音楽が好きだった。 歌を歌ったり、楽器を奏でることが好きだった。 いずれは、その道に進みたい、少女心にそう思っていた。 しかし、相応の努力と挫折を経た後で、 女は、自分には自分自身を満足させられるだけの"音"を奏でる才能が 無いことに気づいてしまった。 好きな音楽を諦めきれず、寺子屋で子供達に音楽を教える仕事に就いた。 その仕事にやり甲斐はあったし、楽しくもあったが、 それは到底、女の心の内の音楽への渇望を満たしてくれる生活ではなかった。 転機が訪れたのは、数年前。 仕事から帰宅した女が見た物は、どこからか侵入し、家の中を荒らしていた、 一匹のゆっくりれいむ。 子供の頃から大事にしていた楽器を壊された女は、 多くの人間がそうするであるように、れいむを蹴り飛ばした。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・・・・」 綺麗に爪先が入り、頭に大穴を開けられたれいむが、 餡子を辺りに撒き散らして痙攣している。 悪態をついて、餡子で汚れてしまったストッキングを脱ぎ捨てると、 女は、何の気は無しに、れいむの露出した餡子に指を差し入れて、掻き混ぜた。 「ゆ゛びぎゃりぃぃぃぃぃっ?!ゆ゛ぎげゆ゛ぎぎげがぁぁぁ!! ゆ゛ばびるるるぶげっゆ゛ゆ゛びるゆ゛っ?!」 れいむが上げたその声に、 思わずへたり込んでしまったのを今でも覚えている。 女にとって、その"音色"は、それほどに衝撃的だった。 女が求めていた"音楽"は、そこにあった。 ゆっくりに。 それからというもの、女は色々なゆっくりを捕まえては、 自分の求める音楽を奏でさせようとした。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、みょん、ちぇん。 成体ゆっくり、子ゆっくり、赤ゆっくり。 ゆっくりの生態を知るためと、 あわよくば希少種やどすと呼ばれるゆっくりが入手できないかと期待し、 加工所を見学したり、"虐待お兄さん"と呼ばれる人達とも友人になった。 彼らから得た知識を元に、効率よくゆっくりから"音色"を絞り出すための、 特注の"レコードプレーヤー"も作った。 そして、幾多の試行錯誤を繰り返した上で、 女は一つの法則性に辿り着くことになる。 『ゆっくりの奏でる音色は、そのゆっくりのゆん生経験によって形成される。』 例えば、最愛のパートナーとのすっきりで果てる間際に、 何らかの理由でパートナーを失ったゆっくり達は、 果たせなかった、果たしてあげられなかった、すっきりーを想い、 情熱的で激しい音色を奏でる。 例えば、冬籠もり中に餌が無くなった巣で、 親が己の命と引き替えに与えた餡子で生き延びたゆっくりは、 己の餡子の内の亡き親を想い、それを喰らった己の餡子を憎み、 魂を引き裂かれるような、物悲しげなバラードを奏でる。 似たような経験を持つゆっくりは、似た音色を奏でた。 辛い経験を持つゆっくり程、深く、心に響く音色を奏でた。 女は、その法則に気づき始めると、ゆっくり達から、 時に信用させ、時に暴力に訴えて、その経歴を聞き出すようにした。 奇妙な疫病に冒されてドロドロに溶けた家族の死体に囲まれ、 一冬を過ごして育ったれいむ。 ある日突然れいぱー化して襲いかかってきた優しい母ありすを、 逆に食い殺したまりさ。 群れの用心棒でありながら、れみりゃの襲撃で群れを全滅させられ、 奇跡的に自分だけが生き延びてしまった、 自責の念に駆られ続けるみょん。 そう言った経歴を持つゆっくりを好んで集めて鑑賞した。 記憶を司る餡子を抉られ、傷つけられることで、 辛い記憶が深層から呼び起こされて、それが音色に変わる。 女はそう、仮説を立てていたが、 当然ながら科学者でもない女にそれを証明することなどできない。 虐待仲間達は、ゆっくりの叫び声を聞く事自体は好きだったが、 それを"音楽"として理解することはなかった。 ゆっくりの叫びなど、どれも一緒と、女の持論を一笑に付した。 女としても、人から理解されるとは期待していなかったし、 理解される必要性も感じていなかった。 自分が満足できる音を奏でられさえすれば、 それ以上は必要無かったからだ。 ただ、唯一、死んだ男だけは、女の言葉を真剣に聞いてくれた。 一度、この部屋で"音楽"を聞かせた時には、 「いやぁ、やっぱり俺には音の違いはわからないなぁ。赤ゆは・・・無いよね。」 そう言って苦笑していたが。 ともあれ、男は、例え自分には理解できなくとも、 女の持論自体は微塵も疑っていなかった。 そもそも、ゆっくりへの虐待は、突き詰めれば自己満足。 自身が満足できる虐待を為せるならば、 他人からどのような評価を受けようとも関係ない。 女と同様に、男もその認識を持っていたので、 女の持論の正誤を論ずることなど、 何の意味も持たないという事を理解してくれていた。 そして、時に、変わった経歴を持ったゆっくりを見つけたりすると、 女の所に持ってきてくれたりもした。 数ヶ月前、男が自分が虐待したという、 ゆっくりれいむを持ってきてくれた事があった。 そのれいむは、既に相当量の餡子を吐き出して萎びかけた状態であった。 女は体力の無くなったゆっくりは、演奏用に使わない。 餡子脳を襲う激痛に体の方が耐えられず、 すぐに死んでしまい演奏にならないからだ。 女のコレクションに、ぱちゅりーが居ないのも同じ理由からだ。 それに、直接的な虐待で、体を痛めつけられただけのゆっくりは、 音色に深みが無いことが多かった。 だから、そのれいむも演奏の用に適さないと、一度は断ろうとした。 「あがぢゃぁん・・・ごべんねぇ・・・ごべんねぇ・・・ おがあざんが・・・ごろじであげながっだぜいで・・・ ぐるじがっだよねぇ・・・いだがっだよねぇ・・・」 だが、そのれいむが、しきりにそう呟いているのを聞いて興味が湧いた。 結果、そのれいむは、とても素晴らしい音色を奏でた。 絶命するまでの、時間にして僅か5分だけの事ではあったが。 それまで、女は、自然環境の中で苦しみを味わった 野生のゆっくりを演奏に使うべきだと、漫然と思いこんでいた。 それまでに出会った、直接虐待を加えられたゆっくりが、 良い結果を出さなかった事も理由の一つだった。 しかし、考えてみれば、風にそよぐ木々の音や、川のせせらぎと言った自然の音は、 それ自体、素晴らしい音色ではあるかもしれないが、 所詮、人間が叡智を絞って作り上げた"音楽"に敵う程には、 人を感動させる力は持たない。 ならば、ゆっくりの奏でる"音"に、人間が手を加えて悪い訳など無いではないか。 そんな事を考えていたある日、このまりさと出会った。 ゆっくりが冬籠もりに入ろうとする冬。 その季節に、近くに親ゆっくりの姿も見られず、一人瀕死の子まりさ。 その境遇に興味を持ち、命を助けた。 そして、子まりさから事情を聞いて、その興味は深まった。 お家に来た新しい妹のまりさが、実は恐ろしいお化けで、 姉妹が殺され、優しかった母親が、おにばばになった。 出来の悪い創作小説もどきのような、 あまりお目にかかった事のない経歴を話す子まりさを、 女は自分で飼い育てることにした。 たっぷりの愛情を込めて。 無論、その愛情は子まりさに向けた物ではなく、 やがて子まりさが奏でるであろう音楽に向けた物だ。 そして、子まりさが、幸せに包まれた生活を送り、成体になったところで、 女は一気に突き落としたのだ。地獄の底へ。 女の手で"加工"され、練り上げられた、まりさの音色は、 他のゆっくり達が奏でる音色を凌駕した。 女は嬉しかった。 自分には与えられなかった物と諦めていた、音楽を奏でる才能。 だが、女にもできるのだ。 最高の音を奏でるゆっくりを、この手で作り出す事が。 -------------------------------- (それにしても・・・・・・) シュガーポットから、二つ目の赤れいむを取り出すと、 涙を溜めてこちらに訴えかけるように見つめている二つの瞳を つまらなさそうに眺める。 その瞳に爪を立てて潰す。 (お化け、ねぇ・・・) じたじたと暴れる、赤れいむを囓りながら、考える。 お化けなど、非現実的な物がいるわけがない。 