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「アギト?いや、ギルスか 珍しいな」 【名前】 オーヴァーロード 【読み方】 おーう゛ぁーろーど 【俳優】 八木優希神木隆之介穴井隆文羽緒レイ 【登場作品】 仮面ライダーアギト 【所属】 アンノウン 【分類】 神 【詳細】 沖縄に流れ着いたオーパーツが解析された結果、解読されたDNAから誕生したアンノウンの支配者的存在。 「オーヴァーロード」は「ロードを超える者」という意味があり、個人名は「テオス」。 【闇の力】 解析直後、誕生当初は赤ん坊の姿だったが短期間で急成長し、少年や中間体の青年を経て女性と見紛うばかりの美貌を持つ青年へと成長。 正体は「闇」を具現化した力で、宇宙の誕生と共に生まれた造物主たる神とも言うべき存在。 世界を創った後、自らの分身としてエルロードを部下としてロード怪人を創り出し、更に世界に住む存在としてロード怪人に似せて動物を、自らに似せて人間を創り出し、特に人間を自分の子供として何よりも愛していた。 増長した人類は他の獣を自らより劣る存在として過度に虐げるようになり、元となったロード怪人の怒りを買い、人と天使との全面戦争が起きてしまう。 当初はロード怪人側が圧倒的に有利であったが、人類を不憫に思った「光の力」が地上に降りて人と交わり、子がネフィリム=ギルスとなった事で状況は大きく変わる。 「光の力」の干渉で人類が自らの愛した人でなくなる事を嫌ったオーヴァーロードは直接自らの手で「光の力」を打ち倒し(本編における回想シーンで描かれた戦い)、戦いはロード怪人側の勝利に終わり、地上は全てをリセットしようとするエルロードの起こした洪水によってことごとくが洗い流され、悲しんだオーヴァーロードは情けとして全人類、全動物種の中からつがいを一組ずつ方舟に乗せて生き残らせる。 「光の力」は最後の力を振り絞り人類に直接アギトの力を植え付けており(直接植え付けられた「光の力」の力が覚醒したものが超能力者で、アギト。)、更に遥か未来=西暦2001年に転移して偶然居合わせた人間=あかつき号の乗客の持つアギトの力を強制的に引き出す。 人類が生き残っているのを見たエルロードは怒り、オーヴァーロードに「人類はもはやあなたが創った人類ではない。あなたに逆らうネフィリムなのだから滅ぼすべきだ」と進言するが、「勝手に人類と戦争を起こして私に逆らったのはお前たちも同じだ」と諌める。 人類が遥か未来に再び繁栄し、アギトの力が覚醒した時、アギトになるべき人間を抹殺させるべく「エルロード」を放ち、自身も人間の進化に伴い現世に復活できるよう自らの遺伝子情報をオーパーツに残し眠りにつく。 その後、オーパーツが解析され現代に蘇った「闇の力」はアギトの根絶を企みアンノウンを放って活動を開始。 自らの手であかつき号事件の生存者の1人「三浦智子」を殺害した事で、アギトになる存在とはいえ自らの愛する人間を殺してしまった事に大きな精神的ショックを残し、後悔から警察に逮捕され、精神病患者として警察病院の病室に自ら引きこもり配下の者達にアギトを滅ぼさせる事を選択。 アギトの進化が止まらず、「水のエル」が倒され「エルロード」ですら手に負えない存在になりかけている事に危機感を抱き、ついに直接行動を開始。 アギト、ギルス、アナザーアギトからアギトの力を奪い、ただの人間に戻してしまうものの、「ただの人間」だった筈のG3-Xの攻撃によってできた隙に翔一に殴られ、奪ったアギトの力を手放してしまう。 アギトだけではなく、人類自体を滅ぼす事を決意。星座を動かして誕生星座の人間を自殺させるという想像を絶する手段で人類を全滅させようとした。 野望も3人の仮面ライダーの力により砕かれ、「人類がアギトを滅ぼすだろうから自らが手を下す必要はなくなった」と語るが、人間の無限の可能性を信じる本来の津上翔一に「人類はアギトと共存していく」と反論され、結末を見届けると告げた後に姿を消した。 【沢木哲也】 本名は「津上翔一」という男性。 演じるのは小川敦史氏。 元々は仮面ライダーアギト/津上翔一(本来の沢木哲也)の姉の沢木雪菜の恋人にして、風谷真魚の父の風谷伸幸教授と共に超能力の研究を行う。 「アギト」に目覚めた沢木雪菜が風谷教授を殺害した事に起因する事情で自殺を謀った際、懇願されて見殺しにしてしまい、後追い自殺。 「オーヴァーロード」から「『この世で最初のアギト』を殺した人間」として評価され、「人間側からアギトを滅ぼす使徒」として仮初の命を与えられ甦る。 自身の目的はアギトを含む人類を守る事にあり、「オーヴァーロード」と袂を分つ。 亡くなった仮面ライダーギルス/葦原涼を真魚の力で復活させたり、情報を提供したりといった形でライダー達に協力。 更に手に凡字を浮かび上がらせる事で人間の「時の流れ」を速める事ができ、「あかつき号事件」の関係者の超能力を引き出していた。 戦いが終わり、オーヴァーロードが人間界を去る際に命の期限を告げられ、安らかな死を迎えた(その際は「きっと俺が、勝つさ!」と発言している。)。 【余談】 初期設定では斗真(とうま)という名前が付いており、撮影現場のキャスト、スタッフからは便宜上の名前で呼ばれていた。 番組のキャスト表記では、単に青年となっていた。児童向けの書籍では放送中は謎の青年、放送終了後は闇の力とそれぞれ表記。 オーヴァーロード、テオスという呼び名は放送終了の約1年後に発売されたムック『特別編集 仮面ライダーアギト』が初出。
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このページはこちらに移転しました 俺の曲に詞をつけてくれ No.222 作曲/みつゅ 音源 夏の終わり 作詞/397スレ114 枯れるひまわり なきやむセミ 冷え込む朝方 9月のカレンダー 夏が終わるよ 憂鬱だなぁ せめてこのまま 夏が続けば 夏が終わるよ 憂鬱とともに 夏が終わるよ 憂鬱とともに 夏の終わり(歌:397スレ114) 夏の終わり(アレンジ:餡の雲)
