約 7,336 件
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1108.html
【元ネタ】史実 【CLASS】セイバー 【マスター】 【真名】アリー・イブン・アビー・ターリブ 【性別】男性 【身長・体重】183cm/107kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A++ 【クラス別スキル】 対魔力:A A以下の魔術は全てキャンセル。 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。 騎乗:B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 【固有スキル】 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。 宗教者としてのセイバーを支持する者に対してはワンランクアップする。 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 四徳の盾:EX 四種類の盾になぞらえて語り継がれる、セイバーの高潔な精神性。 天使の加護、エンチャント、自陣防御、命の遺産の効果をAランク相当で発揮できる。 複数のスキルを同時に発動した場合、消費魔力とランクが倍加する。 【宝具】 『至高剣・断裁真髄(ズルフィカール)』 ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人 イスラム世界において剣の頂点に立つとされる、大天使ジブリールから授けられた聖剣。 「二つに裂かれたもの」の異名をとる、天界で鍛えられた神造兵装。 対人宝具でありながら対城宝具に匹敵するエネルギーが凝縮されており、 規格外のエネルギー密度による斬撃はあらゆる守りを切り裂き敵を両断する。 【Weapon】 『革張りの盾』 セイバーが最初に身につけていた盾。 負傷した預言者の傷を洗い清めるための水桶代わりとして用いられたこともある。 【解説】 イスラム教の第4代正統カリフにして、最も偉大な戦士の一人とされる大英雄。 預言者ムハンマドの従弟であり、その片腕とも言える存在。 預言者の娘ファーティマを娶り預言者の義子となった。 (彼とファーティマの子孫は預言者の血統としてイスラム世界において重要な存在である) 優れた武勇を誇り、ある時は預言者を暗殺者達から一人で守りきり、またある時は 城門を巨大な盾として用いて大軍を相手に奮戦するなど、各所で活躍した。 戦いにおいては大天使ジブリールやミーカールの加護を受けており、 イスラム世界における最強の聖剣ズルフィカールの使い手に選ばれている。 Fate/dying sun
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1054.html
【元ネタ】『旧約聖書』 【CLASS】ライダー 【マスター】 【真名】エリヤ 【性別】男性 【身長・体重】170cm・54kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具A+ 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。 ただし、竜種は該当しない。 【固有スキル】 洗礼詠唱(旧約):A 古代における、唯一神の“神の教え”を基盤とする魔術。 その特性は現代の洗礼詠唱とは大きく異なり、 神に背くものに滅びをもたらす災厄を得意とする。 神託:A+ 神の託宣により、その状況での適切な判断ができるようになる。 ランクA+の場合、効果は常時発揮される。 【宝具】 『神威の炎(アドナイ・メレク)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:300人 エリヤを天に昇らせた火の戦車。 騎乗した者の宝具を除く全パラメーターを上昇させる。 火の馬の姿で顕現した『神の炎』に牽引された戦車による突撃。 単純な物理ダメージの他に、ST判定に失敗すると『神の炎』の追加ダメージが課される。 