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2スレ目 314-315 朝の薄明かりが差す部屋だった。部屋の中央に据えられたシングルベットの 上でシーツにくるまって静かな寝息を立てる折口を玄田は見ていた。寝りに つく前に半分づつ分け合ったはずのシーツは折口が体に巻きつけて独り占め してしまっている。目が覚めたのは肌寒さのせいだった。この週貸しのアパ ートはこの長期出張のために借りたものだ。経費が出るとはいえホテルでボ ーイの相手をするのは玄田の性にあわず、出張の案件が図書館新設にかかわ ることでは近くに図書基地もない。そんな玄田の侘び住まいに取材が押して 本社に帰るのが面倒になった折口が押し掛けてきたのは日付もとっくに変わ った午前三時ごろのこと。この住所は教えてなかったはずだが、折口のこと だから珍しくもないことで、玄田は驚きもせず迎え入れた。お互いに朝が早 いと分かっていながら、そのまま情事にもつれ込んだ。お互い、嫌って同棲 生活を打ち切ったわけではない。 「結局、あの頃から何も変わっていないか…。」 口の中でついつぶやいてしまった。まるで若い二人が情念をぶつけ合うよう な交わり方をして、そのまま眠ったのだった。折口を起こさないようにそっ とベッドを降りてタオルケットを持ち出してまた戻る。少々早いだけでもう 起きだしてもいい時間なのだが、ベッドの上で折口と過ごす朝の穏やかな時 間が惜しかった。腹が冷えないようにタオルケットをかけて折口の寝息を聞 いてるうちに玄田のまぶたが重くなる。寝坊しないように横になったまま眠 りはしないつもりだったが、いけないと思いつつうとうとするほど気持ちの いい時間はない。目覚まし時計なら仕掛けてあると確認してから玄田は睡魔 の前に折れた。夢を見ていた。夢だと分かるのはこの二十年繰り返し見てき たからだ。 「一人で赤いちゃんちゃんこ着るようになったら責任とってやる。」 そんな軽口をたたいて振り返りもせず折口との同棲生活の思い出が詰まった 部屋を出た。振り返らなかったのではなく振り返れなかったのだ。背後で折 口が泣いているのは分かっていた。夕暮れの道を図書基地へ向かって歩調を 早くした。 「あなたに人が撃てるわけがない。」 そう折口は言った。たしかに、それを言われれば玄田も心がひるんだ。射撃 訓練の的が人型をしているだけで嫌な気分になったものだ。この時代に図書 館は武力を必要としている。その時代に巡り合わせた男子として恥ずべきこ とだと自分を叱責してもこれはどうにもならなかった。それでも、図書館の 自由のために血を流そうと覚悟した仲間を玄田は捨てられない。図書隊設立 のため稲峰が払ったものの大きさを知っていながら、その信頼を裏切れなか った。玄田の頭上で街灯が点った。ふと見上げればその光がキラキラとにじ んでいた。目の中に涙がいっぱいたまっていたのだ。いつもの夢と違うのは ここからだった。 「玄田君…、玄田君!」 後ろから追いかけてくる折口の声だった。玄田はその声を振り切るように大 きな歩幅で歩く。振り返れば追いすがってくる折口の姿があるに決まってい る。振り返るどころか、足を止めるだけで心がくじけそうだった。耐え切れ ずに玄田が走った。声はそれでも追ってくる。 「ねえ、玄田君ってば!」 裸の折口が玄田の大きな方を揺すって呼び掛けていた。はっと目を覚ました 玄田とその顔を上から覗き込んでいる折口の目がある。ほんの少しの間、混 乱していた様子だった玄田の目が平常に戻った。いかつい顔だが、この目だ けはくりくりとして可愛らしくいつも優しいと折口は思っている。もっとも 、当人を含めて誰にも言ったことはない。玄田が頭をかきながら体をを起こ した。 「うなされていたか、起しちまったな…。」 面目ないといった風に玄田が言った。 「いいのよ、もう起きないと始発に間に合わないし。」 折口が玄田のもみあげを指で撫でつけながらいった。うなされていた玄田に 心労がたまっていると心配しているようだった。もっとも、そうしたところ で、自分の前で弱音を吐いてくれるほど可愛げのある男ではないことくらい 知っている。 「まあ、何か食べる時間くらいあるだろう、サンドイッチでも食って行け。」 言いながら玄田はベッドを下りた。ワンルームだから台所はベッドから見える 。その台所に大きな買い物袋が二つ並んでおいてあった。サンドイッチの材料 なのだろう。 「あのサンドイッチね。」 そう言って折口がくすくすと笑った。