約 1,382,718 件
https://w.atwiki.jp/mciroiro/pages/10.html
マイクラ人狼 「主役は我々だ!」さん企画のマイクラ人狼を再現したデータパックを使います。 データパックダウンロードは こちら を御覧ください。 編集現在最新バージョンの3.00devです。 ページリンク マイクラ人狼/役職 マイクラ人狼/アイテム マイクラ人狼/システム
https://w.atwiki.jp/tomfan/pages/211.html
今回の名言 三村「休日だってのにキミに見つめられたら休めなくなっちゃうよ」 三村「キミの胸についてる二つの膨らみ。一つはキミのもの。だとしたらもう一つは?」 三村「キミのシャツになりたい」 三村「キミを通り抜けたそよ風が何故か春の香りがしたよ」 三村「腰に手をあててるキミの姿、まるで観音様だぁ」 三村「耳たぶの柔らかさと僕の心の柔らかさを一緒にしたい」 三村「ボクノ・アイクルシイ・マユタン(岩佐真悠子の学名)/ボクノ・クッキョウナ・コクジン(ボディーガードの学名)」 -- 名無しさん (2009-06-23 09 42 49) この回の三村さんは凄い。 さすが元カリスマ。 -- やりがいのある雑務 (2009-06-23 22 54 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kontonpsw2/pages/267.html
キャラクター名:イク・サン アバター:永江衣玖(東方project) PL:同上 種族:ナイトメア(人間生まれ) 性別:女 生まれ:神官 年齢:22→23 紹介 侍女の立場からリュー・サンに見初められサン家の夫人になった女性。 夫と仲睦まじく暮らしていたが、ある時リューが帰ってこなくなる。 彼の行方を捜して冒険者となる。 元々はフェトルのプリーストにちょっとシューターを齧った程度だったが、 read攻城兵器シリーズと出会い覚醒。 バカでかい杭打機をぶん回す最終兵器奥様と化す。 トレーズの影武者となっていた夫が受けた呪いを解くために夫に付き添いパーティを離脱。 その後ルキスラ帰ってきてから蒼鷲騒乱に巻き込まれ、パーティに再合流した。 EDでは、夫の死後に静かになくなっていたことが語られているが、自殺や他殺の痕跡がなく何故亡くなったのか謎のままである。 各種データ ステーククレイン バンカーバリスタ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3706.html
あの時、彼は言った。 「俺はあんたの中に、親父の剣を見ていたんだ…」 それは気休めなどでは無く、彼にとっては真実なのだろう。 だが、その言葉を私は受け入れることはできなかった。 それは、師をこの手で殺し、その息子までをも手にかけようとした。 挙句の果てには、満足に死ぬ事を許されずに忠誠をささげた主を裏切っている。 …私の人生は(とはいっても一度は死んだ身だが)、何処まで滑稽なのだろうかと考えるほどだ。 しかし、考える暇などない。悩む暇すらも与えてくれない。そんなことをするくらいなら、行動を起こすべきだからだ。 スカリエッティに従っているのもその為。 「私は漆黒の騎士。文字の通り、闇に生きる者。…その生も、死も。全ては闇の中に無ければならない…」 「ゼルギウス君、自分をそこまで卑下することはない。君は十分に光を放っているよ。」 「…私は光など放ってはいない。お前が光だと思っているものは幻。…それに、「闇」が「光」を照らすわけにはいかないだろう?」 「…君の言う通り、かもしれないな。」 スカリエッティも思うところがあるのか、それ以上は突っ込んでこなかった。 私が闇とするなら、彼らは光、か。 情報収集に向かうとスカリエッティに言って、私は地上に降り立った。 ふと、先ほどのスカリエッティの言葉がよみがえる。 「君は十分に光を放っているよ」 …一度死んでいるからこそ、わかる。戦場では、そんなものは何の意味もない。 そもそも、私はそんな曖昧なものには興味は無いのだ。 …仮に、本当に私自身が光を放っていると言うなら、それは私に対する皮肉だろう。 「漆黒の騎士が光を放つか…下らん。私は光を放つ権利も、光を浴びる権利もないのだ。」 この「戦争」の発端は私とスカリエッティ、そして。 「…元、私たちの世界の人間だからな…」 第18章「伝わらない想い、伝わる絆」 「皆さんに連絡です。公開意見陳述会が開かれることになるので、スターズとライトニングはその警備に当たってもらいます。できれば、セフェランさん達もお願いします。」 今回の任務は、ある建物で行われる会議の警護。 本来ならばセフェラン達まで招集するほどに厳重な形で警護することは無いのだが、騎士カリムからの予言が、いわゆる「テロ」を示唆していることが分かった。 そのテロの目的が何なのかはよく分かっていないが、彼女の予言は一度も外れることが無い。 故に、お偉いさん方が集まる会議場は最優先で守るべきだと判断されたのだ。 当然、その他の施設も守ることは守るのだが。 アイク、ペレアス、ソーンバルケ達は会議場を。セネリオ、セフェラン、ニケは六課に留まり、その他の場所でテロが起きた時のための戦力として働く手筈だ。 余談だが、カリムはアイク達のことも予言していた。 「神と共に歩むことを止めた者たちの報復の戦を止める救世主」 カリムによれば、他の予言はくっきりと浮かび上がってくるのに、アイク達のことを見ようとするとはっきりと浮かび上がらなくなるらしい。 その理由はよくわかっていないが、どうも良くないことが起きるのは確かだ。 少なくとも、戦争が起きるのは確定事項らしい。 「……本当に、物騒な世界だ。」 アイクが一人つぶやく。 今は部屋の中で出立の準備(と言ってもラグネルの手入れくらいだが)をしているので誰にも聞かれることはない。 「まぁ、俺達の世界でも似たようなことが言えるな…」 ラグネルを手に立ち上がる。 