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― 俺が「アフリカ」に来て2日目 ― カネパルト「………」 ハンス「よいしょっと!」 俺「………アチぃ…」 カネパルト「……あーっ!こんなクソ暑い日の資材運びは地獄だっ!! 何とかしてくれよ、隊長!」 俺「無理だ。えっと…この荷物はフレデリカ・ポルシェ技術少佐宛だ」 小包を手に持ち、少佐のテントへと足早に向かった 俺「…ポルシェ技術少佐…? 居ない…」 テントの中はもぬけの殻で、太陽によって熱せられた熱い空気が漂っているだけであった 俺「しゃあない。ここに置いておくか…ん?なんだろ、このメモ」 【ミハイル・シュミット フレデリカ・ポルシェ フレデリカ・シュミット……なんてね】 俺「?」 紙切れに殴り書きされていた文字の意味は、俺には解らなかった フレデリカ「!! ちょ、ちょちょ! ちょっと!!何読んでるのよ!!?」 俺「わわっ!?」 何処からか、いきなり現れたポルシェ少佐にメモを勢い良く奪い取られた フレデリカ「こ、こここ…これ読んだ…?」 俺「い、いえ…それより少佐、お荷物です」 フレデリカ「そ、そう! ありがと」 俺「では、これで。失礼しました、少佐」 フレデリカ「ご、ご苦労様… (今来た男は、確か…昨日来た…)」 圭子「俺君、ちょっといいかしら?」 俺「はい、何でしょうか?」 圭子「明日、あなた達にティーガーが届くわ」 俺「本当ですか!? 思いのほか、早くて良かったです」 圭子「ねぇ俺君。襟が立っちゃってるわよ?」 俺「あっ、本当だ。 ありがとうございます、加東大尉」 圭子「どういたしまして。それと、私の事は、加東大尉じゃなくてケイでいいわよ」 俺「ケ、ケイ!? それはちょっと…」 圭子「あら、嫌なのかしら?」 俺「そう訳じゃなくてですね…その…」 圭子「?」 俺「あの…ケイさん…でもいいですか?」 圭子「別に構わないわ」 俺「なら…」 圭子「じゃ、私はテントに戻るわ。またね」 ― テント ― 俺「ふぅ… 資材運び、やっと終わったな」 カネパルト「あー もう疲れて、動けねぇ…」 ハンス「確かに疲れましたね」 マルセイユ「なぁオマエ達! これをやらないか?」 俺「マルセイユ中尉? 何をですか?」 マルセイユ「サッカーだ」 俺「サ、サッカー…?」 マルセイユ「ああ、暇つぶしにな」 ハンス「サッカーですか~ 小学生以来やってませんね」 カネパルト「ふっふっふっ… このおれを誰だと思ってる…」 マルセイユ「バカ」 カネパルト「その通り、このおれはバカ……って何を言わせるんだーっ!!」 俺「いや、オマエが勝手に言っただけだろ」 カネパルト「ま、まぁいい! おれは将来サッカー選手になりなくてな。 サッカーなら得意だぜ」 ハンス「そうだったんですか?」 カネパルト「ああ、どうだ? 驚いたか?」 ハンス「いや、別に。 えっと…何て言うんでしたっけ? 豚に真珠?」 カネパルト「お、お前…地味にムカつくな…」 俺「そんな事どうでもいい。 それよりマルセイユ中尉、チームはどうするんですか?」 マルセイユ「それなら、もう決めてある。こんな感じに…」 Aチーム:マルセイユ、真美、俺、ハンス、ライーサ Bチーム:カネパルト 審判 ケイ、ルコ カネパルト「おいぃぃぃぃぃっ! これ、おかしいだろ!!? なんでおれ一人だけなんだよ!?!?」 マルセイユ「ん? だって、さっき言ったじゃないか。『おれはサッカーが得意だ』って」 カネパルト「確かに言ったけどさ! さすがにこれは無いだろ!?!?」 俺「うっせぇぞ、カネパルト。 さぁマルセイユ中尉、さっさと始めましょうか」 マルセイユ「そうだな。ハンス、ライーサと真美を呼んできてくれないか?」 ハンス「了解です」 カネパルト「えぇぇ…」 ― テントの外 ― 俺「んじゃ、FWがマルセイユ中尉で、MFを稲垣軍曹とペットゲン少尉、DFをハンス、そしてGKが俺だな」 「それで、カネパルトはFW兼MF兼DF兼GKな」 カネパルト「…無理だろ」 圭子「キックオフはカネパルト君から。それじゃぁ行くわよ?」 ピーッ!! カネパルト「こうなったら仕方がねぇ!! 個人技で打開する!!」 マルセイユ「ふっ、私に勝てると思うなよ。それっ!」 カネパルト「甘いな!マルセイユ中尉!」カワシッ! マルセイユ「な、なにぃ!?」 カネパルト「このまま突破だっ!」 ライーサ「真美!」 真美「はい!」 ガサッ! カネパルト「うわっ!?と、取られたっ!?」 ライーサ「真美!ティナにパス!」 真美「は、はい!」 マルセイユ「サンキュー!それっ、シュート!!」 圭子「ピーッ! Aチーム、1点ゲット」 マルセイユ「ふっふっふっ! さすが私だな!!」 カネパルト「うぇぇ…やっぱこれ無理でしょ?」 俺「ん~ 確かになぁ…」 フレデリカ「あら?何だか面白そうなことしてるわね」 シャーロット「ルコ、何してるの?」 古子「あっ、フレデリカさんとシャーロットちゃん」 圭子「あら、ちょうどいい所に。あなたたち、カネパルト君のチームに入ってくれるかしら?」 フレデリカ「どういう事?」 古子「えっと…」 フレデリカ「なるほど。そういう事ね。それなら…あっ、ミハイル! ちょっとこっち来て!!」 シュミット「ん?」 フレデリカ「あなたも参加してくれるかしら?サッカーに」 シュミット「…まぁ…別に…」 シャーロット「カネッパ!がんばろうね!!」 カネパルト「そうだな! シャーロットちゃん…フヒッ」 古子「それじゃぁ、試合再開しまーす!!」 ピーッ! マルセイユ「ふっふっふっ! 私達の勝ちだな!!」 圭子「9対8…惜しかったわね」 カネパルト「ふぇぇ…あと少しだったのに…」 シャーロット「んー 髪型が崩れちゃった。ルコ!お願い!なおしてくれる?」 古子「うん、いいよ」 フレデリカ「ふぅ!久しぶりに良い運動になったわ。 それじゃぁ行きましょうか、ミハイル」 シュミット「ああ、そうだな。整備の仕事に戻るか」 マルセイユ「さてと、カネパルトには負けた罰でも受けてもらおうかな」 カネパルト「えぇーっ!?」 ハンス「さてと、おれはテントに戻りますか~」 真美「私も戻ろうっと」 ライーサ「私も戻ります」 圭子「あっ!ライーサ待って!」 ライーサ「?」 圭子「ライーサは俺君と一緒に、物量庫から食料を運んできて」 ライーサ「はい、わかりました」 俺「俺もテントに…」 ライーサ「あのっ!俺中尉!」 俺「は、はい!?何でしょうか!?(ペットゲン少尉が俺に話しかけてる!)」 ライーサ「これから食料を運ぶに行くので…手伝ってくれませんか?」 俺「よ、よ…よろこんで!」 続く
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向かいの席に座り、悔しそうに歯軋りをする智子の恨めしい視線を一身に受ける俺は窓の外の景色に目を反らした。 窓越しに見える山々は所々にまだ紅色を残しているものもある。 自然の澄み切った空気を吸いながら山道を歩けば、さぞ清々しい気分になれるのだろうが、今の俺は眼前から注がれる鋭い眼差しに冷や汗を浮かべていた。 圭子「ねぇ、俺」 現実から逃避するかのように流れていく景色をぼんやりと見つめていると、隣に座る圭子が肩をつついて来た。 移した目線の先には膝の上に小さな弁当箱のようなものを置き、恥ずかしげに目を泳がせる圭子が、自分の袖をきゅっと掴んでいる。 一体何の用なのだろうかと首を傾げつつ、口を開く。 俺「どうした?」 圭子「そのっ……俺って卵焼きが好き、なのよね?」 俺「……まぁ」 目が無いほどではないが、好物の部類には入る。 よほどのゲテモノではない限り、基本的に俺は何でも食べる方だった。 唯一許せないのはシュールストレミングなるスオムスの缶入り食品である。 今でも興味本位で缶を開けてしまった当時の自分の浅はかな行動を思い出すだけで吐き気が込み上げてきてしまう。 あのような激臭を放つ食物を口にするのは今後の人生においてもう二度と無いだろう。 というか、断固として食べたくない。 スオムス人には悪いが、自身があれを食べ物として認めることは未来永劫来ないと断言できる。 圭子「そのね? 余分に作ってきちゃったから……食べ切れなくて。もし、よかったら……食べてくれない?」 俺「……良いのか?」 圭子「このまま放っておくのも勿体無いし……その、あなたに……食べて欲しくて」 俺「……まぁ。そういうことなら遠慮なく食べさせてもらうよ」 智子「ッ!!」 武子「智子、車内では静かにしなさい。気持ちは、わかるけど……」 最後のほうになると声が尻すぼみになったため、上手く聞き取れなかったが他人の好意を無碍にするわけにもいかず、俺は差し出された弁当箱を受け取った。 途端に智子から突き刺される怨嗟に満ちた眼勢が一層強烈なものへと変化し、俺は反射的に身震いしてしまう。 そんな智子の頭に彼女の隣に座る武子が手を置くも、その武子でさえどこか不機嫌そうに頬を膨らませ、じっとりとした目つきでこちらを見つめているのだ。 一体何が二人の機嫌をそこまで損ねているのだろう。 その原因が自分にあると露とも知らない俺は他人事のように考えながら身を屈めた。 俺「えっと……箸、箸」 何とも居た堪れない気分を味わいながら足元に置いてある鞄に手を入れて箸を探すも、中々出てこない。 ちゃんと食べ終わったときに弁当箱と一緒に入れたはずなんだけどなぁと考えている内に膝の上に乗る弁当箱の感触が消える。 何事かと圭子のほうへ顔を向けると、ほんのりと頬を染めた彼女は自分の箸で弁当箱の隅に残っていた卵焼きを器用につまむと、 圭子「あ、あ……ん」 俺「っ!?」 今にも消えてしまいそうなほどの儚げな声を洩らし、卵焼きをつまんだ箸を俺の口元に向かって差し出してきた。 本人自身もよほど恥ずかしいのか箸を握る手がぷるぷると震え、瞼はきつく閉ざされている。目を閉じるほど恥ずかしいならば、大人しく箸を渡してくれればいいものを。 俺「あー……ん」 智子「ッッッッッッ!!!???」 武子「智子……ッ! 落ち着きなさい……落ち着くのよ……!!!」 震える箸の先端に顔を近づけ、口を開き、卵焼きを咀嚼する。 直後、智子が地団太を踏み始めた。 あまりの音量に彼女のほうへ目線を向けると瞳に僅かな涙を溜め、こちらを睨みつけているではないか。 一方で智子を制止する武子ではあったが、彼女自身も悔しそうに唇を噛み、黙って非難めいた視線を送ってきている。 何が何だか、よく分からないがどうやら自分は彼女たちの気分を害してしまったらしい。 黒江「ぐぎぎ……!!」 俺「ご、ごめんなさい……」 敏子「あんたたち。せっかくの旅行なんだから騒ぎを起こさないの。いいわね?」 通路を挟んだ隣の座席に座って、それまでのやり取りを傍観していた敏子が同じように歯軋りする綾香の頭に手を置きながら釘を刺した。 表情こそ笑顔ではあるものの、有無を言わさぬ圧倒的なる圧力に分が悪いと察したのか、智子たちはしゅんと身を小さく縮こませる。 俺「(温泉、か。楽しみだなぁ……)」 再び窓の外の景色に視線を戻す俺が、空を眺めながら胸中でぽつりと呟いた。 事の発端は一週間前まで遡る。 夕食を終えた自分たちに突然部隊長である敏子が部隊全員で休みを取って温泉にいくと言い出したのだ。 初めの内は何を言い出すんだと思っていた俺ではあったが、敏子が言うには休暇の際に市街地の福引で見事に一等である温泉の招待券を六人分も引き当ててきたらしい。 その後は各自がスケジュール調整に奔走し、今日になってようやく部隊全員の休暇が重なり、こうして列車に揺られているわけである。 圭子「俺。卵焼きは……どうだった?」 俺「あぁ、美味しかったよ。