大方、どこかの酔狂な虐待お兄さんのお茶目な悪戯だろう。 そこで、不意に思考の輪が繋がった。 「・・・・ねぇ・・・まりさ?」 「ゆ゛・・・がっ・・・!ががゆ゛ががゆ゛ぎげげげえがぁ・・・! な゛・・・な゛んっ・・・ぎゅぐげぇぇ・・ でずゆ゛がぁっ!ゆ゛ぎぎりぎぐべぇ!」 お歌を歌っている真っ最中であるが、まりさは、必死にお姉さんにお返事を返す。 『お姉さんに話しかけられた時には答えなければならない』 そのルールは、お歌の最中でも適用される。 例え、餡子脳髄を掻き回され、意識が飛びそうな状態であろうと、 きちんとお返事をしなければ、お姉さんはいつまでもお返事を待っているし、 その分、お歌が終わるのも遅くなる。 「前に話してくれたわよね?まりさのお家に出た、お化けさん。 どんなお化けだったかしら?もう一度、お姉さんに話してくれる?」 半分だけ囓った赤れいむをサイドテーブル上の盆の上に捨ててから、尋ねる。 「?ゆ゛っぎがぁっ!!ゆ゛ぐぐごえぇっ?! く、くろぐで・・・べだばが・・・ゆ゛っごっぎぐぅ!? ゆ゛ひぃ・・ぎよ、ぎょろりっで・・・ゆ゛らぁぁがぁっ!? ぴ、ぴんぐの・・・はぐぎ・・・ゆ゛ぞぞびばっりぃ!? ゆぎぃ・・・じ、じろいばで・・・にがっで・・・ぐぎゆ゛ぅぅぅ!?!?」 要領を得ないまりさの回答を、記憶に照らし合わせて補正する。 「そうそう。思い出したわ。 黒くて、目玉がギョロッとしてて、ピンクの歯茎と白い歯でニカっと笑ってる。 だったわよね。」 言いながら、3個目の赤れいむを取り出し、爪を刺して底部を切り裂くと、 そのままベリベリと赤れいむの饅頭皮を剥いた。 黒い餡子の塊。 その中に浮かぶ、剥きだしのギョロリとした二つの眼球と、 剥きだしのピンク色の歯茎と白い歯。 今は笑ってはいないようだが、 これが笑ったら、さぞや不気味なことだろう。 女の指に摘まれて、ぷるぷる震えているソレを見つめる。 「ゆぴぃぃっっっ!いちゃいよぉぉぉ!? れいみゅのおかおがいちゃいよぉぉぉ!!ゆんやぁぁぁぁぁ!!!!」 口を縫いつけていた凧糸ごと饅頭皮を剥がしたため、 口を動かせるようになった赤れいむが、 少し遅れて皮を剥がされた痛みに泣き声を上げた。 絶叫で震えた体から、ポロポロと餡子の滓がこぼれ落ちる。 ブシュ 「ゆやぁぁぁ・・ゆぴぇっ!?」 まりさのお歌に混ざった醜い悲鳴に、苛立ちと憎しみに満ちた瞳を向けながら、 女は赤れいむを摘む指に力を込め、餡子の塊となった赤れいむを潰した。 わずかに力を込めただけで、ベシャと潰れた赤れいむだった餡子。 饅頭皮の無い、餡子だけのゆっくりは、かくも脆い。 まりさのお家のお化けは、巣の中を飛び跳ねて、 まりさの妹の赤れいむを潰した、とまりさは話していた。 黒い餡子を露出させたまま? いや、餡子が剥き出しの状態でそんな事をすれば、 数秒と原型を保ってはいられないだろう。 この脆い餡子を何かで保護しない限り。 中の黒い餡子が見えるような、透明な何かで保護しない限り。 「そう・・・そういうこと・・・ね・・・」 指に残った餡子を舐め取りながら、女がひとりごちる。 繋がっていた偶然の糸に、女は気づいたのだ。 それならば、まりさには、もう一働きして貰おう。 死んだ男も、きっと喜ぶ筈だ。 つづく 選択肢 投票 しあわせー! (11) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (0) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4858.html
その機械は、50×40センチの四角い台だった。 台の上、左寄りには、少し浮き上がるようして、 直径40センチの丸い板が乗っている。 ちょうどゆっくりの体が乗る大きさの板だ。 そして、台の上、右寄り、横に長い10センチ分の幅の部分には、 何か金属の棒のようなものが取り付けられている。 更に台の右側面には、幾つかのスイッチ類。 お姉さんの手が、そのスイッチの一つを押す。 シュキンッ!! 金属が擦れる音が聞こえた。 「ゆ゛ぎっびやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」 その音と共に、まりさが絶叫を放ちながら、白目を剥き、体を痙攣させる。 まりさが乗っている、丸い板。 今、その板の中央からは、高さ20センチを越える、 鋭く尖った金属の円錐が、バネの力により飛び出していた。 板の上に乗った、まりさの体内の餡子を貫き通して。 「ゆぎっ!!ゆぎぃぃぃっ!!いだぁい゛っ!!いだぁいぃぃぃっ!!」 ゆっくり達に与えられた"ルール"の例外。その二つ目。 『この機械の上では、声を出してよい。』 そのルールに正しく則って、まりさは悲鳴を上げ続ける。 餡子を貫かれる激痛に、身悶えようとするが、まりさの体の真芯を通り、 眉間の裏を抜け、額の高さまで穿った冷たい金属が邪魔になり、 身悶えるために体をよじらせる事すら、満足にできはしない。 今のまりさは、生きたまま串を打たれた魚のような物だった。 その痛みの元から逃れたくても、 餡子の中心を貫く円錐により、水平方向への動きは全て封じられている。 ならば、唯一の逃げ場は上。 真上への跳躍のみが、唯一、まりさに許された移動手段。 しかし、真上に跳躍して円錐から逃れたとして、 その後に待つものは、真下への落下。 そして、真下でまりさを待つものは。 つまり逃げ場は一つもない。 その結論は、まりさ自身、何度も身を持って知っていたので、 逃げ出そうとはせず、ただ、激痛に体を痙攣させながら、 悲鳴を上げるのみ。 「ゆ・・・ゆぐっ!・・・いだいぃぃ・・・いだいよぉぉ・・・!」 暫くすると、餡子を貫かれる激痛にも慣れてきたか、 それとも円錐に抉られた餡子の感覚が麻痺してきたか、 まりさの悲鳴が幾分か落ち着き始め、痙攣も収まってくる。 女は、その様子を確認してから、 機械が設置されているチェストの引き出しを開き、その中の物を取り出す。 それは、刃渡り30センチを越える、長い柳刃包丁だった。 その包丁を、まりさのすぐ目の前に掲げる。 「ゆ・・・?!ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 天井の灯りの反射を受けた刃の煌めきに気づき、 そちらに目を向けたまりさが恐怖の叫びを漏らす。 「や゛・・・・・」 や゛べでぇぇ、と叫ぼうとして、グッと言葉を飲み込む。 『声を出してよい。』 とは言っても、何を口にしても良い、という訳ではない。 女に敵意を向けたり、己の"仕事"を放棄するような言葉を吐けば、 お仕置きが待っている。 何事もTPOは大事なのである。 女の手がまりさの帽子を持ち上げ、床に落とす。 「ば、ばりざの、おぼうじ・・・ゆひぃぃ!?」 ゆっくりの本能からか、床に落とされた帽子に気を取られるが、 それは一瞬のこと。 帽子を失うことなどよりも、もっとゆっくりできない事が この後に待ち受けていることを、まりさは知っていた。 女の左手がそっとまりさの前髪に触れ、何回か指で梳いた後、 その前髪をかき上げ、まりさのおでこを露出させる。 柔らかい金髪によって隠れていた、肌色の饅頭皮。 よく見ると、前髪の生え際の少し下に、うっすらと水平に線が入っている。 まるで、一度切った後、もう一度繋いだ跡のような線が。 その線に、柳刃が宛てがわれる。 「ゆぐっ・・・!ゆぐぅぅぅ・・・・!!おねえ・・・ざぁん・・・」 制止の声を上げることもできず、涙を流しながら、その言葉だけを紡ぐ。 そして、スウ・・・、と、ゆっくりと柳刃が引かれた。 「ゆぎぃぃっ!!」 頭部を切断して割り入ってきた刃に、まりさが再び悲鳴を上げる。 その悲鳴など全く聞こえていないかのように、 女が表情一つ変えずに、柳刃を更に引く。 「いがあぁぁぁぁっっっ?!ゆごぉぉぉぉっ!!」 冷たい鉄の刃に己の餡子脳を切り裂かれ、まりさが白目を剥いて絶叫する。 長く続く悲鳴の後、ようやく柳刃は、まりさの後頭部まで抜けた。 はらはらと、何本かの金髪がしばし宙を舞いながら、床に落ちてゆく。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・・・ゆ゛っ・・・・・!」 