雇われ傭兵はそんな世界だからこそ、活躍をするのだ。 今までも、これからも。正しいと信じた道を進む。 それこそが本来の「グレイル傭兵団」なのだ。 時刻は夜23 00。 ライトニングとスターズの面々、それとアイク達はヘリに乗って会議場へと移動する。 当初はペレアス達もヘリコプターの存在と移動手段に驚いていたが、今は落ち着いたようである。 すでに配置につく場所とメンバーは決められているため、同じ配置のメンバーオ話し合っている。 もはやお約束と言うべきか、アイクとティアナは同じ配置になっていた。 「…といった状況になったら、俺が善戦に出る。その場合は、背後と援護を頼む。…ティアナ?」 「あっ、はい!!わかりました!」 「…?」 このやり取りもお約束であった。 本来ならば、このままティアナが照れて会話が終了するのだが、今日は違った。 「………アイクさん。」 ティアナが言おうか言うまいか逡巡する。 それほどに言いづらいことなのか、とアイクが想像した時だった。 「アイクさん…この世界で生活する気はありませんか?」 一瞬、何を言われたのか分からなかった。 いや、わかってはいたのだがその意味を理解するまでに数秒を要した。 そして、はっきりと答える。 「いや、そのつもりは無い。…俺にはやらなきゃならないことがある。」 その解答はわかりきっていた。アイクがどう言うかも、何を言おうとしているかも。 それでも、聞かずにはいられなかった。 「それは…?」 「あの世界で、俺は罪を償わなければいけない。人を殺しておいて、自分だけはのうのうと生きているのが許せないからな。」 いつもなら、ここで会話は終わるはずだった。だが、今回は終わらなかった。 「それは、私たちの世界に居たくないからですか…?」 その言葉に、その場にいた全員がティアナに注目する。 今日、この瞬間にもアイク達が帰る方法ができたら、彼等はすぐにでも去ってしまうかもしれない。 ティアナはそう思っているのだ。 そんな不安そうなティアナをよそに、アイクは笑っていた。 「なら、考えてみろ。本当に信頼できない仲間に、背中を預けるか?」 「…それは…」 「信用できない奴と行動を共にするか?死という可能性をかけてそいつに援護を頼むか?…違うはずだ。俺達は皆を信頼している。そうでなければここにはいない。そうだろ?」 ティアナは押し黙る。アイクは彼女を論破したつもりでいたが、ティアナは元々そのつもりではなかった。 わかりやすく言えば―――――― 「私が言ってるのは、そういうことじゃありません…」 「??」 「アイクさん………」 ティアナはいったん言葉を切り、爆弾を投下していった。 「アイクさんは、私のこと好きですか………?」 ヘリの中の時間が止まる。実際には止まっていないが、ここにいる人たちはそんな錯覚を感じた。 …ただ一人、アイクを除いては。 アイクだけは、ティアナの告白に対して涼しい顔で受け答えをした。 「ああ、好きだ。」 再度、時が止まった。いや、止められた。 この発言をそのままに受け止めれば、お互いは相思相愛になるのだ。 「ええっ!?…ってことは、アイクさんとティアナさん…」 「キャロ、落ち着いて!!ここは、二人を祝わないと!!」 「いや~、ティアもようやく結ばれたか~。私もいい人欲しいなぁ…」 皆が口々に二人の事をはやしたてる。 その喧噪のなか、ふと思い立ったようにスバルが聞いてきた。 「ところで、なんでOKしたんですか?」 いわゆる、のろけ話を聞こうとしていた。 「…?」 「つまり、何でティアナの告白をOKしたんですか、ってことです!!」 スバルも女の子。この手の話題には良く食いついてくる。ついでといては何だが、キャロとエリオ、なのはやフェイトもその話に聞き入っていた。 「…?嫌な奴じゃないからだ。」 これまで幾度となく時が凍りついてきたが、今回はその場の雰囲気までも凍らせてくれたようだ。 彼女たちは重要なことを忘れていた。それはすなわち、アイクは「他人のこと」には驚くほど鋭いのに、「自分のこと」になると鋭くなるどころかわざとやっているのかと思うほど鈍感なのだ。 もちろん、今回も当然のごとく、そういった解釈をしていた。 ティアナは、アイクを「恋愛対象として」好きか、と聞いた。 対してアイクは、「好きか嫌いか」で好きだ、と答えたのだ。 明確にそのあたりを言及しなかったティアナの怠慢ともとれるが、本来ならこのような言い方をされれば誰だってわかることである。 「そ、そうですか…」 先ほどとは違った質の沈黙が降りてくる。その間ティアナはと言うと、膝に手を置いて項垂れていた。 その黒いオーラをなのは達は感じ取り、ヘリを降りるまで彼女に話しかけようとする者はいなかった。 ソーンバルケとペレアスもため息をつく始末だったが、ただ一人アイクだけは何か失言をしたのかと逡巡するだけであった。 目的地に到着し、それぞれが決められた配置につく。 先述のとおり、ティアナとアイクが同じ場所に配置されていた。ティアナは先ほどのことが無ければ素直に喜んでいたのかもしれない。 だが、素直に喜べないのはアイクのせいであった。 ここまで鈍感だったとは思いもしなかったのだ。せめて、恋愛ごとに関心があればよかったのだが、そうではないらしい。 …ふと、ティアナはアイクが難しい顔をしているのに気づいた。 「どうしたんですか…?」 「いや…少しな。」 そう言って、壁に寄りかかって腕を組み、静かに目を閉じた。 お偉い方を守っていて、良かったことなどは一度もなかった。少なくとも、守るに値するとは思いもしなかった者だ。 アイクは静かに過去を思い返す。 (そう言えば、元老院を奇襲したこともあったな…) かつて、作戦のなかで元老院議員達のいるテントを襲撃し、物資の破壊工作などを行ったことを思い出す。 あの時は何も感じなかったが、今思えばあの姿は人の上に立つべき者の姿ではなかった。 全くもって、愚か。そうとしか言いようのない姿だった。 (あまり良い思い出が無いものだな…) そして、また静かに目を開く。そこには、 「…?」 首をかしげてこちらを見つめるティアナがいた。