ごちそうさん」 俺が正直な感想を述べた。 絶妙な焼き加減なだけあってか卵もふっくらとしており、味の加減も申し分ない。 それにしても、あまりにも自分好みの味だったので驚きはしたが、きっと自分の味覚と圭子の味覚が近いのだろうと解釈した。 圭子「えぇ……!!」 智子「……ぐすん。俺の、ばか……」 武子「よしよし」 俺の言葉に圭子が満面の笑みを浮かべて返す光景を見せ付けられ、目尻を拭う智子の頭を武子が撫でた。 智子の子守役という部隊内での役割もあながち間違いではないのかもしれない。 黒江「くそぅ……私だって。私だって」 敏子「ごほん! はいはい。そろそろ駅に到着するから、その位にしておきなさい」 何とか理性を働かせようと、ぷるぷると全身を小刻みに揺らす綾香を尻目に目的の駅が近づいたことを告げるアナウンスが車内に流れ、席から立ち上がった敏子が手を叩いた。 今日という日を穴拭智子は心の底から待ち望んでいた。 いつぞや武子の誕生日プレゼントを選びに行った俺に付き添った際には逃してしまったが、よもやこのような形で好機が巡ってこようとは。 温泉旅行という非日常を利用し、密かに慕い続ける俺との距離を一気に縮めようと胸を膨らませていただけに、思い通りに事が運ばぬ現実を突きつけられ今日の彼女は荒れに荒れていた。 俺「お、重い……なんで俺が。みんなの荷物……持たなきゃ、いけないんだ……?」 敏子「男の子でしょ? それぐらいはしなさい」 俺「ちくしょう」 智子「ふんっ!」 と鼻を鳴らし後ろで全員分の荷物を背負わされる俺など眼もくれず、足早に目的地である旅館へと歩き続ける。 せっかくの温泉旅行だというのにくじ引きでは俺の席を圭子に奪われ、挙句の果てには卵焼きをあんな形で食べさせるだなんて。 智子「(俺も俺よ。あんなにデレデレして……)」 後ろを振り向けば、俺の隣を歩く圭子が彼の額に浮かぶ大粒の汗をハンカチで拭っている最中だった。 季節は十二月に入り、すっかりと冬に移り変わっているが、全員分の荷物を持たされここ十数分は休みも無しに歩かされているため汗が出ても何ら不思議ではない。 甲斐甲斐しく頬や首筋を拭われている俺の姿を見て、智子は再び不機嫌そうに鼻を鳴らすのだった。 俺「あぁぁぁぁ……つかれたぁ」 部屋に通された俺が荷物を放り出して、畳みの上に身を投げた。 あれほどまでの重量を背負ったのはいつ以来だろうかと考えながら手足を伸ばすと、肩と腰から鈍い痛みが生まれ、思わず顔をしかめる。 たしかに自分が男ではあるが、休憩を入れてくれてもいいではないか。 俺「こうなったら」 敏子から聞かされた話によると今日は自分たち以外の宿泊客はいないらしい。 つまり事実上の貸し切り状態ということになり、他の宿泊客に気兼ねすることなく動くことも出来るというわけである。 俺「ぎゃふんと言わせてやる」 このままでは気が済まない。 自分を荷物持ちにしたことを後悔させてやる。 そう意気込んだ俺は着替えと浴衣、その他の洗面用具を手にし、部屋を飛び出して大浴場のほうへと駆けて行った。 地上の楽園をこの目に焼き付けるために。 温泉の湯から立ち昇る湯気が僅かに景色を覆う中、一糸纏わぬ姿となった女性陣が目の前に広がる巨大な露天風呂に感嘆の吐息を零した。 覗き対策からか、柵は高めに作られているとはいえ豊かな自然の景色を損なわぬようバランスを重視した造りになっている。 智子「わぁぁぁ!! すごい! すごいわ!!!」 武子「智子、あんまり走り回っちゃ転んじゃうわよ。背中流してあげるから、こっちに来なさい」 無邪気な笑みを浮かべて子供のように走り回る智子の姿に苦笑いを浮かべる武子が彼女に手招きをする。隣では同じような笑みを作る圭子が大きく伸びをした。 部隊内では隊長である敏子に次ぐ年齢なため発育も他の三人と比べて恵まれており、背を伸ばした際に形の良い双丘がぷるんと上下に動く。 黒江「温泉か。手足を思う存分伸ばしたまま湯に浸かれるのはいいことだな」 敏子「あんたたち! ちゃんと入る前に身体を洗いなさいよぉ!!」 女性陣が女湯で姦しい会話を楽しんでいるところに同じく、誰もいない男湯に入ってきた俺は足音を立てないよう敷居の役割を果たす柵に向かって歩き出す。 俺「ごくり」 この向こうに地上の楽園が広がっているのだと思うと、生唾を飲み込まずにはいられなかった。 普段は巫女衣装や陸軍の制服に包まれている彼女らの瑞々しい裸体を拝めることが出来る。 仲間の裸を覗くという背徳感が俺の煩悩を昂ぶらせた。 再び唾を飲み込んだ俺が柵に手を添え、体重を傾ける。 軋む音が一切立たないことから、新品に取り替えたか。それとも頑丈な造りとなっているのか。 どちらにせよ、力を入れても物音が立たないというのは好都合であった。 俺「よし。いくぞ」 溝や金具に手をかけ器用に柵を登っていく。 子供のころの木登りの経験がこんな形で活かされるとはと思いつつ、見つからないよう身長に顔を出した俺が息を飲み込んだ。 湯煙で視界が覆われているかという予想は見事に裏切られ、彼の視界に無防備な裸身を晒す智子たちの姿が入り込む。 俺「おぉぉ……おぉぉぉ……!!!」 まずは智子。 部隊内で最年少だけあってか身体つきは未発達ではあるが小ぶりなヒップには、そそられるものがある。 また、湯で濡れた黒髪が白い背中に張り付く後姿が何とも言えない扇情さを醸し出しており、今後の成長に期待が出来た。 次に武子。 全身に付着する石鹸の泡を桶に溜め込んだ湯で流す姿がやたら艶かしい。 日頃、制服の下から自己主張する胸は外気に晒され、その均整の取れた姿を見せつける。 黒江は日々剣の鍛錬を欠かさないだけあってか、腰周りに一切の無駄がないがそこには女性特有のしなやかさと柔らかさが確かに存在していた。更に、腹部には愛らしいおへそが姿を覗かせている。 圭子だが、やはり他の三人と比べて年長なためか肉付きがよく胸、腰、ヒップと申し分ない破壊力を秘めていた。特筆すべきは太ももであろうと俺は考える。 これもまた、軍人としての訓練の賜物なのか贅肉といったものはないが、その肉感的な柔らかさは乳房や臀部以上もの情欲を男に与えてくれるに違いない。 そして、最後に敏子である。 もはや彼女に関して言うことは何も無い。 年相応に発育した彼女の肉体は大人の色気をむんむんと放っており、既に全身が凶器と化していた。 湯によって艶やかな光沢を帯びる全身が俺の息遣いを荒いものへと変えていく。 俺「よし、撤収」 これこそが最後のエデンという奴なのだろう。 胸中でそう呟きながら俺が柵から飛び降り、何事も無かったかのような顔で身体を洗い始めた。 本当ならばもっと拝んでいたかったが、欲を出しすぎれば破滅するというこの世の理を悟っていた彼は後ろ髪を引かれる思いを味わいつつも吐息を零す。 このあとに地獄が待っているとも知らずに。 夕食後、目の前の光景に俺は絶句せざるを得なかった。 俺「これは……これはいったいどういうことだ!?」 頬を赤く染め、仰向けに倒れる智子たちの傍には扶桑酒が入っていたであろう徳利が無造作に転がっている。 少し席を外し、戻ってきたときには既に倒れ伏していた彼女たちの真ん中では敏子が浴衣の胸元をこれでもかというほどにはだけさせ、唖然とする俺を尻目に何が楽しいのかニヤニヤと唇を歪めていた。 俺「四人は犠牲になったのだ」 しばしば晩酌に付き合えと敏子に強制連行された経験から俺は酒に対しての耐性があった。 しかし、智子たちの昏倒ぶりを見るからに、どうやら彼女たちにはまだそれが備わっていなかったようである。 俺「敏ねぇ……なんてことを」 隊長命令と称して無理やり酒を勧める敏子の姿が用意に想像できた。 敏子「良いじゃない。こういう時ぐらい羽目を外さないと」 扶桑酒が注がれたお猪口を回しながら、口元に運び一気に煽る。 見ているこちらが清々しくなってくるほどの豪快な飲みっぷりを前に俺は息を飲み込んだ。 こくんこくんと上下する喉の動きがいつにもまして、いやらしく見えて仕方がない。 きっと浴衣がはだけ、素肌が顕になっているからなのだろうと言い聞かせる。 俺「まったく……旅館の人に迷惑かけちゃいけないぞ。って……なっ!?」 次の瞬間、徳利とお猪口を拾い集める俺の動きが硬直した。 俺がゆっくりと足元に視線を落とすと、そこには自身の右足にしがみつく武子が妖艶な光を湛えた黒瞳をこちらに向けているではないか。 俺「ひっ!? やめろっ! 離せ!」 武子「やぁだ。ふふっ……おれぇ」 艶やかな光を放つ唇が歪む。 甘みを含まれた声に俺は心臓が収縮する感覚を覚えた。 圭子「武子ばっかりずるい……わたしも」 俺「圭子、お前もか……ッッ!!!」 武子と同じように大虎の毒牙に掛かってしまった圭子が空いた左足にしがみつき、仔犬が甘えるように頬を摺り寄せてくる。 普段の大人びた印象とはかけ離れた幼稚な姿にギャップを感じた俺は息苦しさのあまり、心臓の部分に手を伸ばした。 俺「っていかん。離れろ! 離れなさい!!」 黒江「すきありっ」 俺「ぅひゃあ!?」 慌てて我に返り二人を引き剥がそうと身を屈める俺の背中に、それまで寝そべっていた黒江がいつの間にか目を覚まして後ろから抱き着いてきた。 その際にバランスを崩してしまった俺が大きく尻餅をついてしまう。 すかさず、絶好のチャンスだといわんばかりに武子と圭子の二人が俺の身体を這い登った。 武子「ふふふっ」 圭子「つかまえたぁ」 黒江「もう逃げられないぞぉ?」 俺「(駄目だ、こいつら。完全に酔ってやがる……早く何とかしないと)」 前後ろから色気に満ちる湿った声音が俺の耳をくすぐった。 どうにかして打開策を見つけなければと頭を回転させる俺が、首筋を這う生暖かい感触に反射的に身体を強張らせる。 俺「な、何だぁ!?」 黒江「ふふっ……ぺろっ……ぺろっ」 俺「綾香っ!? おまえっ……何をしてって……ひぅ!?」 ザラザラとした下の感触に声が裏返ってしまう。 武子「綾香。独り占めなんてずるいわよ」 圭子「私たちにも、ね?」 ぴちゃぴちゃとした音から生暖かい感触が背中にしがみつく黒江の舌であると理解した時には既に遅く、左右からそれぞれ抱きついてくる武子と圭子が顔を近づけ、黒江に習って俺の首筋や頬を舐め始めた。 俺「ひっ……や、やめっ……!!」 身体を捻って三人の拘束から逃れようとするも、武子たちは酔っていると思えないほどの膂力を以って俺の身体を押さえつける。 飼い主にじゃれ付いてくるかのように舌を動かし、俺の敏感な箇所を舐めくすぐってくるのだ。 俺「本当に、やめ……ろっ。きたな……いっ」 圭子「あら? あなたの身体に……汚いところなんてないわよ?」 武子「えぇ……んちゅっ」 黒江「ほぅ」 自分のものだと印でもつけるかのように武子が首筋に唇を押し当てる。 直後に冷たい電流が背筋を、全身を駆け巡った。 さらに追い討ちと言わんばかりに背後の黒江が首筋に息を吹きかけた。 これ以上責め続ければ可笑しくなってしまう。 智子「うぅぅぅ……」 俺「ちょっ! 智子! お前までやめっ!?」 瞳に涙を浮かべた智子が三人には渡さないとでも言いたげに俺の身体に圧し掛かり顔を近づけてきた。 俺「(まずい……このままでは!!)」 このままでは彼女の唇を奪ってしまう。 そう直感した俺が離れたところで酒を煽る敏子に向かって声を張り上げた。 俺「と、敏ねぇ! 助け……ひぁっ……た、助けてください!!」 敏子「えっ!? なに? 何か言った!?」 耳に手を当てわざとらしく、おどけてみせる敏子の態度に俺の眉が吊りあがる。 俺「聞こえてただろ!? 絶対に今の聞こえてたよなぁ!?」 敏子「良いじゃない。こんな機会もうないかもしれないわよっ?」 俺「だからって……いくらなんでもこれはないだろ!?」 