魔の属性を持つ者や主の威光を軽んずる異教徒に対しては威力が上昇する。 『堕天監獄・天界聖歌(マホン・トリスアギオン)』 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:30~60 最大捕捉:500人 霊魂を幽閉する隔離結界。『至天の玉座』の心象世界である。 信仰の具現化である鎖で神敵を拘束し、強力な洗礼詠唱である天国の歌による浄化を実行。 毎ターン霊体に対して浄化判定を行い、成功した場合、対象を帰天させる。 浄化判定に失敗した場合であっても、パラメータをランクダウンさせるペナルティを与える。 また、魔属性若しくは異なる起源の神性を帯びた英霊に対しては、より強く効果を発揮する。 【Weapon】 『至天の玉座(サンダルフォン)』 決して錆びず劣化しない神鉄で鋳造された、『天空の玉座(メタトロン)』の兄弟機。 大径次元『王国』より顕現。『神威の炎』と合体することで起動し、 天まで届く巨大な機体全身が『神の炎』によって覆われる。 また“選ばれし者”の操縦により、搭載兵装を用いて目標に対する神罰を代行する。 本来ならば『天空の玉座』の兄弟機として強大な権限が与えられているが、 “人間”エリヤの身では、それらすべてを行使できるわけではない。 【解説】 旧約聖書に登場する預言者。ユダヤ教ではモーセ以後、最大の預言者とみなされた。 ギレアデのテシベに住み、アハブがイスラエルの王であったとき、預言活動を開始した。 エリヤがサマリヤ地方を去っている間、王国には雨がなく、飢饉が激しかった。 イスラエルに戻ると、エリヤは異なる信仰を持つ預言者と競争を行い、 それぞれの神に祈ったところ、エリヤのみが奇跡をなしたので、預言者達を殺した。 のちに雨が降ったが、これを聞いたイゼベルは怒り、エリヤはイゼベルの怒りを避けて、 ユダのベエルシバへ逃れたのち、ホレブ山に身を隠した。 ホレブ山でヤハウェからダマスコスのハザエルをシリアの王、エヒウをイスラエルの王、 エリシャを自分の後継者となる預言者として膏を注ぐ命を受けた、ホレブを去った。 アハブがエズレルの人ナボテのぶどう畑を不当に欲し、無実の罪を着せてを殺害した時、 エリヤはアハブに会い、ナボテの畑を取ったことを責める神の言葉を伝え、 アハブとその家が滅びると預言した。 アハブは悔いたため、災いがアハブの身に及ばず、その子の代に下るとの預言に下った。 のちにエリヤはつむじ風に乗って天に上げられ、エリヤが火の馬が曳く火の戦車に乗って 天に上った。 昇天したエリヤはその後、大天使サンダルフォンとなったという。
https://w.atwiki.jp/enderal/pages/139.html
※サイドクエストですが、メインクエストから派生 ◇アークマギステル レクシルからのメッセージを読む ◇アークマギステル レクシル メライルに会う ◇レクシルに「死者の言葉」を使う準備ができたと伝える ◇「死者の言葉」を開ける ◇リシャリの直近の記憶を体験する ◇手がかりを調べて、裏切者の隠れ家で犯人像をつかむ(0/3) ◇ダンシング ノマドで預言者に会う ◇ダンシング ノマドで預言者に会う ◇隣の部屋でカリムと話す ◇部屋で預言者を待つ →メインクエストへ戻る
https://w.atwiki.jp/gleipnir/pages/18.html
第3.5章の、各隊員の行動の一覧です。 行き先や交流の材料にしていただければ幸いです。 作品投稿で位置が変化した際は、適宜直していただけると助かります。その際、↓の日付も直していただけるとありがたいです。 表のデータは、名簿からコピペすると良いかと思われます。 2010.4.28 現在に投稿されている作品内における位置や所属勢力(Ygg/Rage)です 上層 番号 名前 年齢 身長 分類 能力 勢力 イラストID - - - - - - - - 中層 番号 名前 年齢 身長 分類 能力 勢力 イラストID - - - - - - - - 下層 番号 名前 年齢 身長 分類 能力 勢力 イラストID - - - - - - - - その他(電脳層など) 番号 名前 年齢 身長 分類 能力 勢力 イラストID - - - - - - - - 参考(イベント投稿数のまとめ)