全身を涙と汗のような粘液で濡らし、ビクンビクンと震えている、まりさ。 女はそんなまりさの頭頂部の金髪をわし掴むと、ゆっくりとそれを持ち上げた。 パカッ そんな擬音が聞こえてきそうだった。 まりさの切断面から上の部分が、何かの容器の蓋のように綺麗に外れた。 女はまりさの"蓋"を、餡子がこぼれないよう、そっとひっくり返すと、 そのまま床に置く。 ポッカリと開き、内に詰まった餡子を露出させる、まりさの頭頂部。 「ゆがっ」 女は、そこに左手の人差し指をズプリと潜り込ませると、 餡子を一掬いし、口に含んだ。 内臓であると同時に脳でもある餡子への刺激に まりさが、意志ではなく、反射により呻き、 まりさの"下側"に残った、金色の三つ編みが僅かに揺れる。 ヴイィ・・・・・ 女が台についた別のスイッチを押すと、 くぐもったモーターの音と共に、台の右手、金属の棒が横たわった部分が 台から分離し、二本の柱に支えられて、ゆっくりと迫り上がってきた。 金属の棒と、餡子を覗かせるまりさの切断面とが同じ高さまで来たところで、 女がスイッチから手を離し、迫り上がる動きがモーターの音と共に止まる。 「まりさ」 女が、まりさに呼びかけながら、金属の棒の手前側の先を摘み上げる。 棒のもう一方の端は、台に固定されている。 その動きをきっかけに、まりさの体がゆっくりとした速度で回転を始める。 いや、回っているのは、まりさではなく、まりさの下の丸い板だった。 摘み上げた金属の棒・・・アーム、が固定箇所を軸にして水平に滑り、 その先端がまりさの頭上に移動する。 アームの先端には、釘のような太さと長さの、鈍く光る針が まりさの開いた頭頂部を目指すように、下向きに取り付けられていた。 「おね゛がいでず・・・おね゛えざぁん・・・・ もどっでぇ・・・もどにもどっでぇ・・・」 回転しているため、斜めに向かってこぼれ落ちる涙と共に、まりさが懇願する。 「お歌、頑張ってね。」 女が、口だけを笑顔の形に歪めながら、そっと針を落とした。 「ゆぎぃぃっ!?!?ゆ゛ぎびぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?!? ぐげっぐげゆ゛げげげぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?!? ゆがぁぁぁぁぁ!?ゆ゛がががががががぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」 まりさの餡子の中、まりさの中心から外れた位置に落とされた針は、 まりさの回転と共に、円を描くようにして、黒い餡子に黒い溝を彫り込んでゆく。 その機械は、レコードプレーヤーだった。 ただし、普通のレコードプレーヤーと違い、 音を奏でるのは、プレーヤーではなく、レコード盤自身、 すなわち、ゆっくりである。 「ぎぎゆ゛ぅぅぅぅぅぅっ!?!?ゆ゛がぎぐげごぉぉぉぉっっ!?!?」 まりさが"歌"を歌い始めたのを見届け、女は再びソファに腰を下ろした。 少し冷めてしまったコーヒーを一口含むと、目を瞑り、まりさの"歌"に耳を傾ける。 今、まりさが上げている、普通の人間からすれば、 いや、ゆっくりからしても耳障りな雑音にしか聞こえない、叫び声。 女にとっては、それは天上の調べとも言うべき、極上の音楽だったのだ。 -------------------------------- 「もっと大事なお仕事よ。あのね、まりさにはね、お歌を歌って欲しいの。 お姉さんがゆっくりできるお歌を。まりさのお歌を。」 「おうた・・・?ゆっ!そんなことならかんたんだよ! まりさはおうたもとくいだよ!!きいてね!まりさ、おうたうたうよ!」 嬉しそうにはしゃぎながら、ぽいんぽいんと飛び跳ねるまりさ。 「ゆう~♪ゆんゆん~♪ゆゆゆゆゆーん♪」 そして、到底歌とは呼べない滅茶苦茶な音程で、 まりさが気持ち良さそうに"歌"を歌い始める。 女が汚物でも見るかのような表情で、 顔をしかめていることになど気づきもしない。 「・・・違うわよ、まりさ。お歌を歌って欲しいのはここでじゃないの。 ちゃんとお歌を歌うための場所があるのよ。」 「ゆゆゆ~♪ゆ?・・・・・ゆっ! まりさしってるよ!こんさーとほーるだよ!」 昔、お姉さんが話をしてくれた、コンサートホール。 お歌の上手な人間さんが、皆に歌を歌ってくれる場所。 お姉さんが、そこで、とってもゆっくりできるお歌を聴いてきたって言ってた。 今度はまりさも連れて行ってとお願いしたけれど、 まだ連れて行ってもらってなかったっけ。 「まりさは物知りね。そうね。コンサートホールのようなものね。 でもね、そこでお歌を歌えるのは、お歌の上手な子だけなの。 だから、まず、まりさはテストを受けないといけないわ。」 「ゆっ!だいじょうぶだよ!まりさはおうた、じょうずだよ!」 「そうね、まりさならきっと大丈夫よ。」 そして、まりさは、お姉さんの手に抱かれ、 今までに一度も入った事がなかったお部屋に連れて行かれた。 「ゆ~!?ゆっくりがいっぱいいるよ!」 その部屋の壁一面に並べられたゆっくりを見て、 まりさが驚きの声を上げる。 お姉さんの家に来てから始めて見る、同族の姿だった。 「ゆっくりしていってね!!」 久しぶりに見る仲間の姿に、目の端に嬉し涙を浮かべながら、 元気よく、挨拶の言葉を交わそうとする。 「・・・・・・・・・・・」 だが、数十匹いるゆっくり達は、ただの一匹としてその声に答えない。 「ゆ・・・?聞こえなかったの・・・?ゆ! ゆっくりしていってね!!!!」 スゥと息を吸い込んだ後、更に大きな声を上げるが、やはり、返ってくる声は無い。 壁のゆっくり達は、まりさの方を見ていなかったり、 ただ目を瞑って震えていたり、 あるいは、まりさに向かって何かを訴えかけようとするかのように、 首を横に振っている。 皆が皆、一様に青い顔をしている。 「ゆぅ・・・おねえさん・・・みんな、なんだかゆっくりしてないね・・・」 不可解な仲間達の反応に、まりさも少し気落ちする。 「ふふ・・・大丈夫よ。 これからまりさのお歌を聴くために、みんな静かにして待っているの。」 「ゆっ!?そうなの!? まりさ、おうたうたうよ!はやくうたわせてね!おねえさん!」 「はいはい。ほら、あそこがまりさが歌う"ステージ"よ。」 お姉さんが指を差した先にあったものは、まりさが見たこともない不思議な機械。 「ゆゆぅぅぅ~~!!まりさのすてーじ!!!」 その機械を見つめながら、まりさがキラキラと目を輝かせた。 まりさはここで歌うんだ。 きっとお姉さんは、まりさのおうたを気に入ってくれる。 このお部屋のゆっくり達も、きっとまりさのおうたを気に入ってくれる。 そうしたら、大好きなお姉さんは、もっとゆっくりできる。 このお部屋のゆっくり達も、ゆっくりして、まりさとお友達になってくれる。 まりさ、もっともっと、ゆっくりできるよ!! そんな希望に満ちた瞳で。 「ゆ゛っぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ???!!!」 希望に満ちていた瞳が、餡子を襲う激痛に、恐怖と驚愕に見開かれている。 「ゆ゛ぎぃぃぃぃぃっ?!いだいっ?!いだいっ?!いだいよぉっ!! おねえざぁんん!!!ゆぐっっ?!いだぁい!!だずげでぇぇぇ!!! ばでぃざのあんごに、なにがざざっでるよぉぉ!!」 体幹に突き刺さった鋭い金属の円錐。 禄に動くこともできず、悲鳴を上げながら、お姉さんに助けを求める。 だが、優しいお姉さんは、薄い笑みを貼り付けて、 冷ややかにまりさを見下ろしているだけ。 「ゆっぐぅぅ!!いだっ!!おねえ・・・ざぁん?ゆがぁっ! ばやぐ、だずげでぇぇ・・・きごえないのぉぉぉ・・・!?ゆぎぃぃっ!!」 お姉さんが、細長い包丁を掲げ、まりさの前髪をかき上げる。 「ゆぎっ!おねぇざっ!は、はやぐっ!!だずげっ!だずげでっ!! ゆぎゃあぁ!ぞ、ぞれで、ばでぃざを、だずげべっ!!おねえざぁん!!」 包丁を、どう使うかわからないが、きっとそれでまりさを助けてくれる。 