たしかに胸や太ももの柔らかさを肌で堪能できるのは役得だとしても、このままでは自分の理性が持ちそうにないのだ。 敏子「鈍感なあんたが悪い、以上」 俺「以上って、そんな無責任な……あ」 ふと、舌舐め攻撃が止んでいることに気がついた俺がしがみつく少女たちに顔を向ける。 圭子「っぅ……ぅうん」 武子「ふぁ……んっぅう」 黒江「んぅぅぅぅぅ……」 どうやら寝入ってしまったらしい。 拘束が解けたことを確認し、俺が立ち上がり肩を回す。 ようやく地獄から解放された彼の顔が次第に清々しい笑みへと変わっていった。 俺「ってあれ? 智子は?」 今の今まで圧し掛かっていた智子の姿が見えない。 加えていつの間にか敏子の姿も消えている。 あの一瞬で二人とも部屋を出て行ったのだろうか。 俺「とりあえず、こいつらどうにかしないとなぁ」 はだけた浴衣を直し、まず最初に武子を背負った俺が足早に広間を後にした。 彼女たちの部屋に着くと既に四人分の布団が敷かれていた。 これなら寝かせるだけで済みそうである。 俺「おい。大丈夫か?」 武子「ぅ……ぅん? ここ、は?」 布団の上に武子を寝かせると、彼女がゆっくりと瞼を開けて目を動かした。 そして、自身を布団に寝かせる俺に気がつき目を丸くする。 俺「お前たちの部屋だよ。覚えてないのか? 酔い潰れたんだぞ?」 武子「えっ……あ、あぁぁぁぁぁ!?」 記憶が戻ったのか、慌てて起き上がった武子の頬がみるみると紅潮し甲高い悲鳴が室内に木霊した。 俺「うわっ。どうしたんだよっ?」 武子「ごめんなさい! 私ったら何てことを……ごめんなさい! 本当にごめんなさい!!」 理性を取り戻したことで自分がしでかしてしまったことへの羞恥心が武子の全身を覆う。 武子「私ったら……あぁもう! ごめんなさい!」 俺「あー……もういいよ。過ぎたことだ……ただ、今度から酒を飲むときは気をつけてくれ」 武子「う……はぃ」 俺「相手が俺だったからあれだけど……他の男だったら、どうなってたか分からないぞ?」 強靭な理性で何とか持ちこたえることが出来たが、仮に相手が自分ではなく別の男だとしたらどうなっていたことやら。 武子「……」 俺「武子?」 武子「……他の人には、しないわよ……こんなこと。ぜったい」 俺「ん?」 武子「何でもないわよ……。それより、俺のほうは、大丈夫なの?」 俺「まぁな。なんだ? 俺のことも心配してくれるのか? 嬉しいなぁ」 快活な笑みを前に武子が俯いた。 膝に当てた拳を握りしめる武子が口を開きぽつりと呟く。 武子「どうしてよ……」 俺「武子?」 武子「どうして……そんなこと、言うの?」 俺「お、おい……どうしたん――」 武子「心配しないわけないでしょう!?」 俺「た、武子……ッ!?」 武子が声を張り上げ、それまで伏せていた顔を上げた。 目を凝らせば彼女の双眸に透明な雫が込み上げているのが見え、その潤んだ輝きを放つ武子の瞳を前に俺は息を詰まらせる。 不謹慎ながらも涙を零す彼女の姿を美しいと感じてしまったのだ。 武子「あなたはっ! いつだってそうよっ!!」 そんな俺の胸裏に生まれる動揺など、お構い無しに武子は彼の身体を布団の上へと押し倒す。そして、嗚咽が混じる声を絞り出しながら俺の胸元に顔を埋め、浴衣の襟を掴みあげた。 武子「いつだって私たちのことを大切に考えていてくれる! それなのにっ! それなのに、あなたはっ! 自分のことを何とも思ってない! 自分のことを心配してくれることを当たり前だって思ってない!」 思いの丈をぶつけてくる武子に俺は見つからないよう、小さな苦笑いを零した。 さきほど、彼女たちの入浴シーンを覗いてしまっただけに、武子の言葉は胸を抉るほどの鋭さを秘めていた。 俺「武子……俺は」 武子「いや……なのよっ。あなたが……っく、自分のことをそんな風に考えているのが」 俺の言葉を遮り武子が堰を切ったようにまくし立てる。 武子「もっと自分のことも大切にしてよ……っっ!!」 酒による酔いがまだ抜けていなかったのか、感情的に 武子「もし、あなたに万が一のことがあれば……私はっ!! 私たちは!!」 俺「武子」 武子「ッ!?」 感情の抑制が効かず声を荒げる武子の背中に俺が手を回し、抱き寄せた。 そのまま、子供をあやすかのように回した手で柔らかな背中をさする。 俺「ごめんな。心配かけさせて……」 武子「本当よ。ばかっ……あなたは、本当にばかよっ……」 彼女がこうも感情的になるのを俺は初めて目の当たりにした。 酒のせいでもあるが、それはあくまで切欠にすぎない。 武子がこうも感情を爆発させるということは日頃から彼女に心配をかけさせていたということだろう。 俺は罪の意識を感じつつも、彼女が眠りに就くまで背中をさすり続けた。 もたれかかる黒江に肩を貸し、部屋へ向かって歩を進める。 武子を寝かしつけ、広間に戻ると目を覚ました黒江が寝そべったまま手を伸ばしてきた。 何でも一人では起き上がれないらしく、背負うかと尋ねてみると顔を真っ赤にして拒否されてしまい、こうして肩を貸して部屋に向かっているのだが。 黒江「ぅぅぅん」 俺「まったく。酔いつぶれるくらいなら飲まなきゃいいのに」 こうして時折苦しげなうめき声を間近で聞かされると、やはり無理やりにでも背負うなり抱きかかえるなりしていったほうが良かったのではないかとも思う。 黒江「これぐらい……平気だ。ところで、さっき私は何をしていた……? 記憶が無いんだ……」 俺「寝てたよ」 斬り捨てるかのようにも取れるほどの即答ぶりに黒江が眉を顰めた。 黒江「寝ていた? 本当か?」 俺「だって記憶にないんだろ?」 黒江「う、ううん……?」 記憶がないだけに俺の言葉を半信半疑で受け止めていた黒江であったが、素直に俺の言葉を信じたらしい。 些か腑に落ちないながらもこれ以上の追求をやめ足を動かすことに専念する彼女の姿に俺は内心で安堵の溜息を吐いた。 もし彼女が自分に抱きつき、首筋を舐め回していたことを知れば先ほどの武子とは比にならないほどの後悔に襲われるだろう。 世の中には知らないほうが幸せなことがあるのである。 俺「さてと、着いたぞ。早く寝ろ」 黒江「まて……」 寝息を立てる武子に黒江を寝かせ残る圭子のもとへ向かおうとした矢先、手を黒江に掴まれてしまった。 俺「どうした?」 黒江「おまえは……どうして、いつもいつも……」 布団の上に寝そべりながらも、見上げてくる瞳に浮かぶ切なげな光。 俺「いつも?」 黒江「ふ、ふんっ。なんでもない……早く行けっ」 俺「……はやく寝ろよ?」 乱暴に手を離すと、そのまま布団を被って背を向ける黒江に一声かけ、俺は部屋を出て行った。 黒江「ばか……もう少しかまってくれても、いいじゃないか……」 圭子「待ちくたびれた」 それが広間に戻ってきた俺に対する圭子の言葉だった。 俺「そりゃ悪かった」 圭子「なんてね。本当はもう、殆ど酔いから醒めてるの」 俺「じゃあ……自分が何をしたかも覚えてるよな?」 悪戯めいた笑みを浮かべる圭子に訊ねる。 すると、すぐに自身のはしたない行動を思い出したのか、ぽっと頬を染めて俯いた。 圭子「それは……ごめんなさい」 俺「まったく。呑まれるなら初めから飲まなきゃいいだろう?」 圭子「自分でもあんなに弱いとは知らなかったのよ!!」 両手を腰にあて見下ろしてくる俺に圭子が反論した。 まさか、あれほどまでに強烈な酒とは思っていなかったのである。 俺「怒るなって」 圭子「ご、ごめん」 俺「何かあったのか?」 武子のことを考えると圭子もおそらく日ごろの鬱憤を溜め込んでいるのではないかと察した俺が隣に座り、落ち着いた口調で訊ねる。 案の定、小さく頷いた圭子が俺の身体に寄りかかってきた。 圭子「少し……愚痴を零しても良い?」 俺「構わないぞ」 圭子「ありがと」 圭子から聞かされた話は自分と智子たちの違いであった。 撃墜数も自分の方が上であるにも関わらず彼女たちばかりに注目が集まりつつあること。 注目を浴びるためにウィッチになったわけではないが、それでも叩き出した成果をよく見てもらえないこと。 そんな現状に対する悔しさや憤りを正直に吐露する圭子が瞼を閉じた。 圭子「だから、たまに……本当にたまにね? 思うのよ。私って……ここにいる必要あるのかなって」 俺「そんなことはないよ。それに、射撃だけが圭子の全てじゃない」 圭子「……?」 俺「たしかに俺たち二人は。智子たち三人と比べると、世間一般からは地味に見えるのかもしれない」 圭子「……」 俺「でもっ」 圭子「?」 俺「俺は圭子が銃を撃つ姿が地味だとは思えない」 真っ直ぐに敵を見つめる凛々しい眼差し。 銃を握り締める伸びた腕。 引き金にかけられた、しなやかな指。 それらを持つ圭子の姿は、刀を手にしてネウロイへと肉薄する智子たちと何ら変わらぬほどに勇ましく頼もしかった。 圭子「そ、そう……なの?」 俺の言葉に圭子の頬に差し込む紅が濃くなる。 まさか自分の姿をそんな風に見られていたとは。 俺「あぁ。だから自信をもってくれよ。圭子がここにいるってことはさ。圭子の力がこの部隊に必要だってことなんだから」 圭子「……なんとなく、わかった気がする。どうして智子があなたに惹かれたのか」 俺「圭子? どういうことだ?」 圭子「なんでもないわ……ありがとう。俺」 俺「月並みな言葉しか言えなくて、ごめんよ」 圭子「ううん。今ハッキリしたわ。大勢の人よりも、あなたに認められるほうが嬉しいみたい」 顔を埋め、身を委ねる圭子が弾んだ声で返す。 俺「そ、そうか……そりゃ。よかった……」 圭子「ねぇ、俺?」 圭子が俺を見上げる。 潤み、熱の篭った彼女の視線に俺がたじろぎ慌てたように視線を宙に泳がせた。 そんな俺の姿に圭子の口元に自然と笑みが零れた。 あれだけ頼もしく思えていた彼が、こんなにも可愛らしい狼狽する姿を見せるなんて。 改めて自分が身を預ける人物がまだ少年であると気がついた圭子の胸裏に小さな嗜虐心が生まれた。 俺「な、なんだ……ッ!?」 圭子「もう少し……甘えてもいいかしら?」 俺「……程々にな」 圭子「ありがと」 こうして甘えるのも悪くない。 頼もしくて。それでいて可愛らしい、この年下の少年に。 そう思いながら、俺の温もりを実感し頬を緩める圭子であった。 おしまい
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盛上モコ 選手情報 ポジション DF 背番号 4 属性 - 出生 10月10日 出身校 美濃道三 学年 - キャッチコピー もっこりディフェンス CV 佐藤 せつじ もっこり丘のモアイ! 必殺技 名前 種類 メンバー 特記 もっこり丘のモアイ ブロック - - レンサ・ザ・ウォール 前野大豊・万里長嶺 ORザ・ウォール×3
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保村 真(やすむら まこと) 出演リスト 保村真 - Wikipedia ゲームタイトル 対応機種 キャラ名 音声量 アーメン・ノワール PS2、PSP レイン フルボイス Enkeltbillet PSP 増島健治 フルボイス 金色のコルダ3 AnotherSky feat.至誠館 PSP 長嶺雅紀 フルボイス ひめひび ─New Princess Days!!─ 続!二学期 PS2、PSP 橘伊吹 フルボイス