その様子がおかしくて、ふと笑みをこぼす。 それを見てますます訳がわからなくなったティアナ。 それを見て、気づいたことがあった。 (確かに、あの議員たちは守る価値が無いのかもしれない。だが…) ここに存在する仲間は自分の命を投げ出し、名誉も誇りも投げ捨てでも守るべき価値のある者だと。 命をかけて、守りたい者がここにあると。彼女たちが教えてくれたのかもしれない。 そうだとしたら俺は、彼女達に救われているのかもしれない。 そろそろ、夜が明けるころだ。任務に戻らなければならない。 だが、その前にこれくらいは言わせてもらってもいいだろう。 「…ありがとう…」 誰にも聞こえないように小声でつぶやく。その対象なんて、言うまでもなかった。 「そろそろか…」 モニターの前でスカリエッティが呟く。その眼の前にはピアノの鍵盤の形をしたキーボードを叩いていろいろな情報を整理する美しい女性の姿があった。 「スカリエッティ様、準備が整いました。」 「ゼルギウス君は?」 「所定の位置へと向かわせています。…あの。」 その女性は、少々言いづらそうにスカリエッティに尋ねた。 「その…彼をそこまで信用してもよろしいのでしょうか?いくら腕が立つとはいえ、所詮は別世界の者。それに、敵方の英雄と親しいのでは…」 「心配無いよ、ウーノ。彼は、私の為だけに動いているわけではない。…私と彼はこの世界を大いに狂わせる要因を作ってしまった。それを止めるために彼は動くのだよ。」 「と、言いますと?」 「仮に、第3勢力がその他二つの勢力を相手にするにはどうしたらいいと思う?」 「…私なら、片方と友好を結んで一方を潰すか、その二つの勢力をけしかけて戦争状態にしてから弱りきったところを攻めます。」 「聡明な答えだね。私たちがしているのは、その解答の後者だ。…向こうはゼルギウス達の真実を知るために私達と戦うことになる。そうすれば、双方の戦力は低下して第3勢力の思いのままだ。…私がしているのは、いわば牽制かな。「私達の戦力はまだ健在だ」という意思表示をさせているのさ。」 「…そうまでして、相手をしなければならない相手とは誰ですか?」 「言っただろう?…私と彼の、生み出してしまった「罪」さ。」 そう言って、スカリエッティは真剣な表情に戻る。 (このテロも、その意思表示も兼ねている…まあ、本来の目的の為でもあるけどね。) ニヤリ、とおおよそ人間ではなく、野獣の笑みを見せる。 (ゼストもアギトと向かわせた…私の計算に、狂いは無い。) スカリエッティは大きくマントを広げ、言い放つ。 「さあ、始めよう!!!」 「さて、スカリエッティがテロを起こそうとしているようだが…」 「くすくすくす。問題無いんじゃありません?どちらにせよ、あの管理局とかいう勢力に潰されるのは目に見えていますよ。」 「まあ、ワシらもまだそれなりに戦力はそろって居ないのが現状じゃが…」 「それは、これから作ればいい。私たちにスカリエッティが施した技術。それを使えば、「死者の蘇生」すら容易なことだ。さらに、クローン技術。これらがそろえば、後は優秀な人材だけ。ククク……実験が楽しみで仕方が無い!」 「皆よ、私たちの目的を忘れるな。私たちは、「神のいない世界」を作るのが、最優先事項だからな。」 闇はただ、深まっていく。 To be continued……. 前へ トップへ 次へ
https://w.atwiki.jp/masumi62/pages/68.html
数日前まで、バイクの「ば」の字もなかった。 家内が知り合いに誘われて、裁縫教室に参加した。 隣村の木戸までの送り迎えに恐縮するのと、時間を自由にコントロールしたい為に、 バイクが欲しい、チョコっと買物、ぶらりと探索の足に乗りたいと言い出した。 中古でいいかと探し回ってみたが、希望するようなバイクの出物はないものだ。 結局、お買い物用のバイクをカタログから選んで、新車を購入することになった。 「スズキ・レッツ4バスケット」最近のバイクは良く出来ている、いいバイクだ。 それが刺激になるもので、もう三年も放置したままの、「ヤマハ・グランド・アクシス100」を 現役復帰させる為に、整備修理に出して、走る状態になった。 二人とも、還暦を越して数年、気持ちの衰えは感じていない、むしろ五感を緊張させて、神経を 呼び戻す上で、必要な道具になると感じている。
https://w.atwiki.jp/fireemblemgalaxystar/pages/9.html
蒼炎の軌跡と暁の女神に登場する神剣。 かつてはオルティナが愛用していた。 蒼炎の軌跡 威力18 命中80 必殺5 重さ20 射程1〜2 LV.剣★ 耐久∞ アイク専用、守備+5。 漆黒の騎士・アシュナードにもダメージを与えられる。 命中は80とそれほど高くはないが使用回数無限で直間両用、さらに守備+5効果でアイクの最強武器。 エタルドとは対の存在。 ラグネル、エタルド、グルグラントは戦闘に入る前の必殺率を0にする効果がある。 アイク自身の高い性能と相まって戦闘(特に物理戦)ではほぼ無敵になる。 蒼炎での初登場は漆黒の騎士とグレイルの決闘時、正々堂々とした決闘の為に漆黒の騎士がグレイルに投げ渡したが拒否される。 グレイルの死後にアイクは決闘の場に戻り、残されたラグネルを発見。 持っていればいつか漆黒の騎士と再会できると信じて回収する。 27章後半の漆黒の騎士との一騎討ちから使用可能になる。 暁の女神 耐久∞ 威力18 命中80 必殺5 重さ20 射程1-2 アイク専用、守備+5 暁では三部11章から使用可能。 蒼炎の後にベグニオンの至宝であることが発覚した為、返還されていた。 今回のラスボスにとどめをさせる唯一の武器である。 ファイアーエムブレム覚醒 威力15 命中70 必殺0 耐久25 射程1-2 LV.剣A 「守備+5 伝説の勇者の神剣」 覚醒では専用武器ではなくなっているが耐久度無限でもなくなっている上、大幅に威力などが弱化しているが、間接攻撃可能であり、同じく間接攻撃可能なアマツの完全上位互換といっていい性能。 ただし、ゲーム中で通常入手はできないが、配信マップでアイクの子孫という設定のパリスが所持している他、DLCの無限の神器から複数入手することも可能。 ちなみに関節攻撃では衝撃波を飛ばすのではなく、剣を相手に投げつける。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3567.html
