約 116,226 件
https://w.atwiki.jp/yukimi0/pages/237.html
ジアードは、伝えられた凶報に愕然とした。そして普段はめったに大声を張り上げることのない彼だが、今回は流石に叫ばずにはいられなかった。 「火山の噴火により土石流が生じ、部隊の大半が巻き込まれる。被害甚大にて応援を請う、だと!」 通信士が肩をすくめる。自分が責められている訳ではないのは分かっていたが、それでもジアードの鬼気迫る表情をまともに正面から見れなかった。 それでも、猪突猛進の無能者が、とマルセイユを罵る言葉を飲み込むだけの理性は残っていた。憎い政敵ではあるが、テロリストに易々と遅れを取るような人間ではない。ましてや今回は敵の数倍に値する軍勢を率いているのだ。何らかの罠に嵌められたと思うのが当然であろう。 だが、マルセイユが苦境であるのならば、尚更援軍など出せない。 統一連合軍本隊を引き付けている間に、手薄な地熱プラントをテロリストの別働隊が急襲する。それくらいは簡単に予測できる戦術だからだ。防衛戦に必要な数はきちんとプラント周辺に配備しているが、念を押すに越したことはない。だからジアードは、マルセイユからの増援要請にこう応じた。 「ジュール隊を呼び戻せ。すぐに援護に向かわせると、マルセイユ中将にも伝えろ! 」 ジアードは親指の爪を噛んだ。苛立っているときの彼の癖だ。本当なら自ら軍を率いて敵を蹴散らし、マルセイユを見返したい気持ちはある。しかし、もともと彼は慎重な性格である上に、攻勢に打って出ることが自分に不向きであることを自覚もしていた。 ジアードがいるのは、施設外に設営されたプラント防衛の駐留地ではない。プラント内部の一室に設けられた仮設の司令室である。 プラントの防衛が至上命題であることや、プラントの破壊工作が行われた場合の対処を考えて、こちらに司令室が設けられているのである。 しかし、それもマルセイユたちの揶揄の対象となっているのが、ジアードにとっては腹立たしい。オーブの軍司令部から出た後は、地熱プラントにこもりきりかと、露骨に侮蔑の視線を投げかけられているのだから。 「穴熊ジアード」。彼に付けられた不名誉なあだ名である。 オーブ軍で軍功を上げ、中将の地位まで上り詰めた彼であるが、派手な軍功というものはほとんどない。 平時の軍制改革や、戦後の軍組織の立て直し等に尽力し成果を上げてきたものの、肝心の戦闘では「負けたことはない、だが勝ったこともない」というのがせいぜいである。そのため、戦場に出ずに司令室にこもりきりのデスクワーカー、「穴熊」と陰口を叩かれているのである。 プラント防衛に部隊を温存し、遊撃隊であるジュール隊を救援に向かわせるというのは妥当な判断であるはずなのだが、妥当だからといって他人が批判の矛先を収めるわけでもない。今まで苦い経験から、ジアードはそれを嫌というほど理解していた。 (また、他人に血を流させて、自分は安穏としているといわれるのだろうな。これで) 自嘲めいた思考が、さらに気持ちを陰鬱にさせる。 そんな彼の気持ちを、さらにささくれ立たせる言葉が投げかけられた。 「あのう……私たちはいつになったら基地から出させていただけるのでしょうか? 」 「……困りますな。民間人は司令室に気軽に立ち入らないでいただきたい 」 ジアードはじろりと周囲を見渡す。何故入室を許したのだ、と目が語っていた。部下たちは視線を逸らしジアードの怒りをやり過ごそうとする。 そんなジアードの落ち着かない様子を知ってか知らずか、スーツ姿の女性はさらに言う。 「スタッフからもいい加減に家に戻して欲しいと苦情が出ているのです。シフト交代の期日はとっくに過ぎておりますし。給与や雇用契約面からもこれ以上の延長は……」 「申し訳ありません。説明したとおり、現在は第一種警戒体勢なのです。現に近隣では大規模戦闘が起こっている。はっきり言って、貴方たちを安全に送迎する保障はできませんし、その兵力的な余裕もありません。戦闘が終了するまでお待ちいただけるよう、すでにご説明したはずですが」 女性はため息を付いた。そして言う。 「事情は把握しておりますが、こちらにも同様に事情と言うものがあります。これ以上スタッフの拘束が続くのならば、あらためてご相談をさせていただきますので」 彼女が出て行った後、ジアードがさらに爪を噛んだ。深爪になってしまうかもしれないが、構うものかと思う。どいつもこいつも人を不快にさせる行動ばかり取るやつらばかりだ! この戦闘が始まる直前に、プラントの維持管理を委託している現地会社の社員、管理部門の課長補佐と称する女性が来ていたのだ。 地熱プラントの重要性から考えれば、統一連合軍関係の会社に総合管理を任せたいのが本音であった。しかしながらエネスタス・フォーブ社の予算上の要請や、ガルナハン地方の雇用状況への配慮といった政治的問題も手伝って、結局は現地会社にプラントの総合管理を委託することになった。 建物のメンテナンス、清掃、屋上や敷地内の緑化など、重要機密に関わる部分以外の維持管理はすべてこの会社に委託されている。 モルゲンレーテ社とも取引実績のある会社であり、今まで特に問題となるようなことはしていない。 維持管理のために会社から派遣される社員は基本的に施設内の宿舎に宿泊し、おおよそ二週間程度のシフトで交代するようになっている。 今までも何度か、戦闘がはじまったためにやむなく基地内に社員を拘束し、交代日に間に合わないことがあって、ジアード自身もこの課長補佐とやり取りをしたことがあった。 労働基準法がどうの、雇用契約がどうのとくどくどと訴えるこの女性とのやり取りをジアードは苦手としていたが、よりにもよってその人物が状況確認のために来訪しているときに、戦闘が始まってしまうとは。 そのため今までは通信機越しでやり取りしていた相手と、直接応対する羽目になり、ジアードの苛立ちはさらに募ることとなった。 野暮ったい服装に分厚い眼鏡で、いかにも「会社の事務管理担当でございます」という女性だったが、なかなかどうして、ジアードをはじめとした軍関係の人間たちにも臆することなく接するのである。 とどのつまりは「これ以上社員を拘束させると、雇用契約から大きく逸脱し、労働管理局から指導を受けるので、交代のために社員を基地から解放して欲しい」ということなのだが。 「まったく、ならば勝手に基地から出て行って、テロリストに襲撃されてしまえ、と言いたいものだな」 しかし基地の防衛を預かる責任者として、また性格の上でも酷薄ではないジアードは、愚痴を言いつつも彼らの安全確保のために、あえて基地内に拘束を続けているのだった。 暗い物陰で、二つの人影がうごめいている。囁くような声で会話がなされる。 「状況は? 」 「本隊の作戦は成功。後はこちらが動くだけです」 「よし。状況に変化がなければ10分後。行動を開始」 「了解。各員に伝達します」 何とか巡航可能な状態にまで戻ったスレイプニールは、エンジンを騙し騙し稼動させながら、何とか本隊との合流を果たそうとしている。 「しかし、合流したとしてどれほどの戦いができると言うんだ」 修理に全身全霊を傾け、床にへたり込んだサイ。シゲトが持ってきてくれたインスタントコーヒーに口を付ける余裕すらない。 艦の応急処置を終えたところで、メカニックスタッフたちは精も根も尽き果てた。傷だらけのMSは手付かずでハンガーに放置されたままだ。無傷なのは出番が無かったヨーコとリュシーのエゼキエルくらいなものである。 大尉たちパイロットも皆憔悴しきっている。ここ最近、感情の浮き沈みが激しいシンが特にひどい。ここに至ってもなお、ダストガンダムのコクピットから一歩も出ようとしない。 それでもロマも、ラドルも、誰もが不安や疲れや怖れを必死に押し殺しながら必死に進んで行く。 悲壮な決意を背負って。 ローゼンクロイツ本隊と、マルセイユ軍は睨み合いの状態が続いている。 