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夢の中で、俺は魔力を持たない人たちをシールドで守っていた。 これは、扶桑海事変の頃の夢だろう。 扶桑海事変、それは俺が初めてストライカーを履いた原因だ。 別に好きこのんで履いた訳じゃない、俺の村がネウロイに襲われ。 その村で、魔力を持っていたのは俺一人。 そして俺以外のウィッチなどいないのに、村の自警団が犯罪者威圧のために購入していた 旧式の九五式戦闘脚。 そのストライカーを履いて、村の人たちを守った。 でも、それ以降村の人たちとは妙に距離が広がってしまった。 当たり前なのかもしれない。 12歳なんて、周りの大人達から見れば子供も良いところだ。 しかし、その力は大人など寄せ付けないものだ。 魔力さえなければ、そんな言葉を大人達からはよく言っていた。 俺がその言葉を聞いているとも知らず。 彼らは好き放題言っている、ウィッチなんて気持ち悪いだとか、もしかしたら ネウロイなんじゃないかとか、今なら一笑して終わりだが、このころはかなり堪えた。 しばらくして、夢の場面が変わる。 まるで逃げるように両親と共に別のところへ移り住んだときだろう。 そして初めて、ヒガシと会ったときの頃か。 だが、なんだか違和感がある。 いや、違和感だらけだ。 まずヒガシが出てくるべき所に出てこない、フジもいない。 そして代わりにいるのは俺にとってウィッチを嫌う大人達の代表者、 つまり故郷で俺に好き勝手を言っていた奴ら。 なんて悪夢、第一あそこでヒガシ達に会っていなかったら、今の俺はいない。 まあいい、悪夢だと分かった以上、この夢に居続ける意味はない。 なら……強制的に終わらせてしまえ。 高台へと移動する、ずっと階段を上っているのに息が切れない。 現実でもこうならないだろうか? 屋上に着いた、そしてフェンスを乗り越え飛び降りる。 飛び降りの感覚は、戦闘脚の速度を稼ぐ急降下、ダイブに似ている。 地面が近づく、近づく、近づく。 もう目の前だ。 そのまま夢の中の俺は、たたきつけられ破裂した。 目を覚ます。 最低な夢だ、あのときヒガシに会えなかったらなんて考えたくもない。 もし会えていなければ、戦えない人たちの代わりに闘うなんてこと、やろうとは思わない。 それよりも…………ここはどこだろう? 記憶はフランチェスカ・ルッキーニが大和を沈めたところでとぎれている。 この鼻につく独特の臭いは、消毒液の臭いだ。 と言うことは、どこかの医務室か。 まったく揺れがないところを察するにどうやら艦船ではないようだ。 であれば、アドリアから一番近い基地は………ストライクウィッチーズの基地だな。 おそらくはそこだろう。 時刻は午前7時頃、既に夜は明けている。 しばらくすれば医務官も来ることだろう。 出歩けるほど体力は回復していない、と言うより体を起こせない。 つまりここで待っているほか無いと言うことだ。 しかし、朝とはいえ患者が居るのに医務官が居ないとは、 アフリカでは考えられないことだ。 「アフリカ………か」 アフリカに行って俺がやったことは口喧嘩だけ。 しかも決着はついていないときたもんだ。 もっとも、決着などついたところでなんだというのか。 まあ、スエズ解放作戦は成功し終えていたんだ。 あとはあそこを維持するだけ、と言うか。 むしろ任務が占領維持だからこそ、リハビリ代わりにあそこに飛ばされたのだろう。 いや、リハビリすら望まれていないのかもしれない。 なぜなら、俺はあそこにウィッチとして派遣されたわけではなく、 ヒガシを補佐する、飛ぶことを許されない副官として派遣されただけだった。 納得できるわけがなかった。 俺はウィッチなのだから。 一ヶ月前、アフリカ ストームウィッチーズの戦闘飛行隊長、加東圭子は己の目を疑った。 扶桑本国から、私の副官が送られてくると言う話は聞いていた。 しかし、副官の名前は聞いていなかった。 本人から聞くのが礼儀であると思っていたからだ。 だが、それが間違いであることに気付いたのは、 二式大艇から降り立った副官本人の顔を見たときだった。 「なんで………」 なんの意味も持たない、まさしく無為な言葉が唇からこぼれる。 しかし、彼はその言葉に反応した。 「それはこちらが聞きたいものだ、ヒガシ」 心底、不機嫌そうに、 そしてウィッチではなく、ただの士官として派遣されたことが理解出来ないと 言わんばかりの顔で。 圭子はまだ固まったままだ、言葉を紡ぐことが出来ない。 その様を見て、彼はため息をついた。 「ヒガシ、着任の挨拶はしないのか?」 この言葉で我に返ったのか、それとも口を突いて言葉が出ただけか、加東はようやく 口を開いた。 「仮にも着任の挨拶をするのに上官をあだ名で呼ぶなんてしないように」 「了解だ加東少尉」 「今は少佐」 「ヒガシが佐官とは世も末だな」 「それどういう意味?」 なぜだろう、特におかしいわけでもないのに耐えきれない、既にお互い笑いを堪えている。 二人は同時に吹き出し、笑顔のまま言葉を交わしていく。 「久しぶりだな、ヒガシ」 「ええ本当に、何年ぶり?」 「そうだなあ、結局海事変以降一度も顔は合わせてないからな、8年ぶりじゃないか?」 「やっぱりそうなるのかな、……それにしても」 圭子が彼の全身をまじまじと見つめ、頷いた。 「なんだよ、なんかついてるか?」 「ああ、そうじゃないよ、大きくなったなぁって思って」 「8年も会ってなきゃ身長だって伸びるさ、成長期に入る前だったし」 「私と変わらなかったのになー」 「むしろ俺のほうが小さかったはずだ」 「顔と生意気な態度は変わってないのに」 「顔はちょっと男前になったろ、そしてヒガシの俺に対する評価はよく分かった」 「評価すべきところは評価してるんだから良いじゃない」 そういうと、圭子は俺の頭に手を伸ばそうとした。 海事変の時、俺の頭を圭子は何度か撫でている。 たいてい、無事に帰還したときのことだ。 だが、時間とは残酷である。 180を優に超える身長になった俺の頭まで圭子の手は届かない、 それを見て俺は圭子の手が届く所まで頭を下げたのだが。 「ちょっと待ちなさい」 なぜか圭子は怒っていた。 「なんだよ、何を怒ってるんだ?」 その返答が、なおさら圭子を怒らせる。 「怒ってないわよ」 どう見ても怒っている。 だが、それを言えば更に怒らせるだけだ。 まあいい気が済むまでやりなさい、と、どこか父親のような目線になりつつ、 仕方なく直立し、圭子が頭を撫でるのを待つ。 だが、ここで少々誤算があった。 俺の頭を撫でようと、圭子はつま先立ちになりながら俺の肩に手をかけ 半ば寄りかかるようになっている。 他人から見れば、そう、圭子が俺にキスをねだっているようにしか見えない。 そして、折悪くそこに友人をからかうのが大好きな女性が通りかかった。 「白昼堂々恋人にキスをおねだりだなんて、ケイもやるねぇ」 「………」 そんなこと思いもよらなかったのか、 圭子は自分達が他人にどう見られているか正確に把握すると、 「~~~~~!!!」 言葉にならない悲鳴を上げ、真っ赤になりながら俺を突き飛ばした。 あれからヒガシに基地の案内をしてもらっているのだが、 こちらはさっきのことが納得できない。 相手の意見を優先した結果、突き飛ばされました。 そんなの冗談じゃない、こちらにも言いたいことがある。 「ヒガシ、さっきのあれはちょっと酷いんじゃないか?」 「……………」 しかし俺を突き飛ばして以降、ヒガシはこちらを睨むだけで 俺の言葉に聞く耳を持とうとしない。 さっきの事件に関しては、二人の不注意が原因であって、 俺一人のせいではないと思うんだが。 いや、そんなことは関係ないのか、問題は誰に見られたのか、ということなのだろう。 俺が、自身の中で答えを探している間、圭子はある人物にずっと口止めをしていた。 「ハンナ、絶対にみんなには言わないでよね」 「こんな面白いことを黙っていられるかどうか……ああ不安だ♪」 女性らしい見事なプロポーション、近くにいるだけでおぼれそうになるほどの圧倒的な風格。 通りかかった女性の正体、それは別名アフリカの星とも呼ばれる天才ウィッチ、 ハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユだった。 言うまでもないだろうがさっきからずっと人の悪い笑みを浮かべている。 そして圭子の言うみんなとは一体誰のことかは分からないが、 確実にその全員に言いふらすだろうことの断言は出来よう。 阻止するにはどうすればいいのか、待てよ……何もやましいことをしていたわけではない、 ならば本当のことを言っても問題はないのでは? 俺はその間違った答えをそのまま口に出す。 「いや特に面白いことでもない、ヒガシが俺の頭を撫でようとしていただけだ」 圭子は頭を抱えた。 もしや今のはフォローのつもりか? あり得ない、逆効果以外のなんだというのか。 25歳の女が20歳の男の頭を撫でるなんて、仲むつまじいとしか言えないではないか。 今のでなおさら興味を持ったのだろう、マルセイユが圭子に耳打ちした。 「ケイ、なんだかとっても面白そうだから洗いざらいしゃべってもらおう、 そうだな彼の案内が終わったら宮殿に来ることOK?」 マルセイユが耳打ちするをするというのは珍しいことなのだが、 どこかの阿呆が言ったことをいかにしてごまかそうか、頭をフル回転させている圭子が それに気付くだけの余裕はなかった。 宮殿、この基地ではその二文字を言うだけで誰のテントのことか伝わるという。 あながち間違いでないのが怖いところだ。 そして、その宮殿では、私つまり、加東圭子が何人ものウィッチに問いつめられていた。 聞かれる内容はほとんど同じ内容だ。 「あの男との関係は?」 「どこまで進んでるの?」 「もしかして……」 これら全ての質問が何度繰り返されたことか……、そしてその全てに私は『否』 と答えているのだが、こちらの言うことに耳を傾けようとするものは誰一人いない。 なんだろうこれ、私ってこの戦闘飛行隊の隊長じゃなかったっけ? その私の言うことに誰一人耳を傾けないってどういうことなの………。 怒っているような、それでいて、半ば泣きそうな顔をしている圭子をマルセイユは にやつきながら見ている。 「(覚えてなさいよハンナ)」 恨めしげに圭子はマルセイユを見るが、いっこうに堪えた様子はない それどころか、問題の中心に居座るもう一人に声をかけている。 「ほっといていいのか色男?」 「何がだ?」 「そりゃ、恋人を助けなくて良いのかってことさ」 恋人、それは一体誰と誰のことを指しているのか? 俺とヒガシが恋人だという事なら見当違いも良いところだ。 第一、あちらはこちらのことを弟のようにかわいがっているだけで、 恋愛対象としては見ていないのだ。 だからこそ断言できる。 「恋人じゃないよ、戦友……いやたったの一ヶ月しか一緒に飛べなかったから、 それすら怪しいもんだ」 「一ヶ月だって?扶桑海事変の期間はもっと長かっただろう」 その通りだ、でもこちらにだって言えない事情がある。 「いろいろとあったのさ、……そういえばまだ名乗っていなかったか、扶桑陸軍所属の 俺中尉だ、明日から書類を押しつける事の可能な相手が増えるぞ、よろしくアフリカの星」 「なんだ、私が名乗る意味が無いじゃないか」 「ウィッチであなたのことを知らない奴がいるのか?」 「それもそうか」 ごく自然に答える辺り嫌味がない、これがマルセイユだ。 「ああそうだ」 マルセイユは何かを思い出したのか、いきなりこちらを向いてこう言いはなった。 「悪いがサインはしない主義なんだ」 そういえば聞いたことがある、マルセイユ直筆のサインはとても希少でオークションで 30ポンドはくだらないだろうという話を。 何ともばかばかしい話だ、 「本人が目の前にいるのにサインをほしがる奴なんているのか?」 思ったことをつい言葉に出してしまった。 それを聞いたマルセイユはこちらをじっと見つめ、口角をゆっくりつり上げた。 「もっともな意見だな、私もその考え方は嫌いじゃない」 「それはどうも、しかしそろそろアレは止めた方が良いと思うんだが?」 俺はいい加減ぶち切れそうになっているヒガシを指さしたが、 マルセイユは笑いながら見ているだけのようだ。 まあいいさ、俺はもう知らない。 そう決めた十分後、俺はなぜかヒガシの前で土下座していた。 なんて不幸、踏んだり蹴ったりとはまさしくこのことなのだろう。 そして土下座騒ぎが収まり俺たちが帰ったあと、 天幕には、マルセイユ、ライーサ、圭子の三人が残った。 「それで?」 マルセイユが圭子に向けて一言、それが何を求めているのか圭子には分かっている。 ウィッチというものは魔力のある人間を見抜くものだ。 であれば、先ほど『書類を押しつける事の可能な相手が増える』 と、あいつが言ったのは失言以外のなにものでもない。 魔力があれば、他にやることなどアフリカではいくらでもあるのだから。 ああなんて割に合わない。 それこそ洗いざらいしゃべるしかないのだろうか。 圭子は短くため息をつくと、決意したようにマルセイユを見つめた。 「分かったわよ、今から、私が知る限りの俺の経歴を話す ……でもこれは絶対に他言無用よ?」 二人は静かに頷いた。 海事変の俺1