そう信じて、お姉さんに助けを求め続ける。 「いぎやぁぁぁぁぁっっ?!?!ぢ、ぢがっ?!ぢがうよっ?!?! ぞれっ、ばでぃざのあだまっ!!なんだじぇぇぇっっ!!! ゆ゛っがびぃぃぃぃぃぃっ?!おねえざぁぁぁん!!!」 お姉さんはきっと何かを間違えてる。 何をどう間違えてるかは、わからないけど、間違えてる。 優しいお姉さんが、まりさの頭を切るなんて、そんな事、ある筈がない。 やがて、お姉さんが、まりさの周りを回り始める。 嬉しそうに笑いながら。 お姉さんの声が聞こえた。 「まりさ。お歌、頑張ってね。」 この日から、優しかったお姉さんは、変わってしまった。 まりさは、一時間に渡り、レコードプレーヤーの針で ゆっくりの脳の役を果たす餡子を引っ掻き続けられ、 苦悶に満ちた絶叫を上げ続けた。 女は、まりさを台から降ろすと、引き出しから瓶に入った オレンジジュースを取り出し、ジョボジョボとまりさの 剥き出しの餡子にかけてやる。 それから、柳刃包丁で切り落としたまりさの"上側"を"下側"に載せる。 今度は引き出しから、水溶き小麦粉と刷毛を取り出し、 まりさの頭部の接合面に塗りつけて、皮を補修する。 「んー・・・・あれ?」 呆然とした表情で涙を流しているまりさの眼前で、女がとぼけた声を出す。 「・・・ま、いいわよね。」 一人で何かを納得すると、最後に円錐によって穴を開けられた底面を補修し、 床に落としたお帽子を拾い上げて、まりさに被せた。 「おねえ・・・ざん・・・・・どうじで・・・・・・・・ どうじで・・・・まりざに・・・・ごんなごど・・・ずるの・・・・?」 未だ、一時間に渡って味わった現実が信じられないと言うような表情で、 女の両手に抱えられたまりさが疑問の声を絞り出す。 だが、女は、そんな声など聞こえていないかのように、 嬉しそうにまりさに言葉をかける。 「まりさ。お歌、とっても上手だったわよ。」 「おうだ・・・?まりざ・・・おうだ・・・うだっでないよ・・・?」 「あら?やあね、まりさ。ずっと歌ってたじゃない。あそこで。 とってもゆっくりできる、素敵なお歌だったわよ。」 女がまりさの体を機械の方に向ける。 女の言う"お歌"が何だったのかを理解し、まりさの体がブルブルと震える。 「おうだじゃないぃぃ・・・あ゛んなのおうだじゃないぃぃぃ・・・・」 「いいえ、まりさ。とても素敵なお歌よ。 これからもお姉さんに、まりさのお歌、聞かせてね。ゆっくり聞かせてね。」 まりさを自分の顔の高さまで掲げ、女が無邪気に笑う。 「やだぁ・・・・・まりざ・・・あんなおうだ・・・ もう、うだいだぐないよぉ・・・」 「どおして、聞かせてくれないの?」 女が悲しそうな表情を作る。 「あんないだいの・・・やだよぉ・・・おねえざぁん・・・まりざ・・・ もっどいいごになりばずがらぁ・・・いだいの・・・もう・・やべでぇ・・・」 「そう・・・まりさは、まりさのお歌があんまり好きじゃないのね? あんなにゆっくりできるお歌なのに・・・」 残念ね、とでも言いたげな表情で女が苦笑を浮かべる。 「は、はい゛ぃぃ・・・!まりざ、おうだ、ずぎじゃありばぜん!! だっ、だがら、だがらぁぁ・・・!」 ようやく、お姉さんに、まりさが嫌がっている事をわかってもらえた、 そう希望を抱き、まりさが必死に懇願をする。 「じゃあ、まりさがまりさのお歌を好きになるまで、 もっとお歌を歌いましょうね。」 「ゆ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? ゆ・・・ゆ・・・・ゆ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!? やぢゃあぁぁぁぁ!!!もう、おうだ、やぢゃあぁぁぁぁぁぁぁ?!」 まりさは、もう三時間お歌を歌った後、 透明な箱に入れられ、この部屋の住人となった。 それからのまりさの日々は、とてもゆっくりできない毎日だった。 他のゆっくり達と共に、今度は誰がお歌を歌わされるのかと、 戦々恐々とする毎日。 お姉さんが部屋に入って来る度に、恐怖で体が震える。 自分がお歌を歌う日は、もちろん、ゆっくりできない。 他のゆっくりが選ばれた日は、少しだけゆっくりできるが、 いざ、お歌が始まり、ゆっくりの絶叫が聞こえ始めれば、 途端にゆっくりできなくなる。 明日には、明後日には、また自分が、ああなるかもしれないのだ。 その現実を突きつけられて、ゆっくりしていられる筈が無い。 最初の内こそ、他のゆっくり達に向かって、 お姉さんは、優しいお姉さんだから、 もっと、ちゃんとお願いをすれば、きっとまりさをここから出してくれるよ、 まりさにゆっくりできないお歌を歌わせるのを止めてくれるよ、 きっとみんなもここから出してもらえるよ、 そんな希望を語った事もあった。 だが、お姉さんに必死に やめてね!やめてね!ゆっくりできないよ! と懇願するまりさは、ここのルールを教え込まれる事になる。 「まりさは、お歌が嫌いになっちゃったの? だったら、また好きになれるまで頑張りましょうね。」 「まりさったら、お姉さんの言う事が聞こえないの? ふふふ、お歌を歌うのが楽しみで、それどころじゃないのね。 いいわよ。ゆっくりお歌を歌ってね。」 「まりさ、自分の番が来るまで、おしゃべりをしてはダメよ。 他の子がお歌を歌う時に聞こえなくなっちゃうわ。 ひょっとして・・・まりさは自分が歌いたいのかしら。 じゃあ、特別にまりさに歌わせてあげるわね。」 歌う事を嫌がった時。 お姉さんに話しかけられて、答えなかった時。 歌う時と、お姉さんに話しかけられた時以外に声を出した時。 そんな時は、何時間でも、お歌を歌う羽目になった。 まりさの隣の棚にいたありすは、この生き地獄を味わい続けるくらいならと、 死を渇望して餌を食べる事を拒否した。 その後、ありすは、丸一日の間、お歌を歌った。 次の日のご飯の時、 「む、むーじゃ・・・むーじゃ・・・じ、じあばぜぇぇ・・・ あ、ありず、じあばぜでずぅぅぅ おいじいごはんさん、じっかりだべて、おうだ、がんばりばずぅ・・・!」 ありすは、涙を流して、栄養はあるが味気のないご飯を 美味しそうにガツガツと食べた。 まりさより後にこの部屋に来たれいむは、 初めてお歌を歌い終えた後で、お姉さんに言った。 「じねぇぇぇぇ!!でいむをゆっぐりざぜない、 いぎおぐれのばばあは、ゆっぐりひがらびろぉ!!!」 その後、れいむは、三日間に渡り、お歌を歌った。 日に二回だけ、ゆっくり達の餌やりに来たお姉さんが れいむにオレンジジュースをかけて行った。 れいむがお歌を歌ったり、お姉さんに何かを呼びかけても、 お姉さんは聞いてくれなかった。 れいむは、誰も聞こうとしないお歌を歌い続けた。 それ以来、 「ゆ゛ゆぅぅん。 れ、れいぶ、ぎ、ぎれいなおねえざんに、 おうだをぎいでもらえで、じあわぜぇぇ」 れいむは、お姉さんにお歌を請われると、 涙を流して喜んで歌うようになった。 そんな毎日を送る内に、まりさは、他のゆっくり達と同じように、 女に服従するようになっていった。 優しかったお姉さんは、ゆっくりできないお姉さんに変わってしまったと 悟ってしまったのだ。 -------------------------------- 「ごゆ゛げびげゆ゛ゆ゛げげびゆ゛ゆ゛ゆ゛げっ!ぎゅゆ゛ゆ゛ゆ゛びげぇ!?」 レコードプレーヤーの"針"によって、ゆっくりの脳でもある餡子に溝を刻まれ、 "歌声"を上げ続けているまりさ。 まりさ自身の体の痙攣のため、餡子に刻まれる溝は、綺麗な輪は描かず、 常に新しい溝が刻まれてゆく。 まりさのお歌に聞き入りながら、女がサイドテーブルに手を伸ばし、 シュガーポットの蓋を開ける。 白い指が、その中に詰め込まれていた菓子を摘み上げる。 はむっ その唇が柔らかい菓子を一口囓る。 囓られた断面から黒い餡子を露出させ、 背中が無くなった赤れいむが、涙を溢れさせた目を見開き、 ピクピクと痙攣するように震えている。 赤れいむの口は、凧糸によって、しっかりと縫いつけられていた。 余計な雑音を、まりさの"歌声"に混ぜないための配慮である。 舌の上で餡子を転がし、その甘みを味わいながら、 真剣な表情でまりさの"歌声"に聞き入る。 