同棲時代の玄田が得意だったものだ。 「おう、懐かしいだろ。」 言いながら玄田が丁寧に手を洗う。その後ろ姿をシーツにくるまった折口が ベッドの上から見る。きれい好きなのは変わってない。同棲時代から風呂は この男のほうが長かった。おしゃれのセンスは全くないくせに、服装に無関 心な男ではなかった。武骨ながらいつも糊のきいたシャツを着ていたし、ボ タンが外れかかったブラウスなど羽織って出かけるのは折口のほうだった。 太い指が器用に動いて特製のサンドイッチを作ってゆく。ほんの五分で皿の 上に巨大なサンドイッチが乗せられベッドに運ばれてきた。ハムにチーズ、 その上にレタス、トマト、パンを一枚敷いて、さらにアルファルファ、ピク ルス、生ハム…。一つで三人前はゆうにある。ずいとつき出された皿の上の 巨大なサンドイッチを軽く潰してから折口はかぶりついた。端に小さなかじ った跡がついた。皿を返すと玄田は大きな手で楽々とそのサンドイッチをつ かみ、豪快にかぶりついた。四分の一ほどが一気に玄田の口の中に消えた。 ばりばりと野菜をかみ砕く豪快な咀嚼音を聞きながら折口は二口目を齧った。
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「空に刻むは天蠍、ゾディアーツ軍幹部スコーピオン・・・貴方達に甘美な毒を注いであげる」 分類 アストロスイッチ/ゾディアーツ軍 所属 幹部 性別 女性 幹部の証 右太腿 妖艶な雰囲気を醸し出している黄道十二星座スイッチビトの一人。 毒素生成の異能を持ち、針治療に関しても達人級の腕前を誇る。他人が争う様や苦しむ様子を楽しむ生粋のサディスト。 熱しやすく冷めやすい性分であり、例えスイッチャーであろうともつまらない、価値がないと判断すればあっさりと見限る。 一度敗北したためスイッチャーの園田紗理奈から引き離されていたが、メテオの登場で復帰。「ロケットスイッチを手込めにしたら敵軍の奴等はどんな反応を示すのだろうか」という名目で暗躍するも、激昂したメテオにあっさり敗北。それにより園田にも見限りをつけ、ダークネビュラに送られた彼女を冷たい目で見送った。
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津「4号スイッチ、□部隊に在籍、レーダー、動くよ!」 分類 アストロスイッチ/アストロスイッチ軍 所属 □部隊 性別 女性 夢見る少女スイッチビト。通信や敵の捕捉(ただし使用されていないと探知できない)など何かと便利な能力を持つが、たまに別の意味で危ない電波を受信してしまう。五感は敏感で探索・探知にかけては右に出る者無し。 大人の女性になることを目標としているが、よく漏らしたり女児向けアニメ(バードウォッチブリギュアやツイートブリギュア)などにはまったりとその道のりは遠い。 ドリルにフラグが立っているような描写が少しあるが、本人が気づいてないところもある。
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BLACK JACK SWITCH 1人で2つのハンドを使うブラックジャックです。 「スイッチ」を上手く使うことでゲームを有利に進めることができます。 概要 トランプ6デックを使用します。 このゲームは最大4人まで着席できます。 カードはAは1か11、絵札(J,Q,K)は10、 それ以外はそのままの数字でカウントします。 ベット ブラックジャックスイッチでは1人で2つのハンドをプレイします。 2つのハンドに同額を賭けることになるので、コメントした額の2倍が必要になります。 また、スーパーマッチ(後述)に賭けることもできます。 ルール プレイヤーに4枚ずつ(各ハンド2枚)、ディーラーに2枚のカードを配ります。 ディーラーの2枚目はクローズ(裏向き)で配ります。 この時、2つのハンドの2枚目のカードを入れ替える「スイッチ」が可能です。(例:A,6-5,9→A,9-5,6) スイッチ後のブラックジャックは2倍配当となります。 基本的なルールは通常のブラックジャックと同様です。 (ブラックジャックと異なる部分のみ記述します) アクション ブラックジャックスイッチでは1人で2つのハンドのアクションを行うため、 右側のハンドのアクションから先に書いてください。 例:ヒット、スタンド→右側のハンドはヒット、左側のハンドはスタンド ※スイッチを行う場合は「スイッチ、ヒット、スタンド」など最初に書いてください アクションは基本的に通常のブラックジャックと同じですが、サレンダーはできません。 