約 1,278 件
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1111.html
その頃の打ち止めが転入したクラスでは特別授業の一つ目の質問がされた、浜滝と半郭に。 どうして二組同時なのかと言うと、それは共通の質問に他ならず、黒板に書かれたその質問というのが、 【お姉さんたちはどうしてそのお兄ちゃんたちを恋人にしてあげたんですか?】 子供の無邪気で素直で残酷な、浜面と半蔵の心を深く抉る内容のものだった。 (話はカッコいいかも知れないけどな、俺麦野殺したもんな……。 ……正に地獄のそこから生き返ったけどさ) (どうやって話すか……あんまり忍者の話はしたくないしな……。 ……郭は問答無用で言いそうだけどなあ) うーんと、男二人は頭を悩ませてるが、その彼女のお二人は特に気にしていないらしい。 一方、一方通行も頭を悩ませていた。 (まず変なワードが多すぎるだろォが。『クローン』『一万人の人殺し』『殺す側の男』『殺される側の女』だぞ?メチャクチャだろォが!! ……………とっておきは、『魔術』だ。ナンじゃソリャァ!?こっちが聞きたいンだよ!!) 実際、告白……というか告白発表?がされたのは魔術側の人間も関係あるわけで、こっちは結構な人殺しなわけで………。 (………ナンでコイツ(打ち止め)はこんな人生しかおくれねェんだよ。黒幕いたらブッコロス) 一方通行がそんな物騒なことを考えていると、子供たちからの意見の収集ができた。 さて、集まった質問とはこのようなものである。 【お姉さんたちはどうしてそのお兄ちゃんたちを恋人にしてあげたんですか?】 【お兄ちゃんたちはどうしてそのお姉さんたちを恋人にしたいと思ったんですか?】 【お二人はキスを一日何回しますか?】 【お二人の出会いはどのようなものですか?】 【※それとそれまでの成り行きをお願いします】 【親はお二人の交際を認めてますか?】 【同居はしていますか?】 などなど、どれも人のプライベートを深くえぐるものが多い……いろんな意味で。 そのことに関して、一方通行、浜面、半蔵は教室の隅っこで相談していた。 「(オイオイ、これはいったいどォすンだよ?)」 「(黙秘権でも使うか?)」 「(駄目だ。井ノ原母に殺される)」 だがそんな抵抗もむなしく、 「おいそこの三人、そんな所で話してないでこっちに来い」 ズルズルと黒板前に座らせられたのであった……。 「じゃあまず一つ目だがこれは当麻達と美咲華達には当て嵌まらんな。じゃあ残る二組の方のお前達だな。名前は?」 「滝壺理后。ちなみにはまづらは浜面仕上という」 「郭です。半蔵様のフルネームは服部半蔵です。……あっ、ご、ごめんなさい半蔵様。フルネームにも様を付けるのを忘れてしまって……」 「理后と郭だな。じゃあ早速一つ目の質問に答えてもらおうか」 一つ目の質問免除をされた上琴、一打に納得しなかったのは一方的に対象とされた浜面と半蔵の二人。 すぐさま抗議しようとしたが朝陽の鼻先を掠める回し蹴りの前に沈黙せざるを得ない状況に。 「言っとくがこれはお前達限定の質問だからな。見てみろ、子供達の視線を」 浜面と半蔵は朝陽に言われてようやく気付いたが、一つ目の質問を楽しみにしている子供達の目が全て滝壺と郭に向けられていたのだ。 自分達の子供達のランクの低さに泣きたくなった浜面と半蔵だったが、そんな二人を救ったのは他ならぬ彼らの恋人だった。 「みんな勘違いしないで欲しい。私ははまづらを恋人にしてあげたんじゃない。お互いにそう望んだから恋人になってる。分かった?」 「私も違います。告白は私から半蔵様にしましたから。みんなが思ってる以上に半蔵様も浜面氏も素敵なんですよ?」 滝壺と郭の答えに子供達は少しの沈黙の後、感動の拍手を送った、あくまで滝壺と郭だけに。 とはいえ浜面と半蔵の子供達のランキングはほんの少し上がっていたりする、ほんの少しだけ。 「どうやら子供達も納得したようだ。じゃあ二つ目、いってみよーか♪」 二つ目の質問は四人とも黒板に書かれた時点で必死で思考を巡らせた結果、子供達に当たり障りの無い答えを用意することが出来ていた。 「俺の場合は積み重ねかな。最初は美琴に喧嘩ふっかけられて、そっから追いかけっこして、美琴を苦しめてるものを知って助けたいって思って」 「当麻……」 「んでその苦しめてるものから助けてからは恋人ごっこもしたり罰ゲーム……ありゃあ初デートか。とにかく美琴の色んな面を知って気付いたらベタ惚れしてたってわけだ」 当麻の惚気に子供達は「すっげー」「かっこいいー」「お姉ちゃん愛されてるー♪」などの言葉を贈り、この時点で『カミジョー』としての噂は払拭されることに。 次は一方通行の番だが、こっちは少し神妙な面持ちで話し始める。 「俺にとってのコイツはまあ、何だァ、初めて認めてくれた奴だ。今までのクソみてェな人生を変えられる切っ掛けもくれた」 「あなたの人生はそんなことないよってミサカはミサカはわぷっ」 「ンで色々あって俺とコイツは離れられない間柄になって、全てを捨ててでも守りたい、つまりなァ、一生傍にいてやりてェって思ったから恋人になったんだよォ」 一方通行の答えにも当麻同様に「さっすが第一位ー」「意外とまっじめー」「美咲華ちゃんいいなー」などの賛辞が贈られた。 次は浜面、半蔵の番なのだがこっちは先の二人よりもかなりシンプルに答えた。 「仲間内でも下っ端扱いだった俺に優しくしてくれた滝壺をいじめる意地の悪いリーダーをぶっ飛ばした、その辺りで好きって気付いたんだろうな。まあ後はすっげー可愛いし♪」 「俺は慕ってくる郭の真剣な告白を無碍に出来ないって思って、付き合い出したんだっけ。ま、昔から慕われてて悪い気はしなかったし、今じゃ俺の方が郭を愛してるけどな」 「ありがとうはまづら」 「半蔵様! 私、感動しました! 半蔵様にそのように想われていたなんて! でも安心して下さい、私の方が半蔵様を愛してますから♪」 いちゃつき始めた浜滝と半郭を子供達は羨望の眼差しで見つめていたが、話が進まないとあって朝陽が浜面と半蔵の後頭部に蹴りを叩き込んでいちゃつきを強制終了させる。 そして3つ目の質問を始めようとしたが、一人だけ頭を悩ませてる一方通行を見て朝陽が意地悪な提案をする。 「じゃあ次はキスの回数だがこれは当麻達からじゃなくて美咲華達から答えてもらおうかな」 「何で俺たちからなんんだァー!上条たちからでいいじゃねェかァ」 「学園都市公認の当麻と美琴は、訊くまでもないと思ってね♪そ・れ・に・・・同い年の子がどれだけキスしているのか、この子達も早く聞きたいと思っているだろうからね♪」 「ぐゥ・・・(言い返せねェ)」 朝陽は一方通行が観念したもとと判断し 「さあ答えてもらおうか♪」 「毎日、朝と夜に一回ずつキスしてもらってる。てミサカはミサカは願望を言ってみたり」 「んなァ!なにいってやがる、おまえはァ!」 「あはははは、お顔真っ赤かだよ。て言いつつアナタの顔にミサカの顔を近づけてみる」 そして打ち止めは皆が見てる前で堂々とキスをした、一方通行の頬に。 「本当は唇にしたかったけどみんなの見てる前だからそっちは後でねってミサカはミサカははにかんでみたり♪」 「~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」 顔を真っ赤にしてあたふたしてる一方通行を見てクラスメートは思った、美咲華ちゃんは小悪魔だと。 打ち止めのキスで活気付いた教室の中、ミニ黒子こと白子が果敢にもアプローチを掛ける。 「すんばらしいですわ美咲華さまっ! 今度はこの白子にお情けをかけギャンッ!」 「ミサカの唇はこの人専用だからそれはしてあげられないってミサカはミサカは電撃を放ったことも謝ってみたり」 「ああんっ! この迸る熱いスパーク、白子の体はゾクゾクしますの! この快楽、何十回何百回でも味わう価値がぐえっ!」 打ち止めはダイブを敢行した白子を容赦なく電撃で沈めたのだが、この歳で黒子クラスの変態性を見せ付けられてドン引きしてしまう。 なおも電撃を求める白子を朝陽が後頭部踏み付けで完全に沈黙させると、次は上琴の番だと視線で促すと小声で相談を始める上琴。 「えっとおはようのキス、朝飯のいただきますとごちそうさまのキス、行ってきますのキス、朝だけで最低4回だよな?」 「学校で会えない間は0回よね。それからおかえりなさいのキス、晩ご飯のいただきますとごちそうさまのキス、お風呂でのキス、お休みなさいのキス、合わせて9回?」 「でもそれは平日だからなぁ。休日だったら昼飯の分も加わるし、平日だってキスしたいって思ったらしてるよな? 俺達」 「そうよね。じゃあさ、これでいいんじゃない?」 上琴は相談を終えると、口を揃えて子供達の質問を答えた。 「「数えるのも面倒なくらいしてまーす♪」」 上琴以外の面々、一瞬の沈黙の後に凄いだの羨ましいだのラブラブだの口々に上琴への感想を口にしていた。 朝陽は順番を間違えたと後悔したが、それでも子供達が落ち着くのを待ってから浜滝と半郭にもキスの回数を答えてもらった。 浜滝は平均6回、半郭は毎日4回と上琴に比べると見劣りするが、それでも子供達には凄いという印象を持たれることに。 「次の4つ目と五つ目は纏めてで良さそうだな。順番はそうだな、半蔵達、仕上達、美咲華達、当麻達でいってみよーか」 この2つの質問に関しては上琴が一番なのがベストなのだが先程のキスの件で上琴が最後の方がいいと判断してしまった朝陽。 予期せぬ順番変更に焦ったのは当然ながら浜面と半蔵、二人は自分の恋人達と急ぎ相談を始めるのだった。 (俺とコイツの出会いのエピソードまとめは完璧にシミュレート済みだァ。問題はコイツが深夜の往来で裸にひん剥かれたって言いかねねェことくらいか) 一方通行の方は準備万端だった、たった一つの懸念材料を抱えてはいるが。 悩んでも時間は来るものであり、『相談終了』と井ノ原母から宣告された。 「それじゃあ始めてくれ」 「ああ。俺と郭は学園都市に入る前に出会ってな……ここで終了」 ええー!!つまんなーい!!と子供達が騒ぐか本当にそのようなものであり、他に話すことは……忍の事なので話せないのである。 「……もっと詳しく話してくれるよな?」 「俺は堕貴族みたいなもんで郭はその使用人です」 ……井ノ原母の殺気で、少しだけ負けました。 「次は浜面氏で~」 「えっ!?ちょっと待て!!オマエラのそれまでの成り立ちはどうなった!?」 「安心しろ浜面。それは次だからな」 「ズルッ!!コイツラズルッ!!」 「いい加減にしろ」 バコン!!浜面の頭を殴り井ノ原母は無理やり話させようと催促した。 だが答えたのは浜面ではなく、滝壺だった。 「むかしむかし、はまづらの居たチームは色々な煽りを受けて解散してしまいました」 「色々な煽りってなーにー?」 「俺、分かっちゃった。きっとあの冴えない仕上にーちゃんの居たチーム、こーそーに負けて無くなっちゃったんだよ」 「えー、じゃあ仕上お兄ちゃんって一人ぼっちになっちゃったの? 何だかちょっとだけかわいそー」 スキルアウトのような子供達が知ってて印象の良くないワードは使わずに説明する滝壺。 浜面の見た目のせいか、少し子供達が使うに相応しくないワードも出てはいるが、思ったよりも受けはいいようだ。 「さすが滝壺氏です。浜面氏のマイナスの印象も少しだけプラスになるような語り口です」 「でも何で最初の入りが昔話調なんだよ……」 「細けぇことは気にすんな! 要は滝壺がメチャクチャ可愛いってことなんだからよ!」 浜面の発言に「それは絶対に関係ない」と思った半郭だったが、ツッコミを入れるのもバカらしいのであえて無視する方向に。 「そんなはまづらを拾ってあげたのが私達のチームでした。下働きで頑張ってるはまづらをチームのリーダー(笑)から紹介されたのが出会いです、おしまい」 子供達はリーダーの後に(笑)を付けたことに疑問を感じたが、滝壺が浜面を拾い上げたことの方が印象が強かったので誰も質問はしなかった。 滝壺がリーダーの後に(笑)を付けた理由を知ってる浜面は思った、滝壺にとって麦野はお邪魔虫兼友達なのだと。 実は麦野、バレンタイン以降もヤンデレ&エロで浜面を狙っており、滝壺とは喧嘩もしつつ浜面のことで意気投合することもある奇妙な間柄になっている。 「まー、半蔵達はこれ以上詮索して欲しく無さそうというより上手く纏められないって所か。みんなー、半蔵は話を上手く纏められないおバカってことで許してくれるかー?」 「はーーーーーーいっ♪」×生徒全員 「ちょ、あれ酷くねぇか?」 「仕方ありませんよ半蔵様。出会う前の成り立ちなんて忍関係の言葉を使わないと無理ですから。言葉はアレですけど朝陽氏に救われたと思いましょう」 浜滝と同時に半郭も終了してしまったが、これは朝陽が半郭の二人を見て話せない(というか上手く伝えられない)事情があると察しての判断だった。 「じゃあ次は美咲華達だけど……どっちから聞きたいかみんなに聞いてみよーか♪」 「なあッ! じょ、冗談じゃねェぞ! コイツに説明させたらとンでもねェあだっ!」 「これも美咲華がクラスの皆とより一層溶け込むためだ。年上なら黙って見守ってやれ、な?」 朝陽がいいことを言ったことには納得した一方通行だが、その前の頭が割れるほどのかかと落しには納得していないが頭の痛みと朝陽の怖さに素直に受け入れることに。 結果、全クラスメートが打ち止めから話を聞きたいということになったが念の為、一方通行は打ち止めに禁止ワードを教える。 「いいか。余計なことだけは言うんじゃねェぞ、分かってンな?」 「それくらい分かってるってミサカはミサカはあなたの過去の黒い所業やミサカ達の裏事情は絶対に話さないって誓ってみたり」 「分かってンならそれでいいけどよォ(何か一番重要なことを口止めしてねェ気がするが……)」 こうして打ち止めによる一方通行との出会い、それまでの成り立ちを彼女なりの言葉での説明が始まった。 しかし一方通行はこの時大きなポカをやらかしていた、深夜の往来で毛布を剥ぎ取って素っ裸にしたことを口止めしなかったのだ。 「ネットでは知り合いだったんだけど、去年の夏休み最終日開始の深夜にこの人を見つけたの。てミサカはあのときの状況を思い出しながら説明を始めてみる。 何度も声をかけたんだけど、この人反射していたらしくって完全無視状態だったの。でも途中で反応してくれたんだけど、私の口調が気になったみたいで『“ミサカ”だと?・・・・・・オマエ、その毛布を取っ払って顔見せてみろ』って言いだしたの さすがに戸惑ったんだけど聴いてくれなくて、深夜の往来で毛布を剥ぎ取って素っ裸にされたの。てミサカはミサカはあのときの恥ずかしい状況を思い出してまた恥ずかしがったりしてみる!!』 「「「「「「「「「「「「「「ブハーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」」」」」」 「ウォーーーーーーーーーーイ、それを言うんじゃねーーーーーーーーーーーーーーーーーーェ!!!」 今の爆弾発言でクラスメイトはおろか『見守り隊』の面々と初耳状態だったミサカの保護者二人とも噴き出した。 「ちょ、ちょっとどういう事よ一方通行!あんたこの子をひん剥いたって言うの!?」 「説明してほしいじゃん!一方通行!」 「にゃー!それは初耳ですにゃー!(メンバーにこの事実を教えるぜよ♪)」 「まさか、研究所を抜け出した後そんな事になっていたなんて・・・」 「覚悟はできているか!このロリコンひん剥きやろう!」 一方通行とミサカの関係を知る5人は怒りと嘲笑の顔で一方通行に詰め寄っていく。 「そんな事言ったてよォ、まさか毛布一枚だけで街中をうろついているとは思わないだろーがァ!」 今の言葉でさっきまで怒りを露わにしていた三人は少し落ち着いてきた。 「え?毛布一枚?」 「どういうことじゃん?」 「なんでそんなカッコで?」 一方通行はお怒りの三人の疑問に答えようとしたが、自分自身も何故コイツが毛布一枚だったか訊いていなかった事に気づく。 そんな様子を見ていた子供たちが恥ずかしさでうずくまっている打ち止めに尋ねた。 