「ぐげゆ゛びげっ!ゆ゛びっがっげっゆ゛っ!!お・・・びゆ゛っ! おねえ・・・ざん・・・!!ゆ゛ごばぁっ!?びっぎぃぃぃぃゆ゛うぅ!! ぼどっ・・・でぇ・・・・やざじい・・・!ぶげゆ゛びびびぃぃげぇぇ!? やざ・・・じい・・・おねえざん・・・に、ぎぃぃぃゆ゛っゆ゛っゆ゛っ?! ゆ゛ばらがぁ・・・ぼどっで!ぼどっで・・・ぐだざぁい・・・! がぎゆ゛ぐゆ゛げゆ゛ごぉっ?!?!」 切ない歌声に混ざって、時折、言葉のような物が聞こえる。 レコードが回る内に、針が、たまたま、既に彫られた溝を辿る時がある。 そんな時には、餡子を刻まれる感覚が弱まるため、 その限られた時間を使って、何かを伝えようとしているようだ。 (『やさしいおねえさんに、もどってください。』ねぇ・・・) 女は、クスと小さく笑い、赤れいむをもう一口囓る。 口の中で餡子が跳ねる。それを二、三回咀嚼した後、 赤れいむの残った三分の一、顔がある前面部分を口の中に放り込む。 「・・・・・・・」 手で口を覆いながら、更に何度かの咀嚼の後、 人差し指と親指が唇に咥えられる。 ツ・・・と、その指が、唇から餡子のついた凧糸を引き出す。 それから、コーヒーで餡子の後味を洗い流した。 -------------------------------- 女は幼い頃から音楽が好きだった。 歌を歌ったり、楽器を奏でることが好きだった。 いずれは、その道に進みたい、少女心にそう思っていた。 しかし、相応の努力と挫折を経た後で、 女は、自分には自分自身を満足させられるだけの"音"を奏でる才能が 無いことに気づいてしまった。 好きな音楽を諦めきれず、寺子屋で子供達に音楽を教える仕事に就いた。 その仕事にやり甲斐はあったし、楽しくもあったが、 それは到底、女の心の内の音楽への渇望を満たしてくれる生活ではなかった。 転機が訪れたのは、数年前。 仕事から帰宅した女が見た物は、どこからか侵入し、家の中を荒らしていた、 一匹のゆっくりれいむ。 子供の頃から大事にしていた楽器を壊された女は、 多くの人間がそうするであるように、れいむを蹴り飛ばした。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・・・・」 綺麗に爪先が入り、頭に大穴を開けられたれいむが、 餡子を辺りに撒き散らして痙攣している。 悪態をついて、餡子で汚れてしまったストッキングを脱ぎ捨てると、 女は、何の気は無しに、れいむの露出した餡子に指を差し入れて、掻き混ぜた。 「ゆ゛びぎゃりぃぃぃぃぃっ?!ゆ゛ぎげゆ゛ぎぎげがぁぁぁ!! ゆ゛ばびるるるぶげっゆ゛ゆ゛びるゆ゛っ?!」 れいむが上げたその声に、 思わずへたり込んでしまったのを今でも覚えている。 女にとって、その"音色"は、それほどに衝撃的だった。 女が求めていた"音楽"は、そこにあった。 ゆっくりに。 それからというもの、女は色々なゆっくりを捕まえては、 自分の求める音楽を奏でさせようとした。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、みょん、ちぇん。 成体ゆっくり、子ゆっくり、赤ゆっくり。 ゆっくりの生態を知るためと、 あわよくば希少種やどすと呼ばれるゆっくりが入手できないかと期待し、 加工所を見学したり、"虐待お兄さん"と呼ばれる人達とも友人になった。 彼らから得た知識を元に、効率よくゆっくりから"音色"を絞り出すための、 特注の"レコードプレーヤー"も作った。 そして、幾多の試行錯誤を繰り返した上で、 女は一つの法則性に辿り着くことになる。 『ゆっくりの奏でる音色は、そのゆっくりのゆん生経験によって形成される。』 例えば、最愛のパートナーとのすっきりで果てる間際に、 何らかの理由でパートナーを失ったゆっくり達は、 果たせなかった、果たしてあげられなかった、すっきりーを想い、 情熱的で激しい音色を奏でる。 例えば、冬籠もり中に餌が無くなった巣で、 親が己の命と引き替えに与えた餡子で生き延びたゆっくりは、 己の餡子の内の亡き親を想い、それを喰らった己の餡子を憎み、 魂を引き裂かれるような、物悲しげなバラードを奏でる。 似たような経験を持つゆっくりは、似た音色を奏でた。 辛い経験を持つゆっくり程、深く、心に響く音色を奏でた。 女は、その法則に気づき始めると、ゆっくり達から、 時に信用させ、時に暴力に訴えて、その経歴を聞き出すようにした。 奇妙な疫病に冒されてドロドロに溶けた家族の死体に囲まれ、 一冬を過ごして育ったれいむ。 ある日突然れいぱー化して襲いかかってきた優しい母ありすを、 逆に食い殺したまりさ。 群れの用心棒でありながら、れみりゃの襲撃で群れを全滅させられ、 奇跡的に自分だけが生き延びてしまった、 自責の念に駆られ続けるみょん。 そう言った経歴を持つゆっくりを好んで集めて鑑賞した。 記憶を司る餡子を抉られ、傷つけられることで、 辛い記憶が深層から呼び起こされて、それが音色に変わる。 女はそう、仮説を立てていたが、 当然ながら科学者でもない女にそれを証明することなどできない。 虐待仲間達は、ゆっくりの叫び声を聞く事自体は好きだったが、 それを"音楽"として理解することはなかった。 ゆっくりの叫びなど、どれも一緒と、女の持論を一笑に付した。 女としても、人から理解されるとは期待していなかったし、 理解される必要性も感じていなかった。 自分が満足できる音を奏でられさえすれば、 それ以上は必要無かったからだ。 ただ、唯一、死んだ男だけは、女の言葉を真剣に聞いてくれた。 一度、この部屋で"音楽"を聞かせた時には、 「いやぁ、やっぱり俺には音の違いはわからないなぁ。赤ゆは・・・無いよね。」 そう言って苦笑していたが。 ともあれ、男は、例え自分には理解できなくとも、 女の持論自体は微塵も疑っていなかった。 そもそも、ゆっくりへの虐待は、突き詰めれば自己満足。 自身が満足できる虐待を為せるならば、 他人からどのような評価を受けようとも関係ない。 女と同様に、男もその認識を持っていたので、 女の持論の正誤を論ずることなど、 何の意味も持たないという事を理解してくれていた。 そして、時に、変わった経歴を持ったゆっくりを見つけたりすると、 女の所に持ってきてくれたりもした。 数ヶ月前、男が自分が虐待したという、 ゆっくりれいむを持ってきてくれた事があった。 そのれいむは、既に相当量の餡子を吐き出して萎びかけた状態であった。 女は体力の無くなったゆっくりは、演奏用に使わない。 餡子脳を襲う激痛に体の方が耐えられず、 すぐに死んでしまい演奏にならないからだ。 女のコレクションに、ぱちゅりーが居ないのも同じ理由からだ。 それに、直接的な虐待で、体を痛めつけられただけのゆっくりは、 音色に深みが無いことが多かった。 だから、そのれいむも演奏の用に適さないと、一度は断ろうとした。 「あがぢゃぁん・・・ごべんねぇ・・・ごべんねぇ・・・ おがあざんが・・・ごろじであげながっだぜいで・・・ ぐるじがっだよねぇ・・・いだがっだよねぇ・・・」 だが、そのれいむが、しきりにそう呟いているのを聞いて興味が湧いた。 結果、そのれいむは、とても素晴らしい音色を奏でた。 絶命するまでの、時間にして僅か5分だけの事ではあったが。 それまで、女は、自然環境の中で苦しみを味わった 野生のゆっくりを演奏に使うべきだと、漫然と思いこんでいた。 それまでに出会った、直接虐待を加えられたゆっくりが、 良い結果を出さなかった事も理由の一つだった。 しかし、考えてみれば、風にそよぐ木々の音や、川のせせらぎと言った自然の音は、 それ自体、素晴らしい音色ではあるかもしれないが、 所詮、人間が叡智を絞って作り上げた"音楽"に敵う程には、 人を感動させる力は持たない。 ならば、ゆっくりの奏でる"音"に、人間が手を加えて悪い訳など無いではないか。 そんな事を考えていたある日、このまりさと出会った。 ゆっくりが冬籠もりに入ろうとする冬。 その季節に、近くに親ゆっくりの姿も見られず、一人瀕死の子まりさ。 その境遇に興味を持ち、命を助けた。 