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total - / t - / y - No. 曲名 分類 条件 1 タイトル画面 共通イベント 2 フィールド・室内&他校 3 フィールド・屋外 4 フィールド・学外 5 八木沢のテーマ 6 火積のテーマ 7 新のテーマ 8 ハルのテーマ 9 響也のテーマ 10 律のテーマ 11 東金のテーマ 12 冥加のテーマ 13 天宮のテーマ 14 七海のテーマ 15 ソラのテーマ 16 トーノのテーマ 17 火原のテーマ 18 コンビニ 19 楽器店 20 勝利 21 敗北 22 日常 23 コミカル 24 静かな夕暮れ 25 大会の日 26 緊張感・味方 27 緊張感 28 覚悟 29 少年は鮮やかに決意する 30 状況好転 31 ハートウォーミング 32 ロマンティク 33 切ない 34 淋しい 35 幼い思い出 36 オルゴール 37 ホラー 38 ワルツ 39 「コルダ」のテーマ 40 明るいデート 41 パルティータ第3番 ストーリー「仙台への旅立ち」 42 ラプソディ・イン~・ソロ ストーリー「仙台への旅立ち」 43 ラプソディ・イン~・デュオ ストーリー「仙台への旅立ち」 44 くるみ割り人形行進曲・ソロ 45 楽興の時・ソロ 46 エンターテナー 47 凱旋行進曲・ソロ 48 「こうもり」序曲・ソロ 49 「こうもり」序曲・デュオ 50 ファランドール・ソロ 51 木星・ソロ 52 木星・デュオ 53 ハル練習曲 54 あなたに捧げる曲 55 ヴォカリーズ 56 懐かしきケンタッキーの~ 57 ブラスバンド部演奏曲 58 イクシオン演奏曲 59 死の舞踏 60 くるみ割り人形 「壮行会」用に八木沢からもらう・壮行会で選ばなかった方を長嶺からもらう「実力を見せよ」lev.5 61 楽興の時 「壮行会」用に八木沢からもらう・壮行会で選ばなかった方を長嶺からもらう「実力を見せよ」lev.5 62 ヘンゼルとグレーテル 楽器店lev.7 63 ストライクアップザバンド 楽器店lev.7 64 舟歌 楽器店lev.7 65 ニムロッド 楽器店lev.9 66 ファランドール 楽器店lev.9 67 レクイエム~ラクリモサ 楽器店lev.9 68 バストラール 楽器店lev.11 69 ザッツ・ア・プレンティ 楽器店lev.11 70 ウィリアム・テル序曲 楽器店lev.11 71 シバの女王の入城 楽器店lev.13 72 こうもり序曲 楽器店lev.13 73 サマータイム 楽器店lev.13 74 木星 楽器店lev.15 長嶺の恋愛が必須条件 イベント「去年の話」の翌日楽器店で購入可能 75 アイーダ凱旋行進曲 楽器店lev.15 76 ボレロ 楽器店lev.15 77 カンツォーナペルソナーレ 楽器店lev.18 78 コッペリア 楽器店lev.18 79 ムーンライト・セレナーデ 楽器店lev.18 80 王宮の花火の音楽 壮行会・ブラスバンド部 81 ハンガリー舞曲第1番 東日本大会・星奏学院演奏曲 82 フィレンツェの思い出 東日本大会・星奏学院演奏曲 83 弦楽四重奏曲「わが生涯」 東日本大会・星奏学院演奏曲 84 交響曲第1番~第4楽章 東日本大会・星奏学院演奏曲 85 ツィゴイネルワイゼン セミファイナル・神南高校演奏曲 86 スペイン舞曲 セミファイナル・神南高校演奏曲 87 2つのヴァイオリンのため~ セミファイナル・神南高校演奏曲 88 調和の幻想~協奏曲第8番 セミファイナル・神南高校演奏曲 89 ピアノ三重奏曲ドゥムキー ファイナル・天音学園演奏曲 90 スケルツォ・タランテラ ファイナル・天音学園演奏曲 91 ピアノ三重奏曲第1番 ファイナル・天音学園演奏曲 92 ピアノ三重奏曲~第1楽章 ファイナル・天音学園演奏曲 00/92 ▲ ※攻略情報など memo |タグ|feat.至誠館 音楽
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夢の中で、俺は魔力を持たない人たちをシールドで守っていた。 これは、扶桑海事変の頃の夢だろう。 扶桑海事変、それは俺が初めてストライカーを履いた原因だ。 別に好きこのんで履いた訳じゃない、俺の村がネウロイに襲われ。 その村で、魔力を持っていたのは俺一人。 そして俺以外のウィッチなどいないのに、村の自警団が犯罪者威圧のために購入していた 旧式の九五式戦闘脚。 そのストライカーを履いて、村の人たちを守った。 でも、それ以降村の人たちとは妙に距離が広がってしまった。 当たり前なのかもしれない。 12歳なんて、周りの大人達から見れば子供も良いところだ。 しかし、その力は大人など寄せ付けないものだ。 魔力さえなければ、そんな言葉を大人達からはよく言っていた。 俺がその言葉を聞いているとも知らず。 彼らは好き放題言っている、ウィッチなんて気持ち悪いだとか、もしかしたら ネウロイなんじゃないかとか、今なら一笑して終わりだが、このころはかなり堪えた。 しばらくして、夢の場面が変わる。 まるで逃げるように両親と共に別のところへ移り住んだときだろう。 そして初めて、ヒガシと会ったときの頃か。 だが、なんだか違和感がある。 いや、違和感だらけだ。 まずヒガシが出てくるべき所に出てこない、フジもいない。 そして代わりにいるのは俺にとってウィッチを嫌う大人達の代表者、 つまり故郷で俺に好き勝手を言っていた奴ら。 なんて悪夢、第一あそこでヒガシ達に会っていなかったら、今の俺はいない。 まあいい、悪夢だと分かった以上、この夢に居続ける意味はない。 なら……強制的に終わらせてしまえ。 高台へと移動する、ずっと階段を上っているのに息が切れない。 現実でもこうならないだろうか? 屋上に着いた、そしてフェンスを乗り越え飛び降りる。 飛び降りの感覚は、戦闘脚の速度を稼ぐ急降下、ダイブに似ている。 地面が近づく、近づく、近づく。 もう目の前だ。 そのまま夢の中の俺は、たたきつけられ破裂した。 目を覚ます。 最低な夢だ、あのときヒガシに会えなかったらなんて考えたくもない。 もし会えていなければ、戦えない人たちの代わりに闘うなんてこと、やろうとは思わない。 それよりも…………ここはどこだろう? 記憶はフランチェスカ・ルッキーニが大和を沈めたところでとぎれている。 この鼻につく独特の臭いは、消毒液の臭いだ。 と言うことは、どこかの医務室か。 まったく揺れがないところを察するにどうやら艦船ではないようだ。 であれば、アドリアから一番近い基地は………ストライクウィッチーズの基地だな。 おそらくはそこだろう。 時刻は午前7時頃、既に夜は明けている。 しばらくすれば医務官も来ることだろう。 出歩けるほど体力は回復していない、と言うより体を起こせない。 つまりここで待っているほか無いと言うことだ。 しかし、朝とはいえ患者が居るのに医務官が居ないとは、 アフリカでは考えられないことだ。 「アフリカ………か」 アフリカに行って俺がやったことは口喧嘩だけ。 しかも決着はついていないときたもんだ。 もっとも、決着などついたところでなんだというのか。 まあ、スエズ解放作戦は成功し終えていたんだ。 あとはあそこを維持するだけ、と言うか。 むしろ任務が占領維持だからこそ、リハビリ代わりにあそこに飛ばされたのだろう。 いや、リハビリすら望まれていないのかもしれない。 なぜなら、俺はあそこにウィッチとして派遣されたわけではなく、 ヒガシを補佐する、飛ぶことを許されない副官として派遣されただけだった。 納得できるわけがなかった。 俺はウィッチなのだから。 一ヶ月前、アフリカ ストームウィッチーズの戦闘飛行隊長、加東圭子は己の目を疑った。 扶桑本国から、私の副官が送られてくると言う話は聞いていた。 しかし、副官の名前は聞いていなかった。 本人から聞くのが礼儀であると思っていたからだ。 だが、それが間違いであることに気付いたのは、 二式大艇から降り立った副官本人の顔を見たときだった。 「なんで………」 なんの意味も持たない、まさしく無為な言葉が唇からこぼれる。 しかし、彼はその言葉に反応した。 「それはこちらが聞きたいものだ、ヒガシ」 心底、不機嫌そうに、 そしてウィッチではなく、ただの士官として派遣されたことが理解出来ないと 言わんばかりの顔で。 圭子はまだ固まったままだ、言葉を紡ぐことが出来ない。 その様を見て、彼はため息をついた。 「ヒガシ、着任の挨拶はしないのか?」 この言葉で我に返ったのか、それとも口を突いて言葉が出ただけか、加東はようやく 口を開いた。 「仮にも着任の挨拶をするのに上官をあだ名で呼ぶなんてしないように」 「了解だ加東少尉」 「今は少佐」 「ヒガシが佐官とは世も末だな」 「それどういう意味?」 なぜだろう、特におかしいわけでもないのに耐えきれない、既にお互い笑いを堪えている。 二人は同時に吹き出し、笑顔のまま言葉を交わしていく。 「久しぶりだな、ヒガシ」 「ええ本当に、何年ぶり?」 「そうだなあ、結局海事変以降一度も顔は合わせてないからな、8年ぶりじゃないか?」 「やっぱりそうなるのかな、……それにしても」 圭子が彼の全身をまじまじと見つめ、頷いた。 「なんだよ、なんかついてるか?」 「ああ、そうじゃないよ、大きくなったなぁって思って」 「8年も会ってなきゃ身長だって伸びるさ、成長期に入る前だったし」 「私と変わらなかったのになー」 「むしろ俺のほうが小さかったはずだ」 「顔と生意気な態度は変わってないのに」 「顔はちょっと男前になったろ、そしてヒガシの俺に対する評価はよく分かった」 「評価すべきところは評価してるんだから良いじゃない」 そういうと、圭子は俺の頭に手を伸ばそうとした。 海事変の時、俺の頭を圭子は何度か撫でている。 たいてい、無事に帰還したときのことだ。 だが、時間とは残酷である。 180を優に超える身長になった俺の頭まで圭子の手は届かない、 それを見て俺は圭子の手が届く所まで頭を下げたのだが。 「ちょっと待ちなさい」 なぜか圭子は怒っていた。 「なんだよ、何を怒ってるんだ?」 その返答が、なおさら圭子を怒らせる。 「怒ってないわよ」 どう見ても怒っている。 だが、それを言えば更に怒らせるだけだ。 まあいい気が済むまでやりなさい、と、どこか父親のような目線になりつつ、 仕方なく直立し、圭子が頭を撫でるのを待つ。 