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プレスリリース ホームページ https //web.archive.org/web/19991009084456/http //www.sony.co.jp 80/sd/ProductsPark/Models/Current/MDS-JA33ES_J_1/index.html 製品紹介 https //audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/mds-ja33es.html
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Cicada3301について 概要 Cicada3301は暗号解読者もしくは言語学者を一般から募るために、3回にわたって一連のパズルを投稿した組織に付けられたニックネームのこと。 ㊟「シカダ」ではなく「シケイダ」なので間違えないように。 1回目のインターネット上でのパズルは2012年1月4日に始まり、約1か月間続いた。2回目は1年後の2013年1月4日に始まり、3回目は2014年1月4日にTwitterへの新たなヒントの投稿が確認された後に始まった。 主催者の目的は「暗号を解くことのできる高度な人間」を募る目的であったが、実際に暗号を解いた人間がどうなったのかはいまだ不明のままである。 「インターネット時代における最も複雑でミステリアスなパズル」と呼ばれ「インターネットの最も不気味な未解決ミステリーのトップ5」とされている。 その不気味さから、NSA、CIA、MI6、サイバー傭兵グループの人材採用ツールなのではないか。また、かの有名な「フリーメーソンの陰謀」だと疑う人も少なくない。 暗号の内容について 「こんにちは。高い知能をもった人間を探しています。探すために、ちょっとしたテストを作りました。このメッセージ内にヒントが隠されています。最後まで解き進み我々へとたどり着くのはごく僅かでしょう。お会いできるのが楽しみです。Good luck。3301」 突如、アメリカ版2ちゃんねる「4chan」に差出人不明で黒い蝶の画像と一緒にこれが投稿された。 世界中の暗号解読マニアは、こぞって解読に励んだが数週間経っても成功報告は一つも上がらなかったという。 そして声明発表から数か月後、「我々は求めていた人間をついに見つけました。これで長い旅路は終了します」というCicada 3301からのメッセージが投稿され、Cicada 3301を解読する手がかりは無くなった。 今でもネット上にCicada3301が出したとされている画像や情報が残っているので気になった人は調べてみてください。
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gemei A330 Notes GA330 unbricking tool unbricking toolに関する覚書。 情報元 DINGUX :スペインのlinux開発エンジニアのbooboo氏。DINGUX開発者。2011.03.12 GA330 unbricking tool unbricking tool:http //www.mediafire.com/?ed998x4zj86c1a2 内容 A330_V1_10_2011_01_27.zip A330_V1_10_2011_01_27 ├─3D │ └─ddz.cc ├─A330.HXF ├─Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exe ├─C3S │ └─tdd.c3S ├─CN2009P_CFG_A330_LCM_TB_TD030WHEA1_320_240.DL ├─Emulator │ ├─CPS1.SIM │ ├─CPS2.SIM │ ├─gba.sim │ ├─md.SIM │ ├─MVS.sim │ ├─NES.SIM │ └─snes.SIM ├─IPL_V1_04.bin └─SDBurn_BootLoader ├─ChinaChipSDBurnTools.exe └─rom.bin 動作環境 WinXP HomeEdition SP3 (32bit版)で確認。 WinVista 64bit版では使用不能だった。64bit版OSは全てNGと思われる。 前知識:USB起動モード "Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exe"が、unbricking tool本体。(以下、unbricking tool) unbricking toolを使用するためには、USB起動モードで本体をPCに認識させなければならない。 丁果A320では、[Bボタン+Resetキー]でUSB起動モードとなった。 歌美A330でUSB起動モードにするためには、下記作業が必要となる。 (A320の[Bボタン+Resetキー]に相当) 1.起動用SDカードを作成 … "rom.bin"をSDカードに書き込む 2.起動用SDカードを本体に挿入 3.本体の電源をOFFにする 4.Downボタン(十字キー下)を押しながらUSB接続をする 作業手順 Step1:起動用SDカードの作成 1.作業環境の構築 (1) "A330_V1_10_2011_01_27"フォルダを"wk_GA330"にリネームする (2) "WK_GA330"フォルダをPCのルートに置き、作業フォルダとする。(C \WK_GA330) この作業は不要かもしれないが、説明の便宜を図るため。(理解しやすくするため) 要は「作業フォルダのパスを深くし過ぎない」ようにすること。 作業フォルダに全角文字列やスペースを使用するのは避けた方が良い。 8文字以下の英数字がベスト、と言われる。 2.マイコンピュータからSDカードのドライブを確認する 例:マイコンピュータに"SD / MMC(F )"と表示されている → F 3.バッチファイルを作成する (1)"SDBurn_BootLoader"フォルダ内に"test.bat"を作成する。 バッチファイルの作成が分からない場合、 "新しいテキスト ドキュメント.txt"を新規作成し"test.bat"にリネームすれば良い。 (2)"test.bat"を右クリック→編集 で、下記2行を記載する。 ChinaChipSDBurnTools.exe F rom.bin PAUSE "F "の部分は自分のPC環境に合わせて書くこと。(booboo氏ブログの説明では"I ") 4.バッチファイルを実行する (1)"test.bat"をダブルクリックしバッチファイルを実行する。 (2)成功時に表示されるログは下記の通り。"IPL (For SD) ノユツシウノケヲ!"と表示されれば良い。 Step2に進もう。 C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader ChinaChipSDBurnTools.exe F rom.bin SD BurnTool v1.0 メェノユツシエナナフ F ナフキ・ E ナフキ・ F ソェハシノユツシ ... rom.bin 2,6 IPL (For SD) ノユツシウノケヲ! C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader PAUSE 続行するには何かキーを押してください . . . (3)以下は失敗の一例。(Time Out) C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader ChinaChipSDBurnTools.exe X rom.bin SD BurnTool v1.0 メェノユツシエナナフ X ナフキ・ E ナフキ・ F ウャハア」ャテサモミメェノユツシオトSDソィ C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader PAUSE 続行するには何かキーを押してください . . . Step2:unbricking toolの事前準備 (ドライバファイルの用意) 1.Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exeを起動する 2.左上「安装??」ボタンを押下し、"ヌ・カッーイラーヘノ!"と出たらOKボタンを押す。 3."C \Windows\System32\ChinaChipUSB"に以下の2ファイルが生成されていればOK。 CC1800USBL.inf CC1800USBL.sys 4.ここまでは前準備。このファイルは後ほど参照する事になる。 Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exeは閉じても良い。 Step3:USB起動モードで接続 1.Step1で作成した起動用SDカードを本体に挿す 2.本体の電源をOFFにする 3.Downボタン(十字キー下)を押しながらPCにUSB接続する 4.接続音がすればOK。USB起動モードで接続した事になる 5.本体の電源をONに入れておこう。 Step4:ドライバファイルのインストール (初回のみ) 1.新しいハードウェアの検出ウィザードが起動する 2.「一覧または次の場所からインストールする」を選択し「次へ」 3.「次の場所を含める」のみをチェックし、 「参照」ボタンで"C \Windows\System32\ChinaChipUSB"を指定。 「次へ」ボタンを押下 4."新しいハードウェアの検出ウィザードの完了"と表示されればOK。 「完了」ボタンを押下 Step5:unbricking toolの使用 1.Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exeを起動する 2.下記の通り指定する。 (1)BOOT文件:← 同梱の"IPL_V1_04.bin" (2)系統配置:← 同梱の"CN2009P_CFG_A330_LCM_TB_TD030WHEA1_320_240.DL" (3)系統文件:← 同梱の"A330.HXF" (4)開机動画/関机動画は指定しなくても良い 3.左側下ボタン「??系?」を押すと、リカバリが開始する。 4.リカバリが完了したら、エミュレータファイルを本体GAMEフォルダ下に配置すること。
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◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/21(木) 23 52 53.33 XhPB7zlN0 「ヒヒヒ・・流石のお前も袋にされちゃかなわんだろwwwww」 俺の名前は、相良 聖・・今ちょっとした厄介なことに巻き込まれている。まぁ、たいしたことじゃないが俺たち男は すぐこうして喧嘩になる。1人1人はこの俺の力にかかればたいしたことはないが、集団で集まってくると厄介なものだ。 ま、こういうことは中学校の頃から体験済みだが・・ 「行くぜ・・今日こそその生意気な口をへし折ってやる!!!」 「・・やってみなよ。」 そしてゴングが鳴らされた。試合開始だ。 こうなれば誰だろと俺は容赦はしない。こいつらに教えないとな・・ 俺の恐ろしさを・・・ ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 04 08.76 vmrnrQZC0 「ハァハァ・・後はてめぇ1人だけだな。」 「アワワワ・・」 俺は20人はいるだろうか・・あっという間に周りを掃除して残るは一人だ。こいつが首謀者だということは わかりきっていたので俺はあえて残したのだ。俺はじわりじわりと追い詰めることにした。 角材で殴られたところはヒリヒリするが・・ 「さぁって・・わかってるよなぁ。」 「た、頼む!!も、もう手出しはしないから・・・アベラッ!!」 俺はこいつの意見を一切無視して殴り飛ばしてやった。殴られた奴はきれいにすっ飛んで地面へとダイブした。 「う・・ガクッ!」 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 05 08.21 vmrnrQZC0 「ケッ・・男なら命乞いするな。」 このときの俺は輝いていた。そう・・中学時代から名を馳せたこの俺に逆らうものなど微塵もなかったのだ。 生まれついた腕力とタフさ・・まさに無敵だった。中学時代の頃は数々の相手に喧嘩を買っては相手を 叩き潰していた。まさに俺にとって男とは力であった。 そう、このときまでは確かに俺は無敵だった。突如としてやってきた“あれ”がなければ!!! 「フフフ・・俺は無敵だ!!!!」 俺は周りを見回し満足しながら最期の男の日を謳歌していた・・ ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 16 45.29 vmrnrQZC0 翌朝・・俺はすがすがしい朝を迎えていた。しかし、体が重い・・なんでだ?昨日は角材で殴られたが すぐに痛みは引いてきたのだが・・それに肩にかかっているのはなんだ?俺はよく見ているとやけにさらさら していた。 「これは髪・・俺は短髪にしていたのだが、なんで・・」 それに、やけに部屋が大きく感じる。やたら服がぶかぶかだしいつもは小さいベッドが大きく感じる。 俺はかなりの違和感を抱えたまま洗面所に向かった。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 20 53.04 vmrnrQZC0 俺は洗面所に向かうと一呼吸おいた。 「・・なんじゃこりゃ!!!おおおおおお、俺が・・女になっている・・」 俺は鏡を見てみるとすらりと整った顔立ち、さらさらのロングヘアー、透き通るような肌・・ それに豊満な胸にキュートなお尻・・これは夢だ。そうに決まっている!!!第一、俺がこんなかわいい 女なわけがない!!そうだ、これは漫画か何かの世界に入り込んだんだ。そうに違いない。 ならさっさと俺を元の世界に返してほしい!!こんなふざけたことがあってたまるか!!! 「イデデデッ・・・痛い、夢じゃない・・ってことは・・」 俺は肌をつねってみると痛みが生じた。どうやら俺は・・本当に女になったらしい。俺はそれを確認すると サーっと血の気が引いた。漫画だと顔に線がいくつも立っている状態だ。 「俺が・・女・・ハハハハハ・・」 俺は放心状態になり、乾いた笑いをしながら親の元へと歩いた。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 28 57.05 vmrnrQZC0 俺は放心状態で自我を失いそうになるも・・両親のものへと向かった。 「おはよう・・」 「おや、聖にしては声が高いな?」 「聖、朝からふざけないで・・」 俺は両親のいる台所へ向かうと一応挨拶をしたのだが・・母親が振り向き俺を凝視すると、 この空間は無音空間となり朝のすがすがしい音が響いていた・・ ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 29 32.80 vmrnrQZC0 「ど、どこのお嬢さんですか!!まさか!!聖が誘拐!!!」 「か、母さん落ち着くんだ。聖は確かにツッパッていて悪相応だが誘拐なんてしてないじゃないか。 聖を信じよう。」 こいつら・・俺は徐々に怒りのオーラを高めながら机を大きく叩いた。 「てめぇら!!!何勝手なことをほざいているんだ!!!俺はあんたらの息子の聖だ!!! 朝起きたらこんな体になっていたんだよ!!!!」 「「・・へっ?」」 両親は俺の声に圧倒されてしばらく固まっていた。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 35 11.57 vmrnrQZC0 俺は何とか元の表情に戻った両親に今までの経緯を説明した。 「・・というわけだ。俺は朝起きたらなぜか女になっていたわけだ。」 俺は説明をし終えると母さんのほうが俺に真剣な顔つきで話しかけてきた。 「・・・聖、親の私たちからこんなことを聞かれるのは嫌でしょうけどはっきり答えなさい。 あなたは童貞なの?」 俺の頭の中では脳みそが真っ二つに割れていた。突然のことで俺もわからなかったのだが、珍しく 真剣な表情の母親に押されてついつい怒りを忘れて答えてしまった。 「・・ああ、そうだよ。」 俺のマジの告白に母親はさらに詳しいことを説明してくれた。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 41 46.50 vmrnrQZC0 どうやら、男性にはいきなり女体化してしまう病気があるらしい。通称、女体化シンドロームというらしいが これに該当するのは俺みたいな童貞野郎で15か16歳の誕生日を迎えてしまうと体の細胞が変化して 急に女になるらしい。俺は日にちを確認してみると奇しくも今日は16の誕生日だった。・・なんとも酷い話だ。 そういえば前、学校でなんか話してたな・・まぁ、授業はいつもサボっていたから知ったこっちゃないが・・ それにしても・・俺はこれから女として生きていくしかないのか・・ 「・・残念だけど、女体化シンドロームは難病で未だに治療法がないのよ。」 「マジかよ・・じゃあ、俺は一生女として生きろってか・・」 母さんは黙って首を縦に振った。俺は・・頭を抱えて今の現状を受け入れざるを得なかった。 350 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 20 55 02.33 b4XJfRWw0 ここで参上wwwwwww 保守代わりに投下する。 「で、でも・・あんた結構いい美少女に変身したんだしね・・」 「そうだぞ。父さんだって今の聖の姿には正直・・」 「うるせぇ!!!俺は・・俺は今まで男だったのに・・チクショォォォォ!!!!」 俺は空しく部屋へと駆け込むことになった。今まで、自分の部屋に駆け込んだのは初めてだった。 部屋に入った俺は重大なことを忘れていた。そう、男と女の最大と違いといえば・・“力”だ。俺が女に なった今、がくんと力ががた落ちしているはずだ。そうなってしまえば今後、喧嘩をするときかなりの支障に なってしまう。俺はこぶしをぎゅっと握り締め部屋にあったサンドバックを力いっぱい殴った。 354 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 21 12 04.51 b4XJfRWw0 「・・まずいな。」 俺は力いっぱい自分の力を試した。サンドバックは勢いよく飛んだが、前ほど飛びはしなかった。 「力はそこらの男よりは強い程度か・・チッ、これだとやられるのは時間の問題だな。」 しかし、女になると体力が落ちる代わりにスピードが上がっていた。おかげで小技はそこそこ決まるのだが、大技が できなくなってしまった。俺は頭を抱えながらこの状況を打破するために考え始めた・・ 「クソ・・野郎と本気でやるとなるとこっちが先にくたばってしまうし・・どうすれば」 俺はしばらく考えるとある方法を思いついた。・・だが、それは俺にとって余りいいものではなかった。 「チッ・・気に食わんがあそこへ行くか。」 俺は覚悟を決めるとあそこへと行くことにした。 374 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 06 34.14 b4XJfRWw0 「おい、ジジィはいるか?」 俺が立っているのはとある道場の前・・この道場は俺の家からすぐ近くにあって ガキの頃から度々ちょっかいをかけていた。まぁ、この道場は合気道を使うらしく楽には勝てなかった。 だけど、全員返り討ちにしてやった。そのときにこの道場の主であるジジィがえらい俺を気に入ってか しつこいぐらいの勧誘を仕掛けてきた。 まぁ、俺流に丁重にお断りしたが。 そんなわけで俺は無理矢理道場を案内してもらうと案の定ジジィがいた。 「誰じゃ?宅急便ならそこに・・」 「師範・・その、相良・・聖です。」 「聖じゃと!!す、すぐ通せ!!・・これで後継者に悩まんで済むわい。」 