約 11,587 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/9972.html
あめとほしのとれもろ【登録タグ あ ぺぺるる 初音ミク 曲】 作詞:あわ 作曲:ぺぺるる 編曲:ぺぺるる 唄:初音ミク 曲紹介 秋は深まるにつれて、人恋しくなったりします。遠くにいる人に思いをはせることも。 秋雨、深い夜空、そんな秋の空気感を表現できていればよいなと思っています。(作者コメ転載) どこか寂しげだけれども、まだ温もりもかすかに残っている、そんな晩秋をテーマにした楽曲。 歌詞 秋が巡るたびに 思い出す あの人の声 「大丈夫!」 風のように笑っていた ポプラ並木 なぜ 黙っていたの そっと 旅立つことを その瞳(め)に 隠した涙 私だけに 見せてほしかった ひとり見上げる空は 雲に塞がれたまま 時を刻み忘れた 古いカリヨンみたい 無音… やがて雨が 傘 奏で始める 冷たい雫のトレモロ 秋が巡るたびに 痛み出す この胸の奥 「大丈夫?」 風になって揺れている ポプラ並木 なぜ 笑えていたの もっと 寄り添えたなら その手が 零した明日(あす)を 私なりに すくえていたかな ふたり見上げた空が 遠く離れていても 時が色を重ねる 淡いメロディ 胸に響く 長い夜は 星 空でささめく ちいさな光のトレモロ 時の彼方 天 結ぶお話 あふれる祈りのトレモロ コメント 音色がとてもきれいで かわいくて素敵な曲・・・秋雨、秋の空気がいっぱいで切なくてきれいな曲・・・静かに評価されてほしい曲です -- 麻里亜 (2011-06-09 06 47 40) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/27569.html
あめとふたりのあおじゃしん【登録タグ あ 初音ミク 整列P 曲 真理歪】 作詞:整列P 作曲:整列P 編曲:整列P 唄:初音ミク 曲紹介 やらず雨・・・帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨 今回の歌詞は、韻を踏むことを重視している。 本楽曲の解説はブログにて。 PVは 真理歪氏 が手掛ける。 歌詞 君のシルクのスカート もういないその姿を 辛さと 切なさを 抱いて探すこれがスタート 閉じたまま動かぬ雨戸 わかってるんだムダだと 正解の無いクロスワード これが最後に使う切り札(カード) 自分の思いが叶った 美しい不思議なラファータ 触ったらすぐ側で笑った 大切なサーガ 君の背には羽根があった そんな風に生まれたかった ぼくは言い出せなかった もう会えなかった 都会の空 比べてみるけど そんなに大差ないねと笑う ずぶ濡れの公団 撃たれ堕ちた花びら 纏う君がいる 限りある時間の中で 見つけた一番の眺め 思い出す彼岸を重ね あの brilliant summer day 若かったぼくの至り 痛みになり次第に warning 左に君はいない もう一度あいたい やらず雨が 繋いだその時間に 子供の僕は何を伝えた? 君の表情(かお)は 思い出せないけど その香りだけは 不甲斐ないぼくらの間違い 場違いみたいな恥じらい ぼくは一人で悔し泣き 君は遠くで貰い泣き おまじないから始まり 奪い合いそのままバイバイ ピンク色の歯磨き もう使わない合鍵 笑えない言葉を 笑って濁せるように なることが大人なのかと くいしばった 君の目から スローモーション 二人の約束は きっと叶わないけど それでも消えることはないから 飛んでいった 君の声を 見つけて纏うよ コメント 追加乙! -- 名無しさん (2013-11-30 10 48 25) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/31646.html
あめとにひるのしりょ【登録タグ Nia あ 曲 結月ゆかり】 作詞:英 作曲:Nia 編曲:Nia 唄:結月ゆかり(穏) 曲紹介 Nia氏 の34作目。 イラストを My氏 が、歌詞を 英氏 が、エンコードを Giz氏 が手掛ける。 歌詞 くすんだ空が吸い込んだ灰色 動かない景色 泣き真似も飽きた 「手伝って」 手を引く赤色女の子 動けない遊具 今日はもう帰ろう その青色がまだ止まれで その赤色がさあ渡れ 息苦しい世界の陰に沈んでゆく 冷たさも感じない優しい刃で 「死にたいよ」 「死ねって云って」 傷付きたい 哀しいのってうずくまって目を綴じたいだけ 煙たく水色 視界が滲んだ 赤色女の子 向こうへ逃げてく また赤になった でも動けない また青になった 嗚呼 独りだ 僕だけまた 置いてくよ 息苦しい世界でいい 沈んでゆく 温もりを残さないで 手首に麻酔 「生きたいよ」 「生きたいの」 独りでいい 淋しいのってうずくまって目を綴じたいだけ だけ 間違いだった夕立 晴れてくれない土曜日 明日なんて来ないって まだ信じてる 哀しいのって泣いたって 苦しいのって泣いたって 明日は来てしまうって 誰かがそう云ってる コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/02011226/pages/49.html
今日ゎ6時間授業やったし 雨降ってるしテンソンさげさげ全開や~。 1時間目に席替えしたー! でも真ん中の列の前から2番目… 先生との距離近すぎー>< 手紙書けへんやんかー! ほんまにー!ボケ! 話題がないんだよねー とかゆーてみたww ダルダル記事すいませーん
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/867.html
「花と雨と貝殻と」 羽付きあき ・羽付きシリーズに登場する人間とは別人です ・「ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER」の続きとなっております ・人間視点です ・つむり物 ・観察物 春ももうすぐという冬の終わり。 私はスクーターでコンビニまで寄ってその帰路に居た。 空は白っぽい灰色の雲に包まれ、ポツポツとだが雨が降っている。 はるか遠くの山を見れば上の方に霧が張っているため強く雨が降ることはないだろう。 そう思いつつ冷たい雨と風を受けながら走っている時、道に二つの何かが落ちていた。 端によって止まる。こんな所に縁石の様な石があるなんて危なっかしい・・・と思ってスクーターを降りて近寄ると私は声を上げそうになるほどに驚いた。 「石」が動いている。 「ゆ!ゆ!おちびちゃんゆっくりついてきてね!」 「ゆっくりわかっちゃよ!ゆ!ゆ!」 それは「ゆっくり」だった。 鈍色の丸っぽい三角のそれはどのゆっくりの飾りにも属さない。いうなれば「巻貝」の様なものだ。 見た目からして固いに違いない。 その穴があいた所にゆっくりが身を乗り出して地面をズリズリと這っている。 砂糖細工の髪の色は黄色っぽく、そのおさげの様な形とそれを止めるリボンから「まりさ種」だという事はわかる。 バスケットボールサイズのまりさが一体、その後ろにその子ゆっくりと思われるテニスボールサイズの子まりさが一体。 しかしおかしい。本来ゆっくりというのは雨の日は動き回らないはずである。それが幾ら本当に曇りと変わらないような天気でも、少しでも雨が降っていればゆっくりは決して外に出ないはずである。 考えられる事は幾つかある。捨てゆっくりか何かなのか、それとも比較的晴れていた昼ごろから外へ出てこの移動速度の遅さに時間がかかって雨が降り始めてしまったか・・・ どっちにしろありえない事だ。 私が暫く見ているとそれに気付いた様で、口を大きく開けながら速度を上げて道の端へと移動を始める 「ゆんやあああああ!おちびちゃんゆっくりしないでついてきてね!にんげんさんのすぃーがくるよ!」 「ゆんやぁぁぁっ!おちょうしゃんまっちぇぇぇぇ!」 どうやら私ではなく後ろのスクーターの音が気になるようだ。道の端に移動するとそのまま脇にある路地裏へと消えていってしまった。 私は不思議なものを見たという気持ちでいっぱいのまま帰路へとつくこととなる。のちにそれが「まりさつむり」というまりさ種から希に生まれる亜種であると知ったのはすぐのことだった。 「まりさつむり」 ・まりさ種から極稀に現れる亜種でその特徴は帽子の代わりにある大きな貝殻だ。 ・まりさつむりはゆっくりから見れば「珍しくとてもゆっくりしたゆっくり」であるため優遇されることが多く、チェンジリングの一種ともされているが詳しい事は定かではない。 ・また、通常のゆっくりより水に対する耐性が強いとされているがそれがどれ程のものかは不明。 ・その貝殻の重さゆえ、移動速度は通常のゆっくりより遅い。 ・その為、山野のゆっくり、街ゆっくり問わず見られるのは極めてまれで、成体サイズはほぼありえないとされる。 ・現在はゆっくりショップで簡単に入手可能。 ・・・では私が見たのは「まりさつむりの親子」というわけだ。 あんな移動速度で今の今まで街ゆっくりとして来たのなら凄まじい幸運だが、それはありえないだろう。 つむりは往々にして子ゆっくり程度の時に外的要因でつぶれ饅頭になることがほとんどだという。 だとすればあのつむり親子は捨てゆっくりだろうか? そう考えていると外からザーザーという音が聞こえてきた。 どうやら雨は本降りになったようだ。あのつむり親子を見てから数時間が経過しているためつむり親子はどこかへでも行っているのだろう。 ふと思ったが、捨てゆっくりなのは確実だが一体どんな生活をするのだろうか? 街ゆっくりまりさつむり親子・・・気になるところだがもうどこかへ行ってしまっているだろう。 雨は相変わらず強く降り続いている・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝が来た。 外を見ればまだ雨はシトシトと降っている。だがこの様子では昼前には止むだろう。 朝食を食べていると何やら外で何やらとぎれとぎれに聞こえる。 「ゆっくち」「ゆっくり」「すーりすーり」 ・・・まさか 私は急いでサンダルをはいて外へと出た。そして声のする方・・・裏庭をこっそりとのぞく。 そこに案の定いた。 「ゆゆーん!きょきょはちょっちぇもゆっきゅりできりゅにぇ!きょきょをまりしゃのゆっくちぷれいしゅにしゅりゅよ!」 「ゆゆ!おちびちゃんはおくのほうにはいってね!まりさはけっかいさんをはるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!じゅーりじゅーり!」 そこには昨日のまりさつむりが二体、以前どこかの捨てゆっくりが居付いた場所と全く同じ所でズリズリと這っていた。 確か、ゆっくりがゆっくりできなくなった場所ではゆっくりしか嗅げない臭いで全く近寄らないはずだが・・・ 冷静になって考える。あの捨てゆっくりが居なくなったのが大分前・・・という事は臭いが弱まっていた所に昨日の雨で臭いが無くなってしまったのだろうか? いやいや、確かあの場所にはそのまま以前のまりさの帽子が置いてあったはず。 私がそう考えていると親まりさつむりの方がボロボロのトンガリ帽子を口でくわえてズリズリと這いずって何やら立てかけている。 「ゆゆ!このおぼうしさんどのまりさのかしらないけどゆっくりしたけっかいさんになるよ!」 けっかい?何のことかは分からないが蓋というかドアというか、そんな感じのものだろうか? それはいい。最初のまりさつむりの口ぶりだとついさっきここに付いたことになる。 という事は一晩中あの土砂降りの雨の中で歩いても平気だったという事なのだろうか? あまりにも私の知っているゆっくりの常識をはるかに凌駕している。 私の考えをよそに、子まりさつむりの方は体をくーねくーねさせて何やら歌を歌っていた。 「ゆ~ゆゆ~♪ゆ~っくり~して~いって~ね~♪」 「おちびちゃんはおうたさんがじょうずだね!とってもゆっくりできるよ!」 ・・・あまりにも不用心すぎるその行動。それを見て私はそっと家の中へと戻っていった。 跳ねられないし移動速度も遅い。どうってことないだろう。 まぁここ一帯はゆっくりにとってあまり好ましい場所ではない。その内餌場の近い所に消えるだろう。 そう思いつつソファーにゴロンと寝転がる ゆっくりの歌声が微かに私の耳に届いていた。 目が覚めると庭の方で声がする。微かに漏れる光からどうやら外は晴れたようだ。 カーテンをそっと開けて見てみると、小さな庭でモゾモゾとまりさつむり親子が動いていた。 「ゆゆ!おちびちゃん!くささんをぬいてね!したにいっぱいはえてるみじかいくささんはおいしくないよ!はしっこのほうにはえてるながいくささんがゆっくりできるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!ゆ!ゆゆ!」 どうやら芝の方には目もくれず、その端に生えた足の長い雑草を抜いているようだ。 ブチブチと器用に口を使って抜いていっている。 あっという間にまりさつむり親子の前に抜かれた草が集められていた。 「ゆゆ!いっぱいあつまったね!」 そういうと親まりさつむりはスポッと貝殻から抜け出してその奥に草を押し込み始めた。 どうやらあれはまりさ種の帽子と同じ様に扱えるようだ。 奥行きに結構余裕がありそうに見える。 粗方詰め終わると再び貝殻をかぶり、小麦粉の皮を小刻みに上下にのーびのーびさせてこういった。 「ゆ!これならきょうはおなかいっぱいゆっくりできるよ!ゆゆ?どうしたのおちびちゃん?」 「おとうしゃん!あしょきょにおいししょうにゃおはにゃしゃんがありゅよ!」 そう言って斜め上に傾いて体で指し示す子まりさつむり。 そこには花壇があり、私が埋めたパンジーやどこからか自生したオミナエシが植わっている。 その花を咲かせているが、どうやらゆっくりにはそれが「おいしそうなおはな」に見えるらしい。 街ゆっくりがこう言った事をするとは聞いていたが・・・幾らなんでも花を食い荒らされるのは我慢できない。私が出て行こうとしたその時であった。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!」 「ゆゆ!とぢょかにゃいんだじぇええええ・・・! そう、私の庭の花壇はコンクリートで高めに囲った所に段差の様にして土を盛っている。 ゆっくりからすればそれは高い所に花がある「壁」のように見えるだろう。 高さは大体50cmほど、ゆっくりの体高は約20~25cm程。成体ゆっくりが二体のってようやく届く高さだ。 だが、ゆっくりというのは案外高くジャンプする事が出来る。50cm程度の高さなど軽々だろう。 しかし、私の目の前のまりさつむり達は違った。 底部を壁に押し付けて斜め上にグネグネと動いているだけだ。ジャンプなど全くしなかった。 「ゆゆううううう!おはなさんゆっぐりどれでね!ゆ”!ゆ”!」 「おはなしゃんいじわりゅしにゃいぢぇね!ゆ!ゆううう!どぼじぢぇちょれにゃいにょおおおお!」 とうとう舌を伸ばしてグネグネと縦にのーびのーびするが、重い貝殻が邪魔をして通常のゆっくりの様に縦に大きく伸びるようなことはなく顔が上向きに微かに向くだけだ。 暫く壁と格闘していたまりさつむり親子だが、諦めたのか十分ほどですごすごと引き返して行った。 庭はこざっぱりとしている。あまり手入れしていないので結構雑草が生えていたがそれも粗方抜かれていた。 ああ見えてゆっくりは大食いらしいのだ。特に子ゆっくりの大きさの頃は自身の餡子の体積分を食べるのだという。 裏庭の方へ行ってみると山盛りになった雑草の前でゴソゴソと動いていた。 一口大きく口をあけて入れ、咀嚼している 「む~しゃむ~しゃ・・それなりー」 「む~ちゃむ~ちゃ・・・ちょれにゃりー」 ・・・あまり味は良くないようだ。暫くすれば子まりさつむりが何やら騒ぎ立て始めた。 「ゆゆううう!きょんにゃにょじゃゆっきゅりできにゃいよ!まりしゃあのおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「ゆっくりがまんしてね!あのおはなさんはまりさじゃとれないよ!」 「いやじゃよおおおおお!まりしゃおはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆう…おちびちゃんゆっくりなきやんでね!」 「おはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおお!きのみしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆ・・・」 子まりさつむりの我儘に親まりさつむりがたじろいでいる。 普通に考えればあの重い貝殻をはずしてジャンプすれば届くのではないか?と私は思った。 