約 758,203 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1020.html
このSSは、風船Ⅰ(ゆっくりいじめ系744・ fuku2272)の続編です。 読んでない方は、先にそちらからお読みください。 「ゆゆ――――!! しゅごいよ!!」 子ゆっくりたちは、大空の広大さにアヒル声で歓声を上げている。 れいむも、子ゆっくりと一緒に喜びを分かち合いたかったが、口に咥えた紐のせいで、上手く言葉を放つことが出来なかった。 しかし子ゆっくりとは違い、自分は空を飛べないということを頭で理解しているれいむの興奮は、ある意味子ゆっくり以上だった。 ともすれば、うっかり口元が弛んで紐が落ちそうになったことも、もう何度目になるだろうか。 その度に、「いけないいけない!! これを落としたら戻れない!!」と紐をしっかり噛みしめるも、すぐに空を飛んだ興奮に頭を取られ、うっかり紐を落としそうになってしまう。 風船は割れさえしなければ、結構なスピードで、どこまでもどこまでも上っていく。 しかし、れいむや子ゆっくり、ハンモックなどの重さも加わっているので、風船は緩やかなスピードで、上空に昇っていた。 しかも、横風も微かに吹いている程度なので、ゆっくりゆらゆら、まさに一家が望んだような空の旅を満喫出来た。 「みちぇ!! もりがあんにゃにちいしゃくなったよ!!」 「りぇいむたちのおうちはどこかにゃ?」 「あっちにおっきなみじゅたまりがみえりゅよ!!」 「ゆゆっ!! にんげんがありしゃんみたい!!」 子ゆっくりの嬉しそうな声に、れいむは大満足だった。 れいむも、自分が世界の頂点にでも立ったかのような気分になり、ご満悦だった。 それが、後一時間程度の最後の一家団欒だとは、この時の一家には考えも付かなかった。 「ゆっ? にゃんかちょっと、ちゃむくなってきたよ!!」 もうどれだけ高く昇っただろうか? 一家には及びもつかないくらい高く昇ったころ、一匹の子まりさが、ブルっと体を震わせた。 そんな子まりさにつられるように、他の子ゆっくりたちも、少し体を震わせている。 れいむも、風船が昇っていくにつれて、だんだん気温が低下しているのは気が付いていた。 おそらく遠くまで飛びすぎて、うっかりと寒い場所に来てしまったのだろう。 せっかくの空の旅も、寒いのでは台無しだ。 そろそろ家に帰ろう。もう空は存分に楽しんだ。 「あかひゃんたひ!! ほうおうひにはえほうへ!!(あかちゃんたち!! もうおうちにかえろうね!!)」 紐を咥えながら、上を向き、子ゆっくりたちに了解を取る。 子ゆっくりたちも、さすがに寒くては、空の旅も楽しくないと感じたのか、「おうちにかえりょうね!!」と、れいむに返した。 子供たちの了解も取れたれいむは家に帰ろうと、男がしていたように、咥えた紐を引っ張ろうとしたその時、突然自分のすぐ上で「パンッ!!」と、乾いた音が鳴り響いた。 それと同時に、安定していたハンモックがグラっと傾いた。 一体何事だ? こんな空の上でも地震が起きるのだろうか? れいむは呑気にも、少し前にどこかで聞いた音がしたほうへ目を向けようとしたその時、自分の目の前を猛スピードで何かが落ちていった。 「ゆっ!?」 目の前を落ちていったものは、小さい何かだった。 一瞬、通り過ぎる時、自分の子供の声が聞こえた気がした。 早すぎてよく分からなかったが、自分の可愛い子まりさに似ていた気もする。 すぐさま下を除いてみると、遠目からはゴマ粒のようなものが見えただけだった。 れいむは訳が分からず、音がしたほうを見上げた。 ……なんか、一個風船が足りない気がする。 数を数えればいいのだが、れいむは5以上の数を数えられないので、あくまで何んとなくとしか分からなかった。 れいむは何が起きたのだと、子ゆっくりたちに説明を求める。 しかし、その現場を目撃した子ゆっくりは1匹も居なく、事態を正確に把握しているものは居なかった。 どこかで聞いたような音がなり、ビックリして音の鳴ったほうを向いたら、なんかお姉ちゃん(妹)が消えていた。 それが子ゆっくり達共通の感想だった。 れいむは、子まりさがどこに行ったのかと、周りを見渡し、子まりさを探した。 しかし、どんなに探しても、子まりさの影も形も見当たらなかった。 「おかあしゃん!! おねえちゃん、どこにいっちゃったにょ?」 子ゆっくりの言葉に、れいむの胸中に汗が流れる。 あの音がしたとき、目の前を落ちていった物体は、もしかしたら自分の子供だったのではないか? れいむは、あの音は風船が割れた音に似ていたのを思い出した。 しかし、かぶりを振って、そんなことはないと胸中で否定する。 あのおじさんが言っていた。風船は尖った物を当てると、割れてしまうと。 ここには、あの風船が割れた時のような鋭い石は一個もない。 尖った物を当てさえしなければ、風船は割れる筈がない。だから、子まりさの風船はどこかにある。 これが、れいむが考え付いた三段論法だった。 しかし、そうなると、子まりさがどこに行ったのかますます分からなくなった。 自分の見える範囲には、子まりさの乗った風船はない。 一体どこに……と思った時、れいむはあることが閃いた。 そうだ!! きっと上に居るに違いない!! 計24個もの風船で飛んでいるので、上を向いても空が見えないほど、風船がひしめいている。 きっと子まりさは、あの風船が密集しているそのまた上にいるから、れいむたちには見えないのだ。 そうと分かれば話は簡単だ。全員で上に隠れている子まりさに声を掛けよう。 れいむは子供たちを向き、そのことを伝いようとした。が…… パーン れいむの目の前で、1匹の子れいむの乗った風船が破裂し音を出したかと思うと、自分の目の前から消えていった。 子れいむは、一瞬でれいむの横を通り過ぎ落ちて行き、ほんの数秒で豆粒大の大きさになり、すぐに見えなくなった。 「……」 いったいどういうことだ? れいむはたった今起きたことが理解できなかった。 風船が割れた? そして、子れいむが下に落ちて行った? なんで? 風船は尖った物に当たってないよ? それじゃあ、何で割れたの? ていうか、れいむの赤ちゃん、下に落ちて行ったよね? 下に落ちたってことは、もうここにはいないわけで、高い所から落ちると、ものすごく痛いわけで、痛いと死ぬこともあるわけで…… 「ゆあああああああぁぁぁぁぁぁ―――――――――!!!! れいむのあかちゃんがあああああああぁぁぁぁぁ――――――!!!!!」 いくら餡子脳のれいむでも、実際に現場を見て、ようやくこの事態が呑み込めたようだ。 今更ながら絶叫を上げ、下に落ちて行った子れいむを探している。 しかし、すでに子れいむの姿を確認することは出来るはずもなく、小さなハンモックの上で、ジタバタと焦りだしている。 それとは対称に、そんな母の姿を見ても、子ゆっくりたちは状況が飲み込めていないようだ。 生まれて間もない子ゆっくり達には、高いところから落ちたら危険ということが理解できないのだ。 れいむ同様下に目を向けるも、落ちていった子ゆっくりに、「さきにかえってじゅるーい!!」だの「おもしろしょー!!」だのと、呑気な事を言っている。 それがれいむの焦った心をイラつかせる。 例え状況が飲み込めていないとはいえ、落ちていった子が助かる可能性は限りなく低い。 それなのに、呑気に家族の危険を面白がっているとは何事だ!! 「すこしだまっててね!! ここからおちたらしんじゃうんだよ!! すこしはかんがえてね!!」 今まで、こんな大声で怒鳴られたことが無かった子ゆっくり達は、れいむの怒声に、一瞬で静まり返る。 自分たちがなぜ怒られたのか、すぐには理解できなかったが、しばらくれいむの言葉の反芻し意味をゆっくり理解した子ゆっくり達は、誰ともなしに震え上がった。 ここから落ちたら死ぬ。 子ゆっくり達も、さすがに死ぬということは理解できたようで、「ちんだらゆっくちできにゃいよ!!」と風船の中で、ぎゃあぎゃあ騒ぎ出した。 ちなみに余談ながら、なぜ風船が割れたのか簡単に説明すると、気圧の違いのせいである。 上空に行けばいくほど気圧が低下するので、逆に密封された風船の中の気圧が高まり、膨らんで風船が破裂したという訳である。 全員の風船が一度に割れないのは、風船の大きさがバラバラだったからだ。 先の2匹は、運悪くパンパンに空気の入った風船に入っていた。 そのせいで、他の風船よりも早い段階で、限界が来てしまったのである。 しかし、そんなことを知るはずもないれいむだが、今の状況が安全ではないということは何とか理解できたようだ。 おそらく最初の子まりさも、子れいむと同じように下に落ちていったのだろうと推測を立て、これ以上子供たちを失わせないと、自分を奮い立たせた。 「だいじょうぶだからね!! おかあさんが、すぐにおうちにかえしてあげるからね!!」 れいむは、一言子ゆくっくりたちに声をかけた。 子ゆっくり達は、れいむの言葉も空しく、風船の中で騒いでいる。 次に落ちるのは自分かもしれない。その恐怖が子ゆっくり達をパニックさせているのだ。 しかし、それを落ち着かせる時間的余裕は一家にはない。 子供たちは不安で堪らないかもしれないが、まずこの状況を打破することが先決だ。 とにかく一刻も早く家に帰ろう。 運よく、さっきの悲鳴で放してしてしまった紐は、ハンモックに引っかかって落ちないでくれていた。 れいむは、再度紐を咥えると、男がやっていたように、ゆっくり確実に紐を引いていった。 おかしい。 もうどのくらい紐を引っ張ったのだろうか? よく分からないが、だいぶ引いたはずだ。 にもかかわらず、一向に風船の高度が下がっているようには見受けられない。 男が紐を引けば、子ゆっくりは下に降りてきた。れいむもそれを真似してやっているのだ。 しかし、さっきから地面が近くなっているどころか、逆に遠くなっている感すらある。 れいむは、紐の引きが足りないのかと、スピードを早めた。 いつ、さっきのように風船が割れて、子供たちが落ちていくか分からない。 焦りと不安を抱えながらも、今は紐を引っ張る意外、方法はなかった。 しかし、苦労の果てに紐を引いていたれいむに、最悪の結果が待っていた。 紐を完全に引き終えたのだが、どうしても風船は降りてくれないのだ。 まあ、それも無理はない。 れいむはハンモックの真下からぶら下がっていた紐を、延々と引いていたに過ぎないのだから。 例えるなら、犬が自分で自分のしっぽを追いかけまわし、延々と一人追いかけっこをしていたようなものだ。 紐を引く=元の場所に帰れると思っていたが、それは他人がやっての話である。 しかし、そんなことを知るはずもないれいむは、「なんでかえれないのおおおぉぉぉ――――!!!」と泣きながら、延々と無駄な努力を繰り返した。 しかし、畜生に神はいないのか、そんなれいむに、更なる不幸が舞い降りる。 風船が一気に2個も割れてしまったのだ。しかも、両方とも子ゆっくりの入った風船だった。 「ゆぎゃああぁぁぁ――――!!! おがあぢゃん!!!! たしゅけでえええええぇぇぇぇぇ―――――!!!!」 「おぢだくないよおおおおぉぉぉぉぉぉ―――――――!!!!!」 子まりさと子れいむが、れいむに助けを求めながら、下に落ちていく。 これまた、れいむの知るところではないが、子ゆっくりたちは、恐怖に耐えきれず風船の中で喚き、飛び跳ねまわっていた。 しかし、更に上空に上がり、風船はパンパンになっているのに、その中でそんなことをするのは、自殺行為に等しい。 結果、2匹は運悪くパラシュートなしの空中ダイブをする羽目となったのである。 れいむが、子ゆっくりたちに落ち着くように言ってさえいれば、多少は風船も持ったことだろう。 正に無知がもたらした悲劇としか言いようがない。 「あがぢゃああああんんん―――――――!!!!! 「おねえぢゃあああああんんんん―――――――――!!!!!」 ただ悲鳴を上げるしかできない一家。 さらに、れいむの今までの頑張りを無にするかのように、うっかり口から離してしまった紐が、シュルシュルとハンモックの下に落ちて行ってしまった。 「あああああああぁぁぁぁ―――――!!! ひもがああああぁあぁぁぁ―――!!!!」 ハンモックにはしっかり結びついている物の、自身の真下で縛ってあるので、その上に乗っているれいむに知る由もない。 まあ、紐が有っても無くてもこの状況が変わるわけではないが、そんなことを知らないれいむとって、この紐は唯一の生命線だった。 子ゆっくり達も、なぜれいむが叫んでいるかは分からなかったが、この叫びが嬉しい叫びでないことは十分理解出来たようだ。 「おかあしゃん!! もうやだよ!! ゆっくちはやくかえりょうよ!!」 「お、おうちにかえれないんだよ!!」 「ゆゆ――――っ!!! どうちてええええぇぇぇぇ――――!!!」 「ゆ……そ、それは、おかあさんがひもをおとしちゃったから……」 「おかあしゃんのばきゃぁぁぁぁ――――!!!! どうちておとちちゃうにょぉぉぉぉ―――――!!!」 「おかあしゃんなんてきりゃいだああぁぁぁぁ――――!!!」 「れいみゅ、ちにたくないよおおおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!」 「おかあしゃんなんてゆっくちちねええええぇぇぇぇ―――――!!!」 「ゆゆ―――……」 風船の中で、残った子ゆっくり達がれいむに向かって、罵詈雑言を浴びせている。 普通の親ゆっくりなら、「なんでぞんなごどいうのおおぉぉぉ――――!!!」などと、泣きわめくだろうが、れいむは子ゆっくり達の責めを素直に受けていた。 泣きたいのはれいむも一緒だが、紐を落としたのは明らかに自分の落ち度だ。 それに、大切な子供が4匹も下に落ちて行ったというのに、この場を動けず何も出来なかったという後悔の念が、れいむに重く圧し掛かっていたのだ。 とにかく、紐が無くなってしまった今、どうすればこの状況を打破できるのかが問題だ。 れいむは気持ちを切り替えることにした。 子供たちだって、なにも本心から自分に暴言を吐いているわけではない。死という緊張に耐えられず、れいむに当たったに過ぎないのだ。 無事にここから帰れれば、半分になってしまったが、再び家族仲よく暮らすことが出来る。 れいむはそう信じ、子ゆっくり達の罵声に心を痛めながらも、ここから無事に帰れる方法を模索し始めた。 考え始めて二分ほどだろうか? ひと通り喚き散らした子ゆっくり達は、今度は風船の中で泣き始めてしまった。 しかし、れいむはそんな子ゆっくり達の様子に気付いていながらも、断腸の思いでそれを無視し、考えに頭を張り巡らせる。 とはいっても、餡子脳のれいむに早々名案が思いつくはずもなく、さすがにれいむも迫りくる死の恐怖に脅え始めたその時、またまた上空で風船が破裂した。 「ゆゆっ!!!!」 まさか、また子ゆっくりが落ちたのでは? れいむも子ゆっくり達も、音のした方向に目を向けた。 しかし、運よく割れたのは子ゆっくりが入っていない風船だった。 一家はそろって、ホッと息を漏らす。 そんな中、偶然風船が割れたことで、れいむにある名案が浮かびあがった。 「ゆゆゆっ!!! れいむ、したにおりるほうほうをみつけたよ!!!」 れいむの言葉に、泣いていた子ゆっくり達が、れいむのほうに振り返る。 「ゆ!! ほんちょ、おかあしゃん?」 「ほんとうだよ!! れいむにめいあんがうかんだんだよ!!」 「どうしゅるの?」 「このふうせんをはずせばいいんだよ!!」 「ゆっ?」 れいむが考えた名案。それは、風船をハンモックから外して、下に降りるというものだった。 先ほど風船が割れた時、一瞬グラつき、上昇速度が遅くなった。 つまり、風船があるから空に上がっていくわけで、風船が無ければ空に上がることは出来ない。 この場に来て、ようやくそのことに気付くことが出来た。 普通なら真っ先に思いつくだろうが、まあ餡子脳からすれば、これでも破格のスピードで思いついたのだろう。 子ゆっくり達にも自分の名案を分かるように説明してやると、先ほどまで死んでいた目に、再び光がともり始めた。 