約 7,333 件
https://w.atwiki.jp/dq10_dictionary/pages/2080.html
概要 【風の町アズラン】の特産品。1つ250G。 【食事効果】は30分間最大MPが+4。 元ネタは奈良の鹿せんべえだろう。ということはカムシカ用なのか? ちなみに鹿せんべえは米ぬかを固めてあるだけの代物なので味もなく人間の食用ではない。食べても害はないそうだが注意。
https://w.atwiki.jp/opfan/pages/4595.html
荒波が打ち付ける岩場に群れで生息している小型の巻貝。 殼高は2〜3センチ程度であり、殻の表面には多数の棘が生えている。 棘だらけの殻を投擲武器として使われてきた歴史があり、これが名前の由来とも。 ちなみに食べる事も可能で味も悪くはない。 だが小さな貝なので食用として捕獲される事は少ない。 関連 イワアワビ シーフィスト ミドリイガイ 生物一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/happy_physics/pages/219.html
人がイノシシから作った生き物。主に食用。 種としてはイノシシなので、別の生き物ではない。 16世紀の絵画を見ると、まだイノシシだよね。 イスラム教が豚を禁止している理由は、豚がマナではないからだと、勝手に推測しています。 干支のラストは一般的には豚のようです。どうでもいいですが。 質問、ご意見はこちらからどうぞ → Q&A 以下広告
https://w.atwiki.jp/joban_415/pages/420.html
かいどく【貝毒】[名詞] ソニーが発表した携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の愛称。 略称の「PSP」には、「麻痺性貝毒」の意味があることから来た言葉。 ちなみに「麻痺性貝毒」とは、一部の食用貝が毒性のある微生物を摂取した結果、体内に蓄積される麻痺性の毒のことである。時々、食中毒の原因ともなっている。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4640.html
「ただいまー。ぱちゅりー、帰ったぞー」 家に帰り着くと、俺は子ありすを玄関に置いてぱちゅりーに帰宅を知らせた。 ……返事はない。心配になってぱちゅりーのいる居間へと急いだ。 すーすー、すーすー ……心配は杞憂だった。ぱちゅりーは幸せそうな顔で可愛い寝息を立てている。 そうか、ぱちゅりーはお昼寝中か。そいつは都合が良い、今のうちに子ありすの準備を済ませてしまおう。 俺は箪笥から裁縫箱を取り出すと玄関へと踵を返し、子ありすの袋を持って浴室へと向かった。 ぱちゅりーを起こさないよう浴室のドアをしっかり閉める。 そこで裁縫箱を開け、コンビニ袋を鋏で切って子ありすを外へ出してやった。 「ゆはぁ!!ゆぅぅ……このいなかものっ!とかいはなありすをこんな、ゆがぁ!!」 俺に文句を言おうと大口を開けた瞬間を見計らってすかさず子ありすの舌を摘み上げる。 そして、反対の手で子ありすの体をしっかり押さえつけると、そのまま舌を引き抜いた。 「ゅぐぅ!!」 小さな呻き声を上げる子ありす。……この程度ならぱちゅりーのいる居間には届くまい。 だが俺は裁縫箱から針を取り出し、間髪入れずに子ありすの唇を縫い付けていく。 もはや呻き声しか上げられないだろうが、万が一にも、 この小汚い口上がぱちゅりーに悪影響を及ぼす事態は避けたいのだ。 それに、口を開けば文句ばかりのこの子ありすがいい加減鬱陶しくなってきたというのもある。 唇をしっかり縫い付けると子ありすは完全に沈黙し、視線と挙動でしか反抗の意志を伝えられなくなった。 よっぽど俺を恨みに思っているのか、その両目には殺意めいた憎悪の灯火が光っている。 手を離せばそのままこちらに体当たりを仕掛けてくるに違いない、そんな形相だ。 今度はその視線も塞いでやることにした。子ありすの瞼を摘んで同じように縫い付けていく。 