だが、まりさつむりというゆっくりは「ずーりずーり」を主な移動手段とするため、底部が通常のゆっくりより強くなく、あまり高くジャンプできないのだ。 通常のゆっくりが自身三個分・・・つまり最大60~75cmの高さをジャンプする事が出来るが、まりさつむりならせいぜいその三分の一程度と言ったところだと言われている。 私はそのまま家に戻った。あのままならばどの道諦めるだろう。 それから次の日・・・外出した後に戻ってきてみると花壇の前で親まりさつむりが舌に木の枝を持って花をとろうとしていた。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!まりさおこるよ!」 時折、枝を置いてぷくーっと膨れているが、また枝を持って上へと振り回す。 花にはわずか届かず・・・と言った所だった。 子まりさつむりは裏庭に残ったままなのだろう。 私は壁と格闘し続けるまりさつむりを尻目に家へと戻っていった。 ・・・それから約三日がたった。 まりさつむり親子は相も変わらず空を切った枝が壁カリカリと掻いては周りの雑草を集めるという事を続けている。 しかし芝以外の草はみるみる減ってもう既になくなりかけていた。 そのなけなしの雑草をブチブチと引き抜いていく。 まりさつむり親子が集まった草をじっと見ているがかなり少ない。あっという間になくなってしまう量だろう。 それが皮肉なことに、最後の食料である。 ・・・つまり庭の雑草は全部なくなってしまった。後は外に出てえさ場などに行かなくてはならない。 「ゆうう…きょんにゃにょじゃじぇんじぇんちゃりにゃいよ・・・」 「ゆっくりがまんしてね・・・おちびちゃん・・・」 「ゆうううう!もういやぢゃよ!きょんにゃおくしゃしゃんじゃなくちぇまりしゃはおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「おちびちゃんしかたがないよ!ほかのばしょにいったらゆっくりできないよ!わがままいうのはゆっくりできないよ!ゆっくりしていってね!」 「もういやぢゃよおおおおお!おはなしゃんんんんんん!まりしゃのおはなしゃんんんんんんんんん!!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 口ぶりを見るにかなり外の環境に恐れているのだろう。 つむりという特性上、他のゆっくりの餌場にいけば間違いなく潰されてしまうだろうし、迅速に餌場に行ってそして離れるという速さもこのまりさつむりというゆっくりはもっていない。 水上まりさの様に水の上を渡れるわけでもない。 草や花等を食べているのは単に他のゆっくりがあまり食べずに余っている物に目を付けた結果だろうか? それでも花が「ゆっくりできる」と言っているのだ。餡子が抹茶味になるほどに草しか食べていなかったようだ。 私がそう考えていると親まりさつむりが決意したような表情で眉をキリッとさせ子まりさつむりにこう切り出した。 「ゆううう!わかったよ!いまからごはんさんをそとにとりにいくよ!」 「ゆ!?」 「おはなさんもきのみさんもあるかわさんにいくよ!ここならすぐだよ!」 「ゆううう!ゆっくりわかっちゃよ!」 子まりさつむりの顔が明るくなった。親まりさつむりがずーりずーりと動くとその後ろにぴったりとくっついていく。 一体どういった事をするのだろうか?気になるので付いて行ってみることにする。 「「ゆ!ゆ!」」 二体のゆっくり大小がずーりずーりと進んでいく。 かなりハイペースなのだろうがあまり速くはなかった。私が歩く速度の半分と言った所か。 この時期は冬と言っても春並みに温度が上がっており、ゆっくりにとっても動きやすい状況だろう。 山野の方では春と勘違いして出てくるゆっくりもいるという話だ。 と言っても明日からはかなりの寒気がやってきて寒くなるのだが・・・ 20分ほどで近所の川へとたどり着いたまりさつむり親子。 丁度V字の様になった(ゆっくりにとっては)渓谷の様な川だ。 護岸のためにコンクリートで固められているが、道路とその間には地面がむき出しになっており、そこから真下に垂れるようにフユイチゴが生っている。 「ゆゆ!おいしそうなきのみさんがあるよ!」 「まりしゃあにょきのみしゃんがちゃべちゃいんだじぇ!」 「ゆっくりまっててね!」 親まりさつむりは川の端に立って、舌を伸ばして真下にあるフユイチゴをとろうとする。 「ゆぐうう…きのみさんゆっくりとれてね・・・!」 「おとうしゃんゆっきゅりがんばっちぇにぇ!」 名一杯舌を伸ばして一番近い所にある小さな実を舌で取る。 「ゆゆううううう!ゆっくりとれたよ!」 「ゆわーい!おいししょうぢゃよ!」 小さな木の実を下において、親まりさつむりが貝殻から抜け出す。 そして木の実を貝殻の中に入れようとするが、そこで子まりさつむりが声を上げた。 「ゆゆ!まりしゃおなきゃしゅいちゃよ!きのみしゃんをゆっきゅりたべちゃいよ!」 「これはゆっくりもってかえるからゆっくりがまんしてね!」 「いやぢゃよおおおおお!まりしゃきのみしゃんちゃべちゃいよおおおおお!」 親まりさつむりの小麦粉の皮に体当たりを繰り返す子まりさつむり、だが大きさがそもそも違うのかビクともしなかった。 やがて親まりさつむりは大きく膨れると子まりさつむりにこう言った。 「いいかげんにしてね!わがままばっかりいうとまりさおこるよ!」 「まりしゃはもうがみゃんできにゃいよ!ゆ!ゆゆ?」 その時であった。子まりさつむりが地面に置かれたフユイチゴの実に飛びつこうと跳ねたときに勢い余って少し貝殻にかすってしまったのだ。 結構斜面の角度がある場所で貝殻は不安定であった。グラっと揺れるとそのままゴロゴロと転がっていく。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!までぃざのがいがらざんがあああああ!」 「ゆぎゃっ!いぢゃいいいいいいい!」 親まりさつむりが急いで飛び跳ねる。子まりつむりを弾き飛ばしてへりに飛び跳ねるも貝殻はドボンと音を立てて川底へと消えていった。 子まりさつむりが弾き飛ばされたのと同時にフユイチゴも落ちて行ってしまったのに気づいてはいないようだ。 「ゆがあああああああああ!!」 砂糖水の涙と涎をまき散らし口を大きく開けて親まりさつむりが叫ぶ。 だが、そのわきでは子まりさつむりが体を大きく浮かせて川へと落ちそうになっていた。 「ゆんやあああああ!おちりゅううううう!」 大きく後ろにウェイトがある貝殻がどんどんと後ろに傾く。 だがその時、機転なのか咄嗟なのかは定かではないが必死に飛び跳ねて貝殻から抜け出ると、地面に着地し貝殻はこれまた同じようにボチャンと音を立てて川底へと沈んでいった 「まりぢゃのきゃいぎゃらじゃんぎゃああああああああ!!」 同じように川のへりに立ちつくし全く同じような表情で叫ぶまりさつむり親子。 寒気の訪れが来たように冷たい一陣の風がヒューッと吹くとその音に混じって二体の叫びが重なった。 「「ゆ”ん”や”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!」」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雨が降っている。 シトシトと降る雨は明日の明け方には終わると予想されている。 さらに寒波のおまけつきだ。雪になればどれほど暖かいか。 雨と氷点下スレスレの気温、そして時折吹く強い風で私はあまり外出をしなくなっていた。 裏庭でバサッと音がしたので何かがあったのかと思い寒さに耐えて裏庭へ行ってみるとあのまりさつむり親子がいた。 以前ここに居た捨てゆっくり達が持ってきたであろうダンボールや古紙が風のせいでどこかへ吹き飛んでいた。 「けっかい」とやらになったトンガリ帽子もどこかへ行ってしまったようだ。 剥き出しになった凹の様なスペースで小麦粉の皮をくっつけてカタカタと震えているゆっくりが二体。 「ゆうう…しゃむ・・・い・・・よぉぉ・・・あ・・・んこしゃ・・・んが・・・か・・・ちか・・・ちににゃりしょ・・・うぢゃ・・・よぉぉ・・・」 「さ・・・むいい・・・いい・・・」 貝殻が無くなってはただの「ゆっくりまりさ」である。 ましてやまりさつむりというゆっくりはその貝殻のお陰で寒さや雨は他のどのゆっくりの飾りより防ぐことができるのだ。 だが貝殻が無くなってしまえばそこにあるのは寒さに極端に弱い飾りのないまりさ・・・だけである。 