土石流は一端収まった。噴火も一時的なものでとどまったようだ。 ミハエルにせよニコライにせよ、大規模な噴火を誘発する気など毛頭ない。肝心の地熱プラントの発電に影響があっては元も子もないからだ。地質調査の結果をふまえ、NJCを改造した爆弾の爆発ポイントは慎重に選んだつもりだった。 しかし、泥流と化した川を挟んで、両軍は次の一手になかなか移ろうとしない。 多数の同胞を失った統一連合軍は当然ながら、相手がさらなる罠を仕掛けてくるのではないかと、どうしても慎重にならざるを得ない。 一方でローゼンクロイツ軍も、所期の目的を達した以上、これ以上の戦闘行為は蛇足であると、相手の出方を待っている状態だ。 「黒狐、どうした。後はお前さんの吉報を待つばかりじゃぞい」 ニコライの呟きは小さかったが、沈静化した戦場では大きく響いた。 それぞれの思惑の中、時間だけが過ぎ去っていく。 火山灰と雪が交じり合いながら天から降り注ぎ、大地を沈んだ色に染めていっていた。 異変に気付いたのは施設管理の責任者だ。彼の報告を受けた幕僚がジアードのもとに近づき、そっと耳打ちする。 「施設内の監視カメラが急に何台か故障したそうです。電気の供給も不安定になっています。潜入した工作員による妨害活動の可能性もあるかと」 ジアードの動きはすばやかった。守備隊に命令し、施設外部をすぐに調査するように指示をする。直接的な攻撃ではなく、こういった妨害活動を行う可能性も想定済みだ。対処はできるように、事前の準備には抜かりない。 「テロリストたちめ。そうそう好きにはさせんぞ」 ジアードの勇ましい決意表明が終わるか終わらないかのうちに、司令室の電気がいきなりダウンした。すぐに非常用電源に切り替わったが、一気に施設内が暗くなる。目が慣れるのにわずかばかりの時間がかかったが、ジアードは慌てない。 「電気系統が攻撃されたか? テロリストの潜入をみすみす許すとは……外の守備隊は何をやっている! 」 親指を口元に持っていこうとしたところで、司令室のドアが開いた。そこにいたのは、件の女性課長補佐だ。ジアードはかぶりを振った。今の状況を少しは把握して欲しいものだ。 「すまないが、緊急事態だ。貴女の訴えはまた後で……」 そこまで言いかけたところで、乾いた音が数回鳴った。 ジアードは腹部に灼熱感を覚える。すぐにそこから激痛が全身に走った。 その場にひざまずく。反射的に腹を押さえた手を恐る恐る顔に近づける。暗くて見えにくかったが、ぬるっとした感触は間違えようが無い。 彼の手はすでに鮮血に染まっていた。 激痛に耐えつつ顔を上げる。そこには、以前の凡庸な表情をかなぐり捨て、邪悪な笑みを浮かべた女がいる。蛇のような、狐のような、冷酷で狡猾な光をその瞳に宿し、手には拳銃を握っている。 彼女の後ろに控えているのは、管理会社のユニフォームに身を包んだ社員たちだ。普段はモップを片手に兵士たちに挨拶を交わしていた彼らが、今日はなれた手つきで銃器を構えていた。部下たちもジアード同様に不意の銃撃に何もできないまま、すでに物言わぬ死体と成り果てていた。 「お、お前…まさか、テロリストだったと言うのか」 内臓からこみ上げた血を吐き出しながら、ジアードが振り絞るように言う。せせら笑うように、その女……シーグリス=マルカが答えた。 「ああ、そうだよ。ようやく気付いたのかい? まあ、疑われないように色々と工夫はしていたけどねえ」 全身の力が抜けていく。床に身を横たえたジアードは、それでも湧き上がる疑念を口にせずにはいられなかった。 「だが……だが、どうしてだ? 会社のチェックはきちんとしたはず……それなのになぜ」 ささやかな冥土への土産代わりにと、シーグリスはジアードに説明する。 「当然、会社は一切非合法な活動はしていなかったよ。あくまで出資者や社員が全員、薔薇のメンバーだってだけの話でね。 プラント奪取のために、何年もかけて社会的信用を積み上げて、ここの施設管理に潜り込んだってわけさ。いつか来るチャンスをものにするためにね。 真面目に業務に励んだおかげで、あんたらは何の疑いも持たないどころか、あたしたちの安全にすら気を遣ってくれるようになったねえ。 おかげで、清掃用具に銃火器を忍ばせても、顔パスでノーチェックで出入りできるようになったけど」 ジアードはシーグリスの言葉を最後まで聞けただろうか。 悔悟と憎悪と激痛に顔をゆがめたまま、目を見開いてジアードは絶命していた。ふん、と鼻を鳴らして、彼の死体を一つ蹴飛ばすシーグリス。そこには死者を悼む気持ちも、他人の命を奪ったことに対する後ろめたさも一切無かった。そんなものはとうに捨てていたのだから。 彼女のもとに、会社の作業服に身を包んだ仲間が駆け寄る。自動小銃を小脇に抱えながら。 「監視室、配電室、その他主要施設は完全に制圧しました。連合の兵士もあらかた片付けて、ハスキルの身柄も確保いたしました。銃撃戦はありましたが、ほぼ無傷で捉えております」 「ふん『疫病神』を捕まえたかい。こっちに不幸が降りかかってこなけりゃいいんだけどね」 シーグリスは通信機代わりの携帯電話を手に取る。そういえばこれも、業務用にとプラント側が貸し出してくれた備品だったっけ、とふと彼女は思った。 そしてシーグリスは携帯電話を通して、仲間に檄を飛ばす。 「ニコライの爺様と外の部隊に合図を送りな。このままプラントを完全に奪取するよ! 」 こうして、地熱プラントはレジスタンス側の手に落ちる。 プラントを外から守っていた部隊も、まさか内に入り込んだ敵が一気に施設を制圧するとは想定外だったため、何の対処もできなかった。 司令官であるジアードを失った混乱も手伝い、シーグリスの合図で一斉に攻撃をしかけてきたレジスタンスの部隊に対してまともに応戦もできず、彼らはプラントを放棄して、マルセイユ中将のもとへと逃げて行ったのだった。 あまりにも呆気ない幕切れだった。
https://w.atwiki.jp/arukusikabane/pages/21.html
【system】 ∠'´--,-、__`゙≡ ヽ 、iヽ ) ,, ‐'_´_≡ ≡ ミ '‐‐-、 (,-‐-、_ -´_'´´≡, ニ、‐、 ,/. )  ̄´,,-‐´ 彡, ‐ , -"" 、i /. ,,,, ///_,‐、ゝく/,-‐'"´i ll ili i|i 、ゝ /,ン‐//-ュ //i ,Y l\´ ,,ゝ、ハ i|li |__________ ,,,,-‐ , ‐´''''''/'‐"‐片 `‐i/ l/゙゙| 丶く、_ 、|、i ノ-、,_,,, -‐'´ -'´,,,,_丘‐-ッ‐i'" / ,| ゙  ゙̄'' ゝ / ,, -‐''"´´'" `'''‐"、/ 'i ,,,_´' ヽ /,,-、. /''''゙゙゙"' ‐=、,___ノ ∧. i `"''"'‐、_ .