「おかあしゃん、てんしゃいだよ!!」 「やっぱりまりしゃのおかあしゃんはしゅごいにぇ!!」 手のひらを返したような、子ゆっくり達の讃辞。 れいむの単純なもので、傷ついた心もその言葉ですっかり癒えてしまったようだ。 「ゆっくりふうせんをはずすね!!」 「おかあしゃん、がんばっちぇね!!」 母親の名誉挽回とばかりに、れいむは邪魔な風船をハンモックから外しにかかる。 現在残っている風船は、子ゆっくり4個+それ以外14個の計18個。 便宜上、ハンモックの四つ角に1~4の番号を振り分けると、1・2番角は5個、3・4番角は4個の風船が残っている。 その中で子ゆっくりがいるのは、2番角に2匹と3・4番角1匹ずつだ。 れいむはどこの風船を外せばいいか、周りを見渡して考える。 やはり、最初に外すのは1番か2番が適切だろう。 風船が3・4番より多いので、ハンモックが盛り上がって、れいむの足場が不安定になっているからだ。 れいむはまず1番の風船から外そうと、紐を口にくわえた。歯ぎしりをして、紐の切断にかかる。 手っ取り早く風船を割れればいいのだが、ここには風船を割るような鋭利物はないし、場所が場所なので体当たりをすることも出来ない。 そのため、時間がかかっても、ハンモックと風船を結ぶ紐を切り離すしか方法がない。 「「「「おかあしゃん、がんばりぇ!!!!」」」」 子ゆっくり達もそんな母を応援し、風船の中で自殺行為とも知らずに飛び跳ねている。 割れないのは、運がいいとしか言いようがない。 そんなれいむの努力の甲斐もあって、無事に風船が1個切り離された。 1番角の風船が4つになり、3・4番角と同じ高さになると同時に、上昇速度も少し緩やかになった。 「やっちゃあ!!! はやちゃがゆっくちになっちゃよ!!」 目に見えて遅くなった飛行に、一家は歓声を上げた。 しかし、これで喜んではいられない。まだ、上昇を続いているのだ。 れいむは緩んだ表情を引き締める。が、やはり内心では小躍りしたい気持ちを抑えきれずにいた。 自分の考えは間違ってはいなかった。 このまま風船を切り離していけば、いつか絶対に地上に戻れる。 それに、子供達からの尊敬の念もれいむを舞い上がらせる要因となっていた。 一時は子供たちから罵詈雑言を浴びせられただけあって、れいむは子供たちの称賛に渇望していた。 まだ、完全に成功したわけでもないのに、「ゆっへん!!」と下顎を膨らませて、母親の威厳に酔いしれている。 しかし、古来より「勝って兜の緒を締めよ」と言われるように、一回の成功で浮かれている者に先はない。 この後、一家に何度目か分からない不幸が襲いかかる。 れいむは続いて2番角の風船の紐に口を当てた。 だが、ここである問題が発生する。 2番角は1番角と違って、子ゆっくりの乗っている風船が2個も残っているのだ。 ランダムで紐を選べば、子ゆっくりの風船に当たる確率は40%。決して楽観できる数字ではない。 しかし、浮かれたれいむにそんなことを考える頭はなく、先ほどと同じように適当に風船を切り離せばいいだろうなどと安直な考えでいた。 だが、それが地獄の片道切符。 「やったよ!! ふうせんがはなれて……」 「ゆゆゆっ!!! なんでまりしゃのふうしぇんがとんでりゅの?」 無事風船を切り離すことに成功し、すべての角が均一になり、ハンモックに安定感が戻った。 それと同時に、更に上昇速度も低下する。 しかし、れいむが喜びに浸り声を上げるも、それを遮る声が少し離れた位置から聞こえてくる。 「ゆっ?」 れいむは首をかしげる。 一体どこから声が聞こえてきたのだろう? れいむは状況が分からないでいた。 そんなれいむとは対照的に、子ゆっくり達は何やらパニックに陥っている。 「おかあしゃん!! おねえちゃんがとんでいっちゃうよ!!」 「どうちておねえちゃんをはじゅしゅのおおおぉぉぉぉ―――――!!!」 子ゆっくり達の目線は先ほど切り離した風船に釘付けである。 れいむもゆっくりと切り離した風船に目を向ける。 ……あれ? なんでれいむの赤ちゃんが、あんなに高い所にいるの? れいむの第一感想はそれだった。 自分が何をしたかが分かっていないれいむは、ゆっくりと風に流されていく子まりさを、呆然と眺めていた。 「おかあしゃん!! たしゅけてえええぇぇぇぇ――――!!!」 切り離された子まりさは、風船の中から助けを求めてくる。 10数秒だろうか? だらしなく口を開けて風船を見ていたれいむだが、ようやく緊急事態だということが飲み込めたようだ。 「な、な、な、なんで、あんなところにまりさがいるのおおおおおおぉぉぉぉぉ――――――!!!!!」 「おかあしゃんがはじゅしたんだよおおおぉぉぉ―――――!!!!」 子まりさの必死の助けを呼ぶ声と、子ゆっくり達の悲鳴で、ようやくれいむは自分の犯した過ちに気付いた。 しかし、今となっては後の祭り。 「ゆ、ゆっくりまってね!!!! ゆっくりおりてきてね!!!! ふーふーふーふー……」 れいむは必死になって、下に向かって息を吐いている。 重石から解き放たれグングンと上昇している子まりさの風船に追いつこうとしているのだ。 残った子ゆっくり達も、母に習って、風船の中で下に向かって息を吐いているが、そんなことで上昇するはずもなく、子まりさを乗せた風船は、既に一家に見えない高さまで昇っていった。 もう一家に悲鳴も届かない。 「おかあしゃんのせいだ!!」 姉の姿が見えなくなり、息を吐き続けることに疲れた子ゆっくりが、再度れいむを詰る。 それに端を発し、残った2匹の子ゆっくりも、れいむに詰め寄った。 「おかあしゃんが、おねえちゃんをころちたんだ!!」 「おかあしゃんは、ほうちょうはまりしゃたちをこりょしゅきなんだ!!」 「ち、ちがうよ!! おかあさんはみんないっしょにかえろうとして……」 「じゃあ、なんでおねえちゃんをはじゅしたのおおおぉぉぉ―――!!!」 「そ、それは……ちょっとまちがっただけで……」 「まちがいでしゅんだら、どしゅまりしゃはいらないよおおぉぉぉぉ――――!!!!」 「ごめんなざいいいいいいいぃぃぃぃぃ―――――――!!!! ちょっどまぢがっだだけなのおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!」 天国から一転地獄にたたき落とされたれいむは、泣いて子ゆっくり達に謝罪する。 今回のミスも、紐を落とした時と同様に、明らかに自分が悪い。 もっと注意深くしていれば、こんな単純なミスを犯すことはなかったのだ。 何とか子供たちの誤解を解きたいが、ミスも二度目ということで、子ゆっくり達はにれいむの言葉を聞こうとしない。 残った3匹は、「おかあしゃんなんて、ゆっくちちねぇ!!」と、口をそろえて罵倒する。 そんなれいむは泣きながら下唇を噛んで、子ゆっくり達の罵詈雑言に耐えていた。 ここさえ無事に出れば、絶対に一家そろってゆっくりすることが出来るのだ。 そう信じ、いや、そう信じないと、心が折れてしまいそうだった。 れいむは体を振って涙を消すと、今度こそミスはするまいと、再び風船の紐を齧った。 「ゆっ!? おかあしゃんがまたれいみゅたちをこりょちょうとちてりゅよ!!」 殺すもなにも、れいむが切り離そうとしている風船は子ゆっくりのいない1番角の風船なのだが、そんなことは子ゆっくり達には関係ないらしい。 紐を咥えたれいむを見て、子ゆっくり達は、様々な反応を示す。 「おかあしゃんなんて、ゆっくちちね!! ゆっくちちね!! ゆっくちちね!!」 子まりさは幾度となく、れいむに暴言を繰り返す。 「ゆああああぁぁぁぁぁん!!! れいみゅ、ちにたくないよおおおぉぉぉぉ!!!!」 子れいむは、ひたすら風船の中で泣きわめく。 そして、末っ子の子れいむは、死の恐怖に耐えられないのか、訳の分からないことを口にしながら、風船の中で暴れまわっていた。 れいむはそんな子ゆっくり達を背中に感じつつも、泣きながら風船の紐を噛み切っていく。 無事一本の風船を切り離すことができ、再度ハンモックが不安定になる。 しかし、ここでようやく風船を切り離した効果が出てきた。 計15個になった風船が、れいむの重さと均等になったのか、上昇を止めたのだ。 れいむはホッと一息つくも、再度風船の切り離しにかかる。 今度は子まりさがいる2番角の風船だ。 子まりさは、「まりしゃをころしゃないでええぇぇぇ――――!!!」と、さっきの威勢はどこに行ったのか、風船の中で脅え始めた。 れいむは、今はどんな言葉をかけても通じないだろうと考え、一言子まりさに「ごめんね!!」と謝罪し、風船の切り離しに掛った。 今度はさっきと同じ間違いはするまいと、しっかり子まりさの乗っている風船の紐を確認し、その他の紐を口に咥えた。 キリキリと紐が噛み切られ、風船が切り離される。 それと同時に、今まで上昇一編だったのが、初めて下降に転じた。 れいむは内心安堵しつつも、気を緩めず続けて3番角の風船を切り離し、4番角の風船も落ち着いて、切り離すことに成功した。 計12個になった風船は、明らかに目に見えて下降しているのが、子ゆっくり達にも理解出来た。 まだ完全に母親を信じきることは出来ないものの、子ゆっくり達もれいむのしていることが功を奏したと分かるや、泣いたり暴言を吐いたり暴れたりするのを止めた。 もしかしたら本当に帰ることができるかもしれないと思い始めたのだ。 れいむが再びおかしなことをしないよう、じっと見つめている。 当のれいむは、気を緩めまいと、必死で行動していたので、何時しか子ゆっくり達が大人しくなったことも気づかず、黙々と風船の切り離し作業に精を上げていた。 1番角の風船を切り外し、黙ってれいむを見つめる子まりさの2番角の風船を切り離すと、3・4番も冷静に切り離し、ついに風船を8個まで減らすことに成功した。 さすがに8個の風船では、れいむの重さに耐えられるはずもなく、結構なスピードで下降していった。 れいむは下からの風を受け、これ以上風船を切り離すと逆に危ないと悟り、これで風船切り離しを終えた。 「ゆう~……これでもうあんしんだよ!! ゆっくりしたにおりていくよ!!」 全身から甘い分泌液を出して、ホッと一息つくれいむ。 たぶんゆっくりの汗なのだろう。 どこに降り付くかは分からないが、地上に降りさえすれば巣に帰る手はいくらでもある。 あるいは、その場所に新しいゆっくりスポットを作っても構わない。 これで子供たちとの仲も戻るだろうと、れいむは上にいる子ゆっくり達に目を向けた。 子ゆっくり達は一生懸命下に戻ろうと頑張っているれいむを目の当たりにし、そんなれいむに暴言を吐いたことをばつ悪く思っているのか、風船の中で対応に窮していた。 しかし、無事降りるめどが立ち安心感が出てきたからか、甘えん坊の末っ子れいむが「おかあしゃん、ごめんなちゃい」と謝罪したのを皮切りに、モジモジと目線を合わせられなかった他の2匹も、れいむに謝罪の言葉をかけた。 れいむはそんな子ゆっくり達に「いいんだよ」と、やさしく言葉をかける。 まだ善悪の分別も付かない赤ん坊なのだ。 自分の感情を誤魔化すなんて器用な真似が出来る筈がない。 ようやく仲良し家族に戻ることができ、れいむはこれまでの苦労は無駄ではなかったのだと、ようやく安堵感に浸ることが出来た。 しかし、死神に見染められた一家に、ゆっくり出来る時間はそう続くことはなかったのだ。 風船Ⅲに続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1038.html
このSSは、風船Ⅰ(ゆっくりいじめ系744・ fuku2272)の続編です。 読んでない方は、先にそちらからお読みください。 「ゆゆ――――!! しゅごいよ!!」 子ゆっくりたちは、大空の広大さにアヒル声で歓声を上げている。 れいむも、子ゆっくりと一緒に喜びを分かち合いたかったが、口に咥えた紐のせいで、上手く言葉を放つことが出来なかった。 しかし子ゆっくりとは違い、自分は空を飛べないということを頭で理解しているれいむの興奮は、ある意味子ゆっくり以上だった。 ともすれば、うっかり口元が弛んで紐が落ちそうになったことも、もう何度目になるだろうか。 その度に、「いけないいけない!! これを落としたら戻れない!!」と紐をしっかり噛みしめるも、すぐに空を飛んだ興奮に頭を取られ、うっかり紐を落としそうになってしまう。 風船は割れさえしなければ、結構なスピードで、どこまでもどこまでも上っていく。 しかし、れいむや子ゆっくり、ハンモックなどの重さも加わっているので、風船は緩やかなスピードで、上空に昇っていた。 しかも、横風も微かに吹いている程度なので、ゆっくりゆらゆら、まさに一家が望んだような空の旅を満喫出来た。 「みちぇ!! もりがあんにゃにちいしゃくなったよ!!」 「りぇいむたちのおうちはどこかにゃ?」 「あっちにおっきなみじゅたまりがみえりゅよ!!」 「ゆゆっ!! にんげんがありしゃんみたい!!」 子ゆっくりの嬉しそうな声に、れいむは大満足だった。 れいむも、自分が世界の頂点にでも立ったかのような気分になり、ご満悦だった。 それが、後一時間程度の最後の一家団欒だとは、この時の一家には考えも付かなかった。 「ゆっ? にゃんかちょっと、ちゃむくなってきたよ!!」 もうどれだけ高く昇っただろうか? 一家には及びもつかないくらい高く昇ったころ、一匹の子まりさが、ブルっと体を震わせた。 そんな子まりさにつられるように、他の子ゆっくりたちも、少し体を震わせている。 れいむも、風船が昇っていくにつれて、だんだん気温が低下しているのは気が付いていた。 おそらく遠くまで飛びすぎて、うっかりと寒い場所に来てしまったのだろう。 せっかくの空の旅も、寒いのでは台無しだ。 そろそろ家に帰ろう。もう空は存分に楽しんだ。 「あかひゃんたひ!! ほうおうひにはえほうへ!!(あかちゃんたち!! もうおうちにかえろうね!!)」 紐を咥えながら、上を向き、子ゆっくりたちに了解を取る。 子ゆっくりたちも、さすがに寒くては、空の旅も楽しくないと感じたのか、「おうちにかえりょうね!!」と、れいむに返した。 子供たちの了解も取れたれいむは家に帰ろうと、男がしていたように、咥えた紐を引っ張ろうとしたその時、突然自分のすぐ上で「パンッ!!」と、乾いた音が鳴り響いた。 それと同時に、安定していたハンモックがグラっと傾いた。 一体何事だ? こんな空の上でも地震が起きるのだろうか? れいむは呑気にも、少し前にどこかで聞いた音がしたほうへ目を向けようとしたその時、自分の目の前を猛スピードで何かが落ちていった。 「ゆっ!?」 目の前を落ちていったものは、小さい何かだった。 一瞬、通り過ぎる時、自分の子供の声が聞こえた気がした。 早すぎてよく分からなかったが、自分の可愛い子まりさに似ていた気もする。 すぐさま下を除いてみると、遠目からはゴマ粒のようなものが見えただけだった。 れいむは訳が分からず、音がしたほうを見上げた。 ……なんか、一個風船が足りない気がする。 数を数えればいいのだが、れいむは5以上の数を数えられないので、あくまで何んとなくとしか分からなかった。 れいむは何が起きたのだと、子ゆっくりたちに説明を求める。 しかし、その現場を目撃した子ゆっくりは1匹も居なく、事態を正確に把握しているものは居なかった。 どこかで聞いたような音がなり、ビックリして音の鳴ったほうを向いたら、なんかお姉ちゃん(妹)が消えていた。 それが子ゆっくり達共通の感想だった。 れいむは、子まりさがどこに行ったのかと、周りを見渡し、子まりさを探した。 しかし、どんなに探しても、子まりさの影も形も見当たらなかった。 「おかあしゃん!! おねえちゃん、どこにいっちゃったにょ?」 子ゆっくりの言葉に、れいむの胸中に汗が流れる。 あの音がしたとき、目の前を落ちていった物体は、もしかしたら自分の子供だったのではないか? れいむは、あの音は風船が割れた音に似ていたのを思い出した。 しかし、かぶりを振って、そんなことはないと胸中で否定する。 あのおじさんが言っていた。風船は尖った物を当てると、割れてしまうと。 