「お・・・はなしゃ・・・んがちゃべ・・・ちゃいよ・・・」 「おなか・・・すい・・・たよ・・・」 あれから二日は経つが飾りがないせいと雨のせいで丸二日何も食べていないのだろう。 小麦粉の皮が皺がれており、モチモチの弾力もツヤツヤの色も失せて、全体的に黒ずんだ印象を受ける。 「ゆ”・・ゆ”・・・おち・・・びち・・・ゃんもっと・・・おとうさ・・・んとすーり・・・すーりし・・・てね・・・」 「ゆっ・・・くりわ・・・かっち・・・ゃよ・・・しゅ・・・ーりし・・・ゅーり・・・」 力なく小麦粉の皮を擦り合わせるがあまり効果はないようだ。 やがて子まりさつむりがこんな事を言い出した。 「ゆう・・・う・・・どぼじ・・・ぢぇ・・・お・・・どう・・・じゃん・・・は・・まりぢゃを・・・ゆっぎゅりさしぇ・・・じぇきゅれにゃ・・・いにょ?」 「ゆ”ぅぅ…おぢびぢゃん・・・どぼ・・・ぢで・・・ぞんな・・・ごどい・・・うのぉぉ・・・!」 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 子まりさつむりがカタカタと震える。それを見て親まりさつむりが声を上げた。 「おぢびぢゃぁぁん・・・!ゆっぐりじでね・・・!ゆっぐりじでいっでね・・・!ぞ、ぞうだ・・・!おどうじゃんがおうだざんをうだっであげるよ・・・!ゆっぐりのび~・・・まっだりのび~・・・」 「ゅ”・・・ぅ…ゆぎ・・・ゅり・・・じぢゃ・・・ぃ・・・ぃ・・・」 「ゆ~・・・!ゆゆ~・・・!ゆっぐり~・・・!ゆっぐり~・・・!じでいっで~・・・!ね~・・・!」 風が再び強くヒューッと吹いた、雨が横に入ってくる。 私はそれを見ると音を立てずに家に戻る。 ・・・既に温度は零下近くになっている。夜になればもっと下がるだろう。 雨はシトシトといつまでも降り続いていた。 次の日、陽射しがカーテン越しに入っている。 窓を開けるとガラスに就いた水滴が朝日を浴びてキラキラと光り輝いている。 風もなく。ずいぶんと暖かくなった。 私はふとあのゆっくり達が気になり裏庭へと向かった。 まりさつむり二体は、寄り添うようにして動かなくなっていた。物言わぬ饅頭となってしまったようだ。 そのつぶった目と表情は何を感じていたのか。私にはわからなかった。 ・・・それから私はこのゆっくり達を最寄りの「回収箱」に入れる為に外へ出た。 暖かい日差しとは裏腹に、回収箱の周りにはデロデロに溶けた何かと小さなリボンや帽子を残して散らばっている。 ゆっくり回収箱へまりさつむり二体を入れるとそのまま踵を返して家路へとつく。 家路に就く途中に考えた。 まりさつむりはチェンジリングの一種と言う見方がある。 それならば幸運がもたらされるはずだが、まりさつむりが街ゆっくりや山野で最後までゆっくりできたという話は聞いたことがない。 あの貝殻の様な飾りは一体何のためあるのだろうか? 考えてみた所で答えは出るはずもない。 ・・・家へと入る直前に花壇の方に目をやる。 そこには水滴をつけた花々が陽射しを浴びてキラキラと輝いていた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER ふたば系ゆっくりいじめ 1069 CLOUDY ふたば系ゆっくりいじめ 1070 静寂な高音
https://w.atwiki.jp/maimai_database/pages/28.html
春雨とアサリのあったかスープ ※画像は試作時のもののためカイワレ大根が入っていますが、完成品にはありません。 提供者:加藤、菊池、吉川 活動日:2010年大学祭出展メニュー 分類:その他 材料(二人分) あさり40g 白菜:1/16 はるさめ しょうが:薄切り1枚 ウェイパー にんにく 糸唐辛子 しおこしょう 水:2カップ 作り方 ①あさりの塩抜き、砂抜きをする。 ②しょうがはせんぎり、白菜はざく切りにする。 ③しょうがとあさりと水を鍋に入れ、中火で煮る。 しょうがと煮ることで磯苦さを抑え、旨味を引きたせます。 ④白菜を加える。 ⑤ウェイパー少々と塩こしょう、にんにくで味付けをする。 ウェイパーは鶏ガラや豚のエキスが入った調味料。大学祭ではガラを煮て販売するのは難しいため、ウェイパーでアレンジしました。 ⑥はるさめを加える。 ⑦器に盛って糸唐辛子をちらす。糸唐辛子は通常の唐辛子より辛みの少ない唐辛子を使っているので辛いものが苦手な方でも大丈夫です。 ポイント しょうがや糸唐辛子のお陰でぽかぽかと体が暖まります。 またあさりも入ってるので、飲み過ぎた人もこれから飲む人も是非。 アサリは使う一時間前から常温で放置し刺激を与えることで、旨味をひきだすことが出来ます。 トップページへ戻る
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/5642.html
おおかみおとこはゾロアーク 雪はグレイシア 雨はフローゼル(ブイゼル) -- (名無しさん) 2012-09-15 17 05 58 草案 花 リーフィアorフローゼル(おおかみおとことはタマゴグループ的な観点から) -- (名無しさん) 2012-10-16 21 01 19 ↓追加しました。 -- (バルキリー) 2012-10-18 13 54 52 草案 ローブシン:韮崎 フシギダネ:草平 フシギバナorジャローダ:草平の母 声優から進化形 -- (名無しさん) 2013-03-27 23 06 49 草案 ランドロス:細川 ドサイドン:田辺先生 -- (ユリス) 2014-12-06 08 52 43 ツタージャ:草平 イーブイズで統一するなら イーブイ♀→グレイシア♀:雪 イーブイ♂→シャワーズ♂:雨 -- (麻宮穹(あさみやそら)) 2018-02-04 17 07 43 ユキワラシ→ユキメノコ:雪 名前ネタ -- (麻宮穹(あさみやそら)) 2018-02-10 00 00 17 ♂(♀)のみのポケモンで統一するなら ドレディア:花 ニドキング:おおかみおとこ ニドラン♀:雪 ニドラン♂:雨 -- (ユリス) 2018-02-10 22 18 58 イーブイズで統一するなら リーフィア♀:花 ブラッキー♂:彼(おおかみおとこ) イーブイ♀→グレイシア♀:雪 イーブイ♂→シャワーズ♂:雨 -- (麻宮穹(あさみやそら)) 2018-02-11 14 33 59 推奨あかし 雪:こうせつのあかし 雨:あめふりのあかし -- (麻宮穹) 2020-08-13 20 59 03 ソード・シールド インテレオン♀or色違いエースバーン♀:花 性格は臆病推奨。 ヒバニー♀→ラビフット♀:雪 性格は陽気推奨。 メッソン♂→ジメレオン♂→インテレオン♂:雨 性格は冷静。 パルスワン♂:おおかみおとこ -- (エリカ) 2020-11-07 18 55 46 ソードシールド バチンキー:草平 -- (ユリス) 2020-11-07 19 19 26 ソードシールド ヒバニー♀→ラビフット♀→エースバーン♀:雪 メッソン♂→ジメレオン♂→インテレオン♂:雨 バチンキー♂:草平 -- (麻宮穹) 2020-11-07 23 11 26 イーブイズで統一するなら リーフィア♀:花 ブラッキー♂:おおかみおとこ イーブイ♀→グレイシア♀:雪 イーブイ♂→シャワーズ♂:雨 -- (麻宮穹) 2020-11-07 23 48 27 ルカリオ♀ 花 性格大人しい推奨 色違いリオル♀→色違いルカリオ♀ 雪 性格ようきorいじっぱり推奨 リオル♂→ルカリオ♂ 雨 性格しんちょう推奨 -- (エリカ) 2021-07-03 14 38 58 ウインディ♂ おおかみおとこ 性格れいせい推奨 -- (エリカ) 2021-07-03 15 50 57 モウカザル♂ 草平 -- (エリカ) 2021-07-04 09 46 45 草案 主題歌 ハハコモリ:おかあさんの唄 -- (ユリス) 2021-07-04 11 09 41 草案 色違いブリムオン:花 ミブリム→テブリム:雪 ベロバー→ギモー:雨 -- (エリカ) 2021-09-28 19 24 10 ペリッパー:雨 夢特性あめふらし -- (名無しさん) 2021-10-01 08 16 53 ルガルガン(たそがれのすがた)♂雨 技 げきりん 雪と喧嘩で ルガルガン(まよなかのすがた)♀雪 技 ブレイクロー 草平に傷を付くorげきりん 雨と喧嘩で ルガルガン(まひるのすがた)♂オオカミ男 -- (えりか) 2021-11-21 22 35 40