「ねえ、ねえ、美咲華ちゃん。どうして毛布一枚だったの?」 「なんでそんなカッコで街を歩いていたの?」 「うぅなんでって言われても、研究所から出るときミサカに合う服は見当たらなかったからだけど。てミサカはミサカは研究所の用意の至らなさに憤慨してみる!」 「けんきゅうじょ?」 「研究所とはどういうことですの?」 「研究所は私が生まれた場所だよ。てミサカはぐむっ」 「うォイ!それ以上喋るんじゃねぇ!」 打ち止めが非常にまずいワードを口走りそうだったためお怒り三人を掻き分けて口を塞ぐ。 その様子を見た朝陽は、これ以上訊く事は何かまずいと感じたのかクラスメイトをなだめた。 「はいはい、みんな。どうやらこれ以上は聞かれたらまずい事みたいだからこれ以上訊かないように。いいですね」 「えーそんなー!」 「これからいいとこだったのに」 「愛しい美咲華様の秘密をもっと知りたいですわ。そして私の秘密も知ってゴギャッ」 白子の発言に対して朝陽はふたたび踵落としを食らわせて 「い・い・で・す・ね!」 「「「「「「「はい!」」」」」」」 「一方通行、後で説明してもらうじゃん!」 「あ、あァ・・・わかったよォ・・・」 一方通行は朝陽の配慮に感謝をしつつ後ろからの視線に苦悶を抱くのだった。 「さあ、気を取り直して当麻たちの番だよ」 上琴の番なのだが初めての出会いのことは当麻の記憶には無いので、当然ながら美琴が話すことに。 「私と当麻の運命の出会いはねー、去年の6月。ガラの悪いスキルアウト達に絡まれてたことが切っ掛けなの」 「でもお姉ちゃん第三位なんだよね? スキルアウト達なら軽く倒せるんじゃないの?」 「そうなんだけどね、いつでも追い払えるからしつこくなってからって思ってたの。もちろん通行人は居たけどみんな見てみぬ振りだったわ」 「分かった! その時におねーちゃんを助けてくれたのがカミジョーなんだね!」 勘の鋭い子供達に感心しながらも美琴はその当時を思い返し、再び話を再開させる。 「ちょーっと違うのよ、これが。確かに当麻は私を連れ出そうとしてくれた。けど当時の私ったら可愛げ無くてね、断ったのよ」 「そうなの? じゃあ結局カミジョーとはどうなっちゃったの?」 「その時ね、当麻ったら私のこと子供(ガキ)とかガサツとか反抗期抜けてないとか言ってくれちゃったからムカついてスキルアウト達もろとも電撃喰らわせちゃった。えへ♪」 「おねーちゃん乱暴ー。カミジョーまでやっつけちゃうなんてー」 「ところがそうはならなかった。当麻ったら私の電撃を凌いだのよ。どうやったかは内緒だけど、そこから私は当麻に興味を持ったってわけ。これが私と当麻の運命の出会いよ」 美琴はそのまま当麻に軽くハグするとゴロゴロと甘え出すと、子供達は興味津々で上琴を眺め、朝陽はまったく咎めようとしなかったので教室が甘い雰囲気に。 当麻は美琴から改めて聞かされた出会いについて考えると記憶に無い当時の発言を激しく後悔していた。 (子供(ガキ)だのガサツだの反抗期抜けてねーだの美琴に言うことじゃねーだろうが、昔の俺! ああ、人生やり直せるならそこからやり直してぇ……) 上琴の後ろで座ってる面々は当麻に対して酷いとか思っていたが、口に出すと上琴や朝陽が怖いので沈黙を守ることにした。 上琴が落ち着いたのを見計らって朝陽は次の質問へと移すことにした。 「次は交際を親が認めてるかどうかだな。どうなんだ? お前ら」 「俺は両親に郭と交際してることなんて報告してねぇからな。認めてるかどうか以前の問題だな、こりゃ」 「大丈夫ですよ半蔵様。ご両親に私からご報告した所、早く孫の顔を見せてくれって喜ばれましたから♪ キャッ、言っちゃったー」 「お前何勝手に俺の両親と話進めてんだよ! いや、いずれはそうゆうことも……ってちっがーう!」 半郭、結果として親公認のカップルとして子供達に承認されることに。 「俺は家族とは連絡取ってねぇからな。滝壺も同じだぞ。だから親公認ってわけじゃねーな」 「大丈夫、はまづらの両親も私の両親もきっと認めてくれるから」 浜滝、親公認ではないが妙な説得力を感じさせる雰囲気を出していた。 次は一打だが、打ち止めが上琴をパパ、ママと呼んで大混乱かと思われたが前日までの芳川の猛特訓が生きる結果に。 「あそこに居るヨシ、じゃなかったお母さんもミサカとこの人の付き合いを認めてくれてるよってミサカはミサカは笑顔で報告してみる」 (特訓の成果はあったようね。頑張ったわね打ち止め、いいえ美咲華) 「俺は家族なンてモンはとっくに疎遠だからなァ。認めるも何もあったモンじゃねェぞ」 一方通行の発言で一打の番は終わるかと思ったが、一人の生徒が黄泉川を指差したことでちょっとした騒ぎに。 「えー? 第一位のお母さんって若いけどあそこに居るジャージ着たお姉さんじゃないのー?」 「何だ黄泉川、お前とコイツ、親子だったのか。それならそうと言ってくれれば祝儀くらいはやったのにさ」 「先輩、そんな冗談は言わないで欲しいじゃんよ! 私がアクセラのような可愛げのないガキの母親なんて真っ平御免じゃん!」 「黄泉川てめェ! 俺だって炊飯器だけで料理作るようなテキトーな母親なンざこっちからお断りだァ!」 「その割にはお前ら、まるで一緒に住んでるような口ぶりだよな。その辺も説明してもらおうか」 突然の朝陽のフリに一打、黄泉川、芳川は悩んだ、自分達の同居スタイルをどう説明したらいいものかと。 最初に口を開いたのは黄泉川だった。 「一方通行って学園都市最強って言われてるじゃん?それが原因で一方通行の家が襲われたらしいじゃんよ。 まあそれでうちに住まわせる事になったじゃんよ」 「成る程な。では次に当麻たちに発表してもらおうか」 朝陽はあっさり納得すると、上琴に疑問をふった。 「私たちの両親は付き合う前から顔見知りでお母さん達はすぐに承諾してもらえたんだけど、私の父親の方がなかなか承諾してもらえなくてね……。 でも当麻が精一杯説得したおかげで、認めてもらえたの♪」 そういうと美琴はまた当麻に甘えだした。本当にうらやましいバカップルである。 「次の質問だが、同居はしているのか?これはまだイチャイチャしている当麻たちから答えてもらおうか」 いちゃついてる上琴は緩みに緩みまくってる、ゆえに上琴新居二号の場所まで暴露してしまう。 「同居っつーよりは同棲っすね。何たって俺達は結婚確定だから! 場所は何と! あの学び舎の園の真ん前だぜ!」 「そこなら知ってるー。学び舎の園の前にでっかい家が建ってるの見たことあるもん」 「そうなんだー。ねえねえカミジョー、お家に遊びに行ってもいいー?」 自分のやらかしたことに気付いた当麻、それに呼応するように美琴も一気に気持ちが冷え、それどころか慌てることに。 「い、いや、遊びに来られるのはちょっと……なぁ、美琴?」 「そ、そうね、それはちょっと困るわね……」 「えー? カミジョーもお姉ちゃんもケチだよー。だったらピンポンダッシュしてやるもん!」 「せやったらみんなでアレやったらええんちゃいます? タレントがいきなり晩ご飯時狙ってお宅訪問するやつ。どうせならみんなで行きましょか♪」 上琴は子供達が自分達の家に押しかけてくるとか騒いでることにどうしようか迷っていた。 その時“ズドンッ!!!”という大きな音を立て、教室を揺らすほどの震脚で朝陽が生徒全員を沈黙させる。 「お前ら、いつも言ってるよな? 人の迷惑になることだけはするなって。いい子のお前達はそんなことしないよな?」 「ご、ごめんなさいっ!!!」×生徒全員 「分かってくれたならそれでいい。けどまぁ、たまになら遊びに行くくらいなら許してやる。もちろん当麻たちの承諾は必要だぞ」 「わーーーーーーいっ♪」×生徒全員 朝陽のアメとムチ、これでこの騒がしいクラスが纏まっていると当麻達は悟った。 「いやー、助かりました井ノ原姉弟のお母さん。でも遊びに行くことを許可したのは上条さん的にはどうかと思うのですが……」 「ああでも言わないと生徒達は納得しないだろ? 私からも後で頻繁に行くなとは言っておく。だからたまには相手をしてやってくれ」 「それが妥協案って所でせうね……。了解です、井ノ」 「朝陽さんと呼べ。いちいち井ノ原姉弟のお母さんって言うのは長ったらしいしな。お前らも分かったな?」 結局子供達が遊びに来る許可を与えたしまった当麻だが、それほど頻繁じゃない上に殆どの子供達が大人しくしてくれることを知るのはまだ先の話。 これで上琴の番は終わるかと思ったが、青ピの色違いの赤髪の生徒に朝陽からのお仕置きがもたらされることに。 「さて善萌、赤見 善萌(あかみ よもぎ)。お前が最終的な切っ掛けでこんな騒ぎになったんだ、責任取って当麻と美琴に謝れ。ケジメとして土下座な」 「そない殺生な! ボクはただ」 「私の生徒なら言い訳なんて真似はしないはずだな? それでも何か言いたいのなら踵かつま先、好きな方を」 「すんませんしたっ!!!」 朝陽が何か言い終わる前に青ピの色違いの赤髪の生徒こと赤見は上琴の前で浜面レベルの見事な土下座を見せ、今度こそ上琴の出番は終了と相成った。 「ちなみに井ノ原姉、踵かつま先ってどうゆう意味ぜよ?」 「踵なら地面に叩きつけられるほどのかかと落し、つま先なら服の襟元につま先を引っ掛けて投げ飛ばされるな。昔は真夜を泣かせた度に喰らってたから懐かしいなー」 (……聞かなきゃよかったにゃー) 浜滝、半郭の二組は同居していないので簡単に否定だけで終了、子供達は明らかに物足りなさそうにしていたが。 しかし浜滝はGW突入前、半郭はGW後に同居することを宣言すると子供達どころか当麻達まで「おーーーーっ!」と声を上げるのだった。 「じゃあ最後はやっぱり美咲華とアクセラなわけだがアクセラは黄泉川と同居してるから無いな、ここは」 「ところがどっこい、二人は同居してるのですってミサカはミサカは鼻高々で宣言してみたり!」 一打、それに黄泉川と芳川が一緒に住んでることを知った朝陽は黄泉川を呼び寄せて内緒話を始める。 その間にも「美咲華ちゃんやっぱりおっとなー」とか「もしかして結婚するのー?」とか「美咲華さま、是非とも白子も一緒に住みギャンっ!」とか言っているが本人達は聞こえていない。 「おい黄泉川、どうゆうことだ? 美咲華の家族と一緒に住んでるってことはお前とうとう」 「先輩が言おうとしてることだけは絶対に無いから安心するじゃん! ただ桔梗たちとは一緒の方が何かと都合がいいからって話であって……!」 「分かった分かった。後は私に任せておけ」 騒ぎ立てる生徒を“パンパンッ!”と手を打って静かにさせると朝陽は自分なりの結論を生徒達に告げる。 「みんないいかー? この二人が同居してるのはな、当麻達とは事情が違うんだ。要はルームシェアしてるんだとさ」 「でもジャージのお姉さんも美咲華ちゃんのお母さんもお金に困ってなさそうだよ?」 「ルームシェアってのはな、家賃や光熱費とかの節約の為にするだけじゃないぞ。安全の為とか勉強の為にもするんだからな。勘違いするなよ?」 子供達に朝陽がルームシェアについての説明を入れたお陰で一打、黄泉川、芳川達は貧乏人扱いを免れることに。 こうして4組のカップルについての質問タイムと言う名の特別授業は終わりを迎えるのだった、そう4組は。 「ふぅ、これで終わったな。……ってとっくに昼過ぎてたのか。悪かったなみんな、ここまで付き合わせて。じゃあ今日はこれで終わりだ♪ 気をつけて帰れよ」 朝陽からの授業終了の宣言に心の底からホッとしていたのは土御門だった。 (いよっしゃーーーーっ! どうやら俺のことはキレイすっぱり忘れてくれてるみたいぜよ! これでカミやん達のような晒し者には) 「なあ土御門、こっちに飛んでくるのって白雪じゃねーか?」 心の中で安心してる土御門に話しかけてきた真昼の指差す方向を見やると、そこには雪の翼をはためかせてこちらに向かっている月夜の姿が見えた。 「おーーーい、元春ーーーーーーっ! どこに居るのーーーーっ? 居たら返事……あっ! 居た居たーーーーっ♪」 空を飛んで来たので窓から教室に入ってきた月夜、飛んで来た勢いそのままに抱きついた。 土御門は愛しの恋人の抱擁を普段なら大喜びするのだがこれで当麻達と同じ運命、すなわち子供達の質問に答えることを考えると気が滅入ってきた。 「このおねーちゃんがチンピラ兄ちゃんの彼女ー? すっげーキレイな人だなー」 「チンピラにーちゃんのホラとか思ってたけど本当に彼女いたんだー。でもやっぱり何かアンバランスな感じがするー」 「え? え? え? も、元春、これってどうゆうこと? ちゃんと説明してもらうよ!」 土御門はこれから黒板に書かれたことについての答え作りでそれ所では無かったので、月夜の質問には朝陽が答えた。 「お前が月夜だな。子供達はお前と元春が恋人とは思ってなくてな。このままでは元春は見栄っ張りになってしまう」 「……つまり、どうゆうことなんでしょうか?」 「子供達が納得するように黒板に書かれた質問に答えてもらうんだ。これが元春の名誉を守ることさ。最後の大トリだ、頑張れよ♪」 月夜が未だ状況を全部把握してない状況で特別授業のラストを飾る土白への質問が開始されることに(質問は当麻達と全く同じ)。 ただ、当麻達と違うのは一組だけなので質問に一気に答えることくらいだろう。 「元春?この状況ってもしかしなくても……」 「ああ、そうだぜい。もしかしなくても……」 唯一残された恋人達は顔を合わせ、息を大きく吸うと、 「「不幸だァァァああああああああああああああああああああああああ!!!!」」 確かにそう叫んだと言う。
https://w.atwiki.jp/mitlocke/pages/364.html
ロック事件簿 このページはロックで起きた珍事件を書き連ねていくページです。 各人面白かった事件をどんどん書きましょう。 (一応時系列順でお願いします。だいたいでもいいです。) ・2003/x/xx パイルAのスーパーロック(当時7-100-8-10)に対して 変身チェックチャート×2で精神力が+2される事故が発生 ・(E)陣営及びロックの敵キャラの地獄の始まり ・「ラフノールの鏡」「リフレクター」が永久維持される。 ・「サイコスピア」「ゲート」がノーチェックで出る ・生き返ってきてもゲートで敵プレイヤーがゲートでゲームから追放される始末 ・敵対するキャラクターは変身チェックに一縷の望みを託すしかなかったが奇跡は起こらなかった。 ・200x/x/xx パイルCにての皇帝計画→サイコブラストによる9名事故死とそれによるオクトゥム勝利いう珍事が発生 ・表キャラクターが秘密基地の序盤に皇帝計画を発動してしまう ・参加人数10人カオスでバトル発生 ・手探り状態で戦闘開始 ・とりあえず打たれたビームキャノンにオクトゥムが幻覚6で対抗。カオス状況も手伝い全員寝る。 ・表シルエットのオクトゥムはサイコブラストを踏み当てる。 ・そしてオクトゥム以外誰もいなくなった。 ・仮に全滅していなくとも嬉々としてオクトゥムが狩りに行った事だけは間違いないだろう。 ・20xx/x/xx 全盛期のミミック伝説 ・3ゲーム5killは当たり前、3ゲーム8killも ・先攻ザラキワンキルを頻発 ・ミミックにとってのメラミはザラキの打ちそこない ・戦場に参加するだけで相手が泣いて謝った、心臓発作を起こすプレイヤーも ・あまりに殺しすぎるから必ず1ターン目最遅に ・そのルールでも死人が続出 ・戦場に参加しなくても2kill ・能力を止めれば余裕と突っ込んだバルバトスが死体になって戻ってきた ・ザラキを5で耐えたキャラクターをジオイドメラミで蒸発させたことはあまりにも有名 ・宝物庫に潜んで油断した(E)陣営を半壊させた ・リオレウスの尻尾から剥ぎ取られたことも ・重要拠点から発掘され襲いかかった ・2011/x/xx 重要拠点の配置を中央4か所([3.3],[3.4],[4.3],[4.4])に配置したところ。 ハクオロ&ギルによる集中爆破によりゲームが終わる。 爆破阻止に向かったEvil(ピッコロ、デネブ、ドッピオ)のうち ピッコロが早々と改心され、率先して重要拠点を壊しにかかる。 