俺は道場に入ると周りの男たちから「オーッ!!」とか「マジ可愛い・・」とかの声を聞いたので気分が 悪くなった。ムカついた俺は周りの男共にキリッとガンをつけると周りは水を打ったように静かになった。どうやら女になっても この手は使えるらしい。気持ち悪い周りを黙らせると早速ジジィと一対一となった。 375 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 07 17.79 b4XJfRWw0 「え、ええ・・ゴホン。娘さんが私に何の用かな・・」 「て、テッメー、人が・・じゃなかった。俺は相良だ。・・話せば長くなるが」 俺は嫌をも承知でジジィに今までのことを話した。話を聞いてようやくジジィは俺の話を飲み込めたようだ。 「・・なるほど。それで武道を学びたいと。」 「ああ、空手だと隙があるし、効率のいい合気道を学びたいと思ってな。 頼む。俺に武道を教えてくれ!」 ジジィは顎で手をかけながら考え込んだ。 「いいじゃろう。・・形はどうであれお主の口からそれが聞けてうれしいわい!!」 「本当か!!じゃあ、早速頼むぜ。」 俺は男のときの力の代償である武道を学ぶことになった。 380 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 22 14.54 b4XJfRWw0 あれから数日経ち、俺は学校そっちのけで道場篭りの日々は続いた。 ものの3週間程度で俺の最終試験が行われた。 最終試験はジジィとのタイマンだった。このジジィを倒せば俺も晴れてこの道場から卒業だ。 俺はいっそう気合を高めて構えた。 「すごいぞ・・やはりお主はわしの見立てとおりじゃ!!」 「何でもいいからさっさとしやがれ!!」 「では・・行くぞ!!」 じじぃがいきなり攻撃を加えてきた。しかも・・反撃する隙すらなかった。だけど俺は必要最小限な動きで ジジィの攻撃を捌いた。さすが、道場の主であって相手が女だろうと容赦はしない。俄然、俺は気合を入れて 構えなおした。 「フッ・・流石、様子見は無用だな。」 「これでも道場の主じゃからの・・」 「その減らず口・・叩きなおしてやるぜ!!!」 今度は俺がジジィに向かって攻撃を加え始めた。 390 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 38 34.04 b4XJfRWw0 俺はジジィに突っ込み効率よく攻撃を加えた。以前に試合で俺は我武者羅に攻撃した結果、体力が尽きて負けてしまった。 そこでジジィは以前のようなタフさを生かしてくれた攻撃ではなく、スピードを利用した攻撃を教えてもらった。以前までは なかなか体に慣れなかったがこの直前、ようやく体になじんできたようだ。 俺はジジィの防御を掻い潜り、的確に効率よく隙を突きながらジジィにダメージを与えていった。 「やりおるの。攻撃もさることながら、先ほどの防御・・まさに体になじんでる。 よくここまでの短期間で成長したのぅ・・やはり、お主はわしが思っていた以上じゃ!! 女になっても変わりはない。」 「ヘッ、そりゃどうも・・じゃ、行くぜ!」 それからも俺は自分のペースを貫き、ジジィに的確に攻撃を加えていった。 「ま、参った・・本当に容赦のない奴だ。・・免許皆伝だ。」 「本当か!!・・よっしゃ!!これで野郎と揉めたときに何とかなるぜ!!ありがとな!!」 ジジィの敗北宣言と免許皆伝を聞いた瞬間、俺はうれしくて旋風のように外へと走っていった。 406 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 23 04 07.98 b4XJfRWw0 「さて・・今日から学校か」 「いいこと、女の子が喧嘩をしちゃいけませんよ。・・それに昨日のことはよく覚えてる?」 学校当日、あの道場のことは女性化の準備期間として学校から公認の欠席にしてもらった。どうやら、女になったら法律で 1ヶ月程度の準備期間がもらえるらしい。道場帰りにやけに気合の入った母さんからやれ女のマナーやいろいろなことを言われた。 まぁ、野郎と揉めることがあってもあれがあるしな。 「しかし、女性の制服って物は着にくいな。」 「わがまま言うんじゃないよ。」 「・・んじゃ、行ってくるわ。」 俺は自宅を後に、学校へと向かっていった。女で初めての登校日・・ 一体どんなものかねぇ・・ 418 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 17 24.98 b4XJfRWw0 「あれが・・あの相良か・・」 「女になったって聞いたが・・すげぇ、美人じゃん。」 登校するや否や、周りの男共はこれだ。全く、気持ち悪りぃ・・男と交際? 考えただけでゾッとするぜ。しかし・・女になっても暇なもんだ。俺は1時間目の 授業には出席もせずに屋上へと向かっていた。 「・・ふぅ、なんだかな。」 はっきり言って予想とは大違いだ。予想では俺に恨みを抱いている野郎共が俺が女で あることをいいことに腕力で威圧するのかと思ったのだが、実際は手を返したように 蜜に群がる蜂のように俺気持ち悪い視線を送ってくる。・・全く、とんだ見当違いだぜ。 俺は青空を見上げるとどこからか揉め合っている声が聞こえてきた。 421 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 21 25.31 b4XJfRWw0 「や、やめてくれお!!・・もうお金はないお」 「んだと!!てめぇ、ふざけてるのか!!!」 「おい、俺たちをなめるなよ!」 どうやら、カツアゲ真っ最中だ。そういや、カツアゲられている奴は・・確か隣のクラスの内藤って言ってたな。 俺は見ていると奴らは内藤を袋にしていた。そういえば合気道の成果を試していなかったな。 いっちょ奴らで試してみるか。 俺はDQNグループの元へと向かっていった。 「や、やめてくれお・・うわぁ!!」 「うるせぇ!!てめぇが金持ってこないのが悪いんだろ!!」 「こうでもしないともってこないからなwwww」 「おい、てめぇら・・全く、男らしくないことしやがって。」 颯爽と登場した俺はいつもなく輝いていた!!・・気がした。 427 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 30 07.13 b4XJfRWw0 「ゲッ・・お前は・・」 「さ、相良か・・」 二人とも俺の正体がわかるとビビッていた。・・だが、抵抗してこないと張り合いねぇな。 内藤のほうはというと・・俺の影で隠れていた。いい気なものだ。・・後で締めてもいいかな? 俺はビビッてるDQNたちに向かって語気をいっそう強めた。 「全く・・カツアゲして抵抗もなしか。ふぬけなやつらだ。」 「なんだとッ!!」 「・・そういや相良って女になったて言ったな。弱っているチャンスだぜwwww」 「そうか!!お前頭いいなwww」 おうおう・・ようやくやる気になってくれたか。こうでなくちゃ張り合いがねぇからな。俺は腕を組み 堂々とした姿でDQNたちを見下した。 「フーッ・・ようやくやる気になったか。そうだな・・ハンデとして俺は腕は使ってやらねぇから さっさときな。」 「ふざけやがって!テメェ!!なめんな!!」 「俺たちがお前締めれば怖いもんなしだぜ!!!」 そういってDQNたち2人は俺に向かっていった。 433 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 48 57.02 b4XJfRWw0 「うらッ!!」 「女になって後悔するなよ!!」 1人が正面、もう1人が左側と向かっていた。俺は自分の間合いにひきつけると 正面から俺の顔を殴ろうとする奴がいたので瞬時に背後に回りこみ、横腹に思いっきり 蹴りを入れてやった。 「うがッ・・本当に女の力かよ。」 「顔は女の命・・っと言ったところかな。・・さて、残るはてめぇだ!!」 「ヒィィィ・・」 情けない・・もう1人は1人締めてしまうと瞬時にビビッていた。 俺はかなりムカついたのでいきなり手を使い顔面へ2発程度パンチを入れて 怯んだところを膝で腹に入れてやった。 するともう1人の方はがくんと倒れてしまった。 434 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 49 57.47 b4XJfRWw0 「て、てめぇ、きたねぇぞ・・」 「バーカ!!言われて「はい、そうですか」って実行する人間なんてそうそういねぇよ。」 「ちきしょう・・」 腹に蹴りを入れたほうが捨て台詞を吐きながらもう1人の方を抱えてその場から消えた。・・はっきり言って予想以上だ。 野郎どもをこうもあっさりと倒してしまうなんて・・やはりあのジジィのところへと来たのは間違いじゃなかったようだ。 俺は自分の成長振りに自画自賛すると横にいてた内藤がオドオドしながら俺のほうに振り向いてきた。 「あ、ありがとうだお・・」 「お前よ、男ならあんな奴らに負けんじゃねぇぞ。・・しかも、そんな態度だから 舐められてしまうんだよ。わかるか?」 「あうあう・・」 そんなんだから舐められるんだよ。俺がその場から立ち去ろうとしたときに 1人の女が全速力で屋上へとやってきた。 こうなったらもう何でもきやがれ!! 438 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 55 23.63 b4XJfRWw0 「ちょっとブーン!!大丈夫なの!!!」 「ツ、ツン・・俺は大丈夫だお。それよりなんでここに着たんだお?」 「べ、別にあんたが心配でこんなところに来たんじゃないんだからね!!・・そ、その」 どうやら女のほうは奴らの仲間ではなさそうだ。俺はそれに安心した。 それにしても、全く何やっているんだか。くだらないね。俺はその場から立ち去ろうとすると女のほうが俺に絡んできた。 「ちょっとあんた!!お金ほしさにブーンにこんなことするんて・・」 ハァ?何言ってるんだこの女は? 「ツ、ツン・・その人は・・」 「ブーンは黙ってて!!・・あんた、以前は男だったじゃないの。いつもそんなことをしてたのね。」 俺は怒りを堪えながら女のほうをキリッと睨み付けた。だけど、女のほうは怯むどころかこちらを睨み返してきやがった。 おもしろい。この俺とやり合おうって気だな。それにこっちもあらぬ疑いをかけられては堪らないからな。 俺はおびえる内藤を尻目にこの女と別のバトルを繰り広げていた。・・さすがに、女相手に拳は使ったらまずいよな? 441 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 03 43.52 IRTHd71m0 「・・そいつはほかの奴らにカツアゲされてたんだよ。そんで俺がこいつを助けたんだよ。」 「う、嘘言わないでよ!!相良って言ったらかなりの不良じゃない。 ・・そんなの信じろって言うほうも無理よ。」 いちいちムカつく野郎だ。・・相手が女であれば俺の拳が飛んでるね。それに俺はカツアゲするほど心は みみっちくない。 「・・フンッ、信じなきゃ信じなくてもいい。」 何を言ってるんだ俺は!!女になってから腑抜けになってしまったのか!!そうじゃないだろ。 「てめぇこの野郎!!」とか「ふざけんな!!」とか言うものなのに・・ 女同士の争いは難しいものだ。 「・・とにかく、俺はそいつを助けた。嘘ならそいつに聞いて見るがいい。・・じゃあな。」 俺はそういって屋上から立ち去った。・・全く、胸糞が悪い!!俺は不本意ながらあいつを助けた。 チッ、俺は人からも信用されない奴に成り下がったのか。 喧嘩には勝った。だけど・・胸糞の悪い勝ちだった。 448 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 13 55.95 IRTHd71m0 俺は1人、昼食を食べているとあの女が俺の元へとやってきた。息切れをしているようだとどうやら俺を探していたようだ。 後ろを見てみると内藤がひょっこりと立っていた。 「・・なんだよ。」 「そ、その・・ごめんなさい。」 最初からあの怒号が飛び込んでくるのかと思いきや、いきなり拍子抜け・・女のほうは 面と向かって俺に謝ってきた。俺はいきなりのことでびっくりした。 「あんたが立ち去った後、私ブーンから事情を聞いたのよ。・・そうしたらあんたの言っている事と 同じことを話していたわ。それを聞いて私・・」 ふぅ・・ようやく理解してもらったようだ。・・まぁ、男の頃はこんなことは慣れっこだったが、謝ってもらったことは あまり慣れていなかった。まぁ、騒動を起こすほうだったからな俺は・・ 「その・・ごめんなさい。私、事情も知らずにあんなこと言ってしまって・・」 「ツンの事・・許してくれるかお?」 内藤の言葉に俺は軽くうなずき、ツンと呼ばれた女を許してやることにした。 452 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 27 59.13 IRTHd71m0 俺たちは軽く自己紹介をした後、お昼休みが終わりに差し掛かって俺は立ち去ろうとすると 内藤たちが俺を呼び止めた。 「ねぇ・・あんた、いつも1人なの?」 「ああ・・」 「じゃあ、ぼくたちと一緒に帰らないかお?」 何言ってるんだこいつらは?俺と関わっただけで目を付けられるぞ・・ 「あのなぁ・・お前たち、俺の事知ってるか?・・俺はこれでもかなりの奴に恨みを買われてるんだぞ。 俺に関わるのはやめておけ。」 そうすればこいつらの身の為だ。俺は常に1人で過ごしてきた。勝手に子分と名乗る人物が着いてきたが、そういったコバンザメが 嫌いな俺は殴り飛ばして常に一人になっていた。・・まともな友もいない。そんな生活を俺は望んで送っていた。 そう・・たった1人、それが俺の心地よさで絶対的な象徴であった。 456 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 39 27.58 IRTHd71m0 「・・そんなの関係ないわ。あんたがどんなに恨みを買われようと、あんたはブーンを助けたわ。」 「俺・・正直自分が情けないと思っていたけど、君が救ってくれて正直うれしかったお。」 何言ってるんだこいつ等・・全く、訳わかんねぇよ!! 「そりゃ、私たちはあんたのことも知らないし、悪名しか知らないわ。・・でも、私思ったの。 あんたは絶対寂しいって。」 何言ってるんだ、この俺が寂しい?・・んな訳ないだろう、この俺が・・寂しいだなんて。 そんなわけ・・ない。 457 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 41 29.12 IRTHd71m0 多分・・ 俺は一人でそうしていたから・・・ 寂しさも・・ 怒りも喜びも悲しみも!!! スベテヒトリデカカエコンデイタ だから俺は1人の道を選んでいた。いや、そう望んでいた。何も要らない!!友も友情も仲間も!! タダナニモイラナイ、俺ハ一人ガイインダ。 俺がそんな感情の中、ない当は俺にてを差し出してきた。 458 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 42 30.98 IRTHd71m0 「ぼくは、君に助けられて本当に感謝してるお。だから・・俺たちと一緒に “一緒に帰ろうお” 」 一緒にか・・この俺と・・俺はそのときに別の感情が湧き出ていた。あたりざわもない何気ない言葉・・ 友情なんてくだらねぇ!!ざけんな!!!・・そういつも思っていた俺に いつも一人で過ごしていた俺に・・ “一緒に帰ろう”だと・・ なぜか、断る気にもなれずに俺はつい、こう言ってしまった。 「あ、ああ・・」 俺はなぜこう言ったのか・・自分でもよくわからなかった。ただ、俺は・・こいつ等と帰りたかったのかな? ああ!!情けねぇ!!・・そう思っていても俺は訳のわからないままこいつ等の言葉に乗ってしまった。 322 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21 54 39.65 wn+JCvxG0 初めて人と下校・・俺は正直奇妙な気分になっていた。俺は授業が早めに終わったので 内藤たちを律儀に待っていた。待って数分が経ち、内藤たちが女以外にもほかの奴を 引き連れていた。 「遅れてごめんお。ここにいるのが僕の友人のドクオだお。仲良くしてくれお。」 ドクオと呼ばれた人物は俺の姿を見ると少しびくついていた。・・なんだかムカつくな。 「あ、あんたがあの・・相良か。へー・・女体化したって聞いたが なかなかの美人だな。」 「・・まあな。女の中の女でも目指してみるか?」 まぁ、最初はどんな風になるかと思ったけど話すにつれてドクオのほうも 最初のおどおどした雰囲気も抜け、道が進むにつれて結構話し込んでいた。 323 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21 55 23.00 wn+JCvxG0 「ブーンを助けてくれてありがとうな。こいつ気が弱そうだけど結構優しいやつなんだ。 まぁ、こいつは優しさゆえに争い後とは嫌いな性質だな。」 「そういわれると照れるお。」 「あのな・・」 まぁ、結構気が合ってるじゃねぇか。それにこいつらといるとなんとなく楽しい・・かもしれない。俺たちはポツリポツリと話していると ツンが俺に話しかけてくれた。 「そういえば、あんた女の子についてはどれぐらいの知識があるの?」 「あ、ああ・・こないだから母さんに言われたな。・・まぁ、生理面に ついては把握している。」 「てことはあんたは女の子の服については全く無頓着なわけね。」 服だと・・それなら男の時のを代用できるんじゃないのか? まぁ、母さんに女のトイレやら生理やら、挙句の果てには男とのセックスに ついてありとあらゆる事を聞かされたな。ファッションについてはそういやなんかぶつくさと言ってたな。 「でも、服なんて男の頃のもので十ぶ・・」 「甘いわあんた!!・・そうだ、今週あたしたちと街に行きましょう。そこで私があんたの服を ばっちりコーディネートしてあげるわ。ついでに身の回りのものも買っといたほうがいいわね。」 おいおい・・なんでそこまで話が飛躍するんだ。俺が少し困惑しているとドクオたちが話しに乗ってきた。 325 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21 56 27.34 wn+JCvxG0 「そういえば俺も買い物があったな。ブーンはどうだ?」 「俺もたまには買い物したいお。」 え・・こいつらも行くって事は、傍目から見たらダブルデートじゃねーか!!! そんなの俺は嫌だぞ!!男となんて・・考えただけでも反吐が出そうだ。だが、こいつら3人を 止める気力など今の俺にはなかった。そして、話はどんどん進み結局今週の休みに街へ買い物へ 出かけることが決定した。 「楽しみだおwwww」 (女の子2人とショッピング・・いいじゃねーかwwww) 「じゃ、今週の休みね。」 3人は別れ際にそれぞれのセリフを言いながら帰宅していった。