https://w.atwiki.jp/souku/pages/4924.html
《公開済》SNM002716 シナリオガイド 公式掲示板 待ち受けるは最強と最弱 担当マスター 藤松 明 主たる舞台 (空京) ジャンル バトル 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2014-07-16 2014-07-18 2014-07-22 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2014-08-02 - 2014-08-01 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 先制攻撃でレーゲンを倒す。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 レーゲンと戦いたい。 ▼キャラクターの目的 先制攻撃でレーゲンを倒す。 ▼キャラクターの動機 敵が不審な動きをする前に銃で攻撃する。 ▼キャラクターの手段 敵が怪しい動きを見せる前に攻撃するよ。 「先手必勝!くらえ!絶望の旋律!」 LCと協力してツインスラッシュでウェスペルを倒す! + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ウェスペルと戦いたい。 ▼キャラクターの目的 LCと協力してツインスラッシュでウェスペルを倒す! ▼キャラクターの動機 必殺技をカッコよく決めたい。 ▼キャラクターの手段 まずLCにスピードアップの魔法をかけてもらうぜ。 素早さを上げて敵の攻撃を素早く回避。 敵の隙をついて必殺技をかっこよく決めてやる! 「くらえ!ツインスラッシュ!」 牢屋へ向かいゴワンを助け出す。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ゴワンを救出する。 ▼キャラクターの目的 牢屋へ向かいゴワンを助け出す。 ▼キャラクターの動機 ドグマ教の目的を訊く。 ▼キャラクターの手段 助けたゴワンからドグマ教の目的を聞き出します。 「一体ドグマ教の目的はなんなの?」 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM バトル 正常公開済 空京 藤松 明】
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3877.html
『秋雨とルサンチマン』 8KB 観察 嫉妬 妬み 家出 家族崩壊 駆除 野良ゆ 子ゆ 都会 現代 独自設定 初投稿です 会話・述懐主体 「秋雨とルサンチマン」 会話主体です 一部ゆっくりのしゃべり方が漢字交じりになっています 乱文注意 昨日まで冷たいながらも晴れ渡っていた秋の空は見る影も無くなっていた。 昼下がりだと言うのに雲が重く垂れ込み、気温と相まって子まりさを憂鬱な気分にさせる。 憂鬱なのは人間もだろうか? それは、この街にいるものなら誰でも何でも同じなのだろう。 子まりさは、強くなる雨に当たらないようにシャッターの下りた、誰もいない忘れ去れらた様な通りの硬く閉じられた建物の前にいた。 憂鬱なのは天気のせいではない、今の子まりさの境遇がその気分の大半の理由と言ったところだろう。 子まりさは野良ゆっくりだ。父ゆっくりはまりさだそうだが、子まりさは顔すら見ていない。実ゆっくりの時に「狩り」に出て、満身創痍で帰ってきて息絶えてきた、と聞いている。 母ゆっくりはれいむだ。だがこれが無能を絵に描いたかのような程何もできない。 れいむ種の特性なのだろうか?それ以上にれいむが捨てられたゆっくりである事が大きいのだろう、と子まりさは思う。 それから、妹ゆっくりの子れいむ達がいる。つまりまりさ種は子まりさだけなのだ。 だからこそ、ハンドボールほどの大きさのこの子まりさは、たった一体で「狩り」をしなければならなかった。 「訓えて」くれるものもいない、上手くいかないのは当然だ。 その度に怒る訳でもなく、ただ延々と自分のふがいなさを嘆き、さめざめと泣き、すーりすーりとする。子まりさはそれに対して居心地の悪さをいつも感じていた。 いっそのこと、ゲスゆっくりとはいかないまでも、自分だけで生きていこうか。と考える時がある。 街で生きる野良ゆっくりは、冷酷ともいえるほど非情でなければ生きてはいけない。 だが、子まりさは非情にはなれなかった。恩か?絆か?…そんな陳腐な言葉で言い表せられる程度の薄っぺらい感情が、この漠然として気持ち悪さから開放されずに、鎖のように子まりさの心を縛り付けるのだ。 そうだ、助け合うのはゆっくりとして当然だ。「みんなで仲良くゆっくりする」のは生きて行く上で当然の事だろう。 その言葉を思い返すと、一人で生きていこうなんておこがましい考えは霧が晴れたように消え去っていった。 割を食っても、他の仲間や家族のために尽くす。助け合う、それがゆっくりとして当然なんだ。 子まりさはこの雨が上がればいち早く帽子の中にある食料を、母れいむや妹れいむ達に上げようと決意した。自分は道中食ったとでも言えば良い。全てを上げて「助けよう」。雨が上がれば… 雨は一層激しさを増し、飛沫が子まりさの頬に当たる。 この「庇(ひさし)」の中に、同じようにバスケットボールほどのゆっくりが飛び跳ねて入ってきた。 「ゆふー…ゆふー…疲れたわぁぁ…!ゆゆ?」 「ゆ…れいぱーだ…!」 子まりさは凍りついた。今自分の目の前にいるのが、追いかけられたら最後、すっきりされて衰弱死させられるれみりゃとならぶ「捕食種」とも言える存在、れいぱーありすなのだから。 背部から砂糖水の汗が噴出す、息が激しくなって目の前が白くなっていく。 逃げられる場所は無い。だが、不思議なことにそのありすはぼさぼさの砂糖細工の髪の毛を振り回すとこちらを見下ろして落ち着いているのだ。 「ゆはっ…!ゆはっ…!ゆふぅ…!まりしゃににゃにもしにゃいの…?」 「ありすはれいぱーなんかじゃないわ、それに」 「…それに?」 「れいぱーなんて田舎者な事をするのは、それをするしか生きる術を知らないからなのよ」 子まりさは心に平穏が戻ってくるのを確かに感じていた。 今、目の前にいるそのありすの風貌は野良ゆっくりらしく薄汚いそのものだ。 子まりさが凝視しながら庇の端まで距離をとっていることを見透かしながら、そのありすはポツリポツリと話を始めた。 「ありすは元飼いゆっくりなのよ。他にこの街で生きていく術なんて幾らでも知っているわ」 子まりさは、ありすのカチューシャの端が少し切れている事に気がついた。 何かをちぎったような後ではある。そんな事を気にしながらありすの話を不思議と聞き入っていた。 「まりさもそうなんでしょう?こんな時間にこんな所にいるのは狩りをしたからでしょうし…まぁそんな事はありすにとってはどうでも良いんだけれど」 「…ありしゅはひちょりぼっちなの?」 子まりさは、このありすに何かシンパシーの様な物を感じていた。 子まりさはその瞳を知っている。孤独を望んでいる目だ。いや、「孤独なほうが邪魔されずに自分の力を発揮できる」と言い換えたほうが良いだろう。 子まりさの言葉を聴きありすは吹き出した。上品だが、どこか野趣を感じるような笑い声が、雨の音に吸われて消えていく。 「”ひとりぼっち”のどこが悪いのかしら?少なくとも、ありすもまりさもひとりぼっちの方が気楽だし、色々と生きやすいんでしょう?」 子まりさはムっとした。それは詭弁だ。ゆっくりは助け合わなければ生きてはいけない。そうできている。そうなっている。「みんなで仲良くゆっくりする」のは生きて行く上で当然の事だろう、と。 それを見透かしたかのようにありすは言葉を紡ぐ。雨の音は、聞こえなくなっていった。 「今は食べていくだけで精一杯なのよ。生きていくために協力することはあれ、無償でゆっくりさせるなんてする方もされる方もおこがましいと思わないの?どれだけ強がってても中途半端にみんなで仲良くゆっくりしよう、でも鬱陶しいなんて考えるのはルサンチマンだとか馬鹿と言うのよ」 子まりさはその言葉を言い返せない。「るさんちまん」なんて言葉は知らない。だがありすの言っているニュアンスは理解できる。 雨は止んで、雲は少し切れ目ができた。と言っても青空なんかは見えてはいないが、雨の降りそうな暗い雲の色ではない。 