右目は縫い始めに、針が眼球を縦に貫いたかのような感触が伝わってきたが別段問題はない。 両目の処置も完了した。これで子ありすはもはや体をよじる動きでしか反抗の意志を表現できない。 俺は浴室の蛇口を捻して水を風呂桶に溜め、子ありすを乱暴に叩き込んだ。 そのまま皮を破らないよう注意しつつゴシゴシと全身を揉み洗いしていく。野良生活で付着した汚れと 子まりさを襲っていた際に分泌していたあの気持ち悪い粘液をここで洗い落とす必要がある。 蛇口からの放水はそのままにして、風呂桶が濁る度に角度を変えて排水し都度水を交換していく。 しかし酷いもんだな。最初の三回くらいはみるみるうちに水が茶褐色になってしまった。 その後も例の分泌液のせいか水がすぐさま白く濁っていく。 実に十回ほども同じ作業を繰り返して、ようやく風呂桶の水が濁ることはなくなった。 次に石鹸を泡立て子ありすの全身を再度よく洗う。とくにあんよは重点的に洗った。 ……そろそろこんなものかな。俺は最後に石鹸を洗い流すと放水を止めて子ありすを洗面所にエスコートした。 ドライヤーで子ありすを乾かしていく。ブルブルと激しく震えて抵抗しているがもう気にしないことにする。 そうして乾かし終えた子ありすは移植手術を始めるまで空の段ボール箱で待機させることにした。 念の為、子ありすの様子を観察する。かなり乱暴に洗った結果だろう。髪がところどころ溶けていた。 ありす種特有の印象的な赤い髪飾りも、今ではすっかりひしゃげてしまっている。 だが、そんな状態にも関わらず子ありすは段ボール箱の中を狂ったように飛び跳ねていた。 あれだけ乱暴に揉み洗いされたというのに随分と元気なことだ。 レイパーならではの生命力ゆえか……それとも俺を恨むあまりの執念か。 居間に戻ると、ちょうどぱちゅりーが目を覚ましたところだった。 「むきゅ……ごほんをよんでいたら、いつのまにかねむってしまったわ」 「そうか。ところでぱちゅりー。あんよの件なんだが、今から早速手術をしたい」 「むきゅ!?ま、まだこころのじゅんびがととのってないわ……」 早くて数日後だと聞かされていたのに、手術を急かされ焦りを見せるぱちゅりー。 だが、こういうのは勢いが大切なのだ。 「それが今じゃとダメなんだ。実は知り合いのありすにぱちゅりーのことを話していてな。 そのありす、何て言ったと思う?もし自分に何かあったら可愛そうなぱちゅりーにあんよを 提供してやってほしい、それが都会派なありすの愛だと……そう言ってくれたんだ。 今日はそんなありすにまたぱちゅりーのことで相談しようとしたんだが、俺がありすの元を 訪れた時には既にありすは危篤状態だった。あの様子じゃきっと野良のふらんに襲われたんだろう」 「む、むきゅー……」 よし、いくら賢いとはいえぱちゅりーも所詮ゆっくりだ。このまま畳みかけよう。 「ありすは今こうしている間にも永遠にゆっくりしてしまうかもしれない。 ここで手術をしなければありすの誠意が無駄になってしまう!それでもいいのか?ぱちゅりー!?」 大袈裟に身振り手振りを加えた演技でぱちゅりーに迫る。ぱちゅりーも俺の話に聞き入ってくれているようだ。 「……む、むきゅう。そういうことならしかたないわ。でも、そのありすはほんとうにたすからないの?」 「……残念だ。それに、あの体じゃ例え助かっても二度とゆっくりできないだろう」 「むきゅ!わかったわ。しんせつなありすのためにも、ぱちぇはしゅじゅつをうけるわ!」 GOサインが出た。物分りが良くて助かる。俺は食器棚から一本の瓶を取り出した。 「ぱちゅりー。えらいぞ、よく決断してくれた。早速準備に取り掛かるから、これを飲んでくれ」 「むきゅ?これはなにかしら?」 「これは麻酔といってな。飲めば眠って痛みを感じなくなるんだ。手術はぱちゅりーが眠ってる間に終わらせるよ」 「むきゅー!ますいさんはべんりだわ!……しゅじゅつ、しんせつなありすのためにもせいこうさせてね」 「ああ、まかせておけ!それじゃ、ゆっくりのむんだぞ」 俺は瓶を開けると、中の液体をぱちゅりーの口にあて、ゆっくりと流し込んでいく。 「むきゅ。これ……あまいわ」 それはそうだ。