そして、子まりさから事情を聞いて、その興味は深まった。 お家に来た新しい妹のまりさが、実は恐ろしいお化けで、 姉妹が殺され、優しかった母親が、おにばばになった。 出来の悪い創作小説もどきのような、 あまりお目にかかった事のない経歴を話す子まりさを、 女は自分で飼い育てることにした。 たっぷりの愛情を込めて。 無論、その愛情は子まりさに向けた物ではなく、 やがて子まりさが奏でるであろう音楽に向けた物だ。 そして、子まりさが、幸せに包まれた生活を送り、成体になったところで、 女は一気に突き落としたのだ。地獄の底へ。 女の手で"加工"され、練り上げられた、まりさの音色は、 他のゆっくり達が奏でる音色を凌駕した。 女は嬉しかった。 自分には与えられなかった物と諦めていた、音楽を奏でる才能。 だが、女にもできるのだ。 最高の音を奏でるゆっくりを、この手で作り出す事が。 -------------------------------- (それにしても・・・・・・) シュガーポットから、二つ目の赤れいむを取り出すと、 涙を溜めてこちらに訴えかけるように見つめている二つの瞳を つまらなさそうに眺める。 その瞳に爪を立てて潰す。 (お化け、ねぇ・・・) じたじたと暴れる、赤れいむを囓りながら、考える。 お化けなど、非現実的な物がいるわけがない。 大方、どこかの酔狂な虐待お兄さんのお茶目な悪戯だろう。 そこで、不意に思考の輪が繋がった。 「・・・・ねぇ・・・まりさ?」 「ゆ゛・・・がっ・・・!ががゆ゛ががゆ゛ぎげげげえがぁ・・・! な゛・・・な゛んっ・・・ぎゅぐげぇぇ・・ でずゆ゛がぁっ!ゆ゛ぎぎりぎぐべぇ!」 お歌を歌っている真っ最中であるが、まりさは、必死にお姉さんにお返事を返す。 『お姉さんに話しかけられた時には答えなければならない』 そのルールは、お歌の最中でも適用される。 例え、餡子脳髄を掻き回され、意識が飛びそうな状態であろうと、 きちんとお返事をしなければ、お姉さんはいつまでもお返事を待っているし、 その分、お歌が終わるのも遅くなる。 「前に話してくれたわよね?まりさのお家に出た、お化けさん。 どんなお化けだったかしら?もう一度、お姉さんに話してくれる?」 半分だけ囓った赤れいむをサイドテーブル上の盆の上に捨ててから、尋ねる。 「?ゆ゛っぎがぁっ!!ゆ゛ぐぐごえぇっ?! く、くろぐで・・・べだばが・・・ゆ゛っごっぎぐぅ!? ゆ゛ひぃ・・ぎよ、ぎょろりっで・・・ゆ゛らぁぁがぁっ!? ぴ、ぴんぐの・・・はぐぎ・・・ゆ゛ぞぞびばっりぃ!? ゆぎぃ・・・じ、じろいばで・・・にがっで・・・ぐぎゆ゛ぅぅぅ!?!?」 要領を得ないまりさの回答を、記憶に照らし合わせて補正する。 「そうそう。思い出したわ。 黒くて、目玉がギョロッとしてて、ピンクの歯茎と白い歯でニカっと笑ってる。 だったわよね。」 言いながら、3個目の赤れいむを取り出し、爪を刺して底部を切り裂くと、 そのままベリベリと赤れいむの饅頭皮を剥いた。 黒い餡子の塊。 その中に浮かぶ、剥きだしのギョロリとした二つの眼球と、 剥きだしのピンク色の歯茎と白い歯。 今は笑ってはいないようだが、 これが笑ったら、さぞや不気味なことだろう。 女の指に摘まれて、ぷるぷる震えているソレを見つめる。 「ゆぴぃぃっっっ!いちゃいよぉぉぉ!? れいみゅのおかおがいちゃいよぉぉぉ!!ゆんやぁぁぁぁぁ!!!!」 口を縫いつけていた凧糸ごと饅頭皮を剥がしたため、 口を動かせるようになった赤れいむが、 少し遅れて皮を剥がされた痛みに泣き声を上げた。 絶叫で震えた体から、ポロポロと餡子の滓がこぼれ落ちる。 ブシュ 「ゆやぁぁぁ・・ゆぴぇっ!?」 まりさのお歌に混ざった醜い悲鳴に、苛立ちと憎しみに満ちた瞳を向けながら、 女は赤れいむを摘む指に力を込め、餡子の塊となった赤れいむを潰した。 わずかに力を込めただけで、ベシャと潰れた赤れいむだった餡子。 饅頭皮の無い、餡子だけのゆっくりは、かくも脆い。 まりさのお家のお化けは、巣の中を飛び跳ねて、 まりさの妹の赤れいむを潰した、とまりさは話していた。 黒い餡子を露出させたまま? いや、餡子が剥き出しの状態でそんな事をすれば、 数秒と原型を保ってはいられないだろう。 この脆い餡子を何かで保護しない限り。 中の黒い餡子が見えるような、透明な何かで保護しない限り。 「そう・・・そういうこと・・・ね・・・」 指に残った餡子を舐め取りながら、女がひとりごちる。 繋がっていた偶然の糸に、女は気づいたのだ。 それならば、まりさには、もう一働きして貰おう。 死んだ男も、きっと喜ぶ筈だ。 つづく
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1614.html
「おうたをうたったけっかがこれだよ!」 晩秋、昼間でも半そでは少し寒くなった時期 大きな街の公園、ビルの隙間にぽっかりと浮かんでいる場所があった その公園の端、トイレの建物の蔭に薄汚いダンボール箱が倒れたまま鎮座している その中にすっぽりと挟まる様に入っている数匹のゆっくりがいた 「ゆゆーん♪おちびちゃんたち!きょうはおうたをうたいにいこうね!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!」 「まりしゃもおうちゃをうちゃうんだじぇ!」 「ゆゆーん!れいみゅがいちばんじょうじゅなんぢゃよ!」 「なにいってりゅんだじぇ!まりちゃがいちばんじょうじゅなんだじぇ!」 そこには親と思わしきゆっくりが一匹、その周りに子ゆっくり程のサイズのゆっくりが4匹体を擦り合わせて箱の中にぴったりと納まっていた 成体はれいむ種、子れいむが二匹と子まりさが二匹ずつと言った構成だ 少々珍しいのは子ゆっくりが四匹も父親役のゆっくりがいない状態で成長しているという事だ 周知の通り街に住んでいるゆっくりは短命(期限?)である 往々にして「おうち宣言」「公園の花壇を荒らす」「人間に対して襲いかかる」「人間に対し高慢な態度で何かを要求する」 こう言ったゆっくりは人目にも憚らず迷惑なため加工所行きになったりそのまま潰されるといった事が多いのは周知の事実だ さてこのれいむはいわゆる「捨てゆっくり」である 銀バッジ認定試験の規格スレスレを取った安いゆっくりであったれいむは運がいい事に飼われる事になった 捨てられた理由は全く普通、飼い主の反対を押し切って野良のゆっくりを飼えとせがんですっきりはしないという取りきめを破ったというのものだ れいむが見つけた野良ゆっくりはまりさ種だったが、すっきりが判明した途端に飼い主に叩き潰された れいむの方はと言うと暫く子ゆっくり達と飼われる事になったのだが、しつけが全くできていなかったため赤ゆっくりサイズから子ゆっくりサイズになるころにこの公園に放り出されたのが一週間前 手心と言うかなんというか、一週間分の食料も置いて言ってくれたのだがそれが尽きて途方に暮れたのが昨日の話 食料を求めてあてどなく街を彷徨うれいむ一家は衝撃的な物を目にする それはとてもゆっくりしたお歌を歌うゆっくり達だった、通行人は殆どが立ち止まり、あまあまさんを置いていくのだ 行儀よく一瞥すると、そのゆっくり達は人間についてどこかへ行ってしまった れいむは革新した、お歌の上手な自分とその子供たちならあまあまさんをたっぷりともらえると そのゆっくり達は歌を歌う専用のトレーニングを受けた飼いゆっくりだったのだがそんな事は餡子脳では考えられず、自分たちの方が上手いと根拠のない自信を持って決行しようとしている と、言うわけで日も昇りきった朝、れいむ一家は自身の巣から勢いよく飛び出し、公園のベンチの上に飛び乗った まだ人は少なかったが昼頃になるともっと人が集まってくることをれいむは知っていたからだ 「ゆ!まだにんげんさんがあつまってないよ!おちびちゃんたち!いまのうちにれんしゅうしようね!」 「「ゆっきゅりわかっちゃよ!」」 「「ゆっきゅりわかっちゃんだじぇ!」」 「まずはおかーさんがおてほんをみせるね!あとについてうたってね!ゆ~♪」 「「ゆ~!ゆっきゅり~!ゆゆ~!」」 