ありすは子まりさの前からいなくなっていた。袖触れ合うのも多生の縁、とは言わないまでもせめて別れくらいは告げるべきなのではないか?と子まりさは思った。 とぼとぼと、子ありすは庇から出て、寂れたシャッター街を後にする。 母れいむ達のいる路地裏の手前、「ゆっくり忌避剤」を持った男が立っていた。 子まりさは急いで植木鉢が無造作に置かれた木箱の影に隠れて様子を伺う。 遠めに観てもわかるほどに怒っている。静かに、淡々と。 そして微かに聞こえてくるのは、聞きなれた声だった。 「ゆゆ!おちびちゃんたち、もうちょっとでおちびちゃんがごはんさんをもってきてくれるからね!」 「ゆぅ~…!おきゃあしゃん…!しゃむいよぉぉ…!」 「かちかちにきょぎょえしょうだよぉぉ…!」 もはや襤褸切れとも呼べる古びたタオルを敷いただけの段ボール箱、子まりさ達の「おうち」だ。 母れいむ達は気づいていない。男の存在に。 今ここで、飛び跳ねて危険を知らせれば逃げおおせることはできるのだろうか? 自分を犠牲にすれば母れいむ達を確実に助けられる。いや、もれなく自分も助かるかもしれない。 よし、助けよう。大声を上げて逃げるように促すんだ。それが「ゆっくりさせる」と言うことだ。 そう考えていると、あのありすの言葉がのどの奥に刺さった魚の骨の様に引っかかる。 「ゆ!おちびちゃんたち!おかあさんにくっついてね!たおるさんもよそってね!おかあさんはさむくないからへいきだよ!」 「ゆゆ~!ちょっちぇもあちゃちゃかいにぇ!おきゃあしゃん!」 「みゃみゃ!しゅーりしゅーり!」 「「「すーりすーり!」」」 嗚呼、そうとも。あの「おうち」の中にはサイズ的に子まりさは入れない。タオルもよそえない。 子まりさの心の奥から由来のわからない怒りが込み上げて来た。涙すら流すほどに悔しい。 居場所なんて最初から無かった喪失感、自分だけが責をおって与えられる幸せを感謝もしない妹れいむ達への嫉妬、そんな醜悪な感情を抱いた自分への怒り、だがそれすらもどこかで肯定してしまうみっともなさ。 そうだ、誰が悪い。何が悪い。れいむ、何が「寒くないから平気だよ」だ。自分がいなければそんな優しさを見せる暇すら無いだろうに、自分だけ良い所を取る。薄っぺらい感謝の言葉だけで納得するとでも思ったか。思ったのか。自覚の無い最低の下衆ゆっくりめ。 「ゆゆ!そうだ!おかあさんがおうたをうたってあげるね!」 「ゆー!れいみゅみゃみゃのおうちゃだいしゅきぢゃよ!」 「れいみゅも!」 … 「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆ~っくり~♪みんなゆ~っくり~♪」 歌が微かに聞こえる。子まりさの涙は止まっていた。男が隠れている場所を通り過ぎるのを確認すると、背を向けて「おうち」を後にした。 もう二度と来る事も無いのだろう。れいむ達の叫び声とともに、蹴っ飛ばされた「おうち」が吹っ飛んだ。訳もわからず右往左往するれいむ達に、容赦なく振り下ろされる拳足。 再び雨が降り始めた街の中を飛び跳ねる子まりさ。…もう姿は見えなかった。 ……… …… ひどく雨が続いてようやく秋の青空が戻ってきた。 気分転換に外を歩いていたら、自動販売機の脇でうんうんのシミがこびり付いた汚いあにゃるが目に入った。 子まりさはまじまじとそれを眺める。折り重なって倒れ付しているのは行き倒れたゆっくり親子だろう。 直接的には野垂れただけなのだろうが、それにいたるまでには随分と傷を負ったように見える。 恐らく引っつかまれて壁に叩き付けられた衝撃で引きちぎれたのだろう。リボン周辺の砂糖細工の髪の毛が禿げていた。 小麦粉の体も、どうやら凄まじい衝撃を受けたのだろうか、中の餡子が不規則になるほど外部からの衝撃で、青あざの様になっている。それも夥しい数だ。 事切れる直前だから、恐らく前のめりに突っ伏した直後だろう、あにゃるから水のようなうんうんがひり出されている。 うんうんを見れば、なるほどここ数日はロクな物も食べていなかったようだ。砂や小さな砂利に混ざって硬そうな雑草がはみ出ている。 寄り添うように倒れている子れいむ二体、一体はれいむ種かどうかも危ういが、なぜか子まりさには目の前で動かぬ饅頭と化した子ゆっくりは二体とも子れいむだろうと判断できた。 何せ一体は茶色に焦げ焦げになっている焼き禿げ饅頭だ。もう一体の方はれいむの後ろ髪を噛み締めたまま転げて横たわっている。 他のゆっくりのテリトリーにでも侵入して「せいっさいっ」でも受けたのだろう。 一体の子れいむは寒天の両目に木の枝が突き刺さり、さながらでんでん虫の様になっている。 子まりさはその辺に生えている雑草で、花を蓄えているものを幾つか摘むと行き倒れて動かぬ饅頭となっているれいむ達の目の前に添えると、何事も無かったかのように跳ねて行った。 それ以来、この子まりさを見かけた者はいない。
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/1095.html
朝から大雨で、僕はなんだか気分が悪かった。なんか体がダルイ気がする。 雨だから・・・? 段々と女の子であることに慣れてきた僕は、時々男のときを思い返しては恥ずかしくなる。 そして、今日はついに学校に行く日。 慣れない手つきで女子生徒用のブレザーとスカートを身に着ける。 うちのクラスには同じく女体化した斉藤さんが居る。 こんなとき、彼女?はどんな気持ちだったんだろうか。 先生に連れられ、教室に入る。 嫌がらせといわんばかりの、自己紹介が始まる・・・。 わかる、わかるけど・・・自己紹介しなきゃ自分が誰だかわかってもらえない。 いや──別にわかってもらわなくてもいい。 でも、それは・・・僕が生きてきた証すらも消し去らなければならない事と同じであるような気がした。 女体化した生徒達には、これからあらゆる困難が待ち受けている。 それぞれの学校に専属カウンセラーが居るくらいだ。 女体化学校デビュー・・・ポジティブな章吾君なら、クールにそう言ってのけるんだろうか。 クール?いや、おかしいなぁ。どこがクールなんだろう。 そう思うとフッと顔が緩んだ。肩の力も抜けた。 章吾君・・・僕は・・・君と本当に・・・。 電車での一件が頭をよぎる。僕の心が熱くなる。恥ずかしくなる。 駅までお母さんに付き添われて行った。 「晴れたら、自転車直しておくからね。」 1週間乗らない間、野ざらしにされた僕の自転車はチェーンがさびてしまい出掛けにガチャンと外れてしまった。 仕方なく、電車に乗って学校に行くことになった。 まぁ、いいかな。こんな大雨で自転車に乗っていきたくない。 駅に到着。お母さんは少し不安で寂しげな顔をしてると思ったけど、僕を微笑んで見送ってくれていた。 ありがとう── 駅のホームに入り電車を待つ。 今まで忘れていた記憶がよみがえる。急に足が震えだして動けない。 あと5分で電車が来る。学校に行かなければいけない。でも足が動かない! ダメだ・・・こんなところで、震えないで! もう帰りたかった。今すぐ、お母さんに飛び込みたかった。 でも、笑顔で見送ってくれたお母さんの期待を裏切る事だけはできなかった。 うごけっ!うごけよっ!うごいてよっ! それでも足の震えはおさまらなかった。 すると、後ろから懐かしい声が聞こえてきた。 「あの・・・あの時の?」 恐る恐る振り返る。そこに居たのは章吾君だった。 「え!?」 「あ、ごめんなさい。お、ぼ、僕小此木章吾といいます。あの時は・・・」 「しょ──」 まずい、また名前を。 一瞬驚いたが、なんだか白々しい言葉に呆れてしまい。男だったときの僕に戻ってしまった。 章吾君にちゃんとお礼をいわなきゃ── 「あ、ありがとう・・・。章吾君・・・。」 「え?」 「あ、あぁ・・・」 はっとした。 またやってしまった。もうだめだ── いたたまれなくなり、僕はその場から逃げよう足を動かす。足が動いた。 そうだ、女性専用車両! 僕は「あっ」と言う章吾君を振り返ることもできず、その場から逃げるように立ち去った。 学校に着いたら校長室へ急いだ。 これからのこと、保険の先生、カウンセラーの先生、担任と次々に面談。 どれもこれからの僕の事について重要な内容だった。 定期的にカウンセリングを受けるのはもちろんのこと、クラス内での配慮もなされているという。 どれも、まだイマイチ実感が湧かず、はい。わかりました。の返事しかできなかった。 そして、教室の前に立った。 見る見るうちに顔から血の気が引いていくのがわかった。 