また、インシュランスはそれぞれのハンドで行います。(1ハンドのみインシュランスも可能) 勝負 全員のハンドが確定したらディーラーの2枚目をオープンします。 ディーラーは数字の合計値が17以上になるまでヒットしますが、 ブラックジャックスイッチではソフト17(A,6などAを11と数える17)の場合はヒットします。 また、ディーラーの22(ソフト22も含む)は全員プッシュ(賭け金返却)となります。 ※ブラックジャックやプレミアム役を出したプレイヤーは除く スーパーマッチ スーパーマッチとは最初に配られた4枚で役ができることに賭けるサイドベットです。 以下の役が成立すれば配当を受け取れます。 名称 配当 気まカジコイン ワンペア BET×2 - スリーカード BET×6 1枚 ツーペア BET×9 2枚 フォーカード BET×41 5枚 プレミアム プレミアム役については基本的に通常のブラックジャックと同様ですが、 ピュアブラックジャックのみスイッチを行わずに成立させる必要があります。 また気まカジコインはスイッチを行わずに成立した場合のみ付与されます。 ジョーカー 気まカジでは6デックに1枚、ジョーカーが含まれております。 ジョーカーを引くと、その時点で賭け金の2倍を受け取れます。 また、ジョーカーを引いたプレイヤーは、ゲーム終了後に退席となります。 ディーラーが引いた場合は、着席者全員に賭け金と同額が渡され、全員が退席となります。 ※ここで言う「賭け金」とは、スーパーマッチを含まない1つのハンドの賭け金分です。 ※ジョーカーは手札には含まれず、ジョーカーを引いた場合はカードを引き直します。 ※空席があり、なおかつ参加希望者がいない場合は退席の必要はありません
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私の視界に猫がいた。 目測で大体30㎝あるかないかくらいの子猫だった。 毛の色は薄茶色で少し白混じっており、子猫らしいもこもこした毛に覆われクリッとした目でこちらを見ている。 この世界に来て猫を初めて見たが、案外普通なんだな。 見る限り典型的な猫だ。何の変哲も無い猫だ。毛の色が変わってるだとか体のどこかが変わっているといったところも無い。 魔法が使える世界で変な生き物がいるからこっちの猫は変わっているものだと思っていた。 でも案外まともなんだな。見た目だけかも知れないが。 よく犬と猫、どちらが好きかという質問がある。 どちらかを選べと言われたら私は猫を選ぶだろう。 犬は好きじゃない。吠えるから五月蠅いしな。そして何よりいい思い出が無い。犬のせいで手足を失う危険性すらあったほどだ。 考えてみれば好きじゃないというレベルじゃなくて嫌いというのが正しいな。 だからと言って猫が好きかと聞かれれば答えはNOだ。 好きでもなければ嫌いでもない。 幽霊だったときにこちらに何もしてこなかったから嫌いではない。 だが何か役に立つことをしたというわけでもないから好きでもない。 もう一度子猫に目を向けるとまだこちらを見ていた。何時まで見ているつもりなのだろうか? ちょっと好奇心でこっちも暫らく見詰めてみる。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 子猫はまったくこちらから視線を外そうとしない。 なぜ、こちら、みる? ……バカらしい。どうして私がたかが猫畜生と見詰め合わないといけないんだ。 視線を逸らしサンドイッチを齧ろうとする。 しかし、どうしても、視線を、感じる。 もう一度目を向けると子猫は先ほどと変わらずこちらを見詰めていた。 いや、もはや知っても視姦といっても過言ではないほど食い入るように見詰めている。 なんだって言うんだこの猫は! 視線に圧迫感を感じる。圧迫祭りか?圧迫祭りってなんだよ!? 「シッシッ!」 声を出し手を振り払う。しかし猫は動かない。動こうとしない。ただこちらを見詰める。 いい加減にして欲しい!気になって仕方ないじゃないか! あたりを見回し石ころを探すが見つからない。 そのとき猫がわずかに、よく見ていないと気づかないぐらいだが首を動かした。 何かに反応した?だがなにに反応したんだ?もしかすると…… サンドイッチを持っている右手を思いっきり横に伸ばしてみる。 その動きに合わせ子猫の首が横に動く。 今度はその手を上に持っていってみる。