ぱちゅりーに飲ませているのは梅酒だった。 種族や個体によって差異はあれど、大抵のゆっくりはアルコールが入れば酔ってしまい、 一定量を摂取させれば痛みも感じなくなってしまう。この特性はゆっくり医療の現場でも活かされている。 もっとも他の種なら手術の際はこれに加えて睡眠薬や本物の麻酔も併用するのだが、 種族的に体が弱く、まだ成体にもなっていないこのぱちゅりーならこれで充分であろう。 ぱちゅりーの白い肌がみるみるうちに赤くなっていく。 「むきゅぅぅぅぅ。おにーさん、ぱちぇはなんだかねむくなってきたわ」 「麻酔が効いてきたんだな。ゆっくりおやすみ……ぱちゅりー」 さて、次は子ありすだ。俺は居間にぱちゅりーを残して廊下に向かい、 棚から工具箱を取り出して、子ありすを入れた段ボール箱を開けた。 その瞬間、音や気配で察したかこちらに飛び掛ってくる子ありすを片手で払い退ける。 暴れる子ありすをしっかりと掴み直すと、俺は台所へと向かった。 台所には廃棄予定の古い木製まな板がある。今回はこれを子ありす専用の手術台として再利用する。 俺は子ありすをまな板の上に押さえつけると工具箱から一本の釘を取り出した。 そして、まだ頭髪の残る頭頂部よりやや下の部位を前面から後頭部まで勢いよく刺し貫いた。 ビクビクビクン!! 子ありすが激しく痙攣する。だが俺は子ありすを押さえつける手に力をこめ直しつつ、 金槌で釘の頭を素早く打ち付けてまな板にしっかりと貼り付けていく。 ガン!ガン!ガン!(ビク!ビク!ビク!) 金槌を振り下ろす度に子ありすの体が跳ねる。だがカスタードの中枢は外してあるので即死することはないはずだ。 もっとも今の衝撃で中枢がダメージを受けている可能性もあるので作業を急ぐことにする。 移植手術は鮮度が重要だ。死なれてから行うより、子ありすを生かしたままの状態で行いたい。 釘は子ありすを貫通してまな板の奥深くまで深々と突き刺さった。釘の頭も子ありすにめりこんでいる。 これで子ありすがどれだけ暴れるようと外れることはないだろう。 あとは最後の仕上げだ。先ほどの口と目の縫合処理は、子ありすの洗浄を済ませ、 ぱちゅりー側の準備も整った今となっては必要ない。 俺は子ありすの顔面の縫合を唇や瞼ごとバッサリ切ると、血走った両目の眼窩に それぞれ人差し指と中指を突き入れ、か細く呻き声を上げる口には親指を突っ込んだ。 そして、子ありすがブルンブルンと体をよじって暴れるのを無視して、突き入れた三本の指の先を 合わせるように顔の中心を内側から掴み、その箇所を一息に外側に引っ張って顔面を引き剥がした。 ビックン!!!!!!ビクン!!ビクン!!ビクン!! 流石に今のはレイパーの生命力でも堪えたのか、顔面から流出するカスタードを気に留める様子も無く、 今までにない勢いで体を上下左右に激しく揺さぶっている。 さらに体内のカスタードの流れを司る重要な器官に支障が出ているのだろう。 しーしーはおろか、あにゃるからも盛大にうんうんを垂れ流していた。 この処置は、さっきぱちゅりーを納得させる為に即席で作った法螺話の辻褄あわせだった。 麻酔による処理は、手術中に痛みは感じずとも意識を回復させてしまうことが人間でもままある。 万が一、ぱちゅりーが手術中に目を覚ましこの子ありすの姿を見てしまったとしても、 疑問に思うようなことがあってはならないのだ。 だが、これで“野良ふらんに襲われたゆっくり”の体裁は整った。 しかし、このままでは手術の続きに支障が出るので、体を汚すしーしーやうんうんは 台所のお手拭用タオルで拭い取ってやることにした。激しい発作や痙攣も手術の邪魔になることが 懸念されたが、こちらは多量のカスタードを急速に失ったことで次第に鈍化していった。 子ありすの処置を終えた俺は、よく手を洗ってから、子ありすを乗せたまな板のすぐ横に 真新しいまな板を設置し、居間からぱちゅりーを運び入れて静かに寝かせた。 しかし、この体勢じゃあんよの手術は難しいな。ブックスタンドででも挟んで固定するかな。 と、唐突にぱちゅりーの目が開いた。朦朧とした瞳が周囲をぼ~と見つめている。