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4時限目の授業が終わり、私は勢い良く席を立った。 待ちに待った昼休み。 「あら?どこ行くの?唯。」 約束の場所へと気持ちが急ぐ私の背を、和ちゃんの声が追う。 「今日はあずにゃんと約束があるんだ!」 笑顔で元気にそう答えた。 否が応でもテンションが上がり、ニコニコと頬が緩んでしまう。 だって今日は、2人でランチ。 しかも、あずにゃん手作りのお弁当を食べられるのだ。 嬉しくないはずがない。 「へぇ~。ほんと仲いいな、お前ら。」 とはりっちゃん。 「でも、仲がいいのは良い事だわ。」 と、ムギちゃんが続く。 まぁ確かに、先輩後輩である私達が、2人でランチなんて珍しいのかもしれない。 「だから唯、今日はずっとソワソワしてたのか。唯は本当に梓が好きだな。」 澪ちゃんは溜息交じりだ。 そりゃあ勿論大好きですとも! あの可愛い顔も、柔らかい黒髪も、小さな身体も、真面目でしっかり者な所も、ギターが 上手い所も、その抱き心地も、全部ぜーんぶ! 「えへへ~。じゃ、行ってきます!」 逸る気持ちを押えられない。 私は軽やかな足取りで、教室を後にした。 あずにゃんの手作りのお弁当。 昨日の帰り道で2人きりになった時、私がしつこく催促したのだ。 最後はあずにゃんが根負けして、今日作ってきてくれると約束した。 おかずは何だろう。 卵焼きは入ってるかな? ううん、それよりも。2人でお昼できるのが嬉しい。 好きな子と2人で、好きな子が作ってくれたお弁当を食べる。 好きな人の手料理を食べるのって、やっぱり憧れだよね。 私の好きは、友達の好きとは違うと気付いていたけれど、まだ気持ちは伝えていなかった。 でも、いつかきっと伝えたい。 自信なんて全然無いけど、何もしなかった後悔だけはしたくないから。 おおっと、先におトイレ行っとこうかな。 通り掛かったついでだ。 私は手早くトイレを済ませ、手を洗いハンカチを取り出した。 すると、私の携帯電話が着信を知らせる。 手を拭き、ポケットから携帯電話を取り出すと、着信はあずにゃん。 なんだろう? 首を傾げつつ、通話ボタンを押した。 「もしもし、あずにゃん?」 『あっ唯先輩・・・』 「うん?どしたの?」 おや?声がどこか沈んでいる。 『今、どこにいますか?』 「おトイレだけど。」 『・・・じゃあ、あの、部室で食べる約束でしたけど。・・・来ないでいいです。』 え? 『急で申し訳ないんですけど、あの約束はなかった事に・・・』 「ええっ!!?」 何ですと!? 『あの、本当にすみません。』 「そんなぁ~。」 私は落胆を隠せない。 だって、あんなに楽しみにしていたのに。 『ごめんなさい・・・』 「・・・何か用事できちゃった?」 『・・・えっ?・・・あっ、そ、そうです。ちょっと用事が・・・』 慌てた様子のあずにゃんに少しの違和感。 まるで、用事なんか最初からなくて、私の言葉に便乗したみたいだ。 『別の日だったらいいので、とりあえず今日は、すいません・・・』 その声が、気になった。 電話越しでも分かる、その悲しそうな声。 というか、あれ?もしかして・・・ 「あずにゃん泣いてる?」 『っ!な、何言ってるんですか!泣いてなんかないですよ!』 慌てた様子のあずにゃん。ますますあやしい。 「あずにゃん、今どこにいるの?」 『そ、それより、早くパンか何か買いに行かないと、お昼食べ損なっちゃいますよ? って、私のせいですけど・・・。 と、とりあえず、今日は本当にすみませんでした!ではまた放課後!失礼します!』 私の問いには答えてもらえず、電話は一方的に切られてしまった。 あずにゃんの携帯に掛け直してみても、電源を切ったらしく、繋がらない。 どうしたのだろう。 何かあった? 本当に用事だろうか? 用事があるにしろ、お昼休みは長いのだし、少しくらい昼食が遅れても私は構わないのに。 あずにゃんもそれは分かっているはずだ。 それに、あの電話の切り方も、あずにゃんにしては不自然で。 こんな風に、急に約束を反故にする子でもない。 何よりもあの泣きそうな声が気になった。 「よしっ!」 私は顔を上げる。 とりあえずあずにゃんを探してみよう! 私がまず向かったのは、あずにゃんの教室。 「あれ?お姉ちゃん?」 「あ、憂~。やほー。」 ひらひらと手を振りながら、私は室内を見渡した。 けれど、あずにゃんの姿は見当たらない。 うむ。ここじゃない、か。 「ね、憂。あずにゃんいる?」 「ううん、いないよ?というか、どうしたの? お姉ちゃん今日梓ちゃんとお昼食べる約束してるんだよね?あ、お迎え?」 「いや~ちょっとね・・・」 「梓ちゃん、お昼休みになったらすぐお弁当持って行っちゃったよ? 今頃お姉ちゃんが来るの待ってるんじゃないかな。」 「・・・そっか~。・・・うん、分かった。ありがとね、憂。」 詳しく話す事はせず、私はその場を後にする。 なるほどなるほど。 お弁当を持って教室を出たという事は、一緒に食べようとはしてくれていたんだね。 まぁ、休み時間にちょこちょこメールしていたし、食べる場所を決めたのも4時限目前の 休み時間だから、それは分かっていたけれど。 つまり、教室を出てから何かあったって事かな? 次に私が向かったのは職員室。 用事と言えば、やっぱりここだよね。 「失礼しまーす。」 「あら?どうしたの?平沢さん。」 「あ、さわちゃ・・・じゃなくて、さわ子先生。」 「何か用事?」 「えっとー。うん、まぁ・・・」 とりあえず辺りをキョロキョロ。 う~む。ここにもいない。 「一体どうしたの?」 「・・・え~っとね。あずにゃんここに来ませんでした?」 「え?梓ちゃん?見てないけど・・・」 「そっかぁ。」 「何かあったの?」 「えっ?ううん何でもないよっ。では、ありがとうございました!失礼します!」 私はぺこりと頭を下げると、職員室の扉を閉めた。 ふむふむ。 急に職員室に呼び出されたという線も消えた。 やっぱり用事じゃないのかな。 いやいや、急な呼び出しという線はまだ消えていないかもしれない。 例えば、友達とか?先輩とか?後輩という線も・・・ でも、そんな急な呼び出しって・・・。 ま、まさか・・・。 私の中で激しく警報が鳴り出す。 告白・・・とか!? 待って待って!それ待って!! ヤダ!ダメだよ!