唯一のSpecialの涼宮 ハルヒは外周で必死に入ろうとしていたまま・・・ ・2012/x/xx 孫悟空がEvilの猛攻により何度も死ぬがドラゴンボール(生きていたチェック)により そのたびに生き返り5-110-8-7のスペックを持つ。 途中、穏やかな心を持ちながらも激しい怒りによって 超サイヤ人に目覚めるが割とすぐに死ぬ。 Evilが孫悟空の相手をしている片手間に6回殺されたカービィがいたことを忘れてはいけない。 ・2012/x/xx ハオが転生を繰り返すたびに落ちぶれていく。 ハオ→私が神だということを忘れていないかね?→私はムスカ大佐だ! 「見ろ!人がゴミのようだ!」 ・2013/x/xx ダンボーの欲しいものがたくさんあって…お金をつかいすぎた…平和とかな。が 発動し世界が平和になった。 決して時間がなかったからと言ってはいけない。 ・2013/x/xx 耐久力が5減ったミュウツーが研究室を破壊され死亡した。 ・2013/x/xx ハオが転生したベジータがさらに転生しベジータになる。 ・2013/x/xx ハオが再びベジータに転生する。 ・2013/x/xx Bランクで統一した(E)が敗北する事案が頻出。何事もやりすぎは良くないという見本である。 一方ムスカ・ロザリンド・バラモスというオワタ三人衆は勝利した模様 ・2013/x/xx 浦飯 幽助が耐久力全快の状態で警官隊に殴りかかったところ 警官隊のジェットストリームアタックによる反撃で死ぬ事案が発生。 ・2014/06/xx ラハールが手当たり次第、メテオインパクトを撃ち込んだ結果。4キルして単独勝利した。 ・2014/06/xx キリト&アスナカップルに襲いくるギレン=ザビ。 キリト渾身のリフレクターは発動せず、アスナを庇ってソーラーレイ2発をくらい塵と化した。 その後、ギレンはアスナに倒された。 ・2014/06/xx 正体不明のキャラクターに麦野 沈利が単独面接を行ったところ、 LV:7の光の剣を撃ち込まれ死亡する事案が発生。 ・2014/06/21 伏羲 (ランク:S)、ピカチュウ (ランク:D) に負ける。 ・2014/06/23 荒ぶるアリーナ怒涛の3キル。患者(ベルンカステル)を治療して ライジングインパクトを拾って新たな患者を探すさまはまさにダイナマイトナース ・2014/06/29 特に理由のないラインハルトのサイコスピアがデスザキを襲う。 ・2014/07/04 HUNTER、ライチュウに進化する。 ・2014/07/25 ロザリンド、とうとうゼノンになり単独勝利に成功する。 ・2014/07/28 セルシアとパピヨンが最終決戦を行おうとしたところ、 青山 壬鶴、ν-No.13-(7レベル)、アポロンが同時に復活。 ・2014/08/25 南方棲戦姫 flagshipがハプニングマスを使用し聖悠紀のきまぐれにより2-10-2-6になる。 ・2014/10/18 スペイン宗教裁判が1ゲーム中に約20回も呼ばれる事案が発生。 参加プレイヤーのうちスペイン宗教裁判本人を除き 8人中7人がスペイン宗教裁判を呼ぶという人気を見せた。 また、同ゲーム中に完全者の「転生」が成功し、夜神 月のアライメントが(E)になり戦況が一変した。 これによってスペイン宗教裁判は勝利した。 ・2015/01/24 基地に入った瞬間ブラックホールにとじこめられたゼオン・ベル。 その後ブラックホールに突入したミストさんがアトリームに旅立ちブラックホール内で死亡。 ・2016/02/23 須田 恭也が残り耐久力1で追い詰められたとき、ヘルダイバーにサイコスピアを撃ったら出た。 恭也「おまえらのようなやつ(ヘルダイバー)がいる限り、俺は何度でもサイコスピアを出す」 ・2016/08/07 ラハール、(L)と騎士王とマリオと荒廃の王、ヨーグモスと大魔王ゾーマと皇后と同席する。 なお唯一の仲間であるマリオは星の勇者になることによりラハールは孤立した。 ※この時は皇后も王に含まれる裁定でした。 ・2017/05/03 聖悠紀のきまぐれによりカービィが6-50-6-7のトンデモスペックになる。 そのまま無双し(G)陣営の勝利。真の(L)は特に何もしていないけど勝った。 ・2017/10/07 記念すべき(?)スマホ太郎のデビュー戦。 開幕早々(L)キャラクターが真の人格を思い出し敗北が濃厚となる。 スマホ太郎もあっけなく死んでいったがファイナルアンサー?でテレフォンを出した瞬間は輝いていた。 (L)にはGood陣営を離脱され、唯一の味方がスマホ太郎であったゼロは泣いていい。 ・2017/10/08 改心されたシャドウ・ザ・ヘッジホッグとフレイザードの一騎打ち。 フレイザードが弾岩爆花散を使用したところ、真の人格を思い出し(G)の勝利宣言をぶちかました。 「オレは戦うのが好きじゃねぇんだ…勝つのが好きなんだよォォッ!!! 」 ・2017/11/11 スーパーキノコを食し上機嫌のおぜうさま。 おぜうさまに対し1:2以下の損害判定で小突かれ、出目がピンゾロだったので運命を操ったところ、 出目がまたピンゾロとなり、スーパーキノコの効果は失われた。 運命を操る程度の能力(笑) またおぜうさまがカリスマブレイクしてしまった。 ・2020/XX/XX(パイルS) 死亡中の上条 当麻がアストロレースで復活! そのままレースで優勝し、景品のミミックを入手 味方の(G)を巻き込んでミミックとの戦闘にて上条 当麻はザラキで死亡した 味方の(G)は逃げた ・2021/6/12(パイルS) 脚本家の能力によりアライメントがSのサメ(シャークネード)が勝利宣言を行い、 脚本家以外全員が敗北した。(G)と(E)の激戦の中突如終わったゲームはまさに B級サメ映画と言って良いかもしれない。 ・2024/7(パイルS) アスラン・ザラ(E)が手札に十分な火力があるにも関わらず(L)に撃たず手札を回し、 結果Gに負けた。アスランは6レベルの強力なEだが、Bランク以上の他のEに(L)に 止めを刺されると勝手にGになる厄介な性質を持っており、相方のEキャラクターが アルセウス、渚カヲルと共にBランクあったのが日和見の要因となり、そのまま敗因となった。 ・2024/8(パイルS) 産屋敷耀哉が(L)として初めて参加するも、メアリーに交換されてしまった結果 出てきた鬼狩りはGなのでそのままE討伐に参加するが自分はSにされてしまい そのままGは勝ったが自身は敗北した。効果で出した鬼殺隊が全滅するまで 自身が生きていたチェックを振れないのも辛い効果となった。 ・2024/8/17(パイルS) パルプンテの効果により全てのキャラクターが真の人格を思い出した結果 破壊神ヴァンミールが登場。そのままメタナイト、パプテマス・シロッコ、 ゲマ、クシャトリラ・アライズハートを撃破し最後のグラン・ミラオスと戦うも 復活したゲマの同調もありヴァンミールが死亡した結果他全員の勝利となった。 なお、パルプンテ前に死亡していたのはグランチルダとドラえもんであり、 G1E6S1のトンデモバランスであり、ヴァンミールの登場で命拾いをしたドラえもんであった。 ・2024/8/17(パイルS) 星街すいせい(G)とさくらみこ(G)が同時に登場し、インクの染みと思われていた ビジネスフレンドの効果が発動した。Gが現在350人程度居るので、 同時にゲームに参加する確率は約61250分1。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3156.html
【種別】 人名 【初出】 とある超電磁砲第五十一話 創約四巻にて名前のみ登場 【CV】 富田 美憂 【概要】 【人物】 【能力・スキル】 【過去】 【作中での行動】 【口調】 【概要】 かつて霧ヶ丘付属中学に所属していた少女。15歳。 液体金属を操作するレベル4の能力「液化人影(リキッドシャドウ)」を持つ。 後述の事情により、現在はどこの学校にも所属していない。 【人物】 紫がかった黒髪のロングヘアをツインテールにした出で立ちで、 漫画ではベタ塗りで表現される、蟠る闇を感じるような暗い瞳をしている。(*1) 紺ブレザーに白ブラウス、プリーツスカート、紺ハイソックスという、 学校の制服のような女子中高生らしい服装を身に着けているが、 胸の谷間どころか「下乳」まで見えるほど大胆にブラウスを開襟しているのが特徴。 初登場は『超電磁砲』の大覇星祭篇で、 この際ははいむら氏のデザイン画で「ナス子」と仮称される、桃色のコスプレナース服のような衣装を身にまとっていた。 このナース風の衣装は「本来のメンバーの指令役」に成り代わるための変装だが、彼女自身も意外と気に入っているらしい。 どうやら彼女自身が仮装好きなのか、後の『とある科学の心理掌握』では、潜入捜査時に映画の女スパイのような黒いボディースーツを着用している。 ドリーとの再会時は、ロングヘアをストレートに下ろし、霧ヶ丘附属中学の制服と思わしき夏服を着用していた。 以後は、上述のツインテール+紺ブレザー姿が基本。 【能力・スキル】 能力の解説は「液化人影(リキッドシャドウ)」の記事を参照。 能力とは別に主にナイフを武器にして戦う。 使用するナイフは高周波エッジや、自由自在に飛び回るドローンナイフ、刀身を発射するスペツナズナイフなど多種多様。 高位能力者なだけあって頭の回転が速く、 戦闘においては相手の能力や思考を読み、数手先まで考えて立ち回る頭脳派タイプ。 電子戦にも長けており、来場者の位置情報管理システムや、大会中継用カメラをハッキングできるほどの腕前を持つ。 また、能力の使用感覚に似ている小型ドローンの操縦なども得意とする。 全体として戦闘能力が非常に高く、 接近戦タイプの絹旗を近接戦闘で終始圧倒していたり、能力がまともに使えない状態でも黒子を体力切れ寸前まで追い詰めていたりと、 並の高位能力者を遥かに凌駕する強さを秘めている。 【過去】 『液化人影』という珍しい能力や高い潜在能力を見込まれたためか、 かつて能力開発施設の『才人工房(クローンドリー)』に所属していた。(*2) 処世術として周囲の研究者に媚び諂うような彼女だったが、 ある時、ドリーという少女の遊び相手役を押し付けられる。 当初は内心で面倒がっていたものの、自分のことを「みーちゃん」と呼び慕い、裏表がない性格のドリーと遊ぶうちに感化されていき、 ドリーと過ごす時間をなによりも楽しみにするようになっていった。 そんなある日、警策はひょんなことからドリーがクローン人間であることや、 ドリーに対して行われている非人道的な人体実験などの情報を知る。 生身の人間を「実験動物」としてしか扱わない研究所、そして統括理事会に対して憤慨した警策は、 能力を用いて『才人工房』に反逆を試みようとするが失敗。 暴行・拘束された後、長期間に渡って密室内に監禁される。 数ヶ月後から半年程度が経った後に脱出するが、 その時には既に『才人工房』は食蜂の支配下に置かれており、警策の存在は忘れ去られていた。 もぬけの殻となった研究施設に立ち尽くし、『窓のないビル』を見上げながら、亡き友の無念を晴らすべく警策は統括理事会への復讐を誓った。 それから数年後、統括理事長の命を狙って、周到に暗殺・テロ計画を立てる。 『窓のないビル』の情報を対価として、保険会社の常務の護衛役を務めていた時期に、乗務を拉致しにきたアイテムと交戦。 レベル5の麦野を含むアイテム全員を相手に、たった一人で優勢に戦い続けた末、華野の不意打ちで撤退。(*3) その後、計画を実行に移し、着実に『窓のないビル』に攻め込むものの、 調査・防衛のために『暗部』全体が駆り出された結果、 計画が失敗、少年院に収容される。 その能力と憎悪を抱えた人柄を木原幻生に見込まれ、 彼の手引で書庫のデータ上「心不全で死亡」したことにされて不法に出獄し、 以降は木原幻生の配下として活動するようになる。 【作中での行動】 大覇星祭の裏で暗躍し、万全状態ではないためか、 理事会からの直接オーダーであると偽って『メンバー』の面々を使役していた。 長らく妹達の行方を追っており、 大覇星祭で賑わう中、初春や美鈴を同時に人質にとって美琴に迫る。 これが失敗すると迷わず逃走したり、ショチトルとの戦闘を回避したりと、 軽薄な態度の割には慎重な行動が多い。 木原幻生が外装代脳を乗っ取り、ミサカネットワークにウィルスを打ち込んだ後は、 心理掌握の能力を使用して、絶対能力者への進化を始めた美琴の深層心理に語りかけ、 窓のないビルへの攻撃を行わせた。 その後、騒ぎに駆けつけた白井黒子に対し、『液化人影』を遠隔操作して応戦。(*4) カメラが壊され、反響定位を妨害する携帯装置により反響定位を封じられるも、 大会用中継カメラをハッキングすることで視覚を獲得した上、黒子の能力使用のラグと行動を先読みして撃破した。 ...と思っていたが、それは警策が使用していた他数万台ある大会用中継カメラを初春が特定して、 ハッキングおよび合成した偽の映像を流していたことによるものだった。(*5) 警策は再び心理掌握によって、暴走中の美琴の深層心理を誘導し、 窓のないビルへ「最後の攻撃」を仕掛けようとさせるが、 直後、下水道に隠れていた警策を黒子が発見、能力を使えない状態で生身で交戦する。 ナイフを投擲すれば黒子は空間移動で避けると踏み、転移した先に二本目のスペツナズナイフを撃ち込もうと考えていたが、 結標との戦闘経験がある黒子に「一本目のナイフを手の平で受け止める」という荒業で対応される。 そこから生じた隙を突かれて敗北し、ドリーを想いながら気絶していった。 目を覚ました後は無気力感に包まれていたが、 食蜂操祈からドリーの記憶と経験を引き継いだ『妹』個体が現在も存命であることを告げられ、 食蜂と共に『妹』が保管されていた研究所へ行き救出、再会を果たした。 この再会を経て、ドリーと警策の関係性に感化された食蜂操祈とも和解。 以後は、ドリーの親友兼お目付け役、食蜂の親友兼協力者のような立ち位置となり、 ドリーと共に食蜂所有の隠れ家で 同棲生活 を送っている模様。 ドリーと警策の二人で、あるいは食蜂も加えた三人で出かけることがあるほか、 食蜂の能力による洗脳や操作とは関係なく、警策自身の意志で、 必要とあらば食蜂の手駒となることも辞さず、実際に潜入捜査なども行っている。 この関係で、似たような立場であるカイツとも連絡を取り合っており、 カイツと食蜂の連絡の中継役を担うこともある。 一方の食蜂も、警策に対しては例外的に信頼を置き、かつドリー絡みでは頭が上がらないようで、 妹達の存在が世界中に露見した際には、警策が激怒するとでも思ったのか、 「マジでぶっ殺されるかもお」と怯えていた。 天賦夢路編では人形越しに食蜂と連絡。素直でない食蜂をツンデレと揶揄う。(*6) 超電磁砲T最終話ではドッペルゲンガー事件の終結後、海への一歩として食蜂とドリーと三人で水族館を訪れる。 獄門開錠編ではドリーと共に第二少年院の脱獄トライアルに参加。 小型ドローンを操作して通風口に侵入し内部からゲートを開けようとしたものの、ドローンの無線が探知されて警備ロボットに襲われそうになるが、ドリーにお姫様抱っこで助けられる。 内部に入ってからは、かつて第一少年院にいた経験から『内部の警備が電子セキュリティのみ』ということに疑念を抱き、 『参加者の中から傑出したハッカーを炙り出す』というイベントの裏に隠された思惑をいち早く見抜いた。 『とある科学の心理掌握』では、『遺産』の調査でとある研究施設に潜入。 そこで『先代の第一位』と名乗る謎の立方体と出会う。 自分の意志で『遺産』を持ち出し、常盤台へ向かった末、 もう一つの『遺産』を持った国蝶舞結と御坂美琴との戦闘に割り込む。 激戦の余波で崩壊した校舎から美琴と共に脱出した後、『遺産』を食蜂派閥に預けた。(*7) 夜遅くなって帰宅し、ドリーが自分のために作ってくれたポテサラハンバーグを驚愕しながら堪能した。 禁書目録原作には現在まで直接登場していないが、創約四巻では、 オペレーションネーム=ハンドカフス以降行方をくらましたことが食蜂の回想で言及されている。 食蜂に助けを求めなかったことから、自力で脱出を果たしたようだ。 【口調】 全体的に砕けた言葉遣いで、相槌や文頭、または文中の一部にカタカナを多用したり、おちゃらけた口調で話したりすることがある。 「アッレエ~~~~? ナニナニ 裏切りっ?」 「オヤオヤ、今ここでやり合っても一方的な虐殺にしかならないよ?」 「ヤレヤレ 操祈ちゃんも妙なところで頑固なんだから」 ただし、このような砕けたキャラクターの一部は意図的に作ったものらしく、 余裕が無い状況や真面目な会話、モノローグなどでは必ずしもこの限りではない。 「だけどまあ 学園都市が消滅するなら遅かれ早かれ同じ運命だし 一足先に逝ってて頂戴…」 三人称は「(苗字または名前)ちゃん」が基本。 (例:「馬場ちゃん」「美琴ちゃん」「カイツちゃん」 ただし、ドリーに対しては例外的にそのまま「ドリー」と呼び、 親しくなって以後の食蜂とは、互いに名前で「操祈ちゃん」「看取さん」と呼び合っている。(*8)