第8章「勇者の実力」 なのはたちとのいざこざがあった翌日。 アイクは少しより早起き(といってもすでに午前10時を回っていたが)して、なのはのところに行こうとした。 だが、、 「……普段、あいつはどこにいるんだ?」 ろくに調べもしていなかったので、なのはの足取りは追えずじまいになっていた。 そこであることに気がつく。 (もうすぐ朝練じゃないか…) とりあえず、いったん部屋に戻り、ラグネルを持ち出してロングアーチに向かおうとしたその時だった。 「アイクさん。ちょっといいですか?」 話しかけてきたのは眼鏡をかけたきれいな女性だった。 茶髪のストレートが何とも美しい。 どこかで見たような気が…と記憶を思い返すアイク。 確かこの人は… 「シャーリーか?」 「何で疑問形なんですか?」 もっともといえばもっともな質問である。 話しかけられてお互いの顔を見て数秒して、あんた○○か?と尋ねられては何と返事をしていいのか分からない。 「とりあえず、何の用だ。」 「今朝、なのはちゃんが体調を崩したらしくて。朝錬のほうは中止、とみんなに伝えてほしいって伝言を頼まれたの。」 「わかった。伝えておこう。」 と、立ち去ろうとするアイクだったが、5歩ほど歩いたところで突然振り返って尋ねてきた。 「訓練は中止でも、個人練習は許可してくれるんだろうな?」 シャーリーは少し戸惑った。 また、昨日の様なハードワークに付き合わされるということだろうか。 ふぅ、とためいきをつきながらも、 「いいわよ。許可します。」 と言った。 その返答に満足したアイクはそのまま、礼を言う、とだけ言い残し、食堂のほうに消えていった。 「これと、これを大盛りで。7人前分。」 アイクは食堂にて大量の肉を食らいつくしていた。 「これだけ食べてよく動けますね…」 あきれるセネリオ。それも仕方がないというものだろう。 なんせ、アイクが注文したのは焼肉屋で言う「特上カルビのフルコース」並みのもので、 1人前でも成人男性が全部食べきれるかどうかのボリュームである。 それを7人前というのだから、どんな胃袋をしているのだろうか。 まるで、ピンクのボールの形をしたコピー能力の使えるアレと同じくらいではないだろうか。 セネリオは今、この瞬間は何よりも、この食堂の肉が危機にひんしていることを持ち前の直感で感じ取った。 そうこうしている内に―――――――――――― 「セネリオ。行くぞ。」 7人前を平らげてしまった。 「……………」 もはや、言葉も出なかった。 一体どんな食べ方をしたらここまで早く食えるのか。 一体どんな運動をしたら、この食事のエネルギーを使い果たすことができるのか。 立ち止まってそれを猛烈に聞きたくなるセネリオではあったが、ここでは自粛した。 (食事のときは後ろを向いていよう…) ここまで豪快に食べられると、かえって気分が悪くなる感じがしたので、 セネリオはひそかに心に誓ったのだった。 ………… Another Side Episode ??? 「こ奴を利用すれば…ククク…」 下卑た笑い声。 それは一人の男から発せられた笑い声だった。 「あの世界では不覚をとったが…今回なら…」 そういって薄汚い笑みを浮かべる人物。 その人物のモニターには、ある男が映っていた。 それは―――――――――――― 「…この世界のため、そして私のために、お前を利用させてもらおう。ジェイル・スカリエッティ…」 Another Side Episode END 起動六課:ロングアーチ 「……今日はなのはが休みだから俺が訓練を行うしかないんだが…異論はあるか?」 率直に訪ねるアイク。 なのは曰く、少し時間がほしい、とのこと。 まあ、面と向かっていろいろ言われて考える必要があったのだろう。 しかし、一つ疑問があった。 「それは異論はないですけど…何でアイクさんなんですか?」 エリオが尋ねる。 それもそうだろう。アイクは「部隊の人間」であって「教官」ではない。 ならばなぜ、アイクが教えねばならぬのか。 「ヴィータは任務、シグナムは教えることができない、と言っていた。剣聖と同じくらい強いんだがな。 フェイトは、なのはにつきっきりだ。それで、シャーリーから頼まれた。」 全員が納得する。 「おしゃべりはここで終わりだ。まずは練習メニューを教える前に全員に言っておくことがある。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・強くなりたいか?」 真剣な瞳でアイクが見据える。 嘘やその場しのぎは一切許さぬ、とでもいうかのように。 その表情を見て全員は気を引き締める。 「「「「はい!」」」」 4人の声が重なる。 アイクは満足したように続けた。 「よし。スバルとエリオは俺と来い。ティアナとキャロはセネリオについて行け。 セネリオ、頼めるな?」 そう言ってアイクはセネリオに視線を送る。 承知しました、とでもいうかのように軽くうなずく。 「それでは二人とも、来てください。」 「行くぞ、二人とも。」 二人はそのまま別れる。 この後待っていたのは、アイク達の世界では普通の修行だが、なのは達の世界ではあまり行わなかった修行であった。 Another Side Episode ZELGIUS 「やはり、か…」 ゼルギウス、もとい漆黒の騎士はため息をつく。 彼は絶望していた。自分の体に。 漆黒の鎧に自分の剣をつきたてる。 だが、鎧を貫くどころか、傷一つついていなかったのだ。 「女神の加護が残っている…か。フッ……まさかこの私が死を望むとはな。」 彼は剣を鎧から放し、暗闇に包まれた廊下を歩く。 