https://w.atwiki.jp/trinity_kristo/pages/81.html
52章からなる。36章には、ヨヤキム(エホヤキム)王の第4年(紀元前605年)に、エレミヤが書記バルクに言葉を書き取らせたが、その巻物は王により焼かれてしまったので別の巻物に再び書いたとされており、これが『エレミヤ書』の成立と何らかの関連を持っていることが推測される。本文はヘブライ語で伝達されたものと七十人訳聖書との間に多少の相違がある エルサレム,ユダ,諸国民に対する審きと救済の預言,自身の受難記など。 著者 冒頭の記載によれば、アダム歴3320年(紀元前628年)~アダム歴3361年(紀元前587年)の預言である。 エレミヤ書1 1-3 エレミヤの言葉。彼はベニヤミンの地のアナトトの祭司ヒルキヤの子であった。 主の言葉が彼に臨んだのは、ユダの王、アモンの子ヨシヤの時代、その治世の第十三年のことであり、更にユダの王、ヨシヤの子ヨヤキムの時代にも臨み、ユダの王、ヨシヤの子ゼデキヤの治世の第十一年の終わり、すなわち、その年の五月に、エルサレムの住民が捕囚となるまで続いた。 内容 エルサレムとユダに対する災いの預言(1-24章) [BC629年] 諸国民に対する災いの預言1(25章) [BC606年] 救済の預言(26-35章)[BC609年-BC588年頃]預言者ウリヤの死(26 20-24) 偽預言者ハナンヤの死(28章) エレミヤの拘留(32 1-5) [BC588年] エレミヤ受難記(36-45章) [BC606年-587年頃](列王記下25章) 諸国民に対する災いの預言2(46-51章) [BC606年頃?] 付録(52章)(列王記下24-25章) エレミヤ31章の落書き エレミヤ31 25-26は本来の聖書にはなかったはずの部分とされる。 エレミヤ31 23-24(新共同訳) イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。 わたしが彼らの繁栄を回復するとき、ユダとその町々で人々は、再びこの言葉を言うであろう。 「正義の住まうところ、聖所の山よ 主があなたを祝福されるように。」 ユダとそのすべての町の民がそこに共に住む。農民も、群れを導く人々も。 エレミヤ31 25-26 わたしは疲れた魂を潤し、衰えた魂に力を満たす。 ここで、わたしは目覚めて、見回した。それはわたしにとって、楽しい眠りであった。 エレミヤ31 23-24(口語訳) 万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、 「わたしが彼らを再び栄えさせる時、人々はまたユダの地とその町々でこの言葉を言う、 『正義のすみかよ、聖なる山よ、どうか主がおまえを祝福してくださるように』。 ユダとそのすべての町の人、および農夫と群れを飼って歩き回る者は共にそこに住む。 エレミヤ31 25-26 わたしが疲れた魂を飽き足らせ、すべて悩んでいる魂を慰めるからである」。 ここでわたしは目をさましたが、わたしの眠りは、ここちよかった。 聖書を筆写する写本家が、筆写中に居眠りしてしまったが、目覚めたときにあまり気持ちよかったので、それを筆写中の本に覚え書きしたことが原因で紛れ込んだ一文とされる。しかし、その写本を元にしてさらに写本するときに、その覚え書きも忠実に書き写されてしまい、この前後関係の一致しない文章が出来上がったとされる。 新共同訳は25・26節を独立した文章のように訳しているが、口語訳は23~25節を括弧でくくっている。 なお、エレミヤ31 25-26は、死海文書や七十人訳聖書にも存在しており、かなり古い時代に取り込まれたものだとわかる。 http //www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/3902/b_sleep.html
https://w.atwiki.jp/mistchronicle_lobi/pages/75.html