するとやはり子猫の首も上に動く。 なるほど、こいつは食べ物を見詰めていたのか。 そうわかると子猫の視線が急に軽くなった気がする。私があれほど圧迫感を感じていたのはただの思い込みだったのだろう。 私がそう感じるほど子猫はサンドイッチを見詰めていたのだ。 しかし猫がパンを食べるなんて聞いたことが無い。食べる猫ぐらいいるとは思うがそう好んで食べるわけではないだろう。 つまりパンに挟まっている具が目的ということか? それなら納得が行かないこともない。ふむ。顎に手をやり考える。 ものは試しだ。実験してみよう。両手の手袋を外す。 そしてサンドイッチから鳥の肉を取り出す。この中で猫が一番食べそうなものといったらこの鳥ぐらいだからな。 「ほれほれ」 取り出した鳥の肉を子猫に向けて振ってみる。 「いらないのか?いらねえなら食っちまうぞ?ほれほれ」 しばらく振っていると子猫は少し屈んでと尻(じゃないな。尻尾か)を振りはじめる。 そして、こちらに向かって、鳥肉にむかって突っ込んでくる。 子猫だからだろうか足はそんなに速くない。しかし一生懸命なのはわかる。 そしてあと少しで鳥肉に食いつけるというところで鳥肉を上に持ち上げる。子猫はそれにあわせ跳び上がり両前足を鳥肉に向かって精一杯に伸ばす。 だが甘い!私の手はまだ上に持っていける! その思い通り、さらに手を上に伸ばす。そして子猫の前足は空を切った。そのとき子猫は驚愕に顔を歪めた……気がした。 子猫はそのまま前に向かって跳び上がっている。そのまま跳び続けたらどうなる、簡単だ。 落下して着地するだろう。猫なんだから。しかし地面との間に障害物があったら? 勿論障害物に激突するに決まってる。 では目の前にいる猫にとって地面との間に障害物はあるか否か、私が障害物だ。つまり……猫は私にぶつかるってことだ。 「ミィッ!」 予想通り子猫は私の胸に突っ込んできた。その際短く悲鳴のような泣き声を上げた。 別にぶつかってきたからといって私は痛くもかゆくも無いんだがな。 ぶつかった猫はそのまま私の足の間に落下する。そして身を起こす。無様だな。 でも働きに免じてこの鳥肉はくれてやるか。 身を起こした子猫の前に鳥肉を差し出す。子猫はそれにすぐさま気がつき跳びかかる様に鳥肉に銜えついた。危うく私の指も銜えられかけた。 そんなことを思っている間に子猫はもう鳥肉を平らげてしまった。早いなーおい。 子猫はサンドイッチをまた見詰め始める。 「まだ食い足りないのか?」 子猫はそれを肯定するかのように私の足をカリカリと引っかいてくる。 改めて猫を見る。青い瞳で薄いピンク色の鼻をピスピス鳴らしている。世間一般の動物好きが見たらかわいいと言えるんじゃないだろうか? しかた無いな。鳥肉をサンドイッチから取り出し猫の前に落とす。 すぐさま子猫はそれに食らいつく。その間にもう一つサンドイッチから食材を取り出す。 それは結構苦い葉っぱだった。これを食べればどうなる! 子猫が鳥肉を食い終わり顔を上げた瞬間に葉っぱを口の中に突っ込んで、押し込む! 「ミャオッ!?」 子猫はその場で顔を激しく揺らし口を空けたり閉めたりしはじめた。 猫って結構笑えるな。
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「スイッチ33番、○部隊所属、クロー、行ってやる・・・!」 分類 アストロスイッチ/アストロスイッチ軍 所属 ○部隊 性別 男性 堅苦しいようで割と柔軟な少年スイッチビト。一人称は「某」。 爪は戦闘用と日常用(?)があるらしく、普段は爪は外している様子。 かつては爪を攻撃にしか使っていなかったが、ロケットから装飾用の爪を依頼されて以降部隊のほかの面々からも頼まれ、それ以来楽しさを覚えネイルアートが趣味となった。
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2―3 「……う……」 ボンヤリとした意識の中、彼女は目を覚ました だが、まるで自分の身体ではないかのように、指一本すら動かすことができない (……あれ……私達……何してたんだっけ……) はっきりしない頭で、とにかく何があったのか必死で思い出そうとする (あ、そうだ……高良さんの家にお邪魔して……それから……どうしたんだっけ……? 確か、紅茶をいただいて……) そうだ、それまでは確かに覚えている。だが、それ以降の記憶がまったくないのだ あの紅茶を飲んだあと、急に視界がグラリと揺れて…… 「!!!」 