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/12286.html
ドルアーガの塔 Blu-ray BOXの宮 発売日:8月24日 2018年で放送10周年を迎えるTVアニメ「ドルアーガの塔」が待望のブルーレイ化! オリジナルマスターからデジタルリマスタリングし、 DVD画質を上回る"ハイレートSD(480i)"画質! ブルーレイディスク1枚に「ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~」(全12話+裏1話)と 「ドルアーガの塔~the Sword of URUK~」(全12話)を収録したコンパクト仕様! ここを編集 2009年1月放送開始。ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~の続編。2018年8月24日、初のBlu-rayBOXが発売。 http //www.druaga-anime.com/ 監督 千明孝一 原作 バンダイナムコゲームス『ドルアーガの塔』 スーパーバイザー 遠藤雅伸 シリーズ構成 賀東招二 キャラクター原案 白亜右月 メインキャラクターデザイン 高岡じゅんいち 総作画監督 高岡じゅんいち、藤澤俊幸 キャラクターデザイン 山形厚史 プロダクションデザイン 小林誠 ドルアーガデザイン 草彅琢仁 モンスターデザイン 皆葉英夫、丹澤学 メインアニメーター 塚田浩徳、千葉健二、日下岳史 美術監督 東潤一 色彩設計 内林裕美 撮影監督 石黒晴嗣 3DCGディレクター 塩野英光 特殊効果 星美弥子 編集 肥田文 編集助手 齋藤朱里 音響監督 郷田ほづみ 録音エンジニア 蝦名恭範 音響効果 田中秀実 音楽 崎元仁 アニメーション制作 GONZO 脚本 賀東招二 綾奈ゆにこ 伊藤イツキ 絵コンテ 千明孝一 市村徹夫 もりたけし 数井浩子 福島一三 釘宮洋 高橋幸雄 奥野浩行 麦野アイス 河本昇悟 福田道生 演出 高橋幸雄 市村徹夫 加藤顕 上田繁 布施康之 玉田博 所俊克 上田繁 千明孝一 作画監督 高岡じゅんいち 藤澤俊幸 塚田浩徳 熊膳貴志 菅井翔 日下岳史 清水勝祐 小野和寛 千葉健二 波風立流 竹森由加 小田裕康 深澤謙二 ■関連タイトル ドルアーガの塔 Blu-ray BOXの宮 ドルアーガの塔~the Sword of URUK~ 第1の宮 初回受注限定生産版 サウンドトラック 「ドルアーガの塔」~the Sound of URUK~ ドラマCD ドルアーガの塔 ~the Spoon of URUK~ ドラマCD ドルアーガの塔 ~the fork of URUK~ アルター ファティナ 1/8スケールPVC塗装済み完成品 アルター カーヤ 1/8スケールPVC塗装済み完成品 原作ゲーム Ultra2000 ドルアーガの塔 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3363.html
超能力者フィギュア化計画 超能力者【レベル5】は学園都市の広告塔だ。230万人の能力者の頂点に立つ7人は、学園都市の内部にも外部にもアピールするには打って付け…という訳ではない。何故なら彼らは、人格破綻者の集まりだからである。しかしやはり本音を言えば、学園都市としては彼らをメディアに推していきたい。そこで考えられたのが、『超能力者フィギュア化計画』である。彼らは性格に難はあれど、少なくとも見てくれは美男美女ばかりだ。なので学園都市の広告代理店【おえらいひとたち】は知恵を絞り、このフィギュア化という無謀な企画を発足したのだ。まずはフィギュアとして売り出し、レベル5達のイメージアップを図ろうとしているのである。しかし大覇星祭のデモンストレーションの時の事を思い出して欲しい。そもそも彼らが、そんなお花畑みたいな企画を、すんなりと承諾してくれるだろうか。答えは否である。だって彼らは人格破綻者なのだから。では広告代理店の方達には申し訳ないが、彼らの断りっぷりを拝見させて頂こう。Case ♯ 1「例の企画、アンタは受けないじゃん?」「当たり前だろ、くっだらねェ。あンなもン誰が―――」「でもでもミサカは一方通行のフィギュア欲しかったかも、ってミサカはミサカはしょんぼりしてみる…」「………チッ…」第一位、承諾。Case ♯ 2「貴方は、フィギュアと、やらに、ならないのですか?」「にゃあにゃあ! 私も大体欲しい!」「……仕方ありませんね。お二人がそこまで仰るのならば、やってみましょう。 『本体の』私ならば絶対に引き受けない仕事でしょうが…まぁ、私は私ですし」第二位、承諾。Case ♯ 4「麦野はあの依頼、超やる気ないみたいですね」「だって自分のフィギュアとかキショク悪いでしょ」「それは超残念ですね。浜面も超欲しがると思ったんですが」「……そ、そう言えば最近お金に困ってたのよね。この際、背に腹は代えられないかしら?」第四位、承諾「……はまづら。ちょっと話があるんだけど」「俺、何も言ってなくね!?」Case ♯ 5「女王は件のお話、どう思われますか?」「興味力が無いわねぇ。キモオタ達のオモチャにされるのは、我慢力ができないしぃ」「そうですか…わたくしとしては少々残念ではありますが、女王がそう仰るのなら―――」「なぁなぁ。例のフィギュア、つっちーも買うんやろ?」「当然だにゃー。特に第五位の体付きとか堪らんぜい。 興味なさげにしてたけど、多分カミやんも楽しみにしてるんじゃないかにゃー?」「……やるわよぉ」「―――女王がそう仰るのなら…って、ええぇっ!?」第五位、承諾。Case ♯ 6「あ? いいんじゃねぇの? 勝手に作れやボケがっ!」第六位…の仲介役の横須賀さん、承諾。Case ♯ 7「何だか全く分からんが、別に構わんぞ」第七位、依頼内容を理解しないまま承諾。Case ♯ 3「はぁっ!? な、く、黒子っ!!! アンタ、勝手に何してくれちゃってる訳!?」「ううぅ…申し訳ありませんですの、お姉様…… 確かにお姉様の姿形を象ったご神体【フィギュア】を、 どこの馬の骨とも知らない者共がお買いになるというのは、わたくしも大変心苦しいのですが…… それでも…それでもこの黒子! お姉様のフィギュアが欲しいんですの~~~!!!」「泣くなっ! てか、泣きたいのはこっちなんですけど!?」「そしてお姉様のフィギュアとご一緒にお風呂に入ったり就寝したり、 舐めるように見つめたり時には本当にprprしたり……」「止めれっ!!!」第三位、ルームメイトが勝手に承諾。意外すぎる事に、レベル5の全員が承諾してしまった。この数週間後、『超能力者フィギュアシリーズ』は無事に発売され、学園都市内部を中心に爆発的ヒットとなったのである。ちなみに男性には第三位と第五位が、女性には第一位と第二位が特に売れているらしい。 ◇「で、これが噂のフィギュアですか…」「はい♪」上条は佐天に呼び出され、ファミレスに来ていた。そして目の前には、テーブルの上に乗った小さい美琴がそこにいる。オティヌスと同サイズ程度のその美琴は、当たり前だが本人ではない。フィギュアである。どうやら例のフィギュア化計画によって作られた物らしいのだが、しかし何と言うかこのフィギュア、美琴本人をそのまま縮小したかのように、正に精巧に出来ている。しかし一つだけ大きな問題があるのだ。「……ちょっとエロくね?」テーブルの上の美琴は、膝を突いて上半身だけ立った格好となっているのだが、着替え途中に覗き見されたように厳しい表情をしながらも、恥ずかしさで頬に赤みが差している。しかも下半身を隠すように上着を前に引っ張っており、そのせいでお尻のラインがハッキリと出てしまっているのだ。もっとも『残念ながら』短パンを穿いていて、『更に残念ながら』キャストオフ機能は搭載されていないのだが。そんなエロフィギュアを、堂々とファミレスのテーブルに置く佐天さん。やはり彼女は恐ろしい子である。「それで、俺に『コレ』をどうしろと?」呼び出された理由はまだ聞いてはいないが、どうせこのフィギュア絡みだろうと確信する上条。というか流石の佐天と言えども、意味もなく美少女フィギュアを置いたりはしないだろう。「はい! 実は『コレ』を、上条さんにプレゼントしようと思いまして♪」「ああ、なるほ………って、はいいいいぃっ!!?」上条は、思わずノリツッコミもどきをしてしまった。「いや、あの…何故に!?」「元々、上条さんに渡すつもりで購入した物ですから。 どうせ上条さん、本当は買いたいのに買ってないんでしょ?」『本当は買いたいのに』という決め付けは、一体どこから出てきたのだろうか。「じゃ! あたしはもう帰りますから、上条さんは御坂さんを『お好きにして』ください!」「…えっ? あっ、おい! ホントに置いてくのか!? ちょ待……行っちまったよ…」そのまま佐天は、嵐の様に去って行った。本当に『コレ』を渡す為だけに上条を呼び出したようだ。残された上条は、ファミレスで美少女フィギュアと睨めっこする、イタい上にアブない男となってしまったのである。 ◇美琴はどんよりとした空気を身に纏い、とぼとぼと歩いていた。白井の勝手な行動で自分のフィギュアが出回ってしまっただけでなく、その完成したフィギュアが、妙にエロかったのだ。おそらく買った人は白井のように、一緒にお風呂に入ったり就寝したり、舐めるように見つめたり時には本当にprprしたりしているのだろう。おかげで周りがみんな、こちらを見ながら笑っている…ような気がする。「はあああぁぁぁぁ……何かもう、どうでもいいや…」しかし出回ってしまった物は美琴もどうしようもなく、深い溜息を吐きながらも諦めの境地に到っている。そんな中、ふと視界に見知った顔と「ツンツン頭」が目に入ってくる。ファミレスのガラス越しに難しそうな顔をしているツンツン頭は、『何か』と対峙しながら腕を組んでいた。その瞬間、美琴は頭で考えるよりも早く体が動き、そのファミレスに駆け込んでいた。このモヤモヤした感情を払拭する為には、『あの馬鹿』と話でもした方が良いと、本能的に悟ったのだろう。しかし美琴は、あまりにも慌てていた為に上条が『何』と対峙していたのかまでは見えなかった。まさかそれが、今自分を苦しめている元凶なのだと、知る由も無く。 ◇「ちょろっと~?」美琴はファミレスに入り、軽く上条に挨拶しながら近づいた。美琴としては、上条が「よう美琴、お前も来てたのか。…あっ、何か頼むか?」とでも言いながら、メニュー表をこちらに渡してくるものとばかり思っていた。「のわあああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」だが上条の反応は、予想していた物と大分違っていた。上条は相当ビックリしながら大声で叫び、テーブルの上にあった『何か』を隠すように、上半身ごと覆い被さったのである。あからさまに怪しい素振りに、美琴は追求し始めた。「え、ちょ、な、何!? アンタ何してるの!?」「ななななな何もしてやいませんが!!?」「いやいやいや、明らかに今、何かを隠したじゃない!」「かかかか隠してなどおりませぬぞ!!? 上条さんはやましい事など何一つしていませんですとも!!!」「ウソ言いなさいよ! じゃあ何なのよ! その不自然な体勢は!」「ちょ、ちょっとお腹が痛いだけだい!!! そこまで言うなら、証拠出せ証拠!」「だから! 目の前に証拠が転がってんじゃないのよ! いいから体を起こしなさいよ!」「いや! だめ! そんなに激しくしないでぇ~~~!!!」美琴は強引に、上条をテーブルから引っ剥がす。すると、「んなっっっっっ!!!?」そこには、悩みの種である自分のフィギュアがあったのだ。どう考えても上条の物だろう。真相は別【さてん】にあるのだが、美琴からはそうとしか思えない。美琴は顔を真っ赤にしながら、店内に響き渡る大音量で叫び倒した。「アアアアアアアンタァァァァァ!!!!! こここ、これ、これまさかっ!!! 一緒にお風呂に入ったり就寝したり、 舐めるように見つめたり時には本当にprprしたりするつもりなのおおおおおお!!!!?」「うおおおおおい!!! 何言ってんの!!? 美琴さん何言ってくれちゃってんの!!? 違うから!!! 色々と誤解だから、ちょっとだけ俺の話を聞いて!!?」大声で叫び合う二人を横目に、ファミレスの店員は心の底からこう思った。『帰れっ!!!』、と。
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/1028.html
あらすじ 猟犬部隊の追撃から逃れたステファニーはちょうど柵川中学の学生寮にいたフレンダの姿を見た。 お互いに自分たちの事を確認した二人。 一方、大規模な学園都市のイベントに合わせて行われる事になった。 一ヶ月後に来る学園都市の独立記念日に合わせて自体は動き出すことになるだろう。 ――柵川中学学生寮 「涙子!見た!?あれが私のお姉ちゃんなの!」 フレンダは先程まで姉がいた所を指さしている。 佐天は「うん、見たよ!」と頷く。 「良かった…少しだけでも会えて…」 佐天はフレンダに相槌を打つ。 そしてちらと彼女の表情を見てみようとすると笑いながらも大粒の涙をこぼしていた。 「…あー…ゴメン、情けないわね、結局私」 「そんな事ないと思うよ」 その後フレンダは「あー」とか「ふー」とか適当に深呼吸している。 そして双眸からは涙をぽろぽろと流しながら、姉と一瞬の邂逅を出来たことを彼女は心から喜んだ。 ――雑居ビル ステファニーの乗っていたハーレーは雑居ビルの中に巧妙に偽装されて配置されている。 当の本人は? 「…グ…ク…ッああ!イタいです…!砂皿さん!」 「我慢しろ!」 数多率いる猟犬部隊に追撃されたときに負った傷を治療していた。 幸い、貫通銃創と擦過しているだけなので、重傷は免れたが、暫くは安静が必要だった。 食料は約一ヶ月分。簡易トイレや傷の手当てをする応急キットはあるにはあるが、いつまで持つのやら。 しかし、この傷の痛みにも耐えなければなるまい。やっとフレンダと会えたのだ。後一ヶ月。 「砂皿さん…っつつ…痛い痛い!」 「仕方ないだろう。麻酔の量にも限界がある。ここで全て使ってしまえば後々の作戦に影響が出かねないぞ」 「はい…」 シュンと落ち込むステファニーの肩に砂皿が肩を当てる。 肩を露出している彼女は「ひゃう!」と突然に触れられた手の冷たさに驚く。 「終わりだ」 「あ、ありがとうございます…!」 (何だ、終わった合図ですか…いきなり触られたら緊張するじゃないですか…!) 雑居ビルの中でも半埋め込み式の地下に居住区に住んでいる二人。 他の部屋にはスキルアウトや住居様々な理由でなくしたアウトローな人々がすんでいる。 高層ビル群の間にひょっこり残ったゲットーの様な場所に二人は拠点を構えたのだった。 「脚の傷は擦過しているから消毒する…」 太ももの辺りを擦過している銃弾で出来た傷。 消毒するためにはレザーパンツを脱がなければならない。 