スカリエッティのもとへ行くために。 (この世界は危機にさらされている。…しかも、スカリエッティだけでなく、「私たちの世界の者」にも…) そう、彼は知ってしまった。 スカリエッティが起こそうとしている事件の裏側には、スカリエッティ自身も知らぬ大きな陰謀が渦巻き、混沌に陥れようとしていることを。 (問題は、それが誰なのか…調べる必要がありそうだ。) 剣を肩に担ぎ、足を止める。 「スカリエッティよ…お前はセフェラン様の足元には遠く及ばない…。私がずっとお前の言いなりだと思うな。」 誰にも、何にも向けない言葉を一人つぶやき、彼はスカリエッティの自実験室へと入って行く。 Another Side Story END 「さて、この辺でいいだろう。」 スバルとエリオを連れてロングアーチで設定した森の中を歩いて数分、アイクが足を止める。 「お前たちに教えるべきことがある。それは、武器の使い方だ。」 二人は何事かと顔を見合わせる。 「エリオ、お前の武器はストラーダ…だったか。槍の形状をした奴だったな。 槍は突くだけの武器じゃない。まだ体が小さいから仕方ないかも知れんが、槍に振り回されている。それでは、いくら強い技を覚えたって強くはなれん。 スバル、お前は一撃必殺の技にかけすぎだ。その腕のデバイスが重いのかも知れんが、カウンターを合わされれば確実に死ぬ。 …二人とも。まずは戦ってみろ。」 二人の弱点をさらっと告げ、戦えと言うアイク。 エリオとスバルは自分の弱点を一言も聞き逃さず、真剣な表情で聞いていたのだが、戦え、と言われてたじろぐ。 「戦えって、誰とですか?」 もっともな質問をスバルが発する。 だが、何を言ってるんだと言わんばかりにため息をつき、 「俺とだ。」 と言い切った。 ラグネルを肩に担ぎなおし、二人を見据える。 「まずはエリオ、お前からだ。」 そう言ってアイクはエリオに斬りかかる。 とっさにストラーダを起動させてラグネルを防ぐ。 「っ!!……な、何するんですか!」 「…思ったよりはいい反応だ。」 と言い残し、アイクは再びエリオに斬りかかる。 エリオはそれを的確に捌き、何とか隙を見つけようとする。 (ラグネルを振り下ろした瞬間を狙う!!) エリオはラグネルが振り下ろされた瞬間を見計らってストラーダで斬りかかるつもりだった。 そして―――――― 「でやぁぁぁっ!!」 ラグネルを振り下ろした直後にストラーダが一閃する。 タイミングは完璧だった。 だが、その攻撃は届くことはなかった。 「とうっ!!!」 アイクは振り下ろしたラグネルを地面に突き刺し、体を浮かせる。 そして、そのまま突進してくるエリオを避け、首筋にラグネルを突き付けた。 時間にして約2秒。 たった2秒で一連の動きをやって見せたのだ。 エリオはただただ戦慄する。 この人には、絶対勝てない、と思うほどであった。 ふと、アイクがラグネルを降ろす。 「エリオ。お前の敗因は間合いを見極めなかったことだ。槍使い(ハルバーディア)には間合いとしなやかな動きが不可欠だ。 力任せに扱うのではなく、流れるように槍を使いこなせ。」 感情のこもっていない声でエリオに告げる。 「は、ハイ…。」 としか言えないエリオであった。 「次、スバル!」 スバルは既に戦闘準備ができているようで、二人が戦っている間にバリアジャケットを装備し、マッハキャリバーを起動させていた。 「いい覚悟だ。」 ラグネルを構えなおし、スバルの行動を待つ。 「でやあっ!!」 「はあっ!」 二人の声が重なり、ラグネルとリボルバーナックルがぶつかりあった。 ところ変わってセネリオの方。 「さて、二人とも、訓練を始めますよ。」 そう言ってセネリオはファイアーの魔道書を取り出す。 「訓練内容は簡単です。僕に魔法攻撃を一撃でも入れればいい。ただし、僕も反撃はしますので、僕の攻撃に当たったら、少々中断せざるを得ないかもしれません。 ……覚悟してください。」 ティアナとキャロはごくり、とつばを飲み込み、バリアジャケットに着替える。 この着替えの間もセネリオは目をつぶっていた。 ……どうやら、着替えが終わったようだ。 「準備はいいですね?訓練…開始!!!」 その掛け声とともにキャロが強化したティアナの弾丸がとんでくる。 だが、その弾丸を何食わぬ顔でファイアーで弾き飛ばす。 そして、ファイアーを数発エリオとキャロに飛ばす。 「くっ!」 「きゃっ!」 ギリギリではあったが、二人ともよけきれたようだ。 しかし、これだけで攻撃が終わるはずがなかった。 「!?嘘…」 「え…そんな…」 二人が見たのは、弾丸。 それも、さっきより小さく、多い。 直径3センチほどだろうか。 それが空を埋めつくさんほどに召喚される。 「………」 無表情でその弾丸すべてを操るセネリオ。 ティアナとキャロはラウンドシールドを展開しながら耐える。 (なんて数なの…っ) 次々に弾いていくが、体力には限界がある。 このまま防御し続けていれば、勝つことはまずあり得ない。 仕方なく、シールドを引っ込めてクロスミラージュを構える。 「はっ!!」 2、3発弾丸を撃ったが、多すぎるセネリオの弾丸にかき消されてしまう。 (仕方ない、物陰に隠れて―――――) そこでティアナの思考は中断された。 「ぐっ!?」 背中に熱く重たい衝撃が走る。 セネリオが放った弾丸が背後から襲いかかってきたのだ。 おそらく、1発1発を操作していたのだろう。 さらに2発ほどティアナの背中に襲いかかる。 「ぐああぁぁっ!」 「ティアナさん!!」 その様子を見たキャロが飛び出す。 しかし、シールドを解いたことによって隙が生まれた。 「……そこです。」 すかさずセネリオはキャロに数発撃ちこむ。 小さいうえに速い球では避けるのは困難だろう。 どう見てもセネリオの圧勝である。 「……少し休憩します。」 と言い弾丸を消す。 「ティアナ。シールドを展開したまま弾丸を撃つことはできなかったのですか?さっき僕がやったように僕に直線的に撃つのではなく、 一発ばれないように上に打つなどしてその弾丸を操作し、僕に当てることを心掛けてください。 