頭のボンヤリ感は一瞬で吹き飛び、かがみは飛び起きた 目の前には鉄格子、隣には眠りこける妹の姿、四方は壁に囲まれている 間違いなく……そこは『牢屋』だった 「な……何よこれ!!」 鉄格子に飛び付き、思わず叫んだ 確かに自分たちは応接室にいたはずだ。それがなぜ檻の中!? 「みゆきさんに捕まったんだよ、私達」 突然聞こえた声に振り返り、壁にもたれかかっているこなたの姿を見つけた 腕にはめていたはずのラミア印のグローブはなくなっている そして、自分の腰に差してあるはずの剣も、つかさが持っていたバッグもいつの間にかなくなっていることに気付いた 「こなた……捕まったって、どういうこと?」 「……ゴメン、全部私が悪いんだ」 それからつかさを起こして、こなたはあの後に起きたこと全てを話した。 みゆきの母親がラミア軍に連れ去られたこと、自分たちがラミア軍の人間だと思われていること、みゆきと戦ってこなたが負けたこと 「殺しはイヤだからって理由だけで牢屋に入れられてるんだよ。相手がみゆきさんで良かったね」 「で、これからどうするわけ?」 鉄格子を握りながら、かがみがこなたに聞いた 「とりあえず、ここを抜け出そう。そうしないことには始まらないよ」 「けど、どうやって?」 「それが問題なんだよね……武器は没収されてるし、私は魔力を使い果たしちゃったし、つかさの魔術は鉄格子に効かないだろうし……」 右手の甲にあった白晶石は光を失い、ただの灰色の石と化していた。白晶石の魔力が尽きたのだ 魔力は時間の経過により少しずつ復活するが、完全に復活するにはおそらく数週間はかかるだろう。そんな長い時間、待ってられるはずもない 「あら、皆さん。もう起きてらっしゃったんですね」 かがみが顔を鉄格子に向けると、みゆきが優しく微笑んできた その顔に怒りは微塵もないようで、こなたは胸を撫で下ろす 両手でプレートを持っているが、角度的に何が乗っているか見えない 「皆さん、丸一日眠っていたんですよ? お腹も空いていることでしょうから、食事をお持ちしました」 鉄格子の鍵を開け、みゆきがプレートを持って中へと入ってくる 地面に置いた時、その上に何が乗っていたのか判明した。大量のサンドイッチだった 「……敵のはずの私達に食事を振る舞うなんて、どういう風の吹き回しよ?」 「いえいえ。餓死されても困りますので」 「そんなこと言って、本当は毒とか入ってるんじゃないの?」 互いに目を見つめたまま、二人は微動だにしない かがみ達にとって、これは生死を分ける重要な戦い。本当に毒が入っている可能性も捨てきれないのだ だが……その睨み合いは、横から聞こえてきたムシャムシャという擬音で終結した 「はむ……むぐむぐ……」 「お姉ちゃんも食べなよ。すっごく美味しいよ?」 サンドイッチを口の中に詰め込むこなたと、何の疑念もなくサンドイッチを差し出してくるつかさに、かがみは『がたーんっ!』と音がするくらい激しく倒れた 「あんたらねぇ!! 少しは疑うとかしなさいよ!?」 「はっへぇ~……」 「お腹空いてたから……我慢できなくて……あ、はい」 「あ~も~……」 頭をくしゃくしゃ掻きながら、かがみはつかさからサンドイッチを受け取る 「っふふ、仲が良いんですね」 「こんな調子だからね、こいつら。私がしっかり面倒見なきゃならないのよ」 サンドイッチに群がる二人を横目に、かがみは先ほどつかさから受け取ったサンドイッチを頬張る 毒の類は入っていなかった。と、思われる 「夜が空けたら解放します。それまではここで我慢してくださいね」 そう言ってみゆきは牢屋を出ていった 薄暗い牢屋――おそらく地下なのだろう――だったためにわからなかったが、今は夜らしい 夜中は砂漠の気温はマイナス五十度を超えてしまうらしい。今、外に放り出されなくて本当によかった 「さて、私も二つ目を――」 と、二人の方を見てみると、お腹をパンパンにして仰向けに横たわる二人の姿が 「うぅ……食べ過ぎたぁ……」 「お腹痛い……」 「……あんたらは……」