ここには、あの風船が割れた時のような鋭い石は一個もない。 尖った物を当てさえしなければ、風船は割れる筈がない。だから、子まりさの風船はどこかにある。 これが、れいむが考え付いた三段論法だった。 しかし、そうなると、子まりさがどこに行ったのかますます分からなくなった。 自分の見える範囲には、子まりさの乗った風船はない。 一体どこに……と思った時、れいむはあることが閃いた。 そうだ!! きっと上に居るに違いない!! 計24個もの風船で飛んでいるので、上を向いても空が見えないほど、風船がひしめいている。 きっと子まりさは、あの風船が密集しているそのまた上にいるから、れいむたちには見えないのだ。 そうと分かれば話は簡単だ。全員で上に隠れている子まりさに声を掛けよう。 れいむは子供たちを向き、そのことを伝いようとした。が…… パーン れいむの目の前で、1匹の子れいむの乗った風船が破裂し音を出したかと思うと、自分の目の前から消えていった。 子れいむは、一瞬でれいむの横を通り過ぎ落ちて行き、ほんの数秒で豆粒大の大きさになり、すぐに見えなくなった。 「……」 いったいどういうことだ? れいむはたった今起きたことが理解できなかった。 風船が割れた? そして、子れいむが下に落ちて行った? なんで? 風船は尖った物に当たってないよ? それじゃあ、何で割れたの? ていうか、れいむの赤ちゃん、下に落ちて行ったよね? 下に落ちたってことは、もうここにはいないわけで、高い所から落ちると、ものすごく痛いわけで、痛いと死ぬこともあるわけで…… 「ゆあああああああぁぁぁぁぁぁ―――――――――!!!! れいむのあかちゃんがあああああああぁぁぁぁぁ――――――!!!!!」 いくら餡子脳のれいむでも、実際に現場を見て、ようやくこの事態が呑み込めたようだ。 今更ながら絶叫を上げ、下に落ちて行った子れいむを探している。 しかし、すでに子れいむの姿を確認することは出来るはずもなく、小さなハンモックの上で、ジタバタと焦りだしている。 それとは対称に、そんな母の姿を見ても、子ゆっくりたちは状況が飲み込めていないようだ。 生まれて間もない子ゆっくり達には、高いところから落ちたら危険ということが理解できないのだ。 れいむ同様下に目を向けるも、落ちていった子ゆっくりに、「さきにかえってじゅるーい!!」だの「おもしろしょー!!」だのと、呑気な事を言っている。 それがれいむの焦った心をイラつかせる。 例え状況が飲み込めていないとはいえ、落ちていった子が助かる可能性は限りなく低い。 それなのに、呑気に家族の危険を面白がっているとは何事だ!! 「すこしだまっててね!! ここからおちたらしんじゃうんだよ!! すこしはかんがえてね!!」 今まで、こんな大声で怒鳴られたことが無かった子ゆっくり達は、れいむの怒声に、一瞬で静まり返る。 自分たちがなぜ怒られたのか、すぐには理解できなかったが、しばらくれいむの言葉の反芻し意味をゆっくり理解した子ゆっくり達は、誰ともなしに震え上がった。 ここから落ちたら死ぬ。 子ゆっくり達も、さすがに死ぬということは理解できたようで、「ちんだらゆっくちできにゃいよ!!」と風船の中で、ぎゃあぎゃあ騒ぎ出した。 ちなみに余談ながら、なぜ風船が割れたのか簡単に説明すると、気圧の違いのせいである。 上空に行けばいくほど気圧が低下するので、逆に密封された風船の中の気圧が高まり、膨らんで風船が破裂したという訳である。 全員の風船が一度に割れないのは、風船の大きさがバラバラだったからだ。 先の2匹は、運悪くパンパンに空気の入った風船に入っていた。 そのせいで、他の風船よりも早い段階で、限界が来てしまったのである。 しかし、そんなことを知るはずもないれいむだが、今の状況が安全ではないということは何とか理解できたようだ。 おそらく最初の子まりさも、子れいむと同じように下に落ちていったのだろうと推測を立て、これ以上子供たちを失わせないと、自分を奮い立たせた。 「だいじょうぶだからね!! おかあさんが、すぐにおうちにかえしてあげるからね!!」 れいむは、一言子ゆくっくりたちに声をかけた。 子ゆっくり達は、れいむの言葉も空しく、風船の中で騒いでいる。 次に落ちるのは自分かもしれない。その恐怖が子ゆっくり達をパニックさせているのだ。 しかし、それを落ち着かせる時間的余裕は一家にはない。 子供たちは不安で堪らないかもしれないが、まずこの状況を打破することが先決だ。 とにかく一刻も早く家に帰ろう。 運よく、さっきの悲鳴で放してしてしまった紐は、ハンモックに引っかかって落ちないでくれていた。 れいむは、再度紐を咥えると、男がやっていたように、ゆっくり確実に紐を引いていった。 おかしい。 もうどのくらい紐を引っ張ったのだろうか? よく分からないが、だいぶ引いたはずだ。 にもかかわらず、一向に風船の高度が下がっているようには見受けられない。 男が紐を引けば、子ゆっくりは下に降りてきた。れいむもそれを真似してやっているのだ。 しかし、さっきから地面が近くなっているどころか、逆に遠くなっている感すらある。 れいむは、紐の引きが足りないのかと、スピードを早めた。 いつ、さっきのように風船が割れて、子供たちが落ちていくか分からない。 焦りと不安を抱えながらも、今は紐を引っ張る意外、方法はなかった。 しかし、苦労の果てに紐を引いていたれいむに、最悪の結果が待っていた。 紐を完全に引き終えたのだが、どうしても風船は降りてくれないのだ。 まあ、それも無理はない。 れいむはハンモックの真下からぶら下がっていた紐を、延々と引いていたに過ぎないのだから。 例えるなら、犬が自分で自分のしっぽを追いかけまわし、延々と一人追いかけっこをしていたようなものだ。 紐を引く=元の場所に帰れると思っていたが、それは他人がやっての話である。 しかし、そんなことを知るはずもないれいむは、「なんでかえれないのおおおぉぉぉ――――!!!」と泣きながら、延々と無駄な努力を繰り返した。 しかし、畜生に神はいないのか、そんなれいむに、更なる不幸が舞い降りる。 風船が一気に2個も割れてしまったのだ。しかも、両方とも子ゆっくりの入った風船だった。 「ゆぎゃああぁぁぁ――――!!! おがあぢゃん!!!! たしゅけでえええええぇぇぇぇぇ―――――!!!!」 「おぢだくないよおおおおぉぉぉぉぉぉ―――――――!!!!!」 子まりさと子れいむが、れいむに助けを求めながら、下に落ちていく。 これまた、れいむの知るところではないが、子ゆっくりたちは、恐怖に耐えきれず風船の中で喚き、飛び跳ねまわっていた。 しかし、更に上空に上がり、風船はパンパンになっているのに、その中でそんなことをするのは、自殺行為に等しい。 結果、2匹は運悪くパラシュートなしの空中ダイブをする羽目となったのである。 れいむが、子ゆっくりたちに落ち着くように言ってさえいれば、多少は風船も持ったことだろう。 正に無知がもたらした悲劇としか言いようがない。 「あがぢゃああああんんん―――――――!!!!! 「おねえぢゃあああああんんんん―――――――――!!!!!」 ただ悲鳴を上げるしかできない一家。 さらに、れいむの今までの頑張りを無にするかのように、うっかり口から離してしまった紐が、シュルシュルとハンモックの下に落ちて行ってしまった。 「あああああああぁぁぁぁ―――――!!! ひもがああああぁあぁぁぁ―――!!!!」 ハンモックにはしっかり結びついている物の、自身の真下で縛ってあるので、その上に乗っているれいむに知る由もない。 まあ、紐が有っても無くてもこの状況が変わるわけではないが、そんなことを知らないれいむとって、この紐は唯一の生命線だった。 子ゆっくり達も、なぜれいむが叫んでいるかは分からなかったが、この叫びが嬉しい叫びでないことは十分理解出来たようだ。 「おかあしゃん!! もうやだよ!! ゆっくちはやくかえりょうよ!!」 「お、おうちにかえれないんだよ!!」 「ゆゆ――――っ!!! どうちてええええぇぇぇぇ――――!!!」 「ゆ……そ、それは、おかあさんがひもをおとしちゃったから……」 「おかあしゃんのばきゃぁぁぁぁ――――!!!! どうちておとちちゃうにょぉぉぉぉ―――――!!!」 「おかあしゃんなんてきりゃいだああぁぁぁぁ――――!!!」 「れいみゅ、ちにたくないよおおおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!」 「おかあしゃんなんてゆっくちちねええええぇぇぇぇ―――――!!!」 「ゆゆ―――……」 風船の中で、残った子ゆっくり達がれいむに向かって、罵詈雑言を浴びせている。 普通の親ゆっくりなら、「なんでぞんなごどいうのおおぉぉぉ――――!!!」などと、泣きわめくだろうが、れいむは子ゆっくり達の責めを素直に受けていた。 泣きたいのはれいむも一緒だが、紐を落としたのは明らかに自分の落ち度だ。 それに、大切な子供が4匹も下に落ちて行ったというのに、この場を動けず何も出来なかったという後悔の念が、れいむに重く圧し掛かっていたのだ。 とにかく、紐が無くなってしまった今、どうすればこの状況を打破できるのかが問題だ。 れいむは気持ちを切り替えることにした。 子供たちだって、なにも本心から自分に暴言を吐いているわけではない。死という緊張に耐えられず、れいむに当たったに過ぎないのだ。 無事にここから帰れれば、半分になってしまったが、再び家族仲よく暮らすことが出来る。 れいむはそう信じ、子ゆっくり達の罵声に心を痛めながらも、ここから無事に帰れる方法を模索し始めた。 考え始めて二分ほどだろうか? ひと通り喚き散らした子ゆっくり達は、今度は風船の中で泣き始めてしまった。 しかし、れいむはそんな子ゆっくり達の様子に気付いていながらも、断腸の思いでそれを無視し、考えに頭を張り巡らせる。 とはいっても、餡子脳のれいむに早々名案が思いつくはずもなく、さすがにれいむも迫りくる死の恐怖に脅え始めたその時、またまた上空で風船が破裂した。 「ゆゆっ!!!!」 まさか、また子ゆっくりが落ちたのでは? れいむも子ゆっくり達も、音のした方向に目を向けた。 しかし、運よく割れたのは子ゆっくりが入っていない風船だった。 一家はそろって、ホッと息を漏らす。 そんな中、偶然風船が割れたことで、れいむにある名案が浮かびあがった。 「ゆゆゆっ!!! れいむ、したにおりるほうほうをみつけたよ!!!」 れいむの言葉に、泣いていた子ゆっくり達が、れいむのほうに振り返る。 「ゆ!! ほんちょ、おかあしゃん?」 「ほんとうだよ!! れいむにめいあんがうかんだんだよ!!」 「どうしゅるの?」 「このふうせんをはずせばいいんだよ!!」 「ゆっ?」 れいむが考えた名案。それは、風船をハンモックから外して、下に降りるというものだった。 先ほど風船が割れた時、一瞬グラつき、上昇速度が遅くなった。 つまり、風船があるから空に上がっていくわけで、風船が無ければ空に上がることは出来ない。 この場に来て、ようやくそのことに気付くことが出来た。 普通なら真っ先に思いつくだろうが、まあ餡子脳からすれば、これでも破格のスピードで思いついたのだろう。 子ゆっくり達にも自分の名案を分かるように説明してやると、先ほどまで死んでいた目に、再び光がともり始めた。 「おかあしゃん、てんしゃいだよ!!」 「やっぱりまりしゃのおかあしゃんはしゅごいにぇ!!」 手のひらを返したような、子ゆっくり達の讃辞。 れいむの単純なもので、傷ついた心もその言葉ですっかり癒えてしまったようだ。 「ゆっくりふうせんをはずすね!!」 「おかあしゃん、がんばっちぇね!!」 母親の名誉挽回とばかりに、れいむは邪魔な風船をハンモックから外しにかかる。 現在残っている風船は、子ゆっくり4個+それ以外14個の計18個。 便宜上、ハンモックの四つ角に1~4の番号を振り分けると、1・2番角は5個、3・4番角は4個の風船が残っている。 その中で子ゆっくりがいるのは、2番角に2匹と3・4番角1匹ずつだ。 れいむはどこの風船を外せばいいか、周りを見渡して考える。 やはり、最初に外すのは1番か2番が適切だろう。 風船が3・4番より多いので、ハンモックが盛り上がって、れいむの足場が不安定になっているからだ。 れいむはまず1番の風船から外そうと、紐を口にくわえた。歯ぎしりをして、紐の切断にかかる。 手っ取り早く風船を割れればいいのだが、ここには風船を割るような鋭利物はないし、場所が場所なので体当たりをすることも出来ない。 そのため、時間がかかっても、ハンモックと風船を結ぶ紐を切り離すしか方法がない。 「「「「おかあしゃん、がんばりぇ!!!!」」」」 子ゆっくり達もそんな母を応援し、風船の中で自殺行為とも知らずに飛び跳ねている。 割れないのは、運がいいとしか言いようがない。 そんなれいむの努力の甲斐もあって、無事に風船が1個切り離された。 1番角の風船が4つになり、3・4番角と同じ高さになると同時に、上昇速度も少し緩やかになった。 「やっちゃあ!!! はやちゃがゆっくちになっちゃよ!!」 目に見えて遅くなった飛行に、一家は歓声を上げた。 しかし、これで喜んではいられない。まだ、上昇を続いているのだ。 れいむは緩んだ表情を引き締める。が、やはり内心では小躍りしたい気持ちを抑えきれずにいた。 自分の考えは間違ってはいなかった。 このまま風船を切り離していけば、いつか絶対に地上に戻れる。 それに、子供達からの尊敬の念もれいむを舞い上がらせる要因となっていた。 一時は子供たちから罵詈雑言を浴びせられただけあって、れいむは子供たちの称賛に渇望していた。 まだ、完全に成功したわけでもないのに、「ゆっへん!!」と下顎を膨らませて、母親の威厳に酔いしれている。 しかし、古来より「勝って兜の緒を締めよ」と言われるように、一回の成功で浮かれている者に先はない。 この後、一家に何度目か分からない不幸が襲いかかる。 れいむは続いて2番角の風船の紐に口を当てた。 だが、ここである問題が発生する。 2番角は1番角と違って、子ゆっくりの乗っている風船が2個も残っているのだ。 ランダムで紐を選べば、子ゆっくりの風船に当たる確率は40%。決して楽観できる数字ではない。 しかし、浮かれたれいむにそんなことを考える頭はなく、先ほどと同じように適当に風船を切り離せばいいだろうなどと安直な考えでいた。 だが、それが地獄の片道切符。 「やったよ!! ふうせんがはなれて……」 「ゆゆゆっ!!! なんでまりしゃのふうしぇんがとんでりゅの?」 無事風船を切り離すことに成功し、すべての角が均一になり、ハンモックに安定感が戻った。 それと同時に、更に上昇速度も低下する。 しかし、れいむが喜びに浸り声を上げるも、それを遮る声が少し離れた位置から聞こえてくる。 「ゆっ?」 れいむは首をかしげる。 一体どこから声が聞こえてきたのだろう? れいむは状況が分からないでいた。 そんなれいむとは対照的に、子ゆっくり達は何やらパニックに陥っている。 「おかあしゃん!! おねえちゃんがとんでいっちゃうよ!!」 「どうちておねえちゃんをはじゅしゅのおおおぉぉぉぉ―――――!!!」 子ゆっくり達の目線は先ほど切り離した風船に釘付けである。 れいむもゆっくりと切り離した風船に目を向ける。 ……あれ? なんでれいむの赤ちゃんが、あんなに高い所にいるの? れいむの第一感想はそれだった。 自分が何をしたかが分かっていないれいむは、ゆっくりと風に流されていく子まりさを、呆然と眺めていた。 「おかあしゃん!! たしゅけてえええぇぇぇぇ――――!!!」 切り離された子まりさは、風船の中から助けを求めてくる。 10数秒だろうか? だらしなく口を開けて風船を見ていたれいむだが、ようやく緊急事態だということが飲み込めたようだ。 「な、な、な、なんで、あんなところにまりさがいるのおおおおおおぉぉぉぉぉ――――――!!!!!」 「おかあしゃんがはじゅしたんだよおおおぉぉぉ―――――!!!!」 子まりさの必死の助けを呼ぶ声と、子ゆっくり達の悲鳴で、ようやくれいむは自分の犯した過ちに気付いた。 