確かにあずにゃんは可愛いし、きっとモテモテだろうけど! 好きになっちゃうのも分かるけど!でもヤダよ!ちょっと待って! 私は駆け出した。 まずは告白の定番。屋上。 うん!いない!良かった!! 次は体育館裏。 よし!ここもオッケー!! ついでに校舎裏も。 うん!もーまんたい!! 学校中を走り回る。 講堂を見てきた帰り、和ちゃんに会った。 「あら?唯?」 「あ、和ちゃん!あずにゃん見なかった?」 「え?見てないけど。お昼一緒なんじゃなかったの?」 「えと。うんまぁ、そうなんだけど。」 「何かあったの?」 「ううん、大丈夫!ありがと!和ちゃん!」 校舎内では、りっちゃん達にも遭遇。 「あれ?唯?どうしたんだ?てか何走ってんだよ。梓と一緒じゃなかったのか?」 「うーん。ちょっとね。それよりあずにゃん見なかった?」 「え?見てないわよ?りっちゃん見掛けた?」 「いーや。見てないな。澪は?」 「ううん。私も見てない。」 「そっか。ありがと!」 「おーい。何かあったのか?」 「うーん?大丈夫ぅ~!」 「・・・なんだよそれ。」 校内を駆け回り、思いつく限りの場所を探した。 靴箱も覗いてみたけれど、外に出た様子はない。それなのに・・・ 「み、見つからない・・・」 私は、とうとう足を止めた。 とりあえず息を整え、気持ちを落ち着かせる。 てか、ダメじゃん。 いなくて良かったとか言ってる場合じゃないよ。探してるんだから。 そんな自分にちょっぴり落ち込む。 しかし、こんなに探しているのに見つからないなんて。 あずにゃんは一体どこにいるんだろう? もう一度あずにゃんの教室を見に行こうか? お昼休みも、いつの間にか半分を切ってしまっている。 そんな事を考えていると、前方から見知ったもこもこヘアーがやってきた。 「あれ?唯先輩?」 「・・・純ちゃん?」 「何やってるんですか?梓と一緒じゃないんですか?」 「・・・あ、そだ。あずにゃん教室にいたかな?」 「え?いませんでしたけど・・・」 「・・・そっか~。」 う~ん、いないかぁ~。 「だって、唯先輩とお昼食べるって楽しみにしてましたよ?」 「え?」 「本人は、しょうがなく作ってきた、みたい事言ってましたけど、 休み時間に何回もお弁当の袋覗いたり、ずーっとそわそわしたりしてましたし。」 「・・・そっか。」 「4時間目が終わったらソッコーで教室飛び出して行きましたよ。 先輩を待たせたら悪いから、なんて言って。」 「・・・・・・。」 「・・・えっと。・・・何かあったんですか?」 「え?ううん。何もないよ。大丈夫。」 私は純ちゃんと別れ、歩き出した。 そうだよね。考えれば分かるよね。 用事があって一緒に食べられなかったとしても、お弁当は私に渡せばいいだけの話だ。 パンを買いに行った方がいいなんて、言う必要はない。 それをしないって事は、何かあったのはあずにゃんじゃなくて。 たぶん、お弁当の方。 加えてあずにゃんのあの電話での様子。 予想できる選択肢はそれ程多くない。 楽しみに、してくれてたんだね。 凄く、嬉しいよ。 たとえ先輩としか思われてなくても。 しかし、あずにゃんは本当にどこにいるんだろう? こうなったら、意地でも探さなきゃ。 でも、探す場所なんてもう・・・ 「あっ・・・」 そこで私は思い当たる。 一つだけ、行っていない場所があった。 そうだ、約束の場所。部室。 だって、約束がダメになったのに、その場所にいるなんて思わないもん。 あれ?そういえば、あずにゃん言ってたよね? “来ないでいいです”って。 行かないでいい、じゃなくて、来ないでいいって。 ってことはつまり。 あずにゃんは、そこにいるっていう事だ! 部室の扉の前まで来ると、私はドアノブに手を掛けた。 乱れた呼吸を落ち着かせながら、ゆっくりとその扉を開ける。 また少しだけ、走ってしまった。 だって、早く会いたかったから。 「あーずにゃ~ん?」 扉を開けながら小さく呼んでみるけれど、返事はない。 室内を覗いてみても。 あれ?いない・・・? ゆっくりと中に足を踏み入れ、私は辺りを見回した。 う~ん。机の下も、ホワイトボードの裏にもいない。 もしや空振り!? そんな不安が胸を過ぎり、焦りで声も大きくなる。 「あずにゃーん。どこー?」 すると。 ガタッ。 物置の方から、音がした。 なるほど、そこですか。 私は、物置の扉の前で立ち止まる。 「あずにゃん?」 呼び掛けてみるが、返事はない。 「あーずにゃん。」 まだダメ。 「あずにゃん。・・・開けていい?」 「ダ、ダメです!」 ふぅ、良かった。やっと見つけたよ。 やっと、声が聞けた。 ここがダメならどうしようかと思ったよ。 「ってか、なんで来るんですか!?約束はなしって言ったじゃないですか!」 扉越しのあずにゃんの声。 「え~だって~・・・」 「本当に悪かったと思ってますっ。でも、とりあえず今日はダメです!」 「う~ん・・・」 「ダメったらダメなんです!今度ちゃんと作ってきますから!」 「ね、あずにゃん。お弁当・・・」 「だから、今度こそは絶対絶対約束守ります!もう今日は諦めt・・・」 「落としちゃった?」 「・・・え?」 たぶん、正解。 「だってあずにゃんは、あんな風に約束すっぽかす子じゃないもん。」 楽しみにしてくれてたんだよね? だから落ち込んで、あんな悲しそうな声をしてたんじゃないかな? 「何かあったんだなって、分かるよ。」 こうやってここに居た事も、私にその確信を与えてくれる。 「唯先輩・・・」 あずにゃんの顔が見れなくて、もどかしい。 私は扉に手を当てた。 「ずっとここに居たの?用事も、ほんとはないんだよね? それとも私、あずにゃんに嫌われちゃったのかな・・・」 「そ、それはないです!」 「ほんと?」 「ほんとです!当たり前じゃないですか!」 「良かった・・・。」 「・・・あの、私・・・」 「うん?」 「・・・今日は、朝から凄くいい感じだったんです。」 「うん。」 「早起きして、お母さんに教えてもらいながら、ちょっと頑張ってお弁当作ったんです。」 「唐揚げとかアスパラの肉巻きとか、レタスも切って、ブロッコリー茹でたり、 卵焼きも甘くして。・・・あと、昨日の残りだけど、美味しかったから、煮物も。」 「うん。」 「おにぎりも作ったんですよ?