//゙ノノ/ ____‐-<'‐-、,,ッ' ノ | \ | ヾ‐、 "´ イ__,,ノ./‐--‐''''"´´ ̄ノ ´ | / | \| , ∧\ / ,,- i /-、__/ | | _, ‐ ´ / | \‐ ‐ - // l__,,,-‐' ∠_/`‐-、| ∟‐- 、 / | \ ,/ / ,| / ___,,,,,,,,/ ,ノ | |_/ ̄´/ / /´\ /ゝ‐-/ \ //_ ‐' ノ┌─────────────────────────────────────────┐ 【名前】赤木しげる 【年齢】20歳 【性格】 『孤高』……馴れ合うことを嫌う 『命知らず』…恐怖を感じない 『常識外れ』…常識に囚われない 『ギャンブラー』……リスクがあることを楽しむ 【ステータス評価】 [A~E評価 A=最優秀 C=中級者 E=底辺 ±アリ 限界表示EX] 体力:C (50) E:[防刃防弾ベスト]×20━[確殺判定を一回無効] 精神:A (92) 筋力:D (29) [クロスボウ]確殺━━━━━━[命中値-1 無音] 器用:B (73) 知能:C (56) 【調査76】【説得119】【交渉100】 【スキル】 [※行動に直接影響する (※○○技能=戦闘時に有利~物音をたてず~等)ステータス評価から影響を受ける] 『直感』…何かに気付きやすい 【調査】で知能+10 『運転技術』…事故らない 『イカサマの天才』…人を騙すのが上手い [ダイス失敗時もう一回振れる] 『アングラ』…犯罪行為などに詳しい 『修理(全般)』……防衛設備や小物なら修理できる 『消音移動』……単独で【調査・調達】で失敗した時、1d100を振りで50以下だと逃げれる 【持ち物】━【リュックサック(6/10)】№①┏【武器装備】【E】№②┣【お菓子類】№③┣【蓋型浄水器×1】━【500mlペットボトル】№④┣【簡易医療キット】━【コンドーム・ゴム当木・包帯・簡易バサミ・非常食】№⑤┣【スタンガン】№⑥┣【災害緊急キット】━【手動発電式ライト・ラジオ・警報】№⑦┣【双眼鏡型暗視ゴーグル】№⑧┣【双眼鏡】№⑨┣【キッチンタイマー】№⑩┣【多目的スコップ】№雑┗【ヘッドマイク式トランシーバー】━【ライター】━【携帯】━【タバコ】━【】 【備考】 [判明している範囲の情報] 自称ギャンブラーの男性、名は「赤木しげる」 人と馴れ合わず、常にスリルを求める危険な男だ だが無闇矢鱈な性格ではなく、利を求めて動く節がある 常識的ではない世界では頼れる男かもしれない 技能限界習得数6 推奨武器消音系 初登場1スレ2623 出典アカギ ~闇に降り立った天才~┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【アカギ雇用契約】 ※フレーバーイベント中だけ独自行動する時があるくらい 1:敵勢力から雇用主を守る。指定された時間帯見張りを行う。 2:雇用主達に裏切りがない限り、命令に従う 3:衣食住を平等にアカギに与える 4:防衛のため建設を手伝うが、単独では行わない 5:拠点内で生活安全が保証されない時は独自に動く 6:仲間の人数や行動について、危険がある場合口を挟む┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/doudan/pages/452.html
宇宙開発拠点“コスモス”2 データ 宇宙開発拠点「コスモス」はEV137において、「宇宙開発拠点」としての宇宙ステーション的な施設を設けることを目指し建設された施設です。 交通・運輸の拠点と、宇宙空間における研究開発を主な用途とするこの施設は後述する旧ビギナーズ王国系国民の復権、そして満天星国として新たな一歩を踏み出すという意味からも、旧初心系企業を中心とする満天星国内企業のみによって建造されています。 宇宙開発拠点「コスモス」へようこそ 尚、建造当時宰相府藩国の軍政下にあったため公開はされていないものの、セプテントリオン等の国外資本企業の参入を防ぐ目的で参入企業に関しては臨時内務長に内定していたamur氏、執政および摂政他政府首脳陣によってに厳しいチェックがかけられた。また事務から現場作業員に至るまで、内務長が選別した特別対策チームによって面接および身元調査を行ったうえで雇用契約を結ぶといったセキュリティ面での警戒がなされていた。 これほどまでに厳重にした理由としては、再び悲劇を起こさないと言う強い決意が政府にあったことと、満天星のシンボルとして満天星が作ったというイメージ戦略があることが挙げられる。実際この対策が功を奏し、コスモスは満天星国純正の施設として完成を見ることとなった。 また、完成後も正式稼動までは立ち入りには人・物の両方が上記の厳重な審査を受けた上で内務長の許可が必要となり、稼動してからも入場前の検閲で危険物(銃火器、爆発物、医薬品を除く薬物、刀剣など)については一般人が持ち込んだ場合任意同行、或いは一時拘束のうえ事情聴取、場合によっては逮捕される。それらを積んだ貨物についても申請が通らなければ立ち入ることは出来ないなど、一種の隔離施設ゆえの徹底したセキュリティ管理が行われた。 データ L:宇宙開発拠点“コスモス”2 = { t:名称 = 宇宙開発拠点“コスモス”2(施設) t:要点 = 駅,軌道,華のような t:周辺環境 = 宇宙 t:評価 = 住みやすさ0 t:特殊 = { *宇宙開発拠点“コスモス”2の施設カテゴリ = ,,国家施設。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の位置づけ = ,,{建築物,輸送施設}。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の整備能力 = ,,停車する銀河鉄道は整備される。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の研究能力 = ,,TLが一ターンにつき+02上昇する。もしくは1つのテーマについて研究させ、設定的な解決策を見つけされることが出来る。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の都市能力 = ,,人口100万人までを収容出来る。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の生産能力 = ,,ターン事に燃料を40万t生産する。この燃料は10万tにつき一航路付与に当てることが出来る。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の整備能力 = ,,停車する銀河鉄道は整備される。 *宇宙開発拠点“コスモス”2の生産時消費 = ,,(生産フェイズごとに){資源-10万t,燃料-10万t}。 } t:→次のアイドレス = 研究者(職業),巨大レーザー(アイテム),外宇宙都市船の開発(イベント),新世代材料の開発(イベント) } ※EV137により取得(記事) 旧ページ:イグドラシル/宇宙開発拠点「コスモス」 2010/09/20 コスモス占拠事件後、リニューアル EV165”産業育成準備”に合わせて再提出 改装内容: トップページ作成、観光コース入口にFLASHページ追加 RENEWAL、AFFAIR、ONSENのページ追加(ページ内にリニューアルのロゴ表示) 2010/09/21 宇宙開発拠点“コスモス”のプロモ申請 2010/11/14 データ開示 http //cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article id=12241 ※クオリティチェック結果 12/29 SHQ認定
https://w.atwiki.jp/officeworkwiki/pages/28.html