しかし、今となっては後の祭り。 「ゆ、ゆっくりまってね!!!! ゆっくりおりてきてね!!!! ふーふーふーふー……」 れいむは必死になって、下に向かって息を吐いている。 重石から解き放たれグングンと上昇している子まりさの風船に追いつこうとしているのだ。 残った子ゆっくり達も、母に習って、風船の中で下に向かって息を吐いているが、そんなことで上昇するはずもなく、子まりさを乗せた風船は、既に一家に見えない高さまで昇っていった。 もう一家に悲鳴も届かない。 「おかあしゃんのせいだ!!」 姉の姿が見えなくなり、息を吐き続けることに疲れた子ゆっくりが、再度れいむを詰る。 それに端を発し、残った2匹の子ゆっくりも、れいむに詰め寄った。 「おかあしゃんが、おねえちゃんをころちたんだ!!」 「おかあしゃんは、ほうちょうはまりしゃたちをこりょしゅきなんだ!!」 「ち、ちがうよ!! おかあさんはみんないっしょにかえろうとして……」 「じゃあ、なんでおねえちゃんをはじゅしたのおおおぉぉぉ―――!!!」 「そ、それは……ちょっとまちがっただけで……」 「まちがいでしゅんだら、どしゅまりしゃはいらないよおおぉぉぉぉ――――!!!!」 「ごめんなざいいいいいいいぃぃぃぃぃ―――――――!!!! ちょっどまぢがっだだけなのおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!」 天国から一転地獄にたたき落とされたれいむは、泣いて子ゆっくり達に謝罪する。 今回のミスも、紐を落とした時と同様に、明らかに自分が悪い。 もっと注意深くしていれば、こんな単純なミスを犯すことはなかったのだ。 何とか子供たちの誤解を解きたいが、ミスも二度目ということで、子ゆっくり達はにれいむの言葉を聞こうとしない。 残った3匹は、「おかあしゃんなんて、ゆっくちちねぇ!!」と、口をそろえて罵倒する。 そんなれいむは泣きながら下唇を噛んで、子ゆっくり達の罵詈雑言に耐えていた。 ここさえ無事に出れば、絶対に一家そろってゆっくりすることが出来るのだ。 そう信じ、いや、そう信じないと、心が折れてしまいそうだった。 れいむは体を振って涙を消すと、今度こそミスはするまいと、再び風船の紐を齧った。 「ゆっ!? おかあしゃんがまたれいみゅたちをこりょちょうとちてりゅよ!!」 殺すもなにも、れいむが切り離そうとしている風船は子ゆっくりのいない1番角の風船なのだが、そんなことは子ゆっくり達には関係ないらしい。 紐を咥えたれいむを見て、子ゆっくり達は、様々な反応を示す。 「おかあしゃんなんて、ゆっくちちね!! ゆっくちちね!! ゆっくちちね!!」 子まりさは幾度となく、れいむに暴言を繰り返す。 「ゆああああぁぁぁぁぁん!!! れいみゅ、ちにたくないよおおおぉぉぉぉ!!!!」 子れいむは、ひたすら風船の中で泣きわめく。 そして、末っ子の子れいむは、死の恐怖に耐えられないのか、訳の分からないことを口にしながら、風船の中で暴れまわっていた。 れいむはそんな子ゆっくり達を背中に感じつつも、泣きながら風船の紐を噛み切っていく。 無事一本の風船を切り離すことができ、再度ハンモックが不安定になる。 しかし、ここでようやく風船を切り離した効果が出てきた。 計15個になった風船が、れいむの重さと均等になったのか、上昇を止めたのだ。 れいむはホッと一息つくも、再度風船の切り離しにかかる。 今度は子まりさがいる2番角の風船だ。 子まりさは、「まりしゃをころしゃないでええぇぇぇ――――!!!」と、さっきの威勢はどこに行ったのか、風船の中で脅え始めた。 れいむは、今はどんな言葉をかけても通じないだろうと考え、一言子まりさに「ごめんね!!」と謝罪し、風船の切り離しに掛った。 今度はさっきと同じ間違いはするまいと、しっかり子まりさの乗っている風船の紐を確認し、その他の紐を口に咥えた。 キリキリと紐が噛み切られ、風船が切り離される。 それと同時に、今まで上昇一編だったのが、初めて下降に転じた。 れいむは内心安堵しつつも、気を緩めず続けて3番角の風船を切り離し、4番角の風船も落ち着いて、切り離すことに成功した。 計12個になった風船は、明らかに目に見えて下降しているのが、子ゆっくり達にも理解出来た。 まだ完全に母親を信じきることは出来ないものの、子ゆっくり達もれいむのしていることが功を奏したと分かるや、泣いたり暴言を吐いたり暴れたりするのを止めた。 もしかしたら本当に帰ることができるかもしれないと思い始めたのだ。 れいむが再びおかしなことをしないよう、じっと見つめている。 当のれいむは、気を緩めまいと、必死で行動していたので、何時しか子ゆっくり達が大人しくなったことも気づかず、黙々と風船の切り離し作業に精を上げていた。 1番角の風船を切り外し、黙ってれいむを見つめる子まりさの2番角の風船を切り離すと、3・4番も冷静に切り離し、ついに風船を8個まで減らすことに成功した。 さすがに8個の風船では、れいむの重さに耐えられるはずもなく、結構なスピードで下降していった。 れいむは下からの風を受け、これ以上風船を切り離すと逆に危ないと悟り、これで風船切り離しを終えた。 「ゆう~……これでもうあんしんだよ!! ゆっくりしたにおりていくよ!!」 全身から甘い分泌液を出して、ホッと一息つくれいむ。 たぶんゆっくりの汗なのだろう。 どこに降り付くかは分からないが、地上に降りさえすれば巣に帰る手はいくらでもある。 あるいは、その場所に新しいゆっくりスポットを作っても構わない。 これで子供たちとの仲も戻るだろうと、れいむは上にいる子ゆっくり達に目を向けた。 子ゆっくり達は一生懸命下に戻ろうと頑張っているれいむを目の当たりにし、そんなれいむに暴言を吐いたことをばつ悪く思っているのか、風船の中で対応に窮していた。 しかし、無事降りるめどが立ち安心感が出てきたからか、甘えん坊の末っ子れいむが「おかあしゃん、ごめんなちゃい」と謝罪したのを皮切りに、モジモジと目線を合わせられなかった他の2匹も、れいむに謝罪の言葉をかけた。 れいむはそんな子ゆっくり達に「いいんだよ」と、やさしく言葉をかける。 まだ善悪の分別も付かない赤ん坊なのだ。 自分の感情を誤魔化すなんて器用な真似が出来る筈がない。 ようやく仲良し家族に戻ることができ、れいむはこれまでの苦労は無駄ではなかったのだと、ようやく安堵感に浸ることが出来た。 しかし、死神に見染められた一家に、ゆっくり出来る時間はそう続くことはなかったのだ。 風船Ⅲ?に続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1231.html
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第一話:鋼の悪魔と天使の刃 ガトリングガンで弾幕を張るヴァッフェバニーに、パワーアームを盾代わりに接近する。 洒落にならない威力を持つガトリングガンだが、ストラーフ型のパワーアームはパワーと装甲だけなら他の神姫の追従を許さない性能を誇る。 左腕が半壊する頃にはヴァッフェバニーは既に手の届く距離にいた。 「────っ!!」 慌ててバーニアを展開するがもう遅い。振りかぶったパワーアームで二倍近い体重差をそのまま叩きつけて黙らせると、頭の中で撃墜数にプラス1を計上する。 「マスター、残敵は?」 『残り3。いや、2になった。他にも物凄い勢いで狩りをしている奴が居るみたいだね。多分次でぶつかるよ。気をつけて、アイゼン』 「了解」 交信を終え戦場へと意識を戻すストラーフ型の神姫、アイゼン。 彼女は近隣の神姫の中でもトップクラスの実力をもっているバトルロイヤルの常連だった。 (戦闘開始からまだ3分。参加している12名のうち私が4機倒して残りは7。残敵2だから5人倒れている。もし、その5人を残っている中の一人が倒したのだとしたら……) 元々が野球スタジアムだったというこの神姫センターの最大の売りが、広大なフィールドを使用した12名参加型のバトルロイヤルである。 その広いフィールドでこれだけ早く敵を狩る事ができる装備と言えば、アイゼンに思いつくのは3種類だけだ。 (長大な射程と威力を持った大砲、あるは遠距離から急所を打ち抜けるスナイパーライフル) しかし、月ごとにフィールドの地形が変わるこのバトルロイヤルフィールド。今月の地形は台形の山と谷が入り混じった複雑なものだ、その2種では射線の確保もままならない。 「……と言う事は……」 呟いたアイゼンに答えるように純白の翼が上空を横切った。 「やっぱり!! ────アーンヴァルタイプ!!」 天使を模した有翼の神姫が弧を描いて旋回してくる。こちらを発見したようだ。 あらゆるパーツの中でも最速の移動速度を誇るアーンヴァルタイプのウイングユニットは、その凄まじい速度ゆえに扱う神姫にも高い反応速度を要求する。 その要求を最も満たしているのが他ならぬアーンヴァル系の神姫なのだが、このタイプは直接的な戦闘力で他の神姫にやや劣る面があり、一対一の対戦はともかく対多数を要求されるバトルロイヤルでは人気の低い神姫だった。 「……来る!!」 通常のアーンヴァルならば上空で距離をとって銃火器で“爆撃”してくるのが常である。 その際の火力の低さ。即ち装弾数と威力を両立できないのがバトルロイヤルにおけるアーンヴァルの弱点だった。 対戦では装弾数を犠牲にして威力を重視し、射撃の際に必中を期せばいいだけの問題だが、敵の数も多いバトルロイヤルではその戦法は通用しない。 故に廃れていったアーンヴァルだが、この敵はそうでは無いらしい。射撃の為に距離を置くような真似をせず、その速度を活かして一直線に突っ込んでくる。 「アーンヴァルが接近戦!?」 神姫の中では最も非力な部類に属するアーンヴァルが、強力なパワーアームを有するストラーフ型の自分に突っ込んでくる。その意図が分からず一瞬困惑するアイゼンだったが、その一瞬。ただの一瞬が致命傷になった。 「────!?」 衝撃を感じたと思った次の瞬間、アイゼンは自分が敗北した事を知った。 勝敗を定めるコンピュータが彼女の負けを宣告し、彼女の意識は闇へと落ちていく。 クレイドルの上で眠りに落ちる瞬間にも似た浮遊感。 久々に味わう敗北の感覚が脳裏に浮かび、その意識が、途絶えた。 そのバトルは、アイゼンが敗れた15秒後に、残りの一体を撃破したアーンヴァルの勝利となった。 「マスター、ごめん負けちゃった」 「ま、しょうがないよ」 そう言って苦笑するのは小柄な少年。島田祐一(しまだゆういち)。 近所の高校に通う高校生がアイゼンのオーナーだった。 「あんな戦法、思いついても実行に移す奴そうはいないって」 「……マスター……?」 「……ん?」 「……私、何で負けたの?」 「………………そっか、一瞬だったから分かんないか」 そう言ってノートパソコンを広げる祐一を見て、アイゼンも“お出かけ袋”の中からUSBケーブルを取り出す。 既に5年にもなる付きあいだ。この辺の呼吸は言われずとも分かっている。 祐一は手なれた様子でアイゼンのメモリーバンクにアクセスし、敗北の一瞬を映し出す。 「うわ、視界だとホントに一瞬だな。何も分からないや……」 「……申し訳ない……」 本日三度目になる謝罪を口にし、アイゼンは項垂れる。 「……ん~と。スローで見れば分かるかな? ほら、ここ」 「これ、……刀?」 アーンヴァル自身の身体の陰になってアイゼンからはよく見えなかったが、彼女は腰溜めに構えた刀を持っており、すれ違いざまに抜刀し切りつけていたようだ。 見ればなるほど、アイゼンのパワーアームも画像同様、見事に身体を庇った両腕が半ばから切断されている。 もしパワーアームで庇っていなければ頭部や胴体と言った中枢部はともかく、彼女自身の両腕くらいは同じ運命を辿っていただろう。 「ま、こんなリスクの高い戦法を使う奴なんて普通はいない。これだけの腕があれば、銃を使ってもっと安全に戦えるだろうに。何を考えてるのかね、こいつのオーナーは……」 「余計なお世話よ!」 不意に背後からした声に、祐一とアイゼンは同時に振り向く。 「誰?」 立っていたのは一人の少女。着ている制服は近所にある女子高のもの。 そして、首をかしげる祐一を半ば無視する形で、その少女は手にしていたバスケットを開いてみせる。 「あ!」 それが彼女の素性を何より弁明に物語っていた。 「あんた、この神姫の……」 「そうよ、伊籐美空(いとうみそら)。この子、フェータのオーナーよ」 「は、始めまして……」 バスケットからちょこんと顔を出す神姫は、先ほどアイゼンを切り捨てたアーンヴァルであった。 「……で、話ってなに?」 自販機で買ったジュースをチャプチャプ揺らしながら祐一は美空に問いかける。 すぐ傍には無言で見詰め合うアイゼンとフェータ。 話があるとドリンクコーナーまで引っ張ってきた美空自身は、しかし何も口にしてはいない。 そして、祐一の問いに彼女から返ってきた答えは実に単純明快。 「簡単よ。あたしのフェータと一対一で対戦なさい」 踏ん反り返って胸を張る美空。 あんまり胸は大きくないなー、などと思いながら祐一は言い返す。 「勝負ならさっき着いたろ。おかげさまでこっちはしばらく戦闘不能だよ」 祐一が親指で指した背後には、半壊したストラーフのパワーアームがある。 「ふん、そうね……」 それを見て、眉を寄せて考え込む美空。 くるくる変わる表情が見ていて飽きない。 「おっけー、明日まで待つわ。明日の3時にここで会いましょう」 「一晩で直るか!!」 無茶苦茶言い出した美空に思わず声を上げる祐一。 「直しなさい」 しかし美空はそう言いきって背を向ける。 「来なかったら、承知しないから……」 妙にドスの利いた台詞を残し、去ってゆくその後ろ姿を、祐一とアイゼンは呆然と見送った。 「あれ?」 聞きなれない声に目を向ければ、そこにはフェータと呼ばれたアーンヴァルが……。 「……って、ちょっと待て!! 神姫!! 神姫忘れてる!!」 「マスターぁ~。置いてかないでくださぃ~!!」 くるりと180度回頭。つかつかと戻ってきて、やっぱり忘れていたらしいバスケットにフェータを入れる美空。 「顔真っ赤」 「うるさいっ!!」 祐一の突っ込みに怒鳴って返すと、そのまま再び踵を返し早足で逃げるように立ち去る。 と、ドリンクコーナーの出口で一度振り向き祐一を見た。 「いいわね。明日の3時よ!! 絶ぇっ対に来るのよ!!」 「お、おう……」 祐一の返事を聞き届け、美空は今度こそ本当に立ち去った。 「………………」 「……ね、マスター?」 「……なに?」 「……これ、どうするの?」 アイゼンの視線の先は破壊されたパワーアーム。 もちろん一晩で直るような壊れ方ではない。 「……どうしよっか?」 修理の目処も立たないのに、迫力に負けて返事をした祐一の負けだった。 「とにかく近付いたら拙いんだよな」 自宅のパソコンで今日の戦闘データを解析しながら祐一が呟く。 傍らにはUSBケーブルで接続されたアイゼン。 彼女と一緒にその日の戦闘を解析するのは祐一の日課とも言える作業だったが、今日のそれはいつもより念入りに行っている。 もちろんフェータと言うアーヴァルタイプへの対処法を模索する為だが、その成果はどうにも芳しくない。 「んとね、あれと近接戦で戦うぐらいなら、サイフォス半ダースのほうが勝ち目ありそ」 アイゼンが口にしたのは近接最強を誇る騎士型の神姫。 ストラーフも比較的近接戦向きの神姫だが、サイフォスのそれには及ばない。 無論、アイゼンであれば並のサイフォスならば近接戦でも充分対処できる。そのアイゼンを一刀の元に切り捨てたという事は、フェータと呼ばれるあのアーンヴァルは並みのサイフォスタイプより遥かに強いと結論付けられるだろう。 「……近付くのは拙い。かと言って距離の選択権は速度が上の向こうにある訳だし……」 祐一はそこまで言って背もたれに寄りかかって天井を眺める。 「……だいたい、あのアーンヴァル素体もノーマルだよね?」 「ん」 う~ん。と考え込む祐一に首を傾げるアイゼン。 「マスター、何気にしてる?」 