れいむは体を上下に伸び縮みさせながら声を出す、子ゆっくり達もそれにならって体をゆすってリズムらしきものを取りながら声を出し始めた その歌声は素晴らしいと言うにはほど遠く、全くお話にならない程の物だった 音程は滅茶苦茶で声は甲高い、声同士の統率がとれている所かてんでバラバラで傍から見れば凄まじくうるさい音を立てて喚いてるようにしか見えなかった 数少ない公園にいた人間たちは一様に眉をしかめて立ち去ってゆく、ついには人が全くいなくなってしまった 当のれいむ一家はそんな事には全く気付かず、歌という名目の騒音を撒き散らしていった 「ゆゆーん!おちびちゃんたち!すごいじょうずだよ!さすがはれいむのこどもだね!」 「ゆ!きゃわいくちぇごめんにぇ!」 「まりしゃはまりしゃなんじゃからとうじぇんだじぇ!」 「まりしゃじょうじゅだっちゃよ!しゅーりしゅーり」 「ゆゆー!れいみゅもじょうじゅだったんだじぇ!しゅーりしゅーり!」 一旦休憩を取ったのだろうか、子ゆっくり達はそれぞれ別の行動をとっている 体をグネグネとくねらせたり、すーりすーりをしたり、親れいむと同じように体を上下に伸び縮みさせのーびのーびをするなど 元は飼いゆっくりだったとはいえ一週間も外でいたゆっくりだ、外見は野良ゆっくりと全く変わらず小麦粉の皮はドロが付いて薄汚れており、底部はススが付いたのかネズミ色所か黒く汚れている そのくせ、飾りのリボンや帽子だけは手入れしたのかピカピカなのが更に違和感となって悪い面で目立たせる要因となっている あのレベルの騒音を出しておいてこの風貌だ、誰だって見れば怒るだろう 凄い形相の青年がズンズンと荒っぽい足つきで近づいて来た、とても歌声に感動したとかそんな理由ではなさそうだ 「おい!さっきからここで喚きやがって!声がでかくてうるさいんだよ!」 「ゆ?なにいってるの?れいむはおうたをうたってただけだよ?」 全く悪びれた素振りも見せずにその男の声に答える 「さっきからおうちゃをきいちぇちゃにょにあまあましゃんももってきょないなんてゆっきゅりできないじじいだね!ばきゃなの?しにゅの?」 「さっさとあまあましゃんをもっちぇきちぇね!れいみゅおこりゅよ!」 「まりしゃのびせいにしっちょしちぇるんだじぇ!おお、きょわいきょわい」 「まりしゃはちゅよいんだじぇ!いたいめをみちゃくなかっちゃらあまあましゃんをもっちぇくるんだじぇ!ぷくーっ!」 れいむの態度はまだましな方だった、捨てられたとは言え腐っても銀バッジだ、普通に会話が出来る程度は出来る 問題なのはその後ろの子ゆっくり達だった、あまあまを持ってこいと口々に罵る子れいむ二匹と好戦的な子まりさ二匹 さらにそんな態度を向けた相手が虐待お兄さんだった事が一番の不運だった 「ああ?さっきのがお歌?喚き散らしてるだけだろ」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!!!れいむはいちばんおうたがじょうずだったんだよ!?」 「何が一番上手だよ、ギャグで言ってんのか?」 「ゆぐぐ!とにかくおうたさんをきいたならあまあまさんをもってきてね!はやくしてね!れいむはぐずがきらいだよ!れいむおこるよ!」 プクーッと空気を吸い込み大きく膨れて左右のピコピコを上下に揺らしながら威嚇する、都市部で生きるゆっくりが人間に対して最もしてはいけないことの一つだ その時点でこのゆっくりは山野から下ってきたか、捨てゆっくりかと言う事を察知した虐待お兄さんは、れいむではなく後ろで膨れたまま威嚇している子まりさを掴むと、力を込めて握る 「ゆぎゅううううう!!ぐるじいんだじぇええええ!!ばなずんだじぇええええ!!」 「ゆ!ゆ!やめてね!おちびちゃんをゆっくりはなしてね!」 「「おねえじゃああああああああん!?」」 ソフトボールほどの大きさの子まりさはヒョウタンの様な形になりながら底部の方を左右にグネグネと動かしている 口からは餡子が少量出ており、小麦粉の体からは玉の様な砂糖水がヌラヌラと噴き出している 虐待お兄さんは子まりさの言葉通りに手の力をゆるめて離しながら片手で帽子を取った、どうやら気づいていないようだ 「ゆぎゅぎゅ・・・ゆっぐりできないんだじぇえええ!!」 「おねえしゃあああん!ゆっきゅりよくなっちぇね!ぺーりょぺーりょ」 「なにしゅるんだじぇ!ゆっきゅりできないじじいはゆっきゅりちね!」 「やめちぇね!いもうちょにいちゃいこちょしにゃいじぇね!」 体をベタっと潰してのた打ち回っている子まりさをぺーろぺーろする子れいむ、その前には子まりさと子れいむが虐待お兄さんを罵っていた れいむは只ならぬ虐待お兄さんの気配を感じ、子ゆっくり達に向けて叫びながら口を大きく開けた 「おちびちゃんたち!れいむのおくちのなかにはいってね!」 その声に反応してか子ゆっくり達は跳ねながられいむの口の中に入っていく、三匹入ったところで帽子のない子まりさが帽子がない事に気づく 「おぼうししゃんがないんだじぇえええ!ゆっきゅりできないんだじぇえええ!!」 「帽子ってこの小汚いのか?」 虐待お兄さんが手に持っている帽子を見せつける 「ゆ!ゆ!しゃっしゃとかえしゅんだじぇ!」 「おちびぢゃああああん!ゆっぐりもどっできでえええええ!!!」 れいむの制止を振り切り虐待お兄さんの方へと跳ねていき、舌をあらん限りに伸ばして垂直ジャンプを繰り返す 「人の事を悪く言うようなゆっくりには返しません」 そう言うとビリビリと帽子を細切れに破いて地面に落とす ヒラヒラと帽子だった布きれが落ちていき、その瞬間子まりさが凄まじい声を出す 「まりじゃのおぼうじがああああああ!!」 舌をうまく使いながら布きれを拾い集める 「ゆ!おぼうししゃんゆっきゅりもちょにもどるんだじぇ…どうじでもぢょらないんだじぇええええ!!」 虐待お兄さんは子まりさを両手でつかむと、髪の毛をブチブチと抜き始めた 砂糖細工でできているとはいえ結構力がいる、子まりさは縦に引き伸ばされてブチっと音がして抜けるたびにばねのように上下に伸び縮みする 「いじゃいんだじぇえええ!!まりじゃのぎゃみがああああああ!!」 すぐに抜けおち、何種か分からない禿げ饅頭が完成した、すかさず虐待お兄さんはポケットからライターを取りだして底部を綺麗に焼いていく 「あぢゅいいいい!!やべるんだじぇえええ!!」 脂汗の様な粘液を出しながら焼きまんじゅうの香ばしい匂いが漂い、すぐに底部は真っ黒焦げになる 地面に降ろされた頃には衰弱しきって地面に潰れたようになったまま体を伸び縮みするだけになってしまう 止めとばかりに子まりさを踏みつけると徐々に体重をかけて行った 「ゆぎゅうううううう!!ぐるじいんだじぇえええええ!!」 子まりさは平たく引き伸ばされながら、口から餡子を吐き出し、さらに底部の方の皮が裂け餡子が漏れ出し始める 足をどけると細長く平べったくなった子まりさが体をぐねらせながら 「あんこしゃん!ゆっきゅりとまるんだじぇ!」と叫んでいた 元気なようだが既に致命的に皮が裂けてしまっているために助かりはしないだろう 「さて次はそこのデカ饅頭だが…」 虐待お兄さんが振り返ると、れいむはすかさず口を閉じ、大きく膨れながら威嚇している 所々内側から「ゆっきゅりできりゅね!」「これであんしんぢゃね!」等と聞こえる辺りかなり楽観視している様だ 虐待お兄さんはれいむの右側のピコピコを片手で引っ掴むと、もう片手を握ってれいむの体に拳を叩き込む ピコピコを視点に膨れた体がグルングルンと回る、続けて何度も拳をれいむに叩き込んだ 「ゆぐ!ゆぐううううう!!」 中の餡子の形が不規則に変わったのか皮が薄くなって痣の様に餡子が透けて見えたり、凸凹に膨れていたりしている 虐待お兄さんはピコピコを振り上げるとそのまま地面に叩き降ろした 「ゆぐぇえええええ!!」 れいむが口を開き、餡子を吐き散らしながら中から子ゆっくり達が零れ出す、不規則にバウンドをして地面に転がる 虐待お兄さんはまったく手を休めずに何度も地面に叩き降ろす 「ゆべえええええ!!ゆがああああ!!やべでええええええ!!!」 暫くするとピコピコがブチっと抜けてそのまま地面に二度三度バウンドしてれいむの体が落ちる 「ゆひゅー…ゆひゅー…どぼじでごんなごどずるのおおお…!!」 