被保険者 適用事業所 保険料 リンク 被保険者 適用事業所に常時使用される70歳未満の方は、国籍や性別、年金の受給の有無にかかわらず、厚生年金保険の被保険者となります。 「常時使用される」とは、雇用契約書の有無などとは関係なく、適用事業所で働き、労務の対償として給与や賃金を受けるという使用関係が常用的であることをいいます。試用期間中でも報酬が支払われる場合は、使用関係が認められることとなります。 パートタイマー パートタイマーであっても事業所と常用的使用関係にある場合は、被保険者となります。常用的使用関係にあるかどうかは、労働日数、労働時間、就労形態、勤務内容等から総合的に判断されます。 一日あたりの労働時間と週あたりの労働日数が次のとおり、それぞれ一般社員のおおむね4分の3以上であるときは、原則として被保険者とされます。 ただし、この基準は一つの目安であり、これに該当しない場合であっても就労形態や勤務内容等から常用的使用関係にあると認められる場合は、被保険者とされます。 被保険者とされない人 上記に関わらず、次表の者は被保険者になりません(厚生年金保険法12条)が、一定期間を超えて雇用される場合は、「常用的使用関係」にあるとみなされ、被保険者となります。 被保険者とされない人 被保険者となる場合 日々雇い入れられる人 1か月を超えて引き続き使用されるようになった場合は、その日から被保険者となる。 2か月以内の期間を定めて使用される人 所定の期間を超えて引き続き使用されるようになった場合は、その日から被保険者となる。 所在地が一定しない事業所に使用される人 / 季節的業務(4か月以内)に使用される人 継続して4か月を超える予定で使用される場合は、当初から被保険者となる。 臨時的事業の事業所(6か月以内)に使用される人 継続して6か月を超える予定で使用される場合は、当初から被保険者となる。 また、共済組合および私立学校教職員共済制度の加入者も適用外になります(法12条) 適用事業所 次の各号のいずれかに該当する事業所若しくは事務所(以下単に「事業所」という。)又は船舶を適用事業所とする。 次に掲げる事業の事業所又は事務所であつて、常時五人以上の従業員を使用するもの物の製造、加工、選別、包装、修理又は解体の事業 土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊、解体又はその準備の事業 鉱物の採掘又は採取の事業 電気又は動力の発生、伝導又は供給の事業 貨物又は旅客の運送の事業 貨物積みおろしの事業 焼却、清掃又はと殺の事業 物の販売又は配給の事業 金融又は保険の事業 物の保管又は賃貸の事業 媒介周旋の事業 集金、案内又は広告の事業 教育、研究又は調査の事業 疾病の治療、助産その他医療の事業 通信又は報道の事業 社会福祉法に定める社会福祉事業及び更生保護事業法に定める更生保護事業 前号に掲げるもののほか、国、地方公共団体又は法人の事業所又は事務所であつて、常時従業員を使用するもの 船員として船舶所有者に使用される者が乗り組む船舶 上記以外の事業所の事業主は、厚生労働大臣の認可を受けて、当該事業所を適用事業所とすることができる。 (厚生年金保険法6条) 簡単に言うと、健康保険とほとんど同じです。 唯一違うのは、船員保険の部分です。健康保険と船員保険は分かれていますが、厚生年金は船員もカバーする制度になっています。 ただし、坑内員と船員は保険料が異なりますので注意してください。 資格の得喪 資格取得の時期 被保険者は、雇用された日または雇用されている事業所が適用事業所になった日から、被保険者の資格を取得する(厚生年金保険法13条) 資格喪失の時期 保険料 標準報酬月額に、下記を掛けます。 から まで 一般 坑内員・船員 平成28年9月1日 以降 18.300% 18.300% 平成28年9月1日 平成29年8月31日 18.182% 18.184% 平成27年9月1日 平成28年8月31日 17.828% 17.936% 平成26年9月1日 平成27年8月31日 17.474% 17.688% 平成25年9月1日 平成26年8月31日 17.120% 17.440% 平成24年9月1日 平成25年8月31日 16.766% 17.192% 平成23年9月1日 平成24年8月31日 16.412% 16.944% 参考:H24- 参考:H23 上記は全額で、これを事業所と被保険者で折半します。 詳しくは健康保険・社会保険・介護保険の事務取扱いについてを参照してください。 リンク 厚生年金保険法 日本年金機構
https://w.atwiki.jp/illveloswamp/pages/20.html
各リンクから記事内の登場人物・用語説明にジャンプ出来ます。 + 目次 登場人物ダマジャ・ルジエ チーポ 用語集DEF ライム トラックス 人格アップロード 登場人物 ダマジャ・ルジエ シリーズを通した主人公。14歳の女の子。 中学一年(12歳)のはじめから不登校になり、2階の自室に篭っている。 今作ではチーポがメニュー画面でプレイヤー側に話しかけてくる形になっているが、 プレイヤー=ルジエとして扱われているらしい。 DEFにログインし続けており、ハンドルネームは「ジェイルー」。ライムはチーポ。 チーポからは「るー」と呼ばれている。 チーポ DEFにおけるルジエのライム。メニュー画面での案内人(人?) 一人称が「ポク」のボクっ娘ならぬ「ポ」クっ娘。語尾にも「ポ」がつく。 女の子だと思われるが、初代イルベロWii版説明書によると、一応性別不明。 ルジエと髪型が似ている。(チーポはお団子ツイン(ツインテールシニヨン?)、ルジエはショートツイン。) ルジエの置かれている環境を知った上で、 彼女を励ましたり、叱咤しながら日々を一緒に生きている相方。 言語野にバグが発生しており、時折言語に不具合が生じる。 ライムがユーザーの意志に関係なく削除されるという噂から、自身が消えてしまうことを懸念している。 実は「lovesick_4095_ch」というウイルスに感染しており、その影響でルジエに対して恋愛感情を抱いている。 用語集 DEF ホーリーエンタープライズ社が提供するオンラインシミュレーションシステム。 ネットワークを介してあらゆる現象を体験できる、とのこと。 初代イルベロで確認できるアイキャッチによれば、 「プレイヤーの心の中の恐怖や憎悪などが敵として登場する」らしく、 「デフへの接続による精神汚染の可能性は極めて低い」とコメントされている。 各プレイヤーにはライムが存在する。 イルベロシリーズ通しての舞台となっており、プレイヤーの失踪やウイルス騒動と、黒い噂が絶えない。 ライム DEFでプレイヤーが使うアバターであり、機体に付属する疑似人格。 人格を有し、感情も持っているとのこと。 ライムには、ライム同士のコミュニティが存在し、並行記憶によって情報をある程度共有することができる。ただし並行記憶には制限があり、全ての記憶を共有することはできない。 ヒップホップ用語で「韻」を意味する「ライム(Rhyme)」が元ネタと思われる。 トラックス DEFにログインしたプレイヤーが操る戦闘機型のメカ。 本体自機を指す「ライド」と、遠隔操作型の分離ユニット「ドール」の組み合わせが一般的。 ルジエが使用する機種は、インディーズメーカーの「トラックス野郎一番星」が制作したパッチを使って カスタムした専用機となっており、「ゼノストレプシー」なる機種名が付けられている。 人格アップロード 人格をデータ化してネットワーク上のサーバにアップロードする事で、 現実世界からオンライン上の世界に移住を行う技術。 若者の間では「格上げ」「アゲる」などのスラングで呼ばれることがある。 現実の肉体を抜け殻として捨てる=生命的な死を選ぶという行為を伴うため、 当然ながら倫理的な問題が相当ある行為だが 作中世界では問題視されながらも、既にいくつか有償サービスとして始まっている模様。 なお一旦アップロードした人格を、保存しておいた肉体や人工的に合成した肉体に定着させて現実世界に戻る技術のことを「リバース延命」と呼び、 こちらは「格下げ」「サゲる」といったスラングで呼ばれている。 リバース延命には人格アップロードよりも多額の費用がかかる。 + メール文章およびエンディングの一部ネタバレの為格納 ホーリーエンタープライズ社はDEFを人格アップロード技術の為の実験場として活用しているらしく、 既にDEFの開発スタッフはほぼ全員、雇用契約を盾に無理やり人格アップロードさせられてしまった様子。 さらに、DEFへ過度に同調し深部に到達してしまうようなプレイヤーや、身寄りのないプレイヤーを狙って 強引に誘拐し人格アップロードを実行しているのではないかと思わせる描写が存在する。