だが、ここで少々誤算があった。 俺の頭を撫でようと、圭子はつま先立ちになりながら俺の肩に手をかけ 半ば寄りかかるようになっている。 他人から見れば、そう、圭子が俺にキスをねだっているようにしか見えない。 そして、折悪くそこに友人をからかうのが大好きな女性が通りかかった。 「白昼堂々恋人にキスをおねだりだなんて、ケイもやるねぇ」 「………」 そんなこと思いもよらなかったのか、 圭子は自分達が他人にどう見られているか正確に把握すると、 「~~~~~!!!」 言葉にならない悲鳴を上げ、真っ赤になりながら俺を突き飛ばした。 あれからヒガシに基地の案内をしてもらっているのだが、 こちらはさっきのことが納得できない。 相手の意見を優先した結果、突き飛ばされました。 そんなの冗談じゃない、こちらにも言いたいことがある。 「ヒガシ、さっきのあれはちょっと酷いんじゃないか?」 「……………」 しかし俺を突き飛ばして以降、ヒガシはこちらを睨むだけで 俺の言葉に聞く耳を持とうとしない。 さっきの事件に関しては、二人の不注意が原因であって、 俺一人のせいではないと思うんだが。 いや、そんなことは関係ないのか、問題は誰に見られたのか、ということなのだろう。 俺が、自身の中で答えを探している間、圭子はある人物にずっと口止めをしていた。 「ハンナ、絶対にみんなには言わないでよね」 「こんな面白いことを黙っていられるかどうか……ああ不安だ♪」 女性らしい見事なプロポーション、近くにいるだけでおぼれそうになるほどの圧倒的な風格。 通りかかった女性の正体、それは別名アフリカの星とも呼ばれる天才ウィッチ、 ハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユだった。 言うまでもないだろうがさっきからずっと人の悪い笑みを浮かべている。 そして圭子の言うみんなとは一体誰のことかは分からないが、 確実にその全員に言いふらすだろうことの断言は出来よう。 阻止するにはどうすればいいのか、待てよ……何もやましいことをしていたわけではない、 ならば本当のことを言っても問題はないのでは? 俺はその間違った答えをそのまま口に出す。 「いや特に面白いことでもない、ヒガシが俺の頭を撫でようとしていただけだ」 圭子は頭を抱えた。 もしや今のはフォローのつもりか? あり得ない、逆効果以外のなんだというのか。 25歳の女が20歳の男の頭を撫でるなんて、仲むつまじいとしか言えないではないか。 今のでなおさら興味を持ったのだろう、マルセイユが圭子に耳打ちした。 「ケイ、なんだかとっても面白そうだから洗いざらいしゃべってもらおう、 そうだな彼の案内が終わったら宮殿に来ることOK?」 マルセイユが耳打ちするをするというのは珍しいことなのだが、 どこかの阿呆が言ったことをいかにしてごまかそうか、頭をフル回転させている圭子が それに気付くだけの余裕はなかった。 宮殿、この基地ではその二文字を言うだけで誰のテントのことか伝わるという。 あながち間違いでないのが怖いところだ。 そして、その宮殿では、私つまり、加東圭子が何人ものウィッチに問いつめられていた。 聞かれる内容はほとんど同じ内容だ。 「あの男との関係は?」 「どこまで進んでるの?」 「もしかして……」 これら全ての質問が何度繰り返されたことか……、そしてその全てに私は『否』 と答えているのだが、こちらの言うことに耳を傾けようとするものは誰一人いない。 なんだろうこれ、私ってこの戦闘飛行隊の隊長じゃなかったっけ? その私の言うことに誰一人耳を傾けないってどういうことなの………。 怒っているような、それでいて、半ば泣きそうな顔をしている圭子をマルセイユは にやつきながら見ている。 「(覚えてなさいよハンナ)」 恨めしげに圭子はマルセイユを見るが、いっこうに堪えた様子はない それどころか、問題の中心に居座るもう一人に声をかけている。 「ほっといていいのか色男?」 「何がだ?」 「そりゃ、恋人を助けなくて良いのかってことさ」 恋人、それは一体誰と誰のことを指しているのか? 俺とヒガシが恋人だという事なら見当違いも良いところだ。 第一、あちらはこちらのことを弟のようにかわいがっているだけで、 恋愛対象としては見ていないのだ。 だからこそ断言できる。 「恋人じゃないよ、戦友……いやたったの一ヶ月しか一緒に飛べなかったから、 それすら怪しいもんだ」 「一ヶ月だって?扶桑海事変の期間はもっと長かっただろう」 その通りだ、でもこちらにだって言えない事情がある。 「いろいろとあったのさ、……そういえばまだ名乗っていなかったか、扶桑陸軍所属の 俺中尉だ、明日から書類を押しつける事の可能な相手が増えるぞ、よろしくアフリカの星」 「なんだ、私が名乗る意味が無いじゃないか」 「ウィッチであなたのことを知らない奴がいるのか?」 「それもそうか」 ごく自然に答える辺り嫌味がない、これがマルセイユだ。 「ああそうだ」 マルセイユは何かを思い出したのか、いきなりこちらを向いてこう言いはなった。 「悪いがサインはしない主義なんだ」 そういえば聞いたことがある、マルセイユ直筆のサインはとても希少でオークションで 30ポンドはくだらないだろうという話を。 何ともばかばかしい話だ、 「本人が目の前にいるのにサインをほしがる奴なんているのか?」 思ったことをつい言葉に出してしまった。 それを聞いたマルセイユはこちらをじっと見つめ、口角をゆっくりつり上げた。 「もっともな意見だな、私もその考え方は嫌いじゃない」 「それはどうも、しかしそろそろアレは止めた方が良いと思うんだが?」 俺はいい加減ぶち切れそうになっているヒガシを指さしたが、 マルセイユは笑いながら見ているだけのようだ。 まあいいさ、俺はもう知らない。 そう決めた十分後、俺はなぜかヒガシの前で土下座していた。 なんて不幸、踏んだり蹴ったりとはまさしくこのことなのだろう。 そして土下座騒ぎが収まり俺たちが帰ったあと、 天幕には、マルセイユ、ライーサ、圭子の三人が残った。 「それで?」 マルセイユが圭子に向けて一言、それが何を求めているのか圭子には分かっている。 ウィッチというものは魔力のある人間を見抜くものだ。 であれば、先ほど『書類を押しつける事の可能な相手が増える』 と、あいつが言ったのは失言以外のなにものでもない。 魔力があれば、他にやることなどアフリカではいくらでもあるのだから。 ああなんて割に合わない。 それこそ洗いざらいしゃべるしかないのだろうか。 圭子は短くため息をつくと、決意したようにマルセイユを見つめた。 「分かったわよ、今から、私が知る限りの俺の経歴を話す ……でもこれは絶対に他言無用よ?」 二人は静かに頷いた。
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隕石 第2話 俺「ストライクウィッチーズは世界を魅了する」 787- 作者 ID Cs0L3vds0 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 336 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 37 14.92 ID 0Shel6iw0 それでははじめます 209から 前回までのあらすじ アルアシブ広場に来襲したネウロイ達。 偶然にも先行していた北野古子は、住民が避難するのを自らを盾に支援する。 が、たまたま居合わせたおじさん、ナセル将軍がなかなか避難しないため、 断続してシールドへ攻撃を受けてしまう。 そこへ現れた謎のウィッチ。 巨大すぎるシールドでその攻撃を軽々しく防ぐ姿は‥‥男!? 援軍が到着しネウロイを撃退すると、 謎の男ウィッチは話をする代わりに基地に招待してくれと申し出た。 いったいこの男ウィッチは何者なのか? 物語は、まだ、始まったばかり。 337 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 40 28.50 ID 0Shel6iw0 ……… …… … 圭子「つまり、あなたはブリタニアに行くはずだったリベリオンのウィッチなのね」 俺「ああ、階級は――こっちに来るときに中尉になったんだっけかな」 キャンプに戻ると、さっそく得体のしれない男の尋問が始まった。 この部隊のお偉いさん方3人には、とりあえず補充兵ということだけ伝えてある。 リベリオンということなのでパットン中将あたりがそのうち裏をとるだろう。 圭子「ふーん‥‥航空ウィッチというには、大事なものがないようだけれど」 そういえばそうだ。航空というぐらいなんだから、戦地で歩いてることがおかしい。 圭子「あなたの"魔法のほうき"は?」 空をとぶウィッチといえば無くてはならない翼。それが航空ストライカーというものである。 338 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 43 12.81 ID 0Shel6iw0 俺「ああ‥‥それなんだがな」 急にあさっての方向を見て頬をポリポリと掻いている。 俺「そっちの荷物だけはしっかり運ばれちゃったみたいで‥‥」 圭子「え?」 俺「さっき言っただろ? 俺、特異体質で一日12時間は寝ないといけないんだ。 で、今回このアフリカに来たのも、そのー‥‥寝過ごしたわけだ」 圭子「‥‥それで、荷物はもってかれたってこと?」 彼は無言でうなづく。さすがに恥ずかしいらしく目線を合わせようとしない。 339 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 46 57.92 ID 0Shel6iw0 圭子「呆れてものもいえないわね‥‥まあいいわ。それで、ここで飛んでくれるんですってね」 俺「ああ。向こうも心配だが、聞けばこっちも激戦区だそうじゃないか。扶桑で言う、一宿一飯の恩義‥‥だっけ? ガリアのほうも俺一人で戦況が変わるとも思えないしな。機材の方も連絡すればそのうち届くだろう」 真美「今、余ってるストライカーってありましたっけ?」 圭子「一応、ね」 この眼の前にいる彼より一足先に扶桑より送られてきた予備のストライカーがある。 圭子や真美とおんなじ三式飛行脚、とか言ったか。 圭子「ただ、彼が本当にウィッチなのかを確かめないとね」 俺「そうはいっても‥‥」 そう言うと彼の頭からは黒い小さな耳が、腰のほうからは細長く黒いしっぽが伸びた。 先程見たとおり、黒猫が使い魔のようだ。 340 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 50 22.23 ID 0Shel6iw0 俺「固有魔法もないようなものだし、これじゃ信用できないか?」 マルセイユ「十分だろ」 ライーサ「無いようなものっていうと?」 俺「今は使えないってことさ。それより」 そういうと彼は大あくびをする。手で押さえてはいるものの大きく開かれた口は隠せていない。 俺「さっきも言ったとおり眠くなりやすい体質でな。どこかに寝床を用意してくれると嬉しいんだが‥‥」 結局その日の尋問は終わってしまった。 彼の寝床は整備兵のテントを間借りする形となったようだ。 341 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 53 16.09 ID 0Shel6iw0 俺「とんだ災難だ」 まさかブリタニアに行くはずがアフリカに来る羽目になるとは。 