「…ちょっと待って下さい…消毒は…自分でも出来ます」 「そうか」 ステファニーは砂皿がほかの部屋に向かうのを確認するとゆっくりとレザーのズボンを脱いでいく。 擦過したとレザーパンツがすれる度に想像出来ない痛みが全身を駆け巡っていく。 「…!…!」 (これ…痛すぎですよ…!) 気づけばステファニーは脂汗をじっとりとかいていた。 ステファニーはビクトリノックスの十徳ナイフを取り出して器用にレザーパンツを切ろうとするが良質のレザーなので刃がうまく入っていかない。 (クッソ…めっちゃくちゃ痛いじゃないですか…!) 結局痛みに耐えかねて、ステファニーは床にごろんと転がってしまった。 「砂皿さんー!消毒してくださいー…!」 ステファニーはじっとりと汗を掻いたまま助けを求める。 するとトレーニングを中断した砂皿がやってきた。 「すいません…自分では無理でした」 「ほら、言わんことない」 砂皿はそう言うと血がドス黒く凝固しつつある床を見ながら止血が出来ているのを確認するとステファニーから十徳ナイフを拝借し、丁寧にレザーパンツを切っていく。 すると擦過した傷跡が生々しく残っていた。 数十分の後、傷口は適切に治療され、包帯が巻かれた。 「あ、ありがとうございます」 (わ、私の脚みといてなんも思わないですか…とほほ…) 「困ったときは最初から頼むんだな」 (ったく…これだから綺麗な女は傭兵に向いていないんだ…こちらも集中しないと目移りしかねん) 「すいません…以後気を付けます。所で砂皿さん、どれくらい潜伏するんでしょうか?」 ステファニーは砂皿からどれくらい潜伏するか聞いていなかった。 というのもステファニーの性格だと「一ヶ月も潜伏出来る訳ないじゃないですか!」とか愚痴をこぼしそうだったから。 つい今し方考えていたステファニーに対する女に向けた感情を払拭し、砂皿は弁を続ける。 「…俺の計画だと大規模なイベントがあるまで潜伏しようと思っている」 「大規模って言うと…まさか…大覇星祭とか…学園都市独立記念日とかまでですか?」 砂皿は言うか言うまいか逡巡したが、ステファニーに大まかな予想だけどな、と前置きをして告げた。 するとステファニーは砂皿の予想とは全く違う反応を示した。 「妹を救出する事も出来て、一ヶ月も砂皿さんと二人っきり…フフ…!これは…これこそイベントですよ!」 肩と脚を包帯でくるまれている女は傷口からジンジンと発せられている痛みもなんのその、という風に立ちあがる。 そしてその直後に「いったーい」と言って再び床に崩れ落ちるのであった。 砂皿はこの女となら一ヶ月の潜伏は苦ではないな、と思った。 ――同日 MARのオフィス 木原を乗せたムラーノは猟犬部隊のオフィスではなく、妹のテレスティーナが指揮しているMARのオフィスに到着した。 ここの機材は優秀で警備員のメンバーが利用するハイテク機材が揃っている。 「わりぃな、テレスティーナ。お前ん所の機材をちょいとかりるぜ?」 「あら、お兄さん久しぶりね?別に良いわよ?ここの機器の使用権限は私が持っているから、どうぞ使って下さいな」 数多はテレスティーナに軽く会釈をするとムラーノの車内に据え付けられていた車載カメラを取り出したファイルを持っている隊員をオフィスに入れる。 「何か解析するの?」 「あー…さっきまでカーチェイスをしててだな、それで砂皿の野郎と同じホテルから出てきた女がつえぇのなんのってよ」 「襲撃でも喰らったの?」 「まぁ、そんな所だ。前のヴァンガードがぶっ壊されて隊員三人死亡、一人大やけど、で援軍が追いつく間に負傷しつつも相手は逃げ切りやがった」 「あらま。かなりの腕前のようね」 「認めたくねぇがな」 数多はそう言うとテレスティーナから解析室のカードキーを受け取ると部屋に入る。 テレスティーナも興味があるようで、猟犬部隊の何人かと一緒に部屋に入っていった。 MARの解析員達がムラーノから回収した車載カメラの解析を行っていく。 その間に数多の無線に交信が入った。 『…こちらズユース…砂皿緻密の移動経路判明しました…現在立川近辺の雑居ビル群に潜伏している模様』 「わかった。良くやった…踏み込めそうか?」 『いえ…こちらからは見えませんが、奴ら先ほどなにやら敷設している様に見えました』 数多は「敷設ぅ?」とうざったそうに交信しているズユースに向かって吠えた。 『こちらからはあまり見えませんが…恐らく毒ガスかと…超望遠レンズで見た結果何ですが…』 「今投影機はない。口頭で説明しろ、ズユース」 数多はズユースがファイルを送ろうとしたのを一度中断させて無線交信で正確に伝えるよう言った。 『はっ…ただいま超望遠レンズで解析した結果………』 言いよどんでいるズユースに数多は「おい、コラ、しかり言え」と発破をかける。 『VXガスに収納方法は酷似しています。しかし、ステンレス容器に収めるのではなく、透明の容器に収納していますね…正確な種類は判別不可能です…』 「ほう…VXガス…或いは違う種類だとしても安易に踏み込めねぇな…」 『はい。…部屋に近づいた瞬間におだぶつ……という事も有り得ます…!』 「敵ながらあっぱれだな、こりゃ」 数多は独り言の様につぶやく。 (普通のVXでさえ相当な威力だ…あれが改良型だとしたら…質がワリィなオイ) 数多は透明の容器に収納されている改良型のVXガスを想像しつつ、交信を切った。 するとちょうど解析のアルゴリズムが終了した様で、解析員達は「おお」と歓声を上げていた。というのも解析されたファイルに映っている女性はかなりの美人だったからだ。 数多は解析員達の歓声に釣られて振り向くと大型プロジェクタに反映されている金髪ブロンドの女性の姿が見えた。 こちらを見て不敵な笑みを浮かべている白人だった。 「こいつ…まさか」 「ステファニーよ、これ」 数多の思考がテレスティーナの声で中断される。 「知っているのか?」と数多はモニタに投影さえているステファニーを指さす。 「えぇ。コイツ、以前学園都市の警備員で働いていたわ。同じ白人だったから記憶に残ってるわ」 「なぁるほど…そしたら…砂皿の野郎と一緒のホテルから出てきて且つ、猟犬部隊に攻撃を加えたって事はだ…」 「えぇ。砂皿と共に行動していると、みていいんじゃないかしら。しかも、アイテムのメンバー…恐らくフレンダでしょうけど…接触をはかってる可能性があるわね」 「そしたら…今直ぐにでも雑居ビルに襲撃をかけたいが…正体のわからねぇ毒ガス祭ときたか…実際に毒ガスなのかよ?」 「そればっかしはわからないわ。実際に言ってみないと」 「しかたねぇ、猟犬部隊から行かせるか。オイ、今無線で聞いてた奴ら」 『………』 何人かの隊員の交信音が聞こえてくる。 しかし、この状況で名乗りを上げた場合、待っているのは死以外ないのは明白だった。 「聞こえねぇのか?なら、お前等の親に行かせるぞー?いいんだなぁ??」 『…………………ズユース…了解しました』 『………………………リシャール了解です』 『………………………………テオ了解です』 突如掛かった死の呼びかけに反抗する余地はなかった。 男達は死ぬと分かってていても数多の命令に承服せざるをえなかった。 親に行かせる…それが荒唐無稽な冗談ではない事を猟犬部隊は承知していた。ならば…本当に苦渋の決断だが自分が行くしかあるまい。例え死ぬとしても…! 彼らは念じた。どうか、あれが致死性のガスではありませんように…と。 「戦場じゃぁ諦観は美徳だぁ。行ってこい」 まさにお前が言うかと、と言いたい衝動に駆られているだろう猟犬部隊の隊員達はしかし反抗出来なかった。 テレスティーナは「ひどい人」とぼそっと言うが、数多に「ん?んんん?」と凄まれて「好きにすれば?」と首を横に振った。 「じゃぁ、お前等の勇姿はこっちで見届けてやるから、頑張れ。突撃時刻は最終下校時刻を回ってからだ。いいな?」 『サー……』 数多は勿論男達の断末魔を見届けることなどなかった。 そして毒ガスが用いられたという形跡でだけ確認する。周囲に人が居なかっせいで、周辺にどれほどの影響を与えたかは確認出来なかったが。 「これで毒ガスを使ってるって事が判った。なら、うかつに忍び込むのは不可能だ…」 じゃあどうするの?とテレスティーナが数多に聞き返す。 「…なぁにあっちだってぐずぐずしてられねぇ筈だ…学園都市の大規模なイベントに乗じて作戦を実行するに違いねぇ…」 「ここ一ヶ月くらいだと…そうねぇ…大覇星祭か…学園都市の独立記念日だろうな…!」 「我慢比べって事ね?」 「あぁ。こっちから言って、無駄に戦力を減らす訳にはいかねぇからなぁ…!」 数多はそう言うと従えてきた猟犬部隊と一緒に自分のオフィスに帰って行った。 テレスティーナは帰って行く彼らの背中を見つめていた。 果たして、砂皿達が期待している様な出来事は一ヶ月後に起きるのであろうか? アイテム、電話の女、猟犬部隊、MAR、グループ、スクール、御坂美琴、そして砂皿緻密とステファニー。 一ヶ月後、皆が交わるとき、キリキリと絞られた戦弓は放たれるのであった。 ――学園都市独立記念日当日 佐天 この一ヶ月ちょっと、色々あったと言えば、あったし、いつも通りの平凡な日常と言えばそうだったかもしれない。 学校に行く者、潜伏する者、仕事を忠実に行う者、交渉権を獲得しようと躍起になっている者…様々な人の運命が交わり、時に激しくせめぎ合う。 佐天涙子は携帯電話を持ってそわそわしていた。 (ったく…ここ一ヶ月スクールにお株を奪われてばっかだったわね) ため息混じりに仕事用の携帯電話をいじりながら彼女は思う。 大覇星祭は何事もなく終わった。 そして…今日、学園都市の独立記念日。何かが起きる事は確かだった。 というのも前日の夜のこと…… 『明日、フレンダ脱出作戦を決行する』 昨夜砂皿が佐天の家にやってきて一言報告した。 彼女はこくんと頷くことしか出来なかった。 ついにやってきたのか。そう思うと彼女はなぜだか眠れなかった。 結局…砂皿さんの読み通り、独立記念日の前に暗部組織の幾つかが動き出した…どうなるのよ?) 佐天はこの一ヶ月、フレンダを護衛に付ける事はしなかった。それには特に意味はない。 強いて理由付けをするとすれば、自分の身に危険を感じられなかったから。 今、佐天はジョセフに向かっている。 そう、アイテムの構成員達が待機しているレストランだ。 今日は祝日。家に居てもつまらない。いや、そんな理由で彼女はアイテムの会合に来たのではない。 いつもアイテムの面々がどんな会話をするか。それをこの目と耳で見聞きしてみたかった。 そして、何より、フレンダが今後どういった行動を採るか…。例え同行出来なくても、今日フレンダの顔を見ずにはいられなかったのだ。 色々な事を考えながら歩いているとレストラン「ジョセフ」の駐車場が見えた。 浜面の仕事用の車、シボレー・アストロが停まっている。既に会議は始まっているのだろうか。 (おーおー…話してますねぇ、アイテム) 佐天がちらとジョセフの窓をみるとアイテムのメンバー四人が待機していた。 それぞれが思い思いの行動をしているようだ。 その姿を見つつ、彼女はジョセフの入店口に足を踏み入れる。 ――麦野沈利 彼女は久しぶりに入った仕事にワクワクしていた。しかし、その反面緊張もしていた。 垣根帝督。第二位の怪物。未元物質を繰る男。 自分の思った物質を構築できうる限りまでの範囲なら作り出せる。 麦野は彼に対して面識があった以前付き合った事があるから。 しかし、そんな事は戦いになってしまえば関係ない。 任務を遂行してしまえば明日からはまた普通の日々。浜面にたっぷり抱いてもらうのもいいかも。 そんなことを考えながら彼女はふと気づいた。 朝ごはんにいつも食べる鮭弁当にいつもの惣菜が乗ってないのだ。 「あれ?今日のシャケ弁と昨日のシャケ弁はなんかは違う気がするけど。あれー?」 ――絹旗最愛 超、超、一ヶ月ひまでしたね。 いや、アイテムに入ってからスリリングな日常を過ごしたことはあるだろうか? 絹旗は自分に言い聞かせる。 正直彼女は自分の能力をふんだんに使った戦いをしたことがなかった。しかし、 電話の女からここ最近入った情報に依れば今回の相手はスクール。 かなりの強敵であることには間違いない。 相手は得体の知れないヘッドギアの男、プロスナイパー、心理操作に長けた女、そして第二位の男。 いきなり本番の殺しあいだ。 こればっかしはうまく行くかわからない。しかし平静は保たれている。いける気がする。 そんなことを考えながら寡黙に、じっと映画のパンフレットを読んでいく。 「香港赤龍電影カンパニーが送るC級ウルトラ問題作……様々な意味で手に汗握りそうで、逆に超気になります」 ――滝壺理后 スクール…学園都市第二位を擁する組織。 その組織の他にも幾つかの組織が学園としないで行動を開始したようだった。 それは即ち学園都市の治安を守る組織「アイテム」に出撃命令が下るのと同義だった。 今日はもしかしたら相当な激戦になるかも知れない。 しかし、その激戦下で行われる一つの脱出劇。 その伸展がどうなるか。滝壺は気が気でなかった。 (…フレンダ…見た感じ普通だけど、昨日も遅くまで起きてたし、やっぱり緊張してるのかな?) 滝壺はぽーっと眠そうな視線を虚空に向けながらも、とらとフレンダの方を見ると元気そうに大好きな缶詰をつついていた。 その光景に滝壺は苦笑しつつ能力者達が発する力場の波に揺られるのであった。 「……南南西から信号が来てる……」 ――フレンダ=ゴージャスパレス ついに来たか。 それが正直な感想だった。 涙子程じゃないけど、私もクソ度胸の持ち主かな?と彼女は思った。 というのも昨日の夜まで学園都市から抜け出すなんておよそ絵空事のように感じられたからだ。 流石に昨日の夜は緊張したが、夏休みの最終日以降、昨日の夜までは取り立てて緊張したり不安に駆られることはなかった。 もしかしたら真剣にむきあってないだけかもしれないが。 (お姉ちゃんの事、少しでも見れたのが大きいのかな?) 佐天の暮らしている学生寮にやってきた時、バイクの排気音が聞こえた。 音に釣られて窓を見てみると姉の姿が。 あれだけで、フレンダは今まで姉を探してきた苦労は全て吹き飛んでしまった。 (今日で…学園都市の闇からおさらばになるって事よね…結局うまく行く訳?) 砂皿からは何も連絡が来ない。 しかし、連絡先は交換している。後はいつ、いかなるタイミングで連絡が来るか。それだけだった。 腹が減ってはいくさは出来ない。日本人の口にすることわざをフレンダは思い出す。 そして大好きな鯖の缶詰をつつく。 「結局さ、サバの缶詰がキてる訳よ。カレーね、カレーが最高」 ――砂皿緻密 ステファニー=ゴージャスパレス 「いやー…やっと出れますね、砂皿さん☆」 「あぁ。一ヶ月と少しか…長かったな」 砂皿とステファニーは立川郊外の雑居ビル群から出てきた。 一ヶ月以上籠城していたにもかかわらず、特にその表情からは疲労は感じられない。 毒ガスという実物でのブラフを利用したせいもあってか、この一ヶ月は外出するのを極力控えていた事以外は特に変化はなかった。 「恐らく…私達の行動も監視されちゃってるんですかねぇ?」 「あぁ」 二人は悠長なことを言いつつ、地上に出る。 恐らくこの時点で学園都市の治安維持部隊の照準に二人は映っているのだろうが、二人は何故撃たれないのだろうか? それは彼らが持っている毒ガスに起因しているだろう。 一ヶ月ほど前猟犬部隊の三人の隊員が哀れにも毒ガスを浴びて死んだ。 毒ガスの成分は二人しか知らないのだが、彼らの手にはしっかりそれを治めた容器を手に提げていた。 仮に狙撃が成功したとしてももしショックを与えてしまって毒ガスがまき散らされでもしたら? 左手にはアタッシュウェポンケース、右手には数珠つなぎになっている透明の容器を納める透明のスーツケース。 背中には大きめのリュックを背負っている。恐らくそれぞれの得物が入っているのだろう。 砂皿とステファニーは雑居ビルの影に巧妙に偽装されているハーレーに乗り込む。 今回の運転は砂皿だ。 「行くぞ」 「はい」 ハーレーは心地よい排気音を上げ、一ヶ月以上の籠城直後とは思えない、健康な様子の二人を学園都市のビル群に向けて送り届けていった。 7 ――木原数多 「へぇー…やっと動いたかぁ。待たせやがってよ」 数多は砂皿達が雑居ビルから出てビル群に向かっていった報告を聞いた。 彼は思う。結局はあいつらは必ず学園都市を出るのだ。そこで一網打尽にしてしまえばいい。 (一方通行の奴は悔しがってたなぁ、仕事が入ってそっちにいけねぇとか言ってたわ) 一方通行は実はアイテムと戦うのを熱望していた。 しかし、ここ最近慌ただしい学園都市の内情と世界情勢によって治安維持部隊が著しく不足している状況で一方通行擁するグループにも治安維持の要請が入ったのだった。 (まぁ、あいつなら命令無視してでも飛んできそうだが…果たしてねぇ…?) 数多は首の骨をコキンと鳴らすと妹であるテレスティーナに学園都市と日本の境の警備を強化するように要請した。 すると「人手が足りないけど頑張るわ」と頼りない返事が。 (チッ…猟犬部隊からも少しだしてやっかなぁ…) そう思った数多は増援を送る旨を伝える。 ここ一ヶ月で新たに補充された人員達で新旧の隊員が混同している猟犬部隊。 (あいつらも呼んでやるかねぇ) 数多はそう思うと“あいつら”を呼んだ。 「呼びましたか?とミサカは猟犬部隊指揮官に質問します」 「あぁ。呼んだぜ。お前等にも出撃命令が下る可能性がある」 「了解しました。では、しばらくはここで待機ですね?とミサカは隊長に命令の確認をします」 「あぁ。そうだ、待機だ。頃合いを見て俺がお前等を呼ぶから、そんときその場所に来い」 数多の命令を復唱した御坂美琴のクローン四人はオフィスを後にした。 他の隊員達も集合しており、猟犬部隊の一部は数多の命令で出撃する事になった。