この辺の空気の読み方も付き合いの長さゆえ、だ。 「ほら、アーンヴァルがどんなに頑張って刀振り回した所で、ストラーフのパワーアームを切断できるわけ無いじゃん」 「あ!」 目を丸くするアイゼン。 確かにストラーフのパワーアームは頑丈さにも定評がある。 故にストラーフタイプと対戦するときには、いかにそのアームの下の神姫本体へ攻撃を通すか、という戦いになるものだが、今日の戦闘はその定石を根底から崩している。 それが、よりにもよって非力なアーンヴァルが、というのが腑に落ちない。 「当然、速度を質量に換算するとしてもあんな威力になるものかね……?」 ならない。 それが祐一の下した結論だった。 もちろんアイゼンも即座にシミュレートして同様の結果を得ている。 速度、重量、パワー。 全ての計算材料が揃っている筈なのに結果が合わない歯がゆさ。 何を見落としているのか分からない焦燥感が祐一を襲う。 と、そこへ。 「はろろ~ん。お姉ちゃん登場!」 酔っ払いが現れた。 「姉さん。ノックぐらいしてっていつも言ってるでしょ?」 「いつも言っても聞かないんだから、今日聞くわけ無いじゃん?」 「はぁ……」 人差し指をチッチッチッと振りながらそんな事をのたまう姉に、祐一は溜息をつくしかない。 「お帰り、雅」 「あ~ん、アイちゃん今日も超ぷりち~。お姉さんと一緒にお風呂入ろ~?」 アイゼンを抱き上げて頬擦りする酔っ払い、島田雅。 もちろんアイゼンは今USBケーブルでパソコンに繋がっているわけで……。 「んぁ?」 引っ張られて物音を立てたパソコンのディスプレイを雅は覗き込む。 そこには今まさに切りかかるフェータの姿。 「これって居合い抜きじゃない。へ~、神姫ってこんな事までできるんだ……」 「え、今なんて言ったの?」 「居合い抜きよ、い・あ・い・ぬ・き。お姉ちゃんを疑うつもり?」 「いや、そうじゃないけど」 「雅、いあいぬきって、何?」 アイゼンの質問に雅が答える。 「んとね、刀を使った剣術の一種で、元は不意打ちを受けたときにどれだけ早く抜刀して戦闘準備を整えるかって技術だったんだけど、そのうちに抜刀時の速度、つまり鞘から刀を引き抜いたときの勢いが生み出す威力に着目した人たちが、それ単体で独立した一つの技に仕立て上げたものよ。達人の抜刀術は甲冑を着込んだ人間を軽々と真っ二つにしちゃうってよく言うわよね」 「それだ!!」 「ん!」 思わず顔を見合わせる祐一とアイゼン。 人差し指と手の平でハイタッチ。 「……って、向こうの手札が分かったからって対処法を考えなきゃどうしょもないよな」 「ん」 我に返り気まずそうに見詰め合う。 「まあ、手札が読めたって事は、それを崩せば良い訳だ」 「だね」 ん~、としばし考え込む二人。 「あれ、かわせそう?」 「無理」 「近付かれないって言うのは」 「それこそ無理」 「だよな……」 例えアイゼンにアーンヴァルのウイングユニットを装備しても、アーンヴァルタイプの神姫であるフェータ以上に使いこなすのは不可能だろう。 「それじゃあ、ランスか槍で迎撃するって言うのは?」 「武器ごと切られなければ、いける……?」 「技量が問題か……」 「槍の類は使ったこと無いし」 「付け焼刃が通用するような相手でもないよな……」 「手羽焼き? ネギマのほ~がいい……」 「「……」」 振り返れば、祐一のベッドに頬ずりしながらヨダレをたらす酔っ払いが一名、居た。 第二話:鋼の悪魔と天使の刃(後編)につづく 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/5342.html
【用語名】 悪魔 【読み方】 あくま 【登場作品】 仮面ライダーリバイス 【分類】 作中用語 【詳細】 仮面ライダーリバイスにおける「悪魔」。 人間の体内に眠る存在とされバイスタンプ、あるいはプロトバイスタンプを身体に押印することで悪魔を実体化させることが可能となるが、その際契約書が出現しそれを纏うように悪魔に装着されデッドマンが誕生する。 実体化させない限り悪魔に物理攻撃は効かず、悪魔側からも外部に対し物理的な接触は不可能。 そのため五十嵐一輝の体内にいるバイス/仮面ライダーバイスは自分の肉体を持つことを願っている。 デッドマンとして実体化した悪魔は自我が存在せず、プロトバイスタンプを介してある程度操ることは可能だが、フェーズが進んでも悪魔側の意識は表面化しない。 フェーズ2以降は契約者と一体化するものの、自我そのものは契約者のまま。 その本質は人間に生来宿る「悪性」を分離させたものであり、悪魔が死ぬと契約者が、契約者が死ぬと悪魔が死亡してしまうということがリバイスレガシーで明かされた。 デッドマンは「悪魔獣」であるためその限りでは無いのかこれまでも登場したデッドマンは全て撃破されているが、プラナリアやブラキオのように何度も再生産している個体もいる上、契約者の死亡者はほぼ居ない。 死亡した契約者もフェーズ2以上の悪魔と融合し、契約解除出来ずデッドマンごと死亡する形となったものがほとんど。 劇中で「悪魔」と呼ばれているのは以下の通り。 バイス/仮面ライダーバイス カゲロウ/仮面ライダーエビル ラブコフ ギフ ディアブロ クリスパーエジソン・クリスパー クフ・クリスパー ヒミコ・クリスパー レオニダス・クリスパー ギフテリアンギフテリアン(TRUE) ヘルギフテリアン その正体、存在としての本質は「人間が生来持つ悪性エネルギー」。 バイスタンプはそれを人間の体から分離する機能を持ち、ギフは悪性エネルギーを主食とするため人間の数が多く食事に困らない地球を「楽園」と呼ぶほど好意的に見ている。 しかしながらギフテリアンを始めとした人間に害する生物を無尽蔵に生み出すギフは一般的な人間とは相容れず、「悪魔」と迫害された末休眠に入ることを決意し、自らと契約した古代の人間二人に人間社会の後末を見守らせる事となった。 ギフもまた「悪魔」と呼ばれていたが、それはギフスタンプの押印によって悪性を解放させ怪物化した宿主ごと捕食していたため。 ギフにとっては食事に過ぎなかったのだろうが、それを外から見た場合悪魔の所業にしか見えなかっただろう。 悪性エネルギーということから、人間の心のバランスを善悪で括った際に悪魔を失うことでそれが崩れてしまうことが示唆されている。 自らの心の悪、カゲロウ/仮面ライダーエビルと決別した五十嵐大二はギフに対する恐怖心と、悪意を失ったことで善に偏らざるを得なくなった結果暴走じみた行動を取ってしまうなど悪魔と人間の切っても切れない関係は今後とも続いていくことと思われる。 【余談】 仮面ライダー作品では基本的に敵となる怪人の種族はモチーフにされたものに何らかの用語を足してもじったものであることが多いが、リバイスにおいてはストレートに「悪魔」とされている。 東映特撮作品ではアクマイザー3及び超神ビビューンにてアクマ族が登場している。
https://w.atwiki.jp/oogiricgi/pages/509.html
GR 73期 第72001回~第73000回集計 (2010/04/18~2010/05/15) 参加人数 946名 投票総数 42424 投稿総数 20390 平均得票率 2.081 リトル 140名 ファーム 71名 メジャー 43名 投稿なし 10 0票 4392 10票 41 1票 4954 11票 14 2票 4221 12票 12 3票 2856 13票 1 4票 1792 14票 3 5票 997 15票 2 6票 576 16票 0 7票 331 17票 1 8票 148 18票 1 9票 58 GR 73期 第72001回~第73000回 【リトルリーグ】 (投稿 20~49) 平均得票率: 1.949 得票率 得票/投稿 おなまえ ------------------------------------- 01 3.650 073/20 火田辻正 02 3.571 075/21 デージー 03 3.450 069/20 盗めない宝石 04 3.391 078/23 加藤治郎 05 3.259 088/27 くろさわ 06 3.156 101/32 万引き@犬猫 07 3.100 062/20 初回マン 08 3.091 068/22 ペニ森@藁 09 2.971 104/35 書道部 10 2.917 070/24 おうてか 11 2.900 058/20 みずほアナールディングス 12 2.870 066/23 半平太 13 2.844 091/32 イマ・クルーズ 14 2.800 126/45 そよ風吹かして夢のワンルーム 15 2.783 064/23 そて@馬 16 2.762 058/21 お腹が弱い 16 2.762 058/21 育成枠 18 2.628 113/43 星檻@大生 19 2.619 055/21 らも 20 2.565 059/23 ツインターボ@馬 21 2.545 084/33 みへん 22 2.536 071/28 餅マン 23 2.533 076/30 スターウォーズ欣也@家ゲ 24 2.500 050/20 ぽろりん 24 2.500 050/20 まるみえ 24 2.500 050/20 遺跡 27 2.484 077/31 チキン@大生 28 2.478 057/23 涼秋 29 2.444 066/27 おふとん 30 2.429 102/42 はじまりのうた 31 2.423 063/26 涙くん 32 2.417 058/24 NaClaq 33 2.348 054/23 ラブ&ピータン 34 2.333 049/21 ショッピング 35 2.324 079/34 なまいきちゃん 35 2.324 079/34 家臣アルティメットヒーローズ 37 2.286 048/21 テレ朝 38 2.273 050/22 サービス 39 2.265 077/34 逃げ腰ハンター 40 2.259 061/27 ベレット1600 41 2.250 045/20 うこん 42 2.211 084/38 ロム・ケッソン 43 2.200 055/25 着地地点 44 2.191 103/47 ワルサー@馬 45 2.190 046/21 のーこ 45 2.190 046/21 みかん 47 2.184 083/38 鞘@将棋数学 48 2.179 061/28 でに@馬 48 2.179 061/28 パス 50 2.171 076/35 でにろう ------------------------------------- トノトノン@狼, nmo, 2の人, もやしぱんち, 稲葉じゃない方@wktk14, 1番センター二塚, やーぱん, 青風, ホンダラ拳法, 必ずめぐみ, 大丸のにおい, 店長@大生, 一発屋, TAMAGO, 泥ロボ@犬猫, 頑張ってます!未来のJリーガー, あらびきウンコ@朝飯前, ルーキーの品格, 乱@左利き, モーリ, ゲルニカ, あ, デューサー†3, 自薦投稿, 夜のこさたに, 何で澤田先輩だけポルシェなの?, pakira, あああ, カルパ, やはぎ, みちねこ@サン牧, ママのマンコ, アイス@大生味, あるおー, 空洞, ちゃんこフォンデュ@狼i, ナミダジュン, 金曜日よりの使者, 零落, 冷やしたぬき, THE なりたけ, B軍団, ショコラ, ルル, たたみん♪@馬, 梅ぼし, ガソポソ, ポーイ, ボランティアラー, アロマっちゃん -------------------------------------100/140位 GR 73期 第72001回~第73000回 【ファーム】 (投稿 50~99) 平均得票率: 2.147 得票率 得票/投稿 おなまえ ------------------------------------- 01 3.800 228/60 反政府ボーイ 02 3.593 212/59 けええ@クイズ雑学 03 3.211 244/76 せくた 04 3.033 185/61 いないし 05 3.030 200/66 秋霖 06 2.913 233/80 んじょも 07 2.867 172/60 悪魔と踊る 08 2.833 170/60 侍 09 2.800 182/65 とおる 10 2.747 272/99 ららら 11 2.725 139/51 ミノルタ@音ゲ 12 2.683 161/60 タクス@狼 13 2.619 254/97 ド下品ちゃん 14 2.603 151/58 ツヴァイ@喪 15 2.589 145/56 ゲリバ@格闘技 16 2.538 132/52 solitude@狼 17 2.512 216/86 猫の断末魔 18 2.448 142/58 大切な何か 19 2.410 147/61 シンプソン 20 2.377 126/53 茹でキャベツ 21 2.376 202/85 正直臭い 22 2.333 140/60 あうっあうっ@狼 23 2.323 151/65 ファンファーレ 24 2.323 216/93 サーカス団 25 2.299 200/87 コクやか 26 2.299 177/77 黒蜜 27 2.263 129/57 職人の足音@格闘技 28 2.237 132/59 田辺3級 29 2.209 148/67 すり身 30 2.157 110/51 すっぴんの叶恭子@藁 31 2.149 144/67 地球のおにもつ@VIP 32 2.143 195/91 アフロマン 33 2.122 174/82 横顔 34 2.118 161/76 瓶覗き 35 2.113 169/80 はな 36 2.103 122/58 CoolG 37 2.091 115/55 のり千代 38 2.074 141/68 切り裂きジャック 39 2.062 167/81 victim@格闘技 40 2.056 111/54 ごませんFR 41 2.038 108/53 若いきつねと三十路のたぬき 42 2.018 111/55 鋼鉄 43 2.011 187/93 エッジ急所 44 2.000 102/51 Usk 45 1.988 159/80 でげ 46 1.975 160/81 腐りかけのラフランス 47 1.968 185/94 名探偵ニプレス 48 1.926 131/68 沼の主 49 1.926 104/54 くろ 50 1.811 172/95 ずんだもち小Ⅴ朗 ------------------------------------- キンタマパーティ@共産党, のぼせ, 右のやつ@VIP, 路傍のトリマー, yuto, あてな, すけべい, いいね、その笑顔, ノナーンコフ少尉@狼i, GO, ユラト, でっちゃん, みいな, SSL, 電気タバコ, もんもん, うーちゃん@狼, C・モンゴル, 6, メタルスライム@FFDQ, さだお ------------------------------71/71位 GR 73期 第72001回~第73000回 【メジャー】 (投稿 100~) 平均得票率: 2.271 得票率 得票/投稿 おなまえ ------------------------------------- 01 4.088 462/113 いかそうめん 02 3.169 580/183 ちょもらんま 03 3.086 787/255 虎猫 04 3.046 329/108 (・ん・ `) 05 3.029 412/136 深爪スナイパー@昭和の格闘家 06 2.900 290/100 タメゴロー 07 2.771 485/175 バスタオル 08 2.727 420/154 線路を歩くな 09 2.695 407/151 JP@セピア 10 2.646 299/113 夜の粘着質 11 2.604 802/308 スカイハイ 12 2.554 309/121 なめたけ 13 2.534 555/219 坊っちゃん 14 2.426 262/108 ブラックダンサー 15 2.424 492/203 ささくれ君 16 2.417 510/211 白ポッチ 17 2.411 270/112 天誅 18 2.409 648/269 20thboy 19 2.347 575/245 しもまみれ@数学 20 2.293 266/116 ねぎたま 21 2.292 314/137 温かい図鑑 22 2.255 557/247 風邪 23 2.204 249/113 ブルボン小林 24 2.186 400/183 トバトバ 25 2.181 506/232 亭 26 2.165 355/164 Giovanni 27 2.096 239/114 haha 28 2.054 380/185 ポム 29 2.010 211/105 ペッパー 30 2.008 500/249 夜の初見 31 1.944 344/177 四暗刻 32 1.934 350/181 犬も好き。 