いかん、まだ早かったか。 「ぱちゅりー。これから手術を始めるんだ。しっかり眠らないとダメだぞ」 「…………」 ぱちゅりーは声を発したこちらにに目を向けたものの黙ったままだ。意識が朦朧として状況が理解できていないのか。 と、ぱちゅりーの視線が力なく周囲をさ迷い、真横に固定された子ありすの体に向けられた。 「……ゆ?……あ…………あ…………あ」 「……ぱ、ぱちゅりー?」 「……あ……あ……あ……む、むきゅうううううううううううう!!!」 ぱちゅりーの瞳がぐるんと半回転して上を向いた。子ありすの姿に失神してしまったようだ。 その口元から白い液体が一本、地面に向かって滴り落ちる。これは液状化した生クリームだろうか。 「ええっと……ぱちゅりー?だいじょうぶか?ぱちゅりー?」 呼んでも返事はない。ショックが強すぎたのか?まさか死……んではいないようだ。 全身が小刻みに震えている。一時的なショック状態だろう。 これはチャンスだ、今のうちに急いで手術を済ませてしまおう。 まな板の上で、焦げたあんよを上に向けさせた状態のぱちゅりーを、ブックスタンドで優しく挟み込み固定した。 そして、ペンナイフで慎重に焦げたあんよと健常な肌の境界に切り込みを入れていく。 ここからが正念場だ。切り込みが一周したところで、ゆっくりとあんよ全体の外皮を捲るように引き剥がす。 なるべく、取り除くあんよ側に生クリームが持っていかれないように注意したつもりだが、そう都合よくはいかないようだ。 引き剥がしたあんよにはゴッソリと生クリームが付着していた。だが、これも想定の範囲内だ。 とりあえず、ぱちゅりーのあんよは形状そのままに生クリームを乗せた“お皿”として利用することにする。 次は子ありすのあんよだ。こちらの作業は慎重さより速度が重視される。 包丁を抜き放つと、切除したぱちゅりーのあんよと見比べつつ、必要な箇所をズバッと一刀両断にした。 ビクッ!ピクピクピク…… 刃を入れた瞬間、子ありすの体がまたしても仰け反ったが、もうそんなことはどうでもよかった。 作業の邪魔になるので余ったゴミは縫い付けたまな板ごとゴミ箱に捨てる。 一方、子ありすのあんよは、本体から切り離したというのにモゾモゾと蠢いていた。 あんよ側に大量に付着したカスタードが子ありすから受け取った最後の信号を未だあんよに伝えているのだろう。 試しに古いまな板を捨てて空いたスペースに置いてみると、驚いたことにあんよだけでそろーりそろーりを始めた。 だが、その動きはまるで意志が感じられず単なる生理反応でしかないことは一目瞭然だった。 新鮮なタコの足を切り離すと足だけでも勝手に動き回るのと同じだ。イキがいい証拠でもある。 おっと、手術中だというのについ興味本位で無駄な時間を費やしてしまった。 俺は子ありすのあんよを手に取ると、スプーンで内側のカスタードを素早く掬い取っていく。 掬い取ったカスタードは不要なのでそのまま排水溝に捨てた。 あらかたカスタードを掬い取ると、今度はぱちゅりーの焦げたあんよ=“お皿”から 同じように生クリームを掬い子ありすのあんよの内側に充填いく。 そうして、いよいよ、ぱちゅりーの生クリームを充填した子ありすのあんよを、 ぱちゅりー本体に移植する作業を開始する。作業開始に先立ち、あらかじめ子ありすのあんよのあにゃるを 外側から鉛筆で貫通させ、その先をぱちゅりーの生クリーム落ち窪んだ箇所に浅く挿した。 ここが人間で言うところの直腸なのだろう。もっともその窪みは奇妙なほど広かった。 人間のように肛門と細い直腸が繋がっているというより、あにゃるのすぐ裏側の生クリーム全てがうんうん、 またはうんうん候補の生クリームで、体内の生クリームが増え過ぎた場合に大雑把に古い生クリームを 流入させてあにゃるから排出するのだろう。 そして、その鉛筆を基点に子ありすのあんよをぱちゅりー本体に慎重に貼り付けていく。 最後にオレンジジュースで接合部の肌とあんよをそれぞれふやけさせてから互いに癒着させた。 皮が足りない部分はペースト状にした小麦粉で入念に塞ぐことにする。 その後、ある程度接合部の表面が自然乾燥するのを待って、あんよ全体を包帯でグルグル巻きにした。 