キャロ。もう少し戦闘用の技を覚えてください。もしくはティアナの弾丸の威力のサポートを見えない位置から行うのが効果的です。」 さらっとそう告げるセネリオ。 「少ししたら、また始めますよ。」 「「はい!!」」 そうして、彼らの訓練は夜まで続き―――― 「これで、今日の訓練は終了だ。俺が教官で申し訳ないが、全員自分の弱点を知ったはずだ。 その弱点を克服できるよう、頑張ってくれ。」 「「「「はい!!ありがとうございました!!」」」」 4人の声が重なる。 「さて。帰るぞ。」 アイクはしばらく川の流れを見つめていた。 自分はこの世界でうまくやっていけてるだろうか、本当の世界に帰れるだろうか、そんなことを考えていた。 そんな時だった。 「アイクさん…」 ティアナがアイクに話しかけてきた。 「まだ帰ってなかったのか?」 「ちょっと、話しがあって……」 少し思いつめた表情をしている。 周囲が暗いからだろうか、少しやつれて見える。 「…話を聞こう。」 「ハイ………」 ………………………… 「なるほど。つまりは、なのはにどう顔を合わせていいか分からないんだな。」 「はい…」 しょんぼりしているようだ。無理もない。 仲介に入って状況を悪くしたのはアイクだが、そもそもの原因はティアナにあるのだ。 「私、努力しても、強くなれなくて。もともと才能もないし、本当の戦いがどんなに怖いことかも知らない。 多分、こんな平凡極まりない人が起動六課に入ろうとしたこと自体、無茶だったのかな…」 「………俺には、わからん。」 「…え?」 ティアナがアイクの方を振り向く。 「ティアナ、お前がどういう経緯で入ろうと思ったのかは知らない。それに、俺自体この世界に来てから日も浅い。 だがな、強くなるということは「自分を知る」ということだ。それに、強くなるにはそれなりに責任が付いて回る。 例えるなら、なのは達がリミットを設けているように。 そういった責任を押し付けられてもなお、お前は強くなりたいと思えるか?」 アイクが尋ねる。 ティアナは真剣な瞳でアイクを見据え、頷く。 それを見たアイクは少し顔をほころばせる。 「そうか。だったら、お前も強くなれるさ。」 と言った。 徐々にその言葉の意味を理解したティアナはもう沈んではいなかった。 「さ、帰るぞ。」 「はい!」 二人は静かに夜の道を歩き、帰りが遅いとシャーリーたちに怒られるのであった。 前へ トップへ 次へ
https://w.atwiki.jp/fireemblemtrpg/pages/68.html
<ファイアーエムブレムTRPG キャラクターシート> [部分編集] 名前:カイクウ 年齢:24 性別:男 外見:無愛想 LV:2 装備ランク:鎧E 鎧E クラス: 兵種:歩兵 所持金:6000 購入上限値:6000 スキルポイント(最大/残り) 【一般能力値】 S(感覚):50 M(精神):30 N(交渉):100 【能力値】 HP:46 力:5 魔力:0 技:8 速さ:7 幸運:3 防御:3 魔防:4 体格:6 移動:3 【成長率】 HP:60 力:40 魔力:20 技:80 速さ:55 幸運:30 防御:45 魔防:40 体格:30 移動:0 【戦闘能力値(未装備)】 命中率(基本値) 31 必殺率:7 攻撃力(物理/魔法):4/なし 防御力(物理/魔法):3/3 攻撃速度 :6 回避率 :37 必殺回避率:3 【防具修正】 防御力(物理/魔法):+03/+00 合計重量:02 【戦闘能力値(最終)】 名称 : 命中率 :必殺: 威力 :重量:攻速:回避:必避:防御:魔防:備考 鉄の槍 :111%:7:2D6+8:6:5:19:6:6:3: 【所持スキル】 <戦闘系> 名称:発動率:解説 <常動系> 祈り:HPが半分以下の場合、回避率を+(SL*5)%する。このスキルは5レベルまで取得できる。 ライブ:ラウンドの開始時にHPが1D10回復する。 <汎用系> 名称:解説 <クラス専用> 名称:解説 【装備品】 所持金/維持費合計:5000/2000 <武器> 名称 :ランク:維持費 :重量: 命中 :攻撃力: 射程 :備考 鉄の槍 : E :1000: 6 :80%:1D6+3 : 1 :なし <防具> 名称 :ランク:維持費 :重量:防御:魔防:備考 鉄の胸当て : E :1000: 2 :+3:+0: <消耗品> 名称 :個数 :維持費 :備考 ※維持コスト早見表 ランク:維持コスト - :1000 E :1000 D :2000 C :3000 B :4000 A :5000 S :6000 ☆ :0~6000 【特殊アイテム】 名称 :解説 【設定】 特にこれと言って特徴のない坊主。 一般人とほぼ変わらない人間なのになぜギルドにいられるのかは謎。 幼少の頃より体内に宿る気が大きかったため、成人した頃に寺に入り修行を始めることになる。 ただ、性格の起伏が激しく、頭が固いため、僧侶としての素質は見出されなかった。 その結果、破門という扱いになり、現在はギルドで何でも屋として働くこととなっている。 困っている人は放っておけず、面倒ごとに首を突込みがち。 その割りに体力はあまりなく、戦いもそこまで得意ではない。 ただ、ギルドにいることによってたくさんの人の人生を見ることが出来ることが楽しみで残っているらしい。 実家は農村にある農家で裕福ではないが、カイクウの仕送りによってまかなわれている。 口癖は「つかれた…」「男の俺が」
https://w.atwiki.jp/marsdaybreaker/pages/225.html