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247 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15 38 52.19 +ccPFSWV0 ここはとある学校の保健室・・私はここで保健室の先生をしている。今、私の目の前にはとある女の子がいる。・・この子も私と同じ元男だ、しかも私と境遇が似ており札付きの不良であった。 だから・・私は放っては置けなかった。人はそれを余計なお節介だというがこの子には過去の私と同じ轍を踏まないでほしい・・だからこうして保健室の先生の立場でピルを処方してあげている。 彼・・いや、彼女は過去の私のような悲劇を歩んでほしくない。・・・そう、切に願うにはいられなかった。 「礼子先生、ありがとうございました」 「いいわよ。それよりも・・ちゃんとまじめにしないと後で怖い目を見るわよ・・・ま、あなたの場合大丈夫よね。今や頼もしい彼氏がいるわけだし・・」 そう、この子の彼氏もかなりの札付きの悪であった。でも、今はきちんとまじめにしている。そこはまるで私の旦那とそっくりな性格であった。 旦那は・・とある病院でしがない病院を1人で切り盛りしている。といっても結構大きな病院であるが・・ここ最近はのんびりとしながら患者さんたちを見守っているようであった。 私の前にいる彼女は照れながらもおそらく校門で待ちぼうけを喰らわされている彼との関係を否定していた。 みえみえだそ・・ 248 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15 40 13.44 +ccPFSWV0 「ち、違ッ!!・・わなくもない」 「はいはい、いいからもう帰りなさい。ピルの使用方法はわかってるわよね」 「ヘイヘイ、わかっておりますよ・・じゃあ」 そういってあの子・・相良 聖は保健室から華麗に立ち去った。彼女が私の元へ来る理由は2つ、1つはさっきのようにピルを受け取りにここに来る時、そしてもう1つはやはり慣れない女の体・・・よく私に相談を持ちかけてくる。 女体化シンドノームを言うのをご存知だろうか?男性ホルモンが原因不明な変動を繰り返して女性ホルモンへと蓄積されるのである。もちろん、少数の男性ホルモンは残るのだが、大量の女性ホルモンの働きかけで女性の体へと構築されるのである。 しかも、発祥するのは15、16歳でしかも童貞男性のみ・・当時の私もこの女体化シンドノームによって女性へと変化してしまったのだ。この病を撲滅をしようと国は国連を挙げて治療に総力していっているのだが・・いまだに発祥から50年近くたった今でも 具体的な治療法も確立されていない。その点法整備はすでに整っているので女体化してもなんら問題はない。 私の知り合いの女性でこの国連の研究機構に所属している元男がいるのだが・・彼女は大丈夫だろうか?無理をしなければそれでいいのだが・・ おっと、自己紹介が遅れた。私は礼子・・春日 礼子。かの悪名高い暴走集団、金武愚(キング)の初代総長・・今はただのしがない保健室の先生である。 さて、こんな事を考えていると昔のことが蘇ってきた・・ そう、かなり昔のことが・・・ 257 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16 00 28.24 +ccPFSWV0 今から十数年前・・当時の私は冷夏と呼ばれており、16歳の誕生日を迎えていた。このときの私は・・非常に名の知れた悪で警察からも目の通った悪の中の悪であった。すでに金武愚を結成しており、あらゆる街中の中を 暴走という行為で満たしていた・・ 当時私は優秀な家系に生まれており何不自由ない生活を送っていた。だけど、親からは勉強勉強の日々・・家系という名の牢獄へ閉じ込められた私は徐々に不満が体に蓄積されていった。 何かをやってみたい・・誰に何も言われず自分という存在意義を確かめていたい・・そんな思いが体の中で充満していき、ある時になってそれが爆発した。偶然、盗んだ最新式のバイク・・ それに乗った瞬間、私はあらゆることろを駆け巡った。こうして、金武愚を結成し、数々の仲間を集めてそのTOPへと私はのし上がった。すべての力と実力を私はついに表現できたのだ。そして今日も、定期的な暴走行為をやろうとしていた・・ 「おい冷夏、今日もやるのかよ?」 「ヘッ・・ッたりめぇだ!!だが、まだ大人しくしておけと全員に伝えとけ。・・ポリがまだ来る」 このときの私は早くから警察の行動には注意深く見守ってきた。警察には私たち専用のバイク部隊がいる。うかつに走ってしまえば袋のねずみだろう・・ だから、慎重に作戦を練るしかなかった。私の横にいる男は徹平・・当時の私の右腕でもあり昔からの友人でもある。私はどう警察を巻こうかと必死になりながら考えていた。 数分してからか・・ようやく作戦内容が思いついた。 258 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16 01 13.04 +ccPFSWV0 作戦が思いついた私は傍にいた撤兵にその内容を伝えた。 「撤兵、俺が奴らを惹きつけておくからお前はその隙にみんなを率いて行動しろ・・」 「お、おい!いくらお前がすげぇからといっても1人じゃ無茶だぞ・・」 撤兵の言うことはもっともであった。いくら当時の私がすごいとはいえ1人ではあのバイク部隊相手にするのは無茶だ。だけど、当時の私には絶対なる自信があった。 誰が来ようと負けはしない・・そんな自信が私の中で駆け巡った。 「この俺があんなポリ公ごときにパクられるかよ・・俺を信じろ!!」 こうして私は撤兵を黙らせるとそのまま相棒であるバイクを走らせた・・・ 624 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19 16 18.31 Z/bhuFsB0 私はそのままバイクを走らせると警察を惹きつけていた。案の定、警察は必死で私ばかりに狙いを定めていた。 はっきり言ってそのときの私は暴走がすべてであり・・・そして私の存在意義を十分に発揮できる場所でもあった。誰からも愛されず勉強ばかりを要求され 家を継がされる・・・それがいやで私はいつものごとく暴走行為を繰り返してきた。 「キャハッハッハッwwwww俺の操縦テクには警察のバイク部隊もザマァねえなwwwwwwww」 私はいつものように警察のバイク部隊を追い払うと自分の暴走行為に満足しながら街という街を駆け巡った。しかしこの時、私の体はとある変化に悩まれていた。 そしてついにバイクを操縦している私の身にもとある変化が起きていた。突然の目まいと頭痛に襲われた。突然のことで私は対処しきれずにそのままバイクごと 崖から落ちてしまった・・ 「イテテテ・・・な、何だ、どうしちまったんだ俺の体は・・」 私は気を失う直前・・とっさに誰かに大丈夫か!!の声が聞こえ振り向こうとしたのだが・・目に血がにじんで肝心の顔が見えなかった。どうやら体つきからしてからして男の人らしい・・ だけどその時の私は成す術もなくただ・・その場から気を失ってしまった。 あのときの声はいったいなんだったんだと思いながら・・私は暗い暗い意識の中を駆け巡っていた。 630 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19 31 27.79 Z/bhuFsB0 意識が目覚めると私はとある診療所のベッドへと寝かされていた。体を軽く動かしてみるとすぐに体の変化が自家にわかった。なんだか服がダボダボだし体がいやに重いし少しめまいもする・・ それに胸のほうも若干、重たい感じでなんだか・・変な感じであった。それに髪の方も肩までかかるぐらいの長さにまで成長していた。妙な違和感を覚えた俺は胸のほうを・・少し触ってみた。 すると、胸からは女性特有の弾力性と厚みが感じられた・・・ 「う・・・嘘だろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 私はそのまま胸を揉み終えると下のほうも確認した。すると、昨日までにはついていたものがすっぱりと切り裂かれたようになくなっていた。そして私は女体化シンドノームという言葉がぱっと頭の中で出てきた。 15、16歳の誕生日を迎えた男性が突如として女体化する原因不明の病気・・・いまや、末期がんと同じように難病として特定されている。その当時の私には女性経験は皆無であったので女体化シンドノームは全くの予想外であった・・ 私が・・自分の体の変化に驚いている中、私の部屋にとある男性が入ってきた。男性はぱっと見て普通そうな人物ではあったが横には医学書らしきものを手に持っていた。 「大丈夫かい?いや・・しかし、まさか女体化シンドノームの変化を間近に体験できるなんて・・」 「誰だ・・てめぇは?」 私が威圧そうな視線を送ると男性はあわてながら自己紹介してくれた。 「ああ、ぼくは春日 泰介。こう見えても医者の卵なんだ。昨日、偶然君が倒れこんでいたのでこの診療所につれてきたんだよ。ここはぼくの知り合いが経営していて、それで・・」 私はこの人物よりも自身の相棒の行方が気になった。 875 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 06 37.41 QKwzjW7h0 私は相棒(盗品)であるCB400SFの様子を見にその場を出た。みて見ると、外傷ではたいしたことはなくちょっとの修復程度であった。崖から転落したのに継承程度で済んだのは 不幸中の幸いであった。私は相棒の無事にほっとすると春日と呼ばれた男をキリッと睨みを利かせた。私の存在を知られてしまったからにはそれなりの口封じが必要だ。 この男がいつ私を警察にたたきつけるかわかないからである。不覚にも私はあの時自分の名前を名乗ってしまった。 「今日のところは見逃してやる・・俺のことを口外したら総出で〆てやるからな!!!」 「は、はぁ・・でも、気をつけてくださいね。女性の体は複雑なものですから。」 「クッ・・るせぇな!!」 そう男は笑顔で私にそういった。なんでだろう・・不覚にも私はその男にときめいてしまった。 そしてそのまま私は相棒に乗り込み、自宅へと帰っていった。男はそのまま笑顔のまま私に手を振ってくれた。チッ、気持ち悪い!! 余り家に帰りたくはなかったのだが女体化したらまずは親の承諾や何やらかんやらの手続きが必要なので家へ帰宅するほかなかった。 私はそのまま家へ向かっていたのだが、行く先々で春日と呼ばれたあの男のことが脳内から離れられなかった。当時の私は女性についての知識やそういったものは人並みぐらいでしか知らなかった・・ しかし、恋については全くのからっきしであった。私は頭の中で必死に振りほどこうとしても春日と呼ばれた男は私の脳内に居座り続けた・・ (クソッ!!・・あの野郎が気になって運転に集中できやしない!!) これが・・後の旦那との出会いであった。まさに気分は最悪なものであった。 しかし、このときの私はこれが恋の前兆だとは全くもって予知していなかった・・ 884 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 29 15.89 QKwzjW7h0 そのまま私は家に帰ると女体化したことを両親に告げた、すると両親は急速に法手続きを進めた。説明しておくがうちの両親は名のある資産化で こうったことはかなり優遇されていた。そして、私に別の地方への住居、学校、俺の新しい戸籍などその他の手続きを迅速に済ませた。 女体化シンドノームに感染した場合、約一ヶ月の特別の準備期間が設けられる。さらに法的手続きは通常よりもかなり優遇されている。そして両親はわずか1日で この世から冷夏を殺し新しく礼子を誕生させた。俺はそこまでしてくれる両親の心遣いが解せなかった。 そして、手続きが完了してから僅か3日後、俺はとあるボロアパートへと移転させられた。そして最後に両親からこう宣告された。 「もう、あなたとは親子の縁を切らせてもらいます。我が家は代々男の子に家系を継いでもらうもの・・しかし、今のあなたはもう女。 最後にあなたの口座には二千万円振り込んでいます。このお金で好きにしてください。学校はここの近所の高校・・それに戸籍はちゃんと用意しております。 まさか、ここまでしてあげて法的に訴えるなんて・・言わないでしょうね?」 なるほど・・全くもって賢い人たちだった。ここまで敵身的に尽くしてくれるなんて始めから疑問であったが、どうやらこれで親子の縁を切ってくれという両親からの最初で最後の愛情だった。 もちろん、俺が法的手段に出てもすべてにおいて棄却されるだろう・・この両親たちは将来の目となる私の恨みを即刻に根絶やしにしたようだ。それにむしろ、当時の私は早く親と離れたかったので 好都合であった。ここまで利害が一致した取引は例を見ないだろう。両親は当時の私に告げることだけさっさと告げるとそそくさと立ち去った・・ 私は泣かなかった・・泣かなかった・・ だけど・・目から溢れてくるものは紛れもない涙であった。なぜ?私は両親になんら愛情も感じてはいなかった。だけど・・なぜ? ナゼ・・涙ガアフレテイルノ? 私は疑問のまま部屋で静かに泣き続けた・・・ 893 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 51 56.07 QKwzjW7h0 しばらくして、泣き終えた私はご飯を用意するためにスーパーへと向かった。慣れない女性の体・・これからどうやって生活しようかと思うと私は不安になった。 誰からも相談できず、両親からも見捨てられ・・私は一匹狼道を歩み続けていた。そして、適当に惣菜かなんか買った後、部屋に戻ると・・医学書を持った あいつに出会った。あいつは笑顔で私に応対してくれた。 「やぁ、新しく隣に誰か越してきたと思ったら君だったんだ。是非これからも・・」 「るせぇな!!!!俺にかまうな!!!!」 そういって私は部屋へと戻った。なんで、怒鳴ってしまったかわからない。ムカついたら怒鳴った・・ただそれだけだ。ほかになんら理由もない。 だけど・・余計あいつがイラついてしまう。勝手に私の脳内に住み込んだあいつ・・早く出てってくれないかと思い続けていると余計私の脳内に居座り続けるヤナ奴・・ こういったモヤモヤ感に悩まされていた私はこれをすっきりさせるために再び暴走を始めた。女体化してからはめっきりと顔を出してはいなかったから、かなり久々だ。 私は着替えて、武器、衣装を調えると相棒であるCB400SFで集会場へと駆け抜けた。 一瞬、女体化したらかなりの反抗も予想されるだろうと思いつつも・・そんな奴らは直々に〆てしまえ!!っという考え方で納得した。 894 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 53 18.56 QKwzjW7h0 「チャース・・あれ、冷夏さ・・ブベラッ!!」 「おい、俺にそんな腑抜けた挨拶交わすとは・・てめぇヤキ入れられたいか!!!!」 「す、スミマセン・・」 流石に女体化すると族の間でも驚きが多々ある模様だ。だけど、私はそんなことも気にせずに今日暴走するところをメンバー全員に告げた。もちろん、警察対策もぬかりはない。 前回で俺が行方不明になったのはかなり慌てたようだがそれでも私が戻ってきたため無事に落ち着きを取り戻したようだ。私はそのまま作戦を説明していたがそばにいた撤兵が私にこう進言してきた。 そういえばこいつ・・女体化しても驚かなかったな。 「なぁ・・冷夏、囮の件だがもう少し増やしてみたらどうだ?」 「なんでだよ?」 「いや・・決してお前の腕を疑っているわけではないんだが・・・もう少し囮を増やしてみたらどうだ?こないだの件もあるからな・・」 私は顎に手を当てて少し考えると・・囮の増強の件を承諾した。 そして作戦が決まった後、迅速に行動を開始した。 「いいか、てめぇら!!決してマッポなんかにパクられんじゃねぇぞ!!!!!」 私は全員に渇を入れると囮を率いて行動を開始した。 901 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 15 59.02 QKwzjW7h0 囮を率いて暴走行為を始めるとすぐにバイク部隊がこちらへと向かってきた。私はバイクに装備してある木刀で応戦しながら警察のバイク舞台を蹴散らしていた。 ここまではいつものことなのだが、今日のバイク部隊はいつもより若干数が少なかった。やはり、こないだの作戦は通用しないか・・っと思いつつ、私は横にいた2ケツをしている奴らに 撤兵のほうに連絡を入れさせた。これは見事に作戦を読まれている。その証拠にバイク部隊のほうは私には余り手出しをしていなかった。 「おい!!撤兵たちの連絡を入れろ!!奴ら俺たちの作戦を読んでやがる!!!」 「マジッスか!!!わかりました・・」 そういって、後ろのほうが自前の携帯に連絡を取ると俺はそのまま囮全員に指示を出した。ばれているならばこちらの小回りを利かせて逃げればいい・・・ 流石に、各所にすでに包囲網を張り巡らせているが関係ない。逃げるが勝ちだ!!それに撤兵も指揮力もあって頭がいい。 何度あいつに救われたことか・・ 「てめぇら!!こっから散りぢりに逃げろ!!!多分、奴らは各所に包囲網を張り巡らせてあると思うがそんなの関係ェねぇ!!!すべて蹴散らしてしまえ!!! 連中に俺たちの力を甘く見るなと伝えておくようにな!!!」 私はそう指示を出すと各自の警察の包囲網を訪問していった。 908 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 31 36.66 QKwzjW7h0 そう私は全員に指令を出すとそのまま警察のバイク部隊全員を惹きつけながら各地の包囲網を突破しておいた。途中警察からはマーキング弾やいろいろなものを発射したが私はそれらをかわしながら ほかの奴らが逃げ出しやすいように各地の包囲網を突破した。すると、私の後には餌に釣られた魚のように数々のバイク部隊やパトカーが私に迫ってきた。 しかし、私はそれらの追っ手を独自のルートで巻きながら暴走しまくった。逃げ足の速さなら当時の私は誰とでも退けをとらなかった。数時間の激戦を制して暴走をしまくった後、ついに私の後ろには誰もいなかった。 どうやら警察のほうもあきらめてくれたらしい。しかし、ここまで派手に暴れてしまうと次にどんな作戦立てるかわからんな・・ そのまま私はバイクを止めて橋の下へとバイクを止めた。そして、携帯を取り出し撤兵に連絡を取った。撤兵の報告だとどうやら私の作戦は見事に読まれたらしい。しかし、私の連絡をすぐに聞いた撤兵はうまく逃げ切ったらしい。 私が各所の包囲網を回ったのもあってか、無事に逃げ切れたらしい。撤兵の報告を聞いた後、私もすべて連絡を取ると次の集会場所を伝えた。 やはり集会場所はころころ変えないといかんな。そう私は思いながら警察の警備が晴れるまでここととどまった後、遠回りしながら自宅へと帰っていった。 「ふぅ・・今度はちょっと考えないとな。もう少し間をおいたほうがいいかもしれん・・」 そう考えながら部屋の鍵を開けて戻ろうとすると・・また、あいつと目が合った。あいつは無邪気にも私の挨拶を交わしてくれた。 「あ、おはようございます。・・学校行かないんですか?」 「チッ・・んなもんいかなくたって内容は殆どはわかってる。」 両親の家庭教師から嫌ほど勉強を押し付けられていたので私の頭脳は高校生ぐらいまでの知能が備わっていた。 しかし・・当時の私からしてみればムカつく面をしていた。しかも、しつこいぐらいに私に敵身的に接してくれている。それがもっとも気に食わない理由であった。 そんな当時の私の知ってか知らずか・・あの人は笑顔で私のほうに語りかけてくれた。 911 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 34 15.73 QKwzjW7h0 「女体化のほうは大丈夫ですか?何ならぼくの知り合いの診療所で診てもらえますよ」 「うるせえ!!俺に構うなって何度も言ってるだろ!!!今度俺に構ってみろ、全員でヤキ入れてやるぞ!!!!!」 そういって私は怒りに身を任せたままあいつを睨みつけた。しかし、あいつはそんな私の脅しにも動じず笑顔のまま俺にこう言ってきてくれた。 「何言ってるんですか?困った人に手を差し伸べるのも医者の役目なんですよ。あ、これは知り合いの言葉でして・・」 「・・勝手にしろ。俺はそんなくだらないもんに頼らなくても1人で生きてやる!!」 そういって私は部屋へと入っていった。あの両親の件以来、私は人をを信用することに心の中でブレーキを掛けていた。もう、誰も信用できない・・ 信用するだけ裏切られるだけ・・あんな両親でも僅かに信用していた自分が恥ずかしくなった。私はあの時・・両親に優しくしてほしかった・・だけどこんな形で裏切られることになってしまった。 だから・・私はもう誰も信用しない。・・・そう、心に決め付けていた。だから、友人である撤兵にも話すことができなかった。 「クッ・・人なんて信用できるかよ・・」 裏切られた傷心に染み付いた痛みが未だに取れなかった・・ 916 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 47 29.03 QKwzjW7h0 「さて、保健室の人数チェックでもしますか。これやらないと教頭に小言を言われるのよね・・」 私は保健室の人数チャックを入れた。人数とそれに使った薬を1日ごとにチェックしながら保健室の日誌に書き込んでいく・・これが私の主な役割だ。 