ゆかりのおにぎりと、わかめと鮭のおにぎり。 なんか、盛り付けも結構上手に出来て、我ながらいい出来じゃんとか思って。 これなら、美味しいそうって言ってくれるかな、とか。 美味しいって言わせてやる、とか。あずにゃん凄い!って言ってくれるかな、とか・・・」 「あずにゃん・・・」 「・・・今日は、凄くいい感じだったんです。早起きして頑張って、お弁当も上出来。 宿題も完璧だったし、先生に指されても、抜き打ちテストがあっても、純にからかわれ ても、今日の私は無敵だったんです。」 「うん。」 「・・・でも、ここに来る途中、私階段で転んじゃって・・・」 「えっ!?大丈夫!?怪我とかしてない!?」 「・・・それは、大丈夫です。ちょっと足を引っ掛けただけですから・・・。 ただ、お弁当が・・・。転がって落ちちゃって、中を開けたら、ぐちゃぐちゃに・・・」 「・・・そっか。」 あずにゃんが無事で良かった。 「肝心なところで大失敗です・・・。 一生懸命作ったのに、唯先輩喜んでくれると思ったのに、落としちゃうなんて・・・。 なんでもっと注意しなかったんだろうとか、浮かれて走ったりして、馬鹿みたいとか。 こんなの、唯先輩にあげられないとか思って・・・」 「で、あの電話?」 「・・・はい。」 なるほど。 それで、こんな所で1人いじけていたわけだね?このお姫さまは。 「あずにゃん開けて?顔見せてよ。お願い。」 「・・・やです。」 「ぶー。なんでさ~。」 「だって、合わせる顔がないです。唯先輩、あんなに楽しみにしてくれてたのに・・・」 「もぉ~。私が大事に思ってるのは、お弁当じゃないよ?」 「あずにゃんだよ。」 少しの間をおいて、カチャリとドアが開いた。 やっぱり涙目のあずにゃんは、それでも可愛くて。 「あずにゃんぎゅ~っ!」 だから、思いきり抱きしめた。 「く、苦しいです、唯先輩・・・」 「だめ。離さないよー。心配掛けた罰です。」 「だって、その、私・・・。唯先輩をがっかりさせちゃうと思って・・・」 「もぉ~。急に約束はなしなんて言われた方ががっかりするよ~。 はじめからちゃんと話してくれればよかったのに。」 「・・・だって、間抜けじゃないですか。お弁当落とすなんて。 ベタです。カッコ悪過ぎです。 それに、私のせいで唯先輩をがっかりさせちゃうと思ったら、言えなくて・・・」 私はよしよしと、あずにゃんの柔らかい髪を撫でた。 「・・・うーん。ごめんね?あずにゃん。」 「?なんで唯先輩が謝るんですか?」 だって。 「私があずにゃんに、お弁当作ってきてなんて言わなければ、あずにゃんが悲しい思いす ることもなかったでしょ?」 私があずにゃんに、こんな悲しい顔をさせてしまった。 「なっ!違います!私のせいです! 唯先輩楽しみにしてくれてたのに、私がドジで間抜けだからがっかりさせちゃって・・・」 溢れる涙が、零れ落ちそうになる。 「あずにゃん・・・」 泣かないで。泣かないで。 キミが傍に居るだけで、私は笑顔になれるから。 キミが笑ってくれるだけで、私は無敵になれるんだから。 だから、笑ってよ。 私はあずにゃんの手からバッグを取り上げた。 「ゆ、唯先輩?」 椅子に座り、机に置いたバッグを開けると。 あら~、確かにごちゃごちゃになってる。 でも。 「あっ!た、食べちゃダメです!お腹壊しちゃいますよ!?」 「大丈夫大丈夫。チャック付きの保冷バッグだもん。丈夫だし、中身は落ちてないでしょ?」 「でもっ!」 「いただきま~す。」 唐揚げをつまみ上げ、ぱくっといった。 「う~ん。」 よく味わい、噛んで、飲み込む。 「うん!美味しいよ!あずにゃん!」 驚いたあずにゃんの顔が、ゆっくりと笑顔になっていって。 「・・・バカ。食べちゃダメって言ったのに・・・。」 けれど、ぶつくさと文句を言う。 でも、涙目で笑うその顔が、すごく、可愛かった。 やっぱり私は、笑ってるあずにゃんが一番好きだな。 いつか、言えたらいいな。 怖いけれど。 あずにゃんを困らせちゃうと思うと、胸が苦しいけれど。 少しの勇気が、まだ持てないでいる。 でも。いつかきっと。 大好きだよって。 「さて、では頂きますか!」 「えっ!?まだ食べるんですか!?」 「え~?だってお腹空いたよぉ。それに、ほんとに美味しいよぉ?ほら。」 「へ!?待ttむぐ!」 「ね?」 「・・・あ、美味しい・・・」 「でしょー?ほらほら、これも食べてみ?」 「ちょ、ちょっと待ってください!自分で食べれます!私もお箸を・・・ ん?あれ?お箸が一膳しかない・・・。わ、忘れたーっ!?」 「いーよいーよ。こうやって食べた方が美味しいよ。はい、あーん。」 「んぐっ!」 「じゃあ今度はあずにゃん食べさせて~。」 「は、恥ずかしいですよ・・・。」 「あ~ん。」 「もう、しょうがないですね・・・」 「ん~。おいひ~。あずにゃんはいいお嫁さんになるね!」 出来れば私のお嫁さん! 「・・・唯先輩。」 「んん?」 「今度は、ぜったいぜ~ったい完璧に作ってきてみせます。」 「だからその時また、お弁当、食べてくれますか?」 心なしか、あずにゃんの顔が赤い。 というか、私の答えなんて決まってるよ。 「もっちろん!また一緒に食べようね!」 その頃、部室の外では。 律「丸く収まった?」 和「・・・みたいね。」 紬「いいわぁ、いいわぁ~。」 律「てか、いい加減くっつけよあの2人。なんだよあれ。甘い、甘過ぎる。」 さ「え!?あの2人まだ付き合ってなかったの!?」 澪「え?付き合うって・・・。え?ええ!?唯と梓が!?」 律「何言ってんだよ澪。さっき、唯は梓が好きだな~とか言ってたじゃん。」 澪「あれはそういう意味じゃなくて!だって女の子同士だし・・・!」 紬「女の子同士って、すごくいいと思うの!」 律「・・・ムギは鼻血拭こうな。」 純「まぁ、梓は唯先輩好きだよね。いっつも唯先輩唯先輩言ってるし。」 憂「お姉ちゃんもだよ。家で梓ちゃんの話ばっかりしてるもん。」 和「両想いよね。」 律「だな。」 純「というか、箸一膳しか持ってきてないって。・・・わざとだったりして。」 憂「・・・?どういうこと?」 純「つ・ま・り~。食べさせ合いっこしようっていう梓の計画的犯行!」 律「なるほど。」 さ「それはそれは。」 和「ラブラブね。」 