これで移植手術は完了だ。ぱちゅりーを再び居間のクッションの上に寝かせ、 スポイトでその口にオレンジジュースを少量注いだ。 新しいあんよがぱちゅりーの体にある程度同化されるには少なくとも一週間は掛かる。 それまでは、なるべく栄養状態を良好に保ち、このままの状態で安静にさせておくことにしよう。 俺はその日寝るまでぱちゅりーの寝顔をゆっくり眺めていた。 ぱちゅりーが目を覚ましたのは翌日の夕方だった。俺は朝からぱちゅりーにつきっきりだった。 「……むきゅ~……よくねたわ。おにーさん、おはよう」 「おはよう、と言っても今はもう夕方だけどな。手術は昨日終わったよ。頑張ったな、ぱちゅりー」 「むきゅ、まるいちにちねむってたのね。しゅじゅつは……せいこうしたの?」 「ああ、一応な。だが今は安静にしていないと、あんよがくっ付かないかもしれないぞ」 「むきゅー、わかったわ。それじゃ、ぱちぇはゆっくりさせてもらうわ。ところで、あのありすは……」 「ぱちゅりーも見ただろう?ふらんに襲われたゆっくりは皆ああなってしまう。 でも、ありすの崇高な志はあんよとともにぱちゅりーに引き継がれたんだ。 ぱちゅりーはありすの分までゆっくりしないといけないぞ」 「むきゅ!ゆっくりりかいしたわ!ぱちぇはぎんばっじさんをとって、ゆっくりしたゆっくりになるわ!」 それからの一週間、食事はオレンジジュースのみ、クッションで寝たきり(?)状態ではあるが ぱちゅりーは一心不乱にずっと“本”を読み続けた。 「あんよはうごかなくてもべんきょうはできるわ」 ずっとこんな調子だった。“本”も日を追うごとに高度なものを用意した。 そして昨日からは俺が手書きで作った“本”を与えている。 銀バッジ取得試験の内容をぱちゅりーでも理解できるようカラフルなイラストで絵本にしたものだ。 人間に対する仕草、求められるマナー、そして模範的な表情まで示してある。 知識は既に充分だった。このぱちゅりーは残念ながら無理だが血統さえ証明できれば 金バッジ取得試験すら突破できるだろう。あとは実践だけだ。 そして、ついに包帯を解く時がやってきた。これはぱちゅりーの新しい第一歩でもある。 俺はぱちゅりーのあんよを固定していた包帯に手を掛けた。 「むきゅ……きんちょうするわ」 所々包帯と外皮が貼り付いてしまっている箇所があるので ぱちゅりーの負担にならないよう少しずつ慎重に剥がしていく。 そうして全ての包帯を解き終わるとそこには見事に定着した新しいあんよが姿を見せた。 だが、まだ完全にぱちゅりー本体と同化していないのだろう。 接合部の傷口はなだらかで段差も見当たらないが、そこから下のあんよは色素が若干濃い。 「まずまずの出来だな。あとはちゃんと動くかどうかだ。試しにそろーりそろーりしてみてくれ」 「むきゅ!ぱちぇ、やってみるわ!……ゆんしょ、ゆんしょ、そろーりそろーり……」 ぱちゅりーは真剣な顔つきだ。必死にあんよを動かそうとしている。 だが、まだあんよが動き出す気配は感じられない。ぱちゅりーの顔にも焦りの色が浮かぶ。 「むきゅーーー!ぱちぇのあんよさん、うごいてーーー!」 「まぁ焦ることはないないさ。ここは少しずつリハビリを重ねてだな……」 そう言おうとしたところで、ぱちゅりーの身体が僅かに前進した。 ぱちゅりーもハッとした表情だ。 「お!う、動いたじゃないか!よしそのままそろーりそろーりを続けてみてくれ!」 「むきゅっ!ぱちぇ、がんばるわ!あんよさん、うごいてーーー!」 ぱちゅりーの踏ん張りとともに、また僅かにその身体が前進する。 いくら種族的に脆弱とはいえ本来のぱちゅりー種ならもっと速い筈なのだが、 ここまで出来ればあとは本当にリハビリ次第だろう。 「よし、その調子だ。今はまだ動かし辛いだろうけど少しずつ慣らしていけば、きっと元通り動けるようになるよ」 「むきゅー!おにーさん、ありがとうなのだわ。あんよさん、うごいてーーー!」 この調子なら一週間もあればそろーりそろーりは完全に出来るようになりそうだな。 ぽよんぽよん跳ねたりできるのはまだ先になるだろうけど一ヶ月もあれば完治するかもしれない。 