予言者の弟子 イーダ ☆1 水属性 魔導士 ユニット詳細 +予言者の弟子 イーダの画像 [部分編集] 攻撃特性 防御特性 +進化によるステータスの変化 連鎖 奥義 アクア G1 4 52 46 G2 4 50 44 ※ アクア列はルーン・アクアの装備効果発動時の数値 伝記 [部分編集] 預言者としての才能を持った少女 有名な預言者の弟子として共に旅をしている 夢は師匠のような偉大な預言者になること 入手場所 [部分編集] フレンドガチャ 備考 [部分編集]
https://w.atwiki.jp/valkyrie-card/pages/57.html
・1親等:継承ラインが直接繋がっているジョブ。総攻と総防のステータスから5%が継承される。(例1:戦士はヴァルキリー、宮廷魔術意、軍師、預言者、ガンナー、メイド、天使、悪魔のステータスの5%を継承する。)(例2:剣士は戦士のステータスの5%を継承する。) ・2親等:継承ラインが直接繋がっているジョブの一段階前をさす。総攻と総防のステータスから2%が継承される。(例:剣士はヴァルキリー、宮廷魔術意、軍師、預言者、ガンナー、メイド、天使、悪魔のステータスの2%を継承する。) ・3親等:継承ラインが直接繋がっているジョブの二段階前をさす。総攻と総防のステータスから1%が継承される。(例:剣闘士はヴァルキリー、宮廷魔術意、軍師、預言者、ガンナー、メイド、天使、悪魔のステータスの1%を継承する。) ※3親等以上のジョブは一律1%が継承される。(例:スレイヤーはヴァルキリー、宮廷魔術意、軍師、預言者、ガンナー、メイド、天使、悪魔のステータスの1%を継承する。) ※ジョブ継承の対象 対象 進化度合いの異なるジョブのキャラクターカード全て 【例】戦士SRの「キナ」「キナ+」「キナ++」「キナ[星戦士]」を持っている場合進化度合いが異なるため、それぞれのステータスが各継承先に引き継がれる。 対象外 同じ進化度合いのジョブのキャラクターカード 【例】戦士SRの「キナ」「キナ」「キナ+」「キナ++」を持っている場合「キナ+」「キナ++」のステータスが各継承先に引き継がれる。進化度合いが重複している「キナ」はステータスの高い方のみが各継承先に引き継がれる。 戦士系継承ツリー 精霊使い系継承ツリー ヴァルキリー1%継承 宮廷魔術師1%継承 軍師1%継承 預言者1%継承 ガンナー1%継承 メイド1%継承 天使1%継承 悪魔1%継承 双剣士1%継承 チアガール1%継承 ??? ??? ヴァルキリー1%継承 宮廷魔術師1%継承 軍師1%継承 預言者1%継承 ガンナー1%継承 メイド1%継承 天使1%継承 悪魔1%継承 双剣士1%継承 チアガール1%継承 ??? ??? 戦士1%継承 精霊使い1%継承 剣士1%継承 魔法使い1%継承 剣闘士2%継承 ソーサラー2%継承 スレイヤー5%継承 ウィザード5%継承 魔法剣士imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (aaaa2.jpg)※戦士系継承ツリーと精霊使い系継承ツリーの両方からステータスを継承する。
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/35.html
礼拝堂に一人、イオンは立っていた。目の前には第一から第六までの譜石を切り出して造られた祭壇がある。背後にそびえるステンドグラスが、イオンと譜石とに色とりどりの影を落としていた。 手で触れると、その温度差に驚く。暫らくして、境界がなくなる。それでも矢張り、それはただの石だった。そんなただの石に、人々は左右され時に殺し合う。 イオンはそんなただの石の代弁者だった。そしてそんなただの石には、時として死の預言が記されている。だがそれは然程珍しいことでもない。先のホド戦争も、来たるアクゼリュスの大移動も、それに伴う戦争の勃発も、その全てが死の預言――秘預言(クローズドスコア)だ。 このちっぽけなただの石に、それら全ては予め詠まれていた。 秘預言(クローズドスコア)は詠師職以上でなければその存在すら明かされていない。曰く、「死の預言を前に人は正気ではいられない」からなのだそうだ。 譜石の表面に刻まれた文字を詠むでもなく、ただ指でなぞっていると礼拝堂の扉が開いた。