保健室は様々な生徒が来たりするところ・・聖のように生理薬の処方の願いやただの世間話・・中には相談事やいろいろなことなどを私に持ちかけてくる。思えば 昔の私はそんなことは一切しなかった。誰も信用せず裏切られることを恐れ続けた日々・・泣く子も黙る暴走族集団金武愚初代総長のこの私もそんな肩書きを取り除けばただの弱い人間だ・・ それを当時の私は断固として認めたくはなかった。己の虚勢の強さが故に・・ そんなことを考えていると私は日誌の筆を止めた。 「あの時、あの人が隣にいなければ・・今の私は成り立たなかったのよね。考えるだけで末恐ろしいことだわ」 あの当時・・ボロアパートの部屋の隣が今の旦那でなければ今の私は成り立たなかったであろう。そう・・自分でも思いたい。 私は・・あの人によって人の弱さや己の弱さを知ることができてそれを踏み越えられた。今の高校生は危険な行為に度々手を染めると世間では言うが・・それはただ、昔の私みたいに 己の存在を確かめたいだけかもしれない。人の弱さや自分の弱さに目を背けたまま・・自分というものを見失っているのかもしれない。 傍に・・人がいない悲しい子供が今の犯罪に手を染めている、そう私は思えてならなかった。 「そういえば、あの後はたしか・・」 私は再び日誌の筆を止めると再び過去のことを思い出していた・・ 928 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 07 28.68 QKwzjW7h0 あれから数日してか・・暴走行為も更なる拍車を掛けて散々走りまくった。時には「このまま勢いに乗って県外へも走ろうぜ」っと言う意見もちらほらでて来たのだが 流石にそれは上のほうの意見にそむいてしまうので文句なしに却下した。私たち金武愚はVIP組という指定暴力団のバックがあってこそ成り立っている。 県外の暴走行為はほかの族と揉めるようなことになる。だから、県外への進出は固く禁止されている。私はいつもの場所で集会をしていると私の目の前にとある人がやってきた。 「やぁ・・今日も集金に来たよ」 「ショボンさん・・今月の分です」 彼はショボン・・表向きは大らかで人生経験豊富なおっさんそのものだが、彼はVIP組の幹部だ。いつもこうして月ごとに集金をしにいっている。 ほかの地域の族も取りまとめている。もし、集金が滞れば・・その場合はもれなく血の雨というオプションがセットでつきながら天国へ連れていてくれる。私は今月の分の金を払うと 私はショボンさんに今月の分を渡すと警察の動きを聞いてみた。 「ショボンさん・・奴らの様子はどうですか?」 「はっきり言って・・君たちの暴れようは凄まじいね。僕としても鼻が高い・・奴らについては結構目を光らせているようだ。逮捕されるんじゃないぞ冷夏・・いや、礼子さんだったな」 クッ・・ムカツク野郎だ。だけど、この人に意見できるほど私もえらくはない。そのままショボンさんはご機嫌で俺たちの前から姿を消していった。ショボンさんが姿を消した後・・普段は冷静な撤兵が明らかに ショボンに対して不満を漏らしていた。 「クソッ!!あのクソジジィが!!!!いつもいつも偉そうにしやがって・・・」 「撤兵、俺だってムカつくが仕方ないだろう。俺だって奴には逆らえねぇよ・・・」 あのタコの顔つきはいつもムカつくがその憂さ晴らしはこの暴走行為によって決定した。俺はそのまま作戦を説明するとそのまま全員を率いて相棒のCB400SFを走らせた。 938 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 26 55.45 QKwzjW7h0 今回は2手に分かれて各地へと暴走することにした。警察もいろいろな手を使って私たちをパクリに来るがすべてかわしている。 このまま、勢いに乗って暴走を繰り返してきた私だったが・・ここ数日で私の心にも変化が見え始めていた。いつもいつも暴走で自分自身を満足させてきた私だが暴走の回数を 増やしてくるごとにあのうやむや感が開放されなくなった。むしろ、逆に溜まってきているぐらいだ。原因はわかっている・・ほかならぬあいつだ。 あいつは自宅へ帰るたんびに私と出会うらしく、いつもいつも私にグダグダとした話を吹っかけてきている。私はいつも怒鳴り散らして追い払っているのだがまともな効果も得られない。 一回、あいつの元へ仲間全員と一緒にヤキを入れようと思ったのだが・・なぜか、私の心はそれを止めようとする。だから私のイライラ感がたまりこういった暴走行為に拍車を掛けていった。 そんなことばかり考えていたんだろう・・一瞬の油断からか私は対向車線へと飛び出してしまった。 「し、しまった!!!てめぇら!!俺に構わず逃げろぉぉぉぉ!!!!!!」 しかし、私のこの油断で仲間は混乱状態になっていた。 940 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 29 05.57 QKwzjW7h0 はっきり言って一瞬の油断だった。突然のことで急ブレーキを掛ける乗用車・・しかし、私はとっさの機転でそれを脱したのだが・・私のこの油断によって仲間が混乱状態になり、警察へとパクられてしまった。 この状況は非常にまずい!!私は警察をひきつけたのだが、仲間は混乱により支障をきたしており私の命令が聞けれなかった。次々と逮捕される仲間・・このままでは私が逮捕されてしまう。 そう・・思った私は逃げに逃げまくった。奇しくも、逃げたルートはあの時・・最初に女体化したときのと同じルートであった。 私は逃げに逃げて逃げまくりついにあの崖を相棒と一緒にダイブした・・私の体は相棒から引き離され、私は全身を地面に叩きつけられた。しかも女性の体は男の体と比べてひ弱なものであり、体中に 激痛が走った。私は必死にその激痛に耐えながらも女性の体ではきついものであった。 「―――ッ!!痛ぇ・・だ、誰か・・助けてくれ」 明らかに今の私は人に助けを求めていた。・・激しい痛みに耐えながらも助けを呼ぶ私・・人と接する機会がない私は明らかに人に助けを求めていた。 しかし、助けを求めれば求めるほど激痛は広がるばかりだ・・もうだめだ。もう思っていると私の前に人が現れた。・・あいつだ。声でわかる・・あいつだった。 「だ、大丈夫ですか!!」 「た・・助けて・・・・くれ」 そして私の意識は再び暗闇へと堕ちた・・ その時の私は・・誰かに助けられて安堵しきっていた・・・暗闇の中で僅かにだが暖かみがあった。 それはとても心地よく人の温もりが私を包み込むようであった・・・ 948 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 46 18.13 QKwzjW7h0 「ハッ・・ここは!!!―――ッ、イテテテ・・・」 目が覚めるとあの診療所の一角であった。私は体を動かしたのだが体からは激痛が電線のように体中を駆け巡った。私は痛みに耐えながらも あたりの状況を見回した。すると私の右腕にはキプスが装着されていた。私が悶えているとあいつがやってきた。 「あ、気がつきましたね。よかった・・あ、ここはあの診療所です。さっき、先生が治療を終えて僕に任せて帰っていきました。目が覚めて本当によかった・・」 「・・る・・せぇ・・よ。イテテテ・・」 「無理しないでください!!!骨も折れているんですよ。しばらくは絶対安静状態なんですよ!!!」 言葉を返したかったのだが・・私は激痛に耐え切れなくなりそのまま黙るほかなかった。その時の私には悔しさが滲み出ていた。 すると、思いのほか常に笑顔だったあいつが突然私を怒鳴りあげた。 いつも笑顔ののあいつにしてはおかしいぐらいに怒っていた。 949 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 47 30.34 QKwzjW7h0 「あなたは自分の体をもっと大切にしてください!!!もし、命を落とすようなことがあればそれでお終いなんですよ!!!!!」 痛みが染み渡る私の体にこの言葉は思いのほか重みがあって大きいものだった。私はそのままそっぽを向けながら沈黙を突き通した。すると、あいつはさっきの 雰囲気を殺すと悲しげに俺に語ってきた。 「・・・すみません。ちょっとお節介だったかもしれませんね。でも僕、女体化した人を放っては置けなくって・・」 笑顔一点のあいつにしては珍しくかなりの悲しげな口調で私に訴えてきた・・私は・・無視しようと思ったのだが、なぜか無視できなくて結局あいつの悲しげな言葉を ひしひしと感じながらも受け取った。…心なしか傷から出る痛みがあふれんばかりにして痛み始めているような気がした。 「さっきは・・すみませんでした」 「……わかったよ。わかったから、ちょっと寝かせてくれ・・」 そういって私は痛みを堪えながらそのままの体制になり睡眠を取ろうとした。 私の心の中にはさっきのあいつの怒鳴り声と悲しげな声の両方がエコーとなって響き続けていた・・ 何度も何度も・・私の心の中に響き続けるその声は傷と同時に心の痛みとなって私を襲い続けた。
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714 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 17 22.33 x0AHogcR0 あの一件から・・数日後、俺たちは晴れて(?)付き合えるこっととなった。まぁ、相変わらず俺らの口調かかわらんが いい関係(?)へと発展しようとしていた。 「おい、パン奢ってくれ。」 「お前な・・何度も俺にたかるな!!」 「るせぇな!!!俺の彼氏なら俺のために尽くせ!!」 恋人同士の良好な関係・・っとでもいえるのかね?んまぁ、とりあえず俺たちはあらゆる困難を乗り越えながらも うまく付き合っていた。 「ヘヘヘッ・・サンキュ!」 「はぁ~・・お前もたまには自分で働けよ。」 「ドアホ!・・俺は働く代わりにお前に尽くしてやってるじゃないか」 俺なりの尽くし方・・それは各自でご想像いただきたい。俺はあいつに買ってもらったパンを奪うと颯爽と内藤たちの 元へと向かった。 715 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 28 52.77 x0AHogcR0 恒例の昼食・・俺らは屋上へと向かい昼食をとっていた。 「チッ・・あの野郎買ってきたものを間違えてきてやがる。」 「あんた、文句言える立場じゃないでしょ。」 「ヘッ!俺はあいつの彼女だ!!彼氏は彼女に奢るのが常だ!!俺が男のときもそう 考えてきたぞ!!」 ツンに言われながらも俺は自分の意志を貫いた。男は女に奢らなきゃあかん。でなければ 男が廃るからな。そういえば今日はドクオがいないな・・どこに行ったのだろう? 俺はドクオの居場所を内藤に聞いてみた。 「おい、内藤ドクオは?」 「ドクオは今日は買い物に行ってるお。何でも新しいエロゲが・・」 あんの野郎ォ!!俺の目の前でサボるたぁ堂々としてるなおい!!道場へ着たらみっちりと 稽古つけてやる!! 俺はパンを食べながらドクオの特別特訓メニューを考えていた。 718 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 43 46.19 x0AHogcR0 定番の学校が終わり放課後、俺らは道場へと向かうことにした。あの件以来ひそかに 内藤が道場に通っているのがばれてツンも一緒に向かうことになった。 「ま、ツンがいるのは当然として・・なんで、てめぇがいるんだ!!!」 俺が指を指すと、そこには何の変哲もない俺の彼氏がいた。 「別にいいじゃねぇか。・・それにお前がどんな風にしているのかも見てみたいしな」 「チッ・・わかったよ。だけどな、お前は部外者だからな、邪魔すんじゃねぇぞ!!」 「わかってる。」 こうして俺らは道場へと入っていった。道場の中はいつもなく門弟がいて自主訓練していた。 ジジィのほうは・・いないみたいだな。俺は道着に着替えるとドクオを探すため道内をうろうろしていた。 「ったく、ドクオの奴どこにいるんだ?」 俺は道場内を探し回っていると気持ち悪いぐらいににやけ顔をしたドクオを見つけた。 719 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 51 51.46 x0AHogcR0 「おい、ドクオ!!てめぇ、俺に内緒で学校サボるなんてどういう了見だ!!!」 「あ、ああ・・すまん。ウヒヒヒヒ・・」 今日のドクオはいつに増して気持ち悪かった。俺はいつになく気持ち悪いような笑みを浮かべる ドクオをせかすようにして道着に着替えさせた。 「早く、着替えて来い。・・ゲームができないほどのとっておきのトレーニングが待ってるぜ・・」 「あ、ああ・・そうか」 数々の不良を驚愕させてきた俺の笑みが通用しないとは・・こいつ、何があったんだ? 722 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21 04 11.94 x0AHogcR0 「ふぅ~・・これで全部か。」 「お前毎日こんな練習してるのか?」 いつもどうりに俺は100人をブッ倒すと、横から見ていたあいつがこちらに歩み寄ってきた。 「ああ・・いつもこうしないと腕が鈍っちまうからな・・お、戻ってきたようだな。」 俺はふと振り返るとランニングから帰ってきた内藤たちがいた。ツンが走り終えた内藤たちに飲み物を差し出していた。 内藤たちはそれを受け取り、飲み物を飲みながらツンと暑苦しい会話をしていた。 「今日もツンは優しいお。」 「べ、別にあんたが心配じゃないんだからねッ!!た、ただ私は暇つぶしで・・」 一生続けとれ・・俺は心の中でそう思いながらドクオのほうを向くとあの笑みをいまだに浮かべていた。 流石にここまで来ると気持ち悪いを超えてどこか逝ってしまったのかと思う。 俺はドクオに聞こえないぐらいの音量で内藤と会話していた。 「なぁ・・内藤、ドクオ走っているときもこの表情のままだったのか?」 「そ、そうだお・・いったいあいつに何があったのかお?」 あの野郎・・何か変なものでも食ったのか、あるいはどこか頭をぶつけてしまったのか・・ 意を決して俺は気持ち悪い笑みを浮かべているドクオに聞いてみることにした。 723 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21 10 22.95 x0AHogcR0 「おい、ドクオ・・お前、何があったんだ?ついに脳細胞でもくたばったか?」 みんなが注目する中、俺はドクオに聞いてみた。どうやらみんなの心は一緒だったらしい。 俺が聞くとドクオは待ってましたといわんばかりに俺に意気揚々と話しかけてくれた。 「良く聞いてくれた。実はな・・いつも行っているゲーム屋にエロゲを買いに行くとき・・」 ドクオはハイテンションになりながらその状況を話しかけていた。 747 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 25 56.20 x0AHogcR0 「あれは学校サボってエロゲ買いに行くときのことだった・・」 ~ 「よっしゃ!!臭作ゲット!!・・これなかなかおいてなかったんだよな。 学校サボって正解だった。・・ん?」 俺はエロゲを抱え意気揚々とゲーム屋を出るととある女の人が絡まれていた。 「や、やめてください・・」 「仕事サボって、ぼくちゃんたちと遊ばない?」 「いいことあるぜww」 俺はよくよく観察するとうさだのコスプレをしていた女の人が絡まれていた。 男は数人だったがすぐに見掛け倒しとわかった。・・どうも、相良や中野と一緒にいるせいか、ああいうの見てもビビらんな。 俺は見掛け倒しとわかると女の人を助けるため、颯爽と男の間に割って入った。 749 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 30 59.07 x0AHogcR0 「おい、やめろ・・」 「なんだテメ・・」 「おい、ぼくちゃん。お金貸して・・・」 俺は相良みたいに拳を男につきたてた。 「やるのか・・やらないのかどっちだ・・」 「う、うう・・・」 「お、おい・・ここで騒動はまずいぜ。」 俺の拳を見るや否や、男たちは一目散に退散した。伊達に相良からの特訓に耐えていないぜwww でもよかった、見掛け倒しで 俺が余計なことを考え込んでいると女の人が俺に震えるような声で俺に声をかけた・・ 750 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 32 31.80 x0AHogcR0 「あ、あの・・ありがとうございます。」 「いえ・・」 決まった・・確かエロゲだと運命の出会いだったなwwww今俺の脳内には選択肢が立っている・・数々のフラグを制覇した俺に 不可能はないッ!! 「あの、これ店の割引券なんですけどよかったら来てくれませんか?」 オッシャッ!!これを制覇すれば後の基盤となるぞ!!! 「じゃあ、明日来てみます。」 「本当ですかありがとうございます。あ、私この店で働いている白菊って言います。是非きてくださいねww」 「あ、俺ドクオって言います。」 よっしゃぁぁぁぁ!!!さり気に自己紹介できた!!このときの自分の勇気に感謝だ。 相良といた成果かもしれん。毎年、女性との出会いが皆無の俺にこんなことはラッキーだ!! それに童貞のまま16になったが、いまだに女体化の傾向もないし・・こうなったらセロクスまで目指してやるぜwwwww 俺はその時の彼女の笑顔に俺は萌えた・・ 751 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 43 36.50 x0AHogcR0 「っと言うわけだ。・・白菊さんは絶対この俺に・・フベラッ!!」 俺はとっさにドクオの頭を殴った。なぜ殴ったのかはわからないが、まぁ・・とっさのことだから いいだろう。ドクオは殴られた頭をさすりながら俺に怒鳴ってきた。 「痛てぇな!!」 「うるせぇ!!!!・・お前な、なんか勘違いしてるだろ?いいか、女を助けるのはよしとしてだ。 交際まで発展する可能性は皆無だぞ!!わかってんのか!!!」 「うッ・・そ、それはこれから・・」 「甘い!!いいか、そんなことなら俺は女になってねぇよ!!!」 ドクオの理論だとこの世に童貞なんてきれいさっぱりなくなってる。こういうのもなんだが、俺は男の時には女の人を助けた 覚えがあるが俺の姿を見たとたん逃げ出してしまったからな・・ 俺らがアーダコーダ言ってる中、あいつが俺らの間に割って入った。 752 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 47 38.36 x0AHogcR0 「まぁ、待て。俺は同じ男としてドクオを応援してやりたいね。」 「おい、テメェ・・」 「中野・・」 何なんだこいつは・・俺はあいつに向けてなんか言うとすると、あいつはドクオに向けて こう言い放った。 「でも、何事も半端はいかんよ。・・それが男というもんだ。」 「あ、ああ!!」 ドクオは水を得た魚のようにさらにハイになった。それにしても半端とは・・久々に聞いた言葉だぜ。 確かに、男は自分の言葉と行動に責任を持ち、凛々しくしているもんだ。 全身からひ弱を放っているドクオにそれができるかね・・ 強くなったといっても実戦は皆無なわけだし・・まだ基礎体力がついた程度だ。実戦なんて早すぎるからさせてないだけで・・ 俺はダチとして一応ドクオを心配してやった。 755 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23 05 02.79 x0AHogcR0 道場からの帰り道・・内藤たちと別れて俺らは帰り道をともにしていた。俺は横にいるあいつにドクオになんであんなことを言ったのか 聞いてみた。 「なぁ・・なんであんなこと言ったんだ?」 「いや、ただ・・同じ男として・・な。」 本当かいね・・ま、こいつがああいうぐらいだからドクオは大丈夫なんだろ。ドクオは ああ見えてひ弱だが、芯の強さはあったな。あいつもそれが見えたんだろ。 「それよりもお前があんなふうにしてたとはな・・」 「ああ・・練習しなかったら腕が鈍るしな。