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初出:第472話 家族構成 父:ギーベ・ベッセルの弟(*1)(*2) 母:グラオザムの妹(*3) 兄:バルトルト(*4) 妹:ティベルタ(*5) 母方の親戚 祖母:(ガブリエーレの上級側仕え)(*6) 伯父:グラオザム(*7) 従兄:グラオザムの長男 従兄:ヤンリック 従兄:マティアス 伯母or叔母:ゼルティエ(*8)(*9) 容姿 髪の色:淡い緑(*10) 000000000 瞳の色:深緑(*11) 000000000 地位 階級:中級貴族(*12) 職種:側仕え見習い→側仕え・シャルロッテの側近 年齢と属性関連 ローゼマインとの学年差:+1(*13) 誕生季:冬(*14) 洗礼時の属性(適性):3以下(*15) 第五部でシャルロッテに名を捧げた際、属性が増えた可能性がある(*16) 作中での活躍 旧ヴェローニカ派の中級側仕え見習い。 兄はバルトルト、妹はティベルタ。 おっとりとした性格で、兄の言葉に従っていれば何事も大丈夫だと思っている。レース編みや刺繍などの手芸が好き(*17)。 13年冬の粛清で親が処刑され、連座を逃れるためにシャルロッテに名捧げをした。 兄からはゲオルギーネの計画を共有されていなかった為、計画を告発したマティアスの行動に素直に感謝している。妹のティベルタの身を案じていた。 15年春、ゲオルギーネの侵攻時にミュリエラとバルトルトと共に一室に集められて監視される日々を送る。 監視の目を盗んでゲオルギーネに与したい兄の意図に気が付かぬまま、監視生活に不満な兄の言動に同調していたが、ミュリエラに「それほど監視が嫌ならば自死すればいい」「粛清時に慣例通りに処刑していたら、領主一族はこんな監視に手間と人員を割く必要は無かった」「自分達を生かそうとしてくださっているのがまだわからないのか」と諭されてからは大人しく口を噤んだ。(*18) 兄のバルトルトと親しそうなので主のシャルロッテからそれとなく監視されており、カサンドラ自身も環境が好転しないことをバルトルトに相談しているため、主従共に様子見のような状態で側近仲間との関係も現状では溝があるような感じ。(*19) 経歴 00年冬 誕生。 07年冬 洗礼式、お披露目。 10年冬 貴族院に入学。 13年冬 シャルロッテに名捧げをし、側近となる。 15年春 エーレンフェスト防衛戦にて城中の特別室に隔離され監視対象となり、刺繍をして過ごす(*20) コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。 5部Iの特典小説でバルトルトの妹であることが判明 (2020-03-10 14 47 27) カサンドラはお咎め無しなんでしょうね。本人は無関係だし (2020-06-05 23 44 06) バルトルトの罪が明らかになり処刑されるようなことがあれば、カサンドラは無実でも連座となる可能性がある。でもバルトルトの罪を明らかにするとヴィルフリートの間抜けさをさらけ出すことになるから、罪も処罰も隠されるんじゃないかな? バルトルトの事故死とか暗殺とかの形になって。その場合、カサンドラにまで手を下すと怪しまれるからお咎め無しになると思う。 (2020-06-06 00 00 12) 魔力供給問題があるからカサンドラ本人は処刑されない可能性も充分あるけど、バルトルトは一応領主一族の慈悲で助命された建前なのにそれを裏切ったから見せしめ公開処刑しそうな気もする。あとバルトルトのせいでせっかくローゼマインが作ってくれた「名捧げすれば連座を回避できる」という慣習自体が廃止される可能性すらもあると思う(問答無用で牢獄で終身魔力ポットの刑)。 (2020-06-06 00 21 17) 名捧げしてることが既に咎めみたいなもんだしなー あと名捧げ先にシャルを選んだ理由に兄に「ロゼマはヴィルの嫁として領内に残るからその側近になると罪人の娘の経歴がついてまわるけど、シャルは外に嫁に出るだろうからついていったら経歴ロンダで結婚しやすい」と諭されたせいだが、これ正反対に… (2020-06-06 00 11 33) 名捧げした以上、二人とも親族ナシの一人世帯主で、後見人はそれぞれシャルとヴィルだから普通のリクツなら連座は無いと思う (2020-06-06 01 44 49) それはおかしいでしょ。名捧げは本来表に出すものじゃないので名捧げと家系は別。夫婦で違う人間に名捧げしてる所もある。孤児院から貴族になった子とは別ケース。 (2020-06-06 01 55 19) ああそうか、ディルクとかのケースと混同してた (2020-06-06 02 11 53) バルトルトのやらかしが連座処刑が必要になるレベルの犯罪に及ぶかどうか次第では? シキコーザの時みたいに、本人だけ処罰の範疇におさまるレベルならカサンドラには連座は及ばないし、そうでないときは改めて考えるだろう。<そしてその際はカサンドラだけで済むかどうかも怪しい。