人払いをしていた筈なので目的の人物以外ありえないだろう、とイオンは顔を上げる。丁度扉が閉まるところだった。そこには深々と頭を垂れるヴァンがいた。 ヴァン・グランツ、本名をヴァンデスデルカ・ムスト・フェンデという。彼と言葉を交すようになったのは、イオンが導師になるずっと前だ。 生まれてすぐに預言(スコア)により、次の導師となるべく未来を詠まれだイオンはローレライ教団に引き取られた。ダアトは愚か教会から出られることも稀だったが、それでも将来を導師として約束され、何不自由なく育った。そして、導師になる以前ほんの悪戯心に預言を詠み、そして自らの巫山戯た運命を知った。 そんな時に、イオンはこの男と出逢った。 ヴァンは魔界(クリフォト)の出身だった。それだけでなく、あのホドの生き残りでもあり、預言(スコア)などという妄執を生み出した当事者達の縁者でもあった。そんな特殊な立場にあった彼を、名前だけは以前から知っていた。そして、そんな特殊な立場にあった彼にだからこそ自分の胸の内を打ち明けてみようと思ったのかも知れない。 「お久しぶりです、導師イオン」 近付くと、ヴァンが顔を上げて言った。口元には笑みが湛えられている。だがその笑みは最高指導者に対する媚び諂った笑みでなく、また尊敬の念の込められたものでもない。それは、秘密を共有するものの笑みだった。 「帰還したばかりなのに、呼び出したりしてごめんなさい」 「いえ、導師のお呼立てとあれば」 「判ってるのにヴァンは意地悪だね。何の為の人払いだと思ってるの」 「ね、共犯者さん」声が弾む。 イオンはこの男と話すのが好きだった。誰にも言えない、胸の奥底の澱までも包み隠さず話す事が出来たからだ。そしてまた、そうさせるだけの力がこの男にある事も解かっていた。それは一種の才能ともいえる力で、彼の言葉は何故だか胸によく響く。世界中でただ一人、彼だけが味方であるような錯覚に陥る。そんな、良くない魅力がこの男にはあった。そして、そうと解かっている上で、イオンはこの底の知れない危険な男に依存していた。 「英雄さんは元気?」 「相変わらずだ」 「ふぅん。いいなぁ、バチカル。僕も行ってみたいな」 その言葉は嘘だった。バチカルになど、行っている暇はイオンにない。 ダアトは確かに息の詰まる街だったが、それでも恨めしいこの狂信者の檻でしか自分は生きていけない。そしてそこでしか出来ないことがある。それこそ、それはイオンにしか出来ないことだ。 本心ではないイオンの言葉に彼が少し困ったように笑った。 「モースはまだ煩く言ってくるかも知れないけれど、取り敢えずあの話は決まりそうかな」 詠師という肩書きだけでは思うようにヴァンを動かせない。予てからイオンは丁度空席だった主席総長の座にヴァンを推すつもりでいた。それが年内に決定したのだ。帰国したら真っ先に伝えようと思っていた。 「別に大詠師でも良かったのに。モースも始末すれば良いだけだし」 「邪魔なんだもん、あの人」イオンが言う。「確かに」ヴァンも言って笑った。 「だが、立て続けに幹部が病死するというのも不自然な話だ」 「そうだね。あの手は一度使ったら暫らくは無理だもんね。…ちょっと勿体なかったかも」 またイオンは上辺だけの言葉を溢した。 言葉とは裏腹に後悔はない。痛む良心を殺したのは自分ではないからだ。自業自得だ。そうして、予定より早く手にした地位と権力とを使い、下地を作り上げる。 「預言(スコア)は既に歪められた。我々に引き返すことは許されないのだ」 宣言するヴァンの言葉は、寧ろ自身に言い聞かせるようであった。この男にも、矢張り迷いはあるのだろう。思うと、イオンは嬉しいような淋しいような気持ちになった。迷いのない、自分を少しだけ残念に思う。 「ヴァンは」 口を開いたけれど、結局先に続く言葉が見つからずイオンは黙り込んだ。頭を振る。 「やっぱり、何でもない」言って笑う。 彼に自分だけが依存しているのは猾い気がして嫌だった。いつだって対等でありたかった。彼とイオンは確かに、この世でただ一人包み隠さず本心を言い合える共犯者だった。イオンは、そんな彼に心の平穏を見出していた。だが、ヴァンは違う。ヴァンにはここではない、優しい場所に宝物のような思い出を仕舞い込んでいる。