常に実戦の空気を感じなきゃな・・」 「それがお前の夜の生活の強さか・・」 この野郎ォ・・よ、夜の生活といってもいろいろだ。それに俺はそこまで淫乱女じゃない!! 列記として普通だ・・まぁ、離れれば淋しくなるが そういえば・・ここ最近していないな。 こいつの家の事情もあるのだが、俺の親にもまだこいつを紹介していなかったな・・ 756 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23 06 14.76 x0AHogcR0 「違うわい!!・・俺は別に溜まってなんていない。」 「あ、そう。今日の夜は家には誰もいなかったんだが・・な。ここ最近やってなくて溜まっていないんじゃ 仕方ないな。」 相変わらず人の弱みに付け込みやがって・・ 俺はここ最近、女になってから溢れまくる性欲を抑えるのに必死だった。 「・・・行く。」 「素直でよろし。」 結局俺はあいつん家でお泊りをすることになった。それにしてもあの野郎、この俺を 手玉に取りやがって!!今日のところは退いてやるがいつか絶対に手玉に取り返してやるッ!! 俺の中の秘めたる野望の中・・夜の生活は幕を開ける。 757 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/14(土) 23 14 54.87 x0AHogcR0 翌日・・今日は学校の創立記念日で休みだった。平日だったらどうなっていたのやら・・ 「ふぁ~あ・・今日は休みか」 「らしいな。」 互いが全裸のまま俺らはベッドで仰向けになりながら日の光を浴びていた。 それにしても体が重い・・あの野郎、昨日は無理矢理俺に酒を飲ませやがったからな、そのせいかもしれん。 昨日の夜のことなんて吹っ飛んでしまった。ベッドの周りに酒の缶が転がっている。 「んで、今日はどうする?俺、体が重いわ・・」 「お前昨日かなり飲んでいたもんな。・・外にでるか。」 あいつは立ち上がり、服に着替えるとベッドでダウンしている俺に薬を投げつけてきた。 「ほれ、2日酔いの薬だ・・全く、あんだけ酒飲むからだよ。」 あんだけ・・もしかしてベッドにたくさん転がっている酒の缶は俺がほとんど飲んだのか!! だったらこの体の重さ・・納得できるかもしれん。 俺は薬を飲んで服に着替えるとあいつと一緒に街に出た。 941 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 20 42 27.37 yPNcalCA0 俺は服に着替え、あいつと一緒に街に出歩いた。 まぁ、手は繋いでいないが一緒の歩調で俺たちは歩いた。歩いている途中、次から次へと人が振り返って来るが 俺らは気にせずにそのまま歩いた。 「そういえば・・お前の妹、椿ちゃんだっけ?なんか最近出会うたびに変な視線というか・・そんなんを感じるんだ。」 「そうか?あいつ家ではいたって普通だが・・」 椿というのはこいつの3こ下の妹で絵に描いたようなお嬢様だ。まぁ、最初にこいつんちに行ったときに出会ったのだが、何の衝突もなく うまくやっている。・・というかむしろ最近会うたんびに俺に別の視線を送ってくるのだが・・気のせいだろうか。 まぁ、そうしておこう。 「ところで酔い覚ましの散歩した後、どこに行く?」 「そうだな・・飯食ってなかったな。」 朝何も食べずにでた俺はお腹がペコペコだ。とりあえずなんか食べたかった。 「へいへい、承知しましたよお嬢様。」 「るせぇな!!・・普通にしろ、普通に!!!」 お嬢様なんて・・気持ちの悪いことを言いやがって!!絶対、なんか奢らせてやる!! そういって俺らは途中目に付いた喫茶店の中に入っていった。 945 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 06 47.62 yPNcalCA0 「プハァ~・・食った食った。」 「親父かお前は!!」 「るせぇな!!男ならそういった文句たれるな!!」 たらふく食わせてもらった俺は満足しながら喫茶店を後にした。しばらく俺らはブラブラと歩いていると 途中、何とあのドクオが目に付いた。ドクオはしかも女と一緒であった。 (あれって・・ドクオか、あれが例の白菊さんとやらか・・よし!!) 俺はこっそりとドクオの後をつけようと思ったのだが・・ 「・・やめておけ。」 「いいじゃんかよ、ちょっと確かめるだけさ・・あのドクオに女がいるんだぜ。確かめてみる 価値ありだ。」 「お、おい!!・・全く、友達想いというか何と言うか・・」 俺は横にいたあいつの制止も振り切り、ドクオの後を尾けてみることにした。 947 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 17 53.42 yPNcalCA0 「お、ドクオの奴店に入ったな。」 俺はドクオたちが店に入るのを確認した。入った店は・・まぁ、こじゃれた喫茶店だった。 あいつ服装にも結構気合が入っていたな。もしかしてそういう約束を取り付けたのか もし、そうだったらあいつはなかなかやるな。 「よし、入るぞ。」 「お、おい・・放っておけよ。あいつらも楽しんでるんだ。だから・・」 「何を言う。ダチを心配するのも男の役目・・あいつはあれでも俺のダチだ。心配してやらんで どうする?」 「それは違う気が・・っておい!!ったく、仕方ねぇな。今日はとことん付き合ってやるか。」 俺はあいつの制止を再び振り切り、店の中へと入っていった。そういえばなんかぶつくさ聞こえていたが気にしないことにしよう。 俺は運良くドクオたちが座っている席が空いていたのでそこに座ることにした。対するドクオは彼女に夢中で俺には全然気がついて いなかった。 950 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 32 36.32 yPNcalCA0 「あの・・私でよかったんですか?」 「当たり前じゃないですか。」 隣からドクオたちの会話が聞こえてきた。俺は紅茶を飲みながらドクオたちの会話を聞いていた。 あいつは・・俺のまん前でコーヒーを飲みながらドクオたちの会話を聞いているようだった。 「なんだよ・・お前だって気になってるじゃねぇか。」 「ま、まぁな・・」 ヘッ、最初からそういやいいんだよ。お、どうやらいろいろ話し始めてるようだな。 「あの・・私普通の女の子みたいにその・・」 「はい?」 「その・・私、俗にいう・・オタクなんです。」 「なッ!!」 な、何だってーッ!!!・・思わず紅茶を吹きそうになった。危ない危ない。横にいたあいつも・・涼しげな顔をしているが、あれは 絶対吹きそうななった顔だ。俺にはわかる。眉毛が少しピクッとしてた。 俺はいつもより少し注意深く会話を聞いてみた。 954 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 21 43 34.64 yPNcalCA0 「え・・それって俺と同類じゃん。」 「そ、そうなんですか?じゃあ、この同人なんですけど・・」 何だそれは・・訳わからなくなったぞ。どうやらあいつも同じようだ・・俺らは隣の話に?マークを思い浮かべながら 隣の動向を伺っていた。 「なぁ、同人って何だ?」 「俺に聞くな。・・それよりもお前、2日酔いはもういいのか?」 「あ、ああ・・あの薬が効いたみたいだ。」 そういえば俺は体の重さがなくなっている。だるくもなければ気分も悪くない。あの薬はどうやら 即効性のようだ。それにしても隣はわけのわからない話を永延といっているな。 やれ同人やら、エロゲやら・・何言ってるんだ? それにドクオのほうも話を弾ませているし・・ある意味奇妙なカップルだ。 958 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 01 47.45 yPNcalCA0 喫茶店でなんやかんやたった後、あいつらはもう出るみたいだ。 「お、あいつら出るみたいだぞ。よし、こっちも行くぞ。」 「あ、ああ・・」 フッ、なんだかんだ言ってもこいつも乗る気だな。しめしめ・・ おっと、こうしちゃいられないな。こいつらの後をつけんとな。見失ったら大変だ。 俺はあいつ持ちで会計を済ませるとドクオの後を尾けていった。 それにしてもわずか1日でここまでもっていくとは・・俺も男のときには見習うべきだったのかも 知れんな。 「お前・・今、男の頃のこと考えてなかったか?」 「は、ハッ・・何言ってるんだよ。んなわけねぇだろ!!」 相変わらず勘が鋭い・・こいつと子供ができたとき、勘が鋭いかもしれん。気をつけなければ・・ 966 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 27 07.48 yPNcalCA0 ドクオたちは次から次へとオタクどもが好みそうなショップに入っていった。まぁ、しかしうまくやっているようには見えるな。 互いに笑顔で何かを語り合っているし・・心配せんでも大丈夫かも知れんな。 「おい、もういいだろ。・・帰るぞ。」 「ヘイヘイ・・って、あれ?」 俺たちがちょうど引き上げようとするとドクオたちが誰かに絡まれていた。どうもあの格好からすると ヤンキーだな。それもチンピラレベルの・・ヤンキーたちはドクオたちを絡み始めた。 967 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 28 46.32 yPNcalCA0 「お、いいね君たちwww」 「おい、ぼくちゃん、俺らに女の子とついでにお小遣いちょ~だい。」 さぁ、どうするドクオ・・女連れで絡まれたときにお前はどうする?ここで変に挑発をかけたって相手を逆上させるだけだ。 ドクオもちぃったぁ強くなったとはいえ、こっちは女がいてしかも2対1は少々きついだろ。 さて・・どうするって 「さぁ、どうするぼくちゃ・・・アゲッ!!」 「ごめん、白菊さん。こっちだ!!」 「う、うん・・」 「ざけんなぁ!!待てぇぇぇ!!!!!!」 って、いきなり殴りやがった。あの野郎、少しは相手の動向とかな・・ま、そうこういっているうちに ドクオは女を連れて逃げ出した。ま、人間の性か相手もドクオたちを追いかけてきた。しかも追い掛けている 人数が増えていやがる。あいつらはなっからドクオたちを狙っていやがったな。 「おい、俺たちも行くぞ。」 「待てよ、ここで俺たちが・・」 「わかってるよ。・・様子を見るだけだ。」 俺はそういうとドクオたちの後を追いかけてた。 976 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 51 26.77 yPNcalCA0 ドクオは女を連れて必死に逃げていたが相手のほうもなかなかしつこく、ついにドクオは女連れのまま人気のない ところへと追いやられた。正式には追い込まれたのではなく追いやられたのだ。 これは・・誰かがこいつらを指揮してるな。隣にいたあいつもそう思っているはずだ。 「おい、ぼくちゃん、追いかけっこはお終いかい?」 「・・ごめんね。来いよ。」 「おうおう、ずいぶん威勢のいいこと・・でもね、ぼくちゃんその女の子に用事なのよ。 まぁ、話してもわからんようだから首謀者を呼ぶわ。・・徳永さーん」 そういうとチンピラは徳永と呼ばれる首謀者を呼び出した。すると、女のほうはその徳永を見るや否や震え始めた。 これは厄介なことになったな。ドクオの奴、最近実戦をやらかしたとはいえまだ青2才だからな。 「あ、あなたは・・」 「久々www俺とより戻そうぜww」 「い、嫌よ!!」 どうやらこいつらは過去に付き合っていたらしいな。女のほうはどうも吹っ切れたいみたいだけど 男のほうがしつこかったんだろうな。だからあんなおどおどした態度とってたのか。 俺らが影からじっと様子を見ていると、ドクオが突然怒鳴り始めた。 978 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 52 25.27 yPNcalCA0 「お前・・最低だな!!女を脅すことしかできないなんて!!」 「なんだてめぇは!?かって人の女なんかに手ぇ出しやがって!!・・お前らやってしまえ!!!」 そういってドクオに向かって多数の男たちが襲い掛かってきた。俺がじっと見守っていると沈黙を見守っていたあいつが俺の腕を 押さえつけた。 「な、何だよ・・」 「・・いいか、あいつにやらせるんだ。俺たちが手を出したらおしまいだ。」 「・・ああ、わかってる。・・わかってるさ。」 俺は自分の中で熱くなっている感情を抑えながらドクオたちを影から見守っていた。 982 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 04 05.14 yPNcalCA0 ドクオは男たちに向かって抵抗はしてたものの数の差や実戦能力のなさなどで数人に たこ殴りされていた。しかし、この喧嘩・・どうも合点が行かない部分があった。 それは・・ 「おい、ドクオの奴もそれなりには倒してるな、なんで減らないんだ。・・まさか」 「ああ、そのようだな。・・潰すか?」 「ッたり前よ!!」 どうやら俺たちは一緒のことを考えたらしい。相手の勢力が一向に減らない理由・・それは隠し玉がいることだ。 ドクオだって見た目ほどそんなにヤワじゃない。ただ実戦経験が薄いだけで俺の考案した訓練では内藤と一緒に耐えている。 それなりに結果だってついているはずだ。 そして俺らは二手に分かれて敵さんの隠し玉を潰すことにした。 991 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 17 10.64 yPNcalCA0 「ハァハァ・・」 「チッ、気にいらねぇな。おい、ドンドンやっちまえ。」 「もう・・もうやめて・・」 「大丈夫ですよ・・」 チッ・・ドクオの奴結構まずいな。早く隠し玉を潰さなければ・・ 俺はドクオをチラッとみながら敵の隠し玉を潰していた。それにしても敵のほうは武装してやがるな。 かなり気をつけんとまずいな。 俺はそう思いながら隠し玉を手当たり次第潰していった。はっきり言って武装していても 俺の敵ではなかった。 992 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 18 38.10 yPNcalCA0 「おい!!後はどこにいやがる!!!」 「も、もういない・・・」 俺は隠し玉を瞬殺すると伸びかけているほうの胸倉をつかみながらほかの隠し玉の居場所を問いただしていた。 「本当だな・・俺に隠し事するとタメにならんぞ!!!」 「ほ、本当です・・ガクッ」 チッ、くたばったか。俺はきょろきょろ探すと横からほかの場所にいるあいつが出てきてくれた。 どうもあいつも同じことを考えていたらしいな。ほかに人気もないしこれでお終いか・・ 「そっちはどうだ?」 「ああ・・全部潰した。これで大丈夫だろう・・後はあいつ次第だ。」 そういってあいつはボロボロになっていたドクオを見守っていた。ドクオはかなりの攻撃を喰らっていたものの 倒れることはなく不屈の精神で1人1人を潰していった。・・これでお膳立ては済んだわけだ。 頑張れよ。ドクオ 19 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 36 20.17 yPNcalCA0 そして俺らが見守る中、ドクオはとうとう最後の1人をブッ倒した。 「チッ・・このままだとまずいな。もっと応援を・・なぜだ!!なぜ連絡が来ない!!」 「どうやらこれで終いらしいな・・もう彼女に近づくな!!」 おう、決まってるじゃないか。珍しく絵になってるぜドクオ。昨日の気味の悪い薄ら笑いとは大違いだ。 これで勝負がついたと思った俺たちは帰ろうとしたのだが・・徳永が突然、女の背後に回り喉元にナイフを 突き立てた。 こうなったか・・こりゃ、まずいな。ドクオは刃物を使った特訓はしていないからな。 俺はこの状況を何とか打破するためちっぽけな脳みそを使って考えた。 20 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 36 52.71 yPNcalCA0 「し、白菊さん!!」 「動くな!!動くと刺すぞ・・」 クッ・・こうきたか、どうするドクオ!!裏でいた俺たちもとんでもない隠し玉に 少し驚いていた。 「おい、どうするんだ!!・・あれはどうみたって本物だぞ。それに目は本気だ・・」 「チッ、あんなチンピラがここまで行くとは・・どうする、出るか?」 珍しく出ようとするあいつの意見・・俺はどうしようか迷ったのだが踏みとどまった。 「・・いや、ドクオのことだ。ドクオにやらせよう。俺らが手を出したらあのお膳立てがパァだ。」 「・・そうだな、せめて隠れながら注意を注ぐことができればいいのだが・・」 口は達者だがこの状況を覆すことができない自分が情けなかった。何か・・何かないのか!! このままだとあいつのやってることが泡になっちまう!! ダチのピンチに救いたい自分がいた。 26 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 51 20.84 yPNcalCA0 「おい、悠長なことしてるんじゃねぇよ!!俺に土下座しろ。「もう二度と彼女には近づきません」ってな!! そうしたら見逃してやるぜwwww」 「もう・・やめて・・」 「クッ・・」 ドクオの奴・・半ばあきらめてやがるな。何かないか?隠れていてなおかつ相手の注意を背くことの できるもの・・ 「おい、このまま長いとまずいぞ。あいついつ刺してしまうかわかんぇぞ。」 「わかってる!!・・何かないか、何か・・ん?」 俺はさっき倒した隠し玉の持っていた角材を見つけた。これなら・・俺は迷うことなく、角材をあいつ目掛けてブン投げた。 そのとき俺は角材の重さなど微塵も気にしなかった。 28 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 52 18.13 yPNcalCA0 「ヒャッハ~!!いいかげんにしないと・・ウゴッ!!あ、足が・・だ、誰だ!!」 「今だドクオ!!!」 「(相良・・)お、おう!!!」 俺の投げた角材は見事にあいつの足に命中、あいつはバランスを崩しながら人質となっている 女を離すとそのままドクオに顔面を思いっきり殴られた。女のほうは幸いにも軽症だ。 これですべてが終わったな。 ドクオは最後の相手を倒すと女のほうへと向かっていった。 「白菊さん!!・・すみません、巻き込んでしまって。」 「ドクオさぁ~ん・・」 女のほうはそういうとドクオに抱きついた。俺らはそれを見届けると帰ることにした。 俺らの役目はこれで終いだ。 「・・さて、帰るか。今日も家の奴いないんだろ。」 「ああ・・運動したから帰って風呂にでも入るか。」 「バ、バカヤロ・・」 夕日に沈むカップルを見届けると俺たちはあいつの家へと向かった。 37 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00 06 57.38 MdAgYFxV0 翌日・・俺はあいつ一緒に学校へ向かうとドクオが傷ついた姿で俺たちを見ていた。 「おい、相良・・昨日はありがとな。おかげで白菊さんともうまくいきそうだ。」 「ん?何のことだよ・・俺ァ知らんぞ。」 「だ、だってあの時お前が・・」 俺はドクオの肩にぽんと手を置くとドクオに無言のエールを送りあいつとその場から去った。 ドクオにエールを送った後、あいつは笑いながら・・ 「おい、本当のことを話してもよかったんじゃないか?」 「フンッ、そんなことしたってめんどくさいだけだ・・それに、あいつらはうまくやるよ。 この俺が保障するぜ。」 「そんなもんかね・・それよりもお前、進路は決まっているのか?」 進路・・嫌な響きだ。これっぽっちも考えていない。受験なんてせんぞ!俺は!!! あんなのものはもうこりごりだ!! でもあいつはどうするんだろ・・ 38 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00 07 55.95 MdAgYFxV0 「そうか・・お前は俺と一緒の大学に行きたくないのか?」 「え・・」 こいつちゃっかりと考えていたのか・・ それに、こいつと一緒の大学・・高校卒業したらこいつとは離れ離れか、そんなのは・・嫌だ。 あんとき言った言葉は・・嘘になる。それは・・嫌だ。 「・・わかったよ。俺も行く。行ってやるぜ!!てめぇと一緒の大学によ!!!」 「フッ・・そうか、ならお前の家庭教師せんとな。あの大学結構むずいからな・・」 は、嵌めやがったな!!!この俺を・・相良様を嵌めるとは!!いい度胸してるじゃねぇか!! こうなったら乗りかかった船だあいつがびっくらこくような成績を残してやるぜ!!! 俺はやってやるぞ!!絶対にだ!!!!! 俺は新たな野望に燃えながらあいつと一緒に過ごしていった・・・ fin