マジックアイテム抽選券(まじっくあいてむちゅうせんけん) マジックアイテムがあたる。 このアイテムは一回きりの使い捨てです。 解説 その名の通り、マジックアイテムの抽選を行える券。 この券を持っている時、ダイスで1d10をして出た目に該当するマジックアイテムを入手できる。 なお、抽選券が配布されていた2007年4月頃に入手できたマジックアイテムは下記の通り(各アイテムの詳細はアイテム図鑑の該当項目を参照してください)。 01:チャンスボール 02:宝重 グラム 03:山の楯 04:自由の旗 05:小人さん 06:戦闘宇宙服 07:乙女のキス 08:魔法の大鍋 09:冒険艦夜明けの船 10:戦いの鐘 入手できるマジックアイテムは、ターン4の裏マーケットで購入できたマジックアイテムと同じ。 そのため、意外と多く出回っているように感じられるかもしれないが、2008年6月下旬の段階でマジックアイテム抽選券は3枚しか配布されていない。 もっとも、ダイスを1d10して出た目のアイテムを入手できるというルールも同じなので、設定上は裏マーケットで抽選券を買っていたのかもしれない。 現在も入手できるのかどうかは不明。 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 フィールド・エレメンツ・グローリー ①New World Chat 過去ログ2007/04/08、② フィールド・エレメンツ・グローリー ①使用日不明②魔法の大鍋を入手 0 星鋼京 4/25 ロジャー復活ゲームで入手 双海 環 日付不明:冒戦 ロジャー復活作戦 質疑転載2にて使用確認 0 天領預り 4/25 ロジャー復活ゲームで入手 海堂 玲 日付不明:冒戦 ロジャー復活作戦 質疑転載2にて使用確認 0 参考資料 ロジャー復活ゲーム リプレイ「ゲーム感想戦」 上へ 戻る 編集履歴 矢上麗華@天領 (2010/03/23) 解説 那限逢真・三影@天領(2008/07/06)イラスト製作 松井@FEG (2007/5/30)
https://w.atwiki.jp/break_out/pages/65.html
ぶれいくさいゆうき【登録タグ:】 「ブレイク西遊記(2)」とは、アカネ(c01726)作のブレイク西遊記 第弐話である。 目次 プロローグ 砂塵激闘編 コメントログ プロローグ 三蔵ムシュ「…で。牛魔王退治も終わって、西の村に着いたわけですが」 猪八戒セノ「見事に、砂漠、だな」 水虎スピ「日傘をどウゾ」 三蔵「ああ、極楽ですね…ってどなたですか」 金閣イリュ「ころころ~」 銀閣クンネ「ころころ~」 孫悟空テン「かわぃぃぃ」 沙悟浄イシュ「知らない人についていかないでね」 猪八戒セノ「追い、かけ、て、いった、な」 馬「次回は、無事に済まない気がするよ」 孫悟空テン「お楽しみにいぃぃぃ(フェードアウト)」 水虎スピネット「はイ、これでモウ大丈夫だヨ」 村の子供A「いつもありがとうね、水虎のにぃちゃん!」 村の子供B「にぃちゃんの治療は清水をつけるだけでおしまいなんて、不思議だよね」 水虎スピネット「いヤいや、これガなかナか大変でネ…!」 八百屋村人「おや、あんた妖怪じゃないか」 沙悟浄イシュ「そ、それがどうかしたの?」 八百屋村人「あっはっは、この村の水虎さんと一緒だなぁってさ!」 沙悟浄イシュ「水虎、砂漠の村には重要だものね」 八百屋村人「アンタ分かってるじゃないの。この村で生活できるのは、水虎様の作り出す水のおかげさぁ」 沙悟浄イシュ「ボクも、同じ水の妖怪だから」 八百屋村人「アンタもなのかい? 一つ好きなの野菜を持っていきな!」 沙悟浄イシュ「ありがとうだよ。この大根を貰うね」 八百屋村人「ところで、アンタくらげの妖怪なのかい?」 沙悟浄イシュ「河童です」 銀角クンネ「……えい…」 村人「おお、空中から果物が!」 金角イリュ「~~♪」 村人「おお、空中から野菜と肉が!」 村長「ありがたやありがたや、この村は二人のお陰で栄えております!」 銀角クンネ「……当然のことを…したまで…(こくこく)」 金角イリュ「なのです~♪」 猪八戒セノ「銀の、館、占い、か」 銀角クンネ「……災難の相が…出てる……占う…」 孫悟空テン「なになに、占い! やるやる!!」 三蔵ムシュ「ああ、貴女は直ぐ人についていく…」 銀角クンネ「……結果……でた…」 沙悟浄イシュ「結構早いね」 砂塵激闘編 銀角は、静かに瞳を開く。如何様な未来を見たのか、灰を散らしたような瞳が微かに揺れている。 「水虎の作り出す水を狙って、砂漠中の妖怪が襲ってくる。時刻は夜」 村人たちに、大きな動揺が走る。 この砂漠で水といえば=利権であり生命線である。それを奪い取ると言うことは、その地に暮らす人々を殺すに等しい。 コツ、と水虎に小石が飛んできて当たる。 「お…お前のせいだ!」 一人の村人が声を上げると、それは波紋のように全体に広がった。 「そ、そうだ! お前が村に来なければ!」 「お前は災いを運んできたんだ!」 恐れに突き動かされて、口々に叫ぶ村人たち。 「やめて! 水虎さんは…」 そんな声もかき消されていく。 「ここは、一旦下がりましょう」 何処からともなく現れた黒髪の青年が、呆然とした水虎を引いて逃げ出す。 「お前らも妖怪だ、妖怪を呼んだんじゃねぇのか!」 三蔵一行にもその罵声は浴びせられる。 空気を察した一行は、ばらばらに走り出した。 そこに石が転がっていないのが幸いした。もしあったなら、恐慌した村人が投げつけてきただろう。そんな雰囲気だった。 孫悟空は崩れかけた壁に背を置き、村の外れに座り込んでいた。村人から遠ざかって。 「わたしはどうすればいいんだろ、分からないよ…」 そんな時、子供の声が聞こえる。壁の向こうからだろうか。 「父ちゃんが、水虎は災いをはこんできたって言ってたよー」 「えー、水虎のおにぃちゃんはいいひとだよー」 「そうだよ、あたしがケガしたとき直してくれたもん」 「だね、水虎はいい人だね!」 子供たちは、瞳に無垢な光を浮かべて口々に言う。 孫悟空の心に、高揚した感情が湧き上がってくる。 この村の希望は途絶えてはいない。今ならまだ間に合うと。 「わたし、行って来る…!」 「あ、孫悟空のおねぇちゃん!」 気がつくと、走り出していた。その様子を見ている人影がいた。 沙悟浄は、村の水辺でじっと佇んでいた。 水面に移る月がゆらゆらと揺れる。 思い浮かぶのは、妖怪を罵倒する村人。 