下手すると名捧げで粛清時の連座回避をした人間をどうするのかという議論に及びうる。 (2020-06-06 08 30 02) 名捧げ組は領主一族の直臣扱いだから連座はしないんじゃないかね。バルトルトはライゼガングの爺さん連中を扇動したけど未成年の扇動に乗る方がどうかしてる。単に側仕え失格→救済措置の自動消滅で処分じゃないかなぁ。 (2020-09-07 12 34 42) 名捧げをした部下は信用できるという前提での取り決めだったのにそれを覆しちゃったんだよな。 (2020-09-07 12 41 05) 忠誠の証として自分から名を捧げたのではなく、名捧げせざるを得ない形での名捧げだから、その点を踏まえた上で命令なんかで縛っておくべきだったね。 (2020-09-07 13 01 52) ただ・・・レーベレヒトの欄で「バルトルトを唆し、中央神殿への打診があったことをほのめかし、いくつかのルートを使ってライゼガングの古老達を煽った。 古老達をアウブ不在の城に向かわせ、古老達の暴言等によっては騎士団に捕らえさせて、ライゼガングの影響力を削いでおく計画を立てたが、ハルトムートによる連絡を受けた領主候補生の子供たちが乱入したことにより計画の変更を余儀なくされた。」ってのがあるからバルトルトが再び記憶よ読まれた際にレーベレヒトの暗躍がばれる可能性が高い(ハルトムートとロゼマはライゼの古老をけしかけたのは知ってる)からバルトルトは連座にならないように不慮の事故で (2022-03-08 20 54 47) (ダームエルがイルクナーに行った時みたいに)消されてカサンドラは連座しないんじゃないかな (2022-03-08 20 56 48) シャルの嫁入りで他領地に一緒に移動して、その地で誰かと結婚する未来図は潰えたな。エーレン内ではヴェロ派男子の誰か第二夫人辺りなら狙えるかもしれないが、もしかすると貰い手なくて一生独身? (2021-02-05 14 22 27) シャルが中に残ると決まったからよそから婿を取れる可能性が出た。多分エーレン内で探すより楽 (2021-02-05 14 27 42) シャルがアウブになる為に領主候補生の婿を貰えば側近も付いてくるだろうから、その中から選ぶ事になるかもね (2021-02-06 09 55 37) 領主候補生の婿、上級貴族級側近が十人以上付いて来そうだから美味しいな。一人くらいおこぼれで婿にもらえるかも。二人しか付いて来なかったフェル様は例外だったんや……(ラザファムもいるよ) (2021-02-06 10 50 26) 上級側近はヴィルが5人以上、ハンネローレが推定5人以上。10人は来ないんじゃ無いかな? なおロゼマがアレキに連れてったのが4人(ハルトムート夫妻と兄夫婦)で未婚・婚約者無しはゼロ。 (2021-02-06 14 15 17) 本人もアウブ狙ってるし、五年間婿取り嫁入り限定の約定があるからシャルが領内に残る可能性は高いけどまだ確定ではないよ。まあ、でもそうなったら一生独身が濃厚だろうね。あと、兄のバルトルトがどう処分されるかによっては独身どころか命の危機もあり得るんじゃないかな (2021-02-06 01 42 29) 最新刊でのジルとボニ爺の会話でジルとブリュンとの子供が洗礼式を受ける前にシャルがアウブになるのがほぼ確定だよ (2022-01-08 19 37 07) 未婚・婚約者なしはゼロだったとしても、第二夫人が許される世界なので、シャル婿側近男子とは結ばれる可能性がありますよね。 (2022-03-08 15 06 47) 可能性だけなら。 嫁にする価値の無い娘だからね。 頑張って価値をつけないと。 (2022-03-08 15 37 09) ロゼマの意向に沿う形の雇用だとすると、側近給料が収入になる代わり、貴族院費用や生活費が借金となる模様。持参金相当費用を稼ぐのは大変だと思う。他領から来た人物が夫なら先祖伝来の財産もあまりないだろう。夫が親元からたっぷり資金援助をしてもらってない限り、第二夫人コースも厳しいものがある。 (2022-03-09 07 27 10) 子供用魔術具も自分の以外もってないだろうしな。嫁入りするにはハードル高い。そこまでして望まれるタイプの娘じゃないし。気遣いしてくれる主のシャルが、世話やいてくれるかもしれんが…。そのシャル自身も婿選び苦労しそうだから、側近の相手まで見る余裕あるのかどうか (2022-03-09 11 09 54) 「エーレンとアレキの絆を強めるため」5年後以降にアレキに嫁入りする縁組の方がハードルが低い気がする。