片方のピコピコはきれいに根元から無くなっており砂糖細工の歯は折れて口腔に突き刺さっていた 皮はボロボロで凸凹にへこんでいたり膨れていたりしており、おまけに口の端に餡子が付いている 暫くは跳ねる事も満足にいかないだろう 「ゆっきゅるにげりゅよ!」 「おうちににげりゅんだじぇ!」 「まっぢぇえええ!れいみゅをおいでかないでええええ!!」 子ゆっくり達はと言うと、れいむを見捨てて一目散に同じ方向に跳ねていく、恐らくそこに巣があるのだろうか トイレの裏まで50m程、子ゆっくり達の速度なら急いでも2~3分はかかる距離だ 虐待おにいさんは先回りしてトイレの裏にある汚いダンボール箱を見つけると、ペシャンコになるまで踏みつける、 グシャグシャになったのを確認すると、再び振り返り、子ゆっくりの方へ向けて走り出した そうして向かってくる子ゆっくり達の内、遅れて跳ねていた一匹の子れいむを捕まえる 「ゆっきゅりはなじぢぇえええええ!!」 「は?一向に離しませぬが?」 手の中でモゾモゾと動く子れいむを見ながら、たすき掛けしたバックの中からチューブわさびを取りだした なんでそんなものを常備しているのかは謎だが、線を取り、子れいむのあにゃるにブスっと突き刺して一気にわさびを餡子に注入する そして虐待お兄さんは子れいむを地面に置いて距離を取った、子れいむは暫く無言でブルブルと震えているが、くわっと目を見開いて凄まじい声で叫んだ 「れいみゅのあにゃりゅぎゃあああ!!ゆびゅぼおおおお!!」 その瞬間うんうんが凄まじい勢いで放出された、子れいむは秋の青空向けてまるでロケットの如くうんうんを噴射して飛んでいく 約10秒後、ペシャっと小麦粉でできたペラペラの皮が地面に落ちた、その瞬間に横たわっていたボロボロのれいむが声を上げた 「でいぶのおぢびぢゃんがああああああああああ!!!!」 さらにもう一匹の子まりさを掴むと水道の蛇口に向かう 「やめりゅんだじぇ!やりゅなられいみゅにしゅるんだじぇえええええ!!」 やるなら子れいむにしろと言いながら体をぐねらせて抵抗する、虐待お兄さんは子まりさの口を蛇口に突っ込んで口当たりを絞るように握る そして一気に蛇口をひねって水を出した一気に水が子れいむに流れ込む 「ゆびゅぼぼぼぼぼ!!」 奇声を発しながら子れいむは大量の水を飲み込んでいく、どんどん体は膨張し、ついにはバスケットボールサイズにまで膨れる 皮はパンパンにひきつっており、まるで気球の様になっていたその時、限界が来た 「ゆびゅぼん!」 最後にそう叫ぶと子まりさは、水風船の如く爆散した 辺りには水っぽい餡子が飛び散り、上に向いた蛇口が無常に水を流し続ける 虐待お兄さんは蛇口をひねって水を止めると、今度は木の周りに落ちた枯れ葉を地面の土ごと集める 落ち葉と土が3・7程度の割合になった 虐待お兄さんはそのまま残った子れいむを掴んで口をこじ開けると、落ち葉と土を一気に詰め込んで口を閉じる、餡子を吐き出さないようにするためだ 「ゆぐぐぐ・・・!」 体がふた回りも大きくなる程に詰められて、寒天の目を血走らせ水雨の粘液を体から噴出させて体をグネグネとよじらせる 暫くすると体がプルプルと震えだした、それを合図に虐待お兄さんは子れいむを地面に置いた その瞬間子れいむのあにゃるからうんうんが吹き出した、水の様にしーしーと出るがこれは立派なうんうんだ 「ぐるじいいいいい!!うんうんがとみゃらにゃいいいいいい!!」 餡子が薄められたお陰で死ぬほどではないが勢いよく水の様なうんうんを放出してねずみ花火の様にブレイクダンスをかましている 赤ゆっくりは柔らかい物を食べないと餡子に吸収しきれず消化不良を起こす事がよくある 多少強くなったとはいえ子ゆっくりにも当てはまる事だ、特に土や枯れ葉の様な物を大量に飲み込んだ場合は餡子ごと吐き出す しかし、それを抑えられ無理やり餡子に変えた場合はどうなるか?同じように消化不良を起こすのだ 暫くするとうんうんの勢いは弱まり餡子が抜けたのか皮に皺が出来て一回りも小さくなった子れいむは力なく這いずるだけだ れいむ一家を襲ったすさまじい悲劇の張本人である虐待お兄さんはもう満足したのか暫くするとどこかへ行ってしまった 残ったのは底部が真っ黒焦げに焦げた上に底部が裂けて餡子が漏れ出している禿げ饅頭の子まりさとゲッソリと餡子が無くなってやつれた子れいむとピコピコが片方無くなった上にボロボロになったれいむだけだった れいむは体をずりずりと這わせながら子まりさの方へ向かう、子れいむもれいむを目指して這って行った 「ゆ”!ゆ”!いぢゃいんだじぇえええ…!」 「おちびちゃんゆっくりよくなってね…ぺーろぺーろ…」 「ゆ”ゆ”ゆ”!じみりゅんだじぇええええ!!」 「おなぎゃがいぢゃいいいいい!!」 「ゆ”!とにかくおうちさんでゆっくりしようね…」 れいむは子まりさを口の中に入れると巣の方向へ力なく這っていく 子れいむも後ろについてずるずると這っていく、10分もすると巣があった所に就くことができた 「どぼじでおうぢざんがなぐなっでるのおおおおおお!!」 れいむは驚いた、ダンボール箱がペシャンコに踏みつぶされていたからだ 綺麗にまっ平らになったダンボール箱はゆっくりには修復不可能だ 無論、備蓄なんてある筈がない、しかもご丁重に弾いていた古タオルまでどこかへ行っているのだ この時期は夜はかなり冷え込む、ゆっくりにとって巣なしで夜を明かすのはかなり危険であった 途方に暮れたままれいむ一家はダンボール箱の上で体を休める 夜になる頃には戦場のような逓送を擁していた 「ざむいいいいいいいい!!!」 ガタガタとれいむが震えている、壁側とれいむの体に挟まれて比較的風が当たらない子れいむと子まりさも震えていた 子れいむの方はさらに深刻で、冷やされたのか再びうんうんが止まらなくなっていた 「うんうんがとみゃらにゃいよおおおお!!ゆぎいいいいい!!」 「ゆ”…!ゆ”…!」 噴き出すほどの勢いはないものの、水の様なうんうんが辺りにまき散らされる、動けない子まりさの体にも掛かって凄まじい絵面になっていた さらに子まりさの方は時折くぐもった声を出して体をクネクネと動かすだけで反応がなくなりつつあった 「ゆゆ!うんうんさんゆっくりとまってね!ぺーろぺーろ」 「なべないじぇえええええ!!ゆぎいいいいい!!」 れいむが子れいむのあにゃるをぺーろぺーろする 山野のぱちゅりー種の様に薬草の知識がないゆっくりにとって治療とはこのぺーろぺーろであるが、それが刺激となってさらなるうんうんの輩出を促してしまう結果となっていた 既に子れいむはふた回り近く体がしぼんで居てもっちりとしていた皮はひび割れすら起こってカピカピになっている それでも餡子自体はそれほど減ってはいないのだ、しかし見る見るうちに目減りしていっている、対策を講じなければ明日にでもパサパサとした乾いた饅頭になってしまうだろう 最悪には最悪が重なるもので、今度はポツポツと雨が降り始めている 今のところはそれほど降っていないが結構な霧雨になりそうだ 少し筒雨脚が強くなって生きている、溶けはしないもののさらに冷え込みはじめた 「あめざんゆっぐりどまっでね!ゆうう・・・!おちびちゃんたちはれいむのおくちのなかにはいってね!」 舌で拾い上げると口の中に子ゆっくりを入れてひたすら寒さに耐える、餡子を吐き出し弱った体に冷たい横風と霧の様な雨が更にれいむの体力を奪っていった 寒天の目を血走らせ砂糖細工の歯を食いしばりながらひたすら寒さに耐える、昼に見ても腰を抜かすような怖さだ 結論からいえばれいむ一家は朝日が昇るころには物言わぬ饅頭となり果てていた 秋雨と風によりれみりゃの襲撃は防げたが、餡子が少なくなった体ではその寒さに耐える事が出来なかったのだ しかも霧雨だったので一気に溶けるのではなく少しづつ少しづつ溶けて行っていた デロデロに溶けたわけではないが口らしき穴をぽっかりと開けたまま泥にまみれた丸っこい何かが転がっているだけの様に見える 中にはカピカピにひび割れた小麦粉の皮と餡子が飛び出た饅頭があった 片方の方はリボンなどでれいむ種だとかろうじて分かるがもう片方は何種かすら分からない こうしてれいむ一家は壮絶な幕切れでゆん生を終えたのだった