33 1.906 486/255 肺エナ 34 1.857 325/175 夜の2代目(ハァハァ) 35 1.763 201/114 銭湯竜 36 1.736 184/106 締まりがいいね 37 1.653 195/118 オレカエル@糖尿病 38 1.642 609/371 ちき 39 1.597 198/124 だんおに6@だんちづ魔 40 1.571 253/161 ケンドーアラシ@格闘技 41 1.472 318/216 みえ 42 1.334 383/287 ギャラリア@プ板 43 1.230 155/126 バカンス ------------------------------------- GR 73期 第72001回~第73000回 【出塁率】 1票以上獲得率 (ファーム以上) 平均出塁率: .803 出塁率 出塁/投稿 おなまえ ----------------------------------- 01 .973 010/113 いかそうめん 02 .938 061/065 とおる 03 .935 101/108 (・ん・ `) 04 .934 057/061 いないし 05 .933 056/060 侍 06 .926 126/136 深爪スナイパー@昭和の格闘家 07 .925 074/080 んじょも 08 .924 061/066 秋霖 09 .922 047/051 すっぴんの叶恭子@藁 10 .918 168/183 ちょもらんま 11 .918 234/255 虎猫 12 .914 138/151 JP@セピア 13 .910 091/100 タメゴロー 14 .909 140/154 線路を歩くな 15 .908 069/076 せくた 16 .900 190/211 白ポッチ 17 .900 197/219 坊っちゃん 18 .898 053/059 けええ@クイズ雑学 19 .886 273/308 スカイハイ 20 .886 155/175 バスタオル 21 .885 077/087 コクやか 22 .883 053/060 反政府ボーイ 23 .881 059/067 地球のおにもつ@VIP 24 .877 236/269 20thboy 25 .876 099/113 夜の粘着質 26 .876 106/121 なめたけ 27 .872 075/086 猫の断末魔 28 .867 052/060 タクス@狼 28 .867 052/060 あうっあうっ@狼 30 .865 045/052 solitude@狼 31 .860 049/057 職人の足音@格闘技 32 .859 073/085 正直臭い 33 .859 085/099 ららら 34 .852 046/054 路傍のトリマー 35 .850 051/060 悪魔と踊る 36 .849 079/093 サーカス団 37 .849 045/053 茹でキャベツ 38 .845 049/058 ツヴァイ@喪 39 .842 208/247 風邪 40 .841 195/232 亭 41 .839 047/056 ゲリバ@格闘技 42 .836 051/061 シンプソン 43 .830 044/053 若いきつねと三十路のたぬき 44 .829 136/164 Giovanni 45 .825 080/097 ド下品ちゃん 46 .824 042/051 ミノルタ@音ゲ 47 .823 167/203 ささくれ君 48 .819 095/116 ねぎたま 49 .818 112/137 温かい図鑑 50 .817 067/082 横顔 ----------------------------------- GR 73期 第72001回~第73000回 【長打率】 4票以上獲得率 (ファーム以上) 平均長打率: .213 長打率 長打/投稿 おなまえ ----------------------------------- 01 .567 034/060 反政府ボーイ 02 .566 064/113 いかそうめん 03 .508 030/059 けええ@クイズ雑学 04 .390 039/100 タメゴロー 05 .388 031/080 んじょも 06 .382 029/076 せくた 07 .369 094/255 虎猫 08 .366 067/183 ちょもらんま 09 .364 024/066 秋霖 10 .361 022/061 いないし 11 .343 037/108 (・ん・ `) 12 .338 046/136 深爪スナイパー@昭和の格闘家 13 .330 032/097 ド下品ちゃん 14 .327 017/052 solitude@狼 15 .317 019/060 悪魔と踊る 15 .317 019/060 タクス@狼 17 .314 016/051 ミノルタ@音ゲ 18 .303 030/099 ららら 19 .291 044/151 JP@セピア 20 .286 050/175 バスタオル 21 .286 088/308 スカイハイ 22 .283 017/060 侍 23 .281 034/121 なめたけ 24 .273 021/077 黒蜜 25 .269 025/093 サーカス団 26 .268 030/112 天誅 27 .268 015/056 ゲリバ@格闘技 28 .265 030/113 夜の粘着質 29 .265 058/219 坊っちゃん 30 .262 017/065 とおる 31 .260 040/154 線路を歩くな 32 .259 015/058 大切な何か 33 .256 022/086 猫の断末魔 34 .253 022/087 コクやか 35 .251 053/211 白ポッチ 36 .250 027/108 ブラックダンサー 37 .245 060/245 しもまみれ@数学 38 .237 014/059 田辺3級 39 .237 027/114 haha 40 .235 020/085 正直臭い 41 .231 015/065 ファンファーレ 42 .227 046/203 ささくれ君 43 .226 031/137 温かい図鑑 44 .224 013/058 ツヴァイ@喪 44 .224 013/058 CoolG 46 .220 011/050 右のやつ@VIP 47 .218 012/055 のり千代 48 .217 013/060 あうっあうっ@狼 49 .213 013/061 シンプソン 50 .213 017/080 はな ----------------------------------- GR 73期 第72001回~第73000回 【HR】 (2位に5票差以上の1位) 計 45本 HR おなまえ ------------------------ 4 いかそうめん 3 しもまみれ@数学 2 ささくれ君 たなは バスタオル 火田辻正 線路を歩くな 1 (28名) ------------------------ GR 73期 第72001回~第73000回 【場外HR】 (2位に8票差以上) [ ]=偏差値 計 6本 ----------------------------------------------------------- GR#72348 うさぎのレース中に起きた事故 トバトバ 碧いうさぎがドーピングで失格 18 [100] GR#72352 写真で一言 http //dl3.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/388/oogiriphp_388.jpg 和泉@喪女 何者だったんだあの紳士 17 [103] GR#72537 豆腐のステーキなど こんなステーキは認めない ごませんFR ファックスからゆっくり出てくる 15 [99] GR#72843 こいつあせってるなと思った理由 瓶覗き 毒手の方で目こすってる 14 [87] GR#72882 写真で一言 http //dl3.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/389/oogiriphp_389.jpg ささくれ君 この髪形にしてください 14 [95] GR#72304 チョココロネさんが名前に飽きたそうです TAMAGO コロ姉 12 [86] GR 73期 第72001回~第73000回 【偏差値】 (場外除く) [ ]=偏差値 ----------------------------------------------------------- GR#72717 自宅が泥棒に入られたのに笑顔でいる理由 20thboy 若干プラス 15 [100] GR#72885 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/383/oogiriphp_383.jpg pakira 俺の家こっちだから 14 [99] GR#72503 わざわざエジプトに行ってまでしなくていいこと サラリーマン忍者 包帯をほどく 10 [96] GR#72355 農業に相応しいサブタイトル シイタケ YESか農家 12 [95] GR#72358 五月病って何ですか 火田辻正 気がMayる 11 [94] GR#72339 タモリが絶対言わないこと 切り裂きジャック トゥルーだね 10 [93] GR#72350 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/384/oogiriphp_384.jpg ノナーンコフ少尉@狼i 俺だけじゃない。衣装さんにも謝ってもらうぞ。 12 [92] GR#72334 いじめられっ子が残した名言 せくた 毛先は遊ばせてもらうよ 11 [92] GR#72197 「焼け石に水」の具体例 とおる 滝にドライヤー当てる 12 [91] GR#72999 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/385/oogiriphp_385.jpg 悪魔と踊る 裾測らせてくれない 11 [91] GR#72154 カラオケカルタの「さ」 大丸のにおい 去り際にジュース飲み干す 12 [90] GR#72169 「もっとくれ!もっとだ!」一体どうしたの? しもまみれ@数学 こんな刑期じゃ反省できない 12 [90] GR#72896 「この大将についていって大丈夫かな・・・」と心配になった理由 黒蜜 まだ説明書読んでる 12 [90] GR#72168 そんなにほおばってどうしたのですか? 虎猫 失言を止めたい 11 [90] GR#72330 のび太に絶対こんな言葉だけは言われたくない とおる 逆算して動かなきゃ 11 [90] GR#72876 僕のお母さんはお父さんをこう呼んでる ちょもらんま 係のもの 10 [90] GR#72505 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/386/oogiriphp_386.jpg (・ん・ `) 電圧上げまーす 9 [90] GR 73期 第72001回~第73000回 【お題ポイント】 (4票以上) ----------------------------------------------------------- GR#72350 秋霖 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/384/oogiriphp_384.jpg 6 GR#72525 黒蜜 MajiでKoiする5秒前 に似た響きの言葉 6 GR#72178 虎猫 いくら自由だからってこんなこと自由研究するな 5 GR#72338 ねぎたま 例 赤ちゃんが乗っています 心底どうでもいい事が書いてある車のステッカー 5 GR#72426 加藤 治郎 例: 「母」 まだ一度も会ったことがない人、これからも会えない人 「残酷すぎる広辞苑」を適当に開いたらこんな単語と意味が書かれてあった 5 GR#72524 悪魔と踊る ヘイ、DJ! ○○○ yeah yeah yeah! 5 GR#72158 右のやつ@VIP いきなり挫折した、絵描き歌の歌いだし 4 GR#72161 星檻@大生 野球部をやめた理由 4 GR#72167 ツヴァイ@喪 「出会い研究所」という曲にありそうな歌詞 4 GR#72176 タテロール 万能ねぎの万能っぷりを表すエピソード 4 GR#72179 すけべい 第3次○○大戦 4 GR#72181 1番センター二塚 全く興奮しないAVのタイトル 4 GR#72196 すり身 10文字作文テーマは切ない 4 GR#72347 イマ・クルーズ 例 東尋坊に消えた女の影 嫌なサスペンスドラマのサブタイトル 4 GR#72476 森@きのこ 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/387/oogiriphp_387.jpg 4 GR#72522 ねぎたま お弁当の温めを頑なに拒否するコンビニ店員の秘密 4 GR#72692 エッジ急所 例:パイパニック 映画のタイトルを下ネタ風にもじって下さい 4 GR#72885 ららら 写真で一言 http //dl5.getuploader.com/g/9%7Coogiriphp/383/oogiriphp_383.jpg 4 GR#72898 無視視界 ロナウジーニョが代表から外れた本当の理由 4 -----------------------------------------------------------//
https://w.atwiki.jp/sky15851/pages/18.html