なんで気づかなかったんだ‥‥久々にこの体質を恨む。 だが、俺の目的からすればこの地でもやることは変わらない。 それができる力は遠のいたけど、なんとかなるだろう。 単純で、青い願い。 それがどんなに陳腐でも。 叶えて見せる。 足を一歩踏み出し、砂を踏みしめた。 第 二 話 その力を、誰かを守るために 342 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 56 19.98 ID 0Shel6iw0 ……… …… … 翌日、飛行場。 俺達は滑走路に立っていた。 圭子「それじゃ、これで飛んでもらおうかしらね」 目の前には三式飛行脚がハンガーにかけられてある。 早速俺のウィッチとしての実力を見ようというのだ。 俺「‥‥だいぶ久しぶりだからな‥‥しっかり飛べるといいが」 圭子「久しぶりっていってもちょっとでしょ? わたしにしたらまだまだってとこねぇ~」 俺「そうなのか」 圭子「私もちょっとブランクがあってね」 マルセイユ「ケイ程のブランクでも飛べたんだ。それ以下だろうお前は余裕なんじゃないか」 マルセイユはクスクスと笑いながら、こちらの様子を見守っている。 圭子「ちょっとそれどういう意味よ」 小言を笑顔で返しながらハンガーのセッティングを終える圭子。 343 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 58 18.95 ID 0Shel6iw0 圭子「準備ができたわ。履いてみてちょうだい」 俺はうなづくと靴を脱ぎ、目の前のストライカーに飛び込んだ。 契約した黒猫の力を借りると、魔法力が体中を駆け巡り、強制的に力が開放される。 全身の筋肉を緩め、内から溢れる力に身をゆだねる。 久方ぶりの快感だ。 ストライカーが独特の音を上げ、魔導エンジンが駆動し始める。 とりあえず起動はした。安堵のため息を一つつく。 圭子「うん、航空ウィッチというのは間違いないようね」 俺「久しぶりだからちょっと緊張したよ」 圭子「まだ終わってないわよ?」 エンジンを回しただけではまだ信用できないというわけか。ま、仕方ない。 逆の立場だったら俺も同じ行動をするだろう。 344 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 17 59 35.65 ID 0Shel6iw0 目の前の滑走路を視線でなぞり、遥か遠くの地平線を見る。 しかしここは熱いな‥‥このスカーフも邪魔くさいが‥‥仕方あるまい。 心臓が早鐘を打つ。 GOサインを確認し、俺は体を前へ傾けた。 俺「行きます」 体は前へ進みだし、徐々にそのスピードを増していく。 十分に速度がついたところで、俺は地面から飛び立った。 重力を感じながら上昇していくと、回りの景色はどんどんと遠ざかっていく。 ライーサ「発進は十分ですね」 圭子「そうね。ストライカーの扱いに慣れてるんでしょ」 真美「久しぶりっていってたのにすごーい‥‥」 346 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 05 29.13 ID 0Shel6iw0 十分な高度まで上がると、ループなどを行い感覚を取り戻す。 ああ、そうだ。こんな感覚だった。 このストライカーは旋回性能がいいようだ。高速の場合はどうなのかは試してみないとわからないが‥‥ 借りる銃はどんなだったか‥‥ マルセイユ達が使っていた銃だから、中距離戦闘あたりが妥当か。 と言っても銃を使うのも久しぶりだからなあ‥‥感覚を取り戻さないと。 そんなことを思いながら、地表へゆっくりと降下する。 俺「どうだ? こんなかんじだが」 圭子「うん、合格。飛行はかなりうまいわね」 俺「そりゃどうも」 348 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 10 13.87 ID 0Shel6iw0 真美「今日はじめて乗ったんですよね? そのストライカー」 俺「ああ、三式飛行脚だっけ?」 ライーサ「初めて乗ったストライカーであれだけ動けるんだ‥‥すごいなあ」 俺「ま、飛行にはちょっとだけ自信があるからな。 それより、銃の方は扱わせてくれないのか? こっちのほうが不安なんだ」 マルセイユ「いいだろう。訓練用の弾と的はセットしてある」 マルセイユの指差す方向を見ると、ネウロイのような模様のある風船が浮いている。 ライーサと呼ばれていたウィッチからMG34を受け取ると、 回りのウィッチが離れたのを確認してから俺は再び離陸した。 349 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 15 33.19 ID 0Shel6iw0 風船へ適当に近づくと、銃を風船へと向ける。 久しぶり過ぎてどれぐらい近づけばいいのかもわからんが‥‥まあいいや。 トリガーを引く。けたたましい音と共に銃が火を吹いた。 その衝撃が自分の手にも襲いかかってくる。 俺「うわっとっと‥‥」 思わず手から溢れそうになった銃を必死で抑えこんだ。 発射された弾達は風船にカスることもなくどこかへと消えていった。 圭子「あちゃー‥‥銃はさっぱりみたいね」 いつのまにか圭子とマルセイユが上がってきていた。 マルセイユ「そんなに扱いづらいかその銃」 圭子「というより、銃そのものの扱いに慣れてない感じね」 俺「いい"眼"をお持ちで」 看破などたやすいと、それほど酷い有様だったのだろう。 マルセイユ「飛行がうまいなら、当たる地点まで近づいて撃てばいいだけさ」 俺「なるほどな」 圭子「そうは言うけどねぇ‥‥この距離で、か‥‥」 圭子は頭を抱え、ため息を吐いた。 350 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 18 20.44 ID 0Shel6iw0 何度か銃を試してみたが、うまくなる気配もなく。 仕方が無いので飛行脚になれる訓練をすることにした。 マルセイユ「フフ、わたしを捕まえられるかな?」 目の前にいるアフリカの星はこちらを挑発してきた。 逃げるマルセイユを俺が追う。それだけで訓練にはなる。 マルセイユといえばアフリカのトップエースだ。それを追う。あわよくば触れることが出来れば、 少なくとも飛行に関してはエース様と肩を並べて飛行することもできるだろう。 俺「ブランクありまくりの俺に捕まるなよ?」 挑発には挑発で返すのが俺の流儀だ。 マルセイユ「ほう。言ってくれるな。だが、それは起きない事象だ」 俺「仮説さ。だが、もしそうなったら、エースの名は俺が受け継いでやるよ」 マルセイユ「夢は夜に観るものだぞ?」 なぜだか笑いがこみ上げる。ああ、この感じ、懐かしい。 見るとマルセイユも笑顔になっていた。目以外は。 その目にかぶさる保護具がひとつ。 マルセイユ「じゃあ、付いてこい!」 そういうと彼女は離れていく。 少しだけ間を空けると俺もその"かの有名なお尻"を追いかけた。 352 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 21 12.54 ID 0Shel6iw0 真美「‥‥」 圭子「どうしたのよ真美」 真美はまるで、池の中の鯉が空から餌が降ってくるのを待つように口を開け、 上空で踊る一組の男女を、その黒く大きな光る真珠で追っていた。 真美「世界は広いんですね‥‥」 圭子「なにが?」 彼女は人形のように整った顔をこちらに向ける。 真美「男の人が飛べることにも驚きましたけど、 あのマルセイユさんとほぼ同レベルの飛行能力ってすごいですよ」 圭子「そうねぇ‥‥」 353 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 25 19.94 ID 0Shel6iw0 マルセイユは何もせず有名という訳ではない。 その名に恥じぬ実力を持っている。 世界中のウィッチでも5本、いや3本の指に入るウィッチだ。 エーリカ・ハルトマンが飛行能力でナンバーワンならば、 ハンナ・ユスティーナ・マルセイユは射撃能力ナンバーワンといったところだろうか。 マルセイユの固有魔法、偏差射撃は狙ったネウロイには確実に当たると言っても過言ではない。 その光景はネウロイへ向かって銃を撃っているのではなく、銃を撃っているところにネウロイが向かっているのだ、とまで言われる。 射撃能力もさることながら、飛行能力でも他のウィッチの追従を許さない。 僚機を務めているライーサはよくやっていると思う。 そんな彼女といい勝負をしているのが上空の彼だ。 まるで本当の鳥のように空を縦横無尽に駆け回る二人。 あれだけの能力をもったウィッチが、それも男のウィッチがいたなんて。 わたしもそれなりに世界のウィッチのことは知っているつもりだったのだが‥‥ まだまだ勉強が足らないな。 圭子「ってわたしはもう記者じゃないんだから」 真美「え?」 圭子「あ、いや、こっちの話よ」 真美「私もがんばらないとなあ‥‥」 圭子「あんなのもってあれだけ動かれたらネウロイはたまったもんじゃないわね」 354 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 18 28 25.40 ID 0Shel6iw0 マルセイユ「ほんとにブランクあったのか?」 俺達は地上に降り、呼吸と視界を妨げる道具を外した。 俺「まあ。飛んだの自体は‥‥1年半ぶりぐらいかな?」 マルセイユ「おいおい、お前はまだ私の自信を削ぐ気か?」 俺「結局捕まえられなかったんだからいいじゃないか。 とてもじゃないが無理ってことがわかったよ」 マルセイユ「そういう問題じゃないんだよ」 俺「はいはい」 わざとらしく息を吐く。 俺「俺は射撃ができないんだからいいだろ?」 マルセイユ「フフン、そうだったな」 途端に上機嫌になったのか、彼女は腰に両拳を当て、鼻を鳴らす。 表情が豊かだな彼女は。 そんなことを思いながらストライカーをハンガーに戻す。 俺の新しい翼だ。大事にしないと。 ‥‥あんなことにならないように。 370 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 23 20.38 ID 0Shel6iw0 ……… …… … マルセイユ「じゃ! 世にも珍しい男ウィッチが新しい翼を手に入れた記念に!」 「「かんぱーい!」」 夜、彼のため‥‥のはずのパーティーが開かれた。 どうみてもマルセイユ自身が一番楽しんでいるのはいつものことだ。 俺「新隊員が来るたびこうなのか?」 真美「そうですねぇ」 俺「マルセイユ‥‥聞きしに勝る猛将よ」 圭子「そんな事まで有名なの?」 俺「いや、なんとなくこういう人物なんだろうと思ってただけさ」 世界中で見られる写真を見ればわかる。 どの写真を見ても"どうだ?"という声が聞こえてきそうな顔ばっかりだ。 まあ、全部私が撮ったんだけど。 マルセイユ「私の話か?」 片手に大型ジョッキを持ったご本人様の登場だ。 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 24 56.44 ID OspiqQuU0 マルセイユ「( ・´ー・`)フッ どやっ?」 支援 373 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 25 20.33 ID 0Shel6iw0 俺「ああ。"