https://w.atwiki.jp/keiplus/pages/227.html
社内就業規則 メモ 職場 本項は書きたての記事です。正確な情報は公式サイト、公式ドキュメント、記載の参照サイトでご確認ください。 目次 + 読む 社内就業規則目次 従業員 欠勤 勤怠、業務管理 BYOD(私物電子機器類持込み・Bring Your Own Device) オンライン就業(リモート就業) オンライン会議 従業員 雇用契約を結んでいる働いている人の総称です。 協業従業員 当社事業生産活動にご協力いただく従事者の方々を指します。 具体的には契約社員、ビジネスパートナー、派遣会社スタッフ、アルバイトの方々です。 その他呼称 スタッフ、メンバー: 従業員、協業従業員の方々 パートナー: 協業従業員の方々 欠勤 欠勤は、所定労働日(労働基準法第35条)に従業員が自己都合で休むことを言います。 欠勤届 欠勤には2種類あります。 1.予定休暇 2.事後休暇 予定休暇 欠勤を行う日から5営業日前までに所属部署長に届け出を行ってください。 緊急の場合は前日届け出も受理は可能ですが、承認は所属部署長が行います。 事後休暇 欠勤を行う当日から7日経過以内に所属部署長に届け出を行ってください。 ケースとしては当日の急病や、独り暮らしや家族に不慮の事態があって連絡ができなかった場合などを想定しています。 本人に係る場合は通院などの領収書など。 家族に係る場合は事情説明書の提出が必要になります。 なお事後休暇の場合で合理的な説明が行えない場合は、勤務放棄と見なして訓告(減給含む)以上または諭旨解雇の処分になる可能性があります。 勤怠、業務管理 会社は指定管理日(経理締め日)に1カ月間の管理を行います。 勤怠表および業務管理用は、従業員が当社に送る給与請求書です。 提出期限が該当月最終日と切迫した事情はありますが、 BYOD(私物電子機器類持込み・Bring Your Own Device) 対象の電子機器類一覧は別表:電子機器類一覧を参照してください。 当社事業所または提携顧客事業所に、私物電子機器類を持ち込む場合は以下の利用規約を遵守を義務付けます。 当社内のネットワークに接続することを禁止 当社管理の電子機器類に接続することを禁止 当社事業所の建物(屋内、屋外)、当社の什器や所有物、当社に従事する従業員を撮影する行為を禁止 当社事業所の建物(屋内、屋外)での録音を行うことを禁止 オンライン就業(リモート就業) オンラインとは 就業事業の運営部門の所在地(事業所)で業務を行わない就業を、オンライン就業(リモート就業)という。 ※ VPN接続、自宅、リモートオフィス、他社事業所など オンライン就業の開始条件 参画(就業)する事業責任者(主に弊社ゼネラルマネージャー、本部長役職)の承認があればよく、承認書のオンライン就業開始日から開始日(許可日時)になります。 オンライン就業の終了条件 事業責任者の承認書に就業終了日をもってオンライン就業の終了となります。 なお終了には、担当事業に従事する就業者の貸与物返却(※ 入館証、PC、資材、各種アカウントなど)がすべて完了することで終了条件が満たしとし、終了完了日を記録します。 オンライン就業 出退勤 担当事業の事業副責任者(マネージャー、主部長または課長役職者)が指定する出退勤記録方式を実施。 当社社員は、社員システムに登録を行ってください。 オンライン会議 担当事業の事業副責任者が指定するオンラインチャットアプリを利用して実施してください。 担当事業の事業副責任者が許可していないアプリは利用は禁止します。 オンライン会議 オンライン会議は担当事業の事業副責任者が指定するオンラインチャットアプリを用いてボイスチャット、ウェブカメラチャットを行うことを指します。 入退室 入室時に、アプリを利用するパソコン、スマホ、タブレット等で音声、カメラのテストを実施し問題がないことを確認してください。 会議が始まる2~3分前までに指定のチャットルームに入室して準備を行ってください。 会議が始まったら、挨拶をしチャットルームにログインしていることを相手に伝えてください。 退室時も挨拶を行い、速やかにログアウトしてください。 マイク、カメラの利用 自信が発言する場合をのぞき、マイクとカメラはアプリ上でOFFにしてください。OFF方法はアプリによって異なります。 生理行動(咳、嚏など)のときは早めにマイクOFFにしてください。 画面キャプチャの利用 画面共有に必要なアプリ画面のみ画面キャプチャ共有を行うようにしてください。(原則) 全画面を画面キャプチャ共有する場合は、個人情報、企業情報など秘匿情報・書類が表示されないよう留意してください。
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/19.html
判示事項の要旨: 原告が経営する人材派遣会社に雇用された労働者が締結した,原告運営に係る学校への入学契約が,上記会社の業務研修目的のもので,労働者にその授業料を支払わせることは公序良俗に反するとして,原告から当該労働者に対する授業料請求及び連帯保証人に対する保証債務金請求が棄却された事例 主文 1 原告の各請求を棄却する。 2 訴訟費用は,原告の負担とする。 事実及び理由 第1 請求の趣旨 1 被告らは,各自,原告に対し,57万円及びこれに対する平成16年1月29日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。 2 訴訟費用は,被告らの負担とする。 3 仮執行宣言 第2 事案の概要 本件は,原告の経営するC学院(以下「学院」という。)に入学し,授業料等を支払う旨契約(以下「本件契約」という。)した被告Aに対し,原告が,授業料残金57万円及びこれに対する訴状送達の日の翌日である平成16年1月29日から支払済みまで民法所定年5分の割合による遅延損害金,連帯保証人である被告Bに対し,これに相当する連帯保証債務金の各自支払を求めたところ,被告らが,本件契約は,原告の経営する株式会社D(以下「D社」という。)と被告Aとの間の雇用契約に付随し,本来D社が負担すべき業務研修費用を従業員である被告Aに負担させるもので,公序良俗に反する無効の意思表示によるものである等と主張して争った事案である。 1 基本的事実(争いのない事実以外は証拠等を併記) (1)原告は,足裏マッサージ等の反射療法(いわゆるリフレクソロジー)及び経絡経穴の知識・技術等を講義や実技指導により提供する学校である学院及び人材派遣等を目的とし,有限会社東洋プロジェクトが経営するリフレックスケアサロンに人材を派遣する株式会社アジア・ベンチャーコーポレーションを経営している。(甲13,乙2,3) (2)被告Aは,平成15年7月14日,D社に雇用された。 (3)被告Aは,同日,学院に入学し,原告との間で,原告が講義と実技指導を提供し,被告Aが,プロフェッショナルコース入学金及び教材費10万5000円並びに授業料63万円合計73万5000円を支払う旨契約した(本件契約)。 (4)被告Bは,原告との間で,被告Aの本件契約に基づく上記債務につき連帯して保証する旨契約した。 (5)被告Aは,同日,上記教材費を原告に支払った。(弁論の全趣旨) (6)被告Aは,平成15年8月ないし同年10月までの間,授業料として毎月2万円(合計6万円)を支払った。(弁論の全趣旨) (7)被告Aは,平成15年11月15日,D社を退職した。 (8)被告Aは,平成16年7月8日の本件第3回口頭弁論期日で陳述した答弁書により,原告に対し,詐欺を理由として,本件契約に係る意思表示を取り消す旨意思表示した。 (9)被告Aは,平成16年10月28日の本件第3回弁論準備手続期日で陳述した同日付け準備書面により,原告に対し,消費者契約法4条1項1号に基づき,本件契約を取り消す旨意思表示した。 2 争点 (1)本件契約が公序良俗違反で無効となるか。 (2)本件契約が詐欺によるものか。 (3)本件契約が消費者契約法違反となるか。 3 争点についての当事者の主張 (1)争点(1)(公序良俗違反性の有無)について ア 被告ら 被告Aは,D社に雇用される際,本件契約を締結して学院に入学することが採用条件であるといわれ,収入を得たいため,同契約を締結した。しかし,同被告ら従業員は,D社においてマッサージの仕事をしながら,原告の講義を聞いたり,先輩の従業員から実技の指導を受けたもので,カリキュラムに基づいて予め定められた日程と時間の講義や実技指導を受けたものではない。このように,学院における授業の実態は,D社の従業員として労務を提供するため,時間的に拘束された下で行われた業務研修である。使用者が,労働者に対し,業務研修について,授業料の名目で金員を支払わせることは,労働者が定められた時間に労務を提供し,これに使用者が賃金を支払うという雇用契約の趣旨に反するものである。したがって,本件契約に係る意思表示は,公序良俗に違反し無効である。 イ 原告 被告らの主張は争う。D社の代表取締役である原告は,同社の採用面接に訪れた被告Aにリフレクソロジー等の知識・経験がないことを知り,D社で働くには,技術を学ぶ必要があること,そのためには,他の機関でリフレクソロジーを学んで来る方法と,同社と提携している学院に入学して働きながら学ぶ方法があることを告げ,後者の方法であれば時間及び費用の面で有利な特待生制度が利用できる旨告げた。被告Aは,上記の説明を受け,学院への入学を希望して,本件契約を締結した。このように,原告が,被告AをD社に雇用する際,本件契約の締結を採用条件としたことはなく,学院の授業の実態が,D社のための業務研修であるということもない。 (2)争点(2)(詐欺の有無)について ア 被告ら 学院は,特定の校舎や教室を有せず,時間割に沿った講義や実技指導を行っていない。その実態は,被告Aら数名のD社の従業員に対し,勤務時間中の客のいないときに,原告が1回30分程度の講義で,マッサージの方法を数回話したり,上司の従業員がマッサージの指導をする程度のものであった。 原告は,このように,学院が学校としての実態を有せず,授業内容も,専門的資格を取得するために資格を有する者が教える実態がないにもかかわらず,あたかもそれらを具備しているかのように,本件契約締結に当たり,被告Aに対し,学院に独立した施設があり,予め決められたカリキュラムによる時間割に基づいて授業が行われるかのような虚偽の説明をした。また,原告は,被告Aに対し,授業を受講することで,高収入が保障される,専門的資格を取得して将来独立できる,学院で取得した資格は他店でも通用する等の虚偽の説明をした。また,原告は,そのような事実がないのに,学院が厚生労働省の認可を受けている,原告は鍼灸の資格を有すると虚偽の事実を申し述べた。 以上の欺罔行為により,被告Aは,その旨誤信して,原告に本件契約の申込みの意思表示をした。 イ 原告 学院は,足裏マッサージ等の反射療法(いわゆるリフレクソロジー)及び経絡経穴の知識・技術等を講義や実技指導により提供する学校である。学院における講義及び実技指導の授業は,原告及び学院のマスタープロフェッショナルコースを終了したインストラクターにより行われている。 講義は,学院が借りているEデパート4階の会議室で,水曜日の午後5時30分から8時まで及び土曜日の午前10時から12時までの間に実施され,生徒には講義の内容を筆記させ,レポートとして提出させている。被告Aは,平成15年7月28日から同年10月31日までの4か月間にわたり,延べ7日,原告の講義を受けた。 実技指導は,原告又はインストラクターが生徒にマンツーマン方式で実施しており,勤務の始まる前である午前9時から10時まで,あるいは終業後の午後9時以降に1ないし2時間かけて実施されている。被告Aは,平成15年7月16日から同年11月13日までの4か月間にわたり,延べ42日,原告の実技指導を受けた。 これらの授業は,被告Aら特待生は主に土曜日の出勤前に授業を受け,勤務時間内にされることはない。なお,特待生は,サロンの客がいない時間に,自主的にトレーニングをすることが許されており,その際に,インストラクターが助言等をすることがあるが,これは学院の授業にはあたらない。 学院には特定の校舎はなく,講義は学院が講義室として借りているEデパート4階の会議室で行われ,実技指導は,D社が経営するサロンで行われているが,これは,技術の修得を早めるためである。また,学院の授業には時間割はないが,それは,(1)通年開講しており,生徒の入学時期が異なること,(2)生徒個々人の修得までのスピードが異なること等による。 このように,原告と被告Aとの間で本件契約が締結されるに際し,原告は,被告Aに対し,虚偽の説明をしたことはないのはもちろん,十分な情報を提供している。また,原告が,学院で取得した資格は他店でも通用するとか,学院が厚生労働省の認可を受けている,原告が鍼灸の資格を有すると述べたことはない。 (3)争点(3)(消費者契約法違反の有無)について ア 被告ら 本件契約においては,講義・実技指導の時期,回数,時間数,共に受講する生徒数等は消費者契約法4条1項1号の重要事項であるが,実際は,学院が被告Aを含む生徒に行う講義・実技指導は勤務時間中に15分から30分程度のものであり,共に受講する生徒は,多くて5名程度であった。 しかるに,原告は,被告Aの採用面接にあたり,学院は厚生労働省の認可を受けている,通常の学校のように独立した施設が存在して,生徒も多数在籍し,講義や実技指導は予め決められたカリキュラムによる時間割に基づいて行われるという,事実と異なることを告げた。 被告Aは,この告げられた事実内容が事実であると誤認して,本件契約につき申込みの意思表示をした。 イ 原告 被告らの主張は否認する。学院における授業の形態及び場所は,前記(2)イのとおりであり,原告は,本件契約締結の際,この点につき,被告Aに説明した。 第3 当裁判所の判断 1 争点(1)(公序良俗違反性の有無)について (1)証拠(甲5の1ないし3,甲9の1ないし15,乙8,被告A本人)によれば,被告Aは,平成15年7月11日,D社において,原告の採用面接を受けたこと,その際,原告から,「お店で働くには,まず学院に入学してもらう。」旨言われ,本件契約を締結したこと,D社に雇用された後,被告Aは,「F」,「G」,「H」の店舗に派遣され,受付や,ビラ配り等の仕事をしながら,原告の講義を聞いたり,先輩の従業員から実技の指導を受けたこと,その回数は,平成15年11月15日に退職するまで,講義が7回,実技指導が42回であったこと,その時間は,ほとんどが,業務時間内の来客のない時間帯であったこと,被告Aは,中途からは,自ら客に台湾式リフレクソロジー等を施術するようになったこと,月2万円の授業料は,D社の賃金から引き去られたこと,学院を卒業すると,「ARSマスタープロフェッショナルリフレクソロジスト」等の資格が得られるが,これは民間資格で,全国的に通用するものではないことが認められる。 (2)これに対し,原告は,D社での採用にあたって,学院への入学を条件としたことはない,講義及び実技指導の授業は全て業務時間外に行っていたと主張し,証拠(甲13,C証人,原告本人)中にも,これに副う部分があるが,反対の趣旨を述べる証拠(D証人,被告A本人)に照らし,採用できない。 (3)このようなD社の業務との関係及び学院の授業の実態に照らすと,学院における授業は,少なくとも被告Aに関する限り,D社の業務命令に基づき,客にリフレクソロジーを施術すること等の労務提供のための能力を取得させることを目的として,時間的に拘束された下で行われた業務研修というべきである。そのような業務研修費用は,本来,使用者において負担すべきであり,使用者が,労働者に対し,業務研修について,授業料の名目で金員を支払わせることは,賃金を不当に減額するもので,公序良俗に反する。したがって,そのような内容を目的とする本件契約に係る意思表示は,無効である。 2 まとめ そうすると,原告は,被告Aに対し,本件契約に基づいて,授業料を請求することができず,被告Bに対しても,連帯保証債務金を請求することはできない。 第4 結論 以上によれば,原告の各請求は失当であるから,これを棄却することとする。 札幌地方裁判所民事第1部 裁判官 原 啓一郎