それに伴ってあんよの色素もぱちゅりー自身の色に近づいていく筈だ。 あとは、あにゃるがちゃんと機能すれば固形物を与えても大丈夫だろう。 そういえば俺もそろそろ腹が空いてきたな。俺はぱちゅりーに背を向けて台所に向かい、 冷蔵庫に残った最後の生ぱちゅりー饅頭をほうばった。 そして一ヵ月後、俺はぱちゅりーを抱いて道を歩いていた。 ぱちゅりーの帽子にはついさっき取得したばかりの銀バッジが燦然と輝いている。 そう、ぱちゅりーはついに夢を叶えたのだった。その表情からは何かをやり遂げた者特有の精悍さが伺える。 あんよの機能は順調に回復し、屋内であれば通常のぱちゅりー種と遜色ない動きができるようになった。 銀バッジ取得試験は屋内会場で行われた為、身体機能の測定にはほとんど影響しなかったのだ。 尤も舗装されたアスファルトの上を跳ねるのはまだ早い。その為、外出時はいつも俺が抱いて連れていた。 それは調度空き地の傍を通り掛った頃だった。 ぱちゅりーが唐突にこう切り出した。 「むきゅ、おにーさん。ぱちぇはおそとではねてみたいわ」 うーん、ぱちゅりーの向上心には今更ながら関心させられる。 あれから一ヶ月も経ってるし屋内では満足に動けているんだからそろそろ頃合だろうか。 「……そうだな。確かにぱちゅりーもそろそろ自分のあんよでお外を歩いてみたいよな」 「むきゅ。ぱちぇはやりとげてみせるわ!」 ぱちゅりーのことだ。こうと決めたからには敢えて難易度の高いアスファルトから始めたいのだろう。 どうせ止めても無駄だろうしな。俺はぱちゅりーを静かに地面に降ろしてやった。 「……むきゅー!なんだかじめんさん、ごつごつしてるわ……でもぱちぇはへいきよ」 「無理はするなよ。辛かったらすぐに言うんだぞ」 「むきゅ、だいじょうぶよ。おにーさん、ぱちぇはぎんばっじもちなのよ!これくらいなんでもないわ!」 アスファルトの上を軽く跳ねて俺の足元の周囲を廻っているぱちゅりー。 言葉ではああ言ってはいたが瞼を硬く閉ざし額に汗を滲ませ跳ねるその姿はかなり辛そうだ。 だが、ここはぱちゅりーから止めたいと言うまでこちらから制止しないでおく。 ガサガサ……ポヨンポヨンポヨン ふと、唐突に空き地の草むらから一匹のゆっくりが飛び出してきた。 小汚いそのゆっくりは迷わず俺の正面に立ちはだかる。その視線は間違いなくこちらを捕らえていた。 野良のまりさか……まさか定番の強盗ゆっくりってやつか、それとも身奇麗なぱちゅりーがお目当てなのか。 だが俺の警戒を他所に、野良まりさは妙に爽やかな口調で俺に話しかけてきた。 「ゆゆ!おにーさん、ひさしぶりー!ゆっくりしていってね!」 「ん?……なんだ?野良ゆっくりが何の用だ?」 「ゆゆ!おにーさんにたすけてもらったまりさだよ!ゆっくりおもいだしてね!」 俺が助けた?……俺が治療してやったゆっくりなんて実習用を除けばぱちゅりーくらいなもんだが……。 ん?そういえばこの場所はあの空き地か。となると……。 「…………ああ、あの時のまりさか!ありすに襲われてたっけかな。だいぶ大きくなったじゃないか。 にしても、受けた恩をちゃんと覚えてるとは野良のゆっくりにしてはなかなか立派な心掛けだな」 「ゆゆーん!まりさはかしこいんだよ!」 例のドナー候補のまりさだった。ぱちゅりーもそうだが今では成体間近といったところだろうか。 「ゆゆ?みなれないぱちゅりーだね?」 まりさは俺の横で必死にぽよんぽよん跳ねているぱちゅりーが気になったようだ。 ぱちゅりーもまりさに気付いたらしい。 「むきゅ。はじめまして、まりさ。ぱちゅりーよ、よろしくね」 「ゆゆ!とってもゆっくりしたぱちゅりーだよ!ゆっくりしていってね」 お互い初対面だというのに、まりさは顔を赤らめ、ぱちゅりーも妙にモジモジした様子だ。 これはアレか……一目惚れってやつかね。 「……むきゅ、なんだかてれるわ、まりさ。そんなにみつめないでね」 「ゆゆーん!ぱちゅりー、もしよかったらまりさとおともだちになってほしいよ!」 「むきゅー。……おにーさん、どうしようかしら?」 ……なんだかゆっくりのくせに随分と展開が速いな。 だが野良ごときに自分の飼いゆっくりに手を出されて黙っている飼い主はいないぞ。 ぱちゅりーの為にも悪い虫はさっさと潰し……いや、待てよ。このまりさは使えるかもしれない。 どうも俺に恩義を感じているようだし野良にしては礼儀正しさも兼ね備えているので及第点だ。 それに、いずれはぱちゅりーのお相手を用意しなくてはいけないが、 万年金欠の俺としては無料でそこそこのゆっくりが手に入るのなら万々歳だ。 銀バッジ取得祝いのプレゼントということにしてお招きしてやるとするか。 そうと決まればまりさの資質の最終チェックだ。とりあえず俺とまりさだけで話したい。 「ぱちゅりー。まりさとは俺が話すよ。ぱちゅりーはお外で跳ねる練習を続けてくれ」 「むきゅー!ゆっくりりかいしたわ!まりさ、またね」 そう言うとぱちゅりーは俺とまりさに背を向け、少し距離を離しつつぽよんぽよん跳ねる練習に戻って行った。 「さて、まりさ。分かってるとは思うがあのぱちゅりーは俺の飼いゆっくりだ。 野良ゆっくりと遊ばせてやるわけにはいかない」 「ゆゆ!おにーさん、いじわるしないでね。まりさはゆっくりしたゆっくりだよ」 「ああ。そこで提案なんだが……」 そう言い掛けたところで、俺のすぐ傍を真っ白な選挙カーが走り抜けていった。 「む゛ぎゅ」 危ないな……もう少しで接触するところだ。ちゃんと前を見て走っているんだろうか? 車上のスピーカーからは大音量のスピーチが流れている。 「あまあま党の由久利愛出子、由久利愛出子をよろしくお願いします!!」 ん……何か前にもこんなことがあったような……。 妙な既視感に囚われていると、ふと、選挙カーの窓から何か巨大な物体がニュ~と突き出てきた。 あれは……ドスまりさ? 「ゆゆ~ん♪みなさん、ゆっくりおうえんしてね~♪」 ……思い出した。先日のあまあま党の選挙カーだ、まだやっていたのか。 俺は少し落ち込んだ様子のまりさの頭を撫でつつ後ろのぱちゅりーに向けて言った。 「ぱちゅりー、お外では常に周りに気を付けるんだぞ…………ぱちゅりー?」 返事はなかった。その理由は即座に知れた。 俺のすぐ後ろには全身の生クリームをぶちまけて皮だけになったぱちゅりーの姿があった。 「…………ぱ、ぱちゅりー…………」 タイヤ痕も生々しい。そこには、ついさっきまでゆん生の絶頂期を謳歌していたぱちゅりーの面影はない。 「ゆ?……ゆああああああああああああ!!ゆっぐりじだばぢゅりーがぁぁぁぁ!!」 まりさも何が起きたか悟ったらしい。 ぱちゅりーは間違いなく即死だっただろう、何が起きたかさえ判らなかったに違いない。 人間に襲われ加工され、今度は人間に助けられて苦労の末に銀バッジまで手に入れたというのに、 その最期はこんなにも唐突であっけないものなんだろうか。 これからも俺をゆっくりさせてくれるんじゃなかったのか?ぱちゅりー……。 選挙カーは既に視界から消えている。道行く人々は誰しもがこちらに声を掛けることもなく通り過ぎていく。 結局、そこには呆然とする俺と泣き喚くまりさとズタボロの残骸だけが残されたのだった。 残骸に残された銀バッジだけがいつまでも煌々と光を湛えていた。 ぱちゅりーの轢き逃げは警察に届け出たが全く相手にされなかった。 あまあま党にも直接抗議したが「ゆっくりの安全義務を怠ったあんたが悪い」の一点張りだ。 しょせん、ゆっくり一匹の扱いなどこんなものか。 俺は例の野良まりさを連れて帰りペットにすることにした。思っていた通りなかなか気立ての良い奴だ。 とりあえず庭先で雑草毟りをさせつつ、ぱちゅりーの残骸を埋めて墓を作ろうとしていたら その帽子に付いた銀バッジに興味を示したので、暇潰しに翌日試験を受けさせるとなんと一発で合格してしまった……。 何だか理不尽な気もするが、それでも夢を叶えたぱちゅりーは世界で一番幸せなゆっくりだったと信じたい。 その紆余曲折のゆん生は最高のシーンで幕を閉じたのだから……。 終わり このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/opfan/pages/2121.html