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このページはこちらに移転しました 無題(31スレ133) 作詞/31スレ133 誰か教えてください 愛の歌い方を 僕にはわからないんだ 伝えたい人も いないから 「お前いいやつだから、すぐいい人見つかるよ」 友達の慰めが 正直心に刺さる 好きって何?誰を想って?いい人ってどこにいるの? そんな気を紛らわすために ベッドに腰掛け つま弾くギター 口ずさむメロディ 出てくるのはいつだって 伝える人もいないから どこかむなしいラブソング どうやって歌えばいいの? 誰に贈ればいいんだ? 好きだ 好きだ 好きだ 好きだ 誰が? 教えてください 好きだってこと 伝えたい 心から ラブソングを 誰か僕のラブソングを受け取ってください 心から 歌いたい 誰かに それも夢かな? (このページは旧wikiから転載されました)
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333 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22 04 24.18 wn+JCvxG0 結局、休みの日が来ちまった。俺は渋々支度を済ませると肝心の問題が残っていた。 「そういえば・・金がねぇな。どうすっかな・・」 俺は結局、相変わらず寒い財布と睨めっこしながら予算をどうしようか考えていた。男のときは土木のバイトで まぁまぁ稼いでいたのだが、女になったとたんすぐにクビになり無一文生活へと転落した。 仕方なしに俺は母さんから事情を話し金の工面をしてもらおうと思ったのだが、事情を聞いた母さんはすぐに横にいた 親父の財布を取り上げて財布の札束を全部俺によこしてくれた。俺は驚きつつも親父を哀れに思った。 「母さん・・これは?」 「何言ってるの!!服を買うんならちゃんと私に言いなさい!!・・母さんうれしいわついにあんたも女の子を自覚したのね。」 このまま話を聞いてしまうと確実に遅れてしまうので俺はそそくさと家を後にした。 しかし、俺が女のなってからやけに母さんが優しいのは気のせいだろうか? 考えても仕方ないので俺は待ち合わせの場所へと向かった。 344 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22 14 37.21 wn+JCvxG0 俺は待ち合わせの場所へと向かうとそこにはツンが待ってくれていた。 「あれ・・あいつらは?」 「ブーンたちならまだ着てないわ。それよりもあんた・・こんだけかわいいのにほんとに無頓着なのね。」 「仕方ないだろ。前まで男だったんだからな。」 ま、金もかなり貰ったし予算については心配なしだな。俺たちはそのまま内藤たちを待つことにした。 遅い、もう10分も待っている。ツンの横顔をチラッと見たが、多分怒り心頭だ。このままだと置いてくぞ。 俺たちは内藤たちを待ち続けると2人の男組みがこちらに現れた。 「へ~い、お姉ちゃんたち。俺たちと遊ばない?」 「いいところ連れてってあげるよ~?」 うぜぇ!!男はみんなこうだったか?いや、俺は断じて違う!!これははっきり言う。 俺は殺人と正当防衛の境界線を考えながらこの状況をどうやり過ごすか考えていた。 349 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 22 23.05 wn+JCvxG0 「ナンパなら お 断 り 待っている人がいるから、とっとと別のを探してきなさい。」 俺が境界線を考えている中、ツンがあっさりと男共を切り返してきやがった。・・流石に俺に盾突いただけであって あっさりしているのかもしれん。しかし、ナンパ野郎たちも負けてはおらず俺たちに誘い文句を言ってきた。 「おいおい、姉ちゃん。そんなのほっといて俺たちと楽すぃ所へ行こうぜww」 「だが断るなんていったらお兄ちゃんたち怒っちゃうよ~www」 うぬぬ・・野郎のほうも男だけあって流石に粘るな。獲物に狙いを定めるその眼が懐かしいぜ・・ 「何度も言うけど連れがいるからお断り。さっさと消えてちょうだい。」 おいおい、そんなこと言ったら・・ 「じゃあ、隣のかわいこちゃんと一緒に無理矢理でも連れて行っちゃうよ~」 「儲け儲け♪」 やっちゃいますか。この野郎どもには言い聞かせないとわからないからな。 358 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 31 26.18 wn+JCvxG0 「嫌よ!!離してちょうだい!」 「抵抗する姿がまたいいねwww」 チッ、手が早い野郎どもだ・・ん?俺の右手にも既に掴んでいやがる。 全く・・こうなったら拳で言い聞かせるしかないか。 「そっちもかわいこちゃんも僕と一緒に・・グゲッ!!」 俺は言葉よりも握られた右手を払いのけ左の拳を握りながら男の腹にめがけて一発入れてやった。 案の定、男は殴られた腹を抱えてその場に蹲った。さて、次はツンのほうだ。 「て、てめぇ・・女だからってなめるんじゃねぇぞ!!」 「うるせぇ!!!てめぇこそ女をなめるんじゃねぇぞ!!」 ハッ・・俺何言ってるんだ言葉が違うだろ!!女じゃなくて元男を言うつもりだったのに・・ とりあえず俺は男の手からツンの腕を払いのけ、男の手首を思いっきり握ってやった。 「イデデデデ・・・女なのになんて力だ。」 「そいつと一緒にどっかいかないと離さんぞ。」 「わかったわかった・・だから離してくれ、イデデデデ・・」 俺は手首をひょいと離すと腹を殴った奴を抱えて2人の野郎は消え去った。 ま、正当防衛だよな? 362 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 39 26.43 wn+JCvxG0 「ふぅ・・」 俺はとりあえず元の場所へと腰掛けるとツンのほうが俺に礼を言ってきた。 「ありがとう。・・大丈夫なの?」 「ああ、あれでも一応手加減したつもりだ。ほら、俺野郎共に恨み買われているだろ? 女の体じゃ力がねぇから合気道をやってるんだ。」 「へぇ~・・すごいわね。」 ナンパ野郎共を撃退してから更に数分後・・ようやく内藤たちが到着した。 「2人とも遅いわよ!!・・こっちはさっきナンパにあったんだから。」 「ご、ごめんお。それにしても大丈夫かお?」 「うん、相良が軽く倒してくれていた。」 「相良が・・すげぇな。」 全員集合ということでまずは待たされてしまったため一向は喫茶店で ひとまず休憩することになった。 366 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 47 22.47 wn+JCvxG0 俺たちは喫茶店で涼みながら渇いた喉を潤していた。 「それにしても合気道やっているのかよ。」 「ああ、一応フォローにはなると思ってな。」 「あたしも驚いちゃったわよ。だって、大の男を簡単にのしてしまったもの。」 まぁ、免許皆伝ものだしな。・・しかし、ナンパ野郎はああ見えて根が深いから用心せねばなるまいな。 「そういえばどこへ行くのかは決まったのかお?」 「ええ、まずはこのショッピングモールへ行って相良の服を買いに行くわ。こいつ無頓着だからあたしが選ぶわ。」 「おいおい、選ぶのは勝手だが大丈夫か?」 それが心配だ。しかし、内藤が笑顔でこう言った。 「ツンはセンスがいいから大丈夫だお。お、ツンが照れてるおwwww」 「べ、別にうれしいわけじゃないからね!!」 なんだこいつらは、それに何じゃれあいこをしているのだか? しかし、不思議と俺の中にはドス黒い感情が芽生えていた。 男のときはなかったのに誰か教えてくれーッ!! 369 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 55 02.57 wn+JCvxG0 俺の行く場所が大方決定すると突然ドクオがにやついた顔でしゃべり始めた。 「なぁ、相良のもんが変えたらちょっと行ってみたいところがあるのだが・・」 「どこかお?」 「え、何々?どこへ行くの?」 「下らん場所だったら即刻帰るぞ。」 何だ・・こいつは俺たちをどこへ行かせようとしているんだ? みんなの期待を一新に集めながらドクオは更に笑みを浮かべてこう言った。 「ま、行ってからのお楽しみだ。」 気味の悪い顔をしながらドクオは秘密を突き通した。そして、遅れた内藤とドクオに 飲み物代を奢らせると俺の服と身の回りのものを買うために一向はショッピングモールへと向かった。 それにしてもあのドクオの笑みはなんだったんだ?全く思い出す度に気味が悪いぜ。 660 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23 41 43.03 x0Dm9H1V0 俺たちはショッピングモールに到着すると俺は適当に服に手をとった。 (こんなの着るのかよ・・) 服はいかにも女の人が着そうなものばかりであった。こんなのを俺は一生着なきゃいけないのか・・ 俺はとりあえず動きやすい服を選ぶと早速ツンに駄目だしをされた。 「ちょっと待った!!それじゃ駄目よ。もっとこんなのを着なさいよ。」 といいながらツンが俺に差し出したのはいかにも女の子らしい服であった。 「え・・これじゃ駄目なのか?」 「当たり前よ。あんた本当にセンス0ね。ほら、早速試着しましょう。手伝ってあげるから。」 「おいおい、ちょっと待て・・」 俺の健闘も空しくツンに押される形となり、俺たちは試着室への中へと入り込んだ。 663 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23 55 50.22 x0Dm9H1V0 数分後、俺はツンに選ばされた服を試着して着終えるとカーテンが開いた。 「・・凝視すんな」 「どお、私のセンスは?」 「す、すごいおwww」 「ああ・・あの相良だと思うと余計すごいぜ・・」 チッ・・やたらと男ほうのの視線が多いな。それにしてもこの服は少し動きづらいな。 まぁ、下のスカートをジーンズ系に変えてもらえば俺としてはうれしいのだがな・・ 次はジーンズ系をに合うのを選んでもらうか。 「なぁ、ツン・・次はジーンズ系に合うのにしてくれ。この服だと少し動きづらい・・」 「そうね・・じゃあ、選んであげる。」 こうして俺の女体化は思うように進んでいた。 それにしても心なしかツンが楽しそうに俺の服を選んでいるのは 気のせいだろうか? しかし・・嫌な気分ではないな。これが楽しい・・か? 672 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00 23 01.88 r3g1imiD0 あれから俺たちは試着室を占領しながらいろいろな服を着た。 意外にも俺の選んだ服もツンが見事にファッション性と俺の事情を考慮してうまく選んでくれた。そこでついでに 財布やらバッグやら買わされて母さんが親父から取った金はあっという間に底をついた。 「ん~、よく買ったわ。前々からほしいものもあったし・・」 「それにしてもたくさん買ってたお・・」 「ま、当分は服には困らんな。その点では感謝してるぜ。」 店を出た俺たちは荷物を抱えながら行く先もなく歩いていた。 675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00 25 35.50 r3g1imiD0 「さて、帰るか。」 「そうね。」 「もうそんな時間かお。」 俺たちが帰りに支度を始めると突然ドクオが俺たちを引き止めた。 「ちょっと待ってくれ。俺言ったじゃねーか。買い物終わったら行くところあるって」 「え・・そんなこといってたっけ?」 ツンの一言で俺は喫茶店での一言を思い出した。そういや、こいつ買い物終わったらどこかいきたいって 言っていたな。すっかり忘れてたぜ。しかも、俺たちをどこに連れて行く気だ・・ 「おい、ドクオ、くだらねーところじゃねーよな!!」 「フフフ・・この私にまかっせなさーい。とっておきの場所に連れててやるぜ。」 大丈夫かこいつ・・とにかく俺たちはそのドクオのいうとっておきの場所へと向かうことにした。 くだらないところだったらとりあえずこいつを殴る!!・・手加減は一応してやるか。 124 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16 49 56.17 pa3b0YtW0 「ここは・・」 「良くぞ聞いてくれた!!ここは我らの聖地であるコスプレショッ・・ブゲッ!!」 OK、よ~くわかった。予定どうりドクオは俺たちをくだらないところへと連れてきやがった。 俺は言ったよな?くだらないところを連れて行ったら殴るって・・ 余りにもくだらなかったので言葉よりも早く手が出てしまった。 「ドクオ、てめぇ!!俺たちをこんなところに連れてきてどうするんだ!!」 「ま、まぁ・・いいじゃねぇか、コスプレはいいもんd・・」 「ざけんな!!誰がこんな格好に・・」 「ふ、2人とも落ち着くお」 俺たちが言い争いをしている中、試着室のカーテンが開かれた。俺たちは思わず試着室を みてみるとツンが服を着ていた。 「どう?案外、なかなかいいもんよ?」 125 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16 57 04.44 pa3b0YtW0 「おお・・」 「ツンかわいいおwwww」 周りの絶世の中、ツンは「そぅ?」といいながら服を見回していた。まぁ、なんというか? と、とにかく俺はそんなもの絶対に・・ 「あんたも着てみなさいよ?・・ちょっとブーンは見すぎよ!!べ、別にあんたのために なんかしてないんじゃないからね!!気分よ!き・ぶ・ん」 「ツン・・痛いお・・・」 「そうだぜ、着てみたほうがいいと俺も思うぞ」 周りに勧められてか俺も着てみることにした。どうも俺は周りに勧めに弱いらしい・・ 女になってから特にそうだ。俺ってこうだったのか・・ ツンに手伝ってもらう中、ついにカーテンが開かれた。 127 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 09 39.88 pa3b0YtW0 「オオ!!なかなか・・」 「に、似合っているお・・」 「・・あんまこっち見んな。恥ずかしい・・」 試着室を出てみるとあまりもの歓声で少し驚いた。特に倒れているドクオはともかくとして、ほかの周りの奴らまで 俺を観始めた。・・ッタク!!俺はてめぇらの見せ物じゃねぇんだよ!!気持ち悪ィ目で見やがって!! こいつらいなかったらぶっ飛ばしているところだった。 まぁ、俺が女体化したときは余りにの美しさに卒倒しかけたが・・ 「じゃあ、次これな。」 「お、おい!まだ俺は着るとは・・」 「ツン、今度はこれを頼むお。」 「・・まぁ、いいわ。じゃ、行くわよ。」 お、おい俺に選択権はなしかよ・・どうも女になってからは周りに流されるようになったなこりゃ・・ 俺は頭を抱えて諦めるとツンと一緒に試着室で着替えるのだった・・ 129 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 14 49.81 pa3b0YtW0 「じゃあ、私たちはここで帰るわ。あんた超美人なんだから夜道は極力気をつけなさいよ。」 「また、一緒に行こうお。」 「相良の・・相良のコスプレは良かったなぁ・・」 そういいながら内藤たちは帰りの電車へと乗っていった。 俺も買った荷物を抱えると電車に乗った。 「そういえばもう夜か・・帰らなきゃな。」 空には黒が増し、月を囲うように星星が光り始めていた。 130 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 30 34.81 pa3b0YtW0 (尾けられてるか・・) 駅を降りて俺はそのまま真っ先に自宅に帰ろうと思ったのだが、どうも駅を降りたときから誰かに 尾けられているようだ。俺はそのまま近くのコインロッカーで荷物を収めるとわざわざ回り道をしてから あちらの誘いに乗っていた。 (どうも・・1人ではないらしいな。十人ぐらいは後ろにいるな。) 俺はしばらくして誰も使われていない工場跡地を見つけた。ここなら人気もないし思う存分暴れることも可能だ。俺は 悪独特の殺気を徐々に放ちながら工場跡地への中へと入っていった。 132 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 38 11.19 pa3b0YtW0 「出て来いよ・・どうせ1人じゃないだろう?」 「さすが、血に飢えた狂犬・・仰せのとおりだ。女になったと聞いていたが・・ どうも中身は変わっていないようだな。」 そういうと奴らは案の定、俺の周りを十人ほどの囲っていた。どうも声からすると俺によほどの恨みがあるらしい・・ まぁ、そんなことはいちいち覚えちゃいないがな・・ (ヘッ・・ご丁寧に全員角材かなんかを持っていやがるな。十人か・・ちょっときついな。ま、大丈夫かな?) 「さて・・野郎共!!相手はあの相良だ油断するんじゃねぇぞ!!!」 リーダー格の男がそういって俺に向かっていった。 133 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 48 12.06 pa3b0YtW0 「うぉりゃ!!」 リーダー格の男が飛び込むのと同時にほかの奴らも角材を振り回して向かってきやがった。 しかし、俺は全員の動きを瞬時に見た後、野郎共の懐に肘を入れて確実に攻撃を加えて気絶をさせた。 もちろん角材のよるダメージは0であった。 俺はほとんどの奴を気絶させると、残るはあのリーダー格の奴だった。 「おい、女1人に寄ってたかってここまでやるか普通?まぁ、全員俺に返り討ちにされちゃお終いだけど・・」 「甘いよ、相良ちゃん~?ほら後ろを見てごらん。」 俺は後ろを見てみるとほかのゴロツキがうようよいた。数を見てみると20人程度か・・顔をちらりと見ると俺が前にぶちのめした 野郎共もいやがった。 「こいつらがやられるのは最初からわかっていたからね。念には念を入れてね・・女になった記念だよ。受け取ってね。」 「ヘッ、要は復讐だろ。御託並べないでかかってきな。」 「チッ・・野郎共、女だからって油断するんじゃねぇぞ!!わかったな!!」 ヘヘヘ・・大丈夫かな?俺は構えて後ろのほうを料理することにした。 138 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 03 24.15 pa3b0YtW0 “ハァハァ・・テメェなかなかやるな。” “ハァハァ・・まだまだだ。” 突然思い出された記憶・・それは“あいつ”との勝負の時であった。 過去の男時代、血に飢えた狂犬と呼ばれタイマンでは負けなしのこの俺が 唯一勝てなかった相手・・ それは 「おらッ!ボーっとすんなよ相良ちゃん!!」 「何ッ!!」 ハッ・・しまった。今は昔に耽っている暇なかった。俺は男の角材を顔に向けられ 思わず左腕で受け止めた。受け止めた左腕には男のときでは考えられないような激痛が走り もはや力を入れても無駄だった。 139 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 06 51.98 pa3b0YtW0 「―――ッ!!・・この野郎!!」 「これで1本は完全に使えなくなったね。・・さぁ、覚悟しな!!」 弱ったな・・あれから残る十人はうまく撃退してもまた次から次にへと人が増えてきやがる。 それにまだ、あと十人以上はいやがるぜ。残る俺は右腕1本・・これはつらいな。確実にやべぇ・・ 合気道でカバーしてもやはり野郎の力には敵わんものなのかねぇ・・ ちょっとやんちゃしすぎたかな・・できれば、あんときの決着もつけたかったしな。 