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/3910.html
産廃泥ママ 106 :1:2009/08/30(日) 02 08 31ID Ss+fHNE8 1 豚義理御免 勤めていた会社で盗みを働き、バレて退職させられた派遣泥ママの話 私が当時勤めていた会社は、工場などで使われる大型装置のメーカー 一機数億円で取引され、当然各部品も恐ろしく高価 でも、その交換部品も壊れてしまえばただの産業廃棄物 なので、産廃処理業者に処理してもらわなければいけない (工業用の薬品なんかを使っているので、普通の業者には任せられない) ひとことで交換部品と言っても大きさは手のひらに乗るぐらいのものから フォークリフトでないと動かせないような物までいろいろ 通常は会社の近くの倉庫に一時保管し、一定量集まると業者に連絡していた ある日、倉庫の産廃置き場がそろそろ一杯になってきたので業者に連絡をして 翌日に回収してもらう手配を取った そして回収日当日、倉庫の鍵を開けて業者の人に 「このコーナーに置いてあるもの全部おねがいします」 って指差した先には、何もなかった・・・ 超びっくりした ひとつ100キロ以上ある部品が積んであったのに、ない!(すぐに警察に通報) 110 :2:2009/08/30(日) 02 11 59ID Ss+fHNE8 2 そしたら産廃処理業者の人が、 「最近、金属系の産廃専門の泥棒が出てるので、 知り合いのリサイクル業者に連絡してみましょうか」 って言い出した 産廃処理は、回収した後国が定めた基準で処理をして 安全確認したものでリサイクル可能なものがあれば リサイクル業者に卸す決まりになっているらしい だけど、最近は金属(特にアルミとかリサイクル率が高いもの) を中心とした廃棄物泥棒が横行しているとかで 未処理の産廃が出回っているとのこと 今回盗まれた金属部品は確かに高価な類のものが多く 泥棒からしてみれば宝の山だったかもしれない でも、劇薬が全く処理されないままの状態で部品の中に溜まっていたわけで 人体には極めて有害! そんなもの未処理でリサイクルに出したら、絶対にどこかで怪我人が出ているはず 結果を言うと、県内のリサイクル業者で重度の薬品ヤケド患者が出て すぐに足が着いた 113 :3:2009/08/30(日) 02 15 21ID Ss+fHNE8 3 しかも、犯人はウチの会社の派遣従業員(30代、2児の母) ダンナが工事現場で働いていて 「この前現場で銅線が大量に盗まれた、高く売れるらしい」 って言ったのを聞いて、 「会社の倉庫にある産廃ももしかしたら売れるかも! どうせお金払って処理するんだから、その前にもらっちゃえ!」 って閃いちゃったらしい 回収日はわかってたので、前日の仕事が終わってから速攻で リサイクル業者に産廃を全て売り払った 売り上げは30万近く行ったらしい しかし、哀れなリサイクル業者の作業員たちは危険な薬品まみれの部品を 解体する作業中に薬品ヤケドで重傷(主に顔と両手、両腕) 死人が出なかったのが不幸中の幸いと言われるぐらい・・・ 当然、事件が発覚した時点で雇用契約も終了→派遣会社に強制送還 その後、怪我を負った人たちとは示談(高額の治療費や慰謝料を請求された) しかし、夫には離婚され子どもも取り上げられた、と聞いた 会社の物を無断で売り払ったことも問題だけど、 「産業廃棄物が危険物であることを知っていながら、 それを業者に伝えずに怪我を負わせた」 ってことは実刑降りてもおかしくないと思うんだけど、どうやら 実刑は喰らわなかった模様 それでも、派遣もクビ、離婚されてどうやって示談金払うんだろうと思ったけど 後日ソープで働いているというウワサを聞いた(あくまでウワサだけど) 顔に薬品ヤケドを負った被害者を思えば ソープで働いてでも五体満足で生きているのはまだマシだと思ったりもした 以上です 支援ありがとうございました 116 :名無しの心子知らず:2009/08/30(日) 02 17 09ID +4kpxnzJ うわあ… 自分は地味だけれど真っ当に生きていて良かった。 こええええ 117 :名無しの心子知らず:2009/08/30(日) 02 18 23ID LF1Srnbq すごい・・・事件じゃん 118 :名無しの心子知らず:2009/08/30(日) 02 21 25ID 8TXddweb 怪我させられたほうからしたらたまらんな 次のお話→資源ゴミ奥(153)
https://w.atwiki.jp/gran_kokuto2017/pages/24.html
らしーあっつ!!みんな大好きクーデリカさんだよ 日記を書くことをヒカリがやたらと勧めるので書いてみるよ 毎日書くのは大変なので、たまに書いてるってことでごまかそうと思ってるよ アルプイズムの暗殺者協会はぶっ潰したので次にどこに行くか考えていたんだけど ヒカリが『辺境のほうが意外に悪い人多いんですよ』と言うので 今前線を広げようとしているナパージュ領に向かうことに。 安全なところのほうが悪い人はでてくると思っていたので意外。ヒカリは物知りだなぁ。 数日歩いたら『ぶれいずすたん』って街についた。 街の周囲には石壁、高さは3mも無いけどしっかりと石で作ってるのはとっても辺境。 とはいえ私みたいな暗殺者にしてみれば、石は上りやすいので大歓迎。 どこから登ろうかと遠巻きに一周回ろうとしたらヒカリが門から入りましょうと行ってくる。 確かにヒカリは登れないかも。 あんまり顔を見られたくなかったんだけど仕方が無いので門から入る。 まあそんなに大きな街じゃないし、チェックもゆるいだろう・・・と思ってたらめっちゃ見てくるよこの人。 私はただのしがない旅人ですだよ・・・あ、そもそも旅人あんまりいないんですか。 チェック長いなぁと思っていたらいきなりゴブリン退治の依頼をしてくる。 ただの門兵からそんな依頼をされるとは思わなかったので一瞬戸惑っていたら 躊躇してると思ったのかヒカリが受けたらどうかと言ってきた。 といってもロードじゃないので調査ぐらいしか出来ないなあと答えたら、今まさに攻めてきている最中らしい。 なるほど、さっきから遠くで聞こえる剣戟の音は喧嘩じゃなくて戦闘の音だったのか。 それを早く言えと思いながら戦場に駆けつける・・・ゴブリン多い!! 目立つのやだなぁ、でも力を見せて私の動きに協調してもらわないとこの数の撃退は無理なので仕方ない。 とりあえず暗殺業は使わずにヒカリと体術だけでなんとかしよう。最悪、剣がすごいってことにしてごまかそう。 しばらく戦ってると、後ろからロードの号令がかかる。勝ちは見えていたので後は被害をださないように頑張ろう。 無事勝利を収めたものの、目立ってしまったのでロードに呼ばれる。 