紬「いいわぁいいわぁ~。」 唯「・・・・・・」 梓「・・・・・・」 え~と、皆さん・・・? 何というか、丸聞こえだったりします。 ああ、あずにゃんが耳まで真っ赤に。 「~~~っち、違います!わざとじゃないもんっ!!」 あずにゃんは勢い良く立ち上がると、扉の方へと駆けて行った。 う~ん。けどそっか。皆にはそんな風に見えていたんだ? これは、期待しちゃっていいのかな? 自惚れちゃってもいいのかな? 「うわっ気付かれた!!」 「こら待て!純ーっ!!」 「なんで私だけ!?」 みんなが笑っていて。 私も笑っていて。 あずにゃんは、なんだか怒っている・・・けど。 でも、とっても楽しそうだ。 「というか、ああっもう!!覗き見禁止ーーーーーっ!!!」 真っ赤になって叫ぶあずにゃん。 私が気持ちを伝えられる日も、そう遠くはないのかもしれない。 おしまい この唯はいつ読んでもいいねぇ〜 -- (名無しさん) 2011-03-26 17 22 56 カッコ唯いいね -- (名無しさん) 2013-09-28 01 52 05 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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人間・人類とは 古来よりオルガ大陸に存在する種族の一つ。身体能力ではモンスターに劣り、魔力では魔族の足元にも及ばない。 オルガ大陸と人間 “科学”や“魔法”の学問化によってモンスター・魔族と対抗しうる力を獲得。天敵たる魔族たちに戦争を挑みこれに勝利する。 備考 人間、エルフ等は人類の小分類? 人間と国家 アルゴス帝国(0):純血種の人間による純粋民族を至高の存在と掲げたオルガ大陸南部の国家。 ルスラン王国(1):大陸南部の国家。アルゴス帝国と領土を同じくするため、人間が多いと考えられる。 登場する人類 多数
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《遅延》《公開済》※日程変更※SNM002752 シナリオガイド 公式掲示板 この物語がハッピーエンドになるかどうかは、あなた次第です! 担当マスター 影月 潤 主たる舞台 仮想世界 ジャンル 学園生活 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2014-08-18 2014-08-20 2014-08-24 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 2014-09-03 - 公開予定日を変更。 予定日 リアクション公開日 2014-09-10 2014-09-12 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) ハッピーエンドを目指す +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 目的ハッピーエンドを目指す。 ▼キャラクターの目的 ハッピーエンドを目指す ▼キャラクターの動機 動機やはり、物語はハッピーエンドで終わるほうがいい。 ▼キャラクターの手段 手段 お祭りをLCと一緒に浴衣で回る。ちょっとしたデート気分。 博士たちがはぐれたら一生懸命探す。最後はみんなで花火が見たいな。 物語はハッピーエンドが一番です! どっちでもいい +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 目的まあとりあえず、祭りを楽しむ ▼キャラクターの目的 どっちでもいい ▼キャラクターの動機 動機夏だし。 ▼キャラクターの手段 手段 お祭りを楽しんで、射的などでいろいろと景品をかっさらったりする。 はぐれた場合は探すのを手伝うけど……正直、ハッピーとかバッドとかはどっちでもいい。 決めたい奴が決めればいい。 ただ、仮想現実なんだよな。結局、過去自体を変えるわけじゃないから、どう傾いてもバッドエンドなんじゃないか? バグの掃討 +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 目的バグが出てきたら倒す。 ▼キャラクターの目的 バグの掃討 ▼キャラクターの動機 動機博士たちを会わせたい! ▼キャラクターの手段 手段 発生するであろうバグを警戒、発生したら片っ端から叩いて回る。 最終的には博士とさゆりさんとで花火が見れるように。 ハッピー云々はわかりません。他の人決めて。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM リスケ 仮想世界 学園生活 影月 潤 遅延公開済】
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人類が死に絶え、世界が終わって後日談が始まった だとしても 世界はそんなことを気にはとめない 希望と絶望と終焉に彩られた箱庭の楽園へようこそ ここはつめたい世界 誰も死なない、死ぬことができない世界 造物主に作られた終焉の先の未来のない世界 いるのは死なない少女らと、死なない凌辱者たちだけ 壊しあい、辱めあうこの世界に 小道具程度にわずかに残された小動物 丘は静寂に包まれています 声はとうに絶えていますから 少女に未来は見えません 既に命ではありませんから 想いは互いを結びます 互いしか見ることができませんから 命はとうに絶えております 命はとうに絶えておりまs 命は 命は 命が、絶えていなかったなら 世界に順応するのに成功した猫が、ただ一匹だけ どうぞ長く永くお楽しみを 今、全てが始まりました 細長い菓子の如き長い永い後日談を始めてください 永い後日談のネクロニカ 猫の地球儀 そして死ぬようになった だって生きたから