「佐伯、お前大丈夫か?いんや、大丈夫だ、先生がちゃんとフォローしてやる。自己紹介なんてすぐ終わる。」 ちがう、そうじゃない。僕は章吾君と顔をあわせることができない。 「斉藤もそうだった。足が震えてて、なかなか入ってくれなかった。でもな、逃げてちゃ始まらないんだぞ?」 わかっている。そんなありきたりな台詞で、はっぱかけなくてもいい。 「・・・・」 先生は小さなため息をついて、僕の背中に触れた。 「ひっ!」 「臆するな!なせばなる!どーんといけ!」 訳がわからないよ、この単純先生が。 先生は扉を開けて、間髪居れず僕の背中を強引に押した。 教室に僕の姿が現れる。 今まで教室でガヤガヤ騒いでいた声が一瞬で静まり返る。 もう、だめだ── 「なーに恥ずかしがってるんだ!ほれっ!」 先生が背中を押して、教団の横まで僕を強引に連れてきた。 また、教室内が騒がしくなる。 「ねーーだれー?転校生?」 「うほーかわえーー」 色んな声が聞こえてくる。 動揺していた僕は、それらの声が男としての僕の存在を忘れているという事にも気づかなかった。 「みんな静かにしろー!」 「そして落ち着いてきけー」 その先生の台詞から、すでに気取った生徒も少なくなかった。 教室内から困惑したような声がザワザワと聞こえてくる。 もう、覚悟を決めるしかないんだろう、もうどうなってもいい。 「あ、あの・・・あ、あの・・・」 「さ、さ佐伯・・・マコトです」 小さな声でそう言った。僕は頑張った。もう無理だ。 「ゴホン!えー彼、んいや、もとい彼女は佐伯マコトさんだ!」 「おまえらー変わらず仲良くしてやれよー!」 「ほらっ、自分の席につけっ」 クラス内がまた静寂に包まれた。皆僕をみて唖然としているのだった。 もう、帰りたい・・・。 そして章吾君と目があう。でも、すぐに反らしてしまう。 その時の僕の目に写った章吾君の顔。僕の目と心に焼き付いて離れなかった。 そして席にすわった。その時。 後ろの席の女子から耳打ちされる。 「佐伯さん!スカート!スカート!」 「え?」 見ると、スカートの裾が椅子の背もたれに引っかかって、とんでもない事になっている。 恥ずかしくなって僕は慌ててスカートの裾をお尻の下に敷いてもう一度座り直した。 周囲の男子から何か視線を感じる気がして、顔がどんどん顔が熱くなっていった。 後ろの席の女子にお礼を言うため、後ろを振り向いて小さな声で 「あ、ありがとう」 その女子はニコっと、笑顔で返事をしてくれた。 体を正面に戻そうとした時、一人の男子と目があった。その男子はバツが悪そうな顔をしてすぐにそっぽを向いた。 更に顔が熱くなっていった。 うぅ・・・気をつけなきゃ・・・ 2時間目の授業が終わった。1時間目は校長室で面談を行っていたこともあり。授業を受けたのは2時間目からだった。 授業中、みんなの視線が痛かった。なにせ、クラスに女体化した生徒は僕と斉藤さんだけなんだから。 そりゃ、女体化公認の世の中とはいえ、女体化の比率は少ない。 そうでなければ、今の人類は女性でうめつくされてしまう。 休み時間、数人の女子生徒が僕の席の周りにやってきた。 「ねーねー佐伯君、じゃなかった佐伯さん。女の子になった感想は?」 「かわいいじゃーん!よかったねぇ。ぶちゃいくじゃなくって!」 「あんたがゆーなって・・・」 「アハハハハー」 なんだか、慣れない感じに僕は戸惑った。だって、こんなに女の子が僕の周りに集まってくることなんていままでこれっぽっちもなかったから。 「アハハハ!もぉーそんなに恥ずかしがらなくてもいいってぇ!」 「大丈夫!男子達が佐伯さんのことからかってきたら、ちゃーんとかばってあげるからさっ!」 こうしてみると、女子達の移り変わりのよさは、毎度感心させられる。 ちょっと嬉しかった。だって、もっと殺伐としてるのかと思ったから。 「あ、あの・・・これからも・・・よろしく」 最後の辺りが小さい声になってしまった。 「アハハハハーマコちゃん。カワイー!」 「さっそく名前で呼んじゃってるし」 「いいじゃーん、へるもんじゃないしー」 「それ、女の子の台詞!?」 「でも、名前が女の子でも違和感なくてよかったねー」 その後、女子達の質問攻めに会い休み時間が終わった。とてつもなく長かったように感じた。 僕は休み時間の度、入れ替わり立ち代り色んな女子達に質問攻めにされていた。 「胸のサイズいくつなの?」 「アレ、もうきた?」 「やっぱり、女の子になったら男の子の事好きになるの?」 最後に聞かれた質問にはかなり焦った。もう、刺激が強すぎる。 女子ってこんなに濃い会話をするのだと、僕の知らない一面が少しわかった。 お昼休みになり、なんだかもっと気分が悪くなってきた。もう雨はあがっているのに。質問攻めに疲れたのかな? そして、女子達からお昼ご飯に誘われた。うちの学校は給食制ではなく弁当持参制。食堂や売店もある。 僕はお母さんに作ってもらったいつもの弁当を持ってきた。包み袋が明るい色になっていて、ちょっと恥ずかしかった。 「あっ、それ可愛い~」 「それ、もーらい!」 「これとおかず交換しよー」 色んな子が僕にかまってくれる。もしかして、僕に気を使って壁を作ってくれているのだろうか。 朝のあのスカートめくれ事件の事もあって、他の男子生徒からの視線を避けようとしてくれているのだろうか? 朝の面談の時の先生達の言葉を思い出した。 精神的に成長の早い女子達には、女体化した男子生徒のカバーをするように、いち早く教育を受けているらしい。 本当かな?でも、そう信じたかった。 男子は・・・僕も元男だったからわかる。子供だよ実際。 なんだか、嬉しいような悲しいような。複雑な気分になったがけど、今このときは何かの一体感を感じられた。嬉しかった。 「ねぇねぇ、マコちゃんはいつ女の子になっちゃったの?」 初めからそうだったが、すでに愛称で呼ばれている。悪い気はしない。むしろ嬉しい。 彼女の名前は野口加奈子さん。顔はお世辞にも可愛いとはいえないが、愛嬌のある性格で男女ともに友達は多い。 「一週間くらい前かな・・・朝起きたら急に・・・。」 彼女達が作ってくれた雰囲気のおかげで、僕はすんなりと答えられた。 「へぇ、そうなんだぁ。やっぱり起きてる時じゃなかったのかぁ」 この人は一体、何を期待していたんだ。 ピピピピピピピピ! 突然の音に皆がキョロキョロする。 こ、これは僕の携帯だ・・・!何の着メロも使ってない質素な着信音。明らかに僕しかない。 あわてて鞄の中をまさぐる。 あった、やっぱり僕のだ! 「佐伯さん。携帯マナー!あたし達までやられちゃう!」 「ご、ごめん!」 僕が原因で持ち物検査をされたんじゃ、目も当てられない。 申し訳ない気持ちで、こっそりと携帯を確認する。 やっぱり、メールだ。一体だれが? !! 着信画面に 章吾君 と映ってあった。 章吾君からだ。僕が女の子になってから全く連絡をとってない。顔が曇る。 「ん?大丈夫?なんか顔色悪いよ?」 「え!?ううん・・・なんでもないよ・・・」 「そうかなぁ・・・そうは見えないよ?」 野口さんの心配をよそに、恐る恐るメールの内容を確認する。 『放課後 話がある 屋上にきてくれ』 と短いメールが書かれてあった。いかにも章吾君らしいメールだ。 僕はあの日の事、今朝の事を思い出す。更に気分が悪くなる。 どうして・・・僕は君と顔なんて会わせる、話す資格なんてない・・・ そのとき一気に気分が悪くなり、意識が朦朧としてくる。 章吾君・・・ぼく・・・・ そんな僕に周囲の女子達が気が付かないわけがなかった。 「どうしたの!?」 「ねぇ大丈夫!?」 「保健室いく?」 まともに返事もできず、僕は意識が遠のいていった。 気がついたらベッドの上で寝ていた。ここは保健室だろうか? 体を起こして、周囲を見渡してみる。まだ頭が重い。色んな器具がある、そしてベッドがある。 「ここ保健室・・・今・・・何時?」 そんな独り言を言いながら、壁にかけられて時計を探す。 時間はもう午後4時半。もう午後の授業は終わり、放課後になっていた。 ふと、章吾君からのメールを思い出す。 やっぱり、行かなきゃ─。 頭がくらくらする。なぜこんなに気分が悪いのか。 もしかしたら、その原因となったのがあのメールなのかもしれない。 しかし、行かなければならない気がして、おぼつかない足でなんとか屋上へ出る扉までたどり着いた。 でも、いざその屋上を目の前にすると手が動かない。 やっぱり無理だ・・・ そう思って立ち去ろうとした瞬間─。 