腕をやられ大人数に囲まれた中、俺は立つ気力さえ無くなり目を瞑った・・ 140 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 10 37.61 pa3b0YtW0 あれ・・奴らはどうしたんだ?俺は恐る恐る目を開けるとそこには“あいつ”が立っていた。 「お、お前は・・」 「どうした?狂犬よぉ・・女になってから弱くなったんじゃないか?」 そのツラ・・忘れるもんか。かって俺が唯一タイマンで倒せなかった男・・その名は!! “俺は殺戮の天使・・中野翔だ!!” 殺戮の天使は目を瞑っている間、俺を殴ろうとしていた男を吹っ飛ばしていた。 142 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 20 27.19 pa3b0YtW0 「な、中野・・どうしてここに?」 「ああ、お前が女になったって聞いてな。帰っているお前を見つけた後、後をつけて様子を 見てみるとこうなっていたわけだ。」 ずっと見てた・・ってことはこいつは最初からこうなることを知っていたんだな。・・全く、相変わらずムカツク野郎だぜ!! 「まぁ、そう怒るな。んでな、この影に30人近くいたからぶっ飛ばしてきてやったわけさ。ちょっとは感謝しろよ」 何だと・・あいつらまだいやがったのか!! ま、そこは一応、感謝しておくか。中野が30人近く倒したと聞いてリーダー格が驚いた 口調で言った。。 「な、何だと・・てめぇか!!あそこにいた奴らを倒したのは!!さっきからどうりで連絡が取れんわけだぜ・・」 「ああ、今頃全員、いい夢を見ているはずだぜ。」 「へ、へへへ・・そうかい、相良をぶちのめしたらてめぇもやろうと思ってたんだよ!! 手間が省けてちょうどいい、全員行くぜ!!」 おお・・怖ッ!さすがに隠し玉をやられて怒ったようだな。さて、この大人数は中野に任せて俺はあのトンキチを倒しに行くとしますか。 俺は大人数を中野に任すと片腕を抑えながらあのトンキチを倒しに向かった。 144 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 34 52.46 pa3b0YtW0 「ヘヘ・・あの相良といっても女でしかも使えるのは片腕のみ・・もらった!!」 「ざけんな!!俺がてめぇ見たいなトンキチに負けるかよ!!」 俺は瞬時に角材を持っていたトンキチの懐に回り込みトンキチの左腕を押さえながら 右腕で投げ飛ばした。 「うぉぉりゃ!!」 「なッ!!」 俗にいう火事場のクソ力というものか・・偶然にもトンキチのほうはきれいに吹っ飛び、俺はトンキチの 顔面に思いっきり蹴りを入れてやった。 「このタコが!!二度と俺に盾つくんじゃねぇぞ!!」 俺はトンキチをやっつけると中野のほうを振り向いた。中野のほうもすでに全員を倒しており あちらあちらに屍の山を築いていた。俺はようやく達成感と疲労感が同時に滲み出てきた。 146 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 43 13.30 pa3b0YtW0 喧嘩が終わった俺たちは荷物を取り出すと、とある川原へと場所を変えた。 俺はすべての事情を中野に話すことにした。 「それにしても合気道か不良のお前が武に走るとはな・・」 「るせえな!!・・それよりてめぇは女にならなかったようだな。」 「喧嘩ばかりの童貞クンとは違うんでな。」 相変わらずムカツク野郎だ・・そういえばこいつは俺と互角ながら俺とは根本的にどこか違っていた。 孤独一本との俺とは違い、こいつの周りにはいつも人がいた。 それにこいつなら女にモテそうだし童貞じゃないのも道理か。 「・・助けてもらったのは感謝する。だけど・・なんで俺なんか助けたんだ?」 そういえば・・なんでこいつは俺を助けたんだ?普通ならあちらのほうに着きそうだと思ったのに・・ それにこいつとはタイマンで決着をつけていない。しかも俺は怪我をしていた。 せっかく、俺を倒すチャンスだったろうに・・なぜだ? 147 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 43 45.05 pa3b0YtW0 「べ、別に・・気分だよ。気分。・・それに奴らのやり方は気に食わなかったからな。」 「ふぅん・・まさか殺戮の天子様に助けられるとはね。」 「・・悪かったな。」 俺はクスリと笑いながらたくさんの荷物を抱え家へと向かおうとした。 「じゃあな・・本当に今日はありがとな。」 「あ、ああ・・」 俺は飛びっきりの笑顔で中野と別れた・・ってちょっと待て!!なんで俺はあいつに笑ったんだ。 そんな気全然ないのに・・それに、わずかながら胸が熱い。心臓の音も徐々に高まってきているな・・ 全く何なんだよ!! 俺は高まる自分の感情を必死で抑えながら自宅へと向かった。・・なんだこの気持ちは?知ってたら誰か教えてくれ? 148 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 59 04.25 pa3b0YtW0 翌日・・俺はやけにうるさい両親(特に母親)を必死に抑えながら学校へと向かっていった。 怪我をした左腕には一応包帯を巻いている。俺は教室の中に入ると自分の席に座った。 すると、俺の存在を確認したのかツンがこちらの方向へと向かってきてくれた。どうやらツンとは 一緒のクラスだったようだな。ま、授業はほとんどサボってたからクラスの顔なんて覚えていないがな・・ 「おはよ・・ってどうしたのその腕?」 「ん?ああ・・ちょっとな。それよりも隣をチラッと見たが内藤たちは遅いな。」 「ブーンたちは遅刻の常連よ。・・それにしてもあんたちょっとは サボってばかりで授業を受けなさいよ。」 「るせえな・・授業なんざ興味がわかん。」 そりゃそうだ。第一進学さえも考えていないのに・・働くキャリアウーマンてか?それは勘弁して もらいたいね。 149 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 19 05 08.84 pa3b0YtW0 「全くもう・・そういえば今日、転校生が来るのよ。知ってた?」 「転校生・・だと?」 「そう、何でも前の学校でやんちゃしたんだって。・・あ、先生が着たわ。」 予鈴が鳴り、全員が席に戻り担任が教室へと入ってきた。 それにしても転校生ね・・まぁ、誰であろうと俺には関係ないのだが・・ 担任が適当に転校生予告をすると転校生が教室の中に入ってきた。 寝かけた俺は転校生を見上げると・・驚きよりも体の中で妙な電気信号が発せられた。 「転校生の中野翔君だ。見んな仲良くしてくれ。」 なんであいつが・・ここにいるんだよ!!しかも同じクラスか!! 「・・中野です。よろしく。」 あいつは転校生に決まってありきたりな自己紹介をするとあろうことか 俺の隣の席へと座りやがった。中野はさっきのような「よろしく」ではなく憎たらしく俺に話しかけてきた。 「よぉ・・まさかお前がいるとはな、驚きだぜ。」 (なんでこいつと同じクラスで隣なんだよ!!) 俺は妙なときめき・・ではなくもやもやしたイライラ感を抱えながら朝のHRを過ごしていった・・
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527 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 13 46 49.93 166noDWK0 あれから俺のもやもやした気持ちをいっそう強めながら数日がたち・・ついにあいつの家庭教師の日がやってきた。 結局勝負はドローだったので家庭教師の条件を取り消せることができず、俺は絶望した。 まぁ、内藤たちからも各自それなりのエールをもらった。 「ま、頑張れお。」 「これがきっかけでうまくいくんじゃね?」 「でも、あんた意識してるってことは楽しみにしてたのよね。ま、頑張りなさい。」 各自俺の気持ちも知らずに好き勝手なことを言いやがって・・ま、現実は仕方なく進んでいくので俺は逃げ出すこともなく あいつを待っていた。だけど、条件反射で襲われてはたまらんから何か武器を用意しなくては・・ 俺がいろいろな準備をしているとついに運命のチャイムの音が鳴った。 528 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 13 54 46.28 166noDWK0 「あ・・意外に早かったな。ま、あがれ。2階に俺の部屋があるから・・」 「あ、ああ・・」 そういって俺は速やかにあいつを自分の部屋に連れ込んだ。もしこの光景が母親にでもばれてしまったら 説教どころでは済まされない。むしろ婚約届けを勝手に提出かもしれん・・俺が女になってから 妙にハイになった母親・・本気で女の子がほしかったみたいだな。 俺は飲み物を用意するとあいつが待っている部屋へと運んだ。 「ほらよ。・・言っとくけどな勉強だぞ。教えてもらうのは保健体育じゃないからな!!」 「・・バカの相手をすると疲れる。下らんこと言ってないではじめるぞ。まずは数学だ・・」 そういってあいつはもていた手提げから数学の教科書を出してきた。どうやらあの手提げには教科書類しか入っていないらしいな。 俺は安心すると数学からじっくりと教えてもらった・・ 531 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 03 14.28 166noDWK0 「んで、ここの計算はこの方程式を使って・・ってお前違ってるぞ!!よくこの学校は入れたな!!」 「うるせぇな!!!それとこれとは関係ないだろ!!!」 ものの数分で早くも言い争いになってしまった。第一数学なんて社会にでてから役に立つことといえば 足し算と割り算と引き算と掛け算ぐらいだろ? 「はぁ・・お前基礎からやり直しだ。俺が教えてやるから諦めんなよ。」 「へいへい・・」 そういってあいつは教科書を別のページを開くと再び俺に数学を教え始めた。さすがに完璧超人の異名を持つ こいつは教えかたもうまく、俺は何とかさまになってきたようだ。まぁ、ほとんどわからんが・・ 「ダァーッ!!!もうわかんねぇ!!!!!次だ次!!」 「・・まぁ、さっきよりかはマシになってきたな。んじゃ、次ぎ行くぞ。」 そういってあいつは英語の教科書を取り出した。俺は見たくもないタイトルを見てしまった・・ 534 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 18 30.86 166noDWK0 「それじゃ次に英語だ。英語はな・・」 「俺は日本人だ!!!英語なんて必要ないね。」 全くもってそうだ。ここは日本だ。日本語さえマスターしとけば支障はない。それに英語は昔からチンプンカンプン だった。たとえ外人に出くわしてもその場で逃げればよいのだ!!つかまったものは脚力がなかった奴なのだ!!!! 「・・少なからずとも単語ぐらいは日常生活にでるものだろ。それに運悪く外人に出くわしたときどうやって対応するんだ?」 「ハンッ!!!そういう場合は拳と拳でぶつかり合うんだ!!拳と拳でいえば言葉よりも早く伝わる!!! 元来男はそうやって・・」 「・・お前アニメの見すぎだ。例えばIs this a pen?・・これはあなたのペンですか? って言われたとき対応もせずに殴りかかるのか?それはひどくないか?」 「そんなの負けたやつが悪いんだ!!!」 俺は高々とあいつを見下しながら言った。・・あいつは冷静になりながらやれやれといった表情で俺に 英語を教えてきた。 535 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 21 21.40 166noDWK0 「・・バカなこと言ってないでさっさとはじめるぞ。いいか英語ってのは見た目は複雑だが意味合いさえ わかっていれば単純なもんなんだよ。いいか・・」 あいつは例文を書きながら1つ1つずつ英語のしくみを教えてくれた。 「なるほど・・まぁ、単純といえば単純だな。」 「ハァ・・ここから教えるなんてな。お前は英語と数学が最大の課題だな。」 ため息をつきながらもあいつはゆっくりと丁寧に教えてくれた。そのおかげか俺は何とか 英語が頭に入っていった。 それから理科、国語などいろいろな教科を時間をかけてだが丁寧に教えてくれた。 まぁ、途中言い争いが多々あったが、それでも俺は自分も珍しくノートに書き込んだ。 536 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 30 40.98 166noDWK0 静かな環境の中、しばらく無音の空間が続く中。俺は必死にノートに書き込みしていた。 「なぁ・・」 「んだよ?」 「考えてみたら普通は逆だよな。同級生なら普通は頭のいい女ができの悪い男に 教えるものだよな?」 ムカつくな・・はいはいどうせ俺はできの悪い頭ですよ。俺は勉強以外のことはシカトを貫きながら 必死にノートに問題を解いていた。 「おい、疲れたろ。少し休憩を入れるぞ。」 「・・別に疲れてなんていない。」 俺は少し疲れていたのだが頭ごなしに否定すると問題を書き写しながら問題を解いていた。 しかし、一度休んでしまったのか筆が思うように進まなかった。 「ほら、疲れてんだろ?休め。」 「わかったよ。・・変なことしたら速攻殺すからな!!!」 俺は手を休めるとそのまま休息を味わった。ついでにあいつが飲み物を淹れてきてやるといってたが俺は 断固お断りした。飲み物に睡眠薬とかを入れられたらたまったもんじゃない。それにあいつが部屋に出られて 母親に見つかったらたまったもんじゃない。余計心労がたまってしまう・・ 539 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 46 23.17 166noDWK0 「なぁ・・お前男のときはこういう部屋だったのか?」 「いんや、ベッドとサンドバック以外はみんな捨てちまった。今の俺には邪魔だからな。」 まぁ、女の部屋にサンドバックがあるのは俺ぐらいなものだろう。サンドバックとベッド以外はほとんど 男専用のものだったので捨ててしまっていたのだ。もちろん、ビデオやら本やら女になってから全く要らないので ゴミ箱行きだ。 そして休憩の間・・俺の体にはとある変化が起きていた。 540 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 14 47 05.95 166noDWK0 (なんで・・男連れ込んだぐらいでドキドキするんだよ!!!・・しかもあろうことか相手はあいつだ!!) そう、さっきまでは何にもなかった俺の心音だが、休憩を入れたとたん急にドキドキと音を立てるようになった。 俺は突然のことでわからなかったが、原因は容易にわかった。 (あいつのせいだ・・) 「おい、どうした?顔が赤いぞ。」 「ひ、ひゃッ!!・・な、なんでもない。」 あの野郎・・いきなり近づいて俺の髪をなでるとはどういう了見だ!!余計心音が高くなったじゃないか!! これじゃ、さっきのように集中できねぇじゃねぇか!!!全くどうしてくれるんだ!! 「・・い、いきなり触んなよ。お、俺はいたって平気だ。」 よし、これで多分なったぞ!!ふぅ・・どうにか振り切ったか・・あいつにばれてしまったら勢いで ベッドに無理矢理押し倒されてそして・・ウワ~、考えるだけでもおぞましいし吐き気がするぜ。 絶対、それは阻止しなければ!!!・・でも、少しはよかったな。 あいつは顎に手をかけると微笑しながら 「・・そうかい、なら休憩はお終いだな。大丈夫なんだろ?」 あんの野郎ォ、俺の心を弄びやがって!!!・・機会があったら絶対金属バットで殴り倒してやる!!!そう決意しながら俺は高鳴る 胸を抑えながら勉強を再開した。 559 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 15 51 31.63 166noDWK0 あれから数時間経ち・・ようやく空が暗くなってきた。周りの家ではちらほらと 明かりがつき始めた。 「・・よし、今日はここまでだ。続きは明日な。」 「えッ!!続きって・・明日もするのかよ!!!今日1日だけじゃなかったのかよ!!」 まさかこれを持続させられるなんて・・もう嫌だ。ああ・・いずれこの勢いに飲まれ俺の貞操も・・ 「当たり前だ。お前の成績を伸ばすって言っただろ。お前の学力じゃどう考えたって 最低2週間程度やらなきゃ無理だ。・・安心しろ。必ずお前の成績を並にしてやる。 んじゃ、明日学校でな。」 そういってあいつは好き放題言いながら帰っていった。 2週間・・俺の頭に重くのしかかった。あの胸の高まりと一緒にすごさなきゃいけないのか。 それにあのクーとかいった女になんて言われるか、ああ言ってしまったからな。 俺は重くのしかかる頭を抱えながら今後をどう生きていくか考えていた。 562 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 00 57.70 166noDWK0 「まぁ、それはともかく。確かに大変ね。」 「な、な、そうだろ!!・・俺どうすりゃいいんだ。」 翌日・・俺はこの悩みをツンに打ち明けていた。 まぁ、ツンも最初はからかい気味であったが、伊達に俺よりか女はやってない。 俺の切なる悩みを聞いてくてくれた。 「はぁ~・・このまま行くと俺はどうなるのやら・・」 「まぁ、確かにクーさんは難敵ね。あんた女の免疫がなさすぎるもん。まずは安心して勉強できる場所を確保しなきゃ。 図書室は前もって無理ね・・」 そう言いながらツンは場所を考えてくれた。しかし、考えれば考えるほどなかなか好条件の場所が見つからなかった。 「あの女から隠れながら、なおかつ安全な場所か・・そんな場所あったかね?」 「そうね・・あ!!あったわひとつだけ。」 「本当か!!」 俺はわらをもすがる思いでツンの言葉に耳を立てた。 「それはね・・保健室よ。」 俺は唖然となった。 567 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 12 41.60 166noDWK0 “保健室ならクーさんの目星もつかないだろうしちょうどいい空間よ。・・だけど問題はうまく先生を 味方につけれるか。そこがポイントよ。” そういって俺は保健室のドアの前へと立っていた。俺はドアを開けて入ろうとすると誰もいなかった。 「あれ・・いない。留守かな?」 俺は辺りを見回すと確かに隠れながら勉強できるスペースはあった。さらに俺は見回してみると突然、背後から 人の声が聞こえた。 「誰?」 「へ?あ、あの・・」 俺の背後に立っていたのは保健室の先生だった。俺も初めて見たのだが、とても若く綺麗な 先生であった。しかし、その外見とは裏腹に冷たそうな性格であった。 「あ、あの俺・・」 「ああ、あなた・・元男ね。どうしたの、体の悩み?」 なんで俺が男だってわかったんだ・・この人超能力者か?はたまた宇宙から地球人を調査しに来た宇宙人か? ならこの保健室が・・UFOだったりしてな。 俺が飛んでもない発想に行き着いている中、先生が現実へと戻してくれた。 573 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 22 51.35 166noDWK0 「私は礼子。ここの保健室の先生よ。・・あなたあの相良さんね。入学早々、3年生の集団を あっという間に倒した。・・外見性格ともに“漢”にふさわしいあなたが、まさかあなたがこんなかわいい女性に なるなんてね・・世も末ね。」 「え、ええ・・自分でも驚いています。」 なに俺は世間話に耽っているんだ!ここに来たのは頼みがあってきたんだろ!! 「あの・・先生?ちょっとお願いが・・」 「何?」 俺は礼子先生に今までのいきさつを放課後の保健室の使用許可について話をした。 574 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 24 25.76 166noDWK0 「・・つまり、あなたはそのファンクラブリーダーの目を盗んでこの保健室でイケメンの彼と一緒に お勉強したいと。」 「彼は余計じゃ!!・・そ、その、約束ですので。男たるもの約束を守らなければ・・」 俺はこのときばかりは神の存在を信じた。