https://w.atwiki.jp/lyrical_yaruo/pages/348.html
名前 分類 LV HP MP ATK INT DEF RES HIT SPD 弱点 耐性 経験値 所持マナ ドロップアイテム 特徴 スライム 魔物 3 14 0 6 0 5 4 6 5 - - 30 15 スライム肉 基本2~4匹で群れて出現する キノコマン 魔物 3 15 0 7 0 7 7 7 7 火 - 40 20 マジヤバマッシュルームきのこ×2 弱体菌:近接攻撃を受けた際、攻撃を行なった者のMPを-3 キャタピー 魔物 3 15 10 10 0 8 10 10 7 火 - 40 20 ムシ肉/頑丈な糸 糸を吐く:威力1/MP2/前列1体(近)/ATK依存/SPDダウン ビードル 魔物 3 15 10 10 0 7 10 5 6 火 - 40 20 毒針ムシ肉 毒汁:攻撃時対象に確率で毒状態にする トランセル 魔物 5 20 0 10 0 20 15 10 0 - - 100 50 ムシ肉頑丈な糸 羽化:一定ターン使用する事でバタフリーに羽化できる悪あがき:一度だけHP1で耐える狂制羽化 ヒュプノコン 魔物 5 15 12 8 0 4 10 8 10 - - 80 40 まき角もこ毛 ヒールウール:毎ターン、HPを2回復する シャルロッテ 魔物 5 28 0 13 0 22 22 10 13 - - 250 125 とっておきチーズ×5妖精の雫 ぶっち:ダメージを受けた際発動し、ATKが3倍になる(シャルロッテ激情体) バタフリー 魔物 7 25 15 15 0 18 18 15 19 火 - 130 65 ムシ肉マッドリンプンてふてふの彩羽 睡眠リンプン:威力-/MP10/1体/使用時確率で対象を睡眠状態にする毒リンプン:威力-/MP5/1体/高確率で毒 スピアー 魔物 8 20 20 30 0 5 5 15 19 火 - 200 100 ムシ肉超毒針メガハチミツ ダブルニードル:威力5/M20/1体/ATK依存/2回攻撃。絶対毒 すかるちのふ 魔物 10 10 10 10 10 10 10 10 10 光 闇 300 150 ナゾ肉触手妖精の涙妖精の雫 禁忌種:このユニットに攻撃した相手は極低確率で【発狂】_妖しい触手:威力5/MP5/1体(中)/ATK依存確立で対象に絡みつき、対象は1T身動きできなくなる ローズプラント 魔物 13 100 30 30 0 30 30 50 20 火 - 400 200 ハナ肉危険な果実ムチ肉 トゲ触手:威力13/MP10/1体/ATK/食らうと稀に1T行動不能溶解:この魔物の攻撃で倒れた対象は戦闘中復活不可 名前 分類 LV HP MP ATK INT DEF RES HIT SPD 弱点 耐性 経験値 所持マナ ドロップアイテム 特徴 ヴィヴィオ 敵人 9 65 35 30 10 20 20 20 30 - - - - - ソニックバスター:威力5/MP10/1体(近)/ATK/先制エクセリオンバスター:威力15/MP20/1体(近)/ATK/連撃に繋げやすい連撃の心得Lv5回避の心得Lv4強撃の心得Lv4 ウィスプ 魔物 12 80 0 40 0 40 40 30 30 - - 400 200 トリ肉くちばし 啄ばみ:眠った相手へのダメージ3倍 リゾネーター 魔物 12 70 30 30 40 60 60 20 25 - 闇 400 200 ゾンビ肉ゾンビコア 復活:戦闘不能後3ターンくらいで復活する超音波:威力10/MP10/1体(中)/INT/稀に発狂 ゴースト 魔物 12 70 30 30 40 30 80 20 30 光 闇 400 200 バケ肉呪いのしっぽ 呪い:威力0/MP10/1体(遠)/_対象を4ターン後戦闘不能にする呪音:威力0/MP10/1体(遠)/_呪いのターン数を1ターン進める破滅:威力20/MP10/1体(遠)/_呪いが残り1ターンの相手にのみ使用可能・相手に行動不能を与える マッドヤマネコ 魔物 12 100 0 45 0 30 20 20 45 またたび - 400 200 ケモノ肉ネコツメ 捕食:瀕死の味方鳥モンスターをブチコロして食べる。_HP回復全ステータスアップ反射神経:HTIの低い相手の攻撃をたまに避ける。 農夫 敵人 12 100 30 50 0 50 60 30 38 - - 400 - - ヴィシャスクロウ:威力10/MP10/1体(近)/ATK依存 ユキカゼ 敵人 13 100 50 50 15 40 40 40 50 - - - - - 不知火斬り:威力5/MP10/1体(近)/ATK依存/先制五月雨斬り:威力20/MP20/1体(近)/ATK依存/たまに行動不能忍法・金縛り:威力3/MP10/1体(遠)/INT依存/_相手1体をたまに麻痺。体力の少ない相手ほど成功率が高い回避の心得Lv5隠密の心得Lv5 対魔忍軍ユキカゼ・モブ 敵人 13 80 35 40 12 35 35 25 25 - - - - - - 黒鳥ブラックスワン 魔物 15 200 100 50 50 50 50 50 50 氷 - 800 400 トリ肉黒い翼ブラックトリ肉 帰巣本能:7ターンくらいで帰りたくなるセンチメンタルグラフティ不吉のオーラ:クスクス、あいつなんか暗くない?黒鳥天駆:威力20/MP20/1体(遠)/ATK依存/防御系統ムシ ルーク・フォン・ファブレ 敵人 12 80 45 50 20 60 60 20 35 - - 300 - - 魔神剣:威力5/MP3/1体(近)/ATK依存瞬迅剣:威力6/MP10/1体(近)/ATK依存/先制攻撃閃光墜刃牙:威力20/MP15/1体(近)/ATK依存/たまに行動不能、SPD低下防御の心得Lv4強撃の心得Lv2 重音テト 敵人 13 70 100 20 30 50 65 20 27 - - 400 - - 華のアリア:威力-/MP20/味方全員/3ターンのRES約15%アップチェリーパイを喰え!:威力-/MP20/味方全員/ダメージ半分回復、DEF上昇跪いて足をprpr(^ω^):威力-/MP30/味方全員/_3ターンの間、味方全員の攻撃に『たまに相手が行動不能になる』を追加戦闘不能な英雄たちの戦い:威力-/MP40/戦闘不能の味方ユニット全員/_使用した場合、自身のHPが1に、1ターンの間だけ全員復活 チルノ 敵人 15 100 120 20 50 40 50 35 30 - - 500 - - 燃える氷柱:HP1/3以下のときにINTアップアイススロー:威力5/MP10/2列前までの相手1体(中)/INT依存アイスニードル:威力10/MP20/2列前までの相手2体(中)/ATK依存/稀に行動不能アイスヴァンキッシュ:威力20/MP30/3体(遠)/INT依存/SPDダウン重唱の心得Lv1 麦野沈利 敵人 16 150 100 50 70 50 50 15 20 - - 600 - - サディスティック魔力収束:相手ユニットを倒したとき、MP全回復 (固定)フォトンランサー:威力3/MP102列前までの相手1体(中)/INT依存/防御無視ホーミングフォトンバレット:威力5/MP10/2列前までの相手1体(中)/INT依存/回避不可フォトンスラッシュ:威力15/MP20/1体(近)/ATK・INT依存/たまに行動不能フォトンシールド:威力-/MP20/自身/_先制、1度だけ威力25以下の技・術を完全無効、連続使用不可フォトンバースト:威力10/MP35/全ての相手/INT依存/後発、回避不可爆唱の心得 名前 分類 LV HP MP ATK INT DEF RES HIT SPD 弱点 耐性 経験値 所持マナ ドロップアイテム 特徴 マロマンイーター マシュマロ骨 デステントウ ムシ肉死の触覚 モチモン アオワンコ 蒼狼の毛皮 禁忌霊タブー バケ肉呪いの仮面 ホラー 吸血生物オッパッピー ムーンポイズン ムーンビースト 1200 600 月獣のヨダレ ゾンビグール:α型 50 50 50 50 50 50 ゾンビグール:ジーニアス 50 50 50 50 50 50 1000 500 天才手帳 名前 分類 LV HP MP ATK INT DEF RES HIT SPD 弱点 耐性 経験値 所持マナ ドロップアイテム 特徴 ミラージュバイコーン 魔物 15 150 0 100 50 50 100 40 80 子供 - 1000 500 ケモノ肉立派な角 - エターナルワーム 魔物 15 150 0 50 50 50 50 50 25 火 - 1000 500 ムシ肉 - 黒鳥ブラックスワン・デススフィアーズ 魔物 21 400 100 90 70 80 80 120 80 氷 - 3000 1500 トリ肉黒い翼 邪悪なオーラ:相手の消費MPを+15黒鳥乱舞:威力40/MP20/横一列/ATK依存/【防御系統ムシ】 ハンマーヘッドミミズ 魔物 15 150 30 50 50 50 50 50 25 光 - 500 250 ムシ肉 毒パンチ/威力10/MP15/相手1体/ATK依存/【一定確立で毒】 ノイズワーム 魔物 20 300 30 100 70 70 80 50 80 - 闇 1300 650 バケ肉 ダークバイト/威力10/MP10/相手1体/ATK/【4ターンで死ぬ呪いを与える】 ゴキポン 魔物 15 200 0 50 50 50 50 40 30 火 罵倒 1000 500 ムシ肉テカテカの羽 回復:人々の恐怖するさま グランドドラゴン 魔物 15 250 10 100 50 100 50 40 45 光 土 1000 500 ケモノ肉立派な爪 カニスニゲル/威力20/MP10/相手後衛/防御系統無視 テラトカゲ 魔物 20 500 100 100 50 100 100 40 60 隕石 - 3000 1500 トカゲ肉 brトカゲのしっぽ 噛み付く/威力30/MP25/相手1体(近) 名前 分類 LV HP MP ATK INT DEF RES HIT SPD 弱点 耐性 経験値 所持マナ ドロップアイテム 特徴 盗賊(前衛) 250 50 50 50 50 50 50 盗賊(後衛) 60 40 分身蔵人1戦目 5000 - ヤムチャ ザク(ギャン) チンピラ 分身蔵人2戦目 分身蔵人3戦目 7000 - ナッパ ザク(Zガンダム) ボール(ジャムル・フィン) Sナッパ 模造邪神 EX 1000 90 150 160 160 160 100 90 - 水 7000 - 【不完全変神】:『穢土』以外の土地には適応できず、5ターンで消滅 分身蔵人4戦目 1000 10000 - 鮮血の霧:ステータスダウン無効、威力15以下の攻撃無効 分身蔵人5戦目 12000 - サザビー ギャプラン 分身蔵人6戦目 13000 - 改人邪神 複合ワーム 複合ナイトゴーンド 屍人 羽屍人
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2562.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある底辺と頂点の禁断恋愛 「ん……」 上条当麻は暗い一室で目を覚ました。湿気が多く、それ暑くなかったが壁などが濡れていた。 朦朧とする意識を必死に掴みながら光を辿って歩いて行く。 出た先は高級ホテルの様な風景だった。綺麗な椅子や窓から見える学園都市の夜景。ダブルベッドがあって、その上にキャバクラのお姉ちゃんの様な 格好をした少女と椅子に座っている垣根帝督がいた。 「……か、垣根?」 「お、目を覚ましたか。なんか食うか?」 「いや……いらない。ところでそこのお姉さんは?」 「あ?覚えてないのかよ、俺とお前とアイツと……」 「へ?こ、心姉ちゃん?いやいや、あんなキャバっぽくなかった様な……でも……」 「失礼ね、職業柄そうしなきゃならなかったの!」 心理定規はベッドの上で足をぶらぶらさせながら突っ込んだ。 上条はそれで心理定規が幼馴染四人組の1人、心姉ちゃんだという事がわかった。帝督兄ちゃんと心姉ちゃん。なら後1人は誰だ、と訊かれると上条は答えられない。 「久しぶり、当麻」 「……心姉ちゃん。なぁ垣根、一体どうなってんだ?御坂も……一体」 「御坂っていうと超電磁砲か……ったく、俺はつくずく超電磁砲とは馬が合わねぇらしい。あの女の両親が起こしたつまんねぇ事件の後始末とか? 超電磁砲の父親の野郎……アイツ、どういう訳か第一位と超電磁砲を回収したいらしいな……」 茶色の髪の毛をクシャッと押さえた。上条には何を言っているか理解できなかった。 「クローンの件だが……処分は延期。これも超電磁砲率いる暗部組織『プライム』の成果らしいな」 「プライム……?」 「ああ、学園都市の反乱分子を削除する為に作られた組織らしいな。暗部では有名な『絶対銃姫(ブレッドプリンセス)』をいやがるし、色々厄介な敵だ。 それに協力してるのが木原一族が管理している52の研究所と第一位が所属している『グループ』。やつらは『反発派』。と呼んだほうがいいか」 「その反発派ってのは学園都市の体制について反発しているってことか?」 「そうだ、俺達『スクール』は『崩壊派』。つまりは学園都市を完全に崩壊させたい。まぁ当然のように『推進派』ってのがいやがるんだが。 まぁいいか。取り敢えず、俺達の目的は超電磁砲率いる『プライム』と第一位が所属している『グループ』を暗部から消す事だ。つまり反発派は必要ない。 今回の作戦には『アイテム』も協力してもらう。第四位や能力追跡などが居る」 作戦、それは手を組んでいる『プライム』と『グループ』を消す為の作戦だった。 これは殺し合いになる。味方も敵も入り組んだ血だけの抗争。 垣根帝督は背中に羽を生やすと、上条の体を掴んで窓を割る。地上から数十メートルの位置にいる上条と垣根は早速、『作戦』に移った。 既にアイテムがプライムの本拠地、ロートレインボータウン(第七学区の高級ホテル街)の一室へ攻め込んでいるハズだ。 と、突然。レーザーが上条と垣根をかする。 「まさか……原子崩し……裏切ったかァあああ!?」 「その通りだよ、第二位の糞野郎が。