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どこまでも澄み渡る青空、心地よい風が吹き、空には雲ひとつない六月のある日。 いつもは梅雨のため、じめじめとして鬱陶しい季節であるが、この日はからっとした晴天に恵まれ、日差しのわりに暑くもなく過ごし易い一日だった。 いま、僕は教会にいる。そして、目の前では僕が中学生だったあの日から夢にまで見た幸せな光景が広がっている。 教会の窓から差し込む陽光は穏やかで、まるでふたりの幸せを祝福しているように見えた。 どこからともなくオルガンの音が聞こえてきて、その音色は僕の心の奥へと溶け込んでくるようであった。 僕の足元から続くバージンロードの向こうには白いタキシードに身を包んだキョンの姿がある。 いつのころからだっただろうか、僕がキョンに淡い恋心を抱いたのは。いつだったかははっきりと思い出せないが、確かにそれは中学生だった僕の心の中に存在していた。 中学生だった頃、僕は学習塾が終わると、キョンと連れ添って最寄の停留所まで歩いたものだった。 キョンは自転車で学習塾に通っていたが、学習塾の帰りはいつも自転車を押して、徒歩で僕を停留所までエスコートしてくれた。 学習塾が終わる時間には、日はもうとっくに暮れ、夜の帳が辺り一面を覆い尽くしていた。 真っ暗な夜空を宝石のような星がさりげなく飾り立て、時折吹く風が気持ちよく、月明かりに照らされたなんでもない夜道がやけに幻想的に思えたものだ。 唯物論者だった僕がそんな感傷に浸れたのは、きっとキョンが僕の横にいてくれたからだろう。 最初、キョンを学習塾で見かけたときは、別にどこにでもいる男子高校生ぐらいにしか思わず、ただ同じクラスの生徒であったという理由だけで話しかけたに過ぎなかった。 だが、学習塾で、そして学校の教室で話をするキョンは、妙に僕とウマが合った。普段、他人と話をすることがほとんどなかった僕にとって、このことは驚愕に値すべきことだった。 そしていつのころからか、キョンと他愛ない話をすることを楽しみにしている自分がいることに気づく。 僕が最初にその認識に至ったときには、躍起になって僕の中にあるキョンへの想いを否定しようとした記憶がある。 しかし、否定しようとすればするほど、その想いを認識せざるを得なくなり、やがてそれは僕の中で大きくなりすぎて、僕自身にも持て余すようになってしまった。 「恋愛は精神病の一種」 頑ななまでにそう信じていたはずなのに、キョンはいとも簡単に僕の信念を打ち砕き、そしてその声で、しぐさで、表情で、僕の世界を侵食していった。 僕はそれに抗う術を持ってはいなかった。そして気がつけば、僕はキョンの虜になっていたのだ。 キョンの自転車の荷台に乗って学習塾へ向かう時間が、キョンと連れ立って学習塾から停留所まで歩く時間が、僕にとって最も安らげる時間だった。この時間が永遠に続けばいいと思ったことさえあった。 だが、この世界に永遠などというものは存在せず、やがて別れの時が訪れた。僕とキョンは別々の高校に進学することになってしまったのだ。 そのことを知ったとき、僕はどれほどの絶望感と孤独に苛まれたことだろうか。隣には常にキョンの姿があり、僕にはもうキョンのいない日常などは想像できなくなっていたのだ。 学習塾からふたりで連れ立って帰る最後の日、僕は自分の中にある想いを言葉にして、勇気を振り絞ってキョンに告げた。 「キョン、どうやら僕はキミのおかげで精神病を患ってしまったらしい。もう僕にはキミのいない日常などは想像できないほどに、キミは僕にとって必要な人間になってしまったようだ。 どうだろう、よければ僕をキミの伴侶としてくれないか。僕はキミといっしょならどんな人生の壁に突き当たったとしても、それを乗り越えていけるという確信がある。 そして僕は、キミの人生が幸福で豊かなものになるように、キミひとりだけを愛し、この身を捧げると誓うよ。だから……」 キョンは僕の告白を聞いて、少しだけ考える素振りをした後、おもむろに口を開いた。 「佐々木、お前にそんな風に思われて俺も嬉しいよ。しかし、俺はまだ一介の中学生に過ぎない。だからいまこの場でお前の人生に責任を持つとは言えないんだ。 だからいまは保留と言うことでどうだ。もし、俺が一人前の社会人になったとき、お前がいまと同じ想いを俺に抱いてくれていたならば、俺はお前が世界のどこにいても迎えに行くと誓うよ」 「キョン……」 この日を最後に会えなくなるのは辛く寂しいことだったが、キョンの言葉はそんな僕の悲しみに希望を与えてくれるものだった。僕はこの日から今日まで、この言葉だけを拠り所として生きてきたといっても過言ではない。 そしていま…… キョンがバージンロードを踏みしめ、ゆっくりと僕のほうに近づいて来る。 「キョン」 僕が声をかけると、キョンは少しびっくりしたような表情で僕の顔を見た。 「キョン、僕達が学習塾から帰る最後の日に、キミは僕に、キミが一人前になったとき僕を伴侶にしてくれる、と誓ったのを覚えているかい?」 僕がキョンに尋ねると、キョンはあの日と同じように少し考える素振りをした後、懐かしい思い出を思い出したように、 「ああ、そういえばそんなこともあったなあ~ いまとなっては懐かしく淡い思い出だ」 そう言って遠くのほうを見つめた。 「ところでキョン、ひとつ質問してもいいかい?」 「なんだ」 キョンは怪訝そうな表情で僕のほうを見る。 「キミの記憶にもあるとおり、僕とキミは確かにあの日将来を誓い合ったはずだ。なのに、どうして僕はキミと涼宮さんの結婚式に招かれて、教会の一番後ろの席に座っているのかな?」 ふと、キョンの隣に視線を移すと、純白のドレスに身を包んだ涼宮さんが、キョンを盗られまいと必死に彼の片腕にしがみついて、こちらを睨みつけていた。 だが、僕はそんな涼宮さんに構わず、キョンに問い質す。 「僕が納得いく理由を! いまこの場で! 君の口から! はっきりと! 説明してもらえないか! さもないと、僕達はこれから毎晩キミと涼宮さんの寝床を尋ねて、その理由を問い質すことになるよ!」 僕の隣では、長門さんと朝比奈さんと橘さんと九曜さんと鶴屋さんと喜緑さんと阪中さんと吉村さんが、僕の話を神妙な顔つきで聞いて、うんうんとうなずいていた。 ~終わり~