イガイの一種。 殻長は10~20センチ、足糸を出して岩礁に固着している。 摂食するプランクトンの種類が限定されている為に貝毒の心配が無く、食用貝として非常に優秀。 ただし繁殖力が凄まじく、磯や港を埋め尽くしてしまう事もある。 この事からツルクサガイと呼ばれる事も。 関連 アマミツルクサ イワアワビ ウミツブテ 目次に戻る
https://w.atwiki.jp/opfan/pages/846.html
草体の中心部から一本の太い軸を伸ばし、厚みのある沢山の花弁に包まれたえんじ色の花を付ける植物。 花は天気のいい日中にだけ開き、夜間や曇り時には閉じるのが特徴。 肉厚な花弁は香りも良く、開花前の柔らかな蕾は食用として使われる。 炒め物やスープ等に入れると少し辛味があるようだ。 関連 目次に戻る
https://w.atwiki.jp/toriko-database/pages/408.html
名前 グルメコイン 分類 カジノ用コイン 初出 161話 捕獲レベル - 生息地 グルメカジノ 概要 グルメカジノで使われる、食用にもなるコイン。1万円コインや100万円コインなど様々な種類があり、高価なコインほど美味とされる。 その味にハマり、コインを食べ過ぎて破滅するギャンブラーもいるという。 関連項目 猛獣・食材図鑑(原作) グルメカジノ
https://w.atwiki.jp/kyokushidan/pages/328.html
トリックスターのいにしえの栄養キノコのこと。 エピソードクエストで使われるが出にくい。 なお、きのこの山ではないのでたけのこの里と戦争しないように。 きのこについて 食卓に欠かせない食材。 風味を生かして出汁やスープに鍋、食感を生かして天ぷらなどにも好まれる。 一方で毒キノコの危険性は気をつけなくてはならない。 人工栽培されてるものならともかく野生のキノコは区別が非常に難しい。 専門家の人がいない場合素人が天然のキノコに手を出すのは絶対にやめましょう。 ドクツルタケ食ったとかシャレにならないレベルになります。 好奇心はBBAすらも殺す… あと失念しがちだが食用とされているキノコでもきちんと火を通すのを忘れずに。 食用キノコは基本的に熱を通すと毒が消える毒キノコです。 いちおう生食できるタマゴタケなんてのもあるがめったにお目にかかれないので…(そもそも人工栽培すら確立されていない) きのこの種類 しいたけ 香りがよく肉厚でおいしい! 火を通すのを忘れずに。乾燥シイタケを水に戻したダシをそのまま口にすると腹が下るのでやめようね。 エリンギ バター炒めとかにするとおいしい! ニセアワビとか言うな タマゴタケ 赤いキノコ。 どう見てもヤバそうだが実は毒がなく生食すら可能という。 しかも絶品にうまいと評判。 卵焼きかオムレツがオススメらしい。 とはいえさっきも言ったとおり素人が天然のキノコに手を出すのは絶対やめようね! 多分ベニテングタケと間違える可能性大。 人工栽培は残念ながらまだできていない。 ベニテングタケ あのスーパーマリオのキノコのモチーフにもなった有名な赤い毒キノコ。 実は毒性はそこまで強くはないが幻覚作用を引き起こすためやはり食すのはやめたほうがいい。 毒キノコといえば派手な見た目というイメージが強いが↓のほうがヤバい。 ドクツルタケ 猛毒キノコである 白いきのこなので白い殺人天使とも呼ばれる。 食べると嘔吐から始まり、その後収まったように見えて1週間かけて内蔵をスポンジ状に破壊していく。 最後は苦しみもがきながら黒い血を吐いて死ぬらしい。 ヤバイ毒キノコ筆頭だが発見難度が低く簡単に見つけられる。
https://w.atwiki.jp/matumomusi/pages/133.html
益虫 人間の生活に有益な昆虫。 具体的なタイプ、種類 作物の受粉を助ける昆虫(受粉昆虫) ハチ、アブなど 害虫を捕食する昆虫(捕食性昆虫) テントウムシ、カマキリなど 生産物を作る昆虫(産業昆虫) ミツバチ、カイコなど 食べることのできる昆虫(食用昆虫) イナゴ、クロスズメバチなど