権力者は結構裏で悪いことをしてたりするのであんまり好きくないけどゴブリン退治の話も出るだろうから ついていかざるを得ない。 私はてっきり、このロードがナパージュだと思っていたんだけど、彼はブレイズという別のロードらしい。 なんでもナパージュが東部前線に専念する為にこちらを任されることになったとのこと・・・ん? この人領主になってこの街に来るのはじめてなのにすでに何年も街を治めてきた雰囲気だしてる。 元々の生まれがそういう感じなのかな? で、ブレイズと、ブレイズの相方のメイジのランディと、ヒカリと私でゴブリン退治に行くことになるんだけど 所詮ゴブリンだからね。部隊をしっかり組んでいけば消耗することもない・・・筈なんだけど・・・ ブレイズはなんか必死に頑張ってた。 ランディは出陣前にやることをやったからなのか、終始のんびりしてた。 途中ガナッシュという別のロードを救出。ブレイズの同門らしい。 ゴブリン退治にロード1人で突撃とか世の中を舐めていると思う。やたらきらきらしてて目立つし、1対1の状況に もっていけるタイプにも見えない。師匠はいったい何を教えているんだろう。 最後の部屋にはゴブリンを呼び出す結晶体とそれを囲んで踊るゴブリン。なんでこうボスは目立つ格好したがるくせに きちんと防御を固めていないんだろう。通り道をあけていてくれたので、私とヒカリの3連撃で貧弱な護衛もろとも 何もさせずにさくっとやっちゃったよ。ブレイズは何が起こったかわかってなかったみたいで剣握ったまま呆然としてた。 ランディには何したのかばれたのかも。力が戻ってくる感覚があったし。 無事街に戻った後。ヒカリはブレイズと雇用契約を結んでほしそうな感じだったんだけど、権力者とかお金持ちには悪い人が多いからね。 ちゃんと調べてからじゃないと雇用主が悪い人だったとかお話にならない。 そもそも、契約しちゃったらこの街に悪人がいなくても残らないといけなくなっちゃうしね。 以下、日記文面 ○月×日、晴れ ブレイズスタン到着 ゴブリン街を襲撃。撃退に加勢する。門番にじろじろ見られた、我慢。 ゴブリン撃退。街の被害ゼロ。 ロード、ナパージュではなくブレイズ。街の名前と何か関係が?風格有 ゴブリンの巣穴討伐に参戦。数が多いだけ。 ロード:ガナッシュを救出。パニッシャーと推測される。敵。が、悪人ではないと推察。 最深部、ゴブリンシャーマンを発見。即殺。 イレギュラーな依頼は完了。明日から街の調査を開始予定。 以上
https://w.atwiki.jp/business-ethics/pages/212.html
2009.11.3 18 00 雇用を取り巻く環境が悪化の一途をたどっている。政府は10月23日に平成22年3月末までに10万人の雇用創出効果を見込む緊急雇用対策をとりまとめたが、直後の同31日に発表された9月の失業率は5・3%と高止まりしたままで、専門家からも対策の効果を疑問視する声が上がっている。民主党がマニフェスト(政権公約)で掲げた、製造業派遣の原則禁止などの規制強化は、逆に雇用の減少を招くとの声が多い。不安に揺れる雇用の現場をたずねた。 ■ 突然の解雇通知 「生産の縮小は止まったはず。仕事に戻してほしい」 栃木県栃木市に住む松本浩利さん(47)は、10月のある日、かつて働いていたいすゞ自動車栃木工場(栃木県大平町)の応接室で、同社の総務担当者らにこう訴えた。 回答は「今のところ予定はありません」。 松本さんが、会社から解雇を通告されたのは、リーマン・ショック発生から2カ月後の昨年11月のことだった。翌年4月までの雇用契約だったが、会社は解雇の期日を12月26日と伝えた。不満を募らせた松本さんは同じ職場の仲間と労働組合を結成し、不当を訴えた。 会社は解雇こそ撤回したものの、職場に復帰させたわけではなかった。満了までの期間を「休業」とし、その間の賃金を6割と計算して支払うと通告してきた。松本さんは満額の支払いを求めて裁判を起こした。宇都宮地裁は今年5月、賃金カットの違法を認定し、約80万円の差額賃金の支払いを命じた。 松本さんはその後も、職場への復帰を求める訴訟と組合活動を続けている。「私は安定した雇用を求めているだけ。会社の対応には不満はあっても、職場環境には不満はない。本当は裁判も起こしたくなかった」と話す。一方いすゞは「係争中のため話せない」という以外、見解を示していない。 松本さんは製造派遣の禁止を掲げる民主党が大勝した衆院選の様子をテレビで徹夜で見ていた。 「大変期待している。多くの安定雇用を求める労働者も同じだと思う」 厚生労働省の10月時点の調査によると、派遣切りなどで昨年10月以降に職を失ったか、今年12月までに職を失う予定の非正規労働者は24万4308人。9月時点での調査より5556人増加した。 ■ 派遣切り法案 製造派遣の禁止をめぐる議論では、労使が激しく対立している。 10月27日、東京・霞が関の厚生労働省17階の会議室。派遣規制の強化を議論する労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)職業安定分科会労働力需給制度部会の第2回会合には労使から3人ずつ委員が参加し、規制強化の影響で火花を散らした。 「原則禁止となれば計75万人が禁止対象になり、その人たちは失業者にならざるを得ない。派遣労働者の保護というが、究極の派遣切り法案になる。75万人を法律で派遣切りにする法案だ」 経営側の市川隆治・全国中小企業団体中央会専務理事は、労組側に痛烈な皮肉を浴びせた。 これに対し、長谷川裕子・連合特別専門委員は即座に反論した。 「禁止だから失業というのは理論的には成立しない。派遣がなくなるから、仕事がなくなるわけではない」 労使は派遣労働者からパート労働者などの直接雇用への切り替えがもたらす影響でも対立した。 経営側は「派遣禁止による一番の問題は必要なときに必要な人材を確保できないこと。中小、零細企業ではパートを募集しても会社の知名度がなく、確保できないことが多々ある」と懸念を表明。労組側は「人の採用が煩雑なのは当たり前。一度派遣会社に頼ると、自ら雇う力、人事力がおち、結果として会社を弱くする」と反論した。 労組側からは「煩雑とか、便利とか、必要な時に労働者が手に入るという意見は腹が立つ」との声まであがり、対立はヒートアップ。厚労省は年内に労働者派遣法改正案をまとめる方針だが、労使の間に横たわる溝はあまりにも深い。 ■ 寄せ集めの雇用対策 雇用対策は政府が最も力を入れている政策のひとつだ。10月23日には、失業給付の手続きや住宅確保の手続きがひとつの窓口でできる「ワンストップ・サービス」の実施や、来春の新卒者の就職支援などの対応を盛り込んだ緊急雇用対策をまとめた。 政府は来年3月末までに期待される雇用創出効果を10万人と試算。とりまとめに携わった民主党幹部は「雇用創出の具体的な人数を打ち出したことに意義がある」と胸を張った。 これに対し、第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストは「自民党政権下でも何度も実施してきたような施策を寄せ集めた印象で、年度末までに10万人の雇用を創出できるかどうかは疑問だ」と指摘する。 今回の対策は、追加予算を編成しないという制約下での対応だった。今後、予算措置を含めた対応が求められるのは必至で、鳩山由紀夫首相も今後の検討を示唆している。 日本総合研究所の湯元健治理事は「雇用の受け皿となる産業を育成しなければ根本的な雇用対策にはならない。今後、成長産業の育成をどこまで盛り込めるかが雇用対策の成否を左右する」と指摘している。 ソース:MSN産経ニュース http //sankei.jp.msn.com/economy/business/091103/biz0911031801009-n1.htm 【コメント欄】 名前 コメント