【分類】人物名 プロフィール 人物像 生い立ち 能力について能力の概要 その他の能力 プロフィール 【名前】……ソウタ(苗字、漢字不明) 【身長】……162cm 【体重】……48㎏ 【性別】……男性 【年齢】……16歳ほど 【誕生日】…本来の生年月日は不明(ネイムレスに引き取られた日「8月2日」を誕生日の代わりとしている) ~詳細~ 【好きな事】………料理(主にお菓子作り) 【苦手な事】………漢字、英語 【好きな食べ物】…オムライス 【苦手な食べ物】…酸っぱい物 青に黒を足したようなかなり暗い青色の髪の少年。 重力そのものを生成できる能力を持つ。 特有型魔力のため、元からこれらの能力を持っていない限り習得は不可能である。 人物像 幼いころのトラウマもあり(下記【生い立ち】参照)暗い表情で無感情になってしまう事が多い。 ただ仲間を思う力が強くネイムレス一員が倒されかけた時は、怒りの感情を剥きだした。 基本無感情なことが多いように見られるが ネイムレス一員曰く笑ったり、恥ずかしがったりが分かりやすく 意外と表情にも出ていて、そこが可愛いと話したいた。 性格は上記でも紹介した通り仲間思いの優しい性格である。 戦闘においては最強クラスの能力を持っているが 自身の能力を過信はせず相手の能力や戦術などを窺うようにして戦うなど 冷静な戦闘スタイルを持ち合わせている。 身長は162cmと小柄で白っぽくて綺麗な肌である。 小さいころのなともにご飯も食べれないような過酷な生活があったうえでなため 天性の美肌持ちだったのかもしれない。 お菓子作りが好きという一面も持ち合わせている。 ネイレムスのメンバーででお菓子を作る際にハマったのだとか。 ネイレムスが命脈研究所を訪れた際に、ケーキを作ることになり風花顔負けの圧倒的女子力を披露した。 勉強に関しては苦手そのものである。 様々な学校に理由から学校へは行けていない。(【生い立ち】参照) 作中ではファミレスに行った時「牛丼」や「玉子焼き」といった漢字が読めない描写があった。 美肌を持ち合わせたビジュアル、高い戦闘スキル、高い料理スキルと考えたら 少しくらいはそんな点があってもいいのかもしれない。 ただそんな環境でも上記の通り相手を研究しながら高い戦闘センスを発揮できるのは かなり自頭が良いと言えるだろう。 ちなみに勉強が苦手と言ってもネイムレスの一員が最低限勉強は 教えていたため、自頭の良さもあってか平仮名の読み書き、最低限の計算くらいはすぐに覚えられたそう。 番外編では罰ゲームで(無理やり)女装させられた事があった。 かなり恥ずかしがっていたり、綺麗な肌や小柄な体格なせいか、あまり違和感が無かったため 斬螺に冗談交じりで「ソウタ、お前…女の子だったのか…」と言われ 「違うわ!]と言い合うなど、かなり仲が良いであろうやりとりが見られた。 最近は皆に表情を表すようになってきたとはいえ この時のソウタは目に見えて、特に感情がむき出しになっていた。 正直、無理に女装をされられたのだから無理もない。 一人称は「僕」。「俺」の方が合っていると指摘されるも ネイムレス一員が一斉に「そこがいいんだろうが!」と止めに入った。 生い立ち 小さな村(名称不明)で生まれる。現在は他者を圧倒する規格外の能力を持っているが 生まれつきその魔力があったわけではない。 彼の人生は壮絶そのもので、父は母が妊娠中に戦死、 母はソウタを出産した後4年ほどしてした時、 敵襲で家が火事になり体が弱かったこともあり逃げ遅れ亡くなってしまう。 その後、ソウタは村の老婆とともに暮らすこととなる。 その老婆は自分は動かずに他の子どもたちを畑、牧場等で 倒れるまで働かせ、ご飯も少量しか与えてもらえなかった。 そのうえ作物を町に出て自分のお金に変えるなど最悪を体言したようなの性格の持ち主だった。 上記の理由で体も衣服もボロボロになり 村のこどもからからかわれたり、いじめられたりしたしまう。 ある日それが我慢できなくなり、軽く押し返そうとしたとき 相手の子が宙に大きく舞い、怪我をさせてしまう。 それをきっかけにソウタは「厄災」と恐れられるようになってしまう。 それから少しした後、あるものを探して森で迷ってしいた ボスの穿墨斬螺をはじめとした4人組ネイムレスが村に現れる。 4人に敵意は無かったものの、悪人と自己判断した老婆が 不思議な力を持っていたソウタに無理やり戦うように命じる。 ソウタは咄嗟にネイムレスの1人の〇〇に手を押し出し身体を重くする力を自覚無く発動させる。 その後、ソウタの現状を知った斬螺は、不思議な力の可能性を気に入ったこともあり ソウタを村の外へ連れ出す。そこからソウタが部隊に加わり現在のネイムレスが誕生した。 ソウタが7歳ほどになったころ学校に行かせるかどうかという案がネイムレスにて出たが 正式な生年月日や戸籍、名前すらも不明なため学校には行ける可能性は低かった。 通えたとしても別の枠で扱われる加工性が高く 何かのきっかけでソウタの事情を知った子供に何か言われる可能性や、 今まで他の人と関わることが全くと言っていいほど無かったため、人と話せず孤独になるかもしれない。 誰かが強大な力を持つソウタに目を付けるかもしれない。 など様々な事を考えた斬螺はネイムレスで過ごさせ「ずっと一緒にいてやればいい」と判断した。 ネイムレス一員にとっては苦渋の判断となった。 能力について 重量波により部分的に時空を歪め重力を生み出せる最高峰の重力系魔力をもつ。 アインの使用する元々存在する重力の操作とは異なり 重力そのものを生み出すため消費魔力も大きい。 この能力を素で持つ人物はソウタただ1人である。 手の先に重力により圧縮した空気を放つことで空気砲のような攻撃が可能。 小さな一点に集められた空気を一気に発射するためただの空気でありながら純粋な威力も高い 相手の攻撃を重力で一点に集め、それを相手に放ち返すカウンター攻撃も可能。 作中では優壱の炎や雷の雷撃といった攻撃を掌の上に集め それを利用し攻撃する描写も見られた。 また超強力な重力を発生させ攻撃を無効化させるという芸当も披露した。 物語上、最強クラスの能力である。 【余談】 宇宙空間でこの能力を少しの間使用し続けると その重力の変動で生じた時空の歪みがきっかけとなり、小さな惑星が誕生すると言われている。 能力の概要 大まかにいえば重力波を生成、操作できる能力。 質量の持った物体は存在するだけで時空を歪める理論(Web引用)があり それを惑星のような線対照ではない軌道を描くことで重力波を発生させている。 彼は圧倒的な質量を持った高密度の物体を1点に出現させ それを加速度運動をさせることで重力を部分的に発生させている。 つまり規格外の大きさのものを生み出せる生成系魔力のひとつである。 またこの重力を発生させている物体は軌道自体を操ることも可能であり、 相手の魔力攻撃を集め相手に放ち返したり、圧縮した空気を発射できるのはこのためである。 その他の能力 能力については設定を考えるのに苦労したとのこと(ソウタ(ボツ設定)参照)
https://w.atwiki.jp/sky15851/pages/34.html
【分類】人物名 身長…156cm 体重…不明 性別…不明 能力階級…不明
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/4157.html
そして、僕は悪魔のZのキーを回した。 湾岸 Maiden Midnight SERIES 1 「悪魔と天使と人間 Part 3」 エンジンの鼓動が聞こえる。 ジュンの心臓の鼓動が高鳴る。 暖機運転は完了した。重たいクラッチを踏みこみ、ギアを1速に入れる。 クラッチを離しつつアクセルを踏み込もうとする。 悪魔のZは、エンストした。 チューニングカーに乗りなれているジュンも、さすがに緊張してしまった。 今度は、慎重にクラッチをつなぐ。 悪魔のZが、動き出した。 真っ赤なボディが街頭に照らし出され、夜の街の彩りに華を添える。 周りの車と溶け合い、光の渦に飲み込まれるように、悪魔のZは案外素直であった。 深夜の湾岸線を、300km/hオーバーで疾走するチューンドカーの、その本質はまだ現れていない。 悪魔のZは、光の渦から抜け出し、首都高のランプへと入っていった。 ―――――――――― 車体が暴れるッ! さっきまでの素直な悪魔はどこへ行ったんだ。 ……いいや、これが悪魔の本質なんだ。深夜の首都高で踏み込んでいって、はじめて悪魔の本質に触れられる。 ステアリングから伝わる感触、アクセルから伝わる鼓動、ボディから伝わる挙動。 すべてが全身に語りかけてくる、もっと踏み込んで行けと。 9号線じゃ狭すぎる、湾岸でなければとても踏み込んで行けない。 早く、湾岸へ……、そうしなければ、僕はこの悪魔に飲み込まれてしまう。 もうすぐ辰巳JCTだ。早く、早く……。 湾岸、合流……ッ! さあ、お前の本質を僕に見せてみろ、悪魔のZッ! アクセルを踏み込む右足が、張り付いたように離れようとしない。 ステアリングに否応なく力が入る。心拍数があがっているのがわかる。 少し静かにいていてくれ、僕の心臓。 もっとこの悪魔を感じていたいんだッ! エンジンの音が、聞こえる。 まだまだ、踏んで行けると呼びかけている。 でも、僕の心臓が、僕の脳みそが、これ以上は危険だと警鐘を鳴らす。 全身に悪寒が走る。悪魔に飲み込まれそうになっていた僕の体が悲鳴をあげている。 まだ、ここなら後戻りができる。お願いだ、落ち着いてくれ、僕の心よ。 やっとアクセルを抜くことができた。 僕の心が冷静さを取り戻してくれた。 この悪魔を手の内に入れることなんて、できない。 スピードの魔を体現したようなマシン。 真紅は、こんなマシンを操っていたのか、あの華奢な体で。 これ以上は息が続かない。 大井でUターンして帰ろう。 羽田線をC1方面へと進む。 浜崎橋JCTから、C1内回りに合流したそのとき。 新宿方面からの合流車両のなかに、異質なオーラをまとった一台の車がいた。 漆黒のボディ、大きく張り出したブリスターフェンダー、あれはポルシェ911ターボだ。 そして、本物のマシンと乗り手だけが放つ狂気。 間違いない、湾岸の黒い怪鳥、ブラックバードッ! よりによって厄介な車に出会ってしまった。 ブラックバードもこちらに気がついたらしい。 減速してこちらに近づいてくる。 ブラックバードはこちらの前について、様子をうかがっているようだった。 そのまま、C1を駆け抜けていく。 江戸橋JCTを右に、丁寧に車線変更をしている、つまり6号、9号、湾岸方面だ、ついて来いって意味か。 そのまま、僕はブラックバードの後を追いかけていた。 辰巳JCTから湾岸、有明JCTから台場線へ、そして、芝浦PAへと入って行った。 ―――――――――― 「貴方、いったい誰?」 芝浦PAの駐車場で、ジュンはブラックバードから開口一番に尋ねられた。 「このZのオーナーに、オーバーホールを依頼された人間だ」 「あらァ、てっきりオーナーが代替わりしたのかと思ったわァ」 そう言って、ブラックバードはけらけらと笑っていた。 ジュンは、湾岸で、首都高で、一番速い乗り手の持つオーラに圧倒されるばかりで、何も答えられなかった。 「で、貴方はどこのお店の人間なのォ?」 笑うのをやめたブラックバードは、真剣な顔つきで、そしてあまり真剣には聞こえないしゃべり方で、ジュンに質問する。 「桜田オートエンジニアリング、……って聞いたことないかもしれないけれど」 「そうねェ、聞いたことないわァ」 そう言って、ブラックバードはしばらく黙りこんでしまった。 本線を走る車の走行音が妙にやかましいと、ジュンは感じていた。 普段は気にもならない音であるのに、今日はひときわ耳に張り付いてしかたない。 PAの沈黙と、本線の騒音が、ジュンに突き刺さる。 「どのくらいでオーバーホールは終わるのかしらァ?」 「えっ?」 沈黙と騒音を突き破って、ブラックバードが話しかけてきたため、ジュンは一瞬たじろいだ。 「だから、どのくらいでオーバーホールは終わるのかって聞いてるのよ、何度も言わせないで」 「ああ、だいたい3、4週間くらいかな、パーツの発注やセッティングを含めて」 「そう、じゃあ3週間後に市川PAでと、水銀燈が言っていたと真紅に伝えなさい」 「はい?」 「言いたいことはそれだけよォ、桜田オートのメカニックさァん」 そう言って、ブラックバードこと水銀燈は、首都高の波間へと消えていった。 ―――――――――― 3週間後に市川PAで。 この言葉の意味はなんとなくわかる。 つまり3週間で車を仕上げろってことか。 別に無茶な注文ってわけじゃないけど、Zに全力を注がないといけないな。 全く、商売あがったりだよ……。 それなのに、顔がにやけてしかたない。楽しいのか?僕は、この状況が。 さて、戻ってオーバーホールを始めるとするか。 いったいどんな怪物エンジンなのだろう? 心が躍ってしかたない。はやる気持ちを抑えなければ本当に事故ってしまう。 ―――――――――― そして、深夜の仕事場に戻ったジュンは、エンジンが冷えるのを待って、エンジンを車体から下ろすことを始めた。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35223.html
登録日:2016/09/27 (火) 10 00 00 更新日:2023/12/09 Sat 07 58 58 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 いやらしい契約←佐伯兄が敵視 アスラクライン アニメで変更された契約方法 クロスオーバーに不向き←電撃学園…… セックス 使い魔 夏目智春 契約 嵩月奏 性行 悪魔 悪魔(アスラクライン) 異世界人 花鳥風月 超弦理論 過去改変 非在化 魔力 魔精霊 ■概要 その名の通り『アスラクライン』に登場する悪魔の事。 元来アスラクラインの世界には悪魔と呼ばれる超常的存在は存在しなかった。 しかしある時人類が滅亡するという大事件が発生してしまった。 人類の科学では太刀打ち出来ず、そんな人類を神は見捨ててしまい、 困った人類はこの世界(1巡目)をやり直すことを決意、2巡目の世界を作るため悪魔の力を借りる事にした。 数十億の人類を生贄に捧げる事で召喚した大悪魔は召喚者の『時間を巻き戻したい』という願いを聞き入れた。 ある条件と引き換えにしてだが……。 それは「2巡目の世界で自分達悪魔も生命と肉体を持ち、生活を送る事」だった。 これを実行しなければ、時間を巻き戻したところで変化がないので人類滅亡を避けられないという。 召喚者は渋々大悪魔との条件を了承したが、同時に対悪魔用の兵器である『機械仕掛けの悪魔』と称される、 『機巧魔神(アスラ・マキーナ)』を悪魔の秘技を盗んで作り上げ、悪魔に内緒で2巡目の世界に仕込む事に成功した。 2巡目の人類の大半は約2年後に訪れる人類滅亡を知らないが、 一部の知っている人間は滅びの未来に備えつつ、時々悪魔と衝突したりしている。 ■性能 一見すると人間と変わらないように見えるが、 それは擬態しているだけで本来は目が翠緑玉のような濃い緑色。 雌型悪魔は未契約時のみ片目だけが緑色。 身体能力も常人を遥かに超えており、魔力を用いて特殊能力を使用可能。高位悪魔となれば機巧魔神と同等の戦闘力を誇る。 しかし魔力を使いすぎると『非在化』という体がガラスのように結晶化し、世界から消えていくという宿命がある。 また魔力は血を使う事で発動し、それ故特殊能力は家系事に決まっている。 日本では『花鳥風月』を意味する大悪魔の家系、嵩月・風斎・華島・鳳島の四家が存在する。 ■雌型悪魔 その名のとおり女性型悪魔のこと。 擬態を解いた時は両目が緑色になるが、契約者を持たない雌型悪魔は片目のみ緑色になる。 雄型に比べると純粋な戦闘力が劣るが、その代わり人間の男と契約する事で『使い魔(ドウター)』をヒルベルト空間から生み出す事が出来る。 この使い魔は非常に強大な力を有するが、悪魔ではなく契約者である人間に従い、契約者を守る事を最優先とする。 しかし契約者が使い魔を受け入れられない場合は『はぐれ眷属』と呼ばれる存在となり、暴走状態になる。 雌型悪魔は上記の通り人間と契約する事で『契約者(コントラクタ)』という関係を作る。 通常魔力を行使する事で悪魔は非在化していくのだが、契約者がいる場合は、 契約者から魔力を供給される事でこれまで進行していた非在化を抑え、以降の非在化を遅らせる事が出来る。 またその関係で契約者持ちの雌型悪魔は未契約時に比べ戦闘力も向上する。 ただしデメリットがない訳ではなく、単なる人間である契約者が持つ魔力とは『契約悪魔に対する愛情』である。 つまり悪魔が力を行使する度に契約者は悪魔に対する愛情を失っていき、 悪魔が非在化で消えそうなほどになった時、契約者は悪魔に対して愛情をほとんど感じなくなってしまう。 しかし悪魔を愛していたという記憶は残ったままなので、悪魔が消えた時には心に穴が開いてしまう。 こうした事情があるため雌型悪魔は自分を一番愛してくれる人物を契約者にし、一生を共にする。 