この一大事・・了承してくれなかったら近所の神社を 片っ端から打ち壊してやる!!俺は運を天に任せた。・・普通なら問答無用で断られそうだが。 「・・いいわよ。ただし、私も同伴させてもらうわ。ただえさへ、若い男と女・・2人きりでそれもベットつきの 部屋でいたら・・・ね?」 「あ、ありがとうございます!!」 よっしゃぁ!!この先生が同伴してくれれば胸の高まりは何とか抑えることができる!! 俺は先生にお礼を言うと足早とその場から立ち去った。 「・・俺ね。昔の私みたいだわ・・」 俺は廊下をルンルン気分で走っていた。 575 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 37 49.79 166noDWK0 そして保健室の使用許可をもらって数時間後・・戸惑い姿のあいつを無理矢理、保健室の中に入れて 勉強を開始した。 「おい、なんでここでやるんだ?図書室で間に合うだろ。」 「諸事情だよ。諸・事・情!!男なら細かいことを気にすんな!!」 「はいはい、さっさとやってちょうだい。」 そして俺は礼子先生が見守る中、あいつと一緒に勉強をした。・・のだが数分も経たんうちに 「そこ違うぞ!ここは、昨日教えた式で・・」 「ああもーッ!!わかねーよ!!!」 こういった風にいい争いが続けられていた。まぁ、ほとんど俺が輪からないのが原因だが・・ すると見かねた礼子先生が俺らを引き止めた。 流石の中野でさえも、礼子先生の言葉には従った・・なんでだ? 577 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 16 39 31.94 166noDWK0 「はいはい、まず相良さんはなんでわからないの?」 「だってよ、ここの式が・・」 「昨日教えただろ・・」 「2人とも、落ち着きなさい。いい、まずこの式はこう解くの。あなたは一気に やろうとするからわかならなくなるのよ。ゆっくり丁寧にやれば数学はできるわ。」 そう言いながら礼子先生は俺に数学の手ほどきをしてくれた。まぁ、ところどころにあいつも教えてくれたのだが 断然礼子先生のほうが丁寧だった。しかし、礼子先生といると思うのだが・・この威圧感は女では感じられなかった。 あの中野でさえも従った・・もしや、今の視線は男が下のものを威圧する存在感・・まさか、礼子先生は元男? んなわけないよな。・・しかし、ドクオが童貞じゃない理由も含めて調べてみたいな。 「おい、ボーっとすんな。」 「はいはい・・」 とまぁ・・こんな感じで勉強会は進んでいた。 673 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 21 57 43.31 166noDWK0 あれから保健室での勉強会と道場通いが続く中、成果は順調(?)に進み最終期限の2週間たった後、 最後に俺は試しの小テストをさせられた。俺はいつもなく真剣にテストに答えていた。 「・・終わりだ。」 「はぁ~・・で、どうだ?」 「まぁ、待て。今採点してるから・・」 そういってあいつは俺のテストに赤ペンをつけながら俺のテストを採点していった。 そして数分後、すべてのテストの採点が終わったようだ。 「平均は・・10点満点中6点だ。まぁ、お前にしてはよくやったほうだ。」 「ハンッ!!この俺が本気を出せばこんなもんだ。」 「ま、2人ともよく頑張ったわね。それにしても2週間でここまでいけるなんてたいしたもんね。 2人の愛の力かしら?」 「なわけねぇだろ!!!この俺の実力だ!!」 俺はからかい半分の礼子先生に突っ込みながらテストを見返してみた。やはり俺はやればできるのだ!! 何せ喧嘩でも数々の修羅場を抜けてきたこの俺に勝るものなどないからな!! 674 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 21 58 33.98 166noDWK0 「・・じゃ、これで俺の役目は終いだな。」 ん?こいつにしてはどこか珍しく寂しそうだな?ま、俺は2週間にも及ぶ缶詰生活から 開放されてうれしいのだがwwww俺たちは礼子先生にお礼を言うと俺は真っ先に内藤たちと 一緒に帰っていこうとしたのだが・・まぁ、一応こいつには世話になったのでお礼を言うことにした。 「ま、2週間ありがとな。・・俺、頑張ってみるぜ。」 「バーカ、まだお前は基礎中の基礎をやったにすぎねぇよ。・・んじゃな。」 そういってあいつは夕焼けが差し込む方向へと消えていった・・どことなく、あいつの寂しそうな背中を見ると なぜかこっちも虚しくなってきた・・ (・・なんだかなぁ。) 結局俺はいっそう強くなったうやむや感を抱えて1人学校へと帰っていった。 675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/09(月) 22 06 18.54 166noDWK0 夕焼けが濃くなる中・・また俺は誰かに尾けられていた。 (ハァ~・・またかよ、なんだか最近女になってから尾けられるような気がしてきたな。 全く、モテる女は辛いぜ。) 俺は歩きながらも背後に尾けている人数を勘定していた。どうも相手は少人数だが、あまり油断は できなかった。極力戦闘は避けたかったが、この周りは逃げれる場所がなくどうすることもできなかった。 結局俺は相手を迎え入れるために人気のないところへと移動した。 679 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 11 49.49 166noDWK0 「さて・・女相手にどういう了見かな?」 俺は振りかえると案の定、少人数だが実力の立つやつらばかりがいた。 そして黒服の奴のリーダーが俺に話しかけてきた。 「お嬢様の命令だ。中野に近づかなければここは見逃そう。」 「嫌だといった場合は?」 「・・女性だろうが痛い目を見ていただく。」 どうやらあいつ・・とんでもないところとツルんでいたようだな。 まぁ、そうでなくても俺の答えは決まっていたが。 「さぁ、来な・・」 俺は構えると黒服のおじさんたちも構え始めた。 682 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 19 22.95 166noDWK0 「こいつら・・できるな。」 俺は隙を見せずに構え始めると、どこから攻撃しようか迷っていた。はっきり言ってこのおじさんたちは 何らかのライセンスの有段者だ。とても、素人とは思えない構えであった。 俺は目を瞑り隙をなくすと・・1人のおじさんのほうへと向かった。 「こ、このッ!!」 「まずは一人目ッ!!!」 俺はたちまち1人のおじさんのパンチをすべてかわすと隙を見て鳩尾に一発思いっきりいれてやった。 このおじさん、小技が多かったから多分ボクシングの有段者だろう。俺は瞬時に1人倒すと ほかのおじさんたちもこちらへと向かってきた。 「この野郎・・油断できんぜ。」 「おい、ジジィども!!小娘相手に様ないな!!!」 俺は相手の冷静さを奪うため随時挑発をかけることを忘れなかった。 案の定、俺の挑発に乗らされたおじさんたちは本来の技を使うこともなく 喧嘩戦法でこちらへと向かってきた。 684 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 29 46.39 166noDWK0 挑発をかけて技を封じた俺にとって周りのおじさんたちは少し強いだけのただのジジィに 過ぎなかった。もはやライセンスとかで得た得意技は使わずに冷静さを欠いてこちらの誘いに乗り 喧嘩戦法で行っていた。もはやこうなると俺の独壇場であった。俺は1人また1人と冷静さを欠きながら 挑発を繰り返していき、ついに最後の1人に到達した。 「さぁ、てめぇで最後だ。」 「挑発をしながら相手の冷静さを欠きその隙に攻撃を加える。・・それにその動き合気道だな。」 「へぇ~、よく知ってるな。」 こいつはちょっと厄介な相手だが・・俺は負けねぇ!! 688 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 40 24.08 166noDWK0 俺は最後のおじさんと対峙すると両方とも構え始めた。 「ハァァァ!!」 先手必勝!俺はいきなりおじさんの顔に蹴りを放ったが遭えなく腕でガードされてしまった。 俺はさらに人体の急所に攻撃をしたがおじさんのほうはビクともしなかった。 「なかなか筋のいい攻撃だが・・力が足りんな。」 この親父・・ただもんじゃないな。こりゃ、俺よりも長く合気道をしているな。俺がふと考え事をしていると 急におじさんの鉄拳が胸めがけて飛んできた。俺はとっさのことで驚いたが両手を使いガードした。 「やるな・・小娘。」 (―――ッ!!なんて力だ。やばいなこりゃ・・) とっさに腕でガードしたもののあれを胸に喰らっていたらとんでもなく痛かっただろうな。それに腕が少し ジンジンしてきやがったぜ。おじさんは好機と見たのか、その攻撃をきっかけに俺に立て続けに攻撃を仕掛けてきた。 力こそ大きいものの隙があったので何とかかわすことには成功した。・・だけど、このまま行ってもジリ貧だった。 「どうしたどうした。かわすだけでは何もできんぞ。」 (クソッ!!どうすりゃいいんだ・・) 俺はいい考えが思い浮かばずついに後方へと追い詰められた。 690 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 54 00.80 166noDWK0 「さて・・どうするかな?」 俺はついに後方へと追い詰められてしまった。逃げ場を探すにもおじさん自身、隙がなかったから逃げ出せれなかった。 何とか相手の隙を作らなければ・・ (クソッ・・隙がねぇ。どうやったら・・こうなったら一か八かだがあれしかないか。) このままではまずいと思った俺は意を決して意地を捨てた。 こうなったらとことんやってやるぜ!!この世には勝てば官軍という 言葉があるぐらいだしな!! 691 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 54 56.71 166noDWK0 「どうした、もう終わりか・・」 「ぐすっ、ぐすっ・・お、お腹が・・」 俺は突然、大の男相手に膝待ついてしまった。さぁ・・これに引っ掛かるか? 「どうしたんだ?」 よし、隙ができた。喰らえ!!タマ金蹴り!!!! 「なッ!!ぐおおぉぉぉぉぉ!!!!」 俺は隙ができたおじさんの隙を突いて男なら誰でも痛いタマ金を思いっきり力をこめながら 蹴り上げた。案の定・・おじさんはあそこを抑えながらもがき苦しんでいた。流石にいくら鍛えてようと そこまでは鍛えられなかったようだ。 まぁ、ちょっぴり良心は痛んだが・・ 692 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/09(月) 22 57 32.84 166noDWK0 「涙は女の武器・・とはよく言ったものだ。さて、首謀者の名前を教えてもらおうか?」 こうなれば形勢逆転で俺はもがき苦しむおじさんを説き伏せながら尋問した。 「グッ・・卑怯な・・」 「どうした!!また、蹴り上げられたいのか!!」 「・・わ、わかった。首謀者は・・ク・・ガハッ。」 「お、おい!!!」 チッ、肝心なところで気絶しやがった。よほど鍛えるのを疎かにしていたんだろうな・・ いや、待て・・タマ金蹴り上げたぐらいで気絶するか普通? じゃあなんで気絶したんだ? 結局俺は首謀者が誰かもわからぬまま家路へ向かうことにした。 867 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 16 40 03.58 iFshTIWP0 あの事件から翌日、俺はあの首謀者のことを考えながら教室にいた。 「結局誰だったんだろうな・・」 まず考えてあのおじさんたちはれっきとしたプロだ。この俺でも太刀打ちするのは苦労した。 それに・・絶対あいつが関わっているのは間違いなかった。でなきゃ俺まで襲うことはない。 俺は深々と考えるとツンが慌てて俺の席へと駆け込んだ。 「ちょっと、昨日、中野が・・病院に運ばれたみたいよ!!」 「な、何だって!!」 なんであいつが病院送りに・・この俺が言うのもなんだがあいつは唯一俺と互角に戦える奴だ。 そんな軽くやられるタマじゃない。この俺が一応保障する。 俺は周りと確認するとあいつはいつも来る時間帯になっても来なかった・・ 872 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 16 48 13.07 iFshTIWP0 「おい、聞いたぜ。中野がやられたんだってな・・」 「いったい誰がそんなことをしたんだお・・」 お昼休み・・弁当を囲んだ俺たちは病院送りになったあいつの話題で持ちきりだ。 「何だ、お前たちも知っているのか?」 「ツンから聞いたお。・・お見舞いには行かないのかお?」 「そんなもん誰が行くか!!!・・それにあいつだって、それ相応の恨みぐらいはたくさん買われてるだろ。 何せ、殺戮の天使だからな・・」 考えればあいつに恨みを買う奴はかなりいるはずだ。不意に誰かに襲われたって不思議じゃない。 それにあいつはほかの奴の復讐ごときに簡単にはやられないはずだ。 「・・それにまたケロッとして来るさ。」 しかし、俺は何か別の予感を感じていた。・・それも嫌なほうで あいつ・・平気かな?・・ってなんであいつのことを心配せにゃならんのだ!!! 確かにあいつには借りはあるが・・別に心配ないと思う。・・多分 俺は・・胸が締め付けられるようなそんな感じがした。 874 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 16 57 19.10 iFshTIWP0 「お見舞いに行ってみれば?」 「・・そんなものどうせ行ったって野暮だ。」 あいつのお見舞いなんて誰が行くかよ!!俺は断固拒否を貫いていると突然、俺たちの背後から 誰か現れた。 「話は聞かせてもらったわ。」 「う、うわっ!!」 俺たちの背後に現れた人物・・それは礼子先生だった。この人は超能力者か!! 礼子先生は俺に向かい、あの目で語気を強くしたまま俺にこう言ってきた。 「あなた・・このままでいいの?」 「な、何だよ・・べ、別に行かなくたっていいだろ。」 何なんだこの人は・・ 「・・あなた、本当は行きたいんでしょ?・・これ、中野君の病室よ。お見舞いに行くか行かないかは あなたの自由・・でも、ちゃんとしないと後で後悔することになるわよ。」 そういって礼子先生は病室に書いてある紙を俺に渡すと去っていった。俺は今にもこの紙を 破り捨てようかと思ったのだが・・どうしても思い踏みとどまった。 875 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 04 53.51 iFshTIWP0 そして俺はうやむやしたまま放課後を迎えてしまった。 「それにしてもあれが例の保健室の先生か。・・結構きれいだな。」 「そうだおねwwwww・・ってツン、そんな目で睨むなお!!!」 内藤たちがバカやってる中、俺は行こうか行くまいか悩んでいた。 ただ平然と家に帰ればいいだけなのに俺は悩んでいた。 「んもう・・で、あんたは結局どうするの?行くの?それとも行かないの?」 「・・行かねぇよ。」 俺は結局紙を握り締めたまま、そのまま内藤たちと帰り際に別れた。 俺は家へと帰ろうと思ったのだが、頭の中で礼子先生の言葉がふとよぎった。 “・・でも、ちゃんとしないと後で後悔することになるわよ。” 「後悔・・っか。」 俺は帰ろうと思ったのだが、その想いとは裏腹になぜか体は勝手にあいつの入院している 病院の方向へと歩き出した。 877 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 12 56.97 iFshTIWP0 結局、俺は花屋で菊・・ではなく、お見舞い用の花を買い、ついでにスーパーでリンゴを買いあいつの入院している病院へと 来てしまった。まぁ、こうなったら仕方ないな。 俺は看護婦さんに病室の場所を聞くとあいつの病室の前へとたどり着いた。 (・・花はこれでいいかね。流石に金持ちとあって病室は個室だな。) 俺は意を決して病室に入るとそこにはベッドの上でのんびりと読書をしていたあいつがいた。 あいつは俺の姿を確認すると意外にも出迎えてくれた。まぁ、ギプスをしていないところをみると 骨は折れていないようだな。どうやら全身打撲といった感じだな。 「よぉ、まさか来るとは思わんかったぜ。」 「・・それだけ元気ならもういいな。帰る」 「お、おい、待てよ・・見舞いに来たんだろ。まぁ、ゆっくりしてけよ。」 「俺に襲い掛かったら怪我人だろうが容赦せんぞ・・」 結局俺はあいつの勧めであいつの病室へと留まることにした。 879 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 24 41.59 iFshTIWP0 「で、誰にやられたんだ?お前がやられるなんて滅多にないことだからな・・」 俺はリンゴをむきながらこいつの怪我の原因を聞いてみた。しっかしこのリンゴ・・皮が剥きづらいな。 不良品か?あのスーパーのジジィ俺に安物売りつけやがって!!! 俺が本題と別にリンゴと格闘しているとあいつが俺からリンゴをひょいと取り上げた。 「お前意外に不器用なんだな。・・ちゃんと料理してるのか?」 「病人の分際でうるせぇな!!!・・んで、その怪我・・誰にやられたんだ?」 あいつはリンゴを器用に剥きながら怪我の原因を話してくれた。 「ああ・・昨日お前と別れたとき、変なおじさんたちに尾けられてな。・・んで、人気のないところに 来たら突然お前と二度と近づくなって言われてな。ムカついたから殴ってやった。」 これって昨日の俺と同じだな・・俺は昨日の行動とダブらせながらリンゴを剥いている あいつの話を聞いていた。 「んでな、そのおじさんたちが強いのなんのって・・まぁ、何発か喰らったが全員返り討ちにして 首謀者の名前を聞いてみたわけよ。・・んだけど肝心なところで気絶しちまったな。ほらよ、剥けたぜ。」 俺はリンゴを受け取ると昨日のことをもういっぺん整理してみた。 やはり、あれは誰かが意図的に起こしやがったんだな。そして俺はリンゴに噛り付きながら昨日あったことを話した。 882 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/10(火) 17 31 43.35 iFshTIWP0 「・・なるほど、どうやらこれは俺たちに恨みのある奴のやったことだな。」 「ああ・・それもかなり深いのな。でなきゃ、プロなんて雇わんだろ。」 俺たちにしては珍しく共同で犯人を推理した。どうもああいた奴には直に一発お見舞いしてぇ。 考えていることは同じなようだ。 「ま、考えたって仕方ないだろ。・・とにかくお前は気をつけろよな。」 「バカ、てめぇに心配されるほど俺は弱かねぇよ!!」 「・・そうだったな。・・今日は来てくれてありがとな。」 な、何言い出すんだ急に!!こいつは怪我してから頭でも打ったのか?いや、変な薬に手をだしたに 違いない!!何せここは病院だ。・・それにこいつのことだ、看護婦に色目を使って薬をせびり だしているに違いない!! 「な、何言い出すんだよ・・早く治せよな。」 そういって俺は慌てながら病室を後にした。
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無題(31スレ133) 作詞/31スレ133 誰か教えてください 愛の歌い方を 僕にはわからないんだ 伝えたい人も いないから 「お前いいやつだから、すぐいい人見つかるよ」 友達の慰めが 正直心に刺さる 好きって何?誰を想って?いい人ってどこにいるの? そんな気を紛らわすために ベッドに腰掛け つま弾くギター 口ずさむメロディ 出てくるのはいつだって 伝える人もいないから どこかむなしいラブソング どうやって歌えばいいの? 誰に贈ればいいんだ? 好きだ 好きだ 好きだ 好きだ 誰が? 教えてください 好きだってこと 伝えたい 心から ラブソングを 誰か僕のラブソングを受け取ってください 心から 歌いたい 誰かに それも夢かな?