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艶やかな黒髪を揺らす少女、周防美琴は此処まで三度にわたり目を覚ました 一度目は薄っすらと暗い影が印象に残る教室 沢山の生徒のいる中、殺し合いをしろと告げられ、全てが始まった 二度目は、沖木島、冷たい地面の元にたった一人で目を覚ました 直ぐに現実と向き合うと、少女は人を殺めた 三度目は上記に挙げた覚めとは一線異なるもの、肉体的なものではなく精神的なもの 男、伊藤真二と出会い、彼を襲った周防であったがその時に一つ勝負をした。 その勝負とは少林寺拳法を学んでいる周防と見た目からして不良そのものな伊藤 この二人で行った勝負、それこそジャンケンやトランプで勝負などはありえない。 プログラムの最中にこそ相応しく、二人に相応しい勝負。 二人が出会って片方が勝負と言った瞬間に、その内容は決まっていた。 そして、周防の負けで勝負は決した。 彼女はそこで「人を殺さない」という約束を背負う。 親友達を守る、その為に人を殺す決断を下した周防にとっては楔とも言える約束 しかし、今の彼女にとっては楔でも鎖でもなく、ただただ目を覚ましたような何かから解放されたような爽快感が胸を打つ。 彼女から見る太陽の輝きが変わったのも、姿の見えない花井の声が聞こえないのも、伊藤と出会ってからだった。 親友達を守るという行動自体は何も変わらない、だからこそ、伊藤を置いて少女は旅立った。 ただ一つの約束だけを心に挟んで と、ここまでは少し前の話 今、彼女は再び参加者である生徒と出会った。 少女にしてみれば、三度目になる自分以外の人物との遭遇。 出会い、目が合った瞬間に彼女の動きは止まった。 何かを恐れたわけでなく、ただその瞳を見つめていた。それだけ。 向こうが動き出す前に走り出したが、その理由も脳から流れ着いたものではなかった。 男も、この島で三度にわたり目を覚ました 一度目は少女と同じ、殺し合いを告げられた教室で 二度目は、少女と場所こそ違えど同じ島で目を覚ました。 もっとも、覚ました直後に再び意識を失うことになるのだが…… そして、肝心の三度目になる目覚め そこで彼は記憶を失っていた。 いや、失っていたというのは正しくないのかもしれない。 戻っていたが正しいのか、困惑していたが正しいのか。 どれが正しいのか分からないから、彼に追いかけられている少女は逃げているのかも知れない。 周防美琴と川田章吾 二人の不毛な鬼ごっこは未だ継続していた。 氷川村からスタートしたこの鬼ごっこ、今は村から北東へと遠く離れている。 自然の光が地面のアスファルトを照らし、道に落ちる石が二人のつま先に蹴られ転がっていく。 「……慶子……ちが……けい……」 求めるものに縋るよう地面を踵で蹴り出し、前へ前へと走り続ける川田。 理想と現実、彼の思考は過去と現在の認識を正確にし、自分の不条理な点を挙げるというレベルに到達していなかった。 彼が今、困惑している地点は記憶の問題ではない。 目の前を走る少女が、慶子かそうでないのか。これが今の彼を困惑に染める全てだった。 少女の背中が、現実と理想交互に入れ替わる。そのたびに川田の声も呻きをあげる。 「待ってくれ慶子」 記憶の中で川田が立っている場所 それは、彼の愛しい人である慶子がもう亡き人になっている場所でもある。 既に死亡している彼女、理性では慶子とは思えない、しかし願いと理想が川田を幻想へと手招きをする。 「いい加減にしろ! 一旦止まれ!」 声を荒げ、前を走る周防から見た川田は異質そのものである。 これまで出会った二人とも、異なる。 どこが違うと問われても、答えることはできないだろう だが、やはり違う。自分に近寄らせてはならない何かを感じていた。 「……けいこ」 「私は慶子なんて名前じゃない!」 はっきりとした口調で周防が叫ぶと、追いかけていた男の足がピタリと止まった。 長い長い追いかけっこが終わったと一息つくと、一定の距離を測り周防は声をかける。 「アンタ、何で私を追いかけるんだよ?」 長時間の走りで、口からは白い息を吐き出しながらも周防は男へと問い詰める。 このプログラムにおいて、追いかけてくるはイコールで殺しにきたとも取れるが、周防はそれだけでないものを確かに感じていた。 「……慶子……じゃないのか……」 体中を獣のように上下に揺らし、地面へと膝を落としていく。 哀しみに満ちた瞳で男は、周防へと言葉を返す。 「私は周防美琴だ、慶子って人じゃない」 「じゃあ、慶子は……やっぱり死んだのか……」 見た目と反したあまりにも落ち込むその姿を目の当たりにし 自分がとてつもなく悪い事をしたのではないかと、周防は目を逸らさずにはいられなかった。 「その慶子って人はアンタの大事な人なのか?」 「……」 今の落ち込み具合と、自分を追いかけているときの形相を思い出せば、返答がなくとも誰でも予想はつく 恋人と勘違いしたほどだ。自分には危害を加えないであろうと確信をし 周防は一歩近寄り男へと手を差し伸べる。 「ほら、立てよ。私も一緒に慶子って人を探してやるよ」 「慶子は……死んだ……」 「そんな簡単に諦めるなよ、ホラ」 そう言い、男の手首を掴み挙げると無理やりに足を立たせていく。 「私は名乗ったんだ。アンタも名前を教えな」 「川田……章吾……」 「よし! 川田。私の友人達とアンタの恋人、慶子さんを探しにいくぞ!」 周防の前に立つ男、川田は未だブツブツと言葉を紡いでいたが 元々の姉御肌を全開にしている周防はそれを意図的に無視をして、川田を引っ張っていく。 最初こそ恐れていたが、他人の色恋が関わると変わるもの、それが世間一般的な女子高生であり、周防美琴だ。 川田の右腕にあるバットもだらしなく、ただ右手に収まっているだけ だらしない弟分ができたなと思いつつも、内心は微笑んでいた。 自分を追いかけていたのは、人に縋りたいから 人を殺した贖罪も、伊藤への約束も心に秘めて 周防は、目の前の男を引っ張ってやりたい気持ちで一杯だった。 だが、周防美琴は幾つかの勘違いをしていた。 それは川田章吾が探している慶子という女性が名簿の中にいないこと 周防は一度、名簿を覗いてはいるのだが全員の名前を暗記しているはずもなかった。 そして、川田自体への勘違い。周防の前に映る川田は今のところモロさしか見えず、弟のように接している。 しかし、彼こそがキーマン。 