目を閉じると思い浮かぶのは、妖怪と知りながら自分に良くしてくれた村人達。 どちらも実際に見た光景だ。 しばらく考え込んだ後、大鎌を肩に担ぐ。 「……さ、行くかな」 ぽちゃん、水に石を投げ込むと、写った月が砕けて消えた。 揺れながらも、静かな水面が戻ったとき……佇む人影は、もういなかった。 猪八戒は、村の廃屋の中で頭を抱えていた。 妖怪のことを聞いて豹変した村人、石があったら投げつけられそうな雰囲気。それが村人を守ることを迷わせていた。 頭では分かっているのだが、体が動かない。そんなもどかしさ。 ザッ、と廃屋の入り口で砂を踏む音。 「誰、だ…!」 緊張して大鎌を握り締める。だが、足音の主が水虎を庇った青年だと知ると気が緩んだ。 「あん、た、か…一体何者なんだ」 「私は…君達の足となっている馬、玉龍の化身した姿だよ」 「……!」 息を呑む猪八戒。 身構えることなく歩み寄ってくる相手の姿は、敵だらけの状況なのに、なぜか不思議と信じられた。 数分後、ぱちぱちとはぜる焚き火の明かりに照らされる二人の姿があった。 「オレ、どうしたら、いいか、分からないんだ。村の、大人達、は、怖いし…」 泣き出しそうな猪八戒の頭の上に、ぽん、と手が置かれる。 「でも……子供達はどうかな。あの子達は、水虎を信じているよ」 「そう、か……」 しばしの沈黙。 「玉龍。兄い、さん、て呼んで、いい、か」 「良いよ。仲間だからね」 頭を撫でられながら、猪八戒は言う。 「兄い、さん。オレ、村の、子供達を、守り、たい…」 三蔵が顔を隠して酒場の扉を潜り抜けると、酒とヤニの匂いが鼻を突く。 「強い酒を、一杯」 カウンターに座り、注文する。直ぐにグラスになみなみと酒が注がれ、ライムと一盛の塩が差し出される。 酒を一口飲んで、つまみにライムをかじり塩をなめる。…旨い。 「村の奴らも、悪い人間じゃねぇのさ。今回は冷静さを失ってるだけだ」 ごつい手でグラスを拭きながら、バーテンダーが聞かせるように呟く。 少し考え込むような仕草をした後、三蔵は立ち上がる。 「ああ、用事を思い出しました。支払いは…」 三蔵が手を伸ばした伝票を、横からごつい手が掠め取る。 「こいつは俺のおごりだ、行ってきな。仲間が…待ってるんだろう」 バーテンの髭面が、二カッと笑顔を浮かべた。 銀角が、布団を退けて起き上がる。 「うに、どうしたんですか?」 金角は、心配そうな声を出す。 だが銀角はそれには答えず、灰を散らしたような瞳を開く。 「………そう……行くの…」 村から少し離れた所にある丘、その頂上に五つの人影があった。 大剣を背負った人影が、決意を込めた声で呟く。 「わたしは、この村を…この村の未来を守る」 フードをかぶった影が呟く。 「ボクは、仲間を守るために戦うよ」 闇に沈み込む漆黒の髪を持った影が、呟く。 「オレは、この、村の、子供たち、を、守る…」 背の高い影が呟く。 「この村には旨い酒がありますからね。それに支払いも済んでいませんし」 少し離れた所に立った影が、呟く。 「私は、可愛い弟のために戦う」 そして影達は、妖怪たちの待つ宵闇の中へ飛び込んでいく。それぞれの戦う理由を握り締めて…。 砂塵が風で吹き払われ、背中合わせの二人と、その周りを囲む妖怪たちが現れる。 「こんな所でところで、倒れるんじゃありませんよ」 つつ、と三蔵の、紫煙を燻らす口元に血が垂れる。 「イエッ、サー、三蔵も、やられ、るな、よ」 全身の至る所を朱に染めながら、頷く猪八戒。 その時、二人の足元が崩れる! 「流、砂! しかも、大き、い…!」 渦潮の様に流れる砂に、周囲の妖怪たちも次々と巻き込まれていく――。 足元に広がる流砂、その中で沙悟浄は静かに立っていた。 沈んでいく妖怪達、その急所を正確に刺して突いて…。 「げふぅ!」 「がはっ」 大鎌が自在に同心円を描く。 「な、貴様どうして立っていられ…るっ?!」 驚く牛頭人身の妖怪に大鎌を食らわせ、昏倒させる。 「河童の妖怪だからね…」 そう答えると、沙悟浄は砂の中に“潜った” まるで人間が水に飛び込むように、自然に。 そして、流砂に沈んだ妖怪達を窒息する前に引き上げていく。 「ボクは、今回誰にも死んで欲しくないんだ」 玉龍は、がつんと後頭部を殴られ気が遠のく。振り向くと、狼の頭に人の体の妖怪が棍棒を振り下ろしていた。 走馬灯のように、義弟の顔が脳裏によぎる。 私は… 『玉龍。兄い、さん、て呼んで、いい、か』 『いいよ。仲間だからね』 そうだ、私は… ダンッ、砂を蹴散らして踏みとどまる。 「私は、可愛い仲間の為にも、こんな所で倒れるわけには行かないんだ!」 サファイア色の瞳に、光が灯る。振り上げた鞭は妖怪を弾き飛ばした。 「三蔵タち、暴れテるネ…」 水虎は、倒れた妖怪を手際よく縛りながら、感嘆した声を漏らす。 決して殺さず、しかし急所をついて倒されている妖怪たち。 その手際は鮮やかと言って良いだろう。 「ン、眩シいネ。夜が明ケるのカ…」 目の上に手を翳して、差し込む陽光を防ぎながら、水虎は目を細めた。 一筋の陽光が差し込み、空を群青色に、地の砂を黄金色に輝かせる。 「終わ、った、のか」 砂を掻き分け、地上に出て座り込んでいる猪八戒。 「うん、終わったね」 大鎌を抱えて、砂上に立つ沙悟浄。 「おなか減ったー」 如意棒を放り出して、仰向け大の字になっている孫悟空。 「……」 傷だらけの体で、目を閉じて立っている玉龍。 三蔵は携帯を開き、どこかへ電話をかける。 「ああ、もしもし私ですが。村を襲った妖怪の処遇について――」 その後、水虎は子供たちを通じて大人に受け入れられ、幸せに暮らしているという。 村を襲った妖怪たちは、お釈迦様の元で徐々に更正している。 金角と銀角は、今も村のために頑張っているようだ。 「さ、行きましょうか」 「わたしおなか減ったー!」 「今食べたばかりでしょうに…」 そして、三蔵一行は再び天竺を目指す…。 初回登録:イシュタル(c05076) 最終更新:イシュタル(c05076) ページの最上部へ コメントログ 編集用ノートとしてお使い下さい。 キャラ名(ID) コメント