ったく、超電磁砲についた方が得だったじゃねぇか」 「クソが、おい。当麻、お前は先にターゲットの超電磁砲を確保してこい!俺はこいつをぶっ殺す」 「垣根……っ!?」 上条は地面へ落とされる。 二人は睨み合う。原子崩しなど効くはずもない。それは麦野沈利にもわかっていた。 時間稼ぎになれば良かったのだ。上条は入り組んだ廃工場を縫って歩いて行く。 そんな時だった。来た道から激しい爆音と光が見えた。レベル5同士の戦闘は伊達じゃない。 カツッ、と靴音が聞こえる。それは静かで、綺麗だったが、まるで忍び足だった。 「チーフ……じゃなくて上条さん。何してるんですか」 「……佐天さん……っ」 「ここはあなたが居るような所じゃない。学園都市の癌になってからもう随分経つ。もう後戻りは出来ないんですよ」 木製の古いショットガンの銃口が上条へ向けられた。足がすくむ。人殺しの目だった。 たかが一度、高性能なマシンガンをぶっ放して、何人も重傷に負わせて、闇になりきれたつもりだった。それでも光にいた自分は格好良いと勘違いしていた。 違う、格好良くもなんともない。元から闇に身を落としてなんかいない。ただ漫画の向こうで繰り広げられる戦いに憧れてたガキなのだ。 佐天は殺すことに躊躇はない。息も、視線も、動悸も何もかもが普通だった。殺し慣れていた。 だから一発で、単価数十円の鉄の塊で人の命を殺める事を厭わない。 「死ね」 冷たい声で言い放たれた言葉と共に銃弾は上条の肩を吹き飛ばした。 アスファルトに肉片や血が飛び散る。痛みなんてほとんどない。あるのは左手がズルリ、とアスファルトへ落ちたことか。 怒りも憎しみも悲しみも、そんな感情は湧いてこない。湧いてくるのはただ『死にたくない』という願望だけ。 叶わない願いだと言うのは分かっていた。 「チッ、軌道を……外したんですか」 「あ、当たり前だろ?死にたくないんだ」 「今、ここにいて。死にたくないというのは余りにも勝手すぎますよ。私は『絶対銃姫』!あなたを殺し、御坂さんを守るのがクライアントの命令です。 クライアントは実にこの絶望した状況をわかっていた。気持ちが悪い程、この『作戦』は透けていた。だから原子崩しという暴れるしか脳のない暴れ牛と 世界最高峰のスパイでありながらも、この学園都市を何も分かっていなかった脳内花畑サングラスを騙し、上条当麻を殺せる」 口調が明らかに変わった。 ショットガンを投げ捨てて、腰についていたホルスターからレディース用拳銃と取り出した。 アスファルトに座り込んでいる上条へその銃口が向けられた。ばくん、ばくんと上条の心臓は、脳は上条へ警戒を知らせる。 しかし全身の筋肉が凍らされたかのように動かない。ニヤリ、と不敵で歪んだ笑みを浮かべた佐天は上条を蹴り飛ばす。 「御坂さんは私達のリーダーという扱いにはなってますが……クライアントの命令上、あなたを殺すためなら何でもしていいんですよ」 「……?」 「何十年も小汚い部屋で監禁して、犬のように首輪をつけて、決まった時間に餌を持ってきて、一生を過ごすってなら……助けてもいいですよ」 歪んでいた。学園都市の格差社会が生み出した、綺麗な差別をなくそうとする闇。それに影響され、そして染まってしまった学園都市の一番の『被害者』。 上条は歯ぎしりした。それを見た佐天は舌なめずりをした。 レディース用拳銃を頭に突きつけて、痛みこそ感じないが恐怖で動けなくなった上条のズボンを切り裂く。 「!?」 「苦しそう……楽にしてあげようか?」 怖かったのに、怖いのに、小便を撒き散らしてしまいそうなのに。ソコは快楽を求める。 佐天はアハハ、と奇妙な声で笑うと、ゆっくりと優しく包み込むようにパンツをずらして、そして。 「うふ」 歪んだ笑い。レディース用拳銃の矛先は、ソレに向いた。 一発だけ、バン。という音をたてて鉄の塊は生殖器を貫いて、二度と使えなくした。 上条は何も考えられない。恐怖よりも痛み、情けなさが頭の中をぐちゃぐちゃに駆け巡る。 (おれはいったいなんなんだここになにをしてるあれをおおきくさせてこんなきもちわるいおんなによくじょうしてじゅうでうちぬかれてちがちがちがちがいたいいたいいたい。 おしっこがもられるうんちがでるいたいいたいのうみそがかゆいあたまをかきだしてかきたいかきたいしんぞうもめだまもかきだしていっそしにたいいたいいたい) 上条当麻は恐怖、痛みの二重苦によって狂わされる。佐天涙子は人ではなかった。 「……なぁんだつまんない。もう壊れちゃったかぁ」 「……やっほー、『絶対銃姫』。原子崩しならそこでおねんねしてるぜ?あとな、テメェがそいつの生殖器を撃った所から……虚像だけどなに1人で騒いでんだクソ女」 「まさか?電子パルスでも弄った?超電磁砲でも至難の業なのに?馬鹿馬鹿しいハッタリですね」 佐天は倒れ込んでいる上条当麻を見た。上条当麻は影も形も成さなくなり、プツンと消えた。 本物は垣根の隣でスヤスヤ、と眠っている。それを確認した時、佐天の顔は歪んだ。 レディース用拳銃を放り投げて、元から仕込んであった小型の対要塞破壊兵器、CTRRS(ケルステルロブレスト・スナイプ)を垣根に向けた。 海外の軍事施設に声がかかるほど、佐天の腕は良かった。重心移動を極めているし、サイレンサー無しで音をたてないで撃つことだってできる。 CTRRS(ケルステルロブレスト・スナイプ)は対要塞破壊戦略兵器だ。銃やミサイルの類ではなく、実際にこういう兵器として存在する。 レールガン以上の火力、音速の五倍で放たれる超強化特殊合金製の銃弾、その摩擦抵抗によって起こる熱を破壊力に変えるシステム。単価三百万円の銃弾は壁を簡単に破壊する。 「死ねェっ!」 引き金を引いた、が。垣根に銃弾が効くはずがなかった。数千度の熱を帯びた弾丸は空中で硬直し、熱はすぐに冷めた。 指を鳴らすと。銃弾はコロン、と音をたててアスファルトへ転がる。 「あ、あああ。あ。あ。あああああああああ!!!」 「うっせぇよ馬鹿。お前は闇向きの人間じゃねぇ。メンタルが弱すぎる。それと頭も足らねぇな」 吐き捨てるように垣根は言った。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある底辺と頂点の禁断恋愛
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/16015.html
プリパラ キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020 プリパラ アイドルタイムプリパラ設定資料集 下 発売日:9月24日・3月27日 『アイドルタイムプリパラ』、 『キラッとプリ☆チャン』のアイドルたちが大集合して 2020年12月に行ったライブイベントの夜公演をBD化。 林鼓子、久保田未夢ら声優陣がキュートなパフォーマンスで ファンを魅了したライブを余すところなく収録。 ここを編集 2014年7月放送開始。プリティーリズム・レインボーライブのシリーズ続編。続編にアイドルタイムプリパラが、劇場版に劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズがある。 http //www.tv-tokyo.co.jp/anime/pripara/index2.html 監督 森脇真琴 チーフディレクター An Jai Ho 助監督 佐藤まさふみ(52話~) 原作 タカラトミー・シンソフィア シリーズ構成 土屋理敬、森脇真琴 キャラクター原案 金谷有希子 キャラクターデザイン 原将治、Cha Sang Hoon プロップデザイン 宮川知子、斉藤里枝、仲田美歩、小川浩、Kim Young Beom プリパラライブ演出 菱田正和、今中菜々、京極尚彦、安藤尚也、河野亜矢子、佐藤まさふみ、國行由里江、渡辺葉 コンセプトアート 上原竜太 美術 永吉幸樹、猿谷勝己、西俊樹、高橋麻穂、桃内ツトム 美術設定 佐藤正浩、藤瀬智康、Lee Hoi Young 背景監督 Lee Hoi Young 背景デザイン Lee Won Gu 色彩設定 赤間三佐子 色彩設計 Yang Min A、Lee Sun Ho CGディレクター 乙部善弘 撮影監督 Huh Tae Hee テクスチャーデザイン 首藤耕輔、河合真理子 編集 坂本雅紀 映像編集 Lee Young Min 音響監督 長崎行男 音響プロデューサー 西名武 音響効果 八十正太 サウンドミキサー 小島信人 サウンドエディター 内田直継、宮本賢人 音楽 斉藤恒芳、石塚玲依 アニメーション制作 タツノコプロ、DONGWOO ANIMATION 脚本 土屋理敬 福田裕子 ふでやすかずゆき 中村能子 大場小ゆり 江夏由結 金杉弘子 大島のぞむ 佐藤まさふみ 絵コンテ 森脇真琴 柊陽菜 玉川真人 沖田宮奈 ワタナベシンイチ 坂田純一 桜井弘明 山本三輪子 川口敬一郎 麦野アイス 政木伸一 金崎貴臣 誌村宏明 大久保政雄 菱田正和 佐藤まさふみ 今中菜々 こでらかつゆき 渡辺健一郎 みさわしん 稲垣隆行 米田光宏 池端隆史 江島泰男 葛谷直行 藤澤俊幸 岡田水樹 ストーリーボード Sung Won Yong Choi Hoon Chul Ahn Jai Ho Park Chi Man Na Ki Chual Nam Sung Min Jeon Byung Cheol 演出 徳本善信 小林浩輔 関田修 佐々木純人 安藤良 京極尚彦 川村ひろし 橋口洋介 菱田正和 今中菜々 篠原啓輔 伊藤史夫 黒瀬大輔 渡辺健一郎 榎本守 野木森達哉 佐藤まさふみ 室谷靖 江島泰男 アニメーション演出 Na Ki Chual Choi Hun Cheol Jeon Byung Cheol Park Chi Man Kim Jin Gu Ahn Jai Ho Nam Sung Min 作画監督 斉藤里枝 本多恵美 森友宏樹 Song Seung Taik Song Hyun Ju Jung Ji Moon 鈴木理彩 戸田さやか 松浦麻衣 原将治 五十内裕輔 前田綾 諏訪壮大 川島尚 柴田健児 Lee Mi Young 加藤照代 前田亜紀 KIM SAN Kang Boo Young 袖山麻美 榎本花子 小松達彦 ■関連タイトル プリティーシリーズ10周年記念「プリパラ」Blu-ray Box 初回生産限定 Blu-ray プリパラ キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020 Blu-ray プリパラ キラッとプリ☆チャン Winter Live 2019 Blu-ray Hello! プリ☆チャンワールド Blu-ray Pripara Friendship 2020 パラダイストレイン! Blu-ray プリパラ キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR 2019 ~キラッと! アイドルはじめる時間だよ! ~ プリパラ アイドルタイムプリパラ設定資料集 下 プリパラ アイドルタイムプリパラ設定資料集 プリパラ Season2 Blu-ray BOX-1 Blu-ray プリパラ キラッとプリ☆チャン Winter Live 2018 BD Blu-ray プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR み~んなでアイドルやってみた! Blu-ray 劇場版プリパラ キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~ Switch プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ! Blu-ray プリパラ クリスマス☆ドリームライブ2016 プリパラ ULTRA MEGA MIX COLLECTION プリパラ LIVE COLLECTION Vol.1 BD ☆Vol.2 プリパラ Blu-ray BOX 映画プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ *Blu-ray Disc特装版 プリパラ☆ミュージックコレクション season.2 DX CD+DVD プリパラコーデコンプリートブック プリパラ ミュージックコレクション DX CD+DVD DVD プリパラ Stage.1【オリジナルプロモマイチケ付[ミュージカルリボン ステージブラウス]】 Blu-ray 劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ*特装版 プリティーリズム・スペシャルコンプリートCD BOX Blu-ray 劇場版プリティーリズム・オールスターセレクション プリズムショー☆ベストテン プリティーリズム プリズムスタービジュアルブック プリティーリズム・オールスターセレクション アニメ公式ガイドブック OPテーマ i☆Ris/Make it! CD+DVD プリパラ公式ファンブック デビュー号 2014年 08月号 プリパラ プリチケコレクショングミ 20個入 BOX rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/709.html
あらすじ 佐天は初めての仕事の依頼をつつがなく終了させた。 ターゲットは死なずに済んだ。 そしてアイテムに電話をすることが彼女の日常になっていく。 アイテムのメンバーは彼女の事を電話の女と呼んでいます。 因みにスーパーマリン社の産業スパイ摘発以後、佐天の元に寄せられた仕事の依頼はこんな感じだった。 1:クローン技術漏洩に関して容疑がもたれている品雨大学教授の“処分” 2:横田基地の米軍将官達と学園都市の理事会員達主催の友好記念祭りの警邏活動 3:日本国防衛庁幹部の学園都市兵器群の視察団の護衛 例えば、防衛庁幹部が学園都市に来園した時、絹旗は警備員に扮したテロリストが乗っているハマーを叩きつぶした。 その手際は防衛庁幹部をテロの恐怖におびえる暇を与えず、むしろその手際の良さから彼らの拍手を誘った。 また、横田基地の交流祭りでは品雨大学の件と同様にフレンダが活躍した。 彼女はアキュラシー・インターナショナルAWSを利用し、過激派のスナイパーを一弾で射殺した。 消音機が常備装着されている狙撃中を放つ、7.62mm弾を持ちいた中距離狙撃を敢行。 ピシュ!と見事な手際で過激派の男を一弾で血と肉の塊にかえた。 佐天はこれらを実際に見た訳ではないが、報告時の彼女たちのハイになった声と麦野の冷静だが、素直に褒めている口ぶりを聞いただけだ。 しかし、それだけで二人は相当な腕前だと言うことが分かる。 滝壺と麦野はまだまだその力の正体を明らかにした訳ではないが、彼女たちは二人とも能力者だ。 その実力は推して知るべし、と言ったところだろう。 これらの依頼の内、防諜活動と言うよりか、寧ろ護衛の様な仕事もある。 これから推測するに、アイテムは雑務も行っているようだ。 とりわけ、1の任務終了後の報告で佐天は衝撃を味わうことになる。 何故なら、品雨大学の教授はアイテムに殺されたから。 顛末はこうだ。 (フレンダの報告書から抜粋) 私が教授を追い詰めた時、彼は腰の背の部分から拳銃を抜く動作を行った。 その動作に気づいた私が彼が引き金を押す前に拳銃を発砲。 頭部と心臓付近に一発ずつ被弾し教授は即死。 押収した武器:デリンジャー 用いた武器:シグザウエルP230 以上。 佐天はこの報告を上層部にメールで送信する時、苦虫をかみつぶしたような表情だった。 それもそのはず。彼女自身が出した指令で初めて死者が出たのだから。 例え、彼女の友人達である初春や白井でもレベル5の御坂美琴であっても人殺しはしていないだろう。 ましてや同じ無能力者のアケミ達なんて絶対に。 佐天はこの時、初めて自分が連絡をするだけの立場では無く、自分が人を殺せる命令を出せる立場にあることを知って恐怖した。 