彼はこの島から人々を救える存在であり、プログラムからの脱出へと導くことが出来る繋ぎ手である。 そのことに周防が気づかないのも無理はない。 何せ、彼自身もそのキーマンであることを忘れているからだ。 記憶を失った直後には、まだ巻き戻っただけの正常な川田章吾であったが 今の彼にあるものは、愛しき恋人大貫慶子が目の前にいない喪失のみ 全てを理解している第三者がいたならば、川田章吾をキーマンへと戻すには二つの扉を開ける必要があるだろう 一つは、記憶という名の扉、もう一つは大貫慶子という名の扉 その扉はとてつもなく重いものなのか、それとも風が吹けば軽く開いてしまうものなのか誰にも分からない。 どちらにせよ、いずれ開かねばプログラム打破という願いを持つ幾多もの可能性の粒を磨り減らしていくと予測がつく。 人を殺め、人に諭され、人に追われ、人に縋られた プログラム開始以来、もっとも多くの物語を綴ってきた少女、周防美琴 恐らく、川田章吾を導く少女の行動、決断がこれから先のバトルロワイアルを大きく揺れ動かしていくであろう。 ――鍵を持つのは彼女 【H-8/道路/1日目-昼】 【川田章吾@バトル・ロワイアル】 【状態】後頭部に強い打撲 記憶退行 混乱 【装備】金属バット(元は周防美琴の支給品) 【道具】デイパック、支給品一式 タバコ コンドーム一箱 鍋のふた 【思考】 基本: 記憶退行(中3の神戸でのバトルロワイヤル終盤) 精神状態はかなり悪く、アイデンティティの危機。 大貫慶子で頭が一杯、冷静な判断に支障あり 1:慶子、慶子、慶子! 2:頭が痛い 3:こんな理不尽に死ぬことは耐えられない 【備考】 川田は現在、精神的に非常に揺れています。 自分の記憶の矛盾にまだ気づけておらず、しかも慶子の死のフラッシュバックによ る精神的疲労が大きいです。もし記憶の矛盾をつかれた場合、どのように転ぶかは わかりません。 【周防美琴@スクールランブル】 【装備】: 【所持品】 支給品一式、ロープ 【状態】:拳に軽症 【思考・行動】 基本: 仲間を探す。襲ってくるものに容赦はしないが殺しはしない 1:川田と共に、慶子と仲間を探す 2:海岸線を南から南東へ沿って移動。仲間を探す 3:同じ学校の仲間を全員探したら伊藤と合流したい 投下順で読む Next 携帯電話
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1:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 22 38 00.89 ID INloTbPU こんな話があるんだ。 あるところに一匹の小笠原がいた。 小笠原は日ハムから巨人に移籍したり、日本一になったり世界一になったり日シリで敗退したりしているなかで 100万回絶頂射精し、100万回生き返った。 小笠原は死ぬのが怖くなかった。 あるとき、巨人小笠原は、秋・山澪という在日に出会った。 巨人小笠原は彼女の出ているアニメで絶頂射精をし、また彼女はそのお返しにカッスレを立て、二人は幸せになった。 しかしある日、秋・山澪は「けいおん!」の最終回をもって、事実上死亡してしまった。 巨人小笠原は泣いて泣いて泣きあかし、とうとう疲れ果てて死んでしまった。 もう二度と、生き返らなかった。 なお明日のヤクルト戦には間に合うらしい。 4:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 22 39 58.59 ID 8E8jngCf 泣ける 13:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 22 46 04.39 ID VS4aR5Td 子供の頃のきれいな思い出をカッスの絶頂のせいで真っ白にされてしまった 15:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 22 48 31.63 ID yJY07gIR 変態度 ★★☆☆☆ 基地外度 ☆☆☆☆☆ 不謹慎度 ☆☆☆☆☆ 死亡度 ★★★★☆ 通報度 ☆☆☆☆☆ 小笠原度 ★★☆☆☆ 総合 E 19:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 22 53 49.68 ID 5SMLfuPW ぐう泣 21:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 23 00 38.95 ID hV1V0MEY もう今後どれだけ生きても 今回の秋・山澪との生に勝る生なしということがわかってたから 巨人小笠原は生き返らなかったんだよな 23:風吹けば名無し:2009/06/26(金) 23 02 31.28 ID 3d1kj+lB なお大正義野球娘開始と共に生まれ変わる予定
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高校最後の夏休みが終わって、二週間。 人生最良の日であったことは間違いないのだけど。神様も意地が悪い。 最良の日が来るのだったら、もう少し気を使ってくれてもいいだろうに。 「そう思わない、須賀君」 「-----すみません」 「夏休みの最終日に告白されたって、もう遊ぶ時間ないじゃない」 「-----いやもう本当にすみません」 まあでも。 あのまま夏休みの最後どころか、きっと勇気を出せずに卒業を迎えていたであろう私が 須賀君を責める権利なんてないのは百も承知なのだけどね。 でもまあいいじゃない。 私は彼女で、彼は私の彼氏なのだから。 そういう、関係になったのだから。 「来年------」 「ん?」 「来年の夏休みは、ずっと一緒にいますから」 だから許してください、って。 そう笑う彼の微笑みに、もう何だかどうでもよくなっちゃった。 「私、来年東京よ?」 「何とかお金を貯めますから」 はぁ。もう。 仕方ない。 いいわよ。私だって鬼じゃないもの。郊外でもいいから、ちょっと広めのお部屋を 探しておくわよ。仕方ないわねぇ、本当に。 風が吹く。 その涼しい風が火照った頬にあまりに気持ちよくって、思わず口元を綻ばせた。 カン