アフリカの星、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ"さん」 マルセイユ「ほう、さすがに知ってるか」 俺「そりゃあ知らないほうがおかしいだろ? ウィッチなら尚更、さ」 ライーサ「俺には何か通称とかなかったの?」 俺「あー‥‥」 そこで彼は言いよどむ。通称があるなら誇ればいいのに。 俺「‥‥"隕石"、かな」 圭子「"隕石"‥‥なんだか変な通称ね」 俺「まあな。誇れる通称ではないな」 マルセイユ「墜落常習犯てところか。あれだけ飛べるのに不思議なもんだ」 そう言うと彼は笑いながらコップをぐいと煽る。 その様子をみてマルセイユがいつにもまして笑顔になった。 マルセイユ「なんだおまえ。かなりいけるじゃないか」 俺「そんじょそこらの酒じゃ、俺は堕ちないぜ?」 マルセイユ「いうねえいうねえ!」 圭子「こっちは堕ちないのね」 374 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 28 30.46 ID 0Shel6iw0 俺「あんたは飲まないのか? えーっと‥‥」 圭子「ケイでいいわ。本名は、加藤圭子よ」 その名前を聞くと彼はすこし考えたあと驚いた顔をした。 俺「加藤圭子って‥‥あの扶桑海の?」 圭子「あら、知ってるなんて光栄ね」 俺「そりゃあ扶桑海の真のエース様ですもん、知ってますよ。 そうか、そういえばアフリカの隊長をやってるとか言ってたな。 いままで忘れていたとは‥‥」 思わず失笑する。 俺「ちゃんとアレも読んだよ。良い読み物だった」 375 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 32 33.54 ID 0Shel6iw0 アレというのは私が書いた本、"来た、飛んだ、落っこちた"だ。 扶桑海事変の内容を私、加藤圭子の視点から書いた本である。まあ、発売するに当たって改訂なども多かったが。 圭子「その話は恥ずかしいからあまりしないでちょうだいね」 俺「"扶桑海の閃光"も見たよ」 圭子「その話もしないでね‥‥というか」 そういうと私は首を傾げた。 圭子「その二つを見て、"真のエース様"なの? 智子のほうがエースに見えるはずだけど」 たしかに扶桑海事変での撃墜王は私だ。 だが、扶桑海の閃光での主役は穴拭智子である。 ネウロイ共をバッタバッタとその刀で切り裂いていく姿に扶桑の女学生たちは惚れたものだ。 俺「ああ、当事者からいろいろ話を聴く機会があってね」 376 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 36 54.55 ID 0Shel6iw0 ……… …… … シャーロット「あ、あの!」 俺「?」 真美とは対照的な感じのポニーテールの可愛らしい女の子が声をかけてきた。 それとほぼ同時に圭子はおつまみを補充しに行った。 シャーロット「私、シャーロットです!」 俺「ああ、あのでっかいのに乗ってる子だろ? すごかったよ」 シャーロット「あ、ありがとうございます!」 377 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 40 08.36 ID 0Shel6iw0 俺「しかしウィッチってのは小さい子ほどデカイモノを扱うのが決まりなのか?」 そう言いながら真美の方に眼を向ける俺。 真美「え!? い、いやそういうわけじゃないんですけど‥‥」 シャーロット「たまたまです!」 俺「ふーん‥‥俺の知り合いも物騒なもん扱ってたから、そうなのかと思ってたよ」 マルセイユ「こーんな小さな子達があんなもん扱っちゃうのはウィッチだからこそよねー」 真美とシャーロットは褒められてるんだかけなされてるんだかわからないがとりあえず恥ずかしい、というような表情をしている。 俺「というか重くないのかあれ」 真美「私は念動力の固有魔法が使えるので」 俺「念動力か‥‥なるほど、筋力だけで持っているわけではないということだな」 378 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 43 46.94 ID 0Shel6iw0 納得せざるをえない。こんなちっちゃな子があんなモノもってるんだ。 ウィッチだとしてもなにか固有魔法でもないと持ち上げることは出来ても、動きまわることはできないだろう。 デカイといえばこのシャーロットという子の陸戦ユニットもそうだ。 "ティーガー"とか言ったか。最初に見たときは小型のネウロイにでも乗ってるかと思った。 ちょっとしたネウロイとなら殴り合いでもできるんじゃないかアレ。 しかしこの隊は補給が大変そうだ‥‥ と思ったのだが、ここにはマルセイユという看板娘がいるんだった。 統合戦闘団や飛行隊などには、活躍によって母国から贈り物が送られる。 となればエースの中のエース、マルセイユには山ほどプレゼントが来るだろう。 そうでなくても、マルセイユには世界中にファンが居る。 それこそどんな装備だってここに来る可能性はある。 そういえば。 俺「マルセイユの写真ってケイが撮ってるのか?」 いつのまにかまた戻ってきた圭子へ尋ねる。 圭子「ええ、こいつでね」 そういいながら傍らにおいてあったカメラを手に取る。 詳しくはないが、メンテナンスはしっかりしてあるようで、鈍く光っている。 379 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 47 48.61 ID 0Shel6iw0 圭子「せっかくだから記念に一枚どう?」 マルセイユ「お、いいね、撮ろう」 俺「俺なんかが写ったら価値が下がるぞ」 マルセイユ「別に売るわけじゃないだからいいんだよ」 そう言いながら肩を組んでくるマルセイユ。 傍若無人というかなんというか‥‥ 圭子「じゃあわらってー」 一応作り笑いをする。 数瞬後まぶしい光と共に俺の姿がレンズに吸い込まれていった。 380 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 21 50 14.28 ID 0Shel6iw0 俺「あの"世界のマルセイユ"と一緒に、写真を撮ってもらえるなんて光栄だね」 マルセイユ「ありがたく思えよ?」 俺「あとは出来上がった写真にサインでもしてもらえば墓場まで持って行くんだがな」 こんなアフリカくんだりまで来てしまったんだ。それぐらいのおみやげを貰ってもバチは当たるまい。 マルセイユ「フ」 そういうとマルセイユは鼻で笑い、 マルセイユ「悪いな。私はサインしない主義なんだ」 そう、言い放った。 彼女は、これまでに幾度も目にしてきた"あの顔"をしていた。 ウィッチには変わり者が多い‥‥か。 違いない。 手元のコップの中に映る変わり者の男ウィッチの顔を見ながら、そう思った。 隕石 第3話へつづく
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タイトル 狂った果実 メーカー フェアリーテール 発売 1992年 ハード PC98 メディア FD 攻略に使ったバージョン PC98 正門 話す 学生 ×2 移動 講義室 講義室 見る 講義室 ×2 話す 育子 ×2 移動 食堂 食堂 話す 丼ちゃん ×2 食べる どれか 話す 大門 ×5 着替えに帰る 月島邸の門 見る 屋敷 入る 月島邸 庭 見る 賓客 ×2 探す 大門 見る 屋敷 ×4 探す 月島教授 話す 育子 ×3 探す 大門 話す 大門 話す 育子 ×3 聞く 教授の話 ×5 聞く 育子の話 ×3 見る 屋敷 ×2 見る 少女 ×4 話す 少女 見る 少女 探す 教授 入る 屋敷 一階の廊下 移動 二階 美夏の部屋 見る 少女 話す 少女 ×2 聞く 美夏 ×2 話す 美夏 ×3 誘う 美夏 ×2 話す 教授 ×4 話す 秋美 ×2 秋美の部屋 聞く 美夏のこと ×3 聞く 教授の事 ×4 聞く 秋美のこと ×4 見る 外 ×2 聞く 秋美のこと 聞く 大門のこと 聞く 美夏のこと 取調室 見る 刑事 聞く 事件の様子 ×3 帰る 自分の部屋 考える ×2 居間 考える 大門のこと 行動を起こす 学校へ行く 正門 移動 教授の屋敷 月島邸の門 移動 玄関へ 玄関 ノックする 扉 一階の廊下 <メイドの名前を聞くかどうかで変化あり> 見る 女性 ×3(省略可) 聞く メイドの名前(省略可) 移動 居間 居間 <名前を聞いている場合> 聞く 事件の経過 ×2 聞く 真紀のこと ×2 移動 美夏の部屋 <ここで名前を聞く場合> 聞く 事件の経過 ×2 聞く 先刻の女性の事 聞く メイドの事 聞く 真紀のこと ×2 移動 美夏の部屋 <ここでも名前を聞かない場合> 聞く 事件の経過 ×2 話す 美夏 ×3 移動 美夏の部屋 美夏の部屋 誘う 美夏 車内 話す 美夏 ×3 クリフ 入る クリフ クリフ店内 話す 美夏 ×6 話す 圭子 話す 育子 話す 圭子 話す 育子 ×2 話す 美夏 月島邸の門 入る 月島邸 一階の廊下 話す 美夏 話す 真紀(女性) 移動 美夏の部屋 秋美の部屋 見る 部屋 見る 荷物 調べる 封筒 調べる 荷物 見る ドレッサー 開ける ドレッサー 調べる 洋服 ×2 見る 部屋 ×2 調べる 手すり 一階の廊下 移動 真紀の部屋(女の人の部屋) 真紀の部屋 <名前を聞いてない場合は真紀のセリフが変化> ノックする ドア 胸を揉む ×4 服を脱がす 正門 移動 講義室 講義室 見る 講義室 ×2 話す 育子 ×4 移動 食堂 食堂 聞く 大門のこと ×3 移動 教授の屋敷 月島邸の門 見る 中庭 庭 入る 屋敷の中へ 一階の廊下 見る 廊下 ×2 聞く ×2 調べる 変な音 聞く 変な音 ノックする ドア 開ける ドア 教授のアトリエ 話す ×3 見る 部屋の様子 焼却炉 見る 焼却炉 ×2 見る パネル 操作 パネル 成子の部屋 適当に選択 正門 移動 講義室 学校 見る 講義室 呼ぶ 育子 聞く 圭子のこと ×2 聞く 教授のこと ×2 聞く 大門のこと ×2 移動 食堂 食堂 聞く 圭子のこと ×2 聞く 教授のこと ×2 聞く 大門のこと 移動 教授の屋敷の玄関 庭 話す 美夏 話す なだめる ×3 話す 説得する ×3 話す 怒鳴る 移動 玄関 玄関 開ける ドア 見る まわり 移動 圭子の部屋 圭子の部屋 ノックする 聞く 大門のこと ×2 聞く 刑事のこと 聞く 大門のこと ×2 襲いかかる 自分の部屋 寝る 居間 TVを見る TVを見る ニュース ×2 電話を取る 移動 教授の屋敷 月島邸 話す 刑事 ×2 どちらでもよい 移動 アトリエ 教授のアトリエ 話す 美夏 ×2 居間 考える 今までの事 見る 手紙 考える 今までの事 電話を取る 成子の部屋 疑問点を聞く ×4 移動 美夏の部屋 美夏の部屋 調べる 勉強机 ×2 調べる 机の引出し 開ける 宝箱 ×2 番号入力(00と77と99でセリフ変化 正解は49) 開ける 下の引出し 調べる クロッキー帳 ×3 移動 秋美の部屋 秋美の部屋 調べる バルコニー 移動 美鈴さんの家
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嘉数(かかず・カカジ) 発祥・伝承 門中一覧 門中名 読み方 名字 備考 真地 マージ 比嘉 根屋。那覇市真地の真地按司が始祖 大殿内 ウフドゥンチ 比嘉 国元。豊見城按司の子孫。字豊見城の分かれ 大屋 ウフヤ 赤嶺 長嶺按司の系統 平田 ヒラタ 比嘉→平田 佐敷の平田と繋がりがある。高安『仲平田』は分家