彼女には“殺人をした”という後悔の気持ちだけが心に残った。 (私が…殺した…!) 彼女は罪の意識に苛まされる。 殺人を命じた立場としての重責が彼女にズシンとのしかかる。 (何でおとなしく降参しないのよ…?) 佐天は知らないが、学園都市はその優位性を保つために、最高級の機密を誇っている(らしい)。 その資源も何もない一丘陵地帯が世界の中でトップを誇る技術力と軍事力を誇り続けるためには技術漏洩は御法度だった。 なので降参しても待っているのは長い禁固刑か、死刑だ。 ならば死を選ぶのも懸命な選択肢だと言えよう。 (降参しない、敵が悪いのよ…?私は悪くない…はは…そうよね?みんな?) みんな、とは誰の事を言っているのだろうか。 いつも一緒に初春や御坂達か。アケミ達か。 或いは、まだ一度も目にしたことのないアイテムのメンバーか。 (飽くまで悪いのは…ターゲットの教授だったのよ…おとなしく捕まっていれば…よかったのに…) 善悪の二元論に陥り、自己を正当化しようとする。 最初の依頼で引き受けたダグラスの様に穏当に行かなかったのはたまたまだ、と自分に何度も言い聞かせる。 彼女はそうする事で人殺しをした免罪符が欲しかったのだ。 (はぁ…なんかとんでもない事やってるのかなぁ…私…) 後悔をしていても、今更後には引けない。 中学生には破格の収入、取り立てて自分の周囲に危害は及ばない。 実際に死んでいる様を見たことが無い故に生じる安堵の気持ち。 人の死がただの数字に見えるまでそれほど時間は必要なかった。 幻想御守の時の様にズルズルと、佐天は学園都市の最奥とは名ばかりの暗部に墜ちていった。 ――八月十日 佐天の今日(八月十日)の日課は第七学区におけるマネーカードの捜索だった。 「うーん…この辺りにはもう無いかな…」 「あの…佐天さん?なにやってんの?」 佐天の背後から突如声が掛かる。 彼女の事を呼んだのは一体誰だろうか、後ろを振りかえる。 「あ、御坂さん!!御坂さんも例のカード探しですか?」 「あ、いや…」 (いっつも元気だなぁ…佐天さんは…) 御坂は今年学園都市に来た佐天と風紀委員の白井、初春の交友ルートから知り合いになった。 (えー!?なんで御坂さんがここにいるのよー?) 佐天は動揺しつつも御坂と話す。 「じゃーん!私もう四枚もゲットしましたよー!」 佐天はそう言うと御坂の前で拾ったマネーカードが封入されているカードを見せる。 御坂は「わスゴイわね」と驚く。 「何かあたし金目のものに対して鼻が利くみたいで…」 口から適当に出任せを言う。 マネーカードの予想配置図の存在を言えば、自分の身がどうなるか分かったものではない。 「鼻が利くって…」 という御坂の突っ込みを受け流すと佐天は適当に腕を掴むと走り出す。 (御坂さんと適当に雑談しながらカード探しますかねー) 結局、日が暮れるまで二人は一緒にマネーカードを捜した。 と言っても佐天の適当に探す振りをしてカードを見つけると言う超めんどくさい、出来レースだったが。 「じゃ、今度は初春達と一緒にさがしてみましょー!」 「あ、ばいばい!佐天さん」 (いっちゃった…) 美琴は佐天と裏路地でマネーカード探し一緒にした後、帰ろうとした。 すると背後から男達の会話が聞こえてくる。 「…女が例の封筒を置いてるのを見えてさ…」 なにやら女の話をしている。例の封筒とはマネーカードが包まれている封筒の事だろうか? 男達の会話内容に興味を持った美琴はこっそり後をつけてみる事にした。 (見るからにガラの悪い集団ね…あったま悪そう…何企んでるんだか…) 暫く歩き、男達の後をつけていくと使われなくなった雑居ビルに到着した。 何人かの男の中に一人の女がいた。白衣を着ているので研究者だろうか? (この状況…結構まずくない…?いつでも男達、ぶっ倒せる様に待機してた方が良いかも) 美琴は白衣の女に万が一の事があった時に備えてビルの影からこっそりと見る。 するとその部屋の電気が消えた。 (ちょっと…!中の女の子…平気なの?) 美琴の懸念をよそに、電気がつくと白衣の女を囲っていた女だけ一人で突っ立っていた。 男達は失神して地面に倒れ込んでいる。 「いやーオモシロイもの見せてもらったわ」 (実際にある能力か怪しいけど…話だけで男を黙らせちゃうなんてすごいわね) 美琴は部屋の電気を暗くた際に白衣を脱いだ女に向かって話しかけた。 するとその女はじろりと美琴を見つめると一言言った。 「あなた、オリジナルね」 「?」 (お、オリジナル?何よ?それ) 美琴がレベル5になってからたまに聞く噂があった。 『超電磁砲のDNAをつかったクローンが製造されるんだって』 『軍用兵器として開発されててもうすぐ実用化されるらしいぜ』 あり得ない、あり得ない。 美琴は今の今までそう思っていた。 しかし、美琴に似ている人物を見た、という目撃談もある位だ。 このギョロ目の女の話をただ笑殺し、看過するのも抵抗があった。 「アンタあの噂の事何か知ってるの!?」 美琴は気づけばギョロ目の女の肩を掴んでいた。 「知っても苦しむだけよ。あなたの力では何も出来ないから」 「私に出来ないってアンタだったら…」 ドゴッ ギョロ目女のローリングソバットが美琴の脇腹に突き刺さる。 どうやら彼女の前では長幼の序はしっかり守らないといけないようだった。 「マネーカードをまくのもその一環」 そう言うとギョロ目の女はマネーカードを撒く理由を説明する。 カードをまいて普段意識が向かない路地や裏通りに意識を向けさせ、そこで行われるであろう実験を阻止している、と言うのだ。 「え?ちょっと…どういう事?意味が分からないわよ…?」 (実験…?阻止…?しかも私じゃどうにも出来ない事…?) 美琴はギョロ目の女に更に詳しく話しを聞き出そうとするが女は机の引き出しにある冊子に火をつけるとそのままどこかに消えていった。 「え?ちょっと…どういう事?意味が分からないわよ…?」 (実験…?阻止…?しかも私じゃどうにも出来ない事…?) 美琴はギョロ目の女に更に詳しく話しを聞き出そうとするが女は机の引き出しにある冊子に火をつけるとそのままどこかに消えていった。 結局美琴は心の中のもやもやが晴れず、電話ボックスの端末回線から彼女の通っている学校にアクセスしてみる事にした。 (布束砥信…三年生十七才…………樋口製薬第七薬学研究センターでの研究期間を挟んだ後…本学に復学…) (って言うことは彼女は…ここで私のDNAマップを利用した研究を…?) 現段階で分かるのはここまでが限界だった。 ならば、実際に行って確かめてみるしかない。 今日拾ったマネーカードを利用して大型量販店のラ・マンチャで替えの衣服を購入すると美琴はホテルで着替えて樋口製薬の研究センターに侵入する。 侵入はあっけなく成功した。 電気的な警備システムは美琴の前では全く用を為さない。稚戯に等しい。 セキュリティと言うにはほど遠い勤労意欲に欠けるガードマン達の合間を縫って美琴はいとも簡単に樋口製薬の内部に潜入した。 そこには製薬会社とは名ばかりで人一人が軽く入れる培養器がいくつも配備されていた。 薄明るい研究所のライトに照らされてぱっくりと口の開いた培養器は今にも何か出て来るような気配を彼女に感じさせた。 (な、なによここ…製薬会社にこんなに大きな培養器がなんで…?) 美琴は思った。まさか、ここで私のクローンが作られているのではないかと。 そんな事を考えつつ彼女は奥の部屋に向かっていく。制御室だ。 彼女の得意技であるハッキングで砥衛薬会社のパソコンを起動させる。 そしてデータを復元させる。 するとディスプレイに次々を言葉が表示されていく。 『超電磁砲量産計画 妹達 最終報告』 美琴は一瞬唖然とする。そしてその次に瞬間に体に言いしれぬ悪寒を感じた。 (え?ちょっとあの時のDNAマップが?) あの時…美琴は幼少時代に医師にDNAマップを提供した事がある。 今回のクローンもそこから作られたと最終報告書には記載されている。 美琴は後悔した。 実は幼少時代、DNAマップを提供したことによって自分のクローンが生まれてしまったのだという事実に。 しかし、この文章には続きがあった。 美琴は最終報告を読み進めていく。 どうやら御坂美琴のクローンはレベル5にはならず、よしんばレベル3のクローンまでしか製造できない、との事だった。 これによって美琴のクローンである妹達は中止し、永久凍結されたそうだ。この研究に携わった各チームも順次解散しているらしい。 「はは…は、やっぱ私のクローンなんているわけないんじゃない…」 「さ、寮監に門限破りがバレる前にさっさと帰りますか」 (何よ、あのギョロ目、脅かしてくれちゃって) 美琴は夕方会ったギョロ目、もとい布束砥信の言っていた事の事実確認を済ませると足早に去っていった。 ――八月十五日 美琴は以前風気委員の仕事で知り合った子供達と一緒に街を歩いていた。 その時、不意にキィィィー…と言いしれぬ感覚を感じ取った。 子供達と解散すると美琴はその感覚を知覚した方向に向かって歩いて行った。 そこには木を見つめている、常盤台中学校の制服を着た御坂美琴にそっくりな女の子がたっていた。 「――――――――」 その女は無言で美琴を見据える。 美琴はその視線に耐えかね、たらりと冷や汗を掻く。 「あんた…何者?」 聞けば彼女は御坂美琴のクローンらしい。 しかし美琴には懸念があった。それは数日前に侵入した樋口製薬の中で確かに見た妹達製造計画の凍結。 (確か…妹達の計画は終わったはず…何で私のクローンが?) 「例の計画とやらは終わったはずでしょ。何でアンタみたいのが存在するのよ」 そう。確かにあの計画は終わったはずなのだ。クローン製造計画は中止。 美琴が自分のクローンから答えを待つ。 「ZXC741ASD852QWE963 ……」 意味不明な言葉の羅列が帰ってる。 美琴は「あ?」と首をかしげる。 「やはりお姉様は実験の関係者ではないのですね…」 暗視ゴーグルを頭に嵌めた美琴そっくりのクローンは抑揚がない調子で言い放つ。 どこの誰が彼女を作ったのだとか、何の為に作られたのか。 それらの事を美琴はクローンに聞いてみるが機密事項の様で、何も言えない。 ついに業を煮やした美琴はぐいとクローンの腕を引っ張った。 「力ずくで聞いても良いんだけど?」 彼女の力はレベル5。クローンでは劣化した能力を生成するのが限度と昨日の樋口製薬の最終報告書を読んで熟知していた。 それもあってか彼女は強気になってクローンに話しかける。 シーン… クローンは何も答えなかった。 美琴はあきれ、手を話す。 「もういいわ、私がアナタの後を追いかけて製造者の事とっちめてやるから」 すっかり日はくれてしまった。 美琴はクローンの後を追いかけ(半ば遊ぶような形になったが)ていたが結局彼女の製造者はそれにかんする情報は全く得られなかった。 「ちょっと…いつになったら帰るつもりなのよ」 「ミサカは実験があるので帰りません」 「あ、そうそう。お姉様が知りたい実験の内容や製造者に関してですが、お教えすることは出来ません」 「は?」 美琴の半日が無駄になった。 (おいおいおいおい!マジかい) だが、美琴とてクローンにあって、「はい、そうですか」と言って帰れる訳がない。 (そう言えば…この子、座標コードみたいなのつぶやいてたわよね…?) 美琴はコードを解析しようと思い、スカートのポケットに入っているPDA端末を取り出そうとする。 カラン… ポケットから何かを落とす。缶バッチだ。 「これは…?」 美琴が拾うよりも早くクローンが反応する。 「あ、いや、これはハハハ……!」 (あ、良いこと考えた) 美琴はクローンが凝視している缶バッチを拾うと彼女の制服の下腹部の辺りにそのバッチをパチンとつけてやる。 「何でしょうか?」 「これで見分けがつくでしょ?鏡で見るよりももっと客観的にわかるわ」 「いや、ねーだろ」 「?」 その言葉に一瞬狐につままれたような表情になる美琴。 「こんな幼稚なセンスなんて…素体のセンスの無さにミサカは動揺を隠せません」 「じゃ…じゃぁ返しなさいよ…」 (クッソ…自分のクローンにもセンスを否定されるなんて…!) 若干の恥ずかしさと悔しい気持ちが湧く。 美琴はクローンに手を伸ばし、バッチを回収しようとする。 ペチン 「え?」 クローンに手を伸ばした美琴の手ははたかれる。 「な、何よ?」 「お姉様の今行った行為は強奪です。バッチの所有権はミサカに移ったとミサカは主張します」 その後、小一時間バッチの奪い合いに興じる事になるが、美琴は拉致があかないと判断し、バッチを渡した。 「お姉様から頂いた初めてのプレゼントですから」 美琴のクローンは一瞬、ほんの一瞬、笑った。 (結局実験の事は何も聞けなかったなぁ…) クローンは時間がきたとかなんとか言って立川駅のロッカーに向かっていってしまった。 美琴は寮監にばれないようにどうやって帰ろうか、と考えながら街を一人歩いていた。 (コード…何だったんだろう) ZXC741ASD852QWE963 …クローンが言っていたコード。 (初春さんならわかるかも…) 美琴は公衆電話に駆け込む。 そこで初春に電話をかける。 「ちょっと良い?初春さん」 美琴はコードの事を初春に聞く。 能力は低いものの、演算能力の早さではかなりの速度を誇る初春なら、このコードも解読できるのではないか、そう考えた。 受話器越しにカタカタと打鍵するキーボードの音が聞こえる。 『なんだかよくわかりませんねぇ…妹達を運用したレベル6への進化法…なんですかね、コレ。一応御坂さんにも送信しますね』 「妹達を運用…?」 嫌な予感がした。 妹達…即ち先程まであっていたクローンの事…『達』と言われている限り、一人ではないと言うことだろうか。 (何よ?レベル6なんて…そんなの存在するの?) 美琴が逡巡していると、初春からメールが送られてくる。 『すいません、御坂さん。私、風紀委員の夏季公募と夏休みの宿題に終われてて…すいませんが…』 「あ、うん!お手数かけちゃってごめんね!」 電話が唐突に切れる。 美琴は初春から送られてきたファイルを食い入るように読んでいく。 『絶対能力進化法(レベル6)』 『学園都市には七人のレベル5が存在するが……レベル6にたどり着ける者は一名のみと判断した』 『当該被験者にカリキュラムを施した場合レベル6に到達するには二五○年もの歳月を要する』 『これを保留し実戦による能力の成長促進を検討した』 『ツリーダイアグラムの予測演算の結果…』 『超電磁砲のクローンを一二八回殺害する事でレベル6にシフトする事が判明した』 『しかし、超電磁砲のクローンを用意する事は不可能な為、妹達のクローンを利用し性能差を埋めることとし…』 『二万体の妹達と戦闘シナリオをもってレベル6へのシフトを達成する』 「ハハハ…狂ってるわよ…こんな事出来るわけがない…」 「私を殺す…?代わりに妹達を…?レベル6?」 美琴は口では否定しつつも頭では否定できなかった。 つい先程まで一緒にいた妹達の内の一人。缶バッチをつけたクローン。 彼女は実験をするためにどこかに消えていってしまった。 美琴はPDA端末のカーソルを下におろしていく。 すると座標が指定されていた。 (ここで…実験が…?) (…まさかね…?) 彼女はそう思いつつも、拭いきれない懸念と悪寒を胸に、公衆電話を飛び出し、座標地点に向かっていった。 分倍河原 ここには貨物の操車場がある。 一般人は立ち入り禁止となっているこの場所で戦いと言うにはおこがましい程の戦いが行われていた。 「逃げてばかりじゃァ、オレの事は倒せませンよォ?」 真っ白な肌に、夜でも分かる赤い目、そして銀色の髪。 学園都市第一位一方通行。 彼は缶バッチをつけた御坂美琴のクローン――性格に言えばミサカ9982号と戦っていた。 「ク…ッ…!」 9982号は逃げる事しかできなかった。 銃器の類は全く効かない。どういう訳か全て反射してこちらに跳ね返ってくるではないか。 「オイオイ…逃げ足だけは速ェのな…クカカ」 一方通行はとぼとぼとゆっくり9982号に向かって歩いてくる。 勝敗こそ決していないが、その足取りは既に勝ち誇った勝者のそれだ。