突然扉が勝手に開いた。びっくりして振り返る。 扉から出てきたのは章吾君だった。 逃げようとしていたのを悟られたのか 「まてよ」 僕は急に体が動かなくなった。 「ちょっと来いよ」 低い声、怒っているのだろうか、更に体が動かなくなり震えだす。 しばしの沈黙。 やっとの思い出足を動かし、その場から逃げようと走り出そうとした瞬間。ガシッと手首を掴まれた。 「ひっ!」 言いようのない気持ちになり、手を振り払おうとする。 大きな手は強い力で僕の手首を掴んでいて、今の僕の力では振り払えなかった。 「待てって言っただろ!ちょっと来い!」 大きな声で怒鳴られ、僕はこれ以上何もできなくなる。 章吾君が僕に怒ったのは初めてだったからなおさら何も出来なくなった。 僕はそのまま屋上へと引きずられていく。怖くてたまらない。 章吾君を怒らせてしまった。僕は取り返しの付かない事をしてしまった気分になって涙ぐんでいく。 屋上の入り口がある建物から影になる場所までつれていかれて、僕はうつむいたまま章吾君の目の前に立っている。 体中の振るえが止まらない。変な汗まで出てくる。 「どうして」 「え?」 急に発せられた声に、僕は章吾君の顔を見上げた。彼は僕をまっすぐにじっと見つめている。 「どうして、俺に何も言わなかった。」 当然の発言だった。僕と彼の立場が逆だったら、当然僕に話して欲しかったと思う。相談して欲しかったと思う。 でも、僕はその理由が言い出せず黙ってしまう。 「だんまりか・・・それじゃぁ何もわからないだろ!?」 「マコト!!」 大きな声に、僕は体が大きく震えた。言い訳なんか言うつもりはなかった。けど── 「だって・・・だって・・・!君に言える訳ないじゃないか!僕が女の子になったことなんて!」 「言える訳ないよ・・・言えるわけ・・・」 突然、僕の目から涙が流れ出した。親友の前で涙をみせてしまい、焦って何度も何度も拭うが止まらない。 「なんでだよ!俺じゃ、お前の力になれなかったって言うのか!」 違う・・・違う・・・そうじゃない・・・・・ 「ひっぅ・・・う・・・うぅ・・・」 更に流れ出す涙に、悲しみに、僕は言葉を発する事ができない。 このままじゃ、このままじゃ、大切な親友が・・・章吾君が僕からいなくなってしまう。 「もう、いい・・・」 そういうと、章吾君は僕の目の前から去ろうとする。目の前がぐしゃぐしゃで何も見えなかったけど足音でわかった。 い、いかないで──! 「しょう・・・ごくっ・・・まっ・・・て、しょ・・・う・・・」 急に目の前が真っ暗になった。何がなんだかわからない。体が地面に崩れ落ちる。 「マコト!?」 薄れ往く意識のなかで、何度も、マコト、マコト、しっかりしろ!と叫ぶ声が聞こえて、僕はまた意識を失った。 次に気がついた時、また保健室だった。今度は更に苦しい。気持ちがわるい。 なんだか下腹部が痛い・・・。なにか、悪いものでも食べたのだろうか。 「あっ!起きたの?」 「体は大丈夫?」 「えっと・・・まだ、その、お腹がまだ痛みます・・・」 「そう・・・なら、コレ飲んで。」 言われるがまま、その薬を飲んだ。胃腸薬?でも、保険の先生が勧めてくれたんだから飲んでも大丈夫に違いない。 どうやら、僕は貧血で倒れてしまったらしい。 「落ち着くまで、まだ少し休んで。あなたの家族には連絡をしておいたから。」 「はい・・・すみません。」 30分ほど寝ていたのだろうか、少し体が楽になった気がする。 時間はもう、午後7時半。7月というのにもう外が暗い。それもそのはず、一度止んだ雨がまた降り出していた。 ベッドから体を起こし、服と髪型を整える。もう、癖になってるな。 「良いお母さんね。」 さらっとそういわれて、僕は顔が熱くなった。 「あ、あの。ありがとうございました!」 そして、歩こうとした瞬間、なんだか股間にもごもごとしたものがある感触を覚えた。 「んぇ?」 変な声が出た。 あ、下着替えておいたからね。大丈夫!ちゃんと返すから。それから、お め で と う!」 この一言と股間にあるもごもごしたもので、自分の身に何が起こったのか一瞬でわかった。 とてつもなく顔が熱くなっていった。もう、今までにないかくらいに。 「うーん、人それぞれかもしれないけど、そのうち慣れるわよ。大丈夫!」 そんな簡単に言わないで・・・気を失っている間に、下着を交換されていたなんて・・・ もう、想像もしたくない。これが若い先生だったのなら、さらに恥ずかしかっただろう。 「気をつけて帰りなさいよ。あ、それと、外であなたのお友達が待ってるから。お礼を言ってあげなきゃだめよ。」 友達?思い浮かぶのは章吾君くらいしかない。 僕は、嬉しいような、恥ずかしいような、何かを期待するような気持ちで扉を開けて外を確認する。 電気の消えた廊下には誰も居なかった。期待が外れて僕はうなだれる。 それはそうか・・・でも、なんで、どうして、先生は外で君が待ってるって・・・ 僕は一人、暗い廊下を歩いて下駄箱へ向かった。 靴を履く。誰も居ない下駄箱。暗い外。降りしきる雨。 僕はそんな雨に濡れる事を気にも留めず、傘も差さず外へと歩いていく。 空を見上げる。大粒の雨。僕の心のようなのに。僕は、自分に呆れて涙も出なかった。 もう、学校になんて、行きたくな── 「おい。」 慣れ親しんだ声が聞こえてふと後ろを振り向く。 「俺は無視かよ」 彼の顔を見た瞬間、急に目頭があつくなり大量の涙が溢れ出した。 彼は僕に近づいて、そっと自分の傘を差し出す。 「また、泣くのかよ。」 章吾君の声は。いつもの優しい声に戻っていた。 「ちがうよ・・・ちがうよ・・・」 僕は雨のせいにしたかった。 元男の僕が、こんなに涙を流すところを君には、君にだけは見られたくなかったのに。 でも、今はこの時が嬉しくてたまらなかった。 学校の最寄り駅から僕の住む町の駅まで、章吾君はずっと僕のそばにいてくれた。 章吾君は何も言わず僕に寄り添って歩く。相合傘をして歩いているから。 僕は言葉では言い表せない程の幸せを感じている。僕が今女の子だから? 章吾君と一緒にゲームをやったあの時、町に遊びに行ったあの時。男だった頃の幸せだった僕。 あの頃とは確実に違う幸せな気持ちを・・・・・今感じていた。 大雨の中、大人用の傘とはいえ二人が入るには少々狭かった。 ふと章吾君の肩を見ると、雨でびしょびしょになっている。 「雨が・・・濡れてるよ?」 僕はぐっと傘の軸を押して彼の方に動かす。でも、すぐにその傘が元の位置に戻る。 僕は彼の方を見てもう一度傘を押す。動かない。なんだか、ムキになってしまい力を込めて押し返す。 動かない。 もうっ! もう一度押し返そうと、全力で傘を押す。手が滑った! 全身を使って全力で傘を押そうとしたもんだから、バランスを崩してそのまま彼の方にぶつかってしまった。 ドン! バシャ!カラカラカラ・・・ 二人は道路に倒れこみ、マコトは章吾に被さる形で倒れた。 お互いの顔と顔が近づく。 章吾君は僕をマジメな顔で見つめている。 僕はカッと顔が熱くなって、すぐさま彼の体から離れた。 「ご、ごめん!」 章吾君はゆっくりと立ち上がり、傘を拾って僕の方に近づいてきた。 「ごめん・・・」 また怒られるかと思い、下を向いて目をつむる。 僕のあごに手が触れる。あごを持ち上げられ、その瞬間── 僕の唇に章吾君の唇が重なった。 ──!! 「んん!!」 体がビクンと跳ねる。体が熱くなっていく。 僕は今まさに、自分自身に起こっている出来事が信じられなかった。 心臓の鼓動がドンドン強くなる。 もう、だめ! ドンッと章吾君の体を押し飛ばす。そして走り出す。また手首を掴まれる。 もう、もう放して!このままじゃ、僕は・・・僕はだめになる! 「これ、もってけよ」 「傘、もってけ」 「え?」 「そ、それじゃ、章吾君が濡れちゃうじゃないか!」 「俺はいい。お前、もう女だろ。体・・・調子わるいんだろっ!」 呆然とする僕に、傘を強引に渡す。呆気に取られて握らされた傘をもって立ちつくす 章吾君は僕に背中を向けてこういった。 「もう、帰れんだろ。早く帰ってやれ、お前の母さん心配してるぞ。」 そう言い残すと、章吾君はそのまま来た道を戻っていった。 その背中に、僕は男らしさを感じた。 僕の目から、自然と涙があふれてきた。 唇に残る章吾君の感覚。その唇を指でなぞってみる。 嬉しくて、嬉しくて、また涙が流れ出した。 手で拭う・・・まだまだあふれてくる。止まらない。 「僕・・・・もう女の子なんだね・・・・」 2章 「雨と僕の心と」 完