シャルへの名捧げを解消する必要があるから、別の問題が起きるけど。 (2022-03-09 18 39 29) 名捧げの解消ってのは考えにくい。名捧げの相手の変更はあってもね (2022-03-10 11 24 21) 連座回避で名捧げしたという理由でミュリエラが「婚姻は厳しい」と言われてるんだから、同じ立場であるカサンドラも婚姻はかなり厳しいと思う。 (2023-05-11 14 22 53) 30巻でフロがバルトルトの公の処分は十数人が連座になるからと反対してたから、バルトルトは事故死で決着がついてカサンドラは生存の可能性高くなったかな? (2022-09-19 19 59 27) どうやって悪意から隔離するんだろ?シャルの側近だから巫女にはならないだろうし (2023-07-14 22 27 46) シャルロッテが成人後に与えるという体で邸を整えればいい。本来女性領主候補生は結婚まで来たの離れにいることができるけど、シャルロッテはイルムヒルデと同じく領地に残ることが確定している。ブリュンヒルデの子供が洗礼式を迎えるまでに領主になる必要はあるけれど、本編時間で数えて10年近く時間がある。その間にシャルロッテが夫と住まう邸が必要なので、名目としては充分。他に領主命令で、シャルロッテに次期領主として加護を増やすよう、神殿で祈る時間を与えるなど。 (2023-07-19 01 03 31) シャルロッテはカサンドラを贔屓し過ぎることなく、身を立てさせなければならない。似たような境遇の者を何人も側近に抱えていて相談しやすく、庇護する気満々だったローゼマインであっても、フィリーネは困りごとがいろいろあった。シャルロッテはロゼマほど気が回らなさそうだし、側近の人数が多くて「一致団結してカサンドラを守る」とはならないかもね。やる気と教育次第だけど、将来の孤児院長にすることは可能だろう。ディルクやコンラートと競争になるよ! (2023-07-19 07 30 07) そういえばロゼマ工房本店(南門近くの倉庫)の管理者が不在だった記憶が (2023-08-20 21 16 36) 管理もなにも使ってないし、多分ロゼマ化と同時にベンノさんで片付けちゃってるんじゃないかな (2023-08-21 02 54 56) 頼りにしてる兄のバルトルトこそが自身まで警戒される諸悪の根源と教えてもらえてないのか (2023-11-12 05 41 32) その情報が兄に伝わる可能性がある。名捧げで言動は縛ることはできても、仲のいい兄妹だから態度に現れたら困るよね。あとは、シャルロッテにとっての、バルトルトという危険分子の行動を把握するためにあえて泳がせることもできる。素直そうだから可愛そうだけど、フロレンツィアが今後は人目から隠す場所を用意することも考慮しているから、時が解決するのを待つしか無いかね。 (2023-11-12 09 41 07) 直接言わなくても匂わせるように言いまわすので粛清の情報流してるオズみたいな例もあるから.漏洩防ぐなら最初から知らない方がいい.身内の雨に暴走でもされたら余計に名捧げ組の立場が悪くなる (2023-11-12 10 20 52)
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淫夢のエンドイズ C ゼロ文明 (2) クリーチャー:ノーレイス 1234 ■全てのプレイヤーの使用するカードのコストは1多くなる。 作者:餅キング フレーバーテキスト 異超獣は生まれてすぐに他の外敵種族を滅ぼし、全ての時空における脅威となるとともに、全ての時空を滅ぼした。特にアナザーズには誰一人として抗うことができなかった。 評価 名前 コメント
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「スイッチNO.12!×部隊メンバー!ビート!出るぜぇぇえええい!」 分類 アストロスイッチ/アストロスイッチ軍 所属 ×部隊 性別 女性 常時声量が凄まじく大きい歌好きな少女スイッチビト。長時間声を出しても嗄れる事はない。 しかし極度の音痴であり、しかも本人にその自覚がなく「感動に打ち震わせ動けなくしている」と認識している(しかしこれの所為で同僚二人を瀕死に追い遣った事もあった)。 緊張で小声になるほど想いを寄せるエレキにファンになってもらうべく目下奮闘中。