十以上も年の離れたこの男が自分を共犯者として選んだときに、イオンの心は決まっていた。 だから詰まらない感傷は口にしない。下手な慰め合いもいらない。遠慮もしない。 「外郭大地が最終的に滅亡する運命なら、消しちゃった方がいいよね」 子供の唐突さで、イオンはその言葉を口にした。ヴァンは肯定も否定もしない。先に続くイオンの言葉を待っているように見えた。 「ヴァン、マルクトから学者を引き抜いて部下にしたい、って言ってたっけ」 「ああ」今度は返事が返される。 「その人、フォミクリーの研究をしてるんだったよね」 だが、その学者は返事を渋っている、といった話も耳にした。資金提供と地位あたりが妥当かな、とイオンは考えてからヴァンを見る。イオンの意図を何となしに理解したらしいヴァンが、もうひとつ頷いた。 「運命に立ち向かうには丁度良いと思わない?」 「レプリカ、か」 その答えに満足して、イオンは肯定する代わりに微笑む。 「僕のレプリカを造ればいいよ。それで、ヴァンの好きに使えばいい」 利用できるものは全て利用する。滅びの預言も、ヴァンの憎しみも利用する。誰かの為になど、生きている暇はない。 「その身体にフォミクリーを掛けるのか?危険すぎる。生物レプリカはまだ理論が確立されていない。完全同位体ともなれば……」 「でも、僕がいなくなったらヴァンは何の後ろ盾もなくなるよ?モースを牽制出来る駒はいるんじゃないかな」 「それが僕のレプリカなら、ダアト式譜術も使えるしさ」そう付け加えてイオンはヴァンに背を向けた。 天井近くまで聳えるステンドグラスを見上げる。あしらわれたユリアの顔は微笑みこそ湛えてはいるが、何処か虚無感を漂わせている。 「利用できるものはするべきじゃない?」 不可避の未来に抗う術は、もうこれしか残されていない。 「こうしようよ」 透かしガラスの向こうで木々の陰がざわめいている。何処か遠くで、聖歌隊が譜歌を歌っている。 「試しに預言の英雄殿で、完全同位体を造るんだ」 「実験を?」 「そう。それで安全かどうか確かめて、僕にフォミクリーを掛ければいいんだよ」 「簡単に言ってくれる。預言の英雄である以前に、あれは王位継承者だ」 「やっぱり駄目?いい考えだと思ったんだけどな」 口元に手を当てて唸る。ヴァンを見るとイオンの言葉を否定しながらも、何か考えている風だった。今度はイオンが、ヴァンの言葉を待った。 「どちらにせよ好都合、か」納得したようにヴァンが頷いた。 「ヴァン?」 「貴方の言うように、ルーク・フォン・ファブレを使うのが一番合理的なのかも知れんな」 「うん。ルーク・フォン・ファブレは超振動が使えるし…レプリカでも手元にあれば有利な駒になると思うよ」 ヴァンは答えない。祭壇に上がると第六譜石に刻まれた預言(スコア)に指を滑らせる。それをイオンは目で追った。 「手元に残すのならば被験体(オリジナル)だ」 そこで、イオンは彼の意図を理解した。イオンの提案は、自身が思っている以上に合理的だった。 預言の英雄、ルーク・フォン・ファブレにフォミクリーを掛けるという行為は、成功しようと被験体(オリジナル)に害が及ぼうと、自分達にとって酷く都合の良い試みだったのだ。成功すれば、イオンへの負担は大きく軽減される。そして、失敗したとしてもそれはそのまま預言(スコア)を覆す布石になる。どちらに転ぼうと、有益だ。 「そっか。じゃあ、後は任せっぱなしにしちゃって平気かな」 大概、自分も狂っている。死の預言(スコア)を前に正気でいられないのは、導師も例外ではないようだ。そんな事を、それこそ他人事のように考えた。 「預言の英雄を、攫おう」 そう言って笑った。結構上手く笑えたと思う。 イオンの生は、折り返し地点を迎えたところだ。 </03
https://w.atwiki.jp/jucelino/pages/13.html
貴方はジュセリーノの予言を信じますか? 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jucelino/pages/12.html
コメントのページです。 ご自由にコメントしてください。 test - 管理人 2008-07-06 21 34 28 え - え 2008-07-06 21 36 57 名前