劇中契約破棄だとかは描写されず、別の契約者を探す事が出来るのかは不明だが、 2巻で使い魔は初めて契約者を持つ時のみ生み出すことが出来ると説明されていたので、少なくとも使い魔を生み出せない2回目以降があるはずである。 因みに契約の仕方とはセックスする事。 ……そのためアニメでは改変され、単に言葉での契約となった。 嵩月奏 アスラクラインのヒロインの一人。巨乳。 炎の大悪魔の家系である嵩月家のお嬢様であり、自身も炎で戦う。 使い魔は炎の大悪魔に相応しい火蜥蜴のペルセフォネ。 ……なのだが、アニメでは律都の使い魔と同じフクロウになっている。 アニメは尺の都合などで改変は多々あるが、この改変だけはよく分からない。 アニア・フォルチュナ・ソメシュル・ミク・クラウゼンブルヒ ルーマニアに住むクラウゼンブルヒ辺境伯の末姫。 『運喰らい』と呼ばれる高位の悪魔で、彼女たちは運というものを持っていないため、他人から奪う事で運を持つ。 そのため他人の運を操作する力を持つ。 10歳なので使い魔は登場しなかったが、おそらくはスライム。 鳳島氷羽子 高位悪魔の一族である鳳島家の悪魔。 奏と同等の美少女で、鳳島家特有の氷の力を振るう。 契約者は不明だが、氷の不死鳥を模した使い魔シャーリーズがいる。 潮泉律都 奏の従姉妹。 実は観測史上最強の魔力を持つ最弱の悪魔。 その能力はあらゆる時空にいる自分との意識の共有。 使い魔はクライン空間を発生させるフクロウのクロエ。 水無神環緒 メインヒロインである操緒の姉。大学生。 操緒は普通の人間なので本来なら姉である環緒は悪魔であるはずはないのだが……。 悪魔としての力は対象を消滅させる弾丸を放つ事。 ■雄型悪魔 その名のとおり男性型の悪魔。 見た目は人間と変わらないが、擬態を解くと両目が緑色になり戦闘力に関しては雌型以上を誇る。 しかし雌型と違い契約者を持つ事が出来ず当然使い魔もいないが、その代わり『魔精霊』と呼ばれる魔力の塊を自在に出す事が出来る。 また契約者がいないため外部から魔力を得て非在化を抑える事が出来ないため、雄型悪魔はとあるモノと引き換えに非在化の進行を抑えている。 それは『愛する者の記憶』 そのため力を使えば使うほど愛している者の記憶を失っていき、最終的には存在そのものを忘れてしまう。 記憶を消費するため、愛する者と思い出を沢山作れば忘れるまでの時間を延ばす事が出来る。 鳳島蹴策 高位悪魔の一族である鳳島家の悪魔。 物凄くバカであり、アニアの事を理想の妹として溺愛している。 魔精霊は氷の鳥を生み出すこと。 アニメでは存在が消えてしまったが、こう見えて重要キャラだったりするのでとあるキャラが改変されることに……。 夏目直貴 智春の兄貴。 色々な人に天才と呼ばれるほどの人物だったが、それでも悪魔ではなく人間のはずだった。 悪魔としての力は認識操作。 夏目智春 アスラクラインの主人公。諸般の事情で悪魔になってしまった。 妖鳥型の漆黒の魔精霊を生み出すことができ、その力は対消滅を起こす純粋な破壊。 こんな力に目覚めたのは日頃から鬱憤が溜まっているからと敵に言われてしまった。 ちなみにアニメ版では魔精霊が妖鳥型から魔神型に変更されている他、 本来悪魔は例外なく緑色の目になるのだが、智春は左目だけ赤色になっていた(右目は閉じている) ■以下ネタバレ 悪魔の真の正体は異世界人。 異世界人と言っても単に異世界からやって来ただけではなく、時間移動をしてきた時間渡航者、 並行世界から来た人物など、とにかく2巡目の世界以外の時空から紛れ込んだ存在が突然変異した者……それが悪魔である。 世界には決まった容量が存在し、それでやり繰りしていた。 そのため世界は本来存在しない異世界の存在――悪魔の事を許せず消そうとする。それこそが『非在化』の正体。 また悪魔が行使する魔力もそれぞれが本来いた世界の影響力が流れ込む物理現象、つまり世界同士の摩擦や拒絶反応だった。 しかし時間渡航者の場合、世界そのものには認められているのでその人物が生きている時代に限り、 その時代の自分に上書きするという形で悪魔化せずに時間移動が可能。 逆に自分が生きている時代じゃなかったり、もしくは何かしらの要因で、 本来自分が生きているはずの時間なのに自分が死んでしまっていても悪魔になってしまう。 現在地球にいる悪魔や、それに対抗しようとしている組織等の大半は1巡目の世界を救うべく過去に時間移動し、悪魔になってしまった者やその子孫達。 長い歳月で本来の目的や自分達の出生の秘密を忘れてしまっている。 しかし間違っていた伝承の内幾つか真実も含まれており、『機巧魔神』が悪魔の技術で作られたというのは真実であり、 1巡目の世界に飛ばされたアニアが『機巧魔神』を作り上げた。 この設定上クロスオーバーかなんかで別作品のキャラがアスラクラインの世界に来ると必然的に悪魔化してしまう。 そうでなくとも智春達が別作品の世界に行くだけでも悪魔になってしまう。 ……はずなのだが『電撃学園RPG Cross of Venus』では特に何も起きなかった。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 悪魔(ラクスクライン)と読み間違えてネタ項目かと思った(ぉぃ) -- 名無しさん (2016-09-28 18 03 57) エロゲーで出てくる内容だろ。やらせたら悪魔と契約なんて。 -- 名無しさん (2016-09-29 18 07 43) 基本的に雌型と契約した男性はその雌型悪魔を一生愛する必要あるから、本編的にはあのあと帰還に成功した所で恋愛的には奏大勝利エンドなんだよなぁ。 -- 名無しさん (2016-10-23 01 58 53) 人は一人しか愛せないと誰が決めたんですか? -- 名無しさん (2018-12-19 06 25 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/164.html
妖精・悪魔・精霊とその概要 これは著者が知人らから得た知識と、最近になって発掘されたとある資料を元に製作した物である。 悪魔 悪魔とは、自然の中で生まれた意志が具現化されたものである。 人間の心の中にある怒りや悲しみ、喜び、愛しさといった感情を刺激し、爆発させる事が出来る。 多くの悪魔は感情に満ち溢れており、姿形は異形なれど、とても人間的である。 精霊 精霊とは自然の中にある意志が具現化したものである。 火、水、草木、風等の自然のものに宿る。 多くの精霊は考えたり言葉を発する事は出来るのだが、そこに大きな感情の揺れ等は無く、人間からすると、とても残酷に見えるかもしれない。 姿形は人間と似ているが、特徴として、長く尖った耳と透き通るような白い肌をしている。 似通った特徴 悪魔と精霊は、この世に何千もいるが、その多くに共通する点と言えば、多くのものが不老不死である事である。 二種とも年を取る事は出来ず、肉体が傷付くと『ファウンス』と呼ばれる謎に満ちた霊山で傷を癒す。 どのような傷でも大体百年ほどかかるそうで、著者の友人達曰くあまり行きたいとは思わない場所であるらしい。 異なった特徴 悪魔は感情的で利己心や執着心が強い存在であり、精霊は無感情的であり、博愛精神が強く、一つのものに囚われない。 先に述べたように、司っているものも違い、悪魔は人間の感情、精霊は自然の摂理を司っている。 特徴の例外 悪魔と精霊は不老不死である為か、その殆どが子供を残す事が出来ない。が、例外もいる。 二種ともに『上級種』と呼ばれるものが存在しており、その『上級種』だけが子供を作る事が出来るのだ。 奇妙な事に、悪魔精霊ともに上級種の数は66個体と統一されており、豪族、貴族、王族と三種類あり、豪族 貴族 王族の順で位が高い。 そして悪魔も精霊も、豪族30人貴族33人王族3人の割合となっている。 この奇妙な一致に、著者は何故か胸騒ぎがしている。 いや、話を戻そう。 位が高いものほど力も強くなり、先人を越えるほどの能力を持てるが、勿論デメリットも存在し、この『上級種』には人間と同じような寿命がある。『上級種』には死が存在するのだ。 永遠に生きるか、子供に後を託し死ぬか。今この資料を読んでいる君にはどちらが幸せに見える? 悪魔と精霊、そして人間は、元々一つの種族であったとされる。 古代、まだ何も別かたれていなかった古の時代、犬のような姿に化けた神によって別けられたと言う文献が発掘されたが、神が何故このような事をしたのか、そもそも何故地上に降り立ったのか等は詳しくは分からない。 それを調べていくのが、私の使命なのである。 情報提供者(著者の友人達) 悪魔 モーゼフ 著者の一番の親友である友情を司る悪魔。 人間と鼠を掛け合わせたような姿をしている。 不老不死である。 ベレト 怒りの感情を司る悪魔。 ヒョロリとしたカメレオンのような姿をしている。 慇懃無礼な態度で接する。上級種であるが、パートナーは見つからない。 エリゴス 男女の愛情を司る悪魔 騎士の姿をしているが、下半身は馬。 上級種では無いが女にもてるため、ベレトから嫌がらせを受けている。 リリス 妖艶な美女の姿をした上級種の悪魔で、満腹感と言う感情を司っている。 風を司るシルフという精霊と結婚しており、アナスターシャ(渾名はアンコ)という名前の娘がいる。 カロン 死への恐怖を司る上級種。 骸骨と亀と人間の老人を掛け合わせたような姿をしている。 代々ハデスに支えている。特技は船の運転。 ハデス 悪魔の中でも異質な存在で、妖精の妻ペルセポネと共に冥界を管理している。 悪魔の初代王クロノスの弟であり、上級種でありながらも不老不死で子供はいない。 犯罪人を罰する地獄の閻魔は彼の部下らしい。 サタン 現在の悪魔王。 大きな老人の姿をしており、とても強力なオーラを放っている。 著者は一度しかお目にかかる事が出来なかった。 ベリアル 悪魔王の息子。10歳くらいの普通の少年にしか見えないが、怒ると本当の力を垣間見る事が出来る。 悪魔王に因んで悪魔くんと呼ばれており、時々人間界に遊びにいく事もあるようだ。 精霊 ドライアド 著者の幼い頃からの友人。 木々に群がる虫を司る妖精。蜂を操る事にたけており、調子に乗ったモーゼフにけしかける事がある。 エアリアル アリエルとも呼ばれる台風を司る精霊。 夏や秋に頻繁に活動する。 シルフ 風を司る上級種の精霊。 細長い身体に紳士的な動きをする男性。 リリスとの間にアナスターシャを儲ける。 他の精霊よりも感情が分かりやすい。 ペルセポネ 冥界を管理しているハデスの妻。上級種でありいずれ死ぬ定めであるが、夫のハデスを愛している。 ティターニア 現在の精霊の女王。全ての自然の声を聞けるらしい。厳格な老女の姿をしているが、振る舞いや表情は若々しい。 お忙しいらしく、著者は二度程しかお目にかかれていない。 シレーネ ティターニアの娘。精霊にしては感情に満ち溢れており、とても良い子である。 15歳程の少女の姿をしており、時々人間界に遊びにいく事がある。 混血 稀に精霊に強い感情が生まれ、悪魔や人間とつがいになる事がある。 生まれた子供は悪魔や人間とのハーフであり、両親二人以上の力を持つ。 人間との間の子供はかなり頭が良くなり、様々な発明をしたり、学問の幅を拡げるような発見をしたりする。 問題は悪魔との間の子供である。 悪魔と精霊のハーフは、人間との間の子供よりも強力な力を持ち、強すぎる感情と強すぎる自制心に苛まれる事となる。 また、悪魔が人間とつがいになる事は不可能であるとされる。それは単に、悪魔が異形の存在である為であり、人間になる事が出来る特殊な薬を飲んだ悪魔が人間と結ばれる事は特に珍しい事ではない。 人間、悪魔、精霊 前記したが、悪魔が人間になる薬という物が存在する。悪魔は異形だが、強い感情を持ち、人間に惚れる事は多々ある。 そんな悪魔の為に、『百年だけ人間になる薬』という物が開発された。 副作用などは特に無いが、自分が悪魔だと相手に告げると、泡になってファウンスに帰還させられる。 君の妻や夫、恋人ももしかしたら・・・? また、人間と悪魔(だったもの)の子供は、多動症やADHDの子が多い。これは悪魔の血が関係しているようだ。 | | | | (akumaAtaw@t@watdtt@tdmbtgtgtw t@t@wj@atjtgtgt@tgtgt@t@j@gtjaj@j) アクセス不可 | | | Wj4j@td4mj@t@tat4jtambmbx@tgwm÷awGOD@amam4wjn¥aj@t$j'jawamaw アクセス拒否 | | | | Wtewg@jg@amethptxlmjhtj@gtwtgamtgktgkuimja@gtxamjg/g@ao W㎏㎝%GOD=fairy | | アクセス許可 編集許可 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 妖精とは 妖精とは、古代から存在する善の存在です。 おぞましい悪魔どもから人間達を守ってきました。 悪魔は恐ろしく醜い存在です。そんな悪魔を、人間の為に駆逐するのです。 太古から、妖精は人間と協力し、悪魔を、駆逐してきました。今も、悪魔を駆逐するために動き出したのです。 悪魔の滅ぼし方 悪魔は不死の存在ですが、妖精が人間に託すマキナと呼ばれる力を使えば悪魔を根本から滅する事が出来ます。マキナの強すぎる力と代償に、変身者は機械人形と呼ばれる人間ではない存在になりますが、邪悪な悪魔を滅ぼすためですから、仕方ない事ですね。 妖精は、神が悪魔を倒すために遣わせた存在だと言われています。尊い存在なのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 終わりに 勘違いされがちだが、悪魔は悪いものと言うのは一概には言えない。「悪」という概念は人間に都合がいいかどうかで決まるものだからだ。 悪魔を悪者にする風潮は、人間へ害になる悪魔が多いだけであり、すべての悪魔が人間に害をなそうとしている訳ではない。悪い精霊がいれば、良い悪魔もいる。そう言うことだ。 例えば、雨雲を司る精霊は洪水をひき起こす可能性がある為に、人間にとって悪になり得る。愛欲を司る悪魔は人間同士の営みに欠かせないものなので善と言える。どちらかが悪いなどと決めつけるのは、愚の骨頂なのである。 出典 友禅霧人 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー これはどういう事だ?妖精?悪魔の滅ぼし方?こんなでたらめ、書いた覚えなど無い・・・ 何者かの悪戯か?取り敢えず削除しよう。 その後コーヒーを淹れて、斗真の持ってきた通知表を見なければ・・・ 家のチャイムが鳴った。こんな丑三つ時に宅配便か?犬? ああ、窓に!窓に! Twdcwtjwtjtpg7xa@jwjtgbmあwgujv@t/k/wjw@.jjaしwtgjagu-g@dmwtjlxg8g@ptwj/t@taok@tat@t@w@jた/tmakpnwtwktka@gtJv奈美wjtgta@T@UGADMj@t5@tatOtMta@t6amtga4jtgxmjw/k2u-gt@mjwキgtjmat@waタjoajwujnタスケテjmwtjq-Z | | | | | | 著€紹介 友禅¬人(ユ∪ゼン キリヒ∩) 19⊥X年、∫京都≒まれ、交⊿事故∠巻き込まれ∂うになった時、下級∞悪魔モーゼフと≧霊ドライアドに助∀られた事で∵魔や精霊∃に傾倒して≫く。 大人にΦるとЮ史学者と〆て名を馳せ、19ゝゞ年に女優ш七島友Э亜と結婚するи 二子をПРСけるも、19Ы年に離婚ФЧξπωχνいる。 現在は謎Йの失ЖをしДВおり、誘拐、殺人、失踪なψどと、様озёな憶測が飛んでいるгдσξφψ bold(その命は作り替えられ、歪な『悪魔』に・・・){その命は作り替えられ、歪な『悪魔』に・・・} οЕψξπρρωφξπЖφννοπυφДυνο υξφДЕЁΩΣПСЮЭшщ そして神は邪悪に嗤う。 〆